構造化SEOを活用して検索結果上位を狙う方法

こんにちは、テクノポートの渡部です。明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

これまでモノカクのブログでも、SEOの対策についてさまざまな記事をアップしてきましたが、その中でも「SEO対策は1ページにつき1キーワード」という考え方があります。とはいえ、競合が多すぎるビッグキーワードの場合、単一ページでの対策では難しくなってきています。そこで、SEO対策の一歩踏み込んだ手法として、2020年あたりから「構造化SEO」が注目され始めています。

本日は構造化SEOの基本的な考え方と具体例、製造業のホームページへの活用方法ついて考えたいと思います。

構造化SEOとは?

構造化SEOとは、上位表示を狙いたいキーワードの対策ページを1ページ作るだけでなく、そのページを「親」として、関連するページを「子」として複数作成することで、親のページの検索結果上位を狙う手法です。

Googleの検索アルゴリズムが進化してきたことで、ページ単体の評価だけでなく、そのドメイン内の他のページの評価も個別ページの評価に影響してくるようになったため、このような対策がされるようになりました。

構造化SEOの具体例

例えば「切削加工」というキーワードで上位を狙うとしましょう。検索需要が多い分、もちろん競合も多いキーワードです。このキーワードでWikipediaに次いで2位に表示されているのは、キーエンスの「機械加工入門」というサイトです。

このサイトは、「切削加工とは」というページを目次(親)として、

  • 切削加工の種類
  • マシニングセンタ
  • NC旋盤
  • NC歯車加工機
  • 切削工具パラメータ ISO 13399

と5ページ(子)から構成されていて、親子関係で関連するページが複数作成されています。このように、関連するコンテンツを1ページに詰め込むだけでなく、関連するキーワードのページを複数作成して外堀を埋めることで、親となるページの検索上位の押し上げを狙うのが構造化SEO対策です。

子ページとは?

SEO対策をするページを親として、子となるページを作成するというのが構造化SEO対策の基本です。では子ページにはどういったページを作成すればいいのかというと、基本的にはそのキーワードに強く関係するキーワードのページや、対策したいキーワードを含むフレーズのページです。

先ほどの例で言うと、「切削加工」に対して

  • 強く関係しているキーワード:マシニングセンタ、NC旋盤
  • キーワードを含むフレーズ:切削加工の種類

といった感じです。

子ページに利用できそうな関連キーワードの見つけ方

関連するキーワードの見つけ方には、下記のような方法があります。

1、Googleサジェストを使う

Googleサジェストとは、あるキーワードで検索した際に出てくる、よく一緒に検索されている単語やフレーズのことです。実際に「切削加工」で検索した場合に出てくるサジェストが下記になります。

2、パスカルを使う

以前徳山の記事でも出てきましたが、弊社でも使っている「パスカル」というツールを使うと、構造化SEOが推奨される場合、自動で子ページのテーマのキーワードを月間検索数と一緒に提示してくれます。

製造業ホームページでの活用例

このような構造化SEOという手法は、基本的にコンテンツマーケティングにおいて使用される手法です。

製造業のホームページではどのように活用すればいいのでしょうか。具体的には、製品事例や加工事例のカテゴリ情報を親ページとして作り、その下の加工事例を子ページとして作成します。こうすることで、この構造化SEOと同じような効果が得られると考えています。

カテゴリ情報のページは一覧にするだけでなく、そのカテゴリ情報に関しての説明やメリット・デメリットなどの追加コンテンツを作成しておきます。子ページとなる事例のページを追加していくことで、親となるカテゴリの詳細ページでキーワードの上位表示を狙うことができます。

カテゴリ名としては「製品名」や「素材名」、「加工工程」など、SEO対策をしたいキーワードをカテゴリ名にしておけば自然と構造化SEOの仕組みが出来上がります。

次回予告

来月より3回に分けて、下記のページの子ページとなる記事を連載してく予定です。

3回分完了した際に、親となるページの順位がどうなるのか、あらためて結果報告したいと思います。また、次回以降の記事もホームページの制作前に役立つだけでなく、自社の強みを見つめなおす機会としてご活用いただけたら幸いです。