【菅未里の自腹買い文房具】ゼブラ「サラサドライ」は弱点ナシの使わなきゃもったいないボールペン

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

弱点なし! 知らなきゃもったいないボールペン

ゼブラのボールペン「サラサクリップ」を使っている人は多いと思います。名前のとおり、さらさらとした軽い書き味が魅力のボールペンで、大ヒット作になりました。

↑「サラサクリップ」(左)と「サラサドライ」(右)

 

そのサラサシリーズに、2016年から「サラサドライ」が加わったことをご存知でしょうか? 私はサラサドライを10本以上持っているくらい愛用しているのですが、いまだにこのペンを知らない方がいて驚くことがあります。なんてもったいない!

ゼブラ
サラサドライ(芯=0.4・0.5・0.7)
各150円(税別)

 

ジェルインクなのに乾きが早い!

サラサドライは、従来のサラサとは違い、インクを紙に浸み込みやすくすることで、インクが渇くまでの時間を大幅に短縮できました。メーカーのゼブラによると、0.5mm芯で普通紙に書いた場合、乾燥時間は85%も短くなったということです。圧倒的な違いですね。

↑サラサクリップ(左)、サラサドライ(右)

 

これはサラサにとっては大ニュースです。なぜなら、サラサのようなジェルインクを使ったボールペンは、乾きの遅さが弱点だったからです。

 

ジェルインクは、油性インクよりも書き味が軽いのが特徴で、それがサラサの売りでもありました。しかし、乾くのが少し遅いため、書いた直後に手でこすったりするとインクが伸びてしまうことがありました。

 

しかしサラサドライなら、感覚的には数秒で乾きます。これは大変な進歩で、特に接客業の方には朗報です。

 

接客業には最適のペン

実際、接客業の方の胸にサラサドライが挿さっていることは多いように感じます。

 

というのも、彼らは感熱紙を使った領収書に宛名を書く機会が多いからです。私もかつて接客の仕事をしていたのですが、油性ボールペンをつるつるした感熱紙の上で使うとボールが空転してしまい、インクがしっかりと出ないことがあります。だから油性ボールペンは避けたいのですが、乾きが遅いのもまずい。なぜなら、お客様は領収書をすぐにしまうからです。

 

そこで私は、感熱紙にジェルペンで書いた場合は他の紙をその上に押し当てて余計なインクを取り去ってからお客様に渡していました。レシートを受け取る前に、店員さんが紙をあて「ポンポン」とインクをぬぐっているのを見たことがある方は多いと思いますが、あれです。

 

しかし、サラサドライを使えばその手間がいらなくなるのです。接客業の方に大人気なのもうなずけますね。

 

弱点のないボールペン

「速乾のジェルペン」という新しいジャンルを開拓したサラサドライは、接客業の方に限らず、あらゆる人におすすめできます。滑らかで発色が良く(ジェルは油性よりも発色がいいのも強みです)、しかも乾きも早い。弱点のないペンだと言えるでしょう。

↑サラサドライはサラサクリップよりも筆記線が太く出る傾向があるため、サラサクリップの0.5mmを使っているなら、サラサドライでは0.4mmがおすすめ

 

特におすすめしたいのは、字を手でこすりがちな左ききの人や、つるつるとした紙に文字を書く機会が多い人です。手でインクを伸ばしてしまいがっかりした経験をお持ちなら、ぜひ試してみてください。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

 

久米宏氏の美学を見た! 扱いにくくも書くのが楽しい、懐かしの“赤青鉛筆”

【文房具愛好家・古川耕の 手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す放送作家の古川耕氏。雑誌『GetNavi』で通算101回を数えた長寿連載「文房具でモテるための100の方法」を完走したのち、心機一転、「手書き」をテーマとした新連載をスタートする。デジタル時代の今だからこそ、見直される手書きツール。いったいどんな文房具の数々が披露されるだろうか。

 

第1話

三菱鉛筆
朱・藍鉛筆
792円(1ダース/12本入り)
赤(朱)芯と青(藍)芯を合わせた鉛筆。赤と青の比率は5:5と7:3の2通りある。久米さんが使われたのは、木の端材で作られた「リサイクル」鉛筆シリーズの5:5タイプ(写真下)。赤青鉛筆と呼ばれることも。

 

人によって削られた鉛筆の美しさを再認識

TBSラジオで13年以上続いた「久米宏 ラジオなんですけど」が、この6月に最終回を迎えた。久米さんの相方を務めていたTBSアナウンサーの堀井美香さんがその生放送直前、こんな文章を写真と共にツイッターに投稿していた。「真正面の久米さんはいつもこの風景でした。青エンピツ、チョコレート、紅茶。そしてきっちり揃えられた原稿」

 

久米さんは、番組当初から自分にしか読めないような文字を台本にちょこちょこ書き込んでいたらしい。テレビキャスター時代はテレビ映りを気にして高級ボールペンを使っていたそうだが、ラジオでは素朴な赤青鉛筆を好んで使い続けていたそうだ。

 

スマホでじっと写真を見つめているうち、たまらなくなって近所の店に出かけたら、赤色の比率と青色の比率が7:3の「朱藍鉛筆」があったので買ってみた。早速両端を削って使い始めたら、これが思った以上に……扱いづらい。印刷指定等に使う青鉛筆は、黒芯より筆滑りが悪く色が淡い。おかげで最後まで集中して書くので文字が少しだけ綺麗になった、気がする。結果、青のほうが消費ペースが速いというのは計算違いだったが、楽しみながら使っている。

 

最終回の放送でも久米さんは相変わらず明晰で、優しくて、写真に写った赤青鉛筆そのものだった。ボールペンでもサインペンでもなく、人の手によって削られたその鉛筆は、確かにとても美しかった。

「ISOT(国際文具・紙製品展)2020」で気を吐いた注目文房具たち

毎年夏にビッグサイトで開催されている国際文具・紙製品展、通称“ISOT”は、国内で最も注目度の高い文房具の展示会である。第31回となる今年は、コロナ禍のために開催自体危ぶまれたのだが、延期を経て、なんとかこの9月2日~4日という会期で無事に開催される運びとなった。

 

ただ、やはり出展メーカー数は大幅減。さらに海外ブースもゼロということで、例年と比べてもかなりコンパクトなイベントになってしまったのは、仕方のないところだろう。

↑会場ゲートの様子。検温や消毒など、感染予防にはかなり注意を払っている印象。もちろん、会場内はマスク着用必須だ

 

それでも、他の展示会が軒並みリモート開催となっていたところに、ようやくのリアル展示会である。筆者としても、テンション高めでいろいろと注目の新製品を見つけてきたので、ご覧いただきたい。

 

1. 紙を自由に綴じられる新型ノート

まず興味を惹かれたのが、印刷会社の研恒社が新たに立ち上げたノートブランド 「PageBase(ページベース)」の「Slide Note」である。

 

“リングレスなルーズリーフ”を謳うこのノートは、金属クリップを用いたスライド式で、リング穴のない紙も、自由自在に挟んでノート化できるのが最大のポイントだ。

↑PageBase「Slide Note」(2020年12月発売予定)。サイズはA4・B5・A5の3タイプが準備されていた

 

ノートのノド側(綴じられている側)にあるプラスチック製のフレームを、グイッと引いてスライドさせることによって、2個の金属クリップが開放。これで紙の抜き差しが自由に行えるようになり、フレームを戻せば、綴じた状態となる。

 

仕組みは、書類などを挟んでまとめる金具スライドクリップとほぼ同様のものだが、それをノートとしてまとめるために使う発想は新しい。(金属クリップを使わないレールファイルなどは、これに近い使い方も可能だ)

↑用紙の追加や編集をしたいときは、左端のフレームをつまんでジャキッと引けばOK。リングなどよりもずっと手軽だ

 

ノート用紙は、専用のオリジナル用紙オーダーシステム「Paper&Print」を通して、紙や罫線などを自在にカスタマイズできる、というのも面白い。方眼や横罫の罫幅なども選択可能なので、既存の製品にはなかったようなオリジナルノートも構成可能だ。

 

さらに、プリントアウトされた資料や他から切り離したメモなども、ノートと一体に綴じることができるので、ファイル兼用ノートとしてかなり運用幅の広い使い方ができそうだ。ちょっとページが足りない……なんて時は、手近なコピー用紙を挟んでしまえばそれで済む。

↑専用用紙は、様々な幅の横罫や方眼が自由に選択できるのも特徴の一つ

 

ただ、現状で出展されていたプロトタイプ(発売は年末の予定)を触ってみた感触としては、現状では綴じ枚数が少ないときのクリップ力不足や、スライドパーツが硬すぎてややページが開きにくいなどの課題は感じた。

 

それがいずれ解決されるようであれば、もしかしたら新しいノートのジャンルとしてちょっと面白い広まり方をするかもしれない。個人的には期待大の製品である。

 

2. バスで自分の絵を飾ればアーティスト気分?

もうひとつ紙モノで面白かったのは、店舗の紙什器やディスプレイのメーカー、太陽マークの「Fravas」。Frame(額)+Canvas(キャンバス)でFravasというネーミングである。

↑太陽マーク「Fravas」(販売サイトは現在準備中)。サイズは仕上がりB5とB6がラインナップ

 

ベースとなる部分に絵を描いて、あとは箱状になるように組み立てれば、キャンバス風のアートボードが完成するというもの。

 

例えば、子どもが画用紙に描いた絵を部屋に貼って飾ろうか、なんてシーンは家庭でもよくあることだろう。そういう場合、だいたいは画用紙をそのまま画びょうやテープで壁面に貼るだけになりがちだが、それだとあまり見栄えがしない。とはいえ、額装までするのは大げさだし……。

↑組み上げると厚みのあるキャンバス風に。これだけで飾る際の見栄えが大きく違ってくる

 

ところが、描いた絵がキャンバスのような厚みのあるボードになるだけで、不思議とアートっぽさが大幅アップ。見た目もグッと立派になるのである。これは子どもに限らず、大人もテンション上がること間違いなしである。

 

組み立ては切り取り線から切り出して、折った部分を付属の両面テープで固定するだけとかなり簡単だ。ハサミやカッター、のりなどのツール類は一切不要。飾る場合も、裏面に壁掛け用の穴があるので、画びょうや壁面フックにひっかけるだけでいいし、スタンドを組んで装着すれば立てて飾るのもOK。至れり尽くせりだ。

↑壁面にかける場合は穴にひっかけて、立てるならスタンドを装着する

 

紙自体はかなり厚手でしっかりとしているので、クレヨンでも貼り絵でも画材を選ばず、どうとでも使えそう。ただ、ザラッとした“目”の感じられる紙質は、水彩や色鉛筆画だと風合いが出て相性が良さそうだ。なにより、平面で展開図状態の紙に描いてから組むので、最初から厚みのあるカンバスよりも描きやすいのがいい。

 

仕組みは非常にシンプルだが、手軽にアーティスト気分を味わうにはなかなか面白い画材だと思う。

 

3. パキッと折って寝かせるとツールスタンドになるペンケース

主にバッグなどのOEMを手がける高波クリエイトが、自社ブランドとして発売しているオフィスツールブランド offistaの新製品として紹介していたのが、「Paccy(パッチー) スタンドペンケース」だ。

↑高波クリエイト「Paccy スタンドペンケース」

 

なんとなく牛乳パックを思わせる四角柱のセミハードタイプペンケースで、基本的にはジッパーを開けてから真後ろに折るようにフタを倒せば、自立型のペンスタンドとして使うことができるというもの。

 

それだけだと「あー、なんかそういうの、もういっぱい出てるよねー」くらいの印象なのだが、これが面白いのは、寝かせて使うことも想定されているというところ。

↑フタをパキッと折り曲げた状態。背面にマグネットを内蔵しているので、くっつけるだけで固定が完了

 

そして、開けたフタ側を下になるようにして横倒しにすると、ほどよく角度がついたツールスタンド風に早変わり。

↑寝かせれば、中身が取り出しやすい角度のついたツールスタンドになる

 

この角度+横倒し状態のおかげで中の閲覧性も高まるし、試しに触ってみた感じでは、筆記具の出し入れが立てた時よりもスムーズだ。自立型ペンケースの難所である消しゴムなどの小物は、フタ裏のメッシュポケットに収納するように作られている。

 

↑巾着袋みたいな自立型ペンケース「Me:kuruto」

 

ちなみに、同メーカーの製品としては、昨年のISOTで展示されていた「Me:kuruto(メクルト)」も、個人的にちょっとお気に入り。もし店頭で見かけることがあれば、これも手に取ってみて欲しい。

 

こちらは、本体を上からクルッとめくり降ろすと自立するスタンドペンケースなのだが、巾着袋のようにヒモで口を絞って閉める機構が、かなりユニーク。和小物っぽいシルエットで、かわいいのだ。

 

4. 描いて消せるシリコンメモがさらにシリーズ拡大

コスモテックの書いて消せるシリコン製メモ「wemo」は、腕に巻くバンドタイプや、 ノートPCなどに貼れるパッドタイプなど、すでに様々なシリーズが出ているが、今回はさらに新展開。

 

「さほど重要でないメモはサッと消しちゃおうぜ」という方向性を押し進めた「wemo Stock & Flow」シリーズと、情報をタグ付けする「wemo TAG」シリーズの2つ(どちらも非シリコン)が新たに紹介されていた。

↑一時的な情報の書き込みを前提にした「wemo Stock & Flow」シリーズ(2020年12月発売予定)

 

「wemo Stock & Flow」は、ベースにPP合成紙……おなじみユポ紙などと同じ、ポリプロピレン製の樹脂ペーパーを使い、フリクションボールなどで書き込んだものを、消しゴムでこすったり水拭きしたりして消せるような仕様となっている。

 

なぜフリクション推奨かというと、おそらく紙面への浸透性の問題だろう。実際、熱で消すのではなくインクそのものを表面から拭き取っていたし。最終的にはゲルボールペン全般に対応できるようにしたいんだけど……という話も、現地で耳にした。

↑手帳の表紙裏などに貼ってフリーメモとして使うシールタイプ(方眼の部分)。消しゴムやウェットティッシュでこすれば、書き込みがきれいに消せる

 

このシリーズで面白かったのは、シールタイプ。こちらは手帳やノートの表紙裏に貼って、何度も書き消しできるメモスペースとして使えるというもの。聞き取った電話番号やメールアドレスを一時的にメモるなど、再利用する確率の低い情報はここに書いて、いらなくなったらすぐ消して、というのが主な活用になるだろう。

 

このシールタイプ自体も貼り剥がしができるので、手帳を乗り替える際にはこれも一緒に連れて行くことができる。

↑モノに情報をタグづけするのに向いた「wemo TAG」シリーズ。(2021年3月発売予定)

 

↑油性マーカーの書き込みも消しゴムでサッと消せるので、何度でも再利用可能

 

「wemo TAG」は、ポリカーボネート製のハードタグ。油性マーカーなどで書き込み、再利用するときは消しゴムで消せるシリーズだ。

 

貼れるプレートはファイルボックスに貼って分類整理などに。フックで引っかけられるタグは、観葉植物の名前を書いて鉢にぶら下げたり、スナックでボトルキープするのに使ったりするのもありだろう。

 

ほんのちょっとした情報を掲示するのに最適といった感じで、用途の幅はかなり広そうである。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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ラベリングでタスク管理だと!? キングジムの新テプラ「MARK」が暮らしを助けるガジェット化

ちょっと前まではオフィスにしかなかったツールが、最近じわじわと家庭に進出しつつあるのをご存知だろうか? 本棚にあるファイルにラベルシールを貼るための、あの“ラベルライター”がいま、ホームユースとしてかなりの人気アイテムとなっているのだ。

 

なかでも、ラベルライターの代名詞ともなっている「テプラ」(キングジム)は、女性をターゲットにした「ガーリーテプラ」シリーズや、ローコストな感熱ラベルの「テプラLite」シリーズなど、かなり早くから家庭へ入り込むのを狙っていた感が高い。

 

実は家庭内には、ラベルを貼ると便利な場所というのが意外と多い。キッチンのスパイスラック然り。押し入れの衣服収納然り。趣味のコレクション整理にもマストだし、子どもの持ち物に貼る大量のお名前シールだって、テプラがあれば手間がグッと減らせる。

 

要するに、ラベルライターがあれば生活のクオリティ爆上げ、が期待できるのだ。

 

そこで「じゃあウチでも導入してみるか」となった場合だが、まず検討してみてほしいのが、2020年10月に発売されるテプラ最新機種である。

 

「MARK」は“ご家庭テプラ”のベストチョイス!

10月1日発売のテプラPRO「SR-MK1 MARK」(以下、MARK)は、Bluetooth接続のみのコンパクト&シンプルなテプラである。

 

従来にもBluetoothでスマホと接続可能なテプラ「SR5500P」があったが、この「MARK」はUSB接続なども省いた、PROシリーズ初のスマホ専用機ということになる。

キングジム
ラベルプリンター「テプラ」PRO
SR-MK1「MARK」
1万5000円(税別)

 

デザインは「ボールサインノック」や「オピニ使い分けボールペン」など文房具も数多く手がけているプロダクトデザイナー、柴田文江氏によるもの。

 

オフィス用のルックスではないのはもちろん、従来の「ガーリーテプラ」シリーズのファニー過ぎる“女性だけを狙いました感”もない。いかにも家庭にあるべき、生活用ツールという佇まいである。これなら、リビングやキッチンなど、自宅のどこにあっても違和感はなさそうだ。

↑電池は本体底部に。別売りのACアダプタでも給電は可能だ

 

駆動は基本的に単3形乾電池6本。先にも述べた通り、接続はBluetoothのみなので、完全ワイヤレスでどこでも場所を選ばず使うことができる仕様だ。

 

この辺りの手軽さは、同じく“ご家庭用テプラ”として人気の「テプラLite LR30」でも体感したが、ラベルを作ろう! と考えてから実際に貼り終わるまでのスピード感に直結しているように思う。家庭用は絶対に完全ワイヤレスがラクだ。

キングジムの“スマホ「テプラ」”と専用テープをレビュー!アプリでサクサク操作でき片付けがはかどる
https://getnavi.jp/stationery/443239/

 

ただ、「テプラLite LR30」と大きく違うのが、「MARK」はテプラPROシリーズであるということ。つまり、感熱シールではなく、すでに膨大なラインナップがある既存のPROテープカートリッジを使うことができるわけ。

↑対応カートリッジはテープ幅4mm~24mm。リボンやアイロン転写など、特殊な物にももちろん対応している

 

また、Liteの感熱シールはコストが安くて導入しやすいが、印字が約1年ほどしかもたないというのが大きなデメリット。長く掲示しておきたいラベルには、やはりPROテープを使うのが正解だ。

↑ひと目見て分かる通り、キーボードもなにもない。ラベル作成から印刷設定まで、すべてを専用アプリで行う

 

「MARK」でもうひとつ気になるのは、熱転写用のサーマルヘッドだ。写真やイラストなどを美しくプリントするために、シリーズ最上位機種と同等の高解像度360dpiヘッドを搭載しているのである。これまでのラベルのイラストといえば、ドットが目立つ荒いもの……というイメージが強かったが、それらとは確実に一線を画すクオリティでの出力が可能となっている。

 

画像は、アプリ側からjpg、pngが出力できるので、例えば家族やペットの写真、店舗のロゴマークなど、いろいろなものをラベルにインサートして使えるのだ。

 

それ以外の性能(印字速度やカット機能)は同価格帯の普及機とほぼ変わらないので、逆に「よくぞ高精細ヘッドを搭載してくれた」という感じではある。

↑特別に同じデータを360dpiと180dpiのサーマルヘッドで出力したもの。当たり前だけど、その差は歴然

 

ただ、欠点……というほどでもないのかもしれないが、Bluetooth接続で少し疑問に思う部分はあった。スマホ本体側の設定でBluetoothのペアリングを行ったあと、さらにアプリ側からも印刷前に接続ボタンを押す必要があるのだ。

 

なぜそんな手間が必要なのかはよく分からないが、とにかく毎回これは面倒だ。キングジム製品は無線をつかむのがイマイチ下手……というのはもはや負の伝統とも言えるのだが、もしかしたらそのあたりを確実に解消するための仕様かもしれない。実際、このダブル接続の成果なのか、今のところラベル作成中に接続が勝手に切れたりといったトラブルは体験していない(従来機はたまにあって、イライラしたのだ)。

 

画期的なインターフェース「Hello」アプリ

これまで、テプラをスマホから印字する場合は「TEPRA LINK」というアプリを使用していたが、「MARK」ではインターフェースとして専用アプリ「Hello」(Android/iOS)のみを使用する。その結果、ラベル作成の流れがこれまでとまったく違ったものになっている。

 

正直に言うと、むしろ本体よりもこの「Hello」が、今回の新テプラ最大のキモと言っていいだろう。

↑「Hello」と「TEPRA LINK」の画面。これが同じ製品シリーズのインターフェースとは、信じられない

 

「Hello」を起動してまず現れるのは、「TEPRA LINK」のような文字入力画面ではなく、キッチン/リビング/お名前付け/洗面・バス……といった、シーンごとに分けてズラズラっと並べたInstagram風のオシャレな写真。これはラベルテンプレートのカタログ画面で、写真は「このラベルを貼るとこんな感じになるよ」というイメージ画像なのである。

 

つまり、写真を見て「あー、調味料入れにはこのラベルを使えばおしゃれになるのか」と想像できるし、気になったものを選んで印字すれば、そのまま実際に自分の暮らしに取り入れられるというわけだ。

 

テプラを買ったはいいけど、どう使ったらいいか分からないとか、期待していたほどおしゃれにラベルが作れない……なんてがっかりしたり宝の持ち腐れとなってしまうのを、これなら解消できるはず。

↑ローンチ時点でのテンプレート数は200種以上。さらに今後も増えていくという

 

写真を選択すると、テンプレートの拡大画像とおすすめの用途、おすすめのテープ幅が表示される。ここで作成ボタンを押すと、いよいよ文字入力へと進むのだが、その前にもうひとつ、作成モードの選択がある。

 

モードは「クイック作成」「一括作成」「こだわり作成」の3つ(テンプレートによっては選べないものもある)。クイック作成はラベルのメイン文字だけを書き換えるもので、非常に簡単。初心者はまずこれだけで充分に使えるだろう。

↑一括作成モードは、同じテンプレートのラベルをまとめて出力可能。今までになかった機能だが、これは便利!

 

「一括作成」は、例えば調味料ラベルであれば、同じフレームで中の表記だけ砂糖・塩・小麦粉などと書き換えたものを、一括してプリントアウトできるモード。見た目の揃ったラベルがまとめて作れるので、これはすごくありがたい。

 

最後の「こだわり作成」は従来テプラの入力に近く、テンプレート内のフレームやフォント、文字サイズなども自由に加工できるようになっている。

↑次々と出力されるラベル。印字速度は、最近の上位機種で慣れた身としては「ちょっとのんびりしてるな」と感じる程度

 

各モードで文字を入力したら、あとは印字ボタンを押すだけ。「MARK」から出力→オートカットされて、ラベルの出来上がりだ。

 

一応、テンプレートにはそれぞれおすすめのテープ幅があるのだが、印字時には現在本体内にセットされているテープ幅を検知して、サイズが違った場合は「そのまま出力するか」を確認してくれる。そのままでOKした場合は、セットされたテープ幅に合わせて拡大・縮小も自動で行ってくれる親切設計である。コレ、意外と重要な機能だ。

↑調味料ラックがオシャレかつ分かりやすくなって嬉しい(たまに小麦粉と片栗粉を間違えてたから)

注目すべき新機能「タイムラベル」とは?

もうひとつ、「Hello」の重要な新機能が「タイムラベル」機能。これは、出力したラベルに日時や曜日を紐付けし、設定したタイミングでスマホにアラーム表示を出すことができるというものだ。(現状、試用中のベータ版では曜日設定は不可だが、ローンチまでには対応するという)

↑ラベルに日時を紐づけておけば、手作り総菜の消費期限が通知で届く

 

例えば、ゴミ箱に貼る「可燃ごみ」ラベルに「毎週火曜・金曜」、「びん・缶・ペットボトル」ラベルに「毎週水曜」を設定することで、それぞれの曜日になるとアプリから通知が来て教えてくれるという仕組み。これなら、ラベル自体に「可燃ゴミ=毎週火・金」のように余分な情報を入れなくても済むので、見栄えがゴチャつかずスッキリだ。

 

SNSでもよく話題になる「テプラのラベルをベタベタ貼るとダサい」問題を解決するひとつのアイデアとして、これはなかなか面白い。情報を周知するのには向かないが、備忘ラベルとして役立つだろう。

 

結論。「MARK」+「Hello」はテプラの歴史を変えるかも!

さて、実際に使ってみた感想としては、とにかくアプリ「Hello」の斬新さが際立っている。「MARK」がスマホ専用ということで、インターフェースはこのアプリのみ。つまり「Hello」の使い勝手がそのまま「MARK」の評価につながるわけで、当然ながらキングジム側もかなり練り込んできたな、という印象は受けた。

 

なによりラベルは多彩なテンプレートから作る前提なので、いきなり文字の編集に入れる「TEPRA LINK」とは挙動も発想も全くの別物だ。その点では、以前からテプラを使っているユーザーには受け入れづらい部分も多いかもしれない。筆者も最初に触れたときはかなりギョッとしたし。

↑「Hello」は、作成画面をピンチアウトで拡大できるので、小さなラベルのデザインも操作しやすい。これも「TEPRA LINK」ではできなかったので、ささいながら助かる

 

逆に、本機から初めてテプラを使う人にとっては、カタログ形式で作りたいラベルを選べるのはとても簡単だし、親切な設計だと思う。

 

というか、アプリ上でおしゃれな写真を見ながら「このラベル作ってみたい!」「これも貼ると便利かも!」など考えるのが、とても楽しいのである。テプラを作るのにワクワクするって、そんな体験、今までにしたことがない。

 

テプラをホームユースで広めるためには、これは間違いなく大正解なやり方だろう。もしかしたら、「Hello」の登場は、長いテプラの歴史の中でもかなり重要なターニングポイントになるんじゃないだろうか。

 

そんな「Hello」が提唱するテープの楽しみを受けて出力できる能力を持つのが「MARK」というわけで、この組み合わせはかなりすごいぞ。家庭でラベリングをやってみたい、興味があるというなら、間違いなく導入すべき逸品だ。なにより、発売から30年を超えるロングセラーシリーズの歴史が変わる瞬間に立ち会うチャンスなんて、そうそうあるものでもないだろう。

 

 

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アメリカで大ヒット! 9つの機能をまとめた「9in1マルチツールペン」を使ってみた

ちょっと変わった面白いプロダクトが集まっているクラウドファンディング市場では、多くの注目を集めて一般販売までこぎつけたアイテムが日々登場しています。今回は、アメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で大ヒットを記録し、ついに日本に上陸した「9in1マルチツールペン」を紹介します。

↑「9in1マルチツールペン」

 

この「9in1マルチツールペン」は、その名の通り9つの機能を1本のペンに凝縮したもの。サンフランシスコのイノベーション・カンパニー「ATECH」が開発し、Kickstarterで支援を募集したところ、最初の1週間で目標金額100%を達成したそうです。

 

見た目はマットブラック仕上げのスタイリッシュなボールペンですが、「ボトルオープナー(栓抜き)」「爪やすり」「ボックスカッター」「定規」「プラス/マイナスドライバー」「スタイラスペン」「水平器」「0.7mmボールペン」の9つの機能を1本の搭載。使いたい機能をすぐにポケットから取り出していつでも使うことができます。

↑1本のペンに9つの機能が凝縮されています。本体中心部の欠けている部分は「ボトルオープナー(栓抜き)」

 

本体は、素材にスチール、アルミニウム、銅、鉄合金を使ったタフなメタル仕様。表面はアルマイト加工されており、耐久性と堅牢性を備えた設計になっています。

 

実際に使ってみたところ、手に持ったときの金属製のしっかりとした質感と、コンパクトなサイズ感がちょうどよく、いつもシャツのポケットに入れて携帯しておきたくなります。本体が六角形になっているので、使うときに握りやすい点もいいですね。

↑本体は六角形で握りやすい

 

それぞれのツールもよく作りこまれており、どの機能もちゃんと使うことができます。個人的に気に入ったのは、テープで閉じられた段ボールをすばやく開けることができる「ボックスカッター」。外出を控えてネットショッピングをする機会が増えたので、荷物が届いたときにいちいちハサミを探す必要がなく、サッと開けられるのが便利。

↑段ボールをサッと開けることができる「ボックスカッター」。なお、側面の銀色の部分は「爪やすり」です

 

また、衛生的な観点から、ちょっと使うのを躊躇してしまいそうなATMや券売機などのタッチパネルも、「スタイラスペン」を使えば、直接手で画面に触れることなく操作できます。

↑本体にタッチパネル対応の「スタイラスペン」が収納されています

 

↑さらに、スタイラスペンの中に「プラス/マイナスドライバー」が収納されています。スパイ道具みたいでワクワクしちゃいますね

 

実用性とデザイン、クオリティを兼ね備えているので、自分用はもちろん、ちょっとしたプレゼントにオススメです。

 

価格は、一般販売予定価格3500円のところ、いまならMakuake限定5%オフの3325円で購入可能。支援期間は9月15日までとなっていますので、気になる方はお早めにチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

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日本文具大賞2020でグランプリに「輝けなかった傑作」たち

毎年開催されている、文房具の見本市「国際文具・紙製品展」(通称ISOT)の会期初日に発表されるのが、業界最注目の「日本文具大賞 グランプリ」である。

 

このアワードは、事前に機能部門・デザイン部門に各5アイテムが優秀賞としてノミネートされ、さらにそれぞれ1点のグランプリが選ばれるシステム。(選出はデザインディレクターの川崎和男氏を筆頭に、2020年は5人の審査委員によって行われた)優秀賞の中からどれがグランプリになるか? は、この時期の文房具好きのマストな話題といって間違いない。(そして筆者は毎回予想を外す)

↑日本文具大賞表彰式の様子

 

第29回となる今年のグランプリは、すでに他メディアの報道などでご存知の方も多かろうが、機能部門が「ホントの紙ねんどつくるキット」(相馬)。デザイン部門が「毎日使いたいガラスペン BRIDE/GROOM」「インクポット BOUQUET」(ハリオサイエンス)という結果となった。

 

これらグランプリ製品については、放っておいても各メディアで目にする機会があるだろうから、今年もこのGetNavi webの文房具連載では、筆者の個人的な「えっ、これグランプリ取れなかったの!? なんで?」的セレクトを3点紹介したいと思う。そう、つまりは今年も予想を外したということである。

 

1. 機能部門はこれだ! と思っていたLEDデスクライト

機能部門で個人的に推していたのが、蛇の目ミシンが販売する英国デイライト社製の充電式LEDランプ「Halo Go(ハローゴー)」。

 

ざっくりと言ってしまえば、手元が明るいコードレスの充電式LEDデスクライト+手元が拡大できる拡大鏡だ。充電時間は6時間、連続利用は最大で8時間となっている。

↑機能部門優秀賞の蛇の目ミシン「Halo Go」

 

ポイントになるのがLEDライト部分で、太陽光に近い6000Kの色温度と、Ra95+の高演色性を持っている。

 

“演色性”というのは、その光でモノ本来の色に見えるかどうか、という数値。太陽光をRa100として、それに近いほど自然な発色になる。医療現場や美術館で使われる照明の水準が90以上ということで、これはなかなかの高性能だ。もちろん同等の高演色デスクライトは他にもあるが、充電タイプで1万900円(税別)いう価格はかなりレア。

↑レンズ直下は確実に影のできない明るい視界。細かい作業中だと、これはすごくありがたいのだ

 

もうひとつの特徴である拡大鏡は、メインが2.25倍の直径9cm大型フレネルレンズ。さらにその中に4.0倍の小型レンズが埋め込まれているので、用途によって使い分けることができるのだ。

 

この2.25倍というのが、細かい作業にちょうど良くてかなり重宝する。プラモデルの細かい部品を組み立てるときや、マニュアルの小さな文字を読むときなんかは、広い視界と拡大率のバランスが取れたものが使いやすいのである。

 

それが両手フリーで使えて、なによりレンズ周囲からLEDが照らしてくれるので手元に影もできないし。老眼甚だしい身としては、こういうツールが本当にありがたい。

2. 機能部門でこっちも推したい磁性ホワイトボード

機能部門でもうひとつ気になっていたのが、プラスの「クリーンボード クレア(CREA)壁掛けタイプ」である。

 

こちらは、この文房具連載でも過去に取り上げた、磁性ボード「クリーンノート Kaite」をドーンとホワイトボードサイズまで大型化(1200×900mm/900×600mm)したもの。

↑こちらが機能部門優秀賞のプラス「クリーンボード クレア 壁掛けタイプ」。写真は900×600mmサイズ

 

ベースとなるボードは内部に鉄粉入りマイクロカプセルを封入しており、上からマグネットペンで書くことで筆記線を浮かび上がらせるという仕組み。つまり、懐かしのタカラ「せんせい」の巨大な次世代版という感じなのだ。

 

もちろん電源不要で、ホワイトボードマーカーのような消耗品も不要。会議中にインク切れしてもう書けない! みたいなトラブルもない。

↑専用のマグネットマーカーはしっかり太字。普通のホワイトボードマーカーのような筆記時のキュッキュッ音がないのもいい

 

従来の磁性ボードでは不可能だったピンポイント消しができるのも、このシリーズのポイント。イレーザーを消したい部分に押し当てると、そこだけがスッと消えるのはなかなか不思議な光景である。

 

「クリーンボード クレア」にはさらに電動イレーザー搭載モデルもあり、こちらはスイッチを押しながらボードに当てると、内蔵のマグネットが動いてサーッと広い範囲を消すことができるのだ。

↑電動だとイレーザーで何度もこすらずに消せるので、比較的ピンポイントに消せる

 

「ここはもうちょっとかな〜」と感じたのは、筆線がグレーっぽくて薄いこと。これは磁性体マイクロカプセルの仕様なのか、Kaiteのころから変わらない部分である。

 

とはいえボードが広い分、マグネットペンも線幅の太いタイプがチョイスできるのはありがたい。これなら多少線の色が薄くても、視認性はそれなりに確保できるだろう。

3. デザイン部門は極限までシンプルなシステム手帳が面白い!

デザイン部門で筆者が推していたのが、上質な革製システム手帳で知られるアシュフォードの「デザインリフィルパッド」だ。

 

こちらのポイントは見た目一発で分かるとおり、システム手帳の要素を必要最小限まで削りました!的な超シンプル構成である。正直、「え、あのアシュフォードがこれを出すの!?」という衝撃がスゴい。

↑デザイン部門優秀賞のアシュフォード「デザインリフィルパッド」

 

外観は、背表紙からダイレクトに生えたプラのリング、背表紙はなし、ラバーバンド付きの表紙はリングで綴じられているだけ……と、システム手帳としてはかなり異質。リングが丸見えになっているため、手帳というよりはリングメモやルーズリーフバインダーのほうが感覚的に近いぐらいである。

 

実際、リフィルパッドという名前通り、立ち位置としても“手帳リフィルを綴じて使うパッド”というあたりが正しいのかもしれない。とにかくシンプルだし、使用感は軽快だ。

↑サイズはミニ6穴(左)とバイブル(右)の2タイプ

 

ちなみに、メーカーとしては「システム手帳を使ってみたいけど、何から始めたら良いか分からない」という若年層をターゲットにしているらしい。初期状態でセットされているリフィルは、罫線に星やハートマークが組み合わされたもので、大人にはやや賑やかすぎるかな……といった印象だ。

 

とは言え、そこはシステム手帳。自由にリフィルを入れ換えて使えるのだから、自分の好みに合わせていくらでも中身はカスタムすればいいだろう。それよりも、この軽快軽量シンプルなシステムにメリットを感じるのであれば、使わない手はない。

↑取り外した表紙は下敷きとして活用。なかなかユニークな発想だ

 

ギミックとして面白いのは、ラバーバンド付きの表紙をリングから取り外せば、下敷きとしても活用できるという部分。筆圧で紙の裏面をボコボコにしたくない、などの理由で手帳用下敷きを愛用している人もそれなりにいるので、なるほど、これはアリかも。表紙のリング穴には切れ込みが入っているので、いちいちリングを開く手間なく外せるのも、うまくできている。

 

 

立つペンケースの新種に死角なし! レイメイ藤井「デテクールペンケース」の斜めに出てくーるケースが自宅ノマドを救う!

先日、仕事関係の知人(テレワーク中)とビデオ会議をしていたときの話。彼が、15分おきぐらいの頻度で「すいません、ちょっと場所変えます」と言っては、ノートPCを抱えてちょっと歩いて別のところに落ち着く、という行動を繰り返すのである。背後はずっとバーチャル背景なので、何が起きているのかこちらからでは分かりづらいのだが、後ろから聞こえてくる声や物音でなんとなく見当はついた。家の中で子どもが動き回るのに合わせて、居場所を転々と追われているようだ。

 

詳しく聞くと、自宅内のかろうじて仕事道具が広げられる場所3拠点をぐるぐるとローテーションしているとのこと。そのたびにPCや資料、文房具を抱えて動かねばならず、それがなかなかのストレスだとも……。

 

うーん、そりゃキツそうだ。我が家は子どもがいないので、場所の取り合いと言えば猫2匹と椅子の占有権を争うぐらいが関の山。もちろんこちらが勝つことはないので、結局は猫に居場所を追われてスゴスゴと仕事できるスペースを探して移動するんだけど。

 

子どもにせよ猫にせよ、場所争いに勝てないのは確定事項。ならば次にすべきは、自宅内移動をスムーズにする方策を探ることだろう。となれば、最新の機能性ペンケースが役に立ちそうなので、紹介しておきたい。

 

移動式文房具スタンドとしてはかどるペンケース

レイメイ藤井から2020年9月に発売となった「デテクールペンケース」(以下、デテクール)は、自宅内の狭い場所をウロウロ移動する“家ノマド”(なんて悲しい響きだろう……)に最適なペンケースである。

レイメイ藤井
デテクールペンケース
1700円(税別)

 

形状としては、もはやペンケースの形としてひとつ基本形ともなりつつある、自立するスタンドタイプ。立たせたままで使えるので、まずは狭い場所でも使いやすいという点がメリットだ。

 

使う際にはダブルファスナーを下端から上端までグイーッと一気に引き上げる。

↑ハンドルをつまんで引き上げると、2つのファスナーが開く

 

すると開口部の細長いフタがペローンと浮くので、それを持ち上げて裏面にペタリ。フタ先端とケース裏は磁石でくっつくようになっているので、これで邪魔にならないように固定ができるわけだ。

↑開いたフタは、裏側の下端に内蔵磁石でペタッと固定

 

↑収納部を手前に引き出すと、このとおりペンスタンドに変形

 

あとは、ケース内部に前後に2分割された収納部があるので、それを前に引き出すように倒すと……約30度に傾いたペンスタンドが出来上がる。こちら側に文房具の端部を差し出すような形になっているので、従来のペン立てよりも文房具の出し入れはスムーズなのである。

 

収納量としては、普通のペンであれば前後合わせて20本程度。見た目のサイズからすると少し少なめな気もするが、まず不満はないだろう。さらに上側にポケットも備えており、ここには消しゴムや付箋などの小物を収めておける。ちょっとしたスペースだが、こういう部分もあると便利なのだ。

 

↑手前にせり出しているだけでも、出し入れのしやすさは大幅にアップ。視認性も良好で、使いたいものにスッと手が届く

 

↑上部のポケットは消しゴム1個プラスアルファ程度のサイズ。ないよりはだいぶマシだが、できれば小物収納はもう少し欲しかった

 

似たような形状では、据置型の「ツールスタンド」(カール事務器)があるが、あれも同様に、収納が傾いているのが使いやすいのである。具体的には、机に肘を突いた姿勢でも中身が取り出せるし、さらに戻すときもナナメにポイッと投げ込めるのがラク。ツールスタンドは筆者もデスクに置いて愛用しているが、そのラクさをペンケースでも体感できるようになったのは、かなり嬉しい。

↑デスクで愛用中のツールスタンド(右)。このナナメせり出しタイプは個人的にかなり好みだ

 

家の中で移動しなきゃならない場合は、出してあった文房具をポイポイと投げ込んで、ファスナーを閉める。そうしたらあとは上部のタブを指にひっかけてサッと移動、という流れだ。もちろん他の自立型ペンケースでも同様のことはできるが、展開時の使いやすさで言えば、かなり優秀だと言えるだろう。

 

↑家の中での持ち運びに地味に便利だったタブ。こういう細かい気遣いが施されていると嬉しい

 

収納がナナメになることで倒れやすくなっていないか? と思ったのだが、使ってみるとこれはまったくの杞憂。ケース全体、および収納部に硬い芯が入っているため、かなりガッチリとした安定感がある。そのため、収納をナナメにしても倒れそうな気配はまるでなかった。わざと倒そうとしない限り、普通に使う分にはまず転倒の心配は不要だ。

↑多少は前重心っぽくなるけど、安定性にはなんの問題もなし

 

気になったのは、そのサイズ。高さ195×幅95×厚み65mmとかなり大きめなので、カバンに入れて持ち運ぶにはちょっと躊躇する。さらに全体が硬くて変形しないのも、携帯には不向きだ(もちろん常時携帯しても問題はないけど)。

 

つまりこれは、「家の中やオフィス内で移動運用しやすい文房具スタンド」として使うのが正解なんだと思う。まさに、子どもや猫に居場所を追われる家ノマドの推奨装備なのである。

 

移動の手間を避けようがないのであれば、せめて腰を下ろした時間だけでも快適に作業ができたほうがありがたい。ということで、同じ悲しみを背負った大人は、試してみてほしい。使いやすさはホント、間違いないから。

 

 

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複数色を織り交ぜた“一点モノ”! シヤチハタの朱肉「わたしのいろ」が受注販売決定

朱肉をつける場所によって、彩りが異なる印影を残せるシヤチハタの朱肉「わたしのいろ」。公式オンラインストア「シヤチハタ アンテナショップ」での、受注販売が決定しました。

受注販売期間は、2020年9月1日(火)13時~9月8日(火)13 時まで

 

捺し方で表情を変える新発想の朱肉

シヤチハタの朱肉「わたしのいろ」は、複数の色を織り交ぜた色鮮やかな朱肉。朱肉をつける場所によって、印影を全て異なる彩りで捺せるというもの。印鑑だけではなく、デザイン性のあるさまざまなスタンプを使うことで、スタンプのデザインと色を自由に組み合わせ、その時の気分に合わせた“しるし”を残せます。

“これからのしるし”をテーマに、新しいプロダクトのデザインを募った同社のコンペ「第12 回シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」においてグランプリを受賞した、歌代 悟(うたしろ さとる)さんの作品が商品化されました。

 

7月のテスト販売時は販売開始から6時間後に、8月の再販売時はわずか15分足らずでソールドアウトとなりました。その理由は、商品がひとつひとつ手作りされるため、大量生産が不可能だということ。捺印回数はおよそ2000回でインキ補充もできないので、じっくりと味わいながら楽しみたいですね。

 

日本らしいテーマを表現したカラーバリエーション

インキのカラーは、伝統の赤と墨「にしきごい」色、清らかで穏やかな「うみ」の色、甘酸っぱい「みかん」色、木漏れ日差し込む「もり」の色、気取らない優美さ「つばき」色の5種類。一点ずつ手作りのため、配色にはばらつきがあります。

 

わたしのいろ にしきごい
2000円(税別)

 

わたしのいろ うみ
2000円(税別)

 

わたしのいろ みかん
2000円(税別)

 

わたしのいろ もり
2000円(税別)

 

わたしのいろ つばき
2000円(税別)

 

印鑑やスタンプを朱肉の盤面に一度だけ、しっかりと押し付けてインキを付着させ捺します。さらに続けて捺す際は、印鑑やスタンプに付着したインクをしっかり拭き取り、盤面を汚さないようにするのがコツ。お楽しみください!

