製造業のSEOキーワードを3つの切り口から発掘する方法

テクノポートの徳山です。製造業でもWebを使った新規顧客獲得が一般的となり、Web上での競争が一昔前よりも激化しています。そのため、SEO対策を行う際にも、誰もが思いつくようなキーワードでは検索上位表示させることが難しくなってきています。

本記事では、部品加工業を行う製造業がニッチなSEOキーワードをどのように見つけていけばよいのかを解説します。ニッチなキーワードの活用により同業者との競争を避け、発注者に自社のWebサイトを見つけやすくすることを目指します。この記事を通じて、読者が自社に最適なSEOキーワードを見つける手助けとなることを願っています。

製造業が対策するSEOキーワードの切り口は3つ

まずは製造業がSEO対策する際に最も効果が出やすいキーワードの切り口と、各切り口におけるキーワードの調査方法を解説します。

加工系キーワードの調査方法

製造業が最初に頭に思い浮かべるキーワードとしては「加工系キーワード」が多いのではないでしょうか。自社の事業内容を紹介する際、取り扱っている加工名を使用することが多いため、SEO対策を行う際にもはじめに思い浮かぶことが多いキーワードです。

発注者も加工系キーワードで発注先を探すことが多いため、加工系のキーワードは検索ボリュームが大きいものが多く、検索上位表示できれば多くの問い合わせを獲得することができます。しかし、誰もが思い浮かぶキーワードなだけあって、自社のWebサイトで対策するキーワードとして取り入れる企業が多く、競争過多になりやすいキーワードでもあります。競争を避けるためには、検索ボリュームが少なくてもなるべくニッチなキーワードを発掘できるかがポイントとなります。

調査方法1:抽象化・具体化

一つ目の調査方法は「抽象化・具体化」です。自社の事業内容を説明するために思い浮かんだ加工法を切り口に、その言葉を抽象化・具体化することでキーワードを広げていきます。具体化を行えば行うほど、キーワードはニッチなものになっていきますので、競争を避けたい方はできる限りニッチなキーワードを見つけましょう。

調査方法2:前後の工程を見る

抽象化・具体化によりリストアップした加工系のキーワードに対して、前工程・後工程へ広げることでキーワード候補を増やすことができます。さらに、前工程・後工程の各業務を抽象化・具体化することでキーワード候補はさらに増えます。

材質系キーワードの調査方法

次に思い浮かべる人が多いキーワードが「材質系キーワード」ではないでしょうか。特に特殊な材料などを加工している製造業者は、それが自社の特長となるため、SEO対策するキーワードとして採用している人も多いでしょう。

材質系キーワードは加工系キーワードよりも競争が穏やかな場合が多いですが、「ステンレス加工」や「チタン加工」などといった誰もが思いつくようなキーワードは競争過多になっており、検索上位表示が難しくなっています。こちらも、競争を避けるために、検索ボリュームが少なくてもなるべくニッチなキーワードを発掘できるかがポイントとなります。

調査方法 抽象化・具体化

材質系キーワードの調査方法も「抽象化・具体化」が有効です。抽象化する際は、材料の持つ特徴や機能に着目すると新たなキーワードの発見につながります。具体化する際は、材料の種類を細かく深掘りするとともに、一般名だけでなく、通称名やメーカーが付けた名称も考慮する必要があります。(そちらの名前で呼ばれているケースもあるため)

製品系キーワードの調査方法

3つの切り口の中で最も競争が激しくないのが「製品系キーワード」です。製品といっても最終製品ではなく、「シャフト」や「マニホールド」といった部材をイメージしてください。

部材名単体のキーワードだと「部材を購入したい」という検索需要になりますが、部材名+加工というキーワードにすることで「部材に使われている部品加工ができる業者を探している」という検索需要となり、SEO対策するキーワードとして採用する余地が生まれます。

他2つの切り口と比べると検索ボリュームの少ないキーワードが多いですが、競争を避けるという意味では十分に希望を満たす場合が多いため、調査してみることをおすすめします。

調査方法1:抽象化・具体化

製品系キーワードでもまずは抽象化・具体化を行ってみましょう。自動車のシャフト加工を行っている企業であれば、自動車部品加工(抽象化)、ドライブシャフト加工(具体化)といった具合です。

ただし、製品系キーワードは抽象化・具体化だけでは多くのキーワード発見につながりにくいため、調査方法2も行うことをおすすめします。

調査方法2:類似製品を調査→画像検索をする

同じシャフトでも使われている業界や分野によって呼称が変わることがあります。それぞれの業界・分野で使われているシャフト名をGoogleで画像検索し、自社で加工できそうなものをピックアップします。この際にChatGPTを活用すると効率的なので、ぜひお試しください。

以上、部品加工業がSEOキーワードをどのように見つけていけばよいのかについて解説しました。検索需要がないキーワードを選定しても意味がありませんので、リストアップしたキーワードは、検索需要があるか・ないかを調べたうえで選定しましょう。キーワードの選定方法についてはこちらの記事をご覧ください。

関連記事:製造業のためのSEO対策・完全ガイド(サプライヤー・メーカー向け)

テクノポートでは、製造業のSEO対策において豊富な経験と実績を持っています。SEO対策でお困りの企業様はお気軽にご相談いただければ幸いです。

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英語SEO対策の基礎|クリック率(CTR)の上げ方

テクノポート株式会社の稲垣です。
海外Webマーケティング」サービスの責任者を務めています。

この記事では、英語でSEO対策における「クリック率(CTR)の上げ方」を解説します。

 

クリック率(CTR)とは?

