溜め込まず持ち込まない! デスク周りを整理整頓する9ルール

会議で共有したレジュメや学校のプリント、地域の配布物といった書類や、交換した名刺、粗品などでいつの間にか増える文房具……自宅も会社も、デスクやその周りには、気づけばモノでいっぱいになってしまいがち。特に書類は、保管しておく必要のあるものや、あとでしっかり読もうと思いながらそのままになっているものなどたくさんあり、不要かどうかを精査するのにすら、時間がかかります。

 

整理収納コンサルタントの森山尚美さんに、デスクとその周りをすっきりと片付けるコツを、9つのルールにまとめて教えていただきました。

 

1.デスクに座るまでに書類の8割は処分する

紙モノの整理は、「持ち込まない」ところからはじまると森山さんは話します。自宅であれば、請求書やチラシ、公共料金の領収書、年金や保険のお知らせなど、日々ポストに届くものを、できるだけ手に取った時点でいらないかどうかを判断して、“溜め込まず持ち込まない”のが、片付けをスムーズにする重要なポイントです。

 

「あとで読もう、あとで考えようとして封筒を開けずに放置してしまうと、確認するのがどんどん面倒になったり、置いてあることを忘れてしまったりします。後でよく読む必要があるときは“一週間だけ”などと期限を決めて書類を置いておける場所を作り、それ以外はなるべくその場で封を開けて、しまうべき場所にしまう癖をつけましょう。わたしの経験から、持ち込んだ紙モノのうち8割は捨てられると思うので、玄関先やリビングの目立つ場所など、目につく場所に紙用のごみ箱を用意して、すぐに捨てられるようにします」(森山尚美さん、以下同)

 

雑誌がゆったり入るサイズの古紙ボックスは、いらないと確認したチラシや領収書などをすっと入れられます。

 

「片付けは、モノを流れにのせることがとても大切なんです。そのモノが家に入ってきて出て行くまでのルートを作ることを意識します。たとえば宅配ピザや、水道トラブルなどのとき必要になる工事会社のチラシなどは、本当に必要でしょうか。たいていはインターネットで調べればわかることですから、とっておいても本当に使うのか考えてみましょう。必要なのであれば、どこにどう保管しておくと、必要なときにすぐ取り出せるのかを考えます。また、保険の証書など更新されていく書類は、新しいものが届いたら古いものを処分する癖をつけ、最新版だけが常にファイリングされている状態を目指します

 

2.期限つきの“あとで考えるボックス”は週末必ず確認する

しっかり読まなければならない書類や、「来週の◯◯のときまでとっておかなければならない」などと、その時期が終われば捨てられる書類は、“あとで考える”ためのボックスに一時的に入れておきましょう。時間があるときに見られるよう、よく座る場所の近くに置いておきます。

「“あとで”と言ってここに書類が溜まっていってしまうのを避けるため、週末には必ず確認する、などと期限をしっかり決めておきましょう。保管が必要だけど、どこにどうしまっておけばいいかわからないものは、携帯電話で写真を撮って書類を捨てる、という方法もあります。スケジュールに関わるものは手帳に書き写したら捨て、連絡先に関するものは携帯電話に登録するなどして、手元にある書類を増やさないようにします」

 

3.デスクの上はシンプルにして作業スペースを確保する

デスクの上に書類が溢れていると、作業効率も悪くなります。置いておくのは、いつも使う数本のペンを立てておくくらいにしておき、なるべく他のものは机の中にしまったり、ファイルしたりして整理を心がけましょう。

「書類が雪崩を起こすようなデスクは、自宅ならともかく、職場では周囲にとっても気持ちのいいものではありません。整理整頓をしておくと頭の中もクリアになると思いますから、きちんと身の回りを整えて仕事に臨みましょう。書類をスキャンしてPDFファイルで保存しておける電子機器もありますから、紙で残すのかどうかについても精査が必要です

 

