記事の作成は外注したほうが良い3つの理由と注意点

テクノポートの廣常です。

この記事では「自社サイトの記事を増やしたいが、ライティングのノウハウや社内のリソースが足りない」「記事作成を外注しようか迷っている」といった方に向けて、記事作成の外注をおすすめする3つの理由と注意点をお伝えします。

MarkeZineによる「マーケティングの課題とデジタル活用に関するアンケート調査」によると、2021年に最も予算が増えた施策はコンテンツマーケティング(情報メディア、ブログなどによる情報発信)であるという結果が出ています。

実際に、自社サイトでのブログ・コラム記事の導入、オウンドメディアの運営を始める製造業の方も徐々に増加してきています。このように個々の会社が情報発信する機会が増えている中で、記事の質というのも検索時の上位表示や自社のイメージアップなど、あらゆる点に影響する重要なポイントとなってきています。

とはいっても、本業が忙しく記事を作成する時間がない、記事を作成するノウハウがないなどとお困りの方も多くいらっしゃるかと思います。そこでおすすめするのが「記事作成を外注する」という手段です。

記事作成は外注したほうが良い3つの理由

なぜ記事作成を外注したほうがいいのか、3つの理由を解説します。

1.質の高い記事を継続して確保できる

自社の業界や技術について熟知していても、読者に伝わる文章としてうまく記事に落とし込むとなると、また異なるスキルが必要です。プロのライターに依頼することで、読みやすさや伝わりやすさにも配慮された質の高い記事が継続して得られるメリットがあります。

継続的に自社サイトを更新していくことで、会社としても活動的な印象を与えられるだけでなく、自社のファンとなったユーザーに繰り返し見にきてもらえるといった効果も期待できます。

また、近頃は製造業の現場経験のあるライターも増えてきています。そういった方に依頼すれば、ある程度専門的な内容の記事もスムーズに作成が可能となります。

2. SEO対策・マーケティング戦略を考慮した記事が得られる

「記事」とひとまとめに言っても、作成する目的によって構成や内容が変わります。例えば下記のような例が挙げられます。

  • 集客目的     :検索時に上位表示されるようSEO対策を重視
  • 問い合わせ獲得目的:自社の魅せ方や技術の訴求を重視

外注先によっては、記事作成の目的に合わせてこのようなSEO対策や市場分析、マーケティング戦略を提案してくれるところもあります。こういったところに依頼することで、サイトとしての質の向上につながるだけではなく、自社で内製するだけでは思い浮かばなかった視点、切り口での記事ができるかもしれません。

また、製造業の場合、業種によっても様々な記事タイプが考えられます。

  • 加工技術の基礎知識やノウハウを伝える記事 (主にサプライヤー)
  • 製品に関する知識や導入時に必要な情報、使用される業界の動向などを伝える記事(主にメーカー)
  • 自社技術を公開し新規の引き合い、用途開発を目的とする記事

闇雲に記事を作成するのではなく、自社の業種や目的にしっかりと沿った記事作成ができるとより効果的です。

3.(自社の)業務に専念できる

コンテンツの重要性はわかっていても、作成に割ける時間や人員が不足している会社は多いかと思います。外注してしまうことで社内工数を削減し、メインの業務への時間を確保できることも大きなメリットとなります。

外注時の注意点

ただ外注すればいいというわけではありません。どんな点に注意すべきかをお伝えします。

外注先に丸投げはNG

外注として費用が発生しているだけでなく、自社として記事を発信する以上、外注先に丸投げをすることはNGです。自社での事前準備とチェック体制を構築する必要があります。

記事を作成する目的、戦略の検討

自社にとってメリットのない記事が作成されてしまうのを避けるためにも、記事作成の目的や全体的な戦略の検討が必要です。
これらを事前に練った上でライターとすり合わせをしておかなければ、執筆後に方向性の相違が生じた場合、自社にとっても修正の手間がかかるだけではなく、ライターにも負担をかけてしまいます。