 

公式オンラインストア「シヤチハタ アンテナショップ わたしのいろ」
https://www.shachihata.jp/antennashop/special/watashinoiro/

 

【菅未里の自腹買い文房具】3Mのフィルム付箋&インデックスを学生時代から指名買いする理由

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

学生時代から愛用しているフィルム付箋

今回ご紹介するのは、私が学生時代から愛用している付箋です。使い始めてもう10年近くになるでしょうか。他に替わりがない、唯一無二の付箋なのです。

 

それは、3Mのフィルム付箋「ポスト・イット ジョーブ 透明スリム見出し」です。

3M
ポスト・イット ジョーブ 透明スリム見出し 680MSH
オープン価格(実勢各350円前後・税込)

 

マーカー替わりにも使える

各社から無数に出ている付箋ですが、私が今もこれを使い続けているのには理由があります。

 

まず、全体の半分(糊が貼ってある側)が透明になっていること。そのおかげで、文字の上に貼っても下の文章が読めるのです。本の重要な文章にマーキングするときには、とても便利です。また、紙ではなくフィルム製ですから、本から頭が飛び出ても折れにくいのも強みです。

↑本からはみ出すように貼っても、ボロボロにならないフィルム付箋。9色がパックになった「680MSH」なら、グループ分けも自在

 

幅がいくつか用意されているのもいいですね。読む本の一行の幅にぴったり合わせることができます。本から頭を飛び出させず、マーカー替わりに文章の重要ポイントに貼ってもいいでしょう。

↑横幅にはさまざまなサイズがあるが、この6mm幅の「680MSH」なら隣の行を邪魔せずにマーキングできる

 

3Mの付箋は糊が残りにくい

もっとも、それだけなら他社のフィルム付箋も同様です。私が数ある付箋の中でもポスト・イットを愛用しているのは、糊が残りにくいからなのです。

 

紙・フィルム問わず、貼って、剥がした後に紙の上に糊が残ってしまう付箋は珍しくありません。すると紙面が汚れてしまいます。

 

ですがポスト・イットは、剥がれにくいだけの粘着力を持ちつつも、剥がした後に糊がほぼ残らないのです。これは地味ですが、実はとても非凡な点です。

 

もちろん、見えないレベルでわずかに糊が残るので、借りた本には使えませんが、私物であっても本は綺麗に保ちたい、そんな人にはうってつけの付箋です。

 

インデックスも3Mを愛用

ついでというわけではありませんが、フィルム付箋と並んで読書を快適にしてくれるインデックス(見出し)もご紹介しましょう。

3M
ポスト・イット ジョーブ 超丈夫なインデックス 686S
オープン価格(実勢各350円前後・税込)

 

同じく3Mの「ポスト・イット ジョーブ 超丈夫なインデックス」は、本や資料にインデックスを付ける際に重宝してくれます。「透明スリム見出し」よりずっと幅があるので、油性ペンで見出しを書き込めます。商品名の通り、厚みがあって非常に頑丈なので、書き込むのが容易なのが売りですね。

↑油性ペンで見出しを書き込みインデックスに。分厚く耐久性に優れるので、長期間貼っておいてもへたらない

 

そしてやはり3M、必要がなくなったら綺麗に剥がせますから、本にダメージを残しません。

 

読書や資料整理には欠かせない付箋やインデックスは、地味であるだけにあまりこだわらない人も多いのではないでしょうか。しかしむしろ、地味でシンプルであるからこそ、差は小さくありません。いい付箋を使えば、読書はずっと快適になるはずです。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
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芯の尖り具合から見た目までシャープなシャープナー登場!「ブラックウィング」の鉛筆削りは大人にこそふさわしい

小学生のザ・筆記具といえば、鉛筆である。昔は「HB」が標準の硬さだったのが、最近は子どもの筆圧が概して低下していることもあり「2B」が標準になっている、など、ちょっとした違いはあるけれど、それでも鉛筆が小学生の必須ツールであることに変わりはない。

 

それなのに、いささか不遇じゃないだろうか、鉛筆。

 

例えば、これを読んでくださっている読者諸氏の中で、この半年以内に鉛筆を使った覚えがある方が、いったいどれくらいいるだろう。確かに、芯は簡単に折れるし、そうなると削らなきゃいけなくてゴミも出る。ペンケースの中は汚れる。書き込みは消しゴムで消せるため、確実性がない。社会人の筆記具としては、マイナス要素だらけだ。

 

正直に言うと、筆者も堂々と鉛筆の味方をできるほど普段使いしているわけではなかったのだが。ところが、実はここしばらく、メモなどの日常筆記は、ほぼ鉛筆で書いている。なぜかというと、話は簡単。“使いたい鉛筆削り”があるからなのだ。

 

思わず削りたくなるハイクラス・シャープナー

その鉛筆削りというのは、カリフォルニアシーダープロダクツの「BLACKWING(ブラックウィング) ワンステップシャープナー」。

 

文房具好きの方なら、BLACKWINGという名前に覚えがあるかも知れない。元はアメリカのエバーハード・ファーバー社が作っていた鉛筆ブランドで、愛用者の中にはウォルト・ディズニーやジョン・スタインベック、クインシー・ジョーンズなどのレジェンドが名を連ねていることでも有名だ。

 

エバーハード・ファーバー社は、1987年に吸収合併などのゴタゴタで一度は消滅してしまったのだが、2010年にカリフォルニアシーダープロダクツ社(鉛筆用木材のサプライヤー)がBLACKWINGブランドを復刻させて、現在に至る。

 

「ワンステップシャープナー」は、そのBLACKWINGの名を冠してこのほど発売された鉛筆削り、というわけだ。

カリフォルニアシーダープロダクツ
パロミノ
BLACKWING ワンステップシャープナー
3400円(税別)

 

↑ずっしりしたボディには、ニス引きでロゴが施されている。これもまたシブくてかっこいい

 

ご覧の通り、ソリッドなボディの美しさが、第1のポイント。鉛筆をイメージしたアルミ削り出しの六角柱ボディに、ローレット加工を施した円筒部という組み合わせは高級感バリバリで、金属の質感が好きな人にはなんともグッとくるはず。

 

もちろんお値段も、たかが鉛筆削り1つで3400円+消費税というなかなかのもの。だから、基本的に店頭で見つけても、買うつもりがないならみだりに手に取らないほうがいいだろう。これを握ったときのどっしりとした手応えに、壮絶に所有欲をくすぐられて「うわー、これ欲しい!」と思わされてしまうからだ。

 

続いて第2のポイントだが、これは実際に削った鉛筆を見ると分かりやすい。

↑鉛筆を挿し込んでグリグリと回すと……

 

↑この通り、先端が弓なりに反った超シャープな形状に削り上がる

 

削り上がった芯から木肌にかけてがやたらとシャープで、さらに木肌部分がわずかに弓なりのカーブを描いているのが見て取れるだろう。これによって芯が安定して細長く削り出せる上、さらに芯先の視界も良くなるというメリットがあるのだ。

 

鉛筆で絵を描く人などは、ナイフでわざわざこういう削り方をすることもあるが、少なくとも手回しの削り器で弓なりの削りができる製品は、ほとんどないはずだ。(カール事務器の「エンゼル5 ロイヤル」など、機械式のハイクラス削り器であれば存在する)

↑従来(上)との比較。芯の細さ・長さもはっきりと違う

 

なぜこういう削り方ができるのか? というと、秘密はボディ内の刃にある。ローレット加工の固定具を外して刃を取り出してみると……ネジで固定された刃が、わずかにカーブしているのだ。

↑刃も微妙にカーブした特殊なもの。替え刃の有無は現時点では不明だが、交換はできそうだ

 

なるほど、このカーブした特殊な刃で削られるのだから、鉛筆の木肌も同様のカーブになるという仕組みである。

 

一見すると、なぁんだってギミックだが、普通に考えれば刃のカーブした部分に削る圧力が集中しそうだし、これで均等に削るのはなかなか難しいはず。製品化にあたっては、刃の微妙な角度や当たる位置など、かなり繊細に考えられているのではないだろうか。

 

ただし、そういった部分でなにか負担があるのか、それとも単に刃の鋭さの問題なのか、削り上がりはやや木肌が荒れているようにも感じられる。このあたりの仕上がりに関しては、裏を返せば、国産の鉛筆削りが完成度高すぎ! ということでもあるのだが。

↑中心からズレた位置にある挿し込み口

 

ちょっと気になったのは、鉛筆の挿し込み口が、中央からかなり偏心して配置されていること。

 

これはおそらく刃の真上に空間を空けて、削りカスをスムーズにボディ内に排出し、溜め込めるようになっているのだと思われる。カーブ刃は普通よりも削りカスが詰まりやすいように感じたので、それを少しでも軽減させるように、配慮されているのかもしれない。

↑削りカスをスムーズに排出するためのスペースを稼ぐための工夫だろうか

 

ともあれ、それ自体の質感の高さに加えて、削り上がりの面白さまであるのだから、「使ってみたい!」となるのも当然だろう。

 

決して「コスパに優れている」とも「機能的に超優秀」とも言えないが、それでも、文房具好きならばチェックしておくべき製品だと思う。なにより、「この鉛筆削りを使ってみたいから、久しぶりに鉛筆でなにか書いてみるか」というのも悪くないんじゃないかな、と。いや、格好良さにクラッと来てつい買っちゃった自分を弁護するわけではないんだが。

 

 

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【菅未里の自腹買い文房具】ぺんてる「トラディオ・プラマン」はヘタ字のコンプレックスを払拭する買い溜めペン

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

万年筆ような“味”のある字をボールペンの手軽さで書けるペン

私は、字があまり上手ではありません。ところが、請求書などを送るために宛名書きをする機会がとても多いのです。そんな私にとって、手放せないペンがあります。

 

それが、ぺんてるの「トラディオ・プラマン」です。

ぺんてる
トラディオ・プラマン
500円(税別)

 

この、万が一生産停止になったときのために私が買いだめしているこのペンは、字を綺麗にしてくれる機能(?)を持つ、優れたペンなのです。

 

とめ・はらいが綺麗に出る

「プラマン」とは、「プラスチック万年筆」の略です。その名の通り、プラスチックで作られた万年筆のようなペンで、ペン先は万年筆に似ています。

 

そのペン先が、字を綺麗に見せてくれるのです。

↑ほどよくしなるペン先

 

プラスチック製であるペン先はわずかにしなるので、「とめ」「はらい」が綺麗に出ます。すると、それだけで字が一段きれいに見えます。「とめ・はらい」は、どうやら美しい字の重要な要素のようですね。

 

また、プラスチックの芯を、やはりプラスチックのパーツで左右から挟み込んでいるペン先は左右非対称で、筆記の方向によってしなり具合が変わるので、字には味が出るでしょう。

↑ペン先は、チップをパーツで挟み込んでいる(左)。そのパーツは左右非対称で、長いパーツを上にするとしなりは弱く、短い方を上にするとしなりが強く出る。(右)

 

↑機密性を高めたキャップ。キャップ内にインナーキャップもついている

 

ボールペン感覚で書ける

万年筆や筆も、字を綺麗に見せてくれるのですが、多くの人が普段使っているボールペンとは使い勝手が大いに違います。特に筆圧の違いは大きいですね。

 

しかしその点、プラマンはボールペンとまったく同じ筆圧で書けますから、違和感もありません。

 

しかも、安い。1本500円(税別)です。字が綺麗に見える上に書き味も楽しめるペンがこの価格なのは、破格でしょう。

 

↑筆者は茶封筒の宛名書きで愛用。茶封筒の適度な筆記抵抗とペン先のしなりの相性が良い

 

ペン先のしなり具合は茶封筒と相性が良いように感じますから、宛名書きには特におすすめです。あちこちでお勧めしているこのペンですが、やはり素晴らしいものは素晴らしい。ヘタ字にお悩みの方、ぜひ試してみてください。

 

 

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ミニサイズなのに「最強モデル」出た! 社会人も常備すべきコクヨのテープのり「ドットライナープチプラス」

「テープのり」のメジャーなブランドといえば、やはりコクヨの「ドットライナー」、トンボ鉛筆の「ピット」、プラスの「ノリノ」の3ブランドだろう。大雑把に個人的な印象を言えば、ラインナップが多彩なドットライナー、粘着力のピット、安定性のノリノ、という感じ。

 

テープのり選びで迷ったときは、さしあたってこの3大ブランドのどれかを買っておけば安心……とはいえ、各社とも特徴のある製品を出しているため、意外にも選ぶのが難しいジャンルである。

↑テープのりの3大ブランドといえば、これ。左からトンボ鉛筆の「ピット」、コクヨの「ドットライナー」、プラスの「ノリノ」

 

実際のところ、「テープのり、どれを買ったらいいのか問題」を抱えている人はかなり多いのではないだろうか? 「自分の使い方に合ったものを」なんて言われたとしても、よく分からないし……。

 

だが、ただひとつ、ペンケースに入れてテープのりを持ち運びたいという需要に対してなら、今のところ明確な解答があると思う。ドットライナーシリーズの小さいものを買えばいいのだ。

 

ペンケースに入れて持ち歩くなら「プチモア」が答えだ

コクヨの「ドットライナープチプラス」は、ほぼ“消しゴム並み”というシリーズ最小のコンパクトさで、粘着力やのり切れが良く、テープ長も10mあって、さらにヘッドを密閉するスライド式キャップつき。つまり、携帯用としてはほぼ文句なしの優等生だ。

 

事実、日常的にテープのりを持ち歩く中学生~大学生の間での人気は非常に高い。そして筆者も、普段からペンケースに入れる用はこれ、と決めている。そこへ、そのプチプラスの最新バージョンとしてこのほど登場したのが、「ドットライナープチモア」である。

コクヨ
ドットライナープチモア
210円(税別)/テープ10m

 

↑消しゴムとほぼ同サイズで、ペンケースの負担になりにくいコンパクトさ

 

早速、どこが最強なのか、詳しく見ていこう。

使い進むほどに実感する引きの軽さ

プチプラスと新しいプチモア、並べて見てもどう変わったのかよく分からない。だが、実際にテープを引き比べると「あれあれあれ?」と驚いた。プチモア、やたらとテープが軽くスルスルスルスルーッと引けるのだ。

 

メーカーのコクヨによれば、内部ギア周りの設計を見直し、走行荷重(ヘッドを転がした際の抵抗)を大幅に軽減した、とのこと。誰が試しても確実に実感できるレベルで軽くなっているのは、なかなか凄い。

↑スルスル……と軽く引けるのがはっきり体感できる。テープカートリッジの使い終わり頃になると、従来との差はさらに大きくなる

 

テープのりは構造上、テープが減って使い終わりに近づくほど走行荷重が増えるのだが、プチモアはその増え幅も控えめ。試しに両方を10m使い切るまで引いてみたが、なるほど、こりゃ確かに別物だわーというレベルで、プチモアが軽い! 擬音にすると、ギリギリギリVSスルスルスル、という感じなのだ。

 

ケースの中を透かしてみると、なるほど、プチプラスにはなかった厚みのあるギアが、巻き取りリール(使い終わったテープが巻き取られる方)に見て取れた。おそらくこれが設計変更の一部なのだろう。ただ、その分だけ本体ケースがかすかに膨らみ、さらにテープ幅も7mm→6mmに変更されている。

↑新発売のプチモア(上)と、従来のプチプラス(下)。プチモアのほうがキャップがやや大きいことを除けば、パッと見には違いが分からないのだが……
↑真横から見ると、内部構造の変更のためか、プチプラスの方が約1mmほど厚いのが分かる

 

とはいえ、そこを変更するだけの価値はあるとメーカー側も判断したのだろう。テープ幅の減少も、極めて短い長さだと粘着力に差も出てしまうが、プリントをノートに貼るなど長く引いて使うならば、ほとんど問題にならないはず。

 

地味に助かるキャップの「スライドロック機構」

個人的にもうひとつ、諸手を挙げて「コクヨよくやった!」といいたい改良点がある。それが、ヘッドキャップの変更だ。

 

プチプラス・プチモアともにフルカバータイプのスライド式キャップが付いているのだが、プチモアには新たにスライドロック機構が追加されたのである。

↑プチプラスのスライドキャップは、指を乗せたまま作業をするとズルズルと下ってきて、ヘッドに当たる。新しいスライドロックはヘビーユーザーほど嬉しいはずだ

 

↑スライダー後端を上から押すと、ロック解除。片手でスムーズに操作できて、かつ意図せずには解除できないというのが優秀

 

前のプチプラスは、スライダー部に親指を乗せて引いていると、力が入った瞬間にスルッとスライダーが動いて、キャップがヘッドに当たってしまうことがあった。これは、優等生であるプチプラス唯一の欠点とすら言える問題で、これまでにも何度かイライラした覚えがある。

 

ところがロック機構があれば、スライダー後端に上から力を加えない限り、ビクともしない。これは圧倒的に便利!

 

このスライドロック追加だけでも、プチモアに買い替える価値は十分にあると思う。というか、ペンケースで持ち歩くテープのりの完全解とすら言えるかもしれない。

 

↑ちなみにラインナップには、かわいい柄入り(ハート/スター/フラワー)テープバージョンも。ただしテープ長は10m→8mと少なめ

 

最後に、「ドットライナー」シリーズからプチモアと同時にリリースされた、もうひとつ注目のテープのりを紹介したい。

13mロングテープでもコンパクトな携帯テープのり

もうひとつ、プチモアと同時にリリースされたのが「ドットライナースモール」。ボディサイズはプチ系よりは一回り大きいが、それでも十分コンパクト。ペンケース用としても問題ないサイズと言えるだろう。

コクヨ
ドットライナースモール
250円(税別)/テープ13m

 

このスモールの売りは、搭載テープが13mとかなり長くなっている点。使い切りテープのりのテープといえば、だいたいコンパクトなもので8m~10m。感覚的には、10mあればたっぷり使えるなと思えるぐらいだ。13mともなれば、気分的にも余裕で使えるはず。さらに価格も250円(税別)となれば、コスパ的にも相当ありがたい。

↑こちらもスライドロック付き。引きも軽く快適だ

 

加えて、プチモアと同様の走行荷重低減ギアとスライドロックキャップまで搭載。ペンケースに多少余裕があるなら、スモールを選ぶというのも選択肢としてありだと思う。

 

 

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木の香りに絶妙な重量バランス…世界のクリエイターを魅了する鉛筆「ブラックウィング」が愛おしい

【ド腐れ文具野郎 古川 耕 の文房具でモテるための100の方法】

番外編

文房具への造詣が深い放送作家の古川耕氏が、「文房具でモテるための100の方法」と銘打って文房具への愛を語る連載が、とうとう100回に達した。『GetNavi』は創刊から20年を超える雑誌だが、その半分近く、およそ8年半に渡って掲載された、長寿連載であった。うれしいことに次の連載はすでに予定されているが、今回は好評にお応えし「番外編」として、アンコール回をお届けしたい。


パロミノ
ブラックウィング
3840円(税別)
世界最高の芯と木材を用い、クラフトマンシップを持つ職人によって作られた鉛筆。いつの時代も親しまれるマットブラックの木軸、本品のシンボルともいえる金色の金具と黒の消しゴム、そして柔らかな書き味が世界中のクリエイターを魅了する。1箱12本入り。芯の硬度は「SOFT」。

 

由緒ある海外製鉛筆で心豊かにモテる

緊急事態宣言明けで久しぶりに訪れた大手雑貨店の文房具コーナーで、パロミノのブラックウィングが大きく陳列されているのに目が留まりました。以前からセレクトショップでよく見かけてはいたものの、なぜかこれまで食指が伸びなかったその鉛筆をふと手に取ってみると、しっくりと馴染んでとても心地良い。その日は手ぶらで帰ったものの、いつまでも指先に残る感触が忘れられず、後日この連載のために取り寄せました。

 

紙箱を開けると木の香りがふわっと漂い、専用のシャープナーで尖らせて書き始めると、思わず小さく声が出ました。どうやらブラックウィングの特徴である、尾尻の平らな消しゴムと金属パーツが絶妙な重心バランスを生み出しているようです。紙の上で芯が削られていく感覚がほど良く感じられ、安い鉛筆によくある、上滑りする感じがまったくありません。このちょうど良い「鉛筆らしさ」が、しかし以前は確かに苦手だったのです。

 

どれだけ鋭く尖らせても、瞬く間に線が丸くぼやけ、一瞬前とはまったく違う線となってしまう。書いていて、これほど「時間」を感じさせる筆記具はほかにありません。それがなぜかいま、愛しく感じられるようになったのは、コロナのせいでしょうか。いまはただ、その懐かしい書き味を楽しんでいます。来月から、この連載も心機一転。「手書き」について考えていきます。

パロミノ
ブラックウィング ワンステップ シャープナー
3400円(税別)
絶妙に歪曲したラインで芯を長く削り、折れにくい完璧な先端を作り出せる鉛筆削り。キャニスターには3回分の削りクズを溜められる。

 

「ド腐れ文具野郎 古川 耕 の文房具でモテるための100の方法」バックナンバー
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アナログで書き取りデジタルで管理! 語学学習を“一本化”したスマートペン「NUBO Rosetta」

個人的な嗜好というか弱点というか、とにかく“スマートペン”“デジタルペン”と呼ばれる物に弱い。ネットなどでそう銘打たれた製品を見つけると、確実に「ほほう」と目が吸い寄せられるし、持っていない物であればほぼ自動的に買ってしまう。もともとデジタルガジェットが大好きで、文房具も大好きなわけだから、好物+好物ということは、つまりスマートペンとはカツカレーとかチーズインハンバーグみたいな感じだな、と思ってもらえばいいだろう。

 

そもそも、スマホに次いで常時携帯性が高く、かつ手元に握る機会の多い筆記具に機能をプラスして便利にしよう、という発想はとても正しいのだ。正しいなら、買っても損はしないはず(!?)。というわけで今回は、クラウドファンディングサイトで見つけて、また自動的(衝動的)に買ってしまったスマートペンを紹介しようと思う。

 

語学学習はデジタルペンにおまかせ!

「NUBO Rosetta」は、クラウドファンディングサイトMakuakeで発売された、語学学習に特化した韓国発のスマートペンだ。(※現在、Makuakeでのプロジェクトは終了しています)

Tesollo inc.
NUBO Rosetta
6395円(予価・税別)

 

軸には小さな表示ディスプレイ(スペック表によると有機EL)を搭載し、それ以外はスイッチ類なども見えない。スマートペンとしてはかなりシンプルな構成と言える。また、外国語は、英語のほか、スペイン語・フランス語・ドイツ語・韓国語に対応、また常用漢字も収録している。

 

ペンに表示された単語をペンで書き取って暗記

キャップを外して握ると自動で電源オンとなり、ディスプレイに「NUBO」の表示が出る。これで準備は完了。

 

あとは人差し指で先端側から後ろに向けてフリックすると、単語がディスプレイに流れて表示される。これを書き取ることで、単語帳を見るだけよりも確実に記憶へ定着させよう、という学習メソッドだ。

↑先端側(Aの辺り)から後ろ側(Bの辺り)に向けてフリックすると、英単語が表示される。Aの辺りを2回タップ、ペン自体を振る操作でも同様に操作できるが、その場合は少し精度が悪いように感じた
↑ディスプレイに次々と英単語と発音記号が表示されるので、それをこのペンですかさず書き取って、記憶に定着させる仕組み

 

初期設定では1分に1ワードが表示されるので、これを次々に覚えていこう(設定は後述のアプリで変更可能)。

 

内蔵する英単語は、英語初級(899語)・中級1(600語)・中級2(550語)・上級1(700語)・上級2(665語)・ビジネス英語(452語)の計3866語。さらに、アプリから自分で単語を入力したり、csvで単語帳データをまとめてインストールしたりすることも可能となっている。

 

もし単語が分からなければ、もう一度先端から後ろへフリック。すると和訳が表示される。逆に、もうこれは知っている・覚えたという単語ならば、後ろ側から先端に向けてフリックすると、「erase a word」と表示されて単語帳データから消去される。消去されなかった単語は「まだ覚えていない」という判断がされ、表示頻度がアップするという仕組みだ。

↑単語が表示されているうちに、再フリックで和訳を表示する

 

↑「もう覚えた」という単語は逆方向フリックで消去すると、もう表示されなくなる

 

これらの操作が、全てペンから手を離すことなく指先だけでできる、というのは、なかなか面白いギミックだ。

 

ところで、面白いのはさておき、この時点で感じたのは「単語が流れるスピードが少し早いんじゃないか」ということ。筆者がそもそも英語が苦手だから、ということもあるだろうが、単語がスーッとディスプレイに流れていくのについていけず、慌てるケースがわりとあったのだ。覚えてない単語は頻度を上げて表示されるので問題ないのかもしれないが、そこはちょっと気になるなと感じた。できれば、プレイバックないしは直前の単語を再表示する機能は欲しかったと思う。

 

↑充電はマイクロUSBをペン軸後端に接続。満充電までは50分で、約15時間の連続使用が可能
↑ペンリフィルは一般的なD1規格なので、自分の好みの書き味のものに差し替えられる

 

タイマー式勉強法を取り入れられるタイマー機能付き

また、単語表示以外にもうひとつ、基本的なツールとしてタイマー機能がある。先端から後ろへ素早く2回フリックすると、タイマーが起動。分数を設定したら軸の先端側をタップでカウントダウンがスタートし、終了すると振動で知らせてくれる仕組みだ。

 

勉強する時間を区切って集中するには、有効だろう。アラーム音がなく振動だけで知らせるのも、図書館など静かな場所で使うにはもってこいだ。

 

ただ、フリックの感度がちょっと微妙なこともあって、単語表示のために1回フリックしたのに表示されず、再フリックしたらタイマーが起動した、なんてことも。これでは逆に集中力が途切れてしまうので、できればタイマー起動アクションをややこしくないよう変えるなどの改善があると嬉しい。

 

アプリを使って学習の進捗を管理

専用アプリ「NUBO」をスマホにインストールすれば、ペンとはBluetooth接続で単語データを共有できるため、移動中などペンを使えない環境下では、アプリでまだ覚えていない単語を再チェックすることも可能。

↑アプリと連携する事で、単語データや学習時間の可視化など、できることがグッと増える

 

また、トータルの学習時間をグラフで表示したり、単語帳のセッティング(英単語以外に、前述のとおりフランス語・ドイツ語・韓国語・スペイン語・日本語漢字が設定可能)、メモ帳、D-DAY(学習を始めた日など区切りとなる日)設定などもできるようになっている。

 

↑NUBOペン側で憶えられなかった単語はアプリで再確認。電車での移動中などにも勉強が進められる

 

ただ、アプリの機能で気になったのは、メモ機能だ。アラーム付きで、入力した内容を設定した時間にペン側に表示することができる、とサイトの説明にあって、それは便利そうだなと思ったのだが……現状では何を入力しても、アラームが鳴ると同時に「メモを確認してください」と出るだけ。あれ? ToDo管理にも使えそうだと感じていた機能だけに、この不備はちょっともったいない。

↑製品サイトによれば、メモに入力した内容が表示できる、となっていたが……。このあたりはバージョンアップで解決されることを期待したい

 

スマートペンというジャンル自体、まだまだこれからのものなので、機能的に微妙な点がちょこちょこ見受けられるというのも、現時点では“スマートペンあるある”なのかもしれない。正直、今回のNUBO Rosettaも、これまでお読みいただければ分かるとおり、パーフェクトな製品とは言い難い。

 

しかし、アナログに手書きすることによる記憶定着と、デジタルな学習管理の相性の良さは確かにあると思う。つまり、メソッドとしては間違っていないのだ。おそらく、今後も改良され続けていけば、「勉強するならスマートペンがベスト」なんて未来もあるはずだ。そんな未来を感じたくて、人柱上等な新し物好き、スマートペン好きの同志諸君には、ひっそりとオススメしておきたい。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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電子ペーパー「クアデルノ」がアップデートで無敵のテレワークツールに進化!その内容は?

新しい生活様式に切り替わるなかで、テレワークが日常になった人も多いはず。そんなテレワークを手助けするツールとして注目を集めているのが、富士通クライアントコンピューティングの電子ペーパー「クアデルノ」です。クアデルノは、紙の書類にメモを取るのと同じ感覚で取り込んだPDFデータに書き込んだり、メモが取れたり、プリンターのない環境下でも快適に仕事ができるツール。

↑富士通クライアントコンピューティング 電子ペーパー「クアデルノ」 4万4800円(A5サイズ/左)、6万4800円(A4サイズ/右)

 

しかも最近ソフトウェアがアップデートし、より無敵なテレワークツールに進化を果たしています。何がどう便利になったのか、本稿では今回加わった新機能の詳細をお届けします……とその前に、クアデルノ自体について簡単にご紹介しましょう。

クアデルノは、静電容量方式タッチパネルと専用スタイラスペンの組み合わせで、まるで紙に書いているかのような書き心地でメモを取ったり、PDF資料に書き込んだりできる、“アナログ感覚”で使えるペーパーレス推進ツール。自宅に紙書類を増やしたくない人や、そもそも自宅にプリンターがないという人に人気のアイテムです。

そして驚くべきは約1万ファイル(※)のPDFをたった約5.9mmの薄さ、約251g(A5サイズの場合)の重さで持ち運べること。また、PFUが発売しているパーソナルドキュメントスキャナー「ScanSnap」やスマホ用アプリ「QUADERNO Mobile App」と連携させると、複合機やPCを介さずにデータの取り込みや共有ができるのも魅力です。バックライトが付いていないので、長時間使用してもスマホやPCほど目が疲れないのもメリットです。

※:ファイルあたり約1MBのPDFファイル

 

それではいよいよ、今回追加された新機能を見ていきましょう。

 

【新機能1】ペンのインクが黒/赤にも対応

これまでクアデルノは青と赤のインクしか選べませんでした。青や赤を使って書類に書き込むと書いた内容が目立つので便利ではありますが、ノートを取ったり手帳に書き込んだり、書類への書き込み以外のシーンではやはり黒がいいという人も多かったはず。今回のアップデートで、いよいよ黒を使えるようになりました。

 

【新機能2】元に戻す/やり直す機能を搭載

いわゆる「undo」「redo」機能。これまでも専用スタイラスの消しゴムボタンを押すことで、書いた筆跡を消すことができましたが、消しゴム機能の場合、例えば「+」を書いてタテの棒を消す場合、タテ棒とヨコ棒のクロスした場所を消すときにヨコ棒まで消えてしまうという不便さがありました。しかし新機能「元に戻す」を使えば、最後に書いたタテ棒だけを消すのも簡単。さらに「やり直す」機能を使えば、「元に戻す」で消したものを復元することもできるのです。

 

【新機能3】PDFを読むときに便利な目次(しおり)機能を搭載

電子書籍などでお馴染みの目次機能を使えるようになりました(読み込んだPDFに目次が設定されている必要あり)。2〜3ページのPDFであればペラペラめくれば良いですが、数十ページもあるPDFとなると、目的のページに辿り着くだけで大変。そんなときに便利なのがこの機能です。目次から読みたい項目をタップすれば、一気に目的のページに飛べるのです。

 

【新機能4】履歴ジャンプ機能を搭載

「履歴ジャンプ」とは、見返したいページに指を挟んだまま本を読むように、直近で開いたページに簡単に戻れる機能。例えば目次から別のページへ、PDF内のリンクからリンク先ページに移動した際、画面上部に表示される矢印アイコン(← →)をタップすると前に開いたページに素早く移動できます。

 

【新機能5】端末上でドキュメントの複製が可能に

これまで専用のPCアプリ「Digital Paper PC App」上でしかできなかったドキュメントの複製がクアデルノ本体上の操作でもできるようになりました。書き込みなしの原本を残したまま、複製データにメモを取るといったことが、PCを持ち歩いていない出先でも行えるのです。

 

【新機能6】PCなしでWi-Fi設定ができるように

Wi-Fiに接続できるのもクアデルノの魅力。ただこれまではPCアプリからしかWi-Fi設定ができませんでした。しかし今回のアップデートで端末からスピーディにWi-Fi設定を行えるようになりました。これなら出先でフリーWi-Fiに接続するのも簡単です。

今回のアップデートでは、紹介してきた6つの新機能が追加されたと同時に、標準搭載されていたノートのテンプレートも8種類から16種類にアップ。プレゼンやアイデアスケッチに便利な「スライドシート」や、プライベート用の「日記」、「五線譜」などが追加され、より自分にあった使い方を選べるようになりました。

 

これらの新機能は現在販売中のクアデルノには標準搭載されています。また、すでにクアデルノをお持ちの人は、最新の専用アプリ「Digital Paper PC App」経由で簡単にアップデートできます。

 

グンと使いやすさが増したクアデルノ。本機があれば自宅でのテレワークも快適間違いなし。お持ちの方はぜひアップデートを、まだお持ちでない方はこれを機に購入を検討してはいかがでしょうか。

はにわの形の指サック「はにさっく」が砂漠のような指と心を包み込む!

「古墳」がひたひたと静かに、だが確実にブームとなりつつあるなか、まさかのアイテムが出土、いや発売されることになった。はにわの形をした指サックである。

ライオン事務器
はにさっく
450円(税別)

 

全国での一般発売は9月10日と少し先だが、東急ハンズ各店・ハンズネット、ロフトの一部店舗にて、はにわの日(8月20日)に先行発売予定だ。

 

ちょっととぼけた表情が愛らしい、6種類のはにわたち

素焼きの土に開いた目と口……そのとぼけた表情は愛嬌たっぷりで、ラインナップする6“人”全員を集めたくなること請け合い。1パックに大小2個(大:内径17mm・高さ44mm、小:内径15mm・高さ41mm)がセットされ、3種類が発売される。

↑「はにさっく HA-200」

 

↑「はにさっく HA-201」

 

↑「はにさっく HA-202」

 

指サックとしての使い勝手もしっかりキープ!

指サックとしての機能にも優れている。外れにくいキャップタイプで、内側はリブ状になっているため指にほどよくフィットし、紙をめくりながら滑って回転してしまうのを防ぐ。また、はにわの背中となる裏側には、複数の突起が施されているため、紙をしっかりキャッチできるのだ。

 

↑突起の最下部に、さりげなく前方後円墳があしらわれているのも見逃せない!

 

大量の紙をめくる際の、砂漠のような指と心を癒してくれるアイテムになりそうだ。

 

万年筆のインクを筆ペン化! インクを充填しマイカラーのペンを作れる呉竹「からっぽペン」

墨や墨汁といった書道用品や水墨画のほか、最近ではドット芯カラーマーカー「ZIG クリーンカラードット」など、“書く”アイテムを長年開発・製造してきた呉竹から、新作が登場。お気に入りのカラーインクを自身で充填し、自分だけのペンを作れるという、「からっぽペン」です。

 

「からっぽペン」とは、文字通り中身の入っていない空っぽのペン。気に入ったインクや、瓶単位で手に入れたものの余ってしまったインクなど、手持ちの万年筆インクを自身で充填し、パーツを組み立て、オリジナルカラーのペンを作れるというものです。

 

2019年12月に開催された「文具女子博2019」で限定販売ののち、2020年3月に0.4mm芯の「ほそ芯」が正式発売、さらに今回、筆ペンタイプの「ほそふで芯」がラインナップに追加されました。

 

呉竹
からっぽペン/ほそふで芯
230円(税別)

 

同 5本セット
920円(税別)

 

ほそふで芯は、硬筆・極細の筆ペンタイプなので、筆圧の強弱で線の太さをほどよくコントロール。サインペンのような書き心地で、トメ・ハネ・ハライを表現できます。文字書きはもちろん、イラストやレタリングにも活躍しそう。

 

先行して「ほそ芯」(0.4mm・税別200円)が発売。水性カラーペンと同様の書き心地です。

 

からっぽペンの作り方を簡単に解説しましょう。

↑キットには、本体軸・綿芯・尾栓を同梱。綿芯をインクに浸し、インクを8割程度吸い上げさせます。綿芯を本体軸に入れ、尾栓をセットしたら、キャップを上部に向けた状態でゆっくりと押し込めば、完成。

 

万年筆のインクは、万年筆や目下注目されているガラスペンなど、使い道が限られているのがネック。そのインクをメモ書きや手帳の書き込みなど、もっと身近なシーンで活用できるのが「からっぽペン」のメリットでしょう。さらに、持っているインクをペンとして、誰かにプレゼントする“おすそ分け”にも便利そうです。

※メーカーによる品質保証は、呉竹製の「ink-cafe」を充填した場合に限ります

 

フリマアプリで売れた後の面倒な梱包に“手で圧着するだけ”のスコッチ「梱包ロール」

“モノ系のライター”という仕事をしていると、メーカーや出版社等メディアと、日常的にいろいろと小物をやりとりすることがある。ちょっと前なら「あ、じゃあ明日そっちの方へ行く用事があるので、ついでに持っていきますね」というような気軽さで持参したりもしていたのだが、昨今ではそれがなかなか難しくなってしまった。そのため、いちいち小物を梱包して発送して……という作業が、日常的にかなり増えている。

 

クッション材入りの封筒に入るようなら、手間はそんなにかからないのだが、ちょっと厚みのあるやつだとそれも難しい。そうなると、適度なサイズの空きダンボールや宅配用のマチ付き袋を探して、梱包用のプチプチを切って巻いて、テープで封をして……という作業が発生。うーんコレ、正直かなり面倒くさい。

 

また、コロナ禍の昨今、自宅にいると不要品が目につく→フリマアプリやネットオークションに出品、という流れによって、取引件数はかなり増えているらしい。出品して売れてしまえば、そこでもやっぱり面倒な梱包しての発送作業はすることになるわけで。

 

そこで今回は、そういった面倒がかなり減らせる最新の梱包材を紹介したい。なんと、これ一つで梱包用のパッケージと緩衝材と封かんを兼ねて、サイズも自由自在、パッキングもラクラク、という超優れモノ! マジでこれいいわー、という代物だ。

 

包んで圧着、即発送! やたらと手軽な梱包シート「スコッチ フレックス&シール 梱包ロール」

ということで使ってみたのが、3Mから発売されたばかりの「スコッチ フレックス&シール 梱包ロール」だ。通販大国にしてフリマアプリの利用も盛んなアメリカで、昨年発売され、すでにかなりの人気となっている商品である。

3M
スコッチ フレックス&シール 梱包ロール(380mm×3m)
オープン価格(実勢価格:税別1680円)

 

なんとなくキャンプ用のシートやヨガマットのようなルックスだが、先にも述べた通り、これひとつあればダンボールもプチプチも梱包テープも不要! というオールインワンの梱包材なのだ。

 

手で圧着するだけ! 梱包の仕方を見てみよう

使い方は簡単で、まずシートを引き出して、送りたいモノを裏面(灰色面)に置く。このとき、シートの長さはモノの幅の2倍ちょっと出しておくといい。

 

あとは適当なスペースをとってカットして、シートを折り返すようにして包んで、余ったフチ全周をギュッと手で押さえつける。

↑裏側の灰色面に送りたいモノを置いて……

 

↑包んだ端を手で圧着させたら、梱包完了

 

ハイ、これだけで梱包作業は完了! あとは送り状を貼るなり、宛先をシート表面に直接書き込むなりして発送すればOKだ。

 

今までの梱包作業におけるあれやこれやと比較したら、ほぼ一瞬であり、実質ノータイムと感じるほどの簡単さ。

↑複数の小物もまとめて包んで……

 

↑隙間を潰すように圧着梱包。これなら輸送中に中身がぶつかり合う心配もなさそうだ

 

驚きのスピードは、シートの構造にあった!

実はこのシート、①表側の青い面 ②中面の気泡層 ③裏側の灰色面、の3層構造になっている。

 

まずポイントとなるのは、③のモノを置いた灰色の面。この全体が接着面になっているのだが、くっつくのは「灰色面同士が、ギュッと圧着された場合」のみ。中身には貼り付かず、ベタベタもしない。しかも、一度圧着したらまず剥がれることはないため、輸送中に中身が飛び出すなんて心配もほぼないだろう。

 

とはいえ、接着強度を担保するにはある程度の面積が必要なので、あまりシートギリギリになるサイズのモノを送るのには向いていないかもしれない。

↑押し付けるだけで圧着されて、簡単には剥がれない。なかなか不思議な素材だ

 

↑3層構造を横から見た図。気泡層は厚くないが、頑丈なシートでサンドされているため、それなりの耐久性はありそうだ

 

さらに②の中面の気泡層によって、輸送中の衝撃から中身をガード。これによってプチプチ不要というわけだ。

 

ただし、気泡層はさほど厚みがあるわけではないので、割れ物や精密部品を包むだけで送るのはNG。基本的には、ゲームソフトやDVDを何本かまとめて包むとか、書籍、布製品といった用途がマッチするだろう。厚すぎてクッション封筒には入れづらいパッケージ箱入りの小物なんかにも便利だ。

↑クッション封筒には入れづらい角柱型の箱も、簡単に包むことができる

 

表面(青い面)は、手で破るのはほぼ不可能なぐらい頑丈で、さらに耐水性もある。多少の雨濡れなんかはまったく問題にならない。さらに、筆記具での書き込みもできるので、送り状のない定形外郵便なんかも、送り先を表面に直書きで大丈夫。この場合、視認性を考えて油性マーカーなどを使うと良さそうだ。

↑宛名は表面に直接書き込める。これくらいのサイズなら、定形外郵便で発送可能だ

 

ということで、筆者もすでにあれこれ送るのに使っており、早くも2ロール目を使っている最中だ。梱包作業がラクなのに加えて、発送コストを減らすのにも役立っているように思う。

 

なにしろ、梱包がほぼ現物サイズぴったりで済むのだから、無駄がない。本来なら宅配便の60サイズ(縦横高さの合計が60cm以内)で済むところが、たまたま大きめのダンボールしかなくて80サイズになっちゃった、なんてトラブルが起きえないのだから当然だろう。

 

単純なコストで考えれば、100均のクッション封筒と比較すれば割高かもしれない。だが、封筒に入らないサイズのモノも包んで送れる安心感、梱包作業の時間短縮、ダンボールやプチプチのロールをストックしておくスペースの経費などを含めて考えれば、使って損なし、と判断したい。

 

もちろん破損などの危険性も考えて使い分ける必要はあるだろうが、今後は、送れるモノは全部フレックス&シールで送っちゃおう、と目論んでいる次第である。

 

 

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フリマアプリで売れた後の面倒な梱包に“手で圧着するだけ”のスコッチ「梱包ロール」

“モノ系のライター”という仕事をしていると、メーカーや出版社等メディアと、日常的にいろいろと小物をやりとりすることがある。ちょっと前なら「あ、じゃあ明日そっちの方へ行く用事があるので、ついでに持っていきますね」というような気軽さで持参したりもしていたのだが、昨今ではそれがなかなか難しくなってしまった。そのため、いちいち小物を梱包して発送して……という作業が、日常的にかなり増えている。

 

クッション材入りの封筒に入るようなら、手間はそんなにかからないのだが、ちょっと厚みのあるやつだとそれも難しい。そうなると、適度なサイズの空きダンボールや宅配用のマチ付き袋を探して、梱包用のプチプチを切って巻いて、テープで封をして……という作業が発生。うーんコレ、正直かなり面倒くさい。

 

また、コロナ禍の昨今、自宅にいると不要品が目につく→フリマアプリやネットオークションに出品、という流れによって、取引件数はかなり増えているらしい。出品して売れてしまえば、そこでもやっぱり面倒な梱包しての発送作業はすることになるわけで。

 

そこで今回は、そういった面倒がかなり減らせる最新の梱包材を紹介したい。なんと、これ一つで梱包用のパッケージと緩衝材と封かんを兼ねて、サイズも自由自在、パッキングもラクラク、という超優れモノ! マジでこれいいわー、という代物だ。

 

包んで圧着、即発送! やたらと手軽な梱包シート「スコッチ フレックス&シール 梱包ロール」

ということで使ってみたのが、3Mから発売されたばかりの「スコッチ フレックス&シール 梱包ロール」だ。通販大国にしてフリマアプリの利用も盛んなアメリカで、昨年発売され、すでにかなりの人気となっている商品である。

3M
スコッチ フレックス&シール 梱包ロール(380mm×3m)
オープン価格(実勢価格:税別1680円)

 

なんとなくキャンプ用のシートやヨガマットのようなルックスだが、先にも述べた通り、これひとつあればダンボールもプチプチも梱包テープも不要! というオールインワンの梱包材なのだ。

 

手で圧着するだけ! 梱包の仕方を見てみよう

使い方は簡単で、まずシートを引き出して、送りたいモノを裏面(灰色面)に置く。このとき、シートの長さはモノの幅の2倍ちょっと出しておくといい。

 

あとは適当なスペースをとってカットして、シートを折り返すようにして包んで、余ったフチ全周をギュッと手で押さえつける。

↑裏側の灰色面に送りたいモノを置いて……

 

↑包んだ端を手で圧着させたら、梱包完了

 

ハイ、これだけで梱包作業は完了! あとは送り状を貼るなり、宛先をシート表面に直接書き込むなりして発送すればOKだ。

 

今までの梱包作業におけるあれやこれやと比較したら、ほぼ一瞬であり、実質ノータイムと感じるほどの簡単さ。

↑複数の小物もまとめて包んで……

 

↑隙間を潰すように圧着梱包。これなら輸送中に中身がぶつかり合う心配もなさそうだ

 

驚きのスピードは、シートの構造にあった!

