最新iPadシリーズの「差」が一目瞭然! 第8世代iPad、第4世代iPad Air/iPad Proの性能を比較してみた

9月16日深夜に発表された、第8世代のiPadと第4世代iPad Air。本記事では、Appleの発表をもとに両者のスペックを比較していきます。一目でわかるよう、違いを表にしてみました。なお、現行のiPad Proも比較表に含めています。

 

 

一目でわかる! 第8世代iPad、第4世代iPad Air、iPad Proの性能比較表

第8世代iPad 第4世代iPad Air 第4世代12.9インチiPad Pro
画面サイズ 10.2インチ 10.9インチ 12.9インチ
解像度 2160×1620ピクセル/264ppi 2360×1640ピクセル/264ppi 2732×2048ピクセル/264ppi
チップ A12 Bionic A14 Bionic A12Z Bionic
対応キーボード Smart Keyboard Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
バッテリー 最大10時間 最大10時間 最大10時間
ストレージ 128GB 256GB 1TB
対応Apple Pencil 第1世代 第2世代 第2世代
カメラ 8MP広角カメラ 12MP広角カメラ 12MP広角カメラ
10MP超広角カメラ
ホームボタン 搭載 非搭載 非搭載
ロック解除方式 Touch ID Touch ID Face ID
重量(Wi-Fiモデル) 490g 458g 641g
コネクタ Lightning USB-C USB-C
カラバリ 3色 5色 2色
価格(Wi-Fiモデル) 3万8280円~ 6万9080円 11万5280円

 

高コスパのiPad、高性能のiPad Air/iPad Proそれぞれの特色が明確に

今回発表された第8世代iPadには、チップとしてA12 Bionicが搭載されたことで、かなりの高コスパモデルになりました。

 

一方、最新のチップを搭載したiPad Airは、性能面でProとそん色ないレベルに進化。コンシューマーゲーム機並みのグラフィック性能も獲得し、性能と価格を兼ね備えたモデルとなっています。

 

新たな2機種の登場によって、画面が大きくイラストレーターなどのクリエイター向けのiPad Pro、ゲームプレイなどの用途で性能を求めるユーザーに向いたiPad Air、オフィス向けなど一般的ニーズをカバーするiPadとそれぞれの特色が明確になったラインナップが揃う結果となりました。

価格かサイズか手書き感か? 今さら聞けないiPadの選び方

2010年に初代iPadが登場してから、はや8年---。今年2018年には、第6世代となるiPad(9.7インチ)が発売されました。

 

最大のトピックは、従来「iPad Pro」シリーズのみが対応していたスタイラスペン「Apple Pencil」をサポートしたこと。久しく買い替えを検討していなかったiPadユーザーも、もしかすると今までタブレットPC自体を敬遠していた人も、今回ばかりは興味が湧いたのではないでしょうか?

 

とはいえ、第6世代になりラインナップも増えており、現在iPadは何モデルが展開されているのか、把握していない人も多いでしょう。そこで「いま買うべきiPadはどれか?」と悩む人に、各機の選び方を解説していきます。

 

「価格」を重視するなら新しいiPad一択!

現在Apple Storeで販売されているiPadは、4モデルあります。小さい方から順に、7.9インチの「iPad mini 4」、9.7インチの「iPad(第6世代)」、10.5インチの「iPad Pro」、12.9インチの「iPad Pro」です。

 

基本的には、大きくなるほど高性能になると思っていいでしょう(2つのiPad Proの違いは、画面サイズくらいです)。

 

↑4モデルのサイズを比較。左から「iPad mini 4」「iPad」「iPad Pro(10.5)」「iPad Pro (12.9)」(※以下同順)。9.7インチiPadと10.5インチiPad Proは、画面サイズは大きく違うが、本体サイズの差はわずかだ

 

発売時期を比較してみると、最も長寿なのが、2015年9月に発売されたiPad mini 4。次に、2017年6月発売のiPad Proの10.5インチ、12.9インチと続きます。そして、最新モデルが2018年3月に登場した新しいiPadです。

 

