
日: 2021年10月27日
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競合サイトの分析方法とは?製造業の競合調査のやり方を徹底解説!
BtoBの製造業界では、製品の購買を決定するまでに、複数の類似製品をあらゆる面から比較検討します。サプライヤーにとって、競合調査はとても重要です。自社製品は競合製品と比較され、優位性があると認められて初めて受注にいたります。
この記事では、Webサイトを活用した競合調査の方法を解説します。
競合サイト調査の目的
競合サイトを調査する目的は主に次の3つです。競合サイト調査を実施する際に、自社の課題に合わせた目的を設定して行いましょう。
自社の現状を客観的に把握しKPIを設定する
巷にはさまざまなサイト分析のツールがありますが、それらを利用することで、競合サイトのアクセス状況を調べることができます。
競合サイトの訪問数、直帰率、流入元などの数値が実際にわかるため、自社の数値とどれくらいの乖離があるか、さらに、その乖離分を自社サイトのKPIとして設定することで、具体的な目標設定が可能になります。
ターゲットとするキーワードと対策を理解する
競合サイトの各ページの見出しや流入キーワードを調査することによって、ターゲットとしているキーワードがわかります。ページ内の見出しは「h1、h2、h3」の見出しタグから確認でき、流入キーワードは後述するツールを用いて調べることができます。
キーワードに対してどのようなコンテンツを掲載しているかを調べれば、他社のコンテンツマーケティング上での対策方法がわかり、自社サイト構築の参考にすることができます。
自社製品の訴求内容を見直す
競合会社の公式サイトには、その会社のサービス内容、製品の仕様やスペック、製造工程の特色、納入事例などが掲載されていることが多いです。その情報に対して、自社のWebサイト上で自社製品の強みや競合他社がうたっていない機能などを訴求することにより、優位性を間接的に示すことができます。
現在BtoBの取引においても、客先の購買担当者や設計担当者が情報収集する手段としてWebサイトは重要な位置を占めています。Webサイトの情報も、競合会社をしっかりと意識して掲載することが重要です。
競合サイト調査の手順
競合サイトは次の3STEPで実施します。
- 調査対象(競合会社のサイト)を決める
- 調査項目を決める
- 調査内容を元に自社の方針を決める
それぞれ解説していきます。
1.調査対象(競合会社のサイト)を決める
BtoB製造業での競合会社は次の2つの方向から選定できます。
- 実際の営業現場で、客先からの入札相手や比較される会社を競合会社とする
- 検索エンジンで自社製品のカテゴリーを検索した際に表示される会社を競合会社とする
上記の方法は言わば、リアルな現場とオンライン(SEOやWeb広告)両面から競合会社を調べていくやり方です。
(A)は客先にも認知され競合関係として周知されている会社であることが多く、反面(B)の調査によりWeb対策を重点的に行なっている新興の会社も抜け目なく調べることができます。そのため、営業現場の声とWeb上の両方から競合会社をピックアップすることがおすすめです。
2.調査項目を決める
調査項目は調査の目的により変わりますが、以下が主な内容になります。
<製品やサービスについて>
- 製品の仕様、機能、スペック
- 価格
- 納期
- アフターサービス、メンテナンス体制
<Webサイトについて>
- セッション数、直帰率、閲覧時間
- 見出し、流入キーワード
- オリジナルコンテンツ
- 各ページへの遷移しやすさ(グロナビのみやすさ)
- バナーの活用方法
- 問い合わせのしやすさ
- 画像や動画の活用方法
- 事例紹介の件数
- リード獲得のための工夫(ホワイトペーパーなど)
競合調査の目的が「自社製品に関する掲載する情報をブラッシュアップしたい」でしたら、製品やサービスについて他社がどのような掲載をしているかを調べ、「サイトの使いやすさを向上させたい」が目的の場合は、他社のグロナビの作り方や、問い合わせボタンの位置などを調べていきます。
このように、目的に合わせて調査項目を決めていきます。
3.調査内容を元に自社の方針を決める
調査内容を踏まえて自社サイトを改善していく方法を4つ解説します。
<製品やサービスの訴求内容を見直す>
競合サイトに掲載している製品やサービスの内容に対して、勝る部分があれば積極的に訴求していきます。
さらに、差別化によるポジショニングを明確化することも有効です。例えば、多機能に対してシンプルな機能を打ち出すなどです。
<SEO対策>
競合サイトのターゲットとしているキーワード、流入キーワード、検索順位がわかれば、自社のSEO対策にも役立ちます。
ターゲットとするキーワードが同じ場合は、他社より検索順位を上げる施策を検討し、それが難しい場合は他のキーワードでのトラフィックを獲得する方針に切り替えることもできます。