実はこのシート、①表側の青い面 ②中面の気泡層 ③裏側の灰色面、の3層構造になっている。

 

まずポイントとなるのは、③のモノを置いた灰色の面。この全体が接着面になっているのだが、くっつくのは「灰色面同士が、ギュッと圧着された場合」のみ。中身には貼り付かず、ベタベタもしない。しかも、一度圧着したらまず剥がれることはないため、輸送中に中身が飛び出すなんて心配もほぼないだろう。

 

とはいえ、接着強度を担保するにはある程度の面積が必要なので、あまりシートギリギリになるサイズのモノを送るのには向いていないかもしれない。

↑押し付けるだけで圧着されて、簡単には剥がれない。なかなか不思議な素材だ

 

↑3層構造を横から見た図。気泡層は厚くないが、頑丈なシートでサンドされているため、それなりの耐久性はありそうだ

 

さらに②の中面の気泡層によって、輸送中の衝撃から中身をガード。これによってプチプチ不要というわけだ。

 

ただし、気泡層はさほど厚みがあるわけではないので、割れ物や精密部品を包むだけで送るのはNG。基本的には、ゲームソフトやDVDを何本かまとめて包むとか、書籍、布製品といった用途がマッチするだろう。厚すぎてクッション封筒には入れづらいパッケージ箱入りの小物なんかにも便利だ。

↑クッション封筒には入れづらい角柱型の箱も、簡単に包むことができる

 

表面(青い面)は、手で破るのはほぼ不可能なぐらい頑丈で、さらに耐水性もある。多少の雨濡れなんかはまったく問題にならない。さらに、筆記具での書き込みもできるので、送り状のない定形外郵便なんかも、送り先を表面に直書きで大丈夫。この場合、視認性を考えて油性マーカーなどを使うと良さそうだ。

↑宛名は表面に直接書き込める。これくらいのサイズなら、定形外郵便で発送可能だ

 

ということで、筆者もすでにあれこれ送るのに使っており、早くも2ロール目を使っている最中だ。梱包作業がラクなのに加えて、発送コストを減らすのにも役立っているように思う。

 

なにしろ、梱包がほぼ現物サイズぴったりで済むのだから、無駄がない。本来なら宅配便の60サイズ(縦横高さの合計が60cm以内)で済むところが、たまたま大きめのダンボールしかなくて80サイズになっちゃった、なんてトラブルが起きえないのだから当然だろう。

 

単純なコストで考えれば、100均のクッション封筒と比較すれば割高かもしれない。だが、封筒に入らないサイズのモノも包んで送れる安心感、梱包作業の時間短縮、ダンボールやプチプチのロールをストックしておくスペースの経費などを含めて考えれば、使って損なし、と判断したい。

 

もちろん破損などの危険性も考えて使い分ける必要はあるだろうが、今後は、送れるモノは全部フレックス&シールで送っちゃおう、と目論んでいる次第である。

 

 

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フリマアプリで売れた後の面倒な梱包に“手で圧着するだけ”のスコッチ「梱包ロール」

“モノ系のライター”という仕事をしていると、メーカーや出版社等メディアと、日常的にいろいろと小物をやりとりすることがある。ちょっと前なら「あ、じゃあ明日そっちの方へ行く用事があるので、ついでに持っていきますね」というような気軽さで持参したりもしていたのだが、昨今ではそれがなかなか難しくなってしまった。そのため、いちいち小物を梱包して発送して……という作業が、日常的にかなり増えている。

 

クッション材入りの封筒に入るようなら、手間はそんなにかからないのだが、ちょっと厚みのあるやつだとそれも難しい。そうなると、適度なサイズの空きダンボールや宅配用のマチ付き袋を探して、梱包用のプチプチを切って巻いて、テープで封をして……という作業が発生。うーんコレ、正直かなり面倒くさい。

 

また、コロナ禍の昨今、自宅にいると不要品が目につく→フリマアプリやネットオークションに出品、という流れによって、取引件数はかなり増えているらしい。出品して売れてしまえば、そこでもやっぱり面倒な梱包しての発送作業はすることになるわけで。

 

そこで今回は、そういった面倒がかなり減らせる最新の梱包材を紹介したい。なんと、これ一つで梱包用のパッケージと緩衝材と封かんを兼ねて、サイズも自由自在、パッキングもラクラク、という超優れモノ! マジでこれいいわー、という代物だ。

 

包んで圧着、即発送! やたらと手軽な梱包シート「スコッチ フレックス&シール 梱包ロール」

ということで使ってみたのが、3Mから発売されたばかりの「スコッチ フレックス&シール 梱包ロール」だ。通販大国にしてフリマアプリの利用も盛んなアメリカで、昨年発売され、すでにかなりの人気となっている商品である。

3M
スコッチ フレックス&シール 梱包ロール(380mm×3m)
オープン価格(実勢価格:税別1680円)

 

なんとなくキャンプ用のシートやヨガマットのようなルックスだが、先にも述べた通り、これひとつあればダンボールもプチプチも梱包テープも不要! というオールインワンの梱包材なのだ。

 

手で圧着するだけ! 梱包の仕方を見てみよう

使い方は簡単で、まずシートを引き出して、送りたいモノを裏面(灰色面)に置く。このとき、シートの長さはモノの幅の2倍ちょっと出しておくといい。

 

あとは適当なスペースをとってカットして、シートを折り返すようにして包んで、余ったフチ全周をギュッと手で押さえつける。

↑裏側の灰色面に送りたいモノを置いて……

 

↑包んだ端を手で圧着させたら、梱包完了

 

ハイ、これだけで梱包作業は完了! あとは送り状を貼るなり、宛先をシート表面に直接書き込むなりして発送すればOKだ。

 

今までの梱包作業におけるあれやこれやと比較したら、ほぼ一瞬であり、実質ノータイムと感じるほどの簡単さ。

↑複数の小物もまとめて包んで……

 

↑隙間を潰すように圧着梱包。これなら輸送中に中身がぶつかり合う心配もなさそうだ

 

驚きのスピードは、シートの構造にあった!

実はこのシート、①表側の青い面 ②中面の気泡層 ③裏側の灰色面、の3層構造になっている。

 

まずポイントとなるのは、③のモノを置いた灰色の面。この全体が接着面になっているのだが、くっつくのは「灰色面同士が、ギュッと圧着された場合」のみ。中身には貼り付かず、ベタベタもしない。しかも、一度圧着したらまず剥がれることはないため、輸送中に中身が飛び出すなんて心配もほぼないだろう。

 

とはいえ、接着強度を担保するにはある程度の面積が必要なので、あまりシートギリギリになるサイズのモノを送るのには向いていないかもしれない。

↑押し付けるだけで圧着されて、簡単には剥がれない。なかなか不思議な素材だ

 

↑3層構造を横から見た図。気泡層は厚くないが、頑丈なシートでサンドされているため、それなりの耐久性はありそうだ

 

さらに②の中面の気泡層によって、輸送中の衝撃から中身をガード。これによってプチプチ不要というわけだ。

 

ただし、気泡層はさほど厚みがあるわけではないので、割れ物や精密部品を包むだけで送るのはNG。基本的には、ゲームソフトやDVDを何本かまとめて包むとか、書籍、布製品といった用途がマッチするだろう。厚すぎてクッション封筒には入れづらいパッケージ箱入りの小物なんかにも便利だ。

↑クッション封筒には入れづらい角柱型の箱も、簡単に包むことができる

 

表面(青い面)は、手で破るのはほぼ不可能なぐらい頑丈で、さらに耐水性もある。多少の雨濡れなんかはまったく問題にならない。さらに、筆記具での書き込みもできるので、送り状のない定形外郵便なんかも、送り先を表面に直書きで大丈夫。この場合、視認性を考えて油性マーカーなどを使うと良さそうだ。

↑宛名は表面に直接書き込める。これくらいのサイズなら、定形外郵便で発送可能だ

 

ということで、筆者もすでにあれこれ送るのに使っており、早くも2ロール目を使っている最中だ。梱包作業がラクなのに加えて、発送コストを減らすのにも役立っているように思う。

 

なにしろ、梱包がほぼ現物サイズぴったりで済むのだから、無駄がない。本来なら宅配便の60サイズ(縦横高さの合計が60cm以内)で済むところが、たまたま大きめのダンボールしかなくて80サイズになっちゃった、なんてトラブルが起きえないのだから当然だろう。

 

単純なコストで考えれば、100均のクッション封筒と比較すれば割高かもしれない。だが、封筒に入らないサイズのモノも包んで送れる安心感、梱包作業の時間短縮、ダンボールやプチプチのロールをストックしておくスペースの経費などを含めて考えれば、使って損なし、と判断したい。

 

もちろん破損などの危険性も考えて使い分ける必要はあるだろうが、今後は、送れるモノは全部フレックス&シールで送っちゃおう、と目論んでいる次第である。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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【菅未里の自腹買い文房具】マルマン「クルフィット」は自分にフィットする“代わりがきかない”バインダー

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

知られざる名品

自腹で買った、お気に入りの文房具を紹介するこの連載。比較的新しい商品を取り上げることが多かったのですが、私が長年愛用しているのに、一般的には存在をあまり知られていない文房具があることに気づきました。

 

それが、2016年に発売された「クルフィット」(マルマン)。一見何の変哲もないバインダーですが、実によくできているのです。

マルマン
クルフィット プラスチックバインダー(A5/B5)
各390円(税別)

 

クルッとフィット

クルフィットは、とにかく軽くて柔らかいのが特徴です。柔らかくて、クルッと丸められるので「クルフィット」なのでしょう。

↑片手で丸められるほどに柔らかい

 

リングがプラスチック製のため、本体は約57gと軽いので、外に持ち出すのに向いています。バインダーは重いものが多いのですが、これなら重さの心配はいりません。

↑プラスチック製のリングで軽量

 

↑片手でリフィルの交換もできる仕組みだ

 

ちなみに、トートバッグは「くたっ」とするのが可愛いわけですが、硬いバインダーだと、トートバッグに入れたときの見栄えが悪いのです。まるで板が入っているみたいになってしまいますから。

 

落ち着いたカラー

クルフィットが優れているのは、デザインもしかり。一般的なバインダーには派手な原色が多いのですが、これは落ち着いたスモーキーカラーが揃っており、大人っぽい。見栄えという点でも、持ち運びに向いています。

 

4年以上愛用しているということは、「他に代わりがない」ということでもあります。目立たないけれど長く使える名品ですね。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

 

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知られざる名品

自腹で買った、お気に入りの文房具を紹介するこの連載。比較的新しい商品を取り上げることが多かったのですが、私が長年愛用しているのに、一般的には存在をあまり知られていない文房具があることに気づきました。

 

それが、2016年に発売された「クルフィット」(マルマン)。一見何の変哲もないバインダーですが、実によくできているのです。

マルマン
クルフィット プラスチックバインダー(A5/B5)
各390円(税別)

 

クルッとフィット

クルフィットは、とにかく軽くて柔らかいのが特徴です。柔らかくて、クルッと丸められるので「クルフィット」なのでしょう。

↑片手で丸められるほどに柔らかい

 

リングがプラスチック製のため、本体は約57gと軽いので、外に持ち出すのに向いています。バインダーは重いものが多いのですが、これなら重さの心配はいりません。

↑プラスチック製のリングで軽量

 

↑片手でリフィルの交換もできる仕組みだ

 

ちなみに、トートバッグは「くたっ」とするのが可愛いわけですが、硬いバインダーだと、トートバッグに入れたときの見栄えが悪いのです。まるで板が入っているみたいになってしまいますから。

 

落ち着いたカラー

クルフィットが優れているのは、デザインもしかり。一般的なバインダーには派手な原色が多いのですが、これは落ち着いたスモーキーカラーが揃っており、大人っぽい。見栄えという点でも、持ち運びに向いています。

 

4年以上愛用しているということは、「他に代わりがない」ということでもあります。目立たないけれど長く使える名品ですね。

 

 

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知られざる名品

自腹で買った、お気に入りの文房具を紹介するこの連載。比較的新しい商品を取り上げることが多かったのですが、私が長年愛用しているのに、一般的には存在をあまり知られていない文房具があることに気づきました。

 

それが、2016年に発売された「クルフィット」(マルマン)。一見何の変哲もないバインダーですが、実によくできているのです。

マルマン
クルフィット プラスチックバインダー(A5/B5)
各390円(税別)

 

クルッとフィット

クルフィットは、とにかく軽くて柔らかいのが特徴です。柔らかくて、クルッと丸められるので「クルフィット」なのでしょう。

↑片手で丸められるほどに柔らかい

 

リングがプラスチック製のため、本体は約57gと軽いので、外に持ち出すのに向いています。バインダーは重いものが多いのですが、これなら重さの心配はいりません。

↑プラスチック製のリングで軽量

 

↑片手でリフィルの交換もできる仕組みだ

 

ちなみに、トートバッグは「くたっ」とするのが可愛いわけですが、硬いバインダーだと、トートバッグに入れたときの見栄えが悪いのです。まるで板が入っているみたいになってしまいますから。

 

落ち着いたカラー

クルフィットが優れているのは、デザインもしかり。一般的なバインダーには派手な原色が多いのですが、これは落ち着いたスモーキーカラーが揃っており、大人っぽい。見栄えという点でも、持ち運びに向いています。

 

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水性ボールペンにようやく脚光!? 油性やゲルにない書き味がパイロット「Vコーンノック」

ボールペンのインクは、ざっくりと「油性」「水性」「ゲル」の3つに分類される、ということはご存知だろうか?(実は、厳密にはゲルも水性インクに含まれるのだが、ここではあえて別に分類しておく。)

 

ただ現状では、なめらかな低粘度油性インクを擁する「油性」派と、若年層に人気でサラサラとした書き味の「ゲル」派に人気が二分されているのが実情。「水性」は人気がない……というか、一般的には認知している人の方が少ないのではないかというほど落ち込んでいるのである。

 

もちろん、それには理由がある。まず、液体状の水性インクは乾燥に弱いため、キャップ式にならざるをえないというのは大きい。日本人はノック式が大好きなので、キャップ式というだけで避けられてしまうのだ。また、インクがだくだくと出るため、紙によっては染みてにじんだり裏抜けしたり、というのも避けられがちな要因のひとつだろう。

 

しかし、だ。水性ボールペン、そういうことで嫌っちゃうにはもったいないように思うのだ。まず、インク粘度が低いため、筆記中のかすれがほぼゼロなのは魅力だ。ペン先が紙に触れている限り、インクは紙に出続けるため、走り書きなどをする場合は最強の確実性を発揮する。

 

だくだくとインクが出るというのも、欠点になる反面、筆圧をかけなくともサラサラと書ける、気持ちの良い書き味につながっていると言える。この書き味の特殊性は、もはや官能的ともいえるほどで、実のところ、水性ボールペンしか愛せないという熱烈な水性信者も存在するほどだ。

 

そこで今回は、うっとりする書き心地を持つ水性ボールペンの新作を紹介しようと思う。

 

名筆「Vコーン」の流れを汲むノック式水性ボールペン「Vコーンノック」

水性ボールペンのなかでも、特に最高傑作と名高いのが、パイロット「Vコーン」。液体インクがダイレクトに封入された直液式で、たっぷり過ぎるインクフローは、水性ボールペンの魅力を堪能するのにベストな1本と言える。

 

とはいえ、構造的にキャップ式なのはいかんともしがたく、今や知る人ぞ知るボールペン、的な地位に甘んじているのは残念だ。

 

そこで、その現状を覆すべく発売されたのが、なんとノック式構造に生まれ変わった最新作「Vコーンノック」である。

パイロット
Vコーンノック
(0.5・0.7㎜ 黒・青・赤)
各150円(税別)

 

Vコーンの名を冠するからには、当然のようにリフィルは直液式。たっぷりと充填された濃く鮮やかなインクが、ペン先から嬉しいほどにだくだくと紙へと供給される。どれほど早書きしようが、かすれやスキップが起きることが想像できないつゆだくっぷりだ。

 

もちろん、紙によっては当たり前ににじむし、描線もボール径からすれば太くなる。だが、そんなのは水面をすべるが如きサラサラサラァァァァ……という爽快な書き味の前には、「だからなに?」って感じ。にじむのが嫌なら、油性でもゲルでも使ってればいいじゃん、という話なのだ。

↑サラサラとしたインクがたっぷりと紙に染み込んで書ける感じは、ゲルや油性にはない気持ちよさだ
↑サラサラとしたインクがたっぷりと紙に染み込んで書ける感じは、ゲルや油性にはない気持ちよさだ

 

この書き味がワンノックで味わえるというのが、Vコーンノックの最大のポイント。内蔵したバネでボールを押し上げることで、先端にフタをして非筆記時の乾燥を防ぐ構造で、ノック式でもドライアップしない水性ボールペンを実現しているのだ。

 

ちなみに、見た目が同社の「フリクションボールノック」によく似ているため、筆者は最初、うっかりクリップ部を押しそうになってしまった。ノックノブは軸後端にあるので、お間違いなく。

↑こちらが元となった、キャップ式のVコーン。約30年前に発売されて以降、いまだに固定ファンが離れない魅力を持つ水性ボールペンだ
↑こちらが元となった、キャップ式のVコーン。約30年前に発売されて以降、いまだに固定ファンが離れない魅力を持つ水性ボールペンだ

 

インクも、Vコーンとは異なる、ノック式専用に開発されたものとなっている。

 

実はVコーンは、水性染料インクながら、一度乾くと強固な耐水性を持っていた。だが、Vコーンノックは「うーん、水性染料だからこんなもんだよね」レベルで水濡れに弱い。Vコーンの耐水性は大きなポイントだっただけに、そこはちょっと残念なところだ。

↑Vコーンとノックの筆跡に水を垂らした比較。おなじ水性染料インクながら、確実に別ものということは分かる
↑Vコーンとノックの筆跡に水を垂らした比較。おなじ水性染料インクながら、確実に別ものということは分かる

 

……と、ここまで読んで「ノック式のVコーンでインクに耐水性がないペンって、今までになかった?」と気づいた人がいただろうか? いたとしたら、かなりの水性マニアだろう。

 

そう、あったのだ。最初の方で水性ボールペンの最新作なんて書いたけど、実はこのVコーンノック、2008年に発売されたノック式水性ボールペン「VボールRT」のリニューアル版なのである。

↑2008年に発売されていた“ノック式Vコーン”こと、「VボールRT」(写真左)。リフィルは新しいVコーンノックと共通だ
↑2008年に発売されていた“ノック式Vコーン”こと、「VボールRT」(写真左)。リフィルは新しいVコーンノックと共通だ

 

分解してみると、上の写真のようにリフィルも「LVKRF-10」となっており、VボールRTと同型。つまり、見た目と名前を変えただけ、ということになる。

 

VボールRTは、日本初のノック式水性ボールペンとして発売されたのだが、折悪いことにその頃のボールペン業界は、「ジェットストリーム」と「フリクションボール」が大ブームとなっていたのだ。

 

結局のところ、低粘度油性インクと消せるゲルインクの快進撃に巻き込まれるかたちで、VボールRTは認知されないまま存在感を薄くしていった……という感じだろうか。なんともタイミングの悪いことである。

 

ひるがえって2020年。いまや、低粘度油性インクもフリクションインクもすっかり一般化し、それに合わせてユーザーの筆記具リテラシーも大きく上がった。水性ボールペンを改めて再評価する下地もできてきたように思う。そこでパイロットも「今こそVボールRT(改めVコーンノック)にもう一度チャンスを!」と判断をしたのではないか。

 

12年前に発売されたものとはいえ、油性やゲルに慣れきった手には、かなり斬新な書き味が体験できるはずだ。速乾性や耐水性ではかなわないが、水性ならではの早書きへの追随性といったメリットもある。

 

とくに「今まで水性ボールペンって使ったことないわ」という人には、新たな選択肢として試してみてもらいたい。だくだくとインクが染みるあの感じにハマる可能性、それなりにありそうだぞ。

 

↑サラサラとしたインクがたっぷりと紙に染み込んで書ける感じは、ゲルや油性にはない気持ちよさだ ↑こちらが元となった、キャップ式のVコーン。約30年前に発売されて以降、いまだに固定ファンが離れない魅力を持つ水性ボールペンだ ↑Vコーンとノックの筆跡に水を垂らした比較。おなじ水性染料インクながら、確実に別ものということは分かる ↑2008年に発売されていた“ノック式Vコーン”こと、「VボールRT」(写真左)。リフィルは新しいVコーンノックと共通だ

 

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綴じファイルの難点を解決! 容量をチョイ足しできる「クリアーファイル」

【きだてたく文房具レビュー】綴じられる容量を増やせるクリアーファイル

「クリアーファイル」と「クリアーホルダー」の違いについてご存知だろうか?

 

これがごっちゃになってる人がかなり多いのだが、実は「日本ファイル・バインダー協会」によるちゃんとした定義がある。

 

透明なポケットが何ページもあって、そこに記録済みの文章や書類をいれて保管するのが「クリアーファイル」。対して「クリアーホルダー」は、透明なPP(ポリプロピレン)の2辺を溶着してあるもの。普段、会社などでもよく使われている、書類を数枚だけ入れて持ち歩いたりするお馴染みのアレだ。

↑正しくは左がクリアーファイルで、右がクリアーホルダー
↑正しくは左がクリアーファイルで、右がクリアーホルダー

 

ちなみに「フォルダー」と「ホルダー」も別物。「フォルダー」は、厚紙を二つ折りにした表紙で書類を挟んでおくもの。PCの画面でよく見る“フォルダ”、あれも紙のフォルダーをアイコン化したものである。

 

「二つ折りにする(=Fold)」と「保持する(Hold)」から来ているので、カタカナ表記だとよく似ているが、語源から違うのだ。(恥ずかしながら、筆者も最近までここを混同して覚えていた)

↑これがフォルダー。アイコンとしてしか知らない人も多いが、現役で市販されている文房具だ
↑これがフォルダー。アイコンとしてしか知らない人も多いが、現役で市販されている文房具だ

 

とはいえ、メーカーの製品名にもいい加減なのがあったり、さらには「クリアー」「クリア」「クリヤー」という表記ブレがあるので、もう何が何やら、という感じではある。ひとまず「クリアーファイル」と「クリアーホルダー」が違う物だ、というところは覚えておいて欲しい。

 

……で、長々と講釈をたれたお詫びに、というわけではないが、便利なクリアーファイル2点を紹介したい。

 

ポケット+2穴綴じの増設型クリアーファイル

まず、クリアーファイル側のオススメは、2017年発売の「クリヤーブック フィタス」(コクヨ)だ。

 

早速の表記ブレでクラクラしてきたが、コクヨはクリアーファイルを“クリヤーブック”と呼称しているのである。

↑コクヨ「クリヤーブック フィタス」20ポケットタイプ 540円/40ポケットタイプ 842円
↑コクヨ「クリヤーブック フィタス」20ポケットタイプ 540円/40ポケットタイプ 842円

 

このフィタス、見た目はまったく普通のA4書類用クリアーファイル。面白いのは、ポケットにプラスして、裏表紙側の内側にプラ製の2穴綴じ具を備えている、というところだ。

↑裏表紙の内側に配置された2穴とじ具。プラ製のシンプルなものだが、ちょっとしたものを綴じるだけなら充分に実用的
↑裏表紙の内側に配置された2穴とじ具。プラ製のシンプルなものだが、ちょっとしたものを綴じるだけなら充分に実用的

 

例えばポケットにはA4プリントアウトの書類を入れて、2穴綴じ具にはパンチで穴をあけたA3の書類……ガントチャートの工程表など、横長に見たいものなんかを綴じておく、という使い方も便利だ。

 

また、小冊子タイプの資料なんかもポケットに入れてしまっては見にくいが、穴をあけて綴じておけば参照しやすい。

↑横長のチャートも収納可能。見るだけの資料はポケットに、まだ書き込みもしたい資料は2穴に、という使い分けもあり
↑横長のチャートも収納可能。見るだけの資料はポケットに、まだ書き込みもしたい資料は2穴に、という使い分けもあり

 

さらに使い方がワイドなことに、フィタスの2穴綴じ具に増設できる薄型タイプのクリアーファイルまで発売されているのだ。

↑コクヨ「クリヤーブック コフィタス」10ポケットタイプ 259円
↑コクヨ「クリヤーブック コフィタス」10ポケットタイプ 259円

 

「コフィタス」(フィタスの子で、子フィタス?)は、10ポケットの薄型クリアーファイルなのだが、ノド側に最初から2穴があけられており、そのままフィタスに綴じることが可能。

↑最初から2穴があいているので、そのままフィタスの増設ポケットとして追加できる
↑最初から2穴があいているので、そのままフィタスの増設ポケットとして追加できる

 

ちょっとポケットが足りないな、という時に付け足して使ってもいいし、自分で閲覧する用の資料はフィタスに、あとでクライアントに渡す資料はコフィタスに……というのも気の利いた使い方だろう。もちろん、そのまま単体で超薄型のファイルとしても運用できる。

 

ポケットが足し引きできる薄型クリアーファイル

もうひとつ紹介したいのが、キングジムのクリアーファイル「ヒクタス±」。昨年発売の「フィタス」に対して、こちらは早くも10年前にポケットの増設機能を実装していたベテランである。

↑キングジム「ヒクタス±」10ポケットタイプ 313円/20ポケットタイプ 453円/40ポケットタイプ 756円/60ポケットタイプ 1166円
↑キングジム「ヒクタス±」10ポケットタイプ 313円/20ポケットタイプ 453円/40ポケットタイプ 756円/60ポケットタイプ 1166円

 

クリアーファイルで不便なところといえば、ポケット数でページが固定されているところ。ポケットが足らず「あと1枚入れば1冊で資料が完結するのに……!」という歯ぎしりをしたことのある人も多いのではないだろうか?

 

また、逆にポケットが余ってしまうのもスッキリしない。紙の入ったポケットと入ってないポケットでは手触りが違いすぎて、めくっているときに微妙に気持ち悪いのだ。

↑ポケットを足し引きできる秘密は、中央でポケットを綴じている樹脂製のスティック
↑ポケットを足し引きできる秘密は、中央でポケットを綴じている樹脂製のスティック

 

クリアーファイルのそういうスッキリしない感を「ヒクタス±」は、ポケットを細い樹脂製スティックで綴じるという、ちょっと変わった方式で解決している。

 

まず、ファイルをポケットの中央で開いたら、綴じ具のスティックを少し上にスライドさせる。するとスティックの凹んだところで押さえパーツから抜くことができるのだ。これであとは、ポケットを必要に合わせて足し引きできる、という仕組みである。

↑スティックをスライドさせて引き上げると、プチプチと外れる。戻すときは逆順で
↑スティックをスライドさせて引き上げると、プチプチと外れる。戻すときは逆順で

 

増やす方だと、20ポケット~60ポケットタイプなら最大で+10ポケット(リフィル5枚追加)が可能。これだけ増やせれば、だいたい納得いくページ数で収められるのではないだろうか。

 

しかも、ポケットを増やしても背幅が変わらないので、見た目はスリムなまま。

↑もともとかなりスリム(20ポケットで背幅11mm)な上に、ポケットを増量しても背幅は変動しない
↑もともとかなりスリム(20ポケットで背幅11mm)な上に、ポケットを増量しても背幅は変動しない

 

実際に資料をクリアーファイルで管理している方なら、この実用性の高さはハッキリと感じられるはずだ。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

これは気持ちいい! 吸い付くように線が引けて書いた字がにじまない蛍光マーカー

【きだてたく文房具レビュー】上から重ねてマーキングしても書いた文字がにじまないマーカー

今年の春ごろ、中学生の集まる場所で「勉強効率アップ文房具」を紹介させてもらう機会があった。そこでかなり反応があったのが、蛍光ペンで上から線を引いてもにじみにくいゲルボールペン「サラサ マークオン」(ゼブラ)。

 

最近は勉強垢(自分の勉強ノートや文房具類の写真をインスタなどにアップするアカウント)が流行っていることもあるのか、これ欲しい! というリアクションが多かったのだ。

↑中学生にやたら反響があった、にじみにくいボールペンこと「サラサ マークオン」(ゼブラ)
↑中学生にやたら反響があった、にじみにくいボールペンこと「サラサ マークオン」(ゼブラ)

 

とはいえ、「メインの筆記具はお気に入りのペンがあるから、それ以外のはちょっと……」という声もあったのは事実で、もちろんそれはよく分かる。たしかに、メイン使いのペンはそう簡単に変えたくないものだし、できれば“にじまない効果”は蛍光ペンの方でなんとか受け持ってくれないか、という話ではある。

 

「うーん、そのうちそういう蛍光ペンも出るかもしれないね」とその場は締めたのだが、なんとそれから半年と経たないうちに「にじみにくい蛍光ペン」が出てしまった。

 

しかも、これまたゼブラからである。最初からこれ出しといてよー。

↑ゼブラ「ジャストフィット モジニライン」ピンク・黄・オレンジ・緑・青 各108円
↑ゼブラ「ジャストフィット モジニライン」ピンク・黄・オレンジ・緑・青 各108円

 

ゼブラ「ジャストフィット モジニライン」は、まさに文字の上から引いてもにじみにくい、という機能を搭載した蛍光ペンだ。

 

ボールペンで書いた文字に蛍光ペンを引いてにじむ、というのは、基本的に水性またはゲルの染料インクボールペンでおきやすい現象だ(油性インクもしくは顔料水性インクは耐水性があるため、この限りではない)。インクの成分が水性染料なので、書いた上からさらにたっぷり蛍光インクで水分を与えてしまえば、染料が溶け出してにじんでしまうのは当たり前ともいえる。

 

ところがモジニラインは、にじみにくい(インクの量や感想の具合などによっては、にじみゼロとはさすがに言えない)。

↑にじみやすい水性染料ボールペンの上から引いてもにじまない、特殊な蛍光インク
↑にじみやすい水性染料ボールペンの上から引いてもにじまない、特殊な蛍光インク

 

これがどういう仕組みでにじみにくいかというと、説明はややケミカルな話となる。まず、ボールペンのインクはマイナスの電荷を帯びている。そこでモジニラインにはプラスの電荷を帯びた成分を配合し、水性インクとイオン結合させることで紙の上に固着。それによってにじまない、ということだそうだ。

 

ちなみにこの仕組みは、浄水場などで水の中に溶け込んだ汚れを固めて取り除くシステムと同じだという。

↑一般的な蛍光ペンとの比較。にじみやすい水性/ゲルインクのペンで筆記し、30秒後にラインを引いてみた結果がこれ
↑一般的な蛍光ペンとの比較。にじみやすい水性/ゲルインクのペンで筆記し、30秒後にラインを引いてみた結果がこれ

 

仕組みを聞いてもよく分からん、という人も、まぁ使ってみれば効果は体感できるだろう。実際にいくつかの水性/ゲルインクのボールペンで試してみたが、たしかにこれは従来の蛍光ペンと比較するとかなり差が出る。はっきりとにじみにくいのだ。
※ただし、筆記跡が乾いてからでないと、何をどうやってもにじむので、そこだけ注意。

 

とくに「水性で乾燥が速い」を謳っているペン(「サラサドライ」や「エナージェル」など)や万年筆は、耐水性がなくにじみやすいという弱点を持っているのだが、その辺りにもきちんと効力が発揮されている。

↑厚い書籍を開いた曲面にもスムーズにラインが引ける、柔らかめなペン先チップ
↑厚い書籍を開いた曲面にもスムーズにラインが引ける、柔らかめなペン先チップ

 

ひとつうれしいのは、ゼブラがこのにじまない機能を、ペン先チップが柔らかい蛍光ペン「ジャストフィット」に搭載して発売したこと。

 

辞書や厚い資料などを開いた曲面にもフィットして線を引きやすいことから、すでにジャストフィットの愛用者はかなり多い。そういったファンを迷わせることなく、「こっちに切り替えてもなんの損もないよ」と示してくれたわけで、これはかなりありがたいことだ。

 

というか、そもそもこのにじまない機能だけでもかなり優先度の高い能力なので、他社の蛍光ペンユーザーも、一度ぐらいは試してみてもいいんじゃないだろうか。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

渾身の力はもう不要。約半分の力で開く新型ダブルクリップはデザインも刺激的

【ド腐れ文具野郎・古川 耕の文房具でモテるための100の方法】

No.078

プラス「エアかる(10個入)」
324円〜
本体に設けた小さな突起で支点の位置をずらし、さらにレバーの長さを伸ばすことで同社従来品に比べて開く力を最大約50%削減。レバー先端の形状も指当たり柔らか。サイズは大・中・小。

 

半分の力で開く超便利なダブルクリップで快適にモテる

手に取ってみて、「こんなものにもまだ進化の余地があったのか!」と心底驚いてしまいました。従来の約半分の力で開くという画期的なダブルクリップ「エアかる」。極めてシンプルな構造ながら、わずかな工夫次第で(理屈については諸説あるそうですが)見た目も価格もほぼ変えずに改良できる。これはすごいと感心しつつ、しかしこれはこれでややこしい話になるぞ、という懸念も同時に感じてしまったのです。

 

どういうことか? 単純に言うと、このエアかるは見た目があまりに「ただのダブルクリップ」然としているため、何も知らない人がうっかり手に取ったとき、「壊れてるのかな?」「軽い力で開くということは挟む力も弱いのかな?」と誤解されてしまう余地が残ってしまっているんですね。もちろんこのリスクも重々承知で選んだ見た目だとは思うのですが、とても難しい判断だったとも推察します。「スペシャルなダブルクリップ」感を見た目でどう打ち出すのか、そもそもそれを前面に押し出すのが正解かどうかもわからないし。

 

広い意味での「デザイン」の役割とは何なのかを考えさせられる、個人的にもかなり刺激的な新製品でした。

 

クリップを長くして開ける力を軽減!

ソニック「らくレバークリップ」
216円〜
昨年発売されたソニックのダブルクリップ。こちらはクリップの長さを従来品より長くすることで、開ける力を軽減。また、レバーの先端形状を平たくして、指の痛みを和らげている。大・中・小の3サイズ。1箱10個入り。

 

【プロフィール】
古川
放送作家/ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」「ジェーン・スー 生活は踊る」などを担当。

刃は鈍角だが着眼点は鋭角だ!「キッター」の安全性と切れ味は日本文具大賞受賞も納得

【きだてたく文房具レビュー】子どもが「刃を折る」リテラシーを身につけられる安全なカッター

文房具業界における夏の話題と言えば、「日本文具大賞」だろう。2018年の機能部門グランプリは、オルファのキッズ用カッターナイフ「キッター」が受賞した。

 

日本最大の文房具アワードということで、テレビや雑誌などのメディアでも取り上げられる機会が多く、すでにあの不思議な「卵に棒が刺さってる」的なビジュアルを見た方もおられるだろう。

↑「ISOT(国際文具紙製品展)」のオルファブース。“キッズ用”を前面に押し出した、幼稚園ふうの展示になっていた

 

謳い文句には「小さな子どもでも思いのままに切ることを楽しめる安心設計のカッターナイフ」とあるが、果たしてどれほどのものなのか? 本当に小さい子どもに持たせて安心なのか? その辺りをチェックしてみたい。

↑オルファ「キッター」1296円

 

この「キッター」、日本文具大賞エントリー時点では、まさにあの卵に刺さったビジュアルのみが公開されており、どういう仕組みで安心設計なのかは見てもピンと来る要素がなかった。

 

で、ようやく手にした実物はこんな感じ。

↑卵形のベースとキッター本体。エッジのない優しいフォルムが特徴的だ

 

あの土台の“卵”はカッター部の収納ベース兼刃折り器となっており、キッター本体は細身ながら、雰囲気は従来のカッターナイフと見た目はさほど変わらない。カチカチとスライダーを押し出していくと、初めて「安全設計」と言われる最初の要素が見えてきた。

 

金属の刃の代わりに、黄色いプラスチックの薄い板が出てくるのだ。

↑スライダーで刃を出したところ。まず先端の黄色いプラカバーを折り取らないと、切れないようになっている

 

この黄色い板がキッター専用の刃なのだが、もちろん、このまま切れるわけではない。使う際は、まずこの板の先端を卵ベースの下側にある口に挿し込んで、ポキッと折ることから始めなければいけない仕組みなのだ。

 

そもそも大人でも、カッターナイフの刃を折る、という意識がなく、刃をセットしたらいつまでもそのまま切り続けるユーザーも多い。カッターナイフメーカーのオルファとしては、「刃は折るものですよ」という教育を、子どものファーストカッターとなるキッターから徹底して仕込もう、ということなのだろう。

↑卵型ベースに刃の先端を挿し込んで、山折り・谷折りと上下に動かすと先端が折り取れる。折れた部分はそのままベースの中に入る

 

良くできているな、と感じたのは、刃折り器にキッターを挿し込んだ時のこの角度。刃折り器に対して水平ではなく、ちょっとした角度がついているのだ。

 

子どものボディサイズと腕の力だと、水平のものを折り曲げようとするのは意外とやりにくい。最初からある程度の角度が付いていることで、力をかける場所=折り曲げ角の頂点を意識でき、スムーズに刃を折る動作ができるわけだ。

↑刃の露出は、ほんの数ミリといったところ

 

刃先端のカバーをポキッと折ると、ようやく金属の刃がこのようにちょっとだけ露出する。本当に、ほんのちょっと。実際に大人の使うカッターも、紙に当てて切っているのはこれぐらいの部分なので、これで充分に切ることができるのだ。

 

ほとんどがプラに包まれて金属刃の露出はわずかなので、子どもが刃を触って怪我をする、という危険は少ない。とはいえ、もちろん刃に直接触れれば、指などを切ってしまう可能性はゼロではないので、そこはやはり子どもだけで使わせず、親や監督者がきちんと見てやっていて欲しい。プラでコートされている分、深くズバッと切れ込む心配はなくて、怪我をしたとしてもせいぜい薄皮が切れて、ちょっと血が出るぐらいだろうけども。

↑オートロック機能がないので、先端を突き立てると、そのまま刃は本体にズルズルと収納される。これも安全性を考慮した仕様だ

 

刃の安全要素でついでに言うと、刃の折れ口が斜めではなくフラットになっているので、まず突き刺すということができない。さらに、従来のカッターと違ってオートロック機構(スライダーで操作しない限り、刃が後退しない機構)が搭載されていないので、無理に力を込めて突き刺そうとすると、刃がずるずると本体内に戻ってしまうのだ。

 

小さい子どもにカッターナイフを持たせると、逆手に握って先端を床面や壁、下手すると自分の体に押し当てることがたまにある(本当にあるのだ)ので、オートロックなしはかなり安心できる。

↑わずかな刃でも、シャープに切れる。このあたりはさすがオルファ製で、子ども用とはいえ間違いない

 

肝心の切れ味であるが、さすがオルファという感じでまったく不安なし。コピー用紙や画用紙などは、スイスイと自由に切ることができる。これで刃自体の切れ味が落としてあると、逆に切る時に力をかけすぎて怪我につながることもあるだろうから、子ども用とはいえ(だからこそ)切れ味は大事な要素なのだ。

 

で、先ほど「プラでコートされている分、深く切れ込む心配はない」と書いたが、このキッターで切れる厚みはせいぜい画用紙2~3枚重ねた程度。ダンボールだと、例えばAmazonの梱包用箱の薄いものでも、下まで切り込むことはできない。逆に切れないことを利用して、ダンボール工作で折り曲げる際の切り込み用カッターとして使っても、面白いかもしれない。

↑キッター専用替刃は2本セットで518円。刃を4回折ったら交換となる

 

さて、使っているうちに切れ味が落ちてきたな、と感じたら、子どもに「刃を新しくしようか」と言ってあげよう。

 

切るために刃を出している状態から、スライダーを1クリック分だけ前進させると、ちょうど刃の折り線が出てくるようになる。従来のカッターだと、折るのに刃をどれだけ出せばいいのか感覚的につかみづらいということもあるが、その点キッターは直感的に分かりやすい。

 

あとは最初と同じように卵ベースに挿し込んでポキッ、でOK。そこからまた1クリック分だけ前進させれば、切れるようになる。

↑刃の交換に関しては、子どもがやりやすいという工夫は特にない。わずかでも露出した刃に触れることになるので、ここは大人の仕事となる

 

ちなみに、使い終わった刃を交換する手順は、従来のカッターとほぼいっしょ。本体後端のキャップを抜き、スライダーを外して刃を交換する。新品状態の刃はほぼ金属刃が見えないので危険は少ないが、古い刃の処理なども必要になるし、なにより子どもに簡単にできることでもないので、ここは見ている親がするべき作業だろう。

 

特殊な刃や非オートロックなど、確かに安全性の高いキッターだが、使ってみて感じたのは、どちらかというと“リテラシー教育性の高さ”だ。

 

随所に刃を折る習慣付けがしやすく作られているし、刃のわずかな露出も「切る時はここを使って切るんだよ」と分かりやすい。子どもの頃からこういうものを使っていれば、怪我をする心配も少なくカッターを安全に使うリテラシーが身につくのだろう。

 

今の子ども、羨ましいことである。

さて、最後にもうひとつカッターナイフを使う時に忘れてならないものがある。カッターマットだ。

↑オルファ「ふたつ折りカッターマットA3」2581円

 

子どもに自由に切らせていると、だいたい思いもよらないところまで切り進めてしまうので、床や机を保護するためにはできるだけ大判のもの……少なくともA3サイズのマットを使って欲しい。これは、カッターの刃を保護して切れ味を長持ちさせる効果もある。

↑中央から折り畳むと、コンパクトなA4サイズに変形。これなら勉強机の引き出しにも入るので、収納場所を考えずに済むのはありがたい

 

ただ、A3サイズまでなると使いやすいが、今度は収納場所に困ることもあるだろう。しかし、二ツ折カッターマットであれば、使わない時は半分のA4サイズにパタンと畳んでおけるのだ。これくらいなら、どこでも適当に収納しておけるのではないか。

↑折り線が波打っているので、普通に切っている限り、まず刃が入り込むことはない

 

面白いのは、この二つ折りにする折れ目が波打っているところだ。これにより、カッターナイフで切っているうちに刃が折れ目に入り込んでしまうことが防げるのである。

 

良くできた製品なので、こちらは子どもだけでなく大人も使ってみて欲しい。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

たった10秒! せっかちな大人も待てない子どももニンマリの工作上手な秒速接着剤

【きだてたく文房具レビュー】リタッチの隙は与えてくれる、間のいい速乾グルー

夏休みの自由工作だったり、「ニンテンドーラボ」の組み立てにトライしたりで、子どもにはとにかく、何かを作る機会が多い。しかし、子どもの工作は失敗がつきものである。

 

自分が子どもだった頃を思い返してみれば、想定通りに作れずベソをかいたり、完成したつもりがちょっと動かしただけでバラバラに分解して半狂乱になったり、ということ、あっただろう。で、なんで失敗したかというと話は簡単で、子どもは「接着剤がくっつく時間が待てない」のだ。

 

段ボール同士を木工用ボンドで貼り合わせて、ほんの10秒もしないうちに「くっついたかな?」と引っ張ってしまい、もちろんペロッと剥がれる。そして一度接着剤を剥がした部分は、基本的に再接着が難しい。そういうことが積み重なって、結局は全体がバラバラになるのだ。つらい。

 

しかし、今はいい時代になった。子どもが工作で失敗しなくなる接着剤、なんてものが発売されているのである。2018年7月に発売されたばかりの3M「スコッチ 速く接着する工作のり」が、それだ。

↑3M「スコッチ 速く接着する工作のり」オープン価格(実売486円)

 

最大のポイントは、名前の通り、接着時間の速さである。例えば、段ボール同士の接着にお馴染みの木工用接着剤を使った場合、だいたい実用強度に達するまで1~2時間。速乾タイプのものでも30分以下ということはない。

 

ところが、「速く接着する工作のり」であれば、貼り合わせて強度が出るまで、なんと約10秒。とにかく10秒さえ待てれば、「……くっついたかな?」と引っ張ってみても大丈夫。ちゃんとくっついているのだ。

↑接着面にポタポタと垂らして……

 

この10秒というのがなかなか絶妙で、貼る場所がちょっとズレた! という場合でも、素早く動かせば位置修正が可能なぐらいのタイミングなのだ。それが瞬間接着剤だと、こうはいかない。(なにより、瞬間接着剤は紙・布系に使うと一気に発熱する危険性があるのでNG)

 

↑貼り合わせたら指で10秒押さえて、接着完了。これはめちゃくちゃ速い

 

秘密は、接着剤自体の浸透性の高さにある。

 

比較的さらさらの接着剤が紙の繊維にスッと染み込むため、乾燥が速い。つまり接着時間も速くなる、という仕組みだ。そのため「10秒で接着」という最大効果が得られるのは、紙・段ボールといった、液体が染み込む素材同士の接着に限られる。

↑3M公式による図説。水分が紙に速く染み込むことで、接着時間が短縮される

 

↑写真左が「速く接着する工作のり」、右が一般的な接着剤。スライムとバブルスライムぐらい違う

 

ならば液体が浸透しにくい素材だとうまく接着できないか、というとさにあらず。ペットボトルに段ボールを接着するなど、片方が浸透する素材であれば、1分ほどでがっちり強度が出る。

 

実は、ペットボトルというのは意外と接着しにくい(専用接着剤があるぐらい)ものなのだが、500mlのボトルに液体を満たした状態でも吊り下げられるぐらいの強度は、簡単に出るのがすごい。

↑簡単ペットボトルロボは、接着時間合計2分ほどで完成。このまま肩から持ち上げても平気なぐらい、がっちりくっついている

 

乾燥後は、一般的な接着剤と同様に透明化するので、工作の見た目には支障が出ない。また10秒接着であれば、工作が失敗する確率は大幅に下がるはずだ。

 

紙・段ボールを使った工作には、現時点で最強といえる接着剤である。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

「100均」よりも安くておトク! ホムセンは「高コスパ文房具」の宝庫だった!

手ごろな価格で文房具を購入できる場所といえば、100円ショップを連想しがちですが、実はホームセンターのほうがおトクなアイテムも多いんです。ここでは、そんな100円ショップより安く購入できる激安文房具を紹介します!

