電気自動車(EV)で尾瀬と再生可能エネルギーの源を巡るエコな旅

「電気自動車(EV)で尾瀬に行きませんか?」 そんなお誘いを受けたのは6月下旬。子どもの頃から「夏の思い出」で尾瀬の名前は有名だったし、映像を通して尾瀬がどんなところなのかは認識しているつもりだ。しかし、一度も行ったことがないがないままいまに至ってしまった。そんなときに舞い込んできたこの話。入っていた仕事のスケジュールを変更し、この一泊二日のツアーに参加することにした。

 

再生可能エネルギー+EVでCO2排出が限りなくゼロのドライブへ

ツアーの誘い手は東京電力。なぜ目的地が尾瀬なのかは後述するが、今回の旅先には、再生可能エネルギーの1つである水力発電の元となっている丸沼ダムも含まれる。同社は以前から再生可能エネルギーの活用を模索していたが、そんな矢先、福島原発の事故が発生した。それ以降、人々の意識は脱原発、再生可能エネルギーへと一気に向き始めることとなる。しかし、東京電力が元々、水力発電にも力を入れていたことはあまり伝えられていないのではないだろうか。

 

一方、EVはBMWの「i3」を利用した。このクルマ、基本はモーターによってだけ走行する“ピュア”EVで、2016年に最初のマイナーチェンジでバッテリーの容量アップが図られ、満充電で390kmが走行可能となっている。 ボディにはカーボンフレームを採用したり、内装には再生可能な素材を多用したりするなどi3はエコなイメージで形成されている。つまり、このイメージが東京電力の水力発電を主としたクリーンな再生可能エネルギーの方向性とピタリ符合したというわけだ。

↑尾瀬までのドライブに利用したBMW i3 ロッジ エクステンダー付き

 

↑出発前の満充電の状況。バッテリーだけで167kmが走れ、レンジエクステンダーの分を加えるとトータル246kmを走れることを示している

 

ただ、EVと言えども、エネルギーの源である電力は、たとえばCO2を発生する火力発電を使う。単独でこそCO2が発生しないと謳いながら、使用するパワーソースはCO2を発生して生み出されている。それでは意味がない、という声が多かったのも確かだ。そこで東京電力が考案したのが「アクアエナジー100」という新プランである。これは水力発電100%のプランで、マイカーがEVであればこのプランによってCO2排出が限りなくゼロに近くなる。料金は通常プランよりも約2割増しになるが、このプランはそうした声にもしっかりと答えていこうという東京電力の意思の表れでもあるのだ。

 

もはや異次元の走り!! EVならではのドライブを体感

さて、尾瀬までのi3でのドライブはとても快適だった。EVならではの力強いトルクは、どの速度域からでも強力な加速力を発揮してくれる。長いことガソリン車に乗ってきた立場からすれば、これはもはや異次元の走り。しかも、回生ブレーキを併用することで、アクセル1つで相当な走行領域をカバーする。あらかじめ予想がつく範囲ならブレーキペダルを踏まずにクルマをコントロールできるほどだ。充電に30分ほどかかるけれど、休憩を取りながら計画的に充電していけば、疲れを取りながらドライブしていけるのだ。

↑出発は東京・お台場にある「BMW GROUP Tokyo Bay」。ここから約200kmを充電しながらEVとして走行した

 

↑i3は、EVならではの強力なトルクで、高速域でも力強い加速を発揮してみせた

 

こうして戸倉までi3で走行した。ここから先はクルマでの乗り入れができないため、尾瀬の玄関口である鳩待峠までは乗り合いバスを使って移動。そこから宿泊施設のある尾瀬ヶ原へ約1時間の道のりを徒歩で向かった。目的地までは遊歩道が整備され、それをたどっていけば迷うことは一切ない。途中のブナ林が木陰をつくってくれ、時折吹く風がとても爽やかで、尾瀬に来たことを感じさせてくれた。

↑宿泊に使った国民宿舎「尾瀬ロッジ」。環境負荷を抑えるため、身体を洗うにも石鹸は使えない

 

尾瀬の夜は更けるのが早い。なにせ歓楽街はホテル内のバーのみ。それも8時過ぎには店終いしてしまう。というのも、翌日の朝食が6時から7時という、普段の生活ぶりとはまったく違う時間軸で動いているからだ。とはいえ、時間には余裕があったのでちょっと外へ出てみると、驚き!そこには真っ暗で何も見えない世界が広がっていた。この日はあいにくの曇り空で星も見えない。つまり、眼に映るものがなかったのだ。もしかすると、こんな光景を見たのは初めての体験だったかもしれない。

そして尾瀬探索へ――元はダム建設の計画もあった!?

翌朝8時過ぎ、ツアーの一行は尾瀬探索へと向かった。実はここに今回の旅の狙いが隠されていた。というのも、実は尾瀬の約4割が東京電力の所有地なのだ。もともと水力発電のためにこの一帯を取得したとのことだが、観光客の増加や住民の反対などもあり、ダム建設は計画を断念。さらに国立公園特別保護地区に指定され、開発は事実上不可能となった。それでも、東京電力は土地を手放すのではなく、尾瀬の自然を保全するという立場で尾瀬の土地を守り続けてきたというわけだ。

 

ここで意外な話を聞いた。中高年の世代にとって尾瀬と言えば自然の宝庫として知らない人はいない。そう思っていたが、最近の若い人たちはこの尾瀬そのものをよく知らないのだという。というのも、筆者が音楽の授業で習った「夏の思い出」には水芭蕉を含む尾瀬の光景が歌われているが、最近の音楽の授業ではこの歌が歌われなくなってきているというのだ。つまり、尾瀬そのものを特に意識することがなくなれば、その知名度はどんどん下がる。最盛期には70万人が訪れていたが、いまでは30万人程まで減ってしまっているのもこうした背景があったのだ。

 

しかし、尾瀬ヶ原に入るとその風景は想像していた以上に素晴らしかった。広大な湿原のなかに木でできた遊歩道が延び、前後に燧ケ岳(ひうちがだけ)と至仏山(しぶつさん)がそびえる。周囲には池や白樺も点在し、時折吹く風が池の水面でさざ波や木々の揺れを作り出す。聞こえるのは風の音と鳥の囀りぐらい。その静けさは話す声もつい控えてしまうほどだ。この日はすでに尾瀬のシンボルとも言える水芭蕉は葉っぱが広がってしまい、本来のシーズンは終わってしまっていた。とはいえ、「ニッコウキスゲ」や「ヒオウギアヤメ」など、数々の花が咲いていたのは収穫だった。

↑尾瀬ヶ原から燧ケ岳を望む。標高は2356mで東北一の高さを誇る。燧ケ岳の噴火によって川がせき止められ、尾瀬湿原を作り出したと言われる

 

↑南に立つ至仏山。標高は2228mで山頂から眼下に見る尾瀬ヶ原は特に素晴らしいという

 

↑尾瀬ヶ原は湿地帯であるだけに小さな沼も数多く点在。これが尾瀬の風景を映し出して広がりを感じさせていた

 

