自社の強みを生かしたWebマーケティングで直販に挑戦【水野鉄工株式会社】

産業用ロボットを用いた工場の自動化システムの製作を専門とし、特にガントリーローダーを用いた重量物の搬送における実績が豊富な水野鉄工株式会社様のWebマーケティング事例をご紹介します。

会社情報

会社名 水野鉄工株式会社
担当者名 取締役副社長 水野様
事業内容 工場自動化用ロボットの製造販売
サイトURL https://mizuno-tk.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

出典:水野鉄工株式会社

抱えていた課題

これまで安定した仕事を商社経由で得ていましたが、営業が第三者に依存しているという危機感から、商社以外を通じた営業活動も開始することを決定しました。この一環として、Webサイトを通じた営業活動を始めました。

実施施策

水野鉄工は様々なワークの自動搬送を手掛けていますが、その能力だけでは競合から抜け出すのが難しいと感じていました。そのため、Web上での競争力強化のためには、水野鉄工独自の強みを明確にする必要がありました。

さまざまなヒアリングを通じて、「大物ワーク」「ガントリーローダー」「頑丈」など他社と差別化できるキーワードを特定しました。市場調査の結果、これらのキーワードに対する需要が一定存在し、競合も少ないことが判明したため、「大物」「ガントリーローダー」をWeb戦略の中心に据えることを決定しました。

重量物はロボットへの負荷が高く、トラブルが生じやすいため、「頑丈」さを売りとして、「トラブルの少ないシステム設計」ページを作成し、設計力をアピールしました。

さらに、「大物 自動搬送」と「ガントリーローダー」でSEOを行い、アクセス数の増加とともに、訴求力を高める施策を行いました。

導入効果

検索順位が「大物 自動搬送」で1位、「ガントリーローダー」で2位となり、従来サイトと比較してアクセス数が大幅に増えました。その結果、問い合わせも順調に増加しています。新規取引先も徐々に増え、Webマーケティングの効果を実感していただいています。

水野鉄工様はWebコンサルサービスにも入って頂いているため、定期的に打ち合わせを行いながら、さらに集客力の高いホームページに改善し続けています。

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Webマーケティングにより新規顧客獲得と社員のモチベーション向上に成功【昭和電器株式会社】

射出成形金型の設計・製造から成形まで手掛ける昭和電器株式会社様のWebマーケティング事例をご紹介します。

会社情報

会社名 昭和電器株式会社
担当者名 執行役員 営業部長 本田敬一郎 様
事業内容 射出成形および金型設計・製造
サイトURL https://www.showa-precision.co.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

出典:昭和電器株式会社

抱えていた課題

これまでに新規顧客獲得は材料メーカーからの紹介や展示会への出展といった手段をとっていましたが、顧客獲得にはつながりませんでした。もともと営業を得意としている会社ではなかったため、確度の高い見込顧客の獲得が必要でしたが、その具体的手段の確立が課題でした。

実施施策

同社では汎用プラスチックからエンジニアリングプラスチックの成形まで幅広く手掛けていましたが、成形難易度の低い汎用プラスチックの分野では競合がひしめき合い、付加価値の高い仕事の獲得は難しいと判断し、エンジニアリングプラスチックの中でも成形難易度が非常に高い「PPS樹脂の成形」にターゲットを絞り、Webマーケティングを推進することにしました。

さまざまな施策の結果、「PPS樹脂」といった材料名から「PPS成形」といった加工名によるSEO対策を実施。軒並み検索上位に掲載することに成功し、多くの問い合わせ獲得につながっています。

同社のビジネスモデルは金型製作から成形を一貫して対応するため、長いと5〜10年ほどの取引が続き、顧客生涯売上は数億円にも上ることも。すぐに結果が出るものではありませんが、Webマーケティングにより多くの種蒔きができていると実感しています。

導入効果

Webサイトから新規の見込顧客を獲得できるようになったのも大切な成果ですが、目に見える成果により、社内のモチベーションが大きく上がったのも大きな成果でした。

PPS関連のSEO対策によるアクセスアップ、問い合わせ数の向上と徐々に成果が出たことにより、メンバーのモチベーションも大きく上昇しました。最近では会議での発言も積極的となり、次は動画を作ろうなどさまざまな意見が出てくるようになったそうです。

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ニッチな加工技術を詳しく解説、具体的な問い合わせを獲得することに成功【株式会社協友製作所】

摩擦攪拌接合というニッチな接合技術を持っている協友製作所株式会社の事例を紹介します。

会社情報

会社名 協友製作所株式会社
担当者名 代表取締役 角崎 正太郎 様
事業内容 機械加工、摩擦攪拌接合
サイトURL http://kyoyu-ss.co.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

出典:協友製作所株式会社

抱えていた課題

リニューアルする前のホームページはかなり昔に作成したものでした。新着情報はお客様で更新できるようなシステムだったものの、しばらく放置してしまったことで更新の仕方もわからなくなってしまい、結果ホームページそのものが放置状態になってしまっていました。運営に関しても、アクセス解析ツール自体が設置されていなかったので、見られているのかもよくわからず、「ただ存在しているだけ」という状態でした。

実施施策

まず、摩擦攪拌接合という技術をわかりやすく説明し、それによってどんな課題を解決できるのかということに焦点を当ててコンテンツを作成しました。具体的には摩擦攪拌接合のページの冒頭で「アルミや銅製品の接合でお困りではありませんか?」と課題解決につながるような文言からスタートさせ、まずは現状抱えているであろう課題、そしてそれらの課題がこの技術で解決できることを説明。最後に既存技術との比較として、メリット・デメリットを列挙するという構成にしています。こうすることでユーザーが自然な流れで技術を理解できるとともに、問い合わせへの導線を作ることができます。

また、製品事例は製品1つに対して1ページ作ることで、細かなキーワードでのSEO対策をするとともに、カテゴリページにはそれぞれそのカテゴリの説明コンテンツを加えることで、大枠の製品名でのSEO対策をしました。

導入効果

技術名、製品カテゴリ名ともに、検索結果のTOP10以内に入ることができ、大幅なアクセス数のアップにつながり、問い合わせも具体的で仕事につながりやすい案件を多く獲得できるようになりました。これまで一般的な機械加工の相見積もりと思われるものしか来なかった問い合わせが、特定の技術での加工や特定の製品の製作の見積もりなど、より具体的な内容になり、受注率も大幅に改善しました。

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数百社の新規取引先開拓に成功。得意領域を見出し訴求力アップ【荒川技研株式会社】

試作加工を主とした樹脂切削業、荒川技研株式会社の事例を紹介します。

会社情報

会社名 荒川技研株式会社
担当者名 代表取締役 荒川 昇士様
事業内容 プラスチック加工
サイトURL https://a-giken.co.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

出典:荒川技研株式会社

抱えていた課題

20年前とかなり早い段階からWebサイトを作ってPRされていましたが、期待するようなお問い合わせはありませんでした。地元のHP屋さんに頼んでいたため、お問い合わせを増やすための提案というのは特になく、Webサイトがただ存在する状態でした。

以前はお得意様に大きなメーカーもあり危機感はなかったそうなのですが、車はEVになり燃料系がなくなり、アミューズメントも衰退の兆しがあるなど、将来のリスクが予想できたため、本腰を入れて営業をしようと考えていたそうです。営業をするためにWebサイトの重要性はわかっていたものの、どうすればいいかわからない状態でした。

実施施策

荒川技研株式会社は、切削・真空注型・光造形と樹脂に関して、外注も含め幅広い加工対応ができる会社です。「樹脂加工なら試作から量産までなんでもできること」が自社の強みである反面、得意領域が見えづらくなっていることがわかりました。そのため、まずはターゲットとする領域を絞り、自社の立ち位置を確立させることが必要と考えました。

樹脂試作にターゲットを絞り「プラスチック試作の専門工場」というキャッチフレーズで訴求することを決めました。試作を必要とするターゲットが探してくるであろうキーワード(試作系、加工方法別、材質別、業界別など)を洗い出し、求める情報に対し個別にページを設けて訴求することで、細かな需要を集められるよう設計しました。

Webサイトの公開後には多くの情報が集まります。アクセスの分析、お問い合わせ状況のヒアリングなどから、さまざまな取り組みを行いました。反応が良かった分野に対しては、さらにその分野を伸ばすには何ができるかお客様と一緒に考えます。コンテンツ強化だけでなく、設備投資と同時並行に、さらなるPR強化を行いました。

例えばアクリルの可視化分野の場合、透過具合が肌感覚になってしまうというネックもあり、「より安心してご依頼頂くにはどうすればいいのか」と考えました。このような視点から、可視化度合いを測定するヘーズメーターと呼ばれる装置を導入。結果、今では同社の得意分野の1つと呼べるまでの領域となり、多くのお客様からご相談を頂いています。

導入効果

導入効果は数えきれない多くの業界・業種の方とお取引ができるようになりました。取引先は、大学、研究機関、航空機、医療、建築デザイン会社、展示会など、業界・業種はまちまちです。

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一般消費者への認知度を向上させることで、企業からの問い合わせを増やすことに成功!

