海外向けWebサイト制作・リニューアルの流れ|BtoB企業向け

テクノポート株式会社の稲垣です。
製造業企業様向けの「海外Webマーケティング」サービスの責任者を務めています。

この記事では、海外向けWebサイト制作・リニューアルの流れを、5つのフェーズに分けて解説します。(以降「Webサイト制作」=「Webサイトリニューアル」という前提で記載します)

 

全体の流れ

全体の流れは、以下の5つに分かれます。

  1. 企画・調査
  2. サイト・コンテンツ制作
  3. デザイン制作
  4. コーディング・開発
  5. テスト・公開

順に解説します。

1. 企画・調査

目的設定

まずは、海外向けWebサイトを制作する目的を整理します。海外向けのWebサイト制作の目的には、主に以下のようなものがあります。

目的 詳細
新市場進出 海外のBtoB市場にアクセスし、新しいビジネスチャンスを探る
国際的な認知度・ブランドイメージ向上 世界中のBtoB企業に対して、自社のブランドやサービスを知ってもらう
多言語対応 異なる言語を話すビジネスパートナーに対応する
グローバルなカスタマーサポート 海外のビジネスパートナーからの問い合わせやサポートを提供する
パートナーシップの強化 海外のビジネスパートナーとの関係を強化し、
共同事業や提携の機会を増やすための情報共有やコミュニケーションを行う

上記の目的設定に従い、必要な調査作業の内容も変わるため、プロジェクトチーム内で明確に認識を共有しておく必要があります。

3C分析

上記の目的の中でも特に製品・技術の販路開拓が目的である場合、3C分析というフレームワークを使えば、サイト制作の方向性がより具体的になります。3C分析とは、企業(Company)、顧客(Customer)、競合(Competitor)の3つの要素を分析するフレームワークです。

以下に、精密機械加工および部品製造を行う架空の国内中堅企業が、海外向けのWebサイトを制作する場合の3C分析を行ったと仮定した際に、調査内容と調査結果の例を示します。

3Cの要素 調査内容 具体的な調査項目の例 調査結果の例
Company
(企業)
企業の強み、弱み、
資源、能力などを分析
・企業の技術力や特許情報
・生産能力や設備の状況
・既存の海外取引先や経験
・国内での特許を10件所持
・月産10万個の生産能力
・アジア圏の2カ国に取引先あり
Customer
(顧客)
ターゲットとする顧客のニーズ、
行動、価値観などを分析
・顧客の購買動機やニーズ
・顧客の評価基準
・顧客からのフィードバックや要望
・品質と納期の信頼性を重視
・ISO認証や環境対応が評価基準
・短納期の要望が多い
Competitor
(競合)
競合企業の戦略、強み、弱み、
市場の位置付けなどを分析
・競合企業の製品ラインナップ
・競合企業の市場シェア
・競合企業のマーケティング戦略
・5社の主要競合が存在
・最大の競合は市場シェア30%を占有
・競合はローカルイベントでの展示が活発

上記の表は、調査結果の例を端的にまとめたものになりますが、実際の調査を行う際は、各項目について詳細な調査項目を設け、次のように情報を整理します。以下は、競合調査における主な調査項目をまとめた表です。

項目 調査内容
競合企業の基本情報 ・企業名、所在地、設立年数
・主要な製品・サービスラインナップ
競合企業のWebサイトの特徴 ・デザインやUIの特徴
・サイトの言語対応数や多言語対応の方法
製品・サービスの強み ・製品やサービスの独自性や差別化ポイント
・顧客からの評価やフィードバック
・製品の品質や性能、特許情報
マーケティング戦略 ・Webサイトへの主な集客方法
・SEO対策の状況やランキング
・広告活動やキャンペーンの実施状況

3C分析の具体的な進め方や流れについては、以下の記事で解説しています。

方向性の決定

上記の調査が一通り完了した時点で、海外向けWebサイトの方向性を決定します。3C分析により、競合と比較したときの自社の強み、Webサイトで訴求するべき自社の製品などを議論するための材料がそろうため、その材料をもとに、以下のような項目を明確にします。

決定項目 決定内容の例
製品・技術、および訴求軸 ・独自の加工技術を応用した高品質の精密機械部品製造
・独自の製造工程や特許を活用した耐久性の高い製品
・高い技術力を応用した顧客のニーズに合わせたカスタマイズ製品
Webサイトデザインの方向性 ・日本企業の技術力や品質を前面に打ち出すプロフェッショナルなデザイン
・製品の詳細や技術情報を中心とした定量的な訴求が中心のデザイン
・現地企業のような洗練された雰囲気のあるシンプルでダイナミックなデザイン
集客方法 ・海外SEO対策を強化し、検索エンジンからの流入を中心に集客
・リスティング広告を使用し、特定の市場からの検索エンジン経由の流入で集客
・お役立ち情報や加工事例を活用したコンテンツマーケティングで集客
サイトの種類・制作方法 ・コーポレートサイトを中心に、製品紹介ページや技術情報ページを設ける
・特定の製品群のみを扱う、業界に特化した特設サイトを制作する
・ランディングページにより、特定の製品向けの特設ページを設ける

Webサイト制作のプロセスにおいて、プロジェクトチーム内で意見が割れた場合や、デザインについてなかなか最終判断ができない場合は、このステップで策定した方向性に立ち返り、議論を進めることを推奨します。

Webサイトのデザインについても「海外向けサイトだから外国人に受け入れられやすい現地企業のようなデザイン」が必ずしも正解になるわけではありません。あくまで必要な調査の結果、そのようなデザインがサイト制作の目的の達成には現地企業が適切であると判断した場合、そののようなサイトデザインを採用するイメージです。

また上記に合わせて、必要な調査作業(例:キーワード調査、ドメイン・サーバーの選択)も行います。各作業の詳しい内容については、以下の詳細記事をご参照ください。

2. サイト・コンテンツ制作

次にWebサイトに必要な中身の情報を作成するフェーズです。

サイトマップの作成

サイトマップとは、以下のようなサイトの構造をツリー状に表した図です。ウェブサイト内の全ページの関係や階層を視覚的に理解するために使用されます。

サイトマップを作る際のポイントは、各ページの役割を明確にすることです。上記のサイトマップでは、ページの目的に合わせて以下の4つの分類分けを行っています。

ページの種類 説明
集客用ページ 新しい訪問者をサイトに引き付けることを目的として制作するページです。
SEO対策を行う場合は、検索エンジンからの流入を増加させるために作成し、検索ボリュームが大きめのキーワードで検索結果の上位表示を獲得することを目的にコンテンツを作成します。
また集客したユーザーを、サイト内の他のページに誘導するためのCTA(コール・トゥ・アクション)の設置も行います。
訴求用ページ Webサイトの訪問者に特定のアクション(例:問い合わせ、カタログダウンロード)を取らせることを目的として作成するページです。
製品やサービスの特徴、利点、顧客の声など、訪問者の購買意欲を高める詳細情報を中心にコンテンツを作成します。
集客&訴求用ページ 新しい訪問者を引き付けると同時に、彼らに特定のアクションを取らせることを目的として作成するページです。
SEO対策による集客の要素と、コンバージョン獲得のための要素が組み合わされ、検索ボリュームが中程度のキーワードで集客をしつつ、ページ内でコンバージョンまで完結させるイメージでコンテンツを作成します。
その他のページ 会社の概要、利用規約、プライバシーポリシー、FAQ、お知らせなど、特定の集客や訴求の目的を持たない補足的なページです。

Webサイトの制作の目的に合わせて、上記のようなページの集合体としてサイトマップを作成し、各ページの役割とコンテンツ作成の意図を明確にした状態で、次のワイヤーフレーム、およびコンテンツ作成に移ります。

サイトマップの具体的な作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。

ワイヤーフレームの作成

次にWebサイトの各ページの構成(ワイヤーフレーム)を決めます。ワイヤーフレームとは、以下のような各ページのコンテンツの配置を視覚的に整理するための図です。

wireframe

このワイヤーフレームは、各ページカテゴリ(例:Products)に対して1つずつ作成し、中身の文章や画像は同一カテゴリ内で細かく調整するイメージです。

各ページのワイヤーフレームを決定するときには、先のサイトマップで決定した各ページの役割をもとに、目的を達成するために適した構成を作成します。基本的にページの役割、カテゴリごとで一定の型のようなものを基準に、企業の特徴や製品・サービスの強みを考慮し、アレンジを加えた上で、作成します。

文章作成

各ページのワイヤーフレームが作成できたら、ワイヤーフレームに記載する文章を準備します。BtoB企業の海外向けWebサイト制作時に作成する文章の種類と、文章を作る際のポイントは以下の通りです。なお文章作成は、日本語で作成したものを翻訳する流れを想定しています。

文章の種類 文章を作る際のポイント
(サイト全体の)キャッチコピー ・競合企業と比較して自社の独自の価値や強みを強調する
・顧客にとって最も価値のあるポイントを軸に考える
・ターゲットとなる国や市場に特有のニーズがあれば考慮する
(各ページ内の)見出し ・クリアで具体的なメッセージを伝える
・顧客にとって理解しやすく直感的に意味が理解できる内容にする
・SEO対策を考慮し、キーワードが組み込まれているか確認する
説明文章 ・詳細で具体的な情報を簡潔に伝える
・SEO対策を考慮し、キーワードが適切な形で使用されているかを確認する
・専門的な内容やデータを適切に使用して、信頼性を高める
CTA(コール・トゥ・アクション) ・Webサイトの目的に合わせたアクションを促す
・アクションを起こした後の状況が明確に伝わる表現を使用する
・アクションの利点や価値を明確に伝える

これらの文章作成時には、サイト制作側の企業が伝えたいことではなく、顧客が知りたいこと、顧客にとってわかりやすい内容であるかを常に意識し、作成および校閲を行うことが重要です。

Webサイトのコンテンツ作成の方法、事例については以下の記事で詳しく解説しています。

翻訳

次に作成した文章を翻訳します。作成する文章ごとに翻訳時のポイントを以下の表にまとめました。

文章の種類 翻訳時の注意ポイント
(サイト全体の)キャッチコピー ・文化的・言語的な違いを考慮し、メッセージが変わらないようにする
・簡潔さを保ちつつ、意味が正確に伝わるようにする
・専門用語や業界用語の翻訳には特に注意する
(各ページ内の)見出し ・SEO対策的に適切なキーワードが使用されているか確認する
・言語的に適切なフォーマットを採用する(例:大文字、小文字の使い分け)
・簡潔でパッと見て意味が理解できる表現を採用する
説明文章 ・SEO対策的に適切なキーワードが使用されているか確認する
・専門的なキーワードや、解釈が難しい表現の翻訳には特に注意する
・文章の流れや構造が、母語話者にとって自然であることを確認する
CTA(コール・トゥ・アクション) ・アクションの意味やニュアンスが変わらないように注意する
・競合のWebサイトを参照し、よく用いられている表現を洗い出す
・直訳ではなく、母語話者にとって自然かつ効果的な表現を選ぶ