↑7月ともなると水芭蕉の見頃はとうに過ぎていて、大きな葉っぱに育ってしまっていた。見頃は6月初旬だという

 

↑ニッコウキスゲ

 

↑ノアザミ

 

↑コオニユリ

 

↑カキツバタ

 

遊歩道に見る、自然環境への配慮

自然風景以外で注目したいのが、遊歩道に使われている木材だ。よく見ると1枚の木材ごとに、東京電力や群馬県、福島県、新潟県など設置した団体名と、設置年が刻印されている。木材である以上、一定期間が経てばやがては朽ちてくるのだが、長持ちさせるためのニスなどの化学薬品は一切使わない。環境に影響を与えないよう、最大限の配慮が徹底されているのだ。もし、尾瀬を訪れることがあれば、遊歩道の木材を確認してみるといい。

↑尾瀬ヶ原のなかを走る遊歩道はすべて天然木を無加工で使う

 

↑遊歩道に使われる板には1枚ずつ、東京電力や群馬県、福島県、新潟県など設置した団体名と、設置年が刻印されている

 

↑遊歩道のところどころには熊に存在を知らせるため、鐘を鳴らす設備が設置されている

 

↑遊歩道の途中には、パワースポットを思わせる自然の岩も見られた

国の重要文化財にもなっている「丸沼ダム」

尾瀬の魅力の一端を味わったあと、次は水力発電の元となっている丸沼ダムを目指す。来た道を戻るわけだが、帰る方向は途中から上り坂となり、最後は結構キツイ階段状の坂を上らなければならない。途中に休憩用ベンチがあるのがとてもありがたかった。ここで休みを取りながら何とか乗り合いバスの乗車口に到着。普段の体力のなさが露呈してしまった格好だ。

↑帰りはほぼ上りが続く。これがかなり堪えた

 

さて、いよいよ最後の目的地である丸沼ダムに到着。ここは普段は無人なんだそうだが、今回は我々の取材対応のため、扉を開けて施設内への立ち入りも許可していただいた。

↑昭和6年に完成した丸沼ダムは、一世紀近くに渡って水を溜めてきた。この堰堤の向こう側が上流側

 

丸沼ダムの正式名称は「丸沼堰堤(えんてい)」と呼ぶ。昭和39年に定められた河川法によって、高さ15mを超えるものを「ダム」と呼び、それを下回るものを「堰堤」と呼ぶのだそうだ。ただ、過去の河川法ではその区別が曖昧で、昭和39年以前に建設されたダムについてはダムと堰堤の名称が混在しているのだという。ここでは一般的に呼ばれている「丸沼ダム」としたい。

 

その丸沼ダムは昭和3年に建設が始まり完成は昭和6年。当時の資材不足を反映して、コンクリートが少なくて済む「バットレスダム」となっている。現在、日本には8か所でこの方式が採られ、実際に運用中のものだけに絞れば6か所。そのなかでも丸沼ダムは、「ぐんまの土木遺産」として指定され、国の重要文化財としても登録されている価値ある施設となっている。

↑丸沼ダムは近代産業遺産として評価され、国の重要文化財にも指定されている

 

ダムらしからぬ!? ユニークな放水方法

施設内に入り、そこで目にした光景はなかなかの素晴らしさ。丸沼を東西に分けるように堰堤が延び、ここで高低差を作り出している。面白いと思ったのは放水の仕方だ。ダムの放水と言えば、ダムの中腹から勢いよく放出する様子を思い浮かべるが、この堰堤では上流から水を取り込んで下流の沼底から排水する仕組みを採る。そのため、ダムらしい迫力は感じない一方、沼で釣りをしている人たちにとっても不安を感じさせることがない。これにより、丸沼堰堤の近くは絶好の釣り場として使うことが可能。青々とした水面が美しい。この日も大勢の人がボードに乗って釣り糸を垂れていた。

↑丸沼ダムの上流側

 

↑丸沼ダムの下流側。ワイヤーが横切る少し先付近で沼底からの放流は行われる

 

そしていよいよダムの中へと入っていく。施設内へ通じる扉を開けると目に飛び込んできたのは70段以上の階段。ダムの最下部まで階段が続き、その様子はまるでタイムトンネルのようだ。ここを慎重に降りていき、外へ出るとダムの全景を見渡せる場所へ到着。幅88.2m×高さ32.1mの施設を目の当たりにするとその迫力も十分。これが1世紀近くも延々と水を溜め続けてきたのかと思うと、その歴史の重みにも圧倒されてしまった。

↑70段もの階段を降りて、ダムの最下部へ進む

 

丸沼ダムの見学を終え、一通りの取材は終了。帰りに立ち寄った片品村役場では、観光案内所でダムの詳細なスペックが記載してあるダムカードを配布している。特に片品村内で宿泊を伴った場合は限定カードとなり、これはダムマニアの間では静かなブームを呼んでいるほどだという。訪れた日は村役場の一角に新たな道の駅「尾瀬かたしな」のオープンの準備している最中だった。ここにはもちろん、EV向けの充電施設も準備されている。尾瀬の魅力をたっぷりと堪能できた2日間だった。

↑片品村役場の一角に7月21日オープンした道の駅「尾瀬かたしな」

 

↑「尾瀬かたしな」の一角には片品湧水群からの水飲み場も用意(未消毒なため、飲用は各自の責任となる)

 

清水草一がBMW「X3」を徹底解剖!「ディーゼルエンジンの静かさに感服」

ベテラン自動車ライターの永福ランプこと清水草一とフリーエディターの安ドが、深いような浅いようなクルマ談義をするクルマ連載です。今回は、高級クロスオーバーSUVの先駆けとして10年以上前に誕生したパイオニア的モデルの最新型をチェック。清水さんが注目した「ディーゼルエンジンの静かさ」とは?

 

【登場人物】

 永福ランプこと清水草一

 日本中の貧乏フェラーリオーナーから絶大な人気を誇る大乗フェラーリ教の開祖。自動車評論家としてはもはやベテランの域で、様々な自動車専門誌や一般誌、Webなどに寄稿し、独自の視点でクルマを一刀両断しまくっています。本連載をまとめた「清水草一の超偏愛クルマ語り」も先日発売に。

 安ド

元ゲットナビ編集部員のフリーエディター。MJブロンディを慕い「殿」と呼んでいます。

 

【今回のクルマ】BMW X3

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SPEC【xDrive 20d M Sport】●全長×全幅×全高:4720×1890×1675㎜●車両重量:1860㎏●パワーユニット:1995㏄直列4気筒DOHCディーゼルエンジン●最高出力:190PS(140kW)/4000rpm●最大トルク:40.8㎏-m(400Nm)/1750〜2500rpm●カタログ燃費:17.0㎞/ℓ●639万〜710万円

 

