中小製造業の自社商品マーケティング(販売編)

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。前回の記事、中小企業の製造業におけるマーケティング(企画編)では、自社製品を開発する際のフレームワークや注意点、外部の考えを取り入れる方法などを解説しました。今回の記事では、自社商品をどのように販売するのかを解説します。

自社商品を販売する3つの方法

自社商品を販売する主な方法を3つ紹介します。

1.自社サイトのEC化

ECサイトとは、簡単にいうとネットショップです。また、eコマース(電子商取引)をおこなうWebサイトの総称でもあります。

Webサイトを利用するため、実店舗は必要ありません。パソコンさえあれば自社の商品を販売でき、低コストかつ低リスクでもある販売方法です。また、Amazonや楽天といった他社のプラットフォームではなく、自社でWebサイトを運用するため、商品訴求のサイト構成やデザインを自社好みに作成可能です。

一方で、SEOやコンテンツマーケティングといった集客の費用や労力が求められます。その他にも在庫管理から発送まで準備したり、システム障害への対応をしたりするなど、自社内での管理や問題解決が必須です。

2.オンラインショップのプラットフォーム

BASE、Amazon、Shopifyなど、有名なプラットフォームの利用も可能です。すでに誰もが認知しているため、集客力が高いという特徴があります。ブランド力がなくても、商品のマーケティングが可能です。また自社サイトでのECサイトと異なり、SEOやコンテンツマーケティングなども必要ありません。

一方で販売は「口コミ」に影響されます。良い口コミが少ないと売上が伸びにくくなるかもしれません。また、出品料をプラットフォームに支払うため、手数料が余分にかかります。

3.代理店販売

代理店販売とは、自社に変わり商売や取引を依頼する販売方法です。

代理店の販売網を利用でき、販路の拡大が見込まれます。自社だけではできない販売戦略も可能でしょう。また、代理店の営業により、自社商品の認知機会が増えます。

一方で数%程度の販売手数料がかかります。また、委託先の能力によっては売り上げが左右されます。

マーケティングも兼ね備えたクラウドファンディング

商品を売るためには、マーケティングが必須です。最近では、マーケティングをしながら商品開発ができるクラウドファンディングもあります。

Makuake

Makuakeは2013年にスタートした、日本のクラウドファンディングの代表的なもののひとつです。Sonyやダイキン、Canonなどの大手企業の利用実績もあります。

Makuakeの特徴は、マーケティングを実施しながら開発を進められる点です。企業が提案したプロジェクトに対してお客さま(賛同者)が意見を提示できます。そのため、顧客のニーズを把握しながらの開発が見込めるのです。

CAMPFIRE

CAMPFIREは、国内最大のクラウドファンディングのひとつです。これまでに6.4万件以上のプロジェクトがあり、企業だけではなく個人やNPO、大学などの活用実績もあります。

CAMPFIREはプロジェクト公開前の審査が必要なく、掲載費も発生しません。また、情報発信による認知度向上も期待できます。たとえば、プロジェクトの内容を企業も顧客もブログやSNSで発信可能です。

自社商品のマーケティングで気を付ける点

自社商品の販売はマーケティングにおいて気を付けるべき点を紹介します。

自社の商品の強みを把握する

見落としをなくさないためにも、思い付く強みを洗い出しましょう。強みの把握は他社との差別化にもつながります。自社の強みを把握できれば、他社との比較も容易です。お互いの強みの把握と比較により、自社だけのメリットがはっきりします。

第三者の意見を取り入れる

自社だけで行き詰る場合は、外部の意見の聞き取りも重要です。どうしても自社の製品を客観的に見れない場合もあるため、多角的な視点が求められます。たとえば、ダイレクトメールによるアンケートや、営業による調査、MakuakeやCAMPFIREなどのクラウドファンディングサイトなど、複数の視点を取り入れましょう。

販売ルートを考える

マーケティング、販売、発送と商品を考え販売し、お客さまに届くまでの一連の導線整備が大切です。どれかひとつでも欠けると、お客さまへのスムーズな商品提供が難しくなってしまいます。可能であれば、複数の販売ルートがあるといいでしょう。

まとめ

中小企業でもできる自社商品の販売手法を紹介しました。近年ではインターネットも活用され、販売経路は広くなっています。また、クラウドファンディングを利用した開発も盛んであり、マーケティングと開発の融合も起こっているのです。自社の商品販売でお悩みの方は、これまでの販売経路や考え方に加えて、インターネットも利用してみてください。

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中小製造業の自社商品マーケティング(企画編)

中小製造業の自社商品開発

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。この記事では自社商品の企画に関するマーケティング手法を紹介します。自社商品の開発メリットや中小企業でもできる開発手法、オープンイノベーションの活用方法、開発時に気を付ける点を解説しています。自社商品の開発にお困りの方はぜひ参考にしてください。

自社商品開発のメリット

自社商品のメリットを3つの観点で紹介します。

他社との差別化ができる

自社の意思を反映させた商品開発ができます。他社との協業では、お互いの利益のために多少なりとも技術的な妥協が発生してしまうからです。一方で、自社開発は自社の独自技術を最大限に活用できます。そのため、他社には真似できないオンリーワンの商品の提供が可能です。

自社主導でマーケティングができる

自社の目線で顧客に向けたマーケティング戦略を立案できます。協業は他社との兼ね合いもあり、意図しないマーケティングになる可能性もあるからです。

一方で自社主導だと、自社の「こだわり」「理念」を反映させたマーケティングを実施できます。自社ブランドの確立にもつながり、商品だけではなく会社としての価値も向上するでしょう。

自社内の活動が活性化する

自社開発は、社員が少ないため、自社内のリソースを最大限に使わなければいけません。全社員一丸となっての製品開発となるため、企業活動も活性化します。

中小企業でもできる新商品開発の手法とは

代表的なフレームワークを紹介します。

4C分析

4C分析はフレームワークのひとつです。顧客目線のマーケティング戦略を立てるのに活用していきます。4Cとは英語の略であり、それぞれ次の意味を持ちます。

  • 「Customer Value(顧客価値)」は、顧客の商品に対する価値(ベネフィット)を示します。
  • 「Cost(顧客コスト)」は、サービスに対する費用です。顧客価値とも関連があり価値に対して、妥当な費用設定が求められます。
  • 「Convenience(利便性)」は、サービスの成約までのプロセスや決済までの利便性です。
  • 「Communication(コミュニケーション)」は、顧客と自社との間のコミュニケーションです。展示会やメルマガ、SNSなどを通じ良好な関係構築が求められます。

4C分析は顧客目線の分析をおこない、新製品への開発戦略を考える手法です。

SWOT分析

SWOT分析は経営戦略を立てるフレームワークのひとつです。外部環境(競合他社、法律、政治)と内部環境(自社の技術や製品など)を分析します。

SWOTはS:Strength(強み)、W:Weakness(弱み)、O:Opportunity(機会)、T:Threat(脅威)の頭文字です。4つの観点で社内外の環境を分析して新製品への戦略を考える手法です。

品質機能展開(QFD)

品質機能展開は、英語でQuality Function Deployment(QFD)ともよばれます。1960年代より赤尾洋二、水野滋の両氏が開発した新製品開発のための手法です。

顧客のニーズを満たす設計や品質を設定し、これを実現するための要素を部品、工程まで体系化したものです。たとえば、縦軸に顧客のニーズ、横軸に製品の機能をあてはめた表を作成し、これらを満たすように開発を進めていくフレームワークになります。顧客のニーズをベースとし、それを満たすための機能を部品・工程ごとに分析する手法です。

オープンイノベーションのプラットフォームを活用

自社だけで開発が行き詰まった際は、Wemakeなどのプラットフォームの活用も有効です。自社の悩みに対して外部の意見を取り入れられます。

利用方法は、最初にプロダクトのターゲットや提供価値などをプラットフォームに提案。次に提案に対する意見やアドバイスを外部から求めるものです。プラットフォームの費用は掛かるものの、外部の意見を取り入れられるため、開発の助けになります。

新商品開発時に気を付けること

新商品開発時に気を付けることを3点紹介します。

常に顧客の視点で考える

収益を上げるためには顧客のニーズに応えた商品提供が重要です。顧客のニーズがずれていれば、売り上げにつながりにくいからです。自社の視点のみで考えると、顧客とのニーズの不一致の可能性もあります。アンケートやヒアリングなどを通し、顧客のニーズの把握が大切です。

