感激を全部書いたら1万字に…! 話題の炊飯器「かまどさん電気」を家電ライターが渾身レビュー

2000年創業の新進気鋭の家電メーカー、siroca(シロカ)から本物の炊飯土鍋を使った電気炊飯器「かまどさん電気」(実売価格8万6184円)が発売され、話題になっています。本機は、シロカと三重県・伊賀焼の窯元「長谷園」が共同開発した製品。「長谷園」は炊飯土鍋「かまどさん」を発売し、累計出荷台数80万台以上の大ヒットを記録したことで有名です。この「かまどさん」の利点を取り入れ、これまで技術的に難しかった本格土鍋の電化を実現したのが、この「かまどさん電気」。特に「土鍋で炊いたごはんが一番!」という人から大注目されているのです。

筆者は土鍋ごはんをいただくたびに「おいしい!」と感じるのですが、「土鍋炊飯は火加減や手入れが大変」というイメージがあり、ふだんは手軽なIH炊飯器を使っています。ところが、発売日の前後に「かまどさん電気」を取材する機会があり、本機で炊いたごはんのおいしさに感心していました。そんなタイミングでいただいた今回のレビューのお話……断る理由がありません。そして、どうせやるのであれば、徹底的にテストしたい……そして、いままで数多く試してきた高級炊飯器と何が違うのか、明らかにしたい……というわけで、今回は本機で炊いたごはんの味や食感、使い勝手に関する6項目を検証。希少な“本格土鍋炊飯器”である本機の「IH炊飯器と比較してのメリット・デメリット」に迫っていきます。

 

【今回テストするのはコチラ】

人気土鍋の優位性を活かすべく、技術を結集した本格土鍋電気炊飯器

長谷園×siroca

かまどさん電気

SR-E111

実売価格8万6184円

“呼吸する土鍋”として知られる三重県伊賀焼の炊飯土鍋「かまどさん」を搭載。火力の調整なしにボタンひとつでふっくら甘いごはんを炊き上げる。土鍋の優位性を活かすため、IHヒーターでなくあえてシーズヒーターを採用し、二重のふたや土鍋内の水温を計るセンサー、土鍋冷却用ファン採用など、多くの工夫で、直火炊きに負けないおいしさを実現した。土鍋の乾燥モードなど独自機能も搭載。

SPEC●炊飯容量:1~3合(白米)、1~2合(玄米)●最大消費電力:1300W●加熱方式:電熱ヒーター式●炊き分け機能:食感3通り(かため・ふつう・やわらか)、おこげ3通り(うすめ・ふつう・こいめ)●操作方式:タッチパネル式●コード長:約1.8m(マグネット着脱式)●サイズ/質量:約W300×H261×D300m/約7.6kg(土鍋含む)

 

【検証内容はコチラ】

「食感と味」のチェックは、本機で炊飯した白米のおいしさを確認。炊きたての味に加え、冷やごはん、冷凍再加熱したごはんの味もチェック。さらに、「食感炊き分け」「少量炊飯」の味・食感の違いも確認していきます。機能面では、「保温機能」「操作性と炊飯器の扱いやすさ」「メンテナンス性」と、さらに「独自機能」と「設置性」を検証します。

【テストその1 食感・味の傾向は?】

今回は、甘みや粘りが強い魚沼産コシヒカリ平成29年米を炊飯し、食感と味を確かめました。<炊き上がり>だけでなく、<冷やごはん(おにぎり)>や<冷凍・再加熱>もチェックします。

 

<炊き上がり>

ふっくら・しゃっきり、粒立ちの良さが他機種にない独自の仕上がり

まずは「白米・炊飯」メニューを選び、炊飯量は「3合」、仕上がりは「ふつう」を選択。「土鍋直火炊きのおいしさを電気で再現した」という炊き上がりは、抜けるような白さ。みずみずしい香りが食卓に広がります。

 

さっそく茶碗によそってひと口食べると、ふっくら柔らかながら、しゃっきりとした粒立ちの良さを感じます。この食感はほかの電気炊飯器にはない唯一無二のもの。甘みは豊かですが「くどさ」がなく、あと味が良いため、「もうひと口、もうひと口」…と箸が進みます。

↑炊き立てを茶碗に盛ったごはんは、白く透明感があって見た目にもおいしそう。口に入れると、たっぷりと保水してふっくらした食感をまず感じますが、噛むとほどよい具合にほぐれてゆきます

 

<冷やごはん(おにぎり)>

冷めても独特のふっくら感が感じられる!

冷やごはんは炊きたてをラップで包んで、室内に5時間置いて冷ましたあとに試食。冷めても独特のふっくら感が残っているのが好印象でした。さすがに食べた瞬間に感じるしゃっきり感は減りましたが、それでも噛むうちに米粒がほどよくほぐれていくため、あと味がいいです。食べ進めるうちに甘みも強く感じるようになり、おにぎり1個食べ終わると大きな満足感が残りました。お弁当にも合う食感という印象です。

↑ラップに包んで5時間室内に置いたごはん。軽くおにぎり状にして食べたところ、しっとりした中にふっくら柔らかな余韻を感じました

 

<冷凍・再加熱>

柔らかさと粘りが出てきたが、ほどける粒感は残っていた

炊き立てを急速冷凍し、20時間経ったものを電子レンジで加熱して試食。試食。米一粒一粒のハリ感が弱くなり、かなり柔らかく粘りがある食感になりました。炊き立てのときほど食感の良さは感じられない、というのが素直な感想です。ただ、食べている間にほどよくほぐれる感覚は健在で、甘みもみずみずしさをキープしています。

 

とはいえ、冷凍後の食感と味の変化を伝えるため、やや厳しい表現を使っていますが、食事の際に出てくるごはんとしては何ら問題なし。「ごはんがちょっと柔らかめになったな」と感じる程度です。

↑白さが減って、表面に粘りが出始めているのがわかります。ただ、実際に食べたときのごはんの「ほどける」感じはまだまだ残っていました

 

【テストその2 食感炊き分けの幅は?】

その炊飯器で「最もしゃっきり硬めの食感に炊き上げるモード」と、「もっとももちもちに炊き上げるモード」で炊飯。それぞれの食感の違いを見ることで、食感の幅を確認しました。

 

「やわらか」ではほどける食感のなかにやや粘りが

本機の食感炊き分け機能は「かため・ふつう・やわらか」で、他社の高級IH炊飯器と比べると少なめです。一方、土鍋ごはんならではの「おこげ」モードも搭載し、「うすめ・ふつう・こいめ」の3段階でおこげのつき方を調整できます。まず、食感「やわらか」で炊いてみたところ、米粒にやや粘りを感じる炊き上がりになりました。それでも最後にごはんが「ほどける」食感は健在。甘みも豊かです。「ふつう」で炊いたごはんを冷凍・再加熱したときの食感に似ていますが、こちらのほうが、ごはんのみずみずしさを強く感じました。口の中でのほどけ具合も、冷凍・再加熱よりなめらかです。

↑食感「やわらか」で炊いたごはん。「ふつう」で炊いたごはんと、見た目の違いはほとんどありませんでしたが、食べてみると柔らかさと弾力が少し増していました

 

「かため」では、しゃっきり感がより際立つ食感に

一方、筆者の好みにもっとも合ったのが、「かため」に炊いたごはん。それほど硬い食感になることはなく、ほどよいふっくら感がありつつも、しゃっきりとした米の粒感が感じられる炊き上がりに。甘みもよりすっきりした印象で、特に和食などさっぱりしたおかずとの相性がいいと思います。

↑食感「かため」で炊いたごはん。見た目では、ごはんの周りの“おねば”が「ふつう」で炊いたときより少なく見えました

 

食感の炊き分けについては、全体に「やわらか」~「かため」で食感が激変するということはなく、あくまで土鍋炊きのふっくらしたおいしさをベースに、より柔らかく食べやすい食感にするか、粒感の立った食感にするか、といった程度の違いに留められている印象です。

↑本機では、おこげも「うすめ・ふつう・こいめ」の3段階で調整可能。「ふつう」で炊飯したところ、おこげの色はやや薄めですが、香ばしい風味はしっかり感じられました

【テストその3 少量炊飯の炊き上がりは?】

本機は3合炊きモデルで少人数世帯などに最適ですが、なかには「ひとり暮らしだけど、毎日炊きたてを食べたい」という人もいるでしょう。そこで、最小炊飯量の1合でごはんを炊いて、3合で炊いた場合との食感と味の違いを調べてみました。

 

3合でも1合でも食感に違いを出さない炊飯技術は見事!

1合炊きにすると、炊きたての香りがやや弱まり、甘みも控えめになった印象。しかし、ごはんのふっくら感やしゃっきり感は、3合炊きとそれほど違いを感じませんでした。高級炊飯器のなかには、少量炊飯専用プログラムでおいしく炊けるモデルもありますが、本機はこれに劣ることはありません。「炊飯量によって食感や味に違いがない」という意味では、極めて優秀な部類に入るといえます。

↑炊飯量1合で炊いたごはん。見た目には、ほんのわずかだけごはんのおねばが少なく見えますが、白くみずみずしい炊き上がりは言うことなし

 

ちなみに、炊飯量2合で炊いたところ、わずかに1合炊きよりもちもち感が強くなった印象でしたが、ふっくらかつしゃっきりした食感はそのままでした。こうした微妙な食感の違いは、食感を厳密に比較したからわかる程度のもの。米の量に対する水の量のわずかな違いと考えられ、ほぼ違いはないといえるでしょう。

↑炊飯量2合で炊いたごはん。おねばの量は3合炊きより1合炊きに近いように見えましたが、食感は3合に近い印象です。いずれにせよ、ほとんど差はありません

 

【テストその4 保温性能は?】

はじめに断っておくと、この「かまどさん電気」にはヒーターによる「保温機能」は備わっていません。それは「できるだけ炊きたてを味わってほしい」というメーカーの考え方によるものです。また、土鍋は蓄熱性が高いので、1時間程度は温かいごはんが食べられるとのこと。そこで、ここでは炊飯後土鍋に1時間保存したごはんの食感と味をチェックしました。

 

1時間後はほの温かく、もっちり感は出るもののベタつきはナシ

茶碗によそったごはんは、さすがにヒーターで保温した場合のようにアツアツとはいきませんが、ほの温かさを保っています。食感はしゃっきり感がわずかに弱まり、そのぶんもっちり感が出て甘みがより感じられます。注目は、ごはんのベタつきがないこと。これは鍋本体が多孔質なため、炊飯直後で土鍋内に水蒸気が多いときは鍋が水分を吸収し、逆に鍋の内部が乾燥してくると、吸収していた水分をまた鍋に戻すというはたらきがあるからだといいます。

 

もちろん、ヒーター保温の余分な加熱がないので、ごはんの劣化はほとんどなく、臭みも感じられませんでした。どうしてもアツアツが食べたければ、このごはんを軽くレンジでチンしてもいいでしょう。

↑土鍋で1時間“保温”したあとのごはん。水分を適切に保っており、ベチャつくことなくツヤツヤ輝いています

 

【テストその5 操作性/メンテナンス性は?】

土鍋ごはんはそのおいしさには定評がある一方、使い勝手や土鍋の手入れの手間がネックという人も多いです。「かまどさん電気」はそれらの課題を解消できているのか……? ここでは気になる操作性/メンテナンス性を検証していきます。

 

<操作性>

タッチパネルは快適だが、土鍋に水位線がない点に注意

本機のベースとなった炊飯用土鍋の「かまどさん」は、従来火加減調節が面倒だった直火炊き(ガス炊き)による土鍋炊飯を、一度中強火にかけたあと火を止めるだけ、あとはそのまま放っておくだけ…という工程に単純化し、大ヒット。「かまどさん電気」では、その手間をさらに減らしました。操作画面はタッチパネル式で、米の種類、炊飯メニュー、炊飯量、仕上がり(食感炊き分け)を選ぶだけ。

↑操作パネルはタッチ式。「米」キーで「白米/玄米/雑穀米」を切り替え、「メニュー」キーで「炊飯/おこげ/おかゆ」を、「炊飯量」キーで合数を、「仕上り」で炊飯時の食感と「おこげ」メニューでのおこげの濃さを調整します。

 

やや面倒なのは、金属製の炊飯器の内釜と比べて土鍋が重いことと、二重ぶたなのでふたを毎回二度セットする必要があること。また、土鍋に水位線がないため、専用の水カップで水の量を計って土鍋に給水する必要があることぐらいです。

↑土鍋のふたは二重になっています。重みのあるふたを二重にすることで、土鍋内を高圧に保て、高火力で炊飯しても吹きこぼれしない、中ぶたの2つの孔からうまみ成分の「おねば」が土鍋内に戻る、というメリットがありますが、炊飯時のふたのセットはやや面倒といえます。

 

↑本機の付属品。左上から水カップ、米カップ、しゃもじとしゃもじ置き、左下から鍋敷き、手ぬぐい。水カップには10㎖刻みの目盛りのほか、白米炊飯時の「1合・2合・3合」の水位線も入っています。本機でごはんを炊くときに水カップは必須ですね

 

使い始める前の作業「目止め」は「儀式」として楽しもう

ただし、炊飯後は二重ぶた(特に内ぶた)が熱いので、ミトンなどを使ってふたを取る必要があり、また取る際に蒸気が凝結したおつゆが垂れます。食卓にはふきんなどを用意しておいたほうがいいでしょう。

 

なお、本機を使い始める前には「目止め」を行う必要があります。これは土鍋表面の細かい気孔を米のでんぷん質で埋めて、水漏れを防ぐ作業のこと。と言っても、一度たっぷりの水でおかゆを炊いて水分を拭き取り、よく乾燥させるだけ。土鍋を使い始める前の“儀式”として、楽しむのがいいでしょう。ちなみに目止め工程で作ったおかゆは食べられます。

↑ちなみに本機は炊飯終了後に土鍋を本体から取り出して鍋敷きに乗せるのがオススメ。土鍋も本体も蓄熱性が高いため、炊飯後に土鍋を本体にセットしたままだと内部に残った熱でおこけができやすくなるそうです

 

<メンテナンス性>

土鍋の扱いには注意が必要だが「乾燥モード」が便利

本格土鍋を使う本機は、それなりにしっかりした手入れが不可欠です。まず、土鍋と2つのふたがかなり重く、また焼き物であるため、取り扱いに気をつけなければなりません。特に土鍋は約3.5kgあり、洗う際に流しにうっかり落とせば、土鍋が欠けるおそれもあります。

↑洗うパーツは土鍋、中ぶた、外ぶたの3つ。釉薬が塗られているので、汚れがそれほどこびりつきません

 

また、洗ったあとの乾燥も重要。一般的な土鍋は、しっかり乾く前に使うと、土鍋内部で水蒸気が膨張し、割れてしまう心配もあります。また、どこでどのくらいの時間乾燥させればいいのか、初心者にはわかりにくいもの。そんな方のために、本機には「乾燥モード」が搭載されています。土鍋を洗ったら水分をよく拭き取り、炊飯器本体に土鍋をセットして「乾燥モード」を選択するだけ。30分の乾燥時間で、しっかり土鍋を乾かしてくれます。

↑乾燥モードでは土鍋のみセットし、上ふたと中ふたは取り付けないようにします。乾燥モード終了後は土鍋を取り外し、風通しの良い場所で底面を上にしてしばらく自然乾燥させればOK

【テストその6 独自機能/設置性は?】

「独自機能」は各炊飯器に搭載されている、ごはんのおいしさにつながる独自の機能や技術、炊飯のバリエーションを広げる機能などをチェックします。また、使い勝手向上やお手入れの手間を省く便利機能も見ていきます。

 