「ディーゼルエンジンの静かさに感服!」

安ド「殿! 世界的なSUVブームですね!」

清水「うむ。よきにはからえ」

安ド「それはどうでもいいという意味で?」

清水「個人的にはな」

安ド「これまで47台もクルマを購入されてきた殿ですが、SUVは1台も買われていないとか」

清水「オフロード趣味がないのでな。が、もうひとつ理由がある」

安ド「スポーツカー好きの殿ですから、重心が高い、ですか?」

清水「いや、現代のSUVは重心の高さをまったく感じさせぬ。このX3も走りは抜群。実に安定していたぞ」

安ド「では何が?」

清水「SUVは背が高いぶん、重い。そして空気抵抗が大きい。よって燃費が悪くなる。節約を何よりも重視する私としては、SUVは選択外となる」

安ド「47台も買ってて、節約もないと思いますが」

清水「それを言うでない」

安ド「ははっ。言われてみれば確かにこのX3、2ℓディーゼル搭載モデルでしたが、今回の燃費は実質11㎞/ℓにとどまりました」

清水「であろう。何を隠そう現在の我が愛車は、同じく2ℓディーゼルを積むBMW 320D。そちらは平均で17㎞/ℓ走っておる」

安ド「それはロングドライブが多いからでは?」

清水「それを言うではない」

安ド「失礼しました。節約を優先するならセダンやステーションワゴンが有利ですよね。ただ私としましては、SUVのカッコ良さは捨てがたいです!」

清水「いや、この顔はブサイクである。あまりにもキドニーグリルがデカすぎる。これではまるでダッジラムだ」

安ド「そんなことはありません!新型は新鮮でイマっぽいです!」

清水「見解の相違であるな。ただ今回、この新型X3に心底感じ入ったことがある」

安ド「ジェスチャーコントロールのレスポンスが良くなった、とかですか?」

清水「そんなものは知らぬ。私が感服したのは、ディーゼルエンジンの静かさだ」

安ド「そう言えば、ガラガラ音がほとんど聞こえませんでした」

清水「私の320dは3年前の中古車。アイドリングでそれなりにガラガラ音が出るが、短期間でこれほど進化するとは驚きだ」

安ド「ディーゼルも進化してるんですね!」

清水「世の論調としては、ディーゼルはオワコンでこれからはEV一本だが、まだまだどうして。最新のディーゼルは、この重いSUVをわずか2ℓの排気量で軽々と加速させ、静かさもほとんどガソリン車と変わらず、燃費では大きくリードする。これがそう簡単に死ぬはずがない!」

安ド「なるほど!」

清水「私が新型X3で確信したもの。それはディーゼルの存続だ」

安ド「肝に銘じます!」

 

 

【注目パーツ01】コネクテッド・ドライブ

クルマが世界とつながるサービス

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ニュースや天気などの各種情報収集、より正確なナビゲーションなどが実現でき、スマホからエアコンの起動やロックの解除などもできるようになります。似たような機能は各社がやってますが、輸入車ではBMWが初でした。

 

【注目パーツ02】キドニーグリル

大型化で大きく表情を変えた

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BMWのフロントデザインを象徴するのが、2つのグリルを横並びにした“キドニーグリル”。新型では大型化されて、その存在感を高めています。ダイナミックで立体的にはなりましたが、個人的には繊細さがなくなりガッカリです。

 

【注目パーツ03】ラゲージ・アンダートレイ

自立したまま便利に使える

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荷室の床下にスペースがあるのは、スペアタイヤを必要としなくなった近年のSUVでは当たり前のこと。が、X3では床下のフタ部分にダンパーが付いていて勝手に下がってきません! 高級車のボンネットと同じです。金かかってます。

 

【注目パーツ04】ジェスチャー・コントロール

 空間上の手の動きを感知

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ディスプレイの前で指をクルクル回したり、手首を動かしたりといった所作をするだけで、電話やボリュームなどを画面に触れずに操作することができます。ちなみに手がディスプレイから30㎝くらい離れていても操作可能でした。

 

【注目パーツ05】ウェルカム・ライト

光が便利さと雰囲気を演出

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夜暗いなかでX3に乗ろうとすると、便利な照明が自動で2か所に灯ります。ひとつはドアハンドル(上)で、もうひとつは地面(下)。後者は「ウェルカム・ライト・カーペット」と呼ばれるもので、独特な模様で乗員を車内に導いてくれます。

 

【注目パーツ06】アンビエント・ライト

 室内の高級感を高める照明

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インテリアは、まるでおしゃれなバーのように間接照明で照らされます。ライトカラーは11パターンが設定されていて、気分に合わせて選択することができます。が、そのうち面倒になって変えなくなってしまうでしょう。

 

【注目パーツ07】ステアリング

 高級感と使用感を両立

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“ウォークナッパ”と呼ばれるレザーを表面に使った高級感あふれるステアリングです。このMスポーツだけは10時10分の位置に、親指を引っ掛ける出っぱり「サムレスト」が付いています。握ってみるとすごく太くてたくましいです。

 

【注目パーツ08】エア・ブリーザー

 SUVのアクティブ感を強調

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いかにもSUVらしいアクティブでワイルドな雰囲気を演出するのが、このフロントタイヤ後方に彫られたスリットです。よく見てみると穴は空いてなくてただのダミーのようですが、これでも空気抵抗を低減させる効果があるそうです。

 

【注目パーツ09】バックモニター

2画面2方向表示で車庫入れを簡単に

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車両後方を確認できるバックモニターや、真上から見た図が表示されるトップビューモニターなどは多くのクルマに付いていますが、X3は両者を同時に表示できます。ディスプレイが横に長いって便利ですね。

 

【これぞ感動の細部だ】ディーゼルエンジン

パワーアップしつつ、静かに

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新型X3は、ディーゼルとガソリン2種類のモデルが展開されています。今回テストしたのは先行販売されているディーゼル。ディーゼル自体の特徴でもある強大なトルクを発揮し、この大きく重いボディをものともせずグイグイ押し出すように走ります。実は私の愛車もBMWのディーゼルですが、やはり最新型は音も断然静かで、弱点がありません。

 

【参考にした本】

タイトル:清水草一の超偏愛クルマ語り

価格:926円+税

 

【1分でわかる】X1のクーペ的位置づけ、BMW「X2」ってどんなクルマ?

