我が子とのスキンシップ不足に悩むパパ必見! 子どもが“ちゅー”してくれる最強のふれあい絵本――『おかしなおつかい』

この世の中にある子ども向け絵本には、2種類ある。

 

ひとつは、THE定番! コレさえ買っておけばOK! というような、テッパン絵本。世代も国境も越えて愛される、いわゆるロングセラーものだ。

 

たとえば、『はらぺこあおむし』や『いないいないばあ』、『ぐりとぐら』などがそのひとつ。特に、新米パパママや知人の子どもへの出産祝いに人気がある。

 

もうひとつが、一風変わったユニークな視点の絵本。ともすると、古き良き名作だけが生き残りがちな絵本界のなかに、新しい風を吹き込んでくれるタイプのものだ。開くと鏡の仕掛けが施されている『きょうのおやつは』や、コミカルな関西弁とシュールな内容が話題になった『ちくわのわーさん』をはじめ、数え上げればキリがない。

 

絵本はなかなか値が張る。1冊平均1000円前後はするので、そうたやすくホイホイと買えないのが一般家庭の常ではないだろうか。だからこそ失敗したくないわけで、図書館などで吟味しつつ、納得できるものだけを購入するという親は多いのでは。

 

そんな時間がなかなか捻出できない場合は、口コミが高い、そしてみんなが持っている、確実なロングセラー絵本を選ぶというわけだ。

 

だが、3人の子どもを持つ身としては、ロングセラーと言われる絵本は大方揃っている。そこで最近は、できれば「お!」と目を見張るような新作絵本に出会いたいと思い、日々リサーチを重ねている次第だ。

 

そしてつい先日、子どもたちは大ウケ、私自身も読み聞かせしていて楽しい、でもちょっと疲れる、そしてパパにすすめたい、そんな1冊を見つけた。『おかしなおつかい』(ささがわいさむ・作/萩原ゆか・絵/学研プラス・刊)である。

 

『おかしなおつかい』の魅力(1) ただの読み聞かせと侮るなかれ、全身運動で汗をかく!

『おかしなおつかい』のストーリーをざっくり説明すると、ある日おつかいにでかけた男の子が、不安を抱きつつも初めてのお店に足を踏み入れた。そこで待っていたのは、ひっつめ頭にチェーン付きメガネのおばちゃん店員。おつかいを頼まれた商品があるかを確認すると、奇想天外な物が次々出てきた! というもの。

 

たとえば、「パンありますか?」と聞くと、「はい、パーン! どういい音が出るでしょ?」と手のひらを大きく鳴らされたり…

 

「シャンプーありますか?」と言うと、「はい、ジャンプー!」と思いっきりジャンプしたり…

 

「じゃあ、コロッケは?」と言えば、「はい、コロコロコロッケ!」とゴロゴロ体を転がしたり…

 

読みながら一緒に同じ動作をしていると、それはもう、汗をかく。子どもたちも大喜びで真似をする。親子で笑いながら汗だくだ。

 

 

『おかしなおつかい』の魅力(2) イラスト&色使いが可愛い!

『おかしなおつかい』の絵を担当しているのが、企画会社「シンガタ」のCMプランナー・萩原ゆかさん。学習塾のキャラクター「サボロー」や「YDK(やればできる子)」などのキャラクターの生みの親でもある。

 

彼女が描くイラストは、素朴であり、でも表情豊かで、色合いも含めてこの上なく可愛い。男の子がどんどんと摩訶不思議なおつかいに惹き込まれていく様子、そして、おばちゃん店員が楽しみながらも汗だくで疲れていく様子にクスっとさせられる。

 

『おかしなおつかい』の魅力(3) 子どもとのスキンシップが楽しめる!(“ちゅー”してくれるよ!)

このコラムを読んでくれているパパたちのなかには、忙しくてなかなか子どもと触れ合う時間がない、どうやってスキンシップをはかったらいいのかわからないという人もいるのではないだろうか。

 

うちの夫の場合、娘2人とのスキンシップ不足に悩んでいる。「パパ大好き!」と気が向いたら言ってくれるが、基本は娘からくっついていったり、ぎゅっとハグしたりすることは稀だ。私には有り余るくらいのハグや“ちゅー”が振ってくるのに。いや、本人的には悩んではいないかもしれないが、どこか寂しそうなのは事実。

 

それがだ。『おかしなおつかい』を夫が子どもたちに読んであげたところ、娘たちから競うようにして“ちゅー”のプレゼントが! 実は、「シュークリームありますか?」「はいはい、チュークリームですね」といって顔中に“ちゅー”をしまくる場面がある。これを実演してくれたというわけだ。

 

他にも、「チョコレートありますか?」「はいはい、コチョレートですね」と体中をこちょこちょしたり、娘2人と夫、自然に密なスキンシップがはかれている! これには、見ていた私も目頭が熱くなった…(涙)。

 

 

クセになる!「ヘンテコことばあそび」を楽しもう!

繰り返し読むほどにツボにハマるような中毒性がある『おかしなおつかい』。自分でも同じようなヘンテコことばあそびを考えようとしたのだが、これがまったく思いつかない。「ソーッスね~(ソース)」くらいか。これではスキンシップにならない。

 

絵本に挟み込まれていたチラシには「かぶください」「はい、カプっ!」(腕に噛み付く)が例に挙げられていた。なるほど…! もう少し頭を柔らかくしなくては。

 

ちなみに、『おかしなおつかい』の作者は笹川勇さん。Eテレの人気番組「みいつけた!」のオフロスキーコーナーなど、数々の番組で放送作家・脚本家としても活躍されている方だ。

 

放送作家×CMプランナーによる、新感覚絵本。もっと子どもとイチャイチャしたい! と熱望するパパたちは、ぜひお土産がわりに『おかしなおつかい』を買って帰って、ヘンテコことばあそびを親子で楽しんでみてはいかがだろうか。

 

 

【書籍紹介】

おかしな おつかい

著者:ささがわいさむ・作/萩原ゆか・絵
発行:学研プラス

チョコを頼んだら、コチョコチョされる! シュークリームを頼んだら、チューされる! 出てくるものが奇想天外なお店におつかいでやってきた男の子と、おばちゃん店員とのやりとりは思わず真似したくなる! ヘンテコことばあそびが楽しい新感覚絵本。

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「赤ちゃんだから何もわかんないでしょ」は大間違い! 0歳児が泣き止んでじっと見つめる魔法の絵本――『まるまる ぽぽぽん』

昨年結婚した弟夫婦に、待望のベイビーが生まれた。お盆に帰省した際会わせてもらったのだが、それはもう、小さくて、可愛くて、愛しくて、たまらなかった。

 

彼と同じ目線までかがみ、「抱っこしてもいい?」と尋ねたうえで、しばし抱っこさせてもらった。誰に尋ねたかって? もちろん、赤ちゃん本人に、である。

 

「どんなに小さな赤ちゃんでも、ちゃんと意思があって、こちらの言っていることがわかる」

 

これは、私自身3人の子どもを育てている最中であり、さらにはいろいろな子育て講座などにも参加し、各界の先生方を取材してきた中で、ハッキリと確信を持って気づいたことだ。

 

 

0歳だって一人の人間! 意思がある! 

