指サックに求めるのは実用性か“癒し”か!? 安定の「メクリッコ」と話題の「はにさっく」をレビュー

文房具には、かわいさも重要である。もちろん、仕事や勉強のための道具なのだから実用性が第一というのは当然なのだが、でもそれだけというのも違うだろう。聖書にも「人はパンのみにて生くるにあらず」とある。パンだけじゃなくて、たまには“カワイイ”とか“カッコイイ”を食べることで、心の栄養バランスもとれるというものだ。

 

とはいえ、大人が摂取できるかわいさとは、意外と難しい。ファンシージャンルはどうしたって、子ども向けにフォーカスして作られることが多いので、大人が堂々と「うーむ、かわいい!」と胸を張って言えるアイテムは、限られてしまうのである。いや、個人的にはどんなものでも、堂々と思うがまま「かわいい」と言っちゃっていいと思うのだが。

 

ということで今回は、老若男女を問わず「かわいい!」と言っちゃっていいポテンシャルを持った、かわいさ一点突破の最新文房具を紹介したい。

 

誰もが“かわいい”を感じられる「はにさっく」

万人がかわいいと思えるモノといえば、はにわ(埴輪)である。

 

はにわは古墳時代の祭祀品だと言う研究者もいるだろうが、筆者は「古代の萌えキャラフィギュア」なのではないかと思っている。祭祀品なら、あんなに愛らしい表情だったり、多彩な(=コレクティブな)形状だったりする必要はないだろう。絶対に、はにわ制作者の中にもかわいさを極めて「神職人!」なんて崇められてる奴がいたはずだ。

↑はにわが溢れる宮崎「はにわ園」にて。日本人のDNAに訴えかけるかわいさだ

 

つまり、古代より日本人の体内には“はにわ萌えDNA”が刻まれているはずなのだ。だから、“生真面目な事務用品メーカー”と思われていたライオン事務器が、唐突にはにわ型指サック「はにさっく」なんてものを作ってしまうのも、無理のない話なのかもしれない。

ライオン事務器
はにさっく
各450円(税別・大小2個セット)

 

大小のはにわが各1個セットされた3種類で、計6タイプがラインナップ。どれも埼玉県野原古墳で発掘された、有名な「埴輪 踊る人々」(東京国立博物館所蔵)がベースになっているようだ。東京国立博物館所蔵の“本物”、「埴輪 踊る人々」にはない、おどけた表情やポーズのはにわもいて、それぞれなにか名前をつけたくなるぐらいにキュート。

 

これは萌える。机上に置いてマスコットにするもよし、指人形として遊ぶもよし、という感じである。

↑裏面の滑り止めに一つだけ紛れ込んだ前方後円墳。こういうのもかわいい

 

裏面には滑り止めの細かな凹凸の加工が施されているが、これもよーく見ると……ひとつだけ前方後円墳になっているのがお分かりだろうか? こういうちょっとした“お遊び”が入っているのも、はにわファンには嬉しいポイントだろう。

 

【関連記事】
はにわの形の指サック「はにさっく」が砂漠のような指と心を包み込む!
https://getnavi.jp/stationery/515141/

 

……と、ここまではいいのだが。冒頭で「かわいさ一点突破」と言った通り、指サック(紙めくり)としての実用性は、正直かなり低い。

↑滑り止めは充分に効くので、紙めくりとしての機能は問題ないのだが、大サイズははにわの手が少々邪魔かもしれない……

 

まず、サイズの問題。紙めくりをする際には、親指・人差し指にサックを装着するのが基本だが、「はにさっく」は大の方が成人男性の一般的な人差し指にちょうどサイズ。小だと小指ジャストぐらいなので、これは仕事には役立たない。大と小は、それぞれ内径が17mm/15mmとあるので、女性でもよほど指が細くないと、親指に大はキツいのではないだろうか。

↑大を親指に、小を人差し指に装着してみたところ。男性の指だと確実にパツパツで血が止まる。また、指を曲げるとこのように干渉してしまうのだ

 

もうひとつ、指の第一関節までカバーする形状で、かつシリコンの厚みが全体的に均一なので、指の曲げ伸ばしがすごくやりづらい……。従来の指サックは、先端だけ滑り止めを厚くして関節部分は動かしやすく、といった工夫があるのだが、こちらははにわのデザインを優先しているため、そういう設計は無理だったようだ。かわいさのために犠牲にされている部分(=実用性)は、やはり確実に感じられた。

 

“癒し”面での実用性はバツグン!

