軽いタッチで書けて発色クッキリ。今「ゲルインキボールペン」が熱い!

【ド腐れ文具野郎・古川 耕の文房具でモテるための100の方法】

No.074

ぺんてる「エナージェルインフリー」
216円

表現するための道具としてデザインされた「エナージェル」の限定モデル。黒/青/ブルーブラック/オレンジ/ターコイズブルーの全5色。「店頭ではターコイズが売れていたようですが、一推しはオレンジです。すごく鮮やか!」(古川さん)

 

ゲルインクの定番ボールペン、その新製品で新鮮にモテる

私が毎年主催しているボールペン人気投票「OKB(お気に入りボールペン) 総選挙」。その第7回の投票結果が先日、発表されました。

 

1位は大会7連覇となるジェットストリーム。2位は今回最高位となったサラサクリップ。続く3位は前回2位のジェットストリーム・プライム、そして4位には去年と同じくノック式エナージェルが入りました。この結果からわかるのは、油性ボールペンは依然としてジェットストリームが強いものの、ボールペン全体としてはゲルインクの人気が高まっているということです。なかでもゲルの二大巨頭はサラサとエナージェル。この2本は基本性能の高さはもちろんのこと、常に新しいキャンペーンや新モデルを打ち出し、「生きた製品」であり続けているのも強さの理由と思われます。

 

つい先月も限定発売の新製品「エナージェルインフリー」が文具ファンの間で話題となりました。今年トレンドになりそうなクリスタルボディにオレンジやターコイズのカラーインクを搭載。爽やかな外見になり、これで新規客を獲得しそうです。かたやサラサはシリーズ初となるカスタム多色タイプを発売し、ただでさえ多いファンを囲い込む堅実路線。両方ともいまのボールペンの牽引者らしい勢いがあって頼もしいのです。

 

ゼブラ「サラサセレクト」
162円(3色ホルダー)、270円(5色ホルダー)、108円(ジェルインクリフィル)、194円(シャープリフィル)

軽い書き味と鮮やかな発色で人気のジェルボールペン「サラサクリップ」を好きなボディカラー、インク色、ボール径で組み合わせてカスタマイズできる。リフィルのバリエーションは、カスタマイズボールペン最多の23色。

 

【プロフィール】
古川 耕
放送作家/ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」「ジェーン・スー 生活は踊る」などを担当。

 

雑誌「GetNavi」で連載中!

エナージェルにサラサに……ド定番ボールペンの新作に萌える春

【きだてたく文房具レビュー】買い揃えたくなる定番ボールペンの新モデル

3月もいよいよ末日。3月と言えばもう立派に春であり、春と言えば新入学・新入社の時期であり、すなわち文房具のハイシーズンだ。メーカーももちろん春先に合わせてあれこれ放り込んでくるため、この時期は文房具屋さんの店頭には啓蟄(けいちつ)よろしく、新製品がにょきにょきと顔を出している。

 

そして文房具好きは桜の開花なんかよりも早くこの新製品ラッシュで新しい季節の訪れを感じ取れるわけである。つまり我々は一般よりも敏感に“春の雅”を検知できるセンサーを搭載した人種だと言えよう。

↑文房具好きにしか感じられないが、店頭はもう春!

 

ということで「春になったことだし、ひとつボールペンでも新しくしてみようか」とお考えの雅やかな皆さまに、ひとまずこれ買っといたらいいよ、という最新ペンを3本ご紹介しておこう。

 

今年の春も、面白い新製品がいろいろ出てるぞ。

 

気持ちが浮き立つ絶妙カラー&透明軸

抜群の速乾性と濃い発色で、エントリーシートを書くのに最適な“就活ペン”としても知られるぺんてる「エナージェル」シリーズから、限定発売の新作として登場したのが「エナージェル インフリー」。

 

これのどこがオススメかって、そりゃもう、とにかく見た目だ。

↑ぺんてる「エナージェル インフリー」0.4㎜/0.5㎜/0.7㎜ 各216円(限定販売)