この辺りは、翻訳家、校閲担当の方と意見を交換しながら、言語としての自然さに加えて、マーケティング面(例:SEO対策)でも品質を担保する必要があります。

Webサイトの翻訳における注意点は、以下の記事で詳しく解説しています。

画像素材の準備

画像を準備する際は、以下のようなものを準備する必要があります。

  • 製品写真:製品の特徴や使用イメージがわかるような写真
  • 企業ロゴ:カラーバージョンやモノクロ、異なるサイズのロゴ
  • スタッフの写真:ポートレートや仕事中のスタッフの写真
  • インフォグラフィック:製品の機能説明や統計を示す図
  • イメージ画像:ヘッダーやセクションの背景、特定の用途に使用するためのイメージ画像
  • アイコン:ソーシャルリンクやサービス機能を示すアイコン

必要に応じて、専門カメラマンや著作権フリーのイラスト画像を利用することができます。デザインが必要な素材については、別途この後のデザイン工程でまとめて依頼することをおすすめします。

Webサイト用の写真素材の準備については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

3. デザイン制作

サイト制作に必要な全体像の設計と、各ページに使用するコンテンツの準備ができ次第、デザイン制作を行います。(この辺りの順番は多少前後する場合もあります)

TOPページのデザイン作成

まずサイトの顔とも言えるTOPページのデザイン作成を行います。基本的には、企画・調査段階で策定した方向性をもとに、以下の2つのステップでデザインを作成します。

方向性の共有

どのような方向性でデザインを作成するかを担当のデザイナーと制作チーム間で共有します。この際、共有するべき情報として、以下のようなものが挙げられます。

  • Webサイト制作の目的
  • ターゲットユーザーのイメージ、心理状況
  • 競合企業と比較したときの優位性、訴求ポイント
  • 中心に据える製品、サービスとその特徴
  • 「2. サイト・コンテンツ制作」フェーズで作成した情報一式

この場面でも企画・調査段階で整理しておいた情報を活用できます。またデザイナー側もイメージがしやすいように、言語化できる部分は可能な限り言語化し、制作チーム側の意図を具体的に伝える努力も惜しまないようにします。

デザイン提案・フィードバック

上記の情報をもとにデザイナーからデザイン提案が行われます。

基本的には複数のデザインパターンから1案を採用する形を取ります。デザインの初稿が完成し次第、制作チーム側で修正点を具体化し、デザイナーにフィードバックを行います。フィードバックのポイントは、デザインの作り直しや大幅の方向修正のリスクを減らすためにも、部分的にこまめに挟むことが重要です。

上記のやり取りを複数回繰り返し、最終的なデザインが完成します。デザインの細かな修正を重ねることも重要ですが、大局的には企画・調査フェーズで策定した「Webサイトの目的」に対して、その目的を実現させるために適したデザインであるか、という視点も重要です。

下層ページデザイン作成

TOPページのデザインが完成し次第、下層ページのデザイン作成に移ります。下層ページについては、個別のページごとにオリジナルのデザインを作るのではなく、各ページグループごと(例:Products)において、共通のデザインテンプレートを作成します。基本的な作成の流れは、先に説明した通りです。

またこの段階で、サイト内の共通要素(例:見出し、ボタン、表)のデザインも作成します。この辺りの要素のデザインを決める上でも、企業としてのブランドイメージだけではなく、Webサイトを使用する顧客目線から、わかりやすさ、視認性、操作性を考慮して適した形を実現することが重要です。

海外のWebサイトデザインの特徴やWebデザイン制作時のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。

4. コーディング・開発

サイト制作環境の構築

Webサイトの規模や確定したデザインの内容に応じて、適した手法で制作を行います。Webサイトの制作手法は、大別するとCMS(Content Management System)を使用する方法とスクラッチで制作する方法の2種類があります。

CMSを利用する方法

既存のコンテンツ管理システムを使用してWebサイトを構築する方法です。代表的なものとしてはWordPress、Joomla!、Drupalなどのプラットフォームがあります。

この方法の最大の利点は、プログラミング言語の知識がない方でもコンテンツの追加や更新が容易であること、さらにプラグインやテーマを利用して迅速に機能やデザインを追加・変更できる点です。また、多くのCMSは大きなコミュニティを持っており、サポートや情報共有が活発です。一方で、既存のフレームワーク内での作業となるため、特定のカスタマイズが難しい場合があります。

スクラッチで制作する方法

既存のフレームワークやテンプレートを使用せず、ゼロからWebサイトを構築する方法です。

この方法の最大の利点は、任意の機能やデザインを自由に実装できる柔軟性を持つことです。また、必要な機能のみを構築するため、パフォーマンスの最適化が容易で、他のサイトとは異なるオリジナルのデザインや機能を持つサイトを作成できます。しかし、全てをゼロから作成するため、開発に時間がかかることや、長い開発時間や専門的なスキルが必要となるため、コストが高くなる可能性があります。さらに、独自のシステムのため、更新や機能追加に専門的な知識が必要となることも考慮する必要があります。

サイトの規模やセキュリティのレベル、システム開発を伴う場合、要件を満たせるかどうかなどを考慮の上、決定することが必要です。

コーディング実装・システム開発

各ページのデザインカンプを元にコーディングを進めます。

基本的には、まずサイト全体で共通する要素、例えばヘッダーやフッター、ナビゲーションメニューなどのベースとなるテンプレートを作成します。その後、デザインカンプやワイヤーフレームを基に、具体的なページのコーディングを進めていきます。

またシステム開発が伴うコーディングを実装する場合は、制作チーム側でシステムの要件を定義し、システム開発前にエンジニア側と認識を合わせておく必要があります。またこの工程においても、進捗管理用のスプレッドシートなどを活用し、細かく確認のタイミングを設けておくことで、大幅な軌道修正が発生するリスクを回避できます。

その他の必要な設定

上述したコーディング作業と並行して、サイト制作に必要な設定作業を行います。設定作業には、以下のようなものがあります。

セキュリティ対策

SSL証明書の導入やサイトのセキュリティ設定、プラグインの導入を行います。また、データベースのセキュリティ対策もこの段階で行います。セキュリティ対策においては、定期的なセキュリティアップデートを行うこと、パスワードの強度を確保すること、不要なプラグインやモジュールは削除することが重要です。

リダイレクト設定の準備

旧サイトからのリダイレクト設定や、404エラーページの設定を行うための準備作業を行います。多言語サイトのリダイレクト設定準備もこの工程で行います。注意点として、SEOを考慮し、301リダイレクトを使用すること、404ページにはユーザーがサイト内で迷わないナビゲーションを提供することが挙げられます。

アクセス解析環境の準備

Webサイトの訪問者の行動やサイトの利用状況を正確に把握するために、アクセス解析ツールの設置作業を行います。基本的には「Google Analytics」および「Google Search Console」の活用は必須であり、より詳細な分析を行うために、追加の解析ツール(例:ヒートマップ分析ツール)を使用します。

Google Analyticsでは、特定の目標(例:問い合わせフォームの送信)を達成した際のユーザーの行動を追跡するための「コンバージョン設定」も行う必要があります。また海外向けのWebサイトの場合、個人情報保護の観点から各国のデータ保護法規に準拠した対応が必要です。必要に応じて、法律の専門家のアドバイスをもらってプライバシーポリシーの見直しも行います。

 

5. テスト・公開

公開前の確認作業

全てのコーディングが終了したら、改めてサイト全体の動作確認や誤字脱字、レイアウトの崩れ、リンク切れ、フォームの送信確認などのチェックを行います。この工程では、ユーザーにとっての使い勝手や見え方の確認を重点的に行います。

基本的には、制作チーム内で準備されたチェック項目を一つずつ確認する形で進めます。代表的な確認項目と確認内容の例は以下のとおりです。

確認項目 確認内容
レスポンシブデザイン ・各デバイス(スマートフォン、タブレット、PC)での表示確認
・画面サイズを変更した際のレイアウトの崩れ確認
ブラウザの互換性 ・主要ブラウザ(Chrome, Firefox, Safari, Edgeなど)での表示確認
・ブラウザの最新バージョンでの動作確認
言語・翻訳 ・翻訳の正確性や自然さの確認
・文字化けやレイアウト崩れの確認
リンクの動作 ・内部・外部リンクの動作確認
・リンク切れやリダイレクトの確認
フォームの動作 ・必須、任意項目の動作確認
・エラーメッセージの表示確認
・送信後の動作(例:メール送信、完了ページ表示)
ページの読み込み速度 ・各ページの読み込み速度確認(国別のページの読み込み速度確認にはこちらのツールが使えます)
・画像やスクリプトの最適化確認
SEO対策 ・メタタグやalt属性の確認
・サイトマップの存在確認
・構造化マークアップの確認
セキュリティ ・SSLの導入確認
・セキュリティ対策系プラグインの実装確認(例:SiteGuard WP Plugin)
・外部からのフォームのスパム投稿対策
Cookie対応 ・Cookieの使用目的や期間の明示
・ユーザーの同意取得の実装
・海外向けのデータ保護法規(例:GDPR)への対応、プライバシーポリシーの内容確認

サイト公開

上記の確認項目がクリアできた段階で、サイトの公開を行います。サイトの公開方法には、大きく分けて以下の2つがあります。

CMSを使って公開する方法

CMS(Content Management System)を使用してWebサイトを制作した場合の公開方法です。この場合、CMS上で公開設定を行い、Webサイトをインターネット上で公開します。WordPressを用いて制作したWebサイトの詳細な公開方法については、以下の記事で解説しています。

Webサーバーにファイルを配置して公開する方法

直接Webサーバー上にWebサイトのファイルをアップロードすることでサイトを公開する方法です。具体的には、ホスティングサービスを利用してサーバーを準備し、FTPクライアントソフトウェアを使用してローカルのPCからサーバーへWebサイトのファイルをアップロードします。アップロードが完了したら、ブラウザを使用してサイトのURLにアクセスすることで、Webサイトが正しく公開されているかを確認できます。

公開後テスト

基本的には、サイトの公開作業はエンジニアが担当し、公開後のテスト作業は制作チームが担当します。サイト公開時に必要な作業を以下に記載します。

作業項目 作業内容
各種動作確認 ・全ページの表示確認
・リンクやボタンの動作テスト
・フォームの送信テスト
リダイレクト設定 ・旧サイトや旧ページからのリダイレクト設定および動作確認
・404エラーページの表示確認
アクセス解析状況の確認 ・アクセス解析ツールのデータ収集確認
・コンバージョン計測の動作確認
お知らせ ・新サイト公開のお知らせページの公開
・SNSやメールマーケティングでの告知
SEO対策 ・サイトマップの作成と検索エンジン(Google Search Console)への登録
・WordPressの場合 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックが入っていないか確認
・特定のページにおいてnoindexタグの設置がされていないか確認

Webサイト公開後の運営については、以下の記事で解説しています。

 

まとめ

海外向けWebサイト制作・リニューアルの流れを、5つのフェーズに分けて解説しました。

弊社(テクノポート株式会社)は、英語サイトの制作・運用を通して、日本企業の海外販路開拓のサポートを行っています。私たちのサービス内容にご興味のある方は、まずは一度、弊社サービスサイトに目を通していただけると嬉しく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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【地域別】海外のBtoB企業のランディングページ(LP)15選