暑さ対策用帽子や日焼け対策用フェイスカバーなど 、一般消費者向けの商品を製造販売している株式会社丸福繊維様のWebマーケティング事例をご紹介します。

会社情報

会社名 株式会社 丸福繊維
担当者名 マーケティング責任者 神谷様
事業内容 日焼け防止専用マスクの製造販売・暑さ対策帽子の製造販売
サイトURL https://www.marufuku.ne.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング、コンテンツマーケティング

出典:株式会社丸福繊維

抱えていた課題

丸福繊維様が抱えていた課題は「どのようにして販売代理店の数を増やすか」でした。自社ECサイトやAmazon、楽天での販売は、個人に少量の商品を発送するため配送の手間がかかってしまいます。一方、販売代理店は一度にまとまった量を発注してくれるため、生産効率を上げられるメリットがあることから、販売代理店を増やすためにWebマーケティングをはじめました。

実施施策

弊社が提案したのは「一般消費者を意識したブランディング」です。

丸福繊維様が取り扱っている製品は一般消費者向けですが、ターゲットは仕入れをする代理店ということで、商品のユーザーとターゲットが若干異なります。ターゲットとなる代理店は一般消費者に売れる商品を求めていると考えられるため、一般消費者向けに情報を発信することで、代理店の販売担当者の目に留まるような工夫を行いました。

具体的には、

  • 一般消費者が検索するキーワードでのSEO対策として、コンテンツマーケティングを実施。
  • お客様の声として、Amazon、楽天のレビューも掲載
  • 取扱量販店の掲載

を行いました。

まずは、コンテンツマーケティングで一般消費者と企業の両方からアクセスを集め、お客様の声で商品の質の高さをPR。さらに、既存の取扱量販店を掲載することで、仕入れに対して安心感を持ってもらえるよう工夫しました。

最終的には代理店だけではなく一般企業も視野にいれ、ロゴ入れや生地から製造するOEMの事例も掲載することで、販路拡大を目指しました。

導入効果

コンテンツマーケティングやサイトの修正を行うことで、アクセスは順調に増えました。代理店など、想定していたターゲットからの問い合わせも毎年少しずつ増え、3年目には問い合わせが急増。

コロナの影響もありマスク需要が増えたのも大きな要因ですが、ホームページをきちんと運営していたことで、さまざまなお客様から問い合わせをいただけるようになりました。

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ターゲット転換でV字回復!コロナ禍をWebマーケティングで乗り越える【第一フォーム】

発泡スチロール加工・造形を行っている第一フォーム株式会社様のWebマーケティング事例をご紹介します。

会社情報

会社名 第一フォーム株式会社
担当者名 代表取締役 澁谷様、津金様
事業内容 発泡スチロール加工・造形
サイトURL https://www.daiichi-foam.co.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

出典:第一フォーム株式会社

抱えていた課題

1986年に創業して以来ずっと魚を入れる発泡スチロールなど大量生産品の加工を行っていましたが、その市場は縮小の一途をたどっていました。そこで現社長である澁谷様は発泡スチロール造形という新たな分野に目を付けました。イベント用のオブジェや展示会装飾といったこれまでとは違う用途で発泡スチロールを使ってもらえる機会を増やすことで、新たな市場を開拓していきました。

しかし、ほとんどの受注は社長の人力によって獲得していたため、営業活動の効率化を目指しWebマーケティングサービスの本格的に取り組むことをを決断しました。

実施施策

まずはWebマーケティングでのターゲットをいくつか設定するために、これまでに社長が足で獲得してきたさまざまな分野における発泡スチロール造形の製作実績をまとめました。そして、ロゴパネル・オブジェ、展示会用装飾、イベント用オブジェなど、いくつかのターゲットを設定し、それに合わせたWebページを制作しました。

施策を進めていく中で、各地でトークセッションの開催やインスタ映えを狙ったフォトスポットを作りたいといったニーズが増加しており、そこで使用する発泡スチロール製の立体企業ロゴや立体看板の依頼が増えていました。徐々にそのターゲットに注力していくことで、問合せの増加と受注率の向上に成功しました。

しかし、コロナ禍に入り世の中で催されるイベントや展示会の数が激減し問い合わせも売り上げも落ちて、毎日のように入っていた問い合わせが激減しました。そこで、主力ターゲットを見直し、コロナ禍でも影響の少ない工業分野で用いられる治具や製品の緩衝材の製作を軸とした施策に注力することにしました。その結果、1年後には過去最高の月17件受注を達成し、V字回復を果たしました。

導入効果

Webマーケティングの成果により、毎日平均して2〜3件の問い合わせ獲得ができています。コロナの自粛ムードが落ち着いてからは、イベントや展示会の開催数も戻り、これまで主力ターゲットにしていたイベントや展示会用のパネルや造形物の問い合わせも増えてきました。それに加え、コロナ禍以降新たなターゲットに設定した工業分野での問い合わせも堅調なため、ここ最近は過去最高の売上を獲得する月が増えています

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公開後たった1ヵ月で制作費用を回収【伊藤製鞄株式会社】

ジュラルミンケースの設計・製作をしている伊藤製鞄さんの事例を紹介します。

会社情報

会社名 伊藤製鞄株式会社
担当者名 生艸 愛様
事業内容 ジュラルミンケースの設計・製作
サイトURL http://www.itohseiho.co.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

出典:伊藤製鞄株式会社

抱えていた課題

リニューアル前のホームページも弊社で制作しましたが、リニューアルから期間が開いていたため、現在主流になっているデザインに比べて時代遅れのデザインになってきていたことが課題でした。また、今後の展開としてオーダーメイドだけでなく、規格品の販売を個人の方向けに進めていく為にもスマホ対応ができていなかったことが課題でした。費用的な事は、以前のホームページ制作時にはすぐに回収できていたこともあり、心配はなかったそうですが、ちょうど補助金の活用を機にリニューアルして頂きました。

実施施策

現状のホームページでも十分に反響が出ていたので、基本設計は変えることなく、もともとのジュラルミンケースの特注・オーダーメイド対応のページをSEO的に強化するとともに、写真も撮り直すことでより魅力的に見える様にしました。また、オーダーメイド関連の問い合わせを多く獲得していましたが、それだけではなく、規格品を販売していくことを念頭に入れて専用の一ページを作成し、そのうちいくつかは直接購入できるショッピングサイトへのリンクを作成しました。

導入効果

今回も、ホームページを公開してから1か月も経たないうちに問い合わせを獲得し、最初は少量の注文だったそうですが、その後リピートでのオーダーがあった結果、1社からの注文だけで、ホームページ制作にかかった費用以上の利益が出ました。リニューアル以前よりも問い合わせの頻度は増え、それぞれにリピートや種類違いの注文を受けることが多くなり、新規顧客開拓の心強い味方になってくれています。

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ターゲットを明確に絞ることで、確度の高い問合せを呼び込むことに成功【株式会社モリセ精工】

セラミック材質を中心とした精密加工業を行っている株式会社モリセ精工様のWebマーケティング事例をご紹介します。

会社情報

会社名 株式会社モリセ精工
担当者名 代表取締役 森瀬様
事業内容 精密部品加工
サイトURL http://www.morise.co.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

モリセ精工

出典:株式会社モリセ精工

抱えていた課題

新規顧客は増やしたいと考えていましたが、窓口を叩いての営業が苦手意識をお持ちでした。求められていない会社へ訪問しても、すでに依頼している外注先がいるわけで、結局価格勝負になってしまうからです。

秘匿性の高い部門がお客様なので、なおさらハードルは高いです。また、製品のようなありものを売る商売ではないため、プッシュでの営業は合わないとお考えでした。

実施施策

同社は、精密研磨、研削を得意とする精密部品加工業者です。ホームページを制作にあたり、加工技術、加工設備をPRすることももちろん重要ですが、ターゲットが「研究開発部門」と明確に決まっていたため、ターゲットが求めるものを軸にサイト企画することが重要と捉えました。

例えば、ファーストビューでは、加工内容や技術ではなく、だれがお客様かが伝わるキャッチコピーを作成。キーワード対策、サイト構成は「試作、テスト、試験片、難削材」など、研究開発者が抱える課題に合わせて制作しました。

「研磨加工」「切削加工」「5軸加工」など、保有する設備・技術からキーワードを設定し訴求することもできましたが、ターゲットがぼやけてしまうため、「自社のアピールポイント」よりも、「誰に届けるか」を優先して企画しました。

切削・研磨の領域であれば、より多くの会社がお客様になる可能性がありますが、競合も多く差別化が難しくなります。ターゲットを明確に絞り、それに合わせ、付加価値の高い複合的なサービス提供をしているのが同社の強みであり、ホームページでも打ち出すべきポイントでもありました。

導入効果

  • 問い合わせ増
  • 受注率アップ
  • 狙ったターゲットからの受注獲得

全く来なかったホームページからの問い合わせが、リニューアル後は週2~3件ほどのペースで来ているそうです。受注率は3割程度と以前に比べ大幅に上がり、狙っていた秘匿性の高い大手研究開発部門からの問い合わせも来ており、リニューアルした手応えを強く感じていただいています。

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技術を伝えるための特設サイトを制作し、お問い合わせが増加【 NISSHA株式会社】

コーポレートサイトとは別に「技術を伝えるための特設サイト」を作ることを提案し、サイトの制作からWebコンサルティングをご支援することになりました。

結果として、短期間でターゲットとしていたメーカーの技術者だけでなく、大学の研究者など幅広い分野から様々なお問合せをいただくことができました。

フィルムデバイス分野で堅調に成果を挙げられたことから、今ではフィルムデバイス以外の分野のWebマーケティングも推進しています。Web活用を推進する流れが社内でも確実に広がり、全社的な導入へと進んでいます。

会社情報

会社名 NISSHA株式会社
担当者名 マーケティンググループ マネージャー 德野 勝己 様
事業内容 産業資材・ディバイス・メディカルテクノロジー・情報コミュニケーション事業
サイトURL https://connect.nissha.com/
導入サービス ¥Webサイト制作、Webコンサルティング、リスティング広告、コンテンツマーケティング

出典:NISSHA株式会社

抱えていた課題

NISSHA株式会社は、4つの事業の中でもフィルムデバイスを製造しているデバイス事業部が新規市場開拓に課題を抱えており、Webサイトを活用したプロモーションを検討していたのですが、コーポレートサイトだけでは技術を詳しく説明できないという課題がありました。