新商品のコンセプトをきちんと固めておく

経営陣、製造部門、販売部門の製品への認識を統一するためです。もし、コンセプトがあいまいだとそれぞれの部門の意見が混ざり合い、結果として失敗する恐れがあります。

コンセプトを定め会社としての意識を統一すると、ターゲットに向けた価値提供を伝えられます。

流通(販売)のことを考えておく

「ほしい時に簡単に製品が手に入る」販売経路の構築が必要です。お客様が求めるときに、すぐに販売できないと機会損失の可能性があるからです。たとえば、購入手続きの複雑さや在庫切れ、入荷待ちなどが挙げられます。

製品を製造・販売するだけにとらわれず、どのように商品を提供するかの意識も重要です。

まとめ

中小企業でもできる開発のフレームワークや開発時に気を付けること、外部の考えを取り入れるプラットフォーム活用方法などを解説しました。自社商品の開発手法のひとつとして参考にしてください。

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Webサイト制作における構成図(サイトマップ)の作り方

はじめに

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。Webサイトの制作時に、構成図(サイトマップ)の作り方がわからず困っていませんか。この記事ではサイトマップの作り方や注意点、製造業におけるサイトマップのページ例を紹介します。

Webサイト制作における構成図(サイトマップ)の作り方

Webサイトにおけるサイトマップについて、概要や重要性、作り方を説明していきます。

サイトマップとは

サイトマップとはサイトの構成図です。サイトの構成をツリー状に表し、各ページのつながりを視覚的にわかりやすくしています。サイトを制作する際には全体像を把握しやすいため、Webサイトに欠かせない設計図です。

サイトマップの重要性

サイトマップの最大のメリットは「サイト全体の構成が把握しやすくなる」ことです。各ページの関係性が一目でわかるため、プロジェクトメンバーとの情報共有も簡単です。

また、ホームページの制作を依頼する場合も便利です。制作側は全体像がわかり見積もりしやすく、運営側と制作側の両者で仕事が円滑に進みます。

サイトマップの作り方

サイトマップは大まかに4つのステップで作ります。

ステップ1:目的を決める

はじめに、サイトの目的を決め、方向性を定めていきましょう。

ステップ2:必要なページを書き出す

次にサイトの構成ページを考えます。順番を気にせずに思いついたものをリストアップしてください。特に、構成ページの抜けもれに注意していきましょう。

ステップ3:書き出したページを分類する

構成ページのリストアップが終われば分類分けです。似た内容は同じカテゴリーとしてまとめます。ここで重複があれば消し、抜けもれがあれば追加してください。

ステップ4:分類したページをツリー状にまとめる

最後に分類したものをツリー状にまとめてください。このまとめがそのままサイトマップになります。

サイトマップを作る時の3つの注意点

サイトマップを作る時の注意点について、3点説明します。

1.わかりやすい構造にする

サイトマップの作成時は、「訪問者の見やすさ・使いやすさ」を意識してください。サイトの構造が複雑だと求めるページを見つけにくいからです。訪問者の観点で「見やすい・使いやすい」簡単な構造を意識しましょう。

2.深くても3階層まで

サイトマップの構造はページは深くても3階層までにしましょう。3階層以上になると複雑になり、目的のページにたどり着くまでに時間がかかってしまうからです。目的のページが探しにくいと、面倒くさくなりサイトから離脱される恐れもあります。3回クリックすれば目的のページを表示できるサイト構造を心がけ、訪問者のストレスを減らす工夫をしましょう。

3.SEOキーワードを意識する

サイトマップにキーワードを意識して取り入れると、検索時の上位表示を狙えます。上位表示されるほど、サイト訪問者の増加も見込めるからです。サイトマップの作成と同時に、検索されるだろうキーワードも意識してください。

*SEOとは(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)の略称。

製造業Webサイトにおけるサイトマップ

では、実際に作成する際、どのようなページが必要なのでしょうか。

作成候補ページ一覧

よく見受けられるページの一例を紹介します。

TOPページ

サイトの表紙です。サイトマップの分類項目へつながるバナーやリンクなどのコンテンツを配置しましょう。

会社概要

一般的には代表挨拶、会社情報、沿革、アクセスなどです。

品質保証関連

自社のアピールとして、ISO9001やISO14001などの認定有無や環境への取り組みを記載します。

設備一覧

自社の保有装置です。加工業者であれば、加工機械や、検査機械などを紹介します。

コンテンツページ

加工業者であれば、自社の加工事例や加工プロセスなど。技術アピールを紹介します。また、素材や装置など取り扱い製品をまとめたページもおすすめです。

お問い合わせ

多くの場合、お問い合わせフォームを活用します。近年ではAIによるチャット対応もあります。

採用情報

自社の採用情報を掲載します。たとえば、新入社員や中途社員の採用状況などです。入社希望の訪問者は必ず探すページのため、作成しておくといいでしょう。また先輩社員の人となりを知るためにインタビューページを掲載している企業もあります。

よくある質問

よくある質問をまとめたページです。訪問者と企業、いずれの問い合わせ対応の手間を減らせます。

まとめ

Webサイト制作における構成図(サイトマップ)の作り方を紹介しました。サイトマップはサイトの全体像の把握や訪問者の使いやすさに直結します。今回紹介したサイトマップの作り方やその注意点を意識しながらサイトマップを制作してください。

テクノポートは多くの製造業のホームページを制作し、効果の高いホームページを作成してきました。Webサイトの制作にお困りの際には、ぜひお声がけください。

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Webサイト制作における構成図(サイトマップ)の作り方

はじめに

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。Webサイトの制作時に、構成図(サイトマップ)の作り方がわからず困っていませんか。この記事ではサイトマップの作り方や注意点、製造業におけるサイトマップのページ例を紹介します。

Webサイト制作における構成図(サイトマップ)の作り方

Webサイトにおけるサイトマップについて、概要や重要性、作り方を説明していきます。

サイトマップとは

サイトマップとはサイトの構成図です。サイトの構成をツリー状に表し、各ページのつながりを視覚的にわかりやすくしています。サイトを制作する際には全体像を把握しやすいため、Webサイトに欠かせない設計図です。

サイトマップの重要性

サイトマップの最大のメリットは「サイト全体の構成が把握しやすくなる」ことです。各ページの関係性が一目でわかるため、プロジェクトメンバーとの情報共有も簡単です。

また、ホームページの制作を依頼する場合も便利です。制作側は全体像がわかり見積もりしやすく、運営側と制作側の両者で仕事が円滑に進みます。

サイトマップの作り方

サイトマップは大まかに4つのステップで作ります。

ステップ1:目的を決める

はじめに、サイトの目的を決め、方向性を定めていきましょう。

ステップ2:必要なページを書き出す

次にサイトの構成ページを考えます。順番を気にせずに思いついたものをリストアップしてください。特に、構成ページの抜けもれに注意していきましょう。

ステップ3:書き出したページを分類する

構成ページのリストアップが終われば分類分けです。似た内容は同じカテゴリーとしてまとめます。ここで重複があれば消し、抜けもれがあれば追加してください。

ステップ4:分類したページをツリー状にまとめる

最後に分類したものをツリー状にまとめてください。このまとめがそのままサイトマップになります。

サイトマップを作る時の3つの注意点

サイトマップを作る時の注意点について、3点説明します。

1.わかりやすい構造にする

サイトマップの作成時は、「訪問者の見やすさ・使いやすさ」を意識してください。サイトの構造が複雑だと求めるページを見つけにくいからです。訪問者の観点で「見やすい・使いやすい」簡単な構造を意識しましょう。

2.深くても3階層まで

サイトマップの構造はページは深くても3階層までにしましょう。3階層以上になると複雑になり、目的のページにたどり着くまでに時間がかかってしまうからです。目的のページが探しにくいと、面倒くさくなりサイトから離脱される恐れもあります。3回クリックすれば目的のページを表示できるサイト構造を心がけ、訪問者のストレスを減らす工夫をしましょう。

3.SEOキーワードを意識する

サイトマップにキーワードを意識して取り入れると、検索時の上位表示を狙えます。上位表示されるほど、サイト訪問者の増加も見込めるからです。サイトマップの作成と同時に、検索されるだろうキーワードも意識してください。