ライターの質の見極め

特にクラウドソーシングなどで個人に依頼する場合、ライターの質も様々であるため、実績の確認やテストライティングの依頼などから質を見極めることも重要です。執筆された文章を結局自社で大きく手直しするようでは、外注している意味がなくなってしまいます。

記事のチェック体制を構築

構成段階or初稿〜公開前のチェックも必要となります。誤字脱字だけではなく、自社の意図と合っているかどうか、自社技術の訴求内容に間違いはないかなど、様々な点を確認する必要があります。公開まで円滑に進めるためにも、こういったチェックができる体制を整えておくことが重要です。

記事=ただ増やせば良い というものではない

単に記事数自体を増やせば、サイトの上位表示や問い合わせにつながるわけではありません。前述のように、集客を狙うのであればSEO対策を重視した内容、問い合わせの獲得を狙うのであれば自社技術や強みを分かりやすく訴求する内容、というように、それぞれの目的に合わせた記事を作り上げていく必要があります。

質の高い記事を一度作成すれば、情報の鮮度を気にする必要はあるものの、財産として蓄積されていきます。記事数や中身のボリュームばかりに目を向けるのではなく、目的に沿った記事作成を1つ1つ積み上げていくことが重要です。

テーマによっては深い打ち合わせを

外注のライターはもちろん自社の人間ではないため、技術について広く浅く紹介する記事は書けたとしても、自社の技術を掘り下げた記事を書くことは難しいでしょう。

その場合は取材を受けるような形式で、ライターとの事前打ち合わせが必要となります。時間はかかりますが、一般的な内容だけでなくより技術的な内容に踏み込んだ記事を作成することは、他社との差別化にもつながります。

中長期的な目線をもつことが重要

記事公開後、集客効果が出る・自社のファンができる・問い合わせにつながるなど成果が出てくるには、一定の期間と記事数が必要です。公開直後に効果が出るわけではないことを念頭に置き、中長期的な目線を持つことが重要となります。

まとめ

記事作成を外注するメリット3点と注意点をご紹介しました。外注するといっても自社内で準備や検討すべき要素も多く、また効果もすぐには感じられないという点から、中長期的で地道な取り組みが問われます。

弊社では製造業に特化した記事作成、コンテンツマーケティングの支援を行っております。「どういった記事を作成すれば良いか」といった企画立案の部分から、構成作成、執筆、その後の効果測定から改善提案まで一貫して対応いたします。お気軽にご相談ください。

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製造業のWebサイトデザインにおいて気を付けること

こんにちは、テクノポートの渡部です。普段皆様が目にするBtoC向けのサイトでは、動画を入れたりキャラクターが動いたりと、いろいろなシステムが盛り込まれた体験型のWebサイトが多くなってきていると思います。対していざ自社のこととして、製造業のようなBtoBのWebサイトのデザインは、どのようなポイントを軸にしてデザインを考えればいいのでしょうか?

今回は、製造業のWebサイトにおけるデザインの決め方と、外注するときに気を付けるポイントについて解説をしたいと思います。

Webサイトデザインを決める上でのポイント

「かっこよさ」や「おしゃれ」よりも、「伝える」ことを重視する

様々なWebサイトを見ていると「このデザインかっこいい」や「このデザインはおしゃれ」と感じることがあると思います。ついつい自社のサイトも同じ様なデザイン要素を取り入れたくなりますが、残念ながらBtoBのWebサイトでは、そういった要素はあまり求められていません。見た目のインパクトも確かに大切ですが、それよりも大切なことは自社の技術や強みをユーザーにしっかり伝えることです。

自社のブランドイメージを伝えられるようなデザインを心がける

デザインに関しては見た目の好みにこだわるのではなく、デザインによって自社のブランドイメージが伝わるようなデザインを心がけるのが良いです。 試作単品など少量を気軽に発注したい方や短い納期で依頼したい方がターゲットの場合、気軽に頼める雰囲気を伝えることが大切です。デザインが洗練され過ぎていると、費用が高いイメージが相手に伝わってしまい、敬遠されてしまう可能性があります。気軽に問い合わせしたいニーズに対し、職人っぽいイメージが先行しすぎると問合せのハードルが上がるかもしれません。そのため、オレンジなどの温かみのある色を使ったり、社員さんの笑顔を出して安心感を与えたりするのも効果的です。