本記事では、初夏に予定されている日本発売に先駆けて行われた、BMWの新型SUV・X2の試乗レポートをお届けします。

 

目指したのはBMW史上一番ポップなSUV

BMW

X2

SPEC【sDrive 20i】●全長×全幅×全高:4360×1824×1526㎜ ●車両重量:1460㎏ ●パワーユニット:1998cc直列4気筒DOHC+ターボ ●最高出力:192PS/5000〜6000rpm ●カタログ燃費:14.6㎞/リットル

 

いい意味でSUVらしくない快適さを堪能できる一台

BMWから、新型コンパクトSUVのX2が初夏に日本で発売されます(価格は未定)。SUVといえば、いま世界的に最もホットなジャンル。なかでもコンパクトなクーペスタイルがトレンドとなっていますが、新型X2はそのど真ん中を行きます。BMWのラインナップにおいては、最小サイズSUV・X1のクーペ版という位置づけ。ちなみに同社では、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)ではなく、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)としています。走りに妥協しない同社らしいこだわりと言えるでしょう。

 

日本発売に先駆けて、ポルトガルでX2の試乗会が開催されました。メカニズムはX1を踏襲していますが、きびきびしたスポーティさは同車を凌駕します。目線が高いためストレスを感じにくく、乗り味も良好。いい意味でSUVらしくない快適さを堪能できました。BMWのイメージを覆すポップでファンキーなデザインのなかに、“ザ・BMW”な性能を感じられる快作です。

 

フローズングレーカラーがアクセント

流行のクーペスタイル。イエローゴールドをベースに、フローズンシルバーのアクセントが特徴的です。

 

グリルはX1よりも大きめ

BMWの象徴であるキドニーグリルは、X1よりも少し大きくなりました。ちなみに、X2とX1とで共通しているパーツはドアノブのみだといいます。

 

Cピラーにエンブレ

Cピラーに備えるエンブレムは、50年前に発売されたBMWクーペの名車・3.0CSへのオマージュ。X2に特別な価値を与える意匠です。

 

コネクト機能も進化

Amazon Alexaと連動するなど、BMWコネクテッドドライブが進化。インテリアはX1より上質で、よりコントラストの効いたデザインに。

 

荷室はコンパクトに

X1よりも全長と全高が短くなっているため、荷室容量は少しコンパクトに。シートを倒さない状態で−35L、倒すと−195Lとなります。

次期型BMW3シリーズの走りを動画でチェック! ニュルブルクリンク高速テストをキャッチ

ドイツ・ニュルブルクリンクで高速テストを実施する、次期型BMW3シリーズが映像で捉えられた。

 

 

 

次期3シリーズは1.5リッター直3ターボと2.0リッター直4ターボエンジンがラインナップされる予定で、高性能バージョンの「M340i」には最高出力360psをマークする3.0リッター直6ターボも搭載されるとのことだが、注目はハイブリッド(HV)モデルとEV仕様モデルだろう。HVは、2.0リッター直4ターボにモーターを組み合わせた48VマイルドHVモデルで、EVは90kWhの大容量バッテリーを搭載し、航続距離は500kmとも言われる。

 

 

今回、ニュルブルクリンクでキャッチされたのは1.5リッターのモデルらしいとレポートされているが、このストレートでの加速はまさに”駆けぬける歓び”を具現化したものといえるだろう。

 

 

 

 

ワールドプレミアが待ち遠しい! これがBMW「Z4」の新型だ!

BMWがトヨタと共同開発するライトウェイトスポーツの新型「Z4」に関して、このほど最終デザイン・レンダリングCGを入手。コンセプトモデルと異なるハニカムメッシュのエアインテークが見られるなど、エアロダイナミクスを高めるスポーティなバンパーデザインとなっていることがわかった。

ヘッドライトはコンセプトモデルから継承した精悍なイメージだが、ノーズのキドニーグリルは直立したシルエットとなりそうだ。リアビューのCGはないが、L字型テールライトやスポイラー一体型トランクリッドを装備するはずだ。

パワートレインは、最高出力190ps及び250psを発揮する2リッター直4ターボエンジンと、最高出力385psとも噂される3.0リッター直6ツインターボエンジン搭載の「M40i」、パワーモードで最大204psを発揮するハイブリッドが予想される。

CGは直列4気筒モデルで、直6モデルのグリルはメッシュデザインが予想されており、今回初公開となる2台連なった画像は、先頭が「M40i」で、後ろが4気筒と思われる。

Courtesy of Apollo News Service

ブランパンGTアジア参戦のBMW M4 GT4が国内でシェイクダウン!

昨シーズンまでBMWの包括的なバックアップを受け、国内SUPER GT300クラスにM6 GT3で参戦してきた、BMW Team Studie(ビー・エム・ダブリュー・チーム・スタディ/監督:鈴木康昭)が、この2018年シーズンから欧州で人気の高いブランパンGTシリーズのアジア戦にエントリーを表明。昨年より世界各国に投入され始めたFIA GT4規定のマシンにスイッチして2台体制で新たなチャンピオンシップに挑戦する。

 

 

 

その参戦マシンとなるBMW M4 GT4は、BMWモータースポーツがカスタマーチーム/プライベーターに向けて開発したレース専用マシン。ご覧の通り、BMW M4クーペをベースにレース専用装備と軽量化技術が投入されているものの、ボディは全長4671×全幅1877×全高1369(可変)mmでホイールベースは2812mm、フロントに搭載する2979㏄の直列6気筒ターボエンジンは、レース規定によって制限されるが最高出力は431psと、ほぼ市販モデル相当のスペックが踏襲されているようだ。

 

 

去る2月28日に静岡県の富士スピードウェイに現れた2台のM4 GT4は上陸したばかりの模様。カラーリングも含めてほぼベーシックな状態のまま、SUPER GT300クラスのマシンらとともにシェイクダウン走行に臨んでいた。今回のテスト走行にはブランパンGTシリーズ・アジアの経験者であり、昨季まで同チームでM6 GT3を駆っていた荒 聖治選手をはじめ、ニュル24時間レースやツーリングカー等で経験豊富な木下隆之選手、全日本GT選手権で活躍した「塾長」こと砂子智彦選手ほか計6名のドライバーがステアリングを握り、タイヤセットやブレーキなどを慎重にチェックしつつ、時に大胆にマシンを操っていたようだ。

 

 

いま注目を集めるブランパンGTシリーズのGT4カテゴリー。すでにエントリーが発表されているヨーロピアン・シリーズでは、このBMW M4をはじめ、メルセデスAMG GTやアウディR8、ポルシェ・ケイマン、マクラーレン570S、マセラティ・グラントゥーリズモMC、アストン・マーティン・ヴァンテージといった魅力溢れるマシンたちが繰り広げる激しいバトルに期待が高まる。

 

 

 

そして、今シーズン全12戦となるブランパンGTシリーズ・アジアは、マレーシアのセパン(4/14-15)で開幕。タイのチャン国際サーキット(5/12-13)から鈴鹿サーキット(6/30-7/1)、富士スピードウェイ(7/21-22)、上海国際サーキット(9/22-23)をラウンドして中国の寧波国際サーキット(10/13-14)で最終戦となる。

 

 

 

この新たなチャンピオンシップに挑戦するBMW Team Studieの参戦体制は、来る3月12日(月)に発表予定とのこと。2台のBMW M4 GT4を駆るドライバーラインナップにも注目したい。BMW Team Studie公式サイト:http://teamstudie.jp/

 

 

BMW「7シリーズ」フェイスリフトモデル開発車両を捉えた!

