製造業ホームページ|デザインより前に見直すべき6つの項目(大手・中小企業別)

テクノポートの廣常です。自社のホームページを見直す際に、「デザインが古くなってきたから新しく作り替えよう」などと、デザインを起点にリニューアルを考えることがあるかと思います。

ですが、ここでデザインを考える前に見直していただきたい項目がいくつか存在します。当記事ではこれらの項目を、製造業の企業規模別(大手・中小)に掘り下げてご紹介します。現在、自社ホームページのデザイン見直しを考えている方向けのチェックリストとして活用いただければ幸いです。

「まずデザインを変える」は間違い

「訪問者数を増やしたいから、現状の古いデザインを変えよう」
「問い合わせが来ないのはホームページの見た目が古いからだろうか?」

自社のホームページを見直す際、このようにデザインベースで考えたことはないでしょうか?

デザインは直感的に取りかかりやすく、目が向きがちです。しかし、一番最初に考えるのは避けるべきだと考えます。これは製造業のホームページ上での課題(訪問者数が増えない、問い合わせが来ないなど)が、デザイン以外の側面によることが多いためです。

「訪問者数を増やしたいから、現状の古いデザインを変えよう」

→ デザインを変え、新しくサイトを制作すればおのずとアクセス数が増えると捉えている方もたまにいらっしゃるようなのですが、ここに直接的な関係はありません。

アクセスを増やすには、検索時に上位表示させる、広告を出すなど、別途集客対策を行う必要があります。

「問い合わせが来ないのはホームページの見た目が古いからだろうか?」

→ 極端な話をすれば、デザインがいくら古いままでも、発注者が必要とする情報が掲載されており、加工条件などが合いさえすれば問い合わせは獲得可能です。

アクセスがあるのに問い合わせが来ず悩んでいる場合は、「発注者が求めている情報を十分に掲載できているか」「問い合わせまでの導線が分かりやすいか」などを見直し、改善する必要があります。

デザインより前に見直すべき項目

では、自社のホームページを改善するためにデザインより前に何を見直すべきか、以下に大きく6つにまとめました。

ホームページの方向性

  • 目的 ホームページを運営する目的は何か
  • ターゲット どういった人に訪問してもらいたいか

ホームページの導線

  • 集客方法 ホームページに集客させる仕組みが構築されているか(SEO・広告など)
  • 訴求内容 訪問者が欲しい情報、自社の強みを伝えられているか

制作・運営面

  • 更新内容 どんな内容で更新(情報発信)をしていくか
  • 制作・運営体制 内製か、外注か

これらの6つの項目をまず見直すことで、現ホームページの課題や、どこを優先的に改善する必要があるかが見えてくるかと思います。

個々の項目については企業規模(大手・中小)によって傾向が異なります。以下に、企業規模別に各項目について触れていきます。

大手製造業の場合

大手製造業の場合、ブランディングをホームページの目的とするケースが多く見られます。ホームページには自社の顧客だけでなく、株主や一般消費者など幅広い層の訪問者が想定されるため、各ユーザーに沿った内容を配信する必要があります。

事例1 クボタ

出典:株式会社クボタ

食料・水・環境に関する社会課題を解決していく姿勢を、画像やキャッチコピーなどを活用して効果的に表現。コーポレートサイトの他、企業理念をより深掘りしたスペシャルサイトや、製品用サイトを別に構築しています。

事例2 ライオン

出典:ライオン株式会社

「新しい⽇常の習慣を、もっとさりげなく、楽しく、前向きなものへ。」と消費者へ寄り添ったイメージを与えながら、製品情報や研究開発体制に関する情報を展開。投資家情報にはイラストやグラフが用いられ、分かりやすく解説しています。

ホームページの方向性

目的

まず、ホームページ運営の「目的」から見直していきます。大手製造業の場合、既に知名度が高く、顧客もコンスタントに獲得できている場合が多いため、下記のようにイメージ形成に関する目的がよく挙げられます。

  • ブランディング
  • 社会貢献性のアピール
  • 企業としての印象アップ

ターゲット

目的にあわせ、誰にホームページを見てほしいか、ターゲットを検討します。ホームページに訪問するターゲット層が幅広いのも大手製造業の特徴です。

  • 自社顧客
  • 株主・投資家 ※上場企業の場合
  • 一般消費者

ホームページの導線

集客方法

自社のターゲットをホームページへたどり着かせるには、そのための仕組みを構築する必要があります。幅広いターゲットが想定されるため、入口もさまざまです。

集客方法 概要
SEO 特定の検索キーワードで自社のページを上位表示
オンライン広告 リスティング、ディスプレイ広告などの出稿
SNS Twitter, Instagram, Facebookなどの運営
メールマガジン ホームページでの更新情報などを発信
セミナー、展示会 来場者をホームページへ誘導

訴求内容

ターゲットによって訴求内容も異なるため、ホームページの見せ方に工夫が問われます。訪問者がTOPページから必要な情報に飛べるようバナーやボタンなどで分かりやすく誘導したり、ターゲットごとに専用のサイトを立ち上げるのも一つの手立てです。

ターゲット 訴求内容
自社顧客 研究開発・イノベーション関連情報、顧客インタビュー、社会貢献や環境問題に関するコラム記事 など
株主・投資家 IR資料、財務情報、企業理念・特徴・業績、経営計画 など
一般消費者 エンドユーザーへの姿勢、メッセージ など

制作・運営体制

更新内容

どのような内容で更新(情報発信)をしていくかを考えます。ブランディングを目的とする場合、TOPページや会社紹介など主軸となるページを頻繁に更新することは少なく、新着情報や、投稿式のコンテンツ(インタビュー、コラム記事など)の更新が主となるでしょう。自社からのお知らせやイベント等をすぐに告知できるよう、動的に情報をアップできる箇所を設けることをおすすめします。

制作・運営体制

前述の全ての項目を踏まえた上で、ホームページ制作・運営を内製するのか、外注するのかを検討していきます。自社で更新作業を行う場合は、WordPressなどのCMSを導入することで専門用語の知識がなくとも気軽に更新することが可能です。上記で考えた「どのような内容で更新していくか」という面とあわせて、運営体制(方法)を考えていきます。

中小製造業の場合

中小製造業の場合、新規顧客開拓をホームページの目的とするケースが多く見られます。問い合わせ獲得につなげられるよう、ホームページでは自社が何の会社なのか、顧客の課題をいかに解決できるかといった特徴を明確に訴求する必要があります。

事例1 協友製作所

出典:株式会社協友製作所

摩擦攪拌接合という希少な加工をアピールするため、加工時の写真や、それによって提供できる価値をキャッチコピーで表現。その他、加工製品の事例や納品までの流れなど、顧客を問い合わせへ導くための訴求コンテンツを掲載しています。

事例2 昭和電器

出典:昭和電器株式会社

幅広い樹脂材の中でも、技術難度が非常に高い「PPS(ポリフェニルスチレン)」の成形にターゲットを絞り、TOPページで効果的に訴求。PPS樹脂とは?いった基礎知識を紹介するコラムやコストダウンの提案など、発注者側に合わせたコンテンツを提供しています。

ホームページの方向性

目的

まず、ホームページ運営の「目的」から見直していきます。中小製造業の場合は、ブランディングなどのイメージ形成よりも、もっぱら新規顧客開拓を目的とするケースが多く見受けられます。

ターゲット

目的にあわせ、誰にホームページを見てほしいか、ターゲットを検討します。上記のように顧客開拓・セールス目的の場合、どのようなユーザーに自社の技術・製品を売りたいかを考え、そのユーザーの属性まで想像していきます。

属性:「企業規模」「業種」「役職/役割」「課題/ニーズ」

ホームページの導線

集客方法

自社のターゲットをホームページへたどり着かせるには、そのための仕組みを別に構築する必要があります。加工・製造先を探しているユーザーはWeb上での検索や、展示会での情報収集がほとんどであるため、下記のような手段で優先的に対策していきます。

集客方法 概要
SEO 特定の検索キーワードで自社のページを上位表示
オンライン広告 リスティング、ディスプレイ広告などの出稿
セミナー、展示会 来場者をホームページへ誘導

訴求内容

自社の強みばかりでなく、発注者が求めている情報が何かを第一に考え発信する必要があります。発注者(顧客)観点で自社の特徴を考え直した上で、見せ方を工夫してみてはいかがでしょうか。

TOPページ
ホームページを開いて一番初めに目に入るエリア(ファーストビュー)で、自社が何の会社なのか、どういった価値を提供できるかを明記。

製品・加工事例
自社の対応範囲をイメージしてもらいやすいよう、製品や加工事例を掲載。事例内には顧客が抱えていた課題、要望に対して自社がどのように応えたかも記載。

技術解説
他工法との比較や、加工後の物性値データ、よくある質問など、自社技術を選定してもらうためにあらゆる切り口で訴求。

品質管理・納期・コスト
発注者側が気にするQDC面について、検査体制、短納期実績、コストダウン事例など、根拠とともに訴求。

以下の記事において、技術者や購買調達の担当者が製造業ホームページのどのような情報を見ているかをより詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

