製造業がマーケティングオートメーション(MA)ツールを導入すべき理由

フリーランスWebライターの志水です。過去にものづくりエンジニアをしていた経験を活かし、技術系記事のライティングやインフォグラフィック制作をしています。

本記事は、動画のまとめ記事です。テーマは、「製造業がマーケティングオートメーション(MA)ツールを導入すべき理由」です。

最近、マーケティングオートメーションツールを導入する企業が増えています。なぜ導入する企業が増えているのか、マーケティングオートメーションツールを導入するメリット、機能、使い方からその導入事例までを紹介していきたいと思います。

【講師】
カイロスマーケティング株式会社
コンサルタント 近藤裕美

【経歴】
新卒で人材系の企業に就職し、中小企業の新規開拓営業や求人広告制作、採用活動のフォローを担当。その後、マーケティングオートメーションKairos3を開発・販売するカイロスマーケティング株式会社にジョイン。
現在は、オウンドメディア【マケフリ】の記事執筆やメルマガ作成、セミナー運営などを中心としたマーケティング活動に取り組んでいる。

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マーケティングオートメーションツールとは?

Marketing business concept on the virtual screen.

 

マーケティングオートメーションツールとは、商談見込みの高い顧客を発見するためのITツールです。マーケティング業務の効率化のみではなく、営業活動の効率化にもつなげていくことが可能です。

マーケティングオートメーションツールの機能

マーケティングオートメーションツールには、大きく分けて以下の4つの機能があります。

  1. 顧客と出会うための機能
    ・フォーム
  2. 顧客情報を管理する機能
    ・タグ
    ・イベント管理
  3. 顧客と接触するための機能
    ・メール配信
    ・シナリオ配信
    ・セミナー運営
  4. 顧客の興味の度合いを判断する機能
    ・行動履歴
    ・スコアリング

これらの機能を使用することで、時間と手間をかけずに多くの顧客と接点を持つことができます。さらに、顧客の興味関心が高まったタイミングで営業活動につなげていくことが可能になります。

営業管理ツールとの違い

マーケティングオートメーションツールとよく比較されるものとして、SFAやCRMといった営業管理ツールがあげられます。
これらの違いですが、それぞれのツールが担当する営業活動が異なります。

営業管理ツールが担うのは、商談が生まれて契約してもらうまでのフェーズで、マーケティングオートメーションツールが担うのは、商談を生み出すまでのフェーズです。

導入する企業が増えている背景

ここからは、マーケティングオートメーションツールを導入する企業が増えている3つの背景を解説していきたいと思います。

過去の名刺がそのまま

展示会や営業活動で過去に顧客と名刺を交換したものの、活用できずに眠っているという課題を抱えた企業が多いです。

購買行動の変化

インターネットの普及により、買うという決断をするまでの期間が長くなっています。各自インターネットで情報収集をする時代であり、Web全体でのマーケティング戦略が必須となってきているという背景があります。

対面での営業ができなくなった

新型コロナウイルスの影響で、対面での営業が難しい状況になりました。これにより、各企業がデジタルマーケティングに軸足を置く必要性が出てきています。

Kairos3の特徴

カイロスマーケティング株式会社が提供するマーケティングオートメーションツールである「Kairos3」の特徴について、解説します。

使いやすい画面

Kairos3は、シンプルなUI(ユーザーインターフェース)であり、直感的に操作しやすい設計になっています。マーケティングオートメーションツールを初めて導入する顧客や、ITツールが苦手な顧客でも、安心して導入することが可能です。

充実したサポート体制

電話対応や活用するためのミーティングなど、サポート体制に力を入れています。どのように使えば成果に繋がるのか悩んだ際に相談できる体制が整っています。

マーケティングオートメーションツールを導入するメリット

マーケティングオートメーションツールを導入することで、どのようなメリットが得られるのかを解説します。

いつ誰にアプローチすべきかわかる

スコアリングの機能を使用することで、顧客の興味の度合いを点数化することができるため、どの顧客が自社に興味を持っているのか一目でわかります。

これにより、いつ誰にアプローチすべきかが明確になり、営業活動の優先順位を正しくつけることができます。

どのようにアプローチすべきかわかる

顧客の行動履歴を元に、提案内容をよりパーソナライズができます。これにより、各顧客にどのようにアプローチすれば効果的かがわかり、結果として契約に結びつきやすい営業を行うことが可能です。

導入前の注意点

マーケティングオートメーションツールを導入する前に、注意点を確認しておきましょう。

自社Webサイトの構成

マーケティングオートメーションツールは自社のWebサイトを持つことで、多くの効果が期待できます。さらに、内容ごとにページを分ける構成にすることで、顧客の興味の範囲を推測しやすくなります。

