在宅ワーク後に「プチ贅沢な晩酌」はどう? 4つの「お取り寄せグルメ」×タカラ「焼酎ハイボール」が誘う至福の時間

コロナ禍で、在宅勤務が続いている方も多いことでしょう。部屋のなかで一人、黙々と働いているとストレスもたまりますよね。そんなとき、「このあと、晩酌で絶品のおつまみが待っている」と思えば、仕事も頑張れると思いませんか? もちろん、ご近所でおつまみを買うものいいですが、それだと気分が変わらない……。ならば、たまにはお取り寄せで「地方の味覚」を楽しんでみるのもひとつの手。気軽に旅行気分を味わいながら、絶品グルメに舌鼓を打てば、在宅ワークの閉塞感も吹き飛ぶはず。地方の生産者を応援する意味でも、大いにオススメのやり方です。

 

「お取り寄せグルメ」と糖質ゼロの「焼酎ハイボール」でプチ贅沢な晩酌を!

では、お取り寄せグルメに合わせるお酒は何がいいでしょう? もちろん、おいしくて料理を引き立ててくれるお酒がいいですよね。そうそう、「コロナ太り」は避けたいから、健康面も気を付けたいところ。となれば、オススメは糖質、プリン体、甘味料がゼロのタカラ「焼酎ハイボール」。様々なフレーバーが発売されていて、それぞれマッチする料理を探す楽しみがありますよ。というわけで今回は、全国からお取り寄せできる個性豊かな4種類のおつまみと、タカラ「焼酎ハイボール」の至福のマッチングをご提案。ぜひ参考にして頂き、自宅でプチ贅沢な晩酌を楽しんでみてください!

↑全国のお取り寄せグルメに「焼酎ハイボール」の4つのフレーバーをペアリング。左から<レモン><ドライ><シークヮーサー><強烈塩レモンサイダー割り>

 

その1

格之進「缶詰ハンバーグ」×タカラ「焼酎ハイボール」<レモン>

肉の旨みが濃厚ながら後味スッキリ。食べ進む手が止まらない!

トップバッターは、個性的なハンバーグの逸品をチョイスしました。それが、格之進の「缶詰ハンバーグ」です。こちらは、ジューシーに焼き上げたハンバーグを、オイルと一緒に缶の中に閉じこめたもの。

↑格之進の「缶詰ハンバーグ(ハンバーグオイル漬)」。公式オンラインストアでは3缶セット2592円で販売されています ※価格は税込。価格等の情報は取材時のものです。以下同

 

「格之進」は、肉好きなら知らない人はいない有名ブランド。熟成肉の生産・加工・販売を行っており、岩手県の一関で自社牧場や総本店を経営するほか、都内にも複数の肉レストランを展開しています。肉好きの祭典「肉フェス」では4回連続で総合優勝する栄誉に輝き、殿堂入りを果たしたのは有名な話。さらには「熟成肉」や「塊焼き」のムーブメントを巻き起こし、ステーキとシーフードを同じ皿で提供する「サーフアンドターフ」で話題を集めたほか、コロナ禍では「オンライン肉会」を積極的に開催。その取り組みや独創性の面でも業界をけん引する存在となっています。

 

さて、そんな格之進の伝説的ウマさと独創性を堪能できる「缶詰ハンバーグ」は、甘味豊かな岩手産の豚肉と味の濃い国産牛肉を使い、玉ねぎやパン粉などをつなぎにしたふっくら仕上げたタイプ。隠し味には岩手産の塩麹を使うことによって、うまみを倍増させています。食べてみると、肉の味がとにかく濃厚でリッチな旨みが口いっぱいに広がる! 香ばしく余韻も豊かで、ふわっふわでとろけるような食感が印象的です。

↑肉がみっしりと詰まったハンバーグの厚みは約3cm。オイル漬けながら脂っこさはなく、濃厚な旨みとふわふわな食感が堪能できます

 

「缶詰ハンバーグ」に合わせたのは、タカラ「焼酎ハイボール」<レモン>です。本品は、加熱した肉との相性がバツグン。焼酎の豊かなコクがハンバーグの濃厚な味をしっかり受け止めるとともに、肉の香ばしさや脂の余韻には、レモンの優しい酸味が絶妙にマッチ。辛口のキレと強炭酸の刺激が爽快な後味を演出し、気づけばもうひと口、もうひと口、と無我夢中で食べ進んでしまいます。

↑オイル漬けのハンバーグは、旨みも一緒に缶の中に閉じこめられており、ソースがなくても絶品! タカラ「焼酎ハイボール」<レモン>との相性はバツグンです

 

「缶詰めハンバーグ」は、常温で保存できて冷蔵庫のスペースを使わないのもいいところ。缶を開けるだけで、いつもの晩酌が一瞬でリッチに変わります。携帯にも便利なので、アウトドアでも、出張先のホテルでも、タカラ「焼酎ハイボール」<レモン>とともに最高の晩酌が楽しめますね。

 

その2

「鮮馬刺し ユッケ」×タカラ「焼酎ハイボール」<ドライ>

焼酎のコクが馬肉の風味を受け止めて引き立てる!

続いてチョイスしたのが、馬肉の生肉を使った「鮮馬刺し ユッケ」。焼肉店などで味わう牛の生肉は希少な存在になって久しいですが、馬肉の場合はお取り寄せでも気軽に楽しめます。

↑「鮮馬刺し ユッケ 50g」。公式オンラインストアでは1パック700円から販売されています

 

馬肉のなかでも断然オススメなのが、国内有数の名産地・熊本が誇る名門・千興(せんこう)ファームの商品。同社が他を圧倒する理由は、日本で唯一の馬肉専用のと畜場と、一貫生産の生食専用工場をもっていること。さらに、そのおいしさと安全性が評価され、生食用食肉では世界で初めて国際規格「SQF」(Safe Quality Food=安全で高品質な食品を意味する)を取得しています。

 

そんな同社のユッケを味わってみると、馬肉の力強い旨みに、九州醤油を思わせる甘味とコク深い濃厚なタレがマッチ。タレにはほんのりとした辛さもあり、これが好アクセントになって、肉の味わいを引き立てます。さらに、卵の黄身をつぶして混ぜ合わせると、まろやかさとねっとりとした舌触りがさらにアップ!

↑卵黄をからめれば、馬肉ユッケのねっとりした食感が際立ちます

 

これだけインパクトある味わいながら、赤身の馬肉だけあって、タレを含めても88kcalと非常にヘルシー。そして、そのメリットを損なわず、味わいを高める飲み物が、糖質、プリン体、甘味料がゼロのタカラ「焼酎ハイボール」<ドライ>です。

↑「鮮馬刺し ユッケ」と タカラ「焼酎ハイボール」<ドライ>との相性はバツグンです

 

甘さや香りを抑えた「焼酎ハイボール」<ドライ>は、馬肉ユッケの風味を邪魔せず、ベースとなる焼酎のコクが生肉の個性を受け止めて、奥行きのある旨みへと変えてくれます。また、シャープな酸味がほど良いエッジを与え、馬肉の味わいを鮮やかに際立たせる効果もあり。贅沢かつカロリー控えめの晩酌を楽しむなら、このペアで間違いありません。

 

ちなみに、千興ファームは、2016年の熊本地震で工場や設備が大ダメージを負い、一時は休業に追い込まれながらも復活した生産者。困難を乗り越え、良質な馬肉を提供し続けるその姿には頭が下がる思いです。おいしい馬肉で晩酌ができることに感謝しつつ、我々も負けずにガンバロウ! と、明日へのパワーをチャージしたいところですね。

 

その3

「北海道産の羊肉串(サフォーク種)」×タカラ「焼酎ハイボール」<強烈塩レモンサイダー割り>

肉の旨みとスパイスの刺激、炭酸の刺激が共鳴する!

3品目のお取り寄せグルメは、羊でいかがでしょう。羊の肉は、脂肪の燃焼を助けるとされている「L-カルニチン」という成分が豊富に含まれていて、ヘルシー食材として注目されているんです。今回は、北海道の東洋肉店の「北海道産の羊肉串(サフォーク種)」をセレクトしました。「羊肉串」は中国でポピュラーな屋台料理で、「ヤンロウチュアン」と読みます。

↑「北海道産の羊肉串(サフォーク種)」。東洋肉店の公式オンラインストアでは、35g×5本入りを2200円で販売しています

 

東洋肉店の代表を務める東澤壮晃さんは、オージー・ラムの伝道師集団「ラムバサダー」の一員。イベントなどを通して全国を回り、羊肉の啓蒙活動をしています。今回の羊肉串は、希少な国産羊のなかでも、さらに貴重な北海道産のサフォーク種の肉を使い、東澤さんが丁寧に処理して急速冷凍したもの。この羊肉串には、「羊肉料理の聖地」とも呼ばれる東京・神田の名店「味坊」が特別に作ったスパイス「羊肉の香辛料」(東洋肉店にて別途1050円)をかけて頂きます。

↑肉質が良く、高級品として知られるサフォーク種の肉を使用。今回は「羊肉の香辛料」をトッピング

 

そんなこだわりが詰まった羊肉串には、羊肉の個性に負けない「焼酎ハイボール」<強烈塩レモンサイダー割り>をペアリング。

↑香ばしく焼いた「北海道産の羊肉串」に、タカラ「焼酎ハイボール」<強烈塩レモンサイダー割り>を合わせます!

 

羊肉串は、ほどよく引き締まったジューシーな肉質。噛めば噛むほどに羊肉の旨みが口の中に広がります。さらに、クミンを軸とした「羊肉の香辛料」のオリエンタルなフレーバーが鼻腔をくすぐり、食欲が倍増! ここに「焼酎ハイボール」<強烈塩レモンサイダー割り>を流し込むと、焼酎のコクが肉の旨みを引き立たせ、スパイスの刺激と強烈な炭酸の刺激が共鳴しあって、思わず「クゥーっ!」と声が出てしまいます。さらに、塩レモンサイダーのみずみずしい香味と酸味が、後味をキュッと引き締めてくれました。なるほど、これは文句のない組み合わせです! 気軽に旅行に行けないご時世だからこそ、羊肉串を売る中国の屋台のにぎわいと、北海道の大地でのびのび育つ羊たちに思いを馳せて、晩酌を楽しんでみてはいかがでしょう。

 

その4

「氷見寒ぶりハム」×タカラ「焼酎ハイボール」<シークヮーサー>

シークヮーサーの香味が、ぶりの濃厚な脂をやさしく中和

肉が続いたところで、最後は魚の逸品をご紹介。日本海屈指の漁港である富山・氷見で150年以上続く魚問屋・つりやが手掛けた「氷見寒ぶりハム」です。

↑「氷見寒ぶりハム」。公式オンラインストアでは、10切1620円で販売されています

 

氷見が誇る冬の味覚といえば寒ぶり。その魅力は、たっぷりと蓄えられた濃厚な脂です。その季節限定の旬の味覚を、冷凍によって年中味わえるようにしたのがこの商品。寒ぶりに塩をして数日漬けたあとにじっくり寝かせ、オリジナルブレンドのチップでゆっくりスモーク。再度寝かせてようやく完成するという、手間ひまのかかった逸品です。食べてみると、まさに酒を呼ぶ味わいなのがわかるはず。脂のパワフルな甘味、スモーキーなフレーバーに絶妙な塩気、ほどよく水分が抜けて凝縮された旨み……。

↑燻されているので、ほどよく水分が抜け、どことなくスモークサーモンに似た香りが楽しめます

 

そんな「氷見寒ぶりハム」にぜひ合わせたいのが、独特の和柑橘フレーバーが魅力のタカラ「焼酎ハイボール」<シークヮーサー>です。

↑「氷見寒ぶりハム」は、ディルというハーブで彩りを添え、タカラ「焼酎ハイボール」<シークヮーサー>とペアリング

 

しっとりした「氷見寒ぶりハム」が、口の中でやわらかくほぐれていく、その瞬間に「焼酎ハイボール」<シークヮーサー>を流し込むと、それはもう幸せそのもの。焼酎が持つ甘味と青魚特有のコクが調和し、シークヮーサーの清々しい香味と強炭酸が、ぶりの濃厚な脂の余韻をやさしく中和してくれるのです。そのウマさに思わず目を閉じて没入すると、かつて筆者がコロナ前の富山ツアーで寒ぶりを食べた、その感動がありありと蘇ってきました。あの時、あの場所の味が、自宅の晩酌で楽しめるのは本当に貴重だと感じます。

 

在宅ワーク後のご褒美に、糖質を抑えつつ最高のペアリングを楽しんで!

タカラ「焼酎ハイボール」は、果実味を抑えた辛口で、焼酎のコクがしっかり感じられるので、料理を邪魔せず、旨みを受け止めてくれて飲み疲れもなし。本編を見ての通り、幅広い料理にマッチすることもおわかり頂けたはず。同時に、糖質、プリン体、甘味料がゼロなのも大きな魅力。プチ贅沢なグルメには健康面で少々の罪悪感がつきものですが、お酒で気を使うぶんおつまみは楽しんじゃいましょう(笑)。

 

糖質を控えつつおいしく楽しめて、様々な心象風景を呼び起こす「お取り寄せグルメ」×「焼酎ハイボール」のペアリング。在宅ワーク後の自分へのご褒美に、ぜひお試しあれ!

撮影/我妻慶一 スタイリング/高橋千帆

 

「初年度大コケ」から看板商品へ! 「熱烈な社員ファン」が導いたタカラ「焼酎ハイボール」の大逆転

在宅勤務のあとのお楽しみといえば、晩酌タイム。でも、「コロナ太り」が気になるので、お酒は「糖質ゼロ」にこだわりたいですよね。そんな「糖質ゼロ」のお酒で絶大な人気を誇るのは、2021年で誕生15周年を迎えるタカラ「焼酎ハイボール」。缶チューハイのなかでも売上はトップクラスで、2017年には1000万ケースを突破し、2019年は1300万ケースを突破するなど、販売数は右肩上がりとなっています。そのキラキラ輝く印象的なパッケージを、コンビニやスーパーで目にした方も多いのではないでしょうか。

↑凹凸加工を施し、キラキラ輝く缶が印象的なタカラ「焼酎ハイボール」

 

当初は売れなかった商品が、大ヒット商品に育った経緯とは?

ところがこのタカラ「焼酎ハイボール」、開発当時は「こんなニッチなものが売れるのか?」「こんな味で売れるのか?」と社内でも不安視する声が多かったそう。そんな声を押し切って発売されたのが2006年のこと。「でも、ダメだったんですよ、初年度は。売れなかったんです」と、デビュー当時から同商品のマーケティングなどに携わっていた、塩野憲司さんは語ります。デビューでつまずいた商品は、そのまま忘れ去られて販売終了……ということも多いはず。それがなぜ、同社を代表するヒット商品に育ったのでしょうか? 塩野さんのインタビューを通して、波乱万丈のサクセスストーリーを追っていきましょう!

↑塩野憲司さん。現在は宝酒造の商品第一部の副部長、兼ソフトアルコール課長を務め、缶チューハイや焼酎を担当しています

 

東京の大衆酒場でチューハイが「一杯目」だった事実に衝撃を受ける

タカラ「焼酎ハイボール」の開発が動き出す契機は、約20年前のこと。のちのキーパーソンとなる人物が、塩野さんの上司として宝酒造の拠点の京都に転勤してきたのが始まりでした。

 

「その上司は東京出身で、チューハイのルーツを探るべく、東京下町の大衆酒場巡りをライフワークとしていました。その情熱は筋金入りで、オリジナルのノートに400軒以上の大衆酒場の情報を書き込んでいたほど。この上司のライフワークに部下のメンバーも興味を持ち、東京出張の際、大衆酒場の名店を巡るようになりました」(塩野さん)

 

メンバーが訪れた東京の大衆酒場では、想像以上に興味深い光景が広がっていたそう。特に驚いたのは、ビールサーバーが置かれたお店がほとんどなかったことでした。

 

「お客さんが、誰もビールを飲まないんです。じゃあ皆さんが何を飲むかというと、焼酎ベースのハイボールだったわけです。しかも、『とりあえずビール』ではなく、一杯目から焼酎ハイボールを飲んでいた。いまでこそ珍しくはないですが、当時は衝撃的でした」(塩野さん)

 

テスト的にビン入りの商品の開発をスタート

やがて、「この焼酎ハイボールを商品化しよう」との意見が出るのは自然の流れでした。しかし、社内には、「東京の一部だけで飲まれているニッチなものが、全国的に受け入れられるはずはない」という声も多かったそう。ただ、塩野さんをはじめ、チューハイがビールに取って代わる光景を目の当たりにした部下たちが粘りを見せ、なんとかテスト的にビン入りタイプの焼酎ハイボールを開発したといいます。

 

「そのとき、あるコンビニさんが面白がってくれて、2003年にコンビニで商品の販売が始まりました。王冠仕様の商品であったため、栓抜きがない家庭もあるだろう、ということで1本に1個、栓抜き付きで販売。栓抜きが面白がられたこともあり(笑)、この味わいに一定の手応えを感じることができました」(塩野さん)

↑ビン入りタイプの焼酎ハイボール「宝チューハイ壜詰」。フレーバーは<レモン><クラシック><グレープフルーツ>の3つ

 

缶飲料の味作りでは「謎のエキス」の再現に苦労した

この事例をきっかけに、全国向けの商品として本格的に開発されたのが、現在に続く缶入りのタカラ「焼酎ハイボール」。従来のビン入りの味わいを参考にしながらも、開発の際は、その味作りに苦労したといいます。

 

「そもそも焼酎ハイボールの缶飲料に前例がないですから。フレーバーごとに、大衆酒場の名店の味をインスパイアして作りました。特に大変だったのは『ドライ』。これは、焼酎と炭酸水に加える通称『謎のエキス』と呼ばれる液体がカギなのですが、『謎』というだけあって門外不出かつレシピは不明。お店によっても味はバラバラです。開発メンバーは数多くの店舗をはしごして味の方向性を話し合い、『謎のエキス』を再現すべく、試行錯誤を繰り返しました。ほかのフレーバーも同様です。たとえばレモンは、いわゆるレモンサワーと違い、レモンの風味はうっすら付いているのが特徴。その絶妙なさじ加減が難しかったですね。ただ、最後にたどり着いた味は、やはり『宝焼酎』を使用して焼酎ハイボールを作っているお店の味でした。どのフレーバーも開発には苦労しています」(塩野さん)

↑2006年の発売当時から続く4種類のフレーバー。左からグレープフルーツ、レモン、ドライ、シークヮーサー(缶のデザインは現行のもの)

 

テレビCMを打って大々的に発売されるも、鳴かず飛ばずの結果に

こうして2006年の3月、数々の困難を経て世に出たタカラ「焼酎ハイボール」。同年のメイン商品として売り出され、テレビCMを打ったにもかかわらず、初年度の売上は「鳴かず飛ばず」という状況でした。その理由について塩野さんは、「お酒自体が苦手な人も含め、幅広いチューハイユーザーに向けて広くコミュニケーションしてしまったから」と分析します。

 

「弊社は焼酎の蒸留機の性能も、その操作技術も世界トップクラスと誇れるレベル。弊社の焼酎には、極限までピュアに仕上げたものはもちろん、原料や蒸留方法を変え、さらに樽貯蔵で寝かせて様々にコクを与えたものもあるのが特徴。こうして作った約85種類の樽貯蔵熟成酒を、商品ごとに最適なバランスにチューニングするのが弊社のこだわりです。ここに『焼酎屋』としての誇りがあるわけですが、お酒が好きな方にこそ、その味の違いをわかっていただけるんです」(塩野さん)

↑宝酒造の焼酎を製造する黒壁蔵(宮崎県高鍋町)には、たくさんの樽貯蔵熟成酒が樽で熟成されています

 

味に惚れこんだ社員たちの地道な活動で、少しずつ売れ始める

こうしてタカラ「焼酎ハイボール」は低空飛行のまま1年が経ち、翌年のメイン商品が発売される時期がやってきました。しかし、タカラ「焼酎ハイボール」の販売が打ち切られることはなく、逆に少しずつ売れるようになってきたといいます。

「実は、社内にはタカラ『焼酎ハイボール』の熱烈なファンが多かった。この味に惚れこんだ社員たちが、『汗水たらして、自分たちが足で売ろう!』と独自に動き始めたんです。やがて、この味になじみがある下町を中心に、ポコポコと売れる店が出てきました。さらに、好きな奴らが集まって、『焼酎ハイボール倶楽部』というものを作り、全国から成功事例を共有して営業に活用したところ、異常に売れる店が出てきました。こうして芽が出てきたころ、『もう1回、メイン商品として売り出そう!』となったんです。この事実は、自分たちが『焼酎屋』であることを再確認し、『焼酎の魅力を伝える』という原点に立ち返る意味でも、大きな出来事だったと思います」(塩野さん)

↑「焼酎ハイボール倶楽部」第1回開催時の資料の表紙(当時の塩野さんが作成)

 

タカラ「焼酎ハイボール」は、ヘビーユーザーに愛される味

こうしてタカラ「焼酎ハイボール」は2009年、「大衆酒場で愛される、あのうまさ」をキャッチフレーズに訴求して本格的にブレイク。2010年には300万ケースに迫る人気ブランドとなったのです。

 

「やっぱり、社員が好きな商品だと売れる、という実感があるんですよね。社員は自分が酒飲みだから、その気持ちがわかりますから。なかでもタカラ『焼酎ハイボール』は飲み慣れてくると、ほかでは物足りなくなるんです。実際、タカラ『焼酎ハイボール』は、ヘビーユーザーが支えている商品で、飲用経験率は実はそんなに高くはありません。通常のフルーティなチューハイは100人が1本ずつ買うイメージですが、タカラ『焼酎ハイボール』は大好きな10人が10本ごっそり買っていくイメージ。こうしたヘビーユーザーにご愛顧を頂いているのも、焼酎の味わい自体に力があるからでしょうね」(塩野さん)

 

なお、過去の年のメイン商品として売り出されたものが、再び別の年のメイン商品に返り咲く例は、当時は極めて珍しかったとのこと。現在の大ブレイクは、社員たちの「焼酎ハイボール愛」が呼び起こした奇跡だったのです。

↑「レモン」や「ドライ」などの定番以外にも、多数のフレーバーを用意しています。「『ゆず』や『強烈塩レモンサイダー割り』など、他のチューハイにはあまりないフレーバーから飲んで頂くのもオススメ」と塩野さん

 

もともと持っていた商品価値「糖質ゼロ・プリン体ゼロ・甘味料ゼロ」が追い風に

近年のヒットの背景には、味が受け入れられ始めたことに加え、健康面などで新たなイメージが加わった点もあるといいます。なお、健康面でのメリットは狙ったわけではなく、もともとタカラ「焼酎ハイボール」が持っていた商品価値のひとつとのこと。

 

「焼酎は蒸留酒ですから、ビールなどと違って糖質やプリン体がゼロ。しかも弊社の焼酎は、樽で寝かせてコクを出していますから、甘味料を使わなくても十分なボディ感を表現できます。というわけで、もともとタカラ『焼酎ハイボール』は糖質を抑えたお酒だったのですが、近年はよりわかりやすく『プリン体ゼロ』『糖質ゼロ』『甘味料ゼロ』と表記することにしました。もうひとつ、発売当時はウォッカがベースのチューハイならいいが、焼酎はダメ、という風潮がありましたが、今は逆。ここ3~4年ほどの間に『国産の焼酎が安心だよね』という空気が生まれてきて、その点も追い風になっていると思います」(塩野さん)

↑基本的なデザインは変わっていないものの、「糖質ゼロ」などの「ゼロ表記」が大きく打ち出されるパッケージになっています

 

家飲みの時間が増えたいま、大衆酒場の味をゆっくり楽しんでみては?

新型コロナウイルスによる生活の変化に対応する意味でも、タカラ「焼酎ハイボール」を手に取ってほしいと塩野さんは語ります。

 

「コロナ禍でリモートワークが増え、家にいる時間も長くなっています。運動不足による『コロナ太り』に対処するためにも、ぜひ糖質ゼロのタカラ『焼酎ハイボール』をご活用いただきたいですね。また、かつては時間のない方がストロング系のお酒で素早く酔って寝る、という生活パターンもあったと思いますが、家飲みの時間が増えたいま、ストロング系では強すぎるのかもしれません。そこで、アルコール分7%のタカラ『焼酎ハイボール』で、もう少しゆっくり家飲みを楽しんではいかがでしょう? もちろん、コロナが落ち着いたらお店でも飲みたいところですが、それまではこれを飲んで大衆酒場の雰囲気を味わってほしい、という思いもありますね」(塩野さん)

 

東京下町の大衆酒場の味を伝えるべく始まったタカラ「焼酎ハイボール」。その味に惚れこんだ社員と顧客に支えられて、今があります。そのストーリーに思いを馳せて、あなたも今宵はタカラ「焼酎ハイボール」で乾杯してみませんか? 特に、まだ試していない方はぜひ。まったくハマらないか、とんでもなくハマるかは、あなた次第です!

撮影/我妻慶一

 

 

【試飲レビュー】スコッチの王道「バランタイン」をディープに愉しむ。味を司るキーモルト4種が限定発売

世界五大ウイスキー(スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズ)のなかでも代表格のスコッチ。そのなかで“王道”と称されるのが、ブレンデッドウイスキーの名門「バランタイン」です。

 

エコノミーの「バランタイン ファイネスト」からスーパープレミアムクラスの「バランタイン 30年」まで幅広く、「バランタイン ファイネスト」はコンビニでも売られているほどおなじみの一本。その同ブランドから9月1日に、限定商品が一挙4本も発売されました。その魅力を体感できるウェブセミナーに参加したので、内容をお届けします

 

↑ポートフォリオの多彩さも「バランタイン」の王道たる証です

 

「バランタイン」の歴史と栄誉

まずは改めてブランドの特徴や成り立ちを解説しましょう。「バランタイン」はスコットランドのハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラの4つの地方の厳選されたモルト原酒とグレーン原酒を使用したブレンデッドウイスキーです。

 

↑代表的な一本が、1837年に誕生した「バランタイン 17年」。今年は権威ある「ウイスキーバイブル2020」で最高得点を獲得し、ブレンデッドスコッチオブザイヤー2020に輝きましたが、実はこちら、2年連続の連覇

 

創業は1827年。初代マスターブレンダーでもあるジョージ・バランタインが食料品店を立ち上げ、歴史が始まりました。やがて1853年にブレンデッドスコッチの製造を開始し、1895年にはイギリス王室御用達に。その後1938年にはスコットランド紋章院より紋章を認可されるなど、数々の栄誉に輝いて今日に至ります。

 

ブレンデッドウイスキーのおいしさを左右するのはブレンドの技術。40種類にもおよぶモルト原酒を組み合わせるのが「バランタイン」のすごさのひとつですが、200年近い歴史があるなかで、マスターブレンダーとして継承してきたのは5人しかいないというのも驚き。それだけ、「バランタイン」の味を守ることには重みがあるのです。

 

↑現在は、2005年に就任した5代目のサンディー・ヒスロップ氏が、マスターブレンダーとして銘酒の味を守っています

 

9月1日に限定発売された新商品は、そんな「バランタイン」の香りや味わいのキーとなっている、スペイサイドのグレンバーギー蒸溜所、ミルトンダフ蒸溜所、グレントファーズ蒸溜所のモルト原酒をシングルモルトウイスキー(単一の蒸溜所の原酒でつくられたウイスキーのこと)としてボトリングしたものです。

 

↑左から「バランタイン シングルモルト グレンバーギー18年」(1万2000円)、「同 グレンバーギー15年」「同 ミルトンダフ15年」「同 グレントファーズ15年」(すべて7000円)

 

そして、遠くスコットランドのサンプルルームとオンラインで中継し、サンディー・ヒスロップ氏がストーリーや味わいを1本1本解説しながら「バランタイン」の魅力を語る。それが今回のウェブセミナーの醍醐味というわけです。

 

↑事前に各ウイスキーのサンプルを送ってもらい、「バランタイン17年」「バランタイン17年 トリビュートリリース」を合わせた6本を飲み比べるという贅沢な内容

 

それぞれの個性が明確に。やはりウイスキーはおもしろい!

ヒスロップ氏がふだんテイスティングする際は加水しながら行うということで、それに従うことに。これにより、多彩なフレーバーを敏感にキャッチすることができるのだとか。また「もちろん皆さんがご自宅などでウイスキーを楽しむ際は、お好みの飲み方で味わってください」とヒスロップ氏。

 

↑加水する飲み方は「トワイスアップ」としてもおなじみです

 

まずは「バランタイン17年」と、「バランタイン17年 トリビュートリリース」をテイスティング。改めて感じるのは、はちみつやバニラを思わせる甘味やフルーティさ、かすかにスパイシーな樽香など、様々な味と香りが複雑に交わり合いながらも高いバランスで調和していること。トリビュートリリースのほうがきらびやかな印象で、通常の17年は気高さや貫禄を感じるテイストです。

 

↑リッチでスイートな余韻。17年が王様ならトリビュートリリースは女王といったイメージでしょうか

 

次はいよいよシングルモルト。まずは「ミルトンダフ15年」から。ミルトンダフ蒸溜所は、スコッチの中でも華やかで、バランスに優れた名酒が多いと言われているスペイサイドというエリアにあります。

 

↑ミルトンダフ蒸溜所。軟水で水晶のように透明な「ブラック・バーン」という湧き水で仕込まれるのも特徴です

 

↑「ミルトンダフ15年」の味わいはパワフルで、フローラルな香りの奥にクローブやシナモンのニュアンスを思わせるスパイシーなアロマも魅力的。個人的にはストレートで飲むのが好みだと思いました

 

次は、グレンバーギー蒸溜所の15年と18年をテイスティング。同蒸溜所もスペイサイドにあり、ここで作られる原酒は、すべてのバランタインブランドの中核となるキーモルトとして使用されています。

 

↑グレンバーギー蒸溜所。創業は1810年と、今年で210周年。「バランタイン」以上に長い歴史をもつ老舗です

 

↑色は濃いめで、やはり18年のほうが深い印象です。どちらも、熟したりんごを思わせるフルーティな香りが印象的

 

「ミルトンダフ 15年」が力強い味わいだったのに対し、こちらはおとなしい感じながらも、そのぶんフルーティな甘やかさを豊かに感じます。どちらも上品で「グレンバーギー 15年」はクリーミーかつスムース、「グレンバーギー 18年」はより熟した印象で、赤や黒いベリー系のニュアンスも。

 

最後は「グレントファーズ 15年」をテイスティング。蒸溜所はこちらもスペイサイドにあり、大きな特徴は伝統的な製法を用い、すべてを手作業で行うことです。また、この原酒もバランタインのすべてのウイスキーに使われています。

 

↑「グレントファーズ蒸溜所」。敷地内に高くそびえる2つの塔がアイコンで、今回のラベルやパッケージにも見ることができます

 

↑今回のなかでは最もサイレント。それでいて、滑らかできめ細やかな口あたりは印象が強く、ナッティな香りの奥にある赤いベリーや柑橘系のアロマも芳しい。余韻は滑らかかつ繊細で、ロマンティックなニュアンスも

 

ブレンデッドウイスキーはブレンドの芸術、シングルモルトウイスキーは土地の個性と例えられますが、改めて再認識。飲み比べをしてみると、それぞれの魅力を実感できると思います。酒販店などのほか、バーでもオンメニューされるとのことで、ぜひ試してみてください。

 

 

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シャルドネからピノ・グリまで。ブドウ品種と産地で選ぶ「白ワイン」

自宅でワインを楽しみたい、できれば産地や銘柄にもこだわりたい、ワインを開け、注ぎ、グラスを傾ける仕草もスマートにしたい……。そう思っても、超のつく基本はなかなか、他人には聞きにくいもの。この連載では、その超基本を、ソムリエを招いて手取り足取り教えていただきます。さすがに基本は押さえている、という人にも、プロが伝授する知識には新たな発見があるでしょう。教えてくれるソムリエは、渋谷にワインレストランを構える宮地英典さんです。

 

第3回からは、ワインの種類や製法、産地などをそれぞれ取り上げ、解説していただいています。前回はスパークリングワインをテーマにしましたが、今回は「白ワイン」。

【関連記事】
シャンパンからゼクトまで網羅。製法やブドウ品種も様々な「スパークリングワイン」の基礎知識

 

第4回 白ワインの代表品種と選び方

週末の献立はなんですか? 美味しい白ワインを1本冷やしておくだけで、献立を考えるのもなんだか楽しくなるような気がしますよね。白ワイン、とひと口に言っても、辛口から甘口まで、爽やかなタイプから芳醇なものまでさまざまな味わいがあり、食事を通して気軽に楽しめるという点も、白ワインの魅力のひとつかと思います。今回は、品種ごとにいくつか白ワインをご紹介しますので、好みのタイプに出会う一助になりましたらうれしく思います。

 

「シャルドネ」
世界中で栽培される、もっとも有名な白ブドウ

シャルドネは、世界でもっとも知られた白ワイン用の品種です。産地はフランス・ブルゴーニュが有名ですが、米・カリフォルニアでももっとも多く栽培されている白ブドウで、ブドウ栽培地の辺境を除けば世界中で、もちろん日本でも生育されています。ワインラベルには、フランスのシャブリ、ブルゴーニュ、マコネ(最近では「Bourgogne Chardonnay」表記もありますが)以外では、おおむね「Chardonnay」と品種表記がされています。

 

シャルドネの特徴をひと言で伝えるのは難しいのですが、「リースリング」や「ゲヴュルツトラミネール」などの品種に比べ、独自の強い芳香をもたないことから、醸造家にとって思うような白ワインになりやすい品種とも言えます。つまりシャルドネは、強い個性を持たないことが個性になっているのです。

 

スパークリングワインに適していることは、さまざまな産地で証明されていますし、フレッシュで爽やかなシャルドネもあれば、重厚で芳醇なシャルドネ、一部では甘口も造られています。ただ、個人的な見解では、多くの人がシャルドネに期待しているのは“辛口”であること。価格が上がれば上がるほど、オーク樽で熟成させたリッチなタイプになるのは、世界共通の傾向かと思いますが、温暖な産地では果実味豊かに、冷涼な産地ではより爽やかさのある白ワインになります。シャルドネのニュートラルな性格と合わせて、さまざまな産地の風土を反映することも、世界中に広まった要因のひとつかもしれません。

 

ワイン選びに迷ったら、さまざまなワイン産地のシャルドネを楽しんでみるのも、ひとつのワインの入り口かもしれません。ワインショップの棚にシャルドネが並んでいないことは、まずありえません。それだけ身近で、多くの方に広く愛される品種がシャルドネです。


「Chablis Terroir de Fye2018 / Patrick Piuze(シャブリ テロワール・ド・フィエ2018 / パトリック・ピウズ)」
希望小売価格=4200円

【Info】
・生産国=フランス
・ブドウ品種=シャルドネ
・輸入元=ヴァンクロス

 

「ソーヴィニヨン・ブラン」
草原やグレープフルーツのような爽やかな香り

フレッシュで爽やかな白ワインを求めているなら、ソーヴィニヨン・ブランを手に取ってください。シャルドネに次ぐ有名国際品種ですが、フランス・ロワールのサンセールや、プイィ・フュメなどの産地を除いて、樽熟成させることは珍しく、また比較的若いうちに楽しむワインが多く造られています。

 

フランスでは(下写真の「トゥーレーヌ」を含め)ロワール川流域が主要栽培地域ですが、ニュージーランドでも成功を収めています。日本で、というより世界中でと言っていいでしょう、いくつかの豊かな果実味のニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブランが親しみやすく、ちょっとしたブームになった時期もありました。ニュージーランドが新しいワイン産地として世界的に認知されるきっかけにもなった白ワイン品種が、ソーヴィニヨン・ブランと言っても過言ではありません。機会があれば、品質も安定したワインも多いので一度試してみてください。

 

フランスや北イタリアでは、青々とした爽やかな白ワインに、カリフォルニアやオーストラリアなどの温暖な地域では、ボリュームのあるグレープフルーツやパッションフルーツのような味わいの白ワインになります。ワインを選ぶ際に、その産地が温暖な地域なのか、涼しいイメージなのか思い浮かべてみると、ワイン選びの精度が高まるかもしれません。


「Touraine Chenonceaux2016 / Courtault Tardieux(トゥーレーヌシュノンソー2016 / クルトー・タルデュー)
希望小売価格=3300円

【Info】
・生産国=フランス
・ブドウ品種=ソーヴィニヨン・ブラン
・輸入元=ヴァンクロス

 

「リースリング」
その“響き”は白ワインのなかでも格別に香り高い

繊細で香り高く、シャープな辛口から蜂蜜のような甘口まで、さまざまな表情を見せてくれるのが、リースリングというブドウ品種です。特徴としては、すがすがしくさえ感じられる香りと、鮮烈な酸味が挙げられます。そのため、辛口に仕上げれば、フレッシュでのびやかでシャープな印象の白ワインに、甘口に仕上げれば、酸が下支えする品のある白ワインになります。

 

ドイツを中心に、フランスではアルザス、オーストリアなどのヨーロッパの産地に加え、オーストラリアなどでも栽培されています。

 

リースリングという品種には、白ワインの魅力がこれでもかと詰まっています。時に可憐な白い花の香り、時に芳香豊かなバラ、奥ゆかしい桃のような繊細な果実感。ワインに好奇心を持って楽しめる方は、初心者でもリースリングに挑戦してはいかがでしょうか? リースリングという品種ひとつとっても、ワインは幅広く、奥深いものだと思います。きっとさまざまなリースリングを楽しめるようになった頃には、ワインの魅力にどっぷりとはまっているのではないでしょうか。

 

もしもあなたがリースリングから造られた白ワインが好きになったとしたら、「リースリングが好き」というフレーズはあなたのことを知ってもらえる使いやすい言葉かもしれません。嫌みなく聞こえ、ちょっとセンスのある台詞のように感じるのは私だけでしょうか?


「Estate Rauenthal Resling2018 / Georg Breuer(エステート ラウエンタール リースリング2018 / ゲオルグ・ブロイヤー)」
希望小売価格=4000円

【Info】
・生産国=ドイツ
・ブドウ品種=リースリング
・輸入元=ヘレンベルガー・ホーフ

 

「ピノ・グリ」
ピンク色のブドウから造られる白ワイン

“グリ”とはグレーの意味で、黒ブドウ「ピノ・ノワール」の変異種として、ピノ・グリがあります。実際にはピンク色、バラ色、藤色のように表現される色の果皮をもつブドウです。ピノ・グリは糖度が上がりやすく、早飲みの爽やかなタイプもありますが、アルコール度数が高め(13.5〜14%程度)の辛口が、個人的にはおすすめ。よく“食事を通して楽しめる白ワイン”と話題になることがありますが、ピノ・グリの完熟した辛口はうってつけではないでしょうか。

 

フランス・アルザスやドイツ、イタリアといったヨーロッパ産地に加え、アメリカのオレゴンで、白ワインの代表的な品種になっています。アルザスでは、甘口ワインとしても素晴らしいワインを産み出しています。イタリアでは「ピノ・グリジオ」と呼ばれ、北東部フリウリの爽やかなスタイルのイメージがあるため、アルザス以外の産地ではピノ・グリ、ピノ・グリジオの表記に迷う生産者もいます。

 

樽のニュアンスではなく、果実そのもののボリュームがピノ・グリの特徴であり、魚介だけではなく、鶏肉を使った料理など、フードフレンドリーなところが魅力的な白ワインです。


「Pinot Grigio2017 / Nals Margreid(ピノ・グリジオ2017 / ナルス・マルグライド)
希望小売価格=3000円

【Info】
・生産国=イタリア
・ブドウ品種=ピノ・グリジオ
・輸入元=ミレニアムマーケティング

 

白ワインの選び方

「ワイン選びって難しい」そう思っている方は多いでしょう。普段、お客さまと接していても、よくそういったお声を伺います。ワインはお酒の中でも、味わいの幅がとくに広いものです。それだけに、自分を含め、ワインに普段から親しんでいる人でも、ワインショップの棚から、その日の気分にあったベストな一本を選ぶのは、難しいことだと思っています。同じ銘柄でさえ、何本もテイスティングしていれば一本一本に差があるのです。

 

ですが、私自身がワインを難しいものだと思っていると、なかなかワインに親しむ方も増えないのではと、心配になります。そこで、ご提案です。シンプルに「X軸を産地、Y軸をブドウ品種」と分類して、選んでみてはいかがでしょうか? 産地・生産国は、例えば温かい、もしくは寒い国地域であるとか、内陸にあるだとか、海に近いであるとか。

 

ちなみに、ワインのラベルに品種の表記がされるようになったのは、ここ半世紀ほどのことです。それ以前は基本、エチケットには原産地の表記しかされていませんでした。その土地ごとに適したブドウ品種が植えられていて、ブルゴーニュであるとか、キャンティであるとかそれぞれの産地の味わいがありました。そしてそれは、今も大きくは変わっていません。

 

今回は、代表的な品種だけを挙げました。どれも世界中で栽培されているため、できあがる白ワインにはその土地特有の味わいを内包していてひと口には言えませんが、やはり品種自体の個性はあるものです。そのなかで、お好みのX軸とY軸を見つけられれば、ワインがより身近なものになるかもしれません。機会があれば、はじめにお伝えしたように週末の献立から、ワインを1本選んでみてはいかがでしょうか?

 

ヨーロッパに比べ、日本やアメリカは一日のなかで食事に割く時間が短いと言われています。ワインの魅力とは、シンプルにいえばワインのある暮らしの豊かさです。一杯のグラスに新鮮な感動を見つけたり、ひと皿の料理を素直においしいと喜んだり、そのささやかな感動をおしゃべりしながら伝え合ったり。ゆっくりとした食事の時間にワインがある。そんな週末はいかがでしょうか?

 

【プロフィール】

ソムリエ / 宮地英典(みやじえいすけ)

カウンターイタリアンの名店shibuya-bedの立ち上げからシェフソムリエを務め、退職後ワイン専門の販売会社ワインコミュニケイトを設立。2019年にイタリアンレストランmiyajiaraiを開店。
https://www.facebook.com/miyajiarai/

 

気鋭の中華レストランでおいしく学ぶ! 「紹興酒と至福のペアリング」の噺【後編】

中国のお酒・紹興酒(しょうこうしゅ)の基礎を学ぶ企画。今回は、紹興酒に詳しい識者と飲食店のマネージャーにお話をうかがいながら、中華料理と紹興酒のペアリングを堪能します。

おうち時間が増えて中華料理をテイクアウト、あるいはデリバリーすることも増えたはず。そこで、この機に中華料理と相性のいい中国のお酒・紹興酒の楽しみ方を学ぼうというのが本企画です。

 

前編では歴史や製法、おすすめの飲み方などに触れていきましたが、後編となる今回は、都内の中華レストランを実際に訪れ、料理と紹興酒のペアリングを学んでいきます。今回のガイド役は「酒文化研究所」の山田聡昭(やまだ・としあき)さんと、中華レストラン「みこころ 無添加チャイナ935」の吉田正洋マネージャー。聞き手は紹興酒のビギナーであるGetNavi web編集部の小林史於(こばやし・しお)です。

↑酒文化研究所の山田聡昭さん。様々な媒体で連載をもつほか、『酒席に役立つ読む肴 サラリーマン酒白書』(紀伊国屋書店)など編集や執筆に携わった著書も多数

 

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

気鋭の中華レストランで中華料理と紹興酒のペアリングを学ぶ

今回、取材に協力してくれたお店は、2019年11月にオープンした神保町の「みこころ 無添加チャイナ935」。オーナーシェフの井上貴士さんは、「トゥーランドット游仙境(ゆうせんきょう)」に「銀座 芝蘭(チーラン)」と、上海・四川料理の名店を経たのちに本場四川の成都(チェントゥ)で修業。帰国後は広東料理の技も身に付けた名シェフです。マネージャーは、様々な中華の名店でサービスの極意を会得し、紹興酒への造詣も深い吉田正洋さん。この両者による気鋭のレストランだけあって、中華料理と紹興酒のペアリングの妙も存分に楽しめるはず。

↑JR御茶ノ水駅より徒歩約5分、東京メトロ・神保町駅より徒歩約6分に位置する「みこころ 無添加チャイナ935」。明治大学のはす向かいにあります

 

小林 山田さん、吉田マネージャー、本日はよろしくお願いします! 本場の中華料理と紹興酒がどんなマッチングを見せるか、楽しみで仕方ありません!

 

山田 よろしくお願いします。さて、早速ですが吉田マネージャー、今日はペアリングがテーマということで、どちらの紹興酒を選ばれましたか?

↑吉田正洋マネージャー。初めて店長を務めた中華レストランで、「何かでオンリーワンになりたい」という決意から紹興酒を極めようと思ったそう

 

吉田 紹興酒は、「塔牌」(とうはい)という銘柄を中心に用意しています。「塔牌」は、最も水の状態が良いとされる冬にだけ仕込んでいて、昔ながらの手造りで甕(かめ)仕込み、甕貯蔵にこだわっています。当店では、8年熟成、10年熟成、15年熟成と多彩な商品を用意していて、今回は、当店で最もスタンダードな8年ものの「塔牌」2012年<福(フータオ)>に合わせて料理をお楽しみいただこうかと。ちなみに<福(フータオ)>は、ボトルではなく甕入りのものから汲み出す“甕出し”を使っています。

↑同店で提供している15年の長期熟成を経た特撰紹興酒「塔牌」<陳十五年>(左)。“甕出し”の「塔牌」2012年<福(フータオ)>は、「塔牌 紹興酒」とプリントした専用のデキャンタ(右)に入れて提供しています

 

山田 “甕出し”は、開封してからの味の変化という面でも楽しみがありますよね。

 

吉田 ええ、おっしゃる通りです。その点も考慮して、当店の“甕出し”は、開けたての酸が立った状態でお出しすることはありません。半分ずつ別のボトルに移してあえて空気に触れさせ、一週間ほど置いておくことで、香りを際立たせるようにしています。

 

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手ごろな紹興酒で料理酒・飲用の兼用も

山田 なるほど、手がかかっていますね。ちなみに、ボトルに移すときには、甕の底に沈む澱(おり)も取り除くということですか?

 

吉田 澱も楽しみたいというお客様には、そのままの状態でお出しすることもありますが、基本的に澱は除いた状態で提供します。ただし、澱は旨みの塊でもあるので、当店では料理に活用していますね。

 

小林 それは興味深いです。例えば、どんな料理に使っているんですか?

 

吉田 場合によっては杏仁豆腐にかけることもありますが、基本的には食材を紹興酒漬けにするときに使います。活きたエビを漬けておく「酔っ払いエビ」や上海ガニがイメージしやすいかもしれませんね。

↑紹興酒に漬け込んだエビ

 

小林 なるほど。料理に使ったお酒と同じお酒を合わせると相性がいい、というのは聞いたことがあります! ならば、家庭で手始めに紹興酒を楽しむなら、手ごろな紹興酒を一本買って、料理酒と飲用の兼用で使うのもアリですか?

↑手ごろな1本として知られる「塔牌」花彫 <陳五年>

 

吉田 もちろんです。日本のご家庭でも、料理酒として紹興酒を常備している方はいらっしゃいますよね。まずはそこから気軽にペアリングを楽しんでいただくといいですよ。

 

小林 そうこうしているうちに、何やらおいしそうな香りがただよってきました。シェフの料理が完成したようです!

 

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酸味や辛味などの刺激を、紹興酒がまろやかにしてくれる

吉田 当店の定番である8年ものの「塔牌」<福(フータオ)>は汎用性が高く、前菜、副菜、メインと合わせやすいのが特徴です。本日はその魅力を存分に楽しめるよう、調理時に紹興酒を使った3品を井上シェフと考えてご用意しました。

↑オーナーシェフの井上貴士さん。四川料理を最も得意とし、そのほかの地方の中華や自身の独創性を生かした一皿も提供しています

 

小林 ありがとうございます! それでは、ここからは井上シェフも交えてお話をおうかがいしていきましょう。

 

山田 井上シェフ、さきほどのお話にもありましたが、「料理酒としての紹興酒」と、「お酒として味わうための紹興酒」のペアリング、そこに重点を置いたということでしょうか?

 

井上 そうですね。基本的には仕込みの段階で、紹興酒に食材を漬け込むといった使い方をしています。ただ、一緒に合わせる素材や調味料によって香りや味の広がり方、感じ方が変わってくると思いますよ。まずは、当店のランチや夜のコースなどでもよく提供している「よだれ鶏(蒸し鶏の麻辣ソース)」からお召し上がりください。

↑「よだれ鶏」は、日本でもポピュラーな四川料理の一皿。同店では濃淡2種類のラー油を使い分けて奥行きを演出。ニンニクやカシューナッツをトッピングしてアクセントにしています

 

山田 すごくおいしい!  お肉はしっとり柔らかく、鮮烈な香りとともにピリッとした刺激と絶妙なシビレ感があり、酸味や甘みも感じます。

 

井上 お口に合ってよかったです!「あべどり」という銘柄鶏のモモ肉をゆでて冷ましてから、ゆで汁と紹興酒と花椒(ホアジャオ)などを混ぜた塩水で半日以上漬けています。このマリネが味の決め手ですね。

 

山田 ペアリングのポイントとしては、酸味や辛味などの刺激のある要素を、紹興酒がキャッチしながら緩和させている点ですね。

 

小林 確かに! 紹興酒と合わせると、刺激がまろやかになって旨みがアップする印象です。四川料理のような刺激的な一皿に合わせるのも、ひとつのセオリーというわけですね。勉強になります!

 

山田 味付けとお酒の熟成のニュアンスが同じ方向性なので、その点でも考えられています。非常に心地よいマリアージュですね。

 

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香ばしさと旨みの強い料理が紹興酒と相性バツグン

吉田 では、次はシェフの独創性を生かした魚介の一皿、「巻き海老とホタテと桜海老の香り炒め」をどうぞ。

↑「巻き海老とホタテと桜海老の香り炒め」。エビとホタテは紹興酒で漬け、エビはそのまま、ホタテは片栗粉をまぶして揚げています

 

山田 香ばしい風味に圧倒されます。この香ばしさが紹興酒の熟成香と合いますね。エビにしみ込んだ紹興酒の風味も、口のなかで鮮やかに広がります。

 

小林 エビの紹興酒の風味と、これを迎える紹興酒が絶妙にマッチしています。このハーモニーは素晴らしい!

