スーツケースがベビーカーに早変わり!? 子連れ旅行を超ラクにする「バッグライダー」

「子どもが生まれても海外旅行へ行きたい!」

 

そう思うパパママは世の中にたくさんいるかもしれません。しかし子連れ旅行というのは、実際にはとても大変です。国際結婚した筆者には3歳になる子どもがいますが、飛行機移動は毎回苦労の連続。特に抱っこ紐が外れ、自分で歩きたがるようになってからは負担が増すばかり。どうにかならいか、といつも思います。

 

そこで最近見つけたのが「Mountain Buggy bagrider」。斬新なアイデアで子連れ旅行を楽にしてくれるアイテムなのです。旅行好きのパパママは要チェックですよ。

 

Mountain Buggy bagriderとは?

Mountain Buggy bagriderとは、スーツケースとベビーカーが合体した一台二役のアイテムです。通常スーツケースは2輪ですが、本製品はハンドルにクッションシートが取り付けられており、補助輪を出すと4輪のベビーカーに変身。子どもが自分で座れるようになる9か月ごろから、15kgになるまで(3歳ごろ)長く使えます。

 

シートの後ろ側にはメッシュポケットがついており、スマホやチケットなど細々したものを入れられます。メッシュなので見やすいうえ、すぐに取り出せるので便利。スーツケースも35Lと大容量(約 H51×W38×D25 cm)。内部に仕切りもあり、スーツケースとしての機能も十分果たしています。

機内持ち込みも可能なので、子どもを乗せたまま席まで行けます。これは意外と大事なこと。通常のベビーカーの場合、搭乗ギリギリまでは乗って行けますが、機内持ち込みができません。乗り込む前にベビーカーから荷物を下ろしてたたんでいる間に子どもは早く飛行機に乗りたくて走り出す、というヒヤリな状況を筆者は何度か経験しました。荷物と子どもを抱えて席までたどり着くのも一苦労です。

 

しかし、bagriderの場合は、このような苦労もありません。さらに、乳幼児とその保護者は優先搭乗を希望すれば、一般搭乗者よりも早く飛行機に乗ることができるので、焦ることなくゆっくり移動できるのです。

 

簡単な使い方&安心設計

bagriderは、耐久性がありながらも軽量なナイロンプラスチックで作られています。ブラックでシンプルなデザインなので、パパが使うにもいいですよね。

 

使い方も簡単。まずスーツケースのハンドル部分を伸ばしてクッションシートをつけます。次に「バッグライダーモード」と「キャビンバッグモード」を切り替えるためのダイヤルを回して補助輪をセット。この補助輪のおかげでスーツケースが4輪となり、安定したまま動かせるのです。バッグライダーモードでダイヤルがロックされるので、走行中に補助輪が閉じてしまうということもありません。

 

最後に子どもを乗せて、シートベルトを取り付けます。5点ハーネスは長さの調節も可能。しっかりと留められるので、ハーネスがずれることもなく子どもの身体にぴったりとフィットします。他のベビーカーのようなタイヤロックはありませんが、4輪で安定して置けるため、チケットや入国の手続きなどの際は、とても便利だと思います。

 

bagriderを製造販売しているのは、有名セレブからも人気の高いMountain Buggy。高品質で機能性、デザイン性も高いのが人気の秘密です。世界の安全基準を上回る独自テストも行っていますが、この会社の高級ベビーカーは2015年にドイツの国際的なプロダクトデザイン賞である「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞しています。



買う前に確認してほしいこと

bagriderには注意点もあります。容量が35Lと機内持ち込みにしてはサイズが大きいうえ、補助輪のため、スーツケースだけで重さが約5kgもあります。新幹線など陸路の場合は問題ないかもしれませんが、標準的なエコノミークラスでは持ち込みの手荷物は7kgまでと制限があるので、スーツケースの重さを差し引くと実質2kg分しか荷物を入れられません。

 

着替えやおむつなど軽いものであればいいのですが、重量制限を超えないようにパッキングする必要があるうえ、航空会社によっては機内持ち込みのサイズも異なるので、持ち込めない場合もあります。なので、購入前にいつも利用する航空会社の基準を確認してから購入したほうがいいでしょう。

bagriderは海外旅行だけではなく、帰省などの移動にも活躍しそうですね。アメリカでの価格は135ドル(約1万5000円。日本でもMountain Buggyの正規販売店が税込2万1600円で販売中)。親からすれば、ベビーカーと荷物を一気にまとめられ、その分身軽に移動できます。子どもにとっては目線が高くなり、アトラクションのように楽しいでしょう。なので、試す価値は十分あります。次の長期休暇には、bagriderとともに家族で遠出してみてはいかがでしょうか?

わずか「45秒」でかゆみが消える! テクノロジーで「虫刺され」の対処法が変わる

山やキャンプなど、まだまだアウトドアの季節。家族や友人と出かける計画を立てている人も多いのではないでしょうか? しかし、野外レジャーでネックになるのが蚊などによる虫刺されですよね。かゆみに負けて、肌をかきむしってしまい血が出たり、跡が残ったりすることもしばしば。かゆみ止めには液体やクリーム状など様々な種類がありますが、今回ご紹介するアイテムは従来なかった発明でしょう。

 

その名も「Bite Helper」。虫刺されの患部に振動と熱を当てるだけでかゆみを和らげてしまうという摩訶不思議なテクノロジーなのです。

本製品は、虫刺されのかゆみを感じる部分に45秒押し当てるだけで、魔法のようにかゆみが消えるという、即効性のある画期的なデバイスです。そもそも蚊に刺された際のかゆみの原因は、蚊が吸血するときに出す唾液へのアレルギー反応。そこで、Bite Helperはボタンを押すと、「Thermo-Pulse-Technology™」という特許技術を使って先端の金属プレート部分から患部に熱と脈を打つような振動を集中的に伝えることで、血管の血流と循環を高めます。その結果、アレルギー反応を中和し、かゆみを和らげるそうです。

 

熱と振動のみで薬品を使わないというのが本製品の最大の特徴。このデバイスは「安心のケミカルフリー」なので、これさえあれば、かゆみ止めや虫除けスプレーですら必要なくなるでしょう。かゆみに耐えられない子どもたちも、あればかゆみをあっという間に和らげてしまうのです(対象年齢は4歳以上)。

 

蚊以外にも、アリ、ノミ、ミツバチ、ハチ、クラゲなど他の虫などに刺されたときも使えます(ただし、毒性の違いでヘビとクモには使えないとのこと)。

単三電池2本で約100回分使えるので、ワンシーズンくらいは使えそう。もちろん、電池を交換すれば半永久的に使えます。サイズも16cm×3cmとコンパクトなので、お出かけや旅行の際に持ち運びのもラク。

 

公式サイトでは、1つ39.95ドルで購入可能ですが、アメリカのAmazonでは約30ドルで販売されています(日本でも並行輸入で購入できるそう)。

かゆみは熱で止める

日本では蚊に刺されると患部を叩いたり、爪でバッテンをつけるなどのかゆみ対処法がありますが、アメリカでは、虫刺されの応急処置として「湯煎で温めたスプーンを患部に押し当てる」という方法があります。筆者も留学時に初めてこれを教えてもらったときはかなり驚きました。日本で言うところの「おばあちゃんの知恵袋」のようなものらしいです。

 

ただ、2011年アメリカの研究でも、かゆみのもととなる「昆虫の毒」は、熱を集中して当てることにより症状が速やかに改善されると結論付けされています。Bite Helperもこの原理を応用したもので、毎年アメリカで行われるCES(世界最大の国際家電見本市)において、2017年にアワードとして選ばれた注目デバイスでもあるのです。

 

誰しも経験するあの不快なかゆみも、Bite Helperさえあればどこにいても、あっという間にかゆみを和らげてくれるでしょう。ケミカルフリーなので、敏感肌の人や子ども(4歳以上)にも安心して使えるうえ、電池式なので使用期限が切れて効き目がなくなる心配もありません。1度買えば繰り返し使えて、毎年かゆみ止めを買うよりもコスパがいいかもしれません。

 

1~13歳まで楽しめる、買い替え不要の「乗り物玩具キット」のトランスフォーム力がすごい

子どもが生まれると、カート、手押し車、三輪車、自転車、キックスクーターなど、子どもの成長に合わせていろいろな乗り物を買うことがあります。でも毎回買っていたら、お金も収納場所にも困ってしまいますよね。そこでオススメなのが「INFENTO」。これは1~13歳まで楽しめる機能・強度を兼ね備えた、買い換えの必要もない親子で組み立てられる乗り物キットなんです。

 

クラウドファンディングで目標金額の約17倍を集めた!

INFENTOは、これ1つで4〜16種類の乗り物を組み立てられるキット。Kickstarterでは目標金額(5万ドル)の約17倍となる84万8000ドル以上の資金を集め、同クラウドファンディングにおいて歴代4位の人気を叩き出しました。しかし、ここまで人気が高まったのは一体なぜなのでしょうか。その理由は4つあります。

 

【人気の秘密1】LEGOのように楽しく組み立て、実際に乗れる!

この製品における一番の特徴は、「自分で組み立てる」ということ。組み立てるという行為は、構造を楽しんで学べる教育的要素も含み、子どもだけではなく大人も夢中になってしまうかもしれません。

 

キットにはフレーム、タイヤ、ハンドル、ペダル、ブレーキ、必要パーツ、6角レンチがセットされており、届いたその日からすぐに組み立てられます。付属の説明書に加え、動画配信もしているので組み立てるのは難しくないでしょう。キットのラインナップによって乗り物の種類が変わり、カート、3輪クルマ、自転車、キックスケーターなど、1つのキットでいろいろ楽しむことができるのです。

 

ラインナップは、以下の通りとなっています。

  • Go Kit 139ドル/4台分(対象年齢2~6歳)
  • Junior Kit 299ドル/8台分(対象年齢1~7歳)
  • Inventor Kit 439ドル(現在は399ドル)/8台分(対象年齢2~11歳)
  • Creator Kit 549ドル/13台分(対象年齢1~11歳)
  • Master Creator Kit 649ドル/16台分(対象年齢1~13歳)
  • Skibock Kit(雪用) 199ドル/1台分(対象年齢8歳)
  • Junior Snow Kit (雪用) 229ドル/4台分(対象年齢1~7歳)
  • Big Snow Kit(雪用) 399ドル/10台分(対象年齢1歳)

 

さらにモーターやLEDライト、アドオンパーツを追加すると、もっと多くのカスタマイズができるようになり、可能性も無限大に広がります。

 

【人気の秘密2】10年以上楽しめる耐久性

上述のように対象年齢も1~13歳までと、なんと10年以上も長く遊ぶことができます。耐久性については、素材には高品質アルミニウム、ステンレススチールファスナー、ガラス繊維強化プラスチックジョイントなどが使われており、強度にもかなり力を入れていることが分かります。

 

さらに、新設計のスタビライザーシステムも搭載しており、最新性能がギュッと詰まっています。カラーもシンプルなレッドとグレーで、飽きのこないデザインになっているのがいいですね。

【人気の秘密3】INFENTOを通して学べる、ものづくりへの興味や喜び

道具は付属の6角レンチのみ。モノを組み立てるプロセスは、子どもたちのものづくりへのワクワク感をくすぐります。手先を器用に動かす練習になったり、作ることや仕組みなどへの興味を持つきっかけになったりするかもしれません。また、親子で協力しながら組み立てる時間は楽しい思い出になるでしょう。

 

筆者にも3歳になる息子がいますが、おもちゃの工具でクルマを直したりLEGOブロックで遊んだりするのが大好き。INFENTOは、作って自分が乗れる実物大サイズなので、達成感もひとしおではないでしょうか(今年のクリスマスプレゼントは、このキットを購入しようかと検討中)。

 

人気の秘密4】節約になる

子どもの成長に合わせて買い換えなければいけない、おもちゃの乗り物。INFENTOは1キット139〜649ドルで組み立てられます。1台あたりの金額に置き換えると約$40くらい。毎回買い替えるよりも経済的だと思います。しかも年齢に合わせ、その都度選べる一方、買っても乗らなくなってしまい、捨てたり譲ったりするような時間も節約できるでしょう。さらに、たくさんの収納場所も必要なくなり、自宅のスペースまでも節約できます。

 

いろいろな乗り物へ組み変えられるキットは、これまで意外にありそうでありませんでした。INFENTOという名前の由来は「infinitus(無限)」と「planto(作る)」という意味の2つのラテン語。発音すると、動詞 「Invent(発明)」とも聞こえます。

 

無限の創造と発明――。INFENTOは子どもも大人も夢中にさせる大注目のキットです。

誤差はわずか1.5mm以下! 最強の「サイズ測定アプリ」で計測が超ラクになる

DIYや模様変えなどで最も大切なのは、サイズを正しく測ること。でもメジャーを使うと高いところや曲線など、難しい部分もありますよね。そんなときこそ「Arrim ONE」の出番。クラウドファンディング発の多機能測定装置であるこのデバイス付きアプリは、小さな端末をスマホにつけるだけで、長さ、角度、直径、円周など複雑な測定まで可能にしてしまう、とても便利なアイテム。これがあればDIYだけでなく、家具を購入するときや子どもの身長を測るときさえ、スマホをかざすだけで測れてしまいます。

Arrim ONEは長さ5cm×幅3cm×厚さ1.5cmで、重量はわずか35g。アルミのシンプルデザインで、大きめなUSBのような感じでしょうか。iPhone(6S以降)・Android(8.0以降)用があり、スマホのケースをつけたままでも接続できます。

 

本製品は直線だけではなく、円や角度、曲線を計測できます。また、壁を均等に分割計測することも可能。例えば、壁に2枚の画を均等にかけたい場合、1面を3分割し、画面を通して正確に取り付けることができるのです。公式動画では縦の3分割をしていますが、横分割で計測すれば、高さを揃えて画を取り付けたい場合にも使えるのではないでしょうか。

さらに連続測定が可能で、単位もフィート、インチ、ヤード、㎜、cm、mに対応。測定結果をシェアできるので、家具を購入するときなどに活躍します。

 

使い方は超簡単!

操作は簡単。アプリを起動すると画面がカメラのようになるので、計測したいところにかざします。ONとOFFのボタンがひとつずつだけで、長さを測りたい始点でONのボタンを、終点でOFFボタンを押すだけ。

 

しかもデバイス自体は、1回の充電で1000回分の測定ができます。また他のアプリ同様、アップデートすれば新しい機能も追加される仕組み。今後どんな機能が追加されるのか楽しみですね。

 

Kickstarterでは2018年7月下旬まで予約販売を受け付けていました(価格は$67~)。18年9月以降に世界各国に発送される予定。

本当に正確に測定できるの?

既存の測定アプリと異なり、本製品はAR技術に加えて「レーザーシステム」を使い、カメラを通して計測したいものを仮想3D座標系にデータ化し測量。また、カメラの手ブレを防ぐために、「シフトレーザー測定」や「特性点追跡」の機能を搭載することで、手ブレによる誤差が出ないようになっています。

 

また、特許機能であるアルゴリズムを使った円の測定機能は、他のアプリでは従来できなかったこと。ちなみに、そのアルゴリズムは円の中心がわからなくとも、円周の3点から円の半径を計測します。これら一連のテクノロジーを駆使し、20メートルの範囲内での測定であれば、誤差はなんと1.5 mm以下とのこと。これは、あくまで開発者からのコメントですが、本当に誤差が1.5mm以下であれば一般のDIY作業でも使える範囲ではないでしょうか。

 

開発したのは若き天才たち

Arrim ONEの開発者たちは、若きエンジニアやプログラマー、デザイナーたち。設計から技術開発まで、すべて自分たちで行っているそうです。創設者は、テクノロジーとエンジニア分野において世界クラスのImperial College Londonの修士号を持つ人物。しかも、ヨーロッパNo.1のシェアを誇る家電メーカーのBoschにおいて、開発研究チームのマネージャーを2005年から長年勤めていたというから、技術に関してもお墨付きという訳です。

 

かゆいところに手が届く、ならぬ、高いところにも手が届くこの製品。Kickstarterでは、目標価格2万ドルに対して開始2週間で目標額を達成していました。最後は計3101人が27万ドル以上を支援し、目標額の10倍以上の資金を集めることに成功。この状況からも期待の高さがうかがえますよね。近々引っ越しを控えた筆者も本製品を予約注文したので、いまから使うのが楽しみです。

「Instant Pot」レビュー! Wish Listナンバーワンになった万能調理家電でお米を炊いたら……

キッチン家電はいろいろありますが、用途ごとに揃えると場所を取りますね。この問題を解決した家電がいまアメリカで人気を博しています。その名前は「Instant Pot」。これ一台で圧力調理器、鍋、フライパン、スロークッカー、炊飯器、蒸し器、ヨーグルトメーカー、低温調理器、オーブンなど何役にも使える、多数の機能を兼ね揃えた全自動調理アイテムなのです。2017年にはアメリカAmazonのWish List(欲しいものリスト)に最も選ばれた製品にもなりました。日本には未上陸なものの、インターネットでは時々話題に上っています(日本で使っている人もいるそうですが)。今回は、アメリカ在住の筆者がInstant Potを実際に使ってみた感想をお伝えします。

 

定番アイテムを超えるスーパーマルチプレイヤー

アメリカでキッチン家電といえば、「スロークッカー」が定番中の定番。その名の通り、低温調理や長時間調理、保温もできるのが特徴です。この調理機器は40年以上も前からアメリカの家庭を支えてきましたが、Instant Potはそのスロークッカーに代わるキッチン家電とも言われています。

 

実際、2017年にInstant PotはアメリカのAmazonプライムデーにおいて一番人気の商品となりました。関連するレシピ本も合わせて売り上げを伸ばしている様子。さらに、本製品は結婚祝いでのWish Listでも最も多く選ばれました(アメリカでは、花嫁があらかじめWish List を作っておき、贈る人はリストのなかから予算に合わせてギフトを選んで送ります。アメリカならではの実用的かつ合理的な習慣ですね)。

 

安心の全自動+安全装置付き

Instant Potは全自動調理器なので、火を一切使いません。圧力モードでも、圧力をかけたい時間をセットして、スイッチを入れれば、あとは何もしなくても大丈夫。その場につきっきりにならずに済むうえ、加圧時間がおわれば、自然に減圧・保温モードに切り替わります。例えば、カレーを作るときは、蓋を開けたままロースト(炒め)モードで調理し、圧力鍋モードで一気に加熱したあと保温モードに。圧倒的に時短できるのが魅力です。

 

しかも、圧力鍋の時間をセットすれば、圧力調理後は自然に圧力調整し保温になるのでとても助かります。11を超える安全装置を備えており、UL規格(電化製品における火災及び感電の危険確認・調査規格)の認定も受けています。

多機能なのでボタンも多く、当初は混乱しましたが、専用アプリ(英語のみ)があり、レシピや使い方が細かく紹介されており、動画もあるので、しばらく使うと慣れます。Instant PotのFacebookコミュニティメンバーは140万人を超え、YouTubeのチャンネル登録数も2万7000を超えています。

時短でおいしいうえに、お手入れも簡単

アメリカでもおいしいお米が食べたい筆者は、購入後、炊飯機能で早速お米を炊いてみました。これまでは日本から持ってきた炊飯器を使っていたのですが、これでは早炊きモードでも30分ぐらいかかっていました。しかし、Instant Potでは加圧4分、蒸らし15分と、驚くほど早くお米が炊けます。 しかも圧倒的においしいんです。調理が終わってからの時間が表示されるので、蒸らし時間がわかるのも便利。

 

旦那が大好きなBBQプルドポーク(豚の塊肉を煮たもの)は、通常スロークッカーで5~6時間かかります。でもInstant Potでは、塊肉とBBQソースを入れてスイッチを押すだけで加圧10分で肉汁じゅわーっと肉がほろほろくずれるほど柔らかくなります。先にジャガイモを加圧調理しておいて、肉を調理する間にマッシュポテトを作ればあっという間にメインとサイドディッシュが完成。

 

小さい子どもがいるとおいしい外食でもゆっくり味わえず、逆にストレスが溜まってしまうことが多々ありました。しかし、わざわざ外食せずとも自宅でレストラン級の味ができ、いつもよりちょっといい食材を買って調理することが増えました。テーブルセットもこだわれば、自宅でゆっくりレストラン気分を味わえるので、夫婦で「ワインの晩酌時間」が取れるようになり嬉しい限りです。さらにおいしい料理で会話も弾みます!

