整理整頓の第一手! iPhone3台同時に“置くだけ充電”でさらばタコ足

ただでさえ、家電やPCのケーブルでタコ足配線になっているのに、夫婦ふたりでスマホの充電をすると、リビングがごちゃごちゃして見栄えが悪いんだよなぁ。使い勝手を考えると、充電する場所を分散させるわけにもいかないし……。最近はワイヤレスの充電器も増えてきているみたいだけど、結局その配線が必要だから、見栄えも変わらないだろうな〜。できればスマホをまとめて充電できるとうれしいんだけど、そんな都合のいいものはない?

 

給電台の上に置いておくだけで、急速充電スタート!

 

そんな人におすすめしたいのが、ワイヤレス充電器の「preforza(プレフォルツァ)」。給電台に置くだけで、iPhoneなら3台、iPadなら1台をワイヤレスで充電できます。ワイヤレス充電システムを組み込んだiPhone7以降の機種は、置くだけで充電がスタート。それ以前のiPhoneを使用していても、専用の受電ケースを装着すれば使用できるので、ワイヤレス充電を諦めていた人もご安心を。「preforza」を1個購入すると、受電ケースが1種類サービスでついてくるので、お財布にも優しいのがうれしいポイント。Apple純正アクセサリの証「MFi」を取得しているから、純正ケーブルよりも早くフル充電できるんです。

 

STEP1
土台パーツを給電台に設置する

まず、土台となる2個のプラスチックパーツを給電台の両端に差し込みます
↑まず、土台となる2個のプラスチックパーツを給電台の両端に差し込みます

 

STEP2
プレートをかぶせるように装着

↑スマホを置く台となるプレートを、給電台の上から被せるようにして、はめ込みます

 

STEP3
受電ケースを装着

↑「iPhone6」、「iPhone6s」、「iPhone 6Plus」、「iPhone 6sPlus」、「iPad Air 2」、「iPad mini 2」「iPad mini 3」を使っている場合は、スマホ本体に受電ケースを装着します。このとき、ライトニングコネクタを差し込んでから、ケースにはめ込むようにしましょう

 

STEP4
給電台の上に端末を乗せれば、充電スタート

↑給電台の上に対応端末を置けば、ワイヤレス充電がスタート。「iPhone」は3台まで同時に、「iPad Air 2」、「iPad mini 2」、「iPad mini 3」は1台の充電が可能です

 

まとめ

iPhoneやiPadを置いておくだけで急速に充電ができる「preforza」。カラーは赤、黒、白の3色を展開するので、家のインテリアと合わせて購入すれば、よりおしゃれに見えますよ! 専用の受電ケースも公式ページから3240円で購入できるので、家電量販店まで探しに出かけなくてもOK。受電ケースも本体と同様に3色展開なので、家族で色違いを使用するのもおすすめです。快適に素早く充電ができる「preforza」で、デスクやテーブル周りをすっきりさせてみませんか?

 

【商品情報】

シスラボ「preforza(プレフォルツァ)」
1万800円

 

参田家の人々とは?

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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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価格かサイズか手書き感か? 今さら聞けないiPadの選び方

2010年に初代iPadが登場してから、はや8年---。今年2018年には、第6世代となるiPad(9.7インチ)が発売されました。

 

最大のトピックは、従来「iPad Pro」シリーズのみが対応していたスタイラスペン「Apple Pencil」をサポートしたこと。久しく買い替えを検討していなかったiPadユーザーも、もしかすると今までタブレットPC自体を敬遠していた人も、今回ばかりは興味が湧いたのではないでしょうか?

 

とはいえ、第6世代になりラインナップも増えており、現在iPadは何モデルが展開されているのか、把握していない人も多いでしょう。そこで「いま買うべきiPadはどれか?」と悩む人に、各機の選び方を解説していきます。

 

「価格」を重視するなら新しいiPad一択!

現在Apple Storeで販売されているiPadは、4モデルあります。小さい方から順に、7.9インチの「iPad mini 4」、9.7インチの「iPad(第6世代)」、10.5インチの「iPad Pro」、12.9インチの「iPad Pro」です。

 

基本的には、大きくなるほど高性能になると思っていいでしょう(2つのiPad Proの違いは、画面サイズくらいです)。

 

↑4モデルのサイズを比較。左から「iPad mini 4」「iPad」「iPad Pro(10.5)」「iPad Pro (12.9)」(※以下同順)。9.7インチiPadと10.5インチiPad Proは、画面サイズは大きく違うが、本体サイズの差はわずかだ

 

発売時期を比較してみると、最も長寿なのが、2015年9月に発売されたiPad mini 4。次に、2017年6月発売のiPad Proの10.5インチ、12.9インチと続きます。そして、最新モデルが2018年3月に登場した新しいiPadです。

 

↑背面カメラはiPad Proシリーズが1200万画素、他2機種が800万画素。よく見ると、レンズのサイズも違い、iPad Proではレンズが少しだけ飛び出ている

 

この時点で、「iPad mini 4が一番安いのかな?」と思われるでしょうが、実は最新のiPadがお得です。オンラインのApple Storeで、各機の最安価格を比較すると、iPad mini・128GBモデルが4万5800円(税別、以下同)、iPad・32GBモデルが3万7800円となっています。ストレージの量にさえこだわらなければ、新しいiPadを買う方が安くあがります。

 

ちなみに、iPad Proは10.5インチ・64GBモデルが6万9800円~、12.9インチ・64GBモデルが8万6800円~となります。

 

小回りが利くのは10.5インチまで

どういったシーンで利用するのかも重要です。特に、屋外に持ち出す場合には、なるべく片手で持ちやすいモデルがよいでしょう。

↑筆者の手(ぐっと広げると親指先端から中指先端までが約22cm)で各機を支えてみた

 

筆者の場合、iPad mini 4は片手でガシッとホールドできました。iPadとiPad Pro(10.5)は、両側面を握ることこそできませんが、片手で支えることは可能です。電車など、「移動中にiPadを使ってコンテンツを視聴したい」という人には、これらのモデルが良いでしょう。

 

一方、iPad Pro(12.9)は、頑張れば片手で支えられるものの、長時間の維持はできません。コンテンツを視聴する際などには、机上に設置するか、両手でホールドするのが現実的です。

 

ペンでメモを取る人はiPad Pro 10.5がベスト

Apple Pencilの対応にも差があります。Apple Pencilを使いたい場合には、iPadあるいは、iPad Proを選択しましょう。iPad mini 4では利用できません。

 

なお、Apple Pencilは本体に付属しないので、別途購入する必要があります。

 

↑Apple PencilはiPad mini 4以外で利用できる。キャップを外すとLightning端子が現れるので、iPad側のコネクタに差し込めば、本体とペンをペアリングできる

 

Apple Pencilがあると、手書きのメモを取ったり、アプリで繊細なイラストを描画したりできます。Apple Pencilは筆圧感知に対応しており、ペン先の角度も認識できるので、リアルな鉛筆を用いて描くようなリアルなスケッチが可能。また、iPadで写真の加工を行いたい人は、細かい部分のレタッチをする際に、この細いペン先が活躍するでしょう。

↑iPad Proは“ピタッ”と線が筆先に付いてくる

 

iPadとiPad Proには、Apple Pencilの使い心地に若干の差があります。これは画面の「リフレッシュレート」(1秒当たりに画面を更新する頻度)に差があるからです。

 

難しいことを抜きにして結論を言うと、iPad Proの方が、書いた線が表示されるまでの遅延を感じることなく使えます。

↑手書きメモを書く人にとってはApple Pencil×iPad Proの組み合わせが至極

 

筆者の経験上では、iPad上で絵を描くとき、筆先の速さはさほど早くなりません。とりあえずイラストを描きたいという人は新しいiPadを選択しても問題ないでしょう。もちろん、大画面を広く使って細かい描写をしたいという人はiPad Pro(12.5)を選んでもOKです。

 

一方、遅延の影響をもろに感じやすいのが、文字を素早く書いているとき。新しいiPadだと、微妙な遅延があるので、文字を書いている手元では筆跡が見えていない状況になります。これでメモが取れなくなることはありませんが、文字の綺麗さに多少影響します。

 

これがiPad Proになると、リアルな紙に書いているかのように、筆跡が筆先に一致します。ビジネスシーンなど、手書きのメモを大量に取ろうと目論んでいる人は、iPad Pro(10.5)を選択するのがオススメです。

 

↑Apple Pencilを持ち運ぶには収納機能のあるアクセサリを活用するといい。写真はApple Storeサイトでも販売しているiPad Pro用の「レザースリーブ」(別売)

 

キーボードの充電が面倒ならiPad Proにしておこう

iPad Proにのみ許された特権のひとつが、「Smart Connector(スマートコネクター)」という側面に付いている端子です。これにより対応のキーボードケースを活用できます。

↑小さな丸が3つ並んでいるのが「Smart Connector」だ。iPad Proシリーズのみに備わっている

 

Smart Connectorで接続する場合、キーボードとのペアリング操作は要りません。マグネットでカチャッと接続した瞬間に、自動でキーボードが認識されます。Bluetoothキーボードのように「キーボードの電源を入れて、設定をオンにして…」のような煩雑な操作が不要なので、使い勝手はかなり良いです。

 

また、Smart Connectorを通じてiPad Proから対応キーボード側へ給電されます。これにより、キーボードの充電切れという不安も解消。うっかりBluetoothキーボードの充電を忘れたために、いざというときに使えない! という最悪の事態を防げます。

 

文字入力を仕事で頻繁に使用するという人は、iPad Proを選択するといいでしょう。また「Smart Keyboard」のような、キーボード付きのカバーを利用する際には、iPadのサイズによってキーボードの幅も変わることに留意してください。例えば、12.9インチのiPad Proを選択すると、より幅の広いキーボードを使えます。

 

本体のスピーカーで聴くならiPad Proの圧勝!

