見逃すもんか!BARBEE BOYSが11・30『The Covers’Fes.』で一夜限りの復活

11月30日(金)放送の『The Covers’Fes.2018』(BSプレミアム)にBARBEE BOYSの特別出演が決まった。

“後世に遺したい名曲を実力派アーティストの生演奏で鮮やかに蘇らせ、新たなスタンダードナンバーを生み出す”を信条に、出演アーティストがクオリティの高いライブパフォーマンスを披露する『The Covers’Fes』の第5弾。今回はOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、シシド・カフカ、田島貴男(ORIGINAL LOVE)、向井秀徳、Little Glee Monsterの5組が、それぞれの思い入れの深い大切な曲を自ら選曲し、独自のアレンジでカバーを披露する。

 

レジェンドゲストとして出演するBARBEE BOYSは、『The Covers’Fes』のステージで一夜限りの復活を果たす。BARBEE BOYSのメンバー全員がそろってのライブパフォーマンスは、2010年の日本武道館公演以来8年ぶり。テレビでのパフォーマンスは1992年の解散以来となる。今回のステージでは、多くの音楽ファンやアーティストの胸に刻まれた大ヒット曲が披露される予定。

 

『The Covers’Fes.2018』

BSプレミアム
11月30日(金)後10・00~11・29

 

MC:リリー・フランキー、池田エライザ

 

<出演アーティスト>(五十音順)

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、シシド・カフカ、田島貴男(ORIGINAL LOVE)、向井秀徳、Little Glee Monsterほか

 

レジェンドゲスト:BARBEE BOYS

 

©NHK

雷を指揮する? 杖で指揮して死亡? 意外すぎる指揮者のハナシ――『指揮者の知恵 なぜ指揮棒ひとつでオーケストラはまとまるのか?』

今年12月より取り壊されてしまう、吹奏楽の甲子園とも呼ばれる「普門館」。中学時代、吹奏楽部だった私も「いつかあの黒い床の舞台で演奏してみたい!」と夢見ていました。中学3年生では岩手県大会金賞を受賞したものの、東北大会へは出場できず、夢は叶わず。大人になってからもなんとなく普門館は気になっていて、「いつかそのうち行ってみよ〜」なんて軽い気持ちで過ごしていました。しかし、2011年の東日本大震災をきっかけに耐震調査を行ったところ、震度6以上でホールの天井が崩落する恐れがあるとして、今年11月のホール開放を最後に、12月から取り壊すことが決定しました。

(参考:http://www.kosei-kai.or.jp/fumonkan/

 

いつまでもあると思うな、親と金と普門館。

 

ということで、今回は『指揮者の知恵 なぜ指揮棒ひとつでオーケストラはまとまるのか?』(藤野栄介・著/学研プラス・刊)より、吹奏楽やオーケストラには欠かせない指揮者について色々と探っていこうと思います。

 

 

指揮者のはじまりはバロック時代!

みなさんは、指揮者っていつ頃からいたのかご存知ですか?

 

管弦楽という、管楽器、弦楽器、打楽器を組み合わせたジャンルが登場したバロック時代に、「せーの」と合図を出したのが指揮の始まりと言われています。また当時は、作曲家が演奏者と指揮者を兼ねていたため、演奏しながらヴァイオリンの弓を動かしたりする人もいたそうです。そんな中に驚くようなエピソードがあったのでご紹介します。

 

ジャン・バティスト・リュリという作曲家は、演奏中に杖で床を叩いている際に誤って自分の足を叩いてしまい、破傷風で死んだというエピソードなどがよくクラシック史の中で語られていますが、この「杖で床を叩く」という行為が「指揮」のはしりとも言われます。

(『指揮者の知恵 なぜ指揮棒ひとつでオーケストラはまとまるのか?』より引用)

 

え??  杖で指揮??  死ぬ??

 

このリュリさん、ルイ14世の病気快癒を祝した演奏会で指揮をしている最中だったそうですが、今のような軽い指揮棒ではなく、金属の重く長い指揮棒で床を叩くという方法で指揮をしていたそうです。快気祝いでテンションが上がっていたんでしょうね。

 

「ルイ14世おめでと〜〜! ドンドンドン……痛っ!」

 

と自分のつま先を叩いてしまいます。後日その傷が膿み、命を落としたそうなのですが、悲しすぎるよ!!  けれど、何かのコントか映画にでもなりそうなくらいなエピソードとも思ってしまいました。リュリさんに幸あれ!

 

 

指揮者に必要な4つの能力

現代において指揮棒で命を落とす……ということはなくなりましたが、あの軽い棒で指揮者はなにをやっているのか? と聞かれるといまいちピンとこない人が多いと思います。一般的に「右手で拍を刻んで、左手で表情を示す」とも言われますが、プロの指揮者も「指揮は教えられない」というほど、明確な定義や手法が固まっておらず、「朗読」に近いものだと「指揮者の知恵 なぜ指揮棒ひとつでオーケストラはまとまるのか?」では語られています。また同じ楽曲でも、指揮者が変わると演奏が変わる理由を以下のように語っています。

 

・基礎的能力や指揮法などのアンサンブルを合わせる能力
・楽曲を読み取る力(スコアリーディング)
・オーケストラをエンロールする(巻き込む)力
・何がなんでも目指すレベルに導いていくという意思の強さ、実行力

(『指揮者の知恵 なぜ指揮棒ひとつでオーケストラはまとまるのか?』より引用)

 

とは言ってもよくわからないなーという方のために、わかりやすい例を以下でご紹介します。

 

 

同じベートーベンの「運命」でも指揮者によって演奏時間が変わる

みなさんにお馴染みベートーベンの「運命」ですが、同じ「ンタタタ ターン」というフレーズのテンポによって、曲全体の印象を大きく変えてしまうそうなんです。

 

軽快に「タタターン!」とやると30分11秒で、重厚感がある「ダッ、ダッ、ダッ、ダーン!」と演奏すると38分38秒と、全部で4楽章ある演奏時間が8分も変わってくるというのです。

 

もちろん、「タタターン!」だけ早くしているわけではないのですが、指揮者がどんな「運命」と感じたかによって、同じ楽譜でも表現が変わるということなんですよね。自分なりの表現をしなければいけないので、プロが言う指揮は教えられないというのも納得! 演奏会で運命を聞く機会があったら、ぜひ指揮者にも注目してみましょう。

 

 

演奏も人生も止まれない! やり直せない

また、オーケストラだけでなく観客を巻き込む力をもっている指揮者のエピソードもご紹介します。

 

野外で演奏会をしていた時、突如雷が鳴り出し、観客は演奏に耳を傾けるどころではなくなっていたそうです。その際、指揮者(マエストロ)が行った行動で観客の雰囲気がほぐれたのですが、一体どんな指揮をしたのでしょうか?

 

そのとき、なんとマエストロは、突然、オーケストラではなく、雷に向かって指揮をし始めたのです。ステージ右側から雷が落ちる音が聞こえれば右に、左側から雷の落ちる音が聞こえればすぐさま左にタクトを振ります。観衆は彼のその滑稽な指揮姿にびっくりした様子でしたが、しばらくすると笑い声も聞こえてくるようになりました。

(『指揮者の知恵 なぜ指揮棒ひとつでオーケストラはまとまるのか?』より引用)

 

 

演奏中に雷は鳴り止み、無事に演奏会は終了。終了後、指揮者のもとには喜びと感謝を伝えたい観客で列ができたそうです。なんだか心温まる〜♪

 

もう普門館で指揮者の姿を見ることはできませんが、これまでに普門館で演奏された楽曲の音源は聞くことができます。音源だけでは姿の見えない指揮者ですが、想像力を豊かにして、「この指揮者の性格は頑固そうだな」「こっちの指揮者はせっかちだな」などと、同じ楽曲で聴き比べてみるのも楽しいかもしれません。あぁ〜普門館言って見たかったなぁ。

 

【書籍紹介】

指揮者の知恵 なぜ指揮棒ひとつでオーケストラはまとまるのか?

著者:藤野栄介
発行:学研プラス

指揮者って、いったい何をやっているの? あの指揮棒で何を指示しているの? オーケストラは、個性あふれる専門家集団。その集団を、指揮棒ひとつでまとめ、美しい音楽を奏でるための方法を、現役指揮者が公開する。

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肌寒い秋の日に聴きたい“バラード”縛りの名曲10選

日を追うごとに「秋」を実感させる、心地よくもひんやりとした空気が漂いつつあります。この季節になると、なんとなく「バラード曲」が聴きたくなってきてしまうのは私だけでしょうか?

 

そもそもの「バラード」とは、クラシックの世界から登場してきた曲の様式で、詩をベースにした楽曲が物語風に展開され、それは幻想的なものであったり、喜怒哀楽の激情的な感情が劇的に構成されたりと、壮大な楽曲が多いとされています。それこそ、広辞苑では「ショパンのピアノ曲など」とあり、英語表記の「バラッド」にいたっては「19世紀以降の感傷的な大衆歌謡」とあったりもします。ちなみに「バラード」はフランスの言葉です。

 

とはいえ、明快なバラードの定義はあるようでないともいわれていますので、ここではあえて深堀りはしません。現代のポップスの文脈で語られる「バラード」は、クラシック音楽の歌唱曲の様式から派生したもので、キーワードとしては、ミディアムテンポ、叙情的なメロディ、泣ける歌詞、ラブソング、などなどでしょうか。

 

もっともっと具体的な音楽的要素があるとは思いますが、人それぞれ解釈が違うと思いますし、音楽専門媒体でもないので、今回はわかりやすくそういうことにさせていただきたいと思います。ご了承ください。

 

で、今回は「秋」ということで「バラード」縛りの楽曲で、しかも大直球で「バラード」という言葉が曲名に入っているものを、日本と海外の音楽両方からセレクトした10選をお届けします。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば、有料会員でなくても試聴ができますので、幅広い音楽性を含むバラードというキーワードで、秋に浸っていただけるとうれしいです。

 

【Spotifyで聴ける】秋に聴きたくなるバラードソング10曲

01.やつらの足音のバラード/ちのはじめ
(1974年10月21日リリース)

園山俊二原作の名作ギャグアニメ「はじめ人間ギャートルズ」でエンディングテーマに起用された大名曲であり、宇宙規模のバラード作。宇宙のビッグバン〜地球という惑星の誕生〜人類(やつら)の誕生という壮大なテーマを歌い上げます。生命の始まりをキャッチーに描いた歌世界が秀逸で、作詞は原作者の園山俊二、作曲はかまやつひろし。のちにかまやつ本人がセルカバー、渋谷系界隈の人間にとっては小泉今日子によるカバー曲が思い出深い。ちなみに、ヴォーカルのちのはじめは、歌手の尾藤イサオのバックバンド、ザ・バロンでベース&ヴォーカルを担当していた若子内悦郎であります。

 

02.愛のバラード/大野雄二
(1976年3月16日リリース)

1970年代から80年代にかけて、日本映画界で一大ブームを巻き起こした角川映画の記念すべき第1作目であり大ヒット作「犬神家の一族」(1976年)。その劇中を彩った印象的な映画音楽は、時代を越えて愛され続けていますが、そのなかでもひときわ美しいメロディで有名なメインテーマをピックアップ。和楽器の琴をフィーチャーしながらも、さまざまな音楽のエッセンスを取り入れた和を逸脱した斬新なサウンドメイクは、時代を経るごとにさらに評価されていくことになります。音楽はTVアニメ「ルパン」シリーズを手掛けることになる大野雄二。本サントラ盤には未収録ですが、シャンソン歌手の金子由香利によるヴォーカル・バージョンも存在します。

 

03.バラードまでそばにいて/上田正樹
(1982年12月1日リリース)

1970年代に沸き起こった関西ブルースシーンを代表する伝説的なブルースバンド「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」で、ルーツミュージックに根ざした関西ソウルを発信していたなにわが誇るソウルシンガー。ソロ作7枚目となる名作「AFTER MIDNIGHT」ではアーシーなイメージから一転、AORやブルー・アイド・ソウルを経由した洗練されたシティポップスへと衣替え。林哲司が作曲した不朽の名作「悲しい色やね」が大ヒットを記録しました。収録曲の「バラードまでそばにいて」も彼特有のハスキーヴォイスと、名アレンジャーの井上鑑によるメロウでアーバンなサウンドが素晴らしくマッチ、まさにバラードといった趣です。

 

04.流星とバラード/東京スカパラダイスオーケストラ
(2010年1月27日リリース)

メジャーデビュー20周年のアニバーサリーイヤー第1弾としてリリースされたヒットナンバー。2002年の大ヒットシングル「美しく燃える森」に続く、奥田民生とのコラボ作。疾走するトーキョースカのリズムに、いつになく大人の色気を振りまく奥田民生の色艶ある歌声。ダンディなバラードナンバーがあるとすれば、まさしくこれ! ちなみに、フェスのバックヤードでスカパラとユニコーンが顔を合わせる機会が多々あり、冗談半分で「そろそろまた俺が歌ってもいいんじゃない?」と言われたことがきっかけだったとの逸話があり。

 

05.哀愁とバラード/ACO
(1999年1月30日リリース)

自身の同棲時代を振り返ったという私小説的な激情のナンバーで、発売当時、音楽マニアから圧倒的な評価を得た大傑作。フォーキー、R&B、エレクトロニカといった音楽的要素をJ-POPへと見事に着地させています。「夕べ 部屋に鳴り響いたメロディは 甘い生活が残していった 切ないだけのバラード」。このとき彼女は21歳。さまざまな行間を読ませるこの言葉、恐れ入ります。プロデュースは当時、新進気鋭のトラックメーカーとして名を馳せていたKen Ogata。ザラついた印象的なギターはDragon Ashの降谷健志によるもの。以降、ACOは電気グルーヴを脱退した砂原良徳を制作に迎えて、傑作アルバム「absolute ego」を発表します。

 

06.The Ballad Of Dorothy Parker/プリンス
(1987年3月30日リリース)

プリンスらしいミッドテンポのクールなファンクナンバーで、ドロシー・パーカーなる女性ウェイトレスとの出会いと情事の秘めごとを「ドロシー・パーカーのバラード」として歌ったもの。複雑極まりない高度のサウンドプロダクションに、当時のミュージシャンたちは絶望したとのエピソードがあります。歌詞中にドロシーの好きな曲としてジョニ・ミッチェルの「ヘルプ・ミー」が登場しますが、その歌の一節をプリンスが歌う箇所がありますので、そんな彼の遊び心にも注目してみてください。2枚組の大作「Sign ‘O’ The Times(サイン・オブ・ザ・タイムズ)」に収録。

 

07.Ballade de Melody Nelson/セルジュ・ゲンスブール
(1971年3月24日リリース)

稀代の音楽家であり、映画監督であり、スキャンダラスなプレイボーイでもあったフランスが誇る今は亡き異端児、セルジュが手掛けたコンセプト・アルバム「メロディ・ネルソンの物語」。ニュー・ロック的なアプローチで、アヴァンギャルドな作風の楽曲が多いなかでも、異彩を放っているのがこの「メロディ・ネルソンのバラード」。当時のパートナーであり事実婚の関係にあったジェーン・バーキンのポエトリー・リーディング(?)がチャーミングなデュエット曲。発売当時はまったく見向きもされなかったが、早すぎた名盤として90年代に入って世界中のDJを中心に再評価されました。

 

08.Ballade de Johnny Jane/ジェーン・バーキン
(1976年10月リリース)

セルジュ・ゲンスブールが監督と音楽を担当し、ジェーン・バーキンが主演を務めたカルト映画「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」の挿入歌。劇中を彩る超絶セクシーすぎるタイトル曲があまりにも有名ですが、「ジョニー・ジェーンのバラード」も人気の高いバラード作。「ヘイ、ジョニー・ジェーン 君は覚えてる? ゲンスブールの映画『ジュテーム・モワ・ノン・プリュ』って素敵なテーマ曲を」で始まる遊び心にあふれたナンバーで、ピアノの旋律とアコースティックな調べが印象的な甘い甘い仕上がり。ときおりインサートされるスライドギターも耳に残ります。なんとなく秋になると聴き直したくなるナンバーでもあります。

 

09.Pretty Ballad/キース・ジャレット
(1969年リリース)

ジャズ・ピアニストのキース・ジャレットがキース・ジャレット・トリオ名義で発表した、1968年発表のライブアルバム「サムホエア・ビフォー」に収録。ビル・エヴァンスの影響が見え隠れする、とびきり上質な夜のムードを醸すピアノジャズ。静寂の美しさとほどよい物憂い加減がよく、これから深まっていく秋の夜長にしっとりと聴けるはず。ベースはチャーリー・ヘイデン、ドラムスはポール・モチアン、そしてピアノはもちろんキース。

 

10.Ballade pour Marion/リシャール・ガリアーノ
(2016年10月28日リリース)

ジャズ、ブラジル音楽、タンゴを始め、世界各国の様々な音楽性をクロスオーバーさせた独自の音楽性で人気の世界最高峰のアコーディオン奏者。本作は2016年に発表したアルバム「NEW JAZZ MUSETTE」に収録されているとびきりジャジーなバラード作。パリの下町で長く愛されてきた、アコーディオンをフィーチャーしたワルツタイプのミュゼットがジャズと接近。不思議と郷愁感を誘うナンバーで、何度でも聴きたくなってしまいます。

 

いかがでしたでしょうか? バラードと名のつく楽曲は、洋楽邦楽問わずにまだまだたくさん「Spotify」に存在しますので、皆さんのお気に入りのあの曲、この曲をぜひ探してみてくださいね!

あいみょんの書き下ろし曲「プレゼント」が『めざましどようび』新テーマソングに

『めざましどようび』(フジテレビ系)の10月からの新しいテーマソングが、シンガーソングライター・あいみょんの書き下ろし曲「プレゼント」に決定した。

あいみょんは1995年生まれ、兵庫県西宮市出身のシンガーソングライター。歌手を夢見た祖母や音楽関係の仕事に就く父の影響で、幼少の頃より音楽に触れて育ち、中学の頃から作詞作曲を始めた。

 

2016年11月に「生きていたんだよな」でメジャーデビュー。翌2017年5月に2ndシングル「愛を伝えたいだとか」、8月に3rdシングル「君はロックを聴かない」、9月に1stフルアルバム「青春のエキサイトメント」を発表した。

 

今年8月8日には5thシングル「マリーゴールド」を発売。11月からは全国ツアー「AIMYON TOUR 2018 -HONEY LADY BABY-」の開催が決定し、全公演SOLD OUTとなっている。

 

 

<あいみょん コメント>
この曲は世の中を俯瞰で見た物語です。
涙は流す為に、溢れる為に、声にならないSOSの為に幾千も前から作っておきました。
胸には、強く、時には弱いガラス(恋に気づけるように、ときめいたら弾けるように、傷ついたらヒビが入るように、、)
そして恋するボタンを付けておきました。

弱った人、参った人、
そんな人へ、私からのプレゼントです。

 

 

『めざましどようび』
毎週(土)午前6時~8時30分
※テーマソングは10月6日(土)~

<メインキャスター>
佐野瑞樹(フジテレビアナウンサー)
宮澤智(フジテレビアナウンサー)

公式HP:http://www.fujitv.co.jp/meza/

【独占公開】安室奈美恵「Finally」で最も聴かれている曲は!? 再生回数TOP10を徹底解説

本日9月16日をもって引退することが決まっている歌手の安室奈美恵さん。その日が近づくにつれて、ネット上には「アムロス」を嘆く声や、新たな旅立ちを応援する声が上がっています。今週末には故郷・沖縄で最後のライブステージが披露され、今夜盛大な花火イベントも開催されます。

 

平成という時代を代表する存在となった安室さんですが、その去り際にも多くの記録を打ち立てています。まず、ラストツアーの模様を映像化したBD/DVD「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」は、9/13時点で売上累計が146.8万枚を突破。音楽映像作品としては史上初となるミリオンセールスを記録しました。

 

また、昨年11月に発売されたベスト・アルバム「Finally」は、CD不況が叫ばれているこの時代に売上累計200万枚をわずか発売2か月で突破し、いまもなお数字を伸ばし続けています。

 

そこで今回は、平成を代表する歌姫が残したベスト・アルバム「Finally」収録曲のなかから、再生回数が多い曲トップ10を紹介します。25年のキャリアで残した数多くの曲のなかで最も聴かれているのはどの曲なのか、ぜひ予想しながらチェックしてみて下さい。

 

「CDレコ」アプリでの再生回数を集計

今回の調査は、アイ・オー・データ機器が発売しているCDドライブ「CDレコ」および専用アプリでの再生回数から割り出したもの。このCDレコは、スマホと直接接続してPCいらずで音楽CDの取り込みができるリッピング用のCDドライブです。CDの楽曲名やアートワークも自動取得するので、PCを使った場合とほぼ遜色ない取り込みが可能。専用アプリは現時点で75万ダウンロードされています。

↑アイ・オー・データ機器「CDレコ」(CDRI-W24AI2シリーズ)

 

「Finally」の再生回数ランキングは、2017年12月31日までのものがCDレコ公式サイトで発表されていますが、今回はCDが発売された2017年11月8日から~2018年9月1日9:00までのデータを再集計して独占公開しています。2017年末時点でのランキングとの違いを見比べてみてもおもしろいかもしれません。

CDレコランキング 2017(http://www.iodata.jp/ssp/cdreco/aw/)

 

なお、集計方法はCDレコランキングと同様、同じタイトルが同じユーザーに1日複数回再生されても1回としてカウントしています。

 

安室奈美恵「Finally」再生回数トップ10

10位「TRY ME ~私を信じて~」

小室プロデュースになる前の、ユーロビート3部作の1曲目が堂々10位にランクイン。前曲「PARADISE TRAIN」が最高137位だったのに対し、この曲はなんとオリコンチャートで最高8位を記録。これ以降、破竹の勢いで時代のトップに登りつめた初期の安室奈美恵のイメージを決定づけたダンサブルな1曲です。ちなみにこの曲までは「安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S」名義でした。

 

9位「Finally」

ベスト・アルバム「Finally」に収録された表題曲。歌手を引退し、新しいステージへ旅立つ安室の心境をそのまま歌詞にしたような、やさしいメロディーのなかにも確かな決意が感じられる曲となっています。この曲を聴いてしまったら、ファンはその決断を応援するしかないというか、それほどまでに彼女が前を向いて引退を決めたことが伝わる曲です……ステージでマイクを置いて引退した山口百恵と並んで語り継がれるであろう、平成の歌姫・安室奈美恵伝説に欠かせない1曲といえます。

 

8位「CAN YOU CELEBRATE?」

97年にリリースされた安室奈美恵の代表曲が8位にランクイン。リリースから20年以上経ったいまでも結婚式の定番曲として人気があるこの曲は、歌詞やCan you celebrate?というフレーズの是非について注目されがちですが、あらためて聴いてみるとなかなか凝った構成の曲ということがわかります。特に最後の転調でのカタルシスは、思わず涙腺が緩んでしまいそうなほど感動的な効果を生んでおり、さすが小室哲哉! と唸るほど。もう飽きるほど聴いた、という方も、ぜひもう一度じっくり聴いてみてほしい名曲です。

 

7位「Chase the Chance」

コギャルの教祖として崇められていた当時の安室奈美恵の勢いをそのまま曲にしたようなパワフルな曲。注目ポイントは、あいだにはさまれるラップ部分。「楽しまなきゃ生きてる意味がない」という刹那主義的なフレーズも、若さの勢いで押し切ってしまう説得力が感じられ、なんだかわからないけど「やるっきゃない」と錯覚してしまいそうな気持ちになります。仕事に疲れた中高年にこそ聴いてほしい曲です。

 

6位「Mint」

同じ髪型におそろいのレオタードを身に付けた30名以上の女性ダンサーを引き連れたPVが話題となったこの曲。44作目のシングルとしてリリースされていたものの、アルバム未収録だったため「Finally」が初収録となりました。曲調はギターのフレーズが印象的なロックテイストに仕上げつつ、安室らしいダンサブルな曲となっています。

 

5位「Just You and I」

日本テレビ系ドラマ「母になる」の主題歌に起用されたラストシングルが5位にランクイン。この曲は、20歳で結婚、出産を経て母になった安室奈美恵だからこそ歌える、母と子の強い絆ともとれる歌詞が人気となっています。芸能界の第一線で仕事を続けながら、シングルマザーとして子育ても行ってきた安室の生き様に共感する女性ファンは多く、歌手を引退したあとどのような道に進むのかにも注目が集まっています。

 

4位「Don’t wanna cry」

ユーロビート路線でヒットを飛ばしていた安室が、初めてR&B的アプローチを試みたターニングポイントともいえる曲。盟友MAXを引き連れた激しいダンスパフォーマンスから、黒人ダンサーやコーラスを従えた演出に代わり、ブラックミュージック路線もイケることをアピールしました。日焼けした肌にアーチ状の細眉やベージュ色の口紅、ミニスカート、厚底ブーツなど、いわゆるアムラーファッションが定着しはじめたのもこの時期でした。

 

3位「Body Feels EXIT」

ユーロビート3部作のあとにエイベックスに移籍し、小室プロデュースのもとでリリースした新生・安室奈美恵の第1弾作品ともいえるのがこの曲。ユーロビート路線を継承しながらも、小室哲哉らしいオリジナリティーが感じられ、本場のダンスミュージックとJ-POPの融合を加速させたといっても過言ではないでしょう。初お披露目となった95年のイベント「TK DANCE CAMP」の直前に出来上がった曲らしく、そのステージではCDと異なるキーや歌詞で歌われているので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

2位「Hope」

国民的人気アニメ「ONE PIECE」のOPナンバーとして使われた曲が2位にランクイン。ONE PIECEの主題歌としての起用は、「Fight Together」に続いて2回目となります。今回の調査では、Finally収録の新曲6曲のうち、最も再生回数が多い曲となりました。少年漫画が原作のアニメの作風にあった、爽やかでスピード感のあるアップテンポなナンバーとなっています。

 

1位「Hero」

NHKのリオ五輪のテーマ曲として使われ、お茶の間にも広く浸透した大ヒット曲が堂々1位となりました。覚えやすいメロディに力強い歌詞、ゆったりとした出だしから中盤以降にテンポアップするドラマチックな展開など、ヒット曲の要素を詰め込んだ曲もさることながら、PVの安室奈美恵の美しさがオリンピックの女神のごとく神々しく、大衆の目にしっかり焼き付いたことも勝因と思われます。ここ数年はテレビ出演を控えていたにもかかわらず、2017年末の紅白歌合戦に出演して瞬間最高視聴率を記録するなど、安室奈美恵最後の大ヒット曲として人々の心に長く記憶される曲になっていくことでしょう。

 

協力:アイ・オー・データ機器

『MステウルトラFES』で「JOHNNYS’ mini IsLAND」テレビ初披露!東山紀之「楽しみ」

東山紀之、King&Prince、ジャニーズJr.が、テレビ朝日系音楽特番『ミュージックステーション ウルトラFES2018』(9月17日(月・祝)正午~後9・48)でジャニーズミュージカル「JOHNNYS’ IsLAND」を「JOHNNYS’ mini IsLAND」としてテレビ初披露する。

「JOHNNYS’ IsLAND」は、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が作・構成・演出を担当。同事務所のアイドルたちが出演するチケット入手困難な人気ミュージカルだ。今回は、その魅力を凝縮した華麗なステージを東山、King&Prince、50人超のジャニーズJr.で展開。劇中では、ジャニー喜多川社長からの未来に向けたメッセージも東山らによって語られる。

 

東山は「今回テレビで初めて披露する『JOHNNYS’ mini IsLAND』にはジャニーズ事務所の歴史が詰まっております。King & Prince、そしてジャニーズJr.のみなさんと、ジャニーズの歴史を体現できることを楽しみにしております。King & Princeはもちろん、今のJr.たちは、僕らがJr.だった頃よりもダンスのレベルが高いですからね…! 負けないように頑張りたいです!」と気合十分。「現在はもちろん、過去、そして未来にも繋がることをイメージして作られていますので、みなさんも楽しんでいただければと思います」と呼びかけた。

 

また、King&Princeもコメントを寄せ、髙橋海人は「数々の演出の中から凝縮しているのでジャニーさんの脳内を冒険する感覚で楽しんで頂きたいです」、神宮寺勇太は「ジャニーズの魅力がギュッと詰まっていますので、これを見ればジャニーズの歴史にタイムスリップできます!」とアピール。岩橋玄樹は「ジャニーさんの集大成である作品をMステで披露できる事が本当に光栄です」と喜んだ。

 

共演する東山についてはメンバー全員「ストイックな方」と口を揃え、永瀬廉は「ダンスがキレキレですごいです!」、岸優太は「四六時中ブレない方」、平野紫耀は「大人の色気を持った方でスタイルが良くて、細かいところまでアドバイスをくれます!」とリスペクトを込めて話している。

B.B.クィーンズが金爆&E-girlsと「おどるポンポコリン」コラボ…さくらももさん追悼企画

テレビ朝日系音楽特番『ミュージックステーション ウルトラFES2018』(9月17日(月・祝)正午~後9・48)で、8月に亡くなった漫画家さくらももこさんを追悼し、B.B.クィーンズが「おどるポンポコリン」をゴールデンボンバー、E-girlsと共に披露する。

B.B.クィーンズが1990年4月にリリースした同曲は、さくらさん原作のアニメ『ちびまる子ちゃん』の主題歌として大ヒット。同年のオリコン年間シングルチャートで1位を獲得し、総売り上げは100万枚を突破した。番組では、過去に同曲をカバーしたゴールデンボンバー、E-girlsとのコラボが実現。3組でこの日限りのスペシャルステージを行う。

タモリが嵐や星野源らにひと言コメント!『MステウルトラFES』特大ポスターが原宿駅などに登場

テレビ朝日系音楽特番『ミュージックステーションウルトラFES2018』(9月17日(月・祝)正午~後9・48)の特大ポスターが完成。9月10日(月)よりJR原宿駅など都内主要駅に掲出される。

 

ポスターはMCのタモリの顔をクローズアップし、サングラスの中には出演アーティストが映っているというユニークなデザインで、全24種類。それぞれのポスターには、タモリから出演アーティストへのひと言コメントも添えられている。

 

JR原宿駅には、24種類すべてが登場。JR渋谷駅、新宿駅、池袋駅、東京駅、新橋駅の5駅にも数種類ずつ掲出されている。9月16日(日)まで。

 

 

<出演予定アーティスト(50音順・敬称略)>

E-girls
イル・ディーヴォ
宇多田ヒカル
AKB48
A.B.C-Z
荻野目洋子
KAT-TUN
関ジャニ∞
キアラ・セトル×登美丘高校ダンス部
Kis-My-Ft2
木村カエラ
きゃりーぱみゅぱみゅ
Kiroro
King&Prince
倉木麻衣
劇団四季ミュージカル『キャッツ』
CHEMISTRY
欅坂46
郷ひろみ
ゴールデンボンバー
THE RAMPAGE
三代目J Soul Brothers
GENERATIONS
島袋寛子+フェアリーズ
ジャニーズWEST
ジャニーズミュージカル「JOHNNYS’ mini IsLAND」東山紀之・King & Prince・ジャニーズJr.
水曜のカンパネラ
スキマスイッチ
SEKAI NO OWARI
Sexy Zone
高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト
高橋優
DA PUMP
ダン・バラン(O-Zone)
TRF
電気グルーヴ
東京スカパラダイスオーケストラ feat.さかなクン & 白石麻衣
TWICE
夏川りみ
西野カナ
NEWS
乃木坂46
野宮真貴
Perfume
B.B.クィーンズ
BEGIN
ピコ太郎
V6
Hey! Say! JUMP
星野源
松平健
三浦大知
宮沢和史
ももいろクローバーZ
ゆず
LiSA
Little Glee Monster
YOSHIKI feat. HYDE 演奏曲:「Red Swan」
RADIO FISH
WANIMA

©テレビ朝日

安室奈美恵のMV総選挙&アンコールライブ AbemaTVで9・16放送

無料インターネットテレビ局・AbemaTVの「AbemaSPECIAL2チャンネル」で、安室奈美恵の特別番組『安室奈美恵 最初で最後のMV総選挙 MEMORIAL MOVIE BEST50』が9月16日(日)後4時から、『日本全国のファンの声で安室奈美恵伝説のライブ映像が復活 WE♡NAMIE FINAL アンコールLIVE』が同日後9時から生放送される。

 

9月16日後4時から生放送される『安室奈美恵 最初で最後のMV総選挙 MEMORIAL MOVIE BEST50』は、ファンが投票をした安室の過去25年間のミュージックビデオの中からBEST50を選出、カウントダウン形式で当時の安室の映像とともに発表していく。また、投票には安室ファンの芸能人も多数参加予定で、当日は豪華ゲストも登場予定。

 

9月16日後9時から生放送される『WE♡NAMIE FINAL アンコールLIVE』は、安室の引退前日の9月15日(土)午前10時から“#安室アンコール”で安室のライブ映像のリクエストをTwitterやInstagramなど各種SNSで募集。引退直前に日本全国のファンの声で安室伝説のライブ映像が復活する最後のプレミアムアンコールライブとなる。

 

当日は、安室ファンの芸能人が総勢70名以上登場予定。「安室奈美恵 MV総選挙」の投票は、投票サイトで実施中。

 

 

AbemaTV『安室奈美恵 最初で最後のMV総選挙 MEMORIAL MOVIE BEST50』
放送日時:9月16日(日)後4時~7時
放送チャンネル:AbemaSPECIAL2チャンネル

 

放送URL:https://abema.tv/channels/special-plus/slots/EQtBF45bTkm5zw
投票サイト:https://best-amuronamie.jp/
AbemaTV『WE♡NAMIE FINAL アンコールLIVE』

 

放送日時:9月16日(日)後9時~深0時
放送チャンネル:AbemaSPECIAL2チャンネル

 

放送URL:https://abema.tv/channels/special-plus/slots/EQtBF47cERvBgT

 

※番組編成や内容は予告なく変更される場合があります。

©AbemaTV

SKE48「リクアワ」全4公演ライブビューイング開催決定

9月15日(土)、16日(日)に愛知県・名古屋国際会議場センチュリーホールで開催される「SKE48リクエストアワー セットリストベスト100 2018 ~メンバーの数だけ神曲はある~」が、全国の映画館でライブ・ビューイングされることが決定した。

「リクエストアワー」は、SKE48の楽曲のファン投票を行い、上位100位にランクインした楽曲をカウントダウン形式で披露するライブイベント。当日はこのイベントでしか見ることのできないレアな編成で、メンバーたちがファン投票により選ばれた楽曲をパフォーマンスする。

 

チケット等詳細は、ライブ・ビューイング情報サイト(https://liveviewing.jp/ske48request_hour2018/)をチェック。

 

「SKE48 リクエストアワー セットリストベスト100 2018 ~メンバーの数だけ神曲はある~」ライブ・ビューイング

9月15日(土)12・00開演/18・00開演
9月16日(日)12・00開演/18・00開演

開催劇場:9月10日(月)21時にライブ・ビューイング情報サイトで発表

※開場時間は映画館によって異なります。
※大阪府では条例により16歳未満で保護者同伴でない場合、終映が19・00を過ぎる上映回には入場できません。

 

<チケット料金>

先行割引チケット:全席指定¥3,200(税込)
映画館販売:全席指定¥3,400(税込)
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料。

 

先行割引チケット:9月11日(火)10・00~9月14日(金)10・00
イープラス:http://eplus.jp/ske48rh-lv/
または全国のファミリーマート店内の端末「Famiポート」にて販売
※先着順での受付。予定枚数に達し次第受付終了。

 

映画館販売:9月15日(土)、16日(日)
※映画館販売はプレイガイド販売(先行割引)終了後、 残席がある場合のみ先着順での販売。
販売開始時刻、 販売方法は各映画館によって異なります。

 

主催:AKS
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン

 

ライブビューイング公式サイト:https://liveviewing.jp/ske48request_hour2018/

 

SKE48 公式サイト:http://www.ske48.co.jp/

 

©AKS

「抱きしめたい!」から「セーラー服反逆同盟」まで――80年代ドラマ主題歌30選

ここ数年のファッションの世界における80年代のビッグシルエットのブームや、90年代のストリート・ファッションリバイバル、昨年のバブリーダンスの異常な熱狂や、さらにここ最近ではDA PUMPの「U.S.A」に端を発するユーロビート再評価(?)などなど、カルチャーの世界において、80年代や90年代の要素にスポットライトが再び当たる機会が増えているような気がします。

 

振り返ると、80年代や90年代はテレビの影響力がとにかく大きかった時代でした。テレビ業界がイケイケだった時代には、インパクトの強いテレビ番組が量産されていきました。そして、ブラウン菅を通してお茶の間に流れてくる数々のテレビドラマの主題歌や挿入歌が、印象的な映像とともに視聴者の心をわしづかみにしていき、数多くのドラマソングがオリコンのヒットチャートを駆け上がっていったのです。

 

気づけば、ヒット曲の多くはテレビドラマから発信されたものがほとんどを占めるようになりました。まさにテレビドラマと音楽の蜜月の時代。いつしかシングルをヒットさせるPR戦略として、次第に音楽の世界では「ドラマソングのタイアップ獲得」こそが超プライオリティ案件となっていったのです。

 

ということで、今回はカラフルな80年代という時代を彩った「懐かしのドラマソング80年代編」をお届けします。具体的には1983年から1989年までのオリコンのヒットチャートを席巻した歌謡曲、ニューミュージック、ロック、アイドル歌謡曲、そしてヒットはしていないけど記憶に残る迷曲などを発売日順にセレクトしています。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、青春プレイバックとして、もしくは温故知新的な新しい音楽として、楽しんでいただければうれしいです。

 

「懐かしのドラマソング30曲〜80年代編」

【1983年】
What a feeling~フラッシュダンス/麻倉未稀(7月21日リリース)
~TBS系『スチュワーデス物語』主題歌
愛をよろしく/鈴木康博(8月21日リリース)
~TBS系『もういちど結婚』主題歌
蒼いフォトグラフ/松田聖子(10月28日リリース)
~TBS系『青が散る』主題歌

 

【1984年】
バラッドをお前に/THE MODS(2月1日リリース)
~TBS系『中卒・東大一直線 もう高校はいらない!』主題歌
星屑のステージ/チェッカーズ(8月23日リリース)
~TBS系『うちの子にかぎって…パート2』主題歌
ひとときの別れ/南こうせつ(10月5日リリース)
~TBS系『東中学3年5組』主題歌

 

【1985年】
見えない翼/伊藤麻衣子 (2月1日リリース)
~NTV系『警候補生物語』主題歌
白い炎/斉藤由貴(5月21日リリース)
~フジテレビ系『スケバン刑事』主題歌
STAND UP/早見 優 (5月22日リリース)
~TBS系『サーティーン・ボーイ』主題歌
ガールズブラボー!/REBECCA(10月21日リリース)
~TBS系『ハーフポテトな俺たち』主題歌
Never Say Good-Bye/小比類巻かほる(10月21日リリース)
~TBS系『ポニーテールはふり向かない』主題歌
空想Kiss/C-C-B(11月27日リリース)
~TBS系『毎度おさわがせします』(第2シリーズ)主題歌

 

【1986年】
My Revolution/渡辺美里(1月22日リリース)
~TBS系『セーラー服通り』主題歌
悲しみモニュメント/南野陽子(3月21日リリース)
~フジテレビ系『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』主題歌
君は1000パーセント/1986オメガトライブ(5月1日リリース)
~日本テレビ系『新・熱中時代宣言』主題歌
黄昏のモノローグ/今井美樹(5月21日リリース )
~日本テレビ系『妻たちの初体験』主題歌
CHA CHA CHA/石井明美(8月14日リリース)
~TBS系『男女7人夏物語』主題歌
SHADOW OF LOVE/A-JARI(11月21日リリース)
~日本テレビ系『セーラー服反逆同盟』主題歌
ランニング・ショット/柴田恭兵(12月21日)
~日本テレビ系『あぶない刑事』挿入歌

 

【1987年】
One Way Generation/本田美奈子 (2月4日リリース)
~TBS系『パパはニュースキャスター』主題歌
A・r・i・e・s/柏原芳恵(5月1日リリース)
~フジテレビ系『アリエスの乙女たち』主題歌
パラダイス・ウォーカー/伊藤智恵理(6月11日リリース)
~フジテレビ系『キスより簡単』挿入歌
ごめんなさい/バービーボーイズ(12月2日リリース)
~フジテレビ系『桃色学園都市宣言!!』主題歌
KISS IN THE MOONLIGHT/UP-BEAT(7月21日リリース)
~フジテレビ系『同級生は13歳』主題歌

 

【1988年】
Sugar Baby Love/Wink(4月27日リリース)
~フジテレビ系『熱っぽいの!』主題歌
アクアマリンのままでいて/カルロス・トシキ&オメガトライブ(8月10日リリース)
~フジテレビ系『抱きしめたい!』主題歌
リバーサイドホテル/井上陽水(10月21日リリース)
~フジテレビ系『ニューヨーク恋物語 LOVE STORY IN NEW YORK』
GET CRAZY!/プリンセス・プリンセス(10月21日リリース)
~フジテレビ系『君が嘘をついた』主題歌

 

【1989年】
キ・ツ・イ/玉置浩二(1月25日リリース)
~TBS系『キツイ奴ら』主題歌
Groove A・Go・Go/杏里(5月21日リリース)
~フジテレビ系『ハートに火をつけて!』主題歌

 

青山テルマ、iri、King Gnu、DA PUMP、chelmicoが登場!『シブヤノオト』特番9・8放送

9月8日(土)に放送される『シブヤノオト and more FES.2018』(NHK総合)に出演するアーティスト第1弾が発表された。

出演が決まったのは、青山テルマ、iri、King Gnu、DA PUMP、chelmicoの5組。「and more FES」は、『シブヤノオト』が年に一回開催する夏フェス。“and more”と銘打ち、出演者がパフォーマンスやトークに番組ならではの“and more”を加えて披露する。MCはチュートリアルの徳井義実と渡辺直美が務める。

 

『シブヤノオト and more Fes.2018』は、9月8日(土)NHK総合で後11時から生放送。ラインナップはHPとtwitterで随時発表される。

 

 

『シブヤノオト and more FES.2018』

NHK総合
9月8日(土)後11・00~深0・50
出演:青山テルマ、iri、King Gnu、DA PUMP、chelmico(五十音順)

 

番組ホームページ:https://www.nhk.or.jp/s-oto/

 

©NHK

進化する音楽聴き放題サービス「Spotify」はココがすごい! 人気の秘密を大解剖!

スウェーデン発の音楽ストリーミングサービスであるSpotifyは、高いレコメンド精度や豊富なプレイリストが魅力。洋楽に強いイメージがありましたが、この1年ほどで邦楽ラインナップも増えました。その実力を再検証します。

 

レコメンド精度の高さに定評、サマソニ専用リストも用意!

音楽の聴き放題サービスとして国内外で高い支持を集めるSpotifyは、無料会員を含めたアクティブユーザーが世界で1億7000万人以上、有料のプレミアム会員だけでも世界で7500万人以上という巨大サービスです。

 

充実したレコメンド機能に定評があり、視聴履歴やお気に入りに基づいた「Daily Mix」、よく聴くアーティストの新曲を集めた「Release Radar」、自分と好みが似ているほかのユーザーの視聴履歴に基づいてオススメの曲が週替わりで表示される「Discover Weekly」など、様々なスタイルのレコメンドリストを楽しめます。

 

アルバム単位での視聴が中心の他アプリと比べ、プレイリストに重点を置く点も特徴。サマーソニック参加アーティストの曲を集めたリストなども用意されています。

 

【基本情報】

料金:フリープラン 0 円/月、プレミアムプラン 980 円/月、ファミリープラン 1480 円/月

無料期間:最初の3 か月間は100 円

ダウンロード再生:可(プレミアムプランのみ)

家族アカウント:ファミリープランは6人まで

おもな配信ジャンル:邦楽、洋楽の各ジャンルを幅広く配信

無料ではないものの、特別価格で利用できる期間が3か月と長いので、じっくり試せます。ファミリープランは同じ住所に住んでいるユーザーが対象。

 

<PCからも利用可能!>

デスクトップアプリやWebプレイヤーも用意されています。利用スタイルやシーンに応じて使い分けが可能です。

 

【使い勝手CHECK】

スマスピ連携編

↑Google HomeアプリでSpotifyアカウントとの連携設定を行うと、Google Homeアプリ上での曲やプレイリスト再生が可能になります

 

<総評>

スマスピ再生はフリープランでも可

対応するスマスピは、現状ではGoogleアシスタント搭載機のみ。フリープランでも連携できるのはうれしいポイントです。

 

モバイル編

↑再生回数が多い曲のランキングを国別に閲覧できたり、新着プレイリストが表示されたりするなど、曲探しの方法のバリエーションが豊富です

 

<総評>

レコメンド精度の高さが魅力

自動ミックスプレイリスト「My Daily Mix」は、こまめに更新されるので飽きずに聴けて精度も高いです。プレイリスト作成時のレコメンドも便利です。

 

【オトクTOPIC】

どう違う?フリープランとプレミアムプラン

無料のフリープランは、機能に制限があります。作業用BGMとして聴くことが多いならフリープラン、オフラインでも聴きたい場合はプレミアムプランなど目的に合わせて選びましょう。

 

【操作】フリープラン

曲のフル再生:○、曲の再生スキップ:×、ダウンロード:×、CM:あり

 

【操作】プレミアムプラン

曲のフル再生:○、曲の再生スキップ:○、ダウンロード:○、CM:なし

無料プランはCMが入ります。いずれのプランもアーティストや権利保持者に収益を還元できる仕組みとなっています

 

<spotifyの特徴>

1.邦楽ビッグネームの楽曲も配信

「邦楽に弱い」というイメージがあった音楽定額配信だが、この1年ほどでビッグネームが続々と定額サービスでの配信を開始。往年のヒットナンバーから最新曲まで楽しめます。

 

↑宇多田ヒカルやミスチル、ドリカム、椎名林檎などが定額配信を解禁。アーティストごとに全曲シャッフル再生も可能です

 

2.シーンや気分からプレイリストを選べる

音楽のジャンル別だけでなく、「パーティー」「トラベル」「Sleep」といったシーン別にプレイリストを探すことも可能。いまの気分にマッチする曲をすぐにかけることができます。

 

3.自分で作成したプレイリストを公開できる

自分で作成したプレイリストは、初期設定では「非公開」となっている。公開したい場合は設定を変更しましょう。公開すると、キーワード検索の結果やプレイリスト一覧の表示対象となります。

 

↑こだわりのプレイリストをほかのユーザーに聴いてもらえます。プレイリストの作者をフォローできる機能もあります

 

4.無料プランでも曲のフル再生が可能

月額料金なしの無料プランも用意されています。CMが入ったり一部の機能が使えなかったりといった制約はあるものの、すべての曲をフル尺で再生できます。まずは無料で試したいという人にもうれしいです。

 

なぜユーロビートは日本人の心に響くのか……いま聴きたい“和製ユーロ”の名曲10曲

昨年に80年代のユーロビート歌謡を象徴する「ダンシング・ヒーロー」が、登美丘高校ダンス部のバブリーダンスとともに再評価され、荻野目ちゃん本人も再ブレイクを果たしました。同じく「ユーロビート」を現代にアップデートさせた、DA PUMPの「U.S.A.」が数か月前からありえないほどのバズり方をしています。完全に過去のものとされていた音楽ジャンル「ユーロビート」ですが、ここ数年にジワジワと人気回復(?)。しかも80年代半ばから今にいたる日本の音楽シーンに、形を変えて脈々と影響を与え続けているようです。

↑DA PUMP「U.S.A.」(SONIC GROOVE)

 

そもそも「ユーロビート」とは、(ちょっと雑な説明になりますが)70年代後半にヨーロッパで流行したシンセサイザーとドラムマシーンを特徴としたディスコ「ミュンヘンサウンド」が、シンセベースを多用したハイテンポの「ハイエナジー」へと変貌。80年代半ばにはさらにポップなメロディを兼ね備えたダンスミュージック「ユーロビート」へと進化していきました。

 

ここで活躍したのが、イギリスでPWLレーベルを主宰していたプロデューサーチーム、「ストック・エイトキン・ウォーターマン」、通称SAWの3人です。カイリー・ミノーグやリック・アストリーなどユーロビート勢の数々の名曲を大連発し、85年以降の日本のディスコのダンスフロアを席巻しました。そのサウンドプロダクションの手法は小室哲哉を始め、日本の数多くの音楽クリエイターに多大な影響を及ぼしました。そして、その小室哲哉のマネージメントを請け負った、音楽レーベル「エイベックス・トラックス」子会社の「TKルーム」でのチーム体制のもと、90年代半ばから安室奈美恵を始めとする数々の「小室サウンド」が大爆発。「エイベックス・トラックス」は日本のダンスミュージックシーンを牽引していく存在となっていきます。

 

95年以降になると、小室哲哉は次なる「小室サウンド」を追求しつつ、ジャングルなどのUKの旬のクラブサウンドも取り入れたりと、ユーロービート路線とは距離を置いていきますが、エイベックスはレーベルの原点でもあるコンピ盤「SUPER EUROBEAT」を定期的にリリースし続けていきます。現在進行形の欧州のユーロビート楽曲をコンパイルし、ときには所属するアーティストのユーロミックス・アルバムをリリースしたりと、時代を経てもユーロビートとコネクトし続ける稀有なレーベルとなりました。それこそ、いまをときめく「U.S.A.」は、エイベックスのレーベル「SONIC GROOVE」からのリリースでもあります。

 

その一方で、つんく♂が総合プロデュースを手がけていたハロー!プロジェクト、通称ハロプロ関連の音楽でもユーロビートをモチーフにした楽曲が、数多くリリースされていたことも見逃せません。どうやら、日本の音楽シーンはユーロビートと相思相愛の関係にあるようです。

 

今回はユーロビートが日本に上陸した80年代から2010年代にかけて、日本の音楽シーンに根づく「和製ユーロビート」および「ユーロカバー」にスポットを当てて、広義にセレクトした10選です。時代が1周も2周もしたからこそ響く、温故知新的なかっこよさと面白さがあるのではないでしょうか。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば、有料会員でなくても試聴ができますので、ユーロビート特有の無駄にキャッチーで、無駄に派手なサウンドで、残りの夏を乗り切っていただけるとうれしいです。

 

「うれしはずかし、和製ユーロビートソング10曲」

01.KEEP ME HANGING’ ON〜誘惑を抱きしめて〜/松本典子
(1987年4月22日リリース)

1985年に芸能界デビューした清楚系アイドルが唯一放ったユーロビート歌謡。原曲はダイアナ・ロスが在籍していたモータウンレーベル発のガールズグループ、スプリームスが1966年に放った大ヒット曲。その後、数々のアーティストにカバーされ、1986年に女性ロックシンガーのキム・ワイルドがリリースしたハイエナジー的なマッチョなカバー曲がリバイバルヒットを記録。その状況を受けて、松本典子の制作陣が初期ユーロビートのエッセンスを取り入れた本作を発表。冒頭のギターのカッティングに引き込まれ、あとは80s特有のリズムマシーンとシンセ音がリフレイン。WINKがユーロビート歌謡路線で1988年にブレイクしたことを考えると、やや早すぎた挑戦であったのかもしれません。

 

02.涙を見せないで〜Boys Don’t Cry〜/Wink
(1989年3月16日リリース)

ユーロビート歌謡の象徴といえば、やはりWinkではないでしょうか。80年代にユーロビートの女王とも称されていたカイリー・ミノーグのヒット曲をカバーした「愛が止まらない〜Turn it into love〜」の大ヒットに続く4枚目のシングルが本作。原曲はユーゴスラビアのダンス・デュオ、ムーランルージュの「Boys Don’t Cry」。イタロ・ディスコ特有のシンセサイザー音とドラムマシーンのフロアライクな要素を極力抑えて、非常にうまく歌謡曲へと落とし込んだ仕上がりとなっています。訳詞というか意訳はWinkの楽曲を一手に引き受け、エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」を手掛けたことでも知られる及川眠子。オリコンチャート1位を3週連続でキープしました。

 

03.今度私どこか連れていって下さいよ/森高千里
(1989年7月25日リリース)

南 沙織の代表曲を、あっと驚く和製ユーロビート仕様でカバーしたヒット曲「17歳」。その方向性を踏襲した楽曲が、アルバム「非実力派宣言」には何曲か収録されていますが、本作もそのひとつ。憧れの年上の男性に対するデートへの積極的な駆け引きを歌ったもので、ユーロビート本来のメロディのノリやすさと踊れるツボを押さえたキャッチーなナンバーに仕上がっています。間奏の泣きのギターソロもたまりません。アレンジは斉藤英夫でのちに彼女の代表作「私がオバさんになっても」「渡良瀬橋」の編曲も手がけるようになります。ちなみに、この楽曲はのちにバラエティ番組で活躍する加藤紀子のデビューシングルとして、1992年に新たなアレンジで再生されることになりました。

 

04.ブギウギ・ダンシング・シューズ/木原さとみ
(1990年8月1日リリース)

1993年前後にブレイクを果たしたスタイリッシュなアイドルグループ「東京パフォーマンスドール」でリーダーを務めていた木原さとみのソロ・デビューシングル。ジャマイカ出身の女性シンガー、クラウディア・バリーが1979年に放った彼女最大のヒット曲を日本語でカバー。ヨーロッパで流行ったいわゆる「ミュンヘンサウンド」を通過した、オリジナルのノリノリなディスコソングをさらに大衆仕様にアレンジした隠れた名曲。土曜日の学校終わりに大人の世界へと飛び込む女子高生の高揚した気持ちを、全編打ち込みのサウンドメイクに乗せて声高らかに歌い上げています。「東京パフォーマンスドール」には篠原涼子や市井由理も在籍していました。今のアイドルシーンに受け継がれる「歌って踊れるアイドル集団」の元祖とも言えるでしょう。

 

05.Feel My Heart/Everything Little Thing
(1996年8月7日リリース)

今振り返ると少々意外な気もしますが、ELTのデビュー・シングル「Feel My Heart」は、ユーロビートのエッセンスが散りばめられた楽曲でもありました。当時、ダンスミュージックの象徴的なレーベル「エイベックス・トラックス」の新人ということで、そのブレないサウンドメイクは今聴くとなかなかに見事なものがあります。アレンジはELTのもとメンバーでリーダーを務めていた五十嵐 充。いわゆる小室サウンドからうまく脱却しながらも、なおかつ安定の小室印をイメージさせる楽曲構成は聴き応えがあります。シングル盤のカップリングには本家ユーロビート出身のデイブ・ロジャースによるユーロミックスを収録。彼は90年代後半に安室奈美恵やMAXなどのプロデュースを手掛け、和製ユーロビートを牽引したひとりでもあります。

 

06.ナンダカンダ/藤井 隆
(2000年3月8日リリース)

T.M.Revolutionのプロデュースなどでヒットを連発していた浅倉大介が手がけた藤井隆のデビュー・シングル。80年代に活躍したPWLの秘蔵っ子、ジェイソン・ドノヴァンの大ヒット曲「ブロークン・ハーツ(Too Many Broken Hearts)」へのオマージュと思しき、黄金のヒット曲の法則が見え隠れします。ベースにあるユーロビートからマニアックな要素を極力排除して、J-POPのフォーマットに寄せた人懐っこいサウンドデザイン。作詞はヒップホップユニットのEAST ENDのメンバーであったGAKU-MCによるもの。「なんだかんだ夢見たって 問題ない世の中です あんたなんだ次の番は」と、韻を踏んだリズムのある歌詞が次第にパワーソングとして機能していきます。印象的なダンスも取り入れたこの楽曲で彼はブレイクし、紅白歌合戦にも出場することになります。

 

07.SUPERGIRL/Folder5
(2000年5月10日リリース)

三浦大知や満島ひかりを輩出したキッズグループ、Folderの女子メンバーで構成されたアイドルグループのデビュー・シングル。このときの彼女たちの平均年齢は14歳でした。原曲はロンドン出身のガールズグループ、スーパーガールが1999年にリリースした「アイ・アム・ア・スーパーガール(恋するスーパーガール)」で、世界でスマッシュ・ヒットを記録。オリジナルのR&Bフレイバーを、エイベックスのお家芸とでもいうベきハイパーなユーロビートアレンジで大胆に再構築。原曲のパーティ感や高揚感をさらにアップさせてとにかくご機嫌です。日本語詞の担当はサエキけんぞうで、曲中などで煽るMCも原曲に忠実に再現している点にも注目を。以降、彼女たちは「AMAZING LOVE」「Believe」とさらにユーロビートタッチを濃くして、「Believe」ではFolder5最大のヒットを記録することになります。

 

08.C-Girl/片瀬那奈
(2004年4月21日リリース)

ユーロビート直球ではありませんが、超広義的な解釈でこちらをチョイス。女優として活躍する片瀬那奈がエイベックスに残した作品で、浅香唯が1988年に放った大ヒット曲をキラキラとしたダンスアレンジでカバー。アレンジはつんく♂の楽曲のアレンジを数多く担当していた平田祥一郎。デフォルトでもある過剰なシンセの上物を極力減らし、逆にキックを太くすることで、和製ユーロビートとは形容できない独自のサウンドを構築しています。カバーアルバム「EXTENDED」に収録。ちなみに彼女は毎年FUJI ROCK FESTIVALに通うほどのミュージックマニアでダンスミュージックへの造詣が深いことでも知られています。デビュー・アルバムの「TELEPATHY」は四つ打ちと2ステップを柱にした、当時の海外のダンスシーンの空気感を見事にリンクさせた出来栄えです。

 

09.U.S.A./DA PUMP
(2018年6月6日リリース)

1997年にデビューし、ヴォーカルのISSAを中心に幾度かのメンバー変遷を経て、今に活動を続けるボーイズグループ。彼らの3年ぶりとなる本シングルがここまでバズる日を、誰ひとりとして想像できた人はいないはず。オリジナルは1992年にリリースされたイタリアのアーティスト、ジョー・イエローの「USA」で90年代のユーロビートを代表する1曲です。マハラジャなどのディスコでヘビープレイされつつも、国内盤のCDになかなか収録されることがなかったことでも知られています。実はDA PUMPにとっては初のユーロビートのチャレンジ。原曲に忠実なサウンド構成でありつつも、シンセ音をシャープに、リズムをファットなビートに再構築。そしてサビ部分の「C’mon Baby アメリカ♪」は意訳の勝利。キャッチーな響きが瞬時に刷り込まれていきます。もちろん、みんなが踊りたくなるシュートダンスもヒットの要因であったことは間違いありません。今年一番の衝撃作とも言えるでしょう。

 

10.世界の中心〜We are the world!〜/青山テルマ
(2018年7月25日リリース)

90年代後半から2000年代初頭にかけて、渋谷のストリートを席巻したコギャルの視点で、「とりまうちらが世界の中心〜」と声高らかに歌い上げるアゲ曲。テルマ自身が最近世間で聴かなくなったパラパラ曲を復活させたいとの想いで、確信犯的に挑んだパーティ・チューン。正確にはユーロビートではなくハイパーなハイエナジー的アプローチで、女子オーバー30世代の青春プレイバックをテンション高めに描いています。歌詞も「チョベリグでIKUZE」「うちらのアイドル永遠NAMIE」「My MIKUよろぴ」と、時代感を踏襲させた歌世界もお見事。コギャルのバイブルでもあった雑誌「egg」(今年の春に復刊)のモデルら総勢50人によるパラパラダンスを収めたミュージック・クリップも当時の空気感たっぷりで必見です。アルバム「HIGHSCHOOL GAL」に収録。

 

いかがでしたでしょうか? ユーロビートを題材にした歌謡曲やJ-POP楽曲はまだまだたくさん「Spotify」に存在しますので、皆さんのお気に入りのあの曲、この曲をぜひ探してみてくださいね!