↑背面カメラはiPad Proシリーズが1200万画素、他2機種が800万画素。よく見ると、レンズのサイズも違い、iPad Proではレンズが少しだけ飛び出ている

 

この時点で、「iPad mini 4が一番安いのかな?」と思われるでしょうが、実は最新のiPadがお得です。オンラインのApple Storeで、各機の最安価格を比較すると、iPad mini・128GBモデルが4万5800円(税別、以下同)、iPad・32GBモデルが3万7800円となっています。ストレージの量にさえこだわらなければ、新しいiPadを買う方が安くあがります。

 

ちなみに、iPad Proは10.5インチ・64GBモデルが6万9800円~、12.9インチ・64GBモデルが8万6800円~となります。

 

小回りが利くのは10.5インチまで

どういったシーンで利用するのかも重要です。特に、屋外に持ち出す場合には、なるべく片手で持ちやすいモデルがよいでしょう。

↑筆者の手(ぐっと広げると親指先端から中指先端までが約22cm)で各機を支えてみた

 

筆者の場合、iPad mini 4は片手でガシッとホールドできました。iPadとiPad Pro(10.5)は、両側面を握ることこそできませんが、片手で支えることは可能です。電車など、「移動中にiPadを使ってコンテンツを視聴したい」という人には、これらのモデルが良いでしょう。

 

一方、iPad Pro(12.9)は、頑張れば片手で支えられるものの、長時間の維持はできません。コンテンツを視聴する際などには、机上に設置するか、両手でホールドするのが現実的です。

 

ペンでメモを取る人はiPad Pro 10.5がベスト

Apple Pencilの対応にも差があります。Apple Pencilを使いたい場合には、iPadあるいは、iPad Proを選択しましょう。iPad mini 4では利用できません。

 

なお、Apple Pencilは本体に付属しないので、別途購入する必要があります。

 

↑Apple PencilはiPad mini 4以外で利用できる。キャップを外すとLightning端子が現れるので、iPad側のコネクタに差し込めば、本体とペンをペアリングできる

 

Apple Pencilがあると、手書きのメモを取ったり、アプリで繊細なイラストを描画したりできます。Apple Pencilは筆圧感知に対応しており、ペン先の角度も認識できるので、リアルな鉛筆を用いて描くようなリアルなスケッチが可能。また、iPadで写真の加工を行いたい人は、細かい部分のレタッチをする際に、この細いペン先が活躍するでしょう。

↑iPad Proは“ピタッ”と線が筆先に付いてくる

 

iPadとiPad Proには、Apple Pencilの使い心地に若干の差があります。これは画面の「リフレッシュレート」(1秒当たりに画面を更新する頻度)に差があるからです。

 

難しいことを抜きにして結論を言うと、iPad Proの方が、書いた線が表示されるまでの遅延を感じることなく使えます。

↑手書きメモを書く人にとってはApple Pencil×iPad Proの組み合わせが至極

 

筆者の経験上では、iPad上で絵を描くとき、筆先の速さはさほど早くなりません。とりあえずイラストを描きたいという人は新しいiPadを選択しても問題ないでしょう。もちろん、大画面を広く使って細かい描写をしたいという人はiPad Pro(12.5)を選んでもOKです。

 

一方、遅延の影響をもろに感じやすいのが、文字を素早く書いているとき。新しいiPadだと、微妙な遅延があるので、文字を書いている手元では筆跡が見えていない状況になります。これでメモが取れなくなることはありませんが、文字の綺麗さに多少影響します。

 

これがiPad Proになると、リアルな紙に書いているかのように、筆跡が筆先に一致します。ビジネスシーンなど、手書きのメモを大量に取ろうと目論んでいる人は、iPad Pro(10.5)を選択するのがオススメです。

 

↑Apple Pencilを持ち運ぶには収納機能のあるアクセサリを活用するといい。写真はApple Storeサイトでも販売しているiPad Pro用の「レザースリーブ」(別売)

 

キーボードの充電が面倒ならiPad Proにしておこう

iPad Proにのみ許された特権のひとつが、「Smart Connector(スマートコネクター)」という側面に付いている端子です。これにより対応のキーボードケースを活用できます。