参考:かっこよさを捨てたホームページで躍進する鋼材販売会社

見た目のこだわりよりUI(情報の探しやすさ)を優先する

製造業のWebサイト制作においてデザイン要素も確かに重要ですが、それよりも大切なのはUIです。UIとは「ユーザーインターフェイス(User Interface)」の略で、Webサイトの操作性による使いやすさやことを意味します。 細部のデザインにこだわってばかりで、重要な「使いやすさ」を見落としてしまうと本末転倒です。Webサイトのデザインを決める際には、情報の探しやすさやサイト全体の使いやすさに注意してください。 製造業のWebサイトの閲覧者は「必要な情報を求めている人」のため、デザインよりも、求めている情報にすぐに辿り着けるような導線が必要です。

Webサイトデザインを外注するときのポイント

上記のようなポイントを軸にデザインを考えます。実際にデザインをデザイナーに依頼する場合には下記の方法がおススメです。

ターゲットやリニューアルの企画趣旨を伝え、できるだけお任せする

デザインに関しては配置を細かく指定するよりも、配置する素材を渡して、ある程度デザイナーにお任せすることをおすすめします。デザイナーの腕にもよりますが、デザインの知識がある人にお願いしたほうが、自分のイメージしているデザイン以上のものを提出してくれることが多く、結果的に満足がいく結果になる可能性が高いです。

デザイナーには、Webサイトをリニューアルする目的や、自社のブランドイメージなどを伝え、できるだけお互いのイメージの相違がないように擦り合わせをしておく必要があります。

よりイメージに近づけたい場合には、自分が「良いな」と思ったデザインのサイトを参考サイトとしてデザイナーに伝えることも大切です。この参考サイトは、必ずしも製造業のWebサイトである必要はありません。ただ、1つだけではうまく伝わらない可能性があるので、必ず「複数」提示してください。デザイナーは複数提示された参考サイトの中から共通点を見つけて、デザインに反映してくれるはずです。 また、より具体的に伝えるには、そのサイトの良いなと思ったポイントを明文化して添えておくと良いです。

まとめ

Webサイトのデザインと言うとどうしても「オシャレ」「かっこいい」という方向に流されてしまいがちですが、ホームページは見る人ありきのものです。自分達のこだわりよりも、デザイン性に意味を持たせる事や、ユーザーの視点に立った使いやすさなどを重視して、企画してデザインしてください。 参考にしていただければ幸いです。

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希望のデザインに近づくデザイナーへの要望の伝え方

こんにちは、テクノポートの渡部です。デザインを外注したはいいものの、思っていたデザインと違うという経験をしたことはありませんか?テキスト情報であれば正確に伝えることはできますが、デザインとなると、自分の頭の中のイメージを正確に伝えるのは難しいです。

そこで今回は希望のイメージをデザイナーと共有し、希望に近いデザインを提出してもらうための手法を紹介します。

そもそも何故思っていたのと違うということが起こるのか?

それはデザイナーへの伝え方が曖昧だったり、全体の中の1つの側面を伝えたいのに、その側面を伝えずに全体だけを伝えてしまうことで起きていることが多いです。

例えばですが、「犬のイメージ」と言われてどのような犬のイメージをしますか?発信した人にとっては「犬と言ったら柴犬のイメージだから伝わるはず」と思っていても、受け取る側からすれば、その犬はドーベルマンやチワワ、ゴールデンレトリバーと受け取る人の犬のイメージは様々です。

このようなイメージの相違を避けるために、デザイナーに伝える時はできるだけ具体的に伝える必要がありますので、伝え方について紹介します。

ターゲットやリニューアルの企画趣旨を伝え、できるだけお任せする

最初に覆すようなことをお伝えします。これは経験則ですが、デザインに関して配置を細かく指定するよりは、配置する素材を渡して、ある程度デザイナーにお任せするのをおすすめします。デザイナーの腕にもよりますが、デザインの知識がある人にお願いしたほうが、自分のイメージしているデザイン以上のデザインを提出してくれることが多く、結果的に満足のいく結果になる可能性が高いです。

