プロカメラマンの写真撮影を依頼した場合に、前もって準備すること

こんにちは、テクノポートの渡部です。ホームページに使用する写真ですが、撮影をプロに依頼したほうが良いということは以前にもお伝えした通りです。

いざ、プロに写真撮影を依頼したのはいいものの、撮影当日に向けてどのような準備をしておけばよいのでしょうか?プロのカメラマンへの依頼なので、追加で何度も来てもらえるわけではありません。

本日はプロカメラマンに依頼した写真撮影が失敗に終わらないように、カメラマンにあらかじめ伝えておくこと、撮影日までに準備しておくことをお伝えします。

カメラマンにあらかじめ伝えておくこと

当日にいろいろ相談すれば対応してくれるだろうという考えでいると、対応が不可だったり、追加料金がかかったりということになります。

当日の依頼の詳細は決めておく

当日の依頼の詳細に関してはあらかじめ決定事項としておいてください。具体的な内容としては下記のような内容です。

撮影場所:撮影ポイントが離れている場所が2箇所あるかどうか。

撮影の内容:写真だけなのか、動画も一緒に撮りたいか。

特殊な撮影:極小な物撮りや、局所アップの写真撮影など。

撮影ポイントが複数あり、あまりにも遠い場合はスケジュールに無理が生じたり、別途交通費がかかったりすることもあります。

当日、突然に「動画を撮りたい」と言われることがたまにあります。写真を撮るカメラと動画を撮るカメラは、異なる場合がほとんどです。動画の撮影も依頼する場合は、あらかじめカメラマンに伝えておいてください。

また、追加料金がかかるかもしれませんので、あらかじめ見積もりを依頼しておくと間違いないです。最近ではドローン撮影等にも対応しているカメラマンも増えているので、希望する場合はカメラマンに聞いてみてください。ドローン撮影の場合は、地域によっては飛ばせない地域もあるので、必ず聞いておきましょう。

精密な加工などをPRしたいときや数mm程度の大きさの製品の写真、局所アップの写真撮影などの場合、特殊なレンズや撮影キットが必要になる場合があります。当日、そのセットが無いと別日になる可能性が高いので、対応可能かどうかも含めてカメラマンと打ち合わせをしておいてください。

撮影するシーンは想定しておく

おおよそですが、ホームページに使用する写真撮影の素材は下記の通りです。

  • 会社外観
  • 工場作業風景
  • 事務所風景
  • 設備写真
  • 代表者ポートレート
  • 物撮り

カメラマンに任せてもいいですが、当日の大まかなスケジュールを決めておくと、撮影時間の短縮につながります。

撮影日までに準備しておくこと

撮影の詳細について、カメラマンと打ち合わせも済んだところで、次に撮影日までに自社内で準備しておくことについて解説します。

社員に周知しておく

撮影の日程が決まったら社員の方々には日程を周知しておきましょう。撮影にお伺いしたときによくあるのが、従業員の方が写真撮影の予定を聞いていなくて、「ちゃんと化粧しておけばよかった」「髪を切っておけばよかった」といった声を聞くことがあります。

ホームページに使用する写真は、従業員の方の作業写真も多く使われることになるでしょう。従業員の協力を得るためにも日程が決まったら、早めに社内通知をしておくのが大事です。

3Sに気を付けて清潔にしておく

普段から気を付けているとは思いますが、写真撮影の1週間前ぐらいから、より一層気を付けて工場の清潔さを保って下さい。工場自体が劇的にきれいになるというわけではないかと思いますが、直近で3Sに気を付けていたという雰囲気は写真を通して伝わります。

物撮りのための加工事例、製品事例を用意しておく

実際に撮影する当日に、いざ物撮りの製品を探してもその場にあるものは限られます。写真撮影当日に向けて計画的に物撮りアイテムをためていきましょう。

何事も当日よりも準備が大切

写真撮影は何度も依頼するとそれだけ費用がかさんできます。しっかりと準備をしてより良い写真を撮影してください。

写真撮影をプロに依頼したほうが良い理由とその相場

ホームページの制作時に印象を最も左右するといっても過言ではない写真撮影。ただ、下記の様な理由から、自分で撮影をと考えている方も多いと思います。

  • デジカメの性能が向上していて、一眼レフカメラもあるから自分で撮影したもので十分だ。
  • 作業風景は通常の業務を撮影したいけど、カメラマンが入ると緊張しそうで・・・。
  • カメラマンの知り合いがいないので、金額の相場がよくわからない。

