集じん力「5」はダイソンだけじゃない! 最新コードレス掃除機6モデル、家電のプロが4項目で採点したら

ダイソンの独壇場だったスティッククリーナー市場に、国産メーカーも様々なアプローチで新製品を投入して、いまや群雄割拠に。今回は、最新モデル6機種を集め、吸引テスト(※)と使い勝手の面でプロが実力を検証しました。

※吸引テストでは、床にシリアル5gと重曹10gを撒き1往復して、集じん性能を検証しました

 

【チェックした人】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

テレビや雑誌、Webなど幅広い媒体で活躍しています。

 

【その1】高い集じん力とスタミナで家中の掃除もこれ一台!

ダイソン

Dyson Cyclone

V10 Fluffy

実売価格7万5380

毎分最大12万5000回転を誇る新型モーター採用などで、コード付きを凌ぐ吸引力を実現。直線的な風路設計で吸引効率が向上しました。独自のローラー型ヘッドで大小のゴミを同時に捕集。クリアビンの形状変更でゴミ捨ても快適です。●サイズ:W250×H1232×D245㎜、質量:2.58kg

【吸引テスト】

Before

After

フェルト素材のローラーヘッドがシリアルも重曹も包み込んで、根こそぎ吸引。「前進」の段階で、すべてのゴミを吸いこんでいました

 

↑赤と青紫のナイロンフェルトで、大きなゴミを捕らえます。静電気を抑える黒いカーボンファイバーブラシで、微細なホコリまでも吸い取ります

 

↑アタッチメントは4種。ソファや布団の掃除に適したミニモーターヘッド、ブラシの出し入れ可能なコンビネーションノズルなどです(※)

※:専用のブラケットも付属

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×5

操作性:☆×4.5

メンテナンス性:☆×4

アタッチメント:☆×4

吸う力の強さは圧倒的で特にフローリングと好相性

「高い集じん力で、ロール型ヘッドがフローリングで活躍。本体がやや長く、背が低い女性は若干扱いにくいかも。ゴミ捨てはパイプを外す必要がありますが、従来機よりラク」(戸井田)

 

【その2】軽さとハイパワーを両立し様々な場所を掃除しやすい

 

東芝

トルネオV コードレス

VC-CL1400

実売価格4万7280

毎分最大約11万回転のパワフルなモーターで吸引。本体やヘッドなどに軽量で丈夫なグラスファイバーを採用し、標準質量1.9kgを実現しました。窓サッシのレールにたまった砂も吹き飛ばすエアブローノズルなど付属品も充実します。●サイズ:W266×H1030×D224㎜、質量1.9kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」で床面に薄く重曹が残ったが「バック」でその重曹も吸引。掃除後にヘッドを持ち上げると、シリアルが少しこぼれました

 

↑ヘッド部のゴミの吸込み幅を従来機種より広く取り、集じん効率を改善。自走式で軽いタッチで進み、床や壁面のゴミを取り除きます

 

↑エアブローノズルや布団用ブラシなど計5個を用意。付属品用ホースを使うと右手で本体、左手でアタッチメントを持ててラクです

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4.5

操作性:☆×5

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×5

集じん力から拡張性までバランスが取れた一台!

「普段使いには十分な集じん力。重心バランスが良く、掃除の負担感が少ない。8気筒の本格サイクロン式で唯一、気筒部分まで丸洗い可能。付属品が充実し細かい掃除もカバーできます」(戸井田)

 

【その3】狭い場所もノズルの交換せずにそのまま掃除できる

パナソニック

iT(イット)

MC-SBU510J

実売価格5万1840

持ち手をひねるとヘッドが縦(Ⅰ字)になるので、そのまま家具などの隙間の掃除ができます。壁に当たるとヘッド前部が開き、壁際のゴミも除去可能。●サイズ:W252×H1160×D153㎜、質量:2.2kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」でシリアルを全部除去。薄く残った重曹も「バック」で吸引しました。ヘッドからのこぼれもありませんでした

 

↑ヘッド前方の横滑り用ローラーで壁際も快適に掃除。Y字ブラシが、ゴミを確実に吸込口に運びます

 

↑すき間用ノズルとペタすき間ノズルを付属しています。大きめの隙間なら標準の「くるっとパワーノズル」で対応可

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4.5

操作性:☆×4

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×3.5

小さなゴミの吸引力は十分に備えている

「大きいゴミはヘッドを浮かせて取る必要があるものの、吸引力は十分。操作感はやや重く感じますが、『くるっとパワーノズル』は便利です」(戸井田)

 

【その4】ヘッド前面の開閉で大小のゴミをしっかり集じん

日立

パワーブーストサイクロン

PV-BEH900

実売価格4万9200

前進時はヘッド前面が開き大きなゴミを、バック時は閉じて微細ゴミをしっかり吸引。多彩なツールを装備し、車中など様々な場所を掃除できます。●サイズ:W255×H1012×D308㎜、質量:2.1kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」の段階でシリアルと重曹をすべて吸いこみました。今回の検証では、ダイソンに劣らぬ見事な結果に

