ドロドロした黒い想いを燃料にして走り続ける男!南キャン山ちゃんは”天才”なのか?――『天才はあきらめた』

皆さんは読みたい本を選ぶとき、何を決め手にしているだろうか。

 

好きな作家だから。テレビや新聞、雑誌などのレビューを見て面白そうだったから。本の帯に書かれた内容に惹かれたから。表紙の雰囲気が好みだというジャケ買いならぬ表紙買いもあるだろう。

 

私の場合は、「解説」を誰が書いたかが、割と大きな誘引ポイントである。解説を書いた人が著名な人だったり、好きな作家だったり、意外なタレントだったりすると、本編とは別で楽しみな存在になる。

 

今回取り上げるのは、私が大好きなオードリー・若林氏が解説を担当した『天才はあきらめた』(山里亮太・著/朝日新聞出版・刊)である。南海キャンディーズの山ちゃんが綴った魂の記録だ。

 

 

南海キャンディーズというお笑いコンビの印象

私はまあまあお笑い好きだが、M-1グランプリなどのショーレースの類を欠かさず見ているわけでもなく、世の中で流行っているお笑い芸人にそこまで詳しいわけでもない。なので、南海キャンディーズに関する知識も世間一般程度のものだ。

 

しずちゃんは、絶対いい人そう。お笑いの他に女優とかボクシングとか、いろいろ挑戦している。そして、とても大きな女性。ざっくりとしたイメージで申し訳ない。

 

一方、山ちゃんはというと、正直最初はなんだか陰湿でオタク気質な赤メガネという印象だった。

 

だが、ここ数年でその印象が大きく変わった。気づけばさまざまな場所で山ちゃんを見かける、というか声を耳にする。彼のナレーションは記憶に残る。そして、なんとプリキュアの映画にも声優として出演していた。もしや、めちゃめちゃ多才な人なのかも、そんなふうに思い始めていた。

 

さて、そこに来て『天才はあきらめた』を読んだわけだが、とにかく全編通して熱量がすごい。「お笑い芸人になりたい」そして「天才になりたい」という想い。そのために文字通り「もがき苦しんだ」姿が、それはもう赤裸々に語られているのである。

 

 

お笑い”という未知なる世界

そもそも、私を含め一般の人々にとって、お笑い業界は未知の世界だ。芸人になるための養成所があることは知っているが、どうやって入るのか、どんな試験があるのか、そこからどうスターダムにのし上がっていくのかは、まったく見えない。テレビ局のスタッフやマネージャーとの関わり方も謎だし、芸人同士のつながりもよくわからない。

 

だが、本書を読んで、なんとなくだがイメージができてきた。とても過酷で、権力のある人に気に入られないと前に出ていけないこともあり、コンビには突然解散が訪れるものなのだと。そして、お笑い芸人同士に固い絆があることも。(きっと、本書の千鳥・大悟とのエピソードで胸熱になるはず!)

 

過去にコンビを組んでいた相方に対しての暴挙や、しずちゃんへの嫉妬ゆえの言動。正直、あまりに赤裸々に描いているが故に、一瞬本を閉じようかと思った箇所もあった。でも、こうして”黒い感情”を包み隠さず公表し、そんな暗黒の時代をもガソリンに変えて邁進してきたからこそ、多くの人に愛される”山ちゃん”が出来上がったのだと感じた。

 

山里亮太という人間は、自分が受けた酷い仕打ちや扱い、売れている芸人への嫉妬など、他者に対するすべての醜い感情を燃料とし、パワーに変えて現在の地位を築いたのだ。

 

 

山ちゃんの自叙伝のようで、実は啓発本でもある

そしてもうひとつ、この本は単に山里亮太の半世紀ではなく、ある種の啓発本のようなものを感じた。

 

たとえば、「どんな些細なことでも構わない、小さな自信を貼り付けていけば、いつしか立派な”張りぼての自信”となる」ということ。この「張りぼての自信」があることで、その後立ちはだかる数々の壁を跳ね飛ばしていける。山ちゃん曰く「自信貯金」である。

 

自分の行動をしっかりと目的に結びつけ、自分で自分を褒めてあげる。この繰り返しが、結果大きな自信につながっていくのだ。

 

もちろん、「自分ってダメな奴だ」と落ち込む日もある。そんなときは、貯金を少しずつ切り崩して、自信を保っているのだという。

 

また、人間誰しも壁にぶつかると逃げ出したくなってしまうものだ。そんなとき山ちゃんは、逃げられないように、後戻りができないように、「自ら退路を断つ」のだという。時には思い切った行動をして、「逃げられないような環境に自分を追い込む」のだそう。

 

芸人になるために無理言って大阪に出てきてしまったこと。コワモテの寮の先輩たちに対して「芸人になるために関西にやってきました」と宣言したこと。必然的にほかの選択肢がなくなれば、前に進むしかない。サボるための言い訳は出てこない。

 

これらはお笑い芸人のみならず、どんな職業でも、どんな人の人生においても、参考になる思考法ではないだろうか。

 

ひとつのネタを作り上げるために何度も何度もブラッシュアップして、常に反省をし、より高い場所へ進んでいけるように努力する。逃げ出さないために退路を断ち、自信貯金を糧に突き進む。そんな彼の人生を目の当たりにし、私は山ちゃんからエールをもらったような気がした。

 

 

天才はもう一人いた! 若林氏の解説は必ず読むべし

それにつけても、若林氏の解説「ぼくが一番潰したい男のこと」だ。

 

もう、大絶賛である。秀逸な読み物である。正直、何度読み返したかわからない。解説びいきな私だが、ここまで解説に感銘を受けたのは初めてだ。

 

山ちゃんが天才ならば、若林氏もまた天才である。

 

そして、『天才はあきらめた』読了後、改めて南海キャンディーズのネタをYouTubeで検索して見てみた。過去に見たときよりも、さらに面白い。なんだか、このネタが披露されるまでの背景が想像できて、にんまりしてしまう。

 

一冊で二度も三度も楽しめる。やはり、山里亮太は天才なのかもしれない。

 

【書籍紹介】

天才はあきらめた

著者:山里亮太
発行:朝日新聞出版

「自分は天才にはなれない」。そう悟った日から、地獄のような努力がはじまった。嫉妬の化け物・南海キャンディーズ山里は、どんなに悔しいことがあっても、それをガソリンにして今日も爆走する。コンビ不仲という暗黒時代を乗り越え再挑戦したM-1グランプリ。そして単独ライブ。その舞台でようやく見つけた景色とは――。2006年に発売された『天才になりたい』を本人が全ページにわたり徹底的に大改稿、新しいエピソードを加筆して、まさかの文庫化! 格好悪いこと、情けないことも全て書いた、芸人の魂の記録。《解説・オードリー若林正恭》

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元メジャーリーガー・新庄剛志、20億円だまし取られた「しくじり」に続く第3の人生は?

今から12年前の2006年に流行語大賞にノミネートされていた『新庄劇場』。

 

当時メジャーリーグから、日ハムに舞い戻ってきた新庄剛志選手が、スパイダーマンの被り物をしたり、イリュージョンショーを披露したり、小さい新庄選手の顔をちょっと大きい新庄選手が食べている『5人のツヨシ』という謎な被り物をしていたり、試合前にファンサービスしていたことを通称し、『新庄劇場』と呼んでいたのです。私も当時、朝のニュースで「昨日の新庄は?」と楽しみだった記憶があります。

 

そんな新庄選手、今ってどこにいるのかな〜と思っていたらなんとバリ島!!

 

現役で稼いだお金で優雅に暮らしていると思ったら、バリ島移住前に20億円を騙し取られていたって、なにソレ!!!?

 

今回は、壮絶な人生が語られた話題の新刊『わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法』(新庄剛志・著/学研プラス・刊)より、愛すべきスーパースター新庄剛志さんの人生論をご紹介します。

 

 

現役引退後の新庄は何をしていたのか?

メジャーで活躍し、日ハムを日本一に輝かせたのち、華麗に引退した新庄さんは、なんと奥さんとも別れ、単身で一目惚れしたバリ島へ移り住んだというのです。

 

しかし、移り住む際に自分の全財産を預けていた人に「バリ島に移住するから、お金を引き出して〜」と伝えたら、「残金は2200万円」と思ってもいなかった金額を言われたそうです。メジャー行って、テレビもCMも出まくって、好きなもの買ってエンジョイしてたのに、どういうこと??

 

 

僕は、信用していた人にお金を使い込まれていた。

それも、100万円とか200万円のレベルじゃない。

20億円だ。

(『わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法』より引用)

 

どうやったら20億円も使えるの!?  って話ぃ〜!!

 

その全財産を預けていた人は、自身でも会社を経営していたそうで、その会社の経営を補うために新庄さんのお金を使っていたというのです。全て自分でやっていなかったことを反省していた新庄さんですが、20億円て……。私だったらゼッタイに許さん!!  だって20億円ですよ? 2200万円も見たことないですが(笑)、どうやったらそんなお金を稼げるのでしょうか??  現役時代の新庄さんの稼ぎっぷりを振り返ってみましょう。

契約金2200万円でメジャーへ『日本の恥』と言われたが……。

高校生の時に、ドラフト5位で阪神タイガースに入った新庄さん。「ドラフト5位」の肩書きが悔しくて必死でトレーニングを重ね、大活躍をしたというのは皆さんも承知の事実。

 

その後、メジャーリーグへ挑戦するわけですが、日本人がメジャーに挑戦するなんて、当時は夢のまた夢。しかも契約金は、2200万円と格安。メディアでは『日本の恥』なんて言われていたそうです。私も当時「無理っしょ」と思っていたのですが、当時の新庄さんはどんな気持ちだったのでしょうか?

 

漫画のヒーローだって、マイナスの状況を乗り越えて活躍すると昔から決まっている。僕は、メジャー入りして成功すると信じていた。いや信じていたんじゃなくて、決めていた。

(『わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法』より引用)

 

ハート強すぎ!!

 

今では数多くの日本人選手がメジャーでも活躍していますが、新庄選手がメジャーリーグへの道を切り開いてくれたと言っても過言ではないかもしれません。日本の恥どころか、メジャーリーグの歴史においても忘れられない日本人スーパースターになっちゃったわけですね。

 

 

ポーズを取るだけで、8000万円が手に入る

メジャーで活躍するほど、日本での知名度も上がっていき、メディアに引っ張りだこな日々が訪れます。オフに日本へ戻ってきた時、テレビ番組に出て800万円、CM1本1億5000万円と「野球なんてマジバイト」と言いたくなる気持ちもわからなくない状態に。その時のことを、このように語っています。

 

命をかけて、ギリギリのプレッシャーに耐えて1年間プレーして2200万円を手に入れる一方で、僕はただポーズを取っただけなのに8000万円が入ってくる……。

僕はこのお金の価値のギャップを埋められなかった。

(『わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法』より引用)

 

確かに、何のためにメジャーで頑張っているんだって思っちゃいますよね。

 

スターに憧れて、スターになったはずなのに、自分の得意分野とは違うところで思っている以上のお金が支払われる。単純に羨ましいな〜では片付けられないような感覚なんだと感じました。しかもその貯めてたお金は、だまし取られちゃうとか、ちょっとかわいそうに思えてきちゃったよぉ〜!

 

 

ポジティブすぎて、逆にかっこいい!

20億円だまし取られても、残った2200万円と、取り戻した8000万円でバリ島に家を建て、10年ほど暮らしている新庄さん。ペット(犬)のラナと一緒にいる時が幸せで楽しいんですって。

 

スーパースター・新庄剛志の物語は、まだプロ野球選手として成功したエピソード1と、金銭トラブルでしくじったエピソード2が終わっただけ。

今、僕はエピソード3の途中を生きている。

本当に面白いのは、これからだ。

(『わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法』より引用)

 

こんなにズタボロになって、財産のほとんど全てを失っても前向きになれるこの精神力。ポジティブすぎて逆にカッコよく思えてきます。

 

 

次なる新庄劇場は、『歌手』としてデビュー!?

バリ島に移住してからは、モトクロスにはまっているとのことなのですが、エピソード3ではどんな新庄劇場を見せてくれるのでしょうか? なんと今気になっているのは「歌」なんだとか。

 

僕だって、いいことも悪いこともいっぱい経験したから、今なら歌に気持ちを込められるんじゃないか。

(『わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法』より引用)

 

確かにすごい歌は歌えそうだけどもっっ! 掲げている目標が高いというか、規格外というか(笑)。

 

とにかくまだまだ目が離せない、新庄剛志! 今後も私たちを驚かせて、楽しませて、元気にしてくれる人でい続けてくれることは間違いないだろうと感じます。

 

 

【書籍紹介】

わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法

著者:新庄剛志
発行:学研プラス

「わいたこら。」その事実を知ったとき、とっさに僕の口から出た言葉だ。標準語でいえば「なんじゃこりゃ?」。僕は、信用していた人にお金を使い込まれていた。100万円とか200万円のレベルじゃない。20億円だ――。「スター新庄」が今、すべてを語る、前代未聞の「しくじり」体験!読めば間違いなく元気になれる、超ポジティブな「人生の立ちあがり方」が満載の本です。

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頭が良いのに出世できない人の特徴。知的な人が陥りやすい4つの罠 ──『ハマトンの知的生活のすすめ』

渡部昇一さんが著した『知的生活の方法』は有名なロングセラーです。渡部昇一さんの知的生活に影響を与えた『The Intellectual Life』という本を知っていますか?

 

ハマトンの知的生活のすすめ』(P.G.ハマトン ・著、三輪裕範 ・編訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン・刊)は、原典のエッセンスをまとめて、わかりやすく超訳したものです。紹介します。

 

 

健康は最高の投資である

重要な知的労働を成し遂げるためには、長年にわたって健康を維持しなければならない。だからこそ、知的生活者にとっては、健康を維持するために払う犠牲は最高の投資なのである。

(『ハマトンの知的生活のすすめ』から引用)

 

現代の知的生活=頭脳労働にとってコンピューターは必須です。仕事に追われるあまり、長いあいだパソコンのモニタ画面に向かうことによって、眼精疲労・肩こり・腰痛を積み重ねてしまえば、やがて健康を損ないます。

 

ハマトンは「机に向かいづめからくる悪影響」を防ぐために、なによりも肉体の健康を守ることをもっとも優先すべきであると述べています。作業するときのチェアー、気軽に通えるフィットネスジム、快眠するためのベッドにはこだわるべきです。

 

ぶっちゃけて言えば、長生きをしたもの勝ちです。たとえ天才に生まれなかったとしても、長寿の努力家であることを心がけましょう。

 

 

知的な人ほど好奇心に溺れる

自分の持てる力を浪費するのは愚かなことだ。(中略)十年もそんな生活をしていれば、意志の力はほとんどなくなり、心に秘めていた情熱もなくなってしまうものだ。

(『ハマトンの知的生活のすすめ』から引用)

 

「いろいろなことを知りたい」という興味や好奇心は、知性の証明です。しかしながら、知識を得るために労力を費やしすぎると、せっかくの知性を活かすためのエネルギーが足りなくなります。

 

ハマトンは、「知的な人ほど、知的な勉強によって浪費しやすい」と述べています。好奇心の罠です。取り組むべき学習や仕事を取捨選択することを心がけましょう。

 

読書=知的生活というイメージがあります。でも、本をたくさん読んだからといって賢くなれるわけではありません。

積読という幻想

私の友人の一人は読書について途方もない幻想を抱き、何千冊もの本を集めて読もうとしたが、結局その一部しか読めないうちに亡くなってしまった。このように、人は読書について大いなる幻想を抱きがちである。

(『ハマトンの知的生活のすすめ』から引用)

 

難解な文学書や学術書を買うのは快感です。所有しているだけで賢くなった気分になれるからです。計画性のない人は、理解できもしない本を買い続けて、知的訓練を先送りして、読みあぐねているうちに亡くなります。

 

ハマトンは、「読書は計画性がなければできない」と述べています。たしかに、読書好きならば「名作文学と言われているものを読破したい」と思うものです。たとえば、プルースト『失われた時を求めて』は岩波文庫版で全14巻もありますが、まともに完走できる確率はきわめて低いです。計画性を発揮するならば、とりあえず『失われた時を求めて ─まんがで読破─ 』を読み終えましょう。

 

 

貧しさは知的生活を妨げる

かろうじて毎日暮らしていける程度の経済力しかないと、遠大な研究計画も実現することができないばかりでなく、ときには健康を害したり、人間性に悪影響が出たりして人生を破壊してしまうことがある。

(『ハマトンの知的生活のすすめ』から引用)

 

貧すれば鈍する。衣食足りて礼節を知る。腹が減っては戦はできぬ。先人たちは「貧しさの弊害」をよく知っていました。

 

ハマトンは、「貧しさは知的生活を妨げる」と述べています。なぜなら、家計が貧しすぎると「心身の健康」を損なうからです。先述した「健康は最高の投資である」という考え方にも通じます。知的生活を全うしたければ、お金儲けを嫌うべきではありません。

 

本書『ハマトンの知的生活のすすめ』を読み終えたら、原典の日本語訳である『知的生活』(渡部 昇一・訳/講談社・刊)にも手を伸ばすことをオススメします。お試しください。

 

 

【書籍紹介】

ハマトンの知的生活のすすめ

著者:P.G.ハマトン
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン

本書は英国の著述家であり美術雑誌の編集者であったP・G・ハマトンが1873年に刊行した知的生活論、自己啓発論の世界的名著である『知的生活』から現代人に必要な部分を精選して編訳したものです。

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「片づけにおいて自己嫌悪はNGです」汚部屋を8時間でキレイにする極意とは?――『マンガでわかる!片付け+収納術』

私の父親は製薬会社の営業マンで、転勤の多い人生を送っていました。

 

ざっと数えてみると、私は子どもの頃から結婚するまで10か所の土地を住み歩いたことになります。転校する度に友だちと涙の別れを繰り返さなければならず、それが嫌で嫌でたまりませんでした。もっとも、我が家の転勤は日本国内に限られていて環境の激変に苦しんだわけではありません。

 

それでも、長くても5年、短いときは1年ほどで引っ越しをする生活にはうんざりしていました。

 

 

引っ越しのない暮らし

結婚すると、私は引っ越しのない暮らしを手に入れることができました。名古屋に5年ほど住んだあと神戸に引っ越しましたが、その後はずっと同じマンションに住んでいます。

 

息子も転校させることなく育てることができました。夢にまでみた引っ越しのない生活。大満足のはずでした。ところが…。引っ越しのない暮らしは、やってみると案外退屈でした。新陳代謝がないとでも言ったらいいでしょうか。

 

引っ越しこそ、最高の大掃除

これまでは気づきませんでしたが、引っ越しのない毎日を送っていると、家の中が掃除しても掃除しても汚れていきます。じわじわとものが増え続け、最初はけっこうスッキリしていたはずの部屋は、どこもかしこも本やDVDで埋まっています。

 

これではいけない、何とかしなくてはと思うものの、どうすることもできません。そして、私は気づきました。引っ越しこそ、何ものにも代えがたい大掃除だったことに……。

 

シンプルな部屋を目指すものの

マンガでわかる!片付け+収納術』は、祖母の代から同じ家に住み続けた家族の物語です。主人公は、イラストレーターであり、漫画家でもある“宙花こより”。資料や、材料や、紙など、細々としたものが必要とされる仕事です。

 

彼女が理想とする暮らしは、シンプルで機能的に片付いた部屋で過ごすことなのですが、現実はシンプルにはほど遠く、カオスというべき状態です。古くからの日本家屋に暮らす彼女の仕事場は、物が堆積し、窓さえ開かない状態になっています。汚部屋と呼んでもいいでしょう。

 

おまけに、同居している母も片付け下手、父にいたっては片付けというものをしたことがないというのですから徹底しています。

 

 

救世主、登場!

そこへ訪ねてきたのが、女性編集者のT澤さん。こよりの原稿の進み具合が遅いのを心配して東京から上田市へ来てくれたのです。「旅行のついでに立ち寄った」と説明してはいますが、うすうす感じていたのでしょう。宙花こよりの仕事場の惨憺たる状況を。

 

T澤さんは「他の仕事がつまっていて大変なら、締め切りを延ばします」と提案してくれました。しかし、実はこよりのイラストが遅れているのはタブレットのペンがどこかへいってしまったからだったのです。そう、要するに部屋がごちゃごちゃで探し物をしているうちに時間ばかりが過ぎていたのです。

 

私もしょっちゅう「えーーと、あれ、あの本、どこ行ったかな」と言いながらあちこち掘り返しているのでよくわかります。イライラして原稿を放り出したくなります。

 

 

T澤さんの作戦

「こよりさんの部屋は、迷いこんだら戻れない樹海みたいなものです」

 

T澤さんは、立つことすらままならない部屋の真ん中に、かろうじて場所を確保して仁王立ちとなり叫びました。そして、さっさと回収業者に連絡するや「8時間以内に、捨てて捨てて捨てまくるのです」と決めてしまったのでした。片付け&インテリア誌の副編集長でもある彼女にとって、汚部屋からの脱却こそが我が使命だと考えたのでしょう。

 

名案の数々

T澤さんは数々の名案を示します。だからこそ、たった8時間でこよりの家全体を見違えるように綺麗にすることができたのです。そのいくつかを紹介しましょう。

 

「捨てて捨てて捨てて極限までそぎ落として、モノでメタボ化したこの部屋を人の住む場に変えましょう!!」
「今使っているか、今つかってないか これのみで判断することが処分の基本であり、大切なポイントなんです!」

「片づけにおいて自己嫌悪はNGです」

「片付け…それは「分け」て「捨て」れば9割は終わったも同然!!」

(『マンガでわかる!片付け+収納術 電子版』より抜粋)

 

数々の名言の中で、一番、私の胸に迫ったのは、

 

「いわば片付けは引っ越さないお引っ越し!!」でした。

 

私はずっとこう考えていたのです。引っ越しすれば片付くのに…。新しく自分専用の仕事場を持てば、資料がどこかにいったりしないのに…。けれども、それは言い訳だったようです。

 

ちゃんと片付ければ、引っ越ししなくても引っ越したかのように新しい毎日を手に入れることができるのです。うかつでした…。

 

そんな大事なことも気づかないままに、「私が悪いんじゃないわ、夫がDVDを捨てないからだわ。本をつみあげておくからだわ」とか「引っ越しさえすれば」、「仕事場さえあれば」と、呪文のように唱えていたのです。

 

T澤さんの言葉に従ったこより一家は、2トントラックにも入りきらないほどのゴミを処分し、すっきりした家を手に入れることができました。

 

そして、最後に明かされるT澤さんの過去…。

 

『マンガでわかる!片付け+収納術』は、単なるお片付けの本ではありません。暮らしを大切にするヒントが満載された、生きるための指南書です。

 

 

【書籍紹介】

マンガでわかる!片づけ+収納術

著者:宙花こより
発行:学研プラス

片付けられない女必読!一家そろって片付けられない著者。どこから手をつけたらいいのか、ものがありすぎる部屋をすっきり部屋にするためのノウハウとコミカルなエッセイ。タイプ別のチェックや片付けの手順シートもあって、読めばやる気がでる!