実施施策

この度作成したウェブサイトはコーポレートサイトとは異なり、技術者をターゲットに新規顧客獲得を目的とし製品や開発体制の情報を明瞭に配置しました。

サイト運営は、問い合わせ内容の分析に基づいて、リードの属性やニーズを確認しながら、不足しているコンテンツの追加や修正、リスティング広告のキーワード調整などを行いました。

たとえば、製品のレンタルを追加して問い合わせしやすくしたり、技術をより理解しやすくするために動画を設置しました。

導入効果

毎月打ち合わせを行いながら、コンテンツの追加と修正を繰返すことで、問合せ数も徐々に増え、ターゲットであった大手企業の技術者からの問合せも順調に入るようになりました。

一つの事業で成功大変をしていただいたことで、他の事業への導入も決まり、現在では複数の事業の専用サイトの制作と運営をお任せいただいています。

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世界に認められたWebデザイン!展示会を超える営業手法として活躍【イースタン電子工業株式会社】

三次元測定機「マイクロ・ビュー」の日本総代理店を務めるイースタン電子工業株式会社のWebマーケティング事例をご紹介します。

会社情報

会社名 イースタン電子工業株式会社
担当者名 津田 様
事業内容 三次元測定機「マイクロ・ビュー」の販売
サイトURL https://microvu.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング、リスティング広告

出典:イースタン電子工業株式会社

抱えていた課題

三次元測定機の「マイクロ・ビュー」は、世界的なシェアこそ高いものの、日本での導入企業は少なく認知度も高くありませんでした。当時は展示会を中心に販売活動を行っていましたが、国内大手メーカーの製品と並んでしまうと知名度の差で選ばれにくく、販売活動に苦戦していました。Webマーケティングにより、機能や価格面などのニーズがマッチした見込顧客を獲得し、販売数を伸ばしていくことが課題でした。

実施施策

まずはWebサイトのリニューアルから着手しました。見込顧客の記憶に残るような強い印象を与えるために、重めの色調を中心としたデザインに「世界トップシェアの実力と安心感」という訴求力の高いキャッチコピーを設置しました。国内製品に負けない圧倒的な存在感を創出することで差別化を図り、当製品のブランド価値向上を狙いました。

次に、集客戦略の見直しを行いました。まずは即効性の高いリスティング広告を中心に、多くのリード獲得を狙いました。リニューアル前にもリスティング広告を行っていた時期はありましたが、Webデザインを刷新したことで広告対効果が飛躍的に向上しました。

さらにSEO対策では超難関キーワードである「三次元測定機」での上位対策を狙うことと並行し、価格面で優位性のある「小型三次元測定機」、スペック面で優位性のある「大型三次元測定機」といったキーワードで上位表示を実現するよう、SEO対策を行っていきました。

導入効果

リスティング広告およびSEO対策が奏功し、多くのリード獲得につながり、展示会出展よりもはるかに高い費用対効果を出すことができています。また、デザインが刷新されたおかげで、アメリカのマイクロ・ビュー社や世界各国の代理店から「素晴らしいデザインだ」と賛美の声が上がりました。

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試作~小・中ロットの多種多様な歯車製造で受注拡大【株式会社サイトウ工機】

小・中ロットの歯車製造を得意とする株式会社サイトウ工機のWebマーケティング事例をご紹介します。

会社情報

会社名 株式会社 サイトウ工機
担当者名 代表取締役 齋藤様
事業内容 ホブ盤による特殊歯車製造業
サイトURL http://saitoukouki.com/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

Webマーケティング事例_製造業

出典:株式会社サイトウ工機

抱えていた課題

株式会社はサイトウ工機はホブ盤を使った試作~小中ロットの歯車製造が得意です。今まで営業をほとんど行っておらず、販路を広げるにも飛び込み営業や紹介頂くのにも限界を感じており、ちょうどなにかしようとしていたタイミングでした。

実施施策

コンセプト作り

営業の窓口を担当する齋藤様は歯車に関する豊富な知見と、また大田区中心に幅広い加工ネットワークを持っています。歯車の相談であれば社内外問わず幅広い加工の手法から最適な提案が可能です。また、同社はホブ盤がメインで、小ロットからの製作に強みを発揮するため、「試作〜小ロットからでも対応可能な小回りのきく会社」というコンセプトを設定しました。試作や小ロットの案件には、歯車の知識がない方もユーザーには含まれるため、知らないひとにも伝わるコンテンツ制作を心掛けました。

SEO対策

多種多様な形状や名称を持つ歯車を、名称ごとに切り分けてキーワード対策を行いました。頼む側の探し方を考察した際に、○○歯車という製品キーワードまでは決まっていて、そこから対応会社を検索するケースが多いためです。また、他社では敬遠するような、歯車の交換修理にも対応可能な点も訴求とキーワード対策を行いました。

導入効果

ホームページからの新規の問い合わせがほとんど無い状態から、月5~10件ぐらいの新規案件をコンスタントに呼び込むことに成功し、待っていても仕事の相談が入ってくる営業スタイルが出来上がりました。

また、ここであれば相談に乗ってくれるのでは?という期待感から、歯車だけでない問い合わせも相談が入ってくるようになったそうです。そのため、外注先さんにお願いする案件が増え、大田区の仕事仲間の方も喜んでいただいているそうです。

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Webサイトの運営方法を変えて、問合せ数・受注率ともに大幅UP!【株式会社三翠社】

大物板金、塗装、キュービルを製造している株式会社三翠社のWebマーケティング事例をご紹介します。当初、三翠社様には他社で制作されたWebサイトをベースに、弊社のWebコンサルティングを導入いただきました。その後、弊社の成果が認められ、2022年にWebサイトを全面的にリニューアルしました。

会社情報

会社名 株式会社三翠社
担当者名 企画事業部 営業課課長 後藤 様
事業内容 キュービクル・コンテナの設計・製造・施工/金属塗装
サイトURL https://www.sansuisha.com/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

出典:株式会社 三翠社

抱えていた課題

三翠社は営業活動について課題を抱えていました。営業活動の一部にWebサイトを活用することになったため、まずはデザインの変更を行ったところ、思った以上の成果は出ず、Webサイトの運営の仕方について悩んでいたそうです。

Webサイトの活用自体に疑問を持たれていましたが、運営をプロに任せてみてからWebサイトの可能性について結論を出すことにしたため、運営を任せられる企業を探していました。そこで、弊社にご連絡をいただきました。

実施施策

当初は、別の会社で制作したWebサイトの運営を弊社にお任せいただきました。Webサイトの戦略を明確にする必要があったため、ターゲットの確認やキーワードの選定など現状分析を行った上で、サイト構成の変更やコンテンツの内容について大幅な見直しをしました。

ターゲットが見やすいサイト構成はもちろん、アクセス数を増やすためのSEOページ、お客様を説得するための訴求ページなど、ページの役割を明確に決め、Webマーケティングが機能するように作り変えました。特に、キーワードの選定については三翠社様にもご協力いただきながら丁寧に進め、競合のホームページ調査、キーワードの検索需要調査、三翠社様からのご意見を合わせたものを採用しました。

また、コンテンツの内容については、お客様が求める情報と三翠社様の強みを合わせたものにしています。

デザインはほとんど変えていませんが、コンテンツの内容とサイト構成が改善されたことで、Webマーケティングができるホームページに生まれ変わりました

導入効果

運営を弊社にお任せいただいてから、問い合わせの数だけではなく、「具体的な案件の問い合わせ」「想定ターゲットからの問い合わせ」「大手企業からの問い合わせ」「多種多様な業種からの問い合わせ」など、問い合わせの「質」が向上したそうです。

以前は年間7〜8件程度の問い合わせで、受注もほとんどできなかった状態だったのが、弊社がサポートに入ってから問い合わせは年間14〜16件に増え、さらに大手企業との取引も決まっています。

また、今回はホームページの制作ではなく、運営コンサルティングのみの導入で効果を上げることができました。

サイトをリニューアルせずに良い結果を出せたことで、費用対効果はもちろん、Webマーケティングの効果も実感していただいています。

この結果を受けて、2022年にはWebサイトの全面的なリニューアルを弊社にお任せいただきました

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自社の強みが活きる顧客ターゲットの選定とコンテンツSEO【株式会社アコースティック・アドバンス】

吸音パネルの開発・販売を行っている株式会社アコースティック・アドバンス様のWebマーケティング事例をご紹介します。

会社情報

会社名 株式会社アコースティック・アドバンス
担当者名 代表取締役 渡邉様
事業内容 吸音パネルの開発・販売
サイトURL https://www.acoustic-advance.co.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング、コンテンツマーケティング

出典:株式会社アコースティック・アドバンス

抱えていた課題

株式会社アコースティックアドバンスでは、室内の反響音対策などに使われる吸音パネルの開発・販売を行っています。吸音パネルをはじめとした吸音関連商品は、パネル以外にも吸音パーテーションや吸音ボードなど、多種多様な競合商品で溢れかえっていました。また、安価な商品も多く出回っており、正確に付加価値を伝え価格競争に巻き込まれないための仕掛けも検討しなければならない状況でした。

実施施策

上記課題を乗り越えるために行なった施策は以下の3点です。

1.顧客ターゲットの絞り込み

同社が持つ強みを正確に伝え、正当な価格で商品を購入いただけるターゲットを模索しました。その中で、BtoB市場はより課題解決に対する付加価値を求めており、特にビジネスを行う上で放置できない課題を抱えている分野ほどその傾向が強いことが分かりました。過去の実績と商品が持つ強みとの相性を考慮し、ターゲットの優先順位は、保育園・幼稚園、次にオフィス、飲食店にしました。