↑小さな丸が3つ並んでいるのが「Smart Connector」だ。iPad Proシリーズのみに備わっている

 

Smart Connectorで接続する場合、キーボードとのペアリング操作は要りません。マグネットでカチャッと接続した瞬間に、自動でキーボードが認識されます。Bluetoothキーボードのように「キーボードの電源を入れて、設定をオンにして…」のような煩雑な操作が不要なので、使い勝手はかなり良いです。

 

また、Smart Connectorを通じてiPad Proから対応キーボード側へ給電されます。これにより、キーボードの充電切れという不安も解消。うっかりBluetoothキーボードの充電を忘れたために、いざというときに使えない! という最悪の事態を防げます。

 

文字入力を仕事で頻繁に使用するという人は、iPad Proを選択するといいでしょう。また「Smart Keyboard」のような、キーボード付きのカバーを利用する際には、iPadのサイズによってキーボードの幅も変わることに留意してください。例えば、12.9インチのiPad Proを選択すると、より幅の広いキーボードを使えます。

 

本体のスピーカーで聴くならiPad Proの圧勝!

最後に、iPad Proシリーズを選択するメリットをもうひとつ紹介しておきましょう。それは、スピーカーの性能が段違いだということです。

↑赤丸がスピーカーから発する音のイメージ。iPad Proは4隅に大音量のスピーカーを搭載する

 

iPadは2個のスピーカーを搭載しますが、iPad Proは4隅に1個ずつスピーカーを搭載します。また、iPad Proは横向き、縦向きによって、高音と低音の出るスピーカーを調整する機能も搭載。音量もかなり大きいので、これで映画をみるとかなりの迫力を感じられます。正直、一度iPad Proの音響に慣れてしまうと、iPadには戻れません。

 

「Apple Music」はもちろん、「Netflix」や「Hulu」などの定額制動画配信サービスを使い倒そう、と考えている人は、iPad Proを選択した方がいいです。

 

以上のように、最新のiPadを選ぶには、具体的な活用シーンを想定し、それによってどんな機能を重視するかが大切になってきます。バリエーション豊かに4種類が揃った今は、まさに買い替え時。なんとなく「iPadが欲しい」と考えていた人は、予算や使い道を絞り込んで、じっくり検討してみましょう。

 

【プロフィール】


ITライター/井上 晃

スマートフォン・スマートウォッチを中心に最新製品を追いかけて国内外を取材。情報誌やウェブメディアで記事を執筆している。モノを実際に見て・触って確かめた生の情報を届けるのがモットー。運動が好きで、ヘルスケア関連デバイスのレビューも多い。

 

GetNavi webがプロデュースするライフスタイルウェブメディア「@Living」(アットリビング)でくわしく読む

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あなたは新iPad派、それともiPad Pro派? どちらを買うべきか分かる10個のチェックポイント

Apple Pencilに対応したiPad(9.7インチ)が登場しましたが、既存のiPad Pro(10.5インチ)も魅力的です。いざ買うとなるとどちらにすべきか悩ましい!  そこで、両者を比較しながら10個のチェックポイントを設定しました。どちらを購入するべきか、自分に合ったモデルが分かります。

 

~Yes/Noで答えてYesの数をチェックしてみよう~

 

【1】できれば予算は5~6万円以下に抑えたい

【2】スマホを持っているからあまりiPadでは撮影しない

【3】音楽を聴くときにはイヤホンを使うことが多い

【4】お気に入りのゲームアプリは縦画面だ

【5】使う場所は自宅内がメイン

【6】電子書籍はあまり読まない方だ

【7】Apple Pencilは使いたいが、そこまで描き味にはこだわらない

【8】常にスマホやPCの充電を怠らない

【9】海外で通信手段を安く確保する方法を知っている

【10】子どもに持たせるためにiPadの購入を考えている

 

YESとNOどっちの数が多かったでしょうか? それでは早速解説を始めたいと思います!