 

透明度の高いクリア軸から、カラフルなインクリフィルが丸見え。しかもリフィルには、わざわざインク色と同じ色のフィルムを貼って着色しているので、透け感の中にもエナージェルっぽいキリッとした表情が感じられる。

↑インクカラーがはっきり分かる透明軸は、万年筆経由でいまちょっとしたブーム

 

200円+税でこれほどカッコいいボールペンというのも、なかなかないだろう。ここしばらく、万年筆でも透明軸がブームとなり、中のインクが透けて見えるのを楽しむというスタイルが流行ったのだが、インフリーもそれに近い楽しみ方ができるわけだ。

↑インクのイメージカラーで着色されたリフィル(芯)。エナージェルインクの鮮やかさが感じられて、使う前から気分が浮き立つ演出だ

 

0.5㎜には、従来のエナージェルには無かったブルーブラック、ターコイズブルー、オレンジの3色がラインナップ(0.4㎜、0.7㎜にもブルーブラックが入っている)。

↑やはりターコイズとオレンジの鮮やかさは特別感がある

 

そのままビジネスに使える濃厚なブルーブラックもいいが、個人的にはやはり、鮮やかなオレンジと深みのあるターコイズブルーがとてもキレイでいい。

 

浸透性が高く紙ににじみにくいエナージェルインクだけあって、多少淡い色合いでも書いた文字がぼやっとしない視認性の高さは、さすがだ。

 

続いてはシャーペンも使う派におすすめの新作。

シャーペンも使う派にオススメの2+S+消

トンボ鉛筆の新ボールペンは、「モノグラフマルチ」。普通のボールペンとほぼ太さの変わらないスリムな軸に、黒・赤の油性ボールペン+シャープペンシル+お馴染みMONO消しゴムを搭載した、回転式の多機能ペンだ。

↑トンボ鉛筆「モノグラフマルチ」648円

 

ポイントは、やはり軸後端をくりくり回すと出てくるロングタイプのMONO消しゴムだろう。

↑ここまで長い内蔵繰り出し消しゴム。硬めのタッチで手帳の書き込みを消すのもやりやすい

 

シャープペンシルの後ろに付いた消しゴムなんて、消しにくいのがデフォ、なんていうのはもうはるか昔の話。やや硬めでしっかりしたタッチの消しゴムは、いつもの四角い消しゴムと比べても全く遜色のない消字力だ。だって、あのMONOだもの。

 

というか、むしろスリムな分だけ細かい部分もピンポイントで消しやすいため、消しゴム単体としても使いやすいぐらいである。

↑1本にまとまった黒・赤・シャープ+消しゴム。これさえあればとにかく筆記具は大丈夫、という密度の高いペンである

 

黒・赤のボールペンは、トンボの超低粘度油性エアータッチインクを使用。スルッと軽くて走りのいい筆記感は、他社の低粘度油性インクと比べてもひけをとらない滑らかさだ。

 

しっかりとした消しゴムを内蔵している分だけややリアヘビーだが、むしろそのおかげで、低粘度油性が苦手な人にとっては取り回しをコントロールしやすい印象すらある。

↑上に繰り出し消しゴムがあるので、構造上この位置になってしまった切り替え表示。透明クリップでポジション合わせをするので、見えなくはないのだが……

 

ただ、これはデザイン上どうしてもしょうがないのだが、黒・赤・シャープの切り替え表示が少し見にくい場所に来てしまっている。特に黒・赤はペン先を見ても判断がつかないので、慣れるまでは使う度に切り替え表示を確認する方がいいかもしれない。

 

3つ目は、とにかくにじまないボールペン!