SEO対策におけるクリック率(CTR: Click-Through Rate)とは「検索結果ページに表示されるWebサイトのリンクが、ユーザーによってどれだけクリックされているか」を示す指標です。(「検索結果ページ」とは、こちらのページです)

具体的には「CTR(%)=(クリック数 / 表示回数)× 100」で計算されます。例えば、あるウェブページのリンクが100回検索結果に表示され、そのうち5回クリックされた場合、CTRは5%になります。

クリック率(CTR)の決定要因

クリック率は以下の2つの要因により決定します。

  1. ページの検索順位
  2. ページのタイトル、ディスクリプション

1. ページの検索順位

以下のグラフは、横軸にCTR、縦軸に検索順位をとり、検索順位における平均のCTRを示したものです。(灰色の棒グラフが通常の場合、青色の折れ線グラフは「強調スニペット」ありの場合のCTRです)

Featured snippets CTR

出典:SEO CTR stats to inform your 2023 SEO strategy [SERP trends]

上記のグラフが示す通り、検索順位が高いほど、CTRも高くなることがわかります。原理は単純で、検索結果の上の方に表示されるページほど、ユーザーの目に留まりやすくクリックされやすいためです。

2. ページのタイトル、ディスクリプション

ページのタイトル、ディスクリプションとは、検索結果に表示される以下の表示です。

title, description

タイトルは、基本的に「title(タイトル)タグ」を設定することで、意図的に決定できます。一方、ディスクリプションは「description(ディスクリプション)タグ」の設定がそのまま採用されることもあれば、Googleが検索キーワードによって意図的に表示を変えることもあります。

 

クリック率(CTR)を上げるメリット

Webサイトへのアクセス数が上がる

クリック率が上がる一番大きなメリットは、Webサイトへのアクセスが多く集まることです。ただ一概にクリック率が高ければ高いほど良い、と言い切れないことに注意が必要です。

例えば、”industrial equipments“というキーワードでの検索行動を考えます。このキーワードで検索を行うユーザーの検索意図(検索者が検索によって解決したい課題)は、以下の2つに大別できます。

  1. “industrial equipments”について知りたい
  2. “industrial equipments”が欲しい(”industrial equipments”を扱っている会社を探している)

この場合、前者のユーザーは情報収集が目的であり、貴社のサイトに訪れたとしても、購買行動に結びつく可能性は低いと言えます。一方、後者のユーザーは購買を目的とした検索を行っているため、購買に結びつく可能性が高いユーザーであると言えます。

もし”industrial equipments”の購買を目的としている人にWebサイトを訪れてほしい場合、注力するべきことは、後者のユーザーからのクリック率を上げることです。たとえクリック率が低くとも、後者のユーザーからのクリックが集まっていればOKというイメージです。

そのため、やみくもにクリック率を上げようとするのではなく、ターゲットとするユーザーが抱えている課題を推測し、彼らがクリックしたくなるタイトルを考えることが重要です。

検索順位が上がる

これはあくまで私の予想です。Googleは、クリック率が高い記事ほど検索結果の上位に表示していると考えられます。

なぜなら「クリック率が高いページ=検索者が求めるページ」と解釈できるためです。検索者が求めるページを優先的に上位に表示することで、検索者が満足し、またGoogleを使いたいと思ってもらえる可能性があります。

したがって、このようなアルゴリズムを採用することは、検索者にもGoogle側にもメリットがあります。ただし、タイトルだけが魅力的で、中身に内容がない(検索者を満足させることができない)ページは、一時的に順位は上がっても、すぐに他のページに抜かされると思います。

クリック率(CTR)改善の進め方

私は、以下の5つのステップでクリック率の改善を行います。

  1. ページの選定
  2. キーワードの洗い出し
  3. 原因の仮説を立てる
  4. ページタイトルを変更
  5. 効果検証

STEP 1. ページの選定

まず、クリック率を改善するべきページを選定します。クリック率を改善するべきページとは、以下の3つの条件を満たすページであると考えます。

  1. 対策キーワードでの検索結果が10位以内である(すでに検索結果の1ページ目に表示されている)
  2. 対策キーワードでのクリック率が、その順位における平均のクリック率より低い
  3. クリック率の改善が見込める(指名検索に使用されるキーワードではない)

3の条件については、会社紹介ページ、TOPページなど、ユーザーが貴社を名指しで指名し検索しているキーワードを除くという意味です。これらのページは、タイトルを変えることによるクリック率の向上が見込めないページであるためです。

1と2の条件を満たしているかどうかは、Googleサーチコンソールを使って確認します。Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」メニューを選択し、任意の期間を選びデータをエクスポート(出力)します。すると以下のような表がダウンロードできます。(キーワードは仮の値を入力しています)

上位のクエリ クリック数 表示回数 CTR 掲載順位
keyword 1 72 7,410 0.97% 6.14
keyword 2 36 130 27.69% 1.25
keyword 3 30 418 7.18% 2.44
keyword 4 20 1,346 1.49% 7.97
keyword 5 18 128 14.06% 1.94
keyword 6 18 94 19.15% 1.68
keyword 7 14 113 12.39% 2.86
keyword 8 12 1,073 1.12% 5.19
keyword 9 11 2,239 0.49% 8.22

この表におけるそれぞれの指標は以下を意味しています。

  • 上位のクエリ:ユーザーが検索に使用したキーワード
  • クリック数:クエリ(1列目)のキーワードが検索された際に、Webサイト内のページがクリックされた回数
  • 表示回数:クエリ(1列目)のキーワードが検索された際に、Webサイト内のページが検索結果に表示された回数
  • CTR:クエリ(1列目)のキーワードが検索された際に、Webサイト内のページがクリックされた確率(クリック数/表示回数×100%)
  • 掲載順位:クエリ(1列目)のキーワードが検索された際の、Webサイト内のページの平均検索順位

この表の中で特に注目すべき数字は、4列目の「CTR」と5列目の「掲載順位」です。ここで先に述べた3つの条件の1と2を確認します。

例えば、2行目の”keyword 1″の4列目の「CTR」と5列目の「掲載順位」を見てみます。このキーワードは、平均検索順位が6.14位であるため、CTRは4%程度が見込める位置にランクインしていると言えます。(先に紹介した検索順位とCTRの相関を示したグラフをご覧ください)

したがって、現在のCTR、0.97%は検索順位から考えると低い数字であると言えます。つまりこのキーワードは、先に紹介した条件1と2を満たすキーワードであると言えます。また、このキーワードが貴社の社名や製品名などの固有名詞ではない場合、3つの条件をすべて満たしたページであると言えます。