制作・運営体制

更新内容

どのような内容で更新(情報発信)をしていくかを考えます。よく「新着情報や社内ブログだけ更新していればよい」と考える方もいらっしゃいます。しかし、そうした更新だけではホームページが動いている印象は与えられるものの、顧客開拓・売上拡大には大きくつながりません。検索流入を意識したページ作成や、訪問者に沿った訴求内容で定期的に更新をしていくことが重要です。

また、事業体制等の見直しにより、拡販していきたい製品や技術が変わる場合もあるかと思います。その場合には、TOPでの訴求内容やキャッチコピーを変えるなどの大きな改修も必要となります。

制作・運営体制

前述の項目を踏まえた上で、ホームページ制作・運営を内製するのか、外注するのかを検討していきます。特に中小製造業の場合は、別の業務と兼任でホームページを担当しているなど、リソースの確保が厳しい場合も多いかと思います。ホームページの運営を丸ごと任せる、一部のコンテンツ制作のみ外注する、アップロード作業のみ外注する……など、外注企業との付き合い方はさまざまです。その点も踏まえて、自社にあった手法を検討することをおすすめします。

まとめ

以上、6つの見直すべき項目をご紹介しました。

これらの項目を見直した上でデザインの雰囲気、内容を考えることをおすすめします。「誰に・何を・どのように伝えるか」を明確にしているため、ゼロからデザインの方向性を考えるよりもイメージがより湧きやすくなるでしょう。デザインを検討される方は、製造業ホームページのデザイン事例に関する記事もございますので、こちらもご覧ください。

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【BtoB企業】アメリカと日本のWebサイトの比較5選(デザイン・仕様の違い)

テクノポートの稲垣です。
現在「海外Webマーケティング事業」の責任者を務めています。

この記事では、アメリカ企業と日本企業のWebサイトの違いを、5つの実例を用いて紹介します。

BtoB企業の海外マーケティングならお任せください

overseas-web-marketing

調査の観点

今回は主に以下の5つの観点からWebサイトの違いを調査します。

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・Webサイトがアピールする重点はどこに置かれているか?(例:製品、サービス、顧客)
・Webサイトにおける製品のアピール方法に違いはあるか?
配色 ・Webサイトのメインカラー、差し色はどうなっているか?
レイアウト・情報量 ・Webサイトに掲載されている情報量、情報のレイアウトの特徴は?
その他 ・上記以外での特徴は?

Webサイトの日米比較5選

今回はBtoB企業のWebサイトを日米の順に、業界別で紹介します。それぞれのWebサイトの特徴を上述した4つの調査項目で評価しました。

1. 半導体企業

1-1. キオクシア(日本)

参照:キオクシア株式会社 ホーム | KIOXIA – Japan (日本語)

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・シンプルで無駄のないデザイン
・テキストベースの説明(画像は必要に応じて適宜使用)
配色 ・白を基調
・メリハリのある色使い
レイアウト・情報量 ・情報が見やすくきれいに整理
・図解も使用し丁寧で分かりやすい
その他 ・法人向けと個人向けの製品でグローバルメニューを区分

1-2. intel(アメリカ)

intel

参照:Intel | Data Center Solutions, IoT, and PC Innovation

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・クールで洗練されたイメージ
・製品の高性能、高速、といった機能を数値で訴求
配色 ・青、グレー、紫、黒系の落ち着いた色
レイアウト・情報量 ・テキストは多いが長文は少なく、シンプルで読みやすい
・各製品の仕様に関する必要なデータがWeb上で可能(カタログダウンロードの必要なし)
その他 ・Webサイトを閲覧開始して数分後にWebサイト評価への協力を求めるポップアップが出現する
・製品同士の比較機能あり

2. 建設機器

2-1. 小松製作所(日本)

参照:小松製作所 – 建設機械のコマツ

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・会社のビジョン(環境保護、教育への貢献)が全面に押し出されている
配色 ・白が基調
・清潔感のある印象
レイアウト・情報量 ・字が大きくシンプルで分かりやすい
・画像も大きさに余裕を持って配置されゆとりがある
その他 ・事業内容のページ構成が全て統一されており非常に見やすい
・製品の詳細情報をクリックすると、カスタマーサポートサイトへ飛ぶ

2-2. CATERPILLAR(アメリカ)

参照:Caterpillar | Caterpillar

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・ダイナミックで力強いイメージ
・製品と同じくらい働く社員の姿が出てくる
配色 ・白が基調
・コーポレートカラーの黄色が差し色
レイアウト・情報量 ・文字は小さく画像が主体
・文字を読まなくても直感的に分かりやすいレイアウト
その他 ・製品の詳細情報をクリックすると、製品情報サイトへ飛ぶ

3. 工作機械

3-1. DMG森精機(日本)

参照:DMG MORI

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・シンプルかつ近未来的な印象
・高性能かつ最先端、というイメージが強く伝わる
配色 ・白と黒が基調
レイアウト・情報量 ・文字は小さく画像が主体
・シンプルで無駄がない
・文字を読まなくても直感的に分かりやすいレイアウト
その他 ・各製品のページ閲覧回数とお気に入り登録数が確認可能
・加工ノウハウ/ナレッジがグローバルメニューの左端に配置されている

3-2. HURCO(アメリカ)

参照:CNC Machines | Machines Tools | Hurco CNC

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・クールで重厚感のあるイメージ
配色 ・黒と水色が基調
・製品情報ページは白が基調
レイアウト・情報量 ・文字は小さく文章による説明が主体
その他 ・ページによって基調となる色が分けられている

4. 産業用ロボット

4-1. ファナック(日本)

参照:ファナック株式会社 (FANUC CORPORATION)

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・分かりやすく柔らかいイメージ
・丸みを帯びたフォント、アイコン図も使用
配色 ・黄色と白が基調
レイアウト・情報量 ・文字による説明は最小限に抑えられている
・どのページも情報が整理されており見やすく分かりやすい
その他 ・画像と同じくらい動画による説明が豊富

4-2. ABB Robotics(アメリカ)

参照:Industrial Robot Supplier and Manufacturer | ABB Robotics

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・全体にスペースにゆとりがあり優雅なイメージ
・アイコン画像が多数使用され、柔らかい印象
配色 ・白が基調
レイアウト・情報量 ・文字による説明が中心
・全体にゆとりがあるため圧迫感は感じない
その他 ・ロボットの製品情報はWebShopにて掲載

5. 医療機器

5-1. オリンパス(日本)

参照:オリンパスグループ企業情報サイト

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・清潔感がありきれいに整理されたイメージ
・安心感を与えるイメージ
配色 ・白と紫が基調
レイアウト・情報量 ・各ページがコンパクトに情報が整理されており見やすい
・文字は少なく説明がシンプルで分かりやすい
その他 ・製品情報は医療従事者向けサイトにて掲載

5-2. Johnson & Johnson(アメリカ)

参照:Homepage | Johnson & Johnson

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・情報提供がメイン(製品、サービスが全面に押し出されていない)
・顧客との関係性を大事にしているイメージが伝わる
配色 ・白が基調
レイアウト・情報量 ・情報コラムが圧倒的に多い
その他 ・一般の消費者にも役に立つ情報が豊富

番外編

今回調べた日本企業の中でも、アメリカ法人と日本法人のWebサイトに別々のデザインを導入している企業を2社紹介します。

DMG MORI(アメリカ)

参照:DMG MORI USA – CNC machine tools for all cutting machining applications

日本法人Webサイトとの違い

  • 画像が大胆に配置され、躍動感があるイメージ
  • 情報コラムがアクセスしやすい位置に配置され、一般の消費者も意識したレイアウトを採用
  • 各ページの情報はきれいに整理され、非常に分かりやすい

OLYMPUS America(アメリカ)

参照:Olympus Corporation of the Americas | Olympus

日本法人Webサイトとの違い

  • 画像が大胆に配置され、ダイナミックなイメージ
  • 製品よりも働く人、顧客に焦点が当たっている
  • 文字が大きくシンプルで分かりやすい

調査結果

今回の日米Webサイト比較で得られた知見をまとめます。

日本 アメリカ
訴求方法 ・清潔感がありシンプル
・情報がきれいに整理されており分かりやすい
・製品・企業が中心で、人が登場するシーンはアメリカのWebサイトに比べると少ない
・業界によって訴求の方法に特徴が出る(力強いイメージ、クールで洗練されたイメージ)
・製品に加えて、働く人、顧客の顔写真を使用するサイトが多い
配色 ・白が基調
・コーポレートカラーを差し色として使用
・白が基調
・コーポレートカラーをメインカラーとして大胆に使用するサイトもあり
レイアウト・情報量 ・文字による説明はシンプルに必要最小限に抑えられている ・直感的に分かりやすい説明と、文字による詳細な説明部分が分かれている

まとめ

今回は、アメリカのWebサイトと日本語Webサイトの違いを調査し、その結果を比較しました。個人的な感覚ではもっと違いがあるのかと思いましたが、予想していたほどの明確な特徴の違いはありませんでした。

どちらかというと、日本企業のWebサイトがアメリカのそれに近づいてきている印象があります。調査の結果から得られた知見を、外国語Webサイト制作時に役立てていただければ幸いです。