BMWのフラッグシップサルーンとなる「7シリーズ」のフェイスリフトモデルが、北欧でのウィンターテストで捉えられた。

 

新型のプロトタイプにはダミーと思われるヘッドライトが装着され、キドニー・グリルやバンパーにフルモデルチェンジ級のカモフラージュが施されていたことから、フロントエンドは大きく変更される可能性がある。

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インテリアは「8シリーズ」や「Z4」コンセプトからインスピレーションを得たセンタースタックデザインで、「Live Cockpit」と呼ばれる次世代デジタルクラスターが採用されるかもしれない。またテクノロジー面では、レベル3相当の自動運転システムを備えると予想されている。

 

注目すべきは、プラグインハイブリッド「740e i Performance」の搭載パワートレインが、2.0リッター直4ターボエンジンとアップデートされた電動モーターの組み合わせによって最高出力は390psへ引き上げられる他、EV走行可能距離は60km以上になるとも言われている。

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ライバルとなるアウディ「A8」はフルモデルチェンジ、メルセデス「Sクラス」はフェイスリフトを終えており、改良版「7シリーズ」の開発は急務。おそらくワールドプレミアは2018年秋以降になりそうだ。

間もなくお披露目なるか!? 新型トヨタ「スープラ」とBMW「Z4」による奇跡の2ショット!

現在、トヨタとBMWが共同開発を進めているトヨタ「スープラ」とBMW「Z4」の両モデルの次期型プロトタイプがバックショットながら揃って捉えられた。

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「86」を彷彿とさせるテールライトが印象的な次期型「スープラ」は、トヨタのスポーツ系新ブランド「GR」ブランドから発売される可能性もあることから、いまだネーミングについては断定できないが、欧州の最新レポートによると、この「スープラ」をベースとして高性能な「GR」や「GRMN」モデルがラインナップされそうだ。

 

次期型「スープラ」のプラットフォームにはBMW製「CLAR」を採用して大幅な軽量化を実現する見込みで、搭載パワートレインは250psを発揮する2.0リッター直4ターボのほか、BMW製の3.0リッター直6ターボで最高出力340psのエンジンが予想されており、各々、販売価格は500万円~600万円、700万円~800万円とやや高めに設定されるようだ。

 

一方の次期型「Z4」は、最高出力190psと250psを発揮する 2.0リッター直4ターボと最高出力350psを発揮する3.0リッター直6ターボ、パワーモードで最大240psを発揮するハイブリッドがラインナップ予定という。

 

両モデルともに2018年3月のジュネーブモーターショーでのワールドプレミアとなるか?

次期型BMW「X5」はこれだ! シンプルなフロントエンドが特徴的

2018年9月のフルモデルチェンジが噂されている、BMWのミドルクラスSUV「X5」の次期型のレンダリングCGを入手。それによると、現行モデルよりもフロントエンドはかなりシンプルなデザインになる模様だ。

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この次期型「M5」のレンダリングCGはフルヌードに近い開発車両をベースに起こされているようで、ほぼ市販モデルの最終デザインと言ってもいいだろう。「X2」に近いアウトラインに、BMW最新世代のヘキサゴンLED、存在感のある大型キドニーグリルを装備。またルーフエンドには若干の傾斜を持たせているようだ。

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パワートレインは最大出力251ps、最大トルク350Nmを発揮する2.0リッター直4ターボエンジン、最高出力335ps、最大トルク450Nmを発揮する3リッター直6ターボエンジンや、プラグイン・ハイブリッドがラインナップされると見ているが、その頂点には4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載した「X5 M」が君臨し、そのパワーは600ps、800Nm以上を発揮するという。

正式デビューに先駆け、BMW8シリーズ・クーペのテスト模様が公開!

1月24日、BMWは現在開発を進めており2018年内に発表する予定となっている新型「BMW8シリーズ・クーペ」の、開発テストの模様を公開した。

 

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公開されたのはイタリア・アプリリアにある高速試験場での様子。エクステリアには偽装が施されているものの、スタリングはBMWの新世代旗艦クーペを名乗るにふさわしいスポーティでダイナミックな印象をもたらすフォルムを描いていることが確認できる。

 

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テスト内容は高速でのパフォーマンスのほか、制動性能やハンドリング性能など多岐にわたっているが、すでに新型8シリーズ・クーペは高い敏捷性や走りの精度が実現できているという。

 

なお、新型8シリーズは、高性能版の「M8」および、それをベースとするレーシング仕様「M8 GTE」も並行して開発が進められている。ちなみにM8 GTEは1月27〜28日に開催されるデイトナ24時間レースで実戦デビューを飾る予定だ。

 

 

 

新型BMW M5が笑えるギネス記録を達成!

BMWはこのほど、新型BMW M5を使って、あるギネス世界記録を達成した。なんと8時間におよぶ連続ドリフト走行を実現したのである。

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舞台は米国サウスカロライナ州にあるBMWパフォーマンスセンター。新型M5のステアリングを握るのはBMWのドライビングインストラクター、ヨハン・シュヴァルツだ。

 

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連続で8時間のドリフトとなると、懸念されるのが燃料の問題。そこでドリフトしている車両に、別の車両から給油するという大胆な手法を敢行。ドリフト走行車のリアピラーには特別仕立ての給油口を設置し、給油する車両から人間が身を乗り出して、直接その給油口にガソリンを注入するというのだ。ドリフト走行中の車両に給油するためには、給油側の車両もドリフトし、給油作業できる距離を一定時間保たなければならない。

 

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果たしてこの挑戦は見事に成功し、8時間にわたる連続ドリフト走行を実現。距離にして、それまでの記録89.55マイル(約144km)を大きく上回る232.5マイル(約374km)を記録したのである。

 

 

 

 

「エンジンのBMW」が電動化で着実な成果を残す!

BMWグループは2017年初頭に、次のような目標を掲げた。

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「年内、グローバルで10万台以上の電気駆動車を販売する」。

 

この目標を見事に達成したBMWはこのほど、その記念として、ドイツ・ミュンヘン北部にあるBMWグループ本社ビル「フォー・シリンダー・ビル」に光のインスタレーションでバッテリー風の装いを施し、モビリティの未来に向けた道筋を示した。

 

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BMW AG取締役会会長のハラルド・クルーガーは、次のようなコメントを発表した。

 

「当社はお約束を果しました。この高さ99mの光のインスタレーションは、エレクトロモビリティの時代に向けたサインです。年間10万台の電気駆動モデルを販売したことは記念すべき出来事ですが、これは当社にとっての始まりに過ぎません。2013年にBMW i3を導入して以来、当社は20万台以上の電気駆動モデルを販売しており、2025年までに電気駆動モデル25車種を取り揃える予定です。早い段階でエレクトロモビリティに注力したことが、この成功を呼び込んだのです。そしてエレクトロモビリティは、今後も当社の将来的な成功のための尺度となり続けることでしょう」

 

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BMWの新作、X7の「一部」が公開!

