初めまして。テクノポート、技術ライティング事業部の佐々木です。テクノポートに加わる前は主にIT/技術系のフリーランスライター、さらにそれ以前はIT系のWebメディアで編集者をしていました。この記事では、事例記事やホワイトペーパーの執筆・編集に携わってきた経験から、技術を伝えるためのライティングについてお伝えします。
1.構成(記事の組み立て)はしっかりと
技術を伝えるための文章に限ったことではありませんが、誰かに事柄を伝えるための文章で大事なことは、伝えたい方に最後まで読んでもらうことです。技術系の文章の場合は、技術や製品、サービスなどを探している方が読むことが多いと考えられます。そうした人に最後まで離脱せずに読んでもらうためには、納得しながら読み進めてもらうことが基本だと思います。そこで重要なのが読者の理解を意識した文章構成です。
2.記事構成の考え方
自社の技術を伝える記事(ホワイトペーパー)の構成の一例を考えてみます。本来の順序としては、その記事を誰に伝えたいのか、どういう読者か、というところから考えるべきですが、ここでは”自社に課題を抱えていて、それを解決する技術を探している(技術が分かる)方”と想定します。
【タイトル】
読者に最もアピールしたいことを簡潔に書きます。伝えたいことがいくつもあったとしても詰め込みすぎないほうが印象に残ります。誰に何を伝えたいかを吟味しましょう。
【リード(本文に含める場合もあります)】
導入として市場の背景や、課題に触れるなど、想定する読者の共感を得られるような内容を書きましょう。
【本文】
市場背景や想定読者が抱えているだろう困りごと/課題から書きましょう。リードで取り上げている場合は、リードよりも詳しく丁寧に伝えます。ここで書く困りごと/課題は記事で紹介する技術で解決できるものという前提です。
冒頭に書いた困りごと/課題を解決する方法/手段(技術、製品、サービス)について書きます。いきなり「弊社のこの技術で解決できます」とするのではなく、自社以外の一般的なものも含めていくつかの選択肢があることを示し、それぞれの内容やメリットデメリットを説明した上で、弊社の技術なら解決できますという形のほうが納得されやすいでしょう。ただし、自社技術の優位性を説明するために、他社技術をあからさまにおとしめるような記述は避けましょう。
解決する方法や手段についての文章は、読者に「そのとおりだな」と納得してもらわなければなりません。そのためには強引な我田引水は避け、論理的な説明を心がけてください。ある前提条件の下で優位性があるという場合もあると思いますが、それはきちんと説明しましょう。その上で、その技術の採用事例を付け加えるのも効果的です。
3.まとめ
ご紹介した構成はあくまでも一例です。
市場背景や課題の説明→解決の選択肢→自社技術紹介→優位性や事例の紹介という流れはオーソドックスなものですが、文章のうまい下手ではなく、論理の破綻なく書けていれば納得しながら最後まで読み進めてもらえるでしょう。その上で、文章による説明を補強する資料(表、図版など)を加えれば、読者により伝わる記事になります。
4.技術ライティング事業紹介
テクノポートでは、製造業の現場経験や工業に関しての知見を持つライターによる技術系企業のためのコンテンツ制作サービスを展開しています。
専門的な内容も含めて技術を正しく理解し、製造業のターゲットにきちんと伝わるコンテンツを制作できることが、他のコンテンツ作成サービスにはないテクノポートの技術ライティング事業の強みです。デジタルマーケティングのノウハウと合わせ、新規顧客獲得や技術の用途開発を目的としたWebマーケティングを支援します。
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