とはいえ、イラッとして指からはずしてしまえば、その“のほほん”とした表情に癒されてしまう。つまりは、いらだちと癒しのマッチポンプ装置なので、できれば癒し部門でだけ、職能を発揮してもらうのがベストだろう。

 

パッケージには「はにわたちがお仕事をお手伝い」とあるが、こちらとしては「いやいや、君たちは働かなくていいから。そこでじっとしているのがお仕事だよ」と言ってあげたいところ。かわいいだけで充分なのだ。

 

そもそもこの「はにさっく」、ライオン事務器の若手社員が中心となって立ち上げた、夢のある商品作りのための「夢工房」プロジェクトで企画された製品とのこと。(プロジェクト名のそこはかとないダサさに、やはり生真面目さを感じてしまう。)このプロジェクト、以前はスイーツモチーフのクリップやマグネットといったベタなものを作っていたが、今回は一転してはにわ。なにかふっきれたのか、夢工房。次回も期待したい。

最強指サック「メクリッコ」がリング型に進化し使い勝手アップ!

さて、じゃあ見る用の指サックははにわでいいけど、仕事用はどうしようかな、って話だろう。そこでオススメなのが、昨年12月に発売されたプラス「リング型 メクリッコキャッチ」である。

プラス
リング型 メクリッコ キャッチSML
各180円(税別・5個入り

 

立ち位置としては、以前にこの連載でも優秀な指サックとして激推しした「メクリッコキャッチ」のシリーズアイテムということになる。従来品が3Dカーブで指先までカバーする形状だったのに対し、こちらは開放感のあるリング型……なのだが、ただのリング型とは違う、ちょっと変わった形状をしているのだ。

 

【関連記事】
“指先舐め”は嫌われる! 使えば病みつきの書類めくりがサクサク進む指サック
https://getnavi.jp/stationery/227786/

 

↑指の腹を全体的にカバーする前モデルと異なり、開放的なリング型に。装着するときは「PLUS」のマークが爪側に来る

 

装着すると、指の腹側上部が大きくえぐれたようになっているのがお分かりだろうか? これ、装着したままキーボードを打ったり、スマホを操作したりがやりやすいのである。

 

もちろん通常のリング型(指の腹を巻くタイプ)でもそれは可能だが、爪に近いちょっとしたスペースが解放されているだけなので、爪が伸びているとスマホの操作がけっこうやりづらい。対してこちらは、普段画面に触れている指の腹の先側が使えるので、かなり自然なタッチになるのだ。

↑装着したまま、特に気を遣うことなくスマホも操作できる。これはシンプルにラクだ

 

もちろん、がっつりと紙をめくるには指の腹まで使いたいので、そういう点では従来の「メクリッコキャッチ」の方が優秀と言える。

 

でも、「ちょっと書類めくりたいんだけど」程度の状況なら、外さずにすぐスマホが操作できるほうが、圧倒的に便利。そもそも摩擦力に優れた製品だけに、これぐらいの形状でも充分に実用的なのである。

↑摩擦力の高いエラストマーは、相変わらず強力。ちょいと指を引っかけるだけで紙が簡単に持ち上がるので、リング型でも充分に使えるだろう

 

開放感が高いので指も蒸れづらくて快適。「メクリッコキャッチ」、リング型になってもやっぱり、激推しできる指サックだ。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

はにわの形の指サック「はにさっく」が砂漠のような指と心を包み込む!