2.コンテンツSEOの実施

検索ボリュームが少なくても選定したターゲットが使いそうなキーワード(例:保育園 騒音、幼稚園 騒音問題 など)と、幅広いターゲットが使いそうだが、音に関する悩みを抱えているユーザーが使いそうなキーワード(例:反響音、吸音 など)の両面でSEO対策を実施しました。売り込みとなる情報ではなく、課題解決につながる情報を多く提供することで検索上位表示を実現しました。

3.吸音シミュレーションの実施

商品を購入する際の心理的ハードルを下げることと、他社との差別化を見出すことを目的に無料の吸音シミュレーションサービスを実施しました。

導入効果

Webサイトから多くの引合いを獲得し、受注率も他の営業手法に比べ高い水準を維持しています。これまでは代理店経由の案件が多く、きちんと自社の付加価値を伝えきれなかったことが多かったのに対し、エンドユーザからの引き合いが直接来るようになったことで営業効率が向上しました。

また、自社Webサイトだと幅広いユーザからの反応を得られるため、受注までには至らなくとも、狙っているターゲット以外にも用途を拡げていけることが大きなメリットとなっています。

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【株式会社アコースティック・アドバンス】
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ニッチな業界の開発に関する問い合わせを多数獲得することに成功【株式会社ADVIK】

コイルの試作やモーターの製造を行っている株式会社ADVIKのWebマーケティング事例をご紹介します。

会社情報

会社名 株式会社アドビック
担当者名 代表取締役 池谷様
事業内容 モーター、電磁コイルなどの試作、製造、販売
サイトURL https://www.advik.co.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

出典:株式会社ADVIK

抱えていた課題

株式会社ADVIKは、主にコイルやモーターの試作などを手掛ける会社です。使われるシーンとしては新規商品開発案件の部品であることが多く、決まった製品を作るというよりは、全く新しいものの試作がほとんどです。ただ、専任の営業はおらず、社長が営業対応している状況で、Webサイトも営業ツールとしてしっかりと活用できていませんでした。

実施施策

製作している製品について一通り競合調査をしたところ、「コアレスコイル」や「ボビンレスコイル」というキーワードにおいて、他社のコンテンツが弱かったことに加えて、検索需要もある程度あり、リニューアル以前のホームページにおいてもある程度順位が取れていることが分かりました。そこで、まずは「コアレスコイル」や「ボビンレスコイル」のページを新規で作成。コンテンツの充実を図ると共に、試作の社内対応の体制を細かく説明し、問い合わせをする人に安心感を与えられるコンテンツを作成しました。

導入効果

狙っていた「コアレスコイル」や「ボビンレスコイル」で上位表示ができただけでなく、作成した試作体制のページも「コイル 試作」で上位10位以内に表示させることができ、集客にかなり貢献しています。

今では新しく取引を始めて試作に取りかかる案件のほとんどが、Webサイトからの問い合わせによるものです。

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新規事業(製作金物)で新市場開拓に成功【株式会社富士産業】

鋼材卸売会社の新事業(製作金物)での事例を紹介します。

会社情報

会社名 株式会社富士産業
担当者名 杉本社長
事業内容 非鉄金属卸売・加工事業
製作金物事業
サイトURL https://www.fujisanngyo.co.jp/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

富士産業

出典:株式会社富士産業

抱えていた課題

株式会社富士産業は非鉄金属の鋼材販売を主とし、切断、曲げ等の2次加工により付加価値をつけた製品提供を行っている会社です。新規で顧客開拓をしようとしても、決まった材料を販売するだけでは差別化が出来ず、ただの価格勝負になってしまい、運送コストも考えると受注できる商圏は限られてしまいます。鋼材販売会が既存の市場で加工に手を伸ばすと既存のお客様と競合してしまいます。

そこで考えたのが製作金物事業です。既存の製造業向けではなく、製造業に関わりの少ない、建築設計事務所、デザイナー、個人の方向けのサービスです。通常の加工業者は図面が無いものや、小ロットで手直しも多いような案件は受けたがらないですが、自社であればそのような要望にも応えられるため、他社との差別化ができ、この事業を伸ばすためにWebマーケティングに力を入れたいと考えていました。

実施施策

コンセプトは「一般の人からの問合わせのハードルを出来る限り下げたホームページ」です。ものづくりに知識が無い人が製造業に問い合わせを入れると、会社によっては相手にしてもらえなかったり、対応が悪かったりすることが多々あります。そのため、製造業に対してあまり良い印象を持ってもらえておらず、問い合わせの敷居が高いと感じている人が多いのが現状です。そこにビジネスチャンスがあると考え、「ここだったらなんとかしてくれるのでは?」という期待感を持たせるホームページ制作を心がけました。

制作の過程で印象的だったのが、TOPページのメインビジュアルを何パターンかデザインした際に、かっこ良いデザインと、人を全面に出した親しみやすいデザインのどちらかを選ぶシーンがありました。1時間以上、社長と常務と話し合い、最終的に親しみやすいデザインを選びました。どうしてもかっこよいデザインに流れてしまいがちですが、コンセプトとずれるということでかっこよさは捨てました。それが今のホームページのキャッチ画像になっています。ファーストビューでは親しみやすさを全面に出し、デザイン性の高いものはインスタを活用しています。

また、キーワード対策については、リニューアル前は「シャーリング加工」などの加工キーワードがメインで対策を打っていましたが、競合の加工業者と差別化ができないため、製作金物系のキーワードを調査し、競合と需要から最適なものをピックアップし対策を行いました。

導入効果

公開2ヶ月間の受注で制作にかかった費用はペイ。狙っていた設計事務所やデザイン会社からの引合いが入ってくるようになりました。月数件ぐらいの問合わせだったのが、今では月に数十件と来ています。

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ターゲットを企業に絞ることで成功した帽子製造業者【ダイキョーオータ株式会社】

企業向けに帽子の製造を行っているダイキョーオータ株式会社のWebマーケティング事例について紹介いたします。

COMPANY PROFILE

会社名 ダイキョーオータ株式会社
担当者名 西田様
事業内容 各種帽子 製造販売並びに輸出入業
その他繊維製品 製造販売並びに輸出入業
サイトURL http://www.pointskyward.com/
導入サービス Webサイト制作、Webコンサルティング

出典:ダイキョーオータ株式会社

事業概要

ダイキョーオータさまは帽子を製造している帽子メーカーです。

無地帽子の販売、ロゴ入れなどのカスタマイズ対応、生地の選定からできるOEM対応など、さまざまなパターンで帽子を作ることができます。工場は国内とベトナムにあり、大量生産を得意としています。帽子の利用目的は企業の作業帽子やイベントのノベルティーなど幅広く使われており、年間300万個の取引実績があります。

抱えていた課題

抱えていた課題は「新規取引先の開拓」です。既存の取引先からのリピートは多かったのですが、新規顧客の販売数が思った以上に伸びないという課題を抱えていました。

そこで、Webを使った販路開拓に興味を持たれ、問い合わせを増やせるWebサイト制作会社を調査していました。

実施施策

BtoCではなく敢えてBtoBを狙いにいくという戦略を立てました。

帽子の販売を行うWebサイトの多くが一般消費者をターゲットに狙ったものが多いのですが、一般消費者の場合は少量多品種になるため、ダイキョーオータさまの強みである中量~大量生産に向いていないのではないかと仮定し、市場分析を行いました。

その結果、BtoCではなくBtoBにターゲットを合せた方が勝機があるのではないかと考え、市場を「イベント市場」、「OEM市場」、「ワーク市場」の3つに分類し、各市場の顧客ニーズの掘り下げ、競合サイト分析を行いWebサイト戦略を固めていきました。

導入効果

結果として、新規取引先数の増加と売上の増加の両方を達成することができました。新規でつながったお客様からのリピート率も高く、長期的に見ても大きな成果が得られました。

さらに問い合わせを増やすために、SEOの強化を行っていく予定です。

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業界内での認知度向上と新市場開拓に成功【株式会社武杉製作所】

概要

ロストワックスでの精密鋳造を得意とする武杉製作所さまのWebマーケティング事例について紹介いたします。

COMPANY PROFILE

会社名
株式会社武杉製作所
担当者名
専務取締役 笠原様
事業内容
ロストワックス
サイトURL
https://www.takesugi.co.jp/
導入サービス
Webサイト制作、Webコンサルティング

武杉製作所

参照:株式会社武杉製作所

事業概要

武杉製作所はロストワックス(LOST WAX)による精密鋳造をメインとする金属加工メーカーです。

「幅広いデザイン設計が可能」「寸法精度が高い」「鋳肌が美しい」「製品強度が高い」「比較的安価」という数々のメリットを持つロストワックスですが、溶融温度が極めて高いなど鋳造現場にリスクが伴います。そのため現在日本国内でロストワックスを手がけている企業は同社を含めて数えるほどしかありません。

同社はそんな貴重な技術であるロストワックス製法のスペシャリストとして、製品開発のスタートから完成までをトータルでサポートしています。

抱えていた課題

HPは持っていたものの、5年ほど前に制作しそのままになっていました。担当の武杉専務はマーケティングの手段としてWebは有効な手段と感じていたものの、どのようにリニューアルすればよいか考えていたところでした。

実施施策

ロストワックスという手法が、業界内で知られているようで知られておらず、どのようなメリットデメリットがあるのか不鮮明でした。そのため、まずはロストワックス自体の用途やその有用性、他の加工との比較や、代替の可能性などを調査しました。

その上で二つの戦略を立案し、そのコンセプトに沿ってサイト制作を行いました。

  1. ロストワックス業界内での認知度向上、シェア拡大
  2. ロストワックスを知らないけれど利用可能性がある市場への進出

導入効果

「ロストワックス」で検索1位、業界内での認知度向上とともに、問い合わせも増加しました。また、金属製品の開発案件の相談も入ってくるようになり、試作から量産までの製品開発支援の領域にも市場を拡大しつつあります。

また、Webマーケティングの成果ではありませんが、同時期に自社製品として、チタン製のタンブラーを開発し、クラウドファンディングでも成功を納めています。

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製造業のための失敗しないD2C入門。D2Cにも種類があるのを知っていますか?