また、「Delate cook」という機能で調理のスタート時間をずらすことも可能。そのため出勤前にセットして、帰宅に合わせて、でき立てアツアツの料理を食べることもできます。

 

柔らかくなるまで煮たり裏ごししたりと、手間のかかる離乳食。けれど、Instant Potは自動で加圧、減圧、保温をしてくれるので、赤ちゃんを世話しつつキッチンに立ちっぱなしにもならず、息子のときにもこれがあればもっと楽に早くできただろうなと思いました。

 

ポット内にあるスチール鍋の部分はまるごと外せて丸洗いでき、もちろん食洗機にも対応。電気部分も拭くだけなので衛生的に使えますが、蓋のシリコン臭が気になるというレビューも見られます。筆者も、電子レンジでシリコンスチーマーを使った時の匂いが苦手ですが、Instant Potを使用しシリコン臭が気になったことはありません。もし匂いが気になる場合は、レモン汁を入れた水でスチーム調理を2分間行うとシリコン臭が消えるようです。

 

ただし、毎回蓋のシリコン部分は洗うようになっています。特にチリやカレーなど、匂いの強い料理を作った時には蓋のパーツも外して洗っています。とは言え、シリコンや加圧パーツを外し食洗機に入れるだけなのでお手入れも簡単。

 

気になるサイズ感と価格

機能によって様々なシリーズが販売されていますが、大きさの規格は3種類。2~3人用の3qt (2.8L) は119.95ドル(約1万3300円)~、4~6人用の6qt (5.6L) は149.95dドル(約1万6600円)~、6~8人用の8qt (7.5L)は179.95ドル(1万9900円)~となっています。

 

筆者が使っている6qtは小さめの太鼓ぐらいでしょうか。2017年にAmazonプライムデーで購入しましたが、80ドルぐらいで買ったと記憶しています。今年のプライムデーでも30%以上の割引になったので、おそらく2018年にも人気商品となることでしょう。

 

アメリカでは夫婦共働きが一般的です。そのため安全で時短、かつおいしい料理が全自動で作れるInstant Potは共働き世帯の強い味方。帰宅後、子どもを待たせつつしていた夕食作りのストレスが減り、気持ちに余裕ができたと感じます。作り置きですらめんどうに感じる筆者ですが、時間がかかるため敬遠していたBBQリブ、野菜を丸ごと使ったスープなど、料理のレパートリーが増えて野菜嫌いな息子も以前に比べ、良く食べるようになりました。おいしい時短料理のおかげで、夫婦でゆっくり話す時間が持てるようになったのもInstant potのおかげかもしれません。この調理家電はすでにアメリカの夫婦にとって、なくてはならないアイテムとなっています。

本場の「BBQ」はただ楽しむものじゃない! 日本のお父さんがアメリカから学ぶべきこと

夏突入! バーベキュー(以下BBQ)の季節となりました。BBQの本場といえばアメリカ。筆者は在米4年になりますが、アメリカに住んでみて初めて知ったことがいくつかあります。渡米してからこの国ではBBQが生活の一部になっていることが皮膚感覚でわかるようになりましたが、そのなかでは日本と共通している文化も発見しました。本稿では、そんなアメリカ流の楽しみ方とBBQで使える便利グッズを個人的なエピソードを交えながらご紹介します。

 

アメリカBBQの特徴

アメリカでは、シーズン関係なく年中BBQを楽しみます。日本ではBBQといえば「夏」というイメージですが、アメリカでは夏に限らず、週末に天気が良ければいたるところでBBQをやっている家庭を見かけます。特に1年のうち「メモリアルデー(5月の最終月曜日)」と「インデペンデンスデー(7月4日)」は、「BBQの日」といっても過言でないほど。どちらの祝日でも家族が集まってBBQをします。

 

一口にBBQといっても、ホットドッグやハンバーガーを焼いて楽しむ「お手軽BBQ」と、前日から塊り肉に下味をつけ、一日かけて焼く「本気BBQ」があります。どちらも日本のように薄切り肉を焼いてすぐ食べるというよりは、時間をかけて焼いて、切りわけたものを「サイドアイテム」とともにテーブルへ並べ、みんなでいっせいに食べるというのが一般的です。

 

アメリカでは、日本でいうところのホットプレートのような感覚で、一家に一台BBQグリルがあります。そして鉄板奉行ならぬ、グリル奉行は「お父さんの仕事」。BBQを仕切る人をアメリカでは「ピットマスター」と言いますが、グリルの設置や火の管理など、熱くて力仕事の多いグリル周りの作業は男の仕事なのです。この点は鍋や鉄板料理をするときの日本の家族と同じでしょう。一方、母親はというと、エアコンの効いたキッチンでコールスローやマカロニチーズなどのサイドアイテムを作ります。肉が焼けるのを待つ間は、ビールを飲みながらチップスやディップなどをつまみます。

 

公園やアパートのコンドミニアム、プールサイドなど、いたるところにBBQグリルとテーブルセットがあるアメリカ。私も同僚たちとプールサイドでBBQをよく行います。事前に要るものリストを作り、そのなかから一人一品ずつ持ち寄り、残ったら持ってきた人、もしくはほしい人が持って帰るというシンプルなスタイル。現地集合・現地解散で、気も遣う、みんなでワイワイ楽しめます。ただ、公共の場所ではアルコールは基本的に禁止。この点は日本と違う点ですね。

 

BBQで食べる料理

アメリカでも主役はやはりお肉! ですが、日本のように海鮮や野菜を焼くことはありません。お手軽バージョンでは、ハンバーガーパティやブルストと呼ばれる大きな生ソーセージを焼いてバンズに挟んで食べます。これらのお肉は下味がついて焼くだけの状態になったものが売られているので、特別な準備もいらず、すぐに食べられます。このお手軽BBQは週末に限らず、ピットマスター(お父さん)が早く帰宅する平日でも行われます。渡米当初は、「え、いまからBBQグリル? 」とさすがにびっくりしましたが、在米4年目になる現在では、パティやブルストを常に冷蔵庫にストックしておき、夫や義父が早めに帰宅した日には「今日は任せたよ」としばしば夕食をお願いしています。

 

本気バージョンでは、前日からお肉の仕込みを行います。お肉は赤身の塊り肉を使用。牛ならブリスケット・リブ。豚ならプルドポーク。鶏肉ならドラムスティック、チキンウィングスなどが定番メニュー。なかでもオススメは、低温でじっくり焼き上げるリブ。粉末シーズニングが売っているので、前日にそれを肉にすり込み、当日に1日かけて焼きます。口に入れるとほろほろと崩れていくような柔らかさで、BBQソースと絡めながらいただきます。

 

そのまま食べても、バンズに挟んでもジューシーでたまりません。BBQソースも家庭によってこだわりがあり、スーパーのBBQソース売り場には50種類を超えるBBQソースが並んでいます。

アメリカの定番サイドメニューは、コールスロー、ポテトサラダ(日本のものよりも甘みが強く、水分が多めでマッシュポテトに近い)、マカロニチーズ、コーンブレッド(トウモロコシ粉で作ったスポンジケーキのようなもの)、ベイクドビーンズ(ネイビービーンズを甘辛く煮たもの)、フライドオクラ(オクラにトウモロコシ粉の衣をつけて揚げたもの)などです。どれも簡単に作れるものばかりで、フライドオクラ以外は、作り置きもできるので主婦にはありがたい限りのメニューです。

流行しているBBQグッズ

一家に1台のBBQグリルは「ガス式」と炭で火をつける「チャコール式」がありますが、ガスは大きいうえに値段も高いので、チャコール式が一般的です。「WEBER」というブランドの丸いUFO形をしたもの(写真)が定番中の定番で、これはグリルとして焼くだけでなく、蓋を閉めてスモークにしたり、長時間じっくり焼くのにも使えるようになっています。サイズによりますが価格も50ドル~とお手ごろです。また、父の日のプレゼントとして、グリルで使えるBBQ専用のナイフやトング、掃除用のブラシなども人気。

アメリカでは、BBQはイベントというより、むしろ生活の一部です。アメリカ人はBBQで家族団らんの時間を過ごす一方、ご近所や職場の同僚と和やかな雰囲気のなかでコミュニケーションを取っています。そして、BBQは父親の腕の見せ所! 普段はダラダラしているお父さんにとっては、ここぞとばかりに大活躍できる特別な日でもあるのです。日本のお父さんもグリル奉行で家族に威厳を示してみてはいかがでしょうか?

 

Skype、Googleハングアウト、チャットワークを超えるか? 1クリックでオンライン会議ができる「Zoom」

ビジネスに欠かせない会議。グローバル化やワークスタイルの多様化によって、スタッフやクライアントが同じ場所に集まれない状況が増えるなか、活躍しているのがオンライン会議です。現在、Skype、Googleハングアウト、チャットワークなど様々なWeb会議ツールがありますが、事前のセットアップやアカウント取得や承認といった作業も伴います。

 

しかし、アメリカ生まれの「Zoom」ではホスト(主催者)のアカウントだけあれば、参加者は送られてきた会議の「招待リンク」をクリックするだけ。使い勝手の良さや手軽さが受けて、北米を中心に世界各国で愛用者が急増しています。今回はZoomの5つの特徴を取り上げることで、それが他のWeb会議ツールよりも圧倒的にオススメな理由をご説明します。

 

1:「本当に」1クリック操作で簡単につながる!

Zoomは多数の参加者を想定したオンライン会議システムで、ゲスト側でアカウントを取得しなくても簡単に接続できるよう設計されています。初回はZoomのアプリをインストールして会議IDを入力、またはメール内の招待リンクをクリックするだけ。

 

2安定した通信で素早い動作

ZOOMは通信量が非常に少ないため、通信環境が安定しています。ちなみにパソコンを使用した場合の通常1時間あたりの通信データ量は、Skypeの場合2000MB前後(1分間約36MB、30分で約1GB、1時間で約2GB(2000MB)という換算)。それに比べZoomは200~300MBと1/10程度の通信データ量と少なく、ネット接続の通信環境やタイムラグなどの影響を受けにくくスムーズな会議を可能にしています。

 

3:多様なアクセス方法

スマホやタブレット向けの無料アプリも公開されており、PCと同様に招待された側はURLをクリックするとアプリが自動的に起動し、オンライン会議が開始されます。また、ネット接続の脆弱な地点にいる参加者には、各国の専用ダイアルイン番号が用意されているので電話から音声で会議への出席が可能です。

 

4:見逃せない超便利な機能が満載

Zoomは一度に50人まで招待可能。大人数の場合は「ブレイクアウトルーム」機能というものを利用すると、参加者を一時的に複数のサブグループに分割できます。その間、グループ別の個別ルームができ、ほかのグループの画像や音声は聞こえないようになっています。ホストは各グループへ出入り可能なので、進行状況も把握できます。

デスクトップ上からスライドや動画、ファイルなどを画面共有できることに加え、共同注釈やホワイトボード機能を利用すれば、スクリーン上でシェアされた画像やグラフなどを見ながら注釈を加えたり、ホワイトボードにフリーハンドで文字や絵を書きながら説明することも可能になります。

 

無料プランも有料プランもボタン一つで会議の録画が可能で、会議の議事録やウエビナー(ウェブ+セミナー)向けにも便利な機能です。無料版ではホストのローカルPCに録画が保存され、有料プランはボタン一つでクラウド上にも保存できるのです。

 

GoogleやOutlook、さらにYahoo!の各カレンダーともリンクしており、それぞれの参加者が利用するカレンダーに組み込まれるので、リマインダーとしての役割も果たしてくれます。

 

会議中に話したWebサイトのURLや数字を正確に文字で共有、会議中に特定の参加者とのチャット、そして、パソコン・スマホ・タブレット上のファイル・画像ファイル・音声ファイルも送受信可能なので、ネット上での共同作業も簡単にできます。

5:無料プランや、有料でも格安な利用料もうれしい

Zoomは基本的に無料プランで充実した機能が使え、無料版でも1対1の通話なら基本的に時間制限なしの通話が可能です。しかしグループ通話の場合、40分の時間制限があります。時間制限の心配なく、ウエビナーなど複数の人数を招待する場合には有料プランがおすすめ。しかも、月額1400円前後(14.99ドル)~というお手ごろ価格です。

 

良いこと尽くしのように見えるZoomですが、1点マイナーな弱点として会議開始前にテキストメッセージを送ることができません。遅刻の恐れや緊急時の連絡方法をあらかじめ決めておくとよいでしょう。また、現時点(2018年6月末)で日本語版は正式に存在していないため、日本語表記のない部分は英語と併用して利用することになります。

 

テレビ会議はもちろん、セミナーやウエビナーなど大人数に対応しやすく、多彩な機能を備えているうえ、操作や管理が簡単。多様な端末からのアクセスにも対応しており、しかも優れたコストパフォーマンスというのが大きな魅力のZoom。日本でもじわじわと人気が高まってきているこのツールを次回のWeb会議で使ってみてはいかがでしょうか?

故障した家電、自分で直してみませんか? 修理サイト「iFixit」が自己責任ではあるけど、使える

電子機器は、落下や水没、または部品の劣化など様々な理由で壊れます。そんなとき、私たちユーザーは販売元や修理専門プロへ修理費を払うか、新たに購入するしか選択肢はないのでしょうか? わかりやすい修理マニュアルがあれば、自分で修理できることもあるはず。今回は無料で修理方法を教えてくれる「iFixit(アイフィックスイット)」の活用法をご紹介します。

 

「誰でも書ける、作れる」無料のリペアガイド

カリフォルニア州、サンルイスオビスポを本拠地とする「iFixit(アイフィクスイット)」は、世界の電子機器ユーザーが修理・分解情報を無料で提供するコミュニティを運営し、修理に必要な専用パーツと修理キットを販売するベンチャー企業です。最新のデジタルガジェットも分析しており、写真や動画をふんだんに使って分解レポートを公開すると同時に、修理しやすさを10段階で評価していることでも話題となっています。

 

日本のサイトからひらめいた

創業は2003年。創始者のカイル・ウィーンズ氏とルーク・ソウルズ氏が工科大学の学生時代に、落下し故障させてしまった「iBook」の修理を試み、発売元のメーカーが修理マニュアルを提供していないことに気づいたことがきっかけでした。試行錯誤の末、修理に成功したウィーンズ氏は、同様の問題を抱える人々のために「分解・修理方法の共有」と「マニュアル化」を思いついたのです。

 

また、創業初期の分解画像・修理マニュアル公開については、日本で運営されている「KODAWARISAN」というサイトからひらめきを得たそう。ウィーンズ氏は「KODAWARISAN」の運営者とも交流を続けており、2010年には表敬訪問もしています。日本とのつながりがあったとは意外ですね。

購入したモノを自分で修理できるということは長く使えるだけではなく、製品や販売企業への愛着がより深まり、環境保護にも役立つという信念を元に運営され、現在(2018年6月末時点)12か国語に翻訳されるまでに成長しました。

 

iFixitのサイトでは、修理したい製品名やモデル機種を入力すると、これまで投稿された修理や分解のマニュアルが一覧表示されます。ユーザーによって作られたガイドのなかには、文字や写真、動画による説明はもちろんのこと、難易度や、手順、所要時間も書かれており、分解や修理に慣れていない人でも失敗しにくい工夫がなされています。修理に関する疑問があれば、アンサーフォーラムに相談することも可能。

 

修理工具・パーツも揃うストア

修理ガイドページには、必要な工具と部品が一緒に表示され、オンラインストアで注文ができます。工具や部品をどこに使うかも解説されているうえ、購入した工具はサイト上のマニュアル通りの色・形状なので、作業時の間違い防止にも役立っています。修理工具の多くが生涯保証の対象で、検査・整理整頓ツールも充実しており、世界中の一般ユーザーからプロの修理業者まで、多くの人たちから高い信頼を得ています。

コミュニティメンバーとして世界の仲間と”切磋琢磨”も可能!

アカウント登録を行うと、修理分解マニュアルを投稿できるようになります。修理ガイドの書き方や写真の撮り方についてもガイドラインがあるので、要領よく、読み手にとって分かりやすいマニュアルが作成可能。他のメンバーが作ったマニュアルを修正したり加筆したりすることもできるので、世界中のメンバーたちと切磋琢磨しながら、よりレベルの高い所を目指すというのもよいかもしれません。

 

しかし、気を付けておくこともあります。日本からの修理工具やパーツの注文は、現在カルフォルニア州からの国際便のため、現時点では、商品到着まで10日以上かかること、日本においてはユーザー自らが行う分解修理は「メーカー保証対象外」のため、完全に自己責任であることに注意してください。

 

近年、テクノロジーの進化でモノを自分で修理したり、町の修理屋に頼んだりすることが難しくなっています。使っているモノが故障などを起こしたら、製品メーカーに出すほかない現在の状況。それに対して、欧米では修理屋を中心に反対の声が上がっており、「修理する権利」を求める声が高まっています。そのような背景を考えると、iFixitが画期的な存在であることが分かりますよね。同サイトは世の中を変える1つのきっかけになるかもしれません。

世紀末かつ近未来ーーこんなキーボードがかつて存在しただろうか?

パソコンやスマホなどにおける文字の入力方法が変わりつつあります。従来は物理キーボードを打って文字や数字を入力していましたが、近年では、特にスマホにおいて仮想キーボードが主流となりました。そのうえ現在では音声入力が発展中。そんななかアメリカでは、また一つ新しいタイプのタイピング製品が誕生しました。指を動かすだけで文字が入力できる「TAP」です。今回は、キーボードをウェアラブルに進化させたこの斬新かつ近未来的なデバイスをご紹介します。

 

壁やテーブル、身体中がキーボード!