最後に、iPad Proシリーズを選択するメリットをもうひとつ紹介しておきましょう。それは、スピーカーの性能が段違いだということです。

↑赤丸がスピーカーから発する音のイメージ。iPad Proは4隅に大音量のスピーカーを搭載する

 

iPadは2個のスピーカーを搭載しますが、iPad Proは4隅に1個ずつスピーカーを搭載します。また、iPad Proは横向き、縦向きによって、高音と低音の出るスピーカーを調整する機能も搭載。音量もかなり大きいので、これで映画をみるとかなりの迫力を感じられます。正直、一度iPad Proの音響に慣れてしまうと、iPadには戻れません。

 

「Apple Music」はもちろん、「Netflix」や「Hulu」などの定額制動画配信サービスを使い倒そう、と考えている人は、iPad Proを選択した方がいいです。

 

以上のように、最新のiPadを選ぶには、具体的な活用シーンを想定し、それによってどんな機能を重視するかが大切になってきます。バリエーション豊かに4種類が揃った今は、まさに買い替え時。なんとなく「iPadが欲しい」と考えていた人は、予算や使い道を絞り込んで、じっくり検討してみましょう。

 

【プロフィール】


ITライター/井上 晃

スマートフォン・スマートウォッチを中心に最新製品を追いかけて国内外を取材。情報誌やウェブメディアで記事を執筆している。モノを実際に見て・触って確かめた生の情報を届けるのがモットー。運動が好きで、ヘルスケア関連デバイスのレビューも多い。

 

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教師がiPadを使えば環境が変わる、熊谷特別支援学校で見たICT教育の実際

「これから美術をはじめます――。気をつけ、礼。」 高等部の教室には元気のよい号令が響き、新学期を迎えて初となる「美術」の授業が始まった。教室の中央には、長方形に整えられた大きな白い紙が敷かれている。その四辺には、同じく白い紙で作った壁が設置され、まるでビニールプールのようだ。車いすに座った生徒がその周りを囲む。クラスを担当する内田先生はおもむろにiPadと球状のロボットを手に取り、こう言う。――“今日は体育祭のポスターを描きます”。iPadを駆使した授業の「実際」を目にした。

 

内田先生が働く学校へ

舞台は埼玉県熊谷市。猛暑が訪れるたびに、ニュースでよく耳にする地名だ。熊谷市は、同県の北側に位置し、平成30年4月時点で8万5696世帯が暮らす地区。主要な駅から離れると、ちょっとした田園風景が望める、自然豊かな場所でもある。

 

そんな熊谷市の中央には、荒川に沿うようにして、秩父鉄道が東西に走る。熊谷駅から、西に数駅。市内の西端に位置するエリアに、「埼玉県立熊谷特別支援学校」がある。

 

↑埼玉県立熊谷特別支援学校は、昭和42年5月に開校した特別支援教育のための学校。昨年には創立50周年を迎えた。取材日の天候は曇りのち雨だった

 

同校は「肢体不自由特別支援学校」と呼ばれる。児童・生徒たちは、立位や歩行に困難があるが、教員のサポートを受けつつ努力できる。校内は、小学部、中学部、高等部に分かれており、小中高一貫教育で学べる仕組みが整う。

 

通学している児童・生徒数は計126名で、16の市町村からスクールバスなどで通う。寄宿舎も設置されており、集団生活を経験する場も用意されている。また、入院しながら学べる「訪問教育部」もあり、こちらの児童・生徒数を合わせると、総計151名に上る。特別支援学校としては、大規模な部類だ。

 

一方、教員は131名おり、おおよそではあるが、児童生徒1名に対し、教員が1名いることになる。手厚いサポートを行える体制が整っているわけだ。この学校に、iPadを駆使して授業を行う内田先生が勤めていると聞き、授業の様子を取材させてもらった。

 

iPadで行う、「美術」の授業

学期始めの美術の授業――。教室の中央には、白い紙が敷かれている。その周囲を8名の生徒が囲む。今回見学させてもらった「ミッキーグループ」のクラスは、歩行および認知に困難があるが努力している生徒が対象となる「重複学級」のクラスだ。今回の授業では、生徒一人に対し、教員一名が付き添い、生徒の能力に応じて適切な補助がついた。

 

↑教室ではICT機器を利用。モニターが配置され、校内用のiPad数台が用意された

 

正面には、黒板の半分ほどのサイズのディスプレイが設置され、内田先生が手に持ったiPadの画面が投影される。

 

↑「○○さん、この作品について、覚えていますか?」と語りかける内田先生。「〇〇さん」と敬称をつけて、生徒を呼ぶのが印象的だった。補助の先生方も同じで、どの先生も非常に優しく、丁寧だった

 

楽しかった昨年度の授業の思い出を、豊富な写真で振り返りながら、場の空気を和ませていく――。見慣れない報道関係者がいるせいで、緊張感が漂っていた教室に、少しずつ笑い声が響いていく。なるほど、これは黒板ではできないな、とICT機器の活用のメリットを実感した。こんなアイスブレイクがあれば、授業は楽しくなる。

 

場が和んできたところで、本題に入る。内田先生によれば、2コマで文化祭のポスターを製作するそうだ。1コマ目は、iPadとロボットを使った下絵づくり。そして2コマ目では、その下絵からインスピレーションを受けて絵を描こうというもの。今回は1コマ目の授業だった。

 

しかも、単にiPadを使ってロボットを操作するだけではない。ここから「的当てを楽しもう!」とゲーム化するのがこの授業のユニークなところだ。

 

↑まず、白い画用紙を2枚ずつ生徒に配り、それぞれの名前を書いておく。床に敷いた紙の上に、名前を書いた白い画用紙をばらまく

 

↑iPadを球状のロボットとペアリングし、ロボットに青と黄色の絵の具をたっぷりつける

 

↑床に置かれたコーンのような的に、ロボットを当てていく。生徒はiPadに表示されたUIをタッチ操作して、ロボットをコントロールする。的は10点~最大40点までの4種類が用意された

 

↑ロボットについた絵具が薄くなると「絵具おねがいしまーす!」という掛け声で、先生がすかさず塗料を追加する。先生方の手は次第に絵具まみれになっていった

 

↑得点を記録するのは生徒の役割。1ゲーム2人ずつ、5分交代で進んでいった

 

↑ゲーム形式でチャレンジするうちに、生徒は自然と笑顔に

 

↑下絵が完成。2枚のうち、どちらを採用するか、生徒自身が選択する。これで今回の授業は終了した

 

授業が終わる頃には、白い画用紙の上にカラフルな模様が完成していた。もちろん、生徒は得点で勝てたら誇らしい。そして、たとえ0点で負けてしまっても、先生は綺麗な線をたくさん描けたことをちゃんと見てくれていて、そこを褒めてくれる。――そう、これは美術の授業なのだ。

 

なぜ、下絵を描くのか?