この手順で、CTRを改善するべきページを選定します。またこのページの中でも、特に改善の優先度が高いキーワードを「メインキーワード」とします。今回の場合、表示回数が最も多い “keyword 1″をメインキーワードとして設定することが妥当であると言えます。(基本的に表示回数が多いキーワードほど、CTR改善の影響が大きいため、メインキーワードにふさわしいと言えます)

STEP 2. キーワードの洗い出し

次に、1で選定したページにおいて、現在当該のページで検索結果に表示されている他のキーワードを確認します。その際、掲載順位が10以内のキーワードを以下の2種類に大別します。

  1. (検索順位に対して)CTRが低いキーワード
  2. (検索順位に対して)CTRが高いキーワード

具体的には、1のステップで選定したページにフィルターをかけ、もう一度Googleサーチコンソールで上記の表をエクスポート(出力)します。(手順は先ほどと同様で、Googleサーチコンソール内で、ページのフィルターをかけて先ほどと同じ表を出力してください)

すると、先ほどと同じように以下の表が出力されます(キーワードは仮の値を入力しています)。

上位のクエリ クリック数 表示回数 CTR 掲載順位
keyword 1 72 7,410 0.97% 6.14
keyword 1.1 18 281 6.41% 2.8
keyword 1.2 14 280 5% 2.96
keyword 1.3 12 2,573 0.47% 7.48
keyword 1.4 11 2,239 0.49% 8.22
keyword 1.5 6 391 1.53% 3.3
keyword 1.6 6 101 5.94% 2.9
keyword 1.7 5 187 2.67% 6.7
keyword 1.8 5 71 7.04% 5.9

この表における2行目は、先ほどの表と同じキーワードです。この表を見ながら先ほどの分類にしたがってキーワードを大別し、それぞれの分類のキーワードに対して次のような対策を取ります。

  1. (検索順位に対して)CTRが低いキーワード:CTRの改善を行うメインキーワード “keyword 1″と合わせて、対策できる余地がないか検討する
  2. (検索順位に対して)CTRが高いキーワード:CTRの改善を行うメインキーワード “keyword 1″によって、CTRが下がる可能性がないか検討する

前者は、具体的には、3行目の”keyword 1.1″、4行目の”keyword 1.2″、などの(検索順位に対して)CTRが低いキーワードについて、メインキーワード “keyword 1″の対策と合わせてCTRの改善できる余地があるか考慮するという意味です。

後者は、具体的には、最後の行の”keyword 1.8″など、(検索順位に対して)CTRが高いキーワードにについて、メインキーワード “keyword 1″の対策によってCTRが落ちる可能性があるか考慮するという意味です。

このような確認を行う理由は、一つのキーワードだけを意識してCTRの改善を行うと、他のキーワードでCTRが悪化し、ページ全体としてCTRが悪化してしまう可能性があるためです。したがって、CTRの改善を行う際は、上記のようなキーワードも複合的に考慮し、ページ全体としてCTRを上げるためのページタイトルをつけることが重要です。

STEP 3. 原因の仮説を立てる

次に、(検索順位に対して)CTRが低いキーワードについて、現在CTRが低くなっている原因を考えます。この工程では、まず優先的にCTR改善を行うメインキーワードで検索し、検索結果に表示されるページを確認します。

検索結果を見るとよくわかりますが、CTRは他社サイトとの比較によって決定します。

例えば、自社のページに魅力的なタイトルをつけていると思っていても、自社と同じようなタイトルの他社サイトが上位に表示されている場合、そのページはクリックされづらいと言えます。なぜなら、同じようなタイトルのページが2つある場合、単純に検索順位が高いページがクリックされやすいためです。

したがって、自社のページを以下のような観点から確認し、現在のページタイトルの問題点を洗い出します。

  • 独自性のあるタイトルになっているか(上位表示されている他社のページとタイトルが被っていないか?)
  • サイトに訪れてほしいユーザーが求める情報がページ内に含まれていることを暗示できているか?
  • 簡潔でパッと見て意味が理解できるか?

STEP 4. ページタイトルを変更

次に上記で洗い出した課題を元に、改善策を考えます。改善策を考える際の具体的なテクニックは、記事の後半で説明します。

ここで注意するべきことは、タイトルの変更によって、STEP 2で分類分けした2つのキーワードに与える影響です。つまりメインキーワードでは、CTRが改善しそうだが、その他のキーワードでは、CTRが下がってしまいそうな場合、その改善案は優れたものではないと言えます。

同様に、メインキーワードでも、その他のキーワードでもCTRの改善が見込めそうな改善案は、優れたものであると言えます。もちろん、タイトルの変更により全てのキーワードに対するCTRが上がることは考えにくいため、メインキーワードを中心に、特に注力したいキーワードを軸にタイトル改善案を考えます。

ここで考えた改善案を当該のページに設定します。合わせて、Googleサーチコンソールでインデックス登録のリクエストも行いましょう。変更したページタイトルが、早く検索結果に反映させるためです。

STEP 5. 効果検証

変更したページタイトルによって、CTRが上がったのか検証します。

検証のために必要な期間は、約1ヶ月〜3ヶ月程度です。これは検索ボリュームに応じて、データの蓄積速度が変わるため、それまでのデータと比較するために十分なデータが取れるだけの期間が必要になります。

ここで、意図通りCTRが改善しなかった場合、再度STEP 3で洗い出した課題を見直し、別の改善策を実行します。このステップを繰り返すことで、CTRを改善します。

 

英語ページのクリック率(CTR)を上げるタイトル付け方

最後に、英語ページのクリック率を上げるタイトルの付け方を4つ紹介します。

テクニック1. タイトルは検索キーワードから始める

基本的に、ページのタイトルはユーザーの検索キーワードを含めることはもちろんですが、そのキーワードから始まるものをつけたほうがクリック率は上がりやすい傾向があります。

例えば、貴社が精密切削加工(precision cutting)を提供する会社で、精密切削加工のサービス紹介ページにつけるタイトルとして、以下の2つを考えました。

  • Precision Cutting: Upgrade your Products with Our Service
  • Upgrade Your Products with Our Precision Cutting Service