本製品は5つの輪がつながっている、まるでメリケンサックのようなストラップ型のウェアラブル端末です。そのシステムは、Bluetoothでスマホやパソコンなどのデバイスと接続し、指をタップすると、内蔵センサーがその指の動きを感知。これによって、文字が入力される仕組みです。

 

タイピングのみならずマウス機能も備えており、コンピューターを”TAPのみ”で操ることも可能。サイズはSmallとLargeがあり、自分に合ったサイズが選べます。上下をひっくり返せば右手でも左手でも使えます。TAPの購入はTAPホームページ、またはアマゾンから購入可能。本体とケースのセットで価格は179ドルです。

 

プロモーション動画では実際のタップする様子が写っており、壁やテーブル、膝や頭でテキストを入力していて、ただただ驚くばかりです。

ケースはスタイリッシュなデザインで、場所を取らず持ち運びも簡単。さらに、このケース自体が370mAhの充電機能を携え、最大64時間分の充電を行うことが可能(マイクロUSB経由で充電)。TAPは1回2時間の充電で最大8時間使うことができるので、持ち運び用の入力デバイスとしては十分のバッテリー量ではないでしょうか。

 

独自のタイピング方法

さて気になる入力方法ですが、当然これまでの入力とはまったく異なり、5本指を使ったタップの組み合わせで行うものです。

 

基本となる母音(AEIOU)は親指から小指までそれぞれの指に割り当てられ、親指で1度タップすれば「A」、人差し指なら「E」となります。子音は指の組み合わせで作るようになっていて、例えば、人差し指と中指を2本同時にタップすると「T」に。このようなやり方で26文字のアルファベットを入力することができます。

 

さらに、このタイピングを習得するための無料専用アプリ「TapGenius™」と「TapAloud」を使うと、平均1~2時間でこのタイピング方法を習得することができるそうです(現在はアルファベットのみの対応)。

TAPの可能性

現在、AppleのSiriやGoogle Assistant、AmazonのAlexaといった音声入力が徐々に普及してきています。アメリカでは、ヘッドセットで通話している人や音声でテキスト入力をしている人をよく見かけますが、個人的には、人前でスマホに話しかけるのはちょっと気が引けてしまいます。しかしTAPであれば、話しかける必要もキーボードのタイプ音もせず、静かに入力することができます。

 

また、片手で手のタップさえできればよいので、場所も使う人も関係なく、視覚や身体にハンディキャップがある方も使うことができるではないだろうかと筆者は感じました。

 

軽くてスタイリッシュな見た目はまさに近未来的な印象。大きなキーボードを持ち運ぶ必要もなく、スマホの小さなスクリーンキーボードを使わずとも、さらには、ベッドで寝そべり目をつぶったままでもテキストを送れるのが最大の魅力。音声入力とは違い、周囲に内容を知られることもなく安心です。現在は話題になっている程度ですが、近い将来、TAPも町なかでよく見かけるようになるかもしれません。

インド発のキラキラフードが「Glitter food」がポスト・インスタ映えに名乗り

2017年、レインボーパステルカラーのカラフルな「ユニコーンフード」が流行り、アイスクリームやドーナツなどのスイーツやピザが色とりどりに変身しました。スターバックスからはユニコーン・フラペチーノがアメリカやカナダ、メキシコで期間限定商品として発売されていたことを覚えている方もいるかもしれません。

 

そして2018年、ユニコーンフードはさらなる進化を遂げ、「Glitter food(グリッターフード)」が現れました。グリッターとは「キラキラ光る」のことで、食用グリッターを使った「キラキラフード」が、カフェラテやケーキだけでなくビールなどにも使われるほど流行しているのです。本稿では、今年、ほかの何よりもSNSで話題になりそうなキラキラフードに迫ります。

 

インドから火がついたグリッターフード

キラキラフードは、インドのムンバイにあるカフェ「Coffee by Di Bella」が、カフェラテのラテアートにグリッターをのせ、キラキラ光り輝くカフェラテを提供したことが発祥とされています。それがSNSで瞬く間に人気となり、他国で真似する人が次々に出現。現在ではアメリカのレストランやカフェ、ベーカリーでキラキラ輝くグリッターフードが人気を集めています。

 

カフェラテアートをはじめとして、いろいろな食べ物がキラキラの「Glitter food」として登場しています。例えば、ニューヨークの「The bagel house」は、もともとカラフルなベーグルで人気を集めていましたが、最近ではトッピングとクリームにグリッターを入れた「レインボーベーグル」を$3.95で販売中。

マカロンやドーナツ、カップケーキといったスイーツがグリッターパウダーで大変身するのですが、スイーツの飾りとしてなら、あまり抵抗なく食べられるかもしれませんね。

キラキラになるのはスイーツだけではありません。サンフランシスコにある「DAGWOODS」というピザレストランでは、「Magical AF」というレインボーピザが味わえます。Instagramでセレブが紹介したことで一気に火がつきました。Mサイズで$20とアメリカではお高めのピザになりますが、人気のようです。

次は光り輝くビール。ノースカロライナ州にあるブルワリー「Durty Bull Brewing Company」には普通のビールよりも黄金色に輝くキラキラビールがあるのです(上の写真・右)。この会社のマネージャーを務めるMatt Pennisi氏は「私たちのビールは、放し飼いで天然芝を食べて育ったユニコーンから造ったビール」と話しているそう。ブルワリーならではのエッジが効いたビールですね。

最後に紹介するのは、ロンドンにある「The Fox Under The Hill」というパブ。クリスマスシーズン限定で、グレイビーソースをグリッター入りのものにアップグレードできるサービスを行っていました。黒く輝くソースをかけて食べるのは少し勇気がいりそうですが、クリスマスの特別な夜に特別な輝きをプラスしてくれるかもしれませんね。

 

食べても大丈夫。でも慎重に

ただ、キラキラの見た目で「本当に食べても大丈夫?」と思ってしまいますよね。「Lustre Dust」と呼ばれる食用のラメパウダーは、砂糖、マルトデキストリン、雲母系真珠光沢顔料などから作られているので、基本的には食べても問題ないそう。FDA(アメリカ食品医薬品局)のウェブサイトによると「ほとんど毒性がない」または「装飾目的のみ」と表示されています。しかし、成分リストの表示がない場合は、食品に直接使用しないよう飲食店に注意を呼びかけています。

 

スーパーの製菓コーナーには、手作り用のカラフルなグリッターが数多く並んでいます。アメリカでは、誕生日などのパーティーイベントには、まずテーマカラーを決めてから色を揃えることが多いので、ケーキもテーマカラーに合わせて作れるよう様々なカラーが揃っています。

 

キラキラフードは見た目のインパクトが抜群で、SNSで注目を集めることも確実でしょう。アメリカでは、2018年のトレンドフードとして「Glitter food」が食べられる飲食店が増えてきているので、アメリカを訪れる機会があれば、一度くらいは試してみてはいかがでしょうか?

 

旅行&アウトドアの最大の敵「整理整頓」を激ラクにするバッグがアメリカで誕生!

「ハイキング、サイクリングといったアウトドア活動はいろいろ楽しいけれど、荷物の整理整頓や移動中の出し入れが楽になれば、もっと快適なのに」と思ったことはありませんか? そんな方に使ってほしいのが万能型トラベルバッグの「Rolo」。軽量かつ高品質な作りで、シースルーポケット付きだから中身も一目瞭然です。出し入れも簡単なうえ、丸めてそのまま持ち運ぶこともできるので、スーツケースやバックパックにも楽に入ります。今回はアクティブ生活の強い味方になりそうなRoloのマルチな使い方と購入方法をご紹介します。

 

面倒な荷造りや荷物整理はRoloにお任せ

Roloはカルフォルニア州のバークレーで開発されました。創設者はベンとシェリルという2人。彼らがヨーロッパにバックパッカーとして滞在中、衣類の荷造りや荷ほどき、荷物の整理などのわずらわしさを解消しようと考え始めたことがRolo誕生のきっかけになりました。

 

帰国後、2013年にデザイナーやメーカーと協力してクラウドファンディングに挑戦。558人からの援助を受け、およそ1か月という短期間で目標額を超える資金調達に成功しました。立ち上げ後はその使いやすさが評判となり、Roloは世界中の旅行者やアウトドア愛好家の心をつかんでファンを増やし続けています。

 

サイズは、全体を広げると縦114.3cm、幅43.2cm。中身が空のまま巻き上げると幅43.2㎝、直径10㎝、重量は0.5㎏というスリムさですが、4日分くらいの荷物ならばRolo一つで収納可能だそうです。

内部は3層に分割されています。そのため、衣類や下着、靴下などを分類でき、メッシュ状になった各ポケットの内部に衣類などを詰め込み、巻き上げた後、ベルトのバックルを閉めれば荷造りが完了します。

 

メッシュ部分には軍隊向けのハイグレード素材を使用することで、丈夫さと通気性を兼備。Roloの外側は防水ナイロンになっています。従来のようにスーツケースのスペースを考える必要もなく、荷物を「Rolo」に詰め込めば、あっという間に収納完了。

上部に360度回転するハンガーが標準装備されているので、旅先のホテルでつり下げれば小さなスペースでの出し入れも簡単。部屋での小物整理用としても使えます。

ホテルの洗面所にかけたり、アウトドアなどでは木やテントに吊り下げたりしておけば、衣類や洗面用具などが簡単に出し入れできます。

丸めた状態でバックパックやバイクにくくり付けたり、スーツケースに入れたり、Roloは様々な使い方ができます。もちろん肩から下げることも可能。

スーツケースと併用すれば、荷物を入れるスペースを増やすこともできます。また、外付けにしてスーツケースのハンドルに引っ掛ければ移動もラク。コンパクトサイズなので機内持ち込みにも便利です。

巻いた状態なら、列車や空港での待ち時間にクッションや枕がわりにもなってくつろげるかもしれません。

気になる価格ですが、アメリカ本社の公式ウェブサイトでは49.99ドルとお手ごろ。もちろん日本からのオーダーも可能ですが、別途送料が発生するのでその点はご注意ください。

 

デザインと品質、価格で人気を博している「Rolo」。このオールラウンド型バッグを活用して、身軽で快適なアクティブ生活を満喫してみてはいかがでしょうか。

 

控えめなカフェインで眠った身体を大きく活性化!! 「キックスタート」の開発背景に迫る

2018年4月10日、サントリーの自販機限定でマウンテンデューというアメリカのブランドが製造する「キックスタート」が日本限定版としてデビューを果たしました。働き盛りの日本人男性20代~40代に最適化され、カフェイン控えめで、ビタミンB群も充実したグレープ味の微炭酸です。本稿ではアメリカでのマウンテンデューの生い立ちまでさかのぼり、北米オリジナル版やレッドブルやモンスターと比較しつつ、キックスタートを掘り下げていきます。

 

朝からエナジードリンクを飲みたいアメリカ人のために

キックスタートは「始動」、「弾みをつける」、「活性化する」という意味を含み、頑張ろうとするときにピッタリなネーミングです。アメリカ生まれのエナジードリンクと聞くと、カフェインが多く危険なイメージを連想する人も少なくないようですが、本品は日本発売にあたり成分を調整し、1本350mlの中にカフェイン67mg、カロリー70kcalと控えめに開発されています(後述するように他社のエナジードリンクと比べても控えめ)。また、エナジードリンク独特の薬っぽさもなく、普通のジュース感覚で飲むことが可能。全国のサントリー自動販売機で購入できます。価格は170円から190円。

 

マウンテンデューの新たなラインアップとして登場したキックスタート。マウンテンデューの歴史は1940年代にアメリカのテネシー州ノックスビルから始まります。飲料 工場を経営していたバーニーとアリー・ハートマン兄弟がウイスキーに混ぜるためのレモン・ライム味ミキサーとして開発した飲み物だったのです。

 

その後1964年に、ペプシコが販売権を獲得して全米に販売網を拡大。日本では1981年に初登場し、98年に日本ペプシコーラが製造を始めた一方、マーケティングはサントリーの管轄になったという背景があります。だから、現在マウンテンデューのブランドであるキックスタートもサントリーから発売されているんですね。

 

ところで、米国でのキックスタートが開発されたいきさつは、実はエナジードリンクという位置づけではなかったことをご存知ですか? 米国ペプシ社が実施した消費者リサーチで、マウンテンデュー愛好者は朝に飲むコーヒー、紅茶、フルーツジュースなどにとって代わる、味がよくてフルーティ、かつ身体がシャキッとする飲み物を探しているという情報を得ました。その後さらなる調査によって、朝食時にソーダ系ドリンクを欲している人たちが意外にも多いという調査結果から同社はヒットの確信を深めます。

 

そして、ファーストフード・レストランの「タコベル」が2012年に独自に朝食メニューに導入していたオレンジジュースとマウンテンデューをミックスしたドリンクを元に開発を進め、2013年2月にキックスタートという商品名で米国市場に登場しました。

朝食時のコーヒーや紅茶、お茶の代わりに飲んでみたい

キックスタートは適切な量のカフェインをフルーツジュースに加えたもの。なので、身体を始動させるだけでなく、フルーツジュースに含まれるビタミンなどを摂取することで健康な一日を始めたいという消費者の願望も満たしているのです。このエナジードリンクは炭酸飲料でありますが、FDA(アメリカ食品医薬品局)の規定によると5%の果汁成分が含まれていれば、ジュースとみなすこともできるとのこと。

 

さて、気になるカフェインですが、日本市場で発売されているキックスタートを他の栄養ドリンクと比較してみましょう。リポビタンDは100mlあたり50mg、モンスターは100mlあたり40mg、缶のサイズによりカフェイン含有量が異なるレッドブルには100mlあたり32mg~43.2mgが含まれています。キックスタートはというと、100mlあたり19mgとかなり控えめ。

 

ただし、エナジードリンクに限らず、短時間でのカフェイン過剰摂取は健康を害することもあるので、自分のカラダと相談しながら十分に注意したほうが賢明です。

カフェイン控えめで微炭酸、そして癖のない味わいが特徴のキックスタートは、エナジードリンクなのに350mlというたっぷりサイズなこともあって、現在のところ売れ行きはよいようです。まずは、朝食時にコーヒーや紅茶の代わりにキックスタートで身体を起こすというアメリカ流を試してみてはいかがでしょうか?

アメリカで流行中の次世代アート! 時間を忘れて没頭する「Diamond Painting」

アメリカで新しい手法のペインティングアートとして流行中なのが「Diamond Painting(ダイヤモンドペインティング、以下DP)」。カラフルで細かなビーズを色ごとにシートへ張り付けて絵をさせる方法です。細かい作業なので、面倒に思える人もいるかもしれませんが、好きな人にはたまりません。無心に作業へ没頭することによって、雑念を取り払い、気持ちも落ち着いていく感じです。デザインも選べて、達成感もある! 次世代型の美術であるDPを新たな趣味として始めるのはいかがでしょうか?

大人の新しい趣味

DPは「クロスステッチ」と同じように、マス目状の図案をもとに絵を完成させます。クロスステッチは糸と針で絵を作りますが、DPは小さなラインストーンを粘着シートに貼り付けて制作。このラインストーンがキラキラ輝き、ダイヤモンドのようなのでDPと呼ばれています。

 

日本でもラインストーンで鏡や携帯電話などをデコレーションする、いわゆる「デコ」が知られていますが、DPはデコレーションするものではなく、ラインストーンで絵を作り上げていくものなのです。

 

ラインストーンの大きさはなんと3ミリ以下。手でつまむのはさすがに難しいので、付属にあるペンのようなものですくって、一つずつ貼り付けます。図案シートには、番号と色があらかじめ書かれているので、作業は番号に対応した色のラインストーンをひたすら貼り付けるだけ。

このDPには、すべてがセットになった「DPキット」があります。ペンのほか、デザインの書かれたシート、各色ラインストーン、トレイ、ラインストーンをつきやすくするためのジェルも含まれており、手元に届いたら、すぐ始めることが可能。アメリカでも、大人の塗り絵や脳トレパズルが人気なのですが、DPはこれらに変わる次世代ペイントとして人気を集めています。

忙しさに追われる日々のなか、一つの作業にひたすら没頭することは意外にないのかもしれません。確かにDPをしている時間は、目の前の色と番号だけに集中しているので、気づいたら1時間以上経っていたなんてこともしばしば。時間も雑念もどこかに置き忘れたように一つの作業にひたすら没頭することは、不思議なまでに気分をスッキリさせてくれました。

煩悩を取り払うほどの美しさ

絵を形作っているライトストーンは、近くからでも遠くから見ても、光の当たる角度によってとても美しく光るので、額に入れてインテリアとしても楽しめます。インターネットサイトやアマゾンでは、数百種類以上のDPが販売されている一方、気に入ったデザインがない場合には、好きな写真をDPの図案にしてくれるウェブサイトもあります。

 

絵が大きくなればなるほど、全景がますますハッキリしてくると同時に、達成感や喜びも倍増していきます。最初から難しいものに挑戦すると楽しくないかもしれないので、小さなものから始めて、どんどん大きな作品にチャレンジしていくのもよいかもしれません。

細かなラインストーンを並べていくことは、一見ストレスが溜まりそうな作業に見え、敷居が高く感じるかもしれません。しかし、実際やってみた感想としては、趣味の一つに入れたいと思うくらい楽しむことができました。さらに、できあがって綺麗に並んだラインストーンは圧巻で、がんばった自分へのプレゼントのようにさえ感じます。インテリアとしても使えるところがDPのよさでもあり、おしゃれなデザインもたくさんあるので、プレゼント用にして見るのも面白いかもしれません。

究極のエコ容器!! インドネシア発、パッケージも丸ごと食べられる「Edible Packaging」

テイクアウトフードやコーヒー、スープのパックなど、プラスチックパッケージに入って売られているものは数知れず。これらは、開けてしまえばすべてゴミとなってしまいます。でも、もしこのパッケージまで食べてしまうことができたらゴミも減らせるので、最高のエコになると思いませんか? そんなことをやってしまったのがインドネシアのEvowareが開発した「Edible Packaging (食べられるパッケージ)」。このパッケージはお湯に触れると溶けてなくなるのです。

 

「リサイクルではなく、ゴミを出さない」――。そんな不思議なパッケージがエコ革命を起こすかもしれません。

 

プラスチックのリサイクルの悲しい現状

筆者がアメリカで生活していて驚いたことの一つに、ゴミの分別に対しての低い意識です。日本人は比較的にリサイクル意識が強く、ゴミは分別して捨てるのが当たり前になっていますよね。対照的に、現在、私の住んでいる地域では、ビン、缶、ペットボトル、燃えるゴミ、燃えないゴミは分別せずに、みんな一つの袋に入れて捨ててしまいます。

 

アメリカでは昨年、約500億本のプラスチックボトルが消費されました。しかし、リサイクル率はたった23%で、年間で38億本の飲料水ペットボトル(10億ドル以上のプラスチック)が浪費されています。

 

プラスチック廃棄物の問題はアメリカに限らず、アフリカやアジアの発展途上国で最も多く、特にインドネシアは世界第2位のプラスチック排出国です。これらの70%は食品と飲料のパッケージゴミから出ているそう。そんなインドネシアで誕生したのがEvowareのEdible Packagingです。

 

海藻に着目したEvowareの深い洞察力

Evowareはインドネシアのスタートアップ企業で、プラスチック廃棄物を抑制するために食べられるパッケージを開発しました。プラスチック廃棄物によるインドの深刻な海洋汚染を深く憂慮し、このアイディアを生み出したそう。そして原材料に選んだのが「海藻」でした。インドネシアにいる海藻農家の生計を向上させつつ、海藻からプラスチックの問題を解決するという新しい試みを持った企業なのです。

 

同社のEdible Packagingは、プラスチック廃棄物増加の主な原因である食品包装用プラスチックに代わるものとして活用されています。例えば、砂糖やコーヒーの袋、インスタント食品の調味料袋、ハンバーガーの包装、ストロー、シャンプーなど。

 

本製品は無味無臭、かつお湯に溶けるので、食品の味を邪魔することはありません。日本の食品でイメージするとすれば、「オブラート」のようなものでしょうか。さらに色や形、ロゴをプリントしたり、味をつけたりすることも可能なので、コップなどにはあえてフルーツ味をつけて、硬めのグミのような食感にし、飲んだ後にコップまで食べられるように工夫をしています。これは普段の生活以外にも、BBQなどのアウトドアでも活躍しそうですよね。

上述した通り、本製品の原材料は海藻です。当然、食べても身体に害はなく、それどころか、海藻の食物繊維やミネラル、ビタミンなどを摂取することができます。

また、Evowareのパッケージは「ハラルフード(イスラム教の戒律によって食べることが許された食べ物)」なので、インドネシア人口の過半数を占めるイスラム教徒にとっては重要かつ魅力的でもあります。いつか宗教の垣根を超えて、世界的に利用される日も遠くないかもしれません。

 

本製品は環境に優しいだけではありません。インドネシアの海藻農家たちは、子どもたちがきちんと教育を受けられないほど貧困化していたそうですが、このパッケージが開発されたおかげで、新たな産業ができ、収入や雇用が生み出されました。そのような活動と社会的影響が評価され、Evowareは2010年の開発開始から現在に至るまで、世界中の様々な環境団体から25を超える賞を受賞しています。

エコやリサイクルに関して数あるスタートアップ企業のなかでも、Edible Packagingは斬新さという点で突出しているように見えます。地球や動物、ヒトにやさしい本製品は、まだ生産量やコスト面での問題がクリアされておらず未だ普及には至っていませんが、これらの問題が解決すれば、日本だけでなく世界中に普及する日も近いかもしれません。

[禁断の快感]角栓を押し出す感覚を体感できる!!! 全米で沸騰中のおもちゃ「Pop it Pal」とは?