D2Cブランドには大きく分けて2つの型があります。これから話す2つの型の違いは、「顧客が得たい体験」です。この2つの正体を把握しておくことで、D2Cブランド立ち上げの失敗を未然に防ぐことができます。

こんにちは。誇りある技術を持つ企業がシナジーを起こすブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

D2Cブランドは立ち上げだけでなく運営にも、時間・お金・マンパワーがかかります。だからこそ自社のブランドを長く愛されるブランド育てるための戦略を、始める前に理解しておくことが重要です。

【使い切る】デイリーブランド型D2C

ここで話すデイリーブランドとは、食品や日用品などの使って消えるような、いわゆる「消耗品」を指します。このデイリーブランド型のD2Cビジネスは、商品が顧客の生活の一部となって一人ひとりに何度も購入されることで成立します。

そして、顧客がデイリーブランド型のブランドに求めることは「快適な日常」です。そのため、サブスクリプションしやすい商品設計・商品訴求が重要です。

【デイリーブランド型に必要な商品設計・商品訴求】

  1. 買い続けられる価格設定
  2. 使い続けることで快適な生活を維持できる機能
  3. 買い続けることに面倒がない仕組み

【形が残る】スペシャリティブランド型D2C

ここで話すスペシャリティブランドとは、使用し続けても専門的な形や性能が残るものを指します。多くの製造業が挑戦しているのはこの型です。上記のデイリーブランドとは異なり、使い続けても無くならない性質があります。このカテゴリーでは機能性や耐久性に優れ、一般より高価格な商品が展開されています。

しかし機能性・耐久性に優れて長く使えるということは、言い換えるとなかなか買い換えないということでもあります。つまり、顧客が一度購入したら、次の商品の買い替えまで長く時間がかかるので、回転率が悪いため、ビジネスモデルとして考えたときに、一時的に大きな売り上げを上げられても、継続的な収益があげづらいことから、ブランド立ち上げに苦戦するケースが多いのです。顧客にとっても「特別な買い物をしたい」という願いがあります。そのため、スペシャリティな商品には、長く使ううちに“人に自慢したくなる仕掛け“が必要なのです。

【スペシャリティブランド型に必要な商品設計・商品訴求】

  1. 高価格でも買いたくなるブランドの世界観
  2. 思わず人に話したくなるスペックやデザイン
  3. 顧客との中長期的コミュニケーション

製造業のためのD2Cビジネスブランディング

1人の顧客が連続して購入するデイリーブランド型のサブスクビジネスと異なり、スペシャリティブランド型は1人のコアなファンが次のコアファンを呼び寄せるブランディングが重要です。イメージしやすいのは、あなた自身しよしているお気に入りの品物にまつわる、出会いと現在に至るエピソードです。少し高いかな?と思いながらもワクワクしながら購入した時の気持ち。そして今も気に入って使い続けているシーン。また、その様子を見た友人が「それいいね。」と声をかけてくれたことなどです。

スペシャリティブランド型は、まるで波紋のようにコアな商品をコアなファンが愛用し、コアな仲間が集まってくる仕組みづくりによって、買い替え需要が少ないスペシャリティブランドでも、上記の図のように、常に顧客が途絶えない導線設計をすることが可能になるのです。

まとめ

デイリーブランド型は、継続して購入される価格設定と機能、私して継続して購入したくなる発信時期と内容が重要です。一方スペシャリティブランド型は、使い続けられるスペックとアフターフォローの仕組み、そして長く使い続けたくなる特別感・ブランドの世界観の発信を心がけることが欠かせません。自社商品が、どちらのタイプかを見極めて、顧客に愛される商品設計・商品訴求を考えましょう。

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課題別IoTツール・サービス事例集4:取得したデータを活用したい

こんにちは、製造業のDXに注目する岩手在住IT系ライターの宮田文机です。

工場のIoT化に役立つツール・サービスを事例付きで紹介してきた本連載も今回でいったん最終回。第1回「センサの選定・設置」、第2回「通信環境の構築」、第3回「低コストなIoTの実現」につづいて、いよいよ”データを生かす”フェーズで役立つツール・サービスをご紹介します。

データは「加工」しなければ使えない

IoTの目的は工場から収集したデータを生産性向上や異常検出、育成などに生かすことにあります。そのため、収集したデータは使える形に加工しなければなりません。生データを目的に合わせて分類・整理・抽出することで、本当に有用な情報が見えてきます。また、センサから得たデータを勤怠データや基幹システムから得たデータとかけ合わせて分析することで見えてくる事実も少なくありません。そこで役立つのがいわゆるBI(Business Intelligence)ツールです。

BIツールは“企業の膨大なデータを集約・分析し、わかりやすく表示するツール”と定義されます。データ集計・分析ツールとしてもっともポピュラーなのはMicrosoft Excelですが、BIツールはより大量のデータを多様な形式で表示・出力することが可能です。

例えばERPに集約された受注データや勤怠データと、IoTによって取得した工場の稼働データをダッシュボード上で一覧することで、幅広い視点から生産計画の最適化に取り組めるようになります。

ただし、もちろんランプやアラートでワークの状態や機器の故障を知らせるような現場ですぐに使えるシステムも立派なIoTによる見える化ではあります。大事なのは、“何を見える化するか”ということなのです。

それでは、データの集計・加工に使えるツールを事例とともに見ていきましょう。

事例1:世界的に有名で使いやすい、Tableau

おそらく世界的に最も有名なBIツールで、データの取り込み・加工からOLAP分析、サーバーやオンラインでの共有など基本的な機能をすべて揃えています。一般的に、ITシステムに不慣れな方でも使いやすい使用感を持っており、比較的誰でもすぐに使えるようになるといわれています。

画面はシンプルに構成されており、ドラッグ&ドロップで基本的な操作は進められます。一度無料トライアル版を使ってみるとその使用感が伝わるかもしれません。

【活用事例】

それまでデータ活用文化のなかったタイヤメーカーに導入。データ活用推進チームを組織し、Tableauに取り込んだデータに日々触れることでExcel入力や会議にかかっていた工数を大幅に削減できるように。

事例2:表現の多様さに定評のある、MotionBoard

生産ラインの稼働状況をリアルタイムで反映できる純国産のBIダッシュボードツールです。「ダッシュボード」はBIツールにおいて“様々なデータをひとまとめにして表示する管理画面”のことを意味します。

各種データベースやExcel、CSVのデータまで取り込むことができ、グラフや地図、サンキーダイヤグラムなど多様な形式で表現してくれます。表現の多様さに定評のあるBIツールであり、プログラミング知識はないが多角的な視点からデータ分析に取り組みたいという方は重宝するでしょう。

【活用事例】

多品種少量生産が基本の工作機械メーカーにおいて、工場内の部材の位置や数量、滞留時間を見える化。ビジュアルで直観的に状況を把握できるダッシュボードを開発することで生産のボトルネックを解明した。

事例3:機能の豊富なWebベースBI、Yellowfin

2003年に誕生したクラウド型BIダッシュボードツールで、iPhone・Android用のモバイルアプリもリリースされています。アクションボタンによるワークフローの作成やAIによる分析など、痒いところに手が届く機能がその特徴といえるでしょう。

その代わり、レポートやダッシュボードの表現力は他の製品に比べてやや制限されていると言われています。ほかにもプレゼン作成を助けるストーリーボード機能や、分析内容を見ながら施策に投票する採択機能などがあります。

【活用事例】

工場の見取り図を画像としてYellowfinに取り込み、設備の震動データと連携させることで故障の予兆発生をビジュアル化。ブロードキャスト機能で自動アラートを設定し、予知保全の効率化を進めた。

事例4:製造業に特化したIoTプラットフォーム、Orizuru

データ収集のためのゲートウェイからデータの一元管理、ダッシュボード機能まで備えたIoTプラットフォームです。製造業に特化しており、CNCやPLC、ロボットやセンサーから取得したデータをダッシュボードに収集して一覧できるのがそのポイントといえるでしょう。

工場での利用が前提となっているため、早期導入を助けるテンプレートや3DCADデータの表示といった機能が搭載されています。

【活用事例】

NCデータとセンサから得られた温度・振動などのデータをOrizuruで統合。AIによるデータ解析を実施することで穴あけ加工時の位置ずれといった問題の予測精度を高めた。

まとめ

データを使う、という視点で役立つ情報・ツールについてご紹介しました。本連載のこれまでの記事も合わせて参照すれば、それぞれで扱われている悩みの解決法だけでなく、IoT導入の流れ・注意点についても把握できるはずです。

自社のIoT導入の目的と照らし合わせつつ、ぜひご一読ください!