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自らの賞味期限を知る…元プロ野球選手に学ぶ「勝者」への道とは?――『勝者になるための84の提言』

毎年、第一生命が発表している小学生を対象とした「大人になったらなりたいもの ベスト10」ですが、最新の2017年男の子のトップ3をご存知ですか?

 

1位:学者・博士
2位:野球選手
3位:サッカー選手

参考(http://event.dai-ichi-life.co.jp/campaign/minisaku/otona.html)

 

1位の結果にはちょっとびっくりしましたが(笑)、実は調査を始めた1989年からず〜っとトップ10内にランクインしているのが「野球選手」です。

 

その野球選手の夢を叶えた、いや夢を超えた方で、徳島県の鳴門工業高校から帝京大学に進学し、千葉ロッテマリーンズへ入団。WBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)でも大活躍し、世界一の捕手(ベストナイン)として選ばれた選手といえば……里崎智也さん! ですよね。

 

今では「ビックリマン」といえばこの人というくらい、野球界以外でも活躍の場を広げられ、野球解説だけでなくバラエティ番組も出演されたりと大忙しな里崎さんですが、新刊『勝者になるための84の提言』(里崎智也・著/学研プラス・刊)をこの度出版されました。

 

本の中には、いくつもの成功を掴んできた裏で、どんな想いで、どんな努力をしてきたかがわかりやすく綴られています。今回はその中から疲労困憊なビジネスマンでもやる気になる4つの提言をご紹介させていただきます。

 

↑ページを開くと大迫力の里崎さんの提言が!!

 

 

「自分の賞味期限を見極めろ!」

野球選手になりたい! と自分の息子が言ってきた時、応援するのが親の役目だとは思うのですが、あなたはプロ野球選手としての賞味期限がどれくらいかご存知でしょうか?

 

プロ野球でいえば、見極める時期は、ポジションにもよりますが、だいたい高卒で10年、大卒で5年までですね。

(中略)

何年後に活躍するかどうかは、誰にもわかりません。宝くじみたいなものです。プロ野球選手はドラフトで入団しても、10年後にチームの主力になっている選手は平均で11〜12%です。

(『勝者になるための84の提言』より引用)

 

わかってはいたけど、厳しい世界!! 安定志向な現代において「よーし、頑張れ!」とは小さい子どもに言いにくくなっちゃいますよね(笑)。

 

でも私たち一般人だって、「自分の賞味期限を知る」というのは大事なこと。チャレンジすることに遅い早いはないかもしれませんが、チャレンジして成功しやすい年齢は必ずあるはず。今の働いているところで結果を出したいなら、何歳までに何をするのか、しっかり自分で見極められる力を養っていきたいですし、自分の子どもが将来どんな職業につくのか考えた時に、先に伝えてあげられることは伝授しておきたいですね!

 

 

「モノマネ上手になれ。」

野球がうまい選手は「他の選手のモノマネ」も上手だったという里崎さん。里崎さん自身も、現役時代は「幕張の安打製造機」の異名を持つ福浦和也さんのモノマネをしていたそうです。

 

見本になる誰かのモノマネを採り入れて、自分の中でオリジナルに変えて、成長するときに強くなるんです。それを最初から、すべてオリジナルでやろうなんて、無理なんです。

(『勝者になるための84の提言』より引用)

 

ただ人を楽しませるだけのモノマネをしていればいいということではなくて、モノマネを採り入れて、オリジナルに変えることで成長できるということなんですね。

 

「この上司みたいになりたいなー」という人がいたら、服装からでもいいのでモノマネしてみるのも良いそうです。「毎日仕事で疲れちゃったなー」という人は、元気な社員さんの生活スタイルモノマネをやってみると見えてくるものもあるかもしれません!

 

 

「アピールしないバカはいらない。」

里崎さんのように、成功している人のお話を読んでいくと「運がいいんだよ。私なんて日陰人生だからさ」と思う人もいるでしょう。もちろん、運も実力のうちなのですが、運を引き寄せる努力をしっかりされています。

 

「誰も見てくれていない」ってグチる人もいますが、当たり前です。上の人もそんなに暇じゃない。見てほしかったら自分でアピールするしかない。

(『勝者になるための84の提言』より引用)

 

あなたは、実力があってもなかなか日の目を見ないのを周りのせいにしていたりしませんか? そんな時には思い切って自分をアピールしましょう! 里崎さん曰く『選ぶほうは、活躍してくれるなら誰でもいい』とのことなので、あなたの特技をしっかり披露する場を確保しなければ、もったいないっ!

 

仕事での特技はもちろん、趣味の話なども周りにちゃんとアピールしていくことで、思わぬところからお誘いが出てくることもあるでしょう。自分の実力は出し惜しみせず、アピールしまくる! それくらいじゃないと相手には届かないということですね。

 

 

「3つの目線で自分を見ろ。」

こうやってご紹介していくと、どんどん意識高い系な人になるのがいいのかな? と考えが偏ってしまいがち。でも意識を高くするのがいいのではなく、しっかり「3つの目線で自分を見る」ことが重要なんだとか。

 

3つの目線とは、

 

・自分という個を成り立たせるために、甘い目線

・客観的に自分をみた、厳しい目線

・周りからどうみられているかという、客観的な自分からの能力値の目線

 

のこと。

 

自身を甘やかし過ぎると周りから評価されにくかったり、他人からの目線ばかりを気にしていると自分のメンタルがやられてしまったり、意識高くなり過ぎると他人からの目線に気がつかず、イタい人になっちゃったりするので、この3つがバランス良く保たれているのがとても重要。疲労困憊なビジネスマンの中には「甘い目線」が足りない人が多いかもしれません。「自分はよくやっているよな〜」とたまには自分を褒めてあげましょう!

 

 

『勝者になるための84の提言』には、これ以外にも変化の激しいビジネスマンの心の支えになるような提言が、「提言+詳しい説明」のセットで多数紹介されています。パッと開いたそのページでも、里崎さんの元気になる言葉がたっぷり詰まっているので、自宅の書棚に入れておいて、なんだか元気がないな……という時に、好きなページを開いて言葉を受け取ってみるのもおすすめです!

 

 

【書籍紹介】

勝者になるための84の提言

著者:里崎智也
発行:学研プラス

働き方改革が叫ばれる昨今、ビジネスパーソンが成功するにはどんな心構え、どんな行動が必要なのか? 千葉ロッテマリーンズで2度の日本一、WBCで世界一&ベストナインを経験した“下剋上オトコ”、里崎智也が84の提言で綴る!

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自らの賞味期限を知る…元プロ野球選手に学ぶ「勝者」への道とは?――『勝者になるための84の提言』

毎年、第一生命が発表している小学生を対象とした「大人になったらなりたいもの ベスト10」ですが、最新の2017年男の子のトップ3をご存知ですか?

 

1位:学者・博士
2位:野球選手
3位:サッカー選手

参考(http://event.dai-ichi-life.co.jp/campaign/minisaku/otona.html)

 

1位の結果にはちょっとびっくりしましたが(笑)、実は調査を始めた1989年からず〜っとトップ10内にランクインしているのが「野球選手」です。

 

その野球選手の夢を叶えた、いや夢を超えた方で、徳島県の鳴門工業高校から帝京大学に進学し、千葉ロッテマリーンズへ入団。WBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)でも大活躍し、世界一の捕手(ベストナイン)として選ばれた選手といえば……里崎智也さん! ですよね。

 

今では「ビックリマン」といえばこの人というくらい、野球界以外でも活躍の場を広げられ、野球解説だけでなくバラエティ番組も出演されたりと大忙しな里崎さんですが、新刊『勝者になるための84の提言』(里崎智也・著/学研プラス・刊)をこの度出版されました。

 

本の中には、いくつもの成功を掴んできた裏で、どんな想いで、どんな努力をしてきたかがわかりやすく綴られています。今回はその中から疲労困憊なビジネスマンでもやる気になる4つの提言をご紹介させていただきます。

 

↑ページを開くと大迫力の里崎さんの提言が!!

 

 

「自分の賞味期限を見極めろ!」

野球選手になりたい! と自分の息子が言ってきた時、応援するのが親の役目だとは思うのですが、あなたはプロ野球選手としての賞味期限がどれくらいかご存知でしょうか?

 

プロ野球でいえば、見極める時期は、ポジションにもよりますが、だいたい高卒で10年、大卒で5年までですね。

(中略)

何年後に活躍するかどうかは、誰にもわかりません。宝くじみたいなものです。プロ野球選手はドラフトで入団しても、10年後にチームの主力になっている選手は平均で11〜12%です。

(『勝者になるための84の提言』より引用)

 

わかってはいたけど、厳しい世界!! 安定志向な現代において「よーし、頑張れ!」とは小さい子どもに言いにくくなっちゃいますよね(笑)。

 

でも私たち一般人だって、「自分の賞味期限を知る」というのは大事なこと。チャレンジすることに遅い早いはないかもしれませんが、チャレンジして成功しやすい年齢は必ずあるはず。今の働いているところで結果を出したいなら、何歳までに何をするのか、しっかり自分で見極められる力を養っていきたいですし、自分の子どもが将来どんな職業につくのか考えた時に、先に伝えてあげられることは伝授しておきたいですね!

 

 

「モノマネ上手になれ。」

野球がうまい選手は「他の選手のモノマネ」も上手だったという里崎さん。里崎さん自身も、現役時代は「幕張の安打製造機」の異名を持つ福浦和也さんのモノマネをしていたそうです。

 

見本になる誰かのモノマネを採り入れて、自分の中でオリジナルに変えて、成長するときに強くなるんです。それを最初から、すべてオリジナルでやろうなんて、無理なんです。

(『勝者になるための84の提言』より引用)

 

ただ人を楽しませるだけのモノマネをしていればいいということではなくて、モノマネを採り入れて、オリジナルに変えることで成長できるということなんですね。

 

「この上司みたいになりたいなー」という人がいたら、服装からでもいいのでモノマネしてみるのも良いそうです。「毎日仕事で疲れちゃったなー」という人は、元気な社員さんの生活スタイルモノマネをやってみると見えてくるものもあるかもしれません!

 

 

「アピールしないバカはいらない。」

里崎さんのように、成功している人のお話を読んでいくと「運がいいんだよ。私なんて日陰人生だからさ」と思う人もいるでしょう。もちろん、運も実力のうちなのですが、運を引き寄せる努力をしっかりされています。

 

「誰も見てくれていない」ってグチる人もいますが、当たり前です。上の人もそんなに暇じゃない。見てほしかったら自分でアピールするしかない。

(『勝者になるための84の提言』より引用)

 

あなたは、実力があってもなかなか日の目を見ないのを周りのせいにしていたりしませんか? そんな時には思い切って自分をアピールしましょう! 里崎さん曰く『選ぶほうは、活躍してくれるなら誰でもいい』とのことなので、あなたの特技をしっかり披露する場を確保しなければ、もったいないっ!

 

仕事での特技はもちろん、趣味の話なども周りにちゃんとアピールしていくことで、思わぬところからお誘いが出てくることもあるでしょう。自分の実力は出し惜しみせず、アピールしまくる! それくらいじゃないと相手には届かないということですね。

 

 

「3つの目線で自分を見ろ。」

こうやってご紹介していくと、どんどん意識高い系な人になるのがいいのかな? と考えが偏ってしまいがち。でも意識を高くするのがいいのではなく、しっかり「3つの目線で自分を見る」ことが重要なんだとか。

 

3つの目線とは、

 

・自分という個を成り立たせるために、甘い目線

・客観的に自分をみた、厳しい目線

・周りからどうみられているかという、客観的な自分からの能力値の目線

 

のこと。

 

自身を甘やかし過ぎると周りから評価されにくかったり、他人からの目線ばかりを気にしていると自分のメンタルがやられてしまったり、意識高くなり過ぎると他人からの目線に気がつかず、イタい人になっちゃったりするので、この3つがバランス良く保たれているのがとても重要。疲労困憊なビジネスマンの中には「甘い目線」が足りない人が多いかもしれません。「自分はよくやっているよな〜」とたまには自分を褒めてあげましょう!

 

 

『勝者になるための84の提言』には、これ以外にも変化の激しいビジネスマンの心の支えになるような提言が、「提言+詳しい説明」のセットで多数紹介されています。パッと開いたそのページでも、里崎さんの元気になる言葉がたっぷり詰まっているので、自宅の書棚に入れておいて、なんだか元気がないな……という時に、好きなページを開いて言葉を受け取ってみるのもおすすめです!

 

 

【書籍紹介】

勝者になるための84の提言

著者:里崎智也
発行:学研プラス

働き方改革が叫ばれる昨今、ビジネスパーソンが成功するにはどんな心構え、どんな行動が必要なのか? 千葉ロッテマリーンズで2度の日本一、WBCで世界一&ベストナインを経験した“下剋上オトコ”、里崎智也が84の提言で綴る!

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【朝の1冊】自分に正しい値札をつける。自己信頼を高めるための4つの心がけ――『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』

世界的ベストセラーの自己啓発書といえば……ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』、スマイルズ『自助論』、カーネギー『人を動かす』、コヴィー『7つの習慣』などが有名です。

 

今回は、オバマ元大統領も愛読していた「ラルフ・ワルド・エマソン」の教えについて紹介します。『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』(中島輝・著/朝日新聞出版・刊)という本がオススメです。代表作『自己信頼』をはじめ、エマソンの名言をわかりやすく解説しています。

 

 

自分に値札をつける

人は自分で「自分の値段」をつけられる。
そして行動を起こせば、万人は黙ってその値札に同意する。

(『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』から引用)

 

他人からの評価をあてにせず、自分で「値付け」することによって、願望や目標をハッキリと見定めることができます。

 

ただし、値札を付けたからといって、かならず売れるとは限りません。値札の額に届かない実力ならば、買い手からは見向きもされないでしょう。だからといって、自分を安売りしてはいけません。値札にふさわしい実力を身につけさえすれば、いくらでも買い手が現れるからです。

 

値札をつけたからには、自分の可能性を疑わないで、自信たっぷりに生きましょう。小さい値札よりも、大きい値札のほうが目立つからです。声は大きく、気持ちはおおらかに。堂々と振る舞っていれば、発見されやすくなります。

 

 

腫れものにさわるような働きかた

多くの人はなりゆきで職業に就き、腫れものにさわるようにして仕事をしている。それは機械の一部になることであり、自分自身が失われる。

(『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』から引用)

 

給料がもらえるから、とりあえず働いている。通勤できる距離にあるから、とりあえず所属している。

 

取引先や上司や同僚は気にくわないけれど、生活の糧を得るために、なるべく波風を立てないように仕事をこなす。まるで「腫れものにさわる」ように、痛みやストレスをごまかしながら生きる。はじめから機械として生まれたほうがマシです。

 

エマソンは「人は生まれながらに天職が授けられている」と述べています。天職にたずさわっていれば、苦痛を感じず、無限の努力を続けられるからです。どうせ働くのであれば、「なりゆきの仕事」よりも「天職」を選びましょう。

 

わたしたちは、自分のことを過小評価しがちです。エマソンの教えは「自己信頼」を重視しています。どうすれば、自分を信じ抜くことができるのでしょうか?

自分を低く見積もらない

人は自分の考えを、それが自分のものであるからという理由で無雑作に捨てている。

(『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』から引用)

 

エマソンは「自分に価値があるのか?と心配することは無価値である」と述べています。たとえ意識しなくても、自己肯定を積み重ねてきたからこそ、あなたは生き残っているのです。

 

ほかにも、エマソンは「自然に出てくる行為がいつも1番良い」と述べています。頭のなかに浮かんだことが、あなたのやるべきことです。「自分の考え」に逆らってはいけません。空腹を感じたら食べるのが1番良い。疲れたら眠るのが1番良い。お金が欲しくなったら働くのが1番良い。自分の思うままに行動することが、健康と成功の秘訣です。

 

 

遅ければ遅いほどリターンは大きい

努力はいちいち報いられる。
その報いが遅ければ遅いほどそれだけ君には得なのだ。
複利には複利がついていくのが、この世の習いなのだから。

(『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』から引用)

 

複利とは、利子によってさらに利子が増えることです。努力が報われない期間が長いほど、複利によって成功報酬は膨れ上がっていきます。3か月後よりも1年後。3年後よりも10年後。有形・無形にかかわらず、じっと耐えた時間が長いほど利子は積み上がって、大きなリターンを得られます。

 

エマソンは「偉大な人ほど平凡な1日をマジメに過ごす」と述べています。理想の生き方をしたければ、ひたすら「自己信頼」を心がけるだけ。簡単です。お試しください。

 

 

【書籍紹介】

エマソン 自分を信じ抜く100の言葉

著者:中島輝
発行:朝日新聞出版

「すべての人生が実験なのだ。実験すればするほどうまくいくようになる」──今もなお、アメリカの成功者の多くが影響を受ける19世紀の思想家エマソンの名言を人気セラピストがわかりやすく解説。読めば勇気と自信が湧いてくる!

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【夜更けの1冊】女性向け恋愛本から学ぶモテる男になるための3か条――『すべてがあなたのものになる!史上最強の乙女のシナリオ。』

女性向け恋愛指南本にはしばしば「男心と女心は違います。女性がしてほしいことを男性は察知できません」などというようなことが書かれている。では「女性がしてほしいこと」とは、具体的にどんなことなのだろうか?

 

 

女性は何を求めているの?

すべてがあなたのものになる!史上最強の乙女のシナリオ。』(上原愛加・著/学研プラス・刊)では、男心と乙女心(この本では女心は乙女心と書かれている)の違いを丁寧に解説している。そして男性心理について「彼は、闘いながら生きてきた。つまり、彼にとってこの社会は敵ばかり」と説明し、男性は傷を負っている、と考えている。だから「彼のキズの手当てをしてあげるナイチンゲール」になりましょうう、と、とても可愛らしいことが書かれている。

 

この本では「彼はちっともオトメゴコロをわかってない(略)。悪気はないんだし、仕方ない」と男心にかなり寛大だ。では、女性が求めていることとは、具体的に、いったいどんなことなのだろう。

 

 

「好きだよ」と言ってほしい

女性がしてほしいこととは、「少女漫画のようなこと」だ。多くの女性が支持するからこそ、少女漫画のイケメンが放つあのスイートなセリフがあるのだし、ロマンティックな告白がクライマックスシーンを盛り上げる。女性は男性から「好きです」と言われると、ぱあっと目の前が明るくなるもの。毎日のように浴びても構わないうれしい言葉なのだ。

 

しかし、日本の男性はこれがなかなかできない。照れて「好きだ」や「愛してる」という言葉をひんぱんには言えない。テレビなどでイタリア人男性が妻に毎日愛してるよと言っている様子が流れると、日本人女性はうらやましくてため息が出てしまうものなのだ。ということは、彼女に会うたびに「好きだよ」「愛してるよ」と言うだけで喜んでもらえるということなのだから、照れを忘れてやってみる価値はあるかもしれない。

 

 

「話を聞いてほしい」

本書では、女性は男性の聞き役になりましょう、と説いている。男性は自分がいかにすごいかを語り、女性からスゴイね、と言われることで奮い立つから聞き上手になればなるほど愛されるのだ、と。そして「好きな人の傍にいれば、自分のことを少しでもわかってほしいという気持ちが止めどなくあふれだしてしまう」、つまり自分のことも語りたいだろうけれど、そこはガマンしましょうね、と釘を刺してもいた。

 

女性はもともと話し好きだ。女同士が集まると何時間でもしゃべり続けていられるくらいである。なので、本当は好きな彼の前でも自分のことをいろいろと話したい。それは男性にとってあまり関心がないささやかな事柄も多いのだけれど、それを親身になって聞いてくれて、かつ後日もちゃんと記憶してくれている男性がいたら、好感度はかなり高くなるはずだ。

 

 

「ディズニーランドに行きたい」

そして、本のあちこちにディズニーランドの単語がある。彼とディズニーランドに行くのが多くの女性の夢なのだ。夢と魔法の王国で幸せ気分に浸りたいし、1日ずっと彼を独占もしたい。さらに乗り物待ちの時間には、女性が大好きなおしゃべりもできるのも楽しいのだ。

 

なので男性は「今度ディズニーランドに行こうか」と女性に切り出せば、大喜びされる可能性は高い。かなりの確率で「ほんとに!? 行く行く!」という返事が返ってくることだろう。遠方に住んでいる場合は「いつか行きたいね」と二人の目標にするだけでも絆が深まるのでおすすめだ。

 

こうやって見てみると、女性は困難なことを求めているわけではない。ただ、継続性があるというのは特徴的だ。「毎日のように好きだよと言われたい」「会うたびに私の話も聞いてほしい」「ディズニーランドに何度も行きたい」のである。何度も愛情表現されることで愛される実感を強めていくのが女性なのだ。だから面倒であってもこまめな愛情補給をすることが大切なのである。

 

【書籍紹介】

すべてがあなたのものになる!史上最強の乙女のシナリオ。

著者:上原愛加
発行:学研プラス

史上最強の乙女のバイブル コレクション」シリーズの第3弾。愛され乙女は、夢というのは、掴むものじゃなく、「授かるもの」だと思っている。夢や願いは、自分が育てるものじゃなく、まわりの人が育ててくれるもの。33の魔法で恋も夢も叶っちゃう!