 

その1

手で切れて見た目が美しいテープ

 

カインズ

透明テープ 5巻パック(15㎜×15m)

75m(15m×5巻):98円

(100均の相場だと…30mで108円、75mで270円。つまり、172円おトク!)

ハサミがなくても手できれいに切ることのできるセロハンテープ。テープ自体の透明度が高く、美しく貼ることができます。1巻35mのものも用意。

 

 

その2

低価格高品質で使い勝手の良い封筒

 

コメリ

クラフト封筒<長3>100枚入り

100枚:198円

(100均の相場だと…50枚で108円、100枚で216円。つまり、18円おトク!)】

横向きのA4用紙が三つ折りで入る長形3号封筒。適度な厚みのある紙で丈夫です。

 

 

その3

100円で20円以上おつりがくる100枚入り封筒

カインズ

クラフト封筒 長4 (100枚)(50g紙)

100枚:78円

(100均の相場だと…100枚で108円。つまり、30円おトク!)

四つ折りにしたB5用紙が入る長形4号のクラフト封筒。100枚入りで70円台と驚きの価格。1枚当たり7.8円です。

 

 

その4

時間が経つと粘着力がアップ!

 

カインズ

テープのりMINI ドットタイプ 3個組

6㎜幅×24m(8m×3個):298円

(100均の相場だと…8mで108円、24mで324円。つまり、26円おトク!)

粘着性に優れ、しわになりにくいテープのり。ミニサイズなのでペンケースに入れても邪魔になりません。少し時間を置くとより粘着力が高まります。

 

 

その5

1本7.8円の激安価格でも十分に使える優秀品

 

カインズ

カッター替刃 S(10枚入り)

10枚:78円

(100均の相場だと…10枚で108円。つまり、30円おトク!)

刃幅9mmの小型カッターナイフ用の替刃。折る刃式を採用しています。10枚入りで100円以下とかなりの高コスパですが切れ味は良好。

 

 

その6

100円以下とは思えない価格以上の切れ味!

 

コーナン

カッターナイフA型 LFX14-8476

1本:95円

(100均の相場だと…1本108円。つまり、13円おトク!)】

オートロック機能を搭載した小型カッターナイフ。申し分ない切れ味ながらも、100円以下という驚きの価格です。刃幅9㎜。

 

 

その7

使いやすさにこだわった大容量の上質修正テープ

 

カインズ

修正テープ 5㎜ 3個入

30m(10m×3個):298円

(100均の相場だと…10mで108円、30mで324円。つまり、26円おトク!)

引き心地と定着性の良い日本製テープを使用。横書きの文字を修正するのに適した横引きタイプ。1個当たり10m入りでたっぷり使えます。

 

 

その8

1枚当たり約0.19円!心置きなく使える定番付箋

 

コメリ

ふせん徳用 ビビットアソート

2500枚(100枚×25個):478円

(100均の相場だと…400枚で108円、2500枚で675円。つまり、197円おトク!)】

使用頻度の高い50mm×15mmサイズの付箋の徳用ボックス。100枚入りのパッドが25個セットになっています。

 

【もっと詳しく知りたい方はコチラ!】

ドン・キホーテ&業務スーパー 殿堂入りベストバイ
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尻尾つきのシヤチハタに、高級車の製造技術を活用したペンも!「文具展ISOT」をおさらいしよう

先日、東京ビッグサイトで「第29回 国際文具・紙製品展」が開催されました。通称は「ISOT(イソット)」。年に一度の“文房具の大商談会”とあって、日本のメーカーだけでなく世界各国から出展があり、また世界中の小売店担当者やバイヤーが集まります。

 

そこで、文房具の魅力を紹介する「毎日、文房具。」編集長として、またISOTを盛り上げるべく昨年から登場した「ISOT 文具PR委員」の一員として、文房具の最新情報を収集してきました。会場で歩いた歩数はなんと、2日間で3万歩オーバー。文字通り足を使って集めた情報の中から、個人的に気になった文房具を厳選して紹介します。

 

まずはアイデア抜群の新製品を3つご紹介しましょう。

 

ロングセラーの油性ペン「マッキー」にオプション追加!「マッキーワーク」

ゼブラの新商品「マッキーワーク」は、細字のキャップに特殊な形をした突起がついています。

 

これが先端の突起。

 

なんとここで、ダンボールのガムテープをビーーーッと破ることができるのです。

刃物が付いているわけではないので、安全。カッターが持ち込めない場所での作業にもおすすめです。

 

ゼブラ「マッキーワーク」についてはコチラも → 乾かない&段ボールが開く!? アスクルの新作マーカーにグッとクル

 

東大阪の発明家、横田氏のアイデアを具現化「横田文具」

数々の特許を持つ、東大阪市の発明家である横田氏のアイデアを、エイジ化成が具現化して完成したのが「横田文具」シリーズ。

 

ローラーを回すことで、付箋を1枚ずつかんたんにめくれる「簡単にめくれる付箋ケース」や、

 

紙に折り目をつけることなく、一枚でもピシっと立てることができる「クタっとならないペーパースタンド 」など、

この手があったか! というアイデアと、スタイリッシュなデザインが見事に両立している製品でした。私もデスクにいくつか置きたいと思います。

 

エイジ化成「横田文具」についてはコチラも →まさに発明! 好きが高じて文具マニアがメーカーに作らせた文具が凄すぎ!

 

高校生が考えた「レシート日記」

レシートを貼って、その日に買ったものやお出かけの記録を残すための日記「レシート日記」です。ありそうでなかった新しいライフログツールだと感じました。

 

表紙のデザインもレシートっぽくなっていて可愛いですね。

 

続いては、デザインに優れた文房具の中から、特に“カワイイ”文房具を3つご紹介します。35歳のおじさんが言うのもなんですが、カワイイは正義です、えぇ。

 

SNSに写真をアップするときに使える「吹き出しノート」

これはスガイワールドの「吹き出しノート」

 

これを使えば、あたかもその人、もしくはペットやモノが話をしているかのような写真が撮れます。

SNSに写真をアップするときにぴったりですね。これもありそうでなかった製品。

 

スガイワールド「吹き出しノート」についてはコチラも → 機能追求型と遊び追求型。多様化する最新ノートの振り幅が凄い!

 

いつもよくみる輪ゴムがミニサイズ缶に「オーバンド缶 30g」

ミニサイズになるだけで、なぜこんなにカワイイのでしょうか。よく見る輪ゴム「オーバンド」のミニサイズ缶です。

 

丈夫なブリキ缶に入っているので、どこにでも持ち運びができて便利です。またハローキティデザインや迷彩柄などもありました。

 

猫好きにはたまらない「ネーム9 着せ替えパーツ おめかしっぽ」

ビジネスシーンでも家庭でも、なくてはならないとても便利なシヤチハタのネーム印「ネーム9」の 猫着せ替えパーツ「おめかしっぽ」

とってもキュートな猫柄+しっぽにチェンジできます。猫好きにはたまらない製品です。

 

【機能部門】グランプリは誰でも安全に切れる「キッター」

折る刃式カッターナイフを発明したオルファが、まったく新しい“切る体験”を提案。

 

「キッター」はご覧のとおり、刃が特殊なプラスチックで圧着して保護されており、切れる部分が最小限しか出ていません。先も尖っておらず平らになっていて、これなら子どもも安心。

 

下のスタンドには刃を折る機構があり、安全に刃を折ることもできます。初めてのカッターに最適な一本と言えるでしょう。

 

100年ぶりの進化で、かるーく開くダブルクリップ「エアかる」

もうひとつ、機能部門で気になった製品を挙げておきましょう。“てこの原理”を応用し、開く力を最大約50%も削減したダブルクリップ、「エアかる」(写真右)です。

 

ダブルクリップとは、もともとテコの原理を使って開け閉めをすることができるのですが、本体部分に小さな突起をつくり「支点」の位置をずらすことで、軽い力で開けることができるように。

 

さらにレバーの長さを変更することで、“てこの原理”をさらに利用し軽い力でクリップを開くことができるのです。

右がエアかる。レバーが長く、指に負担がかからない形状です。これが、実際に触ってみると驚きの軽さ。これからのダブルクリップのスタンダードになってくれたら、うれしいなと思います。

 

プラス「エアかる」についてはコチラも → ダブルクリップが唯一の弱点を克服! 発明から100年で初の革新とは?

 

【デザイン部門】グランプリは簡単にページを入れ替えできるノート「FLEXNOTE – UPWARD NOTEBOOK」

手で引き抜く・指で押しはめる、という簡単な動作で一枚ずつページの入れ替えができる、国内初のディスクバインド方式のノート「FLEXNOTE-UPWARD NOTEBOOK」です。

 

ルーズリーフやシステム手帳とは、またひと味違うページの入れ替え機構。私も仕事用ノートとして使ってみたいです。今後、手帳用のシートや対応するパンチのようなものがもし出てくれば、さらにカスタマイズの幅が広がりそう! 期待大です。

 

国内外の高級車に搭載される自社技術を筆記具に!?「Laurett’s MLK万年毛筆」

こちらは、丸安精機製作所の「Lairett’s MLK 万年毛筆」。“超美麗切削加工”という、世界レベルの切削加工により作られたボディはとても美しく、また触り心地も気持ちいいです。ずっと触っていたくなるような触感!

 

筆の部分も、「開明墨汁」とのコラボで筆運びの良い書き味を実現しています。

 

さて、ISOTには海外メーカーの出展も年々増えてきています。最後に、海外文具の注目作も紹介しておきましょう。

 

台湾初、高品質でカスタマイズ自由な「KEEP A NOTEBOOK 寫筆記」

台湾のCHING CHING STATIONERY(青青文具)の「KEEP A NOTEBOOK 寫筆記」は、A5スリム、もしくはコンパクトなハンディサイズのノートです。

 

紙は高品質で、万年筆とも相性がいいんです。リフィルの種類の豊富さが特徴で、一般的な横罫や方眼はもちろん、左ページが横罫で右ページが方眼のタイプや、旅の記録に適したものなど、さまざまなリフィルがあります。

「DIY MULTI POCKET NOTEBOOK COVER」を使えば、使いたいリフィルをセットして持ち歩くことも。私も台湾現地の文房具店で見たことはあるのですが、ぜひ日本でも取り扱って欲しいです。

 

いかがでしたか? 新製品の中にはこれから発売を予定しているものもありますから、発売が待ち遠しいですね!

 

【筆者プロフィール】

毎日、文房具。

2014年9月に創刊した文房具の魅力を紹介するウェブマガジン。文房具が大好きなライターたちが、良いと感じた文房具を厳選して紹介するほか、最近では文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、活躍の幅を広げている。

尻尾つきのシヤチハタに、高級車の製造技術を活用したペンも!「文具展ISOT」をおさらいしよう

先日、東京ビッグサイトで「第29回 国際文具・紙製品展」が開催されました。通称は「ISOT(イソット)」。年に一度の“文房具の大商談会”とあって、日本のメーカーだけでなく世界各国から出展があり、また世界中の小売店担当者やバイヤーが集まります。

 

そこで、文房具の魅力を紹介する「毎日、文房具。」編集長として、またISOTを盛り上げるべく昨年から登場した「ISOT 文具PR委員」の一員として、文房具の最新情報を収集してきました。会場で歩いた歩数はなんと、2日間で3万歩オーバー。文字通り足を使って集めた情報の中から、個人的に気になった文房具を厳選して紹介します。

 

まずはアイデア抜群の新製品を3つご紹介しましょう。

 

ロングセラーの油性ペン「マッキー」にオプション追加!「マッキーワーク」

ゼブラの新商品「マッキーワーク」は、細字のキャップに特殊な形をした突起がついています。

 

これが先端の突起。

 

なんとここで、ダンボールのガムテープをビーーーッと破ることができるのです。

刃物が付いているわけではないので、安全。カッターが持ち込めない場所での作業にもおすすめです。

 

ゼブラ「マッキーワーク」についてはコチラも → 乾かない&段ボールが開く!? アスクルの新作マーカーにグッとクル

 

東大阪の発明家、横田氏のアイデアを具現化「横田文具」

数々の特許を持つ、東大阪市の発明家である横田氏のアイデアを、エイジ化成が具現化して完成したのが「横田文具」シリーズ。

 

ローラーを回すことで、付箋を1枚ずつかんたんにめくれる「簡単にめくれる付箋ケース」や、

 

紙に折り目をつけることなく、一枚でもピシっと立てることができる「クタっとならないペーパースタンド 」など、

この手があったか! というアイデアと、スタイリッシュなデザインが見事に両立している製品でした。私もデスクにいくつか置きたいと思います。

 

エイジ化成「横田文具」についてはコチラも →まさに発明! 好きが高じて文具マニアがメーカーに作らせた文具が凄すぎ!

 

高校生が考えた「レシート日記」

レシートを貼って、その日に買ったものやお出かけの記録を残すための日記「レシート日記」です。ありそうでなかった新しいライフログツールだと感じました。

 

表紙のデザインもレシートっぽくなっていて可愛いですね。

 

続いては、デザインに優れた文房具の中から、特に“カワイイ”文房具を3つご紹介します。35歳のおじさんが言うのもなんですが、カワイイは正義です、えぇ。

 

SNSに写真をアップするときに使える「吹き出しノート」

これはスガイワールドの「吹き出しノート」

 

これを使えば、あたかもその人、もしくはペットやモノが話をしているかのような写真が撮れます。

SNSに写真をアップするときにぴったりですね。これもありそうでなかった製品。

 

スガイワールド「吹き出しノート」についてはコチラも → 機能追求型と遊び追求型。多様化する最新ノートの振り幅が凄い!

 

いつもよくみる輪ゴムがミニサイズ缶に「オーバンド缶 30g」

ミニサイズになるだけで、なぜこんなにカワイイのでしょうか。よく見る輪ゴム「オーバンド」のミニサイズ缶です。

 

丈夫なブリキ缶に入っているので、どこにでも持ち運びができて便利です。またハローキティデザインや迷彩柄などもありました。

 

猫好きにはたまらない「ネーム9 着せ替えパーツ おめかしっぽ」

ビジネスシーンでも家庭でも、なくてはならないとても便利なシヤチハタのネーム印「ネーム9」の 猫着せ替えパーツ「おめかしっぽ」

とってもキュートな猫柄+しっぽにチェンジできます。猫好きにはたまらない製品です。

 

【機能部門】グランプリは誰でも安全に切れる「キッター」

折る刃式カッターナイフを発明したオルファが、まったく新しい“切る体験”を提案。

 

「キッター」はご覧のとおり、刃が特殊なプラスチックで圧着して保護されており、切れる部分が最小限しか出ていません。先も尖っておらず平らになっていて、これなら子どもも安心。

 

下のスタンドには刃を折る機構があり、安全に刃を折ることもできます。初めてのカッターに最適な一本と言えるでしょう。

 

100年ぶりの進化で、かるーく開くダブルクリップ「エアかる」

もうひとつ、機能部門で気になった製品を挙げておきましょう。“てこの原理”を応用し、開く力を最大約50%も削減したダブルクリップ、「エアかる」(写真右)です。

 

ダブルクリップとは、もともとテコの原理を使って開け閉めをすることができるのですが、本体部分に小さな突起をつくり「支点」の位置をずらすことで、軽い力で開けることができるように。

 

さらにレバーの長さを変更することで、“てこの原理”をさらに利用し軽い力でクリップを開くことができるのです。

右がエアかる。レバーが長く、指に負担がかからない形状です。これが、実際に触ってみると驚きの軽さ。これからのダブルクリップのスタンダードになってくれたら、うれしいなと思います。

 

プラス「エアかる」についてはコチラも → ダブルクリップが唯一の弱点を克服! 発明から100年で初の革新とは?

 

【デザイン部門】グランプリは簡単にページを入れ替えできるノート「FLEXNOTE – UPWARD NOTEBOOK」

手で引き抜く・指で押しはめる、という簡単な動作で一枚ずつページの入れ替えができる、国内初のディスクバインド方式のノート「FLEXNOTE-UPWARD NOTEBOOK」です。

 

ルーズリーフやシステム手帳とは、またひと味違うページの入れ替え機構。私も仕事用ノートとして使ってみたいです。今後、手帳用のシートや対応するパンチのようなものがもし出てくれば、さらにカスタマイズの幅が広がりそう! 期待大です。

 

国内外の高級車に搭載される自社技術を筆記具に!?「Laurett’s MLK万年毛筆」

こちらは、丸安精機製作所の「Lairett’s MLK 万年毛筆」。“超美麗切削加工”という、世界レベルの切削加工により作られたボディはとても美しく、また触り心地も気持ちいいです。ずっと触っていたくなるような触感!

 

筆の部分も、「開明墨汁」とのコラボで筆運びの良い書き味を実現しています。

 

さて、ISOTには海外メーカーの出展も年々増えてきています。最後に、海外文具の注目作も紹介しておきましょう。

 

台湾初、高品質でカスタマイズ自由な「KEEP A NOTEBOOK 寫筆記」

台湾のCHING CHING STATIONERY(青青文具)の「KEEP A NOTEBOOK 寫筆記」は、A5スリム、もしくはコンパクトなハンディサイズのノートです。

 

紙は高品質で、万年筆とも相性がいいんです。リフィルの種類の豊富さが特徴で、一般的な横罫や方眼はもちろん、左ページが横罫で右ページが方眼のタイプや、旅の記録に適したものなど、さまざまなリフィルがあります。

「DIY MULTI POCKET NOTEBOOK COVER」を使えば、使いたいリフィルをセットして持ち歩くことも。私も台湾現地の文房具店で見たことはあるのですが、ぜひ日本でも取り扱って欲しいです。

 

いかがでしたか? 新製品の中にはこれから発売を予定しているものもありますから、発売が待ち遠しいですね!

 

【筆者プロフィール】

毎日、文房具。

2014年9月に創刊した文房具の魅力を紹介するウェブマガジン。文房具が大好きなライターたちが、良いと感じた文房具を厳選して紹介するほか、最近では文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、活躍の幅を広げている。

ノート表紙に貼って増設! 大荷物さんの不安を解消してくれる“念のためポーチ”

【きだてたく文房具レビュー】バラつく小物文具をスッキリ携行できる増設ジップポケット

だいたいいつも荷物が多い。そして重い。日常的に10kg超のカバンを背負い、衣服のポケットは諸々の便利ツールで膨れあがっている。

 

そもそもなんでそんなに荷物が多いのかというと、ひとことで言えば「不安だから」というしかない。出先で何かトラブルが起きた際に対処できる道具がないと、不安なのだ(そしてそんなトラブルはまず起きない)。RPGでもだいたい開始3時間以内には、アイテム欄がどうでもいいポーション類で埋まるタイプである。

 

そして、そういうタイプの人間は得てしてポケットが好きだ。ポケットとはつまり持ち歩ける道具の総量を可視化したもので、その数は不安感のレベルに反比例する。先日「いま原宿でフィッシングベストが流行中」というネット記事があったが、あれは間違いなく福音である。聞こえるか、勝利の鐘が。

 

そしてさらにもうひとつ、我らに福音がもたらされた。ポケット大好き人を歓喜させる文房具が、ビバリーから発売されたのだ。ノートや手帳に貼り付けられる増設ジップポケット「HARUPO(ハルポ)」である。

↑ビバリー「HARUPO」ミニサイズ3枚入り 410円/カードサイズ2枚入り 410円

 

使い方としては、ノートや手帳の空きスペースに、裏面の剥離紙を剥がしてペタリと貼るだけ。基本的にふせんのような貼り直しはできないので、ある程度は事前に場所の見当をつけてから貼る方がいいだろう。

 

あとは、筆箱の中に入れておいてもバラけがちなゼムクリップや付箋、ボールペンの予備リフィルといった小物を放り込んでジッパーを閉めれば、それでOKだ。

↑ノートの表紙裏などに貼れば、小物に便利なジップ付き増設ポケットの出来上がり

 

もちろん、これまでもノートの表紙裏などに貼る付箋タイプの紙ポケットは、いくつか存在した。ただ、それらはあくまでも名刺やカードなどの薄い紙を数枚挟んでおくためだけの、増設スロット的なものだった。

 

翻ってこのHARUPOはどうかというと、ビニール製のポケットにジッパー(「ジップロック」のようなアレ)が付いており、きちんと封ができる。小物を入れてもこぼれ落ちる心配がないのは、とにかく使いやすい。

↑ジッパーバッグタイプなので、バラけがちな小物も安心して入れておける

 

さすがにポケット自体にマチはないが、裏面の接着部が中央に集中しているので、多少厚みのある物をいれて膨らんでも、端から剥がれてくることもない。とはいっても、あまりに入れすぎると、今度は紙面がデコボコするなどの影響が出るので、収容物はあくまでも“ちょっとした小物”に留めておくのが大事だ。

 

いっそ堂々と表紙の裏ではなく表側に貼ってしまうか、硬いリングノートに貼って表紙は折り返して使うのが、紙面に響かず使いやすいだろう。

↑粘着は裏面の中央に集中。一度貼ると、貼り直しは基本的にできないので要注意

 

実際に試してみた感触としては、やはり付箋類をノートに同伴させるときに最も重宝した。これまではカンミ堂の「ココフセン」など、ノート同伴系付箋を使ってきたが、個人的には、自分の使いたいサイズや形の付箋を好きに連れて行けるほうがありがたい(ちなみにカードサイズのHARUPOは、カンミ堂の「ココフセンカード」も入るので、組み合わせるのもアリだ)。

 

ただひとつ、「ちょっと困るな」と感じるのが、柄だ。かなり女子向けのポップ&キュートな柄しかラインナップにないので、おっさんが使っているのを見られると「あら、お可愛らしいことで」と微笑まれてしまう可能性もある。できれば無地、もしくはダークなビジネスカラー版HARUPOを出してくれないものか。

 

もしくは、メッシュ生地柄というのはどうだろう。これをノート表紙にびっしり貼ると、原宿で大ウケする“フィッシングベスト風ノート”として使えるわけだ。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

やっぱり無印良品はナイスだ! 日常の不便を解決し尽くす「無印アイデア文房具」

無印良品にはシンプルな見た目だけでなく、日常の不便を解決するアイデア文房具も充実しています。使い勝手を良くするちょっとした工夫を取り入れた便利なアイテムをピックアップしました!

 

【その1・2】規格が同じだから「のり」にも「修正テープ」にもなる

 

修正テープ

250円

コンパクトサイズの修正テープ。テープ幅が約5㎜と細いため、小さい文字も簡単に修正できます。カートリッジを替えることで、テープのりと修正テープ両方の使い分けが可能です。

 

 

 

テープのり

250円

テープの巻き込みやヨレが少ないテープのり。テープ自体が薄いピンクで、貼った位置がわかりやすいのが特徴です。コンパクトサイズだからペンケースに入れて持ち運べます。

 

【ココがナイス】

テープのりと修正テープのカートリッジが同じ形状。そのため、使い終わったら別の用途(テープのり→修正テープ/修正テープ→テープのり)として使えます。

 

 

【その3】刃を裏返して付ければ左利き用カッターに変身

左利きでも使いやすいカッター

250円

購入した時点では右利き用にセットされていますが、刃の向きを替えると左利き用としても使えます。150円で替え刃(10枚・ケース付き)も購入可能。後端には羽折り機能が付いています。

 

【ココがナイス】

刃を折る際の支点になる刃の付け根が左右対称。左利き用にセットしても、刃の折れ目と付け根が平行になり折りやすいです

【その4】視認性の高い数字で使い勝手に配慮した50円定規

アクリルクリア定規

50円

昨年リニューアルし、50円という驚きの価格になりました。1〜15まで全て数字をふり、読みやすく大きなフォントに変更。左利きでも使いやすいように右からも数字がふってあります。

 

【ココがナイス】

定規の端が0㎜と15㎝ジャストになっているため、床やテーブルに置いたモノの高さを測りやすい。短辺にも目盛りがふってあります。

 

【その5】貼り付け面の印刷を隠さずにマーキングできる

 

貼ったまま読める透明付箋紙

350

貼ってはがせる半透明の紙の付箋紙。貼った部分の印刷が透けて見えるため、地図などに貼って書き込みをするときに便利。鉛筆、油性ペン、油性ボールペンで書き込めます。

 

【ココがナイス】

なぞり書きしたいものの上に貼って使えます。付箋だからトレーシングペーパーのように途中でずれません。

 

 

【その6】これがあればメモ帳不要! 家具の買い物に大活躍

書き込めるメジャー

990

家具の幅、奥行き、高さなどメモしておきたい長さを直接鉛筆で書き込むことができ、家具の買い替えや模様替えに重宝します。手のひらサイズでポケットに入れて持ち歩けます。

 

【ココがナイス】

余白を広く取っているため書き込みやすく、メモが不要になったら消しゴムで消せます。2mまで測定可能です。

 

 

【その7】電池不要でどこでも使える手回し式のシュレッダー

ハンドシュレッダー

990

手回し式のハンドシュレッダー。ハガキサイズに対応し、DMなどの処理にちょうど良いサイズです。コピー用紙2枚分の厚さまで対応。自立するので使わないときは立てておけます。

 

【ココがナイス】

本体の裁断口に紙を入れ、側面のハンドルを回すことで紙を裁断できます。電池不要だからどこでもサッと使えます。

 

 

【その8】そのまま書き込めるから簡単におしゃれなアルバムが完成!

台紙に書きこめるダブルリングアルバム

790円(スクエア)、990円(A4

油性ペンで台紙に直接書き込みができる透明フィルムタイプのアルバム。スクエアとA4の2サイズで、中紙は10枚。ポリプロピレンタイプ(中紙は15枚)の表紙もあります。別売りリフィルも用意。

 

【ココがナイス】

台紙に油性ペンで書き込みができます。子どもの成長記録や、職場の歓送迎会での寄せ書きとして重宝します。

 

 【その9】いままでの常識を変えた! 塗っても紙が波打たないのり

しわにならない液状のり

190

のり付けしたあとのシワが気にならない液体のり。ヘッドが2種類あるツインタイプで、どちらも固まったのりが取り除きやすいシリコン素材。点塗りも面塗りもお手の物で、工作にオススメです。

 

【ココがナイス】

一般的に紙が水分を吸うためシワができます。その点、本商品は水の代わりにアルコールを使っているから紙が波打ちません(写真上:一般的なのり、写真下:本製品を使用したもの)。

 

【その10】手帳やノートにワンタッチでしおり紐を設置完了!

しおりシール5本組

150

しおり紐が2本ずつ付いた丸い透明のシール。本の背に貼りしおりとして使います。5色セットだから、手帳に2本つけてマンスリーページとウィークリーページで分けて使用するのもアリ。

 

【ココがナイス】

本や手帳の背に貼るだけでしおり紐を設置できます。本に背がない場合は裏表紙の内側に貼ればOK。紐は約33㎝。

 

 

【その11】特殊な機構により芯を最後まで使い切れる

ABS樹脂

最後の1㎜まで書けるシャープペン

590

最後の1㎜まで芯を使い切ることのできるシャープペン。太めのボディにはABS樹脂が使われており、独特なマット感が手になじみます。胸ポケットに挿していても絵になるデザインです。

 

【ココがナイス】

先端の金具が芯をしっかり固定しているため折れにくく、最後の1㎜まで無駄なく筆記できます。適度な重さで書きやすいです。

 

【その12】片手でサッと使えてキャップ紛失リスクもゼロ

ポリプロピレンノック式蛍光ペン

120

キャップをはずす手間のないノック式の蛍光ペン。片手で使えるだけでなく、キャップを紛失する心配もなりません。太字のみの全5色展開で、交換用リフィル(74円)も用意しています。

 

【ココがナイス】

ノックすると黒い球形の栓が回り、それと同時にペン先が出てきます。栓がインクの乾燥とゴミの侵入を防ぎます。

 

文/やまぐちまきこ 撮影/高原マサキ(TK.c)、我妻慶一

「紙」で選ぶ無印良品ノートーー書き心地が良いのは? 裏移りしないのは?

罫の種類や色、サイズ、綴じ方。ノートを選ぶ基準は人それぞれですが、ここでは無印良品の「紙」に注目してみました。紙は書き味を左右する重要な要素だから。無印良品のノートには様々な紙が使われていますが、代表的な3種類を取り上げます。

 

なお、本記事では取り上げる紙の種類を「上質紙」「植林木ペーパー」「再生紙」の3つに分類していますが、無印良品では商品ごとに最適な使い心地を実現するために、さらに細かな分類を設定し、紙を選定しています。そのため、商品名に含まれる紙の名前が同じであっても、まったく同じ紙を使用しているわけではありません。

 

【上質紙編】気持ち良くペンが走るからついたくさん書きたくなる

しっとりとした手触りが特徴の紙。滑らかな書き味を堪能できます。筆記音はほぼしません。

 

【上質紙その1】ページがパタンと開くから紙が浮きにくく筆記しやすい

上質紙 

フラットに開くノート

450円~

どこをめくっても180度に開きやすい。表紙はライトグレーと黒の2色で、前者は横罫縦ドット、後者は横罫。横罫縦ドットは、縦に薄くラインが入っていて、文字が揃いやすく図も簡単に書けます。A6/A5/B6、80ページ、糸かがり綴じ。

 

↑どのページをめくっても180度フラットに開きます。中央に段差ができないため書きやすいです

 

【ラインナップ】

↑横罫縦ドット

 

 

↑6mm横罫

 

 

【上質紙その2】万年筆で書く心地良さを倍増させてくれるノート

上質紙 滑らかな書き味のノート

250円〜

クリーム色の上質紙が使われており、万年筆で書いても裏うつりやひっかかりが起きにくいのが特徴。糸かがり綴じのほかに、ダブルリングタイプもあります。表紙のカラーは黒のみ。A6/A5/B6、72ページ、糸かがり綴じ。

 

【ラインナップ】

6mm横罫

 

ハードカバータイプも用意!

上質紙

滑らかな書き味

ハードカバーノート

700円~

毎日の持ち歩きにも耐えられるハードカバーの表紙を採用。「上質紙滑らかな書き味のノート」と同じ、書き味にこだわった紙を使っています。しおり紐付きです。91×161mm、A6、96ページ、糸かがり綴じ。

 

【コチラの上質紙のノートも注目!】

【上質紙その3】

上質紙 1日1ページノート

590円~

368ページあり、1日1ページ使っても1年以上使え、日記にもオススメ。罫線は7㎜の横罫縦ドットで使いやすいです。文庫本と同じA6サイズ。

 

【上質紙その4】

塩化ビニールカバー

上質紙 フリーマンスリー・ウィークリースケジュール

490円~

日付が書き込み式のスケジュール帳。マンスリー・ウィークリー(週間レフト)・メモページに分かれていて15か月使えます。A6とA5の2種。

 

【植林木ペーパー編】

計画的に育てた樹木で作るオリジナルペーパー

最も商品展開の多い無印良品オリジナルペーパー。アカシアやユーカリなどの広葉樹を中心に、計画的に育てた樹木をメインに使用しています。

 

【植林木ペーパーその1】質と価格のバランスが絶妙なハイコスパノート

植林木ペーパー

裏うつりしにくいノート5冊組

199円~

背に貼られたクロスは5色あり、どれも無印らしい落ち着いた色合い。用途別に使い分けられます。1冊あたり約40円で購入でき、コスパも抜群です。A5とB5の2種。A5/B5、30ページ、糸綴じ。

 

【植林木ペーパーその2】裏うつりしないから左ページも快適に使える

植林木ペーパー

裏うつりしにくいダブルリングノート

80円~

するするとした書き心の紙質が特徴。サインペンなどを使っても裏うつりしにくいです。表紙のカラーはベージュとダークグレーの2種類。A7/A6/A5/B5、48ページ、糸綴じ。

 

【再生紙編】ペン先が適度に引っ掛かり筆記音まで楽しめる

新聞や雑誌などの古紙で作られた。上質紙や植林木ペーパーに比べるとほんの少しザラつきがあり、「書いている」という感触を楽しめます。

 

【再生紙その1】上下左右自由に使えるルールのないノート

再生紙ノート

70円〜

表紙が無地で本文に上下がないため、左右どちらからでも使え、上下の向きも自由です。表紙の色によって罫線の種類が異なります。A6/A5/A4(7mm横罫のみ)/B6/B5、30ページ、糸綴じ。

 

【再生紙その2】好みの罫線を選べるパスポートサイズのノート

再生紙

パスポートメモ

120円

表紙の紙質と色展開がパスポートのようなメモ。3色展開で、それぞれ罫線の種類が異なります。小さいからA6サイズの手帳に挟んで持ち歩けます。125×88mm、24ページ、糸綴じ。

 

文/やまぐちまきこ 撮影/高原マサキ(TK.c)、我妻慶一

まさに発明! 好きが高じて文具マニアがメーカーに作らせた文具が凄すぎ!

【きだてたく文房具レビュー】便利を加速する実用派の発明文具

文房具業界には、たまに発明おじさん(もちろん、発明おばさんも)が現れることがある。

 

「我が町のエジソン」と、地方のニュース番組で半笑い気味に紹介されるような人の話ではない。もうちょっとガチで、文房具マニアが見た瞬間に「えっ……ちょっと……これスゴくない!?」とザワつくような製品を、個人で考えて形にしちゃうレベルの、発明おじさんだ。

↑人間工学に基づいた扇形の「伊葉ノート」と、片手で簡単にテープが貼れる「ハリマウス」

 

ここ数年を振り返ってみても、片手でセロハンテープが貼れるテープディスペンサー「ハリマウス」を作った坂本さん、肘を支点にして動く人間の筆記姿勢に注目した扇形の「伊葉ノート」を作った宮坂さん……といった感じで、発明おじタレントは豊富である。

 

そんな中で、今まさに文房具マニアをザワつかせ中なのが、大阪の発明おじさん、横田さんだ。この横田さんが考え、プラスチック成形メーカーのエイジ化成が製品化した「横田文具」シリーズがかなり面白いので、今回はそれらを紹介したい。

 

ひょっこり便利な付箋ケース

付箋を1枚だけ取り出そうとした時、ついうっかり2枚3枚とまとめて剥がしてしまって持て余した、という経験はないだろうか。別にたいした損害があるわけではないのだが、軽くイラッとするアレだ。

 

「簡単にめくれる付箋ケース」は、そんな小さな不便さをカワイイ動きで解消する製品である。

↑エイジ化成「簡単にめくれる付箋ケース」大(75㎜×25㎜付箋対応)580円、中(75㎜×14〜15㎜付箋対応)560円。12.5㎜幅に対応した小サイズもある

 

ソリッドなケースの端に丸いローラーがちょこんと乗っており、付箋が1枚だけ欲しいなという時は、このローラーを指先でちょいと回す。

↑付箋を取り出すときに、赤いローラーを30度ぐらい回すと……

 

↑付箋が1枚だけ持ち上がるので、簡単に取り出せる

 

すると、そのローラーにつられて、付箋が1枚だけひょっこりと浮き上がるので、それを剥がして使う。この動きがなんとも愛嬌があって、つい何度もひょこひょこと繰り返してしまうぐらいにカワイイのだ。

↑複数のケースを横に並べると、磁力でパチッときれいに並んでくれる

 

付箋が1枚だけ確実に取り出せる……というこの機能は、付箋の使いやすさが劇的に上がる! というほどの話ではない。でも、使うとちょっとだけ、でも確実に便利になるのは間違いない。

 

あと、このケースの底板に磁石が仕込まれており、並べると自動的にパチッとスタックしてくれるのも、ささやかな便利さだ。

↑内蔵したスポンジの反発力で、付箋をローラーに密着させる。ローコストな仕組みだ

 

もうひとつ、付箋全体を持ち上げてローラーに密着させるための構造に、バネなどではなく、スポンジの反発力を使うという発想には「おお、なるほど!」と膝を打たされた。全体に均等に圧がかかって、故障しにくく、かつ安価。非常にうまくできているのだ。

 

スタンドにはさむだけで紙がシャキッ

我が家では、料理を作る時にレシピサイトをプリントアウトして、それを見ながら調理することが多い。タブレットに表示してもいいのだが、オートパワーオフがかかった時に画面を再表示するのが面倒(調理中だと手も濡れてたりするし)だし、油跳ねがかかるのも怖いしで、なんだかんだで紙の方がラクだったりするのだ。

↑エイジ化成「クタっとならないペーパースタンド」580円

 

ただ、紙は紙で、場所を取らないように掲示しておくのが難しい。これまでは小さな書見台のようなものを使っていたのだが、横田文具の「クタっとならないペーパースタンド」は、そういう用途にベストなんじゃないかと思う。

↑挟むだけで、魔法のようにコピー用紙1枚がシャキッと立つ

 

このペーパースタンド、一見すると単なる大きい置き型ピンチでしかない。ポストカードなど小さくて硬い紙ならこれで立つだろうが、A4のコピー用紙などコシのない紙ではクタッと倒れてしまうのではないか?

 

さにあらず。試しにプリントアウトしたレシピを挟んで置いてみると、なんとシャキッとA4の紙が自立するのである。

↑挟み口でわずかに紙を折り曲げてやるだけで、紙が自立。単純だけどこれは便利だ

 

タネを明かせばシンプルで、ピンチの挟み口の部分がわずかに手前に向かって曲がっており、これが紙の下辺を少しだけ湾曲させるのだ。たったこれだけの“曲げ”によって、多少揺れようが動かそうがきれいに立ったままで、紙面がよく見えるのである。うーん、よくできてる。

 

もちろんレシピ立て以外にも、書類1枚だけを見ながらPCに打ち込みしたいとか、そういった用途にも便利そう。シンプルだけど幅広く使えそうだ。

 

タブつきテープ量産ディスペンサー

あとで剥がす前提セロハンテープを貼るとき、テープの端を折り曲げてタブにしておくことがある。

 

すぐに解くことが決まっている梱包や模型の仮組み、一時的な掲示物を貼っておく時なんかには、タブで剥がし口を作っておくとラクなのだが、逆にいちいち手でテープの端を何枚も折り込むのが面倒だったりもする。

 

そういう場合にいいのが「タブも作れるテープカッター」だ。

↑エイジ化成「タブも作れるテープカッター」大 3200円/小 580円。小サイズは小巻・マステ対応

 

こちらも前出の2点と同様に非常にシンプルで、タブを作りたい時は可動式のカッター部を指でポンと押し込むだけ。あとは、タブをつまんだままテープを引き出して切ればOKだ。

 

もう1枚欲しいなと思ったら、またカッターをポンと押し込む。いくらでも剥がしやすいタブ付きテープが出来上がる。

↑タブを作りたいときは、テープカッター部(赤いパーツ)を押し込む

 

↑テープの先端が折り込まれ、仮留め用のタブ付きテープの出来上がり

 

↑テープを引き出すとカッターが自動的に降りるので、そこでカット

 

実はこれまでにも、タブ付きテープが作れるテープディスペンサーというのは存在した。店舗レジなどで買い物を詰めた袋を閉じるのに、タブ付きテープが作れるディスペンサーが使われているのを見たことがある人もいるだろう。

 

それらも仕組みは横田文具のものとだいたい同じなのだが、テープを切るとカッター部がバネで自動的にパチンと折り込むように動くものばかり。どうしても構造が複雑になるし、やや高価なものになってしまう(結果、業務用でしか使いようがなかった)。

 

筆者も、この製品を展示会で始めて見た際には「ああ、手でカッター押し込めばそれで済むんだ!」と思わず声が出たぐらいである。

↑タブ付きテープが作れるディスペンサー(既存品)。バネの力でカッターが動く

 

「タブも作れるテープカッター」は、あくまでも「タブ“も”作れる」とあるように、タブ作りはあくまでも手動で使うサブ機能。カッター部を指で押し込まずに切れば、普通のテープディスペンサーとして使えるのだ。

 

そもそもご家庭レベルであれば、タブ付きテープよりも普通のテープを貼る機会の方が多いだろう。わざわざ専用感の高い自動機を買わなくても、手動でいざというときだけタブが作れるディスペンサーで充分なのだ。

 

↑横田さんが発明した横田文具シリーズ。他にも、刃カバーが一体化して紛失しないハサミなどがある

 

横田文具シリーズ全般を通して感じられるのは「ちょっとした工夫で、ちょっとした不便をスッキリと解消してくれる」ということ。複雑な機構を使うことなく、あくまでもローコストで、QOLをちょっとだけ(しかし確実に)上げてくれる横田さんの発明コンセプトは、とても優しいものに感じられる。

 

横田文具が文房具の歴史を大きく変えることはたぶんないだろう。でも、個人的には横田さんのさらなる優しい発明を期待している。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

「MUJIペン」はモノトーン派? カラフル派? 無印良品の「良品すぎるペン」10選

無印良品の文房具は「シンプル」という言葉でまとめられがちですが、実は筆記具には2つのタイプがあります。ミニマムなデザインが際立つモノトーンの商品と、ボディにインクの色が透けて見えるカラフルな商品。ここでは、そのなかでも注目のアイテムをガイドします。

 

 

【モノトーンその1】無塗装のアルミの美しさを生かしたスマートデザイン

アルミ

六角ボールペン

490円

ペン先がニードルタイプの油性ボールペン。握りやすい細身の六角軸で、アルミのひんやりした手触りがクセになります。マット加工による素朴な質感と、シンプルを極めた佇まいが美しいです。

 

【ここがポイント】

シャープペンシルもラインナップ!

同シリーズにはシャープペン(アルミ六角シャープペン/490円)も用意。1989年に誕生した歴史ある商品です。0.5㎜芯に対応sます。

 

【モノトーンその2】芯の出る仕組みを眺めて楽しめるスケルトンボディ

低重心・振って出るシャープペン

473円

ペン軸を上下に振ると芯が出るシャープペン。内部構造の見える透明ボディだから、振ったときに軸内で起こる「重りの移動」を目でも楽しめます。重りが低重心を保ち、安定した書き心地です。

 

↑グリップの上部をひねると「振って芯が出る機能」がオフになります。その際は後端をノックして芯を出します

 

 

【モノトーンその3】ローレット加工が施されたプロ仕様の武骨なシャープ

低重心シャープペン

450円

低重心設計で長時間の筆記でも手が疲れにくい。指の滑りを防ぐローレット加工が施され、製図用ペンのような外見です。キャップは6種類の芯の硬度(HB,B,3H,2H,H,F)を設定できます。

 

↑キャップには、入れている芯の硬度を表す窓が付いています。製図用シャープペンとしても活躍します

 

【モノトーンその4】80円とは思えないハイクオリティな優秀ペン

ポリプロピレン六角軸油性ボールペン

80

約6gとポケットに入れていることを忘れてしまうほどに軽く、価格も手ごろでハイコスパな一本。ボディは握りやすく書きやすい六角形で、天冠と一体化したクリップの形がユニークです。

 

↑インクの色がボディの色と連動しています。赤と黒の2色展開で、どちらもボディはマットな質感です

 

【モノトーンその6】使いやすい字幅と軽さだから万年筆入門にオススメ

アルミ丸軸万年筆

1090

軸径約1㎝、重さ約20gの細身で軽い万年筆。ペン先の太さはF(細字)で、細かい字を書きやすく万年筆初心者でも扱いやすい。黒のインクカートリッジが1本付属し、買ってすぐ使えます。

 

↑万年筆に見えないデザイン。クリップ以外にひっかかりのないストレートなボディはモダンな印象です

 

【カラフルその1】

インクが消えるから書き間違いも怖くない

こすって消せるボールペン

150

キャップ先端のラバーで擦ると書いた文字が消え、何度も書き消しができます。0.4㎜はラバー部分がインクと同じ色ですが、0.5㎜は全色ともに白。書くときにキャップをボディ後端に付けると消しやすいです。

 

【カラバリcheck!】

 

↑ペン先はニードルボールペン(左)とボールペン(右)の2種類。前者はボール径が0.4㎜、後者は0.5㎜です

 

 

【カラフルその2】紙の上をペンが滑るストレスフリーの書き心地

さらさら描けるゲルボールペンノック式

100

さらさらと滑らかな書き味がクセになるゲルインクのボールペン。全16色と色が豊富なうえ、インクの出が良く、軽い力でも筆記できます。軸には再生材を使用し、環境にも配慮されています。

 

【カラバリcheck!】

 

↑ゼムクリップのような楕円形のクリップが特徴的。可動式クリップだから、厚みのあるものもしっかり挟めます

 

【カラフルその3】インクのかすれを抑える特別な機構を搭載

ゲルインキボールペン

80

ペン先にインクの逆流防止機構を採用し、インクかすれを軽減。スルスルとした書き味で、鮮やかな発色です。1998年に誕生し、その後2度の改良を加え現在3代目。今年30周年を迎えます。

 

【カラバリcheck!】

 

【カラフルその4】ペン先の窓がラインの引きすぎを防止

窓付き蛍光ペン

100

字幅約5㎜の太字と、約1㎜の細字を備えたツインマーカー。つぶれにくい細字は小さい文字の筆記にオススメです。ほかではあまり見ない乳白色のシンプルなボディが人気。

 

【カラバリcheck!】

 

↑太字側のペン先には、マークしている箇所が見えるように窓が付いています。ラインの引きすぎを防止します

 

 

【カラフルその5】目と手の両方でペン先の太さがわかる

水性六角ツインペン

80

太字と細字を持つ水性カラーペン。太字から細字に向けてボディの幅が細くなった珍しい形で、見た目に加えて触れることでもペン先の太さを把握できます。2008年度グッドデザイン賞を受賞。

 

【カラバリcheck!】

 

↑鉛筆のような六角形のボディ。握りやすいだけでなく、机の上などから転がり落ちるのを防止します

 

文/やまぐちまきこ、 撮影/高原マサキ(TK.c)、我妻慶一

文房具通7人が「良品」と太鼓判の「無印良品アイテム」を便利な使い方とともに大公開!