確かに自社技術をPRするのに写真のキレイさはそこまで重要ではないかもしれません。ただ、数多くのホームページの制作をさせて頂いた我々から自信を持ってお伝えさせて頂くとそれでも、「写真撮影はプロに依頼したほうが良いです。」

本日は写真撮影をプロに依頼したほうが良い理由をご紹介します。

写真は言葉よりも物を言う

まず、自社の技術をPRするのに説明文を考えるかと思いますが、写真に注力することでその技術力の高さを伝えることができます。「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、それほど、視覚から入る情報には価値があります。写真撮影を素人とプロがする場合の違いがどこにあるのかをご説明します。

ピントの合わせ方が違う

確かに一眼レフのデジタルカメラなど、カメラの性能は上がっていますが、「きれいに」撮影することにフォーカスされているため、画面すべてにピントがあってしまうということも多いです。プロが撮影する場合は、対象物にはピントを合わせて、周りはうまくボカすという写真の撮影ができるので、より主役を際立たせた写真になります。また、通常ではありえないくらい小さいものの撮影をすることもできます。

参考サイト:株式会社小沢製作所

こちらでは約3mmの複雑な微細板金をPRするため、カメラマンの特殊なレンズを使ってこの小さな試作品の写真を撮影しました。

物撮りの構造が違う

例えば四角で平たいものを撮影するときに、みなさんだったらどのように撮影しますか?真正面からの構図で写真を撮影してしまいがちですが、実はそうすると少しでもまっすぐに撮影できていないと気になってきてしまうことになります。なので、あえて斜めから撮影することでそのような懸念点を払拭することができます。こういった製品を上手に見せる細かいテクニックを知っているのもプロカメラマンです。

また、製品の集合写真を撮影するときも、大小さまざまな製品がバランスよく見えるように上手く並べる技術もカメラマンの腕です。

参考サイト:株式会社サワエ

こちらのサイトのサンプルはすべて斜めに置いた構図で撮影されており、全体として統一感が出ています。

上記2つによって、プロカメラマンは製品の写真は自社の技術が最大限に伝わるように写真撮影をしてくれます。「実物を見てもらえればわかるんだけど・・・。」という方がいらっしゃいますが、プロが撮影した写真の場合は、写真だけでも十分に自社の技術のすごさを伝えることができます。

日常のワンカット

自社のありのままの作業風景の中でも「自然で」「きれいな」写真を撮るにはどうしたらいいのでしょうか?その答えはプロカメラマンが知っています。

光の当て方が違う

自分で写真撮影をする場合はシャッターは使わず、自然の光を利用したほうが自然な写真になることは、こちらの記事でお伝えしましたが、プロカメラマンの撮影の場合は。光の当て方が違います。どこから光を当てて、それをどの角度から撮影すれば被写体の魅力が最大限に発揮できるかということ知り尽くしているので、同じ被写体でも全く違った見え方になります。

参考サイト:株式会社富士産業

サイト内には通常の作業風景の写真が使われていますが、どれも被写体が一番魅力的に見える様に光が当てられています。

表情の引き出し方が違う

撮影時に社員の方々の作業風景を撮影することもあるかと思いますが、社員の自然な表情の引き出し方をプロのカメラマンは知っています。素人が撮影すると、どうしても硬い表情だったり、下を向いてしまって表情がよくわからなかったりすることも多いですが、プロが撮影した場合は本当に普段の日常を一瞬を切り取ったような写真になります。

また、社長のポートレートを撮影することも多いですが、会社の顔である社長の表情を上手く引き出すこともプロのカメラマンの腕があってこそです。

参考サイト:フコク物産株式会社リクルートサイト

リクルートサイト用の写真撮影でしたが、どれも通常の仕事風景として自然な写真となっています。

撮影費の相場

カメラマンによって費用はまちまちですが、おおよそで半日から1日写真撮影をして、5万円~ぐらいの費用になります。内容もカメラマンによって変わりますが、会社の外観から社内の作業風景、製品の物撮りなど、100枚から300枚ぐらいの写真になります。写真に関しては撮ったままのデータではなく、明るさはコントラストなど製品がより良く見えるように加工されたものになります。

カメラマンを依頼をしてみたい方へ

こちらのサイトでカメラマンを探すことができます。全国のカメラマンのネットワークをつないでいるサービスですので、全国どこでも出張費無しで撮影を依頼することができます。費用については記載されていませんが、見積もり自体は無料ですので一度問い合わせをしてみてください。

紹介したサイトの様な写真を撮影してみたい方へ

本日紹介した4つのサイトはすべて同じカメラマンが撮影しています。弊社がいつもお願いしているカメラマンですので、依頼してみたいという方は下記から連絡をして頂くか、弊社までお問い合わせ下さい。

マルヤマスタジオ

一度はプロに依頼を

以上のように、写真撮影をプロに依頼することで、技術力のPR効果が上がったり自社をより魅力的に見せたりすることができます。費用に関しても、手が出ないほどの高額という訳ではないと思うので、是非一度依頼をしてみてください。一度プロカメラマンの技術を知ってしまうと、リピーターになること間違いなしです。

100万点以上の画像を無料で使用できる「pixabay」とは?

