「ジェイシーエム(J.C.M)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「ジェイシーエム(J.C.M)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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新型コロナウイルス感染対策のため厚生労働省が発表した“新しい生活様式”では、マスク着用が求められています。日常的にマスクをすることで唇が隠れてしまうため、SNSではリップメイクの楽しみが半減したという声も……。そこで、ぜひ力を入れたいのがアイメイクです。6月4日号の「WWDビューティ」では実際に売れ行きが伸びているというアイメイクについて取り上げていますが、企画内で紹介している「NARS」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」「アディクション(ADDICTION)」のメイクアップアーティストからもコメントを入手。マスク姿のアイメイクについて、ポイントを教えてもらいました。
こうする!と型にはめてしまうとストレスになり兼ねないので決め事はしませんが、アイシャドウやアイライナーなどは、色鮮やかだったり、キラキラしたグリッターの入っているアイテムが気分を高揚させてくれるのではないでしょうか。朝の気分や、その日着たい洋服に合わせて、アイシャドウなら指でラフにちょっとだけ色をまぶたに加えてみてはどうでしょう。なるべく自然光の入るところでメイクアップをすることをお勧めします。リップは、色付きリップバームの「アフターグローリップバーム」で。シアーな色付きなのでマスクをしてもしなくても邪魔にならないですね。
マスクの装着を基本の姿とする新生活様式ではアイメイクの需要が益々加速していますが、今こそアイメイクの復活をポジティブに楽しむ時期だと思います。特にマスク着用時のメイクでは、“カラー”と“テクスチャー”をうまく活用し、失われやすい血色や透明感をアイメイクで補填すると良いです。今回、アイシャドウがリノベーションしますが、アジア人の肌に映えるビルダブル&ブレンダブルな100色のテーラーメイドカラーと、 光をトッピングするような感覚で使用できる3Dプリズマティック(新テクスチャー)を含めた6つのテクスチャーがそろうので、きっと今までにない新しいアイメイク体験を楽しんでいただけると思います。
マスク着用が“基本の姿”となることにより、アイメイクアップに注目されるのは間違いないと僕も思います。そこで、簡単に挑戦できるカラーメイクアップの提案として、「ザ カラーシック アイライナー」をおすすめします。繊細なラインが引きやすいだけではなく、指でぼかせばまるでアイシャドウのように広げることもできます。ライン使いをする時は、下まぶたにアイシャドウなどのパウダーをつけておくことで、崩れ防止にも。
また、これから発売になる「ザ カラー リキッド アイライナー」は、フェルトタイプで狙い通りのラインが描きやすい点がポイントです。全10色あるので、その日の気分で好きな色をチョイスして、さらにアイメイクアップを楽しんでいただきたいです。
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ニューヨーク発のメンズブランド「ランドロード ニューヨーク(LANDLORD NEW YORK)」の川西遼平が5月末でクリエイティブ・ディレクターを退任した。同氏は6月上旬に日本に帰国し、新しいプロジェクトの発表に向けて準備をしている。
ロンドンとニューヨークでの15年間の海外生活を終えた川西に、コロナショックで変化が必要とされているファッション業界のシステムや、コロナ禍で体験したアジア人差別、そして今全米で抗議運動に発展している人種差別問題についても語ってもらった。今回は、Q&Aの形式でお伝えする。【上】はこちらから。
WWD:川西さんはニューヨーク・メンズ・ファッション・ウイークでショーを発表し続けて来た。この新型コロナウイルスの影響を受けて、アメリカファッション協議会(CFDA)と英国ファッション協議会(BFC)が「ファッション業界のリセット(The Fashion Industry’s Reset)」という共同声明を発表したが、これを見てどう感じたか?
川西遼平(以下、川西):ニューヨーク・ファッション・ウイークは、2020年春夏シーズンからメンズ・ウイークを縮小し、メイン会場の設営もなくなっていた。振り返ってみると、ブランドや主催者側に利益があったかというと正直難しかったように思う。
私自身もコレクションデビューをした当初は、ショーを行うことばかりに力を注ぎ、ビジネスの部分はあまり意識していなかった。しかし、継続して年2回ショーを開催するようになってからは、ショーを行う意義を疑いながらも続けてきた。会場のサポートを受けていても、ブランドの負担はある。卸先の店舗数やブランド認知度はショーを行うごとに増えていったが、その後の消化率を上げるためのアフターケアまでは人員的な問題もあり難しい状態だった。
CFDAとBFCの共同声明を見て、そもそもなぜショーが必要なのか、今までのビジネスモデルのやり方が本当に正しいのかということをあらためて考えさせられた。コレクション制作は、自分のアイデアに基づいたリサーチからデザイン、サンプル作りまでに半年近くかかる。そうして、ショーや展示会を行い、実際にお客さんの手元に届くまでに1年近くかかってしまい、鮮度の落ちたものを提供しているようにも感じる。デザイナーが一から新しくシステムを構築するのは難しいかもしれないが、小さな規模でモノ作りを行なっているデザイナーは、もっと実験的な試みを行うよい機会なのではと思った。
WWD:川西さんの、コロナ禍のニューヨーク・ハーレムで「スエットが防御服になった」という表現に驚いた。今欧米では新型コロナの影響でアジア人差別が増えているという話を聞く。5月末からは、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスの警官による黒人男性の暴行死事件に対する抗議運動が始まり、人種差別が問題視されている。今後はどのように状況が変わっていくと想像するか。