「古墳」がひたひたと静かに、だが確実にブームとなりつつあるなか、まさかのアイテムが出土、いや発売されることになった。はにわの形をした指サックである。

ライオン事務器
はにさっく
450円(税別)

 

全国での一般発売は9月10日と少し先だが、東急ハンズ各店・ハンズネット、ロフトの一部店舗にて、はにわの日(8月20日)に先行発売予定だ。

 

ちょっととぼけた表情が愛らしい、6種類のはにわたち

素焼きの土に開いた目と口……そのとぼけた表情は愛嬌たっぷりで、ラインナップする6“人”全員を集めたくなること請け合い。1パックに大小2個(大:内径17mm・高さ44mm、小:内径15mm・高さ41mm)がセットされ、3種類が発売される。

↑「はにさっく HA-200」

 

↑「はにさっく HA-201」

 

↑「はにさっく HA-202」

 

指サックとしての使い勝手もしっかりキープ!

指サックとしての機能にも優れている。外れにくいキャップタイプで、内側はリブ状になっているため指にほどよくフィットし、紙をめくりながら滑って回転してしまうのを防ぐ。また、はにわの背中となる裏側には、複数の突起が施されているため、紙をしっかりキャッチできるのだ。

 

↑突起の最下部に、さりげなく前方後円墳があしらわれているのも見逃せない!

 

大量の紙をめくる際の、砂漠のような指と心を癒してくれるアイテムになりそうだ。

 

磁石との組み合わせがミソ。超ミニサイズの「ダブルクリップ」が意外に便利だった!

【「毎日、文房具。」が●●な人にすすめたい文房具】小さいからこそ使い勝手に小回りが利くダブルクリップ

何枚も資料を束ねる際に活躍してくれるダブルクリップ。仕事でお世話になっている人も多いのではないでしょうか? 実は、こんなに可愛いサイズもあるんです。

 

これはライオン事務器の型番「No.104」のダブルクリップ。ライオン事務器は「バインダークリップ」という商品名で販売しています。

 

500円玉と並べればわかる、プチサイズ!

 

小さいですが、もちろんきちんと指先で開閉できます。

小さくて薄いので、ゼムクリップ(ワイヤーを曲げて形作られたペーパークリップ)の代わりにも使うことができます。

 

また、アイデア次第でいろいろ使えます。例えば、磁石を使えば小さなメモを束ねた状態で壁にくっつけることもできます。

 

他にも、マスキングテープの粘着面を内側にしてタブのようにしたところをバインダークリップで挟んでおけば、このように軽い軟膏などを壁にぶら下げておくことも。

 

ただし、本来の使い方とは異なりますのでご利用は自己責任でお願いしますね。

 

こんなあなたにオススメ
・小さな雑貨や文房具が好きな人

・仕事でクリップを使うことが多い人

 

【商品情報】
ライオン事務器「バインダークリップ No.104」
162円(税込)10個入り

 

【筆者プロフィール】

毎日、文房具。

2014年9月に創刊した文房具の魅力を紹介するウェブマガジン。文房具が大好きなライターたちが、良いと感じた文房具を厳選して紹介するほか、最近では文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、活躍の幅を広げている。

手帳使うならふせんやシールも合わせてーー手帳の使い勝手が抜群に上がるグッズ4選

もう間もなく新年度を迎えますが、手帳の準備は済んでいますか? 新しい環境での生活が始まるとバタバタしがちですが、そんな時は手帳を活用してスケジュール管理をしっかりと行うのがおススメ。そこで今回は、どんどん予定を入れたくなる手帳グッズ4選を紹介します。予定がひと目でわかる付せんやシールが登場するので、ぜひ試してみて。

 

出典画像:「ミドリ」公式サイトより

 

予定を書き込むのが楽しくなる「付せん」

出典画像:「ミドリ」公式サイトより

デザインフィル
月間ブロック付せん
デザインフィルの「月間ブロック付せん」はミニサイズの“手帳用付せん紙”です。手帳の人気フォーマットである月間ブロックタイプに特化し、マス目にピタッと収まるちょうどいいサイズが特徴。付せんは「家柄」や「ハート柄」「ふきだし柄」など、可愛らしいデザインが揃っています。手帳に予定を書き込む際は、たくさん付せんを使って華やかに彩りましょう!