そもそも、内田先生とは、何者か。彼は、元々施設職員として福祉の仕事をしていた。しかし、教員になりたいという想いがあり、通信教育で資格を取得。まず臨時職員という形で3年間を過ごした。その後、小学校教員の試験に合格し、初任で同校に配属された。それからもう10年が経つという。中高の美術教員としての資格も持つ。

 

↑内田考洋氏、群馬県出身。取材時点で38歳。笑顔が素敵で、情熱的な先生という印象を受けた

 

内田先生に、なぜiPadで下絵を描くのか、ということを尋ねてみたところ、興味深い答えが返ってきた。――“もっと大胆に描いて欲しいから”という理由だ。

 

下絵無しで生徒に絵を描かせると、どうしてもこじんまりした作品になってしまうそうだ。もっと大胆な色や構図で絵を描いて欲しい。そういう想いで下絵を使う工夫を始めたという。

 

“下絵を使うと、「気づき」が生まれるんです。例えば、「この線は羽に見える」とか。実際、画面からはみ出るくらいに描けるようになるので、見ごたえのある絵になっていきます。” (内田先生)

 

↑下絵を活用して描いた昨年度の作品(作者:島田亜有美さん、作品名:HAND in HAND)。こちらは画用紙ではなくキャンパスを使って躍動感のある絵が描かれている

 

一方で、こうした下絵づくりは、必ずしもiPadとロボットで行う必要はない。内田先生は、“例えば、夏に水着を着て、裸足になって足に絵の具をつけて歩いてもよい。それでも楽しめるはずです”と述べる。iPadを活用することは一つの選択肢なのだ。“授業そのものの目的が大事なので、そこは意識してやっています”、とのこと。

 

“iPadを使い始めて、自由度が広がった――”。内田先生の発する言葉からは、ICT機器活用のリアルが伝わってくる。

 

iPadを活用することで成長するチャンスが生まれる

特別支援学校では、iPadのようなツールを活用するための準備段階も重要だ。先生がプレゼンする内容を、見られるか・聞けるか、それ自体が学習内容になる場合があるからだ。何か刺激があったときに、生徒が拒否反応を示してしまうと、それは“学習”にならなくなってしまう。iPadのような機器を導入するには、生徒の段階にあわせたアセスメントが必要になる。この生徒はiPadを使って大丈夫、という段階になって、初めて授業で活用できる。

 

一方で、実際にiPadを活用できる条件が整うと、(担当の先生にもよるが)ほぼ全ての教科で使われることになるという。内田先生曰く、“iPadという教科がないので、一つの「教具」という位置づけになる”からだ。例えば、理科で災害について調べるのに使う。国語なら作文を書くときに使う、といった具合である。 手の可動域が限られてしまう場合でも、スワイプやタップで操作するiOSのUIなら、いろんなことに活用しやすい。

 

↑動画編集アプリClipsを活用した自己紹介動画の作品(作者:新井春樹さん)。AppleのEveryone Can Createのカリキュラムでも紹介されている課題だ。 “手軽で、スタンプやアニメーションで楽しくアイデアを形にできるところが、自己表現の練習にもなる”と内田先生

 

印象的だったのは、音声入力を使って、発音の練習を試みることもあるということだ。“専門家からは怒られちゃうかもしれないですけれど”――なんて笑いながら、内田先生は説明する。“例えば、Siriを使った発音の練習で、「キ・リ・ン」と分けて発音すれば認識される。そういうことに気づくことが大切なんです。もちろん、たまに誤変換されることもありますが、その生徒の場合は誤変換される内容を楽しめるから、学習のモチベーションにもなっています。”

 

iPadを活用することは、生徒が成長するチャンスを生むことにもつながるという。内田先生は、“障がいのある子にとって、刺激が少なくなってしまうことが良くない。障がいそのものではなく、障がいから起こる環境によって、成長するチャンスを逃してしまう”と指摘する。こうしたチャンスを逃さないのが、教師の腕の見せ所だ。

 

↑教室で生徒が使うiPadには、グリップ付きのケースが装着されていた

 

例えば、月曜の朝に開かれる「合同朝の会」で、気管切開をしている生徒が、「DropTalk」というアプリを使って作文を発表をした。他の生徒の前で話す貴重な機会だが、iPadというツールを活用することで、こうした機会を逃さずに、課題に挑戦できる。そして、何より、他人と繋がるきっかけにもなる。ICT機器の活用には、一言では語りつくせない魅力がある。

 

“一人一人、クリエイティブであってほしい”と内田先生は述べる。“作品をアウトプットすることをイメージしますが、そうではありません。例えば、iPadに触れると、音で聴いたり、映像や写真で見たりすることができます。そういったことに生徒が自分から手を伸ばしていければよい。友達に聞かせたり見せたり、テレビに写したりする。その子の動きがダイレクトに環境を変える。それも表現の一つなんです。そういうことを丁寧に見ていきたいですね。実際に子ども達は1年くらいかけて、着実に成長します”(内田先生)

 

行政面の課題が残っている部分も

埼玉県立熊谷特別支援学校では、多くの職員が興味を持ったため、iPadをスムーズに導入できたそうだ。校内では研修会が開催され、iPadを使った授業の「実践集」作りが行われたりした。この授業では・どんな目的で・どんなことをやりました、といった形式で、50の事例が集まったという。

 

↑「iPadを導入するのに、うちの学校ではさほど苦労しなかった」と内田先生。特別支援学校では、元々ICT機器を積極的に活用する取り組みがあった。また、そもそも教材選びに悩むことが多かった。そういった背景が関係しているという

 

現在、同校では校内の貸し出し用として20台以上のiPadを用意する。また、高等部の生徒は、就学奨励費の補助を活用して、自身のiPadを購入するケースもあるようだ。個人で所有するiPadも申請することで、持ち込める仕組みになっている。ICT機器を活用するための環境は、着実に整ってきている印象を受けた。

 

一方、行政面での課題は残っているとも、内田先生は指摘する。同校の高等部では、iPadをインターネットに無線接続するために、Wi-Fiルーターを設置しているが、生徒が校内に持ち込む端末は接続できないようになっている。これは、“情報セキュリティに関する埼玉県の条例で定まっている”(内田先生)とのことで、同校ではどうしようもない。

 

そのため、生徒や職員としては、iPadを自費購入する際にモバイル通信が可能なWi-Fi+Cellularモデルを選択する、またはWi-Fiモデルでは自身のスマホからテザリングを行うなどの工夫が必要になる。セキュリティが関わる問題ゆえに繊細ではあるが、利便性の面で改善を求める声も多いようだ。

↑iPadは目的によって、どのようにでも活用できる

 

“教員がiPadを使うことで、環境は変えられる――”、内田先生はこう断言する。iPadを実際に使う現場から、私たちが学べるものは多い。

「iPadで簡単に絵が描ける」ことを、本当にあなたは子どもに教えられますか?

日本時間で3月28日、Apple Pencilに対応した新しいiPadが発表された。機能は抑えつつ低価格を実現しApple Pencilにも対応したことで、すでに発売から一ヶ月経った現在もさらに多くの人々から注目されているモデルだ。

 

話を3月28日の発表日に戻すが、このiPadのお披露目以外にも大きなトピックがあったことを忘れてはいけない。それは、先の発表会を兼ねたスペシャルイベントがシカゴの高校で開催されたことだ。

 

本記事で注目したいのは、そのスペシャルイベントで設定されたテーマの方だ。シカゴの「高校」で開催された――の文言からもわかるように、実は同イベントは「教育」にフォーカスしたものだった。

 

↑米国イリノイ州シカゴにあるLane Tech College Prep High Schoolがスペシャルイベントの会場として使用された

 

これを聞くと、教師でもない限り、大抵の大人は「自分には関係ない」と心理的に距離を置きたくなるかもしれない。しかし、日本の教育現場にも関係してくる話なので、基本的な背景情報は知っておいて損はないはずだ。少し長くなるが、その概要を伝えたい。

 

現代日本の教育市場におけるタブレットデバイスの需要

Appleの製品展開について話す前に、まず日本の話をしたい。知っておきたいのは文部科学省が提示する「第2期教育振興基本計画」のことだ。これは平成25年の6月14日に閣議決定された計画で、2020年までに教育方法の革新を推進させ、現状の課題の解決を図る内容となっている。

 

なかでも注目しておきたいのが、ICT(情報通信技術)の活用だ。同計画では、ICT機器を取り入れるための環境づくりが目標の一つとなっている。簡単に言うと「教室に設置する機械、生徒が持ち歩くための機械はそれぞれ何台にしましょう」という目標が定められた。なお、ここでいうICT機器は、単なるパソコンだけでなく、タブレットや電子黒板なども含まれる。

 

↑従来のiPadも既にICTデバイスとして授業に利用されてきた。国内では、関西大学高等部での活用事例がAppleの公式サイト上で紹介されている

具体的には、1つの学校に対して、「コンピュータ教室に40台(大画面のPC)」「各普通教室に1台」「特別教室に6台」「設置場所を限定しない可動式コンピュータ40台」を整備するという数字が掲げられている。そして、これを元に計算した「児童生徒数3.6人あたりに教室用コンピュータ1台を用意する」という目標が、目安値としてよく語られる。また、こうした環境整備を実現するために、平成29年度までの4年間で総額6,712億円の地方財政措置が講じられる(※「教育のIT化に向けた環境整備4か年計画(平成26~29年度)」に基づく)。

 