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【2022年最新】コーポレートサイトのデザインの参考になるまとめサイト7選+α【製造業の事例あり】  

こんにちは、テクノポート、上級ウェブ解析士の渡部です。ホームページを制作するときに意外と困るのがデザインだと思います。今回の記事ではデザインに必要になる要素と、参考になるデザイン参考サイト、最後に参考なり弊社の制作実績をご紹介します。

コーポレートサイトに必要な要素とは

まずはコーポレートサイトに必要な主な要素を簡単に紹介します。

「かっこよさ」や「おしゃれ」よりも、「伝える」ことを重視する

BtoB製造業のコーポレートサイトには、デザイン要素はあまり求められていません。おしゃれなデザインや、目を引くようなかっこいい写真などに力を入れるよりも、「自社の技術をユーザーに伝えること」が大切です。

自社のブランドイメージを伝えられるようなデザインを心がける

BtoB製造業のコーポレートサイトはかっこいいデザインである必要はあまりありませんが、ブランドイメージを伝えられるデザインにしましょう。少量短納期で試作を受け付けるなど、自社の強みがイメージできるデザインにします。

見た目のこだわりよりUI(情報の探しやすさ)を優先する

BtoB製造業のコーポレートサイトでは、UI(ユーザーインターフェース)が大切です。特に、情報の探しやすさに注意してデザインを決めていきます。なぜなら、製造業のWebサイトを訪問する人は、技術課題の解決方法や製品の使い方などの情報を求めているからです。

問い合わせや資料請求のボタンをわかりやすい場所に設置する

BtoB製造業のコーポレートサイトの目的は、顧客のリード情報を獲得することです。リードを得るためには、顧客に見積もりの依頼や問い合わせをしてもらう必要があります。したがって、問い合わせや資料請求のボタンはわかりやすい場所に設置しなければなりません。

詳しい内容は下記の記事を参考にしてください。

デザインまとめサイト

自社のサイトのデザインを考える際に参考になるまとめサイトを紹介します。

SANKOU!

「コーポレートサイト」や「採用サイト」「ECサイト・オンラインショップ」など、カテゴリ分けされていて見やすくなっています。BtoBのコーポレートサイトのデザインを探しやすいです。

MUUUUU.ORG

縦長のデザインを集めたサイトです。カテゴリも細かく分かれており、さまざまなタイプのデザインを見つけられます。

bookma! v3

左上のクマの顔をクリックすると検索ボタンがでてきます。さまざまな会社のコーポレートサイトを探すことができるので、参考にしやすいでしょう。

81-web.com

右上の検索ボタンをクリックすると、カテゴリや色、Tagなどで検索できるので探しやすいです。フォントでもカテゴリ分けされているので、どのような文字フォントを使うか検討しやすいでしょう。

ズロック

左上の鉛筆マークをクリックすると、検索ボタンやカテゴリがでてきます。業種ごとに見ることもできるので、自社と近い業種の会社のデザインを参考にできます。

イケサイ

とても数が多く、さまざまなデザインを見ることができます。「企業・コーポレートサイト」のカテゴリもあり、好みのデザインを探しやすいかもしれません。

テクノポート制作実績

弊社の制作実績は、弊社のホームページにて随時更新しています。ギャラリー形式でTOPページのみのデザインを並べていますので、是非参考にしてください。

※一番下のWebサイト制作実績がギャラリーになっています

テクノポート制作の最新のデザイン実績まとめ

弊社が制作したコーポレートサイトのデザインを紹介します。

ドローン撮影動画を使ったデザイン「鳴滝工業有限会社」

 

鳴滝工業は、船体ブロックや火力発電の設備、ギヤなどを製造しています。作業現場は広く、製品も大きいためドローンを使って動画を撮影しました。思わず見入ってしまう動画で、技術もイメージしやすくしています。

加工の動画を使ったデザイン「同和鍛造株式会社」

同和鍛造は、鍛造を主な事業としており、半導体製造装置やフォークリフト用のフォーク、航空宇宙関連などさまざまな部品を製造しています。自社の技術的な強みをはっきりと載せており、「なにができる会社なのか」がすぐにわかるようになっています。

テキストのインパクト「有限会社ユニバーサル」

ユニバーサルは、マシニングセンタを使ってさまざまな試作品を加工しています。ターゲットがわかるように「研究開発者」と載せることによって、開発者の試作要求に応えられる意気込みが伝わるデザインとしています。

人を全面に出したデザイン「有限会社扇ゴム工業」

扇ゴム工業は、さまざまなゴム製品の加工をしています。ゴムだけを製造するわけではなく、ゴムローラーなど複合部品も扱っていると一目でわかるようにしています。アットホームな雰囲気を感じられるように、従業員の写真を載せており、問い合わせしやすい工夫をしています。

海外向けに日本を意識したデザイン「t-iarumas T & A, Inc.」

t-iarumas T & Aは、グラインダーなど研磨、研削用の機器販売をしています。海外の顧客をターゲットとしており、「侍」という文字を使って日本のイメージを伝えています。

全体的に動きのあるデザイン「有限会社富士金属工業所」

富士金属工業所は「切る / 抜く / 曲げる / くっつける」という主な板金加工の工程がわかるような動画をメインビジュアルにし、 ターゲットである開発者に対して、どのような加工の依頼が可能かわかるようにしています。

まとめ

コーポレートサイトのデザインの参考になるサイトを紹介しました。BtoB製造業の場合、自社の技術や強みが伝わるデザインにするといいでしょう。今回紹介したサイトを使い、さまざまなデザインを検討してみてはいかがでしょうか。テクノポートは、今回紹介したコーポレートサイト以外にも多くの制作実績を持っています。気になる方はお気軽にご相談ください。

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「見た目が重要」の誤解。サイト制作における本当に必要なデザインの要素

ひと目見た時に「おっ!かっこいい!」と思うコーポレートサイトでも、実はお問い合わせや、会社のブランディングに繋がっていないケースがあります。今回はその原因について、アメリカの心理学者が導き出した「メラビアンの法則」を通して、解決策をお話ししていきます。

こんにちは。誇りある技術を持つ企業が シナジーを起こすブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

  • 「今のコーポレートサイトのままでは問い合わせが増えない」
  • 「WEB制作会社に方向性をどう伝えたらいいのかわからない」

そのようにお悩みの方にとって、サイト制作の前にこの「メラビアンの法則」を理解しておくことで1つの解決策が浮かび上がってくるでしょう。

3つのVから学ぶメラビアンの法則

メラビアンの法則とは、1971年にカリフォルニア大学の心理学者であるアルバート・メラビアン氏が提唱したものです。例えば「これは得意です」という言葉を、暗い表情や低い声のトーンで言われた場合、受け取る相手は「本当は苦手なのでは?」と感じるのが一般的ですよね。

メラビアンの法則はこのような「言語」「聴覚」「視覚」の3つの要素に矛盾した情報を得たときに、人はどの情報を優先して受け取るのかを調べたものです。研究の結果、コミュニケーションには「言語情報7%(Verbal)」「聴覚情報38%(Vocal)」「視覚情報55%(Visual)」の割合で影響しているという「メラビアンの法則」が導き出されたのです。

言語情報と非言語情報とは?

先に述べたメラビアンの法則の3つの要素についてもう少し詳しく解説します。

メラビアンの法則の3つの要素

  • 言語情報7%(Verbal):言葉そのものの意味
  • 聴覚情報38%(Vocal):声の質・速さ・大きさ・口調
  • 視覚情報55%(Visual):見た目・表情・しぐさ・視線

言語情報は、話の内容や言葉そのものの持つ意味を指す「言語表現」と呼ばれるものです。例えば、画像がつかないメールやSNSなどのコミュニケーション方法です。伝えたいことの本心や含みを持たせたい部分が伝わりにくい場合があります。

聴覚情報は、声の大きさやトーン、速さや口調などが該当する「非言語表現」です。楽しそうに話している人の話に対して、話の内容はさておき、つい聞きたくなるというシーンでも見受けられますね。

視覚情報は、表情やジェスチャー、視線の動き、相手の見た目などの「非言語表現」です。特に視覚情報は文章よりも60,000倍も早く脳に伝達されるという調査結果もあります。そのため、デザインなどの視覚的要素が重要視されているのです。

ベストセラーになった「人は見た目が9割」といった著書のもとにもなっているのが、この言語情報7%の「言語表現」と聴覚情報38%と視覚情報55%を足した「非言語表現」合計93%という数字なのです。

内容は受け取り側がジャッジする

では、見た目や雰囲気が良ければ、全てのビジネスやコミュニケーションが解決するのか?という疑問が浮かんでくると思います。そこで、メラビアンの法則を活用するために重要なことをお伝えします。それは、3つの要素が揃っていない場合、「視覚情報>聴覚情報>言語情報」の順番に優先されるという「3Vの法則」です。

メラビアンの法則の実験では、声のトーンや表情を変えて、「maybe(そうかもしれない)」と言われた場合、どのような印象の変化があるかを実験しました。この実験では、普通の口調より、強い口調の「maybe」の方が同じ単語でも、より説得力を感じたという結果が出ています。

また別の実験では、「好き」「嫌い」「普通」からイメージされるそれぞれ3つの単語(合計9つ)を使います。この9つの単語に対して「好き」「嫌い」「普通」という声のトーン(聴覚情報)で録音を行います。また、「好き」「嫌い」「普通」を想起させる表情をした顔写真を1枚ずつ用意しました。「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」がバラバラで矛盾した組み合わせにしたものを被験者に聞かせ、その後の印象について調査しました。

その結果、「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」の3つがどれか1つでも一致しない矛盾を感じた場合、視覚情報>聴覚情報>言語情報の順番に優先されることが判明したのです。

「見た目が最重要」ではなく、視覚・聴覚・言語情報の一致が重要!