「設置性」に関しては、横幅と奥行き、重さを確認します。また、炊飯中の蒸気の出方もチェック。さらに、設置性を高める独自の工夫があれば、それもチェックしていきます。

 

<独自機能>

本物の土鍋を使い、「多孔質」の良さを活かしているのが最大の独自機能

本機の独自性は、なんといっても本物の土鍋を使っていること。しかも、伊賀焼の人気炊飯用土鍋「かまどさん」を電気炊飯器用に調整したものを採用しています。先の「食感と味」の項でも触れましたが、本機の土鍋は“呼吸する”のが特徴。三重県の伊賀でとれた古琵琶湖層の土を使用しており、焼成の際に土に含まれた微生物の化石(遺骸)が焼け、土鍋の中に細かな気孔が多く生まれます。この気泡が炊飯時の蓄熱性を高め、同時に炊飯後の土鍋内の湿度を絶妙に調節してくれるのです。

↑伊賀焼の土鍋「かまどさん」を電気炊飯器用にチューニング。本来土鍋は手工芸品なので、個体ごとに微妙にサイズが変わるものですが、本機の土鍋は工業製品である本体にぴったり収まるよう、誤差1mmの範囲で作るそうです

 

ただし、この土鍋を使うには、課題も多かったとか。ひとつは発熱効率の高いIHが使えないこと。IHを使うには、土鍋の中に発熱するための金属を埋め込んだり、金属を土鍋に溶射したりする必要がありますが、それだと土鍋の孔がふさがれて、呼吸できなくなります。そのため、本機ではあえて昔ながらの加熱機器である「シーズヒーター」を採用。さらに、土鍋内の水温を検知し、適切な炊飯制御をするための温度センサーを土鍋に装着しました。

↑底面にあるグレーの円盤がシーズヒーター。通常のシーズヒーターでは出力1300Wの熱に耐えきれず溶けてしまうため、熱に強いアルミ製のものが使われています

 

また、蓄熱性の高さゆえ、短時間で温まりにくく冷めにくい土鍋内を急速に高温化するために、プログラムに予熱工程を加えたり、蒸らし工程で熱が入りすぎるのを防ぐために本体下部に冷却専用ファンを搭載したりしています。このような、他の炊飯器にはない機能を結集することで、本格的な土鍋炊飯の電気化を実現したわけですね。

↑土鍋底面の「長谷園」と刻印された部分にセンサーが埋め込まれています。このセンサーがあるため、「かまどさん電気」の土鍋は、直火では使えません

 

↑炊飯器の本体穂ひっくり返すと、冷却用ファンが設置されています。土鍋は金属製の内釜と違って熱が逃げにくいので、ファンによる強制的な冷却が不可欠なのです

 

乾燥モードが便利なほか、玄米が驚くほど美味しく炊ける

一方、使い勝手の面では、土鍋の乾燥機能を搭載している点に注目です。「メンテナンス」の項でも触れたように、土鍋は毎回しっかり乾燥させることが不可欠ですが、本機には「乾燥モード」があるので、ボタンひとつでしっかり乾燥できます。30分経ったら土鍋を取り出して裏返し、残った湿気を飛ばせばOKです。これまで土鍋直火で乾燥の作業を負担に感じていた人こそ、そのメリットを感じることができるでしょう。

↑操作パネルの「乾燥」キーを押し、その後「炊飯」キーを押せば、乾燥開始。洗ったあとの土鍋をしっかり乾かします

 

もうひとつ、独自機能と言うべきかはわかりませんが、本機は玄米がとてもおいしく炊けます。玄米1合を仕上がり「ふつう」で炊飯すると、炊き上がりまで86分かかりましたが、米を洗ってすぐ炊飯し始めたのに、玄米としては驚くほどふっくら柔らかく炊き上がりました。

↑玄米の炊き上がり。玄米特有のヌカくさいニオイは抑えられ、甘みといい風味だけ残ったおいしいたきあがりでした。プチプチした食感もいいアクセントに。なお、玄米を洗う際は、硬い殻をあえて傷つけるように洗うとおいしく炊き上がります

 

<設置性>

本体と土鍋の大きさ・重さが購入のハードルになりそう

本機でメンテナンス性とともに購入の際のハードルになりそうなのが設置性です。3合炊きタイプながら直径は約30cm、重さは土鍋を含めて約7.6kgと、5合炊きタイプと比べても、かなり大きく重いです。本体に取っ手がついていないので、炊飯のたびに収納場所から取り出すのではなく、設置場所をあらかじめ決めておくほうが現実的でしょう。

↑「かまどさん電気」(左)と、筆者の自宅で使っている三菱電機 本炭釜KAMADO(右・5合炊き)との比較。これで3合炊きということで、かなりのサイズ感です

 

さらに、本機は炊飯中に蒸気をかなり放出します。特に玄米炊飯の際は、かなりの蒸気が出ますので、レンジ棚など天井の低い場所に置くのは避ける必要があります。ただし、デザインは黒~グレーのモノトーンで統一され、かなりスタイリッシュ。「見せ家電」として、対面式キッチンやテーブルの上に堂々と置いておくのもオススメです。

↑玄米炊飯時の様子。二重ふたのせいで噴きこぼれはありませんが、蒸気がかなり盛大に出ていました

 

↑釉薬を塗った土鍋のつやつやした光沢感と本体のつや消しのグレーの組み合わせがオシャレです

 

【テストのまとめ】

「もちもち」ではなく、ふっくら・しゃっきりした食感を楽しめるのが魅力!

炊飯用土鍋をまるごと使い、それに合わせて加熱方法から炊飯プログラム、冷却方法まですべてをチューニングした「かまどさん電気」。「ふっくらしながらもしゃっきり粒立ちのいい炊き上がり」が特徴です。高級炊飯器、特に圧力IH系のモデルはふっくら感が強いと同時にもちもち感が強く、やや柔らかめの炊き上がりになりますが、本機はそれらと一線を画した食感。個人的な印象で言えば、三菱電機の本炭釜KAMADOがやや近い食感だと感じました。また、今回3合/2合/1合の3種類の炊飯量で味と食感を比較しましたが、1合を炊いた際に炊きたての香りと甘みがわずかに弱いと感じた以外は、それほどの違いを感じませんでした。他のIH炊飯器と比較しても、本機の炊飯量による食感の変化は少ないと思います。

↑炊飯量1合で炊いたごはんは、白くみずみずしい炊き上がり

 

また、土鍋で炊いたごはんは冷めてもおいしいと言いますが、本機で炊いたごはんは冷めてもふっくら感が残っていた点が驚き。一方、炊飯直後のごはんを急速冷凍・再加熱したごはんは、他のIH炊飯器で炊いたごはんとの差がそれほどない印象でした。当たり前のことですが、やはり土鍋ごはんのおいしさを100%堪能したいなら炊きたてに越したことはありません。

 

炊き分けの幅や土鍋の保温能力にはそこまで期待できない

食感炊き分けは3通りですが、他の多彩な食感炊き分けができる機種に比べて、食感の幅は広くありません。ただし、本機の食感を「やわらか」や「かため」にすることで、ごはんの“かたさ”はそのままに、みずみずしさや粒感を微妙に変化させることが可能。おかずや気分に合わせて、食感を炊き分けるのも楽しそうです。

 

保温機能に関しては、本機は保温モード非搭載ですが、土鍋の蓄熱性が高いため、炊飯後もしばらくは温かいごはんを楽しめます。また、土鍋が炊飯直後の余分な水分を吸収、鍋内が乾燥し始めるとまた水分を戻すので、ごはんの最適な水分量を長く維持できるのもメリットです。ちなみに、紹介記事などで「1時間はごはんの温かさを維持できる」と書かれることもありますが、ヒーターで保温する炊飯器と違い、さすがに“アツアツ”の状態を維持するわけではないことは理解しておきましょう。

↑アツアツとまではいきませんが、蓄熱性がいいので、一定時間温かさを保つことができます

 

土鍋の扱いはやや手間だが、直感的に操作できて乾燥モードも便利

では一方の「使い勝手」についてはどうでしょうか? まず、操作パネルの使いやすさについては、他のIH炊飯器とまったく遜色ありません。炊飯モードが他の高級モデルより少ないこともあり、取扱説明書を見なくても直感的に操作できます。ただし、土鍋に洗った米と水を入れ、本体にセットするまでに少々手間がかかります。それは、土鍋に水位線がないので、専用カップで水の量を測る必要があるため。もうひとつは土鍋及び二重ぶたが少々重いことです。さらに炊飯直後の中ぶたはかなり熱く、素手で掴むと火傷するので注意しましょう。

↑水位線がないので、専用カップで水を計量する必要があります

 

メンテナンス性に関しても、土鍋及び2枚の陶器ぶたが重いので、洗うときに注意が必要。また、洗った土鍋をしっかり乾燥させる必要がありますが、本機には土鍋を30分で乾かせる「乾燥モード」も搭載されており、これまで土鍋の炊飯で不便を感じていた人には大きなメリットと言えます。

 

炊飯機能は唯一無二だが、設置性が最大のネックになりそう

本機の独自性は、何と言っても土鍋を使っていること。その特性を活かすべく、現行の高級炊飯器とは異なる技術を結集したことこそ、本機の独自機能の最たるものです。また上でも触れましたが、土鍋を自然乾燥する手間を省ける乾燥機能も本機ならでは。

↑伊賀焼の炊飯土鍋のメリットを活かすために、技術を結集

 

設置性については、実はこれが一番のネックになるかもしれません。3合炊きモデルながら、5合炊き高級炊飯器に匹敵する大きさと重さ(どちらかというと5合炊きのなかでも大きめで重めです)。通常の炊飯土鍋と比べても、こちらは土鍋の周りにヒーターや断熱素材、冷却ファンなどが入った本体があるのですから、圧倒的に場所を取ります。特に土鍋を洗ったあとは、本体とは別にその土鍋を乾燥させる場所を確保しなくてはなりません。炊飯中に蒸気も出ますから、ひとつの場所に置きっぱなしで使うなら、炊飯器の上に広い空間があって、換気もしやすい場所を選ぶ必要あり。購入を考える人は、その設置場所もしっかり考えておいたほうがいいでしょう。

↑乾燥モードの使用後、残った湿気を飛ばすための場所も必要になってきます

 

土鍋ごはんの再現性でいえば、現状でもっともオススメのモデル

本機は本物の土鍋を使用している以上、メンテナンスでIH炊飯器より手間がかかるのは事実。設置のハードルもやや高い本機は、正直言って、万人にオススメできる炊飯器とはいえません。ですが、他の炊飯器では味わえない食感は、なにものにも替えがたい唯一無二の魅力。なによりも土鍋ごはんのおいしさを求める人には、現状でもっともオススメできるモデルといえるでしょう。火加減の調節が不要で、乾燥モードを使えばワンボタンかつ短時間で土鍋を乾燥できるため、省手間という面でも魅力的。特に、すでにガスコンロで土鍋炊飯を行っていて不便を感じている人は、本機に乗り換えるのも大いにアリ。少量炊飯でもおいしく炊けるので、新婚夫婦や中高年の二人世帯にとっても、狙い目のモデルと言えるでしょう。

猛暑の個室でも、キンキンに冷えてやがる! 家電のプロおすすめ「ミニ冷蔵庫&ワインクーラー」5選

これだけの猛暑、もっともうれしいのはキンキンに冷えた飲み物ですよね。すぐに冷えた飲み物を楽しむには、個室に置ける省スペースな冷蔵庫&ワインクーラーが便利です。そこで今回は、家電のプロ・戸井田園子さんがオススメするコンパクトなアイテム5選をご紹介。便利に活用して、猛暑を快適に過ごしてみてはいかがでしょう。

 

その1 ワインクーラー

場所をとらずに、ワインと食材を同時に冷やす!

エスキュービズム

冷蔵庫一体型ワインクーラー SCW-208S

実売価格2万6800円

コンパクトな家電を得意とする「エスキュービズム」の冷蔵庫一体型ワインクーラー。ワインクーラー部分は1℃単位で8~18℃に温度設定ができ、4本×2段の計8本のワインを適温に冷やせます。冷却方式は静音性に優れたペルチェ式で、運転音は35~40dBとささやき声並みの静かさ。LED庫内灯付きで手元やワインボトルラベルが見やすいのも特徴です。冷蔵庫部分の容量は45Lで、見た目以上にたっぷり収納できます。

SPEC●サイズ/質量:W450×H730×D525mm/約18kg●消費電力:130W●年間消費電力量:547.5kWh/年●ドア開閉:右開き●定格内容積:68L(ワインクーラー:23L/冷蔵庫:45L)●収納本数:8本●冷却方式:ペルチェ式、ファン式併用

 

【戸井田さんのレコメンド】

セカンド用や一人暮らし向けにオススメ!

「冷蔵庫一体型のワインクーラーで、食材とワインを一緒に保存できるユニークなタイプです。ワインクーラーの冷却はペルチェ式で振動も少なく、振動に弱いワインの保存に最適。冷蔵庫は6~12℃の7段階で切り替えでき、2Lのペットボトルも収納可能です。年間消費電力量が500kWh超えとやや電気代はかかりますが(1年で約1万4782円)、ワインと一緒におつまみやソフトドリンクなどを冷やしておけるのは便利。デザインもすっきりスタイリッシュです。書斎や趣味の部屋などに置くセカンド冷蔵庫として、また、あまり料理をしないという一人暮らしの人にオススメ」(戸井田さん)

↑上部には8本のワインを収納でき、下部はおつまみなどを収納できる45Lの冷蔵庫となっています(画像出典:エスキュービズム公式サイト)

 

その2 ワインセラー

家庭でワインを美味しく保存するならコレ!

シロカ

12本収納ワインセラー SW-P121(左) 6本収納ワインセラーSW-P111(右)

実売価格3万2220円(SW-P121)、2万180円(SW-P111)

全自動コーヒーメーカーやノンフライオーブンなどで知られる家電メーカー・シロカのワインセラー。冷却方式はフロンガスを使わないペルチェ式。6本タイプは8~18℃、12本タイプは10~18℃までの温度設定ができ、ワインを冷やしすぎず適温で保存・管理できます。ワイン棚はボトルが取り出しやすい引き出し式。前面のガラスはUVカット仕様で、紫外線からワインを守ります。

SPEC●サイズ/質量:W340×H475×D500mm/約12kg(SW-P121)、W265×H405×D500mm/約8.8kg(SW-P111)●内容量:35L(SW-P121)、16L(SW-P111)●収納本数:12本(SW-P121)、6本(SW-P111)●消費電力:90W●冷却方式:ペルチェ式

 

【戸井田さんのレコメンド】

高級感があり、初めてのワインセラーに最適!

「コスパが良いワインセラーとして、長く人気を集めている製品です。冷却方式は、振動が少ないペルチェ式でワインに最適。コルクを乾燥から守るための加湿トレーも付いています。ただ水を張るだけのトレーではありますが、湿度の多い季節は結露受けにもなります。内部が見えるUVカットガラスのドアや凹凸のないフラットなタッチパネルなど、価格の割に高級感アリ。初めてのワインセラーにオススメですね」(戸井田さん)

↑ワインとコルクを乾燥から守る加湿トレーつき(画像出典:シロカ公式サイト)

 

その3 保冷庫

2つの電源が選べるキュートな保冷庫

ドメティック

ミニフリッジ F16

実売価格8130円

20世紀初頭から冷却キャビネットを手がけ、ミニバーでも定評があるスウェーデンのドメティック社の保冷庫。丸みを帯びたフォルムとビビッドなカラーが目を引きます。コンパクトながら容量は15Lあり、ペットボトルや缶ビールもしっかり収納できます。2つの電源が選べるのが特徴で、通常のAC電源のほか、シガーソケットを使って車内での使用も可能。約5kgと比較的軽く、別の部屋に移動させるのもカンタンです。

SPEC●サイズ/質量:W270×H510×D265mm/約5.0kg●消費電力:37W●内容量:15L●冷却方式:ペルチェ式

 

【戸井田さんのレコメンド】

ドライブやキャンプのお供にも!