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【朝の1冊】未来のために24時間すべてを使うことの愚かさ――『奴隷の時間 自由な時間』

人生は有限です。与えられた時間は限られています。現代社会では、お金と時間を切り離して考えることはできません。

 

奴隷の時間 自由な時間』(ひろ さちや・著/朝日新聞出版・刊)という本があります。欲望の奴隷にならないための心がけを説いている1冊です。

 

 

「働く」だけが仕事ではない

仕事には二種類があります。
一つは、金を稼ぐための仕事です。
もう一つは、人間としての大事な仕事で、具体的に言えば「老いる仕事」「病む仕事」「死ぬ仕事」です。

(『奴隷の時間 自由な時間』から引用)

 

こちらの都合にお構いなくやってくるもの。それが「仕事」というものです。

 

「病気」や「老い」や「死」は、思いがけないタイミングでやってきます。金儲けがうまい人であっても、いざ病気になったり余命宣告をされたとき、ビジネスライクに要領良くやり過ごせるでしょうか? そんな人は、おそらく少数派でしょう。

 

一病息災。治る病気ならば、ネガティブに考えずに、乗り切れば成長できる仕事だと考えましょう。
わたしたちは、「死ぬ」という一世一代の大仕事をやりきるために、さまざまな経験をします。そのように考えれば、あらゆる困難もムダではないことが理解できます。

 

 

1日のうち、何時間を売るべきか?

わたしたちは二十四時間のうちの何時間かは売りに出さねばなりません。

(『奴隷の時間 自由な時間』から引用)

 

ほとんどの人は、時間を切り売りすることによって、生活の糧を得ています。費やした時間に対する見返り(報酬)は、人それぞれです。なかには、使い切れないほどお金を稼いでみせる人もいます。

 

先に述べたとおり、資産を増やすことだけが「仕事」ではありません。本書『奴隷の時間 自由な時間』の著者は、「いちばん愚かな人は、24時間の大部分を売り払ってしまった人だ」と述べています。欲張りな人は、いつまでも満ち足りることがないからです。

 

そのような生き方について、わかりやすいたとえ話があります。「人にはどれほどの土地がいるか」というロシア民話です。

命を売り払った人の末路

広い土地が欲しいと思っているパホームが、一日千ルーブリで土地を売ってくれる村に行きます。(中略)千ルーブリ払えばその人が一日のあいだに歩いて回った土地が全部自分のものになるというのです。

ただし、一日のうちに出発点まで戻って来ないと、いくら歩いてもゼロになってしまう。そういう条件がついています。

(『奴隷の時間 自由な時間』から引用)

 

たくさんの土地が欲しい男(パホーム)は、必死になって歩き回りました。そして、夕日が沈むまでに出発点まで戻ってくることに成功します。
しかし、ゴールを迎えたあとすぐに死んでしまいます。土地欲しさに生命力を使い果たしたからです。せっかくゲットした広大な土地は、その男の墓地になりましたとさ。

 

この「人にはどれほどの土地がいるか」というエピソードは、『トルストイ民話集 イワンのばか 他八篇 (岩波文庫)』に収録されているものです。欲に目がくらんで、手に余るほどの利益を期待して、時間や心身の健康を売り払ってしまうと、どうなってしまうのか? わかりやすい教訓です。

 

 

「魔法の財布」にこだわりすぎない

将来・未来というものは魔法の財布です。その魔法の財布を捨てたとき、われわれは現在を生きられるのです。

(『奴隷の時間 自由な時間』から引用)

 

現在を「犠牲」にすれば、将来に「利益」を得られる。いつか報われる、やがて得をする日が来る。たしかに、未来には「無限の可能性」があります。まさに「魔法の財布」です。一見すると、正しい考え方ですが……。

 

実際はどうでしょうか? 努力が報われるとは限りません。先に紹介した「たくさんの土地を欲しがった男」は、せっかく努力をしたにもかかわらず、見返りを得られないまま死んでしまいました。

 

死ぬのは極端だとしても、得ることができる利益(パイ)の大きさや量には限りがあります。全員がお腹いっぱいになることはできません。頭が良い人たちが、食べきれないにもかかわらず奪ってしまうからです。ふつうの人に勝ち目はありません。

 

未来や将来という「魔法の財布」に期待するあまり、「いま」この瞬間をおろそかにしていませんか?
「その日暮らし」といえば悪い印象がありますが、きょう「その日」を楽しく過ごせなければ、たとえ懐が暖かくても、心は冷えきったままです。お試しください。

 

 

【書籍紹介】

奴隷の時間 自由な時間

著者:ひろさちや
発行:朝日新聞出版

欲望(お金)の奴隷になった人は、「奴隷の時間」で人生を終えます。人生の幸福は、「現在」を大事にすることにあります。将来の利益のために、現在を犠牲にするのは最悪の生き方。あらゆる宗教が、現在を大事に生きよと教えています。仏教、キリスト教、イスラム教の教えからひろさちやが説く、良質な人生を過ごすための「お金と時間」とうまく付き合う智慧。

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【朝の1冊】日本一有名なニートが教える「お金」にこだわらない居場所や仲間をつくる10のコツ――『持たない幸福論』

持たない幸福論』(pha・著/幻冬舎・刊)という本があります。日本一有名なニートだった著者が、お金にこだわりすぎなくても得られる幸福感について、実践した結果と考察をまとめたものです。

 

 

居場所の作り方

人間が人生の中でやることって結局、大体七割くらいは「居場所を作るため」の行動じゃないかと思う。(中略)居場所というのは「安心して居られる場所」「自分はここにいてもいいんだと思えるような場所」のことだ。

(『持たない幸福論』から引用)

 

本書『持たない幸福論』では、著者のphaさんが「居場所や仲間をつくる10項目のコツ」を提案しています。

 

【複数の場所に顔を出す】
いちばん身近な「居場所」は、(1)自宅と(2)職場です。さらに、(3)趣味サークルや地域コミュニティに所属すれば、生活にメリハリが生まれます。

 

3つの「メイン居場所」のほかにも、1年に数回だけの集まるような「サブ居場所」があると良いそうです。同窓会、元同僚たちのOB会、同業他社の有志による勉強会&懇親会など。匿名で集まることができるSNS上のグループも、リラックスできる居場所のひとつです。

 

【自分が主催者になる】
両親と同居しているけれど居心地がよくない。ひとり暮らしが寂しい。いまの職場は気に入らないことが多い。参加したい集まりがない。

 

アレがない、アレが足りない……ないものは、自分で作りましょう。

 

(1)新しい家庭をつくる → シェアハウス、シェアルームの管理人になる。
(2)新しい職場をつくる → 副業を始める。
(3)新しいサークルやコミュニティをつくる → SNSのグループ機能を使ってゆるく繋がる。

 

 

「働く」「仕事」を再考する

仕事をするために人生があるのではなくて、より良く生きるための手段の一つとして仕事というものがあるに過ぎない。

(『持たない幸福論』から引用)

 

わたしたちは、時間をムダにしてはいけないと思い込んでいます。なぜなら、時間を活用しない=何もしないことは「損」につながる、という思い込みがあるからです。

 

本書『持たない幸福論』の著者であるphaさんは、「何かやらないと時間がもったいない!」「ぼーっしていると人生がもったいない!」という人は、体力が余っているだけではないかと述べています。

 

気力や体力がない人は、無理に何かをやらなくても良いのです。phaさんは体力が余っていません。働くのが得意ではない。だから、少ない収入で、ぼーっとしながら楽しく暮らすためのコツを知っています。

長続きする「人付き合い」のコツ

僕がお金がなくてもそんなに不満がないのは自分が一番やりたいことは実現できているからだと思う。

(『持たない幸福論』から引用)

 

なぜ収入が少なくても不満がないかといえば、phaさんは自分がやりたいことを実現しているからです。

 

ゆるいつながりの仲間と付き合って、料理をしたり、それを分けあったり、散歩したり、ときどき遠出したり、本やゲームソフトの貸し借り(シェア)をしています。

 

人恋しいのに、「お金がないから」「お金が減るから」という理由で会わない、集まりに出かけないことはありませんか? 人付き合いは、お金をかけないほうが長続きします。孤独に陥らないためのコツです。

 

 

ぼーっと楽しく幸福に生きる

「そんな生き方は間違っている」「世の中はそんなものは認めないぞ」とか言ってくる人がいるけど、そういうのはよく分からない宗教の人が「あなたの生き方は我が教の教義に反しているので死後十億年間地獄に堕ちます」とか言ってくるのと同じなので、「ああ、別の宗教の人だな」と思ってほっとけばいい。

(『持たない幸福論』から引用)

 

働きたい人は、好きなだけ働けばいい。ただし、「働くのが当たり前」という考え方を、他者に押しつけるべきではない。体力がない人、収入が少なくても幸せな暮らしができる人は、あまり働きたくないからです。

 

本書『持たない幸福論』の著者であるphaさんは、「絶対にやらなければいけないことは、それほどない」と述べています。生きることですら、権利であっても義務ではありません。あなたは幸福に生きる権利があります。お試しください。

 

 

【書籍紹介】

持たない幸福論

著者: pha
発行:幻冬舎

「正社員にならねば」「結婚しなければ」「子どもを作らねば」「老後に備えなければ」……「こうあらねば」が人を追いつめている。生きるのが苦しいときは、世間の価値観や周りの意見にとらわれずに、自分が好きなものに立ち返るといい。仕事や家族やお金に頼らず、社会の中に自分の居場所を見つけ、そこそこ幸せに生きる方法を、京大卒の元ニートが提唱。

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【朝の1冊】「自分らしさ」の呪いが解けると、仕事は成功する――『「自分らしさ」はいらない』

SNSなどを通じて手軽に周りの同世代とくらべられるようになった情報社会では、「個性」や「自分らしさ」が重視されているように感じます。

 

・あの人は自分らしい働き方をしていて羨ましい

・サラリーマンでも、自分らしい仕事がしたい

・周りに囚われず、私らしく生きたい

 

など思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そんななか、とても自分らしく生きている松浦 弥太郎さんの『「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン』(松浦 弥太郎・著/講談社・刊)という本を見つけました。自分らしく生きる方が正しいと思っていたのですが、一体どういうことなのでしょうか?

 

 

「自分らしさ」がいらない理由

正直、自分らしく生きているか? と聞かれても「うーん」としか答えられません。好きな服も着られているし、お仕事もさせてもらっているし、食べたいものも食べられている。でも、「もっとお金があれば!」とか「休みたい!」とか人生に不満はいっぱいあります(笑)、今の自分が自分らしいかはちょっと疑問…。早速、松浦さんに聞いてみましょう!

 

つまるところ、自分らしさとは、結果論です。

自意識を捨てて、精一杯やったとき、他人が「あなたらしい」と言ってくれるもの。それが本当の自分らしさだと思うのです。

そうであれば、自分が思う「自分らしさ」は邪魔者にすぎません。

(『「自分らしさ」はいらない』より引用)

 

なるほど。最初から「私は自分らしいのよ!」と決めつけてしまうと、それが邪魔して本当の自分らしさが出てこないということなんですね。羨ましいな〜と思っているあの人も、「よし、自分らしく生きるぞ!」と意気込んだ結果、自分らしい生き方をしているのではなく、自意識を捨てて、精一杯やっているのを見た周りの人が「あの人らしいね」と言ってくれているということなのですな。

 

では、どうしたら変なしがらみに囚われることなく、生きていけるのでしょうか? まずは仕事において、どんな意識をしたらいいか教えてもらいましょう。

 

 

アイデアを生み出すためには「無知な自分」になる

30代ともなると「知っていること」が増えてきますし、自分のキャリアを活かしてお仕事されている方も多いでしょう。そうなってくるとどうしても働き方も固定されがち。

 

また、30代で役職が上がってくると新しいアイデアを求められることも多いでしょう。「この企画、どう思う?」とか「新しい企画について考えて欲しい」と言われた時には、自分のキャリアをベースに考えてしまうように思いますが、松浦さん曰く「どんなに知識が豊かでも、無知な自分になることが大切」とのこと。どのような気持ちで向かい合うのが良いのでしょうか?

 

それにはプライドを捨て、自分らしさを捨て、自分をゼロにすることです。

アイデアというのは、とても幅が広くて、すべてが新発明で特許が取れるようなものとは限りません。

(『「自分らしさ」はいらない』より引用)

 

「俺のアイデアは最高だから!」と思って企画を考えるのではなく、あくまでも目線と腰の位置を低く、使う人や参加する人に合わせることが大切なんですね。アイデアも「俺が考えた、俺が最高だと思うコト」ではなく「世の中のみんながうれしいコト」にしていくことが大切。確かにヒット商品を思い浮かべて見ても、制作者の「俺が!俺が!」という商品より、「使う人」が喜ぶものばかりですもんね。

 

 

成功できる人に共通しているのは、頭の良さより心のクオリティ

では、どんな人を目指せばいいのか。仕事で成功したいならどんな心持ちでいたらいいのか、迷ってしまいますよね。再び、松浦さんに成功している人に共通していることを教えてもらいましょう!

 

成功した人、すごい人というのは、心を人一倍働かせようと意識し、コンディジョンを整え、精一杯の努力を続けている人だと思います。成功する人は、体だけではなく、頭だけではなく、心が働いているということです。

(『「自分らしさ」はいらない』より引用)

 

ポイントは「心」なんですね。心の使い方は、授業で教えてもらっていないため「わからないよぉー」という方がほとんどだと思いますが、最終的に意思決定をする時に「心」が使われているんだとか。普段意識しないと休業状態になっているので、今日から意識して「頭」を使っているのか、「心」を使っているのか考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

心がざわついた時には、「はじめて」に挑戦する

とは言っても、すぐに心を使う! なんてことはなかなかないと思うので、「なんだか最近、仕事が行き詰まっているな〜」「なんとなく最近うまくいかないな」という人は、あえて「はじめて」にチャレンジしてみるのがオススメなんですって。

 

何もわからない。自分ではどうにもできない。ただ受け身になって教えてもらい、未知なることをスポンジのように吸収して、動いてみる。

何も知らない、すべてわからない。自分らしさを発揮しようにも手がかりすらない。

(『「自分らしさ」はいらない』より引用)

 

先ほど「自分をゼロ」にするというキーワードも出ていましたが、初めての経験は何事も「ゼロ」からのスタート。威張らずに、できない自分を認めて、教えてもらう・吸収する姿勢でいることで素直になることができ、心の使い方も少しずつわかってくるようになるそうです。

 

行ったことのない街に行く、いつもと違う帰り方で帰ってみる、飲んだことのないお酒で乾杯してみるなど、ルーティンになりつつあることに「はじめて」を追加してみるとヒントが見つかるかもしれませんよ!

 

 

自分らしさを超えていくこととは?

最後に『「自分らしさ」はいらない』で紹介されていた素敵な言葉をご紹介させてください。暮らしの手帖社の創業者、大橋鎮子(おおはししずこ)さんが、松浦さんによく話ししていたことがあるそうです。

 

「あなたがうれしいことではないし、あなたにとってすてきなことではない。読者にとってうれしいことなのか、読者にとって素敵なことなのか。それをいつも心で考えなさい」

(『「自分らしさ」はいらない』より引用)

 

これは「読者」の部分を変えれば、すべての仕事、生活において共通している言葉だなと思いました。例えば、家族(お子さんや両親、旦那さん)で考えてみれば今日の夕飯の食事も変わりますし、仕事(上司・部下、クライアント、顧客)で考えてみれば仕事のやり方も変わってくるでしょう。

 

「自分らしく働けているのかな?」とウダウダしているのであれば、自分を一旦ゼロにして、自分の心に耳を傾け、時には新しいことにチャレンジしながら、相手のために精一杯頑張ってみる。そうすることで、周りの人から「●●さんらしいね」と言われることがあるかもしれません。『「自分らしさ」はいらない』には松浦さんの優しい言葉で、ヒントがたくさん掲載されているので、仕事やプライベートで心がいっぱいいっぱいになっている方は、一読してみるのをオススメします!

 

 

【書籍紹介】

 

「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン

著者: 松浦弥太郎
発行:講談社

人気エッセイスト、前「暮しの手帖」編集長の松浦弥太郎さんの書き下ろし最新作、ついに完成!最新作のテーマは、くらしと仕事を充実させるためのレッスン。キーワードは「こころで考える」。そして、こころで考えたら、「何かを始めたいなら、『自分らしさ』など捨てたほうがいい」頭で考えることの限界を打ち破る方法ーー「自分らしさの捨て方」のレッスンを初めてみましょう。

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あなたは正しく褒めていますか? 相手を不快にさせない12の褒め方――『初対面の男ゴコロを引き寄せる「褒め言葉」実践マスター』

褒められて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。

 

私も褒められるのが好きです。小さなことでも、「今日のチキンライス、よくできてるね。暁子は料理が上手だな」と、言われると、その日一日、鼻歌交じりで過ごせます。大事なところは「チキンライスが美味しい」で話を止めず、料理が上手というところまで、褒めることです。途中で話をとめると、褒められたのは「チキンライス、そのもの」であって、作った私ではないからです。

 

褒めるなら最後まで。これが私の願望です。

 

 

異性を褒めて、こちらを振り向いてもらうには

初対面の男ゴコロを引き寄せる「褒め言葉」実践マスター』は、いかにして人を褒めたらいいのか? について、書かれた本です。恋活サプリBOOKSというシリーズにおさめられているので、おもに、異性を褒めるときにはどういう手段が有効かについて書かれています。

 

恋活サプリとは“恋や婚活でちょっと困ったり、悩んだりしたときにすぐ効く「サプリメント」のようなデジタルコンテンツ”を指します。たとえば、あなたが合コンや異性がたくさん集まっているパーティに行く途中だとしましょう。もしかしたら、運命の人が見つかるかもしれないという淡い期待を抱いて…。

 

けれども、多くは初めて会う人。もし、「素敵だな」と思う相手がいたとしても、どうやってこちらを振り向かせたらいいのでしょう。

 

 

私なら、こう褒める

何かにつけ、「もし私だったら」と考える癖がある私は、意中の人を見つけたら何をするだろうと考えてみました。もっとも、私は残念ながら合コンやお見合いパーティには縁がありません。そもそも行ったことすらないので、説得力に欠けるかもしれません。

 

それでも、伊達にトシを取っているわけではありません。おおよそのことはわかります。もし、私が「あ、彼、感じいいな」と、思う人を見つけたら、じいっと観察すると思います。

 

初めて会った人ですから、まずは情報収集。お酒の飲み方、笑うときの表情、さらには女性をどんな風にエスコートするか、じいっと見つめると思います。そして、運良く彼と話すチャンスを得たらきっと褒めるだろうと思います。

 

「先ほどから、グラスの持ち方に感心してたんですよ」とかなんとか…。私は男性が立ってお酒を飲む姿が、セクシーで好きなんです。

褒め言葉の難しさ

これで、恋活が成功するかどうかはわかりませんが、自分でいいと思ったことを褒めるだけで、相手も、そして何より自分が幸福になります。ただ、褒めるというのは案外難しいものだということはわかります。

 

またまた自分の経験に引き寄せて考えてみると、ひとつ気づくことがあります。私は自分の気にしていることを褒められると嬉しい反面、マイナスにとらえる傾向があります。

 

たとえば、先日、宴会があり、たくさんの方とお話しする機会がありました。ある方が言いました。「三浦さん、綺麗ですね~。本当に綺麗ですね」。私は嬉しくて、「うふふ」と、笑ってしまったのですが、次の言葉で嬉しさは半減しました。

 

「いや~~、20年前に会いたかったな~~。さぞや綺麗だったでしょうね。若いときは、周辺をなぎ倒していたんじゃないですか」。今も昔も、私は周辺をなぎ倒してなどいませんし、それに20年前って…。つまりは今はばあさんてこと? 綺麗というのは若いころ限定? そう思うと、「うふふ」は「よよよ」に変わり、酒量が上がってしまったのでした。

 

褒め言葉とは、難しいものです。

 

 

褒め上手になるヒントが満載

『初対面の男ゴコロを引き寄せる「褒め言葉」実践マスター』には、こうした褒め言葉の難しさを理解したうえで、褒め上手になるヒントが書かれています。

 

異性に褒められると嬉しいものです。
ですが、褒め方を間違えるとお世辞ではないかと、逆に悪い印象を与えてしまう場合もあります

(『初対面の男ゴコロを引き寄せる「褒め言葉」実践マスター』より抜粋)

私も時々、思います。褒めることはけなすことにもつながっていくので、注意しなければ、と。

 

 

「相手に良い印象を与えるための12のヒント」

著者である吉田幸弘はリフレッシュコミュニケーションズの代表として、コミュニケーション術、マネジメント術についてのセミナーや研修を行っている方です。

 

そんな彼が主張する「相手に良い印象を与えるためのヒント」は全部で12。

 

1 相手のいいところを探すトレーニングをする
2 第一印象を褒めてみましょう
3 相づちやうなづきは褒めているのと同じような効用があります
4 褒められ上手になりましょう
5 第三者を使って褒めましょう
6 つぶやきぼめを使いましょう
7 グループの中の目立つ人に対する褒め言葉
8 センスのよい相手に対する褒め言葉
9 普通っぽい人にはこう褒めましょう
10 褒めにくい人にはこう接しましょう
11 やってはいけない間違った褒め方
12 褒め上手な人は言葉以外のコミュニケーションも上手

 

 

両刃の剣だからこそ

もし、あなたが張り切って合コンに行くとしたら服装に気を配るのもいいし靴を磨くのも素敵。もう一つ加えるとしたら、褒め言葉でへまをしないよう『初対面の男ゴコロを引き寄せる「褒め言葉」実践マスター』をチェックしてはいかがでしょう。

 

異性に限ったことではなく、同性もそして家族に対してさえ、褒め言葉は両刃の剣。褒め方を間違えると、褒めない方がましだったという状態に陥ります。真心から出た褒め言葉を正しく使い、あなたを、そして、周囲の人を幸福にしてください。

 

私も努力します。

 

 

【書籍紹介】

 

初対面の男ゴコロを引き寄せる「褒め言葉」実践マスター

著者:吉田幸弘
発行:学研プラス

人は誰しも褒められたいと思うもの。それが異性からならなおさらです。しかし、褒め方を間違えると逆効果にもなるので、「褒めるのが苦手」な方も多いと思います。本書では、特に女性のために、読んですぐに使える効果的な褒め方を解説していきます。

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「1日3時間」「中堅中学校の入試問題」ビジネスで勝ち抜くための地頭の鍛え方――『生き残るための、独学。』

新しい分野で活躍しているのは、独学がうまい人です。

 

たとえば、いまや数千万円~数億円の年収を稼ぐといわれているYouTuber(ユーチューバー)は、当然のことながら「ユーチューバーの学校」を卒業していません。新興ジャンルに体当たりで飛び込んで、動画編集やパフォーマンスを「独学」で身につけた人ばかりです。

 

独学力は、競争に勝つための武器です。独学ノウハウをまとめている『生き残るための、独学。』(千田琢哉・著/学研プラス・刊)という本を紹介します。

 

 

なぜ、独学力が必要なのか?