 

山田 魚介と野菜、それぞれの食感のメリハリも絶妙で、凝縮された旨みが印象的ですね。油とともに熱せられることで素材の魅力が前面に出ています。前編でも話しましたが、紹興酒は旨みの強い料理とも相性がいい。紹興酒の旨みと料理の旨みが重なって、相乗効果が生まれますから。これはその典型です。

 

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紹興酒の乳酸が料理の油っこさを切ってくれる

吉田 ありがとうございます。最後は「水煮牛肉」(スイジュウニュウロウ)をお召し上がりください。

↑濃厚な味わいが魅力の四川伝統の煮込み料理「水煮牛肉」

 

井上 お肉は国産牛のモモで、やはり下味に紹興酒を使っています。花椒は直接入れておらず、自家製の唐辛子粉に入れたものを使っているので、シビレはやや少なめ。ただ唐辛子粉のほかに自家製ラー油もたっぷり使っているので、辛さはしっかり感じられると思います。

 

山田 こちらは濃厚な味付けにとろみと辛味が加わり、極めて豊かな味わいですね。油もたっぷり使われていてこってりしていますが、紹興酒を飲むと口の中が適度にスッキリして、また次のひと口が食べたくなります。紹興酒の乳酸が油っこさを切ってくれている証拠ですね。

 

吉田 そうおっしゃっていただけるとうれしいです。また、この料理はとろみがあって温かいので、お酒を同じ程度に温めると、さらに親和性がアップするのでオススメですよ。一方で真逆のアプローチもあって、暑い季節はオンザロックの紹興酒を合わせてさっぱり楽しんで頂くのもいいと思います。

 

小林 なるほど。真夏は断然そのほうがいいですね!

 

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料理の味わいの濃淡に応じて、熟成期間を選ぶのもオススメ

吉田 あとは、料理の味が濃くなるほど、その旨みに負けないよう、熟成期間が長い紹興酒を合わせるのがオススメ。今回は「水煮牛肉」が最も濃厚に感じられたかと思うのですが、この味わいなら、より長く熟成させた紹興酒を合わせてもいいと思います。

↑店内には「塔牌」の長期熟成酒の華やかな甕が飾られていました

 

山田 中華のコース料理で考えると、前菜からメインに向かうにつれて、紹興酒の熟成年数を増やしていくのも手ですね。

 

吉田 おっしゃる通りです。序盤の軽めの料理には熟成年数が浅いものを、一方でメインの濃厚な一皿には熟成の深いものを選んだ方がマッチするでしょう。

 

小林 なるほど。吉田さん、井上さん、ありがとうございました。大変勉強になりました! 今回のペアリングで学んだことを簡単にまとめると、 紹興酒は、料理酒として紹興酒を使った料理と相性がいいこと、辛い料理やシビレのある料理をまろやかにしてくれること、香ばしい料理や旨みの強い料理に相性がいいこと、紹興酒の酸味が料理の油っこさを切ってくれること、料理の濃淡に応じた熟成年数を選ぶのがオススメ……といったところでしょうか。山田さん、こうしてみると、紹興酒はかなり万能なお酒なんですね。

 

山田 まったく、その通りですね。読者のみなさんも一度お試しいただいたら、その使い勝手の良さがわかるはず。「よく知らないから」と敬遠せずに、自宅でもお店でも、様々な料理に気軽に合わせてほしいです。 いやあ、それにしても、今日はすべておいしかった。ありがとうございました!

 

<取材協力>

みこころ 無添加チャイナ935

住所:東京都千代田区神田小川町3-22 細野ビル 2F

営業時間:11:00~14:00(L.O.)、17:00~23:00(L.O.21:00)

定休日:日曜、祝日

 

記事に登場したお酒の紹介はこちら▼

・紹興酒「塔牌」(とうはい)
https://www.takarashuzo.co.jp/products/touhai/

 

・紹興酒「塔牌」花彫 <陳五年> 600ml

https://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_detail.php?p_prodid=2275

 

・紹興酒「塔牌」 2012年<福(フータオ)>5L甕

https://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_detail.php?p_prodid=3208

 

・紹興酒「塔牌」2012年 <福(フータオ)>9L甕

https://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_detail.php?p_prodid=3209

 

・特撰紹興酒「塔牌」<陳十五年> 500ml壷

https://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_detail.php?p_prodid=2270

 

撮影/我妻慶一

 

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【日本初※】大人気ビール『一番搾り』から糖質ゼロ*が新発売!注目の味は?

※:ビールで糖質ゼロを実現した国内で初めての商品(2020年1月Mintel GNPDを用いたキリンビール社調べ)

*食品表示基準による

 

「一番搾り」シリーズで人気のキリンから、今までのビール史を塗り替えるうれしいニュースが飛び込んできました。

 

ビールならではのおいしさをそのままに、日本初となる「ビールで糖質ゼロ」を両立させた、これまでにない新しいビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が2020年10月に新発売!

↑発泡酒・新ジャンルではなく、日本で初めて 「ビールで糖質ゼロ」を実現

 

“気兼ねなくおいしいビールが飲みたい”、それを可能にする時代がついに到来です。

 

気になるお味は?ビール好きの94%が「おいしい」と回答

本当はビールを飲みたいけれど、我慢して糖質オフ・ゼロ系の発泡酒・新ジャンルを選んできた方も多いのでは。

 

今回新発売となる「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、ユーザーテストでビール好き(今までの糖質オフ・ゼロ系の発泡酒や新ジャンル商品を好まない人も含む)の94%が「おいしい」と回答するほどの仕上がりに!

 

 

実際に大のビール好きのソーシャルトレンドニュース編集部員が飲んでみると、糖質ゼロとは思えないそのおいしさに驚きの声があがりました。

 

 

編集部員A「このおいしさで糖質ゼロは本当にすごい。糖質を気にして最初の1杯目以降はビールを我慢したりしていたけれど、これならぜひ選びたいです!」

 

編集部員B「糖質オフ・ゼロ系含め、色んなビールを飲んできたけれど本当においしい! 麦のうまみが感じられる飲み飽きない味だから、ビールの味わいをじっくり楽しむのもいいですね。さらに食事やおつまみと合わせたら堪らないと思います」

 

なぜ今まで「ビールで糖質ゼロ」はなかった?おいしさとの両立を目指したキリンの挑戦

ビールは発泡酒や新ジャンルと比較して麦芽の比率が高いため、ビールならではのおいしさが生まれます。

 

しかし麦芽には糖質が含まれているため、ビールという定義で糖質ゼロを達成するのは非常に難しいという背景がありました。

 

そんな固定概念を覆すべく採用されたのが、ビールで糖質ゼロを実現する「新・糖質カット製法」。

 

これまで数多くの人気ブランドを造ってきたキリンビールのノウハウ・技術力を結集させ、5年という長い研究期間を経て、遂に商品化にたどり着いたそうです。

 

 

10月6日(火)より発売! 全く新しい“糖質ゼロ”体験を

 

「おいしいビール」×「糖質ゼロ」を極めた「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、10月6日(火)に発売を開始します。

 

日本初の糖質ゼロビールの実現を通して、とことんビールの理想を追い求めたキリン。果たして本当においしいのか? ビール好きなら見逃せないこの商品、ぜひあなたの舌でジャッジしてみてください!

 

 

■提供/キリンビール

 

「キリン一番搾り 糖質ゼロ」をもっと知る

「オーガニックワイン」がグッと身近に。メルシャン新商品は味も価格も「やさしい」

新型コロナウイルスは消費者の行動や心理にも影響を与えています。そのひとつが、エシカル消費の隆盛。グルメにおけるエシカル(道徳的・倫理的)な選択のひとつは、オーガニックな食品を摂取することです。

 

そんな時流を受けて、メルシャンから画期的なオーガニックワイン「ビストロ オーガニック」と「オーガニック スパークリング N…」が9月1日に登場しました。自分はもちろん地球にもやさしいワインについて、開発の背景と実飲レポートをお届けします。

 

↑「ビストロ オーガニック」(写真右)と「オーガニック スパークリング N…」(写真左)。身近にオーガニックワインを楽しめる新商品です

 

日本でもシェア拡大なるか?

近年、様々な食品ジャンルで“オーガニック”への関心が高まっていますが、これは何も日本に限った話ではありません。オーガニック食品は世界的にブームになっています。

 

「健康」や「環境」への意識が強まるなか、ワイン市場においてもオーガニックのシェアは伸長中。たとえばワインで有名なフランスでは、2023年に消費されるワインのうち、5本に1本がオーガニックワインになると予想されています。

 

そのほか、ドイツやイギリスもオーガニックワインへの需要が高いのですが、特にスウェーデンやフィンランドなどの北欧は世界でも屈指。とあるビオワイン(有機栽培のぶどうで造られたワイン)の団体の調査によると、スウェーデンで飲まれているワインの半分がオーガニックなのだとか。

 

↑オーガニックワインはヨーロッパを中心に世界的に人気です(メルシャンの新商品発表会の資料より)

 

そしてオーガニックワインが支持される最大の理由は、おいしいから。味の基準は主観的な要素を含みますが、実際に筆者の周囲でも「オーガニックワインはおいしい」という声は多いです。

 

オーガニックワインへの注目度が世界的に高まっているなか、まだまだ日本では、特に20~30代のワイン消費は伸び悩んでいます。メルシャンの調べによると、その一番の理由は、味でも価格でもなく「何を選んでいいか分からない」からのよう。

 

↑「コロナ禍の経験で、人や社会・環境に配慮した商品への興味関心の度合いは変化したか」に対する調査では、20~30代のほうが全世代平均より強いという結果が出ています

 

その一方で若者たちのエシカル消費への関心は高く、従来のオーガニックワインの「価格が高い」「購入できる店が近くにない」という課題を解消できれば、ヒットする可能性は大いにあります。

 

そこに目を付けたメルシャンがリリースしたのが、今回紹介する「ビストロ オーガニック」と「オーガニック スパークリング N…」です。「おいしく気軽に楽しめるデイリーなオーガニックワイン」という従来にないコンセプトを打ち出して、シェア拡大を図ります。

 

和の料理にも合う

それでは、実際にメルシャンの新商品を飲んでみましょう。まずは「ビストロ オーガニック」から。「メルシャン ビストロ」シリーズは、1995年に発売されたロングセラーブランド。今回はそのオーガニック版として、白と赤がリリースされました。

 

↑こちらが「ビストロ オーガニック」。どちらも内容量は720mlで、参考価格は税抜600円前後。アルコール度数は11%です

 

まず特徴的なのはペットボトル入りであること。これはコルク栓を開けたり、ビンを捨てたりするのが面倒だという同社のアンケートの声を反映したものかもしれません。原料はもちろん、無農薬の有機栽培ぶどう。メルシャンの藤沢工場で丁寧に製造された国内製造品です。

 

↑日本人の好みに合わせた、果実味豊かなオーガニックワインです

 

生臭さを引き起こす物質を軽減するメルシャン独自の製法「フードマッチ製法」が採用されていて、ふだんの食事に合わせやすいのも特徴。家庭的な和風の料理にもマッチします。

 

↑和の料理にも合わせやすく、毎日の食卓を彩ってくれます

 

↑白は味わいも香りもフルーティで、スッキリとやわらかい口当たりを感じます

 

↑赤はスパイシーさと甘い香りが同居しながらも、心地よい飲み味になっています

 

続いては「オーガニック スパークリング N…」です。スペイン産の有機栽培ぶどうを100%使用して、こちらも藤沢工場で製造されたスパークリングワインです。

 

↑「オーガニック スパークリング N…」はビン入りです。内容量500mlで、アルコール度数12%。参考価格はこちらも税抜600円前後です

 

商品名の「N…」には、「Neo(新しい)」、「Natural(自然な)」、「Non chemical fertilizers(化学肥料未使用)」の、3つの意味が込められているのだそう。

 

↑白とロゼの2種類がリリースされました

 

「オーガニック スパークリング N…」には、欧風のおつまみを合わせてみました。スッキリとした泡のタッチと、ワイン自体の爽やかな果実味が相まって、料理もお酒も進みます。

 

↑しっかり味の付いた欧風おつまみをチョイスしました

 

↑白は全体的にドライな味わいながら、柑橘系のフレッシュな香りが楽しめます

 

↑ロゼは中辛口。凝縮されたベリー系の香りと酸味がいいバランスです

 

どのワインも、ふだん使いとして楽しむことを想定して造られているだけあって、料理との相性は抜群。甘すぎず・辛すぎずで飲みやすく、多くの人の味覚に合うでしょう。

 

↑味わいも価格もデイリーワインにぴったり。好きな料理と合わせてみてください!

 

いくらエシカル消費が世界的に増えているといわれても、自分のライフスタイルを大きく変えるのは難しいところ。オーガニックワインなどをきっかけに、気軽にその価値観に触れてみるのは、導入としてはアリでしょう。

 

もし自分にも地球にもやさしい暮らしを実現したいなら、いつものワインをメルシャンのオーガニックに変えてみるところから、スタートしてみてはいかがでしょうか。

 

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世界初の設備が生んだパワフルなウイスキーを試飲。北陸唯一の小さな蒸留所の挑戦がアツい

ウイスキーは世界的なブームであるとともに、ジャパニーズウイスキーの評価も近年はうなぎのぼり。国内ではマイクロディスティラリー(小規模蒸留所)も生まれていて、ファンを喜ばせています。人気の理由は、小規模ゆえの希少性だけではありません。その土地ならではの風土が生み出す個性や、造り手の情熱もファンを魅了する要素です。

 

今回紹介するのは、そんなマイクロディスティラリーのなかでも、未踏のチャレンジから生まれたきわめて稀有なウイスキー「三郎丸蒸留所 ニューポット 2020 ヘビリーピーテッド 52PPM」。蒸溜所のストーリーとともに紹介します。

 

↑透明の液色や細身のボトルが印象的な1本です

 

冬は日本酒、夏はウイスキー。北陸唯一の蒸留所

このウイスキーを造った若鶴酒造は、1862年創業の酒造メーカー。富山県の自然に育まれた良質な水を使い、日本酒造りを手がけています。同社の日本酒のフラッグシップである「若鶴」ブランドは、海外の品評会で高い評価を得ています。

 

同社は日本酒醸造の一方で、自社で運営する三郎丸蒸留所でウイスキー造りにも取り組んでいます。製造開始は1952年とその歴史は古く、北陸で唯一のウイスキー蒸留所として、こだわりの酒を造り続けています。

 

↑若鶴酒造の三郎丸蒸留所

 

まだウイスキー製造が一般的ではなかった時代から試行錯誤を繰り返してきたそうで、昔ながらのビール酵母を使用した製法は、小さな蒸留所ならでは。冬は日本酒を仕込み、夏にのみウイスキーを蒸留するため、生産量が限られています。

 

ヒントはお寺の鐘

伝統的な製法や素材をベースにしながら、新しいものを柔軟に採り入れているのが三郎丸蒸留所の面白いところ。大きな特徴は、同社が開発に携わった「ZEMON(ゼモン)」というポットスチル(蒸留器)を採用している点です。

 

「ZEMON」は梵鐘(寺院の鐘)の伝統技術から生まれた、まったく新しいポットスチル。日本の梵鐘製造のトップシェアを誇る老子製作所との共同開発で造られました。老子製作所のある富山県高岡市は、400年の銅器製造の歴史があり、現在でも日本の銅器の90%以上が生産されているそうです。

 

↑高岡銅器鋳物蒸留器「ZEMON」

 

「ZEMON」は従来のポットスチルに比べて低コストかつ短納期での製造が可能になるだけでなく、耐久性やメンテナンス性、さらにはエネルギー効率向上による省エネも実現しました。

 

そして見逃せないのが、ウイスキーの味わいにもたらす影響です。「ZEMON」は従来の純粋な銅ではなく、銅と錫の合金でできています。昔から錫は「酒の味をまろやかにする」といわれていて、酒質の向上に大きく貢献しました。表面に細かな凹凸がある砂型鋳造によって、酒と触れる面積が広がったことで、この効果がより強調されました。

 

三郎丸蒸留所では「ZEMON」を2019年からウイスキー蒸留に使用。その技術は権威のあるウイスキー専門誌で紹介されるなど、国内外を問わず注目されています。そして、「ZEMON」で蒸留されたウイスキー原酒が世界的な品評会で特別賞を受賞したことで、そのポテンシャルも明らかになってきました。

 

パワフルでスモーキーな、限定生産のウイスキー原酒

そんな「ZEMON」で蒸留されたのが「三郎丸蒸留所 ニューポット 2020 ヘビリーピーテッド 52PPM」です。ピートを強く焚き込んだヘビリーピーテッド麦芽で仕込まれていて、スモーキーかつヘビーなウイスキー造りを信条とする三郎丸蒸留所らしさが感じられます。

 

↑「三郎丸」と「ZEMON」の文字が目を引くラベル

 

これは熟成や調整を施す前の、蒸留したてのウイスキーの原液「ニューポット」(ニューメイク)というもので、琥珀色のウイスキーとは異なりますが、お酒としての個性は十分楽しめます。

 

↑ウイスキー酵母に加えてエール酵母が使用されています。アルコール度数は60度

 

↑原酒であることを表す「NEW POT」の印字。樽で熟成させる前の状態です

 

フタを開けてみて驚きましたが、まず香りからしてパワフル。商品名にもなっている「52PPM」はダテじゃありません。

 

PPMとはピートの強さを表す数値(フェノール値)で、いわゆる“スモーキーさ”の度合いのことを指します。ピートが強いことで知られるスコットランド・アイラ島のスコッチにおいて「アイラモルトの王者」と呼ばれる銘酒「ラフロイグ」でも40~45PPMなので、今回の52PPMというのはかなりスモーキー。ちなみに筆者はアイラモルトが大好きなので、このヘビリースモーキーフレーバーはうれしい限りです。

 

↑グラスに注ぐと、スモーキーな香りが立ちます

 

そして何も割らずにそのまま飲んでみると、豊かな甘味とやわらかなタッチを感じます。ニューポットは荒々しい味わいになりがちですが、こちらはカドがなくてむしろスムース。ミドルの味はふわっとした印象で、余韻はサッと引きながら奥に染み込んでいく感じです。

 

この甘味は独特で、鮮烈なスモーキーフレーバーと調和し、無邪気なスイートテイストを醸し出しています。アルコール度数も60度と高めながら、ストレートでクイッといけてしまう魔性のおいしさを秘めています。

 

↑本当に60度もあるのか、というくらいスムースに入ってきます

 

加水してみると、甘やかなニュアンスがより前に出てきて、これもナイス。さらに飲みやすくなるので、オススメの飲み方です。

 

ハイボールも試してみました。やはり甘味とピートの香りがしっかりしていて、飲みごたえのあるハイボールになりました。ストレートでもそうですが、熟成されていない分、キレがあって、香りは強めながら味としてはシャープな印象です。

 

↑香りもキレも一味違うハイボールに

 

今回は料理とのペアリングは試していませんが、ソーセージやベーコン、いぶりがっこやスモークチーズなど、燻製の料理が抜群に合うと思います。アウトドアにも最高でしょう。

 

三郎丸蒸留所からは今後もさまざまなニューポットがリリースされそうですし、熟成されたウイスキーもいずれ発売されるでしょう。今後も要注目の造り手です。「三郎丸蒸留所 ニューポット 2020 ヘビリーピーテッド 52PPM」は9月12日に発売されたばかりですが、2000本の数量限定なので、気になる方はお早めのチェックを。

 

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酒の愉しみ方が変わる!【家飲みニューノーマル】Part.2

家にいる時間をより良く過ごすための商品やサービスが続々登場しているが、それは「食」も同様。ここでは、コンビニなど身近な店でゲットできる新商品を中心に新しい晩酌の楽しみ方を提案する。手ごろでウマい酒とつまみで、ニューノーマルな暑気払いを楽しもう!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【New Normal 04】レモンそのもののおいしさを感じられる新商品が続々登場! 果実味あふれるレモンサワー

ここ数年、外飲みを中心に続いていたレモンサワーブームは家飲みにも浸透。最近は新しい切り口や製法で作られた、レモン感をより楽しめる商品が増えている。瑞々しさあふれる爽快な一本で、夏の暑さを吹き飛ばすべし!

 

[その1]5種のレモン素材を凝縮し、あふれるレモンの香りを楽しめる

【セブンーイレブン先行販売】

アサヒビール

アサヒ ザ・レモンクラフト 極上レモン

Alc.7%

実売価格199円

国内外から集めたレモンの果汁、オイル、ピールエキスなど5種のレモン素材を使用。バーテンダーの技に着想を得た「レモンオイル滴下技術」も導入し、あふれるような濃厚なレモンの香りを実現した。

 

[その2]果汁だけでは作れない奥行きのあるリッチな味わい

サッポロビール

サッポロ レモン・ザ・リッチ 濃い味レモン

Alc.5%

165円

レモン果皮のほろ苦い味わい、貴重なレモンオイルの爽やかな香り、レモンパルプのコクのあるおいしさをブレンドした理想の贅沢果汁を使用。レモンを搾った瞬間のような奥行きのある濃い味わいを楽しめる。

 

[その3]ペパーミントエキスがかつてない冷涼感を演出

キリンビール

キリン 氷結 超冷感レモン

Alc.5%

実売価格156円

スッキリ爽快なイメージの氷結シリーズから、より夏向けのクールな味わいが登場。隠し味にペパーミントエキスを加えることで、かつてない冷涼感を実現した。また、塩レモン味も同時発売中だ。

 

[その4]ブレンド焼酎と濃厚レモンが香るEXILE公式レモンサワー

【ローソン限定販売】

ローソン

レモンサワー スクワッド

Alc.7%

220円

自他ともに認めるレモンサワー好きのEXILEが監修。レモンの香り成分を含むハーブを原料に加えた焼酎と、深み豊かな樽貯蔵熟成焼酎をブレンドしている。濃厚レモンペーストで驚くほど爽快な味わいに。

 

<Check!>自分好みの濃さのサワーを楽しむならコレ! 

[その1]

サントリースピリッツ

サントリージャパニーズジン「翠(SUI)」

実売価格1510円

ジュニパーベリーをはじめとするジンの定番ボタニカルに加え、ゆず、緑茶、しょうがなどの和素材を使用。日本人好みの爽やかなおいしさに仕上がっている。

 

[その2]

サッポロビール

サッポロ 男梅サワーの素

実売価格715円

しょっぱい旨さでお馴染みの男梅サワーを炭酸水で割るだけで楽しめる濃縮タイプがコンビニ限定で登場。3倍の炭酸水で割るのがオススメだ。

 

<Pick Up!>スムージータイプの「氷結」ならもっとCOOL!!

キリンビール

キリン 氷結アイススムージー ライチ(左)/パイナップル(右)

実売価格182円

2014年から2018年の夏季限定で発売していた話題作が2年ぶりに復活。5%のほど良いアルコール感と爽やかな味、シャリッとした食感が特徴だ。リキャップできるのもうれしい。

 

【New Normal 05】最寄りショップで買えて高コスパ! プロお墨付きの日本酒&ウイスキー

商品力を強みとする有名なコンビニやスーパーには高品質で良心価格のフードが集まるが、それは日本酒やウイスキーも同様。その道のプロにオススメの銘柄を教えてもらった。

 

【その1】日本酒

 

私のお墨付きです!

唎酒師

小林 史於

GetNavi webの家電&日本酒担当であり、唎酒師の資格を持つ。和食居酒屋で日本酒の仕入れを担当していたことも。

 

[その1]米の甘味と酸味を生かしつつ、すっきりとした仕上がり

宝酒造

松竹梅白壁蔵「澪」<DRY>スパークリング清酒

実売価格522円(300ml)

5%の低アルコールときめ細やかな炭酸の爽快感が人気の「澪」。本品はシリーズのなかで米のほのかな甘味と酸味を生かしつつ、より爽やかに仕上げたタイプだ。甘さが控えめで、料理との相性も抜群。

 

<プロが絶賛!>軽めボディと爽やかな香りで飲みやすい

「ボディは軽快で、元気に弾ける泡がドライな印象を強調。柑橘類を思わせる爽やかなフレーバーも手伝ってすっきりと飲めます。日本酒らしいふくよかな後味も魅力です」(小林)

 

[その2]宮城県産のひとめぼれで醸した軽快かつ滑らかな端麗辛口

一ノ蔵

特別純米酒 一ノ蔵(特別栽培米仕込み)

1203円

酒造がある宮城県産の米「ひとめぼれ」を100%使い、そのすべてが環境保全米であるという、米にこだわった一本。味は軽快かつ滑らかな淡麗辛口で、すっきりとした余韻が絶妙だ。セブンーイレブン限定。

 

<プロが絶賛!>日を置くと旨みがのってくる面白い酒

「香り控えめ、雑味が少なくキレが良い食中酒。淡麗ながら味わいには芯があり、開栓して日を置くと旨みがのってくるのも面白い。ぬる燗も旨いので、冷房で身体が冷え切ったときはぜひお試しを」(小林)

 

[その3]米の甘味が凝縮されたフルーティな生原酒の元祖

菊水酒造

ふなぐち 菊水一番しぼり

実売価格318円(200ml缶)

蔵元のある新潟県産米100%で醸した、日本初の缶入り生原酒。米の甘味をダイレクトに感じられる濃醇旨口で、フルーティな香味もたまらない。アルコール分が19%と高めで、ロックで楽しむのも格別だ。

 

<プロが絶賛!>酒好きを虜にする魅惑の味わい

「目が覚めるような味。ひとくちで濃厚な旨みが脳髄を殴ると同時に、南国の果実に似た芳香が口の中で爆発。くぅ〜濃いっ! でもそこがイイ! 好みは分かれるが、酒好きを虜にする魔力を感じます」(小林)

 

【その2】ウイスキー

 

私のお墨付きです!

目白田中屋店主

栗林幸吉さん

世界に名を馳せる酒販店「目白田中屋」の店長。書籍「ウイスキー案内(洋泉社刊)」の監修も手掛けている。

 

[その1]40種以上の原酒が美しく調和、ブレンデッドスコッチの至宝

サントリースピリッツ

バランタイン ファイネスト

希望小売価格1390円(税抜)

「ウイスキーバイブル2020」でウィナー賞に輝いた、ゆるぎないブレンデッドスコッチの名作。40種類以上の原酒が織りなすバランスの良い香味と、豊かで滑らかな風味は、芸術の域に達している。

 

<プロが絶賛!>好バランスでおいしい安心できる王道スコッチ

「とにかくバランスが絶妙! バー以外の飲食店やコンビニにも置いてある、数少ない正統派スコッチです。僕にとって『困ったときはファイネストです』」(栗林さん)

 

[その2]多彩で力強い風味の個性が口内でスムースに広がる

キリン

ジョニーウォーカー レッドラベル

実売価格1700円

世界で最も売れているスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」の神髄を手軽に楽しめる一本。甘味やスパイシーさ、スモーキーフレーバー、マイルドさなど、多彩で力強い個性が口のなかでスムースに広がる。

 

<プロが絶賛!>キック力のある風味が◎、夏はハイボールでどうぞ

「スイート・ジンジャー&ちょいスモーク。キック力のある風味は炭酸で割ると、生き生きと口内でジャグリングします。夏はハイボールもオススメですよ」(栗林さん)

 

[その3]歴史深い蒸溜所で生まれる甘やかなストレートバーボン

国分グループ本社

バッファロー・トレース

実売価格3080円

アメリカ最古と呼ばれる歴史深い「バッファロー・トレース蒸留所」で生み出されるストレートバーボンウイスキー。バニラやミント、はちみつを思わせる香りと、黒糖のような甘味が上品に調和する。

 

<プロが絶賛!>香味のバランスに優れた少量生産バーボンの名作

「ビターかつスイート&まろやかでスパイシー! 香味のバランスも良く、21世紀型スモールバッチ(少量生産)バーボンの象徴といえるでしょう。夏は炭酸割りが◎」(栗林さん)

 

【New Normal 06】暑い日のワインは氷で割って爽やかに! ワイン オン ザ ロック

ワインはデリケートで難解と思われがちだが、それがすべてではない。種類や味のバリエーションが豊かで、飲み方も自由だ。暑い日は氷を入れるとよりすっきり楽しめる。編集部がぜひオンザロックで試してほしいワインをピックアップ!

 

[その1]安旨ブランドが誇る爽やかな辛口白ワイン

アサヒビール

サンタ・ヘレナ・アルパカ・ソーヴィニヨン・ブラン

実売価格726円

良質でリーズナブルなワインの産地の代表国、チリのなかでも、トップ級の売り上げを誇るのが「サンタ・ヘレナ・アルパカ」ブランドだ。本品は、レモンやグレープフルーツのような爽やかな果実味が魅力の辛口だ。

 

[その2]爽やかなマスカットが香る、低アルコールの発泡ワイン

サントリーワインインターナショナル

カルロ ロッシ ICE スパークリング マスカット

実売価格330円

フレッシュ&フルーティな米国ワイン「カルロ ロッシ」をベースに、マスカットの爽やかな香りを加えたスパークリング。酸味と甘味を調和させ、アルコール度数も8%に抑えているため飲みやすい。

 

 

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酒の愉しみ方が変わる!【家飲みニューノーマル】Part.1

家にいる時間をより良く過ごすための商品やサービスが続々登場しているが、それは「食」も同様。ここでは、コンビニなど身近な店でゲットできる新商品を中心に新しい晩酌の楽しみ方を提案する。手ごろでウマい酒とつまみで、ニューノーマルな暑気払いを楽しもう!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【New Normal 01】季節に合わせてビールを選ぶ! 2020サマービール

鮮烈なキレやフルーティな香りなど、今夏も爽快感満点のビールが目白押しだった。なかにはいましか飲めない限定品も。味わいでマッピングを参考に、好みの一本で乾いたのどを潤すべし!

 

[その1]“沖縄クラフト”仕様のウチナー自慢の“三ツ星”ビール

アサヒビール

オリオン ザ・ドラフト

Alc.5%

実売価格228円

希少な沖縄県伊江島産の大麦を使い、島の恵みを生かした“沖縄クラフト”仕様の一本。夏に合うすっきりとしたのど越しと、冷やしても十分に感じられる麦の旨みが特徴だ。長期熟成のため飲み応えもしっかりある。

 

[その2]100年以上前に愛された名品を現代風にアレンジし限定販売

期間限定商品

サッポロビール

サッポロ サクラビール2020

Alc.5%

実売価格219円

大正2年に竣工した、九州初のビール工場が生んだ歴史深い名作を現代風にアップデート。飲みやすさを重視し、発売当時のレシピをベースに香ばしいコクとすっきりとしたのど越しの両立を目指した。

 

[その3]希少なゴールデン麦芽と最高級ホップによる特別な味

期間限定商品

アサヒビール

アサヒ ザ・ゴールド

Alc.5%

実売価格228円

延期となった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の盛り上げを図るべく登場。ゴールデン麦芽とチェコ・ザーツ産の最高級ホップを一部使用した、爽やかな香りと飲み応えが特徴だ。

 

[その4]国産麦芽と5種のホップが華やぐ東京ブランドの新作

期間限定商品

サントリービール

TOKYO CRAFT 〈ゴールデンエール〉

Alc.5.5%

実売価格250円

東京・武蔵野ブルワリーで製造されるブランドの新作。国産ゴールデン麦芽を100%と5種類のホップを使用し、豊かなアロマを楽しめるように。ビールならではの満足感と、爽やかな香り、軽快な後口も魅力だ。

 

[その5]あのコンビニ発のクラフトが軽快で香り高い味わいに進化

ヤッホーブルーイング

僕ビール君ビール

Alc.4.5%

294円

ローソンと共同開発したクラフトビールがリニューアル。ホップの配合を変え量も約2倍に増やし、酵母の発酵温度を下げるなどレシピを見直した。軽快な香りと爽やかな苦味をより楽しめるようになった。

 

<味わいマッピング>

 

 

【New Normal 02】ビールの代わりなんて言わせない! プレミアムな発泡酒・新ジャンル

「ビールより安い=味は劣る」と思われがちな発泡酒と新ジャンルだが、昨今は醸造技術の進化などでどんどんおいしくなっている。ウマいからあえて選びたい、新旧6本の名作を紹介しよう。

 

[その1]新たに国産麦芽を採用し季節に合った味わいを提供

サントリービール

サントリー 金麦

Alc.5%

実売価格140円

2020年版の「金麦」は、国産麦芽を採用。これまで使用してきた独自の「旨味麦芽」にブレンドし、より研ぎ澄まされた麦の旨さを感じられるようにした。四季に応じて味を微調整しているのも特徴だ。

 

[その2]飲み応えとキレの落差で、かつてないのど越しを実現

キリンビール

キリン のどごし〈生〉

Alc.5%

実売価格149円

独自技術「ブラウニング製法」を見直し、仕込み工程の一部の時間を短縮することで飲み応えを強化。さらに温度調整により後キレも高めてインパクトを上げ、ブランド史上最高ののど越しを実現した。

 

[その3]コク深い味に高級ホップが香るプレミアム級の新ジャンル

アサヒビール

アサヒ ザ・リッチ

Alc.6%

実売価格147円

自社の新ジャンル史上最大級の麦汁濃度にし、豊かなコクを実現。また、爽やかな香りをもたらすチェコのザーツ産の高級ファインアロマホップを一部に使い、食事に合う好バランスな味わいに仕上げた。

 

[その4]名門のDNAを受け継いだ新ジャンル界のサラブレッド

サッポロビール

GOLD STAR

Alc.5%

実売価格146円

「黒ラベル」の「旨さ長持ち麦芽」と、「ヱビス」の「ドイツバイエルン産アロマホップ」を一部使用するなど、名門のDNAを融合。力強く飲み飽きない味を実現した、新ジャンル界のサラブレッドだ。

 

[その5]エール酵母とカスケードホップで甘味と苦味のバランスを最適化

サントリービール

サントリーブルー

Alc.5%

実売価格148円

従来の新ジャンルでは珍しかったエール酵母を採用するとともに、爽快感のある香りが特徴の「カスケードホップ」も使い、甘味と苦味のバランスを最適化。しっかりした飲み応えとスッキリした後口を楽しめる。

 

[その6]おいしくヘルシーな人気発泡酒の爽やかさと満足度がさらにアップ

キリンビール

淡麗グリーンラベル

Alc.4.5%

実売価格170円

ビール類発泡酒の王者「淡麗」の糖質70%オフタイプ。今春より、ホップ配合の最適化と炭酸感の強化を図り、爽やかなおいしさはそのままに、飲み応えが向上。雑味のない味わいと満足感を堪能できる。

 

【New Normal 03】身体にやさしいノンアルビールが豊作! ヘルシーノンアルコール飲料

「飲みすぎたのはコロナのせいよ♪」とは言っていられない、そんなお酒好きに朗報。ノンアルコール飲料が進化し、ますますおいしくヘルシーになっている。休肝日にぜひ!

 

[その1]尿酸値を下げる成分を配合した世界初のノンアルコールビール

【尿酸値を下げる】

サッポロビール

うまみ搾り

実売価格112円

尿酸値を下げる機能が報告されている旨み成分「アンセリン」を350mlに50mg含む、世界初のノンアルコールビール。大麦エキスを使用したリッチなコクと、すっきりした飲み口で、味にも妥協はない。

 

[その2]人工的な素材不使用で仕立てた新提案の自然派ビールテイスト

【香料・人工甘味料無添加】

キリンビール

グリーンズフリー

実売価格148円

ビールの代替としてのノンアルコールにとらわれず、人工的な素材は使わず麦とホップと水で仕上げた自然派ビールテイスト炭酸飲料。甘香ばしくジューシーな麦汁感が特徴で、苦味も心地良い。

 

[その3]継続飲用で内臓脂肪を減らし苦味と酸味のある味も美味

【内臓脂肪を減らす】

サントリービール

からだを想うオールフリー

実売価格145円

ローズヒップ由来の「ティリロサイド」を配合し、継続的な摂取で内臓脂肪の減少に貢献。粒選り麦芽やアロマホップなどビールと同じ原料を使い、苦味と酸味が豊かで飲み応えも十分だ。

 

[その4]熟成ホップ由来の成分がお腹まわりの脂肪にアタック

【お腹まわりの脂肪を減らす】

キリンビール

キリンカラダFREE

実売価格157円

お腹まわりの脂肪を減らす「熟成ホップエキス」を配合。酸味や爽快感が豊かで苦味は控えめ。余韻がさっぱりとしており、食事中にもゴクゴク飲みやすい味わいに仕上がっている。

 

 

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リンゴの発泡酒「シードル」に傑作が誕生!「ニッカ JAPAN CIDRE」を飲んで時代の到来を確信

様々なお酒があるなかで、最近の注目株のひとつがリンゴの発泡酒「シードル」です。その人気を決定づけるかのように、日本におけるリンゴ酒の最重要メーカーから新作が発売されました。その名は「ニッカ JAPAN CIDRE」。

 

↑Amazon先行で8月25日に新発売、東北の一部店舗で10月6日より販売される「ニッカ JAPAN CIDRE」。720mlでアルコールは3%となり、Amazonでは1852円

 

なぜリンゴ酒の最重要メーカーなのか。その背景やシードルのトレンドなどにも触れながら、同商品の魅力を紹介していきましょう。

 

日本のシードルはアサヒとニッカがルーツ

まずはシードルの基本情報やトレンドから解説します。アルファベット表記はCIDREで、英語圏の国では「サイダー」の発音で呼ばれますが、日本ではフランス語の「シードル」が一般的。世界中で市場が伸びており、全体の生産量は2010年と2018年で比較すると約1.4倍に。特にアメリカやオーストラリアがけん引していて、近年は日本でも女性や若者を中心に大きな盛り上がりをみせています。

 

↑コンビニなどで買える定番シードルといえば「ニッカ シードル」。お手軽ながら国際品評会で高い評価を得るなど、国産リンゴ100%の味は世界も認めるおいしさなのです

 

そんな、日本のシードルのルーツは今回の「ニッカ JAPAN CIDRE」や「ニッカ シードル」に息づいています。弘前市内の酒造がフランスからシードル技術を持ち帰り、現在のアサヒビールの支援で、1954年に「朝日シードル株式会社」を設立し、国内初のシードル「アサヒシードル」を製造・販売したのがはじまり。

 

↑こちらが国内初のシードル「アサヒシードル」。すべてアルファベット表記で力強さを感じさせるデザインは、64年前の商品とは思えないセンスです

 

その後1960年に、現ニッカウヰスキーに事業が引き継がれます。これは「アップルワイン」を製造するなど、リンゴ果汁事業に造詣が深い会社がニッカウヰスキーだったから。ちなみにニッカウヰスキーはウイスキーで有名ですが、熟成が欠かせないウイスキーは出荷までに数年かかるため、最初期は創業地の余市周辺の特産品であったリンゴを原料に、リンゴのジュースやワインなどを製造・販売していました。

 

↑1938年からいまも続くロングセラーの「アップルワイン」。当時の社名は大日本果汁株式会社ですが、「果汁」に対するこだわりが社名にも表れています(その名を略した「日果」がニッカに)

 

時を戻しましょう。つまり、日本におけるシードルの至宝がJAPANの名を冠して発売した新商品が「ニッカ JAPAN CIDRE」。ということで、商品の核心に迫っていきたいと思います。

 

赤いリンゴに口びるよせて

ボトルを初めて見たとき、シンプルながらインパクト抜群のデザインに筆者は衝撃と感動に打ち震えました。なんといっても印象的なのはその色。一般的にシードルの液色はリンゴ果肉のようなシャンパンゴールドなのですが、「ニッカ JAPAN CIDRE」は赤いのです。

 

↑真っ赤な丸いラベルは、シードルの鮮やかな赤色とともに、国産リンゴを100%使用した真っ赤なスパークリングであることを表現しています

 

これはボトルをカラーリングしているのではなく、シードルそのものの色なのです。そして、リンゴの果実や日の丸を彷彿(ほうふつ)とさせる円形の赤いラベル。控えめに書かれたアルファベットのロゴなども凛としていて、日本らしい美しさを感じます。

 

↑ラベルはほどよくザラっとした質感。温かみのある手触りが高級感をいっそう演出します

 

赤色の秘密は原材料のリンゴそのものにありました。それが、一部に使用されている果肉まで赤い希少品種「ジェネバ」。そして、ニッカ社が30年以上研究して培ってきた高度な技術と情熱が、鮮やかな赤い液色のシードルを生み出したのです。

 

原材料のリンゴには、香りが高く甘酸っぱい「紅玉」も使用し、「紅玉」よりも酸味と渋味に特徴がある「ジェネバ」と調和。すっきりとした甘味のなかに、爽やかな酸味と口当たりの良いコクを両立させたとのこと。期待を膨らませながら、筆者も飲んでみました。

 

↑リンゴを生搾りしたような、ふわっと豊かに香るナチュラルなアロマが印象的。泡もきめ細やかで、エレガントさを感じます

 

ファーストタッチはやわらかく、トゲがなくてスムースな飲み心地。そのあとにウォームな甘味とキュッと引き締まる酸味が来て、余韻はきわめて爽やかです。3%の軽やかなアルコールというのもあり、すっきりしていてやさしいシードルだと思いました。

 

↑アルコール度数の高いお酒が苦手な人にはぴったり。贈り物にもオススメです

 

厳しい業界のひとつと言われる外食業界を見ると、そのなかでも東京を中心にシードルをドリンクのメインに掲げたパブが続々オープンしています。つまり、レストランシーンにおいてシードルは最新トレンドのお酒。その追い風にのるかのようにデビューした「ニッカ JAPAN CIDRE」は、最注目株です。まずはAmazonで要チェックを!

 

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1位の白ワインのコスパに驚愕! カルディで見つけた「約1000円のイタリアワイン」飲み比べ

宅飲みもすっかり定着してきましたね。さて、宅飲みのお供のデイリーワインは何を買えばいいのか、お悩みの方も多いはず。そこで今回は、カルディコーヒーファームで見つけた1000円以下のお手軽イタリアワインを3種類ご紹介します。いつものように筆者が試飲してみて、美味しいと思った順のランキング形式で解説していきましょう!

 

【第3位】

軽やかでさっぱりした味わいはどんな食事にも合う!

キャンティ

イル・パッジオ ポッジョ・ボネッリ(赤) 750ml

1078円(税込)

イタリア中部のトスカーナ地方で産する「キャンティ」。サンジョベーゼ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンを使用したミディアムボディの赤ワインです。ブルーベリーやクロスグリを思わせるサンジョベーゼ特有のスパイシーな香りですが、口当たりは軽やかで、生き生きとした酸味が特徴です。カジュアルな味わいなので、和洋問わずさまざまな料理に合いそう。爽やかな赤ワインをお探しの方はぜひお試しくださいね。

 

【第2位】

積極的に食事に合わせたいスパークリング

カサ・デ・ブルーニ

グラン・キュヴェ エクストラ・ブリュット(白・発泡) 750ml

998円(税込)

ワインの一大産地、イタリアのヴェネト州で作られる発泡ワイン。グレーラという品種のぶどうが使われています。青リンゴを思わせるフルーティで華やかな香りが特徴で、ほどよい酸味とすっきりとした甘味、そしてこれらを心地よくまとめる苦味のバランスが絶妙です。何しろスッキリと飲みやすいので、乾杯酒としてだけでなく、積極的に食事に合わせて楽しみたいところ。週末の午後、サンドイッチやパテなどと合わせてもいいですね。

 

【第1位】

1000円以下で高級ワイン並のラグジュアリーな味わいに驚愕!

プリンチペ・ディ・グラナテイ

グリッロ(白) 750ml

968円(税込)

イタリアのシチリア州で生産されるやや辛口の白ワイン。グリッロというぶどう品種が使われています。洋梨やリンゴのような華のある爽やかな香りが特徴。味わいはふくよかでコクが感じられ、上品な酸味と甘味があり、余韻にはグレープフルーツのような心地よい苦味が残ります。しっかりとした味わいはまるで高級ワインのようで、1000円以下とは信じられません。ベストマッチは魚介類でしょうが、ピザやパスタなどと合わせても楽しめそうです。

今回は家飲みにぴったりな1000円以下のワインをご紹介しました。どれも食事に合う爽やかな飲み口なので、ぜひ様々な料理と合わせて楽しんでみてください!

モエ・エ・シャンドンの自動販売機が登場したので、今さら聞けない、ブランドの蘊蓄を集めてみた

シャンパンを飲まれる方なら一度は目にし、口にしたことがあるはずの“MOET(モエ)”。優雅でかわいくも映るこのシャンパンこそが、モエ・エ・シャンドンです。しかし、特別なシャンパン好き・ワイン好きでない限り、このモエ・エ・シャンドンがシャンパンであることくらいは知っていても、その中身、歴史などは実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

 

最近では自動販売機も登場するなど、あらゆる場面で飲む機会が増えているこのモエ・エ・シャンドンについて、しっかり中身と歴史を学ぶべく、販売元・モエ ヘネシー ディアジオの吉田知音さんに話を聞きました。

↑モエ ヘネシー ディアジオのPR&コミュニケーションマネージャー・吉田知音さん。分かりやすくモエ・エ・シャンドンについて教えてくれました。

 

結婚式でモエ・エ・シャンドンをよく口にするのには理由があった!

ーーシャンパンを飲む機会によく目にする“MOET”の瓶のモエ・エ・シャンドンですが、この歴史から教えてください。

 

吉田知音さん(以下、吉田) 創業は1743年、フランスでワイン商をしていたクロード・モエという人物が「ワインで人々を魅了したい」ということで、シャンパーニュ地方のエペルネに拠点を定め、「モエ社」がスタートしました。なかでも特に「泡の出るワイン(シャンパン)を広めたい」という想いがあったそうです。「泡の出るワイン」を広めるために、まず彼が目をつけたのが当時の王侯貴族。今で言うインフルエンサーみたいな感じだと思うんですけど、こういったフランス社会で影響力を持つ方々にひいきにしてもらい、存在感を高めていきました。その美貌と知性、芸術的センスによってフランス宮廷に影響力のあったポンパドール夫人は日記に“飲んでなお、女性が美しくいられるお酒はシャンパンだけ”と記しています。

 

その後、クロード・モエの孫で三代目当主であるジャン・レミー・モエが「シャンパンの魔法を世界中に」とビジョンを掲げ、シャンパンというお酒を世界共通のラグジュアリーのシンボルとすべく、さらに意欲的に動き始めます。ジャン・レミー・モエは、ロシア皇帝アレキサンドル1世やフランス国王シャルル10世、皇帝ナポレオン1世など早々たる面々をメゾンに招き、国内外におけるシャンパンの知名度を上げるべく尽力しました。その後、ジャン・レミー・モエは、息子のヴィクトールと娘婿のピエール=ガブリエル・シャンドンに会社の経営権を譲り、ここでブランド名が「MOËT & CHANDON (モエ・エ・シャンドン)」になりました。つまり、モエ家とシャンドン家が結婚した際に生まれたブランドこそがモエ・エ・シャンドンだったんです。

 

ーーよく結婚式でもモエ・エ・シャンドンを飲む機会がありますけど、そもそも縁起が良いシャンパンというわけですね(笑)。

 

吉田 そうです。結婚によって生まれたブランドですから、結婚式はもちろん、あらゆるお祝いの場で飲まれることが多いんですね。これは私たちも非常に嬉しいことだと思っています。

 

ーーよくレースとかで優勝した選手が歓喜を表すためにシャンパンを開けるシーンがありますけど、これもシャンパンならではですよね。

 

吉田 いわゆるシャンパンファイトですね。シャンパンファイトは意外と歴史が古くて1967年、フランスのル・マンの24時間耐久レースで優勝したダン・ガーニー選手が喜び勇んでやったのが最初のようです。その後、世界中のレース場の表彰台では定番の儀式となり、レース以外の場面でも何かの成功だとか、達成したときに「シャンパンを開ける」ことが縁起が良い、おめでたい行為として広まっていったようです。

↑18世紀から現在まで、セレブレーションの場にはいつもシャンパンがありました

 

シャンパンは“不可抗力”で出来上がったもの?

ーー1743年時点で、ワインはもちろん、飲み物をスパークリングする技術はすでにあったのですか?

 

吉田 はい。もともとのシャンパンの起源は、1600年代の終わり、今ではシャンパンの父と称されるドン・ピエール・ペリニヨン修道士が先駆けたものです。ただ、シャンパンの“泡”は特別な技術を持って開発されたものというより、ワインを熟成させる過程などで、不可抗力で発生する“泡”だったようです。

 

ーー「偶然できちゃいました」みたいなことですか?

 

吉田 はい。モエ社の創業は1743年ですので、弊社以前に「泡の出るワイン」を作っているブランドが存在していました。ただ、シャンパンを世界中に広めるべく、市場を確立したパイオニアはモエ・エ・シャンドンだという自負はあります。世界で初めてシャンパンを作ったわけではないけれど、シャンパンを広めたのはモエ・エ・シャンドンだと私たちは思っています。

 

ーー先ほど名前が上がったドン ペリニヨンもその一つですが、シャンパンにはいくつかブランドがあります。その中で、モエ・エ・シャンドンはどういった位置づけになりますか?

 

吉田 シャンパン=モエ・エ・シャンドンと言っても良いくらい王道だと思います。モエ・エ・シャンドンのキャッチフレーズとして「毎秒1本、世界中のどこかでモエ・エ・シャンドンのボトルが開けられている」というものがあるんですけど、現在、世界約140か国に広がっています。それくらい愛されているブランドです。

 

ーーす、すごいですね! 味わいとしては、他のシャンパンと比べて、どんなところが違うんですか?

 

吉田 モエ・エ・シャンドンを代表するシャンパン「モエ アンペリアル」で言うと、醸造最高責任者のブノワ・ゴエズが「1杯口にふくむと、もう一口飲みたくなる味わい」と表現しています。モエ アンぺリアルには「瑞々しい果実味」「魅惑的な味わい」「エレガントな熟成」という3つの味わいがあります。

 

ーーこのモエ アンペリアルで使われているブドウは1種類ですか?

 

吉田 いえ、シャンパンはだいたい3つのブドウ……シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエという主要品種をブレンドし、熟成させるものです。その配合比率にこだわりがあって、ブドウを作っているフランス・シャンパーニュ地方の作付面積と比例する割合でブレンドしています。これもモエ・エ・シャンドンの特徴と言って良いと思います。

↑モエ・エ・シャンドンを代表するシャンパン「モエ アンペリアル(750ml)」7150円(税込)。ブランドの定番だけでなくシャンパンといえば「これ!」と言う人も

 

↑シャンパーニュ地方にあるモエ・エ・シャンドンのブドウ畑。約1200ヘクタールの自社畑だそうです

 

↑ブドウはすべて手作業にて収穫されるそうです

 

日本でモエ・エ・シャンドンが広まったのはバブル以降だった

ーーモエ・エ・シャンドンは世界中で親しまれているということですが、日本に入ってきたのはいつ頃のことですか?