シンプルなデザインでどんなシーンにも合わせやすい無印良品のアイテムは、文房具好きにも愛用者が多いです。ここでは文房具に詳しい4人にお気に入りの商品を聞きました。おすすめコメントとともに紹介します。本誌編集スタッフのオススメも併せてガイド!

 

【推薦人01】

文具ソムリエール 菅 未里さん

文房具を紹介するコラムの執筆や商品の開発など、幅広く活躍しています。メディアへの出演も多いです。

 

【その1】書類を簡単に三つ折りにしてスマートに携帯できる

三つ折りが簡単に作れるスリムチケットホルダー

190円

A4用紙を差し込み折りたたむだけで、簡単に三つ折りにできるチケットホルダー。上着の胸ポケットに収まるスリムサイズで、資料の持ち運びや旅行などにも最適です。

 

【ここがお気に入り】

収納したままQRコードが読める

「海外出張でeチケットの控えを入れています。シワにならないうえ、ポケットが透明なので、搭乗口でファイルに入れたままQRコードが読み込めて便利」(菅さん)

 

 

【その2】コンパクトなボディとシンプルなデザインで使いやすい

アクリル

テープディスペンサー

120円

ミニテープ用のアクリル製ディスペンサー。別売りの「セロハン粘着テープ ミニ(90円)」を装着できます。幅約15㎜のテープと互換性があり、マスキングテープも使えます。

 

【ここがお気に入り】

テープの柄が映えるデザイン

「使用頻度の高いマスキングテープをセットしています。かさ張らないサイズ、切れ味の良さに加え、テープの柄を邪魔しないシンプルなデザインも◎」(菅さん)

 

 【その3】

インデックス付きでノートに埋もれないチェックリスト型付箋

インデックスにもなるチェックリスト付箋紙

250円

上端にインデックスがついたチェックリスト付箋。チェックボックスは13個あります。約3.5㎝×約11㎝とコンパクト。3色セットで各色10枚ずつの合計30枚入りです。

 

【ここがお気に入り】

チェックリストの存在感がアップ

「インデックスが目印になって、チェックリストの存在を忘れるという残念なミスを防げて素晴らしいです! 仕事、プライベートと色で分けるのもオススメ」(菅さん)

 

 

【推薦人02】

文房具ライター きだてたくさん

最新の便利機能系から面白駄文具まで何でも使い倒してレビューします。GetNavi webでも連載中。

 

【その1】ポケット付きでごちゃつかない! 中が見えるポーチ

ナイロンメッシュケース・ペンポケット付き A5サイズ

490円

メッシュ素材でできた軽量なナイロンケース。内ポケットが付いているため、ノートや付箋などとペンを混在させずに持ち運べます。適度に中身が見えて探しやすいです。

 

【ここがお気に入り】

強度があるから安心して使える

「講演会などで使うケーブルやガジェットを放り込んで運用中。100円ショップのものに比べ、強度があって信頼できます。ペンポケットも便利」(きだてさん)

 

 【その2】余白を拡大できるから書きたいことがたくさんあっても安心!

ノートが増やせる付箋紙

100円

ノートのページが足りないときや追記したいときに使える付箋紙。7㎜の縦ドット横罫で、縦に薄くドットラインが入っているため、文字を揃えて書くことができます。

 

【ここがお気に入り】

方眼紙としても使える罫線が良い

「日常用のA5ノートにちょうど良いサイズで、ページに情報を追記するのに使っています。横罫+縦ドット罫線も、方眼紙のように使えて意外と便利」(きだてさん)

 

 

【その3】6つの仕切りが様々な形の文房具に上手に対応

重なるアクリル仕切付スタンド

1190円

「重なるアクリルケース 2段引出(1790円)」の上に積み重ねられるスタンド。仕切りが7つに分かれていて、ペンやハサミなどサイズに合わせた収納がしやすいです。

 

【ここがお気に入り】

丈夫さと透明度の高さが優秀

「作業机で筆記具・工具用のスタンドとして使用。素材が分厚くて頑丈なのと、ペンなどゴチャッと立てても探しやすい透明度で重宝してます」(きだてさん)

 

 

【推薦人03】

ライター/放送作家 古川 耕さん

ラジオの放送作家。「GetNavi」本誌では「文房具でモテるための100の方法」を連載しています。

 

【その1】使い方はあなた次第! 多用途に活用できるユニークなフォーマット

短冊形メモ 4コマ

100円

4コマのフォーマットがプリントされた短冊形メモ。マンガやプレゼン資料の下書き、チェックリストなど、アイデア次第で様々に活用できます。1冊40枚入り。

 

【ここがお気に入り】

編集仕事の必須アイテム

「ラフを切ったりページ構成を考えたり、編集仕事のときに欠かせません。誌面のイメージが掴みやすいんですよね。昔のノートタイプから使い続けています」(古川さん)

 

 

【その2】封筒として必要な機能を備えたクラフト紙を使用

クラフト封筒 長4

90

請求書などの3ツ折り書類の送付に使えます。「未ざらしクラフト」を使用しているため、中が透けにくく耐久性が高いです。郵便番号枠のない無地タイプで、1袋50枚入り。

 

【ここがお気に入り】

THE 無印良品のクラフト紙

「出先で封筒が必要になり、たまたま買ったのがコレ。少しだけ茶色が濃く、無印良品のクラフト紙のイメージそのもの。手触りも良くリピートしています」(古川さん)

 

 

【その3】筆記抵抗値の低さが生み出した軽い書き心地

なめらか油性ボールペン 黒 0.7㎜

120円

低粘度インクを採用した滑らかな書き味の油性ボールペン。ペン先のボールの回転をスムーズにすることで、紙との筆記抵抗値を低減し、軽い書き心地を実現しました。

 

【ここがお気に入り】

グリップの膨らみも推しポイント

「普通のボールペンに飽きたとき、筆記具メーカーっぽくないデザインを求めて買っちゃいます。グリップの膨らみが、サクラの名品『ボールサインノック』っぽくて◎」(古川さん)

 

 

【推薦人04】

文房具ライター やまぐちまきこさん

文房具ブログ「フムフムハック」の編集長。雑誌やウェブの文房具特集で活躍中です。

 

【その1】質の良い紙とほどよく薄い罫線で使い勝手バツグン

ポリプロピレンカバーダブルリングノート・ドット方眼 A5サイズ

390円

インクがにじんだり裏うつりしたりしにくいリサイクル上質紙を採用。滑らかな書き味も特徴。紙は薄いグレーの5㎜ドット方眼で、90枚入り。表紙を折り返して使えます。

 

【ここがお気に入り】

方眼の色が絶妙で使いやすい

「方眼の色が濃すぎず思考を邪魔しないので、アイデアを練るのに活躍。クリップタイプのペンをリングの中に入れて持ち歩いています」(やまぐちさん)

 

 

【その2】必要な書類をそのまま一式持ち運べる!

ポリプロピレン 持ち手付きファイルボックス・スタンダードタイプ・ホワイトグレー

990円

持ち運びがしやすいように持ち手の付いたファイルボックス。丈夫で耐水性に優れたポリプロピレン素材を使っています。半透明タイプとホワイトグレーの2種。

 

【ここがお気に入り】

持ち手を挟んで書類を分類

「持ち手が仕切りの役割を兼ね、優先度の高い書類と急ぎではないけど整理が必要な資料の分類に使用。フリーアドレスのオフィスにもオススメです」(やまぐちさん)

 

 

【その3】場所を取らず持ち運びもしやすい超小型目覚まし

タグツール・アラームクロック

990

目覚まし機能が付いたデジタルクロック。重さ16gと軽量で、手のひらサイズのコンパクトボディが特徴だ。かばんなどにぶら下げられるシリコーンケース(290円)もあります。

 

【ここがお気に入り】

仕事中のタイムキーパー役

「デスクまわりに置いて活用しています。集中したいときにはタイマーをかけて使用。ケースに入れると、旅行やアウトドアに持って行きやすいです」(やまぐちさん)

 

 

【こっちもチェック!】

編集スタッフの愛用品

無印良品の文房具愛用者は編集部にも! 編集部員のお気に入りのアイテムを紹介します。

 

【推薦人05】

本誌文房具担当 鈴木翔子

高校時代、無印良品のスケッチブックをプリクラ帳にしていました。

 

再生紙らくがき帳

90円

B4サイズの無地の再生紙が40枚入っています。「担当ページの構成を練るときに使います。惜しみなく使える手頃な価格が良い!」(鈴木)

 

【推薦人06

GetNavi web文房具担当

和田史子

PPホルダーをデコるのが高校時代の最先端。

 

ポケットシール ハガキサイズ

150

手帳やノートに貼って使えるシールタイプのポケット。「取材用のクリップボードに貼り、iPhoneを逆さに入れてレコーダー機能をオン」(和田)

 

 

【推薦人07】

本誌日用品担当

保谷恵那

長く使うものは無印良品で購入。飽きずに使えるデザインが好き。

 

ポリプロピレン印鑑ケース

190円

朱肉付きの印鑑ケース。「190円というお手頃価格なのに、朱肉部分にはちゃんと専用のフタが付いていて、インクが乾きません」(保谷)

ビジネスマンこそ使うべき!「ルーズリーフバインダー」はスマートな大人のノートだった

【きだてたく文房具レビュー】大人こそ使いたいスマートなルーズリーフバインダー

文房具は、小学生から高校生時代と社会人以降で大きくラインナップが変わる、という傾向にある。

 

例えば筆記具でいえば、それまで鉛筆・シャープペンシルしか使わなかったのに、社会人になった途端にボールペン生活に切り替わった、とか。それ以外にも諸々と例はあるが、筆記具並に顕著なのが、ノート類ではないだろうか。

 

もっと端的に言うと「社会人になってからルーズリーフ使わなくなってない?」という話である。

↑筆記用ノート各種。社会人にはなぜかルーズリーフは不人気だ

 

紙の入れ替えや追加が容易だし、作業に合わせて罫線の有無や方眼を混在させるなど応用も利く。ルーズリーフは大人にとっても、なかなか優秀な存在なのである。

 

以前もこの連載で使いやすいルーズリーフ用紙とバインダーをおすすめしたことがあったが、今回はあらためて、社会人向けのルーズリーフバインダーを紹介したい。

 

「360度折り返せる」が社会人向けルーズリーフに欲しい機能

従来のルーズリーフバインダーが社会人にとって使いにくい存在だった理由のひとつに、折り返して使えない、ということがある。

 

他のクライアントとの打ち合わせ内容など、目の前のクライアントに見せたくない情報が前ページに書かれていたりすると、まさかドーンと見開いたまま、机に広げることもできないだろう。

 

そこで便利なのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)から発売されている「コンパクトバインダー」だ。

↑LIHIT LAB.「コンパクトバインダー」B5サイズ 40枚綴じタイプ(左)410円/100枚綴じタイプ(右)540円

 

↑360度折り返せる珍しいバインダー。表紙がワイドなので、ふせんやインデックスを貼っても外にはみ出しにくい

 

このコンパクトバインダーの最も大きな特徴が、360度折り返せる、ということ。

 

従来製品は背表紙側にベタ付けされたリングが干渉して折り返しができなかったところ、コンパクトバインダーは裏表紙側の中央に1軸で可動するリングを配置。これにより何の違和感もなく360度の折り返しが可能になっているのだ。

 

先に述べたような「見開きで机に置きたくない」という以外でも、カフェの狭い机でちょっと仕事をするといったシーンで360度折り返しは役に立つだろう。

↑一般的なバインダー(左)とコンパクトバインダー(右)のリング比較

 

リングは、底部のプッシュレバーをクイっと押し上げるだけできれいに開く。スリムなプラ製リング+中央の小さなバネ1本だけで、このオープン機構が実現されているのは、なかなか感心させられる。

 

これは、同社お得意の“ツイストリング機構”(開閉自在のリングノート用リング)がベースにあっての技術だと思う。

↑レバーを軽く押し上げると、リングが開く

 

↑つまんだまま指を滑らせて閉めると、パチパチとリングが噛み合っていく。ジップ袋を閉じる感覚とよく似ている

 

逆にリングを閉じる時は、リングを端からつまむようにして指を滑らせていく。従来の金属リング+板バネ機構のように、一気にバカッと閉じることはできないが、やり方に慣れれば特に面倒はないはず。

 

なにより、100枚綴じタイプでも本体重量は100g以下と、金属リングバインダーの1/3以下という軽さである。ただでさえ重くなりがちな社会人のカバン事情において、この軽さはかなりのアドバンテージになるのではないか。

もはやリングノート感覚のルーズリーフバインダー

いや、それでもまだ重い、というのであれば、もうこれしかない。コクヨ「スマートリングBiz」だ。

↑コクヨ「スマートリング Biz」B5サイズ 810円/A5サイズ788円

 

↑使い勝手もほぼ“リングノート”と同様なので、当然のように360度折り返しが可能

 

背表紙なしで、表紙・裏表紙とプラ製リングのみ、という思い切った構成は、もはやルーズリーフバインダーの最小構成限度だろう。見た目はほぼリングノートといった感じ。使い勝手もリングノート感覚で、当然のように360度折り返しが可能となっている。

↑レバーを押すとリングが開く。ちょっと強めに押し込むのがコツ

 

リングを開ける時は上部のプッシュレバーを押し込み、閉じる時はリングをどこか一か所をつまむだけで、全体が閉まるようになっている。

 

ただ、リング自体のかみ合わせがやや弱いのか、実際に使っているとカバンの中でごくたまにリングが外れていたり、紙が抜けていたりということがあった。この辺りは、リングが常に露出しているという構造上の問題もありそうだ。

↑閉じるときは、リングをどこか一か所つまむと全体が閉じる。クリック感が少なく、慣れないうちは「ちゃんと閉じたかな?」と不安になる

 

表紙は、書いた内容が外から透けて見えない不透明仕様。また裏表紙には、クリアホルダーのような書類ポケットと、名刺が挿し込んでおけるミニポケット付きになっている。この辺りの細かな作りは、「Biz」(コクヨ製品のビジネスモデルシリーズ)ならでは、といったところだろう。

↑裏表紙側には書類などが一時保管できる全面ポケットと、名刺用ポケット付き。あれば重宝する

 

本体重量は25枚収納タイプで約86g。収納枚数は「コンパクトバインダー」よりも少ないが、学生のように毎日がっつり板書を取るわけでもなし、これで充分ということもあり得る。むしろこの軽さの方が重要、ということならば、こちらを選んで間違いないだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

軽いタッチで書けて発色クッキリ。今「ゲルインキボールペン」が熱い!

【ド腐れ文具野郎・古川 耕の文房具でモテるための100の方法】

No.074

ぺんてる「エナージェルインフリー」
216円

表現するための道具としてデザインされた「エナージェル」の限定モデル。黒/青/ブルーブラック/オレンジ/ターコイズブルーの全5色。「店頭ではターコイズが売れていたようですが、一推しはオレンジです。すごく鮮やか!」(古川さん)

 

ゲルインクの定番ボールペン、その新製品で新鮮にモテる

私が毎年主催しているボールペン人気投票「OKB(お気に入りボールペン) 総選挙」。その第7回の投票結果が先日、発表されました。

 

1位は大会7連覇となるジェットストリーム。2位は今回最高位となったサラサクリップ。続く3位は前回2位のジェットストリーム・プライム、そして4位には去年と同じくノック式エナージェルが入りました。この結果からわかるのは、油性ボールペンは依然としてジェットストリームが強いものの、ボールペン全体としてはゲルインクの人気が高まっているということです。なかでもゲルの二大巨頭はサラサとエナージェル。この2本は基本性能の高さはもちろんのこと、常に新しいキャンペーンや新モデルを打ち出し、「生きた製品」であり続けているのも強さの理由と思われます。

 

つい先月も限定発売の新製品「エナージェルインフリー」が文具ファンの間で話題となりました。今年トレンドになりそうなクリスタルボディにオレンジやターコイズのカラーインクを搭載。爽やかな外見になり、これで新規客を獲得しそうです。かたやサラサはシリーズ初となるカスタム多色タイプを発売し、ただでさえ多いファンを囲い込む堅実路線。両方ともいまのボールペンの牽引者らしい勢いがあって頼もしいのです。

 

ゼブラ「サラサセレクト」
162円(3色ホルダー)、270円(5色ホルダー)、108円(ジェルインクリフィル)、194円(シャープリフィル)

軽い書き味と鮮やかな発色で人気のジェルボールペン「サラサクリップ」を好きなボディカラー、インク色、ボール径で組み合わせてカスタマイズできる。リフィルのバリエーションは、カスタマイズボールペン最多の23色。

 

【プロフィール】
古川 耕
放送作家/ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」「ジェーン・スー 生活は踊る」などを担当。

 

雑誌「GetNavi」で連載中!

来年の手帳は紙とデジタルのいいトコ取り! アプリが進化した「スマレコダイアリー2019」

スマートフォンアプリと連携する手帳「スマレコダイアリー2019」が、ナカバヤシより8月中旬に発売されます。価格は324円~1620円で、7サイズ9製品が用意されています。

↑紙の手帳に書き込んだ予定をスマホで管理できる「スマレコダイアリー2019」

 

スマレコダイアリーは、紙の手帳に書いた内容をアプリで管理できる製品。手帳に書き込んだ予定をスマホの専用アプリで撮影すると、書き込んだ日付ごとに整理されて保存。アプリのカレンダーから表示できるようになります。

 

手帳サイズからA5サイズまで、全7パターン9品目をラインナップ。予定を一覧できる月間・週間カレンダーと、詳細に記録できるノートを組み合わせて利用できます。

↑月間カレンダー、週間カレンダー、ノートなど7パターンのラインナップ

 

2019年版ではアプリがリニューアルされ、よりシンプルなデザインになりました。これまでは横型だったスケジュール画面は、片手操作がしやすい縦画面に変更されました。

 

さらに、AIを活用した新機能が追加。月間カレンダー画面などを撮ったとき、書き込みがある日付だけがアプリに登録されるようになりました。空白にした日付は自動で省かれ、より機能的に使えるようになっています。

↑月間カレンダーをアプリで撮ると、書き込んだ部分だけが記録される

 

↑別の手帳に書き込んだ内容を日付ごとに一覧表示できる

 

図などを記録しやすい紙の利点と、日付で串刺し検索できるデジタルの利点を併せ持った「スマレコダイアリー2019」。紙の手帳をよりスマートに使いこなす、ひとつの最適解と言えそうです。

機能追求型と遊び追求型。多様化する最新ノートの振り幅が凄い!

【きだてたく文房具レビュー】機能性か遊び心か、両極端な2冊のノート

今年の春、『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)という書籍を出させてもらった。タイトルそのまま、この10年のうちに発売された文房具の中で、最も社会的に影響力のあった文房具は何か? を考える、ちょっと変わった内容の文房具本である。文房具に興味がある方なら興味深く読める本なので、ぜひご覧いただきたい。

 

で、そういった重要度とは別で、この10年でいちばん“多様化した文房具”ってなんだろう? と考えた時、まず思い浮かんだのは、紙のノートだ。

↑ノート多様進化のさきがけ、コクヨ「ドット入り罫線ノート」

 

ただ何かを書き留めるだけの紙を束ねた冊子として、長年使われていたノートだが、2000年代後半に東大合格者のノートを分析して作られた「ドット入り罫線ノート」(コクヨ)以降、ただ書くだけでなく、勉強しやすい・デジタル化しやすい・暗記しやすいなど、さまざまな局面に特化して使いやすくしたノートが、数多く生まれてきた。

 

まさにこの10年は、ノートにおけるカンブリア爆発の時代だったのだ。

 

……と、やたら大げさな書き出しになってしまったが、本稿でそんなマクロな話をするつもりはない。もうちょっとシュルシュルと視点を縮めて、その多様化したノートの最新アイテム2点を紹介したいだけなのである。

 

快適+検索性アップのソフトリングノート

2015年にコクヨから発売された「ソフトリングノート」は、リングノート最大の欠点である“筆記時に手がリングに乗り上げると痛い”という不快感を、ぷよぷよした柔らかな樹脂製リングで解決した、画期的な製品だった。

 

そのソフトリングノートがさらに進化し、紙面の検索性をアップさせたのが、発売されたばかりの最新版「ソフトリングノート Biz エッジタイトル」だ。

↑コクヨ「ソフトリングノート Biz エッジタイトル A5」横罫・5㎜方眼・ドット入り罫 各356円

 

「エッジタイトル」とは、コクヨが2009年に発売した特殊な罫線のこと。紙面をよく見ると、一般的なノートの上部にあるタイトル・日付記入用スペースが、紙面両サイドの縦方向に配置されている。つまり、ページのエッジ部分にタイトル欄があるから、エッジタイトルというわけだ。

↑ノート端(エッジ)のタイトル欄は、横罫とドット入り罫が7行ごとの区切りに入り、方眼はフリーとなっている。使いやすいほうをお好みで!

 

ノートに書き込みをする際に、1案件がきっちり1ページ単位で書ききれる、というのは実はかなりのレアケースである。逆に、会議の議事録をとろうとしたのに無駄話ばかりで、書き込んだのは結局数行だった、なんてことはよくあること。で、もったいないからそのページの続きにクライアントとの打ち合わせの内容をメモする、というのもよくあるだろう。

 

しかし、そのページのタイトル欄に「○月○日 営業会議議事録」なんて書き込んであったら、もう大変だ。打ち合わせの内容を思い出そうとページを繰っても、なかなか見つからない。

 

そこで便利なのが、エッジタイトルなのである。わずか数行の議事録のエッジ部分に「○月○日 営業会議議事録」、その直下から始まる打ち合わせメモの横には「▲月▲日 打ち合わせ」というように記入する。

↑タイトルの横には、蛍光マーカーをインデックス代わりに塗るスペースも。これでより検索性アップ

 

内容ごとのタイトルと日付がインデックスのように書き込めるわけで、これならページをペラペラめくるだけで、探している内容にすぐアクセスできるという仕組みだ。

 

快適さですでにファンの多いソフトリングノートに、検索性が高く使いやすいエッジタイトル罫がプラス。仕事用ノートはもはやこれ一択でOK、というレベルに進化した、究極にオススメのビジネスリングノートである。

 

インスタ映え抜群! 写真がメッセージカードにもなるSNS向けリングノート

対して、スガイワールドから発売された「吹き出しノート」は、仕事に便利とは口が曲がっても言えない特殊なノートだ。

 

なにが特殊かって、一目瞭然だろう。マンガの吹き出し型のダイカット紙を小さなリングで束ねた、特殊形状のリングノートなのだ。

↑スガイワールド「吹き出しノート」648円

 

このノートに何かメッセージを書き込んだら顔の横に構え、自撮りでパシャリ。すると、いかにも吹き出しでしゃべっているかのように見える写真の出来上がり。動画でもない限り、撮影時の音声は画像に記録できないが、この吹き出しノートならそれが目に見える写真として残せる、という寸法だ。

 

文章+画像が基本のTwitterやFacebookと違い、画像一発勝負の感があるInstagramなど写真系SNSでは、これがかなり強い。ザ・インスタ映えノートである。

↑人物に使うときは、吹き出しをややレンズ寄りに近づけるとサイズが合いやすい

 

もちろん人物だけでなく、犬や猫、はては無生物だろうとしゃべっている風に撮れるということで、これがまたInstagram向きのかわいい写真になるのだ。誕生日を祝うメッセージなどを書いて、可愛い猫なんかと一緒に撮ってプリントすれば、メッセージカードも自作できる。

↑我が家の愛猫、ジムさん。たまに、本当にこんなことを思っていそうで怖い

 

実際にあれこれ被写体を変えて撮ったことで気付いたのだが、とにかくノートのサイズ(ほぼB5サイズ)が絶妙だ。

 

人物がしゃべっている風に撮るにはやや小さいが、顔の少し前にノートを出してやれば、遠近法でいい感じに映る。対して雑貨などの小物の横に置くなどには大きすぎず、ベストなサイズ。つまり、吹き出しの遠近をつけにくい、置いた状態での撮影にちょうどいい。

 

どんな被写体と撮っても違和感がないのは、かなりよく考えられているなと驚いた。

↑これぐらいの小物と一緒に置いて撮るとベストマッチ。メルカリなど、ネットオークションとも相性がよさそうだ

 

ほぼ同時期に発売された2冊のノートだが、仕事に超便利なもの、仕事には使えないがコミュ力はやたら高まるもの、とまったく別方向の進化を遂げているのがお分かりいただけただろうか。

 

やたらと大きく広がった進化系統樹が、今後さらにどう分岐していくのか? ノートの多様進化は、たぶんまだまだ止まらないだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

無印文房具愛用歴20年超えの無印ラバーが教えます! すぐ試したくなる「MUJI文具」活用術

文房具をほかの用途に使ったり、反対に文房具以外のアイテムを文房具として活用したり。シンプルだからこそ使い方の自由度が高く、自己流にアレンジできるのが無印良品の「MUJI文具」の魅力です。ここでは、MUJI文具愛用歴が20年を超える文房具ライター・やまぐちまきこさんに活用術を紹介してもらいます!

 

【教えてくれた人】

文房具ライター・やまぐちまきこさん

無印良品愛用歴20年以上のライター。文房具の収納にも無印良品の収納グッズが大活躍しています。

 

【その1】

絆創膏と麺棒だけじゃない! 付箋も汚れや折れから守る

ポリプロピレン救急絆・綿棒ケース

120

救急絆や麺棒が折れたり汚れたりするのを防ぐ、ポリプロピレン素材の携帯用ケース。軽くて小さいからカバンに入れても邪魔になりません。

【How to use】

「『植林木ペーパー付箋紙・8本入(190円)』と幅がほぼ同じ。付箋のほうが少し厚いので、5枚ずつはがすとフタが閉まります。これなら筆箱の中で付箋がバラけません」(やまぐちさん)

 

 

【その2】

お気に入りのペンをすぐ手に取れて飾りにもできる

磁器歯ブラシスタンド

290

丈夫な天草陶石で作られた水まわりで使いやすい歯ブラシスタンド。歯ブラシを1本だけ挿して使います。和菓子のような柔らかな色展開が人気。

【How to use】

「1本挿しのペン立てとして使用。スタンド自体が適度に重いので、万年筆や重みのあるペンを立てても安定感があります。お気に入りの1本がデスクのアクセントに」(やまぐちさん)

 

 

【その3】

缶ビールの目隠しには書類ボックスが最適!

ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・ワイド・A4用ホワイトグレー

990円

背幅50mmの2穴ファイルが2冊入る幅の広いファイルボックス。棚にしまったときに引き出しやすいよう、指をかける穴が付いています。

【How to use】

「箱買いしたジュースやビールが部屋の雰囲気を損なうときにオススメ。350ml缶を入れると左右に少し隙間ができるので、指が入り取り出しやすいのがポイントです」(やまぐちさん)

 

 

【その4】

本棚に立てても中が混ざらない丈夫なキャリーケース

自立収納できるキャリーケース・A4

890

1000円以下とは思えない丈夫な作りで、本棚などにも立てられます。「デスク内整理トレー」(120円~)が入り、トレーを固定する突起もついています。

【How to use】

「文房具を入れて『道具箱』、工具を入れて『工具箱』など多用途に活躍。デスク内整理トレーを使えば、ケースを立てても中がぐちゃぐちゃになりません」(やまぐちさん)

 

【その5】

店頭で1枚から作れるオリジナルラベルシール

MUJI YOURSELFラベル

50円(大)、30円(中)、10円(小)

渋谷店と吉祥寺店のみのサービス。店舗の端末でラベルを作れます。用意されているアイコンのほか、端末で描いた手書きのイラストにも対応。

【How to use】

「200種以上のアイコンから好きなものを選べ、文字やカラーもカスタマイズできます! 書類ボックスや衣装ケースの分類に大活躍。1枚から作れて便利」(やまぐちさん)

 

 

【その6】

斜めに取り付けるとより見やすく取り出しやすい

ポリプロピレン

ファイルボックス用・ペンポケット(上)/仕切付ポケット(中)/ポケット(下)

150円(上/中)、190円(下)

ファイルボックスのふちにひっかけて使うポケット。ファイルボックスのほかにも様々なポリプロピレンシリーズに取り付けられます。ポケットの形は3種類。

【How to use】

「スタンドファイルボックスの斜めの部分にポケットを付けると、小物が取り出しやすいのでオススメ。ペン立てがデスクから浮くので、スペースの節約にもなりますよ」(やまぐちさん)

 

 

【その7】

必要なときだけノートに貼ればカスタム手帳が完成!

フリースケジュール付箋紙

100円〜

自分で日付を書き込む付箋型のフリースケジュールシート。机の上の目の付くところや、ノートなどに貼って使います。マンスリー1種とウィークリーが2種。

【How to use】

「ノートに貼って手帳を自作。忙しい週だけウィークリーを使うなど、必要に応じて変えられるから、市販の手帳にありがちな『週によっては白紙』という無駄が出ません」(やまぐちさん)

 

 

【その8】

冷蔵庫内の食材を書き出して買い物の無駄をなくす

短冊形メモチェックリスト

100

植林木ペーパーで作られたチェックリスト。TODOメモとして使え、終わったらボックスにチェックを入れます。1枚に14項目書け、40枚入り。

【How to use】

「冷蔵庫に貼って冷蔵庫内の食材リストに。一緒に賞味期限も書いておき、買い物に持って行くと効率良く買い物ができます。適度に大きいから紛失しにくく、文字も読みやすい」(やまぐちさん)

【コチラもチェック!】

MUJI文具の意外な使い方

良品計画には、消費者から商品の様々な活用法が集まります。そこで、文房具を担当する佐藤さんに、意外な使い方を聞きました。

 

【教えてくれた人】

良品計画

生活雑貨部 ステーショナリー担当 MD開発

佐藤厚子さん

無印良品の文房具を担当。数々のヒット商品の開発に携わってきました。

 

【その1】

2つに折って書いた内容を隠せる付箋

未ざらし 隠せるメモ付箋紙

100

書いた内容を見えないように隠せる付箋。メモが開かないように留めるためのストッパー付きで、贈り物に添えるメッセージカードなどに使えます。

【この使い方がオススメ】

知られては困る情報を隠す

「銀行やネットショッピング、SNSなどのパスワードのメモにオススメ。流出しては困る情報を手帳にそのまま書くよりも安心です」(佐藤さん)

 

 

【その2】

場所を取らない立てられる小物入れ

ポリプロピレンめがね・小物ケース スタンド式

150円(小)、190円(大)

フタ付きのコンパクトなケース。外したキャップを底側に付けるとスタンドになり、メガネを立てて収納できます。ペンスタンドとしても活用可能。

【この使い方がオススメ】

お菓子が割れるのを防止

「耐水素材なので、おしぼりケースになります。またお菓子入れとして使う人も多い。お菓子が割れないように保護できます」(佐藤さん)

 

 

【その3】

手軽に貼ってはがせるインデックス

植林木ペーパーインデックス付箋紙

250

植林木ペーパーで作られた付箋。目印としてはもちろん、インデックスとしても使用できます。黄色をベースとした4色展開で各100枚ずつ。

【この使い方がオススメ】

手間をかけずに名刺を整理整頓

「名刺整理のインデックスに。付箋を貼って並べるだけなので手間いらず。ボロボロになったら貼り替えるだけなのも便利です」(佐藤さん)

 

 

【その4】

中身を目隠ししながらスッキリ収納

ポリプロピレンスタンドファイルボックス・ホワイトグレー

690円〜

A4サイズの書類が入る収納ボックス。10㎝幅のレギュラーサイズと15㎝のワイドサイズの2種展開。中身が見えずインテリアになじむ色です。

【この使い方がオススメ】

階段下の収納にフィット!

「我が家ではボックスの斜め部分と階段の勾配が同じ角度なので、階段下収納に使っています。トイレットペーパーのストック入れにも◎」(佐藤さん)

サイクロン掃除機派も納得!? 成果や機能を美しく可視化する「鉛筆削り」から目が離せない!

【きだてたく文房具レビュー】機構や削る様子が見える鉛筆削り

今回は、美しい「鉛筆削り器」っていいよね、という話である。

 

ここでいう鉛筆削り器とは、いわゆるハンドル手回し式ではなく、電動でもなく、穴に挿し込んだ鉛筆を手で回して削る、あの小さな鉛筆削りのことだ。

 

まぁ、大抵の人は「鉛筆削り器が美しいんですよ」と言われても、なんとなくあいまいに「はぁ」と頷くだけだろう。たとえ「ほほう、美しいんですか」と興味深げに返してきたとしても、油断してはいけない。脳内では、昼に食ったラーメンの味を反芻しているだけに決まっている。

 

それぐらい、一般的な社会人というのは鉛筆削り器に興味がない。もとより彼らは鉛筆を使うことがないのだから、それを削るためにしか使えない道具に気を払う道理がないのは当然のことと言える。そんなことは分かったうえで、でも、とても美しい鉛筆削り器が出たので紹介したいのだ。

↑オブジェのような見栄えも十分な透明鉛筆削り器

 

学童文具メーカーのクツワから6月に発売されたのが、「透明鉛筆削りトガール」(上写真の中央)、「透明鉛筆削りケズール」(同右)、「透明2枚刃鉛筆削り」(同左)の3点。それぞれ、クツワが従来からラインナップしていた「トガール」「ケズール」「2枚刃鉛筆削り」の透明タイプである。

 

実はこの3点とも、特殊な機構を備えたかなり高機能鉛筆削り器なのだが、なにせ小学生がメインユーザーの文房具ということで、もったいないことに大人の認知度が極端に低い。そこでクツワは「HI-LINE」という大人向けのブランドで、大人が見ても格好良くて美しい透明タイプの鉛筆削り器として限定販売に踏み切った。

↑左が従来品。学童向けのファンシーなカラーで、大人はやや使いづらいかも

 

実際、刃以外ほとんどの部分が透明化されたことで、特殊な削り機構が丸見えになり、大人が見てもとても楽しめる。眺めて良し、削って興味深い、さらに削る機能も高いということで、しばらく鉛筆に触れていなかった大人にも充分にオススメできるクオリティなのだ。

 

ちなみにこのクツワは在阪のメーカーであり、かつて漫才師ますだおかだの岡田圭右(閉店ガラガラ、ワオ!)が営業として勤務していたこともあるそうだ。そう言われてみれば、ケズールやトガールといったダイレクトすぎる商品名の付け方と、岡田の芸風になんとなく相似を感じてしまう。

 

先端の角度が変えられるトガール

トガールは、鉛筆先端の削り角度を調整できる機能を持つ鉛筆削り器である。

↑クツワ「透明鉛筆削り トガール」464円

 

筆圧をグイッとかけたい色鉛筆や,芯の折れやすい2B〜などの柔らかい鉛筆は削り角を鈍角に。HB以上の硬い芯は先端を鋭角に尖らせることで、より書きやすくすることができる。

 

ナイフでの手削りなら尖らせ具合は好みに合わせて自在なのだが、鉛筆削り器で多段階に調整ができる機構は非常に珍しい。(鋭角・鈍角2つの削り器を備えた2穴式は他にも存在する)

↑芯の硬さや使い方に合わせて、削り角が5段階に変えられるギミック

 

“CLOSE”表記から一段階回すとシャッターが開くので、あとは好きな角度にダイヤルを設定して鉛筆を挿し削る。

 

1が最も鈍角で、5まで進むにつれて鋭角になるのだが、これを覚えておかないと、使うたびに「あれ、どっちが尖るんだっけ?」とやや迷うことになるので要注意だ。

↑写真上の矢印で刃が右側に刃が動くと鋭角に、左側なら鈍角に削り上がる

 

ダイヤルを1から回していくと、板バネで固定されている鉛筆削り自体の角度が少しずつ変わっていく。これによって鉛筆に当たる刃の角度も変わるので、先端の削り角が違ってくるのだ。

 

文字で説明すると少しわかりにくいかもしれないが、透明ボディで角度を変えて削ってみると一目瞭然。こんなちょっと削り器の角度が変わるだけでこんなに削り上がりが変わるのか! と驚かされるだろう。

 

芯の長さが調整できるケズール

一方、ケズールは、自分の筆圧や好みに合わせて鉛筆の芯先を5段階に長さ調整して削る機構を備えている。

↑クツワ「透明鉛筆削り ケズール」388円

 

使い方は、まず底部のシャッターをスライドさせて、露出した穴に鉛筆を挿し込む。次にダイヤルを回して削り上がりの芯の長さを設定したら、あとは普通に鉛筆を回転させて削るだけ。

 

芯の長さ設定は、ダイヤル回転に合わせてアイコンで表示されるので、分かりやすい。

↑写真のハイライト部のカバーが動くことで、芯の長さが決まる

 

↑芯の長さ調製はアイコンで表示。直感的でわかりやすい

 

芯の長さ調整は、ダイヤル操作に連動して刃の上を移動するカバーによって行われる。芯を短くしたい場合はカバーが前まで移動して刃を短く、長い場合はカバーが後退して刃の全域が使えるので、芯が長く削れる。シンプルながらよくできた仕組みだ。

 

ボディが透明なおかげでこの仕組みがよく見えるようになっており、「ほほう、なるほどこうなっていたのか!」と納得できて面白いのである。

↑芯が折れて刃に詰まっても、ワンプッシュでポコっと取れる。密閉型の削り器だけにこれは便利だ

 

ちなみに、ダイヤル上部のボタンは、削る途中で折れてしまった芯を排出するためのイジェクト機構となっている。ボタンを押し込むと刃の長さ調整カバーがぐいっと伸びて、隙間に詰まった芯を押し出す。この芯を押し出す動作がまた可愛くて、ついつい芯が詰まることを期待してしまうぐらいなのだ。

 

倍速で削れる2枚刃削り

最後に紹介する2枚刃鉛筆削りは、その名前の通り2枚の削り刃を搭載し、通常の2倍のスピードで鉛筆が削れる鉛筆削り器である。

↑クツワ「透明2枚刃鉛筆削り」464円

 

トガール・ケズールと比べて、ギミックは非常に単純。

 

内蔵している削り器の表と裏の2面に刃を備えているので、鉛筆を半回転させるだけで表裏の両面が同時に削れて1回転分、1回転させれば2回転分と倍速で削れる、というだけのものである。

↑新品の鉛筆も、電動鉛筆削りとも勝負できるほどの早さで尖らせる

 

とはいえ、仕組みは単純だが効果は歴然で、本当に削り上がりが驚くほど早い。

 

芯が折れた鉛筆でも3~4回転させればピンピンに削り上がるし、削っていない新品の鉛筆でも8回転ほどで芯先が尖る(普通の鉛筆削り器なら20回転ほどかかる)。倍速というのも全く大げさではないのだ。

↑削り器の裏・表刃で同時に削るので、もちろん削りカスも2面同時排出

 

透明度の高いボディの中で,削り器の表裏からスルスルスル……となめらかに削りカスが排出されるのは、なかなかの見応えがある。

 

しかも刃は、高品質の国産削り刃メーカーである中島重久堂製ということで、切れ味も抜群(もちろんケズール、トガールとも中島重久堂の刃だ)。削るのが気持ちいいな、と感じさせるシャープな刃が2枚も同時に使える贅沢さは、なかなか良いものである。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

Amazon.co.jpの「変わりダネ文房具」をプロがガイド! なんて深淵なるセカイ

ネットショッピングをしていると、一見用途のわからない文房具に出会うことがあります。これらの文房具は現物を見ずに購入するにはハードルが高いもの。そんなAmazonの「ナニコレ」な文房具を、色物アイテムに詳しいプロが試してみました!

 

【チェックした人】

文房具ライター きだてたくさん

約3000点の色物文房具を所有するライター。GetNavi webでも活躍中です。

新しすぎてわからない!? 「ナニコレ文房具」の魅力とは?

文房具というのは、仕事に勉強にと、使わない日はまずないと言っていい、日常の道具です。しかし、その日常にしれっと紛れ込んでいる不穏な輩もいます。一見してどう使うのかわからず、つい「ナニコレ!?」と言ってしまうようなもの……通称「ナニコレ文房具」です。そんなナニコレ的な珍文房具を好んで収拾する文房具ライターのきだてたくさんは、その定義のひとつとして「見たことのないもの」を挙げています。

 

「文房具メーカーは常に頭を絞って従来になかった便利なものを作ろうとしています。ただ、そのなかには、新しすぎて時代が追いつけていないもの、『いままでなかったのは何かが間違っているからだよ!』と言いたくなるもの、形の斬新さゆえに機能がユーザーに伝わりづらいものもあります。でも、それらはやっぱりいままで誰も見たことのない新しいものですし、僕らをワクワクさせてくれるんです」(きだてさん)

 

今回はその定義に従って、見たことのないワクワク感と、でもやっぱりどう使っていいのか一見してわからない困惑を共に備えた、レベルの高い「ナニコレ文房具」を取り揃えてみました。これらは実際にちゃんと使えるのか—実は意外にも使ってみたら便利なものも含めて紹介します。

 

【その1】ヨーヨーのように見えるけど実は卓上掃除機なんです!

Coolli

卓上クリーナー

1299円

500円硬貨を持ち上げるほどの吸引力を誇るパワフルクリーナー。トップ部分のフタ(イラストが描かれているところ)が開き、好きな画像や写真などに変えられます。乾電池式。

 

↑底面からゴミを吸い取り、排気は上部に流れます。ゴミを吹き飛ばすことなくきれいに掃除できます

 

【CHECK!】

ナニコレ度:★×3

実用度:★×3

自走はしないけど意外と実用派

「ロボット掃除機のパチモンだろ?と言われればその通りだし、自走もしない。でもそこまで期待せずに使えば、予想よりゴミが取れる。フィルターも備えているし、卓上掃除機としては実用的」(きだてさん)

 

【その2】焼き海苔のように見えるけど実は付箋なんです!

ジオ

のりつき付箋紙 焼海苔

518

誰が見ても、どこから見ても焼き海苔そのもののノリ付き付箋。付箋自体が海苔にそっくりなだけでなく、1束ずつ本物のような小袋に入っています。1束8枚入りで6束セット。

 

↑色の濃い紙製なので、白やミルキーカラーのペンで筆記します。小袋入りだから小分けのプレゼントにもオススメ

 

【CHECK!】

ナニコレ度:★×5

実用度:★×1

リアルすぎて実用は無理!?

「仕事中、突然海苔を書類に貼り始めたら『あいつヤバい』ってなるので、そういう意味で実用度は低め。でも袋を破って付箋を取り出す楽しさはガチ。書類に海苔貼るヤツと思われてよければオススメ」(きだてさん)

 

【その3】切符のように見えるけど実はメッセージカードなんです!

マルアイ

ありがとう回数券

268

ちょっとしたお礼を伝えるのに使える小さなメッセージカード。切符の回数券をイメージした紙袋に入った本格仕様です。1枚ずつ改札鋏が入れられており、細部までこだわりが見られます。11枚入り。

 

↑借りた本に挟んだり、机の上に菓子と一緒に置いておいたり。使用シーンは様々。さりげなくお礼を伝えられるのがポイントです

 

【CHECK】

ナニコレ度:★×3

実用度:★×3

感謝の気持ちを気さくに配る

「お礼を言いたいけど、手紙を書くほどじゃない……という隙間を軽い感じで埋めているのがいい。子どもにお手伝いを頼む度に渡して、10枚集めるとお小遣いアップ的な使い方もありかも」(きだてさん)

 

 

【その4】棒やすりのように見えて実はのこぎりなんです!

長谷川刃物

ダンボールのこ

ダンちゃん フッ素コート

394

フッ素コーティング加工が施されたダンボール用ののこぎり。特殊なギザ刃で鋭い切れ味だ。ダンボールだけでなく、梱包用のバンドやビニールなども滑らずカットできます。収納用のスリーブケース付きで、持ち運びも安全です。

 

↑開梱、解体作業に活躍するだけでなく、小回りが利くので、ダンボールを使った工作にも活躍。曲線も自由自在です

 

【CHECK】

ナニコレ度:★×3

実用度:★×5

通販段ボールの開梱にも便利!

「『ダンちゃん』という名前の脱力感に惑わされがちだけど、実はかなりの実力者。カッターナイフより素早くダンボールが切れて、先端が丸いから梱包の中身も傷つけにくい。流通現場でも愛用者が多い逸品」(きだてさん)

 

 

【その5】アート作品のように見えるけど実はカードスタンドなんです!

山崎実業

アニマルカードスタンド ハリネズミ

702

ペーパーウエイトとしても使える、カードスタンド。ハリネズミのほか、アルマジロとカメもあるので、揃えるとインテリアとしても活躍します。高温にも低温にも強いシリコン素材がカードをしっかりキャッチしてくれます。

 

↑手のひらサイズだから、デスクに置いても邪魔になりません。針の部分で大切なカードや手紙、メモを保管します

 

【CHECK】

ナニコレ度:★×3

実用度:★×3

働くデスクトップ・マスコット

「オフィスで未整理の名刺立てなどに使うと、オシャレかつ実用的。シリコン素材なので、カード類がスルッと抜け落ちる感じもないし、重量感もほど良いところ。ちょっとしたプレゼントにも◎」(きだてさん)

 

 

【その6】カードのように見えるけど実は印鑑なんです!