 

<注目ポイント>
・手帳のマス目にピタッと収まる「付せん」
・可愛らしいデザインの「家柄」「ハート柄」「ふきだし柄」
・ブックマークに使える「台紙」
付せん裏面の2/3に糊が付いているため、はがれ落ちにくいのがポイント。しおりをイメージした2つ折りの「台紙」は、手帳の開きたいページに挟めばブックマークとしても活躍します。手帳のカスタマイズが楽しくなる便利なアイテムなので利用してみては?

 

見られたくない予定は付せんでカモフラージュ

出典画像:「MDS」公式サイトより

MDS×ダイゴー
めかくしふせん
手帳に書かれた予定を「他の人に見られたくない」と感じている人におススメなのが「めかくしふせん」。手帳の見られたくない部分に柄がついた同商品を貼るとカモフラージュしてくれて、周りから文字が見えにくくなります。形・柄ともにビジネスシーンでも使えるデザインになっているので、会議や商談中に手帳を開いても安心。

 

<注目ポイント>
・手帳の「見られたくない予定」をカモフラージュ
・大きさ・形が異なる4種類の付せん
・ビジネスシーンでも使える
付せんのデザインは、「サークル」「スクエア」「スリム」「ライン」の4種類を用意。大きさと形がそれぞれ違うため、手帳のスペースに合わせて使い分けることができます。また、「マンスリーダイアリー」や「ウィークリーダイアリー」にも対応。カモフラージュ以外に「ページマーカー」や「インデックス」としても活用してみて。

 

手帳にぴったりのオリジナルゴムバンド

出典画像:「ライオン事務器」公式サイトより

ライオン事務器
ゴムdeパッチ
自分好みにカスタマイズできるゴムバンド「ゴムdeパッチ」。好きな長さにゴムをカットして付属の留め具をつけるだけで、オリジナルのゴムバンドが作れます。全12種類のオシャレなストライプ柄からセレクトできるので、好みの色合いがきっと見つかるはず。

 

<注目ポイント>
・オリジナルのゴムバンドが簡単に作れる
・全12種類のオシャレなストライプ柄
・ゴムを連結すれば長さを伸ばすことが可能
長さ60cmのゴムと2個の留め具が付いてくるので、1つの商品から2つのバンドが作れるのも魅力的。連結すればさらに長さを伸ばすことが可能で、大きなサイズの物をまとめるのにも便利です。お気に入りのデザインを見つけて、あなた仕様の「ゴムバンド」を作ってくださいね。

 

オリジナルのスケジュールシールが作れる

出典画像:「キングジム」公式サイトより

キングジム
スケジュールシールプリンター ひより
「ひより」は、オリジナルのスケジュールシールが作れる「シールプリンター」。5種類のフォームに従って入力するだけで、手帳にぴったりのキュートなシールが完成します。シールは、絵文字と予定を組み合わせた「プチシール」や感情を表す「キモチシール」など全5種類を用意。可愛いだけでなく、スケジュール管理にも便利な手帳を作れますよ。

 

<注目ポイント>
・手帳にぴったりのキュートなシール
・シールのデザインは全5種類
・簡単な操作方法
同商品の使い方は簡単で、本体に備わっているキーボードで絵文字や予定を入力してから「プリント」ボタンを押すだけ。別売の「専用フィルムテープ」や「“ひより”パンチ」を使えば、デザインや絵文字のバリエーションがさらに増えます。公式サイトには同商品の活用法が紹介されているので、気になる人は今すぐチェックしましょう!