ブランディングに欠かせない3つの条件とは?製造業・中小企業の小さく始める企業ブランディング(コーポレートブランディング)

新規顧客獲得!採用活動の充実!など、昨今企業ブランディングの重要性が今まで以上に高まっています。その理由は、新たな顧客からの受注や、優秀な人材の獲得に向けて、ターゲットから選ばれる企業になるためです。そのために各企業はさまざまな施策を展開しています。では、大手企業のように潤沢な資金や、余剰のあるマンパワーを持たない中小企業は、どのような施策を打つべきでしょう。

こんにちは。誇りある技術を持つ企業がシナジーを起こすブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

ブランディングで得るべきものは「企業に対する信頼」です。この記事では、小さく始めて大きく信頼を得ていくための企業ブランディングについて、欠かせない3つの条件などを挙げながら解説していきます。

ブランディングに欠かせない3つの条件

企業ブランディングを行う上で、欠かせない3つの条件があります。

【1】経営者の揺るぎない思い
【2】良い商品・サービス
【2】伝達チーム

1つずつ解説していきましょう。

【1】トップの揺るぎない志

企業ブランディングのスタートとなるのは「志」です。ブランディングではその過程の中で、さまざまな情報の中かから自社のあるべき姿を判断していくことの連続です。その上でトップの揺るぎない志が中心にあることは損得勘定ではない、企業の本質的な価値を見出すことができるのです。

【2】良い商品・サービス

弊社にブランディングのご依頼をいただくときに困ることがあります。それは、これと言って特徴もなく、改善も行われていない商品・サービスです。ブランディングで誤解されがちなのが、見た目を良くする=売れるようになるということです。たとえデザインを良くしてもそれは見せかけです。初回は依頼されてもリピートされることはないでしょう。ターゲットが「これは良かった」と思って再度購入したり、人に紹介する。そうした信頼の連鎖こそブランディングでは重要になります。ブランディングの大前提として、良い商品・サービスしかブランドになり得ないのです。

【3】伝達チームを作る

ブランディングをするには「良い商品・サービス」があることが必須条件ですが、逆にいうと業界おいて技術No.1のでなくても、競合他社との差異化は可能です。私がこれまで面談させていただいたクライアントの皆さんは、「志」を持ち、良い商品・サービスのため日々研鑽されている方ばかりでした。しかしそんな「つくる」ことに長けたクライアントの皆様の「伝える」ために割くリソースはつくることの1/10程度でした。つくる力が10だとしても、伝える力が1ではターゲットにその価値を伝達することができないのです。

「つくる」と「伝える」の両輪体制を持つ必要性

景気の良かった時代は、「つくる」ことだけやっていれば良い時代もありました。社会全体の役割分担が自然に形成され、「つくる人」「売る人」「伝える人」がそれぞれ分業し、みんなで協力し合って日本経済を回していました。その名残で、今でも日本には「つくる事」にのみ特化した会社がとても多いのです。

かつてのように、経営資源を「つくる」ことだけに集中させていては、会社が良くなることは難しいのです。つまり、これからは自前の「伝達チーム」を持つことが、企業ブランディングの条件なのです。「つくる」と「伝える」の両輪体制を、自社でしっかりと持つことが、ブランディングの差異化要因をきちんと伝言することにつながっていくのです。

企業ブランドを強くする「フォーカス」

伝える力の強いメッセージには、フォーカス(焦点)が絞られているという共通点があります。ブランディングの導入期に失敗しがちなのが、アイディアをたくさん盛り込んだ「全部のせ企画」です。

例えば、営業部からは「自社サービスをわかりやすく、パッケージングしたキャンペーンを打ち出したい」というアイデア。開発部からは「新しく搭載された機能についてより詳しい情報を」といった実に様々なアイデアが出てきます。もちろんどの部署もブランドの為を思っての発言です。しかし、それらのアイデアを全て採用していった結果、伝える力の弱い「全部のせ企画」が誕生してしまいます。そして、この全部のせ企画の厄介な点が、社内誰からも異議が出ないと言うことです。社内メンバーからすれば自分たちの意見が盛り込まれた満足のいく内容かもしれません。しかし、本来伝えるべきであるターゲットにとって読み取りにくい難解なものになってしまいます。

もし企業ブランドを強くしたいと思っているのであれば、相手が最も受け取りやすい伝え方にフォーカスを絞ることが重要なのです。

「売りたい」という下心が、ブランディングを停滞させる

ブランディングを行うのは、商品やサービスの価値を高め購買意欲を高めることも一つの目的です。しかし「売りたい」「買って欲しい」という下心があることで、先に述べたようなフォーカスの定まらない「全部のせ企画」が生まれます。その結果は皆さんのご想像通り、NGブランディングの完成です。

ブランディングで得るものは「企業に対する信頼」です。信頼があるからこそ依頼され、継続的にビジネスパートナーとして選ばれることはビジネスの原理原則です。経営者は下心を捨て、フォーカスを絞ることを選ぶことが、ターゲットからの「信頼」を獲得する最短ルートなのです。

まとめ

「つくる」ことに長けた製造業だからこそ、「伝える」というもう一つの車輪を持つことで、経営を安定させ長く走らせていくことが可能になります。今回の記事を参考に、まずは現時点で自社がブランディングに欠かせない3つの条件を明確に持っているかをチェックしてみることから始めてみましょう。

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製造業のポジショニング戦略/差別化を超える3つのポイント

「顧客からもっと選ばれるように、会社の認知活動をしよう!」

と意気込み、WEBサイトの作成や、SNSの立ち上げ、WEB広告の運用などに、思いつくまま費用を投じてしまっていないでしょうか?

こんにちは。誇りある技術を持つ企業がシナジーを起こすブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

こういった活動も効果がないわけではありませんが、実はこれらの認知活動を始める前にやるべき事があります。それは、自社の業界における「ポジション」を定める事です。

顧客は、原材料だけでなく人件費のなどあらゆるコストが高騰する現代において、企業成長を支えてくれるビジネスパートナーを求めています。だからこそ会社の規模に関わらず、自社だけのニッチな領域を見つけ出し、自分たちが最も得意とする市場でシェア1位を目指す、効果的なブランディング戦略を用いる必要があります。

ポジション戦略をするメリット

ポジション戦略をすることのメリットは、競合他社を無くなる事です。自社だけしかいないニッチトップになることで得られるメリットについて詳しく3つの観点からお話しします。

①競合他社との差異が明確になる

競合他社の商品・サービスに目を配ることなく、独自の領域に対してより専門性を深めていくことが可能です。

②購入意欲が高い顧客からの問い合わせ

自社の専門性や、得意領域を明確に提示できるようになると、「○○の△△ならここに聞けば違いない」という、事前に下調べを済ませた顧客から問い合わせが来るようになります。

③顧客満足度が高まる

顧客自身が求めていた商品・サービスが、相談から依頼・納品まで受け続けることができるので、自然と顧客満足度が高まります。

独自ポジショニングを確立する3つのポイント

ニッチな領域を見つけ出すということは、自社が最も役に立つ場所(ポジション)を定めるということです。やり方としては、自社が影響を及ぼす範囲を「どの業界の」→「どの工程の」→「誰にとっての」というように、どんどんとピントを絞っていくイメージです。その上で、やってはいけない3つのポイントをご紹介します。

1.価格だけで勝負しない

価格だけを打ち出すことは、確立しようとしているポジションに競合他社の参入を許す要因になります。

2.技術力だけで勝負しない

技術力だけを打ち出すことも、競合他社の参入を許す要因になります。せっかく築いたポジションも、競合他社が最新の機械装置を導入した事によって、1位をすり替えられてしまうケースもあります。

3.なんでもできますと言わない

差異を明確にすることは、自社でやらない領域を明確にすることでもあります。新しい知識や技術を習得することは長期的にはメリットがありますが、短期的な視点では作業を効率化できず、コストがかさんだり、競合他社に負けてしまうことも考えられます。

技術力×顧客サービスで創る独自ポジション

先にも述べたように、顧客は企業成長を支えてくれるビジネスパートナーを求めています。だからこそ、自分たちの技術に固執することなく、技術に裏付けされた知見を持ってできる顧客サービスが新たな価値を生み出します。ただ作るだけではなく、顧客のビジネスに対して先回りした商品・サービスは技術力一本で勝負してきた中小企業であっても、短期間で技術力だけでなく顧客サービスの比重を増やして、価値を高めていくことは不可能ではありません。自社を客観的に調査し、他者との差異を明確にしたポジショニングによって、自社の強みを最大限に生かすことができるか考えてみましょう。

広域的な広告活動をするよりも、自社のポジションを明確にしてからブランディングや認知活動を集中的に行うことで、短期間で効果を得やすくなります。自社だけのニッチトップ領域を創り、経営に効果的な認知活動を行いましょう。

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【事例有り】製造業のSDGs宣言のホームページへの掲載方法

近年、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であるSDGsへの関心が高まっています。中小の製造業でも参加表明をする企業が増えてきており、ホームページ掲載について相談を受けることが多くなってきました。

SDGsとは

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された、持続可能な開発目標を指す世界的な目標です。その構成は17のゴールと169のターゲットから構成されています。

SDGsは発展途上国のみならず、先進国も取り組んでいます。日本ではSDGs推進本部が中心となり、2017年から毎年、政府の施策のうちの重点項目を整理した 「SDGsアクションプラン」を策定しています。

SDGsに取り組む意義

SDGsに取り組む意義は「企業価値の向上」です。あるアンケートでは、SDGsの取り組みは「企業好感度」と「社会的評価」の向上につながると半数以上の人が回答しています。

また、社会貢献度の高い企業は選ばれる企業の要因のひとつにもなるでしょう。インターネットが発展し検索や比較が容易な中、技術力や製品力が拮抗している企業では、社会貢献度の高さも重要な選択の指標になりうるからです。

つまり、SDGsへの取り組みは、社会貢献度の向上だけではなく、企業の価値向上にもつながっていくのです。

詳細は下記の記事をご覧ください。

https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/24881

SDGs宣言の方法について

SDGsへの取り組み内容は各企業に一任されているため、まずは「17の目標」から事業に関連する目標を選択し、それをもとに自社が解決すべき課題を策定するという流れがよいでしょう。

目標を選定し課題を洗い出した後、「SDGs宣言書」として社内外へホームページやプレスリリースなどを通じて公表します。宣言の文章に決まったルールはありません。誰にでも伝わる文章にしましょう。

掲載内容について

SDGs目標の掲載内容について紹介します。

ロゴ

SDGsのロゴはリンクからダウンロードし使用しても問題ありません。国連が一般的または特定的な通知により別途連絡しない限り、SDGsロゴと17のアイコンは、2030年12月31日まで使用できます。

ただし、ロゴやアイコンの使用方法にはルールがあります。ガイドラインをよく読んでから使いましょう。

こちらのHPに掲載されているリンクを参照してください。

https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/

表明の文章について

SDGsのアイコンごとにテキストを作るか、カテゴリごとに声明文を先に作っておき、当てはまるアイコンを使うかの2種類の方法があります。どちらか実施しやすい方式を採用しましょう。

製造業において表明しやすい目標

製造業において、表明しやすい目標の例をカテゴリーごとに紹介します。

8:働きがいも、経済成長も

社員の働きがい向上への取り組みと経済発展に向けた施策を宣言しています。

  • 働きがいのある仕事を創造し、また新しい会社の設立や成長を援助する
  • 老若男女や障害がある人たち、誰もが平等に働きがいのある仕事をできるようにする
  • 地方での技術開発や生産活動を増やし、働く場所をつくりだす持続可能な産業をつくり、実視していく

9:産業と技術革新の基盤を作ろう

持続可能な産業を続けるため、技術や開発、生産環境への取り組みを宣言しています。

  • 持続的に開発や生産を継続できる環境にやさしい技術や生産方法を取り入れる
  • 誰もが研究・開発に取り組める場をうみだす
  • 産学官連携による研究や開発への投資を増やし、科学研究をすすめる

12:つくる責任、使う責任

製造時だけではなく、製造後であっても自社が責任をもつことを宣言しています。

  • 持続可能な社会のため、リサイクルできる製品開発を実現する
  • リユース材料を最大限活用した製品開発を実施し、限りある資源を有効活用する
  • 環境への影響を最低限にした技術開発を実現し、大気や水、土壌への化学物質やごみの排出量を減らす

掲載の場所について

会社概要の中のひとつのコンテンツとして掲載するぐらいの立ち位置で大丈夫でしょう。個別に1ページ使って大々的にPRするというところまでしなくてOKです。

掲載例

株式会社小羽皮革(1ページ掲載)

株式会社小羽皮革では、SDGsについてのみ宣言したページを作成しています。SDGs達成に向けた重点的な取り組みテーマを設定し、目標達成に向けた具体的な取り組みを一覧にして宣言している例です。

https://kobahikaku.co.jp/sdgs/

株式会社ADVIK(5Sの取り組みと一緒に紹介)

株式会社ADVIKは、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)とSDGsの取り組みを宣言しています。身近な活動とSDGsを結びつけています。

https://www.advik.co.jp/5s

有限会社西山製作所(会社概要と一緒に紹介)

有限会社西山製作所は会社概要とSDGsを共に紹介しています。自社の説明とともにSDGsの取り組みを宣言しています。

https://www.nishiyamass.co.jp/aboutus.html

株式会社ユニフォームネット(活動から紹介)

株式会社ユニフォームネットは、着用しなくなったユニフォーム(繊維製品)をリサイクルする「BRING UNIFORM™」という活動を通したSDGsへの貢献方法を紹介しています。SDGs個別の目標に対して宣言するのではなく、活動内容とSDGsとの関わりを宣言した例です。

https://www.uniform-net.jp/feature/bringuniform

認証制度(届け出制度)

地方自治体によっては、一体になってSDGsに取り組むために、申請する制度を取り入れているところもあります。どのように活動していっていいかわからない場合は、地方自治体のSDGsの活動に協賛してみるのも一つの手です。

活動を実施している自治体としては、愛知県や川崎市、葛飾区などが挙げられます。一度、目を通してみるのもいいでしょう。

まとめ

SDGsの概要や掲載方法、実施している企業の例を紹介しました。SDGsは国際的な目標であり、大企業・中小企業にかかわらず取り組む目標になるでしょう。本記事を読み、あなたの会社でもSDGsに基づいた目標を表明してみてはいかがでしょうか。

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BtoB製造業の「ブランディング」 優良顧客獲得には”技術×姿勢”でアピールを最適化

今回は、不安定な状況が続く現代で、企業が利益を確実に上げていく企業価値のアピール方法についてお話ししていきます。原油高が急速に進み、燃料・原材料価格の高騰が続く中で、企業は今まで以上に利益を確保することが求められています。こんにちは。誇りある技術を持つ企業がシナジーを起こすブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

製造業にとって、原材料費価格変動は会社の業績に直結します。しかしこの変動のビッグウェーブはいつ訪れるか、もしくは立て続けに訪れる可能性もあります。

  1. コストカットして値上げをせずにやり過ごす。
  2. 原材料費の値上げについて先方に説明する。
  3. 自社の知識や対応力もトータルで評価してくれる”優良顧客”と繋がる。

いかがでしょうか?もちろん1は現実的ではありません。2も1回目の説明はスムーズに進んでも2回目・3回目の値上げの際に関係が途絶えてしまう可能性もあります。そこで、私たちが今からできる対策として『3自社の知識や対応力もトータルで評価してくれる”優良顧客”と繋がる。」という考え方があります。

BtoB企業に取っての「優良顧客」とは何か

まず先に「優良顧客」について、ここでの定義をしておきます。

【優良顧客の定義】

  1. 御社の技術を信用して仕事を依頼してくれる。
  2. 長く付き合いができる。
  3. 発注者、受注者が対等な関係と捉えている。
  4. 業界知識やリテラシーがある。

いかがでしょう?多くの人が考える良い会社の定義として、自社の事業だけを伸ばすのではなく、業界に対しての自社ができることを考えられる企業ではないでしょうか?そして、自社でもこういった顧客とつながることが多ければ、経営面でも精神面で安定を獲得できるイメージができますよね。

自社の技術を”15秒”で説明できますか?

「優良顧客」を含め、多くの人は一度に多くの情報を受け付けることができません。会社のアピールを最適化するために、伝える情報を「15秒に厳選する」という方法があります。
15秒というと、約60文字くらい喋ることができます。感覚として短いテレビCMと同じ長さ(番組提供枠のCMは30秒)だと覚えておくと良いでしょう。

製造業では市場ニーズから、技術の横展開をしていった結果「自社の核となる技術」の存在が薄れてしまったり、対応可能な技術の全てを伝えようとするケースがあります。しかし、人が一度に聞き取れる情報、さらには記憶しておける情報はとても少ないのです。伝えるべき情報を厳選し、繰り返し伝える方が、受け取る相手にとって印象に残りやすいのです。

自社の姿勢を”開示”していますか?

この記事を読んでいるあなたは、「価格」や「短納期」だけで自社を選んで欲しくはないと思っているのではないでしょうか?製造業の技術は一朝一夕で獲得できない、”価値あるもの”です。だからこそ「安く買う」を目的にした顧客から目をつけられてしまうことは危険です。

そういった危険な顧客から目をつけられず、「優良顧客」を惹きつけるためには、会社として開示しておかなければいけない情報があります。それは「自社の姿勢」です。

【例】

  • 精度に自信がある
  • 多品種小ロットに自信がある
  • 企画から相談に乗れる

同じ技術カテゴリーの競合他社でも、技術習得にはそれぞれ”背景”があります。そしてその背景は、創業時期・地域・社長の個性などから、1社1社全く違います。

実は、「優良顧客」にとって、同じ技術カテゴリーから自社のパートナーとなる企業を探すのは実は重労働なのです。そこで、あなたの会社が「どのような技術」×「どのような姿勢」であるかを意識的に開示することができれば、「優良顧客」の目に留まりやすい状況を作り出すことができるのです。

”技術×姿勢”でアピールを最適化

「優良顧客」も目まぐるしい時代の変化の中で、自社の成長を支えるパートナーを探しています。その上で、あなたの会社が持つ幅広い技術の中でも「核となる技術」と、その技術を裏付ける「自社の姿勢」を意識的に提示することは必須です。対面でもネット上でも漏れることなく、自社の知識や対応力もトータルで評価してくれる優良顧客と繋がるアピールの最適化を行いましょう。

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製造業のホームページにデザイン性が必要な3つの理由

デザイン性の高いホームページは、新規顧客獲得・休眠顧客との関係復活・採用活動における優秀な人材獲得など、企業にとってさまざまな効果をもたらします。しかし「技術が売り」である製造業にとって、ホームページのデザイン性はどの程度必要なのでしょうか?

こんにちは。誇りある技術を持つ企業が シナジーを起こすブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

製造業のホームページリニュアルの話をすると

  • 「あそこの社長は若いから、見た目にこだわりがあるのだろう」
  • 「うちは、デザインなんて言うのは柄じゃないから必要ないよ」

と言って、デザイン性を高めることに対して敬遠されるケースが多々あります。

しかし本当は、技術がある製造業こそホームページのデザイン性にこだわることが重要です。なぜなら多くのお客さんは心理的にデザイン性の高いページを熱心に閲覧する傾向があります。そこで今回は、ブランディングの視点からホームページのデザイン性と営業力の関係について話をしたいと思います。

なぜホームページにデザイン性が必要なの?

まずこの記事でお話しする「デザイン性が高い」ことに対して3つの定義をお話しします。

  1. 視覚的に好感がもてる
  2. 事業内容とビジュアルに一貫性がある
  3. 事業内容がわかりやすく掲載されている

いかがでしょう?テキストだけで並べると想像が湧かないかもしれませんので、この3つの定義を、営業担当を想像してみましょう。

  • 清潔感のあり、好感の持てる服装や髪型をしている。
  • 商品やサービスに対して過小評価や過大評価をせず、誠実に話してくれる。
  • 自社技術や業界知識についてわかりやすく説明してくれる。

この営業担当にだったら仕事を頼んでみたいと思うのではないでしょうか?製造業のホームページも同じように「話を聞いてみたい」「仕事を依頼したい」と思われる視覚的要素やわかりやすいコンテンツの設計が欠かせないのです。

製造業のホームページにデザイン性が必要な3つの理由

製造業のホームページにデザイン性が必要な3つの理由は下記の通りです。

  1. 良いビジュアルの一般化
  2. 細部へのこだわり
  3. お客さんの負担を軽減

詳しい内容を一つずつ解説していきます。

1.良いビジュアルの一般化

日本におけるデザインの進化は年々早まっています。私たちは日常的に「かっこいいホームページ」「美しいホームページ」を見慣れています。つまり、皆さんのお客さんにとっても良いデザインは「普通」のものになってきていると言うことです。

飲食店でも、10年ほど前にはたくさんあった少し汚い、言い換えると味のある定食屋や焼き鳥屋なども、ずいぶん減ってきましたよね。現代では綺麗なお店には美味しい料理があると言う考えが一般化してきたのです。企業のホームページでも同じように、良いデザインの会社は良い仕事をしてくれると言う印象を持たれやすいのです。

2.細部へのこだわり

ホームページというのは、日常の業務で表すと大抵が最後のステップになることが多いものです。日々の生産、営業活動、事務作業、人事管理と業務を進めてやっと手をつけられると言う方も多いのではないでしょうか?だからこそホームページのデザイン性は、仕事の最後、細部まで手を抜いていないかと言う判断基準に関わるのです。忙しくてつい後回しにしていることは、いつか大きな歪みを生む可能性があります。日々の生産におけるこだわりを、お客様の目に届くホームページでも同じように表現することが重要です。

3.お客さんの負担を軽減

お客さまは数ある競合他社から、より良い取引先を見つけたいと思っています。しかし、お客さんが口コミや紹介以外で取引先を探す際、「1番手前にある情報」から取引先を精査しなければいけません。その1番手前にある情報とは現代ではホームページなのです。

ホームページのデザイン性によって、皆さんの会社がお客さんの選考から外れてしまうことは、自社にとってもお客さんにとっても機会損失になってしまいます。だからこそ事前にホームページのデザイン性を高めておく必要があるのです。

まとめ

先の話でホームページを営業担当で例えた通り、現代においてホームページは、お客さんが最初に目に入れるあなたの会社の営業担当なのです。

自社のこだわりの技術や、製造に対する思いがお客様の目に留まり、話を聞きたいを思われるデザイン性の高いホームページ制作を心がけましょう。

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製造業者がホームページによる営業活動を行うべき3つの理由

現役エンジニアでライター活動をしているたなかです。

ホームページは企業の存在を知ってもらう上で、必要不可欠なものです。一方で「ホームページを制作したはいいが、上手く活用できていない」と悩むことはありませんか?実はホームページを活用することで、営業活動を効率よく行うことができます。今回の記事では、ホームページが製造業者の営業活動に優れている理由について、ご紹介いたします。

ホームページで営業活動を行うべき3つの理由

新規の顧客を獲得するための営業活動には、紹介営業や飛び込み営業、展示会への出展などいくつか方法があります。これらは古くから行われてきた営業方法ではありますが、いずれも労力とコストが掛かってしまう点がデメリットです。時代に合わせてデジタルマーケティングを取り入れることで、オンラインでの集客が見込めます。今回は「製造業がホームページで営業活動をすべき点」に着目して、解説いたします。

特定の取引先・業界への依存から脱却できる

新規顧客を継続的に獲得し、取引先の数を増やすためにはホームページ活用が有効です。分散して取引することで、特定の業界への依存状態から脱却し、外部環境の変化に強い会社へと変化できます。

特定の取引先や業界に依存した状態で取引を行うには、リスクが伴います。リーマンショックのように外部環境の大きな変化があった時に、影響を受けてしまうでしょう。例えば、コロナウイルスの流行により、自動車業界や工作機械業界などの一部業界の生産量が激減したことが挙げられます。その業界に属しているサプライヤー企業の多くは、売上が落ち込み、経営危機に陥りました。それ以外にも、取引先からの受注が無くなったり、無理なコストダウンの要求を受けたりした場合には、経営が厳しくなってしまいます。

高度成長期はどの企業も業績が伸びていたことから、特定の取引先に依存する経営でも問題はありませんでした。ところが、景気が低迷し様々な業界の市場が横ばい・縮小傾向にある昨今では、依存経営は大きなリスクです。そのため、これからは外部環境の変化へ柔軟に対応できる強い会社を作ることが重要です。

自社技術を他業界にもアピールできる

技術を同じ市場へ提供し続けていると、市場参入時には高い価値を持っていたものが、徐々に低下していきます。これを「コモディティ化」といって、競合との競争が激しくなる原因になります。高値で取引できていたとしても、気付けば「ほとんど利益が無い」というケースも。顧客からのコストダウン要求により徐々に製品単価が下がり、それに加えて人件費や材料費が高騰すれば、利益はほとんど出ません。

そんな状況を脱却するため、別の業界で技術を活用してもらう「用途開発」を利用します。新たな用途で技術を活用してもらうことで、同じ技術でも既存の市場よりも、高値で技術を買ってもらえるチャンスが出てくるでしょう。

用途開発を実現するためには、潜在需要を持った技術者へ自社技術の存在を知ってもらう必要があります。ホームページを持っていれば、興味を持った技術者の方から問い合わせが来るため、効率良く営業ができるのです。

効率よく営業活動ができる

製造業者が営業活動する上で、高い営業スキルを身につけたり、労力を費やす必要はありません。ホームページがあれば、問い合わせをしてきた相手に対して、営業を行うのでハードルが低いといえます。高い営業スキルは必要ではなく、新規顧客獲得のために営業活動を行ってこなかった企業に適している方法です。

展示会出展や広告出稿のような営業手段は、短期間で多くの見込顧客へ、自社のことを知ってもらえるチャンスではあります。ところが、製造業にとってはそれが必ずしも良いとは限りません。

製造業は製造設備のキャパ が決まっているため、極端に受注数が増えてしまうと、生産が追いつかなくなる可能性があるからです。生産キャパを考慮するのであれば、ホームページを通して営業活動を行って、少しずつ着実に顧客を増やしていくべきです。

ホームページ制作をする上で、デザインや機能を重視すれば、その分比例してコストが掛かります。しかし、BtoB製造業では、あまりデザインは重要視されず、新規発注先選定の基準にはなりません。発注先が選定基準として必要となる情報が明確に書かれていて、一定のアクセスが獲得できれば問い合わせにつながります。ホームページの運用に関する正しい知識さえあれば、他の営業手段よりも低いコストで、成果を出せる点がメリットといえます。

まとめ

製造業者がホームページを活用して、営業活動をすべき3つの理由について紹介しました。新規顧客獲得のために特別な営業スキルや、コストを掛ける必要はありません。ホームページがあれば、問い合わせをしてきた技術者に対して、効率良く営業活動ができます。それだけでなく、求職者に対して自社の技術をアピールできる上に、持続的な宣伝につなげることができるのです。

【ライタープロフィール】

ライター名:たなか

職業:エンジニア、技術ライター
執筆テーマ:金属加工、信頼性試験、SDGsなど

【経歴】
理工系大学院卒業後、自動車部品メーカへ入社。
設計検討から信頼性試験、図面作成まで一貫して業務を担当。
現役エンジニアの知見を活かして、Webライターとしても活動している。

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製造業のWeb担当者必見、購買担当者はWebサイトのここを見ている

はじめまして、産業機械メーカーの設計部門で働きながら、Webライターとして活動している大城です。

自社Webサイトの改善を試みているが、どこを改善すれば成約に繋がるのかわからず悩んでいませんか?発注を担う購買担当者の立場になってみると、マーケティングを成功させる秘訣が見えてきます。本記事では、購買担当者が新たな外注先を検討する際に、Webサイトを見るポイントをご紹介します。

購買担当者がインターネットの検索で新たな外注先を探すことが増えている

コロナ禍をきっかけに非対面志向が広がり、オンラインでの営業が浸透する中、購買担当者がインターネットの検索で新たな外注先を探すことが増えています。

また、各社Webマーケティングの強化意識が強くなってきており、発注を決めるために必要な情報収集はある程度Webサイトで行う認識が広がっています。

インターネットの検索時にどのようなキーワードで探すか

購買担当者の役割は、適切な「価格」「納期」「品質」を確保した発注先を選定することです。例えば、鋳物メーカーを探している場合の実例は以下の通りです。

まず、検索窓に「鋳物」を入力します。続いて、以下のキーワードを入力します。

  • 価格に関するキーワード:コストダウン 原価低減 適正な価格
  • 納期に関するキーワード:短納期 納期短縮 納期遵守 特急
  • 品質に関するキーワード:高品質 品質向上 品質管理

これらのキーワードを入力する背景には、次のようなメーカーを探している購買担当者の意図が伺えます。

  • 価格:価格の内訳を開示してくれて、原価低減の提案をしてくれる
  • 納期:納期に柔軟に対応できる
  • 品質:品質管理体制がしっかりしている

以上の情報を掲載したWebサイトを構築することで、購買担当者の目に留まりやすくなり、取引成約につながる可能性が上がります。

製造業のWebサイトを見るポイント

購買担当者が新たな発注先を探す動機としては、設計からの依頼で、新たな技術に対応できるメーカーを探すほか、既存メーカーの生産中止などにより、代替メーカーを探すケースがあります。

ここでは、代替メーカーを探す場合を想定して、購買担当者が製造業のWebサイトを詳細に見るポイントを、以下の3つに分けて説明します。

1.製造業のWebサイトを見る際に最初に必ず見るところ

まず、Webサイトで最初に必ず見るところは、次の4つです。

1.主な取引先

取引先が分かれば、その企業から信頼を得ていると捉えることができます。

2.拠点

事業所の場所が分かれば、災害発生を考慮したリスク分散がしやすくなります。

3.ロット数の情報があるか

発注側が扱っている製品の生産台数に合ったロット数であれば、発注先に決まりやすくなります。

4.納期

具体的な納期の記載があるのが望ましいですが、主に納期を遵守できるか?納期に柔軟に対応できるか?という観点で見ています。

2.この情報が載っていないと土台に上がらないという情報

購買担当者が発注を決める上で、「何をやっているメーカーか?」を見るのはもちろんですが、この情報が載っていないと検討対象にならない情報があります。

会社情報

会社情報で主に確認する項目は「資本金」です。発注元と発注先の資本関係が下請法の対象になるかどうかを確認します。

  • 品質面

品質面では、品質管理の体制や資格を持った検査員が検査しているか、工程管理の方法が提示できるか、などをチェックしています。

  • 信頼性

信頼性では、例えばJISなどの規格で規定されている部品であれば、JISの試験内容を実施していることや、使用条件が明確になっていてその根拠に耐久試験を行っている情報があると、より信頼性への説得力が増してきます。

  • 汎用性

汎用性については、その企業でしかできない技術は強みとなる反面、購買担当者としては適正な価格交渉がやりづらいと捉える可能性があります。他社と同じ製品が作れて、コストメリットをアピールできる記載があると望ましいです。

3.製造業のWebサイトを見る際にこの情報があると助かるというポイント

さらに、以下のような情報があると購買担当者は発注先の候補に絞りやすくなります。

  • 原価低減

購買担当者は、できるだけ安い価格に決めたいと思っています。このとき、材質や加工精度の変更など、原価低減の事例が載っていると有利です。

  • 材料

加工メーカーの場合、丸棒やチャンネル材など、どの素材寸法を調達しているかわかれば、インターネットを見た時点で発注できそうか判断がつきます。

  • 設備の情報

板金メーカーの場合、ベンダーやタレットパンチプレスだけではなくレーザー加工機も備えていれば、厚板の板金も加工ができると把握できます。

  • 加工の範囲

例えば、回転体を鋳物で製作する部品は、鋳物の他、加工とバランス作業が必要です。それぞれ別の外注先に発注するような部品でも、全て対応できる企業であれば、購買担当者の負担を減らせるので、有利です。

  • 納品後の対応

受け入れ検査で仮にNGになったとしても、代替品を即座に納めるなど、迅速に対応してくれる実績があると量産品として採用される可能性が高くなります。

実際の事例

ここからは、テクノポートがサポートしたメーカーで、購買担当者の視点をおさえてWebサイトをうまく作った企業を1社紹介します。

荒川技研 株式会社

荒川技研はプラスチック加工による試作モデルを製作しているメーカーです。切削加工の他、真空注型、3Dプリンタにも対応しています。トップページには、「試作のスペシャリスト」をキャッチフレーズに、少量から対応可能、特急対応、安定品質など、購買担当者へ訴求できるような情報を掲載。

品質面では、三次元測定機などの測定設備を掲載し、品質管理をアピールしています。

価格、精度、ロット数、納期からおすすめの加工方法が一目で分かり、購買担当者が問い合わせする手間をできるだけ省いた工夫がされています。

まとめ

本記事では、購買担当者がWebサイトで外注先を決めているポイントについて紹介しました。購買担当者としては、モノが作れるかどうかだけではなく、納期面、価格面、品質面で要求に対応できるかどうかを重視しています。購買担当者をターゲットにする場合は、今回紹介したポイントを参考に自社の強みを整理していきましょう。

購買担当者をターゲットにしたWebサイトの改善を検討される場合はぜひテクノポートにご相談ください。

ライタープロフィール

大城 竜亮
職業・役職:製造業勤務、技術系ライター
執筆テーマ:製造業関係、機械設計など

【経歴】
工学部の機械系学科を卒業後、自動車部品の機械設計を担当、現在は産業機器メーカーでCAE業務に携わるなか、技術系Webライターとして、製造業系の記事を中心に執筆中。

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メーカー担当者に聞く、製造業のWebサイトのここを見ています

はじめまして、機械系エンジニアで製造業・技術系ライターとして活動している竹重です。

社会環境の変化でデジタル化が進む中、製造業としてWebサイト上で集客する方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?最近では、多くの企業で時間や場所に制限のないWebサイトでの集客に力を入れており、その結果、Webサイト上での競争が激化してきています。そこで、本記事では、メーカー担当者が新たな外注先を検討する際に、Webサイトで検索するキーワードや良く見るポイントをご紹介します。