「元エリートたち」には “独学力” がなかった(中略)幼少の頃から完璧な環境で、最高に効率の良い勉強術を享受してきたため、最適なやり方を一から考える習慣が身につかなかった。

(『生き残るための、独学。』から引用)

 

一流大学を卒業した「エリート」と呼ばれる人でも、落ちぶれることがあります。進学校や学習塾のカリキュラムに頼りきってしまい、独自の勉強法(独学力)を身につけなかったからです。

 

教科書どおりの模範解答では通用しないことがあります。競争社会で勝ち残るには、変化に対応し続けるための「独学力」が必要なのです。

 

 

「初歩」と「基礎」の違い

何か新しい分野の勉強を始めようと思ったら、「基礎」の前の「初歩」が大切になる。(中略)理解できるかのチェックが「初歩」であり、それを使いこなせるかのチェックが「基礎」である。

(『生き残るための、独学。』から引用)

 

学習とは、そのときの理解度に合わせた「知識」や「技術」を身につけることです。自分自身で「理解度チェック」を適切にできるかどうか。それが、独学のコツです。

 

たとえば、いま流行している「AI(人工知能)」や「機械学習」の仕組みを理解するためには、高校数学の知識を求められます。高校数学(初歩)がおぼつかなければ、テクノロジーの使い方(基礎)を身につけることはできません。

 

高校数学の理解がおぼつかないのならば、恥ずかしがらずに中学生の数学ドリルを復習します。『生き残るための、独学。』の著者によれば、オトナが地頭を鍛え直すためには「中堅中学校の入試問題」が最高のトレーニングになると述べています。思考力を問われる問題が多いからです。

 

ところで、プロフェッショナルになるためには「1万時間の練習」が必要と言われています。じつは、10%地点の「1000時間」で成果があらわれ始めます。

独学は「1000時間」で成果が出る

1日だけ10時間の勉強をすることは、ほとんどの人ができるだろう。だが、毎日1時間の勉強を10年間欠かさず継続できる人は、きっと1%に満たない。

(『生き残るための、独学。』から引用)

 

「1000時間の独学」は、毎日3時間ずつ勉強すれば1年間で達成できます。フルタイムで働いている人にとっては厳しい時間割です。だからこそ、わずか「1000時間」を継続するだけで、競争相手のほとんどが脱落してくれます。

 

残りの「9000時間」は、自分との戦いです。プロフェッショナルの1万時間に達するためには、毎日3時間ずつ精進しても10年間かかりますが……1000時間を乗り切ったときの気持ちを忘れなければ、あとは「9回」繰り返すだけ。1000時間を耐え抜けたならば、あなたには「デキる人」の素質があります。

 

 

独学で得られる「重力」とは?

「お金は低い場所から高い場所に流れる」(中略)あなたが仕事で一応、給料をもらえるのは、その仕事においてはお客様よりも詳しい専門家であり、「知識やスキルでは、あなたのほうがお客様よりも ”上” 」ということになっているからである。

(『生き残るための、独学。』から引用)

 

知識やスキルの場合は、それを使いこなせる人が「上」です。知識のない人たちが「下」ということになります。つまり、知識やスキルに支払われる対価(お金や尊敬)は、下の人から上の人に向かって流れていくわけです。

 

水は、高いところから低いところに向かって流れます。重力があるからです。わたしたちの社会では、知識やスキルが「重力」として作用します。「専門知識」がそなえている重力にしたがって、お金が引き寄せられます。

 

あなたが行使できる「重力」を強くするためには、まさしく「独学力」が役に立ちます。これまで紹介した『生き残るための、独学。』には、学習改革をするための「49の方法」が収録されています。お試しください。

 

 

【書籍紹介】

生き残るための、独学。

著者:千田琢哉
発行:学研プラス

環境に恵まれなくても、自由な時間がなくても、十分なお金がなくても、ひとり根気よく勉強を続けることで人生はランクアップできる! 20代ビジネスパーソンのカリスマ・千田琢哉が、独学でゆるぎない教養と知的戦闘力身につけ社会で生き残る方法を説く!

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【朝の1冊】「ほどよい努力」を続けること。生きやすくなるブッダの4つことば――『精選 ブッダのことば』

仏教は、わたしたち日本人にとって深い関わりがあります。日本には、仏教由来のモノやコトがたくさんあるからです。

 

精選 ブッダのことば 初期仏典を中心に厳選した、お釈迦さま珠玉の語録集』(大森義成・著/学研プラス・刊)は、ブッダの生涯、ブッダの教え、経典の成り立ちについて、わかりやすく解説しているガイドブックです。

 

 

正しい人ほど「生きづらい」

恥じる心なく、烏(カラス)のようにあつかましく、他人を傷つけて省みるところのない人の生活は、なしやすい。謙遜の心があり、敬いを知り、執着を離れ、清らかに行い、智慧明らかな人の生活は、なし難い。『法句経』

(『精選 ブッダのことば』から引用)

 

もしも「生きづらさ」を感じているならば、あなたが「謙遜」や「恥」を知っているからです。痛みや苦しみを感じてしまうのは、他者の心を踏みにじらずに生きているからこそ。日々の悩みや苦しみは、あなたの「正しさ」を証明するものです。

 

『法句経(ほっくきょう)』は、「真理のことば」を意味する「ダンマパダ」という経典を漢訳したものです。鴨長明が著した『方丈記』における序文「行く川のながれは絶えずして〜よどみに浮ぶうたかたは〜」は、『法句経』の一節から影響を受けています。

 

 

神仏や運命のせいにしない

この世の中には三つの誤った見方がある。
一つには、ある人は、人間がこの世で経験するどのようなことも、すべて運命であると主張する。二つには、ある人は、それはすべて神のみ業(わざ)であるという。三つには、またある人は、すべて因も縁もないものであるという。『華厳経』

(『精選 ブッダのことば』から引用)

 

『華厳経(けごんきょう)』は、仏教における一派「華厳宗」の経典です。「奈良の大仏」は、華厳経が好きだった聖武天皇の発願によって、平城京の時代(752年)に建立されました。東大寺にある大仏坐像は、華厳経に登場する「毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)」を具象化したものです。

 

宗教といえば、運命論が支配していると思いがちです。審判の日におけるキリスト再臨。56億7千万年後に弥勒菩薩が現れるなど。しかし、仏教の経典のひとつである「華厳経」は、運命論を否定しています。「人生を左右するのは、運命でも神仏でもない」と説いており、縁(えん)や努力によって道は開けるのです。

 

仏教は「努力の効用」を認めています。ただし、ブッダは「がむしゃらに努力するのはダメ」とも言いました。

「ほどよい努力」とは何か

怠れば道を得られず、またあまり張りつめて努力しても、決して道は得られない。だから、人はその努力についても、よくその程度を考えなければならない。『パーリ仏典 増支部』

(『精選 ブッダのことば』から引用)

 

「弾琴のたとえ」という有名なエピソードがあります。きびしい修行を重ねても「悟り」を得られない弟子に、ブッダがアドバイスをしました。琴をうまく演奏するためには、琴糸を強く張りすぎても緩すぎてもダメで、ほど良くないと美しい音は出ない。怠けることなく、たゆまぬ努力を続けることが、成長するためのコツです。

 

『パーリ仏典』とは、ブッダ生前のことばが含まれている経典のうち、パーリ語で書かれた原始仏教経典の総称です。日本では、漢訳された『大蔵経』として伝わっています。おなじ「ブッダの教え」を記録したものですが、大意は同じでありながら、訳語ごとに解釈がすこし異なります。

 

 

最後に「捨てる」ものとは

「この筏(いかだ)は、私を安らかにこちらの岸へ渡してくれた。大変役に立った筏である。だから、この筏を捨てることなく、肩に担いで、行く先へ持って行こう」『蛇喩経』

(『精選 ブッダのことば』から引用)

 

『蛇喩経』とは、『パーリ仏典』に収録されている「蛇のたとえ話」です。蛇をつかまえるとき、胴体や尻尾をつかむと暴れてうまくいかない。首根っこをつかまえるのが正しい。つまり、本質をつかむためのコツを説いたものです。その話のあとに、ブッダは「筏の喩え」を語っています。

 

川を渡るためには筏(いかだ)が必要です。しかし、川を渡り終えたあとに、役目を終えたものを肩にかついで持ち歩くのは愚かなこと。重荷になるからです。ブッダは弟子たちに、ブッダ自身の「教え」ですら執着してはならないと説きました。何もかも捨てたとき、あなたには何が残りますか? 考えてみてください。

 

「ブッダのことば」は、弟子によって語り継がれたのち、さまざまな言語に翻訳されました。経典の数だけ、解釈の違いがあります。経典を読むことは、視覚や聴覚をとおして「ブッダが伝えたかったこと」を心で感じることです。お試しください。

 

【書籍紹介】

 

精選 ブッダのことば

著者:大森義成
発行:学研プラス

初期仏典を中心に、ブッダが残したことばを現代語訳で収載。ことばごとに、現役の僧侶による法話を載せ、ブッダの言わんとしていることを分かりやすく説き示す。現代の日本人に必要な“本当の幸せ”を指し示す、ブッダ珠玉の語録集である。

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【朝の1冊】心が折れそうな時の支えになる3つの名言――『ハートの言葉』

ハートの言葉』(学研プラス・刊)は、心理占星術研究家の鏡リュウジさんが古今東西の著名人の名言の中から、ハートに響くものを集めたものだ。ひとつひとつの言葉には、どこかにハートのマークが入っているロマンティックな写真が添えられている。その中から励まされる言葉を選んでみた。

 

 

人を救う言葉、潰す言葉

日本には「言霊」という考えかたがある。言葉には魂がこもっていて、良い言葉を使うと良いパワーを得られるともされてきた。確かに言葉には力がある。気がきく人が使うと落ち込んでいる人を励ましたり癒したりすることもできるし、配慮がない人が使うとその人を傷つけたりさらに落ち込ませることにもなりかねない。

 

鏡リュウジさんは本の中で「言葉という天使は、見えない翼でぼくたちのハートからハートへと飛び回り、そしてときに、沈みがちなぼくたちの魂をふるい立たせてくれるはずです」と解説している。そして「言葉がときに人を動かし、人生まで変えてしまうことがあります」とも。確かに映画などでも大切な言葉を聞いた途端、主人公が何かを悟り、駆け出していくシーンがよくある。

 

 

言葉は無料の贈り物

言葉の素晴らしいところは、お金がかからないということだ。傷つき悩んでいる友人に対し、金欠で何も贈り物ができない状態だとしても、心のこもった言葉で励ますことはできる。そしてその言葉で友人が少しでも元気になるのなら、それは素晴らしい贈り物なのだ。

 

私はSNSで意地悪なコメントを書き込まれ悩んでいる人に時々相談される。心ない人や、嫉妬に駆られた人が、その人に対し、重箱の隅をつつくような書き込みをしてくることがあるのだ。誤解を解こうと返信すると、さらにその倍くらいのコメントが戻ってきて、やりとりは全然終わらない。

 

そんな時、私はよく儒学者である伊藤仁斎の「仁者は常に人の是を見る。不仁者は常に人の非を見る」という言葉を伝える。志が高い人は人の良い面を讃えるし、志が低い人は人の欠点ばかり非難しがちだという意味だ。これを読むとほとんどの人が納得し、論争を中断する。「争わない」と選択したことによってSNSで神経を消耗することはなくなるのだ。

 

 

喪失感を希望に変える

また、私自身が離婚経験者だからか、友人知人の中で離婚をすると私に報告してくる人が多い。離婚直後は気分がハイになり、明るく「飲もう!」などと言ってくる人も、月日が経つと沈みがちになる。なぜあんな結婚をしてしまったんだろう、人生の無駄だったのではないだろうか、人に知られるのが恥ずかしい、などという負の感情が次から次へと湧いてくるのだ。

 

こんな場面にぴったりの名言が『ハートの言葉』の中にあった。『ドン・キホーテ』を書いたスペインの作家・セルバンテスの

ひとつのドアが閉まったときには、また別のドアが開くもの

である。

 

また、『月と六ペンス』を書いたイギリスの作家・モームの

人生とはおもしろいものです。何かひとつを手放したら、それよりずっといいものがやってきます

という言葉もいい。喪失感でつらい時も、未来に素敵な出会いがあると信じ、前を向いて生きることが大切なのだと思う。

 

 

ゆったりと幸運を待つ

離婚したての人は、次のパートナーを焦って探しがちだ。中には寂しさや不安から周囲に反対されるような人と急いで再婚し、さらに苦しむ人もいる。マレーシア初代首相のアブドゥル・ラーマンは

木を植えたらすぐに実をつけると思う人もいます。けれど、本当は、木が育って実をつけるまで、少し待たなければいけないのです

という言葉を残した。

 

この人とならうまくやっていけるかもしれない、と感じた時、一気に結婚へと駒を進めようとする人はとても多い。もちろん時にはスピードも大切だけれど、機が熟していなかったら青い実を食べることになる。食べごろになるまで落ち着いて、幸せを育てていく心の余裕が必要なのだろう。

 

【書籍紹介】

 

ハートの言葉

著者:鏡リュウジ(著)、長嶺輝明(写真)
発行:学研プラス

人気占星術研究家・鏡リュウジ氏が選ぶ、心で読む名言集76。歴史にきらめく名言と、可愛いハートの写真で綴るフォトブック。眠れないとき、迷ったとき、誰かを好きになったとき……、きっとあなたを支えてくれるはず。

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【朝の1冊】食欲をガマンできる人が「出世する」のはなぜか?――『江戸時代の小食主義』

古くから読み継がれている「自己啓発書」といえば、処世術を説いた『菜根譚』、心身の健康法を説いた『養生訓』が有名です。そのほかにも、知名度は劣りますが『修身録』という隠れた名著があります。

 

江戸時代の小食主義』(若井朝彦・著/花伝社・刊)は、小食の効用を説いた『修身録』の現代語訳ガイドブックです。

 

「食欲に勝てる人」は出世しやすい

立身出世ができるかどうか、みずから知りたいと思うのであらば、まず食を減らしてみて、毎日それを厳重に守れるかどうかを見定めればよい。これが容易な人は、かならず立身出世も容易であろう。

(『江戸時代の小食主義』から引用)

 

『修身録』の著者・水野南北(みずのなんぼく)は、江戸時代中期の人です。相者(そうじゃ/占い師)として名を馳せました。京や大坂を拠点にして、1千人を超える門人がいたと伝えられています。

 

小食主義といっても、「1日1食」や「昼メシ抜き」を勧めるものではありません。

 

『修身録』を要約するならば、「食べすぎないと決めて、それを守り続けられる人は出世する」という内容です。現代では「マシュマロ・テスト」として知られています。幼少期における「食欲の自制力」と「将来の社会的成功」には相関がある、という研究です。

 

『修身録』を書いた水野南北は占い師ですが、スピリチュアル要素はありません。あくまでも実体験と洞察にもとづいて、説得力をそなえた「人生の道理」を説いています。

 

 

小食がなぜ運を良くするのか?

分限よりも大食をする者は、生涯、立身出世がない。(中略)ただ倹約を守り、日々天より授かる食べ物を、たとえわずかでも先へと残して、これを立身出世の元手足代とするよりないのだ。

(『江戸時代の小食主義』から引用)

 

現代では、何か食べたければ「お金」が必要です。「食べ物=金銭」の等式が成り立ちます。つまり、食べすぎなければ「お金」を残すことができます。

 

ムダに食べすぎた数百円の積み重ねが、やがて数万円になります。不摂生のせいで仕事を失った人が、数万円の家賃を支払えなくなり、ついに生活拠点まで失うことは珍しくありません。食べすぎる(未来を先食いする)ことは、めぐりめぐって「運の尽き」につながります。

 

『修身録』は、その名のとおり「身を修める」ための心がけを諭しています。著者の水野南北は、「時間の使い方」について本質的なアドバイスを述べています。

朝寝の弊害について

およそ朝寝をする者は、生涯の七分を寝て暮らし、一分を飲食のために費やし、さらに一分を物見遊興に過ごし、やっと残り一分の日夜で稼ごうとするけれども、これで立身出世があるはずがない。

(『江戸時代の小食主義』から引用)

 

1日は24時間です。「七分」とは「七割」のことですから……約16時間。大げさではありません。惰眠をむさぼろうと思えば、いくらでも布団の中でゴロゴロできるからです。

 

アラームで目覚めたのに、すこしだけ眠ってしまう。毎日15分としても、積み重なれば数年分になります。人生は有限です。たとえ小食を守っても、朝寝や二度寝にかまけるならば、他人との競争に勝てるはずがありません。

 

 

食べすぎない「おまじない」

「小食」が立身出世に役立つことはよくわかりました。しかし、現代には「おいしい食べ物」があふれています。食べ放題のビュッフェやバイキングにおいて、食べすぎないための「おまじない」を紹介します。


なお慎みがたき時は、飯一椀を以て雪隠の屎中に落しみるべし。たとへ人面獣心の者といへども、これを屎中に捨つること能はず。(中略)慎み悪しき人は、日々食物を雪隠に捨つるがごとし。恐るべき事なり。

(『江戸時代の小食主義』から引用)

 

雪隠(せっちん)は、江戸時代におけるトイレの呼称です。汲み取り式のボットン便所。屎とは、食べ物のカス。わたしたちが排出する「アレ」のことです。

 

「飯一椀を以て雪隠の屎中に落し」とは、「ごはんを便器のなかに捨てる」という意味です。大酒暴食とは、必要のない栄養をむさぼることです。吸収できなかった栄養は排出されます。それは食べ物を「雪隠の屎中に落し」ているのと同じことです。食べすぎそうになったら、この理屈を思い出しましょう。

 

『修身録』の著者は、「まず三年、食を慎んでみよ」と説いています。それだけ自制できれば、何らかの成果を感じることができるはず。お試しください。

 

 

【書籍紹介】

江戸時代の小食主義――水野南北『修身録』を読み解く

著者:若井朝彦
発行:花伝社

貝原益軒『養生訓』と並び立つ指南書『修身録』。現代にも通ずる「小食主義」の神髄に迫る。壮年に至って一念発起し人相学を極め、大家として千人を超す門人を誇り、教訓の宝庫である著作を残した江戸時代の怪人・水野南北。食を通じて見定めた健康、立身出世、開運、富……人生を左右する「小食主義」とは?