『フリースタイルダンジョン』新旧モンスターが激突!AbemaTVで8・19独占放送

無料インターネットテレビ局・AbemaTVの「AbemaSPECIAL2チャンネル」で、特別番組『フリースタイルダンジョン 初代モンスターvs 2代目モンスター テレビじゃNG完全版SP』が、8月19日(日)後9時より3時間にわたって放送される。

2015年に放送を開始し、ラップブームの火付け役となった『フリースタイルダンジョン』。Zeebraがオーガナイザーを務め、日本全国から集まったフリースタイル(即興)ラップの猛者たちが、賞金獲得を目指して「モンスター」と呼ばれる実力派ラッパーたちと1対1のラップバトルを展開してきた。

 

今回の特別番組では、ラスボス・般若を除く6人の2代目モンスター(FORK、呂布カルマ、崇勲、輪入道、ACE、裂固)と、今年8月に番組から引退した初代モンスター(R‐指定、漢a.k.a. GAMI、サイプレス上野、T-Pablow、DOTAMA、CHICO CARLITO)の新旧モンスター対決というドリームマッチが実現する。

 

対戦ルールは8小節の2ターン。3本勝負を行い、2本先取した方が勝者となる。ただし、審査員5人の判定が全員一致だった場合、クリティカルヒットとなり勝利が確定し、バトルは即終了。また相手への過度なタッチは減点対象となり、バトルの先攻・後攻は、ジャンケンに勝った方が選ぶことができる。

 

番組では、地上波では放送されなかったバトルシーンや、バトル後に口にした新旧モンスターたちの本音も盛りだくさんで送る。

 

 

『フリースタイルダンジョン 初代モンスターvs 2代目モンスター テレビじゃNG完全版SP』
放送日程:8月19日(日)後9時~深0時
放送チャンネル:AbemaSPECIAL2

<出演者>
メインMC&オーガナイザー:Zeebra
進行・ナレーション:サイプレス上野
審査員:いとうせいこう、LiLy、ERONE、KEN THE 390
ゲスト審査員:MASAKI
DJ:DJ CELORY

 

■初代モンスター
R‐指定、漢a.k.a. GAMI、サイプレス上野、T-Pablow、DOTAMA、CHICO CARLITO

 

■2代目モンスター
FORK、呂布カルマ、崇勲、輪入道、ACE、裂固

 

放送URL:https://abema.tv/channels/special-plus/slots/8d2LWNFnWHk2N3

テレビ朝日『フリースタイルダンジョン』
放送日程:毎週火曜 深1時26分~1時56分

番組公式サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/freestyledungeon/

※AbemaTVでは最新回を地上波後に放送。

©テレビ朝日,©AbemaTV

グループ魂がCharとコラボ!コント共演も!?『The Covers』8・31放送

8月31日(金)放送の『The Covers』(BSプレミアム)にグループ魂が初登場。さらに、彼らがリスペクトするリヴィング・レジェンドCharも初登場する。

グループ魂は、『男性アイドルの名曲メドレー』と題し、チェッカーズの「哀しくてジェラシー」、渋谷哲平の「Deep」を振り付けまで初カバー。彼らならではのパンクアレンジで披露する。

 

レジェンドゲストにはCharが登場。自身の大ヒット曲「気絶するほど悩ましい」をアコースティックアレンジで披露する。

 

さらに、『Charさんメドレー』と題し、グループ魂と初めてのコラボレーションも。グループ魂が、Charをリスペクトして作った名曲「チャーのフェンダー」、そして、宮藤官九郎・富澤タクがCharに提供した「チャーのローディー」をメドレーで披露する。

 

楽曲の間には、宮藤官九郎が番組用に書き下ろしたミニコントに、Charも参加。ここでしか見られない、貴重な初セッションが放送される。

 

トークコーナーでは、Charの「名曲アーカイブス」や、グループ魂があこがれた「女性アイドル集」なども。グループ魂の7年ぶりのシングル「もうすっかりNO FUTURE!」も、フルコーラスで放送する。

 

『The Covers』
BSプレミアム
8月31日(金) 後10・00~10・59

 

<楽曲情報>

■グループ魂

「哀しくてジェラシー」チェッカーズ(1984年)
詞:売野雅勇 曲:芹澤弘明

 

「Deep」渋谷哲平(1978年)
詞:松本隆 曲:都倉俊一

 

「もうすっかりNO FUTURE!」グループ魂(2018年)
詞:宮藤官九郎 曲:富澤タク

 

■グループ魂×Char<スペシャルコラボレーション『Charさんメドレー』>

「チャーのローディー」Char(2015年)
詞:宮藤官九郎 曲:富澤タク

 

「チャーのフェンダー」グループ魂(2004年)
詞:宮藤官九郎 曲:富澤タク

 

※宮藤官九郎 作 ミニコントも

 

■Char

「気絶するほど悩ましい」Char(1977年)
詞:阿久悠 曲:梅垣達志

 

ロケコーナー『BAR好猫』
進行:星屑スキャット
「ミ・アモーレ」中森明菜(1985年)

寺岡呼人×横山剣が語る「クルマと音楽」――横浜の産業道路を走ると思い出す「SUMMERBREEZE」

 

ドライブ中、ふと昔なじみの道を通ることがあります。そんなとき、当時聴いていた曲が無意識に頭の中で再生されることってないですか? バイトへ行くときやドライブデートのときにヘビーローテしていた曲が、「そういえばここで聴いていたなぁ」と思い出とともに蘇ること、ありますよね。

 

シンガーソングライター兼音楽プロデューサーの寺岡呼人さんがナビゲートする「クルマと音楽」、今回はクレイジーケンバンドを率いる横山剣さんをお迎えしました。誰しもが各々に抱いている特別な思い出の曲――横山剣さんの場合は「SUMMERBREEZE」、それもアイズレー・ブラザーズがカバーしたバージョンとのことです。いまでもクルマで横浜の産業道路を走ると思い出すそうですが、いったいどんな思い出があったのでしょう。

 

【横山剣】

クレイジーケンバンドのリーダー、そしてダブルジョイレコーズの代表取締役も務める。中学時代からバンド活動に勤しみ、1981年にクールスのローディーからメンバーへと抜擢。1983年に脱退してからは数多くのバンドを経て、1997年にクレイジーケンバンドを結成。また数多のアーティストに楽曲を提供している、作曲家・プロデューサーとしての姿もみせる。

クレイジーケンバンド オフィシャルサイト:http://www.crazykenband.com/

 

「GOING TO A GO-GO」 

クレイジーケンバンド

2018年8月1日発売

クレイジーケンバンドのデビュー20周年を記念した約3年ぶりのニューアルバムがリリース決定! アルバムのテーマは「支離滅裂」。「だって作曲中毒の僕が3年もオリジナル・アルバム出すの我慢してたんだから!」と横山剣さんが語るように、ソウル、ファンク、ジャ ズ、ボッサ、レゲエ、ガレーヂ、和モノ、亜モノ、モンド、あらゆる音楽が爆発しています!

 

【寺岡呼人】

シンガーソングライター兼音楽プロデューサー。1988年、JUN SKY WALKER(S)に加入。1993年にソロデビューし、1997年にはゆずのプロデュースを手がけるようになる。ライブイベントGoldenCircleを主催し、FMCOCOLOの番組「CIRCLEOFMUSIC」で、さまざまな音楽とアーティストをナビゲートしている。筋金入りのオーディオマニアであり、カーマニアでもある。

寺岡呼人オフィシャルサイト:http://www.yohito.com/

 

家からスタジオまで、クルマで移動し始めた瞬間からトップギア!

寺岡 今日のテーマはクルマと音楽なんですけど、まずは音楽のお話から聞かせてください。僕は1988年にデビューして、今年30周年になったんですが、剣さんは1981年でしたっけ。

 

横山 そうです20歳の時です。

 

寺岡 僕も20歳でした、一緒なんですね! クレイジーケンバンドは昨年で20周年を迎えられたそうですが、実際のプロミュージシャン活動としては。

 

横山 37年なりますね。

 

寺岡 先日の渋谷クラブクアトロで行われた「PUNCH!PUNCH!PUNCH!」を見てから、クレイジーケンバンドのファーストアルバム「PUNCH!PUNCH!PUNCH!」を改めて聴いたら、僕がいうのもあれなんですけどその進化っぷりがすごいなぁと思いまして。現在は、どのように曲を作られているのか不思議なんです。

 

横山 まずはデモテープ作りですね。自宅には録音設備がないので、スタジオで全部作業しています。スタジオまで、クルマで移動している間にアイデアが出てきたりするものでして。

 

寺岡 その前までは真っ白なんですか?

 

横山 真っ白です。頭のなかに、おぼろげなメロディがあったりはするんですけど。

 

クルマに乗り、スタジオに移動する時間からトップギアに入れるという横山さん。その間に脳内で煮詰めた最新のフレーズを持って、スタジオという現場に乗り込むのですね。

 

寺岡 クレイジーケンバンドのサイクルとしては、夏のツアーがあって、その前にレコーディングがあると思うのですが、その間の製作期間って、僕の想像だとかなり短いのではないかと。

 

横山 2月くらいからスタジオに入ってますね。とはいっても、ずっとスタジオに入れるわけではないんですが。

 

寺岡 曲そのものは、どのような作り方をしていますか?

 

横山 歌メロよりも先にベースラインから思いついてしまうことも多いですね。ベースラインから考えてそれにコードをつけていきます。それをメンバーに聴いてもらって直したりとか。

 

寺岡 じゃあ最初は剣さんお一人で!

 

横山 はい。鍵盤でなんですけど、それでベースを弾いています。で、僕が好きなタイプのベーシストの感じで「弾いてくれる?」とシンヤくん(クレイジーケンバンドのベーシスト洞口信也さん)に頼んだりして。ドラムはドラムループの音源を使ったりするんですが、何もないときは自分で叩いていますね。最後までは叩けないので、それでループを作ったりしています。

 

寺岡 そうやってイメージを固めていくのですね。

 

 

「みんなのうた」の「山鳩ワルツ」は構想50年!

寺岡 もっと不思議なのは歌詞なんですよね。何でこのトラックでこの歌詞なんだろうと思うことがあって(笑)。剣さんの頭の中はどうなっているのかと不思議で不思議で仕方がないんです。いま、かっこいいトラックって高校生でも作れるかもしれないけど、プロというか、音楽で個性を出すって最終的には歌詞かなと思うんです。「山鳩ワルツ」とかすごいじゃないですか。なんで山鳩が出てくるんだろうと。

 

横山 あれはですね、構想50年以上の曲なんですよ。

 

寺岡 本当ですか! 歌詞の通り、本当に親戚のおじさんとの思い出からですか!

 

横山 本当です。山鳩の鳴き声って、「クークー、ポーポー、」と三拍子で鳴っているという思い込みがずっとありまして。これは何だろうなと気になりながらツチャッチャチャー、ツチャッチャチャーとTAKE5っぽいリズムが思い浮かんだりして。「山鳩ワルツ」はNHKの「みんなのうた」が決まったときになにか良い題材がないかと考えて、そうだ山鳩だ! と。それまでタイトルと「クークー、ポーポー、」だけはずっとあったんだけど、そこから先に進んだことはなかった。今回初めてそこから進んだんですよね。だから構想50年以上です(笑)

 

情緒たっぷりの歌詞にジャジーなワルツが魅力の「山鳩ワルツ」に、そんなバックグラウンドがあっただなんて、びっくりですね。

 

横山 あと、踏切が開くのを待っているときに退屈だったから、「カーンカーンカーンカーン」の音に合わせてリズムを作ったりして、いつか曲にしようとか。電車の「ガタンゴトン」から曲にしてやろうとか。

 

寺岡 じゃあ「そうるとれいん」も、そういう鉄道のイメージがあったんですね。

 

横山 今回の「GOING TO A GO-GO」もそうです。生活音や擬音か何かから生まれたメロディやリズムが入っています。

 

クレイジーケンバンド20周年を象徴する「MIDNIGHT BLACK CADILLAC」

寺岡 「GOING TO A GO-GO」といえば過去アルバムで一度はボツになったという「MIDNIGHT BLACK CADILLAC」が入っていましたよね。あれも当時のデモテープみたいのがストックしてあったんですか。それとも頭の中にあったのでしょうか。

 

横山 あれは、当時「PUNCH!PUNCH!PUNCH!」のアルバムのためにレコーディングをしていたんですよ。だからドラム、ベースギター、ボーカルは、20年以上前の当時のまんまの音です。

 

寺岡 あ、だから声がお若い! なるほど!

 

横山 デッドストックです。そのサウンドにいまの音をトッピングして、20年かかって完成した曲なんですよ。

 

寺岡 じゃあ当時のマルチトラックのマスターがあって、それをコンバートしたんですね。でも、もう機器がないですよね。

 

当時、ヨンパチこと48トラックの録音ができるPCM-3348でレコーディングをしていた横山さん。このマルチレコーダーは現在メンテナンスサービスが終了しており、実働状態のものが少なくなってきているそうです。

 

横山 ダメ元でやってみたんだけどちゃんと再生できて、「よしっ!」って感じでしたね。クレイジーケンバンドにはその当時サックス一本しかなかったんです。でも「MIDNIGHT BLACK CADILLAC」はホーンセクションがないとダメだよなと思ってて。いやあ、あの時出さなくてよかった、いまこの編成でこそやってよかったですね。

 

寺岡 全部やり直そうとは思わなかった?

 

横山 やっぱり20周年を記念するアルバムなので、それを象徴するようなものってないのかなと考えたんですよ。ゼロから作るよりもその当時のデッドストックから仕上げるというのも一つの手だなと。

 

寺岡 あと今回は全体の音が柔らかくも研ぎ澄まされてる感じがしました。すごく音が良くて抜けていて、「ここに来てこういう音を出すんですか!」と落ち込むぐらいでした。

 

横山 結構好みの音ですね。ちょっとやりすぎちゃったかなという気もするけど。マスタリングはBernieGrundman Mastering Tokyoの前田さんにお願いしています。デジタルすぎると角が立って音が痛いと思ったから、アナログの機材でマスタリングするところじゃないとダメだと考えまして。

 

寺岡 そうなんです。アナログで録ったみたいな音ですよね。ある意味、剣さんがやってこられたことの集大成的なすごく良い音で本当によかったです。ところで、クレイジーケンバンドのライブって何度見てもまったく飽きないというのが不思議なんですよね。例えば同じオチがありますけど、あれもどっかで待っている感じがあるし。

 

横山 チャックベリーのダックウォークとかJBのマントショーとか。わかっているのに待っているところがありますよね。

 

寺岡 そういうときにクレイジーケンバンドのような大編成だからこそいい意味での「ドリフ感」があるというか、何回か見ると年齢を問わず病みつきになっちゃう要素がありますよね。

 

 

小学生時代は一人で東京モーターショー見学に行っていたほどのカーマニア

寺岡 クレイジーケンバンドにはクルマの曲も多いし、ファンの人たちにとってクルマと剣さんって切っても切れない関係だと思うんですけど、そもそもクルマに興味を持ったきっかけは何だったんですか?

 

横山 5歳のとき、幼稚園の同級生のお父さんがベレット1600GTに乗っていたんです。その子の家に遊びに行くとお父さんとクルマ話をするわけですよ。「これツインキャブですか」とか言うとエンジンかけてくれたり、「かっこいい!」と言うとその友だちをほっておいてクルマに乗せてくれたりして。同様に、友だちのお父さんが乗っている日野コンテッサとかプリンススカイライン54Bとか、そういったクルマに興味を持っていましたね。

そして6歳のとき、父親に「より特化したものを見せてやる」と言われて、三船敏郎さんが出てる「グラン・プリ」という映画を観に連れて行ってもらったんですよ。これはF1をテーマにした作品なんですけど、ここからモータースポーツに入りましたね。

 

「路面電車」「ベレット1600GT-CKB仕様」「アメ車と夜と本牧と」などなど、クルマがモチーフとなった曲が多いクレイジーケンバンド。横山さんご自身もクルマが好きだとは聞いていましたが、まさか5歳のときからハマっていたとは!

 

寺岡 日本だと18歳からしかクルマの免許は取れないじゃないですか。5歳からの18歳までの13年間はどうだったんでしょう。

 

横山 晴海の見本市会場でやっていた東京モーターショーに行っていました。友だちにもカーマニアはいたけど、一緒に行くと集中できないので一人で行ってました。

 

寺岡 小学生で! 会場には当時の新車が並んでいたんですか?

 

横山 あとコンセプトカーですね。東京モーターショーにコンセプトカーが出ると、翌年にその市販版が発売されるという時代でした。確か1970年のモーターショーでセリカとカリーナがデビューしたんですが、もうほんとにセンセーショナルでしたね。

 

気がつかずに買ってしまったアメ車は7500cc!

寺岡 ご自分で一番最初に乗ったクルマは?

 

横山 18歳のときに買ったサニー1200GXです。ただそれはレース用なので公道は走れなかったんですよ。あとオールズモビルのカトラスも買いました。これ7500ccでした。

 

寺岡 ななせんごひゃくしーしー!

 

横山 35万円くらいで売っていて、「これは俺、買える!」と思って買ったんですが、まさかそんなに排気量があるとは知らなくて、車検証を見て「え!? 7500cc!?」と。知らないで買っちゃったんですよ。そして1年経つと13万円弱の自動車税が(笑)

 

寺岡 だから人気がなく安かったのか…。ではその2台から始まってたくさん乗り換えてきたんですよね。

 

そうして教えていただいたクルマ遍歴のすごいこと、すごいこと。スカイライン2000GT、アルファロメオ1750GT、ベレットGTは3種類乗り継いだし、オールズモビルのカトラスも多数乗り換えてきています。

 

横山 急に気分が変わってアコードのエアロデッキとか、ワーゲンのタイプ3をフラット4に改造してもらってすごく速くしたり。

 

寺岡 目黒通り沿いのワーゲン専門店ですよね。

 

横山 そうです。「これちょっと速くしてほしいんですけど」って(笑)

 

寺岡 じゃあクルマの乗り換えは、10年とか3年毎といった周期的ではなかったと。

 

横山 もう次から次へでしたね。

 

寺岡 「MIDNIGHT BLACK CADILLAC」には、曲名にキャデラックの名前が使われていますけど、キャデラックも乗っていたんですか。

 

横山 最初に乗ったのはフリートウッドブロアムです。ローライダーにしようと思って買ったんですけど、フルノーマル状態で見たらこれはカスタムしたらもったいなと思いましたね。その次はコンコース。その次はCTS。いわゆる現代車ですね。今月にATS-Vという小さめのクルマが来ます。

 

 

ヨコハマの女子ウケがよかった曲はアイズレー・ブラザーズの「SUMMERBREEZE」

寺岡 クレイジーケンバンドの「中古車」という曲の、「カーステレオのなかに得体の知れないカセットテープが入っていた」っていう歌詞が面白いですよね。

 

日本の自動車メーカーの名前を羅列していますが、曲調はエスニックな雰囲気が濃厚の「中古車」。前のオーナーが残していったテープを聴いたら、得体が知れないけど懐かしくも美しいビートが流れる…という歌詞なのです。

 

横山 当時の横浜の港は、パキスタン人の車業者が多かったんですよ。その人たちはパキスタンの音楽が入ったカセットテープを聴いていたのですが、あるときその業者が扱う中古車を試乗したら、パキスタンの音楽が流れ出したんです。カセットテープを抜き忘れてていたと。で、「なんだこの曲は!」と、業者の方にカセットテープを譲ってもらいまして。

 

寺岡 ではあの歌も実話なんですね。クルマで聴く音楽って、最初はカセットテープだったと思うんですけど、こだわりの選曲をした思い出ってありますか。

 

横山 ありましたね。特にデートのときは気合い入れましたね。でもカセットテープはCDと違って、そのタイミングでその曲が来てくれるか、わからないじゃないですか。だから夕暮れ時にムーディな曲をかけたいと思って、気づかれないように巻き戻したりするんだけど、女の子はお喋りに夢中で、そのシチュエーションになっても曲に気づいてくれなかったりとか(笑)。いまでもデートコースだった場所を通ると、頭の中で鳴るんですよね、昔聞いた曲が。

 

寺岡 ありますあります!

 

横山 当時は毎年夏になると本牧市民プールにラジカセのでかいのを持って行ってたんです。そのときかけていた曲のなかでも、特に女の子が反応する曲があったんですよ。それがアイズレー・ブラザーズの「SUMMERBREEZE」。これかけてると結構釣れるといいますか(笑)

 

寺岡 じゃあ「タオル」の歌詞はまさに!

 

横山 その思い出を曲にしました。いまだに産業道路をクルマで走っていて、本牧市民プールの看板をみると、「サマーブリーズ~」と鳴るんですよ。

 

寺岡 そういう音楽との出会い方っていうのもいいですよね。音楽との接し方が変わってきている現在ですが、色々な音楽の聴き方をしてほしいなと思いますね。

 

ちょい聴きだったらオンラインサービス。本気で欲しくなったらパッケージ

寺岡 ところでクルマの中ではどのように音楽を慣らしていますか?

 

横山 いまのクルマにはCDプレーヤーがないので、iPodからBluetoothで飛ばして聴いています。でもCDの方が音がいいので、次に来るキャデラックにはCDプレーヤーをつけましたね。

 

寺岡 お、iPodですか。

 

横山 電話がガラケーなんで、音楽はiPodに任せてます。

 

寺岡 ご自宅で聴くときはどうでしょう。

 

横山 自宅はCDとアナログと、パソコンに保存した曲を聴くことが多いのですが…ボリューム上げるとうるさいと言われてしまう(笑)

 

寺岡 よくわかります(笑)。ところで、いわゆる音楽配信サービスについてはどう捉えていますか?

 

横山 娘はそれで聴いてます。僕はやり方が分からないので娘に教えてもらって。ちょい聴きしたいものにはいいですよね。その曲が気に入れば、CDやアナログのパッケージが欲しくなってきます。

 

寺岡 ほどよく利用しているわけですね!

 

横山 そういうことになります(笑)

 

↑実は音楽ストリーミングサービス大好きという寺岡さんは、愛車に装着したパイオニア・サイバーナビの「ミュージッククルーズチャンネル」をよく聴いています。音質もハイクオリティなサイバーナビだから、作成中の音源チェックを車内で行うこともしばしば

 

撮影/横山勝彦

 

【ギャラン堂】少女から大人へ……「70年代の岩崎宏美」の軌跡を知る10枚をギャランティーク和恵が聴く

みなさんこんにちは! いかがお過ごしでしょうか? ギャランティーク和恵です。「レコードショップ ギャラン堂」3か月ぶりのオープンです! ……って、3か月もお店休むなんて随分な殿様営業だこと! まぁ、「ギャラン堂」は“架空”のレコードショップですし、商店街のなかでひっそり気ままにやっているようなそんなお店ですから、そのくらいのユルいペースでどうか宜しくお願いいたします。でも、そんな寂れた商店街の活気を取り戻すため、2軒先のナショナルの電気屋さんとお向かいの金物屋さんと協力して町おこしカラオケ大会を開き、商店街のアイドルとして自慢の美声を響かせちゃったりする今日この頃です!(妄想開始)

↑ギャランティーク和恵さん(撮影:下村しのぶ)

 

この「レコードショップ・ギャラン堂」では、各レコード会社からリリースされる歌謡曲のコンピレーションCDや復刻アルバムCDなどから、和恵イチ推しの1枚をピックアップしてみなさんにご紹介しています。レビューを読んで気になったらぜひお買い求めくださいね! 「ギャラン堂」に買いに来てくれると嬉しいのですが、何度も申し上げますが「ギャラン堂」は架空のレコードショップですので、間違ってもネットで探したりしないでくださいね……。

 

【今月の推薦盤】

「岩崎宏美 紙ジャケ復刻シリーズ(10タイトル)」 各2300円(税別)

今月ご紹介するのは、紙ジャケにて復刻した岩崎宏美さんが70年代にリリースしたオリジナル・アルバム10タイトルです。2007年よりビクターにて発売されて以降、入手困難となっていたこのシリーズを、2018年6月27日にタワーレコードが限定復刻してリリース。ビジュアルの再現性の高さをそのままに、価値あるボーナス・トラックの追加収録などでさらにヴァージョンアップした完全生産限定盤・紙ジャケCDとなっています。

 

この10枚のアルバムでは、1975年にデビューした16歳から二十歳を越えるまでの思春期から大人へと変貌してゆく過程があり、デビューした時点で既に抜群の歌唱力を持っていた彼女ではありますが、まだ少女の面影を残した初々しいその声が、1年1年を重ねるごとにつれ、憂いと色気を帯びて深化してゆく彼女の成長を垣間見ることができます。歌うことで初恋や失恋や様々な感情を経験していく歌手としての青春時代は、その楽曲の数だけ濃密な経験を重ねた分、普通の女の子とは違う速度で大人になっていくのです。

 

今回、岩崎宏美さんの70年代の初期のアルバムを取り上げるにあたって、ワタシが注目していきたいのは「母音」の声色の変化です。デビュー当初のまだ初恋しか知らないような初々しい声が、失恋の歌を歌い重ねてゆくことでゆっくりと悲しみの色に染まっていく過程を、彼女の伸ばす母音の音色に見ることができます。それこそが、岩崎宏美さんという歌手の本質的な魅力であり、彼女が女として成長してゆく過程とともに、その時々の同世代として生きるの女の子、もしくは女たちの抱く「悲しみ」を代わりに背負って歌い続けた慈悲深き行いが、いずれ「聖母たちのララバイ(マドンナたちのララバイ」)という歌と出会いで、彼女をマリア様の域へと到達させるわけです。

 

ひとりの少女が「歌」によって悲しみの色に気づき、その色を愛し、そして深く染まってゆく……、そんな女としての業さえ感じる彼女の憂いある声の魅力を、この10枚でぜひ感じ取ってもらえたらと思います。

(撮影:下村しのぶ)

 

「あおぞら +1」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1975年9月5日

1. ロマンス(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
2. はだしの散歩(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 穂口雄右)
3. ささやき(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 穂口雄右)
4. 私たち(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
5. 二重唱(デュエット) (作詞: 阿久 悠、作・編曲: 萩田光雄)
6. 空を駈ける恋(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 馬飼野康二)
7. 愛をこめて(作詞: 千家和也、作・編曲: 穂口雄右)
8. 涙のペア・ルック(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
9. 月見草(作詞: 阿久 悠、作曲: 筒美京平、編曲: 萩田光雄)
10. 美しいあなた(作詞: 千家和也、作・編曲: 穂口雄右)
11. この広い空の下(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 馬飼野康二)
12. そうなのよ <ボーナス・トラック>

 

<和恵のチェック・ポイント>
ファーストアルバムは、特大平仮名で「あ」「お」「ぞ」「ら」と書かれた、当時のビクターによくあるタイポセンス皆無のジャケットデザイン。麻丘めぐみさんとか仲 雅美さんのレコードにもよく見かけます。ま……それは置いておいて、阿久 悠/筒美京平コンビによる5曲目の「二重唱(デュエット)」でデビューを果たした彼女の声は朗らかに初々しくも、しっかりと情感を表現できる歌唱力はすでに身につけていて、16才にしてすでに貫禄があります。このデビュー曲以降、阿久 悠センセーは彼女の成長を側で見守るかのように、その年頃の恋の喜びや悲しみなどを歌で経験させながら、思春期の多感な時期をしっかりとサポートしていくのです。おすすめは8曲目「涙のペア・ルック」(作曲/筒美京平)、そしてボーナス・トラック「そうなのよ」(作曲/筒美京平)。

 

「ファンタジー +10」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1976年2月10日

1. パピヨン(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
2. キャンパス・ガール(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
3. ファンタジー(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
4. 愛よ、おやすみ(作詞: ちあき哲也、作・編曲: 筒美京平)
5. 感傷的(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
6. おしゃれな感情(作詞: ちあき哲也、作・編曲: 筒美京平)
7. ひとりぼっちの部屋(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 穂口雄右)
8. グッド・ナイト(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 穂口雄右)
9. 月のしずくで(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
10. センチメンタル(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
11. パピヨン(オリジナル・バージョン=DJ抜き) <ボーナス・トラック>
12. キャンパス・ガール(オリジナル・バージョン=DJ抜き) <ボーナス・トラック>
13. ファンタジー(オリジナル・バージョン=DJ抜き) <ボーナス・トラック>
14. 愛よ、おやすみ <ボーナス・トラック>
15. 感傷的 <ボーナス・トラック>
16. おしゃれな感情(オリジナル・バージョン=DJ抜き) <ボーナス・トラック>
17. ひとりぼっちの部屋(オリジナル・バージョン=DJ抜き) <ボーナス・トラック>
18. グッド・ナイト <ボーナス・トラック>
19. 月のしずくで(オリジナル・バージョン=DJ抜き) <ボーナス・トラック>
20. センチメンタル(オリジナル・バージョン=DJ抜き) <ボーナス・トラック>

 

<和恵のチェック・ポイント>
当時人気DJだった「糸井五郎」さんがノン・ストップで楽曲を繋げていくという、セカンド・アルバムにして企画性がかなり高い珍盤にして名盤。数曲を除いてほとんど作曲は筒美京平センセーによるもの。当時ディスコ・サウンドに傾倒していた京平センセーが、岩崎宏美というDIVAを手に入れて量産されていく上質なディスコ歌謡を堪能できます。おすすめは4枚目のシングルでもある「ファンタジー」。やはり名曲。そして4曲目の「愛よ、おやすみ」もおすすめ。後に香坂みゆきさんもカバーされています。

 

「飛行船 +2」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1976年7月25日

1. 未来(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
2. 地平線の彼方(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
3. サマー・グラフィティ(作詞: ちあき哲也、作曲・編曲: 穂口雄右)
4. ワンウェイ・ラブ(作詞: 松本隆、作・編曲: 萩田光雄)
5. 夏からのメッセージ(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
6. ケン待っててあげる(作詞: ちあき哲也、作曲・編曲: 穂口雄右)
7. 霧の日の出来事(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 穂口雄右)
8. さよならがビショビショ(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 穂口雄右)
9. 美しい夏(作詞: 松本 隆、作・編曲: 萩田光雄)
10. 愛の飛行船(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
11. 霧のめぐり逢い <ボーナス・トラック>
12. 感傷時代 <ボーナス・トラック>

 

<和恵のチェック・ポイント>
1曲目いきなり「未来」で急上昇! 飛行船はこの曲で夏の大空へと飛び立ちます。この「未来」はもちろん、収録された曲はどれも名曲で、筒美京平さんは然り、萩田光雄さん、穂口雄右さんと、編曲家としても才能高き彼らによるソングライティングもあり、そこがいい意味で一癖ある通好みなアルバムとして仕上がっています。その中でも一押しは「ワンウェイ・ラブ」「美しい夏」。萩田光雄さんのソングライティングとアレンジの美しさを堪能されたい。アーリー岩崎宏美アルバムのなかでワタシ的ベスト3。

 

「ウィズ・ベスト・フレンズ +2」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1977年5月25日

1. 悲恋白書(作詞: 阿久 悠、作曲: 大野克夫、編曲: 萩田光雄)
2. 砂の慕情(作詞: ちあき哲也、作曲・編曲: 穂口雄右)
3. メランコリー日記(作詞: 阿久 悠、作曲: 大野克夫、編曲: 青木望)
4. わたしの1095日(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
5. 平行線(作詞: ちあき哲也、作曲・編曲: 穂口雄右)
6. 学生街の四季(作詞: 阿久 悠、作曲: 川口真、編曲: 萩田光雄)
7. パパにそむいて(作詞: 阿久 悠、作曲: 三木たかし、編曲: 田辺信一)
8. コンサート(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
9. 花のことづけ(作詞: 櫛田露孤、作曲: 中山大三郎、編曲: 田辺信一)
10. 想い出の樹の下で(作詞: 阿久 悠、作・編曲: 筒美京平)
11. 愛をどうぞ(作詞: 阿久 悠、作曲: 大野克夫、編曲: 萩田光雄)
12. さよならそして自由へ(作詞: 中山大三郎、作曲: うすいよしのり、編曲: 田辺信一)
13. ドリーム <ボーナス・トラック>
14. スイート・スポット <ボーナス・トラック>

 

<和恵のチェック・ポイント>
このアルバムで一気に岩崎宏美さんのヴォーカルが大人びてきます。この頃にもしや失恋なんかをしたのでしょうか……? 全編彼女の歌声にどこか憂いが漂っています。作曲陣も、筒美京平さん以外に川口真さん、三木たかしさん、そして中山大三郎さんまで参加しており、京平センセーによるリズミカルでポップな楽曲から、しっとりと歌い上げるような楽曲へとシフトしています。恐らく彼女も大人になるにつれ、そういう楽曲と出会いたいという気持ちがあったのではないでしょうか。とはいってもやはり8枚目のシングルでもある京平センセー作「想い出の樹の下で」は最高なわけです。この一聴明るく突き抜けるような歌も、ちゃんと恋を知ってそれを失った悲しみを知った上での声になってます。だからこそ切ない。ボーナス・トラックで加えられた7枚目のシングル「ドリーム」と聴き比べればよく分かります。7枚目と8枚目の間に一体何があったというのでしょう?

 

「思秋期から…男と女 +1」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1977年10月5日

1. 思秋期(作詞:阿久 悠、作曲・編曲:三木たかし)
2. ランボルギーニが消えて(作詞: 阿久 悠、作曲・編曲:三木たかし)
3. 男と女(作詞:阿久 悠、作曲・編曲:三木たかし)
4. 恋夏期(作詞:阿久 悠、作曲・編曲:三木たかし)
5. 個人指導(作詞:阿久 悠、作曲・編曲:川口真)
6. 煙草の匂いがする(作詞:阿久 悠、作曲:川口真、編曲:船山基紀)
7. メランコリー・ジュース(作詞:阿久 悠、作曲:川口真、編曲:船山基紀)
8. 幸福号出帆(作詞:阿久 悠、作曲・編曲:川口真)
9. チェイス(作詞:阿久 悠、作曲:大野克夫、編曲:船山基紀)
10. ピアノ弾きが泣かせた(作詞:阿久 悠、作曲:大野克夫、編曲:萩田光雄)
11. ウエルカム・ホテル(作詞:阿久 悠、作曲:大野克夫、編曲:萩田光雄)
12. BOO BOO(作詞:阿久 悠、作曲:大野克夫、編曲:船山基紀)
13. 折れた口紅 <ボーナス・トラック>

 

<和恵のチェック・ポイント>
このアルバムにして、ついに彼女の楽曲は筒美京平センセーの手から離れます。しかし作詞は変わらず全曲阿久 悠センセーによるもの。彼女のヴォーカルを最大限に活かしたスローでメランコリックな曲調を中心としたアルバムになっています。大人へと脱皮していく彼女のためにじっくりと作り込まれたような、作り手の愛情さえも感じる名盤です。このアルバムが出来上がった時、京平センセーはどう思ったでしょうか。ディスコ・サウンドよりも叙情的な楽曲のほうが、本来の彼女の素質に合っているのかもしれない……と感じたかもしれません。そのくらい、彼女の魅力が存分に引き出されています。(しかし京平センセーはその後「シンデレラ・ハネムーン」という最強ディスコ歌謡で彼女を次のステージへ誘うのですが……)。アルバムタイトル曲「思秋期」は間違いなく名曲ですが、それ以外もどれもクオリティー高く名曲でおすすめするのが難しいほど。アーリー岩崎宏美アルバムのワタシ的ベスト1。

 

「二十歳前… +4」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1978年4月5日

1. 二十才前(作詞:阿久 悠、作曲・編曲:穂口雄右)
2. クエッション・マーク(作詞:阿久 悠、作曲:三木たかし、編曲:船山基紀)
3. 熱帯魚(作詞:阿久 悠、作曲・編曲:川口 真)
4. 夏のたまり場(作詞:阿久 悠、作曲・編曲:川口 真)
5. ニッカ・ポッカ(作詞:阿久 悠、作曲:三木たかし、編曲:船山基紀)
6. ザ・マン(作詞:阿久 悠、作曲・編曲:穂口雄右)
7. 何かが起こりそうな朝(作詞:東海林良、作曲:大野克夫、編曲:船山基紀)
8. 季節のかほり(作詞・作曲:丸山圭子、編曲:佐藤 準)
9. つめたい抱擁(作詞:東海林良、作曲:大野克夫、編曲:船山基紀)
10. ヴェニスの花嫁(作詞:中里 綴、作曲・編曲:萩田光雄)
11. 暁(作詞:中里綴、作曲・編曲:萩田光雄)
12. 今様つづり(作詞・作曲:丸山圭子、編曲:佐藤 準)
13. あざやかな場面 (ボーナス・トラック)
14. いちご讃歌 (ボーナス・トラック)
15. ひとりぼっちの部屋 (イントロ・ロング・バージョン) (ボーナス・トラック)
16. 二十才前 (イニシャル・バージョン) (特別収録音源)

 

<和恵のチェック・ポイント>
前回のアルバム「思秋期」で19歳を迎えた後、残り最後の10代を歌った次のアルバム「二十歳前…」ではどんな二十歳前が描かれているのか……と思いきや、憂いに満ちた前作とは打って変わって割と歌謡色が強めで元気な歌が多く、歌唱も力強い。B面(7曲目以降)からは東海林 良や中里 綴や丸山圭子などの新しいクレジットも見られ、新しい作家陣で彼女の次なる歌手としての方向性を探っているような、少し迷いのあるようなアルバム。11枚目のシングル「思秋期」よりも先にリリースしていた10枚目のシングル「熱帯魚」を、12枚目のシングル「二十歳前」と合わせてアルバムとして収録するためのアルバムだったのか。その「熱帯魚」のB面だった「夏のたまり場」という曲が良曲。同じく「二十歳前」のB面で、穂口雄右さんらしいドラマティックなアレンジが素晴らしい「ザ・マン」も良き。「ニッカ・ポッカ」という謎なタイトルは内容もどこかやけっぱち感があって謎。

 

「パンドラの小箱 +4」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1978年8月25日

1. 媚薬(作詞: 阿木燿子、作曲・編曲:筒美京平)
2. パンドラの小箱(作詞: 阿木燿子、作曲・編曲:筒美京平)
3. コントラスト(作詞: 島 武実、作曲: 筒美京平、編曲: 船山基紀)
4. パンドラの小箱(バリエーション)(作曲・編曲: Dr.ドラゴン&サウンド・オブ・アラブ)
5. ピラミッド(作詞: 橋本 淳、作曲・編曲:筒美京平)
6. カンバセーション(作詞: 橋本 淳、作曲・編曲:筒美京平)
7. シンデレラ・ハネムーン(作詞: 阿久 悠、作曲・編曲:筒美京平)
8. 想い出は9月ゆき(作詞: 島 武実、作曲・編曲:筒美京平)
9. ミスター・パズル(作詞: 島 武実、作曲・編曲:筒美京平)
10. L(作詞: 阿久 悠、作曲・編曲:筒美京平)
11. 南南西の風の中で(作詞: 阿久 悠、作曲・編曲:筒美京平)
12. パンドラの小箱(リプライズ) (作曲・編曲: Dr.ドラゴン&サウンド・オブ・アラブ)
13. さよならの挽歌 <ボーナス・トラック>
14. 夕暮れメヌエット <ボーナス・トラック>
15. 春おぼろ <ボーナス・トラック>
16. 吐息ばかり <ボーナス・トラック>

 

<和恵のチェック・ポイント>
「想い出の樹の下で」以降、筒美京平センセーの楽曲から離れて、二十歳前の多感な少女から大人の女へと変わるための“脱皮”期間を見事消化した後、手を広げて待ち受けていたかのように、とびきりの楽曲(しかもやっぱりディスコ)で大人の世界へと誘った京平センセー全編作曲によるアルバム「パンドラの小箱」。その楽曲の難解さとサウンドの重厚さに、京平センセーの彼女への思い入れと力の入り用が伺えます。ファンキーなベーズに腰に響く重めなドラムの音でスタートする1曲目「媚薬」からすでに攻めまくり、その後も次々と難解かつダンサブルでエキゾチックな曲たちを歌いまくる彼女には、1年前のアンニュイな時代にケリをつけたような潔ささえ感じます。しかし14枚目のシングルでヒット曲でもある「シンデレラ・ハネムーン」では、早くも不倫の恋をスタートさせており、思春期の憂いのベクトルは傷ついた後の強さを身につけて、大人の女の憂いへとさらに深化を続けるのです。そこが彼女の宿命なのでしょうか。アーリー岩崎宏美アルバムのワタシ的ベスト2。

 

「ALBUM +10」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1978年10月25日

1. この道
2. 赤とんぼ|七つの子
3. 宵待草
4. 浜千鳥
5. 花嫁人形|叱られて
6. 花
7. 雪の降る町を
8. ペチカ
9. 椰子の実
10. 青い目の人形|赤い靴
11. ちいさい秋みつけた
12. 冬の夜|母さんの歌
13. 青い目の人形 (NHK「みんなの童謡」より) <ボーナス・トラック>
14. ぼくのプルー (NHK「みんなのうた」) (モノラル録音) <ボーナス・トラック>
15. 走馬燈 (NHK「みんなのうた」) (モノラル録音) <ボーナス・トラック>
16. 春おぼろ <オリジナル・カラオケ集VI>
17. 夏に抱かれて <オリジナル・カラオケ集VI>
18. スローな愛がいいわ <オリジナル・カラオケ集VI>
19. 女優 <オリジナル・カラオケ集VI>
20. 銀河伝説 <オリジナル・カラオケ集VI>
21. 愛の生命 <オリジナル・カラオケ集VI>
22. 摩天楼 <オリジナル・カラオケ集VI>

 

<和恵のチェック・ポイント>
ここで突然、童謡のカバーアルバムをリリース。おかっぱヘア(自前)にかすりの着物を来た童(わらべ)スタイルのジャケ写。それはそれはもう良くお似合い。美しいメロディと詞を持つ童謡にチャレンジしたいと思うのは、歌手としてさらなる成長を望む上でのことだと思いますが、伸びやかな彼女の歌唱と、トレードマークでもあるおかっぱヘアというポテンシャルを活かし、スムーズに童謡の世界へ誘ってくれます。

 

「恋人たち +7」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1979年3月9日

1. 恋人たち(作詞: 阿木燿子、作曲・編曲:筒美京平)
2. 白いバラ(作詞・作曲:Cat Stevens、訳詞:片桐和子)
3. シェルブールの雨傘(作詞: Jacques Demy、作曲:Michel Legrand、訳詞: 片桐和子)
4. ラ・ボエーム(作詞:Jacques Plante、作曲:Charles Aznavour、訳詞:菅美沙緒)
5. 黒いオルフェ(作詞・作曲:A.Maria-L.Bonfa、訳詞:片桐和子)
6. この想いをあなただけに(作詞: Luciano Beretta、作曲:Alberto Anelli、訳詞:なかにし礼)
7. 行かないで(作詞・作曲:Jacques Brel、訳詞:菅美沙緒)
8. 禁じられた遊び(Traditional 作詞:片桐和子)
9. マイ・ラブ(作詞・作曲:Paul & Linda McCartney、訳詞:櫛田露孤)
10. 白い恋人たち(作詞: Pierre Barouh、作曲:Francis Lai、訳詞:永田文夫)
11. 思い出さないで(作詞・作曲:中山大三郎、編曲:青木 望)
12. 甘い生活 <ボーナス・トラック>
13. 再会 <ボーナス・トラック>
14. ジョニイへの伝言 <ボーナス・トラック>
15. 五番街のマリーへ <ボーナス・トラック>
16. ブーツをぬいで朝食を <ボーナス・トラック>
17. 憎みきれないろくでなし <ボーナス・トラック>
18. 立ちどまるなふりむくな <ボーナス・トラック>

 

<和恵のチェック・ポイント>
前回の童謡カバーに続き、お次は洋楽・映画音楽をカバーしたアルバム「恋人たち」をリリース。そのタイトル曲「恋人たち」のみ阿木燿子センセーと筒美京平センセーによるオリジナル曲、そして11曲目に何故か「思い出さないで」という島崎恵子という歌手がリリースした曲のカバーが唐突に収録されています(のちにシングルカット)。当時、伊東ゆかりさんが司会を勤めていたTBSの日曜日夜11時に放送していた「SOUND INN ‘S’」という映画音楽や洋楽を主に歌う番組があり、そこに出演できるのは、そういった楽曲をレパートリーとして歌える実力のある大人の歌手たちで、彼女もそのランクの歌手へレベルアップするための挑戦だったのだろうと想像出来ます。

 

「10カラット・ダイヤモンド +7」<タワーレコード限定>

オリジナル発売:1979年10月5日

1. スリー・カラット・ダイヤモンド(作詞:阿木燿子、作曲・編曲:川口 真)
2. マチネへの招待(作詞:阿木燿子、作曲・編曲:穂口雄右)
3. 東京-パリ(作詞:三浦徳子、作曲・編曲:穂口雄右)
4. 麗しのカトリーヌ(作詞:三浦徳子、作曲・編曲:佐藤 準)
5. めぐり逢い伝説(作詞:阿木燿子、作曲:筒美京平、編曲:後藤次利・船山基紀)
6. 小夜曲(セレナーデ)(作詞:阿木燿子、作曲:筒美京平、編曲:後藤次利・船山基紀)
7. 水曜の朝、海辺で…(作詞:三浦徳子、作曲・編曲:船山基紀)
8. 哀しみは火のように(作詞:三浦徳子、作曲・編曲:佐藤 準)
9. テーブルの下(作詞:三浦徳子、作曲・編曲:船山基紀)
10. 微笑の翳り(作詞:阿木燿子、作曲・編曲:川口 真)
11. 夏に抱かれて <ボーナス・トラック>
12. ラブ・アラベスク <ボーナス・トラック>
13. 万華鏡 <ボーナス・トラック>
14. 泣きながら目覚めて <ボーナス・トラック>
15. 砂の伝説 <ボーナス・トラック>
16. 時の女神 <ボーナス・トラック>

 

<和恵のチェック・ポイント>
カバーアルバムを2枚挟み、前作「パンドラの小箱」以来のオリジナル・アルバムは、シングルカットなしのアルバムのみでしか聴けない楽曲ばかりで構成されていて、筒美京平センセー、川口 真センセー、穂口雄右センセー、船山基紀センセー、佐藤 準センセーの5人が2曲ずつ書き下ろした豪華な内容です。そして、作詞が阿木燿子女史と三浦徳子女史という気鋭の女性作詞家であることもポイント。梓みちよ「淋しい兎を追いかけないで」の岩崎宏美版といった感じの1曲目「スリー・カラット・ダイヤモンド」を皮切りに、気品あるエレガントな大人の女性が次々と描かれます。ビッグネームに並んであまり馴染みのない佐藤 準さんですが、しかし彼の楽曲がこのなかで際立ってとても良いです。個人的に歌謡曲のなかでも1番好きなサウンドと世界観で、個人的にはアーリー岩崎宏美アルバムベスト3に入れたい気持ち満々ですが、通マニア好みなアルバムともいえるので残念ながら外します。でもおすすめ。

 

ということで、70年代にリリースされた、アーリー岩崎宏美アルバム10タイトルをレビューさせていただきました。歌手として大尊敬している岩崎宏美さんを、私自身も歌手でありながら客観的にレビューするなんておこがましく恐縮しまくりでしたが、歌手として、そして女として、歌を歌い重ねることで深みを増してゆくその変化をこれらのアルバムと共に堪能していただきたく、取り上げさせていただきました。出来れば1枚目から全部通して聴いてもらいたい!