メーカー担当者がインターネットの検索で新たな外注先を決定することが増えている

昨今、インターネットの普及やコロナ禍を契機としたデジタル化の急加速を背景に、メーカー担当者がインターネットの検索で外注先を検討することが増えています。

また、インターネット検索では、対面と比較した場合、同じ時間で得られる情報量が多く、外注先調査の効率性でも注目されています。

インターネットの検索時にどのようなキーワードで探すか

外注先の選定にあたって、どのようなキーワードで検索されるのでしょうか。検索キーワードの代表事例としては、以下の3つが挙げられます。

  • 対象となる製品・設備・製法
  •  拠点
  • 資本金、売上高

また、ここでは例として、「段ボール」の外注先を探索する場合の実例も合わせてご紹介します。

1.対象となる製品、設備、製法

まず1つ目に、「つくり方に関すること」が挙げられます。これは、外注先として対象製品がつくれるかどうかを判断する必要があるためです。

検索例としては、「外注 段ボール」、「外注 段ボール 製紙」、「外注 段ボール ロールtoロール」となります。

2.拠点

2つ目に、「生産もしくは開発拠点」が挙げられます。これは、自社拠点との距離を知ることで、品質管理のしやすさやトラブル対応が十分にできるのかを判断でき、また、輸送コストのおおよそのイメージをつけることもできます。

検索例としては、「外注 段ボール 生産拠点」、「外注 段ボール 開発拠点」となります。実際には「生産拠点」や「開発拠点」のところに「東京」や「大田区」のような具体的な地域名を入れて検索することもあります。

3.資本金、売上高

3つ目に、「会社の業績に関すること」が挙げられます。これは、企業の規模感や事業継続の成否などといったその企業の経営安定性を判断する必要があるためです。

検索例としては、「外注 段ボール 資本金」、「外注 段ボール 売上高」となります。

製造業サイトを見るポイント

キーワード検索してヒットしたWebサイト上で、メーカー担当者はどのような情報を詳細に見にいきたいと思うでしょうか。ここでは、メーカー担当者が製造業サイトを見る際のポイントをご紹介します。

製造業Webサイトを見る際に最初に必ず見るところ

Webサイト上で最初に必ず見るところとしては、「事例紹介ページ」が挙げられます。

事例紹介ページとは、「どのような企業と取引があるのか、具体的にどのような取引をしているのか、何社と取引があるのか」といった情報を紹介しているページです。このページを見れば、実際に取引するに当たっての具体的なイメージが湧き、取引先のメーカーブランドや取引数によっては信頼性を判断する基準にもなります。

製造業Webサイトを見る際にこの情報があると助かるというポイント

Webサイトを見る際にどんな情報があれば、便利でしょうか。

例えば、「取り扱い製品の説明動画や実際に使用している動画」があれば、文章では伝わらない製品の細部や機械動作などが伝わり、具体的なイメージが湧きやすくなります。

この情報が載っていないと土台に上がらないという情報

一方で、製造業のWebサイトとして、最低限掲載しておくべき情報があります。

具体的には、「企業情報」、「製品情報」、「お問い合わせフォーム」が挙げられます。どれも基本情報であり、これら情報が未記載の場合、その企業の概要を知ることができない上、連絡を取ることもできません。

外注先として特に決め手となるポイント

外注先として特に決め手となるポイントは「信頼性があるかどうか」です。

例えば、過去にコンプライアンス違反として、重大な不正や不祥事を起こしていないかどうかなど、タッグパートナーとしてふさわしいかどうかを決めるポイントになります。

実際の事例

ここからは、Webサイトをうまく作り込み、ポイントを押さえた企業を2社紹介します。

株式会社ユニフェイス

株式会社ユニフェイスは製造業における問題解決・コストダウン・品質向上をIoTのチカラで実現する企業です。導入事例をその経緯を交え、具体的かつ詳細に掲載しており、具体的なイメージが非常に湧きやすいWebサイトになっています。また、導入先の会社名も記載しており、信頼性も同時に感じられます。

株式会社ZMP

株式会社ZMPは自動運転技術を活用した車両やバス、物流ロボット、無人フォークリフトなどヒトとモノの移動を便利にするロボットを販売する企業です。導入事例を豊富に掲載しているだけでなく、現場で活用されている様子を動画で視聴でき、具体的な活用シーンがイメージできるWebサイトになっています。また、カテゴリー別検索機能もついており、ユーザー目線の仕様になっているのも特徴的です。

まとめ

社会環境の変化でデジタル化が進む中、メーカー担当者が時間や場所に制限のないWebサイトで外注先を検討することが増えています。

本記事では、Webサイトで外注先を探すときのキーワードやサイトを見るポイントをご紹介しました。

ここで紹介したポイントを抑え、変化する状況をうまく利用したWebサイト制作を進めていきましょう。

【ライタープロフィール】

竹重 剛
職業:機械系エンジニア、製造業・技術系ライター
執筆テーマ:製造業全般

【経歴】
工学系の大学院を卒業後、化学メーカーに就職し、機械系エンジニアとして機械設計や生産技術開発に従事。職種柄、モノづくりの一連のプロセスに関して幅広く精通しており、今後ライターとして、製造業における様々な側面の記事を執筆予定。

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製造業ホームページ制作の流れ

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。自社のホームページ制作を考えているが、ホームページの制作のやり方がわからなくて困っていませんか?この記事では、ホームページ制作の流れを紹介します。

また各工程において気を付ける点や大まかな制作期間、費用などもお伝えします。ぜひ、この記事を参考にしてホームページの制作を検討してみてください。

製造業ホームページ制作に知っておきたい3つのこと

自社のホームページ制作にあたり、下記で紹介することは必ず知っておきましょう。

制作の流れ

ホームページ制作までの大まかな流れは以下の通りです。

  1. 企画書作成
  2. 見積もり依頼
  3. 発注
  4. 打合せ
  5. ホームページ用の写真撮影・画像の準備
  6. デザイン作成
  7. サーバー準備
  8. サーバーへのアップロード
  9. 仮公開
  10. 検収作業・公開

制作期間

ホームページの制作期間は規模によって、異なります。制作ページ数による例をあげると、10ページ以内では約1ヶ月、10〜15ページ以内では約2ヶ月、15〜25ページ以内だと約3ヶ月程度です。その他にもホームページのコンテンツ制作の外注有無やホームページのデザインの新規制作など、制作内容により期間は前後します。

外注した場合の費用相場

企業サイトの場合、安価な価格帯の費用の相場は20〜30万円程度です。ただし、外注先やページ数、SEO対策の有無やオリジナルデザインなど要望が増えるにつれて50〜100万円、それ以上もすることも珍しくありません。予算とホームページの目的に応じ、適切な費用の吟味が大切です。

製造業ホームページ制作工程の内容

では、各制作工程における具体的な内容を紹介していきます。

企画書の作成

はじめに企画書を作成します。外注先へと提出しホームページ制作の見積りを得るためにも必要です。ホームページに盛り込みたい内容をまとめましょう。

盛り込む内容の例は、ホームページ制作の目的やターゲット、現状の課題、注意してほしい点、ホームページのデザインイメージ、SEO対策などWebマーケティングの有無、ホームページリリース後の保守・運用などです。

企画書に関しては、制作がヒアリングをし、制作会社が作成するケースも多いので、自社で立てるのが難しい場合は制作会社に問い合わせてみてください。

見積り・発注

ホームページ制作の見積り及び発注をおこないます。外注先に企画書を提出し、見積りをもらいましょう。複数社に見積りを依頼し、費用を比較してください。予算を越える場合は、企画書の内容を取捨選択し、制作内容の絞り混みを検討しましょう。

見積りと制作内容に納得したら、発注をおこないます。

打ち合わせ

発注後は、外注先と発注側で企画書にそった内容の打ち合わせを繰り返し実施します。たとえば、自社ホームページの目的や現状抱えている課題の共有、ホームページ公開までの制作スケジュールなどをお互いにすり合わせて内容の合意していきます。その他にも、サイトマップやページレイアウトなどの相談もおこなうといいでしょう。打ち合わせで決定した内容を基にして、ホームページの要件定義書(設計条件)が決定しホームページを本格的に作成していきます。一般的に要件定義書以外の内容は、契約外となってしまいます。お互いに作業内容の抜け漏れをチェックしてください。

ホームページ用の写真撮影・画像準備

発注者側で準備するものもあります。その一つがトップページや各種コンテンツページに使用する写真・画像です。ホームページのトップページは見た目に直結します。ホームページの目的を踏まえながら、掲載する写真を撮影、選択していきましょう。また、自分で撮影しなくても、商用利用可能である無料の画像サイトや有料の画像サイトも便利です。写真撮影が困難な場合は、画像サイトの活用もいいでしょう。さらに写真に限らず、イラストやデザインの無料・有料サイトもあるため、ホームページの内容に適した素材を使っていきましょう。

近年のホームページ制作では写真を大きく使う傾向があり、写真の良し悪しがホームページの良し悪しを決めるといっても過言ではありません。プロのカメラマンに写真を撮影を依頼することも検討してみて下さい。

デザイン作成

デザイン作成では、ホームページ全体のレイアウトや各種ボタンの位置、コンテンツページのデザインなどを決めていきます。たとえば、発注者はパワーポイントやイメージ図などを伝えてもいいですし、参考にしたいホームページを提示して相談するといいです。近年、ホームページは、スマートフォンからの閲覧がほとんどです。そのため、パソコンやスマートフォンなど対応したレスポンシブデザインを採用するといいでしょう。外注先はこれらを基にデザインを発注者へ提案します。これを基に、デザインの確認作業をすすめ、修正、ブラッシュアップを進めていきます。

サーバーの準備

ホームページの公開は、「ドメイン」「サーバー」が必要です。それぞれ準備していきましょう。ドメインは「.com」「.jp」などのアドレスを示しており、年間数千円で利用できます。

サーバーはやレンタルサーバーを利用するのが一般的で、相場は月数百円から3,000円程度です。自社の利用目的やサーバーのセキュリティなどを考慮してサーバー会社を選択してください。

サーバーアップ

サーバーの準備が完了したら、ホームページの公開まであと一歩です。サーバーに「ホームページ(ファイル)」をアップロードすると、インターネット上にホームページが公開されます。外注の場合、サーバーへのアップロードも実施してくれます。見積もり時に作業内容の確認もしておきましょう。

公開チェック

サーバーにホームページをアップロードしたら、最終チェックです。要件定義書通りの内容が表示されているか確認しましょう。その他にも、リンク先が表示されるか、誤字脱字がないか、不具合がないかの最終確認です。発注者、外注先ともに検収作業をおこない、問題がなければホームページを公開します。

まとめ

ホームページ制作の流れは企画書作成→見積もり依頼→発注→打合せ→写真撮影→デザイン作成→サーバー準備→サーバーへのアップロード→仮公開→検収作業→公開です。行程は多いものの順番に取り組めばホームページを制作できます。

自社ホームページ制作の際は、ホームページの目的や現状の課題などを洗い出しておくと外注先との打ち合わせもスムーズに進みます。しっかりと準備しましょう。

テクノポートは多くの製造業ホームページを制作し、それぞれのSEO対策を成功させ、効果の高いホームページ制作をしてきました。お困りの際はぜひ相談してください。

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製造業のホームページデザイン!ブランディングのプロが教える4つのポイント

  • お客様の目を惹く製造業のホームページのコツを知りたい。
  • お問い合わせにつながるホームページのデザインについて知りたい。

この記事は、上記のような悩みを持つ経営者・担当者向けの記事です。

今回は、企業の強みから売り上げを上げるブランディングコンサルタントの視点から、製造業のホームページ制作において欠かせないポイントについて解説させていただきます。

こんにちは。企業の「技術」と「想い」を伝えるブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

まず、業績を上げる・または落ち込んだ売り上げを持ち直すのに新規取引先の獲得が重要ですよね。そこで覚えておいていただきたい大前提があります。それは、これからの新規取引先獲得を目指すなら、今までのプッシュ型(Push型)からプル型(Pull型)の営業スタイルを構築することです。

なぜなら、新規取引先開拓として狙う遠方の会社や大手企業でも購買部の担当者が若返りをしています。そんな彼らが新しい発注先を調べるとき最初に行うのは「まずWEBで検索」です。つまり、今までは多少古くても存在さえすればOKだったホームページが、これからは最も重要な営業窓口といっても過言ではないのです。

では、担当者が数あるホームページの中から、同業他社ではなくあなたの会社のお問い合わせにつながるにはどうしたら良いでしょう?そのためには、これからお話しする相手が安心できる4つの設計を心がけることが重要です。

①技術の「専門性」と「こだわり」

何より会社の「専門性」がすぐに分かることが重要です。またその専門性を磨くために、取り組んできた「こだわり」も必ず掲載しましょう。主力商品や現在チャレンジしている製品などを取り上げて、あなたの会社の強みをわかりやすく示しましょう。

②実際の社員の働く姿を掲載

つい専門的な技術紹介に熱が入り、製品写真ばかりが掲載されているホームページも見受けられますが、どんな製品でも最終的に品質を約束できるのは「人」ですよね。仕事をする表情から会社の姿勢を感じ取ってもらうことができるのと同時に、顔が見えることでお問い合わせのハードルを下げる効果も期待できます。

③写真や画像にこだわる

良い仕事を伝えるためには、良い写真が必要です。なぜならホームページの写真は展示会に並べるサンプルを同じくらい重要だからです。たとえ実際の商品が良くても、お客様がホームページから見ることのできるサンプルは写真です。写りが良くなければ、実際の製品ものその写真のレベルと同じように感じ取られてしまいます。ホームページでは、確かな専門性やこだわりの技術を画面の向こうでしっかりと感じ取ってもらうために、専門のカメラマンに依頼することをお勧めします。

④企業理念と仕事へのポリシー

①でお話しした専門性やこだわりについて言及するに止まっているホームページをよく目にします。しかし、新規取引先獲得を目指すのであれば、専門性やこだわりの根幹である企業理念も必ず掲載しましょう。企業理念は、会社の姿勢や仕事への情熱を他者と共有するための最強のツールです。また仕事へのポリシーとして、SDGsや環境配慮について語るのは「性に合わない」と掲載しない事例も耳にします。しかし、その性に合わないと掲載を取り下げた情報は、これからの時代の取引先選定の決定打として、相手にとって必要な情報です。大袈裟にする必要はありませんが、あなたの会社が当たり前に行っている使用する材料の選定基準や、地域や環境の配慮などを等身大に記載することで、画面の向こうの相手がお問い合わせをしやすい環境を作ることができるのです。

まとめ

良いものを作っていても伝わらなければないものと同じです。若くして購買部に配属された若手担当者は、自社にとって頼れる取引先を見つかり、安心して仕事が回ることを切望しています。そのために、繋がりやすいホームページであなたの会社の技術やこだわり、仕事の姿勢をわかりやすく伝えることが重要です。製造業こそホームページをプル型の営業窓口として活用し、新規取引先の獲得を目指しましょう。

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製造業でWebマーケティングを成功させる秘訣|ターゲットはここを見ている

こんにちは、テクノポートの永井です。マーケティングを成功させるために大切なことは「ターゲットの気持ちを理解する」ことです。ターゲットの気持ちを理解する簡単かつ効果的な方法は「ターゲットの立場になってみる」ことです。

例えば、スポーツプレーヤーをターゲットとする場合は対象のスポーツをやってみる、ゲームプレーヤーをターゲットとする場合はゲームをプレイしてみるなど、ターゲットの同じ立場に立つことで、何を求めているのか理解しやすくなります。しかし、メーカーの設計や購買をターゲットとすることが多い製造業の場合、相手の立場になることは難しいため、ターゲットの気持ちを理解するためには他の方法を取らなければなりません。

そこで、今回はテクノポートの永井がメーカーの設計者と購買にインタビューを行いました。外注先を探すときのシチュエーションや選定方法など、マーケティングをする上で重要な情報を聞きましたので、今後の参考にしてみてください。

マーケティングとは

マーケティングは簡単にいうと「売れる仕組み」を作ることです。売れる仕組みを作るためには、誰に、どのような価値を、どのようにして提供する(HOW)のかを決めることが大切です。

「誰に、どのような価値を」の部分を戦略、「どのようにして提供する(HOW)」の部分を戦術ということもあります。マーケティング用語として、「誰に」をターゲットもしくはWHO、「どのような価値を」をWHAT、「どのようにしてを」をHOWと表現することもあります。製造業のWebマーケティングの場合、ターゲットはお客様、WHATはお客様が貴社に求める価値、HOWはWebサイトになります。

マーケティングを成功させるためには強いWHATを見つけ出さなければなりません。強いWHATを見つけ出すためには、ターゲットがどういった状況でどういった価値を求めているのかを想像することが求められます。そのため、マーケティングでは「ターゲット」を理解することが非常に大切です。

ターゲット(メーカーの設計や購買)はここを見ている

製造業の場合、メーカーの設計や購買をターゲットにすることが多いと思います。今回、ターゲットの行動を理解するためにメーカーの設計と購買担当者に、外注先を探すときのシチュエーションや特に見ている情報をについて伺いました。業界は限られますが、マーケティングを考える上で重要な意見になると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

メーカーの設計が見ている内容

大手自動車の部品メーカーと電機メーカーの設計者に、外注先を探すときにどのような情報を見ているかインタビューしました。

メーカーの量産設計者が外注先を探すときのシチュエーション

  • 新機種の開発において、機能のレベルアップをしたいとき
  • 特殊な技術が必要になったとき
  • 試作が必要になったとき
  • コスト削減をしたいとき
  • 不具合の恒久対応(稀)
  • 不具合の暫定対応(検証用の試作など)

メーカーの量産設計者が外注先の探し方

  • 社内の他部署(購買や資材部)
  • 付き合いのある商社
  • Webサイト
  • 展示会

メーカーの量産設計者が外注を選定するときに見ているポイント

  • 実績(加工実績、取引先):技術レベルを確認する。同じような製品を加工したことがあるか確認する。
  • 設備情報:会社の生産規模、供給能力を確認
  • 技術情報:技術の特徴や他社との比較のために確認
  • 会社概要:会社の規模を確認
  • 5S活動など:会社の雰囲気の確認
  • トップの考え:長期的に付き合えるかどうか

今回話しをお聞きした設計者の方は両者とも量産品の仕事をしていたため、技術だけではなく供給能力も確認していました。不具合を対応するときは暫定対策品をいち早く製作して実験する必要があるため、供給能力よりも納期を優先することも多いそうです。ただ恒久対策品は既存の製造先で行うことが多いので、新規参入は難しそうです。大手自動車の部品メーカーと電機メーカーとつながるためには、製品の開発段階から接触できるような戦略が必要になりそうです。

メーカーの購買が見ている内容

大手自動車の部品メーカーと携帯電話メーカーの購買担当者に、外注先を探すときにどのような情報を見ているかインタビューしました。

メーカーの購買が外注先を探すときのシチュエーション

  • 既存サプライヤーに不満があるとき
  • 既存サプライヤーが廃業になったとき
  • 既存サプライヤーの供給能力が足りないとき
  • 設計開発からの依頼

メーカーの購買が外注の探し方

  • Webサイト
  • 取引のある商社

メーカーの購買が外注を選定するときに見ているポイント

  • 実績(製品、取引先など):信用できるかどうか。同規模と取引実績があると安心
  • ISOなどの認証:最重要ではないが取得していることが望ましい(メーカーによっては必須になることもある)
  • 品質管理:品質管理体制や賞なども確認
  • トップの考え:長期的に付き合う価値があるかどうか
  • 価格:希望通りの価格で製造できそうかどうか
  • 製造拠点:複数の拠点や海外拠点があるかどうか
  • 設備:供給能力は十分か、原価償却してそうか(安く作れそうか)
  • 社内体制:不具合対応時に動けるか、改善活動ができるか、PDCAを社内で回せるか

購買担当者は技術よりも供給体制や品質管理体制、社内体制など長期的に取引ができるかどうかを見ている傾向にありました。特に、トップの考えやビジョンを確認するため、代表あいさつを読むと応えた方も多かったのが印象的でした。購買をターゲットとする場合は、長期的に取引をするメリットを伝えることが必要になりそうです。

まとめ

今回はメーカーの量産品の設計者と購買担当者に外注先を選ぶときの状況についてインタビューを行いました。設計は技術を購買は社内体制の情報を判断材料にしている傾向にありました。量産メーカーをターゲットとする場合は、今回のポイントを参考に戦略を立てみてください。

私も自動車部品メーカーのボッシュで設計開発をした経験もあり、大手メーカーのターゲットの気持ちはある程度理解できますので、メーカーをターゲットとしたWebマーケティングを行いたいとお考えでしたらぜひテクノポートにご相談ください。

The post 製造業でWebマーケティングを成功させる秘訣|ターゲットはここを見ている first appeared on モノカク.

【製造業】失敗しないWebサイト制作会社の選び方

こんにちは、テクノポートの永井です。

新型コロナウイルスの影響で対面営業を自粛せざるを得ない状況が続くなか、Webサイトに力を入れる企業が増えてきました。

これまで訪問営業や展示会に力を入れていた企業も、Webサイトからの問い合わせを増やし、商談につなげることで、対面営業を減らしながらも受注数を確保する流れに変わってきています。

このような営業目的のWebサイトを作るためには「Webサイトを制作してくれる企業」の選定が重要になってきます。Webサイト制作会社にもそれぞれ特徴があり、土木系や製造業など特定の分野に特化しているところから、オールジャンルを手掛けているところまで、Webサイト制作会社によって得意分野が変わってきます。

今回は製造業のWebサイト制作会社の選定基準を紹介します。

Webサイトで成果を出す方法には王道がある

Webサイトのメリットはターゲットの行動が予想しやすく、かつ対策が打てることにあります。そのため、問い合わせを増やす目的のWebサイトには王道が存在します。

ターゲットの行動は

  1. GoogleやYahooなどの検索エンジンにキーワードを入力して課題を解決できる企業を調査
  2. 複数の企業Webサイトの中から実際に課題を解決できそうな企業を選定
  3. 問い合わせ

になります。

これをWebサイト視点に変えると下図のような形になります。

  • アクセスを増やす:ターゲットが検索するキーワードでのSEO対策
  • 問い合わせ増やす:ターゲットが求めるコンテンツを作る
  • 問い合わせから受注につなげる:Webサイトではなく直接の営業力

つまりアクセスを増やし、適切なコンテンツを作ることができれば、必然的に問い合わせは増えます。Webサイト制作会社を選定する際は、この王道に対してどのようなことを行っているのかが判断基準になります。

Webサイト制作会社を選定する3つの基準

Webサイト制作会社を選定する際に気をつけるポイントは3つ。アクセスを増やす技術を持っているか。問い合わせにつながるコンテンツの提案をしてくれるか。そして、公開後のサポート体制が充実しているかです。もちろんデザイン性などの要素も大切ですが、この3点がしっかりしていれば、反響を出すことは難しくありません。

1、製造業独特のキーワード調査ができるか

Webサイトでアクセスを増やすためには、GoogleやYahoo!の検索結果の上位に表示されなければなりません。そのためには、ターゲットが検索するキーワードを想定して、そのキーワードで上位に表示させるようなSEO対策を行う必要があります。

このキーワードの選定がうまくできていないと、ターゲットに見られなくなり、たとえアクセスが増えたとしても問い合わせにはつながりません。

キーワードの月間検索数は、Googleのキーワードプランナーを使えば簡単に調査できますので、Webサイト制作会社も調査しています。

製造業などの技術系キーワードの場合、一般的な検索キーワードと比較すると検索キーワードが特殊になり、かつ月間の検索回数も少なくなるため、キーワードの選定が難しくなります。

例えば、BtoC向けの場合、10万回数/月以上のキーワードは普通にありますが、技術系になると500回数/月も珍しくなります。

キーワードの選定には経験やノウハウも関係してくるため、Webサイト制作会社がどのようなキーワードを選定するかによって、Webサイト制作会社の特徴を知ることができます。

例えば、Webサイト制作会社から提案されたときに

  • 想定しているキーワードはどのようなものですか?
  • 弊社のターゲットが検索しそうなキーワードはどのようなものが考えられますか?
  • キーワードのボリュームはどれくらいですか?

などの質問をして疑問をしっかり解決してくれるかどうかで、その企業が自社に合っているかどうか判断できます。

SEO対策の重要性については、SEO対策・完全ガイド(BtoB製造業・メーカー向け)で取り上げていますので、深く知りたい方はチェックしてみてください。

2、問い合わせにつなげるためのコンテンツを提案できるか

キーワードが決まったら、次に見極めるのは問い合わせにつながる訴求コンテンツの作り方です。訴求コンテンツは「ターゲットが求める情報」になるため、ターゲットが抱えている課題を解決できる情報を掲載しなければなりません。「自社のどの技術をどのような表現で伝えれば、ターゲットの目に止まるのか」を想像してコンテンツを作る必要があります。

社内だけでは自社の技術の良さに気づかないことも多いため、第三者からの指摘が大切になります。その第三者となれるのがWebサイト制作会社です。製造業のWebサイトを専門で制作している企業は、技術的な話を深堀りしていくなかで貴社の強みを見つけてくれます。

そのため、Webサイト制作会社を選ぶときは自社の強みや技術的優位性を指摘してくれる企業を選んだほうがよいでしょう。

例えば、Webサイト制作会社から提案されたときに

  • 他社と比べたときの弊社の強みはどんなところになりますか?
  • このような技術をもっているのですが、どういった需要がありそうでしょうか?

などの質問をしてきちんと回答してもらえるかどうかで、その企業が自社に合っているかどうか判断することができます。

技術の伝え方については別の記事でまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
ひと目でわかる技術・製品の紹介ページの作り方

3、公開後のサポート体制が整っているかどうか

Webサイトはこれまでの2点を押さえておけば、ある程度の反響は出せます。しかし、初めに検討したキーワードやコンテンツが十分でなかったり、時代とともにターゲットのニーズが変わってきたりするため、Webサイトの内容は定期的に見直す必要があります。

WebサイトはGoogleアナリティクスなどの解析ツールを使うことで、アクセス数や検索に強いページ、アクセスされたキーワードなど、さまざまな流入データを知ることができます。Webサイトの問い合わせ数を増やすためには、現状を知った上でどのような改善が最適かを検討しながら更新し続けることが大切です。

Webサイト制作会社を選定する際は、このようなサポート体制が整っているところを選んだほうがよいでしょう。

選び方としては

  • 定期的に打ち合わせをするようなサポートであること
  • 更新が定額であること(更新ごとに費用が発生すると依頼しづらくなるため)
  • 解析データをもとに提案してくれるようなサービスであること

が整っていることが理想です。

社内にWeb担当がいる場合、サポートは必要ないかと思われがちですが、外部に任せたほうが効率的です。Webサイトの更新は納期が決まっていないことが多く、本業が忙しくなるとついつい後回しになってしまいます。修正の効果が出てくるまで時間がかかるため、Webサイトは定期的に更新をしたほうがよく、更新が滞るようであれば外部に任せることをおすすめしています。

ホームページの更新の重要性については別の記事でまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
BtoB製造業のWebサイト運営(アクセス分析と改善)手法まとめ

まとめ

その他にもホームページ制作する場合に気をつけるポイントについてまとめていますので、下記の記事も確認してみてください。

製造業ホームページを制作依頼(外注)する際の業者選定における3つのポイント

ホームページを外注する場合にチェックするポイント

テクノポートは製造業に特化してWebマーケティングを行っています。今回お話させていただいた、キーワードの調査からコンテンツの提案、公開後のサポートまですべて対応可能です。製造業のWebサイトを検討中の方は、ぜひテクノポートにご相談ください。

社員の仕事の質が上がる 会社理解度が高まるウェブサイトの作り方

こんにちは。企業の「技術」と「想い」を伝えるブランディングC-OILING代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

今回は、社員が読み返したくなるサイトは会社を強くするという話をさせていただきます。消費者のライフスタイルの変容が大きい今、受注の件数や内容に変化が続いています。この変化が続くことは中小企業にとって売上の増減が左右されるだけではなく、社員のモチベーションも同時に左右されます。営業スタイルのリアル対面からオンラインへの移行や、生産作業のクオリティやスピードの変革期に伴い、今がウェブサイトを作り直すタイミングなのでは?と感じているならば、まず売上が上げるウェブサイトを目指すのはもちろんです。しかし、その1回目の新規取引を契約すると同時に、継続的な取引をしたくなる会社へとステージアップしておくことが重要です。

ウェブサイト目的は直近の売上増加だけではない

会社のウェブサイトをリニューアルする際に「社外に向けてもっと発信するものにしたい」とおっしゃる経営者の方が多くいらっしゃいます。そんな時私は「どうせでしたら、社外だけでなく社内に対しても影響力のあるウェブサイトの方が良くありませんか?」とお話しをしています。この話をすると、大概の経営者の方は目からうろこが取れたような顔をされますが、実際に担当者と話をするのは社員です。営業担当や製品作業担当が質問を受けた時、目の前の製品についてだけではなく、会社について同じレベル感で語れるとお客様から会社への信頼は強固なものとなります。

社内に対して影響力のあるウェブサイトは、経営者が考える会社にとっての本当のお客様像、そしてそのお客様たちの抱える課題は何であるかを社員たちと共有できる、日々の業務に反映できる強力な財産になるのです。

社員は「本当のお客さん」を知っているか?