上記の2つのタイトルは、同じようなメッセージを伝えていますが、私の経験則では、前者のタイトルの方がクリック率が高いと言えます。なぜならユーザーは、”precision cutting”という検索キーワードを使用しているため、当該のキーワードがパッと見て入っているページをクリックする可能性が高いと考えられるからです。

実際にこのタイトル変更を行うだけでも、CTRが5%以上改善した事例もあり、再現性が高い改善方法だと思います。

テクニック2. 短縮表現を活用する

ページのタイトルを、簡潔で直感的にわかりやすくするために、短縮表現を使う方法があります。

短縮表現とは、以下のような表現方法です。

種類 方法 具体例
頭文字 各単語の最初の文字だけで表す方法 HVAC: Heating, Ventilation, and Air Conditioning
略語 一部の文字を省略する手法 Information: Info.
Number: No.
記号・数字 文字の代わりに記号や数字を使用する方法 and: &
B to B: B2B
シンプルな表現 シンプルでわかりやすい表現を使う Understanding the Basics of ~: ~ 101, The ABCs of ~
Difference between A and B: A vs. B

このテクニックを使う際に注意することは、対策する検索キーワードに対して省略表現を使用しないことです。Googleにきちんと対策キーワードを伝えるためにも、対策する検索キーワードは正確な表現でタイトルに含めることをおすすめします。

あくまで、これらの表現は、対策する検索キーワード以外の場所で使い、タイトルを簡潔にするためのテクニックとして使う方が安全だと思います。

テクニック3. 主題+副題方式を使う

英語では「:(コロン)」を使うことで、タイトルを主題と副題に分けることができます。

例えば、先ほどの例同様に貴社が精密切削加工(precision cutting)を提供する会社で、精密切削加工のサービス紹介ページにつけるタイトルとして、以下の2つを考えました。

  • Precision Cutting: Upgrade your Products with Our Service
  • Precision Cutting Service for Next-level Quality Products

前者と後者でメッセージは同じですが、前者の方が主題と副題を使用することで、タイトルにメリハリが出ます。(少なくとも私はそう感じます)このようなタイトルとつけることで、ユーザーが直感的にページの意味を理解できると思います。(実際このようなタイトルの付け方はよく見かけます)

テクニック4. 疑問文を使う

特にブログ系のページで有効なテクニックとして、疑問文を使う方法があります。

ここでも、先ほどの例と同様に貴社が精密切削加工(precision cutting)を提供する会社で、今回は、精密切削加工に関する基礎知識をまとめたブログページにつけるタイトルとして、以下の2つを考えました。

  • “What is Precision Cutting? A Beginner’s Guide to the Fundamentals
  • A Beginner’s Guide to Precision Cutting Techniques

こちらも両者のメッセージは同じですが、前者のタイトルはまさに読者の頭の中の疑問がそのままタイトルとして現れているため、ドンピシャな疑問を持つユーザーからのクリック率が上がりやすいと考えられます。実際に、海外のブログ系の記事では上記のような疑問文形式のタイトルのページをよく見かけます。

まとめ

英語SEO対策におけるクリック率の上げ方について解説しました。CTRは一気に全てのページを改善するのではなく、まずは1つのページで取り組んでみることで、感覚がつかめると思います。

SEO対策においては、検索順位に加えてCTRも改善することで、検索からの流入も増え、検索順位の向上も見込めます。時間と労力をかけて作ったページを無駄にしないためにも、CTRも重要な指標の一つとして認識いただければと思います。

弊社(テクノポート株式会社)では、製造業向けの「海外SEO対策コンサルティング」サービスを提供しています。
無料相談」も実施していますので、お気軽ににお声がけいただければ嬉しく思います。

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【まるわかり】SEOに役立つ競合調査の方法 (テンプレ、ツール)

テクノポートの永井です。SEOをするには競合調査が大切です。競合がどのような構成で記事を作っているかを把握して、その上で競合と差別化するオリジナルのコンテンツを用意しなければSEOはうまくいきません。

今回の記事では、競合調査のポイントや調査に使えるツール、事例などを紹介します。SEOをするときにはぜひ参考にしてください。

SEOに競合調査が必要な理由

はじめにSEOになぜ競合調査が必要なのかを解説します。

SEOは勝負である

SEO(Search Engine Optimization)はGoogleなどの検索エンジンで上位に表示させるための方法です。世の中にはたくさんのサイトがあり、検索順位を決めているのはGoogleなどの検索エンジンです。

つまり、検索エンジン(Google)が審判を務めるゲームに勝つための方法がSEOになります。

勝負に勝つための情報収集が競合調査

勝負に勝つためにはルールの把握と競合の調査が大切です。SEOのルールは検索エンジンごとに違いますが、Googleは「検索者にとって有益な情報」であることが大きなポイントになります。このポイントに沿って「競合がどのような情報を掲載しているのか?」そして「その情報以上に有益な情報とは何になるのか?」というのを検討して、対策を立てていきます。

このゲームはあくまでも競合に勝つ、つまり1位になることが目的ですので、競合調査はしっかりと行ってください。

競合調査のポイント

競合調査のポイントを紹介します。

競合サイトを決める

競合を調査するためには、まず競合を決めなければなりません。競合はリアル業界での競合、ネット上での競合の2種類に分けられますが、SEOを検討する際は「ネット上での競合」を競合として決めてください

ネット上での競合を探す場合は簡単で、選定したSEOキーワードで検索したときの検索結果の1ページ目に出てくるサイト、だいたい10サイトを競合として決めれば大丈夫です。

競合サイトのターゲットを想像する

競合サイトが決まったら、次にターゲットを想像します。

Googleは検索者にとって有益な情報を掲載しているサイトを上位に表示させているのですが、ここで大きな疑問がでてきます。「検索者にとって有益な情報」とは何か?つまり、検索者が何を求めているのかを誰がどうやって判断しているのか?という疑問です。これは「ビッグデータを使ってGoogleが検索キーワードから想像している」ということになります。
このゲームの審判はGoogleなので、Googleが検索者のニーズを勝手に想像して、それに合致するサイトを上位に表示します。