ストレス発散のために、みなさんは何をしていますか? 以前、何度もできるプチプチが流行りましたが、現在アメリカで話題の最新ストレス発散グッズは、「にゅ~」がキーワードの「Pop it Pal」です。毛穴から角栓を押し出す感覚を体感できるのが最大の特徴。今回はこの製品の魅力と開発の背景に迫ります。

 

癖になる「にゅ〜」体験でストレス発散

ニキビをつぶす、または角栓を押し出す感覚というのは、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。肌にダメージを与えるし、衛生的に良くなさそうとわかってはいても、ニキビや黒ずんだ角栓を見ると押出させずにはいられません。

 

Pop it Palは、YouTubeへの投稿がきっかけで話題になったおもちゃです。「気持ち悪い」、「グロい」、「閲覧注意」、「スッキリ」などのコメントが見受けられますが、いろいろな動画が投稿されています。

 

ニキビのことを、英語では「Pimple(ピンポル)」と言います。このおもちゃは、飛び出すニキビ(Pop pimple)にかけてPop it Palという名前で売られ、ネーミングのキャッチーさもウケています。

この商品の最大の魅力は、その「リアルさ」。シリコンで作られた土台には弾力性があります。色はペールオレンジとダークブラウンの2色展開で、多民族国家アメリカならでは。質感も本物の肌のようで、毛穴から押し出す感覚が楽しめるよう作られています。

 

また、実際に詰まった毛穴の様子をリアルに再現するため、毛穴が涙型の形状になっています。出てくる角栓の正体は天然オイル。力の加減によって角栓が少し、もしくは爆発的に出るので、気持ち悪くなるほど本物に近いのですが、それがまた癖になるようです。

開発者は普通の共働き夫婦

本製品を開発したのは、おもちゃ屋や起業家ではなく、普通の共働き夫婦でした(夫はサムソンの管理職で、妻は看護婦)。もともと角栓動画のファンだったこの2人は、2016年に親戚のお見舞いから帰宅途中、車のなかで突然このアイデアを思いついたとのこと。

インターネットで色々な知識を得た2人は、ホームセンターやスーパーマーケットなどで購入した材料をもとに、キッチンで一からおもちゃ作りを始め、約2年の年月を費やして完成させました。その後、SNSや動画サイトでPop it Palが爆発的にヒット(上の動画を参照)。ワシントンポスト紙やテレビのニュースでもこのおもちゃは取り上げられました。

 

肌にやさしい、お財布にやさしい、人にやさしい

Pop it Palの価格は19.99ドル。肌シリコンと詰め替え用のキット、オイルがセットになっています。サイズは大きすぎることもなければ小さすぎることもなく、「にゅ〜」とする体験が繰り返し楽しめるうえ、この価格なら気軽に試すことが可能。シリコンの肌を「にゅ〜」とするので、自分のお肌を傷つける心配もなく、気が済むまで「あの感覚」を楽しむことができるのです。 売り上げの一部は、いじめ撲滅活動を行う非営利団体に寄付されます。本製品を開発したご夫婦の娘は6年前にいじめを受け、それを乗り越えてきました。このようなチャリティー活動は会社のイメージアップにもつながり、それがさらに本製品の人気を後押ししている格好です。

 

Pop it Palは見ていて決して気持ちのいいものではありませんが、「怖いもの見たさ」のような好奇心とリアルに再現された感触が、たくさんの人々を引き付けているように見えます。さらに、お手ごろな価格のため、少しエッジの効いたプレゼントとして幅広い世代に選ばれている模様。アメリカでは「スピナーを超えるのではないか?」とも言われていますが、日本で話題になる日もそう遠くはないかもしれませんね。

 

【格安な国際輸送サービス】 北米から日本に荷物を送る場合はクロネコの「詰め放題パック」がお得!

海外旅行に行くと、現地でしか買えないお土産やレアなものなど、持って帰りたいものがつい多くなってしまいます。スーツケースやバッグに荷物をできるだけ多く詰め込んでも、すべて持って帰れない場合はどうすればよいでしょうか? アメリカとカナダの場合、それぞれの主要都市ではクロネコの「詰め放題パック」を利用することができます。S・M・Lの専用箱を使って最大25kgまでを50~100ドルという格安料金で送ることが可能。本稿では、このサービスを詳しく見てみます。

 

「早い・格安・便利・安心」の四拍子揃ったサービス

詰め放題パックは、クロネコヤマトかその代理店で取り扱われている「日本向け国際宅配サービス」に含まれており、「早い・格安・便利・安心」を満たしつつ、たくさんのものを送れるサービスです。

 

詰め放題パックは航空便なので所要日数は6~10日間。アメリカからの送料はSサイズだと50ドル、Mサイズが80ドル、Lサイズは100ドルで、いずれも25kgまでは一律料金が適用されます(ただし箱代はどのサイズも別途3ドル、送付物の合計価格により、関税などの手数料がかかることもあります)。

 

決済方法は3つから選べます。

(1)料金も関税もすべて発払い

(2)料金は発払い、関税は着払い

(3)料金も関税もすべて着払い

 

さらに発地(アメリカ・カナダ)ではクレジットカードでの支払いも可能で、フレキシブルな対応となっています。

 

国内と同様に、現地発送から輸送中のオンライン追跡、問い合わせも日本語対応。そして配達時間も選べます。このようなサービスがあると送る側としても安心できますね(よく送られているものは下記の画像を参照してください)。

では、実際の利用方法を見ていきましょう。

 

①クロネコヤマトオフィスまたは取扱代理店で「詰め放題専用箱」を購入(S・M・Lサイズ、1箱3ドルを現金払い)。基本的には家や滞在場所にて梱包し、送り状を記入しておくとよいです。送り状には日本語が併記されているので、英語が苦手でも大丈夫。

 

②「詰め放題パック」取り扱いの現地クロネコヤマトか代理店に、荷物と送り状を持って行きます。

 

③送り状に記載された品目と価格が確認され出荷手続きになります(受付時では、箱を開けて中身の確認はしないそうですが、税関などのチェックが入ると送り状と中身が照合される場合もあるので、正確に記入することが重要)。

 

④手続き完了後は、追跡などで確認しながら到着を待ちます。

手続きをスムーズに終わらせるためには、次の3点が重要です。

 

  • 依頼人と受取人の同一記名はできないので、受取人は家族や友人の名前などにすること。
  • 割れにくい容器に入った品物を選び、食料品は10kgまでという制限を守ること(それ以上は販売目的と思われる可能性がある)。
  • 送れる・送れないものを事前に確認することなどがあります。

 

出張者や旅行者の場合、旅の途中で不要になった身の回り品などは、「日本に帰国すること」を条件に、贈り物ではなく別送品として基本的に“免税”で送れるそうです。ただし、別送品は帰国後に税関手続きをして、ヤマトへ必要書類提出後、7〜10日にて自宅へ届けられるとのこと。この2つを使い分ければ、身軽で快適な旅も実現しそうですね。別送品の手続き詳細については「クロネコヤマト・アメリカ」の ウェブサイトをご覧ください。

日本でお馴染みのクロネコヤマトが北米でも利用できることは、日本人にとって心強いですよね。今後アメリカやカナダに出張や旅行で行かれる際は、クロネコヤマトや取扱代理店で「詰め放題パック」をぜひチェックしてみてください。

電動スクーターのシェアリングがわずか1週間で利用中止!「Lime」に一体何が起こった?

2018年5月、オアフ島ホノルルで電動スクーターのシェアリングサービスが始まりました。ホノルルでは約1年前に自転車シェアリングサービスが始まり、利用者が着実に増加しており、電動スクーターも自転車と同じように人々の間に定着するかと思われました。しかし、サービス開始から1週間たらずで、ホノルル市長が電動スクーターの利用者に罰金または拘留の罰則を課すことを発表したのです。

 

アメリカで拡大中のドックレスシェアリング「Lime」

今回、ホノルルで電動スクーターのシェアリングサービスを開始したのは、アメリカ生まれの「Lime(ライム)」。Limeは自転車と電動スクーターのシェアリングサービスを行っており、「ドックレス」であることが特徴。一般的な自転車シェアリングは、街中に自転車ステーションが設けられていて、利用者はそこで自転車を貸りたり返却したりします。

 

しかしLimeの場合は、借りるときのロックの解除も、返却時のロックも、専用アプリで行えるため、自転車ステーション(英語ではDock)がないのです。利用したいときは、アプリを使って自分の近くで空いている自転車がどこにあるかチェックして、乗り終わったら自分の好きな場所に駐車するだけというシステムです。

2017年に設立されたばかりの同社ですが、ロサンゼルス、シアトル、ワシントンDC、マイアミなど30以上の都市に進出。さらに大学のキャンパス内でも次々と採用され、アメリカのなかで一気に拡大しています。

 

サービス開始後すぐに利用中止へ

Limeがハワイで導入したのは、自転車ではなく電動スクーター。しかし、このサービスは、始まってからたった1週間ほどで「利用中止」に。その理由は、電動スクーターはモペッド(原付自動車)とみなされ、歩道に駐車することが法律で禁止されているからというものでした。

 

そのため、ホノルル市はすでに街中で利用されている約200台の電動スクーターのうち、100台あまりを没収。同社に対して、電動スクーターを歩道に停めた場合、所有者であるLimeであろうと、一般利用者であろうと、最大1000ドルの罰金または30日間拘留の罰則を課す考えであることを通達したのです。これを受けて、同社は電動スクーターのサービスを中止することを発表しました。

ホノルルのシェアリングサービスは今後どうなる?

ホノルルでは、ちょうど1年前に自転車シェアリングサービス「Biki(ビキ)」が始まったところ。30分3.50ドルの利用料金で、順調に利用者が増え、自転車ステーションの増設が計画されています。一方、Limeの電動スクーターの利用料金は、ロックを解除するのに1ドルで、1分あたり15セントが加算される仕組み。Bikiより安く、コンパクトな大きさで気軽に乗れるLimeの電動スクーターは、Bikiと同程度に利用者が拡大する可能性は十分あると言えるでしょう。

 

歩道などに停められているLimeの電動スクーターや自転車については、ホノルル以外の都市でも問題となっている場所があるようです。今回の中止は「一時的なもの」と発表したLimeは、市と協力しながらこの電動スクーターにそった規則の制定に期待しているようです。規制緩和とロビー活動が同社の今後の大きな課題と言えるかもしれません。

もはやスーパーフード! 「枝豆」が世界中で愛されるようになったワケ

海外の大手スーパーの冷凍食品売場で「EDAMAME」というローマ字表記で売られ、定番商品になってきた枝豆。電子レンジと食塩さえあれば海外旅行や出張中でも、また、仕事仲間やホームパーティでもスナックとして楽しめます。栄養満点で低カロリー、素材そのままのおいしさが味わえる枝豆は、女性やベジタリアンを始め、様々な信仰やライフスタイルを持つ人々にもウケ、いまやグローバルで注目を集めています。その人気ぶりや枝豆をつかった健康への取り組みを見ていきましょう。

 

英語にもなった「枝豆」

枝豆とは未成熟大豆のことを指しますが、未成熟豆を食べる食文化は、実は近年までアジア諸国に限られていました。それが 21世紀に入って20年近くが経ち、世界各地の大手スーパーでお手ごろ価格で入手できるほど急速に普及しているのです。この人気ぶりには日本人としてちょっと誇りに思えるとともに、いつでもどこでも誰にも喜ばれるようになった背景も知りたくなってきますね。

 

枝豆がローマ字表記の「Edamame」として海外の出版物に初めて登場したのは1951年と言われています。そして、半世紀後の2003年にオックスフォード英語辞典に、2008年には米出版社メリアム・ウェブスター(本社マサチューセッツ州)の辞書に追加され、英単語にもなりました。

 

2013年12月、ユネスコ無形文化遺産になった和食、健康志向にともなう日本食ブームの影響も大きな後押しとなり、2014年のGoogle検索キーワードランキングの「和食部門」では、なんと第2位に輝いたとか。ちなみに1位はすし、3位以下にラーメン・刺し身・天ぷらなどでした。

 

以前はベジタリアンや健康食品に関心ある人や和食ファンを中心に人気がありましたが、需要をカバーできる生産量が確保できておらず、アジア食料品店、自然食料品店以外では手に入りにくいものでした。北米においては消費される枝豆のほとんどが中国産でしたが、カナダの農家が枝豆の人気と可能性に気づいて2010年に枝豆栽培を始め、いまでは自給品がほとんど。右肩上がりに生産量が増えた現在ではアメリカ合衆国へ輸出するまで成長しているようです(下グラフ) 。

↑カナダの大豆生産高の推移(出典:カナダ大豆協会)

 

食文化や味覚も違う海外でも、オーソドックスな塩ゆではもちろん人気ですが、ちょっとピリ辛風、ガーリック風味、クリスピーな歯ごたえのロースト風もスナックとして喜ばれているようです。

世代を超えた人気。「Kids Love Edamame!」

豆を食べる文化圏は世界に多数存在しますが、枝豆はさやから豆を押し出すというユニークな食べ方、食べ出すとやめられないおいしさ、柔らかくて食べやすいことが人気となっています。最近はアメリカにおけるいくつかの教育地区で、学校のスクールランチに枝豆を導入したり、生徒の味見テストも実施され出したりしています (上の動画を参照)。

 

海外では、主に枝豆は冷凍食品で売られているので長期保存もでき、解凍してそのまま食べられるのでシンプル。さらにお手ごろ価格で、いつでも気軽に食べられるコンビニ的な存在としてウケています。そのうえ、栄養豊富で食物繊維が多く、余計な添加物もなくて低カロリーで肥満や病気の心配も少ない。まるでスーパーフードのような印象が、一層の人気に拍車をかけているのです。

枝豆が、国境や世代を越え人気であることに納得するとともに、海外の大人や子どもたちまでが笑顔で枝豆をほおばる様子には、ほっこりした気持ちになりますね。

ハワイ島の火山噴火で不足! でも市販の「マスク」は役に立たない?

ハワイ島で続いているキラウエア火山の噴火。20か所以上の亀裂から流れ出した溶岩は住宅地も飲み込みながら、現地時間5月19日には島南東部の海岸線まで到達しました。溶岩流が海に流れんでいることも確認されています。そんななか、ハワイ島の住民たちの間で心配されているのが、有毒ガスによる健康被害です。

 

噴火前からある、ハワイ島の「ヴォグ」とは?

ハワイで大気汚染やガスについて話題にするときに、必ず登場するのが「VOG(ヴォグ)」。VOGとは、火山を意味する「Volcano(ヴォルケーノ)」と、「Fog(フォグ=霧)」、「Smog(スモッグ)」をミックスした言葉で、ハワイではよく使われています。

 

ハワイ島のキラウエア火山は活火山であり、今回の噴火が起こる前でも、火山からはガスや煙が噴出されているのです。そのため、ハワイ島周辺がガスなどに覆われて、空がすっきりしない日もあります。また、天気や風向き次第では、ハワイ島から飛行機で約1時間離れた場所にあるオアフ島も霞がかることも。そんなときは、「今日はヴォグがひどいね」なんて言ったりするんです。

 

これに加え、現在の噴火で住民の間でもヴォグや火山灰に対する不安が増加。さらに、高温の溶岩が海水に流れこみ始め、有毒ガスが発生する危険性が高まっているのです。

 

15分で売り切れる店も! ハワイでマスク不足

そんななか、簡単にヴォグから守る手段として、住民たちが飛びついたのがマスクでした。ハワイ島のある店では、開店15分で店にあるマスクがすべて売り切れてしまい、マスクが不足していることが1週間ほど前に報道されました。

 

日本では、風邪を引いた人も健康な人もマスクを着用する習慣があり、ドラッグストアやスーパーなどでは年間を通してマスクが販売されています。しかしハワイでは、「マスク=伝染病など重症な病気を持っている人」というイメージを持つ方が多いようで、街中でマスクを着用している人を見かけることはほとんどありません。もともとマスク需要が低かったことも手伝って、今回の噴火によりマスクの品切れ状態が加速しているようなのです。

マスクメーカーが1万8000個のマスクを寄付するも……

そこで、ハワイ州がマスクの主要メーカーである3Mにマスクの寄付を依頼。3Mは1万8000個のマスクを寄付したのです。救助職員やアメリカ赤十字のスタッフ、ボランティアの人々などを通して、ヴォグや火山灰の危険が心配される地域の住民へマスクが無償で配られました。

 

ただし、今回寄付されたN-95/8511というカップ型防護マスク(市販)は、火山灰の粒子は予防できるものの(N-95マスクの粒子捕集効率は95.0%以上)、二酸化硫黄などのガスから体を守ることはできないとのこと。おそらく、有毒ガスを防御するためには、専用の防毒マスクが必要となるものと考えられます。

 

そのため、マスクはあくまでも建物から建物の間を移動するときなどに使用して、家のなかでは窓を閉めておくことが大切だと、ハワイ州では住民に呼びかけています(なお、ハワイでは、「東京防災」のような防災用ハンドブックは見つかりませんでした)。

 

避難している住民や、溶岩が流れこむ恐れのある地域の方などは、さまざまな不安を抱えていることでしょう。いまだ鎮火する気配がみられませんが、早いうちに収束することを祈るばかりです。しかし、キラウエア火山は活火山であり、噴火が初めてのことではないうえ、火山の女神ペレが関係していると考えている住民も少なくありません。治安が悪化しているわけでもなく、東日本大震災や熊本地震の際に見られた日本人のように、火山が噴火しても自然を恨まないという姿勢はハワイ島の住民にもあると思われます。

 

ちなみに、ハワイ州観光局では、「噴火が続いているハワイ島プナ南部地域以外は、ハワイ島の人気観光地であるヒロ、コナ、コハラコーストもいつも通り営業している」と発表しています(5月22日現在)。

アメリカで初めて日焼け止めが禁止へ――。陸海空で見るハワイの環境対策

ハワイの州議会で、現在熱く議論されているのが、日焼け止めの販売と流通を禁止するという法案。ハワイ周辺の海にあるサンゴ礁を守るための運動のひとつとして注目されているんです。年間で940万人(2017年実績)も訪れる世界有数のリゾート地ハワイでは、積極的な環境対策を実施しなければ、あの美しい海や山を維持することは難しいのが現実なのかもしれません。

 

「海」から考えるハワイの環境対策

最近、ハワイのニュースで盛んに報道されているのが、ハワイ州議会で討論されている、日焼け止めの禁止法案について。美しいサンゴ礁があり、格好のシュノーケリングスポットとして知られるオアフ島ハナウマ湾で昨年行われた調査で「オキシベンゾン」という化学物質が検出されました。オキシベンゾンは日焼け止めに含まれる物質で、紫外線から肌を守る働きがあるのですが、これがサンゴ礁に有害であると考えられているのです。

 

非営利団体ハエレティクス環境研究所によると、オキシベンゾンのような化学物質は若いサンゴ礁に染みこみ、脱色を促進。するとサンゴ礁のなかに生息する藻類が死んでしまい、サンゴ礁は白化してしまうのだとか。そのため、オキシベンゾンとオクティノクセイトという物質を含む日焼け止めの使用と販売を禁止する法案が提出されたのです。

 

日焼け止めを販売するメーカーなどからは反対意見があるものの、この法案は先日議会を通過。あとはハワイ州知事が署名を行えば、アメリカでこのような日焼け止めを禁止する法案を成立する初めての州となり、法案の施行は2021年1月からとなります。

「陸」ではレジ袋が有料化

また、陸上における環境対策では、ハワイではスーパーのレジ袋の有料化が実施されています。これは2015年から施行されている法案で、スーパーでの全面的な有料化に踏み切ったのは、ハワイがアメリカで初めての州です。

 

ご存知のように、プラスチックのレジ袋は天然資源を枯渇させ、さらに使い終わったレジ袋は自然分解されないため、海や山のゴミとなり動物が誤飲するといった被害が出ています。そこで始まったのが、レジ袋の有料化。店によって異なりますが、レジ袋の値段は1枚あたり$0.1ほど。法案施行前まではスーパーにマイバックを持参するような人はほとんど見かけることがなかったのに、いまではマイバックを持ってくる人やあまった段ボールに商品を入れて持ち帰る人などが多く見られます。日本でも同じようにレジ袋を有料にするスーパーも一部ではありますが、どの店も有料という取り組みは、やはり人々の環境への意識へ大きな変化をもたらしていると感じます。

 

「空」では電気自動車で二酸化炭素を削減

↑ホノルルで販売されている電気自動車

 

最後にご紹介したいのが、大気汚染へのハワイの対策について。日本でも、環境にやさしい電気自動車への注目は高まっていますが、ハワイでもその動きは同じ。特に、アメリカ本土に比べてガソリン価格が高いハワイでは、維持費を安く抑えられる電気自動車の導入が進んでおり、ショッピングセンターの駐車場にはたいてい、充電ステーションが設けられ、充電中の車を頻繁に見かけます。

 

ハワイは2045年までに電力を100%再生可能なエネルギーに変えるという目標を掲げており、電気自動車の導入も積極的に後押ししているんです。

 

ハワイは小さな島であらゆる資源が限られています。そのため、「環境対策をすすんで行わなければいけない」という意識が特に高いのかもしれません。

 

毎月約1万5000円お得! ハワイから考える「リースで高級車に乗る」という選択肢

最近はカーシェアリングの利用が少しずつ増えてきていますが、日本で自家用車を持つ場合、「クルマを購入する」ということがまだ一般的でしょう。でも、筆者が住むハワイで広く利用されているのは、「リース」という選択肢。高級車もリースにすれば、購入する場合に比べて安い価格で利用できるのです。一体リースはどれくらいお得なのでしょうか? 本稿ではハワイにおけるリースのメリットとデメリットをご説明します。

 

購入派とリース派は半々

ハワイでクルマを所有しようと思い、クルマのディーラーに出向くと、「購入かリースか、どっちを考えている?」と聞かれます。日本のようにリース専門業者に出向く必要はなく、クルマを購入する場合もリースの場合も、車の各ディーラーを通して行えるのです。ハワイなら、トヨタ、日産、ホンダといった日本車のほか、BMW、ベンツといった海外ブランドのディーラーがありますが、そのほとんどでリースが可能。

 

筆者も最初は「クルマは購入するもの」という方法しかないものと思っていたので、リースという選択肢がそれほど一般的だなんて思いもしませんでした。ディーラーによって差はあるかと思いますが、筆者が話したディーラーの担当者によると、購入派とリース派は半々程度なんだとか。

 

では、リースのメリットとデメリットは何なのでしょうか?

