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世の中の“普通”に異を唱えて。岩木山麓の森の奥、きらりと光る宝石のようなりんご園。[TSUGARU Le Bon Marche・おぐら農園/青森県弘前市]
津軽ボンマルシェ噂のりんご農家を訪ねて、粉雪舞う岩木山山麓へ。
津軽で取材を続けるうち、何度も名前を耳にするりんご農家がいました。たとえば弘前市のセレクトショップ『bambooforest』では、それはそれは甘い無添加のりんごジュースの生産者として。『パン屋といとい』では、酵母を起こすための果物の生産者として。鶴田町『澱と葉』では、料理のイマジネーションを刺激する植物の調達先として。さらにドライフラワーアーティスト『Flower Atelier Eika』やキャンドルアーティスト『YOAKE no AKARI』が使う花材も、一部はそのりんご農家で採取されているのだとか。みんなが口々に「面白い場所だよ」と話す農場とは、一体どんなところなのでしょう。向かったのは、津軽のシンボル・岩木山のふもと。「大森勝山遺跡」という縄文時代の大規模遺跡の近く、落葉樹の森に囲まれたりんご畑です。
最初の印象は“野趣あふれる畑”。りんごの樹がきれいに立ち並ぶほかの畑に比べ、さまざまな植物があちこちに点在し、のびのびと成長しています。「これはブルーベリー、こっちはぶどう。さくらんぼもありますよ」。ほかにも、栗にカシス、キウイにいちじく……果ては、なめこやヒラタケといったきのこまで! 農園主である小倉慎吾氏の案内で畑をめぐると、ワイルドに見えたこの場所が、豊かで美味しい宝の山に見えてきます。
標高160~190mの山麓に広がる1.2haほどの畑が、噂の農家「おぐら農園」の敷地。慎吾さんと妻・加代子さんがほぼ二人で切り盛りする小さな農園です。先ほどのフルーツ類やきのこはあくまで自家消費とごく少量の販売用で、メインで生産するのはりんごと桃。7年ほど前、慎吾氏の親戚のものだった畑を引き継いだ後、特別栽培認証を取得し、除草剤や化学肥料を使わない生産を続けてきました。
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津軽ボンマルシェ“普通”への静かな反発。独自の栽培方法が農園の味を作る。
除草剤は使わず、病気対策に慣行栽培時の1/2〜1/3程度の農薬を使う減農薬栽培。それはかつて「大量の農薬を使わないと栽培は不可能」ともいわれてきた現代のりんご栽培において、大きなチャレンジです。弘前市出身、実家もりんご農家である慎吾氏は「両親の栽培方法を見て『自分ならもっと農薬を減らせる』と思っていました」と話します。「市場でのりんごの売値は、見た目で判断される。だから普通のりんご農家は見た目をよくするため、農薬を過剰に使ってしまう現状があるんです」と慎吾氏。元々環境問題に関心があったこともあり、自身の畑を持つと同時に減農薬栽培をスタートしました。
「理想としては無農薬栽培なんです。『奇跡のりんご』の木村秋則さんみたいに、それを実現させたすごい方々もいますよ。でもりんごの味や収量、価格を考えると、実際に厳しいことも多いはず。自分たちは美味しいりんごを手の届く価格で、たくさんの人に食べてもらいたい」。そう語る慎吾氏は、長年独自の栽培方法を模索してきました。「うちで減農薬栽培ができるなら、誰にだってできる。ほかのりんご農家から栽培方法を教えてほしいといわれれば、どんどんオープンにしています」と語ります。農薬への言及に慎重な農家が多い中、「おぐら農園」の公式サイトやブログには、さらりと数年分の防除暦(どんな農薬を、いつどれだけ使ったかの情報)の掲載がありました。
「美味しさの基準は人それぞれ。それでも僕らが目指すのは、たくさんの人が“美味しい”と思ってくれるりんご」と慎吾氏。採れたてのりんごを糖度計で計測すると、15.7度の高スコアが! 毎年平均14度ほどというから、2019年は「おぐら農園」にとってかなりの当たり年。手元にあったりんごを輪切りにしてみるとさらにびっくり、全体に蜜が入り、照明にかざすと宝石のようにきらきらと輝きます。減農薬でもきちんと美味しく、質の高いりんごを。慎吾さんの長年の執念が着実に実を結んでいることが、その輝きから伝わってくるようでした。
津軽ボンマルシェ身近なものの大事さに気付いたきっかけは、“時間どろぼう”との決別。