上から蛍光マーカーを引いてもにじまないペン

ゼブラのド定番ゲルインクボールペン、サラサシリーズに新しく登場したのは「サラサマークオン」。

 

水性/ゲルインクの欠点のひとつとして、書いた上から蛍光ペンでマーキングするとにじむ、というのがある。しかしサラサマークオンは「蛍光ペンでにじまない」ゲルボールなのだ。

↑ゼブラ「サラサ マークオン」0.4㎜/0.5㎜ 各324円

 

サラサマークオンは特殊なインクを搭載し、耐水性と紙への固着性をアップ。メーカーによると「文字を書いてから約5秒後に蛍光ペンで上から引いてもにじみません」とのことだが、確かに書いて5秒待てばこの通り、ほとんどにじみを感じられない仕上がりだ。

↑写真上は一般的なゲルボールペン。こちらは蛍光マーカーのラインが黒ずんで汚れてしまった。下のマークオンはきれいなまま!

 

清書ノートなどでせっかくキレイに字を書いたのに、最後に蛍光マーカーを塗った瞬間に台無し!みたいなことはまずないだろう。当然、マーカーのペン先がにじんだインクで汚れることもなし。

 

5秒と言われると「それだけ待つのかよ」と思ってしまうが、文字を書いてからペンを置いて、蛍光ペンのキャップを取って、上からマーキングして……で5秒ぐらいは充分に経っているはず。つまり感覚的にはほぼ、“書いてすぐでも平気”という感じだろう。

 

もちろん蛍光マーカーに強いだけでなく、がっつり水濡れにも強い。

↑水をたらしたハガキの宛名書き。他のゲルボールペンで書いた社名部分は、悲しいほどにじんでしまった

 

水性/ゲルインクにも染料系と顔料系という区分があり、基本的に顔料系のほうが耐水性は強い。実際、今回のテストで蛍光マーカーによりにじんでしまったペン(水性顔料インク)も、しっかり乾燥させてやればにじみはほとんどなかった。

 

それでも、やはり“書いて5秒でOK!”というのは圧倒的に強い。速乾性ならぬ速耐水性という表現が良いだろうか。蛍光マーカーを仕事で多用している人にとっては、かなりの安心材料になるはずだ。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が発売されたばかり。

価格は安いが書き心地はリッチだった! 高級路線の逆をいく100円台ボールペン

【きだてたく文房具レビュー】書き心地もグリップ感もリッチなボールペン

 

一昨年ぐらいからの流れなのだが、筆記具がちょっと高級化路線にいきつつあるようだ。

 

例えば、ゼブラの「サラサクリップ」が金属軸化して1000円の「サラサグランド」になったり、サクラクレパスが新しく出した大人のためのボールペン「Craft_lab 001」が5000円もしたり。

 

最近だと、お馴染みの三菱鉛筆「ジェットストリーム」に回転式の「ジェットストリームプライム回転式シングル」が出たが、これは本体3000円に加えて交換用のリフィルもパーカータイプ(海外ブランドのペンが多く適合する規格)で600円だというから、なかなかの“お高さ”である。

↑近年流行になりつつある、高級めのボールペン↑近年流行になりつつある、高級めのボールペン

 

ところが、こうして高級路線に流れた一方で、まるでバランスを取るかのように、低価格帯のボールペンにもオススメしたい良いものがいくつか登場している。特に、無意識に適当なものを買いがちな100円ちょっとのボールペンから、いまわりと目が離せないのである。

 

100円油性ボールの大ベテランがリニューアル

「スーパーグリップ」、と言えばパイロットの100円油性ボールペンとして永らく活躍した大ベテランだが、これが昨年末に「スーパーグリップG」と名を改めリニューアルされた。

↑パイロット「スーパーグリップG」ノック式(左)・キャップ式(右)各108円↑パイロット「スーパーグリップG」ノック式(左)・キャップ式(右)各108円

 

まず、大きく変わったのはインクだ。前モデルはいかにも昔ながらの油性! といったボッテリと重めのものだったのが、新しいスーパーグリップGは、いま主流のスルスルと軽い書き心地に大変身。

 

個人的な体感だが、スーパーグリップGの新インクは、同社の低粘度油性インク「アクロインク」の書き心地に近い気がする。

↑スルスルと、かなりなめらか系に寄せてきた新油性インク↑スルスルと、かなりなめらか系に寄せてきた新油性インク

 