 

リースのメリット

リースを選ぶ最大のメリットは、同じ頭金と同じ期間でローンを組んだ場合に比べて、リースのほうが月々の支払金額が安くなることにあります。ハワイでは一般的なリース期間は3年間。年間の予定走行距離などに応じて、毎月の支払金額がいくらになるかディーラーが算出してくれるのですが、同じ頭金でローンを組んで購入し3年ですべてを返済していく場合に比べて、毎月のリース代金のほうが安いのです。

 

筆者があるディーラーで見積もりをとったときのことを例に出すと、購入なら毎月のローン返済額が553ドルになるのに対し、まったく同じクルマを同じ頭金でリースした場合、毎月のリース料金は408ドルになると言われました。その差は約145ドル(約1万5000円)。そのため、購入を考えるのなら予算をオーバーしてしまう高級車でも、リースなら乗れる可能性が高くなるのです。

 

また、リースは頭金が比較的少なくてもOKという場合が多く、それもメリットのひとつ。例えば駐在員のように、現地の滞在期間が限られている方や、ひとつのクルマを長く乗り続けるよりもたくさんの種類のクルマに乗りたいという方にとってはリースのほうが最適なのです。

リースのデメリット

リースのデメリットは、リース期間の途中で解約ができないこと。仮に、3年のリース期間より早くクルマを戻すことになったとしたら、残りの期間の支払を求められるなどペナルティが発生します。また、リースする場合は、年間の走行距離を最初に設定しますが、リース期間終了後にその設定距離を超えてしまうと、同様にペナルティが発生する仕組みです。

ハワイもアメリカ本土と同じように完全なクルマ社会で、クルマは日常生活になくてはならないものです。クルマにこだわり、少しでもいいものに乗りたいと思う人にとって、リースという選択肢はとても価値があるものなのかもしれません。

ひよこ豆の偉大なパワー! アメリカで大人気の中東料理「Hummus」の魅力

ヘルシー志向が高まるアメリカでは、ダイエット目的でスナック代わりに野菜スティックを食べる人が増えています。でも野菜だけポリポリかじるのは味気ないので、セロリにピーナッツバターをつけて食べるのが一般的ですが、カロリーを抑えたい人には抵抗感があります。そこで、そんな人たちの間でいま人気を集めているのが「Hummus(フムス)」。

 

日本でも話題になりつつあるHummusは、ひよこ豆のペーストで野菜にディップして食べるもの。進化を続けるこの食べ物は味とバラエティが豊富で、いまやスイーツにまでなっており、アンチエイジングにも効果があると言われています。どのような食べ物なのでしょうか?

 

Hummusとは?

Hummusというのはイスラエルやトルコ、エジプトなどの中東地域発祥で、前述の通り、豆からできたペースト状の料理のこと。ひよこ豆を煮て柔らかくしたものに、「タヒニ」というごまペーストやニンニク、オリーブオイル、レモン汁、スパイスなどを混ぜ合わせディップでいただきます。独特の酸味がありますが、一度食べると止まらなくなる味。ピタチップスと呼ばれるぶ厚目のチップスをディップして食べるのが本場の食べ方のようですが、野菜スティックで食べたり、サンドイッチを作る際のマヨネーズがわりに使ったりすると、よりヘルシーです。

 

豊富な味のバリエーション

Hummusには、いろいろな味が販売されています。基本の味に加えてガーリックやサルサ、ほうれん草味がある一方、アーティチョークやレッドペッパー(唐辛子)、オリーブにランチドレッシング、キャロットなど、ペースト状のものや具材がトッピングされているものもあります。

さらに、枝豆やブラックビーンズ、キドニービーンズなど、ひよこ豆以外の豆を使ったHummusもあります。そのなかで最近、特に話題になっているのが「スイーツHummus」。ブラウニー味、バニラ味、チョコミント味、スニッカードードル(シナモン)など甘いHummusが楽しめるのです。

 

Hummusに合う豊富な野菜スティック

ヘルシースナックとしての需要が高い野菜スティックは、スーパーでもたくさん売られています。すでにスティック状にカットされて売られているので、面倒な準備もいらず、ランチのお供に便利。セロリ、ニンジン、ミニトマトなどが人気ですが、アメリカらしいと感じるのは「下ゆでしていない生のブロッコリーとカリフラワー」。慣れるまではブロッコリーの「もさもさ感」が気になりましたが、カリフラワーは生で食べるほうが断然美味しいことが分かりました。生で刻んでサラダに入れればナッツのような食感に驚くはず。

美味しくて、ヘルシーで、栄養よし

Hummusの魅力はとにかく美味しくてヘルシーで、栄養価が高いこと。Hummusはヒヨコ豆からできているため、植物性で低カロリーでありながら栄養価が非常に高く、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。また、タヒニ(ゴマペースト)もビタミンEが豊富。さらに、この料理は良質な油である飽和脂肪酸を多く含んでおり、少量でも腹持ちが良いので、健康志向の高い人やダイエット、グルテンフリー食をしている人の間では大人気。もちろんベジタリアンやヴィーガンの間でも広まっています。

 

著者はもともとダイエット目的でHummusを食べ始めましたが、いまでは子どものおやつとしても買い置きしています。味のバリエーションも気分によって選べるので、飽きることなく続けることが可能。アメリカにお越しの際は、ハンバーガーの代わりにHummusを食べてみてはいかがでしょうか?

【12年連続顧客満足度全米No.1】「Publix」というスーパーマーケットを知っているか?

大量購入、大量消費のイメージが強いアメリカですが、この国の人々は買い物に対して意外にシビア。だからこそスゴイのが、フロリダ発のスーパーマーケット「Publix Super Market」です。このお店は全米顧客満足度指数(ACSI)で12年連続全米1位。Publixはなぜ多くのアメリカ人に選ばれているのか? その理由をご紹介します。

 

Publixとは?

Publixとは、1930年代にフロリダ州で創業されたスーパーマーケットチェーン。現在では、アラバマ州、フロリダ州、ジョージア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テネシー州の6州、アメリカ南部へ1172店舗展開しています(2018年4月1日現在)。Publixのスローガンは「Publix: Where Shopping Is a Pleasure(買い物が楽しい場所) 」。このスローガンのもと、Publixでは買い物をより楽に、より速く、そしてより快適にできるよう様々なサービスを提供し、全米No.1のASCIを12年連続で獲得しています。2016年こそTreture Jo’sに1位を明け渡してしまいましたが、17年の最新調査では再び1位に返り咲いています。

 

選ばれる理由①:快適さの追求

いつも行くスーパーと違うところに行ったとき、欲しい商品の場所がわからず、余計な時間を取られることってありますよね。しかし、Publixでは、ほぼすべての店舗がまったく同じレイアウトになっているので、たとえ違う店舗に行ったとしても、迷うことなく買い物することが可能。

 

また、多くの方はスーパーで最初に野菜コーナーに行くと思いますが、私たちは野菜の鮮度や値段で、そのスーパーの良し悪しを判断することもありますよね。Publixは、競合スーパーでは取り扱いが少ない「オーガニック野菜や食品」が新鮮で、豊富な種類を取り揃えていることが特徴。価格も良心的です。さらに、そのほかのプライベートブランド商品も質が高く、安心して買い物ができます。

 

選ばれる理由②:作りたてが最高においしいデリとサブ

Publixはデリとサブが有名です。デリでは、「チキンテンダー」と呼ばれるアメリカ南部名物のフライドチキンが大人気。少量ずつ揚げて、常にでき立てを提供しているのですが、最初は私も「たかだかスーパーマーケットのデリだろう」というぐらいにしか思っていませんでした。しかし実際にいただいてみると、チキンはジューシーで、衣もスパイスが絶妙に効いていてビックリ。一度食べてやみ付きになりました。

サブは、店内のベーカリーで焼かれたパンを使ってサンドイッチを作ってくれるコーナー。パンの種類、具材、ソースを選んでオーダーし、こちらもできたてで提供されます。ベーカリーでは、パン以外にもクッキーやパイ、マフィン、デコレーションケーキなどがあり、ここを素通りするのは至難の技かもしれません。

選ばれる理由③:BOGO

「BOGO」とは「Buy One, Get One(1つ買ったら、1つ無料)」の略で、つまり半額セールということ。Publixでは毎週「BOGOセール」の商品が変わります。食品や日用品などスーパーのありとあらゆるものが対象。安さが売りのWalmartよりも、質の良いものが安く手に入るBOGOセールはとても「お得」です。ネットやアプリで何がBOGOになっているかが見ることができるので、お目当ての「BOGOセール」のために買い物に行くと言っても過言ではありません。

 

選ばれる理由④:顧客サービス

商品の質もさることながら、Publixはサービスの質も高く評価されています。子どもには無料でクッキーをくれたり(おかげで子どもが静かになるので集中して買い物できます)、買い物したものをクルマまで運び、積むのを手伝ってくれたりと、子育てママやお年寄りに優しいサービスもいろいろあります。そのうえ、フレンドリーな接客で対応してくれるわけですから、リピーターが増えるのは当然かもしれません。

 

競合スーパーでは見られない、きめ細やかなサービスを徹底的に提供するPublix。お客様目線でおもてなしをすることが顧客満足度を高め、リピーター客の増加につながっているように思います。アメリカ南部で買い物をする機会があれば、ぜひPublixにも足を運んでみてください。

 

ハイテク起業家精神を酒で味わう! シリコンバレーで愛される日本酒「セコイヤ酒」とは?

空前のラーメンブームが続くアメリカ。ここサンフランシスコでもラーメンはシリコンバレーの食文化として一大ジャンルを確立しているといっても過言ではありません。以前、著者がTwitterやUber、AirBnBなどで働く友人たちに誘われて行った夕食会の場所もラーメン・ダイニングの人気店でした。しかし、このような席で必ず話題になるのはラーメンではなく、「SAKE(酒)」なのです。

 

地産地消へのこだわり

↑ティスティングできる生酒3種(左からNAMA、GENSHU、NIGORI)

 

酒は酒でも、サンフランシスコの人々に特に愛されているのが「セコイヤ酒(Sequoia Sake)」。これは初のサンフランシスコ産の日本酒なのです。この町では地産地消がクールで、本銘柄もうたうのも「Made Local, Drink Local」。従って、人気を集めるのも極めて自然な流れだといえます。

 

日本酒は主原料となる米と水選びが極めて重要です。地産地消を大切にするセコイヤ酒が使う米は、カリフォルニアの州都であるサクラメント産のカルローズ。その「食用米」はカリフォルニア州で生産量が最も多く、広く出回っているのですが、実は昔「酒米種」のDNAと間違ってかけあわされてしまったという歴史があります。しかし、この偶然が功を奏し、酒米種の味が改良。カルローズは「酒米」としても使えるようになりました。

 

とはいえ、創業当初は米農家や業者との交渉が非常に大変だったそう。「無名酒造のうえに注文ロット数が少なく、さらにお米の味やレベルもバラバラで、いい日本酒の特徴である『安定した味』を作り続けることが非常に困難だった」とセコイヤ酒を夫婦で作るジェイクさんとノリコさんは言います。

水はヨセミテ国立公園の麓からサンフランシスコへ流れてきているものをフィルタリングして使用。この水をカルローズに加え、セコイヤ酒はサンフランシスコ市内で丁寧に醸造されます。

夫婦二人三脚で道を開く

この酒造は夫婦経営です。ジェイクさんはシリコンバレーのテクノロジー企業に勤務。さぞかし投資家などを巻き込んだ大掛かりなビジネス展開計画をしていたのかと思いきや、奥様のノリコさんとの二人三脚で事業を立ち上げ、あえて家族経営を選んだそうです。その理由について尋ねると、「外野から口出しされずに、自分たちの理想とする日本酒づくりを徹底的かつ自由に追求したかったから」とジェイクさんは言います。

 

2年間の試行錯誤を経てついに販売となったとき、アメリカではちょうどラーメンブームがさらに勢いを増していたところでした。そこで積極的に人気ラーメン店や和食レストランに商品を置いてもらうように営業を展開。次第に口コミでアメリカ人のファンが増えていったそうです。

 

「日本ではラーメンにはビールが多いですが、こちらのアメリカ人やサンフランシスコに訪れる観光客が、話題のラーメン屋をくぐるときは『やっぱりSAKEだね』というモードになるのです。日本酒の販売量が減少気味の日本に比べ、世界では和食やラーメンブームの背景を受けて日本酒はアツいんです!」とノリコさんは語気強く語ってくれました。

 

地ビールやバーボン樽とのコラボでイノベーションを起こす!

信念を曲げずに日本酒を作り続けていくことで、アメリカの生酒ファンの心を掴み、ついにはサンフランシスコ界隈やシリコンバレーを代表する日本酒にまで成長していったセコイヤ酒。その成功によって、カリフォルニアの契約農家からお米を安定供給してもらえるようになり、長年課題だった「味のばらつき」も解消されました。

 

その一方、ご夫婦は面白いことにチャレンジし続けています。新鋭の地ビール・クラフトビール醸造所のベアボトルビールとコラボして、酒ビールの「HALF SAMURAI」の開発に協力。つい最近では、アメリカならではの「バーボンウィスキー樽で熟成した酒(Bourbon Barrel-aged sake)」も売り出し始めました。

 

ほしいものがなければ自分で作る。小さく始めつつも夢は大きく。こだわりは貫く。そして、近隣のコミュニティや異業種との交流を通じてイノベーションを生み出す――。セコイヤ酒を作るご夫婦が持つこのようなスピリットからは、アメリカのハイテク起業家が連想されます。セコイヤ酒も「シリコンバレー流のモノづくり」の1つなのかもしれません。

GW中のエンゼルスチケットが4ドル! アメリカ在住者が教える「チケットアプリ」がコチラ!

日本では、チケット購入・入場の確認強化や転売サイトのサービス停止など、チケット販売は厳しく管理・規制されています。その一方、アメリカでは「手に入らないチケットはない」と言われるほど様々な販売・転売サービスが存在。そこで、今回は簡単にイベントを検索できて、しかもチケットを安く購入できるアプリサービス「Gametime」をご紹介します。オンライン完結なのでチケットの受け取りも簡単。これまでアメリカでスポーツの試合やエンターテインメントを見ることを諦めていた方は必見です。

 

「Gametime」とは?

英語が分からなくても、簡単にチケットを検索・購入できるモバイル特化のチケットアプリ「Gametime」。アメリカへの旅行・出張が決まれば、まずこのアプリをダウンロードしましょう(アメリカのアプリストアからダウンロードがでない方は同社のウェブサイトで利用可能)。

アプリを開き、全米60都市のなかから滞在先のエリアを選択すると、スポーツ、音楽、舞台の3つに分類された、各都市で開催されるイベントがズラリと並びます。目ぼしいイベントをタップし「滞在中の日付」と「人数」を選択すると、購入できる座席の一覧が表示されます。

GameTimeのウリは表示の見やすさとバリエーションです。スタジアムの座席表から購入可能な座席が俯瞰的に見られることに加え、座席から見た光景がVRの様に表示され、スポーツ競技やコンサートのステージの臨場感を確認することができます。

アメリカのチケット事情は日本と異なり、二次流通やお客さん同士の売買も一般的に行われるため、驚くような価格でスポーツやエンタメを堪能できるときがあります。例えば、NBAのクリッパーズの試合は3ドル(手数料込みで8ドル/取り扱いない場合もあり)で買えたり、テレビ中継に映りそうな前から数列目の座席でも70~80ドルで購入できたりします。

また、大谷選手が入団したアナハイムに拠点を置くロサンゼルス・エンゼルスの試合は、日本のゴールデンウィーク期間中の試合も1枚4ドル(ただし2席セット販売のため8ドルで、手数料は別途10ドル)から観戦できたり、ロサンゼルス・エンゼルスのベンチに近い3塁側の席も73ドルから購入したりすることができます(2018年4月24日現在)。

 

そもそも米国ではチケットに定価という概念が存在しないため、このようなことが可能なのですが、チケットがいつも安くなるとは限りません。この逆も起こります。アメフトのスーパーボウルや各スポーツのオールスターゲームなどのチケットは高騰することが必至。数十万円の値段で取引されることもあります。

 

このように、チケット価格はものによって変動しますが、チケットの受け取りはいつでも簡単です。このアプリで取引されるほとんどのチケットは購入完了後、メールで電子チケットが送られてくる仕組み。つまり、会場でスマホの画面を見せるだけで入場できるため、郵送や会場などでの複雑なやり取りもなく、短期滞在や英語が苦手な方も安心して利用できるのです。

 

アメリカでの行き先が決まったら、このGametimeで情報を確認して、チケットと予定を確保することをオススメします。または先にイベントとチケットの情報を確認して、そこから旅のスケジュールを決定されてもよいかもしれませんね。いずれにしても、Gametimeはアメリカ旅行の必需品。このアプリであなたの旅をもっと楽しくしてみませんか?