経営者の視点からすると、社員が自ら学習してスキルを上げることや、目の前の見積書や設計図だけではなく、1年後や3年後を見込んだ取引を考えるようになって欲しいと考えるものです。しかし、社員にとって自分のスキルが上がる事自体に楽しみを見出すことは、実はなかなか難しいものなのです。「自分が頑張って何になるのだろう?」「課題が増えるのは大変だから嫌だな。」社員にとっての仕事とは、目の前の業務をクリアしていくことになってしまいがちです。

しかし、この負のループから抜け出す有効な方法があります。それは社員が自分のお客さんを知ることです。自分の仕事の目的が明確な場合、その目的に対してスキルを高めることは楽しいことになります。ちょうど中学生が部活の県大会優勝という目的に向けて自主練習やチーム練習に自ら進んで取り組むのと同じです。自分のした仕事が誰のためになるかという目的に対して「やりがい」を感じながらスキルアップする成長のループ生まれます。自社のお客様像とその課題をクリアにしたウェブサイトは、社員育成の観点からも、自分たちの会社の目的を日々目にできるツールとして重要な役割を果たすことができるのです。

社員が読み返したくなるサイトは会社を強くする

この記事を読んでいるあなたが、経営者としてウェブサイトのリニューアルを考えているなら、まず目の前の課題である新規顧客を獲得ができる事は大前提として捉え、一度契約をしたら長く付き合える企業づくりができるウェブサイトを目指しましょう。それは社員が会社に対する理解度、お客様に対する理解度を高め、能動的にスキルアップやお客様との関係構築する力を育てます。ウェブサイト作りは社外への発信だけではなく、社員育成という視点も持つ事で継続的な売り上げの向上を見込める生きた財産となり、会社を強くするカギになる事を覚えておきましょう。

Webサイト制作ーTOPページの役割と構成について

テクノポートの井上です。最近はページ数が多いWebサイトも増えています。制作していくうちに全体の構成が崩れ、まとまりの無いサイトになってしまったというお話も聞きます。それぞれのページの役割をしっかり認識した上で企画構成することが大切です。今回はTOPページの役割と構成について紹介します。

TOPページ3つの役割

TOPページはWebサイト全体の「表紙」であり「目次」のような役割を果たしています。その役割を分解すると下記の3つの役割が挙げられます。

1.何をしている会社かひと目で伝わるようにする

一般的にはTOPページ上部のキャッチ画像部分が該当し、表紙の役割となります。お客様が訪れた際に最初に目に飛び込んでくる画面のため非常に重要な要素です。

マーケティングを目的としたWebサイトの場合、企業のブランドイメージ訴求よりも、製品や技術の訴求がメインです。そのため、訪れるユーザーに伝えるべきものは以下の内容になります。

  • 「何の会社か?」
  • 「どのような特徴があるか?」
  • 「どのようなメリットを顧客に提供できるか?」
  • 「どのようなベネフィットを顧客にもたらすか?」

BtoCの場合にはベネフィットの訴求が良いと言われますが、BtoBの製造業の場合、ベネフィットの訴求というのは抽象的になりがちなので、メリットを訴求することが良いと思います。

表現、記述の仕方は抽象的なものよりも、より具体性なものが好まれます。例えば「交差何μmの精度を実現」「5面加工機にて5m×5m×3mの大物サイズに対応」など、微細や超大物という表現だけでなく、数値を入れることが重要です。

多くの会社が高精度、短納期、高品質をうたう中で、具体性がないWebサイトも多くあります。もちろん全部の製品にその精度やサイズが当てはまるわけではないので、製品サンプルとともに紹介すると良いでしょう。このサンプルの場合にはこれぐらいの精度、というように製品サンプルに添えてPRしたい数値を表すとよりイメージか付きやすくなります。

2.ユーザーの必要とする情報があるページへ、ストレス無く誘導する

目次という役割を考えると、「大見出し・中見出し・小見出し」のように見出しがあり、そこに何が書かれているかがわかる必要があります。Webサイトでも同様に、どのようなページがあり、何が書かれているのか?全体が把握できるようにすることが必要です。

また、ユーザーが欲しいであろう情報、会社として見せたい情報をすり合わせ、求める情報の優先順位によってコンテンツを配置させます。

特にBtoB(製造業)の場合、発注者の知りたい情報は、頼みたい図面の基準に合致している会社がどうかです。そのため、BtoCのようなWebサイトの印象やデザインはそこまで重要な要素ではなく、保有技術、設備、加工サンプル、実績、品質管理体制等の情報を探しています。

該当するような情報を素早く提供(見つけてもらえるように)することが大事です。また、納期までの期間が短く急いでいるユーザーも多いため、問い合わせまでの導線がストレスなくひかれていることも重要です。

3.新着情報やブログなどユーザーにとって新しい情報を提供する

本来なら、できるだけページの上の方に配置します。製造業の場合、展示会、お休みのお知らせ、設備導入などが挙げられますがそこまで新着の情報が無いというケースが多いです。更新がまったくされていないものがTOPページの目立つ所にあるとお客様の評価を下げる可能性があります。更新の頻度により、配置場所を調整します。

TOPページの構成

次にTOPページの構成についてです。構成は色々ありますが、一番オーソドックスな構成を紹介いたします。

ヘッダー

Webサイト全体の共通部分となり、ロゴ、社名、電話番号、お問い合わせバナーなどを配置します。お問い合わせは常に目にはいつ位置に置き、スクロール時にもバナーが追従する形がとれると良いでしょう。最近ではリードを増やすこと目的とし、お問い合わせ前段階のリードも取れるよう資料ダウンロードを配置するケースも増えてきました。

ナビゲーションメニュー

Webサイト全体の共通部分となり、各ページへのリンクが網羅できるものを配置します。スマホの普及により、調整のしやすい上部にナビゲーションを置くタイプが増えています。

ユーザーにとって項目が多くありすぎると見づらくなるため、多くても5~7項目ほどに抑え、項目にマウスオーバーさせることで下の階層が見れるように設計します。

漏れなく、ダブり無くリンクを設け、ユーザーの必要なものがどこにあるかすぐにわかるようにすることが非常に重要です。

メインビジュアル

前述の通り表紙の役目を果たす非常に重要な要素です。伝えたい内容が複数あったり、事業部が複数ある場合など、何枚かをスライドさせたり、動画で伝えるなどの手法もあります。

コンテンツ

ヘッダーやフッターなどのWebサイト全体で共通な要素ではなく、ページによって変わる部分です。誘導したいページへのコンテンツなどを配置します。新着ニュースなどのお知らせもここに配置します。

コンテンツに優先順位をつけ、基本的には上から順に並べていきます。幅広い加工技術があったとしても、ただ並列させるのではなく、強弱をつけることも大事です。ピックアップ技術などで一部抜粋して上部に配置するのも良いです。

フッター

Webサイトの下部に配置するナビゲーションや著作権表示、基本情報(ロゴ・社名・住所・電話・FAX)などを記載することが一般的です。Webサイト全体で共通する要素となります。

いかがでしたでしょうか?今回はWebサイト制作時のTOPページの役割についてご紹介しました。制作関係者全員で共通の認識を持つことが円滑なWebサイト制作の進行に繋がります。ぜひ参考にして頂けたら幸いです。

BtoB製造業のWebサイト制作時の企画手法まとめ

Webサイトは公開後に定期的かつ適切な更新を行うことが大事ですが、もちろん制作(リニューアル)時に行う企画も非常に重要な工程となります。筋の良い企画を立てられれば、公開後に更新を一切行わずとも一定の成果を挙げるWebサイトも少なくありません。当記事では、成功の確率を高めるためのWebサイトの企画手法についてご紹介していきます。

戦略の立案 3C分析とは

まずは、戦略を構築する上で必ず抑えておきたいフレームワークである「3C分析」についてご紹介します。3C分析とは、顧客=Customer、競合=Competitor、自社=Companyのそれぞれの頭文字である3つのCを指しています。Webマーケティングを成功させる上で重要なことは、「ターゲット顧客がたくさんいる市場を選ぶこと」、「競合他社が少ない市場を選ぶこと」、「自社の強みが活きること」。この3つの条件が揃う戦略を立てることです。中小企業の経営者であればランチェスター戦略を学んでいる方も多いと思いますが、考え方はほぼ同じと言ってよろしいかと思います。

製造業のWebマーケティングの場合、特に「競合他社が少ない」というポイントを抑えることが重要であると考えています。なぜなら、せっかく下請脱却を狙ってWebマーケティングを始めたのに、競合他社が多い市場を狙ってしまうと、そこで価格競争に巻き込まれます。それでは下請でコストダウンを要求される環境と変わらないからです。

BtoB製造業のための3C分析

モノカク内に3C分析を使った企画手法に関する詳細記事がありますので、こちらもご参照下さい。

MFTフレームワーク

3C分析の他に、製造業のWebサイト企画を行う上で役立つ「MFTフレームワーク」というものもあります。こちらのフレームワークはどちらかというと装置や機械など最終製品を作っていらっしゃるメーカーの方が活用しやすいものかと思います。

MFTとは、Market(市場)、Function(機能)、Technology(技術)の略です。PRしたいと考えている技術をどの市場へ売り込もうかと考える時に、いきなりターゲットとなりそうな市場を考えようとするとどうしても視野が狭くなってしまいがちです。そこで、技術と市場の間に「機能」を挟むことによって、技術を活用できる市場を幅広く検討できるようになります。このフレームワークを使うことでターゲットとする市場を幅広く効率的に見つけ出す事ができます。

詳細は下記記事に詳しく書かれていますので、こちらをご参照下さい。

キーワード市場調査

大まかな戦略が決まったら、次にどのようなキーワードで新規顧客を獲得していくか、について考えていきます。キーワードは下記3つの基準によって選定していきます。

SEOキーワード選定3つの評価軸

  1. アクセスが稼げるか
    そのキーワードで検索している回数が多く、競合サイト数が少ない方がアクセスを稼ぎやすいです。両者を調べることでアクセスの稼ぎやすいキーワードを選定します。
  2. コンバージョンする(問い合わせに繋がる)か
    候補として挙げたキーワードでWebサイトにアクセスするユーザが最終的に問合せを行うのかを考えます。普段顧客と接している営業担当者などの意見も聞きながら定性的に判断します。
  3. 自社の強みと合致するか
    候補キーワードで検索したユーザが自社と他社を比較検討した場合に、優位性があるかどうかを判断します。実際にそのキーワードで検索した時の検索結果で競合する会社と自社を見比べます。

具体的な選定方法や進め方に関しては下記詳細記事をご覧ください。

サイトマップの作成 ページ別の役割分担を考慮する

サイトマップを作成する際は各ページの役割を考慮しましょう。各ページの役割を意識して企画することで、新規顧客獲得に繋がる集客力の強いWebサイトを作成することができます。

アクセスを獲得するページ(ランディングページ)

まず初めにご説明するのは「アクセスを獲得するためのページ」です。このページは、ユーザが検索エンジンを使いWebサイトを探す際に、最初に辿り着くページとなります。アクセスを獲得するためには、検索結果の上位に表示される必要があり、SEO対策を施す必要があります。そのため、キーワード調査を行った上でどのようなキーワードでSEO対策するか、検索上位表示させるためにはどのようなページ構成にするか、といった点を考えていく必要があります。

製造業のWebサイトで言うと、製品紹介、加工事例、技術説明、加工材料紹介などのページがその役割を果たすことが多いです。

ユーザを口説くページ(訴求ページ)

次にご説明するのは「ユーザを口説くためのページ」です。検索エンジンを使いアクセスしたユーザがランディングページに辿り着きますが、ユーザに対し自社の魅力を存分に伝えるために、このページへ誘導する必要があります。他社のWebサイトと比較検討された際に、口説き文句となるコンテンツを掲載することで、ユーザからの問合せを獲得するのに大きく貢献します。

製造業のWebサイトで言うと、品質の高さ、短納期対応、ソリューション(課題解決)事例、他技術との比較などのページをその役割を果たします。

問合せを獲得するためのページ(クロージングページ)

最後に「問い合わせを獲得するためのページ」です。問合せページを設けることは当たり前のことですが、ユーザが問合せしやすく(問合せしたく)なるよう工夫を施しているWebサイトは意外と少ないものです。どのようなクロージングページを設けるかで問い合わせするか否かの判断が分かれる場合がありますので、手を抜かないようにしましょう。

製造業のWebサイトで言うと、一般的な問合せページ以外にも、技術相談窓口、資料ダウンロードページ、サンプルテスト依頼ページなどのページがその役割を果たします。また、BtoBの場合は必ず問合せ前に会社紹介ページが見られるので、ここも手を抜かないように注意してください。

サイトマップ例

Webサイトマップ例

ページの役割分担を意識したサイトマップの作成方法に関しては下記記事もご参照下さい。

主要ページ制作時の注意点

Topページ

TOPページ

TOPページの構成を上からざっくり言うと、ヘッダー、メインビジュアル、メインコンテンツ、CTA(問合せページへの誘導コンテンツ)、フッターとなります。それぞれ作成時の注意点は下記のとおりです。

  • ヘッダー・・・社名、住所、電話番号は必ず設置する。Webで問合せしたいユーザ向けに必ず右上に問合せへの誘導バナーを設置する。
  • メインビジュアル・・・自社の技術や製品が一目でわかる画像を使用する。キャッチコピーについては次ページ参照。
  • メインコンテンツ・・・主要下層ページの概要とリンクを必ず網羅的に掲載する。技術者は仕事でWebサイトを見ているので、とにかく欲しい情報がどこにあるのかを分かりやすくすることが重要。
  • CTA(問合せページへの誘導コンテンツ)・・・なるべく前ページ共通で設置する。
  • フッター・・・ページ数が膨大でなければサイトマップを設置する。フッターにも社名、住所、電話番号は必ず設置する。

技術・製品の紹介ページ

技術・製品紹介ページ

技術・製品の紹介ページはランディングページと訴求ページを兼ね備えるケースが多いページです。離脱率が上がらないように、TOPページ同様、デザインにもこだわりましょう。ページに掲載するコンテンツを作成する際の注意点は下記のとおりです。

  • キャッチコピーは下記に注意して作成する。
    −具体的な表現を使うこと
    −機能訴求でなく課題解決を意識する
  • 冒頭に「どのような課題を解決できるか」「どのような特徴があるか」について記載することで、ユーザに対し「自分に関係のある情報が掲載されているかどうか」の判断をさせる。
  • TOPページ同様、一通り見て、自分の欲しい情報がどこにあるのか分かりやすくする。そのため、情報が多くなりすぎる場合は、当ページには概要だけを記載し、詳細ページへのリンクを設置する。
  • ページのボリュームが多くなりすぎる場合は、画像やイラストを効果的に掲載するなど、読みやすくなる工夫を行う。

加工事例ページ(加工業者向け)

加工事例は自社の技術力をPRするための絶好のコンテンツです。事例を充実させることで、Google検索での上位表示効果もありますので、なるべく多くの情報を掲載するよう心がけましょう。

①1ページ1製品と一覧ページを作る

製品ページで検索順位を上げるためには、1製品に対して1ページを持ち、その中に製品の詳細情報を掲載しましょう。また、ホームページに辿り着いた後に、他の製品を探しやすいように製品の一覧ページ(カテゴリごとのページ)を作ることもお忘れなく。

②製品写真と特徴を掲載する

製品の写真はできるだけ入れましょう。人の目線はまずは画像に向かい、その後文字に向かいます。文字だらけのページは読み飛ばされやすいため、製品写真は必要です。

ただ、写真が綺麗であることにこだわる人もいますが、そこまでこだわらなくても構いません。言い方は乱暴かもしれませんが、目的である「技術力を相手に伝える」ことができればOKです。そのため、写真が悪くても、それを補足するためのテキスト情報があれば大丈夫です。詳細情報の例としては下記のものが挙げられます。

詳細情報例:材質、サイズ、精度、幾何公差、ロット数(試作かor量産かを伝えたい)、業界、加工方法(設備など)、納品先、値段、備考 など

もちろん掲載できないものも多いかと思いますが、掲載できるものについてはすべて掲載しましょう。

③SEO対策を意識する

検索エンジンがページを評価する際に大切にしている項目はtitle(タイトル)とdescription(ディスクリプション)です。タイトルは35文字程度、ディスクリプションは120文字程度、と言われていますので、必ず記入しましょう。大切なことは「検索してもらいたいキーワード」を入れることです。

加工事例ページの制作方法に関しては下記記事もご参照ください。

設備情報ページ(加工業者向け)

設備一覧は自社の生産能力を伝える上で重要な項目です。設備一覧の更新は定期的に行い、新しい設備を導入した際は必ず新着情報に掲載してください。設備一覧に必要な項目は下記の2点です。

①機械の種類、ワークサイズ、台数などの基本情報の掲載

必ず掲載しないといけない情報が機械の種類ワークサイズ台数です。特に、量産対応が可能な場合は「台数」を記載してください。付属情報として、機械メーカー、機械写真、年式もあるとよりわかりやすくなります。

機械写真:カタログに載っている画像データ場合もあります。現場が汚いから載せたくないという場合は一度機械商社等に問い合わせてくみてください。
年式:新しいと最新のマシンを使っている印象を、年式が古いと減価償却が完了しておりコストが安い印象を与えられます。特に、購買は年式を見る傾向にあります。

②公差、幾何公差の掲載

加工可能な公差を掲載することで、設計者が貴社の技術力を理解できるようになります。ただし、大きさや形状によって対応可能な公差も変わってくるため、あくまで参考値として掲載してください。また、公差を測定できるエビデンスとして、検査装置も合わせて入れることをおすすめします。

設備紹介ページの制作方法に関しては下記記事もご参照ください。

顧客事例ページ(メーカー向け)

導入事例ページ

【タイトル】
・タイトルで読者に伝えるのは「要約」と「関係性の判断材料の提供」です。読者に自分と関わりの強い事例がどれか、一目で分かるようにしてあげましょう。
・タイトルは話の全体像がわかること、インパクト(衝撃)よりもフック(ひっかかり)を意識して作成します。
・タイトルに限らず、全体を通じて「読者の頭の中にある言葉」を意識して使うようにしましょう。

第一段落:導入後の効果
・導入効果は可能な限り定量的に表現し、読者に「先を越されて悔しい」と思わせることができることがベストです。
・具体的にどのような提案を受けどのような施策を実施したかの説明。

第二段落:導入前の状況
・導入前の課題は読者が共感できる情報を記載します。
・候補サービスは、自社サービス以外に課題解決のためにどのようなサービスを検討したかを記載します。
・信頼性や客観性を高めるために「採用理由」だけではなく「比較基準」も書くことが大事。

第三段落:製品(技術)の使用感
実際に現場で導入された後の使用感についてをお話いただきます。期待値とのズレや想定外のメリットなど、導入前に想定していたこと、想定していなかったことの両方を書きます。

第四段落:まとめ 
アドバイスでは、課題解決のためのサービス選びを行う際のコツや注意点を語っていただきます。サービス選定中の読者へ役立つ情報提供を心がけてください。

導入事例の制作方法に関しては下記記事もご参照下さい。

会社紹介ページ

会社紹介ページは企業の信用力を判断してもらうための大切な項目であり、最も見られるページです。会社概要はもちろん、理念や代表挨拶も見られているので、しっかりとした内容のものを作りましょう。会社紹介の主な役割は下記4点があります。

  • 自社の信用力を伝える
  • 自社の生産規模を伝える(加工業者の場合)
  • 自社の場所を伝える
  • 自社のビジョンを伝える

会社紹介に必要な項目は下記のものが挙げられます。

  • 代表挨拶
    代表挨拶はホームページの訪問者に代表者の考えを知ってもらい、親近感や納得感を持ってもらうためのコンテンツです。
  • 基本情報(会社概要)
    会社紹介を書く上で欠かせないのが、会社概要です。会社概要の項目は表にして、見やすく作ってください。
    項目例:会社名、代表者名、事業内容、住所、TEL、FAX、創立、設立、資本金、売上、社員数、主要取引先、取引銀行
  • 拠点の地図
    ホームページ上にgoogleマップを掲載できるので、所在地をぱっと見で知ってもらうことができます。
  • 沿革
    事業の歴史が長い場合は、信用力向上につながるため、記載したほうが良いでしょう。

会社紹介の制作方法に関しては下記記事もご参照下さい。

以上、いかがでしたでしょうか。Webサイトの企画は上述した様々な手法をもとにじっくり時間をかけて行いましょう。

BtoB製造業のWebサイト制作時の企画手法まとめ

Webサイトは公開後に定期的かつ適切な更新を行うことが大事ですが、もちろん制作(リニューアル)時に行う企画も非常に重要な工程となります。筋の良い企画を立てられれば、公開後に更新を一切行わずとも一定の成果を挙げるWebサイトも少なくありません。当記事では、成功の確率を高めるためのWebサイトの企画手法についてご紹介していきます。

戦略の立案 3C分析とは

まずは、戦略を構築する上で必ず抑えておきたいフレームワークである「3C分析」についてご紹介します。3C分析とは、顧客=Customer、競合=Competitor、自社=Companyのそれぞれの頭文字である3つのCを指しています。Webマーケティングを成功させる上で重要なことは、「ターゲット顧客がたくさんいる市場を選ぶこと」、「競合他社が少ない市場を選ぶこと」、「自社の強みが活きること」。この3つの条件が揃う戦略を立てることです。中小企業の経営者であればランチェスター戦略を学んでいる方も多いと思いますが、考え方はほぼ同じと言ってよろしいかと思います。

製造業のWebマーケティングの場合、特に「競合他社が少ない」というポイントを抑えることが重要であると考えています。なぜなら、せっかく下請脱却を狙ってWebマーケティングを始めたのに、競合他社が多い市場を狙ってしまうと、そこで価格競争に巻き込まれます。それでは下請でコストダウンを要求される環境と変わらないからです。

BtoB製造業のための3C分析

モノカク内に3C分析を使った企画手法に関する詳細記事がありますので、こちらもご参照下さい。

MFTフレームワーク

3C分析の他に、製造業のWebサイト企画を行う上で役立つ「MFTフレームワーク」というものもあります。こちらのフレームワークはどちらかというと装置や機械など最終製品を作っていらっしゃるメーカーの方が活用しやすいものかと思います。

MFTとは、Market(市場)、Function(機能)、Technology(技術)の略です。PRしたいと考えている技術をどの市場へ売り込もうかと考える時に、いきなりターゲットとなりそうな市場を考えようとするとどうしても視野が狭くなってしまいがちです。そこで、技術と市場の間に「機能」を挟むことによって、技術を活用できる市場を幅広く検討できるようになります。このフレームワークを使うことでターゲットとする市場を幅広く効率的に見つけ出す事ができます。

詳細は下記記事に詳しく書かれていますので、こちらをご参照下さい。

キーワード市場調査

大まかな戦略が決まったら、次にどのようなキーワードで新規顧客を獲得していくか、について考えていきます。キーワードは下記3つの基準によって選定していきます。

SEOキーワード選定3つの評価軸

  1. アクセスが稼げるか
    そのキーワードで検索している回数が多く、競合サイト数が少ない方がアクセスを稼ぎやすいです。両者を調べることでアクセスの稼ぎやすいキーワードを選定します。
  2. コンバージョンする(問い合わせに繋がる)か
    候補として挙げたキーワードでWebサイトにアクセスするユーザが最終的に問合せを行うのかを考えます。普段顧客と接している営業担当者などの意見も聞きながら定性的に判断します。
  3. 自社の強みと合致するか
    候補キーワードで検索したユーザが自社と他社を比較検討した場合に、優位性があるかどうかを判断します。実際にそのキーワードで検索した時の検索結果で競合する会社と自社を見比べます。

具体的な選定方法や進め方に関しては下記詳細記事をご覧ください。

サイトマップの作成 ページ別の役割分担を考慮する

サイトマップを作成する際は各ページの役割を考慮しましょう。各ページの役割を意識して企画することで、新規顧客獲得に繋がる集客力の強いWebサイトを作成することができます。

アクセスを獲得するページ(ランディングページ)

まず初めにご説明するのは「アクセスを獲得するためのページ」です。このページは、ユーザが検索エンジンを使いWebサイトを探す際に、最初に辿り着くページとなります。アクセスを獲得するためには、検索結果の上位に表示される必要があり、SEO対策を施す必要があります。そのため、キーワード調査を行った上でどのようなキーワードでSEO対策するか、検索上位表示させるためにはどのようなページ構成にするか、といった点を考えていく必要があります。

製造業のWebサイトで言うと、製品紹介、加工事例、技術説明、加工材料紹介などのページがその役割を果たすことが多いです。

ユーザを口説くページ(訴求ページ)

次にご説明するのは「ユーザを口説くためのページ」です。検索エンジンを使いアクセスしたユーザがランディングページに辿り着きますが、ユーザに対し自社の魅力を存分に伝えるために、このページへ誘導する必要があります。他社のWebサイトと比較検討された際に、口説き文句となるコンテンツを掲載することで、ユーザからの問合せを獲得するのに大きく貢献します。

製造業のWebサイトで言うと、品質の高さ、短納期対応、ソリューション(課題解決)事例、他技術との比較などのページをその役割を果たします。

問合せを獲得するためのページ(クロージングページ)

最後に「問い合わせを獲得するためのページ」です。問合せページを設けることは当たり前のことですが、ユーザが問合せしやすく(問合せしたく)なるよう工夫を施しているWebサイトは意外と少ないものです。どのようなクロージングページを設けるかで問い合わせするか否かの判断が分かれる場合がありますので、手を抜かないようにしましょう。

製造業のWebサイトで言うと、一般的な問合せページ以外にも、技術相談窓口、資料ダウンロードページ、サンプルテスト依頼ページなどのページがその役割を果たします。また、BtoBの場合は必ず問合せ前に会社紹介ページが見られるので、ここも手を抜かないように注意してください。

サイトマップ例

Webサイトマップ例

ページの役割分担を意識したサイトマップの作成方法に関しては下記記事もご参照下さい。

主要ページ制作時の注意点

Topページ

TOPページ

TOPページの構成を上からざっくり言うと、ヘッダー、メインビジュアル、メインコンテンツ、CTA(問合せページへの誘導コンテンツ)、フッターとなります。それぞれ作成時の注意点は下記のとおりです。

  • ヘッダー・・・社名、住所、電話番号は必ず設置する。Webで問合せしたいユーザ向けに必ず右上に問合せへの誘導バナーを設置する。
  • メインビジュアル・・・自社の技術や製品が一目でわかる画像を使用する。キャッチコピーについては次ページ参照。
  • メインコンテンツ・・・主要下層ページの概要とリンクを必ず網羅的に掲載する。技術者は仕事でWebサイトを見ているので、とにかく欲しい情報がどこにあるのかを分かりやすくすることが重要。
  • CTA(問合せページへの誘導コンテンツ)・・・なるべく前ページ共通で設置する。
  • フッター・・・ページ数が膨大でなければサイトマップを設置する。フッターにも社名、住所、電話番号は必ず設置する。

技術・製品の紹介ページ

技術・製品紹介ページ

技術・製品の紹介ページはランディングページと訴求ページを兼ね備えるケースが多いページです。離脱率が上がらないように、TOPページ同様、デザインにもこだわりましょう。ページに掲載するコンテンツを作成する際の注意点は下記のとおりです。

  • キャッチコピーは下記に注意して作成する。
    −具体的な表現を使うこと
    −機能訴求でなく課題解決を意識する
  • 冒頭に「どのような課題を解決できるか」「どのような特徴があるか」について記載することで、ユーザに対し「自分に関係のある情報が掲載されているかどうか」の判断をさせる。
  • TOPページ同様、一通り見て、自分の欲しい情報がどこにあるのか分かりやすくする。そのため、情報が多くなりすぎる場合は、当ページには概要だけを記載し、詳細ページへのリンクを設置する。
  • ページのボリュームが多くなりすぎる場合は、画像やイラストを効果的に掲載するなど、読みやすくなる工夫を行う。

加工事例ページ(加工業者向け)

加工事例は自社の技術力をPRするための絶好のコンテンツです。事例を充実させることで、Google検索での上位表示効果もありますので、なるべく多くの情報を掲載するよう心がけましょう。

①1ページ1製品と一覧ページを作る

製品ページで検索順位を上げるためには、1製品に対して1ページを持ち、その中に製品の詳細情報を掲載しましょう。また、ホームページに辿り着いた後に、他の製品を探しやすいように製品の一覧ページ(カテゴリごとのページ)を作ることもお忘れなく。

②製品写真と特徴を掲載する

製品の写真はできるだけ入れましょう。人の目線はまずは画像に向かい、その後文字に向かいます。文字だらけのページは読み飛ばされやすいため、製品写真は必要です。

ただ、写真が綺麗であることにこだわる人もいますが、そこまでこだわらなくても構いません。言い方は乱暴かもしれませんが、目的である「技術力を相手に伝える」ことができればOKです。そのため、写真が悪くても、それを補足するためのテキスト情報があれば大丈夫です。詳細情報の例としては下記のものが挙げられます。

詳細情報例:材質、サイズ、精度、幾何公差、ロット数(試作かor量産かを伝えたい)、業界、加工方法(設備など)、納品先、値段、備考 など

もちろん掲載できないものも多いかと思いますが、掲載できるものについてはすべて掲載しましょう。

③SEO対策を意識する

検索エンジンがページを評価する際に大切にしている項目はtitle(タイトル)とdescription(ディスクリプション)です。タイトルは35文字程度、ディスクリプションは120文字程度、と言われていますので、必ず記入しましょう。大切なことは「検索してもらいたいキーワード」を入れることです。

加工事例ページの制作方法に関しては下記記事もご参照ください。

設備情報ページ(加工業者向け)

設備一覧は自社の生産能力を伝える上で重要な項目です。設備一覧の更新は定期的に行い、新しい設備を導入した際は必ず新着情報に掲載してください。設備一覧に必要な項目は下記の2点です。

①機械の種類、ワークサイズ、台数などの基本情報の掲載

必ず掲載しないといけない情報が機械の種類ワークサイズ台数です。特に、量産対応が可能な場合は「台数」を記載してください。付属情報として、機械メーカー、機械写真、年式もあるとよりわかりやすくなります。

機械写真:カタログに載っている画像データ場合もあります。現場が汚いから載せたくないという場合は一度機械商社等に問い合わせてくみてください。
年式:新しいと最新のマシンを使っている印象を、年式が古いと減価償却が完了しておりコストが安い印象を与えられます。特に、購買は年式を見る傾向にあります。

②公差、幾何公差の掲載

加工可能な公差を掲載することで、設計者が貴社の技術力を理解できるようになります。ただし、大きさや形状によって対応可能な公差も変わってくるため、あくまで参考値として掲載してください。また、公差を測定できるエビデンスとして、検査装置も合わせて入れることをおすすめします。

設備紹介ページの制作方法に関しては下記記事もご参照ください。

顧客事例ページ(メーカー向け)

導入事例ページ

【タイトル】
・タイトルで読者に伝えるのは「要約」と「関係性の判断材料の提供」です。読者に自分と関わりの強い事例がどれか、一目で分かるようにしてあげましょう。
・タイトルは話の全体像がわかること、インパクト(衝撃)よりもフック(ひっかかり)を意識して作成します。
・タイトルに限らず、全体を通じて「読者の頭の中にある言葉」を意識して使うようにしましょう。

第一段落:導入後の効果
・導入効果は可能な限り定量的に表現し、読者に「先を越されて悔しい」と思わせることができることがベストです。
・具体的にどのような提案を受けどのような施策を実施したかの説明。

第二段落:導入前の状況
・導入前の課題は読者が共感できる情報を記載します。
・候補サービスは、自社サービス以外に課題解決のためにどのようなサービスを検討したかを記載します。
・信頼性や客観性を高めるために「採用理由」だけではなく「比較基準」も書くことが大事。

第三段落:製品(技術)の使用感
実際に現場で導入された後の使用感についてをお話いただきます。期待値とのズレや想定外のメリットなど、導入前に想定していたこと、想定していなかったことの両方を書きます。

第四段落:まとめ 
アドバイスでは、課題解決のためのサービス選びを行う際のコツや注意点を語っていただきます。サービス選定中の読者へ役立つ情報提供を心がけてください。

導入事例の制作方法に関しては下記記事もご参照下さい。

会社紹介ページ

会社紹介ページは企業の信用力を判断してもらうための大切な項目であり、最も見られるページです。会社概要はもちろん、理念や代表挨拶も見られているので、しっかりとした内容のものを作りましょう。会社紹介の主な役割は下記4点があります。

  • 自社の信用力を伝える
  • 自社の生産規模を伝える(加工業者の場合)
  • 自社の場所を伝える
  • 自社のビジョンを伝える

会社紹介に必要な項目は下記のものが挙げられます。

  • 代表挨拶
    代表挨拶はホームページの訪問者に代表者の考えを知ってもらい、親近感や納得感を持ってもらうためのコンテンツです。
  • 基本情報(会社概要)
    会社紹介を書く上で欠かせないのが、会社概要です。会社概要の項目は表にして、見やすく作ってください。
    項目例:会社名、代表者名、事業内容、住所、TEL、FAX、創立、設立、資本金、売上、社員数、主要取引先、取引銀行
  • 拠点の地図
    ホームページ上にgoogleマップを掲載できるので、所在地をぱっと見で知ってもらうことができます。
  • 沿革
    事業の歴史が長い場合は、信用力向上につながるため、記載したほうが良いでしょう。

会社紹介の制作方法に関しては下記記事もご参照下さい。

以上、いかがでしたでしょうか。Webサイトの企画は上述した様々な手法をもとにじっくり時間をかけて行いましょう。

技術の見せ方を工夫している中小製造業7選

こんにちは、テクノポートの永井です。今回は弊社が関わったことのある中小製造業の中で、技術の見せ方を工夫している企業を紹介します。

「技術」と一言でいっても、高精度な加工をする技術、短時間で大量に物を作る技術、品質を安定させる技術、納期を短くする技術など、分野は様々で、伝え方も異なってきます。例えば、高精度技術を伝える場合は測定値を出しますが、品質技術を伝える場合は統計的なデータを求められます。今回ご紹介する企業は数値以外の手法を使って、自社の技術をうまくPRしています。ぜひ技術を伝える際の参考にしてみてください。

1.大鉄精工株式会社|動画による高精度技術の紹介

埼玉県三郷市にある大鉄精工株式会社は、金属の切削加工を得意としています。加工精度を伝えるために、真円度(10μm以下)や同軸度(5μm以下)の計測データを掲載していることに加えて、測定の動画も掲載しています。実際に動画で測定器のフレを見ると加工精度の高さに驚きます。

例えば、下の動画は、SUS316 φ20~φ50mm 全長530mmの製品を両端と中央で測定しています。製品は5,000rpmで使用するため、誤差を最大でも20μm以下にする必要があるそうですが、見事にその範囲内に収まっていることがわかります。
同社のFacebookで実際に10,000rpmまで回転させた動画もあり、技術の高さがひと目でわかります。

大鉄精工株式会社はホームページの制作から運用までトータルでお手伝いしています。代表の木下社長は加工技術に非常に詳しく昔ながらの職人のような雰囲気はありすが、FacebookやYoutubeを取り入れた広報活動などにも挑戦され、この動画も木下社長のアイディアで生まれました。

ホームページ:https://www.daitetsuseikou.com/

2.株式会社イワタツール|製品を比較して、技術力をPR

愛知県名古屋市にある株式会社イワタツールは、小径ドリルの製造を得意としたツールメーカーです。製品の一つであるGPドリルを動画を使って効果的にPRしています。GPドリルのメリットは「超高速加工が可能なる」ことですが、言葉だけ見てもピンときませんし、他社も同じような広告を行っています。そのため、株式会社イワタツールは動画を使って他社製品と自社製品の違いを表現しています。

他社ドリルが10個程度穴をあけた時点で折れていたにも関わらず、イワタツール製ドリルは400個の穴をきれいにあけています。この動画を見ただけでイワタツール製ドリルの質の高さがわかります。


高速で加工するためには刃の切れ味はもちろん、ドリルの真円度、同軸度、円筒度などの精度も求められます。これらの精度が悪いとドリルが座屈していまし、動画中の他社ドリルのように使い物にならなくなってしまいます。この動画一つで、製品だけではなく、技術の高さも伝えることができています!素晴らしい見せ方ですね。

ホームページ:https://www.iwatatool.co.jp/

3.株式会社パルメソ|新技術をイラストを使ってわかりやすく説明

次にご紹介するのは、新潟県長岡市の株式会社パルメソが保有している材料表面の測定技術です。ビッカース、ブルネル、ロックウェルなど、材料の硬さを評価する方法はありましたが、表面から深さ方向への強度変化を数値で表す試験はありませんでした。それを解決したのが株式会社パルメソのMSE(Micro Slurry-jet Erosion)試験です。MSE試験を使うことで、めっきなど薄膜の硬さやセラミックやゴムなどこれまで測定が難しかった材料も測定することができるようになります。MSE試験は画期的な試験方法ですが、説明が難しく価値を理解されないという問題を抱えていました。

そこで利用したのが、イラストを使った試験方法の解説です。言葉だけではなく、装置全体がわかるイラストを使うことで、短時間で測定方法を理解してもらえるよう工夫しています。

人はあまり文章を読んでくれませんし、言葉だけでは個人によって想像する内容が異なる場合もあります。株式会社パルメソのようにイラストを使い情報を見える化することで、技術を正確に伝えることができます。

株式会社パルメソはホームページの制作と運用をサポートしています。お客様の声はこちら

ホームページ:https://palmeso.co.jp/mse/

4.株式会社リソー技研|超音はんだの接合力を動画を使ってPR

長野県諏訪郡の株式会社リソー技研は、産業用機器装置を設計から設置まで一貫して対応できる企業で、特に超音波はんだを得意としています。超音波はんだはセラミックス、難はんだ付け性金属(アルミニウム、モリブテン、 ステンレス等)にも、直接高品質なはんだ付けができる画期的な技術です。原理としては、超音波によりキャビテーションを発生させて、母材表面の酸化膜を除去・活性化させることで、母材表面とはんだが拡散結合されることを利用しています。

はんだに求められるのは「簡単に強く接合する」ことです。一般的なはんだは簡単に外れることが多いですが、超音波はんだの接合力はかなり強く、工業製品の接合として十分に使えるレベルにあります。ただ、接合力を数値化することはむずかしく、言葉だけでは伝わりません。そこで、株式会社リソー技研は動画を使用して接合力を伝えています。

動画では接合したアルミをねじり、アルミが接合したまま変形していることがわかります。この接合力は通常のはんだでは考えられないため、超音波はんだ技術のすごさを伝えるには十分なパフォーマンです。(私も見たとき驚きました!)