もちろん150円でアクロインク搭載の「アクロボール」を売っている現状では、メーカーとしては、100円のスーパーグリップGにアクロインクを使うことはないだろう。だがこれでも、充分に軽くてなめらかで、書きやすいのだ。

 

以前のぼってりとしたザ・オールド油性インクにも固定ファンはいたはずで、そういう意味では「なんでもかんでも低粘度化すんなや」という意見はあるだろう。しかし、100円でこの書き心地が得られるのは、やはりスゴいことだとも思うのである。

 

↑タイヤのグリッドパターンのようなグリップ↑タイヤのグリッドパターンのようなグリップ

 

また、個人的にとても良かったのが新しいグリップ。

 

ゴム製のグリップに格子状の刻みをいれたグリッドグリップが、中指の側面に乗せるとシトッと気持ちいい吸い付き方をして、かなりのグリップ力を発揮する。多少の手汗程度では滑ることはないだろう。

↑先端までグリッドパターンでカバーしてあるので、どこを持っても安定する↑先端までグリッドパターンでカバーしてあるので、どこを持っても安定する

 

そしてなにより、このグリッドグリップがペン先ギリギリのところまでカバーしてあるのがとても良いのだ。筆者は、長時間筆記をする時などはペンのかなり先端のあたりを握ってしまうクセがあるのだが、そんな良くない手癖にも対応してくれるのはとてもありがたい。

 

ドバドバ系の液体ボールペン

100円台のオススメボールペンでもう一点挙げるとするなら、これも昨年秋に発売されたセーラー万年筆の「ICリキッドボールペン」だろう。

↑セーラー万年筆「ICリキッドボールペン」130円↑セーラー万年筆「ICリキッドボールペン」130円

 

リキッド……つまり液体ボールペンを名乗るこのペンは、従来のゲルインクよりも低粘度でサラサラとした書き味がある。というか、インクがもうめちゃくちゃドバドバと出るのだ。

 

インクがドバッと出てサラッと書ける感覚は、どちらかというと万年筆に近いほど。

↑ドバドバとインクが出て、しかもかなりの濃黒↑ドバドバとインクが出て、しかもかなりの濃黒

 

特に1.0㎜はちょっと笑えてくるぐらいのドバドバっぷり。これが本当に書いていて気持ちがいいのだ。税込み130円という価格でここまでリッチな書き味が楽しめると、スーパーグリップGと同様に、体感的なコスパはかなり高くなる。

↑指当たりが強めのフィングリップ↑指当たりが強めのフィングリップ

 

さらに、こちらもグリップに特徴がある。

 

フィン状のかなり独特なゴムグリップは、きつめに握ると指に跡がつくほど食い込む力が強く、指に乗せるだけでしっかり安定する。(形状的には好き嫌いがあるかもしれないが)グリップ径自体もすこし太めなので、握力が弱い人でもかなり握りやすいはずだ。

 

インクフロー、グリップともかなりクセの強いペンだが、ハマる人なら「数千円のペンよりこっち」と言うぐらいには価値のある130円だろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が3月2日発売。

 

【日用品大賞】ボールペン、どれを選んだら良いか分からない派に贈る 定番6製品の徹底比較でわかった真の実力

ボールペンは種類が多くて、選ぶ際にいつも悩む……という人は多いのではないでしょうか。ここでは文房具のプロ・菅 未里さんが代表的モデルの書き心地や握り心地、機能性などをチェック。各モデルの特徴を鋭く分析しました。6製品を3項目でチェックしていきます。

 

【テストした人】

文具ソムリエール 菅 未里さん

文房具を紹介するコラムの執筆や商品の開発など、幅広く活躍します。メディアへの出演も多い。

 

機能性や用途を考慮して自分向きの逸品を探そう

ボールペンは比較的安価なものが多く、あまりストイックにモデル選びをすることはありません。しかし文具ソムリエールの菅さんは、用途や機能性を考えて慎重に選ぶべきだと語ります。例えばボールペンは、書く対象のスペースがセレクトのポイントです。