川西:この新型コロナウイルスでは3月上旬頃から、アジア人への視線は少しつらい印象だった。地下鉄内で咳をしたときの周りの反応は、かなり過敏になっていた。路上を歩いていても、「コロナコロナ」と揶揄されるような体験もした。ニューヨーク社会は従来、人種に関係なくコミュニケーションをとっている街だが、この状況下では人種への差別意識を強く感じることに幻滅した。このような社会的に不安な状況の中でも、人種の違いで他者に攻撃的な行動を起こすということが2020年にあるという現実、過去と何も変わっていないということに目の当たりにしたことは残念だ。
そこから2カ月以上たち(5月下旬)、徐々にではあるが、季節も変わり、再び外に出られるような空気感は街全体にある。今の段階では自分の周辺で、アジア人というくくりでの差別はあまり感じなくなってきた。ただ、今アメリカ国内で大きな問題となっている警官による黒人男性の暴行死事件については、過去のアメリカの歴史を繰り返している状況だ。差別がスマートフォンなどで撮影され、それをSNSで拡散し、デジタルとフィジカルでの抗議運動のデモが行われている。SNSの発展もあり、今後は以前よりも個人間でこのような問題を監視できるような状態になると想像できる。しかしSNSでの個人からの発信にも偏向的な側面もあり、大衆メディアからの発信も同様だ。正義を建前にSNS内外での欧米内の同調圧力も生まれている。“正義”という概念が一番正義じゃない状況を生んでいるようにも感じる。もちろん、連帯は重要なことだが、今起こっていることをきっかけに誰かが使い方を誤れば、危険なツールになり得るということもあらためて認識した。現状には、疑問を持つ。誰かの思想を鵜呑みにせず、疑い続けることが重要になると思う。
黄色人種、黒人に限らず人種や出身国などで個人を判断する価値観が変わらない限り、根本的には変わることがないと思う。
WWD:ロンドンとニューヨークでファッションを学び、ニューヨークではメンズブランド「ランドロード」を成長させ、現地でコロナ危機も体験した。長い海外生活での経験を踏まえて、今後海外で留学や就業を目指す人に何かアドバイスできることはあるか?
川西:個人的な経験をもとにすると、海外生活で僕が学んだことはポジティブなことよりもネガティブなことが多かったと思う。18歳まで日本で過ごし、15年前にロンドンへ留学して最初に感じたことは、社会全体から自分がアジア人、日本人というくくりの中で判断されるということだった。日本にいる間は、日本人ということを特別意識する必要は当然なかったが、多様な人種で社会が形成されているロンドンでは、最初に他人から判断される基準は人種だったように思う。
しかしそこから、日本人、アジア人、黄色人種という自分が持つ身体性やアイデンティティーからコミュニケーションが生まれ、その意味と自己認識を確立した上でモノ作りができるようになった。当たり前のことを別の視点から再認識できる環境が、海外生活の醍醐味なのではないか。その点はニューヨークでも同じ。しかし、同時にそこでは今も起こっているような人種差別の問題が生まれている。
仕事をすることに関しても、わざわざお金を払ってビザ申請を行い、労働する権利を手に入れるとことから始まる。当たり前だが、自分の国で行うより何倍も面倒だ。それでも海外留学や海外で働くことを目指すのであれば、個人の強い意志なしでは難しい。どんなことがあっても自分の意志を貫きたいという強い気持ちを持ち続けることが大切だと思う。いつの間にか15年もの月日が流れ、過去に自分が夢に見て、やりたかったことはなんとかほぼほぼ達成できたように感じる。ただこのコロナ禍で移民排除の政治方針などを含め、僕の海外生活は、意志よりも疑問が勝ってしまった。
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LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が、2019年11月に合意に至ったティファニー(TIFFANY & CO.)の買収について、「公開市場での株式の買い付けは考えていない」とコメントした。ここ数日にわたってティファニー株が下落していることによってLVMHが利益を得るのではという噂を否定した形だ。詳細は明かされなかったが「市場に出回っている噂の件について検討している」と述べた。
一方で、パリ時間の6月2日夜にLVMHの経営陣が招集され、ティファニーにとって最大の市場であるアメリカの情勢悪化について話し合われた件については事実関係を認めた。
情報筋によると、新型コロナウイルスによって10万人以上の命が失われただけでなく、5月25日に米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に首を押さえつけられて死亡した事件による市場への影響を危惧したためとみられている。加えて、買収完了までにティファニーが借入金を返済できる体力があるかどうかについても懸念する声が上がっているという。ティファニーの19年度の売上全体の43%をアメリカ地域(アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、チリ)が占めている。
ティファニーは6月5日に第1四半期決算を発表するとみられていたが、9日にずれ込むと明かしている。遅延の理由は明らかになっていない。同社の株価は米「WWD」が現地時間2日に報じた際に8.9%下落し、3日の終値は前日から2.4%減の114.24ドル(約1万2000円)となった。
YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中
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ヘアケアブランド「パンテーン(PANTENE)」と「WWDビューティ」、それに人気美容師たちがワンチームとなって取り組んだプロジェクト「#部屋WeGo」。すでに「WWD JAPAN.COM」でもそのプロジェクトについては伝えてきた。緊急事態宣言が解除された今、それが「#HairWeGo」プロジェクトとなって全国に新たな広がりを見せており、多くの美容師が「#HairWeGo」のハッシュタグで「久しぶりにサロンに来店するお客さまに提案したい、前向きになれるヘアスタイルや、今夏に提案したいトレドスタイル」といったテーマで投稿を行っている。
