
日: 2020年4月15日
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町工場ぶっちゃけ対談 vol.12 ~中小製造業の海外展開サポート DIAgate~
こんにちは!この1ヵ月どこにも行ってない、どなたにもお会いしてない町工場社長、栗原です。緊急事態宣言の真っただ中にいて、皆さん、いかがお過ごしですか?
実は。。。私、宣言の出される前日に、39度の熱を出し布団にくるまって、いわゆる家庭内隔離状態となっておりました。幸い、徐々に平熱に戻りそのほかには、これといった症状もなく、もうしばらく自宅にこもってテレワークを続けていれば大丈夫かな?という感じです。
おそらくは単に風邪ひいただけとは思うのですが、こういう時期ですからね。不安を抱えてぶるぶる震えておりました。実際に症状が重くなってしまった感染者の方には、本当に心からお見舞い申し上げます。合わせて、大変なご苦労をされている医療関係者の皆様にも、この場を借りて、エールを送らせていただきます。本当にご苦労様です、感謝申し上げます。
久しぶり町工場ぶっちゃけ対談
さて、今回の記事は、久しぶりの町工場ぶっちゃけ対談としてお送りするのですが、お相手は、Web活用経営株式会社 代表取締役の小野晴世さんです。小野さんには、MAKERS LINKの創成期にホームページ立ち上げでお力をお借りしておりました。それが2016年の3月です。ちなみに今のホームページは、モノカクのテクノポートさんにお願いしてリニューアルしました。
中小製造業のホームページ活用をサポートする事業をされてきた小野さんですが、DIAgateという、日本企業の海外展開を支援する事業を始められました。私自身、少しだけ、海外に目が向いていた時期だけにお話お聞きしたいと思っていたこともあり、お声掛けさせてもらいました。ほんとは、お目にかかってじっくりお話を、と思っていましたが、今はやりのZoom会議にて。。。
対談の冒頭は、やはり、コロナウイルスの影響についてから。。。
栗原:本来ならお会いしてお話したかったところなんですが、こんな時期ですので、不慣れなテレビ会議とさせていただきました。今日はよろしくお願いします。
小野:こちらこそです。よろしくお願いします。実際、コロナの影響って、製造業の皆さんのところではいかがですか?
栗原:今のところ、会社によって差があるかと思いますが、今はまだ忙しいと言っているところでも、この先、受注ストップなど確実に広がるでしょうね。コロナ不景気は間違いなく襲ってきますけど、要因ははっきりしてるので、それが無くなれば回復するでしょう。いつか分からないというのが大きな不安ではありますが。
小野:そうですか、動き出せば回復は早いと。
栗原:まあ、コロナうんぬんの前から景気は下降してましたけどね。
小野:そうですね、貿易摩擦などの影響ですね。
栗原:その辺の景気を悪くしていた要因が、逆にコロナのせいですっ飛んでしまって、回復後はイケイケになるんじゃないかと。というのは、楽観的過ぎますかね?
小野:うんうん、そうかもしれませんね。たしかにそうおっしゃる方、いらっしゃいますよ。
栗原:どっちにしても、そうなるまで粘れなければ負けなんで、まずは、粘り切る方法を考えないと。
小野:そうですね。どんなお考えなんですか?
コロナを乗り切る方法
栗原:父親の代から50年、この仕事してきて、大きな波も何度か経験しているので、リーマン含め、その経験からすると、仕事が暇になった時間の有効な使い方ってことになると思います。暇なときにいい準備ができるかどうかにかかってると思います。
小野:暇なときにいい準備ができるかどうか、いい言葉ですね。うんうん。
栗原:リーマンのときも、たまたま、新しい仕事にとりかかろうと思っていた矢先だったので、一か八かの設備投資もしてしまったんで、新規分野に打って出るための準備研究に時間を使いましたね。
小野:リーマンの直前に設備したんですか?
栗原:真っ只中に、ですね。はっきり覚えてますが、2009年1月25日に新しい機械が納入されました。
小野:それは、衝撃的な!
