
日: 2021年8月26日
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IT・マーケティング用語辞典(ま〜ら)
こんにちは、テクノポートの廣常です。5月よりIT・マーケティングに関する基礎用語辞典を複数回に分けてお送りしています。今回は最終回として、ま〜ら行をお届けします。Webサイトの運営時やマーケティングに取り組む際によく見かける言葉を集め、簡単な言葉で解説しています。参考となれば幸いです。
ま
マーケットイン
マーケットインとは、まずマーケット(市場)に注目し、そこに存在する顧客のニーズに沿ったものを提供していこうとする考え方を指します。一方、対義語の「プロダクトアウト」はシーズを優先し、自社が作りたい、打ち出していきたい製品を提供していくという考え方を指します。
マーケティングオートメーション MA
MA(マーケティングオートメーション、エムエー)とは、顧客にダイレクトメールを送ることをはじめ、さまざまなマーケティングのプロセスを自動化する仕組みを指します。見込み客を特徴ごとに管理したり、サイト上での行動履歴が確認できたりするなど、業務効率化・見込み客の分析に役立ちます。
マーケティングコミュニケーション
マーケティングコミュニケーションとは、自社製品や技術を売り出していくために行うコミュニケーション活動全般を指します。一方的に自社を宣伝していくのではなく、広告・展示会などのイベント・SNSなどを通じて双方向的なコミュニケーションを図ります。
マルウェア
マルウェアとは、malicious software(悪意のあるソフトウェア)に由来する言葉で、個人情報の抽出やファイルの改ざんなど有害な動作をするソフトウェアを指します。マルウェアに感染しないよう、ウイルス対策ソフトを導入することや不審なメール・サイトはクリックしないことなど、日頃から注意が必要です。
め
メタタグ metaタグ
メタタグとは、各ページに設置し、そのページの概要を説明するタグを指します。メタ要素とも呼ばれ、代表的なものとしては以下のようなものがあります。
- メタキーワード:ページに関連するキーワード(2〜3個)
- メタディスクリプション:ページの概要を伝えるもの(〜120字程度)
メッシュリンク構造
メッシュリンク構造とは、サイトにおいて、関連するページのリンクが張り巡らされている構造を指します。メッシュ(網目)状にリンクが貼られているイメージから、このように呼ばれます。メニューやバナーを活用しこういったリンクを張ることには、
- ユーザーがページを見つけやすい
- 検索エンジンがサイトを読み込みやすい
といった多面的なメリットがあります。
も
モバイルフレンドリー
モバイルフレンドリーとは、サイトをスマホからでも見やすくすることを指します。Googleは2015年にモバイルフレンドリーに関するアップデートを実施し、スマホ表示に適していないサイトの順位を下げるようになりました。(スマホでの検索時のみ)自社のサイトがモバイルフレンドリーかどうかはこちらで診断できます。
ゆ
ユーザーインターフェース UI
UI(ユーザーインターフェース)とは、ある対象(機械、コンピューター、サービスなど)とユーザーの接点(=インターフェース)を指します。Webサイトにおいては、下記のような項目が挙げられます。
- サイトのデザイン、色使い
- テキストやボタンの配置位置
- 製品写真の見た目
ユーザーエクスペリエンス UX
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、サービスなどを介してユーザーが得られる経験を指します。Webサイト上に限って言えば、「このサイトは見やすい」「このページのボタンは分かりづらい」のように、サイトから得られる印象全般がUXと言えます。UIと混同されがちですが、UXをより良くするための一手段としてUIを改善する、といった関係性があります。
ユーザビリティ
ユーザビリティとは、モノやサービスの利便性、使い勝手といったことを指します。UIはあくまでも接点(サイトの見た目、ボタンそのものなど)であるのに対し、ユーザビリティは利便性(サイトが「見やすい」か、ボタンが「押しやすい、認識しやすい」か)を指します。
ユニークユーザー UU
ユニークユーザーとは、一定の期間内にサイトに訪れた人の数を指します。例えば2名のユーザーがサイトをそれぞれ3回訪れた場合、
セッション数(訪問数)=6、ユニークユーザー数=2
と表示されます。
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインとは、年齢や文化、習慣などの違いに関係なく、あらゆる人が利用できるデザインを指します。Webサイトにおいては、色覚に配慮した色使いや文字サイズの工夫が挙げられます。
よ
4C分析
4C分析とは、「顧客」にとっての
- 価値(Customer Value)