 

吉田 これまでは「1903年」と言われていたのですが、近年フランスの本社で確認してもらったところ、「1874年に横浜に輸出した」という記録が残っていることが分かりました。日本のどのような会社が輸入し、誰が買ったというところまでは読み解けないんですけどね。ただ、実際の売れ行きで言うと、モエ・エ・シャンドンが日本の市場に広まったのは1990年代以降なんです。

 

ーーそうなんですか?

 

吉田 はい。弊社は、ヘネシーというコニャックも取り扱っています。1990年代まではヘネシーが主力ブランドでしたが、その後、ドン ペリニヨンやモエ・エ・シャンドンなどシャンパンの市場が拡大し始めました。

 

バブル以降、定期的に起こるワインブームの影響もあったと思います。シャンパンもワインの1種ですから、ワインブームが訪れ身近に親しまれるようになると、モエ・エ・シャンドンを含むシャンパンというお酒が、より身近に感じられるようになったのかもしれません。

↑フランス・エペルネにあるモエ・エ・シャンドンのオランジェリー(迎賓館)。国際的に重要度の高い歴史地区に構える施設として2015年には、ユネスコ世界遺産に登録されました

 

↑世界中でセレブレーションを象徴するシーンとなったシャンパンタワー

 

定番以外にも複数ある個性派シャンパン!

ーー先ほどうかがったモエ・エ・シャンドンを代表する、モエ アンペリアル以外にも複数のラインナップがありますね。

 

吉田 はい。まず、スタンダードのモエ アンペリアルの兄弟のようなシャンパンで、「モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル」というシャンパンがあります。辛口のシャンパンなのですが、赤身のお肉、ローストビーフのように火が入りすぎていない低温で調理されたものや、サーモンや海老などのカルパッチョなどと相性が抜群です。色もかわいくて、近年特に人気が高まっているシャンパンです。

↑「モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル(750ml)」8470円(税込)。初めて発表した際には、「白のシャンパンに赤ワインを少し加えただけでは?」と誤解されたそうですが、モエ・エ・シャンドンならではのロゼ シャンパンを造るために、徹底的に研究された製法が用いられています。ムニエの割合が多いことから、口に含むと丸みを感じさせてくれます

 

吉田 さらに氷を入れて楽しむタイプのシャンパンがありまして、それが「モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル」というものです。

↑「モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル ロゼ(750ml)」9735円(税込)。写真のロゼの他に白もあるそうですが、いずれも氷を入れて飲むことを前提としたシャンパンです

 

吉田 開発経緯としては、前述の醸造最高責任者のブノワ・ゴエズがバカンスで南フランスに行った際、現地でワインやシャンパンに氷を飲んでいる人たちを多く見かけたことがきっかけだったようです。「だったら、氷を入れて飲むための専用のシャンパンを作ったほうが良いな」と考え、「アイス アンペリアル」が誕生しました。氷が溶けてシャンパンの風味とよく調和するように作られています。氷を入れないまま飲んでも、美味しいのですが、ちょっと個性が強く出てしまうシャンパンですね。なので、やはり氷を入れることで初めて完成する商品です。

 

ーーワインには年代物のヴィンテージがありますけど、シャンパンにもあるのでしょうか。

 

吉田 モエ・エ・シャンドンでは、特別に作柄が良かった年だけに、その年のブドウのみを使って造るヴィンテージ シャンパンを用意しています。最近のもので言うと、「モエ・エ・シャンドン グラン ヴィンテージ ロゼ 2012」というシャンパンになります。

↑「モエ・エ・シャンドン グラン ヴィンテージ ロゼ 2012(750ml)」1万1770円(税込)。定番のアンペリアルの口当たりの良さに対し、このヴィンテージでは、作柄が良かった年のブドウの個性を強く引き出した味わいです

 

吉田 最初に言ったブランドを代表するシャンパン、モエ アンペリアルは世界中いつどこで飲んでも同じスタイルとクオリティで、親しみやすい味わいですが、「グランヴィンテージ ロゼ 2012」はその年のブドウの強い個性を引き出した味わいです。毎年作られるというわけではなく、醸造最高責任者の自由な発想と芸術性で判断され、とりわけブドウの出来が良かった年にのみ造られるものですので、より貴重なシャンパンであると言って良いと思います。

 

また、少しユニークなラインナップとしては、「モエ・エ・シャンドン ネクター アンペリアル ロゼ ドライ」というシャンパンもあります。

↑「モエ・エ・シャンドン ネクター アンペリアル ロゼ ドライ(750ml)」9295円(税込)。ナイトシーンで映えるよう、ボトルが光る仕様。贅沢なフルーティーさと、濃厚で強い味が特徴で、女性的というよりは元気で力強い風合いです

 

吉田 ナイトシーンなどで楽しんでいただけるように作られたもので、ボトルが光る仕様になっており、味わいは個性的です。夜を輝かせながら、力強い風合いなので芳醇でエレガントなシャンパンを求める方には最適な1本となると思います。

 

これらがモエ・エ・シャンドンのラインナップなのですが、他のシャンパンブランドと比べてみても多いほうだと思います。それだけモエ・エ・シャンドンは様々なシーンに対応できるシャンパンを生産しているという自負もあります。

 

自動販売機でも販売され始めた「ミニボトル」の理由

ーー最近では、モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアルのミニボトル「ミニ モエ」が発売され、自動販売機にも登場しました。この経緯を教えてください。

↑左がモエ・エ・シャンドンを代表するシャンパン、モエ アンペリアルのミニボトル「ミニ モエ(200ml)」2500円(税込)。右のフルボトルと比べてみれば、かわいらしく映ります

 

↑モエ・エ・シャンドンの自動販売機「モエ ミニマティック」を設置する渋谷MIYASHITA PARK内の複合型エンターテインメント施設「or」

 

↑カウンターの傍らに設置されたモエ・エ・シャンドンの自動販売機モエ ミニマティック(※自動販売利用の際は、専用コインが必要となる)。コイン購入時には年齢確認が実施されます

 

吉田 先ほども少し触れましたが、モエ・エ・シャンドンでは様々なシーンでシャンパンを楽しんでいただきたいと考えておりまして、それは必ずしもかしこまった場所でなくても良いと考えています。ピクニックでも良いですし、ホームパーティやご家族での食事の際にも、気軽に楽しんでいただきたいと思っています。そんなシーンにピッタリなのが、容量200mlのミニボトル ミニ モエです。

 

ーーシャンパンって飲みたい場合、一度開けると全部飲み干さなければいけないですよね。飲み仲間を揃えないといけないなどの制限があった点に、このミニ モエは嬉しいですね。

 

吉田 はい。おっしゃる通り、たしかにフルボトルのシャンパンは、飲用の機会が制限されてしまうような、と感じられる方も少ないと思うのですが、ミニ モエならお一人でも楽しめます新型コロナウイルスのこともありますけれど、日常では少人数で過ごすことが多くなったこの時代に、ミニ モエはマッチしているのではないかと思います。より多くの人に気軽に楽しんでいただくために、今回自動販売機も用意したというわけです。

 

「or」の自動販売機「モエ ミニマティック」でミニボトル「ミニ モエ」を買ってみた!

↑orカウンターで自動販売機用のコインを2500円で購入します

 

↑コインを自販販売機に投入します

 

↑目当ての番号のボタンを押して……

 

↑かわいいミニ モエをゲット!

 

↑ミニ モエ専用の飲み口「ミニフリュート(無料)」をセットすれば、いわゆるラッパ飲みを避けて、品良くシャンパンを飲むことができます

 

↑orの料理をテイクアウトし、ミニ モエと合わせて公園に持っていけば、気軽にシャンパン片手のピクニック気分が味わえます

 

旨味あるシャンパンは、旨味ある和食とも相性抜群!

ーー先ほど「中華料理やタイ料理にもシャンパンが合わせられる」というお話がありましたが、和食にも合いそうですね。

 

吉田 もちろんです。シャンパンやワインは醸造酒ですから日本酒と同じで、旨味がすごくあるものです。だから、同じように旨味を楽しむ和食と相性が良いのは必然かもしれません。特に醤油を使った料理や、お出汁を楽しむ水炊きには合うと思います。温かい料理に対する口直しのようにシャンパンを楽しんでいただくのも良いと思いますし、外食時だけでなく、ご自宅での普段のお食事と合わせて楽しんでいただけると思います。「意外!」と思われる方もいるかもしれませんが、是非お試しいただければと思います。

 

ーー今後、モエ・エ・シャンドンがどのように広まっていくことを望まれていますか?

 

吉田 これまでにも話しましたが、お祝いとか記念の席で楽しんでいただくのはもちろん、今後は日常的に親しんでいただければ良いなと思っています。「ミニ モエ」は特にそうですけれど、本当に親しみやすく、美味しく楽しい気持ちになれるお酒だと思いますので。

↑定番のフレンチだけでなく、和食にも合うモエ・エ・シャンドン。水炊きなどの、素材だけでなく出汁を楽しむ料理とも相性が良いそうです

 

↑楽しくモエ・エ・シャンドンの歴史・魅力を教えてくださった吉田さん(ありがとうございました!)

 

お祝いの席・特別な場面で飲む印象が強かったシャンパンですが、吉田さんの話をお聞きし、もっと気軽に楽しめるお酒なのだと思いました。自動販売機も登場したことですし、これからはビールの代わりにモエ・エ・シャンドンをゴクッと一杯というのも良さそうですね!

 

■or

住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North 1F 11000

営業時間:8:00~23:00

※時間帯・フロアによりカフェタイム、ミュージックバータイム、アートギャラリーと営業形態が異なる。また、営業時間、メニューなどは変更される場合あり。詳細は直接店舗までお問い合わせを。

 

撮影/我妻慶一

 

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【ラ飲みの名店】これほど使い勝手のいい店があるか? 新宿駅近の老舗「石の家」に街中華の理想を見た

ラーメン店でお酒を楽しむ、通称「ラ飲み」。本稿は、お酒をより深く楽しむための情報サイト「酒噺」(さかばなし)とコラボし、この「ラ飲み」にスポットを当てた企画である。案内人は、GetNavi本誌でラーメン連載を持つミュージシャン、サニーデイ・サービスの田中 貴さん。本稿では「ラ飲み」でオススメの店を行脚しつつ、「ラ飲み」の楽しみ方や珠玉のラーメンを紹介していただく。今回は、全6回となる連載の第4弾をお届け。

「ラ飲みの名店」連載一覧はコチラ

 

【プロフィール】

田中 貴(たなか・たかし)

サニーデイ・サービスのベーシスト。日本全国を食べ歩くラーメン好きとしても知られ、TVや雑誌などでそのマニアぶりを発揮することも多い。2019年にはグルメ誌「食楽」で表紙を飾った。

 

バンドは3月13日に通算13作目となるニューアルバム「いいね!」をリリース。エレキギター・ベース・ドラムという最小限のバンドアンサンブルに立ち帰り、自身たちのルーツたる音楽性を詰め込んだ傑作が誕生した。ライブはドライブイン形式のイベントとして「山中湖交流プラザ きらら」で開催される、「DRIVE IN LIVE “PARKED”」の初日、9月26日に出演が決定。また、カーネーション、岸田繁(くるり)とのライブ音源集「お~い えんけん!ちゃんとやってるよ!2020セッション」が10月21日にCDとLP盤でリリースされる。

 

街中華は何人かで飲みに行くときの有力な選択肢のひとつ

今回訪問したのは、新宿駅の東南口からすぐの場所にある「石の家」(いしのいえ)。昨今注目が集まっている街中華(町中華)カテゴリーのお店だ。田中さんはラーメン専門店だけではなく街中華にも詳しい。そんな田中さんが、数ある名店のなかから「石の家」を選んだ理由は、名物メニューがあり、多くの人が足を運べる立地だからだという。また、「麺や 七彩」の阪田博昭さんをはじめ、田中さんと仲のいい有名ラーメン店主のなかにも「石の家」のファンは多いのだとか。

↑「石の家」の入口。裏路地に入ってすぐの、地下のネオンが目印だ

 

入店して料理を待つ間、田中さんにとって、街中華とはどんな存在なのか、街中華でラ飲みを楽しむ魅力などについて教えてもらった。

 

「街の中華屋さんと聞いて一般的にイメージされるのは、日本風にアレンジされた中華料理を出すお店ですよね。オムライスやカレーなどの洋食からカツ丼などの食堂メニューまで出す、住宅地の駅近くに必ずあるタイプの店。それらとは違うタイプで、中国の方が厨房にいらっしゃる、本場の味を出すお店というのもあります。格式高い本格的な中国料理店とは違い、庶民的なスタイルで古くから続く店が、都心にはまだいくつか残っています。どちらのタイプの店にもいえるのは、安くてボリュームがあるということ。数人で、何品も頼んでワイワイやるのが楽しいですね。もちろん、麺料理も豊富にあるので、一軒でシメのラーメンまでいけちゃいます」(田中さん)

 

「いい街中華」は「おっちゃん世代が集まる店」であることが多い

ただ、最近人気が出てきたとはいえ、街中華は公開されている情報量がラーメン店に比べて多くはない。いい店は、どうやって探せばいいのだろうか。

 

「まず、長く続いている店は間違いないですよ。新宿とか渋谷とか、若者が多くてお店の移り変わりも激しいなかにも、オッチャンがたむろしている古くからの店はあるものです。そういう店は、まあ安くてウマい店ですね。オッチャンたち全てが食にこだわっている人ばかりではないですが、人生経験を積んだ先輩たちが選ぶ店には、何かしら意味があります。あとは、オリジナリティ溢れる名物料理があること。『いい店』と『名店』の違いは、これがあるかないかに尽きます」(田中さん)

↑近所の年配のご夫婦が営む深夜営業の中華の「いい店」が突然閉店し、途方に暮れていると語る田中さん

 

田中さんがお話しした条件の通り、「石の家」もこの界隈屈指の老舗であり、近くの「ウインズ新宿」に通うベテラン勝負師たちが足しげく訪れるお店。ファンであることを公言している著名人も多いのだという。

 

「酔貝」をはじめ、酒が進む「間違いのない前菜」が登場

やがて、一品目の「酔貝(すいがい)」が到着。街中華としてはやや珍しい本格派で、しかも台湾料理である。カンタンに言えばシジミのニンニク醤油老酒漬けで、絶妙な火加減でレアな食感に仕上げたシジミを、自家製のタレで約2時間漬け込んだ人気の前菜だ。

 

「ニンニクと紹興酒が効いた味付け。ガツンときますね! シジミの身が大きめなのは珍しい。肝臓にもいいような気がして酒が進みます(笑)」(田中さん)

↑「酔貝 ハーフ」400円(通常サイズは750円) ※お酒の画像はイメージ。店舗でも取り扱いなし(以下同)

 

ちなみに、ふだん料理をオーダーする流れについて田中さんに聞いてみると、「『石の家』の場合、まず飲み物と一緒に、このシジミとか腸詰といった前菜を頼みますね。台湾系の料理があるのも、ここの魅力です。そのあとは、酒に合う炒め物や揚げ物や、流れにまかせて……といった感じですね」と教えてくれた。そうこうするうちに、「焼餃子」と「腸詰」が到着。

 

「焼餃子が庶民的な料理として一般に普及したのは戦後からですが、ここはそのころから珉珉などと並んで有名だったそうで、古川緑波(ふるかわ・ろっぱ)の随筆にも『石の家』の名が出てきます。ロッパも食べた餃子を、建物は変われど同じ場所で食べていると思うとロマンを感じますね。僕が上京したころは、この新宿駅の南側も闇市の名残ある街並みでしたが、ずいぶん変わりました。さかさクラゲと呼ばれた連れ込み旅館や、生コン工場なんてのも数年前まであって、ゴチャゴチャした感じが魅力的だったんですが……」(田中さん)

↑手前は、「酔貝」と並ぶ人気の台湾料理「腸詰」700円。「焼餃子(6個)」400円は、キャベツ、白菜、ニラを豚ひき肉と合わせ、にんにくとしょうがを効かせた間違いのないおいしさ

 

「石の家」の名は、創業者が採石建材店と懇意にしていたことに由来

ここで、店の由来について二代目オーナーの金井由美子さんに話を聞いてみた。創業は昭和29(1954)年。当初は現在のように地下ではなく、2階に座敷を備えた建物だったそう。店名は、創業者が近隣の採石建材店と懇意にしていたことに由来。その後昭和59(1984)年に改築され、現在は金井さんの娘さんが三代目として同店を営んでいる。

↑二代目オーナーの金井由美子さんと。新宿周辺の昔話に花が咲く

 

いまでこそ新宿駅の東南口は整備されて都会的な雰囲気に変わったが、昭和のころは「新宿西口思い出横丁」のような、ディープな雰囲気だったとか。駅前に並ぶ屋台のなかには台湾料理店があり、その店主が「石の家」の常連だったことからレシピを教わり、同店でも台湾料理を提供するようになったという。

 

おかずにもつまみにもなる炒め物&揚げ物が到着

続いて、ご飯のおかずにもつまみにもなる炒め物と揚げ物をオーダー。街中華の定番である「木須肉(ムースーロー=キクラゲ、卵、豚肉炒め)」は、濃い味付けに仕上げた同店伝統の一皿だ。一方、「イカとセロリ炒め」は、セロリの上品な香りとコリっとした食感が絶妙。豚肉とピーマンの天ぷらを盛り合わせた「肉の天ぷら」は、山椒や八角をほんのり効かせてスパイシーに仕上げているのが特徴だ。

↑「木須肉(ムースーロー)」850円(手前)、「イカとセロリ炒め」900円(左奥)、「肉の天ぷら」850円(右奥)

 

「このムースーローは、ジャズピアニスト・山下洋輔さんのエッセイにちょいちょい出てくるもんだから、上京前から憧れの一品でした(笑)。イカとセロリの炒め物も、こういう中華屋さんの定番ですね。酒にもよく合います。肉天って関西ではポピュラーで、僕も子どものころから好物なんです。東京ではほとんど見かけないので、ここに来たら必ず注文しますね」(田中さん)

 

名物の「やきそば」は、焼きうどんのような太麺が醍醐味

そして、いよいよ麺料理へ。オーナーの金井さんによると、創業時のメニューは餃子と焼きそばとタンメンの3つだけだったそう。これらは、メニューが増えたいまでも同店を代表する人気料理だ。そのなかから、まずは開店当初50円だったという「やきそば」から頼んでみよう。

↑創業当時の味を伝える「やきそば(太麺・しょうゆ味)」550円。細麺ではなく太麺で、ソース味ではなくしょうゆ味だ。しょうゆ、塩、うまみ調味料などで味付け、ゴマ油が効いているのがポイント

 

「この焼きそばが『石の家』の名物なんです。うどんのような太麺が、ブヨンブヨンの食感でたまらない。量も多いので、数人でつまむのにもってこい。この焼きそばは、ファストフード店が普及する前には、安くてウマくて腹一杯になると学生に大人気だったそう。何年か前に、『石の家』で数十年働いてた方とこの近くの飲み屋で出会いまして、当時の話をいろいろうかがいました(笑)」(田中さん)

 

焼きそばの麺の量は、200gとボリューム満点。麺類は昔からずっと同じ製麺所に特注しているという。ちなみに、餃子はかつて皮が自家製だったが、いまはこの製麺所に作ってもらっているとのこと。

↑紹興酒も一緒に飲み始めた田中さん。焼きそばや炒め物をつまみにお酒が進みます

 

タンメンは野菜の旨みがしっかり効いていて深みのある味

そして最後はタンメンを注文。同店には通常のタンメンと、昔ながらの太麺タイプの2種があり、今回はやはり後者をチョイス。味の軸となるのは、鶏と豚のガラを中心に前日から約8時間炊いたスープで、タンメンの場合はこれに野菜などの甘味が加わる。

↑「太麺タンメン」750円。スープが白濁していないあっさり系だが、奥深いふくよかなうまみがあって飲み干したくなるウマさ

 

「中華屋さんでは、ベーシックなラーメンよりもタンメンなどを頼むのがベター。こういうお店のスープは、基本的に全ての料理のベースに使うよう仕込まれています。なので、シンプルなラーメンはラーメン専門店と比べると物足りなく感じることが多い。そして、中華屋さんの醍醐味といえば、豪快に鍋を振って作る炒め物。それぞれの野菜への火の通し加減など、技術にはっきり差が出る調理法。これを堪能できる、タンメンや、もやしそばなどのあんかけ系がおすすめです。その点、『石の家』はさすがですね。ベースのスープもしっかりしつつ、さらに炒め煮した野菜の旨みがしっかり出ていて素晴らしい。ニンニクも強めにきいてて、ん〜こりゃウマい。そして、唯一無二のブヨブヨ麺。たまらんね」(田中さん)

↑つるりとした太麺と野菜の旨みが溶け込んだスープの相性はバツグン!

 

前菜からシメまで、お酒の進む絶品料理が良心的な価格で楽しめる。おまけに立地は抜群で、昼夜通しで営業していて、定休日もないという使い勝手のよさ。多くの人に時代を超えて愛されるというのも納得だ。こうした素晴らしい店が時代に飲み込まれずに残っていること自体、もはや奇跡と言っていいだろう。新宿は数々の老舗や名酒場が存在する街だが、東南口の「石の家」も、必ず覚えておくべき名店といえる。

撮影/黒飛光樹(TK.c)

 

【SHOP DATA】

石の家

住所:東京都新宿区新宿3-35-4 ユーコービル中地下

アクセス:JRほか「新宿駅」東南口徒歩3分

営業時間:月~土11:30~23:50(L.O.23:00)、日祝11:30~22:50(L.O.22:00)

※営業時間は変更の可能性があります

定休日:なし

 

人に話したくなるお酒のお役立ち情報やうんちくを知りたい方は、酒噺へ!

 

撮影/黒飛光樹(TK.c)

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シャンパンからゼクトまで網羅。「スパークリングワイン」の基礎知識

自宅でワインを楽しみたい、できれば産地や銘柄にもこだわりたい、ワインを開け、注ぎ、グラスを傾ける仕草もスマートにしたい……。そう思っても、超のつく基本はなかなか、他人には聞きにくいもの。この連載では、その超基本を、ソムリエを招いて手取り足取り教えていただきます。さすがに基本は押さえている、という人にも、プロが伝授する知識には新たな発見があるでしょう。教えてくれるソムリエは、渋谷にワインレストランを構える宮地英典さんです。

 

第1回は「ワインボトルの開け方」、第2回は「ワインの注ぎ方」を、宮地さんに指南していただきました。第3回となる今回からは、ワインの種類や製法、産地などをそれぞれ取り上げ、解説していただきます。

【第1回】シールの切り方やコルクの抜き方は?今さら聞けない「ワインボトルの開け方」

【第2回】注ぐ量は? ボトルは片手で持たないとダメ? 今さら聞けない「ワインの注ぎ方」

 

第3回 スパークリングワインの製法と種類

ワインには、泡のない「スティルワイン」と発泡性の「スパークリングワイン」があります。泡があるということは想像以上に香りや味わいに大きく影響を与えるもの。気が抜けて泡の立たないビールやコーラを飲んだことがあれば、キンキンに冷えてガスがふんだんに含まれた状態とのおいしさの違いは、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

 

さらに、スパークリングワインには産地や製法に多くのバリエーションがあります。今回は5つの製法と、5種類のワインを紹介しましょう。ただしもちろん、世界中にはこれだけではなくさまざまな個性のスパークリングワインが存在します。

 

また、「シャンパーニュ」(シャンパン)というと高級なイメージがあるかもしれませんが、産地のひとつに過ぎず、またハイブランドだけがスパークリングワインの魅力ではないのです。例えば1000円以下のスパークリングワインでも、お決まりのビールの代わりにこれで乾杯すれば、食卓にいつもと違った彩りを添えられるかもしれません。2000円~3000円前後の価格帯になれば、多種多様なスパークリングワインがありますから、ささやかなお祝いの席にぴったりでしょうし、ホームパーティーやBBQにお土産として持っていけば喜ばれるでしょう。

 

ワインショップの棚にはいろいろなスパークリングワインが並んでいて、もっともハズレが少ないのも、スパークリングワインの特徴です。そう考えると“ワインの入り口”にうってつけなのは、スパークリングワインなのかもしれません。

 

スパークリングワインの製法

  1. トラディショナル方式(瓶内二次発酵)

ワインは醸造酒で、アルコール発酵をさせて作ります。最初の発酵である“一次発酵”を終えたワインを瓶に入れ、糖分と酵母を加えて栓をします。すると瓶のなかで二度目の発酵“瓶内二次発酵”が始まり、炭酸ガスが発生します。瓶のなかに閉じ込められた炭酸ガスがワインに溶け込むことにより、きめの細かな泡を持ったワインが造り出されます。
産地によって期間の長さに違いはあるものの、瓶内でワインを澱(おり)とともに熟成させ、いわゆる“ブリオッシュのような”と表現される香ばしい風味をワインにもたせるのも、この製法の特徴です。

 

  1. シャルマ方式(タンク内二次発酵)

一次発酵を終えたワインを密閉式タンクに移し、糖分と酵母を加えて二次発酵を行う製法です。瓶内二次発酵に比べ、一度に一定量を生産することができるため、手間とコストの面で優れています。
ちなみにシャルマ方式とは、1910年にフランス人のユージン・シャルマが考案し命名されたものですが、1896年にイタリア人のフェデリコ・マルティノッティが実用化に成功していたという説もあります。こういった事柄からも、ワイン生産において今よりもフランスがリーディングカントリーだったことが伺えます。

 

  1. トランスファー方式

瓶内二次発酵で炭酸ガスを発生させたのち、一度密閉タンクにワインを移し、まとめて澱引き(澱を取り除くこと)を行う製法です。トラディショナル方式では瓶口に澱を集め、1本づつ澱引きを行いますが、トランスファー方式ではその工程をまとめて行うため、コストと手間を省略することができます。

 

  1. リュラル方式(アンセストラル方式)

一次発酵が完全に終わる前に瓶詰めし、発酵を継続したまま瓶内で炭酸ガスを発生させワインに溶け込ませます。フランスの「ペティヤン」(微発泡性ワイン)を始め、現在では小規模な生産者を中心にこの製法でスパークリングワインを造る生産者も増え、見直されている製法とも言えます。

 

  1. 炭酸ガス注入方式

スティルワインに炭酸ガスを注入して、人為的にスパークリングワインを造ります。コスト面で安価に仕上がるため、大量消費用スパークリングワインに用いられる製法です。

 

次のページでは、産地とそれぞれの呼び名や特徴、使用するブドウ品種などを、具体的におすすめの銘柄を挙げながら解説していただきます。

 

スパークリングワインの種類と特徴

産地については、具体的な銘柄を挙げながら説明していきましょう。スパークリングワインをより日常で楽しんでいただくために、比較的リーズナブルなワインを選びました。

スパークリングにはいろいろな呼び名があることは、是非とも覚えておいてください。また、生産国・地方やブドウ品種からでもイメージを膨らませることができると思いますが、わからない時には購入時に定員さんに相談するのもいいでしょう。

 

「シャンパーニュ」

シャンパーニュ地方で造られなければシャンパーニュにあらず

フランス北東部シャンパーニュ地方で造られるスパークリングワインを、シャンパーニュと呼びます。日本ではシャンパンとも呼びますが、これはイギリスの英語読みがシャンペンであることに由来するようです。

 

シャンパーニュは、現在では世界最高のスパークリングワインの産地でもあり、ブドウの価格の下限が世界でももっとも高価な産地でもあります(ワインの価格はブドウの価格とセミイコールと言っていいと思います)。もともとはブドウ産地としては最北(ドイツとイギリスなどは例外)に当たり、スティルワインの生産に不向きだったことが、この地域のスパークリングワインを特別なものにしました。

 

一般的には黒ブドウである、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、白ブドウであるシャルドネの3品種の果汁を使い、ワインを醸します。そして、瓶のなかで糖分と酵母を加え再び発酵させて産まれた炭酸ガスがワインと溶け込むことによって、あのグラスを立ち上る泡が造られます。つまりシャンパーニュの泡は、ブドウ果汁がワインになる過程で産まれるガスがそのまま一緒に瓶に内包され、ワインに溶け込んでいるということになります。この3品種のブレンドと瓶内二次発酵は、世界中のスパークリングワインのフォーミュラ(基本形)となっています。

 

また、シャンパーニュの立ち上る泡を「ペルル(真珠)」、液面で丸く輪状に広がる泡を「コリエ(首飾り)」とフランス語で呼びます。こういったシャンパーニュの華やかなイメージは、お祝いごとなど特別な日を楽しむのにうってつけ。気分を高揚させてくれるワインとして人気を集めています。

「Brut Tradition NV/Janisson&Fils(ブリュット・トラディションNV/ジャニソン&フィス)」
希望小売価格=6000円

【Info】
・ワイン名=ブリュット・トラディションNV
・生産者=ジャニソン&フィス
・生産国 / 地域=フランス / シャンパーニュ地方ヴェルズネイ
・ブドウ品種=ピノ・ノワール70%シャルドネ30%
・製法=トラディショナル方式(瓶内二次発酵)
・輸入元=ヴァンクロス

 

「プロセッコ」

実は世界一売れている、イタリアのスパークリングワイン

イタリアで造られるスパークリングワインは「スプマンテ」(後述)と呼ばれますが、中でも水の都ヴェネツィアで愛されるのがプロセッコ。2013年にシャンパーニュを抜いて世界でもっとも売れているスパークリングワインになりました。プロセッコに85%以上使われるグレーラは、フローラルで柔らかなワインになります。

 

プロセッコは、前述のシャルマ方式と呼ばれるタンク内二次発酵で造られます。シャンパーニュが瓶ごとに再度の発酵で炭酸ガスをワインに溶け込ませていたのと同様の工程を、大容量の密閉タンクの中で行うため、シャンパーニュに比べリーズナブルな価格でワインショップの棚に並びます。またワインの甘さの指針である残糖も大半のシャンパーニュが12g /L以下であるのに対し12g/L以上のものが多く、アルコール度数も12.5%前後のシャンパーニュに対し11%前後、熟成期間の違いから酵母由来のブリオッシュのような香りも産まれません。

 

こうして甘やか、優しい飲み口で軽やかというスタイルのプロセッコは、気軽にワインに親しむ文化を持つヨーロッパを中心に大流行しています。酔うためというより、少し気分を上げたい、理屈抜きで気軽にワインを楽しめるという点で、プロセッコはとても現代的なワインと言えます。例えば「ワインに氷を入れる」なんていうと抵抗がある人もいるかもしれませんが、プロセッコはそんな堅苦しいことも考えなくていいほど包容力のあるワインなのです。

 

若い世代のお酒離れが言われて久しいですが、プロセッコスタイルのワインがより広まり、さまざまな楽しみ方がなされれば、「ワインは難しい」というイメージを覆すことができるのでは、と個人的には期待しています。

「Prosecco Extra Dry NV/SanGiovanni(プロセッコ エクストラ・ドライNV/サン・ジョバンニ)」
希望小売価格=2600円

【Info】
・ワイン名=プロセッコ・エクストラ・ドライNV
・生産者=サンジョバンニ
・生産国 / 地域=イタリア / ヴェネト州コネリアーノ
・ブドウ品種=グレラ100%
・製法=シャルマ方式(タンク内二次発酵)
・輸入元=MONACA

 

「スプマンテ」

地方ごとの多様性こそがスプマンテの魅力

イタリアを代表する高品質スプマンテとして、ロンバルディア州東部で造られる「フランチャコルタ」(北イタリアのロンバルディア州で造られるスプマンテ全般を指す)があります。シャンパーニュと同様の品種製法により、高品質スパークリングの評価を勝ち取っているワインです。

 

よく「イタリアワインは品種が多すぎてわかりにくい」といった声を聞きますが、裏を返せばイタリアほど州によって栽培品種が異なり、地方ごとに料理と結びついたさまざまなワインが造られている国は、他にありません。なんと、イタリア全土で2000以上のブドウ品種が栽培されているのです。

 

つまり、イタリアのスパークリングワイン=スプマンテを特別にしているのは、その多様性にあるのではないかと個人的には感じています。下の写真は、トスカーナ州モンタルチーノで栽培される品種、サンジョベーゼを使ったロゼスプマンテ。サンジョベーゼはトスカーナの銘醸ワイン、キャンティやブルネッロの主要品種です。

 

同じようにさまざまな州で有名無名に関わらず、土地土地のブドウ品種でスプマンテが造られているのです。そう思うとイタリア語のスプマンテという語感には、包容力や多様性といった魅力的なイメージを感じずにはいられません。

「Spumante Rosato Brut NV/Ridolfi(スプマンテ ロザート・ブリュットNV/リドルフィ)」
希望小売価格=2500円

【Info】
・ワイン名=ロザート・ブリュットNV
・生産者=リドルフィ
・生産国 / 地域=イタリア / トスカーナ州モンタルチーノ
・ブドウ品種=サンジョベーゼ100%
・製法=シャルマ方式(タンク内二次発酵)
・輸入元=ミレニアムマーケティング

 

「カヴァ」

スペイン代表のカヴァは世界3大スパークリングワインのひとつ

カヴァとは、スペインで瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインのこと。もともとカヴァの規定がブドウの原産地ではなく製法を定めたものだったこともあり、9割以上がカタルーニャ産ですが、その他内陸や沿岸部などそれ以外のさまざまな地域でも造られています。

 

シャンパーニュ、プロセッコに次いで消費されている世界3大スパークリングワインの一角、という言い方もできます。カヴァとシャンパーニュ(及びその他のピノ、シャルドネ系のスパークリング)との大きな違いは、最北のワイン産地シャンパーニュに比べ、スペインはより南の温暖な地域であり、栽培に適した品種が異なっていることではないでしょうか。

 

主要3品種はすべて白ブドウで、強いフレーバーがカヴァらしさを演出するチャレッロ、ニュートラルでバランスを取るマカベオ、デリケートな酸味をワインに加えるバレリャーダ。それぞれ南品種らしい果実感とアロマティックなニュアンスが特徴です。そのほかにシャルドネ、スビラ・パレンの白ブドウ、ガルナッチャ、モナストレル、トレパ、ピノ・ノワールの黒ブドウが、原産地呼称の認可品種となっています。

 

現地でも最大手となる「フレシネ」はサントリー、「コドルニュー」はメルシャンといった大手で取り扱われ、日本でもコンビニエンスストアやスーパーマーケットにも並ぶ親しみやすいワインです。なにより品質の割に価格がリーズナブル。ワインに親しむ入り口のひとつになる可能性は充分です。

「Cava Tempus Brut ReservaNV/Torre Oria(カヴァ テンプス・トレス・ブリュット・レゼルバNV/トレ・オリア)」
希望小売価格=1500円

【Info】
・ワイン名=テンプス・トレス・ブリュット・レゼルバNV
・生産者=トレ・オリア
・生産国 / 地域=スペイン / カタルーニャ州
・ブドウ品種=マカベオ90%パレリャーダ10%
・製法=トラディショナル方式(瓶内二次発酵)
・輸入元=東亜商事

 

「ゼクト」

ビール好きのドイツ人はスパークリングワインの消費量も世界一

ドイツといえばビール大国というイメージがありますが、お祝いの席にはスパークリングワインが欠かせません。意外にもスパークリングワインの消費量は世界一、一人当たり年間4本以上というのは日本人の年間ワイン消費量と同程度です。

 

ゼクトとはドイツにおけるスパークリングワインの総称ですが、オーストリアやハンガリー、チェコといった近隣のエリアでも同様に呼びます。

 

近年、ドイツやオーストリアでは、シャンパーニュに倣って瓶内で酵母の澱と長期間に渡って熟成させる高級レンジのゼクトが注目されていますが、やはり消費量が多い要因は何といっても、低価格帯ながら高品質な点にあります。シャンパーニュと同様の品種を使用することもありますが、スプマンテのように地域ごとの固有品種が使われていることも魅力のひとつです。

 

日本のワインショップに並んでいるゼクトにはまだまだ限りがあると思いますが、コストパフォーマンスもよく、個性的なものも多いため、品ぞろえの良いお店では思い切ってゼクトを探してみるのもおすすめです。カヴァは日本ではリーズナブルで美味しいというイメージを獲得しましたが、個人的にはゼクトももっと認知が広がって、幅広いワインが輸入されることを願っています。

「Bacharacher Riesling Sekt Brut2014/Ratzenberger(バッハラッハー・リースリング・ゼクト・ブリュット2014/ラッツェンベルガー)」
希望小売価格=3700円

【Info】
・ワイン名=バッハラッハー・リースリング・ゼクト・ブリュット2014
・生産者=ラッツェンベルガー
・生産国 / 地域=ドイツ / ミッテルライン
・ブドウ品種=リースリング100%
・製法=トラディショナル方式(瓶内二次発酵)
・輸入元=ヘレンベルガー・ホーフ

 

スパークリングワインを楽しむ際には、よく冷やしてください。温度が高いとガス圧でワインが吹きこぼれやすくなるのと、ぬるいビールや炭酸ジュース同様、温度が味わいに大きく影響を与えるのがスパークリングワインです。

 

【プロフィール】

ソムリエ / 宮地英典(みやじえいすけ)

カウンターイタリアンの名店shibuya-bedの立ち上げからシェフソムリエを務め、退職後ワイン専門の販売会社ワインコミュニケイトを設立。2019年にイタリアンレストランmiyajiaraiを開店。
https://www.facebook.com/miyajiarai/

 

2万7500円の日本酒が2日で完売!? 逆境のなか、新参ブランドが値上げしても売れるワケ

数ある日本酒のなかでも、ビジョン、コンセプト、立ち位置、販売網、製法、価格などすべてにおいてトガリまくっているブランドが、“旧”「SAKE100」(サケハンドレッド)です。“旧”というのは、今夏「SAKE HUNDRED」に生まれ変わったからです。

↑生まれ変わった「SAKE HUNDRED」のラインナップ。左から「天彩/AMAIRO」「百光/BYAKKO」「思凛/SHIRIN」「現外/GENGAI」

 

この刷新は表記だけではなく、全面的なリブランディング。ブランド自体は絶好調であるものの、さらなる高みを目指すための進化なのだとか。その真意は? そして日本酒の未来は? ラインナップに加わった新作の情報も踏まえ、「SAKE HUNDRED」を展開する株式会社Clearの代表取締役CEOの生駒龍史さんに、その想いを聞きました。

 

「比較対象のない絶対的な価値」=「ラグジュアリー」というステージを目指す

↑「SAKE HUNDRED」を展開する株式会社Clear 代表取締役CEOの生駒龍史さん。同社は国内有数の日本酒専門ウェブメディア「SAKETIMES」(サケタイムズ)の運営元でもあります

 

今回のリブランディングにより、ブランド表記のほかロゴマークやサイトが刷新され、商品に関しても、ラベルデザイン、ラインナップ、販売価格など多くが刷新されました。その理由や狙いはどこにあるのでしょうか?

 

「『SAKE HUNDRED』は当社の“日本酒の可能性に挑戦し、未知の市場を切り拓く”というミッションのもと2018年7月に立ち上げたのが始まりです。当初は、高品質で高付加価値な日本酒ブランドを作り、未知なる市場を切り拓くことで、業界課題である“日本酒が安すぎる”(労力が大きい割に利益が低く、生産者が報われない)という問題を解決したいと思っていました。いまもベースにある理念は変わっていません。ただ、開発や販売を重ねて多くの方と交流するなかで、私たちが目指すステージはもっと高いということに気付いたのです。そのステージが、ラグジュアリーという世界観です」(生駒さん)

 

ラグジュアリーとは、「ほかに比較対象がない絶対的な価値をもつプロダクト」だと生駒さんは言います。

 

「例えるなら、『プレミアム』は機能訴求で比較対象がほかにあります。一方の『ラグジュアリー』は機能的価値に加え情緒的価値の訴求であり、比較対象がありません。どちらもこだわった造りで、おいしいのも当たり前。でもラグジュアリーブランドはそこに、『人生の大切なひとときに飲んで気持ちが彩られた』『かけがえない人にプレゼントして自分も相手も心が満たされた』といった、情緒的な価値があるんです」(生駒さん)

↑名称は、呼び方こそ「サケハンドレッド」で変わらないものの、算数字だった”100”をアルファベットの「HUNDRED」へ変更。ただし「H」をコラージュしたロゴをよく見ると、1・0・0の数字が施されているのがわかります

 

ブランドの世界観を見直し、「本来あるべき価格」に改定

「お客様と触れるものは、すべて情緒的価値を提供するうえでラグジュアリーとして適切でなければなりません。そこで、ブランドの世界観を見直しました。例えば、ブランドステートメントは『100年誇れる1本を。』から『そのすべてが満ちていく。』へと再定義。100年誇れるという考え方はいまも大切にしていますが、これはものづくり視点での価値観です。お客様を見据えた言葉を据えるべきだと考え、『そのすべてが満ちていく。』としました」(生駒さん)

 

リブランディングのなかでもインパクトが大きいのが、価格の再定義。精米歩合18%と圧倒的に高精白な米で醸された「百光/BYAKKO」は、1万6800円から2万7500円へ。まるでデザートのように濃密な甘味が特徴の「天彩/AMAIRO」は、7300円から1万5400円へ。20年を超える熟成を経た「現外/GENGAI」は、15万円から16万5000円へ。この理由も、ラグジュアリーブランドとしての価値を考えたうえでの改定だったとか。

↑フラッグシップの「百光/BYAKKO」は発売のたびにすぐ売り切れてしまう一本。人気の高さは価格改定しても落ちるどころか上がるばかりで、今回は数百本が2日で完売しました

 

「商品価値は、金額に影響されるという側面があります。また『SAKE HUNDRED』のクオリティは世界の高級ワインにも負けない自信がありますが、いざ並んだときに金額が安いことで下に見られたら悔しいじゃないですか。そういった観点からも、本来あるべき価格に設定させていただきました」(生駒さん)

 

世界で勝つために樽貯蔵に挑戦

なお、「SAKE HUNDRED」は、今年から海外に進出します。その船出にもふさわしい一本として、新たに加わったのが「思凛/SHIRIN」です。志の高さから、新作の完成までかなりの時間を要するという同ブランドにあって、こちらもやっとリリースにこぎつけた力作とのこと。その特徴は?

 

「ひとつ挙げるなら樽貯蔵です。ワインやウイスキーなど、海外には熟成させるお酒が根付いていますから、樽で貯蔵した日本酒というコンセプトは文化的に理解されやすいと考えました。選択肢のひとつとしてポートフォリオにあったら面白いですし、ブランドとしても挑戦する価値があると考えています」(生駒さん)

↑「思凛/SHIRIN」4万1800円。精米歩合18%でクリアな味わいに仕上げた原酒を、ジャパニーズオーク(ミズナラ)の樽で貯蔵した意欲作です

 

手掛けたのは、「百光/BYAKKO」の作り手とも通じる、高精白の米を使うのが得意な技術のある蔵元(奥羽自慢)。蔵元を選ぶにあたっては、清酒をオーク樽で貯蔵するという難しく珍しい試みにも前向きに取り組む志の高さも決め手だったとか。

 

「でも、やっぱり難儀でしたね(笑)。清酒の造りはもちろん、樽の種類や貯蔵期間をどうするかなど、手探りのなかで超えるべきハードルが山積みで。何度も試行錯誤を重ね、ミズナラの樽で9日間寝かせるのがベストという答えにたどり着きました」(生駒さん)

 

華やかさを演出する香りを求め、ミズナラの樽に行きついた

ちなみに、今回、貯蔵用には鏡開きなどで知られる杉樽を使わず、ミズナラの樽を使用した理由は、ワインやウイスキーのような手法を想定していたため。味をイメージしたときに、樽に用いる木は杉ではなかったのだそう。

 

「杉にも良さはありますが、香りが強くて味への影響も強いんです。目指したのは酒質の良さを際立たせながら寄り添うアロマ。洋酒のように、内側を焦がした樽でありながら、華やかさを演出する繊細な香りがほしかったんです。面白かったのは、洋酒で一般的なフレンチオークではなじみが悪く、日本のミズナラがベストだったということ。ぜひ味わってみてください」(生駒さん)

 

では、実際に飲んでみましょう。まず酒質が圧倒的にきれい。華やかなで透明感のある米のうまみに、ミズナラ樽のビターなニュアンスや、バニラを思わせる甘味がほんのり感じられます。気高い彫刻のような美しいボディを感じる、きわめてエレガントな味わいでした。

 

「みずみずしい巨峰のような甘味と、スパイシーなニュアンスをはらんだコク。良い意味で樽に左右されない、凛とした骨格のなかにあるしっとりとした香り。浅すぎず深すぎない、絶妙なバランスに仕上げることが一番難しかったポイントですね。料理に合わせるなら、脂がのった牛肉の霜降りや赤身、マグロなどもマッチすると思います」(生駒さん)

↑樽貯蔵によって、色味はほんのり色づいています。ワイングラスに抱かれた香りが優雅に舞い上がり、鼻孔をやさしくくすぐります

 

ネットで置換できない「情緒的な価値」が受け入れられた

「SAKETIMES」の運営元であり、業界事情にも精通する生駒さん。これからの日本酒はどうなっていくのか、「SAKE HUNDRED」の展望とともに聞いてみました。

 

「日本酒の蔵元は約1400あるものの、ひと月に3社が廃業するダウントレンドです。そのなかで今年は五輪やそれに伴うインバウンドなどが追い風となるはずだったので、『盛り返すぞ!』という空気でしたが、(コロナ禍で)打ち砕かれてしまいました。10年連続で伸びていた輸出も同様です。ただ、『SAKE HUNDRED』はそれでも成長しています」(生駒さん)

↑「SAKE HUNDRED」の勢いを知る目安が、売り上げの伸び率。例えば2020年6月は同年3月に比べて16倍だったと生駒氏は語ります

 

その理由は、「多くのモノやサービスがオンラインに取って代わられるなかで、置換できないもののひとつが『情緒的な価値』だからではないか」と生駒さん。不安や断絶によって失われがちな心の彩りを豊かにする力が「SAKE HUNDRED」にあると、自身も改めて気付かされたと言います。

 

「お客様のアンケートを見ると、購入動機の1位は味わいへの期待なのですが、2位はコンセプトに対する共感だったんです。うれしかったとともに、実は驚きもありました。いわばブランドの哲学を共有することが、お客様の価値につながったのだ、と。そしてこれは、応援消費に近い感情なのではないかと思います」(生駒さん)

 

日本酒の未来を作るためにも、ズバ抜けて成功してみせる

日本酒離れというダウントレンドに加え、アルコール離れに人口減少と、日本酒の置かれる状況がよりシビアになっている現在。だからこそ、ますます道を切り拓いていかなければならないと考えたといいます。

 

「極端に言えば、『店に行けなくて飲む機会が減ったとしても、だからこそ選ぶならこれ!』というブランドにならなければいけないと思います。そうなるには、おいしさは当然のこと、付加価値の最大化が大切じゃないかなと。おこがましいかもしれませんが、業界に対する危機感も、生産者さんも含めて市場を盛り上げていく使命感もあります。自社の成長は大前提で、産業に影響を与えられるぐらいでないと日本酒の未来は作れません。ズバ抜けて成功する勢いで、これからもいっそう攻めていきますよ!」(生駒さん)

↑「SAKE HUNDRED」ブランドアドバイザーの齋藤峰明さん

 

そんな「SAKE HUNDRED」にまた一人、キーパーソンが加わりました。それが、今年の2月からブランドアドバイザーに就任した齋藤峰明(さいとう・みねあき)さん。齋藤さんはエルメスジャポン社長を経て、外国人で初めてエルメスのフランス本社副社長を務めた、ラグジュアリーブランドの大家です。これから生駒さんとのタッグで、より面白い世界をみせてくれることでしょう。今後の「SAKE HUNDRED」、ますます目が離せませんね!

 

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BBQと相性最高のクラフトビール!「TINY GARDEN 蓼科」が気鋭ブルワリー&ビール愛好家と造った逸品

大手ビールメーカーも参入して、ますます盛り上がりを見せるクラフトビール。消費者の選択肢も増えて、こだわりの味を気軽に楽しめるようになってきました。一方で、地域の市場やコミュニティを活性化させるための手段としても、クラフトビールは注目されています。

 

2020年8月1日に発売された「GARDEN ALE(ガーデンエール)」もそのひとつ。アパレルブランドのアーバンリサーチによるキャンプ施設「TINY GARDEN(タイニーガーデン)蓼科」、長野県茅野市のブルワリー「8Peaks BREWING(エイトピークスブルーイング)」らが共同開発した1本です。誕生の経緯とともに味わいをレポートしていきましょう。

 

↑こちらが「GARDEN ALE」(参考価格:税込800円)。長野県の一部店舗のみで手に入る希少な1本です

 

アーバンリサーチのキャンプ場はビール企画も地元コミュニティも創造

GARDEN ALEは、アーバンリサーチが手がけた宿泊施設・TINY GARDEN 蓼科によって開催されたクラフトビールのワークショップ「BEER CLUB」によって生まれました。このTINY GARDEN 蓼科は、長野県・八ヶ岳のふもと、標高1250mの蓼科湖畔という絶好のロケーションにあります。詳細はこちら

 

↑長野県・八ヶ岳のふもとにある「TINY GARDEN 蓼科」

 

↑蓼科湖畔の開放的なロケーション

 

4800坪の敷地に、テントサイトや棟貸しスタイルのキャビンのほか、地元食材をふんだんに使った料理が楽しめるカフェ、ハイセンスなアウトドアギアを扱うショップ、さらには温浴施設も完備しています。

 

↑温泉旅館をリノベーションしたロッジ。カフェやショップ、温浴施設、宿泊施設が入っています

 

↑オートキャンプのテントサイトも充実

 

また、場内にはワークステーション棟やデッキが設えられたマルチスペースを備え、アクティビティやクラフト体験、ワークショップなどが盛んに開催。そのイベントのひとつがBEER CLUBだったというわけです。キャンプ場がハブとなって、地元・長野県のビール醸造家とビール愛好家のコミュニティが誕生しました。

 

八ヶ岳の食と自然を愛するクラフトビールブランドが参画

ワークショップで生まれた商品企画を実際に製品化したのが、八ヶ岳山麓でクラフトビールを醸造している8Peaks BREWINGです。代表の齋藤由馬(さいとうゆうま)さんは、清酒メーカーやクラフトビールメーカーで修業を重ねた後、2018年に同ブランドを立ち上げました。ちなみに八ヶ岳山麓はおよそ80年前に、日本で初めて大手ビールメーカーによるホップの栽培が行われた土地のひとつだそうです。

 

代表作はモルトの優しいコクが印象的な「ヤイヤイペールエール」、フルーティな香りと軽快なキレが特徴の「メタウィートエール」、国産柚子の皮を使った夏季限定の「アチーラ セゾン」などです。

 

↑「8Peaks BREWING」の代表的商品たち

 

ビール造りのコンセプトは、「ここのビールを飲むために八ヶ岳に来たといわれるような存在になる」こと。地元の食材や自然によく合う、すっきりとした苦みのある、香り高いビールが持ち味です。

 

↑八ヶ岳の自然に寄り添うビール造りがモットー

 

華やかな香りとコクが秀逸。キャンプ場やBBQで飲みたい!