6月3日は関東エリアの人気美容師のスタイルを紹介したが、今回は東北エリアの人気美容師がおすすめする夏ヘアを紹介。水堀哲也「ルーチェ ヘア ドゥエ(LUCE hair -due-)」スタイリストや木戸口聖奈「コレットヘアー(Colette HAIR)」スタイリストは“ウィズコロナ”の状況を踏まえ、マスク姿に似合うカラースタイルやウルフ&インナーカラーを提案。「モッシュピット(MOSHPIT)」の小野真愛スタイリストと「SENDAI杜の美容室」の阿部正樹店長兼ディレクターは“前向きに元気になれる夏スタイル”として、それぞれ個性派カラーとアッシュ系の“ゆるふわボブスタイル”を紹介している。「ルパン(LUPIN)美容室」のKATSUヘアーディレクターは“似合わせショート”のパターン、「KISEI アリオ仙台泉店」の米内山優副主任兼ディレクターは“大人ローレイヤーミディ”など、誰でも取り入れやすいスタイルを公開。清野晃「ルシル(Lucile)」代表はリラックスウェーブを用いた無造作スタイルで、「シー(SHE.)」の保科幸一スタイリストは軽いヘアにウエットな質感のミディアムレイヤースタイルで、夏のおしゃれを楽しむことを提案している。それぞれの投稿には、夏を明るく過ごすヒントが込められているので要注目だ。
もともと「#HairWeGo」は、“あなたらしい髪の美しさを通して、すべての人の前向きな一歩をサポートする”ことを理念に掲げる「パンテーン」が、髪を通してひとりひとりの個性の尊重について考えるきっかけづくりとして2018年から展開しているキャンペーンで、自粛期間中は「#部屋WeGo」プロジェクトとして展開。「新型コロナウイルスの流行により、多くの方が自宅で過ごす中、髪を通して日本中のおうち時間を少しでも明るく過ごせること」を願って始めたプロジェクトで、業界を代表する美容師たちが賛同し、自身のSNSで「お部屋で楽しむヘアスタイリングやヘアアレンジなど髪から明るくなれるアイデア」を提案していた。「#部屋WeGo」は5月末の時点で、インスタグラムだけで800件近くの投稿があり、全国の美容師を巻き込むムーブメントとなっている。
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アイウエア企業の三城ホールディングスの2020年3月期連結決算は、売上高が前期比2.8%減の483億円、営業利益が同225.1%増の4億円。セグメント別では、国内の売上高は同1.8%減の427億円、セグメント利益は同1.8%増の5億円、海外の売上高は同10.9%減の58億円、セグメント損失は3400万円(前年度は3億6500万円の損失)だった。また品目別では、フレームが同2.4%減の132億円(売り上げ構成比率30%)、レンズが同1.8%減の187億円(同42%)、サングラスが同0.3%増の25億円(5%)などとなった。今年1月と2月の売上高は前年比プラスに転じて順調に推移していたが、新型コロナウイルスの影響による新学期に向けた書き入れ時の営業縮小で3月の売り上げを大きく落とした。
同社が業績向上のために、近年力を入れているのは店舗の改革だ。眼鏡専門店チェーンのパリミキとメガネの三城を運営する三城は不採算店舗の見直し、地域や客層に合わせた店舗改装、店舗の統廃合を今期も継続する計画だ。澤田将広・社長は「以前は店舗の数の力を重視していたが、今後は1店舗の力を強くしていくことが重要だ。主力の郊外店の再生がポイントとなる」と重点戦略に置いている。1950年代のアメリカンダイナー、パリのベルエポック時代、サーカス小屋、ログハウスなど、エンターテインメント性や楽しさを持つ店舗に順次改装を進めている。
今期の国内新規出店はショッピングセンターなどの居抜き物件等を中心に17店舗を予定しており、45店舗の退店を計画している。この店舗改革により店舗数は年々減少傾向にあり、21年3月期末の店舗数は673店舗となる予定で700店舗を割り込む。
海外子会社については、収益を出すことが困難になっている中国の店舗の整理を進めているため、赤字額は減少している。また医療とタイアップした事業を行っているベトナム法人やフィリピン法人などは堅調に利益を出しており、海外法人合計の赤字幅は減少している。
21年3月期の業績予想は、新型コロナウイルスの影響により未定とした。
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三陽商会は4日、マスコミ向けに婦人服の2020-21年秋冬展示会を開いた。同社は長年の業績不振から脱するためのコスト構造改革を進めており、その柱の一つが大幅な仕入れの削減。20-21年秋冬は婦人服を扱う全8ブランドで、仕入額(下代ベース)を前年同シーズン比で50%削減する。
各ブランドがコレクションの幅、奥行きともに大胆に減らす一方で、新型コロナウイルス、暖冬など消費環境の変化の中、購買の決め手となる付加価値の高い商品企画に注力した。機能性アウターや海外生地を使った見栄えのいいジャケットなどをそろえ、商品の平均単価は19-20年秋冬の平均よりも5%ほど高くなった。
新型コロナの影響により、展示会は従来よりも縮小した規模で実施された。披露されたのは「ポール・スチュアート(PAUL STUART)」「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」「エポカ(EPOCA)」の3ブランド。
「ポール・スチュアート」ではトレンド重視の“コレクションライン”を縮小する一方、強みのエグゼクティブキャリア向けにビジネス服を拡充。20年春夏でも好評の「軽い着心地」「シワになりにくい」「家庭洗濯可能」など機能性を備えたセットアップシリーズ“ビジネストリップ”を、秋冬はフラノ素材にアップデートして継続展開(ジャケット5万8000~6万円、パンツ3万6000円、スカート3万3000円)する。
重衣料が強みの「マッキントッシュ ロンドン」はブラウスなど軽衣料の割合を全体の65%(19-20年秋冬は47%)まで高め、暖冬や在宅ワーク需要に対応する。コートもライナーダウンを取り外して、それぞれ単体使用も可能な3ウエイの非ウールコート(9万円)や、ストレッチと撥水機能を備えたポケッタブルなもの(5万3000円)などを打ち出す。
