今更聞けない Googleアナリティクスでチェックするポイント

製造業勤務、機械系エンジニアライターの藤田です。
GoogleアナリティクスはWebサイトのアクセス状況を把握するために有効なツールです。Googleアナリティクスをうまく活用できれば、Webマーケティングを成功に近づけることができます。
今回の記事では、Googleアナリティクスの使い方やデータの見方、チェックすべきポイントを紹介します。

アナリティクスとは

アナリティクスはGoogleが提供するWebサイトのアクセス状況を分析できるツールです。アナリティクスでは、ユーザーの属性や訪問ページ、広告の効果などさまざまな指標を分析できます。

最初にやるべきこと

アナリティクスの導入の仕方や、どんな設定をすべきか解説します。

アナリティクスの導入の仕方

以下の手順でアナリティクスを導入します。

1.Googleアカウント登録
2.アカウント名、プロパティ名を設定し、通貨などを選びます。
3.「詳細オプションを表示」をクリックし、「ユニバーサルアナリティクスの作成」をクリック
4.ウェブサイトのURLを入力
5.ビジネス規模と利用目的を選択
6.規約に同意

レポートを出す期間を設定

レポートを出す期間は、デフォルトでは1日単位で過去1週間分になっています。分析したい任意の期間(1ヵ月、3ヵ月、半年、1年など)に変更します。

見るべき項目

アナリティクスの何を見て分析すればいいのか、基本的な指標を紹介します。 「ユーザーサマリー」と「目標サマリー」の画面で確認できます。

アクセス数

アクセス数は、Webサイトにどのくらいのユーザーが訪問したかを示しています。サイトを訪問した数はセッション数といい、同じユーザーであっても時間をおいて訪問したら、セッション数は2となります。
訪問した人数はユーザー数で確認できます。

どこからの流入か


集客のチャネルでは、流入経路を確認できます。ユーザーは検索エンジンや、広告、SNSなどさまざまな経路で訪問します。
集客のチャネルでは流入の種類を分類して表示されるのが特徴です。

・organic search
自然検索といわれ、GoogleやYahooなどの検索エンジンの結果からの流入です。 SEO対策の効果を測るために適した指標です。

・direct
Chromeなどのブラウザのブックマークや、直接URLを入力しての訪問です。その他、社内SNSからの流入や、メールの署名欄からのリンクなどが挙げられます。

・referal
別のサイトに貼られているリンクからの流入です。 どのようなサイトに貼られたリンクから流入が増えているのかを分析し、掲載するコンテンツやキーワードを考えていきます。

・social
TwitterなどのSNSからの流入です。 各SNSからの流入数やセッション数、ページビューも確認できます。
流入数が少ないSNSが分かるので、投稿を増やしたり、コンテンツを追加したりするなどして対策しましょう。

ランディングページ


ランディングページは、ユーザーが最初にアクセスしてきたページです。アナリティクスでは、サイト内のどのページに最初にアクセスしたか、その回数などを確認できます。
ランディングページはサイトに興味を持ってもらうために重要なページです。
いい情報がなかったり、見にくいページだったりすると、ユーザーはランディングページから離脱してしまいます。これを「直帰」といい、その割合を直帰率といいます。
直帰率が高い場合は、ランディングページの改善をして、見やすくしたり、使いやすくします。

ページ


サイト内の各ページのユーザー数を確認できます。
最も見られているページの更新をすると多くのユーザーに情報を届けることができます。

その他に見ることができる項目

基本は、アクセス数や流入経路をまずは分析します。その他に参考となる指標を紹介します。

アクセスの媒体

どんなデバイスを使ってアクセスしているのかを分析できます。PCなのかスマホなのか、その比率を知ることができます。

アクセスの場所

地域をみることで都道府県別のアクセス数をみることができます。

設定していれば見ることができる項目

他にも設定していれば見ることができる項目があります。Webマーケティングの分析に役に立つ項目を紹介します。

イベント

イベントとは、ユーザーがサイト内で起こす行動です。
イベントを設定していると、技術資料のPDFをダウンロードしたかどうかやリンクのクリック数も計測できます。

コンバージョン

目標サマリーではコンバージョン数を確認できます。商品を購入したかどうか、会員登録してくれたかどうかなど、Webマーケティングの目的といえる指標なのでこまめにチェックしましょう。