 

~解答~

Yesが多いほど、あなたは新しいiPad(9.7インチ)向き。特にYesが6~10個ついた人なら、今すぐ同モデルを購入しても不満なく使えるでしょう。一方で、Noが多いほどiPad Pro(10.5インチ)向きの可能性大です。Apple Storeなど、実機が展示してある店舗を訪れて、実際に触って確かめてみた方が良いかもしれません。

 

それでは各項目の解説をしていきます。なお、本記事で以下「iPad Pro」と呼称するモデルは「10.5インチモデル」のことを指しています。12.9インチモデルでは価格やスペック値に差がありますので、ご留意ください。

 

【1】できれば予算は5~6万円以下に抑えたい

ペン付きで新iPadなら約5万円! コストパフォーマンスで選ぶなら絶対的に新iPad

↑新しいiPad(左)と10.5インチiPad Pro(右)。後者の方がベゼルが細い。※特に記載がない場合、写真は以下同順

 

 

新しいiPadの最大の魅力はそのコストパフォーマンスです。Apple Storeで購入する場合、Wi-Fiモデルでよいなら、32GBモデルで4万824円~で入手可能です。これがiPad Proだと64GBで7万5384円~となります。さらにApple Pencilを付けると別途1万1664円かかるので、新しいiPadでは計5万2488円となります。iPad Proだと8万7048円。

 

たとえば初めてiPadを使う人、これから自分の中でタブレットの細かい用途を見極めたいという人なら、絶対的に新iPadをおすすめします。やはり、予算に見合うかどうかは重要です。無理せずお得なモデルを買うのか、ちょっと奮発して長く使える良いモデルを買うのか。まずはここを検討しましょう。

 

【2】スマホを持っているからiPadではあまり撮影しない

iPadはインカメラの写りがやや粗い。iPad Proなら問題なし

↑iPadのカメラは一回り小さい。上部のアンテナもデザインが異なる

 

 

 

 

 

両機のカメラには違いがあります。画素数を比較すると、新iPadは背面800万/前面120万、iPad Proは背面1200万/前面700万です。

 

最近のiPhoneに慣れてしまっている人では、前面120万画素だと、画質が少し粗く感じてしまうはず。iPadを旅行に持ち歩いてインカメラで記念撮影をしたいなら、この点も考慮に入れておくとよいでしょう。撮影した写真を大画面に表示したり、大きく印刷したい場合はなおさらです。

↑背面カメラで撮影した写真を比較。iPad(左)のデータを引き伸ばしてサイズを揃えているが、粗さはそこまで気にならない。iPad Pro(右)がやや暗い印象があるが、自然光で撮影したため雲の動きで光量の差が出てしまったようだ。ここはあまり気にしないで欲しい

 

↑同じく前面カメラで画質を比較。この程度のサイズなら差はそこまで気にならない

 

↑iPad(120万画素)とiPad Pro(700万画素)の写真は、引き延ばすと精細感に差がでる。髪の毛の写り具合を比べると分かりやすい

とは言え、画質にこだわらなければこのくらいでも十分。「スマホを持っていなくて、初めてタブレットを持つ」という年配の両親にプレゼントする――といった場合には、120万画素のインカメラでも十分楽しめるでしょう。

 

【3】音楽を聴くときにはイヤホンを使うことが多い

スピーカー性能はiPad Proが優れるが、イヤホンを使うなら差はなし

↑青い丸がサウンドのイメージ。iPad Proは4か所のスピーカーで高音質を実現

 

スピーカーの数に違いがあります。新iPadにはスピーカーが下部側面に2基搭載されています。一方のiPad Proには四隅にそれぞれ搭載されているので、計4基のスピーカーから音が出ます。iPad Proはスピーカーのサウンドがかなり良いです。気になる人は店頭で試してみるといいかもしれません。

 

リビングルームに立てかけてApple Musicを再生すれば、もはやBluetoothスピーカーとか不要です。一方で新iPadだとそこまでの満足感はありません。しかし、AirPodsみたいなお気に入りのイヤホンがあって、そもそもスピーカーを使わないというのであれば、このデメリットはあまり気にしなくてもOKです。

 

【4】お気に入りのゲームアプリは縦画面だ

新iPadの音も縦向き&手持ちならそんなに悪くない

 