BMWは12月19日、現在開発を進めており、2018年末に発表を予定している新型「BMW X7」のプリプロダクションモデルの生産を開始したことを発表し、その模様を一部公開した。

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新型X7は、BMWのSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)である「X」シリーズの最上級モデルに位置付けられ、3列7名乗車のキャビンを備えることがすでに判明している。

 

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この新型X7は、X3やX4、X5、X6と同様に、米国サウスカロライナにあるBMWグループのスパルタンバーグ工場で作られる。公開された動画ではプリプロダクションモデルの生産の様子が確認できる。

 

 

ボディにカムフラージュが施されたプリプロダクションモデルは今後、開発部門に引き渡され、砂漠や氷雪地域を始めとする過酷な条件下を含めて厳しいテストが行なわれる。

 

 

 

【中年スーパーカー図鑑】本来のポテンシャルを誇示することなく消えた、悲運のBMW製スーパーカー

BMWモータースポーツは、世界メーカー選手権の制覇という目的を果たすために新しいグループ5マシンの開発を計画する。タッグを組んだのはイタリアのランボルギーニ。シャシー設計はダラーラが主導し、内外装デザインはイタルデザインが担当。パワートレインの開発はBMWモータースポーツ自身が手がけた――。今回はBMW初のスーパースポーツ、「M1」の話題で一席。

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【Vol.8 BMW M1】

1974年シーズンをもってヨーロッパ・ツーリングカー選手権(ETC)のワークス活動を休止していたBMWおよびBMWモータースポーツ(1993年に社名を「BMW M」に改称)。しかし、1976年になると新たなプロジェクトを始動させる。グループ5で行われる世界メーカー選手権(World Championship for Makes)への本格参戦だ。新規の専用マシンの開発コードは、“E26”と名づけられた。

 

■世界メーカー選手権の制覇を目指して――

BMWモータースポーツはニューマシンの車両レイアウトとして、戦闘力の高いミッドシップ方式の採用を決断する。しかし、社内ではこの分野のノウハウを持ち合わせていない。できるだけ早く、しかもスムーズにE26プロジェクトを進めるには――。BMWモータースポーツが選んだのは、ミッドシップスポーツカーの開発において優れた能力をもつイタリアの自動車メーカー、ランボルギーニとの提携だった。当時のランボルギーニは1973年に発生したオイルショックの影響をまともに受け、経営状態は逼迫。設計部門や生産ラインは半ば開店休業の状態にあった。新規のミッドシップスポーツの設計も、グループ4の規定である年間400台以上の生産も(グループ5とともにグループ4でのレース参戦も計画していた)、現状のランボルギーニなら可能だろう――BMWモータースポーツはそう考えたのである。

世界メーカー選手権の制覇のために生まれたM1。戦闘力の高いミッドシップ方式の採用するため、当初、この分野に長けたランボルギーニと提携して開発を進めていった世界メーカー選手権の制覇のために生まれたM1。戦闘力の高いミッドシップ方式の採用するため、当初、この分野に長けたランボルギーニと提携して開発を進めていった

 

BMWモータースポーツとランボルギーニによる共同プロジェクトは、当初順調なスケジュールで進行する。シャシー設計についてはランボルギーニと関係の深いダラーラが担当し、マルケージ製の角型鋼管スペースフレームに前後不等長ダブルウィッシュボーンサスペンションをセットする。ビッグシックスをベースとする専用エンジンを縦置きでミッドシップ搭載するというBMWモータースポーツ側の要件に対応し、ホイールベースはこの種のモデルとしては長めの2560mmに設定した。架装するボディについては、デザインと製作ともにジョルジエット・ジウジアーロ率いるイタルデザインに任される。ジウジアーロは1972年発表のコンセプトカー「BMWターボ」のイメージを取り入れ、ミッドシップカーならではのシャープで流麗なフォルムや空力特性に優れるフラットな面構成などでスタイリングを構築した。ボディパネルの主素材には軽量化や生産性を考慮してFRP材を採用。空気抵抗係数(Cd値)は0.384と優秀な数値を達成した。

 

肝心のパワートレインに関しては、BMWモータースポーツが開発を手がける。搭載エンジンは実績のある3.0CSLと同様、量産型の“ビッグシックス”直列6気筒ユニットのブロックをベースにチェーン駆動の4バルブDOHCヘッドを組み込むという手法を採用する。ボア×ストロークは93.4×84.0mmのオーバースクエアとし、排気量は3453ccに設定した。型式はM88。エンジン高の抑制とレース走行時の極端な重力変化に対処するために、オイル潤滑機構にはドライサンプ方式を導入する。さらに、点火機構にはマレリ製のデジタルイグニッションを、燃料供給装置にはクーゲルフィッシャー製の機械式フューエルインジェクションを組み込んだ。組み合わせるトランスミッションは専用セッティングのZF製5速MTで、ロック率40%のLSDを介して後輪を駆動する。また、操舵機構にはラック&ピニオン式を、制動機構には4輪ベンチレーテッドディスク(前対向4ピストン/後対向2ピストン)を採用した。路面との接点となるタイヤは前205/55VR16、後225/50VR16サイズを装着。トレッドは前1550/後1576mmに仕立てた。

 

■紆余曲折を経て「M1」の車名で市場デビュー

エアコンやパワーウィンドウといった快適アイテムも装備。この種のスポーツカーとしては異例の実用性を備えていたエアコンやパワーウィンドウといった快適アイテムも装備。この種のスポーツカーとしては異例の実用性を備えていた

 

初期段階のE26プロジェクトは順調に推移し、1977年夏には試作車も完成する。この流れを見たBMWモータースポーツは当初の予定通り、1978年春に開催されるジュネーブ・ショーで完成車を披露する計画を立てた。しかし、実際のショーではE26は出品されなかった。ランボルギーニの作業が遅々として進まなかったのである。また、どうにか完成したプロトタイプも、BMWモータースポーツが求める水準には達していなかった。業を煮やしたBMW本体は、プロジェクトを推進するためにランボルギーニの買収を目論むものの、ランボルギーニの下請け企業などがこれに強く反発した。結果としてBMWは、1978年4月にランボルギーニとの提携を解消することとした。

 

暗礁に乗り上げたE26プロジェクト。しかし、ここでBMWモータースポーツは意地のババリアン魂を見せる。生産工程を変えて、何とかE26を完成させようとしたのだ。FRP製ボディはスタイリングを手がけたイタルデザインが製作。一方、シャシーについては2002カブリオレなどの生産で提携の実績がある独シュツットガルトのバウア社に製造を委託する。そして、最終の仕上げを独ミュンヘンのBMWモータースポーツが行うという、複雑だが致し方ない手法をとった。苦労を重ねて完成したE26は、BMW Motorsportの“M”を意味する「M1」の車名を冠して、1978年秋開催のパリ・サロンにてワールドプレミアを果たす。BMW初の本格的なミッドシップスポーツで、しかもイタルデザインとダラーラ、そしてBMWモータースポーツという各分野のスター企業がタッグを組んだモデルだけに、M1はたちまちショーの主役に昇華した。

 

市販版のM1は、この種のスポーツカーとしては異例の実用性を備えていた。ボディサイズは全長4360×全幅1824×全高1140mm/ホイールベース2560mmに設定。また、エアコンやパワーウィンドウといった快適アイテムも装備する。M88エンジンの最高出力はロードバージョンが圧縮比9.0によって277hp/6500rpmを発生。さらに、グループ4仕様は11.5のハイコンプレッションから470hp/9000rpmを絞り出す。グループ5仕様は排気量を3153ccとしたうえでKKKターボチャージャーを組み合わせた結果、最高で850hp/9000rpmを発揮した。最高速度はロードバージョンが262km/h、グループ4仕様が310km/h、グループ5仕様が360km/hと公表された。