テクノポートの稲垣です。現在「海外Webマーケティング事業」の責任者を務めています。

この記事では、世界3地域(ヨーロッパ、北米、アジア)の海外企業のランディングページの特徴を洗い出し、両者の違いを紹介します。

なお当記事におけるランディングページとは、広告出稿による集客を想定した縦に長い1ページから構成されるWebページを指します。

oveseas-landingpage

調査の観点

今回は主に以下の7つの観点からWebサイトの違いを調査します。

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス ランディングページで訴求している製品・サービスの種類
配色 ランディングページの配色
テキストの量 ランディングページ内に使用されている説明テキストの量
レイアウトの特徴 ページレイアウトの特徴
縦の長さ(px) ランディングページの縦方向の長さ(横幅は1,628pxで固定)
CTAの種類 CTA(Call To Action)の種類(例:問い合わせ、見積もり、カタログダウンロード)
その他の特徴 ランディングページのその他の目立った特徴

北米企業のランディングページ

Tourmaline(アメリカ)

出典:Landing page | Tourmaline Enterprises

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス 産業用印刷機器の製造・販売
配色 白が基調、黄緑がアクセントカラー
テキストの量 かなり少ない(説明に必要最小限の量)
レイアウトの特徴 スペースにゆとりがあり余裕がある
縦の長さ(px) 4,973
CTAの種類 問い合わせフォーム(埋め込み)
その他の特徴 ・Facebook Messangerによる自動チャット応答サービスあり

CREAFORM(カナダ)


出典:HandyPROBE Next | Portable CMM

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス 3次元測定用プローブ装置の製造・販売
配色 黒が基調、黄色がアクセントカラー
テキストの量 少ない、見出しだけ読めば大枠が把握できる
レイアウトの特徴 画像、動画、ロゴが使用されており直感的にわかりやすい
縦の長さ(px) 6,248
CTAの種類 問い合わせフォーム(別ページに遷移)
その他の特徴 ・問い合わせフォームがステップ式の入力

AXTONNE


出典:Urethane Casting

 

 

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス ウレタン樹脂の成形
配色 白が基調、水色がアクセントカラー
テキストの量 普通、異なる大きさのテキストがバランスよく使用されている
レイアウトの特徴 画像、動画、テキストの配置に無駄がなくバランスが良い
縦の長さ(px) 5,687
CTAの種類 見積もりを依頼する
その他の特徴 ・見積もりフォームの下に、主な納入先企業のロゴ、受賞歴を掲載(信頼性をアピール)
・チャットによる自動応答サービスあり

PROTOLABS

出典:Injection Molding at Protolabs

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス 射出成形の受託サービス
配色 白と紺が基調、オレンジ色がアクセントカラー
テキストの量 少ない、箇条書きが基本
レイアウトの特徴 テキストが箇条書きで簡潔にまとめられておりわかりやすい
縦の長さ(px) 2,433
CTAの種類 見積もりを依頼する、特定の製品の見積もりを依頼する
その他の特徴 ・見積もり依頼フォームに主な納入企業のロゴを掲載(有名企業が中心)

Fellowes

出典:Aeramax PRO – Cleaner air technology

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス オフィス向け空気清浄機の製造・販売
配色 白が基調、紺色がアクセントカラー
テキストの量 少ない
レイアウトの特徴 動画、画像が大胆に配置されており視覚的にわかりやすい
縦の長さ(px) 4,236
CTAの種類 問い合わせフォーム(埋め込み)
その他の特徴 ・テキストに余分な装飾がなく読みやすい

oveseas-landingpage

ヨーロッパ企業のランディングページ

SCHOTT(ドイツ)

出典:Finding the Perfect Solution | SCHOTT

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス ガラス素材を使った製品開発サービス
配色 白が基調、紺・青色がアクセントカラー
テキストの量 かなり少ない
レイアウトの特徴 動画、画像がページの中心に大胆に配置されている
縦の長さ(px) 6,561
CTAの種類 問い合わせフォーム(埋め込み)
その他の特徴 ・ページ内の各リンクから本体サイトの詳細ページに遷移

BTC Chemical Distribution(ドイツ)

出典:Accelothene / BTC

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス 射出成形用添加物の製造・販売
配色 白が基調、緑色がアクセントカラー
テキストの量 普通
レイアウトの特徴 画像とテキストがバランスよく大胆に配置されている
縦の長さ(px) 3,339
CTAの種類 担当者にメールを送信
その他の特徴 ・問い合わせフォームの代わりに担当者にメールが届く(担当者の名前にリンクが設置されている)

micrometal(ドイツ)

出典:High Volume Photo Chemical Etching – micrometal

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス エッチング加工の受託サービス
配色 白が基調、緑色がアクセントカラー
テキストの量 普通
レイアウトの特徴 画像とテキストがバランスよく大胆に配置されている
縦の長さ(px) 1,628
CTAの種類 なし
その他の特徴 ・セミナー参加を促すポップアップバナーが現れる
・問い合わせボタンがなく、本体サイトへの遷移リンクのみが設置されている

HAVER & BOECKER(ドイツ)

出典:Wire mesh patterns | Haver & Boecker: HAVER & BOECKER OHG: Haver & Boecker

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス 工業用金網の製造・販売
配色 白が基調、紺色がアクセントカラー
テキストの量 普通
レイアウトの特徴 画像とテキストをバランスよく配置、文字が細かい
縦の長さ(px) 3,808
CTAの種類 無料サンプル請求(埋め込み)
その他の特徴 ・ページの中身がコンパクトにまとまっており、問い合わせフォームまでのスクロール距離が短い

ELPRO(スイス)


出典:One-Site Monitoring

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス 工場、倉庫、クリーンルーム用環境測定システム
配色 白が基調、赤色がアクセントカラー
テキストの量 普通
レイアウトの特徴 画像とテキストがバランスよく配置されている
縦の長さ(px) 3,191
CTAの種類 デモを予約する(カレンダーから予約)
問い合わせフォーム(埋め込み)
その他の特徴 ・ページの中身がコンパクトにまとまっており、問い合わせフォームまでのスクロール距離が短い

oveseas-landingpage

アジア企業のランディングページ

FASIVE(中国)


出典:Vacuum Casting – FASIVE

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス 真空注型の受託サービス
配色 白が基調、紺色がアクセントカラー
テキストの量 少ない
レイアウトの特徴 画像、動画がゆとりを持って配置されている
縦の長さ(px) 8,259
CTAの種類 問い合わせフォーム(埋め込み)
その他の特徴 ・ページの中身、デザイン、レイアウトまで北米やヨーロッパ企業のデザインに近い

Creating Rapid(中国)


出典:Low Volume Rapid Prototyping Manufacturer – Creating Rapid

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス 試作品制作の受託サービス
配色 白が基調、オレンジ色がアクセントカラー
テキストの量 少ない
レイアウトの特徴 画像、動画がゆとりを持って配置されている
縦の長さ(px) 7,971
CTAの種類 問い合わせフォーム(埋め込み)
問い合わせフォーム(ポップアップ)
その他の特徴 ・ページの中身、デザイン、レイアウトまで北米やヨーロッパ企業のデザインに近い
・ファーストビュー部分に問い合わせフォーム(埋め込み)が設置されている

ALUPHANT(中国)

出典:CNC Machining Aluminum Parts Manufacturer | Aluphant

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス アルミニウムの機械加工サービス
配色 白が基調、紺色がアクセントカラー
テキストの量 普通
レイアウトの特徴 画像、動画がゆとりを持って配置されている
縦の長さ(px) 16,655
CTAの種類 問い合わせフォーム(ポップアップ)
その他の特徴 ・ページの中身、デザイン、レイアウトまで北米やヨーロッパ企業のデザインに近い
・ページの長さは今回調査したランディングページの中で最長

Trumonytechs(中国)

出典:Liquid Cooling Plates – Trumonytechs

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス 水冷プレートの製造・販売
配色 白が基調、オレンジ色がアクセントカラー
テキストの量 普通
レイアウトの特徴 画像、動画がゆとりを持って配置されている
縦の長さ(px) 5,691
CTAの種類 問い合わせフォーム(埋め込み)
カタログダウンロード(埋め込み)
その他の特徴 ・チャットに自動応答サービスあり

Fine Aluminum(中国)

出典:Aluminum Heat Sink Manufacturer-Fine Aluminum

調査項目 具体的な調査内容
製品・サービス アルミニウム製ヒートシンクの製造・販売
配色 白が基調、紫色がアクセントカラー
テキストの量 普通
レイアウトの特徴 画像、テキストをゆとりを持って配置(空白部分が多い)
縦の長さ(px) 9,158
CTAの種類 問い合わせフォーム(埋め込み)
問い合わせフォーム(ポップアップ)
その他の特徴 ・ページの中身、デザイン、レイアウトまで北米やヨーロッパ企業のデザインに近い
・問い合わせフォームの入力項目がかなり少ない

各地域のランディングページの特徴

デザイン

デザインの印象は、どの国と地域においても大きな違いはないと感じました。

個人的に驚いたのは、中国企業のランディングページが、北米・ヨーロッパ企業のランディングページのデザインに近いデザインを採用している点です。

ほとんどのランディングページはデザインを見ただけでは、中国企業のランディングページとは全くわからない仕上がりです。おそらく北米・ヨーロッパ地域の顧客に向けて制作されているため、顧客がパッと見た時に違和感を抱かないよう(離脱されないよう)に工夫した結果だと予想されます。

縦の長さ

北米・ヨーロッパ企業のランディングページは、情報が最小限に絞り込まれており、縦のスクロール量を極限まで少なくしようという工夫が見られます。(問い合わせフォームまでのスクロール量をなるべく短くするという意図と予想される)

一方、中国企業のランディングページは、ユーザーが知りたい(欲しい)と予想される情報は、ページ内で全て丁寧に解説されており、縦のスクロール量が長い印象があります。

後者のランディングページにおいても、サイドにフローティングメニューとして問い合わせボタンが設置してあったり、ファーストビュー部分、もしくはページの途中に埋め込みフォームがあったりという工夫が見られます。

その他の特徴

国と地域に関わらずAIを利用したチャットサービスを導入しているランディングページが複数確認できました。

またアメリカ企業のランディングページにおいては、見積もり依頼フォームページに納入実績のロゴ、受賞歴が表示されているパターンも発見しました。(フォームの離脱率を減らす対策だと考えます)

oveseas-landingpage

まとめ

今回は、世界各地域のランディングページの違いを調査し、その結果を比較しました。個人的な感覚ではデザインに違いが現れるかと思いましたが、予想していたほどの違いはありませんでした。

特に中国企業のランディングページが北米・ヨーロッパ企業のデザインに近づいている印象があります。調査の結果から得られた知見を、海外向けランディングページ制作時に役立てていただければ幸いです。

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【BtoB企業】アメリカと日本のWebサイトの比較5選(デザイン・仕様の違い)

テクノポートの稲垣です。
現在「海外Webマーケティング事業」の責任者を務めています。

この記事では、アメリカ企業と日本企業のWebサイトの違いを、5つの実例を用いて紹介します。

BtoB企業の海外マーケティングならお任せください

overseas-web-marketing

調査の観点

今回は主に以下の5つの観点からWebサイトの違いを調査します。

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・Webサイトがアピールする重点はどこに置かれているか?(例:製品、サービス、顧客)
・Webサイトにおける製品のアピール方法に違いはあるか?
配色 ・Webサイトのメインカラー、差し色はどうなっているか?
レイアウト・情報量 ・Webサイトに掲載されている情報量、情報のレイアウトの特徴は?
その他 ・上記以外での特徴は?