<KPIの設定>
セッション数や特定のキーワードからの流入数などの具体的な数値から自社のKPIの設定をしていきます。
<ユーザビリティの向上>
サイトの問い合わせまでの導線や、他ページへの遷移方法で使いやすい面は積極的に真似をし、自社サイトのユーザビリティを向上していきます。逆に、「使いづらいな」と思うところは自社サイトにも同じようなところがないかチェックをして改善していきましょう。
競合サイト調査からわかるデータ
競合サイトからはさまざまな情報を知ることができます。掲載されている製品情報などはわかりやすいですが、ツールを使えば背後のトラフィックデータなども分析することが可能です。それが競合サイトからわかる、ならではの情報です。
製品やサービスの内容
まずは、掲載されているサービスや製品情報です。こちらは調査項目でも記載しましたが、以下の内容は必ず押さえておきましょう。
- 製品の仕様、機能、スペック
- 価格
- 納期
- アフターサービス、メンテナンス体制
BtoBの製造業で比較される製品の要素は上記であることが多く、製品開発の段階から他社製品の価格や機能に対しての優位性を検討していく必要があります。
Webサイトへの掲載内容や方法も上記を把握した上で訴求していきましょう。
ユーザーの動きやターゲティング
製品やサービスの内容は製品カタログや営業現場からも知ることができますが、Webサイトだからこそわかるのが次のデータです。
<アクセス数>
アクセス数は「認知度」を示す指標です。ユーザー数、セッション数、PV数などから「どれくらい見られているか」を図ることができます。製品やサービスはまずは「知ってもらう」必要があるため、一番最初のKPIとしてこのアクセス数を設定することをおすすめします。
アクセス数を増やすためには、メルマガ、Web広告、ニュースリリース、その他さまざまな施策がありますが、その中で一番反響効果の高いものを選定していくのが王道となります。
<直帰率、平均滞在時間、平均閲覧ページ数>
直帰率、平均滞在時間、平均閲覧ページ数は「興味度」を示す指標です。例えば、アクセス数が十分にあっても、直帰率がとても高く、滞在時間が短い状態だと、中々反響までにいたりません。この3つの指標はサイト内に流入した後のユーザーの動きを示すもので、サイトが十分にユーザーの興味を引くものになっているか、もしくはユーザビリティが十分に確保されているかを評価するものです。
この3つの指標を改善していくためには、サイトの見やすさやコンテンツの内容を改善していきます。
<流入経路>
流入経路は、どこからトラフィックが入ってきたかを表します。自然検索、被リンク、SNS、Web広告のどこからの流入が多いかで、その会社の施策がわかります。
例えば、競合会社がWeb広告からのトラフィックが多くを占めている場合は、それ以上の広告出稿を自社ができるか、それが難しい場合はSEO対策を重点的に行い自然検索からの流入を増やすなど、認知経路の方針を決めていきます。
<キーワード>
キーワードに関しては、ターゲットとしているキーワードと、実際の流入キーワードがあり、前者がページ内の見出しタグ(h1、h2、h3)から、後者は後述するツール用いて確認することができます。競合のキーワードに対して、そのキーワードの検索ボリュームや、検索順位、流入数を調べることができれば、同じキーワードのさらに上位表示を狙ったり、その他のキーワードで戦っていったりなど、SEO上のキーワード戦略を策定できます。
また、リスティング広告(検索広告)の表示に対しては、どのキーワードを検索したときにどの会社が広告を出しているかが一目瞭然です。
競合サイト分析ツール
この記事では競合サイトに便利なツールを4つ紹介していきます。無料で使用できものを中心に紹介しています。
SimilarWeb
(引用元:SimilarWeb)
■概要
公式サイト:https://www.similarweb.com/ja/
シミラーウェブ(Similarweb)は、競合サイトのアクセス状況が手軽にわかるイスラエル製の解析ツールです。このツールは、データの数値は近似値となるので、正確なデータではないことにご注意ください。しかし、おおよその数値を把握するのには十分に役立つツールです。
■分析できる項目
- アクセス概要
直近1か月のアクセス数、平均滞在時間、平均ページビュー、直帰率などサイトの大まかなトラフィック状況を数値と合わせて視覚的にわかりやすく把握できます。
- 訪問前、後のサイト
訪問前にどこのサイトから来たかと訪問後にどこのサイトに行ったかがわかります。
- 検索のトラフィック
自然検索からどの程度検索ユーザーがサイトに流入しているか?どんなキーワードで流入しているか?の解析結果です。
- ソーシャルのトラフィック
FacebookやTwitterなどのソーシャルからどの程度トラフィックが流入しているか?の解析結果です。