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【朝の1冊】コミュ力をアップさせるには、まず「しぐさ」から――『見た目としぐさ マナーの便利帖』

とある結婚相談所を定点観測的にレポートするドキュメンタリー番組を見た。男性会員も女性会員も同じ目線から淡々と紹介されていたが、筆者の目には、女性会員ばかりがはつらつとしているように映った。

 

 

目力ないよ! 男性陣

男性会員のみなさんに、目力がまったく感じられない。顔出しOKの人に限っての話だが、女性会員はアドバイザーの話を聞く時も目をキラキラさせている。一瞬たりとも視線を外さない感じだ。何か尋ねられれば、ちょっと食い気味に正直な意見を返す。

 

それに対し、男性会員は視線を落としている人がほとんどだ。理由はある。メモを取っているのだ。貴重な情報を漏らさず持ち帰りたいという気持ちはわかる。だから、すべてを書き留めておきたいという行いは当然かもしれない。

 

しかし、熱く語るアドバイザーと彼女と目も合わせることなく黙々とメモを取る男性会員たちの間に歴然とした違和感が存在することは、テレビの画面を通じてもはっきりわかる。男性会員の中には、かなり長い間籍を置いている人も少なくないという。その理由、わからなくはない。

 

 

対人スキルの3要素

アメリカの対人スキル研究団体「サイエンス・オブ・ピープル」(ヒトの科学)のウェブサイト(https://www.scienceofpeople.com/body-language/)に、仕草に関する興味深い記事が掲載されている。ボディーランゲージと非言語的コミュニケーションの基本として挙げられる3つの要素だ。

 

・人間は、強い感情を意識した時に思わず出る世界共通の表情がある。また、人間はこうした表情を敏感に察知し、それに隠された感情を読み取る。

・与えられたスペースの中で体がどのように動くか。人間は、視界に入るほかの人たちの動きを常に意識している。こうした動きから、好き嫌いとか緊張の度合いを推し量ることができる。

・洋服やアクセサリー、サングラスなどの装飾品、そしてヘアスタイルはすべてボディーランゲージの一部であり、特定の色やスタイルが他の人たちに信号を送る働きをする。時計や指輪を頻繁にいじる人。髪型が気になって仕方がない人。すべてがボディーランゲージの一部となる。

 

ボディーランゲージ=仕草のネガティブな要素をすべて取り除き、ポジティブな要素だけ抽出して活かしていく方法はないんだろうか?  実は、こうしたプロセスの大きなヒントとなりそうな本がある。

 

プロが説くしぐさの大切さ

見た目としぐさ マナーの便利帖』(直井みずほ・監修/学研パブリッシング・刊)は、体裁こそ実用書だが、内容は行動科学の専門書に近いかもしれない。「はじめに」の書き出しを読んでみよう。

 

――しぐさで、気持ちを伝える。相手と接するとき、身だしなみや表情、立ち居ふるまい、声などは、言葉の内容と同様に、印象に影響を与えます。第一印象としぐさをみがくことによって、より好感度が高まり、人と人との関係が深まります。

『見た目としぐさ マナーの便利帖』より引用

 

「サイエンス・オブ・ピープル」の“ボディーランゲージと非言語的コミュニケーションの基本として挙げられる3つの要素”に重なる部分が多いのではないだろうか。監修者の直井さんは、国内有名ホテルでオペレーター、フロントとして勤務後、とある航空会社でCAとして12年間勤務し、大手企業の研修インストラクターへ転身した人物だ。

 

 

相手に与える印象を考えてみる

プロローグ1で、しぐさによるコミュニケーションについて触れられている。簡単に言うと、こういうことになる。

 

しぐさによるコミュニケーションは、言葉によるコミュニケーション以上に人間関係に大きな影響を与えます。相手の視覚と聴覚を意識し、自分のふるまいがどんな印象をあたえているかを考えましょう。

『見た目としぐさ マナーの便利帖』より引用

 

目をキラキラさせながら自分の話を聞いてくれる人。意識してそうしているのではないだろうけれども、視線も合わせずに黙々とメモを取る人。話し甲斐を感じるのはどちらか。まずはそういうことだと思うのだ。

 

 

行動科学のケーススタディ

筆者はこの本を、“実用書の体をした行動科学の専門書”と形容した。もう少し言い足しておきたい。「行動科学のケーススタディを集めた本」という呼び方がいちばんしっくりくるのかもしれない。以下に紹介する構成にも、そういうテイストが垣間見られる。

 

・プロローグ

1 仕草によるコミュニケーションを覚えよう

2 立ち位置や身ぶり・手ぶりで人づきあいを円滑にする

3 ハッピーなサイクルを回せる人になろう

第1章:必ず感心してもらえる! 美しい身のこなしとしぐさのコツ

第2章:職場ですぐに役立つ! 身だしなみと装いのルール

第3章:評判が高くなる! ビジネスシーンの態度とコツ

第4章:好感度が跳ね上がる! コミュニケーションのルール

第5章:人づきあいがうまくいく! しぐさとアプローチの法則

第6章:相手に好かれる! シーン別・ふるまいとマナー(プライベート編)

第7章:相手に好かれる! シーン別・ふるまいとマナー(フォーマル編)

 

実に盛りだくさん。でも、これだけじゃない。巻末企画の「誰とでもうまくつきあえる! 気くばり心理学メソッド」では、日々の生活ですぐに使えるちょっとしたテクニックが数多く紹介されている。

 

コミュニケーションスキルを上げたいと思う人はたくさんいるだろうし、理由もさまざまだろう。この本は、読者の数だけあるひとつひとつの理由に的確な答えを出し、その答えを最も効果的に実践する方法を提供してくれる。コミュニケーションスキルに自信がない人たちにはよきアドバイスとなるだろうし、自信がある人たちにとっては客観的な確認基準となるはずだ。

 

 

【書籍紹介】

使える!信頼される!見た目としぐさ マナーの便利帖

著者:日本サービスマナー協会 直井みずほ(監修)
発行:学研プラス

第一印象をよくする、好感度を上げるなど、ケーススタディを中心に、マナー初心者でもよくわかる具体的な解説。また、体型にあった服装の基礎知識、TPOに合わせた服選びの基準など、資料性の高い情報が満載です。これ1冊で、すべてがうまくいく決定版!

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魅力的な淑女になるための12の方法――『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』

なぜだかわからないけれど、やたらとモテる女の子がいる。

 

可愛いし、気立ても良く、モテても不思議はないのだが、絶世の美女というわけではない。周囲にはもっと綺麗で、もっと頭が良く、お行儀も良い人がいるというのに、男性たちはなぜか彼女を選ぶのである。そうかと思うと、とても魅力的なのに、縁どおく、まったくモテない女の子もいる。この違いはどこで生じるのか?

 

 

淑女になるにはレッスンが必要?

ずっと不思議だと思っていたのだが、『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』(樋口智香子・著/学研プラス・刊)を読み、「なるほどねぇ」と納得してしまった。

 

著者の樋口智香子は、マナーコンサルトとして活躍し、現在は「愛されマナー術」を主宰している。元は資生堂のビューティコンサルタントとして働いており、その際、資生堂に受け継がれた接客の心と美意識を徹底的に身につけたという。

 

一生懸命女磨きをしているつもりなのに、なぜか縁遠い、大好きな彼の心をつかめない。そんな悩みを抱えた女性にとってこれほど強い味方はいないだろう。

 

 

淑女になるために行いたい12のレッスン

『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』で示されるのは、12通りの方法。簡単に箇条書きにすると、以下のようになる。

 

レッスン1 ガサツな女性は男性を幻滅させる。
レッスン2 「一流の男性」のハートを射止めるための条件
レッスン3 婚活パーティで視線を集めたかったら何をすべきか
レッスン4 品のある淑女になるための「おしゃれ」の条件
レッスン5 淑女になるための心の磨き方
レッスン6 ミステリアスな色気が男性をドキドキさせる
レッスン7 レディが予習しておくべき「洋食」のマナー
レッスン8 レディの「和食」のマナー
レッスン9 公共の場でのレディの常識力
レッスン10 イライラしたときの感情整理法
レッスン11 デキる妻の「常識力」
レッスン12 無理なく美女でいられる方法

 

この12のレッスンに真面目に取り組めば、私たちはもっと魅力的な女に変身できる。

 

淑女になるためのハウツー

実は、今まで淑女になるためのハウツーがあるなどと考えたこともなかった。淑女とは、やはり幼い頃からのしつけや、母親からの影響など、いろいろな要素が何代も何代も繰り返されて淑女という存在を形成していくのだと思いこんでいた。が、しかし…。

 

もし、家柄や血筋や育ちがすべてだというなら庶民の家に生まれた私たちに希望はない。淑女になるための扉は永遠に開かれないことになってしまう。

ちょっとした工夫で、あなたも淑女に

『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』を読むと、個人のちょっとした努力や工夫で、素敵な女性になることができることがわかる。

 

同時に希望もわいてくる。どんな環境にいようとも、淑女への扉を開けることが可能だと、明るい気持ちになるからだ。私たちもちょっとしたことに注意すれば、ガサツな女性になることを防ぐことができるのだ。

 

たとえば、いつも時間に追われギリギリに暮らしていると、素敵な女性にはなれないという。朝食もそこそこに、メイクもいいかげん、ヘアスタイルも適当にまとめて、息を切らしながら会社に到着。そんなことをしていたら、せっかくのデートの待ち合わせも、ガサツな自分をさらけ出すことになる。

 

他に、ガハハという豪快な笑い方も男性を恥ずかしがらせる。耳の痛い話である。私にも覚えがある。日常生活がガサツだとデートもやはりガサツなままとなる。
人間はそうは豹変できないものだ。普段の暮らし方が大切なのだ。

 

 

ヒントの中で一番、ピンときたものは…

『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』には、役に立つ様々なヒントが書かれている。中でも、私が1番、深く頷いたのは、「10分のメイクでも、自信を持って人前に立てるためにはどうしたらいいか?」についてだ。

 

答えは意外なほど簡単で

 

それは、「フルメイクをする」ということ。
ファンデーションなどのベースから、アイシャドーや口紅といったポイントメイクまで、全てのアイテムをひと通り使う、ということだけです。

『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』より引用

 

メイクに省略した部分があると、顔がぼんやりしてしまうという。これは気づかなかった。確かに、口紅を塗るのを忘れていると、いつも夫に言われる。「暁子、顔色が悪いよ」と。

 

たとえ時間がなくても、毎日省略せずにやっていくことでメイクは上達し、なりたい自分に近づいていくことができるという。

 

「継続は力なり」という言葉は、淑女になるためにも必要なヒントだった。気品ある花嫁になりたい人も、既に結婚している人も、レッスンを意識して淑女を目指そう。そして、品格ある女性になって自分自身を幸福にしたいものである。

 

【書籍紹介】

 

気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン

著者:樋口智香子
発行:学研プラス

愛する人と結ばれ、幸せ一杯の結婚式。あなたはバージンロードを歩く花嫁。そのとき、誰もがうっとりするような「気品」のある、美しい花嫁になりたいと思いませんか? 女性には女性ならではの優しさ、やわらかさ、愛らしさがあります。身なりを整え、美しい言葉で話し、優雅に振る舞う……。無理にかしこまる必要はありませんが、どんなときでも、「大人のレディ」として振る舞える女性は、とても魅力的です。男性の心を癒し、周囲からも愛されるのです。 品格のあるしとやかな女性のことを「淑女」といいます。外見も内面も美しい大人のレディは、女性としての魅力にあふれています。 本書で、素敵な男性のハートを射止める、淑女のたしなみを身につけていきましょう!

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【朝の1冊】待ちの姿勢は何も生まない、自分の理想をつかみにいけ――『仕事も恋も思い通り! 人生を変える成功法則

ライフコーチという職業をご存知だろうか。人生の目標を達成し、仕事で成功し、誰を相手にしても良好な人間関係を構築できるよう、文字通り生き方のコーチングを行うことを生業とする人々を意味する言葉だ。

 

映画やドラマで見るように、アメリカではかかりつけの精神分析医がいるという人が多いらしい。診断を受けるというより、相談相手というニュアンスなのだろう。そう考えると、ライフコーチは精神分析とコンサルティングを同時に行う人ということになるだろうか。

 

 

ライフコンサルタントが語るポジティブな言葉

コーチングのプロセスは、クライアントが置かれている現状と望みを照らし合わせ、詳細に描き出していくことから始まる。そういう流れの中で障害となるものや問題点を浮き彫りにし、なりたい自分になるにはどうすればよいか、望む生き方を実現させるためにはどうすればよいかをコーチとクライアントが一緒になって考えていく。

 

実は、日本にもよく似たことを職業にしている人がいる。この原稿で紹介したいのは、“ライフコンサルタント”として活躍している女性が紡ぐポジティブな言葉で満ちた一冊だ。

 

仕事も恋も思い通り! 人生を変える成功法則』(水原ゆり・著/学研プラス・刊)の著者水原ゆりさんは、ライフコンサルタントとして活躍している女性である。どんな仕事なのか。

 

現在、私は「ライフコンサルタント」として、人生を思いどおりに生きたい女性たちに向けて、毎日がキラキラと輝くライフスタイルや心のあり方について、コンサルティングやセミナー、働き方のプロデュースをしています。

『仕事も恋も思い通り! 人生を変える成功法則より引用

 

この本を書く1年前までは看護師として働いていたという。看護師としての毎日が決して楽しくなかったわけではない。ただ、何とも言葉にしがたい漠然とした思いがあったようだ。

 

でも、心のどこかで、「もっと違うことができるのでは?」「もっと自分をキラキラ輝かせて、ワクワク生きる道があるのでは?」と、モヤモヤしていました。

『仕事も恋も思い通り! 人生を変える成功法則』より引用

 

そして、当時の気持ちのすべてを形容するキーワードにたどり着く。

 

 

自分を輝かせるためのキーワード

そのキーワードは、あまりにもあっけなく響くかもしれない。

 

思いどおりの人生をつくりたい。

私を動かしたキーワードは、これでした。もっと具体的に言えば、

大好きな人と結婚したい。

幸せと思える仕事がしたい。

お気に入りのものに囲まれて過ごしたい。

オシャレなお洋服しか着たくない。

キラキラ輝いた自分でいたい。

『仕事も恋も思い通り! 人生を変える成功法則』より引用

 

やっぱり、「なんかいいことないかな…」なんて漠然と考えているだけではだめなのだ。願いというのは、具体的であればあるほど手に入れやすくなるような気がしてならない。こうなりたいという自分像が定まり、そうなるという気持ちを固めればブレることもなくなるだろう。

 

ブレることなく進めていく過程

では、こうした過程をどのように進めていけばいいのか。章立てがそのままストーリーに感じられる。

 

第1章 「なりたい自分」を思い描く

第2章 「思い込みの枠」をはずす

第3章 「成功にふさわしい自分」になる

第4章 「フライングの半歩」を踏み出す

第5章 「愛」と「お金」を引き寄せる

 

そして、“おわりに”に記された一文が、なんとなくモヤモヤしている老若男女に刺さるだろう。

 

平凡な主婦だった私が、仕事も恋もプライベートも望みが現実になり、思い込みの枠をはずすことで、人生はこうも変わるものかと実感しています。

『仕事も恋も思い通り! 人生を変える成功法則』より引用

 

 

基本的に女性向けに書かれた本なのだろうが、すべての人にアピールする内容だ。50半ばになった筆者だって、できることならいつまでもキラキラしていたい。そして、自分がそう思って動き出さなきゃ、絶対に輝けるわけがない。まずは、ずっと諦めていたあれから始めてみようかな。

 

【書籍紹介】


仕事も恋も思い通り! 人生を変える成功法則

著者:水原ゆり
発行:学研プラス

看護師で平凡な主婦だった27歳の女性が、パソコン1台で起業し、思いのままのキャリアと愛とお金を手に入れた、とっておきの秘密。彼に愛されながら、仕事を楽しみながら。ガツガツではなく、スルリスルリと……豊かで欲ばりな、夢の叶え方!

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【今日の1冊】たった1時間で人生観が変わるアドラーの教え―『[超図解]勇気の心理学』

ヒトは変わることができます。今までの習慣や考え方を変えるには、決意するための「勇気」が必要です。

 

[超図解]勇気の心理学 アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本』(中野明・著/学研プラス・刊)は、「自己変革の勇気」が必要な理由と、そのインセンティブについて解説しています。

 

「生き方」は変えられる

家庭が貧しいからひねくれた性格になった、と言う人がいます。一方で、家庭が貧しいがために辛抱強い性格になった、と言う人もいます。
(中略)
このように私たちは、経験したことに与える「意味づけ」によって見方を変える存在であり、その結果、人生も変わるわけです。

(『[超図解]勇気の心理学』から引用)

 

精神科医アルフレッド・アドラーが提唱した心理学では、ヒトの生き方を「ライフスタイル」と呼称します。ライフスタイルは、個人の意味づけによって形作られたものです。いわば「思いこみ」にすぎません。自分の「思いこみ」ならば、自分で書き換えることができます。

 

アドラーは、ヒトが幸せになるには「共同体感覚」が欠かせないと述べています。なぜなら、参加している共同体(家庭、企業、社会)に役立ったと感じるとき、わたしたちの幸福感は高まるからです。

 

生きづらいと感じてしまうのは、「ライフスタイル」と「共同体が求めるもの」がズレているからです。共同体感覚を充実させる(幸福感を得る)には、自分のライフスタイル(生き方)を見直すしかありません。

 

 

しあわせの合言葉は「勇気」

共同体感覚を平たく言うと、人が全体の一部であること、全体とともに生きていることを実感することです。

(『[超図解]勇気の心理学』から引用)

 

共同体感覚の充実は、共同体に対する「貢献」によって高まります。あなたが属している共同体への貢献度は、100点満点のうち何点だと思っていますか? 点数が高いほど、共同体感覚が充実しているはずです。

 

共同体に貢献しているつもりでも、報酬が少なかったり人間関係が悪かったりなどの要因によって、生きづらさを感じることもあります。

 

現状を良くしたければ、あなたの「生き方」と「共同体」のギャップを見直すしかありません。勉強、転職、改善の働きかけ……etc。そのための意思力こそが、アドラー心理学における「勇気」です。

 

勇気をふるって、生き方を変える。アドラーが推奨しているのは「社会的に有用な人」を目指すことです。

「社会的に有用な人」になろう!

共同体の利益を前提にして高い行動力を発揮するのが、この社会的に有用な人の特徴です。このタイプの人をアドラーは「有用で、正常で、人類の進化の流れに深く入り込んでいる」(中略)と表現しました。

(『[超図解]勇気の心理学』から引用)

 

アドラーが述べている「共同体の利益」とは、特定の企業や団体の利益増大に関与するだけに留まりません。「社会全体」ひいては「宇宙」に対する貢献を指しています。壮大なビジョンです。

 

時代に先んじることによって他人よりも得をする。そんな考え方が流行しています。でも、自分さえ良ければという考え方で得られる幸福感は、せいぜい「中の上」止まりです。きっと物足りなくなります。

 

目先の利益を捨てて、「どうすれば社会が良くなるだろう」と考えて行動する。それこそが「社会的に有用な人」であり、どんな立場であろうとも「共同体感覚の充実」につながります。

 

 

自己変革のインセンティブ

過去はもう変えられません。変えられるのは未来だけです。そしてその未来を変えようと思えば、いま現在の行動を変えねばなりません。
したがってアドラー心理学の勇気づけとは、いま現在を正しい目標に向かわせること、とも言い換えられるわけです。

(『[超図解]勇気の心理学』から引用)

 

貢献することによって「共同体感覚」が充実します。幸福感が高まります。つまり、自己変革のために勇気を奮うことにはインセンティブ(報酬)があります。やったもの勝ちです。

 

「社会的に有用な人」になるために目標を見直し続けること。それこそが、わたしたちにとって一生の仕事(ライフワーク)になります。情けは人の為ならず。骨折り損のように見える生き方こそが、じつは幸せの近道というわけです。お試しくだい。

 

【書籍紹介】

[超図解]勇気の心理学 アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本

著者:中野 明
発行:学研プラス

フロイト、ユングと並ぶ心理学の巨人、アルフレッド・アドラー。”自己啓発の源流”として知られ、「勇気の心理学」とも呼ばれるその学説の全貌、のちの社会に与えた影響、さらにはアドラー自身の人生などを、豊富な図解により短時間で理解できる一冊。

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【今日の1冊】あなたの人生をバラ色に変える3つの習慣とは――『99%の人生を決める 1%の運の開き方』

基本的に、超ポジティブ思考で毎日楽しく生きている私だが、今朝はどん底まで気持ちが落ちた。

 

長女の言動にひどく憤慨、怒りが頂点に達し、感情がおさえきれずに号泣してしまったのである。理由は、いま考えればちっぽけなことだ。しかも、相手は小さな子どもである。こんなにイラつくなんて、大人げない。少し時間が過ぎたら、なんだか心にぽっかり穴が空いたように虚しくなり、「なぜあんなに叱ってしまったのだろう」という悲しみが押し寄せてきた。

 

すると、最近読んだ本の中の言葉がふと頭をよぎった。

 

人には、喜怒哀楽の感情があると言われています。

その中で、お金持ちでなおかつ幸せで、優秀な経営者が使わない感情があります。

「怒」です。

 

99%の人生を決める 1%の運の開き方』(崔燎平・著/内外出版社・刊)の一節だ。

 

 

運を引き寄せる感情の秘密

著者の崔さんは、北九州の経営者であり、占い開運アドバイザーとして大変人気を集めている30代の男性。

 