超音波はんだは試作だけではなく、量産設備に組み込むことも可能なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

ホームページ:http://www.velbond.com/

5.株式会社外山製作所|お客様からの評価事例で品質の高さをPR

株式会社外山製作所は自動旋盤を使ったΦ30mm以下の量産を得意としている企業で、不良率の低さに定評があります。一般的に不良率はCpとppmで表すことが多く、Cpは公差T(上側規格値と下側規格値の差)を工程能力(標準偏差を6倍した値)で割った値です。数値は高い方がよく、1.33以上(1万個に7個の不良)で工程能力は十分と判断できます。

ppmはparts per millionの略で、100万個中に何個不良品が合ったかを表す値です。Cp値やppmを数値で伝えるのは簡単ですが、信憑性を伝えるは難しく、品質の良さはなかなか理解してもらえません。そこで株式会社外山製作所は数値以外に、お客様からの評価を掲載することで信憑性を高める工夫をしています。評価表の中には不良率(ppm)が書かれており、値は3ppm。この評価結果と実績で株式会社外山製作所の実力がわかります。

ホームページでは品質を高めるための具体的な方法についても紹介されています。ぜひご覧ください。

ホームページ:https://toyama-ss.co.jp/

6.有限会社三井刻印|拡大画像で微細工具の製造技術をPR

東京都東久留米市にある有限会社三井刻印は、先にご紹介した株式会社イワタツールと同じ工具メーカーです。特に、微細工具製造に特化した技術をお持ちで、お客様の加工に合わせたオリジナルの工具を製造販売しています。Φ1mm以下の工具の先端を肉眼で見るのは難しいため、倍率を上げた画像を掲載して、特殊な先端形状がはっきりと伝わるように工夫しています。

工具は細くなればなるほど、折れやすく、形状を整えるのは難しくなります。有限会社三井刻印は工具を拡大し目視で削ることで、機械ではできない加工を実現しています。例えば、下記は外径50μmのドリル画像です。外径50μmはおよそ人の髪の毛の太さなのですが、それをドリルとして加工しているところに微細加工技術のレベルの高さを感じます。

ホームページにはその他の製品も掲載されています。ぜひご覧ください。

ホームページ:http://www.kokuin.co.jp/

7.高木特殊工業株式会社|グラフを使ってめっき技術をPR

愛知県豊田市の高木特殊工業株式会社は、めっきを行っている企業です。実施しているめっきは4種類。無電解ニッケルめっき(カニゼンめっき)、セラミックめっき、クロムめっき、そしてPTFEめっき(テフロンめっき)になります。めっき液にこだわりを持ち、通常よりもグレードの高いめっきや特殊めっきを得意としています。

高木特殊工業株式会社が最も得意としているPTFEめっきはテフロンめっきとも言われて、滑りが良くなるめっきです。高速回転など潤滑油が吹き飛ぶような環境にも対応できる技術として注目されていますが、「摩擦係数が改善」「すべりが良くなる」という言葉だけでは技術者に伝わりません。そこで、めっき後の物性を数値化することで、技術を正確に伝える工夫をしました。グラフ中の

  • Ni:ニッケルめっき
  • Fe:めっきなしの鉄
  • PTFE:PTFEめっき

をそれぞれ表していて、縦軸が摩擦係数になります。ニッケルめっき(Ni)は摩擦係数が0.2前後であり、かつ乱れも多いのに対して、PTFEめっきは摩擦係数0.1程度、かつ乱れはほとんどありません。このグラフの比較でPTFEめっきの実力をひと目で伝えることが可能になりました。


ホームページでは、他にも様々な評価結果を掲載しています。ぜひご覧ください!

ホームページ:https://takagitokusyu.com/

まとめ

いかがでしたでしょうか。ご紹介した企業は、技術力の高さを伝えるために、数値以外にも様々な方法を取り入れていました。
技術を相手に伝えるためには、相手に興味を持ってもらわなければなりません。そのためには、画像や動画、イラストを使ってインパクトを出したし、グラフを使ってわかりやすく比較することが大切です。

テクノポートは製造業に特化したマーケティングを得意としています。技術をわかりやすく伝えるための方法もアドバイスできますので、技術の見せ方でお困りでしたら、ぜひご相談ください。

【購買編】新規取引のときに協力企業に求めること

こんにちは、テクノポートの永井です。前回まで、開発者量産設計者が求める技術情報やその書き方について紹介してきました。今回は「大手企業(自動車のTier1レベル)の購買担当」が求める情報について紹介します。

大手メーカーが協力企業を探すときに、メインで担当するのは購買になります。試作開発や既存の協力企業の技術で対応できない場合は開発設計者や量産設計者も協力企業を探す場合もありますが、その時も窓口は購買が担当し、購買がOKを出さなければ取引につながることはありません。(購買の一存で決まるわけではありませんが、購買がNGと言えばNGになります。)

そのため、Webサイトでも購買が見るポイントを押さえる必要があります。今回、私の友人や知り合いの購買に「新規取引企業を探す場合に、企業の何を見ているのか」について意見を聞き、その内容をまとめました。

購買の仕事内容

まず購買の仕事について説明します。購買の仕事はその名の通り、物を購入することが仕事になります。具体的には

  • 購入単価の調整
  • 新規取引先の調査(実はかなり少ない)
  • 協力企業との窓口全般(納期調整、改善、不具合対応、工場移転などいろいろ)

になります。

この中でメインの仕事は購入単価の調整です。現在の購入金額が適正かどうかを判断するために、生産工程のチェックや設備の減価償却など細かく確認しています。

「同じものを1年間生産し続ければ、生産効率が上がっているのは当たり前で、価格は下げられる」という考え方で、毎年価格の調整(値下げ)の交渉を行います。もし要求の価格にならない場合は、協力企業側にその理由を追求し、価格を下げられる条件を調査します。そのため、協力企業の改善には協力的で、生産効率が上がるアドバイスなどは積極的に行います。

価格交渉を厳しく行う一方で、協力企業が潰れてしまっては困るため、非常事態のときは協力企業を守ったりもします。例えば、リーマンショックのときは前年と購入単価を変えなかったり、資金面の支援をしたりなど優しい面もあります。

既存の協力企業のケアだけではなく、新規取引先を探すのも購買の役目です。大手企業の場合、困ったときは既存の協力企業や付き合いのある商社などを優先的に頼るため、新規の取引先を探すことはめったにありませんが、

  • 既存の工場がキャパオーバー:一時的に生産を助けてほしい
  • 品質が改善されない:ラインが止まる可能性がある
  • コストが合わない:改善要求についてこれない
  • 不具合対応:短期で量を作る必要がある

など、必然性が高まったときは購買が新規取引先を探し、基本的には量産対応できる企業を探しています。

購買がWebで協力企業を探すときに確認する項目

Webサイトで購買が確認したいのは、その企業が取引先として信用できるかどうかです。品質が悪ければリコールに繋がりますし、コストが高ければ利益を圧迫します。また、納期遅れが発生すれば、エンドユーザーからの信頼を失いかねません。もちろんWebサイトだけの情報で取引につながることはなく、製造現場に訪問して監査を行ってからの取引になります。そのため、Webサイトでは監査に値する企業かどうかを見極められる情報を求められています。

ISO9001とISO14001を取得しているかどうか

ISO9001とISO14001を取得しているかどうかは必ず見ています。あったらいいではなく、ないと土俵にすら立てず、検討から外れるそうです。

購買が新規取引先を探すときは数十社に目を通し、その中から複数社を選定した後に、相見積や監査を行って、取引を始めるかどうか決めます。その中で、あえて「ISO9001とISO14001を取得していない企業」を選ぶ必要はなく、スクリーニングの段階で除外しているそうです。

実績があるかどうか|最重要

実績 = 納入先です。

納入先を確認すれば、品質管理体制、納期管理、生産能力、コスト、対応力など、大体のことはわかります。例えば、デンソーに納入していれば、トヨタの厳しい品質管理基準をクリアしていることはもちろん、安定した供給体制があることもわかります。取引先に大手企業(できればTier1)があれば、最低限の信頼は得られます。

品質管理体制

協力企業の品質が悪いと、最悪リコールに繋がり、自社のブランド力を落としてしまいます。そのため、品質管理体制も必ず確認しています。具体的には

  • 他社からのAward取得:品質のいいサプライヤは通常表彰されている
  • 測定設備や検査体制:具体的に数値として管理できているか、設備を使えているかなど
  • PPM:不具合品がどれくらいの個数あるかを把握しているか
  • 社内の教育体制:品質への意識が全社員にあるか
  • 協力企業の管理体制:調達品の管理をきちんとしているか

などを見ています。品質管理体制の詳細は工場見学や打ち合わせで確認しますが、Webサイトにこのような記載があると信用できます。

設備情報

保有設備は会社の生産能力そのものです。これまで様々な企業の設備を見てきた購買は、設備情報だけでその企業がどのような生産に対応できるか、ある程度想像しています。例えば、

  • 古い機械を使っている → 減価償却が終わっているので、安そう
  • 最新の設備を入れている → コストは高いが、安定した品質と長期的な取引が期待できる
  • 測定設備が豊富 → 品質に力を入れている
  • 多種多様な設備を持っている → 何かあったときにすぐに対応してくれそう
  • 同じ設備を複数持っている → 量産実績が豊富。多品種対応も期待できそう

など、設備を確認するだけで多くの情報が得られます。購買はある意味で設計よりも設備に詳しく、設備を見ただけで会社の生産能力を把握しています。

生産拠点(海外など)

東日本大震災以降、災害発生時にも部品共有を止めないため、生産拠点が複数あることも求められるケースが増えたそうです。ある企業では新規取引先の条件に、2拠点以上あることが盛り込まれているそうです。

また、大手企業は海外に工場を持っている場合も多く、調達のしやすさから、自社と同じ地域にあるかどうかも確認しています。特に、中国、タイ、ベトナムに工場があるとプラスになるそうです。

トレーサビリティ(追跡可能性)

不具合が発生したときは、製造場所や製造条件など不具合の原因を追求します。その時必要となるのが、トレーサビリティー(追跡可能性)です。製品にバーコードや刻印を付けて管理することで、製造条件を瞬時に出すことが可能になります。トレーサビリティが必要かどうかは製造する製品によってことなりますが、対応可能であることは大きなメリットになります。

トップの考えや採用ページも確認

大手企業が新規取引先を探す場合は、短期的な取引ではなく、中長期的な取引を前提としています。

そのため、トップがどのような考えやビジョンを持って経営しているのか、どのような人物を採用しようとしているかなど、現在の状況だけではなく、将来性も含めて確認するそうです。

Webサイトでわかりやすく伝えるためにできること

開発や設計をターゲットとする場合は、技術の伝え方が大切でした。購買をターゲットとする場合は、自社の生産能力や企業自体を信頼してもらえるような情報を提供することが求められます。そのため、購買担当者向けに専用のページを作るというようよりも、購買が見たい情報をわかりやすく配置することが大切です。

購買が必ず確認するページは

  • 会社紹介
  • 品質管理
  • 設備情報

です。これらのページは分けて作り、情報を充実させましょう。

例えば、会社紹介ページを見ただけで、信用を得られるような情報として

  • ISOの取得
  • 実績(納入先)
  • 納入先からのAward
  • 生産拠点
  • トップの考え

などは掲載しましょう。納入先が掲載できない場合は、大手メーカー(上場企業)やTier1などだけでも構いません。

品質管理ページには

  • 検査体制
  • 納入先からのAward
  • トレーサビリティー
  • PPM(可能であれば)
  • 社員教育

を掲載しましょう。品質管理情報をうまく掲載している事例として、群馬県の株式会社外山製作所があります。

外山製作所は納品数、返品率、Cp値、PPMまで隠すことなく掲載しています。納入先から直接いただいた成績表は品番などの公開できない掲載があるため、公開できる部分のみを書き直して掲載しています。

 

設備情報ページには、設備の種類の他に

  • 保有台数
  • モデルの年代

などの情報があると、購買担当がどういった案件を頼めそうか想像しやすくなります。また、製品紹介ページには、生産能力も見てもらうため月の生産数も合わせて掲載すると良いでしょう。

まとめ

購買担当は会社の利益に直結する重要な役割です。そのため、協力企業選びは慎重に行いなり、特に品質管理体制は念入りに確認します。

購買担当にとってWebサイトはあくまでの企業を知るためのきっかけであり、実際に取引を始める前には工場の確認や監査などにパスしなければなりません。ただ、購買担当に自社のWebサイトを探してもらい、信用してもらわなければ先へは進めません。テクノポートは製造業に特化したマーケティングを得意としています。Webを使って新規取引先を開拓したいとお考えでしたらぜひ弊社にご相談ください。

【購買編】新規取引のときに協力企業に求めること

こんにちは、テクノポートの永井です。前回まで、開発者量産設計者が求める技術情報やその書き方について紹介してきました。今回は「大手企業(自動車のTier1レベル)の購買担当」が求める情報について紹介します。

大手メーカーが協力企業を探すときに、メインで担当するのは購買になります。試作開発や既存の協力企業の技術で対応できない場合は開発設計者や量産設計者も協力企業を探す場合もありますが、その時も窓口は購買が担当し、購買がOKを出さなければ取引につながることはありません。(購買の一存で決まるわけではありませんが、購買がNGと言えばNGになります。)

そのため、Webサイトでも購買が見るポイントを押さえる必要があります。今回、私の友人や知り合いの購買に「新規取引企業を探す場合に、企業の何を見ているのか」について意見を聞き、その内容をまとめました。

購買の仕事内容

まず購買の仕事について説明します。購買の仕事はその名の通り、物を購入することが仕事になります。具体的には

  • 購入単価の調整
  • 新規取引先の調査(実はかなり少ない)
  • 協力企業との窓口全般(納期調整、改善、不具合対応、工場移転などいろいろ)

になります。

この中でメインの仕事は購入単価の調整です。現在の購入金額が適正かどうかを判断するために、生産工程のチェックや設備の減価償却など細かく確認しています。

「同じものを1年間生産し続ければ、生産効率が上がっているのは当たり前で、価格は下げられる」という考え方で、毎年価格の調整(値下げ)の交渉を行います。もし要求の価格にならない場合は、協力企業側にその理由を追求し、価格を下げられる条件を調査します。そのため、協力企業の改善には協力的で、生産効率が上がるアドバイスなどは積極的に行います。

価格交渉を厳しく行う一方で、協力企業が潰れてしまっては困るため、非常事態のときは協力企業を守ったりもします。例えば、リーマンショックのときは前年と購入単価を変えなかったり、資金面の支援をしたりなど優しい面もあります。

既存の協力企業のケアだけではなく、新規取引先を探すのも購買の役目です。大手企業の場合、困ったときは既存の協力企業や付き合いのある商社などを優先的に頼るため、新規の取引先を探すことはめったにありませんが、

  • 既存の工場がキャパオーバー:一時的に生産を助けてほしい
  • 品質が改善されない:ラインが止まる可能性がある
  • コストが合わない:改善要求についてこれない
  • 不具合対応:短期で量を作る必要がある

など、必然性が高まったときは購買が新規取引先を探し、基本的には量産対応できる企業を探しています。

購買がWebで協力企業を探すときに確認する項目

Webサイトで購買が確認したいのは、その企業が取引先として信用できるかどうかです。品質が悪ければリコールに繋がりますし、コストが高ければ利益を圧迫します。また、納期遅れが発生すれば、エンドユーザーからの信頼を失いかねません。もちろんWebサイトだけの情報で取引につながることはなく、製造現場に訪問して監査を行ってからの取引になります。そのため、Webサイトでは監査に値する企業かどうかを見極められる情報を求められています。

ISO9001とISO14001を取得しているかどうか

ISO9001とISO14001を取得しているかどうかは必ず見ています。あったらいいではなく、ないと土俵にすら立てず、検討から外れるそうです。

購買が新規取引先を探すときは数十社に目を通し、その中から複数社を選定した後に、相見積や監査を行って、取引を始めるかどうか決めます。その中で、あえて「ISO9001とISO14001を取得していない企業」を選ぶ必要はなく、スクリーニングの段階で除外しているそうです。

実績があるかどうか|最重要

実績 = 納入先です。

納入先を確認すれば、品質管理体制、納期管理、生産能力、コスト、対応力など、大体のことはわかります。例えば、デンソーに納入していれば、トヨタの厳しい品質管理基準をクリアしていることはもちろん、安定した供給体制があることもわかります。取引先に大手企業(できればTier1)があれば、最低限の信頼は得られます。

品質管理体制

協力企業の品質が悪いと、最悪リコールに繋がり、自社のブランド力を落としてしまいます。そのため、品質管理体制も必ず確認しています。具体的には

  • 他社からのAward取得:品質のいいサプライヤは通常表彰されている
  • 測定設備や検査体制:具体的に数値として管理できているか、設備を使えているかなど
  • PPM:不具合品がどれくらいの個数あるかを把握しているか
  • 社内の教育体制:品質への意識が全社員にあるか
  • 協力企業の管理体制:調達品の管理をきちんとしているか

などを見ています。品質管理体制の詳細は工場見学や打ち合わせで確認しますが、Webサイトにこのような記載があると信用できます。

設備情報

保有設備は会社の生産能力そのものです。これまで様々な企業の設備を見てきた購買は、設備情報だけでその企業がどのような生産に対応できるか、ある程度想像しています。例えば、

  • 古い機械を使っている → 減価償却が終わっているので、安そう
  • 最新の設備を入れている → コストは高いが、安定した品質と長期的な取引が期待できる
  • 測定設備が豊富 → 品質に力を入れている
  • 多種多様な設備を持っている → 何かあったときにすぐに対応してくれそう
  • 同じ設備を複数持っている → 量産実績が豊富。多品種対応も期待できそう

など、設備を確認するだけで多くの情報が得られます。購買はある意味で設計よりも設備に詳しく、設備を見ただけで会社の生産能力を把握しています。

生産拠点(海外など)

東日本大震災以降、災害発生時にも部品共有を止めないため、生産拠点が複数あることも求められるケースが増えたそうです。ある企業では新規取引先の条件に、2拠点以上あることが盛り込まれているそうです。

また、大手企業は海外に工場を持っている場合も多く、調達のしやすさから、自社と同じ地域にあるかどうかも確認しています。特に、中国、タイ、ベトナムに工場があるとプラスになるそうです。

トレーサビリティ(追跡可能性)

不具合が発生したときは、製造場所や製造条件など不具合の原因を追求します。その時必要となるのが、トレーサビリティー(追跡可能性)です。製品にバーコードや刻印を付けて管理することで、製造条件を瞬時に出すことが可能になります。トレーサビリティが必要かどうかは製造する製品によってことなりますが、対応可能であることは大きなメリットになります。

トップの考えや採用ページも確認

大手企業が新規取引先を探す場合は、短期的な取引ではなく、中長期的な取引を前提としています。

そのため、トップがどのような考えやビジョンを持って経営しているのか、どのような人物を採用しようとしているかなど、現在の状況だけではなく、将来性も含めて確認するそうです。

Webサイトでわかりやすく伝えるためにできること

開発や設計をターゲットとする場合は、技術の伝え方が大切でした。購買をターゲットとする場合は、自社の生産能力や企業自体を信頼してもらえるような情報を提供することが求められます。そのため、購買担当者向けに専用のページを作るというようよりも、購買が見たい情報をわかりやすく配置することが大切です。

購買が必ず確認するページは

  • 会社紹介
  • 品質管理
  • 設備情報

です。これらのページは分けて作り、情報を充実させましょう。

例えば、会社紹介ページを見ただけで、信用を得られるような情報として

  • ISOの取得
  • 実績(納入先)
  • 納入先からのAward
  • 生産拠点
  • トップの考え

などは掲載しましょう。納入先が掲載できない場合は、大手メーカー(上場企業)やTier1などだけでも構いません。

品質管理ページには

  • 検査体制
  • 納入先からのAward
  • トレーサビリティー
  • PPM(可能であれば)
  • 社員教育

を掲載しましょう。品質管理情報をうまく掲載している事例として、群馬県の株式会社外山製作所があります。

外山製作所は納品数、返品率、Cp値、PPMまで隠すことなく掲載しています。納入先から直接いただいた成績表は品番などの公開できない掲載があるため、公開できる部分のみを書き直して掲載しています。

 

設備情報ページには、設備の種類の他に

  • 保有台数
  • モデルの年代

などの情報があると、購買担当がどういった案件を頼めそうか想像しやすくなります。また、製品紹介ページには、生産能力も見てもらうため月の生産数も合わせて掲載すると良いでしょう。

まとめ

購買担当は会社の利益に直結する重要な役割です。そのため、協力企業選びは慎重に行いなり、特に品質管理体制は念入りに確認します。

購買担当にとってWebサイトはあくまでの企業を知るためのきっかけであり、実際に取引を始める前には工場の確認や監査などにパスしなければなりません。ただ、購買担当に自社のWebサイトを探してもらい、信用してもらわなければ先へは進めません。テクノポートは製造業に特化したマーケティングを得意としています。Webを使って新規取引先を開拓したいとお考えでしたらぜひ弊社にご相談ください。

インパクトよりもわかりやすさ。メインビジュアルの構成要素

こんにちは。テクノポートの渡部です。ホームページ制作をする際にまず作るのがTOPページですが、その中でも最も重要なコンテンツが「メインビジュアル」です。弊社が開発をしているWordPressのテーマのデモサイトでいうと下記の部分です。

本日はこのメインビジュアルを作成する際に重要な事と、どういった構成にすればいいのかについて解説します。

ダメな例

構成を説明する前に、メインビジュアルを構成する際にダメだと思う例から紹介します。

会社の外観写真や近隣の風景画像

立派な社屋、自然との融和などを見せたい気持ちはわかりますが、ユーザーはそこあまり興味はありません。興味があるのは御社は何ができて、何が強みで、自社の課題を解決できるかどうかです。

自社で撮影していないフリー画像

写真のクオリティに自信が無いからと著作権フリーの画像を使うと、汎用的なイメージにはなってしまうので、没個性なホームページになってしまいます。見た目は確かに整いますが、印象には残りづらいです。

大量のスライド

伝えたい事や、商品のラインナップが多く、5個以上のスライドを使ってしまうと、4枚目以降は見られる可能性がぐっと下がります。企画段階で的を絞れていないということが問題なので、自社の強みの的を絞り多くても3枚ぐらいまでに抑えましょう。

メインビジュアルに必要な構成要素

ダメな例を記載したことでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、必要な構成ポイントは下記の3つです。

  1. 何を加工、製作しているか一目でわかること
  2. 自社の強みとするポイントがわかること
  3. 伝えたい事を補完するキャッチコピー

基本的はこの3つになります。具体的には下記の様な事に気をつけて作成をして頂けたらと思います。

1、何を加工、製作しているか一目でわかる写真

機械加工の会社であれば、切削中の加工写真や、切削加工されたとわかる製品の写真、装置製造の会社であれば、代表的な装置の写真がわかりやすいです。板金加工の会社であれば、タレパン、ベンダー、プレスと色々ありますが、レーザー加工中の写真があれば、板金加工であることを伝えるとともに、火花によるインパクトを追加できます。

2、自社の強みとするポイントがわかる写真

精密な加工を強みとして押し出すのであれば、それがわかる製品の写真。品質保証体制であれば検査中の人々の写真などがわかりやすいです。

写真に関しては、上記2つが同じになることもあれば、別々になることもあると思うので、1枚にまとめてもいいですし、数枚(多くても3枚程度)に分けてスライドさせてもいいと思います。

3、伝えたい事を補完するキャッチコピー

技術を伝える場合も、自社の強みを伝える場合も写真に添えてキャッチコピーはメインビジュアルの中に入れておきましょう。キャッチコピーについてもわかりやすさを追求したほうがいいので、作り方についてはこちらを参照してください。

弊社制作の事例

株式会社協友製作所

引用元:株式会社協友製作所

摩擦攪拌接合という希少な加工をアピールするための加工時の写真と、それによって提供できる価値をキャッチコピーで補完しています。

株式会社ソーケン

引用元:株式会社ソーケン

「的はずれな問い合わせや相見積もりはいらない。技術的に本当に困っている会社からのみ問い合わせが欲しい」という要望がありました。そのために、訪れた方ユーザーが、ここなら安く頼めそうだとは思われない、ここだったら技術に自信のある会社だから頼めるかも?という期待感を持たせるためのキャッチコピー、画像を制作及びサイトづくりをしています。そして期待通りの効果を実現しています。

メインビジュアルの作成に一番重要なのはコンセプトの設定です。誰に何を伝えたいかを決め、それを表すために、メインビジュアル及び、キャッチコピーがあります。弊社ではホームページ制作において、メインビジュアルの作成前のコンセプトの決定から携わらせて頂いており、弊社開発のテーマを購入の方にはメインビジュアルの作成も承っています。ホームページの制作にお困りの方は是非ご相談下さい。

この中から選ぶ、製造業のホームページ作成におけるサイトマップ

こんにちは、テクノポートの渡部です。

ホームページを作る際に、どんなページを作ればいいのかというところで悩んでいる方もいるかもしれません。弊社はこれまで数多くの製造業のホームページを制作をしてきましたが、会社によってそのページの構成は様々です。そこで、これまで制作してきたページをできるだけ並べてみようと思います。どんなページを作ればいいか悩んでいる方は、この中から自社のホームページに必要と思われるページをサイトマップに組み込んでみてください。

※今回のサイトマップに関しては、「どんなページを作ればいいのか思いつかない」という方向けの記事になっています。本来であれば、自社の強みや、マーケティングの観点から必要と思われるページを構成していくことをおススメします。

基本的にどのサイトにも概ね必要と思われるページ

まずご紹介するのは、どういったホームページでも作成する基本的なページです。各ページの具体的な内容は下記の通りです。

  • TOPページ
    会社概要がそのままTOPページになっているサイトをたまに見かけますが、後述する自社の強みを訴求するページへの誘導コンテンツを配置する必要があります。
  • 会社概要
    代表挨拶、会社情報、沿革、アクセスなどです。
  • 品質保証関連
    ISO9001やISO14001などの内容です。
  • 設備一覧
    加工機械や、検査機械などです。
  • 加工事例、製品事例(加工業者の場合)
    業界別、素材別、加工方法別など、ただ並べるだけではなく、戦略を鑑みて見やすく分類することが必要になります。
  • 取り扱い製品(商社等の場合)
    扱っている素材情報などのページ。これもただ並べるだけでなく、詳細な説明と共に、機能別にページを分けるなど、見やすくわかりやすい配置を心がけると良いです。
  • お問い合わせ
    お問い合わせフォームを活用することが多いです。個人情報保護に関する声明は別ページで設けてもいいですが、お問い合わせフォームのページに掲載したので構いません。
  • 採用情報
    自社の採用に関する情報。ここで採用活動をするというよりは、別途採用に関するサービスなどを活用している場合、ページがないと活動をしていないと勘違いされかねないので、用意しておく方がいいです。
  • 社員紹介(採用)
    採用情報の追加ページとして社員インタビューなどを用意すると、自社への採用訴求力が高まります。
  • よくある質問
    Q&Aとしてよくある質問をページとして作っておくと、問い合わせ対応の手間を減らすことができます。

自社の強みの訴求や集客のためのページ

ホームページを制作する上で最低限必要なページが整ったら、次のステップとして、自社の強みを訴求するページの作成をします。これに関しては先述したように、自社のマーケティングの企画によって変わってきますので、マーケティング企画に沿って必要と思われるページに取り組んでみてください。

加工技術説明

自社の得意技術の説明をするページ。強みを訴求するとともに、集客の役割も担うページです。自社の強みとなる技術に関しては、一般的な内容から専門的な内容まで幅広いコンテンツ作りをおススメします。具体的には下記の様なページです。

  • 精密切削加工
  • 細穴加工
  • 大型製缶加工
  • バレル研磨加工
  • 銅加工

社内体制

自社の技術力に関する内容以外で自社の強みを訴求するページです。集客の効果は薄いことが多いですが、ホームページを閲覧したユーザーに自社の強みを理解してもらうために必要なページです。具体的には下記の様なページです。

  • 短納期対応
  • 品質保証体制(ISO認証以上に強みとして打ち出したい場合)
  • 社内一貫対応
  • 協力ネットワーク体制
  • 量産体制
  • 試作対応体制
  • 問い合わせから納品までのフロー

特定のターゲットに向けたページ

自社の事業内容の中で、特定のターゲット向けに事業を展開していきたい場合に用意するページです。近年ではBtoC向けに新規事業部を立ち上げたという話をよく聞きますので、その場合は個別のページを用意することをおススメします。具体的には下記の様なページです。

  • 個人向け、オーダー対応
  • 開発担当者向け、フレキシブル試作対応
  • デザイナー向け、アイデアを形に
  • 新人担当者、初心者向け、製作可否判断サービス

 

いかがでしょうか?ここに挙げたのは、ほんの一例ですが、自社のホームページのサイトマップ作りに役立てて頂けたらと思います。

【量産設計者編】新規取引のときに協力企業に求めること

こんにちは、テクノポートの永井です。

前回、基礎研究者や先行開発者をターゲットとした技術情報の書き方について紹介しました。今回は量産設計者が新規協力企業に求める情報、そして量産設計者に伝わる技術情報の書き方について紹介します。

製品開発の大まかな流れは基礎研究→先行開発→量産設計となり、各フェーズによって内容は異なります。基礎研究は製品のコア技術の探索、先行開発は製品の仕様の決定、そして量産設計は製造するために必要なすべてのものを準備します。私(※1)の経験から大手メーカーの量産設計がどのような仕事を行い、どのような情報を求めているのかを紹介し、それを伝えるための技術情報の書き方について説明します。

※1 この記事の執筆者である永井は以前にボッシュでディーゼルエンジンの燃料ポンプの量産設計をしていた技術者です。(あくまで私自身の経験やインタビューを基にしているので、全てが正しいわけではございません。)

量産設計者の仕事内容

まずは量産設計者の仕事内容について説明します。設計と聞くと「ゼロベースの新製品設計」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際には

  • 既存製品のマイナーチェンジのための設計
  • 既存製品の不具合対応(緊急性が高い)
  • 製造工程の改善
  • 原価の改善

がメインの仕事になります。もちろんフルモデルチェンジと呼ばれる新規製品の設計もありますが、私の経験では1割以下だと思います。

量産設計者の仕事は

  • フルモデルチェンジ:先行開発からの依頼
  • マイナーチェンジ(BtoC):先行開発からの依頼
  • マイナーチェンジ(BtoB):お客様からの依頼
  • 不具合対応:品質保証からの依頼orお客様からの依頼
  • 製造工程の改善:製造からの依頼
  • 原価の改善:購買からの依頼

から始まる事が多く、他部署との連携も求められます。

具体的な仕事は「図面値を決めること」です。機械設計の場合は、図面値を1mmの変えるために、最悪値の算出、強度計算、組み立て工程への影響、耐久性の確認、製造の可否、検査体制など既存工程に置いて起こる変化を全て確認し、設計変更の可否を判断します。変更が大きい場合は検討漏れが起きないように、DRBFMを行います。必要であれば耐久試験のやり直すなど、変更が危険事象につながらないように最新の注意を払っています。また、不具合対応の場合は、不具合の原因の調査、原因を解決するための手段の立案、その手段が製造やコストに与える影響について、あらゆる角度で検討し、解決策を導き出します。設計と聞くと華やかなイメージもありますが、実際の仕事は結構泥臭いことをやっています。

量産設計者の置かれている立場

製品に対する全ての責任を背負っていると言っていいほど、量産設計者は責任の重い立場です。例えば、

  • 設計が遅れるとすべての後工程に影響を与える
  • 設計ミスがあるとリコールや会社の信用が落ちる
  • 不具合対応が遅くなると会社に大きな損失を与える
  • 製造方法の変更が遅れると無駄な工数が出たり、歩留まりが悪い状態が続く
    (製造方法の変更には図面の修正が必要な場合があり、その変更の許可を出すのは設計)
  • 開発スケジュールの管理し、遅延が起きないようにする
  • 開発遅延時の他部署への協力依頼(特に製造)を行う

など、製品に対する責任の多くは設計にあります。一つのミスが多大な損失につながるため、十分に検討しなければなりませんが、設計が遅れると開発スケジュールに影響がでるため、時間に追われて仕事をしています。さらに、不具合対応など突発の仕事も入ってくるため、常に締め切りに追われながら仕事をコントロールしています。例えば、不具合対応のときは、不具合の製品の確認、測定、原因の調査を行い、解決策の提案、解決策の実施、解決品の測定、検証など、PDCAを回しながら、いち早く改善策を見つける努力をしていますが、その間で、不具合品が出て続けていれば、お客様や品質保証からは責められます。また、製造工程の変更の場合も同様に、図面値を本当に変更して良いのかを検討している間は製造から「早くしてほしい」と詰められたり、意外と厳しい立場にいます。

一方で、協力企業の選定は「購買」が決定権を持っているため、設計が協力企業を探すことはほとんどありません。しかし、設計が必要と判断すれば、購買を動かすことも可能です。特に、既存企業の技術で不具合の改善が行うことができない場合は、他の企業を探します。

量産設計者が協力企業に求める技術情報

本題の量産設計が協力企業に求める技術情報について説明します。前提は「量産性が確保できる」こと。いかに良い技術でも量産性がなければ、意味がありません。求める技術情報としては

  • 量産性の高い技術(個数、品質の安定性なども含めて)
  • 新しい技術というよりも不具合を改善する技術
  • 実績がある技術
  • PDCAを回す体制

が多く、既存の依頼先、購買、Web、展示会などで情報を集めています。

技術とは少し違いますが、開発体制が整っていることもチェックします。新規取引先で製造した製品は測定や評価、検討など行うため、測定機があることはもちろん、評価レポートを作ることができるなど、PDCAを回す体制があるかどうかも判断基準になります。