また、同じく総務省の「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(平成28年度)」によれば、教育用コンピュータ当たりの児童生徒数は、小学校の場合で6.7人に1台が普及しているという。なお、小学校児童生徒が使う教育用コンピュータの台数は95万5323台あり、そのうちの30万1284台がクラス用コンピュータとなる。そして、そのうちの20万3156台をタブレットデバイスが占める。つまり、小学校において、クラス用コンピュータの約67.4%がタブレットデバイスを採用していることになる。

 

そして、この割合は中学校でも約65.3%、高等学校で約60.9%、特別支援学校で64.9%となっている。年代を問わず、クラス用のコンピュータにおける約6割がタブレット型コンピュータを採用しているわけだ。以下は筆者の推測を含むが、電源を確保しづらい環境下では、バッテリー持ちのよいタブレットデバイスの方が重宝するのかもしれない。また、最近のタブレットデバイスは、物理キーボードを利用できるタイプも多いため、レポート作成のようなテキスト入力作業にも対応できると想像できる。

 

ここまでの背景をまとめると、「日本の教育市場は、政府から自治体に財政措置が図られているタイミングである。そして、教室で使うICTデバイスは、タブレット型がやや多く選ばれる傾向がある」ということになる。

 

つまり、ノートPCやタブレットデバイスを取り扱うメーカーにとって、「設置場所を限定しない可動式コンピュータ40台」という部分は、無視できない市場なわけだ。ここに安いiPadが最新のチップセットを搭載して現れた。しかもApple Pencilが使える状態で登場した。今後の市場動向は、非常に興味深い。

 

ちなみに、同市場には、Appleのほかにも、GoogleがChrome OSを搭載する「Chromebook」を展開している。同社はAppleの発表会に合わせるかのように、Chrome OSを搭載するタブレットデバイスを直前に発表した。また、マイクロソフトのWindowsももちろんある。国内メーカーでは、例えば富士通なら「School Tablet」といった商品を展開していたりする。ライバルは少なくない。

 

9.7インチiPadは一般人だけでなく、教育市場に向けてもプレゼンされた

ここからはAppleが提示する教育関係の施策をかみ砕きたいと思う。これは「①学ぶための製品」「②教えるためのツール」「③カリキュラム」の3つで見ていくとわかりやすい。

 

↑スペシャルイベントの際に、ARアプリを体験した。ダムを建設して、河川の氾濫を抑えるなど、治水について学べる

 

まず、「①学ぶための製品」は、まさに新しいiPadのことを意味している。電池持ちがよく、ARのような高負荷のアプリも実行できる。Apple Pencilも使える。教育機関向けの割引も用意し(国内事情は不明だが)、値段も現実的となった。ちなみに、教職員と生徒には、無料で200GBのiCloudストレージが提供されるという特典も用意されている。

 

特に日本の場合、初等教育以外でも、画面タッチで直観的に操作できるiOSは力を発揮するだろう。iPhoneの普及率は高く、家庭で親や兄弟、あるいは自身がiPhoneを操作する環境がある。そういった意味でiOSの操作方法は親しみやすく、限られた時間のなかで課題を行わなくてはならない日本式の授業とも相性がよいはずだ。

 

要は、授業中にそもそもICTデバイスの使い方で生徒や児童が躓いてはいけない。もちろん“先生”もだ。解説映像を視聴する、資料を作成するなどの「学習のために利用する」ためのICTデバイスとしては、iOSは最適だ。もちろん「パソコンの操作を覚える」ための授業には、キーボード付きのパソコンを使えばよい。そして、その際にはデスクトップ型が並ぶコンピュータルームへ行けばよい。

 

ちなみにスペシャルイベントでは、Apple Pencilよりも安く機能が限定されたスタイラスペン「Crayon(クレヨン)」や、Bluetoothキーボード付きケース「Rugged Combo」もグローバル向けに発表された(どちらもロジテック製)。これらも教育市場での利用を考慮した際に、活用が見込まれるアクセサリーだ。ただし、現状では、日本でこれらの商品が取り扱われるかどうか、一切わからない。

 

授業中にiPadで遊ぼうとしてもできない仕組みづくり

次に「②教えるためのツール」は、教師がiPadを運用するためのシステムを意味している。まず大本の設定は、IT担当者が「Apple School Manager」を使って行う。そして、各教室の先生は、生徒を管理する「クラスルーム」アプリや、「スクールワーク」アプリを活用する。なお、Apple School Managerについては本記事では割愛する。

 

↑「クラスルーム」アプリケーションはiPadだけでなくMacでも使える

 

共有のiPadに、生徒のアカウントが一覧表示される。生徒は、自身のアカウントを選択し、パスワードや4桁のパスコードを入力して、利用を開始する。例えば、前回の授業で閉じてしまった画面があるとして、次回の授業ではその画面から起動できる。

 

教師側が「スクールワーク」アプリを活用すると、生徒全員のiPadの画面をコントロールできる。スペシャルイベントの際に、特設された模擬授業の場で筆者も生徒側として体験したが、これが興味深かった。

 

例えば、先生が「これを見てみましょう」と言いながら、特定のウェブページやPDFファイルを表示する。「このアプリで作業しましょう」と言いながら、特定のアプリの画面を表示できる。この際、使用できるアプリが1つだけにロックされるので、授業中にいたずらっ子が「ゲームアプリで遊んじゃおう」「YouTube観よう」なんて考えたとしても、そういった操作は行えない。生徒側がホームボタンを押しても反応しないのだ。

 

また、先生のデバイスには、生徒全員の画面が映っているので、どの生徒がどのくらい作業を進めているのかが、瞬時に把握できる。ちょっと進みが遅い生徒に対しては、すぐに先生が駆けつける。

 

小学校プログラミング必修化にベストマッチするカリキュラムが強み

続いて、「③カリキュラム」については、大きく2つ用意されている。まず、従来からある「Everyone Can Code」だ。これはプログラミングを教えるカリキュラムで、最終的にはAppleが用いているプログラミング言語「Swift(スウィフト)」を習得できるようになっている。

 

大まかな流れはこうだ。まずはICT機器を利用する前に、ゲームのようなアクティビティを行う。例えば「機械には事細かに指示しないといけない」ということを理解してもらう。

 

そこからiPadを活用し、「Swift Playgrounds(スウィフト・プレイグラウンド)」アプリを介して、コーディングの概念を学んでいく。キーボードで直接コードをタイプすることはないが、ゲーム感覚で、画面内のキャラクターを操作し、「関数」や「ループ」「条件文」について理解することができる。主な対象は、小学校高学年以上だ。

 

次の段階では、同じくSwift Playgroundsを用いるが、今度は現実世界のロボットを操作する。原理は同じだが、これを通じてコーディングが現実世界に関与していることに理解が深まっていく。

 

↑スペシャルイベントでは、ロボットを動かせる体験コーナーもあった。球状のロボットをプログラムで指定した通りに動かして、街の模型の中を走らせる

 

そして最終的には、Macで「Xcode」(アップル製品のアプリを開発するためのツール)を使い、プロのディベロッパーと同じ環境でコーディングにチャレンジするのをサポートする。

 

さて、日本においては、2020年度から実施される新小学校学習指導要領において、プログラミング教育が必修化する。3月30日に文部科学省から公表された「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」では、その目的が「プログラム的思考を育む」ことにあるとしており、「プログラミングに取り組むことを通じて、児童がおのずとプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりするといったことは考えられますが、それ自体をねらいとしているのではない」とも明記されている。

 

これはまさにSwift Playgroundsがカバーしている部分であり、相性は非常に良いだろう。もちろん定められた学習指導要領と完全一致する、というわけではないだろうが、クラブ活動や教育課程外の学習活動として、教育現場で運用するメリットは充分にある。

 

一方、「Everyone Can Create」は今回新たに発表されたカリキュラムで、この秋に登場する。ビデオ、写真、音楽、スケッチという4つのジャンルにおいて、レッスンが用意される。生徒側は、iPadを活用して、製作手順や創造性を学んでいける。

 

日本の教育事情を踏まえると、こうした創作活動との相性がどこまでよいのかわからない。しかし、動画編集の仕方、写真のレタッチやスライドの作り方、簡易的なDTMの考え方、いわゆる“デジ絵”の書き方など、筆者としては「どれももっと早く学ぶ機会が欲しかったなぁ」と思える内容ばかりだ。

 

要は、iPhoneやiPadで使える「GarrageBand」アプリを使えば、簡単に作曲が行えるが、「そうした手順を正確に把握している大人はどのくらいいるだろうか?」ということではないだろうか。どことなくプログラミング教育に通ずるものを感じる。スマホを持つことが当たり前になったいまでこそ、子どもに「こんなことは簡単にできる」と知らせる機会を与えるのは意義深い。

 

余談だが、教師側にもラーニングプログラムが用意されている。こちらは「Apple Teacher」という名称で、iPadやMacの利用方法について学べるようになっている。もし上記のような内容に興味が出てきたら、調べてみるとよい。