F1のサポートレースとしてワンメイクの「プロカーチャンピオンシップ(BMW M1 Procar Championship)」を開催。当時のF1パイロットらが中心となって参戦したF1のサポートレースとしてワンメイクの「プロカーチャンピオンシップ(BMW M1 Procar Championship)」を開催。当時のF1パイロットらが中心となって参戦した

 

意気揚々と市場に送り出されたM1。しかし、販売台数は伸び悩んだ。前述の複雑な生産工程は割高な車両価格(ポルシェ911の倍に近かった)につながり、しかも生産はBMWモータースポーツ本体がF1用エンジンの新規開発と製造に追われていたために月3台ほどがやっと。このままでは、グループ4の規定である連続12カ月に400台の生産をクリアすることは困難だった。打開策としてBMWモータースポーツは、シャシー製造を担っていたバウア社に最終工程の一部も委託する。また、M1がレースに参戦しないままで車歴を終える可能性があることを危惧して、ワンメイクの「プロカーチャンピオンシップ(BMW M1 Procar Championship)」を開催することとした。競技自体はF1のサポートレースとして催され、1979年と1980年にシリーズ戦を敢行。ドライバーは当時のF1パイロットらが中心となって参戦し、1979年シーズンにはニキ・ラウダ選手が、1980年シーズンにはネルソン・ピケ選手が年間チャンピオンに輝いた。プロカーチャンピオンシップに力を入れる一方、BMWモータースポーツはM1を駆って1979年開催のル・マン24時間レースのIMSAクラスに参戦する。使用マシンはポップアート界の巨匠、アンディ・ウォーホルがペイントしたBMWアートカー仕様のM1で、結果は総合6位と健闘した。

 

様々な努力の甲斐もあって、M1の生産台数は1980年暮れにどうにか400台をクリアする。本来は規定を満たすものではなかったが、モータースポーツにおけるプロカーチャンピオンシップでの貢献なども考慮して、FIAは特別に1981年以降のグループ4レギュレーションをM1に与えた。その後のM1は、世界各地のレースやラリーに地道に参戦。日本でもスピードスターホイールレーシングチームがM1を購入して耐久レースなどに出場し、その後オートビューレックモータースポーツに移動してスーパーシルエット・シリーズを制覇するなどの大活躍を果たした。

 

ようやく本格的なレース活動を行えるようになったM1。しかし、時のモータースポーツ界の環境がそれを拒んだ。レースの主役が、グループ5からグループCに移行しようとしていたのだ。また、BMWモータースポーツ本体も軌道に乗ったF1用エンジンの進化と製造に忙殺された。最終的にBMWモータースポーツは、1981年にM1の製造中止を決定する。本来のポテンシャルを誇示することなく、表舞台から姿を消した悲運のBMW製スーパーカー――。短い車歴における生産台数は、わずか453台(一説には447台)だった。

 

【著者プロフィール】

大貫直次郎

1966年型。自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、クルマ関連を中心としたフリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)のほか、レストア待ちの不動バイク数台。趣味はジャンク屋巡り。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』など。クルマの歴史に関しては、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』『日産名車コレクション』『NISSANスカイライン2000GT-R KPGC10』などで執筆。

BMW i8ロードスターはLAで正式デビュー!

BMWはロサンゼルス・オートショー2017において、プラグインハイブリッドスーパースポーツの新型「BMW i8ロードスター」をワールドプレミアするとともに、フェイスリフトを受けた「BMW i8」を発表した。市場導入は2018年5月からを予定している。

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プラグインハイブリッドシステムは、1.5リッター直3ターボエンジン(231ps/320Nm)とモーター(143ps/250Nm)の組み合わせにより、システム出力374psを引き出す。

 

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0-100km/h加速4.6秒をマークするi8ロードスターは、15秒でルーフの開閉が完了するほか、50km/h以下であればルーフ開閉操作が可能だ。EV後続距離は53kmで、ハイブリッド燃費は47.6km/L。なおEV時の最高速は120km/hをマークする。

 

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オープン時はソフトトップをキャビン後部に収納するものの、シートの背後には約100Lの収納スペースが設けられている点も、ロードスターの特徴だ。

 

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フェイスリフトを受けて、フロントマスクのデザインやボンネット中央のエアシャッターがi8ロードスターと共通のデザインとなったi8クーぺは、0-100km/h加速が4.4秒で、EV後続距離が55km。ハイブリッド燃費は52.6km/Lだ。

 

 

 

 

この手もアリ? BMW i8ロードスターの発表前アピール

11月14日、BMWは発表を間近に控えた「BMW i8ロードスター」の最終テストの模様を写真と動画で公開した。

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ドイツのライプツィヒ工場で最終プロトタイプ車両のテストが行われているBMW i8のオープンモデルは、コンパクトEVの「BMW i3」、プラグインハイブリッドスポーツの「BMW i8」に続く第3の「BMW i」モデルとして、2018年にデビューする予定だ。

 

このモデルのスペックは未発表だが、欧州複合モードのハイブリッド燃費で47.6km/L、CO2排出量で48g/kmとなることが発表され、プラグインハイブリッドモデルとしての高い資質をうかがわせる。

 

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この手のティザーは、完成車の一部分などを露出する場合が多いが、BMWはテスト中の模様を公開。これにより品質面での高さをアピールする狙いも透けて見える。いずれにせよ、i8ロードスターのデビューに期待は高まるばかりである。

 

 

 

BMWがM4に続きM3にも高性能版の「CS」を用意!

11月8日、BMWはM3の高性能モデルとなる「BMW M3 CS」を本国で発表した。受注開始は2018年1月からで、生産台数は1200台に限定される見通しだ。

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「CS」と言えば、今年4月にひと足先に「M4 CS」がデビューを果たしているが、このモデルは1988年に登場したE30型M3エボリューションに端を発するMスペシャルエディションの血統を受け継ぐモデルとなる。

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搭載される3リッター直6ターボエンジンは、M4 CS用と同様に、460ps/600Nmを発揮。標準モデルのM3に搭載されるものと比べ、プラス10psのエクストラを得ている。デュアルクラッチの7速M DCTを組み合わせ、0-100km/h加速はM4 CSと同じ3.9秒でこなす性能が与えられた。ちなみに最高速は280km/hでリミッターが作動する。

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アダプティブMサスペンションやアクティブMディファレンシャルを標準装備する点、フロント265/35R19、リヤ285/30R20サイズのミシュラン・パイロットスポーツカップ2タイヤを装着する点もM4 CSと同様だ。

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エクステリアでは3セクションに分けられた大型エアインテークを持つフロントエプロンやフロントスプリッター、リアディフューザーなどが専用タイプとなり、特別なモデルであることを主張。シルバーとブラックの2トーンカラーが用いられたインテリアではアルカンターラが多用されているほか、Harman Kardon製サラウンドサウンドシステムなどを標準で装備する。