量産設計者は多数のプロジェクトに参加するため、全ての評価を自社で行っていたのではプロジェクトが回りません。そのため、協力企業に任せられるところは任せたいというスタンスで企業を探しています。

Webでわかりやすく伝えるためにできること

量産設計者は不具合を解決できる技術を探しています。技術を調査するときも、不具合内容や原因、またそれらを改善できる技術などを軸として協力企業を探し、生産設備から探すことはほとんどありません。そのため、Webへの掲載には不具合事象や解決技術を意識した書き方が重要になります。

例えば、不具合事象としては腐食、焼付、疲労、剥離、摩耗、詰まり、振動、蓄熱、ガタ、緩み、コンタミ、耐久、鋳巣、ボイド、割れ、音、共振などのキーワード。解決技術としては真円度、円筒度、摩擦係数、周波数、材質、めっき、弾性係数、熱膨張係数、硬度、塗装などキーワードを含めると目につきやすくなります。

センターレス加工の例

  • 悪い例:センターレス研磨加工ができます
  • 良い例:加工時の振動を抑えることで、真円度、円筒度の精度のを高めたセンターレス加工が可能

センターレス研磨加工は量産性が高い技術ですが、加工の振動の影響で真円度や円筒度が大きくなることがあります。ピストン運動においては、真円度や円筒度の精度が重要になってくるため、センターレス加工で高精度が出せることは魅力的な技術になります。実際、切削加工のような真円度を作ることは難しいのですが、センターレス加工でもある程度調整することができるため、そこを「技術」としてアピールすることができます。掲載するときは下記のような仕組みや測定結果も一緒にあると良いでしょう。


引用元:ミクロン精密株式会社

引用元:大石測器 株式会社

ニッケルメッキの例

  • 悪い例:無電解ニッケルめっきができます。
  • 良い例:最高グレードの無電解ニッケルめっきを行うことで、非常に高い耐食性を実現可能

耐食性の改善としてニッケルっめきを施す場合に、ニッケルめっきの溶液の質によって耐食性能が変わります。例えば、SK100というグレードの高いニッケルめっき液を使うと通常の2〜3倍程度腐食性能が上がるというデータもあります。高木特殊工業様は実験結果と共に画像も掲載することで、SK100の実力を数値以外に目でも見えるように工夫されています。

引用元:高木特殊工業株式会社

品質の例

  • 悪い例:高品質での製造が可能
  • 良い例:5ヵ月間で2110550品納品し、返却品は4品、不良率は2ppmの実績があります。

品質についても量産目線で実績を報告すると良いでしょう。外山製作所様は実績に加えて、お客様からの評価を掲載しています。内容についても、個数、返品数、返品率、不良率(ppm)と具体的な数値も掲載しています。

引用元:株式会社外山製作所

生産能力の伝え方について

最後に生産能力の掲載事例としてミツワ精機製作所様を紹介します。ミツワ精機製作所様は技術情報として、プレス加工可能厚さやロット数、実績業界、材質など生産能力について細かく情報を掲載しています。

一般的な設備一覧だけではどのような加工がどれくらいできるのか把握しづらいため、ミツワ精機製作所様のように生産能力がひと目でわかるように工夫されていると設計者の目に止まりやすいと思います。

引用元: 株式会ミツワ精機製作所

まとめ

量産設計者は量産性があり、かつ抱えている不具合を改善できる技術を求めています。量産設計者をターゲットとする場合は、この2点に注意して情報を掲載すると良いでしょう。また、技術や生産能力を伝えるためには、具体的な数値や実績を掲載し、かつそれらが製品にどのような改善を与えられるのかを具体例を含めて伝えると良いでしょう。

テクノポートは技術に特化したマーケティングを得意としています。技術をもっと広めたいとお考えでしたらぜひ弊社にご相談ください。

お問い合わせフォームの改善ポイント5選

こんにちは、テクノポートの渡部です。

ホームページにお問い合わせフォームを設置している方も多いと思いますが、とりあえずで設置していませんか?不思議に思うかもしれませんが、お問い合わせフォームから問い合わせをしようと思っても途中でやめる人がいます。ただ、このお問い合わせフォームは改善することで問い合わせが2倍になったという会社もあるそうです。本日はこのお問い合わせフォームの改善手法について紹介します。

改善のポイント

改善の大枠としては下記の2つです。

  • 入力の手間を省く。
  • 信頼性をあげる。

それでは具体的な改善内容についてみていきたいと思います。

Point1 入力項目はできるだけ少なく

 

必要となる項目は

  • 「名前」
  • 「会社名」
  • 「メールアドレス」
  • 「電話番号」
  • 「お問い合わせ内容」

ぐらいで十分です。もしこれよりも多ければできるだけ減らすようにしてください。「住所」に関しては必須と思われるかもしれませんが、問い合わせ後の対応で分かることがほとんどですので、問い合わせ時に必須という訳ではありません。

「部署名」、「役職」、「FAX番号」など、お問い合わせフォームから情報をできるだけ得ようとするお問い合わせフォームで、しかも各項目が必須になってくると、入力途中で面倒になり、離脱する人が出てきかねません。

Point2 入力はコピペで済む様にできるだけ項目をまとめる

例えば住所の欄が

  • 「郵便番号」
  • 「都道府県」
  • 「住所1(○○市など)」
  • 「住所2(番地、建物名など)」

と分かれているフォームを見かけますが、入力する手間を考えると、「住所」と一つの項目の方がはるかに入力しやすいです。なぜならコピペで入力ができるからです。取得できる情報は変わらないので、できるだけまとめましょう。 他にも「姓」「名」と分かれていたり、「電話番号」「郵便番号」なども、入力箇所が複数に分かれていると、入力が面倒になるので、まとめておいた方がいいでしょう。

Point3 添付ファイルを送れるようにする

製造業のホームページの問い合わせは、新規の問い合わせでも、いきなり図面を送って見積もり依頼、なんていうことは珍しくありません。なので、添付ファイルを送れるようにしておく方がいいです。

お問い合わせフォームのプログラムによっては添付ファイルが送れないこともありますが、その場合は、

「添付ファイルを送りたい場合は、その旨をお問い合わせ内容に記載してください。こちらから自動返信メールが届きますので、そちら宛てにお送りください。」

といった文面を、わかりやすい場所に配置しておきましょう。

Point4 個人情報保護の文面を記載して信頼性をアップする

個人情報保護についての文面があると、それだけでも信頼性があがり、お問い合わせフォームの入力の心理的ハードルが下がります。お問い合わせフォームの上下どちらかに設置しておくといいです。もし設置していない方は下記にコピペできるテキストを用意したので、活用して下さい。

入力していただいた個人情報は、弊社への問い合わせ対応以外には使用しません。ご本人の同意がなければ第三者に個人情報を提供することもありません。取得した個人情報は、紛失や漏洩などが発生しないように安全対策を実施しています。

また、最近ではサイトの常時SSL化についても進めておくと、信頼性はアップします。

SSL化についてはこちら

Point5 電話番号(FAX番号)は大きめに表示する

製造業に身を置く方は、Webでのやり取りに慣れていない、もしくは納期が迫っていて急ぎで返事をもらいたい場合も多いので、お問い合わせフォームに入力しているうちに、受話器や、スマホに手が伸びる場合も少なくありません。そんなときの為に、お問い合わせフォームの近くに問い合わせ先の電話番号やFAX番号は大きめに表示させておきましょう。「お急ぎの方は直接下記までお電話下さい」といった文面があるとなお良いです。

お問い合わせフォームのハードルはできるだけ低く

上記、大掛かりな改修ではないので、できるものから進めてみてください。

また、お問い合わせフォームよりも問い合わせの名目が具体的な方がユーザーが問い合わせしやすい場合があるので、資料請求フォームや、技術相談やサンプルテスト申込フォームを別途作成し、最小限の問合せ項目でリードを集めるといった方法もあります。まずはリード情報を多く取得することが重要なので、見せ方を変えることで問い合わせを呼び込む方法も是非試してみてください。

Webサイト企画に役立つヒアリングシートの使い方

こんにちは、テクノポートの渡部です。

自社のWebサイトの制作を企画する際に、いきなりサイト制作を進めても中々進まないものです。そこで、現状の自社や市場の情報わかりやすく整理すると、どのようなコンテンツを用意すればいいのかが見えてきます。 本日は弊社でも使用している情報を整理するヒアリングシートとその使い方を紹介します。

このヒアリングシートを埋めれば、自社の強みは何なのか?競合に勝てるポイントはどこなのか?狙うターゲットに自社の強みは刺さるのかどうが見えてきます。

3C分析

今回紹介するヒアリングシートは、マーケティングを進める際の枠組みの1つである「3C分析」を元に設計しています。3C分析とは、顧客=Customer、競合=Competitor、自社=Companyのそれぞれの頭文字である3つのCを分析することにより、自社の立ち位置を把握し、マーケティングに生かす手法です。3C分析について詳しくは下記の記事を参照してください。

製造業のホームページ企画に欠かせない3C分析で戦略を練る

自社(=Company)から始める場合

 

自社の強みがよくわからない、といった場合はこのシートを活用して下さい。情報を整理すると意外な自社の強みが見えてきます。

1、自社の事業内容

ここは大枠で構いません。例えば「板金」「機械加工」などです。

2、各事業内容の詳細

1であげた事業内容を細かく分類します。「板金」であれば、大きさ、板厚、加工内容(レーザー加工、ベンダー加工など)を細かく記載し、まずは自社のできることを整理します。

3、各事業内容の強み

2で整理した詳細の中で、これは自社の強みと思えるものをピックアップします。技術そのものの場合もありますし、付属するもののこともあります。技術そのものの例としては「長さ4mの大型の板を曲げられる」などです。付属するものの例としては「短納期で提供できる」「量産が可能である」などです。

ポイントとしては自社の一押しという観点で考えるのではなく、注文を頂いているお客様の視点に立ち、ここがあるから注文を頂けているだろうという観点から考えることです。

4、強みの根拠となる経営資源

自社の強みが見えてきたら、その強みの根拠となる経営資源を洗い出します。持っている設備の能力や詳細、加工実績、強みに対しての自社の体制などです。

 

市場と競合(=Competitor)から始める場合

モデルとなる競合他社がいる場合、このシートを活用して下さい。実はこんな会社が競合だったということもあります。

1、自社が属する市場

まずは自社の市場全体を見渡してみます。この際、「業界」と「仕事領域」を分けて考えるとわかりやすいです。例えば業界は「自動車部品試作」、仕事領域は「試作板金」といった感じです。もし異業種に打って出たいとお考えの場合は予想のでも構いません。

2、代表的な競合の会社

業界と仕事領域が定まったら、それぞれの代表的な競合の会社を探してみます。同じ会社でも構いません。探し方としては実際に探索する気持ちになって、ネットで検索してみるのが良いです。

3、競合会社の分析

競合会社を定めたら、ホームページを見て具体的に分析します。細かいところまでは分析しなくても構いませんので、検索する側の気持ちになって、特徴や強みを考えてみます。

4、差別化ポイント

競合の分析をすると、自動的に自社の強みが見えてきます。ホームページを分析する中で、競合に勝てるポイントを整理すると、それが自社の強みとなります。

ターゲット(=customer)から始める場合

 

 

具体的に狙っているターゲットが決まっている場合は、このシートを活用して下さい。ターゲットは出来るだけ具体的に設定しておいた方が戦略を立てやすくなります。

1、ペルソナの業界、職種

ターゲットの人物像を具体的にしたものを「ペルソナ」と言います。業界や、業種などで具体的なペルソナを想定します。例えば、「大手自動車メーカーの試作担当、設計担当」などです。業界は同じ「大手自動車メーカー」でも「試作担当」と「購買担当」では次の求めている情報が変わってきます。

2、求めている情報

実際にペルソナの気持ちになって、その人が求めているものを考えます。それが、「4m以上のベンダー加工」といった加工そのものの場合や、「短納期対応」や「品質管理体制」付属する技術の場合もあります。

3、自社の強み

これまでの流れの中で提供するコンテンツが決まったら、関連する自社の強みを洗い出します。自社の強みが活きる内容の場合は、製品事例だけでなく、具体的な強みコンテンツとして別途ページを作成するといいでしょう。

4、提供するコンテンツ

自社の強みに対して根拠となるコンテンツを用意します。上記の「4m以上のベンダー加工」であれば、4m以上の板をベンダーで曲げた製品事例や設備詳細などです。具体的な製品事例で見せるのが難しい場合は、前回の記事を参照にストーリーを作ってみてください。

 

いかがだったでしょうか?どのシートでも大切なことは「顧客目線」でシートを埋めていくことです。ホームページのコンテンツは自社からの情報発信と思われがちですが、顧客が必要とする情報でなければ、あまり価値はありません。

このシートを活用が価値あるコンテンツ作りのお力になれれば幸いです。

写真撮影をプロに依頼したほうが良い理由とその相場

ホームページの制作時に印象を最も左右するといっても過言ではない写真撮影。ただ、下記の様な理由から、自分で撮影をと考えている方も多いと思います。

  • デジカメの性能が向上していて、一眼レフカメラもあるから自分で撮影したもので十分だ。
  • 作業風景は通常の業務を撮影したいけど、カメラマンが入ると緊張しそうで・・・。
  • カメラマンの知り合いがいないので、金額の相場がよくわからない。

確かに自社技術をPRするのに写真のキレイさはそこまで重要ではないかもしれません。ただ、数多くのホームページの制作をさせて頂いた我々から自信を持ってお伝えさせて頂くとそれでも、「写真撮影はプロに依頼したほうが良いです。」

本日は写真撮影をプロに依頼したほうが良い理由をご紹介します。

写真は言葉よりも物を言う

まず、自社の技術をPRするのに説明文を考えるかと思いますが、写真に注力することでその技術力の高さを伝えることができます。「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、それほど、視覚から入る情報には価値があります。写真撮影を素人とプロがする場合の違いがどこにあるのかをご説明します。

ピントの合わせ方が違う

確かに一眼レフのデジタルカメラなど、カメラの性能は上がっていますが、「きれいに」撮影することにフォーカスされているため、画面すべてにピントがあってしまうということも多いです。プロが撮影する場合は、対象物にはピントを合わせて、周りはうまくボカすという写真の撮影ができるので、より主役を際立たせた写真になります。また、通常ではありえないくらい小さいものの撮影をすることもできます。

参考サイト:株式会社小沢製作所

こちらでは約3mmの複雑な微細板金をPRするため、カメラマンの特殊なレンズを使ってこの小さな試作品の写真を撮影しました。

物撮りの構造が違う

例えば四角で平たいものを撮影するときに、みなさんだったらどのように撮影しますか?真正面からの構図で写真を撮影してしまいがちですが、実はそうすると少しでもまっすぐに撮影できていないと気になってきてしまうことになります。なので、あえて斜めから撮影することでそのような懸念点を払拭することができます。こういった製品を上手に見せる細かいテクニックを知っているのもプロカメラマンです。

また、製品の集合写真を撮影するときも、大小さまざまな製品がバランスよく見えるように上手く並べる技術もカメラマンの腕です。

参考サイト:株式会社サワエ

こちらのサイトのサンプルはすべて斜めに置いた構図で撮影されており、全体として統一感が出ています。

上記2つによって、プロカメラマンは製品の写真は自社の技術が最大限に伝わるように写真撮影をしてくれます。「実物を見てもらえればわかるんだけど・・・。」という方がいらっしゃいますが、プロが撮影した写真の場合は、写真だけでも十分に自社の技術のすごさを伝えることができます。

日常のワンカット

自社のありのままの作業風景の中でも「自然で」「きれいな」写真を撮るにはどうしたらいいのでしょうか?その答えはプロカメラマンが知っています。

光の当て方が違う

自分で写真撮影をする場合はシャッターは使わず、自然の光を利用したほうが自然な写真になることは、こちらの記事でお伝えしましたが、プロカメラマンの撮影の場合は。光の当て方が違います。どこから光を当てて、それをどの角度から撮影すれば被写体の魅力が最大限に発揮できるかということ知り尽くしているので、同じ被写体でも全く違った見え方になります。

参考サイト:株式会社富士産業

サイト内には通常の作業風景の写真が使われていますが、どれも被写体が一番魅力的に見える様に光が当てられています。

表情の引き出し方が違う

撮影時に社員の方々の作業風景を撮影することもあるかと思いますが、社員の自然な表情の引き出し方をプロのカメラマンは知っています。素人が撮影すると、どうしても硬い表情だったり、下を向いてしまって表情がよくわからなかったりすることも多いですが、プロが撮影した場合は本当に普段の日常を一瞬を切り取ったような写真になります。

また、社長のポートレートを撮影することも多いですが、会社の顔である社長の表情を上手く引き出すこともプロのカメラマンの腕があってこそです。

参考サイト:フコク物産株式会社リクルートサイト

リクルートサイト用の写真撮影でしたが、どれも通常の仕事風景として自然な写真となっています。

撮影費の相場

カメラマンによって費用はまちまちですが、おおよそで半日から1日写真撮影をして、5万円~ぐらいの費用になります。内容もカメラマンによって変わりますが、会社の外観から社内の作業風景、製品の物撮りなど、100枚から300枚ぐらいの写真になります。写真に関しては撮ったままのデータではなく、明るさはコントラストなど製品がより良く見えるように加工されたものになります。

カメラマンを依頼をしてみたい方へ

こちらのサイトでカメラマンを探すことができます。全国のカメラマンのネットワークをつないでいるサービスですので、全国どこでも出張費無しで撮影を依頼することができます。費用については記載されていませんが、見積もり自体は無料ですので一度問い合わせをしてみてください。

紹介したサイトの様な写真を撮影してみたい方へ

本日紹介した4つのサイトはすべて同じカメラマンが撮影しています。弊社がいつもお願いしているカメラマンですので、依頼してみたいという方は下記から連絡をして頂くか、弊社までお問い合わせ下さい。

マルヤマスタジオ

一度はプロに依頼を

以上のように、写真撮影をプロに依頼することで、技術力のPR効果が上がったり自社をより魅力的に見せたりすることができます。費用に関しても、手が出ないほどの高額という訳ではないと思うので、是非一度依頼をしてみてください。一度プロカメラマンの技術を知ってしまうと、リピーターになること間違いなしです。

どんなページを作ればいいか。漏れの無いサイト構成図の作り方

テクノポートの永井です。

弊社徳山の前回のブログにて「Webサイトの各ページの役割分担」について紹介しました。簡単に振り返ると、

  1. アクセスを獲得するページ(ランディングページ)の設定
  2. ユーザを口説くページ(訴求ページ)の必要性
  3. 問合せを獲得するためのページ(クロージングページ)の工夫

を考慮したサイト構成を考えることで、集客力の高いWebサイトを作成できる可能性が高まるというものでした。詳しくはこちら

今回はWebサイト全体の設計図となる「サイト構成図」について解説します。サイト構成図を作ることで、Webサイト制作に必要な項目が明確になるため、Webサイトを作る際にはぜひ参考にしてみてください。

1.サイト構成図とは

サイト構成図は各ページがどのように配置されているのかをわかりやすく表現した図になります。書き方はいろいろありますが、まずは弊社のサイト構成図を参考にお見せします。

サイト構成図を作ることで、Webサイトの全体像が想像できるようになります。ここで簡単にWebサイト作りの手順について説明します。

  1. 最初に漏れの無いように必要なページの洗い出しを行います。
  2. 訴求ページ、ランディングやクロージングなどの各ページの役割を設定し、導線を想定します。詳細はこちら
  3. サイト構成図を作成します。
  4. ワイヤー(線だけの配置図で、製造業でいう図面)を作り、ボタンなどの配置について検討します。
  5. デザインをして、個別ページを作ります。

以上の手順で行います。ワイヤーは聞き慣れない言葉かと思いますので、弊社のトップページのワイヤーを参考にお見せします。

以上のように、サイト構成図を作ることで、Webサイトの全体が把握でき、目的が明確になります。

2.サイト構成図を作る意味について

サイト構成図を作ることで、

  • Webサイトで伝えたい情報が漏れなく掲載できているか
  • 訴求ページがユーザーの目に止まりやすい位置に配置できているか
  • ユーザーがクロージングページに迷いなくたどり着けるか

といった内容の整理が簡単にできるようになります。さらに、サイト構成図はトップページのワイヤーを作るための素材にもなるため、ユーザーが欲しい情報にたどり着きやすい設計になっているかの確認にも役に立ちます。また、サイト構成図があると社内で共有する際に関係者が理解しやすいことや、運用する際に管理しやすいことなど様々なメリットがあります。

3.サイト構成図の作り方

それでは実際にサイト構成図の作り方をご紹介します。

手順1.トップページを頂点として、メインメニューとなる項目を配置する

まずはメインメニューに何を配置するかを検討します。メインメニューは最もユーザーの目に触れる項目ですので、

  • 訴求ページ
  • クロージングページ
  • 会社概要
  • お問い合わせ

など、ユーザーがよく利用すると思われる項目を入れてください。また、メインメニューは見やすさを考慮して、最大でも9項目程度に収めてください。

手順2.メインメニューの下層となるサブメニューを配置する

メインメニューが決まったら次は第二下層となるサブメニューを配置してください。サブメニューはWebサイトに初めから表示されないことが多く、メインメニューを押したり、マウスオーバーしたりすると出てくるものになります。そのため、

加工技術 ← メインメニュー
―大物加工 ← サブメニュー
―微細加工 ← サブメニュー
―難削材加工 ← サブメニュー

のように、メインメニューと親子関係になる様なメニューを配置してください。こうすることで、ユーザーが迷うことなく情報にたどり着けるようになります。

手順3.サイト構成図を見直す

最後にWebサイト構成図を見直してください。コンテンツに漏れがないか、ユーザーが迷いなく情報にたどり着けるようにメインメニューとサブメニューの関係が作れているかなど、Webサイトが適切に設計されているかの確認をします。

4.サイト構成図の注意点

サイト構成図を作るときの注意点をお伝えします。

4−1.細かくなりすぎないように注意する。

サイト構成図を作り始めるといろいろと盛り込みたくなり、細かくなりすぎる場合があります。例えば、材質ごとにサブメニューを作ったり、自社の取り組みについて細かく書きたくなる場合があります。細かくすることも必要な場合はありますが、細かすぎるとかえって見づらくなるため、Webサイト構成図を作った後は第三者に見てもらうことをお勧めします。

4−2.グループを作ってわかりやすくする。

サイト構成図はWebサイトの抜け漏れ防止以外にも、ユーザーがわかりやすい構成かどうかを確認する役割もあります。そのため、必要な情報が見つけやすいようにグループを作り、メインニューとサブメニューに分けてください。

4−3.わかりやすければ重複しても大丈夫です。

メニューが重複すると閲覧者が混乱する場合もありますが、わかりやすければ重複しても大丈夫です。例えば、設備紹介をメインメニューにして、会社概要の第二下層にも設備紹介を持ってきても問題はありません。

まとめ

サイト構成図を作ることで漏れの無いサイト構成を作ることができ、さらにユーザーが見やすい構成も作りやすくなります。闇雲にWebサイトを作っていくのではなく、全体像を把握するためにもぜひ構成図を作ってみてください。

100万点以上の画像を無料で使用できる「pixabay」とは?

こんにちは、テクノポートの渡部です。ホームページを制作する際にどうしても必要になってくるのが、画像です。製品事例や加工事例に関しては、お客様自身のものになるので、それを撮影することになるのですが、その他のイメージ写真などは、なかなか用意が難しいことあります。例えば打ち合わせ風景や、上手く撮影できない溶接やレーザー加工中の火花の散った写真などです。

そんなときに活躍するのが著作権フリーで使用できるサービスですが、その中でも100万点以上の画像をフリーで使用できるpixabay(ピクサベイ)の紹介をしたいと思います。

Pixabay(ピクサベイ)とは?


Pixabay

ドイツに本拠地がある世界中で利用されている著作権フリーのサイトで、写真画像は100万点以上、イラスト(ベクター素材含む)は30万点以上、動画も数千点掲載があり、会員登録もなく自由に使用することができます。

使い方

トップページにgoogleの様な大きな検索のバーがあるので、そこに希望の画像のキーワードを打ち込むだけです。例えば「打ち合わせ」「レーザー加工」「溶接」などのキーワードです。そうすると写真にタグ付けされた情報を元に関連する画像が出てきますので、その中から使用したい画像を選び、「無料ダウンロード」をするだけです。

こちらは「溶接」のキーワード検索をしてダウンロードしてきた画像です。その他にもこの様な画像がありました。

   

上手い検索の仕方1:キーワードを近しいものに変える

例えば、先ほど出てきた「打ち合わせ」というキーワードですが、実際に検索してみるとほとんど画像ができてません。何故か白菜の画像が出てきます。

「打ち合わせ」の検索結果

そういう場合は、別の角度からキーワードを設定して検索をしてみる事です。例えば「会議」「契約」「ビジネス」などです。

「会議」の検索結果
「契約」の検索結果
「ビジネス」の検索結果

上手い検索の仕方2:キーワードを英語に変換する

日本語にも対応していますが、英語で検索してみると結果が良くなることも多いです。今回の場合で言えば「meeting」といった感じです。

「meeting」の検索結果

WordPressの場合はプラグインも有り

自社のホームページがWordpressで構築されている場合は、プラグインでpixabayの画像挿入用のプラグインがありますので、わざわざサイトにアクセスして、ダウンロードしてきて、アップロードということをしなくても管理画面から直接画像を挿入することもできます。

プラグインを追加するとメディアを追加の隣に表示されるようになり、管理画面から画像の検索と挿入ができるようになります。

注意点

自由に画像を使用できるサイトですが、いくつか注意点があります。

注意点1:広告が出る

無料で画像を使用できるということもあって、様々なところに広告が出ています。特に選択した写真の下に4つ関連する魅力的な画像が表示されますが、これは広告の画像で別のサイトの画像で有料素材です。また、検索結果の上の4枚の画像も同様に別サイトの有料素材の画像です。とはいえスポンサー画像も1画像につき高くても1,000円程度なので、どうしても欲しいという画像があったら検討の余地はあると思います。

注意点2:ごく稀に注意が必要な画像がある

pixabayの運営方法として大量のユーザー登録をした方から、画像をアップロードしてもらいそれを著作権フリーとしてダウンロードしているという状態です。もちろん運営側の承認のもとで掲載がされているわけですが、ごく稀に注意が必要な画像存在します。ユーザーからアップロードされた画像が著作権侵害の画像で、それをpixabayが承認してしまい、それを使用したことでgoogleから注意が来たという事例もあるそうです。

参考:ブログに使ったPixabayのフリー画像が著作権侵害だと言われた話

ほとんどの画像は問題ないですが、重要なところに使用するのに心配な場合は使用を控え、あくまでもイメージ画像として使用するぐらいに留めておいてください。

やはり自社で撮影した写真には適わない

自由に使えるフリー画像はプロ、もしくはそれに準ずる方々が写真なのでキレイに撮影されているのは確かですが、そればかりを使ってしまうと、なんだか自社のホームページが噓くさい感じになってしまうこともあります。最終的には自社で撮影したオリジナルの写真に適うものはありませんので、自社のありのままを堂々とアピールできるように、普段から5S活動などにも力を入れましょう。

例え不格好でも、とりあえずでもホームページを作っておいた方がいい理由

こんにちは、テクノポートの永井です。

すでにホームページをお持ちの企業は多いと思いますが、未だ持っていない企業もいらっしゃいます。もちろんホームページを作るためには費用や手間がかかりますし、既存のお客様としか仕事をしていなければホームページは不要に思われがちです。ただ、どのようなホームページでも良いので、とりあえずホームページを持つことをおすすめしています。

今回はホームページを持つことのメリットについてお伝えします。

1.最大のメリットは情報を伝えやすいこと

自社が何をしている企業なのかを相手に伝える手段としてホームページは最適です。自社のことを伝える方法としてパンフレットもありますが、パンフレットは相手に直接渡さなければなりませんし、ページ数が決まっているため伝える情報量にも限界があります。その点、ホームページはGoogleやYahooなどの検索サイトで自社名での検索から訪問してくれれば誰でも見ることができ、さらにページ数に制限がないため多くの情報が掲載可能です。

どのような企業にもお客様は必ず存在します。お客様に自社の設備情報やISOについて知ってもらうだけでもホームページを作るメリットはありますし、住所や連絡先を即座に知りたいと思ったときにとても便利です。ホームページのない企業はそれだけで「不親切」「不透明」な企業と思われる可能性があるため、持たないことのデメリットは計り知れません。

2.企業としての信用が上がる

ホームページに情報を掲載すると自社を知らない企業から正当な評価を得ることができます。例えば、取引先や銀行名、社員数、資本金、所在地などが掲載されているだけでも企業としての信用力が上がります。

ホームページがない企業とホームページの取引先に一部情報の大手企業の名前が入っている企業では、他人からの評価は全く異なります。大手と取引をできる技術力があるにも関わらず、ホームページがなく、その情報を発信していない場合、技術力が全くない企業に見られてしまう可能性もあります。自社をよく見せる必要はありませんが、不当に下に評価される必要もありません。

情報は後からでも追加できるので、まずは会社概要だけでも掲載してみてください。

3.人が紹介しやすくなる

誰かが製造先を探しているときに、ホームページのある企業は紹介しようと思いますが、ホームページのない企業は紹介されにくい傾向にあったり、もしくは紹介されたとしても連絡がされにくい傾向にあったりします。探索者は情報を仕入れてから仕事を発注したいと考えていますが、ホームページのない企業からはそもそも情報を仕入れられません。そのため、取引先から紹介してもらったとしても検討から外れるケースがあります。

少なくともホームページがあれば、Webからの集客ができなかったとしても新しい仕事につながる可能性も増えますので、積極的に新規開拓を行っていない企業でも作ることをおすすめしています。

4.採用に有効に使える

様々な情報源からの情報を活用して行われる昨今の採用市場ですが、ホームページのないということで志望の動機が下がり、応募を見送るということは十分にあり得る話です。もちろん社内からの紹介であればいると思いますが、全く知らない人からの応募は見込めません。

これも3の紹介と同じで、情報を公開している企業が多い中、わざわざ非公開の企業を選ぶ必要ないからです。
最近は採用難が続いているため、一人採用するだけでも大変な労力がかかります。せっかく労力をかけたとしても自社のホームページがないだけで、機会を損失してしまっては意味がありません。

まとめ

ホームページは自社の情報を伝えるための最適な手段です。いつでも、どこでも検索できる時代だからこそ自社の情報を発信していくメリットが増えてきました。新規顧客も採用も全く必要ないし、自社の存在すら知ってもらう必要はないというのであればホームページを持つ必要はないかもしれませんが、上記の様に、会社概要だけの1ページだけでも大丈夫ですのでホームページを作ることをおすすめしています。

ホームページをフル活用して新規を開拓したいとお考えであれば、一度弊社にご相談ください。貴社の強みを発見し、わかりやすく伝える方法を一緒に検討いたします。

投稿って何?ワードプレスにある投稿をうまく使う方法5選

こんにちは、テクノポートの渡部です。ワードプレスでホームページを制作することが多くなってきましたが、ワードプレスはもともと「ブログ」を構築するためのシステムです。このモノカクというサイトもワードプレスで制作されており、まさに今読んでいるこの記事はブログとなる「投稿」のシステムを利用して書かれています。

投稿と固定ページ

まず投稿とは一体何か?コーポレートサイトを作成する場合は、基本的に「固定ページ」からページを作成します。こちらで作成するほうが、メニューなどへの反映もしやすく、階層構造も構築しやすいからです。これらのページは頻繁には更新しないため、デザインして作成することが多く基本的には独立した会社概要やお問い合わせなどのページを作成するときに使います。

一方「投稿」はまさにブログのイメージで、テーマに沿って記事を作成し、それを「カテゴリ」や「タグ」、または時系列で整理して見るなど、自動で一覧ページが作成されることになります。カテゴリとは各記事を分類するもので多数のブログの記事からテーマに沿った記事を見つけやすくするための情報です。タグとは、各記事毎のキーワードとなるような情報のことで、カテゴリをまたがって同じ情報が付くこともあります。

ではブログとしてではなくコーポレートサイトをワードプレスで制作した場合、この投稿はどのように活用すればいいのか?ただ、ブログとして活用する方法もありますが、「ブログとして書くことなんてないよ」という方もいらっしゃると思いますので、本日は投稿を上手く活用する方法を5つ紹介したいと思います。

ブログ

いきなりですが、一番そのままの使い方で、社員、社長の日常ブログとして活用する方法。社長や社員の顔が見えるという意味では使わないよりは良いかと思いますが、ネタ切れになって最終更新が2年前、といったことも珍しくありません。そのまま使うよりは目的を持って活用したほうが効果も実感できますので、これから紹介する活用方法も検討してみてください。

活用例:第一フォーム株式会社

採用ブログ

通常のブログと似たような使い方ですが、昨今の採用難の状況の中で採用ブログとして活用する方法です。社内の雰囲気や社長の考えをダイレクトに伝えられる採用ブログは求職者が見てることも多く、対企業向けに制作をしたホームページでも、投稿を活用することで採用にも効果的なホームページを同居させることができます。

活用例:リングアンドリンク採用ブログ

お知らせ、イベント情報

会社からの活動報告、展示会に出展する場合の情報など、会社からちょっとしたお知らせとして活用する方法です。多方面に活動している会社ではセミナー公演情報や、イベントに参加する情報、メディアの掲載についてなど、会社から発信したいタイムリーな情報もたくさんあると思います。様々な情報がごった返すことになる投稿でも「カテゴリ」や「タグ」情報を付与できますので、情報を整理して発信することもできます。

活用例:デジタルファクトリー株式会社(中央右に新着情報があります)

製品事例、製作事例

固定ページとして作成することが多い製品事例ですが、日々の製作、製品事例を投稿していくという活用方法です。守秘義務の関係で製作したものをすぐにアップするというのは難しいかもしれませんが、固定ページを編集するよりも気軽に自分で更新がどんどんできるので、多数の事例を掲載することができます。

活用例:有限会社宮内製作所(オーダーメイド事例)

コンテンツマーケティング

最近弊社でも相談を受けることが多くなってきた活用方法です。コンテンツマーケティングの目的はいくつかありますが、主な目的の一つに潜在的なニーズを持っているユーザーからのアクセスを集める事があげられます。SEOの観点から言ってもワードプレスの投稿を活用してページを量産すればかなりの集客効果が見込めます。ただし、コンテンツの質についても一つ一つ吟味しなければいけません。どのようなターゲットにどのような情報を届けるのかという企画が重要になりますが、弊社でも企画からご提案させて頂いておりますので、悩んでいる方は御相談頂けたらと思います。

活用例:株式会社丸福繊維(お役立ち情報)

 

いかがだったでしょうか?ワードプレスのテーマの中には「カスタム投稿」といって、上記の様な投稿のシステムが専用で用意されているものもあります。例えば弊社開発をした「TP-BASIC」には「お知らせ」と「事例」を専用のカスタム投稿として用意しています。それぞれ、表示、非表示も設定できるようになっていますので、必要なカスタム投稿だけ使用することができます。

ブログなんて書くことがないと思うかもしれませんが、ブログとしてそのまま活用するのではなく、上記の様な活用の方法を考えてみてください。

SEOに強いって本当?ワードプレスを使ったホームページ制作

こんにちは、テクノポートの永井です。最近、弊社ではWordPress(ワードプレス)を利用してWebサイトを作ることがほとんどになってきました。その大きな理由としては以下が挙げられます。

  • 感覚的に使用できる
  • さまざまな機能を簡単に追加できる(プラグイン)
  • SEOに強い

1と2は実際に操作すればわかりますが、3について疑問に思っている人が多いのではないでしょうか。そこで、今回はワードプレスがSEOに強いと言われている理由について深堀りし、ぜひみなさんにも実行していただければと思います。

そもそもSEO対策とはなんでしょうか?