8Peaks BREWINGやビール愛好家、地元の飲食店など約30名が集い、クラフトビール醸造企画がスタートしたのが2020年1月。そこから数多くの議論と試作検討の末に「GARDEN ALE」が完成しました。

 

↑クラフトビール醸造企画・BEER CLUBのワークショップの様子

 

同商品は八ヶ岳のふもと、標高1250mの白樺に囲まれたフィールドを舞台とし、「蓼科で、キャンプ場で飲みたい最初の一杯」というイメージで造られています。

 

原材料はイギリスで製造された麦芽をベースに、4種のホップとアイリッシュモスが使用されています。アイリッシュモスはナデシコ科に属する草丈10cmほどの常緑多年草。伝統的なビールの製法でよく登場する原料で、ビールの濁りを取り除く清澄剤として使われます。麦芽比率や副原料の使用量の関係で、GARDEN ALEは日本の酒税法上の分類では発泡酒になります。

 

↑内容量は330ml、アルコール度数は5.2%。麦芽、ホップに加えて、アイリッシュモスが使用されています

 

実際に飲んでみると、みずみずしい柑橘系のフレーバーと、すがすがしいビター感が同居。苦みの中に、爽やかさ、ジューシーさ、酸味などがバランス良く調和し、4種のホップがそれぞれの特徴を引き出し合っている印象です。

 

麦の甘味も豊かで、飲みごたえはしっかり。それでいてほど良いキレがあって爽快感も高く、アルコール5.2%なので重くなくゴクっと飲めます。

 

↑グラスに注いでみました。きれいな琥珀色をしたエールビールです

 

適度な味の濃さと華やかな香り、シャープなのどごしがあり、バーベキューなどの香ばしいシンプルな料理はもちろん、スパイシーな料理などにもぴったり。カラッとした清澄な空気の中でのバーベキューやガーデンパーティを、心地良く彩ってくれるでしょう。

 

↑苦み、酸味、コクのバランスが良く、アウトドアで飲んだら最高です!

 

GARDEN ALEは8月1日から発売していて、現在ではTINY GARDEN 蓼科のほか、「蓼科高原カントリークラブ」や茅野市のそば店「そば傍」で飲むことができます。また、アーバンリサーチが運営する飲食店舗の一部でも提供予定とのことなので、あわせて要チェックです!

 

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「檸檬堂」の“裏メニュー”ってどんな味!? 常連限定のレモンサワーをひと足お先に飲んでみた

コカ・コーラシステムが同社初のアルコール飲料として九州限定で発売して話題となり、その後全国展開された缶チューハイ「檸檬堂」シリーズが、“常連さんだけに出す裏メニュー”をテーマにした「家飲みの常連さん」キャンペーンを開始しました。

 

それは、麦焼酎を使った非売品の「うらレモン」を合計5000名にプレゼントするというもの。今回は、その「うらレモン」をキャンペーン開始前に頂いたので、どのような味なのかレポートしたいと思います。

 

常連しか飲むことのできない“裏メニュー”を再現

今回のキャンペーンは、檸檬堂の店主が、気分が乗ったときだけ常連のお客さんに出すという裏メニュー「うらレモン」が、6本1組セットで抽選で5000名に当たるというもの。この「うらレモン」は非売品のため、このキャンペーンでしか飲むことのできない貴重なものとなっています。

↑「うらレモン」はビン入り。非売品を表す「うらぬ(売らぬ)」がかけられています

 

↑ラベルには「コカ・コーラ謹製」の表記とともに「非売品」の文字が

 

その特徴は、檸檬堂シリーズならではの「皮ごとすりおろしたレモン」をあらかじめお酒に漬け込む“前割り製法”はそのまま、麦焼酎で仕込んだまろやかさが楽しめるというもの。通常の檸檬堂シリーズはスピリッツを使ったキレのある味わいなので、飲み口の違いを楽しむこともできます。

↑一足お先に飲んでみました

 

檸檬堂シリーズは、現在、「定番レモン」「塩レモン」「はちみつレモン」「鬼レモン」の4種類をラインナップ。まずはそれぞれの特徴と、筆者が飲んだ一口メモを合わせて紹介しましょう。

↑檸檬堂シリーズは4種類をラインナップ

 

檸檬堂 定番レモン
果汁:10%
アルコール度数:5%

お店で出てくるレモンサワーを再現したスタンダードなテイスト。豊かなレモンの風味と、後味が残らないキレのある飲み口で、どんなシーンにでも合いそうな味わいです。どれにするか迷ったら、まずはコレ!

 

檸檬堂 塩レモン
果汁:7%
アルコール度数:7%

甘さ控えめでビターなテイスト。塩レモンといいつつもそれほど塩っけはなく、さっぱりした飲み口で食事のお供にピッタリ! アルコール度数はやや高めなので、しっかり飲みたいときにも。

 

檸檬堂 はちみつレモン
果汁:7%
アルコール度数:3%

はちみつの風味をしっかり感じられる甘みのあるやさしい味わい。アルコール度数は抑えめなので、お酒に強くない方や女性にもオススメ。

 

檸檬堂 鬼レモン
果汁:17%
アルコール度数:9%

シリーズ中最も果汁が多く含まれており、レモンの皮の苦みまで感じられる濃厚な味わいが楽しめます。アルコール度数も高く、パンチのある飲みごたえ。がっつり酔いたいときに。

 

檸檬堂 うらレモン
果汁:10%
アルコール度数:5%

飲んだときの第一印象は「定番レモン」に近いと思いつつ、後味に麦焼酎ならではの深みを感じられます。スッキリとキレのある「定番レモン」に対し、まろやかさとコクを感じられる「うらレモン」という印象。ぜひ両方飲み比べてみてほしいですね。

 

5種類を飲み比べたあとは、すっかりほろ酔い気分。家飲みは、帰ることを心配しなくていいので、ついつい飲みすぎてしまいますね。

 

この「うらレモン」は、スマートフォンのキャンペーンサイトから檸檬堂シリーズのバーコードを読み込むことで、1日1回もらえる“常連さんのはんこ”を5つ集めると応募可能。抽選で合計5000名に「うらレモン」6本セットが当たります。

 

応募期間は2020年8月24日(月)~11月30日(月)23時59分まで。抽選は期間ごとに区切られ、計8回行われます。1回の応募で当選しなかった場合も、あきらめずに応募してみましょう。詳しくはキャンペーンサイトをチェック!

 

【抽選スケジュール】
第1回応募締め切り:2020年8月28日(金)
第2回応募締め切り:2020年8月31日(月)
第3回応募締め切り:2020年9月6日(日)
第4回応募締め切り:2020年9月13日(日)
第5回応募締め切り:2020年9月20日(日)
第6回応募締め切り:2020年9月30日(水)
第7回応募締め切り:2020年10月31日(土)
第8回応募締め切り:2020年11月30日(月)
※各抽選につき、お一人様1回までの当選となります

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

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紹興酒って何? どうやって飲む? いまさら聞けない「紹興酒の基本」の噺

長い歴史を持つ中国のお酒・紹興酒(しょうこうしゅ)。今回は、初心者でも家飲みで気軽に楽しめるよう、識者を招いて紹興酒の魅力と基礎知識を教えてもらいます。

 

餃子に麻婆豆腐、エビチリにチンジャオロースー……中華料理は、すでに我々の食生活には欠かせない存在となっています。特に今はおうち時間が増えて、中華料理のデリバリーや惣菜をつまみにして飲んでいる人も多いでしょう。そこで注目したいのが、「中華料理に合う」と言われる紹興酒。ただし、聞いたことはあるけれど、どんな飲み方をしたらいいかわからない、そもそもどんなお酒か、わからないので手が出せない……という人は少なくないはず。

そこで今回は、興味はあるものの紹興酒についてはあまり知らないGetNavi web編集部の小林史於(こばやし・しお)が、酒文化研究所の山田聡昭(やまだ・としあき)さんをガイドに招き、紹興酒の基礎を教えてもらいます。前編では、紹興酒の定義や製法、飲み方など、いまさら聞けない「きほんのき」を伝授してもらいます。

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

↑今回、紹興酒のガイド役をお願いした山田聡昭さん。様々な媒体で連載をもつほか、『酒席に役立つ読む肴 サラリーマン酒白書』(紀伊国屋書店)など編集や執筆に携わった著書も多数

 

もち米の醸造酒を熟成させた老酒のうち、紹興市で造られたものが「紹興酒」

取材に協力してくれた山田聡昭さんは、「酒文化研究所」の設立メンバーであり、かつては情報誌「さけ通信」の編集長を務めるなど、お酒全般に造詣が深い人物。紹興酒の醸造現場を取材した経験もある、紹興酒の達人でもあります。さっそく、「紹興酒とは何か?」というところから解説していただきましょう。

↑今回は、伝統的な製法で造られる「塔牌(とうはい)」という銘柄を例に挙げてレクチャー

 

小林 本日はよろしくお願いします! 基本的すぎて恐縮ですが、紹興酒って何でしょうか。まずは、定義から教えてください!

 

山田 大きな分類でいえば、紹興酒は醸造酒(※)です。日本酒やワイン、ビールなどと同じ部類ですね。中国では穀物の醸造酒を黄酒(ホワンチュウ)と呼び、なかでも長期熟成させたものを老酒(ラオチュウ)と呼びます。もち米を原料とした老酒の一種が紹興酒。浙江省(せっこうしょう)の紹興市で造られた老酒のみ「紹興酒」と名乗ることができます。

※醸造酒……穀類・果実などの原料を、酵母によりアルコール発酵させて造ったお酒(日本酒・ワインなど)

↑紹興酒のふるさと・紹興市の風景。紹興市は湖沼が多く、水路が発達しています

 

小林 へえ、「紹興」って地名だったんですね。中国のどのあたりにあるんですか?

 

山田 紹興市は、上海から南西にクルマで2~3時間くらいの位置にあります。産地でブランド化している中国のお酒は紹興酒ぐらいでしょうね。スパークリングワインでいえば、シャンパーニュ(同地方で造られたものしかシャンパーニュと名乗れない)のようなものです。ちなみに紹興での酒造りの歴史は古く、2400年以上前の春秋時代には、紹興で盛んに酒造りが行われていたと推測されています。

 

小林 2400年前! 春秋時代といえば、マンガ「キングダム」の時代(戦国時代)のさらに前ですよね。これはロマンがある! でも、それだけ昔から酒造りが続いてきたってことは、紹興はかなり酒造りに適した場所、ということになりませんか?

 

山田 そうですね。紹興は中国屈指の水郷地帯で、紹興酒は名水として知られる鑒湖(かんこ・鑑湖と表記することもある)の水を使うのが絶対条件のひとつです。この水の良さは大きなポイントです。

↑会稽山脈系の伏流水が涌き出る鑒湖

 

↑鑒湖の水は、もち米の洗浄や浸漬(米に水をしみ込ませること)をはじめ、仕込み全般に使われます

 

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原料と製法は? 日本酒との違いに注目して解説

小林 では、続いて紹興酒の原料や製法について教えてください。日本酒と同様、お米を使っているということで、日本酒と比べて解説してもらえるとうれしいです!

山田 日本酒はうるち米を使いますが、紹興酒の原料は、より粘り気のあるもち米ですね。そして、両者とも米のデンプンを糖に変える工程(糖化)を踏まないと、アルコール発酵ができない。だから、日本酒も紹興酒も、米を糖化させる麹(こうじ)というカビの一種を使うのですが、日本酒と紹興酒では麹の種類が違います。日本酒では米に「黄麹」(きこうじ)というカビを繁殖させた米麹を使うことが多いですが、紹興酒の場合は麦にクモノスカビという系統のカビを繁殖させた麦麹を使います

 

小林 なるほど。日本酒と同じで米を糖化させる作業は必要だけど、使う麹の種類が違うんですね。

 

山田 そうなんです。さらに紹興酒は麦麹で米のデンプンを糖化させつつ、酵母などを含んだ酒薬(しゅやく)というものを加えてアルコール発酵させる。これが、紹興酒の仕込みの概要です。仕込みの方法は、糖化とアルコール発酵を一つの容器で同時に行う「並行複発酵(へいこうふくはっこう)」で、その点は日本酒と共通ですね。ちなみに、近年の仕込みではステンレスタンクを使うことも多いですが、「塔牌」のような伝統製法の紹興酒は甕(かめ)で仕込みます。甕で二段階の自然発酵を行い、搾って原酒と酒粕に分けたら、今度は貯蔵用の小さな甕に詰めて長期熟成を行います。

↑伝統製法を守る「塔牌」の仕込み。職人たちは気候やもろみの温度、発酵の進み具合などを見ながら、長い棒を操って甕の中をかくはんします

 

↑貯蔵用の小さな甕にお酒を詰めたら、ハスの葉や油紙、竹の皮などで密閉して外気が浸透しないようにします

 

小林 うわあ、手が込んでいますね。いったいどれぐらい熟成させるんですか?

 

山田 3年や5年といったものから、8年、10年、15年、あるいはそれ以上とじっくり寝かせるものまで多種多様。かつて紹興では、娘が生まれたのを機に、父が紹興酒の甕を地中に埋めて娘が嫁ぐ日に振る舞ったことから、紹興酒は「花彫酒」(はなほりしゅ・かちょうしゅ)という別称で呼ばれることもあります。現在ではこの「花彫酒」が、長期熟成酒の愛称として使われることもありますね。この熟成の長さに応じた味わいの変化が、紹興酒の面白さでもあるわけです。日本酒の場合、3年以上の熟成を行うことはまれですから、そこも大きな違いですね。

↑「塔牌」の貯蔵庫。天井が高く、常に一定の温度に保たれた環境で甕を3~4段に積み重ねて貯蔵。年に一度、場所を入れ替えながら熟成させます

 

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軽快な味わいの5年ものをロックですっきり楽しむ

小林 紹興酒とは何なのか、とてもよくわかりました。 次は飲み方について教えてください!

 

山田 では、日本でもポピュラーな「塔牌」(とうはい)というブランドを使って、飲み方を紹介していきましょう。

小林 この赤いラベルに塔のマークが入った紹興酒は見たことあります! 居酒屋やスーパー、コンビニなどでもよく見かけますね。

 

山田 「塔牌」は日本での流通量が多いですからね。今でも伝統製法にこだわっていて、水質が最も安定する冬季にのみ仕込んでいるからか、紹興酒のなかでもクリアな味わい。初心者にもオススメです。まずは、何も入れずに常温で飲んでみてください。

↑紹興酒「塔牌」花彫 <陳五年>

 

小林 …ああ、これはウマイですね! 甘みや複雑な旨み、酸味が調和していてまろやかです。それでいてしつこさはなく、透明感もある……。熟成のせいなのか、独特の香味もあるんですね。

 

山田 おっしゃる通り、<陳五年>は5年の熟成を経ていて、深みのある味わいです。紹興酒のなかでも特に長期熟成させるものは「陳年」の名称が付けられるのですが、「塔牌」はすべてが「陳年」なんです。ちなみに「陳五年」とは、5年熟成酒をメインに4年ものや6年ものなどをブレンドして、加重平均で5年以上のものに付けられる酒齢のこと。若くて力強い酒や、年数を経て落ち着いた酒を巧みにブレンドすることも、おいしさの秘訣です。では、続いて5年以上の熟成酒だけを使用した<純五年>という銘柄をオン・ザ・ロックで試してみてください。

↑5年以上の陳年原酒のみを詰めた紹興酒「塔牌」<純五年>プレミアムをロックでいただきます

 

小林 ではひと口。あっ! ロックでほどよく冷えたからか、コクがありながらすっきりした味わいになりました! 飲み方のイチオシはロックなんですか?

 

山田 いえ、飲み方は何でもいいんですよ。ただ、熟成の度合いや季節、料理に応じて合わせると、より楽しめると思います。今回の<純五年>はそれ以上の熟成期間の紹興酒よりも軽快な味なので、ロックのように爽やかな飲み方がよく合うと思いまして。

 

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ぬる燗のほか常温をワイングラスで楽しむのもオススメ

小林 なるほど、勉強になります! あれ、日本酒の徳利がありますけど、次は燗ですか?

↑白い甕が特徴の紹興酒「塔牌」2010年<福(フータオ)>を燗でいただきます

 

山田 はい、今回は40℃くらいに温めてみました。日本酒でいうぬる燗くらいですね。お酒は2010年に醸造した陳年原酒のみを使用したヴィンテージ紹興酒の<福(フータオ)>です。

 

小林 ああ、これもウマイ……じんわり染み渡るおいしさです!

 

山田 紹興酒は乳酸が多く、乳酸は温めると味わいがふくらむんです。温め方は、湯せんでも電子レンジでもいいですよ。

 

小林 熟成が深いからか、まろやかさや上品な酸味がより際立っていますね。

 

山田 熟成感が増すことで、カラメルのような心地いい風味がより豊かになり、味のやわらかさや厚みもアップするんです。さあ、次はさらにリッチな「塔牌」の<陳十五年>を飲んでみてください。こちらは飲み口がすぼまった大きめのワイングラスで、香りを逃さず楽しむのがオススメです。

↑15年の長期熟成を経た特撰紹興酒「塔牌」<陳十五年>

 

小林 ああ……なんというエレガントな香りでしょう。確かに、常温でワイングラスだと香りが際立ちます。味は繊細で軽やか、上品で芳醇……舌触りも滑らかで、すいすい飲めます。これはウマイ!

 

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暑い季節は中国茶割りや炭酸割りでゴクゴク飲むのもよし

山田 あとは、暑い季節だとソフトドリンクで割ってゴクゴク飲むのもいいと思います。例えばジャスミン茶やウーロン茶などの中国茶割りはいかがでしょう。

 

小林 紹興酒の甘味や酸味に、自然な香りや渋味が加わって、これもいいですね! アルコール度数が下がってグッと飲みやすくなりますし、さっぱり飲めるので、濃厚な料理によく合いそうです。

↑紹興酒をジャスミン茶で割っても美味しい!

 

山田 あとは炭酸割りも面白いですよ。町中華や居酒屋でも「チャイナハイボール」の名称でよく見かけるようになりました。

 

小林 こうしてみると、紹興酒って常温でも、冷たくしても、温めても、割っても楽しめるスゴいお酒なんですね! ちなみに、氷砂糖やザラメを加えて飲むというやり方もあると聞いたのですが、これはどうなんですか?

 

山田 ああ、それはかつて質の悪いお酒を飲みやすくするためにした方法ですね。これが正しい飲み方だと勘違いされている方が多いかもしれませんが、しっかりした紹興酒なら、本来の味を損なうのでオススメしません。

 

小林 なるほど、そうでしたか! 知らなければ、中華料理店で頼んでしまったかもしれません。

 

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紹興酒は油を使った料理や旨みの強い料理によく合う

小林 では、最後にもうひとつ、紹興酒はどんな料理と合うんでしょうか。

 

山田 中華料理をはじめ、油を使った料理にはよく合いますね。紹興酒の乳酸が油っこさを切ってくれますから。発酵食品や発酵調味料との相性も抜群です。あとは、旨みの強い料理。紹興酒の旨みと料理の旨みが重なって、相乗効果が生まれます。

 

小林 ああ、いいですね! 料理とのペアリングも試してみたい! そういえば、だんだんお腹がすいてきました……。

 

山田 では、紹興酒にこだわった中華料理店があるので、これからそこに行きませんか? 紹興酒を実際に料理と合わせたら、もっと美味しく感じると思いますよ。

 

小林 いいですね! ぜひ行きましょう!

 

……ということで、次回は山田さんとともに中華料理店で実地研修。「紹興酒と料理とのペアリング」について、紹興酒に詳しい飲食店のマネージャーにお話をうかがいながら、料理とのペアリングを堪能します。お楽しみに!

 

記事に登場したお酒はこちら▼

・紹興酒「塔牌」花彫 <陳五年> 600ml

https://www.takarashuzo.co.jp/products/touhai/lineup/index.htm#item_01

 

・紹興酒「塔牌」<純五年>プレミアム 500ml(販売ルート限定)

https://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_detail.php?p_prodid=3140

 

・紹興酒「塔牌」2010年<福(フータオ)> 500ml

https://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_detail.php?p_prodid=3144

 

・特撰紹興酒「塔牌」<陳十五年> 500ml

https://www.takarashuzo.co.jp/products/touhai/lineup/index.htm#item_11

 

撮影/我妻慶一

 

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最近の売り上げ絶好調! 真のサワー好きが選ぶ名酒「本搾り」の魅力を改めて紐解く

長期トレンドとなっている缶チューハイ。特に高アルコール系は「コスパ良く酔える」として注目を集めていますが、個人的に「本当にコスパが高いのはこっちでは?」と思うカテゴリーが、高果汁チューハイです。なぜなら、果実感と本格感が抜群だからです。

 

そんな高果汁チューハイの元祖がキリンの「本搾り」。筆者のなかでは、新商品発表会などがあまりないイメージのブランドなのですが、なんとウェブセミナーを開催するという情報が。これは滅多にないチャンス! ということで参加し、魅力やおいしい飲み方、ペアリングなどを教えてもらいました。

 

↑「本搾り」は現在、レギュラー商品に夏季限定の夏柑(写真最左)を加えた計6種のほか、イオングループ限定の「薫りぶどう&芳醇りんご」と「スウィーティー&洋なし」が発売中

 

ここに来て売れに売れているワケ

今回なぜセミナーを開催したのか、その理由のひとつが、最近の売り上げが絶好調だからです。8年連続の2ケタ増で売れてきたなか、今年の4~5月のリニューアル効果で2カ月連続過去最高の売り上げを記録。そして発売以来、累計20億本(250ml換算)を突破したとか。

 

その期間はステイホームで、おそらく「本搾り」以外の缶チューハイも好調だったはず。ただし筆者はこう仮説しています。居酒屋の生搾りサワーを好きな人が、馴染みの店の味を缶チューハイに求めて「本搾り」を手に取る機会が増え、売り上げ増に影響したのでは?と。

 

そう。飲んだことがある人ならわかると思いますが、「本搾り」は普通の缶チューハイに比べて生搾りサワーの再現性が圧倒的に高いのです。なぜならズバリ「居酒屋の生搾りサワーが家でも飲めたら幸せだろうなぁ」という夢を実現するべく開発されたから。

 

↑開発秘話は、公式サイトで「本搾り™に異常な情熱を注ぐ開発者たち」としてより詳しく紹介されています

 

誕生には多くの苦難があったそうです。業界初となる「香料・酸味料・糖類無添加」とおいしさの両立、理想の味を再現するため居酒屋を何十軒も巡るフィールドワーク、世界中の果実畑を開拓し数年かけてでも探し抜くという素材への飽くなき探求。“異常”を自負するほどのモノづくり精神には、強いブランド愛が込められています。そして、その熱は飲み手にも。「缶チューハイはこれじゃないとだめ!」という熱狂的なファンが他ブランドより多いことも「本搾り」の特徴だそうです。

 

↑「本搾り」をはじめ、高果汁チューハイに共通する特徴が、逆さまにしてしばらく置いてから開栓すること。これにより、果汁の濃度を均一にするのです。聞けば、これを採用したのも「本搾り」が業界初だとか

 

また「本搾り」のデビューは2003年ですが、もともとワインメーカーであるメルシャンが開発したブランドであることもポイント。“果汁からつくる”という、ワイン造りと似たプロセスを採用するなど、果実酒づくりのプロの知見が生かされ、いまに至るのです。

 

↑初期から続くフレーバーがレモンとグレープフルーツ。人気のトップ2(1位:グレープフルーツ、2位:レモン)でもある「本搾り」の大定番です

 

今夏はピリ辛中華やエスニック料理に合わせたい!

セミナー後半は、現在の中身づくりの開発ストーリーとオススメの飲み方の話へ。今春のリニューアル時に、レギュラーに仲間入りしたのがライム。マーケティング部の3名を中心に、トークセッションが繰り広げられました。

 

↑左上がRTDの中味開発を手掛ける松田莉央子さん、右上が「本搾り」のブランドマネージャー・小野寺有紀さん、下が「本搾り」の企画開発などを担当する鈴木千尋さん

 

今回のライムは5年ぶりの発売。「食事と一緒に楽しみたいRTDのフレーバー」という消費者アンケートをとったところ、3位がライム(1位:レモン、2位:グレープフルーツ)だったことから復活することになったそうです。そして、最新版の味づくりに関して松田さんがポイントを教えてくれました。

 

「通年商品ということで、期間限定フレーバーよりも季節を問わずおいしく飲める味にすることを意識しました。そのうえで、ライム特有の青々とした爽やかさを生かしつつ、クセやカドのないマイルドな酸味に仕上げています」(松田さん)

 

↑注いだ瞬間からあふれ出る豊かな香りからして格別。甘味を抑えたビターな柑橘感と、すがすがしい風味も印象的です

 

なお「本搾り」は香料、酸味料、糖分などは使わないため、味づくりは非常に難しいのだそう。だからこそ世界中から果実を厳選して集め、その組み合わせと搾り方で目指す味へと調整するのです。

 

↑高果汁によるにごりも「本搾り」の特徴。果汁が45%にもなるオレンジは、特にわかりやすいフレーバーです

 

オススメの飲み方は、ペアリングの紹介から。なんと、セミナーのために上記3人が30種以上のおつまみから事前にテストし、ライムとレモンにベストマッチな3品を選んでくれました。それが明治屋の缶詰「国産真いわしと野菜のトマト煮」とパウチ「おいしいイベリコ豚タン」、そして伍魚福の乾きもの「カレーカシューナッツ」です。器に盛り付けて実践してみました。

 

↑「国産真いわしと野菜のトマト煮」はライム、レモンともにマッチ。そして「おいしいイベリコ豚タン」はレモンと、「カレーカシューナッツ」はライムによく合うそうです

 

そして、味覚のプロである松田さんが解説。「ライムはトマトのうまみ、いわしの苦味とマッチするとともに、ライムの果汁感がやさしく調和します。レモンはトマトといわしのうまみを受け止めつつ、レモンの苦味が味に深みを出し、その一方で後味をすっきりさせてくれます」

 

また、ライムはエスニック系の味とベストマッチするとか。果皮にある爽やかでスパイシーな香りが、カレーなどのスパイスの香りと調和して風味が増すとともに、マイルドな酸味と果汁感が甘味のあるカシューナッツの後味に合うそうです。

 

レモン×イベリコ豚タンに関しては、ブラックペッパーが効いたしっかりしたタンのうまみを、レモンの果汁感と酸味が受けとめて後味をさっぱりと。リセットされることで、ブラックペッパーの風味がほのかに残る余韻も楽しめるそうです。

 

↑グレープフルーツとピンクグレープフルーツは、例えばピリ辛な中華料理が合うとのことで、四川麻婆豆腐と海老チリを用意してみました

 

こちらは鈴木さんが解説。「グレープフルーツとピンクグレープフルーツは、ともに酸味、苦味とほんのり甘味があるフレーバーです。そこでオススメなのが中華。ほのかな甘味が料理の辛味をやさしく、また、お酒の甘味と料理の甘味の相乗効果があるので、海老チリのほかに酢豚なども合うと思います」とのこと。

 

↑甘味のあるオレンジにも、酢豚はよく合うとのこと。また、エスニックなスパイシー系もオススメとのことで、カレーを作ってみました

 

オレンジは明るい甘酸っぱさと、温かみのあるジューシーさが絶妙。「お酒には甘味があったほうが飲みやすい」という人はこのオレンジから試してみるとよさそうです。カレーとフルーツの相性のよさは、「バーモントカレー」でもおなじみ。苦味や酸味のやさしいオレンジの風味が、カレーの刺激を包み込んで調和する好ペアリングです。

 

最後に紹介するのは、グラスを変えるだけで「本搾り」の味わいが変わるという実験。片方は広口グラス、もう片方はすぼまったフルートグラスを用意して、それぞれにライムを注いで味の違いを確かめてみました。

 

↑缶チューハイをフルートグラスで飲むのはおそらく初めて。かなり期待大です

 

飲み比べてみると違いは明らか。広い方は口に入ってくる量が多く、炭酸の強みが広がって爽快感が強い印象。一方のフルートグラスは、細いグラスが鼻孔に向かってストレートに伸びているので、香りの入り方が直線的。口に入る量は少しずつなので、広口グラスよりも炭酸が抑え目で、そのぶん果汁のうまみや苦味を強く感じます。これは面白い違いなので、フルートグラスがある人はお試しください。

 

セミナーのあとは質疑応答のコーナーということで、気になっていたことをひとつ。フレーバーごとに、果汁とアルコールの%が違うのはなぜなのでしょう? こちらは小野寺さんが答えてくれました。

 

「果汁とアルコール、それぞれの量のバランスを試行錯誤しておいしさを最大限に引き出した調整の結果です。お店の生搾りサワー店のおいしさを目指して、果実をいくつも搾って濃度や成分を分析したり、搾ったときに手に付いた香りまで再現したくて、皮も含めて果実をまるごと搾って調整しました」(小野寺さん)

 

やはり原点はお店の生搾りサワーとのこと。未体験の人や「最近本搾り飲んでなかったなー」という缶チューハイ好きの人は、ぜひこの機会に!

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

飲食店への恩返しです! 「獺祭」が街飲みを応援する「特別な日本酒」をリリース

昨今の日本酒トレンドを語るうえで外せない銘柄のひとつが、山口県・旭酒造の「獺祭」(だっさい)です。特に海外展開に関してはパイオニアといえるブランドで、世界のSAKEブームをけん引する一本といっても過言ではありません。

 

そんな「獺祭」が、国内向けに画期的な取り組みを発表しました。それは特別に醸した夏酒を、飲食店限定で提供するというもの。ブランドの概要から企画の詳細、味のレポートなどをお伝えしたいと思います。

↑全国の飲食店限定で提供される「獺祭 純米大吟醸 夏仕込みしぼりたて」。価格はお店ごとに変わります。発表会の会場となった銀座の「夢酒みずき」ではグラス一杯770円で提供されています

 

山田錦を使った純米大吟醸「獺祭」のみを醸す

まずは改めて「獺祭」とはどんな日本酒なのか、という解説から。蔵元の旭酒造で最も特徴的なのは、醸す銘柄は「獺祭」のみで、すべての日本酒が「純米大吟醸酒」ということ。一般的に旭酒造ほど規模の大きい蔵元は、様々な銘柄をもち、醸造アルコールを添加するタイプや、精米歩合(米を磨く割合)の低いタイプなど多彩なバリエーションで商品を展開します。しかし、「獺祭」はあえて純米酒(米、米麹、水だけで造った酒)かつ大吟醸(精米歩合50%以下の米を使い、低温でじっくりと時間をかけて発酵させる酒)に狙いを絞って造っているということです。

↑蔵を代表する一本が「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」(5390円/720ml)。精米歩合23%(米の77%を削った状態)で、華やかな上立ち香と口に含んだときのはちみつのような甘み、きれいなキレと長い余韻が特徴です

 

使用する酒米が「山田錦」のみということもポイントです。この「山田錦」は粒と心白(米の芯となる白い部分)が大きくて精米しやすく、吸水率が高くてこうじ菌が活性化しやすいうえ、雑味の元となるタンパク質が少ない、といった日本酒造りに適した要素をたくさん持っていることから“酒米の王様”と呼ばれています。この山田錦を使うことは、シンプルに良質な酒を造るという「獺祭」のブランドコンセプトにも通じるものです。

↑コロナ禍で酒米の生産者である農家さんの出荷にも影響をおよぼしており、その応援のために「獺祭の酒米 山田錦」375円/450gも発売中。こちらは一般発売されていて、筆者は「いまでや銀座」で購入

 

街が活気を取り戻すために特別な酒で応援したい

そんな「獺祭」が、「飲食店を盛り上げたい」という想いで特別に醸したのが新作の限定酒「獺祭 純米大吟醸 夏仕込みしぼりたて」です。発表会では、旭酒造の桜井一宏社長がアツい心の内を語りました。

↑旭酒造の桜井一宏社長

 

「現在、街を歩いてみると活気があまりない状況だと思います。これは、皆様一人ひとりが距離を取るなどして頑張っていらっしゃるからだということはわかります。ただ、ちょっと寂しいなと。そんな街のにぎわいを応援したいと思ったのが開発のきっかけです。また、私どもとしてはやっぱり飲食店さんに恩返しをしたい。活気といってもどんちゃん騒ぐのではなく、皆様が感染しないように努力をしたうえで一歩を踏み出し、お店で元気や笑顔を共有していただけたら。そんなお手伝いをしたいと思っています」(桜井社長)

 

お酒の味わいのコンセプトは、夏らしい爽快な味わいを、搾りたてて届けるというもの。しかも作り置きはしない完全受注生産で、とにかく鮮度にこだわったチャレンジングな生酒です。

↑受注と出荷のスケジュール例。毎週木曜日にその週の受注を締め切り、翌週の火曜日に酒販店へ出荷。東京であれば翌日水曜日の午後には届く流れとのことです。最終出荷は9月22日を予定

 

味わいはフレッシュで甘やか。ジューシーでボディも十分

一般的に、日本酒は火入れを行うことで酵母のはたらき(発酵)を止め、長期間安定保存できるようにしています。しかし、「獺祭 純米大吟醸 夏仕込みしぼりたて」は、火入れ(加熱)をせずに造った生酒。フレッシュながら味の劣化が早いという特性があります。

 

「もぎたての果物やとれたての野菜のように、一番新鮮な日本酒をお届けしたいと思いました。ふだんは蔵人しか飲めない、フレッシュなおいしさです。希少な味わいを体験することで元気に、笑顔になっていただき、そして人生のゆとりを感じていただきたいですね」(桜井社長)

↑フルーティな香味が魅力的な「獺祭」は、ワイングラスで飲むのがオススメ

 

さて、実際にそのお味はどのようなものなのか? さっそく頂いてみると、精米歩合45%の純米大吟醸だけあって、果実味あふれる華やかな香りが印象的。味わいはジューシーで甘やか。フレッシュかつ米のうまみもしっかりあって、生酒ならではのエネルギッシュな生命力を感じます。

↑発表会ではペアリングも体験

 

試食した料理は、どれも夏らしい和食。はもの白焼きと、山口・下関産のとらふぐを使った冷やし雑炊です。どちらも、魚介のうまみが前面に出た力強い味で、生酒のみずみずしくエネルギッシュな味わいと調和していました。

 

桜井社長にほかのペアリング例を聞くと、アスパラガスをはじめとした夏野菜のほか、しょうゆが効いた料理や照り焼き、煮込みなどにも合うそうです。なお、今回お酒を提供する店は和食だけでなくイタリアンやビストロなどもあり、そのようなお店では「白ワインのような楽しみ方で味わってください」とのことでした。

 

筆者が発表会に参加して強く感じたのは、「やっぱりプロが作ったできたての料理は超ウマい!」ということ。そして、「おいしい料理と酒は互いに引き立て合う」ということです。みなさんもぜひ、その魅力を体感するために、公式サイトの「飲める店一覧」を参考にして、お店を訪れてみてください!

公式サイトには、「飲める店一覧」も掲載されています。対象は全国なのでぜひチェックを

 

なお、本企画を後押しする取り組みとして、9月30日までの期間にSNSで「獺祭」が毎週当たるキャンペーンも展開中。「獺祭 純米大吟醸 夏仕込みしぼりたて」をお店で飲み、写真に「#街飲み獺祭」を付けてSNSに投稿すると「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」の四合瓶が毎週23名に当たるというものです。こちらもぜひチェックしてみてください!

 

【今回訪れたお店】

夢酒みずき

住所:東京都中央区銀座6-7-6 ラペビルB1

アクセス:東京メトロ「銀座駅」B5出口徒歩3分

営業時間:(当面の間、営業時間を変更)月~金17:00~22:00(フードL.O.21:00/ドリンクL.O.21:30)、土16:00~22:00(フードL.O.21:00/ドリンクL.O.21:30)
定休日:日祝

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

飲兵衛5人が断言 !「ふなぐちに合う缶つま」ベストマッチはコレだ!

菊水酒造が日本酒を楽しむ「コト」づくりの一環として開催しているイベント「ふなぐちに合う缶つま(※1)選手権」に、酒好きの編集部員がチャレンジ! 全70種ある缶つまのなかから缶詰博士こと黒川勇人氏が厳選した10種類を食べ比べ、これぞ「ふなぐち」に合うと思う商品をレコメンドします!

※:国分グループ本社が発売するおつまみ缶詰No.1として知られる缶詰シリーズ

 

【菊水酒造について詳しくはコチラ

 

菊水酒造
ふなぐち菊水一番しぼり
実売価格318円(200㎖缶)

1972年に日本初(※)の缶入り生原酒として登場したロングセラー。「コンビニ最強酒」の異名を持ち、累計出荷数は3億本を誇る。果実のようなフレッシュな香りとコクのあるしっかりとした旨みが織りなす豊かな味わい。

※:1972年11月、日本で初めて生原酒缶を商品化/(株)コミュニケーション科学研究所調べ(2010年1月)

 

ふなぐちに合う缶つま選手権」って?

缶入り清酒ナンバーワン(※1)の「ふなぐち菊水一番しぼり」と、おつまみ缶詰ナンバーワン(※2)の「缶つま」がタッグを組み開催中のキャンペーン。一般投票によりふなぐちに最も合う「缶つま」を決定する。

※1:生酒・生貯蔵酒出荷量が日本一/2019年2月「酒類統計月報」日刊経済通信社調べ ※2:富士経済(2019年 食品マーケティング便覧)<おつまみ缶詰 2017年>調べ

 

【サイトはコチラをCHECK!】

 

 

缶詰のプロが教える! ふなぐちと缶つまの合わせ方


缶詰博士・黒川勇人さん

数千種類以上の缶詰を食してきた世界一の缶詰ツウ。著書に「旬缶クッキング(ビーナイス刊)」などがある。

 

1.濃醇な味わいに負けないパンチのある味を選ぶ

「ふなぐちは甘味や酸味、お米本来の品の良い苦味など、各味わいがほかの清酒よりも強く旨みが濃いため、パンチのある味の缶詰にピッタリ!」(黒川さん)

2.強めの香りを重ね心地良い余韻を創出

「炭火焼きによる炭の香りや、香ばしい燻製の香りなど香りの強いものがオススメ。ふなぐちの個性に負けず、両者の心地良い余韻を楽しめます」(黒川さん)

3.高いアルコール度数に缶詰の油分がよく合う

「油分とお酒の相性は抜群。特にふなぐちはアルコール度数が19度と日本酒のなかでも高めなので、油分の多い缶詰によく合いますよ」(黒川さん)

 

GetNavi編集部が選ぶマイベストマッチ缶つまはコレだ!

■GetNavi編集長 川内一史

乾杯はほぼビールだが、飲み会の中盤から日本酒に移行するのが定番コース。冷やがおいしい日本酒を好む。

 

【マイベストマッチ 缶つま】

ぶりの脂と甘じょっぱさがパンチのあるふなぐちと調和

国分グループ本社
缶つま 九州産 ぶりあら炊き
432円

九州産の「うまかぶり」の希少なアラをじっくり炊き込み、骨まで柔らかく仕上げている。「ぶりの濃厚な脂と甘じょっぱい濃いめの味付けが、ふなぐちのパンチの効いた味わいに負けず見事に調和しています」(川内)

 

【これもマッチ!】

国分グループ本社
缶つま Smoke うずら卵
324円

 

 

■GetNavi web編集長 山田佑樹

オンライン飲み会時代になり、旨い酒をゆっくり味わうスタイルにチェンジ。各地のお取り寄せと一緒に楽しんでいる。

 

【マイベストマッチ 缶つま】

肉の旨みとふなぐちの味わいがガツンと効いたマリアージュ

国分グループ本社
缶つま コンビーフ ユッケ風
486円

ごま油と豆板醤を効かせたユッケ風のコンビーフ。「塩が効いた肉の旨みがガツン、そこにふなぐちの濃厚な味わいがガツンと重なり、『ガツン×ガツン』のマリアージュがたまらない! 最高に幸せな晩酌です」(山田)

 

【これもマッチ!】

国分グループ本社
缶つま 牛すじこんにゃく
486円

 

■GetNavi編集部・グルメ担当 鈴木翔子

バーで働いていたこともあり、旅行に行くととりあえず良い雰囲気の酒場を探すのがクセ。和酒洋酒どっちも好き。

 

【マイベストマッチ 缶つま】

脂の甘味にふなぐちのコクが重なり心地良い余韻が広がる

国分グループ本社
缶つま 北海道産 鶏ぼんじり 直火焼
540円

ぼんじりを直火で焼き上げ醤油だれで味付け。味わい深い脂と香ばしい風味が特徴だ。「ぼんじりの脂の甘味とふなぐちのコクが重なり合って、心地よい余韻に浸れる組み合わせ。炭火の香ばしい風味も合う!」(鈴木)

 

【これもマッチ!】

国分グループ本社
缶つま 宮崎県産 霧島黒豚角煮
864円

 

■GetNavi web編集部 小林史於

唎酒師の資格を持つGetNavi webの家電&日本酒担当。和食居酒屋で日本酒の仕入れを担当していたこともある。

 

【マイベストマッチ 缶つま】

鶏の引き締まった身がふなぐちの旨みを引き立てる

国分グループ本社
缶つま 鹿児島県産 赤鶏さつま炭火焼
486円

鹿児島の銘柄鶏「赤鶏さつま」を備長炭で焼き上げた本格派。「引き締まった鶏肉にふなぐちのジューシーな旨みが絡み、旨さを引き立て合うコンビ。おこげの香ばしさとフルーティな風味も相性抜群です!」(小林)

 

【これもマッチ!】

国分グループ本社
缶つま 北海道・噴火湾産 ほたて燻製油漬け
486円

 

■GetNavi web編集部 和田史子

週7で飲酒、好きな酒は日本酒、スパークリングワイン、ハイボールと変遷して、最近はもっぱらビール党。

 

【マイベストマッチ 缶つま】

ふなぐちの甘味にハバネロの辛味が良い刺激

国分グループ本社
缶つま ハバネロサーディン
378円

国産の良質ないわしにハバネロソースを効かせた、スパイシーな味わい。「そもそもオイルサーディン自体がつまみとして最高! 酸味はありつつも甘味があるふなぐちにハバネロの辛味が良いアクセントです」(和田)

 

【これもマッチ!】

国分グループ本社
缶つま 広島県産 かき薫製油漬け
648円

 

【菊水酒造について詳しくはコチラ

革新的な酒造りを続ける菊水酒造の社長が語る――「いい酒」とは「面白い酒」である。

菊水酒造は、“コンビニ最強酒”と名高い生原酒「ふなぐち菊水一番しぼり」をはじめ、個性あふれる商品を送り出す革新的蔵元。伝統を守りながらも常識にとらわれず、挑戦し続ける開拓者精神に迫りました。

 

【菊水酒造について詳しくはコチラ

 

菊水酒造 代表取締役社長・髙澤大介さん/菊水酒造の5代目として生まれ、大学卒業後に百貨店勤務を経て1985年に蔵へ戻り入社。2001年に当主となる

 

“面白い酒”には魅力的なコトが満載されている

日本初の缶入り生原酒「ふなぐち菊水一番しぼり」が誕生したのは1972年。同年には杜氏制度を廃止し、チーム制による酒造りと近代化した設備で安定供給を推進。

 

90年代には海外展開もスタート。地酒が活況だった時代から安住を求めず挑戦し続けるのが菊水酒造です。そんな同社が“モノ”造りともに大切にしているのが、暮らしを豊かにする“コト”造り。その理由を髙澤社長に聞いてみました。

 

「いいモノ造りは我々にとって一丁目一番地の使命ですが、それはどこも同じ。結果、良質な酒が次々に生まれ、お客様の選択肢は増えています。ならば、ただいいモノを造っただけでは選ばれません。お客様はどうしたらより愉しく飲めるのか、“コト”も求めているからです」(高澤社長)

 

そのニーズに気が付いたのは、全国的に日本酒が売れなくなっていた90年代後半だといいます。

 

「先代が集めた60年代のクルマのカタログを見つけたんです。当時はクルマを持つことが夢だった時代。性能や出せるスピードなど、モノとしてのクルマの魅力が書かれていました。一方、マイカーが普及した90年代のカタログで強調されていたのは、そのクルマを買うとどのような暮らしを得られるか。つまりコトの提案です。それを見てハッとしましたね。あぁ、日本酒にも言えることだなと」(高澤社長)

 

それ以降菊水酒造では、日本酒文化を伝える酒器や文献を集めた「菊水日本酒文化研究所」を設立したり、スナック貸し切りイベントを開催したり、ボトルデザインを公募したり……愉しい“コト”を生み出し続けています。海外イベントでは、「ふなぐち」の缶を模した着ぐるみを社長自ら着用し、外国人を笑わせたなんてエピソードまで。そんな社長にとって“いい酒”とは。

 

「“面白い酒”ですね。『この酒は面白いね、飲んでいて愉しくなる酒だね』と感じていただくことが私の夢。“面白い酒”には魅力的なコトが満載されていますから」(高澤社長)

 

菊水酒造の名酒をCHECK

3億本以上を出荷! 日本酒界の発明品

菊水酒造

ふなぐち 菊水一しぼり
実売価格318円(200㎖缶)

日本初の缶入り生原酒。精米歩合70%の本醸造で、新潟県産米を100%使用しています。濃醇旨口、フルーティでフレッシュな味わいが支持され、累計出荷数は3億本以上。200㎖缶のほか500㎖缶も用意しています。

 

炭酸入りで香りや甘味がより豊かに!