Webサイトの日米比較5選

今回はBtoB企業のWebサイトを日米の順に、業界別で紹介します。それぞれのWebサイトの特徴を上述した4つの調査項目で評価しました。

1. 半導体企業

1-1. キオクシア(日本)

参照:キオクシア株式会社 ホーム | KIOXIA – Japan (日本語)

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・シンプルで無駄のないデザイン
・テキストベースの説明(画像は必要に応じて適宜使用)
配色 ・白を基調
・メリハリのある色使い
レイアウト・情報量 ・情報が見やすくきれいに整理
・図解も使用し丁寧で分かりやすい
その他 ・法人向けと個人向けの製品でグローバルメニューを区分

1-2. intel(アメリカ)

intel

参照:Intel | Data Center Solutions, IoT, and PC Innovation

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・クールで洗練されたイメージ
・製品の高性能、高速、といった機能を数値で訴求
配色 ・青、グレー、紫、黒系の落ち着いた色
レイアウト・情報量 ・テキストは多いが長文は少なく、シンプルで読みやすい
・各製品の仕様に関する必要なデータがWeb上で可能(カタログダウンロードの必要なし)
その他 ・Webサイトを閲覧開始して数分後にWebサイト評価への協力を求めるポップアップが出現する
・製品同士の比較機能あり

2. 建設機器

2-1. 小松製作所(日本)

参照:小松製作所 – 建設機械のコマツ

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・会社のビジョン(環境保護、教育への貢献)が全面に押し出されている
配色 ・白が基調
・清潔感のある印象
レイアウト・情報量 ・字が大きくシンプルで分かりやすい
・画像も大きさに余裕を持って配置されゆとりがある
その他 ・事業内容のページ構成が全て統一されており非常に見やすい
・製品の詳細情報をクリックすると、カスタマーサポートサイトへ飛ぶ

2-2. CATERPILLAR(アメリカ)

参照:Caterpillar | Caterpillar

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・ダイナミックで力強いイメージ
・製品と同じくらい働く社員の姿が出てくる
配色 ・白が基調
・コーポレートカラーの黄色が差し色
レイアウト・情報量 ・文字は小さく画像が主体
・文字を読まなくても直感的に分かりやすいレイアウト
その他 ・製品の詳細情報をクリックすると、製品情報サイトへ飛ぶ

3. 工作機械

3-1. DMG森精機(日本)

参照:DMG MORI

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・シンプルかつ近未来的な印象
・高性能かつ最先端、というイメージが強く伝わる
配色 ・白と黒が基調
レイアウト・情報量 ・文字は小さく画像が主体
・シンプルで無駄がない
・文字を読まなくても直感的に分かりやすいレイアウト
その他 ・各製品のページ閲覧回数とお気に入り登録数が確認可能
・加工ノウハウ/ナレッジがグローバルメニューの左端に配置されている

3-2. HURCO(アメリカ)

参照:CNC Machines | Machines Tools | Hurco CNC

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・クールで重厚感のあるイメージ
配色 ・黒と水色が基調
・製品情報ページは白が基調
レイアウト・情報量 ・文字は小さく文章による説明が主体
その他 ・ページによって基調となる色が分けられている

4. 産業用ロボット

4-1. ファナック(日本)

参照:ファナック株式会社 (FANUC CORPORATION)

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・分かりやすく柔らかいイメージ
・丸みを帯びたフォント、アイコン図も使用
配色 ・黄色と白が基調
レイアウト・情報量 ・文字による説明は最小限に抑えられている
・どのページも情報が整理されており見やすく分かりやすい
その他 ・画像と同じくらい動画による説明が豊富

4-2. ABB Robotics(アメリカ)

参照:Industrial Robot Supplier and Manufacturer | ABB Robotics

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・全体にスペースにゆとりがあり優雅なイメージ
・アイコン画像が多数使用され、柔らかい印象
配色 ・白が基調
レイアウト・情報量 ・文字による説明が中心
・全体にゆとりがあるため圧迫感は感じない
その他 ・ロボットの製品情報はWebShopにて掲載

5. 医療機器

5-1. オリンパス(日本)

参照:オリンパスグループ企業情報サイト

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・清潔感がありきれいに整理されたイメージ
・安心感を与えるイメージ
配色 ・白と紫が基調
レイアウト・情報量 ・各ページがコンパクトに情報が整理されており見やすい
・文字は少なく説明がシンプルで分かりやすい
その他 ・製品情報は医療従事者向けサイトにて掲載

5-2. Johnson & Johnson(アメリカ)

参照:Homepage | Johnson & Johnson

調査項目 具体的な調査内容
訴求方法 ・情報提供がメイン(製品、サービスが全面に押し出されていない)
・顧客との関係性を大事にしているイメージが伝わる
配色 ・白が基調
レイアウト・情報量 ・情報コラムが圧倒的に多い
その他 ・一般の消費者にも役に立つ情報が豊富

番外編

今回調べた日本企業の中でも、アメリカ法人と日本法人のWebサイトに別々のデザインを導入している企業を2社紹介します。

DMG MORI(アメリカ)

参照:DMG MORI USA – CNC machine tools for all cutting machining applications

日本法人Webサイトとの違い

  • 画像が大胆に配置され、躍動感があるイメージ
  • 情報コラムがアクセスしやすい位置に配置され、一般の消費者も意識したレイアウトを採用
  • 各ページの情報はきれいに整理され、非常に分かりやすい

OLYMPUS America(アメリカ)

参照:Olympus Corporation of the Americas | Olympus

日本法人Webサイトとの違い

  • 画像が大胆に配置され、ダイナミックなイメージ
  • 製品よりも働く人、顧客に焦点が当たっている
  • 文字が大きくシンプルで分かりやすい

調査結果

今回の日米Webサイト比較で得られた知見をまとめます。

日本 アメリカ
訴求方法 ・清潔感がありシンプル
・情報がきれいに整理されており分かりやすい
・製品・企業が中心で、人が登場するシーンはアメリカのWebサイトに比べると少ない
・業界によって訴求の方法に特徴が出る(力強いイメージ、クールで洗練されたイメージ)
・製品に加えて、働く人、顧客の顔写真を使用するサイトが多い
配色 ・白が基調
・コーポレートカラーを差し色として使用
・白が基調
・コーポレートカラーをメインカラーとして大胆に使用するサイトもあり
レイアウト・情報量 ・文字による説明はシンプルに必要最小限に抑えられている ・直感的に分かりやすい説明と、文字による詳細な説明部分が分かれている

まとめ

今回は、アメリカのWebサイトと日本語Webサイトの違いを調査し、その結果を比較しました。個人的な感覚ではもっと違いがあるのかと思いましたが、予想していたほどの明確な特徴の違いはありませんでした。

どちらかというと、日本企業のWebサイトがアメリカのそれに近づいてきている印象があります。調査の結果から得られた知見を、外国語Webサイト制作時に役立てていただければ幸いです。

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英語SEO対策の基礎(英語キーワード選定方法・注意点)

テクノポートの稲垣です。現在「海外Webマーケティング事業」の責任者を務めています。

この記事では、英語でSEO対策を行う際の「キーワード選定の方法」を解説します。

全体像

基本的に、キーワード選定の流れは日本語も英語も同じです。ただ、海外SEO対策を行う場合、国内の日本語SEO対策とは異なる点が出てきます。

今回は、海外SEO対策を行う上で必要な作業の部分を中心に、4つのステップに分けて、キーワード選定の方法を解説します。

英語キーワード選定の進め方

STEP 1 目的を整理する

まず、SEO対策を行う目的を整理しましょう。ここで言う「目的」とは、SEO対策を行うこと自体の目的(=Webサイトへの集客)ではなく「マーケティング施策全体の中でのSEO対策が担う役割を整理する」というイメージです。

ここで設定した目的、およびSEO対策が担う役割が後々のキーワード選定の方向性を決定するため、重要な作業になります。SEO対策が担う役割を決める際は、以下の質問に答える形で設定するとよいと思います。

  • What:どんな製品・サービスを
  • Where:どの地域の
  • Who:どの顧客に
  • What Goal:どうしたいのか(拡販 or 認知拡大)

数あるマーケティング施策の中で、SEO対策という手法が選べている時点で「Why:なぜSEO対策か?」「How:どのような手法を選ぶか?」に対する疑問は整理されているため、ここでは上記の項目のみを明確にします。

例えば、以下のようなイメージです。

  • What:三次元測定機
  • Where:北米
  • Who:複雑形状の部品の検査を行う技術者
  • What Goal:製品の拡販

STEP 2 検索ユーザーの興味・関心を洗い出す

次に、キーワードを抜け漏れなく洗い出すための「切り口」を決定します。

ポイントは「抜け漏れなく」という部分です。キーワードを洗い出す際は、思いつくキーワードを片っ端からメモする、という方法もあります。この方法は手軽に始めることができる上に、それなりにキーワードが洗い出せるため悪くない方法だと言えます。ただ、本当に抜け漏れなくキーワードを洗い出せたのか、確認することができません。

そのため、キーワードを洗い出す際は、フレームワークを使うことをおすすめします。「フレームワーク」というのは、キーワードを洗い出す際に使用する「型」のようなものです。この「型」を使用することで、洗い出したキーワードに抜け漏れがないか、確認することができます。

ここでは例として、「ユーザーが製品を購入するに至るまでの流れ」という切り口からキーワードを洗い出します。例えば、部品の検査に用いられる「三次元測定機」と呼ばれる自動検査装置の導入を考えているユーザーの場合、以下の1〜3の購買の流れをたどることが予想されます。

No. 段階 興味・関心の例
1 技術課題の解決方法調査 ・複雑な形状の部品を高精度に自動で測れる機械はないのか?
・真円度を精度良く自動測定できる機械はないのか?
2 技術課題を解決できる製品の調査 ・三次元測定機はどのような機械?
・導入においてどんなメリット、デメリットがあるのか?
3 製品の比較検討 ・三次元測定機を扱っているメーカーは?
・それぞれの製品の特徴・違いは?