それでもすべてをお任せする訳にはいかないので、以下の様な内容を伝えておき、できるだけお互いのイメージの相違が無いように擦り合わせをしておく必要があります。

参考サイトを「複数」提示する

自分が良いなと思ったデザインのサイトを参考サイトとしてデザイナーに伝えます。この参考サイトは製造業のWebサイトである必要はありません。ただ、1つだけでは、うまく伝わらない可能性があるので、必ず「複数」提示してください。デザイナーは複数提示された参考サイトの中から共通点を見つけてデザインに反映してくれます。

また、より具体的に伝えるには、そのサイトの良いなと思ったポイントを明文化して添えておくことです。例えば、

  • 写真が大きく使われていて大胆
  • 空白を広く取っていて余裕がある
  • 写真の表示時に動きがあって、目を引く

という形です。動きに関しては、あらかじめ伝えておけば、最初に出てくるデザインの静止画の段階でも、動きに関しての説明があるはずです。

参考サイトについては下記でデザイン参考サイトをいくつか紹介しておりますので参考にして下さい。

イメージカラーは正確に伝える

デザインの重要な要素の一つであるイメージカラーですが、「青」とか「緑」といった大まかな色ではなく、できればカラーコードを使って正確に伝えておくと良いです。最近は写真を大きく使ってデザインするケースが増えてきているので、そこまで重要な要素ではないですが、濃い青と薄い青では与える印象が大きく違うので、指定した参考サイトの様な色あいにして欲しいといった要望でも構いませんので、具体的に伝える必要があります。

イメージカラーがの希望がない場合は、雰囲気のニュアンスだけでも伝えておくとずれが少ないです。あったかい雰囲気や誠実なイメージといった感じで構いません。希望の雰囲気を与えるカラーをデザイナーが選定してくれます。

【補足】腕のあるデザイナーの見極め方

そのデザイナーのWebサイトデザインの実績を見て、自分の希望するデザインに近い実績がある人を選ぶようにしてください。Webサイトのデザインはチラシやパンフレットのデザインと大きく違う点が多いので、その実績を参考にする様にして下さい。

修正の出し方

最後に修正の出し方ですが、これは既に元となるデザインがある状態なので、修正案はできるだけ具体的に指示を出すようにしてください。「テキストをもう少し大きく」といった指示ではなく、大きさのキャプチャー画像を用意するなどの指示出さないと修正の修正と、何度も往復することになります。

場合によってはデザイナーの知見に頼った方がいい場合もありますので、「ここのテキストが読みやすくなるような工夫をお願いします。」といった修正の出し方でも構いません。

まとめ

希望のデザインと違ったからと言って「思ってたのと違うから何とかして」と丸投げしても前に進みませんので、お互いイメージを共有しながら進めて頂けたらと思います。

トラブル時の対応が大変なので外注できない! (協力工場を利用する際の注意点、トラブル対応について)

テクノポートの井上です。今回のテーマは協力工場を利用する際の品質管理、トラブル対応についてです。協力工場は増やしたいけど、トラブル時の対応を結局自社でやらなければいけないため増やせないという話をよく聞きます。では、どうすれば良い関係性を作り、うまく回すことができるか?その方法を考察します。

前回に引き続き、ものづくり商社兼ものづくり営業トータルサポーターの野崎社長(COSMO ALPHA株式会社)にインタビューしました。

トラブル時の手戻りを考えると協力工場に仕事を出しづらい。どうすれば?

解決にはなってませんが、出しづらいことは理解した上で、手間をかけてでも受注体制を広げたいかどうかだと思います。基本的には、全部自社で責任を持つ覚悟で依頼をしています。そうしないと受注側も同じ方向を向いて仕事をしてくれません。

また、同業者だからわかっているだろうと詳細を確認せずに仕事を出していては絶対うまくいきません。例えば、加工業者は表面処理は外注がほとんどなので外注することに抵抗は無いと思います。では逆に、同業種への外注は、勝手がわかっている分、出しやすいはずですが、そうならないのはなぜでしょうか?
恐らく、「同業種だからわかっているだろう」という憶測で仕事が進んでしまい、情報の共有がうまくできていないのではないでしょうか?