栗原:それが、その後の10年間のうちの稼ぎ頭になってくれたんですよね。ありがたいことに。技術的なことだけじゃなく、新分野への営業方法なんかも勉強しました。お金の余裕はなくなってしまいましたが、時間はたくさんあったので。
小野:リーマンの期間て、ほぼ1年だったんですよね。その間の研究と準備がその後につながったということですよね?体験談を聞けて心強いです。
栗原:まあ、うちの話はともかく、今日は、モノカクの記事のために対談をお願いしたわけでして、そろそろ、小野さんの事業についてお話聞かけせて下さい。
小野:ありがとうございます。
DIAgate
栗原:個人的にもいろいろとお聞きしたいこともあって、ですね。とくに、最近始められた海外との架け橋になろうという、DIAgateという事業ですね。私自身もいつかは海外に事業展開という展望を持ってはいたんですが、なかなかハードル越えられず半ばあきらめかけていたところだったので。そもそも、小野さん自身が製造業というか中小企業の支援事業を始められたきっかけというのは?
(引用元:DIAgate)
小野:一言でいえばご縁なんですけどね。私、大学を中退してフリーランスになって起業してるんですね。創業するときに何もバックグラウンドがないので、結果で勝負、評価してもらうしかないと思って、最初はネットショップの運営からスタートしました。インターネットでモノを売るサポートですね。そもそも「商品」が好きだったんです。商品の開発ストーリーですとか。
栗原:ほう、なるほど。
小野:最初の頃は農産物のご相談が多かったんです。日本中いろいろなところに伺って、現場を見に行ったりしたり。まだ、農産物の直販というのが難しい頃ではあったんですが。
栗原:へえ、そうだったんですか。。。
小野:製造業と出会ったのは、10年くらい前ですかね。興味の持ち方は同じだったんです。一般的な消費者でいると野菜も果物も買うだけじゃないですか、実際はその裏側にあるストーリーがすごく面白くて、私にとっては。商品、モノといっても、生産者、社長さん、その人の考え方が反映されてますよね。
栗原:うーん、たしかに、モノ自体にね。
小野:大学も工学系にいたんですが、モノの仕組みとか、どうできるのかとかということが元々好きだったんですね。やっぱり工場を見るのが本当に面白くて。そういうのを伝えたいなと思うのが、私の原動力ですね。
栗原:具体的には、企業がwebサイトを立ち上げるためのサポートという仕事、ということですよね。まだ、10年前くらいだと、中小の町工場クラスでちゃんとしたホームページ持ってるところ、まだ少なかったですかね?
ホームページの立ち位置
小野:そうですね。私も製造業のホームページ、どう作っていったらいいか、最初は分からなかったですね。モノの写真はアップするんですが、お客さんの見ているところはモノじゃなくて、加工のノウハウだったりするじゃないですか。自分は必要としているものが実現できる会社なのかどうか、そこを翻訳することが面白いなと。技術屋さんは自身の技術を誰にどんな風に使ってもらうことができるのか、そこを伝えることが苦手で、私の中では、実は、宝探し的な面白さがありました。
栗原:なるほど、なるほど。私たちの側から見ると、我々がお客さんに伝えたいのは技術情報だけだったんですね。このような設備を持っていてこのような加工が得意です。10年前くらいから、実は、これだけじゃ足らなくなってきたんですね。技術情報を伝えただけでは、そこから何が作れるのかイメージできない、分からないというお客さんも増えてきたんです。
小野:ああ、すごくわかります。
栗原:新しい分野の顧客開拓しようとすると、機械設備の説明や加工サンプルをお見せしても、いまひとつ手応えのある反応が返って来ないことが多くて。なので、シンプルに分かりやすいモノを作って、うちはこれが作れるんですが、いかがですか?という売り込み方をしないといけない。その辺から試行錯誤が始まったという感じですね。
小野:あ、そういうことですね。そこってポイントですね。よく聞く話として、日本の技術力が落ちたとか、そういうことと関係していますか。
栗原:無関係じゃないとは思いますが、それは価値観が変わってきたってことじゃないかと思っているんですよ。同じものが作れるのであれば価格は安いほうが良い、単純比較でね。ある時期に、業界でもリストラとかが行われて、物知りな中間管理の優秀な方がいなくなってしまったというケースも多かったと思います。価格以外の価値は見てもらい辛くなりました。
小野:それはちょっと悲しいですね。それが10年前くらいなんですね。
栗原:我々のほうも準備がなかったから、新規分野に打って出るとか顧客開発しなくちゃって、そうなってからやっと動き出したんです。それが展示会の出展だったり、ホームページの立ち上げだったり。それと、それまであまりなかったのが、横の連携だったと思うんです。ちょうどSNSとかも出始めて、製造業の現場の側も変わるチャンスだったのかも。
小野:そこで、MAKERS LINKなんですね。だんだんとホームページとかで注文をどんどん取ったりする製造業さん、成功例が出始めていましたね。そんなころですね。
栗原:ホームページをお手伝いする仕事というのも、やっぱりリアルにお会いしないとなかなか進まないものですよね?