*SEOとは(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)の略称。

製造業Webサイトにおけるサイトマップ

では、実際に作成する際、どのようなページが必要なのでしょうか。

作成候補ページ一覧

よく見受けられるページの一例を紹介します。

TOPページ

サイトの表紙です。サイトマップの分類項目へつながるバナーやリンクなどのコンテンツを配置しましょう。

会社概要

一般的には代表挨拶、会社情報、沿革、アクセスなどです。

品質保証関連

自社のアピールとして、ISO9001やISO14001などの認定有無や環境への取り組みを記載します。

設備一覧

自社の保有装置です。加工業者であれば、加工機械や、検査機械などを紹介します。

コンテンツページ

加工業者であれば、自社の加工事例や加工プロセスなど。技術アピールを紹介します。また、素材や装置など取り扱い製品をまとめたページもおすすめです。

お問い合わせ

多くの場合、お問い合わせフォームを活用します。近年ではAIによるチャット対応もあります。

採用情報

自社の採用情報を掲載します。たとえば、新入社員や中途社員の採用状況などです。入社希望の訪問者は必ず探すページのため、作成しておくといいでしょう。また先輩社員の人となりを知るためにインタビューページを掲載している企業もあります。

よくある質問

よくある質問をまとめたページです。訪問者と企業、いずれの問い合わせ対応の手間を減らせます。

まとめ

Webサイト制作における構成図(サイトマップ)の作り方を紹介しました。サイトマップはサイトの全体像の把握や訪問者の使いやすさに直結します。今回紹介したサイトマップの作り方やその注意点を意識しながらサイトマップを制作してください。

テクノポートは多くの製造業のホームページを制作し、効果の高いホームページを作成してきました。Webサイトの制作にお困りの際には、ぜひお声がけください。

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【製造業向け】記事ネタ出しのおすすめのツール6選

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。自社ホームページの記事作成でネタがなくなって困っていませんか?この記事では、簡単に使えるツールやネタ出しの方法を2つの観点から紹介します。この記事を参考にして、記事ネタをどんどん生み出していってください。

ネタ出しの考え方

自社ホームページのブログの内容に悩んでいる場合は、切り口を変えて考えてみましょう。自社目線だけではなく、お客様目線を取り入れると新しい切り口が生まれていきます。

キーワードから調べる

1つ目の切り口ははキーワードからの連想です。キーワードを始めに調べる理由はネタのきっかけを探すためです。ネタに困っている場合、きっかけがあると自然とアイディアが浮かんできます。アイディアの呼び水として、キーワードを探してみましょう。

また、ネタに悩んでいるときは情報が足りていないことも多いのです。そこで、ネタになりそうなキーワード・共起語など、あなたの発想に刺激を与える「キーワード」を探していきましょう。

お客様の考えからから調べる

2つ目の切り口はお客様から考えること。お仕事をしているときのお客様の悩みを一つの案としてもよいでしょう。ネタに困っているのならば、顧客の悩み・願望の解決策を記事にして、自社ホームページに掲載するとマーケティング的にもアピールになります。製造業のホームページに限らず、ブログなど記事を掲載するメディア記事の目的は「困っていること」の解決策の提示です。製造業の観点で考えると、「お客様の困っていること」「お客様の悩んでいること」「お客様の目指す姿」など解決策になる記事がネタになります。

製造業のための記事のネタ出しツール6選

記事のネタ出しに苦戦している企業の担当者も多いかもしれません。ここからは、記事のネタ出しに使えるツールを紹介します。すぐに使えたり無料で使えたりなど、優秀なツールばかりです。ぜひ、試してみてください。

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Googleが提供するキーワード候補や予想検索数を取得できるツールです。キーワードを入力するとそれに関連するサジェストが一覧で表示されます。使用条件として、Google AdWordsアカウントにログインする必要があるものの、検索総数を一覧で確認できる便利なツールです。さらに、キーワード一覧をCSV形式にも出力可能です。そのため、キーワードの分析や次の記事のネタ出しにも活用できます。

OMUSUBI

OMUSUBIは、キーワードと他の語句の関連性を見える化するツールです。キーワードを入れると関連する語句と語句を視覚的につないで図示してくれます。語句と語句の関係性を認識するのに便利です。また、関連語句も見つかるため、記事の内容に困った際に助けになるでしょう。

Ubersuggest

Ubersuggestはキーワードのサジェストツールの一つです。サジェストに関する検索ボリュームやSEO難易度もチェックできます。ブログのネタ出しと同時にSEOも考慮されているお得なツールです。Ubersuggestは基本的に無料ですが、無料版では閲覧できるキーワード数に制限があります。無料版を使用して使い勝手が良ければ、有料版を活用するのもよいでしょう。

ラッコキーワード

無料のキーワードリサーチツールです。一つのキーワードを入力して検索すると、関連する語句を一覧で表示してくれます。さらに入力キーワードと関連したサジェストも五十音順で一覧にしてくれます。キーワードは見つかっていても、周辺の情報がほしい時に便利なツールです。

Yahoo!知恵袋

誰でも利用できる共有サービスです。利用者の疑問が質問として掲載されています。質問の内容は幅広いものの、あるキーワードに対する多数の人の疑問が一覧になっています。掲載されている疑問・質問を基にして、自社の内容と分析すると新しい切り口になるでしょう。

Twitterのアンケート機能

顧客の生の声を知りたいときに便利です。Twitterに搭載されているアンケート機能を利用できます。直接お客様の知りたい内容を知ることができます。SNS運用が必須にはなるものの、お客様の悩みを収集できる便利なツールです。

まとめ

記事のネタに役立つ記事ネタ出しのツールを紹介いたしました。無料で使用できるツールは揃っているため、ネタに困った際には一度お試しください。どんどん記事ネタがあふれ出てきます。

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製造業のためのSWOT分析活用方法

はじめに

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。コロナ禍や製造業のグローバル化により、製造業を取り巻く環境は目まぐるしく変わってきています。

そのため、製造業の経営や開発戦略の立案には、自社や自部門などの内部環境と世界や社会などの外部環境を一段と分析しなければなりません。この記事では代表的な経営手法の1つであるSWOT分析を紹介します。ぜひ、参考にして自社の環境の捉え方や整理方法を身に付けてください。

SWOT分析とは

SWOT分析とは経営環境や開発環境を整理するフレームワークのひとつです。社内外の環境を分析して戦略を立案するのに用いられます。SWOTとは強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字を並べたものです。これら4つの観点をもとに整理していきます。

一般的に内部環境は社内が当てはまり、自社の強みや弱みを分析します。一方で外部環境は社外環境や外部環境です。自社に対する機会やチャンスと脅威を分析します。このように、社内外の環境を4つの切り口でフレームワークし、戦略を立案する手法がSWOT分析です。

SWOT分析の4つの観点

SWOT分析では、4つの観点による分析が必要です。具体的に分析する内容を紹介します。

強み(Strength)

強みは同業他社に対して優れているスキルや技術、環境などです。たとえば、加工メーカーであれば、0.1μm以上の精度で加工ができる。部品メーカーであれば、独自の機能を有する半導体部品の製造しているなどです。その企業や開発部門だけがもつ独自の技術を洗い出しましょう。

弱み(Weakness)

弱みは同業他社と比較して劣っていることスキルや技術、環境です。

たとえば、マーケティングが劣っており開発のリサーチ力が足りない他社に比べて加工精度が低い、開発、実験環境が整っていないなどが該当します。社内における課題が多く当てはまるのです。

機会(Opportunity)

機会は市場や業界のチャンスです。

たとえば、コロナ禍であればテレワークで働く方が増えるため、在宅で活用するプリンターやノートPCの需要の増加、家での食事による冷凍食品の需要の増加などが当てはまります。市場や社会の変化が該当します。

脅威(Threat)

脅威も市場や社会の変化が当てはまります。

たとえば、環境問題意識の高まりによる製造手法の改善や開発内容の変更を余儀なくされたり、保有技術以上の高度な技術を要求されて対応に四苦八苦したりなどです。部品需要の増加により、製造部品が手に入らなくなるなどが該当します。脅威は、機会と同様に市場や社会の変化による自社への悪影響と捉えるとわかりやすいでしょう。

SWOT分析を基にした戦略

SWOT分析は4つの観点を吟味し、戦略にいかすためのフレームワークです。SWOT分析をいっそう活用するには、強みと機会を掛け合わせた組み合わせが大切です。

強み×機会による戦略

自社の強みをいかして市場のチャンスをつかみます。チャンスをつかむと、他社よりも有利に働く場合が多くなります。たとえば、大企業であれば、コア技術を生かした戦略や蓄積された技術を軸に戦略をたてるなどが該当。自社の強みを生かして市場の流れにのる戦略です。