 

最後に

現行の9.7インチiPadは、高いコストパフォーマンスを誇る。そのため、一般市場で注目を浴びているわけだが、一方で前述のような、教育市場における役割・立ち位置についても非常に興味深くはないだろうか。

 

「ICTを活用した教育」というテーマは既に学校を卒業した大人にとって、馴染みのない部分ではある。しかし、日本がどう変わっていくのか、というテーマは少なからず面白い。

 

今回、筆者が紹介できた事例や予想は限定的なものだが、これを通じてアレコレと考え、議論してもらうきっかけになれば嬉しい限りである。

あなたは新iPad派、それともiPad Pro派? どちらを買うべきか分かる10個のチェックポイント

Apple Pencilに対応したiPad(9.7インチ)が登場しましたが、既存のiPad Pro(10.5インチ)も魅力的です。いざ買うとなるとどちらにすべきか悩ましい!  そこで、両者を比較しながら10個のチェックポイントを設定しました。どちらを購入するべきか、自分に合ったモデルが分かります。

 

~Yes/Noで答えてYesの数をチェックしてみよう~

 

【1】できれば予算は5~6万円以下に抑えたい

【2】スマホを持っているからあまりiPadでは撮影しない

【3】音楽を聴くときにはイヤホンを使うことが多い

【4】お気に入りのゲームアプリは縦画面だ

【5】使う場所は自宅内がメイン

【6】電子書籍はあまり読まない方だ

【7】Apple Pencilは使いたいが、そこまで描き味にはこだわらない

【8】常にスマホやPCの充電を怠らない

【9】海外で通信手段を安く確保する方法を知っている

【10】子どもに持たせるためにiPadの購入を考えている

 

YESとNOどっちの数が多かったでしょうか? それでは早速解説を始めたいと思います!

 

~解答~

Yesが多いほど、あなたは新しいiPad(9.7インチ)向き。特にYesが6~10個ついた人なら、今すぐ同モデルを購入しても不満なく使えるでしょう。一方で、Noが多いほどiPad Pro(10.5インチ)向きの可能性大です。Apple Storeなど、実機が展示してある店舗を訪れて、実際に触って確かめてみた方が良いかもしれません。

 

それでは各項目の解説をしていきます。なお、本記事で以下「iPad Pro」と呼称するモデルは「10.5インチモデル」のことを指しています。12.9インチモデルでは価格やスペック値に差がありますので、ご留意ください。

 

【1】できれば予算は5~6万円以下に抑えたい

ペン付きで新iPadなら約5万円! コストパフォーマンスで選ぶなら絶対的に新iPad

↑新しいiPad(左)と10.5インチiPad Pro(右)。後者の方がベゼルが細い。※特に記載がない場合、写真は以下同順

 

 

新しいiPadの最大の魅力はそのコストパフォーマンスです。Apple Storeで購入する場合、Wi-Fiモデルでよいなら、32GBモデルで4万824円~で入手可能です。これがiPad Proだと64GBで7万5384円~となります。さらにApple Pencilを付けると別途1万1664円かかるので、新しいiPadでは計5万2488円となります。iPad Proだと8万7048円。

 

たとえば初めてiPadを使う人、これから自分の中でタブレットの細かい用途を見極めたいという人なら、絶対的に新iPadをおすすめします。やはり、予算に見合うかどうかは重要です。無理せずお得なモデルを買うのか、ちょっと奮発して長く使える良いモデルを買うのか。まずはここを検討しましょう。

 

【2】スマホを持っているからiPadではあまり撮影しない

iPadはインカメラの写りがやや粗い。iPad Proなら問題なし

↑iPadのカメラは一回り小さい。上部のアンテナもデザインが異なる

 

 

 

 

 

両機のカメラには違いがあります。画素数を比較すると、新iPadは背面800万/前面120万、iPad Proは背面1200万/前面700万です。

 

最近のiPhoneに慣れてしまっている人では、前面120万画素だと、画質が少し粗く感じてしまうはず。iPadを旅行に持ち歩いてインカメラで記念撮影をしたいなら、この点も考慮に入れておくとよいでしょう。撮影した写真を大画面に表示したり、大きく印刷したい場合はなおさらです。

↑背面カメラで撮影した写真を比較。iPad(左)のデータを引き伸ばしてサイズを揃えているが、粗さはそこまで気にならない。iPad Pro(右)がやや暗い印象があるが、自然光で撮影したため雲の動きで光量の差が出てしまったようだ。ここはあまり気にしないで欲しい

 

↑同じく前面カメラで画質を比較。この程度のサイズなら差はそこまで気にならない

 

↑iPad(120万画素)とiPad Pro(700万画素)の写真は、引き延ばすと精細感に差がでる。髪の毛の写り具合を比べると分かりやすい

とは言え、画質にこだわらなければこのくらいでも十分。「スマホを持っていなくて、初めてタブレットを持つ」という年配の両親にプレゼントする――といった場合には、120万画素のインカメラでも十分楽しめるでしょう。

 

【3】音楽を聴くときにはイヤホンを使うことが多い

スピーカー性能はiPad Proが優れるが、イヤホンを使うなら差はなし

↑青い丸がサウンドのイメージ。iPad Proは4か所のスピーカーで高音質を実現

 

スピーカーの数に違いがあります。新iPadにはスピーカーが下部側面に2基搭載されています。一方のiPad Proには四隅にそれぞれ搭載されているので、計4基のスピーカーから音が出ます。iPad Proはスピーカーのサウンドがかなり良いです。気になる人は店頭で試してみるといいかもしれません。

 

リビングルームに立てかけてApple Musicを再生すれば、もはやBluetoothスピーカーとか不要です。一方で新iPadだとそこまでの満足感はありません。しかし、AirPodsみたいなお気に入りのイヤホンがあって、そもそもスピーカーを使わないというのであれば、このデメリットはあまり気にしなくてもOKです。

 

【4】お気に入りのゲームアプリは縦画面だ

新iPadの音も縦向き&手持ちならそんなに悪くない

 

前述の通り、ハイエンドモデルと比べたら新iPadのスピーカーはやはりiPad Proと比べると少し見劣りします。スピーカーも、2基が両方下側面に配置されているので、横向きで持つと片側からしか音がでません。でも縦向きで再生するならiPadでも結構良い音します。手で持って扱うときには、音量も充分です。

 

例えばYouTubeを視聴するとき、ゲームアプリを楽しむとき、iPadの向きはどうなりますか? もし、縦画面が多いという人なら新しいiPadでも不満なく使えるかもしれません。一方で、「横画面で視聴することが多い」「横画面のゲームアプリを楽しみたい」と言う場合には、4基のスピーカーで左右の偏りがないから立体的なサウンドが楽しめるiPad Proを選んだ方がよいでしょう。

 

【5】使う場所は自宅内がメイン

新iPadのディスプレイは明るい場所だと見えづらいことがある。iPad Proは反射が低減される

 

↑暗所での見え方はさほど変わらない

 

↑窓際だと新iPadが白く反射してほとんど見えなくなっている。ガラス表面も全体的に白くぼんやりしている。一方のiPad Proは比較的反射が抑えられていて、かろうじて表示している写真内の空や花の色も視認できる

 

新iPadは9.7インチのRetinaディスプレイ(2048×1536ピクセル)を搭載します。一方、iPad Proは10.5インチのRetinaディスプレイ(2224×1668ピクセル)を搭載します。どちらも画素密度は264ppiで、両者に差はありません。しかし、iPad Proにしか採用されていない性能がいくつかあります。まずは「フルラミネーションディスプレイ」「反射防止コーディング」の2点に注目しましょう。

 

「フルラミネーションディスプレイ」は、要するに映像が表示されているディスプレイと、表面にあるカバーガラスの間に隙間がないことを意味します。さらにかみ砕けば、新iPadではタッチするガラスと映像の間に隙間がありますが、iPad Proではこの隙間がなく、映像そのものをタッチしている感覚で使えます。また、隙間が無くなることで光の反射も抑えられます。iPad Proでは、さらに反射防止コーティングも施されているわけです。

 

夜間の室内などで使う分には、新iPadでも視認性に問題はありません。一方で、太陽光のような強い光源のある場所――つまり屋外や窓際など――で使うならばiPad Proの方が見やすく表示されます。

 

【6】電子書籍はあまり読まない方だ

iPad Proには「紙の白さ」を再現する機能があるが、新iPadは非対応

前項とも関連してきますが、「True Toneディスプレイ」という機能もiPadは非搭載です。iPad Proなら利用できます。こちらは「白」の表現がよりアナログの紙に近くなるという機能です。周囲の光源に合わせて、白の表現が変化します。やや赤みを帯びた暖かみのある色味になります。

 