よく、「まだ赤ちゃんだから、言ってることなんてわかんないでしょ」と言う人がいるが、「そっちこそ何言ってるの、赤ちゃんは全部お見通しだぞ!」と全否定したい。

 

赤ちゃんをよーく観察していると、何かしらのリアクション返してくれていることに気づくはずだ。たとえ言葉のキャッチボールはできなくても、声で、表情で、仕草で、ちゃんと赤ちゃんは想いを伝えようとしているのだ。

 

たとえば、赤ちゃんに何の断りもなくいきなり抱っこするのと、先程述べたように、赤ちゃんにOKをもらうように話しかけてから抱っこするのでは、赤ちゃんの反応が違う。前者は泣いて嫌がることが多々あるが、後者の場合は受け入れてくれることが多い。

 

また、おむつ替えのとき、「おしっこでおむつが濡れちゃったね、気持ち悪かったね~」「さあ、おむつを替えたよ、スッキリしたね!」などと声がけを続けていると、赤ちゃんは、「このお尻の違和感=おむつが濡れた、気持ち悪い」、「おむつを替えてもらう=スッキリ、気持ちが良い」…と快や不快を学んでいくのだと保育士さんに聞いたことがある。

 

そんなこんなで、赤ちゃんの発達のためにも、より密なコミュニケーションをはかるためにも、一人の人として、たくさん話しかけることが大切なのだ。

 

 

6か月未満の赤ちゃんも、ちゃんと「見て」「聞いて」「反応してる」!

 同じように、「絵本を0歳児に読んだって、理解できないからムダじゃない?」などという声を耳にすることがあるが、こちらも「大馬鹿者!」と喝を入れたい。赤ちゃんだって、ちゃんと物を見て、色や形に反応するのだ。

 

人気の赤ちゃん向け絵本『しましまぐるぐる』シリーズが、発売10年で累計180万部を突破したことが、それを証明してくれているだろう。

 

ご存知の方も多いかと思うが、生後6か月未満の視力が未発達の赤ちゃんでも、黒・白・赤などを生かしたコントラストの強い配色の絵に注目し、ちゃんと対象物を目で追っかけると言われている。

 

さて、この度『しましまぐるぐる』シリーズから最新作が発売されたとの情報を入手した。その名も『まるまる ぽぽぽん』(かしわらあきお・絵/学研プラス・刊)。

リズミカルなタイトルと、青い地球のような半円から赤い太陽?が顔をのぞかせている表紙が印象的だ。

 

 

「まる」は赤ちゃんの大好物!

今回のテーマは、「まる」。

 

なんでも、赤ちゃんは「顔」に見える形も、「まる」の絵も好むと言われているとのこと。泣く子も黙る「アンパンマン」は、その良い例かもしれない。

 

 

ページをめくると、「あかまるちゃん」がぽん!と飛び出して、本の中を所狭しところころころころ。楕円になったり卵型になったり、てんとう虫やおにぎり、いぬ、かたつむりに姿を変えながら、ぽんぽんぽん!とはじけていく。

 

ちなみに、シリーズ代表作の『しましまぐるぐる』は我が家にもあり、子どもたちが小さい頃よく見て楽しんでいたので、その威力は証明済み。しかしながら、今回の『まるまるぽぽぽん』にどれほどのパワーがあるのかは、なんとも半信半疑だった。

 

このコラムで取り上げるからには、効果が実証できなくては。

 

そこで、下の娘が通っている保育園でお願いをして『まるまる ぽぽぽん』を預け、0歳・1歳・2歳の子どもたちにそれぞれ読み聞かせしてもらった。

 

【0歳児の反応】泣いていた子が泣き止んだ!

まずは、一番興味深い0歳児の赤ちゃんたちの反応からご報告しよう。

 

「椅子や膝の上に座らせて『まるまる ぽぽぽん』を読んでみせたところ、泣いていた子が泣き止んで、じーっと絵本の中のあかまるちゃんを見つめていました! 最後までずっと見つめていて、途中「あっ!」と声を出したり、指差しをしていたので驚きました」(保育士談)

 

ちなみに、保育士が読み終わった後も、自分の手でページをつんつんと触ったりめくったりして楽しんでいたらしい。0歳児のハートを確実に掴んだようだ。

 

 

【1歳児&2歳児の反応】みんなじーっと集中!ニコニコで言葉を繰り返す子も

続いて、1歳児&2歳児の反応はというと、

 

「みんな集中してページを見ていました。とてもカラフルなので、色に惹かれている感じでしょうか。2歳児になると、「あ! ありさんがいる!」「おにぎり!」など、ページの中に描かれている細かい部分にも気づき、声を出して教えてくれました。また、読み方にも工夫してみたのですが、「まるまる ぷかぷか~」と読むと「ぷかぷか~」と全員で繰り返して楽しんでいました」(保育士談)

 

少し年齢が上がってくると、色や形はもちろん、リズミカルな言葉にも大きく反応した様子。「いないいないばあ」や穴あきの仕掛けがあるページもあり、成長と共に刺さる部分が違っていて、長く楽しめる1冊だと感じた。

 

ちなみに、我が家の5歳児&3歳児にも読み聞かせしたところ、3歳の娘は、私の言葉に続いて「ころころ~」「まるまるぽん!」と上機嫌で繰り返し、5歳の娘も「卵、割れてるやん!」などと突っ込みながら、ニコニコと最後まで聞いていた。

 

絵本選びというと“ママの役目”なんていう家庭は多いかもしれないが、もしもパパが絵本を買って帰ってきてくれたら、子どもはもちろんママも大喜びするに違いない。

 

絵本を読み聞かせて、子どもがうれしそうに反応している姿こそ、親にとって大きな喜び。愛する我が子へのファーストブックに、『まるまる ぽぽぽん』はいかがだろうか? パパの株急上昇間違いなしだ。

 

 

【書籍紹介】

まるまる ぽぽぽん

著者:柏原晃夫
発行:学研プラス

あかちゃんに大人気の絵本『しましまぐるぐる』のシリーズ最新刊! 今度は「まる」! あかちゃんが注目する黒を中心にコントラストの強い配色でデザインした、ぽんぽん元気な「まる」がいっぱいのベイビーブック。あかちゃんが大好きな「顔」もいっぱい!