SEOをする際は「Googleが検索者のニーズをどのように考えているのか?」ということを想定しなければなりません。ここで重要なのは検索者の真のニーズではなく、Googleの想定を理解することです。その方法は1つ、対象キーワードで検索することです。

このゲームは検索することで結果がすぐにわかります。つまり、Googleが高く評価しているサイトがどのサイトなのかが具体的に、しかも順位ごとにわかります。

この情報をもとに「Googleが想定している検索者のニーズ」を想像していきます。

まずは、競合と設定した10サイトのターゲットを想像し、Googleが想定している検索者のニーズを調査します。次に、自社の記事のターゲットを設定し、Googleのニーズとターゲットのニーズを合わせた記事を書いていきます。

競合サイトの構成を確認する

Googleから高評価を得るためには、競合サイトとの差別化が必要です。

Googleは検索者に「いい検索エンジン」として評価されることを目的としてるため、検索結果やその順位にはかなり気をつかっています。言い換えると、1ページ目に不要なサイトが出てきた場合、検索者は検索エンジンを乗り換える可能性があります。Googleはこれを避けたいんですね。

そこで、Googleは検索者にとって有益であろうサイトを複数出して、検索者に合致する確率を上げる方法をとります。そのため、同じ情報を掲載しているサイトは出さずに、情報の質が高いほうを1ページ目に掲載して、それ以外は2ページ目以降に掲載することが多くなります。

つまり、競合と同じ情報を出しつつ、さらに有益な情報を追加することで自社のサイトを上位に持ってきやすくなります。

だからこそ競合サイトの記事の構成確認が大切になってくるのです。

競合調査をした後

競合調査をした後は、いよいよ自社のサイトの構成を作り記事を書いていきます。記事の内容はおもに「網羅系」と「事例系」の2種類を使い分けます。網羅系の場合は構成を作る段階で、競合が出している一般的な情報をまとめて自社の記事に反映します。

事例系の場合は、まず事例の数を記載し、多めに事例の説明を入れます。検索キーワードによって網羅系がいいか、事例系がいいか変わってくるのでよく検討してみてください。

競合調査に役立つツール一覧

サービス サービスの内容
(サイトより抜粋)
費用 サービスURL
パスカル SEOツール・パスカルは、コンテンツマーケティング および SEOの大幅な作業効率化を実現する有料ツールです。時間のかかる競合サイトの分析を自動化。検索上位ページの傾向からコンテンツやタグの改善点を比較分析します。 有料(無料の体験版あり) https://www.pascaljp.com/
アナトミー プロフェッショナルが行う高度なSEO分析を、直観的な操作で視覚化するツールです。 有料(無料の体験版あり) https://siteanatomy.com/
ahrefs(エイチレフス) Ahrefs(エイチレフス)は世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。自社サイトだけでなくあらゆる競合サイトの被リンク分析(バックリンク)や検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワード、ソーシャルメディアの反応を把握することが可能です。 有料 https://ahrefs.com/ja
Majestic SEO 誰が自社ウェブサイトにリンクしているかを探す。
Majestic は、ウェブをマッピングして、市場を支配するために必要なリンク インテリジェンス データを提供します。SEO の有力ブランドによる受賞歴のあるデータをご活用ください。
有料 https://ja.majestic.com/
キーワードプランナー “適切なキーワードを選択
適切なキーワードを選ぶと、購入見込みの高いユーザーに広告が表示できます。Google 広告キーワード プランナーがキーワード選びをお手伝いします。”
有料(無料は機能制限) https://ads.google.com/
Ubersuggest ドメインかキーワードを入力するだけで、競合に勝てるSEO戦略を提供します。 有料(無料の体験版あり) https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
GRC 検索順位チェックツール 有料 https://seopro.jp/grc/
SEARCH WRITE 知識がなくてもすぐに使えるSEOツール
SEARCH WRITE(サーチライト)は、SEO成果の可視化・分析・施策立案からタスク管理までを総合的にできるSEO対策支援ツールです。自社キーワードの分析からページ調査・競合分析までを1つのツールで。
有料 https://searchwrite.jp/
SimilarWeb ウェブサイト分析に使える、解析ツールや調査機能が勢揃い!サイトパフォーマンスを比較し、浅酌を分析し、市場シェアを拡大しましょう! 有料(無料の体験版あり) https://www.similarweb.com/ja/
Dockpit 競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン
Dockpit(ドックピット)は消費者のWeb行動ログデータをもとに、市場調査・ユーザー理解を実現します。直感的なダッシュボードで、誰でもカンタンに3C(自社・競合・市場)分析。短時間でデータドリブンなマーケティングを可能にします。
無料 https://www.valuesccg.com/dockpit/
Keywordmap Keywordmap(キーワードマップ)は、競合サイトの調査・分析に強みを持つSEO・コンテンツマーケティングツールです。ビッグデータに基づいたキーワード選定、コンテンツ制作、広告調査を実現し、あなたのWebマーケティングを支援します。 有料 https://keywordmap.jp/
SEMrush Semrushの日本公式サイト。SemrushはSEO、広告、SNS、コンテンツマーケティング、競合分析を実現するオールインワン競合分析ツールです。世界1000万人に愛用され、月額$119.95からと圧倒的なコストパフォーマンスで利用可能。 有料 https://semrush.jp/
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競合調査事例

競合調査例(2022-10-18)
キーワード:プレス加工

結論:競合の情報量が多く、差別化が難しいため「プレス加工」で上位表示は難しい。

Googleの想定ターゲットがプレス加工を知らない人になっていると予想できることから、「◯◯とは系」の内容を入れることは必要。ただし、それだけだと競合に勝てないので、プラスαの情報として「事例」「動画」などを入れることで自社の情報優位性を上げることが大切になります。