電子書籍を読む場合には、長時間余白部分の白さと対面することになります。機械的な青みの強い白よりも、より自然な紙の白さが再現された方が、目が疲れにくくなるはず。長時間のブラウジングをする場合も同様です。しかし、「電子書籍は読みません」あるいは「長時間のブラウジングはしません」という人は、この機能の有無にそれほどこだわる必要はないでしょう。

 

【7】Apple Pencilは使いたいが、そこまで描き味にはこだわらない

Apple Pencilの書き心地の差は絵描きくらいしかわからない微々たるもの。でも、こだわるならiPadよりiPad Proの方が良い

 

↑「Adobe Photoshop Sketch」で実際にそれぞれの機種で絵を描き、筆の反応と書き心地を比較した

 

両機ともApple Pencilが使えます。しかし、使い心地が完璧に一致するというわけではありません。スペック上では、ディスプレイの「リフレッシュレート」が異なります。これは「画面が更新される速さ」のようなもの。iPadが60Hzで、iPad Proが120Hzとなります。つまり、iPad Proの方が2倍の頻度で画面を書き換えているというわけです。

 

普段のタッチ操作では、どちらでもあまり問題ありません。しかし、Apple Pencilを活用する場合には、iPad Proの方が滑らかな操作感を味わえます。実際に使用した上で、筆者は「iPadには書き出し時の微妙なタイムラグがあるのに対し、iPad Proにはほとんどない」と感じました。

 

また、「摩擦」というか「硬さ」と言うか――。書き心地についても、若干の差がありました(主観的な評価であり、筆者の推察を含みます)。例えば、濃い線を描こうとしてペンを強めに引くときに、iPad Proのディスプレイは少したわむようで、引っかかりが強くなるんです。一方、iPadは画面が堅くて、強く書いても摩擦が変わらない。こうした理由から、長く描いて疲れないのはiPad Proの方かな、と思いました。

 

メモ書きや、写真のレタッチ、書類の修正指示などに使うなら、こうした部分は無視できます。しかし、細かい描画を目的にするならiPad Proの方が心地よく使えるはず。

 

【8】常にスマホやPCの充電を怠らない

iPadでBluetoothキーボードを使うと、キーボードも充電しなくてはいけなくなることも。iPad Proはスマートコネクター対応キーボードが使えてこちらは充電不要

 

↑iPadでソフトウェアキーボードを表示している様子と、iPad ProでSmart Keyboardを装着している様子

 

両機の大きな差として、「Smart Connector(スマートコネクター)」の有無があります。新iPadは非搭載ですが、iPad Proには搭載されています。

 

つまり、外付けの物理キーボードを使いたいと思った場合に、新iPadではBluetooth接続のキーボードを使う必要があります。そして、そういったキーボードは充電が必要というケースも多いのです。キーボードの充電を毎日欠かさずにできる、もしくは急な充電に対応できる周辺機器の用意があるなら問題ありませんが、ちょっとズボラな人だと、いざ使いたい場面でキーボードが電池切れ……、なんてことも起こりがち。その際にはソフトウェアキーボードで入力しなくてはいけません。

 

↑「Smart Keyboard」にある「Smart Connector」という端子。ここをiPad Pro側の端子に、磁石でカチッと接続する。それだけで、自動的に接続が完了し、キーボード側への給電も行われる

 

一方、iPad ProではSmart Connector対応のキーボードが使えます。こちらは同端子から給電もできるので、キーボード側の充電作業が不要。つまり、キーボードのバッテリーが切れて使えなくなるというケースが一切ありません。ビジネスシーンで使いたいならiPad Proの方が安心です。

 

【9】海外で通信手段を安く確保する方法を知っている

新iPadは別売りのApple SIM対応。iPad ProはApple SIM内蔵。でもプリペイドSIMを購入して使う場合に差はない

 

↑iPad ProはApple SIMが内蔵されているので、SIMカードを挿さなくても「モバイルデータ通信」の設定項目からプリペイドの通信プランを購入できる

 

前提知識として、本体価格が少し高くなりますが、Wi-Fi+Cellularモデルを選択すれば、SIMカードをセットすることでモバイル通信を利用できます。また、Apple Storeで購入したモデルや、SIMロックを解除したモデルなら、海外で現地の通信が行えるプリペイドSIMをセットして利用することも可能です。

 

加えて注目したいのが、「Apple SIM」の存在。iPad Pro(Wi-Fi+Cellularモデル)には、これが内蔵されています。言い換えると、「設定」アプリ内の操作でプリペイドの通信プランを購入できるようになっています。海外旅行ではプリペイドSIMを購入する手間が省けます。また、国内でも通信プランの長期契約をしたくない場合――例えば、年に1・2回だけモバイル通信を利用したいなど――に都合がよいです。

 

とは言え、実は新iPadでもカード状で販売されている「Apple SIM」を購入してセットすれば同じことができます。また、プリペイドSIMの購入方法を知っていれば、より安い通信プランを選択できることもあります。ちょっとした知識があれば、新iPadでも使い勝手の差を埋められるはずです。

 

【10】子どもに持たせるためにiPadの購入を考えている

新iPadのチップセットはiPhone 7と同様。学習向けのARアプリも使えるし、プログラミングの勉強にも使える

 

「教育」をテーマに発表された端末ですからね。子どもに持たせようかな、なんて考える人も多いのではないでしょうか。価格を考慮すると、「iPad mini 4」(128GB・Wi-Fiモデルで4万9464円)よりも安い。つまり、iPadシリーズで一番安いですので、必然的に選びやすいですね。

 

新しいiPadはiPhone 7と同じ「A10 Fusion」チップを搭載します。iPad Proが搭載する「A10X Fusion」チップには劣りますが、それでも性能は充分です。処理の重いアプリもサクサク動きます。

 

例えば、ARアプリをサポートしているので、学習向けのARコンテンツが出てきたらすぐに試せます。また、プログラミングを覚えさせたければ、「Swift Playgrounds」アプリを活用できます。もちろん前述の通り、Apple Pencilもサポートするので、お絵描きにも使えますね。子どもに持たせるならコレで十分です。

 

終わりに……

以上、10個のチェックポイントでした。もし「自分はiPad Proの方が良いかも?」と思った人は、一回り大きい12.9インチというサイズも選択できるので、こちらも忘れずに。

新iPadがiPad Proより3万円以上安いけど、もしかして”神タブ”ですか?

先日発表された9.7インチiPadの新モデルは、新たに「Apple Pencil」をサポートしました。Apple Pencilは従来、「iPad Pro」シリーズでしか対応していなかったので、「興味はあるけどまだ使っていない」という人も多いはず。新iPadの登場で、改めてApple Pencilが欲しくなる人が続出するかもしれません。

 

とはいえiPad Proではできるけど、新iPadではできないこともあります。ここをしっかり見極めて、自身に最適なモデルをチェックしましょう。

 

ペンは使えるけど物理キーボードはワイヤレス接続のみ対応

今回アップデートされたのは、9.7インチの「iPad」。従来モデルとスペック上の情報を比べると、チップセットが「A9チップ+M9モーションコプロセッサ」から「A10 Fusion+M10コプロセッサ」へと変更されています。また先述の通り、新たにApple Pencilをサポートした点がトピックです。

 

↑現在展開しているモデルは、「iPad Pro」が12.9と10.5インチで、「iPad」が9.7インチ、「iPad mini 4」が7.9インチとなる

 

今回のアップデートで、iPadの新モデルでもApple Pencilが使えるようになったわけですが、iPad Proとの機能・性能差は残っています。例えば、iPad Proでは「Smart Connecter」の端子が側面に備わっていて、対応のキーボードを接続して利用できます。この利点は、iPad Proからキーボード側に給電を行いながら利用できるため、充電が不要ということ。

 

一方、新しい9.7インチiPadには、このSmart Connecterは搭載されていないため、物理キーボードを活用したい場合には、Bluetooth経由で接続するアクセサリーを選択しなくてはなりません。つまり、キーボードの充電も必要となるわけです。

 

↑各モデルのアクセサリーの対応状況

 

そのほか、自然な紙の白色を再現する「True Toneディスプレイ」機能や、カメラの「4Kビデオ撮影」および「光学手ぶれ補正」機能などは、iPad Proのみが対応しています。新しいiPadではサポートしていません。ほかにもカメラの性能には細かい差があります。

 

また、スピーカーの数についても、iPad Proが4基である一方、新しいiPadは2基となります。Touch IDもiPad Proでは第2世代が用いられますが、iPadでは第1世代のままです。

 

LTEモデルの場合、Apple SIMのサポートも気になるところ。iPad Proでは端末に内臓されていますが、iPadでは別途購入したカードを挿入する必要があります。

 

↑各モデルの価格をみると、新しいiPadのWi-Fiモデル(32GB)が一番安いのがわかる

 