 

「手帳など狭いスペースに書くのか、宛名などの大きなスペースに書くのかで細書きか太書きかが決まってきます。手帳用だとペンホルダーに入るかどうかも気をつける必要があります」(菅さん)

 

特に人気があるのが、サラサラとスムーズに書けるモデル。

 

「ジェルのボールペンは人気が高いです。例えばサラサクリップは46色もあり、カラバリにこだわりがあって一気にたくさん文字を書きたい人にオススメですよ」(菅さん)

 

【エントリーNo.01】ゼブラ サラサクリップ JJ15シリーズ

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ゲルインクが濃くてにじまない、サラリとした滑らかな書き味が楽しめます。ラバーグリップがついているので、手にピッタリと馴染みやすく滑りにくいです。実売価格76円。

【書き味】4.5点

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さらさらと滑らかな書き味が楽しめました。滲みやすい濁音府もしっかりと視認できます。

 

【握り心地】4点

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少し硬さのあるグリップで、余分な力を入れずに持つことが可能。太さはちょうど良いです。

【インク流量】4.5点

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力の入れ具合によるインクの量の差が少なかったです。長文でも安定した太さで書けます。

 

【エントリーNo.02】ゼブラ スラリ BN11シリーズ

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油性と水性を混合したエマルジョンインクを世界で初めて搭載したモデル。筆記時には油性のしっかりとした手応えと水性のさらさらとした軽さを楽しめます。実売価格92円。

【書き味】4点

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ちょっとした硬さがあり、多少手応えを感じました。書いている実感を楽しめる味付けです。

【握り心地】4点

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グリップ部には広範囲にラバーがついています。長時間利用して汗をかいても滑りにくいです。

 

【インク流量】4点

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流量は控えめ。小さな文字でも止め跳ねも視認できるので、細文字好きにオススメです。

 

【エントリーno.03】パイロット ハイテックC LH-20Cシリーズ

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パイプの先端にある3つのくぼみによって極小超硬ボールを支えることで、自然なボール回転を実現。激細のゲルインクの文字も滑らかに書くことができます。実売価格216円。

【書き味】4.5点

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摩擦が少ないため、細い文字でもグラつかずに書くことができました。跳ねも滑らかです。

【握り心地】3.5点

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すべすべしていて、多少滑りやすいかも。グリップには凹凸があり、指で力を入れやすいです。

【インク流量】4.点

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過不足のない、ちょうど良い流量。手帳から宛名書きまで、幅広く活躍しそうです。

 

【エントリーNo.04】三菱鉛筆 ユニボールシグノ RT1

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チップ先端の角をなくすことでペン先と紙の摩擦抵抗を軽減したゲルインクモデル。スムーズで気持ちの良い書き味を実現しました。継ぎ目が目立たないデザインも秀逸です。実売価格150円。

【書き味】5点

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角がないため一気に書き上げられるという心地良さがあります。力がいらないのも利点です。

【握り心地】4.5点

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先軸全体にラバーグリップを採用。適度な柔らかさがあるため、軽く握りやすいです。

【インク流量】4点

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最初はかすれ気味。すぐに一定の流量になり、安定しました。極細なので手帳に向いています。

 

【エントリーNo.05】三菱鉛筆 ジェットストリーム SXN-150シリーズ

 

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スプリングチップとツインボールという2つの機構を搭載することで、低粘度な独自の油性インクのペン先からの漏れ出しを防止。さらに、インクの逆流も防いでいます。実売価格112円。

【書き味】5点

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筆記抵抗が少なくて、スイスイとペンが滑りました。力を入れずにくっきりと文字が書けます。

【握り心地】4.5点

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グリップはソフトな持ち心地。書き疲れしにくく、長時間の筆記にも向いています。

【インク流量】5点

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軽く書くだけでしっかりとインクが出ます。過不足ない量なので、滲むことも少ないです。