菊水酒造

ふなぐち菊水一番しぼり  スパークリング
実売価格438円(270㎖)

2019年に登場した、定番「ふなぐち」の発泡タイプ。炭酸を入れたことで特有の香りと甘味がより強く感じられるうえ、きめ細かい泡の爽快感によって飲み口もスムーズに。オンザロックもオススメ。

 

食の楽しみを広げる爽やかな辛口

菊水酒造

無冠帝
実売価格1408円(720㎖)

1983年に誕生し、2018年にリニューアル。「生詰」製法による、フレッシュでジューシーな香りとうまみが特徴だ。冴えたキレとほど良い旨みがどんな食事にも合い、料理のおいしさを引き出してくれる。

 

幻の米を極限まで磨き上げた贅沢酒

菊水酒造

純米大吟醸 蔵光
1万1000円(750㎖)

幻の酒造好適米「菊水」を精米歩合23%まで磨き上げ、華やかな果実味と豊かなボディが際立つ贅沢な一本。「無冠帝」とともに「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019」の最高金賞を受賞した。

 

【菊水酒造の商品についてはコチラ

 

菊水酒造のこだわり①うまさを追求する「モノ」造り

使う米は自社で育てる「菊水」を筆頭にすべて新潟県産。やわらかな地元の水と寒暖差豊かな気候を生かし、大地の恵みをいかに品質の良いお酒として引き出すかに重きを置き、チームワーク第一で造っています。

「二王子蔵」は大型仕込み用の施設。市販酒の大半はこの蔵で造られます。すべての原料米はどの酒のどのロットにいつ使用されたのか履歴をたどれる体制で管理されています。

 

蔵のすぐそばを流れる加治川。周辺には豊富な地下水脈があり、雪解け水を含む良質な軟水が菊水酒造の酒造りを支えています。

 

小型仕込み用の「節五郎蔵」。米を研ぐところから搾るところまですべて手作業で行い、技術を磨きながら伝統を継承しています。

 

日本酒のなかで最もデリケートで管理の難しい生酒を作っているからこそ、地酒蔵とは思えないレベルで品質・衛生管理を徹底。全商品クリーンルーム内で充填しています。

 

 

菊水酒造のこだわり②一杯を面白くする「コト」造り

菊水日本酒文化研究所は、人と日本酒の関わり方にフォーカスして、それにまつわる資料を3万点以上収蔵・展示しています。古い資料から現代に合う日本酒の愉しみ方を探り、そしてそれを発信する役割を担っているのです。研究所を一般開放しているだけでなくイベントなども主催し、日本酒の面白さ、新しい「コト」をお届けしています。

緑豊かな森を抜けると菊水日本酒文化研究所が現れます。

 

展示コーナーには酒席を愉しくする酒器や日本酒文化を伝える文献が。

 

 

研究所に収蔵されている酒器のなかでも特に人気なのが「うぐいす徳利」。酒を注ぐたびに「ピー」と愛らしい音がなります。外側に鬼、内側にお多福をあしらい「手の内に福を収めて、鬼は外」を意味する「鬼面杯」(下)や「水入らず」という言葉の語源になった説もある器「杯洗」(上)も研究所に展示されています。

 

日本酒関連グッズも並ぶ本社敷地内にある売店。搾りたてのフレッシュな生原酒をサーバーから直接瓶に詰めて販売するサービスも。

 

節五郎蔵の裏手に自社の水田を持ち、酒米である「菊水」を育てています。

 

地域住民とともに手作業で行う田植えは恒例行事です(※:今年は新型コロナウイルスの影響により一般参加なしで行いました)。

 

蔵の敷地内にある菊水庭園も見所のひとつ(見学可)。京都・銀閣寺の出入り庭師としても知られる庭匠・田中泰阿弥が更地から作庭しました。

 

【菊水酒造について詳しくはコチラ

ウイスキーの達人もリスペクトする銘酒・バランタインが「スコッチの王道」たる所以

Sponsored by Suntory Spirits

 

近年続くウイスキーブームのなかで、 特に新たなファンを獲得しているのが スコッチウイスキーです。そして、その王道と称される銘柄が「バランタイン」。 なぜ数多あるスコッチのなかで、 “王道”として愛されるのか。 その魅力をウイスキーの達人に聞きました。

サントリースピリッツの「バランタイン 17年」は、17年熟成のブレンデッドスコッチのなかで最古の歴史を誇り、“The Scotch”とも称される一本。スコットランド各地の厳選された原酒を40種類以上ブレンドすることで、気品ある香りと繊細で複雑な味わいを実現しています。受賞歴は25を超え、最近は「ウイスキーバイブル2020」で「ブレンデッドスコッチ オブ ザ イヤー」を受賞。希望小売価格は9000円(税抜)

【「バランタイン 17年」商品サイトはコチラ

 

【インタビュー】ウイスキーの達人に聞く、ウイスキーブームの背景とバランタインの魅力

ウイスキー市場の活況が続くなかで、特にいまスコッチに注目が集まっています。興味深いのは、20~40代の新規飲用者が増えていることです。その背景には何があるのか、「ワールドウイスキーアワード2010」で単一小売店部門の世界最優秀小売店に認められた、「目白田中屋」の栗林幸吉氏に聞きました。

↑インタビューに答えてくれたのは「ウイスキーの達人」である目白田中屋の店主・栗林幸吉さん

 

「ウイスキーが人気の背景には、居酒屋を中心に起きているハイボールブームが挙げられます。『ウイスキーフェスティバル』など、様々な銘柄を気軽に試せるイベントが増えているのも大きいでしょう。店を訪れるお客さんを見ていても、新規のウイスキー飲みが増えている印象です。なかでも近年注目を集めているのがスコッチ。味わいの多彩さと深みが人気の理由だと思います」(栗林さん)

 

スコッチは世界5大ウイスキーのひとつで、その代表格ともいえるカテゴリー。ジャパニーズウイスキーも、スコッチを手本に作られたといわれています。

 

「スコッチには、単一蒸溜所の原酒だけで造るシングルモルトと、数種の原酒を組み合わせて造るブレンデッドがあり、味わいはそれぞれライトからヘビーまで多種多様。しかも100年以上続く老舗ばかりです。語れる要素が多く、追究しても飽きることがありません」(栗林さん)

 

そんな幅広いラインナップがあるスコッチのなかで“王道”と称されるのが、ブレンデッドウイスキーの名門「バランタイン」。事実、ウイスキーのビギナーからツウまで多くの人を虜にし、栗林氏もそのひとりなのです。

 

「シングルモルトが、作られた土地の魅力を表現するソロアーティストであれば、ブレンデッドは総合芸術。音楽で例えるならクラシックのオーケストラでしょう。その王道が『バランタイン』。さながらウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のような存在です。190年以上前に初代のジョージ・バランタイン氏が創業して以来、マスターブレンダーは歴代でわずか5人。たった5人で約2世紀もの間、繊細なブレンド技術と品質を守り続けているんです。これってとんでもなくすごいことですよ」(栗林さん)

 

【バランタイン飲むならこの商品】

サントリースピリッツ

バランタイン ファイネスト

希望小売価格1390円(税抜)

名門のDNAはそのままに、40種以上の原酒を巧みにブレンド。バランスの良い香味と豊かでなめらかな風味が華やぐ、スタンダードスコッチのマスターピースです。「ウイスキーバイブル2020」でウィナー受賞。

【「バランタイン ファイネスト」商品サイトはコチラ

 

バランタインはブランドを象徴する「17年」、日常的に楽しめる「ファイネスト」など様々な商品がありますが、すべてに共通するのは“圧倒的なバランスの良さ”だといいます。

 

「豊かな個性がありながら整っていて、馴染みやすい味わい。僕はよく『バランタインはバランタイン』と話しています。すべての商品を同じマスターブレンダーが手掛けているため、どれを飲んでもその神髄が楽しめる。これも大きな魅力です。17年が正装で楽しむ贅沢な一本であれば、ファイネストは仕立ての良い普段着に合う一本とでも言いましょうか。あるいは17年がベートーベンの『交響曲第9番』であれば、ファイネストは入門曲の『エリーゼのために』。いずれにせよ、偉大なるスタンダードです。スコッチでいえばそれが『バランタイン』。スコッチを初めて飲む人も、まずはバランタインを飲めば間違いない。多種多様なスコッチの世界でブレることのない基準、すなわち王道たる一本なのです」(栗林さん)

 

【王道たる所以  その1】190年以上受け継がれるブレンド技術

1827年の創業以来190年以上の歴史を持ちますが、歴代マスターブレンダーはわずか5人。秘伝のブレンド術は、そう簡単には受け継げないという証です。現在は5代目のサンディー・ヒスロップ氏(写真)が銘酒の味を守っています。

 

【王道たる所以  その2】ラベルに刻まれた由緒正しき紋章

ラベルのエンブレムは、1938年にスコットランド紋章院から許可された由緒正しき名品の証。中央にはスコッチの4大要素である大麦、清流、ポットスチル、樽が描かれています。

 

お問い合わせ:サントリーお客様センター

「バランタイン」商品サイト

 

こんな焼酎、見たことない! 「世界一のバーテンダー」が世界に問う前代未聞の「SHOCHU」3種

今年の2月、「バーテンダー向け」という前代未聞の焼酎が発売されました。その名は「The SG Shochu」。米、芋、麦の3種同時リリースで、製造元がそれぞれ異なっている点が驚き。アルコール度数は38%または40%と焼酎にしては高め。デザインも独特で、表ラベルの文字はすべて英語と、焼酎には見えない個性的なビジュアルです。

↑左から、「The SG Shochu KOME」(2980円・以降すべて税抜き)、「The SG Shochu IMO」(3500円)、「The SG Shochu MUGI」(3500円)

 

手がけたのは、カクテルの国際大会を制し“世界一のバーテンダー”として知られる後閑信吾(ごかん・しんご)さん。味わいは? 開発の背景はや狙いは? などを発表会の様子とともにお届けしていきます。

 

アルコール度が低いとバーでは使いにくい

バーテンダーといえば、基本的には洋酒でドリンクを作ることが多いもの。後閑さん自身、日本でその道を志してニューヨークで腕を磨き、世界一になったのも「バカルディ レガシー グローバル カクテル コンペティション」という洋酒ブランドの名が冠された大会でした。

↑和服を着ている中央の人物が後閑信吾さん。中国の上海で3店舗、日本の渋谷で2店舗のバーを運営するSG Groupの代表を務めています

 

そんな洋酒に縁の深い後閑さんが、なぜ今回「焼酎」を手掛けたのか――。そこには、ゲストバーテンダーやセミナー講師として世界のバーシーンを見てきた後閑さんならではの想いがありました。

 

「ニューヨークで長年働き、上海に店を出して、2018年に『The SG Club』(エスジー・クラブ)を日本に出店しました。久しぶりに日本で生活してみてふと気づいたんです。『海外には各国を代表する蒸溜酒があって、世界中のバーテンダーがそれを使っているのに、なぜそこに日本の酒がないんだろう』って。日本が誇る蒸溜酒といえば焼酎。500年以上の歴史があって、手間ひまがかかっていて原材料は高品質。作り手の技術も素晴らしく、味も抜群においしい。それなのに日本で焼酎は安いお酒のイメージですよね。その理由は、『そうしないと売れない』という側面があるからです」(後閑さん)

 

後閑さんは、バーで使われない理由に、焼酎のアルコール度が挙げられるのではないかと言います。

 

「焼酎のアルコール度数は、ほとんどが20%や25%。ほかの蒸溜酒に比べて低いんです。カクテルのベースにしようとすると使い勝手が違うので、バーテンダーとしてはちょっと扱いづらいんですね。それならば、もっと使いやすい焼酎があればと思ったんです」(後閑さん)

↑「The SG Shochu」の3種は発表会でも提供されました。日本の伝統的な文様と洋酒的な要素を融合させたデザインで、バーテンダーが注ぐといっそうサマになります

 

米、芋、麦それぞれの作り手とタッグを組む

その発想から生まれたのが、40%近いアルコール度数の本格焼酎。そして焼酎は、主となる原材料ごとの味の多彩さが大きな特徴ですが、なかでも伝統的な米、芋、麦それぞれのエキスパートである作り手とタッグを組むことに。米は「白岳」や「しろ」が代表銘柄の熊本県の高橋酒造、芋は「さつま白波」で知られる鹿児島県の薩摩酒造、麦は「いいちこ」で有名な大分県の三和酒類。

 

カクテルにした際にもしっかりとベースのフレーバーが生きるよう、味わいも個性的に仕上げられています。以下で画像とともに3商品の特徴を紹介しましょう。

↑「The SG Shochu KOME」。米を磨いた日本酒の特徴“吟醸香”を焼酎にまとわせた、華やかな風味が特徴です。アルコール度数は40%

 

↑「The SG Shochu IMO」。紫芋と貯蔵芋を掛け合わせた、力強いフレーバーが持ち味です。アルコール度数は38%

 

↑「The SG Shochu MUGI」。モルトウイスキーのような麦の甘やかなコクと、樽熟成の豊かなアロマを感じられる焼酎です。アルコール度数は40%

 

世界のトレンドから見ても焼酎のポテンシャルは大きい

発表会では、それぞれの焼酎を使った後閑さん考案のカクテルもふるまわれました。どれも個性的でいてユニークで、驚きがあって何より美味しい! こちらの特徴や味わいは、以下で写真とともに紹介します。

↑KOME、トマト、花、樹液によるカクテル「トマトの木」。トマトの甘酸っぱさと青々しさの先に、フローラルな余韻が広がるフレッシュで軽やかな味わいでした

 

↑IMOとパイン、ココナッツ、赤ワインで仕上げた「バロンナガサワ」。薩摩藩士としてイギリス、アメリカへ留学し、のちに「カリフォルニアのワイン王」として名を上げた長澤 鼎氏をモチーフに、ワインを使った情熱的な味わいのカクテル

 

↑MUGI、バナナ、カカオ、みりんで作った「大江戸バナナ」。麦チョコ感とバナナのトロピカルなフレーバーが交わりながら、どこかアッパーになりすぎない大人な味わいは、みりんの醸し出す和の滋味深さ

 

ちなみに、聞くところによると、昨今のバーシーンでは、ウイスキーや「世界四大スピリッツ」と言われるジン、ウォッカ、テキーラ、ラムといった王道以外の蒸溜酒にも注目が集まっているとか。特に、「テキーラの母」としてメキシコでは古来より愛されている「メスカル」のような、ご当地ならではの伝統的で個性のあるものが人気だそうです。

 

そのトレンドに照らし合わせると、焼酎はまさにポテンシャルの塊。海外のバーテンダーが魅力に気付けば必ず広まっていく――。「The SG Shochu」にはそんな期待も込められています。

↑プレゼンテーションのイメージ映像

 

SHOCHUを世界共通語にしたい

発表会で登壇した後閑さんは、「The SG Shochu」のラベルデザインを紹介するとともに、各商品のネーミングについても語ってくれました。

 

「外国人に対してわかりやすさを求めるなら、名前は『Rice Spirits』などのほうがいいでしょう。でも、僕は外国人にも『KOME SHOCHU』とオーダーしてほしかった。日本古来の名称で知ってほしいし、SAKEがそうであるようにSHOCHUを世界共通語にしたかったんです。だから『KOME』『IMO』『MUGI』と命名しました」(後閑さん)

 

また、後閑さんはラベルにもさまざまな意味を込めたといいます。

 

「小さく『TRADITION IN EVOLUTION』と書いてるのは、『進化し続ける伝統』という意味。焼酎は長い歴史のなかで進化し続けてきた酒であり、『The SG Shochu』にも大きな可能性を感じています。同じく、『SHARING AND GRATITUDE』という表記は『The SG CLUB』の理念でもあるんですが、『いただきます』という意味。これは農作物、作り手、神様などあらゆるものに感謝をして味わうという、世界でもまれにみる日本独自の精神です。味わいとともに、日本ならではのストーリーも届けたいと思って開発しました」(後閑さん)

↑「KOME」のラベル。よく見るとラベル長辺の端(写真上)に「SHARING AND GRATITUDE」「TRADITION IN EVOLUTION」の表記が

 

そんな後閑さんの想いが込められた「The SG Shochu」は、バーテンダー向けという特性ゆえに、ひとまずは全国の飲食店向けの販売となります。みなさんも、今度バーに行ったら「The SG Shochu」がないか、探してみてください。ちなみに、後閑さんが運営に携わる渋谷のバー「The SG Club」および「The Bellwood」では、「The SG Shochu」を使ったカクテルを提供中。このうち「The SG Club」では予約制で料理とのペアリングを提案する「The SG Shochu カクテルペアリングコース」も提供しているので、体験してみてはいかがでしょうか。

↑「The SG Shochu カクテルペアリングコース」の一例。「OAX」中トロ梶谷農園のハーブタコスとThe SG Shochu MUGIとオレンジシェリーとカツオのカクテル

 

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上質に仕立てたうまさで約3か月で1億本突破!! イメージ覆すうまさの「麒麟特製サワー」の“格の違い”に迫る

PR:キリンビール株式会社

4月7日の新発売から約3か月で出荷数量1億本(※1)を突破し、製造計画を大幅上方修正。なかでもレモンサワーは「モンドセレクション」の金賞(※2)や国際味覚審査機構(International Taste Institute/※3)優秀味覚賞に輝いたうえ、前年比364%(※4)の大躍進。「麒麟特製サワー」がとにかく売れまくっている。

 

※1:250ml換算(7月上旬時点) ※2:モンドセレクション 2020年度 スピリッツ&リキュール部門 金賞受賞 ※3:ベルギーのブリュッセルに拠点を置き、世界中の食品・飲料品の味の評価および認定を行っている審査機構 ※4:2020年4月-6月累計
↑麒麟特製レモンサワー

 

ジャンル的にはアルコール9%で「ストロングチューハイ」にカテゴライズされるのだが、そのジャンルを超えた「チューハイの中でも特筆すべきうまさ」があるのだ。本記事では、同製品の「上質に仕立てたうまさ」の正体、そして魅力を開発者のインタビューをもとに紐解くとともに、筆者と編集部で考えた最高にうまいペアリングを紹介。特に、「チューハイってそんなに味に大差ないでしょ?」と思っている方にはぜひ読んで試してほしい。

 

気持ちをほぐし、心を満たせる存在に

「麒麟特製サワー」は、2018年にデビューし人気を博してきた「キリン・ザ・ストロング」がリニューアルした商品だ。複数の果実を12時間以上煮詰め、うまみを凝縮させた独自の「うまみエキス」により、アルコール9%でありながらも嫌なアルコール感がなく、飲みごたえと飲みやすさが高いレベルで両立している。

 

「麒麟特製サワー」が驚異的なのは、その売れ方だ。缶チューハイはいまや最もライバルが多いお酒のひとつで、特にブーム継続中のレモンサワーは多くのブランドが乱立する大激戦。そのなかでここまで売り上げを伸ばしている理由には、食のプロをも魅了するクオリティの高さが挙げられるだろう。事実、麒麟特製レモンサワーは世界的な食の権威である「モンドセレクション」の2020年度スピリッツ&リキュール部門において、金賞を受賞している。

↑上質なおいしさで金賞受賞を獲得

 

では、その審査員たちはどんなところを称賛したのだろうか。聞けば、2つの側面から多角的に評価したのだそう。まずは嗅覚的側面。レモン、シトラスピール、ジンジャーのような様々な香りが調和し、清廉で印象的な柑橘フレーバーを醸し出している点だ。

 

もうひとつは味覚的側面。豊かなレモン感は心地よく繊細な苦みと、余韻の長いさっぱりとした後味を保ち、口当たりのいいなめらかな味わいに始まり、非常にソフトな口当たりで爽やかだったと絶賛したとか。

 

この評価は狙い通りなのだろうか。そして商品開発にはどんなストーリーが隠されているのか。そこで、開発者にインタビュー。世の反響に対する思いや、味作りの秘話を聞いてみた。

↑「麒麟特製サワー」の開発を担当した、キリンビールの松田莉央子さん。マーケティング部、中味開発を担当する商品開発研究所の一員として、商品の研究や開発を行っている

 

「モンドセレクションの審査につきましては、果実の複雑な味わいのニュアンスなど、様々な香りの成分をかぎわけて評価してくださり、ありがたく感じました。なかでも人工的でないおいしさは狙っていた要素でしたので、非常にうれしいです」(松田さん)

 

特徴的なおいしさの骨格となっているのが、複数の果実を12時間以上煮詰めた「うまみエキス」だ。なぜうまみに着目し、果実を煮込むという発想に行き着いたのか?

 

「『麒麟特製サワー』のコンセプトに“上質”があります。これは丁寧に仕立てた味わいはもちろんのこと、気持ちをほぐしていただき、心を満たせるような、そんな存在になりたいという商品価値にも通じています。そこでイメージしたのが、サワーの爽快感がありつつ、深みのある味わいでゆったり楽しんでいただけるおいしさでした。そのためのアプローチをいくつか考えたなかで、たどり着いた答えがうまみなのです」(松田さん)

 

多くの高アルコールRTDは、ガツンとした味の濃さや刺激の強さでリフレッシュさせる商品設計が多い。しかしそうではなく、一口一口ゆっくりと時間をかけて味わうことで得られる豊かな満足感を目指したのが「麒麟特製サワー」なのだ。

 

「『うまみエキス』は料理に近い発想から生まれました。果物には生で楽しむ魅力のほか、ジャムやコンポートのように加熱することで生まれるコク深いおいしさもありますよね。そこには、うまみも関係しています。丸みのある飲みやすさをもち、じっくり堪能できるサワーを研究するなかで果物の多彩な魅力を模索し、煮込むという製法に至りました」(松田さん)

【オススメペアリング01】砂肝を低温の油で調理したコンフィ。凝縮感のある濃厚な肉のうまみに、麒麟特製レモンサワーの爽やかな酸味やほのかな甘味がプラスされ、口いっぱいに多幸感が広がる。さながら、発泡サングリアやスプリッツァーのような存在だ

 

「麒麟特製サワー」は「モンドセレクション」の評価にもあるように、実にソフトな口当たりで人工的なキツさが残らない。これもやはり「うまみエキス」よるものだろうか。

 

「「うまみエキス」ももちろんですが、ほかにも原料配合の調整など様々な面で工夫を凝らしています。フレーバーによっても異なりますが、一部でビール・日本酒・ワインなどの醸造酒の味覚設計を参考にしました。というのも、アルコールが15%近くありながらお酒臭さがない日本酒やワインは多いですよね。麒麟特製サワーは、この設計をヒントにしています」(松田さん)

 

「うまみエキス」はブランドの全商品に採用されているが、そのうえで各フレーバーに最適な仕立て方にこだわっているのもおいしさのポイントだ。たとえば麒麟特製レモンサワーでは、レモンを一搾り加える“追いレモン潤沢仕立て”で、より風味豊かな味わいに仕上げている

 

「『うまみエキス』で、これまでのレモンサワーとは異なる複層的な味わいを表現し、さらにレモンを一搾り加える“追いレモン潤沢仕立て”によってフレッシュな果汁感も加わり、味の輪郭をいっそうふくよかにすることが叶いました。さらに“追いレモン潤沢仕立て”は、開栓時にふわっと広がる豊潤な香り立ちや、やわらかなコクの厚みも加えることができるのです」(松田さん)

 

【編集部オススメペアリング02】居酒屋メニューでは枝豆やフライドポテトが王道だが、今回はマイルドで和食の要素もある、だし巻き卵でペアリング。麒麟特製レモンサワーは甘酸っぱさがやわらかく、和だしの繊細な風味を邪魔せずキュッと寄り添ってくれる。大根おろしをのせて食べ合わせると、爽やかさとみずみずしさが増す

 

おいしさを我慢しない「上質サワー」の世界観

「麒麟特製サワー」が上質であることは、凛としたデザインからも感じられる。パッケージなどで意識したのはどんなところか。

 

「缶チューハイ市場を見ると、早く安く酔いたいというニーズが強くなっていました。その価値観を『麒麟特製サワー』で変えたい、『作り方にこだわった上質でおいしいサワーを飲む』ことで、お客様自身が豊かな時間を過ごせる商品にしたいと思ったのです。そこで味作りはもちろん、上質なブランドの世界観をパッケージデザインの観点からも作り上げたいと思いました」(松田さん)

 

そうして採用されたのが、シンプルながら正統感のあるデザインだ。一般的に、缶チューハイのデザインは力強さを主張した、ダークでコントラストのはっきりとしたデザインも多い。しかし「麒麟特製サワー」の場合は品質感が際立つ印象のタッチに仕立て、缶の中央には金のエンブレムとキリンのシンボルである聖獣をあしらった。これにより、自信作であることを謳うとともに、潔く堂々とした世界観を生み出したのである。

 

「実は、缶チューハイのデザインで聖獣を用いたのはこのブランドが初めてです。なお、堂々とした感じが出すぎると今後は重い印象になってしまうので、果実とグラスでシズル感あふれるグラフィックも中央に配置し、品質のよさとストレートなおいしさを訴求しました」(松田さん)

【編集部オススメペアリング03】焼鳥×サワーという定番の組み合わせもおいしいが、今回はタンドリーチキンを用意。麒麟特製レモンサワーはスパイスの香りや辛さをリセットする効果もありながら、レモンの酸味が肉のハーバルな味付けと調和してマッチ。この法則はメキシカンやタイなど、他国のエスニック料理にも通じる

 

あらゆる料理との相乗効果が楽しめる汎用性の高さ

ここまで原稿内で筆者と編集部オススメのペアリングを紹介してきたが、インタビューでもフードペアリングについて尋ねてみた。すると、油っこい料理や濃厚な味付けでも、スパイシーさや酸味が効いた複雑な味わいでも、はたまた和食や家庭料理のように繊細なメニューでも合うように設計しているとのこと。

 

確かに、紹介してきたメニューも和食、エスニック料理、フレンチなど実に幅広い料理のジャンルにぴったり。それは、モンドセレクション審査員のコメントからも明らかだ。「喉の渇きを潤してくれるバランスの取れた味わいであり、冷蔵庫から取り出してすぐに味わいたい」と味覚のプロは述べており、多様なシーンで大活躍してくれるのだ。

 

筆者および編集部では、ニューノーマルの時代の晩酌や宅飲みは「日常的に手の届く良いもの」の人気が高まると予測している。オン・オフの境目が薄くなるなかで、1日のリセットを明確にするために少しだけ豪華な晩酌タイムを設ける。自炊機会が増えて、頑張って作った料理を楽しむ。行きつけのお店が時間をかけて仕込んだテイクアウト料理を楽しむーーそんなときに合わせるお酒も、同じように上質で味わい深いものだと相乗効果があるはずだ。

 

麒麟特製サワーのメッセージにはまさにそういった要素が詰め込まれている。

 

「一日の終わりに手間暇かけて丁寧に仕立てた“いいお酒”で幸せな時間を過ごしてほしい。」(ブランドからのメッセージより)

 

そういった時間を提供してくれる麒麟特製サワーは、これからの時代にも即したサワーといえるはずだ。ディナーのお供に、または風呂上がりや夜のチルアウトタイムに一杯。休日なら日中でもいいだろう。ボリューム感のあるうまみや香りが気分をリラックスさせ、翌日に活力を与えてくれる。ゴクッとのどを鳴らしてプハッと爽快、そんな飲み方もたまらないが、ぜひ今夏は「麒麟特製サワー」をコクリコクリとゆっくり味わい、上質なひとときを楽しんでほしい。

【編集部オススメペアリング04】焼肉は、牛や豚ではなく羊を使ったジンギスカンをチョイス。羊肉はミルキーなうまみが特徴だが、麒麟特製レモンサワーの重層的なレモンの酸味とほど良い甘さがしっかりマッチし、甘めの醤油ダレとも調和。やはり様々な料理とマッチする汎用性の高さも魅力の一つだ

 

麒麟特製サワーの詳細はコチラから

【シリーズラインナップ】

↑左から、ホワイトサワー、ドライサワー、レモンサワー、コーラサワー、グレープサワー

 

撮影/茂呂幸正(ペアリング)、我妻慶一(人物)

達人が伝授!「アウトドア飲み」が劇的に楽しくなる3つの方法の噺

アウトドアやキャンプで楽しむお酒はまた格別。 大自然のなか、火照った身体によく冷えたチューハイなどのお酒を飲む幸せが忘れられない……という方も多いはず。ただ、いざ乾杯となってお酒がぬる~くなっていたら、その幸せも半減してしまいますよね。アウトドアは設備が限られているだけに、家庭で飲むときとは違った工夫が必要になります。そこで今回は、アウトドアの達人・菅井志門さんに協力を依頼し、⼭梨県白州にある菅井さんのプライベートキャンプ場「日向山ベース」を訪ねました。菅井さんに実践を交えて「アウトドアで美味しく飲むための方法」を紹介していただきます!

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

【教えてくれたのはこの人!】

↑菅井志門さん。野遊び好きな父親の影響でアウトドアにハマり、若いころから自転車・バイク旅行・登山などに没頭。いままでは年30泊はキャンプをして過ごしていましたが、現在は山梨県の山林を購入し、プライベートキャンプ場として整備する作業に励んでいます

 

方法その1

クーラーボックスでお酒を“キンキン”に冷やす

お酒を冷やすとき、クーラーボックスの使い方を工夫すると劇的な効果が得られます。なお、2020年の夏は猛暑が予想されていることもあって、お酒は冷えているほうが美味しく感じるはず。というわけで今回は、適度な冷気を長持ちさせるのではなく、クーラーボックスで“キンキン”に冷やす方法を教えてもらいます。

 

「まず第一に、外からの温かい空気を徹底的に遮断することを考えましょう。具体的には、地熱が伝わらないよう、キッチンラックなどを使ってクーラーボックスを地面から浮かせること。もうひとつは、内壁を保冷剤でぐるりと囲むようにして置くことです」(菅井さん)

↑地熱を防ぐために市販のキッチンラックを活用。写真はニトリの「折りたたみ式 キッチンラックNT 積み重ね棚」(Lサイズ・税込523円)を2個使用しています

 

↑クーラーボックスの内壁に沿うように保冷剤を配置。ちなみに、菅井さんオススメの保冷剤は、ロゴスの「倍速凍結 氷点下パック」(写真・税込1078円~)

 

加えて、氷が長持ちするよう、クーラーボックスに水は入れず、氷は袋のまま入れるのがオススメとのこと。また、冷気は下に落ちていくので、氷はドリンクの上を覆うように置くのがポイントです。

 

「あとは、クーラーボックスの中に100円ショップなどで買える銀マットをかぶせておけば完璧。開閉したときに、冷気が逃げるのを防ぐことができます。特に子どもがいる場合、意味なくフタを開けたり閉めたりしますからね(笑)」(菅井さん)

 

小一時間後、クーラーボックスのドリンクを触ってみると、たしかによく冷えている! これなら最高の状態でお酒が楽しめますね。

↑氷は袋のままドリンクの上を覆うように載せましょう

 

↑100円ショップなどで購入した銀マットを、クーラーボックスの大きさに合うようカットしてかぶせれば完璧!

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方法その2

おいしく飲むためのアイテムを選ぶ

せっかくクーラーボックスでお酒を冷やしたのだから、その冷たさをキープしたいもの。また、美味しく飲むにはおつまみが美味しそうに見えるのも重要、ということで、ここでは缶用の保冷グッズと雰囲気を高める食器を紹介していただきます。

 

「1杯目のお酒は、乾杯の雰囲気を楽しむためにもグラスで飲みたいところ。アウトドア用として壊れにくくおしゃれなグラスも発売されているので、チェックしてみてください。一方で、2杯目以降は飲むスピードが落ちて缶がぬるくなり、ぬるいと美味しくないからお酒が進まない……という悪循環に陥りがち。それを防ぐために、断熱性のある素材で缶を覆い、温まるのを防ぐ保冷缶ホルダーや缶クージーといったアイテムが便利です」(菅井さん)

↑アウトドア飲みには割れにくくてオシャレなグラスがぴったり。写真左は「ソフトランスタンブラー(4pcs)」(4個入り・税込2035円)、右は「割れないワイングラス with ポータブルケース」(税込2189円)で、ボウル部と軸の部分を取り外してコンパクトに収納できます(グラスはともにロゴス)。どちらも素材は透明なプラスチックの一種を使用しており、薄くても割れにくいのが特徴です

 

↑真空断熱構造で缶ドリンクの温度を保つサーモスの「保冷缶ホルダー JCB-352」(参考価格 税込1628円)。カラーバリエーションは4色(写真はブラックとライムグリーン)

 

↑写真左~中央はパタゴニアのクージー3種(税込各990円)。右はイケアの「アンフォード 缶ホルダー」(2ピース・税込399円)

 

続いて、おつまみを美味しそうに見せてくれるアイテムを教えてもらいましょう。

 

「ぜひ『食器としても使える調理道具』を使ってみてください。アウトドアならではの豪快さやシズル感が高まりますよ。その点、ニトリのスキレットやイケアのまな板は、価格も手ごろで見栄えも文句なし。荷物を減らし、洗い物を減らして環境を守るという意味でもオススメです」(菅井さん)

↑「ニトスキ」の愛称で知られるニトリの「スキレット鍋」(税込499円~)。蓄熱性が高いのが特徴で、オーブンでも使用できます。写真の料理はプチトマトとオクラのアヒージョ

 

↑卓上に置いても絵になるイケアのまな板。ゴムノキ製「プロップメット まな板」(写真手前・税込1699円)、竹製の「リムフォルサ まな板」(左奥・税込1999円)は、食材を切ったときの肉汁やドリップが溝にたまるので便利。「オストビット サービングプレート」(右奥・税込999円)は取っ手付きで移動がラク

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方法その3

美味しいおつまみをほったらかしで作る

大のお酒好きで、アウトドアの料理は「お酒に合うかどうか」で決めるという菅井さん。最後に、アウトドアならではの美味しいおつまみの作り方を教えてもらいましょう!

 

「焼肉なら家でもできますが、せっかくアウトドアを楽しむなら、いつもとちょっと違う料理をやってみたくないですか? とはいえ、手間がかかって遊ぶ時間やくつろぐ時間が無くなるのは考えもの。そこで、本格的に見えるのに、ほったらかしでできるおつまみを2つ紹介します。ひとつは『かんたんローストポーク』。もうひとつはダッチオーブンを使った『かんたん無水ローストチキン』。どちらも基本的に放っておけばOKですし、何よりお酒に合うんです(笑)」(菅井さん)

 

「かんたんローストポーク」は、肩ロースや豚バラなどのかたまり肉の表面をフライパンなどでよく焼き、アルミホイルとラップ、ビニール袋で包んで沸騰させた鍋のお湯に投入。この状態で放っておけば完成します。肉を温める時間は約1時間が目安ですが、しっかり火が通るよう、最初は保温する時間をやや長めにとって様子を見るのがオススメです。

↑肉の表面をよく焼きます。肉には事前に塩こしょう、すりおろしにんにく(チューブで可)をすりこんで最低1~2時間、できれば半日ほど置いて味をなじませておくとうまみがアップします

 

↑アルミホイル、ラップの順で肉を包み、ビニール袋を二重にかぶせて口をしばった状態で、沸騰させて火を止めたお湯に投入。鍋のお湯の量は、あとでこぼれないよう鍋の半分くらいを目安に

 

↑鍋ごと新聞紙で包んで保温。新聞紙の上からシャツや毛布をかければよりベター

 

↑完成! 先述のイケアのまな板の上で切り分けました

 

一方、「かんたん無水ローストチキン」は、ダッチオーブンに半分に切ったじゃがいもとたまねぎ、乱切りのにんじんを投入すれば準備OK。野菜の上に鶏肉(むね肉でも、もも肉でも可)をのせてフタをし、加熱すれば完成です。加熱時間の目安は約1時間ですが、環境にもよるので、最初はそれよりやや長めに加熱して様子を見るのがオススメ。野菜の水分で調理するため、水を入れる必要はありません。

↑今回使用したのはSOTOのステンレスダッチオーブン(8インチ・税込1万9800円~)。鋳鉄製のダッチオーブンと違って使い始めの慣らし作業(シーズニング)や調理後に油を塗る手間が不要です

 

↑味付けは鶏肉に市販のハーブソルトをすりこんだだけ。肉が鍋肌に当たって焦げ付かないよう、ダッチオーブンにオリーブオイルを薄く塗って、たまねぎを鍋の内壁を囲むように配置するのがポイント

 

↑フタの上に石を置くと、圧力が逃げないのでオススメ

 

↑「かんたん無水ローストチキン」が完成!

 

できあがった2つの料理を、キンキンに冷えたお酒とともに頂いてみました。いや~、やっぱり最高です! 「かんたんローストポーク」は、しっとりしていてジューシー。かつ豚肉のうまみとにんにくのパンチ力が相まって、とにかくお酒が進みます!

↑完成した「かんたんローストポーク」はお酒を呼ぶ味。薬味はわさびやゆずこしょうがオススメ

 

「かんたん無水ローストチキン」は、薄味なのに素材の味そのものがしっかりと出ていて、こちらもやみつきになります。今回、鶏のもも肉とむね肉を両方使ってみたのですが、もも肉はとろっとろのぷるっぷるで口のなかでとけていき、むね肉はしっとり柔らかく仕上がっていて、やさしい肉のうまみが感じられます。

 

驚いたのは、野菜のウマさ。にんじん、じゃがいもが鶏の肉汁を吸ってうまみとみずみずしさが増幅され、ひとつの料理として完成されています。そして、すべての食材には燻製に似た香ばしさがついていて、これがまたお酒を呼ぶ! キンキンに冷えたお酒と合わせれば、それだけでもう幸せです!

↑「かんたん無水ローストチキン」は素材のうまみが存分に楽しめます

そのほかのカンタンおつまみはコチラ

 

「太陽の下で、風を感じながらご飯を食べる。星の下、たき火を囲んで酒盛りをする……これは人間の原点。だからこそ、人間を内側から活性化させてくれるんです」と、アウトドアの魅力を語る菅井さん。たしかに、目に沁みるような緑のなか、鳥のさえずりを聞きながらお酒を楽しむ時間は、かけがえのない癒しになります。みなさんもぜひ、大切な人と最高の「アウトドア飲み」を味わってみてください。

 

記事に登場したお酒はこちら▼

・全量芋焼酎「一刻者ハイボール」

https://www.ikkomon.jp/highball.htm

 

・松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒

https://shirakabegura-mio.jp/

 

・タカラ「焼酎ハイボール」<ドライ>

https://shochu-hiball.jp/

 

・タカラcanチューハイ<レモン>

https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/regular/

 

・寶「極上レモンサワー」<丸おろしレモン>

https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/gokujo_lemonsour/

 

撮影/和田清志

 

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【教えてくれたのはこの人!】

↑菅井志門さん。野遊び好きな父親の影響でアウトドアにハマり、若いころから自転車・バイク旅行・登山などに没頭。いままでは年30泊はキャンプをして過ごしていましたが、現在は山梨県の山林を購入し、プライベートキャンプ場として整備する作業に励んでいます

 

方法その1

クーラーボックスでお酒を“キンキン”に冷やす

お酒を冷やすとき、クーラーボックスの使い方を工夫すると劇的な効果が得られます。なお、2020年の夏は猛暑が予想されていることもあって、お酒は冷えているほうが美味しく感じるはず。というわけで今回は、適度な冷気を長持ちさせるのではなく、クーラーボックスで“キンキン”に冷やす方法を教えてもらいます。

 

「まず第一に、外からの温かい空気を徹底的に遮断することを考えましょう。具体的には、地熱が伝わらないよう、キッチンラックなどを使ってクーラーボックスを地面から浮かせること。もうひとつは、内壁を保冷剤でぐるりと囲むようにして置くことです」(菅井さん)

↑地熱を防ぐために市販のキッチンラックを活用。写真はニトリの「折りたたみ式 キッチンラックNT 積み重ね棚」(Lサイズ・税込523円)を2個使用しています

 

↑クーラーボックスの内壁に沿うように保冷剤を配置。ちなみに、菅井さんオススメの保冷剤は、ロゴスの「倍速凍結 氷点下パック」(写真・税込1078円~)

 

加えて、氷が長持ちするよう、クーラーボックスに水は入れず、氷は袋のまま入れるのがオススメとのこと。また、冷気は下に落ちていくので、氷はドリンクの上を覆うように置くのがポイントです。

 

「あとは、クーラーボックスの中に100円ショップなどで買える銀マットをかぶせておけば完璧。開閉したときに、冷気が逃げるのを防ぐことができます。特に子どもがいる場合、意味なくフタを開けたり閉めたりしますからね(笑)」(菅井さん)

 

小一時間後、クーラーボックスのドリンクを触ってみると、たしかによく冷えている! これなら最高の状態でお酒が楽しめますね。

↑氷は袋のままドリンクの上を覆うように載せましょう

 

↑100円ショップなどで購入した銀マットを、クーラーボックスの大きさに合うようカットしてかぶせれば完璧!

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「1杯目のお酒は、乾杯の雰囲気を楽しむためにもグラスで飲みたいところ。アウトドア用として壊れにくくおしゃれなグラスも発売されているので、チェックしてみてください。一方で、2杯目以降は飲むスピードが落ちて缶がぬるくなり、ぬるいと美味しくないからお酒が進まない……という悪循環に陥りがち。それを防ぐために、断熱性のある素材で缶を覆い、温まるのを防ぐ保冷缶ホルダーや缶クージーといったアイテムが便利です」(菅井さん)

↑アウトドア飲みには割れにくくてオシャレなグラスがぴったり。写真左は「ソフトランスタンブラー(4pcs)」(4個入り・税込2035円)、右は「割れないワイングラス with ポータブルケース」(税込2189円)で、ボウル部と軸の部分を取り外してコンパクトに収納できます(グラスはともにロゴス)。どちらも素材は透明なプラスチックの一種を使用しており、薄くても割れにくいのが特徴です

 

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続いて、おつまみを美味しそうに見せてくれるアイテムを教えてもらいましょう。

 

「ぜひ『食器としても使える調理道具』を使ってみてください。アウトドアならではの豪快さやシズル感が高まりますよ。その点、ニトリのスキレットやイケアのまな板は、価格も手ごろで見栄えも文句なし。荷物を減らし、洗い物を減らして環境を守るという意味でもオススメです」(菅井さん)

↑「ニトスキ」の愛称で知られるニトリの「スキレット鍋」(税込499円~)。蓄熱性が高いのが特徴で、オーブンでも使用できます。写真の料理はプチトマトとオクラのアヒージョ

 

↑卓上に置いても絵になるイケアのまな板。ゴムノキ製「プロップメット まな板」(写真手前・税込1699円)、竹製の「リムフォルサ まな板」(左奥・税込1999円)は、食材を切ったときの肉汁やドリップが溝にたまるので便利。「オストビット サービングプレート」(右奥・税込999円)は取っ手付きで移動がラク

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方法その3

美味しいおつまみをほったらかしで作る

大のお酒好きで、アウトドアの料理は「お酒に合うかどうか」で決めるという菅井さん。最後に、アウトドアならではの美味しいおつまみの作り方を教えてもらいましょう!

 

「焼肉なら家でもできますが、せっかくアウトドアを楽しむなら、いつもとちょっと違う料理をやってみたくないですか? とはいえ、手間がかかって遊ぶ時間やくつろぐ時間が無くなるのは考えもの。そこで、本格的に見えるのに、ほったらかしでできるおつまみを2つ紹介します。ひとつは『かんたんローストポーク』。もうひとつはダッチオーブンを使った『かんたん無水ローストチキン』。どちらも基本的に放っておけばOKですし、何よりお酒に合うんです(笑)」(菅井さん)

 

「かんたんローストポーク」は、肩ロースや豚バラなどのかたまり肉の表面をフライパンなどでよく焼き、アルミホイルとラップ、ビニール袋で包んで沸騰させた鍋のお湯に投入。この状態で放っておけば完成します。肉を温める時間は約1時間が目安ですが、しっかり火が通るよう、最初は保温する時間をやや長めにとって様子を見るのがオススメです。

↑肉の表面をよく焼きます。肉には事前に塩こしょう、すりおろしにんにく(チューブで可)をすりこんで最低1~2時間、できれば半日ほど置いて味をなじませておくとうまみがアップします

 

↑アルミホイル、ラップの順で肉を包み、ビニール袋を二重にかぶせて口をしばった状態で、沸騰させて火を止めたお湯に投入。鍋のお湯の量は、あとでこぼれないよう鍋の半分くらいを目安に

 

↑鍋ごと新聞紙で包んで保温。新聞紙の上からシャツや毛布をかければよりベター

 

↑完成! 先述のイケアのまな板の上で切り分けました

 

一方、「かんたん無水ローストチキン」は、ダッチオーブンに半分に切ったじゃがいもとたまねぎ、乱切りのにんじんを投入すれば準備OK。野菜の上に鶏肉(むね肉でも、もも肉でも可)をのせてフタをし、加熱すれば完成です。加熱時間の目安は約1時間ですが、環境にもよるので、最初はそれよりやや長めに加熱して様子を見るのがオススメ。野菜の水分で調理するため、水を入れる必要はありません。

↑今回使用したのはSOTOのステンレスダッチオーブン(8インチ・税込1万9800円~)。鋳鉄製のダッチオーブンと違って使い始めの慣らし作業(シーズニング)や調理後に油を塗る手間が不要です

 

↑味付けは鶏肉に市販のハーブソルトをすりこんだだけ。肉が鍋肌に当たって焦げ付かないよう、ダッチオーブンにオリーブオイルを薄く塗って、たまねぎを鍋の内壁を囲むように配置するのがポイント

 

↑フタの上に石を置くと、圧力が逃げないのでオススメ

 

↑「かんたん無水ローストチキン」が完成!

 

できあがった2つの料理を、キンキンに冷えたお酒とともに頂いてみました。いや~、やっぱり最高です! 「かんたんローストポーク」は、しっとりしていてジューシー。かつ豚肉のうまみとにんにくのパンチ力が相まって、とにかくお酒が進みます!

↑完成した「かんたんローストポーク」はお酒を呼ぶ味。薬味はわさびやゆずこしょうがオススメ

 

「かんたん無水ローストチキン」は、薄味なのに素材の味そのものがしっかりと出ていて、こちらもやみつきになります。今回、鶏のもも肉とむね肉を両方使ってみたのですが、もも肉はとろっとろのぷるっぷるで口のなかでとけていき、むね肉はしっとり柔らかく仕上がっていて、やさしい肉のうまみが感じられます。

 

驚いたのは、野菜のウマさ。にんじん、じゃがいもが鶏の肉汁を吸ってうまみとみずみずしさが増幅され、ひとつの料理として完成されています。そして、すべての食材には燻製に似た香ばしさがついていて、これがまたお酒を呼ぶ! キンキンに冷えたお酒と合わせれば、それだけでもう幸せです!

↑「かんたん無水ローストチキン」は素材のうまみが存分に楽しめます

そのほかのカンタンおつまみはコチラ

 

「太陽の下で、風を感じながらご飯を食べる。星の下、たき火を囲んで酒盛りをする……これは人間の原点。だからこそ、人間を内側から活性化させてくれるんです」と、アウトドアの魅力を語る菅井さん。たしかに、目に沁みるような緑のなか、鳥のさえずりを聞きながらお酒を楽しむ時間は、かけがえのない癒しになります。みなさんもぜひ、大切な人と最高の「アウトドア飲み」を味わってみてください。

 

記事に登場したお酒はこちら▼

・全量芋焼酎「一刻者ハイボール」

https://www.ikkomon.jp/highball.htm

 

・松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒

https://shirakabegura-mio.jp/

 

・タカラ「焼酎ハイボール」<ドライ>

https://shochu-hiball.jp/

 

・タカラcanチューハイ<レモン>

https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/regular/

 

・寶「極上レモンサワー」<丸おろしレモン>

https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/gokujo_lemonsour/

 

撮影/和田清志

 

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達人が伝授!「アウトドア飲み」が劇的に楽しくなる3つの方法の噺

アウトドアやキャンプで楽しむお酒はまた格別。 大自然のなか、火照った身体によく冷えたチューハイなどのお酒を飲む幸せが忘れられない……という方も多いはず。ただ、いざ乾杯となってお酒がぬる~くなっていたら、その幸せも半減してしまいますよね。アウトドアは設備が限られているだけに、家庭で飲むときとは違った工夫が必要になります。そこで今回は、アウトドアの達人・菅井志門さんに協力を依頼し、⼭梨県白州にある菅井さんのプライベートキャンプ場「日向山ベース」を訪ねました。菅井さんに実践を交えて「アウトドアで美味しく飲むための方法」を紹介していただきます!

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

【教えてくれたのはこの人!】

↑菅井志門さん。野遊び好きな父親の影響でアウトドアにハマり、若いころから自転車・バイク旅行・登山などに没頭。いままでは年30泊はキャンプをして過ごしていましたが、現在は山梨県の山林を購入し、プライベートキャンプ場として整備する作業に励んでいます

 

方法その1

クーラーボックスでお酒を“キンキン”に冷やす

お酒を冷やすとき、クーラーボックスの使い方を工夫すると劇的な効果が得られます。なお、2020年の夏は猛暑が予想されていることもあって、お酒は冷えているほうが美味しく感じるはず。というわけで今回は、適度な冷気を長持ちさせるのではなく、クーラーボックスで“キンキン”に冷やす方法を教えてもらいます。

 

「まず第一に、外からの温かい空気を徹底的に遮断することを考えましょう。具体的には、地熱が伝わらないよう、キッチンラックなどを使ってクーラーボックスを地面から浮かせること。もうひとつは、内壁を保冷剤でぐるりと囲むようにして置くことです」(菅井さん)

↑地熱を防ぐために市販のキッチンラックを活用。写真はニトリの「折りたたみ式 キッチンラックNT 積み重ね棚」(Lサイズ・税込523円)を2個使用しています

 

↑クーラーボックスの内壁に沿うように保冷剤を配置。ちなみに、菅井さんオススメの保冷剤は、ロゴスの「倍速凍結 氷点下パック」(写真・税込1078円~)

 

加えて、氷が長持ちするよう、クーラーボックスに水は入れず、氷は袋のまま入れるのがオススメとのこと。また、冷気は下に落ちていくので、氷はドリンクの上を覆うように置くのがポイントです。

 

「あとは、クーラーボックスの中に100円ショップなどで買える銀マットをかぶせておけば完璧。開閉したときに、冷気が逃げるのを防ぐことができます。特に子どもがいる場合、意味なくフタを開けたり閉めたりしますからね(笑)」(菅井さん)

 

小一時間後、クーラーボックスのドリンクを触ってみると、たしかによく冷えている! これなら最高の状態でお酒が楽しめますね。

↑氷は袋のままドリンクの上を覆うように載せましょう

 

↑100円ショップなどで購入した銀マットを、クーラーボックスの大きさに合うようカットしてかぶせれば完璧!

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方法その2

おいしく飲むためのアイテムを選ぶ

せっかくクーラーボックスでお酒を冷やしたのだから、その冷たさをキープしたいもの。また、美味しく飲むにはおつまみが美味しそうに見えるのも重要、ということで、ここでは缶用の保冷グッズと雰囲気を高める食器を紹介していただきます。

 

「1杯目のお酒は、乾杯の雰囲気を楽しむためにもグラスで飲みたいところ。アウトドア用として壊れにくくおしゃれなグラスも発売されているので、チェックしてみてください。一方で、2杯目以降は飲むスピードが落ちて缶がぬるくなり、ぬるいと美味しくないからお酒が進まない……という悪循環に陥りがち。それを防ぐために、断熱性のある素材で缶を覆い、温まるのを防ぐ保冷缶ホルダーや缶クージーといったアイテムが便利です」(菅井さん)

↑アウトドア飲みには割れにくくてオシャレなグラスがぴったり。写真左は「ソフトランスタンブラー(4pcs)」(4個入り・税込2035円)、右は「割れないワイングラス with ポータブルケース」(税込2189円)で、ボウル部と軸の部分を取り外してコンパクトに収納できます(グラスはともにロゴス)。どちらも素材は透明なプラスチックの一種を使用しており、薄くても割れにくいのが特徴です

 

↑真空断熱構造で缶ドリンクの温度を保つサーモスの「保冷缶ホルダー JCB-352」(参考価格 税込1628円)。カラーバリエーションは4色(写真はブラックとライムグリーン)

 

↑写真左~中央はパタゴニアのクージー3種(税込各990円)。右はイケアの「アンフォード 缶ホルダー」(2ピース・税込399円)

 

続いて、おつまみを美味しそうに見せてくれるアイテムを教えてもらいましょう。

 

「ぜひ『食器としても使える調理道具』を使ってみてください。アウトドアならではの豪快さやシズル感が高まりますよ。その点、ニトリのスキレットやイケアのまな板は、価格も手ごろで見栄えも文句なし。荷物を減らし、洗い物を減らして環境を守るという意味でもオススメです」(菅井さん)

↑「ニトスキ」の愛称で知られるニトリの「スキレット鍋」(税込499円~)。蓄熱性が高いのが特徴で、オーブンでも使用できます。写真の料理はプチトマトとオクラのアヒージョ

 

↑卓上に置いても絵になるイケアのまな板。ゴムノキ製「プロップメット まな板」(写真手前・税込1699円)、竹製の「リムフォルサ まな板」(左奥・税込1999円)は、食材を切ったときの肉汁やドリップが溝にたまるので便利。「オストビット サービングプレート」(右奥・税込999円)は取っ手付きで移動がラク

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方法その3

美味しいおつまみをほったらかしで作る

大のお酒好きで、アウトドアの料理は「お酒に合うかどうか」で決めるという菅井さん。最後に、アウトドアならではの美味しいおつまみの作り方を教えてもらいましょう!

 

「焼肉なら家でもできますが、せっかくアウトドアを楽しむなら、いつもとちょっと違う料理をやってみたくないですか? とはいえ、手間がかかって遊ぶ時間やくつろぐ時間が無くなるのは考えもの。そこで、本格的に見えるのに、ほったらかしでできるおつまみを2つ紹介します。ひとつは『かんたんローストポーク』。もうひとつはダッチオーブンを使った『かんたん無水ローストチキン』。どちらも基本的に放っておけばOKですし、何よりお酒に合うんです(笑)」(菅井さん)

 

「かんたんローストポーク」は、肩ロースや豚バラなどのかたまり肉の表面をフライパンなどでよく焼き、アルミホイルとラップ、ビニール袋で包んで沸騰させた鍋のお湯に投入。この状態で放っておけば完成します。肉を温める時間は約1時間が目安ですが、しっかり火が通るよう、最初は保温する時間をやや長めにとって様子を見るのがオススメです。

↑肉の表面をよく焼きます。肉には事前に塩こしょう、すりおろしにんにく(チューブで可)をすりこんで最低1~2時間、できれば半日ほど置いて味をなじませておくとうまみがアップします

 

↑アルミホイル、ラップの順で肉を包み、ビニール袋を二重にかぶせて口をしばった状態で、沸騰させて火を止めたお湯に投入。鍋のお湯の量は、あとでこぼれないよう鍋の半分くらいを目安に

 

↑鍋ごと新聞紙で包んで保温。新聞紙の上からシャツや毛布をかければよりベター

 

↑完成! 先述のイケアのまな板の上で切り分けました

 

一方、「かんたん無水ローストチキン」は、ダッチオーブンに半分に切ったじゃがいもとたまねぎ、乱切りのにんじんを投入すれば準備OK。野菜の上に鶏肉(むね肉でも、もも肉でも可)をのせてフタをし、加熱すれば完成です。加熱時間の目安は約1時間ですが、環境にもよるので、最初はそれよりやや長めに加熱して様子を見るのがオススメ。野菜の水分で調理するため、水を入れる必要はありません。

↑今回使用したのはSOTOのステンレスダッチオーブン(8インチ・税込1万9800円~)。鋳鉄製のダッチオーブンと違って使い始めの慣らし作業(シーズニング)や調理後に油を塗る手間が不要です

 

↑味付けは鶏肉に市販のハーブソルトをすりこんだだけ。肉が鍋肌に当たって焦げ付かないよう、ダッチオーブンにオリーブオイルを薄く塗って、たまねぎを鍋の内壁を囲むように配置するのがポイント

 

↑フタの上に石を置くと、圧力が逃げないのでオススメ

 

↑「かんたん無水ローストチキン」が完成!