一方、価格を比較すると、iPad Proの10.5インチ・Wi-Fiモデル(64GB)は実売価格が7万5384円。片や、新iPadのWi-Fiモデル(32GB)は4万824円で前モデルから据え置き。先述のような機能差はあれど、コストパフォーマンスを考えるとiPadが有力な選択肢となることがわかりますね。

 

特に別売のApple Pencilの1万800円も合わせると、iPad Proなら約8万6000円〜、iPadなら約4万1600円〜となります。つまり3万円以上も安くApple Pencilが使える環境を整えられるわけですから、従来コスト面で購入を躊躇してきた人にとって、間違いなく魅力的なモデルになります。

 

なお、新iPadについては、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社でも取り扱われることが明らかになっています。こちらの価格にも注目ですね。

 

教育市場を見据えての発表

さて、今回のスペシャルイベントはアメリカ・イリノイ州シカゴにある高校の講堂で開催されました。背景にあるテーマは「教育」。実は、前述の「iPad」のアップデートは、同社の教育への取り組みのアップデートへ直結するんです。

 

↑今回のAppleスペシャルイベントが開催された「Lane Tech College Prep High School」の講堂

 

例えば、iPadが新しいチップセットを搭載したことで、処理の重いARアプリもスムーズに使えるようになります。画面上に立体的な情報が表示されるので、視覚的な理解を深めることにつながります。

 

具体的には、美術館や博物館の展示をディスプレイ越しに再現したり、カエルの成長過程を学びつつ解剖を擬似的に体験したりするアプリのデモなどが行われました。また、教科書の表紙自体がARのマーカーとなっていて、カメラを向けると関連した立体映像が表示されるという展示もありました。

 

↑タッチアンドトライ会場がないという異例の構成。端末が展示される代わりに、いろんな側面からの学習を体験できた

 

もう一つ注目しておきたいのが、新たに対応したApple Pencilを使って、「iWork」アプリへ書き込みが行えるようになること。作成したスライドや資料に手書きのイラストや注釈が加えられるわけです。同機能はアプリのアップデートにより実現します。

 

↑「Pages」「Numbers」「Keynote」に対してApple Pencilで直接描き込めるように

 

体系的な学習はプログラミングだけでなくクリエイティブにも広がる

iPadを利用する「学び」には、能動的に取り組まなくてはいけない課題が多く用意されています。例えば、同社では以前より「Everyone Can Code」という体系的な学習プログラムを用意していました。「Swift」というAppleの用いるプログラミング言語について、コーディングの基礎から順を追って学べるカリキュラムです。

 

↑今回の会場ではロボットやドローンを操作する体験ができた

 

例えば、「Swift Playgrounds」アプリを使って、プログラミングの概念を体系的に学べます。キーボードで直接コードを入力するわけではないので、実践的な書き方を覚えられるわけではありませんが、ゲーム感覚で子どもに「プログラムとはなんぞや」という部分を概念的に理解させるには非常に有効です。最終的には、ロボットやドローンを操作することにつながり、コーディングの実用性を理解させることにつながります。

 

今回のスペシャルイベントでは、こうした学習プログラムとして新たに「Everyone Can Create」掲げられました。こちらは「Clips」を用いて動画作品を製作したり、「GarageBand」を使って作曲を行ったりするものです。写真やスケッチも含まれます。まさにiPadが強みとする領域ですね。

 

↑「GarageBand」で作曲を行う画面

 

会場では、テーマを工夫してほかの学習と結びつけることがアピールされました。例えば、何かを覚えさせるための替え歌を使ったり、韻を踏んだ詩をテーマにした動画を作成したりするといった具合です。

 

クレヨンも教育市場向けに登場

最後になりましたが、新しいiPadは教育機関向けに、いくつかの特典が付与されることが明らかになっています。発表時のスライドに表示された価格では、一般向けが329USドル〜であるのに対し、教育機関向けが299USドル〜。つまり30USドルほど割引になると説明されました。日本国内向けに展開する場合もおそらくこうした特典が用意される可能性が高いですが、具体的な割引額などは明かされていません。

 

また、教育機関向けのiPadには、iCloudのストレージが200GB提供されます。通常が5GBなので、195GB分増量されます。

 

↑ロジテックのCrayon(クレヨン)も登場

 

アクセサリーとしてはロジテックから「Crayon(クレヨン)」というスタイラスペンが用意されました。Apple Pencilのように筆圧検知はないものの、ペン先の角度検知はサポート。Lightningコネクタ経由で充電を行います。

 

クレヨンの価格は、Apple Pencilの約半額。そしてペン自体の形状が角ばっているので、Apple Pencilのように机の上を転がりづらいという点もメリットでしょう。

 

↑同社からは「Lagged Combo」というキーボード付きケースも登場した

 

ただし、こうしたアクセサリーは教育機関向けの販売を想定していると思われます。一般向けに取り扱われるかどうかは不明です。

 

こうした教育市場への取り組みが背景にあると分かれば、iPadがApple Pencilに対応した理由も納得できますね。とは言え、やはり一般向けの商品として、一段と魅力的な製品になったと感じてしまうのは筆者だけではないはず。もし「キーボードは要らないんだ。ペンが使いたいんだ」と思うなら、買いです。ただ、ディスプレイやスピーカーにもこだわりたいなら、iPad Proも併せてチェックしておくことをお勧めします。

ARでこんなに便利になっちゃうの!? 暮らしを激変させそうな期待のAR対応iOSアプリ5選

最近耳にすることが増えた「AR(Augmented Reality)」は、日本語にすると「拡張現実」。簡単に言ってしまえば、スマホのカメラに写した景色に、情報を重ねて表示させる技術です。従来もAR機能を持つアプリがなかったわけではありませんが、機能を独自に開発する手間があったり、ARマーカーを使用しなくてはならない、という提供側の負担・制限がありました。

 

しかし、iOS 11を搭載するiPhone・iPadでは「ARKit」というフレームワーク(アプリケーション開発の土台となる枠組み)を利用できるようになりました。これにより、続々と精度の高いARアプリが登場してきています。今回は、日本国内の開発者が提供する注目のARアプリを5つご紹介します。AR技術で一体どんなことが実現されつつあるのか、チェックしておきましょう。

 

 

1)「アメミル」は情報を視覚的に捉える新機能を搭載

「アメミル」と言えば、天候情報を調べる定番のアプリ。雨雲の接近をレーダー表示やアラートで確認できる機能を搭載します。機械学習に関する新機能「Core ML」にも対応しており、降雨パターンを解析し、気象予報士による解説を組み合わせて表示することもトピックです。

 

同アプリがAR機能を使用するのは、2つの「3Dモード」にて。1つ目はカメラをかざすことで、実際の景色と近い未来の天候情報を重ねることができる「気象レーダーAR」。2つ目は日本地図を衛星視点で眺めるような画面を表示させ、地図上に降雨情報が表示される「サテライトアイ」です。ちなみにARKitは主に後者で使われています。

20171127_ashida202↑「アメミル」で画面を横にすると表示される「気象レーダーAR」の画面

 

アプリを起動すると、まず「2Dモード」で起動。ここでは、通常のマップ上に降雨情報が重なって表示される状態に。端末を横画面にするか、あるいは画面上の「3D」ボタンをタップすると、「気象レーダーAR」画面に切り替わります。周囲360度にカメラを向けると、実際の景色と周囲10kmの降雨情報がアニメーションになって表示されます。なお、月額120円の会員の場合には、先1時間の雨量予測も確認可能になります。

20171127_ashida203↑同じく「サテライトアイ」の画面。降雨量が3Dの棒グラフとして現れる

 

そして、3D画面で衛星マークが描かれたボタンをタップすると、サテライトアイ画面に切り替わります。日本を上空から眺められるほか、棒グラフで立体的に降雨量が表示されるので、近づいてくる雨の状況が視覚的に分かりやすいのがメリット。出張や旅行で訪れる地域が、どのくらい雨が降っているのか、と確認するのにも役立ちそうですね。

 

2)身体も使って楽しく学習する「算数忍者AR」

学習アプリもAR機能の恩恵を受けやすいジャンル。「算数忍者AR」では、算数の問題を解く際に、カメラを使って回答を立体的に探すという工夫を凝らしています。

20171127_ashida204

↑「算数忍者 AR」の画面。難易度は3種類から選択

 

同アプリを起動したら、「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の3段階でレベルを選択。続いて「平面を見つけてタップしてください」の文字が表示されるので、実際の平面をカメラに写してタップします。すると、画面上にステージが表示されて、ゲームスタートという流れに。

20171127_ashida205↑ステージのサイズを調整する画面

 

ゲームのルールは簡単。足し算や引き算といった算数の問題がステージ中央に表示されるので、その答えを持った人物を探していきます。建物の陰に隠れていたりするので、iPhoneやiPadを持って身体を動かしつつ、角度を変えて解答を探しましょう。10問正解するとステージクリアとなります。