- コスト(Cost)
- 利便性(Convenience)
- コミュニケーション(Communication)
を考える分析手法を指します。各頭文字のCを取り「4C」と呼ばれます。顧客とするターゲット像をしっかりと想定した上で、顧客目線で自社の商材を分析していきます。
4P分析
4P分析とは、マーケティング施策を
- 製品(Product)
- 価格(Price)
- 販促(Promotion)
- 提供/販売場所(Place)
の観点から考える分析手法を指します。各頭文字のPを取り「4P」と呼ばれます。
ら
ライフタイムバリュー LTV
LTV(ライフタイムバリュー)とは、ある顧客から生涯にわたって得られる利益を指します。日本語では「顧客生涯価値」とも呼ばれます。新規顧客を獲得するにはコストがかかることから、既存顧客のLTV向上(一度きりではなく繰り返し製品・サービスを購入してもらう)に注目が集まっています。
ランディングページ
ランディングページとは、検索などを通じてユーザーが最初にたどり着くページを指します。狭義の意味として、商材のPRから問い合わせまでを一つに盛り込んだページのことを指す場合もあります。
り
リード
リードとは、自社の顧客になり得る「見込み客」を指します。リードを獲得するための活動を「リードジェネレーション」、獲得できたリードを顧客化へ近づけるために行う活動を「リードナーチャリング」と呼びます。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索結果と共に表示される広告を指します。ユーザーの入力した検索キーワードに連動して表示されることから、他のネット広告と比べると高い効果が期待できます。代表的なものにはGoogle 広告、Yahoo!広告が挙げられます。
リダイレクト
リダイレクトとは、ユーザーがアクセスしたURLとは別のURLへ転送する仕組みを指します。例えばサイトをリニューアルした際、旧サイトURLから新サイトへユーザーを転送させたいときに実施します。
リファラー
リファラーとは、ユーザーの流入元、つまり「ユーザーがどこからサイトに入ってきたか」を指します。Googleアナリティクスでは集客>全てのトラフィック>参照元/メディア から確認でき、ユーザーがどんなサイトや検索エンジンから流入してきたかを見ることができます。
離脱率
離脱率とは、あるページにおいてユーザーが別のページに遷移せずにそのまま離脱した(ブラウザを閉じた、他サイトへ移動した等)割合を示しています。離脱率÷ページ閲覧数で計算されます。
(例)
10人のユーザーがページAを閲覧し、5人がそれを最後として離脱
→離脱率=5÷10×100=50%
れ
レスポンシブデザイン
レスポンシブデザインとは、パソコンやタブレット、スマホなど、あらゆる画面サイズに対応したデザインを指します。レスポンシブ(responsive)という単語には「すぐに反応する」「敏感な」といった意味があります。
ろ
ロングテールSEO
ロングテールSEOとは、検索需要の少ないキーワード(ニッチなキーワードや2語以上の単語)で上位表示を狙い、サイトの流入数向上を狙う施策を指します。それぞれのキーワードからの流入が少なくとも、これらを積み上げていくことで安定した流入数の確保が期待できます。
IT・マーケティング用語辞典一覧
他の行もよろしければご覧ください。
まとめ
以上、計4回に渡ってIT・マーケティング用語辞典をお送りしました。IT・マーケティング分野は普段聞き馴染みのない言葉も多く、また日々新しい用語も増えていくため苦手意識をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。主要な用語だけでも大まかな意味をつかむことで、普段とは違った視点で自社のWebマーケティングに取り組めるかと思います。これら辞典もその一助となれば幸いです。
サプライヤー企業向けWebマーケティング手法(表面処理編)
テクノポートの井上です。製造業と一口に言っても、業態によってWebマーケティング手法は大きく異なります。今回は表面処理業者のWebマーケティングについて紹介します。
Webマーケティングの基本的な考え方
サプライヤー企業にとってのWebマーケティングとは「Webを活用し、新規の引き合いを継続的に獲得する仕組みを作ること」です。
戦略立案でブレない軸を作る
Webマーケティングを企画するにあたり、言うまでもなく非常に重要なのは戦略です。戦略を立てることによって、ターゲットとする顧客に対して何を訴求すればよいか、そのために必要な要素を決めることができます。
例えば、Webサイトの制作途中で社内の意見が割れたときでも、戦略に立ち戻ることで目的を共有でき、ブレない軸で制作を遂行できます。
- ターゲット
- ターゲットのニーズ
- 提供技術
- 提供価値
- 競合優位性
- 想定検索キーワード(戦術)
戦略立案のための3C分析について