4.仕事に必要な書類は案件ごとにクリアファイルでまとめる

仕事の書類は、すべて案件別に整理して立てて収納しましょう。フィルム付箋にクライアント名や案件名を書いて貼っておくだけで簡単にラベリングできますから、こういった手間のかからない方法で整理できるようにします。また、こちらもお金関係のファイルなどと同じように、古いものは捨てるか、すぐに手が届かない場所に保管するなどして、最新の情報にアクセスしやすくしましょう。

「テプラなどを使えばきれいにラベリングできるのですが、きれいに整理しようと思うと手間がかかります。手間がかかるということは時間がかかるので、時間ないから後にしよう、と後回しになる可能性があります。そこで、きれいに収納することは二の次にして、放置してしまうよりとにかく自分がわかるようにしまう、ということに注力するようにすれば、片付けはスムーズに行えます。こちらも寝かせて収納するタイプの棚をよく見かけますが、底が見えなくなると探しづらいので、立てて収納することをおすすめします」

 

5.文具は必要最少の数だけ残して捨てる

カラーマーカーやステープラー、マスキングテープ、消しゴムにボールペンの替えインクなど、文具はかさばる上にひとつひとつの形が違うので、収納に困るアイテムのひとつです。同じものがいくつもないか、探してみましょう。

「ホチキス(ステープラー)が3つも4つもある、というお宅も多いので、まずはそういうところから、持ちものを減らしていきます。また、買ったりもらったりするときにも、注意が必要です。3本セットになったペンを買うと荷物は増えますから、今必要な分だけを購入するようにしたり、景品や粗品も不要であればもらわないようにしたり、モノをデスク周りに持ち込むときは考えてからにするという癖をつけます。収納したいものが決まったら、それに合わせた小さな引き出しを用意しましょう。あれこれ探す手間を省くためラベリングをしておくと、必要なときにすぐ取り出せて便利です」

 

6.増えていくレターセットも一括してファイルで保管

ポチ袋や便箋、一筆箋やシールなど手紙関係の文具も、ポケット式ファイルに収納しておくと便利です。宅配便の伝票や封筒に貼るラベル、切手など、手紙や宅配に関わるものはすべてひとまとめにしておきましょう。ファイルの収納場所は、「出し入れの必要があるファイル」と「出し入れの必要がなく保管しておくだけのファイル」を分別し、前者はいつも手の届く場所に、後者は奥にしまうなどして、棚や引き出し自体の整理整頓も心がけます。

「レターセットを箱で収納している方をよく見かけますが、ファイルで収納することでぐっと探しやすくなります。奥や底のものが見えづらくなる収納は、モノが埋もれていってしまい、結局表面や見えている部分のものだけを使うことに。普段は使わないけれどとっておきたい、というものを収納するときにだけ、奥行きや深さのある収納方法を選び、基本的にはモノが見えなくなることを避けて整理整頓しましょう

 

7.名刺やカード類は手間のかからない方法で

名刺は、あとから探す必要があれば会社や案件ごとに分けて収納し、連絡したいときに取り出せるようにしておきましょう。PCや携帯電話に登録したり、カードリーダーを使ってデジタルで整理したりするのもひとつの方法です。また、ショッピングカードはすべてを財布にしまうと重たくなりますから、ファイルに入れて保管しておいて買い物のときに持ち出すのが、森山さんのおすすめだそうです。

「日常の連絡は、だいたいメールや携帯電話の登録を見れば連絡先がわかるので、わたしの場合、名刺は年賀状や季節の挨拶を贈るときのために、保管してあります。名刺フォルダーに一枚一枚入れると手間なので、引き出しにざっと収納するようにしています。ショッピングカードは、すべて持ち歩けるようにファイリングしたり、カードそのものを持たずアプリで管理するようにしたり、さまざまな収納のスタイルがありますから、自分に合う方法を見つけてみてください」

 