タンゴ

カード式印鑑 インカード

1080円(既成氏名)、2160円(特注氏名)

財布や名刺入れにも入るカード型の印鑑。印面が乾かないようスライド式のフタが付いていて、捺印したい紙の上に置いて裏側のボタンを押すと捺印できます。薄い・軽い・汚れないの三拍子が揃っています。厚さ1.7㎜。

 

↑上下がわかりやすく、一般的な印鑑のように机の上を転がらないのがうれしいです。くっきりきれいに捺せます

 

【CHECK】

ナニコレ度:★×4

実用度:★×5

やたらとスマートな携帯印鑑

「見た目こそナニコレ度高めだけど、100均やそこらの文具店で気軽に印鑑が買えない珍名さんなら、財布に一枚入れておいて損なしの便利グッズ。カード型なので正位置で捺印しやすいのもポイント」(きだてさん)

 

 

【その7】かわいい雑貨のように見えるけど実はキーボードブラシなんです!

マーナ

アニマルキーボードブラシ

378

埃を吸い寄せて付着させるシリコン素材のブラシ。小回りの利くスリムタイプ(ペンギン)と長い距離を一気に掃除できるワイドタイプ(しろくま)のセットで、様々な汚れに対応します。うさぎと猫、りすとあひるのセットもあります。

 

↑使わないときはキーボードに立てておくこともできます。シリコン素材のため汚れたら水洗いが可能

 

【CHECK】

ナニコレ度:★×2

実用度:★×4

クセになるスッキリ掃除グッズ

「隙間をコチョコチョすると、埃やら何やら汚いものがゴッソー!と取れる。普段あまり掃除をしない場所だけに、キレイになったときの気持ち良さときたら。爽快&快感&カワイイ掃除アイテム」(きだてさん)

 

 

【その8】バトンのように見えるけど実はブックホルダーなんです!

マロブラ

ブックホルダー  45015

3564

ゴロンと仰向けになって本を読むのをラクにするアイデアグッズ。本の重さから腕や手を解放してくれる。文庫本からB5サイズまで幅広く対応。イタリアミラノ発のアイテムでデザイン性も高いです。

 

↑黒いゴムの部分に本を挟み、棒を腹部で支えて本を読みます。オレンジのリボンはしおりとして使います

 

【CHECK】

ナニコレ度:★×5

実用度:★×3

使ってる姿はややマヌケかも

「確かに手が疲れにくい! 高さも姿勢に合わせて調整できるので、首もラク。ただしハードカバーだと、重量がピンポイントでお腹にのって次第に辛くなるので、新書ぐらいに留めたほうがいいかも」(きだてさん)

スッと切れるが中身は無傷! 通販ラヴァー喝采の「カッター」があったー!

【きだてたく文房具レビュー】段ボールの梱包テープを安全確実にカットするカッター

我が家はとにかくやたら段ボールが届く。これは夫婦ふたりして、通販およびネットオークションに過剰依存しているのが原因であり、最近では届く段ボール箱が、週に平均して10個を下回ることはない。

 

そういうこともあって、開梱作業用の梱包オープナーで「新製品が出た」という情報には、敏感にならざるを得ない。なにせ毎日1~2個はバリバリと開けてるわけだから、ちょっとでも使いやすい道具が欲しいのだ。

 

そこで今回は、先の4月に発売されたデザインフィルのオープナー「ダンボールカッター」を1か月間使ってみての評価をしてみたいと思う。

↑デザインフィル「ダンボールカッター」928円

 

いきなり結果から言えば、評価は「とても良い」だ。

 

運用においてやや気になる点がないでもないが、それでも今後我が家における開梱作業の柱としてバリバリ働いてもらおう、と考えているぐらい性能の良いオープナーである。

↑使う際は、コインの両端を持ってパカッと開くと刃が露出する

 

まず使い方だが、コイン形のボディを中心からパックマンのように開くと、中からセラミック製の刃が現れる。

 

この開閉するときの動作がやや固い(開けづらい)のが、先に述べたやや気になる部分なのだが、これは家庭内で頻繁に使われる刃物であることから、チャイルドロック的な意味合いでこうなっているのだろう。単にヒンジの締め付けが強すぎるだけで、使ってるうちに開きやすくなるかな……とも思っていたのだが、少なくとも1か月程度の使用では、変化はなかった。やはりこういう仕様らしい。

↑刃を突き立てると、サクッと鋭く食い込む感触がある

 

で、現れた刃を段ボールの口を留めているテープ部に突き刺し、そのまままっすぐ滑らせるとテープがきれいに切れて開梱できるというもの。作業的には、これまでの梱包オープナーとさほど変わることはない。

 

では、このダンボールカッターのどの部分が「とても良い」かと言うと、まずこのセラミック製の刃がとても「ちょうどいい」のだ。

↑三角刃の底辺から頂点までの高さが、約4㎜。これが中身を傷つけず、気持ちよく開梱できるちょうどいい長さだ

 

刃が段ボールに刺さり込む深さは約4㎜。この4㎜というのがちょうどいい。

 

刃先が1~2㎜ではやや物足りない。刃が短すぎると、段ボールの綴じ口の隙間にうまく入り込まず、上滑りをおこすこともある。かといって10㎜以上も刺さるようでは、段ボールの中身を傷つけるかもしれないという怖さもぬぐえない。

 

そもそも段ボールの厚さは規格が決まっており、日常的に宅配用梱包として多用されているのが「Bフルート」と呼ばれる厚さ3㎜のもの。引っ越し用や家電などを梱包する頑丈な「Aフルート」で5㎜厚。つまり刃先が4㎜というのは、中身を傷つける心配がほぼゼロで使えて上滑りもしにくい、ちょうどいい長さというわけだ。

↑海外からの荷物にありがちなミイラ巻き。ビニールテープも頑丈なものを使っているのか、プラ製のオープナーでは手こずることもある

 

さらにこの4㎜の刃は、海外からの荷物にも使いやすい。

 

海外便は途中で箱が開く危険性を考慮してか、ビニールテープでやたらとぐるぐる巻きに梱包されていることが多い(一般的に“ミイラ巻き”などと呼ばれる)。むろんしっかり梱包してくれることはありがたいのだが、厚手のビニールテープが重なった部分には、安全性を考慮したプラスチック刃の梱包カッターでは歯が立たない、なんてこともある。

 

対してこのダンボールカッターの刃は、切れ味もちょうどよく、刃先を指でなぞって皮膚が切れるほど鋭くはないが、テープには気持ちよく刺さるので、金属製のカッターを使うほどおっかなびっくりせずに、グイグイと多重ビニールテープに切り込めるのがとても気持ちいいのだ。

↑使用時のフォルム。刃のついた方の山に人差し指を乗せると力をかけやすい

 

また、使う際のフォルムも“ちょうどいい”感が高い。コイン型を開いて山がふたつ連なったような形で使うのだが、この山の丸みが指をかけるのになかなかしっくりと来るのである。

 

つまり力をかけやすいということで、先の海外から届いたミイラ巻きも切りやすい。さらに刃がセラミック製の頑丈なものということで、多少はねじり込んだりひねったりという無理な動きも、フォルムとの合わせ技で効いてくるという寸法だ。

↑磁石で貼れると収納場所に困らない。意外と重宝する機能である

 

ちなみにボディ裏面には磁石を内蔵しており、冷蔵庫や玄関ドアに貼り付けることもできる。玄関先やキッチンというのは開梱作業をしがちな場所だけに、これも地味にありがたい機能だ。

 

こういう細かく気の利いた感じも含めて「とても良い」ので、開梱ツールに迷っている通販ヘビーユーザーは、一度試してみてほしい。サクサクと効率よく段ボールが開けられるので、ほんとに快適なのだ。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

今週末は京都で開催! 紙イベ「紙博」は文具好きの神イベだった!

紙を使ったプロダクトを作るメーカーが、日本にとどまらず、世界中から集結しプロダクトを披露する“紙の博覧会”、「紙博」。

 

2017年4月に記念すべき第一回が東京・浅草で開催され、紙もの好きの人々に人気を博したこのイベントが、今年も開催。今週末7月14日・15日には京都での開催が予定されており、その予習もかねて、6月に行われた東京会場の様子をレポートしましょう。

↑エントランスからすでに人だかりが見える……

 

↑人であふれかえる会場

 

まず、こちらは切符をイメージした入場券。

もういきなり可愛いです!

 

↑裏にはイベントの注意書きが

 

さて、個人的に感じる「紙博」の魅力は、3つ。レポートを交えてご紹介します。

 

ここがすごい! 紙博の魅力 1
限定商品や先行発売の商品が買える!

ひとつ目は、紙博限定の商品や先行販売の商品を購入できることです。例えば、大阪の紙の卸会社、山本紙業のブースでは、「もぎりメモ」という限定ワークショップを開催。

 

高く積み上げられた“メモタワー”からメモを豪快にガバッと“もぎる”ことができ、そのもぎった高さに応じてお金を払って持ち帰ることができます。

 

もぎりたて(?)のメモは、オリジナルの包装紙に包んで渡されます。“もぎり日”を記したシールも貼ってくれるという、手が込んだ限定アイテムです。この辺りの遊び心が大阪っぽいですね。

 

また、普段紙を毎日断裁しているスタッフさんが手作りした、数量限定のミニパレットも大人気です。

 

私はもぎりには参加しなかったものの、ミニパレットとセットになったメモを購入しました。

 

他にも、もう二度と手に入らない生産終了した紙だけを集めて作られた見本帳も限定発売。

 

メーカーや商社の方に聞いた、その紙にまつわるエピソードも扉部分に記載されています。

 

続いてハイモジモジのブースでは、SNSなどで話題を呼んだ整理ツール「ワーカーズボックス」のミニチュア版が先行販売。

 

ただ小さくて可愛いだけでなく、名刺やポイントカードなどカードサイズの収納に役立つすぐれものです。

 

ぺパラブルのブースでは、「フラワーメモ・リーフメモ」の好きな色を20枚選んで400円(税込)で購入できる限定商品もありました。

通常は同じ色が20枚入って450円(税抜)で販売されていることを考えると、かなりお得です。先着50名様とは、なかなかの高難易度!

 

続いてはキングジム「ヒトトキ」のブース。

 

Instagramのフォローをするだけでオリジナルバッジがもらえる、太っ腹なイベントも開催されていました。(数量限定)

 

では、ふたつめの「紙博の魅力」とは?

ここがすごい! 紙博の魅力2
普段出会えない商品と出会える!

ふたつ目は、普段なかなか出かけることができない遠方のお店や、地域に根ざしたブランドの商品を購入することができることです。

 

例えば今回は台湾から、台北で人気の文房具店「直物生活文具(Plain Stationery)」が初出店。お店のオリジナル商品をはじめ、世界各国から仕入れた貴重な文房具が並んでいました。

 

私は、同店オリジナルの新商品、裏抜けしない紙にこだわった「RESEARCH NOTES」と、書き足すことでデザインが完成する「Handy stamp」を購入しました。

↑「RESEARCH NOTES」

 

↑「Handy stamp」

 

続いては、大阪の商店街の一角にある、オリジナルノート作りと紙雑貨のお店「紙匠雑貨エモジ」のブースで購入したオリジナルカード。

私自身まだ行くことができていないお店なので、オリジナル商品を買えてとてもうれしいです。

 

ここがすごい! 紙博の魅力3
作り手に会えるかも!?

そして3つ目は何より、作り手との距離が近い、ということです。

 

↑ハイモジモジのおふたり。左は「毎日、文房具。」の副編集長

 

多くのブースでは、そのメーカーのスタッフや商品のデザインをした人、いわゆる“中の人”が販売スタッフとして店頭に立っています。中には社長さん自らが実際に接客し、販売をされているブースも。

↑山本紙業の山本社長

 

↑オオウエの大上社長(右)

 

実際に商品を作った人から、商品の説明(ときにすごく熱量のこもった説明)を聞くことができるかもしれない、貴重な機会です。お買い物が楽しく、財布の紐がついつい緩んでしまうこと間違いなしです。

 

ちなみに……「毎日、文房具。」副編集長は、“諭吉さん”が旅立つほどの散財っぷりだったとか。私はそこまではいかなかったものの……結構買っちゃいましたね。

紙が好きな人にとってはたまらないイベントです。

2018年7月14日・15日の京都会場に、お近くの方はぜひ足を運んでみてください!

 

【イベント情報】

紙博2018 in 京都

開催日時:2018年7月14日(土)10:00〜17:00、15日(日)10:00〜16:30
場所:京都市勧業館みやこめっせ第3展示場A面(京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1)
入場料:500円(小学生以下無料)
http://kamihaku.jp/2018_summer/

 

【筆者プロフィール】

毎日、文房具。

2014年9月に創刊した文房具の魅力を紹介するウェブマガジン。文房具が大好きなライターたちが、良いと感じた文房具を厳選して紹介するほか、最近では文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、活躍の幅を広げている。

なんと還暦! スケッチブックの代名詞はいまだ現役のカッコよさ!

【ド腐れ文具野郎・古川 耕の文房具でモテるための100の方法】

No.077

マルマン「スケッチブック 図案 60th限定商品」
140円〜

60周年にちなみ、画用紙が60枚入ったスケッチブックが登場。ページがたっぷりあるからヘビーユースにもピッタリだ。ちぎり絵フォントで「60th」を配している。

 

定番スケッチブックのコラボアイテムでエバーグリーンにモテる

名前は知らなくても、黄色と深緑のツートンカラーは誰でも一度は見たことがあるでしょう。マルマンの「図案シリーズ」が生まれて、今年で60周年。大胆でシンプルなデザインはまさにエバーグリーン。一周まわって、ではなく、常にモダンな定番として、いまなお多くの若者の「ファースト・スケッチブック」であり続けています。

 

そんなスケッチブックは、実は我々大人にとっても使い出があります。普段の大学ノートとは違う、ハレとケで言えば「ハレのノート」として、新鮮な気分と自由なスペースを与えてくれるのです。アイデア出し用の発想ボードとして、こうした「違う景色」は貴重なもの。さらに鉛筆を合わせることで、ザラついた紙面で芯が削られていく、フィジカルな愉しみも味わうことができます。

 

それでもまだスケッチブックに二の足を踏むのなら、ひとまず図案シリーズ 60周年記念のコラボアイテムを手にとってみてはいかがでしょうか? リングノート、ミニタオル、スマホケースとよりどりみどりですが、なかでもイチ推しはクリアファイル。コラボアイテム特有の無理やり感がなく、さりげなくあの配色を持ち歩くことができます。仕事の場所で目にするあのツートンカラー。改めてそのデザインの良さに気づくでしょう。

 

デザインコンセプトを活かした記念アイテム

 

マルマン「クリアファイル A4 図案シリーズ60th限定商品」
各150円

図案スケッチブックの60周年を記念したA4サイズのクリアファイル。図案スケッチブックと同じ柄のものと、リスやウサギなどの動物がスケッチブックや鉛筆とともに描かれたモノの2柄ある。

 

【プロフィール】
古川 耕
放送作家/ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」「ジェーン・スー 生活は踊る」などを担当。

 

雑誌「GetNavi」で連載中!

これは盲点! 「壁の汚れ隠しテープ」が文具としても活躍するとは!

【「毎日、文房具。」が●●な人にすすめたい文房具】黄みのあるノートにぴったりの“修正テープ”

最近、真っ白ではなく少し黄みがかったクリーム色の本文用紙を使った手帳やノートが、ずいぶん増えたと思いませんか?

 

手帳では、ロングセラーの「能率手帳ゴールド」や人気の「ほぼ日手帳weeks」にはクリーム色の本文用紙が使われていますし、ノートではLIFEの「ノーブルノート」やプラスの「Ca.Crea」などがそれ。かくいう私も、愛用している「ワタシメイド手帳」の用紙がクリーム色。感覚的には出回っている市販の手帳やノートの半数程度には、クリーム色の本文用紙が使われていると思います。

 

ですが、そんなクリーム色の用紙に関しては、かなり深刻な問題があります。世の中にはこんなにもたくさんクリーム色の手帳やノートを愛用している人がいるのに、なぜか「クリーム色」の修正ペンや修正テープが存在しないのです。

 

かつてはクリーム色の修正ペンや修正テープが販売されていたこともあるそうですが、現在では白よりは黄みがかっているものの、ほぼ白に近い「はがき用」、もしくは茶封筒などに近い色合いのものしか出回っていません。

 

この問題には私もずっと悩まされていて、上記のように何度もSNSでその悩みをつぶやいていました。

するとあの、消しゴムと修正テープで有名な「SEED(シード)」の公式Twitterさんが、こんなリプライをくださったのです!

 

なんと、シードから発売されているDIY用製品「壁の汚れ隠し(アイボリー)」が、クリーム色の用紙の修正にぴったりだと言うのです!

 

シードさんといえば、「修正テープ」を世界で初めて開発したことでも知られています。これは期待大です。

 

早速購入してみたところ、外見はまるで修正テープのような「壁の汚れ消し」。いや、むしろシードから発売されている修正テープ「てーぷっち」と全く同じ形状です。壁の汚れ隠しというより、修正テープそのものです。

 

早速、愛用の手帳で試してみました。

上が従来の白い修正テープで修正したもの、下が「壁の汚れ隠し(アイボリー)」で修正したものです。これはなかなか用紙の色に近い色です!

 

“クリーム色”とひと言で言っても、手帳やノートの種類によって色合いが微妙に異なってくるので、一概に「ぴったり」ということはできませんが、白よりもずっとしっくりくる色合いです。

 

もちろん使い勝手は修正テープと全く同じなので、手軽に持ち運んで使うことができ、上から文字を書くこともできますよ。

 

とにかく、「壁の汚れ隠し」とは盲点でした。文具好きの友人やインターネット上でも、私と同じような悩みを抱えている人たちをたくさん見てきましたが、そんなみなさんの救世主とも言える製品なのではないでしょうか。

 

クリーム色の手帳やノートを愛用している方は、ぜひ一度試してみてくださいね。

 

【商品情報】
シード「壁の汚れ隠し ベージュ(IVORY)」
オープン価格(実勢500円前後)
幅5㎜・長さ6m

 

【筆者プロフィール】

毎日、文房具。

2014年9月に創刊した文房具の魅力を紹介するウェブマガジン。文房具が大好きなライターたちが、良いと感じた文房具を厳選して紹介するほか、最近では文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、活躍の幅を広げている。

“普通”が一番幸せ!? 自然体で使えて高性能とはデキるスマートペンだ!

【きだてたく文房具レビュー】気負わずに使えるスマートペン

以前、この連載でNeoLAB「Neo smartpen N2」というスマートペンをご紹介させてもらった。“スマートペン”とは、ノートに書いた文字をそのままデジタルデータとして、スマホやクラウドに取り込めるという、デジタル筆記具のジャンルだ。

 

なかでもこのNeo smartpen N2は、筆記内容と同期して音声を録音・リプレイしてくれる機能や、手書き文字をテキストに変換するOCR機能、手描きのイラストをベジェデータに変換する機能、さらには手帳のスケジュール欄への書き込みをGoogleカレンダーに同期する機能などを備えた高性能モデル。

↑Neo smartpen N2で、リアルタイムに書き込みをデジタル化

 

ライターや編集者にも愛用者が多い、いわばスマートペンの名機と呼べる存在である。もちろん筆者も入手から現在に至るまで、ずっと愛用し続けている。

 

そのNeo smartpenに2年ぶりのニューモデル「Neo smartpen M1」が登場したということで、早速入手してみた次第である。「N2」から「M1」へ、なにがどう進化したのかをここでご紹介したい。

 

より“普通”になったニューモデル

「Neo smartpen M1」(以下、M1)は、前モデルであるN2の正当後継モデルであり、専用ノート「N Notebook」もそのまま受け継ぐことが可能である。

↑NeoLAB「Neo smartpen M1」税込1万4800円。紙筒のパッケージがかわいい

 

特殊なドットパターンが印刷されたN Notebookへ筆記すると、ペン先のカメラでパターンを認識し、リアルタイムで筆記内容を専用アプリ「Neo Notes」に取り込む、という部分も変わらない。もちろん、従来の音声同期やOCRといった機能もそのまま使える。

↑N2(写真上)とM1(写真下)

 

↑N2は三角軸なので手に持った感覚はさほど太く感じないが、それでもM1の方が圧倒的にスリムで普通のペンに近い

 

では、N2とM1の違いはなにか? というと、最も顕著なのは「雰囲気が普通のペンに近づいた」というところだろう。

 

上写真で比較した通り、まず見た目が違う。N2は金属製の三角柱ボディで、M1はFRP(繊維強化プラスチック)軸で円柱ボディ。N2はいかにも“未来ペン”というルックスだが、M1はともすれば普通のペンに見えてしまう“普通っぷり”だ。

↑言われなければ、デジタルガジェットだとも思えないような握り心地

 

重量は、N2の27gに対してM1は21g。数字としてはわずか6gの差(そもそもN2がスマートペンとしてかなり軽量だった)だが、実際に持ち比べてみると、明らかに軽くなったと感じられるだろう。

↑N2とM1の重量比較。約78%の軽量化を果たした

 

ただ、ボディが軽くなった分だけ、バッテリー部の重量感が強調された感もあり、筆記姿勢ではややリアヘビーになった印象もある。紛失の危険性を考えれば、使用時はキャップを後軸に挿したい気もするが、バランスの面で言えば、外しておいた方が書きやすいだろう。

 

↑キャップを外した瞬間に電源オン。これもガジェットっぽさを感じさせない演出として優れている

 

もうひとつ、使い心地で普通のペンに近づいた部分が、キャップによる電源のオンオフ機能だ。

 

M1は、キャップを外せば自動で電源がオンになり、キャップを閉めるとオフになる。つまり、普通に使う限りは電源ボタンを意識する必要がないのである。(使い始めのBluetoothリンクなどには使用する)

↑後軸の裏側に配置されたM1の電源ボタン。一度ペアリングしてしまえば、まず触ることもない

 

N2も筆圧を関知して自動で電源がオンになる機能があったが、電源オフは基本的に電源ボタンを押さなければならなかった。放置しておけばオートオフが効くとはいえ、うっかり電源が入ったまま筆箱にN2を放り込んで、バッテリーを消耗させたことも二度三度ではない。

 

それを思えば、キャップと電源オンオフが連動しているのは、とてもナチュラルで良いと思う。

 

↑左がゼブラの4Cリフィル、右はジェットストリームのD1リフィル。見た目はほぼ同じで、M1はどちらでも使用可能

 

ところで、Neo smartpenシリーズでありがたいのが、リフィルが国際規格のD1リフィル(一般的な多色ペンに使用されているもの)ということで、自分の好きな筆記感のものに替えられる、というところ。

 

ただ、M1、N2とも最初に入っていたのは、D1よりも軸径がわずかに太いゼブラの4Cタイプリフィル(0.7㎜の油性)だった。もちろん、D1リフィルに差し替えても問題なく使えるが、ペン先が紙面に触れた時にややカシャカシャとしたブレを感じることもあるので、できれば交換するなら、ゼブラの4Cリフィルから選んだ方が良いかもしれない。

 

油性が苦手な筆者は、ゼブラの「4Cサラサ0.5㎜リフィル」に交換して快適に使用している。

 

↑N2とM1を併用する場合は、アプリの設定から「ペンの情報」→「ペンマネージャ」→「ペンの登録」でOK。切り替えは画面右上のペンアイコンから行える

 

全体的な感想で言えば、スリムになった軸と、キャップによる電源オンオフはとても使いやすい。

 

N2を使い込んでいるユーザーが、あえてM1に買い替える必要があるか? と言われると微妙(スペック上ではCPUの変更などが見られるが、試用中に性能的な差は感じられなかった)だが、今から新たに購入するならM1を選んで間違いないだろう。

 

なによりこの普通のペンっぽさは、スマートペン初心者にも違和感が少ないはずだ。いかにもデジタルガジェット……という雰囲気が苦手な人でも受け入れやすい、新時代のスマートペンとしてオススメしたい。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

使えばきっとシアワセになれる!――作業効率が向上するオモシロ文房具4選

ビジネスでもプライベートでも、様々な場面で活躍してくれる文房具。普段からよく使うものだからこそ、便利で使いやすいものを揃えておきたいところ。そこで今回は、便利なオモシロ文房具をご紹介。機能性だけでなくデザイン性にも優れたアイテムもピックアップしているので、ぜひチェックしてください。

 

出典画像:ゼブラ公式サイトより

 

[その1]

図やグラフなど細かい部分にも使える修正テープ

出典画像:ゼブラ公式サイトより

ゼブラ
クルティア
ゼブラが開発した修正テープは、ヘッドが360度回転する新しいカタチ。持ち替えいらずで自由自在にテープが引けます。一定方向に進む文章だけではなく、図やグラフなどの細かい修正も楽ちん。さらにテープのヘッド部分は収納が可能なので、ペンケースの中に入れても邪魔になりません。

 

<注目ポイント>
・360度回転するヘッド
・カートリッジの交換が簡単
・ヘッド部分を収納できてコンパクト
筆記角度に応じてヘッドが可動するので紙面をとらえやすく、テープをキレイに引ける点も魅力のひとつ。またテープのつめ替えもラクちんで、キャップ部分を引き抜くだけでカートリッジを交換できます。使いやすさ抜群なので、1度使ったらほかの修正テープには戻れないかも?

 

[その2]

簡単にデータ化できるデジタルノート

出典画像:コクヨ公式サイトより

コクヨ
CamiApp S
メモした内容をいちいちデータ化するのは一苦労。そんな時に役立つのが、コクヨのデジタルノートです。いつものように紙のノートに文字を書いて、ワンチェックを入れるだけでデータ化。専用アプリ「CamiApp」を使えば、スマートフォンやタブレット上でもノートの内容をチェックできます。

 

<注目ポイント>
・ワンチェックを入れるだけでデータ化
・スマートフォンやタブレットに共有可能
・Googleカレンダーとも連携
見開きで使える“ノートブックタイプ”と“メモパッドタイプ”の2種類を用意。さらにノートの種類は「横罫」「方眼罫」「打ち合わせ記録」の3タイプから選べます。中でも「打ち合わせ記録」タイプはGoogleカレンダーと連携可能。ノートに書いた議事録をカレンダーに保存すれば、打ち合わせ日時と一緒にノートの内容を確認できます。さらにデータを社内メンバーと共有すれば報告する手間も省けるので、ビジネスシーンに大いに役立ちますよ。

 

[その3]

曲線もスイスイ切れるカッター

出典画像:HARAC公式サイトより

HARAC
Line
カッターを使いこなせずイライラすることってありますよね。特に曲線をうまく切るのは難しいです。「自由自在にカッターを使えたら…」と思ったことはありませんか? そんな要望を叶えるのがマウス型カッターの「Line」。使い方はとても簡単で、本体上部についているボタンを押しながら引くだけ。あとは力を入れた方向に刃が回転するので、まるでPCのマウスを握っているような感覚で作業を進められます。

 

<注目ポイント>
・PCのマウスを握るような感覚で作業可能
・手首をひねる必要のない回転式カッター刃
・刃はセラミック素材を使用
カッターの刃はセラミック素材のため、万が一刃を触ってしまっても怪我する心配はありません。さらに長寿命でさびにくいので、半永久的に使用できます。サッと周囲を切るだけで簡単に切り抜けるので、雑誌の切り抜きやアートワークなどにもおススメ。紙を切るのが楽しくなりそうです。

 

[その4]

クラフト感がたまらない! 黒板のマスキングテープ

出典画像:日本理化学工業公式サイトより

日本理化学工業
テープ黒板
その名の通り、黒板的に使えるマスキングテープ。好きな長さに切って貼り、テープの上に文字を書けばミニ黒板のできあがりです。黒板同様、付属のチョークで文字を書くのでクラフト感がとてもおしゃれ。ノートなどの小物やインテリアとしても使えます。黒板の色は黒と緑の2種類。テープの幅は18mm、30mm、50mmから選べるので、アイデア次第で様々な用途に役立ちますよ。

 

<注目ポイント>
・好きな場所に黒板が作れるマスキングテープ
・手書き&チョークの質感がおしゃれな雰囲気に
・テープの色は選べる2色
付属のチョークホルダーは、白と黒の2タイプ。黒のテープには白が、緑のテープには黒のチョークホルダーがついてきます。また別売り商品として、大きさ42mmの消しゴムサイズ「もっと小さな黒板拭き」も登場。ミニ黒板と合わせて使えば、可愛さが倍増すること間違いなしです。

 

プラモもサクサク進む! 超音波でぬるっと切れる電動カッターがやめられない気持ち良さ

【きだてたく文房具レビュー】工作がサクサク進む超速電動カッター

GetNavi webとは関係ないメディアでの話で恐縮なのだが、半分趣味、半分仕事みたいな感じで「ビニール傘の柄に鬼瓦をつけた盗難防止傘」や「後軸にこたつがついて冬でも手が暖かいペン」のような“駄工作”をあれこれ作っている。そのようなコマゴマとした物作りをしていると、ちょっとでも作業でラクをするための工作機械が欲しくなってくるものだ。

 

特に切る・削る機械は作業効率が大きく違ってくるので、できるだけ導入したい。中年になってくると、ノコギリだの紙やすりだのでチマチマ手作業をやっているのは時間がもったいないし、なにより体力的につらい。カネで解決できることなら、カネでなんとかしたいのである。

 

……ということで、昨年の秋頃にアメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、バッテリー式で携帯できる超音波カッターなるものを、見つけて飛びつき出資しておいたのだが、つい先日手元に届いた。

↑CUTRA「WONDERCUTTER」248ドル(米国・Kickstarterにて)

 

 

クラウドファンディング発の「WONDERCUTTER」は、コンパクトなDIY向きの超音波カッターだ。見た目はひと昔前の電動歯ブラシぐらいのサイズ感と雰囲気である(もちろん口に入れたらとんでもない大惨事だが)。

↑4万回/秒の超高速で振動するカッター刃。壮絶な切れ味を発揮するが、刃自体は普通なので鉄やガラスなど、カッターで切れないものには対応しない

 

そもそも超音波カッターとは何かというと、ざっくりいえば“超音波で刃を振動させることによって凄まじく切れるカッター”のこと。

 

例えば包丁で肉を切るとき、刃を前後にギコギコと動かしながら切るだろう。あのギコギコ前後に動かす動作をもっと細かく、1秒間に数万回繰り返す(WONDERCUTTERは4万回/秒)ものだと考えて欲しい。

↑木製の棚の角を削り取るDIY中。取り回しの良さはとても助かる

 

そしてWONDERCUTTER最大のポイントは、バッテリー内蔵で、場所を選ばずどこでも使えるということ。

 

ベース本体には腰のベルトに引っかけられるフックがついているので、そこに引っかけてしまえば、屋外だろうと電源の取り回しが面倒な空間だろうと持ち出しは自在。机の上に細かいパーツを広げてのプラモ作りなんかにも、この取り回しの良さはかなり効果を発揮してくれた。

↑日本で使う場合は変換コネクタが必須。家電量販店なら数百円で購入できる

 

充電には付属の電源アダプタを使うのだが、実はこのアダプタのプラグが日本仕様ではないSEタイプ(欧州圏の一部やアフリカ、中国で使われているもの)になっている。日本国内であれば使う前にSE→Aタイプの変換コネクタを準備しておくと良いだろう。

 

電圧は問題なく100Vに対応しているので、昇圧用のアップトランスなどは必要ない。プラグさえ日本用のAタイプになっていれば、そのままコンセントに差して充電が可能だ。

↑プラモのパーツ切り出しもおそろしく早い。ニッパーでチマチマ切るのが馬鹿らしくなるぐらいだ

 

使うときは、まずベース側の電源ボタンを長押し。続いてカッターを取り出し、先端に近い位置のボタンを押すとごくかすかに「プィー……」とモスキート音のような高周波ノイズが聞こえてくるので、それで準備完了だ。

 

あとはカッター側のボタンを押しっぱなしにしたまま、切りたい対象に刃を押し当てると、ぬるっ……と刃が入っていく。

 

この刃が入る感覚が、あまりに普段のカッターと違うので驚くはずだ。感覚的に言うと、少し温めたナイフでバターを切る感触、というのが一番近いように思う。少し硬めのプラ板だろうとMDF合板だろうと、刃が入ってしまえばあとはもうぬるっと切れる。段ボールなんかは刃を入れている抵抗感すら感じないので、曲線切りも自由自在である。

 

なんとカッターマットですらザックリ切れてしまうので、対象物を左手で持ちながら右手でカッターを入れていく、という感じで使うと良い。

↑カッターマットもこの通り両断できる

 

切る際のコツとしては、あまりモタモタしないこと。刃が高速振動しているので、同じ場所に刃がありつづけると、摩擦でどんどん熱が発生してしまうのだ。

 

そのため、紙であれば焦げてしまうし、プラ類も溶けて切り口がガタガタになってしまう。切る時は迷わず、切れ味に任せて素早くカットしてしまうのがポイントである。

↑プラ製のおもちゃも、10秒あれば真っ二つ。ただし振動で発生した熱で切り口が溶けてしまったので、ややガタツキがあり、よく見ると刃にも溶けたプラが付着している

 

また、熱以外にも刃の劣化が早いというデメリットがある。

 

そりゃ秒間4万回もギコギコと切っているようなものだから、普通にカッターを使っているよりは、はるかに早く刃が駄目になってしまうのだ。WONDERCUTTERにはNTカッター製のデザインナイフ用替え刃(BDC-200P)が使えるので、少しでも切れ味が落ちたなと感じたら、即座に交換していく方が良いだろう。

↑刃の交換中。替刃は文具店で手軽に購入できるので、切れ味が落ちたと感じたらケチらずすぐ交換するのがベスト

 

ちなみに刃の交換は、カッター先端の穴に1.5㎜の六角レンチを入れてイモネジを外し、刃と接合ユニットを取り出す。あとは接合ユニットに新しい刃をセットしてカッターに戻して、またイモネジを締める、という手順となる。

 

ところが、付属の六角レンチが異様に低品質で、刃を交換しようとしたらあっという間にレンチ先が削れてネジを回せなくなってしまった(2本付属していたが、2本とも駄目)。できれば、事前にちゃんとした1.5㎜六角レンチを準備しておいた方がいいと思う。

 

もうひとつ、ここはちょっとなー……というのが、カッターの作動ボタンの仕様。カッターを使い終わってベースに戻す際に、カッターを収める穴のフチにボタンがひっかかり、勝手に押され続けてしまうことがあるのだ。こうなるとベースの中で延々と振動し続けてバッテリーを消耗するし、なにより再び取り出す時などに危なくてしょうがないのである。

 

クラウドファンディングで開発された製品によくある、「ここ、ちょっと改良すればいいのに……」というやつなのだが、安全性に関わる部分だけに、ここはなんとかしておいて欲しかったと思う。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

地味に凄すぎ! 最新クリップボードが“挟む”を極めた進化形態を発現

【きだてたく文房具レビュー】立ったままの筆記を究極的に快適化したクリップボード

最新の文房具をいろいろと追いかけていて面白いのは、「えっ、こんなものが進化してんの?」という驚きに出会うことだ。

 

ボールペンやシャープペンシルが進化して便利になりました、というならまだ分かる。でも、ここ数年で紙束をまとめただけのノートだっていろいろと機能アップしてるし、クリアフォルダーだって進化した面白いモノが各メーカーから登場しているのだ。あんな地味なのに!

 

そして、そんな中でも“地味オブ地味”と言われる地味ジャンル……クリップボードだって、もちろん進化しているのだ。ということで今回は、地味だけど機能アップしている進化型クリップボードを紹介したい。

 

アンケートに大活躍するクリップボード

クリップボードと言えば、基本的には屋外など机がないシーンで筆記をするのに便利、というもの。

 

A4サイズの板にバネの紙押さえで紙を挟んで固定して書くわけだが、従来のクリップボードは、紙と板の関係性は1:1で想定されている。つまり、紙が何枚もある場合の管理が面倒くさいのだ。

 

そこで紙と板の関係性を多:1で使いやすく進化させたのが、ナカバヤシの「アンケートクリップボード」である。

↑ナカバヤシ「アンケートクリップボード」788円(税込)

 

表面はまったくいつも通りのクリップボード。側面にペンを挿しておくホルダーがついているが、それぐらいは普通によくある装備だ。

 

じゃあ何が進化しているのかというと、裏面にその秘密がある。

↑コピー用紙50枚が入る裏面ポケット

 

アンケートクリップボードの裏面には、クリアフォルダーのようなA4全面ポケットが備わっている。

 

街頭アンケートなど紙を何枚も管理しなければいけないようなシーンでも、ここに用紙を入れておけば、わざわざ別に封筒などの紙ストッカーを用意しておく手間がかからないのだ。

↑ポケットはインデックス付きシートで仕切られている。未記入用紙と記入済み、のように分けて使えるのは便利

 

この裏面のポケットは、コピー用紙でだいたい50枚ほどは入るようなマチがついており、紙以外にもちょっとした小冊子やカタログなども充分に収納が可能。

 

フチに切れ込みがあるので、口が大きく開いて紙を出し入れできてラクだし、上辺のフラップのおかげで、うっかり逆さに持っても中の紙がバサバサと落ちてこないのもありがたい。

↑書類を一時的に置く場所もない立ったままでの筆記シーンでは、裏面ポケットが非常に役立つ

 

例えば見本市や展示会を回る時も、これひとつを手に持っていれば、商談や新製品チェックがかなり身軽になるはずだ。机がない椅子だけの勉強会や講演会でも、配られた資料の扱いに困ることはないだろう。

 

製品名こそ街頭アンケート専用を思わせるが、実はかなり万能性の高い便利系のクリップボードなのだ。

 

マグネットで強風にも耐える、屋外に強いクリップボード

さて、もうひとつ紹介したいのも、紙と板が多:1で使いやすい製品だ。

 

先の5月に発売されたばかりの新製品、キングジムの「マグフラップ」は、何枚もの紙を挟んだ状態でもマグネットの力で書きやすいクリップボードなのである。

↑キングジム「マグフラップ」950円(税込)

 

クリップボードに複数枚の紙を挟んであり、下の方の紙に書き込みをする場合は“上の紙をめくり上げて裏側に回す”というのがよくある使い方だろう。ただ、めくり上げた紙は手で押さえておかないとバタバタとして安定しないし、屋外で強風でも吹こうものなら巻き上げられてかなり面倒なことになりがち。

 

ところがマグフラップは、裏面に名前の通りマグネットを内蔵したフラップを装備。裏にめくり上げた紙の端を、このフラップでパタンと挟んで固定することができるのだ。

↑マグネットでバタンと閉じる裏面フラップ。端は45°に面取りしてあるので、指をかけて開きやすい

 

↑めくりあげた紙を裏面のフラップで固定。これまで手で押さえていたことを考えると、本当にラク

 

さらにもうひとつ、表面の底部にもマグネットフラップが備わっている。これはいま書いている紙の下辺を挟むことで安定させるものだ。

 

上辺全域をバネの紙押さえ、下辺はマグネットフラップと上下からピンと紙を張ることで、多少の風でも紙は安定。屋外での使いやすさは想像以上である。

 

しかもこの底部フラップは、ボードに紙を挟んだままで鞄に突っ込んだとしても、紙がめくれて鞄の中で折れ曲がってしまうのも防いでくれるのだ。

↑用紙の端をがっちり押さえる底辺フラップ。紙がバタつかず非常に書きやすい

 

さらにさらに、このマグネットフラップは紙を固定する以外にも用途がある。クリップボード自体を、マグネットの力でパーテーションや冷蔵庫の扉などに貼り付けてしまうことも可能なのだ。

↑フラップのマグネットを流用して、壁面掲示も

 

部署内のちょっとした回覧書類を貼っておいて閲覧チェックの書き込みをさせたり、ホワイトボード代わりに家族間の伝言・メッセージを書いたりするのにも使えるわけで、これもまたかなりの万能性を誇るクリップボードと言えるだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

憧れの“活版印刷”技術をポータブルに!「世界で1枚の名刺」を作る印刷機の魅力

ビジネスにおいて「名刺」は自己紹介に必要不可欠なアイテム。デザインひとつで相手に与える印象が変わることもあるが、ひと味違う名刺作りにぴったりなアイテムが支援プロジェクトを展開して話題を集めている。

出典画像:「活版の魅力を味わえる。グッドデザイン賞を受賞したポータブル活版印刷機:一枚の名刺」Makuake より

 

ポータブル活版印刷機「一枚の名刺」とは?

クラウドファンディングサイトMakuakeでプロジェクトを展開しているのは、台湾発のポータブル活版印刷機「一枚の名刺」。ポータブルという現代性と、昔ながらの「活版印刷」が組み合わさった魅惑のアイテムだ。

 

活版印刷は1000年近くの歴史のなかで発展し、「知識の伝達」に大きな貢献をもたらした技術。現在はデジタル化に伴い産業としては衰退したものの、一文字ずつ鉛の活字を組み、インキで印刷される“ぬくもり”と“手ざわり”にこだわりを感じる人は多い。そこでプロジェクト発起人は、リーズナブルで操作の簡単な活版印刷機を製作。“世界で1枚だけの名刺”を作るための「一枚の名刺」を完成させた。

出典画像:「活版の魅力を味わえる。グッドデザイン賞を受賞したポータブル活版印刷機:一枚の名刺」Makuake より

 

優れたデザイン性を追及

インキと紙上の凹凸が美しさを生み出す同アイテムは、使う人の力加減によって文字の擦れや濃淡などそれぞれ違った味わいが楽しめるのがポイント。開発段階で「サイズダウン」の改良も重ねられており、まさに「持ち運べる工芸品」となった。ちなみに2017年に日本で「グッドデザイン賞」、台湾で「Golden Pin Design Award」年間最優秀デザイン賞を受賞している。

出典画像:「活版の魅力を味わえる。グッドデザイン賞を受賞したポータブル活版印刷機:一枚の名刺」Makuake より

 

「一枚の名刺」は材質にもこだわっており、素材によって支援コースの金額が変動。流れるような紋様が綺麗に詰まった「松材」版が1万3000円、木目と色つやが美しく耐腐食性に優れた「台湾ヒノキ」愛蔵版が2万1200円、貴重で経済価値も高い「台湾クスノキ」愛蔵版が2万2600円のコースで用意された。

 

支援者は既に100名を超えており、プロジェクト終了まで19日を残して支援金は283万3500円に到達。ネット上には応援の声が続出しており、「とても素敵なプロジェクトじゃないか」「いま使ってる名刺のアップデートのため支援します!」「活版印刷に憧れていたので届くのが楽しみ」「活版印刷の知名度の向上や技術の伝承に、少しでも力になれれば嬉しいです」といったメッセージが溢れ返っている。

 

名刺のデザイン性に個性を与えると同時に、技術の伝承にもつながる「一枚の名刺」。この機会に、活版印刷の技術と魅力に触れてみては?

10年目の「ポメラ」に新作出た! 最上位モデルと折り畳める新モデル、選ぶならどっち?

多機能なスマートウォッチではなくトラディショナルな腕時計を選んだり、スマートフォンのほかに一眼カメラを手にしたり、単機能を追求したモノに憧れたりはしませんか?

 

キングジムの「ポメラ」もまさに、単機能追求型のガジェットです。「文章を書く」、その1点のみで、スマートフォン・タブレット・ノートパソコンといった強力な布陣ひしめく市場の中を駆け抜けている存在なのです。

界隈がざわめいた登場から10年

歴史を紐解けば、初代モデル「DM10」が登場したのは約10年前の2008年。4インチのモノクロディスプレイで、当時としても表示部は枯れた技術が使われていましたが、それが良かったんですね。ひたすら文章を紡いでいくという作業において、カラー画面は必要なかったのですから。

 

さらに折り畳み式のキーボードを搭載し、収納時はコンパクト&執筆時はフルサイズキーボードに可変するスタイルが、レポートの多い大学生や、ライターにブロガー、作家から愛されるガジェットとなりました。

↑2008年に登場した初号機「DM10」。“機能を引き算する”という大胆なコンセプトが話題を集めて大ヒット。電子文具ブームに火をつけた

 

↑2010年に発売されたエントリーモデル「DM5」。エントリーにふさわしいミニマムな機能を搭載しながら、アイコニックな折り畳み機能は健在だった

 

↑2011年、キーボードの使いやすさなどを高めるべく、折り畳み機能をなくした初のモデル「DM100」が発売。やがて下位モデルが終売になったことで、現時点での最上位モデル「DM200」が発売されると、“折り畳みキーボードの「ポメラ」”は姿を消した

 

6月8日に登場する最新モデルの「DM30」は、初代モデルのDNAをもっとも色濃く受け継いでいます。そう、折り畳み式キーボードを採用しているのです!