 

どのアルバムも名曲揃いで捨て曲がないように思えるのは、もちろん彼女に楽曲を提供する作家の皆さんの力の入り用が格別というのもあるでしょうが、どんな楽曲でもその魅力を100パーセント引き出すことが出来る岩崎宏美さんの歌唱力があってこそだと思います。だからこそ私たちは安心して、彼女の歌う歌に心を預けることが出来るのではないでしょうか。どのアルバムを買っても損はありません! ぜひとも、今回のレビューを参考に1枚でもお手に取っていただけると幸いです。

 

レコードショップ「ギャラン堂」、次回も素敵なアルバムをご紹介出来たらと思います。どうぞお楽しみに!(また3か月後とかにならないようにしなきゃ…)

 

【インフォメーション】

ギャランティーク和恵さんがメンバーを務めるコーラスユニット・星屑スキャットが、9月29日、30日の2daysでライブ「惑星たちのダンステリア」を開催します。結成13年目にして初となるアルバム「化粧室」をリリースして勢いに乗る星屑スキャットの華麗なステージをお見逃しなく! チケットは公表発売中です!

【公演名】星屑スキャットLIVE 2018「惑星たちのダンステリア」
【開催日】2018年9月29日(土)1公演/30日(日)2公演

 

◆9月29日(土)
開場:17:30/開演:18:15
◆9月30日(日)
第1公演 開場:13:30/開演:14:15
第2公演 開場:17:15/開演:18:00

 

【会場】クラブeX(品川プリンスホテル内)
〒108-8611 東京都港区高輪4-10-30
TEL:03-3440-1111
http://www2.princehotels.co.jp/shinagawa/clubex/access.html

 

【料金】全席指定 ¥7000 (税込・入場時別途ドリンク代)
※未就学児童入場不可
※お一人様各公演4枚まで

 

【チケット発売中】
イープラス
ローソンチケット Lコード:72108
チケットぴあ Pコード:120-511

詳細はH.I.P.まで
公式HP→https://www.hipjpn.co.jp/archives/49753

 

撮影協力:天盛堂(亀戸)

寺岡呼人×ABEDONが語る「クルマと音楽」――バッハとトランス・ミュージックがロングドライブには最高!

 

彼女とのドライブなら、ムーディなトラックを。家族とのドライブなら子どもたちが喜ぶ音楽を。ドライブにマッチする曲は、シチュエーションによって変わります。では一人で長距離を淡々と走るシーンであればどうでしょうか? それも通勤のような、定期的に同じコースを走る場合だと。

 

シンガーソングライター兼音楽プロデューサーの寺岡呼人さんがナビゲートする「クルマと音楽」、今回はユニコーンのキーボーディストとしてだけではなく、音楽業界でマルチに活躍するABEDON(阿部義晴)さんをお迎えしました。プライベートでも親交の深いお二人の対談中、その答えの1つとなりそうなキーワードが出てきましたが、それがびっくり、なんとトランス・ミュージックだというじゃないですか。いったいどのような理由でロングドライブとトランス・ミュージックがマッチするのでしょうか。

 

【ABEDON

1966年7月30日生まれ。山形県出身。A型しし座ペガサス〜遊び心満載の自由人! 2014年に阿部義晴からABEDONに改名し、2009年より再始動した「ユニコーン」と「ABEDON」としてのソロ活動を並行して活動中。作詞・作曲、演奏はもちろんのこと、MIXやマスタリングの幅広い領域まで対応。ユニコーンの「D3P.UC」(2017年リリース)では映像総監督としての新たな分野へも進出した。

1998年に自身のレーベル“abedon the company”を設立し、「氣志團」「グループ魂」「私立恵比寿中学」などさまざまなアーティストへのプロデュース並びに楽曲提供、CMソングやドラマ主題歌、映画音楽を手がける。

ABEDON オフィシャルサイト:https://www.abedon.jp/

 

【寺岡呼人】

シンガーソングライター兼音楽プロデューサー。1988年、JUN SKY WALKER(S)に加入。1993年にソロデビューし、1997年にはゆずのプロデュースを手がけるようになる。ライブイベント Golden Circleを主催し、FM COCOLOの番組「CIRCLE OF MUSIC」で、さまざまな音楽とアーティストをナビゲートしている。筋金入りのオーディオマニアであり、カーマニアでもある。

寺岡呼人オフィシャルサイト:http://www.yohito.com/

 

いろいろなクルマを乗り継いできたABEDONさん

寺岡 ABEDONくんが自分で一番最初に買ったクルマは何だったの?

 

ABEDON クルマを運転できるようになってからは機材の関係でほとんどハイエースに乗ってたかな。自分で買ってというのは…ホンダのプレリュードだね。

 

寺岡 それは中古だったの?

 

ABEDON うん中古。知り合いからほぼタダで譲ってもらったみたいな。でも楽器が載らないので、知り合いのカメラマンからスカイラインのバンを譲ってもらってさ。その後はフィアット500。でもあまりに非力なのでアバルトに乗り換えた。そこからは異常なほどに乗り継いでいったね。

 

 

一時期、寺岡さんはABEDONさんの影響を受けてメルセデス・ベンツのSクラスに乗っていたとのこと。ABEDONさん、スペシャリティカーにライトバン、可愛らしいコンパクトカーにゴツい1台まで、本当にいろんなクルマに乗っていたんですね!

 

 

寺岡 例えば、新車でボルボの240を買ったんだけど、これは結局18万km ぐらい乗ったよ。

 

ABEDON 結構持つねぇ。

 

寺岡 そう考えるとクルマも好きだけど、どっちかっていうと運転するのが好きだったのかも。ABEDONくんはどうだった?

 

ABEDON 若いときはクルマに乗るのも、クルマそのものにも興味を持ってたな。スピード感があるし、サウンドもあるし。バンドをやって入ってきたお金はこういうところで使っていこう、みたいのがあったし。

 

シンプルな4つ打ちだからロングドライブに合うトランス・ミュージック

寺岡 車内での音楽環境はどうだった?

 

ABEDON カーオーディオはMから始まる青く光るレシーバーを入れてたよ。

 

寺岡 マッキントッシュね!  音は良かったの?

 

ABEDON というかカッコ良かった(笑)

 

寺岡 確かにあれは当時一番カッコ良かったな。車内で聴く音楽にこだわりはあった?

 

ABEDON クルマってさ、録音した音をチェックする場所という意識が自分の中にあったのね。スタジオとは違ってどう聴こえるんだろうというのを、クルマの中で確認する感じ。

 

寺岡 あるある。ミックスダウンのバランスを確認するのはクルマの中だよね。

 

ABEDON わざわざスタジオから駐車場まで降りていったりしてね。

 

寺岡 クルマの中で確認してから戻って、もうちょっとベース上げてくださいと言ったりとか。僕らの場合、音楽は家よりもクルマの中で聴く時間の方が長かったからついついやってたね。

 

ABEDON フェラーリに乗り始めるまではずっとやってたね。それまでは音楽がかかってないと嫌だったし。でもああいったスポーツカーだとすぐに調子が悪くなるから、運転中はいつもエンジンの音を聞いてなきゃいけないんだよね。

 

寺岡 それで一巡して、今はまた聴くようになったんだっけ。

 

ABEDON そう。移動時間が長くなっちゃって、さすがにスポーツカーだと疲れるから楽ちんなラグジュアリーなクルマにしたわけだ。そうすると、またね。移動時間のあいだに何を聴くかとなっちゃって。 最近のクルマは最初からわりと上等な音だからカーオーディオはそのままで。あとは何をかけるかってところで悩んでた。そしてたどり着いたのが、トランスなんだよね。

 

寺岡 へえええ!

 

ABEDON 四つ打ちでシンプルな小節を繰り返してるジャンルじゃない。だから長距離でも、長時間聴き続けていても持つのよ。これはいいわと、もうノリノリ。

 

いつも同じコースを長時間走るとなると、時には集中力が途切れがち。でもメロディラインが象徴的ではなく、ループ的なリズム・パターンを持つトランス・ミュージックだからこそ、ドライブ中のBGMにぴったり、と。運転に集中したまま走れるということですか!

 

 

SDカードにクルマの中で聴きたい曲をコピーしておくテクニック

寺岡 いま、クルマの中ではどんな音楽ソースを使っているの?

 

ABEDON それがSDカードなんだよね。

 

寺岡 えー、そうなの! 自分はスマートフォンからBluetoothで飛ばして聴いているんだけど、そうかSDカードか。

 

ABEDON スマートフォンだと電話かかってきたり色々ややこしいことが起きるから、クルマ専用ということにしたSDカードにクルマで聴きたい音楽を入れているんだよね。

 

寺岡 自分のクルマのカーオーディオにもSDカードスロットはあるけど、使ったことはなかったな。そういう風に使うんだね。

 

SDカードをカセットテープやCD-Rなどのように使っている、ということなのですね。これはカーオーディオ環境のライフハックといえるワザかもしれません。

 

ABEDON あれね、結構いいよ。そして曲なんだけど、実は、いまはバッハしか聴かなくなっちゃった(笑)

 

寺岡 トランスからバッハって(笑)。なんでバッハなの?

 

ABEDON 余計な情報がないというか。キース・ジャレットが好きなんだけど、彼が演奏しているバッハのインヴェンションにはすべての基礎が詰まっていてね。それをずーっと聴いてる。ハイブリッドのクルマにしたからというのもあるかな。 ハイブリッドって静かなんだよね。だから車内でクラシックも聴けちゃう。

寺岡 フェラーリだとバッハは聴けないよね。

 

ABEDON 全然聴けないね(笑)

 

寺岡 バンドを始める前はクラシックをやってたの?

 

ABEDON やってた。

 

寺岡 じゃあ先祖返りってわけじゃないけど、原点に戻ってきたのかな。

 

ABEDON そうなのかな。さらにいうと、普段聴く音楽はレゲエしかないんだよ。ポップスなりロックなりを聴くと、仕事モードになっちゃう。資料でもらったCDとかも、考えながら聴いちゃうし。

 

寺岡 そういう耳で聴いちゃうのってあるよね。

 

ABEDON クラシックだとそれがないんだよね。 仕事と関係ないから頭が切り替わって純粋に音楽を楽しめるし。レゲエも自分でやりたいとは思わないジャンルだから(笑)

 

寺岡 なるほど、BGMで聴けちゃうってことか。

 

またベッドルームではブライアン・イーノの曲を聴くことが多いそうです。曰く、「音楽を聴きたいわけじゃないけど音がないと嫌」というときに、彼のゆったりとしたアンビエント・ミュージックがマッチするということなのでしょう。

 

寺岡 家で聴くときのオーディオ機器はどんなのを使っているの?

 

ABEDON BOSE M3っていう小さいスピーカーのプロトタイプにPCをつなげているね。なぜかというとうちのスタジオにも同じスピーカーがあってさ。

 

寺岡 ABEDON君のお家に2、3度お邪魔したことがあって。そのときはスタジオができる前だったから、地下に小さいスタジオを作ってたよね。今もそこで作業はしているのかな。

 

ABEDON いや、完全にスタジオの方に移行してる。地下はもう使ってないね。

 

寺岡 じゃあアイデアが浮かんできたときとかは、スタジオに通うんだ。絶対そっちの方がいいよね。前に誰かのインタビューで読んだんだけど、家にスタジオがあるとパジャマのままでやっちゃうと。生活と地続きだから仕事モードになかなか切り替わらない。だから10mでも20mでもいいから自宅からは離れたほうがいいと書いてて。

 

ABEDON 家だと風呂にも入っちゃうし(笑)

 

 

マスタリングも自分でやるしかない!

寺岡 最近マスタリングエンジニアをやってると聞いたんだけど、そのきっかけはなんだったの?

 

ABEDON 自分のソロアルバムのマスタリングを、ニューヨークのテッド・ジェンセン(STERLING SOUND)にお願いすることになったのね。そのとき、インターネット経由で戻ってきた音の感じがあまりにも衝撃的で。音を録ったのは自分のスタジオだけど洋楽に聴こえてね。これはなんかアプローチが違うんだなと思ったの。日本のマスタリング事情を話してしまうと、エンジニアが高年齢化していて普遍的な音になることが多く、なかなかクリエイティブな感じにならないところがあるし。

 

俺はこれだけ長く作曲も作詞もやっているし、アレンジもレコーディングもやってるし、やることがなくなってきてるわけ。もう残すところはマスタリングしかない! となってね。

 

寺岡 普通はそうはならないよね(笑)

 

マスタリングとはCDや配信用の音楽ファイルを作る際の、最終的な音質・音量のバランスをとる作業のことです。様々なトーンの曲が入っているアルバムでも、優れたマスタリングを行うと一貫性のある作品に仕上がります。この分野においてテッド・ジェンセンは巨匠といわれる存在で、日本のアーティストのアルバムも数多く手がけています。

 

寺岡 実際はどんな環境でやっているの? 特別なシステムみたいのを使ってるの?

 

ABEDON ニューヨークに行ったときにテッドが色々教えてくれたの。で、彼が使ってるのと同じシステムを買っちゃった。

 

寺岡 マジで!

 

ABEDON ジミー・ペイジに憧れたらレスポールを持ちましょうというのと同じで、同じ機材、同じルーティンにしてしまえば、 違いは自分の実力しかないじゃない。そこから研究が始まるわけ。

 

寺岡 ハードは全部そろえたの? STERLING SOUNDのスピーカーはB&Wだったよね。

 

ABEDON 基本的なものだけかな。だって高っっっかいんだもん! ひとつひとつが! スピーカーだけでもすごく探したよ。 新品だとエイジングされていないのですぐには使えないから中古で探すしかなくてね。でも、見つけてもみんな小さな音でしか鳴らしてないのよ。ガンガン鳴らしてるスピーカーじゃないとスピーカーの音がふっくらしないから。反応が硬いんだよね。だから結局、輸入会社のデモ機みたいなものをつけてもらったのよ。

 

寺岡 自分もSTERLING SOUNDに行ったときに、B&Wってこんなにいい音がするんだと思ったよ。でも日本のオーディオショップで聞いたB&Wはもっとカチカチの音でさ。なんであんな音なんだろうと。これは手を出しちゃいけないなと思っていたんだけど、ABEDONくんは手を出しちゃった派なんだ(笑)

 

ABEDON ユニコーンのベスト、全部のリマスターをそこでやったんだけどすごい勉強になったよ。

 

寺岡 当時出たものと比べてどんな感じだった?

 

ABEDON 直に聴くと、いいところもあるし未熟なところもあるし。

 

寺岡 恥ずかしいところもあるし。そういうの1枚1枚聴きながらマスタリングをすると(笑)。なかなかシビレる作業だね。

 

ABEDON 1枚目2枚目はサウンド的にも楽器的にも未熟だったから音が痛いんだよね。それで1枚やったら耳をやられちゃうから、作業後は1日海で過ごしてさ。海の音は低音から高音までフラットだから、そこで耳を癒して、また次の日にやるとか。

 

寺岡 マスタリングしたものはメンバーに聴かせるわけだよね。

 

ABEDON 全然聴きやしないよ(笑)。でも、ああみえて、民生君はちゃんと聴いてるんだけどね。

 

寺岡 やっぱり。はい任せるみたいな(笑)。しかしベストアルバムをメンバーがマスタリングするというのは、 ABEDONくんだけだと思うだよね。

 

ABEDON ニューヨークのマスタリングエンジニアのアーティスティックなところを見ていると、アプローチがすごく音楽的でそこがすごくいいなと思って。でも俺らは自分たちが鳴らしたのはどんな音だったか、目指した音はどんなんだったかとか、ライブでいいと思ったときの感触をどうやって出すかとか研究していけるから、そこは分があると思ってる。そこを俺は、握らなきゃいけないなと思ったのよ。

 

 

音楽ストリーミングは時代の流れ。問題は知的財産の守り方

寺岡 音楽ストリーミングってあるじゃない。自分は結構利用してる派なんだけど、ABEDONくんはどう?

 

ABEDON ちょっと迷ったけどね。最初は業界全体の流れがNGみたいな雰囲気もあったでしょ。だからハイレゾに行きますみたいな感じだったけど、俺アナログは興味あるけど、ハイレゾには興味がなくて。

 

寺岡 えー、そうなんだ。

 

ABEDON 俺らの子どものころって家にでっかいステレオコンポがあったじゃない。でもいまそういう環境がある家は少ない。聴きたい曲はその場で手に入れたいしヘッドホンで聴くし。だからわざわざハイレゾに行くことには興味がなかったんだよね。ストリーミングに関してはまだ問題はあるだろうけど、この流れは止めることができないし、行くしかないんじゃないかなと。

 

寺岡 昔はクルマに乗ってレンタルCDショップまで行ってCDを借りて、何日か後に返しに行くというのが普通だったけど、今は、なぜわざわざ借りに行かなければいけないんだろうという価値観になってきたよね。

 

ABEDON 人間の順応性はすごいよね(笑)。音楽を発信する媒体が変わってきてるというだけの話で、そこに目くじらを立てる必要はないと思ってる。ただミュージシャンはお金がないと音楽活動ができないので、知的財産をどうやって守るかっていうところが大事だよね。

 

気軽に好きな曲を聴けるし、今まで知らなかった曲もレコメンドしてくれる音楽ストリーミングは便利。という共通の見解を持っているお二人。同時に、好きな曲はパッケージで買いたい、物質として欲しいという声もありました。

 

50代からの展望

寺岡 我々も、もう50歳を超えたわけだけど、この先の10年、野望というか展望というか目標はある?

 

ABEDON 俺ね、10年ごとに節を区切っているのね。20代のときはバンドをやっていて散々色々なものを見てきた。いいこともいろんなこともあったけど、30代は業界に貢献しようと思っていたの。だからプロデュースをやって、氣志團を見つけてヒットさせることに10年を費やしたの。40代は自分の周りのためにも動こうと思ったの。それで、一番すごいのは再結成じゃないかと。自分の周りにいるスタッフ、バンドメンバー、みんながハッピーになると思って、それでもう一回バンドをやり始めたの。

 

さあそれで50代に入りました。40代の目標は、ほぼやり終えた。次は下の子たちを育てなきゃいけないと思ってて。今の音楽ビジネスはミニマムなものが多く、大規模な現場を体験できる機会がないんだよね。

 

寺岡 ミュージシャンだけじゃなくて音楽業界全体の、これからの人たちを育てる…。わかった専門学校の校長だ!

 

ABEDON ああ! そういえば俺ら両親がさ。

 

寺岡 教師だから(笑)

 

ABEDON その血はあるはず! それを呼人くんとかもやってくれたら(笑)。呼人くんは人を引き寄せて引っ張っていく魅力というか力があると思ってるんだけど。

 

寺岡 自分ではまったくそうは思ってないんだけど、結果そういう役回りをやることが多いかも。

 

ABEDON 向いてると思うんだよね。俺は気まぐれだからさ。

 

寺岡 じゃあ俺、理事長で。ABEDONくんが副理事長で(笑)

 

↑愛車ではパイオニア・サイバーナビの「ミュージッククルーズチャンネル」をよく聴いており、音楽ストリーミングサービスも積極的に活用しているという寺岡さん。サイバーナビが対応しているメディア・接続機器はCD、Bluetooth、SDカードなど14種類も。最新モデルはハイエンドホームオーディオ級のパーツや素材がふんだんに使われており、車の中でもハイクオリティな音楽再生が可能で、オーディオに一家言ある寺岡さんも大満足とのこと

 

[ABEDON 公演情報]

ABEDONのソリスト公演「リストなきソリスト」が開催決定! キーボード、ボーカルはもちろん、ギターやベースもマルチにこなすABEDONが、ソリストとしてどのような舞台を繰り広げるのか、ミュージシャンシップと遊び心に満ちあふれたステージにご期待ください。

ABEDONソリスト公演「リストなきソリスト」

2018年7月19日(木) 宮城 仙台retroBackPage

2018年7月25日(水) 東京 Billboard Live TOKYO

2018年7月30日(月) 大阪 Billboard Live OSAKA

✳7/30(月)大阪公演は、ABEDONの誕生日当日、バースデーライブです!

 

ABEDONソリスト追加公演「リストなきソリスト」

2018年7月24日(火) 東京 Billboard Live TOKYO

2018年7月31日(火) 愛知 名古屋ブルーノート

 

詳細はABEDON オフィシャルサイト:https://www.abedon.jp/をご覧ください。

 

こんな暑い日は海に行きたい……というときに聴いてほしい「サーフミュージック」30曲

今年の夏はスタートからいきなり真夏のピーク状態。ちょっとクラクラする悩ましい日々が続いています。だからこそ、ヒンヤリとした音楽で涼を取るのもなかなかにオツかもしれません。夏といえば「海」ということで、今回は「サーフミュージック」にスポットを当ててみたいと思います。

 

サーフミュージックとは「サーファーの定番ミュージック」「波乗りのスピード感を表現した音楽」「スロウライフ的なサウンドトラック」などなど、定義があるようでない、いわゆる気分用語的なものとして個人的には解釈しています。しかも、サーフミュージックは時代の移り変わりとともにサウンドのあり方も変化しています。

 

例えば、60年代初頭はエレキギターの早弾きである「テケテケ」のリズムを多用したインスト楽曲が主流で、波乗りの高揚感を連想させるサウンドメイクが特徴でした。映画「パルプ・フィクション」や「TAXI」シリーズで使用されたディック・デイルの「ミザルー」はあまりにも有名ですね。

 

60年代半ばに入ると、アメリカの西海岸を中心にブームを呼んだ音楽スタイルとして、世界中でサーフミュージックの人気が浸透していきます。こちらは美しいコーラスワークがポイントで、カリフォルニア出身のビーチ・ボーイズやジャン&ディーンなどが代表格です。70年代半ば以降には洗練された西海岸関連のAORサウンドやカラパナをはじめとするハワイ産のアコースティックサウンドが、リアルなサーファーたちに愛されました。この時期からサーフミュージック=「メロウ」なるキーワードが芽生えてきたように思えます。

 

80年代前半にはファッションを真似ただけのいわゆる「丘サーファー」を中心に流行ったサーファー・ディスコが、90年代半ばにはメロコア界隈のパンキッシュな音楽も人気を得ました。そして、初のベストアルバムをリリースしたばかりのハワイ出身のサーファー、ジャック・ジョンソンはアコースティックギターを主体としたオーガニックなサウンドで人気を博し、2000年代以降の新しいサーフミュージックのひな形を作りました。これは、2000年代に入ってサーフィンを中心としたライフスタイルが、当時流行った「スローライフ」の象徴として再び盛り上がりを見せ、彼が奏でるオーガニックなサウンドがサーフミュージックの主流となっていったのです。サーファーのリアルなライフスタイルを歌っていることも付け加えておきます。

 

ということで、今回は1960年代〜2010年代にかけてのサーフミュージックのプレイリストをお届けしたいと思います。サーファーはもちろんのこと、サーファーではなくても海や波などをイメージさせる夏のBGMとして機能することを想定してみました。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、波乗りに向かう際のBGMとして、もしくは海やビーチに現実逃避するBGMとして活用していただければうれしいです。

 

「海や波を感じるサーフミュージックなプレイリスト30曲」

1.Theme From The Endless Summer/The Sandals
2.Miserlou/Dick Dale
3.Wipe Out/The Surfaris
4.Let’s Go/The Ventures
5.Surf City/Jan&Dean
6.Surfer Girl/The Beach Boys
7.Mama/Country Comfort
8.Catherine/Mackey Feary Band
9.Here With You/Cecilio & Kapono
10.he Hurt/Kalapana
11.Sparkle/Greenwood
12.Words To a Song/Billy Kaui
13.A Love Of Your Own/Ned Doheny
14.Love Love Love/Tristan Prettyman
15.Give You All The Love/Mishka
16.Baby’s Got Sauce/G.Love & Special Sauce
17.Jah Work/Ben Harper
18.Good People/Jack Johnson
19.Upside Down/Jack Johnson
20.The Way It Is/Donovan Frankenreiter
21.After Sense/Sim Redmond Band
22.Tied Down/Colbie Caillat
23.Butternut/Sprout House Band(Tommy Guerrero, Jack Johnson, Money Mark, Adam Topol)
24.In My Head/Tommy Guerrero
25.Thank You For The Music-Nui!/bonobos
26.Think/Caravan
27.Am08:59/Rickie-G
28.Time Stop(Dub Mix)/Moomin
29.After The Sorrow/Natural Calamity
30.Wish You Were Here/Sparklehorse

“音楽のように読んでほしい”“さわりたくなる素材感”……こだわりぬいて医師が書いた医療と芸術の本

医師が書いた本、というと、どういった本を想像しますか? 特定の病気の治療法に関すること、健康を促進するもの、ダイエット方法、長寿の秘訣……。ところが今回のゲスト、稲葉俊郎さんによる『いのちを呼びさますもの ――ひとのこころとからだ――』(アノニマ・スタジオ)は、そうした想像とはまったく異なる本です。

 

この本に深く感銘を受けたというブックセラピストの元木 忍さんが、その実像に迫ります。

 


『いのちを呼びさますもの ――ひとのこころとからだ――』
1728円/アノニマ・スタジオ

芸術と医療との関係、創造することと生きること、人間とはなにか? 命とはなにか? についてをつぶさに教えてくれる。西洋医学だけでなく伝統医療や代替医療など幅広く医療を修める稲葉さんだからこその一冊。よりよく生きるためのヒントが見つかるはず。

 

“さわりたい”という欲求を刺激する本

元木 忍さん(以下、元木):私、この本、暗記するぐらいに読み込みたいと思っているんです。それほど、お書きになっているあれこれに共感しています。私の知りたいことがすべて詰まっているような。……まずは、装幀が美しい!

 

稲葉俊郎さん(以下、稲葉):ありがとうございます。「ずっと大切にしたい」「贈り物にしたい」と思ってもらえるような、たとえ古書店でも“命を保つ”本にしたいと思いました。

 

元木:どうして“赤”にしたのですか? 命を象徴するから?

 

稲葉:血液をイメージしているというか。それにしても、この色について、いろいろな感想をいただいておもしろいですよ。

 

元木:血液ですか! 本そのものが“生きている”って感じがします。稲葉さんも、この装幀をとても気に入っていらっしゃるのでは?

 

稲葉:はい。デザイナーさんと一緒に進めさせてもらいました。一般に、商業出版という本の場合、いろいろと決められていることが多いと思うんです。

 

元木:あれをやっちゃいかん、これをやっちゃいかん、というような?

 

稲葉:ええ。ですが、制約があるとはいえ、一作目はきちんとこだわって、関わった全員の作品にしたかった。

 

元木:“剥がせるバーコード”という発想にも驚きました。私だけじゃない、出版業界にとってもコレ、革命ですよ。

 

↑価格やバーコードといった書籍に必要な情報部分をシールにしている。つくり手側がいかに大切に、この本を生み出したかがわかる。触ったときの感触がとても心地よい装丁だ

 

元木:ところで、うちのお店(東京・南青山の元木さんが営む「brisa libreria」)に来ていただいたことがあるんですよね。なぜですか?

 

稲葉:ただ、なんとなく(笑)。ウワサに聞いていたんです、おもしろい本屋さんがあるよ、って。

 

元木:なんとなく。うれしいなぁ(笑)。うちでは「生まれてから死ぬまで」というコーナーをつくっていて。ココ、私の興味がいちばん深いテーマなんですが、稲葉さんの、この本はまさにドンピシャでした。そもそも、この本をつくるきっかけは何だったんですか?

 

稲葉:一番は3.11、東日本大震災ですね。医療の現場で働いている自分として、いろいろと気持ちが切り替わった。医療の転換期というのを感じたときに、自分の立場や考えを明確に表明したいと強く思いました。批判も受けることを恐れてはいけない、と。講演をするようになると、“造形としての本”が好きな自分が、本づくりに携わりたいと。

 

元木:私も3.11がきっかけで、あの店をつくったんです。店のコンセプトと稲葉さんが書いていらっしゃること……重なっていることが多くて共感しています。それにしても雑学が豊富ですし、たくさんの人々が登場しますよね。

 

稲葉:はい。「人間が生きているということ自体の全体性」「いろいろなことを同時に抱えながら生きている人間は尊いんだよ」ということを伝えたくて、だから、たくさんの方を紹介しました。

 

元木:ところで、稲葉さんは、どんな子どもでした?

 

稲葉:感受性の高い子でしたね。カラダが弱くて、ちょっとした変化に敏感。「この場所に長くいたくないなぁ」というのを察知していました。

 

元木:今も?

 

稲葉:「嫌だなぁ」と思ったらすぐに帰る(笑)。それをわざわざ言わないですけれど。でも、みんな本当は感じているけれども、表面的な人付き合いを優先させるか、自分の身体感覚を優先させるか、天秤にかけているんです。

 

元木:ああ、なんとなくわかります。

 

稲葉:無理を強いられる社会ですが、もっと自分自身の身体感覚を優先させるべき。

 

元木:たしかに。でもこのところ、「少しでも自分らしく生きる」という空気になってきていますよね。

 

稲葉:そうですね。戦後の焼け野原からここまでやってきて、「物質的な満足が幸せである」という過程を経て、「ちょっとそれは違うんじゃない?」という時期にさしかかってきたんでしょうね。日本人は“長いものに巻かれ”がちなので、自分の感受性をもっと大切にしたほうがいい。

 

↑対談時、稲葉さんが持参した“お気に入りの書”の一部。岡本太郎さんへのリスペクトたるや! 音楽、芸術への好奇心を掻き立てる古書を眺めつつ、「こんなふうに、ずっと手にしてもらえる、取っておきたいと思われる本をつくりたい」

 

元木:じつは今日、たくさんのレコードを持ってきてくださっていて。ちょうど今、LPのA面が終わったところです。久しぶりにレコードを聴きましたが、なんというか“間”がいいですよね。

 

稲葉:CDは、音楽が“行ったきり”なんです。でもレコードは盤をひっくり返すことで戻ってくる。本も同じだと思っていて。電子書籍だと“終わり”がわからないけれど、ページをめくる書籍だと「あ、もうおしまいだ」「おわっちゃう」と思いながら読み進められるんです。

 

元木:同感です! 会社員時代に電子書籍をつくっていた私が言うのもなんですが、デジタルって頭に入ってこないのです。脳科学的にも証明されているのでしょうか?

 

稲葉:ページをめくるだとか、レコード盤を返すというような、つまり身体感覚が伴わないデータは定着しない、脳の浅いところにしか入らないんです。

 

元木:紙の触感とかインクの匂いとか……そういうこと、本には大切ですよね。

 

稲葉:だから、この本は“さわりたくなる素材感”を追求しました。

↑書籍のほかにもレコード盤を数十枚も。なんでも“配信”で済まされがちな現代、“カタチ”あるレコードのすばらしさについて歓談するふたり

 

↑サンタナのライブアルバム(1973年の大阪公演)のアートワークは横尾忠則氏。空前絶後と称された“22面体ジャケット”についても、稲葉さんが解説してくれた

 

元木:書店さんでパッと目を引きましたもの。たまたま出雲大社の近くの、老舗の書店さんを訪れて、「えー、なんだこの本は!!」と。お伊勢参りして気持ちが研ぎ澄まされていたから(笑)、余計に興奮しました。はじめにもお話ししましたが、暗記するまで読みたい!

 

稲葉:ありがとうございます(笑)。音楽を聴きながら書いたので、“音楽のように読んでほしい”と思っています。ある人から、ベストセラーをつくるコツは「ふだん買わない人に買わせること」と言われて、けっこうショックを受けたんです。このコツは一面の真理だと思いますが、それはまったく意味のない、数字上のトリックに過ぎないとも気づいたんですが。

 

元木:んー……。でも、せっかく買ってくださったのなら、ちゃんと読んでほしい!

 

稲葉:最初のページからじっくり読まなくてもいい。ふわーっとした意識の流れで読むことができる。何度も言いますが、音楽のように読んでもらいないな。

 

元木:どこからめくっても読めますよね、文章にもリズム感があって。

 

稲葉:この本は、「部分と全体」がテーマになっています。全体は部分によって構成されるけれど、その部分は全体のためにあるというような。表と裏……だからどこからでも読めるんです。

↑NHK朝の連ドラ『あまちゃん』の音楽家・大友良英さんとの共著、『見えないものに、耳をすます ――音楽と医療の対話――』(アノニマ・スタジオ)も併せて読みたい

 

目的を決めれば、辿り着くアプローチはなんでもいい

元木:小さいときから感受性が強く、敏感だったという稲葉さんですが、医師というご職業を考えられたのはいつからですか?

 

稲葉:高校生のときです。

 

元木:東大を目指したのは?

 

稲葉:東大を目指すという気持ちの前に、漠然と東京に行きたいと思っていました。絵や音楽など文化的なことをするには上京するしかない、と。高3のときに、親が横浜にいる親戚の家に連れて行ってくれたんです。そのとき、東大にも行ってみたところ、入った瞬間に「僕はここにいるぞ!」と思ったんです。もう、そこから猛勉強しました(笑)

 

元木:高校3年の決意! それで東大に間に合いましたか?

 

稲葉:一日、12時間勉強しました! でも、「ここに行く、東大に入る」と決めれば、あとはそこに行くために、どんな準備をするのか、を考えればいいんです。

 

元木:どういうことですか?

 

稲葉:今の人って、「東京に行く」と漠然と思う人が多いんです。でも、東京というのは抽象的な場所に過ぎない。目的地が明確にすることが大切。目的地がわかっていれば、そこにたどり着く手段はどうでもいいし、時間がかかってもいい。そこに行けばいいんです。

 

元木:たしかに、同感です! 東京に行く、東大に入ると決めてがんばった稲葉さんが、お医者さんを目指したのはいつ?

 

稲葉:それは高校2年のときですね。なにを職業にするかを悩んで。アート系に進みたいと思ったけれど、一生続けたい職業ではないだろうと。ではなにか? と考えたところ、プロとして仕事するのは医療だと。でも、根底には、創造して美しいものをつくるというのがあって。医療とものづくりをすり寄せて、今、こうなっています。

 

元木:われわれが知っているお医者さんというと、基本、西洋医学で。病院に行くと、薬を飲む、手術するというのが医療になっています。放っておいたら治ることでも、西洋医学は「治す」、自然治癒は「治る」。稲葉さんは、お医者さまになった最初から、自然の力と医療の力とを分けていた?

 

稲葉:生きている以上、人間には治癒力があって、それを助けるのが医療だろう、と思っていました。でも実態(医療業界)はむしろ逆で、自然治癒力が根底にあることはあまり重視されなくて、「壊れた時計をどう修理するか」という世界で話が進んでいる。ここに違和感があって、僕はそうした異なるふたつの世界をすり合わせたいと思った。

 

元木:稲葉さんがおっしゃる「治る」と「治す」、私はとても腑に落ちて……。同じ病院の先生たちとそういう会話はないのでしょうか?

 

稲葉:けっこうしています。医者になって10年目ともなると、意外に人間は不自由なもので、考え方が変わらないんですが……、研修医や学生らは理解してくれる。僕は、学生のゼミのサポートもしているので、次の医療を担う人たちと、凝り固まった人たちとの蝶番のような役割になりたい。僕にとって、医療のイメージは広くて、文化、芸術、音楽も含めて医療だと思っている。そうしたものが、人を元気にする、希望をもたらしてくれるんだということを、若い人たちに伝えたいですね。

 

↑一冊のどこもかしこも、元木さんの心に響いたというが、なかでも特に強く共鳴したのが、<「治る」と「治す」のプロセス>

 

 

多様化する時代にどう生きていくか?

元木:稲葉さんならではの健康法があれば教えてください。

 

稲葉:毎日、ごはんを3回食べる。そういうことを大切にしたい。そして、一日に3回ぐらいは、文化的なもの、自分の心の深いところに接するようにしています。本や漫画を読んで、絵画を見て……などできるだけ毎日しています。

 

元木:カラダも大切だけれど、まずは心からですね。

 

稲葉:なによりも心の健康がベースになっています。呼吸も大事で、僕は能楽を習っていまして。腹から声を出して息を吐くというのがいい呼吸法であり、トレーニングにもなっています。

 

元木:能楽! 呼吸といい、姿勢や動き方といい、心身にとてもよさそうです。そんな多趣味な稲葉さんですが、今の、日本の社会をどう思って見ていますか?

 

稲葉:人類の流れの必然のヒトコマとして見ています。人類が誕生して、いろんなところへと歩いて拡散して、言語、文明、宗教をつくって……そうしたなかに今がある。科学技術が発達して、人間の欲望……相手を支配したいという欲のなかで、戦争が起きて。そして核というものを生み出してしまった。それに核の技術は、地球を滅ぼす可能性があって……。でもそれも人類が生まれたなかで、必要なヒトコマなんです。人間って、それだけ深い業を背負わないと反省しないんでしょう。

 

元木:うーむ、なるほど。では、社会はよくなっている?

 

稲葉:相対としてはよくなっている。差別とか、絶対王政とか奴隷制などは改善されて、飢餓で死ぬ人も減ってきていますよね。

 

元木:たしかに。でも、世の中は二極化している気がします。どんどん進化して、心ないものばかりが主流となるなか、反面、農業をやりたいという若者が増えていますし。

 

稲葉:多様化していますね。じつは、この本は「多様性と調和」をテーマにしています。人はなんのために生まれてどこに向かって行くのか? 自分がどういう未来を夢見て、どっちを選択するのか? 相手を否定するのではなく、肯定しながら調和のなかで生けるのか? 美的な感覚や感性が調和を磨いていくと考えていて、なるべく美しいものを見て、つくりたいと思って、そうしたことを感じることができる人が増えたほうが、いい社会になると思います。

 

元木:納得です。

 

 

元木:この本のテーマでもありましたので核心に迫りますが、稲葉さんは、「命」をどう思っていますか?

 

稲葉:受け継いできているもの。一般に、自分が生きていることが“命の働き”と思われていますが、その前提となる……親、さらには人類の祖、その楔や糸は切れたことがありません。その全体が命であって、その流れのなかに自分がいるんだと思います。

 

元木:つないで、受け取って、受け渡すもの、それが命なんですね。さて稲葉さんは、この本を、どんな人に読んでもらいたいですか?

 

稲葉:今の社会では、感受性が強い人ほどダメージを受けると思っています。引きこもりになったり、病気になったり……と。でも、その感受性が強いということは「間違っていない」「勇気と自信を持ってほしい」という思いで書きました。人生に絶望しているような人にこそ、読んでほしい。絶望していると感じる、あなたの感性がすばらしいと自覚してほしい。楽しくやって、この世を謳歌して、絶頂期を生きている人はそのままでいいです。でも、なにかがおかしい……体調や心に違和感がある人に読んでほしいですね。

 

元木:見た目の美しさに惹かれて手に取って、ページをめくる。読めば読むほど、また、どこから読んでも、琴線に触れるはず。今まで見たことのなかった本です。はやく第2弾をつくってください!

 

↑インタビューのあいだ中、レコードから流れる音楽をBGMに。このレコードを聴くためのポータブルプレーヤーも、稲葉さんが持ち込んでくれた。「音楽を聴くように読んでほしい」としたためたご著書についての対談にぴったりのアイテムだ

 

↑お持ちいただいたレコードの一部。ひとつずつ解説してもいいけれど、それは野暮というもの。みなさん、ぜひご自身で感じて(調べて)ください

 

【プロフィール】

医師 / 稲葉俊郎(左)
1979年熊本県生まれ。医師、医学博士。東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学系研究科内科学大学院博士課程を卒業。現在、東京大学医学部付属病院循環器内科助教。専門はカテーテル治療、先天性心疾患、心不全など。在宅医療往診も行う。東京大学医学部山岳部監督、涸沢診療所(夏季限定山岳診療所)での山岳医療も兼任している。
https://www.toshiroinaba.com/

 

ブックセラピスト / 元木 忍(右)
ココロとカラダを整えることをコンセプトにした「brisa libreria」代表取締役。大学卒業後、学研ホールディングス、楽天ブックス、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とつねに出版に関わり、現在はブックセラピストとして活躍。「brisa libreria」は書店、エステサロン、ヘアサロンを複合した“癒し”の場所として注目されている。
brisa libreria http://brisa-plus.com/libreriaaoyama

 

取材・文/山﨑 真由子 撮影/泉山 美代子

 

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ISSAがDA PUMPへの思いを語る『SONGS』7・28放送

7月28日(土)の『SONGS』(NHK総合)にDA PUMPが初出演する。

3年半ぶりのシングル「U.S.A.」が「ダサカッコいい」と話題を呼び、動画投稿サイトでの再生回数が2700万回を超えるなど、大きな注目を集めているDA PUMP。リーダーであるISSAを中心に沖縄出身の4人組で結成され1997年にデビュー、2014年から現在の7人体制で活動している。

 

番組では、DA PUMPよく知る人たちを取材。デビュー前の姿を知る三浦大知や「if…」「Rhapsody in Blue」などDA PUMPのヒット曲を数多く手がけてきた音楽プロデューサーのm.c.A・T、レギュラー番組で共演していた光浦靖子、そしてISSAが愛する故郷・沖縄の知人たちが、ISSAとDA PUMPの姿を語る。

 

またメンバーたちも自分の言葉でDA PUMPに対する想いや、心の中に抱えてきた葛藤を熱く語り、涙するひと幕も。ISSAにもこの証言を見てもらった上でインタビューを行うと、「一生、『DA PUMPのISSAです』と名乗り続けると思う」など熱い言葉の数々が飛び出す。

 

スタジオライブでは、300人の観客と共に最高に盛り上がった「U.S.A.」をはじめ、「if…」「We can’t stop the music」「ごきげんだぜっ!~Nothing But Something~」といった名曲メドレーを披露する。

 

『SONGS』
NHK総合
7月28日(土)後11・00~11・30

 

©NHK

【本日発売】人気声優・南條愛乃のベストアルバム「THE MEMORIES APARTMENT」、「アニメ盤」と「オリジナル盤」が同時発売!

声優・アーティストとして活躍する南條愛乃のアーティスト活動5年間の軌跡となるベストアルバム「南條愛乃 ベストアルバム THE MEMORIES APARTMENT ‐ Anime ‐」「南條愛乃 ベストアルバム THE MEMORIES APARTMENT ‐ Original ‐」の2作が7月18日に発売。ファン必見のその内容をご紹介しましょう!

↑オリジナル盤(左)とアニメ盤(右)。いずれも税別で、初回限定盤 (CD+特典Blu-ray)が4800円、初回限定盤 (CD+特典DVD)が4500円、通常盤 (CD only)が2800円 ※写真は初回限定盤

 

どちらも魅力たっぷりな「アニメ盤」と「オリジナル盤」! 初回限定特典にも注目

「南條愛乃 ベストアルバム THE MEMORIES APARTMENT ‐ Anime ‐」は、これまで担当したアニメタイアップ主題歌7曲やアニメ・ゲーム曲のカバー曲などを含む全14曲を収録。収録曲は以下のとおりです。

【収録曲一覧】

01. 君が笑む夕暮れ (TVアニメ「東京レイヴンズ」エンディング主題歌)
作詞:KOTOKO  作曲・編曲:井内舞子

02. あなたの愛した世界 (TVアニメ「グリザイアの果実」エンディング主題歌)
作詞:桑島由一  作曲・編曲:藤間 仁(Elements Garden)

03. 黄昏のスタアライト (TVアニメ グリザイアの楽園「カプリスの繭」編エンディング主題歌)
作詞:桑島由一  作曲・編曲:藤間 仁(Elements Garden)

04. きみを探しに (TVアニメ グリザイアの楽園「ブランエールの種」編エンディング主題歌)
作詞:桑島由一  作曲・編曲:藤間 仁(Elements Garden)

05. FIND THE WAY <カバー>
作詞:中島美嘉  作曲:Lori Fine  編曲:安瀬 聖

06. Weight of the World/壊レタ世界ノ歌 <カバー>
作詞:ヨコオタロウ  作曲:岡部啓一  編曲:安瀬 聖

07. Melodies Of Life <カバー>
作詞:シオミ  作曲:植松伸夫  編曲:長田直之

08. Silly-Go-Round <カバー>
作詞・作曲:梶浦由記  編曲:長田直之

09. 小さな恋の花 <カバー>
作詞・作曲:yozuca*  編曲:鈴木ぷよ

10. ナチュラルカラー <カバー>
作詞:ゆうまお  作曲:小高光太郎  編曲:長田直之

11. blessing symphony (ゲーム「レイギガント」ニル・フィニアス篇オープニング主題歌)
作詞:KOTOKO  作曲・編曲:井内舞子

12. ゼロイチキセキ (TVアニメ「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」エンディング主題歌)
作詞:南條愛乃  作曲・編曲:橋本由香利

13. 一切は物語 (TVアニメ「ベルセルク」第2期エンディング主題歌)
歌:南條愛乃&やなぎなぎ
作詞:やなぎなぎ  作曲・編曲:ミト(クラムボン)

14. 光のはじまり (TVアニメ「アトム ザ・ビギニング」エンディング主題歌)
作詞:南條愛乃  作曲・編曲:未知瑠

 

さらに、初回限定盤には、2017年11月5日に両国国技館で開催された「Yoshino Nanjo Live Tour 2017<・R・i・n・g・>」とLisAni!NAVI「南條一間 ~シーズン4~」part1(未放送分含む4話収録)を収録した特典映像ディスク(DVD/Blu-ray)、そして特典グッズ「アパートの鍵」(カラー:A-type)が付属します。

 

一方、「南條愛乃 ベストアルバム THE MEMORIES APARTMENT ‐ Original ‐」は、リクエスト投票および本人セレクトによって収録が決定した既存曲13曲に新曲2曲を加えた全15曲を収録。収録曲は以下のとおりです。

【収録曲一覧】

01. THE MEMORIES APARTMENT <新曲>
作詞:南條愛乃  作曲・編曲:井内舞子

02. 飛ぶサカナ
作詞・作曲:しほり 編曲:中西亮輔

03. リトル・メモリー
作詞:南條愛乃  作曲:三輪智也  編曲:Adoriano Spinesi

04. believe in myself
作詞:南條愛乃  作曲・編曲:増谷 賢  編曲補:戸田章世

05. Recording.
作詞:南條愛乃  作曲・編曲:井内舞子

06. 7月25日
作詞:南條愛乃  作曲・編曲:戸田章世

07. + 1day
作詞:南條愛乃  作曲・編曲:増谷 賢

08. Simple feelings
作詞:南條愛乃  作編曲:黒須克彦  編曲補:長田直之

09. idc
作詞:KOTOKO  作曲・編曲:黒須克彦

10. Gerbera
作詞:はるかひとみ  作曲・編曲:渡辺拓也

11. 今日もいい天気だよ
作詞:南條愛乃  作曲・編曲:井内舞子

12. スキップトラベル
作詞:畑 亜貴  作曲・編曲:川田瑠夏

13. ・R・i・n・g・
作詞:南條愛乃  作曲・編曲:丸山真由子

14. カタルモア
作詞・作曲・編曲:しほり

15. みんなの“好きな言葉”で書いた歌 <新曲>
作詞:南條愛乃  作曲:@Jin  編曲:長田直之

 

同じく初回限定盤には、2017年12月25日にパシフィコ横浜大ホールで開催された「南條愛乃5th Anniversary Live-catalmoa-」とLisAni!NAVI「南條一間 ~シーズン4~」part2(未放送分含む4話収録)を収録した特典映像ディスク(DVD/Blu-ray)と、特典グッズ「アパートの鍵」(カラー:B-type)が付属します。

 

それぞれの魅力がつまったアニメ盤とオリジナル盤。初回限定特典も異なるので、ぜひ両方手に入れて聴き込んでみてください! ちなみに、初回限定盤および初回生産分の通常盤には、今回のベストアルバムを携えて行われるライブツアー(2018年9月22日~)のシリアルコード付き先行応募券が封入されるとのこと。こちらも楽しみですね!

大泉洋がサンボマスターを質問攻めに!『SONGS』7・21放送

7月21日(土)の『SONGS』(NHK総合)にサンボマスターが出演する。

大学の音楽サークル仲間3人で2000年に結成したサンボマスター。彼らにシンパシーを感じた番組責任者の大泉洋は、その“熱さ”の秘密をさまざまな切り口で浮き彫りにすべく、質問攻めにする。

 

舞台は学生時代のたまり場だった喫茶店と、彼らが初めて出会った母校・東洋大学朝霞キャンパス。このバンドの原点で、音楽との出会いから現在の心境まで、大泉の鋭い質問に答える。「5000人の前でもビビらない奴とやりたかった」「“アーティスト”と呼ばれるより“バンドマン”と呼ばれたい」「売れるより、3人がいい感じでバンドをやることのほうが重要」など、飾らない言葉が次々と飛び出す。

 

スタジオライブでは、代表曲「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」、バラード「ラブソング」、最新曲「輝きだして走ってく」を披露する。

 

『SONGS』
NHK総合
7月21日(土)後11・00~11・30

 

©NHK

芹澤優が恋する女の子に!初シングルMV解禁

i☆Risのメンバー・芹澤優が7月25日(水)にリリースする初のシングル「最悪な日でもあなたが好き。」のミュージックビデオが解禁された。

MVは、楽曲に込められている「恋する気持ち」をテーマにしたドラマ仕立て。芹澤優が恋する一人の女の子として“バイト先の先輩のことを好きになった女の子の日常”を演じている。

<芹澤優 コメント>

今回のミュージックビデオはドラマ仕立てで、恋する一人の女の子の気持ちを芹澤優らしく表現しました。声だけでなく、仕草や表情も使って演技をすることにはあまり慣れていなかったのですが、「自分だったらどんな気持ちになるのかな…?」と考えて、自分らしく演じました。
芹澤優のプライベート感と恋する表情がたくさん詰め込まれた作品になったと思います。
あと、「8変化」する衣装にも注目してください!いろんなシーンの芹澤優を見ることができますが、特に青のオフショルダーの衣装は、私の一番のお気に入りです!ぜひ、いろんな芹澤優に何度も恋してくださいね!