強み×脅威による戦略

自社の強みをもとにして、将来の脅威を乗り越える戦略です。市場調査や社会動向を調査して、危機に対応します。

脅威は社会全体に影響を与える場合が多いのが特徴です。たとえば、最近の半導体不足問題を考えると、強固な販売網を駆使して在庫を潤沢にするなど、自社の強みで課題を解決するものになります。ピンチをチャンスに変えたり、ピンチを強みで乗り切る戦略です。

弱み×機会による戦略

自社の弱みを克服して機会を得ようとする戦略です。一般的には弱みを克服しても競合他社に勝てるまで育てるのには、時間やお金など多くのリソースが発生します。また、競合他社は市場で優位な地位を築いているため、余力が少ない場合は強みを伸ばす戦略が望ましいです。

弱み×脅威による戦略

自社の弱みや脅威を認識してリスクに備える戦略です。リスクを乗り越えるよりも、これから起こりうるリスクへ対処する予防策を練るとも捉えられます。自社や自部門だけで解決できない課題は、他社や他部門に協力を求めるなど将来起こりうる最悪な結果の発生を防ぐための戦略です。

まとめ

SWOT分析は経営や開発戦略の立案時に有効な考え方です。内部環境と外部環境を、強みや弱み、機会、脅威4つの観点で整理できるからです。4つの観点で整理した内容組み合わせることで、今後の戦略を立てられます。戦略立案に困っている方は一度SWOT分析を用いてみてはいかがでしょうか。

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加熱する製造業のオンライン営業

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。コロナ禍で直接お客様に会う機会が減り、営業や販促のやり方に悩んでいませんか?実際、対面式からWeb展示会やWeb会議、企業ホームページからの情報収集と製品導入までの営業プロセスは劇的に変化しています。この記事では、コロナ禍におけるオンライン営業の方法や顧客に伝えたい情報、今後強化したいマーケティングについて解説します。

コロナ禍による営業形態の変化

オンライン営業とは自社ホームページやメールマーケティング、外部広告などを通じて行うデジタルマーケティングのことです。コロナ禍により、オンライン営業のニーズは高まっています。

コロナ禍では自社ホームページの充実が求められています。なぜなら、コロナ禍では、営業・販促形態がリアルからWebへと変化しているからです。例えば、従来の技術展示会は感染防止のため、参加者は9割減少しています。さらに顧客も外出を控えており、直接会う時間が激減しているのです。このような中、アンケートによると5割以上の製造業界の営業・販促担当者は「自社ホームページからの製品の問い合わせ」が商談につながると答えています。

一方で製造業の社員に対する調査結果では、企業ホームページからの情報が製品導入検討の決め手と回答しています。また、6割以上の企業はコロナ禍の影響により、「ホームページの機能や内容の見直しを実施・予定」というような回答結果もあります。

つまり、コロナ禍により人と直接会う機会が減った結果、製品の営業形態はインターネットを通じたオンライン営業へと変化しているのです。

オンライン営業で顧客に伝えたい情報3選

コロナ禍における情報収集は展示会からホームページへと変化し、自社ホームページからの問い合わせが製品導入につながる可能性が一番です。では、ホームページのコンテンツ作りは、どのような情報が求められるのでしょうか。

導入事例のコンテンツ

ホームページには導入事例のコンテンツページは最重要です。これは商品検討時の最大の決め手になるためです。製造業社員に対するアンケートの結果、実に66%以上の人は実際の導入事例のコンテンツが製品導入の検討にあがる際の決定打と答えています。そのため、他社への実績がわかれば、自社への効果を見定められるでしょう。

製品の説明コンテンツ

製品の詳細説明も大切です。導入事例のコンテンツと同じく62%以上の人が製品導入の検討にあがると答えています。製品に対する説明が詳細であればあるほど、自社に活用できるか判断できるのでしょう。また、性能や価格の差といった他社との比較表は社内判断の助けになるとの調査結果も報告されています。これらのことから、製品の魅力や他社製品との差別化がホームページから理解できると導入検討へとつながることが読み取れます。一方で、製品の説明不足は検討から外れる要因です。自社に合っているかを判断しにくいからと考えられます。顧客に対して公開できる範囲での情報提供が鍵になるでしょう。

製品の導入・維持費

商品の検討時期では実費や維持費用など、運用面での定量的な費用も載せておきたい内容です。製品の検討から遠のく最大の理由が「実際にかかる金額が不明」と報告されています。製品導入や維持に発生する費用があいまいであると、社内における検討材料になりにくいためです。もちろん、ホームページに記載しきれない内容もあるでしょう。しかし、お客様に検討してもらうためには、定量的な情報の提供も必要です。

オンライン営業で強化したいマーケティング分野

2社の調査結果を基にすると、自社ホームページの機能更新や内容の充実がオンライン営業における鍵になります。また、製造業の社員の7割は、コロナ収束後もWebからの情報収集は製品導入検討の決定打になるとも回答しています。

これらのことを考慮すると、これからも製造業のオンライン営業は必要不可欠になるでしょう。

問い合わせ率を向上のために訴求力を高める施策

顧客に興味をもってもらうには、製品の付加価値の伝え方が大切です。そのためには、自社ホームページのコンテンツの充実が有効になります。例えば、文章による製品の詳細説明や事例紹介、動画コンテンツの提供が有効でしょう。自社製品の魅力が伝わるコンテンツ製作が重要です。

より多くの顧客に見てもらうための施策

アクセス解析ツールの導入やSEOも必要不可欠です。なぜなら、顧客に自社のコンテンツページを閲覧してもらわなければならないからです。そのためには、ホームページへの流入経路の把握や検索エンジンの上位に表示される工夫が求められます。もし、SNSからの流入が多いのであれば、SNS強化の戦略をたてられます。また、検索エンジンの表示順位が低ければ、SEOによる改善が見込まれます。このように、自社コンテンツを閲覧してもらう施策も実施していきましょう。

能動的にお客様に情報を発信する施策

メールマーケティングによる営業も効果的です。企業から積極的に製品の魅力を伝えられるからです。さらに見込み客の購買意欲をメールマガジンによる情報発信で育成できます。日頃からの情報発信は顧客との関係性の維持・向上となり、商談へとつながるものです。メールマーケティングは能動的に情報を発信できるため、顧客との良好な関係性を作り出す有効な手法になります。

まとめ

コロナ禍における製造業のオンライン営業について紹介しました。営業方式は対面からWebへと変化していく中、顧客が目を引くホームページやコンテンツ作り、購入につながる導線の構築など、オンラインでのマーケティング強化が急務になると予想されます。コロナ禍における緊急事態に対応するためにも、オンライン営業を強化してみてはいかがでしょうか。

参考URL
*1 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000006978.html
*2 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000022054.html

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明日から実践できる!読まれる記事タイトルの付け方

記事のタイトルの付け方はとても難しいです。タイトルの付け方一つでクリック数やSEOに影響してしまいます。そのため、記事をたくさんの人に読んでもらうにはタイトルの付け方が重要なのです。この記事では読まれる記事タイトル付け方のコツやその具体例を紹介します。

記事タイトルの付け方が重要な理由

記事のタイトルはクリック数やSEOへと影響する大切な要素です。なぜ、タイトルが重要なのかその理由を解説していきます。

クリック数が変わる

クリック数を決める重要なポイントは記事のタイトルです。読み手にとって魅力的な記事タイトルならばすすんでクリックしてくれます。なぜなら読み手への最初のアピールポイントだからです。そのため、他社の記事との差別化をするためにも、読み手が惹かれるタイトルが求められます。つまり、タイトルは記事を読むか否かの最初の判断基準になっているのです。

SEOに影響する

記事タイトルの付け方でGoogleやYahooなどの検索サイトの検索順位も変化します。これらの検索エンジンはタイトルから「どんなテーマの記事であるか」を判断しているからです。そのため、読み手が検索してくれる「キーワード」をタイトルにしっかりと記載すれば検索エンジンで表示される可能性が高まります。

誰でも簡単!記事タイトルの付け方のコツ

「記事のタイトルを考えるのは難しい」と思っている方もいらっしゃるのではありませんか。実はコツさえ掴めば誰でも簡単に記事タイトルを作れます。それらのコツを4点お伝えします。