キングジム
デジタルメモ「ポメラ」DM30
4万6440円(税込)
http://www.kingjim.co.jp/pomera/dm30/

↑ディスプレイを開けると観音開きのキーボードが現れる。さらにこれを開ければ即座に入力開始! 電源は、ディスプレイを開けば自動的に起動する
↑このキーボード、デスクにしっかり着地する秘密はキーボードの脚部にある。開けるに従って脚部が出現して固定され、キーボードを水平に支えるのだ

 

この機構を積んだキーボードのおかげで、現行機の最上位モデル「DM200」と比べて、格段にコンパクトになりました。

↑携行時のサイズはおよそ、幅156×奥行き126×厚さ33mm。奥の「DM200」と比べるとコンパクトさは一目瞭然

 

ここから本題。最上位とどっちが“買い”なのか?

では「DM30」は、併売される最上位モデルの「DM200」と比較して、どのようなスキルセットを持っているのでしょうか? 両機をじっくりと使い比べてみました。論文・レポート・小説執筆専用ギアとして「ポメラ」を選ぶならどっちだ!?

 

シンプル・イズ・ベストな「ポメラ」が帰ってきた! ———「DM30」

「DM30」の最大の特徴はやはり、折り畳みキーボードを用いたことによる収納時のコンパクトさでしょう。観音開き型の構造となっており、畳むとディスプレイサイズに近い約156×126mmに収まります。

 

折り畳んだキーボード部があるために、厚みは33mmとややファット。とはいえちょっとページ数の多い文庫本サイズですね。気になる重さは約450g(電池含まず)です。手で持って見ると、密度の高さを感じます。

↑厚みを比較してみる。左が「DM200」、右が新作の「DM30」。キーボードが重なる分、やや分厚い

 

・低消費電力の電子ペーパーを初採用

ディスプレイには、解像度がSVGA(800×600ドット)の電子ペーパーが使われています。低消費電力かつ文字の視認性が高く、長文も難なく書き進められます。液晶のバックライトとは異なり、暗い場所で見ても目に優しい。またギラリとした太陽光が降り注ぐ屋外であっても、マットなディスプレイゆえに反射が穏やかで見やすさ、よし。4:3のアスペクト比も表示部全体を把握しやすくて、よし。

お、入力時のレスポンスもいいですね。電子ペーパーは表示されるまでのタイムラグを感じやすいデバイスですが、「DM30」に限ってはそんな印象はありません。液晶のレスポンスにかなり近いものとなっています。

 

また電子ペーパーの特性上、メニュー表示やスクロール時に、それまで表示されていた文字などの跡が残像として残る現象が起きますが、「F12」キーを押せばリフレッシュされるので、その残像はきれいに消すことができます。

 

・スタンダードなノートPCと同等のキーピッチ

折り畳み式キーボードは剛性が低く、タイプ時にフレームが歪んで指の力が逃げることがあるのですが、「DM30」に関しては心配なし! キーボードを開くとキーボードフットも自動的に開いて安定性を向上。ディスプレイ部からはみ出た領域のキーにおいても入力しやすくなっています。

横17mm、縦15.5mmという、スタンダードなノートパソコンと同等のキーピッチにも注目しましょう。コンパクトなモデルでこのピッチのキーを採用したキングジムに拍手を送りたい! 普段は13インチ級のノートパソコンを使っていますが、気兼ねなく原稿を執筆することができました。

 

ただし膝上においての文字入力はしにくいところがあります。キーボードを開いたときにロックする機構がないために、キーボードが閉じやすいんですね。とはいえロック機構があると収納する際に一手間増えてしまいますし、これは仕方がないものと考えましょう。

 

・長文の入力に便利な機能もいろいろ

アウトライン機能も備えています。センテンスの最初の1文字めに「.」(半角ピリオド)か「#」(半角シャープ)を入れると、見出しとして認識。左側の見出し一覧にリスト表示され、目次として使えます。コンマの数を増やすことで最大10階層のツリー構造にもできます。執筆中に前後の章の内容を確認したり、書くべきことを適切な章で記載したりと、長文の入力に便利ですね。

日本語入力環境は、「ポメラ」独自のIMEである「ATOK for pomera」が支えています。日常で使う言葉に関しては、一切合切問題ナシ。基本となる辞書は明鏡国語辞典 MX、ジーニアス英和辞典 MX、ジーニアス和英辞典 MXを採用しており、さらに辞書を拡張することで語彙を増やせます。

 

なお、補助辞書のなかには漫画家名辞典、テレビ番組名辞典、戦国武将名辞典など、一風変わった用語を登録できる辞書もあります。

 

・乾電池や充電式電池が使える

バッテリーは単三電池x2本、データ保管用に使うコイン電池x1です。

アルカリ単三電池2本で使ってみたところ、11時間ほどでバッテリーが切れました。公称の持続時間約20時間とは差がありますが、これは僕が頻繁に画面をリフレッシュしていたからでしょう。それでも実測値で10時間超え、というのは頼もしい限りです。

 

・やっぱりコンパクトさは高ポイント!

フルサイズのキーボードを持ちながら、収納モードにトランスフォームさせるとiPad miniよりも小さくなるのがお気に入り。

 

また、執筆したテキストはQRコードや、SDカードFlashAir™を用いることでスマートフォンやパソコンにワイヤレス転送できます。書きっぱなしで終わらず、オンラインで送信したり共有したりするための機能も備わっていますよ。

 

頼れる執筆ワークステーション ———「DM200」

現在入手できるもう1台の「ポメラ」は、折り畳み機構がないキーボードを用いた「DM200」。7インチTFT液晶が組み込まれた、「ポメラ」史上最大画面を持つハイエンドモデルです。

 

横幅は10〜11インチ級のノートパソコンと同等である263mm。ディスプレイを閉じた時の奥行きは120mm。厚みは18mmに収まっています。質量は約580g。フルサイズキーボード付きの端末としては、軽くて細いのが特徴です。

 

「DM200」のディスプレイの大きさを「DM30」と比較してみましょう。

上の写真は左がDM200、右がDM30です。ワイドな比率となって解像度も1024×600ピクセル。これもまた文字表示専用ガジェットとしてならば、申し分のない解像度です。室内であれば視認性も高いですね。フォントサイズを小さくしても読みやすいため、卓上に置く電子書籍リーダーとしても使いたくなります。

 

アウトライン機能を用いて見出しのリストを常に表示しても、執筆エリアは見やすく使いやすいサイズを保ったまま。より長い文章を快適に入力したいという要望に応えてくれる仕様です。

 

・キーピッチは2モデル共通

キーピッチは「DM30」と同じ横17mm・縦15.5mmです。と言いますか、「DM200」の文字入力の楽々さを「DM30」が受け継いだと見るべきですね。

実際に入力してみると、大きく余裕のあるキーレイアウトからきた入力のしやすさに、安心感が盛り上がってくるんですよ。剛性が高いから筆圧ならぬタイプ圧が高い人でも大丈夫。「DM30」よりも勢いよくタイプしても問題ナシ。

 

ノートパソコンのようなタッチパッドのエリアがなく、奥行きが短いから机そのものがパームレストがわりとなりますが、熱くならないから快適! 文章入力だけならポインティングデバイスはいらないというメリットが、こういうところでも生きるとは!

 

2016年に発売されて以来、ライターや作家といった毎日長文を書き続けているプロフェッショナルから認められ続けてきたモデルだと感じますね。

 

・無線LAN機能でデータのやりとりが楽

最高のポータブルな執筆ワークステーションを目指した「DM200」には、無線LAN機能が備わっています。

Evernoteなどのクラウドサービスにアップロードできるほか、パソコンなどへメールに添付して送れる「アップロード」や、iPhone、iPad、Macのメモアプリと連携する「ポメラSync」の機能が使えます。何日もかけて長い文章を仕上げていきたい時に効果的。

 

また、スマートフォンやタブレットのBluetoothキーボードとして使える機能も備えています。例えばSkypeやLINEでミーティングを行うなど、通信環境が必要なシチュエーションで文章を入力していかねばならないときに効果的。ディスプレイ部がスマートフォンのスタンドとしても活用できます。

 

・あらゆるシーンに対応できる充実の執筆支援機能

大きな画面を使ったアウトライン機能、2つのテキストファイルの同時表示による比較機能、1つのテキストの分割表示機能、指定した文字数×行数でページ分割を行うフレーム表示機能など、豊富な執筆支援機能も「DM200」の特徴のひとつ。特に便利なのが比較機能ですね。過去に書いたテキストファイルの一部を抜粋・引用することが楽に行えるので、レポートの作成効率が大幅に上がります。

 

搭載される日本語入力環境は、「ポメラ」史上最高性能を誇る「ATOK for pomera [Professional]」。実際に使ってみるとなるほど、文節の位置を適切に認識して変換してくれるために、誤変換は少なめ。Windows版のATOKを使っているのと同じ感覚で扱えます。「DM30」と比較すると変換精度は明らかに高め。とはいっても「DM30」のATOK for pomeraもなかなか頼れる精度があります。

 

・手持ちのモバイルバッテリーで充電

「DM200」は、「ポメラ」で唯一のUSB充電式バッテリー内蔵型です。

登場時は、コンビニなどで電池を買って電源を補給できる他ポメラと比べると「やや残念」という声が多かったのですが、いまやモバイルバッテリーを持ち歩くのが一般的となりました。移動の合間にバッグの中で充電し続けることができますし、使用目的によってはバッテリー内蔵型のほうがいいという人もいるでしょう。僕個人としても、そう実感しました。

 

単三電池交換式からバッテリー内蔵型に変えたことで、より多機能性を追求できた点も見過ごせません。全体的にレスポンスがよく、文字入力もデリートも、各種機能を使ったときにも遅延を感じないために快適。発売されてから1年半ほど経つモデルですが、純粋な文章執筆ガジェットとしては最高峰に位置するプロダクトです。

 

なお、バッグに入れて持ち運ぶ際は、ノートパソコンの収納部に入れるのがピッタリ。11インチ級のノートパソコンが入れられるスペースがあれば充分ですよ。

 

さて、2機種を比較した上でまとめてみましょう。

 

コンパクトスタイルを追求した「DM30」、全方位的に完成度が高い「DM200」

「文章を入力するための専用ツール」という、同じ目的をもった「DM30」と「DM200」。しかし使い勝手は大きく異なるものでした。

 

コンパクトなサイズでありながら高品質な打鍵感を実現した「DM30」は、意外にもじっくりと時間をかけて文章入力したいときに向いているプロダクトです。僕らライターの業務でいうなら原稿執筆時に使いたくなるもの。机の上におかないと入力しにくい側面があることも、気合を入れて書くときにこそ効果を発揮する「ポメラ」です。また乾電池駆動式であり、超コンパクトに折り畳めることから、旅行先に持っていきたくもなりますね。

 

対する「DM200」は、どんなシチュエーションでも文章を紡げる隙のなさがあります。たとえばインタビュー時のメモ取りも、会見時の書き起こしも、テキストファイルの資料を参照しての執筆も、なんでもOK。片手で持って、片手で入力というスタイルもこなせます。ストライクゾーンの広さ、魅力ですね。また値段がこなれてきており、買いやすいというところも見逃せません。

 

それぞれどんなワークスタイルの人に向いている?

それぞれ別の個性をもった2台の「ポメラ」。「DM30」は極力荷物を減らしたい、バッテリーライフが長い、バッテリーがコンビニで補給できるといったオリジナルの「ポメラ」から受け継いできた個性を求める人にはピッタリ。ほかに持ち運べるノートパソコンや、タブレットを持っている人にもオススメで、純粋な文章作成ツールとして活躍してくれるでしょう。

 

「DM200」は高性能であるがゆえにノートパソコンなどと用途が被るところがありますから。ゆえに、普段はスマートフォンのみ持ち歩いている人にはピッタリだといえます。

 

【商品情報】

キングジム「デジタルメモ<ポメラ>」

・DM30 4万6440円(税込)
http://www.kingjim.co.jp/pomera/dm30/

・DM200 5万3784円(税込)
http://www.kingjim.co.jp/pomera/dm200/

磁石との組み合わせがミソ。超ミニサイズの「ダブルクリップ」が意外に便利だった!

【「毎日、文房具。」が●●な人にすすめたい文房具】小さいからこそ使い勝手に小回りが利くダブルクリップ

何枚も資料を束ねる際に活躍してくれるダブルクリップ。仕事でお世話になっている人も多いのではないでしょうか? 実は、こんなに可愛いサイズもあるんです。

 

これはライオン事務器の型番「No.104」のダブルクリップ。ライオン事務器は「バインダークリップ」という商品名で販売しています。

 

500円玉と並べればわかる、プチサイズ!

 

小さいですが、もちろんきちんと指先で開閉できます。

小さくて薄いので、ゼムクリップ(ワイヤーを曲げて形作られたペーパークリップ)の代わりにも使うことができます。

 

また、アイデア次第でいろいろ使えます。例えば、磁石を使えば小さなメモを束ねた状態で壁にくっつけることもできます。

 

他にも、マスキングテープの粘着面を内側にしてタブのようにしたところをバインダークリップで挟んでおけば、このように軽い軟膏などを壁にぶら下げておくことも。

 

ただし、本来の使い方とは異なりますのでご利用は自己責任でお願いしますね。

 

こんなあなたにオススメ
・小さな雑貨や文房具が好きな人

・仕事でクリップを使うことが多い人

 

【商品情報】
ライオン事務器「バインダークリップ No.104」
162円(税込)10個入り

 

【筆者プロフィール】

毎日、文房具。

2014年9月に創刊した文房具の魅力を紹介するウェブマガジン。文房具が大好きなライターたちが、良いと感じた文房具を厳選して紹介するほか、最近では文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、活躍の幅を広げている。

ペン40本は余裕! 大量の文房具を持ち歩ける母艦ペンケース2選

【きだてたく文房具レビュー】きれいに並べたい人と片付けられない人、どっちも来いのペンケース

人間は大きく2つに分けられる。整理する人と、整理しない人。人間は大きく2つに分けられる。文房具をいっぱい持ち歩きたい人と、ちょっとでいい人だ。

 

こんな雑な分類ならいくらでも分け続けられるのだが、ひとまずここで留めて、全人類を4分割としてみよう。セグメントとしては[整頓する/文房具いっぱい][整頓しない/文房具いっぱい][整頓する/文房具ちょっと][整頓しない/文房具ちょっと]となる。

 

この4セグで何が表せるのかというと、それはもう単純な話で、オススメなペンケースのタイプだ。特に最近は[文房具いっぱい]な人向けのペンケースが人気傾向なのだが、その中でも最大級……ペン40本以上収納可能という母艦クラスのものから[整頓する][整頓しない]の区分で、それぞれ面白いものを紹介したい。

 

[整頓する/文房具いっぱい]人向けペンケース

まず整頓系母艦ペンケースの最新版として紹介するのは、LIHIT LAB.(リヒトラブ)の「ブックタイプペンケース トリプル」。ペン2~3本収納のペンケースを優美なヨットだとすると、これはまさに空母や戦艦に例えられる巨大さである。

↑LIHIT LAB.「ブックタイプペンケース トリプル」1620円(税込・以下同)

 

製品名のトリプルというのは、全容量を3ポケットに分割しているという意味。ファスナーをすべて展開すると、本のページのようにポケットをめくって中の文房具を探すことができるというのが、“ブックタイプ”の所以だ。

↑3つの収納スペースが本のようにめくれる、ブックタイプ収納

 

ページにあたる面には、ペン用の固定バンドやメッシュポケットがついており、ここにきっちりと収めるようになっている。中央のジッパースペースはさらに内部に1枚の仕切り板が入っているため、収納可能ページは表紙・裏表紙を除けば総ページ数は8ページ。1ページにペンを5本ずつ差すだけでもう、40本収納はクリアだ。

 

↑筆記具がきれいに並んで収納できるので、見た目もスッキリ

 

さらに、一般的な直径10~12㎜程度のペンなら1ページに8本が入る設計になっているので、ペン40本どころか、それにプラスして定規やハサミ、消しゴム、カッター、A7サイズのメモ帳ぐらいは収納できるようになっている。

↑小物用の3段メッシュポケットは厚めのマチ付きなので、消しゴムやふせん、マスキングテープなどもスルッと気持ちよく入る

 

ページごとにきちんと文房具を仕分けて収納すれば、先にも述べたとおりページをめくるように文房具を探せる閲覧性がブックタイプのポイント。大量の文房具が入る母艦ペンケースは、この閲覧性の高さこそが、使いやすさの最も重要な要素と言えるだろう。

 

↑筆記具45本+ハサミ、カッターナイフ、定規、消しゴム、マステなどなど。普通のペンケース3つ分ぐらいは余裕で飲み込む収納力!

 

ただし、もちろん使う側も「ここはカラーペンのページ」「ここはレギュラー筆記具のページ」ときちんと分類整理し、ひとつひとつ固定バンドやポケットに収める能力が必要だ。

 

そこさえきちんとできていれば、ブックタイプは大量の文房具をピシッときれいに揃えて持ち運ぶことができ、必要な文房具がすぐに取り出せる、最強の母艦ペンケースだと言えるだろう。

 

[整頓しない/文房具いっぱい]人向けペンケース

対して、整頓しない系のオススメは、クラックス「トレーBOXペンケース」。ブックタイプが使う人を選ぶペンケースとすると、こちらは全く人を選ばない。どんなガサツな人間でも大量の文房具が持ち運べる母艦ペンケースだ。

↑クラックス「トレーBOXペンケース」1382円

 

一見すると、サイズは少し大きめだがごく普通のポーチ型ペンケース。実際、ファスナーを開けて中の文房具を出し入れしているだけなら、機能的にも単なるポーチに過ぎない。

 

ちなみに容量的には、ペンだけ入れるなら40~45本ぐらい。ハサミや定規、消しゴムを含めてペン30本ちょっと、というのが実戦的な運用レベルといったところだろう。

↑内張りは明るいカラーなので、ファスナーを開けただけでも内部は比較的見やすい

 

さて、このペンケースのミソとなるのは、本体側面についたスナップ留めのポケット(の、ようなもの)部分である。プチプチとスナップをはずしてポケットを開けようとすると、予想をはるかに超えて大きくガバーッ!!と広がるのだ。

 

まるで深海魚の口のように大きく開くこの部分は、ポケットのようでポケットでない。実はポーチの中に素通しで直接アクセスできる、第二の開口部なのである。

↑側面をガバーッと開くと、中が一気に見渡せるペントレーに変身!

 

つまり、この開口部がガバーッと広がることで、大容量のポーチから一転、中身が見渡せるペントレーに早変わり、という仕組み。

 

ポーチ側からトレー底部に文房具をザラリと広げると、その重量でトレーが展開したまま安定する。トレーの側面フチは深めになっているので、広げた文房具が外にこぼれることもない。

 

↑筆記具33本+コンパクトなハサミ、カッターナイフ、定規など。これだけのものがサッと選んで取り出せるのは便利すぎ

 

トレー形態の何がいいかって、もちろんその閲覧性の高さだ。これだけ大きなポーチであれば中から必要な物を探して取り出すのもちょっと大変だが、トレーに広げてあればそれもたやすい。机が狭い場合はそのままポーチとして使い、広げられる場所があればガバーッ!と開けちゃってトレーとして使う。そういう両刀使いができるのはかなり便利だ。

 

なにより、ブックタイプのように整理収納を心がけなくても使えるのは、大雑把[整頓しない/文房具いっぱい]人間にとってはかなりありがたい。雑にポンポンと文房具を放り込んであっても、使いたいものが素早く取り出せるというのは、まぁ想像を超えた使いやすさなのである。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

丸くなるな、トガっていけ! 大人も満足させる最高の鉛筆削りはオブジェ用途も満たす

【ド腐れ文具野郎・古川 耕の文房具でモテるための100の方法】

No.076

カール事務器「アイン」
3456円(税込)

精度と耐久性に優れた日本製の刃を搭載した卓上鉛筆削り。芯の露出幅が長い弓なり形状に削り上げる。大型で丸みを帯びたボディは、子どもの手にもしっかりフィット。ガタつかず安定して削ることができる。色は2色。

 

ミッドセンチュリー風の新しい鉛筆削りでスタイリッシュにモテる

久しぶりのひと目ぼれでした。鉛筆削りの名品「エンゼル 5」を世に出したカール事務器が新たに発売した鉛筆削り「アイン」。その強烈なチャームに抗えず、普段はまるで鉛筆を使わないのに、すぐさま取り寄せてしまいました。それくらい好き。

 

余計なパーツを廃した大胆なフォルムと配色はどこかレトロで人懐っこく、まるでミッドセンチュリー風家電のようにモダンであたたかみがあります。実物は意外と大ぶりで、プラスチックの材質とも相まって、手で押さえたときの安定感も充分。もちろん削り機構の性能と使い勝手は安心のカール製なので問題なし。見た目と実用性を兼ね備えた、いままでありそうでなかったユニバーサル鉛筆削りと言えるでしょう。

 

もちろん、それまでの鉛筆削りに不満なんてありませんでした。いや、そもそも鉛筆削りを買うつもりなんてなかったのです。ところが、優れた道具はニーズを後付けで呼び覚まし、それどころか既製品を相対化するような新たな視点を与えてくれます。こうした「モノ先行型」の発見が筆者は大好きです。そこにはニーズによって生み出された道具にはない、大きな「ジャンプ」があるから。その跳躍が道具のみならずユーザーをも進化させ、選択肢の自由をもたらしてくれるのです。

 

学童用鉛筆削りの最先端はコレ!

ソニック「トガリターン」
1944円(税込)

学童用の文房具メーカー・ソニックが昨年発売した鉛筆削り。ハンドルを回し続けているだけで、削り終わった鉛筆が自動で輩出される機能を備えている。

 

【プロフィール】
古川 耕
放送作家/ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」「ジェーン・スー 生活は踊る」などを担当。

 

雑誌「GetNavi」で連載中!

 

暇つぶしかストレス解消か冒涜か!? 合法的に凶行に走れるクレイジーなノート

【きだてたく文房具レビュー】誰にも怒られることなく破壊行為を行えるノート

以前に、この連載で「いたずら書き専用ノート」というのを紹介したことがある。

 

要するに最初からちょっとしたモチーフが印刷されているため、真っ白い紙にゼロから落書きするよりもスタートの勢いがつけやすい(余計なお節介の含まれた)ノートである。

 

そもそも人間の脳というのは、退屈な状態に置かれると白昼夢(非現実的な空想)を見るようになる。そしてこれが脳の処理能力をかなり無駄に消費するらしいのだ。退屈だなと思った時は、いたずら書き程度の軽い作業を脳にさせておいた方がリソースを消費せず、結果的に集中力を発揮しやすくなるという脳科学の研究結果も出ているそうだ。

↑ただただいたずら書きを積み重ねる専用の、Discover 21「大人のための落書き帳」1296円

 

なるほど、落書きが脳にいいのはなんとなく分かった。じゃあもっといろいろとやれば、さらにいいんじゃないか? と考える人もいるだろう。

 

そういう人におすすめしたいのが、「WRECK THIS JOURNAL」(レック ディス ジャーナル:破壊日記)。その“いろいろやる”がちょっと行き過ぎというか、いたずら書きどころじゃない凶行を好き放題にやっていいノートなのである。

↑グラフィック社「 WRECK THIS JOUNAL 日本語版」1296円

 

なにがどう“行き過ぎ”かというと、このノートを開いてすぐのところにある「注意」の項目に、
・本書で遊ぶと体が汚れる。
・塗料や、その他のさまざまな異物まみれになる可能性がある。
・びしょぬれになることもあるし、大丈夫かな?と思うようなことをやるよう指示されたりもする。
……とあるぐらいだ。

 

まぁ、生半可なことではないだろうとは、お分かりいただけるだろう。

 

「WRECK THIS JOURNAL」は、各ページに行うべき凶行のテーマが指示されている。どのページから始めても良いとのことなので、まずランダムにめくって出たのが、これ。

↑「えんぴつで穴をあけろ!」……えっ、そんなことやっていいんすか

 

いきなりの物理破壊指令。

 

言われたとおりに鉛筆でグサグサと穴を開けるのだが、これがかなり気持ちがいい。単なる紙ではなく、きちんと製本されたノートに穴を開ける背徳感と爽快感はかなりのもの。そして恐ろしいことに、この背徳感すらもやがて完全に麻痺していく。

↑「線にそってビリビリ切ろう!」あっ、すごいやっちゃいけないことやってる!

 

↑「この本と一緒にシャワーを浴びよう」。浴びたあとにドライヤーで乾かすと、当然のようにゴワゴワに

 

「いっしょにシャワーを浴びろ」の指示あたりから、自分の中で数十年ずっと無意識のうちに持っていた、「本は大事に読もう」という規範が音を立てて崩れたように思う。

 

このノートは大事にしなくていいし、むしろ壊すためのものなのだから何をやってもOKなのだ。

↑「このページをゴシゴシこすろう」。はい喜んでー! 指でこするだけでは物足りないので、フリクションボールのラバーでゴリゴリと

 

↑「ページを縫おう」。濡れてゴワゴワの紙を縫うのは、かなり難易度が高いという経験を得た

 

↑「口にくわえたペンで文字を書け!!」が、意外と難しくて面白い。自分でも解読不能

 

これらの指示は「意味が分からない」と言われるかも知れないが、でもまだ比較的理解しやすい方なのだ。

 

例えばこれなんか、最初に見たときに内容が頭に全く入ってこなかったので、何度か読み返したくらい。

↑「この日記にひもをくくりつけ引きずりながらお散歩してね」……お前は何を言っているのだ

 

↑外は雨なんだけど、「晴れの日を選んで実行せよ」とも書いてなかったし

 

他にも、「このページを堆肥にしよう。朽ち果てる様子を観察!!」や「このページを無くそう(捨てるとかね)そして、その喪失感を受け止めよう」など、もはやノートに対する所行として考え得るレベルを超えた指示が満載。

↑開始から数日(濡れたのを乾燥させる時間も含む)の結果。まだまだこれから!

 

最終的に、10ページほど指示を実行しただけでこの有様。自分としては、これでもまだ破壊し足りないぐらいの心持ちである。

 

いたずら書きが脳にほど良い軽作業であるとしたら、これは明らかに破壊のための破壊であり、脳は「もっとひどいことしたい!」という思いで集中し続けている状態と言えよう。

 

ちなみにTwitterで「#wreckthisjournal」のタグを検索すると、世界中の破壊者の“WRECK THIS JOURNALいじめ”を確認することができる。こうやって公開するには、クリエイティビティの高い創造的破壊をカッコよくキメたいところではあるが、しかし自分の心の赴くままに、残虐かつ衝動的に破壊してしまうのも気持ちが良いもの。

 

とにかく好き放題にやっちゃうのが楽しいので、ぜひ破壊しまくってみてほしい。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

カ・イ・カ・ン! 書類に一分の乱れも許さないキングジム「マグフラップ」のキープ力が快感レベルだった

上部のクリップで紙を挟み、パラパラめくって確認するほか、硬質なボードの上では立ちながらでも筆記できる。そんな展示会の会場や屋外でのイベント時など、オフィスのデスク以外で活躍するファイルが、クリップボードだ。

 

一方で、クリップとボードの2パーツだけで構成されているため、立ったまま確認する、立ったまま筆記するシーンで面倒が多いのも事実である。上端のクリップ1点で紙を留めていることで、紙をパラパラとめくりやすい半面、筆記中にめくった紙が戻ってこないように手で押さえ込まなければならなかったり、“遊んでいる”紙の四隅が折れてしまったりするのだ。

 

1.めくったページを手で押さえなければならない……

↑下のページに筆記したり確認したりする際、めくったページは手で押さえておかなければならない

 

2.ページがパラパラとめくれてしまう……

↑固定されたポイントがクリップの1箇所のみのため、風が吹くと紙の下側がめくれたり、クリップのバネが弱いとバラバラになったりする

 

3.めくった紙を戻したとき、書類の角がヨレヨレに……

↑クリップが上部中央部にあるので、紙の左右が折れたり、めくった書類を戻した際に折り目がついていたりする

 

ならば紙を固定してしまえ、という発想

これをあたかも、一分の乱れもなくピシッとキープされた七三分けのように、風が吹いても振り回しても紙をしっかりとホールドし、バラバラになったりシワになったり汚損しないのが、キングジムから発売されたクリップボード、「マグフラップ」である。

キングジム「クリップボード マグフラップ」各950円(税込)
2箇所のフラップで紙を固定できるクリップボード。最大収納枚数は約30枚、スチール面に貼り付ける際は最大10枚まで。高さ325×幅227×厚さ18mm
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/magflap

 

まず「マグフラップ」の表裏は、こんな感じ。

 

一見して通常のクリップボードとは異なることがわかる。では実際に、上記クリップボードの3つのウィークポイントをどのように解決しているか、検証していこう。

 

めくった紙は背面でホールド!

ウィークポイント1「めくったページを手で押さえなければならない」は、「背面フラップ」によって解決した。背面の中ほどにボディと同色のフラップを設け、めくった紙をこれで挟んで、フラップの左右上端に内蔵したマグネットで固定する仕組みだ。

↑ちなみにメインのボードは、背面フラップと重なる範囲を若干薄くしており、余計な厚みや重量が増してしまうのを抑えている

 

これによって、めくった紙は手を離しても背面側でしっかりとホールドされるので、手は自由な位置に置けるし、筆記する際にはバランスのいい位置に手を置いて危なげなく支えることができるのだ。またマグネットの磁力は充分なので、紙に折り目をつけるなどしてめくる必要もない。

 

風でめくれてしまわないよう下部もホールド!

つづいて2「ページがパラパラとめくれてしまう」は、「底面フラップ」で解決している。ボード表側の下部にもフラップを備え、上下で紙を固定する。

↑上部のクリップとカラーを合わせることで、フラップの存在を嫌味なく主張している

 

下側も紙を固定することで、不意の風でめくれてしまうのを防ぐほか、ボックスや本棚などにそのまま入れる際に紙の端が折れてしまうのも防いでいる。また、使用しないときや紙をパラパラとめくりたいときは、裏側に折り込み同じくマグネットで留めておけるのもうれしい。

 

左右に長いクリップで四隅に死角なし!

上部のクリップをカバーする「全長クリップカバー」も、にくい配慮だ。これによって、3つ目のウィークポイントも解決できる。

左右幅いっぱいの長さがあるので、めくったり戻したり負担のかかりやすい紙の上部をくまなくカバーでき、紙の端がヨレてしまうのを防げる。

 

↑マグフラップには、コピー用紙を約30枚挟める。全長クリップカバーによって、より安定して紙を挟んでおけるのだ

 

このように、マグフラップが紙を強固にホールドできるキモはマグネットとフラップだが、そのマグネットを上下左右に内蔵していることを活用した付加機能がこれ。

スチール面であれば接着するため、オフィスの仕切りや棚、ロッカーなどに貼り付け、掲示板として活用できるのだ。これはほかのクリップボードにはない新しい使い道である。

 

最後に、デザインや使い心地をチェックしておきたい。ビジネスシーンで使うアイテムは、カラーにも気を遣うものだ。

↑カラーラインナップは、定番のブラックのほか、レッド、ブルー、グリーンの全4色を用意している

 

いずれも鮮やかになりすぎないようコントロールされ、独特のシボ感も相まって絶妙な色合いに仕上がっており、カラーを選ぶ楽しみとビジネスシーンで浮かないマナーとを兼ね備えている。またその表面のシボは、書き心地にも影響を与えている。

↑適度に光を反射しながら、見た目の高級感もキープしている

 

よくある硬質なプラスチック製のクリップボードは、重ねた紙の枚数が少ないとボードの硬さがダイレクトに伝わってしまい、ボールペンなどが滑りすぎて書きにくい。だが、マグフラップは表面にシボ加工を施したPPフィルムを貼っているため、硬すぎず柔らかすぎず、適度なタッチ感で筆記できるのだ。紙をホールドする以外に、筆記する際の使い心地にも配慮しているとは抜かりない。

 

以上のように、紙をここまで確実にホールドし、立ちながらの筆記の使い勝手に血道を上げたクリップボードが、かつてあっただろうか?徹底的な作り込みにはもはや、快感さえ覚えるほどなのである。

あなたにぴったりなのはどれだ!?
持ち運び用ファイル適性診断

キングジムには「マグフラップ」のほかにも、さまざまな悩みを解消した高機能ファイルが多数存在する。続いては、そういった技ありファイルのなかから、アナタが普段どのようなシーンでどのようなファイルを活用しているか、どのようなファイルを選ぶべきなのか、それぞれのニーズから診断してみよう。

※診断を繰り返す場合は、ページを再度読み込んでください。

ぴったりなファイルと診断されたのは、どんなファイル? そのほかのファイルと合わせて確認してみよう!

 

ファイルに挟んだまま書類に書き込める!

キングジム「カキコ」648円〜(税込)
クリアポケットの代わりに、ページの上下にフラップを備えるファイル。書類はフラップに差し込むことで固定でき、書類が露出しているため、ファイルしたまま書き込める。フラップはアーチ型のため、書類を差し込みやすくなっている。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/kakiko/

↑背表紙にはいつでも書き込めるよう、ペンホルダーを装備。表紙裏にはポケットも付いている

 

コンパクトに書類をパッキングできる!

キングジム「コンパック」540円〜(税込)
A4書類を半分に折り畳みA5サイズで持ち運べるクリアーファイル。開閉に合わせてポケットがスライドする機構を採用しており、折り畳んでも書類にシワがつきにくい。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/compack

↑閲覧するときは、通常のクリアーファイルと同じように、ページをパラパラとめくって確認できる

 

書類が1/3に折れたら持ち運びやすくなった!

キングジム「オレッタ」540円〜(税込)
書類を三つ折りにして持ち歩け、スーツの内ポケットにも入る。閉じたまま中身が確認できる透明PP(ポリプロピレン)と、重要書類など中身を隠せる不透明PP、合皮製(レザフェスシリーズ)、キャンバス地の縫製タイプの4種。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/oletta/

↑A4の書類を最大5枚まで収納できる。eチケットの控えや乗車券を収納するなど、出張時にも活躍する

 

スーパーハードなシートで書類を守る!

キングジム「スーパーハードホルダー」194円〜(税込)
ファイルとしては充分すぎるほど丈夫なシートで、収納した書類を保護するホルダー。クリアホルダーごと入るマチ付きタイプや、書類の出し入れをしやすいワイドオープンタイプなど、種類が豊富。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/_top_500000

↑素材の硬さを活かし、下敷きとしても使える。裏面にはペーパーストッパーも備えている

 

表紙をパタンと360度折り返せる!

キングジム「パタント」475円〜(税込)
表紙を360度折り返せるため、机のない場所でも持ちやすく、人に資料を見せながら話す際に便利。A4サイズのファイルのほか、カードホルダーもラインナップする。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/cf_patanto

↑折り返せる秘密は、背表紙のパーツに柔らかい素材を採用していることにある。机上でも場所をとらず済む

 

フェイバリットなカラーを選べる!

キングジム「フェイバリッツ クリアーファイル」313円〜(税込)
豊富なカラーとビジネスシーンにふさわしい落ち着いたデザイン、長く使えるタフな表紙が特徴。ポケットの数は10、20、40、60から選べる。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/_top_820000

↑クリアホルダーがそのまま入る「多機能2段ポケット」付き。小さな書類の保管にも重宝する

 

マグネットのフラップで書類をホールド!

キングジム「マグフラップ」950円(税込)
前ページで解説した、2箇所にフラップが付いたクリップボード。「背面フラップ」は書類をめくった状態で固定でき、表側の「底面フラップ」は、書類の端がめくれたり折れたりするのを防ぐ。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/magflap

↑本体にマグネットを内蔵しているため、スチール面に貼り付けてそのまま書類を掲示も可能

 

文具による強制執行だ! スマホはもういじりません付箋を中毒者に捧げたい

【きだてたく文房具レビュー】強制的にスマホ中毒者を解毒してくれる付箋

ぶっちゃけ、ここ数年というわずかな期間のうちに、生活からスマホが完全に切り離せなくなっている。なにせ今や、仕事の依頼もLINE経由で来るぐらいで、公私ともにスマホがないと“詰む”のである。

 

「スマホ中毒」「スマホ依存症」という言葉に自分が当てはまるのかはよく分からないが、実はここまでの150文字足らずをPCで打つ間に、スマホの画面を3回見ている。家族からのLINEと仕事関係の電話とソシャゲの時間限定イベント周回だ。今は『コトダマン』が面白くて止まらない。

↑最低限、歩きスマホはやめましょう

 

さすがに以前から「これ、良くないんじゃないか?」という意識はあった。ちょっとなんとかすべきじゃないか……などと思いながらクラウドファンディングサイトを巡回していた(もちろんスマホでだ)ときに、ちょっと面白いモノを発見した。

 

それは、スマホの利用を制限するための付箋だと言うのである。

↑ARUPaPa Product Design「スマホシマ箋」20枚×2冊 1200円

 

↑付箋としての粘着部分は、赤色で示した部分のみ

 

スマホの見過ぎを防ぐ付箋「スマホシマ箋」は、工業デザイナーの河端伸裕氏がクラウドファンディングサイトMakuakeで立ち上げたプロジェクトだ。

 

パリッ、サラッとした手触りの竹紙(竹パルプ100%)製で、サイズはかなりよく見慣れた4.7インチのスマホ画面とぴったり同じ。

↑iPhoneの4.7インチ液晶とぴったりサイズの紙面

 

使い方はもうお分かりだろう。「スマホをちょっと見るのやめたいなー」と思ったら、スマホシマ箋をダイレクトにスマホ画面の上から貼ってしまうのである(すべりの良い画面保護フィルムなどを貼っていると、貼り付きが悪くなるので注意)。

 

なるほど、これなら確かに画面は見えないし、あえて貼って隠してあるものを剥がしてまで見る、というのは、やはりどこか意識的なセーブがかかるものだ。ついでに「21時までは勉強」とか「原稿終わるまでに剥がしたら罰金1万円」といった抑制的なメモ書きを加えておくと、より効果的だろう。

↑画面に貼り付けるとこんな感じで情報をシャットアウト。書き込みも筆記具を選ばず自由に書ける

 

ちなみに発案者の河端氏がスマホシマ箋を思いついたのは、「公園のブランコで3歳くらいの子供と遊んでいるお父さんが、スマホの画面をずっと見ながら子供の背中を押していたのを見たのがきっかけ」とのこと。なるほど、そういう場合は「おとうさん、あそんで」と子供に書いてもらったのを貼っておくのは効きそうだ。

 

それにしたって、スマホ見るの止めたいなら画面隠しちゃえ、というのは恐ろしいぐらいにシンプルでプリミティブな解法。

 

ただしこのスマホシマ箋、先にも書いた通り4.7インチ液晶サイズということで、使えるのはiPhone(6、6S、7、8)のみ。さらには対応するOSもiOS10もしくはiOS11に限られている。

↑切り抜かれた2カ所の窓は、主に着信を受けるためのもの

 

どうして液晶画面に貼るだけのふせんで、対応OSまで指定されているかというと、つまりこういうこと。ふせんに空いた窓の位置と、画面上の表示位置を合わせる必要があるのだ。

 

下に空いた角丸の大きな窓はというと、電話を着信した際にスライドスイッチで受けるためのもの。いくらスマホ画面を隠して見ないようにしているからって、かかってきた電話まで受けないのはやりすぎだ、と発案者の河端氏も思ったのだろう。そこはちゃんと使えるようにしてあるのは、なかなか面白い。

 

上の窓は、発信者の電話番号や登録名が見える窓になっている。可能な限りスマホは使わないと決めたのだったら、ここで「どうしても出ないとマズい相手」だけ確認して、あとは後でかけ直すぐらいの心持ちでいたい。

↑手前に傾けてスリープを解除すると、上の窓で時間確認を行える(紙の上からでも操作は可能)

 

ついでに、事前に「手前に傾けることでスリープ解除」と設定しておけば、スリープになったiPhoneをちょっと持ち上げる動作をすれば、狭いながらも窓から時間を確認することも可能。

 

確かにスマホを持ち出してからは腕時計をする習慣もなくなったし、画面で時間が確認できないのは困るのだ。

↑スケジュール/タスク管理も、直接書いてしまえばスマホ要らず?

 

このように、スマホでできる最低限の行為はふたつの窓で確保してあるが、あとはもう完全に諦めたほうがいい。

 

スマホでスケジュール管理をしているという人は、ひとまずスマホ封印中の予定だけスマホシマ箋に直接書き込んでおこう。それで我慢だ。ちょっとした覚書をメモアプリに書き込みたいときも、とりあえずスマホシマ箋にメモっておけば、記録として残せるから良しとしよう。

 

SNS? LINE? ソシャゲ? 諦めろ、諦めろ。

 

実際にスマホを諦めてしまうと、当然のように作業は効率よく進むし、家族と話すこともあるし、電車の中でぼんやり車内吊り広告を見るのも悪くないと思い出す。もちろんずっとなんて耐えられるわけもないが、たまに時間限定で強制的にスマホ画面をふさいでしまうのも、面白いのかもしれない。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

ファイルが入れ子状態!? 散乱するクリヤーホルダーを放り込み管理するファイルが地味に便利

【ド腐れ文具野郎・古川 耕の文房具でモテるための100の方法】

No.075

コクヨ「クリヤーホルダーファイル<KaTaSu>」
486円

クリヤーホルダーを差し込んで簡単に綴じることのできるファイル。中身を保護するフラップ付きで、カバンの中で開いてしまうのを防げる。表紙の背には案件ごとに整理できるタイトル欄付き。

 

クリヤーホルダーをまとめるファイルで整理整頓しつつモテる

いま、職場や家庭でもっともあふれている文房具のひとつは、クリヤーホルダー(クリアファイル)でしょう。人にあげたりもらったり、その便利さゆえに気づけばどんどん増えていき、積み上げた山がある日突然バサーッ! と雪崩を起こしたり、中身を確認するためにひとつひとつひっくり返したりと、取り回しに意外と苦労している人も多いのではないでしょうか。そんな不満を解消してくれるのが、コクヨのクリヤーホルダーファイルです。

 

これ、クリヤーホルダーを挟むだけで手軽に整理できるファイル。さっと放り込んだクリヤーホルダーをページ感覚でパラパラとめくることができます。クリヤーホルダーを取り出すときはそのままサッと抜けばいいだけ。超簡単。いまのところ、クリヤーホルダーの分類・運搬ツールとしてはこれが最強なんじゃないでしょうか。

 

本製品を含むコクヨの「KaTaSu」シリーズは、クリヤーホルダーを「書類整理の最小単位」と捉え、そのクリヤーホルダー群を効率的に運用するための、いわば「メタ整理」用アイテムが多数揃っています。これって「既存のものを組みかえ直して新しいモノを生み出す」という、実に編集的な発想からつくられているんですよね。わかる〜。つい応援したくなっちゃいます。

 

クリヤーホルダーファイルをより快適に使うならこれも!

 

ビバリー「書けるクリアファイル」
216円

表紙のメモスペースに鉛筆で書き込み、消しゴムで消すことができるクリアファイル(クリヤーホルダー)。カラーの縁取りに加え、表面の窓で中身が確認できるため、クリヤーホルダーファイルと併用すればより検索性が高まる。

 

【プロフィール】
古川 耕
放送作家/ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」「ジェーン・スー 生活は踊る」などを担当。

 

雑誌「GetNavi」で連載中!

 

書き殴り系待望の「極太フリクションの快感」をアルミ武装でさらに高めてみた

【きだてたく文房具レビュー】ビジネスマンが待ちに待った極太フリクション

“こすると字が消える”ボールペンと言えば、パイロットの「フリクションボール」。その“ノック”タイプとして、発売から10年の間に、もはや知らない人はいないレベルで普及したのが「フリクションボールノック」だ。もはやこれでないと仕事が出来ない、というほどに依存している人も多いのではないだろうか。

 

そのフリクションボールノックが、つい先日、新製品を出してきた。しかも、一部のユーザーが待ち望んでいたタイプのものということで、その登場に文房具好きが軽くザワついているのだ。

 

ということで今回は、そのフリクション待望の新アイテムを紹介したい。

 

ごんぶと! フリクションボール最太1.0

この4月に発売されたばかりのフリクションシリーズ最新版が、「フリクションボールノック 1.0」……つまり、ボール径1㎜のがっつり太字タイプである。

↑パイロット「フリクションボールノック 1.0」黒・青・赤・ブルーブラック 各248円

 

日本でいちばん普通に使われているボール径が細字の0.5㎜ということで、描線を比べてみるとまぁ確かに太い。筆者は基本的に0.38㎜の極細字を愛用しているもので、こういう機会に1.0㎜を使うと、その差にギョッとするぐらい。

↑もともとフリクションの黒はやや薄いが、1.0まで太くなると、やや薄さは気になる

 

漢字という面積当たりの情報密度が高い文字を使う日本では、先にも書いたとおり細字が好まれるのは道理。それでも太字でガシガシと書き殴りたいという需要は、多い……と言わないまでも存在する。

 

実際のところ、なにか適当に思いついたことを大きめのノートにフリクションボールノック1.0でガシガシと書いて、直したいところはザクザク消す、という使い方はかなり快適だ。細字で手帳などに書き込んだ内容を細かく修正する、というのがこれまでのフリクションの主な使い道だったはずだが、ここまでの太字が消せるとなると、また違う使い方が見えてくる。

↑現在発売されているフリクションボールノックの比較。すべての太さで後端のラバー色が違う(1.0はグレー)のに加えて、1.0のみクリップノックがインクと同系色クリアに

 

さらに、ここ数年で中高生がノートを取るのにボールペンを使うケースが徐々に増えているようで、そういう時に欲しくなるのが、強調文字を書くための太字なのである。

 

0.5㎜では目立たせ具合が物足りないアンダーラインや線囲いなんかも、1.0㎜ならハッキリと目に付くようになる。

↑1.0㎜はノートに使うとかなり目立つ。アンダーラインや太字には最適だ

 

ただし、問題もなくはない。

 

フリクションのインクは、“摩擦などで60度以上の熱を加えると透明化する”という特性を持っている。つまり消え去ってしまうのではなく、単にインクが透明になって見えなくなるだけなのだ。だから、0.5mmだとあまり気にならなかったのに、1.0mmの描線は透明化してもなんとなく消した跡が見えてしまうのである。

↑ここまで線が太いと、どうしても消し跡がうっすらと残る

 

とはいえこればかりは個人の感覚なので、この消し跡が気になるという人もいれば、大丈夫という人もいるだろう。

 

ともあれ「フリクションの太字を待ち望んでいた!」という人であれば、ひとまずは飛びついて試してみてもいいのではないか。

 

フリクションボールをアルミパーツでカスタム!