「エポカ」の目玉は、環境負荷低減と着心地の良さを両立したイタリア産ミュージングウールを使ったニットシリーズ。プルオーバー(2万9000~3万6000円)、ボトムス(3万6000~4万3000円)、ドレス(5万9000円)をそろえた。
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スイムウエアブランドの「ガカモレ(GUACAMOLE)」は、水着の残生地を使用したオリジナルマスクを自社オンラインショップとファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の同ブランドのショップで販売している。“ガカモレ ストレッチ マスク”は速乾性のある4ウエイ(縦横上下)ストレッチ素材を使用しており、繰り返し洗って使用することが可能だ。マスクの中心部は2重ポケットになっているので、ガーゼや抗菌フィルターなどを挿入することができる。
ロゴがプリントされたタイプは全4色、ロゴのネームがついたものは3色で、価格はいずれも1000円。「ガカモレ」はOEMでマスクの生産も行っており、「アトモス(ATMOS)」などとコラボレーションをしている。
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帝人子会社で繊維部門の中核子会社の帝人フロンティアと村田製作所は共同で、圧力で電気を生み出す特殊な素材圧電素材「ピエクレックス(PIECLEX)」を開発するため、同名の新会社を設立した。圧電素材は、人体の動きを電気化する非常にユニークな特徴を持ち、合弁会社の設立で、さまざまな特徴を持った素材の開発を加速する。第一弾として、電気エネルギーを抗菌性能を発揮する繊維を開発した。
新会社は村田製作所が51%、帝人フロンティアが49%が出資し、拠点も滋賀県にある村田製作所の事業所に置く。社長には村田製作所から玉倉大次氏が就任する。「ピエクレックス」は植物由来のプラスチック原料であるポリ乳酸(PLA)素材で、村田製作所は電子回路の開発で培ってきた高いシミュレーション技術を生かす。第一弾の抗菌繊維は、帝人フロンティアが中心になり、下着やマスク、おむつ、シューズの中敷きなどへの用途展開を進める。後加工ではないため、半永久的に効果が期待でき、肌に近い部分への使用もデキるという。
帝人フロンティアは、先行して同素材をセンサーとして使用したスマートウエアの開発で、スポーツ計測のベンチャー企業スポーツセンシングとの合弁会社を設立しており、新素材の開発が加速すればスマートウエア分野の開発も後押しすると見られる。
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LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の1865年創業のスイスの時計ブランド「ゼニス(ZENITH)」は、東京・銀座中央通りの「ゼニス ブティック銀座」を銀座並木通りに移転して7月4日にリニューアルオープンする。新住所は、同じくLVMH傘下の時計「ウブロ」の銀座店があった場所。ブティック奥にはVIPルームを設け、今秋のグランドオープンに合わせて日本限定モデルを先行発売する予定だ。
総面積約78平方メートルの店内は、“クロノマスター”や“デファイ”をはじめとする最新モデルや限定品を並べる“コレクション・スペース”と、「ゼニス」の歴史や時計作りを紹介する“ストーリー・バー”からなり、「ブランドカラーであるネイビーとグレーで彩り、ブランドロゴにも描かれる“ゼニススター”と星空も表現する」(プレス担当者)という。
■ゼニス ブティック銀座
オープン日:7月4日
時間:月~土曜日 11:30~20:00 / 日曜日 10:30~19:00(当面は毎日11:00~19:00)
定休日:第2水曜日
住所:東京都中央区銀座6-7-16
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バーニーズ ニューヨークのスタッフがおすすめのファッションアイテムをピックアップしてご紹介!
今日ご紹介するのはウィメンズバイヤー福原がおすすめする<アリゾナ ラブ>のサンダルです!
ビンテージのコットンバンダナをハンドメイドで巻き付けることにより、スタイリッシュでモダンな仕上がりに。
EVAソールは非常にやわらかく、長時間履いても疲れにくい快適な履き心地です。
これからの季節にピッタリなサンダルです。
ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。
ARIZONA LOVE<アリゾナ ラブ>レオパードサンダル
ARIZONA LOVE<アリゾナ ラブ>ペイズリー柄サンダル
バーニーズ ニューヨーク オンラインストア
https://onlinestore.barneys.co.jp/top?2020_bjyoutube
次回の更新をお楽しみに!
「WWD JAPAN.com」は6月30日に、ショートムービープラットフォームのTikTok(ティックトック)のマーケティングの可能性を解説するオンラインセミナー「TikTokマーケティングセミナー supported by WWD JAPAN.com」を開催する。
若年層向けのイメージが強いTikTokだが、最近はトレンドの発信地として幅広い年代から注目を集めており、さらに、デジタルコンテンツのニーズの拡大で急成長している。次なるSNSとして台頭必至のTikTokで、どういったマーケティングやプロモーションが可能なのだろうか。TikTok Ads Japanの田村千秋氏と廣谷亮氏を迎えて、ファッションやビューティ業界の実例を交えながら、「WWD JAPAN.com」編集長の村上要がゲストと共に可能性を考える。
日時:6月30日(火)15~18時(各部一時間程度を予定)
第1部:TikTokもマーケティングに使えるの?
デジタルコンテンツのニーズ拡大に伴う急成長の背景に迫る
第2部:TikTokマーケティングの先行企業に学びたい
ブランドはなぜTikTokを選び、何をやったのか?