8.お金関係の書類はすべて同じファイルやポーチにしまう

年金や保険、銀行からの通知などは、細かく分類してしまうと、いざ必要なとき探すのに時間がかかってしまいます。厚さのあるポケット式ファイルを準備して、「お金関係のことはここを探せばいい」というふうに、一括してしまっておきましょう。印鑑や通帳なども銀行別にしたり名義別にしたりせずひとまとめにしておくことで、紛失を防ぎます。また、繰越の通帳など、普段は使わないけれど保管が必要なものと、銀行などに持ち出すいつも使うものとは分けておきましょう。

「お金に関わる書類でいちばん困るのが、必要なときに見つけられないことです。事故にあったから保険の確認をしたい、今月の支払いが終わっているかわからなくなってしまった、などというときに、書類が見つからないのでは大変です。とにかくお金のことで困ったらこのファイルを見ればいい、というふうにしておけば、探すのに手間がかかりません。また、連絡先や担当者名をわかるようにしておき、問い合わせたいときにスムーズに書類が活用できるようにしておきましょう」

 

9.配線コードは収納ボックスに入れてしまうとすっきり

デスク周りに伸びる配線は、ひとつひとつ縛って整理するよりもボックスでの収納が楽でしょう。配線周りは静電気で埃がたまりやすいので、掃除にも手間がかかりません。また、部屋のどの位置にどんなコードをつけておくべきかについても考えてみましょう。

「携帯電話の充電器はデスクにあるより寝室のほうがいい、などと、生活スタイルに合わせて場所を考えていくと、本当にデスクの周囲に必要なコードがわかります。毎日使わないような充電器などはしまっておき、ここには収納しないようにするとすっきりと片付きます。ちなみに充電器も、すべて同じポーチなどに入れて収納することで、なにかを充電したいと思ったときはそのポーチを探せばいい、としておくと便利です」

 

ついつい後回しになってしまう請求書や領収書の山も、一度しまうべき場所をきちんと作っておけば、その後の整理が楽になります。必要なものをいつでも取り出せるシンプルなデスクはモノを探す時間を減らし、作業効率をあげてくれるのです。書類ではなくデジタルで残すという方法も視野に入れながら、今日もきれいなデスクで仕事したいですね。

 

【プロフィール】


整理収納コンサルタント/森山尚美さん

シンプルライフスタイリスト、整理収納コンサルタント。看護師として病院勤務ののち、11年間の専業主婦時代を通して片づけ、シンプルライフに開眼し、2012年整理収納アドバイザー1級を取得。SIMPLUSを立ち上げ、「もっと素敵に、私らしく暮らしたい」人への片づけレッスンや、各種セミナーの講師として活動。「整理収納からはじめるシンプルライフ」を伝えている。

 

取材・文=吉川愛歩 撮影=山本雅世 構成=Neem Tree

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『凪のお暇』――主人公の人生のリセットが、「普通」に疲れた女性たちの共感を呼ぶ

ドロップアウト女子を描いた漫画『凪のお暇』(コナリミサト・著/秋田書店・刊)が熱い支持を受けている。事務職として働いていた28歳のヒロイン・凪子が、過呼吸になったことをきっかけに会社を辞め、スマホも解約し、郊外の3畳のボロアパートに引越す。

 

苦境だらけに思えるこのマンガは、なぜ「ananコミック大賞」を受賞し、「マンガ大賞」でも3位を獲得したのだろうか。

 

「普通」に疲弊

退職するまでは、凪子は普通のおとなしい会社員だった。とはいえ損ばかりしている。おとなしいからと多くの人にナメられ、上司からは必要以上に叱られ、同僚からは仕事を押し付けられ、彼氏に勝手に部屋に上がり込まれる。しかも彼と付き合っていることは会社の人たちには秘密だ。それでも彼女が耐えていたのは、いつか寿退職をして大逆転ができると信じていたからである。

 