読み手目線にする

簡単なポイントは「悩みの解決法をタイトル」にすることです。記事やコンテンツを探している人は必ず「何か」悩んでいます。そのため悩みを解決する方法・手段を想像させることが重要です。つまり、知りたい内容が記事のタイトルに書いてあれば自ずとクリックへとつながります。

意味を1つにする

大原則として、1つの記事は1メッセージ(1コンテンツ1メッセージ)を伝えます。そのため、タイトルはシンプルな表現が大切なのです。もし、記事のタイトルで複数のメッセーaが記載されていると、記事を読み前に読み手は悩んでしまいます。読み手を混乱させないためにも、伝える内容をタイトルにするのが求められます。

数字を入れる

数字は見た目に目立ちます。そのため、伝えたい内容をイメージしてもらいやすいです。一方で目立つからといって闇雲に数字を使えばいいわけではありません。具体的な数字や数字の価値が直ぐに理解できる表現を意識するといい。また、想像できる範囲でないと信ぴょう性が無くなる場合もある

文字数を28文字以内にする

タイトルが長すぎると検索時に途中でタイトルが省略されたり、サイト名が隠れる場合があります。そのため、28文字以内にまとめると概ね表示されます。また、なぜ「28文字」かというと、パソコンでもスマートフォンでもタイトルが途切れずに表示されるからです。ある調査事例ではスマホは32文字、パソコンは全角28文字程度までは、タイトルは全て表示されます。ただし、単語レベルまで短くするのはいけません。

参考URL:https://tk-create.com/seo/title-word-count/

読まれる記事タイトルの具体例

では、読まれる記事タイトルの具体例を紹介していきます。

読み手目線にする

  • NG例)「○○製品を使った実績一覧」
  • OK例)「作業工数を1/5に!○○製品を使った実例紹介」

NG例では「○○製品を使った実績一覧」と、どのような実績があるかの一目見て判断が難しくなります。そのため、OK例のように作業工数1/5と作業工数に悩んでいる人に向けた言葉を加えると読みて目線のタイトルになります。どんな人にも効果があるタイトルではありませんが、ターゲットに対しては明確なメッセージ性のあるタイトルです。

意味を1つにする

  • NG例)「○○材料の性質や金額、その使い方を紹介」
  • OK例)「○○材料の機械的性質を紹介」「○○材料の特徴一覧!」

NG例ではある材料における複数の特徴をタイトルに含んでおり、読み手が欲しい情報以外も含まれる可能性があります。例えば、性質に特化して記事を書くのもいいでしょう。またまとめた内容を記載したい場合は、特徴一覧や性質まとめなどととし、全体的な紹介記事にするのもおすすめです。

数字を入れる

  • NG例)「作業工数が減る○○装置」「以前より高性能な▲▲装置」
  • OK例)「作業工数5時間が1時間まで減らせる○○装置」「前機種よりも3倍の速さで加工できる▲▲」

NG例では工数が減るや高性能な装置と記載されています。比較対象が不明確であるため、抽象的なイメージを与える恐れがあります。そのため、OK例のように5時間が1時間になるや前機種よりも3倍の速さなど、具体的な数字を使用して読み手の想像力を沸かす言葉を選ぶといいです。

文字数を28文字以内にする

  • NG例)【作業工数を削減できる!】前機種よりも作業工数を1/5に減らせる○○装置の特徴とは!(39文字)
  • OK例)作業工数を1/5に削減できる!○○装置の特徴を紹介!(23文字)

NG例のようにタイトルが30文字を超えると、検索時に見切れてしまいます。また、伝えたい内容を表現しきれないかもしれません。そのため、読み手が一目見て分かるくらいの長さにしてみましょう。さらに、タイトルもコンパクトに収まると内容がわかりやすく伝わります。

まとめ

明日から実践できる「読まれる記事タイトルの付け方」について解説しました。ポイントは読み手が記事の中身をイメージできるタイトルにすることです。数字を入れたり、悩みの解決法を書いたりと誰でも簡単にできるため、ぜひあなたの記事にも取り入れてください。

翻訳ツールを使って英語メールを書く方法

翻訳ツールを使って英語メールを書く方法

 

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。

 

近年海外企業との取引が増え、英語でのやり取りも増えています。英語を使い慣れていないと、コミュニケーションもひと苦労です。英語でのやり取りの負担を軽減する手段の一つに翻訳ツールがあります。翻訳ソフトの技術は年々向上し、日本語をしっかり英語に翻訳してくれます。この記事では、翻訳ツールの具体例や英語メール作成のステップ、使う際の注意点をお伝えします。

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使いやすい翻訳ツール3選

技術の進歩により、英語(外国語)の翻訳ツールは数多く出てきました。その中から特に使いやすい翻訳ツール3選をご紹介し、特徴を簡単に解説します。

翻訳ツール Google翻訳 DeepL COTOHA
概要 Googleが提供している無料の翻訳サービス DeepL社が提供する機械翻訳サービス 有料の英語翻訳ソフト
特徴 ・2016年後半にAI翻訳システムが採用され、飛躍的に翻訳精度が向上 ・ディープラーニング技術による高い翻訳精度

・無料プランでも5,000字までなら翻訳可能

・ニューラル機械翻訳技術による高い翻訳精度を実現

・専門用語も辞書登録が可能

使い方 ・音声入力

・テキスト入力

・テキスト入力 ・テキスト入力
無料・有料 無料 ・無料プランと有料プランがある

・3タイプ
(月額750円、2,500円、5,000円(税込))

有料

10ライセンスからのサービス提供(10ライセンス  月額88,000円(税込))

セキュリティ 機密が気になる場合は、他の有料ソフトの使用がおすすめ ・機密が気になる場合は、有料プランがおすすめ ・翻訳ファイルや登録辞書もすべて暗号化

 

参考サイト

https://www.ntt.com/business/services/application/ai/cotoha-translator.html

https://www.deepl.com/pro?cta=homepage-free-trial

 

翻訳ツールを使って英語メールを書く3ステップ

では実際に、翻訳ツールを使った英文メールの書き方を解説します。

Step1:日本語で文章をまとめる

日本語で文章をまとめるコツは、主語・述語・目的語を丁寧に記述することです。これらが抜けてしまうと、不自然な英語になる場合があります。また、ビジネスの観点では丁寧さも必要です。そのため、日本語の文章を書くときから丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

 

ビジネスシーンで使用される文章で考えてみましょう。取引先に「今週、打ち合わせのお時間はありませんか」と打ち合わせの連絡をするとします。

 

この文章をGoogle翻訳を利用した例を示します。

2

意味は伝わります。しかしビジネスの文章としては丁寧さにかける恐れがあります。そこで、日本語での表現をより丁寧にして再度翻訳をかけてみます。

 

「今週、打ち合わせのお時間をいただけると幸いです。」

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結果、”I would appreciate it if ~”と丁寧な表現で翻訳されます。翻訳の際には、日本語の表現を丁寧に仕上げると英語の表現もより丁寧になります。

 

Step2:翻訳ツールで英語にする

日本語の文章を書き上げた後は、翻訳作業です。Google翻訳であれば文章を枠内にコピーアンドペーストすれば、自動で日本語を英語に翻訳してくれます。

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Step3:英語を日本語に再翻訳

最終ステップは英文の最終確認です。英語をもう一度日本語にして再翻訳します。ここで日本語に違和感がないかを見定めましょう。

英語→日本語の再翻訳

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日本語をチェックして意味が異なっていないかを確認してください。また、英語→日本語の変換が怪しい場合は、主語・述語・目的語に注意して日本語の文章を見直しましょう。

 

翻訳ツール3つの注意点

とても便利な翻訳ツールですが、使用の際にはいくつかの注意点があります。特に以下の3点には注意するようにしましょう。

1.日本語独特の表現

翻訳精度がかなり向上しているとは言え、完璧な翻訳は困難です。特に日本人の慣例的な言葉である「よろしくお願いいたします」「お世話になっております」などの英訳は難しいでしょう。

 

これらの言葉は、英語の場合お決まりのフレーズはありません。メールでは「Hi」などの簡単な挨拶をしてからすぐに本題に入るためです。

 

一方で「お世話になっております」を記載したい場合は、具体的な事柄を混ぜると自然な文になります。「先日の商談でお世話になりました」「息子が大変お世話になっております」など、「○○についてお世話になりました」と具体的な内容を書くといいでしょう。

 

また、「Regards、名前」すると限りなく「よろしくお願いいたします」と近い意味で使用されます。

 