導入しただけでOKではない

マーケティングオートメーションツールは、導入するだけですぐに成果がでる魔法のツールではなく、コツコツ継続することで効果を発揮します。例えばメルマガなど、一度送って終わりではなく、継続して配信していくことが重要です。

マーケティングオートメーションの成功事例

ここからは、マーケティングオートメーションツールを導入して、成功した企業の事例を紹介します。

メルマガから新規商談につなげた事例

食品添加物の開発販売を行う製造業の事例です。新規開拓で訪問営業をしていましたが、非効率だと課題に感じていたそうです。

そこで、マーケティングオートメーションツールを導入し、メルマガに営業担当者名を差し込んで毎月配信。顧客と営業担当者の接点を保つことが可能になりました。これにより、メルマガから返信40件、新規商談5件が生まれる成果につながったとのことです。

ウェビナーから商談・受注につなげた事例

食品原材料の製造・販売を行う製造業の事例です。コロナ禍で訪問や展示会ができなくなり、提案機会が減少していることを課題に感じていたそうです。

そこで、マーケティングオートメーションツールを使用し、ウェビナーの運営業務(集客メール、出欠管理、フォローアップ)を効率化。これにより、ウェビナーから商談・受注に繋がる流れを作ることができたとのことです。

スコア活用で問い合わせ数がUPした事例

最後は、精密板金加工事業を行う製造業の事例です。県外の顧客や新規顧客からの問い合わせがほぼないという状態を、課題に感じていたそうです。

そこで、マーケティングオートメーションツールを使用し、展示会で出会った顧客にメルマガを配信。スコアが高まった顧客には、電話でもアプローチを行いました。これにより、県外からの問い合わせ増加に繋がったとのことです。

これからマーケティングオートメーションを導入する方へ

マーケティングオートメーションツールは非常に多機能ですが、初めから色々な取り組みを始めようとすると、いっぱいいっぱいになりがちです。自社に必要な部分を小さく始めて、継続していくようにしましょう。

気負わずにマーケティング活動を楽しむ気持ちで始めていただけると幸いです。

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コロナ禍の展示会で中小企業が成果を出す方法

フリーランスWebライターの志水です。過去にものづくりエンジニアをしていた経験を活かし、技術系記事のライティングやインフォグラフィック制作をしています。

本記事は、動画のまとめ記事です。テーマは、コロナが落ち着いてきて復活しつつあるリアル展示会についてです。

コロナ前後でリアル展示会にどのような変化があったのか、コロナ禍におけるリアル展示会出店成功のポイントについて詳しく説明いたします。

【講師】清永健一(きよながけんいち)
展示会営業®コンサルタント。中小企業診断士。(株)展示会営業マーケティング 代表取締役。奈良生まれ、東京在住。

神戸大学経営学部卒業後、メガバンク系コンサルティング会社など複数の企業で手腕を発揮し、2015年に独立、株式会社展示会営業マーケティングを創業する。展示会やオンライン展示会のプロフェッショナルとして、展示会主催者や出展企業などにそのノウハウを伝えている。

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展示会という営業手法について

日本で展示会がどれくらい開催されているかご存知でしょうか。実は、大規模なもので年間800件ほど開催されています。つまり1日に2件ほど、大規模な展示会が開催されているということになります。ではなぜ、これほど多くの展示会が開催されているのでしょうか。中小企業にとっての展示会の重要性を解説していきます。

中小企業にとっての展示会

消費材を扱う企業の場合はWebを使った営業が可能であり、全国に拠点を持ち営業マンが何人もいる企業の場合はプッシュ型の営業が可能です。

しかし、産業材や中間材(部品)など、スペックインを前提とする商材を扱う中小企業の場合は、これら営業手法での顧客獲得は難しくなります。そこで非常に有効な営業手法が、展示会です。産業材や中間材(部品)を扱う中小企業にとって、展示会での営業は必要不可欠なのです。こういった理由から、多くの展示会が細分化されて開催されています。

展示会の良さ

細分化された展示会に来場する方は、具体的な課題をもった方が多いです。よって、中小企業にとっては効率が良く、効果も出やすい営業手法になります。

さらに、展示会という営業手法の特性上、

  • お金をかければ成果が出る
  • 人が多くいれば成果が出る

というものではないため、知恵と工夫によって中小企業でも大企業を凌駕できる可能性がある点も展示会の良さです。

コロナ前後の展示会の「変化」

ここからは、コロナ前後の展示会の変化に焦点を当てて解説していきます。

来場者減少でのプラスの効果

2020年3〜8月までは大規模な展示会がストップしていましたが、その後再開され、コロナ禍前と比較すると来場者は4割ほどになりました。

コロナ禍以前の展示会では、真剣味の薄い人も展示会に来場していました。つまり、“冷やかしのお客さんをどう捌くか”が裏テーマとしてあったのです。

しかし、来場者が4割に減少してからは、課題を抱えている方ばかりになりました。この変化により、“良いお客さんを少ない出展者で迎える”というおいしい状態になったのです。