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「妻(夫)に見せる育児」が家庭円満の秘訣だ!――『そのオムツ、俺が換えます』

よく、SNSで「育児系エッセイ」にたくさんのシェアが集まっているのを見かける。ついクリックしてしまうのだが、どれもユニークで、あるある感半端ない。

 

その多くが、子どもの謎の行動とか、ワンオペ育児の辛さとか、親になって初めて知った愛しさとか切なさとか心強さとか、いわゆる「ママたちの子育て小噺」である。なかには、「うちのダンナってば…」という愚痴的要素も織り交ぜられていて、そこがまた多くのママたちに受けるのだろう。「自称イクメンとか言うけど、ウンチのときのオムツ替えもできないくせに、どこがイクメン!?」的なやつだ。

 

 

個人的には「イクメン」という言葉があまり好きではないのだが、世の中の一般的な「パパ像」がわかって面白い。「だよねー」と共感できる部分も多々ある。

 

反対に、男性側の視点で描かれている育児漫画も増えてきている。子どもに振り回される様子や、家庭内でのパパのぞんざいな扱いなどが自虐的に描かれていたりして面白い。「確かに、うちもそう!」と吹き出してしまう。

 

やはり、人は「共感」を通して、その作品を評価することが多いのだ。

 

それがだ。全然共感できない(いや、厳密に言えば共感できる部分ももちろんあるが)のに、だからこそ、笑えて泣けてグッとくる漫画がある。『そのオムツ、俺が換えます①』(宮川サトシ・著/講談社・刊)だ。

 

このコラムでは、自分が読んでおすすめしたい一冊を紹介しているのだが、今回は特に、「すべての人に読んでもらいたい!」と大声で叫びたいほど、おすすめなのである。

 

 

見せる育児に奮闘する男・宮川サトシ氏

タイトルからすると、「イクメンな俺の日常を語る漫画」と思いきや、内容はまったく違う。

 

子どものオムツ換えを毎朝行っている宮川氏。ここまでは、「イクメン日記なんでしょ?」という感じなのだが、その行為の裏には、「男親は比較的避けがちと言われるオムツ換えというミッションを率先してやっている俺! そんな俺を見てくれ!」と、常に妻の視線を意識して育児に参加している想いがあるのだという。

 

ロンパースなどの肌着の股間部分にあるスナップひとつとっても、3つあるうちの真ん中さえ留めれば問題ないが、それだと「妻や保育園の先生たちに『愛情不足だ』と誤解されかねない」から、念入りにすべてを留める。

 

保育園の行事にはできるだけ参加して「ちゃんとお父さんが来てるのウチだけだったよ~」と妻に言わせたかったけれど、意外にも他のお父さんたちの行事参加率が高く、再起をかけて保護者対抗リレー大会でガチで走る。

 

保育園の保護者読み聞かせ会に向けて絵本選びからこだわり、内容はすべて暗記、自信と声量を保った、極上のエンターテイメントとしての読み聞かせを披露し、「妻よ! 読み聞かせに必死な俺を見てくれ!」「娘よ! お前のお父さんは面白いだろ?」「園長先生! 俺の育児っぷりに一目置いてくれてますかーっ!」と全力で取り組む。

 

とにかく、すべての行動が第三者を意識した「見せる育児」なのだ。どの点をとっても、うちの夫とはまったくもって共通点がない。でも、とにかくリアルで、痛快で、爽快で、宮川氏の頑張りが、なんだかこうグッと来るのだ。

 

 

育児ポイントカードを導入すれば、家庭は明るい?

宮川氏が推奨するもののひとつに「育児ポイントカード」がある。「己の育児ぶりを己のさじ加減で数値化し記録していくためのスタンプカード」のことで、宮川氏の心の中だけにある妄想上のカードだったのだが、本書には特別付録として、巻末に夫用と妻用の育児ポイントカードがついている。

 

たとえば、「今の俺の育児、妻に響いたな…」と思ったら1ポイント。宮川氏の場合は、絵本読み聞かせ1ポイント、お馬さんごっこは腰にくるから2ポイント、オムツ交換は毎日のことだから1ポイント、ただし、妻の「すっごい助かる~」が出ればポイントは2倍!といった具合。

 

でもって、貯まったポイントに応じて、自分へのご褒美が許される、というものだ。夫版であれば、3ポイントで「リビングで堂々とうたた寝してもよい」、妻版であれば、10ポイントで「レディースデーじゃなくても映画館に行ってもよい」など。宮川氏いわく「見せる育児を志す者のモチベーションを上げつつ、家庭の調和を保つアイテム」なのだそう。

 

この方法は、かなりユニークだが面白い。なかなか褒められることの少ない育児において、「褒めて褒めて!」と自らアピールすることで、夫婦間の理解や労いの気持ちが深まるような気がする。

 

 

母になる準備・父になる準備

本作品には、よく男女間の相違点として語られることが多い「女はお腹の中で赤ちゃんを育てていく10か月間で母親になる準備をする。対して、男は体の変化がないから、父親になる自覚が湧きにくい」みたいな話が、至極生々しく描かれているのも印象的だ。

 

妻の妊娠の知らせを最初に聞いたときの、どこか客観的だった自分。

 

妊娠前は一緒に見ていた海外ドラマや夜遅くまで対決していたゲームを、妊娠してからやらなくなった妻。子育てに向けて、長かった髪をバッサリ切ってきた妻。お腹が大きくなる以外に、どんどんと妻だけが大人になっていく一方、自分ひとりが子どものまま置いてけぼりにされたようだと思った自分。

 

出産で立ち会った時、うまく泣けるかどうかをずっと気にしていた自分。そして泣けなかった自分。子どもが生まれたという実感がなかなか湧かなかった自分。

 

そこから、少しずつ「父親」としての想いが育っていく様子が、別にお涙頂戴という感じで描かれていないのに、毎話じーんときてしまう。

 

もしかしたら夫も、実はこんなふうに戸惑いを感じていたのだろうか。そして、普段はポーカーフェイスな感じで子どもに接しているが、実は「見せる育児」を意識していたりして。

 

そういえば、以前宮川氏が「“子どもはいらないと思ってたけど、この漫画を読んで子どもが欲しくなった”って感想が増えてきた」と語っていた。

 

見せる育児と育児ポイントカードは、少子化にも歯止めをかける一策かもしれない。

 

 

【書籍紹介】

そのオムツ、俺が換えます(1)

著者: 宮川サトシ
発行:講談社

あえて言おう。全ての夫は妻に褒められたくて育児をしている…と! (諸説あり)世の中のお父さんたちがずっと思ってたけど、ずっと言えなかったこと。本音満載の新感覚育児エッセイ!