SEOは検索エンジンの最適化を行う“Search Engine Optimization” の略語です。検索エンジンはGoogle、Yahoo、Bingのように何かを検索するときに使うサービスです。最適化とは検索エンジンに自社のサイトをきちんと理解してもらうことを言います。

そして、SEO対策は検索エンジンが出す検索結果の上位に自社のサイトを表示させることです。表示順位が上がることで自社サイトをクリックしてもらいやすくなり、そこから問い合わせが増えることで結果として売上が上がるようになります。だからこそ、各社がSEO対策に力を入れているのです。

SEO対策って具体的に何をすることなんでしょうか?

具体的には、検索エンジンがどのようなページを上位に表示させるかを知った上で、自社のサイトが狙ったキーワードで上位に表示されるようページを作り込みます。

Googleは「ユーザー(検索者)が求めているコンテンツを上位に表示する」という考えがあります。基本的にはユーザーの目線に立ったコンテンツ(ページの内容)であるかどうかが最も重要になりますが、それだけでは上位に表示されません。例えば、ページの内容はもちろん、ページタイトル、ディスクリプション、見出しなどのテクニック的な部分まで幅広い内部対策が必要になります。

本来そういったテクニック面にはHTMLなどの言語知識が必要となってきますが、ワードプレスならそれらを誰でも簡単に設定できるようになっています。直接タグを書き込むという煩雑な作業も必要ありません。

SEO対策の漏れを最小限にするのがワードプレス

ディスクリプションの設定、タイトルタグ、見出しタグの設定と、上位表示するために必須なSEO対策はさまざまです。これらを漏れなく全てのページに設定しなければなりませんが、作業に時間がかかってしまいます。ひとつでも漏れがあると、検索順位に影響が出るかもしれません。

ワードプレスはそのような設定の漏れを最小限に留めてくれます。各種設定やプラグインをインストールして管理するだけでSEO対策が可能です。

見出しタグや画像設定を容易に

見出しタグは、ページの構造を整理し、コンテンツの内容を検索エンジンやユーザーに伝える要素として重要です。こうしたユーザー理解への配慮がSEO効果につながります。
ワードプレスは自分で見出しタグを記入する必要がなく、下記の画像のように文字を選択→見出し選択で自動的にタグ付けが可能です。

ワードプレス 見出し入力画面

また、画像に関しての細かい設定もボタン1つでできます。

画像挿入後、上記のような画面で調整できます。
代替テキストを設置することで、ネットの接続が悪く画像が読み込めなかった際にも「製品A(の写真)」「○○加工の様子」などと代わりに文字を表示させることが可能です。ユーザーの内容理解につながるだけではなく、検索エンジンが画像の情報を読み込む手助けとなり、画像検索からも自社サイトへの流入が狙えます。

また、画像のサイズもワードプレス上で自由に調整可能です。ページ内の画像が大きすぎる場合、読み込むスピードが遅くなり、画像が完全に表示される前にページから離脱される可能性があります。ページ表示の速度も、SEO対策をする中で重要な要素であることを覚えておきましょう。

さらにプラグインで各種対策も漏れなく

ワードプレスにはテクニック面のSEO対策を自動で行ってくれるツール(プラグイン)があります。拡張機能として必要なプラグインを各自インストールし、用いるという形です。

例えば、SEO対策に役立つプラグインとして人気な「All in One SEO Pack」をインストールすれば、下記のように決められた枠に情報を入力していくだけでSEO対策の基本となるタイトルやディスクリプションなどの設定が完了します。

All in One SEO Pack 設定画面

設定するのに適切な文字数が記載されていたり、検索時にどのように表示されるかが一目で表示されたりなど、初心者にも非常に分かりやすい仕組みになっています。

All in One SEO Packは他にも、SEO対策に必要な細かな設定が可能です。

  • XMLサイトマップの生成:サイト全体の情報(更新時期、カテゴリー、URLなど)が含まれたXML形式のファイルを生成できます。これをGoogle Search Consoleに登録することで自社のサイト情報を検索エンジンにより効率的に読み込んでもらえるようになります。
  • 重複コンテンツのチェック:サイト内に同様のコンテンツがある場合、Googleからの評価が下がってしまう可能性があります。
  • noindex設定:重複している、あるいは質が低いコンテンツなどを検索時に表示させないことで、悪い評価を受けるのを回避するものです。
  • ソーシャルメディア設定:TwitterやFacebookなどSNSでシェアをするときに、説明文や画像をどのように表示させるか設定するものです。適切に拡散され、注目が集まれば間接的なSEO効果が期待できます。

また、プラグインを利用することで、SEO対策の見える化が可能になり、漏れのない対策ができます。
他にもSEO対策ができるさまざまなプラグインがありますので、一度ぜひ調べてみてください。

スマートフォンへの対応が簡単

ワードプレスのテーマにはスマートフォンで閲覧した場合に、文字の大きさや全体のレイアウトを自動で調整してくれるレスポンシブ対応のものがあります。スマートフォンに対応していないWebサイトは、スマートフォンで検索したときに上位に表示されにくい傾向にあります。

そのため、スマートフォンに対応してくれるワードプレスのテーマを使うことで、PC版、スマホ版の両方でSEO対策が可能です。

製造業系のWebサイトであれば、依然としてPCからの閲覧がメインになると思いますが、それでもスマホで情報収集する人は増えてきています。また、自社アピールとしてSNSを活用されている企業は、スマホでのSEO対策が重要です。SNSがスマートフォンから気軽に閲覧されやすい特徴があることから、そこからのアクセスにも備えて両方の表示に対応したサイト作りをおすすめします。

まとめ

ワードプレスがSEO対策をしやすい理由について解説しました。自社サイトへのアクセス数向上のためSEO対策は必須ですので、ぜひワードプレスをご検討ください。
また、ワードプレスにはデザインだけでなくSEOに関しての対策も考えたさまざまなテンプレートが用意されています。弊社でも「製造業専用のテンプレート」を販売していますので、お気軽にお問い合わせください。

製造業ホームページのためのSEO対策を意識したコンテンツの作り方

テクノポートの徳山です。今回はホームページのコンテンツの作り方についてがテーマです。今回の記事はホームページの運営を外注されている方向けのように見えると思いますが、社内で運営されている方にも当てはまる内容が多くありますので、ホームページの反響を向上させたいとお考えのすべての方にご一読いただければ幸いです。

ページを作成する際の心構え

「プロなんだからSEO対策しっかり頼むね」
そんな言葉をよくお客様から言われることがあります。このような言葉を投げかけられた時に私はいつもこう返します。

「SEOは我々だけが頑張っても無意味です。一緒に頑張りましょう!」
これは責任を放棄している言葉ではなく、事実としてSEO対策を成功させるにはお客様側の努力も必要不可欠であり、その心構えを持っていただくための言葉です。これはホームページの運営を外注されている方はもちろん、自社で運営されている方も同じです。

検索エンジン大手のGoogleは「ユーザーにとって役に立つ情報を提供する」ことを目的に「質の高いコンテンツ」が掲載されているホームページを上位表示させます。質の高いコンテンツとはユーザーにとって有益な情報であるかどうかです。

では「ユーザーにとって質の高いコンテンツ」を知っているのは誰でしょうか。間違いなく我々ではなく、日々業務の中でユーザーと接し会話を行っているお客様自身です。

我々はSEO対策の方針を決めることはできますが、コンテンツを創り出すことはできない、ということを念頭に置いた上でこの先の記事を読んでいただければ幸いです。

コンテンツを作る際のポイント

検索エンジンが定義するユーザーにとって質の高いコンテンツとは何でしょうか?

その要素は無数に存在すると言われていますが、ポイントは2つあると考えています。下記ポイントに従ってコンテンツを創り出す努力をしていただければ良いのではないでしょうか。

ポイント① ユーザーが欲しい情報を提供できているか

ホームページは更新が大事だということでブログをやられている会社も多いと思います。ブログはSEO対策の一つとしてとても良いですが、ホームページの内容と関係のないブログを書いている方が多くいらっしゃいます。

加工技術をPRし新規顧客を獲得するためのサイトなのに、会社の行事や社長のプライベートな情報ばかり掲載していませんか?親しみを持たせるという意味ではアリ(採用活動には役立つと思います)ですが、検索エンジンに対し、コンテンツの質が高いと判断してもらうことはできません。同じ労力をかけるなら質の高いコンテンツを発信していきましょう。

具体的にどのようなコンテンツを発信すればよいか分からない方は、キーワードプランナーというツールがあるので、そちらをご活用下さい。このツールを使い「検索順位を上げたいキーワード」を調べると、関連キーワードというものが表示されますので、そのキーワードの中からコンテンツのネタをお探しになることをおすすめします。

コンテンツを増やす際に参考となる事例

キーワードプランナーを使ってもネタが思いつかない方もいらっしゃると思います。そうだからといって、制作会社に丸投げするのも、他のサイトからコンテンツを盗むことも基本NGです。労力を惜しまず頑張ってください。

ここからは、労力はかかったけど大きな成果を生むことに成功したコンテンツ例をいくつかご紹介しますので、参考にしていただければと思います。

加工技術の詳しい説明を掲載 〜伊藤木型製作所さま(鋳造用木型製造)〜

ダウンロード (3)

「鋳造用木型」に関しての説明ページを「きのっぴー」というキャラクターがイラストや動画を使い説明するというコンテンツを制作したところ、「木型」というSEO難易度の高いビッグキーワードで検索エンジンでトップ検索されるようになりました。

吸音に関わる様々な知識コンテンツを発信 〜アコースティックアドバンスさま(吸音パネルの製造・販売)〜

Webコンテンツ「吸音の知識」

吸音に関わる様々な知識コンテンツを掲載し「吸音」「反響音対策」といったビッグキーワードで検索トップを取ることができました。掲載したコンテンツは、直接同社の製品販売につながる訳ではありませんが、検索エンジンにはユーザーが求める質の高いコンテンツだと評価されています。

ポイント② コンテンツの内容がオリジナルであるかどうか

ホームページに同業他社と同じような情報を載せていませんか?製造業という業種柄、機密情報が多く公開できない情報も多いと思いますが、その制約の中でコンテンツを創り出す努力を行っていますでしょうか。

  • ホームページ掲載用のサンプル品を作れないか。
  • 事例を抽象化することで載せることができないか。
  • 写真をイラストにすることで載せることができないか。

中には全く公開できる情報がない会社もいらっしゃるかも知れませんが、そのような会社はWebマーケティングには向いていないと言っていいでしょう。

2016年にWELQ問題というものがありました。この問題が起こってから、検索エンジン最大手のGoogleは、Webコンテンツのコピペに対してより強力なペナルティを課すよう、検索エンジンのアルゴリズムを改修しました。今後ますますコンテンツのオリジナリティを求められる時代になっていくと思いますので、間違っても他社サイトのコンテンツを引用したりしないようにしてください。WELQ問題の詳細についてはこちらをご覧ください(東洋経済ONLINE)。

以上、参考になる情報がありましたでしょうか?今後も引き続き皆様のWebマーケティングに役立つ情報をお届けしますので、よろしくお願いいたします。

WordPressで作成したホームページを公開する方法

数々の困難を乗り越えて、Wordpressでのホームページの完成させた方へ。おめでとうございます。そしてこれまでの制作作業お疲れ様でした。作成した新たなホームページが公開されるまであと少しです。公開の作業に関しては、少し専門的な知識も必要になりますが、そういった知識が無くても公開できるように方法を紹介しますので、是非挑戦してみてください。

Step1:プロ、もしくは詳しい人に依頼する

いきなり正反対の方法から入りますが、これが一番のオススメです。Wordpressでのホームページの制作はHTML等の知識が無くても進められますが、こと公開に関しては、サーバーにアクセスをしてファイルを編集するなどの作業が伴います。最悪の場合、これまでの苦労が水の泡になる可能性もあります。有料になるケースがほとんどだと思いますが、まずはプロに依頼することを検討してみてください。弊社でも公開作業を承りますので気兼ねなくご連絡ください。

Step2:Wordpress管理画面で公開作業をする

コストを出来るだけ抑えたい。そういった知り合いがいないということであれば、ご自身で公開作業をすることになります。

まずはWordpress側で公開作業をします。設定→一般の項目の「サイトアドレス(URL)」だけを変更します。全くの新規で作成している場合は公開予定のURLがそのまま入力されていますが、リニューアルなどでテスト環境で制作を続けてきていた場合、公開を予定しているURLとは違うURLになっていると思います。

例えば「http://example.com/wp」になっているのを「http://example.com」に変更するといった作業です。

注意点としてWordpressアドレス(URL)は絶対に変更しないで下さい。変更してしまった場合、今まで慣れ親しんだ管理画面にすらアクセスができなくなり、詳しい人に相談もできない場合は、これまでに苦労が水の泡になる可能性もあります。変更するのはサイトアドレス(URL)の方です。

サイトアドレス(URL)の方は変更すると一時的にこれまで見れていたホームページが見れなくなります。見られなくなるといっても、管理画面にはアクセスできる状態なので、元に戻すのはすぐにできます。一旦落ち着きましょう。これまでに設置してあるWordpressを読み込んでいないために起こる現象で、正常な現象になります。

Step3:サーバー(FTP)側の設定をする

見られなくなるといっても、管理画面にはアクセスできる状態なので、元に戻すのはすぐにできます。一旦落ち着きましょう。これまでに設置してあるWordpressを読み込んでいないために起こる現象で、正常な現象になります。

そこで、次はサーバーにアクセスして、ファイルの位置などを変更する必要があります。具体的には下記の手順になります。

  • Step3-1:サーバーにアクセスをして、Wordpressアドレス(URL)内にある「index.php」をダウンロードする。
  • Step3-2:ダウンロードしてきた「index.php」を編集する。
  • Step3-3:編集した「index.php」をサイトアドレス(URL)の場所にアップロードする。

の3段階になります。「index.php」の編集箇所については、ダウンロードしていたファイルを「メモ帳」等で開き

require(‘./wp-blog-header.php’);

require( dirname( __FILE__ ) . ‘/wp/wp-blog-header.php’ );

に変更します。「/wp」の部分はWordpressアドレス(URL)にあって、サイトアドレス(URL)にはない今回削除した文字列になります。基本的には最終行に書かれているかと思います。

FTPに関してはFTP接続ソフトがなくても各サーバーのコントロールパネルからもアクセスができますが、FTPソフト等を使う場合は下記記事を参考にしてください。また、編集の仕方についても触れているので参考にしてみてください。各サーバーのコントロールパネルからのFTPの接続方法などは各サーバーのコントロールパネルのマニュアルを参照してください。

サイトアドレス(URL)のところに「index.html」等のファイルがあると競合してしまいますので、旧サイトのデータは丸ごとダウンロードしておいてローカルで保存をしておき、サーバー上のデータは削除してください。

Step4:再度Wordpressの管理画面から設定する

Step3が完了したらTOPページは見れるようになっているかと思いますが、そこから別のページに飛ぼうとするとエラーになってしまうと思います。最後の仕上げとして「.htaccess」のデータを編集しないといけません。とは言っても管理画面から設定ができるのでご安心下さい。

設定→パーマリンク設定と開き、

設定を保存をしてください。何も変更しなくて構いません。こうすることで「.htaccess」のファイルが自動生成されます。

Step5:公開チェックをする

具体的な公開作業については以上ですが、テスト環境で設定していたリンク等が本番環境では違うURLになっていることもありますので、一通り確認をしてみてください。

 

いかがでしたでしょうか?公開作業はについては少し知識と技術が必要なので、Step1でお伝えしたように、できれば専門の方に依頼することをおススメします。公開作業については弊社でも承りますし、不具合が生じたという場合もお力になれるかもしれませんので、気軽にご相談ください。

【製造業向け】ワードプレスのオススメ有料テンプレート5選

こんにちはテクノポートの永井です。今回はホームページを簡単に作るためのwordpress(ワードプレス)のテンプレートをご紹介します。

昔はメモ帳などのテキスト編集ソフトで一文字ずつコードを書く手法が主流でしたが、近年ではより簡単にできるようにワードプレスというブラウザ上で動くシステムを利用することが多くなりました。

ワードプレスの良さは、

  1. 視覚的に編集ができること(ワード感覚)
  2. 様々な機能を簡単に付け加えられること
  3. 多くのテンプレートが存在すること

があげられます。デメリットとしては、

  1. デザインが限られる(専門的な知識が必要になる)
  2. システムの更新によるエラーが発生する場合がある
  3. 使い方が独特なので、慣れるまでに時間がかかる

などがありますが、それでもメリット部分が大きいので、ワードプレスを使う例は増えています。

ワードプレスを簡単に使うためには、テンプレートを導入することです。テンプレートには有料版と無料版があり、有料版のほうがデザイン性、機能性に優れています。(有料テンプレートの費用はだいたい1万円〜5万円です)

ただし、有料テンプレートは各社がいろいろと出しているため、どのテンプレートを選べばよいのか迷うところです。

今回は製造業のホームページ制作にオススメのテンプレートを5つ紹介します。

1.TCDのNANO

TCDが企業向けに開発したテンプレートです。

デモページ:http://tcdwp.fun/tcd065/
価格:34,800円(税込)(2019年6月27日)

誰が見てもわかりやすい配置とデザイン性が特徴的です。メニューに写真が掲載できるため、ユーザーにとっても使いやすいように設計されています。シンプルでわかりやすく、強みを打ち出したいという方にオススメです。

2.TCDのORION

Youtubeを画面に入れ込むことができるテンプレートです。

デモページ:http://tcdwp.net/tcd037/
価格:12,980円(税込)(2019年6月27日)

ホームページで大切と言われているファーストビューに徹底的にこだわったテンプレートで、画像を多く使用できるように設計されています。画像の綺麗さがそのままホームページの綺麗さになるような設計ですので、文字ではなく画像を使って訴求したいという方におすすめです。

3.レスポンシブWordPressテーマ No.266[ミニマルグレー]


シンプルを追求したテンプレートです。

デモページ:http://demo-wp.net/responsive_266/
価格:4,980円(税込)(2019年6月27日)

シンプル追求しながらもデザイン性のある設計になっています。BtoBの場合はおしゃれなページよりも、欲しい情報への行きやすさと情報が正確に掲載されていることが重視されます。本当にシンプルにしたいという方にオススメです。

4.isotypeのMONOMANIA

スクロール時に少し動きをつけることで、閲覧者の注目を集められるテンプレートです。

デモページ:http://demo-isotype.blue/monomania/
価格:27,000円(税込)(2019年6月27日)

スクロールごとに文字や画像が動きながら入ってくるようになっているため、全体を見てもらいやすいようになっています。また、コンテンツごとに背景色を変えることで、見やすさも兼ね揃えたテンプレートになっています。画像を大きく使うデザインですので、特徴ある技術をアピールしたい場合などに向いています。

5.テクノポートのTP-Basic

最後に弊社が製造業向けに開発したテンプレートを紹介します。

デモページ:http://wpdemo.techport.co.jp/
価格:9,720円(税込)(2019年6月27日)
詳細:https://techport.co.jp/tpbasic/

製造業のホームページに必要だと思われる要素をデザインの中にすべて詰め込み、「設備一覧」「事例」については専用の入力システムを用意しています。デザインはシンプルでわかりやすいように設計し、企業の強みをアピールしやすいものになっています。

まとめ

ホームページのデザインについては好みの部分も多いと思いますので、ご紹介したテンプレートから選ぶのもいいですし、他のテンプレートを使うのも良いと思います。

テンプレートを選ぶ際には

  • 閲覧者が欲しい情報にたどり着きやすいか
  • 質の高い情報を掲載できるようになっているか

に気をつけて選んだほうが良いでしょう。特に、テンプレートを使うとトップページの自由度は低くなりますので気をつけてください。

製造業のためのWebマーケティング手法

テクノポートの徳山です。中小製造業専門のWebマーケティングという特殊な?仕事に就き始めて15年以上、同様の事業を行う会社を立ち上げて10年近くが経ち、お陰様で製造業という専門的な市場における知見とノウハウをかなり蓄積することができました。

お客様と話をする中で感じるのは、この特殊な分野におけるプロフェッショナルがとても少ないことです。日常生活では殆んど関わることのないBtoBが中心の製造業の商習慣や専門用語を充分に理解した上でWebマーケティングを支援できる会社は多くはありません。

モノカクでは、長年に渡りこれまで蓄積してきたノウハウを当ブログにて発信し続けて参りました。1社でも多くの製造業者様のWebマーケティングのお役に立てればという想いと、情報発信をすることで得られる皆様からのフィードバックにより更に強固なノウハウを構築していこうと考えたからです。

Webマーケティングに関わる記事数がかなり増えてきたので、下記のように分野別に記事を分けてみましたので、皆様のお困り事に応じて記事を閲覧いただければと思います。

製造業のためのWebマーケティングまとめ

Webサイト企画編




SEO対策編


コンテンツ制作編



アクセス分析編



リスティング広告編


事例紹介


番外編

■コンテンツマーケティング



■デジタルマーケティング


■海外Webマーケティング


上記記事を読んでも解決しないお悩みや、Webマーケティングを外注してしまいたい、という方は「技術をマーケティング」することを得意としている弊社(テクノポート株式会社)までお気軽にご相談ください。

無料では機能不足?ワードプレスの無料テーマと有料テーマの違い

こんにちはテクノポートの渡部です。

ホームページの自作するツールの一つ、ワードプレスのインストールをなんとか完了させて、最初の課題がとして挙げられるのが、「ワードプレスのテーマはどうしたらいいのか?」という課題です。インストール初期にテーマもあたっていますが、本当に最低限の機能しかなく、ホームページを運営していくという観点でいえば不十分です。となるとテーマを載せ替えることになりますが、このテーマには無料のものもあれば有料のものもあります。テーマを最初から自分で作るという選択肢もありますが、今回はホームページの自作の為に、既存のテーマを使用するということを前提に考えたいと思います。

この無料と有料にはどのような違いがあるのでしょうか?無料でも十分なのでしょうか?

無料のテーマのメリットとデメリット

無料テーマのメリット

  • 無料
  • 最初は気軽にテーマの変更ができる
  • 無料とはいえ無数にテーマがある

何よりもメリットとして大きいのが無料ということです。それゆえ最初は気軽にテーマを変更できることも、無料であることのメリットと言えます。また、無料というと選択肢が少ないように感じるかもしれませんが、実は無数に存在します。ワードプレスの管理画面から「外観」→「テーマ」と進み、テーマを追加をクリックしてみてください。追加できるテーマが大量に出てきます。

無料テーマのデメリット

  • 日本語に対応しているのはほんの一部
  • 自社の目的にあったテーマが見つからない可能性がある
  • 不具合等に対応してくれるサポートがない
  • カスタマイズが難しい

テーマは無数にありますが、日本語に対応しているのはほんの一部で、その中で自社の目的合ったテーマが見つからない可能性があります。基本的にワードプレスはブログとしての位置付けなので、ブログに最適化されたものが多いです。また、基本的にはカスタマイズや不具合にサポートはありません。すべて自分で何とかするしかありません。HTMLやCSSの知識の無い方にとって、無料のテーマから自分の思い通りのサイトのに仕上げるのは苦難の道と言えるでしょう。

とはいえ、無料でも日本語の対応をしているコーポレートサイトに最適化されたテーマがあるのも事実です。「ワードプレス 無料 テーマ」等で検索をすると、お勧めのテーマを紹介している記事がいくつも出てくるので、参考にしてみてください。

有料テーマのメリットとデメリット

有料のテーマについてですが、金額としては1万円を切るものから、高くても3万円以内です。この金額を高いと捉えるか、安いと捉えるかは皆様次第ですが、下記のメリットを考えるとかなりのお買い得だと思います。

有料テーマのメリット

  • 目的に対応したテーマを選べる
  • コーポレートサイトを制作する上で特別な機能が備わっている
  • カスタマイズしなくても使える
  • デザイン面で無料よりも洗練されている
  • 細かいところの装飾が行き届いている
  • 不具合に関してサポートを受けられる

有料のテーマは様々な目的に合わせてテーマが作成されているので、自分の目的にあったテーマが見つかります。例えば飲食店向けのテーマでも、日本食向け、イタリアン向けなど、細分化されているものもあります。その目的に合わせて必要と思われる機能が備わっており、カスタマイズしなくてもマニュアルを見ながら必要事項を入れていくだけでサイトが完成することもあります。

またデザイン面においても、こだわりが細部まで行き届いていて無料よりも洗練されたホームページができがあります。有料ということもあり、不具合等に対してサポートが受けられることも大きなメリットです。

有料テーマのデメリット

  • そのテーマ特有の特別な機能を使っていた場合、気軽にテーマを変更できない
  • テーマが被る可能性がある

上記の様に有料テーマには、そのテーマ専用の機能や入力フォームが備わっていることが多いため、それを利用して制作したコンテンツはテーマを変更したときに引き継げないことがほとんどです。また有料のテーマのうち、人気のあるテーマは多くの人が使用しているので、テーマが他のサイトと被ってしまうこともあります。

 

いかがだったでしょうか?今までに有料のテーマはと二の足を踏んでいた方も、そんなに大きな金額ではないので、一度試してみて頂けたら幸いです。

現代のSEO対策の観点から言って、結局はコンテンツとして何が書かれているかの方が重要なので、無料テーマからカスタマイズを頑張るよりは、有料テーマを使って、コンテンツの作成に注力をした方が効率がいいです。

MAKERS LINK ホームページ、リニューアルのお知らせ!

こんにちは!会いに行ける町工場社長、栗原です!いや~、春ですね~。皆さんのところでは、もう桜、咲いていますか?うちの職場では、月末に花見の予定ですが、そのころにはもう散ってしまっていないか、ちょっと心配!

それにしても、月日の経つのは早いもので、メイカーズリンクの会社を設立して、もうすぐ1年になります。ものづくりコミュニティ・MAKERS LINK自体は、立ち上げてからおおむね6年が経過していますが、その管理をするための会社が、合同会社メイカーズリンクってことになります。

ホームページリニューアルオープン

その1周年を記念してってわけでもないのですが、このたび、ホームページを一新!本日(2019/3/20)、リニューアルオープンいたしました!

みなさん、ぜひぜひ、見てみてください!
https://maker-s.link/

どうです?デザインも洗練されて、カッコいいでしょ?

内容、機能面も充実していますよ!では、順を追って紹介させてもらいます!まずは「MAKERS LINKとは」のページです。ここには、私、栗原が、MAKERS LINKを立ち上げるに至った経緯や、その基本方針などをコンパクトに書いています。そもそもMAKERS LINKって何なの?って気になる方は、こちらをぜひご覧くださいませ。

トップページの中盤には、Informationがあります。ここには、活動報告やお知らせなどが随時更新されていきますので、要チェックですよ!

MAKERSLINKに参加する/メンバーに登録する

次に、MAKERS LINKに参加する方法について。ひとつめは、Facebookでの参加。これはこの6年に渡って盛り上げてきたコミュニティへの参加ということになります。製造業のプロ、デザイナー・クリエイターからハンドクラフトを趣味としている方まで、ものづくりに関心のある方なら、どなたでも参加可能ですので、気軽にFacebookからお入りください!

そして、もうひとつ。実は、こちらが今回のホームページリニュアルの目玉なんですが!「メンバーに登録する」です。登録ページを開いて、必要事項を入力してもらうと、データベースに登録される仕組みとなっています。で、データベースに情報があると、あとで紹介する「相談先を探す」から検索されるようになります。MAKERS LINKをお仕事、ビジネスの入り口として活用いただく、これが第一歩になります。(以前のホームページにもデータベースがありましたが、今回、機能をより強化するためにリセットしてます。旧データベースに登録していたかたも、ぜひ、改めてご登録ください。)

相談先を探す

そしてそして、その「相談先を探す」についてですが、ものづくりについて、加工依頼やアドバイスを受けたいときなど、MAKERS LINKのメンバーからピンポイントで探すことができます。

さらにですよ!機能強化の最大のポイントは、自分自身でうまく相談先が探せない場合や、技術の知識がおぼつかないなあというときの味方として「モノマド」と連携にあります。モノマドとは、ものづくり経革広場を運営するテクノポート株式会社が展開するサプライヤー無料探索代行サービスです。これにより、コミュニティ上だけでは得られなかった、より詳しい情報を得られるようになりました。ぜひ、皆さんのお仕事に活用してください!

では、最後の告知をひとつ

ものづくり、町工場好き(?)には、もうおなじみの「町工場たいけん★えんにち!」が、5月11日、横浜で開催されます。ここにMAKERS LINKとして出展することが決定しました!ついては、いっしょに盛り上げてくれるメンバーを大募集します!詳しいことは、Facebookのグループページや今回リニューアルしたホームページで随時お知らせしていくので、お見逃しなく!