「本格的な冷蔵庫ではなく、あくまで保冷庫ですが、コンパクトさとその可愛らしいデザインが人気です。容量は15Lで、庫内の仕切り棚を外せば、1.5Lのペットボトルも4本収納可能に。電源はAC100Vの通常のコンセントのほか、クルマのシガーソケットに繋げるDC12Vの電源コード付きなので、ドライブやキャンプのお供に使えるのも魅力的。また、洗面所に置いて化粧品の保存などにも使えます。色はポップな4色展開なので、インテリアのアクセントとしてもいいですね」(戸井田さん)

 

その4 クールキャビネット

冷蔵・チルド・冷凍の“1台3役”のストッカー

AQUA

クールキャビネット AQF-GS13G(左) AQF-GS15G(右)

実売価格5万8710円(AQF-GS13G)、実売価格6万2360円(AQF-GS15G)

白物家電でおなじみの家電メーカー・アクアのファン式冷凍庫(冷蔵庫)。洗練された家具のようなデザインが高級感を醸し出します。庫内を冷凍・チルド・冷蔵の3つの温度帯に切り替え可能。熱伝導のいいアルミのフリージングトレイと冷気によって、通常モードの3倍の速さで食材を冷凍する急速冷凍機能も搭載されています。クリアトレイ&引き出し式バスケットで、食材を整理しやすく、奥のものも取り出しやすい設計になっています。

SPEC(AQF-GS13G)●サイズ/質量:W503×H1185×D598mm/約43kg●年間消費電力量:370kWh/年●全内容積:134L●冷却方式:ファン式

(AQF-GS15G)●サイズ/質量:W503×H1310×D598mm/約46kg●年間消費電力量:440kWh/年●全内容積:153L●冷却方式:ファン式

 

【戸井田さんのレコメンド】

冷蔵庫業界に新風を巻き起こしそう!

「家具のような見た目で、しかも3つの温度帯に変更できるいままでにない冷蔵庫。製品名には、『家具のように使って欲しい』という意味が込められていて、『冷蔵庫はキッチンに置くもの』という既成概念にとらわれず、『必要な場所で使おう』という新提案がなされています。扉を開けるハンドルは設けず、扉上部に手を掛けて開けるフラットデザインも魅力。ドアを閉めたまま操作ができるタッチパネルは天板の小口にすっきり納めてあります。

 

加えて、庫内全体を冷蔵(約3~5℃)・チルド(約0℃)・冷凍(約-18℃)の3つの温度帯に切り替えられるのが、極めて便利! この切り替えは前開きフリーザーとしては業界初です。ダイニングやリビングに置いてセカンド冷蔵庫にしたり、寝室や書斎のパーソナルユースにしたりとさまざまな使い方が可能で、今後の冷蔵庫業界に新しい風を起こしてくれそうなモデルです!」(戸井田さん)

↑冷凍(左)、チルド(中央)、冷蔵(右)と3つの温度帯に切り替えることができます(画像出典:AQUA公式サイト)

 

その5 小型冷蔵庫

ヒートパイプ採用でペルチェ式でもパワフル冷却!

Sun Ruck

冷庫さん SR-4802

実売価格1万4080円~

コスパの高いキッチン家電やインテリアを提供するブランド「サンルック」の小型冷蔵庫。冷却方式に庫内スペースを多くとれるペルチェ式を採用し、さらに放熱部分にヒートパイプを配置することで冷却能力を高めています。用途に合わせて「LO」「MED」「HI」の3段階の温度調節つまみを搭載。小型ながら500mlペットボトルなら庫内に8本、ドアポケットに4本、1.5Lペットボトルなら庫内に6本、ドアポケットに1本の収納力を誇ります。

SPEC●サイズ/質量:W430×H510×D480mm/約12.5kg●定格消費電力:83W●全内容積:48L●冷却方式:ペルチェ式●温度調節範囲:0~3℃(周囲温度28度時)

 

【戸井田さんのレコメンド】

幅広いニーズを満たしてくれるコンパクトサイズ

「楽天レビュー4.0以上と高評価の製品です。ペルチェ式で静音性に優れ、駆動部分が小さいので庫内スペースも広さを確保。個室に置きやすいコンパクトサイズで、寝室や書斎のドリンク専用冷蔵庫のほか、自分の部屋に置きたい実家暮らしの若者、こまめに水分補給が必要な高齢者、自炊をほとんどしない単身者など、幅広いニーズを満たしてくれそう。カラバリはウッド柄2色(ナチュラル・ダークブラウン)・赤・白・黒の5タイプあり、インテリアに合わせて選べるのもうれしいところ」(戸井田さん)

↑コンパクトながら庫内スペースは48Lを確保(画像出典:サンルック公式サイト)

 

編集部が選んだ売れたモノ・バズったものランキング11~1位。1位に輝いたのはTVから火がついたデジタル製品

いま、勢いよく売れてるモノだけを厳選! 家電、オーディオ、デジタル機器から、クルマ、ゲーム、文房具、食品までオールジャンルで「ヒットの背景」をおさらいしつつプロが改めて「オススメのポイント」を解説します。売れてるモノには、ちゃ~んと理由があるんです!! 本記事では編集部独自の2018年のヒットランキングを作成。

 

11位から1位までを発表! 数多くのヒット商品、話題の商品が生まれた2018年上半期のなかで、もっとも勢いのある商品はコレだ!

 

【11位】

筆圧感知スタイラス付属で用途が広がる「HUAWEI MediaPad 」

HUAWEI
HUAWEI MediaPad
M5 Pro
実売価格4万9460円(LTEモデル)、
4万770円(Wi-Fiモデル)

筆圧感知・傾き認識に対応したタッチペン付属の10.8インチタブレット。4基のスピーカーを搭載し、クリアなサウンドを楽しめる。約2.9時間でフル充電が可能。8.4インチモデルも用意する。

SPEC●OS:Android 8.0●CPU:HUAWEI Kirin960●メモリ:4GB●ストレージ:64GB●ディスプレイ解像度:2560 x 1600ドット●サイズ/質量:W258.7×H171.8×D7.3㎜/約500g

 

 

【10位】

トリプルカメラを搭載した大画面スマホ「NTTドコモ HUAWEI P20 Pro HW-01K」

 

NTTドコモ HUAWEI
P20 Pro HW-01K
実質価格5万7024円

6.1インチ有機ELディスプレイを搭載したハイエンドモデル。指紋認証および顔認証に対応する。画像荒れを抑えた5倍ハイブリッドズームや本格的なポートレートモードに対応するトリプルカメラも魅力だ。

SPEC●OS:Android8.1●CPU:HUAWEI Kirin970●メモリ:6GB●ストレージ:128GB●ディスプレイ解像度:1080×2240ドット●サイズ/質量:W74×H155×D7.9㎜/180g

 

 

【9位】

画面占有率はなんと91%! 圧巻のベゼルレスディスプレイ「HUAWEI MateBook X Pro」

快進撃を続けるファーウェイが送り出した極細ベゼルの13.9インチモバイルノート。その性能やデザイン性、さらにコスパの高さから「ポストMacBook Pro」とも称され、注目を集めている。

HUAWEI
MateBook X Pro
(MAW29CH75CNCNAUA)
実売価格22万6580円

画面占有率約91%のディスプレイには、3000×2000ドットの高解像度液晶を採用。sRGB
100%の色再現性や1500:1というコントラスト比を実現しており、迫力ある美しい映像を楽しめる。約14.6㎜の薄さと約1.33㎏の軽さも魅力だ。

SPEC●OS:Windows 10 Home●CPU:インテル Core i7-8 550U●メモリ:16GB●ストレージ:512GB SSD●ディスプレイ解像度:3000×2000ドット●バッテリー駆動時間:約12時間●サイズ/質量:W304×H217×D14.6㎜/1.33㎏

 

 

↑Webカメラはキーボード上に配置。使用時だけポップアップさせる仕組みなので、セキュリティリスクも軽減できる
↑キーボード上部の電源ボタンには指紋認証を搭載。電源オフの状態から約7.8秒という起動の早さもうれしい

 

↑本体側面にはUSB Type-CおよびThunderbolt 3端子に加え、USB端子も搭載。新旧問わず様々な周辺機器を接続可能だ

 

 

【MateBook X Pro ヒットのツボ】
「ほぼ画面」の極細ベゼルが話題に

画面占有率91%の極細ベゼルは注目度高。動画視聴に適した3000×2000ドットの高解像度ディスプレイや、4スピーカーによる高機能なサウンドシステムにも高い評価が寄せられた。

 

充実のスペック&拡張性で弱点の少ないスリムPC

ファーウェイが5月に発表した新しいノートPCは、画面占有率91%の極細ベゼルや高解像度ディスプレイが注目され、発売前から高い期待が寄せられた。

「ベゼルが細く、13・9インチという大きめの液晶を搭載しているにも関わらず、ボディサイズは大型化していない点が秀逸です。ベゼルレスデザインを突き詰めるために、通常はディスプレイ側に置くWebカメラを、キーボード側に埋め込むという徹底ぶりもすごい。スペックも充実していて、特に上位モデルは、この薄さ、このサイズの製品としては満点に近いと思います。インターフェイスも、SDカードスロットこそないものの、USB Typeーcや通常のUSB端子を用意するなど、十分に実用的。弱点の極めて少ない製品です」(ジャーナリスト・西田宗千佳さん)

 

 

【8位】

独自の音響&デザインが映像への没入感を高める「ブラビア KJ-55A1」

有機ELテレビ市場はソニーとパナソニックが拮抗中。ただし、ソニーは昨年5月発売のブラビア A1シリーズ1機種でこのシェアを獲得している点が見事だ。6月に各社が新モデルを投入したため、市場に大きな変化がありそう。

ソニー
ブラビア KJ-55A1
実売価格41万7600円

スタンドを背面に備えるユニークなデザインの有機ELテレビ。背面のアクチュエーターなどでパネルを振動させて音を鳴らす、独自の音響システムを採用する。2017年6月の発売から約1年間、1機種で同社のシェアを担った(※)。

※:今年6月に有機ELのA8Fシリーズが登場

 

■有機ELテレビ メーカー別シェアトップ3

1位: ソニー… 37.5%
2 位:パナソニック… 36.0%
3 位:LGエレクトロニクス… 23.6%

●BCN調べ。2018年1?5月の販売台数シェア

【7位】

価格は従来モデルと据え置きでスペックが向上した「格安4Kテレビ」

昨年6月のドン・キホーテの参入から始まった格安4Kテレビブームは、ノジマやゲオなどのPBを巻き込んで拡大。続々と新モデルが登場中だ。価格を抑えながら、着実にスペックを向上させている。

 

「HDR」規格に対応して映像の明るさがアップ!

情熱価格PLUS
LE-5001TS4KH-BK
実売価格5万9184円

 

ドンキ4Kテレビの第4世代は、高輝度映像を表示できる「HDR(HDR10)」規格に対応。映像の明るさがアップした。従来モデルに引き続いてダブルチューナー搭載で、2番組同時録画が可能だ。55V型、60V型もラインナップ。

SPEC●接続端子:HDMI×3、RCA入力×1、LAN×1、USB×1、ヘッドホン出力×1ほか●4Kチューナー:非搭載●コントラスト比:5000:1●サイズ/質量:約1125×705×244㎜/約11.9㎏(スタンド含む)

↑背面の右下に接続端子類を集約。HDMI端子を3基備えるが、そのうち4K/60p信号の入力に対応するHDMI 2.0端子は1基だ
↑50V型では、ディスプレイ部の厚さが約8.6㎝で、スタンドの奥行きは約24.4㎝。それほど場所を取ることなく設置可能だ

 

75V型の超大画面モデルが20万円以下の破格値で登場!

オプトスタイル
OPTVISION 75UDK800R
実売価格19万9800円

75V型の超大画面で20万円以下を実現したハイコスパモデル。LG製の液晶パネルを採用する。NetflixやdTVなどの4Kネット動画サービスに対応し、HDRの高輝度映像で楽しめる。4K/60p入力に対応するHDMI 2.0端子を1基搭載。

SPEC●液晶パネル方式:IPS●接続端子:HDMI入力×3、RCA入力×1、LAN×1、USB×1、ヘッドホン出力×1ほか●4Kチューナー:非搭載●サイズ/質量:W1681×H1047×D333㎜/約30.5㎏(スタンド含む)

 

【格安4Kテレビヒットのツボ】
大手メーカー製を買えない人が流れている

液晶テレビは大画面化が進み、大手メーカーの4Kテレビは50V型クラス・20万円台のモデルが主流に。それらを敬遠した一般層が、同サイズの格安4Kテレビに流れている。

 

 

ドンキの4Kテレビは累計で2万台以上を販売!

昨年6月にドン・キホーテのPB製品として登場した50V型・5万円台の4Kテレビは話題を呼び、瞬く間に完売。その後ハイペースで後継モデルがリリースされ、今年3月に発売された第3弾までの累計販売数は2万台を超えた。

 

折しも、今年12月からBS・110度CSで新4K放送が始まることがアナウンスされ、世間の4Kテレビに対する関心が高まりつつある。大手メーカーもエントリーラインを拡充して間口を広げているとはいえ、50V型は安くても10万円台。性能は比べるべくもないが5万円台のインパクトは絶大で、「とりあえず4KならOK」なユーザーを奪われている。

 

「5月に発売されたドンキ第4弾モデルのウリは、高輝度映像を表現できる『HDR』規格への準拠。HDCP 2・0に対応するHDMI 2・0端子を備えており、専用のチューナーさえあれば、新4K放送の信号も受信可能です。格安4Kテレビは“安いだけじゃない”新たなフェーズに突入しました!」(GetNavi・テレビ担当・川内一史)

 

 

【6位】

「完全ワイヤレス」は第2世代が登場!