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子どもの相手をスマホにさせてしまう…それって教育上ダメなの?

家事で忙しくて、娘にかまってあげられないときは、スマホを渡してアニメ動画を見ておとなしくしていてもらうこともしばしば。最近は、子どもでも当たり前のようにスマホやタブレットを使っているし、小学生になったら子ども用スマホを持たせる家庭も多いと聞くわ。

 

でも、小さなころからスマホに触れさせるのって、子どもにとってあまり良くないんじゃないかしら? 難しい問題よね……。

 

そう言えば、ご近所に住んでいる相模女子大学准教授の七海陽さんは、「子どもと情報メディアのあり方」について研究をしているみたい。ぜひ、意見を聞きたいわ!

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお母さんが、なにやら困っているようです。

参田家の人々とは……
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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

子どもにスマホを使わせるときの適切なルールって?

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お母さん「うちの娘は普段おてんばだけど、スマホで好きなアニメ動画を見ている時間だけは静かにしていてくれるんです。でも、幼いころからスマホで遊ばせるのってあまり良くないイメージもあって……。やっぱり、もう少し大きくなってから使わせる方がいいのでしょうか?」

 


七海さん「スマホで長時間遊ばせるのは控えた方がいいですが、デジタルメディアがこれだけ浸透している時代で、まったくスマホに触れさせないというのも現実的ではありません。それに、スマホは使い方次第で子どもの興味や関心を広げるツールにもなります。子どもは、大人が思っている以上に生きる力が備わっているんですよ。スマホを使って“学ぶ機会”を与えながら、大人がしっかり使い方を見守ってあげるのが理想的ですね」

 

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お母さん「スマホが教育の一端を担うこともあるんですね! ちなみに、スマホを触らせるのはどれくらいの時間を目安にしたらいいでしょうか?」

 


七海さん「2〜5歳の場合、1日1時間以下の使用にすることを推奨しています。子どもの成長に重要な睡眠時間と、体を動かして遊ぶ時間とのバランスを取りながら、スマホを使う時間を決めてあげてください。また、この時間にはタブレットやゲームなども含まれます。メディアに触れる時間のオンオフの習慣づけをしていくことが大切です」

 

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お母さん「なるほど! うちの子はスマホでアニメを見るのが好きなんですけど、子どもが見ても良い動画って、どういったものなのでしょう?」

 


七海さん「NHK教育テレビ『Eテレ』で放送されているような内容を参考にするのがいいですね。気をつけることは、子どもにスマホを預けっぱなしにして放置しないこと。目を離している隙に子どもにふさわしくないコンテンツを見てしまう懸念があるのはもちろん、親子のコミュニケーション不足になってしまう可能性があります。親が一緒に動画を見ながら、子どもの反応に受け応えしてあげるのが大切ですね。それが、子ども自身の学びにつながると思います」

 

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お母さん「ギクッ! 子どもが黙ってスマホを触っていたら『チャンス!』と言わんばかりに、掃除や洗濯をしました……。反省しなくちゃ! 子どもは何に対しても吸収する能力が長けているから、目に入るものを、大人がきちんと選定してあげるのが大切なんですね。ちなみに、最近流行っている子ども向けのプログラミングアプリはどうでしょうか?」

 


七海さん「お子さん自身が興味を持っているのならば、与えてあげるのもいいと思いますよ。図工が好きな子なら、“どういうふうに組み立てれば目的を達成するのか”という思考を養える機会だと思います。ただし、アプリを使用する前に開発元や提供元の企業を調べて、『保護者の方へ』という注意書きがあるかどうか、またその内容を大人が確認してから遊ばせるようにしましょう。信頼できる企業ほど、保護者による設定や制限を促す注意書きがあります。それを基準にして使うアプリを選択するのもひとつの方法です」

 

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お母さん「アプリも親がしっかり確かめてから、子どもに与えるべきなんですね。あと、うちでは子どもに何歳ぐらいからキッズ用携帯電話を持たせるか、夫と相談中なんです。七海さんの意見も聞かせてください!」

 


七海さん「思春期、つまり中学生になる前にキッズ携帯を持たせて、スマホを使う練習をさせてあげるのがいいかもしれないですね」

 

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お母さん「スマホを使う練習とは、具体的にどういうことですか?」

 


七海さん「思春期からスマホを持ち始めると、子ども同士がどんなやりとりをしているのか、把握しづらいですよね。だからこそ、まずは通信する相手を制限できるキッズ携帯を渡して、親子間でコミュニケーションの練習をしてみましょう。その中で『こういう表現は相手を傷つけるかも』というアドバイスをしてあげるといいですよ」

 

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お母さん「親に反抗し始める年ごろになってからだと、アドバイスをしても素直に聞き入れてくれなさそうですよね……。必要なところは親が介入して、子ども自身が考える伸び代もしっかりと残すということが大切ですね。今日聞いたことをもとに、子どものスマホの使い方を見直してみます!」

 

まとめ

家庭でスマホの使い方ルールを決める

家庭によって異なる、子どものスマホの使い方。七海さんが監修した「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」(https://www.child-safenet.jp/selfcheck/)のセルフチェックをしてみたら、やっぱりうちも改善点する余地がありそうね。子どもがスマホを使うことで新しい世界を見て視野を広げられるよう、親として正しいスマホの使い方を教えてあげなくちゃ!

 

教えてくれたのは……

相模女子大学 子ども教育学科准教授/七海陽さん
IT企業を退職後、フリーで「情報化社会での子どもの育ち」や「デジタルメディアと子どもの発達」に関する執筆、講演などの活動を行う。2005年に浜松大学こども健康学科専任講師を経て、2009年より相模女子大学子ども教育学科へ。2013年より准教授を務める。
http://www.sagami-wu.ac.jp/faculty/arts_sciences/edu/teacher/details/nanami_yoh.html

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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2歳&5歳の娘がどハマリ! これぞまさに、やる気を引き出すワークだ!――『2~4歳 はじめてのおけいこ 特別限定版』

下の子は、上のきょうだいを見て育つものだと、最近とみに思う。

 

我が家の末っ子2歳のここ数か月の成長は、本当に目覚ましい。兄や姉の姿をよく見ていて、気づけば自分で体を洗い、靴を履き、ボタン付きの服を一人で脱ぎ着し、箸まで器用に使っていた。どれも、まったく私は教えていない。

 

とはいえ、「教えなくても大丈夫」とあまりに放任なのも考えものだということも、痛感している。

 

 

長女のやる気スイッチはどこにある!?

