【大人の着こなし考】「しまむら」で買うものってあるの?

先日、『ダイヤモンド・オンライン』で掲載している「しまむらが仰天戦略転換、都心出店でユニクロとガチンコ勝負」という記事が話題になったそうです。

ユニクロに匹敵するブランドだったの?と驚いた人もいるかもしれませんが、都会に住んでいる人、特に男性だと「しまむら」の名前は知っていても、その実態は知らないというのは無理もありません。郊外のロードサイドに出店することでコストを抑えつつ、 プチプライスのレディスウェアを展開することで成長してきたブランドなのですから。

 

■「ユニクロとガチンコ勝負」はちょっと違う

メンズウェアの認知が低い証拠に、最近発売されたばかりの『メンズファッション完全ガイド』の「安く見えない服選び」なる特集では、「ユニクロ」「ジーユー」「無印良品」「ギャップ」「ザラ」「H&M」「グローバルワーク」の服が対象で、「しまむら」は候補にすら入っていませんでした。

 

では、しまむらが都心に出店して認知度がアップするとユニクロを脅かすほどの存在になるかと言えば、そうとも言い切れません。そもそも都内への出店ならすでに実現しています。2007年にオープンした高田馬場を皮切りに、繁華街では三軒茶屋とお台場にも出店。東京都内では80店舗ほど展開しています。

 

もちろん、冒頭の記事にもあるように新宿、原宿、東京、上野という超都心への出店が実現すれば、認知度アップにはつながるかもしれません。ただし、2011年時点のアパレル業界地図を記した『1秒でわかる! アパレル業界ハンドブック』を見ても、しまむらを紹介するページに“都心へ攻め上がる郊外型婦人服専門店”という見出しがありますので、今回の“都心出店”が大きな戦略転換なのかは疑問も残るところです。

 

そもそもユニクロとしまむらでは特徴やターゲットが異なるので真っ向勝負という状況にはならないはずです。

 

ユニクロはベーシックな服を大量生産することで低価格を実現したSPA (製造販売小売)ブランドであり、しまむらの軸はアパレルメーカーから仕入れた商品を販売しているファストファッションブランド。デザインの部分で見ると、ユニクロが長く着られるシンプルな定番の服が中心で、しまむらはトレンドを取り入れた一過性の服が中心です。つまり、多くの消費者にとっては購入する目的が異なるので、真っ向勝負となるではなく、共存もあり得るというわけです。

 

他にも、しまむらがユニクロの脅威にはならない理由はいくつか挙げられますが、ここでは割愛します。いずれにしても、低価格の衣類というだけですぐにユニクロを引き合いに出すのはナンセンス。業態やターゲット、消費者心理などを考慮しつつ読者にわかりやすく平易にまとめた記事であれば評価できるのですが「ユニクロとガチンコ勝負」というタイトルには同意しかねます。

 

■世間をにぎわす「しまむら人気」の実体はどこにある?

決して、しまむらを軽視しているわけではありません。ファストファッションならではのトレンド性に加えて、良くも悪くも“雑多”なラインナップが独自の魅力です。

 

とくにコラボは他の追随を許さないほどバラエティに富んでいます。過去にコラボしたことのある定番ブランドは「ラルフローレン」「チャンピオン」「アディダス」「フィラ」「ハリスツイード」など。「ディズニー(ミッキーマウス)」や「ピーナッツ(スヌーピー)」ともコラボしています。意外なところでは「ロエン」「エグザイル プロフェッショナル ジム」「新日本プロレス」アイドルグループ「仮面女子」、漫画雑誌の『モーニング』や「おそ松さん」「セガ」など。さらに「広島東洋カープ」や「阪神タイガース」といったプロ野球球団とも。

 

しまむらグループのブランドを含めると、「KISS」「AC/DC」「デヴィッド・ボウイ」「ジャスティン・ビーバー」などのアーティストTシャツも展開──ここで説明したものだけでも、ジャンルを越えて本当に盛りだくさん。しかもすべて“しまむら安心価格”というロープライスで手に入ります。

 

幸か不幸か、こうしたコラボ品の在庫をネットで調べることはできません。公式サイトにも“直接、お近くの店舗へお問い合わせください……”と明記してあります。現在ECサイトへの出店に向け動いているようですが、現状ではオンラインでの購入も不可能。だからこそ、実際に店舗を回って新作や掘り出し物などを探しだす楽しさがあり、“しまパト(=しまむらパトロール)”という言葉も広まりました。

 

レッドオーシャンの都心へ出店するよりも、地方店舗それぞれの特色を高めてコラボをいっそう充実させた方がしまむらの差別化、発展につながるのではないでしょうか。自分の趣味や好みに合うコラボ品にもし出合ったなら、都会に住む大人の男性でも興味を持つはずです。