このように、検索ユーザーが抱える課題、興味・関心をフレームワークを使って洗い出します。

「製品」に関わるキーワードを洗い出す際のフレームワークは、以下の記事で詳しく解説されています。

「技術」に関わるキーワードを洗い出す際のフレームワークは、以下の記事で詳しく解説されています。

STEP 3 キーワードを洗い出す

次に、先のステップで洗い出したユーザーの興味・関心をもとに、彼らが検索時に使用するであろう検索キーワードを洗い出します。先と同じ例を使うと、以下のようになります。(「三次元測定機」は英語で”CMM(=Coordinate Measuring Machines)”と呼ばれます)

No. 興味・関心の例 検索キーワード
1 ・複雑な形状の部品を高精度に自動で測れる機械はないのか?
・真円度を精度良く自動測定できる機械はないのか?
・measure of shape, high precision measurement
・measure circularity
2 ・三次元測定機はどのような機械?
・導入においてどんなメリット、デメリットがあるのか?
・what is cmm
・advantages of cmm
3 ・三次元測定機を扱っているメーカーは?
・それぞれの製品の特徴・違いは?
・cmm manufacturers
・types of cmm, cmm price

この時「月平均検索ボリューム(当該のキーワードが月平均検索されている回数)」の大きさもメモしておきましょう。

月平均検索ボリュームは、以下の記事で紹介しているツールを使用することで、対象の地域を絞り込んだ結果も表示できます。

そのため、対象の地域が明確な場合は、その地域における英語キーワードの月平均検索ボリュームを調べましょう。

英語ならではの注意点

英語キーワードの洗い出しでは「海外で実際にどのようなキーワードが使用されているのか」を探し当てることが重要です。すなわち、日本語キーワードをそのまま英語訳したキーワードが、海外で一般的に用いられている表現だとは限らない、ということです。

そのため、英語キーワードの洗い出し作業を行う際は、日本語キーワードよりも「類語、言い換え、関連語、別の呼び方」を入念に調べる必要があります。

例えば、先の例で挙げた「三次元測定機」の英語圏での一般的な名称を調査する場合を考えます。私の場合、まずシンプルに「三次元測定機」の訳になりそうな英語を考えます。三次元=3d、測定機=measuring machines、なので「3d measuring machines」というキーワードが思いつきます。この段階では、機械翻訳を使用しても構いません。

次に、思いついた(or 機械翻訳した)キーワードを、キーワード調査ツール(例:Googleキーワードプランナー)に入力し、月平均検索ボリュームを調べます。この際、地域設定は指定なしで構いません。結果が出てきたら、キーワードと検索ボリュームをメモします。

次にメモをしたキーワードに、別の表現がないかを調査します。私の場合、まず自分で思いついたキーワードをアメリカのGoogleで検索します。(アメリカのGoogleはこちらのサイトからアクセスできます)

その際、検索キーワードが大きく間違っていなければ、イメージに近いサイトが複数見つかると思います。(実際の検索結果が以下になります)

検索結果を眺めてみると、どうやら”CMM(=Coordinate Measuring Machines)”という名称が一般的に使用されていそうだ、ということがわかります。試しに、1位のサイトを「Ubersuggest」というキーワード調査ツールを使って調査します。このツールを使うことで、当該のサイト(ページ)が上位にランクインしているキーワード一覧を調査することができます。

結果がこちらです。(アメリカの検索順位、検索ボリュームを検索ボリュームが多い順に表示、簡略化のため上位20位までを表示)

No キーワード 検索ボリューム 検索順位
1 cmm 27,100 2
2 cmm machine 3,600 1
3 coordinate measuring machine 1,000 2
4 cmm measurement 480 2
5 cmm m 480 15
6 cmm inspection 480 21
7 what is cmm 390 15
8 mitutoyo cmm 320 1
9 what is a cmm 260 68
10 measuring machine 210 1
11 portable cmm 210 53
12 what is a cmm machine 170 8
13 cmm measuring machine 110 1
14 cmm coordinate measuring machine 110 3
15 cmm for sale 110 20
16 cmm machine price 110 16
17 cmm manufacturers 110 21
18 portable cmm machines 110 24
19 cmm industries 110 56
20 cmm tool 90 1

この表を見ると「三次元測定機」は、”Coordinate Measuring Machines”(月平均検索ボリューム:1,000)というキーワードが、”3D Measuring Machines”(月平均検索ボリューム:20)よりも一般的に使用されているキーワードである、ということが定量的にわかります。この例は、検索ボリュームも大きくかなりわかりやすいですが、検索ボリュームが小さいニッチな製品に関しても、同様の手順が使えます。

英語は、日本語に比べて話者が多く、同じラテン語起源の言語(例:フランス語、スペイン語、イタリア語)由来の類語もたくさん存在するため、一般的に特定の製品の呼び方は日本語のそれよりも多くあります。また地域(例:アメリカとイギリス)によって呼び方が異なるキーワードも存在するため、上記のような調査作業が重要です。

STEP 4 キーワードを選定する

最後に、洗い出したキーワードからSEO対策を行うキーワードを選定します。

選定は以下の流れで行います。

  1. 「選定基準」を設ける
  2. キーワードを絞り込む

順に解説します。

1.「選定基準」を設ける

まず洗い出したキーワードを選ぶための選定基準を設定します。ここで、STEP1で策定したSEO対策の目的を使用します。

例えば、三次元測定機の例を使用すると、以下のような選定基準が考えられます。

  1. 対象の地域(北米)の検索ボリュームは十分存在するか?(需要はあるか?)
  2. 部品の検査を行う技術者が使うキーワードか?(ターゲットは的確か?、BtoC向けの検索結果ばかり表示されないか?)
  3. 製品の導入に関心のあるユーザーが使うキーワードか?(SEO対策の目的とユーザーの興味・関心は関連性が高いか?)

2. キーワードを絞り込む

最後に、選定基準をもとに洗い出したキーワードを絞り込みます。

上記の例の場合、まず1の選定基準でキーワードを絞り込みます。例えば、対象地域からの検索ボリュームの合計が50以上、というイメージです。この選定基準は、明確かつ絞り込みが容易であるため、最初に行います。

次に、2と3の選定基準でさらにキーワードを絞り込みます。この工程は、最も手間がかかる上に明確な選定基準がないため、選定作業に経験とセンスが求められます。

以上がキーワード選定の流れです。この後、SEO対策の方向性を決めて実際にページの作成に移ります。詳細は別記事で解説予定です。

まとめ

英語SEO対策における、キーワード選定の流れを解説しました。国内のSEO対策時との大きな違いは、ターゲット地域を定める必要があること、海外で実際に使われている表現を調べる必要があることだと思います。

今後の記事でも、海外SEO対策に役立つ情報を発信する予定です。海外SEO対策を任せられる業者をお探しでしたら、お気軽にテクノポート株式会社にお声がけいただければ嬉しく思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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【実験】サーバーの設置場所・種類がWebサイトの表示速度に与える影響

テクノポートの稲垣です。現在「海外Webマーケティング事業」の責任者を務めています。

英語サイトのサーバー選定を行う上で、個人的に気になっていることを調査しました。

背景

英語サイトを活用して、本格的に海外Webマーケティングを進める際「どのサーバーを選べばいいのかわからない」という疑問が生じると思います。

今回はその疑問に答えを導き出すための実験を行いました。

実験の目的

実験の目的は以下の2つです。

  1. 「サーバーの設置場所」がWebサイトの表示速度に与える影響を調査する
  2. 「サーバーの種類・性能」がWebサイトの表示速度に与える影響を調査する

仮説

今回の記事で検証する仮説は以下の2つです。

  1. サーバーの設置場所とWebサイトの表示場所までの直線距離が近ければ近いほど、Webサイトの表示速度は速くなる(逆も然り)
  2. 国内の共有サーバーに比べて、海外企業が運営するクラウドサーバーのほうが、海外からのWebサイトの表示が早い

実験条件

実験条件を以下にまとめます。

表示速度測定に使用するWebサイト

サイト名 使用しているサーバー プラン サーバー設置場所(インスタンスの位置)
サイトA(日本語サイト) エックスサーバー スタンダード Tokyo, Japan
サイトA(英語サイト) AWS Amazon Lightsail Tokyo, Japan
サイトB(日本語サイト) シン・レンタルサーバー ベーシック Tokyo, Japan
サイトB(英語サイト) AWS Amazon Lightsail Ohaio, USA

補足

  • AWS(Amazon Web Servervices)とは、Amazonが運営するクラウドサーバーサービス
  • 「サーバーの設置場所(インスタンスの位置)」とは、共有サーバー(エックスサーバー、シン・レンタルサーバー)の場合、サーバーのデータセンターが設置されていると思われる場所(国内であることは確かだが、正確な位置は不明)
  • 「サーバーの設置場所(インスタンスの位置)」とは、AWSの場合、インスタンスを起動する「リージョン」のこと(共有サーバーのデータセンターの設置場所と同じような概念)
  • サーバーの契約プランは、それぞれのWebサーバーの最安のもの

表示速度測定ツール、測定項目

表示速度測定ツールには、世界各国からのWebサイトの表示速度を測定できる「WebPageTest」というサイトを使用しました。測定項目は以下の通りです。

項目名 説明
First Byte 表示リクエストの送信後、サーバーから最初の1ビットのデータを送り返すのにかかる時間
Start Render 空白ページから、コンテンツが初めて表示されるまでの時間
FCP(First Contentful Paint) ページの読み込みが開始されてからページ内のコンテンツのいずれかの部分が画面上にレンダリングされるまでの時間
Speed Index ページのファーストビューが見えるまでにかかった時間
LCP(Largest Content Paint) ページの重要なコンテンツが表示されるまでにかかった時間
CLS(Cumulative Layout Shift) 表示されるページコンテンツにおける予期しないレイアウトのずれの量
TBT(Total Blocking Time) タスクの処理時間が50ミリ秒を上回った場合の、コンテンツの初回描画から操作可能になるまでの合計時間
Total Bytes ページの表示に要したデータ量

参照

実験方法

サイトAおよびサイトBを以下の2つの条件で測定し、結果を比較します。

実験1:「サーバーの設置場所」が表示速度に与える影響

サイトA(英語サイト、AWSのインスタンス:Tokyo)および、サイトB(英語サイト、AWSのインスタンス:Ohaio)を、世界6都市から測定する。

実験2:「サーバーの種類」がWebサイトの表示速度に与える影響

サイトA(日本語サイト、エックスサーバー)および、サイトA(英語サイト、AWSのインスタンス:Tokyo)を、世界6都市から測定し比較する。

結果

実験1:「サーバーの設置場所」が表示速度に与える影響

実験1の結果は以下の通りです。

測定に使用したWebサイト1

サイトA(日本語サイト、エックスサーバー:Tokyo)

測定結果

測定場所 直線距離, km First Byte Start Render FCP Speed Index LCP CLS TBT Total Bytes
Tokyo 0.00 0.386 1.6 1.385 5.969 2.047 0.002 0.023 5,819
Sydney 7,881.56 0.892 2.2 2.136 7.155 2.299 0.002 0.009 5,819
London 9,569.05 1.502 2.9 2.746 7.489 3.005 0.001 0.025 5,819
Virginia 10,985.66 1.502 2.9 2.746 7.489 3.005 0.001 0.025 5,819
Cape Town 14,726.41 1.732 3.4 3.22 8.245 3.484 0.002 0.024 5,819
Sao Paulo 18,490.40 1.593 3.2 2.986 7.657 3.255 0.001 0 5,819
直線距離との相関係数 0.90 0.92 0.92 0.88 0.89 -0.47 -0.45

測定に使用したWebサイト2

サイトA(英語サイト、AWSのインスタンス:Tokyo)