こんにちは、テクノポートの渡部です。ホームページを制作する際にどうしても必要になってくるのが、画像です。製品事例や加工事例に関しては、お客様自身のものになるので、それを撮影することになるのですが、その他のイメージ写真などは、なかなか用意が難しいことあります。例えば打ち合わせ風景や、上手く撮影できない溶接やレーザー加工中の火花の散った写真などです。

そんなときに活躍するのが著作権フリーで使用できるサービスですが、その中でも100万点以上の画像をフリーで使用できるpixabay(ピクサベイ)の紹介をしたいと思います。

Pixabay(ピクサベイ)とは?


Pixabay

ドイツに本拠地がある世界中で利用されている著作権フリーのサイトで、写真画像は100万点以上、イラスト(ベクター素材含む)は30万点以上、動画も数千点掲載があり、会員登録もなく自由に使用することができます。

使い方

トップページにgoogleの様な大きな検索のバーがあるので、そこに希望の画像のキーワードを打ち込むだけです。例えば「打ち合わせ」「レーザー加工」「溶接」などのキーワードです。そうすると写真にタグ付けされた情報を元に関連する画像が出てきますので、その中から使用したい画像を選び、「無料ダウンロード」をするだけです。

こちらは「溶接」のキーワード検索をしてダウンロードしてきた画像です。その他にもこの様な画像がありました。

   

上手い検索の仕方1:キーワードを近しいものに変える

例えば、先ほど出てきた「打ち合わせ」というキーワードですが、実際に検索してみるとほとんど画像ができてません。何故か白菜の画像が出てきます。

「打ち合わせ」の検索結果

そういう場合は、別の角度からキーワードを設定して検索をしてみる事です。例えば「会議」「契約」「ビジネス」などです。

「会議」の検索結果
「契約」の検索結果
「ビジネス」の検索結果

上手い検索の仕方2:キーワードを英語に変換する

日本語にも対応していますが、英語で検索してみると結果が良くなることも多いです。今回の場合で言えば「meeting」といった感じです。

「meeting」の検索結果

WordPressの場合はプラグインも有り

自社のホームページがWordpressで構築されている場合は、プラグインでpixabayの画像挿入用のプラグインがありますので、わざわざサイトにアクセスして、ダウンロードしてきて、アップロードということをしなくても管理画面から直接画像を挿入することもできます。

プラグインを追加するとメディアを追加の隣に表示されるようになり、管理画面から画像の検索と挿入ができるようになります。

注意点

自由に画像を使用できるサイトですが、いくつか注意点があります。

注意点1:広告が出る

無料で画像を使用できるということもあって、様々なところに広告が出ています。特に選択した写真の下に4つ関連する魅力的な画像が表示されますが、これは広告の画像で別のサイトの画像で有料素材です。また、検索結果の上の4枚の画像も同様に別サイトの有料素材の画像です。とはいえスポンサー画像も1画像につき高くても1,000円程度なので、どうしても欲しいという画像があったら検討の余地はあると思います。

注意点2:ごく稀に注意が必要な画像がある

pixabayの運営方法として大量のユーザー登録をした方から、画像をアップロードしてもらいそれを著作権フリーとしてダウンロードしているという状態です。もちろん運営側の承認のもとで掲載がされているわけですが、ごく稀に注意が必要な画像存在します。ユーザーからアップロードされた画像が著作権侵害の画像で、それをpixabayが承認してしまい、それを使用したことでgoogleから注意が来たという事例もあるそうです。

参考:ブログに使ったPixabayのフリー画像が著作権侵害だと言われた話

ほとんどの画像は問題ないですが、重要なところに使用するのに心配な場合は使用を控え、あくまでもイメージ画像として使用するぐらいに留めておいてください。

やはり自社で撮影した写真には適わない

自由に使えるフリー画像はプロ、もしくはそれに準ずる方々が写真なのでキレイに撮影されているのは確かですが、そればかりを使ってしまうと、なんだか自社のホームページが噓くさい感じになってしまうこともあります。最終的には自社で撮影したオリジナルの写真に適うものはありませんので、自社のありのままを堂々とアピールできるように、普段から5S活動などにも力を入れましょう。