こういう女性は凪子だけではない。多くの人がたとえ理不尽なことがあってもなんとか辛抱して日々を耐え忍んでいるのだ。けれど、すがっていた希望を失った時にあっけなく崩壊が訪れることがある。凪子が求めていたのは彼との結婚で、それはごく普通の女としての幸せである。そして凪子が送っていた日常は、ごく普通の会社員としてのものである。けれど社会とズレないために彼女は神経をすり減らしていた。普通を続けるということは、人によってはえらく疲れるものなのである。

 

 

崩壊後の自由

彼女はマンガの中で日常を「なんだかなあ」とか「空気読んでいこう」などとぼやき続けている。本当はこんなことをしたくない、けれど、周囲に合わせないとお給料をもらえない。お給料をもらえなければ生きていけない。だから、働き続けなくてはならない。多くの人たちは、長いこと、このジレンマに苦しんでいた。「我慢して稼がないと暮らしていけない」という資本社会的な価値観に縛られていたのだ。そして、マンガは軽々とこの辛苦を飛び越えていった。

 

彼氏の裏切りにより、凪子は限界を超え、過呼吸になり、何もないアパートに無職の状態で引きこもる。貯金の残高はわずかに100万円のみだ。かなりのピンチだ。それなのに彼女はどこか楽しそうで、同じアパートのちょっと変わった住人たちと交流を深めていく。彼らは好きに生きている。人と自分を比べたりもしない。マウンティングしてくる同僚女子との見栄の張り合いのような会話に比べて、肩のこらない自然な関係を築いていく。

リセット疑似体験

凪子の潔いところは家具一切を捨て、身一つで暮らし始めるところだ。彼氏も友人も切り、ある意味究極の断捨離を実行してしまったところは、うらやましくさえある。そして何もないからこそ、スーパーで分けてもらったエノキや、上の階にすむ年配女性からもらったパン耳スイーツがまるで宝物のように輝いて見える。こんな風に一旦ゼロになりリセットすることは、普通の女性にはまずできない。だからこそマンガでリスタートを擬似体験する新鮮さがウケているのだろう。

 

先日、ハリの先生がダイエットしたいのなら、一旦24時間断食して胃をリセットすると早いと言っていた。そして余計なものが入っていないまっさらな胃袋に、まずは野菜スープ、次は豆腐、などと少しずつ食材を足していくと、断食しなかった人よりも効率的に痩せられるのだとか。凪子もこれと同じで、一旦部屋をからっぽにして、吟味し、少しずつ部屋に入れていくことで本当に必要なものはなんなのかがはっきり見えてくるのだろう。そのミニマリストぶりは、うらやましくなるほどに潔い。

 

 

スレスレのファンタジー

もちろんこれは女性向けマンガなので、モテというファンタジー要素がある。だからこのような状況に陥ってもなお凪子には男性が近づいてくる。元彼が追いかけてきたり、隣に音楽やってるイケメンが住んでいたりしてそれなりにリア充だし、絶望的なほどの日照りには見舞われていない。これもまた“もし私が何もかも捨てたら、どんな男性と出会えるのだろう?”と思い描きながら楽しく読み進められる一要素だ。そして多くの女性はこのマンガでこうした妄想をしてウサを晴らし、また理不尽な日常に戻っていくのだろう。

 

おそらくこのマンガはドラマ化され、多部未華子さんあたりがヒロインを演じられるのではないだろうか。ちなみに私の妄想の中では追いかけてくるイケメンの彼は坂口健太郎さんで、隣に住む音楽やってる彼は桐谷健太さんだ。脳内キャスティングできるくらい熱くなれるマンガは『東京タラレバ娘』以来(そういえばこれもプチドロップアウトコミック)なので、ドラマ化を心から願っているこのごろだ。

 

【書籍紹介】

凪のお暇

著者:コナリミサト
発行:秋田書店

場の空気を読みすぎて、他人にあわせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪、28歳。仕事もやめて引っ越して、彼氏からも逃げ出したけど…。元手100万、人生リセットコメディ!!