長男は1人目ということもあり、私も夫もはりきっていろいろなワークや知育系おもちゃを渡し、一緒にひらがなの読み書きを学んでいった。幼稚園に入る前には50音が読め、書くこともも割と早くからできていたように記憶している。そういえば、九九も覚えていた。

 

それが、2人目の長女はというと、長男ほど力を入れておらず、というか、むしろ「そのうち読めるし書けるか~」と呑気に構えていた。だが、日常生活の動作とは違って、読み書きなどの学習的なことというのは、やはり誰かが教えてあげないと習得しないということにいまさら気づき、慌てて教えている今日このごろだ。

 

読みはOK、次は書くことを教えたいのだが、なかなか本人がその気にならない。「じぃじやばぁばに、自分でお手紙が書けたら楽しいよ」と言っても、「ママが書いてくれたらいい」の一点張り。お姫様系のひらがな練習本を渡すも、続かない。誰か彼女のやる気スイッチがどこにあるか、教えておくれ…。

 

どうしたものかと思いあぐねていたとき、「いつもの値段で6大特典付き」という、かなり魅力的なワークを書店で発見した。りんごちゃんのどアップが目を引く、『2~4歳 はじめてのおけいこ 特別限定版』(学研の幼児ワーク編集部・編/学研プラス・刊)だ。

 

先日5歳になった長女には、簡単すぎるかもしれない。だが、2歳の次女をメインにしながら、長女も一緒に楽しめたら。願わくば、文字を書くことのきっかけになってくれれば。そんな想いで、2人の娘の前にりんごちゃんのワークを置いてみた。

 

 

実際に姉妹でやってみた。その感想はいかに?

さて、ここからは娘たちの反応を盛り込みながら、『2~4歳 はじめてのおけいこ 特別限定版』で感じた点を述べていこうと思う。

 

カギは“自分だけ”の文房具

まず、箱入りの本書を見て、「わ~!」と大歓声を上げる2人。早くあけろと急かされながら、中身を取り出す。

 

注目の特典は、クレヨン3色・あいうえおポスター・三角太えんぴつ・えんぴつ削り・えんぴつ用補助グリップ・六角えんぴつの6つ。プラス本誌だ。

 

普段はなんでも同じものを与えないと大ブーイングなのだが、今回は違った。

 

「しーちゃんは2歳だから、これから線がかけるようになるように、クレヨンからはじめようね。かほちゃんはもうお姉ちゃんだから、鉛筆でいけるかな?」

 

赤青黄色のクレヨンに飛びつく2歳と、鉛筆をうれしそうに握る5歳。相手のものを羨ましがる様子はない。

 

正直、クレヨンも鉛筆も、家には山のようにある。だが、「私だけの」という特別感がたまらなくうれしく、テンションがアップしたようである。

かわいいイラストに食いつく姉妹

このワークでは、直線や曲線をうまくかけるようになるといった基本的な運筆力が育めるのだそうで、その練習ができる内容になっているのだが、イラストがどれもかわいい。はじめのページは、「ラーメンのめんをかこう」という、ラーメンのイラストの中に麺を自由にかき足すもの。

 

その後は、動物たちをプールで泳がせたり、もぐらが進む道をかいたり、子どものツボをおさえたイラストのチョイスで、ページをめくるたびに「かえるさん!」「ちょうちょがとんでる!」と本当にうれしそうなのだ。

 

なにより、表紙のりんごちゃんをいたく気に入ったようで、「今日もりんごのやつ、やるー!」と保育園から帰るなり2人でおねだりしてくる。私から見たら、さほどかわいいと思えないのだが(失礼!)。

 

 

2歳は「チャレンジ感」、5歳は「優越感」が味わえる

「2歳から4歳用だから、基本はしーちゃん(次女)がやるページだよ」と伝えつつ渡したが、そんなこんなで、前半は妹が、後半のちょっと難しい迷路やひらがなにつながる練習ページは、姉が担当。2人で仲良く、交代で取り組んでいるではないか。

 

 

クレヨンでお絵かきこそしていたが、こういったワークは初めての2歳の次女を見ていると、案外器用にこなしていて、新しいことへのチャレンジが心底楽しそうだ。

 

一方、5歳の姉は、さすがよどみなく鉛筆を進めていく。妹が戸惑ったら、やさしく教えながら。そして、スイスイできることを誇らしそうにしながら。

 

何よりの収穫は、ひらがなポスターをなぞりだし、自分から紙に文字を書いたり、お風呂の曇ったガラスにひらがなを書いて披露したりするようになったということ! あれだけやる気スイッチを探しても見つからなかったのに、この効果には本当に感動だ。

 

ワーク自体の内容ももちろん素晴らしいが、加えて6大特典が、楽しく学ぶきっかけになったと感じた。ものの1週間弱で全ページやりきってしまったが、鉛筆で書いた部分は長女、クレヨンは次女とわかるので、今後は次女が鉛筆書きのページをなぞっていくこともできる。続けて活用していけそうだ。俄然やる気になった長女には、新たにひらがなのワークを買ってあげようか。

 

娘たちのやる気を引き出してくれたりんごちゃんに、感謝しきりである。

 

 

【書籍紹介】

2~4歳 はじめてのおけいこ 特別限定版(特典つき)

発行:学研プラス

大人気の運筆ワーク「2~4歳 はじめてのおけいこ」本誌(ワーク)1冊+6大特典つきで、価格は通常の本誌と同じ660円(+税)。数量限定のお得な「学研の幼児ワーク」入門セットです。りんごの顔のかわいいパッケージで、お誕生日などのギフトにもおすすめです。クレヨンや鉛筆、鉛筆削りまでついているので、箱をあけたらすぐおけいこにチャレンジできます。

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“プログラミング教育”必修化間近! 知育玩具「カードでピピッとはじめてのプログラミングカー」が手軽で話題

学研ステイフルから幼児向けプログラミング知育玩具「カードでピピッとはじめてのプログラミングカー」が登場。2020年度から小学校で“プログラミング教育”が必修化されるとあって、時代を先取りしたアイテムに注目が集まっている。

価格:6279円(税込み) 対象年齢:3歳以上(出典画像:プレスリリースより)

 

“プログラミング教育”とは?