一般的には「見た目が最重要」と思われがちですが、ビジネスやコミュニケーショにおいて重要なことは、「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」、この「3V」の要素を揃えるということです。

コーポレート制作において、デザインという視覚的な要素は確かに重要です。しかし、写真に写っている社員や経営者の表情やテキストによるメッセージ、または保有する技術や実績などの言語情報など、会社のブランドイメージがトータルで整っていることで、見る人の信頼感を構築することができるのです。ぜひ今回の記事を参考に、3Vの揃ったサイト制作を目指しましょう。

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中小企業のリブランディング!自社の強みを売上につなげる3つの分析方法

みなさん、会社の売り上げを増やすためにどのような施策を行っていますか?これは、多くの社長が日々頭を捻っている事だと思います。それでも会社の売り上げを上げる戦略の基本はこの3つしかありません。

  1. 顧客「数」を増やす
  2. 顧客の「リピート」を増やす
  3. 顧客「単価」を上げる

これらは当たり前ではありますが、意識して行っている会社は意外と少ないのです。

こんにちは。企業の「技術」と「想い」を伝えるブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

おそらく多くの会社が、ホームページを新しくしたり、SNSを開設したりしているのではないでしょうか。他にも、助成金や補助金を活用して新しい機器を導入するなどのさまざまな施策を行っていると思います。もちろん、どれも間違ってはいません。

ただし、施策を行う前に「現状の自社の強み」を理解しておくことで、その効果を最大化することができます。簡単に言うと上記の3つを意識的に攻略していくことができれば、自社の売り上げが自然と上がりやすい環境を構築していくことができると言うことです。

新規顧客獲得のコストは5倍

上記の売り上げを上げる3つの施策から、どれをやりますか?と聞くと、ここで多くの社長は「新規顧客を増やす!」と答えます。しかし、新規顧客・既存顧客からそれぞれ同額の依頼を受けるまでには、新規顧客にかかるコストは5倍と言われています。このコストというのはお金だけでなく時間も含まれます。そのため、新規顧客獲得ばかりに目を向けていると、少ない人数で回している社員や社長がヘトヘトに疲弊してしまいます。

そこで重要なことは、自社の強みを客観視して既存顧客・休眠顧客へ再度アプローチをかけたり、ホームページやSNSなどのブランディングを行うことです。

私はこの方法を「会社を再パッケージする」と呼んでいます。

①沿革を文字に起こす

自社の強みを掘り起こすのに、沿革を一度文字に起こすことが必要です。ここで重要なのが、沿革で書き出されたそれぞれの変革に対して、なぜそれを行ったのかも言語化することです。

ものづくり会社あるあるで、よく自社の技術的な部分、いわゆる「ハード」については理解してスムーズに説明ができても、仕事に対する姿勢を指す「ソフト」を説明するのが苦手な方がいます。ものづくりの仕事は、良い機械があればできるわけではありませんよね。相手のために仕事に向き合い、切磋琢磨したその結果、今のあなたの会社の技術があります。つまり「ソフト」があってこその「ハード」です。沿革を書き出しながら、自社の「ソフト」と「ハード」両方の強みを明文化していきましょう。

②お客様の声を聞く

長く付き合いがあるお客様であればあるほど、「理由なんてないよね」と言い合う取引があります。しかし、長い間他の会社に乗り換えられないのには、必ず理由があります。お客様も気恥ずかしさや、言語化に慣れていないことから、理由を引き出すのは難しいかもしれません。

そういった場合は、先ほどの沿革から導き出した自社の「ソフト」「ハード」の強みをアンケートにまとめ、チェックをしてもらうのも一つの方法です。

ここではお客様から、自社がどのような役割とし必要とされているのかを客観的に知る情報を集めることに注力しましょう。

③SWOT分析

SWOT分析とは、

  1. Strength=強み
  2. Weakness=弱み
  3. Opportunity=機会
  4. Threat=脅威

上記の4つのカテゴリーを視点にして、経営戦略や事業計画の現状分析を行う経営戦略策定方法です。目にしたことがある方や、実践したことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、SWOT分析の難しいところは、自社だけで行う場合、客観視が不十分になり分析する材料が正しく揃えられないことです。

そこで、今回のSWOT分析で行って欲しいことは、先に述べた

  • 沿革から導き出すソフト・ハードの強み
  • お客様の声

という客観的な実績を組み込んだ分析の実施です。この客観的視点が加わることで、自社の存在意義を正しく理解して、既存顧客・休眠顧客・新規顧客に伝えることができるようになるのです。

取引先にとってのかけがえのないパートナー企業へ

こういった話をすると、「そうは言っても取引先が倒産したり、受注量を減らしてきてるんです」という声が上がります。目まぐるしく変化する業界市場の中では、今まで会社の主力としていた商品が一気に必要とされなくなるケースもあります。

そういった場合は、お互いにとって前向きな相談をしてみてはいかがでしょう?

「今後はどのような製品にシフトチェンジしていくのか?」「そのためにうちで協力できることはないか?」「市場の動き的にこういった方向に挑む価値がありそう」といった前向きな相談です。これは、直接あなたの会社の売り上げを爆発的に上げるものではないかもしれませんが、この相談がきっかけで、かけがえのないパートナー企業になれるかもしれません。

ものづくりは1社だけで完結することは不可能です。是非あなたの会社でも自社の強みが伝わるリブランディングを行い、取引先にとってのかけがえのないパートナー企業になっていきましょう。

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製造業のWebサイトデザインにおいて気を付けること

こんにちは、テクノポートの渡部です。普段皆様が目にするBtoC向けのサイトでは、動画を入れたりキャラクターが動いたりと、いろいろなシステムが盛り込まれた体験型のWebサイトが多くなってきていると思います。対していざ自社のこととして、製造業のようなBtoBのWebサイトのデザインは、どのようなポイントを軸にしてデザインを考えればいいのでしょうか?

今回は、製造業のWebサイトにおけるデザインの決め方と、外注するときに気を付けるポイントについて解説をしたいと思います。

Webサイトデザインを決める上でのポイント

「かっこよさ」や「おしゃれ」よりも、「伝える」ことを重視する

様々なWebサイトを見ていると「このデザインかっこいい」や「このデザインはおしゃれ」と感じることがあると思います。ついつい自社のサイトも同じ様なデザイン要素を取り入れたくなりますが、残念ながらBtoBのWebサイトでは、そういった要素はあまり求められていません。見た目のインパクトも確かに大切ですが、それよりも大切なことは自社の技術や強みをユーザーにしっかり伝えることです。

自社のブランドイメージを伝えられるようなデザインを心がける

デザインに関しては見た目の好みにこだわるのではなく、デザインによって自社のブランドイメージが伝わるようなデザインを心がけるのが良いです。 試作単品など少量を気軽に発注したい方や短い納期で依頼したい方がターゲットの場合、気軽に頼める雰囲気を伝えることが大切です。デザインが洗練され過ぎていると、費用が高いイメージが相手に伝わってしまい、敬遠されてしまう可能性があります。気軽に問い合わせしたいニーズに対し、職人っぽいイメージが先行しすぎると問合せのハードルが上がるかもしれません。そのため、オレンジなどの温かみのある色を使ったり、社員さんの笑顔を出して安心感を与えたりするのも効果的です。

参考:かっこよさを捨てたホームページで躍進する鋼材販売会社

見た目のこだわりよりUI(情報の探しやすさ)を優先する

製造業のWebサイト制作においてデザイン要素も確かに重要ですが、それよりも大切なのはUIです。UIとは「ユーザーインターフェイス(User Interface)」の略で、Webサイトの操作性による使いやすさやことを意味します。 細部のデザインにこだわってばかりで、重要な「使いやすさ」を見落としてしまうと本末転倒です。Webサイトのデザインを決める際には、情報の探しやすさやサイト全体の使いやすさに注意してください。 製造業のWebサイトの閲覧者は「必要な情報を求めている人」のため、デザインよりも、求めている情報にすぐに辿り着けるような導線が必要です。

Webサイトデザインを外注するときのポイント

上記のようなポイントを軸にデザインを考えます。実際にデザインをデザイナーに依頼する場合には下記の方法がおススメです。

ターゲットやリニューアルの企画趣旨を伝え、できるだけお任せする

デザインに関しては配置を細かく指定するよりも、配置する素材を渡して、ある程度デザイナーにお任せすることをおすすめします。デザイナーの腕にもよりますが、デザインの知識がある人にお願いしたほうが、自分のイメージしているデザイン以上のものを提出してくれることが多く、結果的に満足がいく結果になる可能性が高いです。