耳栓型の完全ワイヤレスイヤホンは、人気モデルの第2世代が続々と登場。音質や機能がブラッシュアップされ、好評を博している。

 

スポーツモデルとして初めてデジタルNC機能を搭載

ソニー
WF-SP700N
実売価格2万1600円

ソニーの完全ワイヤレス最新モデルは、IPX4相当の防滴性能を備えたスポーツ仕様。左右独立型スポーツモデルとして世界で初めてデジタルノイズキャンセリング機能を搭載した。外音取り込みに対応し、屋外使用も安心だ。

 

 

MiGLOテクノロジーにより安定したワイヤレス接続を実現

モダニティ
EARIN M-2
実売価格3万2180円

完全ワイヤレスの“元祖”EARINの第2世代。NFMI(近距離磁気誘導)技術などを採用したMiGLOテクノロジーにより、高いバッテリー性能とオーディオ品質、そして安定したワイヤレス接続を実現した。ハンズフリー通話にも対応。

 

【5位】

ストリーミング時代の新スタイルは「ながら聴き」! 耳をふさがないイヤホン

ランニングやサイクリングといったスポーツシーンや、部屋で家事をしているときなどに音楽をBGMとして流す“ながら聴き”スタイルに最適。周囲の音がある程度聞こえるため、アウトドアでも安全性が担保される。

 

作業をしながら手軽に音楽を聴くのに最適!

ambie
ambie wireless earcuffs
1万2960円

イヤリングのように耳を挟んで装着する、ネックバンドタイプのワイヤレスイヤホン。耳穴に挿し込まない設計のため、周囲の音を聞き取り可能で、鼓膜への負担も小さい。ソニーの技術を生かしたドライバーを採用し、音質もまずまず。

SPEC●Bluetooth対応コーデック:SBCほか●マイク方式:ECM(エレクトリックコンデンサマイク)●バッテリー:125mAhリチウムポリマー電池●サイズ:約W720×H15×D7㎜(ネック部375㎜)

 

↑音声アシスタントからハンズフリーでスマホ操作が可能。手が濡れているときなどに便利だ

 

↑独自の音導管設計により、耳穴に挿し込まなくても音がしっかり鼓膜へ届く。音漏れにも十分な配慮がなされている

 

環境音と再生中の音楽がブレンドされて聴こえる

ソニーモバイルコミュニケーションズ
Xperia Ear Duo XEA20
実売価格3万2270円

周囲の音と再生中の音楽がブレンドされる「デュアルリスニング」を実現した完全ワイヤレスモデル。音声やヘッドジェスチャーにより、スマホからの発着信やLINEメッセージの送受信、音楽再生などをハンズフリー操作できる。

SPEC●Bluetooth対応コーデック:SBC、AAC●ドライバーユニット:10㎜ダイナミック型●急速充電:約7分充電で約1時間再生●防滴:IPX2●サイズ:約W17.5×H59.6×D10.2㎜

 

↑スマホアプリで使い方が表示される。LINEメッセージの送受信なども快適に行える

 

↑左右独立型でも装着感は快適。NFMI(近距離電磁誘導)を採用し、接続も安定している

 

【耳をふさがないイヤホン ヒットのツボ】
音質よりも手軽さを重視する傾向に

音楽ストリーミングサービスの普及で、音質よりもスマホで手軽に聴けることを重視するユーザーが増加。ハンズフリー通話や音声アシスタント呼び出しなど、機能も充実している。

 

 

オーディオだけでなくスマート機器として高評価

いまや音楽はストリーミングサービスによる「聴き放題」が主流。コンテンツにこだわるよりも、環境や気分に応じて楽しむユーザーが増えている。そこで、“ながら聴き”という提案をして成功を収めたのがambieだ。ワイヤレス版が4月に発売されると、3週間で初回生産出荷ぶんが在庫切れとなるほど爆売れした。

 

「音楽再生中に環境音や人の声も普通に聴こえるのは不思議な感覚。屋外でジョギング中でも安全に使えるのはもちろん、食事中の咀嚼のノイズや風切り音が聞こえないなど、オーディオ性能が秀逸です。また、常にスマホとつながっていることで、メッセージを確認したり、店を検索できたりするのは、あらためて便利だと感じました」(マンガ家・鈴木みそさん)

 

そのスマート機能をさらに高めたのが、完全ワイヤレスのXperia Ear Duo。センサーを内蔵し、音声だけでなくジェスチャーによる操作に対応している。

 

 

【4位】

これまで不可能だった電気による本格土鍋炊飯を実現「かまどさん電気」

sirocaが伊賀焼の窯元「長谷園」と共同開発した「かまどさん電気」は、長谷園の大人気土鍋「かまどさん」を軸に炊飯方式を開発。これまでの電気炊飯器にない、土鍋本来のふっくらした味わいが評判に。

土鍋炊きの絶品の味わいをボタンひとつで堪能!

長谷園 × siroca
かまどさん電気
実売価格8万6184円

伊賀焼の人気土鍋を電化。土鍋と相性のいいシーズヒーターを採用し、ガス炊きを再現する加熱プログラミングでふっくら甘く、かつさっぱりした後味に炊き上げる。土鍋がごはんの水分を絶妙に保ち冷めても美味だ。

SPEC●炊飯容量:1.0合~3合●消費電力:1300W●炊飯モード:白米・玄米・雑穀米・おかゆ・おこげ●タイマー予約:最大13時間●操作方式:タッチパネル●独自機能:土鍋乾燥機能●サイズ/質量:W300×H261×D300㎜/約7.6㎏

 

↑「長谷園」七代目当主、長谷優磁さんは土鍋炊きの味に対し、どんな妥協を許さなかった。そのこだわりが画期的な電気土鍋炊飯器を生んだ

 

↑本機に搭載の「かまどさん」は炊飯後のごはんの余分な水分を吸い、冷めると水分を戻す。だから時間の経過に関わらずごはんがおいしい

 

↑素焼きした土鍋「かまどさん」に釉薬をかけ、その後本焼きを行う。釉薬には加熱時に遠赤外線を多く発生させる素材を使っている

 

↑熱源に暖房器具などに使うシーズヒーターを採用。炊飯前に予熱工程を入れるなどしてガス炊きの味わいを再現している

 

【かまどさん電気 ヒットのツボ】
IHの家庭にも「土鍋ごはん」の夢を叶えた

累計80万台を売り上げる炊飯用専用土鍋の電気化に、料理好きが歓喜!! 「土鍋で炊きたいけど手間がかかりそう」「そもそも自宅キッチンはIH」という人のニーズにも応えた。

「ガイアの夜明け」で特集され高額ながら出荷数は約1万台に!

人気土鍋の電気化とあって、発売前からメディアにたびたび登場。テレビ番組「ガイアの夜明け」で開発現場が特集され、ネットで話題を集めた。価格は8万円台と高額だが、発売4か月弱で出荷台数約1万台と順調だ。

 

 

ガス炊きの土鍋ごはんが好きな人も満足の炊き上がり

炊飯器分野はバーミキュラなど異業種や新興メーカーが開発した新発想の製品が話題。「かまどさん電気」も新進気鋭のsirocaが伊賀焼の窯元「長谷園」とコラボした画期的な一品だ。家電コーディネーターの戸井田園子さんは同製品の注目ポイントを次のように解説する。

 

「長谷園は、火加減が難しい土鍋炊飯を容易にした炊飯用土鍋『かまどさん』を作る有名窯元。土鍋は、多孔質で水分調整機能が自然に備わっているおかげでおいしいごはんが炊け、根強い人気があります。本製品では、熱源にIHでなくシーズヒーターを使うことで、土鍋の特性を損なうことなく電化に成功しました」(戸井田さん)

 

実際に使った戸井田さんによると、その炊き上がりはふっくらとしつつしっかりした歯応えで、土鍋ごはんを愛する人も満足できる仕上がりだと言う。

 

「デザインも高級感があり、工芸品と工業製品が見事に融合。価格は高くても、いままで土鍋を愛用してきたこだわり派には響いています。ガス炊きの手間を省略しつつ、IHヒーターの家庭でも使える点も魅力的です」(戸井田さん)

【3位】

肉を回しながら焼く豪快さと文句ナシのおいしさが話題になった「ロティサリーグリル&スモーク」

自宅で本格的な炙り肉料理ができると大人気に。かたまり肉を回転させながら焼く仕組みもインパクト抜群だ。テレビ番組などメディアへの露出も多く、「家電大賞2017」ではグランプリを獲得した。

パナソニック
ロティサリーグリル&
スモークNB-RDX100
実売価格5万5000円

ローストビーフなど本格派の肉料理ができるグリル。かたまり肉を回転させながら遠近赤外線ダブル加熱で内部をしっとりジューシーに焼き上げる。燻製機能やオーブン、トースター機能も装備し、日常使いでも大活躍。

SPEC●消費電力:ロティ約990W/燻製約840W/グリル・オーブン約1350W●温度調節:120?240℃(7段階/燻製は除く)●オートメニュー数:8●サイズ/質量:W405×H280×D416㎜/約8.6㎏

 

↑1分間に2.5回転して上火で均一に加熱。「均一に焼けない」という不満を解消した( *50Hzの場合)

 

↑ローストビーフを作ると、外はこんがり、中は絶妙なさくら色に。肉の歯切れも素晴らしい。これをボタンひとつでできるのがスゴい

 

↑→遠赤外線で外をこんがり、近赤外線で中をしっかり加熱する。ゆっくり加熱することでたんぱく質の凝集を抑え、柔らかく仕上がる

 

ロティサリーグリル&スモーク ヒットのツボ】
肉ブームを背景に手軽さ・おいしさが大好評

近年、肉の年間消費量は増加傾向に。グルメ界隈でも「ローストビーフ」ブームが続いている。本機は自宅で手軽においしく肉の炙り焼きができるとして、“肉食系”の心を掴んだ。

 

家電大賞グランプリも受賞! 「アメトーーク!」オンエア後、1週間で約1000台売れた!

 

昨年末の「アメトーーク!SP」家電芸人回で紹介された際にはMCやゲスト、観客を軒並み唸らせ、放送後1週間で約1000台を売り上げた。また、一般の方のみの投票で決まる「家電大賞2017」でもグランプリを獲得。

 

 

360度回転して焼く機能はプロ級の味で見た目も映える

ロティサリーグリルは、当編集部と「家電Watch」編集部主催の、「家電大賞」でのグランプリ受賞も記憶に新しい。家電のプロ・戸井田園子さんは改めてその最大の魅力を、「肉を360度回転させて焼く炙り焼き機能」と言う。

 

「肉が回転する様子を見ているだけで気分が盛り上がりますよね!まさに家族で楽しむ〝魅せる〟家電で、ホームパーティの主役間違いナシという感じです」(戸井田さん)

 

なお、この機能は単に見た目だけでなく、調理法としても実に理にかなっていると言う。

 

「遠近赤外線による加熱、低速回転機構、細かな温度制御が見事で、特にかたまり肉を焼くと絶品の仕上がりに。火加減が難しいローストビーフもボタンひとつでプロの味が再現できます」(戸井田さん)

 

さらに、食材の風味がワンランクアップする燻製機能、一度に4枚のトーストが焼けるトースター機能など、便利機能も満載だ。

 

「冷凍パンモードも搭載。直径25㎝のピザも余裕で焼ける。グリル、燻製、オーブン、トースターと1台4役で使えて、ヒットも納得です!」(戸井田さん)

 

 

【2位】

コード式の存在意義を奪い去ったコードレス掃除機の決定版!「Dyson Cyclone V10 Fluffy」

Dyson Cyclone V10は、集じん力、スタミナ、ゴミの捨てやすさなど、多くの要素を強化した “頂上”モデル。ダイソンの従来モデルに不満があった人や、コードレス自体を買い控えしていた人も満足できる一台だ。

ダイソン

Dyson Cyclone V10 Fluffy
実売価格7万5362円

ダイソンのクリーナー史上、最強かつ最小・最軽量の新型モーターを採用。サイクロンなどの配置の直線化で気流ロスも低減し、吸引力がV8よりアップした。また、連続稼働時間が60分に延び、充電1回で家中の掃除が可能だ。

SPEC●サイクロン技術:Radial Rootサイクロン(14気筒)●ノズル:ソフトローラークリーナーヘッド●サイズ/質量:W250×H1232×D245㎜/2.58㎏

 

↑モーター回転数はV8の11万回転に対し、本機は12万5000回転。斜線型インペラの羽根を部分的に重ね、送風効率も向上

 

↑クリアビン横の赤いレバーを押し下げ、底ぶたを開いてゴミ捨て。クリアビンをゴミ箱の奥に突っ込めて、チリが外に舞いにくい

 

↑ハンドル底部に新たにゴム素材の滑り止めを設置。掃除中の壁への立てかけや、収納ブラケットなしの立て置きが可能に

 

■集じん力から細かい使い勝手まですべてに隙なし! 現行Fluffy3機種スペック比較

Dyson Cyclone V10 Fluffy
●実売価格 7万5362円●質量 2.58kg● 充電時間 約3.5時間●最長使用時間 約60分

Dyson V8 Fluffy
●実売価格 6万4584円●質量2.61kg● 充電時間 約5時間 ●最長使用時間  約40分

Dyson V7 Fluffy
●実売価格 5万3784円●質量 2.47kg●充電時間 約3.5時間●最長使用時間 約30分

 

ダイソン社はV10機以降コードレスに専念! 業界を牽引する同社の主力商品に

チーフ・エンジニアのジェームズ・ダイソン氏はDyson Cyclone V10発売を機に「もうコード式は開発しない」と宣言。ダイソンはコードレス掃除機シェア上位だが、なかでもV10は主力として売れている。

 

【Dyson Cyclone V10 Fluffy ヒットのツボ】
「ダイソン史上最強の吸引力」に業界激震

近年は、コードレス掃除機市場が伸長。各社がダイソンをベンチマークに続々と製品投入しているなか、V10は「ダイソン史上最強の吸引力」として数々のメディアが取り上げた。

 

 

一直線のデザインで吸引力も使用感もさらなる高みへ

ダイソンはコードレススティックの代名詞として認知度も信頼性も圧倒的。今春発売のDyson Cyclone V10は、その性能をさらなる高みに引き上げた機種と評価が高い。家電コーディネーターの戸井田園子さんは、モーターやバッテリーの進化とともにデザインの変化にも注目する。

 

「ヘッドからパイプ・モーター・排気まで一直線になったため、空気の流れがまっすぐになりました。これによって少ないエネルギーで効率良く吸引でき、集じん力がさらに向上。その効果がデザインをひと目見ただけでわかるのが、ダイソンらしいと思いました」(戸井田さん)

 

また、戸井田さんは基本性能の向上に加え、実際の使用感もより良くなったと絶賛する。

 

「デザインが一直線になり掃除中の手首の負担が軽減された印象。音もより静かになり、3段階の吸引力切り替えやハンドル裏に滑り止めがつくなど、細部まで改良が施されています。長年の課題だったゴミ捨ても、圧倒的にスムーズになりました」(戸井田さん)

 

従来の弱点を克服しさらに完成度を高めたV10は、すでにダイソンクリーナー使っている人も買い替えたくなる魅力が満載だ!

 

 

 

【1位】

“家電芸人”がテレビ番組で絶賛した効果で品薄になった「ネックスピーカー」

テレビ番組で紹介されたことをきっかけに、首にかけるタイプのひとり用スピーカーが大ブレーク。自宅でも映画や音楽などを臨場感たっぷりに楽しめて、騒音で周囲に迷惑をかけることもないと評判となった。

 

低音に合わせて振動し臨場感を高めてくれる!

↑装着イメージ

ソニー
SRS-WS1
実売価格2万6840円

背中から鎖骨へのラインに沿ったアーチ形状と、インナークッションにより、長時間の使用でも疲れにくく快適。操作ボタンが大きく、装着時も押しやすい。低音に合わせて本体が振動するため、映画鑑賞やゲームプレイ時に、作品の世界に没入できる。

SPEC●実用最大出力:1W+1W●スピーカーユニット:Φ30㎜径スピーカー×2●付属品:送信機、充電台、ACアダプター、音声ケーブルほか●サイズ:約W210×H75×D205㎜

 

【impression】
ふわりと広がる音質で映画鑑賞にピッタリ!

「映像視聴に適した、耳まわりでふわりと広がる音質。動きながら使用するには少し大きいため、ソファなどに腰かけて家族には迷惑をかけずに自分だけ大音量で聴く、という使い方に向いています」(湯浅さん)

 

↑耳を包み込むように響くスリットと、音の方向性を整えるスロープ形状のディフューザーを装備。調音ダクトが音の特性を均一に

 

 

↑左右のスピーカーに搭載したパッシブラジエーターが低音を増強。音とリンクする振動の強さは、強・中・弱の3段階から調整が可能だ

 

上向きのスピーカーにより音がダイレクトに耳へ届く!