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アマゾンが開発したAI音声サービス「アレクサ」をBMWとミニに搭載し、音声のやりとりで利便性を向上

日本でも2017年中の国内展開がアナウンスされたアレクサ(Alexa)。アマゾンが提供するこの音声会話サービスはクラウドを活用して対話方式で設定や案内ができる機能で、アップルが実用化しているSiriなどと似た機能を持つ。カーナビの音声ガイドにはピッタリのシステムだが、ここにきてBMWグループがこのアレクサをBMW車とミニに搭載すると発表。車内での音声コマンド活用の幅が広がることになる。

 

アレクサの活用例として、音声コマンドにより、上映映画のスケジュールを調べたり、プレイリストを呼び出したり、目的地の天気を調べたりすることが可能。↑アレクサの活用例として、音声コマンドにより、上映映画のスケジュールを調べたり、プレイリストを呼び出したり、目的地の天気を調べたりすることが可能

 

アレクサの活用例として、音声コマンドにより、上映映画のスケジュールを調べたり、プレイリストを呼び出したり、目的地の天気を調べたりすることが可能。

 

人工知能(AI)を活用したアレクサは、従来のカーナビの音声ガイドを超えた機能を持ち、車両状態を確認できるリモートサービスなどに加え、ショッピングやエンターテインメント機能も充実。BMWは2018年半ばにはドイツ、英国、米国でサービスを開始し、専用SIMカードを備えることで接続用スマートフォンなども不要だという。日本でのサービス開始はアナウンスされていないが、アマゾンが日本でのアレクサ導入を表明したということは日本語対応も進んでいるはずで、意外と早い時期に導入される可能性もある。

車両のコネクテッドサービスはより多コンテンツ化、複雑化が進んでおり、スムーズに使うには音声対話によるサービスが欠かせない。メルセデスもメルセデスmeでアレクサ導入を表明しており、今後はこうした音声対話サービスの使い勝手が重要なファクターとなってくる。まずは誰もが抵抗なく使えるサービスとなってくれることを期待したい。

 

 

 

新しいBMW M5は乗用車系Mモデル初の4WDに!

ビー・エム・ダブリューは10月24日、新型5シリーズ・セダンのトップパフォーマンスモデル「BMW M5」の受注を開始した。税込車両本体価格は1703万円で、2018年4月以降に順次デリバリーを開始する。

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6代目を数える新型M5は、Mモデルのセダンで初めてM専用4輪駆動システム「M xDrive」を搭載。約30年にわたる歴史のなかで守り続けてきたサーキットトラックで発揮される高水準の運動性能へのこだわりはそのままに、さまざまな路面状況で最大限のトラクション性能をサポートすることが可能となった。2WDモードも設定され、ユーザーは任意に選択することができる。

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エンジンは新開発のターボチャージャーを採用することによって、600ps/750Nmを引き出す4.4リッターV8ターボ。8速Mステップトロニック・トランスミッションと組み合わされ、0-100km/h加速を3.4秒でこなす加速性能を実現した。エンジン特性は、基本設定に加え、スポーツやスポーツ・プラスのモードが設定され、レスポンスを段階的に早めることが可能だ。

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存在感のあるフロントのエアインテークが特徴的なエクステリアは、現行型5 シリーズの一員でありながら独特のアピアランスを持つ。ボディ前後に貼られたM5バッジはもちろんのこと、CFRP(カーボンファイバー強化ブラスチック)製のルーフや、アルミニウム製エンジンフードなど、軽量化と高剛性化を両立させたディテールが高性能モデルらしい。リアディフューザーのデザインも従来型から刷新されている。

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新型M5は部分自動運転を可能とした運転支援システムの採用もニュースだ。ドライビング・アシスト・プラスを呼ぶこのシステムは、「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」や「アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション」、「後車追突警告」など、先進の安全運転サポート機能が盛り込まれている。

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ビー・エム・ダブリューでは、新型M5の発売を記念して、限定車「BMW M5ファースト・エディション」を発表。10月24日より、5台限定で販売。税込車両本体価格は1864万円だ。この限定車は、マット仕上げが施されたフローズン・ダーク・レッド・メタリックのボディカラーを採用しているほか、キドニー・グリルなどがハイグロス・シャドウにペイントされる。内装はレッドステッチを施すスモーク・ホワイトのフル・レザー・シートが特徴。Mスポーツ・エグゾースト・システムの標準搭載もこの限定車ならではの特色となっている。

東京モーターショー2017|BMWは「ストーリー・オブ・ラグジュアリー」でグローバル市場でのさらなる成長を狙う!

2017年も第四4半期を迎え、BMWグループの全世界における販売台数は180万台を越えて+3.7%の上昇を達成、BMWブランドの日本国内での成長率は+3.2%と年々伸びている。プレスカンファレンスに登壇したビー・エム・ダブリュー株式会社のペーター・クロンシュナーブル代表取締役社長は、数多くの重要で魅力的なニューモデルを導入してラインナップを拡充し続けてきたことが好調の理由とコメント。続けて、アジア・プレミアとして次世代BMWラインナップを担う5モデルを披露した。

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コンセプト8シリーズ
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Z8やi8といったラグジュアリーかつエモーショナルでスポーティなクルマにだけ与えられる「8」を冠した、8シリーズ・クーペを示唆したコンセプトモデル。新デザインのキドニーグリルや低くワイドなカーボン製シェルをはじめ、情報伝達能力を追求して円形のアナログメーターをリデザインしたメーターディスプレイなどすべてが未来的。

 

まずアンベールされたのが、サーキットでの厳密なテストを繰り返し公道用に改良を重ねることで、これまでにないラグジュアリーな装いながら、レーシング・マシンと同等のパフォーマンスを発揮するというコンセプト 8 シリーズ。そして、あらゆる点において未来的で新しいBMWを予感させる、流麗でエモーショナルなデザインを纏ったオープン2シーター・スポーツカーのコンセプト Z4だ。

 

コンセプトZ4

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ロー&ワイドを強調したスタイリングやミニマムな操作系でドライビングに集中できる環境が構築されたコックピットが独創的。ドライビングの歓びを満喫する運転席と優雅な走りを楽しむナビシートは異なるカラーだ。解放感を追求しサイドウインドーがないのがコンセプト・モデルらしい。

 

そして、0→100㎞/h加速3.4秒を実現したという最新世代Mモデルの新型M5。新しいラインナップとしては、5シリーズ・グランツーリスモの後継にあたる、6シリーズ・グランツーリスモとフルモデルチェンジを経て3代目にシフトしたSAVモデルのX3など。いずれも「駈けぬける歓び」がコアバリューに据えられておりブランドのさらなる躍進の原動力になるに違いない。

 

M5
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4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジン(最高出力600ps/最大トルク750Nm)に、新型8速Mステップトロニック・トランスミッションとフルタイム4WDのM xDriveを組み合わせることで0→100km/h加速3.4秒を実現。ルーフをCFRP製にエンジンフードをアルミ製とするなど軽量化も徹底。

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(レポート:太田 輝)