開運アドバイザーといっても、何かが見える系の人でも、不思議な能力があるわけでもなく、自ら「占い師」と名乗ったこともないそうだ。ただ、これまでに占ってきた5万人のデータやエピソード、そして師と仰ぐおばあちゃん先生からの数々の教えに基づいて、幸せをつかむきっかけを相談者にアドバイスしているのだという。

 

「怒」からは後悔と破壊しか生まれない。

 

これは崔さんが師匠から得た教えであり、自身も痛感したことなのだという。

 

さらに、「哀」も必要ない。これから起こるかもしれない嫌なこと、哀しいことを考えていると、人の感情はマイナスに傾いて運が弱くなってしまう。哀しむのは哀しいことが実際に起ったときだけでいい、と崔さんは述べる。

 

つまるところ、喜怒哀楽から「怒」と「哀」を取り除いて生きるべき。そう、「喜楽に生きる」ことこそ、自らの運を大きく開いていく秘密なのだという。

 

この言葉は、まさに今日の私にグサリと突き刺さった。

 

 

「運命」は自分で決められるのに、決めていない人が多い

本書では、幸せなお金持ちがやっている習慣を6つ教えてくれている。

 

自分が今生きている現実は、偶然そうなったのではなく、「なる前からなっていた」のだと崔さんは言う。自分がどうなりたいかをイメージし、そうなるように意識していくことが大切なのだと。

 

だからこそ、成功した人たちが、その幸せと成功を手に入れる前からしていた習慣を取り入れることで、「自分の人生を幸せなものにしていける」というわけである。

 

今回は6つの習慣の中から、特に私が「むむ!」と思ったものを3つ紹介しよう。

今日から実行! 幸せになる習慣とは

①あいさつをする

あいさつは、極論言わなくても済む言葉である。「おはよう」と言わなくても1日は始まるし、「いってらっしゃい」と言って送り出さなくても会社には行ける。けれど、世界中にあいさつが存在しているのには、あいさつが人間社会を形作る基本であり、とても重要なものだからだと崔さんは述べる。

 

出かける人に「気をつけてね」「いってらっしゃい」とかける言葉は、その人を1日守り続ける言葉。「おかえりなさい」「ただいま」と言うのは、外から持ち帰ってくる厄を払い退ける意味があるのだそう。このやりとりを失ってしまうと、親しい間柄でも次第にすれ違いが生じる。確かに、熟年離婚の理由の第一位は「会話がない」、つまり「あいさつを失ってしまった」からだというデータもあり、まさにと納得。

 

②トイレ掃除をする

よく、「妊娠中にトイレを念入りに掃除するとかわいい子が生まれる」などと言われるが、事業を成功させたい、幸せになりたいのなら「トイレ掃除をしなさい」と崔さん。そして、便座のフタは必ず閉めて、トイレットペーパーは三角に折りなさいとも。

 

なんでも、家にやってくる7人の神様のなかで、最後に訪れる神様はトイレに入る。そして、一番大きな幸福を持ってくると言われているのだそうだ。その神様は両手に乗るくらいの小さなサイズで、目が見えない。だから、落ちないようにフタは必ず閉めること。キレイに使っている合図として、神様が触ってわかるようにトイレットペーパーを三角に折っておくこと、というわけだ。

 

なんだか「ほんまかいな!」と突っ込みたくなる話だが、崔さん自身、そして崔さんがこれまで見てきた幸せなお金持ちの人は、みなトイレ掃除を大事にしているのだそう。試してみる価値はありそうだ。

 

③お墓参りをする

「先祖供養なくして、生きている人間の幸せはない」

自分がいま存在しているのは、先祖から受け継がれてきた大きな愛情のおかげである。だから、過去から受け継いだ大きな愛に対して、深く感謝すること。つまり、お墓参りをすることが、とても大切だと崔さんは言う。

 

事実、崔さんのアドバイスでお墓参りをするようになった人の実に8割以上に、素晴らしい運が舞い込んでいるのだそうだ。不妊に悩む人は、男性側の直系をたどってお墓参りをするといいらしい。実際に、そうしたことで子どもを授かった人は数知れずというから驚く。一年にほんの数回、近況を伝えにお墓に行く。それだけで、ご先祖様はあなたを守ってくれるのだ。

 

 

幸せになるのは簡単。でも、実行するかしないかは自分次第

先に紹介した3つの習慣以外にも、本書には自分の運を開いていくアドバイスが散りばめられている。そして、どれもお金もかからず、誰でもすぐに実践できることばかり。

 

「幸せになるのがこんなに簡単なことだったとは! 不幸になるほうが難しい」とは、崔さんのアドバイスを実践して、成功した人たちが口を揃えて言う言葉なのだそう。

 

本当の開運は、お金を出して安易に手に入れるものではなく、毎日時間をかけてコツコツ作り上げていくもの。「自分は運が悪い」「人生ツイてないことだらけ」そんなふうに悲観している人がいれば、騙されたと思って、崔さんが教える習慣を3カ月続けてみてはいかがだろうか。

 

私自身はまず、朝強く衝突した長女を「おかえり!」と笑顔で迎えることから始めようと思う。

 

【書籍紹介】

99%の人生を決める 1%の運の開き方

著者:崔燎平
発行:内外出版社

成功していて幸せを手にしている人たちの共通点は、誰でも簡単にできる習慣だった! 北九州で「予約が取れない」と大人気の占い開運アドバイザーの著者が、5万人を占ってわかった、開運の習慣、日々の心がけ、運の引き寄せ方など、運を開き、幸せになるヒントを紹介します。

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【今日の1冊】判断基準は自己肯定感。こまめに捨てる「1グラム主義」で片づける――『片づけられる人は、うまくいく。』

「片づけ」や「そうじ」を、本格的に学ぶことはありません。幼いころから学校で教えるべきです。なぜなら、片づけられない人は不健康になるからです。滅びやすくなります。義務教育の必修科目にすべきです。

 

片づけられる人は、うまくいく。人生を変える「捨てる」習慣65』(中谷彰宏・著/学研プラス・刊)という本があります。自発的に学ばなければ、いつまでも「片づけられない人」のままです。

 

「片づけ」を準備運動にする


「仕事をしようと思ったら何か片づけたくなるんですよ。これは逃避じゃないですか」と心配する人がいます。そんなことで自己肯定感を下げたり、罪悪感を持たなくていいのです。片づけることが、仕事です。

(『片づけられる人は、うまくいく。』から引用)

 

掃除機をかけたり、机の上を整理したり、パソコンの不要ファイルを削除したり。本来すべきことからの「逃避」であっても、片づけをするのは良いことです。

 

やめたほうがいいのは、「片づけ」をきっかけに時間を浪費することです。押し入れを片づけているときに見つけたアルバム写真やマンガを読みふけったり、ハードディスクを整理していたつもりでも音楽データを聴くのがやめられなくなったり。本末転倒に気をつけましょう。

 

準備運動としての「片づけ」は、やる気を誘います。ひとつ片づければ、ほかにも片づけることが見えてくるからです。

 

 

「1グラム主義」でうまくいく


書類1枚でも捨てることで、変わります。これを「1グラム主義」と言います。多くのものを片づけようとするのは、「キロ主義」です。キロ単位で、モノを捨てたいと思っている人です。

(『片づけられる人は、うまくいく。』から引用)

 

自宅に、2リットルの「空きペットボトル」が溜まっていませんか? 「1グラム主義」の人は、たとえ1〜2本でも外出するたびに持ち出して、しかるべきところに捨てます。近ごろの食品マーケットには、空きペットボトル回収箱があるからです。

 

片づけられない「キロ主義」の人は、月に1〜2度の容器リサイクル収集日にまとめて捨てようと思って、毎回忘れているうちに、自宅に数カ月分の使用済みペットボトルを溜めこみます。こまめに捨てましょう。

 

なかなか捨てられないのは「腐らないもの」です。むかし買った衣服、書籍雑誌、雑貨など。「もったいない」と考えてしまって捨てられない人のために、とっておきの「判断基準」を教えます。

捨てるときの「判断基準」


捨てるかどうかの判断基準は(中略)自己肯定感が下がるか上がるかで決めます。自己肯定感が下がるモノは、捨てることです。

(『片づけられる人は、うまくいく。』から引用)

 

「安いから買ったモノ」は、使っていなければ捨てましょう。なぜなら、モノには「透明な値札」がつきまとうからです。たとえば、セールで買った衣服です。値札をはがしても、あなたは「980円で買ったこと」を覚えています。いわば、透明な「980円の値札」を背中につけたまま外を出歩くようなものです。自分でも気づかないうちに、あなたの自己肯定感は下がります。

 

この考え方は「買う基準」にも応用できます。どちらを買うべきか迷ったら、自己肯定感の上がるほうを選びましょう。

 

 

モノを増やさず、空間を増やす


片づけられない人の一番のお題目は、「もったいない」です。(中略)単純に、モノが増えると空間が減って、モノが減ると空間が増えます。「モノ」と「空間」のどちらを選ぶかです。

(『片づけられる人は、うまくいく。』から引用)

 

自信がない人は、満たされない心をモノで埋めようとします。自信がある人は、心に余裕があるので、必要なモノだけをそろえて空間(スペース)を増やそうとします。

 

「モノを増やさず、空間を増やす」という考え方は、食生活にも応用できます。腹八分目は、胃のなかに空間(余裕)をつくるからです。「もったいない」からといって、捨てればいいものまで食べていませんか? お腹いっぱいではアタマもカラダも重くなります。

 

本書『片づけられる人は、うまくいく。』は、およそ60種類の「捨てる」テクニックを収録しています。「少し足りないほうが贅沢」「予備をゼロにする」など、すぐ試したくなるものばかりです。お試しください。

 

 

【書籍紹介】

片づけられる人は、うまくいく。

著者:中谷彰宏(著)
発行:学研プラス

捨てることで、人生が変わる65の方法を紹介。【この本は、3人のために書きました。】(1)もったいなくて、片づけられない人。(2)せっかく片づけたのに、またすぐリバウンドしてしまう人。(3)片づけることで、仕事も恋愛もチャンスをつかみたい人。

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【今日の1冊】徹底した「自己分析」で天才になる! オリラジが芸能界でサバイブできる理由——『天才の証明』

「天才にはなれないんだから、秀才を目指しなさい」

 

子どもの頃、よくこんな台詞を耳にした。

 

一般的に、天才は「生まれ持ったもので、どんなに努力しても他者が勝てないような能力、または能力を持った人」であり、秀才は「努力して得た知識や才能(もしくは持ち主)」という意味で使われているのではないだろうか。

 

つまり、ずば抜けた才能を生まれながらにして持つ者が天才であり、そのような才能を持ち合わせていない者は、努力して天才に近づくべく「秀才」になるしかないのだ。そう幼いながらも理解した記憶がある。

 

しかしながら、「人は誰もが天才だ」と唱える者がいる。お笑い芸人・オリエンタルラジオの“あっちゃん”こと中田敦彦氏だ。

 

 

消えそうで消えない?「オリエンタルラジオ」というコンビ芸人

オリラジといえば、デビュー一年目にして「武勇伝」ネタで大ブレイク。すぐに冠番組を持つも、早々にすべてのレギュラー番組を失い、不遇の時代を過ごす。その後、相方の藤森慎吾氏は”チャラ男”、あっちゃんは”インテリ芸人”としてそれぞれ再ブレイク。さらに、華麗なダンスとカッコイイ楽曲で世間の度肝を抜いた”PERFECT HUMAN”は記憶に新しい。「あの手この手で生き残ってきた」「消えそうで消えないコンビ」という認識の人も多かろう。

 

そんなオリラジあっちゃんが、昨年一冊の本を出した。黒バックの表紙にドヤ顔アップ、そして『天才の証明』(中田敦彦・著/日経BP社・刊)というタイトル。あっちゃんが孤高の神のように崇められているPERFECT HUMANのキャラクターそのままに、「私が天才である理由を教えてあげよう」てな内容なのかと思いきや、まったく違った。

 

冒頭の「人は誰もが天才」というのは、本書の中で主張しているあっちゃんの理論。誰もが生まれ持った素晴らしい才能を持っていて、それを伸ばし磨いていくためのテクニックを余すことなく教えてくれている。もしかして、私も天才になれるかも? というか、すでに天才なのかも? 早速、内容を覗いてみよう。

天才になるには「自己分析」が命

もっとも大切なのは、自らの長所や短所を客観的かつ冷静に見て、分析すること。なぜならば、1人の人間の才能はピンポイントであるからだと、あっちゃんは述べる。

 

たとえば、医者に向いているといっても、心臓外科医か精神科医ではまったく違う。心臓外科医の中でも、手術を行う技術に長けているのか、チームをまとめて手術自体を成功させる能力があるのか。芸人でいうならば、大喜利が得意なのかコントが最高に面白いのか、はたまた体を張った企画向きなのか、しゃべりで観客を魅了するタイプか。

 

こうして考えてみると、たとえ同じ職業であってもそれぞれ違った能力があり、活かせる場所が違うことに気づく。まずは、自分が何を得意とするか。どんな現場で生き生きとしているかを見つめ直してみよう。

 

また、その才能は、自分自身よりも他人の方が気づきやすい。自分では欠点だと思っていたものが、実は最強の武器だということもある。だからこそ、周囲の評価や今いる環境、時代のニーズをも鑑みて、綿密に自己分析すべきなのだ。

 

 

長所を伸ばし、短所は無視する

オリラジはリズムネタを得意としていて、音楽やダンスが最大の強み。一方で、「お笑い」で当たり前のように求められる漫才やコント、大喜利などはめっぽう苦手。だからこそ、不得意な従来のお笑いジャンルは早々に捨て、長所であるリズムネタを核にさまざまな挑戦をしてきたのだ。

 

と、あっちゃんは言う。つまり、「勝てるところで努力して勝負する」ということだ。結果、いまのオリエンタルラジオの地位がある。

 

確かに、苦手なことをいくら努力しても、そのジャンルで才能がある人にはなかなか近づけない。であれば、長所だけに絞って磨いていくほうが、成功への近道だろう。とはいえ、ただがむしゃらに頑張るだけではダメだ。繰り返しになるが、一に分析、二に分析。

 

「武勇伝」ネタや音楽ユニット「RADIO FISH」が受け入れられた背景には、その時代のニーズ、あらゆるお笑いネタの分析、成功者(即ちライバル)の強み、社会全体の流れなどを、実に詳細に分析し、自分たちの長所をどう表現していけばブレイクするかを試行錯誤した結果なのである。

 

 

本書の中では、他にも自分の才能を開花させるための戦略が数多く紹介されている。

 

「人は誰もが天才だ」という主張は、確かに正しい。ただし、その才能を輝かせるための多大なる努力があってこそ。常にトライアンドエラーを繰り返し、より高みを目指しているあっちゃんの姿は、多くの大人たちの背中を押してくれるだろう。私自身、仕事の方向性を再度考え直そうと前向きになれた。

 

ちなみに、「中田敦彦氏が飛び乗った瞬間に、特急列車のドアが閉まった!」とは、某バラエティ番組プロデューサー談。やっぱり「あっちゃん、かっこい~!」

 

 

【書籍紹介】

 

天才の証明

著者:中田敦彦
発行:日経BP

あなたには才能がある 私がそれを証明する。既存のルールに縛られるな。新しい視野と思考を手に入れろ。オリエンタルラジオ、RADIO FISHの司令塔による才能を開花させる「戦略」と「選択」

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【今日の1冊】あらゆる悩みは「貝塚」へ捨てよう!――『縄文人に相談だ』

悩んでいるとき、だれに相談しますか?

 

わたしは、縄文人に相談してみたいです。『縄文人に相談だ』(望月昭秀・著/国書刊行会・刊)という本があります。「縄文1万年の知恵」は、あらゆる悩みを解決してくれます。

 

 

草食系男子です。全然モテません

そもそも日本人っておとなしい農耕民族なわけですから「草食系」なのはしょうがないですよね。
(中略)あっ、縄文人は狩りとかするいわゆる「肉食系」でしたっけ。いいなぁ、イケイケなんだろうなあ。(26歳、男)

(『縄文人に相談だ』から引用)

 

縄文人は、約1万年のあいだ狩猟採集をして暮らしていました。だから「肉食系」のはずです。しかし、縄文人は「好戦的ではなかった」と考えられています。

 

戦争のきっかけになるのは、「カネ」や「土地の境界」です。しかしながら、縄文時代に「お金(貨幣)」はありませんでした。人口が少ない(人口密度が低い)ので、利害の衝突は少なかったと考えられています。平和でした。

 

日本人の多くは、稲作(農耕)を本格的におこなった「弥生人」の気質を受け継いでいます。だから「草食系」のはずですが、肉食系の縄文人よりも「争うこと」を意識して生きています。やればできるはず。モテないのは、民族性とは関係ありません。

 

 

器(うつわ)にこだわる意味は?

器を変えると味まで変わるといって、食器に凝っている友人がいるのですが、食器を変えても味は変わらないですよね?(33歳会社経営、男)

(『縄文人に相談だ』から引用)

 

縄文土器のデザインには、何らかの意味があったと考えられています。おなじ銘柄のワインやウィスキーでも、グラスの形状が異なれば、味や香りの感じかたが変わります。土器も同じです。

 

数千年前の「土でつくった器」からは、少なくとも2つのことが読み取れます。

 

ひとつ。当時のヒトが、高度なデザインをほどこした食器や調理器具を作れる「知性」と「高度な感性」を備えていたこと。もうひとつは、土器などの「重たい家財道具」を普段づかいしていたことから、縄文人が「定住生活」を営んでいたこと。

 

縄文以前、つまり旧石器時代は「氷期」や「寒冷期」でした。植物が育ちにくい環境です。狩りのために、獲物を追って移動できる「身軽さ」が求められました。土器を使いはじめたことは、「定住」すなわち「心の余裕」をあらわしています。

 

定住すると、その土地にはゴミが溜まります。縄文時代のゴミ捨て場を「貝塚」と言います。縄文人の「干し貝」に対する情熱はすさまじく、大規模な「水産加工場」を営んでいたことが判明しています。東京都北区の「中里貝塚」をご存じですか?

ブログやインスタは現代の貝塚

現代の、その中でもっとも現代的な貝塚はネットの中にあります。
(中略)縄文時代の貝塚だって、人が減ったり貝が採れなかったりすれば、積み重ならなかった時期もありました。貝が積み重ならなかったという事実だって、考古学的には立派な記録です。

(『縄文人に相談だ』から引用)

 

縄文人は、大量に取ることができた「カキ」や「ハマグリ」を干して、保存食として常用していました。木の実や山菜のほか、大量に貯蔵できる「干し貝」は貴重な栄養源でした。

 

中里貝塚は、全長500メートル・横幅100メートル・厚さ(深さ)4.5メートルにおよぶ縄文時代の地層です。ほとんど「貝殻」だけが積み重なっていることから、大規模な「貝の専用加工場」だと考えられています。

 

現代では、インターネット(仮想空間)に「ヒトの息づかい」が蓄積されています。Google社やTwitter社やFacebook社(Instagram)などに時系列で投稿されているテキストや写真のデータです。もしも、いまから数千年後に人類が存続していたら、SNSのタイムラインデータを「貝塚」に見立てるかもしれません。

 

 

すごいぞ縄文人。おまえがナンバーワンだ!

縄文時代って、ずいぶんニッチなことを言いますね。この本って、言ってみたら「出オチ」じゃないですか。実はこのへんでそろそろネタ切れなんじゃないですか?(28歳会社員、男)

(『縄文人に相談だ』から引用)

 

1万年も続いた縄文時代に対して、弥生時代から数えた日本人の歴史は2500年にすぎません。現代人に比べて、縄文人には4倍のネタがあります。

 

本書『縄文人に相談だ』は、縄文時代をテーマにしたフリーペーパー『縄文ZINE』から派生したものです。縄文人(になりきっている)相談回答者の「とぼけた味わい」が笑いを誘います。

 

1万年も続いた文化の担い手としてのプライドがあるせいか……縄文時代を終わらせてしまった「弥生人」に対するライバル意識がいきなり噴出します。「この弥生野郎! 脱穀でもしてやがれ!」。そのあたりも笑いどころです。お試しください。

 

【書籍紹介】

縄文人に相談だ

著者:望月昭秀
発行:国書刊行会

お金ってなんですか? どんぐりのことですか? お金が貯まらない、恋人ができない、部下がついてこない、将来が不安ーー。あれやこれやと悩みのつきない現代人。でも悩みなんて、全部まとめて貝塚にポイ! 話題沸騰のフリーペーパー「縄文ZINE」編集長がおくる縄文的お悩み相談。

 

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【今日の1冊】人生で5年間は孤独でいい。成功のための孤立のススメ――『ひとりでも、君は生きていける。』

「人はみな一人では、生きてはいけない」なんて歌詞もありますが、そんなの関係ねー! と言わんばかりに「ひとり」にこだわったことで、偏差値35から立命館大学に入学し、大学在学中に公認会計士の資格を取得したという『ひとりでも、君は生きていける』(金川顕教・著/学研プラス・刊)の著者・金川顕教さんという方がいらっしゃいます。

 

 

あなたは、ひとりでも生きていますか?

 

私は一人で過ごすことが多いものの(さみしい人間!)、絶対に一人では生きていけないタイプです。「一人はラクでいいわよぉ〜」と外面では見せているものの、内心めちゃくちゃさみしいのです(めんどくさい人間!)。ということで今回は、『ひとりでも、君は生きていける』で紹介されている孤高ライフを読み解いて、成功を手に入れる秘訣を学んでいこうと思います。特に、大学生や就活生、必読です。

 

 

人生の5%くらいはひとりでもいい?