参考サイト

https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/167/

https://eikaiwa.dmm.com/blog/expressions/business/business-mail/

 

2.専門用語の誤訳

専門用語は意図通りに翻訳されない場合もあります。そのため、確認の意味でもWeblioやアルクで単語レベルで検索しましょう。すると、単語レベルでの翻訳や例文が見つかります。これを基に、専門用語の翻訳を確かめてみてください。

 

単語の日本語訳

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英文の例

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また、よく使用する用語の場合、メモや有料ソフトを用いた辞書登録をしておくと今後の使用の際に役立つでしょう。

 

アルク:https://eow.alc.co.jp/

weblio:https://ejje.weblio.jp/

3.セキュリティ

無料ソフトを使用する際は、あらかじめ規約を読みましょう。特に、翻訳したデータ(文章)がクラウドやサーバーに一時保存されるかどうかという点は目を通しておく必要があります。なぜなら、無料ソフトの場合、翻訳した文章を無作為に検証データとして用いる場合があるからです。機密性の高い文章を翻訳する際は注意してください。

 

Google翻訳の規約

https://policies.google.com/terms?hl=ja#toc-permission

 

DeepLの規約

https://www.deepl.com/ja/pro-license/

 

まとめ

 

英語の翻訳ツールは年々精度を増しています。しかし、細かいニュアンスを正しく伝えるのは現在の技術でも難しいです。意図した意味を伝えるためにも、重要な文章になればなるほどセルフチェックは欠かせません。英語のメールを書くのに苦労している方は、今回ご紹介した翻訳ツールを一度お試しください。自動翻訳の力を借りながら、クライアントに伝わる英語を書いていきましょう。

 

製造業のテレワーク導入事例5社

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。コロナ禍になりテレワークの普及が求められているものの、製造業のテレワークの実施率が低い傾向にあります。その理由は、製造業はテレワークが難しいとの固定概念や、製造現場で働く人たちとの公平性でテレワークの実施を躊躇しているなどの問題があるからです。

しかしながら、製造業であっても工夫すればテレワークは可能であり、生産性の向上につながります。この記事では実際にテレワークで成果を上げている実例5社を紹介します。

製造業のテレワーク成功事例5選

では、製造業のテレワークの具体例やその施策を紹介します。

枚岡合金工具

「牧岡合金工具」は自動車部品の金型の設計・製造をしている会社です。「牧岡合金工具株式」の事例では82歳のご高齢の方でもテレワーク勤務を実現。営業や事務担当職員が主にテレワークを実施しています。

テレワークのデメリットとして、コミュニケーションの問題をあげているものの、それ以上にメリットがあることをあげています。例えば、仕事効率の向上です。職場でありがちな、雑談や雑用が減り非常にスムーズに仕事ができます。

仕事の面の他には生活のリズムの改善です。1.5時間かかっていた通勤時間が無くなり、散歩や早起きなどの体調に気を使えるようになったとのことです。

クリエイティブワークス

「クリエイティブワークス」は溶接をテレワークへの切り替えています。

特徴はIoT機器とクラウドシステムの活用です。具体的にはコロナ禍以前の取り組みを活かし、IoTベースの「溶接キット」とクラウドによる「情報管理」になります。

もともとは「溶接キット」を用いて溶接の指導をリモートでおこなっていました。ここで発想を転換させテレワークに活用したのです。これにより、自宅にいながら溶接業務を可能にしています。

また、溶接の様子を付属のカメラを通して見ることもでき、Web会議サービスを通して、作業の指示やアドバイスも実施しています。このように実作業とIoT機器の連携により、溶接であってもテレワークを実現させているのです。

株式会社かねよし

「株式会社かねよし」はCAD設計者へのテレワークを実施しています。その他にも受注入力業務、見積もりなど、場所を選ばない業務がテレワークの対象です。場所を選ばず、パソコン上にて作業ができるためです。

また、Web会議を使用しCAD図面をお互いのPCで共有しながら設計図面のレビューもおこなっています。

テレワークを実施して感じた点は、「オフィスにいなくては仕事ができないとの固定概念が外れたこと」。製造業であってもテレワークできることを実証している例です。

日都産業株式会社

「日都産業株式会社」は出産・育児による働き手不足の解消のために、テレワークを整備しました。当初は出産・育児の母親のための制度でしたが、不公平感を無くすため誰もが活用できるような制度化を進めています。

この会社の特徴はITツールの活用です。例えば、管理職はサテライトオフィスによるテレワークを実施しています。また、コミュニケーション不足解消のため、チャットツールやWeb会議など巧みにITツールを活用しています。

横引シャッター

「株式会社横引きシャッター」の事例では業務を明確化し、テレワークを実現しています。

実現できた理由は自宅でできる業務を切り出したことです。工場はテレワークの実現が難しい作業が多いものの、そこから実施可能な作業をあらためて洗い出した点に大きな特徴があります。

具体的には滑車への部品のはめ込みや、成型品のバリ取り、検品などの作業です。これらの作業はパソコンを必要としません。このようにIT機器を用いなくてもテレワークをするための工夫はあるのです。

まとめ

製造業や中小企業のテレワークの実例を紹介しました。テレワークは製造業では難しいと思われがちです。しかし、工夫や仕事の明確化によって、生産性の向上につながる事例も報告されています。もし、製造業だからテレワークは難しいとお考えの企業の方も、一度検討してみてはいかがでしょうか。

リストマーケティングのやり方

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。集客から販売の流れを仕組み化したくありませんか。集客から販売の流れを仕組み化する手法の一つに、リストマーケティングがあります。本記事では、リストマーケティングのメリット・デメリット、リストマーケティングの流れを解説します。

リストマーケティングとは

リストマーケティングとは、「リスト」と呼ばれる顧客情報に対して直接セールスをかける方法です。

リストマーケティングを最大限に活用できれば、顧客のライフタイムバリュー(取引開始から終了までにどれだけの利益を自社にもたらしたか)を最大化でき、収益向上につながります。

しかし、リストマーケティングを使いこなすには、それなりの知識と準備が必要です。

リストマーケティングのメリット

では、リストマーケティングのメリットについて紹介します。

一度に大人数の見込み客にセールスできる

一般的な広告とリストマーケティングの違いは、見込み客に対してセールスできる点です。

テレビのCMやYouTube動画の広告は、不特定多数に発信しています。その一方で、リストマーケティングは既に興味のある人に対して、商品サービスの紹介が可能です。例えば、数千人分のリストがあれば、メールで一斉に数千人に送れます。

低コストで運営できる

リストマーケティングは運営コストも削減できます。一般的な広告は不特定多数に発信するため、広告費用が発生します。しかし、リストマーケティングは見込み客がリストとしてまとめられています。あらためて集客する必要性も少なく、広告費用も節約でき、集客やセールスに割く時間コストも最小限にできるのです。

集客を仕組み化できる

最大のメリットは、セールスメールを自動化できる点です。メールマガジンでよくみられるステップメール(日時や間隔を指定して自動的にメールを送信すること)、ランディングページなどのセールスページやセールスレターを作れば、リストに対して自動的に必要な情報を提供できます。

そのため販売担当の方の負担が減り、他の仕事にも取り組めるのです。

リストマーケティングのデメリット

一方で、リストマーケティングのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

仕組みの構築まで時間がかかる

リストマーケティングは自動化プロセスまで構築すると、マーケティングには有効ですが、リストの収集や仕組みを作るまでが大変です。そのため、展示会や自社のHPを利用して顧客情報を集める作業が欠かせません。

売り込みが多すぎると敬遠される

過剰な売り込みが過ぎると顧客が離れる可能性もあります。例えば、訪問販売で押し売りされたら嫌な気分になりますよね。同様にリストマーケティングにおいても、必要以上のセールスは顧客離れが懸念されます。

リストの情報が漏れると会社の信頼が下がる

情報管理には細心の注意が必要です。万が一顧客の情報が漏れてしまうと、会社の信用問題になりかねません。顧客の情報を集めると同時に、個人情報も守る必要があります。

リストマーケティングの流れ

リストマーケティングの一般的な流れは集客→育成→販売です。それぞれ詳細を説明します。

Step1:集客

自社に興味のある顧客の情報を集めることは、リストマーケティングで一番大切な工程です。集客方法はさまざまで、展示会やTwitter・FacebookなどのSNS、自社HPへの問い合わせ情報などです。多くの人に認知してもらい、見込み客のリストを作成していきましょう。