ちなみに、2021年10月頃から来場者数は回復傾向で、現在はコロナ禍前と比較し、7割ほどに落ち着いています。

来場者の歩くスピード

もうひとつ、コロナ前後の展示会の変化として顕著なのが来場者の歩くスピードです。展示会への参加ハードルが上がった分、来場者は欲しい情報をしっかりキャッチして帰ろうという意識になっているため、歩くスピードがゆっくりになっています。

この変化に有効なのがブース前でセミナーを行うという手法です。顧客の課題解決が可能であるかをしっかり伝えることができるので、リード獲得に繋がりやすくなります。

展示会業界の今後の「展望」

リアル展示会、オンライン展示会といった選択肢が出てくる中で、今後の展示会業界はどのようになっていくのでしょうか。

リアルとオンラインのハイブリッド

今後の展示会はリアルとオンラインが合体した手法になっていくと考えられます。例えば、リアル展示会を3日間行い、その前後3ヶ月間はオンライン展示会を行うといった、リアルとオンラインそれぞれの特性を活かした手法を取り入れていく必要がでてくるでしょう。

リアル展示会の重要性

オンライン展示会は一定の信頼関係を前提として進めるべきものであり、企業と顧客のリアルな接点が必ず必要です。例えば、自社商品の動作性などをオンラインのみで全て見せることは難しいかと思います。さらに高額な商品をオンラインの場だけで契約するのも顧客にとってハードルが高いですよね。

よってリアルな接点の場は必要不可欠であり、そのため手法としてリアル展示会は非常に有効です。

展示会で成功するための「戦略」

ここからは、展示会出展を成功させるためのポイントを解説していきたいと思います。

スルーされるブースの特徴

何が展示されているのか一目でわからないブースはスルーされます。「ワンブース、ワンアイテム、ワンターゲット」という考え方が非常に重要です。さまざまな商品がある場合、きっかけとなる一つの商品を押し出すようにしましょう。

よくある失敗

よくある失敗のひとつに「なんでもやります!」というやり方があります。これでは、来場者側に自社がどう役立てるかを考えさせ、委ねる状態になっています。

展示会で必要なのは、「自社の技術を使ってこういうことをやりました!」「相手にこんな貢献をしました」といった顧客のベネフィットを伝える見せ方です。

​​展示会前にしておくべきこと

展示会をして終わりではありません。展示会前に次につながる作戦を立てるということが重要です。ホットな見込み客の中にも「今すぐ客」と「そのうち客」がいます。「そのうち客」にがんがん訪問して営業するのは効果的とは言えません。

「そのうち客」には、メールや動画を送るといったオンライン展示会的な施策を取ることで、相手のタイミングで買ってもらうのが得策です。

「今すぐ客」を逃さないフォローの仕組みと、「そのうち客」に忘れられないようにする長期フォローの仕組みを作っておくようにしましょう。

まとめ

展示会は、コロナ禍においても大変有効な営業手法です。リアルとオンラインをうまく使いながら受注までもっていく活動が非常に重要になってきています。

これから展示会を控えている出展者の方にとって、本記事が売上拡大につながる参考情報となれば幸いです。

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コロナ禍の営業ツールとして製造業もウェビナーに取り組む理由

フリーランスWebライターの志水です。過去にものづくりエンジニアをしていた経験を活かし、技術系記事のライティングやインフォグラフィック制作をしています。

今回は、製造業がウェビナーに取り組むべき理由について解説します。コロナ禍で顧客と直接会うことが制限される中、オンライン営業の重要性が増しています。

しかし、皆様の中には

  • 「ウェビナーをどう活用すればよいかわからない…」
  • 「製造業がウェビナーを導入するメリットって?」
  • 「そもそもウェビナーってなに?」

とお悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そんな方はぜひ、本記事でオンライン営業のツールの一つであるウェビナーについて学んでいきましょう。

ウェビナーとは

ウェビナーとは、「ウェブ」と「セミナー」をかけ合わせた造語です。オンラインセミナーとも言い換えられます。オンライン上のセミナールームに参加者を集め、資料や講師を映像にうつしながら進めることが可能です。