 

【エントリーno.06】ぺんてる ビクーニャ BX155シリーズ

 

 

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超低粘度のビクーニャインキを採用した油性ボールペン。独自の潤滑剤を用いることで、インクをたっぷりとボールに供給。軽やかで滑らかな書き味を実現しました。実売価格139円。

【書き味】4.5点

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手応えがないほど柔らかい書き心地が味わえます。鮮明な筆跡を得ることができました。

【握り心地】4.5点

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グリップ部には指紋ピッチを使用。指先が滑りにくくなっており、フィット感も高いです。

【インク流量】4点

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インクの出は最後まで抜群。途中でダマになることもあるものの、長文も一気に書けました。

 

ボールペン大賞 三菱鉛筆 ジェットストリーム

総評 油性の弱点を克服したジェットストリームが◎

書き味は個性の差も見られましたが、多くは滑らかで高評価に。また、インク流量もどれも高水準で大きな差は生まれませんでした。

「低粘度油性ボールペンのなかで人気・実力ともにトップレベルのジェットストリームはソフトで書き疲れのしにくい握り心地で、サラサラと書いただけでしっかりとした文字が書けるのが◎。ペン先からのインク漏れ対策も十分で、汚れが気になる油性ボールペンの弱点をしっかり解消しています」(菅さん)

 

なんて常識破りな! コクヨのボールペン「エラベルノ」は軸もインクも字幅も好き勝手に選べるの

【きだてたく文房具レビュー】ボディもリフィルも好き勝手に選べるボールペン

 

文具店の店頭でボールペンを買う時、初めて見るペンならひとまず手にとって試し書きをする、ということはあるだろう。で、その時に「あー、ちょっとなー、こうじゃないんだよー」と感じたことはないだろうか?

 

例えば「惜しいなー。もうちょっと軸が太かったらバッチリなんだよな」とか。逆に「あと少し軸が細い方が手に合うんだけど……」ということもあるだろう。もしくは、軸はバッチリ握りやすいのに書き味がちょっとハマらない、という場合もあるはずだ。

 

筆記具の好みは人それぞれ。このような、文房具好きなら誰もが一度は感じたことがあるだろう、ボールペンの「ちょっと違う」問題に対してコクヨが出したのは、「じゃあ、軸とリフィル(芯)を好きなように選んで組み合わせたらいいじゃん?」という、ごもっともにして大胆なアンサーである。

↑コクヨ「エラベルノ」軸(左から太・標準・細)各108円/リフィル(油性・ゲル)各108円↑コクヨ「エラベルノ」軸(左から太・標準・細)各108円/リフィル(油性・ゲル)各108円

 

コクヨ「エラベルノ」は、まず軸をグリップ径3タイプ(太・標準・細)×2色(スモーク・クリア)からチョイス。次にインク2種(シルキー油性・エアリーゲル)×リフィルのボール径2タイプ(0.5㎜・0.7㎜)×インク色3/4色(油/黒・赤・青、ゲル/黒・赤・青・ブルーブラック)を選んで軸にセットし、最終的に自分好みの1本を購入できる、店頭カスタム式のボールペンだ。

↑エラベルノの店頭ディスプレイ。軸別・インク別にきちんと試筆サンプルが用意されている↑エラベルノの店頭ディスプレイ。軸別・インク別にきちんと試筆サンプルが用意されている

 

例えば、筆圧が弱めの人なら、グリップは「太」の方がしっかり力をかけられるので持ちやすい(色は自由に)。でインクは、筆圧をかけなくても濃いめの線が書ける「エアリーゲル」の「0.7㎜」に……という感じで組み合わせていく。

 

店頭には各組み合わせの試筆用ペンが揃えられているので、ここで自分の好みをあれこれ検討すればOKだ。

↑リフィルの入れ替えは、通常のボールペンと同じ手順↑リフィルの入れ替えは、通常のボールペンと同じ手順

 