↑装着イメージ

 

ボーズ
SoundWear
Companion speaker
実売価格3万4560円

両側に配置された上向きスピーカーと、首元に搭載する独自技術「ウェーブガイド」の組み合わせで、深みのある豊かなサウンドを実現。15分の充電で最大2時間再生できる急速充電に対応する。防滴仕様のため、夏場に汗をかいて濡れても心配無用だ。

SPEC●接続端子:Micro-B USB入出力端子●付属品:本体カバー(ブラック)、充電用USBケーブル●対応アプリ:Bose Connect(無料)●サイズ:約W178×H190×D44㎜

 

【impression】
軽量で首や肩への負担がほとんどなくて快適!

「肌触りが良く、首や肩への負担もほとんどない重さや形状です。ボーズらしく低音がとてもキレイで、迫力もあります。起動時にバッテリー残量と接続機器を読み上げてくれるのは便利」(湯浅さん)

↑フレキシブル設計のネックバンドに、11インチのウェーブガイドを2基搭載。深みがありつつもスッキリとしたサウンドを実現している

 

↑両端にあるドライバーユニットは上向きに設置されている。音が耳に向かって一直線に届くため、気になる音漏れを最小限に抑えられる

 

↑形状固定ワイヤーを内蔵し、身体に合わせて曲がり具合を変形可能だ。シリコンがねじれを適度に調整して、首まわりにフィットさせる

 

 

 

デュアルマイクには高性能ノイキャン機能を搭載

 

 

↑装着イメージ

 

JBL
SOUNDGEAR
実売価格2万1470円

31㎜径スピーカー4基とバスブーストのユニットを搭載し、臨場感あふれるサウンドを楽しめる。ハンズフリー通話用のデュアルマイクは、高性能ノイズキャンセリング機能と、声をクリアに抽出する機能を搭載。低ノイズの音声で快適に会話できる。

SPEC●実用最大出力:3W×2●インピーダンス:32Ω●スピーカーユニット:Φ31㎜径スピーカー×4、バスブーストユニット●付属品:microUSBケーブル●サイズ:約W210×H75×D205㎜

↑電源とBluetooth接続ボタンは装着時に右肩辺りに位置するので手が届きやすく押しやすい。電源はスライド式で、押し損ねもない

 

↑31㎜径スピーカー4基とバスブーストのユニットを首元に搭載する。JBLならではの迫力あるサウンドをダイレクトに楽しめる

 

↑低遅延のapt-X low latencyコーデックにも対応。VRゲームなど、映像と音声の同調が重視されるコンテンツでも快適に楽しめる

 

【imression】
全域に渡って高音質で定位感も感じられる

「低音から高音まで、広帯域に渡って高音質です。音が耳元だけでなく広がりを持って鳴り、定位感もあります。スライド式の電源は一回で確実にオンオフができるので、ストレスがありません」(湯浅さん)

 

【ネックスピーカー ヒットのツボ】
「アメトーーク!」で紹介されて売上急上昇!

「アメトーーク!」の家電芸人回(3月4日放送)で、土田晃之さんがソニーのSRS-WS1を紹介したことで大ヒット。市場が急拡大し、他社からもライバル機が続々と登場している。

 

 

 

ステレオ再生では常にべスポジをキープできる!

「きっかけはテレビ番組で取り上げられたことですが、ここ最近イヤホンリスニングによる難聴が問題になっているのも、ネックスピーカーのヒットを後押ししました」

 

そのように分析するテクニカルライターの湯浅顕人さんも、ネックスピーカーの魅力に取りつかれたユーザーのひとりだ。

 

「ステレオで聴くためには左右スピーカーの中間というベストポジションを常にキープしたいのですが、家事や作業などでどうしても一箇所にはいられません。かといってイヤホンやヘッドホンを自宅で使うのは煩わしさがあります。そこで両方のいいとこ取りであるネックスピーカーが手放せなくなっているんです」(湯浅さん)

 

再生方式は3モデルで少し異なる。ソニーはBluetooth非対応で、同梱の別体送信機をテレビなどと有線接続し、これを経由してWiーFiでワイヤレス再生を行う。ボーズは、再生機と直接BTで接続。JBLも本体はBT再生のみ対応だが、テレビ用BT通信機を同梱するSOUNDGEAR BTA(実売価格2万6870円)もラインナップする。

 

新興メーカー「シロカ」の苦闘は実るのか? 「居候」と呼ばれた男が「極上の土鍋炊飯器」に至る壮絶な4年間

2018年12月に新興家電メーカーのシロカと創業180年を超える老舗陶器メーカーの長谷(ながたに)製陶がコラボレーションし、土鍋を用いた炊飯器「かまどさん電気」を発表。開発にあたって、試作はおよそ500個を数え、開発期間は実に4年に及んだという。今年の2月、三重県伊賀市にある長谷製陶にて、発表会では伝えきれなかった開発の経緯などについてのプレスツアーが開催された。今回は、その模様を紹介していこう。

↑長谷園×siroca「かまどさん電気 SR-E111」

 

人気の炊飯土鍋「かまどさん」の魅力は「呼吸」にあり

江戸時代後期の天保3年(1832年)に創業し、現在は8代目当主の長谷康弘氏が代表取締役社長を務める長谷製陶は、約4年の歳月をかけて開発して2000年に発売した炊飯用土鍋「かまどさん」が人気の窯元だ。土鍋と丸い上ブタだけでなく、平たい内ブタを組み合わせた二重構造になっているため、吹きこぼれせずに安心してご飯を炊けるのが特徴になっている。

↑三重県伊賀市にある長谷製陶。敷地内には14か所の登録有形文化財の建物がある

 

「(かまどさんシリーズは)伊賀の土なしでは語れません。ここは約400万年前は琵琶湖の湖底だったため、当時の琵琶湖で生息していた生物や植物が地層に堆積。その土を焼くと有機物が燃えて気孔の多い構造になります。これに火を与えると蓄熱し、遠赤外線効果を発揮するだけでなく、昔から『呼吸する』と言われています。吸水性があるため、ご飯が炊き上がった後に余分な水分を土鍋が吸い、ご飯が乾くと鍋が勝手に補水するという、生き物のような機能を土がやってくれるのです」(長谷康弘社長)

↑長谷製陶の8代目当主であり代表取締役社長を務める長谷康弘氏。手に持っているのは「かまどさん電気」の土鍋だ

 

↑炊飯用土鍋「かまどさん」の試作品

 

土鍋を家電に組み合わせるのに高い精度が求められた

直火で炊飯する「かまどさん」の熱源を電気ヒーターで置き換えるのは並大抵のことではなかったという。

 

「(土鍋の)見た目は違いますが、伊賀の土で炊飯するために素材は変えていません。ぱっと見で違うのは取っ手がないところ。どこからでもつかめるように全面が取っ手になっています。持ちやすいだけでなく、吹きこぼれても(ヒーターに)伝っていかず、本体の溝に入るような形状になっています。また、土は乾いたり焼き上げたりすると収縮するのですが、家電製品に用いるとなると高い精度が求められます。そこには企業秘密もありますが、この機械に合った本物の土鍋を作りました。見た目は少し違いますが、すべて『かまどさん』の味を電気で実現する構造になっています」

↑左が炊飯用土鍋の「かまどさん」で、右が土鍋とヒーターを組み合わせて自動炊飯を可能にした「かまどさん電気」

 

時代の流れから「IH対応」にチャレンジしたものの失敗

7代目当主で長谷製陶会長の長谷優磁氏は、「かまどさん」シリーズで「オール電化」に対応する取り組みを行っていた過去について語った。

 

「ものづくりを続けるうえで、『作り手は真の使い手であれ』と考えています。時代が変わっても作り手は必ず使い手になり、自分も納得すること。文明が進化するとライフスタイルが変わりますが、生活者が『こんなのがあったらいいな』というものをキャッチしながら作っていくのが使命だと思います。時代が流れて熱源が変わり、安全のためにいつの間にか『オール電化』が登場し、『かまどさんの味を電気で実現してほしい』という要望があったのです」

↑長谷製陶会長の長谷優磁氏

 

とはいえ、かまどさんシリーズの『土が呼吸する』のと『蓄熱性』という特徴は崩したくなかった。そこで土鍋のフチにまで金属を溶射(吹き付けること)し、鍋自体がIHクッキングヒーターによって発熱するものを作り上げた。

 

「でも食べるほど、自分が開発した『かまどさん』と距離があるのです。それが我慢できなくて、苦労したのですが生産を中止したという経緯がありました」(長谷会長)

 

「IH対応」としている土鍋には金属板を土鍋内に配置するものがあるように、金属を溶射するのではなくて金属板を土鍋の内部に配置して焼き上げるという方法もある。しかし、前出の長谷社長は「金属を入れると土鍋が呼吸をしなくなってしまうことと、金属板が下に入ると熱くなり過ぎるため、おこげを通り越して炭になってしまうこと、この2つがボトルネックでした」と語った。

 

シーズヒーターを採用しセンサーで温度をキャッチ

こうした体験から「IHはやらない」と決め、大手家電メーカーからの要請も断ってきたと長谷会長は語る。そんな長谷会長に、シロカの現副社長、安尾雄太氏がコンタクトを取り、「シーズヒーター」という従来の電熱ヒーターの採用を提案した。

 

「赤熱化するシーズヒーターは、炭の火により近い遠赤外線を発します。その炎が(土鍋の鍋肌を)巻いてくれて、オフになったらそのまま冷却し、そこで蓄熱力が出る。それがマル秘のところで、一番苦労したところです。シロカから頑張ってうちの居候(※)が来てくれて、電気で調整してくれました。最初は蓄熱しすぎてトラブルが多かったのですが、(土鍋に)穴を開けてセンサーを入れ、温度をキャッチするというのが我々が頑張ったところです」(長谷会長)

※開発を担当したシロカの佐藤一威(さとう・くにたか)氏のこと。頻繁に長谷園を訪れて泊り込みの研究を続けていたことから居候(いそうろう)と呼ばれた

↑温度センサーを埋め込む前の、穴の空いたかまどさん電気用土鍋を持って説明する長谷会長

 

かまどさん電気の土鍋は中央部に内部の温度を検知するための温度センサーが埋め込まれている。ここがかまどさんの土鍋との大きな違いだ。そのため、形はほとんど同じではあるものの、直火での使用はできないようになっている。

↑鍋底には「長谷園」のロゴが
↑「長谷園」のロゴが入った鍋底のセンサー部

 

「外装が溶ける」「おこげができすぎる」など「家電化」には大きな苦労が

シロカでかまどさん電気の開発を担当した佐藤一威(さとう・くにたか)氏は、極めて原始的だった最初の試作品からのヒーター部の変遷を見せてくれた。最初期の試作品は、陶器で熱を遮断するように周囲にはガラスウールを、中にニクロム線の電熱線を配置したもの。しかし、まったくうまく炊けなかったという。

↑シロカでかまどさん電気の開発を担当した佐藤一威氏(右)。左が安尾雄太副社長

 

↑最初期の試作品

 

次に紹介した試作品では、ヒーターの熱を効率的に与えるために苦心し、何とか炊けるようにはなったものの、「ただ炊けるだけで、味はまずかった」と佐藤氏は語る。200VのビルトインタイプのIHクッキングヒーターなどに比べ、100Vと貧弱な家庭用電源で効率的に熱を土鍋に与えることばかり考えたため、外装が溶けるといったトラブルにもぶつかったという。

↑電気圧力鍋のような形状をした試作品。「IHに比べて熱効率が悪いので、電気の熱のロスがないようになんとか土鍋に熱を伝えようと考えました」(佐藤氏)

 

もうひとつ、最も苦労したポイントのひとつが「おこげができすぎてしまう」ことだった。土鍋の周囲を包むようにヒーターを配置したことで、温めやすくなったはいいが、土鍋自身の蓄熱性が高いため冷めにくい。そのため、火が通り過ぎてしまうのだ。佐藤氏はその点を踏まえ、現在の形に近い試作品(下写真)を作成した。ヒーター部の下部にファンを配置したのだ。

↑佐藤氏が手に持っているのが、現在の製品に近い形の試作品だ

 

「通常の炊飯器には保温のためにファンを付けていますが、こちらは風を送って全体を冷却するためにファンを設け、均等なすき間を設けてこれ自身も冷却するという構造を作りました。これでなんとか白米をおいしく炊けるようになりました」(佐藤氏)

 

予熱を入れることでようやくお墨付きをもらう

こうして白米をおいしく炊けるようになったものの、「今度は試食する中で、『これはかまどさんの味じゃないだろう』と散々怒られたのです」と佐藤氏は続ける。

 

「次に苦労したのが、お米を浸漬する、沸騰させる、蒸らすという炊飯プログラムの工程を、土鍋にどう最適化するかということです。直火炊きと同じようにしようと思ってガス火で炊いた温度特性を取り、それをそのまま再現したのですが、うまくいきませんでした。ガスの力と電気の力ではガスの方がエネルギーがあるので、家庭用電源では及びません。そこで、かまどさんとは別の発想が必要になりました」(佐藤氏)

 

その発想とは、土鍋に予熱を入れること。これも、最も苦労したポイントのひとつだ。

 

「IHのように急激に沸騰工程まで持っていきたいのですが、土鍋はそもそも温めるまでに時間がかかるので、ヒーターを弱めに入れて温める予熱工程を入れました。これは、寒い日に(土鍋内の)お米の温度と外の温度が乖離すると、土鍋が温まらないでお米が温まってダレてしまうため。その土鍋と中の温度の乖離をなるべく抑え、均一にするのに苦労しました。そして、ようやく(今年の)1月末に『かまどさんと同じ味になった』とようやくお墨付きをいただいたところです」(佐藤氏)

↑かまどさん電気でご飯が炊き上がったところ

 

本機の登場で「極上のご飯体験」を得る選択肢が増えたのは間違いない

プレスツアーでは、かまどさん電気で炊いたご飯が提供された。そのご飯はつややかでハリがあり、しっかりとした歯ごたえがありつつもモチモチ感も感じられる。最近はやりの圧力IH炊飯器で炊いた柔らかめの炊き上がりとは違い、ひとつひとつの粒感があり、冷めてもおいしく食べられるのが特徴だ。大手メーカー各社のプレミアム炊飯器が10万円を超える価格で販売されていることを考えると、直販価格7万9800円(税抜)という価格も決して高くはないのかもしれない。土鍋を洗ってから、毎回乾燥させなければならないというひと手間はかかるものの、人気の土鍋ご飯をボタン1つで炊ける手軽さは大きな魅力だ。

 

ただ、かまどさん電気では炊飯以外の調理ができないという点が残念に感じられる。「鍋とヒーターを組み合わせた炊飯器」という意味では、鋳物ホーロー鍋とIHヒーターを組み合わせた愛知ドビーの「バーミキュラ ライスポット」がかなりコンセプトとして近い。しかしバーミキュラ ライスポットの場合、炊飯だけでなく無水調理(水を使わず、食材や調味料の水分だけを使って調理する方法)や煮物、炒め調理、低温調理などさまざまな調理に利用できる。実売価格もまったく同じ7万9800円(税抜・ライスポット ミニの場合は6万4800円)とあって、大きなライバルになるのではないだろうか。

 

とはいえ、他社のプレミアム炊飯器もほとんど炊飯以外の調理機能を搭載していないので、調理機能がない点はかまどさん電気だけの弱点というわけではない。かまどさん電気の登場によって、我々消費者にとってはまたひとつ「極上のご飯体験」を得られる選択肢が増えたことは間違いないだろう。

 

長谷園×siroca

かまどさん電気 SR-E111

●価格:7万9800円(税抜)●サイズ/質量:約W30×D30×H26.1cm/約7.6kg●炊飯モード:白米(炊飯・おこげ)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合、玄米(炊飯)1〜2合(おかゆ) 0.5〜1合、雑穀米(炊飯)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合●炊き分け:炊飯3種(かため・ふつう・やわらか)、おこげ3種(こいめ・ふつう・うすめ)、おかゆ2種(ふつう・やわらか)●消費電力:1300W●操作方式:タッチパネル●タイマー:炊上り時刻セット方式●付属品:取扱説明書、レシピブック、ブランドブック、しゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷き

 

【おまけ】

話題の炊飯土鍋「かまどさん」はこのように作られる!