 

↑ブラシに拭き専用毛(緑)を装備。フローリングに付着した菌も拭き取ります。ブラシは水洗い対応

 

↑ミニパワーヘッド、ハードブラシ、スマートホースなど。ツールの種類は随一です

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×5

操作性:☆×4

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×5

ヘッドの戻りでも強力に吸引する機構が◎

「ヘッドを後ろに引いてもしっかり吸う独自機構が◎。ツールは豊富ですが、組み合わせが多く煩雑に感じる一面も。ゴミ圧縮機能付きでゴミ捨てが快適」(戸井田)

 

【その5】吸引パワーも使いやすさもさらに進化した極軽タイプ

シャープ

RACTIVE Air

EC-AR2SX

実売価格6万2290

軽量ボディに吸引力が従来比約1.3倍の「フルパワーモード」を搭載。手元レバーでヘッドが外れ、棚を掃除しやすい「スグトルブラシ」に切り替わります。●サイズ:W222×H980×D220㎜、質量:1.5kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」でほぼすべてのゴミを吸い「バック」で残りのゴミも除去。ヘッド下に少しシリアルが残りました

 

↑極細繊維をループ加工したブラシを採用。微細な汚れも逃さず絡め取ります

 

↑ふとん掃除パワーヘッド、縦横に曲がるすき間ブラシなど豊富。部屋中の掃除が可能です

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4.5

操作性:☆×5

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×5

負担の少なさは随一でパワー・スタミナも十分!

「とにかく軽く、掃除しやすい。一般的な家庭では吸引力不足も感じません。バッテリーが2個付属し、外して充電できるのも◎」(戸井田)

 

【その6】床も隙間もふとんにも対応! 1台3役で使えるクリーナー

 

エレクトロラックス

エルゴラピード・リチウム

プレミアム ZB3324B

実売価格5万6820

スティック、ハンディ、ふとん掃除機の3役で使えます。下重心のため軽い力で動かせて、ヘッドも小回りが効きます。フィルターは微粒子をほぼ除去。●サイズ:W265×H1070×D140㎜、質量:2.5kg

【吸引テスト】

Before

After

吸引力は強いですが、ブラシの回転で左右に弾いたシリアルが少し残りました。重曹は「前進」でほぼ集じんしました

↑強力な電動ノズルを採用。ブラシに絡まった髪の毛などをカットして吸引する機能を搭載します

 

↑ふとん用ヘッド、布用ノズル、隙間ノズル、延長ホースなど種類が豊富。アタッチメント収納袋も付属します

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4

操作性:☆×4.5

メンテナンス性:☆×4

アタッチメント:☆×4.5

フロア掃除に強いので床がフラットな家に最適

「足元に重心があり、フロア掃除はラクですが、敷居などの段差乗り越えは腕に負担がかかります。本格ふとん用ヘッドが付くのは魅力的」(戸井田)

「ロボット掃除機のために片付け」ってヘンじゃない? 「コードレスの雄」17年ぶり新モデル投入で、業界に物申す!

エレクトロラックスから、ロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」が発売されます。発売日は2018年3月2日。実売予想価格は13万円前後(税抜)です。エレクトロラックスといえば、デザインに優れたコードレススティック掃除機で知られるスウェーデンのメーカー。今回、実に17年ぶりにロボット掃除機を発売するとのことで、大きな注目が集まりました。

 

同社によると、ロボット掃除機ユーザーの約9割が掃除前に床の上のモノを片付けており、事前準備にわずらわしさを感じているとのこと。また、コードや敷物の房を巻き込んでしまい、充電台に戻ってくれないというトラブルにも不満を抱えているといいます。そして、この不満を解消してくれるのが新製品の「PUREi9」とのこと。以下でその特徴をじっくり見ていきましょう。

↑ロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」↑ロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」。本体サイズはW325×D280×H85mmで、質量は2.5kg

 

障害物と空間・位置情報を検知し、人間の目で見ているような動作が可能

「PUREi9」は、独自開発した新技術「3Dビジョンテクノロジー」を搭載。従来型のロボット掃除機とは異なり、統合されたシステムで部屋の空間、自分の位置、障害物を同時に3次元で認識するとのこと。前面の両サイドにから低出力レーザーを発信し、その反射を中央のカメラで読み取るというシステムです。さらに自らが360°回転することによって、部屋全体を立体的に認識。暗い部屋でもしっかりと障害物を認識できます。

↑左右に低出力レーザー、中央にカメラを搭載↑左右に低出力レーザー、中央にカメラを搭載

 

↑レーザーが障害物や壁面に当たり、反射した光を中央のカメラで読み取っています↑レーザーが障害物や壁面に当たり、反射した光を中央のカメラで読み取っています

 