Step2:育成

リストを集めた後は、自社の魅力を伝えましょう。せっかくリストを集めても、見込み客に商品・サービスの魅力を感じてもらえなければ、購入されません。自社HPのコンテンツ紹介やメルマガなどの情報発信を行い、自社の価値を積極的にアピールしていきましょう。

Step3:販売

自社の魅力を伝えた後は、いよいよ販売です。魅力的な情報を発信できていれば、顧客との間に信頼関係が生まれます。信頼関係を構築した後に販売活動を行いましょう。

まとめ

集客→育成→販売がリストマーケティングの一連の流れです。大変な思いをして集めたリストは、放置してしまったらもったいないです。リストを活用して、少しでも自社の利益を生み出しましょう。

「自社の製品・サービスの仕組みを変えたい」とお考えなら、一度リストマーケティング手法を検討してみてはいかがでしょうか。

オープンイノベーションの成功事例5選

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。オープンイノベーションの成功事例が知りたい、成功事例を自社のオープンイノベーションに活用したいなどの悩みをお持ちではありませんか。本記事では、オープンイノベーションの成功事例を5つ厳選してお伝えします。

オープンイノベーションとは

オープンイノベーションの目的は、他社や研究機関、ベンチャー企業など外部と協業し、新たな市場を切り開き、新しい商品を生み出すことです。

製品のライフサイクルの短期化や新興国の対等により競争が激化し、従来の自前主義によるイノベーションには限界が来ています。この激動の時代に対応するためにも、オープンイノベーションによる新規技術の開発や新規市場の開拓が求められています。

オープンイノベーションの成功事例

オープンイノベーションによって、新たな技術や製品を開発した事例を紹介していきます。

北陸テクノ株式会社

北陸テクノ株式会社は産学官連携(射水市、JAいみず野、富山県立大学と共同で開発)で新製品の開発に成功した企業です。

もみ殻を焼却しても環境負荷が少ない「もみ殻処理炉」の共同開発に成功し、灰を活かしたリサイクル製品の開発まで手がけています。その一例は、農業分野の肥料開発です。さらに、もみ殻灰の特性を活かしたコンクリート製品の試作に成功し、鳥取県の製造業者と製品化を目指しています。

ソニー株式会社

ソニーはスタートアップの創出と事業運営を支援するプログラム「Sony Startup Acceleration Program(以下、SSAP)」を2014年にスタートしています。その成功例の一つがソニー、京セラ、ライオンの3社でのオープンイノベーション活動です。

3社はSSAPを通じて仕上げ磨き用の歯ブラシ「Possi」を開発し商品化に成功。3社が協力し、スピード感をもって商品を世の中に発売しています。対談の中で、オープンイノベーションの成功の鍵は「社会的意義の共有」と3社座談会で言及しています。

鶴岡市

山形県にある鶴岡市は鶴岡市×山形県×慶応義塾大学の産学官連携により、オープンイノベーションに成功しています。

先端的な教育と研究開発を軸としたまちづくりを推進し、研究開発型の地域産業の育成を目指したものです。世界最先端のメタボローム解析技術の開発や、Spider株式会社と人工合成クモ糸繊維の開発が成果の1例として挙げられます。また、ベンチャー企業の創出や若い人材の育成と製品の開発のみならず人材の育成にも成功しています。

この活動を通して、大学発バイオベンチャーであるヒューマン ・ メタボローム ・ テクノロジーズ社が10年を経て上場しました。 これは「鶴岡の奇蹟」 とも言われているオープンイノベーションの成功事例です。

大阪市

大阪府大阪市はうめきた地区の先行開発区域に「大阪イノベーションハブ」を開設しています。

具体的な支援内容はイノベーション拠点の立地立地促進助成や、IoT・ロボット分野のビジネス支援です。これらの支援により、スマホ連携のウェアラブルトイの一般販売の開始。IoT ・ ロボットビジネス実証実験支援プログラム受講者のうち3チームがサービスの提供を開始しています。

立地支援とビジネス支援のハードとソフト、両面にわたる取り組みにより、オープンイノベーションを成功に導いた事例です。

森永製菓株式会社

森永製菓株式会社は、食品メーカー初のアクセラレーションプログラム「Morinaga Accelerator」を開始しました。

目的は、自社と起業家やベンチャー企業お互いのリソース不足を相互補完し イノベーションを起こすことです。このプログラムにより、新たなWebサービス事業「おかしプリント」を実施。森永製菓株式会社のコア技術ではないWebサービスや、画像加工の技術はベンチャー企業と提携して開発し、お互いの強みを最大限に発揮した事例です。

成功の要因は社長の協力と理解。さらに、積極的なチャレンジの推奨や社内に向けた情報発信といわれています。

まとめ

オープンイノベーションに成功した事例を紹介しました。成功している企業は、大企業だけではありません。中小企業や市、行政との連携事例も多数あります。自社の技術を伸ばしたい、外部と協業して新しい事業を興したいと考えているならば、一度オープンイノベーションの実施を考えてみてはいかがでしょうか。

オープンイノベーションを促進する仲介業者

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。「オープンイノベーションって何?どうやって始めるの?」こんな悩みをお持ちではありませんか。本記事ではオープンイノベーションの概要やメリット・デメリット、そして仲介業者をお伝えします。

オープンイノベーションとは?

オープンイノベーションとは、イノベーションに関する概念の一つです。米国の研究者ヘンリー・チェスブロウによれば、次のように定義されています。

組織内部のイノベーションを促進するために、意図的かつ積極的に内部と外部の技術やアイデアなどの資源の流出入を活用し、その結果組織内で創出したイノベーションを組織外に展開する市場機会を増やすこと

出典:NEDO『オープンイノベーション白書』

そもそもオープンイノベーションの目的は、イノベーションに必要な知識や技術を外部から取り入れることです。最近では、企業が研究開発における経営戦略の一つとしても注目されています。これにより、新しい形のビジネスモデルを早期に立ち上げて、新たな製品やサービスなど、新しい事業や市場を生み出すことにあります。

オープンイノベーションの3つのメリット

まず、オープンイノベーションのメリットを紹介します。

1、外部の技術や知見を導入できる

自前開発と異なり、他社や他の業界、研究機関などの知識を獲得できます。従来の自前主義では、新規開発はゼロベースでの開発が求められていました。そのため、アイデアの陳腐化や独自性の生まれにくさといった課題があります。しかし、技術やビジネスモデルを融合させると、革新的なアイデアの創出につながります。

2、多様な顧客ニーズに対応できる

外部のリソースやマーケティングを有効活用することで、相乗効果が生まれます。自社が保有する市場を超えて、戦略が練れるからです。さらに、自社で把握しきれなかったニーズやシーズにも気づけるでしょう。

3、開発スピードを上げられる

外部リソースを共有し、既存技術を生かして開発期間を短縮できます。自前技術だけだとゼロからの開発になり、開発期間も莫大にかかります。しかし、外部と連携してお互いの知見を共有すれば、研究→開発→販売サイクルの短縮につながるのです。

オープンイノベーションの3つのデメリット

メリットに続いて、デメリットも見ていきましょう。

1、機密情報の流出のリスク

関わる人間が増えるほど、情報は漏れやすくなります。自社の機密を共有するオープンイノベーションでは、第3者への漏洩リスクが懸念されます。そのため、オープンイノベーションに取り組む際には、公開範囲を決めるといった機密管理も大切です。

2 コミュニケーションコストの増加

外部組織と連携すると、打ち合わせや会議、外部とのやり取りルールなど、調整業務の増加が懸念されます。また会社が違えば、文化や仕事の進め方も異なり、仕事がやりにくくなるケースもあるでしょう。そのため、お互いの仕事の進め方を理解し合うことも必要になります。

3 自社の技術力の低下

オープンイノベーションでは、自前の技術(コアコンピタンス)の低下も懸念されます。他社との協業や外部の技術を利用するため、自社の研究開発力が衰退する恐れがあります。自前で開発する技術と協力する技術を分けるなど、自社の技術を高める工夫が求められるでしょう。

オープンイノベーションを仲介している業者など

ではここからは、オープンイノベーションの仲介業者を紹介していきます。

ナインシグマ

ナインシグマは「モノづくり企業を強くする」をコンセプトとし、技術のマッチングを提供している企業です。協業企業の探索や技術シーズの出口戦略のサポート、有望なスタートアップ企業の探索などを世界中から請け負っています。これにより、オープンイノベーションを考えている企業のニーズやシーズをサポートしています。