“プログラミング教育”と聞くと、ついつい「プログラマーを育てる教育?」と勘違いされがち。正確には、筋道を立てて論理的に考える力=“プログラミング的思考”の育成を目的としている。将来どんな職業に就いても求められる能力とあって、近年では1日2万円のプログラミング教室でも予約でいっぱいになるほど。生徒の年齢層は小学2・3年生が多いという。

 

「はじめてのプログラミングカー」は、パソコンもスマホも必要としない知育玩具。冒険マップ上にスタート地・とおり道・ゴール地を決めたら、進む方向などの“めいれいタグ”を“くるま”にかざすだけの簡単操作になっている。

 

簡単操作ながら目標を自分で設定・解決していき、小さな成功体験を積み重ねることで「やり抜く力」が育まれる同アイテム。「ゴールに向かうにはどうしたらいい?」「どうしてこの道を選んだの?」と尋ねる保護者のサポートも重要で、何を考えてどう問題を解決していくか、自分の考えを他人に伝えるコミュニケーション力のトレーニングにもなる。

 

論理的な力を育てる

プログラミングカーはコンピューターと同じように、命令したとおりに動く玩具。思ったように動かなければ命令の内容や順番など必ずどこかに原因があるはずで、“失敗から原因を突き止める”ことも重要な経験に。遊びのなかでも結果を振り返りながら「なぜそうなったのか」を考え、試行錯誤を重ねていくことで論理的に考える力が身につくはず。

出典画像:プレスリリースより

 

プログラミング教育が必修化されるとはいえ、親からは「まず何をやらせたらいいのかが分からない」「やらせてみたいとは思ってるけど、自分にとっても未知すぎるんだよね」「プログラミング教室に通わせるところから勇気が必要」といった戸惑いの声も。そんなときこそ親子で手軽にプログラミング教育を進められるアイテムとして重宝されそうだ。

 

なお、同アイテムを使ったイベントが4月28日を皮切りに新宿京王百貨店や高島屋大阪店・伊予鉄高島屋などで開催される。実際に子どもと一緒に手にとってみて、プログラミング教育をスタートさせてみてはいかがだろう。

 

■プログラミングカー イベント情報
・4月30日 京王百貨店 新宿店(東京)
・4月28日~5月6日 大阪タカシマヤ(大阪)、いよてつ髙島屋(愛媛)
・4月28日~5月7日 平和堂10店舗
・4月29日 キュリオファクトリー(二子玉川紀伊國屋書店内・東京)
・5月2日 イオンモール幕張新都心(千葉)
・5月19日・20日 カーズ・ミート(横浜赤レンガ倉庫・神奈川)

『絵でよくわかる こころのなぜ』――子どもの悩み相談で自分の「こころ」を見つめ直しませんか?

絵でよくわかる こころのなぜ』(東京学芸大学 松尾直博・監修/学研プラス・刊)は、心理学と道徳心を子ども向けに解説したガイドブックです。

 

世知にまみれた自己啓発書はひとまず置いて、童心に返ったつもりで「こころ」を見直しませんか?

 

 

「恥ずかしい」は、恥ずかしくない!

失敗しちゃってはずかしい。この気持ちを消すにはどうしたらいいの?

(『絵でよくわかる こころのなぜ』から引用)

 

失敗は、鏡(かがみ)のような働きをします。いまの自分に欠けているものをハッキリと映し出すからです。

 

失敗を認められないのは、身だしなみをせずに出歩くようなものです。失敗から目をそらさずに、鏡に映ったすがたを真摯に受け止めることによって、身だしなみ(=人格、能力)を整えることができます。

 

子どものうちは、小さな失敗を大げさに考えてしまいがちです。

 

お子さんが失敗してガッカリしていたら、大人は「自分もこんな失敗をした」と話してあげましょう。人生において「失敗はありふれたもの」であることを知ってもらうのです。

 

おとな同士でも、ひとりで抱え込まずに「失敗談」を告白してみましょう。同じような失敗をした仲間が見つかれば、こころが軽くなります。

 

 

やさしい人になるには?

「やさしくなりたい」と願うのは、とてもすてきなことだね。それには、いろいろな形のやさしさを知ること。
なぜなら、やさしくしたい相手によって、ほしいやさしさがちがうことがあるからね。

(『絵でよくわかる こころのなぜ』から引用)

 

「やさしさ」は、数学や英語のように教科書をつかって教えるものではありません。可愛がられて育てば、やさしくされると「うれしい」ということを自然に学びます。さらに、自分から「やさしさ」を与えれば、相手から「やさしさ」を得られることを学びます。

 

「やさしさ」は、万能ではありません。やさしさを「相手に好かれるため」に使いはじめると、むしろ険悪になることもあるからです。好意(承認)を目的とした優しさは、かえって相手に嫌われることもあります。「やさしさ」って難しいですね。

 

つぎに紹介するのは、「うらやましい」という気持ちです。おとなでも克服するのが難しい「嫉妬」について考えてみましょう。

嫉妬(しっと)は悪いことなの?

自分よりかわいく見えたり、成績がよかったり、自分が持っていないものを持っている人を見ると、うらやましくなることがあるよね。
その気持ちは自然なことだよ。大事なことは、そんな自分の気持ちをみとめてあげること。

(『絵でよくわかる こころのなぜ』から引用)

 

妬み(ねたみ)。嫉み(そねみ)。あわせて「嫉妬」です。

 

お子さんに「嫉妬は悪いこと」と教えてしまうと、かえって苦しませることになります。「うらやましい」という感情は、きわめて自然なものだからです。

 

他人のほうが、みんなから好かれているように感じる。それは「なぜだろう?」と探究心が芽生えたら、きっと賢い子に育つでしょう。「嫉妬」や「うらやましい」は、好奇心や向上心のはじまりです。「ほしい」「あの子のようになりたい」という目標が生まれます。成長のきっかけになります。

 

おとなは知っています。欲しがる人に与えれば、やがて尊敬されるようになります。他人から尊敬を受けることを「名誉」といいます。名誉を得ること(与えること)によって、自尊心が満たされて幸福になれるのです。人間社会はよくできています。

 

 

なぜ「悲しい絵本」を読み聞かせるのか?