こちらをチェック! → https://www.facebook.com/groups/makerslink/

意外と簡単?ホームページに動画や翻訳機能を埋め込む

こんにちは、テクノポートの渡部です。他社のホームページを見ているときに、

  • 自社のホームページも動きのあるホームページにしたい。
  • 自社のホームページも英語のページを用意したい。
  • 技術や製品を紹介する動画を埋め込みたい。

など、自社のホームページにも取り入れたいような機能を見かけたことはありませんか?今日は意外と簡単なホームページに実装できる機能についてご紹介したいと思います。

依頼すれば簡単に実装できる機能

ここで紹介する機能については、弊社のコンサルティングサービスに契約の方々、またリニューアル時にあらかじめ相談頂ければ基本パッケージの金額から追加の費用をかけずに実装できる機能です。制作会社によって対応の金額は変わるかと思いますが。

結論から言ってしまえば、メイン画像をスライドさせて動きのあるホームページにしたいという要望に関しては、簡単にお応えできます。実際弊社で制作させて頂いているホームページの半数以上はメイン画像がスライドする仕様になっています。

ただ、メイン画像を多く設定し過ぎると、最後の方のメイン画像は見られなくなってしまいますので、多くても、5枚ぐらいまでに抑えておくことをおススメしております。

動画(コンテンツ部分に埋め込み)

動画に関しては、以前サーバーの容量や出力の方式など、いろいろと大変な時期もありましたが、現在、動画のほとんどは「youtubeにアップロードして埋め込む」という手法を採っています。こうすることで、自社のサーバーの容量も取ることなく簡単に「馴染みのあるプレイヤー」として埋め込むことができます。

アップロードにはyoutube(google)のアカウントは別途用意する必要がありますが、無料で取得することができます。動画についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

動画(背景に埋め込み)

最近ではホームページの背景に動画を埋め込むケースが増えてきました。現在弊社のホームページでも、背景に工場内をドローンで撮影した動画を使用していますが、こういった動画は下記ホームページから購入できます。金額は高解像度のものでも、1万円を切る金額です。動画さえあれば埋め込むことは簡単なので、気軽に相談して頂けたらと思います。

PIXTA動画素材

翻訳

弊社に相談頂く案件として多いのがホームページの英語化です。海外との取引を視野に入れてホームページを英語化したいという事なのですが、日本語版のホームページを「英語に翻訳」して「日本語と同じレイアウトで英語化したものを作る」となると弊社でも別途見積もりをさせて頂いております。ただ簡易的な方法として、「翻訳ツール」を埋め込むという方法があります。

つい最近までは、上記のキャプチャーの様に「google翻訳」が埋め込めたのですが、2019年から新たには埋めこめなくなってしまったで、代わりに無料で使えるツールとして、「bing翻訳」があります。(1言語のみ、5,000PVまで)

翻訳の精度に関しては、機械的な翻訳なのであまり信用はできないのと、日本語と英語でテキストの長さが違うため、一部でレイアウト崩れがおきてしまう可能性が高いので、本当にとりあえずといった感じです。しっかりとした英語のホームページをつくるのであれば、有料の埋め込みシステムの利用や、コストをかけて英語版ホームページをしっかりと作る必要があります。

様々なことができるようになったホームページ

昔は容量や通信速度の関係で動画が掲載できないなどの問題や、Web上で翻訳するシステムなどはなかったので、最近ではこういったことには費用をかけなくても対応出来ることが多くなってきています。これはお金が結構かかるかな、と悩む前に一度制作会社に相談をしてみて頂ければと思います。

誰でも納得する加工事例、製品事例の書き方

こんにちはものづくり経革広場の永井です。

今回は「加工製品事例」の書き方について考えてみました。

自社の技術を最もわかりやすく伝えられるのは、加工事例、製品事例です。展示会で加工事例品が並べられているのは、自社の技術を最も効果的に伝える方法が製品事例、加工事例だとわかっているからです。同様にホームページでも、事例を掲載することはとても効果的です。

加工製品事例の効果

1.自社の技術をわかりやすく伝える

加工製品事例は自社の技術力をわかりやすく伝えるためのページです。特に、設備一覧では伝えづらい「技」を伝えます。閲覧者は設計、購買、生産技術と製品を実際に扱う方です。設備から何が加工できるかを想像するよりも、自分の必要とする加工製品に近い形状の製品サンプルがあれば依頼できるかどうか判断がつきやすくなります。

基本的は

  1. 製品の全体写真+文字
  2. 製品の部分的写真+文字

という方法が主流です。

写真を掲載する場合は、著作権の関係もあるため、お客様に確認してください。1の場合はだめでも、2の場合なら承認されることもあります。できれば図面も一緒に掲載したいところですが、図面の掲載はほとんどの場合NGになります。もし掲載するのであれば、自社でオリジナル部品を作るなどの工夫が必要です。

2.Google検索でニッチキーワードに強くなる

製品の詳細情報をきちんと掲載することで、amazonが行ったようなロングテールの法則を活用できます。近年では探索者の検索技術も上がり、まずは「製品の特徴で検索」を行い、ヒットしなければ「製品のカテゴリーで検索」するというように、具体的なキーワードを使った検索が増えてきました。例えば、製品名、材質、大きさ、公差、ロット数、必要設備などの詳細情報です。

キーワードを強化するための基本は「1ページ、1キーワード」です。そのため、各製品専用のページを作成することが大切です。

加工事例、製品事例の書き方

1.1ページ1製品と一覧ページを作る

製品ページで検索順位を上げるためには、1製品に対して1ページを持ち、その中に製品の詳細情報を掲載しましょう。また、ホームページに辿り着いた後に、他の製品を探しやすいように製品の一覧ページを作ることもお忘れなく。

2.製品写真と特徴を掲載する

製品の写真はできるだけ入れましょう。人の目線はまずは画像に向かい、その後文字に向かいます。文字だらけのページは読み飛ばされやすいため、製品写真は必要です。

ただ、写真が綺麗であることにこだわる人もいますが、そこまでこだわらなくても構いません。言い方は乱暴かもしれませんが、目的である「技術力を相手に伝える」ことができればOKです。そのため、写真が悪くても、それを補足するためのテキスト情報があれば大丈夫です。

詳細情報の例としては

  • 材質
  • サイズ
  • 精度
  • 幾何公差
  • ロット数(試作かor量産かを伝えたい)
  • 業界
  • 加工方法(設備など)
  • 納品先
  • 値段
  • 備考

になります。もちろん掲載できないものも多いかと思いますが、掲載できるものについてはすべて掲載しましょう。

3.Google検索を意識する

Googleがページを評価する際に大切にしている項目はtitle(タイトル)とdescription(ディスクリプション)です。

タイトルは35文字程度、ディスクリプションは120文字程度、と言われていますので、必ず記入しましょう。大切なことは「検索してもらいたいキーワード」を入れることです。

まとめ

加工事例は自社の技術力をPRするための絶好のコンテンツです。事例を充実させることで、Google検索での上位表示効果もありますので、一度見直して見てください。

製品事例、加工事例の他にも、

会社紹介の書き方:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/18804

設備一覧の書き方:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/18922

についても記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。

テンプレ講習会実施レポート(2019年1月)

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。

覚えていらっしゃいますでしょうか?昨年の12月にホームページを自作しようと立ち上がった4人の勇士のことを。

※その時の記事はこちら

時は流れ、2019年1月24日。今回皆さんの予定を合わせて頂き、弊社から説明をさせて頂きながら一緒に制作作業をさせて頂きました。実は前回説明をさせて頂いてから、今回の講習会まであまり進んでいなかった人も多かったようで・・・。でも、ホームページを自分で作る為にと立ち上がった方々ですので、今回はみんなで集まって制作を少しでも前にと進めさせて頂きました。

※今回波多野さんは、インフルエンザで欠席となりました。

現状の問題点とご意見

まずは皆様に公開しているマニュアルについて意見を頂いたところ、

  • マニュアルにわかりづらい点がある。
  • 特に専門用語がいくつか並んでいるとわからなくなる。

とご意見を頂き、これからマニュアルのテコ入れをしなければと感じているところです。ただ同時に

  • シンプルで使いやすい。

というご意見も頂き、誰でも使えるということを目指しているこのプロジェクトを進めている身としては嬉しい限りです。

今回の作業内容

今回集まって作業して頂いたのは主に3つ。

  • 「プラグインの設定」
  • 「固定ページの作成」
  • 「メニューの設定」

です。

プラグインの設定

プラグインというのはWordpressを運営していく上での拡張機能で、今回は「SEOの対策設定」「お問い合わせフォームの作成」「バックアップファイルの作成」といった機能を追加するプラグインを入れてもらいました。このサイトにもお問い合わせフォームがありますが、このお問い合わせフォームも同じプラグインの機能を使って作っています。このように難しそうなお問い合わせフォームもプラグインでで簡単にできてしまうのが、Wordpressのいいところですね。ちょっとお手伝いはさせて頂きましたが、問題なくお問い合わせフォームも作って頂くことができました。

その他、バックアップの取り方に関してはちょっとマニュアルの方が物足りないということもあり、次回へ向けて弊社の宿題とさせて頂いております。

固定ページの作成

おそらく最も時間も費やすことになるであろう固定ページの作り方について一通りご説明をさせて頂き、まずは会社概要やテストページなどを作って頂きました。「自分で作った物がそのまま見える形で出来上がる」という体験に興奮気味の荻野さんでした。(多少のお酒は入ってました。)

メニューの設定

最後に作ったページを見える形でグローバルメニューに追加する方法をお伝えし、今回開発しているテンプレートでは横並び+アコーディオンでのメニューになっていますので、ちょうどこのものづくり経革広場の様なメニューを簡単に作ることができます。

終わった後は懇親会

須崎さんは予定が合いませんでしたが、一通り作業が完了した後はそのまま懇親会です。今回は私の知人の上野の店で開催をしたので、講習会と懇親会をそのままの場所で行っていますが、次回は4人の皆様の中間の場所で開催したいと思っています。

これからの予定

一旦固定ページの作り方等をご説明させて頂いたので、皆様の作業進捗を見ながら、何度かこのように皆さんで集まる機会を設けていきたいと思っています。集まりがないとなかなか腰が上がらないというのも事実の様で・・・。制作進捗でどのようなものができているのか、であったり、使い勝手などが気になるという方は、弊社にお問い合わせ頂くか、モニターの方にお声がけ頂けたらと思います。

正式リリースした後も定期的に講習会や質問会は設けていきたいと思っています。まだ様々なバグが残っていたり、使いづらいところがあったりといった状態なので、正式リリースができるようになりましたら、またご連絡させて頂きます。

メーカーや型式だけでは不十分。製造業ホームページの設備一覧の作り方

こんにちは、ものづくり経革広場の永井です。前回は会社概要の書き方について記載しました。今回は「設備一覧」の書き方について考えてみたいと思います。

保有している設備を見れば、その企業の加工能力がわかるほど設備は重要になります。同業であればメーカー名や型式などの情報だけでわかりますが、メーカーの設計者は設備についての知識はありません。そのため、同業者だけではなく、未熟な設計者も理解できる設備一覧を作ることが大切です。

それでは設備一覧の役割、必要な項目についてまとめます。

設備一覧の役割

自社の生産能力を伝える

設備一覧の最大の役割は「自社の生産能力を伝えたい人に知ってもらうこと」です。伝える人の想定としては、同業者、異業種、メーカーなどが考えられます。同業者の場合は機械の種類、メーカー、型番を記入すれば大まかな生産能力がわかります。

しかし、異業種、メーカーにはそれだけの情報では伝わりません。パソコンに詳しい人には、

  • CPU:Intel Core i7
  • グラフィックボード:GeForceGTX1080

と、この様な情報だけでスペックはわかりますが、詳しくない人にはさっぱりわからない情報だと思います。設備情報に詳しくない人でもわかる様に、コアとなる追加の情報を記載する必要があります。例えばですが、弊社で設備一覧を作成する場合、各設備に対して追加の情報として下記の様な情報を記載しています。

  • マシニング → テーブルサイズ
  • 平面研磨機 → テーブルサイズ
  • 旋盤 → 主軸径、対応最大長さ
  • プレス機械 → プレス能力(t)
  • ベンダー → 対応長さ
  • CAD/CAM → 対応可能ファイル形式

こうすることで、設備のことがよくわからなくても自分の頼もうと思っているものが、この設備で出来るのかの判断がある程度できるようになります。

自社の技術力の概要を伝える

設備の紹介だけでは、自社の技術力を伝えることはできません。そのため、技術力を補足する内容を記載します。基本的にメーカーの設計者は設備についての知識はありません。しかし、加工を依頼する企業が図面通りに加工できるかの判断はします。そこで、設計者が見る情報は「公差」「幾何公差」です。似た形状の製品を加工しており、公差をクリアしていれば、加工可能という判断を行います。これらの情報は設備一覧では必須ではありませんが、あったほうが判断しやすいものになります。

設備一覧に必要な項目

1.機械の種類、ワークサイズ、台数などの基本情報の掲載

必ず掲載しないといけない情報が機械の種類ワークサイズ台数です。特に、量産対応が可能な場合は「台数」を記載してください。また付属情報として、機械メーカー、機械写真、年式もあるとよりわかりやすくなります。

機械写真:カタログに載っている画像データ場合もあります。現場が汚いから載せたくないという場合は一度機械商社等に問い合わせてくみてください。
年式:新しいと最新のマシンを使っている印象を、年式が古いと減価償却が完了しておりコストが安い印象を与えられます。特に、購買は年式を見る傾向にあります。

【設備一覧例】

名称 機械メーカー(型番) ワークサイズ 台数
マシニング オークマ(MX45VA) 400×500×400 3台
平面研磨機 岡本工作機械(PSG-65DX) 500×500×400 1台
CAD CATIA V5
三次元測定機 ミツトヨ(B-706) 700×600×450 1台

設備一覧は見やすいことも大切です。掲載情報が増える場合は、各項目ごとに分けて掲載してください。

【参考企業】
株式会社大鶴:http://www.otsuru.co.jp/machinery.html

2.公差、幾何公差の掲載

加工可能な公差を掲載することで、設計者が貴社の技術力を理解できるようになります。ただし、大きさや形状によって対応可能な公差も変わってくるため、あくまで参考値として掲載してください。また、公差を測定できるエビデンスとして、検査装置も合わせて入れることをおすすめします。

公差一覧例

公差の種類 対応可能公差(参考値) 測定機
公差 ±0.01 三次元測定機
平行度 0.05 三次元測定機
真円度 0.05 真円度測定機
同心度 0.05 真円度測定機

まとめ

設備一覧は自社の生産能力を伝える上で重要な項目です。設備一覧の更新は定期的に行い、新しい設備を導入した際は新着情報に掲載するなど、積極的にPRしてください。

情緒的価値を考慮しホームページのブランド価値を向上させる

ものづくり経革広場の徳山です。自社ブランドを構成する上で重要な要素となる「情緒的価値」という言葉をご存知でしょうか。論理的ではなく感覚的に感じる価値のことを情緒的価値といいます。BtoC企業と違い、BtoB企業のホームページを構築する際に「機能的価値」は重要視されても「情緒的価値」について考慮されないケースが多々あるように感じます。BtoB企業のホームページにとって「情緒的価値」はどれほど必要なものなのでしょうか?そこで今回は「情緒的価値」を考慮することで得られるメリットや、実際の活用事例についてご紹介いたします。

情緒的価値を考慮するメリット

まずは情緒的価値を考慮することで得られるメリットについて考えていきます。

ブランドを構成する一つである「情緒的価値」

冒頭に申し上げたとおり、ブランドを構成する要素は「機能的価値」「情緒的価値」の2つがあります。機能的価値とは、「生産能力〇〇ケ/月」「精度±0.01mm保証」「ご注文より納期10日以内」といったように数値で説明でき、論理的に伝えられる価値のことをいいます。

それに対し、情緒的価値とは「かっこいい仕事の取り組み方をしている」とか「親身で人情味のある会社」など、その会社や製品から感じる「共感性」「安心感」「期待値」など、定量的に表現しにくい価値のことをいいます。BtoB企業の場合、意思決定を論理的思考をもとに行われることが多いため、ホームページを作る際に情緒的価値を軽視する傾向がありました。確かに担当者がホームページのデザインが自分の好みだったから、という理由で発注先を選定することはなかなか無いかも知れません。

しかし、最近では情緒的価値を重視したブランディングを行っているBtoB企業が増えてきています。その潮流に対し、私は下記のような理由があるのではないかと考えています。

  • 担当者が論理的な思考だけで取引する会社を選定している訳ではない
  • ほとんどのホームページが機能的価値にフォーカスしているため、実は情緒的価値の方が差別化しやすい

実際に社長の理念という情緒的な価値に共感したからという理由で発注先を選定した人が知り合いにいるので、会社によっては論理的ではない意思決定を行っている会社も少なくないのかも知れません。

情緒的価値を考慮するとどのような効果が期待できるか

ブランドを構成する上で機能的価値と情緒的価値は両方とも重要なものですが、ホームページにおける新規顧客開拓の話でいうと、私はそれぞれ役割が違うのではないかと考えています。

上図のように、論理的に伝わる価値(=機能的価値)はもともと想定しているターゲットの開拓には向いており、感覚的に伝わる価値(情緒的価値)は考えてもみなかった潜在顧客の開拓に向いています。論理思考よりもデザイン思考の方がイノベーションを生み出しやすいとよく言われますが、それと同様に想定外の顧客を獲得するには顧客側で自社技術を活用する方法を閃いてもらわないといけません。この閃きを起こすには機能的価値よりも情緒的価値の方が適していると考えられるからです。多くの企業が課題として抱えている技術・製品の用途開発を実現するためには、情緒的価値にフォーカスしたブランドを構築する必要があるのではないでしょうか。

情緒的価値について考える際の注意点

クリエイティブな思考になるための環境をつくる

情緒的思考を考慮したブランドを考えるために社内で意見交換を行う場合ですが、普段論理的な仕事ばかりしている会社だとなかなか情緒的価値を考えるためのクリエイティブな思考に切り替わらない場合があります。そんな時は、会社を飛び出しいつもとは違う場所でアイディア出しをする、社外の人にも加わってもらい雰囲気を変える、など工夫することが必要です。

理想と現実のギャップに注意

ホームページ上で打ち出している情緒的価値と実情とに乖離があると、コミュニケーションがはじまった後に悪いギャップをユーザへ与えてしまうことになるので注意が必要です。機能的価値と違い、情緒的価値はどのような表現でも出来てしまうので、理想と現実とのギャップがない表現を心がけましょう。問合せを獲得できたとしても受注できなければ意味がありませんので。

情緒的価値を自社のホームページへ取り入れる具体的な方法

次に、情緒的価値を活用したホームページにより成果を挙げた事例をいくつかご紹介します。

感情面にも訴求するキャッチコピーの作成

ホームページに掲載するキャッチコピーなどを考える際に、機能的価値だけでなく情緒的価値にフォーカスすることでユーザの感情面に訴えかけられるコピーになります。これを考える時は、機能的価値以外で顧客から褒められたエピソードを挙げてみると良いと思います。

製品から伝わる情緒的な価値であれば「梱包の仕方が丁寧で人柄の良さが伝わってくると言われたことがある」とか、「いつも納期より少し早めに仕上げてくれるので安心感がある」といったエピソードはないでしょうか。

人から伝わる情緒的な価値であれば「いつも笑顔で丁寧な対応だから付き合っていて気持ちがいい」とか、「社員全員から職人魂を感じプロ意識高く尊敬する」などと言われたことはありませんか。そういったエピソードをもとにコピーを考えていくとまとめやすいのでオススメです。

事例:イースタン電子工業さま
マイクロ・ビュー社(米国)の三次元測定機を代理店販売している同社ですが、日本での知名度の低さを弱点としていました。そこで機能面だけではなく「世界で多く使われている安心感」という情緒的価値を押し出したキャッチコピーに変更すると共に、今まで見たことのないものへの期待感を演出するためのサイトデザインへ変更し、多くの顧客獲得へとつなげています。

製品の見せ方を工夫する

少し工夫して製品をいつもと違う見せ方にするだけで、ユーザの感情面に訴えかけられるようになると共に、既成概念を取り払うことにつながり、想定外の潜在顧客のニーズを引き出すことができるようになります。こちらは言葉で説明するよりも事例をご紹介した方が分かりやすいと思いますので、こちらをご覧ください。

事例:愛宕精工さま
日常とは違う場所で自社の加工品を撮影することで、ユーザの感情面へ訴求するといった取組みを行いました。普段は航空宇宙関連の部品加工を行っている同社ですが、会社を飛び出しオシャレなカフェを貸し切り、そこに加工品を並べて写真撮影を行いました。その結果、既存の分野に限らない様々な分野の顧客からの問合せ獲得につなげることができました。

事例:旭スプリングさま
メインビジュアルにカラフルなバネの画像を掲載していますが、普段はこのようなバネの製造は行っていません。バネにカラーバリエーションをつけた写真を掲載することでユーザの感情面を刺激しよう、というアイディアを実行したのです。「下町のバネ屋さん」というコピーもユーザの安心感に繋がり、多くの問合せ獲得に成功しています。

メインビジュアルで情緒的価値を訴求する

情緒的価値を伝えるための常套手段であるデザインの力を活用する方法です。言葉を使わずにユーザの感情面へ訴求するにはデザインの力を活用しない訳にはいきません。こちらも具体的な事例がありますのでご覧ください。

事例:東将精工さま
「社員の笑顔」と「すぐに会える」というキャッチコピーを全面に押し出し、親しみやすさを伝えるメインビジュアルを制作しました。顔を合わせて仕事を進めたいという理由で近場でサプライヤーを探しているユーザの心を捉え、多くの問合せ獲得へ繋げることができました。

BtoB企業こそ情緒的価値に考慮したホームページを

いかがでしょうか。自社でも情緒的価値について少し考え直してみようと思うきっかけになれば嬉しいです。製造業でもほとんどの企業が自社ホームページを所有していますが、多くの企業が機能的価値についてはホームページ上で効果的に表現できるようになってきていると思います。しかし、情緒的価値についてはまだまだ考慮している企業が少ないように感じます。競合ホームページと効率的に差別化を図るために、今一度自社の情緒的価値について見直してみてはいかがでしょうか。

ワードプレスも使えて月額270円(税込)~。おすすめレンタルサーバー会社5選

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。明けましておめでとうございます。以前に「御社は大丈夫?Webサーバーとメールサーバーについて」という記事を書きましたが、ホームページを新規に制作する、またはリニューアルするという時に、どのサーバー会社を選べばいいのか。これまでにもお話している様に最近のホームページは、ワードプレスというプログラムを使って作成される事も多いため、ワードプレスが使えるレンタルサーバーの会社を5社紹介したいと思います。

前提条件

ワードプレスが使えるということも条件ですが、それだけだと大量にレンタルサーバーの会社が出てきてしまいますので、今回下記の様な条件を設けました。

  • データベースが利用でき、ワードプレスのインストールが「簡単に」できる
    手動インストールという荒業もありますが、基本的には管理画面から数クリックで出来るサーバーにしました。ワードプレスのインストールに必要なデータベースに関しては、最低1つ。今後を考え複数使える事も視野に入れています。
  • ドメイン管理・取得が一緒にできる
    ドメインについても「co.jp」のドメインが取得できる事を条件にしました。
  • メールアドレスの管理ができる
    管理画面で独自ドメインのメールアドレスの管理ができ、ほぼ無制限でアカウントが作成できることを条件にしました。
  • 価格が1,000円以下
    この条件はかなり厳しく、この条件を緩くして3,000円までにすると選択肢がぐっと広がります。ただ、機能を見る限りオーバースペックなサーバーばかりでしたので、1,000円以下のサーバーでも十分に機能を果たせます。
  • サポート体制が整っている
    ネット上で申し来むレンタルサーバーというと不安なのが、サポート体制です。出張サポートはさすがにないですが、電話サポートで対応してくれる会社はあります。
  • 無料共有SSLが使える
    最近よく言われるようになったホームページの暗号化通信ですが、その料金はサーバー会社によって様々です。今回は無料でSSL通信が使えるサーバー会社を選びました。

厳選レンタルサーバー5社

上記6つの条件を満たす会社を5つピックアップしました。価格はすべて税込みです。

ロリポップ スターサーバー お名前.com さくらのレンタルサーバー カゴヤジャパン
ワードプレス
ドメイン
メールアドレス 無制限 500個 無制限 無制限 ×
価格 270円/月~ 270円/月~ 972円/月~ 428.5円/月~ 432円/月
サポート体制 メールのみ メールのみ 電話OK 電話OK 電話OK
無料共有SSL

ロリポップ(ライトプラン:270円/月~)

上記の条件をほぼすべて網羅していて、この値段です。惜しいことで言えば、電話サポートは無いことと、データベースが1つしか使えないことぐらいです。ただし540円~のプランにすればデータベースが30個まで使えて、電話サポートがつきます。270円~としているのは、長期(6か月以上)の契約で割引でこの金額になるということです。

スターサーバー(ライトプラン:270円/月~)

上記のロリポップとほぼ同じサーバーの仕様で価格も同じです。データベースは1つ。電話サポートはありません。前述の通り、こちらも長期(6か月以上)の契約でこの金額になります。違う点と言えば、契約を上位に挙げたときの仕様が多少違います。こちらは540円~プランにすればデータベースを20個まで使えるものの、電話サポートはありません。

お名前.comのレンタルサーバー(SD-11:972円/月~)

上記2つに比べるとデータベースを最初から50個使えて、容量は倍の200GB。電話サポートがあり、ドメイン代が安いのと、月初に申し込めば、最大2ヶ月サーバー無料の特典がついています。こちらの長期契約割引は24か月以上の契約になります。ドメインだけお名前.comで取っているという方は、少々値段がかかりますが、そのままその会社のサーバーが使えます。

さくらのレンタルサーバー(スタンダードプラン:428.5円/月~)

この値段でデータベースは20個が使えるので、複数のサイトを運営することが前提であればここが最も安いです。電話サポートもあり、ワードプレスのインストールがマニュアルはあるものの、他の会社と違いクリックだけとはいかず少し煩雑なのが難点です。金額が半端なのは年一括払い5,142円/年だからです。

カゴヤジャパン(WordPress専用サーバー:432円/月)

このサーバーはなんと、ワードプレスが最初からインストールされているサーバーなのでインストール作業そのものがありません。契約してすぐにワードプレスが使えるようになります。ただし注意点としてドメインは別で契約をしないといけないことと、メールサーバーは別途契約をしないといけません。メールは別のものを使っているような方向けです。

一番のオススメは?

上記5つの中でどれかをと言われれば、ロリポップかスターサーバーをオススメします。270円/月~とはいえ十分な機能がありますので、ワードプレスを使ってのホームページ制作に問題はありません。どうしても不安な方はロリポップの540円/月~のプランにすれば電話サポートもつきます。スターサーバーの方は電話サポートはありませんが、メール等の問合せは比較的すぐに対応してくれますし、弊社でよく使っているサーバーですので、気軽にご相談ください。

実は最も見られている!?会社紹介を作るときの構成要素4つ

こんにちは、ものづくり経革広場の永井です。

製造業のホームページは、技術紹介、製品紹介、設備紹介などの技術的な項目で構成されています。もちろんどのような技術を持って、何を加工できるかを明確に示すためにそれらの情報は必要です。ただ、ほとんどの企業において、最も見られているページは「会社紹介」のページです。会社紹介は企業の規模、信用力などをざっと確認してもらうために有効なコンテンツです。今回は会社紹介ページの重要性と必要項目についてお伝えしたいと思います。

1.会社紹介の役割について

会社紹介の役割は会社の規模や取り組み、考え方、事業内容を知ってもらい、会社としての信用度合いを確かめてもらうためのコンテンツです。

1−1.自社の信用力を伝える

取引先、取得資格、設立日、資本金などを掲載することで、会社の信用力を伝えることができます。例えば、

  • 大手企業と取引がある。
  • ISOを取得している。
  • 技術資格を保有している。

などの情報です。訪問者は取引先の実績の中に知っている企業があるかどうかで、企業の信用レベルを見極めています。そのため、可能であれば「大手自動車メーカー」ではなく、「具体的な企業名」を記載することをおすすめします。ただし、具体的な企業名を出す場合は、秘密保持の関係で同業他社とは取引できなくなるという業界もありますので、状況に応じて使い分けてください。

1-2.自社の生産規模を伝える

社員数、設備数などを掲載することで、自社の生産能力を伝えることができます。社員数や設備数が多ければ生産規模が大きいことを伝えられると同時に、安定した供給ができることも伝えられます。例えば、社員数10名と200名では会社の印象はかなり変わります。人数が多いと値段が高いイメージも付いてしまうため、多いことが無条件で良いわけではありませんが、印象は良くなる傾向にあります。

1−3.自社の場所を伝える

住所やアクセスマップを掲載することで、自社の場所を伝えることができます。多くの場合、近場で協力企業を探しているため、住所を掲載することは必須になります。最近では、住所だけではなくgoogleマップを一緒に掲載することで、わかりやすくすることもできます。本社以外に拠点がある場合は、住所と併せて各拠点ごとの事業内容を掲載すると、興味を持ってもらえる可能性があります。

1−4.自社のビジョンを伝える

この会社は何を考え、どのようなスタンスで仕事をしてるのかを、代表あいさつや理念で伝えることができます。企業といっても行き着くところは「人」です。会社の人が何にこだわり仕事をしているのかによって、仕事を出すかどうかを決める場合もあります。特に、経営者は他の企業の代表挨拶を読んでいる場合が多く、考え方が似ているから仕事を依頼するというケースも少なくありません。

2.会社紹介に必要な項目

2−1.代表挨拶

代表挨拶はホームページの訪問者に代表者の考えを知ってもらい、親近感や納得感を持ってもらうためのコンテンツです。詳しくはこちらを参照してください。

2−2.基本情報(会社概要)

会社紹介を書く上で欠かせないのが、会社概要です。会社概要の項目は表にして、見やすく作ってください。

  • 会社名
  • 代表者名
  • 事業内容
  • 住所
  • TEL
  • FAX
  • 創立
  • 設立
  • 資本金
  • 売上
  • 社員数
  • 主要取引先
  • 取引銀行

2−3.拠点の地図

ホームページ上にgoogleマップを掲載できるので、所在地をぱっと見で知ってもらうことができます。

2−4.沿革

事業の歴史が長い場合は、信用力向上につながるため、記載したほうが良いでしょう

まとめ

会社紹介は企業の信用力を判断してもらうための大切な項目であり、最も見られるページです。会社概要はもちろん、理念や代表挨拶も見られているので、しっかりとした内容のものを作りましょう。

製造業用ホームページテンプレート開発プロジェクト始動

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。

自社のホームページを自作でリニューアルしたい。とはいえ、自作で頑張ってもオシャレなホームページができないだろう。といろいろな板挟みの中、諦めてきた方も多いのではないでしょうか?

そんな中、今回一念発起して立ち上がった4人を紹介します

株式会社関東精密:杉田さん

株式会社関東精密神奈川県横浜市で金属加工を生業とし、一方で個人の方向けに金属加工ができる設備を貸すメタルDIYを運営しています。今回、自社ホームページではなく、5軸加工に特化したサテライトサイトをリニューアルする予定です。

岐阜精器工業株式会社:波多野さん

岐阜精器工業株式会社は大田区で精密プレス金型の製造、販売をしている会社で、中国に工場を持ち、今回、中国と日本を行ったり来たりしながら自社のホームページをリニューアルする予定です。

株式会社クボプラ:須崎さん

株式会社クボプラは東京都青梅市でプラスチックの、切削、接着、溶接、曲げなどの加工を営む会社です。今回ホームページをレスポンシブに対応したいと思っていたということもあり、自社のホームページをリニューアルする予定です。

株式会社きよらエデュケーション:荻野さん

何かと製造業との関わりが多い株式会社きよらエデュケーションの荻野さん。杉田さんからの紹介で、今回は学童保育に関するコンテンツマーケティングのサイトを立ち上げる予定です。

WordPressでのホームページ制作

ホームページの制作の手法にはいくつかありますが、今はブログ感覚で制作・更新ができるWordPressというプログラムを使って制作するケースが多くなってきています。ただこのWordPressというプログラムは、自由にカスタマイズができるとはいえ、相応の専門の知識が無いと自由にカスタマイズとはいきません。

そこで現在では、専門の知識が無くてもオシャレなデザインができるようなテーマのテンプレートがいくつも開発されています。その中でも飲食店用、診療所用、サロン用、アパレルショップ用など、ホームページをつくる会社や店舗に合わせて数多くのテンプレートが販売されています。ただ、企業用、さらには製造業向けのテンプレートというとほとんど無いというのが現状です。

製造業用ホームページテンプレート開発プロジェクト始動

そこで現在弊社で、製造業の方々向けに、ホームページ制作の知識が全く無い人でも、ホームページの制作ができるようなテンプレートとマニュアルの開発をおこなっています。今回上記4名の方にはこのモニターとしてホームページを自作して頂くという訳です。

既に4名ともWordPressのインストールまでは終わっており、来年の春の完成に向けて少しずつ動き出しているところです。今後、各人の制作状況や出来上がったものなどのレポートをお送りしていく予定です。開発も同時進行で行っており、製品版として皆様に提供できるようになりましたら、またこちらでご連絡します。

何となくですが、制作が滞るような気がしています。ですので、これを読まれた方で上記4名に会うような機会がありましたら、進捗状況を聞くなど突っついてみてください。それではサイトの完成にご期待下さい。

ユーザーの心理を捉えた継続的な更新でBtoCの問い合わせ獲得へ

抱えていた課題
皮革クリーニングの業界では知らない者はいないと言えるほど有名な小羽皮革さん。皮革製品だけでなく日用衣類や着物など全国のクリーニング店からの仕事を一手に引き受けています。しかし、クリーニング市場が年々減少の一途を辿り価格競争に巻き込まれるなど、厳しい市場環境となっています。
そんな中、クリーニング店からの仕事ではなくエンドユーザからの仕事を獲得することで、仕事量の確保と利益率の向上を目指すためにWebマーケティングを開始することになりました。弊社では珍しいBtoCのWebマーケティング支援となりましたが、大きな成果を挙げることができていますので、今回はその秘訣をご紹介いたします。
Webマーケティングを成功させるために行った施策
①ターゲット市場の選定
クリーニング市場の分析を行った結果、多くのユーザが低価格な業者を探している傾向があることが分かりました。しかし、そのような市場をターゲットとしても同社が抱えている課題解決にならないので、高い利益率が確保できる分野がないか、慎重に分析を進めました。
その結果、ブランド皮革製品の分野が価格よりも品質やサービスの高さを求めている傾向が分かり、同社の強みとも整合性が高いため、この市場をターゲットとすることを決めました。
②ブランド名キーワードでアクセス対策
ターゲット市場のキーワード調査を行った結果、「皮革クリーニング」といった抽象度の高いキーワードから、「財布 クリーニング」「バッグ クリーニング」といった少し具体的なキーワードでの検索需要が多いことが判明したが、それ以上に一般的にはロングテールキーワードとなりそうな「ブランド名 クリーニング」といった具体度の高いキーワードの検索需要が極めて多いことが特徴的な市場であることが分かりました。
これらの検索需要を捕まえるために、検索需要の高い人気ブランド順にブランド別ページを作成すると共に、ブランド名キーワードを意識したクリーニング事例を増産することにしました。その結果、右図のようなキーワードアクセスを獲得できるようになりました。
アクセスキーワード(検索件数が多い順)
③信用度を高めるために
②の対策により多数のアクセスを獲得するに至りましたが、問合せがなかなか増えませんでした。当市場は競合サイトが多い上に、エンドユーザの選別基準に「価格が安いこと」という要素が弱いこともあり、複数の業者から相見積もり取らない傾向があることから、Web上で選ばれなければ一向に問合せには至らない市場なのではないか、という仮説を立てました。
そこで、エンドユーザからの信用力を高め、競合サイトよりも安心して任せられる業者であることをアピールすることにしました。具体的には、当社の最大の強みである「完全自社施工であること」を伝えるために、工場内の様子が分かる写真を多く掲載すると共に、「施工実績がどこよりも多く経験豊かであること」をメッセージとして訴求しました。
↑信用力を高めるための事例コンテンツも豊富に掲載
④更なるブランディングを目指して
③の対策を行うことで問合せが多く入ってくるようになりました。ブランド名キーワードを中心にアクセス対策していることもあり、問合せのほとんどがブランド品のクリーニング依頼でした。
そこで、ポピュラーブランドはメニューから外し、ラグジュアリーブランドに特化することで、大切な高級ブランド品を任せられる業者であることをエンドユーザへ訴求することにしました。現在では、高所得者層のユーザが閲覧しても引けをとらないような高級感のあるデザインを目指し更なる改良を行っています。
↑高級感を前面に押し出したTopページ
 
成功するための要因を慎重に見極めることが大事
製造業のBtoBサイトだとニッチな技術のPRとなるため、エンドユーザにいかに見つけてもらうかがWebマーケティング上の最大課題となりますが、成熟したBtoC市場ではアクセスを獲得することは大前提で、競合サイトと比較検討された際にいかにして選んでもらえるか、という課題がとても大事なのだと感じました。
その際に自社の強みを正確に見極め、どのような顧客ターゲットに照準を絞るべきかを慎重に検討していく必要があります。
皆さんのビジネスでもいま一度冷静に成功要因を考えてみてはいかがでしょうか。

ホームページを使って試作品加工の問い合わせを増やす方法

ものを作る上で「試作」は欠かせない工程になります。大手企業でも、中小企業でも必ず試作品を作り、製品の性能を確認した後に量産工程に移ります。試作品は量産品とは違い、作り直しが何回も発生します。設計者と製造者の意思疎通や製造までのレスポンスが要求されるため、海外ではなく国内で生産されるケースが数多くあり、量産品と比較すると受注しやすい傾向にあります。

今回はそのような「試作品」をwebから受注するための方法についてまとめました。これがすべてではありませんが、参考になれば幸いです。

(量産品の記事はこちら:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/17974

1.発注者が製造先を探す理由は何か?