ゲスト:高瀬絵里/日本ロレアル株式会社 コンシューマープロダクツ事業本部 メイベリン ニューヨーク事業部 ブランドビジネスリーダー、YUMA ISHIKAWA/表参道NORA hair salon トップデザイナー
第3部:TikTokで活躍するインフルエンサーを教えて
企業とインフルエンサーの上手なTikTokでの付き合い方
ゲスト:サラ・コールディ/TikTokクリエイター、南部桃伽/TikTokクリエイター
※セミナー内容、登壇者は追加、変更になることがあります。
【INFORMATION】
対象者: ファッション・ビューティ関連企業のPR・マーケティング担当の方
参加費:無料
注意事項
※抽選で300名様がご参加いただけます。
※申込み締め切り後に、当選者にセミナー受講に関する詳細メールを応募フォーム内に入力したメールアドレス宛にお送りします。当日は必ずそのメール本文に記載したURLよりセミナーをご受講ください。
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「ランドロード ニューヨーク(LANDLORD NEW YORK)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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「ユニクロ(UNIQLO)」は6月5日に、JR原宿駅前の商業施設「ウィズ原宿」内に「ユニクロ原宿店」をオープンする。若者をメインターゲットにする同店では、リアルとバーチャルを融合した体験型の店舗を目指している。開店に先駆けて、見どころを一足早くレポートする。
原宿駅前に面した1階、「イケア(IKEA)」隣のスペースには、「この店の顔」である「UTポップアウト」を配した。外側から店内奥の大ディスプレーに映し出された映像や、ティッカー(メッセージが表示される赤い電光掲示板)、メタル調のマネキンやガラス張りの天井などで、ハイテク感やフューチャリスティック感を醸し出している。店のシンボル的存在としてオープン時にそびえるのが、現代美術家の村上隆がこの店のために作り上げた、ポップアイコン、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)の3メートル級の像だ。「ユニクロ」とビリー、村上とのトリプルコラボTシャツを着用した真っ白なビリー像は、肉感的かつイノセントなイメージに仕上がっている。世界に一つ、ここでしか見られない。ファンの聖地的な存在になるのか、注目される。
原宿は、1998年に「ユニクロ」として首都圏初の都心型店舗を出店した街であり、「UT」も2007年に1号店を出店した場所。「UTストア」は12年に営業を終了したが、「UTポップアウト」は当時を彷彿とさせつつ、さらに進化。Tシャツはガラスケースに入り、ミュージアムのような雰囲気も。Tシャツだけでなく、新たにライフスタイルグッズの取り扱いを開始。ステーショナリーや豆皿、バンダナ、ステッカーなどを販売する。来店記念として手軽に買えるグッズがあるのは、若者層には特にうれしい施策だ。
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「UTポップアウト」から中階段でもつながる地下1階には、ユニクロのカジュアルウエア、スポーツウエア、デニムなどに並ぶと共に、いつでも、どこでも、誰でも、自分だけのTシャツが作れるサービス「UT me!」などのサービスも充実。カジュアルウエアのコーナーは、原宿を意識したストリートムードいっぱいのコーディネート。オーバーサイズのTシャツやブルゾンなどで全身をコーディネートする。
カルチャー訴求に欠かせない音楽施策も用意。ここでしかできない体験として、音楽配信サービスの「スポティファイ(Spotify)」と協業し、スペシャルブースを展開。CHAIやCHELMICOといったアーティストの特別選曲のプレイリストをその場で聞いたり、ダウンロードしたりできる。アーティストは定期的に変わっていく予定。
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「UTポップアウト」に並ぶ目玉売り場として、地下1階のエスカレーターを降りた正面の独立スペースには、着こなしアプリ「スタイルヒント(StyleHint)」と連動した売り場「スタイルヒント原宿」を展開する。「未来の服のライブラリー」をコンセプトにした同売り場では、壁面に240台のモニターがズラリ。モニターでは、消費者がアプリに投稿したルックが次々と切り替わる。その中から、好きな商品のビジュアルをタッチすると、色違いやサイズ展開、在庫、そして、「ユニクロ原宿店」のどこにその商品があるのか、マップが表示される。QRコードを読み取ると、店内マップが自分のスマートフォンに表示されてより便利に使える。
内覧会時には、「スタイルオーディション」というスタイリングコンテスト企画を行っていたためか、ルック内の商品と、その商品に合わせた別のルックとコーディネート写真は見られるが、別アイテムを探すことはできず。ちょっと拍子抜けしてしまうかも。
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サステナビリティについても積極的に伝える施策をしている。地下1階階段下のメインのコーナーでは、大型の古着回収ボックスの周辺に、東レと組んで再生ペットボトルから作り上げたドライEXのポロシャツや、再生する際にできたペレットや再生糸なども陳列。さらに、ユニクロの人道支援やコミュニティ支援などの取り組みも紹介している。
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地下1階の吹抜け部分では、「ユニクロ パーク横浜ベイサイド店」からスタートした生花のワゴン発売もある。原宿では新たに多肉植物やミニサボテン、コーヒーの樹など、小型観葉植物も取り扱う。一束390円、3束990円とユニクロ価格。鉢植えは390円と990円を予定している。
店内の随所で、書籍を販売・展示している点も新しい。新書や中古がミックスされ、ファッションのバイブルといわれる「チープシック」や、「アンアン(an・an)」「オリーブ(olive)」「ポパイ(POPEYE)」「ブルータス(BRUTUS)」などの雑誌、葛飾北斎やアナ・スイ(ANNA SUI)など「UT」関連のアートブックなど、ファッション、カルチャー、アートの要素を色濃く反映している。
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松下久美:ファッション週刊紙「WWDジャパン」のデスク、シニアエディター、「日本繊維新聞」の小売り・流通記者として、20年以上にわたり、ファッション企業の経営や戦略などを取材・執筆。著書に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は、2012年春夏にデビューし、ニューヨーク・ファッション・ウイークで発表を続けている「アディアム(ADEAM)」の前田華子デザイナーが登場。
Q 不安が続く状況下で、ファッションデザイナーが人々にできることは?