 

芹澤優1stシングル
「最悪な日でもあなたが好き。」
7月25日(水)発売

 

■CD+Blu-ray ¥2,100(税抜)
Music VideoとOff Shot Movieを収録

 

■CD ¥1,200円(税抜)

 

アニメ「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」エンディングテーマ曲
HoneyWorksプロデュース

茅ヶ崎、国道134、江ノ島……ちょっぴりナツい「湘南ソング」10選

例年より早く梅雨が明け、すでに夏の陣よろしくな熱風が激しく吹き込んでおり、夏好きとしては嬉しいやらちょっと悩ましいやら。夏といえば恒例の野外フェスがたくさん控えているのが楽しみでもありますが、それ以上にキラキラと輝く青い海や白い波が恋しくなってきてしまいます。

 

今回は、数ある海モチーフの中から、直球で「湘南」の舞台を描いた楽曲を懐メロ目線でセレクトしてみました。とりわけ、80年代は湘南=トレンディな場所というイメージがあったようで、湘南ソングは80年代に量産されていた記憶があります。茅ヶ崎、国道134、江ノ島、江ノ電などなど、いましっかりと聴き込むと、遠い夏の甘酸っぱい記憶の象徴の場所にも映ります。

 

ちょっと強引な解釈で選ばせてもらっているものもありますが、広義の湘南にまつわる題材を取り上げた楽曲10選です。ジャンルやテイストがビックリするぐらいバラバラなので、選曲の流れに苦心したあげく、新しい年代の音楽から過去にさかのぼるというズルイ形の構成を取らせていただきました。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば、有料会員でなくても試聴ができますので、夏の湘南や海に思いを馳せながら、そして湘南のドライブ時に直球で活用していただければうれしいです。

※画面をタップすると試聴できます

 

【Spotifyで聴ける】湘南ソング10曲

01.茅ヶ崎メモリー/ギャランティーク和恵
(2016年7月20日リリース)

アニメソングの女王と呼ばれる堀江美都子が、ブラス・ロックバンドのスペクトラムのリーダー、新田一郎のプロデュースにより新路線を打ち出したアルバ「Ready MADONNA」(1983年発売)。本作でひときわ輝いていた湘南ソングが、数年前から和モノ系DJ諸氏の間で夜毎スピン。この隠れた名曲をGetNavi webでもお馴染み、歌謡曲のマエストロことギャランティーク和恵がグルーヴィーにカバー。寄せては返す白い波に2人の心情を重ねあわせた妙なる歌世界。しなやかなリズムセクションと弾むベース、軽やかに駆けていくキーボードの饒舌な音色。そして心が沸き立つギャランティーク和恵のヴォーカルと、すべての要素が見事に音へと昇華された傑作。まさに国道134号線(横須賀市〜大磯町間)をドライブする際のサウンドトラック。ミニアルバム「ANTHOLOGY#2」に収録。

 

02.鎌倉/土岐麻子
(2010年5月26日リリース)

80年代のシティ・ポップを現代にアップデートさせた音楽性で人気のシンガーソングライターが、2010年に発表した鎌倉ソング。「滑川 行き過ぎて サーフボードに伸びる影」と、由比ヶ浜と材木座海岸の間を抜けて海に注ぐ鎌倉市の代表的な「滑川」が描かれているので、広義の湘南ソングとしてチョイス。都会に住む主人公が、故郷である鎌倉の季節の移り変わりを想う、もしくは鎌倉の家族や懐かしいあの人を振り返る。「鎌倉はどうですか?」と。でも「私は相変わらずです」と。音の感触はシティ・ポップ夜明け前。例えば初期荒井由美やはっぴいえんどを重ねる枯れたアレンジが、「風街鎌倉編」とでもいうべきサウダージな世界観を描いている。作曲は森山直太朗、編曲は高田漣という布陣も納得。アルバム「乱反射ガール」に収録。

 

03.湘南ドリーミング/村田和人
(1990年7月25日リリース)

山下達郎に才能を見出されて、バックコーラスでツアーに参加。その後、彼のプロデュースで82年にソロデビュー。夏をテーマに湘南界隈の情景を歌った楽曲が多いことでも知られている氏が、久しぶりに夏路線へと回帰。過去と未来の湘南ドリーミングを歌い上げる。かつての湘南ドリーミングは過ぎ去った夏の日々、これからの湘南ドリーミングは新しい夏の微笑みとの出会いへの期待。永遠の少年のような爽やかな歌声にあらためて魅せられてしまう。ヴォーカリストとしての資質が高い評価を得たアルバム「空を泳ぐ日」に収録。2016年に急逝。この年の山下達郎のツアー「PERFORMANCE 2016」のラストで、村田の初期のヒットシングル「1本の音楽」を追悼弾き語りをしたことは記憶に新しい。

 

04.湘南ハートブレイク/荻野目洋子
(1989年6月7日リリース)

バブリーダンスを象徴する「ダンシング・ヒーロー」の再評価で復活した荻野目ちゃんの18枚目のシングル。本作は日本人好みの「泣き」のメロディが全編にわたって爆発した歌謡ユーロビート路線(?)の決定版。舞台は国道134であろうか。雨降る湘南を走る車中での、雲行きの怪しい2人の別れ話の駆け引き、そして失恋模様。お互いの心が離れたときのあるあるな描写がとっても秀逸です。作詞は数々の大ヒット曲を手がけた売野雅勇。この楽曲で荻野目ちゃんは東京系列主催の音楽祭「メガロポリス歌謡祭」でポップス大賞を受賞した。ちなみに湘南を舞台にした他の楽曲に「湾岸太陽族」(1987年)がある。

 

05.Route 134/杉山清貴&オメガトライブ
(1985年7月1日リリース)

80sの都市型リゾートポップスを歌わせたらこの人。80年代に人気を博したシンガーソングライターの杉山清貴がオメガトライブとともに、湘南ルートの象徴である「ルート134」=国道134号線の海岸線を駆けぬけるドライブソング。冒頭の「葉山を抜けたら」では、鎌倉を越えて飯島トンネルを抜けた材木海岸、もしくは由比ヶ浜が見えているに違いない。しばらくすると、かつて茅ヶ崎に存在した湘南のランドマーク的な存在だった「パシフィックホテル茅ヶ崎」が見えてくる。人によっていろんなイメージを想起させる湘南という場所。当時の湘南=おしゃれなイメージをふんだんに盛り込んだ湘南ソングと言えるかもしれない。作曲とアレンジはこの手のサウンドを手がけたら間違いない林哲司。アルバム「ANOTHER SUMMER」に収録。

 

06.夏をあきらめて/研ナオコ
(1982年9月5日リリース)

サザンオールスターズの5枚目のアルバム「NUDE MAN」に収録されている名曲を、当時お茶の間の人気者だった研ナオコが約1か月半後にカバー。原曲の世界観を壊さないことを意識して、歌録りが進められていったという。彼女特有のハスキーなヴォーカルが哀愁観を大爆発させており、雨に濡れる湘南の風景と二人の微妙な心情を灰色に染めあげていく。歌詞中にはパシフィックホテル茅ヶ崎が「PACIFIC HOTEL」として登場する。本作で彼女は第24回日本レコード大賞金賞を獲得し、作者の桑田佳祐は作曲賞を受賞している。ちなみに、印象的なフレーズ「熱めのお茶を飲み 意味シンなシャワーで」を、スチャダラパーが「サマージャム’95」でさりげなく引用していたりします。

 

07.渚に行こう/ブレッド&バター
(1979年6月25日リリース)

かつて1975年から1978年にかけて、茅ヶ崎に「Bread & Butter」という名のカフェがあった。湘南の先端を行くミュージシャンやサーファーたちが夜毎集い、ユーミンをも通わせた伝説のライブカフェ。そこを仕切っていたのは、地元出身の岩沢幸矢、二弓兄弟。ブレッド&バターとしてデュオ活動も行っていた彼らの復活作「Late Late Summer」に収録された珠玉の名曲。湘南に広がるとっておきの海の風景を、「君」と一緒に共有できる瞬間をローカルならではの視点で描く。麗しのボッサタッチなアレンジは当時ティン・パン・アレーとして活動していた細野晴臣と鈴木茂によるもの。

 

08.走れ!江ノ電/太川陽介
(1979年10月25日リリース)

昨年まで出演していた「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系列)で人気再燃。アイドル時代のヒット曲「Lui-Lui」ダンスのイメージが強すぎる彼が、こんなにしっとりとした哀歌も歌っていたのです。鎌倉と藤沢を結ぶローカル線の江ノ電に乗って、かつての恋人と長谷寺、七里ヶ浜、極楽寺と、一緒に揺られた思い出をプレイバック。制作の背景として、川崎市の御幸中学校放送部が作成した映像作品「走れ!江ノ電」をもとにして、本楽曲が作られたエピソードがある。少々蛇足だが、デビュー同期には川崎麻世、渋谷哲平、新田純一、ひかる一平らがおり、太川のデビュー時のキャッチフレーズは「昇れ! 太陽くん」でした。

 

09.かもめが翔んだ日/渡辺真知子
(1978年4月21日リリース)

1977年にシングル「迷い道」でデビューし、すでにブレイクを果たしていた彼女のセカンドシングル。本作では作詞を数々の歌謡曲やアニメソングを手がけていた伊藤アキラに発注。渡辺にとって詞ありきの曲作りは初めての経験だったという。歌い始めの印象的な「ハーバーライトが 朝日にかわる そのとき一羽の かもめが翔んだ」。このドラマティックなフレーズは、いま聴いても永遠に色褪せない「言葉」の強さがある。そしてそれを支えるマイナーコードのメロディの輪郭も実に鮮やか。ピアノとストリングスがスリリングに交差し、失恋したと思しき女性が深い悲しみや迷いからサビ部分で一気に解放されていく。歌詞中に具体的な地名は出てこないが、自身の出身地である横須賀の観音崎をイメージして歌っているとインタビューで発言している。なので厳密には湘南ソングではないが、観音崎へ行くのに「湘南京急バス」(今年の3月に京浜急行バスに吸収合併)の観音崎が最寄りの停留所だったので、超強引に湘南ソングとして紹介させていただきました。

 

10.想い出の渚/加瀬邦彦&ザ・ワイルドワンズ
(1966年11月5日リリース)

60年代に一世を風靡したグループサウンズブーム。その象徴的なバンドであるザ・スパイダースと寺内たけしとブルージーンズを渡り歩いた加瀬邦彦が1966年に結成。「想い出の渚」は彼らのデビューシングルとして大ヒットを記録し、その後のグループサウンズブームの千鞭を切った。加瀬が爪弾く12弦ギターの美しい調べ、爽やかなコーラスワーク。イントロが鳴った瞬間に60年代の湘南ワールドが瞬時に浮かんでくるよう。ちなみにメンバーは湘南サウンドの元祖とも言える加山雄三と慶応大学時代の先輩・後輩つながり。とりわけ加瀬は高校時代に加山からギターを学び、音楽の道を志すほど影響を受けている。ゆえにサウンドも加山雄三のスタイルを踏襲しており、楽曲のモチーフは加山雄三の代表曲「君といつまでも」のエッセンスに、ビートルズのリズムを取り入れたとの逸話もある。

 

いかがでしたでしょうか? 湘南や海を題材にした楽曲はまだまだたくさん「Spotify」に存在しますので、皆さんのお気に入りのあの曲、この曲をぜひ探してみてくださいね。

陣内孝則自選ベストアルバム&「爆裂都市」サントラ発売決定

俳優・陣内孝則が、80年代にソロ・シンガーとして残した楽曲より自ら18曲を選んだベスト・アルバム「ANTHOLOGY OF J」が8月17日(金)にリリースされることが決定した。

1980年にザ・ロッカーズのヴォーカルとしてレコード・デビューした陣内。バンド在籍時の1982年に映画「爆裂都市-BURST CITY」に出演したことを契機に、役者としての活動をスタート。1986年「ライスカレー」、1988年「君の瞳をタイホする!」、1989年「愛しあってるかい!」といったヒットドラマの主演を務めた。一方でザ・ロッカーズ解散後もソロ・シンガーとして音楽活動を続け、1988年までにアルバム5作、シングル11作をリリースしている。

 

その後の陣内は、1990年初頭にザ・ロッカーズを一時再結成するなど、断続的なかたちで音楽活動を行っていたが、2014年にロッカーズとしての活動を再開し、各地のイベントに出演。一昨年には東京と福岡でコンサート(東京は「グループ魂」との対バン、福岡はワンマン)を開催し、「WHO TH eROCKERS」などアルバム4作品も再発売された。そして、還暦を迎える今年8月に、ソロ・シンガーとしての軌跡をまとめたベスト・アルバムが発売される運びとなった。

 

「ANTHOLOGY OF J」に収録される全18曲は全て陣内がセレクト。歌い手としての自らが「コレ」と思える曲のみを選んだ自選集ならではの内容となっている。

 

合わせて、陣内が俳優としてスタートするきっかけとなった映画「爆裂都市-BURST CITY」のオリジナルサウンドトラックも同時リリース。石井岳龍監督の石井聰互名義の代表作「爆裂都市-BURST CITY」は、公開から35年あまりを経た今も映画ファンに熱狂的に支持されている。サントラ盤は過去に3度CD化されているが、廃盤となって手に入らなくなっていることから、陣内孝則ベストに合わせてUHQCDという高音質方式により再発売される。

 

 

陣内孝則「ANTHOLOGY OF J」
8月17日(金)発売

価格:2,400円+税

<収録予定曲>
1. からっ風野郎
(1982年11月21日アルバム「旋風児」収録)
2. ジルバ エブリデイ
(1982年11月21日アルバム「旋風児」収録)
3. 踊れAngel
(1984年7月5日シングル「SUPER SUPERSTAR」B面)
4. ハートブレイクCrossin’
(1984年9月21日シングル)
5. さよならを言わないでくれ
(1984年9月21日シングル「ハートブレイクCrossin’」B面)
6. DANCIN’ RADIO
(1984年12月5日アルバム「ALL THROUGH THE NIGHT-夜を抱きしめて-」収録)
7. 悲しき狙撃者(スナイパー)
(1984年12月5日アルバム「ALL THROUGH THE NIGHT-夜を抱きしめて-」収録)
8. モダン・バージン
(1985年11月21日アルバム「Randez-vous」収録)
9. サヨナラCity Lights
(1986年8月21日シングル)
10. 風にキールをふりまいて
(1986年8月21日シングル「さよならCity Lights」B面)
11. Moonlight & Starlight (「BALLAD OF T.J.」バージョン)
(1986年10月5日アルバム「BALLAD OF T.J.」収録)
12. 雨のボーダー・ライン
(1986年10月5日アルバム「BALLAD OF T.J.」収録)
13. GOLDEN TIME
(1987年3月5日シングル「現在人(Imagine)」B面)
14. CRY CRY CRY
(1987年5月21日アルバム「Kir」収録)
15. 唇はナイフ
(1987年5月21日アルバム「Kir」収録)
16. MORE
(1987年5月21日アルバム「Kir」収録)
17. 涙のモーターウェイ
(1988年1月21日シングル)
18. 1ミリ・バールの涙
(1988年1月21日シングル「涙のモーターウェイ」B面)

「バーストシティ(爆裂都市)」オリジナルサウンドトラック
8月17日(金)発売

価格:2,200円(本体)+税
HQCD仕様(通常のCDプレイヤーで再生できる高音質フォーマット)

<収録曲>
1. ソルジャー/1984
2. セル ナンバー 8(第8病棟)/バトルロッカーズ
3. ワイルド・スーパーマーケット/バトルロッカーズ
4. シャープシューズでケリ上げろ!/ザ・ロッカーズ
5. プア ボーイ/ザ・ロッカーズ
6. ソロー/1984
7. シスター ダークネス/バトルロッカーズ
8. 視界ゼロの/陣内孝則
9. キックス/1984
10. マイト ガイ/ザ・ロッカーズ
11. バチラス ポンプ(細菌爆弾)/バトルロッカーズ
12. フラストレーション/バトルロッカーズ
13. ボロボロ/バトルロッカーズ
14. セル ナンバー 8(第8病棟) リプリーズ/バトルロッカーズ

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GetNavi web 2018-06-27 06:15:20

6月29日(金)の『The Covers』(BSプレミアム)にCHEMISTRY、May J.、前野健太が出演する。

今回は「昭和の名曲特集」と題し、CHEMISTRYがかねてより歌ってみたいと思っていたという井上陽水・安全地帯の「夏の終りのハーモニー」と竹内まりやの「駅」をカバーするほか、May J.は、八神純子の「みずいろの雨」と小学校の時から歌っていたという思い出の曲「君をのせて」を、弦楽器を使った大人のアレンジで披露する。

 

レコメンドゲストには、昭和の名曲にも思い入れの深い前野が登場。彼が大好きだという青江三奈のデビュー曲「恍惚のブルース」を弾き語りで披露。前野とCHEMISTRY、May J.による合同トークも実現する。

 

レギュラーコーナー「BAR好猫」では、星屑スキャットが「新宿シャンソン」を披露する。

 

 

『The Covers』
BSプレミアム
6月29日(金)後10・00~11・00

MC:リリー・フランキー、池田エライザ
Coversゲスト:CHEMISTRY、May J.
レコメンドゲスト:前野健太

<楽曲情報>
CHEMISTRY
「夏の終りのハーモニー」井上陽水・安全地帯(1986年)
「駅」竹内まりや(1987年)
「Heaven Only Knows」CHEMISTRY(2018年)

May J.
「みずいろの雨」八神純子(1978年)
「君をのせて」井上あずみ(1986年)

前野健太
「恍惚のブルース」青江三奈(1966年)

ロケコーナー『BAR好猫』
星屑スキャット
「新宿シャンソン」

©NHK

土屋太鳳主演『チア☆ダン』主題歌がサンボマスターに決定!

7月13日(金)スタートのTBS金曜ドラマ『チア☆ダン』の主題歌がサンボマスターの「輝きだして走ってく」に決定した。

ドラマ『チア☆ダン』は、昨年3月に公開され大ヒットした映画「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」の9年後を舞台に、映画とはまったく違うオリジナルストーリーを展開。主人公のわかば(土屋太鳳)らチアダンス部のメンバーが「打倒JETS!全米制覇!」という“できっこない”夢を追いかけ、成長する姿を描く。

 

映画の基になった福井県立福井商業高校のチアリーダー部「JETS」では、サンボマスターの楽曲「できっこないを やらなくちゃ」を創部当初からずっと踊り続けており、チアダンス指導者の経験がなかった顧問の五十嵐裕子先生が、部を全米大会制覇に導くまで心の支えにしていた曲だ。

 

今年1月にTBSで放送された『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP』では、五十嵐先生の50歳の誕生日のサプライズプレゼントとして、サンボマスターが現地を訪れ「できっこないを やらなくちゃ」を生演奏。演奏とともに現役部員とOG総勢80名によるチアダンスが披露された。

 

そして、今回のドラマ化にあたり「主題歌にふさわしいのはサンボマスターしかいない」とドラマサイドの思いから楽曲提供を依頼し、サンボマスター×『チア☆ダン』のタッグが実現。力強いロックナンバーで、途方もない夢を目指す生徒たちを後押しするような応援ソングに仕上がった。

 

サンボマスターのボーカル&ギター・山口隆は「新春の番組で『JETS』の皆さんとご一緒して、僕らの楽曲『できっこないを やらなくちゃ』が彼女たちのとてつもない挑戦を後押ししていたことを教えていただき、とても感激したのを覚えています。今回、ドラマ化するにあたってお声掛けくださったことに感謝するとともに、ぼくらの楽曲が少しでもドラマの世界に彩りを与えられたらと思っております」とコメント。

 

主演を務める土屋は「なんて素敵な歌だろう…!」と率直な感想を明かし、「いろんな思いと闘い、頑張っている方たちがこの曲に力強くハグされて、深呼吸してほしいです。そして、ドラマ『チア☆ダン』で踏んばってる私たちと共にたくさん笑ってたくさん泣いて、この夏を輝いて、一緒に走ってほしいです!」と語っている。

 

ドラマ『チア☆ダン』(後10・00)は、TBS金曜ドラマ枠で7月13日(金)よりスタート。

©TBS

GLAY 函館野外ライブの原点・2013年緑の島ライブ WOWOWで放送決定

今夏開催されるGLAYによる函館野外ライブの“原点”、2013年の緑の島ライブ『GLAY Special Live 2013 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.1』がDay1、Day2ともにWOWOWライブで放送される。

 

 

GLAYが地元・函館で、8月25日(土)、26日(日)の2日間、大型野外ライブ「GLAY Special Live 2018 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.3」を開催する。

 

これに先立ち、2013年7月27日、28日に今回と同じ函館市大町、緑の島で5万人を動員したライブの模様を放送。雨の中での公演となった7月28日の“Day2”は、GLAY史上まれに見る豪雨となり、ドラマティックなシーンを生み出した。

 

その中で「(緑の島で)第2回をやりたい!」と語ったTERUの夢が、この夏Vol.3で実現する(Vol.2は2015年の函館アリーナ2DAYS)。

 

 

『GLAY Special Live 2013 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.1』
WOWOWライブ
Day1 7月21日(土)午後1・30
Day2 7月22日(日)午後1:30

収録日:2013年7月27日、28日
収録場所:北海道 函館・緑の島 野外特設ステージ

番組サイト:http://www.wowow.co.jp/glay/

SKE48 新シングル「いきなりパンチライン」ビジュアル解禁

SKE48が7月4日(水)にリリースする23枚目のシングル「いきなりパンチライン」のキービジュアルとジャケット写真、収録内容が発表された。

 

 

SKE48の10周年イヤーとなる2018年の第2弾シングルとなる「いきなりパンチライン」。松井珠理奈が20thシングル「金の愛、銀の愛」以来、2作品ぶりにセンターを務め、チームEの末永桜花(7期生)と佐藤佳穂(8期生)が初の選抜入りを果たすなど、熱くギラギラとした夏を過ごせるようなSKE48の熱さがぎゅっと詰まった作品となっている。

 

「いきなりパンチライン」<Type A>【初回限定盤】
価格:¥1,646(税込)

■CD
01.いきなりパンチライン
02.Parting shot(Team S)
03.花の香りのシンフォニー(Passion For You選抜)
04.いきなりパンチライン off vocal
05.Parting shot off vocal
06.花の香りのシンフォニー off vocal

■DVD
01.いきなりパンチライン Music Video
02.Parting shot(Team S) Music Video
03.10周年を愛知県でPR 豊橋・豊川編

<歌唱メンバー>
「いきなりパンチライン」
Team S:北川綾巴、松井珠理奈
Team KII:江籠裕奈、大場美奈、小畑優奈、惣田紗莉渚、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里

「Parting shot」(Team S)
Team S:一色嶺奈、井上瑠夏、岡田美紅、上村亜柚香、北川愛乃、北川綾巴、坂本真凛、杉山愛佳、都築里佳、仲村和泉、野島樺乃、野村実代、町 音葉、松井珠理奈、松本慈子、山内鈴蘭、山田樹奈

「花の香りのシンフォニー」(Passion For You選抜)
Team S:北川綾巴、坂本真凛、野島樺乃、松井珠理奈
Team KII:荒井優希、江籠裕奈、大場美奈、北野瑠華、白井琴望、高柳明音、竹内彩姫
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、菅原茉椰、須田亜香里

 

「いきなりパンチライン」<Type A>【通常盤】
価格:¥1,646(税込)

■CD
01.いきなりパンチライン
02.Parting shot(Team S)
03.花の香りのシンフォニー(Passion For You選抜)
04.いきなりパンチライン off vocal
05.Parting shot off vocal
06.花の香りのシンフォニー off vocal

■DVD
01.いきなりパンチライン Music Video
02.Parting shot(Team S)Music Video
03.10周年を愛知県でPR 豊橋・豊川編

<歌唱メンバー>
「いきなりパンチライン」
Team S:北川綾巴、松井珠理奈
Team KII:江籠裕奈、大場美奈、小畑優奈、惣田紗莉渚、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里

「Parting shot」(Team S)
Team S:一色嶺奈、井上瑠夏、岡田美紅、上村亜柚香、北川愛乃、北川綾巴、坂本真凛、杉山愛佳、都築里佳、仲村和泉、野島樺乃、野村実代、町 音葉、松井珠理奈、松本慈子、山内鈴蘭、山田樹奈

「花の香りのシンフォニー」(Passion For You選抜)
Team S:北川綾巴、坂本真凛、野島樺乃、松井珠理奈
Team KII:荒井優希、江籠裕奈、大場美奈、北野瑠華、白井琴望、高柳明音、竹内彩姫
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、菅原茉椰、須田亜香里

 

「いきなりパンチライン」<Type B>【初回限定盤】
価格:¥1,646(税込)

■CD
01.いきなりパンチライン
02.誰かの耳(Team KII)
03.花の香りのシンフォニー(Passion For You選抜)
04.いきなりパンチライン off vocal
05.誰かの耳 off vocal
06.花の香りのシンフォニー off vocal

■DVD
01.いきなりパンチライン Music Video
02.誰かの耳(Team KII) Music Video
03.10周年を岐阜県でPR

<歌唱メンバー>
「いきなりパンチライン」
Team S:北川綾巴、松井珠理奈
Team KII:江籠裕奈、大場美奈、小畑優奈、惣田紗莉渚、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里

「誰かの耳」(Team KII)
Team KII:青木詩織、荒井優希、内山 命、江籠裕奈、大芝りんか、太田彩夏、大場美奈、小畑優奈、片岡成美、北野瑠華、白井琴望、惣田紗莉渚、高木由麻奈、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和、松村香織、水野愛理、矢作有紀奈

「花の香りのシンフォニー」(Passion For You選抜)
Team S:北川綾巴、坂本真凛、野島樺乃、松井珠理奈
Team KII:荒井優希、江籠裕奈、大場美奈、北野瑠華、白井琴望、高柳明音、竹内彩姫
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、菅原茉椰、須田亜香里

 

「いきなりパンチライン」<Type B>【通常盤】
価格:¥1,646(税込)

■CD
01.いきなりパンチライン
02.誰かの耳(Team KII)
03.花の香りのシンフォニー(Passion For You選抜)
04.いきなりパンチライン off vocal
05.誰かの耳 off vocal
06.花の香りのシンフォニー off vocal

■DVD
01.いきなりパンチライン Music Video
02.誰かの耳(Team KII) Music Video
03.10周年を岐阜県でPR

<歌唱メンバー>
「いきなりパンチライン」
Team S:北川綾巴、松井珠理奈
Team KII:江籠裕奈、大場美奈、小畑優奈、惣田紗莉渚、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里

「誰かの耳」(Team KII)
Team KII:青木詩織、荒井優希、内山 命、江籠裕奈、大芝りんか、太田彩夏、大場美奈、小畑優奈、片岡成美、北野瑠華、白井琴望、惣田紗莉渚、高木由麻奈、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和、松村香織、水野愛理、矢作有紀奈

「花の香りのシンフォニー」(Passion For You選抜)
Team S:北川綾巴、坂本真凛、野島樺乃、松井珠理奈
Team KII:荒井優希、江籠裕奈、大場美奈、北野瑠華、白井琴望、高柳明音、竹内彩姫
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、菅原茉椰、須田亜香里

 

「いきなりパンチライン」<Type C>【初回限定盤】
価格:¥1,646(税込)

■CD
01.いきなりパンチライン
02.君はラムネ(Team E)
03.花の香りのシンフォニー(Passion For You選抜)
04.いきなりパンチライン off vocal
05.君はラムネ off vocal
06.花の香りのシンフォニー off vocal

■DVD
01.いきなりパンチライン Music Video
02.君はラムネ(Team E) Music Video
03.若手にドッキリを仕掛けよう!~アクション映画オーディション編~

<歌唱メンバー>
「いきなりパンチライン」
Team S:北川綾巴、松井珠理奈
Team KII:江籠裕奈、大場美奈、小畑優奈、惣田紗莉渚、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里

「君はラムネ」(Team E)
Team E:相川暖花、浅井裕華、井田玲音名、鎌田菜月、熊崎晴香、倉島杏実、斉藤真木子、佐藤佳穂、白雪希明、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里、髙畑結希、谷真理佳、野々垣美希、福士奈央

「花の香りのシンフォニー」(Passion For You選抜)
Team S:北川綾巴、坂本真凛、野島樺乃、松井珠理奈
Team KII:荒井優希、江籠裕奈、大場美奈、北野瑠華、白井琴望、高柳明音、竹内彩姫
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、菅原茉椰、須田亜香里

 

「いきなりパンチライン」<Type C>【通常盤】
価格:¥1,646(税込)

■CD
01.いきなりパンチライン
02.君はラムネ(Team E)
03.花の香りのシンフォニー(Passion For You選抜)
04.いきなりパンチライン off vocal
05.君はラムネ off vocal
06.花の香りのシンフォニー off vocal

■DVD
01.いきなりパンチライン Music Video
02.君はラムネ(Team E) Music Video
03.若手にドッキリを仕掛けよう!~アクション映画オーディション編~

<歌唱メンバー>
「いきなりパンチライン」
Team S:北川綾巴、松井珠理奈

Team KII:江籠裕奈、大場美奈、小畑優奈、惣田紗莉渚、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里

「君はラムネ」(Team E)
Team E:相川暖花、浅井裕華、井田玲音名、鎌田菜月、熊崎晴香、倉島杏実、斉藤真木子、佐藤佳穂、白雪希明、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里、髙畑結希、谷真理佳、野々垣美希、福士奈央

「花の香りのシンフォニー」(Passion For You選抜)
Team S:北川綾巴、坂本真凛、野島樺乃、松井珠理奈
Team KII:荒井優希、江籠裕奈、大場美奈、北野瑠華、白井琴望、高柳明音、竹内彩姫
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、菅原茉椰、須田亜香里

 

「いきなりパンチライン」<Type D>【初回限定盤】
価格:¥1,646(税込)

■CD
01.いきなりパンチライン
02.大人の世界(B・ラヴィエール)
03.花の香りのシンフォニー(Passion For You選抜)
04.いきなりパンチライン off vocal
05.大人の世界 off vocal
06.花の香りのシンフォニー off vocal

■DVD
01.いきなりパンチライン Music Video
02.大人の世界(B・ラヴィエール)Music Video
03.若手にドッキリを仕掛けよう!~恋愛映画オーディション編~

<歌唱メンバー>
「いきなりパンチライン」
Team S:北川綾巴、松井珠理奈
Team KII:江籠裕奈、大場美奈、小畑優奈、惣田紗莉渚、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里

「大人の世界」(B・ラヴィエール)
Team S:岡田美紅、都築里佳、山内鈴蘭、山田樹奈
Team KII:青木詩織、荒井優希、内山 命、高木由麻奈、松村香織、矢作有紀奈
Team E:斉藤真木子、髙畑結希、谷真理佳

「花の香りのシンフォニー」(Passion For You選抜)
Team S:北川綾巴、坂本真凛、野島樺乃、松井珠理奈
Team KII:荒井優希、江籠裕奈、大場美奈、北野瑠華、白井琴望、高柳明音、竹内彩姫
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、菅原茉椰、須田亜香里

 

「いきなりパンチライン」<Type D>【通常盤】
価格:¥1,646(税込)

■CD
01.いきなりパンチライン
02.大人の世界(B・ラヴィエール)
03.花の香りのシンフォニー(Passion For You選抜)
04.いきなりパンチライン off vocal
05.大人の世界 off vocal
06.花の香りのシンフォニー off vocal

■DVD
01.いきなりパンチライン Music Video
02.大人の世界(B・ラヴィエール)Music Video
03.若手にドッキリを仕掛けよう!~恋愛映画オーディション編~

<歌唱メンバー>
「いきなりパンチライン」
Team S:北川綾巴、松井珠理奈
Team KII:江籠裕奈、大場美奈、小畑優奈、惣田紗莉渚、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里

「大人の世界」(B・ラヴィエール)
Team S:岡田美紅、都築里佳、山内鈴蘭、山田樹奈
Team KII:青木詩織、荒井優希、内山 命、高木由麻奈、松村香織、矢作有紀奈
Team E:斉藤真木子、髙畑結希、谷真理佳

「花の香りのシンフォニー」(Passion For You選抜)
Team S:北川綾巴、坂本真凛、野島樺乃、松井珠理奈
Team KII:荒井優希、江籠裕奈、大場美奈、北野瑠華、白井琴望、高柳明音、竹内彩姫
Team E:鎌田菜月、熊崎晴香、菅原茉椰、須田亜香里

 

「いきなりパンチライン」【劇場盤】
価格:¥1,080(税込)

■CD
収録内容未定

※所属チーム等は2018年6月11日現在

SKE48 official HP:http://ske48.co.jp

日本には“雨”にまつわる名曲がいっぱい! 雨の日に聴きたいレインソング10選

早いもので、気づけば梅雨の真っ只中。今年の関東甲信と東海、近畿の各地方の梅雨入り宣言は6月6日(水)でした。雨降りが続くと少し憂鬱な気分にもなりますが、梅雨の時期は大好きな夏が待っていると思えばワクワクしてきますし(私だけ?)、雨降りシーズンならではの進化したレインファッションも楽しめますよね。

 

そして、この時期に控えめに咲き誇るアジサイの花。雨露に濡れたアジサイを街中で目にするたびに、見慣れた通りの風景もいつもとは違って見えますし、梅雨ならではのワビ・サビ的な季節感を実感し、それこそ夏の到来もますます心待ちになってきます。

 

今回は、シーズン的な切り口で、いわゆる「レインソング」をセレクトしてみました。雨をモチーフにしている楽曲、雨降りのシチュエーションを描いた楽曲、梅雨時期の象徴でもある「アジサイ」を扱った楽曲など、雨にまつわる題材を取り上げた楽曲を10曲選んでみました。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、雨降りのときにこそ、楽しんでいただければうれしいです。

 

【雨の日に聴きたいレインソング10曲】

01.雨のステイション/ハイ・ファイ・セット
(1977年2月5日リリース)

荒井由実が1975年に発表した3枚目のオリジナルアルバム「COBALT HOUR」の収録曲を、コーラス・ユニットのハイ・ファイ・セットがカヴァー。「六月は蒼く煙って」と歌詞にあるように時期は梅雨シーズンと思われ。始発列車を待つ少女。会えるはずのない人を待ち続ける切なさ、愛おしさ。山本潤子の情感溢れる歌声で歌われると、ドラマティックな歌世界へと劇的に昇華されていくのは気のせいでしょうか。全編に漂うソフィスティケイトされたサウンドプロダクションも必聴です。ちなみに当時のJR青梅線の西立川駅がモチーフとなっているそうで、駅の発車時のメロディも「雨のステイション」が使用されていたりします。アルバム・チャート首位を13週連続で独走した「Love Collection」に収録。

 

02.あじさい/鈴木祥子
(1995年6月21日リリース)

松田聖子や小泉今日子など数々のアーティストに楽曲提供し、奥田民生や草野マサムネらもファンを公言する、まさにミュージシャンズ・ミュージシャン的な日本を代表する女性シンガーソングライター。雨降りが続くこの季節ならではの象徴的な花「紫陽花(アジサイ)」をモチーフに、「水たまりは虹色 紫陽花はむらさき 昨日のことみたいな あの街で暮らしてた日々を想うよ」と、アジサイを通して雨露を纏った街の情景と、かつてのあなたと私の姿を鮮やかに浮かび上がらせる。ローファイなサウンドメイクに踏み込んだ傑作アルバム「SNAPSHOTS」に収録。

 

03.雨降る東京/古内東子
(1998年8月19日発売)

今年でデビュー25周年を迎えた彼女。かつて「恋愛の神様」なる枕詞もあった女性シンガーソングライターによる隠れた名曲。雨降りのアイテム「傘」を効果的に使った、いわゆる相合傘のシーンを歌ったメロウな楽曲。「雨が止んでも どうか傘は閉じないで 時々触れあう腕に 夢を見させて」と、男女問わず皆さんが通ってきたであろう雨降る東京でのちょっとドキドキするシーンを描いてみせる。かつての甘酸っぱい記憶を手繰り寄せてくれる、そんな1曲かもしれません。自身初のオリコンアルバムチャート1位を獲得した7枚目のオリジナルアルバム「魔法の手」に収録。

 

04.縦書きの雨/東京スカパラダイスオーケストラ feat.中納良恵
(2012年3月21日リリース)

毎回、あっと驚くアーティストをゲストに迎えて、我々を楽しませてくれるスカパラですが、アルバム「Walkin’」リリース時のプレスリリースで、「EGO-WRAPPIN’の中納良恵が参加!」のニュースにミュージック・ラヴァーたちは狂喜したものです。しっとりとした大人のミディアム・チューンといった体で、なんとも沁み入る歌世界と芳醇な歌声は、まさに相思相愛。メンバーがずっと彼女にラブコールを送っていたのは有名な話。バリトンサックス奏者の谷中 敦による「縦書きの雨」=「口には出さない秘めたる想い」が溢れ出し、人を癒していく。雨を別のメタファーに置き換えた好例でもあります。

 

05.雨/Suchmos
(2017年3月22日発売)

数多くのバンドに愛されるペトロールズの結成12周年を祝して、昨年にリリースされたトリビュート・アルバム「WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?」で、Suchmosが人気曲の「雨」をカバー。軽やかに刻まれるキーボードの音色とYonceの気怠くもソウルフルな歌声が、原曲が持つメロウな側面を増幅させて完全に自分たちのものにしている。「逢いたい気持ちはこの雨のように 全てを濡らして色を増すように」と、雨という要素が歌詞中の2人の関係性と距離感をそれとなく伝えてくれているようだ。

 

06.雨は毛布のように/KIRINJI
(2001年6月13日発売)

兄弟時代のキリンジによる7枚目の傑作シングル。この楽曲をフェイバリットに挙げる人は非常に多し。外は土砂降り。ケンカしていた2人が雨宿りにも飽きて、雨降りの街に飛び出す。いつしかケンカ中の2人も、子どものようにずぶ濡れではしゃいで仲直り。負の感情の高ぶりを、2人の肌に降り注ぐ雨水が毛布のように優しく包み込んでいく。憂鬱な雨もいつしか「クールな調べ」に聴こえてくるメロディの雄弁さ。コーラスでさりげなく華を添えているaikoの参加も話題になりました。振付家の川口ゆいが出演したミュージックビデオで披露するコンテンポラリーダンスも必見です。アルバム「fine」に収録。

 

07.雨のフライデー/フレンズ
(2017年11月22日リリース)

メンバーはおかもとえみ(元THEラブ人間)、ひろせひろせ(nicoten)、長島涼平(元the telephones)、三浦太郎(元HOLIDAYS OF SEVENTEEN)、SEKIGUCHI LOUIE(元The Mirraz)の計5人。様々なキャリアを持つ東京のバンドマンが集結した、広義的な現代のシティポップを奏でる「神泉系バンド」。本作はキラキラとしたイントロからつかまされてしまうセンチメンタルなナンバーで、もちろん設定は雨降りのフライデーの夜。「特別な フライデー 期待した 甘い言葉だけ変わらないで」と、女性目線の甘酸っぱくもアーバン・ブルース的な側面も盛り込まれたポップチューン。ミニアルバム「プチアルバム」に収録。

 

08.あめふりヒヤデス – alternate mix-/UA
(1998年4月22日発売)

ドラマ「不機嫌な果実」(TBS系列)の主題歌に起用されたシングル「悲しみジョニー」のカップリング曲で、こちらは別ミックス・ヴァージョン。ダブバンドのLITTLE TEMPO(リトルテンポ)によるプロデュース&演奏で、現在KIRINJIに在籍する田村玄一によるスティールパン(トリニダード・トバゴ共和国の打楽器)の音色が、ひんやりとした雨音を思わせるようでとにかく心地いい仕上がり。蒸し暑さをしばし冷却してくれそう。ところでヒヤデスには「雨を降らせる女」という意味があるのだとか。1997年に発表されたセカンドアルバム「アメトラ」に収録。

 

09.Another Rainy Day In New York City/Chicago
(1976年2月リリース)

ロックにブラス(ホーンセクション)を取り入れたブラス・ロックと呼ばれる音楽性で、70年代前半から80年代にかけて活躍したロックバンド。それがシカゴ。この頃には元々の売りでもあったアグレッシブなブラス・アレンジは後退し、ポップ色やバラード色が強くなっていた時期でもあった。バンドの創設メンバーでもあるロバート・ラム(Vo&Key)が幼い頃に過ごしたニューヨークの思い出を、雨の情景を通して振り返った内容で、ライトなラテンタッチのアレンジが心地いい。こちらもスティールパンの音色がアクセントになっている。ちなみにリリース時の邦題は「雨の日のニューヨーク」。あらゆる音楽要素を取り込んだ8枚目のオリジナルアルバム「シカゴX(カリブの旋風)」に収録。

 

10.Sun After The Rain/The Salsoul Orchestra
(1979年リリース)

ニューヨークの伝説的なダンスミュージック・レーベル「サルソウル」のハウスバンド(箱バン)として1974年に結成された、凄腕ミュージシャン集団「サルソウル・オーケストラ」。ヴィヴラフォン奏者であり名アレンジャーのヴィンセント・モンタナ・ジュニア率いる彼らは、フィリーソウルをディスコへと発展させ、後のハウスミュージックに多大なる影響を与えたレジェンドとも言えます。まさに雨上がりの陽だまりを描いたような、ハートウォーミングなサウンドがたまらない。時代を経たいまでも、国内外のハウスミュージックのDJが明け方にプレイするアフターアワーズの定番曲でもあります。後期のアルバム「Street Sence」に収録。

 

雨を題材にした楽曲は洋楽・邦楽問わずにまだまだ無限に存在します。それこそ、雨あがりの「虹」を扱った名曲もたくさんあったりします。皆さんのお気に入りのあの曲、この曲をSpotifyでぜひ探してみてくださいね。

全部知ってればTKマニア! 知られざる小室哲哉の名曲20選【後編】

80年代後半から90年代にかけてヒット曲を連発し、一躍時代の寵児となった小室哲哉の手がけた膨大な曲のなかから、選りすぐりの楽曲をセレクトしたCD「TETSUYA KOMURO ARCHIVES “T”」および「TETSUYA KOMURO ARCHIVES “K”」が6月27日に発売されます。いずれも4枚組で50曲ずつ収録。また、両作品にボーナスCD1枚を加えたBOXセット「TETSUYA KOMURO ARCHIVES BOX」もソニー・ミュージックの通販ショップ限定で用意されます。

↑左からTETSUYA KOMURO ARCHIVES “T”盤(4枚組)、”K”盤(4枚組)、9枚組Box(販路限定)のジャケット

 

知られざる小室哲哉の名曲20選と称し、小室氏が手がけた曲のなかから一般的にはあまり知られていない曲を紹介する本コラムの前編では、98年までにリリースされた曲のなかからピックアップしてきましたが、今回は98年以降の曲をセレクト。前回の文末で解説したように、小室氏に大きな衝撃を与えたのが98年にデビューした宇多田ヒカルの存在でした。以降、小室氏はR&Bやトランスなど様々なジャンルの音楽を取り入れるようになっていきます。そのあたりの状況も踏まえて、変化していく小室氏の音楽性にも注目してみて下さい。

 

前編はコチラ

 

【小室哲哉の知られざる名曲20選/後編】

 

11.Empty Lies/MUSEUM

98年にリリースされた「TK 1998」というCD+VHSのBOX作品に収録された曲。このMUSEUM(ミュージアム)というユニットは、海外進出を狙うべくD&Dのオリビアをボーカルに迎えて結成されたもの。オリビアは純然たる米国人であり英語がネイティブなため、TKプロデュースにおいては海外進出の一端を担う役目を期待されていた。曲調は、前編で紹介したGrace Ipの「給我空間」にも似たしっとりした大人のバラード。オリビアの持ち味であるハイトーンボイスは抑えめに、ささやくような歌唱でしっとりした情感のある歌声を聴かせてくれる。MUSEUMプロジェクトは途中で立ち消えになってしまったが、小室氏の楽曲とオリビアの歌声の相性はよかったので、ぜひソロでもプロデュースして欲しかった。

 

12.Tonight I need your kiss/甲斐よしひろ

甲斐よしひろは、「安奈」などのヒット曲で知られる甲斐バンドの中心人物であり。小室版「We are the World」ともいわれるTK presents こねっと「YOU ARE THE ONE」に参加後、小室プロデュースのもとで3枚のシングルを連続リリースしている。いずれも甲斐氏が作詞、小室氏が作曲・編曲を担当。どの曲も大人の渋みと切なさを感じさせるビターな味わいがあり、両者にとって新境地を切り開いたといえそうなほどの素晴らしい出来栄えだ。残念ながらどの曲もあまり売れず、3曲ともアルバム未収録のため、現在では入手が困難になってしまっている。このほかにも「against the wind」という未CD化曲なども存在しており、ぜひ1曲くらい甲斐氏の曲をアーカイブスに収録して欲しいと願っているが、果たして……(執筆時点ではTETSUYA KOMURO ARCHIVES収録曲は一部未定)。

 

13.Girls, be ambitious!/TRUE KiSS DESTiNATiON(TETSUYA KOMURO ARCHIVES “T” Disc 3収録予定)

98年ごろから日本の音楽シーンでは宇多田ヒカルやMISIAなどのR&B歌姫がブームとなっており、小室氏もその流れに乗る形でdosのダンサーだったasamiをボーカルに抜擢し、このTRUE KiSS DESTiNATiONを結成。メジャーデビュー前にクラブシーン向けにアナログ盤をリリースしたり、米国のインディーズ市場でCDをリリースしたりと、従来の大々的なCMタイアップのようなマス的戦略から、よりディープでアンダーグラウンドな方向への転換を模索していた。これまでのユーロビートを下敷きにした小室サウンドとは大きく異なるアプローチを採用し、とくに当時米国のシーンで流行っていた変則ビートが特徴の“チキチキ”サウンドを積極的に取り入れていた。この「Girls, be ambitious!」も、演奏とボーカルのリズムをあえてずらしたり、Aメロ→Bメロ→サビといういわゆるJ-POP的な枠を超えたどこがサビなのか分からないような構成を採用したりと、かなり凝った曲に仕上がっている。

 

14.Adore Me/Blaque Ivory

こちらもTKD同様、R&Bシーンへのアプローチを深めるなかで、本場のボーカルグループBlaque Ivoryを起用してリリースされた曲。曲調はDestiny’s Childへの提供曲などでヒットを飛ばしたShe’kspere(シェイクスピア)の楽曲をインスパイアしたような、ストリングスをアクセントにしたチキチキサウンドとなっている。同時期にリリースされた安室奈美恵への提供曲「LOVE2000」でもその影響を感じることができるので、ぜひ聴き比べてみてほしい。

 

15.NOW I’M HERE/BALANCe

BALANCeはEMA、KIYOKO、NAOの女性3人によるボーカルユニット。1stシングルの「MOVE YOUR BODY」を聴く限り、当初はR&Bシーンを意識して結成されたと思われるが、のちに小室氏が傾倒していくトランスミュージックの先鋒として「BALANCe OF TRANCE」名義のREMIX CDをリリースしたり、trfのメンバーも参加したトランスユニット「zento」に加わったりした。アーカイブスにはT盤のDisc 3に2ndシングル「GET INTO YOU SUDDENLY」が収録されるが、オススメしたいのは3rdシングルのこの曲。当時、本人たちが出演したパナソニックのMDコンポのCM曲として使われ、ユニット最大のヒットを記録。3枚目のシングルで勢いをつけ、そのままオリジナルアルバムを……と期待していたものの、結局アルバムを出すことなく解散してしまった。

 

16.IF ONLY WE COULD FLY/MIYUKI

MIYUKIは、鈴木あみのデビューのきっかけとなったTV番組「ASAYAN」のボーカリストオーディションにおいて、視聴者投票の結果、惜しくも鈴木あみに敗れ2位となってしまった人物。その後、小室プロデュースによって2000年に「Feel the Revolutions」でデビューを果たしている。この「IF ONLY WE COULD FLY」は彼女の2ndシングルで、トレモロ調の前奏がインパクトのある曲。そこそこ売れた1stシングルと比較して市場に出回っている枚数が少なく、現在は入手困難となっている(アルバム収録やデジタル配信もナシ)。こちらもアーカイブスに収録されることを願ってやまない佳曲だ。

 

17.Freeze/Female Non Fiction

Female Non Fictionは、ブルボンが2001年に発売したCD付きチョコレート菓子「MUSIC FACTORY」のタイアップでデビューした女性3人組のユニット。なお、チョコは2種類の味があり、ミルクチョコにはFemale Non FictionのCDが、ビターチョコのほうにはR9という、これまた小室プロデュースによる新人女性ボーカルのCDが同梱されていた。この曲はJ-POPとしてはかなり本格的なトランスサウンドを導入しており、お菓子のオマケとして聴くにはいささかハード過ぎた感も否めない。実際、ブルボンのMUSIC FACTORYも、Female Non FictionもR9もこの1曲のみで終了しており、それほど売れなかったと思われる。お菓子のオマケとは別にCDも発売されたが市場に数が出回っておらず、現在では入手困難な曲となっている。

 

18.世界の終りの夜に/globe

globeといえば小室ファミリーのなかでも数々の名曲を生み出してきたユニットだが、意外と忘れられてしまっているのが、2002年に発表されたX JAPANのYOSHIKIの加入である。このとき、シングル「seize the light」がリリースされ、その翌年には「LEVEL 4」という4人組になったことを意識したタイトルのアルバムが発売された。また、YOSHIKI加入に合わせ東京ドームでのライブが告知されるなど、かなり本気で活動しそうな感じであったが、結局YOSHIKIの名前がクレジットされた曲は1曲のみにとどまった。このときにYOSHIKIがglobeのために作ったとされる未発表曲が、この「世界の終りの夜に」という曲。ネット上にはKEIKOのボーカルによるデモ音源も上がっているが、これまでCD化どころか正式な音源としてリリースされたこともない幻の曲である。ちなみにこの曲は、のちに歌詞やアレンジを変え、宝塚へ提供された。こういうレアな楽曲が収録されればファンは喜んでBOXでもなんでも買うと思うのだが(筆者ならこの1曲のためだけにでも絶対買う)、ぜひこの機会にアーカイブスに収録してほしいものだ。

 

19.I am/TM NETWORK (TETSUYA KOMURO ARCHIVES “T” Disc 4収録予定)

TM NETWORKのデビュー30周年を記念したアルバム「QUIT30」にも収録された、2012年発売のシングル曲。個人的には2000年代中盤以降の小室楽曲は、特にアレンジ面で全盛期の輝きが感じられないと思っていたが、やはり本家TM NETWORKの再始動にあたり相当気合が入っていたのか、詞・メロディ・アレンジのいずれも素晴らしい出来栄えで、QUIT30はとても完成度の高い作品だった。さらに、アルバムリリースに合わせて開催されたライブツアー「TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30」は、TM NETWORKらしいストーリー性のあるステージとなっており、作品の世界観を拡大するファン必見のライブパフォーマンスが繰り広げられた。音源から受けるイマジネーションを補完するという意味では、globeが4thアルバム発売後の99年に開催した「globe tour 1999 Relation」も素晴らしかったが、QUIT30ツアーはよりメッセージ性の高い内容になっている。同ツアーも含むTM NETWORKの数々のライブの模様は動画配信サービス「dTV」で視聴できるので、ぜひチェックして頂きたい。

 

20.PUSH YOUR BACK/trf

小室ファミリーの基幹ユニットといっても差し支えないであろうtrfだが、96年に発売したシングル「LEGEND OF WIND」以来、数曲の楽曲提供はあったものの、基本的には小室プロデュースを離れて活動を続けていた。しかし、20周年プロジェクトの一環として2013年に発売されたミニアルバム「WATCH THE MUSIC」で、約16年ぶりに小室氏の全面プロデュースが復活。ファンにとっては長年の願いが実現した瞬間であった。その先行シングル「PUSH YOUR BACK」は、これまでのtrfらしさを残しつつ、新時代のダンスサウンドを感じさせるソリッドな楽曲に仕上がっており、同窓会的な懐古主義でお茶を濁さず、新しい音を求めて前に進もうとする小室氏やtrfのメンバーの姿に感動を覚えた。小室哲哉はまだまだやれる、という決意表明のような作品だっただけに、早すぎる引退表明が悔やまれる。

 

以上、有名ドコロをあえて外し、世間にあまり知られていない、もしくは忘れ去られている名曲を20曲紹介してきた。6月27日に発売される「「TETSUYA KOMURO ARCHIVES」の収録曲は執筆時点で80曲/100曲まで公開されており、あと20曲の枠にどの曲が収録されるのかは今後の発表を待つのみ。今回紹介した曲のなかから1曲でも選ばれてくれることを願いつつ、期待を胸に第三弾の情報公開を待ちましょう!