まずは、発注者がどのような理由で製造先を探しているのかについて知る必要があります。 メーカーは既存の製造先を持っているため、新たに試作品の製造先を探す場合は何かしらの理由(ニーズ)が必ずあります。

試作品の場合は

  1. 短納期:開発が遅れて、至急製品を準備する必要があるときに、他を探すケースはあります。
  2. 技術力:設計したはいいけども、ものが作れないときは外注先を探します。
  3. 精度:設計者が狙っている寸法にどれだけ近づけられるかが問われます。

の3つが主な理由になります。試作の場合はコストを考慮しないわけではありませんが、コスト以上に上記の3項目を重要視します。ホームページではこれら3つの項目に特化させることで、試作品の依頼を呼びやすくなります。

2.短納期、技術力、精度が出せる理由を明記する

単に「短納期ができる」、「技術力がある」、「高精度が出せる」だけでは、説得力がなく、お客様が不安になります。メーカーは「図面通りの製品」で性能試験をしたいのであって、試作品で不良品は許されません。そのため、短納期、技術力、高精度ができる理由を明記することで、自社がきちんと対応できる企業であることをアピールする必要があります。

例えば、

短納期

「短納期に対応するため、稼働率を70%以上上げない方針である」、「機械の自動化が進んでいるため、夜でも加工できます」。

技術力

「過去○○の実績があります」、「最新のマシニングを入れている」。

高精度

「研磨機を持っている」、「加工しながら測定して、コンマ○○の精度がだせる」。

などになります。特に精度は重要で、設計者が公差の上限、下限のテストを想定したときに、その精度を出せる企業を探します。

また、レスポンスを求める場合は、メーカーの近くに加工場所を持っていることも強みになりますので、ホームページのタイトルに「○○市」などを入れることも効果的です。

3.測定装置の寸法誤差などを明記する

メーカー側が欲しいのは「図面通りの製品」です。そして、その製品が図面通りにできているかを判断するものが「測定」になります。ノギス、マイクロメーター以外にもの、幾何公差なども測定できると信頼度が上がります。メーカー側は測定機を持っているので、メーカー側でも測定は可能ですが、製造側に測定してもらったほうが楽なので、企業を選定するときに測定機を持っていることが条件に入るケースが多いです。

信頼性の高い測定機メーカーとして

  • 東京精密
  • ミツトヨ
  • キーエンス

などがあります。こだわるところですと、自社の測定機と同じ測定機を入れている企業を探すところもあります。先程の3社は費用も高額になりますが、最近ではマイクロビューのように低価格の3次元測定機もありますので、試作品をとっていきたいというところはぜひ導入を検討してみてください。

まとめ

試作品は量産品よりも受注しやすい傾向になります。メーカー側が気にする納期、技術力、精度、品質がきちんとできている理由と「試作品が得意です」と明記するだけでも問い合わせの量、質は変わってきます。 テクノポートでは企業の技術をマーケティングしています。

新規顧客開拓に力を入れるあれば、一度ご相談ください。

ホームページを使って量産品製造の問い合わせを増やす方法

こんにちは、ものづくり経革広場の永井です。

かつては国内にあった多くの量産品は中国に流れてしまい、国内での受注は特に難しくなってきています。しかし、最近では品質などの問題で中国からの出戻りがあったり、工場が近い国内で作る流れが戻りつつあります。もちろん、量産品に求められるものはコストダウンがメインで薄利多売な仕事となりますが、それでも量産品は安定した受注を見込めるため、魅力的な仕事です。今回はホームページを使って「どのようにして量産品を受注できるか?」について、大手メーカーをターゲットとした場合の一例をまとめました。

1.発注者が製造先を探す理由は何か?

まずは、発注者がどのような理由で製造先を探しているのかについて知る必要があります。 メーカーは既存の製造先を持っているため、新たに量産品の製造先を探す場合は何かしらの理由(ニーズ)が必ずあります。

  • コストダウン:最も大きな理由です。
  • 生産キャパオーバー:既存工場で対応できる量を超えたため、一時的もしくは長期的に助けてくれるとこを求めています。
  • 天災による製造停止:地震や大雨などで、既存工場が可動できなくなったため、一時的な協力を要請したいと考えている。納期優先。
  • 技術的に製造できない:新規部品のため、既存工場の技術力で対応ができない場合です。
  • 品質不良:既存工場の品質が明らかに低く、改善の余地がない場合の転注先を探している場合です。
  • 複数社購買によるリスクヘッジ:これまで1社供給だったものをリスクヘッジのために供給先を増やしておこうという場合です。

ホームページで量産品の受注を狙うには、これらのニーズを満たすための情報を提供することが大切になります。

2.製造先の選定条件

次に、製造先を探す際の選定条件です。先程の理由に追加して、メーカーごとに独自基準を設けているケースがあります。大手メーカーになればなるほど基準は厳しくなりますが、下記に該当する項目があればすべてホームページに掲載してください。

製造技術

当たり前ですが、最も大切なことは図面通りに作れることです。これは試作品ではなく、量産品の製造ラインで作れることが求められます。量産品になると寸法のバラツキが発生するため、如何にバラツキの少ない方法で製造できるかが求められます。

→製品事例(製品写真、寸法、寸法公差、幾何公差など)

生産能力

所定のロットを製造できることは当たり前ですが、今後の生産増加の可能性も含めて、キャパに余裕のあるところを探しています。また、長期的(年単位)に見たときに、生産能力を維持できるのかどうかも注意しています。

→製品事例+月産対応可能個数、生産設備

品質管理

不具合品があると大本の生産ラインが止まる可能性があるため、製造側の製品バラツキの管理方法がきちんとしていることが第一条件になります。また、不具合品が市場に流れた場合、製造工程まで追えることが求められるケースもあります。

そのため、製造側はある製品が「いつ、どのラインで、どのようにして」加工されたかを管理する必要があります。

→品質管理の取り組み、測定設備

生産拠点

東日本大震災で東日本の製造ラインが止まったことから、「複数の拠点を持っていること」を新規取引条件として加えたところもあります。

→拠点ごとの生産体制

コスト

コストは安いことが求められますし、年々値下げ要求が必ず入ります。コストダウンはそのまま利益ダウンに直結しますが、VA・VE提案をしてくことでコストを抑える努力をしていく必要があります。

→VA・VE提案の実績

実績

生産設備、品質管理、製造技術を聞いても新規取引に不安のあるところは「実績」を重視します。

3.メーカーの担当者のメリットとなる情報を掲載

ホームページには、できる限りの情報を出して「量産品を作る能力がある」ことをアピールしてください。2の内容について、該当する部分をそのままアピールしていただいても大丈夫です。量産品の場合、製造先の選定はメーカーの購買が調べるケースがほとんどです。そのため、その購買が最も気にしている内容(自分の評価が上がるポイント)である、コストと安定供給について詳しく記載しておくと、購買の心を掴めます。

また、製造の可否の判定については、設計、生産管理、品質管理部門がメインになってきます。それぞれが気にするポイントは、

  • 設計:期日までに試作品を完成させることとコスト。
  • 生産管理:安定供給とコスト。
  • 品質管理:安定供給とコスト。

となります。量産品の場合、どうしても「コスト」が優先事項にあがりますので、コストを抑える提案や初期の段階で少し高めにもらえる交渉などは必須になります。

まとめ

量産品の新規受注は難しい状況ではありますが、ホームページを使って問い合わせを増やすことは可能です。具体的には、「量産品を作る能力がある」ことをアピールした上で

  • コストが安い
  • 品質管理が徹底している
  • 製造技術力が高い
  • 製品バラツキが少ない
  • 生産能力が高い

など特徴を出すことが求められます。

今回は大手メーカーの考えを中心にしましたが、生産個数が少なくなるとまた別の必要条件が出てきます。ホームページでは貴社がほしい仕事内容に対して、適切な情報掲載が求められます。テクノポートでは製造業のマーケティングのお手伝いもしていますので、いつでもご相談ください。

顧客目線の製品分類で具体的な問い合わせアップへ

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。今回は2017年3月にリニューアルをし、リニューアル前よりも目的を持った具体的な問い合わせが増えるようになったという司フエルト商事株式会社の事例をご紹介します。

抱えていた問題点

商社の場合、自社の製品群をどのように分類して掲載するかという問題が付きまといます。「業界別」「材料別」「加工種別」「サイズ」「用途別」「機能別」などなど・・・。司フエルト商事様のリニューアル前のホームページでは、業界別に製品群を掲載していましたが、顧客からは見づらいとの声もあったそうです。

行った施策

リニューアルにするにあたりヒアリングをさせて頂いたところ、現状のホームページでの問い合わせは「何々が欲しい。」といった、個別製品の問い合わせよりも「こういった機能を持ったフエルト欲しいんだけど、それに見合うフエルトが欲しい。」といった「機能」を求めての問い合わせが多いというお話を聞いたからでした。このような問い合わせを増やすべく、現状の分類はやめ、「機能別」の新しい分類でホームページ制作をすることにしました。

そこで取り掛かったのが、「自社製品の分類作業」。大量にある取扱製品を一旦すべて上げて頂き、それを一つ一つ分類分けしました。機能別だけではただの羅列になる可能性があったため、「素材」の軸も用意し、見やすさにも考慮しました。分類に使用したエクセルは下記の様な感じです。

横軸に「機能」、縦軸に「素材」を分類し、このマトリックス表を作成しました。機能が多機能に渡るものも当然出てきますので、2つ以上同じ名前が出ているものもあります。ホームページ制作時には、この表を元に縦軸の「機能」別に、例えば「吸音・遮音性」といった具合に、ページを制作しました。

ホームページ公開による効果

機能性を求めたキーワードでの集客に成功

公開後、集客のキーワードをサーチコンソールで調べたところ、「フエルト+機能」で調べてホームページに訪れている人も多く、企画時に狙っていた「こういった機能を持ったフエルト欲しいんだけど、それに見合うフエルトが欲しい。」と考えているユーザーの集客に成功しました。

その他製品の問い合わせの質も上昇

様々な製品を取り扱う司フエルト商事様ですが、自社生産もしていて、主な製品の一つに蛍光ペンなどの「ペン先」があります。ホームページではフエルトの材料とは別に「その他製品」として掲載しています。取扱製品を「機能別」に分類したことで、様々な機能を持ったフエルトの知見があるとの認識が生まれ、その他製品に関しても別の用途への転用に関する問い合わせなど、具体的な問い合わせが増えたとのことです。

得意先、同業他社からの反応も上々

リニューアルしたことで、得意先や同業他社からは見やすくなったと好評を頂いているとのことです。意外と忘れがちですが、新規の顧客だけでなく、取引のある顧客からも自社のホームページは見られています。自社のホームページを見やすくすることで、新たな取引が生まれることもあります。

まとめ ホームページの制作は顧客目線で

自社のホームページを制作するときに、加工業者であれば「加工事例」、装置等の製作会社であれば「製作実績」などを掲載するかと思いますが、気をつけて頂きたいのは自社の目線で分類分けしないことです。これまでに来た問い合わせ、求められているものに加え、分類したときの検索需要などを総合的に判断しながら分類分けをすることをおススメします。

どのように分類したらいいのかわからないという場合には、是非弊社までご相談頂けたらと思います。

ホームページで使う配色のポイント

ものづくり経革広場の井上です。今回はホームページをデザインする際の配色のポイントについてご紹介します。これだ!という正解が決まっているわけではないですが、基本的な考え方はありますのでポイントを絞ってご紹介いたします。

まずはじめに考える3つの色

ホームページを作る際にはメインカラーを先に決め、ベースカラー、アクセントカラーの順番で決めていきます。一つのHPを例に紹介します。有限会社宮崎製作所

メインカラー(上記の画像の紫)

メインカラーは、企業のロゴやコンテンツなどに使われる色です。メインカラーは企業の印象を大きく左右するため、色がもたらす効果についても考慮した上で決める必要があります。色がもたらす効果についてはこちらの記事を参照ください。https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/13434

ベースカラー(上記の画像の背景色の白)

ベースカラーはホームページの背景となる色です。コンテンツの見やすさに大きく関わってきます。最近では白が一番使用頻度が高くなっています。目立たない色にするほうが写真や文字に集中でき、まとまった仕上がりにできること、また、メインカラーとの相性を考える際に合わせやすいことが理由として挙げられます。

アクセントカラー(上記の画像のオレンジ)

アクセントカラーは強調色とも言われ、メリハリや立体感を出すために部分的に使われる色のことです。 ホームページの印象を引き締めることができます。アクセントカラーは、メインカラーと色相の離れた色を選ぶのが一般的です。例えば、メインカラーが青ならアクセントカラーは赤やオレンジなど、色相の離れた色にすることで色鮮やかになります。同系色で揃えたい場合は濃い色をアクセントカラーとして利用します。

3つの配色方法

補色色相

補色色相(ほしょくしきそう)とは、ある色と色相環上で165~180度隔たりがある色、すなわち対向する位置にある色のことです。
参照:試験に出る色彩用語

色の差が大きいため、ダイナミックな印象やカジュアルな印象を与えることが可能になります。また、補色を少量用いることで、主となる色を強烈に引き立てることもできます。

対照色相

対照色相(たいしょうしきそう)とは、ある色と色相環上で120度から165度の隔たりがある色のことです。先程のHPの紫とオレンジもこれにあたります。
参照:試験に出る色彩用語

補色と色あいが近く、ダイナミックな印象を与えることができます。補色と比べると色の距離は近く、選択肢も多いため、より多彩な印象形成が可能です。ロゴなどでは、補色よりも多く使われる配色です。

有彩色と無彩色

青や赤、黄などの色味を持ったすべての色を有彩色と呼び、白と黒およびそのグラデーション上に位置する灰色などの色味を持たない色を無彩色と呼びます。無彩色単色では無機質で固い印象になりがちですが、色味がないため、どんな有彩色と組み合わせても馴染む特性があります。

配色のポイント

色数はできるだけ少なく

色がまとまりなく感じるのは色数が多い場合だけです。有彩色と無彩色の2色のときにまとまりがないと感じることはありません。3色、4色と多くの色を取り入れようとすると、とたんに配色が複雑になります。つまり、出来る限り色数を抑えることがうまくまとめるポイントです。

色だけで目立たせたり意味を伝えようとしない

色数を増やそうとするのではなく他の方法と併用することが必要です。字を太くする、大きくする、左上に配置するなど他の方法で目立たせることもできます。そして何よりも大事なのは文字情報です。文字がしっかりしていれば、むやみに色付けしなくても、大事な情報は伝わります。

まとめ

配色についてはプロのデザイナーさんでも悩むぐらいに難しいものです。記事を書くにあたり色について調べましたが、本当に奥の深い分野です。また、受け取る人の属する社会や文化によっても色の与える印象は異なります。基本の配色だけは抑えた上で、色だけに頼らず、文字やそのサイズ、太さなどトータルでしっかり伝わる形を作ることが重要だと思います。

製造業にとって最適なホームページのデザインとは?

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。

ホームページ制作の企画が決まって、デザインの段階になったときにお客様に要望を聞くのですが、その際に「今の流行りやトレンドって何ですか?」といった質問を受けることがあります。端的に言えば今は「フラットデザイン」から、次のデザインへの変化の時期へ移り変わっている時期といえます(2018年5月時点)。次のデザインが何なのかについては、アニメーションを使ったものなど、たくさん出てきていますが、次のトレンドが何になるかはまだ定まっていないようです。

確かに、きれいでかっこいいデザインにしたいというのはあるかと思いますが、本日はこれまでのデザインの歴史を考えながら、製造業にとって最適なホームページのデザインは何なのかについて考えてみたいと思います。

流行りやトレンドが出来る理由

ファッションの世界等では、有名なブランドがその年の流行りやトレンドを作るとも言われていますが、ホームページのデザインの場合は少し違うと感じています。ホームページのデザインにおいて、流行りやトレンドが生まれるのには、その時代の背景がとても大きく影響しています。絵を描くようなデザインとは異なり、技術的な要素が色濃く反映されているのが特徴で、デザイナーというよりは制作するエンジニアがホームページのデザインのトレンドを作ってきたと感じます。

ポイントは「回線速度」と「スマホの普及」です。

かなり昔(ホームページ誕生初期~2000年)

HTMLとCSSのみのテキストが中心のデザイン

この頃はインターネットの回線速度が電話回線を使ったりとそれほど早くなかったため、画像を多く使用すると、「読み込みに時間がかかる」といった問題が発生していました。なので、画像はできるだけ使用せず、テキストが中心のホームページでした。

俳優の阿部寛さんの公式ホームページが今でもこの方式で制作されていて、懐かしいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

http://abehiroshi.la.coocan.jp/

少し昔から(2000年ぐらい~)

画像が多くなり1ページを意識したデザイン

日本でADSLが導入された2000年を境にインターネットの回線速度が早くなり、画像を多用しても、ある程度読み込みが早くなってきたました。そのため、画像を多用し、カラフルで見やすいホームページのデザインが主流になってきます。 2010年頃のホンダのホームページみたいなイメージです。

http://web.archive.org/web/20100315030156/http://www.honda.co.jp:80/

ちょっと前から(2010年ぐらい~)

JavaScript、JQuery、flashなどを使った動きのあるデザイン

段々ホームページを制作するエンジニアの技術が向上してきて、「キャッチ画像がスライドする」「アニメーションが追加される」などの「動き」がホームページにも取り入れられるようになってきました。Flashは一時期盛況な時期がありましたが、ブラウザの方が対応をやめることが多くなり、今はあまり使われなくなりました。何よりもスマホの普及し始めたここの頃に「スマホで対応してない」ということがあったため、廃れていったというのが本当のところだと感じています。

弊社の制作事例だと下記の様なサイトになります。

東京消防庁(2018年5月現在)の様なホームページです。

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/

今(2015年ぐらい~)

フラットなアイコンやバナーとスペースに余裕を持ったデザイン

益々スマホが普及し始めると、横長のデスクトップの画面に対して小さい縦長のスマホでもきれいに見れることが重要視されてきました。そこで、いわゆるレスポンシブルデザインと相性がいい「フラットデザイン」というのが今の本流となっています。

フラットデザインとは光沢感や立体感という視覚効果を、一切使用しないデザインの事を言います。

立体的なデザインがデスクトップではきれいに見えたものの、スマートフォンの画面ではうまく印象を与えることができないことが多々発生し、フラットデザインであれば、どんなデバイスでも印象があまり変わらないという理由からです。

弊社の制作事例だと下記の様なサイトになります。

山本ねじ工販

http://yamaneji.com/

これから(予想)

動画やアニメーションを使った体験型のデザイン

あくまでも予想ですが、これからは動画やアニメーションを取り入れたサイトが増えてくるのではないかと思います。デスクトップだけでなく、スマホでも高速の通信が可能になり、youtubeなどの動画サービスをスマホで見ている人も多いのではないでしょうか?

2014年にはFlashに変わって、ブラウザ上でも様々な動きを実装できるHTML5というホームページの技術が確立され、ますます「情報収集」という範囲を超えたホームページを「体験」するようなサイトが増えてくるのではないかと思います。

例えばこんなサイト

https://hataraku.com/special/horror/

※スマホ、イヤホン推奨、ホラーなので心臓の弱い方はおやめください。

製造業にとっての良いデザインとは?

では製造業にとってホームページのデザインはどのようなものが良いのでしょうか?確かに「流行り」や「トレンド」を取り入れることは大切だと思いますが、上記の様な「体験型」のホームページが製造業にとって最適かと言われればそうではないと思います。

というわけで、私のオススメは

「フラットなアイコンやバナーとスペースに余裕を持ったデザイン」

今の時代にあった、フラットなアイコンやバナーとスペースに余裕を持ったデザインです。見る人が一般ユーザーではなく、忙しいビジネスマンである事を想定すると変にアニメーションや、動画を多用するよりは、テキストや画像などでひと目でわかりすいデザインの方が良いと思います。ただ、スマホで情報収集する人も増えてきていますので、スマホ対応のレスポンシブルデザインにしておく方が良いでしょう。

いかがだったでしょうか?

確かにトレンドを捉えることも重要ですが、何よりもそれを見る人があってのホームページなので、ターゲットにあわせたデザインを心がけましょう。

ドメインの基礎知識「com」?「co.jp」?

ホームページのURLの核となるドメイン。このサイトでは「keikakuhiroba-mfi.com」というのがドメインになります。皆様の会社でも独自ドメインはすでに持っているかと思いますが、これから取得する方がいらっしゃっれば参考にして頂ければと思います。

独自ドメイン

自由に決められる部分

このサイトでいうと「keikakuhiroba-mfi」のところです。自社の名前に関する文字列を自由に組み合わせることができます。ただ、「&」「#」「%」などの記号や、全角の英数字は使えません。また、文字数に関しては「3文字以上63文字以内」となっています。

選ぶ箇所

「.co.jp」「.com」「.net」など、ここを何にするかで料金が変わってきます。またそれぞれにちゃんと意味があります。意味については下記の表を参照してください。

com commercialの頭文字3つをからなるドメイン。商業的なものに限定されるのかと思われるが別にそんなことはない。
net networkの頭文字3つからなるドメイン。ネットワークを意識しているが、用途は何でもいい。
org organizationの頭文字3つからなるドメイン。主に非営利団体に使われることが多いが、営利団体でも使用できる。
biz bussinessの略語からなるドメイン。ビジネス目的限定かと思いきや、特に制限はない。
info informationの頭文字4つからなるドメイン。情報提供向けのサイトなどに使われることが多いが、誰が使っても良い。

これらのドメインに関しては世界中どこでも取れるようにできていて、各ドメインに関しての「大枠の」仕様イメージやシーンは設定されていますが、特に制限や、縛りはありません。ただ、最も一般的なものが「com」だと思われますので、会社のドメインとして使用するのであれば、「com」を利用しておくのが無難です。

下記については末尾が「.jp」になっているもので、「日本」の団体しか取得できないドメインです。団体の属性によって「.jp」の前の2文字が変わります。

co.jp company。なので日本に登記されている会社のみが登録可能。申請には登記簿の情報が必要になります。
or.jp organization。特定の団体のみ登録可能。財団法人や、社団法人などです。
ne.jp network。特に縛りはなく、ネットワークのサービスごとに利用が可能です。
ac.jp academy。大学、専門学校、学校法人などが利用できます。
go.jp government。政府の機関や、各省庁。特殊法人などが利用できます。

一番よく見かけるのは、「co.jp」ですね。このドメインを使っているホームページやメールアドレスは「日本に登記されている法人」ということが保証されていることになりますので、信用の意味でも使われることが多いです。

取得するメリット

ドメインそのものが与える印象というものもありますが、独自ドメインを取得することによって下記の様なメリットがあります。

  • SEO的に評価が上がる
  • Webサイトとしての信頼が上がる
  • 自社専用のメールアドレスが自由に利用できる

独自ドメインを取ることで、1つのドメインとしてのホームページが評価されるのでそれだけでSEOの対策になります。上記にも書いた通り、「co.jp」は日本に登記されている法人しか取得できないので、会社としての信頼が上がります。また、独自ドメインを取得すれば自分だけのメールアドレスの作成が自由にできるようになります。

取得できないドメイン

ドメインの取得は早い者勝ちになり、すでに取得されているドメインは申請、取得ができません。ドメインを取得している人から買い取るか、期限が切れるのを待つしかありません。取得したいドメインがある場合はこちらでチェックができますので、一度チェックしてみてください。

もし使われていたら、「-」を入れてみたり、「co.jp」ではなく「com」にしてみたりするなどしてみてください。

取得の仕方

お名前.com」、「スタードメイン」、「ムームードメイン」など、ドメイン管理会社によって価格やサポート体制が違います。大まかではありますが、「com」だと年間1,000円~1,500円、「co.jp」だと年間3,000円前後です。ただ、ホームページの制作を考えた場合、サーバーとドメイン取得はほぼセットになりますので、契約しようとしているサーバー会社に付属している会社から取得するのが最も手間が省けます。

ホームページ制作会社がドメイン取得を代行しているケースもあり、弊社でもサーバーと一緒に契約することができますので気軽にご相談ください。

市場性の高いキーワードを狙ったホームページ戦略で成功(大東電気さま)

ものづくり経革広場の徳山です。以前のブログで特定の業界をターゲティングしたホームページ戦略について執筆しましたが、今回は狙いたい業界は特になく、市場性の高い分野(キーワード)があればその市場をターゲットにしていきたい、と考える場合のホームページ戦略について、当戦略で成功した事例とともにご紹介いたします。

市場性の高いキーワードを狙う戦略とは

まずは当戦略がどのようなものか、概要や実行するための手順などを説明します。

具体的な戦略の概要

「市場性の高いキーワードを狙う戦略」とは、自社が取組んでいる事業分野で使うことの多い言葉(加工名、部品名、材料名など)の中から検索需要がありそうなキーワードをピックアップし、その中から市場性の高いもの(需要が多く供給が少ないのが狙い目)を優先的に狙っていく戦略のことです。

戦略を実行する手順

下記の手順で実行していきます。

①市場性の高いキーワードを探す

キーワードプランナーなどのツールを使用し、ピックアップしたキーワードの検索需要(月間の検索回数)と競合サイト数(検索した際のHIT件数)をチェックします。その中で需要が多く供給が少ないものを市場性の高いキーワードとして選出します。中小企業のホームページであれば検索需要が100件以上あれば市場性は十分にあると判断して良いでしょう。ただ、競合サイトが多すぎると検索上位表示させるのが難しくなるため、競合サイト数に関しては100万件以下のキーワードが望ましいです。

②対策するキーワードで上位表示するためのコンテンツを検討し制作

対策するキーワードと関連性の高いキーワードをチェック(これもキーワードプランナーを使います)したり、上位表示されている競合サイトをベンチマークしたりことで、どのようなコンテンツを掲載すれば上位表示されそうか、仮説を立てます。そして、その仮説に従ったコンテンツを作成しホームページに掲載します。

③問合せに繋がっているかどうか効果検証を行い更に対策

最後に狙った市場から問合せが入ってきているか、を検証します。どれだけアクセスが稼げても問合せに繋がらなければ意味がないので、メールや電話での問合せ内容を必ず記録してください。対策するキーワードと相関性が高い問合せが入ってきているかどうか検証し、うまくいっていれば更にコンテンツの充実化を図り、うまくいかなければキーワードの選定からやり直します。

どのような会社に向いているか

ホームページを作成する上で下記のような内容でお困りの会社に当戦略をオススメすることが多いです。

  • ホームページ上でPRするような明確な強みがない
  • ターゲットにしたい特定の業界や分野がない
  • ライバルとなる競合サイトが思い当たらない?

上記のような悩みを抱え、市場性の高い分野から効率よく新規顧客を獲得したいと考える会社に向いています。ただし、選定したキーワードによっては自社の得意分野ではない問合せが入ってくる可能性が高いため、親切丁寧に営業対応ができる会社でないと受注を獲得するのが難しいかも知れません。ある程度の営業力が必要となるため、商社などにも向いている戦略とも言えるでしょう。

成功事例のご紹介:大東電気株式会社さま

弊社が支援したお客様の中で、当戦略の実行により多くの新規顧客を獲得した事例があります。上述した戦略の実行手順に従って、どのような施策を行ったのかを説明します。

①対策するキーワードの選定

大東電気株式会社さまは、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、断熱材など、幅広い材料を加工できることが強みです。また、市場のニーズに合わせ積極的に様々な仕事を獲得していく意欲もあったため、当戦略を実行しました。

当戦略の定石に従って検索需要と競合サイト数を調べ、市場性の高いものから優先的にキーワード対策することにしました。調査してみると、断熱材関連のキーワード(ヘミサル、ロスナボード、ミオレックスなど)の市場性が高いことが分かりました。

②対策するキーワードで上位表示するためのコンテンツを検討し制作

同社で扱うことができる断熱材の素材は5種類程度ありましたが、材料の種類ごとにページを制作するほどコンテンツを準備することは難しそうでした。そこで、ひとまず断熱材加工の紹介ページを制作し、材料ごとの特徴や加工事例をまとめて紹介するページを制作しました。

③問合せに繋がっているかどうか効果検証を行い更に対策

キーワード調査の予想通り「素材名+加工(ヘミサル加工、ロスナボード加工、ミオレックス加工など)」というキーワードで検索上位表示を短期間で獲得することができました。同社へどのような問合せがきているか(メールと電話)の記録を見せていただきましたが、対策キーワードと関連する仕事の問合せを多く獲得できていることが分かり、当戦略の成功を実感することができました。

ホームページ企画に悩まれている方はご相談を

今回ご紹介した事例のように、市場性の高い分野にターゲットを定めることで新規顧客を獲得できているケースは他にもたくさんございます。自社の強みやターゲットとする業界や分野がないとホームページ企画がなかなか進まないことが多いかと思いますが、そのような時は弊社がお力になれるかも知れません。ぜひ気軽にご相談いただければ幸いです。

ホームページのデザインに困ったら参考になるまとめサイト6選+α

新年明けましておめでとうございます。2018年もものづくり経革広場をよろしくお願いします。

新しい1年が始まり、ホームページについて新しくしようとしている方もいるかもしれません。ホームページの制作には自社の強みを考えたり、市場の動向を読んだりとマーケティングの要素が大事なのは、これまでに紹介させて頂いている通りです。とはいえ、デザインが何でもいいかと言われればそんなことはありません。

ホームページを見に来た人がわかりやすい様なメニューの配置や、ひと目で事業内容がわかるキャッチ画像、会社の印象をさりげなく伝える色使いなどデザインもしっかりとこだわりたいところだと思います。今回は製造業に限らず、デザインに困ったら参考になるまとめサイトをいくつか紹介しますので、自分でデザイン時に、また、ホームページ制作会社に依頼するときに「こんなデザインにして欲しい」という要望を出す時に活用していただければと思います。

デザインまとめサイト

最初にですが「製造業」のカテゴリがないことが多いので、その場合は「企業・コーポレート」や、「工業メーカー」などから参考になるサイトを見つけるといいでしょう。

MUUUUU.ORG

クオリティが高い縦に長いサイトを厳選して集めているサイト。業種別の他、デザイン別、サイトタイプ別、色別と様々な方法からサイトを絞り込むことができます。

bookma! v3

上部から顔をのぞかせているゴリラはこのサイトとは関係ありません。このまとめサイトではバックグラウンドの色を指定して絞り込むことができます。青のサイトでもバックグラウンドが白で使われている色が青なのか、バックグラウンドの色が青なのかで変わってきますので、バックグラウンドを白以外にしたいときには、参考になるサイトを見つけやすいと思います。

81-web.com

絞り込みはタグ情報から気になるキーワードをクリックして探した方が探しやすいです。またログインしなくてもお気に入りを追加することができるので、気になるデザインをいくつか集めておいて、あとから見返すのにも便利です。

ズロック

検索するには左上の鉛筆マークから。検索しなくても下にスクロールしていけば小さなブロックのサイトが際限なく出てきますので、TOPページの印象重視で選んでみるのも面白いです。

WPデザインギャラリー

ホームページ制作ツールの一つであるWordPressで制作されたホームページのみを集めたデザイン参考サイト。カラムから選ぶというのが意外と便利です。

イケサイ

ほぼ毎日デザインが2~4つ追加されているまとめサイト。数がかなり多いので、探すのに時間かかるかも知れません。

おまけ

ランディングページのデザインを集めたまとめサイトもありましたので紹介しておきます。

ランディングページ集めました

ここで言うランディングページとは特筆するサービスや商品などを、縦長な1ページでPRするページの事です。デザインだけでなく、サービスや商品の説明の順番や、見る人を納得させる情報の提供の仕方など、参考になるところはたくさんあります。サイトへの集客はできているんだけど、コンバージョンにあまり繋がっていないという方は、是非一度このまとめサイトを参考にしてみてください。

少し面白い仕組みのあるホームページ

株式会社オガワスプリング

キャッチ画像からスプリングを製作していることがすぐにわかる作りになっているとともに、ページTOPに戻るのボタンを押すとバネで跳ね返ったような演出になっていて、遊びごごろが効いてます。

株式会社 西尾硝子鏡工業所

この会社のホームページはTOPページだけですが、「ミラーサイト」というバナーをクリックすると、鏡で反転されたTOPページが表示されます。この仕掛けを体験した人は、鏡の製作をしているという事を印象強く覚えていることでしょう。(体験者談)

株式会社 鈴民精密工業所

最後に弊社が携わった事例を一つ。100周年の記念として、会社ロゴである「SUZUTAMI」をクリックするとアニメーションとして動くようにさせて頂きました。クリックするといくつか設定してあるアニメーションのうちランダムで一つが表示されるようになっていますので、お時間のある方は一度試してみてください。

 

いかがだったでしょうか?

ホームページを制作する際に悩むデザインですが、少しでも参考になれば幸いです。