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断捨離か保管か!? かさばる冬服のスッキリ収納術

ダウンコートや厚手のニットなど、冬服の出番が少なくなってきました。真冬にだけ着るものはそろそろクリーニングに出して、春物にチェンジしたいところ。そこで、整理収納コンサルタントの森山尚美さんに、かさばる冬服の保管と、普段のクローゼットの効率的な収納法を教えてもらいました。

 

森山さん宅のクローゼットは、オフシーズンの衣類も含めて、ご主人とお子さん2人を合わせた4人分のすべてが、ウォークインクローゼット1室にまとまっています。

 

「部屋ごとにたんすやクローゼットを配すのもひとつの方法ですが、洗濯して畳んだ洗濯物を、いくつもの部屋のいくつもの場所にしまって回るのは面倒ですよね。1部屋に収まれば、それだけ家事の効率がよくなるので、わが家ではすべて一室に。これは片づけ全般に言えることですが、まずはなにが自分にとってラクなのか、無理なく続けてやれるのか、というところから方法を考えるのがベストです」(森山さん)

 

衣替えの前にいらないものを手放し、必要な服だけを収納する

整理しやすいように多くを持たない、というのが森山さんのルール。「たくさん服を持っていても、気に入っているものは意外と少なくて、ヘビロテする服はいつも同じ、ということはありませんか? 一度着てみて『あれ? なんだかイマイチだな』と思ったものは、わたしはもう棚には戻しません。一度着てイマイチと思ったものは、次に着たときもやっぱりイマイチで、結局着ないんです。また、昔着ていたけれど最近ずっと着ていない、という服も思いきって手放しましょう」(森山さん)

 

【いらない服の見極め方】
・着てみてイマイチだなと思ったもの
・昔着ていたもの
・いつか手入れをしようと思ったまま放置してあるもの
・いるかいらないか悩んでしまうもの

 

【いらない服の手放し方】
・シーズンのはじまりにリサイクルに出す

 

「捨てるとなると勇気がいりますが、誰かが使ってくれると思うと気持ちも違うもの。不要な衣類はリサイクルに出すのがおすすめです。シーズンが終わってからよりも、シーズンがはじまるときに出すほうが高い値がついたり、早く売れたりするので、今から出す春夏ものの中から不要なものをチョイスします」(森山さん)

 

すべてをひと目で見渡せるように収納する

収納するものが決まったら、次は収納の仕方です。使い勝手のいいアイテムを揃えて、どこに何が入っているのかわかりやすくしてみましょう。

 

1.ラベルで中身を「見える化」する

「引き出しや衣装ケースなどには必ずラベルをつけて、何が入っているのかわかるようにします。マスキングテープなどで持ち主ごとに色分けすると、家族で使いやすいでしょう」(森山さん)

↑衣装ケース前面の見やすい場所に、ラベルを貼って中身を把握しやすく

 

↑無印の深さ18cmの衣装ケース。衣装ケースはだいたい18、24、30cmと3タイプの深さがラインナップ。薄手のものや子ども用には18cmを、上着やパンツなどかさばるものには24cmがおすすめです

 

2.深さと奥行きのない収納ケースを選ぶ

「衣装ケースは、奥行きのある押入タイプや、深さのあるもののほうがたくさん入るので、そちらを選びがち。実際は、浅くて奥行きのないタイプのほうが引き出しやすいし、中身が見えやすくて取り出しやすいんです。奥行きが必要な場合は、ふたつ買って並べるとよいでしょう」(森山さん)

 

3.1段ずつ分かれているケースを選ぶ

「2段、3段と重なったケースでは、位置を変えたり上下を移動させたりすることができないので、1段のものか、1段ずつ外れるタイプがよいでしょう。透明で中が見やすいものを選ぶのもポイントです」(森山さん)