測定結果

測定場所 直線距離, km First Byte Start Render FCP Speed Index LCP CLS TBT Total Bytes
Tokyo 0.00 0.295 1.4 1.28 6.59 2.038 0.003 ≥ .017 5,398KB
Sydney 7,881.56 0.773 1.9 1.816 5.283 2.1 0.003 0 5,398KB
London 9,569.05 1.081 2.6 2.487 6.206 2.627 0.119 0.032 5,398KB
Virginia 10,985.66 0.926 2.1 2.04 5.679 2.341 0.109 ≥ .003 5,445KB
Cape Town 14,726.41 1.321 3.2 3.109 6.682 3.169 0.028 0 5,398KB
Sao Paulo 18,490.40 1.299 3 2.874 6.197 2.971 0.078 ≥ .030 5,398KB
直線距離との相関係数 0.95 0.90 0.91 0.00 0.84 0.44 -0.28 0.06

測定に使用したWebサイト3

サイトB(日本語サイト、シン・レンタルサーバー:Tokyo)

測定結果

測定場所 直線距離, km First Byte Start Render FCP Speed Index LCP CLS TBT Total Bytes
Tokyo 0.00 0.22 1.1 0.927 6.297 9.644 0.778 0.196 5,118
Sydney 7,881.56 0.982 1.8 1.7 7.809 10.602 0.778 0.136 5,148
London 9,569.05 1.785 2.9 2.805 8.551 11.832 0.778 0.098 5,141
Virginia 10,985.66 1.21 2 1.944 7.76 11.218 0.003 0.163 5,224
Cape Town 14,726.41 3.217 4.7 4.652 11.459 14.323 0.775 0.107 5,145
Sao Paulo 18,490.40 1.597 2.8 2.725 9.416 12.178 0.778 0.374 5,148
直線距離との相関係数 0.71 0.70 0.71 0.80 0.77 -0.06 0.39 0.31

測定に使用したWebサイト4

サイトB(英語サイト、AWSのインスタンス:Ohaio)

測定結果

測定場所 直線距離, km First Byte Start Render FCP Speed Index LCP CLS TBT Total Bytes
Virginia 419.52 0.589 1.3 1.229 6.407 10.465 0.782 0.139 6,580
London 6,140.33 0.788 1.7 1.667 7.151 11.771 0.782 0.169 6,483
Sao Paulo 8,074.70 0.996 2.2 2.101 7.534 11.49 0.776 0.401 6,481
Tokyo 10,481.26 0.643 1.7 1.629 7.139 11.407 0.782 0.156 6,481
Cape Town 13,259.58 0.963 2.2 2.21 8.343 12.833 0.779 0.118 6,525
Sydney 15,187.03 1.078 2.2 2.201 8.245 12.296 0.779 0.128 6,481
直線距離との相関係数 0.73 0.83 0.86 0.92 0.87 -0.41 -0.15 -0.61

実験2:「サーバーの種類」がWebサイトの表示速度に与える影響

測定に使用したWebサイト

  • サイトA(日本語サイト、エックスサーバー:Tokyo)
  • サイトA(英語サイト、AWSのインスタンス:Tokyo)

測定結果(英語サイトの表示時間 – 日本語サイトの表示時間)

測定場所 直線距離, km First Byte Start Render FCP Speed Index LCP CLS TBT Total Bytes
Tokyo 0.00 -0.091 -0.2 -0.105 0.621 -0.009 0.001 -421
Sydney 7,881.56 -0.119 -0.3 -0.32 -1.872 -0.199 0.001 -0.009 -421
London 9,569.05 -0.421 -0.3 -0.259 -1.283 -0.378 0.118 0.007 -421
Virginia 10,985.66 -0.576 -0.8 -0.706 -1.81 -0.664 0.108 -374
Cape Town 14,726.41 -0.411 -0.2 -0.111 -1.563 -0.315 0.026 -0.024 -421
Sao Paulo 18,490.40 -0.294 -0.2 -0.112 -1.46 -0.284 0.077 -421
平均値 -0.319 -0.333 -0.269 -1.228 -0.308 0.055 -413.167
直線距離との相関係数 -0.53 -0.02 0.02 -0.72 -0.49 0.44 0.06

数字が負の値になっている場合、英語サイト(AWS)の表示速度が、日本語サイト(エックスサーバー)の表示速度より早いことを意味します。

考察

実験1:「サーバーの設置場所」が表示速度に与える影響

サーバーの設置場所と表示速度には、それぞれ以下の関係があると思われます。

項目名 サーバーの設置場所がWebページの表示速度に与える影響
First Byte サーバーの設置場所に大きく依存する(直線距離が近ければ表示速度が早くなる)
Start Render サーバーの設置場所に大きく依存する(直線距離が近ければ表示速度が早くなる)
FCP(First Contentful Paint) サーバーの設置場所に大きく依存する(直線距離が近ければ表示速度が早くなる)
Speed Index サーバーの設置場所に大きく依存する(※AWSのインスタンスがTokyoであるサイトに関しては相関関係が見られない)
LCP(Largest Content Paint) サーバーの設置場所に大きく依存する(直線距離が近ければ表示速度が早くなる)
CLS(Cumulative Layout Shift) サーバーの設置場所に依存しない(直線距離と表示速度に相関は見られない)
TBT(Total Blocking Time) サーバーの設置場所に依存しない(直線距離と表示速度に相関は見られない)
Total Bytes サーバーの設置場所に依存しない(直線距離と表示速度に相関は見られない)

Speed Indexの秒数を除いて、ページの表示速度はWebサーバーの設置場所との直線距離に相関があることがわかります。

実験2:「サーバーの種類」が表示速度に与える影響

サーバーの種類と表示速度には、以下の関係があると思われます。

  • AWSのインスタンスをTokyoに設置した場合、エックスサーバー(Tokyo)よりもWebサイトの表示速度は速くなる(特にSpeedIndexは直線距離が長くなるほど、表示速度の差が大きくなる)
  • 全世界向け英語サイトのサーバーには、国内の共有サーバーよりクラウドサーバーのほうが表示速度が早い可能性が高い(最安プランで比較した場合)

まとめ

英語サイトのサーバーを選定する際に考慮するべき、サーバーの設置場所と種類が、Webサイトの表示速度に与える影響を調査しました。結果を以下にまとめます。

  • Webサイトの表示速度は、サーバーの設置場所からの直線距離に大きく依存する(First Byte、Start Render、FCP(First Contentful Paint)、Speed Index、LCP(Largest Content Paint)は特に大きな影響を受ける)
  • 同じ場所にサーバーが設置されている国内の共有サーバーとAWSクラウドサーバーの最安プランでの表示速度を比較した場合、クラウドサーバーのほうが全ての地域においてWebサイトの表示速度が早い

以上、英語サイトのサーバー選定の参考になれば幸いです。まだまだ調査するべき項目(例:クラウドサーバー vs 海外現地サーバー、クラウドサーバーのインスタンス設置場所による表示速度の違い)はありますので、引き続き調査を行います。

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海外の検索エンジン(世界シェア、国内シェア、地域別、国別)

テクノポートの稲垣です。今回は、世界の検索エンジンを、世界シェア、国内シェア、地域別シェア、国別シェアの4つの切り口で紹介します。

世界シェア

世界全体の検索エンジンシェアTOP10を紹介します。

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

 

順位, 位 検索エンジン シェア, %
1 Google 91.95
2 bing 2.83
3 Yahoo! 1.46
4 Baidu 1.35
5 YANDEX 1.09
6 DuckDuckGo 0.64
7 Sogou 0.12
8 Naver 0.12
9 Ecosia 0.12
10 CocCoc 0.06

1位 Google(シェア91.76% )

基本情報

運営会社 Google LLC(グーグル)
本社 アメリカ(カリフォルニア州)
シェアが高い国(90%以上) ドイツ、イギリス、インド、フランス、イタリア、カナダ、オーストラリア、ブラジル、スペイン、メキシコ、インドネシア
特徴
  • シンプルな検索画面に使いやすさ
  • 独自開発した検索アルゴリズムにより、検索キーワードからユーザーが求める情報を分析し、高精度に検索結果に表示
  • 検索結果にはWebサイトだけではなく、動画(YouTube)、画像、広告などが表示

2位 Bing(シェア2.83% )

基本情報

運営会社 Microsoft(マイクロソフト)
本社 アメリカ(ワシントン州)
シェアが高い国 アメリカ(6.3%)
特徴
  • Microsoft Edgeのデフォルトの検索エンジン
  • 独自の検索アルゴリズムを採用(アメリカのYahoo!は、Bing検索アルゴリズムを使用)
  • Webサイトだけではなく、動画やショッピングなどに特化した検索が可能

参照

3位 Yahoo!(シェア1.46% )

基本情報

運営会社 Yahoo(ヤフー)
本社 アメリカ(ワシントン州)
シェアの高い国 日本(18.29%)
特徴
  • Yahoo!JapanはGoogleの検索アルゴリズムを採用
  • 国内では55歳以上の層を中心に、PCでの検索エンジンとしてのシェアが高い
  • WebサービスのほかにAOLやTechCrunchなどのメディアブランドも運営
  • トップページにさまざまなニュース速報を掲載

参照

4位 Baidu(シェア1.35% )

基本情報

運営会社 百度公司(Baidu, Inc.)
本社 中国(北京市)
シェアの高い国 中国(81.48%)
特徴
  • 中国で最大の検索エンジン
  • 検索結果に表示されるためには所定の条件を満たす必要がある(中国国内のサーバーを利用、中国語のコンテンツを実装)
  • 広告は大きく4種類存在(リスティング広告、アドネットワーク広告、インフィード広告、ブランドリンク広告)

参照

5位 Yandex(シェア1.09% )

基本情報

運営会社 Yandex(ヤンデックス)
本社 ロシア(モスクワ)
シェアの高い国 ロシア(42.67%)
特徴
  • ロシアで最大の検索エンジン
  • MatrixNet」という独自のデータ解析技術を使用した検索アルゴリズムを採用
  • ロシア語の検索に対して精度がよくロシア人ユーザーに使いやすい
  • フリーメールやオンラインストレージ、タクシー配車などさまざまなサービスを提供

参照

6位 DuckDuckGo(シェア0.64% )

基本情報

運営会社 DuckDuckGo(ダックダックゴー)
本社 アメリカ(ペンシルベニア州)
シェアの高い国 アメリカ(2.45%)
特徴 ・利用者のプライバシー保護を重要視した検索エンジン(個人情報や履歴を保存しない)
・検索エンジンに個人のデータが蓄積されないため、検索結果に過去の検索情報は影響を与えない
・検索結果画面は無限スクロール(「結果をさらに表示」をクリックすると下に伸びる仕様)

参照

7位 Sogou(シェア0.12% )

基本情報

運営会社 捜狗(Sogou Inc.)
本社 中国(北京)
シェアの高い国 中国(7.5%)
特徴
  • 中国でBaidu(シェア81.48%)の次に使われている検索エンジン
  • 検索ホーム画面から、中国で一番人気があるSNSアプリ「WeChat / 微信」の中のニュース、コンテンツ、公衆号なども検索できる
  • 「微信」をクリックしてWeChatのニュースなどを検索可能
  • 音声認識によって検索語を入力できる

参照

中国検索シェア2位の「Sogou(捜狗)」とは?~最新の中国検索エンジン市場をご紹介

8位 NAVER(シェア0.12% )