健康寿命も伸びてきたことで『人生100年』と言われていますが、この長い人生において5年くらいは孤独でいいじゃないかと言うのです。その5年間は修行期間だと自分に言い聞かせて、人とは群れず、自分の目標を達成することのためだけに生きていく方が幸せなんだとか。

 

また「若いうちは10年、どん底があってもいい」という金川さんのおじいさんの名言も以下のように紹介されていました。

 

「ダメな時期もあったけど、結果、よかったじゃん」

と思えばいい。失敗しても、くよくよしないで人生をトータルで見ろ、というわけです。人生で、もし10年辛い時期があったとしても、残りの90年が楽しかったら、それでいいじゃないか、と。

(『ひとりでも、君は生きていける。』より引用)

 

金川さんはこの修行の10年があったからこそ、今は10億円以上の年商を稼いでいるというのです。ひねくれ者の私は、35歳から10年頑張っても45歳、人生残り55年しかないじゃん…、もしボケたらつまらない人生の方が多くなる…とネガティブに考えちゃうんですよね(笑)。あー若いうちに苦労しておけばよかった! という考えは一旦置いておいて、実際にどうやって「ひとり」を極めていけば良いか教えてもらいましょう!

 

 

周りから嫌われて「ひとり」になる

学生時代に公認会計士の資格を取得するのは本当に大変なことですが、金川さんは合格するために「クラスメイトからは、好かれるよりも嫌われることを選んだ」とのことなのです!!  徹底的に「ひとり」を貫く、金川さんはどんなキャンパスライフを送っていたのでしょうか?

 

「話しかけないでオーラ」全開で、大学ではいつも、ひとりで行動していました。どうしてもでなければいけない講義があると、教室の隅に座って、カタカタと電卓を打ちながら公認会計士試験の勉強をしていました。

(『ひとりでも、君は生きていける。』より引用)

 

もし合格できなかったらもう「人生オワタ\(^o^)/」と思ってしまいそう! でも、それくらいの覚悟で物事に向き合えるくらいの目標をちゃんと持っているか? ということなんですよね。生半可な気持ちで努力しているつもりになって、フラフラと毎日をすごしていたら時間がもったいないように思えてきます。

 

凡人といると凡人にしかなれない…。

とは言っても、明日からいきなり「話しかけないでオーラ」を全開にさせるのも難しいですよね。これまでの付き合いだってあるし、友達に助けてもらったことだっていっぱいあるはずです。でも、今のあなたにとってその友達との関係が「ちょっと違うな」と感じているのであれば、親しい3人を思い浮かべてみてください。

 

「自分の周りの親しい3人の年収を3で割った金額が、自分の適正な年収」とはよく言われることです。(中略)

お金のない人は、お金のない人と交わり、お金持ちはお金持ちと交わる−−。

(『ひとりでも、君は生きていける。』より引用)

 

今の関係が満足であれば、変える必要はないと思いますが、もし今の関係を抜け出したい!  もっと成功できるように飛躍したい!  と思っているのであれば、ひとりになってこれからのことを考えてみるのもいいキッカケかもしれませんね。

 

お金だけがすべてではないですが、私も社会人になってからこの法則はあるな…と感じたことが度々あります。ちょっとでも違和感があるときには「孤高チャンス到来」とポジティブに捉えて、今いる居場所をちょっと変えてみるのがオススメです。

 

 

人脈づくりは時間の無駄! ステージが上がれば、自然に人脈ができる

よーし! 早速お金持ちの友達を作るぜ! と、交流会などに参加しまくる人もいるかもしれませんが、それは間違いなんだとか。自分の努力によって、自然と人脈は出来上がってくるというのです。

 

人脈をつくって、相手に引き上げてもらおうという甘い考えはやめて、自分のレベルが上がってから会いにいく方がいい。

自分が努力もせずに、優秀な人に会いに行って仲良くなろうというのは、結構厳しいと思います。

(『ひとりでも、君は生きていける。』より引用)

 

これって、ゲームでひたすらレベル上げしている時期に近いですよね。まずは自分のHPと武器のレベルをアップさせて、今いるステージの最強レベルにしておくことでゲームクリアがしやすくなりますし、クリアすることで一緒に戦ってくれるさらに強い仲間とも出会えるという感じ!  ひとりでひたすらレベル上げするのは寂しい気もしますが、その先に仲間がいると思えばちょっと頑張れそうですね。

 

 

「遊び」「スマホ」「居酒屋」「異性」「テレビ」は成功には必要ない!

少しずつ「ひとり」になる勇気が湧いてきたでしょうか?(笑)

 

勇気が湧いてきて、自分の定めた目標に向かおう! 成功するぜ!と思った矢先、あなたは成功を阻む5大リスクと対面します。成功を阻むリスク?一体なんなのでしょうか?

 

何かの大きな目標を達成したいなら、成功するまで遠ざけておきたいものがあります。

「遊び」「スマホ」「居酒屋」「異性」「テレビ」の5つです。

(『ひとりでも、君は生きていける。』より引用)

 

おおお…。どれも誘惑がいっぱい(笑)。完全にシャットアウトは難しいので、意識してつきあうようにするだけでも変わるそうですよ! 「遊び」「スマホ」「居酒屋」「テレビ」あたりはまあいいとして、問題は異性!  恋愛禁止なんて、アイドル状態ですよ! ちなみに金川さんに言わせると、「毎日会いたがる恋人とは、すぐに別れよう」とのこと。若いうちに頑張って、仕事が落ち着いてきたら大恋愛や結婚をしたらいいんですって。確かにこの考え方もありますが、これを許してくれる10代、20代女子はどれくらいいるのでしょうか…。

=====

「ひとり」を頑張りすぎる若い男性が増える

若い女性は同世代で恋愛できる人がいなくなる

「ひとり」を頑張り終えた40代の年上男性はお金はあるけど恋愛難民

若い女性と「ひとり」を頑張り終えた年上男性がベストマッチ!

=====

って構図になるのでしょうか? だいたいお金持ちの男性って、若い女性と結婚しますもんね。そうか、そういうことか! 妙に納得してしまいましたが(笑)

 

さぁ、あなたはいつ孤高の努力をしますか?

 

【書籍紹介】

ひとりでも、君は生きていける。

著者:金川顕教
発行:学研プラス

僕はなぜ、超メジャーな会計士事務所を辞め、高額の給料を手放し、たったひとりで働き始めたのか?群れない、もたれ合わない人間関係、時間、お金…。実は「ひとり」になることこそが、成功の近道なのだ!本書で僕が「したたかな孤独の戦略」を教えよう。

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無条件にほめよ。自分のすべてを愛せ!――『「愛されて当然」と思うだけで、自分史上最高の彼がやってくる。』

私の知り合いに、決して美人でもセクシーでもなく、どちらかというと可愛らしくてお茶目なタイプの熟女さんがいる。彼女は男性からのお誘いが絶えない。大勢の男性に「おつきあいしたい」と望まれている。その秘訣は「相手をほめちぎること」だという。

 

ほめても効果がない場合

「男性をとにかくほめましょう」「男性はほめられることに弱いのです」などと、恋愛マニュアル本には、おきまりのようにそうした言葉が載っている。けれど、ほめてもほめても報われない人もいる。また別の熟女は、お目当ての年下クンに「頑張っているあなたはとても素敵だと思う」「その色のお洋服、とても似合っていていつもより素敵に見えますね」などとほめ続けた。けれど、彼は誘ってくれるどころか、少し距離を置くようになってしまった。

 

「こんなにほめたのに、どうして彼は私を好きになってくれないの?」と彼女はがっかりしていたけれど、冒頭のモテ熟女さんの褒めかたと比較してみると、非モテ熟女さんのほめかたにはとある特徴がある。それは相手を限定的にほめているというところだ。例えば「頑張っているあなたは素敵」であるならそれは「頑張っていないあなたは素敵じゃない」、「その色の洋服を着ているといつもより素敵」である場合「その色の洋服を着ていないと、素敵じゃない」となってしまう。

 

 

無条件でほめよう

逆にモテ熟女さんのほめかたはどうかというと、手放しでほめている。たとえば男性が何かを達成した場合「んま〜っ、なんてすごいの!? 素晴らしいわ! 天才ね!」という感じである。大げさに思えるかもしれないけれど、実際言われると本当に気持ちがいい。私も彼女にほめられたことがあるけれど、持ち上げられて、照れながらも天に舞うような気持ちになれた。

 

モテ熟女さんのほめには「条件」が付いていない。無条件で、手放しで、ひたすら讃えてくれる。しかし非モテ熟女さんはには「条件」が付いている。「頑張っているあなたが好き」である場合「頑張っていないあなたは好きではない」という裏の意味をはらんでしまっている。男性はこの「条件づけ」にものすごく敏感なのだ。

愛されて当然

「愛されて当然」と思うだけで、自分史上最高の彼がやってくる。 』(斎藤芳乃・著/大和出版・刊)は、なかなかすごいタイトルの本だ。「私なんて美人じゃないし……」などとクヨクヨせず、まずは自分を愛することで、相手からも愛されるようになりますよ、というメッセージに溢れている。この本の言っていることは、わかる気がする。自分のことを変な条件で縛らず、ありのままの姿を愛しましょう、つまり手放しでほめましょうと言っている。これも無条件の愛、つまり「愛されて当然」という状態なのである。

 

この、すべてを認めて愛してもらえるという感覚は、とても心地がいい。自分のことを愛されて当然と思えるようになると、相手のことも無条件で愛することができるようになるのだと思う。それなのに、自分自身のことを無条件で愛することができない人は多い。それどころか「私ってなんてダメなんだろう」と自分で自分を卑下してしまう。

 

 

すべてをほめる

どうせほめるのなら、条件をつけず、その人を丸ごと認めたほめかたをしたほうが、相手の心にしみるはずだ。頑張るあなたじゃなくても、その色の服を着ていなくても、どんなあなたでも私は大好きだよ。あなたがどんな状態であっても、私は受け入れるよ。そう言ってあげられてはじめて、相手は安心してこちらに近づいてきてくれるのではないだろうか。

 

とはいえ、どうやったら相手のすべてを認められるようになるのだろう。本では「今、この瞬間、気持ちがいい会話ができたらいいなという気持ちで」接すればいい、と書かれてあった。女性は彼とデートしながら「この人は私と結婚してくれるかしら?」などと探るところがあるが、それをやめたらうまくいく、という。

 

それを読んでわかった。モテ熟女さんは、相手に何も求めていない。すごいと思ったから「すごい!」と素直にほめていた。心からの賞賛である。しかし非モテ熟女さんには、あわよくばその彼といい仲になりたいという期待を込めていた。つまり相手から愛されることを望んでいた。我欲混じりの愛情は、何も望んでいない無垢な愛情の前では一気に力を失ってしまう。余計な計算などせずに、目の前にいる彼と一緒にいられる「今」を楽しむことに集中したほうが、相手を全力でほめられる自分になれるはずである。

 

 

【書籍紹介】

 

「愛されて当然」と思うだけで、自分史上最高の彼がやってくる。

著者:斎藤芳乃
発行:大和出版

「なぜいつも自分を不幸にするダメな男性ばかり好きになってしまうの?」「つき合っても、いつもプロポーズされない」「いつも片思いばかり」「どうしてどうでもいい人にばかり好かれるの?」など、もしもあなたがいつもうまくいかない恋愛に悩んでいるなら、このメンタルブロックに原因があります。本書では、あなたにかけられたメンタルブロック(=心の制限)を外し、あなたが「愛されて当然だ」と思えるようになるための、「自分をがんじがらめの不幸から救うやり方」と、「自分を幸せに許可するやり方」をご紹介します。

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『たった2分で、自分を磨く。』――バカな上司 を「部下扱い」すると仕事が楽しくなる!

成果が出ない。仕事が楽しくない。ご愁傷さまです。病は気から。つまらない人生も、考えかたをすこし変えるだけで好転します。
たった2分で、自分を磨く。』(千田琢哉・著/学研プラス・刊)は、アッと驚くような発想転換アイデアをたくさん収録している自己啓発書です。

 

ノルマは上方修正するほうが楽しい


今月100万の売上ノルマを与えられたとしたら、自分で勝手に200万や300万に上方修正してしまうのだ。
100万のノルマを与えられて、バカ正直に100万を目指すから達成できない(中略)最初から200万や300万を目指していれば、根本的に言動が変わる。

(『たった2分で、自分を磨く。』から引用)

 

ノルマ(達成目標)は、他人から押しつけられるもの。不快なので無視しましょう。あなたが達成したいことは、あなた自身が決めるべきです。ノルマを上書きすることによって、気持ちのうえで自主性を取り戻すことができます。

 

1キロメートルを走れる人は、たいてい2キロメートルを完走することができます。速度ペースを工夫すれば、さらに3キロメートルを完走するのも難しくないでしょう。成果を出したければ、上限という「フタ」をかぶせないことです。

 

 

心のなかで上司を部下扱いする


私は新人の頃、課長のことをずっと部下だと考えていた。(中略)自分にタメ口をきいてくる補欠の先輩だと確信していた。部下だから、世話が焼けるのは当たり前の話なのだ。

(『たった2分で、自分を磨く。』から引用)

 

「課長」や「部長」という肩書きは、その人物にマネジメント能力があることを保証しません。前任者の出世もしくは退職による「ただの繰り上がり」かもしれないからです。

 

会社を選ぶことはできても上司は選べません。遠慮せずに、心のなかで「部下扱い」しましょう。無能な上司のもとで働くことによって、あなたは平社員でありながらマネジメント能力を身につけることができます。

 

自分を磨くためには、考える力(思考力)を高めましょう。ある方法によって、思考力を2倍にすることができます。

「なぜ」を自問自答する


「なぜ」を考え続けることだ。
人に対してこれをやらかすと、相手の時間を奪って失礼だし、嫌われる。
だが、自分が1人で熟考する際には、「なぜ」を繰り返すことは有効だ

(『たった2分で、自分を磨く。』から引用)

 

経営コンサルトの世界では、「真逆」と「なぜ」を考えることが習慣になっているそうです。

表と裏。黒と白。物事の「真逆」を考えることで、思考が2倍になります。業界内で当たり前になっていることの「真逆」を考えることで、競合他社を出し抜くアイデアが生まれるのです。

 

常識や慣例を「なぜ」と疑い続けることは、これまでなかった製品やサービスを作り出すきっかけになります。「なぜ」によって思考を深めるとき、いちばん必要なのは「体力」です。ひとつのことを考え続ければ、やがて答えが見つかります。

 

 

報われない努力はやめる


報われない努力をしている人は、自分でも薄々気づいているのだ。
「このまま勉強し続けても、どうせ合格しないだろうな」
「このまま仕事を続けても、どうせ出世できないだろうな」
(中略)
胸に手を当てて考えた結果、「努力に逃げているな」「報われないな」と悟ることができたら、あなたは大きく飛躍したことになる。

(『たった2分で、自分を磨く。』から引用)

 

不運。不遇。貧乏。おなじ時間を学んだり働いたりしても、報われる人と報われない人がいます。それを「人生における理不尽」だと思いますか?

 

「報われる」とは、目的に達するということです。そのためには、ふさわしい努力を要します。しかし、努力したからといって達成できる(報われる)とは限りません。能力の伸びしろは、人それぞれだからです。

 

「報われない」と感じたときは、もう手遅れです。自分の可能性に見切りをつけています。すでに評価と判断が終わっています。おとなしく従って、別の「報われる」かもしれないことにチャレンジしましょう。ふさわしいタイミングで損切りすることも「成長」です。お試しください。

 

【書籍紹介】

たった2分で、自分を磨く。

著者:千田琢哉
発行:学研プラス

才能とは何か?努力とは何か?修行とは何か?知性とは何か?プロ意識とは何か?――自分を磨き、人格を高めていくためには上質の言葉のシャワーを浴びることが何よりも重要だ。カリスマ・千田琢哉が成長し続ける20代の背中を押す、63の気づきの言葉。

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『折れない心を育てる 自画自賛力』――「褒め」こそが心の栄養なのだ

自分に厳しい人がいます。そういう人は自分を卑下しがちです。「私なんて全然……」が口ぐせです。その逆に、自分に優しい人がいます。「今日はよく頑張ったね」と自分を褒めてあげられる人です。どちらのほうが運気が上がるかというと、自分に優しい人なのだそうです。

 

 

 

褒めことばは補給剤

私自身の話ですが、私は、27の年になるまで、自分にごほうびをあげたことがありませんでした。どんなに頑張っても、自分を褒めたり認めたりすることもなく、もっと次を目指さねばとさらに気持ちを奮い立たせていたのです。これは、私の親がそういう人で、たとえテストで学年1位を取っても「次も1位をキープするように」と言うだけで、褒めたりしない人だったためだと思うのです。つまり私は、自分を褒めることを知らずに育ったのです。

 

でもこれは、いつかは息切れを起こします。人生というフルマラソンを、褒め言葉という補給無しで走っているようなものだからです。私は27歳の時に、一旦、もう走れません……とグロッキー状態になり、一時的に引きこもってしまいました。この時に山のように本を読んだのですが、その中のどこかに「自分にごほうびをあげましょう。ずっと欲しかったものを買ってあげましょう」とあったのです。

 

 

ごほうびで心も喜ぶ

ずっと欲しかったもの。しばらく考えた末に、ドールハウスに思い至りました。子どもの頃からずっと欲しかったのに、人形の家を買ってはもらえなかったのです。大人になり、それを買うくらいのお金はあるのに「いまさら買っても」という思いがあり、躊躇していたのですが、思い切って大金をはたき、それを手に入れました。

 

どんな気持ちだったかというと、これがものすごく気持ちが良かったのです。今の自分だけでなく、小さな頃の自分の魂も一緒になって喜んでいるのがはっきりわかったんです。好きな位置に家具を並べるだけで、至福を味わえました。自分にエネルギーを与えるというのは、こういうことなのだなとその時初めて悟り、以来、私は、自分に色々なごほうびをあげるようになったのですが、それはかなり効果のある行動だったようなのです。

 

大切な「自画自賛力」

折れない心を育てる 自画自賛力』(原田隆史・著/KADOKAWA/メディアファクトリー・刊)によると、自分のことをまず自分自身で褒めることがポイントなのだそうです。誰かが褒めてくれるのを待っているのでは時間がもったいないのだそうです。確かに、何かをやり遂げた時に、すぐさま自分を褒めてあげられるのは、自分以外にいません。

 

本の著者・原田隆史先生は、多くのスポーツマンを優勝や目標達成へと導いた指導者として有名ですが、自分に自信を持ち、セルフイメージを持つことで、夢は叶えやすくなるのだと断言し、「自信を持つと人は劇的に変わる」と言います。例えば女子サッカーの澤穂希選手は決勝前日に「(自分が優勝トロフィーを)掲げている姿が想像つく」と話していたそうですが「自分はできる」と信じられたからこそ、そうしたセルフイメージを思い浮かべられたのだそうです。

 

憧れの人のマネもパワーに

私たちは、頑張った自分自身にごほうびをあげることで、自分を可愛がり、さらに伸ばすことができるのでしょう。そうすることで心にプラスのパワーが満ちていくのです。「自分にごほうびだなんて、何をあげたらいいのか想像もつかない」と言う人が大勢いますが、そういう人に、本は「尊敬する人の真似をしてみてください」とアドバイスしています。

 

例えば尊敬する上司がいつもグリーン車を使っているのなら、グリーン車に乗ってみる。憧れのカリスマビジネスマンが通っている高級料理店があるなら、そこに思い切って行ってみるなどして、目指す人の世界を体感してみるとセルフイメージも高まっていくのだそうです。何かに頑張った時には、自分をより高めるために、ちょっと背伸びしたごほうびを自分にあげてみると、今までとはまた違う景色が見えてくるのかもしれません。

 

 

【書籍紹介】

折れない心を育てる 自画自賛力

著者:原田隆史
発行:KADOKAWA / メディアファクトリー

自分を認め、信じる力=「自画自賛力」こそが、成功の原動力である! 数多のビジネスマンを指導してきた著者が、1日5分からできる、記録と日誌を用いた「自己肯定感」メソッドを紹介。これでもう、あなたの心は決して折れない!

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正しい自己正当化のすすめ。ダイエットが失敗するのは「食欲が強い」から――『やらない理由』

顔面や体重が不自由であったり、低収入もしくは無職であることは、恥じるべきことなのでしょうか? その答えは……NO(ノー)です。

 

やらない理由』(カレー沢薫・著/マガジンハウス・刊)は、漫画家&コラムニストである著者が、「劣等パーソンのための自己正当化フレームワーク」を解説している抱腹絶倒のコラム集です。

 

 

反省を時短する

やはり短い人生、過ぎたことを後悔する時間は減らすべきだ。(中略)反省時間は省いても良くないか、みんな大好き「時短」である。そして時短でできた時間を、自分を褒める時間に使った方がいい。

(『やらない理由』から引用)

 

後悔しても、反省しても、その経験を活かせなければ「時間のムダ」です。たいていの人間は、数えきれないほどの後悔と反省を繰り返しても、おなじ失敗を重ねます。

 

人生をより良く生きるコツは、いかに早く、自分に見切りをつけられるかどうか。
反省するのをやめて、自分を責めるのをやめて、空いた時間を好きなことに使いましょう。ジャブジャブ湯水のように浪費しましょう。スッキリします。

 

 

やせたいけれど、暴食したい

ダイエットに挫折する=意志が弱い、というのはマイナス思考すぎる。何故逆に「食欲が強い」と考えないのか。(中略)食欲がダイエットに見事打ち勝ったのだ。つまり敗北ではない、勝利なのである。

(『やらない理由』から引用)

 

食べることは生きることです。わたしたち人間は、食べるほど強くなります。太っている人は生命力が高いのです。

 

もしも大災害に巻き込まれたら、食べたくても食べられなくなります。そんなときの「ぜい肉」は貴重なエネルギー源です。ダイエットに挫折するほどの強すぎる食欲こそが、あなたの命を救います。

 

身の丈に合わない努力はやめませんか? 現状こそが、あなたの人生のピークだと考えましょう。ムリな「努力」や「上昇志向」のせいで、むしろ不幸になってしまうことがあります。

努力するほど不幸になる!?