全てを見る必要はない

アナリティクスでは多くのデータを取ることができます。しかしながら、最初から全てのデータを見ても活用の仕方が分からない場合が多いです。
まずは、アクセス数や流入経路などの基本的なデータの確認からはじめましょう。慣れてきたら、考察のために詳しくデータを見ていき、Webサイトの改善をしていきます。

アナリティクスは2023年7月にサービス終了

アナリティクスは2023年7月に終了予定で、その後は新しい解析ツールである「GA4(Googleアナリティクス4)」に切り替わります。
GA4はSNSや埋め込み動画などの分析も可能な解析ツールで、アナリティクスから大きく変わっています。

まとめ

アナリティクスでチェックするポイントについて解説しました。Webマーケティングを行ううえでアナリティクスは必須のツールです。
更新したコンテンツの効果を分析し、改善していくことができます。
まずは基本的な項目から使い始めて、必要に応じて分析する指標を増やしていくといいでしょう。

テクノポートではサイトの分析やSEO対策など、さまざまな角度からお客様のWebマーケティングを支援できます。気になる方はお気軽にご相談ください。

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2020年10月にGA4にアップデートされたgoogleアナリティクスの設定方法

こんにちは、テクノポートの渡部です。少し前のことになりますが2020年10月にGoogleアナリティクスが大幅にアップデートされ、試用版が続けられていたGA4が正式にリリースとなりました。管理→プロパティ→GA4 へのアップグレードと自分からアップデートしないといけないため、手間がかかりますので、現状のまま使っている人も多いかと思いますが、今回は、今後移行が進んでいくと思われるGA4についてと設定の仕方について解説します。

GA4のアップデートの内容

GA4アップデートにおける機能の変更点は大きく分けて3点。AIによる機械学習の機能やプライバシー問題に対応するなど、より現代のマーケティングに特化した機能が特徴です。

アプリとWebのクロスプラットフォーム分析

昨今、自社の情報を発信するプラットフォームとして、Webサイトだけでなく専用のアプリを開発するケースが多くなってきました。GA4ではアプリとWebにおけるユーザー行動データを統合し、デバイスやチャネルをまたいで複雑化するカスタマージャーニーを一元的に分析できます。

機械学習による成果改善のための予測とアクション

膨大なアクセスデータを元にAIが機械学習し、アクセスに大きな変動があった場合には、より効果的な広告を出稿できるような提案がGoogleからお知らせとして届くようになりました。

プライバシーファースト

プライバシー規制の強化で、必要となるユーザーデータの保護に対応しています。「Google シグナル」の活用により、ユーザーのインサイトを把握するための信頼性の高い環境が実現しました。

実際に変更してアクセスデータを見ると、管理画面が以前のバージョンと異なるものになっています。これまでのアクセス解析の見方に慣れていた人には、必要な情報を探すのにはかなり戸惑うかもしれません。

追加の仕方、戻し方

すでにGoogleアナリティクスを導入している方は、アップデートを実行することでGA4を使用できます。以前使用していたプロパティを選択することで、従来のアナリティクスに戻すことが可能です。

追加の仕方

まずはプロパティ画面からGA4へアップデートを選択します。

  • タグマネージャーを利用の場合は、Googleタグマネージャーのタグ追加から、タグタイプ「Googleアナリティクス:GA4設定」を選択し、「測定ID」にGA4のIDを追加すると計測が開始されます。
  • グローバルサイトタグの場合は、タグをコピーしてヘッダーの中に埋め込みます。

戻し方

プロパティの選択画面から、元のアナリティクスのプロパティを選択すれば、以前使用していたデータを閲覧できます。GA4追加後、すべてが切り替わったように見えますが、現状のアナリティクスに加えて新たにGA4のプロパティを追加しただけなので、戻すのも比較的容易です。

新規追加の方法

これから新たにGoogleアナリティクスを導入する場合には注意が必要です。新規に追加する場合、自動的にGA4が選択されるようになっています。そのまま設定を進めてしまうと従来のアナリティクスが設定されず、GA4のみが設定されてしまいます。最初は従来のGoogleアナリティクスを使用するのがおすすめです。下記の手順から設定してみてください。

1、プロパティ名、国、通貨を選び、「詳細オプションを非表示」をクリックして詳細オプションを表示させます。

2、「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」の右側のバーをONにし、ウェブサイトのURLを入力します。GA4のプロパティも作成する場合は、両方作成するにチェックを入れましょう。

GA4に変えるべきか?