事前に、加工にあたっての注意点、懸念事項等の共有ができているかどうかは重要です。場合によっては加工データ自体も渡してしまえば話はもっと早くなります。図面だけ渡して「一から考えて見積もり、加工してね」という頼み方だと失敗すると思います。トラブルは常につきもので、悪気があるものではなく、各会社のルールの上で製品が出来上がっているわけですから、自社のルールと相違が無いか?すり合わせが必要です。

信頼できる会社の見極めかたは?

以前のお話と重複する部分がありますが、品質管理部があるかどうか?なくても専任で検査している人がいるかどうかをまずは確認します。保有設備はネットで見ることができますが、3次元測定を持っているけど、実際はノギスのみの検査など、実態に則していないケースがあるため確認が必要です。

また、普段どれぐらいの精度のものが流れているのか?なにをもってその精度を証明しているか?を確認しています。同じような設備でも、それぞれの会社に特徴がありますので、可能な限り訪問して見せて頂きます。訪問した際には検査している人に直接お話を聞いています。誰がどういう検査していて、どういう製品の提供の仕方をしているか?などです。検査はするけどお客さんに検査表を出していないパターンもあります。基本的に検査表は必須ですので、無いようであればそのような検査体制が作れるかどうかを確認しています。

もちろんこちらから、提供できるものは提供しています。依頼者が大手だと検査標準書というものがあるので、それをベースに検査基準を共有します。

検査基準例

  • 10個以上なら抜き取り1個検査
  • 5個までだったら全数検査
  • 交差はレ点✔で大丈夫など

よくあるトラブルとは?

品質面がほとんどで、言った言わないが一番多いです。工程まで教えて、「ここを注意」と書いても伝わっていないこともありますが。同業者なら、勝手もわかっているため、リスクは回避しやすい気がしますが、実際は逆で実情をちゃんと伝えきれず、「わかっているだろう」になっているのが問題です。同業者からの仕事に積極的でない会社もありますし、プライドのぶつかり合いになってしまうケースもあります。

トラブルの際に、もしくはそうならないように気をつけていることは?

トラブルは起きることが前提として考えており、どこまで抑えられるかがポイントです。先程の「言った言わない」という問題に関しては、日にち、時間も含め、メールや図面に記録を残すようにしています。また、いつ、誰に、何を伝えたかについて常に気を配っています。

外注で製品の加工に失敗した際にどのように対応していますか?

トラブルはあっても失敗で終わらせないようにしています。例えば、材料費が1つ30万ほどする特殊材の支給材を協力工場に出し、打痕がついてきたことがありました。加工賃よりも材料費が高額なため、作り直しも出来ず、困難な状況がありました。

まずは、どのタイミングで、どのようなリスクが発生し、それがこのような結果になったのか原因を追求し、次回以降の改善方法を模索しました。(この場合は梱包・配送時の問題でした。)また、製品に関しては、お客様に現状を伝え、「出来る限りの手直しは行うので、なんとか利用できないか」と相談し、利用して頂くことができました。

品質NGの時点で、外注先のせいにしてしまうこともできますが、それではだれも得はしないため、自社で責任を持って対応しました。そのような姿勢を協力工場にも見せることで信頼関係を築いています。「以前、こんなトラブルあったね」と、共に困難を乗り越えることで仲間になっていくのだと思います。

最後に

以上、野崎社長へのインタビューでした。

協力工場をうまく活用することは、単純に売上が伸ばせるというだけでなく、自社で出来ない加工も含めての対応が可能となりますので、お客様に対して加工対応の幅が広がります。また、依頼側の視点と受注する側の視点、どちらも身につけることができますので、事前にリスクを予測し、より円滑に仕事を受注できるようになる、といったメリットもあると思います。協力工場も含めた円滑な受注体制を築くには手間も時間もかかると思いますが、それに見合う効果はあると思います。

少しでも売上向上のお役立ちができれば幸いです。