20171127_ashida206↑プレイ中の画面。数字を出しているキャラから正解を探す

 

ステージをクリアするたびに仮想のカードがゲットでき、「これくしょん」の画面に追加されていきます。同画面もARで表示され、立体的に確認できるのがユニークです。

20171127_ashida207↑ご褒美のカードもARで確認

 

今後は、算数以外にも様々な科目で展開することが期待されます。

 

3)測定アプリ「LIFULL HOME’S」で内見した部屋をメモできる

部屋の広さを計測するメジャーアプリも定番です。「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」は、物件を検索できるアプリですが、ARを利用して部屋の計測を行う機能も新たに追加されました。

 

同アプリでARを活用するには、「便利機能」タブの「見学メモ」をタップしましょう。見学メモの機能は「部屋を計測」と「写真を撮る」の2種類となっていて、前者がARを利用しています。

20171127_ashida208↑LIFULL HOME’Sのアプリ画面。測定画面には「ホームズくん」が登場

 

計測画面を起動すると、「部屋でぼくを探してね」とのメッセージが表示されます。しばらくカメラを部屋内の床に向けていると、イメージキャラクターの「ホームズくん」が画面内に登場。部屋の間取りを測定するためのポインタをタップすると、その場所までホームズくんが走ります。息をゼイゼイと切らす細かい演出も楽しめます。

20171127_ashida209↑写真と併せて測定結果を保存できる

 

ARKitを活用したメジャーアプリは数多く出ていますが、キャラクターを表示させる点がユニークです。機能も、位置情報で写真と測定結果が連動してメモできるようになっていて実用的。1日に数件の内見を行う場合に、大まかな広さを手軽に控えられます。ちなみに、正確に測定するコツは「使用者も移動しつつ、測定ポイントの近くまで寄ってポインタをタップすること」とのこと。

 

4)複数ブランドの家具を選んでそのまま買える「RoomCo AR」

家具を画面上に配置して、サイズ感や色合いをシミュレーションできるアプリも増えてきています。中でも「RoomCo AR」は、複数のブランドが提供する家具を一気に表示できること、複数のアイテムを同時に表示できること、の2点でユニーク。各メーカーが提供しているARアプリだと、自社製品しか表示できないことも多々ありますので、いろいろ比較検討したい人にはこちらの方がオススメです。

20171127_ashida210↑RoomCo ARの画面。まずは「アイテムを配置」をタップ

 

同アプリを起動したら「アイテムを配置」を選択。「カテゴリ」か「ブランド」から検索してアイテムを選びましょう。

20171127_ashida211↑「カテゴリ」で検索しているイメージ。価格やサイズを指定して絞り込むことも可能

 

選択後にアイテムを表示し、目的の位置に配置すれば、実際に設置した際の圧迫感や色のバランスなどを確認できます。気に入ったら、そのまま各メーカーの直販サイトへのリンクにアクセスして、購入すればOK。

20171127_ashida212↑ラグマットにソファ、ペンダントライトをARで配置

 

また、実際にウェブで購入しなくても、家具の目星をつけておいて、お店に行って確認するという使い方もできそうですね。店舗まで何度も足を運ぶ必要がなくなるという点もメリットです。ちなみにソファーやインテリアのほか、仏壇やピアノ、家電、パソコンなども表示できますよ。

 

5)健康促進アプリ「Standland」では成果をリアル画面に並べて楽しむ

「Standland」は“座りっぱなし”を防ぐ健康促進アプリ。1時間に1分間歩けば、スタンドしていた時間として記録されます。スタンドを繰り返すことで、ゲーム内に表示させられるキャラクターを増やしていけます。ねこ、うさぎ、ふくろう、ひよこなど、全14種類の仲間をゲットするのを目標に、コツコツと立つ時間を作るわけです。

20171127_ashida213↑「Standland」の画面。かわいいキャラのそばに立った回数を表示

 

同アプリに追加されたのが、こうしたキャラクターをAR表示させて記念撮影する機能。雲に乗っている「雲ジェミー」をタップすると、AR画面が表示されるので、キャラクターを配置して、静止画や動画で撮影して共有できます。

20171127_ashida214↑獲得したキャラクターをARで表示

 

一見ARとは関係ないアプリでも工夫次第でAR機能を面白く活用できる良い例ですね。

 

以上、今回は5つのアプリを紹介しました。AR対応アプリが増えれば、私たちの習慣も少しずつ変わってくるかもしれません。iPhone 6s以降をお持ちの方は、まずは気になるアプリを試してみてはいかがでしょうか。

iPad miniのケースっていいのがないんだよな派に朗報! カーボンレザーを使った上質な別注品が登場中

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iPad miniサイズのタブレットPCを収納できる、ラウンドファスナータイプのキャリングケース。開くと2段階で角度を切り替えられるスタンドがあり、タブレットPCを立てかけて使用できます。適度なマチがあり、Bluetoothキーボードなども収納可能です。見やすい小物用メッシュポケットや、SIMカード収納ケースも搭載します。●サイズ:W230×H160×D20mm丸質量:298g

 

動画鑑賞&キーボード収納に対応するマルチケース

持ち運びやすさで、iPad miniやそれと同等サイズの小さめのタブレットPCを使う方も多いのでは。普段使いはもちろんですが、特に出張や旅行ではそのコンパクトさが真価を発揮。飛行機や新幹線の狭いテーブルでも作業や動画鑑賞ができるので、移動の時間を有効に使えます。

 

こうした小さめタブレットPCの使用を想定したのが、今回紹介するラウンドファスナー式のキャリングケースです。持ち運び時は、タブレットを中のスライドポケットにしまい、衝撃から保護。使用時は2段階で角度調整できるスタンドに立てて使用します。

 

また海外でSIMフリー端末を使用することも想定し、各種サイズのSIMカードを収納できるソフトケースも付属しました。外装にはイタリア・キオリーノ社製のカーボンレザー「ファイバーキュア」を使用。ステアリングなどクルマの内装素材に使用され、汗などの水気に強く、耐久性や耐光性にも優れるハイブリッドレザーです。シックなデザインに仕上がっており、ビジネスの装いでも使いやすいです。

 

手がけたのは、大人のモダン・モータースタイルと機能美を追求するノイインテレッセです。様々な形のケースを試して研究し、ストレスとなるポイントをひとつずつ解消。その結果、シンプルながらも最も使いやすい形に到達しました。

 

 

【素材解説】

スポーツカーの内装で使用されるイタリア製の高耐久カーボンレザー

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イタリア・キオリーノ社製の、ステアリングやシフトノブに採用されている素材「ファイバーキュア」。牛床革の表面に極薄のカーボンパターンフィルムをラミネートしており、耐摩耗性や耐水性に優れ、汚れなども目立ちにくいです。今回はカーボンらしさを表現する平織りパターンの柄を採用しました。

 

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スタンドを兼ねた仕切りは、表面は滑り止めを施したウレタンパッドです。裏側は収納時にタブレットPCの画面が触れることを想定し、レッドの起毛素材を採用しています。

 

【ディテール解説】

普段使いから海外出張まで様々な用途に対応する細部の作り込み

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もともとこの企画は、国内外の出張が多く、移動時にiPad miniを持ち歩いているスタッフの要望から生まれたものです。当初は筆記具やパスポート、チケットなどが入るオーガナイザーとしての機能も考えていました。そこから必要な機能だけに絞り込み、タブレットPCのキャリングケースとして研ぎ澄ませていきました。

 

【ディテール解説01=赤のストッパー】

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タブレットPCを立てかける台となる仕切りを、前後赤いストッパーに噛ませることで固定。口巻き部分も滑り止め素材が使われています。環境に合わせて前後2段階の角度調整できます。

 

【ディテール解説02=スペース効率】

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前部ストッパーに入れた状態では、モバイルバッテリーを空間に差し込み、充電しながらの利用も可能。キャリングケースでありながら、様々なシチュエーションで使いやすいです!

 

【ディテール解説03=収納力】

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収納時は仕切りの下にタブレットを差し込み、上に仕切りをかぶせる形で収納します。衝撃が吸収されるほか、Bluetoothキーボードや折り畳んだ書類を収納しても、画面に干渉しません。

 

【ディテール解説04=SIMカード専用ケース】

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SIMフリー端末を使っている場合に、海外で購入したプリペイドSIMとの入れ替えが発生します。小さく失くしやすいSIMカードを大切に守るため、各種サイズが入る専用ケースを搭載しました。

 

【ホン モノ ケイカクとは】

別注品を販売するオンラインショップ。初回分は毎回少数ロットしか作らないため、欲しい商品は早めにチェック!

https://hon-mono-keikaku.com/