基本情報

運営会社 NAVER(ネイバー)
本社 韓国(京畿道)
シェアの高い国 韓国(17.27%)
特徴
  • 韓国で最も有名な検索エンジン
  • 掲載されているコンテンツは50近くのカテゴリーのいずれかに分類される(例:ブログ、画像)
  • 検索結果は、カテゴリーごとに3〜5個のグループ別に表示される(表示されるカテゴリーは検索者の意図を反映)
  • トップページはニュースや広告などが多く表示される

参照

韓国の検索エンジン”NAVER”徹底解説!韓国の王道WEBマーケティング|ferret

9位 Ecosia(シェア0.12% )

基本情報

運営会社 Ecosia(エコシア)
本社 ドイツ(ベルリン)
シェアの高い国 ドイツ(1.04%)
特徴
  • 広告収益の約80%を植林、森林再生活動に寄付(およそ50回の検索で1本の植林)
  • これまでに「Ecosia」経由で1億本以上の樹木が植樹された
  • 2014年にドイツ初の「Bコーポレーション」に認定(アメリカの非営利団体B Labが運営する認証制度、Bコーポレーションは、企業の透明性や環境へのインパクト等厳しい基準をクリアした企業のみ認定されるもの)

参照

10位 CocCoc(シェア0.09% )

基本情報

運営会社 Cốc Cốc(コック コック)
本社 ベトナム(ハノイ)
シェアの高い国 ベトナム(3.24%)
特徴
  • ベトナム語ユーザー向けの検索エンジン
  • 2013年にベトナム人とロシア人のエンジニアが共同でサービスを立ち上げた
  • ベトナム語の予測変換の精度が高く、ベトナム語特有の文字形式への対応能力が高い

参照

国内シェア

国内の検索エンジンシェアTOP10を紹介します。

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 76.22
2 Yahoo! 18.29
3 bing 4.99
4 DuckDuckGo 0.24
5 Baidu 0.12
6 YANDEX 0.05
7 Ecosia 0.03
8 CocCoc 0.03
9 Naver 0.01
10 Other 0.02

国内シェアの特徴

  • 世界シェアと同じくGoogleが1位(Googleのシェアはヨーロッパ諸国と比べると低い)
  • Yahoo!がシニア層を中心に高いシェアを獲得している(特に50代以上の男性の使用割合が高い)
  • 若い世代はGoogleを使用する割合が高く、今後Googleのシェアが拡大することが予想される

参照

ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみた

地域別シェア

世界各地域の検索エンジンシェアTOP5を紹介します。

アジア

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 91.76
2 Baidu 2.94
3 YANDEX 1.59
4 Yahoo! 1.39
5 bing 1.33

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得(人口の多いインドのシェアが高い影響が大きい)
  • 全地域の中でYANDEXのシェアが最も高い
  • 中国はアジアの人口の約34%を占めるが、Baiduが検索エンジンに占める割合はわずか3%程度

ヨーロッパ

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 92.57
2 bing 3.49
3 YANDEX 1.49
4 Yahoo! 0.95
5 DuckDuckGo 0.58

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アジアについでYANDEXのシェアが高い

北アメリカ

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 89.07
2 bing 5.8
3 Yahoo! 2.69
4 DuckDuckGo 2.04
5 Ecosia 0.11

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • bingのシェアは全地域で最も高い
  • アメリカの企業が提供している検索エンジンが多くランクイン

南アメリカ

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 97.08
2 bing 1.82
3 Yahoo! 0.81
4 DuckDuckGo 0.12
5 Ecosia 0.07

特徴

  • 1~5位は北アメリカと同じ順位
  • Googleのシェアが全地域の中で最高

オセアニア

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 93.88
2 bing 4.05
3 DuckDuckGo 0.9
4 Yahoo! 0.84
5 Ecosia 0.18

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • bingのシェアが北アメリカに次いで2番目に高い

アフリカ

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 96.6
2 bing 2.39
3 Yahoo! 0.45
4 Petal Search 0.25
5 DuckDuckGo 0.11

特徴

  • Googleが阿藤的なシェアを獲得
  • 中国企業のHuawayが運営しているPetal Searchがランクイン

国別シェア(GDPの大きさ順)

GDPが大きい国から順に、各国の検索エンジンシェアTOP5を紹介します。(GDPは、2021年にIMF(国際通貨基金)が発表したものを参照)なお、日本はすでに紹介済みであるため、割愛しています。

アメリカ

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 87.69
2 bing 6.3
3 Yahoo! 3.14
4 DuckDuckGo 2.45
5 Ecosia 0.1

特徴

  • Googleが90%近いシェアを占める
  • 日本と比較すると、bingの使用率が6.3%と高い(日本はbingのシェアが4.99%)
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP4を占める

中国

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Baidu 81.48
2 Sogou 7.5
3 bing 5.02
4 Google 2.47
5 Haosou 1.69

特徴

  • Baiduが圧倒的なシェアを獲得
  • TOP2は中国企業が運営の検索エンジン
  • 先進国の中でGoogleのシェアが圧倒的に低い

ドイツ

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 90.81
2 bing 5.37
3 Ecosia 1.04
4 DuckDuckGo 0.99
5 Yahoo! 0.69

特徴

  • ドイツ本社のEcosiaが3位にランクイン
  • Googleのシェアが90%以上
  • bingのシェアも他の先進国と比較すると高い

イギリス

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 92.81
2 bing 4.33
3 Yahoo! 1.51
4 DuckDuckGo 0.83
5 Ecosia 0.32

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP4を占める

インド

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 98.75
2 bing 0.91
3 Yahoo! 0.26
4 DuckDuckGo 0.05
5 Ecosia 0.01

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP4を占める
  • TOP5の検索エンジンはイギリスと同じ

フランス

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 91.16
2 bing 4.5
3 Yahoo! 1.25
4 Ecosia 1.06
5 Qwant 0.98

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • フランス本社のQwantがランクイン(政府機関の公式検索エンジンとして採用されている)

イタリア

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 94.97
2 bing 3.12
3 Yahoo! 1.14
4 DuckDuckGo 0.37
5 Ecosia 0.21

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP4を占める
  • TOP5の検索エンジンはイギリス、インドと同じ

カナダ

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 91.46
2 bing 5.15
3 Yahoo! 1.7
4 DuckDuckGo 1.37
5 Ecosia 0.11

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP4を占める
  • TOP5の検索エンジンはイギリス、インド、イタリアと同じ

韓国

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 77.52
2 Naver 17.27
3 bing 2.25
4 Daum 1.87
5 Yahoo! 0.43

特徴

  • Googleがシェア1位(ヨーロッパ諸国と比べるとシェアは低め)
  • Naverのシェアが高い(GoogleからNaverへ移行するユーザーは増加傾向)
  • 韓国の「株式会社カカオ」が運営する「Daum」がランクイン(Yahoo!と同じポータルサイト型)

ロシア

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 52.15
2 YANDEX 42.67
3 YANDEX RU 2.76
4 Mail.ru 1.17
5 bing 0.54

特徴

  • YANDEXのシェアは世界最高
  • GoogleからYANDEXへ移行するユーザーが増加傾向
  • ロシアの無料の電子メールサービスを提供するMail.ruグループが運営する検索エンジン「Mail.ru」がランクイン

オーストラリア

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 93.9
2 bing 4.07
3 DuckDuckGo 0.91
4 Yahoo! 0.8
5 Ecosia 0.19

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP4を占める

ブラジル

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 97.17
2 bing 1.77
3 Yahoo! 0.84
4 DuckDuckGo 0.12
5 Ecosia 0.04

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP4を占める
  • TOP5の検索エンジンはイギリス、インド、イタリア、カナダと同じ

スペイン

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 97.72
2 bing 1.4
3 Yahoo! 0.37
4 DuckDuckGo 0.36
5 Ecosia 0.08

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP4を占める
  • TOP5の検索エンジンはイギリス、インド、イタリア、カナダ、ブラジルと同じ

メキシコ

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 94.44
2 bing 4.41
3 Yahoo! 0.66
4 DuckDuckGo 0.36
5 Ecosia 0.06

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP4を占める
  • TOP5の検索エンジンはイギリス、インド、イタリア、カナダ、ブラジル、スペインと同じ

インドネシア

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

順位 検索エンジン シェア, %
1 Google 98.16
2 YANDEX 0.79
3 DuckDuckGo 0.36
4 Yahoo! 0.35
5 bing 0.24

特徴

  • Googleが圧倒的なシェアを獲得
  • アメリカ企業が提供する検索エンジンがTOP5のうち4つを占める
  • 他の先進国と比較するとYANDEXのシェアが高い

まとめ

以下に所感をまとめます。

  • 国内のシェアは、意外にもGoogleが独占している訳ではない(Yahoo!、bingの使用率が他の先進国に比べると高い)
  • Googleは、英語およびスペイン語が母国語の国おいて特にシェアが高い(例:イギリス、インド、カナダ、オーストラリア、スペイン、メキシコ)
  • 独自の検索エンジンを有しており、かつそれらの検索エンジンのシェアが高い国はアジアに多い(例:中国、韓国、ロシア、ベトナム)
  • 新時代の検索エンジンとして、プライバシー保護や環境保存といった独自の価値を提供する検索エンジンが増えてきている(Googleが苦手とする領域で攻める狙いがあるかもしれない)
  • 独自の検索エンジンがシェアを獲得する理由として、その国の言語への対応能力の高さが理由になる場合がある(例:ロシアのYANDEX、ベトナムのCocCoc)

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外国語サイトのドメインに「.co.jp」ではなく「.com」を使用するべき理由

テクノポートの稲垣です。この記事は、以下のような課題を抱えている方に読んでいただきたい内容になります。

▶︎英語Webサイトを作るときのドメインは.co.jpのままでよいのか?
▶︎英語Webサイトを作るときのドメインは.comに変えた方がよいのか?
▶︎ドメインが検索結果に与える影響は?

そこで、この記事では以下の内容について解説します。

・.co.jpドメインと.comドメインの違い
・英語Webサイトに使用するべきドメイン
・ドメインが検索結果に与える影響(具体例を用いて解説+考察)

「.co.jp」と「.com」の違い

ドメインとは?