長谷製陶では工房見学も行われたので、その模様も紹介しよう。

↑土を練る工程。製品によって練る回数が異なるという

 

↑練った土を型の中に入れ、回しながら形を整えていく

 

↑土鍋を削って形を整えているところ

 

↑土鍋に取っ手を取り付けているところ

 

↑土鍋に釉薬を付けているところ

 

↑窯で焼き上げたらできあがりだ

 

↑こちらは昭和40年代まで使われていたという、16個の窯が連結された「登り窯」

 

↑こちらは4個の窯が連結された登り窯。年に1回だけ使われるという

 

プロが全力レコメンド! 3万円以下の「高コスパ生活家電」ベスト5

高級モデルではないが、「これで十分」と思える安くていいモノを紹介するコーナー。今回は、3万円以下で買える生活家電のおすすめ製品をピックアップ。家電のプロのオススメコメントとともに紹介します!

 

その1 コードレス掃除機

吸引口にブラシはないがヘッド設計に工夫あり!軽い使い心地でスリムなデザインもうれしい

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アイリスオーヤマ

極細軽量スティッククリーナー

KIC-SLDC4-R

実売価格2万6784円

業界最軽量クラスの軽さを誇るコードレススティック掃除機。本体のスリム化や内部構造の見直しで質量約1.2㎏を実現し、高い場所もラクに掃除できます。ホコリセンサーでゴミの量を感知し、吸引パワーを自動調節可能。紙パック式なのでゴミ捨て簡単。ダストカップの掃除も不要です。専用紙パックは抗菌・防臭加工済み。

SPEC●使用時間:標準モード約20分、ターボモード約9分、自動モード約30分 ●充電時間:約3時間 ●集じん容積:0.3リットル ●サイズ/質量:W236×H1003×D162mm/約1.2kg

 

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壁置きパーツを使って壁際にスマートに収納。パーツは壁に両面テープで取り付けできる。本体とパーツは磁石で固定。

 

【ココがポイント】

回転する気流で床上のホコリを99%集じん

ヘッド内に回転気流を発生させる独自構造でダストピックアップ率99%を実現。ヘッドと床の隙間が狭く、大きなゴミは上からヘッドを被せて吸引するなど使い方のコツは必要です。

 

ライター・平島憲一郎のレコメンド

掃除・メンテ・収納の手間を軽減する工夫が満載

「ヘッドのブラシを省略しつつ、吸い付きが強い設計で集じん力は高い。デザインもスリムで、部屋置きしても部屋になじみます。本体裏に磁石があり、掃除の途中に冷蔵庫などに立てかけられるのも便利。しかも、メンテの手間が少ない紙パック式で、ユーザーの負担を極力減らしてこの価格はエライ!」(平島さん)

 

その2 シェーバー

ツイスト式のふたがギミック的に面白く、剃り味も携帯用・旅行用としては十分!

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ブラウン

モバイルシェーブ M-90

実売価格2260円

オフィスや出張先などで手軽に使える携帯型シェーバー。上位機種も採用するマルチパターン網刃が様々な方向に生えたひげを確実に捕らえます。キワゾリ刃装備で、口ひげやもみあげも手入れ可能。シェービング後にそのまま本体ごと水洗いできます。外出先でも出張先でも手間をかけずに手入れできます。

SPEC●刃の枚数:1枚刃 ●駆動方式:往復式 ●電源:乾電池式(単3形乾電池2本)●キャップ:ツイスト式 ●サイズ/質量:W57×H118×D23mm/120g

 

【ココがポイント】

浮き沈みする網刃である程度快適な深剃りが可能

一枚刃ながら網刃にはクッション性もあり、時間をかければまずまず深剃りができます。スライド式のふたを開けないと電源が入らず、誤作動を防げるのも◎。

 

【編集部家電担当・青木宏彰のレコメンド】

替刃を買うよりも安価でサブ機としては十分な剃り味

「深剃りでは1万円超えの機種に負けますが、サブとしては十分な剃り味。ひげが薄い人でこれをメイン使いする人も。替刃は販売していないですが、本体2000円強だし、替刃を買うより手ごろ!」(青木)

 

シェーバーならこちらもオススメ!

独立して沈む2枚刃で肌にやさしく深剃り

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パナソニック

メンズシェーバーツインエクス ES4815P

実売価格2790円

2枚刃がそれぞれ独立して沈み、肌にやさしいシェービングができる携帯シェーバー。「60°鋭角内刃」を採用し、濃いヒゲもスムーズに剃れます。水洗いで清潔さを保ち、切れ味も回復。

SPEC●刃の枚数:2枚刃 ●電源:乾電池式(単3形電池2本) ●キワゾリ刃:非搭載 ●サイズ/質量:W58×H101×D31mm/100g(乾電池除く)

 

その3 コーヒーメーカー

豆から挽いて抽出まで1台で叶う! 全自動で1万円台はおトクすぎ

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siroca

全自動コーヒーメーカーSC-A121

実売価格1万1200円

小型ながらミルを内蔵し、挽きから抽出まで全自動。ステンレスメッシュフィルターがコーヒー豆の油分まで抽出、蒸らし工程も入れ、コクのある味に仕上げてくれます。洗う部分は丸ごと取り外し可。

SPEC●抽出方式:ドリップ式 ●最大使用水量:0.58リットル ●消費電力:600W ●保温機能:30分 ●ミル段階:1〜4杯用(すべて中細挽き) ●サイズ/質量:W173×H270×D220mm/約2.2kg

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淹れる杯数に応じて「中細挽き」の挽き方を適切にチューニング。これにより、いつでも安定したおいしさになります。

 

【ココがポイント】

「蒸らし」の工程により味に深みが増す!

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抽出時に「蒸らし」を入れると、コーヒー粉の油脂分と水分がなじみ、お湯が全体に浸透しやすくなります。この“ひと手間”をプログラムしたことで、コーヒーが一気に深みを増しています。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

コンパクトで場所を取らずボタンひとつで本格派の味に

「抽出されるコーヒーは中細挽きで、ややワイルドな味わい。一度に4杯まで淹れられるので、ファミリーでも使えます。設置場所を取らず、デザインもシンプル。これが1万円そこそことはお買い得です」(戸井田さん)

 

その4 炊飯器

象印お得意の圧力技術は非搭載ながら内釜とIHで十分おいしく炊き上がる!

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象印

IH炊飯ジャー 極め炊き NP-VJ10

実売価格1万9220円

IHの高火力と米が対流しやすい丸底の内釜でごはんをふっくら炊き上げます。吸水時間を長くし、お米の甘みを引き出す「熟成炊き」機能を搭載。白米の食感を「ふつう」・「やわらか」・「かため」の3種から選択可。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合 ●炊飯1回の消費電力量:156Wh ●保温1時間の時消費電力量:15.0Wh ●サイズ/質量:約W255×H205×D375mm/約4.0kg

 

【ココがポイント】

同社の基本的炊飯技術だけでもかなりウマい

 

圧力炊飯や南部鉄器なしでも、象印が長年蓄積してきた高いレベルの炊き上がりを実現できると証明。多彩な炊飯機能はありませんが、厚さ1.7mmで丸い形状の羽釜とIHの高火力により実においしく炊き上がります!

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

象印のIH炊飯の技術で上位機に迫る味わい

「象印お得意の圧力炊飯は非搭載ですが、厚さ1.7mmで丸い形状の内釜と、IHの高火力により、上位機種に迫るおいしさです。再加熱して炊きたて感を蘇らせる『あったか再加熱』も実用性の高い便利機能です」(戸井田さん)

 

その5 ドライヤー

ダブルファンによるパワフルな風でより早く美しく髪をブローできる!

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コイズミ

モンスターダブルファンドライヤーKHD-W720

実売価格8610円

2つのファンを搭載し、2.0㎥/分の大風量で素早く髪を乾かせるヘアドライヤー。短時間で乾かすことで髪へのダメージも軽減できます。4か所からマイナスイオンをたっぷり放出し、髪に広く行き渡ります。

SPEC●消費電力(100V):1200W ●風量切換:ターボ/ハイ/ロー/クール ●マイナスイオン発生部:4か所 ●コード長:約1.7m ●サイズ/質量:約W270×H280×D100mm/約685g

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押している間だけ冷風ドライになる「クールショットスイッチ」を搭載。デジタルスイッチ式で操作性も高め。

 

【ココがポイント】

形の異なる2つのファンでパワフルに風を押し出す!

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実売価格8000円台で毎分約2.0㎥の大風量を実現できたのがスゴいところ。形状の異なる2つのファンで風を強く押し出し、より多くの風をより早く髪に届けます。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

運転音は結構大きいけれどとにかく早く乾く!!

「内部に送風ファンが2つあり、ダイソンに迫る風量。マイナスイオンも大量に出るようで、髪が早く美しく乾くと高評価を得ています。運転音が大きいのが玉に瑕ですが、早く乾くので許容範囲!!ボディカラーが3色あり、老若男女問わず選びやすいのも魅力です」(戸井田さん)

ウチに来てくれて、ありがとう! 「速暖マイカヒーター」2か月使った感謝をレポート

昨年の9月、家電メーカーのシロカさんから、モニター用として「速暖マイカヒーター」が送られてきました。当時はいまいちその性能がわからず、「はぁ…ありがとうございます…」という態度でした。いまにして思えば、過去の自分を叱りつけてやりたい。「何だその態度は! コレがなかったら、もう、ひどいことになっていたんだぞ!」と。

 

すぐ温まり、運転音も小さくて第一印象はバッチリ

20180123-s3 (5)↑速暖マイカヒーター SH-M121

 

思い起こせば、本機を使い始めたのは昨年11月のこと。あれっ、今日何だか寒いぞ。こたつを出すのも面倒だし……そうだ、アレ使おう! と、それまで寝かせていた本機をダンボールから取り出して使ってみました。あれ、意外に本体は軽いですね。

 

さっそく使ってみたところ、すぐに熱がじんわぁと来て、ぽかぽかと温かさを感じます。ハロゲンヒーターや電気ストーブのように、ギラギラとまぶしくないのもいいですね。音は……よほど耳を近づけて、ようやく通電の音を感じるだけなので、運転音はほぼないといっていいでしょう。第一印象はなかなか良いです。

 

「マイカ」とは? 「遠赤外線の輻射熱」とは何か?

さて、本機に関連して、覚えておくと頭が良さそうに見えるプチ情報を。本機の名称にある「マイカ」とは雲母(うんも、またはきらら)とも呼ばれる天然鉱物のこと。遠赤外線を放出し、昇温が速い、一度暖まると冷めにくく、蓄熱性に優れるといったメリットを持っています。本機はこのマイカパネル3枚を内蔵し、これを媒介とすることで、単なる電気ストーブにはない価値を付与したわけです。

↑リモコンが付属。画面の明るさも操作可能で、本体に収納できます(右)↑リモコンが付属。画面の明るさも操作可能で、本体に収納できます(右)

 

なお、遠赤外線とは、赤外線という光線の一種。周囲の空気の影響を受けることなく、光と同じ速さで進み、物質に当たると分子の振動を活発にさせることで、その物質の温度を上昇させます。このようにして遠赤外線が伝える熱を、輻射熱(ふくしゃねつ)といいます。なるほど、輻射熱であれば、いくら空気が冷たくても肉体を直接温めてくれるから、すぐに温かく感じるのも納得ですね。ちなみに、太陽の暖かさや薪ストーブの熱もこの輻射熱だそう。ある意味、本機を前にまどろむことは、サンルームの陽だまりの中で、あるいは薪ストーブの前でまどろむのと同じになります。そう思えば、なんともぜいたくに思えてきませんか?

 

エアコンとの合わせ技でさらに至福の空間が

やがて季節は進み、本格的な冬になりました。そんな折は、すぐに温まる本機が便利。帰宅後、なにはともあれ、本機のスイッチを押すのが日課になりました。ちなみに、本機は上部から放出するヒーターの暖気によって、窓からの冷気をシャットアウトする効果もあるそう。窓と筆者の間に置いたら、たしかに冷気を意識することがなくなった気がします。

20180123-s3 (1)↑量販店モデルSH-M121には、付属のタオルハンガーを取り付けることもできます。スペースをとるので筆者は使いませんでしたが、タオルを干して加湿もできるという一石二鳥の効果が得られます。このほか下部に取り付けるシューズハンガーも付属

 

とはいえ、本機だけだと、暖房に不安があるのは事実。空気が冷たいままだと、やはりマイカヒーターがない方向から冷気が忍び寄ってくるのです。そこで筆者が編み出したのが、マイカヒーターとエアコンの合わせ技。エアコンを20℃の自動運転に設定することで最低限の室温を維持するとともに、マイカヒーターの「800W」(「中」に相当)の設定で、積極的に温かさを感じる――つまり、空気を対流させるエアコンに「守り」、輻射熱のマイカヒーターに「攻め」を担わせることで、立体的で効果的な暖房空間を実現しました。手前味噌になりますが、これは「世紀の発明」と言ってもいいのではないでしょうか。こうして作り上げた空間で、ぬくぬくとひとり晩酌し、読書する時間……まさに至福のひととき。足りないのは、人の温もりだけですね。

 

たしかに弱点はあるが、すべては許容範囲

ただし、もちろん、本機にも弱点はあります。ひとつは、電気代。800Wで1時間20円ほどとやや高いので、朝から晩までつけていると、思った以上の出費になるでしょう。もうひとつは、汚れやすいこと。ヒーターを覆う網の部分にホコリがつくので、乾いた布でこすり落とすなど、掃除をする必要があります。また、予約時のランプがまぶしいのも惜しい。本機は2つまでタイマー予約が可能(7:00~9:00と22:00~1:00など)なのですが、予約設定をした際は、パネルの上に白いランプがつき、この光量がやや強いんです。朝、起床に合わせて予約したい人は多いと思いますが、これだと眠るときに気になる人がいるかも。もうひとつ、タイマー予約中に通常運転を行うと、タイマーを優先して切りタイマーが作動する場合が……。急に寒くなったな! と思うとだいたいこの症状です。そこは忖度(そんたく)して、「通常運転の際は自動的にタイマーを止める」とかしてよ~と思うのです。タイマー止めてから使えよ、との反論もわかったうえで。

↑↑予約した状態。朝と夜など、タイマーは2つまで設定できます

 

…と、結構たくさん並べてしまいましたが、どれもこれも気にならない、むしろ愛すべき弱点です。電気代の面は、筆者のように日中働いていて、朝と夜、休日だけ使うといった人ならそれほど気にする必要はないでしょう。実際、エアコンと併用した筆者でも、そこまで電気代が増えたという印象はありません(筆者の場合、12月の電気代は4000円台)。ホコリがつくのは当たり前のことですし、タイマー問題も、切れたら「またまたぁ~」と声をかけつつ、すぐ電源をつければ、またすぐ温かくなります。予約白ランプの件も、そこまで気にする人でなければ大丈夫かと。

↑↑運転を示す赤ランプ。予約状態にすると、こちらが白く光ります

 

大寒波の日でも余裕を持って過ごせたことに感謝

何より、本機には弱点を補って有り余るメリットがあります。すぐ温かい、直接身体がじんわり温まるといった性質は、エアコンにはない大きなメリット。特に、一人暮らしや個室利用のほか、「リビングのソファのところだけ温めたい」といったピンポイントを狙う用途にはぴったりではないでしょうか。無風のため、ホコリを舞い上げず空気も汚さないうえ、2つの時間帯で予約できるのもうれしいです。

 

また、筆者は本体が約4.2Kgと軽い(通常のオイルヒーターは10kg以上)のも大きなメリットと考えます。キャスターつきで、気軽にゴロゴロと移動できるので、今日は動かしてキッチンで使いたいな、といった場合や、お掃除の際に移動させたいときに便利ですね。

 

みなさんにもぜひ、この良さに気づいてほしい。実際、大寒波が襲ったあの夜、本機がなかったらどうなっていたか……。2か月以上使ってみたいま、その感謝があふれてレポートした次第です。今後も寒い日が続くようですが、本機がいれば余裕を持って過ごせることでしょう。本当に、ありがたいことですね。

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シロカ

速暖マイカヒーター

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●実売価格:SH-M121(量販店モデル)2万1400円、SH-M111(テレビ・ネット通販モデル)2万108円●サイズ:約W288×H638×D485㎜(脚含む)/約4.2Kg●消費電力:1200W(強1200W、中800W、弱400W)●電源コード長:約1.8m●対応畳数(目安):10畳

 

家電のプロは「最新の空気清浄機」をどう見たか? 主要5モデルの実力チェック!