デザイナーには、Webサイトをリニューアルする目的や、自社のブランドイメージなどを伝え、できるだけお互いのイメージの相違がないように擦り合わせをしておく必要があります。

よりイメージに近づけたい場合には、自分が「良いな」と思ったデザインのサイトを参考サイトとしてデザイナーに伝えることも大切です。この参考サイトは、必ずしも製造業のWebサイトである必要はありません。ただ、1つだけではうまく伝わらない可能性があるので、必ず「複数」提示してください。デザイナーは複数提示された参考サイトの中から共通点を見つけて、デザインに反映してくれるはずです。 また、より具体的に伝えるには、そのサイトの良いなと思ったポイントを明文化して添えておくと良いです。

まとめ

Webサイトのデザインと言うとどうしても「オシャレ」「かっこいい」という方向に流されてしまいがちですが、ホームページは見る人ありきのものです。自分達のこだわりよりも、デザイン性に意味を持たせる事や、ユーザーの視点に立った使いやすさなどを重視して、企画してデザインしてください。 参考にしていただければ幸いです。

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【BtoB製造業】海外のWebサイトデザインの特徴

テクノポートの稲垣です。

今回は、海外(欧米)Webサイトのデザインと日本企業の日本語Webサイトデザインそれぞれの特徴を洗い出し、両者の違いを紹介します。Webサイトデザイン調査では、BtoB製造業の外国企業、日本企業3社ずつのWebサイトデザインを調査しそれぞれの特徴を比較した結果をまとめています。

海外向けWebサイトのデザインを検討中の方は、本記事で紹介する内容をご参考にしていただければ幸いです。

Webサイトデザインの違い

一般的に、海外(欧米)Webサイトと日本企業の日本語Webサイトのデザインの違いとして、以下のような特徴が挙げられると言われています。(あくまで一般的な傾向であることをご理解ください。)

海外(欧米) 日本
重点 ・製品中心(製品を全面に押し出す) ・会社中心(会社の事業方針、社長のメッセージが主張)
情報量 ・文字が少ない
・画像、動画が多い
・視覚的
・文字が多い
・丁寧に説明する
・説明的
見た目 ・シンプルで洗練されたデザイン
・重要な情報を目立つように配置
・スタイリッシュ、クールな印象
・カタログのようなデザイン
・細かな情報を整理して配置
・清潔感、安心感を与える印象

Webサイトデザイン調査

それでは、上記の傾向が実際のWebサイトでどのように反映されているのか見ていきましょう。今回は、産業用ロボット業界、工作機械業界、表面処理加工業界で大手の企業のWebサイトデザインを比較しました。

産業用ロボット業界

Righthand Robotics(アメリカ)


参照:Righthand Robotics | RightPick™ System

特徴
  • シンプルでスタイリッシュなデザイン
  • 画像を大胆に配置し、余白が広くとることで製品の優雅なイメージを演出している
  • 画像が製品のイメージ、説明文が詳細な技術の内容を伝える役割として分担されている

オムロン(日本)


参照:産業用ロボット | ロボティクス | オムロン制御機器

特徴
  • シンプルで清潔感のあるデザイン
  • ページ内に画像と必要最小限の説明がコンパクトに整理されている
  • 画像が見出し的な役割を果たしており、スクロールするだけでおおよそのページの内容が把握できる構成になっている

工作機械業界

Doosan Machine Tools(アメリカ)

 


参照:DNM Series | Vertical Machining |… | Doosan Machine Tools America

特徴
  • 躍動感があり力強いデザイン
  • 製品の色とWebサイトデザインの配色が揃えてあり、Webサイトと製品が一体となってユーザーに訴求する構成になっている
  • 製品の力強さを強調するために、力強い印象を与えるフォントが使用されている

オークマ(日本)


参照:5面加工門形マシニングセンタ MCR-BⅤ | 製品情報 | オークマ株式会社

特徴
  • シンプルで清潔感のあるデザイン
  • 文章による説明がメインで画像は補足的な役割
  • 余白が少なくページ内に製品の詳細な情報が丁寧に説明されている

表面処理加工業界

Precision Micro(ドイツ)


参照:Stainless Steel Etching | Fast, Reliable Etching Service | Precision Micro

特徴
  • クールで洗練された印象
  • 文章、箇条書き、画像がバランス良く配置されており、ニーズの異なるユーザーにも対応できる構成になっている
  • 1ページの内でユーザーが必要な情報の大枠が分かるように構成されている

(株)日本エッチング(日本)


参照:事業案内/シボ加工

特徴
  • シンプルで清潔感のある印象
  • 必要最小限の文章と画像が綺麗に配置されている
  • ユーザーに分かりやすいように、短いページに伝えたい情報がコンパクトにまとめられている

調査結果

今回の海外Webサイトデザインの調査で得られた知見をまとめます。

海外(欧米) 日本
配色
  • 黒、紺、紫を背景色に設定し、クールでプロフェショナルな印象を演出
  • 製品の色と似た色をメインカラーに使用し、Webサイトと製品が一体となって訴求する構成になっている
  • 白を背景色に設定し、シンプルで清潔感のある印象を演出
  • コーポレートカラーをWebサイトのメインカラーに設定し、Webサイトの配色と製品の色に明確な相関関係がない場合が多い
画像と文章の配置
  • 画像はイメージを訴求用、文章は詳細な説明用、と明確に役割分担がされており、視覚的にも論理的にも分かりやすい構成になっている
  • 画像と説明用の文章が近い位置に配置されており、視覚と論理の両方を組み合わせてユーザーに製品・技術を説明している
ユーザーへの訴求方法
  • アメリカのWebサイトは、製品の特徴をWebサイトのデザインを利用してアピールする傾向がある(例:余白を大きく設定→優雅さをアピール、力強いフォント→製品の力強さをアピール)
  • お問い合わせフォームがほぼ全てのページの最下部に設置してある
  • Webサイトで積極的に製品を売り込む印象は欧米のWebサイトに比べて少なく、製品・技術の特徴を丁寧に語ることでユーザーに信頼感と安心感をアピールする傾向がある
  • お問い合わせの前段階として「資料ダウンロード」を設置する場合が多い

日本企業が英語Webサイトを制作時に記載すべき情報

日本企業が英語Webサイトを制作する時に記載すべき情報をまとめます。

  • 決済方法の記載:アメリカではクレジットカードを利用した決済がビジネスでも主流であるため、決済方法の記載は必要
  • 返品の可否:アメリカでは返品自由な企業がほとんどであるため、返品が不可であることが不利に働く場合が多い
  • サポートの有無:外国企業の場合、不具合があったときに支店と直接やり取りできるか、どのようにサポートするのかに関する情報は製品購入者に信頼感を与える上で重要

まとめ

今回は、海外(欧米)Webサイトと日本語Webサイトのデザインの違いを実際に調査し、その結果を比較しました。調査の結果から得られた知見を御社の外国語Webサイト制作時に役立てていただければ幸いです。

希望のデザインに近づくデザイナーへの要望の伝え方

こんにちは、テクノポートの渡部です。デザインを外注したはいいものの、思っていたデザインと違うという経験をしたことはありませんか?テキスト情報であれば正確に伝えることはできますが、デザインとなると、自分の頭の中のイメージを正確に伝えるのは難しいです。

そこで今回は希望のイメージをデザイナーと共有し、希望に近いデザインを提出してもらうための手法を紹介します。

そもそも何故思っていたのと違うということが起こるのか?

それはデザイナーへの伝え方が曖昧だったり、全体の中の1つの側面を伝えたいのに、その側面を伝えずに全体だけを伝えてしまうことで起きていることが多いです。

例えばですが、「犬のイメージ」と言われてどのような犬のイメージをしますか?発信した人にとっては「犬と言ったら柴犬のイメージだから伝わるはず」と思っていても、受け取る側からすれば、その犬はドーベルマンやチワワ、ゴールデンレトリバーと受け取る人の犬のイメージは様々です。

このようなイメージの相違を避けるために、デザイナーに伝える時はできるだけ具体的に伝える必要がありますので、伝え方について紹介します。

ターゲットやリニューアルの企画趣旨を伝え、できるだけお任せする

最初に覆すようなことをお伝えします。これは経験則ですが、デザインに関して配置を細かく指定するよりは、配置する素材を渡して、ある程度デザイナーにお任せするのをおすすめします。デザイナーの腕にもよりますが、デザインの知識がある人にお願いしたほうが、自分のイメージしているデザイン以上のデザインを提出してくれることが多く、結果的に満足のいく結果になる可能性が高いです。

それでもすべてをお任せする訳にはいかないので、以下の様な内容を伝えておき、できるだけお互いのイメージの相違が無いように擦り合わせをしておく必要があります。

参考サイトを「複数」提示する

自分が良いなと思ったデザインのサイトを参考サイトとしてデザイナーに伝えます。この参考サイトは製造業のWebサイトである必要はありません。ただ、1つだけでは、うまく伝わらない可能性があるので、必ず「複数」提示してください。デザイナーは複数提示された参考サイトの中から共通点を見つけてデザインに反映してくれます。