悲しい気持ちは、人が生きていく中で、かならず出会う気持ちなんだと思う。
その気持ちがあることで、こまっている人や悲しんでいる人を見たときに助けたいと思うようになるんだ。

(『絵でよくわかる こころのなぜ』から引用)

 

絵本の読み聞かせは、お子さんの情操教育に良いとされています。楽しい気持ちになる絵本だけではなく、なぜか「悲しい気持ちになる絵本」も人気があります。『かわいそうなぞう』『ごんぎつね』『フランダースの犬』など。

 

「悲しい」は、「かわいそう」という感情を呼びおこします。それは「思いやり」に通じます。「笑い」は、センスや才能によるものです。同じく「思いやり」にもセンスが必要です。悲しい絵本を読み聞かせることによって、幼児期から「思いやりのセンス」を磨くことができます。

 

「悲しい絵本」を読んだあとには、お母さんやお父さんと「悲しいできごと」について話し合いたくなります。悲しい気持ちを打ち明けるという経験が、人生において「悲しみ」を乗り越えるときに役立ちます。お試しください。

 

【書籍紹介】

絵でよくわかる こころのなぜ

著者:東京学芸大学 松尾直博(監修)
発行:学研プラス

子どものやさしいこころ、強いこころを育てます。楽しい、悲しい、くやしい、不安。そんなときどうしたらいい?友達とケンカになったらどうしたらいい?ほかの人に合わせたほうがいいの?そんなこころの疑問に絵と漫画で答えます。

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天才三兄弟を育てた母・大野ママが提唱する子育ての「パンティストッキング理論」

子育てとは、正解のないテストを日々繰り返しているようなものだ。子どもの癇癪(かんしゃく)やグズりが続くと、こちらもイライラが募ってどうしようもなくなったり、はたまた妙に冷静に対応できる日があったり。なんだか、人間としての度量を試されているように感じることもある。

時には、「私の子育て、間違っていたかしら……」などと悩むことも。深い迷いの中でさまよっていると、子育てにおける成功者のアドバイスを聞いてみたくなるものだ。

 

 

今回は、メディアでも活躍している「天才三兄弟を育てた母」大野智恵子さんの著書『子どもの未来は親が決めなさい』(学研プラス・刊)から、大野ママ流・子育ての秘訣を覗いてみよう。

 

我が子とよその子と比べなさい

自分の子どもと他人の子どもを比較することは、オーソドックスな子育て論ではNGとされることが多い。確かに、「○○くんは手先が器用なのに、うちの子はホント不器用で」などと、自分より出来る子と比較されるほど気分が悪いことはない。

 

だが、大野ママは「どんどん比べなさい!」と断言する。

 

たとえば、子どもたちが遊んでいる様子を見ながら、「あの子は運動神経がいい」「面倒見がいい」「人の物を欲しがるタイプ」「一人で黙々と制作している」などと、自分の子どもと比べて観察してみる。すると、我が子の特徴がよく見えてくるのだという。比較対象が多ければ多いほど、気づきも増える。だからこそ、同級生だけでなく、年上や年下の子どもの様子もしっかり観察することが大切なのだそう。

 

そういえば、先日取材した元小学校教員の情報学博士の方も、同じようなことを語ってくれた。遊んでいる姿をしっかりと観察することで、子どもの興味関心がどこにあるのか、好きなことは何か、長所や短所がハッキリと見えてくるのだと。

 

ただし、よその子の優れたところばかりを見て、我が子のできない部分だけが目につくようでは逆効果だろう。まずは、子どもの中にある「天才のタネ」を見つけることが大野ママ流子育ての第一歩。公園で遊ばせているときも、ママ友との会話に夢中になっている場合ではないようだ。

 

続いては、大野ママが提案するユニークな子育て理論について見てみよう。

 

 

幼児期ほど厳しく育てなさい

独自のユニークな子育て論を多く発信している大野ママ。そのひとつが「パンティストッキング理論」だ。

 

パンストは、足首のあたりがきゅっと締まっていて、ふくらはぎから足のつけ根にかけて緩くなり、またお腹やウエストあたりでキツくなる造りだ。これを子育てに重ねるのだと、大野ママ。足首周辺にあたる幼児期にしっかりと厳しく育て、思春期へ進むに従って緩く、子育ての仕上げである就活期に最後の締めを!という理論である。

 

最近、叱らない子育てが話題になったり、放任主義を主張したりする親が増えている。だが、まだわからないことが多く、自分自身で判断することなど難しい幼児期こそ、もっとも厳しく育てるべきだと大野ママは語る。

 

命に関わるような危険なことはもちろん、ルール違反、人としての礼儀などは決して手を抜かず、厳しく教えること。教えれば教えただけ、スポンジのようにすべて吸収する時期だからこそ、なあなあで育ててはいけないのだ。

 

さらに、パンストは一箇所つまむと、周辺も一緒に持ち上がる。子育ても同様で、ひとつ天才のタネが育って能力や才能が伸びていくと、ほかのことまで底上げされてくるのだとか。幼児期は叱らず、とにかく褒めて育てよう!と思っていた人は、パンスト理論を取り入れてみてはいかがだろうか。

 

 

子どもの夢を育てる「子育て年表」を作りなさい

大野ママは、子どもの夢を叶えるために子育て年表を作るべきだと述べる。特徴的なのは、「逆算式」だということ。

 

叶えたい夢を設定したら、3年ごとのスパンで何をしたらよいかを年表に書き出し、ひとつずつクリアしていくというものだ。たとえば、こんな仕事をさせたい! という夢ができたら、そのためにはどこの大学に入って何を専攻させるか。高校は? 中学校は? 塾はどこに通わせる? 小学校は?というように、逆算していって細かく目標を決めていくことがコツ。

 

確かに到達点が定まれば、自ずとそこまでの道が見えてくる。実際、大野家は長男「東大への道」、次男「建築家への道」、三男「テニスプレーヤーへの道」を掲げ、それぞれの逆算式子育て年表を作成。途中で道を修正しつつも、しっかりと夢へ到達している。

 

 

100%真似したい!と思える子育て法などない

ほかにも、「兄弟を同じ土俵で戦わせない」「就活は戦略的家族力で」など、私自身3人子どもがいるので、参考になる内容ばかり。「子育ても戦略」などと言われると、条件反射で拒否感が出てしまう人もいるだろうが、日々ビジネスシーンでさまざまな戦略を練っているパパたちこそ、大野ママの子育て論に共感できる点が多いかもしれない。

 

とはいえ、なかには「いやいや、それはどうかな!」と思うものや「これは私には無理だな」という教えがあったことは事実だ。だが、それでいいのだと思う。だって、まったく同じ子育てなどありえないし、どんなに素晴らしい子育て論を掲げている人だって、100%正しい!と思えることはないのだから。

 

大切なのは、自分の信念をまげないこと。子どもとしっかり向き合うこと。

 

そのうえで、いろいろな子育て法からいいと思う部分だけ取り入れていけばいいのではないだろうか。

 

それにしても、本書を読み進めていくうちに、大野ママが松岡修造氏に重なってきた。と思ったら、自身のブログで「子育て界の松岡修子」と称していたので、やはりと納得。熱~い大野ママの子育て論、一読の価値がある一冊だ。

 

【著書紹介】

子どもの未来は親が決めなさい

著者:大野智恵子
発行:学研プラス

「子どもは本気で叱れ!」「子どもの好きにさせるのは、親の怠慢」「幼児期ほど厳しく育てる!」……3人の子どもの学力・芸術・スポーツの才能のタネを見つけて夢を叶えた著者の子育て論。杉山愛ママ(杉山芙沙子氏)・内村航平ママ(内村周子氏)推薦!!