人生の選択肢というものは「良い方」を選ぶイメージがあるかもしれないが、そのほとんどが「一番マシなものを選ぶ」作業だ。
それを「いやもっと良い選択肢や、働かずして金を得る方法があるはずだ」と思うから、マシなものすら掴めなくなる。

(『やらない理由』から引用)

 

「やらないで後悔するより、やって後悔した方が良い」というフレーズがあります。しかし、やった結果が「死」という結末ならば、やらないで後悔したほうがマシです。

 

「やってする後悔」のなかには、取り返しのつかないものがあります。投資とギャンブルの見分けもつかない貧乏人が、一念発起して引き当てるのは「取り返しのつかない後悔(おもにFX)」です。つまり、凡人にとっては現状こそがピーク、「やらない」を選ぶことが最善(ベスト)なのです。

 

 

ピンチはピンチ。試練はノーサンキュー

「頑張りたくない」と思ったのは怠惰ではない。目の前のピンチだかチャンスだか得体の知れないものに対し「慎重」になっているのだ。
「とりあえず頑張ろう」などと思うのは「良くわかんないけどまず口に入れる」となんら変わりない。そんな奴は、ペロッこれは…青酸カリ!〜fin〜である。

(『やらない理由』から引用)

 

ピンチはチャンス。試練(リスク)を乗り越えれば、大きな見返り(リターン)がある。前向きなフレーズです。ただし、ピンチを乗り越える能力がないくせに飛び込んでしまうと、大ケガをします。

 

失敗したからといって、必ずしも成長できるとはかぎりません。戦闘民族サイヤ人ならば、死の淵から蘇ることによってパワーアップできます。しかし地球人は、ケガを治しても戦闘力の上昇(成長)は見込めないのです。苦しいリハビリが待っているだけです。

 

反省しない、ガマンしない、頑張らない、挑戦しない。
「やらない理由」を正しく自覚すれば、世間に負い目を感じないで堂々と生きることができます。お試しください。

 

【著書紹介】

やらない理由

著者:カレー沢薫
発行:マガジンハウス

虫のいい話のどこが悪い!? 自虐の神がお届けする新刊はいまだかつてないくらい超ポジティブ! cakesの人気連載「やらない理由」が待望の書籍化! 自分のワガママを許すと、気がラク~~~になるんです。

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余計なことが頭に浮かんだら考えるのを止める――ネガティブに陥らない「心のそうじ」

悩みとか心配事に、どう対処していますか? 人それぞれ方法があるだろうが、筆者は2時間ほど考えに考え抜いて、答えが出ても出なくてもそこでやめることにしている。まったく考えないわけにはいかないし、いつまでも考え続けるわけにもいかない。

 

 

最長2時間考える

なぜ2時間なのか。考え疲れてしまうのだと思う。泣き疲れて寝入ってしまう小さな子どもに近いかもしれない。筆者のやり方は、問題の解決には直結しないだろう。でも、少なくとも気持ちの面で帰結できることは経験則的にわかっている。

 

心乱されるものを徹底的に無視する方法を試したこともあった。でも、これだとふとした瞬間にパワー全開で襲いかかってきて、まったく逆効果になってしまう。まるでこっちが隙を作る瞬間を待っているように、結局それしか考えられなくなってしまう。だから今は、あえて自ら進んできっちり2時間、それしか考えない時間を作ることにしている。

 

 

ネガティブな思いを生む要素

筆者はそもそも小心者で、ちょっとしたことで引っかかると、他のことが手に付かなくなってしまうようなところがある。こういう性格は、正直しんどい。知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまって、思考の方向性もマイナスになって何事に対しても消極的になり、後悔するくらいなら最初からしないほうがいい、なんて思ったりすることもあった。

 

プロゴルファーのタイガー・ウッズは、まずいショットを放ってしまったときはきっちり10秒間激怒して、口にするのもはばかられるような言葉を吐きまくり、それでリセットして、無の状態で次のショットに向かうという姿勢を貫いていた時期があると聞いた。筆者の2時間は、タイガーの10秒と同じ効力をもたらすものなのかもしれない。

 

悩み、心配事が生まれないプロアクティブな方法

悩みとか心配事というものは、自分自身の内側にも問題があるから生まれるのではないだろうか。たとえば、コントロール・フリークと呼ばれる人たちがいる。何でも自分の思いどおりにしようとしたり、何でも自分の仕切りで進めたがったりする人たちのことだ。実は筆者も、自分にこういう部分があることを完全には否定できない。

 

なぜ自分と同じように考えてくれないのか。なぜ自分と同じようにものごとを進めてくれないのか。ちょっと角度を変えて見ると、これはとても傲慢な態度かもしれない。そして、こういう種類の傲慢が原因で悩みや心配が生まれてしまうのだとも思う。ならば、自ら改めなければならない。さらに言うなら、プロアクティブな形で、ネガティブな思いを作らないでいる方法を見つけなければならない。

積極的に問題と決別する

そこで、『心のそうじ 心配事と不安が消える88の言葉』(植西聰・著/学研プラス・刊)という本を紹介したい。まえがきに、こんな言葉がある。

 

よけいなことがあれこれ頭に浮かんだら、「もう、このことを考えるのはやめた」と自分に宣言して、「幸せな自分になる!」と宣言しましょう。

『心のそうじ 心配事と不安が消える88の言葉』から引用

 

これって、筆者の2時間に近い感覚のことなんじゃないだろうか。いや、正確に言えば筆者はまだここにまで至っていない。あれこれ浮かんだ瞬間に否定できず、とりあえずは2時間必要なんだから。

 

心を整える88のヒント

ならば、悩みや心配事が浮かんだ瞬間に否定できる自分を目指していくだけだ。本書は9章立てで、全部で88項目のヒントが示されている。それぞれの章タイトルを、筆者的に一番ささった項目と併せて紹介しておく。

 

第1章:心のそうじとは?(心のゴミの量をチェックしてみよう)

第2章:いらない感情は処分しよう(悩んでも仕方がない悩みに心を砕かない)

第3章:プラスの言葉で会話を模様替え(ネガティブ言葉は心の汚染源)

第4章:人間関係の目詰まりを直す(「こういう人」と割り切れば人間関係のゴミはたまらない)

第5章:積もったストレスをこそぎ取る(「今日できないことは今日考えない」)

第6章:失敗は楽天の発想で再利用しよう(ストレスがあるから幸せを感じられると気づく)

第7章:ライフスタイルをアレンジする(休日を決めるのはカレンダ―ではなく自分)

第8章:「したいこと」と「すべきこと」を仕分ける(夢は口に出すと実現しやすくなる)

第9章:まわりも磨ける自分になろう(「三秒前は過去」と考えて今の自分を生きよう)

 

こうやって改めて並べて見てみると、悩みや心配事を瞬殺できる自分にステップ・バイ・ステップで向かっていける気がしてくる。そもそもネガティブなものを生まず、溜め込まない姿勢の整え方がわかるのだ。また、それぞれの項目の頭にイントロのような短い解説文が添えられているのも親切だ。

 

 

心のそうじは難しくない

悩みや心配事というのは、外的要因がメインであると思いがちだ。しかしこの本を読んでいると、知らず知らずのうちに自分の内側に溜め込んでしまったネガティブなものによって、問題を自ら引き寄せてしまうメカニズムがわかる気がする。

 

心のそうじ。そんなに難しいことではないようです。新年度を迎え、新しい環境で暮らしていくにあたって、一度心のインベントリーとデトックスをしてみませんか?

 

【著書紹介】

 

心のそうじ 心配事と不安が消える88の言葉

著者:植西聰
発行:学研プラス

人生はシンプルになるほど生きやすい!人気カウンセラー・植西聰による、心配事や不安が消えて穏やかに生きるためのエッセイ集。捨てる、磨く、整える…。あなたの人間関係をフレッシュにする「心のそうじ」の心構えとコツが満載です!

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「僕にもう一度チャンスをください!」 ベストセラー絵本作家が挑んだ初の自己啓発本が読まれまくっている

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「本」のランキング(集計日:3月1日、朝)を紹介していこう。

 

有名コピーライター糸井重里のお墨付き?

●1位『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編 平成29年7月』(文部科学省・著/日本文教出版(大阪)・刊/242円)

●2位『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科道徳編 平成29年7月』(文部科学省・著/廣済堂あかつき・刊/146円)

●3位『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門 (光文社新書)』(溝口徹・著/光文社・刊/972円)

●4位『CYBERJAPAN DANCERS PHOTOBOOK HOLIDAY★GALS 【秘蔵生写真付き】(バラエティ)』(CYBERJAPAN DANCERS・著/宝島社・刊/2138円)

●5位『処刑の文化史』(ジョナサン・A・ムーア・著/森本美樹・翻訳/ブックマン社・刊/2916円)

●6位『運は人柄 誰もが気付いている人生好転のコツ(角川新書)』(鍋島雅治・著/KADOKAWA・刊/929円)

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

2018年2月10日に発売された鍋島雅治の新刊が再び注目を集めた。漫画原作者として知られる鍋島が、数多くの漫画家を見てきたなかで辿りついたのは「漫画家に必要なのは才能と努力と運、その比率は1:2:7くらいだと思う」という結論。そして運と言われる事のほとんどは、実は人間関係によるものという自身の考えを綴った珠玉の1冊となっている。

 

急上昇の要因は2月28日にコピーライターの糸井重里が、自身の主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で同書を取り上げたからだろう。サイト内の「糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの“今日のダーリン”」で糸井は、「先日『運は人柄』という新書を買いました。なんとなくですが、納得できるように思います」と語っていた。これについて鍋島はTwitterで「自分の言葉が名コピーライターの目に止まるのは嬉しい事です。運がいいなぁ。ボクは」と大喜び。

 

ネット上では「本当に参考になる本です!」「解りやすい文章でサクサク読め、とても前向きになれる」「人を惹き付ける魅力を持ち合わせた方は考え方も素敵」「語り口が柔らかくて、読みやすいのに内容が濃い」などの声が相次いでいた。

 

人気絵本作家が初の自己啓発本に挑む!

●7位『かみさま試験の法則 つらい時ほど、かみさまはちゃんと見てる』(のぶみ・著/青春出版社・刊/1404円)

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

ベストセラー絵本作家・のぶみによる初の自己啓発本が話題に。人生にはときどき、かみさまに試される出来事がやってくる。のぶみが絵本で8年売れなかった時期に思いついたという、今までに実践してきた「かみさまに味方される生き方」のコツを書いた1冊。

 

のぶみは60万部を突破する「ママがおばけになっちゃった!」シリーズをはじめ、これまでに200冊以上の絵本を出版している。絵本のほかにもキャラクターデザインを手掛けたり、NHKの「おかあさんといっしょ」で“11代目うたのお兄さん”を務めた横山だいすけが歌う「あたしおかあさんだから」の作詞も担当した。

 

しかし、のぶみの作品を批判する声も多い。のぶみもそれを分かっているようで、自身のTwitterでは「この本読んでまだ僕のこと嫌いだったら諦めます」「僕にもう一度チャンスをください!」と熱い思いをつぶやいている。

 

このツイートを見たファンからは、「のぶみさん渾身の1冊と聞いて速攻ポチりました」「色々経験してる人だから面白い本になってると思う」「批判も多いけど、自分の心には突き刺さることが多かったから今回も期待してる」といった声が。

 

●8位『ドラえもん映画!スペシャル―「映画ドラえもん」の“素になった”まんがセレクショ (My First Big SPECIAL)』(藤子不二雄F・著/小学館・刊/500円)

●9位『バイク擬人化菌書(2):モーターマガジンムック』(鈴木秀吉・著/モーターマガジン社・刊/950円)

●10位『ほうれい線が消失! タルミもシワ・シミも薄れる 肌若返り3分整顔(わかさ夢MOOK 58)』(わかさ出版・著/わかさ出版・刊/853円)

 

ランキングは以上の通り。今回は10位以降も含めて自己啓発本が多くの注目を集めていた。新年度に向けて気持ちを新たにする人が多いのかもしれない。

「他人のせいにしない、自分で責任を負う」シンプルな思考が自分の運命を切り開く

“アガスティアの葉”をご存知だろうか? 紀元前3000年頃のインドに実在したとされる聖者アガスティアが残した、全人類の運命が記されている葉のことだ。インド南部で使われていた古代タミル語で書かれており、ナディ・リーダーと呼ばれる“読み手”たちがそれを現代タミル語に翻訳する。その職業に就くことが運命づけられた人たちだけから選ばれ、6年以上の特別な訓練を受けてはじめて、正式なリーダーになることができる。

 

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ライフパーパス

アガスティアの葉には、いつどこで生まれ、どんな学校に通い、どんな仕事に就いて、誰と結婚して子どもを何人持ち、何歳で亡くなって…という人ひとりの人生の詳細が連綿と綴られているらしい。

 

かなり前の話だ。有名な宗教学者の男性と二人の女性タレントが、自分のアガスティアの葉を探しにインドに行くというドキュメンタリー番組を見た。女性タレントについては忘れたが、宗教学者はみごとに自分の葉を見つけ、親戚の名前も正確に記録されていることを確認していたのを覚えている。

 

ニューエイジ系・スピリチュアル系の書き手たちも、アガスティアの葉の話が大好きだ。彼らがよく使う“ライフパーパス”という言葉がある。“人生の目的”という意味だ。人は誰もが人生で成し遂げるべき目的を担って生まれてくるという考え方で、それがライフパーパスということになる。

 

アガスティアの葉に記されているのは、これまで生きたすべての、そしてこれから生まれるすべての人のライフパーパスといえるかもしれない。

 

 

シナリオ、運命、聖なる存在との約束事

魂のシナリオ通りに生きていますか?』(木村藤子・著/学研プラス・刊)のテーマも、アガスティアの葉に書かれているかもしれないもの、そしてライフパーパスにきわめて近いものかもしれない。ただし本書では、それが“魂のシナリオ”という言葉で表現される。

 

“魂のシナリオ”とは何か?

 

「魂のシナリオ」という言葉から、皆さんは何を連想されるでしょうか? シナリオとは脚本のことですが、ここでいう魂のシナリオとは、あらかじめ決めてきている人生の道のり、すなわち運命のことです。

『魂のシナリオ通りに生きていますか?』より引用

 

ただ、木村さんが言う運命という言葉のニュアンスは、筆者を含めたごく一般の人たちが考えるものと少し違うかもしれない。

 

運命というと、「運命を変える」「運命に負けない」などと、どちらかというとやや否定的に捉える向きもありますがここでいう運命とは、この世に生まれてくる前に神仏に誓った約束事であり、避けられない人生の道のりを指します。

『魂のシナリオ通りに生きていますか?より引用

 

聖書にも通じるものを感じるのは筆者だけだろうか。

 

 

運命の構造

ただ、人生のすべてが運命によって司られているわけではない。木村さんによれば、運命=魂のシナリオには二つの側面がある。

 

一つ目は、どうしても本人が向き合わなければならない課題。そして二つ目は、その課題を乗り越えて心の成長を遂げた上で、あらたな人生の幸せを書き加えるという行い。木村さんご自身の言葉を借りれば、以下のようになる。

 

運命のシナリオには、魂の課題が含まれているのと同時に、その課題を乗り越えられたなら、そこから先のシナリオは自分で変えられる、ということです。

『魂のシナリオ通りに生きていますか?』より引用

 

アガスティアの葉に書かれていることがすべてではないのかもしれない。

 

 

著者が投げかける3つの質問

魂の課題を克服した後なら、シナリオは変えられるようだ。その過程に必要な一番簡単な行いは、木村さんによれば「他人のせいにせず、自分で責任を負う」ことだという。人間は、自ら意識してポジティブに動いてこそシナリオを書き変えることができるのかもしれないのだ。そして木村さんは、3つの質問を投げかける。

 

あなたは、この世で何を成すために生まれてきたのですか?

あなたが、この人生において克服すべき課題はなんですか?

あなたは今、あなたの魂のシナリオどおりに生きていますか?

 

ちょっとまとまった時間を作って、静かな場所でしっかり考え、今の自分なりの答えを出したいと思う。

 

【著書紹介】

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魂のシナリオどおりに生きていますか?

著者:木村藤子
出版社:学研プラス

例外なく、この世の誰もが、人生をいかに生きるべきかを神様と相談の上、自分で決めて生まれてきている。その神様と約束した生きかたをすることこそが、幸せへの一番の近道。自ら決めた生きかたを思い起こし、実践していくための最高の手引き書!

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「頑張れ」→「だが断る!」と言えるようになる4つの考え方

わたしたちは、どれだけ頑張ればいいのでしょうか? 何のために、誰のために頑張っているのでしょうか?

 

頑張らない人は、うまくいく。』(中谷彰宏・著/学研プラス・刊)という本があります。「頑張ること」にまつわる57のアイデアを収録しています。
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うまくいく=楽しくなる

「うまくいく」が「いい結果が出る」という意味なら、いい結果が出た時はいいですが、出ない時は楽しくなくなります。

いい結果が出た時も、いい結果につながらなかった時も、どちらもハッピーという状態が「うまくいく」ということです。

(『頑張らない人は、うまくいく。』から引用)

 

結果は「一瞬」です。だから、喜びも「一瞬」で消えます。達成感や満足感は長続きしないものです。

 

何かを学んだり試したりするのは「挑戦」です。結果が出るまでに長い時間がかかりますが、上達したときには小さな喜びをたくさん得られます。

 

結果は「一瞬」。挑戦は「一生」。結果を出すまでの過程が楽しむことができれば、たとえ成功できなかったとしても、人生はハッピーです。ゆっくり噛んで食べる「味わい上手」になりましょう。

 

 

頑張らずに、恋をする

仕事や上司にリスペクトがある人は、頑張らなくても仕事ができます。

仕事や上司にリスペクトがない人は、頑張って仕事をする必要があります。

(『頑張らない人は、うまくいく。』から引用)

 

リスペクトは「尊敬」という意味です。「興味」や「関心」のことでもあります。

 

恋愛対象の相手には、努力しなくても「リスペクト」を感じます。好きな相手には、時間や労力やお金を惜しまずに使います。なぜなら、恋をしている相手に尽くすのは「幸せ」だからです。恋をするように仕事ができれば、きっと楽しいはずです。

 

いまの職場が楽しくないのは、業務内容や上司に恋をしていないからです。お見合いよりも恋愛をしたい人のほうが多いはずなのに、職場の人間関係にかぎっては「お仕着せ」でガマンしている人が多いです。

 

 

他人のことで頑張らない

間違った頑張りは、自分のことでも頑張りながら、人のことでも頑張ってしまうことです。
(中略)
相手を変えることはできないので、自分の課題に集中します。
大体は自分の課題から逃げるために、逃避として人の課題に手を出し始めます。

(『頑張らない人は、うまくいく。』から引用)

 

「わからず屋の上司」がいます。勉強不足であったり、自己保身のことばかり考えていたり、はっきり言って無能です。腐っても上司なので、プレゼンテーションや決済を認めてもらう必要があります。このとき「説得」や「啓蒙」しようとするのは誤りです。頑張りかたとしては大きな間違いです。

 

無能であることは、他人が変えようがありません。低レベルな思考パターンを探って、相手の理屈に合わせたものを差し出して、それで良しとしましょう。

 

 

ひとりで頑張らない

自分1人が頑張っているという頑張り方は、間違った頑張り方です。「今この時間にも、誰かがどこかで頑張っている」と思えばいいのです。

(『頑張らない人は、うまくいく。』から引用)

 

挑戦をすれば、小さな喜びが得られます。しかし、つらいこともあります。何度やっても結果が出せないこともあります。あきらめそうになります。

 

頑張っているのは、あなただけではありません。「つらいのは、おまえだけじゃない!」という意味ではなく、あなたを含めて「頑張っている人」がたくさんいるからこそ、わたしたちは文明生活を維持できるのです。

 

全国的な大雪に見舞われたとき、除雪をがんばってくれた人たちがいました。除雪車は振動が激しいので、肉体へのダメージが大きく、運転手はぐったりと疲れるそうです。わたしたちが眠っているあいだに。睡眠時間を削って。連日連夜。感謝です。

 

あなたを含めて、みんなが頑張っているからこそ社会が成り立っています。近くにはいなくても、どこかに「頑張り仲間」がいると確信できれば、励まされるような気持ちになります。

 

「頑張らなくても、うまくいく」のですから、頑張ればもっとうまくいきます。頑張りは裏切りません。正しい頑張りかたで、精いっぱい頑張りましょう!

 

 

【著書紹介】

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頑張らない人は、うまくいく。

著者:中谷彰宏
出版社:学研プラス

「頑張っているのに結果が出ない」、「やる気に、ムラを感じる」。大切なのは頑張ることよりも、頑張るとはどういうことなのか見直していくこと。「こんなに頑張っているのに」という被害者意識から抜け出し、自分らしく成長するコツを紹介。

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