「アディアム」は新型コロナウイルスの影響を最も受けたニューヨークにもオフィスがあるため、スタッフの健康を一番に考え、リモートワークに切り替えた。コレクション制作は少しペースを落とし、パタンナーや縫製スタッフにトルソーなどを自宅へ持ち帰ってもらいながら、進めている。このパンデミックの影響で変わってしまったことは多いが、今自分たちにできることを、一歩ずつ進めていきたい。
そういった不安な日々が続く中で、前向きな気持ちを持ち続けることは本当に大変なこと。デザイナーとして、今自分ができることは、ファッションやアートの楽しさを届けて、少しでも笑顔を増やすお手伝いをすることだと思う。この状況でも、クリエイティブなモノ作りを続けて、みなさまにも楽しんでもらえるようなことができないか、アトリエのスタッフとアイデアを出し合った。その中から生まれたのが、ぬりえと「あつまれ どうぶつの森」のゲーム内でダウンロード可能なバーチャルの洋服だった。本当にささやかな活動だが、少しでもご自宅で過ごす日々を楽しんでもらいたいという気持ちで始めた。
今後はチャリティーへの参加も計画している。次回の2021年リゾート・コレクションから、売り上げの一部を寄付する活動などの取り組みを進めるべく準備中だ。
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「WWDビューティ」では5月28日号で「オーガニック・ナチュラルコスメ」を特集しました。今号の前に、5月14日号で「クリーンビューティ」を特集したのですが、よく聞かれるのが「クリーンビューティとオーガニックは何が違うの?」ということです。「クリーンビューティ」は近年登場した概念で、明確な定義や認証制度はないものの、弊紙ではブランドへの取材を通して、①健康や環境に害のある成分を使用しない、②製造から販売まで環境への配慮がなされている(サステナビリティ)、③動物実験の不実施や労働環境など社会に配慮している、と定義しました。つまり、オーガニック原料使用の有無にかかわらず、環境配慮など前述の項目を満たすブランドや商品、概念をクリーンビューティとしています。このクリーンビューティの概念は、サステナビリティや地球環境に対する意識の高まりから米国を中心に拡大し、世界中にトレンドが広まりつつあるもので、新しいカテゴリーであることから若年層の支持が高くD2Cブランドが目立つという特徴があります。
一方オーガニックは、狭義には農薬や化学肥料を使わず有機肥料によって生産された農産物と、それらを原料に使った化粧品や食品などを指しています。有機農業は、環境保護やアニマルウエルフェア(動物福祉)に貢献するとともに、持続可能な農業生産方法の一つとされています。欧米やオーストラリア、ニュージーランドにはオーガニック化粧品の認証団体や機関が多く存在し、認証機関によってオーガニック成分の含有率や使用制限のある成分など厳しい審査基準が設けられています。フランスの国際認証機関「エコサート(ECOCERT)」が最も有名で、ほかにオーストラリアの「ACO」やアメリカの「USDA」などがあります。
オーガニック認証においては、世界的な統一基準の策定を目指して欧州の5つのオーガニック認証団体「BDIH」(ドイツ)、「コスメビオ(COSMEBIO)」(フランス)、「エコサート」(フランス)、「イチェア(ICEA)」(イタリア)、「ソイル・アソシエーション(SOIL ASSOCIATION)」(イギリス)が国際NPO協会を設立し、2010年に統一基準「コスモス(COSMOS)」を策定しました。17年1月からはこれら5団体の基準は終了し「コスモス」に移行しています。「コスモス」の基準では、植物原料の95%以上を有機農法によって作られた原料と定めており、そのほかの主要な目標の中には、有機農業による生産物の使用を促進し、生物学的多様性に配慮すること、責任を持って天然資源を使用し環境に配慮すること、人間の健康・環境を尊重し、汚染物質を出さない方法で加工・製造すること、グリーンケミストリーの概念を組み込み発展させることなどが盛り込まれています。こうした基準が存在するため、欧米では認証基準をクリアしている商品以外がパッケージに“オーガニック”と表示することはできません。
日本では、食品は農林水産省が認定する有機JAS認定マークがありますが、オーガニック化粧品を認定する公的な機関はありません。そのため、ほんの数パーセントしかオーガニック成分を含まず、海外ではオーガニックと認められないような商品でも“オーガニックコスメ”として安価に市場に出回っています。ここ数年ナチュラルブームやボタニカルブームがあり、なんとなく肌と地球にやさしそうというイメージが独り歩きしてオーガニックの本来の定義があいまいになり、消費者の混乱を招いています。
オーガニックは本来、有機栽培原料を用いた化粧品を指しますが、オーガニックブランドの多くは地球環境と人、健康への配慮が根底にあるため、原料の栽培方法にとどまらず、フェアトレードやクルエルティフリー、女性のエンパワーメント、児童労働問題、雇用創出や地域活性化などに取り組むブランドが多く、エシカルであること、サステナブルであることとも密接に結びついています。こうしたことから、オーガニックがエシカルやサステナブルと同義のように使われることも多々あり、そこから来る混乱もあるようです。消費者への訴求効果を狙い、環境に配慮しているように見せかけることを「グリーンウオッシュ」といい社会問題化していますが、化粧品にもそうした製品は数多く存在します。
日本国内のオーガニック市場は、2000年代に入って輸入が盛んになり、多くの海外ブランドが上陸しました。当初、オーガニック化粧品のほとんどを海外ブランドが占めていたのは、日本ではオーガニック栽培が可能な農地がそもそも少ないこと、そのため国産のオーガニック原料の調達が難しいこと、また化学合成成分の保存料の使用量を最低限に抑えて化粧品の中身を安定させる高度な技術とノウハウを持った製造工場が限られていたことなどが要因です。