リンカーズ

リンカーズは、オープンイノベーションを考えている企業に革新的なマッチングを提案している企業です。業界に精通したコンサルタントによる調査とIT技術を駆使した探索システムを掛け合わせて、マッチングを提案。リンカーズのマッチングシステムは、企業の技術をWeb上に展示し、異業種からの問い合わせを得られるのが特徴です。お互いのニーズがマッチできる仕組みを駆使して、技術を基にした企業間の出会いを手助けしています。

川崎市

オープンイノベーションの仲介は企業以外に行政も行っています。川崎市では、川崎市産業振興財団コーディネータが中心となり、中小企業の支援施策の企画や仲介をしています。「川崎モデル」とも呼ばれ、知的財産交流会やマッチングの調整、契約交渉の代行支援により、中小企業と大企業を結び付ける役割を果たしています。

東北大学オープンイノベーション戦略機構

大学もオープンイノベーションの仲介、支援を行っています。東北大学のマッチング手法は、独自のネットワークを活用したB-U-B(Business-University-Business)型のシステムです。さらに、企業と大学の引き合わせのみならず、ビジネス目線でのプロジェクトマネジメントや、イノベーションリーダーの人材育成など、幅広く大学と企業をサポートしています。

まとめ

オープンイノベーションの概要や、その仲介業者を紹介しました。「オープンイノベーションは難しそう」と考えているあなたも、一度仲介業者に相談してみるのはいかがでしょうか。うまくオープンイノベーションを活用できれば、自社の技術をもう一段高められるはずです。

なぜ、名刺のデジタル化が必要なのか

製造業勤務、機械系エンジニアライターの野口です。「営業の効率化を図るために名刺情報を最大限活用したい」こんな悩みはありませんか。本記事ではデジタルマーケティングとしての名刺デジタル化の目的、名刺のデジタル化サービスの事例、手順を紹介します。

名刺のデジタル化

名刺のデジタル化とは、紙媒体である名刺情報をスマートフォンのカメラやスキャナーで読み取り、電子(デジタル)化することです。

デジタルマーケティングの一歩目は名刺情報

近年、「デジタル情報」を活用したデジタルマーケティングの重要性が増しています。なぜなら、顧客に向けて最適なタイミング、頻度で情報の提供が求められているからです。

デジタルマーケティングと聞くと、WebサイトやSNS、ECサイトとWeb上でのマーケティングを想像するかもしれません。しかし、製造業でも営業効率化のためにデジタルマーケティングのニーズは高まっています。

製造業がデジタルマーケティングに取り組むならば、名刺情報のデジタル化は欠かせません。その理由は顧客への案内メールや打合せ、商談のきっかけに名刺情報が必要不可欠だからです。

また、今後クラウドサービスの普及で、名刺管理ツールとSFA(*) / CRM(**) と連携の増加が予測されています。つまり、デジタルマーケティングに取り組む最初の一歩として、顧客情報である名刺のデジタル化が必須なのです。

*SFA( Sales Force Automationの略)
**CRM(Customer Relationship Managementの略)

営業効率を高める名刺デジタル化の3つのメリット

ここでは、名刺をデジタル化ソフトを紹介する前に、具体的なメリットを3つ紹介します。

メリット1:情報を組織で一括管理できる

名刺をデジタル化すると、組織での戦略的営業に取り組めます。その理由は顧客情報を組織のデータベースとして管理できるからです。紙の名刺は個人管理が多く、個人での営業が増えてしまいがちです。しかし、顧客データベースがあれば、それを基にした分析、解析に基づいた営業戦略に活かせます。

メリット2:検索やグルーピングが容易にできる

名刺を探す時間が短縮でき、生産性が向上します。なぜなら、データベースの検索機能に名前さえ入力してしまえば、ほんの数秒で顧客情報が表示されるからです。重要顧客をあらかじめグループ分けしていればその手間さえなくなります。

紙の情報ではきれいにファイリングしていても、目的の名刺を探すのに少なからず時間が必要です。しかし、データベース化されていれば、短時間で検索可能です。

メリット3:どこでも名刺情報を閲覧できる

出先で急に顧客の情報が必要になった状況でも、名刺をデジタル化していれば対処できます。近年の名刺デジタル化ソフトはクラウド上やアプリ上で管理されているからです。そのため、通信環境さえあればいつでもどこでもスマートフォンから名刺情報を閲覧できます。

名刺デジタル化サービス

ここからは、無料・有料の名刺デジタル化サービスを紹介します。

Wantedly people

Wantedly peopleは無料の名刺デジタル化サービスアプリです。

名刺管理機能

スマートフォンのカメラ機能を用いて、10枚まで同時に名刺をデジタル化します。名刺データベースから、名刺情報をアプリでいつでもどこでも閲覧可能です。

顧客管理機能

Wantedly peopleの連絡先を知っている場合、相手がプロフィールを更新するとアプリ上で確認できます。

セキュリティ機能

名刺情報は高い信頼性とセキュリティ水準を持つデータセンターで管理されています。

その他機能

着信時の名前表示、名刺データの移行、Excelへの書き出し機能も搭載しています。

Sansan

業界No.1、シェア80%以上を占める有料の法人向けクラウド名刺管理サービスです。

名刺管理機能

スキャナまたはスマートフォンを用いて名刺をデジタル化できます。面倒な名刺情報の入力や誤入力、重複入力を99.9%の精度で防ぐAI機能も充実しているのが特徴です。

顧客管理機能

人事異動の通知や顧客情報タグ付け、グルーピング機能も搭載しています。One to Oneメール機能やメール開封のクリック率も測定も可能です。

連携機能

外部サービス(OutlookやSalesforce)との連携が可能です。また、名刺情報を基にしたデータ分析をもとに、マーケティングの判断材料の獲得や、顧客情報の見える化で営業ロス削減による生産性向上に寄与します。

セキュリティ機能

2段階認証や端末の利用制限、ログの管理もできます。

ホットプロファイル

業界No.2のシェアを持つ有料の名刺デジタル化サービスです。ホットプロファイルは、名刺のスキャン情報をハンモックの担当オペレーターが名刺情報を入力しています。

名刺管理

名刺のデータ化や名刺情報の自動整理、人脈の可視化が可能です。

MA(マーケティングオートメーション)

リード管理やメール配信、Webのアクセス解析で見込み客を分析できます。

SFA(セールス・フォース・オートメーション)

営業活動の可視化や顧客情報の一元化で営業を効率化できます。

セキュリティ機能

経済産業省『クラウドセキュリティガイドライン』に準拠した運用体制で高いセキュリティ能力を持っています。

3Stepで簡単にできる名刺のデジタル化

名刺デジタル化には難しい手順はありません。たった3Stepで名刺をデジタル化できます。

Step1 名刺を集める、回収する

個人で名刺を管理している場合は、部や課単位で名刺を個人から回収しましょう。

Step2 名刺をスマートフォンのカメラやスキャナーでとる

名刺を回収したら、デジタル化作業に移ります。スキャナーの場合は同時に何枚も読み取り可能です。

Step3 目視でデータミスを確認する

最後に、デジタル化した内容を確認しましょう。なぜなら、AI機能が発達したとはいえ、誤植は起こりえるからです。目視で正しい情報が入力されているか最終確認しましょう。

Wantedly peopleによる実際の手順

では、実際にはどのように名刺をデジタル化するのでしょうか。Wantedly peopleを用いた例を紹介します。

①名刺を準備する(本記事では、著者の名刺を利用しています。)

デモ用名刺①

②スマートフォンで名刺を撮る

Wantedly peopleを起動させると下のような画面になるため、名刺を準備しましょう。

デモ用名刺②

名刺の準備ができ、カメラで写すと探索用の丸が表示されます。この状態で撮影すると名刺がアプリ上に保存されます。

デモ用名刺③

③デジタル化された内容の正誤を確認する

デジタル化された名刺はアプリ上で確認できます。名刺に記載のある情報量によりますが、名前、会社名、部署、名刺の画像、電話番号、メールアドレス、会社の住所がデジタル化されます。この内容が正しく入力されていることを確認し、名刺のデジタル化は終了です。

デモ用名刺④

まとめ

生産性の向上が求められる社会だからこそ、デジタルマーケティングには大きな可能性があります。その一歩目として名刺のデジタル化を始めてみませんか。名刺を管理するだけではなく、組織全体の効率化につながるはずです。