コロナ禍で直接会って営業することが難しい中、新たな営業の手段として注目されています。

ウェビナーのメリット

では、ウェビナーを営業ツールとして導入することで、どのようなメリットが得られるのかを説明していきます。

製造業がウェビナーに取り組むメリット

メリット①:コストを削減できる

対面で講演会やセミナーを開催しようとした場合、会場を抑える費用や会場までの交通費などがかかり、コストがかさみます。ウェビナーであれば全てオンライン上で完結するため、手間や費用がかからず、大幅にコストを削減できます。

メリット②:新規リードを獲得できる

ウェビナーを活用すれば、会場の人数制限を考える必要がなく、さらに場所にも縛られずに参加してもらうことが可能です。これまではアプローチが難しかった層にリーチすることができ、企業にとって新規顧客の開拓に繋がります。

メリット③:難しい情報をわかりやすく伝えられる

資料だけでは伝えづらい製造業特有のノウハウを、映像と音声を使うことで正しくわかりやすく伝えることができます。例えば、リアルタイムで自社の機器の動作性を参加者に見せるといった使い方が可能です。質問もチャット感覚で気軽にできるため、双方向のコミュニケーションにより参加者の知見が深まりやすく、自社の商品やサービスの良さがしっかりと伝わります。

どのようなテーマでウェビナーを開催すればいいか

製造業が開催するとよいウェビナーのテーマですが、”自社が保有する商品やサービス、ノウハウを紹介する”ことをおすすめします。

自社の強みが伝わる内容にするのはもちろん、導入した場合の顧客のベネフィットを正しく伝えるようにしましょう。どのように業務に活かせるのか、具体的なイメージがわくことで、問い合わせに繋がりやすくなります。

ウェビナーを開催するツール

ウェビナーを開催するためのツールとして、「Zoom Webinar」を紹介します。

Zoom Webinar

Zoom Webinarには、Pro・Business・Enterpriseのプランがあります。無料プランのBasicもありますが、3人以上だと40分までと時間が限られてしまうため、ウェビナーに使用する際は、Pro以上のプランが必要です。

プラン 価格(年額) 価格(月額) ライセンス数
Pro ¥20,100 ¥2,000 1~9名
Business ¥26,900 ¥2,700 10~99名
Enterprise ¥32,300 要問い合わせ 50名以上

このどれかのプランを契約したのち、ウェビナーアドオンの追加契約をすることでウェビナー開催の準備が整います。

出席者数 価格(年額)
500名 ¥92,800
1,000名 ¥457,000
3,000名 ¥1,330,600
5,000名 ¥3,346,600
10,000名 ¥8,722,600
10,000名以上 要問い合わせ

気をつけるポイント

ウェビナーを開催する上で気をつけたいポイントを解説していきます。

集客

セミナーの内容が一方通行にならないよう注意しましょう。どうしても自社が伝えたい内容に偏ってしまいがちですが、顧客目線にたってコンテンツを作ることが重要です。

顧客が抱えている悩みはなにか、ヒアリングもしながら情報収集をしてコンテンツを組み立てていくと、結果的に集客に繋がるウェビナーとなるでしょう。

アフターフォロー

ウェビナーを開催して終わり、ではせっかくの集客の機会を逃してしまいます。開催後のフォローもしっかりと行いましょう。
サンクスメールやアンケート、商談のアポ取りなど開催後も参加者と繋がることが重要です。また、ウェビナー後に問い合わせをしたいと思った参加者のために、問い合わせの窓口がどこかはしっかりと明示しておくことも忘れないようにしましょう。

ウェビナーを活用してうまくいっている事例

株式会社松井製作所

出典:https://matsui.net/jp/
製造業で、ウェビナーを活用して成果をあげている企業として株式会社松井製作所を紹介します。株式会社松井製作所は、ウェビナーを実施し、新規リードの獲得に成功しています。

ウェビナーから商談化し、受注に至る案件も出てきています。ウェビナー開催後にはアンケートを回収して、営業が提案活動に活用もしているとのことです。

株式会社SCREENホールディングス​

出典:https://www.hammock.jp/hpr/jirei/jirei_screen.html
主に半導体・液晶製造装置・印刷関連機器などを製造する株式会社SCREENホールディングスでは、セミナーの集客からアフターフォローまでを一元管理し、営業の見える化を行っています。これにより、見込み客リストを管理し、より有効な商談に繋がりやすい営業体制ができあがっているとのことです。

まとめ

ウェビナーはコロナ禍でテレワーク人口が増えた今、製造業もどんどん活用すべきです。自社の製品、サービスの魅力をより多くの人に届けられるよう、導入を検討してみましょう。

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