前述の通り、ハイエンドモデルと比べたら新iPadのスピーカーはやはりiPad Proと比べると少し見劣りします。スピーカーも、2基が両方下側面に配置されているので、横向きで持つと片側からしか音がでません。でも縦向きで再生するならiPadでも結構良い音します。手で持って扱うときには、音量も充分です。

 

例えばYouTubeを視聴するとき、ゲームアプリを楽しむとき、iPadの向きはどうなりますか? もし、縦画面が多いという人なら新しいiPadでも不満なく使えるかもしれません。一方で、「横画面で視聴することが多い」「横画面のゲームアプリを楽しみたい」と言う場合には、4基のスピーカーで左右の偏りがないから立体的なサウンドが楽しめるiPad Proを選んだ方がよいでしょう。

 

【5】使う場所は自宅内がメイン

新iPadのディスプレイは明るい場所だと見えづらいことがある。iPad Proは反射が低減される

 

↑暗所での見え方はさほど変わらない

 

↑窓際だと新iPadが白く反射してほとんど見えなくなっている。ガラス表面も全体的に白くぼんやりしている。一方のiPad Proは比較的反射が抑えられていて、かろうじて表示している写真内の空や花の色も視認できる

 

新iPadは9.7インチのRetinaディスプレイ(2048×1536ピクセル)を搭載します。一方、iPad Proは10.5インチのRetinaディスプレイ(2224×1668ピクセル)を搭載します。どちらも画素密度は264ppiで、両者に差はありません。しかし、iPad Proにしか採用されていない性能がいくつかあります。まずは「フルラミネーションディスプレイ」「反射防止コーディング」の2点に注目しましょう。

 

「フルラミネーションディスプレイ」は、要するに映像が表示されているディスプレイと、表面にあるカバーガラスの間に隙間がないことを意味します。さらにかみ砕けば、新iPadではタッチするガラスと映像の間に隙間がありますが、iPad Proではこの隙間がなく、映像そのものをタッチしている感覚で使えます。また、隙間が無くなることで光の反射も抑えられます。iPad Proでは、さらに反射防止コーティングも施されているわけです。

 

夜間の室内などで使う分には、新iPadでも視認性に問題はありません。一方で、太陽光のような強い光源のある場所――つまり屋外や窓際など――で使うならばiPad Proの方が見やすく表示されます。

 

【6】電子書籍はあまり読まない方だ

iPad Proには「紙の白さ」を再現する機能があるが、新iPadは非対応

前項とも関連してきますが、「True Toneディスプレイ」という機能もiPadは非搭載です。iPad Proなら利用できます。こちらは「白」の表現がよりアナログの紙に近くなるという機能です。周囲の光源に合わせて、白の表現が変化します。やや赤みを帯びた暖かみのある色味になります。

 

電子書籍を読む場合には、長時間余白部分の白さと対面することになります。機械的な青みの強い白よりも、より自然な紙の白さが再現された方が、目が疲れにくくなるはず。長時間のブラウジングをする場合も同様です。しかし、「電子書籍は読みません」あるいは「長時間のブラウジングはしません」という人は、この機能の有無にそれほどこだわる必要はないでしょう。

 

【7】Apple Pencilは使いたいが、そこまで描き味にはこだわらない

Apple Pencilの書き心地の差は絵描きくらいしかわからない微々たるもの。でも、こだわるならiPadよりiPad Proの方が良い

 

↑「Adobe Photoshop Sketch」で実際にそれぞれの機種で絵を描き、筆の反応と書き心地を比較した

 

両機ともApple Pencilが使えます。しかし、使い心地が完璧に一致するというわけではありません。スペック上では、ディスプレイの「リフレッシュレート」が異なります。これは「画面が更新される速さ」のようなもの。iPadが60Hzで、iPad Proが120Hzとなります。つまり、iPad Proの方が2倍の頻度で画面を書き換えているというわけです。

 

普段のタッチ操作では、どちらでもあまり問題ありません。しかし、Apple Pencilを活用する場合には、iPad Proの方が滑らかな操作感を味わえます。実際に使用した上で、筆者は「iPadには書き出し時の微妙なタイムラグがあるのに対し、iPad Proにはほとんどない」と感じました。