ホームページ
小野:そうですね、何もない状態の方のほうが多いですので。事業内容や自社の強みが整理されていたり、なかなかないので、見に行ってお話を聞いて、というところからになりますね。
インターネットって地域を超えるじゃないですか、技術を持っている人が存在して、それを探している人が存在して、そこをつなぐ、とってもシンプルな話で、国内向けにはホームページだけで良かったかもしれません。DIAgateに関しては、それを海外にも広めようっていうことなんですよね。英語で情報発信してみて、日本の中で起きている中小製造業のできごとが、世界の中でどう受け止められるかってわからないですね。手法としては、インタビューして記事にして、海外の興味のありそうな人にアプローチしてみて、コミュニケーションを作って、より興味を持ってもらえそうなネタを探していく場が欲しいと思いました。製造業の中で起こっているストーリーを海外のメディアに紹介してみようと思っています。そこから、メイドインジャパンに求められているもの。例えば、日本の中小製造業の横の連携について興味を持っている国とか。探してみようと思ってます。
栗原:我々のレベルの会社だとなかなか海外との取り引きというのはハードル高くて、なかには、中国や東南アジアに自社工場を出している人もたくさんいますが、海外市場にものを売るっていう意味では、まだまだまだと思うんですよね。
小野:私もいくつか検証したいことがあるんですけど、DIAgateを使って数が少ない試作の案件を日本に持ってきたい、もちろん高単価で。そのような仕事を受けられるんじゃないかと思っているんです。
栗原:アリだと思います。大量生産のコスト勝負っていう仕事はやりたくないので、我々としては小回りの利くお客さんの一番欲しいものをピンポイントで作る、ダイレクトに。役目としてはそれが一番向いてるかなって思いますね。
小野:メディア作った後は、海外展示会とか、そういったことに進めていけたらって思っています。MAKERS LINK さんと一緒にできたらって。
栗原:いいですね!事業計画に入れておきましょう!
人材確保
小野:海外の研修生など、人材確保という面ではどうですか?実際、積極的に外国人の採用をしている中小企業もありますが。
栗原:研修生の受け入れは是非したいのですが、今に制度の下では、せっかく育てた人材との縁が、一定の期間で切れてしまうので、うちに限って言えば、今の段階ではお断りしている状態です。まずは、事業として海外展開が構築されていて、受け入れた研修生のその後の活躍の場も確保できているという状態を作るのが先という考えです。
小野:おお、では、その構想に是非とも加わらせてください。息子さんもいらっしゃることですし、少しずつでも進めていきましょうよ!社長!
栗原:うちだけじゃなくて、MAKERS LINKにも同じように考えている人もいると思うので、そういう人たちのためにも良い事例を作れたらいいですね。
小野:是非、協力させてください。まだ始まったばかりで事例はないんですが、3年間で20か国のメディアとタイアップするというのを目指していて、私がやりたいのは、中小企業さんが、DIAgateで情報発信したら、現地のメディアの人たちがそれを展開してそれを広めてくれる、というプラットフォームなんです。
栗原:なるほど。
小野:日本で英語のホームページを作っても、海外からのアクセスってホントに少ないんですよ。海外で検索してもほとんど出てこないんですね。なので、インターネットを使いながらも、人と人とのパイプで、コミュニケーションを作って行きたいんです。いずれは海外の方からの依頼で、日本の中小製造業を取材させていただく、というところまでもっていきたい。
栗原:我々が、よし、販路を海外に広げるぞ!と思って、まあ、相談に行ったり、セミナーに行ったり、いろいろ調べても、はい、こういう事例があって、こんな会社がこんなに成功を収めていますよって教えられるだけ。夢が膨らむのはいいのですが、一番知りたいのは、最初の一歩はどうやって、どこに向けて踏み出せばいいの?ってことだと思うんです。
小野:いいアドバイスありがとうございます。最初の一歩を手を携えていっしょに踏み出すサービス、参考にさせていただきます。
栗原:今日はお忙しい中、ありがとうございました。移動中だったんですよね?
小野:はい、駐車中の車の中です。Zoomいいですね!これから活用できそうです!また、よろしくお願いします。