BtoB製造業が参考にすべきLPを解説

製造業勤務、機械系エンジニアライターの藤田です。LP(ランディングページ)は、企業のホームページとは別で、「製品やサービスを紹介するWebページ」です。 LPは、新製品を新しいターゲットにプロモーションする場合に有効です。今回はBtoB製造業が参考にすべきLPを解説します。

BtoB製造業がLPを作成すべき理由

LPでは、お客様の課題とその解決策を紹介し、自社のサービスや製品をプロモーションします。BtoB製造業であれば、新製品をどのように使ってお客様の課題解決に貢献できるかを紹介できます。自社のホームページでは、セールス的な内容を控えめにする場合が多いですが、LPではセールス目的で宣伝できます。また、これまでとは違うターゲットに商品やサービスをプロモーションする場合にも有効です。ホームページには他の製品の紹介も多くあるため、新規のターゲットだけにプロモーションできません。一方、LPでは1つの商品に特化しているので、新規のターゲットに訴求しやすいメリットもあります。

BtoB製造業が参考にすべきLP5選

SSI株式会社 「TMパレタイジングオペレーター」

SSI株式会社は、物流工程自動化を実現する協働ロボット「TMパレタイジングオペレーター」のLPを展開しています。縦に長いページをスクロールすることで、すべての情報を確認できます。構成は、課題・解決策・適用事例・導入メリットとなっており、図を用いて視覚的に分かりやすい内容になっています。ページ内にいくつも問い合わせリンクを付けていて、顧客が気になったタイミングでクリックできる工夫をしています。

株式会社千代田組 「次世代運搬ロボット サウザー」

株式会社千代田組は、物流自動化ロボットや工場設備などを提供する商社です。LPでは、「次世代運搬ロボット サウザー」のプロモーションをしています。まず「こんなお悩みないですか?」とターゲットの課題を記載して、興味をひきつけています。そして、課題を解決するために製品がどのように貢献できるかを説明し、次に製品の主な機能紹介をしています。後半部分では、導入した場合のユースケースを記載しているため、ターゲットは、製品を自社に適用したときの具体的なイメージを持ちやすくなります。ページ内に3か所の問い合わせリンクを付けており、リード情報獲得を狙っています。

ミネベアミツミ株式会社 「レゾナントデバイス」

ミネベアミツミ株式会社の「レゾナントデバイス」は、スマホやウェアラブルデバイス、ゲーム関連機器に組み込む振動デバイスです。小型でありながら振動や音を作り出せます。ミネベアミツミのLPは、デザインにとてもこだわりが見られるのが特徴です。トップに動画を載せて、振動デバイスであるとイメージできるようになっています。構成は、デバイスの紹介、仕様と従来の他の振動デバイスに対する利点という形でプロモーションしています。

日本キャタピラー合同会社 「新型油圧ショベル320」

日本キャタピラーは建設機械やディーゼルエンジンなどの販売、保守をする会社です。「新型油圧ショベル320」のLPでは、従来モデルに対して優れている点、アップグレードした仕様を説明しています。カタログダウンロードと見積もりのリンクを4か所つけており、リード情報の獲得を狙っています。また、商品を紹介するYouTubeリンクも付けており、ターゲットが商品を理解しやすいように工夫しています。

株式会社ミナミサワ 「後付式自動水栓SuiSui」

株式会社ミナミサワは、「後付式自動水栓SuiSui」のLPを展開しています。最初に、どのような商品なのかを画像を使って説明しています。次に顧客の課題・悩みを提起して興味をひきつけています。また、製品仕様や他水栓との価格や納期の違いを説明しており、自社製品のアピールをしています。資料請求のリンクは、本文中には1か所だけしかありません。そのかわりにスティッキーヘッダーを使って、常にページの下部にリンクが表示されます。スティッキーヘッダーとは、ページを上下にスクロールしてもずっとついてくるリンクのことです。スティッキーヘッダーによって、顧客は気になったらいつでも資料請求のリンクをクリックできるようになっています。

まとめ

この記事では、BtoB製造業が参考にすべきLPとして5つの例を紹介しました。まず課題を示し、解決策としての 自社製品の紹介をする構成が多いといえます。またその他に、製品仕様・機能を中心に紹介し、従来モデルや他社との比較改善点をアピールする構成もあります。LPには、リード情報を獲得するためのリンクが複数入っています。または、スティッキーヘッダーによって、いつでもリンクをクリックできるよう工夫しているLPも見られます。製造業がどのようにLPを作成・活用すればいいのか、参考になれば幸いです。