 

また、「摩擦」というか「硬さ」と言うか――。書き心地についても、若干の差がありました(主観的な評価であり、筆者の推察を含みます)。例えば、濃い線を描こうとしてペンを強めに引くときに、iPad Proのディスプレイは少したわむようで、引っかかりが強くなるんです。一方、iPadは画面が堅くて、強く書いても摩擦が変わらない。こうした理由から、長く描いて疲れないのはiPad Proの方かな、と思いました。

 

メモ書きや、写真のレタッチ、書類の修正指示などに使うなら、こうした部分は無視できます。しかし、細かい描画を目的にするならiPad Proの方が心地よく使えるはず。

 

【8】常にスマホやPCの充電を怠らない

iPadでBluetoothキーボードを使うと、キーボードも充電しなくてはいけなくなることも。iPad Proはスマートコネクター対応キーボードが使えてこちらは充電不要

 

↑iPadでソフトウェアキーボードを表示している様子と、iPad ProでSmart Keyboardを装着している様子

 

両機の大きな差として、「Smart Connector(スマートコネクター)」の有無があります。新iPadは非搭載ですが、iPad Proには搭載されています。

 

つまり、外付けの物理キーボードを使いたいと思った場合に、新iPadではBluetooth接続のキーボードを使う必要があります。そして、そういったキーボードは充電が必要というケースも多いのです。キーボードの充電を毎日欠かさずにできる、もしくは急な充電に対応できる周辺機器の用意があるなら問題ありませんが、ちょっとズボラな人だと、いざ使いたい場面でキーボードが電池切れ……、なんてことも起こりがち。その際にはソフトウェアキーボードで入力しなくてはいけません。

 

↑「Smart Keyboard」にある「Smart Connector」という端子。ここをiPad Pro側の端子に、磁石でカチッと接続する。それだけで、自動的に接続が完了し、キーボード側への給電も行われる

 

一方、iPad ProではSmart Connector対応のキーボードが使えます。こちらは同端子から給電もできるので、キーボード側の充電作業が不要。つまり、キーボードのバッテリーが切れて使えなくなるというケースが一切ありません。ビジネスシーンで使いたいならiPad Proの方が安心です。

 

【9】海外で通信手段を安く確保する方法を知っている

新iPadは別売りのApple SIM対応。iPad ProはApple SIM内蔵。でもプリペイドSIMを購入して使う場合に差はない

 

↑iPad ProはApple SIMが内蔵されているので、SIMカードを挿さなくても「モバイルデータ通信」の設定項目からプリペイドの通信プランを購入できる

 

前提知識として、本体価格が少し高くなりますが、Wi-Fi+Cellularモデルを選択すれば、SIMカードをセットすることでモバイル通信を利用できます。また、Apple Storeで購入したモデルや、SIMロックを解除したモデルなら、海外で現地の通信が行えるプリペイドSIMをセットして利用することも可能です。

 

加えて注目したいのが、「Apple SIM」の存在。iPad Pro(Wi-Fi+Cellularモデル)には、これが内蔵されています。言い換えると、「設定」アプリ内の操作でプリペイドの通信プランを購入できるようになっています。海外旅行ではプリペイドSIMを購入する手間が省けます。また、国内でも通信プランの長期契約をしたくない場合――例えば、年に1・2回だけモバイル通信を利用したいなど――に都合がよいです。

 

とは言え、実は新iPadでもカード状で販売されている「Apple SIM」を購入してセットすれば同じことができます。また、プリペイドSIMの購入方法を知っていれば、より安い通信プランを選択できることもあります。ちょっとした知識があれば、新iPadでも使い勝手の差を埋められるはずです。

 

【10】子どもに持たせるためにiPadの購入を考えている

新iPadのチップセットはiPhone 7と同様。学習向けのARアプリも使えるし、プログラミングの勉強にも使える

 

「教育」をテーマに発表された端末ですからね。子どもに持たせようかな、なんて考える人も多いのではないでしょうか。価格を考慮すると、「iPad mini 4」(128GB・Wi-Fiモデルで4万9464円)よりも安い。つまり、iPadシリーズで一番安いですので、必然的に選びやすいですね。