あなたは何曲歌える? 知られざる小室哲哉の名曲20選【前編】

80年代後半から90年代にかけてヒット曲を連発し、一躍時代の寵児となった小室氏が2018年に入り引退を表明しました。その引退を受けて、小室氏が手がけた膨大な曲のなかから選りすぐりの楽曲をセレクトしたCD「TETSUYA KOMURO ARCHIVES “T”」および「TETSUYA KOMURO ARCHIVES “K”」が6月27日に発売されます。いずれも4枚組で50曲ずつ収録。また、両作品にボーナスCD1枚を加えたBOXセット「TETSUYA KOMURO ARCHIVES BOX」もソニー・ミュージックの通販ショップ限定で用意されます。

 

↑左からTETSUYA KOMURO ARCHIVES “T”盤(4枚組)、”K”盤(4枚組)、9枚組Box(販路限定)のジャケット

 

そこで今回は、CDのリリースを記念し、小室哲哉が手がけた作品のなかでも、一般的にあまり知られていない曲を中心に20曲をセレクトして紹介します。上記のアーカイブスに収録されている曲もありますので、興味がある方はぜひCDのほうもチェックしてみて下さい。

 

【小室哲哉の知られざる名曲20選/前編】

 

1.春・ミルキーウェイ/CoCo

小室哲哉氏のソロボーカル曲「I WANT YOU」の歌詞を変えて、90年代初頭の人気アイドルグループCoCoがカバーした曲。原曲の持つエキゾチックな雰囲気はそのままに、より明るくポップにアレンジされている。サビのメロディはこれぞ小室節! ハッキリ言ってアイドルポップスとは縁遠い曲だが、難解なメロディをつたない歌唱で精いっぱい歌う姿に、アイドルの魅力の本質を感じとることができる。

 

2.my kick heart/宮沢りえ

宮沢りえの小室曲といえば、デビュー曲「ドリームラッシュ」と2枚目のシングル「NO TITLIST」が有名だが、ファンのあいだで知られる隠れた名曲がこの曲。6枚目のシングル「赤い花」のB面曲としてリリースされている。作詞は講談社「コミックボンボン」で一般応募から選考されたもの。宮沢りえのやわらかなボーカルと背中を押してくれるような歌詞が素晴らしく、十代のころの気持ちを思い出させてくれる甘酸っぱい仕上がりになっている。

 

3.恋をするたびに傷つきやすく/翠玲(TETSUYA KOMURO ARCHIVES “K” Disc 2収録予定)

この翠玲は結構謎が多い人なのだが、小室氏の海外進出プロジェクト「EUROGROOVE」のゲストボーカルに抜擢されたり、globeや安室奈美恵が出演した1995年の伝説の野外ライブ「TK DANCE CAMP」にも出演していたりと、TKプロデュース全盛期の少し前あたりに活躍していた。この曲は、当時放映されていたアニメ「ナースエンジェルりりかSOS」のOP曲として使われていたもの。曲調はバリバリのダンスナンバーなのに、アニメ主題歌としても違和感のない仕上がりで、この曲が小室作品と気付いていた人は少ないのではないだろうか。ちなみに歌詞は秋元 康が担当している。

 

4.CRAZY FOR YOU/dos

dosは、あのモーニング娘。や鈴木あみを生み出した伝説的番組「ASAYAN」から生まれたダンスユニット。いまは女性になってしまったkaba.ちゃんも在籍していた。dos自体の知名度は高いが、知って頂きたいのは唯一のアルバム「Charterd」という作品。このアルバム、音がすごいカッコいいのだ。なかでもオススメは1曲目の「CRAZY FOR YOU」。バカンスで大胆な気分になる女性の心境を描いた曲だが、歌詞もサウンドも大人っぽい。taecoのちょっと線の細いボーカルも涼しげでクール。ほかにもm.c.A・Tが手がける「You Blow My Mind」や「Spend da Night」など、ちょっと当時のTKプロデュース作品とは毛色の違う曲が収録されているので、ぜひ中古CDショップなどで入手して聴いて頂きたい。

 

5.Prime High/H.A.N.D.(TETSUYA KOMURO ARCHIVES “K” Disc 2収録予定)

ASAYANの企画「コムロギャルソン」のテーマ曲として使われていた「パッパパ~♪」という曲(「SPARK SPARK SPARK」)を覚えている人も多いだろう。小室氏が手がけたユニットのなかでも異色といえる男性ラップグループH.A.N.D.(「Have A Nice Day」の頭文字からきている)のデビュー曲が、この「Prime High」。レゲエベースの曲調に日本語ラップで「自分を信じろ」「もう一度立ち上がれ」的な応援メッセージを送るこの感じは、2000年代のラップブームを彷彿とさせる出来栄え。いま振り返ると、時代を先取りしすぎた感も否めない、知られざる名曲といえよう。今回、この曲がアーカイブスに収録されたことは、ファンにとっては非常に福音である。ぜひ再評価されてほしい。

 

6.Mystery of Sound/円谷憂子(TETSUYA KOMURO ARCHIVES “T” Disc 2収録予定)

当時、雨後のタケノコのように出てきた小室プロデュースの女性アーティストのなかでも、忘れられがちなのが円谷憂子。もともとは80年代後半にデビューした円谷優子が、90年代半ばに再起をかけて改名し、小室プロデュースのもとでリリースしたのがこの曲。アニメ「金田一少年の事件簿」の主題歌として記憶にある人も多いのではないだろうか。円谷はアイドル時代から高い歌唱力で定評があり、小室氏特有のハイトーンな曲もきっちり歌いこなしている。その声質はglobeのボーカルKEIKOに近い印象。サウンドは低音がしっかり効いており、おどろおどろしく鳴り響くシンセも味わい深い。円谷は小室プロデュースのもとでアルバムを出しておらず、この曲のシングルは入手困難だったのだが、今回アーカイブスに収録されることになり報われたファンも多いことだろう。ありがたや。

 

7.Process/Ring

90年代後半、小室氏は中国や台湾などで意欲的にライブなどの活動を行っていた。現地のオーディション番組でグランプリに輝き、日本と台湾で同時デビューを果たした当時13歳のRingも、一連の活動から出てきたアーティストの1人。コギャルブームに沸いていた日本の10代とは異なり、化粧っ気のないピュアな姿が小室氏に高く評価された。デビュー曲「Process」は日本語と彼女の母国語である中国語(マンダリン)の2パターンで収録。たどたどしい日本語で歌うその姿は、かつてのアグネス・チャンに近いものがあり、彼女のピュアネスを一層引き立てている。曲調は特徴的なシンセのリフに小室印のコーラスと、これぞ小室節! という出来栄えで、TKファンにはたまらない1曲。

 

8.給我空間/Grace Ip

Ringと同時期に中国でデビューしたGrace Ipは、日本でのCDリリースはないものの、日中国交正常化25周年を記念して北京や上海、香港などで行われた1997年のライブツアー「小室家族演唱会」に出演していた。この曲は1stシングル「In Your Arms」のB面に収録されたもので、英語タイトルは「What I Hold(Is Your Love)」。しっとりしたバラードで、AメロBメロを中国語、サビを英語で歌っている。純真な少女らしさを感じさせるRingの歌声とは異なり、大人っぽく情熱的なボーカルが楽しめる。小室プロデュースの3曲を収録したアルバム「RPG」は日本のiTunes Storeでも購入できるので、ぜひチェックしてみてほしい。

 

9.REMEMbER ME?/木根尚登 Supported by TETSUYA KOMURO

90年代後半の小室プロデュース全盛期には、TM NETWORKとしての活動は99年までなかったが、宇都宮 隆と木根尚登のソロプロジェクトは進行していた。こちらの曲はそんなときにリリースされた曲。木根氏のソロ名義曲ながら、なんとサビ部は華原朋美と小室氏のコーラスだけという、サビだけ聴くと華原朋美の曲のようにも聴こえる不思議な曲だ。木根氏の歌声は(意外にも)悪くないものの、やはりサビの2人のコーラスにすべて持っていかれてる感がある。華原朋美の歌声と小室氏のコーラスの相性の良さをあらためて実感できる1曲。名曲!

 

10.Oh-Darling/Convertible

この曲がリリースされた98年は、MISIAやDragon AshなどのR&B、Hip-Hopを取り入れたアーティストが勢いを増し、これまでのユーロビートやテクノのようなダンスミュージックがダサいと認識され始めてきた時代の転換期だった。そんな最中に、80年代のPWLを彷彿とさせる陽気でポップなサウンドをリリースしたことにびっくりしたし、おそらくほとんどの人は「なぜいまこのサウンドなのか」と思ったはずだ。当時でさえ古く感じた80’sテイストをあえてやりきった小室氏の狙いは、個人的には素晴らしかったと思う。しかし小室氏は先端を狙いすぎるがゆえに、時代を先取りしすぎてしまうことが多々ある(インターネットでの音楽配信やハイレゾ音源のリリースなど)。この曲も売上的にはヒットとはならず、撃沈してしまった。ちなみにこのConvertibleというユニットは、観月ありさとモデルのカヤトによる覆面ユニット。カヤトさんが何者かは未だに不明だが、テレビの歌番組に出演した際にボーカルを務める観月ありさの後ろで踊っていた姿だけがいまでも強烈に焼き付いている。

 

そして、この98年12月に小室氏の音楽家としての在り方に大きなショックを与えたアーティストがデビューする。それが宇多田ヒカルである。彼女の登場に衝撃を受けた小室氏は、以降、R&Bやトランスなどこれまでとは違った新しいサウンドを取り入れながら活動していくことになる。次回の後編では、98年以降の小室楽曲のなかから知られざる名曲を紹介していこう。

レキシ 1年ぶりの全国ツアー決定!17都市18公演開催

レキシが全国17都市18公演にわたる全国ホールツアーを開催することが決定した。

今回のツアーは、10周年イヤーとなった昨年6月から開催され、約7万人を動員した全国ツアー「不思議の国のレキシと稲穂の妖精たち」以来、約1年ぶりとなる全国ツアー。11月7日(水)、北海道・旭川市民文化会館 大ホールを皮切りに、全国17都市18公演を開催する。

 

2016年の「IKEMAX THEATER」のツアーテーマは「映画」、昨年は「稲穂の妖精」をテーマにしたファンタジー仕立てと、毎回凝った演出が評判となるレキシのツアー。今回のツアー内容の詳細は明らかにされていないが、どんなレキシワールドが繰り広げられるのか、期待が高まる。

 

チケットは、8月25日(土)に一般発売開始。これに先駆けて、6月1日(金)18時よりオフィシャルFC先行受付がスタートする。

 

「レキシ TOUR 2018」

チケット:指定席 ¥6,480(税込)※4歳以上チケット必要

チケット一般発売日:8月25日(土)全国一斉発売

FC先行:6月1日(金)18:00~6月10日(日)23:00

オフィシャルHP:http://rekishi-ikechan.com/

aikoが『SONGS』で20周年SPライブ!番組責任者・大泉洋から質問も

6月2日(土)の『SONGS』(NHK総合)にデビュー20周年のaikoが出演する。

 

 

番組では、「aiko×20周年スペシャルLIVE!」と題し、番組史上最大規模のスペシャルライブを実施。新曲「ストロー」をはじめ、デビュー翌年に発表された名曲「カブトムシ」や、ライブでの定番曲「運命」を披露する。

 

また、aikoがファンだというナインティナイン・岡村隆史からのお祝いメッセージで、岡村しか知らないaikoとのエピソードが披露されるほか、4年ほど前からメールをやりとりする仲という森三中の黒沢かずこのメッセージも公開。

 

そして、5月12日の放送で番組の“責任者”を務めることになった大泉洋からは、「aikoさんは年に10回も外食をしないそうですが、一体、何食べているんですか?」という質問が飛び出す。aikoの答えは!?

 

『SONGS』

NHK総合
6月2日(土)後11・00~11・30

©NHK

 

 

 

真心ブラザーズ「マゴーソニック」BSスカパー!で6・30独占放送!ゲストはフラカン

6月8日(金)に日本青年館ホールで開催されるライブイベント「マゴーソニック 2018 バンド編 ~新青年館で再中年館~」が、BSスカパー! で6月30日(土)後9・00より独占放送される。

「マゴーソニック」は、真心ブラザーズが企画する対バンイベントで、過去には斉藤和義、ウルフルズ、藤井フミヤ、レキシ、東京スカパラダイスオーケストラ、フジファブリック、MONGOL800、OKAMOTO’Sなど真心ブラザーズと親交の深い豪華アーティストが出演してきた人気イベント。

 

今年は、「アコースティック編」「バンド編」の2バージョンが用意され、スカパー!では『マゴーソニック 2018 バンド編 ~新青年館で再中年館~』の様子を独占放送。ゲストはフラワーカンパニーズ。真心ブラザーズとのどんなコラボが観られるのか注目だ。

 

『マゴーソニック 2018 バンド編 ~新青年館で再中年館~』

放送日時:6月30日(土)後9・00~
チャンネル:BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス 579)
視聴方法:スカパー! のチャンネルまたはパック・セット等の契約者は無料で視聴可能。

HP:https://www.bs-sptv.com/program/4043/

※放送スケジュールは変更になる場合があります。

祝・東名高速道路全通記念日! 夜のドライブで流したいアーバンなプレイリスト35曲

気づけば初夏真っ只なかですが、夏の匂いが近づいてくるとちょっとしたドライブもなぜか楽しくなりますよね。ところで、5月26日は「東名高速道路全通記念日」なのをご存知でしたでしょうか? ときは1969年。東名高速道路(第一東海自動車道)の大井松田IC(東京都)から御殿場IC(静岡県)間が開通し、東京から愛知県小牧市まで約346kmにおよぶ東名高速道路が全線開通しました。従来はトラックの台数の方が圧倒的に多かったそうですが、東名高速道路開通後、マイカーブームも相まって乗用車の台数が急激に増えていったそうです。

 

そんな物流や移動の導線に大きな革命を与えた大動脈「東名高速道路全通」の日に添って、今回は「ドライブ・ミュージック」のプレイリストをお届けしたいと思います。シチュエーションは夜の首都高速。真夜中を迎えつつある首都高をナイトクルーズする際のBGMにふさわしい、アーバンでメロウな楽曲を幅広くセレクトしました。70年代のフュージョンやAOR、80年代のソウル、シティ・ポップ、ゼロ年代のR&B、そして現在進行形の要注目なニューカマーまで。なんとなく「色艶」を感じる点がポイントでしょうか。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、夜のドライブをセクシーに(?)彩るお供として、活用していただければうれしいです。

 

※画面をタップすると試聴できます

 

【夜の首都高に映えるアーバンなプレイリスト35曲】

1.Fly Over The Horizon/Azymuth
2.キスカ/山下達郎
3.Midnight Pretenders/亜蘭知子
4.Something About You/Ramsey Lewis
5.Spaceship Coupe/Justin Timberlake
6.Movie/Tom Misch
7.So Far To Go feat. Common&D’angelo/J Dilla
8.Feel Like Makin’ Love/D’angelo
9.Ascension(Don’t Ever Wonder)/Maxwell
10.Thinkin Bout You/Frank Ocean
11.Summer Reminds Me/小袋成彬
12.Bad Mood/Triathalon
13.L.A.Night/阿川泰子
14.Time Goes By/サーカス
15.サマーブリーズ’86/一十三十一
16.It’s Our Own Affair/Ray Parker,Jr.
17.Rock With You – Single Version/Michael Jackson
18.My Love Is Forever/Prince
19.Lowdown – Edit/Boz Scaggs
20.Lucky Radio/Samuel Purdey
21.Fragments Of Time/Daft Punk
22.If I Saw You Again/Pages
23.Cheapest Flight/PREP
24.YUMEGIWA LAST BOY(ゆるふわギャングVersion)/ゆるふわギャング
25.SSWB/D.A.N.
26.ラビリンス/Mondo Grosso
27.Loyal Man’s Logic/WONK
28.Street Corner Symphony/Street Corner Symphony
29.The Whistle Song – Re-Directed/Frankie Knuckles
30.Beijo(Interlude)aka Brazilian Rhyme(Interlude)/Earth, Wind & Fire
31.Time And Space/Roy Ayers Ubiquity
32.頬に夜の灯/吉田美奈子
33.You Are The Way You Are – Instrumental/Marvin Gaye
34.Life Easy/Suchmos
35.Seeing You For The First Time/Jimmy Messina

【今日の1冊】“そこそこの無理”をしてこそ、自分の立ち位置が見つかる――『ティンパニストかく語りき』

人それぞれに、天や神と呼ばれるものから与えられる立ち位置みたいなものがあるような気がしてならない。若い頃からそれを漠然と意識し、自ら望んで手に入れる人。まったく意識していなくても、人生の流れに乗って手に入れる人。パターンはさまざまだ。

 

 

自分ならではの輝き方を知る人たち

自分ならではの立ち位置に至る過程は、パターンもさまざまなら、それにまつわる選択肢もさまざまだ。多くの選択肢のなか、はた目から見れば「え!?  あえてそれ!?」と思ってしまうようなものに強く惹かれる人もいる。

 

ただ往々にして、普通に考えれば選ばないものを選ぶという方向でものごとを進めていく人のほうが、意識的であるにせよ無意識的であるにせよ、結果として天や神の御心どおりに生きられることが多いのかもしれない。こういう人たちは、あえて“ない”選択が自分ならではの輝きにつながることをどこかでわかっているからだろう。

 

 

選択の妙と、それを実現させる力

選択の妙とでも形容すべきものは、時として極端な形で現実化する。ついこの間、「密着! なぜソッチの人生選んだの?」という番組を見た。この番組で、とあるオーケストラのシンバル奏者さんが紹介されていた。

 

客席から見て前の方にいる弦楽器の奏者さんたちなら、オーケストラでの役割や練習の厳しさなどについて、なんとなくイメージできなくもない。それらしき人がそれらしき楽器を持っているのを電車で見かけることもある。でも、シンバル奏者さんの日常ってまず知らないし、知ろうと思ったら相当調べなければならないだろう。

 

この原稿で紹介する本の主役は、自らに与えられた立ち位置を早くから意識し、意図的にそこに向かうことを決め、無駄な回り道を一切せずに実現させた人である。その人の目線で綴られた文章はリアリティに満ち、説得力があり、そして何より魅力的だ。

 

その人の肩書は、新日本フィルハーモニー交響楽団首席ティンパニスト。そもそも、なぜティンパニという打楽器に惹かれたのか? どのようにしてティンパニストになったのか? そして、ティンパニストの日常ってどんなものなのか?

 

きっかけとなった演奏会への招待券

ティンパニストかく語りき』(近藤高顕・著/学研プラス・刊)の著者・近藤高顕さんが、新日本フィルハーモニー交響楽団首席ティンパニストになるきっかけとなった出来事は、中学1年生の時にカラヤン/ベルリン・フィル演奏会への招待券が当たったことだった。

 

本当に夢のような話だが、この招待券を射止めたことがのちのち私を音楽の道へ進ませる大きなきっかけとなった。もしこの出来事がなかったら、私が音楽の道に進むことも、ティンパニ奏者になることもなかっただろう。

『ティンパニストかく語りき』より引用

 

近藤さんとは縁もゆかりもない筆者が言うのもなんだが、本当の始まりはここではなかったような気がする。ベンチャーズのファンだったという次のエピソードでもわかるように、ティンパニストとしての芽はすでに出ていたのではないだろうか。

 

ドラムスのメル・テイラーのパンチの効いたリズムが気に入った私は、父の大工道具の“キリ”をドラムスティック代わりに、近所の青果店からもらってきた段ボール箱を叩きながら、テイラーの真似事に興じていた。

『ティンパニストかく語りき』より引用

 

行くべき道は、おぼろげながらも見え始めていたはずだ。

 

 

まさに『運命』となった1曲

そんなある日、お姉さんが持っていたLPがふと目に留まり、何気なく聞いてみた。コロンビア交響楽団の演奏によるベートーヴェンの『運命』だった。

 

何かが理解できたわけではなかったが、なんとも不思議な感覚に惹きつけられながら、そのLPを何度も繰り返し聴いていたことを覚えている。

『ティンパニストかく語りき』より引用

 

そしてクラシックに興味を持った近藤さんは、“一風変わったジャケット”という独自の基準でレコードを選んでは買うようになる。話が前後するが、こうして買っていたLPの中に入っていたアンケートはがきを送ったところ、カラヤン/ベルリン・フィル演奏会への招待券が当たったということだ。

 

 

人は自らの立ち位置に導かれるのか

近藤さんは、ただ勉強している毎日に疑問を感じ、まったくノープランのまま1年の1学期で高校をやめてしまう。はっきり自覚していたのは、音楽の道へ進みたいという気持ちだけだ。すでに自分の立ち位置を意識していたにちがいない近藤さんにとっては、それだけで十分だったのだろう。お姉さんが習っていたピアノの先生を訪ねると、東京音大の付属高校へ入り直したらどうかというアドバイスを受けた。なかなか実現が難しいアドバイスである。しかし近藤さんは、これをあっさり実行してしまう。

 

ここまでの流れだけでも、そこそこ無理な感じは否めない。しかし、近藤さんが本格的に打楽器の勉強を始めたのは、“そこそこの無理”をクリアしてからだ。決定的な理由は、本格的に学ぶ上で年齢的に間に合うのは打楽器しかないという判断だった。近藤さんが師事したのは、NHK交響楽団のティンパニ奏者である。この時点ですでに、何十年後かの自分の姿が目に映っていたのかもしれない。

 

 

高2の夏に出会っておきたかった1冊

その後、近藤さんはドイツに留学してティンパニストとして修業を積み、帰国後は、ご本人の言い方をそのまま借りるなら“叩き上げ”続け、現在に至ることになる。この過程で語られる楽器や道具にまつわるこだわりやうんちく、近藤さんが出会った偉大なティンパニストの面々、そしてクラシック音楽という独特な世界に身を置く人ならではの興味深い話が綴られていく。

 

この本を読んで感じたのは、自分ならではの立ち位置を見つけ、迷うことなく行動してそれを手に入れた人ならではの言葉の響きの強さだ。揺るがない自信と楽しさに満ちている。ちょっともやもやしていた高校2年生の夏に出会って、インスピレーションを受けたかった1冊。そういう言い方をしておく。

 

 

【書籍紹介】

 

ティンパニストかく語りき

著者:近藤高顯
発行:学研プラス

中学1年生のある日、私の人生を決める1通の書留が届いた……。国際的ティンパニストが叩き上げオーケストラ人生を語る。カラヤンやチェリビダッケ、朝比奈隆ら音楽家たちとの出会い、ティンパニの裏話など、オーケストラ裏事情も垣間見られる面白エッセイ。

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これが渋谷系の源流だ! 洋楽で振り返る「バック・トゥ・渋谷系 100曲」プレイリスト

「現場感」という名の当時の夜遊び目線でセレクトした90年代(厳密には87年、89年の音源も含む)の「渋谷系プレイリスト」に続いて、今回は「洋楽編」をお届けしたいと思います。渋谷系としてくくられる音楽は得てしてJ-POPがほとんどですが、あの時代を経験した世代にとっては、実は洋楽にこそ本質があるのだと思います。

 

前回のテキストをサンプリング&エディットしますが、そもそもの「渋谷系」なる音楽性は、海外の最先端の音楽シーンと同時代的にリンクしていたムーブメントでした。80年代後半からイギリスやアメリカのクラブ界隈で流行っていた、レア・グルーヴ、グラウンド・ビート、アシッド・ジャズ、アシッド・ハウス、ニュースクール、インディー・ダンスといった、フレッシュなサウンドに触発された東京の新世代アーティストたちが、独自の解釈で自分たちの音楽をクリエイトし始めていました。それはほぼ時間差なく。気づけば、彼らが奏でる音楽はいつしか「渋谷系」と呼ばれるようになっていきました。

 

当時の渋谷系周辺のバンドやアーティストは、上記に挙げたようなDJカルチャーを経由した(90年代当時の)時代性を伴った最新の音楽的エッセンスを、自分たちのサウンドに積極的に取りこんでいきました。その一方で、作品作りのモチーフや楽曲アレンジ、もしくはサンプリング・ソースとして、60〜80年代の過去のレアな音源も好んで掘り起こしていました。例えば、映画音楽、フレンチポップ、ソウルジャズ、ソウル、ファンク、ソフトロック、ネオ・アコースティック、ボサノヴァ、ブラジリアンなど。つまり、洋楽ありきで「渋谷系」の種は徐々に育まれていったのです。こうした過去の音源と現在進行形のサウンドを同一直線上で再編纂する手法は、まさに新世代ならではの自由な発想であり、だからこそ新しい音楽が生まれていったのだと思います。

 

さらに、コアな音楽リスナーもまた、お気に入りの楽曲に引用されたフレーズやサンプリングされたリズムパターンなど、過去のオリジナル音源を探し求めて、ミュージシャンやDJと同じようにレコードをディグったりもしていました。それこそ、オリーブ少女(実は一番のヘヴィーリスナーだったと思われ)を筆頭に、オシャレ女子が普通にレコード屋さんを出入りしていた謎の時代でもありました。そして、楽曲の元ネタに想いを馳せながら音楽を聴くという、今までにはなかった独特なリスニングスタイルが確立されていきました。このように、時代、国境、ジャンルを越えた雑食性に溢れた音楽的資質こそが、渋谷系の面白さだったように思えます。ちなみにドメスティックでは山下達郎さんやはっぴいえんど周辺の音楽は、すでに別格の扱いだった記憶があります。

 

ということで、当時の渋谷系周辺のサウンドメイクの象徴として引き合いに出されることが多かった音源や、レコードショップで買い漁っていた12インチシングル音源、小西康陽さん(元ピチカート・ファイヴ)やフリッパーズ・ギターのおふたり、瀧見憲司さん(クルーエル・レコーズ主宰)、雑誌「Hot-Dog PRESS」時代の編集者・選曲家の橋本 徹さん(サバービア・スイート、フリー・ソウルの仕掛け人)らが、当時DJプレイしていた楽曲なども含めてぼんやりとセレクトしてみました。

 

流れとしては、映画音楽〜ソフトロック〜エルレーベル〜ソウルジャズ〜広義のアシッド・ジャズ〜ニュースクール〜初期R&B〜グラウンド・ビート〜UKインディーズ〜インディー・ダンス〜ネオ・アコースティック〜カーディガンズといった感じでしょうか。60年代から90年代、そして最後は80年代の音楽にちょっと戻るニュアンスです。個人的に得意な70年代のソウル、ファンク、ボサノヴァ、ブラジリアン、USAインディーズなどは曲数の兼ね合いもあり、今回はカットさせていただきました。

 

そして、〆に選んだカーディガンズですが……スウェディッシュ・ポップを牽引した彼らが1995年にリリースしたシングル「カーニヴァル」が国内でも大ヒットを記録。渋谷系終焉イヤーと勝手に解釈している1995年という節目でもあることから、ラストに彼らの楽曲をチョイスした次第です。……と、さっきから意味不明なカタカナ語が飛び交っているかと思いますが、ググると答えが出てくると思いますので、興味のある方はお時間があるときにでもチェックしてみてください。

 

最後に。元bounce編集部で音楽ライター・DJのフミヤマウチさんが「note」の連載で洋楽で渋谷系をプレイバックするという素晴らしい試みをされていますが(多分、自分のことは覚えていないかと)、後輩として同じベクトルというか心意気で、セレクトという名の青春プレイバックをさせていただきました。蛇足ですが、渋谷系の裏テーマとして、レコードは「Touch&Buy」、クラブでは「Dance, Drink or Die」でもあったことも付け加えておきます。

 

※画面をタップすると試聴できます

 

【プレイリスト収録曲】

1.Seven Golden Men/Armand Trovajoli
2.Rossana – organo version/Armand Trovajoli
3.The Red Bus/Armand Trovajoli
4.Sesso Matto/Armand Trovajoli
5.Al trani/Carlo Rustichelli
6.How Is the Weather In Paris/Alain Romans
7.Mon oncle/Frank Barcellini
8.Samba Saravah/Pierre Barouh
9.The Girl From U.N.C.L.E./Dave Grusin
10.L’americana/The Swingle Singers
11.Goodbye Columbus – Instrumental/The Association
12.Mad/Harpers Bizarre
13.The Drifter/Harpers Bizarre
14.Windy/Astrud Gilberto
15.Call Me/Chris Montez
16.Finders Keepers/Salt Water Taffy
17.Mr.Dieingly Sad/The Critters
18.I Just Want to Be Your Friend/The Millennium
19.Curtain/Marden Hill
20.You Mary You/Louis Philippe
21.The Camera Loves Me/Would-be-Goods
22.The Man Who Invented Jazz – Extended/Bobby Valentino
23.Le coeur qui jazze/France Gall
24.Duo/Martial Solal
25.La Pasionaria/Michel Legrand
26.Selim/Johnny Lytle
27.Milestone –Live/Charles Earland
28.Freedom Jazz Dance/Woody Herman
29.Rapid Fire/Black Heat
30.Bring Down The Birds – Outtake/Herbie Hancock
31.Car Chase/James Taylor Quartet
32.Jus’ Reach/Galliano
33.Prince of Peace/Galliano
34.Music – 12’’ Mix/Omar
35.Too Young to Die – 12’’Version/Jamiroquai
36.Apparently Nothin’ – Original 12’’ A Side/Young Disciples
37.Dream Come True/The Brand New Heavies
38.Keep It Coming/The Brand New Heavies
39.Nothing/Sandals
40.Something In My Eye/Corduroy
41.Nothing Can Stop Us/Saint Etienne
42.Barbarella/Fuzzbox
43.Give Me Just A Little More Time/Kylie Minogue
44.Lolita Go Home/Jane Birkin
45.Be My Baby/Vanessa Paradis
46.Your Love Has Got A Handle On My Mind/Vanessa Paradis
47.It Ain’t Over ‘Til It’s Over/Lenny Kravitz
48.Dub Be Good To Me/Beats International
49.She’s A Woman – Little Way Different 7’’/Scritti Politti
50.Step It Up/Stereo MC’ s
51.The Hip Hop Band – Interlude/Stetsasonic
52.My Definition Of A Boombastic Jazz Style/Dream Warriors
53.Peachfuzz/KMD
54.Set Adrift On Memory Bliss(Re-Recorded)/P.M.Dawn
55.Bonita Applebum/A Tribe Called Quest
56.Award Tour/A Tribe Called Quest
57.Lot’s Of Lovin’/Pete Rock & C.L.Smooth
58.A Free Soul/Gumbo
59.Tell Me Mama/Tony! Toni! Tone!
60.It’s a Shame(My Sister)/Monie Love
61.Let Me Turn You On/Biz Markie
62.Right Here-Human Nature Radio Mix/SWV
63.Hey Mr.D.J.-Original Mix-Edit/Zhane
64.Revival/Martine Girault
65.Where Are You Baby/Betty Boo
66.Good Beat/Deee-Lite
67.The Girl From IPANEMA(Gota Remix)/Lio
68.Tom’s Diner/DNA feat. Suzanne Vega
69.I’m Still Waiting/Courtney Pine feat. Carroll Thomson
70.Get It On,Pt.1/Yoyohoney
71.All Around the World/Lisa Stansfield
72.Forever Blue/Swing Out Sisters
73.Love/The Dream Academy
74.Biology/Gangway
75.Buzzing/Top
76.And Then She Smiles/The Mock Turtles
77.Sway/Ocean Colour Scene
78.There She Goes/The La’s
79.Pearl-Edit/Chapterhouse
80.Catch The Breeze/Slowdive
81.Glider/My Bloody Valentine
82.Loaded-Andy Weatherall Mix/Primal Scream
83.I’m Free/The Soup Dragons
84.Groovy Train/The Farm
85.Fools Gold/The Stone Roses
86.Caravan/Inspiral Carpets
87.He’s Gonna Step On You Again/John Kongos
88.Loose Fit/Happy Mandays
89.Weirdo/The Charlatans
90.Still Feel The Rain/Stex
91.Now Is Tomorrow/Definition Of Sound
92.Mathar – Radio Mix/Indian Vibes
93.Floatation – Single Edit;Remixed by Andrew Weatherall/The Grid
94.Trees and Flowers – Extended Mix/Strawberry Switchblade
95.Wearing Your Jumper/A Craze
96.If She Doesn’t Smile(it’ll Rain)/Fantastic Something
97.Forever/The Hit Parade
98.Streets of Your Town/The Go-Betweens
99.Palm Of My Hand/The Pale Fountains
100.Carnival/The Cardigans

チャットモンチー 最後のワンマンライブ WOWOWで7・4生中継

『生中継!チャットモンチー CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~』がWOWOWで7月4日(水)後6・30から放送されることが決定した。

 

 

 

昨年11月に活動を“完結”させることを発表したチャットモンチー。彼女たちが7月4日(水)に開催する日本武道館での一夜限りのラストワンマンライブをWOWOWが生中継。さらに、ライブ・ビューイングも開催されることが決定した。

 

また、約13年の軌跡をライブ映像で振り返りながら、ラストワンマンライブを目前に控えた彼女たちの今の心境に迫るヒストリー番組「チャットモンチークロニクル」を6月24日(日)に放送する。

 

『生中継!チャットモンチー CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~』
WOWOWプライム
7月4日(水)後6・30

収録場所:東京 日本武道館

『チャットモンチークロニクル』
WOWOWライブ
6月24日(日)後11・00ほか
※リピート放送あり

番組サイト:http://www.wowow.co.jp/chatmonchy/

「CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~ みんなでライブ・ビューイング」
7月4日(水)後6・30より全国の映画館へ生中継
※大阪府では条例により16歳未満の方で保護者同伴でない場合、終映が19・00を過ぎるためご入場いただけません。予めご了承ください。

料金:3,800円(全席指定/税込)
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料となります。

 

<チケットのご購入・お申込み>
■SMA☆TICKET先行(抽選)
5月18日(金)12・00~5月27日(日)23・59
http://www.sma-ticket.jp/artist/chatmonchy

■オフィシャルホームページ先行(抽選)
6月5日(火)12・00~6月12日(火)23・59

■一般発売(先着順)
6月22日(金)21・00~7月3日(火)12・00

ライブ・ビューイング情報:http://liveviewing.jp/chatmonchy/

 

 

 

豪華アーティストの「無料ライブイベント」って誰が得するの? ちょっと気になるお金の流れ

近年、無料で観覧できるライブイベントが増加している。公共施設、ショッピングモール、公園、路上……いたるところにステージが設けられ自由に観覧できるアレだ。

■豪華アーティスト出演、10万人規模の動員…でもタダ!

先日のゴールデンウィークにも『TOKYO M.A.P.S』(東京・六本木ヒルズ)、『高槻ジャズストリート』(大阪・高槻市)など動員数万人~10万人以上の規模になる無料ライブイベントが全国各地で開催された。足を運ばれた読者の方も多いのではないだろうか。

 

無料だからと言ってクオリティが低いわけではない。たとえば『TOKYO M.A.P.S』では水野良樹(いきものがかり)、FLYING KIDS、BONNIE PINK、『高槻ジャズストリート』では宇崎竜童、原田真二、日野皓正などそうそうたるアーティストが出演している。

 

それぞれコンサートに行けば5000円以上、フェスなら数万円かかるような面子だ。それがタダで観られるというのだから音楽ファンにとっては有難いことこの上ない話だ。オープンスペースで開催されることが多いので、出演者にちょっとだけ興味のある人や長時間の滞在が難しい子育て世代の母親やお年寄りにもうってつけと言える。

 

しかし、無料ということはチケット収益を見込めない。「運営資金はどこから出るの?」「出演者たちのギャラはどうなってるの?」と不思議に思う方もいるに違いない。アーティストとしてこの手のイベントに出演したことがあり、制作会社として企画・運営にもかかわった経験のある僕が、自分の知りうる範囲で説明させていただこう。

 

■出演者のギャラはどこから出てるの?

無料ライブイベントは行政や地域団体による地域振興……いわゆる町おこしや商業施設のPRの予算を用いておこなわれることが多い。駅前開発をしたり、プレゼントキャンペーンをするよりはるかに少ない費用で済むし、参加者が多ければメディアの取材やSNSでの情報拡散効果もはかりしれない。主催者はお金を出しても十分な恩恵にあずかれるのだ。

 

また無料だからと言って収益が無いわけではない。イベント規模が大きければ飲食店の屋台の出展料や広告料も見込むことが出来る。費用のすべてをまかなうことは出来ないが、それなりの足しにはなる。そんじょそこらのお祭りより人が来るので、出展者も比較的集めやすい。

 

その上で出演者のギャラについて。これはけっしておいしい案件ではないが、普通に出る。いや、出させる。イベント運営に不慣れな主催者だと、スター以外ならタダで呼べると思い違いしている例もあるが、基本的にライブは仕事だ。僕が携わった範囲では常識外の安いギャラでプロのアーティストを呼んだことは無いし、主催者が変な勘違いをしないようにあらかじめ説明する。

 

アーティストにとっても“特にファンではない”お客を前にライブをできることは新規開拓の大きなチャンス。そういう視点から、僕はお付き合いのある大御所たちには無料ライブイベントへの出演を積極的におススメしている。

 

無料ライブイベントはしっかり運営すればお客も、出演者も、主催者もウィンウィンになれる貴重なビジネスケースだ。今後も各地で新しい催しが増えてゆくことを願ってやまない。

 

【著者プロフィール】

シンガーソングライター/音楽評論家・中将タカノリ

シンガーソングライター、音楽評論家。2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。深い文学性と、歌謡曲、アメリカンポップスをフィーチャーした音楽性で独自の世界観を構築している。近年は音楽評論家、タレントとしても活躍の幅を広げる。

LUNA SEAによるロックフェス「LUNATIC FEST.2018」WOWOWで生中継決定

6月23日(土)、24日(日)に開催されるLUNA SEAによるロックフェス「LUNATIC FEST.2018」が、WOWOWライブで生中継されることが決定した。

 

 

2015年6月、LUNA SEA結成25周年のアニバーサリーを締めくくる形で開催された「LUNATIC FEST.」は、LUNA SEA初の主宰ロックフェスとして大きな盛り上がりを見せた。それから3年を経た今年、「LUNATIC FEST.2018」が6月23日、24日に千葉・幕張メッセ国際展示場で開催される。

 

昨年末にリリースした9枚目のアルバム『LUV』を携えてのステージとなるLUNA SEAは、オープニングアクトとしてLUNACY名義で登場し、インディーズ時代の楽曲を披露する。また、盟友GLAYのステージも生中継。その他、メンバー選りすぐりの豪華アーティストが続々登場する。

 

『生中継!LUNATIC FEST. 2018』
WOWOWライブ

6月23日(土)、24日(日)午前11・00~

 

<ラインナップ>
■6月23日(土)DAY-1
前編 午前11・00~/後編 午後3・00~

<出演>
LUNA SEA、ACE OF SPADES、GLIM SPANKY、GLAY、coldrain、SID、The BONEZ、LUNACY(OPENING ACT)
※LUNA SEAを除くアーティスト表記は50音順

 

■6月24日(日)DAY-2
前編 午前11・00~/後編 午後3・00~

<出演>
LUNA SEA、大黒摩季、OLDCODEX、THE ORAL CIGARETTES、MUCC、lynch.、LUNACY(OPENING ACT)
※LUNA SEAを除くアーティスト表記は50音順にて掲載

 

収録日:2018年6月23日(土)、24日(日)
収録場所:千葉 幕張メッセ国際展示場

 

<関連番組>
『LUNATIC FEST. 2018 生中継直前スペシャル』
WOWOWプライム
6月17日(日)後7・30※無料放送

『LUNA SEA The Holy Night 2017』
WOWOWライブ
6月23日(土)前7・45

 

 

 

祝・週刊少年ジャンプ創刊50周年記念! コンピCD未収録のアニソン名曲10選

時代を彩る数々の大ヒットマンガを生み出してきた「週刊少年ジャンプ」が、創刊されて50周年という節目を祝って、様々な仕掛けが発信されています。まず、昨年から東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の『週刊少年ジャンプ展』は、創刊から現在までの軌跡をたどった企画展で、現在第2弾「週刊少年ジャンプ展VOL.2 1990年代、発行部数653万部の衝撃」が好評開催中です(2018年6月17日まで)。

 

90年代を牽引した名作マンガにまつわる数々のコンテンツがラインナップされており、例えば、井上雅彦「SLAM DUNK」、鳥山明「DRAGON BALL」、冨樫義博「幽☆遊☆白書」などの連載作品の展示コーナーやシアターゾーン、最大発行部数を記録した653万部(1994年12月20日発売の1995年3・4合併号)に到達するまでを振り返った「Jump Tornado」などなど、青春プレイバックできること必至!

 

そして音楽方面では、誌面掲載からアニメ化された歴代名作の主題歌などをノンストップで1枚にコンパイルしたコラボCD「週刊少年ジャンプ50th Anniversity BEST ANIME MIXvol.1」と、つい先ごろには「週刊少年ジャンプ50th Anniversity BEST ANIME MIXvol.2」もリリースされ、年代とジャンルを超越したセレクトと鬼ミックスで話題を呼んでいます。

↑「週刊少年ジャンプ50th Anniversary BEST ANIME MIX vol.1」&「週刊少年ジャンプ50th Anniversary BEST ANIME MIX vol.2」(エピック・レコード)

 

今回は男子なら必ず通っているであろう「週刊少年ジャンプ」からアニメ化された作品の中から、上記のオフィシャルミックスCDとかぶらないような選曲で、80年代、90年代、00年代から各3曲ずつ、10年代から1曲のアニメソング全10曲をセレクトしてみました。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、あの時代に思いを馳せながら、楽しんでいただければうれしいです。

 

【Spotifyで聴ける】週刊少年ジャンプのアニソン10曲

01.渚の『・・・・・』/うしろゆびさされ組
(1986年8月27日リリース)

「ハイスクール!奇面組」原作・新沢基栄

一応高校の変わった5人組、奇面組が学園生活で繰り広げるギャグマンガ『ハイスクール!奇面組』。当時人気絶頂だったおニャン子クラブから派生した、高井麻巳子と岩井由紀子によるユニット、うしろゆびさされ組の「うしろゆびさされ組」「象さんのすきゃんてぃ」に続く3曲目のオープニングテーマ。作詞は秋元康、作曲は後藤次利で、タイトルはもとより、歌詞の「足跡が・・・・・」を「足跡が てんててんててん」と読ませる言葉遊びがお見事。遠くで鳴る後藤次利のファンキーなチョッパーベースもいい感じです。63話の「うしろゆびさされ組の卒業式ジャック」では、昭和61年度一応高校卒業式に、すでに解散を発表していたうしろゆびさされ組が実際にアニメで登場し、サプライズライブを行うという粋な仕掛けも。

 

02.RUNNING TO HORIZON/小室哲哉
(1989年10月28日リリース)

「シティハンター」原作・北条司

「キャッツ♥アイ」で大ブレイクした北条司による次作「シティハンター」は、主人公の始末屋・冴羽 獠の名セリフ「もっこり♥」とともに人気を博しました。当時エピック・ソニー(現エピック・レコード)所属の小比類巻かほる、TM NETWORK、岡村靖幸、鈴木聖美など、売れっ子アーティストがオープニングとエンディングテーマをクールごとにほぼ独占。そしていよいよ「シティハンター3」のオープニング曲を小室哲哉が担当したのが本作。80年代に全世界を席巻したダンスミュージック「ユーロビート」を牽引した、売れっ子プロデューサーチーム「ストック・エイトキン・ウォーターマン」に対する小室からの正式解答とでもいえる意欲作。彼にとってのソロ・デビューシングルで、オリコンシングルチャート首位を見事獲得した。

★アルバム「Digitalian is eating breakfast」収録

 

03.NIGHT OF SUMMERSIDE/池田政典
(1987年5月1日リリース)

「きまぐれオレンジ☆ロード」原作・まつもと泉

主人公の春日恭介を中心に、ミステリアスな美少女の鮎川まどかと、後輩の檜山ひかるとの微妙な三角関係を描いたラブコメ「きまぐれオレンジ☆ロード」。アニメ化が決定したときにはものすごい反響があったのだとか。主題歌を担当したのは、千葉真一が主宰する「JAC」から芸能界デビューし、現在では俳優として活動している池田政典。浮かび上がるのは夏の夜の匂いと男女の駆け引き。80sライト・ファンクとでもいうべきしなやかなサウンドは、思わず夜の首都高を駆けたくなる隠れた名曲。どうしたって杉山清貴を重ねてしまいますけど。「ハイウェイ・ジャンクション」「入江並ぶマストの影」「デッキ」と時代を反映したキーワードにもグッときちゃいます。作曲はNOBODY、編曲は新川博。

★アルバム「QUARTERBACK」収録

 

04.うれし涙/酒井法子
(1992年3月4日リリース)

「電影少女」原作・桂正和

失恋した弄内洋太が借りてきたレンタルビデオを再生していたら、いきなり実物の美少女、天野あい(ビデオガール)がテレビの中から飛び出してきた。思春期男子が喜ぶ設定が当時大いに受けた、桂正和原作のSFラブコメ「電影少女」。92年にOVAとして「電影少女 -VIDEO GIRL AI-」のタイトルでアニメ化。そのオープニングテーマは、昨年にデビュー30周年を迎えた酒井法子によるもの。シングル「軽い気持ちのジュリア」のカップリング曲で、ポップに弾けたサウンドに乗せて愛する人がそばにいる喜びを歌い上げる。劇中の音楽はムーンライダーズの岡田徹によるもの。今年に入って連続ドラマ「電影少女〜VIDEO GIRL AI 2018〜」(テレビ東京系)として、乃木坂46の西野七瀬主演で実写化。このときの主題歌と劇中の音楽はtofubeatsが担当していた。

★「ナチュラル・ベスト」収録

 

05. VIRGIN LAND/アン・ルイス
(1993年11月21日発売)

「ジャングルの王者ターちゃん♡」原作・徳弘正也
「新ジャングルの王者ターちゃん♡」原作・徳弘正也

いわゆる「もっこり」描写を誰よりも早く(?)定着させた、徳弘正也によるHなデビュー作「シェイプアップ乱」に続くヒット作「ジャングルの王者ターちゃん♡」。ジャングルの平和を守るターちゃんの活躍を描いたドタバタギャグマンガで、お得意の下ネタを盛り込みつつ、徐々に格闘の要素が強くなっていく展開に。本楽曲はエンディングテーマで、アン・ルイスの少しハスキーがかった歌声と叙情的なサウンドとが見事に溶け合ったロックバラード作。表情豊かなギターサウンドは、オジー・オズボーンのバンドやバッドランズなどハードロック界隈でおなじみのジェイク・E・リーが弾いている。ちなみに、ターちゃんの声は俳優の岸谷五郎が務めた。

★シングル「Virgin Land」収録

 

06.そばかす/JUDY AND MARY
(1996年2月19日リリース)

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」原作・和月伸宏

和月伸宏原作による時代劇マンガ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」は、90年代後期の週刊少年ジャンプを代表する作品であり、2010年代に入っても実写版の映画化や宝塚歌劇団雪組による舞台化など、時代を経ても愛され続けている稀有な作品だ。初代オープニングテーマとして書き下ろされたのが、ジュディマリの9枚目となる本シングル。ギタリストのTAKUYAによる全編ギターソロ的な勢いの大胆なギターアレンジにあらためて注目したい。120万以上の特大セールスを記録し、彼らにとって初となるオリコンシングルチャート1位を獲得した。

★シングル「そばかす」収録

 

07.バカサバイバー/ウルフルズ
(2004年11月3日発売)

「ボボボーボ・ボーボボ」原作・澤井啓夫

毛狩り隊から人類の髪の毛の自由と平和を守るために、鼻毛真拳の使い手が繰り広げるウルトラ不条理ギャグバトル漫画「ボボボーボ・ボーボボ」。子供が理解出来るの? ってな圧倒的な情報量に、アニメではさらにシュールなギャグも上乗せされ、息もつかせぬめくるめく展開に脳内トリップ。自分、アニメで初めて観たときに軽い衝撃を受けました……。濃すぎる絵力に決して負けることのないファンキーなオープニングテーマはウルフルズによるもの。彼らの真骨頂でもあるソウルフルなアゲナンバーで、コテコテの関西弁で市井の人々を元気づけるマッチョな応援歌ともいえましょう。こちらは32話と33話の間に挟まれた総集編から最終回の76話までオープニングを飾った。

★シングル「バカサバイバー」収録

 

08.サンキュー!!/HOME MADE家族
(2005年1月26日発売)

「BLEACH」原作・久保帯人

霊感の強い高校生の黒崎一護が死神としてのパワーを身につけ、人の魂を喰らう悪霊の虚(ホロウ)との戦いを描いたバトルアクション・マンガ「BLEACH」。世界累計発行部数は1億2000万部を超えており、海外でも熱烈な支持を受けている。今夏には福士蒼汰主演による実写映画としての公開も控えている。「サンキュー!!」は2MC+1DJスタイルのヒップホップ・グループ、HOME MADE家族のサードシングルで、アニメの2代目エンディングテーマとして起用された。人生で出会ったすべての人々に対する感謝を伝えたハートウォーミングなラップと、アコギがフックとなるダンサブルなサウンドとの相性が最高。ちなみに、オープニングとエンディングはソニー・ミュージックエンタテインメントのアーティストがほぼ担当し、ORANGE RANGE、UVERworldなどによる数々のヒット曲が本アニメから誕生した。

★シングル「サンキュー!!」収録

 

09.SHINE OF VOICE/dream
(2005年7月27日発売)

「いちご100%」原作・河下水希

時代を経ても人気を誇る学園恋愛マンガ「いちご100%」。映画好きな中学3年生の真中淳平が、放課後の校舎の屋上で偶然出会った謎の美少女、東城綾の「いちごパンツ」を目撃。そのコを学園イチのマドンナ・西野つかさと勘違い。真中を取り巻く様々な恋愛絵巻が描かれていく。2017年には「少年ジャンプGIGA」で続編の「いちご100% EAST SIDE STORY」が連載された。アニメは2005年に全24話オンエアされ、オープニングテーマを女性ダンス&ヴォーカルグループのdreamが担当。ポップ・ファンクをベースにメリハリのあるホーンアレンジ、絡み合うコーラスワークと、かなり凝った作りで今聴くといい感じにフィットします。キャッチーなメロディメイクは、90年代半ばから後半にかけて活躍していたロックバンド、MOON CHILDで活躍していたヴォーカリストの佐々木収によるもの。

★ミニアルバム「ナツイロ」収録

 

10. departure!/小野正利
(2011年12月21日発売)

「HUNTER×HUNTER」原作・冨樫義博

1998年にスタートし、現在でも休載をはさみながら連載されている大人気冒険活劇マンガ「HUNTER×HUNTER」。主人公の少年、ゴン=フリークスが父親を探すためにプロのハンターになり、仲間たちとの様々な冒険と闘いを描いていく。2度テレビアニメ化されており、1作目は1999年から2001年にかけてフジテレビ系で、2作目は2011年から2014年にかけて日本テレビ系にてオンエアされた。本楽曲は第2作目のオープニングを飾ったもので、担当しているのは1992 年のデビューイヤーにシングル「You’re the Only…」でミリオンセラーを叩き出したシンガーの小野正利。彼の武器でもある4オクターブのハイトーンヴォイスが縦横無尽に駆け巡るアップリフティングなナンバーは、見事にマンガの世界観を踏襲している。

★アルバム「HUNTER×HUNTER セレクト×ベスト×α」収録

 

まだまだ見知らぬアニメソングがあるので、皆さんのお気に入りのあの曲、この曲を「Spotify」でぜひ探してみてください。

関ジャニ∞村上も絶賛! 「音楽チャンプ」勝ち抜きの女子高生SSW・琴音が初MV制作サポーターを募集

レコチョクは、5月14日正午から6月4日までの期間限定で、7月11日にリリースするシンガー・ソングライターの琴音の1st ミニ・アルバムの収録曲「願い」のミュージックビデオをファンと制作するスペシャル応援サポーターを、共創型クラウドクリエイティング音楽プラットフォーム「WIZY(ウィジー)」で募集します。

 

琴音は新潟県出身で、幼少のころから地元のさまざまなイベントで歌唱、中学進学を機にライブ活動を開始し、地元である新潟や東京を中心に活動を重ねてきました。2018年には関ジャニ∞の村上信五さんが司会を務めるテレビ朝日系「今夜、誕生!音楽チャンプ」にて4回連続勝ち抜き、初代グランドチャンプに。そして、「ワン!チャン!! ~ビクターロック祭り 2018への挑戦~」では見事グランプリを獲得しています。3月に開催された「ビクターロック祭り」のステージでは、透明感のある歌声と卓越した歌唱力で会場を圧倒させた、いま話題のシンガー・ソングライターです。

 

「ワン!チャン!!」グランプリ獲得記念盤として、「願い」をはじめ5曲を収録したミニ・アルバム「願い」を7月11日にリリースすることが決定。サウンドプロデューサーを迎え、琴音の中にあったイメージを実現し、彼女の持つ歌声の良さをさらに引き立てる作品になっています。 その表題曲でもあり、「ビクターロック祭り」でも歌唱した思い入れの深い楽曲「願い」を、琴音にとって初めてのMVとして、サポーターの皆さんと制作するプロジェクトがスタートします。

 

サポーターになった方へのリターンアイテムとしては、MVへの名前掲載、琴音本人からのお礼コメントなどが見れるレポート閲覧権、MV「願い」の全編が収録されたオリジナルダウンロードカード、直筆サイン入りコード譜付手書き歌詞カード、オリジナルデザインのピック、MV先行上映会&ミニライブなど、様々なアイテムを用意しています。サポーター獲得数の目標は200人とのこと。

 

16歳のシンガー・ソングライター琴音の初めてのMV制作という挑戦を、ぜひ一緒に応援してみたいと思った人は、WIZYプロジェクトサイトでチェックしてみてください。

 

【琴音、初となるMV制作プロジェクト「願い」概要】
●プロジェクト期間:2018年5月14日(月)12:00~2018年6月4日(月)23:59

●プロジェクトアイテム/価格

[応援プラン] 1500円(税込)
・サポーター限定レポート
・MVにあなたの名前掲載

[MVまるごとプラン](75個限定) 3500円(税込・送料込)
・応援プランアイテム(サポーター限定レポート、MVに名前掲載)
・MV全編ダウンロードカード(PlayPASS)

[オリジナルグッズ付きプラン](75個限定) 5500円(税込・送料込)
・MVまるごとプラン(サポーター限定レポート、MVに名前掲載、MV全編ダウンロードカード)
・直筆サイン入りコード譜付手書き歌詞カード
・オリジナルピック

[イベント参加権付き特別プラン](50個限定) 8000円(税込・送料込)
・オリジナルグッズ付きプラン(サポーター限定レポート、MVに名前掲載、MV全編ダウンロードカード、直筆サイン入りコード譜付手書き歌詞カード、オリジナルピック)
・MV先行上映会&ミニライブ
日時:6月23日(土) 16:30開場 17:00開演
場所:都内某所

※サポートには、クラブレコチョク会員登録/ログインが必要です。数量限定のアイテムは、すべての手続きを完了された方から先着順での受付となります。

 

新社会人に聴いてほしい! 「5月病になりそうなときにキク元気が出る10曲」プレイリスト

春は出会いと始まりの季節。進学や就職などで新しいスタートを切った人も多いでしょう。でも、慣れない環境は知らぬあいだにストレスの要因となり、それが蓄積されていくと1か月後に“5月病”を発症してしまいます。特にゴールデンウィーク明けは要注意。長い休みのあいだに気がゆるんでしまい、あるときふいにベッドから起き上がれなくなる……なんてことも。

 

そこで今回は、GetNavi web編集部がセレクトした「5月病になりそうなときにキク元気が出る歌」のプレイリストをお届けします。やる気が切れてガス欠になる前に、音楽を聴いて気持ちをリフレッシュしてみてはいかがですか?

 

「5月病になりそうなときにキク元気が出る歌」 selected by GetNavi web編集部

1.「美しき人間の日々」サンボマスター

内容的には失恋ソングなんだけど、そんな枠では収まりきらないのよ。レッテルを貼って、決めつけて、そうじゃないといけない生き方なんて、「そんなのロックンロールじゃない×3回」って山口さん(ボーカル)も言うはず。んでもって、5月病のときには、ふさぎこんでしまって、誰かに励まされたり、元気づけられたりすること自体が苦痛かもしれない。けど、この曲は大丈夫。全開に前向きだけど、後ろ向きであることも否定していないように感じるので。だから、勇気づけられるし、後押ししてくれるし、サンボならではのスリーピースには全然聴こえない轟音が、殻を破ってくれるはず。そして、少し元気になってきたら、こちらも名曲「できっこないを やらなくちゃ」もぜひ聴いて。こちらは、松岡修造トーンも入ってる、純粋な応援ソング。チェック!(GetNavi web編集長・山田佑樹)

 

2.「8823」スピッツ

8823はスピッツが、メジャーデビュー前の攻撃的なロック性に回帰したアルバム、ハヤブサの表題曲です。先にこの曲を選んだ第一の理由をお伝えしておくと、陰鬱とした気分の時はこういうスカッとした曲を聴けば、少しは気分も晴れるんじゃねーの? という安直なものになります。サビは疾走感たっぷりだしね。気分良くなると思います。

音楽で気分を晴らしたいくらいだから、きっとあなたは深い陰鬱に苛まれてるのでしょう。すでに社会のルールに辟易としていますか? 「社畜」なんて自分を蔑んでいませんか?

僭越ながら、陰鬱の先輩として大事なことをお伝えしておきますね。その気持ち、5月病とか関係なくこれからしょっちゅうお持ちになると思いますよ。音楽を聴こうが、仕事をガムシャラに頑張ろうが、決してその気持ちからは逃れられません。

ただ、そんな陰鬱な気持ちが少しだけ軽くなる、魔法の一節が8823にはあるのです! やっと本題に戻った。

「君を自由にできるのは 宇宙でただ一人だけ」

いま、あなたを陰鬱にさせているのは、社会のルールでもなく、いやーな上司でもなく、あなた自身かもしれませんよ?  ほかの何にすがったって自分を解放してくれるのは、本当は自分だけしかいないんだって諦めてみたら、ちょっとくらいは5月の過ごし方も変わるんじゃないでしょうか。

これからはLOVEも絶望も陰鬱もいくらだってあると思うので、今日のところは気にせず8823を聴いてスカッと気持ちよく寝ましょう。よろしくお願いします。(GetNavi web編集部・玉造優也)

 

3.「故郷(ふるさと)」唱歌

日本の名曲。第3番に「志を果たして いつの日にか帰らん」とあります。仕事がしんどかったり、理想と違っていたりするかもしれませんが、それぐらいの気持ちを持って仕事に臨めば、どんどん成長すると思います。(GetNavi web編集部・久保田 遼)

 

4.「The Art of War」Sabaton

ほかの9曲はメジャーなのに、どう贔屓目にみてもこの曲、このバンド、新社会人のみなさん、いや読者のみなさんはほとんどご存じないであろうことは百も承知。「日本の歌」というテーマさえ、なぎ倒して薦めたいのはこの曲。

ガンタンクを大道具にミリタリースタイルでパフォーマンスする、スウェーデンのミリタリーメタル(ウォーメタルともいう)バンドによる、孫子の「兵法」をモチーフにした曲。間違いなく、モチベーションが高まり、ジワジワと静かな闘志が漲ります! 社会で生きていくには、がむしゃらに突進するだけじゃ敗死するよ、兵法こそが大事だよ、というアドバイスとエールを込めて。

ついでに、先日久々の来日公演があったのに会議が長引いて涙を呑んだ私より、「自分の人生は、仕事と戦って獲得するものだ!」という社会人の先輩としての訓示も合わせて捧げます。(GetNavi web編集部・和田史子)

 

5.「ぼくらが旅に出る理由」小沢健二

94年発表だからもう20年以上も前の曲か自分も歳をとったなぁ、というのはさておき、やたら長いイントロにオザケンの声がふわっとかぶさる瞬間にまず「オッ」という気持ちになり、“ぼくらの住むこの世界では太陽がいつものぼり、喜びと悲しみがときに尋ねる”というサビに至って「なにがあっても日々の営みは続いていくんだな」と納得、なんだか前向きな気分になってきます。しかも毎回。そしてストリングスとハープとホーンが醸し出すキラキラ感がやさしい心持ちを醸成してくれます。(GetNavi web編集部・尾島信一)

 

6.「LOVE PHANTOM」B’z

元気づけることよりも、ときには寄り添うような共感が人を癒すこともある。そんな思いで選びました。本作は冒頭の「いらない何も 捨ててしまおう」が自暴自棄の精神状態を、途中で挿入される女性の声(そして私はつぶされる)が、ブラック企業を彷彿とさせます。辞めるべきか続けるべきか、まさに私は愛の亡霊……。そんな、5月病患者の心情にぴたりと符合する本作、エコーを効かせて存分にシャウトすれば、これ以上ないカタルシスが得られることでしょう。というか単に歌いたい。(GetNavi web編集部・小林史於)

 

7.「ミラクル☆フライト」水樹奈々

弾むような曲調と声で、自然と心が弾んでくる曲。普段は元気の出る曲、という感じで聴いていますが、落ち込んだときに聴くとなぜか目頭が熱くなり、さっぱり前向きな気分になります。(GetNavi web編集部・小林祐太)

 

8.「歩いて帰ろう」斉藤和義

社会人になってわかったこと。仕事はつらい。仕事は苦しいことのほうが多い。仕事は簡単に投げ出せない。

社会人になりたてのころ、苦しくて心に余裕がないときは、よく外回りにかこつけてわざと目的地までの道のりを遠回りして歩いていた。缶コーヒーを飲んだり、コンビニで買ったアイスを食べたりしながら、くよくよと歩いた。「あー会社に戻ったらなんて説明しよう」「あの件、なんとか誤魔化せないかな」、そんなことを考えながら歩いていても、たいてい解決策は浮かばない。でも答えが出ないなりに、考えが整理され心の準備が出来てくることもある。

だから、新たに社会人になった人には、とにかく一人で歩いてみることをオススメしたい。仕事の合間でもいい。仕事帰りにひと駅手前で降りて歩くのもいい。何も考えずにぼんやり景色を眺めながら歩くもよし、目下の悩み事をくよくよ考えながら歩くもよし。とにかく歩く。歩きながら斉藤和義の「歩いて帰ろう」を聴く。心がフッと軽くなるので、行き詰ったときにぜひお試しください。(GetNavi web編集部・一條 徹)

 

9.「ニッポン笑顔百景」桃黒亭一門(ももいろクローバーZ)

ノリが良いので普通に聞いてて楽しいのがひとつ。と、いつも元気なももクロが歌ってるので、凹みに凹んでたり、笑うしかない状況でも、歌詞の通り、そのうち本当に笑顔になれると思える様になるのがすごいと思います。あと、「寿限無(じゅげむ)」を覚えられます。(GetNavi web編集部・我妻慶一)

 

10.「素晴らしい世界」eastern youth

吉野 寿の命を削る叫びが、身にまとわりつく陰気を振り払う。ごまかしのない愚直な歌詞が、うつむいた視線を前に向ける。惑いつつ行け。行けばわかるさ。(GetNavi web編集部・芦田隆介)

 

社会人に求められるスキルには、日々のストレスを上手に解消することも含まれます。お気に入りの音楽をうまく活用して、5月病にならないようにリフレッシュしてみて下さい。

今夜開店! 「レコードショップ ギャラン堂」第1回目は昭和歌謡の巨星・筒美京平の自選作品集を全曲紹介

みなさんこんにちは! いかがお過ごしでしょうか? ギャランティーク和恵です。4月から新しい企画「レコードショップ ギャラン堂」がスタートします! 「ギャラン堂」は“架空の”レコードショップ。歌謡曲・演歌に特化した、何となく亀戸の商店街あたりにありそうな街の古いCDショップといった感じでしょうか。店長はワタクシ和恵。街のみなさんからは「ギャラン堂の和恵ちゃん」って呼ばれてます!(妄想開始)

↑ギャランティーク和恵さん(撮影:下村しのぶ)

 

毎月、各レコード会社からリリースされる歌謡曲のコンピレーションCDや復刻アルバムCDなどから、和恵イチ推しの1枚をピックアップしてみなさんにご紹介します。レビューを読んで気になったらぜひお買い求めくださいね! 「ギャラン堂」に買いに来てくれると嬉しいのですが、何度も申し上げますが「ギャラン堂」は架空のレコードショップですので、間違っても本当に亀戸まで行って探したりしないでくださいね……。

(撮影:下村しのぶ)

 

【今月の推薦盤】
「筒美京平自選作品集 シティ・ポップス編」(ユニバーサル)
「筒美京平自選作品集 アイドル・クラシックス編」(ビクター)
「筒美京平自選作品集 AOR歌謡編」(日本コロムビア)

 

今月ご紹介するのは、2018年3月7日に発売された、日本ポップス史に燦然と輝く大ヒット作曲家「筒美京平」の作家活動50周年を記念して企画された、筒美京平本人の自選による作品集です。<AOR歌謡><アイドル・クラシックス><City Pops>をテーマで3枚、それぞれのレコード会社よりリリースされています。筒美京平センセーの作品集は過去にもたくさん出ていて、さかのぼること1997年に作家生活30周年を記念して作られた「HITSTORY」(「ヒットストーリー」と「ヒストリー」を兼ねたようなタイトル)というLPサイズの特別仕様ケースで4枚ずつパッケージされた計8枚組のベストセレクションCDが発売されたのがもう20年前(めまいがする……)。

 

さらに90年代は歌謡曲再評価ブームが花開いた年でもあり、レアグルーブ的観点でセレクトされたマニアも喜ぶラインナップで各レコード会社からリリースされた「筒美京平ウルトラベストトラックス」、2007年には作家生活40周年でリリースの6枚組「THE HIT MAKER ~筒美京平の世界~」、そして作家生活45周年ではレコード会社7社の合同企画で計7枚リリースされた「GOLDEN HITSTORY」など、過去にもたくさんの作品集がリリースされていますが、今回は筒美京平センセー「自選」といういままでにないアプローチでまとめられた作品集というのが大きなポイント。しかしほとんどが過去の作品集にも収録されているおなじみの曲がほぼ並んでいるわけですが、そうはいっても筒美京平センセー本人が選んでいるのか……と思うと、自身のその曲への評価や思い入れや好みなどを想像したりして改めて聴き直す面白さもあります。さらには、最近の歌謡曲再評価の傾向において外すことのできない「AOR」「アイドル」「シティーポップ」というカテゴリーに焦点を合わせてパッケージされているというところも特筆すべきポイントです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、この度この「筒美京平自選作品集」3タイトルをレビューさせていただくにあたり、まずは120曲一気に聴き通しました。筒美京平センセーの楽曲に浸ることのできる至福の時間……。まず感動したことは、京平センセーのクリエイティブの素晴らしさはさる事ながら、歌手たちも負けず劣らず素晴らしい表現者であるということです。そして京平センセーはその歌手たちの魅力や表現力を見事に引き出しているということがよくわかります。

 

逆にいえば、筒美京平メロディとは何だろう? とあらためて考察してみるも、実は決まった特徴やクセというものがあるわけでなく、その時代の流行に合わせたサウンドに適するメロディ、そしてそれを歌う歌手の声色、キャラクター、クセ、湿度などをしっかりと計算して作品に昇華させているのだと気付かされました。表現者でもありながら実に裏方的であり、職人的であります。だからこのCDは、筒美京平センセーの作品集でもありながら、収録されている歌手たちの素晴らしい個性と表現力にただただ浸ることのできる素晴らしいアルバムともいえます。ワタシが普段から聴き慣れている歌手でも今回新しい発見があったり、いままで知らなかった曲に心を鷲掴みにされて新しい涙を誘うものもありました。このCDを手に取った皆さん、ぜひ、主役の歌手たちそれぞれの歌の表現に耳を傾けてみてください。その表現がメロディとともに活き活きと耳に飛び込んできた時、自ずと作曲家・筒美京平がいかに素晴らしい作曲家であるかということに気づかされるでしょう。

 

このアルバムを聴き通しながら晴れた日の午後に散歩していると、イヤホンから次々と押し寄せてくる名曲の数々にふと感謝の気持ちがこみ上げてきて、思わず青空に向かって心の中で叫んでしまいました。「こんなに素晴らしい歌たちを生み出してくれた京平センセー、心の底からありがとう! あなたとこの時代に一緒にいれて本当に良かった! 」

 

【聞き流しレビュー】

1枚のアルバムを曲目順に1曲ずつ短いコメントでレビューする「聞き流しレビュー」のコーナーですが、今回は初回にして豪華版、全6枚120曲という特別仕様のアルバムをご紹介ということで、全曲レビューするのは書くほうも読むほうもウンザリしてしまいそうなので、とりあえず全曲目リストを掲載しつつ1行レビューを心がけて参ります。思い入れ強くて長くなったらゴメンね。短かすぎてもゴメンね。

 

1枚目「筒美京平自選作品集〜City Pops〜」(ユニバーサル/UPCY-7457~8)

【Disc1】

1.「黄色いレモン」藤 浩一(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
これCity Pop? 1曲目からいきなりズッコケますが、筒美京平センセーの作曲家としてのデビュー曲であるこの曲は、藤 浩一さん以外にも泉 健二さん、望月 浩さん(また区別しにくい名前で覚えにくい……)などが競作でリリースしています。まだ初々しさが感じられる、朗らかで優しいメロディです。

 

2.「バラ色の雲」ヴィレッジ・シンガーズ(作詞/橋本 淳 編曲/森岡賢一郎)
グループ・サウンズの誕生とともに、筒美京平センセー始め、フリーの職業作曲・作詞家たちが誕生し、活躍の場が広がりました。

 

3.「ダーティー・ドッグ」尾藤イサオ(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
尾藤イサオさんの表現力ハンパないっす。City Popというか、闇市という感じ。

 

4.「スワンの涙」オックス(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
オックス大好き! 野口ヒデトのハスキーな泣き声ヴォーカルが無邪気な少年のよう。

 

5.「白いハイウェイ」ブレッド&バター(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
京平センセーにとって男性ヴォーカルは、ポップさという観点でどこか少年のような中性的な声質を好んでいたようで、特にブレバタのお兄さんのヴォーカルは最高に少年的でピュア。ワタシにとっても最高に好きな男性ヴォーカルの1人です。

 

6.「サザエさん」宇野ゆう子(作詞/林 春生 編曲/筒美京平)
ある意味City Pops。みんなご存知サザエさん。子供のころから聞き馴染み過ぎていたので気付かなかったけど、サウンドはバッチリ京平サウンドです。

 

7.「ひとりの悲しみ」ズー・ニー・ヴー(作詞/阿久 悠 編曲/筒美京平)
尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」がヒットする前にGSの「ズー・ニー・ヴー」がリリースしていた歌詞違いの同曲。ヴォーカルの町田義人さんの震えるような声が「ひとりの悲しみ」感を醸し出しています。アレンジ、「また逢う日まで」とほぼ同じだけれども何かが違う。さてそれは何か。答えは2曲後に。

 

8.「悪っぽい人だけど」森山良子(作詞/小平なほみ 編曲/筒美京平)
「たいくつだったのね よくあることだわ」のメロディが秀逸。

 

9.「また逢う日まで」尾崎紀世彦(作詞/阿久 悠 編曲/筒美京平)
答えあわせです。正解は、グルーヴィーに上下激しく動きまくるベースラインです。そのグルーヴにキーヨの力強い歌唱が乗ると、「ひとりの悲しみ」からこんなにも壮大な歌に生まれ変わるんですね。

 

10.「お世話になりました」井上順之(作詞/山上路夫 編曲/筒美京平)
これほどにも、井上 順さんのキャラクターとヴォーカルでしか表現できない歌があるだろうか。

 

11.「雪が降るのに」黛ジュン(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
あぁ……この鼻にかかった喘ぐような声が好き! 一聴すると京平センセーにしては歌謡寄りに感じますが、何気に演奏がタイトでカッコいいのです。

 

12.「愛の挽歌」つなき&みどり(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
これも一聴すると歌謡寄りな印象ですが、演奏がこれまたタイトでクール。前曲「雪が降るのに」と同じようなド頭の不思議なドラムフィル然り、かなりストイックなアレンジです。この2曲を並べるなんて流石だわ。それにしてもつなき&みどり夫妻のクレッシェンド歌唱は何度聴いてもクセになります。

 

13.「青春挽歌」かまやつひろし(作詞/阿久 悠 編曲/筒美京平)
ジャパニーズ・カントリー。ムッシュのカントリー歌唱は、藁葺き屋根、水車小屋、田んぼのあぜ道に咲く野の花、手ぬぐいを頭に巻いたおばあちゃん、そんな素朴な日本の田舎の景色が見えてくるのでスゴイのです。

 

14.「或る日」ザリバ(作詞/石津善之 編曲/矢野 誠)
矢野顕子さんが所属していたグループ。ちゃんと歌ってる(怒られるわ)。

 

15.「夏しぐれ」アルフィー(作詞/松本 隆 編曲/筒美京平)
京平センセーが松本 隆センセーを起用してフォーク・ニューミュージックとの接近を図り始めた頃の曲。

 

16「忘れ雪」オフ・コース(作詞/松本 隆 編曲/矢野 誠)
京平センセーが松本 隆センセーを起用してフォーク・ニューミュージックとの接近を図り始めた頃の曲。その2。そして太田裕美の誕生へと続く。

 

17.「セクシー・バスストップ」Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレス(作詞/橋本 淳 編曲/高田 弘)
京平センセーが和製ディスコへと果敢に挑戦された頃に結成された覆面バンド。京平センセーも「Jack Diamond」と変名で作曲、コーラスは矢野顕子さん、ドラムに林立夫さん、ベースに後藤次利さん、ギターに鈴木 茂さんという豪華さ。しかしそれを隠して洋盤としてリリースしたそうな。

 

18.「ヒットマシーン」K・T-585 BAND(作詞/今野雄二 編曲/筒美京平)
こちらも和製ディスコへ果敢に挑戦された時期のものですが、このグループでは筒美京平名義で制作されています。当時レコード会社それぞれが企画盤としてリリースしていた「ステレオ・チェック」モノLPというのがあって、そこではミュージシャンたちが商業音楽から少し離れて好きなことをプロフェッショナルに追求できるという枠があったようで、京平センセーもこのグループでディスコ・サウンドを追求なされていたようです。

 

19.「たそがれマイ・ラブ」大橋純子(作詞/阿久 悠 編曲/筒美京平)
Aメロ「今は夏~」の出だし1発目をあのコードで歌いださせる感じの斬新さ。

 

20.「グッド・ラック」野口五郎(作詞/山川啓介 編曲/高田 弘)
ディスコ歌謡の名曲。着目すべきは編曲に高田 弘さんということですが、先ほどの「セクシー・バス・ストップ」も高田 弘さんということで、わりとディスコ・サウンドに長けてた方だったのかと改めて知りました。ワタシの中ではちあきなおみ「喝采」のアレンジャーとしての印象が強かったので。

 

21.「センチメンタル・ブルー」BUZZ(作詞/ちあき哲也 編曲/筒美京平)
小出博志さんと東郷昌和さんによるフォーク・デュオ「BUZZ」。いい名前。何気にYMOの高橋幸宏さんや彼のお兄さんとの交流があったり、デビュー前のユーミンが詞を提供していたり、スノッブな方たちだったと見受けられます。小出さんの胸の奥をくすぐられるような優しい歌声が素晴らしい。

 

22.「ワールド・ファンタジー」レターメン(作詞/L.Rhee 編曲/大村雅朗)
なにコレ? オシャレ! レターメンって誰?! とWikiで調べると、アメリカのコーラス・トリオ(星屑スキャットみたいな?)なんですね。「セクシー・バス・ストップ」あたりの腰が揺れる重心重めのグルーヴから、水平飛行するようなライトな四つ打ち感あるグルーヴへ移行した78年あたりのディスコ・サウンド、ワタシの大好物です。同時期に作られた隠れた名曲「青い地平線」と同じアレンジやコード進行感。

 

【Disc2】
1.「ロキシーの夜」近田春夫(作詞/島 武実 編曲/小田健一郎)
ハルヲフォンから近田春夫としてのソロデビュー曲。近田春夫さんはロックミュージシャンにして歌謡曲研究家であり、特にヒットメーカーとしての筒美京平センセーの作曲法などを熱心に研究していたようです。

 

2.「ブルー・バタフライ」さとうあき子(作詞/松本 隆 編曲/瀬尾一三)
かなり危うい声……。

 

3.「ラスト・トレイン」宮本典子(作詞/三浦徳子 編曲/筒美京平)
ソウルフルなお声とソウルフルなお顔でキャラ立ちまくり。失恋の悲しみを振り払い立ち上がろうとする女性の心情を、彼女の伸びやかな歌唱が見事に表現しています。

 

4.「とりあえずニューヨーク」山下久美子(作詞/近田春夫 編曲/近田春夫)
ここでまた近田春夫さん×京平センセーの化学反応が。この曲の素晴らしさは、最後の最後に出てくる「とりあえずニューヨーク!」というコーラス部分です。取ってつけたように、いままでにまったく出てこなかったメロディとリズム展開でフィナーレを迎える、こういうのをワタシは「デザートメロ」と呼んでおります。

 

5.「ドラマティック・レイン」稲垣潤一(作詞/秋元 康 編曲/船山基紀)
あぁ……また京平センセーが好きそうな声! プラスティックで中性的で甘く、ワタシもこんな声だったら京平センセーに曲を書いてください! ってお願いするのに。

 

6.「夏のクラクション」稲垣潤一(作詞/売野雅勇 編曲/井上 鑑)
イントロが流れると同時に目に浮かんでくる、夏の強い日差しや湿った風やアスファルトの蜃気楼なんかが、稲垣潤一さんの甘酸っぱいヴォーカルとともに立ち上がってきます。

 

7.「Romanticが止まらない」C-C-B(作詞/松本 隆 編曲/船山基紀)
筒美京平meetsエレクトロには欠かせない右腕的存在、船山基紀さんの素晴らしいアレンジ。そしてヴォーカルの笠 浩二さんのこれまた少年っぽい声で、地声とファルセットのあいだを行き来するギリギリの音域を歌う感じがあどけなくタマラナイ。

 

8.「その後で殺したい」SHOW-YA(作詞/秋元康 編曲/松下 誠)
筒美京平meetsロックバンド。というのはワタシの中ではあまり結びついてなかったのですが、なるほどこうなるのかと納得。寺田恵子ネーサンのヴォーカルが見事に引き立つメロディと展開が素晴らしい。

 

9.「野性の風」今井美樹(作詞/川村真澄 編曲/久石 譲)
洗いざらしの白いシャツにブルージーンズ、真っ赤なルージュ。そんな感じ。

 

10.「HI! HI! HI!」森川由加里(作詞/森 浩美 編曲/船山基紀)
何だこのパワーソングは! エキゾでパワーソング、なんかバブルな感じでイイね。ベッド・インとかにカバーしてもらいたい。もうしてるかもしれないけど。

 

11.「夏の二週間」谷村新司(作詞/康 珍化 編曲/船山基紀)
初めて知りました。

 

12.「兆しのシーズン」中島みゆき(作詞/中島みゆき 編曲/瀬尾一三)
大好きな歌。中島みゆきさんのシングルのB面だったみたいです。過去にも「肩幅の未来」(長山洋子)、「美貌の都」(郷ひろみ)と京平センセーとの共作はありますが、これも誰かに提供する予定だったのでしょうか。でも、みゆきさんの蜃気楼のように危うく揺れるボーカルがこの曲にすごく合っていると思います。

 

13.「カナディアンアコーデオン」井上陽水(作詞/井上陽水 編曲/佐藤 準)
楽しいね。

 

14.「強い気持ち・強い愛」小沢健二(作詞/小沢健二 編曲/筒美京平・小沢健二)
筒美京平meets渋谷系。京平センセーは90年代も果敢に新しい音楽と交わっていきます。というよりむしろ、渋谷系と呼ばれるミュージシャンからのリスペクトによるアプローチによるコラボレーションでもありました。クレジットでもわかるように、共同作業により作り出されたサウンドから、お互いへのリスペクトと愛を感じます。青空に突き抜けるような歌。ワタシの青春そのもの!

 

15.「MUST BE HEAVEN」中西圭三(作詞/高見沢俊彦 編曲/小西貴雄)
恐縮ながら初めて聴きました。中西圭三さんの歌は、もちろん色んなヒット曲で耳にしていましたし、歌唱力の素晴らしさは承知でしたが、こんなにも引き込まれ、胸をグっと掴まれた歌唱は久しぶりです。歌い出しからラストへ向かうほどに少しずつ声が擦れていく中、それでも絞り出すように歌い上げる中西圭三さんのヴォーカルの凄みに、つい涙が込み上げていました。

 

16.「恋のルール・新しいルール」ピチカート・ファイヴ(作詞/小西康陽 編曲/小西康陽・福富幸宏)
筒美京平meets渋谷系その2。これもワタシの青春そのもの。小西康陽さんの京平センセーへのリスペクトは様々な作品や仕事を見てもよく分かります。しかしこの曲、かなりピチカートっぽく、アレンジの力が大きいにしても、まるで小西さんが作曲しててもおかしくないくらいピチカートなんですが、京平センセーがピチカートに寄せたのしょうか? 真偽は分かりませんが、京平センセーの呑み込みのよさみたいなものを感じます。

 

17.「Desire」DOUBLE(作詞/SACHIKO 編曲/福富幸宏)
マブいわ。

 

18.「AMBITIOUS JAPAN!」TOKIO(作詞/なかにし礼 編曲/船山基紀)
新幹線に乗れば皆が聞くあのフレーズ、Aメロの出だし部分のメロディやサビの「Be ambitious!」の部分がジングルになってるのでお馴染みかと思います。この曲がリリースされた時、「あぁ、まだまだ京平センセーは現役だ!」と実感した覚えがあります。

 

2枚目「筒美京平自選作品集〜アイドル・クラシックス〜」(ビクター/VICL-64903~4)

【Disc1】
1.「悲しみのアリア」石田ゆり(作詞/なかにし礼 編曲/筒美京平)
石田ゆりさんはいしだあゆみさんの妹で、作詞家のなかにし礼さんの奥様です。バロック調でメロディもクラシカルで美しく、まさに「アイドル・クラシック」というタイトルの1曲目にふさわしい。

 

2.「17才」南 沙織(作詞/有馬三恵子 編曲/筒美京平)
南 沙織さんがデビューするときに「何が歌えるの?」という質問に「ローズ・ガーデン」と答えたことからこの曲が生まれたという逸話は有名。ワタシはその「ローズ・ガーデン」という歌を知らず「17才」が先だったので、のちに「ローズ・ガーデン」を聴いたときの驚きは大きかった。これはパクリなんて簡単なことではない、非常に高度なサンプリングだと思いました。

 

3.「芽ばえ」麻丘めぐみ(作詞/千家和也 編曲/高田 弘)
特筆すべきは麻丘めぐみさんの高い歌唱力。フレーズ一つ一つに対する表情、声色、そして抑揚などが完璧であることに改めて気づかされました。にしても「足にまめをこさえて」ってスゴい歌詞だわね……。

 

4.「初恋のメロディー」小林麻美(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
一方、小林麻美さんの歌唱力はとてもたどたどしく、むしろ外国人かな? というくらい日本語の発音やフレーズの表情がちぐはぐ。でもそこがアイドルとしての魅力もあるのでしょう。

 

5.「私は忘れない」岡崎友紀(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
岡崎友紀さんのファルセット部分のせつなさと、地声部分の甘酸っぱさがうまくメロディのなかで表現されています。

 

6.「赤い風船」浅田美代子(作詞/安井かずみ 編曲/筒美京平)
子供心に感じる夕暮れの寂しさや怖さみたいなものを感じる曲。歌詞もよく読むとちょっと怖い。

 

7.「娘ごころ」水沢アキ(作詞/山上路夫 編曲/筒美京平)
この曲好きな人多いのよね。しかも男の人に多いの。なんだろ、ファンタジー?

 

8.「わたしの彼は左きき」麻丘めぐみ(作詞/安井かずみ 編曲/筒美京平)
やっぱ歌うまい。

 

9.「恋のインディアン人形」リンリン・ランラン(作詞/さいとう大三 編曲/筒美京平)
外国人によるカタコト日本語歌謡の金字塔。このズンドコくる重めのサウンドもたまりません。

 

10.「ほほにかかる涙」エバ(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
70年代アイドル歌謡の大名曲。ゴールデン・ハーフ解散後のエバのソロ曲。アン・ルイス「グッド・バイ・マイ・ラブ」を思わすドリーミーでセンチメンタルなメロディですが、やはり京平センセー、Bメロで展開されるコード進行で歌の景色の縮尺を一気に広げるところはさすがです。

 

11.「ロマンス」岩崎宏美(作詞/阿久 悠 編曲/筒美京平)
京平センセーにとって岩崎宏美さんは、自分の音楽を表現してくれる歌手の1人として大事にされていたと思われます。京平センセーがディスコ・サウンドに傾倒し、歌謡曲との融合を試みていたころ、それと同時期に現れた彼女の歌唱力や表現力を味方につけて、ディスコ歌謡の量産にパワーを注いでいたように思えます。なので、岩崎宏美さんの70年代のオリジナル曲は、かなりクオリティの高く名曲揃いです。必聴。

 

12.「センチメンタル」岩崎宏美(作詞/阿久 悠 編曲/筒美京平)
そんなディスコ歌謡の可能性は、ざまざまな試みへと展開されます。岩崎宏美さんの2枚目のLP「ファンタジー」は、当時ラジオDJでも名を馳せていた「糸居五郎」さんを起用し、曲と曲の間をDJで繋げるという斬新なスタイルで発売されました。この「センチメンタル」もLPに収録されています。まんまディスコではなく、ディスコ・サウンドのエッセンスを見事に取り入れた、まさに「ディスコ歌謡」の名曲。

 

13.「木綿のハンカチーフ」太田裕美(作詞/松本 隆 編曲/筒美京平・萩田光雄)
「日本人ならば知っておくべき歌謡曲10選」みたいなのがあるとすれば、きっとこの曲は入るのであろう、歌謡史に燦然と輝く大名曲。とりあえず若い人たちもこの曲くらいは聴いておきましょう。日本人としての嗜みです。

 

14.「セクシー・バスストップ」浅野ゆう子(作詞/橋本 淳 編曲/高田 弘)
先ほどの岩崎宏美さんの「センチメンタル」のようなディスコ歌謡ではなく、京平センセーが「Jack Diamond」名義で和製ディスコに取り組んでいた頃のインスト作品で、それを橋本 淳センセーの作詞で浅野ゆう子さんが歌ったもの。その後「ハッスル・ジェット」「ムーンライト・タクシー」と京平ディスコ3部作をリリースします。まさにゆう子はディスコ・クイーン。

 

15.「恋のハッスル・ジェット」シェリー(作詞/橋本 淳 編曲/船山基紀)
その浅野ゆう子さんがリリースした「ハッスル・ジェット」と異名同曲「恋のハッスル・ジェット」をシェリーも同時期にリリースしています。シェリーの声って、誰かの声に似てるな~と思ったら、南 沙織に似てますよね。どこか攻撃的な声。

 

16.「6年たったら」五十嵐夕紀(作詞/松任谷由実 編曲/萩田光雄)
70年代アイドル歌謡の名曲のひとつ。なんでしょう。「完璧」としかいいようがない。

 

17.「リップスティック」桜田淳子(作詞/松本 隆 編曲/筒美京平)
ズンコの「リップスティクス」を歌謡ファンの中では名曲とされていて、もちろんワタシもこの曲は名曲だと思っているのですが、なんかピンと来ない感じもあって、何でだろうな~と思っていたのですが、最近分かったんです。この曲をもし岩崎宏美さんが歌ってたら、ワタシもそう納得出来てたんではないかと。ズンコ、ゴメン。

 

18.「シンデレラ」高見知佳(作詞/橋本 淳 編曲/船山基紀)
あかん! 名曲続きや! これこそホント「完璧」としかいいようがない。起承転結ある展開、そして何より高見知佳さんのヴォーカル表現の巧さ。特に高音部分。

 

19.「日曜日はストレンジャー」石野真子(作詞/阿久 悠 編曲/筒美京平)
これも歌謡ファンの中で名曲とされています。「仮面つけて生きていいのよ~」のサビメロが泣けるよぉ。でも今のいままで、「仮面つけて生きてい~ろよ~」と歌っていたのだと思ってました。最後の最後で出てくる、ワタシ曰く「デザートメロ」があり、そこで「ごちそうさま!(はぁ~いい曲!)」って気分になります。

 

20.「ROBOT(ロボット)」榊原郁恵(作詞/松本 隆 編曲/船山基紀)
出ました、筒美京平meetsテクノ。テクノブームに対しての京平センセーの回答。バート・バカラックであろうとディスコであろうとテクノであろうと、京平センセーにかかれば誰もが美味しくいただける見事な「日本食」へと変わるのです。

 

【Disc2】
1.「センチメンタル・ジャーニー」松本伊代(作詞/湯川れい子 編曲/鷺巣詩郎)
伊代ちゃんのフワフワした歌唱が耳心地良い。すべてのフレーズの語尾が下降カーブを描くクセはむしろ高度な技術であり、聖子のような語尾をシャクり上げる巷のアイドルからは一線を画する歌唱表現方法として新鮮だったのかもしれない。

 

2.「夏色のナンシー 」早見 優(作詞/三浦徳子 編曲/茂木由多加)
近年のポップスは、AメロやBメロやサビなどのブロックごとに意外性のある転調をするというのが流行っていますが、この曲は大きく転調はしていませんがその気配を感じます。という意味でかなり新しい。

 

3.「エスカレーション」河合奈保子(作詞/売野雅勇 編曲/大村雅朗)
先ほどの「夏色のナンシー」のように、イントロや間奏に歌詞の一部を持ってきて、しかもそれをコーラスに歌わせるパターンが流行ってたのか、この頃の歌謡曲に多く見られます。オシャレではありますが、ワタシとしてはバンドとかで歌いたくてもコーラスを2人くらい雇わないと再現できないという辛さがあります。

 

4.「ト・レ・モ・ロ」柏原芳恵(作詞/松本 隆 編曲/船山基紀)
かなり高度な楽曲かと。お茶の間を軽く突き放したような、そう簡単には飲み込ませてくれない通好みなメロディですが、京平センセーはこれをヒットさせるつもりで書いていたとすればかなり挑戦的だと思います。

 

5.「卒業」斉藤由貴(作詞/松本 隆 編曲/武部聡志)
みんなこの曲好きよね~。聞き慣れてるからあまり意識しなかったけど、このAメロの符割りとメロディってスゴい。歌詞を当てるためにこういう符割りになったのか、京平センセーがすでにこの符割りを用意していたのか。

 

6.「あなたを・もっと・知りたくて」薬師丸ひろ子(作詞/松本 隆 編曲/武部聡志)
はぁ……名曲! すべてに紗がかかっているようにキラキラしていて、なんとなくクリスタル。1985年、電電公社から民営化しNTTとなったキャンペーン・ソングとして作られたこの曲は、通信によるコミュニケーションがパーソナルでファッショナブルになってゆく新しい時代の幕開けソングともいえる。しかし現代では「あなたを・もっと・知りたくて」ではなく「わたしを・もっと・知ってほしい」になってきてますが……。

 

7.「なんてったってアイドル」小泉今日子(作詞/秋元 康 編曲/鷺巣詩郎)
アイドルのアイドルによる「アイドル」職業宣言。そんなまさかの手法もキョンキョンのキャラクターだからこそ成し得るのです。秋元 康さんってそういうところホントに凄いし、一貫してますね。

 

8.「1986年のマリリン」本田美奈子(作詞/秋元 康 編曲/新川 博)
大胆な衣装とダンス、よく覚えています。

 

9.「地上に降りた天使」水谷麻里(作詞/松本 隆 編曲/大谷和夫)
へぇ〜これ京平センセー選ぶんだ……というのが正直な感想。

 

10.「夜明けのMEW」小泉今日子(作詞/秋元 康 編曲/武部聡志)
武部聡志さんのミニマルなアレンジの素晴らしさよ。イントロはもしかして由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」へのオマージュでしょうか?

 

11.「WAKU WAKUさせて」中山美穂(作詞/松本 隆 編曲/船山基紀)
でも船山基紀さんの濃密で豪華なアレンジも好きよ。ミポリンの奔放でじゃじゃ馬な感じが良く出てますね。

 

12.「teardrop」後藤久美子(作詞/来生えつこ 編曲/武部聡志)
名曲ですな。この頃によくあるこういうマイナー調の刹那ソングを総じて音楽的に何て呼べばいいのでしょうか。ヨーロピアンエレクトロ? ニュー・ロマンティーク? ヌーベルバーグ? 誰か教えて。

 

13.「さよならの果実たち」荻野目洋子(作詞/売野雅勇 編曲/武部聡志)
歌、ウマっ。

 

14.「ホンキをだして」酒井法子(作詞/森 浩美 編曲/船山基紀)
歌、ウマっ。

 

15.「17才」森高千里(作詞/有馬三恵子 編曲/斉藤英夫)
DISC-1に南 沙織版「17才」と両方入っててお得ね。

 

16.「肩幅の未来」長山洋子(作詞/中島みゆき 編曲/山川恵津子)
京平センセーと中島みゆきさんがタッグを組む珍しい楽曲。割と歌謡よりなメロディなのは、いずれ長山洋子さんが演歌歌手へと転向する予感のようなものか。しかし最後の「……らちもない」ってスゴい歌詞よね。歌詞カード見ないと何言ってるのか正解が分かりませんでした。

 

17.「ときめいて」西田ひかる(作詞/松本 隆 編曲/渡辺 格)
京平センセーの90年代における大名曲。冒頭「ときめいて」の繰り返し部分で幅の広い音域を歌わせたり、サビのベースラインが8分で刻みながら1音ずつ上がっていく感じとか、すんごくときめいてる。西田ひかるもすんごく光ってる。

 

18.「元気!元気!元気!」高橋由美子(作詞/秋元 康 編曲/清水信之)
元気だね。

 

19「TENCAを取ろう! -内田の野望-」内田有紀(作詞/広瀬香美・川咲そら 編曲/松本晃彦)
広瀬香美さんが歌詞を書くと、これホントに京平センセーが書いてる? ってくらいこんなにも広瀬香美節になるのね。ったく恐ろしい女だわ。

 

20.「理由」安倍麻美(作詞/326 編曲/久保田光太郎)
筒美京平meetsドラムンベース。2003年リリースの時点で京平センセー御歳63になろうとしています。まだまだ感性がお若いこと。初めて聴きましたがメッチャいい曲ですね。歌詞は326さん。ワタシが福岡にいた頃、イラストレーターとして地元の古着屋で個展をしている彼によく会っていました。彼は覚えてないでしょうが。

 

3枚目「筒美京平自選作品集〜AOR歌謡〜」(日本コロムビア/COCP-40205~6)

【Disc1】
1.「渚のうわさ」弘田三枝子(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
やっとAOR歌謡編に突入。みなさん元気ですか~? まずはAORとは何ぞやということですが、「Adult-oriented Rock」の略で「大人向けのロック」ということらしいです。しかしイマイチ定義が分かりません。とりあえずここでは「渚のうさわ」はAOR歌謡です。

 

2.「さよならのあとで」ジャッキー吉川とブルー・コメッツ(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
京平センセーが職業作曲家として活動をスタートし、グループ・サウンズにも楽曲を多く提供し始めたころのヒット曲。ただしグループ・サウンズというよりはムード歌謡路線の曲で、グループ・サウンズがのちに歌謡曲化していったきっかけになったといわれています。

 

3.ブルー・ライト・ヨコハマ / いしだあゆみ
京平センセーの60年代にして最大のヒット曲です。ムードを持ちながらもGSサウンドの影響もあり、そしてポップなメロディといしだあゆみさんのエレガントな雰囲気すべてがこの楽曲の魅力を作り上げているように思います。こちらも「日本人なら知っておくべき歌謡曲10選」のなかに選ばれるでしょう。

 

4.「京都・神戸・銀座」橋 幸夫(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
AORの極み幸夫。

 

5.捧げる愛は / 島倉千代子(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
おチヨさんが歌うとどこか演歌の香りがしますが、この曲と「ブルー・ライト・ヨコハマ」はそんなに実は大差はありません。いしだあゆみさんが歌っているのを想像してみてください。すごくしっくりきます。でも、このおチヨさんのコロコロ節の回した歌唱がなんともクセになってしまう、ワタシの大好きな曲です。

 

6.くれないホテル / 西田佐知子(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
筒美京平センセーを語る上でマニアが絶対に外せない曲、それがこの「くれないホテル」です。細野晴臣さんが筒美京平センセーにお会いした際に「西田佐知子さんの『くれないホテル』っていい曲ですよね」と尋ねると、「あぁ、あの売れなかった曲ね」と答えたという話は語り草。京平センセーにとって、いい曲は「売れた」かどうかがすべて。ただ、いまの京平センセーだったらどう答えるのでしょうか? 気になります。

 

7.粋なうわさ / ヒデとロザンナ(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
ヒデロザのどこかヨーロピアンな薫りがするのはやっぱりロザンナの存在によるものでしょうか。Aメロの「粋なうわさをたてられた~」という出だしが何ともオシャレ。ちなみに2番は「粋な別れと言われたね~」です。「言われたね~」って。

 

8.「フランス人のように」佐川満男(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
「フランス人のように」ってイイタイトル。4小節ずつ進行するよくある構成の曲ではなく3小節5小節で進行するトリッキーさ、さらにはAメロが3小節5小節3小節、となってるところもトリッキー。

 

9.「真夜中のボサ・ノバ」ヒデとロザンナ(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
ジャズ・ボッサの名曲! 近年に由紀さおりさんとピンク・マルティーニの共作「1969」でもカバーされている、マニアには有名な曲でもあります。いま聴いてもオシャレです。

 

10.「ヘッド・ライト」黒沢 明とロス・プリモス(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
ザ・ムード歌謡。こういうのも書いちゃうのね。

 

11.「あなたならどうする」いしだあゆみ(作詞/なかにし礼 編曲/筒美京平)
あなたならどうする? 泣くの? 歩くの? 死んじゃうの? って、いかにもなかにし礼さんらしい歌詞です。

 

12.「雨がやんだら」朝丘雪路(作詞/なかにし礼 編曲/筒美京平)
朝丘雪路さんの「イェイェイウォウォウ歌唱」を堪能しましょう。

 

13.「絵本の中で」クロディーヌ・ロンジェ(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
まったく洋楽に疎いワタシが説明するのもなんですが、クロディーヌ・ロンジェさんというフランスの歌手の方が来日した際、この曲を録音したそうです。ワタシは先にいしだあゆみさんバージョンの「絵本の中で」を聴いていたのですが、こちらがオリジナルだったんですね。京平センセーによるドリーミーなソフトロック。

 

14.「さらば恋人」堺 正章(作詞/北山 修 編曲/筒美京平)
もちろん「さらば恋人」は名曲です。しかしワタシだったら、京平センセーが全曲手がけたアルバム「サウンド・ナウ!」の中のもっといい曲を選びたいと思うのがマニアのどうしようもないところです。

 

15.「真夏の出来事」平山三紀(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
80年代初期に「廃盤ブーム」というのがありまして、中古レコード店でひと昔前の歌謡曲やビジュアルをニッチな感覚で掘り起こし楽しんでいた、いわゆる「歌謡曲再評価」の源流のような時期がありました。その時に必ず人気No.1になっていたのが、この「真夏の出来事」です。現在も再評価における「指標」のようなものになっています。

 

16.「誰も知らない」伊東ゆかり(作詞/岩谷時子 編曲/筒美京平)
すごく歌謡曲的。

 

17.「夜が明けて」坂本スミ子(作詞/なかにし礼 編曲/筒美京平)
筒美京平meetsフォルクローレ。といってもこの頃フォルクローレが流行っていたかは謎ですが、ソニーの名ディレクターの酒井政利さんによる、ヒットから遠ざかっている歌手をもう一度ヒットさせるための「クリーニング」という手法により生み出された曲。京平センセーと酒井さんのコンビによるアダルト歌謡は名曲多し。

 

18.「自由の鐘」西郷輝彦(作詞/ちあき哲也 編曲/筒美京平)
京平センセーこれ選ぶんだ……。どういう思い入れや観点で選ばれたのか伺ってみたい。尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」みたいな曲。

 

19.「貴方の暗い情熱」高田恭子(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
ヤバいす。見事なまでの「カーペンターズ歌謡」。A面の「ラブ」という歌もサイコーですが、やっぱコッチのほうが完成度高いですね。

 

20.「かもめ町 みなと町」五木ひろし(作詞/山口洋子 編曲/筒美京平)
一筆書きのような気持ち良いメロディと軽快なリズムゆえにスーパーキャッチー。

 

【Disc2】
1.「恋の十字路」欧陽菲菲(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
ソウルフルなロッカバラード。さらにソウルフルなフィフィがパワフルに歌うことにより、岐路に立つ女の決意みたいなものをより際立たせます。大名曲。

 

2.「二時から四時の昼下り」朱里エイコ(作詞/なかにし礼 編曲/筒美京平)
2時から4時という絶妙な時間帯で男と女がホテルで密会する。これぞAOR歌謡の真髄。

 

3.「よろしく哀愁」郷ひろみ(作詞/安井かずみ 編曲/森岡賢一郎)
郷ひろみさん×筒美京平さんで生み出された曲はほぼ名曲揃い。京平センセーにとっても郷ひろみさんの存在感やプラスチックな声はお気に入りだったのだと思います。そんな名曲は数あれど、AORという枠で選ぶならこれなのでしょう。

 

4.「飛んでイスタンブール」庄野真代(作詞/ちあき哲也 編曲/筒美京平)
知ってました?この曲、もともとは野口五郎さんに書いた曲だったんですって。それを知ってこの曲をゴローの歌唱で想像してみたら、確かにこれってゴローのために書いたメロディだよね? って分かるくらい、京平センセーはゴローの声や歌唱のどこが魅力的なのかを熟知していることがよく分かります。

 

5.「銀河特急」松崎しげる(作詞/たかたかし 編曲/筒美京平)
筒美京平meetsフィリー・ソウル。良き。

 

6.「ぬくもり」細川たかし(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
サウンド的にフィリー・ソウルへ強引に持っていこうとするが、もう細川たかしさんの声がどう頑張っても演歌から逸脱出来ない感じがすごいクロスオーバー感。

 

7.「魅せられて」ジュディ・オング(作詞/橋本 淳 編曲/筒美京平)
言わずと知れた、レコード大賞受賞曲。70年代における京平センセーの最大のヒット曲にして、最後のアレンジ仕事でもあり最高峰と自ら言わしめた曲。この曲も酒井政利プロデューサーとの共同作業による「クリーニング」だったということも加えておきます。

 

8.「来夢来人」小柳ルミ子(作詞/岡田冨美子 編曲/萩田光雄)
京平センセーは高低差のある音階をよく書かれるのですが、この「来夢来人」は京平センセーの曲のなかでもかなり超難解です。歌いこなすルミ子の歌唱力の凄さよ。

 

9.「スニーカーぶる〜す」近藤真彦(作詞/松本 隆 編曲/馬飼野康二)
AORかなぁ~?

 

10.「愛しつづけるボレロ」五木ひろし(作詞/阿久 悠 編曲/船山基紀)
演歌とアーバンの融合。

 

11.「普通のラブ・ソング」水谷 豊(作詞/松本 隆 編曲/石川鷹彦)
良き。

 

12.「モロッコ」森 進一(作詞/松本 隆 編曲/井上 鑑)
モロッコ。

 

13.「こころ美人」布施 明(作詞/なかにし礼 編曲/前田憲男)
前田憲男センセーアレンジによる豪華なショータイムのような大人のラブソング。タキシードを着て歌う布施明さんが目に浮かびます。でも歌詞がショッキング!

 

14.「君だけに」少年隊(作詞/康 珍化 編曲/馬飼野康二)
少年隊にも数多く提供されてる京平センセーですが、それまでずっとアップテンポのダンスナンバーでしたが、ここでグッと大人っぽくスローなバラードを……ということで制作されたこの曲。宇宙の渚をたゆたうような壮大な歌。

 

15.「JOY」石井明美(作詞/ちあき哲也 編曲/戸塚 修)
付き合っていた、もしくは結婚していた男に別の女が出来て捨てられる……というのはよくある歌の設定ですが、ここでは女のほうが少し大人で、どこか不器用で無邪気で小心者な男に対し「自由に生きていいのよ」と、少し強がりながら呼びかける「JOY」という言葉。別れの悲しみを笑顔に変える大人のラブソング。超・名曲。

 

16.「抱きしめてTONIGHT」田原俊彦(作詞/森 浩美 編曲/船山基紀)
よく出来ているとしか言いようがありません。

 

17.「とまどい小夜曲(セレナーデ)」高橋真梨子(作詞/松本 隆 編曲/萩田光雄)
いい!

 

18.「タイムマシーン」藤井フミヤ(作詞/藤井フミヤ 編曲/KUDO・辻剛)
ふぅ~。

 

19.「ありがとう おかげさん」都はるみ(作詞/きたやまおさむ 編曲/鷺巣詩郎)
みなさんが読んでくれたおかげでここまで来ました。ありがとう。

 

20.「ビヨンド」平山みき(作詞/橋本 淳 編曲/涌井啓一)
とうとう最後です。京平センセーの秘蔵っ子といわれた平山みきさん。このクレジットを見てください。橋本 淳さん×筒美京平さんで今でもずっと一緒に音楽制作をしているということが何より嬉しいことです。「ビヨンド」は2013年リリース。ワタシのディレクターとミキティ担当のディレクターが同じで、この曲が生まれるまでの行程をそばで見ていました。2013年版の京平センセーが取り込んだ音楽はまぎれもなく「ダフト・パンク」だと思われます。そんなサウンドに全然メロディが負けてない。そして、今でもこんなに最先端なサウンドで新曲をリリースできるミキティのPOPセンスを見初めた京平センセーは、やはり日本が誇るPOPマエストロなのです。

 

終わった! やっと終わった! 半ば強引な部分もあったけど120曲、全曲レビューやりきりました! 初回からなんでこんなに頑張ってんだろうワタシ。別に全曲じゃなくてイイですよって編集の方に言われてたのに、原稿料が上がるわけでもないのに、全部レビューしちゃいました。ここまで懲りずに読んでくださった皆様、本当にありがとございました!

 

今回は特別に3枚分をレビューしましたが、おそらく次回は1枚10曲程度のアルバムのレビューで、こんなに毎回長くはなりませんのでご心配なく。次回の「ギャラン堂」和恵の推薦盤をどうぞお楽しみに! (もう「ギャラン堂」ってことさえ長すぎて忘れてたわ……)

 

撮影協力:天盛堂(亀戸)

 

【インフォメーション】

ギャランティーク和恵さん、ミッツ・マングローブさん、メイリー・ムーさんによるコーラスユニット・星屑スキャットの1st ALBUM「化粧室」が2018年4月25日に発売決定!これまでのシングルに加え、“星屑スキャットを見初めた男”リリー・フランキー作詞「新宿シャンソン」を初収録するなどバラエティに富んだ作品に仕上がっています。どうぞお聴き逃しなく!

【収録曲】

DISC1

1.Knock Me In The Middle Of The Night
2.愛のミスタッチ
3.ANIMALIZER (2018 new mix)
4.半蔵門シェリ
5.波の数だけターコイズ
6.降水確率
7.星屑スキャットのテーマ (2018 new mix)
8.マグネット・ジョーに気をつけろ (シングル・バージョン)
9.Interlude – Cosmetic
10.コスメティック・サイレン
11.REMEMBER THE NIGHT (2018 new mix)
12.HANA-MICHI
13.ご乱心 (2018 extended mix) ※Bonus Track

DISC2

1.新宿シャンソン

 

また、アルバムの発売を記念したライブやイベントも多数開催されます。最新情報は日本コロムビアHPの星屑スキャット インフォメーションをチェックしてみて下さい。

●2018/04/25(水) タワーレコード新宿店7Fイベントスペース 17:30〜

「星屑スキャット『化粧室』発売記念インストアイベント ミニライブ&サイン会」

●2018/04/25(水) HMVrecordshop新宿ALTAイベントスペース 19:30〜

「星屑スキャット『化粧室』発売記念ミニライブ&サイン会」

●2018/04/25(水) 新宿2丁目AiSOTOPE LOUNGE 開場21:00 開演21:30

「星屑スキャット LIVE2018『化粧室』リリースパーティー」 料金:全席自由席¥3500(ドリンク代¥500込)

●2018/04/28(土) 三井アウトレットパーク大阪鶴見 3F プラザステージ 14:00〜

「星屑スキャット『化粧室』発売記念ミニライブ&サイン会」

●2018/04/28(土) あべのキューズモール3Fスカイコート 17:00〜

「アルバム『化粧室』発売記念イベント ミニライブ&特典会」

●2018/04/29(日) アリオ西新井店 1階 イベント広場 16:00〜

「星屑スキャット『化粧室』発売記念ミニライブ&サイン会」

●2018/05/05(土) 二子玉川 蔦屋家電 2階 ラウンジ 開場18:30 開演19:00

【蔦屋家電3周年イベント】星屑スキャットが選曲した歌謡曲歌詞に情景を重ねるTALK&LIVE with リリックスピーカー

●2018/06/02(土) イオン八事店4階G.Gモール イベントコーナー 13:00〜 / 15:00〜

「星屑スキャット『化粧室』発売記念ミニライブ&サイン会」

●2018/06/09(土)~10(日) コットンクラブ(丸の内)

「星屑スキャット LIVE2018 化粧室で逢いましょう」

全てが分かる! フェス+ボランティアの新しいカタチ「ロックコープス」とは?

まもなくフェスシーズン到来ですが、みなさんは「ロックコープス」をご存知でしょうか? 世のため人のため、4時間のボランティア活動が音楽ライブのチケットになるという「フェス」と「ボランティア」を合体させたイベントとして大きな話題を呼んでいます。今年で5回目となる同イベントの発表会に行ってきましたので、2018年版の概要を紹介していきましょう。

そもそも「ロックコープス」って何?

ⓒRockCorps supported by JT

ロックコープスとは2014年に日本に上陸した、音楽の力を通じて楽しみながら、気軽に参加できる社会貢献プログラムのこと。そのルーツは2005年にアメリカから始まり、これまでに世界10か国、約17万人以上が参加し、延べ70万時間以上のボランティア活動を創出してきました。

 

同イベントは4時間のボランティア活動を行うと「セレブレーション」と呼ばれる音楽ライブイベントに参加することができるという画期的な試みで、「フェス」と「ボランティア」を合体させた新時代のイベントとして注目を集めています。過去にはレディ・ガガ、リアーナ、マルーン5など世界的なアーティストが出演してきました。同イベントではボランティアがスポーツ、音楽、ファッション、ゲームなどと同様にライフスタイルの一部となり、若者の生活のなかで社会貢献活動がより身近になることを目指しているのです。

 

ロックコープスにはどんなボランティアがあるの?

ⓒRockCorps supported by JT

ロックコープスでは昨年に引き続き、福島県および首都圏(東京都・千葉県・神奈川県)で32のボランティア団体や自治体の協力のもと、38種類のプログラムを実施しています。

 

ボランティアの活動期間(応募期間も同様)は、2018年4月12日(木)から8月31日(金)のおよそ5か月間となり、実施される活動場所は東京都、千葉県、神奈川県、福島県。募集人数は4000人。参加資格は満16歳以上の男女となっています。応募方法はRock Corps supported by JT 2018の公式サイトから、自分が参加したいボランティア・プログラムを選択して申し込むことができます。

気になるボランティア活動の種類は?

ⓒRockCorps supported by JT

ボランティアの内容は農場のサポート、被災した写真修正、公園や自然の環境管理、海岸・河川・公園のごみ拾い、国際支援物資の仕分け作業、バリアフリーマップの製作、仮設住宅の清掃・交流など多岐にわたります。

 

また、今年から葛西臨海公園のベンチに絵を描くペイント体験、マラソン大会の運営ボランティア、ベトナムの留学生と農業体験を通しての国際交流、はがきや切手の仕分け・カウント作業など新たなプログラムも追加。より充実した内容になっています。様々なカテゴリを用意することで、より多くの人が参加できるのも同イベントの大きな魅力だといえるでしょう。

 

日本における過去4年間のイベントでは、ボランティア創出時間が6万7848時間、参加人数1万6962人、実施されたボランティアイベント実施回数521回、栽培したオリーブ1万6000本、被災地の子どもたちに作って届けた玩具が7000個、清掃した海岸の広さは東京ドーム76個分と膨大な実績を築いてきました。

5周年スペシャル企画が盛り沢山

今回のイベントで第5回を迎え、そのアニーバーサリーを記念して数々のキャンペーンが実施されます。記念タオルがプレゼントされる「グループ参加キャンペーン」や「福島=幕張メッセ 往復無料バス」の運行、5周年を記念した「5がつく日のボランティア参加限定プレゼント」、「5年連続参加でもらえるUCHINO奇跡のタオル」のほか、5年連続の参加者全員にはJT特製の“金のタンブラー”をプレゼント。また、ボランティアに参加し、その思い出をSNSに投稿すると、抽選でオリジナルタオルが当たります。

ⓒRockCorps supported by JT

アンバサダーの高橋みなみさんは3年目に!

ⓒRockCorps supported by JT

発表会当日は、ステージに今年で連続3年となるアンバサダーとして、元AKB48のリーダー・高橋みなみさんが登場。高橋さんは福島の仮設住宅で草むしりのボランティアを経験。同イベントに魅力について、4時間というプログラムではありながらも数多くの人たちとの距離を縮められること、ボランティアという同じ思いを持つことで結束力が高まることを熱く語ってくれました。

 

昨年はナスやキュウリの看板を作って地元の人たちと交流したことが大きな思い出となり、今年は渋谷の花壇を美しく植え替えるボランティアに参加したいと意欲満々。そして、アンバサダーとして同イベントを盛り上げて行くことを宣言しました。

 

セレブレーションにはどんなアーティストが参加するの?

ⓒRockCorps supported by JT

2018年のセレブレーションは2018年9月1日(土)、千葉県の幕張メッセでの開催が決まっており、海外アーティスト1組、国内アーティスト3組の出演を予定しています。今回の発表会ではエレクトロポップの歌姫“エリー・ゴールディング”の参加が発表されました。

 

彼女はウィリアム王子とキャサリン妃の結婚レセプションパーティや、ノーベル平和賞コンサート、ホワイトハウスのナショナル・クリスマスツリー点灯式といった世界的なイベントでパフォーマンスを披露する世界的な女性シンガーソング・ライター。日本でも人気が高く、彼女のライブ参戦は大きなトピックスになることは間違いありません。

ロックコープスCEOからのメッセージ

また、ステージにはロックコープスのCEOを務めるスティーブン・グリーン氏が登壇し「Rock Corps supported by JT 2018」への抱負を語ってくれました。東日本大震災や熊本地震での被災地復興など、日本でのボランティア活動の活性化は大きな意味を持ち、これからも永続的に続けて行くことが重要であることをアピール。そして、このイベントを通して若者たちにボランティアのムーブメントを根付かせるため、若者の街である渋谷を舞台とした活動や、在日外国人向けのサポート活動にも力を入れて行きたいとのこと。

 

音楽のパワーで“企業”と“地域社会”と“人”を結び付け、楽しみながら気軽に参加できる社会貢献の新たなる形として「Rock Corps supported by JT 2018」が大きなムーブメントになることに期待です。

バック・トゥ・THE 90年代! 再び注目を集める「渋谷系」にドップリ浸れる66曲

ヤングなメンズ編集担当者から「渋谷系って詳しいですか?」と聞かれたので、今回は90年代の渋谷系ムーブメントを知らない人でも楽しめる「渋谷系プレイリスト」をご紹介します。正直、わりとシーンの近くにいた人間なので、自分が青臭かった時代の個人年表を振り返るようで、「渋谷系」と称される音楽とはなんとなく距離を置いていたのですが、せっかくお声掛けをいただいたので、当時ならではの「現場感」を基準に幅広くセレクトしてみました。

 

ですので、世間一般的に「これは違うでしょ?」ってな楽曲もあるかと思います。そもそも「渋谷系」なんて気分用語なので、人によって捉え方は様々です。思うにあの時代に、いかに現場に行って遊んでいたかどうかで、「渋谷系」のニュアンスが僕のように大きく変わってくるのだと思います。それこそ、今の新世代ヒップホップ、ラップシーンのアンダーグラウンドな現場と同じってことです。

 

そもそもの「渋谷系」なる音楽性は、海外の最先端の音楽シーンと同時代的にリンクしていたムーブメントだったように思います。90年代前半、新しい音楽との出会いを求めて、夜な夜なクラブに通っていた自分。主戦場は下北沢の「ZOO」(後にSLITSに改名)、吉祥寺の「HUSTLE」、渋谷の「DJ BAR INKSTICK」「CAVE」「ROOM」といった小箱から、西麻布の「YELLOW」などの中箱まで。

 

そこでは、当時のイギリスやアメリカで局地的に流行っていた、レア・グルーヴ、アシッド・ジャズ、ニュースクール、UKインディーズといった、最先端の音楽シーンに触発された東京の新しい才能が、タイムラグなく新たな解釈で自分たちの音楽を鳴らし始めていました。

 

初めて耳にする彼らの音楽はとにかく刺激的で、海外のクラブ・ミュージックと並列させても、なんら違和感のない本家以上に凝ったサウンドメイクに驚いたものでした。気づいたら、仲良くなった知り合いがCDデビューしていたり、音楽レーベルを立ち上げたり、いつの間にか渋谷クラブクアトロでステージに立っていたりと、インディペンデントな姿勢でカジュアルにJ-POPシーンを席巻していく様は、端から見ていて痛快でした。

 

そうそう、「渋谷系」のシーン拡大に大きく貢献した、イギリス資本(当時)の大型CD・レコードショップ「HMV渋谷」(1990年オープン)の名バイヤーであった、太田 浩さんの存在も忘れてはなりません。インディーズやメジャーの垣根なく、同じ売り場に商品を同居させ、かつアーティストが影響を受けたあらゆるジャンルの過去の洋楽(ムード音楽、映画音楽、ソフトロック、フレンチ、ボサ・ノヴァ、ブラジリアンなど)や邦楽の旧譜、そして新作も関連付けて商品展開。きちんと系統立てた文科系気質にあふれた商品構成は、いま振り返ると見事なものでした。

 

こうした過去の埋もれた音源を掘り起こすという、ジャンルや年代を超えたDJ的な聴き方や音源作りも、渋谷系周辺の大きな特徴であったかもしれません。これは「サバービア・スイート」「フリー・ソウル」という渋谷発のムーブメントを仕掛けた、編集者・選曲家の橋本 徹さんによる功績も非常に大きいはずです。

 

渋谷系とは何ぞや。東京・渋谷発信の音楽ジャンルであったことは間違いないと思いますが、もっと踏み込むと、自分的には「文科系よりの優秀なヘヴィーリスナーが自作自演」、「サンプリング」と「元ネタ」、そしていい意味で身内的な「コミューン」という要素があったような気がします。クラブでプレイしていた瀧見憲司さんは「クルーエル・レコーズ」を立ち上げ、現場に来ていたカヒミ・カリィさんやブリッジを輩出し、当事者でもある小山田圭吾さん主宰のレーベル「トラットリア」から、仲間でもあるカジヒデキさんやヴィーナス・ペーターの作品が発表されたのは自然な流れでもあります。そこに現場とは無縁の大手レーベルが、次第に触手を無駄に伸ばし始めた時点で、シーンが少しずつつまらなくなってきたように思うのです。

 

ということで、今回は渋谷系黎明期であろう1990年から個人的にピークだと感じた1995年までの音源を中心に選んでみました。中には1987年の音源もあったりしますが、ピチカート・ファイヴであることと、象徴的な「A&M系サウンドのホーンアレンジ」を実践しているということでご理解を。あとは、おそらく「渋谷系」の文脈であまり語られることのない藤原ヒロシさん関連の「なごみ系」作品や、彼が手がけた初期UAさんなんかも夜遊びやHMV渋谷での展開といった「現場目線」であえて取り上げてみました。

 

ちなみに「あの曲が、あのバンドが、あの人のがないじゃん!」ってのも多々あります。前述した象徴的な当時のレーベル「クルーエル・レコーズ」や「トラットリア」関連の音源がSpotifyにほとんどアップされていないという事実。いつかアップされることを祈っています。それにしても、選んだ楽曲の多くが「ファイルレコード」のものが多いこと! あらためて素晴らしいレーベルだと再確認。

 

しつこいですが最後に。ザワケンこと小沢健二さんの楽曲がないのですが、渡辺満里奈さんに提供した「夜と日時計」なる名曲を最後にセレクトしてみました。東京スカパラダイスオーケストラのギムラさんが亡くなって、その追悼ライブが1995年6月に日比谷野外音楽堂であったのですが、そこで小沢さんがこの「夜と日時計」を愛を込めた弾き語りで歌って、皆で男泣きした記憶があります。そんな個人的にも思い出深い楽曲でラストを締めます。

 

ということで、かなり長くなりましたが、当時のクラブでの夜遊び、渋谷クラブクアトロなどのライブハウスでのライブ体験、渋谷HMVや宇田川町に乱立していたレコード屋さんでの口コミなどなど、あの時代の「現場感」を反映させた広義の「渋谷系プレイリスト」をぜひ楽しんでみてください。

※画面をタップすると曲が試聴できます

 

【プレイリスト収録曲】

Flippers Guitar
・Southbound Excursion/南へ急ごう
・Hello/いとこの来る日曜日

 

渡辺満里奈
・大好きなシャツ(1990旅行作戦)
・レイニー・カインド・オブ・ラブ
・バースデイ・ボーイ

 

スチャダラパー
・N.I.C.E. GUY(1991 NICE GUY’S REMIX)
・Little Bird Strut
・Get Up And Dance
・5th WHEEL 2 the COACH
・サマージャム’95

 

Tonepays
・苦悩の人

 

PIZZICATO FIVE
・眠そうな二人
・そして今でも
・おかしな恋人・その他の恋人
・惑星
・誘惑について

 

SILENT POETS
・Step Out
・Simply Flower’s Dub
・blessing

 

United Future Organization
・NEMURENAI insomnia
・I LOVE MY BABY my baby loves jazz
・LOUD MINORITY – radio mix
・Upa Neguinho
・UNITED FUTURE AIRLINES

 

MONDO GROSSO
・TREE,AIR,AND RAIN ON THE EARTH
・SOUFFLES H

 

COOL SPOON
・NO SMOKE
・ASSEMBLER
・ELEGANT GIRL’S THINKING

 

HIROSHI II HIROSHI
・BEAUTY & BEAST+BAGEL(DUB)
・H2O
・PULSE OF CALM(GUITAR)

 

SUBLIMINAL CALM
・かすかなしるし
・カントリー・リビング
・メルティング・グリーン

 

藤原ヒロシ
・Natural Born Dub
・Dawn

 

UA
・HOLIZON
・COLONY
・太陽を手に月は心の両手に

 

Cibo Matto
・Beef Jerky

 

Nelories
・Set Pure Ven
・HELL TOUPEE

 

カヒミ・カリィ
・En Melody

 

Flippers Guitar
・Coffeemilk Crazy
・Happy Like A Honeybee/ピクニックには早すぎる
・Goodbye, our Pastels Badges/さよならパステルズ・バッジ
・カメラ!カメラ!カメラ!(Guitar Pop Version)
・クールなスパイでぶっとばせ〜Cool Spy On A Hot Car〜(Live)
・GROOVE TUBE
・星の彼方へ – Blue Shinin’ Quick Star-

 

ORIGINAL LOVE
・DEEP FRENCH KISS
・GIANT LOVE
・WITHOUT YOU
・ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ(UFOリミックス)
・SCANDAL(New Recording)
・月の裏で会いましょう
・サンシャインロマンス
・WALL FLOWER
・The Rover
・The Best Day of My Life

 

MICROPHONE PAGER
・Don’t Turn Off Your Light(INST)

 

高木 完
・恋のフォーミュラ(BRIXTON BASS MIX)

 

キミドリ
・自己嫌悪

 

スチャダラパーfeaturing小沢健二
・今夜はブギー・バック smooth rap

 

渡辺満里奈
・夜と日時計

寺岡呼人×DJ OSSHYが語る「クルマと音楽」――ドライブにMIXテープが欠かせなかった青春時代

CDが売れない時代とは言われますが、音楽配信サービスの利用者は増えつづけていますし、レコードブームも再燃中。リスニングという趣味はメインカルチャーのなかでもど真ん中にあり続けています。

 

では、その音楽の担い手たるアーティストやDJといった立場の方は、プライベートでどのように音楽と接しているのでしょうか。シンガーソングライター兼音楽プロデューサーの寺岡呼人さんがゲストを向かえて「クルマと音楽」について語り合う同シリーズ、第2回は36年も最前線で音楽とかかわり続けてきたDJ OSSHYさんにお話をうかがいました。

 

【DJ OSSHY

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ディスコ・クラブDJおよびラジオDJ。1982年、渋谷のCandy Candyでデビューして以来、代官山PARADISE PARTY、横浜サーカス、六本木ヴェルファーレなど、各時代のディスコ・クラブブームを牽引するスペースで音を紡いできたレジェンド。現在はINTER FM「RADIO DISCO」、TOKYO FM「FAMILY DISCO」に出演するほか、東京スカイツリー展望フロアや、グランドハイアット東京、羽田空港などで開催されたディスコイベントにも参加。安全・安心な大人のディスコブームの仕掛け人としても活動。

 

【寺岡呼人】

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シンガーソングライター兼音楽プロデューサー。1988年、JUN SKY WALKER(S)に加入。1993年にソロデビューし、1997年にはゆずのプロデュースを手がけるようになる。ライブイベント Golden Circleを主催し、FM COCOLOの番組「CIRCLE OF MUSIC」で、さまざまな音楽とアーティストをナビゲートしている。筋金入りのオーディオマニアであり、カーマニアでもある。http://www.yohito.com/

 

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↑2月にリリースした最新アルバム「LOVE=UNLIMITED」 (ラヴアンリミテッド)。デビュー30周年、50歳の節目を迎えて紡ぐ等身大の音楽がここに

 

テクニックだけではない、DJには選曲の幅や知識が要求される

寺岡 ディスコ全盛のころって、僕はまだ中高生だったんですよ。だからディスコって憧れでしたね。DJ OSSHYさんは高校時代にDJとしてデビューしたそうですが、当時のお話からお聞きしたいなと。

 

DJ OSSHY 1981年の高校1年のとき、初めてディスコにいって衝撃を受けたんですよ。ノンストップで音楽が流れている環境にびっくりしまして。それから通うようになって、1982年から見習いをはじめました。当時はお店の専属DJというか、従業員がやってましたね。みんなの共有財産としてレコードがあって、それをみんながつかっていました。各店舗2~3人くらいしかいなくて、狭き門ですよね。

 

寺岡 DJを目指している人はたくさんいたんですか。

 

DJ OSSHY DJは花形的な見方はされていたかもしれませんが、本気でやろうという人はいなかったですね。人気があるのは黒服側でしたね。あとバーテンさん。

 

学校帰り、週4日はディスコに通うようになったDJ OSSHYさん。友達は女の子に夢中だったそうですが、DJ OSSHYさんはDJブースにかじりつきの日々を送っていたそうです。そして1か月ほど経ったとき、お店のDJに声をかけられました。そして、DJとしての人生がはじまりました。

 

寺岡 見習いのときって、どんなことをやっていたのでしょう。

 

DJ OSSHY 先輩のかけている曲の、プレイリストをノートに書いていましたね。あとは照明のコントロールとブース内の掃除。それを1年やっていました。もちろんギャラはないです。

 

寺岡 練習みたいなことはやっていたのですか。

 

DJ OSSHY ないです。

 

寺岡 DJ機材には触らせてもらえなかったと!

 

DJ OSSHY 先輩の仕草を見ていただけでしたね。そして週休1日で半年くらいたったころ。「そろそろ回してみろ」と言われて、お客さんのいない17時から18時までやらせてもらえるようになったのですが、ぜんぜんやり方わからないんですよ。ボロボロです。そこから少しずつ教えてもらえる感じでしたね。

 

怒られながらもDJのイロハを教えてもらいながら次第にスキルアップ。そして高校3年のとき、急遽お客さんの前で回すことになったそうです。

 

DJ OSSHY 1時間でしたがメインの時間帯に、代打としてやったんですね。とにかく盛り上がるメジャー曲をかけまくっていたら、あとからきた先輩にめちゃくちゃ怒られたんですよ。「お前、もうかける曲ないじゃないかよ!」と。DJはテクニックだけではなく、選曲の幅や知識が要求されるんだと思い知りましたね。

 

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↑バブル時代のディスコ話をぜひ聞きたい、と今回の対談を楽しみにしていた寺岡さん。当時の面白秘話連発に大いに盛り上がりました

 

合理主義なDJ OSSHYさんは仕事道具として軽ワンボックスに乗り続けていた

寺岡 DJ OSSHYさんにとって、クルマはどんな存在ですか。

 

DJ OSSHY ツール、ですね。軽自動車に16年乗っていました。

 

意外にも! スポーツカーをドライブしているイメージがありました。詳しくお聞きすると、本当にレコードを運ぶための働くクルマとしてワンボックス型の軽自動車を何台も乗り継いで使ってきたとか。

 

DJ OSSHY 路地裏の店も多かったので、コンパクトなモデルがいいだろうと。3年前に普通乗用車に乗り換えたんですが、燃費重視でハイブリット車を。合理主義なところがあるんですよね。

 

寺岡 ではクルマのなかで音楽を聴くというのは、あまりないのですか。

 

DJ OSSHY 一人で乗るときは音楽聴く派なのですが、誰か乗せているときはまったく音楽をかけないんですよ。会話重視ですね。かけたとしても、ボリュームはすごく小さくしていますね。

 

寺岡 お一人のときはどんな聴き方をしていますか。

 

DJ OSSHY CD製作中はラフミックスを車のなかでチェックしていますね。私はラジオDJもやっていますが、ラジオも私が作るCDも、主なターゲットはドライバーなんですよ。

 

寺岡 DJ OSSHYさんが昨年リリースされた「SHONAN AOR」、聴きました。あー、これを流しながら湘南をドライブしたいなー、と思いましたね。

 

AORは都会的なイメージ印象があるというDJ OSSHYさん。AORで湘南をあらわすために、サーファーや船乗り、地元のレストランの方とかに、「AORで好きな曲はなんですか」とリサーチ。その結果、ボズ・スキャッグス「Lowdown」とか、70’s寄りの曲が多かったとのこと。なお前作の「TOKYO AOR」はボズ・スキャッグス「Jojo」など、キラキラした音が入る80’sトラックが中心となったそうです。

 

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↑なんとなくクルマに凝りまくっているというイメージを勝手に抱いていましたが、実は合理的なクルマ選びをしてきたDJ OSSHYさん。若かりしころは硬派かつ体育会系なDJ生活だったとか

 

ドライブデートのためにMIXテープを作るのは万国共通

 DJとは違うのかもしれませんが、昔はドライブ用にMIXテープを作るムーブメントがありました。カセットテープは時間が決まっているので、どの曲をどんな順番で入れていくとピッタリおさまるかを考えつづけていた青春時代。DJ OSSHYさんも僕たちと同じようにMIXテープを作っていたそうです。

 

DJ OSSHY 当時好きだった子と海に行くときはこのテープ、みたいにシチュエーション別の選曲をやって仕込んでいましたね。

 

寺岡 ジャック・ニコルソンが出演している「恋愛小説家」という映画の1シーンで、「ドライブ用」と書かれたカセットテープが出てくるんですよ。ああ、こういうのって万国共通なんだなと。

 

DJ OSSHY 自分の愛情表現をカセットテープに託すみたいな。

 

寺岡 年代もあるのかもしれないですけど、カセットテープに曲を入れていたときはワクワク感がありましたよね。

 

 音楽ストリーミングサービスも積極的に

寺岡 ところで最近の音楽シーンの動向をどう見ていますか。海外だとダフト・パンクが盛り上がっていたりしますが。

 

DJ OSSHY 典型的なのはブルーノ・マーズの作風だと思っていまして。「Finesse (Remix)」という曲が出たばかりですが、あれ、ニュージャックスウィングですからね。びっくりしますよ。ニュージャックスウィングは1988年に誕生したと言われていて今年で30周年になるのですが、ブルーノ・マーズの世代があの時代の音楽に、相当影響されて、作ってきているなと思うんですよね。そういう部分に注目していますね。

 

寺岡 音楽ってリサイクルの文化だと思うのですが、数年前だったらダサいなと思われることが、いまだと「イケてんじゃん!」とかありますよね。

 

DJ OSSHY ありますね。ちょっと前にEDMが流行っていましたが、ヴァン・ヘイレン「Jump」とか80’sなニューウェイブ系の音作りを取り入れられてきていたんですよね。

 

寺岡 音源としてはいかがでしょうか。

 

DJ OSSHY 購入する音源はCDが多いですね。それをパソコンに取り込んでいます。以前はレコードをデジタル化していたのですが、3万5000枚もあるのでさすがに無理だなと。

 

寺岡 僕はApple Musicで聴くことが増えました。Today’s Hitsとか、毎日更新されるプレイリストを聴いてたりしますね。

 

DJ OSSHY 私は「AWA」のオフィシャルプレイリスターなんですよ。ドライブ向きとか、シチュエーション別にプレイリストを作って提供していますね!

 

 昔はカセットテープ、CD-RやMD。いまはスマホの音楽再生アプリのプレイリストや音楽配信サービス。時代は変わり、音源も変わっても、それぞれのシーンで積極的に音楽を楽しむスタイルはみんなが求めているってことですよね!

 

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↑音楽ストリーミングサービスも積極的に活用しているという寺岡さん。愛車ではパイオニア・サイバーナビの「ミュージッククルーズチャンネル」をよく聴いている

 

 

 

 

 

 

寺岡呼人×KANが語る「クルマと音楽」――カーオーディオで聴く現地の音楽が最高!

ドライブに必要なものってなんでしょうか。きれいな景色、盛り上がる会話も大事ですが、音楽も欠かせないですよね。デートドライブ中の雰囲気を盛り上げてくれるアシストとして必須ですし、ソロドライブなら好きな曲だけを大ボリュームで流し続けての1人カラオケ状態も楽しいものです。昔なつかしの曲で青春時代に思いを馳せながらのドライブもいいですよね。

 

では、その音楽の担い手たるアーティストやプロデューサーは、プライベートではどのように音や音楽と接しているのでしょうか。また、クルマと音楽の相性についてどのように捉えているのでしょうか。オーディオマニアでもあるシンガーソングライター兼音楽プロデューサーの寺岡呼人さんがゲストを向かえて「クルマと音楽」について語り合う同シリーズ、初回は最前線で音を紡ぎ続けているKANさんをゲストにお届けします!

 

【KAN】

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1962年9月24日生。1987年にレコードデビュー。2002年春からフランス・パリに移住し、【Ecole Normale de Musique de Paris】に留学。2004年夏の帰国後は、バンド・弾き語り・弦楽四重奏やオーケストラとの共演など、様々なスタイルでの活動を展開中。好きな食べものは生牡蠣。www.kimuraKAN.com

<LIVE>

【弾き語りばったり #23 三歩進んで何故戻る?】

ピアノ1台だけの単身弾き語りツアー。2018年3月より全国23都道府県で30公演開催中。

 

<CD+DVD>

YAMA-KAN

【Take me Follow me/記憶にございません/手をつなぎたいんだ】

KAN×山崎まさよしによる書き下ろし3曲入りのCD+DVD。とっくにやってそうで実は一度もやってなかった初の共同制作楽曲。すべての楽器を二人でレコーディングしています。

2018年3月発売/2000円+税/TRJC-1080/発売元:TOWER RECORDS LABEL

<CD> Take me Follow me/記憶にございません/手をつなぎたいんだ

<DVD> YAMA-KAN Recording Documentary

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<LIVE DVD>

BAND LIVE TOUR 2016【ロックご自由に

東京・豊洲PITでの最終公演を全曲収録したものの、【芸能生活29周年記念 特別感謝活動年】で多忙を極めたため放置状態にあったライブ映像を、新たな気持で丁寧にEdit & Mixして、忘れたころに新発売! Audio Commentaryでは、副音声家・根本要氏とKANによる爆笑ライブ解説【KANと要のDame-Dashiナイト】をお楽しみいただけます。

DVD 2枚組、全21曲、約154分/2018年2月発売/6000円+税/製品番号:EPBE-5563~4/発売元:UP-FRONT WORKS inc. / zetima

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【寺岡呼人】

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シンガーソングライター兼音楽プロデューサー。1988年、JUN SKY WALKER(S)に加入。1993年にソロデビューし、1997年にはゆずのプロデュースを手がけるようになる。ライブイベント Golden Circleを主催し、FM COCOLOの番組「CIRCLE OF MUSIC」で、さまざまな音楽とアーティストをナビゲートしている。筋金入りのオーディオマニアであり、カーマニアでもある。http://www.yohito.com/

 

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↑2月にリリースした最新アルバム「LOVE=UNLIMITED」 (ラヴアンリミテッド)。デビュー30周年、50歳の節目を迎えて紡ぐ等身大の音楽がここに

 

カーオーディオで鳴らす音がひとつの基準に

寺岡 KANさんは1台のクルマ(ボルボ240)にずっと乗り続けているんですよね。今現在の走行距離ってどれくらいですか?

 

KAN 30万5000km台ですね。年数としては25年になります。

 

寺岡 すごいですよねぇ。僕も昔同じクルマに乗っていたのですが、17万kmまではいったけどガタがきちゃいまして。

 

KAN しょっちゅう修理に出しているし、すごくお金かかってますよ。去年なんてドアのヒンジが折れちゃったので、ドアごと交換したから。部品はもうないし中古で探すしかなくて。で、見つかったのはいいけど色が違った。僕としては問題なかったんだけど、ディーラーさんが「それはいくらなんでも!」てことで、塗られました。

 

寺岡 ずっと乗り続けているというのは、やはり愛着があるからですか?

 

KAN ですね。それまでクルマを持つという考えがなかったんだけど、92年頃に会社の勧めでクルマを買うことになって、どんなのがいいか街を走るクルマを見ていたんですが、いいなぁと思うものはどれも古いクルマだったんですよ。維持が大変だよと言われていまのクルマにしたんだけど、うちのクルマはいま、やっとクラシックカーになり始めましたね。だから、ここからです(笑)。本当にどうやっても乗れなくなるまで乗りますよ。

 

寺岡 クルマを買ってからドライブが好きになったとか、変化はありましたか?

 

KAN 基本的には生活の足なんです。ただ、音楽を聴くにはいい場所だよね。遠慮なく大きなボリュームで音楽を聴けるじゃない。

 

寺岡 われわれミュージシャンあるあるというか、レコーディング中はデモテープやミックスダウンのチェックをクルマの中で聴くことってありませんか?

 

KAN ありますね。ずっと25年、聴く環境が変わってない。ここを基準にしていますね。

 

つまり、KANさんにとってのリファレンスがカーオーディオというわけです。クルマではボリュームのレベルを一定にしてどう聴こえるかをチェックするそう特に大好きな中田ヤスタカさんの作品はダイナミックレンジが広く、大きな音に聴こえるトラックも多いとか。寺岡さんもクルマ内で聴くとバランスが確かめられるから、各楽器のボリュームの調整がしやすいといいます。

 

KAN 同じ曲でも、パソコンで聴くときとヘッドホンやイヤホンで聴くときは音のバランスって変わる。スタジオの大きなスピーカーで聴くときも変わっちゃう。だから製作中の曲がどう聴こえるかのチェックには、カーオーディオを使ってますね。信頼しています。

 

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↑対談は寺岡さんのプライベートスタジオで。旧知のお二人だけに終始なごやかな雰囲気

 

土地が育むグルーヴ

寺岡 プライベートではどんな曲を聴いていますか?

 

KAN

群馬県のライブ会場までひとりでクルマで行ったんですけど、道中何を聴こうかなと、ドナルド・フェイゲンとかのCDを持っていったんです。けど、結局きゃりーちゃん(きゃりーぱみゅぱみゅ)の「ピカピカふぁんたじん」ばっか聴いていました(笑)

 

寺岡 KANさんはよく海外にも行かれていますが、海外でのドライブ時に何か感じることってありますか?

 

KAN 例えばロサンゼルスに行ったとき――ラジオからウエストコースト・ロックが流れてくると「うおおおお!」って感じになるんですよね。それも昔から聴いていた曲だと。

 

寺岡 わかりますそれ! 音圧も違って聴こえますよね。

 

KAN なんかものすごくカッコイイな! と思いますね。知っている曲が、こんなにもカッコよく聴こえるというのはビックリしました。あれは現地の気候とか関係しているんだろうなぁ。

 

寺岡 その土地が育んだグルーヴってありますよね。ハワイでレンタカーを借りて乗っていたとき、ラジオからハワイアンがかかったときも、「あぁ~、やっぱり合う!」っていうことがありましたね。

 

 あの曲が作られた土地にいまいるんだ! という感動。KANさんいわく、「フランスのワインをフランスで飲んでも、普通に美味しいねと感じるだけなんだけど、音楽は違うんだよね」とのことです。そう考えると、思い出の曲を辿るドライブ旅も楽しそうですね!

 

音源は基本的にCD、それもお店で購入しますね(KAN)

寺岡 KANさんのなかで聴いていてベストなアルバムってありますか。リファレンスにしている1枚とか。

 

KAN それはいろいろありますよねー。ビートルズの初期のやつは無条件で楽しいし。でもいわゆるリファレンス的なものはないですね。例えばコンサートのとき、PAの方がセッティング時に必ず同じ曲をかける、ってあるじゃないですか。この曲、この歌が会場でどう聴こえるのかというチェックのためなんだけど、そういうのは僕にはないですね。

 

子どものころはレコードをカセットに落として、自分の部屋で聴いていたというKANさん。音質やオーディオに関してはあまり気にせず育ってきたそうです。好きな曲を、好きなように聴くという自由さがKANさん流なのでしょう。

 

寺岡 いまはCDもあれば、ハイレゾ音源、ストリーミングなどもありますが、よく聴く音源としてはCDが多いんですか?

 

KAN CDを、パッケージのやつを、お店で買います。どうしてもお店で手に入らないものはネットで買うこともあるけど。

 

寺岡 ハイレゾとかアナログとかに興味はありますか?

 

KAN 黙っていても時代は変わっていくだろうと考えているけど……。例えばビートルズのハイレゾリマスターが出たとして。いくら音質が良くなって、いままで聴き取れなかった音がわかるようになって、それはそれで面白いとは思うんだけど、ぼくは、当時彼らが作ったものが正しいと思いますね。まあファンとしてハイレゾも買うんだけれども。そういう考え方ですね。

 

寺岡 僕はハイレゾってけっこう好きで。わりとアナログに近い聴こえ方なんですよね。だからすごく受け入れてます。ところでストリーミングのサービスは使ったことないんですか?

 

KAN ラジオで、かけたい曲のCDがどうしても手に入らない時には使います、仕方なくね。

 

寺岡 僕はストリーミングの便利さに毒されているというか(笑)。新譜も含めてだいたい聴けちゃうんですよね。で、AmazonとかでCDを見ると「3000円って結構高いな」と感じちゃってきてるんです。近ごろはそういう価値観の人が増えてきているんでしょうけど、音楽を提供する側でありながらも、そう考えちゃうんですよね。

 

KAN 音楽に限らずだよね。それは時代の流れとして仕方ないよね。

 

寺岡 そのぶん、いままで聴いてこなかったジャンルの曲に接したりとか、誰かがオススメするプレイリストを流したらいいセンスだったりとか、驚きや発見もあるし、ライブラリー的な側面もあるし、そこは一長一短だなと思ってます。

 

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↑寺岡さんは愛車にパイオニア・サイバーナビのフラッグシップモデルを装着し、ハイレゾ音源を聴いたり、音楽ストリーミング機能「ミュージッククルーズチャンネル」を楽しんだり。クルマは音楽活動になくてはならない環境なのだとか

 

オーケストラを本格的にやりたい!(KAN)

寺岡 これからのKANさんのビジョンってありますか。

 

KAN 僕はいま55歳だけど、音楽家として、あと何年やれるかというのがありますね。肉体的に、あと10年やれているかどうかとか考えると……。ある日突然、大きい病気だと宣告されたらアウトじゃない。いまコンサートを3タイプやっていて。10年前だったら期間を空けてじっくり面白いものを作ろうという考え方だったけど、いまはただただ楽しいんだよね。だからコンサートを面白いを思っているうちにどんどんやっていかないと。それでやったことがないことにもどんどんチャレンジしていこうと。あとはフルオーケストラをちゃんとやりたいですよね。

 

寺岡 山本直純かKANさんか(笑)

 

KAN 過去に何度か、自分の曲をアレンジしてやらせてもらったこともあるんだけど、あの数の楽器で演奏しないとわからないものってあるんですよね。あとは……指揮者にもなりたい。あとはそうだな、オーケストラコントもやりたい(笑)

 

音楽ありコントありで楽しさいっぱいのKANさんのライブ。もしオーケストラの規模でKANさんが目指す“面白さ”を追求したとしたらどうなるのでしょうか。ぜひ見てみたいですね!

 

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↑55歳を迎え「あと何年音楽ができるだろうか」と考えることはあるものの、KANさんの音楽的探究心はまったく尽きることがありません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乃木坂46、ゆずらの“絆のうた”は? 『Love music特別篇』4・6放送

『Love music特別篇 絆のうた』(フジテレビ系)が4月6日(金)午後11時から70分のスペシャル版で放送される。

 

 

番組では“絆”をテーマに、“家族にとって、仲間にとって、大事な曲”を特集。さだまさし、谷村新司、乃木坂46、ゆずら豪華出演アーティストたちによる“絆のうた”をライブで送る。さらに、掘りごたつ形式のセットに集まったゲストの“絆のうた”トーク、そして“絆のうた”にまつわるドキュメンタリーを送る。ドキュメンタリーVTRのナレーションは俳優の松重豊が担当する。

 

ドキュメンタリーの1つ目のエピソードは、長崎県の五島列島に住む7人の子供を抱えた大家族。子供たちがそれぞれ家から巣立った時に気付いた父の思い。さだまさしの「案山子」こそが家族の絆を深めた宝物の歌だという、7人兄弟とガンコ親父の成長物語を紹介する。

 

さだは「ご家族の人生を通じてこの歌が流れているかと思うと、歌い手として光栄だと思う同時に、責任を感じる」と語り、「“ふるさとは父であり母である”ということを伝えられたら」と、詩情あふれるライブを披露する。

 

2つ目のエピソードは、谷村新司の「いい日旅立ち」によって奇跡が起きたという夫婦の話。自らのガンが発覚した直後、妻が若年性アルツハイマーを発症。ガンと闘い戦いながら妻を介護する夫が、想像を絶する生活に死を決意した時、谷村の楽曲が奇跡を起こす。

 

谷村は「覚悟を持って心して音楽をやらなくてはいけない、自分の心に響いた音楽を作らなければいけない、とあらためて教えられた」と語る。

 

乃木坂46は、今月で卒業という大きな門出を迎える生駒里奈がセンターを務めた曲「君の名は希望」を披露。先輩たちの楽曲と家族の絆のエピソードに「音楽の力をあらためて感じた」という生駒は「メンバーが変わっていっても歌い継いでいってほしい」とその思いを語る。

 

スタジオトークには、西野七瀬、生駒里奈、生田絵梨花、齋藤飛鳥、秋元真夏が参加。それぞれの“家族の絆のうた”、両親への思いを語る。

 

ゆずは、親子や同僚、友人同士との絆を深める不朽の応援歌となった「栄光の架橋」を熱唱。「栄光の架橋」が老若男女さまざまな人たちに歌い継がれていることについて、「皆さんの節目節目に愛していただいて、僕ら自身も力をもらう、そんな曲になりました」と北川悠仁。それぞれの “絆のうた”についても、くしくも2人とも同じ曲を“家族の思い出のうた”として選び、幼少時代のほほ笑ましいエピソードなども披露する。

 

『Love music特別篇 絆のうた』
フジテレビ系
放送日時:4月6日(金)後11・00~深0・10

MC:森高千里、渡部建
出演アーティスト:さだまさし、谷村新司、乃木坂46、ゆず(※五十音順)
ナレーション:松重豊

番組サイト:http://www.fujitv.co.jp/lovemusic/

©フジテレビ

 

 

 

出会いと別れの季節に聴きたい―― ギャランティーク和恵が選ぶ「男と女の別れ歌」

みなさんこんばんは、ギャランティーク和恵です。毎月その季節に合わせた歌謡曲を10曲選び抜き、みなさんにご紹介する「マンスリー歌謡プレイリスト」。今月は「別れ歌」特集です。春といえば別れの季節。卒業式で友人たちとの別れもありますし、新しい環境に変わるために住んでいた町との別れなんかもあります。しかしやっぱり歌謡曲には男女の別れ歌がほとんどです。それは季節関係なく年中あることですけど……。ということで、春を感じるかどうかはさておき、ワタシがグッとくる恋人たちの「別れ歌」を厳選してお送りいたします。泣かないでね……。

↑ギャランティーク和恵さん(撮影:下村しのぶ)

 

01.また逢う日まで/尾崎紀世彦
(作詞:阿久 悠 作曲/筒美京平)

まずはベタにみなさんがよく知ってるであろうこの曲からスタート。1971年にリリースされた尾崎紀世彦さんの2枚目のシングル曲。もともとは三洋電機のエアコンのCMソングとして作られた曲がボツになってお蔵入りしていたものでしたが、阿久 悠さんの作詞によって、当時ヒットしていたズーニーブーというグループに「ひとりの悲しみ」というタイトル曲でリリースさせたもののやっぱりヒットせず。その後、歌詞のテーマを「別れ」に変えて、さらには力強いボーカルの持ち主に歌わせればヒットするだろうと、尾崎紀世彦さんに「また逢う日まで」というタイトルで歌わせたところ大ヒット、1971年のレコード大賞を獲得するまでとなりました。……という逸話は歌謡曲愛好家のなかでは有名な話。男女の別れを、「誰かが立ち去り誰かが悲しむ」という構図ではなく「ふたりで決意して別々の道を歩み出す」という前向きな別れを描いた新しさに、作詞家としての阿久 悠さんの挑戦が伺えます。

 

02.美しい別れ/いしだあゆみ
(作詞:なかにし礼 作曲:加瀬邦彦)

お次は、1974年にリリースされたいしだあゆみさんの44枚目のシングル曲。タイトル通り「美しい別れ」にするため、旅立つ男との別れまでの時間をわざと1時間残しておくという小憎い演出をする女の歌。この歌の中の2人の「別れ」というのは決して悲しい結末を迎えた恋の終わりではなく、愛し合っているけれども離れなくてはいけなくなったやむを得ない事情の上での「別れ」で、だからこそせめて悲しい気持ちでお別れするのではなく、最後まで楽しい時間を過ごしたいと願う気持ちが痛いほど伝わります。こんな粋な女でいられたらいいですよね……。

 

03.リクエスト/ジュディ・オング
(作詞・作曲:中村泰士)

続いて、1976年にリリースされたジュディ・オングさんのシングル曲。一度コロムビアでリリースしたものの、ソニーへ移籍した後1980年に改めて録音し直してシングルでリリースするほど、きっと本人もこの曲がお気に入りだったのではと思わせる、隠れた名曲です。こちらも恋の終わりの歌う別れ歌ですが、歌謡曲によくある「捨てられてさめざめ泣きすがる」みたいな女ではなく、悲しみを隠しつつ最後の夜のデートを楽しみながら、別れの瞬間にもどこか凛として気品を漂わせる、大人の女性の美しさと強さを感じます。別れのシーンをエレガントにできるかどうか、そこが上質な女であるかどうかのポイントです。

 

04.孔雀の羽根/安倍律子
(作詞:千家和也 作曲:筒美京平)

4曲目は、1974年にリリースされた安倍律子さんの14枚目のシングル曲。こちらは70年代ならではの「男に捨てられ逃避行」系失恋ソング。この頃の歌は失恋すると住んでた街から出て行くパターン多いのよねぇ……。新しく住むアパートとか新しい仕事とか探すの大変だろうなぁとか勝手に心配しちゃいます。しかしこの歌、男を「孔雀」と見立てて、「孔雀が羽根を広げるように心を変えた」という多少意味がわからないけれどどこか仰々しいキッチュな歌詞世界が素晴らしい。そこがほかの「男に捨てられ逃避行」系のどこか自虐的で貧乏くさい感じとは一線を画しています。良曲。ちなみにワタシもCD「ANTHOLOGY#4」にてカバーしておりますのでぜひ聴いてみてくださいませ。

 

05.ワン・シーン/近田春夫
(作詞:山口洋子 作曲:近田春夫)

お次は、1979年にリリースされた近田春夫さんのLP「天然の美」からの1曲。沢田研二さんの「勝手にしやがれ」はみなさんご存知だと思いますが、この「ワン・シーン」という曲、スーパースターのジュリーに対してや、「勝手にしやがれ」という大ヒット曲へのオマージュもありつつ、どこかアイロニカルに山口洋子センセーは歌詞を書かれたのでは? という個人的な見解を元に、両曲を比較しながらこの「ワン・シーン」という曲の素晴らしさをお伝えできれば思います。女の家に転がりこんで1年ほど住んでいた男が、ある日部屋に帰ってドアを開けると別の男がいて、そのまま何も言わず扉を閉めて出てゆく……というまさにワン・シーンを歌った歌なのですが、「行ったきりなら幸せになるがいい」(勝手にしやがれ)的なセリフで「世話になったな!」と気障にキメたいが、「言葉のナイフでぶった切るほど熱い仲でもなかったな……」と冷静になってみたり、「背中で聞いている」(勝手にしやがれ)ものは、ドアを閉めたあとに聞こえてくる男と女の堪え加減の笑い声だったり、「思い出かき集め鞄に詰め込む」(勝手にしやがれ)ほど長い仲でもなかったことに気付いたりして、みんなジュリーに憧れているけれど、現実は「勝手にしやがれ」みたいにはいかず結構淡白で情けないものだったりするし、この歌の男のほうがワタシはジュリーよりもアーバンを感じます。ということでワタシは断然「ワン・シーン」派です。近田春夫さん大好きすぎて文章長くなってしまいました。ゴメンナサイ。

 

06.ロマンチスト/伊東ゆかり
(作詞/松本 隆 作曲:筒美京平)

6曲目は、1977年にリリースされた伊東ゆかりさんの36枚目のシングル曲。こちらも「部屋」が出てくるのですが、この「部屋」というのは、恐らく主人公の女の部屋だとは思うのですが、歌詞の中の「カフスをはめ込む」とか「シーツをすっぽりとかぶって」などの言葉に、これはラブホテルか? という感じもします。どことなくアダルト。松本 隆さんの描くモチーフや男の仕草がいちいちキザで、別れの男女(というか一方的に男)がここまでカッコつけられたら絵にはなるのですが、実際にこんなナルシストな男に捨てられたらワタシならムキーッとなりそうです。主人公の女も、そんな終始キザに決める男(ウザい)にムキーッとなりながら、そんな男に惚れてしまった自分を責めつつ、部屋を出たあとまでキザに決めまくる(マジウザい)男に結局キュンとしてる自分にも気づいているのです。あるある〜!

 

07.春なのに/柏原芳恵
(作詞・作曲:中島みゆき)

こちらは1983年にリリースされた柏原芳恵さんの14枚目のシングル曲。春だから選んでみました「春なのに」。春は別れの季節……という今回のテーマには1番ピッタリな曲ですね。卒業式での好きな人との別れを描いたこの曲、当時のヨシヨシとしても歌の主人公と同じ年頃だとは思いますが、可愛げなおぼこい歌い方をしつつ、1番のAメロの「それだ〜けです〜か〜」という部分だけ妙に大人っぽく怨念深い声になっているのが聴きどころ。どんな時代のアイドルにも、10代にしてすでにスナックの香りが漂うオヤジ受けするアイドルっていると思うんですが、柏原芳恵さんもその1人ですよね。

 

08.花吹雪/ちあきなおみ
(作詞:吉田 旺 作曲:都倉俊一)

この曲は、1975年にリリースされたちあきなおみさんの19枚目のシングル曲。こちらも卒業をテーマにした春の別れの曲。しかしちあきなおみさんが歌う卒業ですから、そう一筋縄にはいきません。卒業したのは好きだった男の方で、そんな男子大学生と付き合っていたスナックのママ、という設定です。ヨシヨシもビックリ! 大学を卒業して、就職か何かで地元へと帰ってゆく男を見送り、そのタイミングで自分の店を閉めて故郷へ帰る決意をする歌。スナックのママと付き合っちゃう男子大学生もなかなかやるな、という感じですが、男子大学生と付き合っちゃうママもママでなかなかやるな、という感じです。一体何歳の設定なんだろう……。しかもそんなママを男子大学生はビンタとかしちゃったりして、もう何? プレイ? 桜も散ってて和風SMの匂いもしてとにかく官能小説のようなエロティシズムを感じます。

 

09.ブルースカイブルー/西城秀樹
(作詞:阿久 悠 作曲:馬飼野康二)

お次は、1978年にリリースされた西城秀樹さんの26枚目のシングル曲。こちらも一筋縄にはいかない男女の別れの歌です。いわゆる「不倫」関係にある2人で、恐らくこの男女、男はまだ血気盛んな20代前半くらい、女は30代くらいの人妻でしょうか。周りの大人からの忠告を無視してでも、その若さゆえの情熱で彼女の自分のものに奪い取ろうとしたあの日。しかし、その女とは結局終止符を打たれ、二度と逢えない関係となってしまったのです。歌詞では「遠く連れ去られ」るという表現でそれを描いているのですが、結婚相手の男が主人公と妻の関係を断ち切るために強引に遠い街へ移り住んだのか、もしくは女が何かの理由でこの世から去ってしまったのか、そこは色々と想像をさせます。これが後者だった場合、愛し合ってしまったからこそ彼女を追い詰めてしまった結果だったかもしれません。そして少しばかり大人になった今でも、目に沁みるほどの青空を見るたびに、あの若き日々の愛と悲しみと過ちが蘇ってくるという、なんとも切なく胸に突き刺さってくる歌です。ブルースカイブルーは青春の青。阿久 悠センセー、深すぎます。

 

10.いつか何処かで/平山三紀
(作詞:橋本 淳 作曲:筒美京平)

最後はこの歌でお別れです。1972年にリリースされた5枚目のシングル「希望の旅」のB面曲。アップテンポで軽快なリズムにのせて、爽やかに別れを歌います。平山ミキティもビンビンにハネまくって歌ってます。フィフス・ディメンションの「ビートでジャンプ」を明らかに下敷きにしていて、当時他にもこの曲をベースに作られた歌謡曲がいくつかあり、それをまとめてワタシは「ビートでジャンプ」歌謡と言っております。この歌も男女の別れを歌った歌ですが、もっと男らしくなって帰っておいでと女が旅立ちを送り出すという歌。橋本 淳さんの歌詞にはよく「心を開く」とか「心の扉」とか「心」というモチーフが出てきますが、この曲にも「自分を変え 心を閉ざさずに あなたにふさわしく」という強いメッセージが。こんなことを別れ際にサラリと言える、海のような懐の深い女になってみたいものでございます。

 

以上、今月のプレイリスト、3月は「別れ歌」を特集してお送りいたしました。そういうワタシも、実はひとつお別れのお知らせがあります。なんと、数か月に渡りお送りしました「歌謡プレイリスト」ですが、なんと! 今月で最終回となってしまいました。理由(わけ)は聞かないで……。その代わりといってはなんですが、4月より新しい企画が用意されております。そちらのほうをどうぞ引き続きお楽しみに!(つまりまだ別れません。)

 

【インフォメーション】

ギャランティーク和恵さん、ミッツ・マングローブさん、メイリー・ムーさんによるコーラスユニット・星屑スキャットの1st ALBUM「化粧室」が2018年4月25日に発売決定しました!これまでのシングルに加え、“星屑スキャットを見初めた男”リリー・フランキー作詞「新宿シャンソン」を初収録するなどバラエティに富んだ作品に仕上がっています。どうぞお聴き逃しなく!