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1 キャディ株式会社 ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工とは?特徴・種類・加工法・製品例を詳しく解説
  • プレス加工とは加工物を圧着して行う加工のこと
  • プレス加工の特徴と他の加工との違い
  • プレス加工の主な種類
  • プレス加工で使われる用語
  • プレス加工を用いて作られる製品
  • プレス加工で必要とされる金型とは
2 株式会社キーエンス ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工 | 塑性(そせい)加工 | なるほど!機械加工入門 | キーエンス
  • プレス加工とは
  • プレス加工の種類
  • 金型とプレス加工方式の種類
  • プレス加工と板金加工の違い
  • プレス加工機の種類
  • プレス加工の被加工材と金型材
  • プレス加工の不良
3 wikipedia ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工 – Wikipedia
  • プレス加工
4 ものづくりエンジニアのための「はじめの工作機械」 ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工とは?代表的なプレス加工法とプレス加工工程・事例
  • プレス加工ってどんな加工?
  • プレス加工のメリットとデメリット
  • プレス加工の種類について
  • プレス加工と鍛造の違い
  • プレス加工による製品の例
  • プレスで使用される材料「ブランク」「定尺材」について
  • ブランクの素材について
  • プレス加工工程の種類について
  • プレス加工の後工程
  • プレス加工とは?まとめ
5 工場タイムズ ◯◯とは系
他の加工との比較系
プレス加工を知らない人 プレス加工とは? 板金加工との違いとメリット・デメリット
  • プレス加工とは
  • プレス加工で成形される製品例
  • 加工方法の種類
  • プレス金型の種類
  • 板金や鍛造加工との違い
  • プレス加工のメリットとは
  • プレス加工のデメリットとは
  • プレス加工の仕事内容
6 mitsuri ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工の基礎知識や種類について専門家が徹底解説!
  • プレス加工とは
  • プレス加工の仕組み・工程について
  • プレス加工における金型ついて
  • 金型の種類
  • プレス加工の種類
  • プレス加工と板金加工との違い
  • プレス加工のメリット・デメリット
  • プレス加工製品事例
  • プレス加工で用いられる金属について
  • プレス加工を一流の板金加工業者に発注しませんか?
7 有限会社 川田製作所 ◯◯とは系
事例
プレス加工を知らない人 金属プレス加工の種類とは?代表的な種類と加工事例を紹介
  • 金属プレス加工とは
  • 金属プレス加工の種類
  • プレス加工で起きやすい不良
  • 金属プレス加工で生産できるもの

まとめ

競合調査の必要性や、ポイント、役に立つツールや事例を紹介しました。SEOをして検索上位に表示させるには競合調査が大切です。SEOのために本記事で紹介したツールをぜひ活用してください。

テクノポートでは、お客様のホームページリニューアルやSEOなどを支援できます。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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オウンドメディアの構築における3つの運営体制

こんにちは、テクノポートの上級ウェブ解析士の渡部です。皆様の会社では自社のコーポレートサイトの他にオウンドメディア運営といった、コンテンツマーケティングに取り組んでいますでしょうか?

本日はオウンドメディアの構築における、3つの運営体制について解説します。

オウンドメディアとは

一般的にオウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」の総称です。たとえば、Webマガジンやブログ、コーポレートサイトや採用サイト・SNSといった自社で運用するメディアすべてが該当します。

オウンドメディア構築のメリット

オウンドメディア構築のメリットを3点紹介します。

技術の用途開発につながり、潜在需要を掘り起こせる

オウンドメディアでは、複数の切り口での情報発信をします。そのため、ターゲット外の見込み客からの技術(用途)相談も発生するでしょう。この相談が新たな視点となり、研究開発のアイディアにもなります。また、アクセスキーワードの解析による潜在ニーズの発見も期待できます。外部の情報を取り入れると、考えもしない分野の開拓にもつながるのです。

自社のブランド力を高めることができる

オウンドメディアに専門性の高い記事が掲載されていれば、ユーザーにその分野のスペシャリストという印象を与えることができます。ユーザーがオウンドメディアを通して、自社の技術力を信頼すれば新たなビジネスにもなります。つまり、オウンドメディアを通した自社技術の情報発信は、自社のブランド力強化にもつながるのです。

社内のノウハウ蓄積につながる

記事を執筆しまとめる作業は、情報のまとめ作業でもあります。そのため、記事が増えていくほど、技術はまとまっていき、結果としてノウハウの蓄積になります。

また自社技術を発信するには、技術分野を網羅的に理解しなければいけません。技術を理解する取り組みが技術者の研鑽にもなります。

オウンドメディアの運営計画と目標設定

オウンドメディアを運営する際には最初の段階で、記事の更新ペースを決めておくと、運営の計画が立てやすいです。ただ、オウンドメディアは、それによって自社のウェブマーケティングをすることが一番の目的なので、目的と手段を間違えない様に下記の様なKPIも設定しておくことが重要です。

KPIを設定する

オウンドメディアの最終目標から逆算して様々なKPIを設定し、それぞれを定点観測していきましょう。KPIを設定する項目の一例を紹介します。

全体(もしくは記事個別の)PV数

PV数とは、「ユーザーがホームページを閲覧した回数」です。PV数が多いほど、多くのユーザーが閲覧しています。記事がユーザーに届いてるかどうかの一つの指標です。

狙っているキーワードの順位

検索エンジンであるキーワードを検索したときの表示順位です。検索結果の上位に表示されるほど、ホームページの検索流入が増え、集客につながります。

記事からサービスサイトへの遷移ユーザー数

オウンドメディアの運営は自社のウェブマーケティングの一環です。なので、コンテンツを発信して、それをユーザーに届けることが最終ではありません。オウンドメディア単体だけでなく、自社のサービスサイトへ誘導ができているかも、指標の一つとして設定しておきましょう。

オウンドメディア運営体制について

オウンドメディアの作業内容と運営体制について紹介します。

オウンドメディアの作業内容

最初にオウンドメディアの代表的な作業内容である「内容企画」「記事執筆(リライト)」「アクセス解析」について紹介します。

内容企画

コンテンツ構成の立案です。書く記事の内容やターゲットの設定、検索キーワードの選定など、どのような記事をどんな狙いで書くかを決めていく工程です。どのようなコンテンツを制作するのか一つ一つ具体的に企画します。

記事執筆

オウンドメディアの記事作成です。記事の質が高くなるほどユーザーの満足度も上昇し、集客につながります。一方で、記事は一度書いたら終わりではありません。時間が経つにつれて、古い内容の更新や抜本的な記事の変更などが求められます。この作業がリライトです。