 

4.服は縦に揃え余裕を持たせて収納する

「服を縦に収納することで、それがどんな服なのかわかりやすく、取り出しやすくなります。ぎゅっと詰め込まないで、スカスカにしておくのもポイント。詰め込めば量は入るかもしれませんが、取り出すときにも戻すときにも手が入りにくく、ほかの洋服まで畳み直さなければならなくなることもありますよね」(森山さん)

 

5.ケースに入れないものは畳んで収納する

「服を畳むことが苦ではない方は、わが家のようにオープンラックなどにそのまま収納するのがおすすめです。ショップのディスプレイのようにすべてが見えるので、どんな色のどんなアイテムがどのくらいあるかがすぐにわかります。また、たんすにしまうと開けたり閉めたりする手間がありますが、この収納法ならば取り出すのもラク。ただ、服を畳むことが面倒な方や苦手な方は、ハンガーにすべてかけるほうがよいでしょう」(森山さん)

 

 

次に、オフシーズンの衣類を保管する場所を見ていきましょう。

 

オフシーズンの衣類は保管する場所を工夫する

次に、オフシーズンの衣類を保管する場所を見ていきましょう。森山さんは、「管理しやすい場所に置く」ことと「預けて保管する」を上手に使い分けているようです。

 

1.オフシーズンの服でも手の届きにくい場所には収納しない

「脚立がないと届かないような場所には、たとえオフシーズンの衣類でも収納せず、思い出の品など、めったに取り出さないものを収納します。高い場所でも収納アイテムによって取り出しやすくなるのであればOK。IKEAのスクッブシリーズは、軽くて、下に手をかけるだけで引っ張り出せて便利です」(森山さん)

 

2.しまうものとしまわないものを考えて効率よく衣替えをする

「衣替えというと、秋冬ものと春夏ものをそっくりそのまま入れ替える、と思いがちですが、出し入れはなるべく少ないほうがラク。季節をまたいで一年中着られるものもありますから、しまうものは真冬のものと真夏のものだけ、というように分けて考えてみましょう」(森山さん)

↑森山さんの、しまうものとしまわないもの。右は冬にしか着ないニット類で「しまうもの」。左はシャツや長袖のパーカーなど、春夏も着る機会がある「しまわないもの」

 

3.かさばる衣類は預ける

「わが家では、コートはすべてクリーニング店に預けてしまいます。家に置いておくと場所を取るからということもありますが、いいコートはなるべくいい状態で保管しておきたいので、自宅にあるよりきちんと管理してくれるところに預けたほうが安心です。お値段はクリーニング店によって違いますが、だいたい一着数百円とお手ごろなんですよ。冬の布団も預かってもらっています」(森山さん)

 

「預ける」という選択肢の中には、トランクルームを使うという方法もあります。最近は、預けたものをアプリやブラウザで管理できるクラウド収納サービス「サマリーポケット」など、段ボール一箱から気軽に荷物を預けることができるトランクルームアプリが主流。預けた荷物はアプリからいつでも確認したり、取り出したりすることができます。

↑「サマリーポケット」では、スマホから集荷依頼ができ、ダンボール1箱から気軽に荷物を預けられます。保管物のリストもスマホの画面で確認可能

 

大和リビングによる賃貸住宅「D-room」の利用者が選べるサービス「D-room+」でも、このサマリーポケットを無料で使えるお得なオプションサービスが人気だとか。D-room+対象物件の入居者は、オプションの中からトランクルームサービス、サマリーポケットを選択した場合は専用ボックス代や月額保管料、預けたものの取り出し送料が無料になります。

↑大和リビングによる賃貸住宅の利用者が選べるサービス「D-room+」

 

↑サマリーポケットに対応したD-room物件の入居者は、①2箱分の専用ボックス代金、②居住中の2箱分の保管料、③1年につき2箱分までの取り出し送料、の3サービスを無料で利用できます