 

できあがった2つの料理を、キンキンに冷えたお酒とともに頂いてみました。いや~、やっぱり最高です! 「かんたんローストポーク」は、しっとりしていてジューシー。かつ豚肉のうまみとにんにくのパンチ力が相まって、とにかくお酒が進みます!

↑完成した「かんたんローストポーク」はお酒を呼ぶ味。薬味はわさびやゆずこしょうがオススメ

 

「かんたん無水ローストチキン」は、薄味なのに素材の味そのものがしっかりと出ていて、こちらもやみつきになります。今回、鶏のもも肉とむね肉を両方使ってみたのですが、もも肉はとろっとろのぷるっぷるで口のなかでとけていき、むね肉はしっとり柔らかく仕上がっていて、やさしい肉のうまみが感じられます。

 

驚いたのは、野菜のウマさ。にんじん、じゃがいもが鶏の肉汁を吸ってうまみとみずみずしさが増幅され、ひとつの料理として完成されています。そして、すべての食材には燻製に似た香ばしさがついていて、これがまたお酒を呼ぶ! キンキンに冷えたお酒と合わせれば、それだけでもう幸せです!

↑「かんたん無水ローストチキン」は素材のうまみが存分に楽しめます

そのほかのカンタンおつまみはコチラ

 

「太陽の下で、風を感じながらご飯を食べる。星の下、たき火を囲んで酒盛りをする……これは人間の原点。だからこそ、人間を内側から活性化させてくれるんです」と、アウトドアの魅力を語る菅井さん。たしかに、目に沁みるような緑のなか、鳥のさえずりを聞きながらお酒を楽しむ時間は、かけがえのない癒しになります。みなさんもぜひ、大切な人と最高の「アウトドア飲み」を味わってみてください。

 

記事に登場したお酒はこちら▼

・全量芋焼酎「一刻者ハイボール」

https://www.ikkomon.jp/highball.htm

 

・松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒

https://shirakabegura-mio.jp/

 

・タカラ「焼酎ハイボール」<ドライ>

https://shochu-hiball.jp/

 

・タカラcanチューハイ<レモン>

https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/regular/

 

・寶「極上レモンサワー」<丸おろしレモン>

https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/gokujo_lemonsour/

 

撮影/和田清志

 

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「家飲み」が劇的に変わる! 5000円以下の卓上家電でチューハイ晩酌を楽しくする噺
こう家飲みが続くと、「いつものおつまみにはもう飽きた!」と感じる方も多いはず。そんなときは、卓上家電を使っておつまみのバリエーションを広げてみてはいかがでしょうか? …

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この夏の猛暑でビールの売上が大幅増! 好調のワケをキリンビールに聞いた

猛暑が続いた今年の夏。日中にちょっと出歩いただけでも大量に汗をかいてしまうので、熱中症対策に水分をこまめに補給するよう心がけていた方も多いでしょう。そして、暑い夏に飲みたくなるものといえば、やっぱりビール! これだけ暑いと、さぞビールの売れ行きもよかったのでは……? ということで、この夏のビールの売れ行きについてメーカーにお話しを伺いました。

 

今回お話しを伺ったのは、キリンビールのマーケティング本部 ビール類カテゴリー戦略担当の原 英嗣さん。新ジャンル(第三のビール)のブランドである「のどごし〈生〉」を担当されています。

↑キリンビールのマーケティング本部 ビール類カテゴリー戦略担当 新ジャンルチームでブランドリーダーを務める原 英嗣さん

 

――この夏のビールの売上はいかがだったのでしょうか?

原さん(以下、敬称略):ビール市場は13年連続で減少が続いていたのですが、キリンビールではこの6-8月は112%の増加となりました。メインブランドである「一番搾り」が好調なほか、今年の春から立ち上がった新ジャンルの「本麒麟」も予想を超える売れ行きになり、6月は前年比111%、7月は115%の伸びとなっています。わたしの担当する「のどごし〈生〉」も5月にリニューアルを行い、おかげさまで好調に推移しています。

 

――やはりこの暑さでビール需要が伸びた格好ですね。大ヒットとなった「本麒麟」も「のどごし〈生〉」もいわゆる新ジャンルの商品ですが、こちらはどのような違いがあるのでしょうか?

原:「本麒麟」はビールに近い味を追求し“力強いうまさとコク”を訴求しているのに対し、「のどごし〈生〉」は“ゴクゴク飲める爽快なうまさとキレのよさ”が特徴となっています。

 

――「のどごし〈生〉」は5月のリニューアル以降好調ということですが、どのように変わられたのでしょうか?

原:「のどごし〈生〉」は2005年に誕生したブランドですが、2011年をピークに近年は前年割れが続いていました。立ち上がりからこれまで10回以上のリニューアルを図ってきましたが、今回はユーザーの嗜好を徹底的にリサーチし、ユーザーが求めるものを前面に打ち出す方針に思い切って舵を切りました。

 

原:「のどごし〈生〉」の強みは、“生ビールのおいしさを追求した味わい”、“ゴクゴク飲める爽快なうまさ”、“サッと消える後口のキレのよさ”ですが、今回のリニューアルにあたって試醸を繰り返し、のどごし〈生〉史上、最高のキレ味を実現しました。イメージキャラクターに俳優の桐谷健太さんを起用した新CMでは、スッキリしたキレ味をストレートに伝えるような内容になっています。

 

また、新しくなったことをパッケージでもアピールすべく、「新」という文字を目立たせたデザインを採用しています。これは結構なチャレンジでして、社内でも賛否ありました。この新デザインでは麒麟の意匠も従来より大きくなっているんですよ。

↑「新!」の文字を強調した斬新なデザイン

 

――「新」という字が大きくて斬新ですね。ところで、最近は特に20~30代の若い世代を中心にビール離れが起きていると言われていますが、そういった層にはどのようなアプローチをされているのでしょうか?

原:40~50代に比べ、20~30代といった若い世代ではビールよりもチューハイが好まれる傾向はありますが、最近ではクラフトビールのような個性のあるビールを料理に合わせてペアリングを楽しむ、といった提案もしています。その一方で、「のどごし〈生〉」は、気軽に飲んで頂けるデイリービールとして訴求しています。

↑クラフトビールの「スプリングバレーブルワリー」シリーズ

 

――確かに平日の晩酌ではお手ごろな新ジャンルや発泡酒を、ゆっくり飲める週末にはクラフトビールを、というように飲み分けているといった話しをよく耳にします。そういえばアルコール飲料では高アルコールがトレンドになっていますが、「のどごし〈生〉」がアルコール度数を高めるといったことはありえるのでしょうか?

原:のどごしブランドではアルコール度数7%の「のどごし STRONG」をラインナップしていますので、高アルコール需要にはそちらで対応したいと考えております。ほかにも、糖質ゼロ・人口甘味料ゼロ・プリン体ゼロの「のどごし ZERO」という商品もあり、幅広いニーズに応えられるようにしています。

 

 

――のどごしブランドもどんどん拡大しているんですね。次はどのような商品が出てくるのか楽しみです。本日はありがとうございました。

 

この夏、大きく売り上げを伸ばしたビール市場ですが、好調の理由は“暑さ”だけでなく、変化するニーズに合わせた商品開発やシーン提案にもあるようです。いつも「何となく」ビールを選んでいる方は、料理や気分に合わせて商品を選んでみてはいかがでしょうか?

 

「日本酒に合う料理」にはそんなセオリーが…! 体験イベントで知る「ペアリング」の喜び

8月4日、二子玉川の蔦屋家電2階のダイニングにて、日本酒ファンに向けて、新たな体験イベントが開催されました。その名も「吟醸酒と調理家電レシピの『完璧なペアリング』体験会」。麻布十番で人気のダイニング日本酒バー『赤星とくまがい』のオーナー、赤星慶太さんを講師に招いた体験イベントで、日本酒の吟醸酒と、これにピッタリ合う3品の料理を楽しむ体験会です。提供される料理の一部はパナソニックの最新調理家電「IHデイリーホットプレート」で調理されます。

 

幅広い年齢層の約30名がイベントに参加

体験会のテーマは、イベント名の通り、「吟醸酒と料理のペアリング」。酒好き、グルメ好きにとっては想像するだけで微笑んでしまうイベントです。しかも、コアな日本酒ファンに評価が高い「赤星とくまがい」が監修するとなれば、これはもう、行かねばなるまい! というわけで、歴史に残る猛暑の中、汗を拭きつつ駆け付けました。

 

イベントの会場は二子玉川の蔦屋家電。本棚や観葉植物が印象的に配置されたスタイリッシュな店内を通って、2階のダイニングへ。今回は1日2回の開催で、各30人ずつが参加します。開始時刻が近づくにつれて、30代くらいから60代くらいまで、幅広い年齢層が集まってきました。参加者は女性がやや多いようですね。

 

調理にはパナソニックの「IHデイリーホットプレート」を使用

また、会場が蔦屋家電ということもあって、体験会で提供する料理は、最新の調理家電「パナソニック IHデイリーホットプレート KZ-CX1」(8月1日発売・実売価格5万6520円)で調理されました。こちらは熱源が二つあり、プレートを外すとIH調理器としても使えるので、その名の通りテーブルの上に置いて毎日でも使うことができるといいます。

↑見た目もスリムなパナソニックのIHデイリーホットプレート

 

さらに、本イベントでは新しいブランド「双円」(そうえん)の酒器を使用。「双円」は気鋭のプロダクトデザイナー、鈴木 健氏が主導して立ち上げたもので、同じ販路、同じブランディングを異業種・異素材でシェアするという画期的な取り組みです。本イベントでは、千葉県のガラスメーカーSghr(スガハラ)のタンブラーが使用されました。

↑参加者が手にしているのが、「双円」のタンブラー。イベント終了後はお持ち帰り頂きました

 

アメリカで20年、日本酒を紹介してきた赤星慶太さんがナビゲート

さて、いよいよイベントのメイン、「無冠帝」と料理のペアリングのコーナーがスタート。日本酒コーディネーター兼ライターの馬渕信彦さんを進行役に、麻布十番の「赤星とくまがい」のオーナー、赤星慶太さんが日本酒と料理のペアリングについて解説します。

↑赤星慶太さん

 

ここで少々、ナビゲーターの赤星さんの紹介を。赤星さんは1998年、地酒のエクスポーターとして渡米。2009年に『Sake Bar KIRAKUYA』をプロデュースし、後に3店舗の酒ソムリエを歴任します。赤星さんは渡米中、ある女性から「この美味しい日本酒と料理に出会わなければ、私は一生、ジャンクフードと炭酸飲料で過ごしていたと思う。本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたことが強く印象に残っているそう。以降もこの経験をモチベーションとして、日本酒と料理のペアリングの可能性を探り続け、2015年4月、自らのお店をオープンするため帰国。NYで出会ったシェフの熊谷道弘さんと『赤星とくまがい』を麻布十番にオープンしました。

 

「アメリカで20年、お酒を売る仕事をしてきて、飲み慣れていない人にお酒を伝えるために、料理とのペアリングを考えるようになりました。私が考えるペアリングの基本は『調味料で考えること』。たとえば、刺身にどの日本酒を合わせたらよいかとよく聞かれますが、醤油と合わせればいいんです」(赤星さん)

 

なるほど。お酒は食材ではなく、調味料で合わせるというのは初耳ですね。さて、「そろそろ美味しい匂いがしてきました」との馬渕さんの言葉の通り、ホットプレートで肉が焼けるいい匂いが漂ってきましたよ。

↑IHデイリーホットプレートで調理する「赤星とくまがい」のシェフ、熊谷道弘氏

 

高い志を秘めた菊水酒造の吟醸酒「無冠帝」

続いて、料理とペアリングするお酒のほうを紹介していきましょう。実は、本イベントを後援したのが新潟県・新発田市の菊水酒造。菊水といえば、鮮烈な風味のアルミ缶のワンカップ「ふなぐち菊水一番しぼり」や鋭い切れ味の「菊水の辛口」で有名ですが、今回の主役は吟醸酒の「無冠帝」です。

↑菊水酒造の「無冠帝」。参考価格は300mℓで544円(税抜)、700mℓで1190円(税抜)

 

本品は1983年に発売。「高品質のお酒をたくさんの方にお届けしたい」との高い志を持ち、酒銘に「無冠の帝王」の意味を込めたといいます。発売から35年、時代によって味やボトルのデザインは変わりましたが、この酒にかける「心意気」は今も変わっていないそう。

↑菊水酒造の長谷川洋平さん

 

菊水酒造の長谷川洋平さんによると、無冠帝を「日々を大切に生きる人々、生き方にこだわる人へのスタイリッシュなお酒」と表現。さらに、辛口で切れがよく、「香りや酸味は穏やかで料理をさりげなく引き立てるので、テーブルをきれいに演出するお酒」と語りました。お話を聞いているうちに、菊水酒造さんのこだわりがひしひしと伝わって来て、「無冠帝」とは実際にどんなお酒なのだろう? と、楽しみになってきます。

菊水「無冠帝」の公式サイトはコチラ

 

「無冠帝」に合うしょうがやおろしポン酢を使った3品の料理が登場

やがて、お皿に乗った料理が運ばれてきました! 料理は以下の3種類です。

【1】「トマトと水牛のモッツァレラ ガリ風味のカプレーゼ」(写真左奥)
【2】「カレー風味のハンバーグ」(写真右手前)
【3】「焼きマシュマロのベリーソースがけ」(写真右奥)

 

赤星さんが、上記3品の料理の狙いを、以下のように解説してくれました。

「『無冠帝』に一番合うと思ったのがしょうがです。しょうがとの相性がいいので、カプレーゼには甘酢漬けにしたガリを使いました。ハンバーグにはおろししょうがとカレーパウダーを入れています。家庭で試すなら、おろしポン酢がオススメ。『無冠帝』の最後の苦みがポイントで、大根と相性がいいんです。『焼きマシュマロのベリーソースがけ』は、マシュマロ、ヨーグルト、ブルーベリーを使用。ヨーグルトの乳酸と日本酒は相性がいいので、そのペアリングを味わってもらえたらうれしいです」

 

いよいよペアリングを実際に体験!

では、いよいよ実際に味わってみましょう。まずは、ブルーのボトルが涼やかな「無冠帝」単体で味わってみます。「無冠帝」が注がれたグラスを鼻に近付けてみると、上立ち香は穏やか。口に含むと、きりっとした味わいが印象的で、しっかりとした旨みがあります。含み香も爽やかですね。

↑料理を味わう参加者

 

続いて、「トマトと水牛のモッツァレラ ガリ風味のカプレーゼ」を味わいました。モッツレラチーズの味がふわりと口の中で広がったあとに、トマトとガリの酸味がじわり。その後に再び「無冠帝」を飲むと、最初より味が引き締まって美味しく感じました。おお、これぞペアリングの妙。料理によって日本酒の味が引き立つとはこういうことだったんですね。

 

参加者の間からも、「ホントだ、しょうがが合う!」という声が聞こえてきます。意表を突かれた素材のペアリングに、会場全体が赤星マジックの術中にはまってしまった模様。

 

続いて、「カレー風味のハンバーグ」を試してみましょう。鶏肉のハンバーグは意外にもガツンとした味わいです。しかし、「無冠帝」を飲みながらいただくと、料理のしつこさが和らぐのがよくわかります。焦げめが甘く感じられ、肉やたまねぎなど、素材のひとつひとつの風味がより美味しく感じられますね。「無冠帝」もすいすいと喉を通り、いくらでも飲めそうな気がしてきました。

↑絶妙なペアリングで、参加者のお酒も進みます

 

最後に「焼きマシュマロのベリーソースかけ」はどうでしょう? 合わせてみると、ヨーグルトとブルーベリーの酸味が「無冠帝」と混然一体となったかのような……。

 

生詰の香りをミントが引き立てる

さらに、赤星さんによると、マシュマロに添えたミントにも意味があるようです。

 

「『無冠帝』は『生詰(なまづめ)』の『吟醸』なので、香りがすっと上がって来るのがポイント。それをミントが引き立てているんです」

↑無冠帝の特徴を語る赤星さん

 

赤星さんが言う「生詰」とは、通常2回行う火入れ(加熱)を1回のみ行う日本酒の種類のこと。フレッシュな香りと味わいがしっかりと残り、かつ火入れによって味が安定します。「吟醸」とは、60%以下に精米したお米を使い、低温発酵させて手間をかけて造ったお酒で、華やかな香り、軽やかな酒質が特徴です。

 

ちなみに、火入れをしない生酒や、先述の生詰は管理が難しいのですが、実は、菊水酒造ではほとんどのお酒を生酒か生詰にすることにチャレンジしているそうです。ここでも、蔵元の味へのこだわりを感じますね。

↑「無冠帝」のラベルに注目。ラベル下部には「吟醸 生詰」の文字が

 

菊水「無冠帝」の公式サイトはコチラ

 

ペアリングの世界を知り、ますます日本酒が楽しくなった

こうして、1時間ほどでイベントは終了。イベント名にある通り、「無冠帝」と3種類の料理との「完璧なペアリング」を堪能させて頂きました。ほかにも、赤星さんは、「日本酒のペアリングでは酸を重視する。酸を覚えるため、毎日7種類の酸を水に溶かして飲んでいたら、次第に酸の違いがわかるようになった」「お酒を料理のソースに合わせれば失敗はない」「日本酒に氷をひとつ落とすと味が劇的に変わる」といった刺激的な知識や、すぐ使えるテクニックも披露してくれました。

「日本酒といえば塩辛」という昔ながらの考え方とはまったく違う世界を見せていただき、まさに、目からウロコが落ちる思い。実際、参加者からは、「ガリがこんなに日本酒と合うなんて知らなかった!」「日本酒と酸の関係が勉強になった。日本酒に合う料理を作るときは、ポン酢や大根おろしをうまく使いたい」「調味料として日本酒を考える、という点がすごく新鮮だった」「お酒と料理のペアリングを考えたことはなかったので、『なるほど』と思うことが多くて、楽しかった」…などなど、みなさん、興奮の面持ちで感動を語ってくれました。

 

【動画】イベント参加者の声

「日本酒と料理のペアリング」というテーマ自体への感心も高かったようで、「料理が味わえなくても話だけでも聞きたい」と、イベントに参加する方も多くいらっしゃいました。最新の調理家電や酒器に触れられた点も斬新で、モノ好きの好奇心も満たす内容。まさに一粒で何度でもおいしいイベントでした。思うに、これは後援が「無冠帝」だからこそ実現できたこと。発売35年であえてリニューアルに踏み切った「挑戦」の気概が、このような斬新なイベントを生んだのでしょう。

 

本イベントに触れたことで、日本酒の世界はまだまだ奥が深い……だから、楽しい。そんな思いを新たにしました。読者のみなさんもぜひ、本稿をきっかけに、日本酒の新たな楽しみ方を探してみてください。

撮影/我妻慶一

 

菊水「無冠帝」の公式サイトはコチラ

 

【「無冠帝」との完璧なペアリングが実現する3品のレシピはコチラ】

その1

トマトと水牛のモッツァレラ ガリ風味のカプレーゼ
■材料(一人前)
【A】
・ミニトマト:1/2個
・モッツァレラチーズ(小):1個
・ガリ:小1枚(約5g)
・大葉:1/2枚

・塩:適量
・こしょう:適量
・オリーブオイル:適量

■作り方
①【A】の材料を、モッツァレラチーズ、ガリ、大葉、ミニトマトの順に重ね、ピンまたは串を刺す。
②上から塩、こしょう、オリーブオイルをかける。

 

その2

カレー風味のハンバーグ
■材料(一人前)
・鶏もも肉(ひき肉):100g
・たまねぎ:50g
・舞茸:50g
・長芋:20g
・しょうが:5g
【A】
・塩:4g
・こしょう:2g
・卵:1/2個
・カレー粉:1g
・醤油:10㏄
・酒:5㏄
・みりん:5㏄
■作り方
①たまねぎ、舞茸をみじん切りにする。
②長芋、しょうがをすりおろす。
③鶏もも肉(ひき肉)と①と②をボールに入れ、【A】を加えて混ぜ合わせる。
④適量を手でこねて、ホットプレートで焼き上げる。

 

その3

焼きマシュマロのベリーソースがけ
■材料(一人前)
・マシュマロ:適量
・ヨーグルト:適量
【A】
・ブルーベリー:200g
・水:100cc
・白ワイン:30cc
・ レモン汁:10cc
・グラニュー糖:40g

■作り方
①【A】の材料を鍋で火にかけて、煮詰める。
②マシュマロの表面を、バーナーで焦がすように炙る。(※バーナーで炙る代わりに、ホットプレートで表面を焼いてもOK)
③マシュマロの上に①のソースをかけ、さらにヨーグルトをのせる。

みなさんカクテルはお好きですか? 老舗リキュール・BOLSで楽しむ「同色の法則」

カクテルはさわやか系も甘い系もあるし、飲みやすいロングカクテル、じっくり飲めるショートカクテルなど、バリエーションが多彩で面白いですよね。「でも、カクテルはお店で飲むもの。材料もないし、家で作るのは難しい…」とお思いの人もいるのでは?

ご安心を! 「BOLS」(ボルス)を使えば、だれでも簡単においしいカクテルを楽しめるのです。本稿ではボルスの特徴や魅力について、先日行われた期間限定イベントのお披露目会の様子からお伝えしていきます!

 

オランダの老舗リキュールBOLS(ボルス)とは?

ボルスは、オランダ・アムステルダム生まれのリキュールブランド。その歴史はとても長く、なんと創業は1575年。世界に現存するなかで、最も歴史あるスピリッツメーカーといわれています。

↑ボルスはカラフルでデザインもカッコイイ!

 

30種類以上もの豊富なフレーバーをラインナップし、伝統的な製法で造られる高い品質のリキュールは、世界110か国以上のプロのバーテンダーがカクテルに使用しているそう。色鮮やかでスタイリッシュなボトルは、もしかしたら見たことがあるかもしれませんね。

 

リキュールの香りを楽しむ限定イベント開催!

そんなボルスが開催するイベントは、そのコンセプトやリキュールを五感で楽しめる期間限定のディナーテラス。2018年9月10日~10月19日まで、東京・明治神宮前のレストラン「ベニーレ ベニーレ」で行われています。

 

レストラン内には日本初展開となる「アロマディスプレイ」というボルス社オリジナルの装置が設置され、料理やドリンクでリキュールを味わうだけでなく、目と鼻でも「体験」できるようになっています。

 

↑こちらがアロマディスプレイ。ポンプを押すとリキュールのアロマがプシュッと出てきます

 

メディア向けのお披露目会では、日本を代表するバーテンダーによるオリジナルカクテルやパフォーマンスショーが振る舞われ、会場を盛り上げました。

 

↑ボルスの世界大会「BOLS AROUND THE WORLD」にアジア代表として出場した宮之原寿美礼さん

7つのおすすめフレーバーをピックアップ

種類豊富なボルス製品のなかから、このイベントでは7種のリキュールがフィーチャーされています。それぞれの特徴を紹介しましょう。まずは、初めてボルスを楽しむ方にオススメしたい定番フレーバーから。

↑「ブルー」はボルスのなかで最も歴史のあるフレーバー。パワフルなオレンジの味わいを感じるブルーキュラソー

 

↑フレッシュなライチがフルーティーで甘い「ライチ」。日本での好評を受け、世界中の人気に火が付きました

 

↑オランダ産のヨーグルトを使った「ヨーグルト」。割らずに飲んでもいいし、スイーツの材料にも使えそう

 

続いては、お酒が得意でない人でも飲みやすい、果実味のあるスイートなタイプです。

↑ゴールドに光る「マンゴー」。ジューシーな完熟マンゴーの味わいがトロピカル。南国リゾート感を演出してくれます

 

↑日本人になじみやすいテイストの「サワーアップル」。酸味と甘さのバランスがよくて、みずみずしい味わいです

 

↑ほのかにバニラが香る、フルーティーな「パッションフルーツ」。新鮮なパッションフルーツ果汁入りのさわやかなフレーバー

 

ラストは今回のなかで最も個性的なパンプキン味。思いのほか味わいはしっかりとしたリキュールになっていて、カクテルによくなじみます。そして何といっても、ハロウィンパーティにぴったり。

 

↑こちらが「パンプキンスパイス」。カボチャの甘みに、シナモンやナツメグといった木の実のようなスパイシー感が絶妙

 

ボルスにあわせるには、どんな料理を作ればいいの?

さらにお披露目会では、銀座クルーズの総料理長・諸星純一さんが、カラフルなボルスにインスピレーションを受け、7種のリキュールをイメージしたオリジナルメニューを作ってくれました。

↑諸星純一さん。イベント会場の「ベニーレ ベニーレ」を運営する銀座クルーズの総料理長です

 

野菜ソムリエの資格を持つ諸星シェフによると、同じ色味の野菜などを使ったおつまみを合わせると、非常に合うのだとか。これはとても分かりやすくていいですね!

 

↑会場で振る舞われた「7色に輝くアンティパストミスト」

 

確かに、こんなにオシャレで色鮮やかな料理が家で出てきたら、きっとゲストも喜んでくれるでしょう。季節はすっかりグルメの秋。ホームパーティではぜひボルスと、その色に合わせた料理で盛り上がってみてはいかが!

「クラフトビール」の正しい飲み方って知ってる?「グランドキリン」で学ぶクラフトビールの基本

「クラフトビール」が最近、ちょっとしたブームになりつつあります。とはいえ、「苦い……」「料理の邪魔をしそう」といったイメージを抱いている人もまだまだ多いはず。ですが、実はクラフトビールほどバリエーション豊かな楽しみ方ができるビールはないんです。

 

先日、GetNaviが開催したクラフトビールとコストコ食材のマリアージュを楽しむイベントでは、キリンビールの「グランドキリン」を通してクラフトビールをより深く知るための体験セミナーが開催されました。意外と知られていないクラフトビールの基礎知識、知っておいて損はありません!

 

そもそも「クラフトビール」って何? 実はアメリカと日本で異なる

そもそも「クラフトビール」とはどういったビールのことを指すのでしょうか? アメリカの「ブルワーズ・アソシエーション」というビール醸造者の協会では、「小規模であること」「独立していること」「伝統的であること」と定義されています。

 

アメリカのクラフトビールと聞いて日本人が思い浮かべる代表的な銘柄は「ブルームーン」ですが、これは大規模かつ独立していないブルワリーが製造したビールのため、アメリカではクラフトビールとは言えないそうです。

↑今回のイベントの講師の吉田さんはキリンビールでクラフトビール事業を担当している

 

そして、日本におけるクラフトビールの定義はありません。キリンビールでは「作り手の感性と創造性が楽しめるもの」をクラフトビールと呼んでいます。この定義では、ひと昔前に流行った地ビールや、キリンビールが手がけるグランドキリンなども、クラフトビールという一括りにまとめられます。

 

ホップ投入のタイミングがクラフトビールの味を左右する

ビールの基本となる原材料は、麦芽、ホップ、酵母、水です。クラフトビールも同様で、なかでも香りや苦味にとって重要なのが「ホップ」の存在。ホップはアサ科の植物で、ビールに使われるのは受粉前の雌株が持つ毬花(きゅうか)です。ホップを割るとなかに黄色い粉の「ルプリン」があり、これが香りや苦みのもとになります。

↑こちらがホップ。ホップの生産国・ドイツでは、ホップに安眠効果があると言われており、枕に入れたりアロマにしたりするのだとか

 

ホップが担う役割は大きく4つあります。

●ビール特有の「苦み」

●柑橘類や樹脂香などの「香り」

●炭酸が抜けたり酸化したりするのを防ぐための「泡立ち」

●ビール混濁菌の増殖の抑制

これらの効果のためにも、ビール作りにホップは欠かせない存在なのです。そして、ホップを投入するタイミングによって、香りや苦みの出方が大きく異なります。

 

ビール作りは、麦芽と湯をタンクに入れて”糖化”させるところから始まります。この麦汁をろ過→ホップを加えて煮沸→ホップかすの除去→酵母を加えて主発酵→低温で貯蔵した後、ろ過するのが一般的なビールの作り方です。ホップを加えて煮沸することで、香りが柔らかくなるのだとか。

 

それに対し、クラフトビールは貯蔵のタイミングでホップを加える「ドライホップ」製法が主流。低温での貯蔵中なので香りが飛びにくく、少し青臭い樹脂香が付きやすくなります。しかし、グランドキリンでは主発酵の段階でホップを加える「ディップホップ」製法というキリン独自の技術を採用しています。こうすることで、ホップ特有の嫌な匂いに酵母が吸着し、発酵が終わると回収されるため、ホップのいい香りだけが残るそうです。

 

イベントでは実際にドライホッピングと「ディップホッピング」の違いを体験! ホップを入れた容器に「一番搾り」を加えてホップを浸し、即席のドライホッピングを再現してみました。ドライホッピングした「一番搾り」と飲み比べるのは、「ディップホップ」製法で作られた「グランドキリン JPL(ジャパン・ペールラガー)」。

↑ドライホッピングを簡易的に再現。ビールにホップを加えると泡立ちが良くなった

 

ドライホッピングした「一番搾り」はホップ特有の強い香りや苦みがあるのですが、少し過剰な印象。それに対し、JPLのバランスの良さは際立っています。ホップを加えるタイミングひとつでこれだけ香りや味わいに差が出るのには驚かされました。

↑ドライホッピングが好みな人はクラフトビール上級者。香りや苦みの強いものを選ぶといい

 

グラスが違えば香りや味の感じ方が変わる

同じクラフトビールでも、グラスを変えるとまったくの別物になります。今回使用したのは、ドイツの名門グラスブランド「シュピゲラウ」とグランドキリンがコラボした「IPLグラス」。JPLをこのグラスとプラカップに注いで飲み比べます。

↑シュピゲラウは1521年に南ドイツで創業した老舗ブランド。ワイングラスのブランドとしても有名

 

IPLグラスにおいしくビールを注ぐには、グラスを45度に傾けて、ボウルの一番太いところから2〜3cm下あたりに液面がくるように静かに注ぎます。続いて、少し上からJPLを落とすようにして泡の層を3cmほど入れれば完成。残りのビールはプラカップに入れ、飲み比べてみます。

 

IPLグラスは中に香りがとどまりやすい卵型でありながら飲み口もある程度の広さがあり、中に鼻をしっかり入れることでJPLの国産ホップの香りが楽しめます。それに対し、ラッパ型のプラカップは同じビールなのにほとんど香りがしません。

 

また、JPLを口に含んでみても、IPLグラスは甘みが感じられるのに、プラカップだと最初に苦みがきます。これはIPLグラスは上を向いて飲むので舌先から喉までビールがスムーズに流れ込むのに対し、プラカップは下を向いたまま飲めるので口全体にビールが広がってしまうからなのです。

↑舌のどこに当たるかというのが重要。専用グラスとプラカップで香りや味が異なるのはワインと同じだ

 

さらに、IPLグラスは飲み進めていくと、グラスを横から縦に戻す際に泡が立ち、ビールの表面をきちんとフタしてくれます。これにより炭酸が抜けるのを防いだり、酸化による味の変化を抑えてくれたりするので、時間が経ってもおいしいビールが楽しめます。

↑IPLグラスはキリンのオンラインショップ「DRINX(ドリンクス)」で購入可能

 

ビアスタイルごとにグラスを増やすのはちょっと……という人は、ワイングラスで楽しむのもひとつの手です。ちなみに、「一番搾り」のようなスッキリした味わいのピルスナータイプはラッパ型のグラスのほうがおいしく飲めます。

 

料理に合わせたマリアージュを楽しもう

ビールは大きく分けると「ラガータイプ」と「エールタイプ」に分かれます。ラガータイプは「下面発酵」で、発酵が進むと酵母がタンクの底に沈殿します。低温でじっくり時間をかけて発酵させるので、比較的スッキリしたビールに仕上がります。

 

それに対しエールタイプは「上面発酵」。発酵が進むと酵母が上に浮いてきます。常温に近い温度で発酵するので、フルーティーで華やかな香りになりやすく、クラフトビールらしい味わいになります。

 

さらに、水、麦芽、ホップ、副原料を組み合わせていくことで、さまざまなクラフトビールが完成します。クラフトビールのビアスタイルは世界で100種類以上作られています。

↑クラフトビールはラベルのバリエーションが豊富なので、ジャケ飲みするのも楽しい

 

これだけ香りや味わいが異なれば、料理との組み合わせも無限大。今回のイベントでテイスティングしたのは、「グランドキリン WHITE ALE(ホワイトエール)」「COPELAND(コープランド)」「グランドキリン JPL」「よなよなエール」「グランドキリン IPA」「Afterdark(アフターダーク)」の6種類。

↑クラフトビールは料理とのマリアージュを楽しむのに最適なお酒。双方を引き立てる組み合わせを探してみよう

 

ホワイトエールは白ワインのような香りがする「ネルソンソーヴィンホップ」を使用し、小麦を使ったふくよかな優しい苦みとさっぱりした後味が特徴。白身魚のムニエルやカルパッチョ、バニラアイスなどに合うそうです。

 

コープランドは麦芽の甘い香りと品のいい苦みがあり、苦いビールが苦手な人も飲みやすいピルスナータイプ。とんかつやカルボナーラ、マルゲリータピザといった味の濃い料理に組み合わせるといいですよ。

 

JPLは国産ホップ(一部使用)と国産麦芽を使用。少し苦みがあって余韻を楽しめるので、豚の角煮など甘辛い味付けのものに良さそうです。

 

よなよなエールは、アメリカ産のカスケードホップに由来するグレープフルーツのような香りが特徴。フィッシュアンドチップスなどの揚げ物や酢漬けとの相性が良く、ガリに合わせて食べるのがおすすめ。

 

IPAは大量に使用するホップによる、香りと苦みが特徴的。苦みのあるビールなので苦みのある料理との相性がいいそうです。いまの季節なら「茗荷の炭火焼き」をぜひ。

 

アフターダークはラテのような豊かな甘味と少しの苦みが感じられます。チョコレートとのペアリングは試す価値アリ。食事とのペアリングを試す際は、ビール、食事、ビールの順にいただきましょう。こうすることで、最初はビールの残り香があるなかで食事を楽しめ、最後は食事の残り香とともにビールが楽しめます。

 

コストコ食材を使ったおつまみは簡単なのに本格的な仕上がり!

今回のイベントでは、コストコ情報ブログ「コストコ通」の管理人・コス子さんがクラフトビールに合うおつまみを監修。爽やかな口当たりのホワイトエールには「アトランティックサーモンのヨーグルトソース」、少し苦みのあるJPLには「スパイシーロティサリーチキン」、香りと苦みがしっかり効いたIPAには「チーズたっぷりプルコギビーフ」を合わせてました。

↑「アトランティックサーモンのヨーグルトソース」「スパイシーロティサリーチキン」「チーズたっぷりプルコギビーフ」が振る舞われた

 

アトランティックサーモン、ロティサリーチキン、プルコギビーフはコストコの人気商品。ビールの香りや味わいに合わせて、料理の味付けをさっぱりさせたりスパイシーにしたりすることで、ビールと料理がお互いの良さを高めてくれています。これこそがマリアージュ! コストコ食材はいずれもボリュームたっぷりなので、パーティなどでも大活躍です。

 

特に「チーズたっぷりプルコギビーフ」はホットプレートさえあれば完成する手軽さが魅力。プルコギビーフをホットプレートで炒めたら、ピザ用チーズを載せてフタをしてチーズが溶けるのを待つだけ。もともと味がしっかり付いているからこそ、少し手を加えるだけでいいのがうれしいですね。

↑今回はパナソニックの「IHデイリーホットプレート KZ-CX1」で調理。サイズが大きいのでたっぷりのプルコギビーフを一度に炒められる

 

実は今回体験したクラフトビールに関するセミナーは、「CRAFT BEER ROOM びあのわ」として定期的に開催されています。また、代官山、横浜、京都に店舗を構える「SPRING VALLEY BREWERY(以下SVB)」では、その場で醸造されたクラフトビールと料理を楽しむこともできます。SVBでしか飲めないクラフトビールもあるので、興味がある人はぜひ足を運んでみてください!

秋の夜長には断然ウイスキー。しかもブラックニッカの“ディープ”なヤツがいい!

夜がどんどん長くなっていく今日このごろ。街や家に明かりが灯ったら、お気に入りの美酒をじっくり堪能する…。これからの季節は、そういう楽しみも充実してきます。

 

そんななか、あの「ブラックニッカ」の定番ウイスキーがリニューアルしました。同時に、数量限定の特別ブレンドもリリース。秋の夜長がさらに盛り上がりそうな予感です。そこで、注目の新商品を取材するべく、アサヒビールの新商品発表会に行ってきました!

 

ブラックニッカについて

“ヒゲのおじさん”が印象的な「ブラックニッカ」。1956年の発売以来、時代とともにカタチを変えながら、多くのファンに愛され続けるロングセラーブランドです。現在ではスッキリとした「クリア」、華やかな香りの「リッチブレンド」、濃厚でしっかりした「ディープブレンド」の3つのシリーズが中心になっています。

 

 

「家飲み」に新しい選択肢を!

これまで「ブラックニッカ」は、父の日に向けた限定ブレンドを発売するなど、さまざまな飲用シーンに寄り添う形での提案を行ってきました。今回キーポイントになっているのは「家で飲む」ということ。そしてリニューアル対象は「ディープブレンド」です。

 

なぜそこに焦点を絞ったのでしょうか?ヒントになっているのは、飲用シーンや時間の変化です。アサヒビールの調査により分かったのが、ウイスキーは飲食店で飲むが、家では飲まない人が多いこと。近年のライフスタイルの中で人々が重視するのが“食後の時間”や“くつろぎのシーン”であるということ。そして、ウイスキーを家で飲む人は“ロック”で飲む傾向にあること。これにドンピシャなのが「ディープブレンド」シリーズだというワケです。

 

↑「友人や仲間との時間」よりも、「一人でいる時間」「くつろぎの時間」を大事にしている人が多いとか(アサヒビール新商品発表会の資料より)

 

↑家飲み派はロックで飲むのが好きなようです(上記同資料より)

 

 

見た目がフレンドリーになって再登場!

それでは新しい「ディープブレンド」の、どこが変わったのでしょうか? もともと「味わい」への評価は非常に高かったので、中身は変わらず。変わったのはパッケージです。

↑「ブラックニッカ ディープブレンド」1500円(税抜/参考小売価格)

 

赤いラベルとスモークがかったボトルの旧デザインから、ラベルのキーカラーを濃紺に、そして透明のボトルに変更。より手に取りやすく、かつ上質感のある新しい姿になりました。

↑イメージカラーの濃紺のグラデーションが、味わいにぴったり合っています

 

樽由来のウッディな香り、モルティでやわらかな甘さが特徴的。甘くコク深い味わいながら余韻はビターに。確かにこれは、ロックでじっくりと楽しみたい重厚さです。

 

さらに深くを攻めた限定品「エクストラスイート」

「ディープブレンド」のリニューアルにあわせて、「エクストラスイート」という特別エディションも数量限定で発売されます。

↑「ブラックニッカ ディープブレンド エクストラスイート」2000円(税抜/参考小売価格)

 

こちらは「ディープブレンド」をベースに、その個性をさらに際立たせたプレミアム版。とても希少な長期熟成の新樽モルト原酒や熟成カフェグレーンを使用し、甘くまろやかなコクをもっと深めました。

↑テイスティングして飲み比べると、濃密で甘い香りが際立ちます

 

テイスティングの際には、マスターブレンダーの佐久間 正さんが、いろいろと説明してくれました。

↑マスターブレンダーの佐久間 正さん

 

佐久間さんによると、「エクストラスイート」は、飲み方によって異なる魅力が現れるのも特徴とのこと。たとえばロックで飲めばバニラのような甘い香りが花開き、ハイボールならピートのビターな香りが泡とともに立ちのぼる。そんな二面性を楽しんでみるのも面白いですね。

 

 

いろいろなシーンで“ディープ”に酔いしれよう!

2つの「ディープブレンド」は、様々な時間を上質なものに変えてくれそうな、魅惑のお酒です。オススメの飲用シーンをちょっと想像してみましょう。まずは食事と合わせて。甘く香ばしい香りは、それだけで主役になります。食事と一緒にペアリングを楽しむのはもちろん、食後に飲むのもオススメです。

↑発表会では、参加者にフィンガーフードも振る舞われました

 

ほかには、たとえばリラックスタイム。寝る前や休日に勤しむ、趣味の時間などにもピッタリでしょう。

↑たとえば本を読みながら。リラックスした脳に、本の内容がスムーズに入ってきそう

 

↑たとえば音楽を聴きながら。お気に入りの旋律がもっと心地よく感じられそう

 

↑たとえば映画を見ながら。登場人物や世界観により深く没入できそう

 

こんな感じで秋の長い夜をさらに深く、ゆるやかにしてくれる新生「ディープブレンド」。皆さんもぜひグラスを片手に、思い思いの時間を過ごしてみてください!

あえての”ノンアル派”が急増中! プロが教える「ノンアルコールビール」の選び方

ノンアルコールビールといえば、”クルマを運転するときに選ぶ”という消極的な理由で飲むものだと思っていませんか? 実は、最近はそういったシチュエーションだけでなく、食事中やお風呂上がりなど日常生活で飲む人も増えているそうです。

 

とはいえ、「できるだけビールに近い味がいい」と思うのがビール好きの本音。かくいう筆者もノンアルはめったに飲まないので、”ビールに近いかどうか”が基準だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、ノンアルコールビールを飲み比べながら選び方のポイントを教えていただきました!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

一番搾り麦汁の香りと旨みが際立つ「キリン 零ICHI」

最初に富江さんに飲んでもらったのが、「一番搾り製法」を採用した「キリン 零ICH(ゼロイチ)」です。麦汁をろ過する際の二番麦汁を使わず、最初に流れ出た一番搾り麦汁だけを使用しています。

↑キリンビールの「キリン 零ICH(ゼロイチ)」

 

「ノンアルコールビールには珍しく、麦の香りや味がしっかり感じられます。一番搾りに比べると、スッキリ感がありますね。香りもフルーティー。全体的にはビールに近い印象ですが、甘みは控えめ。食事に合わせるのに良さそうです」(富江さん)

 

富江さんがビールとの違いについて触れましたが、その味に違いがあるのは当然のこと。なぜなら、ノンアルコールビールは普通のビールからアルコールを抜いているわけではなく、”まったく別の製法でビールに近いものを作っている”からなんです。そんな飲料をビールに近い仕上がりにする一番搾り製法は、技術革新の賜物と言えそうです。

 

 

透明な「オールフリー オールタイム」はサイダー感覚で

全国のコンビニ限定で販売されているサントリーの「オールフリー オールタイム」は、職場でも気兼ねなく飲めるようにと「透明」「ペットボトル入り」の2つの特徴を持ったノンアルコールビール。この見た目のインパクトで記憶している人も多いでしょう。

↑サントリーの「オールフリー オールタイム」

 

 

「香りはサイダーのようなフルーティーさがありますね。飲んでみると麦の感じはほとんどせず、酸味が少し強いめなのでスッキリします」(富江さん)

 

筆者も実際に飲んでみましたが、たしかにこれはサイダーみたい! ホップ由来の苦みも加えられているのですが、ほのかなライムフレーバーや強めの炭酸がサイダーのように感じさせるのかもしれません。

 

「視覚や嗅覚は味覚に影響を与えるのですが、オールフリー オールタイムはビールっぽさを求める人には少し合わないかもしれません。逆に、スポーツのあとや仕事の合間など、リフレッシュしたいときにいいですね」(富江さん)

 

 

フルーティーな香りが際立つ「サッポロ 麦のくつろぎ」

発酵由来の香り成分を組み合わせる「ナチュラル香味製法」で、ノンアル特有の「人工的な香りや後味」を改善したという「サッポロ 麦のくつろぎ」。富江さんもこのフルーティーな香りが気に入ったそうです。

↑サッポロビールの「サッポロ 麦のくつろぎ」

 

「サッポロといえば『サッポロ生ビール黒ラベル』がフラッグシップブランドです。黒ラベルはホップの爽やかな香りが立つ印象ですが、それに近いフルーティーな香りがします。この香りのおかげで、ビールの味にも少し甘みがあるように感じますね」(富江さん)

 

また、麦芽を使わずに苦味料でホップに近い苦味を出すなど、ビールっぽさをかなり意識しているようです。富江さんによると、「ビールよりは苦味が弱いものの、この苦味のおかげで喉が引き締められて次のひと口に切り替えやすい」とのこと。

 

 

苦味でビールらしさを演出する「アサヒ ドライゼロ」

ビールにはやっぱり苦味を重視するという人におすすめなのが、「アサヒ ドライゼロ」。普段から「アサヒ スーパードライ」を好んで飲んでいる人であれば、この再現性の高さに気付くはず。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロ」

 

 

「ほかのノンアルコールビールと比較すると、苦味が強いです。こうすることでビールらしさを出しているのでしょう。香りもスーパードライに近いですし、麦芽を使わないのにここまで近付けているのには驚かされます」(富江さん)

 

また、アサヒビールでは「アサヒ ドライゼロスパーク」という商品も8月末まで期間限定発売していました(現在は店頭在庫のみ)。ドライゼロと比較すると、炭酸の強さを130%に高めたペットボトル入りとなっています。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロスパーク」。8月末で販売終了

 

「味わいはドライゼロとほぼ同じですが、炭酸は非常に強いです。缶ビールや瓶ビールはグラスに注ぐ前提で作られているので、炭酸が強めに入っているのですが、これはグラスに注いでも缶から飲んでいるかのようですね」(富江さん)

 

 

どのビールの味に近いかで満足感が変わる

今回は5種類のノンアルコールビールを富江さんに飲み比べてもらいましたが、いずれもはっきりと特徴が異なりました。これだけ違うと、どう選べばいいのかがピンと来ていない人もいるでしょう。そこで富江さんが提案するのは、「自分がどのビールの味が好きかを知っておくこと」だといいます。

 

「そもそも”ビールの味”とひとことで言っても、アサヒスーパードライとサントリー ザ・プレミアム・モルツでは苦味、甘み、酸味、のどごし、香りがまったく異なります。そうなると、自分がどんなビールが好きなのか、どういった特徴をビールに求めているのかを意識することが重要なんです」(富江さん)

 

自分の好みを知るためにも、まずはいろんなビールに触れてみることが大切。さて、今夜も自分を知るためにいろんなビールを飲んでみるしかありませんね!

ビアライターが飲み比べてわかった!コスパ最強な「高アルコールビール」の正しい選び方と飲み方

 

巷で大ブームの高アルコール飲料。1缶飲めばある程度気分良く酔えるので、家飲みでのコスパの高さは最強といわれています。

 

最初は「RTD(Ready to Drink)」と呼ばれる”注いですぐ飲めるお酒”、その代表例である缶チューハイで高アルコールブームに火が付きましたが、ここ最近はビールにおいても高アルコールのものが続々と登場しています。とはいえ、チューハイとは違い、ビールの味の違いは飲み比べないとわかりづらいもの。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、主要メーカーの高アルコールビールを飲み比べてもらいました。そこで判明したのが、高アルコールビールの意外と知られていない新たな飲み方だったんです!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

アルコール感の強さや麦っぽさに違いがある

今回飲み比べるのは、「キリン のどごし STRONG」「アサヒ グランマイルド」「サントリー 頂〈いただき〉」「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」の4種類。日本メーカーの一般的な缶ビールが4〜5%なのに対し、これらは7〜9%のアルコール度数となっています。

 

普段はクラフトビールを飲む機会が多いという富江さん。 そんな富江さんはどのようなジャッジをするのでしょうか?

 

 

キリン のどごし STRONG(アルコール度数:7%)

↑黒い缶が目を引く「キリン のどごし STRONG」。酒税法上の区分は「リキュール」。キャッチコピーは「ガツンときてスカッと爽快」

 

 

「通常の5%のビールに比べると、アルコール特有のピリッとした感じがします。いわゆる、第三のビールらしい味わいですね」というのが富江さんの第一声。そう、今回紹介する高アルコールビールの多くが、「ビール」ではなく「リキュール」に分類されているのです

 

「アルコール度数が高いお酒は味のバランスを保つために甘みを強くすることが多いのですが、これも少し甘みを感じます。最初に麦っぽい味わいはほとんど感じませんが、あとから穀物の味わいを感じます。発酵度を高めて甘味を強くしすぎないことで、後味がスッキリしている印象。軽い苦みを感じるので、次のひと口に進みたくなりますね」(富江さん)

 

【特徴】
パンチ力あり。アルコールがガツンと来るものの、軽い苦みが次のひと口を誘う。

 

 

アサヒ グランマイルド(アルコール度数:7%)

↑今回登場したラインアップのなかで唯一「ビール」に分類される「アサヒ グランマイルド」。キャッチコピーは「続くやわらかなコク」

 

「アサヒ グランマイルド」が登場した背景には、今年4月に酒税法が変更になったことが挙げられます。スパイスや果物などこれまでに認められていなかった副原料を使ったものも「ビール」と呼べるようになったので、ビールメーカー各社がさまざまな副原料を使用したビールを登場させており、その流れのなかで誕生した銘柄です。

 

「アルコール度数が7%というだけあり、しっかりしたビールの味わいです。とはいえ、アルコールの香りをレモングラスで上手くマスキングしていて、同じ7%のビールのように”ガツン”と来るアルコール感はありません」(富江さん)

 

また、高アルコールビールは一気に飲み干さずに少しずつ飲むことから、時間が経ってからの飲み心地も富江さんはチェック。

 

「通常、ビールは時間が経つと嫌な苦みや香りが出やすいのですが、アサヒ グランマイルドはそういったことはないですね。同社のアサヒ スーパードライともまったく違いますし、ビールの新しい可能性を感じさせてくれるビールです」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールを感じすぎず、ちびちびと飲みやすい。爽やかさもあってバランスがいい。

 

 

サントリー 頂〈いただき〉(アルコール度数:8%)

↑「サントリー 頂〈いただき〉」の品目は「リキュール」。キャッチコピーは「最高峰のコク刺激」

 

今回飲み比べたなかで、富江さんが万人受けしそうだと話していたのが「サントリー 頂〈いただき〉」です。以前は7%だったアルコールを今年2月から8%にして、使用する麦芽を増量するなどのリニューアルを加えています。

 

「麦っぽくて甘みが強いですね。アルコールの刺激は舌にピリッと感じます。甘みとアルコールをしっかり感じられるので、満足する人は多そうです」(富江さん)

 

ちなみにパッケージには「コク」が強調されているのですが、ビールにおけるコクとはどういうことなのでしょうか?