現在では国産オーガニックブランドもかなり増え、自然派・オーガニック化粧品の国内市場規模は前年度比4.9%増の1415億円(2018年度、矢野経済研究所)と、毎年4~5%程度の成長を続けています。オーガニック化粧品は大量生産が難しく、コストがかかることから一般化粧品と比べて価格が高く、中小規模での展開が大半で、ビジネスの急激な拡大は構想として持っていないところがほとんどです。昨今のサステナビリティに対する意識の高まりやクリーンビューティのトレンドを見ると、企業の倫理観や姿勢に目を向けて購入する消費者がこの先増えていけば、オーガニック・ナチュラルブランドにとっては追い風になるのではないでしょうか。
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モデルのローラは6月5日に、“essentials for a good life” をスローガンに掲げたライフスタイルブランド「ステュディオ アール スリーサーティー(STUDIO R330)」をスタートさせる。
同ブランドはかねてより環境問題に関心を寄せていたローラの、「地球にも⼈にも優しいことを、できることから少しずつ始めていきたい」との思いから始まった。全てのクリエイティブをローラ自身が監修し、サステナブルな素材にこだわったトレンドに左右されないアイテムを提案していく。
第1弾となる今回は、スポーツブラ(9500円〜)、Tシャツ(6500円〜)、ジャケット(2万8000円)、ヨガマット(7500円)などのワークアウトウエアをそろえた。スエットやTシャツにはオーガニックコットンを使用。ボマージャケットはシルエットにこだわり、長く着られるようにリバーシブル仕様になっている。
また、日本環境設計が主催するリサイクルプロジェクト「BRING」と共同で、リサイクルポリエステルを使⽤したブランドオリジナル⽣地を開発し、全体の8割以上に「BRING」のサプライチェーンで作られた素材を使用している。ヨガマットはリサイクル可能なTPE素材を使用し、軽量で耐久性にも優れた作りになっている。タグやひもには100%FSC承認材を、パッケージは再生可能なリサイクルポリエステルを100%使用した。発送用ボックスには通常廃棄されるカカオ豆の皮を配合した再生紙を使用するなど、細部にまで環境に配慮した工夫を施した。
ローラは「これは私が今までの⼈⽣で培ってきた経験と感性を信じて、サステナブルかつ良質なプロダクトを発信していく新しい形のライフスタイルブランド。 素材やその背景にあるストーリーを⼤切にし、⼼がわくわくすること、そしてポジティブで⾃信に満ちあふれることの素晴らしさ、同時に環境にも配慮して⼀緒に地球の未来に貢献できるようなことをしたい。そんな想いから、このブランドの⽴ち上げを決めた。私たちが本当の意味で幸せだと感じることができるコミュニティーを、みなさんと⼀緒に広げていきたい」とコメントした。
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巣ごもり期間中「売れなかった商品」の上位にファンデーション、UVケア、口紅がランクインしたというニュースがあった。 世の中のあらゆる商材には、外出先での行動や他者とのコミュニケーションを前提とした「外向き」の製品と、自宅で使用し自身のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)に関与する「内向き」の製品がある。メイクアップは「外向き」の側面が強く、外出の機会が減ると、需要が減少するのは当然でもあるだろう。特に今回は、外出時は常にマスク着用という、特殊な条件下にあったことも関係している。
新型コロナ禍を経て、今後化粧品はどのように変化していくのか?こと「製品」にフォーカスして考えると、消費者の価値観、開発の視点、ともに最も変わるのは「ベースメイク」の分野ではないかと考えている。日本をはじめとするアジア各国の女性にとって、ベースメイクの主役であるファンデーションは、外出時に欠かせないアイテムであり、一方でこれまでと全く同じものは使いにくいと思うからだ。
経済活動が本格化すると、ベースメイクもいったんは、コロナ前と同じ状況に戻るだろう。職場環境やメイク習慣にもよるけれど、同僚や取引先と会う際に「素顔」でいるのは、いささかハードルが高い。仮にプライベートな場面であっても、誰かと会うときにスッピンでいるのは、よほど気を許した相手でない限り、本人が落ち着かないと思う。
その一方で、今後数年にわたり、新型コロナウイルスの流行継続が指摘されている。また今回の流行で、世界的に感染症予防に関する意識が浸透した点も見逃しにはできない。特に日本においては、季節性インフルエンザや風邪が流行する季節になると、これまで以上に、マスク着用が習慣化するのではないかと思う。ほんの少し前まで、接客や重要な商取引の場面において、マスク着用は失礼にあたるという風潮があったけれど、今後は「着用しないほうがマナー違反」という意識に変わるかもしれない。
冬から初夏にかけて続いた長期のマスク着用期間に、自身も強く感じ、周囲の女性からも頻繁に聞いたのが「マスクにファンデーションがつくことの不快感」だ。衛生用品であるが故に汚れへの生理的な不快感もあったように思う。では、コロナ後に必要とされるファンデーションは、落ちにくく、フィット感に優れていれば良いかというと、そんなに簡単な話でもない。
まず前提として、女性は素肌の上にファンデーションを塗り、さらにその上をマスクで覆っている。男性はピンと来ないかもしれないが、マスク内の湿気でヨレる→マスクとこすれる→マスクにつく」という3重の不快感を、常に感じている状態にある。マスクをしない時にはあまり意識しなかった、肌の上に、ファンデーションという異物が乗っていることを、否応なく意識させられた体験であったはずだ。