レーザーとカメラを統合したシステムの役割は大きく分けて2つ。ひとつは障害物の検知、もうひとつは3Dマッピング機能です。これらによって、部屋全体の空間と自分の位置情報を認識。複数の部屋や広い面積を掃除する場合でも何度も同じ場所を通ることがないため、電池も長持ちするそうです。

 

全体が見え、障害物も認識できるので、まるで「人間の目で見ているような」動作が可能となり、障害物や床上のコード類を巻き込むことはないとのこと。また、3Dセンサーによって障害物の先まで把握することで、2.2cmまでの段差も立ち往生することなく乗り越えられるそうです。

↑前方にコードがあってもからまることはありませんでした↑デモでは、コードがあってもからまることはありませんでした

 

掃除と急速充電を繰り返し、掃除を確実に終わらせる

エレクトロラックス・ジャパンの長岡慶一社長は、「当社は世界で初めて家庭用真空式電気掃除機を販売して以来、100年以上にわたって事業を展開しています。ロボット掃除機でも意地を見せたい。そのために、これまでのロボット掃除機にあった問題を解決しました。最初に自律性です。ロボット掃除機は、充電器で充電してそこから旅が始まりますが、掃除が終わったら充電器に帰らなければならない。その点、本機は、旅に出たけれど、『途中で引っかかってのたれ死んでいる』ということはなくなりました」

 

その言葉の通り、新モデルではスマート充電&掃除再開システムを搭載。充電が必要になると自ら充電台に戻って急速充電(2時間で90%充電)するとともに、運転時間に関係なく、お部屋全体がキレイになるまで継続してくれます。力尽きることなく、任務を最後まで遂行してくれるのは心強いですね。

↑充電中の様子↑充電中の様子

 

吸引力を高め、サイドブラシと特大ロールブラシでゴミを逃さない

また、長岡社長は、掃除の性能についても言及。「ロボット掃除機の本質は、キレイに掃除ができること。いちど通ったところはきちんとキレイにしたい。本機は掃除性能を上げることにも成功しており、掃除時間を減らすことができます」と、その能力に自信を見せました。

 

では、以下で掃除能力に関する機能を見ていきましょう。吸引口から前面までの幅が約3cmと短く、20.5cmの特大ロールブラシを備えたフロントクリーニング構造を装備するのが特徴。サイドブラシは他社製と比較して毛量が多く、ゴミを逃さずにかき取ってくれそうです。また、三角構造「トライアングル・トリニティ・シェイプ」と独立したサイドブラシで、部屋の届きづらいコーナーもしっかりゴミを吸い取るとのこと。

↑裏側。ロールブラシが大きく、一度にたくさんのゴミを吸えるとのこと↑こちらが裏面。ロールブラシが大きく、一度にたくさんのゴミを吸えるといいます

 

↑サイドブラシはふっさふさ!↑サイドブラシはふっさふさ!

 

さらに毎秒10リットルものエアフローを生み出す高性能ファン(ブラシレスモーター)を採用し、一度通っただけでもしっかりとゴミを吸い込めるので、ダストピックアップ率も高いとのことです。

 

ダストカップ容量は700mLもあるので、複数の部屋を掃除しても最後までゴミ詰まりはなさそう。また、フィルターやロールブラシは水洗いが可能で、清潔に使えます。

↑ダストボックスも上に外れます↑ダストボックスは上に外れます

 

↑フィルターは水洗いOK↑フィルターは水洗いOKなのがうれしいポイント

 

また、専用アプリをインストールすれば、外出先からも掃除ができます。何より、アプリでロボット本体のソフトウェアのアップグレードができるので、ロボット掃除機を常に最適な状態で使えるのがうれしいですね。

↑専用アプリで外出先からも操作できます↑専用アプリ画面。「開始/一時停止」「停止」や「スケジュール」ボタンなどがあり、外出先からも操作できます

 

↑哀川翔さんと高田真由子さんもロボット掃除機の性能に驚いていました ↑発表会に登場した高田真由子さんと哀川 翔さんも、本機の性能に驚いていました

 

賢い動作で音も静か。発売が楽しみ!

実際にデモを見てみると、「賢いロボット掃除機だな」という印象。障害物はうまくよけてくれますし、部屋の端までしっかりサイドブラシでかき取り、ゴミを吸い取っていました。コードも踏んづけてからまることがなく、微妙にボディをずらしながらサイドブラシでギリギリまで掃除していきます。

 

たしかに、これなら部屋を片付けていなくても、止まることなく充電器に戻ってくれそう。また、音が静かなことに驚きました。ダストボックスは上に持ち上げて簡単に外せますし、サイドブラシは磁石で固定されているだけなので、お手入れも簡単そうです。実売予想価格は13万円前後とややお値段は張りますが、発売が楽しみなロボット掃除機だと感じました。

↑狭い隙間も入り込みます ↑狭い隙間も入り込みます

 

↑脚まわりは念入りに掃除していました↑脚まわりは念入りに掃除していました