飄々とマイペースな慎吾氏ですが、聞けば経歴はかなりユニークです。地元・弘前大学で物理を学び、大学院まで進むも研究へのモチベーションが保てず退学、「自分探しのため」インドへ。帰国後、一度都会暮らしをしたくなり上京、「面白そうだから」という理由でなんと探偵の会社へ就職、養成学校へ通ったのち、探偵として活動していたのだとか。りんご農家である実家を継ぐことは考えていなかったという慎吾氏に転機が訪れたのは、そんな東京在住の頃。昔教科書で読みかじったミヒャエル・エンデ作の児童文学、『モモ』を再読したことでした。
『モモ』は、どんな人の心も開いてしまう不思議な少女が、人々の時間を奪っていく灰色のスーツ姿の男たち「時間どろぼう」から世界を救う物語。時間を節約し「時間貯蓄銀行」に預ければ、利子によって何十倍にも増やすことができると謳う時間どろぼうに誘導された街の人々は、しだいに時間に追い立てられる余裕のない人生を送ることになります。「読んでみて、東京の暮らしの中に自分にとって大事なものはないと気付いたんです。実家が農家なのは、実は恵まれているんじゃないかと。農業はやっただけお金になるし、一方で休みたいときに休める。自由なんですよ。それに、何かあったとき他人に頼らず自分の力で生きていける。実際、東日本大震災のときも3日ほど停電しましたが、家にある食材を食べ、裏の湧き水から水を汲み、薪で火を起こして、特に問題なく暮らしていました」と慎吾氏。
家業を数年手伝った後、親戚から畑を引き継ぎ、自分ならではの栽培方法を模索し出した慎吾氏は、同時にセルフビルドの家の建設にも挑戦します。「結婚式のパーティーのとき、いきなり『家を建てます』って宣言して(笑)。私もみんなも『えー!』ってびっくりしたけど、本当に建てちゃった。この人は有言実行なんです」と加代子さん。「お風呂も最近までなかったけれど、自分たちの価値観からしたら、いい生活をさせてもらってるなと思うんです」と笑います。
津軽ボンマルシェ正反対、でもぴったり。パズルのピースのようなふたり。
慎吾氏の次なる目標は、料理用りんごである“クッキングアップル”の栽培。慎吾氏が「これまでは自分が美味しいと感じられる味を追求してきたけれど、最近、加熱すると美味しくなるりんごを知って。今は、そういう面白いりんごがあったらとにかく作りたいんです」と話せば、「津軽だとりんごは生食するのが一般的。農家の中には、料理に使うなんてと嫌がる人もいます。でも付加価値を付けて売ることで、りんごの多様性を知ってもらいたい」と加代子さんが続けます。最近では、神戸在住のフランス菓子文化研究家で加代子さんが“りんご博士”と呼ぶ三久保美加さんやりんご農家仲間とともに、酸味が強く香り豊かなフランス原産品種「カルヴィル・ブラン」の勉強会を行うなど新たな活動にも積極的。日本ではほとんど生産されてこなかったものの、数年前、弘前大学内に遺伝資源として1本だけ残された木があることが判明したカルヴィル・ブラン。この場所が名産地として知られる日も近いかもしれません。
何を隠そう、慎吾氏がクッキングアップルを知ったきっかけは加代子さん。職人肌の慎吾氏と正反対で、「畑にずっといると飽きちゃう。人と話したいから、イベントに出店するのが好き」と話す加代子さんは、慎吾氏にアイデアを与え、人と繋げる媒体役です。話を聞けば聞くほど、出会うべくして出会ったのだと思わせるふたり。生産者の仲間はもちろん、ジャンルをまたいだたくさんの知り合いに囲まれているのも、彼らが私たちに「面白いから会ってみて!」と教えてくれたのも、互いのいいところを認めて受け入れ、共に新しいことに挑戦してきたふたりだからこそでしょう。
「農家をしていると、難しいことも色々あります。でも、とにかく今は彼のりんごを信じていこうかなって。自分に与えられたこの人生には、何か意味があるはずだって思ってるの。アパレル業界で働いていた頃は、まさか自分が生産者になるとは思いもよらなかったけれど、このロケーションでこういう暮らしができるって、すごいことでしょう?」。取材の最後、加代子さんは笑顔でそう話してくれました。岩木山の山麓、森の中の小さなりんご畑。一見地味にも見えるこの場所には、ナイフを入れて初めて分かるりんごの蜜のように、きらきら輝く魅力がぎっしり。取材終わり、真っ暗な山道を走る車の車内が、幸せな余韻に包まれていたのは言うまでもありません。
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