【人手不足?採用の前に小規模企業にできること】イベントレポート

テクノポートの菊地です。2020年6月4日に小規模企業向けのバックオフィス(経理、会計、総務、庶務など)業務の改善支援を行う「Reboot」が「人手不足?採用の前に小規模企業にできること」と題しオンラインイベントを開催しました。小規模企業特有の悩みや問題。これからの生き残りをかけた企業戦線の中でどのような経営選択が正しいのかという問題について、COSMO ALPHA株式会社 野崎綾二社長に伺いましたので、その中からいくつかのお話を抜粋してご紹介します。

【ゲスト】

COSMO ALPHA株式会社 代表取締役 野崎綾二
ものづくり業界で15年。サラリーマンとして営業技術や製造オペレーターを経験し、生産管理、品質管理とさまざまな業務を経て現在に至る。2019年8月にCOSMO ALPHA株式会社を設立し、加工業者の業務改善+受注拡大サポートを現在行う。

まずは経営者の業務を減らす

―これまで数多くの製造業を見てこられたと思いますが、その経験を踏まえて、町工場の人手不足について一緒にお話できればと思います。人手不足が叫ばれており、解決策として採用やクラウドソーシングによる業務の外出しなどが挙げられますが、製造業の特性なども踏まえた上で、何から始めていくのが良いと思いますか?

野崎社長:まずは経営者の業務を減らすことです。業務負担が軽減されれば、経営者自身が会社全体を把握することができるようになり、社内の問題点がどこにあるかをピンポイントで見つけることが可能になります。その結果、常に方向修正を行えるようになるので、会社にとって大きなメリットとなります。問題提起と数字を管理する時間を設けることで先を見越した質の高い経営に繋がっていきます。

町工場の経営者が仕事を抱えてしまう原因は、自分も職人であり、責任感から来るものが多いです。製造が中枢にある為、従業員に現場を任せるという他の業界では当たり前の業務分担ができていないことがしばしばあります。他社の成功事例や勉強会で知識があっても自分の会社に落とし込むことが難しく、問題解決には整理をする時間が必要です。その時間が設けられていない状態では、問題解決をするにも予定なしに工事を進めるようなものです。極論で言えば、社長がいない状態でも会社が運営できるシステムを構築すれば、利益が生まれる可能性が確実に向上するということです。

野崎社長の経験では、一見複雑に思える社内の課題も紐解いていけば、整理整頓、材料が納品された際、バラバラに置かれていた物を、誰が見てもわかるようにストックすることなどから始まったこともあるそうです。1人しか把握できていないストックを複数人で把握することでイレギュラーな対応も円滑に処理することが可能となります。

バックオフィス業務を縮小する前に

―ペーパーレス、書類の電子化も社会的にはどんどん推進されていますね。紙で管理するものを極力なくすことで、スペースの確保やデータ管理が円滑になります。

野崎社長:新しいシステムや仕組みを導入すると、馴染むまで不具合や不満が生じますが、数ヶ月後確実に変化を見ることができます。コストカットを考える時に人件費など大きな経費に目が向きがちですが、あまり考えずにただバックオフィスの人手を減らしてしまうと、かえって社内業務が回らなくなります。材料比率や、経費など細かな部分にも目を向け、社内実態を把握したうえで判断すること必要です。

社内の体制

―日本の製造業は優秀なイメージがありますが、先ほどのお話だと管理が苦手な印象を受けました。

野崎社長:管理部門などがなく原価管理、納期管理、生産工程管理、品質管理、梱包、受入れ出荷業務管理等が曖昧になっている企業は散見されます。小さな会社でありながら、社員の連携がとれていない場合も多く、個人商店のような集まりになってしまっているケースです。会社として大切なのはエラーを見つける体制を用意すること。技術面でのミスは必ず発生するので、ミスの回数や内容を把握し、同じミスが何回か発生する場合は対策を考えることも必要です。社内の経理を全てデータ化する、利益を上げるために在庫表を作成する、社員に賞与を出す等、明確な目標を立てると事業に取り組みやすくなります。

会社に働く魅力がない

―先ほど賞与についての話が少し出ましたが、人件費を上げる事に対しての問題はどうでしょうか?

野崎社長:収入と支出のバランスが重要です。売上げに目が向きますが、原価などと合わせて考えて、利益がしっかりと出ているのか見極める必要があります。収入を得る為には、支出は必須です。どこで赤字になっているのか、黒字になっているのかを部品1点ずつ把握したいところです。赤字になる場合は取引先に価格の交渉をすることも必要です。しかし、会社としての付加価値を知ることができず、価格競争の流れにのってしまう現実もあるので交渉力も問われます。

―人材育成・雇用に関しても、賃金によって縛られてしまうことは非常に悩ましいことだと思います。

野崎社長:会社の利益を把握できないことによって、十分な人件費を割くことが難しくなり、離職率の高さや、優秀な人材が集まりにくいことに繋がります。大学卒業者でも物づくりが好きな人も多いのですが、賃金がネックとなり違う道を選ぶという話も耳にします。適切な人件費を企業で確保することや、幅広いキャリア選択ができるように環境を整えることが働く魅力や、採用した人材の定着に直結するのではないでしょうか。時代や環境に応じて変化していくことができれば、会社、従業員共に新たなチャレンジにつながっていきます。また、古い考えで「いいものを作っていれば仕事が増える」という考えは大きな間違いです。情報発信をしなければ認知されない、つまりは仕事がこない時代になってきています。

長年続けた体制に新たな流れを作り出すには

―では最後に、企業改善をしていく中で、滞った状態ではなく、新たな流れを作り出す為には何が必要でしょうか?

野崎社長:固執化された企業に変化を加えることは大変です。そのような意味でも違う視点を持ったパートナーが今後、必ず必要になってきます。時代に沿った柔軟な考えを取り入れることや、業務改善に踏み切る為には社長の決断が必須です。今の状態で切り盛りしたり、多額な費用をかけたりする改善ではなく、企業規模や実態にあった細かな改善が求められます。その中でも、まずは業務の洗い出しや在庫管理など、1つひとつ丁寧に解決させることで企業は劇的に変化すると私は考えています。

ーありがとうございました。

レポートは以上です。

新しいシステムの導入よりも、今ある業務の円滑化を図り、社内でのコミュニケーションや管理業務の改善に注力する必要があります。そして、共に働いていく仲間に視線を向けることで互いの絆が強まり、この時代を強く生き抜いていけるのかもしれません。(詳細なレポートはReboot サービスサイトに掲載しています

テクノポートでは、小規模企業のための副業人材活用サービスRebootを始めました。経営者1人で着手するには大変な、業務の洗い出しや、バックオフィス業務の整理・改善を中心にサポートすることが可能です。本レポートを読んで企業内に思い当たることがありましたら、ぜひ気兼ねなくご相談ください。

コンテンツマーケティングの進め方(BtoB製造業・メーカー向け)

テクノポートの徳山です。自社のWebサイトで企業側の技術・製品の情報を一方的にPRするのではなく、ユーザに対し役立つ情報を提供することで、アクセスを獲得するとともにユーザの支持を得る手法として「コンテンツマーケティング」が注目されています。この記事では、BtoB製造業がコンテンツマーケティングに取り組む上でのポイントや注意点などをご紹介します。

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、企業側の売り込みとなる情報ではなく、アクセスユーザにとって価値あるコンテンツの制作・発信や、役に立つ資料を提供することで、今まではリーチできなかった潜在顧客をWebサイトへ集客したり、集客したユーザのニーズを育成したりすることで問合せの獲得やファン化を行うことを目的とした、以前より注目を集めているマーケティング施策です。

コンテンツマーケティングを行い、様々な情報を発信することで下記のような効果を得られると考えられています。

  1. 今までは情報が届かなかったユーザ層へリーチ
    様々な切り口から情報発信することで、今までとは違うターゲットユーザからのアクセスを獲得することができる。
  2. 困った時に真っ先に頭に浮かぶポジションを確立
    定期的に情報発信することで、ユーザの認知度を高め、社内で技術課題が発生した際に真っ先に頭に浮かぶ会社となる。
  3. 競合との比較検討時に優位に選定される存在に
    競合他社と相見積りになった場合、ファン化している担当者が後押しすることで、比較検討が優位に進み、選定されやすくなる。

なぜコンテンツマーケティングが注目されるのか

「コンテンツマーケティング」が注目されることとなった背景として、検索エンジン(=Google)のアルゴリズムの進化が挙げられます。検索エンジンで検索した際に、企業側がPRしたい情報だけでなく、ユーザにとって有益な情報を検索結果上位に表示される傾向が強くなっています。

例えば「金型」と検索した際に上位表示されるWebサイトはWikipediaや金型の種類などを説明した工業会のWebページです。

金型の検索結果↑こちらは2020年9月にキーワード「金型」で検索した結果です(自然検索結果部分のみ表示)。

「金型」と検索するユーザは、金型業者を探している人だけでなく、金型という言葉の意味を調べている方や、金型の工法について学びたいと考えている人など、様々です。それらの検索意図に対し、検索エンジンはユーザの多くが求めているであろう情報を掲載しているWebサイトを検索結果ページの上位に表示させます。

逆を言えば「金型」というキーワードでアクセスを獲得したい場合は、ユーザの検索意図を想定し、それに見合う情報を自社のWebサイトに掲載する、という対策を行えば良いということになります。

コンテンツマーケティングのメリット・デメリット

様々なキーワードにおけるSEO対策により、多くのアクセスユーザを獲得することができるコンテンツマーケティングは、Web広告などとは大きく性質が異なります。BtoB製造業がコンテンツマーケティング実施する上でのメリット、デメリットには下記のようなものがあります。

コンテンツマーケティングのメリット

  • 効果が出るまで続ければ、施策中止後もコンテンツが財産として残り、効果が継続する
  • 中長期的に顧客化する潜在ニーズを持つリードの獲得につながる
  • ブランディング確立につながる

コンテンツマーケティングのデメリット

  • 効果が出るまで時間がかかる
  • コンテンツを発信し続ける労力が必要となる
  • 提供する情報の質が低いとブランディングの損失につながってしまう

上記の通り、メリットとデメリットは表裏一体の関係となり、広告運用などに注力している会社からすると、効果が出るまで時間がかかるという点を社内に納得させられるかどうかが導入までの大きなハードルになります。