 

ちなみに都会では、先に挙げたブランドに加えて「ウィゴー」や「コーエン」といったロープライスを特徴とするブランドがたくさんひしめいています。オンラインを含めればさらに激化。選ぶ側にとっては感謝すべき状況とも言えますが、ブランドだけでなくアイテム毎にきちんと吟味して、品質や自分との相性を見極めて服を選びたいものです。その延長として、自分にとっては価値がある独創的なコラボ品をしまむらで探してみるのは楽しそうです。

 

【著者プロフィール】

「着こなし工学」エバンジェリスト・平 格彦

1974年、東京都生まれ。O型。天秤座。ライター/編集者。コラムニスト。プランナー。AllAbout「メンズファッション」ガイド。[着こなし工学]ファウンダー。JAPAN MENSA会員。野菜ソムリエ。大学でマーケティングを専攻した後、新卒で出版社へ入社して広告部、ファッション誌編集部を経て退職。2年間のニート期間を経て転職した出版社を1日で辞めた伝説を持つ。その後、フリーランスに。メンズファッション関連だけで35以上のメディアに関わってきた実績を持ち、客観的、横断的、俯瞰的にファッションを分析するのが得意。そんな視点を活かして[着こなし工学]を構築中。編集力を応用して他分野でも活動。

分散型個人メディア[Masahiko Taira](プロトタイプ) : www.masahikotaira.com

防寒インナー市場は戦国時代に突入!「GU」「ユニクロ」「しまむら」がおススメする“防寒インナー”とは?

10月25日放送の「ビビット」(TBS系)で、3つのファストファッションブランドがおススメする“防寒インナー”が紹介された。寒い時期を乗り越えるために知っておきたい、プチ情報をご紹介しよう。

出典画像:「ユニクロ」公式サイトより出典画像:「ユニクロ」公式サイトより

 

ヒートテックが進化!? ユニクロの“極暖ヒートテックインナー”

「ユニクロ」の“ヒートテック”発売から15年がたった現在、防寒インナー市場は戦国時代に突入したと言われている。そこで「ビビット」は、「GU」「ユニクロ」「しまむら」から発売されている秋の最新防寒インナーの徹底調査を実施した。

 

まず登場したのは、防寒インナーの本家本元「ユニクロ」。“ヒートテックソックス”や“ヒートテックニットキャップ”など30種類以上の防寒商品の中で、ユニクロが特におススメするのが、この秋パワーアップした“極暖ヒートテックインナー”だという。

 

この商品は、通常のヒートテックインナーよりも1.5倍の暖かさを実現。さらに、繊維には保湿効果が世界から注目を浴びている「アルガンオイル」入り。極暖にも関わらず生地は薄くて軽く、肌ざわりの良さが魅力の防寒インナーに。

 

この冬必須の極暖ヒートテックインナーには、ネット上から「極暖ヒートテックめちゃくそ極暖! 着心地も最っ高!」「ユニクロの極暖ヒートテックめっちゃ暖かい。これなら朝から動ける」「寒くて極暖ヒートテック着たけど、通勤ラッシュで汗ばむほど体が暖かかくなった!」と大絶賛の声が上がっている。

 

「GU」のイチオシはVネックTシャツ!

次に登場したのは、「GU」がおススメする防寒インナー“GUウォームVネックT”。

出典画像:「GU」公式サイトより出典画像:「GU」公式サイトより

 

この防寒インナーは、名前の通り襟部分がVネックとなっており、いま流行中の“開襟シャツ”の下に着ることができるというもの。さらに魅力的なのが、790円(税抜)というリーズナブルな価格。冬でもオシャレが気軽に楽しめるということで、愛用者からは「Vネックニットが好きだから、最近は毎日GUのVネックインナー着てる」「GUのVネックインナーコスパ良すぎ」といった声が。GUウォームVネックTは、トレンドを追った服を発売しているGUらしい商品と言えるかもしれない。

 

「しまむら」の防寒インナーは動きやすい!

そして最後に登場したのが「しまむら」。この秋おススメな“ファイバーヒート 裏地あったかインナー”のウリは、なんといっても伸縮性があること。詳しくは企業秘密だそうだが、縦にも横にも伸びるこの防寒インナーは動きやすくて着心地抜群。さらに軽さも自慢で、重さは卵一個分とほぼ同じの70gに。この防寒インナーには「しまむらの裏地あったかインナーは本当に使えるいい子」「裏地あったかインナーが、マジで裏地あったかくてやばい」といった声が上がっている。