また、より具体的に伝えるには、そのサイトの良いなと思ったポイントを明文化して添えておくことです。例えば、

  • 写真が大きく使われていて大胆
  • 空白を広く取っていて余裕がある
  • 写真の表示時に動きがあって、目を引く

という形です。動きに関しては、あらかじめ伝えておけば、最初に出てくるデザインの静止画の段階でも、動きに関しての説明があるはずです。

参考サイトについては下記でデザイン参考サイトをいくつか紹介しておりますので参考にして下さい。

イメージカラーは正確に伝える

デザインの重要な要素の一つであるイメージカラーですが、「青」とか「緑」といった大まかな色ではなく、できればカラーコードを使って正確に伝えておくと良いです。最近は写真を大きく使ってデザインするケースが増えてきているので、そこまで重要な要素ではないですが、濃い青と薄い青では与える印象が大きく違うので、指定した参考サイトの様な色あいにして欲しいといった要望でも構いませんので、具体的に伝える必要があります。

イメージカラーがの希望がない場合は、雰囲気のニュアンスだけでも伝えておくとずれが少ないです。あったかい雰囲気や誠実なイメージといった感じで構いません。希望の雰囲気を与えるカラーをデザイナーが選定してくれます。

【補足】腕のあるデザイナーの見極め方

そのデザイナーのWebサイトデザインの実績を見て、自分の希望するデザインに近い実績がある人を選ぶようにしてください。Webサイトのデザインはチラシやパンフレットのデザインと大きく違う点が多いので、その実績を参考にする様にして下さい。

修正の出し方

最後に修正の出し方ですが、これは既に元となるデザインがある状態なので、修正案はできるだけ具体的に指示を出すようにしてください。「テキストをもう少し大きく」といった指示ではなく、大きさのキャプチャー画像を用意するなどの指示出さないと修正の修正と、何度も往復することになります。

場合によってはデザイナーの知見に頼った方がいい場合もありますので、「ここのテキストが読みやすくなるような工夫をお願いします。」といった修正の出し方でも構いません。

まとめ

希望のデザインと違ったからと言って「思ってたのと違うから何とかして」と丸投げしても前に進みませんので、お互いイメージを共有しながら進めて頂けたらと思います。

UIデザインが光る製造業のWebサイトを紹介

マーコム・サポーターの椎名です。中小企業や個人事業主のマーケティング活動をサポートする傍ら、ライティング活動も行っています。今回は、「WEBサイトのデザイン」について取り上げます。企業イメージを一瞬で決定づけてしまうWEBサイト。どんなサイトにすればいいのでしょうか?テクノロジーの進化やデザインの流行をどこまで取り入れればいいのか迷う方も少なくないのではと考えます。

記事では、製造業のUIデザインとして参考にしたいサイトをご紹介します。

UIデザインの重要性

製造業のWEBサイトは、「企業の顔」となる存在です。単に製品情報を並べておくだけの場ではなく、いろいろな目的・役割のもとにつくられています。主なものとして以下があげられます。

  • 製品や技術の認知度を上げて興味をもってもらう
  • 企業のブランドイメージを確立し、信頼性を高め、企業としてのメッセージを発信する
  • 製品を検討してもらいセールスにつなげる
  • 製品を購入しているお客様に関連情報を提供し、顧客満足度をあげる

WEBサイトのデザインは、上記であげたサイトの目的、役割にそってユーザーが求める情報を適切に、わかりやすく伝えるためのものです。単純に見た目を美しくするのではなく、ユーザビリティを向上させる、ユーザーフレンドリーなデザインが求められます。

こうした役割をもと、製造業のWEBサイトで「良いデザイン」とされる条件はどのようなものがあるでしょうか?ここでは、いくつかの共通するポイントを5点ほどあげておきます。

  • Webサイトに無駄な動きがないデザイン
  • ユーザーが直感的に操作できるデザイン
  • ユーザーを迷わせない導線設計、ナビゲーション、カテゴライズ
  • 統一感があり、共通のメッセージ性を感じさせるデザイン
  • 製品や企業イメージを連想させるデザイン”

つまり、製造業のWEBサイトのデザインは、サイトを訪れるユーザーが使いやすく、最短で目的の情報にたどり着きやすくためのサポートとしての要素が大きいのです。

見た目の美しさで、人を惹きつけることも必要ですが、ユーザビリティを損なうデザインは求められていません。あくまでユーザーのことを第一に考えた設計になっていることが重要なのです。

参考にしたい製造業サイト5選

ここでは、UIデザインで参考になるサイトを5つご紹介します。

原田産業株式会社

引用:https://www.haradacorp.co.jp/

グローバルの総合商社である原田産業株式会社は、造船・海洋事業、エレクトロニクス、日用品の製造まで、幅広く事業を手掛けています。製品ジャンルの数が非常に多いですが、シンプルな導線設計で情報にたどり着きやすいです。事業は大きく6テーマにカテゴライズされ、トップページから目的の事業まで3クリックでたどり着けるようになっています。各テーマに沿って体系的に情報が整理されており、わかりやすいです。全体イメージは、青みを取り入れ色調を抑えた写真画像と、明朝系のフォントを使用。落ち着きと信頼感を演出しています。

株式会社ミナミサワ

引用:http://www.minamisawa.co.jp/

株式会社ミナミサワはトイレの自動水栓の機器を手掛けるメーカーです。サイト全体としては、色使いとスペースの取り方のバランスがとてもよい構成となっています。ブルーグリーンを基調とした色使いが、トイレというより、インテリアを見ているような感覚を起こさせます。

導線もわかりやすく、初めての訪問でも感覚的に目的の場所に進めます。また、製品リストの表示にカードデザインを使っており、スッキリまとまっていて見やすい構成です。マウスオーバー時の切り替わる画像の色使いもよく、訪問者が迷わずにサクサクと進めます。

株式会社オガワスプリング

引用:http://ogawaspring.co.jp/

株式会社オガワスプリングはサスペンション用スプリングの開発・製造を手掛けています。同社のサイトは全体がすっきりしていて、スペースのバランスがよくとても見やすいレイアウトです。ダークグリーンとグレーの2色のカラーの色使いがよく、高性能・高品質の技術力の高さとマッチしています。同社は、製品であるバネを、メインビジュアルや、サイト各所にアクセントとして配置していますが、それがサイト全体の統一感につながっています。メインビジュアルの動きのあるバネは印象的で、技術力の高さの演出に一役買っています。また、トップへのスクロールのバネの絵も面白いです。

黒木テック工業株式会社

引用:http://www.kurokitec.com/

黒木テック工業は、遊園施設の乗り物の製造・設置を手掛けています。乗物製作では日本唯一の専業メーカーです。同社は製造業ですが、遊園地ということもあり、遊びたくなるようなワクワクする楽しいデザインとなっています。

しかしながら、華美な装飾はなく、サクサク動き、各種情報にもたどり着きやすい構成です。いたるところに従業員の顔がみえる写真素材を使っており、親しみやすく雰囲気をかもしだしています。

ふくべ鍛冶

引用:https://fukubekaji.jp/

ふくべ鍛冶は、石川県能登町の老舗鍛冶店。包丁やアウトドアナイフの製造販売を行っています。うほか、ネットで注文できる包丁研ぎの宅配サービスも手掛けています。同社の製品は、日本古来の製鉄法で作られた和鉄を使ったもの。古来の和鉄と鍛冶職人による匠の技を、黒の中の黒を基調としたサイトと縦置き文字でうまく表現しています。フレームの見せ方、ボタンのデザインやマウスオーバー時のエフェクトなど細部に渡って工夫されており、切れ味が鋭いシャープな外観を際立たせる効果を高めています。

まとめ

製造業のWEBサイトは、認知喚起やブランディング、セールス、顧客満足度向上といろいろな目的のもとに制作されています。サイトのデザインは、見た目の美しさというより、ターゲットの操作性向上を補助する役割を担っています。

今回、事例としてあげたサイトは、シンプルでユーザーが直感的に操作でき、導線設計の工夫がこらされています。企業のブランドイメージを伝えるため、ロゴやアクセサリー素材、フォント、スペースや色使いなどの細部にこだわって丁寧に制作されているものばかりです。

テクノポートはWEBサイトの企画、制作、コンサルティングまで一貫して対応いたします。これからWEBサイトのリニューアルをお考えの方は、ぜひご相談ください。

製造業のWebサイトデザインについて

こんにちは、テクノポートの永井です。

Webサイトのデザインが日々進化し続けている中で、自社サイトのデザインをどうすればいいか悩まれている方も多いのではないでしょうか。普段目にするBtoC向けのサイトでは、動画を入れたりキャラクターが動いたりと、作り込んだWebサイトが多くなってきました。では、製造業などBtoBのWebサイトのデザインはどこまでこだわればよいのでしょうか?