今シーズン登場した大手空気清浄機メーカーの最新モデルは、各社の最新技術を投入した意欲作揃いです。そんな最新モデルのなかから5機種を厳選。“家電のプロ”戸井田園子さんが、それぞれの実力をじっくり検証しました。

 

チェック人

家電コーディネーター 戸井田園子さん

戸井田

消費者目線に立った製品評価でおなじみ。空気清浄機の主要機種は欠かさず自宅でチェックしています。

 

空気清浄機利用者の悩みは花粉と面倒なフィルター掃除

空気清浄機の最近のトレンドは「花粉・ニオイ除去」「メンテナンスの軽減」。花粉除去に関しては、室内で気になる空気の汚れに「花粉」を上げる声が多く、それに対する機能を各社強化しています。メンテナンスに関してはフィルター掃除の自動化の流れができつつあります。

 

今回試した5機種のなかで、パナソニックと日立は花粉除去に効果的な気流制御技術を採用しています。ニオイ除去ではダイキンがツインストリーマにより有害化学物質を分解し、脱臭力が従来の2倍に向上。ダイソンは花粉からニオイ、有害ガスまで捕集できる高機能フィルターを採用しています。フィルターの手入れの手軽さでは、自動掃除機能採用の日立とシャープに注目。さらに「IoT化」もトレンドのひとつに。シャープはAIoTクラウド連携の自動運転機能を強化し、新たな可能性を示しています。

 

その1

花粉撃退気流など様々な気流で室内の空気を清浄!

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パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP90

実売価格8万3850円

ハウスダストのなかでも重い花粉を効率的に吸引する気流など多彩な気流を搭載。花粉除去性能は従来の約2倍に向上しました。OHラジカル量がナノイーの10倍の「ナノイーX」で脱臭力もアップ。●サイズ/質量:W398×H640×D268㎜/11.8㎏ ●空気清浄適用床面積〜40畳 ●空気清浄時間8畳/約7分 ●最大加湿量870㎖/h ●フィルター交換目安約10年

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2本の気流で床上の花粉を本体下部に導き吸引。送風と吸気が干渉せず、花粉が舞い上がりにくいです。

 

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フィルターは簡単に着脱。集じんフィルターは掃除機でホコリ除去。脱臭フィルターは手入れ不要です。

 

戸井田’s CHECK 

状況を先読みする独自のプログラムで快適!

「多彩な運転モードで集じん性抜群。状況を先読みするなど、独自のプログラムで自動運転し、人が操作しなくても快適性を高めてくれます」

 

その2

AIで空気環境や使い方を学び最適な自動運転を選択

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シャープ

プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-HX75

実売価格8万1460円

AIが空気環境や使い方を学習する機種。クラウド上のAIと連携し、花粉の時期には自動で花粉除去運転に切り替わります。空気清浄の効果が実感できるモードやフィルター自動掃除機能を装備。●サイズ/質量:W405×H666×D316㎜/約12㎏ ●空気清浄適用床面積〜34畳 ●空気清浄時間8畳/9分 ●最大加湿量750㎖/h ●フィルター交換目安約10年

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部屋の隅々に風が行き渡る循環気流を実現。プラズマクラスターがホコリの静電気を除去し、効率良く集じんします。

 

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本体背面の「自動掃除パワーユニット」がプレフィルターを定期的に掃除。ゴミ捨ては約半年に1回。

 

戸井田’s CHECK 

人工知能が自ら考えて空気清浄するのが新しい

「AIで状況に合わせて運転する次世代型。フィルター自動掃除で手入れを軽減し、プラズマクラスターで付着菌やニオイの抑制も期待できます」

 

その3

増強したストリーマで花粉や有害ガスを分解

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ダイキン工業

加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70U

実売価格6万3500円

●サイズ/質量:W395×H600×D287㎜/12.5㎏ ●空気清浄適用床面積〜31畳 ●空気清浄時間8畳/9分 ●最大加湿量650㎖/h ●フィルター交換目安約10年

放電量を増やしたツインストリーマでフィルターに捕集した花粉を芯まで分解。有害ガスの分解スピードや脱臭性能が2倍に向上しました。集じん力が持続する「TAFUフィルター」を新採用。

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集じん力が持続する「TAFUフィルター」を搭載し、電気集じんユニットをなくしたことで、メンテナンス性が向上しました。

 

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フィルター上部に2つのストリーマユニットを搭載。フィルターに効率良く照射できる設計です。

 

戸井田’s CHECK 電気集じん部を省略してメンテの手間を軽減!

「独自の電気集じんの長所を残しつつ、電気集じん部をなくして手入れを省手間化。加湿を併用しても空気清浄能力が落ちないのは同社のみです」

 

その4

従来比約2.5倍の吸い込み速度で花粉を素早く捕集する!

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日立

自動おそうじ クリエア EP-NVG110

実売価格9万1580円

8畳の清浄時間わずか6分の高性能モデル。従来機種の約2.5倍の吸い込み速度の気流で花粉を素早く捕集する「快速花粉」気流を新搭載しました。自動掃除機能でプレフィルターの清潔さを維持。●サイズ/質量:W360×H673×D291㎜/13.4㎏ ●空気清浄適用床面積〜48畳 ●空気清浄時間8畳/6分 ●最大加湿量約800㎖/h ●フィルター交換目安約10年

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背面両側からワイドに吸気。「快速花粉」気流は斜め前への送風で花粉の多い床上付近に気流を起こします。

 

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緑色の自動お掃除ユニットが、運転48時間ごとにプレフィルター上を移動しながらホコリを除去。

 

戸井田’s CHECK 

自動掃除機能をはじめメンテのしやすさが光る

「自動お掃除機能搭載に加え、前面パネルがガラス製で手入れがラク。洗って脱臭力が回復する脱臭フィルターを採用しているのも魅力です」

 

その5

PM0.1や有害ガスを高性能フィルターで徹底除去

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ダイソン

Dyson Pure Hot+Cool Link

空気清浄機能付ファンヒーター

実売価格6万5780円

360°集じんの空気清浄機と扇風機、ファンヒーターを融合。フィルターの活性炭量を増やし、室内の有害ガスの捕捉・分解能力を高めました。専用アプリで室内の空気の状態をモニター可能。●サイズ/質量:W222×H632×D222㎜/4.01㎏ ●空気清浄適用床面積〜8畳 ●空気清浄時間畳/約30分 ●加湿機能非搭載 ●フィルター交換目安約1年(※1日12時間使用の場合)

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PM0.1レベルの粒子を99.95%除去し、清浄な空気で送風。ホルムアルデヒドなどのガスも逃しません。

 

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360°グラスHEPAフィルターはメンテ不要で1年で交換。手入れは本体に付いたホコリの除去のみです。

 

戸井田’s CHECK 

空気清浄できる涼風・暖房機器として大活躍!

「いち早くIoTに対応した機種。純粋な空気清浄機としてより、きれいな空気で涼風・暖房できるのがうれしい。設置性も群を抜いています」

 

番外編

デザインで選ぶ加湿器

2017年下半期は、加湿機能が充実しているうえに洗練されたデザインの製品が続々と登場しています。部屋に置いて使うものだからこそ、インテリア性も十分に考慮して選びたいですね。

 

デザインで選ぶ加湿器その1

上から水を注ぐだけのタンクレス構造!

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バルミューダ

Rain Wi-Fiモデル

実売価格4万9680円

上から水を注いで給水できる加湿器。本体に取り入れた空気を酵素フィルターで分解し、清潔な蒸気で加湿します。操作は本体上部のリングを回して押すだけ。スマホ操作も可能です。●サイズ/質量:φ350×H374㎜/約5.7㎏ ●加湿方式気化式 ●適応床面積※プレハブ住宅洋室の場合・約17畳 ●最大加湿量600㎖/h ●給水ボウル容量4.2ℓ

 

デザインで選ぶ加湿器その2

大容量の流線型ボディで給水の手間が省けて便利

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シロカ

5L加湿器 SD-C111

実売価格5980円

たまご型ボディがインテリアとしても楽しめる加湿器。容量5ℓで、最大加湿量でも約12時間加湿できる。超音波式なのでミストが熱くならず、子どものいる家庭でも安心。●サイズ/質量:約φ230×H300㎜/約1.3㎏ ●加湿方式超音波式 ●適応床面積※プレハブ住宅洋室の場合・約10畳 ●最大加湿量350㎖/h ●タンク容量約5.0ℓ

 

デザインで選ぶ加湿器その3

除菌とカルシウム除去性能が大幅に向上した超音波式

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カドー

超音波式加湿器

STEM620

実売価格4万5900円

床や壁が濡れないマイクロミストで部屋全体を加湿。特殊抗菌プレートが水槽内のカビや雑菌を99.9%以上除菌します。水道水内のカルシウム成分除去性能も大幅アップ。●サイズ/質量:φ270×H855㎜/4.3㎏ ●加湿方式超音波式 ●適応床面積※プレハブ住宅洋室の場合・27畳 ●最大加湿量600㎖/h ●タンク容量2.3ℓ

 

デザインで選ぶ加湿器その4

のびやかなラインで床濡れを軽減する加湿器

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ドウシシャ

ハイブリット式加湿器

実売価格1万7150円

インテリア性の高いデザインを採用したハイブリット式。高さ89㎝の吹出口からミストを放出することで床濡れを防ぎます。加湿量を4段階で調整可能です。●サイズ/質量:約φ200×H890㎜/約2.2㎏ ●加湿方式ハイブリッド式 ●適応床面積※プレハブ住宅洋室の場合・約10畳 ●最大加湿量350㎖/h ●タンク容量約3.0ℓ

家電ライターが選ぶ「トースター大賞」はどれ? 話題の高級トースター3モデルを4項目で実力チェック

近年、トースターでは、機能性を高めた高級モデルが登場し注目を集めています。買うなら少しでも自分に合ったものを選び、末永く使いたいところですね。そこで今回は家電ライター小口 覺さんに依頼し、パナソニック、シロカ、バルミューダの高級トースター3機種の「焼き上がり」「調節しやすさ」「メンテナンス性」「使い勝手」の4項目を、各5点満点でテストしてもらいました!

 

味の安定と実用度を 重視して評価した結果は?  

トースターはそれぞれ加熱方式に独自性があります。トーストの焼き上がりに注力したバルミューダ、フライの温めや焼き芋、モチなどもオートキーで設定できるパナソニック、余熱なしでノンフライ調理を可能にしたシロカと、得意技は三者三様。今回は食パンと総菜パンで味の評価を行いました。

 

エントリーその1

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パナソニック

コンパクトオーブン NB-DT51

実売価格1万4540円

外はこんがり、中までしっかり温まる「遠赤外線ダブル加熱」を採用。●サイズ/質量:約W331×H263×D305mm/約3.3kg

 

焼き上がり:4.5/5点

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食パンは外はしっかり、中はしっとりと焼けました。総菜パンも表面が焦げるようなことがありませんでした。

 

調節しやすさ:5/5点

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焼き色は専用のボタンにより5段階に調節できます。タイマー設定もデジタルでわかりやすいです。

 

メンテナンス性:5/5点

20171122_suzuki22
庫内が広く手を入れて掃除しやすいです。パンくずトレイも簡単に引き出せます。焼き網は着脱可能です。

 

使い勝手:5/5点

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庫内に高さがあるので、背の高いパンなども調理可能。奥が見やく、調理状態も確認しやすいです。

 

エントリーその2

シロカ ハイブリッド オーブン トースター ST-G111

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シロカ

ハイブリッド

オーブン トースター ST-G111

実売価格2万4300円

瞬間発熱ヒーターと、熱風循環方式を採用。ノンフライ調理も可能です。●サイズ/質量:約W350×H229×D362mm/約4.2kg

 

焼き上がり:4.5/5点

20171122_suzuki27

食パンの焼き上がりはちょうど良かったです。火力が強く、総菜パンなどは焦げやすい場合があります。

 

調節しやすさ:4.5/5点

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加熱モードの切り替え(4種類)や温度設定が可能です。タイマーはアナログのダイヤル式を採用。

 

メンテナンス性:5/5点

20171122_suzuki20

パンくずトレイは容易に引き出せます。焼き網は固定の線枠に載せるタイプで水洗いもしやすいです。

 

使い勝手:5/5点

20171122_suzuki30

食パンを4枚同時に焼けます。家族の多い、もしくはたくさん食べる家庭にはありがたいですね。

 

その3

バルミューダ BALMUDA The Toaster

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水蒸気でパンの表面をカリッと焼き上げるスチームテクノロジーを採用。●サイズ/質量:約W357×H209×D321mm/約4.3kg

 

焼き上がり:5/5点

20171122_suzuki28

トーストのカリッとした焼き上がりは圧倒的。中もモッチリ。総菜パンでは差が感じられにくい。

 

調節しやすさ:4/5点

20171122_suzuki25

トーストやクロワッサンなど、パン中心の4種類のモードと3つの温度設定が切り替えられます。

 

メンテナンス性:4/5点

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本体を持ち上げないとパンくずトレイが引き出しにくいです。焼き網は着脱できるので水洗い可。

 

使い勝手:4.5/5点

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調理前に専用カップで水を吸水口に注ぎます。ひと手間がかかりますが、これを儀式として楽しみたいです。

 

トースター大賞:パナソニック コンパクトオーブン NB-DT51

総評:どんなパンやメニューも 失敗することなく焼き上げる

NB-DT51は、これといった弱点が見当たらない、オールラウンドなトースター・オーブンです。メンテナンス性など日常的な使い勝手が良く、庫内に高さがあるため、トースト以外の用途にも活用しやすいです。前面には多くのメニューボタンが備わり、料理の初心者もワンタッチで調理できます。反面、デザインはオシャレとは言い切れず、設置スペースもそれなりに必要な点で、シロカやバルミューダを選ぶ余地もあります。

家電ライターが選ぶ「トースター大賞」はどれ? 話題の高級トースター3モデルを4項目で実力チェック

近年、トースターでは、機能性を高めた高級モデルが登場し注目を集めています。買うなら少しでも自分に合ったものを選び、末永く使いたいところですね。そこで今回は家電ライター小口 覺さんに依頼し、パナソニック、シロカ、バルミューダの高級トースター3機種の「焼き上がり」「調節しやすさ」「メンテナンス性」「使い勝手」の4項目を、各5点満点でテストしてもらいました!

 

味の安定と実用度を 重視して評価した結果は?  