テクノポートでは、LP(ランディングページ)を含むデジタルマーケティングを支援しています。今後、デジタルマーケティングを始めたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。

デジタルマーケティングに関する記事はこちらにまとまっていますのでご参照ください。

製造業WebサイトにおけるLPの役割とメリットと注意点

こんにちは、テクノポートの渡部です。製造業のホームページの制作に携わっていると、下記のような質問を受けることがあります。

「LP(ランディングページ)を作ったほうがいいという話を聞いたんだけど、自社のWebサイトとどちらが良いのか?」

ということで今回は、LP(ランディングページ)とは何なのかということと、それぞれのメリットと注意点をまとめてみました。自社の目的や状況に応じ、LPを制作するかの判断材料として、参考にしてみてください。

LP(ランディングページ)とは

LPはランディングページの略語です。基本的にはWebサイトへ最初にアクセスするページのことを指します。

また、狭義の意味として伝えたいことや、特徴などの情報を1ページに詰め込み、単体で集客、訴求、申し込みまでが完結できるページのことも言います。

具体的にどのようなページを指すのか知りたい方は、「マンツーマン ダイエット」や「英会話」などで検索をして一番上に出てくる広告をクリックしてみてください。(※両方ともライザップのLPが表示されます。)

「マンツーマン ダイエット」の検索結果

「英会話」の検索結果

上記のように、課題の問題提起から解決策、そしてその根拠と順序立てて情報が掲載されており、いたるところに申し込みへの導線が貼られているページのことをLP(ランディングページ)と言います。

LPを制作するメリット

では、自社のWebページの他に、LPを作ることにはどんなメリットがあるのでしょうか。具体的には下記のメリットがあると言われています。

  • 特定のサービスや技術に関して集中的に情報を掲載できるので、伝えたい順番に内容を配置でき、CV率を高められる。
  • リスティング広告と相性が良く、狙ったターゲットに対して訴求ができる。
  • これまでの自社の事業内容と乖離した新規事業や製品などもPRができる。

LPはサービスや技術をPRするためのページです。自社のWebサイトだと控えがちな、セールス的な要素を存分に詰め込んだページを作ることができます。

また、これまでBtoBの事業を主にしてきた会社がBtoCの事業を展開するにあたって、WebサイトにBtoCのコンテンツを掲載するとWebサイトの統一性が失われる可能性があります。そのため、BtoCの内容はLPを作成して訴求するといった活用ができるでしょう。

LPを制作する際の注意点

LPを作ることのデメリットは特にありませんが、作る際に下記の点に注意して、制作の可否を検討してください。

  • 自社のWebサイトとは別に独立して作るため、SEOとして検索順位を上げるのに時間がかかることがある。
  • 自社のWebサイトと別のデザインで作ることが基本で、デザイン費や制作にコストと手間がかかる。

LPは訪れた人に「読んでもらう」ことに重きを置いており、デザイン要素も重要です。

そのため、制作にコストと手間がかかる割にはSEOで結果が出にくく、リスティング広告などとセットでの運用を考慮に入れないと十分な費用対効果が得られない可能性があります。

自社サイトとLPのどちらを使うべきか

自社サイトとLPのどちらかと相談されることもありますが、基本的には自社サイトがあってその上でさらに強化するときにLPを使うというイメージが結論です。

そのため、自社サイトのコンテンツが貧弱な場合、まずは自社サイトの強化を行うことをおすすめします。

自社のWebサイトが無く、それよりもLPを作ったほうがいいのか?と疑問に思う人もいるでしょう。、LPを見た人も社名やサービスなどで検索をしてコーポレートサイトを閲覧に行くことも多いので、まずは自社のWebサイトの制作を優先することをおすすめします。

まとめ

メリットの一つにあるように、LPは自社の事業内容と少し違う新規事業部や、自社で開発した新製品などをPRしたいときに活用することをおすすめします。

しかし、自社のWebサイトがなければ、せっかくLPを制作して集客できても、受注につながらない可能性があります。Webサイト内のコンテンツを充実させ、集客できる体制を整えておきましょう。LPを概要と制作可否の判断になれば幸いです。