新しくなったGA4は「Webとアプリとの双方向のアクセス」や、「Google広告との連携による効率アップ」が主なアップデートの目的です。主にBtoBで、Webサイト運営だけで、広告運用も考えていないという方は従来のアナリティクスで問題ないかもしれません。

ただ、今後はGA4が主流になる可能性があるので、備えあれば憂いなしです。アクセスに関しては、設定後にデータがたまるようになっています。従来のアナリティクスを使用しながら、データの取得を徐々に始めていくのがおすすめです。GA4に関しては運用が始まったばかりなので、有用なデータの使い方がわかりましたらまたお知らせします。

コンテンツマーケティングの適切な運用方法

こんにちは、テクノポートの渡部です。コンテンツマーケティングとしてサイトを運営しているけど、記事を量産していく日々で、具体的にどのように運営、更新をしていけばいいか悩んでいる方もいるかと思います。本日はそんな方々のために、コンテンツマーケティングの適切な運用方法についてご紹介します。

さらにアクセスを伸ばす場合

まずは狙っているキーワードでの順位をチェック

アクセスを集める為には、狙ったキーワードで順位が取れているかを確認します。(ある程度の検索需要があることは前提とします。)順位が取れていたキーワードでも、時間が経つにつれて、ずるずると順位が落ちてしまうこともありますので、時系列で検索順位の履歴をとることができるGRCという順位チェックツールを活用すると便利です。

検索順位チェックツールGRCについてはこちら「検索順位チェックツールGRCとは

ある程度順位が取れている場合(20位以内)

狙ったキーワードで1位とまではいかなくても、20位以内(2ページ目)までの順位が取れている場合、記事のリライトをお勧めします。実際に上位表示されている記事を参考にしながら、記事を再度読み返し、内容を追加できるところは無いか、見出しなどを見やすく整理するなど、少しリライトするだけでも順位が上がることは多いです。

順位が20位以降、圏外の場合

この場合、そもそも狙ったキーワードと記事の内容が乖離しているかもしれません。実際に検索をしてみて上位表示されている記事を参考に、狙ったキーワードで違う角度から別途記事を執筆するなど、新たな記事を作成して検索上位を狙う施策がお勧めです。コンテンツマーケティングなので記事が多いのに越したことはありません

記事の解析から始める場合

ある程度アクセスがあり、そのアクセスをどのように活用していこうか考えている方は下記の4つのステップから更新を進めてみてください。

アクセスの多い記事をピックアップ

まずは、コンテンツマーケティングで作成した記事の中から、アクセスを集めている記事をピックアップします。狙っている記事がアクセスを集めていることもあれば、意外な記事がアクセスを集めていることもあります。

その記事へのキーワードを予想

アクセスを集めている記事が分かったら、どのようなキーワードで集客ができているかを予想します。その記事からある程度予想ができることもありますが、難しい場合は、googleサーチコンソールを活用して下さい。

サーチコンソールについてはこちら「Googleサーチコンソールって何?何に使うの?

検索ニーズを探る

集客できているキーワードが分かったら、そのキーワードで検索をしているユーザーにどのようなニーズがあるかをを予想します。
例:キーワード「ゴム 材料 選び方」→ゴム製品を作るのにどのような材料を選んでいいのかわからないので、選び方の基準を知りたいというニーズ

自社サービスへの導線を考える

予想できるユーザーのニーズから、現状の自社のサービスへの導線を引けないかを検討します。
例:材料の選び方の記事→自社の材料一覧へのリンクや、材料相談サービス等への導線を作る。