アクセス解析

オウンドメディアを閲覧した人の行動や特性の分析です。たとえば、検索キーワードや流入経路、サイト内での行動履歴の分析が該当します。ユーザーの行動を分析した結果を、内容企画や記事執筆にフィードバックすると、オウンドメディアの改善活動や日々の運営にも役立つ大切な作業です。

オウンドメディアの運営方法

これらオウンドメディアの作業は自社内で完結させる場合と、外部に委託する場合があります。

全て自社内で完結させる

自社のオウンドメディアのコンテンツの企画、スケジュール策定、執筆、校正まですべて自社内で行う体制です。専門的な内容の場合は、言語化が難しいため、コンテンツの独自性という観点から言えばこの体制がベストですが、自社内で割けるリソースも限られている中なので、中々難しいと思います。

そこで、一部外部委託する方法についても紹介します。

企画だけを自社内で行い、記事の執筆を外部に委託する

自社内でオウンドメディアの運営の方向性が決まっていて、企画を自社内でできる場合は、記事の執筆だけを外部のライターに依頼する方法があります。弊社の技術ライティング事業でもそういったご相談を受け付けており、下記のサイトにおいて、協力しております。

株式会社 ASTINA:https://www.astina.co/media/

セメダイン株式会社:https://www.cemedine.co.jp/

企画から外部に委託する

自社でオウンドメディアを立ち上げたい、もしくは立ち上げたけど、どのような情報を発信していけばいいのかわからないという場合は、企画から外部に委託するという方法があります。ただ、完全に丸投げしてしまうと上手くいかないケースが多いので、コンテンツを企画する会社としっかりと打ち合わせをして、一緒に運営していく体制を整えてください。

弊社の技術ライディングサービスでは、貴社のコンテンツ作成に必要な文章はもちろん、画像の作成も支援しています。製造業をはじめとした技術系企業の経験者であるライターが、技術背景を考慮した専門性の高い記事を執筆しています。たとえば、ホワイトペーパーの制作や導入事例記事の執筆、オウンドメディアの企画・構築・執筆など幅広いサービスを提供します。その他にも、技術ライティングにおいてお困りごとがあれば、弊社にお気軽にご相談ください。

弊社では下記のサイトにおいて、企画から記事の執筆まで携わっています。

NISSHA株式会社:https://connect.nissha.com/

まとめ

オウンドメディアの構築のメリットや運営計画、運営体制について紹介いたしました。オウンドメディアの立ち上げに困っている方や、立ち上げたけど運営がうまくいっていない方は参考にしてください。弊社テクノポート株式会社ではオウンドメディアの運用支援や技術ライティング支援をおこなっています。お困りの際にはお気軽にご相談ください。

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【網羅】SEOのキーワード選定方法(コツとツールの解説)

テクノポートの永井です。Web上で自社を知ってもらうための施策として、SEO対策は非常に効果的です。しかし、SEO対策に取り組んだ経験がない場合、どんなキーワードが最適なのかわからず、うまく選定できないといったお悩みもあるのではないでしょうか。

そこで、本記事ではSEOのキーワード選定の重要性や適切なキーワードの選定方法を解説します。合わせて、キーワードを選定する際に便利なツールもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

SEOキーワード選定の重要性

SEOはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジンへの最適化」を意味します。検索エンジンへの最適化とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンでユーザーに検索された際に、サイトを上位表示させるために行う施策のことです。

SEOにおけるキーワード選定とは、ユーザーに検索された時に上位表示したい単語や文章を選ぶことです。狙ったキーワードで上位表示されると、自社サイトへのアクセス数が増え、ターゲットにコンテンツを届けられるようになります。

逆に、キーワード選定が適切でないと、自社サイトにアクセスしてもらえず、問い合わせも増えないという結果になってしまいます。検索結果の1ページ目にサイトが表示されていないとアクセス数が増えないため、1ページ目に表示できるキーワード選定を行う必要があります。

問い合わせを増やす上でSEOキーワードの選定は非常に重要になってきますので、しっかりと検討した上でキーワードを選んでみてください。

SEOキーワード選定のよくある失敗

SEOキーワード選定のよくある失敗を紹介します。

最も多い失敗例はビッグキーワードのみを選定しているパターンです。ビッグキーワードとは、多くのユーザーから検索される、検索ボリュームの大きいキーワードのことです。例えば、「スマホ」「リフォーム」などがビッグキーワードにあたります。

ビッグキーワードで上位表示されれば一気にアクセス数を増やすことが可能ですが、競合サイトも多く、表示順位をあげる難易度は非常に高いといえます。そのため、ビッグキーワードばかりで対策してると順位が上げられず、アクセスが増えないということになってしまいます。

逆に、ニッチすぎるキーワードのみを選定することもよくある失敗の一つです。ニッチキーワードは自社との親和性が高く問い合わせに繋がりやすい傾向にありますが、検索需要がほとんどないことも多く選定には注意が必要です。

また、自社と親和性が薄いキーワードで対策を行うのもやめましょう。検索ボリュームがあったとしても、自社の事業と関連性が薄いと問い合わせには繋がりません。

問い合わせを増やすためには質と量が大切

サイトへの問い合わせを増やすための施策をみていきましょう。

量:検索需要が多いキーワードでアクセス数を増やす

サイトへのアクセス数を増やすには、需要のあるキーワードで上位表示させるコンテンツを積み上げていく必要があります。

検索キーワードには「需要」というものがあります。簡単にいうとそのキーワードで検索する人の数です。この需要のことを検索需要といい、◯◯回/月で表されることが多いため、月間検索数とも言われます。

例えば、「金属加工」というキーワードは月に8,100回、「チタン 加工」では月に720回調べられている場合、「金属加工」をキーワードに選定する方が多くのアクセスを集めることができます。