- 有料広告
有料広告などのディスプレイ広告からどの程度流入があるか?の解析結果です。
- 競合のサイト
競合サイトを表示してくれます。
■料金
- 無料版:あり
- 有料版:利用内容により都度問い合わせ
- 参考価格:2万円~33万円(月額)
※あくまで参考金額となりますので、正確な御見積はサービス元にお問い合わせください。
Dockpit
(引用元:Dockpit)
■概要
公式サイト:https://www.valuesccg.com/dockpit/
Dockpit(ドックピット)は競合他社のサイト訪問者数や流入経路、ユーザー層、検索ワードがわかる日本製のツールです。有料版は「eMark+」にて使用できます。
■分析できる項目
- キーワード分析
任意のキーワードを指定して、検索推移や検索者の属性がわかります。直近1年間の検索ユーザー数のボリュームや推移、検索した人の性別・年代・エリアの構成比、検索意図を明らかにするワードネットワークなどの機能もあります。
- 競合分析
気になるサイトのユーザー数、セッション、ユーザーの性別・年代・居住エリアがわかります。異なる2つのサイトのユーザー属性(性別・年代・居住エリア)を比較して、利用者層の違いを考察することもできます。
- 業界分析
業界別のサイトシェアや順位がわかります。業界内で、自社サイトのユーザー数は何位なのか、どれぐらいのシェアがあり、どのように推移しているのかを調べることができます。
- トレンド分析
さまざまなカテゴリーでサイトランキングを作ることができます(無料版は上位10位まで掲載)。前月比や前年同月比もわかるので、業界内で伸びているサイトを把握したり、メディアのプランニングにも活用できます。
■料金
- 無料版:あり
- 有料版(eMark+):10万円~30万円(初期)、10万円~45万円(月額)、オプション別途
※あくまで参考金額となりますので、正確な御見積はサービス元にお問い合わせください。
SEOチェキ!
(引用元:SEOチェキ!)
■概要
公式サイト:https://seocheki.net/
競合サイトのURLを入力するだけで、以下のSEO情報を取得できます。無料で使用できるツールです。
■分析できる項目
- title/meta description/meta keywords/h1タグ
- 内部リンク数/外部リンク数
- 最終更新日時/ファイルサイズ/読込時間
- Googleページランク/Alexaランキング
- Google/Yahoo!の被リンク数/インデックス数
- 利用ホスト/ドメインの登録年月日
- ソーシャルサービス系のシェア数(Twitter/Facebook/Google+/はてブ)
- キーワード検索順位チェック
- キーワード出現頻度チェック
■料金
- 無料
Gyro-n SEO
(引用元:Gyro-n SEO)
■概要
公式サイト:https://www.gyro-n.com/seo/
SEO順位チェックから競合サイト順位比較、ページ分析、キーワードサジェストまで、SEOマネジメント機能を網羅したSEOツールです。登録より3ヶ月は無料で使用できます。
■分析できる項目
- 検索順位チェック機能
自サイトのキーワード検索順位(Google・Yahoo!・Googleスマホ検索)を、毎日自動計測します。
- 検索結果プレビュー機能
検索結果画面(SERPs)を13か月間アーカイブします。過去の検索結果をいつでも確認でき、過去と現在の違いによる分析・調査ができます。
- 競合比較機能
ベンチマークすべき競合サイトの順位を計測し、順位比較を一覧で表示し、個別に順位グラフも表示します。
- ページ分析機能
内部対策としてチェックすべき項目(ページタイトル/Descriptionなどのメタ情報/URL正規化/ランクインキーワード)をまとめて確認できます。
- テキスト分析機能
ページコンテンツの文字数や単語数、キーワード含有率、出現率など、客観的に得られるテキストの情報に加え、見出しタグ(Hタグ)や強調タグが正しい文書構造かどうかをチェックできます。
- キーワード候補機能
検索エンジンが提示する重要な関連キーワードを一覧チェックでき、出現頻度グラフから、キーワードを取り巻く環境やワードのトレンドをつかむことができます。
■料金
- 無料版:3ヶ月無料
- 有料版:500円~16,800円、オプション別途
※あくまで参考金額となりますので、正確な御見積はサービス元にお問い合わせください。
まとめ
自社サイトを立ち上げるとき、リニューアルをするとき、新しい情報を載せるとき、さまざまな場面で競合調査の必要性が出てきます。競合サイトは情報の宝庫ですので、分析しない手はありません。競合サイトの調査を通じて自社サイトや自社製品をブラッシュアップしていきましょう!
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