エラベルノの面白いところは、この軸とリフィルの組み合わせ次第で、まったく違った性格のペンが生まれてしまうところだろう。これまでも、多色ペンなどで自分好みのリフィルを入れてカスタムすることはあったが、ここまで極端な変わりようは感じたことがない。

 

太さは細グリップの最も細い部分で直径約10.7㎜。対して太グリップの最も太い部分が直径約13.2㎜。この差、たかだか2.5㎜と侮るなかれ。実際に書き比べてみると、ペン先端への力のかかり具合がまったく違うのだ。

↑ふっくらとグリップ中央が膨らんだ太グリップと、中央がすぼんだ細グリップ。握り心地や力の入り加減がまったく違う↑ふっくらとグリップ中央が膨らんだ太グリップと、中央がすぼんだ細グリップ。握り心地や力の入り加減がまったく違う

 

同じリフィルを使っていても、太いグリップで力を乗せて書くのと細いグリップでコントロールして書くのでは、書き味が驚くほどに変わってくる。もちろんどちらが良いかは個人の好みだが、その好みの差が自分でハッキリ認識できるぐらいのレベルで別物になるのが面白い。

↑グリップの削がれた平面に指を乗せるだけで、驚くほどホールドが安定する↑グリップの削がれた平面に指を乗せるだけで、驚くほどホールドが安定する

 

3種とも共通なのは、一部を削ぎ落としたような“Dグリップ”を採用していること。その削ぎ落とした面に人差し指を乗せることで、すべすべなグリップの割に、しっかりとしたホールド感が得られるようになっている。

 

手汗をかくため、滑りやすいグリップに日頃は憎しみすら感じている筆者だが、このグリップはかなり好感が持てた。

 

さらに差が出るのが、リフィルのタイプ。

 

「エアリーゲル」は、確かに“エアリー”と言えるほどタッチが軽いサラサラのゲルインクだが、それより特徴的なのが、インクの発色の良さ。黒は本当に驚くほどがっつりと黒々しており、書いた字が読みやすい。

↑インクたっぷりで黒々とした筆跡のエアリーゲル↑インクたっぷりで黒々とした筆跡のエアリーゲル

 

ボール径で言うと、0.5㎜は軽さを感じつつもコントロール性が良く、字が下手な人でも丁寧に書きやすい。0.7㎜になると軽さの印象が強くなるが、それ以上にズバッと黒くて太い線が書けるのがとても楽しい。

 

「シルキー油性」は、完全にぬるぬるに振り切った低粘度油性インク。体感としては、低粘度油性の代表である三菱鉛筆の「ジェットストリーム」よりも、さらにぬるぬるとした印象だ。

↑低粘度油性インクの中でも、トップクラスの滑らかさを感じるシルキー油性↑低粘度油性インクの中でも、トップクラスの滑らかさを感じるシルキー油性

 

0.5㎜だと、この滑りを使ってスパッとシャープな線が気持ち良く書ける感じ。ただ0.7㎜になると、もうなめらかすぎてペン先がどこに行くのか分からないほど。なめらか系が好きな低粘度油性ファンでも評価が分かれそうなレベルである。

↑軸の中ほどに空いた穴から、リフィルの種類が確認できる。「G/05」ならゲルの0.5㎜ということ↑軸の中ほどに空いた穴から、リフィルの種類が確認できる。「G/05」ならゲルの0.5㎜ということ

 

筆者の個人的な好みでいうと、丁寧に書きたい時は「細グリップにエアリーゲルの0.5㎜」、議事録や取材メモを取るなど速度優先は「太か標準グリップに0.7のエアリーゲル」というチョイスだろうか。

 

自分の作業に最適なペンを見つけ出す楽しみを味わうためにも、できれば店頭で納得いくまで試し書きをして、ベストな組み合わせを見つけて欲しい。というか、できれば軸を太さ別で3本と、リフィル全種(油性・ゲルと、0.5㎜・0.7㎜の組み合わせ)でまとめ買いして、自宅でじっくり書き比べて遊ぶのが一番楽しいと思う。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。