 

アメリカの「クラフトビール」が超ホット! 現地のビール好きがオススメする銘柄5選

アメリカでは最近、クラフトビールの人気が急上昇していて、味も非常においしいものが多いです。現在この国には4000社を超えるクラフトビールの醸造所があり、小規模メーカーだからこそできる、こだわりのビールやユニークなビールが作られています。

日本におけるクラフトビールの売り上げは、ビール全体の売り上げで約5%と言われていますが、アメリカでは、なんと20%もクラフトビールが占めるほど人気。これはビールを醸造する技術の向上により、小さな醸造所でも効率よくビールを作れるようになったこと、「バー併設」の醸造所ででき立てのビールが気軽に楽しめるようになったこと、さらにはSNSで「美味しいクラフトビール」が多く拡散されたことがその理由とされています。いまや個性あふれるれるクラフトビールがたくさん味わえるようになりましたが、今回はパッケージもかわいらしくて、お土産にもオススメなクラフトビールを5本ご紹介します。

 

[No.1] BIG EASY IPA

こちらはレモンピールの香りが爽やかなビール。シトラスとパイン(松ぼっくり)のアロマが入っているせいか、飲んでいるとキャンプをしているような気分になります。アルコール度数は4.5%で飲みやすさは抜群。パッケージもかわいいので、女性へのお土産にオススメです。

 

[No.2] Golden Monkey

インパクトを求めている方に紹介したいのがこちら。ボトルにはフルーツフレーバーと書かれてあり、ここからは「爽やかさ」が連想されますが、実際には甘みやコク、苦味、すべてがかなり強めなビールです。アルコール度数もなんと9.5%。「見ざる(猿)・言わざる・聞かざる」のパッケージも個性的で、お酒に強くパンチが欲しい方にオススメのビールです。

 

[No.3] Dogfish head 60 minute IPA

シトラスのアロマが香るビールで、ほんのり紅茶のような味もします。「60 minute」というのは、ホップを60分沸騰状態にし、ホップの「コク」を最大限に引き出しているということだそう。アルコール度数は6%で炭酸も強めなので、仕事終わりやお風呂上がりにスカーっと飲む一杯としてオススメ。パッケージのサメとホップが印象的な、おしゃれなボトルです。

[No.4] Goose Island Fulton St. Blend Coffee Ale

コーヒーアロマが入ったビールですが、「コーヒー」というより「スモーキーな香り」がすると言ったほうがいいかもしれせん。コーヒーとビールの組み合わせによって苦味が強めなので、普通のビールでは物足りないと感じる方にはいいかもしれません。「ちょっと甘めのBBQリブ」と飲めばバランスは最高。アルコール度数は5.5%ですが、飲み応えがあります。

 

[No.5] 「not your father’s root beer」

「RootBeer」とはアルコールの入っていない炭酸ドリンクで、バニラと薬のようなツンとした香りが特徴です。このビールはRootBeerにアルコールを加えたもので、普通のビールより強い刺激を求める方にオススメ。アルコール度数は5.5%で、歯医者さんの匂いというか、湿布の匂いというか、とにかくクセが強いので、好き嫌いがはっきり別れる味だと思いますが、好きな人にはたまらないでしょう。日本ではまず味わえないビールです。

アメリカのビールは小さなビンで売られているので、サイズ感やかわいいパッケージがお土産にぴったりです。ただしアメリカでお酒を買うときは、必ず身分証明書で21歳以上であることを証明しなければいけません。たとえ90歳のおじいさんであっても確認されるので、ビールを買うときには必ず年齢確認できるものを持って行ってくださいね。

 

味もパッケージも個性あふれるクラフトビールは、中小企業だからできる小回りの良さが感じられます。アメリカでは「ビール好きの人」のことをビールの「ホップ」と麻薬中毒者を意味する「Hophead」をかけて「ホップヘッド(Hophead)」と呼びます(友人同士の冗談で使うセリフなので、発言はくれぐれも慎重に)。ホップの虜になってしまう人の言葉があるほど、クセになるアメリカのクラフトビール。アメリカへ旅行に訪れた際は、ぜひお気に入りを見つけてみたらいかがでしょうか。

 

 

シリコンバレー御用達! アメリカの医療に革命を起こしている「One Medical」

「インフルエンザかな?」と寒気がしても、10日先まで予約が取れないってどういうこと――?

 

「体調不良は自力で薬局行って直せ」と言われたらどうしますか? アメリカ生活で一番恐れていたのがこの医療事情。高熱でフラフラしているときに自ら対処法を考え、薬剤師さんと優雅に相談し、陳列棚にずらりと並ぶ同じ効用の薬からとっさに判断し最適な薬を見つける……なんてことはできません。

 

「医療もビジネス」の自由診療の国、アメリカ。医者単位に患者がつくシステムで、風邪をこじらせても簡単には医療サービスにはたどりつけません。予約は必須ですが、下手すると10日間先まで予約が取れないことも。近所にあるクリニックに飛び込みで診療してもらえるような自由度は極めて低いのです。そのお医者さんが旅行中だったりすれば待たされるのが普通。急患で電話しても「命に別状があれば911で救急車を呼んで。そうでなければ5日先ね」となるのも珍しくありません。

 

しかし最近、この不便なアメリカの医療サービスを改善するべく、デジタル医療のオンデマンドサービスが登場。「One Medical(ワンメディカル)」といい、医療コンシェルジュサービスとカテゴリされて、全米でトレンドになっています。年間利用料(2018年2月現在、149ドル)を支払うと、One Medicalのクリニックになら、どこでも行けるというものです。

 

山手線内ほど広いサンフランシスコ市内でもクリニックが30か所ありますが、One Medicalを使うとユーザー目線で空いている時間を選んで、オンデマンド診療が受けられます。訪問予約診療はもちろん、オンラインビデオ診療や、軽度のアレルギー症状対処ならメールでの診療サービスも受けられます。ちなみにシリコンバレー全域(サンノゼやクパチーノなど)にも多数あり、テクノロジー企業の従業員御用達ブランドとして定着しています。

おしゃれで合理的なオンデマンドサービス

One Medicalの最大の特徴は、クリニックがおしゃれなこと。デザイナー家具でモダンに彩られていてホテルのロビーのようです。「医療コンシェルジュ」と謳っているだけあって、アポの時間になると医者がわざわざ出迎えて「今日はどうしましたか?」と握手を求めてくるのです。

 

合理的な予約システムも人気の理由でしょう。病院検索はスマホのアプリを使って簡単にでき、今いる場所、クリニック単位、医者指定、どこでも誰でもいいから空いているところなど色々選べます。アレルギー関連や皮膚荒れなど、軽度のものであればビデオ診療も便利。訪問診療も30分単位できっちり区切られていて、必ずその時間で終わるのも嬉しい限りです。

 

また、夜中や休日もアプリのメール機能などを使い24時間対応してくれます。筆者も元日深夜にアレルギー症状をこじらせて、気管支炎になってしまい焦ってしまいました。しかし、このオンデマンド・メールサービスにより最適な薬の処方箋が2時間ほどで手に入り、翌日の夜にはすっかり心身ともに回復した経験があります。日本ではとうの昔から当たり前のことですが、アメリカで「風邪をこじらせても安心」な医療環境ができたというのは非常に画期的なことなのです。

登録店舗数は世界で8000店以上! ジムの「つまみ食い」ができる「ClassPass」とは?

一般的な月謝制スポーツジムに入会しても、なかなか行く時間がない。入会してもすぐに飽きてしまう。あるいはピラティスやホットヨガもちろん、格闘技系エクササイズや米国で大人気のスピニングもかじっておきたい――。そんな悩みや希望を持つ自分に合わせてジムが選べたらと思っている方はいませんか?

 

1つのスポーツジムやヨガスタジオに固定せず、好きなフィットネス・エクササイズを幅広く楽しみたいという思いは、著者が住むアメリカのニューヨークやサンフランシスコの人々の間でも見られます。特に「運動している自分が大好き」なアメリカ都市部の若者は、スタバより多いかもしれないヨガ教室やフィットネススタジオを自分の都合に合わせて使いこなしたいというニーズを強く持っています。そこにうまくヒットしたのが、ニューヨーク発のオンラインサービス「ClassPass(クラスパス)」です。

メンバーになれば、提携しているヨガスタジオやスポーツジム、フィットネスにボクシング、そして格闘技などのレッスンをどこでも使えるサービスです。アメリカの各都市のほか、イギリス、カナダ、オーストラリアでも展開中で、利用可能な店舗は世界で8000店舗以上あるとのこと。

 

月額15ドル、45ドル、60ドル、115ドルのメンバータイプがあり、それぞれ利用できる回数や、同じスタジオ利用の制限回数が決まっています。例えば、45ドルタイプは1か月間で異なるスタジオのレッスンが3つ受けられる仕組み。厳密には、回数ではなくポイント制(英語ではCreditと呼んでいます)になっていて、1クラス通常8ポイントが必要のところ、時間や人気度に応じて必要ポイントが少なくなっていたりします。

サービス開始当初はニューヨークのフィットネスが月額99ドルで無制限に利用可能というモデルだったようで、それで全米で一気に有名になったそうです。その後は無制限利用はできなくなり、利用限度も制限されて、費用的には一般的なレベルに戻っています。その流れを受けてか、初期の立ち上げ時の触込みに比べ、現在は「同じスタジオに通う回数が制限される」「使わないポイントの翌月繰越しはできない」「退会する際の引き止めが激しい」などの否定的な意見も見られます。ちなみに筆者も退会を心に決めたものの、あの手この手の引き止め策にまんまとはまってしまい、月15ドルで1回利用コースの最低ラインをずっと続けています。

 

とはいえ、スタジオ側にもかなりのメリットが見てとれます。まずはマーケティング的な意味合いです。星の数ほどあるスタジオから選択してもらうためには、実際に使ってもらうのが一番。単独にマーケティングするのは大変ですが、このクラスパスのプラットフォームに参加することで、新しいお客さん獲得の可能性が広がります。

 

次に、イールドマネジメント的なものです。ホテルや飛行機の販売と同じ考えですが、空き枠をいかに埋めて収益を最大化するかという点で、空いている時間や直前のレッスンをクラスパスで解放することで1人でも多くのお客様を呼び込むことができます。

 

好きなクラスだけつまみ食い

ニューヨークやサンフランシスコでは、ジムやスタジオは目的別に細分化されていることが多い「あれもこれもやりたい」という場合には不便です。ワークアウト方法も多種多様で、エクササイズの流行もすぐに変わるので、ジムを選ぶのも一苦労。その点、クラスパスは選択肢が多く、自分の気分で選べるので魅力的です。3月19日時点で著者が登録しているサンフランシスコ・ベイエリア(サンノゼなど含む)の選択可能なスタジオ数は499件ある一方、本社があるニューヨークではシティーエリア(ブルックリンなどを除く地域)だけでおよそ1000件もあります。ヨガにしても、インストラクターの個性やスタイルがとても重要視されるので、好きなクラスだけつまみ食いできるのは極めて都合が良いのです。

また、都市をまたがっての利用も可能なので、出張中や旅行中にも気軽に使えることも人気の理由の1つ。シリコンバレーも広いのですが、サンフランシスコ市内に住みながらサンノゼのオフィスに通う人も少なくありません。その場合、自宅周辺やオフィス近くのジムを利用できるという自由度はとても心強いですね。

 

 

肉じゃない肉? ハンバーガー大国で話題沸騰中の「IMPOSSIBLE BURGER」を食べてみた

アメリカの代表食といえばハンバーガーですが、いまこのハンバーガー大国に新しい波が押し寄せています。その名も「IMPOSSIBLE BURGER(インポッシブルバーガー)」。ヘルシー志向の人が多いカリフォルニアで静かなブームが到来しています。一体何が「IMPOSSIBLE(有り得ない)」なのか? 私たち日本人の舌に合うのか? そのアンビリーバブルな実体に迫ります。

 

インポッシブルバーガーって何?

インポッシブルバーガーは、牛や豚といった動物性のお肉を一切使わず、ヘルシーで環境に優しい100%植物由来の人工肉バーガーです。このバーガーを作ったのは「Impossible Foods」というシリコンバレーのベンチャー企業で、環境保護を目的として開発しました。この会社はビルゲイツが100億円超出資するほど注目されている企業で、CEOであるスタンフォード大学教授のパットブラウン氏は「すべての存在する肉を植物肉に変え、地球環境保護を実現しよう」というビジョンを掲げて全米で広く展開しています。著者が住むサンフランシスコ周辺のハンバーガー店ではそのほとんどで食べることが可能。

 

気になる具体的な原料は、小麦たんぱく質、じゃがいもたんぱく質、大豆たんぱく質、そして脂身にはココナッツオイルが使われています。最も重要なのは「ヘム」と呼ばれるマメ科の根っこにある血液に似ている鉄成分で、これが肉の風味や食感を生み出しています。すべて植物成分のため、通常のお肉を使ったパテよりもコレストロールが少なく健康に良いことが最近のヘルシー志向のアメリカで支持されています。

 

また、環境に優しい食材であることもポイントです。牛肉を使うと、飼育する過程で大量の水や肥料が必要になりますが、植物肉の場合、20分の1の土地、4分の1の水、そして温室効果ガスも8分の1で済みます。

 

インポッシブルバーガーを食べた人からは「見た目や味が通常のバーガーと変わらない」という声をよく聞きます。これが本当に美味しく、値段も普通のバーガーと変わらないのであれば、1度は食べてみたくなりますよね。

というわけで、今回訪れたのはサンフランシスコ・シリコンバレーエリアにある、私が一番好きな地元のハンバーガー店「Jack’s Prime Burgers and Shakes」。正面玄関には「The Impossible Burger Try it Now!」の看板。筆者はインポッシブルバーガーと通常のバーガーを食べ比べてみました。

 

店内の至る所に宣伝ポスターやポップがあり、今とても話題になっているのが分かります。このお店だけでなく、近所にある他の店でも目玉商品のような位置付けで販売されていました。

 

注文方法は、「ハンバーガーのパテをインポッシブルバーガーにしてください」と頼むだけ。値段は通常のハンバーガーより3ドル程高くなり、サイドのポテトも付いて15ドルです。

お肉の見た目はほぼ変わらず、何も知らずに出されたら植物肉だとは気付かなさそうです。しかし、よく見てみると、植物肉の方はなんとなくパサパサしてそうなのが見た目から分かります。切ってみると違いはより明らか。写真左の植物肉の方はミディアムレアで注文したにも関わらず、赤い部分がなく肉汁も出てきません。一方、写真右のお肉の方は、肉汁もあり赤い部分も見えて食欲がそそられます。

まず、植物肉から一口食べてみました。決して不味くはないけれど美味しくもありません。例えるならツナか豆腐ハンバーグで、やはり少しパサつきます。一方、通常のお肉は食べると肉汁がジュワーっと出てきて、お肉の香りや味がしっかり付いています。やっぱり、美味しいのは普通のお肉のほう。他店でも試してみましたが、やはり同じ感想です。

 

また注文したい?

ハンバーガー好きの著者にとってはNOです。ハンバーガーの醍醐味であるジュワッとした肉汁が口のなかで広がる感覚が私は大好き。その点、インポッシブルバーガーがいくらヘルシーであっても私は通常のお肉を選ぶでしょう。今回訪問したお店にどれくらいインポッシブルバーガーが売れているかと聞いたところ、ハンバーガーを注文するお客さんの15%程度とのこと。アメリカで流行する理由として考えられるのは、ビーガンやベジタリアンの方に宗教的な理由で受け入れられているのではないかと思います。

 

ヘルシー志向で、インパクトの強いものが好きな日本人にも最初はウケるかもしれませんが、人気が継続するかどうかは今後の味の開発次第でしょう。残念ながら私の舌には合いませんでしたが、これが好きな方も多いので、アメリカを訪れる際はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

【海外進出する日本食チェーン店】ニューヨークで成功した秘訣は?

ニューヨーカーが日本食と聞いて、最初に思い浮かべるのは寿司――。そう思った方は情報のアップデートが必要です。寿司が日本食の代表だったのはもう10年以上前の話。今日では他の日本食も人気です。例えばラーメン。昔からマンハッタンにあったオリジナルのラーメン店に加え、いまでは日本からラーメンチェーン店が多数進出しており、一風堂イーストビレッジ店が2008年にオープンしてから10年経つ今でも、ニューヨークのラーメンブームはいまだに衰えを見せません。

 

それに加えて、ここ数年、日本のチェーンレストランが立て続けにオープンしています。「和定食の大戸屋」「うどんのつるとんたん」、そして新しい所では「いきなりステーキ」もオープン。もはや日本食のイメージが覆ったように見えます。このブームの背景や成功の秘訣には何があるのでしょうか?

 

ラーメン一風堂

2008年のオープン当初から常に行列のできる店。「Shiromaru Hakata Classic」が15ドル(+税とチップ)と、日本の一風堂と比べると値段は張りますが「2時間待ちでやっと入れた」という人も多く、ピークの時間帯には行列を覚悟していく必要があります。日本人店員と日本語を話さない店員はどちらも大きな声で「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」と迎えてくれ、つたない日本語で「3名様ご案内します!」と声を張り上げるアメリカ人店員の姿は微笑ましくもあります。口コミサイトでは「今まで食べたラーメンのなかで一番美味しい」と絶賛する声も多く、人気の絶えないラーメン店です。

 

ラーメン一蘭

写真提供:ラーメン一蘭

 

マンハッタン内を歩けば必ず見かけるというくらい、ニューヨーカーの間で定着したラーメン一蘭。ラーメン店飽和状態のニューヨークでブルックリンにオープンし、当初はどうなるかと思われましたが、日本店と同様の「味集中カウンター(Flavor Concentration Booths)」と呼ばれる仕切られた個人用ブースで1人になって味に集中して食べるというユニークなアプローチが話題を呼びました。味集中カウンターは日本よりやや広めに設けており、様々な体型の人が快適に過ごせるよう工夫されています。

 

また、食べ物のオーダーをカスタマイズするのが好きなアメリカ人にとって、麺の固さやトッピングを細かく指定できるところが好評な様子。ブルックリン店は店舗横に工場を併設しており、まさに「できたてラーメン」を味わえる、こだわりのラーメン店です。

 

大戸屋

日本では手軽でカジュアルな雰囲気の定食屋ですが、ニューヨークの大戸屋はハイエンドな店内。「しまほっけ定食25ドル(チップ込)」とお値段も張ります。日本食を恋しがる日本人客に加え、「寿司とラーメン以外の日本食だって知っているのだ」という食通のアメリカ人も多く来店しています。

 

つるとんたん

Danny Meyerの老舗レストラン「Union Square Cafe」が、家賃の高騰で別のロケーションに移り、「次は何が入るのか?」と話題にのぼっていたところ、オープンした店が日本のうどんチェーン店だったということで注目を集めました。店内で打った手打ち麺はコシがあり大変美味。「顔がすっぽりと入ってしまいそうな大きな器」は、インスタ映えする食べ物を撮ることに熱心な若者にも人気があります。

いきなりステーキ

写真提供:Ikinari Steak 5th Avenue

 

バーでは何時間もカウンター前に立ったままお酒を飲むのに、「立ち食い」には馴染みがないアメリカで、いきなりステーキは「椅子のないレストラン」ということで話題になりました。2017年2月にニューヨーク最初の店舗をオープンし、1年で既に5店舗に拡大しています。ただ、「ステーキの立ち食い」はあまりアメリカ人に好まれなかったようで、各店舗にそれぞれ立ち食い用テーブルの他に椅子の席も用意されています。

 

味だけではない「付加価値」――独自コンセプトと日本特有のサービス

ニューヨークで働く著者が見る限り、日本食チェーンブームの要因の1つとして、近年のラーメンブームで「日本食は寿司だけではない」という認識がアメリカ人に広がったことが考えられます。それに加え、多くの地元メディアが報じているように、「椅子のないステーキレストラン」や「仕切りがあり、一人ずつ会話せずに食べるラーメン屋」など、普通とは違う「ユニークなセッティング」も好奇心旺盛なニューヨーカーの興味をそそるように見えます。

 

また全店共通して、口コミサイトのレビューで「サービスの良さ」が多く言及されています。日本とアメリカのチェーン店において、サービスのレベルの違いが、日本チェーン店の人気に一役買っていると言えるでしょう。ウエイターは必ずしも日本人ではありませんが、トレーニングをしっかりと受けていることが分かる丁寧さや、知識の深さも共通して見られます。日本のおもてなしがアメリカでは大変驚かれ、好印象を残すのでしょう。

 

Uberと同じくらい改革的! アメリカ人の心を捉えた買い物代行アプリ「Instacart」

仕事で忙しいときや体調が悪くなったときに、誰かに買い物を頼みたくなることがありますよね。休日を家でゆっくり過ごしたいときは外に出掛けるのも億劫。でも、スーパーに行かないと今夜食べる物がないというジレンマに陥ることがあります。

 

そこで便利なのが、米サンフランシスコで急成長を遂げる話題の「Instacart (インスタカート)」です。

 

インスタカートは、アメリカで人気急上昇中のオンデマンド型買物代行サービスです。ユーザーはスマホ上で同サービスに登録されている小売店から好きなものを好きなときに注文。すると、あなたの好きな時間に品物が届きます。

 

驚くべきは配達時間の速さ。荷物は最短1~2時間という早さで手元に全部届くのです。時間の節約になるのは確実。

 

インスタカートは、生鮮食品の即時配達からはじまり、いまではホールフーズ(オーガニックで有名な高級スーパー)、コストコ、セーフウェイ(割と一般的なスーパーマーケット)、ペットショップ、酒屋チェーンのBevmo、ドラッグストアチェーンのCVS、おしゃれな料理器具を扱うSur La Tableなど計135もの小売店と提携しています。シリコンバレーの投資家たちの間でも何かと話題の企業です。

 

年間利用料149ドルのエクスプレスメンバーになると、1回35ドル以上の買物であれば、最短1時間以内の即時配達が無料になります。日時指定も1時間単位で設定可能。シリコンバレーではもう当たり前のクラウドソーシングを利用し、ショッパー(実際に店舗で買物代行する人)が買ったものを、別の配達人が届けてくれるというモデルです。店舗側にもインスタカート専用のレジ列や保管ロッカーがあったりします。

 

お目当ての商品がない場合には注文の変更や返金もできます。代行人が買物をはじめると合図がきて、電話やチャットでリアルタイムにコミュニケーションできるので安心。代行人はちゃんと顔がみえるので、まさにテクノロジー時代の御用聞き「三河屋さん」といったところでしょうか。さらに、定期的に利用しているとAIのおかげか、必需品の一覧やおすすめ商品、クーポン、代替品なども表示されます。

インスタカートは、アメリカ人にとってUber(オンデマンド配車サービス)と同じくらい革命的でした。日本では国土も狭いので郵便局も配達網も十分に発達し、十分なサービスを受けられます。しかし、アメリカはともかく大きて広いので「配達は遅い。遅れる。時間指定なんて夢のまた夢!」というのが現実(Amazonですら翌日配送が限界で、数日遅延もざらにあります)。アメリカ人もそれに慣れていたわけです。しかし、それがスマホやクラウドソーシング、シェアリングエコノミーで変わり、「今すぐ、ここにほしい」が実現されたわけです。ちなみに、インスタカートの創業者はAmazon出身とのこと。

 

また、アメリカは売っている商品も店舗も大き過ぎます。牛乳1本にしても4リットルという量(重いです)。売り場は一般的に東京ドームの半分くらいあり、レジでも延々と並びます。この不便な買い物を誰かが代わりにやってくれたら……というニーズに答えているのがインスタカートなのです。また、ほとんどのお店が店頭で買うのと同じ価格を設定していることも、このインスタカートの良い所といえるでしょう。

 

リピート率85%以上! 米国で話題のAIスタイリスト「Stitch Fix」を使ってみた

2017年11月、34歳の女性が社長を務めるスタートアップが、ニューヨーク市場で上場を果たし話題を集めました。その会社は、AIスタイリストによる商品提案型のサービスを提供する「Stitch Fix」です。売上1000億円、時価総額は2000億を超え、人々の「洋服を買う」という体験をまったく新しいものにしてくれています。本当に通常のネットショッピングよりも満足する購入体験ができるのか? 実際にそのサービスを利用して検証してみました。

 

Stitch Fixってどんなサービス?