ドメインとは、ホームページのアドレス「http://www.〇〇〇.com」の「〇〇〇.com」の文字列のことを指します。

ドメインとはインターネット上の住所のようなものです。現実の住所に重複したものが存在しないように、ドメインにも重複したものは存在しません。ドメインについての詳しい説明は、以下の記事をご参照ください。

.co.jpドメインの特徴

国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)と呼ばれ、国や地域ごとに2文字のアルファベットが割り当てられるドメインです。ドメインの「co」が「company」、「jp」が「japan」を表します。

こちらのドメインは日本に登記されている会社のみが登録可能であるため、このドメインが使用されているWebサイトは、日本国内の企業のものであるということを示します。(アメリカの企業である場合は「.co.us」になります)

.comドメインの特徴

地域性を持たないジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)と呼ばれます。ちなみに「com」は「commercial」の頭文字を表し、企業や商用サービスのWebサイトで主に使われます。

こちらのドメインは世界中どこからでも取得できるため、ドメインからWebサイトの運営元の国や地域を判断することができないのが特徴です。

※Googleサーチコンソールの「インターナショナルターゲティング」という機能を使うと、サイトがジェネリックトップレベルドメイン(.com や .org など)を使用している場合でも、どの国を重要視しているかの判断材料となる情報をGoogleに提供することができます。

英語サイトに使用するべきドメイン

結論

結論、.comを使用するべきだと考えます。

理由

理由は、.co.jpを使用したWebサイトは国外から検索された際に表示されにくいからです。一方で、.comのドメインは地域性を持たないグローバルドメインであるため、海外から検索されても上位表示が狙えます。

例外として、海外から日本企業を探す際に用いられるキーワード(例:○○○○ Japan)と検索された際には、.co.jpドメインのWebサイトが上位表示される可能性は十分あります。

実例紹介

先ほどの主張(英語サイトには.comを使用するべき)を裏付けるために、実例を紹介します。

検証方法

検証方法 “Photo etching(フォトエッチング)”というキーワードの検索結果を比較
検索する地域 日本、アメリカ
使用するGoogle Google USA
調査項目 日本企業のWebサイト(.co.jpを使用したWebサイトが)検索結果の上位に表示されるか

ちなみに”Photo ethcing(フォトエッチング)”とは、金属を腐食させる溶解加工技術の名称です。

調査結果

日本で検索した場合

検索結果の3、4位に日本企業のWebサイト(.co.jpドメインを使用したWebサイト)が表示されます。

アメリカで検索した場合

検索結果に日本企業のWebサイト(.comドメインを使用したWebサイト)は表示されません。

なお今回の調査では、アメリカからの検索結果を表示させる方法として、こちらのVPNを使用しました。

考察

調査の結果、海外から検索されたとき、co.jpドメインのWebサイトは上位表示されないことがわかりました。

その理由として、Googleは検索ユーザーに最も関連性の高いWebサイトが検索結果として表示されるように努めていることが考えられます。

例えば、アメリカの検索ユーザーが”Photo etching”というキーワードで検索する場合、高い確率でアメリカの企業を求めていることが考えられます。少なくともそれらの検索ユーザーが、日本企業を求めているとは思えません。

つまり、アメリカから検索するユーザーには、アメリカの企業、もしくは「.com」のような地域性を持たないグローバルトップレベルドメインを使用したWebサイトが優先的に検索結果の上位に表示されたと考えられます。

補足

今回の記事の主張は、あくまで「ドメインは検索結果に影響を与える重要な要素の1つである」ということです。

言い換えると、ドメインを正しく選択してさえいれば、国外で検索された際に検索結果の上位で表示される、ということではありません。

国内同様、海外で英語検索されたときに上位表示させるためには、その他にも以下の内容が重要になります。

  • コンテンツの中身
  • ページの表示速度
  • ドメインの権威性(ドメインパワー)
  • ユーザーエクスペリエンス(文章の見やすさ、スマホ閲覧時のレイアウト)

上記の内容をきちんと満たしているのにもかかわらず「なかなか思ったような検索順位が取れない」とお悩みの方は、一度ドメインを見直してみるとよいと思います。

まとめ

本記事では、以下の内容を解説しました。

  • .co.jpドメインと.comドメインの違い:「.co.jp」国内企業のドメイン、「.com」は地域性を持たないグローバルドメイン
  • 英語Webサイトに使用するべきドメイン:「.com」を使用するべき(特定の国を対象にする場合は「インターナショナルターゲティングを設定)
  • ドメインが検索結果に与える影響:アメリカから検索を行うと「.co.jp」のドメインを使用するWebサイトは、検索結果の上位に表示されにくい

以上、英語サイトのドメインを選択する上で、本記事の内容が参考になれば幸いです。

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製造業の海外Webマーケティング|よくある失敗パターンと解決策を解説

世界的なパンデミックで現地へ渡航できなくなり、もうすぐ2年になります。その間、ビジネス環境が大きく変化し、オンライン商談が世界中で行われています。訪問営業ができなくなり、Webサイトの重要性も高まってきました。

本記事ではオンライン商談のきっかけを掴むことができる「海外Webマーケティング」に関して、製造業者が陥りがちな失敗パターンとそれを乗り越える方法について解説します。

海外Webマーケティングとは

製造業における海外Webマーケティングとは、海外向けのWebサイトをきっかけに、海外企業との商談を獲得することを一番の目的とする活動のことです。ただ単に自社のWebサイトを多言語対応することが目的ではなく、あくまで新規顧客獲得につなげることが目的となります。

また、副次的な効果として、アクセスデータを活用し各国のユーザーのニーズ調査などを行うこともできますので、ターゲットエリアが定まっていない企業にとっては、テストマーケティングを主目的とすることも可能です。

海外Webマーケティングのメリット

数ある海外販路の開拓手法の中で、海外Webマーケティングの特徴は「最も気軽に実施できる海外販路開拓手法」と言えます。具体期なメリットとして、以下の3点が挙げられます。

市場規模が大きい

海外Webマーケティングでは、全世界のインターネットユーザーがターゲットとなります。2021年現在、世界のインターネット接続可能な人々は全体の約60%なので、全世界で約47億人へアプローチできる可能性が生まれます。

もちろん全世界を相手にする場合は、世界各国の言語に対応する必要がありますが、使用人口の多い言語に対応するだけでも一気に市場が広がります。例えば、日本語を使用するインターネット人口が1億1,900万人に対し、英語を使用するインターネット人口は10億5,500万人となりますので、9倍を超える市場規模があると言えます。

また、世界各地で使用されている言語であれば複数の国へ一気にアプローチでき、想定していなかった国との取引が獲得できることも大きなメリットと言えるでしょう。

低いコストで実施できる

海外Webマーケティングは、海外展示会への出展や海外進出支援企業の利用などといった、他の海外販路開拓手法と比べ、低コストで実施することができます。

オフラインでの販路開拓手法は現地へ赴くことが前提となるため、渡航費や現地での滞在費などのコストが掛かってしまいますが、海外Webマーケティングであれば外国語の対応さえできれば、国内で行うWebマーケティングとほとんど変わらないコストで実施することが可能です。

ターゲットを誤った際の軌道修正が容易

現地法人の設立など、オフラインでの施策はターゲットを間違えたときにやり直しが簡単にはできません。しかし、海外Webマーケティングであれば、ターゲットの修正を容易かつ迅速に行うことが可能です。

また、ユーザーからの反応をスピーディに得ることが可能なため、ターゲットを間違ったかどうかの判断を迅速に行うことができ、失敗したとしても再チャレンジを行うことが容易です。

海外Webマーケティングにおける失敗パターンとそれを乗り越える方法

上述したメリットだけ見ると、いかにも魅力的な手段であると感じられますが、成功させるための難易度は高く、成功させるためにはさまざまな知識が必要となります。

よくある失敗パターンは、大きく分けて「戦略立案段階での失敗」「企画・制作段階での失敗」「運用段階での失敗」に分けられます。

  • 戦略立案段階での失敗
    ターゲットエリアや対応言語を基準が不明確なまま何となく決めてしまっていることで起こる
  • 企画・制作段階での失敗
    企画段階で十分な市場調査を行わないために起こる
  • 運用段階での失敗
    Webサイト公開後の運営段階において、現状の課題を正確に把握し、適切な改善活動を行わないために起こる

これらのうち、戦略立案段階での失敗は海外Webマーケティング特有の課題ですが、その他は国内と海外のWebマーケティング共通の課題と言えます。

戦略立案段階で失敗しないためには

戦略立案段階では「ターゲットエリアや対応言語の選定」が肝です。

ターゲットエリアや対応言語の選定を行うための判断材料は、海外Webマーケティングの目的、自社技術・製品の特性、事前の市場調査結果、自社の海外進出状況の4つの軸で考える必要があります。

ターゲットエリアと対応言語

なお、現地語か英語のどちらで対策するかを意思決定するためには、海外の検索ユーザーの特徴を知っておく必要があります。海外の検索ユーザーは、現地語は国内の情報収集に使い、英語はグローバルな情報収集に使う傾向があります。

そのため、ターゲットエリア(その国内)に拠点がある場合には、現地語を選定するほうが検索ユーザーのニーズに合うと言えるでしょう。

企画・制作段階で失敗しないためには

企画・制作段階でよく起こる失敗は、ターゲットエリアでの市場調査を十分に行わないまま、Webサイトを作ってしまうことで、検索ユーザーのニーズに応えることができないパターンです。

外国語Webサイトを制作する際に、日本語Webサイトの内容をそのまま外国語翻訳することが多いかと思いますが、日本と外国では使用する検索キーワードや、技術や製品に何を求めているのかが異なりますので、外国語Webサイトを企画・制作する際は必ずターゲットエリアの市場調査を行いましょう。

手軽に行える市場調査の方法として「検索キーワード需要調査」と「競合サイト(企業)調査」があります。両調査を行うことにより、ターゲットとする市場で勝機はあるのか、勝機がある場合はどのようなWebサイトを企画すべきかを考えていきます。

検索キーワード需要調査はキーワードプランナーを使用

ターゲットエリアでの検索需要調査には「キーワードプランナー」を使用します。デフォルトの設定では、エリアが「日本」、対象言語が「日本語」となっていますので、ここをターゲットエリアと言語に設定変更したうえで調査を行いましょう。

キーワードプランナーによる英語キーワード調査

キーワードプランナーによる英語キーワード調査

競合サイト(企業)調査は各国のGoogleを使い調査

ターゲットエリアでの競合サイト(企業)調査では、各国のGoogleを使用します。Googleは国別で検索窓口となるページを設けていますので、まずはターゲットエリアとなる国のGoogle検索窓口を探します。

各国Googleを使って競合サイト調査​​世界各国のGoogle検索ページはこちら

運用段階で失敗しないためには

Webサイトを公開した後は、各段階(アクセス数が増えない→問い合わせ数が増えない→受注数が増えない)に応じた原因の究明と処方箋が必要です。

Webサイト運用における各段階の課題と処方箋

最初の段階の「アクセスが増えない」という課題を抱えている企業であれば、まずはSEO対策を行い、外国語キーワードでの検索順位を上げる必要があります。

SEO対策の考え方や実施する施策に関しては、国内でも海外でも変わりませんので、以下のSEOのチェックポイントをご参照ください。

SEOのチェックポイント

SEOチェックポイント

SEO対策をはじめ、基本的な施策は国内Webマーケティングと変わらないが、これを外国語で行うことになるので、必然的にハードルが高くなります。外国語が対応できWebマーケティングの知識を習得した人材は希少な存在なので、成功させるためには優秀な担当者を採用するか、社外で有力なパートナーを見つけるかが重要となります。

まとめ

  • 海外Webマーケティングは、数ある海外販路開拓手法の中で、最も手軽にはじめることができる手法と言える。
  • 戦略立案段階では、目的、自社技術・製品の特性、事前の市場調査結果、自社の海外進出状況、の4つの軸をもとにターゲットエリアと対応言語を選定する。
  • 企画・制作段階では、日本語サイトをそのまま翻訳するのではなく、一からターゲットエリアの市場調査をやり直したうえで、サイト企画を行う。
  • 運用段階において、Webマーケティングで行う施策は国内も海外も変わらないが、業務を外国語で行わなければならず、必然的に難易度は上がる。担当者は外国語対応ができ、Webマーケティングの知識も備えた人物が望ましい。

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