 

森山さんのように「オフシーズンの衣類や布団を預けたい」「洋服がクローゼットに入り切らない」といった収納の悩みを、すっきり解決してくれそうです。

 

続いて森山さんイチ押しの、衣類がすっきり片付く便利アイテムを教えてもらいます。

 

すっきり収納が叶うおすすめアイテム

森山さんイチ押しの、衣類がすっきり片付く便利アイテムを教えてもらいました。

 

1.ドイツ製のMAWAハンガー

MAWAハンガーは、表面に特殊なコーティングがされていて、かけた洋服が滑り落ちません。ニットなどの伸びやすい洋服もしっかり型崩れを防ぎます。「服が増えてハンガーが足りなくなったときは、ハンガーを買うのではなくて、不要な服を処分します。事前にハンガーの本数を決めておけば、服を買ったときにその都度いらないものはないかと考えるきっかけになり、服が増えません」(森山さん)

 

2.ジッパー式保存袋

薄手のコートやニットなどは、一着ずつジッパー式の保存袋にしまいます。「衣類の圧縮収納袋はサイズが大きくてたくさんのものを一度にしまうタイプなので、何が入っているかわかりにくく、今これだけ出したいというときに不便です。また、掃除機で吸い取る必要があるなど手間もかかるので、自分で空気を抜けるような小さな食品用の保存袋がベストです」(森山さん)

森山さんが終始強調していたのは、「しまいこまず、見えるように保管する」ということ。何をしまったのか見渡せると、同じような服を買ってしまうことを防げます。また、すっきりしたクローゼットは風通しがよく、服が傷みにくいというメリットがあります。さらに掃除がしやすく手間がかかりません。

 

春物を出す前に、まずはクローゼットの見直しをはじめてみましょう。

 

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ズボラでも大丈夫!今すぐお部屋をスッキリさせるコツ

「うちって、荷物の量多いですか?」

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この春、結婚以来4回目の引っ越しを終えたわが家だが、毎度引っ越し業者の人にこの質問をしてしまう。

 

「いえ、普通ですよ! みなさんこれくらいですよ」と言われ続けてきたが、あれは本音だろうか、もしくは営業トークなのだろうか。

 

「断捨離」というワードが定着して、もう7年ほど経つ。近藤麻理恵さんの『人生がときめく片付けの魔法』(サンマーク出版・刊)という本も大ヒットした。ここ数年は「ミニマリスト」という言葉も話題となった。また、つい最近「死のお片づけ」なんて言葉もニュースで目にした。なんでも、スウェーデン式の断捨離で「自分が死んだ後を想像しながら、自分のものを整理する」というものらしい。遺品を整理する人たちの負担になるような物は捨てる!という考え方だそう。

 

いずれにしろ、世の中は「荷物は少なく、部屋はスッキリ」という方向に向かっている。

 

とはいえ、なかなか捨てられないのです。

わかっているのだが、細々した物がなかなか捨てられない。こんなに長い間使ってないのだから、捨てればいいのよ。そう思いつつも捨てられず、たまたま使う機会があったときに「確かここにあったはず……」と押し入れを探して見つけ出したりなんかすると、「ほーら、やっぱり捨てなくてよかったでしょ!」と思ってしまうのも事実。

 

ならば、今あるモノたちをいかにスッキリと収納するか、これが課題だ。とはいえ、収納グッズにあまりお金をかけたくはない。できるだけ安くて、おしゃれに見えるアイテムを使いたい。そこで目をつけたのが、『無印良品とSeriaで片付くお部屋』(ゲットナビ編集部・編/学研プラス・刊)だ。

 

人気インスタグラマーたちのおしゃれなお部屋作りや、整理収納アドバイザーによる収納のコツがわかりやすく紹介されている。なにより、使っているアイテムが無印良品&Seriaのものばかり! すぐマネできるのが、うれしいではないか。早速、本書で見つけた気になるアイテムをピックアップしてみよう。