Stitch Fixとは、通常のネットや実店舗でのショッピングとは異なり、自分で商品を選ぶのではなくAIとスタイリストが自分に合った商品を提案してくれるサービスです。同社の3500人のスタイリストと80人以上のデータサイエンティストのチームが、独自のアンケートとSNSの分析で顧客の好みに合ったアイテムを選んで届けてくれる仕組み。手順は以下の通りです。

 

①独自のアンケートに回答(サイズ・好み・ライフスタイル・予算など。10~15分程度を要する質問)

 

②到着日を選択すると、洋服や小物類が5点自宅に届く。この段階でスタイリング料20ドルが課金される(混雑状況にもよるが早い場合は3日〜5日程で到着)

 

③気に入ったものは購入、それ以外は無料で返品可。同封されている袋に入れて郵便局で送るだけ(すべて購入の場合は全品25%オフ)

 

④選んだ服と選ばなかった服の理由をアンケートに記入しフィードバックを送る(次回の購入につなげる)

 

では、実際に使ってみましょう。

実際に答えた質問は50問程度。「ゆったりとした服が好き」「これは嫌」といったデザインの好みなどを細かいところまで聞かれました。さらに、実際の服の絵を見せて4段階で好きか嫌いかを聞く質問もあり、好みを捉えてくれた気がしました。

 

アンケートに回答し、最速の発送日を選択しました。荷物は5日後に到着。箱もかわいく、自分用にカスタマイズされた福袋を開けるような非日常体験にワクワクしました。

届いた5点は紺のサンダル、チェックのシャツ、リゾート風のロングドレス、デニムジャケット、そしてストレートジーンズです。

 

気に入ったのはサンダルとジーンズ。私は足の形に合う靴をなかなか見つけられないのですが、このサンダルはぴったりで履き心地も抜群。デザインも気に入ったので値段を見る前から買うことを即決していました。ジーンズは、ウエスト、長さ、履き心地がすべてパーフェクト。欲しかった色でもあったのでこちらも購入しました。他の商品は日常使いできるイメージが湧かずに返却することにしましたが、サイズはぴったりでした。

 

最後はフィードバックアンケートに回答。また春になったときに注文をしたいと思ったので、今回選ばなかった理由や次はどんなものが欲しいかを丁寧に書きました。返品するアイテムも指定の袋に入れて、郵便局に行くだけなのでとても簡単でした。

今回試してみて、私はStitch Fixをまた利用したいと思いました。理由は3つあります。一つ目は、実際に商品が届くまで何が送られてくるかわからないワクワク感。2つ目の理由は、細かなアンケート回答とスタイリストの存在によって、送られてくる商品提案の質が高いからです。私の好みもある程度捉えていました。

 

3つ目の理由は、毎回フィードバックを送るため、次回の満足度はもっと上がるという期待感があるから。回数を重ねていく度に、AIとスタイリストが身体のサイズや自分の好みを学習してくれるので、次はより良い提案が来るだろうと思ってしまいます。

Stitch Fixには、他にも顧客を魅了する仕掛けがあります。届いた5点の洋服それぞれに合わせたコーディネート案を提案してくれるため、着用したイメージが湧きやすいです(上の写真の右側)。また、スタイリング料の20ドルは、どれか1着でも買えばその購入に充てられる仕組みなので、「最低1着は買わないと損」という気持ちにさせられます(上の写真の左側は価格表)。

 

テクノロジーとビジネスモデルで注目を集めるStitch Fixは、昨年の冬の時点で250万人のアクティブユーザーを獲得しています。さらに、リピート率は85%以上。ここからはユーザーの満足度が高いということが分かります。

 

「オンラインで洋服を買う」という手軽さだけでなく、品質も良く、服を選ぶ楽しさもあるStitch Fix。初回の利用は紹介やプロモーションコードを利用すると、20ドルのスタイリング料が無料になるので、アメリカに行く際はぜひ試されてみてはいかがでしょうか。

 

昭和か!? 残念過ぎるハワイの炊飯器事情

炊き上がりのわずかな米の硬さにも敏感にこだわり、どんどん進化しているのが日本の炊飯器。釜も銅、鉄、炭など素材の違いによる美味しさをとことん追求し、日本人の味覚もそれに伴ってレベルアップしているのでは? と思われるほど。しかし、もし日本人がハワイで炊飯器を購入しようとするなら、かなりガッカリしてしまうでしょう。ハワイの炊飯器事情とは、どんなものなのでしょうか?

 

20~30ドルの低価格&ひと昔前のデザインに仰天!

ハワイの家電量販店の炊飯器コーナーをのぞくと、まず価格に驚くはず。安いものなら、なんと20〜30ドルほどで販売されているのです。わずか数千円で炊飯器が買えるなんて、日本人の感覚からすると、かなりの驚き。

 

そんな数十ドルの値段がついた炊飯器は、鍋に電気コードがつながっただけのようなシンプルなデザインのものが主流です。日本製の炊飯器も販売されていますが、50ドル以下で買える日本製炊飯器は、見た目が超レトロ。昭和の食卓にありそうな、古いデザインが多いです。「Made in Japan」と大きく書かれているけれど、「いやいや、こんな古臭い炊飯器がいまどきあるわけないよ」と、日本人ならば間違いなくツッこむでしょう。

 

しかも、ついている機能は「COOK(炊飯)」と「WARM(保温)」の2つだけ。最低限の機能だけを備えた、究極にシンプルな炊飯器と言えるかもしれません。

 

日本ブランドはやっぱり高級品

そんなハワイで売られている炊飯器のなかでも、高額の部類に入るものが200〜300ドルあたりの日本製炊飯器。ここでは象印、タイガー、パナソニックといった日本でもおなじみのブランドが多い印象です。このくらいの価格帯になると、現代の炊飯器っぽいデザインで、タイマーがついたり玄米を炊けたり、色々な機能がついてきます。

 

ハワイには、日本食や日本製製品を多く取り扱う「ドンキホーテ」があり、そこでは日本製の炊飯器も多く販売されているのですが、高いものなら300~400ドルほどの値札がついて陳列されています。

日本人の米へのこだわりは世界でも特殊?

炊飯ボタンが1つしかない数十ドルの炊飯器で炊いたご飯なんて、舌のこえた日本人が食べたら、「美味しい」と感じられるかは正直疑問です。しかし、それで満足してお米を食べている人がハワイには少なからずいるということも事実。

 

ハワイのこんな炊飯器事情を知ると、米の銘柄による食味の違いを分かり、炊き上がり方も「ふっくら」がいいのか「もっちり」がいいのかなど、米の味にこだわり抜いている日本人の方こそ、少し異次元なのではないかと思わずにはいられません。

 

ちなみにハワイ在住の筆者は、日本で購入した炊飯器を現在愛用中です。

 

 

え、予防接種やリサイクルショップも!? ファストフード店だけじゃないアメリカの「ドライブスルー」

アメリカでは、どこへ行くにもクルマはマスト。そんなクルマ社会で、ドライブスルーのサービスがレストラン以外にもさまざまな場所に広がっています。アメリカならではのユニークなドライブスルーを紹介します。

 

子どもがいる場合、ちょっとした用事を済ませるのも大仕事になりがち。ちょっと銀行や薬局に行くだけなのにまるで旅行に行くような大荷物と意気込みが必要です。しかもアメリカでは、少しの間でも子どもを1人にしておくことは親の責任問題に直結します。そのため、日本にいるとき以上に気を遣わなくてはいけませんが、アメリカではドライブスルーで利用できるサービスが進化しているので、意外に困らなかったりもします。

 

一番便利だと思うのは銀行のドライブスルーで、営業時間はもちろん、週末でもドライブスルーでATMを利用可能。ほとんどの支払いをクレジットカードやデビットカードで済ませるアメリカでは日本ほど現金を持ち歩きません。ただ、フェスティバルやファーマーズマーケットなどのローカルなお祭りでは現金のみという場合があるので、お出かけ前にドライブスルーで現金をおろしておきます。(日本の銀行でも数年前からドライブスルー窓口を設ける動きがありますが、普及には程遠い状態です)

 

次に便利なのは、薬局のドライブスルー。アメリカでは病院で治療を受けた場合、その処方箋は自宅近くのドラッグストアに自動的にデータが送られ、薬の準備ができたら個人に連絡が来る仕組み。ドライブスルーで自分の名前と生年月日を伝えれば、薬を受け取れることができます。

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驚きなのは、家族の薬を代わりに受け取れるということ。もちろん名前と生年月日は伝えますが、タッチパネルで本人と受け取り者との関係を選んでタッチするだけで済み、身分証明書の提示は不要です。インフルエンザのシーズンになると、ワクチンの予防接種をドライブスルーで受けられる所まであります。

 

リサイクルショップのドライブスルーもあります。これは「Goodwill」というアメリカの慈善事業を目的としたリサイクルショップで、品物はすべて寄付されたものでまかなわれています。そのため、価格もかなり安く、ハンディキャップを持つ人々を多く雇用しているのが特徴。このお店に寄付したいものがあれば、ドライブスルーで受け渡しができます。サイズアウトした子ども服やおもちゃをよく買い物ついでに寄付しに行きますが、小さなものでも、家電製品のような大きなものでも使えるものであればなんでも寄付することができます。

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スーパーもドライブスルーを取り入れています。「Walmart」では、オンラインで食料品を注文し、受け取り時間を指定すれば、生鮮食品をドライブスルーのように受け取れます。しかも実際にお店のなかで買い物する値段と同じで、手数料もかかりません。

 

受け取りはピックアップ専用駐車場についたら電話をするだけ。店員がカートで持ってきてくれて、クルマに乗せるのも手伝ってくれるうえ、初回は10ドルの割引サービスもあります。私はよく仕事の休憩中に注文し、帰りに受け取ります。子連れの買い物はストレスがかかりますし、余分なものを買わずに済むので、ちょっとは節約になるのではないかと思います。

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子どものお迎えもドライブスルーと言えるかもしれません。アメリカでの通学は安全のため、スクールバスか、親が車で送迎するかのどちらかです。私の息子はまだ小さいので、デイケアの室内までお迎えに行かなければなりませんが、キンダーガーデン(4歳〜)や小学校の送迎では、学校の入り口で子どもを先生に引き渡し。帰りは先生が子供たちを学校の入り口まで引率し、クルマで迎えにきている親に引き渡しをします。駐車場はまるで回転寿司。校門前に綺麗に車が並んで、ドライブスルーのように次々に子どもだけ降ろされて行きます。この間も親が車を降りることはありません。

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時短術や安全策としてのドライブスルー

ニューヨークなどの大都市を除けば、アメリカはどこへ行くにもクルマで出掛けます。Lazy(楽したい、怠け者)な人がたくさんいるように見える一方、仕事や子育てで忙しい共働き家庭も多いので、ドライブスルーはまさに需要と供給がマッチしています。ドライブスルーを通勤途中に利用して時間を節約しているビジネスパーソンもよく見かけます。

 

私の住むフロリダは一年中暖かいので、リタイヤ後の憧れの土地の1つ。そのため、年齢層がとにかく高いのですが、この点でもドライブスルーは(車を運転できる)高齢者に優しいサービスだと思います。さらにアメリカは日本のように治安が良くないので、真っ暗な夜でもクルマを降りずにお金をおろせるのは安全面でも理にかなっているといえます。アメリカの進化するドライブスルーから目が離せません。

 

 

 

「保育園の連絡帳」はスマホの時代へ! 子どもの1日の活動を見える化する「Brightwheel」

毎日の保育園の連絡帳は共働き家庭ではちょっと重荷ですよね。細かなお願いごとも、朝のバタバタで先生に伝えるのを忘れてしまうこともよくあります。日本の保育園では連絡帳をスマホで管理する動きが広がっているということもあり、「このデジタル時代に手書きで記入しなきゃならないの?」とついつい思ってしまいます。

 

でも親が一番気になるのは、保育園で一日のほとんどを過ごしている子どもの様子。そこで、アメリカのデイケア(保育園)はあるテクノロジーを導入しています。

 

「Brightwheel」というアプリがあれば、先生とのやりとりをスマホのメッセージで送ったり、おやつやお弁当を食べた量、お昼寝の時間、トイレに行った回数まで、保育園での様子が全部分かるのです。

 

便利な機能を搭載した「Brightwheel」

本アプリには便利な機能がいくつかあります。まずは「デイリーアップデート」。入園から退園まで子どもが何をしていたのかがリアルタイムに分かります。例えば、朝のスナックや昼のランチはどのぐらい食べたか、オムツを替えた時間、お昼寝の時間などです。筆者の息子はちょうどオムツ外しの時期なので、オムツ替えとトイレに行ったときとの違いが見られるのが嬉しいところ。

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「写真が届く」機能もあり、日常の様子が写真でも送られてきます。イースターでエッグハントをしたときやサンクスギビング、クリスマスパーティー、粘土遊びなど、様々な写真を見ることが可能。以前通っていたデイケアでは、息子に「今日は何したの?」と聞いてもまだ上手く話せないこともあり、なかなかデイケアでの様子を知ることはできませんでしたが、スマホで写真を見せながら、「今日はこんなことをしたんだね。水遊びはどうだった?」と具体的に聞くことで、感想を教えてくれるようになりました。

 

「先生とのコミュニケーション」も役に立ちます。朝、連絡帳で伝え忘れてしまったことや気になることなど、ほんの些細なことでも先生とスマホで気軽に連絡が取れます。デイケアに通い始めの頃、いつも涙なしにはお別れできなかった息子ですが、10分後には先生から「もう泣き止んでお友達と楽しそうに過ごしているので安心してくださいね」と写真付きで送られてきたのでとても安心できました。「お昼寝中に咳が出ていた」「明日はプールの日だから用意を忘れずに」など細かな連絡がスマホでいつでも確認できるので便利です。

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「離れた親とシェア」も私のお気に入り。これを使えば、祖父母が日本にいながらアメリカに住む孫の様子が毎日分かるのです。息子がデイケアに通うようになってから私も仕事を始めたので、日本に住む両親には息子の写真や様子を毎日事細かに伝えるのはなかなかできなくなりました。

 

しかし、このアプリはログイン情報を共有すれば、離れて住む家族も見ることができます。両親からは「今日のパーティーは楽しそうだったね」「トイレトレーニング頑張っているね」など、アプリを見て連絡が来るようになりました。

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「デイケアの保育料もアプリで管理」という機能(オプション)もあります。クレジットカードを事前に登録すれば、保育料を自動的に支払うことができ、そのお知らせと明細がアプリを通して見ることができます。

 

アメリカでは、2月に「Tax back」といって日本でいう確定申告のようなものがあります。保育料はこのtax backでほぼ全額戻ってきますが、その申請には保育料を支払った明細が必要となります。アプリで送られてきた明細をこれに使うことができるので、デイケアも親も時間と手間の節約に役立っています。

 

ヘリコプターペアレントにとっては鬼に金棒

子どものデイケアでの様子を、保育士や子ども、家族、離れて住む両親といつでも「シェア」できることが「Brightwheel」の一番便利なところ。すべての情報をスマホで管理できるので、いつでもどこでも簡単に確認することができます。また、病気や災害などの緊急時の連絡も取りやすく、保育士と親の関係を深めるというメリットも付け加えておくべきでしょう。

 

その反面、「子どもを監視しているようで気持ち悪い」「手書きの連絡帳やお便りのほうが温かみがあって良い」などと思う方もいるでしょう。しかし、とにかく手間を省いて時間を節約したいと思う親や、子どもの教育に過剰なほど介入する「ヘリコプターペアレント」がたくさんいることを考えると、現代のアメリカでは「Brightwheel」のようなデジタルが選ばれるのかもしれません。

 

NY在住の共働き夫婦が実践!「Google Calendar & Keep」で仕事も家事も子育ても時短&時短

「とにかく時間がない!」

 

子どものいる共働き夫婦は、自分の仕事や食事の準備のほか、子どもの宿題の手伝いなどで日々追われ、ゆっくりと夫婦で座って話をすることもままならないもの。ニューヨークで暮らす私の家庭も共働きで、青息吐息で毎日を送っています。

 

共働き家庭では何よりもチームワークが大切ですが、チームワークを上げるために肝心なのはスケジュール管理です。ところが子どもの学校行事や習い事、お誕生日会やプレイデート(子ども同士の遊ぶ約束)のスケジュールは細かくて煩雑。さらに、日用品の買い出しなどもあり、夫婦間でのコミュニケーションなしには共働きは成り立ちません。

 

そこで役に立つのが「Google Calendar」と「Google Keep」。今回は私たちがこの2つをどのように使っているのかをご紹介します。

 

夫婦共有「Google Calendar」で子どものイベントを乗り切る

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夫は自分の仕事やプライベートの予定はほぼ完璧に把握していますが、子どもの学校行事や習い事、お誕生日会などの予定となるとすべて妻に任せっきり。これでは困ってしまいます。

 

そこで活躍するのが定番サービス「Google Calendar」。わが家では、私が子どもの友達からの誕生日会のお誘いなどのメールを読んで、予定を確認し、参加か不参加の返事をしています。子どもが2人いるので、パーティー会場へ子どもを連れて行くのは夫の役割で、もう1人の子どもと家に残るのは私です(そして平日用の食事の作り置きや洗濯、掃除をします)。

 

このような誕生日会のシーンでは、招待メールに記載されたパーティー会場の住所をカレンダーに入力しておけば、「住所はどこだったっけ?」と出発間際に確認しなくてもOK。カレンダーを開けて、入力してある住所をタップしてグーグルマップで開けば、会場へすぐに向かうことができます。

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また、アラートを「Time to leave」に設定しておけば、Googleがスマートフォンの位置情報から目的地までどれくらいかかるかを計算し、出発しなければいけない時間になると自然とアラームがなるように設定することもできます。

 

Google Calendarは複数作成してスケジュール管理を分かりやすく

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ピンクは私個人の予定、緑は仕事関係、オレンジは夫婦共有と、一度に複数のカレンダーを表示することが可能。そのため、例えば筆者の友人の誕生日や仕事のスケジュールなど、夫に関係のない予定は彼のカレンダーには表示されないように設定でき、不要なリマインダーを受け取ることもありません。