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ユージさんに聞く! 夫婦の子育てと家事分担 後編

前編では、子どもたちとのコミュニケーションや、夫婦間のトラブルNo.1と言っても過言ではない家事の役割分担について聞いてみました。

 

妻からは「ユージさんを見習ってよ」と言われそう(泣)。でも、これを機に自分もできることからやってみようという気持ちが芽生えました。

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後編では、家族のルールをはじめ、長男の行動にグッときた話や娘さんたちの微笑ましい行動、そして子どもたちとの将来などなど。僕を始め、世のお父さん必見のエピソード満載ですよ!

 

【今月のお客さん】

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ユージさん
1987年生まれ、30歳。モデル、俳優業を始め、バラエティ番組でも活躍中。2014年に結婚し、現在14歳長男、3歳長女、2歳次女の3児の父親として育児に奮闘中。特技は建築現場で働いていた経験を活かした日曜大工やイラストを描くこと。アーティストのCDジャケットデザインを頼まれるほどの腕前を持つ。
[ブログ]http://ameblo.jp/lp-yuji/
[インスタグラム]@yujigordon

 

 

子どもを叱るときも“丁寧さ”を忘れずに

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ユージさんのように子どもたちと正面から深く接していると、思い出もたくさんあるでしょうね。

 

 

息子は、11歳の時に僕の子どもになったという経緯がありまして。結婚する前から名前で呼ばれていたので、今も息子からは「ユージ」と呼ばれているんです。あるとき、公園で友達と遊んでいる長男を見つけたので、遠くから声をかけたことがありました。でも、友達はまだ僕が父親だとは知らなかったらしく「あれ誰だ?」となってしまったんですよ。そうしたら、長男が僕に聞こえないように「僕のパパだよ」と言っていたんです! それがわかった瞬間は、グッとくるものがありましたね……。
 

 

comment-father
あれれ、目から汗が……(泣)。息子さん、めちゃくちゃ良い子ですね。

 

 
泣かないでくださいよ〜。じゃあ、娘のエピソードからは笑えるのを話しますね! 長女がまだ1歳くらいのとき、エレベーターの中で外国人男性と一緒になったんですけど、その方に向かって「パパ!パパ!」と何度も呼びかけてて。まあ、娘にしてみれば外国人顔=パパに見えたんでしょうね(笑)。僕がどうすることもできずに黙っていたら、その外国人の方が僕を見て「わかるよその気持ち」ってアイコンタクトしてくれました(笑)。
 

 

comment-father
それは焦りますね~。うちの娘も遊園地の着ぐるみを怖がって抱きついてくる、かわいい時期あったなぁ(遠い目)。そうそう、ユージさん家のルールって何かあるんですか? それと、子育ての悩みを誰かに相談したりとかしますか?。

 

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家族以外の人に悩み相談はしないですね。それから“ほかの家は気にしない!”が我が家のルールです。自分の家のことは自分たちのやり方で解決します。僕にしかできないこともあるはずだし、我が家にしっくりこないルールに振り回されるのは、心身ともに疲れちゃいますから。
 

 

comment-father
スカッとする回答ですね! 我が家も真似したい!

 

 

夫婦ゲンカも、子どもにわからないようにするのがベストですが、家の中で言い合いになってしまった場合は、子どもが聞いているかもしれないので、否定的な言葉や汚い言葉は使わないようにと約束しています。僕だったら妻のことを“お前”と呼ばない、とかですね。子どもを叱るときどんなにイライラしていても「サラちゃんもそこがよくないと思うよ」と丁寧に話します。丁寧語で言い合っている状況は、シュールでもありますが(笑)。
 

 

comment-father
子どもは親の口癖を真似たり覚えてしまうから、大人が丁寧に接しないといけないですよね。子どもたちが大きくなったらやってみたいことありますか?

 

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長男とは、将来一緒に仕事がしたいと思っています。パートナーとしてふたりで会社を経営できたら最高ですね! 娘とは、ヴァージンロードを歩くのが夢です。
 

 

comment-father
えぇっ! ヴァージンロードなんて、いま考えただけでも憂鬱になりますよ。どんな人を連れてくるんだろうとか、仕事はちゃんとしているんだろうとか。言いたいことや聞きたいことが山ほどあるけど、やっぱり躊躇して聞けないのかなとか……。

 

 
僕は、娘が幸せならどんな人でも賛成します。ただ、彼にアドバイスはすると思います。夢を追いかけている彼なら、「夢を見るだけじゃなくて、とりあえずやってみたら?」とか。正攻法じゃなくても、その夢を実現することはできると思うんですよ。やってみること、そこに向かってみることが大事だと思っているんで。でも娘には何度か確認をするかもしれませんね。「本当に彼とずっと一緒に居られる?」みたいな(笑)。
 

 

comment-father
えぇっ! ヴァージンロードなんて、いま考えただけでも憂鬱になりますよ。どんな人を連れてくるんだろうとか、仕事はちゃんとしているんだろうとか。言いたいことや聞きたいことが山ほどあるけど、やっぱり躊躇して聞けないのかなとか……。

 

 
そうなのか……ユージさんみたいな器の大きい父親なら「将来結婚するならパパみたいな人がいいな」とか言われるんでしょうね。僕も娘からそう思えるように、できることからがんばります! ユージさん、ありがとうございました。またぜひパパ会しましょうね!
 

 

【まとめ】

ユージさん夫婦の日々の過ごし方や子育ての方法は、考えさせられることばかりでした。

 

僕も参田家の大黒柱として、ちょっとずつでも前向きに努力してみようと、この年の瀬に気持ちを新たにしました。仕事や家事に子育てと、頼りないかもしれないけどお父さんなりにがんばっていますので、全国の奥様もそんな夫の不器用な姿を温かい目で見守ってくださいね!
 

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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