また、いざコンテンツマーケティングをはじめてみて、すぐには効果が現れない中で労力のかかるコンテンツ制作を粘り強く続けるのは、なかなか腰の折れる取り組みです。

そんな苦労を乗り越えて一定レベルの成果を出すことができる企業は、半永久的に施策の効果が続く上に、業界におけるブランディングを確立できる、といったメリットを享受することができます。

コンテンツマーケティングの目的

製品の販売を目指すメーカーと、技術をマーケティングしたい会社とでは、コンテンツマーケティングを行う目的が異なります。前者はリードの獲得を目的としているのに対し、後者はオープンイノベーション(技術の用途開発)を目的とすることが多くようです。

製品拡販のためのコンテンツマーケティング

例えば、設計者がターゲットであれば、設計者が知識習得のために検索するキーワードに関連する情報を提供することで、定期的にWebサイトに足を運んでもらいます。技術資料やホワイトペーパーなど、ダウンロード資料を充実させることでリードを獲得していきます。定期的に情報の配信を行う中で、社内で購買が行われる際には真っ先に頭に浮かぶ存在になることができます。

コア技術を広めるためのコンテンツマーケティング

技術をマーケティングしたい会社であれば、技術情報の説明はもちろん、用途や機能など多様な切り口で紹介する記事をアップすることで、想定していないターゲットがアクセスしてくる可能性が高まります。そのような情報を見た技術者が新しい用途を思いつき、その用途を実現するために技術を使わせて欲しい、といった問合せを獲得することで、自社技術の用途開発に繋がっていきます。

技術の用途開発を目的としたWebコンテンツの情報発信については下記の記事もご参照下さい。

また、どのような成果を求めるのか、どの部署をターゲットするのか、によっても発信する情報が大きく異なります。ターゲット別の訴求方法については下記記事をご参照ください。



コンテンツマーケティング成功のポイント

技術系企業におけるコンテンツマーケティングを成功させるためのポイントは、他業界と違い、Webマーケティングのノウハウだけではなく、専門性の高いコンテンツを継続的に作成し続ける体制をいかに築くことができるかに掛かっています。

Webマーケティングのノウハウ

少しでも早く成果へ結びつけるためには、Webページの検索順位を上げることでアクセスを増やし、そこからリード獲得や新しい用途に関する問合せなどを獲得する必要があります。コンテンツマーケティングを成功させるためには、Webマーケティングのノウハウは必須となります。

Webマーケティングのノウハウについては、当メディア「Webマーケティング」の記事をご参照ください。

専門性の高いコンテンツの量産体制を作る

製造業をはじめとした技術系企業がコンテンツマーケティングを実施する際に、課題となることが多いのが、「執筆する記事の専門性が高く定期更新が難しい」ことです。専門分野の知見とライティング技術を併せ持つリソースの確保が高いハードルとなります。

ライティングの技術については、当メディア「技術ライティング」の記事をご参照下さい。

製造業のコンテンツマーケティングの成功事例

製造業でコンテンツマーケティングを活用している企業を業態別に紹介していきたいと思います。多くの企業がコンテンツマーケティング専用のWebサイトを構築し、コーポレートサイトとは別サイトとして運用されることが多いです。これらのWebサイトは一般的にはオウンドメディアを呼ばれます。

ちなみにメーカーと受託加工業ではコンテンツマーケティングを行う目的が異なることが多く見受けられます。メーカーはリードの獲得を目的としているのに対し、受託加工業者はオープンイノベーション(技術の用途開発)を目的とすることが多いようです。そんな視点も持ちながらこれから紹介する事例を見ていただければと思います。

完成品メーカーのコンテンツマーケティング事例

株式会社キーエンス

キーエンスのコンテンツマーケティング

製造業のコンテンツマーケティング成功企業と言って、一番はじめに挙げられる企業といえばキーエンスではないでしょうか。キーエンスは、「ココが知りたい!形状測定」や「静電気ドクター」など、数多くのオウンドメディアを運営しており、運用するサイト数およびアップしている記事(技術解説を行っている知識系コンテンツが中心)の本数はダントツで多いです。

部材メーカーのコンテンツマーケティング事例

株式会社村田製作所

村田製作所のコンテンツマーケティング

村田製作所のオウンドメディアでは、自社の製品紹介だけでなく、アプリケーション事例や技術用語の解説など、豊富な知識コンテンツを掲載しています。自社製品と技術の周知に加え、カタログダウンロードによるリードの獲得を達成しているものと見受けられます。

Tech Web(株式会社ローム)

ロームのコンテンツマーケティング

Tech Webは株式会社ロームが運営する「電源設計技術者のための技術情報サイト」です。電源設計に関する技術情報を提供することにより、何か技術的に困ったことがあった際に閲覧するオウンドメディアとして多くの技術者に利用され、多くの信頼を集めていると思われます。

受託加工業者のコンテンツマーケティング事例

エレファンテック株式会社

エレファンテックのコンテンツマーケティング

エレファンテック株式会社はフレキシブル基板の開発、製造を行っている企業です。フレキシブル基板の情報については、初心者から研究者まで、幅広い情報を掲載しており、「フレキシブル基板」では、エレファンテック以上に詳しい情報を掲載している企業はいないと思われます。

そのため「フレキシブル基板」の情報を探している方は必ずエレファンテックの名前を知ることになります。なお、他の企業とは違いコーポレートサイト内にセールスコンテンツも含めすべての情報を掲載しています。

株式会社JMC

JMCのコンテンツマーケティング

株式会社JMCの3Dプリンター出力サービスの特設サイトでは、自社のサービス紹介だけでなく、3Dプリンターの仕組みや活用法を解説するコラム記事を数多く掲載しています。JMCでは、3Dプリンターのオウンドメディアの他にも、鋳造やCTスキャンといった様々なサイトを運営しています。異なるターゲットごとにオウンドメディアを運用する、お手本のような手法を採用しています。

事例から考えるコンテンツマーケティング運用戦略

いくつかの成功事例を見ていただきましたが、ご紹介した各オウンドメディアにアクセスした方は、そのコンテンツの多さに少し気後れしてしまったのではないでしょうか。完成した姿を見てしまうと大き過ぎる山に感じてしまいますが、はじめはどのサイトも小さい規模から始まっています。しっかりと運用戦略を考えてコツコツと規模を大きくしていきましょう。

定期更新できるよう事前準備はしっかりと

製造業をはじめとした技術系企業がコンテンツマーケティングを実施する際に「執筆する記事の専門性が高く定期更新が難しい」ということがネックとなりがちです。

一般消費者向けのWebサイトなど専門性の低い分野であれば記事を社外ライターから調達するという手段が利用できますが、製造業の場合はそう簡単にはいきません。記事を社内で執筆することができれば問題ありませんが、社外のリソースを活用する場合は専門性の高いライターを探しておく必要があります。

技術ノウハウの流出を防ぎながら情報公開していく

事例で挙げた会社もそうですが、かなり踏み込んだ技術情報をコンテンツとして情報発信しています。このような情報は顧客だけでなく、競合他社にも常に見られているであろうことは念頭に置かなければなりません。

IT業界であれば技術革新のスピードが早いことから、技術ノウハウを自社内で抱え込むよりもどんどん情報発信することで顧客獲得に繋げる、といった行動はごく当たり前のことですが、製造業の場合はそうでないことも多いと思います。情報発信の方法や内容に関しては慎重に吟味した上で行う必要がありそうです。

商売に結びつくようなストーリーを描く

良質なコンテンツを増産する体制を作ることができれば、よほどテーマが悪くない限り検索エンジンにからの流入が増え、広告を使わずともたくさんのアクセスを稼ぐことができるようになります。

しかし、アクセスだけ増えて全く問合せに繋がらなかったり、問合せは増えたけど的外れなものばかりでかえって手間が増えてしまった、という事態をよく耳にします。何を成果と見なすのかを見極め、本業の利益につながるようなストーリーをきちんと描くことが大切です。

コンテンツマーケティングも含め、モノカクでは定期的に製造業のWebマーケティング成功事例を情報提供していきますので、今後も参考にしていただければと思います。Webマーケティング手法をまとめた記事もございますので、こちらもご参照下さい。