新たなサービスの展開へ

アクセスを集めている記事からニーズを読み取れたとしても、導線が引ける自社のサービスがない場合、自社から提供できる新たなサービスが無いか検討してみます。

実際、このサイトでアクセスが多い記事に「ホームページを自作するツール4選とそのメリット、デメリット」がありますが、その記事を元に弊社でもワードプレスのテーマ「TPBASIC」を開発しようという運びになりました。現在、大幅なバージョンアップに向けて準備中です。

本業に繋がるコンテンツマーケティングを

コンテンツマーケティングというと中々本業に繋げられていない方も多いみたいですが、記事を量産することから、コーポレートサイトと比べるとアクセスが集まりやすいので、集まったアクセスを上手く活用して、本業に繋げたり、また本業の枠を広げたりと、有効活用して頂けたらと思います。

コンテンツマーケティングの適切な運用方法

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さらにアクセスを伸ばす場合

まずは狙っているキーワードでの順位をチェック

アクセスを集める為には、狙ったキーワードで順位が取れているかを確認します。(ある程度の検索需要があることは前提とします。)順位が取れていたキーワードでも、時間が経つにつれて、ずるずると順位が落ちてしまうこともありますので、時系列で検索順位の履歴をとることができるGRCという順位チェックツールを活用すると便利です。

検索順位チェックツールGRCについてはこちら「検索順位チェックツールGRCとは

ある程度順位が取れている場合(20位以内)

狙ったキーワードで1位とまではいかなくても、20位以内(2ページ目)までの順位が取れている場合、記事のリライトをお勧めします。実際に上位表示されている記事を参考にしながら、記事を再度読み返し、内容を追加できるところは無いか、見出しなどを見やすく整理するなど、少しリライトするだけでも順位が上がることは多いです。

順位が20位以降、圏外の場合

この場合、そもそも狙ったキーワードと記事の内容が乖離しているかもしれません。実際に検索をしてみて上位表示されている記事を参考に、狙ったキーワードで違う角度から別途記事を執筆するなど、新たな記事を作成して検索上位を狙う施策がお勧めです。コンテンツマーケティングなので記事が多いのに越したことはありません

記事の解析から始める場合

ある程度アクセスがあり、そのアクセスをどのように活用していこうか考えている方は下記の4つのステップから更新を進めてみてください。

アクセスの多い記事をピックアップ

まずは、コンテンツマーケティングで作成した記事の中から、アクセスを集めている記事をピックアップします。狙っている記事がアクセスを集めていることもあれば、意外な記事がアクセスを集めていることもあります。

その記事へのキーワードを予想

アクセスを集めている記事が分かったら、どのようなキーワードで集客ができているかを予想します。その記事からある程度予想ができることもありますが、難しい場合は、googleサーチコンソールを活用して下さい。

サーチコンソールについてはこちら「Googleサーチコンソールって何?何に使うの?

検索ニーズを探る

集客できているキーワードが分かったら、そのキーワードで検索をしているユーザーにどのようなニーズがあるかをを予想します。
例:キーワード「ゴム 材料 選び方」→ゴム製品を作るのにどのような材料を選んでいいのかわからないので、選び方の基準を知りたいというニーズ

自社サービスへの導線を考える

予想できるユーザーのニーズから、現状の自社のサービスへの導線を引けないかを検討します。
例:材料の選び方の記事→自社の材料一覧へのリンクや、材料相談サービス等への導線を作る。

新たなサービスの展開へ

アクセスを集めている記事からニーズを読み取れたとしても、導線が引ける自社のサービスがない場合、自社から提供できる新たなサービスが無いか検討してみます。

実際、このサイトでアクセスが多い記事に「ホームページを自作するツール4選とそのメリット、デメリット」がありますが、その記事を元に弊社でもワードプレスのテーマ「TPBASIC」を開発しようという運びになりました。現在、大幅なバージョンアップに向けて準備中です。

本業に繋がるコンテンツマーケティングを

コンテンツマーケティングというと中々本業に繋げられていない方も多いみたいですが、記事を量産することから、コーポレートサイトと比べるとアクセスが集まりやすいので、集まったアクセスを上手く活用して、本業に繋げたり、また本業の枠を広げたりと、有効活用して頂けたらと思います。