 

「いろいろな味が複雑に絡み合っていることを指す場合が多いです。たとえば、出汁をそのまま飲んでもコクはありませんが、味噌や醤油で味付けするとコクが生まれます。ビールの場合は、ベースに甘みがあって、そこに苦みや酸味が加わることで”コクがある”と言うんです。このビールもまさにそうですね」(富江さん)

 

【特徴】
甘みとアルコール感が強い。味の良さとアルコール度数の高さを求めるときに◎。

 

 

サッポロ LEVEL9贅沢ストロング(アルコール度数:9%)

↑今回紹介するなかではもっともアルコール度数の高い「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」。分類は「リキュール」

 

「アルコール度数9%だけあり、アルコール感がしっかりあります。とはいえ、それに負けない麦感もしっかりあって、”麦のお酒”という感じがすごくしますね」と、「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」を飲んだ富江さんは語ります。

 

「アルコールの刺激はほかのものよりも強いので、ビアカクテルや氷を入れて飲むのがおすすめです。ほかの高アルコールビールよりも甘みが控えめなので、割っても味を邪魔することはないはず」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールの刺激や麦感を求める人に向く。ビアカクテルとして飲むのもアリ。

 

 

ビアカクテルという選択肢が増えるのも高アルコールならでは

高アルコールビールは、柑橘系のジュースで割ってもいいですし、ジュースを凍らせて氷を作り、それをビールに浮かべてもいいのだとか。

 

「オレンジジュースやレモネード、グレープフルーツジュースなどを使うのがおすすめ。氷をジュースで作ることで、味が徐々に変化していくのを楽しめます。ほかにも、トマトジュースで割ってレッドアイにしてもいいでしょう。トマトの青臭さが消えて、トマトジュースが苦手な人でも飲めるはずです」(富江さん)

↑ビアカクテルを作る際は1対1の配分がベスト。もともとのアルコール度数が高い高アルコールビールなら3.5〜4.5%になる

 

 

高アルコールビールは”酔いたいときのお酒”という認識が強いので、富江さんのこの提案はなかなか意外じゃないですか? また、「ビールに近いかどうか」を選ぶ基準にするものだと思っていた人にとっても、「自分がおいしいと思えるかどうか」を軸にすれば、その選択肢の多さに気付くはず。楽しくおいしく酔えるお気に入りの高アルコールビールを探してみませんか?

 

 

 

日本酒は「ワイングラス」で飲むべき!その理由を赤坂の名店で聞いた

日本酒が「オジサンの飲みもの」だった時代はとうの昔。いまやヨーロッパの星付きレストランでオンリストされるなど、世界中から注目が集まっています。若くて革新的な作り手も増えてきて、どんどん洗練されてきた感のある日本酒は、実は「グラスで飲むとおいしい」のをご存知でしょうか?

 

オシャレで雰囲気がいいのもありますが、それだけではありません。そのメカニズムや味わい方について、日本酒をワイングラスで楽しめるお店、東京・赤坂の「れくら」を取材しました。

 

酒のチカラを引き出す!「ワイングラス×日本酒」の奥深さ

素材からこだわった和の酒肴と、全国の蔵元から厳選した日本酒を味わえる「れくら」。ほのかな灯りと和素材が生み出す大人のムードたっぷりで、ゆっくりと上質な時間を過ごせるお店です。

↑地下におりる階段にかかった提灯が目印

 

↑カウンター席

 

日本酒×ワイングラスの魅力について教えてくれたのは、店主の渡邊新之(しんじ)さん。蔵元や銘柄はもちろん、含まれている成分など科学的なアプローチにも余念のない、まさに求道者です。

↑「れくら」店主の渡邊さん。着流しに襷(たすき)掛けのスタイルがサマになっています

 

「おちょこやコップで飲むよりも、日本酒が本来持っている複雑な香りが“ふわっ”と開きます」と語る渡邊さん。ワイングラスで飲む最大の理由は“香り”にあるとか。いまでこそワイングラスで日本酒を提供するお店は少なくありませんが、渡邊さんはその先駆け。

 

「従来の“もっきり”(枡+コップに日本酒を注ぐ方法)では、香りがぜんぜん楽しめない…」と思ったのが、ワイングラスで提供しようと思ったきっかけとのこと。渡邊さんはかつてモルトバー(主にモルトウィスキーを扱うバー)で働いたキャリアもあり、だからこそ“香りを楽しむ”海外のお酒のスタイルを採り入れる発想が生まれたのかもしれません。

↑おそろしいほどの日本酒ラヴァー。お酒について語りだすと止まりません

 

「れくら」では、ワイングラスの名門「リーデル」製の日本酒専用グラスを使用。脚つきのグラスと、脚のないものを使い分けています。そのポイントとなるのは“温度”。

 

「うちでは酒質によって、ふたつの冷蔵庫を使い分けて保管しています。低いほうは0℃、もうひとつは5~8℃くらいですね」(渡邊さん)

 

脚つきのグラスは、低温度帯で保管されたお酒用。味わいや香りが華やかで、冷酒でおいしいお酒が中心。脚の部分を持つことで、手の温度がお酒に伝わりにくく、冷たさをキープすることができます。

↑リーデルの「大吟醸」という日本酒専用グラス。冷たい状態が続く、脚つきタイプです

 

いっぽう脚のないグラスは、少し高めの温度帯用。グラスを通して手の温度が伝わりやすく、それによって味や香りが開き、おいしくなるのだとか。こちらは濃醇でどっしりとした、うまみの強いタイプが中心。

↑こちらもリーデルで、「オー・トゥー・ゴー」という脚のないグラス。温度の違いによる味の変化も楽しめます

 

ちなみに、リーデルのワイングラスは、ブドウ品種に合わせた多彩なラインナップがあります。この「大吟醸」グラスの形状は、ワインでいうとリースリング(白ワインのブドウ品種のひとつ)に近いとのこと。フルーティな香りやキリッとした酸味があって、輪郭がはっきりしているリースリングのワインは、日本酒に似ている部分があるのでしょう。

 

グラス別オススメの銘柄をチェック

これからの季節にオススメの銘柄を渡邊さんに紹介してもらいました。まずは脚つきグラス編。華やかでフルーティな吟醸香のあるお酒がよく合うそうです。

↑左から「若波 Type FY2 純米吟醸」「醸し人九平次 雄町 純米大吟醸」「伯楽星 純米吟醸」

 

「れくら」では、料理は季節の旬を反映したおまかせコース(3800円、ご飯物付き4500円)が基本。そのなかから、料理とお酒のペアリング例を紹介します。

↑「炙り秋刀魚と焼き茄子のサラダ仕立て」。焼き茄子に炙った秋刀魚をのせて生海苔のソースで供する一品

 

↑“究極の食中酒”といわれる「伯楽星」でキュッと流して

 

続いては、うまみの強いタイプが映える、脚なしグラス編。製法で分類すれば、生酛(きもと)や山廃(やまはい)などもこちらです。

↑左から「勝駒 純米」「松の司 生酛純米酒」

 

和食が季節の旬を大切にするように、日本酒も春夏秋冬で味わいが変わります。夏酒のシーズンが終わり、秋は「ひやおろし」がおいしい時期。「ひやおろし」は、冬に仕込んだ酒がひと夏を越すことにより程よく熟成され、酒質が落ち着き味わいもやわらか。飲みやすく、初心者の方にもオススメです。

↑「鱧の焼きびたし」。二度目の旬を迎える鱧(ハモ)を焼きびたしにして、ウニをちらした一品

 

↑焼いたハモの香ばしい風味と、ウニの濃厚さにぴたりと寄り添う「勝駒」のまろやかなうまみが好愛称

 

今回はグラス日本酒の話がメインでしたが、「れくら」ではほかにも、日本酒の楽しみ方をさまざまな角度から教えてくれます。たとえば最近人気のスパークリング日本酒はシャンパングラスで提供したり、店内のお酒はすべてお燗でのオーダーもできたり。お酒のポテンシャルを発揮するように提案してくれつつ、ゲストの好みに合わせた対応もOKです。

↑れくらにはカウンターのほか、テーブル席や個室タイプのシートもあります

 

もっと粋に楽しむなら「日本酒はワイングラスで」。本当においしくなるので、ぜひ実践してみてください。「れくら」は赤坂駅から近いので、サカスへのお出かけやお仕事の帰りにもぴったりですよ。

 

 

【SHOP DATA】

れくら

住所:東京都港区赤坂2-14-31 ウインド赤坂ビルB1

アクセス:東京メトロ千代田線「赤坂駅」2番出口徒歩0秒

営業時間:月~金11:30~14:00(L.O.13:30)/17:30~23:30(L.O.22:30)、土17:00~23:00(L.O.22:00)

定休日:日、祝、年末年始

【本日発売】名作「黒霧島」にプレミアム版が登場!! そのお味は?

いまから約15年前、焼酎ブームが巻き起こりました。2003年に焼酎全体の出荷量が日本酒の出荷量を約50年ぶりに上回り、翌年には売上高がピークになったほど。その理由は、ほかのお酒に比べて糖質やカロリーが低いというヘルシーさや、お湯でも割れるといった飲み方の幅広さが挙げられます。そしてこのトレンドをけん引し、以来焼酎のトップブランドに君臨しているのが「黒霧島」。

↑中央が「黒霧島」で、左が新作の「黒霧島EX」。右が超ロングセラーで2015年にリニューアルした「白霧島」(旧「霧島」)です

 

この名作から今秋、「黒霧島EX」という新作が発売されます。「黒霧島」魅力をさらに磨いたということですが、もともとの完成度が高いこともあり、味の創生には新たな製法が用いられました。今回は改めて「黒霧島」のブランド解説と、「黒霧島EX」の製法や味を中心に紹介していきたいと思います。

 

革新的な発想でブームをけん引したのが「黒霧島」だ

いまやコンビニや、どこの居酒屋でも大抵置いてあるほどメジャーな「黒霧島」ですが、実は今年やっと二十歳を迎えた、比較的新しい焼酎です。そのデビューはセンセーショナルでした。当時は珍しかった黒麹を仕込みに使う(焼酎には白麹、というのが常識だった)製法や、業界内でタブーとされていた黒いラベルを使用するなど、時代を先取りしたプロダクトが革命的だったのです。

 

独創的な製法は、味の面でも革命をもたらすことに。それまで芋焼酎は「イモ臭い」などと敬遠されることも少なくありませんでした。ところが「黒霧島」は洗練された味わいで、トロっとした甘みとキリっとした後キレが特徴。さらには自己主張しすぎず、食事を邪魔しない万能性も。この飲みやすさが、幅広い層に受け入れられることとなった要因なのです。

なお、蔵元である「霧島酒造」は「黒霧島」以外でも、焼酎業界におけるパイオニアです。たとえば、「本格焼酎」という位置づけ。これは焼酎が製法の違いによって「甲類」(チューハイなどの割材に適したクセのないタイプ)と「乙類」(原料の個性を生かした伝統的なタイプ)に分けられていたものを、当時の江夏順吉社長が「乙類が甲類に劣ると誤解されかねない」と危惧して提唱したもの。結果、霧島の商品をはじめとする多くの乙類焼酎は、本格焼酎と呼ばれることになったのです。

 

濃醇でなめらかな口あたりと、飲み飽きないキレのよさ!

ここからは、新商品「黒霧島EX」の特徴を解説します。味に関する最大のポイントは、「デリシャス・ペンタゴン製法」という独自の技術。本格芋焼酎を形作る「甘み、うまみ、まるみ」、そして黒霧島の特徴である「トロッと、キリッと」の5つの味わいを5角形(ペンタゴン)で描き出し、「黒霧島」の各要素を損なうことなくより拡大させたのが「黒霧島EX」なのです。

↑「キリっと」はそのままに、その他の要素を一層豊かに。専門的な成分としては「パルミチン酸エチル」「リノール酸エチル」「ステアリン酸エチル」が「黒霧島」より多く含まれているそう

 

また、ベースとなっているのは、九州産のさつまいも100%、霧島連山が育む清らかな霧島裂罅水(れっかすい)100%、国産米100%という豊かな自然の恵みに支えられたピュアな製法。さらにブレンダーの繊細な感覚で味と香りの分析が行われ、最適な割合で原酒が調合されています。

↑ブレンドの肝は、最も甘い香りをもっているタイミングで調合すること。これにより、芋本来の優しい甘みが際立つ濃醇でなめらかな口あたりと、飲み飽きないキレのよさに仕上げています

 

試飲会では「黒霧島」と「黒霧島EX」の飲み比べもさせてもらいました。こうやって比べながらテイスティングしてみると、それぞれの魅力や違いがはっきりとわかります。「黒霧島」ファンの人は、ぜひ自身でもお試しを。

↑「黒霧島」は芳醇なうまみとすっきりした余韻が楽しめ、安定感抜群のおいしさ

 

↑「黒霧島EX」は、さらにふくよかな甘みを感じられるプレミアムなテイスト。一方できれいな余韻があり、ブランドならではのみずみずしい飲み口は健在です

 

パッケージはビンで2種類。1800mlが1924円(税抜)で、900mlが1024円(税抜)となります。発売日は9月6日から、全国の「黒霧島」を販売しているお店を中心に展開していくとのことで、同様に身近な存在になっていくことでしょう。絶対王者の新商品ということで話題性は十分。新たなファンを獲得し、本格焼酎のすそ野も広がるのではないでしょうか。今後の展開に期待したいと思います!

 

ビール好き外国人は「ノンアルコールビール」をどう評価する? 大手4社の代表作で検証してみた

日本の伝統料理や国民食、またはトレンドフードなどを様々な国の人に試食してもらう企画が本連載です。今回は透明色が出て再注目されている、ノンアルコールのビール風飲料でテスト。ビール好き外国人の評価はいかに?

 

新商品を中心に各メーカーのノンアルビールが集結

【左】ドイツ:チャン・ゼルコ さん

ブラウンシュバイク出身。ノンアル含め、週4〜5缶程度ビールを飲みます。

【中央】フランス:ヴァネッサ・ゴメス さん

パリ出身。週に約2〜3缶ビールを飲みますが、ノンアルコールは未体験。

【右】アメリカ:コリン・カナレ さん

ハワイ出身。毎日ビールを約2杯飲みます。ノンアルは体験済み。

 

 

【エントリーNo.1】

アサヒビール

アサヒドライ ゼロスパーク

実売価格201円/500㎖/0kcal

ビールらしいキレはそのままに、従来品比130%の高炭酸刺激に。8月までの限定商品でした。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:4.0

コリンさん:4.0

→total=11.5/15.0

「バブリーでホップの香りも◎。一番ビールに近いのはコレかな」(コリンさん)

「炭酸が強くてフレッシュ。味は、最初は薄く感じたけど余韻はイイ苦みだね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.2

キリンビール

キリン 零ICHI(ゼロイチ)

実売価格147円/350㎖/31.5kcal

独自の一番搾り麦汁を使用。麦のうまみを丁寧に引き出したおいしさを実現しています。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.0

コリンさん:3.0

→total=9.5/15.0

「色味や炭酸の強さは悪くないわ。でも香りはもっと強いほうが好き」(ヴェネッサさん)

「ドイツに似た味の銘柄があるよ。少し甘みを感じるけどおいしいね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.3】

サッポロビール

サッポロ 麦のくつろぎ

実売価格147円/350㎖/0kcal

発酵由来の香り成分を組み合わせる製法を採用。フルーティな香りと麦の味を実現しました。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:2.5

ヴェネッサさん:2.5

コリンさん:2.0

→total=7.0/15.0

「惜しい! バナナガムのような甘いフレーバーが気になるよ」(コリンさん)

「これはドイツの白ビールのイメージかな。もっと自然な香りだとイイね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.4

サントリービール

オールフリー オールタイム

実売価格147円/380㎖/0kcal

透明色で気軽に飲めます。ビールらしい味にほのかなライムフレーバーが加わり、爽やか。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.5

コリンさん:3.0

→total=10.0/150.0

「見た目とのギャップが面白い! ビールの味は弱いけどおいしいわ」(ヴェネッサさん)

「甘くないトニックウォーターみたい。苦みがもっとあるといいかも」(コリンさん)

 

 

再注目を集めるノンアルコールビール、一番のお気に入りは?

今年のノンアルコールビールは強炭酸や透明ドリンクブームの影響を受けた新作が登場し、再注目を集めています。そこで今回は大手4社の代表作を集め、ビール好きの外国人に試飲してもらいました!

 

「アサヒとキリンはビールの味に近いけど、サッポロとサントリーは独自路線だね」(コリンさん)

特に「オールフリー オールタイム」には3人ともビックリ。

「最もビールの味からは遠いわね。でも味や香りの完成度は高いと思うわ。飲みやすいし、リフレッシュには最適ね」(ヴァネッサさん)

 

そして総合的に高評価を得たのは、今回の4本のなかで最も新しいあの限定商品でした。

「アサヒはキレのある苦みと強炭酸が心地よかった。日本のビールっぽかったよ!」(チャンさん)

 

日本一のビール「アサヒ スーパードライ」を有するアサヒビール。その開発力はダテじゃりませんでした!

 

 

【今月の1番人気!】日本一のビール作りがノンアルにも生きている

日本で一番飲まれているビール「アサヒ スーパードライ」。このクリアな辛口が外国人のイメージする日本のビールだとすれば、同社のノンアルが高評価なのは納得できます。

 

 

LIFE PEPPERとは?

外国人ネットワークを活用し、日本企業の海外進出支援とインバウンド観光支援を行う。市場調査からWeb広告までサービスの幅は広く、外国人のアサインもできる総合マーケティング企業です。

 

 

文/中山秀明 イラスト/マガポン 撮影/石上 彰(gami写真事務所)

 

 

ワケあってブレイク必至!日本上陸した世界No.1シードル「ストロングボウ」の魅力を徹底解説

9月4日に、世界で最も売れている「シードル」というお酒が日本に上陸します。ブランド名は「ストロングボウ」。日本でも大拡大が予想されていますが、国内市場への本格参入は初となるため聞き慣れない人も多いはず。発表会の様子とともに、商品解説や味の感想をお伝えしていきましょう!

 

世界で近年爆発的に注目されているリンゴ酒がシードルだ

まずはシードルそのものの説明から。これはリンゴを発酵させた、スパークリングのお酒です。英語表記は「CIDER」で、現地での呼び方はサイダー。シードルというのはフランス語などの読みですが、つまりは日本のサイダーのルーツでもあるのです。

 

日本におけるサイダーは独自に進化したもので、お酒ではありません。リンゴ由来でないタイプも少なくないですが、甘酸っぱさや爽快感はシードルもサイダーも共通した部分があります。日本人がなじみやすい味だともいえるでしょう。ただ、すでに海外では人気が沸騰しており、ここ10年ほどで生産量が2倍近く伸長しています。

 

↑生産量は、2005年時と比較して2016年では1.8倍に

 

そのシードル市場で、ズバ抜けた人気を誇っているブランドが「ストロングボウ」。誕生は1962年のイギリス。フルーティな甘さとすっきりとした飲みやすさを両立しており、食事との相性がいいのも特徴です。特に若い男女にファンが多く、シードル世界2位のブランドの約2.5倍も売れているとか。

↑意外かもしれませんが、世界ではビール同様に、女性よりも男性がシードル愛飲者

 

なお、シードルには甘さ控えめのドライタイプと、あえて甘さを強調したスイートタイプがあるそう。「ストロングボウ」には両タイプあり、様々なフレーバーが存在しますが、今回日本ではスイートタイプの2種類が発売されます。人気の理由は味にある、ということで試飲してみました!

 

好バランスかつフルーティでゴクっと飲める!

フレーバーは「ゴールドアップル」と「ダークフルーツ」の2種類。発売は冒頭で述べたように9月4日ですが、飲食店での先行発売となり、価格は500~600円と予想されます。どちらも330mlでアルコール分は4%以上5%未満。

↑「ストロングボウ ゴールドアップル」。何種類もの厳選されたリンゴを使用した定番フレーバーです。リッチで香り高くスッキリした味で、魚介類やカマンベールチーズなどにマッチ

 

甘さと酸味のバランスがよく、甘さはありながらベタつかない、さっぱりとした後キレのよさも感じました。香りからしてフルーティで、スパークリングワインほどアルコール度数は強くないのでゴクっと飲める軽さも好印象です。

↑「ストロングボウ ダークフルーツ」。カシス風味のシードルで、肉料理やジャム、クリームを使ったスイーツなど、味の濃い料理に合わせるのがオススメ

 

リンゴの果実味にベリー系の甘酸っぱさが加わった、女性ウケがよさそうなテイスト。カシス感はありながらもシードルの風味ともバランスよく合わさっていて、甘すぎるほどではありません。わざとらしいアルコール感がないので、缶のチューハイやカクテルよりも飲みやすいとも感じました。

↑料理との相性もバッチリ!

 

なお、「ストロングボウ」は前回2015年時の「ラグビーワールドカップ」のオフィシャルシードルとなっていて、来年の「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」でも同様。そしてそれが日本上陸の理由のひとつでもあるのですが、つまりこれからより存在感が強まってくるお酒ということです。

↑この色とラベルを要チェック!

 

また、世界中でシードル人気が高まっている理由は、ほかのアルコール飲料より糖分が少なく健康的だからだそう。であれば、ヘルシー大国の日本であれば海外同様に受け入れられるでしょう。まずは飲食店からということで、ドリンクリストにあったらぜひご注文を!

 

これが酒税法改正の恩恵だ! 終わらない暑夏に飲むべきビールは副原料にこだわったニュータイプ

これまでビール飲料は、原料の違いによって「ビール」「発泡酒」「第三のビール」などと分けられてきました。ビールとは「麦芽比率が67%以上で副材料は米、麦、トウモロコシのみに限定されるアルコール飲料」のことです。そこに果実や香味料が含まれるものは、発泡酒。また、麦芽以外の原料でつくられたビール風味の飲料は、第三のビールと呼ばれ、新ジャンルを確立してきました。ところが、2018年4月の酒税法改正によってビールの定義が変わり、多くの副原料が認められるようになったことで、市場は新たな盛り上がりを見せています。

 

ビールがよりおいしく感じるシーズンに、その動向は気になるもの。そこで、今回の改正が消費者にどんな影響を及ぼすのか、どのようなビールが新登場したのか、フードアナリストの中山秀明さんに聞きました。

 

酒税法改正でビール飲料の価格差がなくなっていく

酒税法とは、そもそもお酒の税率について定められた法律。お酒は、原材料の比率やアルコール度数などによって、税率が変化します。

 

「これまでビールは約77円、発泡酒は約47円、第三のビールは約28円が酒税でした(すべて350mlの場合)。今後は2020年から段階的に、ビールの減税が計画されています。反対に他2種類は増税し、最終的に2026年には、すべてのビール類の税率が55円に一本化される予定なんです。この改正によって、商品の価格差がなくなっていくので、『ビールより安いから発泡酒を飲もう』という発想は変わるでしょうね。また、これまでのビールの価格も2020年以降安くなっていくと思うので、ビール党の人にはうれしい改正となります」(中山さん、以下同)

 

認められるようになった副原料は10種類

今回の新税制にともない、ビール類飲料に認められる原材料も見直されました。たとえば、これまで果実やハーブなどを副原料に使うと、ビールとして認められず発泡酒扱いになっていたのですが、今後は副原料を添加しても、その重量が麦芽の5%以下であればビールと認められるようになったのです。

 

「今回認められたのは、下記の10種類です。今までは、レモンを使用したものに“レモンビール”という商品名をつけることはできませんでしたが、これからはビールという名称が使えるようになります。これを受けて、副原料を使ったビールがより多く発売されており、消費者としてはバリエーション増によって選ぶ楽しみが増えるでしょう」

 

【ビールへの添加が認められるようになった副原料】
果実/コリアンダー・コリアンダーシード/胡椒や山椒などの香辛料/ハーブ/野菜/ソバやゴマ/はちみつや黒糖といった含糖質物・食塩・みそ/花/茶・コーヒー・ココア(これらの調製品を含む)/牡蠣・昆布・わかめ・かつお節

 

各社の新ビールは香りや味が豊か!

酒税法改正を受け、どのようなビールが発売されているのでしょうか? 早速、各社の商品を見ていきましょう。

 

・飲みやすいのに高アルコールの「アサヒ グランマイルド」

4月に発売されたアサヒビールの新しいビール「アサヒ グランマイルド」は、「ゆっくり時間をかけて楽しむお酒」をテーマに作られており、飲みごたえのあるアルコール分7%であることが最大の特徴。

 

「7%とアルコールはやや高めなのでパンチは強めですが、アルコール臭が控えめなので、とても飲みやすい印象があります。ビール独特のアルコール臭を軽減させ、飲みやすさを考えて副原料にスターチやレモングラスを使用しているのだとか。レモングラスの風味は意識しないと感じないレベルで、定義拡大ビールというよりは、正統派ビールに近い印象です」


アサヒビール「アサヒ グランマイルド 350ml」
225円(編集部調べ)
アサヒビールお客様相談室 Tel:0120-011-121

 

・ほうじ茶を使った香ばしい味わいの「HOJICHA Brown Ale」

キリンビールのクラフトビールブランドであるSVB(スプリングバレーブルワリー)のファンクラブ「CLUB SVB」の会員と、直接コミュニケーションを取りながら共創したビールです。旨味に着目して昆布や炒り玄米などの副材料を使って開発を進め、焙煎した麦芽とほうじ茶の香ばしさを感じられるように作られました。

 

「キリンは自社のクラフトビアブランドを持ち、個性的なビールの開発を積極的にしながらバリエーションを増やしています。また、お茶という意外な副原料を使っていながらも、ビールを飲んだという感覚をしっかり感じられます。飲んだ後に喉の奥から鼻に抜けるほうじ茶の香ばしさと、柔らかく漂う麦芽の風味が特徴的で、特にお寿司や和菓子などに合いそうです」


SVB「HOJICHA Brown Ale(330ml×6本)」
2332円
キリンビールお客様相談室 Tel:0120-111-560

 

・塩と胡椒が麦の旨味を引き出す「Innovative Brewer グルメビア」

マイルドな塩味でお馴染みの岩塩・アルペンザルツと、皮を削ってシャープな辛味になった黒胡椒で麦のおいしさを引き出したビールです。ライムピールを加え、爽やかな味わいが楽しめます。

 

「Innovative Brewerブランドは、昨年10月の立ち上げ以降、既存のビール概念に縛られない自由な発想でビールを発売しています。塩胡椒という挑戦的な味わいも、この会社ならではでしょう。一見、塩と胡椒でトガった味というイメージを持つかもしれませんが、塩胡椒は縁の下の力持ち的な立ち位置で、一口目から複雑さを持ったどっしりとした旨味を感じられます。また、ライムの酸味による後キレのよさがあり、余韻が爽快です」


ジャパンプレミアムブリュー「Innovative Brewer グルメビア 350ml」
288円(編集部調べ)
サッポロビールお客様センター Tel:0120-207800

 

・カリブ海を思わせる爽やかさ「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉」

6月から数量期間ともに限定で、コンビニエンスストアのみで発売されているこちらのビールには、数種類のホップとフレッシュな香りが楽しめます。

 

「サントリーは、新ブランドを立ち上げ、チャネルや数量を限定して多彩なスタイルを市場投入しています。こちらのビールも数量限定で、コンビニエンスストアのみの販売に絞っています。味は軽やかでスカッと爽快。シトラスがほんのり香るフレーバービールという印象です。フルーティさよりも、フレッシュさを強調するために柑橘が使われているように感じました。メキシコのピルスナービールの飲み方でおなじみの、ライムを入れて飲むビールを彷彿とさせる爽やかさです」


サントリー「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉350ml」
220円(編集部調べ)
サントリーお客様センター Tel:0120-139-310
※限定商品ですので店頭にない場合もございます。

 

このほかにも、各社からさまざまなビールが登場しています。たとえば、高知の生姜や静岡のわさび、緑茶、和歌山の山椒、沖縄の黒糖など、地元の名産を使ったビールなども新発売に。この夏は、たくさんのビールを飲み比べる楽しみがありそうですね。

 

【プロフィール】


フードアナリスト/中山秀明さん

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

 

取材・文=吉川愛歩 撮影=矢部ひとみ 構成=Neem Tree

 

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日本で密かなブームの「プレミアムテキーラ」の正しい楽しみ方

テキーラといえば、メキシコ発祥の蒸留酒。テキーラを世界一消費するのはメキシコのお隣のアメリカですが、実は日本の消費量は世界第5位。想像以上に日本でもよく飲まれているお酒なんです。

 

とはいえ、「テキーラ=ショットで一気飲み」というイメージが強いのも事実。しかし、最近ではこだわりの製法で作られたプレミアムテキーラが増えており、一気飲みするにはもったいないお酒になりつつあるんです。

 

そんなテキーラを450種類以上扱う六本木のテキーラ専門店「六本木AGAVE」にお邪魔して、テキーラのいろんな楽しみ方を教えてもらいました。

↑開店20周年を迎えるテキーラ専門店「六本木AGAVE(アガヴェ)」の佐々木宗彦さん

 

 

規定を満たしたものだけが「テキーラ」と呼ばれる

テキーラの原材料は、「アガベ 」(正式名はアガベ・アスール・テキラーナ・ウェーバー)という竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種です。サボテンが原料だと思っている人もいるかと思うのですが、実はまったくそうではありません。

 

「アガベは放射状に硬い葉が伸びていて、葉を削ぎ落として株の部分だけをテキーラ作りに使います。伝統的な製法の場合、株をレンガの窯で蒸し焼きにして、蒸し上がったら石臼のような道具をロバに引かせて搾汁します。糖分を含んだこのジュースを発酵させ、蒸留することでテキーラが完成するんです」(佐々木さん)

↑現存するテキーラは2000種近くあるが、日本に正規輸入されているのはほんの少し。現地に趣き、ハンドキャリーで持ち帰ったテキーラもAGAVEには多く並ぶ

 

 

実は、テキーラは「テキーラ規制委員会(CRT)」が定めた基準を満たしていないと「テキーラ」と名乗ってはいけないという、厳しい規格が設けられています。その条件は下記の8つ。

 

・ハリスコ州、グアナファト州、タマウリパス州、ナヤリ州、ミチョアカン州で生育されたアガベ・アスールを使用し、蒸留すること

・原料は「アガベ・アスール・テキラーナ・ウェーバー」を51%以上使用すること

・最低2回蒸留すること

・メチルアルコールは3mg/1ml以下であること

・最終アルコール度数は35%から55%の間であること

・水以外のメローイングは1%以下であること

・ボトルのラベルにNOM番号(生産者識別番号)を記載すること。

 

こんなにも細かい規定のなかで作られたお酒だというのを知らない人も多いのではないでしょうか。

 

 

初心者が選ぶべきテキーラの見分け方とは?

テキーラは、アガベのみを使用した「100%アガベテキーラ」と、サトウキビ由来などの糖分を混ぜて作った「テキーラ」の2種類に分かれます。日本で流通するテキーラはアガベ100%でない「テキーラ」が主流なので、お店でいろんなテキーラを飲んでみて、好みのものを見つけてネットの専門店などで購入するのがおすすめ。

↑100%アガベテキーラのボトルには必ず「100% DE AGAVE」の表記がある

 

そして、テキーラは熟成の段階に応じて4つに分けられます。熟成をしない、もしくはしても60日以内の「ブランコ」、2か月以上1年未満の「レポサド」、1年以上3年未満の「アニェホ」、3年以上熟成した「エクストラ・アニェホ」です。

↑左が2か月以上1年未満熟成した「REPOSADO(レポサド)」、右が熟成をしていない「BLANCO(ブランコ)」。熟成が進むにつれ、茶色く色付く

 

テキーラ初心者がチェックすべき項目は、「味わい」「アガベの使用量」「熟成の段階」だと佐々木さんは言います。

 

「”飲みやすさ”というのは個人でばらつきがあるので一概には言えませんが、口当たりがいいものを最初に選ぶといいでしょう。アルコール度数は35度くらいで、味わいのバランスがいいとされているものを基準として飲み、そこから苦みや甘みを意識して好みのものを見つけてほしいです」

 

また、100%アガベのテキーラであれば、不純物がないので、二日酔いになりにくいというメリットもあるのだとか。アルコール度数の強いお酒は二日酔いになりやすいイメージがありますが、高品質なものを飲むよう心がけることが大切なんですね。

↑テキーラはボトルのデザインの自由度が高い。ジャケ買いならぬ”ジャケ飲み”を楽しむのもひとつの手

 

普段自分がよく飲むお酒に合わせて、熟成の度合いを決めることも大切です。たとえば、ウォッカやジンなど無色透明のお酒を好む人、原材料の味わいを楽しみたい人はブランコを選ぶといいのだとか。逆に、ウイスキーなど熟成したものを好むなら熟成タイプのテキーラを選ぶのが近道です。

 

 

大人なテキーラの楽しみ方を紹介

ストレートで飲む場合、AGAVEでは「スニフター」という口が広い形状のグラスで提供されます。このグラスで飲むと、香りがわかりやすく、舌のなかでも甘みを感じる場所にテキーラが流れるそうです。

↑テキーラは香り、甘み、色以外にも、苦みや辛味、余韻の長さなどが銘柄により異なる

 

もちろん、飲み方はストレートだけでなく、オンザロックやソーダ割りなど多種多様。食中酒として楽しむのであれば、ソーダやトニックで割ることで、口当たりがさっぱりして軽やかにいただけます。

 

カクテルは定番の「マルガリータ」や、オレンジジュースで割ってグレナデンシロップを加えた「テキーラサンライズ」、テキーラ版モヒートの「アガベジュレップ」などがありますが、AGAVEのイチオシは「フローズン・マルガリータ」。いまの季節はスイカやメロンを作った限定メニューもあり、テキーラの香りとフルーツのフレッシュさを存分に楽しめます。

↑「マルガリータ・ドン・アガヴェ」(1400円)は、テキーラとオレンジ風味のリキュールのコアントロー、ライムジュースを使ったカクテル。シンプルなショートカクテルなので、テキーラのおいしさがよくわかる

 

↑「季節のフローズン・フルーツ・マルガリータ」(1800円)はスイカをオーダー。種ごとミキサーにかけたスイカのフレッシュジュースを使用し、まるでデザートのような感覚で飲める。定番のフローズン・マルガリータは、プレーン、ストロベリー、ラズベリー、パイナップル、バナナが選べる

 

テキーラに合わせる食事はやっぱりメキシコ料理が一番ですが、最近では和食に合わせるお店もあるのだとか。和食の場合はソーダ割りにするのがおすすめです。

↑チーズとハラペーニョをトルティーヤに挟んで焼いた「ケサディーヤ」(1200円)。お好みでサルサをかけて食べる。スパイシーなハラペーニョのおかげでテキーラが進む一品

 

↑「ビーフタコス」(1500円)は、香ばしさのあるコーントルティーヤがクセになるおいしさ。メキシコでは小麦粉を使ったフラワートルティーヤでなく、とうもろこしを使ったコーントルティーヤが一般的だそうだ

 

また、カカオ含有量の高いチョコレートと一緒にちびちびとテキーラを楽しむというツウな楽しみ方もできます。チョコレートの苦みや甘みと合わせることで、熟成が進んだテキーラにより深みが生まれるんです。

↑AGAVEが厳選したビターなチョコレートと、樽熟成が進んだテキーラとの相性は抜群。ウイスキーの楽しみ方に近い

 

蒸留技術の進化により、昔よりもおいしいテキーラの種類が増えたことで、その楽しみ方はより広がりを見せつつあります。パーティーシーンはもちろん、ひとりでリラックスタイムを過ごすときのお酒としてもテキーラを嗜んでみませんか。

 

【取材協力】

六本木AGAVE

http://www.agave.jp/

 

 

世界中から客が来る店「JULIA」に聞く、白ワインと食事が生む「ペアリング」の妙味

ここ数年、食のトレンドとしてよく耳にするようになったのが、「ペアリング」というキーワード。レストランで、料理のメニューとワインを客自身が選ぶのではなく、あらかじめシェフやソムリエがその相性を見極めた食事とワインが、1組ずつ提供されるスタイルのこと。5皿ならワインが5杯、8皿なら8杯、それぞれおすすめの組み合わせを楽しむというものです。

 

「マリアージュ」という言葉は聞き慣れていますが、これはフランス語で「結婚」という意味。それゆえ「マリアージュを探る」というと、なんだか少しかしこまった印象になります。“運命の出会い”のような、“その相手以外考えられない”というような。実際、マリアージュとペアリングのニュアンスの違いを、前者は合わさることで第三の新たな味わいを生み出すような組み合わせのこと、後者は単に相性という気軽な意味だ、という専門家もいるのです。

 

 

グラスに注がれる白ワイン。涼やかで、夏にもよく似合う

そういった、運命的に出会った一生の伴侶と新たな家庭を築くようなOnly oneの愛がマリアージュだとすれば、ペアリングはOne of themを楽しむ自由恋愛でしょうか。この相手もあの相手も、どちらも素敵。さらにワインに限定する必要もなく、ビールでも日本酒でも、シードルでも! 家庭で楽しむなら、やはり堅苦しいことは抜きに、後者のようなスタイルを楽しみたいものですね。

 

そこで、恵比寿にある今話題のペアリングレストランJULIAを訪ね、オーナーソムリエの本橋健一郎さんとシェフのnaoさんに、代表的な白ワインと、それぞれにおすすめのペアリング料理を提案してもらいました。

 

まず知っておきたい! 3大白ワイン用ブドウ品種

夏にキリリと冷やして飲みたい白ワイン。原料であるブドウ品種、産地、造り手によって異なる味わいになりますが、今回は分かりやすく“品種”で分類し、ペアリングのポイントを聞きました。

 

白ワイン用のブドウ品種といえば、「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」「リースリング」の3種が一般的。シャルドネは、フランス・ブルゴーニュ地方産が有名ですが、世界中のあらゆる国と地域で栽培されており、それぞれに特徴的な味わいが表現されるなかでも、共通のイメージはコクとまろやかさ。また、ソーヴィニヨン・ブランはフランス産のほか、ニュージーランドの代表品種としても知られ、共通したイメージはスッキリ感とはつらつさ。そしてリースリングは、ドイツなど冷涼産地に多く、フルーティーで飲みやすい甘口寄りのものから厳格で骨太な、ミネラルと酸を表現した辛口まで揃います。

↑左:「トレフェッセン エステート ナパ・ヴァレー ドライ・リースリング 2016」(アメリカ)、中:「ティンポット・ハット・マールボロ・ソーヴニヨン・ブラン 2017」(ニュージーランド)、右:「カーブドッチワイナリー・セパージュシリーズ・シャルドネ 2016」(日本)

 

早速、ホテルやレストランなどでソムリエとしての経歴20年以上という本橋オーナーに、自身が感じるこの3品種の特徴を聞きました。

 

「ソーヴィニヨン・ブランのイメージは昼、そしてシャルドネは夜のイメージでしょうか。ソーヴィニヨン・ブランは晴れた昼間の公園の芝生がよく似合う。屋外で飲みたいと思ったらシャルドネよりソーヴィニヨン・ブラン。これからの季節はBBQなどにもぴったりですね。シャルドネは、こっくりしっかり味付けしたお料理に。クリーム系やバター系など。赤ワインが苦手な方は、お肉料理にも合わせられる厚みのある白、シャルドネがおすすめですね」(本橋さん)

↑JULIAのオーナーソムリエ・本橋健一郎さん。個人的にはリースリングを好んでよく選ぶという

 

では、辛口から甘口まであるリースリングは、どう使い分けたらいいでしょう?

 

「リースリングは、僕にとっては一番使い勝手が良いブドウですね。自宅で良く作る餃子とか、中華系のお料理に合わせます。オイスターソースを使った野菜炒めや、麻婆豆腐にも。主にアジアンフードですね。生春巻きやパクチーにもいいです。日常の食卓には辛口のものが便利ですし、辛口だったらイメージはソーヴィニヨン・ブランに近いニュアンス。ラー油や豆板醤などで辛味をより強くした料理には、ちょっと甘口寄りのものを選んだら良いと思いますよ」(本橋さん)

 

JULIAでは、合計9皿ものペアリングコースが楽しめます。そのどれもがハッ!とするような驚きと楽しさに溢れていますが、それを演出する本橋オーナーの軽快なトークも欠かせない魅力。そんな本橋さん、さすがの表現でこの3品種を特徴付けてくれました。

 

「合わせるお料理をラーメンに例えると……、ソーヴィニヨン・ブランは塩ラーメン、シャルドネは味噌ラーメン、リースリングは坦々麺、ですかね!(笑)」(本橋さん)

 

実際に作ってみよう! JULIA考案のペアリング料理

JULIAの人気を支えるのは、女性シェフならではの感性を生かしたnaoさんの料理。そんな凄腕シェフの料理なんてマネできない……と思いきや、彼女自身も料理はすべて独学なのだとか! というわけで、家庭でも簡単に作れる2皿を、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランそれぞれの特徴に合わせて作っていただきました。

 

まずソーヴィニヨン・ブランに合わせたのは、「アボカドと生ハムのオープンサンド」。本橋さんが「昼間の公園の芝生がよく似合う」と教えてくれたように、naoさんもソーヴィニヨン・ブランのイメージはサンドイッチだそう。

↑アボカドとレモン果汁がアクセントとなることで、生ハム(肉類)にもソーヴィニヨン・ブランが合う

 

作り方はいたってシンプル。アボカドを潰して、レモン果汁と少しの塩を混ぜるだけのピューレをパンに塗り、サラダには市販のミックスリーフを使います。でもここからが、やはりプロのひと手間。ミックスリーフにはミントとディルをプラスし、さらに生ハムをのせて出来上がったら、全体にササっとレモンの皮をすりおろす。このミント、ディル、レモンがソーヴィニヨン・ブランとの距離をぐっと縮めるそう。これぞペアリングの極意!

↑最後にすりおろすレモンの皮は、色合い的にも美しく鮮やかなアクセントに

 

「ソーヴィニヨン・ブランと合わせるのは、やはり青い野菜ですね。これからの季節だったら枝豆にビールじゃなくて、ソーヴィニヨン・ブランでもいいかも。あとキュウリも使いやすいです。水切りしたヨーグルトと細かく切ったキュウリを合わせるだけで、何でもソーヴィニヨン・ブランに合う万能ソースになります。焼いたサーモンでも、粗挽きハンバーグでも。重ためのお料理でも、ぐっとソーヴィニヨン・ブラン寄りの味わいになりますよ」(naoさん)

 

続いて、シャルドネに合わせた料理は「サーモンチャウダー」です。

↑今回合わせたのは、日本・新潟のシャルドネ。チャウダーの旨味によく馴染む優しさがある

 

サーモンを皮目からちょっと多めの油で揚げ焼き、その後低温のオーブンでゆっくりと中まで火を入れると、身がホロホロと柔らかく焼けるのだそう。チャウダーソースは、玉ねぎとジャガイモを炒めてアサリ(手間をかけず水煮缶でOK)を投入。旨味のある汁もそのまま使い、あとは少しの生クリームとバター、塩で味を整えるだけ。ゆでたスナップエンドウの上に盛りつければ、完成です。

↑スナップエンドウを一番下に忍ばせることで、食感のコントラストを楽しめるという趣向

 

サーモンのパリッとした皮の焼き目がシャルドネの樽感に、そして生クリームとバターの乳製品のコクがシャルドネ本来の個性にベストマッチ。「青い野菜はソーヴィニヨン・ブラン」ではあるものの、豆類はシャルドネがおすすめとのこと。

 

「シャルドネと合わせるポイントは乳っぽさ。和風のポン酢にも生クリームを加えると、シャルドネとの距離がぐっと縮まります。通称“ポンクリ”と呼んで、JULIAの通常のペアリングコースでも提供していました(笑)」(naoさん)

↑女性らしいセンス溢れる食器選びや細やかな盛り付けも、シェフnaoさんならではの魅力

 

日常への目線もありながら、プロの技でファンを魅了するnaoさんの料理。そして、そこに合わせる本橋さんのワインペアリング。座ったら最後まで素敵な時間を約束してくれる“JULIA劇場”には、ぜひ足を運びたいですね。

日本ワイン、土着品種、オレンジワイン、そしてシードル。今注目のカテゴリーとのペアリングは?

昨今話題の日本ワインを、ペアリングにも積極的に採用しているJULIAの本橋さん。続いて、日本ワインの代表的なブドウ品種「甲州」に合う料理のニュアンスを聞いてみました。

↑「葡蔵人(Book Road)甲州無濾過 2017」(日本)

 

「僕の中では、甲州はソーヴィニヨン・ブラン寄りの位置づけです。でも甲州の方がちょっとした苦味があって、酸味が強い料理に合いやすいかな。レモンやライムを使った一皿とか、山菜にもいいですね。あとポイントは旨味。貝類やキノコ類の旨味系の料理に、甲州を合わせることが多いです」(本橋さん)

 

さらに、シャルドネのようによく知られた国際品種ではなく、その地域特有の土着ブドウ品種も今、注目の的。例えばギリシャ・サントリーニ島の白ブドウ品種「アシリティコ」に合わせるなら?

 

「飲んだことのない品種に合わせる料理を考えるとき、ポイントはそのブドウの育った環境をイメージすることですね。ギリシャだったら青い海、青い空、真っ白い建物……などなど。そうしたらやっぱり魚介類? レモンをたっぷり絞って? そんな風景を想像ながら料理を作ると、楽しいですね」(本橋さん)

↑「ドメーヌ・シガラス・サントリーニ・アシルティコ 2017」(ギリシャ)

 

一方、ブドウ品種ではなく「オレンジワイン」という製法にこだわった話題のワインは、どう合わせたらいいでしょう? 白ワインのようでいて白ワインとは違う複雑な味わいに、合わせる料理を迷ってしまう人も多いので、ズバリ、オレンジワインに合わせたら楽しそうな家庭料理を一品、教えていただきました。

 

「オレンジワインは、白ワインと赤ワインのニュアンスを両方もつ万能選手です。JULIAのペアリングでも、よく採用しますよ。家庭料理で一品だったら……、すき焼きですね! 肉の旨味、お醤油の甘み、卵のコクに合いそうです」(本橋さん)

↑「ポデーレ・プラダローロ・ヴェイ・ビアンコ・アンティコ 2015」(イタリア)

 

最後に、毎月変わるJULIAのペアリングコースの中で常に変わらないスペシャルメニュー「スライダー」には必ず、りんごのお酒「シードル」を合わせるというので、その魅力も語っていただきました。

↑「ラ・シードルリー・デュ・ゴルフ・プティ・キュヴェ NV」(フランス)

 

「『スライダー』は、小さなハンバーガーです。スモークしてほぐしたポークと、パインジュースやトマト、醤油などからつくった特製BBQソース、さらに食感と酸味の演出のためにリンゴがサンドしてあります。それを手づかみでかぶりつく! そしてよく冷えたシードルを喉に流し込む! 最高ですよ」(本橋さん)

↑JULIAの前身「本橋ワイン食堂」時代から続く、人気のメニュー

 

「シードルは甘いお酒というイメージがありますが、辛口のシードルは料理にも合わせやすく、低アルコールなのも良いところ。夏、キンキンに冷やしてグビグビ気軽に飲んで欲しいですね」(本橋さん)

 

“軽めから重めへ”なんて気にしない!抑揚を楽しむ白ワイン選び

今夏、JULIAでもペアリングワイン7種のうち6種が白ワインだそう。でもその提供する順番は、決して“軽めから重めへ”という教科書どおりではありません。「わざと抑揚を出して、ジェットコースターのようにペアリングを楽しむと良いと思います」(本橋さん)

 

冒頭のペアリングの定義でも触れたとおり、家庭ではこの相手もその相手もどちらも素敵、とあれこれ自由に楽しむことがポイント。気軽な家庭料理とさまざまな個性の白ワインを、自分なりの感性で選びたいものです。

素敵な時間をおまかせ。“JULIA劇場”へようこそ

最後に。東京・恵比寿にある、今話題のペアリングレストランJULIAでは、メニューやワインは完全におまかせ……公私ともにパートナーであるオーナーソムリエの本橋さんと、シェフのnaoさんが創り出す、至福の時間とは?