ユーザーの心理を捉えた継続的な更新でBtoCの問い合わせ獲得へ

抱えていた課題
皮革クリーニングの業界では知らない者はいないと言えるほど有名な小羽皮革さん。皮革製品だけでなく日用衣類や着物など全国のクリーニング店からの仕事を一手に引き受けています。しかし、クリーニング市場が年々減少の一途を辿り価格競争に巻き込まれるなど、厳しい市場環境となっています。
そんな中、クリーニング店からの仕事ではなくエンドユーザからの仕事を獲得することで、仕事量の確保と利益率の向上を目指すためにWebマーケティングを開始することになりました。弊社では珍しいBtoCのWebマーケティング支援となりましたが、大きな成果を挙げることができていますので、今回はその秘訣をご紹介いたします。
Webマーケティングを成功させるために行った施策
①ターゲット市場の選定
クリーニング市場の分析を行った結果、多くのユーザが低価格な業者を探している傾向があることが分かりました。しかし、そのような市場をターゲットとしても同社が抱えている課題解決にならないので、高い利益率が確保できる分野がないか、慎重に分析を進めました。
その結果、ブランド皮革製品の分野が価格よりも品質やサービスの高さを求めている傾向が分かり、同社の強みとも整合性が高いため、この市場をターゲットとすることを決めました。
②ブランド名キーワードでアクセス対策
ターゲット市場のキーワード調査を行った結果、「皮革クリーニング」といった抽象度の高いキーワードから、「財布 クリーニング」「バッグ クリーニング」といった少し具体的なキーワードでの検索需要が多いことが判明したが、それ以上に一般的にはロングテールキーワードとなりそうな「ブランド名 クリーニング」といった具体度の高いキーワードの検索需要が極めて多いことが特徴的な市場であることが分かりました。
これらの検索需要を捕まえるために、検索需要の高い人気ブランド順にブランド別ページを作成すると共に、ブランド名キーワードを意識したクリーニング事例を増産することにしました。その結果、右図のようなキーワードアクセスを獲得できるようになりました。
アクセスキーワード(検索件数が多い順)
③信用度を高めるために
②の対策により多数のアクセスを獲得するに至りましたが、問合せがなかなか増えませんでした。当市場は競合サイトが多い上に、エンドユーザの選別基準に「価格が安いこと」という要素が弱いこともあり、複数の業者から相見積もり取らない傾向があることから、Web上で選ばれなければ一向に問合せには至らない市場なのではないか、という仮説を立てました。
そこで、エンドユーザからの信用力を高め、競合サイトよりも安心して任せられる業者であることをアピールすることにしました。具体的には、当社の最大の強みである「完全自社施工であること」を伝えるために、工場内の様子が分かる写真を多く掲載すると共に、「施工実績がどこよりも多く経験豊かであること」をメッセージとして訴求しました。
↑信用力を高めるための事例コンテンツも豊富に掲載
④更なるブランディングを目指して
③の対策を行うことで問合せが多く入ってくるようになりました。ブランド名キーワードを中心にアクセス対策していることもあり、問合せのほとんどがブランド品のクリーニング依頼でした。
そこで、ポピュラーブランドはメニューから外し、ラグジュアリーブランドに特化することで、大切な高級ブランド品を任せられる業者であることをエンドユーザへ訴求することにしました。現在では、高所得者層のユーザが閲覧しても引けをとらないような高級感のあるデザインを目指し更なる改良を行っています。
↑高級感を前面に押し出したTopページ
 
成功するための要因を慎重に見極めることが大事
製造業のBtoBサイトだとニッチな技術のPRとなるため、エンドユーザにいかに見つけてもらうかがWebマーケティング上の最大課題となりますが、成熟したBtoC市場ではアクセスを獲得することは大前提で、競合サイトと比較検討された際にいかにして選んでもらえるか、という課題がとても大事なのだと感じました。
その際に自社の強みを正確に見極め、どのような顧客ターゲットに照準を絞るべきかを慎重に検討していく必要があります。
皆さんのビジネスでもいま一度冷静に成功要因を考えてみてはいかがでしょうか。

短期間で人を採ることができた会社から見えてきた5つの共通点

こんにちは、ものづくり経革広場の永井です。最近、ハローワークで募集をかけても応募すらないなど、採用に困っている話をよく聞きます。求職者と求人数の関係を示す有効求人倍率は全国平均で1.63、東京だけでいうと2.16となっています。(有効求人倍率=求人数/求職者で定義され、高いほど採用しづらく、小さいほど採用しやすい。)

しかし、そのような状況でも短期間で人材を採用できている企業はあります。採用条件が特に良いわけでもなく、企業規模が大きいわけでもないにもかかわらず、短期間で2〜3名の人材を採用していました。今回はそのような企業の共通点についてまとめました。(具体的な企業名は書きませんので、気になる方はお問い合せください。)

【私が感じた採用を成功させている企業の共通点】

  • 共通点1.ビジョンを持っている。
  • 共通点2.社長自らが求職者に接触する努力をしている。
  • 共通点3.社長が求職者を直接口説いている。
  • 共通点4.会社として期待している内容を面接時に伝えている。
  • 共通点5.新しいことに挑戦する姿勢を持っている。

共通点1.ビジョンを持っている。

ビジョンと書くと仰々しい感じになりますが、要は「企業としての夢」を持っていることです。この会社を将来どのようにしていきたいのか、そのために会社としてどのような方向性を示していくのか、社員をどう成長させるべきなのかなどの夢を持っていました。

もちろん、曖昧な部分も多いのですが、実際に求職者に話を聞くと、

  • 「会社の成長に役立てることが楽しい」
  • 「自分たちで会社を大きくできることにやりがいを感じる」
  • 「目標がはっきりとするので、足りない知識などが明確にわかる」

という前向きな意見が多く、そこに惹かれて会社に決めたという方もいました。

共通点2.社長自らが求職者に接触する努力をしている。

知り合い、社員の紹介、無料サイトへの掲載、有料サイトへの掲載、合同企業説明会、直接メールなど、あらゆる手段を使って、求職者に接触する機会を作っていました。採用の第一歩は求職者への接触です。ここがうまくいかないと採用は成功しません。社長自身が合同企業説明会に出席したり、直接メールを送ることで、求職者の反応も良くなってきます。

共通点3.社長自らが求職者を直接口説いている。

私の知っている企業では、社長が直接求職者と話して、工場見学や食事など、半ば無理やり話す時間を作って何度も口説いてました。社長が口説けば本気具合も伝わりますし、何より心に響きます。まさに、三顧の礼の通りで、社長の情熱が求職者の心を動かしていました。

共通点4.会社として期待している内容を伝えている。

口説くときに大切なことは「期待していることを伝える」ということです。ある社長は掲げているビジョンに対して、どのような役割を担って欲しいのかを丁寧に伝え、「本当に君に入ってほしい」と直接話していました。

求職者、特に転職者は「自分は会社から期待されていない」、「会社では自分の居場所はない」など、会社から求められていない感を感じています。そのため、求められている感を感じることで、「ここで働いてみたい」という期待がでてきます。

共通点5.新しいことに挑戦する姿勢を持っている。

これまでの事業とは違う、新しいことに挑戦していました。下請けメーカーではなく、自社ブランドを立ち上げたり、BtoBからBtoCにも手を伸ばしたりと積極的に動かれています。もちろんそれが成功するかどうかはこれからですが、バイタリティあふれる企業は求職者にも魅力的に映るのだと思います。

まとめ

採用の厳しい時代ですが、採用の姿勢や採用のやり方を変えることで、人は採れます。もちろん費用がかかることもありますが、その分早く人を入れられることは会社にとってプラスではないでしょうか。まずは採用を成功している企業の模倣からはいるのも良いかと思いますので、参考にしてみてください。

顧客目線の製品分類で具体的な問い合わせアップへ

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。今回は2017年3月にリニューアルをし、リニューアル前よりも目的を持った具体的な問い合わせが増えるようになったという司フエルト商事株式会社の事例をご紹介します。

抱えていた問題点

商社の場合、自社の製品群をどのように分類して掲載するかという問題が付きまといます。「業界別」「材料別」「加工種別」「サイズ」「用途別」「機能別」などなど・・・。司フエルト商事様のリニューアル前のホームページでは、業界別に製品群を掲載していましたが、顧客からは見づらいとの声もあったそうです。

行った施策

リニューアルにするにあたりヒアリングをさせて頂いたところ、現状のホームページでの問い合わせは「何々が欲しい。」といった、個別製品の問い合わせよりも「こういった機能を持ったフエルト欲しいんだけど、それに見合うフエルトが欲しい。」といった「機能」を求めての問い合わせが多いというお話を聞いたからでした。このような問い合わせを増やすべく、現状の分類はやめ、「機能別」の新しい分類でホームページ制作をすることにしました。

そこで取り掛かったのが、「自社製品の分類作業」。大量にある取扱製品を一旦すべて上げて頂き、それを一つ一つ分類分けしました。機能別だけではただの羅列になる可能性があったため、「素材」の軸も用意し、見やすさにも考慮しました。分類に使用したエクセルは下記の様な感じです。

横軸に「機能」、縦軸に「素材」を分類し、このマトリックス表を作成しました。機能が多機能に渡るものも当然出てきますので、2つ以上同じ名前が出ているものもあります。ホームページ制作時には、この表を元に縦軸の「機能」別に、例えば「吸音・遮音性」といった具合に、ページを制作しました。

ホームページ公開による効果

機能性を求めたキーワードでの集客に成功

公開後、集客のキーワードをサーチコンソールで調べたところ、「フエルト+機能」で調べてホームページに訪れている人も多く、企画時に狙っていた「こういった機能を持ったフエルト欲しいんだけど、それに見合うフエルトが欲しい。」と考えているユーザーの集客に成功しました。

その他製品の問い合わせの質も上昇

様々な製品を取り扱う司フエルト商事様ですが、自社生産もしていて、主な製品の一つに蛍光ペンなどの「ペン先」があります。ホームページではフエルトの材料とは別に「その他製品」として掲載しています。取扱製品を「機能別」に分類したことで、様々な機能を持ったフエルトの知見があるとの認識が生まれ、その他製品に関しても別の用途への転用に関する問い合わせなど、具体的な問い合わせが増えたとのことです。

得意先、同業他社からの反応も上々

リニューアルしたことで、得意先や同業他社からは見やすくなったと好評を頂いているとのことです。意外と忘れがちですが、新規の顧客だけでなく、取引のある顧客からも自社のホームページは見られています。自社のホームページを見やすくすることで、新たな取引が生まれることもあります。

まとめ ホームページの制作は顧客目線で

自社のホームページを制作するときに、加工業者であれば「加工事例」、装置等の製作会社であれば「製作実績」などを掲載するかと思いますが、気をつけて頂きたいのは自社の目線で分類分けしないことです。これまでに来た問い合わせ、求められているものに加え、分類したときの検索需要などを総合的に判断しながら分類分けをすることをおススメします。

どのように分類したらいいのかわからないという場合には、是非弊社までご相談頂けたらと思います。