 

初心者は「同系色で揃える」に限る

もっとも気に入ったのは、Seriaの「フタ付きプラBOX ホワイト」。ご存知の方も多いだろう。何個置いても統一感があり、並べるだけで「片付いてる感」満載だ。フタ付きなので、ポイポイ放り込むだけでOK。1つ108円というプチプライスもうれしい。

 

もう少し大きなケースが必要ならば、無印良品の「重なるブリ材角形バスケット」がおすすめ。持ち手付きなので取り出しやすく、高いところの収納にもピッタリ。食材のストックを入れておき、「この箱に入るだけ」と決めておけば、買いすぎや在庫切れが予防できる。

 

お片づけ初心者は、これらのアイテムを使って「同系色でスッキリまとめる」ことが一番だ。つい、「ピンクがかわいい!」とか「ターコイズがおしゃれ!」とか、カラフルなものを選びたくなってしまうが、ここはグッとこらえてホワイトで統一しよう。もしくは、お部屋のテイストに合わせてウッド調にするか。そして、「中身がわかるように、おしゃれにラベリング」すると、本に載っているような洗練されたインテリアに近づけそうだ。

 

実際に、試してみました!

思い立ったらすぐ実行!ということで、Seriaで「フタ付きプラBOX」を買ってきて、洗面台とトイレ収納にチャレンジしてみた。

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ドライヤーやらメイク道具やらで雑然としていた洗面台まわりも、ご覧のとおり。ラベリングは、パソコンで作ってプリントアウトし両面テープで貼っただけだが、なんだかおしゃれな雰囲気が出せた。ドライヤーは子どもたちも使うので、アイコン入りでわかりやすく。ゴチャゴチャしていたトイレ収納も、スッキリまとまって満足。

 

片付くと気分がいいので、その勢いで前々からやりたかったトミカ収納にも着手。

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使ったのは、Seriaの「木製仕切りケース」。部屋のあちこちに散らばっていた息子のトミカたちが、ちょっとステキなインテリアに早変わり。やはり、同系色でまとめると統一感が出て良い。

 

整理整頓4つのポイント

最後に、本書に載っていた整理収納アドバイザー・清水幸子さんが教える「整理整頓4つのセオリー」をご紹介する。

 

1.お部屋のものを3つに分類

2.7割収納でストレスフリーに

3.ボックスごとに中身を分類 ラベリングで一目瞭然!

4.”よく使うもの”は”手の届きやすい場所”に

(『無印良品とSeriaで片付くお部屋』より引用)

 

1はつまり、「不要なもの」は処分、「迷うもの」は”とりあえずボックス”へ、「よく使うもの」は収納する、というもの。私のように「いつか使うかも……」と長年保管しておくのではなく、捨てるかどうか迷うものは”とりあえずボックス”に入れて、保管期間を決めておく。期限が過ぎても使わなかったものは、結局「不要なもの」ということで、思い切って処分!

 

とどのつまり、収納テクニックを高めることはもちろんだが、やはり定期的に物を処分していくことが大切というわけだ。荷物で部屋が支配されているということは、不要な物に家賃を払っているといっても過言ではない。部屋が片付くと探し物をする時間もなくなり、心に余裕ができる。整理整頓のプロの教えとインテリアの達人たちの例を参考に、お部屋をスッキリさせよう!

 

(文・水谷 花楓)

 

【文献紹介】

20171110_suzuki7

無印良品とSeriaで片付くお部屋

編集:ゲットナビ編集部

出版社:学研プラス

無印良品、Seriaのアイテムを上手に使って、簡単に片付けられるオシャレなお部屋の作り方を紹介。センス抜群のアイデアで話題の、人気インスタグラマーが自身のお部屋づくりを解説します。これさえ読めば「お友だちが呼べる部屋」が完成!

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