“外向き”の製品であるファンデーションは、これまで、仕上がりの美しさを求められていた。しかし、長期に渡るマスク着用により、ファンデーションは肌の最も近くに寄り添うもの、それ故に、快・不快に直結するものという、もう少し感覚的な“内向き”の側面がフォーカスされたのではと思う。
もう1つ、この期間にほとんどの女性が直面したのが、マスク着用時にベースメイク(特にファンデーション)をどうするかという問題だ。特にマスクの供給が逼迫していた時期は、使い回しを考えて、何らかの試行錯誤をした女性も多かったのではないか。
たとえば、ファンデーションを普段より薄めに塗る、額など部分的に使う、いっそのことマスクの下は何もつけず、アイメイクだけ華やかに演出するなど、試した方法は人それぞれ違うだろう。少なくとも、これだけ多くの女性が「強制的に普段のメイク習慣を変える機会」は、これまでなかったはずだ。
その結果、肌色、顔全体に塗るという、これまでのファンデーションの常識から少しだけ解放され、「そうでなくても案外キレイに見える方法がある」という、ベースメイクの新しい方法にたどり着いた女性も一定数いたのではと思う。個人的な話しで恐縮だが、私自身はこの時期ファンデーションをやめて、トーンアップ下地のみを使ってみた。薄づきだが肌の均一感が高まり、オンラインの取材であれば、遜色なくメイク感が演出できる。その時に抱いたのが「あ、これ『リモート環境でも、ある程度仕事はできる』という感覚に近いな」という感想だった。本来は直接会って話したり、ファンデーションをきちんとつけるのがベストだけれど、違う方法でもやっていけるという感覚だ。
もちろん、特にベースメイクに試行錯誤はせず、メイク習慣を変えなかった方も沢山いるだろう。1つだけ確実にいえることは、これまでと同じ“外向き”なファンデーションは、マスク着用の季節になるたびに、販売数の減少を余儀なくされてしまう。
逆の視点で考えると、ここにこそファンデーションが「新たなステージ」へと進化するヒントが隠されているようにも思う。より薄く、肌との一体感に優れ、異物感を感じることなく、心地良い。一言で表現するなら「究極のストレスフリー」だろうか。そのためには肌色である必要もない、ファンデーションの枠を越えた次世代ベースメイクに進化する可能性もある。以下に(自粛期間中に使ってみて)次世代ベースメイクの価値観に近いと思ったものを、いくつかあげてみたい。
あまりの薄膜感に感動したのが、6月10日発売の「THREE」の「ソーラーティンティドグローフロー」だ。UV ケアとしても、ベースとしても、化粧直しにも活躍する、ファンデーションの概念を越えたマルチユースなリキッド。素肌を透かしながら均一感を高め、ノンケミカル処方ならではの負担感のない仕上がり。紫外線吸収剤を使用せず、自然由来の紫外線散乱剤のみで SPF50+の紫外線防止効果が頼もしい。肌がホッと息をつけるような使用感と機能性を両立した、ストレスフリーな次世代ベースメイクの代表といえる。
塗布した瞬間、肌を包む精油の深い香り。限りなくスキンケアに近い、保湿力豊かな使用感の「イトリン(ITRIM )」の「エレメンタリー エッセンシャルEEクリーム」。「EE」とは、肌を均一に仕上げる(Even)とスキンケア効果(Effect)のこと。植物オイルと植物由来のパウダーをブレンドしてかなえる塗布膜は、実に軽やかでファンデーションをつけていることを忘れてしまいそう パールの光沢感とは一線を画す、肌が潤うことで生まれる自然なツヤ感も美しい。スキンケア効果に軸足を置いた、大人のためのベースアイテムだ。
下地のカテゴリーでありながら、適度なメイク感を演出するのが、「コスメデコルテ(DECORTE)」の「AQ ラスティングUV プライマー」。下地ならではの薄膜で肌に寄り添い、自然にトーンアップ。ナチュラルな艶を演出しながら「きちんと感のある」端正な仕上がりで、オンラインの取材時に重宝した製品でもある。肌トーンが明るい人はこれ1品で仕上げても良いし、下地として使う場合はファンデーションの使用量が減るはず。ファンデーションよりマスクにつきにくいこともあり、外出自粛期間中に最も活躍した製品だった。
内側からにじみ出るような艶と体温が息づくような血色感を演出する、「スック(SUQQU)」の「ブルーミング グロウ プライマー」は本当に不思議な下地だ。ほんのりピンク色でカバー力はほとんどないのに、使うと使わないとでは「ライブな肌の質感」に各段の差がつく。マスクにもつきにくく、平常時であればこの下地+少量のファンデーションで自然な質感に仕上がるはず。色ではなく光を巧みに操り、大人の女性を「もともと素肌が美しかったかのように」見せる、次世代型ベースメイクと呼ぶにふさわしい1品だ。
コロナ禍は、私たちの生活や行動様式に変化をもたらした。その経験から得た肌へのストレスや発見に対し、各メーカーの開発技術に心から期待したい。そもそも化粧品は、香りや感触など、言葉にしにくい感覚を表現することを追求してきたアイテムでもある。特に日本のものづくりは、この目に見えない繊細な事柄を表現することに、とても長けていると思う。
まだまだストレスが続くことが予想される今、「究極のストレスフリー」をかなえる次世代ベースメイクの登場を、いち女性として心から願っている。それは、社会で活躍する女性にとって、肌に寄り添う頼もしい味方となってくれるはずだから。
宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける
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