今回は製造業におけるWebサイトの位置づけから、Webサイトのデザインについてご紹介します。

製造業のWebサイトでもデザインは重要

Webサイトのデザインは重要です。というのも、貴社を知らない企業は、貴社が信用できるかどうかWebサイトを見て判断します。最終的な判断材料は会社概要の設立年、資本金、取引先企業、取引先銀行など、企業としての情報かもしれません。しかし、Webサイトのデザインも見ています。

これは「人は第一印象で決まる」という感じに似ています。BtoCのように作り込む必要はありませんが、ある程度きれいなWebサイトのほうが印象は良くなります。

デザインはターゲットに合わせて調整する

「最初の1ページを見て、それ以上見る価値があるかかどうかを判断する」と言われているほど、Webサイトの見た目は大切です。多くの製造業の場合、Webサイトを使って問い合わせを増やすという明確な目的があります。

そのため、Webサイトを作るときに決めた「ターゲット」に興味を持ってもらうためのデザインにすることが大切です。

製造業のWebサイトデザインについて

技術を伝えるためのデザイン

ターゲットを開発設計者や技術に困っている方にした場合、技術の高さをひと目で伝えられるようなデザインが求められます。技術を伝えるためには、華やかなデザインではなく技術を正確に伝える内容が重要です。そのため、製品技術が理解できる内容を全面に出したり、キャッチコピーを工夫したりすると伝わりやすくなります。

例えば、株式会社長野サンコー様はキャッチ画像に金型、キャッチコピーに「絞り加工技術のパイオニア」を入れて、シンプルですがもっている技術がひと目でわかるような工夫をされています。

株式会社長野サンコー:https://www.naganosankoh.jp/

頼みやすさを伝えるためのデザイン

試作単品など少量を気軽に発注したい方や短い納期で依頼したい方がターゲットの場合、気軽に頼める雰囲気を伝えることが大切です。デザインが洗練され過ぎていると、費用が高いイメージが相手に伝わってしまい、敬遠されてしまう可能性があります。気軽に問合せしたいニーズに対し、職人っぽいイメージが先行しすぎると問合せのハードルが上がるかもしれません。そのため、オレンジなどの温かみのある色を使ったり、社員さんの笑顔を出して安心感を与えたりするのも効果的です。

例えば、株式会社旭スプリング製作所様は「下町のバネ屋さん」という親しみのあるキャッチコピーを使い、カラーバネを入れてポップな雰囲気にしています。

株式会社旭スプリング製作所:http://asahi-spring.co.jp/

また、 株式会社富士産業様は「小口、特急喜んで!」をかわいいいフォントで入れつつ、社員さんの笑顔を大々的に出すことで頼みやすさを演出しています。

株式会社富士産業:https://www.fujisanngyo.co.jp/

紹介した事例のようにターゲットによってデザインを変えることで、「Webサイトを使って問い合わせを増やす」をという目的を達成しやすくなります。

優先するのはデザインよりUI(情報の探しやすさ)

製造業のWebサイト制作においてデザインは重要であるものの、他にもこだわるべきものがあります。それはUIです。UIは「ユーザーインターフェイス(User Interface)」の略で、Webサイトの操作性による使いやすさや見た目のことを意味します。

デザインにこだわってばかりで、重要な「使いやすさ」を見落としてしまうと本末転倒です。Webサイトのデザインを決める際には、全体の見やすさや情報の探しやすさにもこだわってみてください。

BtoCの場合、必要のないものでも「ほしい」と思ってくれれば購入につながるため、記憶に残るデザインが求められます。

しかし、製造業のWebサイトの閲覧者は「必要な情報を求めている人」でしょう。そのため、デザインよりも、求めている情報にすぐに辿り着けるような動線が必要です。

例えば、下記のような場合が挙げられます。

  • 技術情報を見たいが、どれを見ていいかわからない
  • 強みを知りたいけど、何が強みかわからない
  • 設備情報を見たいが、見つけられない

閲覧者はサイトをくまなく見てくれるほど親切ではありませんし、貴社だけが技術をもっているわけでもありません。せっかく訪問してくれた方が気持ちよく情報にアクセスできるような、おもてなしの心が重要です。

最低限のデザイン、UIはどんなもの?

「Webサイトを使って問い合わせを増やす」という目的を達成するためには、最低限のデザインとUIが必要です。では、「最低限とはどんなもの?」というところですが、弊社が提供するwordpressテーマのTP-Basicを参考にしていただけたらと思います。TP-Basicは製造業のためのWordPressテーマです。情報過多にならないよう、シンプルなデザインにしています。

簡単な操作(画像と文字を入れるだけ)でWebサイトを作れますので、Webサイトのデザインでお悩みでしたらぜひお試しください。

TP-basicデモページ:http://wpdemo2.techport.co.jp/
販売ページ:https://marketing.techport.co.jp/tpbasic/

まとめ

製造業のWebサイトは「Webサイトを使って問い合わせを増やす」という明確な目的があるため、ターゲットに合わせたデザインづくりが重要です。時間や費用をかけて制作する必要はありませんが、閲覧者が求めている情報にすぐにアクセスできるようなUIを心がけましょう。

Webサイトのデザインでお悩みでしたら、テクノポートのwordpressテーマTP-Basicをご検討してみてください。

テクノポートはWebサイトの企画、制作、コンサルティングまで一貫して対応可能です。これからWebサイトのリニューアルをお考えの方は、ぜひ弊社へご相談ください。

ホームページで使う配色のポイント

ものづくり経革広場の井上です。今回はホームページをデザインする際の配色のポイントについてご紹介します。これだ!という正解が決まっているわけではないですが、基本的な考え方はありますのでポイントを絞ってご紹介いたします。

まずはじめに考える3つの色

ホームページを作る際にはメインカラーを先に決め、ベースカラー、アクセントカラーの順番で決めていきます。一つのHPを例に紹介します。有限会社宮崎製作所

メインカラー(上記の画像の紫)

メインカラーは、企業のロゴやコンテンツなどに使われる色です。メインカラーは企業の印象を大きく左右するため、色がもたらす効果についても考慮した上で決める必要があります。色がもたらす効果についてはこちらの記事を参照ください。https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/13434

ベースカラー(上記の画像の背景色の白)

ベースカラーはホームページの背景となる色です。コンテンツの見やすさに大きく関わってきます。最近では白が一番使用頻度が高くなっています。目立たない色にするほうが写真や文字に集中でき、まとまった仕上がりにできること、また、メインカラーとの相性を考える際に合わせやすいことが理由として挙げられます。

アクセントカラー(上記の画像のオレンジ)

アクセントカラーは強調色とも言われ、メリハリや立体感を出すために部分的に使われる色のことです。 ホームページの印象を引き締めることができます。アクセントカラーは、メインカラーと色相の離れた色を選ぶのが一般的です。例えば、メインカラーが青ならアクセントカラーは赤やオレンジなど、色相の離れた色にすることで色鮮やかになります。同系色で揃えたい場合は濃い色をアクセントカラーとして利用します。

3つの配色方法

補色色相

補色色相(ほしょくしきそう)とは、ある色と色相環上で165~180度隔たりがある色、すなわち対向する位置にある色のことです。
参照:試験に出る色彩用語

色の差が大きいため、ダイナミックな印象やカジュアルな印象を与えることが可能になります。また、補色を少量用いることで、主となる色を強烈に引き立てることもできます。

対照色相

対照色相(たいしょうしきそう)とは、ある色と色相環上で120度から165度の隔たりがある色のことです。先程のHPの紫とオレンジもこれにあたります。
参照:試験に出る色彩用語

補色と色あいが近く、ダイナミックな印象を与えることができます。補色と比べると色の距離は近く、選択肢も多いため、より多彩な印象形成が可能です。ロゴなどでは、補色よりも多く使われる配色です。

有彩色と無彩色

青や赤、黄などの色味を持ったすべての色を有彩色と呼び、白と黒およびそのグラデーション上に位置する灰色などの色味を持たない色を無彩色と呼びます。無彩色単色では無機質で固い印象になりがちですが、色味がないため、どんな有彩色と組み合わせても馴染む特性があります。

配色のポイント

色数はできるだけ少なく

色がまとまりなく感じるのは色数が多い場合だけです。有彩色と無彩色の2色のときにまとまりがないと感じることはありません。3色、4色と多くの色を取り入れようとすると、とたんに配色が複雑になります。つまり、出来る限り色数を抑えることがうまくまとめるポイントです。

色だけで目立たせたり意味を伝えようとしない

色数を増やそうとするのではなく他の方法と併用することが必要です。字を太くする、大きくする、左上に配置するなど他の方法で目立たせることもできます。そして何よりも大事なのは文字情報です。文字がしっかりしていれば、むやみに色付けしなくても、大事な情報は伝わります。

まとめ

配色についてはプロのデザイナーさんでも悩むぐらいに難しいものです。記事を書くにあたり色について調べましたが、本当に奥の深い分野です。また、受け取る人の属する社会や文化によっても色の与える印象は異なります。基本の配色だけは抑えた上で、色だけに頼らず、文字やそのサイズ、太さなどトータルでしっかり伝わる形を作ることが重要だと思います。

製造業にとって最適なホームページのデザインとは?