 

Google Keepで家事分担をスムーズに

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Google Calendarはすでに広く知られたサービスですでに活用されていることも多いでしょう。そこで、私たちが重宝しているもう1つのアプリ「Google Keep」を紹介します。Google Keepはメモアプリで、簡単にリストを作れるなど、使い勝手に優れているのが特徴です。

 

私は料理担当なので、買い足さなくてはいけない食料品を把握しているのですが、実際に買い物に行くのは帰宅時間が早い夫。そこで、料理をしながら「あ、パスタがもうすぐなくなる」と気がついたら、Google Keepにさっとメモします。仕事が早く終わった日を見計らって買い物に行く夫は、いちいち筆者に何を買ったらよいかを確認せずに、Google Keepの買い物リストを見ながらショッピングをすることができます。

 

 

思いついた時にいつでもGoogle Keepでメモ

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食料品のショッピングリストだけでなく、「観たい映画のリスト」や「家の中でリノベーションしたいところのリスト」など、夫婦でやりたいことは夫婦共有リストとしてメモしてあります。ペーパータオルが最後の1ロールとなればスマートフォンからGoogle Keepにメモ。ちょっとした会話の中に出てきた面白そうな映画のタイトルも、次に夫婦そろって一緒に映画鑑賞するなんて贅沢な時間を取れるのは何週間先の話か分かりませんが、忘れてしまわないようにメモ。そして夫婦で映画を観られそうという日には、2人共有の「映画リスト」から何を観るかを選びます。

 

仕事、家事、子育てとお互いの顔を見ながらゆっくりと話をする時間もままならないような多忙な共働き家族だからこそ、少し時間に余裕があるときは、仕事でやりがいを感じていることやストレスに感じていること、子どものことなど、気の向くままに会話をする時間を設けたいものです。Googleの多彩な機能さえあれば、家庭内の連絡は効率的に済ませることもできます。

 

共働き家庭で最も貴重なリソースは「時間」です。Googleのような無料で便利なツールをうまく活用して、夫婦や家族で楽しめる時間を増やし、ストレスの少ない共働きライフを送ってみてはいかがでしょうか。

    

ニューヨーカーは食料品をどこで買う? 複数の「ネットスーパー」を使いこなすNY流買い物術

仕事に遊びに毎日多忙なニューヨーカー。「スーパーマーケットに食料品の買い出しに行く時間がもったいない!」「重い食料品を持ち歩くのはイヤ!」と、なかなかワガママです。それでいてベジタリアンやビーガン、オーガニック派など、健康的な食生活を心掛けている人が多いのも事実。そんなニューヨーカーたちはどのようにして食料品の買い物を効率的に済ませているのでしょうか。

 

ここで欠かせないのはオンラインスーパーです。ニューヨーカーたちは複数のオンラインスーパーを組み合わせながら、賢く使いこなしているのです。

 

オンラインスーパーの大御所「FreshDirect」

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FreshDirectは1999年に設立されたオンラインスーパーの老舗です。スーパーでよく見かける有名ブランドの商品はもちろん、オーガニックやローカル食材も豊富に取りそろえています。

 

「Just FreshDirect」というストアブランドも展開しており、高品質でありながら大手ブランド商品に比べると低価格なため、筆者もよく購入します。1回あたりのデリバリー料金はニューヨーク市内で6ドル。私は週に1度は利用するため、年会費129ドルを支払って、1年間デリバリーが使い放題になるデリバリーパスを利用しています。

 

また、ニューヨーク州内であればアルコールもオーダー可能。重いワインボトルやビールを家まで配達してもらえるのは、クルマを持たないニューヨーカーにとっては大変便利です。

 

FreshDirectのライバルとされる 「Amazonフレッシュ」

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日本でも関東の一部のエリアでサービスが始まった「Amazonフレッシュ」。2007年にシアトルでテストとして始まったAmazon.comの生鮮食品配達サービスで、現在ではニューヨーク市内でも展開しています。

 

Amazonフレッシュを利用するためには、年間99ドルのプライム会員メンバーシップが必要で、それに加えAmazonフレッシュ会員料として月に14.99ドルを支払う必要があります。1回のオーダーが50ドル以下の場合には、さらに9.99ドルの配達料がかかります。少々割高に感じられる会員料と配送料ですが、買い物はすべてオンラインで済ませたいというオンラインショッピング派にとっては、慣れ親しんだAmazonのプラットフォームで食料品の買い物も済ませることができるので、大変人気のあるサービスです。

 

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また、AmazonがWholeFoods(ホールフーズ)を買収したことにより、WholeFoodsのストアブランド、「365 Everyday Value」が使えるようになったことも大きな魅力。マンハッタン内のWholeFoodsは、どこもレジでの待ち時間が長く足を運ぶのをためらいますが、オンラインで買えるならと、ナッツ類やクラッカー、シリアルなどの「オフィス用スナック」を直接オフィスへ配達して受け取る人も少なくありません。

 

AmazonのWholeFoods買収により、WholeFoodsの一部の商品が値下げされたことも事実です。また、店舗を持たないAmazonはWholeFoodsを利用して、Amazonエコー、Fire TV、Kindleなどの商品を実際に手にとって試すことができるように、Amazonポップアップストアを一部の地域のWholeFoods内に設置し始めました。ニューヨークの店舗では現在、Amazonエコーが店頭に並んでいるのを見かけるのみですが、自然派である店内で、その対極にあるようなデジタル商品は不思議な存在感を放っています。

 

質、便利さ、サービスはリアルなディスカウントスーパーよりも上

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FreshDirectはローカル食材を多く取り扱い、農場から消費者へ届けられるまでの時間を最短に抑えることに力を入れています。そのため、大手スーパーで買うよりも野菜や果物の日持ちがいいことも事実。また、需要が少ないせいか、ディスカウントスーパーではオーガニック食品が割高なことが多く、コープなどで買い物ができない限り、オーガニック派はオンラインスーパーを利用した方が安上がりになる場合も少なくありません。

 

そして、FreshDirectのもう1つの強みは携帯アプリ。よくデザインされたこのアプリはウェブブラウザで買い物をするよりも整理されていて使いやすいと感じるほどです。私も食料品の買い物はもっぱらFreshDirectの携帯アプリを使い、通勤時間中に済ませています。

 

もちろんカスタマーサービスも優れています。例えば配達された卵が割れていたり、何らかの不具合があったりした場合、メールまたは電話をすれば、すぐにストアクレジットの形で返金してくれます。配達は2時間の枠の中から選ぶのですが、10年以上使用していて予定の時間より遅れたことはほんの数回しかありません。何かの都合で遅れた場合でもカスタマーサービスからあらかじめ遅れる旨の電話があるか、ドライバーと連絡を取り、あとどれくらいで到着予定かを知らせてくれるなど、サービスが悪いことで知られるアメリカでは驚きのサービスの良さです。

 

オンラインショッピングはオーダーしてから届くまでに時間がかかるのでは、なんていう心配の必要もありません。Amazonフレッシュは朝6時までにオーダーすれば当日の夜10時までに配達、夜10時までのオーダーは翌朝6時までに配達可能です。

 

FreshDirectもサンクスギビングやクリスマス、スーパーボールといった大型イベントの日を除いては、大抵、翌日の配達指定ができます。それでも不十分という人には、FreshDirectの兄弟会社である「FoodKick」が便利。FoodKickのデリバリーエリアはまだ狭いものの(現段階ではマンハッタン、ブルックリン、クィーンズのみ)オーダーから最短で1時間以内に配達も可能。デリバリー料金は通常3.99ドルで、1時間以内にデリバリーして欲しい場合は5.99ドルと「それくらいなら払ってもいいかな」と思わせる値段に設定されているのも魅力です。

 

時間と労力を惜しまなければ、地元のスーパーを数件めぐりつつ、もっと安く食材を買いそろえることも可能でしょう。ただ、質、便利さ、カスタマーサービスのすべてを考慮して、「少し高くてもオンラインスーパーで」という結論に至るニューヨーカーが数多くいるのも事実です。

 

平日は仕事、週末は家の掃除に洗濯、それに少しでも子どもや家族との貴重な時間を過ごしたいと常に時間を作り出すことに苦労する私も、オンラインスーパーなしでの生活はもう考えられません。

 

宅配便問題で米国Amazonが次の一手! 配達員が宅配先に入れる「Amazon Key」が注目を集める背景

宅配便の問題は日本でも大きな議論を呼んでいますが、アメリカで宅配便問題と言うとその不便さが話題になります。筆者もアメリカ生活が長いのですが、驚いてしまうのは郵便制度のいい加減さで、特に配達物を玄関先に置いていってしまうのには頭を悩まされます。Amazonで買った物が不在時に玄関先に置かれて盗まれてしまうというのは多くのニューヨーカーが経験することです。

 

年末にはAmazonの配達物を次々に盗まれてしまった女性が、ペットの猫の糞をAmazonの段ボールに入れて何段にも玄関先に積み上げておいたところ全部持って行かれたというニュースが話題になっていました。「これは良いアイデア!」とTwitter上でもたくさんリツイートされていることから、実に多くの人が被害にあっていることが分かります。

 

「不在時訪問の知らせ」の紙を持って郵便局に行ってもそこになかったり、間違った住所に配達されたり、オンラインで番号トラッキングをしても郊外の集配施設に何週間も留まっていたりとトラブルを挙げるとキリがありません。しかし郵便で紛失してしまった商品に関しては、米Amazonは割と気軽に新しい商品を送ってくれることもあるので、同社はどんどん利用者を増やしています。

 

そんなAmazonが配達の問題を根本から解決しようと開始したのが「Amazon Key」です。屋内設置のセキュリティカメラ「Cloud Cam」と一度限りのコマンドで配達者が鍵を開けられるスマートロックを組み合わせることで配達物を家の中に置いて行ってくれるというこのサービスは、昨年11月からアメリカの一部の都市で始まりました。

日本の消費者からすると「自分がいない間に知らない人が家に入ってくるなんて絶対にイヤ」と不安に思う人も多いかもしれません。しかし、ここに来てAmazonがさらにこのサービスを進化させようとしているのではないかというニュースが話題になっております。それが昨年12月下旬に発表されたワイヤレス防犯カメラのスタートアップ「Blink」の買収です。

もともとBlinkはKickstarterのプロダクトとして始まったもの。100万ドルの開発資金を調達し、大成功を収めたスタートアップなのです。Blinkのセキュリティカメラの優れている点はバッテリー(2年間交換不要)で動くワイヤレスであるという点。セキュリティカメラを玄関口など屋外に設置するにはケーブルや電源など技術的な課題が多かったのですが、それをバッテリー稼働かつワイヤレスにすることで一気に気軽に設置できるようにしました。

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現状のAmazon Keyは屋内用のCloud Camというカメラを使ったものでしたが、Blinkを買収したことで屋外向けのセキュリティカメラを組み込んだサービスへと発展する可能性があります。配達する人の顔や荷物を持っていることなど、様々な情報を玄関の外のカメラで確認してから遠隔でドアの解錠を承認し、家のなかに入った後もちゃんとカメラで変なことをしていないか録画する。このように屋外と屋内の監視カメラを組み合わせることで安心感が高まるのは容易に想像できます。

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海外メディアも「ますますAmazonがマーケットの仕組みを変えていくだろう」と報じています。Amazonはアメリカの大手スーパーマーケット「ホールフーズ」も買収して話題になりましたが、リアルでの販売店舗を獲得し、さらには消費者の自宅の中にもアクセスを得て、Alexaというスマートアシスタントで人々のデバイスにも入り込む。Amazonのエコシステムは既成概念を壊し、プライバシーを脅かしつつ、便利さを盾にあらゆる領域に広がっています。

米国で経済的に最も進んでいる州はどこ? シリコンバレーがあるカリフォルニアは意外にも1位ではなかった

Google、Facebook、Amazonとアメリカの大手テック企業が経済ニュースに登場しない日はないですよね。日本からもスマートニュースやメルカリといったスタートアップ企業がアメリカに進出していますし、アメリカのテック企業で働く日本人エンジニアを見かけることはニューヨークでも珍しくなくなってきました。これは西海岸でも同じようです。

 

日本で働いている人も実はアメリカ進出に興味がある方は多いはず。「あの同僚もLinkedInに英語のプロフィールを作ってる!」と驚いて触発された方もいるでしょう。

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じゃあ「アメリカのどこ?」と聞かれると、カリフォルニア州シリコンバレー以外になかなか評判が聞こえてこないのも事実です。でもアメリカのテクノロジー経済は東西南北に広がっているってご存知でしたか? それを如実に示している「ニュー・エコノミー指標 2017」を今日は紹介したいと思います。

 

世界有数の非営利シンクタンク・ITIF(インフォメーション・テクノロジー・アンド・イノベーティブ・ファンデーション)が約20年間にわたって調査している「ニュー・エコノミー指標」は、ITイノベーションによる経済成長がどの州で起きているのかをランキング形式で発表しています。

 

エリートな州が競うトップ5

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1位:マサチューセッツ(スコア96.6/100)

 

2位:カリフォルニア(84.7)

 

3位:ワシントン州(84.5)

 

4位:ヴァージニア(81.7)

 

5位:デラウェア(80.4)

 

ワースト5は、下から順番にミシシッピ(37.9)、アーカンソー(42.8)、ウェスト・ヴァージニア(44.1)、ワイオミング(47.1)、ルイジアナ(47.6)となっています。

 

西海岸と東海岸に偏っているかと思いきや、コロラド(7位)、ユタ(9位)、ミネソタ(12位)、テキサス(17位)、ジョージア(18位)と中西部や南部にもテクノロジー経済は点在しているようです。ニューヨークは11位となっています。

 

エンジニアだけじゃない、テック業界が欲しがる人材

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ニューヨークに住む私の周りでも、テック企業へ転職を希望している知人が増えています。エンジニアはもちろん、マーケティングや人事部の仕事をしている人でもGoogleやAmazonといった大手テック企業やスタートアップに移ろうと狙っている人は多くなっています。

 

その理由は、経済が大きく成長しているこの分野では人材確保の競争も激しく、企業も給料や勤務体系といった面で高待遇を提示しているところが多いから。この業界での経歴を身につけることでその後のキャリアも広がります。

 

Amazonは第2本社を建設する都市を選別中ということで、全米の都市が「ウチに来てください!」とラブコールを送っています。そんな中のこのニュー・エコノミー指標の発表を受けて、Amazonの本社があるシアトルの新聞シアトル・タイムズは「Amazon第2本社を誘致したい州はこのランキングの上位に入ってないとまずいだろう」と述べています。

 

「州の経済が栄えるかどうかは、究極的にはモノやサービスをグローバル市場へ輸出し、厳しい競争に勝ち残っている企業が存在しているかどうかによる」とITIFのプレジデントでレポートの共著者であるロバート・D・アトキンソン氏は述べています。

 

アメリカでは、テック企業によって地域の経済が成長し、そこから新しい世代のスタートアップも生まれるということが起きています。アメリカで働きたいなら、どこにするか? 選択肢は1つではありません。

 

評価基準

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ニュー・エコノミー指標は、評価項目が大きく5つに分かれています。1つ目は「知識ベースの仕事の割合」。マネージャーや技術者といった職業の割合、知識ベースの職業に就く海外からの労働者の流入などがこの項目では調査されています。各州にどれくらいテクノロジーやイノベーションのための労働力が存在しているかということですね。

 

2つ目はモノやサービスの輸出先がグローバルであるかどうかといった「グローバリゼーション」。3つ目の「経済的なダイナミズム」ではスタートアップがどれくらい生まれているか、急速に成長している企業はいくつ存在しているか、特許はいくつ取得されたかなどが評価されます。

 

面白いのは4つ目の「デジタル経済」。ここではブロードバンドの速度、州政府が情報を伝達するときにITをどれくらい活用できているか、医療分野ではどうか、そして農業においてインターネットとコンピューターがどれくらい活用されているかが評価されています。農業におけるデジタル技術の普及具合も見られるなんて驚きですよね。

 

最後は「イノベーション・キャパシティ」。電子機器製造やテレコミュニケーション、バイオ医療といったハイテク産業の仕事の数や研究開発に注がれる投資金額などが評価されています。

 

ただ単にイノベーション関連の仕事が集まっているだけではなく、デジタル環境が良い地域かどうか、州や国境を越えた労働力を受け入れる土壌があるかなども分かるわけですね。

 

1999年からずっと1位のマサチューセッツの場合、ソフトウェアやハードウェアにおける大企業が集まっているほか、MITやハーバード大学からの支援を受けるバイオテック企業も多く存在していることが理由として挙げられています。

 

逆に投資を集めているという点で飛び抜けているのは、やはりシリコンバレーを持つカリフォルニア。なんとアメリカのベンチャー・インベストメントの55%はカリフォルニアに注がれているとのことです。

 

参照:ITIF, “The 2017 State New Economy Index”

アメリカの朝食の定番、インスタントオートミールが魅力的すぎる!

オートミール、聞いたことがあるけれど食べたことがない人が多いのでは?
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アメリカでは定番の朝食ですが、これが最近インスタントになって、ますます便利に。しかも栄養豊富なスーパーフードもプラスされるなど、進化しているそう。

 

シカゴからのレポートです。

 

忙しい朝にピッタリの簡単朝食

アメリカの朝食は日本と違っていたって簡単に済ませる人が多く、手をあまりかけません。そのぶん短時間で栄養価の高い物をすばやく摂取するのが一般的です。有名なところで言うとシリアル、トースト、ヨーグルト、フルーツ、ドーナッツ、マフィン、コーヒー、オレンジジュースなど。朝からマクドナルドや、スターバックスのドライブスルーや店頭が込み合っている!という状況が当たり前なのです。

 

そんなアメリカですが、ここ最近はヘルシーブームにますます拍車がかかり、スーパーフードが大人気。そんな穀類の中からずいぶん前からアメリカの朝食で人気なのオートミール。そのオートミールをメインとしたインスタントカップが続々登場しています。

 

オートミールの食べ方あれこれ

オートミールって何?どんな風に食べるの?と思う人も多いはず。

オートミールはOat(オーツ)と呼ばれる全粒穀物の燕麦からできていて、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含み、コレステロール値上昇抑制作用や、排便促進作用などがあると言われています。

 

オーツに加工をして食べやすくしたものをオートミールと呼び、砂糖、ナッツ、ドライフルーツなどを加えて固めた物が皆さんご存じのグラノーラバーとなります。

 

アメリカでの使い方をご紹介すると、お湯を入れて食べますが、そのままだと味がほとんどしないのでハチミツや砂糖を入れたり、フルーツやナッツと一緒におかゆにして食べたり、クッキーに入れたりお菓子づくりにも重宝しているスグレものです。

 

インスタントオートミールは手軽で美味しい

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そんななか、簡単に手早く食べるのに便利なインスタントオートミールが続々登場しています。甘酸っぱい美味しさがオートミールとマッチするベリーがふんだんに入ったものが多くのブランドから発売されています。それに合わせてナッツやスーパーフードのキヌアやフラックスシードなども入ってさらに健康的に。

 

つくり方は簡単! カップにお水を注ぎ、電子レンジで2分程温め30秒程そのままで水分を落ち着かせてでき上がり! ドライフルーツのベリーが水分を含み、ぷっくりしています。それを混ぜて熱いうちに食べるだけ。これでビタミン、繊維と摂取でき、腹持ちも良くダイエットに最適とアメリカでは人気です。

20171030_hayashi_FT_03↑中身はこんな感じで粉っぽくて何ができるのやら?

 

20171030_hayashi_FT_04↑お水を注ぐとキレイな色とりどりのドライフルーツが現れます

 

20171030_hayashi_FT_05↑お水を注いで電子レンジで数分温めるとフンワリしたオートミールの完成

 

20171030_hayashi_FT_06↑それを混ぜてるとこんな感じになり、このままいただきます

 

アメリカならではのオートミールは若い女性に人気のヘルシーフード。お好みで入れる具材をアレンジして一日の活力に大活躍しています!

 

 

写真・文/脇方真由美、ホリ・コミュニケーション