 

新しいiPadはiPhone 7と同じ「A10 Fusion」チップを搭載します。iPad Proが搭載する「A10X Fusion」チップには劣りますが、それでも性能は充分です。処理の重いアプリもサクサク動きます。

 

例えば、ARアプリをサポートしているので、学習向けのARコンテンツが出てきたらすぐに試せます。また、プログラミングを覚えさせたければ、「Swift Playgrounds」アプリを活用できます。もちろん前述の通り、Apple Pencilもサポートするので、お絵描きにも使えますね。子どもに持たせるならコレで十分です。

 

終わりに……

以上、10個のチェックポイントでした。もし「自分はiPad Proの方が良いかも?」と思った人は、一回り大きい12.9インチというサイズも選択できるので、こちらも忘れずに。

iPad Proがあればこれだけできる――出張でも使えるiPad Pro実践テクニック7選

果たして仕事に使えるのか――。iPad Proの購入を検討するとき、どんな操作が行えるのか、悩む人も多いでしょう。

 

筆者は初代iPad Pro 12.9インチモデルを使い、実際に取材業務を行っています。取材および原稿の執筆はもちろん、写真の編集までする必要がありますが、そうした作業はすべてiPad Proで行えます。職業によって目的となる作業は異なりますが、今回は筆者の利用経験を参考に、iPad Proを用いた実践的なテクニックをいくつかご紹介します。

 

【1】まずアクセサリーを揃えよう

iPad Proの機能を最大限に活用するためには、必ず周辺機器を揃えましょう。ビジネスシーンで活用するには、キーボードは必須。Apple Pencilも写真編集や、PDFへの書き込みに役立つので揃えた方が良いです。また、Apple Pencilのホルダーがないキーボードやカバーの場合には、1000円弱くらいで適当なホルダーを買えば持ち運びやすくなります。

 

↑筆者は初代iPad Proにロジクール製のキーボードを合わせて使っている。「Smart Connector」対応なので、キーボード自体の充電は不要。同製品はバックライトが付いているので、暗い発表会場でも文字を打ちやすい

 

Appleの公式サイトでは、純正アクセサリーも販売中。キーボードのバックライトなどにこだわらなければ、こちらのほうがデザインの統一感が出ますので、併せて検討してみてください。そのほか、SDカードからのデータ取り込むためには、専用のアダプタが必要となります。スクリーン上に画面を転送する機会が多い人は、HDMIケーブルのアダプタも用意しておくとよいでしょう。

 

【2】2つのアプリを同時に表示すべし

iPad Proを活用する際に必須となるのが、アプリ画面を2つ同時に表示する操作です。まず、通常通りにアプリを起動したら、画面下部をスワイプアップ。「ドッグ」と呼ばれる画面が表示されます。

 

↑画面下部に表示される「ドッグ」。使用頻度が高いものを配置しておこう。別のアプリを起動している際には、画面下部をスワイプアップすると表示される

 

ここからアプリアイコンをドラッグ&ドロップ。すると、画面の手前に2つ目のアプリが小さく表示されました。この画面は左右の端のどちらかに表示できます。移動方法は、上部のバー部分をタッチして、そのまま左右に移動させるだけ。なお、一時的に非表示にするには、画面右端でさらに右へ移動させればOK。再表示するには、画面右端を左へとスワイプします。

 

↑2つ目のアプリが浮いた状態で仮表示される。ここではメモアプリをメインに、写真アプリをサブに表示した

 

さて、2つのアプリをじっくりと使いまわすには、さらに別の表示方法を活用しましょう。先ほどの浮いた画面の上側にあるバーを下向きに軽くスワイプして手を離します。すると、完全に画面が2つのアプリで分割されました。

 

↑2つのアプリを同時に使うには、このスタイルがおすすめ

 

切れ目の部分には、中央にバーが表示されています。ここをタッチして左右に移動させると、画面表示の割合を変更可能。大体4分割されているので、[1:3][1:1][3:1]のなかから、使いやすい比率で選択しましょう。