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。

ホームページ制作の企画が決まって、デザインの段階になったときにお客様に要望を聞くのですが、その際に「今の流行りやトレンドって何ですか?」といった質問を受けることがあります。端的に言えば今は「フラットデザイン」から、次のデザインへの変化の時期へ移り変わっている時期といえます(2018年5月時点)。次のデザインが何なのかについては、アニメーションを使ったものなど、たくさん出てきていますが、次のトレンドが何になるかはまだ定まっていないようです。

確かに、きれいでかっこいいデザインにしたいというのはあるかと思いますが、本日はこれまでのデザインの歴史を考えながら、製造業にとって最適なホームページのデザインは何なのかについて考えてみたいと思います。

流行りやトレンドが出来る理由

ファッションの世界等では、有名なブランドがその年の流行りやトレンドを作るとも言われていますが、ホームページのデザインの場合は少し違うと感じています。ホームページのデザインにおいて、流行りやトレンドが生まれるのには、その時代の背景がとても大きく影響しています。絵を描くようなデザインとは異なり、技術的な要素が色濃く反映されているのが特徴で、デザイナーというよりは制作するエンジニアがホームページのデザインのトレンドを作ってきたと感じます。

ポイントは「回線速度」と「スマホの普及」です。

かなり昔(ホームページ誕生初期~2000年)

HTMLとCSSのみのテキストが中心のデザイン

この頃はインターネットの回線速度が電話回線を使ったりとそれほど早くなかったため、画像を多く使用すると、「読み込みに時間がかかる」といった問題が発生していました。なので、画像はできるだけ使用せず、テキストが中心のホームページでした。

俳優の阿部寛さんの公式ホームページが今でもこの方式で制作されていて、懐かしいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

http://abehiroshi.la.coocan.jp/

少し昔から(2000年ぐらい~)

画像が多くなり1ページを意識したデザイン

日本でADSLが導入された2000年を境にインターネットの回線速度が早くなり、画像を多用しても、ある程度読み込みが早くなってきたました。そのため、画像を多用し、カラフルで見やすいホームページのデザインが主流になってきます。 2010年頃のホンダのホームページみたいなイメージです。

http://web.archive.org/web/20100315030156/http://www.honda.co.jp:80/

ちょっと前から(2010年ぐらい~)

JavaScript、JQuery、flashなどを使った動きのあるデザイン

段々ホームページを制作するエンジニアの技術が向上してきて、「キャッチ画像がスライドする」「アニメーションが追加される」などの「動き」がホームページにも取り入れられるようになってきました。Flashは一時期盛況な時期がありましたが、ブラウザの方が対応をやめることが多くなり、今はあまり使われなくなりました。何よりもスマホの普及し始めたここの頃に「スマホで対応してない」ということがあったため、廃れていったというのが本当のところだと感じています。

弊社の制作事例だと下記の様なサイトになります。

東京消防庁(2018年5月現在)の様なホームページです。

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/

今(2015年ぐらい~)

フラットなアイコンやバナーとスペースに余裕を持ったデザイン

益々スマホが普及し始めると、横長のデスクトップの画面に対して小さい縦長のスマホでもきれいに見れることが重要視されてきました。そこで、いわゆるレスポンシブルデザインと相性がいい「フラットデザイン」というのが今の本流となっています。

フラットデザインとは光沢感や立体感という視覚効果を、一切使用しないデザインの事を言います。

立体的なデザインがデスクトップではきれいに見えたものの、スマートフォンの画面ではうまく印象を与えることができないことが多々発生し、フラットデザインであれば、どんなデバイスでも印象があまり変わらないという理由からです。

弊社の制作事例だと下記の様なサイトになります。

山本ねじ工販

http://yamaneji.com/

これから(予想)

動画やアニメーションを使った体験型のデザイン

あくまでも予想ですが、これからは動画やアニメーションを取り入れたサイトが増えてくるのではないかと思います。デスクトップだけでなく、スマホでも高速の通信が可能になり、youtubeなどの動画サービスをスマホで見ている人も多いのではないでしょうか?

2014年にはFlashに変わって、ブラウザ上でも様々な動きを実装できるHTML5というホームページの技術が確立され、ますます「情報収集」という範囲を超えたホームページを「体験」するようなサイトが増えてくるのではないかと思います。

例えばこんなサイト

https://hataraku.com/special/horror/

※スマホ、イヤホン推奨、ホラーなので心臓の弱い方はおやめください。

製造業にとっての良いデザインとは?

では製造業にとってホームページのデザインはどのようなものが良いのでしょうか?確かに「流行り」や「トレンド」を取り入れることは大切だと思いますが、上記の様な「体験型」のホームページが製造業にとって最適かと言われればそうではないと思います。

というわけで、私のオススメは

「フラットなアイコンやバナーとスペースに余裕を持ったデザイン」

今の時代にあった、フラットなアイコンやバナーとスペースに余裕を持ったデザインです。見る人が一般ユーザーではなく、忙しいビジネスマンである事を想定すると変にアニメーションや、動画を多用するよりは、テキストや画像などでひと目でわかりすいデザインの方が良いと思います。ただ、スマホで情報収集する人も増えてきていますので、スマホ対応のレスポンシブルデザインにしておく方が良いでしょう。

いかがだったでしょうか?

確かにトレンドを捉えることも重要ですが、何よりもそれを見る人があってのホームページなので、ターゲットにあわせたデザインを心がけましょう。

ホームページのデザインに困ったら参考になるまとめサイト6選+α

新年明けましておめでとうございます。2018年もものづくり経革広場をよろしくお願いします。

新しい1年が始まり、ホームページについて新しくしようとしている方もいるかもしれません。ホームページの制作には自社の強みを考えたり、市場の動向を読んだりとマーケティングの要素が大事なのは、これまでに紹介させて頂いている通りです。とはいえ、デザインが何でもいいかと言われればそんなことはありません。

ホームページを見に来た人がわかりやすい様なメニューの配置や、ひと目で事業内容がわかるキャッチ画像、会社の印象をさりげなく伝える色使いなどデザインもしっかりとこだわりたいところだと思います。今回は製造業に限らず、デザインに困ったら参考になるまとめサイトをいくつか紹介しますので、自分でデザイン時に、また、ホームページ制作会社に依頼するときに「こんなデザインにして欲しい」という要望を出す時に活用していただければと思います。

デザインまとめサイト

最初にですが「製造業」のカテゴリがないことが多いので、その場合は「企業・コーポレート」や、「工業メーカー」などから参考になるサイトを見つけるといいでしょう。

MUUUUU.ORG

クオリティが高い縦に長いサイトを厳選して集めているサイト。業種別の他、デザイン別、サイトタイプ別、色別と様々な方法からサイトを絞り込むことができます。

bookma! v3

上部から顔をのぞかせているゴリラはこのサイトとは関係ありません。このまとめサイトではバックグラウンドの色を指定して絞り込むことができます。青のサイトでもバックグラウンドが白で使われている色が青なのか、バックグラウンドの色が青なのかで変わってきますので、バックグラウンドを白以外にしたいときには、参考になるサイトを見つけやすいと思います。

81-web.com

絞り込みはタグ情報から気になるキーワードをクリックして探した方が探しやすいです。またログインしなくてもお気に入りを追加することができるので、気になるデザインをいくつか集めておいて、あとから見返すのにも便利です。

ズロック

検索するには左上の鉛筆マークから。検索しなくても下にスクロールしていけば小さなブロックのサイトが際限なく出てきますので、TOPページの印象重視で選んでみるのも面白いです。

WPデザインギャラリー

ホームページ制作ツールの一つであるWordPressで制作されたホームページのみを集めたデザイン参考サイト。カラムから選ぶというのが意外と便利です。

イケサイ

ほぼ毎日デザインが2~4つ追加されているまとめサイト。数がかなり多いので、探すのに時間かかるかも知れません。

おまけ

ランディングページのデザインを集めたまとめサイトもありましたので紹介しておきます。

ランディングページ集めました

ここで言うランディングページとは特筆するサービスや商品などを、縦長な1ページでPRするページの事です。デザインだけでなく、サービスや商品の説明の順番や、見る人を納得させる情報の提供の仕方など、参考になるところはたくさんあります。サイトへの集客はできているんだけど、コンバージョンにあまり繋がっていないという方は、是非一度このまとめサイトを参考にしてみてください。

少し面白い仕組みのあるホームページ

株式会社オガワスプリング

キャッチ画像からスプリングを製作していることがすぐにわかる作りになっているとともに、ページTOPに戻るのボタンを押すとバネで跳ね返ったような演出になっていて、遊びごごろが効いてます。

株式会社 西尾硝子鏡工業所

この会社のホームページはTOPページだけですが、「ミラーサイト」というバナーをクリックすると、鏡で反転されたTOPページが表示されます。この仕掛けを体験した人は、鏡の製作をしているという事を印象強く覚えていることでしょう。(体験者談)

株式会社 鈴民精密工業所

最後に弊社が携わった事例を一つ。100周年の記念として、会社ロゴである「SUZUTAMI」をクリックするとアニメーションとして動くようにさせて頂きました。クリックするといくつか設定してあるアニメーションのうちランダムで一つが表示されるようになっていますので、お時間のある方は一度試してみてください。

 

いかがだったでしょうか?

ホームページを制作する際に悩むデザインですが、少しでも参考になれば幸いです。