 

食事の時間を僕たちに委ねてほしい

「例えば映画や演劇を観に行って、そのストーリーを自分の好きな内容に変えることはできないですよね? レストランは本来、お客様が食べたい料理や飲みたいワインを決めることができますが、そういうレストランはたくさんある。JULIAに来ていただいたら、ストーリーは決まっています。その時間を僕たちに任せて欲しいのです」(本橋さん)

 

レストランやホテルでの20年以上のソムリエ経験を経て、現在のパートナー、シェフのnaoさんと茨城県つくば市で「本橋ワイン食堂」をオープン。5年間地元で愛されたワイン食堂は昨年、東京進出のチャンスをつかみました。

 

「恵比寿出店を機にnaoと入籍したこともあり『JULIA』に改名したんです。“ジュリア”は僕の母のニックネームでした。近所の人に料理を振る舞うほど料理好きな母で、将来は父と小料理屋をすることが夢でした。父が早くに他界したのでその夢は叶いませんでしたが、僕たちがその夢を引き継ぐことになりました」(本橋さん)

 

 

naoさんは、先述の通り、料理はすべて独学だそう! 調理師専門学校に通ったこともなければ、有名店での修行経験もありません。ふたりが好きなニューヨークへ何度も一緒に足を運び、ありとあらゆるレストランで食事をしながら研究を重ね、感性を磨きました。だからJULIAの料理は独創的でありながら、どことなくプロの緻密さよりも母の手料理にも似た温かさがあるのです。

 

 

また注目すべきは、JULIAへ海外からも足を運ぶ客の多いこと。さまざまな経験を積んだシェフ、誰々の元で修行をしたシェフ……私たち日本人がつい、レストラン選びの指標にしてしまいがちなそんな情報は、海外からの客にはまるで関係なく、naoさんの料理自体に感銘を受けて、度々足を運ぶと言います。

 

実は海外のウェブサイトが選ぶ「注目すべきアジアの女性シェフ10人」に選出されていることからも、日本より海外で知られていることがわかります。いつも笑顔で謙虚なnaoさん、本人が思っているよりもずっと、今後ますます注目されるべきシェフであることは間違いなさそうです。

 

JULIAのおまかせペアリングコースは、毎月変わります。デザートまで8?9皿の料理と本橋オーナーがそれぞれに合わせて選んだワイン、時にはシードルが1杯ずつ組み合わせられて楽しむことも。また面白いのが、このコースはなんと前半の4皿まで、フォークとナイフを使わず、すべて手で食べるスタイルだということ! フォーク・ナイフとワイングラス、それらを交互に持ち換えながら食事を進めるというのは、意外と気を遣う作法であり、手づかみで食材を口に運びながらもう一方の空いた手でワイングラスを口に運ぶというのは、いたって自然な動き。一度体験するとクセになります。食事をするという行為が、会話を遮ることがまるでなくなるのです。

 

「お客様がお家に帰って、お風呂に入りながら『あれ? 今日何食べたっけ? でもすっごく楽しかったなあ』って思ってくださったら、僕たちの勝ちですね(笑)」(本橋さん)

 

 

客には選ばせない“ジュリア劇場”は、けれど決して押し付けがましいレストランではなく、目に見えない時間と空間、記憶や知識を超えた、本能に響く満足度を提供しています。

 

「さっき、映画や演劇のストーリーは変えられないって言いましたけど、誰かのお家に招かれて食卓を囲む時も、内容って変えられないですよね。ここでは、お客様を僕たちの家に遊びに来てくれた大切な友人のように、誠心誠意おもてなしします」(本橋さん)

 

店内には大きなテーブルがひとつ。両側に6席ずつの計12席のみ。知らない客同士が、同じテーブルを囲んで食事をします。劇場でもあり、まるで友人の家に招かれたようでもあるJULIAへ、大切な人とぜひ訪れてみて。

 

【レストラン情報】


JULIA

所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-18-9 タイムゾーンヒルトップビル1Fハーベスト内
Tel:03-6412-7490(完全予約制)
営業時間:18:00~22:00
定休日:火曜
https://juliaebisu.wixsite.com/julia

 

取材・文=山田マミ 撮影=泉山 美代子

GetNavi webがプロデュースするライフスタイルウェブメディア「@Living」(アットリビング)でくわしく読む

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新潟「八海山」の蔵元がビールの新ブランドを発表! 41才独身、絶景のビール醸造所で我を忘れる 

金曜の午後。高台の窓辺から、ビールを片手に夏の風景を見渡す至福の時間(とき)。成功者となった筆者のプライベート…だったらいいのですが、単なる取材のワンシーンです。ここは、新潟県南魚沼市にある「猿倉山(さるくらやま)ビール醸造所」。銘酒「八海山」(はっかいさん)の醸造元・八海醸造が新たにオープンする施設です。

 

銘酒「八海山」の製造元が運営する、新ビール醸造所の取材見学会へ!

清酒の「八海山」といえば、1980年代の地酒ブームで全国にその名を轟かせ、以降は「淡麗辛口」(※)の代表格として地酒ファンに愛されています。その蔵元・八海醸造は現在、塩麹や麹ぽん酢などの調味料をはじめ、日本酒を使った洋菓子、スキンケア製品など、酒造りから派生する製品を積極的に製造・販売。近年は「麹だけでつくったあまさけ」を大ヒットさせ、酒蔵としては異例の成長を続けている企業です。

※淡麗辛口…甘味と酸味が少なく、さっぱりしている日本酒の味を表す言葉

↑清酒「八海山」の特別本醸造

 

そしてこの夏、八海醸造は、自らプロデュースした観光施設「魚沼の里」において、新たに「猿倉山ビール醸造所」をオープンさせ、地ビールの新ブランドを発表するとのこと。筆者は5年間、居酒屋で働いていた際、「八海山泉ビール」を扱っていたこともあり、それがいったいどう変わるのかは興味深いところです。また、八海醸造の好調ぶりを支えるものとは何なのか、自分なりに肌で感じてみたい……そんな思いもあり、新ビール醸造所の取材見学会に参加すべく、一路、魚沼に飛ぶことに致しました。

 

建物の傾斜と斜面の勾配を合わせ、自然環境との一体感を表現

ビール醸造所のある「魚沼の里」は、上越新幹線の浦佐駅からタクシーで15分、在来線の六日町駅からタクシー10分の場所に位置しています。筆者は浦佐駅からプレス向けに用意されたバスに乗り、「魚沼の里」に到着。やっぱり空気が違いますね。あたりには夏草のニオイがただよい、どこからかカナカナカナ……とひぐらしの音が聞こえてきます。「下から見える醸造所を、ぜひ撮影してください。下からが一番キレイなんです!」と広報さんがおっしゃるので、右手に茂る豊かな杉林を見ながら、しばらくアスファルトの坂道を登ることに。

おお「猿倉山ビール醸造所」が見えてきましたね。深緑の山を背景に建つ三角形の建物…確かに、これは印象深いです。下から見上げると、まるで1枚の洋画のような収まりのいい景観……これは計算し尽くされた気配がぷんぷんします。

 

実際、建物を設計した鹿島建設の星野時彦さんに話を聞いたところ、建築と地形の調和を目指したそうで、「建物の傾斜を斜面の勾配に合わせてひとつの山のように見せ、自然環境がそのままデザインになったような一体感を表現したかった」と話してくれました。ちなみに、星野さんは冬の醸造所もお気に入りだそうで、「雪にすっぽり埋まり、雪と一体になった姿を見てほしい」とのことです。なんだか訪れるのは大変そうなイメージですが、みなさんも機会があれば、ぜひ。

↑星野さんがスマホで見せてくれた醸造所の冬の姿

 

こんなにゆったりした配置で大丈夫? 店内の開放感がありすぎて少々心配に

中に入ってみると、カウンターの奥、ガラス張りの向こうのスペースに銀色の巨大なタンクが並んでいる様子が飛びこんできて、ああ、私はビール醸造所に来たのだな……という実感が湧いてきます。一方、タンクの反対側には、高さ3mはありそうな大きな窓があり、抜群の採光とパノラマビューを両立。天井は極めて高く、冷暖房費が大変そう…とこちらが心配になるほど。

 

少々色ムラがあるコンクリートの床の上には木製の家具が点在し、明るい色の木目のカウンターと相まって、モダンで温かな雰囲気が感じられます。しかし……なんと贅沢な空間の使い方でしょう。各テーブルの間隔がおかしい(広すぎ)です。特に飲食店はシビアに客席の間隔を詰めて利益率を上げるといいますが、こんなにゆったりした配置で大丈夫なのでしょうか?

 

ビール製造20年目を迎え、従来の製造設備を「魚沼の里」に集約

やがて、スピーチのために八海醸造の南雲二郎社長がマイクを持って登場。洗いざらしのシャツに色あせたジーンズというラフな姿からは、従来の蔵元はもちろん、通常の社長のイメージとはほど遠く、「ほかと同じにはならないぞ」という同社の気概を表しているようです。

 

「ビールの醸造所を造ったのは、平成10年(98年)のこと。なぜビールを作ったかというと、日本酒メーカーには『ほかのアルコール飲料を作ってみたい』という思いがどこかにあるんですよ。それが、規制緩和で(年間最低醸造量)60KL以上造れば、ビールメーカーになれるということになった。『だったら作ろうじゃないか』ということで始めたんです。

 

そして今年、ちょうどビールを造り始めて20年目を迎え、醸造設備が老朽化していまして。そろそろ改修する時期に来ていましたし、このまま150KLほどしか造れない設備だけでやっていると、需要期に思う存分売ることができない。そこで、日本酒や焼酎、その他アルコール飲料を造っている『魚沼の里』にアルコール事業を集約しようと。訪れた方に楽しみながら感じてもらえるビールメーカーになろうじゃないか、ということで、今回この建物と設備を増設したわけでございます」

 

ゆったり過ごしてもらうことで「品質以上の品質」を感じてもらいたい

この醸造所の移転により、醸造量は約150KLから約300KLに増えたとのこと。ただし、醸造所を作ったのは、単なる増産のためだけではないと南雲社長は語ります。

 

「もちろん、外に売っていくことが本業になるわけですけれど、やはりお客さまに製造の現場に来ていただいて、商品の質を確かめてもらうのも重要。どうせ飲んでもらうなら、ゆったりと充実した時間を過ごしながら飲んでいただきたい。そのほうが、『品質以上の品質』を感じてもらえる可能性があるわけで」

さらに南雲社長は、この場所に醸造所を作ろうと思った理由を語りはじめました。

 

「実はここは元々、南魚沼市のヘリポートだったんですよ。平らに整地されていて、よく空いた時間にここから魚沼盆地を眺めていました。ここから西へ目をやると、魚沼盆地の六日町がほとんど見渡せるんです。そういう特徴のある場所で、我々が造ったビールをソファにゆったりと座って飲んでもらいたいと思って。ここを作るとき、上ってくるのも大変なのに、大丈夫ですか? などと言われましたが、何か特徴的なことをやるには犠牲がいる。都会の人が、毎日の生活から解放されて、豊かな気持ちになって楽しんで帰ってもらいたい。その思いで、この高台に醸造所を作りました」

 

なるほど、あれほど間隔を空けた席の配置は、客にゆったり過ごしてもらい、疲れた心を癒してほしい、という願いが表れたものだったのですね。もうひとつ、これだけの環境でビールを味わえば、いやおうなく美味しく感じるはず。さきほどの南雲社長の言葉を借りれば、「品質以上の品質」を感じるわけで、製品のイメージアップにつながることは間違いありません。

 

新ブランド「ライディーンビール」の3種類を実際に試飲

さて、続いて、ビールの新ブランドのお披露目です。新ブランドの名は「RYDEEN BEER(ライディーンビール)」。その名を聞いた瞬間、YMOの楽曲「ライディーン」の電子音が脳内で流れ始めましたが、もちろんそちらは無関係。ブランド名は仕込み水の水源「雷電様の清水」に由来しているとのこと。

ライディーンビールのラインナップは「ヴァイツェン」「アルト」「ピルスナー」「IPA」の4種類。すべて330mℓで460円(税抜)。今後は季節の商品もいくつか投入していくといいます。

 

取材見学会では、9月末発売予定の「ピルスナー」を除いた3種類のビールを実際に味わうことができました。まずは、下くちびるを上の歯でしっかりと噛み締めて発音したい「ヴァイツェン」から。ほのかな甘み、爽やかな微炭酸に小麦の香り……キレイでのどごしが良く、ひっかかりがまるでありません。乾杯酒には最高ですね。

↑キレイな黄金色の「ヴァイツェン」

 

こはく色が目を引く「アルト」は、ローストした麦芽を使用したビール。アタックで心地よい甘みを感じますが、ボディは意外にライト。するする飲めるので、こちらを1杯目に選んでもバッチリですね。わずかにコーヒーを思わせるようなコクと酸味、無ろ過ならではのまろやかさも感じられます。

↑ライディーンビールの「アルト」

 

もうひとつ、緑色のラベルの「IPA」は、「ライディーンビール」になって追加された新商品とのこと。「IPA」とは「インディア・ペールエール」の略で、18世紀末、イギリスからインドへどうしたら腐らせずに送れるか?……との課題をクリアすべく、アルコール度を高め、防腐効果のあるホップを大量に入れたのが始まりだといいます。そんな「IPA」は、目が覚めるようなインパクト。なんという強いアロマか。そして、なんと鮮烈で心地よい苦みであることか……!

↑強いインパクトを持つ「IPA」。ギョーザやエスニック料理など、クセの強いものにも合いそうです

 

これらのビールは、醸造所の中央にある「猿倉山ビールバー」で、できたてを生ビールで味わうことができます(1杯430mℓで600円)。その生ビールを筆者は「味を伝えるため」との使命感から(途中からはただ飲みたいから)、決して少なくない量のおかわりをさせて頂きました。試飲を通して感じたライディーンビールの印象は、非常にキレイな味わいだったということ。爽やかで軽快、清澄。まるで山の冷たい清水を手ですくって飲んでいるような……フレッシュで生命力のある味わいでした。

↑生ビールを注ぐ「猿倉山ビールバー」のスタッフ

 

↑醸造所の奥はガラス張りになっており、ビール製造場のタンクが見えるようになっています

 

リカーショップやベーカリーも併設し、「4大エンタメ」が同施設で完結する

「猿倉山ビールバー」では、地元の食材を取り入れた料理も用意しています。雪ひかりポークを使ったホットドッグ(600円)や、黒埼(くろさき)茶豆(490円)、ソーセージ盛り合わせ(1500円)など。また、同バーを運営する企業「ロストアンドファウンド」がジェラート店を展開していることもあり、地元で生産される八色(やいろ)すいかやプラムなど、季節のフルーツを使った使ったジェラート(420円~)も提供しています。

 

このほか、醸造所の中にはウイスキーやジンなどの蒸留酒を中心とした「リカーショップ猿倉山」や「さとやベーカリー」も併設。酒と食、景観とおみやげという観光の4大エンタメが、すべてこの醸造所で完結するというわけですね。

しかしこの醸造所、建物といい、空間プロデュースといい、ビールや料理を含め、オシャレなのに軽薄な印象がなく、ホンモノ感があります。それぞれの分野のプロがしっかり作りこんでいるな……といった印象。その道のプロを巻き込んで、上手に分業できる点も同社の強みなのでしょう。

↑左から猿倉山ビールバーの運営元「ロストアンドファウンド」の覺張(がくはり)雄介氏、さとやベーカリーの運営元「ブランドゥブラン」の佐藤浩一氏、八海醸造の南雲二郎社長、鹿島建設の星野時彦氏

 

到着から2時間あまり、日が陰り始めたころに「猿倉山ビール醸造所」の取材見学会は終了。いやあ、楽しかった。お酒を飲みながら、絶景を前にボーっとする……何と幸せな時間なのでしょう。日ごろカサカサに乾いていた心が、うるおいを取り戻していくのがわかります。すでに同醸造所は7月20日にオープンしているので、みなさんもぜひ、訪れてみては。ちなみに、ビールを飲むからクルマで来られないのは痛いよねぇ…という方のために。八海醸造では8月11~15日、18、19日、25、26日は六日町駅と浦佐駅から無料シャトルバスを運行するそうです。どうせなら猛暑を逆手に、冷たーいできたてビールを存分に楽しんでみてはいかがでしょう。

 

【8月22日】「クラフトビール×コストコ食材」のマリアージュを堪能できる無料イベント開催決定!!

キリンビールがとことんこだわったクラフトビールシリーズ「グランドキリン」。ここ数年勢いを増しているクラフトビール市場において、特に存在感を放っている注目のブランドです。そのグランドキリンを試飲しながらクラフトビールについて学べる無料イベントが、8月22日(水)に開催されることが決定しました!

クラフトビール×コストコ食材のマリアージュを堪能

新作ビールを試せるだけでなく、本イベントではなんと、あのアメリカ発の会員制スーパー「コストコ」の食材を使った料理とのマリアージュも楽しめます! 料理を監修するのは、人気ブログ「コストコ通」の管理人で、コストコの第一人者としてテレビ出演や雑誌への寄稿なども行っているコス子さん。いったいどんなマリアージュが提案されるのか、非常に気になりますね!

※写真はイメージです

 

さらに、イベント内ではクラフトビールについて基礎から知ることができる講座も開催予定とのこと。こだわりのビールを片手に美味しい料理に舌鼓を打ちながら、クラフトビールのうんちくまで語れるようになる、しかも参加費は無料…!! 「クラフトビールについて知りたい」「コストコ食材とビールのマリアージュが気になる」「とにかく美味しいビールが飲みたい」などなど、少しでも気になるところがあれば要チェックのイベントと言えそうです。

 

【イベント概要】

日時:8月22日(水) 19時~21時ごろ

場所:GOBLIN代官山(代官山駅から徒歩3分)
https://goblinspace.jp/space/goblin-daikanyama/

参加費:無料

定員:40名(事前予約制/応募多数の場合は抽選)

参加は下記の応募フォームよりご応募ください。
https://pf.gakken.jp/user/op_enquete.gsp?sid=GNW&mid=003235Ez&hid=8CBVaBqIW_0

 

 

 

テキーラに詳しくなりたい人に読んで欲しい、「クエルボ」と「アガヴェ」の話

ウイスキーにジン、コニャックなど、蒸溜酒の人気が高まっている昨今ですが、テキーラも見逃せません。もしかしたらあまり飲まない人もいるかもしれませんが、実は日本は世界で5番目にテキーラを飲んでいる国。また、海外ではハリウッドスターに愛好家が多いことで知られており、セレブなお酒としての地位を確立しています。そんなテキーラを満喫できるイベントが、先日代々木で開催されました。識者によるレクチャーもあり、内容は超充実! その一部をレポートしていきたいと思います。

 

 

600人のテキーラファンが200種のテキーラを堪能!

このイベントは「テキーラの日 Celebration Party」。7月24日が世界的なテキーラ記念日であることを祝し、土曜日の7月21日に開催されました。場所は、駅からすぐの場所にある「代々木VILLAGE by kurkku」。

↑「代々木VILLAGE by kurkku」の入口。敷地内にはいくつかの飲食店があり、筆者のお気に入りは「MUSIC BAR」

 

イベントの大きな目玉は、200種類以上のテキーラとメスカル(テキーラに似たメキシコのお酒)を自由にテイスティングできること。様々なブランドのブースが出ており、大勢の参加者が飲み比べを楽しんでいました。

 

前記の「MUSIC BAR」は、この日限定のスペシャルカクテル(有料)を楽しめるバーに。カリスマ的なバーテンダーが入れ替わりでふるまう形となっており、国内ミクソロジストの第一人者・南雲主于三(しゅうぞう)さん、「BAR TRENCH」のロジェリオ五十嵐さん、「bar Algernon Sinfonia」の小栗絵里加さんなど、計6名が提供していました。

↑南雲主于三さん。六本木の「MIXOLOGY experience」やギンザシックスの「MIXOLOGY Salon」など、数店舗の人気バーを展開しています

 

フードは、タコスや「エローテ」というメキシコの焼きトウモロコシが屋台で売られていたり、メキシコ定番料理の盛り合わせが提供されていたりと、こちらもテキーラとのペアリングを最大限に楽しめる内容。

↑セビーチェ(メキシコ風の魚介マリネ)、ピザ、ナチョスが盛り付けられた「メキシカンプレート」800円

 

 

テキーラの元祖であり世界一売れているのがクエルボだ!

個人的に注目していたのが、テキーラのブランドセミナーです。こちらは「ホセ・クエルボ」、「ドン・フリオ」、「パトロン」、「サウザ」、「フォルタレサ」の5大ブランドをそれぞれ時間帯ごとに区切り、レクチャーしてくれるというもの。筆者はクエルボのカクテル世界チャンピオンが講演するということで、「ホセ・クエルボ」の回に参加しました。

↑江刺幸治さん。2015年にメキシコで開催された第1回「ホセ・クエルボ ドンズ・オブ・テキーラ」の世界大会で、総合優勝を果たした超一流のバーテンダーです

 

テーマは「クエルボブランドとテキーラカクテルの魅力」。まずはクエルボがテキーラの王様であるという話から。これは、テキーラの創設者がクエルボであり、現在稼動している世界最古のテキーラ蒸溜所「ラ・ロヘーニャ」がクエルボの拠点であること。また、クエルボが世界のテキーラの販売数量で約30%というNo.1のシェアであることもその所以です。

↑1795年に当時の統治主であったスペイン王・カルロス4世が、第1号のテキーラ商業製造・販売許可をクエルボに交付。これがテキーラ産業の出発点となったそうです

 

この影響力はテキーラ以外のお酒と比べた場合でも同様。実は、日本で売れているホワイトスピリッツ(焼酎、ウォッカ、ジン、無色のラムなど)部門で2位という人気の高さ。そんなクエルボは、ここ10年で国内販売数量が2倍に拡大しているブランドです。つまり、日本における昨今のテキーラブームは、クエルボがけん引しているといっても過言ではありません。

↑テキーラの原料となる、アガヴェの畑。サボテンと勘違いされますが、そうではなく「竜舌蘭」(リュウゼツラン)属の植物です

 

その後はクエルボの製造方法とこだわりの解説へ。収穫したアガヴェから糖蜜を抽出し、醸造、蒸溜、熟成してブレンドしボトリングして出荷というのがおおまかな流れです。そのなかでクエルボの特徴といえるのが、連続式ではなく単式蒸溜器を使うこと。そしてその素材が銅製であること。

↑テキーラではステンレス製の蒸溜器を使うブランドが多いなか、クエルボは銅製。その違いはわずかなものでありながら「あえて約4倍も高価な銅製を使うクエルボの姿勢が僕は好き!」と江刺さん

 

最後はお待ちかねの試飲。しかも、数あるクエルボ商品のなかでもプレミアムなタイプを飲ませてもらいました。なんとそのお値段、1本1万円を超えるもの!

↑クエルボ・プラティノ/750ml(参考価格1万800円)。10〜12年物のアガヴェを厳選し、さらに特に⾹味の優れた中⼼部のみを使⽤。アガヴェのフレッシュな⾵味と滑らかな飲み⼝が特徴です

 

↑クエルボ・レゼルヴァ・デ・ラ・ファミリ/750ml(参考価格1万9940円)。こちらは10年以上のアガヴェのみを厳選し、熟成にはアメリカンオーク樽とフレンチオーク樽を使⽤。地下のセラーで最低3年以上寝かせた、⻑期熟成ならではの深く複雑な味わいです

 

 

セミナーは30分でしたが、充実の内容。このほかにもイベントではフレアバーテンダーによるショータイムがあったり、人気DJのSARASAとKashi da handsomeによるDJタイムがあったりと、盛りだくさんのコンテンツでした。

↑炎天下のなかでキンキンに冷えたテキーラカクテルを楽しむサイコーのひととき。ガーデンテラスはテキーラパラダイスでした

 

しかも、快晴という絶好のテキーラ日和で大盛況。この様子であれば来年も開催されることは必至でしょう。ただ、気になっていても1年は待てないという人は多いはず。であればいますぐにでもテキーラをゲットし、素“テキ”な夏をお過ごしください!

【完売続出】アサヒの「透明ビール」は何がスゴイ? 本当に美味しい? 試してみた

ここ最近、コカ・コーラやフレーバーティーなど、透明なドリンクが続々とリリースされて、市場の話題をさらっています。そんななか、アサヒビールから透明なクラフトビール「クリアクラフト」が8月末までの期間限定・数量限定で登場しました。売り切れ続出の話題の新商品は、いったいどんな味がするのでしょう? 確かめるべく、メディア向け試飲会に行ってきました!

 

商品化まで8年かかった渾身作「クリアクラフト」とは?

「クリアクラフト」が飲めるのは、東京と大阪にあるアサヒビール直営4店舗のみ。8月末までの期間を3回に分け、各回3000杯限定の提供となります。6月25日からの1回目は、各店舗とも数日で完売するというものすごい人気ぶりでした。

↑東京3、大阪1の計4店舗でしか味わえない貴重なビール

 

同商品は昨今の透明飲料ブームに乗ってサクッと作ったわけではなく、商品開発は8年も前から進められていたとのこと。「究極にすっきりしたおいしいビール類をつくりたい!」という想いのもと、100回以上の試作を繰り返して、ようやく商品化に至ったそうです。

 

↑商品開発プロジェクトの中心になった、アサヒビールの西山雅子さん

 

これまでにない新製法により、仕込みの工程で生じるビール類が色づく反応を抑えつつ、アルコール発酵による豊かな香りを実現。原料のブレンディングにもこだわり、透明な液色を維持したまま、発酵由来の味わいを生み出すことに成功しました。

 

 

従来のビール類に感じられる「ちょっと重い」「ちょっと満腹感がある」といったネガティブなイメージを克服した、まったく新しいビール類になっています。

やさしくライトな爽快感でビールが苦手でも飲める!

それでは、実際に飲んでみましょう。

 

 

まず特徴的だったのは、ビール特有の泡の消えるスピードの早さ。そして、一般的なビールとはかなり違う味わいです。特に苦みと余韻が抑えられていて、後切れのよさが抜群です。

↑炭酸もシュワっとやさしめ

 

同社の定番商品「アサヒ スーパードライ」と交互に飲み比べてみると、違いがハッキリと分かりました。

 


↑両者の違いやいかに?

 

「スーパードライ」の特徴のひとつは、そのシルキーな泡にあります。専門店でプロが注ぐ一杯は、さすがにふわふわで格別。ドライでキレのあるビールと、クリーミーな泡とのメリハリが最高です。しっかりとしたホップの苦みと、麦芽の旨みも感じます。

 

↑さすが王道「スーパードライ」。安定感があります

 

一方「クリアクラフト」は、もっとライトな飲み味で、苦みはあまり主張してきません。ほんのりとフルーティな酸味と甘みがあって、どちらかといえば女性ウケがよさそうな印象です。

 


↑苦みはひかえめ、爽快感と甘みがあって夏にピッタリ!

 

どちらも言葉にすれば「さわやか」なのですが、爽快感の方向性が違います。「スーパードライ」は力強く、「クリアクラフト」はやさしくライトな印象です。

次回は7月下旬!進化を続ける「クリアクラフト」

大きな話題を呼んだ「クリアクラフト」は現在、飲んだ人たちから意見を集めて、ブラッシュアップを図っています。「見た目も味もクリアで飲みやすい」と好評だった一方で、ビール好きな人からするとややもの足りないという声もあったとか。そこでの改善の成果を知れるのは、次回の販売予定日となる7月下旬で、約3000杯分が醸造される見込みです。開発側としては、味はもちろん、泡や炭酸の圧などもよりよいものにしていきたいと意気込みを見せていました。

↑「クリアクラフト」の今後の展開に期待です!

 

そして、さらに2回目の反響を受けてレベルアップするラストの3回目は、8月下旬に販売予定。こちらも限定約3000杯ですが、ペアリングメニューも提供して、おいしさの相乗効果を楽しめるようにするようです。話題沸騰で、店によっては数日でなくなってしまうそうなので、試したい人はお早めに!

 

【取材したお店】
アサヒスーパードライ 新宿店
住所:東京都新宿区新宿3-36-12 杉忠ビル
アクセス:JRほか「新宿駅」中央東口徒歩1分
営業時間:月~土11:30~23:00(フードL.O.22:15、ドリンクL.O.22:30)、日祝11:30~23:00(L.O.22:15)
定休日:なし

フリーズドライはここまで進化した! 「ワインとまぜる サングリアの素」で家飲みレベルを上げよう

フリーズドライと聞いて最初に思い浮かべるのは「味噌汁」でしょう。お湯を注ぐだけで具材の食感なども復活する驚きの技術ですが、その応用は多岐に渡ります。

 

数あるフリーズドライ製品のなかでも最近筆者が驚かされたのが、アスザックフーズの「ワインとまぜる サングリアの素」です。サングリアといえば、ワインにフルーツやリキュールなどを加えて2〜3時間ほど漬け込むお酒ですが、自分で作るとなると面倒なんですよね。

 

フリーズドライのサングリアの素の使い勝手や味はどうなのか? さっそくご紹介しましょう。

 

 

グラスに入れたらあとはワインを注ぐだけ

「ワインとまぜる サングリアの素」は、赤ワイン用と白ワイン用の2種類が選べます。赤ワイン用にはいちごとレモン、白ワイン用にはキウイとオレンジの果肉が入っており、使用するワインはいずれも120mlとなっています。

↑「赤ワインまぜる サングリアの素」と「白ワインとまぜる サングリアの素」も2種類が揃う。20回ほどの試作を経たうえで2018年3月に発売した

 

 

↑味噌汁のフリーズドライと同じような形状だが、いずれもフルーツやスパイスが使用されている

 

イチからサングリアを作るとなると、どうしてもワイン1本分で作ることが多くなりますが、ちょっと飲みたいときにも楽しめるのがいいですね。そういうときにはパウチタイプのワインを使うのがおすすめ。

↑パウチタイプのワインはグラス2杯分ほどなので、ちょっと飲みたいときにちょうどいい

 

グラスにサングリアの素を入れたら、分量のワインを注ぎ、よくかき混ぜて約1分待てば完成です。氷を入れるとよりおいしいそうなので、最後に氷を入れるのを忘れずに。

↑なんのコツもいらないくらい簡単。イチからサングリアを作るときの手間に比べると、これだけでも十分作る価値がある

 

 

フリーズドライのサングリアのお味は?

あっという間に完成したサングリアですが、まずは赤ワインから。シナモンやクローブの香りがして、かなり期待度が高まります。

↑どちらのサングリアにもフルーツがたっぷり入っているのがよくわかる

 

こ、これはウマい! スパイスの香りがしっかり立っているだけでなく、さまざまな果物の甘みも感じられます。どうやら、ももとパイナップルの濃縮果汁が使われているようです。人工甘味料や香料を使っていないので、かなりナチュラルなんですね。

↑いちごのつぶつぶ感とレモンの酸味がポイント

 

白ワインのほうは、キウイやネーブルオレンジが入っており、もも、オレンジの果汁が使われています。こちらもきちんとスパイスがきいており、お店で飲むものよりもかなり味がしっかりしている印象です。

↑キウイの果肉がしっかり入っていてフリーズドライとは思えない仕上がりだ

 

赤ワインのサングリアの素は冬場は温めてグリューワインに、白ワインのサングリアの素は紅茶にまぜるのもおすすめ。いずれも1食150円程度で売られているので、自分で作るよりもかなりコスパがいいですね。

 

休日のランチやホームパーティーはもちろん、アウトドアにワインと一緒に持参して、ちょっとおしゃれに楽しんでみるのもアリ。サングリアを飲みたいときに飲みたい分だけ作ってみましょう。

 

 

 

カッコいいブランドには、確固たる哲学がある。絵で分かる「ジャック ダニエル」ブランド考。【提供元/アサヒビール】

強いブランド力を持つプロダクトには、決して変わらない哲学がある。アルコールの世界でいえば「ジャック ダニエル」だ。名前こそ広く知られているが、その確固たる哲学についてはまだまだ日本では知られていない部分が多い。そこで本稿では、ウイスキー初心者から根っからの「ジャック ダニエル」好きまで幅広い層にわかりやすく、イラストを使って同ブランドの「哲学」を解説していく。

 

【その1】「独立心」=自分たちのものは自分たちで作る

ウイスキー作りで重要なのが熟成であり、多くのウイスキーブランドが熟成に力を入れる。ところが、寝かせる樽までを自社生産するブランドは多くない。手間やコストがかかるからだ。しかし「ジャック ダニエル」は樽までを自社生産する。

 

樽に使用する木はホワイトオークだ。専門の職人が板を切り出し、スチームで成形したのちにタガでしっかりと結束。その後、「ジャック ダニエル」が特許を持っている特殊な手法で内側を焦がしていく。まずは「トースト」(弱火で軽く炙る)して木の内部まで熱を通し、バニラやキャラメルのような香味成分を引き出す。次はその香味を樽の内部で蒸溜液に浸透させるため、強い炎で1分弱焦がして「チャー」(炭化)するのだ。

 

熟成は、ウイスキー作りで最も時間を要し、最も重要な工程。樽まで自分たちの手で作らなければ完結しないという姿勢は、独立心そのもの。「他人の褌(ふんどし)で自分の相撲は取れない」、それがオリジナリティにあふれる「ジャック ダニエル」の信条なのだ。

 

【その2】「恐れない」=ときには非効率であることが効率的である

ジャック ダニエル」の工程数は一般的なウイスキーよりも多い。たとえば、「チャコール・メローイング」がそのひとつだ。これは蒸溜所があるテネシーのサトウカエデから厳選したものを木炭にし、詰め込んだ巨大な槽で原酒を濾過する製法。労作業になることはもちろん、一滴一滴ゆっくりと時間をかけるため、効率か非効率化でいえば後者である。

 

こういった職人気質のクラフトマンシップは、ローカルなプロダクトで語られやすい。「知る人ぞ知るブランドで~」「年間に作る個数に限りがある~」といった具合だ。しかし、「ジャック ダニエル」はグローバルブランドだ。世界170か国以上で飲まれ、年間の出荷量は約2億本(約1600万ケース/9L換算)。この規模で、非効率な工程を実践することは並大抵のことではない。ジャック ダニエルはラクをしないが、ラクをしないことが自身を磨く最たる近道なのだ

【その3】「忠誠心」=自然環境への信頼と郷土愛

ジャック ダニエル」は、1866年に合衆国政府に最初に登録された蒸溜所。1972年にアメリカ合衆国国家歴史登録財に認定されている。設立したのは、当時青年だったジャスパー・ニュートン ダニエル・“通称ジャック”ダニエル。その名前がブランド名となっている。150年以上の歴史を持つが、その製造場所は創業以来一貫してテネシーのリンチバーグにこだわる。それはこの地で生まれるウイスキーでなければ「ジャック ダニエル」といえないからだ。また、リンチバーグの環境が、唯一無二の味作りを支えているからでもある。

 

マザーウォーターに用いられるのは、自然豊かなケーブ・スプリングの硬い湧き水(ライムストーンウォーター)。そして、寒暖差の激しい場所に設置された熟成庫が樽に深い呼吸をさせる。創業時から変わらない土地への忠誠心が、「ジャック ダニエル」の矜持でもあるのだ。

 

ダーウィンで有名な「変化する者だけが生き残る」という進化論。確かに、昔もいまも臨機応変に変わること、困難な状況を柔軟に打破することはとても重要だ。しかし、決してそれがすべてではない。少し脱線するが、こんな話がある。常連が飽きないようにメニューを定期的に替えていったら、逆に客足が遠のいてしまった飲食店。変えてはいけない部分、変えていないだろうか?

 

【その4】「ブレない」=昔もいまも変わらぬつくり方

ジャック ダニエル」には“the way it was the way it is”というコンセプトがある。これは“昔もいまも変わらぬつくり方”という意味だ。テネシーのリンチバーグで誕生した当時は、小さなローカルブランドに過ぎなかった「ジャック ダニエル」。しかし、独立心をもって非効率を恐れず挑戦し、リンチバーグの土地で作り続けた結果、グローバルブランドになった。

 

その挑戦には、ファミリーの拡大もある。たとえば、寒暖差の最も大きい熟成庫の、最上階でピークを迎えた樽のみからボトリングされる「ジャック ダニエル シングルバレル」。チャコール・メローイングを蒸溜後と熟成後の2回行う「ジェントルマンジャック」。1回目の樽熟成後に「メイプルウッドフィニッシュ」という2度目の樽熟成を行い、さらに2度目のチャコール・メローイングを行う「ジャック ダニエル ゴールド」。「ジャック ダニエル ブラック」に、天然の蜂蜜で作られたハニーフレーバーのリキュールを加えた「ジャック ダニエル テネシーハニー」など。

 

大定番の「ジャック ダニエル ブラック(Old No.7)」にはじまり、プレミアムなゴールド、変化球のハニーまで。それぞれ個性的な味わいが楽しめるのも「ジャック ダニエル」の魅力だが、共通点がある。それがケーブ・スプリングのライムストーンウォーターであり、「トースト」と「チャー」で仕上げる自社製の樽であり、寒暖差の激しいリンチバーグにおける熟成であり、「チャコール・メローイング」によって原酒を磨く製法なのだ。強固な1本筋が通っているからこそ、本質は揺るがない。だから大胆に、新しいチャレンジができる。とはいえ、その筋を通すことが最も難しいのだが。

創業時から守られているこれらの製法と哲学は変わらないし、これからも変わることはないだろう。テネシー州のリンチバーグ。ひとつの場所で生み出され、世代を超えて受け継がれ、飲まれ続けるアメリカンウイスキーの金字塔。それが「ジャック ダニエル」なのだ。

 

 

【ジャック ダニエル公式サイト】
https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/tennessee/jackdaniels/

 

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
イラスト/TOMOYA

「CMか!?」と思うような表情を鈴木亮平さんがした、キリン渾身の特製グラスで味わう、最高の一番搾り。

全国的に厳しい暑さで、東京でも35度を超える最高気温を記録した7月22日。六本木ミッドタウンで「キリン一番搾り おいしい体験会~暑い夏を、おいしい夏にしよう。~」のオープニングイベントが開催され、キリン一番搾りのCMキャラクターを務める俳優の鈴木亮平さんが登壇しました。そのイベントの模様と、筆者が実際に体験した特製グラスで楽しむ「キリン一番搾り」の味をレポートします。

一番搾りのCM撮影の裏側や、商品への愛を鈴木さんが熱くトーク

涼しげな浴衣姿で登場した鈴木さん。まず行われたトークセッションでは、一番搾りのCM撮影エピソードや商品への愛を披露してくれました。鈴木さんによると、一番搾りのCMはほぼアドリブで撮影されているそうで、ビールが提供されてからはエキストラさんも含めて「あとは適当に盛り上がってください」という指示が出るだけなのだとか。「毎回ステキなときを楽しみながら撮影していて、アドリブだからこそリアルな夏を表現ができています」と語り、撮影の裏側を教えてくれました。

 

「どのようなシーンで一番搾りを飲みたいですか?」という質問に対しては、「屋外、大人数で楽しむ飲み方はたくさん味わってきたので、ひとりベランダで夏の夕暮れを眺めながら飲みたいですね」と回答。続いて、司会者から「忙しい日々を過ごされていますが、どんなときにビールを飲みますか?」という質問には「だいたいは仕事のあと」と答え、近々ある合戦のシーンを撮る屋外ロケでも「終了後に一番搾りを飲みたい!」と語った鈴木さん。やはり疲れた身体に染みわたるビールはやはり格別なようで、「撮影が終わったあとのやりきった感を味わいながら共演者で、『お疲れ様です』と近くの居酒屋で一杯やりたい」と話していました。

 

“最高”の一番搾りを叶える特製グラスは、一度飲んだら手放せない

さて、今回注目なのが本イベントで提供される特製グラス。一番搾りを最も美味しく飲める形状にこだわったというグラスで、鈴木さんも早速試飲。「普通のグラスのように見えるけれど、実際に手にしてみるとガラスが薄く、泡や口当たりが違う」と感想を語り、暑さのなかで冴えるその味には大満足の様子でした。ビールを口に含んだ瞬間のその顔は、CMでも見せる表情そっくりで、一番搾り&特製グラスの旨さを率直に物語るものでした。

 

↑ビールを口にした鈴木さんの表情がその味を物語ります。炎天下のなか、味わうビールは格別なよう

 

さて、一番搾りをさらにおいしくしてくれるというこの特製グラス。筆者もそのグラスに注いだ一番搾りを体験する機会を得ましたので、その味をお伝えしましょう。まず感じたのは、泡の細かさと口当たりの良さ。苦みをあまり感じず、喉を潤す爽快感が際立つのが印象的です。グラスをキンキンに冷やして飲むビールのスッキリ感がさらに強くなったその味は、まさに夏のための味わい。

 

一度飲んだら何杯でも飲みたくなる、問答無用で旨い一番搾りといえます。飲むまでは「グラスでそんなに味が変わるの?」と半信半疑だった筆者も、鈴木さんの爽快感に満ちた表情は本物だったのだと実感させられました。

 

↑“最高”のビールを演出する特製グラス。ビジュアルだけで飲みたくなってしまいます

六本木とお台場で、おいしい夏を体感しよう

この特製グラスで一番搾りを味わえるイベントは六本木、お台場の3会場で開催中。200円というお手頃価格で、“最高”の一番搾りを味わうことができます。期間限定のこの味を、ぜひご自身の口で体感してください。同時に、今回紹介した特製グラスが抽選で当たるキャンペーンも実施中なのでそちらも要チェックです。

 

【“最高”の一番搾りが楽しめるイベント概要】
●キリン一番搾り おいしい体験会~暑い夏を、おいしい夏にしよう。~
場所:東京ミッドタウン コートヤード
開催期間:7月22日(日)~7月25日(水)
営業時間:12:00~20:00

 

●テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION
場所:六本木ヒルズ 大屋根プラザ カフェ&ビアテラス
開催期間:7月14日(土)~8月26日(日)
営業時間:11:00~23:00(L.O22:30/月~土)
11:00~22:00(L.O21:30/日・祝日)
※8月11日は11:00~23:00

 

●ようこそ!!ワンガン夏祭り THE ODAIBA 2018 キリンビールブース
場所:フジテレビ本社屋 1階 フジテレビ広場
開催期間:7月28日(土)~9月2日(日)
営業時間:10:00~18:00

これで無料? 行かない理由が見当たらない…! 吟醸酒と調理家電レシピの「完璧なペアリング」体験会を二子玉川 蔦屋家電で開催

調理家電と日本酒が大好きなGetNavi webの読者に、ぜひお伝えしたい! 8月4日(土)、二子玉川 蔦屋家電2階のダイニングにて、「菊水酒造『無冠帝』×麻布十番『赤星とくまがい』 吟醸酒と調理家電レシピの『完璧なペアリング』体験会」が開催されます。

 

菊水の吟醸酒「無冠帝」と、調理家電で作る「完璧な相性」の3品が楽しめる

こちらは新潟県・新発田市の「菊水酒造」と、東京・麻布十番の創作料理店「赤星とくまがい」のコラボイベントです。菊水酒造といえば、缶入りの「ふなぐち菊水一番しぼり」や「菊水の辛口」でおなじみの新潟の蔵元で、発売35周年を迎えた吟醸酒「無冠帝」をリニューアルしたことで話題。一方、赤星とくまがいといえば、ニューヨークで日本酒と料理の「ペアリング」を提案してきた店主がオープンしたお店で、いまや予約が取れない人気店となっています。先述の「ペアリング」とは、「この一皿にはこの一杯!」といった具合に、料理とお酒が互いに極限まで高めあう組み合わせのこと。いわば、唯一無二のマッチングであり、「マリアージュ」よりも強い意味で使われます。

↑菊水の吟醸酒「無冠帝」

 

↑赤星とくまがいのオーナー赤星慶太さん

 

今回のイベントは、「無冠帝」とともに、完璧なペアリングを実現した3品の料理を、解説つきで楽しんでいただくというのがその内容。しかも、3品の調理には蔦屋家電でも買えるパナソニックの最新調理家電を使用しているので、調理家電の購入の検討にも活用頂けます。さらに、予約された参加者にはもれなく「無冠帝」のボトルに加え、気鋭のプロダクトデザイナーがデザインを手掛けた話題のブランド「双円」の酒器をプレゼント致します。

 

蔦屋家電のオシャレなスペースのなかで、日本酒と調理家電、ペアリングが楽しく学べたうえ、豪華なプレゼント付き。しかも無料……。これでは参加しない理由が見当たりませんね。なお、試飲&試食会は13時~および15時~の全2回で、各回25名限定です。下記サイトの応募フォームからぜひご応募を。予約できなかった方も、14:00~および16:00~、どなたでも参加できる「無冠帝」の試飲会も実施致します(プレゼントはございません)。ぜひご参加ください!

応募フォームはコチラ

↑イベント会場となる蔦屋家電のダイニング

 

今夏のクラフトビールは「サワー」「副原料」、そして「ブリューパブ」というキーワードで読み解く

トレンドとともに少しずつ認知が広まるクラフトビールですが、より深掘りすると、そのなかでも最先端のトピックがあり、めまぐるしく更新されています。そこで今回は覚えておくと使える重要キーワードを3つ紹介。新商品や店舗といったとれたて情報と一緒にお届けしたいと思います。

 

ビーントゥバーとのコラボで生まれた意外すぎるサワーエール

最初に紹介するのは「T.Y.HARBOR BREWERY」(ティー・ワイ・ハーバーブルワリー)。こちらはクラフトビールブームのずっと前、1997年から醸造している天王洲の名門ですが、今回、画期的なコラボレーションビールを限定発売しました。それが「カカオサワーエール」。

 

 

手を組んだのは、チョコレート専門店の「Minimal」(ミニマル)。クラフト=手づくりといった意味がありますが、チョコレート業界でいえば「ビーントゥバー」がそれにあたるといっていいでしょう。これは、カカオ豆からチョコレートになるまでの工程を一貫して行った商品などのことを示しますが、国内の旗手といえるのが「Minimal」です。

↑昨年筆者が取材した際の「東武池袋 Metro Kitchen & Store」。本店は渋谷の富ヶ谷にあります

 

ビール×チョコといえば液色の黒いタイプを想像するかもしれません。実際にカカオのコクを生かしたビールは見かけます。でも今回はまったく違うビアスタイル。テーマは“夏に飲みたくなるカカオビール”で、見た目は淡い黄金色。味はフルーティで爽やかな、夏らしいテイストなのです。

↑余韻に残るフレーバーに、若干カカオのニュアンスも。ビールの温度が高くなると、よりカカオ風味を感じやすくなるそうです

 

使われているのは、カカオの果肉「カカオパルプ」と、フレーク状の「カカオニブ」というチョコレートの素材。個人的には「さすが『T.Y.HARBOR』!」と思いました。なぜなら、クラフトビール大国・アメリカではサワーエールに人気が出ており、日本でも愛好家を中心に広まっているからなのです。よく「アメリカではIPA(インディアペールエール。ホップを効かせた苦味が特徴で、アメリカでは柑橘的な苦みも)が人気」という話が挙がりますが、いまの米国はサワーエールのほうが新たなトレンド。日本でもいずれ浸透していくと思いますが、カカオのサワーエールはきわめて珍しく、この一杯は注目です!

 

↑天王洲のブルワリーに併設している「T.Y.HARBOR」のほか、系列店の「SMOKEHOUSE」(原宿)ではS(250ml)600円、M(420ml)980円で樽生を提供。「Minimal 富ヶ谷本店」ではボトル1本750円を200本限定で発売しています

 

 

【SHOP DATA】

T.Y.HARBOR (ティー・ワイ・ハーバー)

住所:東京都品川区東品川2-1-3 ボンドストリート

アクセス:りんかい線ほか「天王洲アイル駅」B出口徒歩5分

営業時間:11:30〜14:00 L.O.(土日祝〜15:00 L.O.)、17:30〜22:00 L.O.、17:00~22:00 L.O.(土日祝11:00~)

定休日:なし

 

 

副原料で飲みやすさや料理との相性まで追求する動きも

先ほどのサワーエールはカカオを使ったビールでしたが、今春に施行されたビールの定義拡大(これまで法的に発泡酒とされてきた一部が、ビールとして認められた)により、市販の缶やビンでもフルーツやハーブなどの副原料を使った商品が増えています。つまりは副原料のビールがトレンドのひとつなのですが、個人的に今夏注目した一本が「スプリングバレーブルワリー」(以下SVB)の「HOJICHA Brown Ale」。

↑「HOJICHA Brown Ale」。キリン通販サイト「DRINX」では330mlビン(右)×6本セットが2332円で、SVBの各店では360m(左)が880円で提供されています

 

最近登場している多くの副原料ビールは、果物やハーブなどこれまでにない組み合わせによる斬新なフレーバーが特徴。それに加えて「HOJICHA Brown Ale」は、「ドリンカビリティ」(「飲みやすさ」的な意味)やフードペアリングを追求しているのもポイントです。

↑開発者はSVB京都の三浦太浩ヘッドブリュワー。「HOJICHA Brown Ale」はSVBの新たなスタンダードを目指して造られたそう

 

同商品はファンコミュニティ「CLUB SVB」会員と意見交換しながら、SVB京都の三浦太浩さんが中心となって1年間かけて共創したビール。うまみに着目し、これまでほうじ茶のほかに昆布や玄米などを使って試作を重ね、最終的には「ほうじ茶の特徴をより前面に押し出してほしい」という意見を反映して完成させたそうです。

↑飲んだ後に喉の奥から鼻に抜けるほうじ茶の香ばしさと、やわらかくただよう焙煎した麦芽の風味が特徴的

 

個人的には以前SVBで実験的に提供されたほうじ茶ビール「あがりエール」の知見も生かされていると感じました。自宅で「HOJICHA Brown Ale」を楽しむなら、ぜひ寿司とのペアリングを楽しんでみていただけたらと思います。

↑過去にSVBの「寿司×クラフトビールフェス」で登場した「あがりエール」。ほうじ茶の香ばしさと渋味が、麦芽の甘みと調和してあなごの寿司にベストマッチしていました

 

今回「HOJICHA Brown Ale」の取材時、SVB東京ではビール注ぎの伝道師・福島“茶坊主” 寿巳さんがスタッフに研修中。ということで、特別に茶坊主さんにも最近のクラフトビールシーンについて話を聞いてみました。

↑レクチャーする福島“茶坊主” 寿巳さん。数々の飲食店で経験を積むほか、国内屈指のクラフトビアレストランでマネージャーとして活躍。独立後も研究を重ね、個人や企業に各種ビールセミナーを行っています

 

「クラフトビールの拡大で、様々なビアスタイルで飲むことはそれほど特別ではなくなりました。でも、スタイルによって苦みや爽快感など個性はバラバラですよね。そしてその味の特徴を最大限に楽しむには、ワイン同様に最適なグラスが不可欠であり、注ぎ方や温度にもベストがあるんです。いま、ブリュワリー(ビールの醸造所)や造り手はどんどん増えていますが、多彩なおいしさをしっかり感じていただくためには飲み方も非常に大切。僕ひとりの想いではなかなか難しいですが、提供現場のクオリティも底上げしていけたらと思います」(茶坊主さん)

↑SVBの定番ビール「496」で注ぎ分け。左が茶坊主さんで右が筆者。なるべく泡を立てないように注いだのですがこの結果に。違いは炭酸の密度や、ビール本来の味の強さなどではっきりあらわれました

 

筆者も注いでみたものの、大失敗。日本で最も飲まれている爽快な「ピルスナー」は泡もおいしさのひとつですが、今回試した「496」はコクや苦みが際立っているタイプで、泡はむしろ本来のおいしさを邪魔しかねない存在であることがわかりました。クラフトビールは特徴的なグラスに泡のない状態で注がれることがありますが、それはお店のこだわりのあらわれだといえるでしょう。

 

【SHOP DATA】

SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(スプリングバレーブルワリー東京)

住所:東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山

アクセス:東急東横線「代官山駅」正面口徒歩4分、JRほか「恵比寿駅」西口徒歩8分

営業時間:月~土 8:00〜24:00(L.O.22:30)、日 8:00〜22:00(L.O.21:00)

定休日:なし

 

 

青山初のブリューパブは場所だけでなくメニューもお洒落!

ラストは、最近増えつつあるブリュワリー併設型のレストラン「ブリューパブ」です。特に、これまではあまりなかった都市型のマイクロブリュワリーが新設ラッシュ。今回はその最新店ということで、青山エリア初のブリューパブを紹介します。

↑「BEER& 246 aoyama brewery」の外観。右に見えるのが醸造タンクで、4本が鎮座しています

 

店名は「BEER& 246 aoyama brewery」(ビアランド ニーヨンロク アオヤマ ブリュワリー)」。“最高のペアリング体験”がコンセプトとのことですが、ペアリングに推奨しているフードがかなり特徴的です。一般的なおつまみもあるのですが、注目したいのはスイーツ。「東京ミッドタウン日比谷」への出