戦略を立てるためには、Webの要素も取り入れた3C分析を行います。市場(顧客)、競合、自社を分析することで、ターゲットとする市場、顧客の設定、自社の強みや競合に勝ち得る優位性を見出します。
表面処理業者のWebマーケティング例
具体的な表面処理業者の例を挙げ、Webマーケティング企画の流れを紹介します。
会社名:テクノポートめっき(仮想の会社です)
従業員数:30名
業種:電気めっき及び無電解めっき
主な流れ
ユーザーの想定 ①金属加工業者
ユーザーのニーズ
- 自社で加工した製品の表面処理をお願いしたい
- できれば近場でお願いしたい
- 短納期対応や、場合によっては持込みによる当日対応をしてほしい
- 依頼先の稼働状況などで納期が変わるため、できれば依頼先を複数社確保したい
- 新しい表面処理技術というよりも一般的な表面処理を求めている
新規依頼の背景
- 表面処理をお願いする会社は決まっている
- 表面処理業者の稼働状況や品質コストによって対応可能な会社を数社使い分けている
- 新規依頼に関するハードルは低め
- 図面があり表面処理の仕様は決まっているため、決まった会社でなければいけないということは少ない(製品の仕上がりや対応に多少の差はある)
結論
近場で対応力のある会社を探しているケースが非常に多い。
ユーザーの想定 ②メーカー
ユーザーのニーズ
- 現状の表面処理手法の代替、もしくは新規で新しい表面処理方法を探している
- 良いものであれば積極的に試作テストしたい
- 地域は問わない
背景
- 機能性、短納期化、低コスト化、高品質化などの観点で常に新しい手法を模索
- 表面処理にとらわれず、幅広い視点で要望を満たす手法を探している
- 機能面に関する技術的なアドバイスが欲しい
結論
少しでも良くなるものであれば積極的に技術を取り入れたい。
進むべき方向性の模索
上記の2つのユーザーを想定した際に、自社がどちらに向けてPRをしたいか、自社に合っているかを考え、それに対しての施作を立てます。どちらもということであれば、それぞれコンテンツページを分けるのが得策です。
1.地域を絞り、利便性を訴求
ターゲット:金属加工業者(切削加工・板金加工業者など)
ニーズ:近場の利便性
提供価値:特急対応、当日対応も可能な利便性
提供技術:主に一般的なめっき各種
競合優位性:地域
想定検索キーワード:各種めっきワード+地域(県など)
2.試作・研究開発にターゲットを絞り、機能性や用途を訴求
ターゲット:研究開発部門
ニーズ:機能性の課題解決
提供価値:機能性めっき技術の提供/めっきに関する専門知識/機能性に関する専門知識
提供技術:機能性めっき
競合優位性:機能性性めっきの独自性
想定検索キーワード:「機能性+めっき」「材質+めっき」「製品+めっき」など
自社の事業の細分化
表面処理業者の事業はとても多くの細分化の切り口があります。
Web上での市場調査、競合分析
前段階で出てきた「強み」関連するキーワードで、キーワードプランナー、Google検索を利用し、競合、需要調査を行います。
具体的な利用方法については下記ブログにて紹介していますので、あわせて読んでみてください。
モノカク記事「サプライヤー企業のWebマーケティングにおける顧客ターゲットの絞り方」
Webサイト戦略の策定
ここでは例として研究開発者をターゲットとした際の施策を3つ紹介します。
①めっき業界での認知度の向上(ブランディング)
主要めっきキーワードで対策を行い業界内での認知度を向上、ニーズが顕在化しているユーザーへアプローチ
(亜鉛メッキ、クロームメッキ、金メッキ、アルマイトなど)
②得意×需要のある領域での集客
数多く存在する特徴すべてをPRするのは難しいため、優先度を決め、優先度の高いもので訴求力を高める
選定基準:優位性が出せそうな領域、他社があまり行っていない領域、成長しそうな市場など
③めっきという手段決定前の段階のユーザーへ訴求
潜在的な顧客となり得る「めっき」という手段を選定する前のユーザーへアプローチ
(例)防錆したいユーザーへの訴求
めっきは手法の一つで、ユーザーはさまざまな手法から決定している。自社の領域だけでなく、他の業界も含めたフラットな情報提供を行うことで、防錆に関する知見がある会社という印象づけを行う。
- 防錆をする際にめっき以外の表面処理手法にどんなものがあるのか?
(塗装、有機ライニング、めっき、溶射、スパッタ・真空蒸着、化成処理 など) - そもそも防錆にはどのような手段があるのか?
(被覆防食・耐食材料・環境制御 など)
まとめ
表面処理業者の場合、ユーザー分析からターゲットを絞り、戦略を立てる流れがおすすめです。
- 地域特化戦略
- 機能性特化戦略
機能性をウリにする場合の主な施策
1.網羅的なめっき技術
2.個別用途での技術
3.機能性でくくった幅広い情報提供
以上、サプライヤー企業向けWebマーケティング手法(表面処理業者編)について紹介しました。参考にしていただければ幸いです。