トースターはそれぞれ加熱方式に独自性があります。トーストの焼き上がりに注力したバルミューダ、フライの温めや焼き芋、モチなどもオートキーで設定できるパナソニック、余熱なしでノンフライ調理を可能にしたシロカと、得意技は三者三様。今回は食パンと総菜パンで味の評価を行いました。

 

エントリーその1

20171122_suzuki31

パナソニック

コンパクトオーブン NB-DT51

実売価格1万4540円

外はこんがり、中までしっかり温まる「遠赤外線ダブル加熱」を採用。●サイズ/質量:約W331×H263×D305mm/約3.3kg

 

焼き上がり:4.5/5点

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食パンは外はしっかり、中はしっとりと焼けました。総菜パンも表面が焦げるようなことがありませんでした。

 

調節しやすさ:5/5点

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焼き色は専用のボタンにより5段階に調節できます。タイマー設定もデジタルでわかりやすいです。

 

メンテナンス性:5/5点

20171122_suzuki22
庫内が広く手を入れて掃除しやすいです。パンくずトレイも簡単に引き出せます。焼き網は着脱可能です。

 

使い勝手:5/5点

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庫内に高さがあるので、背の高いパンなども調理可能。奥が見やく、調理状態も確認しやすいです。

 

エントリーその2

シロカ ハイブリッド オーブン トースター ST-G111

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シロカ

ハイブリッド

オーブン トースター ST-G111

実売価格2万4300円

瞬間発熱ヒーターと、熱風循環方式を採用。ノンフライ調理も可能です。●サイズ/質量:約W350×H229×D362mm/約4.2kg

 

焼き上がり:4.5/5点

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食パンの焼き上がりはちょうど良かったです。火力が強く、総菜パンなどは焦げやすい場合があります。

 

調節しやすさ:4.5/5点

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加熱モードの切り替え(4種類)や温度設定が可能です。タイマーはアナログのダイヤル式を採用。

 

メンテナンス性:5/5点

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パンくずトレイは容易に引き出せます。焼き網は固定の線枠に載せるタイプで水洗いもしやすいです。

 

使い勝手:5/5点

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食パンを4枚同時に焼けます。家族の多い、もしくはたくさん食べる家庭にはありがたいですね。

 

その3

バルミューダ BALMUDA The Toaster

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水蒸気でパンの表面をカリッと焼き上げるスチームテクノロジーを採用。●サイズ/質量:約W357×H209×D321mm/約4.3kg

 

焼き上がり:5/5点

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トーストのカリッとした焼き上がりは圧倒的。中もモッチリ。総菜パンでは差が感じられにくい。

 

調節しやすさ:4/5点

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トーストやクロワッサンなど、パン中心の4種類のモードと3つの温度設定が切り替えられます。

 

メンテナンス性:4/5点

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本体を持ち上げないとパンくずトレイが引き出しにくいです。焼き網は着脱できるので水洗い可。

 

使い勝手:4.5/5点

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調理前に専用カップで水を吸水口に注ぎます。ひと手間がかかりますが、これを儀式として楽しみたいです。

 

トースター大賞:パナソニック コンパクトオーブン NB-DT51

総評:どんなパンやメニューも 失敗することなく焼き上げる

NB-DT51は、これといった弱点が見当たらない、オールラウンドなトースター・オーブンです。メンテナンス性など日常的な使い勝手が良く、庫内に高さがあるため、トースト以外の用途にも活用しやすいです。前面には多くのメニューボタンが備わり、料理の初心者もワンタッチで調理できます。反面、デザインはオシャレとは言い切れず、設置スペースもそれなりに必要な点で、シロカやバルミューダを選ぶ余地もあります。

ブレイク中の窯元は、なぜ大企業を蹴って新参メーカーと組んだのか? 土鍋炊飯器「かまどさん電気」誕生のナゾ

12月8日、かつてない電気炊飯器「かまどさん電気」が発表されました。こちらは三重県伊賀市の窯元(※)「長谷園」(ながたにえん)が開発した炊飯土鍋「かまどさん」を搭載した電気炊飯器。2000年創業の新興電機メーカー「siroca(シロカ)」と長谷園が組んで開発したモデルです。聞けば、この「長谷園」、名だたる大企業の誘いを蹴ってまでシロカと組んだとのこと。

 

プロがこぞって使う伊賀焼の土鍋を家庭用に改良したら大ヒット

20171212-s2 (9)↑今回発表された長谷園×siroca「かまどさん電気 SR-E111」

 

その経緯を、長谷園の7代目、長谷優磁(ながたに・ゆうじ)氏が語ってくれました。まずは、自社ブランドの「かまどさん」について。

 

「『作り手は真の使い手であれ』。これがずっと伝わっている工房訓です。これは、ただ単に自分の興味本位で作るのではなく、いま生活者がどんなものを求めているかを知ること。伝統の上にあぐらをかき、『昔はよかった』という回顧主義に走って昔の模倣を続けていたら、そのモノは廃れていきます。だから、『作り手』が『使い手』になって、その時代に求められるものをキャッチし、形にしていかなければいけない。そんな思いで生まれたのが『かまどさん』です」

※窯元(かまもと)…陶磁器を窯で焼いて作り出す所、あるいは作り出す人

20171212-s2 (15)↑「かまどさん」を手にする長谷優磁氏

 

「かまどさん」は伊賀焼の土鍋を、家庭で使いやすいように改良して生まれたもの。伊賀焼は高い蓄熱性を持つため、鍋全体が発熱して米をムラなく加熱できるうえ、鍋に空いた無数の気孔がご飯の水分を絶妙に調整してくれるのが特徴です。そのため、昔からプロの料理人の間で「伊賀焼の土鍋だとうまいご飯が炊ける」と評判でした。その特性を活かしながら、通常の2倍以上の厚みを持たせて曲線を深くし、独自の2重フタ構造を採用することで、「火加減が不要、吹きこぼれなし」という手軽さを実現したのが「かまどさん」です。

↑発表会では、↑発表会では、長谷園8代目の長谷康弘氏が伊賀焼の特性を説明してくれました。伊賀焼は400万年前の古琵琶湖層の土を使用。ここには微生物や植物由来の有機物が多く含まれていて、その土で土鍋を焼き上げると、有機物が燃え尽きて気孔だらけの状態になるとのこと。これを加熱すると、無数の気孔が熱を蓄える役割を果たすといいます

 

その味と使い勝手の良さが口コミで広がり、「かまどさん」はシリーズ累計80万台の大ヒット商品に。以降、これに注目した大手電機メーカーから、炊飯器の共同開発のオファーが殺到するようになりました。

 

「『うまいごはんができるのはどうしてなんだ? データを取らせてくれ』と何社もいらしたんです。だけど、データを1週間取って、それで守秘なんとかというヤツに判をつけ、とかいう書類だけ置いて帰っていきよる。取ったデータは、請求せな絶対に出しやせん。『そんなヤツとワシは一緒に仕事できるか!』と。工学部を出た博士か何かわかりませんけどね、『効率がどうしたら上がるか』ばかりで、ウマいものを食おうと思うてやっとらん。我々も次の新しいことをやろうとしていて、幼稚な試験をいっぱいやっていましたよ。それを大きなメーカーが来てバカにして帰っていった。そんなところに『電気炊飯器で一緒にやりたい』と、お電話を頂いたのがシロカさんだったんです」(長谷氏)

↑↑発表会の様子

 

シロカ副社長が「IHを捨てよう」と決意し、長谷氏の元へ

長谷園にコンタクトを取ったのは、シロカの現副社長、安尾雄太氏。安尾氏は事実上のシロカの創業社長ですが、現在は福島誠司氏に社長職を譲り、製品の開発に専念しています。安尾氏が長谷園に電話したところ、案の定、2回電話をかけて、2回ともオファーを断られたといいます。これは、長谷氏が電機メーカーへ不信の念を募らせていたというのも理由のひとつですが、安尾副社長がIHヒーター(※)での製品化を望んでいたのも理由だそう。長谷氏は、いままでの試験結果からIHヒーターと「かまどさん」を組み合わせても、決しておいしいご飯が炊けないことがわかっていたのです。そこで安尾副社長はIHヒーターを使うという考えを捨て、「シーズヒーター」という従来の電熱ヒーターの採用を決断したうえで、長谷氏に会いに行きました。

↑安尾雄太副社長。断られたのに何で会いに行ったのか? という問いに対して 「 断られたところに行くのが好きだから(笑)」と答えてくれました↑安尾雄太副社長。断られたのに何で会いに行ったのか? という問いに対して 「 断られたところに行くのが好きだから(笑)」と、独特のお答え

 

「最初はIH炊飯器で市場に殴り込みをかけるぞ、という思いでいました。いま電機業界では、安いモデルがシーズヒーターで、高級なものはIHというイメージ。わざわざシーズに落として使うのはどうなのか、という思いもあったのですが、結局、それは違うなと。そもそも土鍋はIHに反応しない(※)。IHに対応させるために土鍋の中に鉄板を入れてしまうと、呼吸をする土の特性を活かせないんですよね。だから、基本的に土鍋でIHはありえない。だったら、IHじゃなくてもいいじゃん、『かまどさん』が使いたくても使えない人、土鍋ご飯が難しそうだな、と思っている人に向けて出すならそれでいい、と割り切りができて。会長のところへ行って『シーズでやりましょう』と話をさせて頂きました」(安尾副社長)

※IHヒーターは、金属の調理器具に電流を通して、調理器具を自己発熱させるもの。ヒーター自体は発熱しません

20171212-s2 (4)↑鍋を取るとシーズヒーターが露出。中央にある突起が温度センサー

 

挑戦する姿勢に共感し、守るべき技術がなかったのがポイント

発表会のあと、長谷氏に安尾氏に初めて会ったときの印象を聞いてみました。「アイツ(安尾氏)は良かったよ。良かった。考え方が一緒やったし、気が合うたのかなあ。めったにないことやなあ、これ。そうやな、挑戦する姿勢というか。大きいメーカーは自分のとこのそれ(技術が)ありきで、自分のやと思うとるけど。アレ(安尾氏)は『うまいものを食うことが好きや』言うて。酒も好きやしさ」と、うれしそうに語ってくれました。

↑↑安尾副社長(右)との出会いを語る長谷氏(左)

 

長谷園が名だたる大企業ではなく、シロカを選んだ理由は、この長谷氏の言葉に集約されています。長谷氏は、安尾副社長の新しいものごとに挑戦する精神に共感し、お酒を酌み交わして、その人柄にほれこんだ。そして、「うまいものを食うことが好き」という安尾氏の言葉の裏に、データや効率とは別種の情熱を感じたというわけです。

 

もうひとつ、シロカが「炊飯器の未経験者だった」という点もポイントです。大きな電機メーカーの場合は、いままで培ってきた技術があるがゆえ、それを捨て去ることは難しい。さらに、「長谷園」というブランドを前に出すことも難しいでしょう。対照的に、シロカには守るべき技術や歴史がなく、すんなりシーズヒーターと「長谷園×siroca」のダブルブランドを受け入れることができました。その背景には、トップ自らが交渉に臨んだため、柔軟な対応ができたという側面もあるでしょう。どちらがいい、悪いではなく、組織の「違い」が出たというわけですね。

↑鍋底には「長谷園」のロゴが↑鍋底のセンサー部には「長谷園」のロゴが

 

開発期間4年、500個の試作の末に製品を開発

では、こうして開発にこぎつけた「かまどさん電気」の製品を見てみましょう。開発を担当したのは、シロカの社員ながら、頻繁に長谷園を訪れて泊り込みの研究を続けていたことから、長谷氏に「居候(いそうろう)」と呼ばれた佐藤一威(さとう・くにたか)さん。開発期間は実に4年、試作はおよそ500個を数え、試食に使った米は3トンと、驚くべき労力を投入して開発にこぎつけたといいます。

↑↑開発を担当した「居候」こと佐藤一威さん

 

製品の外観は、土鍋を熱源にズボっとはめ込むというそのものズバリの形状。しかしながら、このなかには、あらゆる試行錯誤の成果が詰まっているのです。特に苦労した点は、土鍋を工業製品に適合させること。熱の伝え方には苦心したそうで、当初は本体が溶けてしまったこともあるとか。この熱の問題には、形状や火の入れ方、時間の配分など、様々な部分で工夫を凝らし、これを克服しました。また、土鍋にサイズのバラつきがある課題に対しては、長谷園に新たな土鍋の製法を開発してもらい、克服したといいます。炊飯以外で特筆すべきは、乾燥モードを備える点。土鍋をセットしてスイッチを押すだけでOKなので、乾燥する手間を軽減できます。

↑タッチパネル式の操作部。↑タッチパネル式の操作部。炊飯モードとして白米、玄米、雑穀米を用意。また、かため・ふつう・やわらかの3種類から仕上がりを選べます。予約機能があり、保温機能はなし

 

↑付属品がコチラ。シロカオリジナルデザインのしゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷きが付属します。開発の経緯、長谷園の会長の思いをまとめたブランドブックも付属 ↑付属品の一例。シロカオリジナルデザインのしゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷きなどが付属します。このほか、78レシピを収録したオリジナルレシピブックや開発の経緯、長谷園の会長の思いをまとめたブランドブックも付属

 

発表会では、実際に「かまどさん電気」で炊いたご飯を試食できました。ご飯は粒の形がしっかり保たれ、粒が大きくてハリがあるので食べ応えは十分。噛むとほどよい甘さを感じ、それぞれの粒が心地よい粘りをまとっていたのが印象的でした。試食会では、炊いてからやや時間がたったご飯を頂きましたが、欲を言えば炊きたても食べてみたかったところ。それはまた、後日の楽しみに取っておきましょう。

20171212-s2 (1)↑発表会ではおかずとともに「かまどさん電気」のご飯が振舞われました

 

20171212-s2 (20)↑ご飯のハリとツヤは十分

 

ギリギリまで粘って100%の味に近づけたい

最後に、本機の開発を主導したシロカの安尾副社長に手ごたえを聞いてみました。

 

「製品の出来には、すごく満足しています。いま、販売先さんのなかで限られた人に製品をお見せしてるんですが、その方たちにはむちゃくちゃ反応がいい。ただ、7万円台の価格はウチやったことないので、そこだけですね」

 

確かに、シロカといえばシンプルでリーズナブルな製品を扱っているイメージで、ほとんどの製品は3万円以内。それが、急に7万9800円(税抜)の炊飯器を出すわけで、これはなかなかシビれる展開です。

 

「実は、まだ味はチューニングしている最中で、フィックスできていないんです。長谷さんにはOKを頂いていますが、僕らのなかでまだ100%になっていないという思いがあって。いまの時点でも『かまどさん』の味とほとんど差はないですが、まだ2か月ほど時間があるので、1%、0.5%というツメの部分をギリギリまで粘りたい。この2か月をやり切って、100%まで持っていきたいです」(安尾副社長)

 

「かまどさん電気」の発売は3月9日。100%にチューニングされた「かまどさん電気」を、いまから楽しみに待つことに致しましょう。

20171212-s2 (23)

長谷園×siroca

かまどさん電気 SR-E111

●発売:3月9日●価格:7万9800円(税抜)●サイズ/質量:約W30×D30×H26.1cm/約7.6kg●炊飯モード:白米(炊飯・おこげ)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合、玄米(炊飯)1〜2合(おかゆ) 0.5〜1合、雑穀米(炊飯)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合●炊き分け:炊飯3種(かため・ふつう・やわらか)、おこげ3種(こいめ・ふつう・うすめ)、おかゆ2種(ふつう・やわらか)●消費電力:1300W●操作方式:タッチパネル●タイマー:炊上り時刻セット方式●付属品:取扱説明書、レシピブック、ブランドブック、しゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷き