触るだけで食物アレルギーに!?「ガッテン!」で紹介されたアレルギーの新事実

アレルギーを持っている人は食事の管理に一苦労。特に外食や加工食品は自分で食材を変更できないので、製品表示に神経を尖らせなくてはいけません。今回は、そんな食物アレルギーの”新常識”を見ていきましょう。

 

 

アレルギーの原因は“触りすぎ”!?

 

 

アレルギーは先天的な症状だと思われがちですが、大人になってから発症することも珍しくありません。1月31日放送の「ガッテン!」(NHK)では、40代に入ってから突然アレルギーを発症した例が紹介されました。発症者も“ある日突然発症した”と語るほど急だったこのアレルギー。実は、食事ではなく皮膚が原因でアレルギーが引き起こされたのです。

 

イギリスで10年前、“ピーナッツアレルギーを持つ人の91%は生後半年以内にピーナッツオイルが含まれた保湿クリームを使用していた”という論文が発表され話題になりました。論文では、原因がクリームの製造過程にあるとの結論に。現在ではピーナッツを使用した製品のほとんどが製造過程で精製され、人体へアレルギーの影響が出ないようになっていますが、過去には精製しきれていない商品も多かったのです。

 

また、アレルギーは主婦や調理師など日常的に食材に触れている人の方が発症率が高いというデータも。さらに、湿疹や炎症のある肌で食品に触れると、アレルギーを引き起こす危険性が増すという調査結果も紹介されました。レストランに勤務し魚を触るようになってからアレルギーを発症した例もあり、食べものに触れる頻度や量にも気をつける必要があります。

 

全国3,500人以上の調理師や主婦を対象とした調査では、手に重度の肌荒れがある場合のアレルギー発症率が、主婦で7%、調理師で32%というデータに。一般成人のアレルギー発症率は1~3%なので、いかに高い数字であるかが分かります。食べものに触れてかゆみが出たら初期症状かもしれないので、その際はアレルギー専門の皮膚科へ行くと良いでしょう。

 

子どものアレルギーにも新たな事実が


では、子どものうちから始めるアレルギー予防にはどういった方法があるのでしょうか。実はここ10年ほどでアレルギーの常識には大きな変化が。「日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会」のガイドラインでは、アレルギーの原因となる食べ物を避けるのではなく、安全な範囲で摂取することをすすめています。少量ずつ食べる「経口負荷試験」という治療も浸透しはじめていますが、実践の際は家庭の判断ではなく専門医の指導の下でおこなってくださいね。

 

番組では子どものアレルギー治療専門医を取材し、牛乳アレルギーのお子さんを持つ2つの家庭に密着。半年前から経口負荷試験をおこなっているという家庭は、半年前に比べ、飲んでも安全な量が40mlから50mlに増加したことが分かりました。

 

2つ目の家庭では、50mlの牛乳を2杯飲ませたあと時間を空けて100mlを摂取。その後2時間様子を見ますが変化はなく、計200mlの摂取に成功しました。医師からは“入浴や運動の後はアレルギー反応が出やすいので、帰宅後も注意が必要”と注意事項を説明されこの日の試験は終了。放送を見た視聴者からは「子どもにとって牛乳アレルギーは深刻… これでよくなればすごくいいことだね」「給食にアレルギー物質入ってる日はお弁当つくったり、お母さんも大変だもんね」と、子どもの食生活に気を揉まなければならない親の苦労に共感する声が上がっていました。

子ども時代の対策も、大人になってからの予防も大切な食物アレルギー。これからも研究が進んで、新たな治療が生まれていくことに期待したいですね。

 

 

 

文/プリマ・ドンナ

 

 

 

ニューヨーカーは食料品をどこで買う? 複数の「ネットスーパー」を使いこなすNY流買い物術

仕事に遊びに毎日多忙なニューヨーカー。「スーパーマーケットに食料品の買い出しに行く時間がもったいない!」「重い食料品を持ち歩くのはイヤ!」と、なかなかワガママです。それでいてベジタリアンやビーガン、オーガニック派など、健康的な食生活を心掛けている人が多いのも事実。そんなニューヨーカーたちはどのようにして食料品の買い物を効率的に済ませているのでしょうか。

 

ここで欠かせないのはオンラインスーパーです。ニューヨーカーたちは複数のオンラインスーパーを組み合わせながら、賢く使いこなしているのです。

 

オンラインスーパーの大御所「FreshDirect」

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FreshDirectは1999年に設立されたオンラインスーパーの老舗です。スーパーでよく見かける有名ブランドの商品はもちろん、オーガニックやローカル食材も豊富に取りそろえています。

 

「Just FreshDirect」というストアブランドも展開しており、高品質でありながら大手ブランド商品に比べると低価格なため、筆者もよく購入します。1回あたりのデリバリー料金はニューヨーク市内で6ドル。私は週に1度は利用するため、年会費129ドルを支払って、1年間デリバリーが使い放題になるデリバリーパスを利用しています。

 

また、ニューヨーク州内であればアルコールもオーダー可能。重いワインボトルやビールを家まで配達してもらえるのは、クルマを持たないニューヨーカーにとっては大変便利です。

 

FreshDirectのライバルとされる 「Amazonフレッシュ」

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日本でも関東の一部のエリアでサービスが始まった「Amazonフレッシュ」。2007年にシアトルでテストとして始まったAmazon.comの生鮮食品配達サービスで、現在ではニューヨーク市内でも展開しています。

 

Amazonフレッシュを利用するためには、年間99ドルのプライム会員メンバーシップが必要で、それに加えAmazonフレッシュ会員料として月に14.99ドルを支払う必要があります。1回のオーダーが50ドル以下の場合には、さらに9.99ドルの配達料がかかります。少々割高に感じられる会員料と配送料ですが、買い物はすべてオンラインで済ませたいというオンラインショッピング派にとっては、慣れ親しんだAmazonのプラットフォームで食料品の買い物も済ませることができるので、大変人気のあるサービスです。

 

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また、AmazonがWholeFoods(ホールフーズ)を買収したことにより、WholeFoodsのストアブランド、「365 Everyday Value」が使えるようになったことも大きな魅力。マンハッタン内のWholeFoodsは、どこもレジでの待ち時間が長く足を運ぶのをためらいますが、オンラインで買えるならと、ナッツ類やクラッカー、シリアルなどの「オフィス用スナック」を直接オフィスへ配達して受け取る人も少なくありません。

 

AmazonのWholeFoods買収により、WholeFoodsの一部の商品が値下げされたことも事実です。また、店舗を持たないAmazonはWholeFoodsを利用して、Amazonエコー、Fire TV、Kindleなどの商品を実際に手にとって試すことができるように、Amazonポップアップストアを一部の地域のWholeFoods内に設置し始めました。ニューヨークの店舗では現在、Amazonエコーが店頭に並んでいるのを見かけるのみですが、自然派である店内で、その対極にあるようなデジタル商品は不思議な存在感を放っています。

 

質、便利さ、サービスはリアルなディスカウントスーパーよりも上

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FreshDirectはローカル食材を多く取り扱い、農場から消費者へ届けられるまでの時間を最短に抑えることに力を入れています。そのため、大手スーパーで買うよりも野菜や果物の日持ちがいいことも事実。また、需要が少ないせいか、ディスカウントスーパーではオーガニック食品が割高なことが多く、コープなどで買い物ができない限り、オーガニック派はオンラインスーパーを利用した方が安上がりになる場合も少なくありません。

 

そして、FreshDirectのもう1つの強みは携帯アプリ。よくデザインされたこのアプリはウェブブラウザで買い物をするよりも整理されていて使いやすいと感じるほどです。私も食料品の買い物はもっぱらFreshDirectの携帯アプリを使い、通勤時間中に済ませています。

 

もちろんカスタマーサービスも優れています。例えば配達された卵が割れていたり、何らかの不具合があったりした場合、メールまたは電話をすれば、すぐにストアクレジットの形で返金してくれます。配達は2時間の枠の中から選ぶのですが、10年以上使用していて予定の時間より遅れたことはほんの数回しかありません。何かの都合で遅れた場合でもカスタマーサービスからあらかじめ遅れる旨の電話があるか、ドライバーと連絡を取り、あとどれくらいで到着予定かを知らせてくれるなど、サービスが悪いことで知られるアメリカでは驚きのサービスの良さです。

 

オンラインショッピングはオーダーしてから届くまでに時間がかかるのでは、なんていう心配の必要もありません。Amazonフレッシュは朝6時までにオーダーすれば当日の夜10時までに配達、夜10時までのオーダーは翌朝6時までに配達可能です。

 

FreshDirectもサンクスギビングやクリスマス、スーパーボールといった大型イベントの日を除いては、大抵、翌日の配達指定ができます。それでも不十分という人には、FreshDirectの兄弟会社である「FoodKick」が便利。FoodKickのデリバリーエリアはまだ狭いものの(現段階ではマンハッタン、ブルックリン、クィーンズのみ)オーダーから最短で1時間以内に配達も可能。デリバリー料金は通常3.99ドルで、1時間以内にデリバリーして欲しい場合は5.99ドルと「それくらいなら払ってもいいかな」と思わせる値段に設定されているのも魅力です。

 

時間と労力を惜しまなければ、地元のスーパーを数件めぐりつつ、もっと安く食材を買いそろえることも可能でしょう。ただ、質、便利さ、カスタマーサービスのすべてを考慮して、「少し高くてもオンラインスーパーで」という結論に至るニューヨーカーが数多くいるのも事実です。

 

平日は仕事、週末は家の掃除に洗濯、それに少しでも子どもや家族との貴重な時間を過ごしたいと常に時間を作り出すことに苦労する私も、オンラインスーパーなしでの生活はもう考えられません。