もう一点、フリクション関連商品を紹介したい。こちらは、フリクションボールノックを使いやすく、かつ見た目のグレードを大きく上げる専用カスタムグリップ『SMART-GRIP for frixionball knock』だ。

↑UNUS PRODUCT SERVICE「SMART-GRIP for frixionball knock」シルバー・ブラック・レッド・グレー・ブルー 各1050円

 

専用といってもパイロットの純正品ではなく、UNUS PRODUCTというプロダクトレーベルが発売しているもの(もちろんパイロットには認可済み)。医療器械などの精密部品を加工する工作機械で、アルミを削り出して作られたグリップである。

↑フリクションボールノックに装着した状態。これだけでかなり引き締まった印象になる

 

フリクションボールノックのゴムグリップをねじって外したら、SMART-GRIPに同梱のノックバネごとまるまる付け替えるだけ。交換には1分もかからないが、従来のぽってりと丸みを帯びた口金がスパッと真っ直ぐになるなど、全体的に見た目の印象はわりとスマートに変わる。

↑色を自由に差し替えられるのも楽しい。1.0㎜のグレーのラバーとグレーのグリップが良い感じにマッチ
↑口金の形状の違い。全体的な形状はそのまま、先端だけ直線的でシャープな印象になる

 

アルミ製で、ペン本体よりも高価なSMART-GRIPにわざわざ交換する理由は、見た目以外にもいくつかあるが、なにより最も大きいのはグリップ力の向上だろう。

 

もともとフリクションに搭載されているシリコンゴムグリップは滑りにくく書きやすいものだが、それでも素材の性質上、長らく使用していると加水分解など劣化は避けられない。対して削り出しのアルミ素材はそのような劣化がない。さらに表面の繊細なローレット加工が指にがっちり食い込むので、多少の手汗などではびくともしない安定感がある。

↑ローレットグリップは多少の手汗でも滑るような感じはゼロ。夏場でも安定したグリップ力が得られるのはうれしい

 

また、交換によって低重心化による書きやすさアップも見込める。

 

もともとのゴムグリップの重量が3g(ノックバネ含む)で、SMART-GRIPは7g。わずかな差と思われるかもしれないが、そもそもフリクションノックボールの全体重量が12gなので、それが4g増えるというのはなかなかの変化だろう。

 

その重量変化がペン先端に集中するので、取り付けるだけで重心は大きく下がることになる。使ってみても、グリップ力の向上と相まってかなりどっしりとした書き味が感じられるはずだ。

↑SMART-GRIPには、フリクションボールノック以外にも、フリクションボール4・3と三菱ジェットストリーム4&1の共用タイプ(1350円)と、フリクションボール2用(1050円)がある

 

数百円のペンに、1000円以上するグリップをつけるのは馬鹿らしいと思うかもしれないが、そもそも国産のボールペンは性能のわりに元の値段が安すぎるのだ。

 

ならば、たかだか1000円ぐらいのカスタムパーツをつけてやってもバチは当たらないと思うのだが、どうだろう。普段使いのペンにちょっとだけ贅沢させてやれば、愛着も増すし、書きやすさもアップするしでまったく損はしないと思う。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

「名刀ペーパーナイフ新選組モデル」に1300%以上の支援が殺到! 忠実に再現された名刀に刀剣ファン大興奮!

“刃物の町”岐阜県関市に工場を構えるニッケン刃物株式会社が、クラウドファンディングサイト「Makuake」で「名刀ペーパーナイフ新選組モデル」製作の支援を募った。近年女性を中心に加熱中の刀剣ブームも相まって、多額の支援金が寄せられている。

出典画像:「新選組隊士に想いを馳せる!関刃物職人による『名刀ペーパーナイフ新選組モデル』」Makuake より

 

近藤 勇、土方歳三、沖田総司の日本刀を再現!

今回ペーパーナイフ化されるのは、新選組隊士のなかでも特に人気な近藤 勇、土方歳三、沖田総司の3人が使っていたと言われている名刀。まずは天然理心流の使い手として知られる局長・近藤 勇の「虎徹」。鍔、刃紋のデザインにもこだわっており、黒石目調の鞘も特徴的だ。

出典画像:「新選組隊士に想いを馳せる!関刃物職人による『名刀ペーパーナイフ新選組モデル』」Makuake より

 

2つ目は副長・土方歳三が箱館戦争まで使っていたとされる名刀「和泉守兼定」。東京都日野市にある土方歳三資料館との共同企画で作られており、「柾目鍛(まさめぎたえ)」に「互の目乱れ(ぐのめみだれ)」の刃紋が見事に再現されている。

出典画像:「新選組隊士に想いを馳せる!関刃物職人による『名刀ペーパーナイフ新選組モデル』」Makuake より

 

そして3つ目は、新選組一番隊隊長・沖田総司の「菊一文字」。沖田が本当に「菊一文字」を使っていたかどうかには諸説あるが、こちらも菊の形状をした鍔などが魅力的。また沖田が池田屋事件で使っていたとされる愛刀・加州清光は、“日本刀はさみ”として製作された。こちらは「沖田総司 名刀豪華セット」のコースを支援すると購入可能。天才剣士・沖田総司のファンにとっては、ぜひとも手に入れたい逸品だ。

出典画像:「新選組隊士に想いを馳せる!関刃物職人による『名刀ペーパーナイフ新選組モデル』」Makuake より

 

老舗の刃物会社が製作した“新選組モデル”のペーパーナイフに、SNSなどでは「なにこれめっちゃ欲しい!」「格好良すぎる… 最高かよ」「土方モデルのペーパーナイフを速攻でポチった」「ユニークで実用性もある最高の商品だと思う」「虎徹欲しい。だけどなんだかんだで菊一文字も欲しい」といった声が続出。刀剣ファンや新選組ファンを中心に注目を集めている。

 

 

目標金額1300%以上の支援金が殺到!

そんな今回のクラウドファンディングには、5月7日時点で673万5000円もの支援金額が。目標金額は50万円に設定されているので、実に1300%以上の金額が寄せられていることになる。支援者からは「新選組大好き人間なので、完成を楽しみにしてます!」「3本セット申し込んだ。家宝にするつもり」「届いたらデスクに置いて日本刀を眺めながら仕事したい!」といった期待の声が。

 

ちなみに集まった金額の一部は、壬生寺にある地蔵菩薩像の復元にも寄付されるとのこと。壬生寺は昭和37年に本堂が全焼してしまった寺で、2016年から地蔵菩薩像の復元作業が続けられている。この地蔵菩薩像は、新選組隊士も拝んだとされているありがたい菩薩像。来年末に復元が終わる見込みなので、新選組ファンは一度訪れてみてはいかが?

恐るべし「インク沼」! 透明軸万年筆で楽しみたい自分色インクの世界

【きだてたく文房具レビュー】調合で自分好みの色を作るインクと、色を外から楽しむ透明軸万年筆

昨年夏にパイロットの万年筆「カクノ」の透明軸が登場して以来、文房具ファン全体に「透明軸万年筆、いいじゃん」という声がグッと広がっている。

 

透明軸は、中に入っているインクの色が楽しめるということで、もともと古くからの万年筆ユーザーに一定の人気はあった。そこへ、カクノから万年筆を覚えた新しい人たちが「万年筆って書き味がいいよね」と加わり、そこからさらに「インクもいろいろ遊ぶと面白いよね」というステップに進んだのだろう。

 

文具好きの間ではおなじみの“インク沼にはまった”、というやつだ。

 

そこで今回は、透明軸と一緒にインク沼でちゃぷちゃぷ楽しく遊ぶのに向いたツールを、紹介したい。

↑プラチナ万年筆「ミクサブルインク ミニ」20ml 全9色 各1080円

 

2011年にプラチナ万年筆から発売された「ミクサブルインク」は、9色のラインナップからさらに自分で色を混ぜてオリジナル色が作れるというインクだ。

 

ただ、このミクサブルは大きめの60ml瓶入りということもあり、「ちょっと遊んでみたい」ぐらいの感覚では量を持て余す、という意見もあったらしい。そこで新たに発売されたのが、20mlの小瓶サイズ「ミクサブルインク ミニ」だ。

↑ミクサブルインク ミニとミクサブルインク。元のミクサブルインクは60mlで1296円とお得サイズだが、量が多すぎとの意見も

 

万年筆のインクは、例えば普通のブルーインクも「青」という単一の色素だけで作られているわけではない。複雑にいくつもの色素を重ねることで、あの発色をしている。つまり、単純にブルーとイエローのインクを混ぜてグリーンを作ろうと思っても、実際には予想外に濁った変な色になってしまうことがありえるのだ。

↑ペーパークロマトグラフィによる色素の分離。同じ緑系のインクでも、普通のインク(左)は赤などが混ざっている。対してミクサブル(右)はシンプルに青と黄だけのシンプル構造

 

対してミクサブルインクは、1色が可能な限り少ない色素で構成されているため、混色したときに比較的イメージした通りの色になってくれる、という仕組み。

 

とはいえあまり何色も混ぜると、やはり濁ったドブ色とか、単なる黒になってしまうので注意。メーカー推奨でも、最初は2色から混ぜてみましょう、ということになっている。

↑混色するときは、スポイトで何メモリ、と量りながら混ぜていくこと

 

ポイントは、最初から「こんな感じの色にしたい」というイメージを作っておくこと。ただ漠然と混ぜるのではなく、「エルメスのあのオレンジ色」「鹿島アントラーズのあの赤」「阪急電車のあの茶紫色」のように、自分の推し色を目標に据えておくとやりやすいはず。

 

別売りのインク調合キットには、スポイトや空ボトル、うすめ液が入っているので、インクと一緒に買っておくと作業がスムーズ。特にうすめ液は「ちょっと色が濃すぎるなー」という時に少し調整ができるので、あると便利だ。

 

このスポイトで1色につき1メモリずつ取って小皿(100均の紙皿でOK)で混ぜると、1:1の混色インクが出来上がり。

↑別売りのインク調合キットは1296円。インクを薄めるときは水ではなく、防腐作用のある専用の薄め液を使いたい

 

このとき、スポイトは使う度に毎回水で洗浄すること(最重要)。紙コップに水を入れておいて、こまめに中まですすがないと、残ったインクのせいで妙な混色ができてしまう。

 

あとは、使った色と比率を“レシピ”として記録しておくのも重要。レシピさえあればいつでも色が再現できるので、面倒くさがらずにきちんとメモしておくと良い。

 

できた混色インク、イメージと違う……といって、流してしまうのはちょっと気が早い。これが実際に紙に書いてみるとまったく印象が違ったり、さらには乾くとまた全然別の色に見えたりすることも、ままあるのだ。

 

ということで、混ぜたインクはまず試し書きをしてみよう。

↑コツは、まず薄い色から混ぜていくこと。濃い色は一気に入れず、1滴単位で混ぜる方が良い

 

試筆はガラスペンがあると便利なのだが、そんな洒落たモノを使わなくても、爪楊枝や割り箸で充分に代用になる。これで思ったような描線になったら、オリジナルインクの完成だ。レシピ通りの比率で量産しよう。

 

さて、インクができたら、やるべきことがふたつある。インクを保存する、と、万年筆に入れる、だ。

 

保存に関しては、調合キットの空ボトルや100均のミニボトルでも構わないが、ミクサブルインク ミニの空インク瓶も発売されている。気分的にはこちらの方が“インク作った感”が強いので、余裕があればぜひ。

↑プラチナ万年筆「プレピー クリスタル」432円+「コンバーター 銀」756円。コンバーターは金色(540円)もある。金・銀とも機能は同じ

 

万年筆に関しては、せっかく作ったインクだもの。この稿の最初で述べた通り、透明軸の万年筆に入れて使いたい。

 

いまはカクノを始め、1000円前後の低価格帯万年筆でも透明軸が出揃っているが、中でもコスパという点で最強なのは、ミクサブルインクと同じくプラチナ万年筆の透明軸「プレピー クリスタル」だ。なんと432円で充分に万年筆の書き味が楽しめるローコストっぷり。オリジナルインクを入れるコンバーター(インク吸入タンク)を足しても、1000円前後で済むのは素晴らしい。現時点では、世界で最も安く揃う透明軸万年筆なのだ。

 

さらにプレピーは、キャップをしたままなら1年放置してもインクが干上がらないスリップシール機構を搭載しているのも、ありがたい。

 

オリジナルインク作りにハマると、だいたい次々と新色を作っては万年筆に入れて並べてみたくなるもの。そういう意味でも、高コスパな透明プレピーは使いやすいだろう。

↑阪急電車の車体色を再現したオリジナルインクを、プレピーに入れて試し書き。レシピはフレイムレッド3:シルキーパープル1:アースブラウン1.2。電車好きはぜひお試しあれ

 

ぶっちゃけた話、ミクサブルインクもミニボトルとはいえ全色+調合キットを揃えて遊ぶとなると、金額的には1万円を超えてしまう。あまり“安価に楽しむ”というレベルではないかもしれない。とはいえ、インク沼にハマって次々と新しいインクを買ってしまうぐらいなら、自分の理想の色を混ぜて作ってしまう方が手早いし、安く済む可能性もある。

 

なにより、色を混ぜて遊ぶというプリミティブな楽しさは、ホビーとしてかなり魅力的なのだ。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

米国は文具だってマッチョだぜ! 100℃の蒸気噴射にも耐えるエクストリームな付箋

【きだてたく文房具レビュー】雨にも風にも負けない付箋

先日、知人がSNSで「これ、欲しいな。誰かアメリカで買ってきて」と、埃まみれで屋外にべったりと貼られたふせんの写真を投稿していた。粘着力の強さとタフな環境でも使えるのが売りの、アメリカ製の付箋らしいのだが、どうもコレ、3Mの「ポスト・イット」シリーズのひとつのようだ。

 

ポスト・イットなら日本でも買えるんじゃないの? と思って製品検索をかけてみたのだが、出てこない。やはり、日本未発売の製品なのか。

 

こちらも探しているうちにどうしても欲しくなってきたので、結局アメリカのAmazon.comから取り寄せてみたのだが、確かにコレ、すごく面白い。日本でも早く発売して欲しい! という要望込みで、こちらで紹介してみよう。

↑3M「Post-it Extreme Notes」(45枚×3色パック)4.99ドル(日本未発売)

 

その製品というのが、3Mの「Post-it Extreme Notes」。

 

3Mが開発した“Dura-Holdペーパー”と耐水性の強力な粘着材を組み合わせたもので、とにかく貼る環境を選ばない超タフな現場系付箋である。

↑パッケージには、タフさを謳う表示が並ぶ

 

そもそもパッケージに「Use Indoor/Outdoor」「WOOD」「BRICK」「HOT/COLD」「WET」と列挙されている通り、まず屋外/屋内どちらでもOK。木材やレンガといった、普通の付箋ではすぐ剥がれてしまう凹凸のある素材にも貼り付けられる。さらに暑さ・寒さに耐え、濡れても問題なし。

 

とにかく「自分、タフさには自信あるッス!」というアピール圧がすごいのだ。

↑手触りは、“ユポ”や“ストーンペーパー”などの耐水紙よりも紙らしい質感がある

 

使用されているDura-Holdペーパー、手触りと見た目は繊維が太く、和紙に近い感じ。3Mのサイトではどういう紙なのかが明記されていなかったが、強く引っ張るとやや伸びる感触があり、樹脂を使った耐水性の紙なのかな、とも思う。

↑どんな筆記具でも、ほぼ違和感なく筆記が可能

 

ちなみにゲルインクや油性、水性、鉛筆でも写真の通りきれいに書ける(少し鉛筆のノリが悪いかな、ぐらい)ので、筆記具を選ぶことはなさそうだ。もちろん、ウェット面に使うなら、油性インクか鉛筆でないと全部流れてしまうだろうが。

↑凹凸磨りガラスへも、指で真下に強く引っ張って剥がれないぐらいの強度で貼れる

 

貼れる面に関して言うと、フラットな面は言うに及ばず、普通の付箋ではすぐに剥がれてしまう畳表や、ザラザラの凹凸磨りガラスにもしっかりとくっつく。

 

これなら、引っ越し作業の際に業者さんに荷物を置く場所の指示を貼っておく、みたいな使い方もできるだろう。

 

逆に粘着力が強すぎて、壁紙などは剥がすときに粘着材に持って行かれないかという怖さはあったが、こちらも普通のふせんのように端からめくるようにすればキレイに剥がれた。雑に勢いよくベリッと引っ張り剥がす、みたいなことをしなければ大丈夫そうだ。(ただし、経年劣化した壁紙などは破れる可能性があるかもしれない)

↑濡れた面に貼って、さらに上から水道を流しても剥がれない

 

もちろん、耐水性を謳っている通り、水濡れも問題なし。貼った上から水をジャバジャバとかけ続けても、剥がれてしまう気配はない。

 

ちょっとすごいなと思ったのが、濡れた面にもそのまま貼れてしまうこと。これはガムテープなどの粘着系でもだいたい禁忌で、建材用の養生テープぐらいしか対応できない機能だ。

 

続いて、耐久テストもしてみたい。

 

自宅マンションで、ベランダの壁面と外手すりに貼って一週間様子を見た。期間中は残念ながら雨こそ降らなかったのだが、都内でも最大風速23.2m/sという台風並みな風が吹いた日に加えて、最低気温6℃から最高気温26℃の寒暖差もあり、テストにはなかなか悪くない気候条件だった。

 

で、結果がこちらだ。

↑通常の付箋(左)と、台風並みの強風や寒暖差にも負けず、1週間そのままだったExtreme Notes (右)。タフすぎる!

 

さすがにあの強烈な風ではダメだろうなー、と思っていたのだが、Post-it Extreme Notesは最初に貼った場所にそのまま残っていた。正直なところ、これはさすがに驚いた。

 

ちなみに比較用に貼った強粘着ふせんの方は、貼った翌日にはもう剥がれ落ちていた。そもそも屋外利用は推奨されていない製品なので、これは当然だし、逆に「無理させてごめんね」といったところだ。

 

ここまでタフさを見せつけられると、こちらとしてもややムキにならざるを得ない。最後にボイラー式スチームクリーナーで高温の蒸気を吹き付けてみた。耐水+耐熱試験である。

↑ケルヒャーのスチーム噴射でも剥がれない付箋って、どうなの。もちろん、手でめくれば普通に剥がせる

 

マジかー。換気扇の油汚れでもスルッときれいに取れてしまう、100℃の蒸気でも剥がれないのか! いくらタフ自慢とは言え、限度ってのがあるだろう。

 

さすが、伊達にエクストリームを名乗ってない、といったところか。ここまでタフなら、屋外の建築現場や厨房の水場などでも何の心配もなく使えるだろう。

 

アメリカに限らず日本でもいくらでもエクストリームな使用環境はあるだろうし、やはりいずれは国内販売もしてもらいたいものだ。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

なんて便利なんだ!――大人がガチで欲しくなるハイテク文具4選

入学シーズンに子どもたちが文房具をすっかり買いそろえるのを見て、「自分も文房具を買い替えたくなった…」なんていうお父さんやお母さんもいるのでは? 今回は大人でも欲しくなる文具を4つ紹介。静電気を使ってメモを貼りつけられる掲示板や、紙に記録した文面をデジタル化できるペンなどハイテクなアイテムばかり。今まで時間を取られていた作業も一気に効率化できるかもしれませんよ。

 

出典画像:「NeoLAB」公式サイトより

 

[その1]

静電気を使って紙を貼りつけられる掲示板

出典画像:「キングジム」公式サイトより

キングジム
ラッケージ
机の上にメモが散らかり困っている、という人におススメなのが電子吸着ボード「ラッケージ」。電極に電気を流し、発生した静電気で紙を吸いつける掲示板です。微弱な静電気のため人体に影響はなく、触っても痛みは感じません。すぐに見返したいレシートや名刺などを、ピンやマグネットを使わずに管理できます。

 

<注目ポイント>
・静電気で紙を貼りつける電子吸着ボード
・発生する電気は人体に影響を与えない弱さ
・「卓上タイプ」と「壁掛けタイプ」の2種類
個人向けの「卓上タイプ」と、多人数で利用できる「壁掛けタイプ」の2種類。「卓上タイプ」は専用の取りつけアームでパソコンのモニターにつけたり、マグネットでオフィスのパーテーションに貼りつけて使用すればスペースを取りません。大きめサイズの「壁掛けタイプ」も、オフィスから公共施設まで幅広いシーンに応用できること間違いなしです。

 

[その2]

記述した内容を小型カメラで撮影できるペン

出典画像:「NeoLAB」公式サイトより

NeoLAB
Neo smartpen N2
「Neo smartpen N2」は先端に小型カメラが内蔵されていて、専用のノートに書いた内容を撮影・デジタル化してくれる筆記具。記述した内容はアプリ上で保存し、検索したり共有したりできます。大量のデータを1秒当り120フレーム以上撮影しているので、正確に再現されるサインやデッサンの筆致に驚いてしまうかも?

 

<注目ポイント>
・紙に書いた内容をデジタル化
・アプリ上で検索や保存、共有可能
・通常のペンと変わらない使い心地
“書くこと”に特化したデザインで、通常のボールペンと同じ感覚で使えるよう設計されています。アルミニウムを使った細くて軽いスリムボディは、グリップ感も安定する使い心地。バッテリーは連続使用しても約5時間は持続するので、長時間の会議などあらゆるシーンでタフに活躍してくれるはずです。

 

[その3]

ノート自体をデジタル化してクラウド共有

出典画像:「コクヨ」公式サイトより

コクヨ
CamiApp S
デジタルノート「CamiApp S」はノート自体をデジタル化して、書いた文字や図表をスマートフォンやタブレットで共有できます。クラウド上で連携させれば、時間や場所に縛られずにノートの内容を確認可能。使用する前に設定しておけば、データ化と同時にフォルダ分けやタグ設定、クラウドサービスへのアップロードもできます。

 

<注目ポイント>
・ノート自体をデジタル化して共有
・時間や場所に縛られずにアップロード可能
・チェックをつけるだけでデータを保存
データの保存方法はシンプルで、ノートに表示されているアクションマーカーへチェックを入れるだけでOK。カメラやスキャナを使うよりも簡単にノートの内容をバックアップできます。専用アプリに搭載された文字検索機能を使って、テキストデータをスピーディーに使いこなしましょう。“報連相”の手間を大幅にカットできるアイテムを、職場のチームで採用してみては?

 

[その4]

新聞記事を簡単にデジタル保存できるグッズ

出典画像:「ナカバヤシ」公式サイトより

ナカバヤシ
CUTPEN
「新聞を切り抜く」という用途にフォーカスして誕生したアイテム「CUTPEN」。囲った箇所を専用アプリで撮影すると、その部分を認識、トリミングしてデータ化できるペンです。新聞に記入した線は撮影後に消せるうえ、新聞の色合いに特化した色補正が可能。スマートフォンの画面上でも見えやすい色調で文字が表示されます。

 

<注目ポイント>
・新聞記事を簡単にデータ化できる
・見やすさにこだわった色補正機能
・重要ワードを読み取って関連情報をWEBから表示
気になる単語や箇所をチェックできる、マーカー機能やテキスト検索機能も搭載。データを探す時に余計な手間がかかりません。さらに人工知能技術を利用し、認識した文字の中から重要キーワードを抽出。WEBから関連情報を表示してくれます。今までまとめきれていなかった情報を、ハイテク文具で手軽に管理してください!

汚デスクが一変! キングジム「マグトレー」の空間拡張でスッキリ

デスクの上のスペースは、当然ながら限られている。

 

PCを中心に、キーボードとマウス、膨大に溜まった書類や資料、それを気が向いた時に分類し収納したファイルやクリアフォルダー、電話やノートにペン立て、加えてステープラーや付箋、クリップなど小さなモノがこまごまと。さらに筆者の場合は、デスクトップPCの手前でノートPCを開くことさえある。

 

またいささか阿呆らしいのだが、隣人の書類の山がこちらに崩れてこないよう、負けじと書類や資料で堤防を築くために、なけなしの自分のスペースを削ることもあるのだ……。

 

このままでは、片付かないデスクを前に無意識のうちにストレスを感じ、書類探しで仕事のスピードが落ちてしまう日々。どうにかデスクのスペースを有効活用し、使えるスペースを拡大できないだろうか?

↑これがマイデスクの一角。小物をPCの“たもと”になんとなく集め、奥に電話を押しやっている。手前に書類やノートが平積みになっているので、電話を扱うのはやや不便

 

上の写真を見てお気付きだろうか。平積みが基本なので、どうしてもモノが横方向へ広がってしまいスペースを塞いでしまっているのだが、その上の空間がうまく利用できていないのだ。

 

空間を“縦方向”に活用できないか?

そう一計を案じた結果、採用することにしたのが、キングジムの「マグトレー」である。

 

“ファイルとテプラ”のメーカーとして知られるキングジムは、“オフィス環境改善用品”としてデスク周りを整備するグッズもバラエティ&アイデア豊かな製品をラインナップしている。その同社が2017年12月に発売したのがコレ。先日の「文房具総選挙2018」では「収納する」部門にノミネートされ部門第2位に輝いたほどの、今注目の商品だ。

キングジム「マグトレー TN230」5378円(税込)
マグネットで簡単に取り付けられ、オフィスのスペースを有効活用できるトレー。ブラック、ホワイトの2色から選べる。サイズ・重さは、およそ幅320×奥行き239×高さ110mm・620g。耐荷重約3kg。
http://www.kingjim.co.jp/products/office/magtray

 

では、早速これを使って上写真のデスクの一角を片付けてみよう。

↑PCのモニターの横に余っていた空間を有効活用すべく、マグトレーを設置。スチール製の仕切り壁に接着した

 

↑少し引いて見てみる。散らかりがちな小物やすぐ手に取りたいペン類をトレー上にまとめたことで、デスクがスッキリ

 

ボタンをプッシュする必要のある電話は下に残し、これを基点に受話器を持ち上げても邪魔にならない空間を残して、上部にマグトレーを設置した。マグトレーの上には、デスクの上で散らかりがちな文房具などの小物類や丁寧に扱いたいメガネなどをまとめ、この下の空間を利用して、サイズの小さなノートや手帳を、トレーの左に空いた空間にはトレーをブックエンドのように活用して、ファイルや雑誌など大型の書類をまとめて立てた。

 

正面から確認してみよう。

↑マグトレーが空間を縦に区切り、モノの置き場所を明確化する役割も

 

マグトレーによって、空間を縦方向に有効活用できるようになったうえ、空間を縦に切り分けることで、小型の手帳類とA4サイズの書類とに自然と定位置が生まれたのは意外なメリットだった。

 

ガッチリくっ付き、サクッと外せる

ところで、設置したときに驚いたのが、いったん貼り付けたらビクともしない安定感。その理由は、裏返してみると分かる。

 

接着面が広く、その裏面の左右に強力なネオジム磁石を仕込んでいる。さらに下の縁には一直線に分厚いゴムが貼られているのだ。

↑接着面側を裏返してみると、大型のネオジム磁石とゴムが確認できる
↑裏側はアーチ状になっており、その力の支点にゴムが貼られている

 

強力な磁力でピタッと接着しするのに加え、ゴムによってずり落ちないよう下から支える、という念の入りよう。これで耐荷重3kgまでのモノを載せても安定して受け止める。

 

しかしこれだけピッタリ張り付いているとなると、取り外しは大変なのでは……?

 

という心配は無用。磁石は接着面の上部に偏って仕込まれているため、せり出した棚部分を持って上に押し上げれば、テコの原理によって驚くほどあっけなく外れるのだ。

 

ちなみに、このマグネット部分も大いに活用できるのが面白い。前面にも磁力が放出されているので、散らばりがちなクリップなどを貼り付けておけるのである。

↑置き場所にも取り出しにも困るクリップだが、これでいつでもスムーズに使える

 

マグトレーが創り出すスペースの活用法

さてこのマグトレー、スチール製の壁や棚、引き出しならどこでも簡単にくっ付き、このように収納スペースを創出してくれるわけなのだが、ほかにオフィスでどのような使い道があるのか、試してみた。

 

1.書類が多い机の緊急避難に

デスクの下に置かれたキャビネット。書類が多いあまり、一番上の引き出しを開けてその上に積んでしまい、その引き出しの中身が死蔵になっている……そんな人もいるだろう。それは、マグトレーをキャビネットの前面に貼り付ければ代用できる。

 

トレー部分は約230×320mmとA4書類よりひと回り大きいサイズ。書類もクリアフォルダーに入れたまま、整然と平置きできるのだ。

↑ほぼA4サイズの雑誌「GetNavi」もこの通り。未決/既決トレーとして活用してもよさそうだ

 

2.床に直置きしたくないカバンの置き場に

いつも土足で踏みしめているオフィスの床に、お気に入りのカバンを直接置きたくない。ならばキャビネットを利用し、マグトレーをカバン置き場にすればいい。

 

耐荷重の上限は約3kgだから、よほどガジェット類を詰め込んだ大荷物でなければ、危なげなく支えてくれる。

↑いつも置いている場所にマグトレーを設置して底上げ

 

↑足元では邪魔なのでキャビネットの前に置いている、という場合もトレーに載せれば引き出しといっしょに動くので、いちいち脇へよける面倒がない

 

3.私物が詰め込まれたロッカーに

個人に割り当てられたロッカーは、コートや常備の式服をかけるために縦にぽっかりと空間が空いている。申し訳程度の網棚では足らず、下にごちゃごちゃと詰め込んでしまいがちだ。

 

マグトレーを設置すれば、ハンガーにかけた服はそのままに、小物類を手に取りやすい高さにまとめておけるのだ。

↑水筒や衛生用品など下に置くのは気がひけるものをまとめられる。傘を引っ掛けるのも簡単

 

以上は活用例のほんの一部に過ぎない。汎用性の高いサイズ、形状、安心の品質。アイデア次第で、自分の周囲にさまざまにスペースを創り出してくれる。それは、片付かないデスクで無意識のうちに感じるストレスや書類探しで捗らない仕事のイライラをも、丸ごと解消してくれるはずだ。

 

大きなおともだち歓喜!「ハンディ顕微鏡DX」のミクロ視点で我が家が大冒険ランドに

みなさんは、小学校の理科の授業で、ミジンコやミカヅキモといったプランクトンの顕微鏡観察をした経験をお持ちだろうか?

 

教科書で学んで「ちいさないきものがいっぱいいる」と知ってはいても、池を覗き込んだところで肉眼で見えるわけじゃない。でも顕微鏡で拡大してみると、本当にそこにいるのだ。あれは、なかなかエキサイティングな経験だった。

 

肉眼で見えないものが拡大されることで見えるというのは、面白いし興奮する。実は顕微鏡観察とは、大人も子どもも楽しめる立派なホビーなんじゃないだろうか。そして、拡大して見て楽しいだけなら、わざわざ池でプランクトンをすくって来る必要はない。

 

すぐそばにある身近なものを拡大して見るだけで、充分に楽しいのである。

 

そこで今回、ミクロの世界を覗き込むために用意したのが、レイメイ藤井「ハンディ顕微鏡DX」だ。

レイメイ藤井「ハンディ顕微鏡DX」3780
透過型顕微鏡と落射型顕微鏡(反射顕微鏡)の両機能を搭載しながら、幅62.7×高さ112.2×奥行き30mmのハンディサイズにまとめたポータブル顕微鏡。LEDライト付きで暗所でも観察できる上、UVライトに切り替えれば蛍光塗料なども浮かび上がらせる。本体重量70g。単3形乾電池1本で連続約24時間駆動。ハンドストラップ、スマホアダプターを付属。4月26日発売。
http://www.raymay.co.jp/bungu/contents/release/2018/08_RXT300/main.html

 

倍率は最大250倍!

↑倍率は100倍/150倍/200倍/250倍の4段階。ボディには倍率を設定する「クイックレバー」を備えており、ここを回すことでレンズを覗き込みながら、簡単に倍率を切り替えられる

懐かしのプレパラートを自作!

↑付属品には、プレパラート(玉ねぎの皮)、スライドガラス、カバーガラスも含まれる。まずは玉ねぎの皮を観察してコツをつかんでから、オリジナルプレパラートを作ろう

スマホで観察の楽しみ広がる!

↑付属のスマホアダプターでスマホのカメラレンズを挟んで本体にセットすれば、スマホのカメラ機能を使って観察が可能だ。スマホカメラの倍率に合わせてさらに拡大して見たり、撮影して保存や共有が簡単に行えたりと、現代に即した機能といえる

 

90秒でわかる「ハンディ顕微鏡DX

 

いざ、観察!

さて前置きが長くなったが、早速これを使って、家の中のあれこれを見てやろうではないか。

 

まず、付属のクリップ兼用スマホアダプターを使って、スマホをハンディ顕微鏡DXにセット。そのままレンズを覗くよりもスマホ画面の方が見やすいし、もちろん写真だって撮れる。ズーム機能でレンズ倍率を上げてさらに拡大することもできるので、グッと使いやすくなるはずだ。

↑アダプタの穴の中央にレンズが来るように装着しないと、画面にケラレが出てしまうので、そこだけ要注意

 

さて、準備ができたらご自宅探検隊、出動!

 

冷蔵庫の中は拡大したいものの宝庫!

ご自宅探検隊がまずやってきたのは、冷蔵庫。この中には、顕微鏡で観察すると面白いものがいっぱい詰まっていそうだ。

 

たとえば、野菜庫に入れてあった大葉はどうだろう?

↑落射モードは観察物の上から置くだけでいい。ピントは本体のダイヤルで覗きながら調節する

 

最初は、光を斜め上から照らす「落射モード」で見てみよう。これは、上から光を当てて観察物の表面を観察するモード。

↑LEDライトを上から直射する。いわゆる反射顕微鏡のモードだ

 

これで大葉の表面を見てみると……。

↑大葉の拡大画像(落射モード)。水滴のように光っているのが、シソ科独特の“油胞”だ

 

フレッシュな大葉であれば、100倍ぐらいでも表面に小さな水滴のようなツブツブがあちこちに見える。これは油胞というカプセルで、中には大葉の香りの元となる精油がつまったもの。シソ科の植物にみられる特徴で、この油胞を潰すとあの爽やかな香りが出てくる、という仕組みになっているのだそうだ。

 

「へー!」とひと驚きしたら、次は「透過モード」で観察しよう。観察物に下から光を当て、透過した像を観察するモードだ。

↑光源からライトパネルを通った光が、パネル内部の構造によって観察物を下から照らすように収束する

 

↑付属のプレパラートに対象物を置いて、スライドガラスをかぶせる

 

小さく切った大葉でプレパラートを作ったら、クイックズーム機能で最大倍率の250倍まで拡大してみよう。

↑大葉の拡大画像(透過モード)。強い光で透かして見るので、内部の構造が確認できる

 

すると、なにやら細かい粒子がうじゃうじゃと寄り集まって大葉を構成しているのが見えてきた。実はこれ一つ一つが、大葉の細胞なのである。

 

残念ながら染色液で染めないと、どれだけズームしても細胞核などは認識できない。しかし透過モードで見るだけでも充分に細胞っぽさが分かって楽しい。

 

他にも、冷凍野菜の細胞がどうなっているのか、とか、隅っこに残っていたお正月の餅(に生えたカビ)とか、見応えのあるものはいくらでもありそうだ。

 

500円玉を拡大すると国家機密が見える?

冷蔵庫の次は、いつもの財布の中身を拡大してみよう。

 

例えば10円玉を落射モードで拡大してみると、肉眼ではまったく認識できていなかった細い線が、いっぱい刻まれているのだ。

↑見慣れた10円玉も、拡大すると驚きの精密さ

 

↑約250倍で見てようやく分かるような細い溝も。どうやって作っているのか不思議だ

 

たかだか直径23.5㎜の中にこれだけの複雑な起伏があったとは! かなり探検しがいのあるミクロの世界である。

 

ただ、ハンディ顕微鏡DXを直に10円玉に載せると安定しないので、じっくりと見るのが難しい。そういう時には、木工用ボンドで転写コピーを取ってしまうと観察がラクになる。

↑顕微鏡を直接置いて見にくいものは、ボンドを塗って写し取る

 

↑乾燥したら、パックをめくるように剥がす。完全に透明になるまで待つのがポイント

 

10円玉の上に木工用ボンドを少し厚めに塗って、透明になるまでしっかり乾燥させたら、剥がして軽く伸ばしてからスライドガラスに貼るなり、ライトパネルに直接置くなりすればOK。

 

細かいエッジまで写し取った透明コピーを透過モードで見ると、これまた不思議な世界が楽しめるのだ。

↑肉眼で10円玉を見ても、こんな規則的なドットってあったっけ? と疑問を感じる。こういう凹凸は透過モードのほうが、陰影がくっきりするので見やすいだろう

 

木工用ボンドによる転写コピー法は、ほかにも指の指紋やボールの表面など、顕微鏡を直接載せられないものに使うと有効なので、覚えておいて損はない。

 

もうひとつ硬貨で、500円玉には顕微鏡じゃないと見えない超極小の刻印が入っているのをご存知だろうか?

 

裏と表の両面にあるのだが、見つけやすいのは裏(500と刻まれている方)。「5」「0」「0」という数字のフチにそれぞれ「N」「I」「P」「P」「O」「N」が各0.18㎜という小ささで入っているので、ぜひ見つけてほしい。

↑ヒントは、赤で印をつけたあたり。これも転写コピーしたほうが探しやすいかもしれない

 

↑250倍にしてようやく「P」の文字発見!

 

実は、このマイクロ文字の情報は、硬貨を作っている造幣局のサイトにも載っていない。もしかしたら、偽造対策のための国家機密かも……? なんて話をしながら探すだけでも、充分楽しめるはずだ。

 

机の上も探検しよう!

続いては、机の上に移動して紙モノを拡大だ。

 

手元に付箋があったら、裏返してハンディ顕微鏡DXをセット。

↑付箋を顕微鏡で見ると、貼って剥がせる秘密がわかる

 

↑画面左が粘着面で、右が普通の紙部分

 

ペタペタとくっつく粘着面を拡大すると、紙の繊維の隙間に、さっきの大葉の表面のような透明のツブツブが見える。実はこれが、付箋の粘着材なのだ。

 

付箋の粘着は、面全体に糊がべったりついているのではなく、この球体状の粘着材が点々とピンポイントでくっつく仕組み。だから、ふせんは貼った後から剥がすこともできるというわけ。

 

もし机の上に宅配の段ボールがあるなら、それも拡大しておこう。ツルツルした表面を削ぐように剥がすと、茶色いモロモロとした紙が出てくるので、拡大してみると……?

↑段ボール表面の表面を薄く剥がすと、また秘密を発見!

 

↑太さや色もバラバラの繊維に混じって、印刷インクの残骸も

 

茶色や白色の紙の繊維に混じって、赤や青、緑の点が確認できた。

 

段ボールはそのほとんどが再生紙で作られているため、原料の雑誌や新聞など古紙に印刷されたインクがかすかに残っているのである。普通にティッシュなどの紙繊維を拡大して見るだけでも面白いが、古紙再生の段ボールは、さらにカラフルで見応えがあるのだ。

 

UVライトで秘密を照らし出せ

最後に、「UVライトモード」も試してみよう。UV=紫外線を当てるいわゆる“ブラックライト”で、いつもの照明では見えないものが浮かび上がってくるのである。

↑非破壊検査などで活用されるブラックライト=UVライトは、紫外線が蛍光成分を浮かび上がらせる

 

例えば、配達されたハガキのフチを照らすと……?

↑ごく普通のハガキも、ブラックライトで照らすと謎の模様が!

 

普通では見えないバーコードが現れる。

 

これは郵便局で使われている自動仕分け機が、手書きの宛名を読み取り、その内容を特殊なインクで印刷しているのだ。そのため、配達済みのハガキや封書にはこのようなバーコードが隠されているのである。※投函された場所によっては、バーコード印刷がない場合もあります。

 

最後にもうひとつ、ブラックライトでぜひ照らして欲しいのが、トイレの床と壁。

 

なんだかプラネタリウムのように、辺り一面の光点が見えるかもしれない。だが、そんなキレイなものじゃない。実はこれ、我々男子がトイレで小をする際に、気付かず飛び散らしていた飛沫汚れ。通常の明かりでは目視できない汚れも、ブラックライトで丸見えになってしまうのである(汚いので、写真は載せないが、ぜひ自分の目で確認してください)。一度見てしまったら、もうトイレ掃除を奥さんに任せっぱなしにできなくなること請け合いだ。

 

……いかがだろうか。家庭内のごく身近なものに潜んでいる「肉眼では見えない世界」を探検するだけで、これだけの秘密が見つかるの、すごくないか! ?

 

考えてみたら、例えば2DKの家だって、顕微鏡で見たらおそろしく広大な土地である。未だ見ぬ秘密はごろごろと転がっているに違いない。ご自宅探検隊の探索行はまだまだ続くのである。

 

さらに、このGWや夏休みにハンディ顕微鏡DXを野外に持ち出したとしたら……そりゃもう、見て楽しいものは無限にあると言っていいんじゃないだろうか。

 

試してもらったのは……


雑食系文具ライター/きだてたく さん
最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が発売されたばかり。

 

【レイメイ藤井の顕微鏡ラインナップ】

「ハンディ顕微鏡ZOOM」2160円
60倍〜120倍に拡大し落射モードで観察できるお手頃モデル。UVライトも搭載する。

「ハンディ顕微鏡petit」1620円
手の中に収まるほどのコンパクト・軽量モデル。拡大倍率20倍で落射モードを楽しめる。UVライト付き。

 

【速報】文房具総選挙2018の結果発表! はかどり文房具の頂点はこれだ!

雑誌『GetNavi』が毎年開催するイベント。文房具に関するアワードが多数あるなかで、本イベントは来場者の投票に基づきナンバーワンを決めるのが特徴です。第6回目となった今回は、TSUTAYAとタッグを組んで、いままで以上の規模で開催されました。

文房具総選挙2018では、57点の文房具がノミネート

2017年4月から2018年3月に発売された文房具のなかから、“仕事がはかどる”機能をもつものを選考委員がピックアップ。「書く・消す」「記録する」「収納する」「伝える」「切る・貼る・綴じる」「分類する・印をつける」の6部門に全57商品がノミネートされ、2月23日から3月11日までの約2週間投票期間が設けられて、ウェブ・読者ハガキ・3月11日のイベント会場で投票が受け付けられました。

 

全国の読者やユーザーによる投票で、ついに頂点が決定!

いよいよ、その頂点となる「大賞」と、各部門の受賞商品、さらに各選考委員のイチオシ商品をそれぞれ発表します!

ショウワノート 「水平開きノート」270 円

ショウワノートが中村印刷所と共同開発した180°水平に開くノート。フラットに開くため、紙面を大きく使える。コピーを取るときやタブレット端末での撮影時に、中央に影が出ないのも魅力。

大賞のポイントは……

↑水平に開くから見開きいっぱいに使えてストレスフリー

 

キングジム「クリアーファイル カキコ648円〜

上下のフラップで書類を挟む新方式のファイル。ファイリングしたまま書き込みが可能だ。ポケットは20枚と40枚の2種。裏表紙にはペンホルダーが付いている。

 

頂点を発表したところで、ここからは各部門の受賞商品に続きます。

 

第1位:パイロット「フリクションボール2」432円

持ち運びしやすいスリムな多色フリクション。擦ると消える人気のボールペン「フリクション」の2色タイプ。インク色はベーシックな黒と赤の2色。同社オリジナルのリフトクリップを採用し、厚いものにもしっかり挟める。

 

第2位:トンボ鉛筆「ホルダー消しゴム モノゼロ メタルタイプ」648円

第3位:ゼブラ「サラサマークオン」162円

第4位:プラス「個人情報保護テープ 両面テープケシポン ダブルガード」540円

第5位:サクラクレパス「サクラクラフトラボ 001 ゲルインキボールペン」5400円