【収録曲】

DISC1

1.Knock Me In The Middle Of The Night
2.愛のミスタッチ
3.ANIMALIZER (2018 new mix)
4.半蔵門シェリ
5.波の数だけターコイズ
6.降水確率
7.星屑スキャットのテーマ (2018 new mix)
8.マグネット・ジョーに気をつけろ (シングル・バージョン)
9.Interlude – Cosmetic
10.コスメティック・サイレン
11.REMEMBER THE NIGHT (2018 new mix)
12.HANA-MICHI
13.ご乱心 (2018 extended mix) ※Bonus Track

DISC2

1.新宿シャンソン

 

そして、2018年6月9日(土)10日(日) 丸の内「COTTON CLUB」にて星屑スキャットLIVE 2018「化粧室で逢いましょう」の開催も決定! 詳しい情報は、日本コロムビアの「星屑スキャット」公式サイトでチェック!

「卒業」で思い浮かぶ曲と言えば……? 桜舞い散る季節に聴きたい昭和の名曲10選

桜の季節がいよいよ到来ということで、非常にベタですが、春を迎えるにあたって向き合うことになる「卒業」「旅立ち」「友達」といったキーワードで、今回は往年の歌謡曲やニューミュージックを中心にセレクトしてみました。

 

かつての仲間と久しぶりに会って、カラオケやミュージック・バー、スナックなどで流れていたら、思い出話に華が咲いて、ミドルエイジの皆さんは盛り上がるかもしれませんし、ヤングの皆さんにはフレッシュに聴こえてくることでしょう。そんな「飲み」を想定したシチュエーションも織り込み済みです。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、ご自宅でお酒でもたしなみつつ、感傷に浸りながら楽しんでいただければうれしいです。

※画面をタップすると曲が試聴できます

 

【卒業、旅立ちの時期に聴きたい様々な形の10曲】

01.卒業/斉藤由貴
(1985年2月21日リリース)

担当編集者から真っ先に挙がってきたのがこの曲。同時期に同タイトルの楽曲が複数リリースされましたけど、個人的にもこれを越えるものはないと思われます。作詞は松本 隆、作曲は筒美京平と歌謡曲好きにはたまらない黄金コンビ。もともと「卒業」なるテーマで歌うことが決まっており、卒業における情景や心象風景を細かく描写していったという。主人公の女の子による不思議なくらい俯瞰した視点が、いま聴くととっても新鮮!

 

02.制服/松田聖子
(1982年1月21日リリース)

8枚目のシングル「赤いスイートピー」のB面(カップリング)曲で、聖子ファンにとっては鉄板曲。当時、すでに聖子プロジェクトに関わっていた作詞家の松本 隆が、松任谷由実に声をかけたのは有名な話。ユーミンは呉田軽穂名義で楽曲を提供することで合意。「四月からは都会に行ってしまうあなた」を想う「ただのクラスメイト」の私。誰しもが経験する淡い恋心を最後に袖を通す「セーラー服」を通して浮かび上がらせる。サビ部分よりもBメロの強さの確信犯ぶりがお見事。

 

03.二人の旅立ち/サーカス
(1979年10月9日リリース)

中年のカラオケの定番(?)「Mr.サマータイム」でおなじみの70年代を代表する男女コーラスユニットの6枚目のシングル。おそらくは駆け落ちするために見知らぬ街へと旅立つカップル。希望にあふれた喜びを快活なサウンドと爽やかなコーラスワークに乗せてハイウェイを駆け抜けていく。こんな旅立ちがあってもいいですよね。バンジョーを使ったアーシーなエッセンスも高揚感をさりげなく煽ります。作曲はゴダイゴのタケカワユキヒデということで、同時期のあの名曲の構成も見え隠れ。

 

04.旅立ち/ばんばひろふみ
(1979年10月21日リリース)

フォーク時代のバンバンを経て、ニューミュージックの世界で「SACHIKO」を大ヒットさせたシンガーソングライターの隠れた名曲。軽やかに刻まれるオリエンタルタッチなピアノの音色。ブラジル音楽のサンバなどで使われる楽器「クイーカ」がアクセントになったライト・サンバといった趣。舞台は船の上!  どうやら本気の旅立ちのようですが、「答えなど探すこともないさ すべて変わりゆくもの」と何が起こるかわからない未来図を噛み締めているかのよう。アルバム「ひとり海へ還る」に収録。

 

05.グッド・ラック/野口五郎
(1978年9月1日リリース)

大人の男女関係からの卒業、旅立ちということでピックアップ。哀愁系のディスコ歌謡としても機能しちゃいます。別れの明け方をハンサムに切り取った山川啓介による歌詞がイチイチ格好よすぎ。大御所の名アレンジャー、高田 弘によるきらびやかなストリングスアレンジは、サルソウル・オーケストラ(フィリーソウルの流れを汲んだディスコレーベル「サルソウル」のお抱えバンド)へのオマージュと解釈。最近では坂本慎太郎によるカバー曲が話題を呼び、若い世代の間でもスマッシュヒットした。

 

06.季節のない街角で/大橋純子
(1977年4月リリース)

少々強引ですが、「ひとりぼっちの自分との卒業」という視点でセレクトしてみました。ちょっとした寂しさと希望とが交差する感情を、まどろみを感じさせるメロウなサウンドに昇華させたアーバンな傑作。サビで繰り返し歌われる「昨日のなみだ忘れて Good Bye 明日はきっとすばらしい Good Day」。仕事も恋愛も多くの大人は日々これの繰り返しですよね。大橋純子&美乃家セントラル・ステイション名義のファーストアルバム「RAINBOW」に収録。

 

07.あの頃のまま/ブレッド&バター
(1979年6月リリース)

地元の茅ヶ崎を拠点に湘南サウンドをつむぎ続けるベテラン兄弟デュオが、4年間の活動休止を経て1979年に復帰する際に、友人でもあるユーミンが呉田軽穂名義で楽曲(作詞・作曲)提供したヒット曲。70年代の終焉を描いた作品ともいわれており、ターミナルで久しぶりに会った君と「人生のひとふしまだ 卒業したくないぼくと たわいない夢なんか とっくに切り捨てたきみ」と、夢と現実を線引きする瞬間をウェットに描く。大人になる上で、あなたが手放したものって何なんですか? ちなみにユーミンは2003年に「Yuming Compositions: FACES」でセルフカヴァー。

 

08.卒業写真/ハイ・ファイ・セット
(1975年2月5日リリース)

学生時代の卒業をテーマにした楽曲は数あれど、その象徴的な歌といえばやっぱりこの歌かもしれません。彼らのデビューシングルであり、楽曲提供したユーミン本人がその数か月後にアルバム「COBALT HOUR」でセルフカヴァーすることになります。「あの人」が高校時代の憧れの人ではなく、美術学校の恩師(女性)なのは有名な話。しかも卒業してからのストーリーだったりします。でも、青春時代に憧れだった人への記憶を、この曲に重ねる人もきっと多いはず。思わずセンチになってしまうアレンジは服部克久の手によるもの。

 

09.卒業/赤い鳥
(1974年7月5日リリース)

美しいコーラスワークを持ち味に、70年代前半を中心に活動したフォークグループの赤い鳥が、アルバム「書簡集〜ラスト・アルバム」で発表した1曲。解散を前提に作られた最後のアルバムの冒頭を飾る1曲で、「垣根こえて触れ合った あの固い夢を大事に乗せて」「さよならと書いた汽車が出るよ」と、共に過ごしたバンドメンバーへのメッセージとも受け取れる歌詞が印象的。解散後はハイ・ファイ・セットと紙ふうせんに枝分かれして、お互いが新たなスタートを切ることになります。かつての仲間との記憶をたぐり寄せてくれる、そんな楽曲かもしれません。

 

10.YOU’VE GOT A FRIEND/ジェイムス・テイラー
(1971年10月22日リリース)

最後は洋楽で締めたいと思います。邦題は「君の友だち」。アメリカの女性シンガーソングライターであるキャロル・キング自身のアルバム「つづれおり」(1971年)に収録され、その後、盟友でもあるジェイムス・テイラーによるカバー曲が全米で首位を獲得。「ただ名前を呼ぶだけでいい 僕はどこにいたとしても 君に会いに駆けつけるから」と、友人がいることの誇りと素晴らしさを静かに歌い上げている。春を境に離れていく友だち、新しく出会う友だち。節目節目で出会った愛すべき、信頼すべき友だちさえいれば、人生なんとかなるもんです。

 

2000年代以降のものではなく、あえてのオールドミュージック集でお届けしてみました。まだまだ見知らぬ卒業ソングや旅立ちソングがあるので、皆さんのお気に入りを「Spotify」でぜひ探してみてください。

 

 

ハロプロ20周年!「ひなフェス」「カウントダウンライブ」BSスカパー!で独占放送決定

20周年を迎えるHello! Projectのイベント「Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project ひなフェス 2018」「ハロプロカウントダウン2017→2018」が、BSスカパー!で独占放送されることが分かった。

 

 

「ひなフェス」は、今年で6回目を迎えるHello! Project恒例の春のコンサート。今年は、3月31日(土)と4月1日(日)にパシフィコ横浜で開催予定で、モーニング娘。’18、アンジュルム、Juice=JuiceといったHello! Project所属のアーティストが一堂に会し、ソロ&シャッフルユニットなど1回限りのプログラムを披露する。BSスカパー!では、3月31日(土)夜公演を5月末に放送し、4月1日(日)夜公演を午後5時より独占生中継する。

 

さらに、2017年の大晦日に行われた、Hello! Project総決算でもあるイベント「Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2017 ~GOOD BYE & HELLO!~」を、BSスカパー!で4月30日(祝・月)午後6時より放送する。

 

「Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project ひなフェス 2018」
放送日時:
【4月1日(日)夜公演】
4月1日(日)後5時~※独占生中継

【3月31日(土)夜公演】
5月末放送

公式サイト:https://www.bs-sptv.com/program/3923/

「Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2017~GOOD BYE & HELLO!~」
放送日時:4月30日(祝・月)後6時~

公式サイト:https://www.bs-sptv.com/program/3922/

チャンネル:BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス579)
視聴方法 :スカパー! のチャンネルまたはパック・セット等のご契約者は無料でご視聴いただけます。

※放送スケジュールは変更になる場合があります。

 

最上もが「とてもエロ教師」SKY-HI&ぼくりりコラボ曲MVで男子学生を誘惑

SKY-HIが3月21日(水)にリリースする初コラボレーションベストアルバム「ベストカタリスト -Collaboration Best Album-」に収録される、ぼくのりりっくのぼうよみとのコラボ楽曲「何様」のミュージックビデオが公開された。

この楽曲は、SKY-HIがトラックプロデュースを手掛け、アレンジとMIXを橘慶太(w-inds.)が担当。MVでは、最上もが演じる眼帯姿の女性教師役が男子学生の気持ちを翻弄する大胆なストーリーが展開される。

 

<SKY-HIコメント>

「こうあるべきだ」「こうするべきだ」「皆そうなんだから」という呪いを壊して、自由に楽しく生きれる人が増えるといいなぁと思っていました。

 

その呪いと現在進行形で闘っている友達達、ぼくりり、もがちゃん、エンジニアにも慶太君、と皆と一緒にこの時代に必要な曲が出来た気がしてます。気のせいじゃないことを祈ります。

 

<最上もがコメント>

日高くんからいきなり「MVでてよ、ドロッとした曲で監督もぼくりりも最上を求めてるよ」と連絡がきて、冗談かとおもったら本当にやることになり、はじめて高校生を誘惑しました。とてもエロ教師です。

「ベストカタリスト -Special Edition EP-」
3月16日()全CP&Subscription配信
アルバム価格:1050円

 

「ベストカタリスト -Collaboration Best Album-」
3月21日(水)発売

 

・mu-moショップ / AAA Party / AAA mobile専売商品 <初回生産限定>
CD+DVD(スマプラ対応)5,800円(+TAX)
CD+Blu-ray(スマプラ対応)5,800円(+TAX)
※三方背ケース仕様/ミニ写真集(4C/52P)/特製ステッカー付

CD+DVD(スマプラ対応)5,500円(+TAX)
CD+Blu-ray(スマプラ対応)5,500円(+TAX)
※初回盤:JKTサイズステッカー封入

CD(スマプラ対応)2,800円(+TAX)
※初回盤:JKTサイズステッカー封入

 

SKY-HIオフィシャルサイト:http://avex.jp/skyhi/

内田真礼、クラムボン、小松未可子、May’nが出演!「musicるFES」4・14開催決定

テレビ朝日系の音楽番組『musicるTV』の音楽イベント「musicるFES-Spring Edition-」が4月14日(土)に開催されることが決まった。

出演者は、番組イベントとしては初出演となる内田真礼をはじめ、クラムボン、May’n、小松未可子。MCは番組ナビゲーターのヒャダインが務める。オープニングアクトとして、佐々木李子も出演する。

 

ヒャダインは「ついに真礼たそが出演のフェスを実現できました!こうなったからには普通の寄せ集めフェスになんか絶対しない!したくない!musicるフェスだから見れる睦み合いによる温泉効果をみなさん体感しにきてください。あああああああ。」とコメントしている。

 

チケットは、3月8日(木)18:00から先行販売スタート。

 

「musicるFES-Spring Edition-」

日程:4月14日(土)

会場:マイナビBLITZ赤坂

開場/開演:17:00/18:00

 

<出演者>

内田真礼/クラムボン/小松未可子/May’n ※50音順

openingact:佐々木李子

MC:ヒャダイン

主催:musicる事務局

企画/制作:musicるTV/テレビ朝日ミュージック

※未就学児童入場不可

musicるFES-Spring Edition-オフィシャルサイト:http://music-ru.com/fes/

 

<チケットオフィシャル先行販売>

受付日程:3月8日(木)18:00~15日(金)18:00

受付ページ:http://eplus.jp/mrf-hp/

※先着順での受付となります。

※チケットはスタンディング(1階/2階)と2階指定席の2券種になります。

テレビの音を手軽に改善! 設置環境に応じて選びたいホームシアターのスピーカー4選

技術の進化により薄型化が進む液晶テレビ。でも、薄くなるにつれて音質が犠牲になってしまっていることも。テレビの音声が聴きとりにくくつい音量を上げてしまう、映画を見ていてもイマイチ迫力が出ない、そんな悩みありませんか? 薄型テレビの音質を改善したいなら、テレビ用スピーカーがオススメ。最近では置き場所をとらないバータイプや台座タイプなど、様々な形状のテレビ用スピーカーが登場しています。そこで今回は、高音質のサウンドを提供する4モデルを紹介。自宅の設置環境に合ったモデルを見つけてみて下さい。

 

置き場所を取らないバータイプならコレ

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ヤマハ

YAS-207

楽天市場実売価格 3万9300円

ヤマハの「YAS-207」は、スタイリッシュなサウンドバーと、面倒な配線が不要なワイヤレスサブウーファーのセット。その特徴は、世界初の3D技術「DTS Virtual:X」を採用していること。前方・左右・後方・高さの方向にバーチャルな音を届けるスピーカーで音楽&映画を楽しめます。また、ドラマのセリフやニュースのナレーションなど、人の声を強調して聴きとりやすくする「クリアボイス」機能も備えているので、日常のテレビ視聴にも最適ですね。

<注目ポイント>

・世界初のバーチャル3D技術「DTS Virtual:X」搭載

・セリフやナレーションを格段に聴き取りやすくする「クリアボイス」機能

・置き場所自在なワイヤレスサブウーファーを同梱

 

【設置性チェック】

テレビの前に置いても画面の邪魔になりにくいバータイプのスピーカーは、もっとも置きやすい種類のテレビ用スピーカー。このYAS-207のバースピーカーは高さ60mmと、スタンドが低いタイプの薄型テレビにも合わせやすくなっています。また、ワイヤレス型のサブウーファーは置き場所を選びませんので、テレビ台の横に置いても、ソファの横に置いてもOK。迫力の重低音を楽しめます。

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テレビを上に乗せるシアターボードならコレ

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パナソニック

SC-HTE200

楽天市場実売価格 2万7766円

パナソニック「SC-HTE200」は、テレビを上に乗せるボードタイプのスピーカー。本体にはフルレンジユニットとサブウーハーが備わっており、薄型ボディとは思えないほどの迫力あるサウンドが楽しめます。また4Kコンテンツの著作権保護技術「HDCP2.2」に対応した4Kパススルー機能により、ブルーレイディスクプレーヤーなどの機器から受け取った4Kの映像信号もテレビに送信可能。天板には傷がつきにくいガラス素材を採用しています。

<注目ポイント>

・迫力あるサウンドが楽しめる「フルレンジユニット」と「サブウーファー」を搭載

・4Kコンテンツの著作権保護技術「HDCP2.2」対応

・映像と一体になった音場を楽しめる「3Dサウンド」機能

 

【設置性チェック】

テレビを上に置けるボードタイプも設置性に優れています。バータイプに比べて筐体の容積を大きくできるぶん、単体での低音再生能力も高く、別途サブウーファーを用意しなくても迫力の重低音が楽しめます。ただし、テレビのスタンドによっては乗り切れない場合もありますので、事前にサイズを確認しておきましょう。

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ワイヤレスタイプは置き方自在

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ソニー

HT-ZR5P

楽天市場実売価格 3万9711円

ソニー「HT-ZR5P」は、片方をテレビとHDMIケーブルやアナログ音声ケーブルで接続すれば、もう片方との通信をワイヤレスで行えるので、置き方の自由性が高いのが特徴。USBやBluetooth、Wi-Fi接続にも対応しており、テレビ以外にもスマホやPCなど様々な機器とつないで音声を再生できます。また、独自の高音質コーデック「LDAC」にも対応しており、対応スマホとのワイヤレス接続時はハイレゾ相当の音質でワイヤレス再生が可能です。

<注目ポイント>

・ソニーが新開発した「LDAC」で高音質なワイヤレスリスニングを実現

・スマートフォンで一括管理・操作ができる「ワイヤレスマルチルーム」

・邪魔にならないコンパクトなデザイン

 

【設置性チェック】

スピーカー1本の設置面積はCDジャケットの面積とほぼ同じ大きさ。場所をとらず小さなスペースにも設置できます。また、左右のスピーカーの通信はワイヤレスなので、片方をテレビから離れた場所に置くことも可能。ロケーションフリーで自由にセッティングできます。

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余裕があるなら本格的な5.1chタイプの検討も

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オンキヨー

D-109XE 2ウェイ・スピーカーシステム 楽天市場実売価格 2万9284円

D-109XC センタースピーカーシステム 楽天市場実売価格 1万293円

D-109XM 2ウェイ・スピーカーシステム 楽天市場実売価格 7594円

SL-T300 アンプ内蔵サブウーファー 楽天市場実売価格 1万7139円

スマートなプロポーションのオンキヨー「D-109X」シリーズは、センター+フロント(L/R)+リア(L/R)+サブウーファーで構成される5.1chスピーカー。リアル5.1chならではの臨場感のあるサウンドを体感できます。ウーファーユニットには、固有ノイズが少ない不織布の3層コットンをハイブリッド成形して、量感豊かな低音再生を可能にした「N-OMFコーンウーファー」を搭載。MDF材をベースに、高級家具さながらの幾重もの入念な塗装を施した高品位なピアノ仕上げが特徴です。

 

<注目ポイント>

・リアル5.1chならではの本格的なサラウンド再生を実現

・高級感のあるピアノ仕上げ

・深い重低音が楽しめるサブウーファー「SL-T300」

 

【設置性チェック】

5.1chスピーカーは、置き場所に余裕のある方にオススメ。バーチャルサラウンドとは違った、リアルな臨場感が楽しめます。アンプ内蔵のサブウーファー「SL-T300」は、横置き・縦置きが可能で、横置き時はテレビラックの中などに、縦置き時は脚を取り外すことでスマートに設置できます。

 

※商品価格は、2018年1月10日時点の楽天市場の最安値を記載しています。

 

協力:楽天市場

アニソンもヘヴィメタも、僕らの青春はここが原点だった! 影山ヒロノブ、高崎晃、井上俊次……40年後のレイジー伝説

「ドラゴンボールZ」の主題歌を聴いていると、なんだか勇気が湧いてくる。「Crazy Nights」のハードドライヴィンなギターと重厚なドラムにヤラレてヘヴィー・メタルを知った。──多感な時期を送っていた僕らに、刺激と元気を与えてくれたミュージシャンたちの原点は、ここにあった!

 

2017年、デビュー40周年を迎えたロックバンド、レイジー。アニソン界の“永遠の”プリンスとしてパワフルな活動を続ける影山ヒロノブ、その彼を擁するJAM Projectのプロデューサーであり、多くのアニソンや声優アーティストを送り出しているレーベル、ランティスの社長である井上俊次、そして世界にその名を轟かせるヘヴィ・メタル・バンド、ラウドネスのギタリスト、高崎晃。いまだ多大な影響を及ぼす3人の出発点は、並みならぬ実力を備えていたアイドル・バンドだった。現代のロックバンドとくらべてももちろんのこと、当時も類を見ない個性で人気を博していた彼らの伝説を紐解きながら、レイジーというバンドを今と、未来に語り継ぐ!

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伝説1……日本のロックバンドとして史上最年少でデビューした!

レイジーがデビューしたのは、1977年の夏。ヴォーカルのミッシェル(影山ヒロノブ)、ギターのスージー(高崎晃)、キーボードのポッキー(井上俊次)、ベースのファニー(田中宏幸)、ドラムスのデイビー(樋口宗孝)──5人のメンバーは当時、2つ年上のデイビー以外は高校2年生。“史上最年少ロックバンド”のフレコミで売り出された。

井上「もともと小学校や中学校の幼なじみがベースになってるグループっていうのも、当時は珍しかったみたいです。藤田浩一さん(アウト・キャスト)、森本太郎さん(ザ・タイガース)、かまやつひろしさん(ザ・スパイダース)、岡村右さん(パープル・シャドウズ)といったGS(グループサウンズ)をやられていた方々がプロデューサーやディレクターだったりしたので、GSもほとんどプロデュースされて作られたものでしたけど、僕らはその流れの最後だったかも知れないですね」

高崎「レイジーは、ほぼ10代の時の活動なんですよね。解散したのは20歳になってほんの数か月ぐらいやったから」

井上「オーディションに受かったのが高1の終わり、2月でした。かまやつさんにスカウトされて、その年の4月には地元の大阪から上京して、7月にはデビューしてましたから。その当時の大人たちが考えていたのは、当時人気だったベイ・シティ・ローラーズにあやかった〈和製ベイ・シティ・ローラーズ〉。とにかく若くって、そんなふうになれる子たちをいち早くデビューさせたいっていう思惑が絶対あったと思います」

高崎「GSの人たちにとっては、あの時の再来みたいなね、そういうのを願ってた部分はあったんじゃないですかね」

影山「GSも当時の洋楽をコピーしたり、実はそういうことをしてましたよね。そこはレイジーも一緒で、TVでは伝わらないけど、ライヴではそんな感じでしたから」

井上「いちばん初めのライヴでもレインボーとかやってましたからね」

TVの向こうではアイドルだったが、ステージではとことんロックンローラーだったレイジー。そのアンビバレンスな魅力こそレイジーの個性であり、幅広い層のファンを魅了した要因でもあったのだ。

↑77年7月25日に発売されたレイジーのデビュー・シングル「Hey! I Love You!」(作詞:森雪之丞/作曲:馬飼野康二)は、ベイ・シティ・ローラーズを意識したポップなロックンロールナンバー↑77年7月25日に発売されたレイジーのデビュー・シングル「Hey! I Love You!」(作詞:森雪之丞/作曲:馬飼野康二)は、ベイ・シティ・ローラーズを意識したポップなロックンロールナンバー

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伝説2……デビューのきっかけはたった1曲のカヴァーだった!

デビューのきっかけとなったオーディションというのは、大阪・朝日放送制作の「ハロー・ヤング」というTV番組。ここで彼らは、ディープ・パープル「Burn」のカヴァーを披露した。

井上「かまやつさんが審査員をされていて、収録が終わってから……」

高崎「スタッフの人が『かまやつさんが呼んでるよー』って。で、楽屋に行って、何の話なんかなと思ったら」

影山「そこでもう『東京来ない?』って言われました(笑)」

高崎「ウチらは行く気満々やったけど、親に話したら『大丈夫か?』って。そりゃあ心配しますよね」

井上「まだ高校2年やったしね。将来を考えてエスカレーター式の学校行ってたヤツもいたし。それでまあ、たっかん(高崎晃)の家にみんなの親が集まって会議して。僕たちは2階でその様子を伺ってて」

高崎「でもね、かまやつさんってウチらの曲を1曲しか聴いてない(笑)。それも他人の曲やし、フルサイズで演奏してないし。僕のこと『もろリッチーだね』って褒めてはくれたけど」

井上「若さっていうのがポイントだったのかも知れないね」

高崎「今みたいにネットもないし、譜面とかも売ってない時代に、ディープ・パープルの『Burn』を一所懸命コピーして。この曲ってかなりの演奏力がいるから、なかなかまわりでも演ってるヤツいなかったね」

井上「たっかんの家にオープンリールのテープがあって、そこに録音したやつを遅く再生させて」

高崎「当時の技術だから1オクターブ下がるんけど、速いフレーズはそうやって音を拾って、リッチー(・ブラックモア)がアドリブで弾いてたようなやつまで真似してたわけやから。ギターもそうやけど、こんなキーボード弾いてるヤツも見たことないし、歌ってるヤツも見たことないし、それを友達同士でやってたわけやからね、ウチらは」

井上「たっかんはその当時からフェンダーのストラトキャスターを持っててね。友だちのなかでフェンダー持ってる人なんていなかったし、ひぐっつぁん(樋口宗孝)はラディックのスネアとペダルを持ってて。一流の楽器を買うぐらい覚悟持ってやってたっていうね」

高校生には難易度の高い楽曲をカヴァーしていたという演奏スキルはもちろんだが、それではまだ満足しない、もっと大きなステージを目指したいという5人のマインドを見抜いていたのだろうか? いずれにしても、ムッシュの目に狂いはなかったというわけだ。

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伝説3……稀代のヒットメイカーたちが曲を提供していた!

先述の通り、〈和製ベイ・シティ・ローラーズ〉をテーマに、つまりはアイドル性の高いバンドとして売り出された彼らは、本人たちの志向を半ば封印するような歌謡曲テイストの楽曲を、職業作家/ヒットメイカーたちから授かることになる。

高崎「普通は自分たちのオリジナルが良くて、それが認められてプロになってくでしょ。オレらはコピーやってただけで『君たち上手いね』ってそこからだったわけだから、自分たちで曲なんか作られへんかったし、詞も書けなかった。だから作家の先生の曲を演奏してたわけでね」

井上「かまやつさんは僕たちを誘う時に、デビュー曲はバッド・カンパニーのポール・ロジャースに書いてもらうからって言ってたので、それはもうカッコイイ曲ができるんじゃないかなと思って東京に来たんだけど」

高崎「『夜明けの刑事』っていうTVドラマのエンディングテーマを奥さんのマチ・ロジャースが作ってたから、これはあり得へん話じゃないなと思ってたんだけど」

影山「僕らのプロデュース陣が3、4人いたなかで、かまやつさんはいちばん最初に声をかけてくれた人だったんだけど、ちょっと勢力争いみたいなことがあって、だんだん離れていっちゃってたんですよ」

井上「のちにかまやつさんに訊いたんですよ。そしたら『あれは、バンドを成功させるために自分が身を引いた』って言ってはりました」

影山「かまやつさんはGS時代に苦い思いもされてたし、オレたちの気持ちがわかっちゃうから、もっとアイドルっぽく売り出したいっていう人たちとぶつかることになるって思ったんですよ」

高崎「それでもかまやつさん、アルバムの時に曲書いてくれたね」

影山「『ハロー・ロスアンジェルス』だ!」

高崎「その当時、ウチらLAとか行ったこともないのにな(笑)」

影山「初めてまともに海外行ったのは、たっかんたちラウドネスだからね、レイジー後のバンドで」

井上「考えたら、その時代のいちばんトップの作家さんにいっぱい書いてもらったね」

高崎「ユーミンにも詞を書いてもらったやろ」

井上「都倉俊一さんとかね。アルバムでは杉真理さんとか」

影山「『ロックン・ロールさえやってりゃ』でしょ。あっ、この曲かっこいい!って思った」

高崎「ちょっとオシャレな感じやったよな?」

井上「僕たちにしては難しいコードがいっぱいでね。そういう作家さんたちからの刺激を受けて、僕たちもちょっとずつ曲を書くようになっていったっていう」

高崎「なんやかんや、いろいろ勉強になったよね。自分が好きな曲だけやってたらそういうのは吸収できないから。メタルやったら、ギターの音言うたら歪んでてハードドライヴなやつかクリーンかって感じやけど、そのあいだの音っていうのもあるわけで、そういうのはもしメタルしかやってへんかったら出されへんからね」

さらに名前を挙げれば、井上鑑、なかにし礼、加瀬邦彦、浜田金吾、近田春夫、水谷公生、伊達歩(伊集院静……名だたる作家陣によって編まれた楽曲をパフォーマンスしていくなかで、ミュージシャンとしてのポテンシャルを高めていった5人。だがそれは、レイジーというバンドを大きくさせていくとともに、やがては爆発、新星を生み出すきっかけになったと言えるだろう。

↑シングル「ハローハローハロー」発売時の衣装はミリタリールック。ヴィジュアルの面でもグループ・サウンズのDNAが注入されていた↑シングル「ハローハローハロー」発売時の衣装はミリタリールック。ヴィジュアルの面でもグループ・サウンズのDNAが注入されていた

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伝説4……ライヴでは音響に嫌がられるほどの爆音を鳴らしていた!

高崎「TVではアイドルでしたけど、ライヴになると、めちゃくちゃハードロックな音を鳴らしてましたからね。それはデパートの屋上であろうがどこであろうが。シングルの曲もやり慣れてくると、だんだんハードになってったりしてね」

影山「かなり爆音でね! デビュー曲の『Hey! I Love You!』とかも、ずいぶん変わったね。最初の頃はこぢんまりしてたんだけど、最後のほうのライヴではちょっとシャッフルっぽい感じで昔のハードロックみたいな。ドラムもすごく重くって」

井上「お客さんのこと考えてない音やったな(笑)」

高崎「だいたいドラムがデカいからな(笑)」

影山「ドラムもデカいし、たっかんのギターもデカいし」

高崎「ドラムがデカかったらまわりも上げんとドラムしか聞こえなくなるから、だからそうなる。当時のマーシャルアンプなんて、ボリュームにツマミはあるけど、音量はそんなに変わらないっていう」

影山「〈2〉ぐらいでフルボリュームみたいなね」

高崎「だから、スピーカーキャビネットをどこの方向に向けようかっていうのをいつも考えてて。真ん前に向けるとヴォーカルアンプの音に勝ってしまうんじゃないかっていうぐらいデカいし、音声の人には怒られるし、って。後ろ向けて鳴らしたり、上に向けて鳴らしたこともあった」

井上「TV番組の収録で、オーケストラと一緒にやらなあかん曲があって、たっかんのアンプを後ろに向けてたら、その人たちから『やってらんねえよ!』って怒られたよね」

高崎「そういうの、オレは今でもあんねん(笑)」

↑81年、解散宣言をした公演の模様を収録したライヴ・アルバム『燃えつきた青春』のインナースリーブより。ヴィジュアルもずいぶんとマッチョなイメージに↑81年、解散宣言をした公演の模様を収録したライヴ・アルバム『燃えつきた青春』のインナースリーブより。ヴィジュアルもずいぶんとマッチョなイメージに

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伝説5……黒歴史として封印された曲がある!

78年2月の発売された3枚目のシングル「赤頭巾ちゃん御用心」。オリコンシングルチャートに初めてランクインしたこの曲で、レイジーの知名度は一気に上がる。しかし、ハードロック好きの少年たちにとって、愛らしいコスチュームや演奏中のアクションなど、アイドル路線の極みとも言うべきコンセプトで仕立てられたこの曲でブレイクしたことは、素直に喜べるものではなかった。とくに高崎は、“この曲を演奏しないこと”を再結成の条件としたほど。

影山「まだ封印してます(笑)」

高崎「カヴァーしてる人もおるけどな」

井上「『赤頭巾ちゃん御用心』はそういう方々のカヴァーで楽しんでいただくってことで」

高崎「いい曲なんやけど、やらん」

影山「たっかんは、曲だけじゃなくて、衣装とか振付とかその当時の黒歴史がともに甦ってくるのが嫌なんだよね」

高崎「普通にあれをやってるんだったら『ええ曲やね』って思うんやけど、派手なジャンプスーツ着てさ、ピンク・レディーみたいに足をパカパカやったり」

井上「僕も、演奏しなくていいから振付しなさいって言われて」

影山「サビで盛り上がるところからキーボードが抜ける(笑)。弾かずに踊ってるから、急に音の厚みが減るっていう」

井上「それってどうなのよって(笑)」

影山「しかもあの衣装、1着しかなかったんですよ。替えがないからめっちゃたいへんでしたよ。ファブリーズみたいなものが、まだない時代ですからね」

高崎「でもまだみんな子供やったから、そんなに臭いってこともないし」

井上「爽やかな汗の匂い(笑)」

高崎「今やったら、えらいことになるけどな(笑)」

↑78年2月5日に発売した「赤頭巾ちゃん御用心」(作詞:杉山政美/作曲:都倉俊一)のスマッシュヒットによって、レイジーは人気アイドルの仲間入り↑78年2月5日に発売した「赤頭巾ちゃん御用心」(作詞:杉山政美/作曲:都倉俊一)のスマッシュヒットによって、レイジーは人気アイドルの仲間入り

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伝説6……音楽のプロたちからも認められていた!

歌番組のみならず、バラエティー番組の“歌のコーナー”などからもお茶の間に向けてその魅力を伝えていたレイジー。アイドル的なチャーミングさはもちろんだが、高校生としては稀な彼らのパフォーマンス・スキルも、わかる人はちゃーんと見ていた。

井上「遠藤賢司さんが会長になって、〈レイジー男だけのファンクラブ〉っていうのを作ってくださったんですよ。そういう、ちょっと音楽のスペシャリストの方たちが応援してくださったのはかなり励みになりましたね」

高崎「〈男だけのライヴ〉っていうものやったな」

影山「やったやった、大阪のジェイルハウス!」

高崎「解散に近づいてた頃やったけど、こんなに男のファンがおるんやってびっくりしたけどな。かまやつさんも来とったし」

井上「その時、かまやつさんに『解散するんです!』って打ち明けて」

影山「そう、たしかその次の日が“解散宣言”の日じゃない?」

井上「忘れもしない、かまやつさんに解散することを打ち明けたら、『そうなんだあ、じゃあ、踊りに行こう!』ってディスコに連れてってもらって」

影山「うんうん、うっすらと覚えてる」

いつも全力、若く頼もしいレイジーのメンバーたちは、大人たちからも非常に愛されていた。また、第1期活動後期には、男惚れする部分もその音楽観から垣間見せるようになり、男子ファンも増加。その、言わばマッチョな成分の多くは、ラウドネスが継承していくわけだが。

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伝説7……日本のテレビで初めてギブソンのフライングVを演奏した!

アイドル・バンドでありながら高い演奏力を持つ、といったことも含めて、いろいろな部分で定形外の存在だったレイジー。それだけに、彼らしかやっていない、彼らが最初、といったエピソードもあった。

高崎「(ギブソンの)フライングVをTVに出て初めて弾いたのはオレが初めて、っていうことは言われたりするね。で、〈夜のヒットスタジオ〉に出た時に、誰だか忘れたけど外タレのゲストが来てて、オレのフライングVをえらく欲しがってね。アメリカ帰ったらどこでも買えるんちゃうのって思ったけど、生放送終わってからも『それ売ってくれへんか』みたいなこと言うてて(笑)」

加えて、レイジーが日本一だったであろうエピソードは?と訊くと……。

高崎「〈屋上の帝王〉でしたね。ありとあらゆるデパートの屋上で営業しまくって、行ってないデパートはないんちゃうかっていうぐらい行きまくって。最初の頃は10人も集まらないぐらいだったんやけどね、それがもう、どこ行ってもこれ以上人入れたら危ないでってなるぐらいまでなって」

影山「無料のコンサートで、そこでサイン会をして、ファンの人たちにレコードを買ってもらって」

高崎「そのデパートのなかに山野楽器が入ってたりっていう」

影山「奥田民生さんも初めてレイジーを観たのはデパートの屋上だったって言ってた」

高崎「斉藤和義も屋上でレイジー観た言うてたわ(笑)」

 

↑第1期レイジーのラスト・アルバムとなった『宇宙船地球号』(80年12月16日発売)。アイドルを脱却し、彼らがもともと目指していたハードロック路線に立ち帰った作品。発表当時よりも後年になってから評価され、いまでは日本のハードロックの金字塔ともされている。(『宇宙船地球号』1851円/ソニー・ミュージックダイレクト)↑第1期レイジーのラスト・アルバムとなった『宇宙船地球号』(80年12月16日発売)。アイドルを脱却し、彼らがもともと目指していたハードロック路線に立ち帰った作品。発表当時よりも後年になってから評価され、いまでは日本のハードロックの金字塔ともされている。ジャケット画は生賴範義。(『宇宙船地球号』1851円/ソニー・ミュージックダイレクト)

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伝説8……人気絶頂ながらたった3年半で解散してしまった!

アイドル・バンドとして人気を誇ったレイジーだが、やがて自分たちが本来目指していた音楽を追究するべく、80年夏のツアーで〈ヘヴィー・メタル宣言〉をする。その年の暮れに発売されたアルバム『宇宙船地球号』でその意志を実らせたかのように思えたが、翌81年2月18日東京・調布グリーンホールにて行われたコンサートで「若さっていうのは、=チャレンジすること」とファンの前で解散を宣言。

影山「『宇宙船地球号』は、やっと自分たちの思い描いていたことをやれたんだけども、それをやったことによって同じハードロック、っていうかロックのなかで、自分に何が合っているのかもわかっちゃったんですね」

↑81年2月18日、レイジーは東京・調布グリーンホール公演にて解散宣言を行った↑81年2月18日、レイジーは東京・調布グリーンホール公演にて解散宣言を行った

 

同年10月には、先陣を切って影山ヒロノブがソロ・デビュー。11月には高崎と樋口を擁するラウドネスが、翌82年には井上と田中を擁するネバーランドが活動をスタートさせる。

井上「僕と宏幸はネバーランドを結成して、『あした色のスニーカー』という曲でデビューしたんですけど、実はその曲に決まる前、ディレクターから、阿久悠先生に詞を書いてもらったらいいんじゃないかって話しが来て。で、阿久先生は詞が先だったので書いていただいた歌詞を見させてもらったんですよ。そしたら“オレたちは大阪から来たんやで〜”みたいな詞で……恐れ多くも断ったんです(笑)。そのあと、別のプロデューサーさんが書いてこられた曲も聴かせてもらって『イヤや!』って言うてたら、『おまえらもう勝手にしろ!』って言われて。それで出来たのが『あした色のスニーカー』なんですよ」

影山「僕が“アニソン界のプリンス”って呼ばれるようになったのは『ドラゴンボールZ』あたりからなんですけど、アニメや特撮の曲を初めて歌ったのは85年の『電撃戦隊チェンジマン』で、その当時ディレクターに言われたのは、“そろそろアニメの歌も特撮の歌も、ロックじゃなきゃスピード感やパワーが釣り合わなくなってきてる”って。ひと昔前みたいにフルバンド編成でやってるわけにもいかなくなってきて……っていう境目だったと思うんですね。それでとにかくロックシンガーを探してた、と。ディレクターは当然レイジーのことを知ってたとは思いますけど、僕はソロになってからしばらくはちょっと落ち込んでいたので、ひさびさにレコーディングのお声がかかった時、めっちゃうれしかったのを憶えてますね」

↑89年、TVアニメ「ドラゴンボールZ」の主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を歌ったことで、影山ヒロノブはアニソン歌手としてその存在を一気に広めた。(『アニメ「ドラゴンボール」放送30周年記念 ドラゴンボール 神 BEST』3000円/日本コロムビア)2018年2月14日には日本コロムビアから『影山ヒロノブBEST』(仮)が発売予定↑89年、TVアニメ「ドラゴンボールZ」の主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を歌ったことで、影山ヒロノブはアニソン歌手としてその存在を一気に広めた。(『アニメ「ドラゴンボール」放送30周年記念 ドラゴンボール 神 BEST』3000円/日本コロムビア)2018年2月14日には日本コロムビアから『影山ヒロノブBEST』(仮)が発売予定

© バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 

一方、高崎と樋口がいるラウドネスの作品は海外でもリリースされ、国内外で高い評価を獲得。三者は別の音楽性を追求するがために離れていったわけだが、やがて“アニソン”という同じフィールドのなかに立つこと機会も巡ってきた。

高崎「70年代のアニソンって、4ピースのバンドサウンドとか、そんなんじゃなかったからね。だいたいオーケストラとかフルバンドでね。それが今じゃ、ギターの音が歪んでるのもあたりまえみたいになってるじゃないですか」

井上「自分たちのスタイルを変えずにタイアップできるような時代になっていきましたから。それこそラウドネスがやった〈オーディーン〉の曲も、“まさにラウドネス”でしたからね」

高崎「あれは、『Crazy Nights』っていう曲が売れたあとだったんで、そういう曲がほしいって言われて、そっくりな曲を書きました(笑)」

↑米アトランティックと契約し、全米デビュー盤となったラウドネスのアルバム『Thunder In The East』(85年1月21日発売)。ビルボードチャートで最高位74位を記録、半年間に渡ってランクインした。さらに次作『Lightning Strikes』は64位にランクイン↑米アトランティックと契約し、全米デビュー盤となったラウドネスのアルバム『Thunder In The East』(85年1月21日発売)。ビルボードチャートで最高位74位を記録、半年間に渡ってランクインした。さらに次作『Lightning Strikes』は64位にランクイン

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伝説9……デビューから40年間ずっと現役!

81年に解散、98年に再集結後は、断続的に活動を続け、2017年にデビュー40周年を迎えたレイジー。オリジナル・メンバーの田中と樋口は鬼籍に入ってしまったものの、残る3人は各々のフィールドで大きな影響力を持つ存在、もはやリヴィングレジェンドと言ってもいい活躍を見せている。40周年を記念してひさびさにリリースされたシングル『Slow and Steady』では、3人それぞれが作曲を手掛け、うち2曲では、デビュー曲「Hey! I Love You!」を手掛けた森雪之丞が詞を託している。

井上「森先生とは、かまやつさんのお別れ会で何十年ぶりかにお会いしたんですよ。そこでまあ、『40周年なので曲を作ろうと思ってるんですよ』、って話をしたら、『じゃあ、詞を書くよ』って言ってくださって」

影山「僕は『ドラゴンボールZ』をはじめとして何十曲も森先生の詞を歌ってるんですけど、お会いするのは久しぶりでした。『ミッシェルのこと気になってたんだよお、何にもしてやれなくてゴメンねえ』って言われて(笑)。いやいやオレ、世界でいちばんご恩をもらってますよ!って」

井上「『Slow and Steady』っていうタイトルは、たっかんがつけてくれてね。まあ、記念で曲を作ろうねって話になって、せっかくだからみんなで1曲ずつ書いて3曲にしようっていう。シングルの価格で3曲(+各曲のインスト)って、普通、ウチの会社でこんな企画があがったら、そんなんあかんわって言いますけど(笑)」

影山「歌ってて感動しますよね。自分の人生と重なるというか、たぶん井上くんもたっかんも同じようなことを思ってると思うんだけど、いろんなことがあって今ここに立ってて、でもまだ終わったわけではなくて。今からでも未来が自分を呼んでるっていう感覚にグッとくる年齢なので、歌ってても気持ちいいです」

井上「『1977』っていう曲も、タイトルはたっかんが考えてね。はじめ、どんなエピソードがある?って森先生からメールをいただいて、結構リアリティーのあるものを送ったら、めちゃ大阪弁が入ってる詞が返ってきて(笑)。たっかんからも詞のイメージを伝えてもらって、書き直してもらった感じなんですけど、ここでも森先生にNGを出すっていうね(笑)。この曲ではたっかんがドラムとベースを演奏してて、そのドラムはひぐっつぁんのキットを使ってね」

高崎「だから、2曲目だけドラムのサウンドがぜんぜん違ってるんですよ」

井上「アニバーサリー的要素も含めてなんで、これはもしかしたら次へのスタートかもしれないし。コツコツ作っておいて、いくつか曲が貯まったらまた出したいねって」

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『Slow & Steady』1296円/Lantis
レイジーのデビュー40周年記念シングル『Slow and Steady』。収録曲「Wandering Soul」「1977」「Happiness〜二人で過ごすX’mas 〜」はそれぞれ井上、高崎、影山が作曲。

 

そんな3人にとって、40年たった今、レイジーとはどういう存在になっているのだろうか?

井上「12月27日にライヴをやるんですが、次の日にたっかんはラウドネスでライヴ。カゲさんはJAM Projectのツアーの後半戦が残ってて、1月5日からツアー再開。みんな自分の居場所に戻っていくわけです。僕も、ランティスの社長っていう普段の仕事に戻っていく。レイジーっていうのは実家に帰ってくるようなイメージなんかなあって。実家に帰った時、テーブルのキズが懐かしかったりするじゃないですか。そういう感じやと思います。ちょっとリラックスできるし」

影山「今、みんないろんな人と仕事してますけど、当時から一緒ってオレたちだけしかいないわけで。学生の頃からおんなじ時間を共有して、それがこの業界に入ったきっかけだったという事実は、このあともずっと存在するわけだから、ホント、実家みたいなものなのかなって」

井上「帰るところが2つあるって素晴らしいね」

高崎「そう、もうソウルフレンドみたいな感じやね。この何十年かで俊次もカゲもイイ曲を書いてるなあって思うし、将来的にはまたいろんな音楽を一緒に作りたいなって思います」

そう聞いたからには最後に、この伝説を付け加えておきたい。

伝説10……ソウルフレンドとしていまだ絆は健在である!

 

【影山ヒロノブ:リリース情報】

影山ヒロノブ『A.O.R』3240円/ランティス
2017年、レイジーのデビュー日と同じ7月25日に発表された影山ヒロノブのアルバム『A.O.R』。アース・ウィンド・アンド・ファイアーやシカゴなどを手掛けてきた有名プロデューサー、デヴィッド・フォスターも編曲家として名を連ねている40周年記念盤。

 

【高崎晃:リリース情報】

LOUDNESS『Rise To Glory -8118-』2497円/ワードレコーズ
2018年1月26日に世界で同時リリースされるラウドネスのニュー・アルバム『Rise To Glory -8118-』。バンド史上最大規模のワールド・ツアーも予定されている。

東京五輪は是非このバンドに!? 地上波露出増加の「和楽器バンド」に注目の声続出

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回紹介するのは、8人組ロックバンド・和楽器バンド。

出典画像:和楽器バンド Official Siteより出典画像:和楽器バンド Official Siteより

 

世界中で人気を誇る日本の伝統芸能を広めるバンド

出典画像:和楽器バンド Official Siteより出典画像:和楽器バンド Official Siteより

 

詩吟、和楽器とロックバンドを融合させた新感覚ロックエンタテインメントを生み出す和楽器バンド。2013年3月に、ボーカルの鈴華ゆう子が伝統芸能をポップに世界に広げたいという思いを掲げてメンバーを集め、2014年4月にアルバム「ボカロ三昧」でデビュー。「ボカロ三昧」は初週に1.5万枚を売り上げてオリコン週間ランキング初登場5位に。

 

デビューからわずか3か月で海外進出も果たした和楽器バンドは、2015年に発売した2ndアルバム「八奏絵巻」が、初週3.6万枚の売り上げでオリコン週間ランキング初登場1位を獲得した。その後も第57回「輝く! 日本レコード大賞 企画賞」を受賞したり、2016年1月に日本武道館ライブを成功させるなど順調にファンを増やし、ネット動画の影響で世界中に多数のファンを持つまでに成長。


そして2017年、ネットを中心に絶大な人気を誇っていた和楽器バンドが地上波に出演する機会が増え、一般層からの注目度が急上昇している。

 

2017年1月に「スッキリ」(日本テレビ系)に生出演して演奏すると、MCの加藤浩次が「凄い独特の世界観ですね」「三味線の方がブーツで、ギターの方が裸足で…」と感想を口に。アメリカ出身の日本文学研究者であるロバート・キャンベルも「凄くグローバルで、みんながグッと食いつくのがわかる」と称賛していた。

 

11月に「とくダネ!」(フジテレビ系)で生演奏を披露した際には、MCの小倉智昭が「僕は和楽器バンドをスタジオに呼ぶのに足掛け4年かかりました」と、結成当初からのファンだったことを告白。「大好きでね。初めて見た時にとんでもない連中がでてきたと思った」と大絶賛すると、ネット上でも「外国人受け良さそう」「これ見て和楽器を習いたくなる外国人が出るくらいカッコ良さが出てる」「ボーカル美人過ぎるでしょ」と反響が続出することに。

 

そして12月6日放送の「2017FNS歌謡祭」(フジテレビ系)では、倉木麻衣と和楽器バンドの4人がコラボして「渡月橋 ~君想ふ~」を演奏。元々が和テイストだった楽曲をさらに和の雰囲気にアレンジし、「すごく幻想的で素敵だった」「このコラボは神過ぎる!」「鳥肌立ったわ」といった絶賛の声が殺到。


2020年の東京オリンピック開会式に推す声も増え始めている和楽器バンド。さらなる飛躍に注目していきたい!

 

 

【プロフィール】
名称:和楽器バンド(わがっきバンド)

Vocal:鈴華ゆう子(すずはなゆうこ)

箏:いぶくろ聖志(いぶくろきよし)

尺八:神永大輔(かみながだいすけ)

津軽三味線:蜷川べに(にながわべに)

和太鼓:黒流(くろな)

Guitar:町屋(まちや)

Bass:亜沙(あさ)

Drums:山葵(わさび)

「カレーの人だと思ってた」ホフディラン・小宮山雄飛のカレー活動がさらに加速中!

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次はいったい誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。本稿では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回は、2人組ポップデュオ「ホフディラン」のボーカル&キーボード・小宮山雄飛を取り上げていく。

 

音楽・カレー活動ともにノリノリの小宮山雄飛

出典画像:帰ってきた小宮山雄飛 公式Twitter出典画像:帰ってきた小宮山雄飛 公式Twitter

 

【プロフィール】

小宮山雄飛(コミヤマユウヒ)

生年月日:1973年8月14日

出身地:東京

 

1996年に、渡辺 慎とのポップデュオ「ホフディラン」でメジャーデビュー。途中に活動休止期間もあったが、CDを数多くリリースしてライブもコンスタントにこなしており、今年は20周年ライブイベントを敢行した。実は、元々カレー好きミュージシャンとして音楽ファン・グルメ好きには知られた存在だった小宮山。“音楽界のカレー王”との異名までもち、2012年にはローソンとコラボして「カレーいなり」を発売したこともあるほどだ。

 

そんな小宮山のカレーミュージシャンっぷりは近年さらに加速。2016年2月に「櫻井有吉アブナイ夜会」(TBS系)に“音楽界のグルメ番長”として出演し、6月には自身初の書籍「旨い! 家カレー」を出版。ちなみに、同書はAmazonのレビューで「4.8」(11月6日現在)という驚異の高評価を得ており、「料理の楽しさを教えてくれた初めてのレシピ本」「作ってあげたら、買ってきたカレーだと思われた」と評判になっている。

 

さらに、今年6月には2冊目のレシピ本「簡単! ヘルシー! まいにちカレー」を発売。「文春オンライン」では2月から「お悩み食堂」という連載を行っているが、8月にはカレー研究家の水野仁輔とカレーについて語る連載も開始された。

 

今年に入ってからは“カレー芸能人”としてメディアにも頻繁に出演するように。10月10日にラジオ番組「音楽の窓」でカレーパンについて語り、10月14日にテレビ番組「ワケあり! レッドゾーン」(読売テレビほか)に“カレーマニア”として登場。そして、10月24日には「踊る! さんま御殿!!」(日本テレビ系)に“グルメ芸能人”かつ“カレーマニア”として初出演を果たしている。

 

ちなみに、本業の方では10月18日に5年ぶりのニューアルバムをリリース。11月には大阪、名古屋、東京を巡るツアーを開催する。元々の音楽ファン以外からは「小宮山雄飛ってホフディランの人なんだ。カレーの人だと思ってた」という声まであがる状態だ。

 

すっかりグルメタレントの一員になった小宮山。今後も音楽ファンとグルメファンの双方を楽しませる活動を期待したい。