ただし、ビッグキーワードのみをキーワード選定してしまうと、上位表示の難易度があがるため、ちょうど良いキーワードを見つけることが大切です。

質:自社との親和性が高いキーワードで問い合わせの確率を上げる

自社のサービスと親和性の高いキーワードを選定することが重要です。

親和性とは自社の事業内容や強みとどれくらい合っているかどうかというもので、数値ではなく定性的な判断になります。

例えば、自社がチタン加工を得意としている場合、「金属 加工」で上位表示されるよりも、「チタン 加工」で上位表示されたほうが問い合わせに繋がりやすくなります。

ただし、親和性の高いキーワードはニッチなものになる可能性が高いため、検索需要が少なく多くのアクセスを集めることはできません。アクセスを集めるためにはコンテンツを増やす必要があります。

月間検索数と自社との親和性を考慮して、バランスよくキーワード選定することが大切です。

SEOキーワードを選定するための項目

SEOキーワードを選定する際に、意識すべき項目をみていきましょう。

目的を定める(ブランディング、コンバージョン、アクセス増加など)

まずは、自社サイトのSEO対策を行う目的を言語化しましょう。ほとんどの場合、SEO対策の目的はより多くのユーザーに自社のことを知ってもらい、問い合わせに繋げることです。

例えば、長期的なブランディングをしたい場合のキーワード、とりあえずアクセスを増やすためのキーワード、アクセスは少なくてもいいので問い合わせの質を上げるためのキーワードなど、目的によって選定するキーワードは変わってきます。

この目的を明確にしておかないと、「あれもしてみよう。これもしたい。」となんとなくのコンテンツ作りになり、結果アクセスの見込めないサイトになってしまいます。

最終的には網羅性の高いサイトをめざすにしても、今何が大切なのかをしっかりと決めましょう。

検索需要を数値で見る

キーワードには検索需要があり、SEO対策において非常に重要な項目です。検索需要とは、「キーワードの検索回数」を意味します。

  • 検索需要が多い→SEO対策が難しいけど、アクセスは集まりやすい
  • 検索需要が少ない→SEO対策は簡単だけど、アクセスは集まりにくい

というイメージです。ちなみに、検索需要が多いか少ないかの判断ですが、業界によって異なってくるため自社の業界でいろいろと調べてみて相対的に判断してみてください。特に、BtoBの場合は検索需要が少なくなる傾向にあります。検索需要の調べ方はページの最後に記載します。

候補とするキーワードが、月にどれくらいの回数検索されているのかを調べて把握するようにしましょう。

SEOの難易度(競合調査)を自分なりに把握する

SEO対策には難易度があります。難易度を確認するためにも、選定候補のキーワードで実際に検索し、上位表示された競合サイトを調査しましょう。

競合サイトがSEOに力を入れていたら、自社もよりSEOを意識する必要があり、それだけ難易度は高くなります。また、検索した際にあまりにもヒットする競合サイト数が多い場合も、同様に難易度は高いと言えるでしょう。

SEO難易度は「ページの文字数と質」で判断できます。選定候補のキーワードで検索し、上位の3サイトがどのような情報を出しているか、だいたい何文字くらいかなどを把握しておくといいでしょう。

検索結果の1ページ目に自社サイトが表示されないと、アクセス数を増やすことは難しいため、SEOの難易度チェックは必ず行うようにしましょう。

問い合わせの繋がりやすさを考慮する

自社の強みと合致するキーワードかどうかは、問い合わせへの繋がりやすさに影響します。競合調査をし、比較した上で優位性が発揮できるキーワードを選定することが重要です。

記事の書きやすさ

記事の書きやすさも評価軸の一つです。

まず社内で書ける内容かどうかが大きな基準になります。記事を外注する場合も最終的なチェックは社内で行うため、社内で判断できない内容になりそうなキーワードは除外しましょう。

また社内で書く場合でも記事を書くのは意外と時間がかかるため、本業が忙しいとなかなか進まないという問題もあります。

SEOキーワード選定手順

実際にSEOキーワードを選定する手順を解説します。

キーワードリスト選定の基準を決めてリストを作成

キーワードを選定する際には必ずリストを作りましょう。

リストはキーワードの選定基準を明確にするための項目から作ります。項目は、検索需要、競合数、SEO対策のし易さ、自社との親和性、記事の書きやすさなどにすれば問題ありません。最低でも検索需要と自社との親和性は必ず入れましょう。この2つがキーワード選定の基準になります。

SEOキーワードの洗い出し

リストの項目ができたら次にキーワードの洗い出しを行います。SEOキーワードの洗い出しは最も重要な工程です。キーワードは自然に見つかるのではなく、頑張って見つけなければなりません。

まずはターゲットの行動原理を理解し、ユーザーが検索するであろうキーワードを想定して、大まかな洗い出しを行います。できる限り多くのキーワードを洗い出すのが良いため、1人ではなく、複数人で行うのがおすすめです。

弊社はターゲットの行動原理を4つの段階で評価するようにしていますので、参考にしてみてください。
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/26926

大体のキーワードを洗い出したら次に、想定していなかったキーワードを見つけるために、カテゴリー分けやツール、フレームワークを使っての洗い出しを行います。

  • カテゴリー(マインドマップ)
    キーワードを洗い出す前にカテゴリーから作る方法です。カテゴリーは何でも構いませんが、例えば「製品別」「業界別」「課題別」などで分けるとわかりやすくなります。
  • サジェストツール
    サジェストとは、ユーザーが検索窓にキーワードを入力した際に検索エンジン側が提案してくれる候補のことです。このサジェストを一括で取得できるツールがあり、活用することで効率的にキーワード候補を抽出可能です。
  • MFTフレームワーク
    Market(市場)、Function(機能)、Technoogy(技術)のそれぞれの観点で分析できるフレームワークです。
    詳細はこちら:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/5528

キーワードはどれだけ洗い出しても大丈夫です。最低でも50個以上は洗い出してください。

検索需要の確認

洗い出したキーワードの検索需要を確認しましょう。キーワードプランナーというGoogle公式のツールを使用することで、検索需要を確認することができます。検索需要が多いかどうかはリストを埋めてからになりますので、まずは一心不乱に検索需要を調査してください。

SEOの難易度確認(洗い出したキーワードで検索)

SEOの難易度は、洗い出したキーワードで実際に検索し、上位10サイト程度のタイトル、見出し、企業などを確認しましょう。大手企業が多い、AmazonやモノタロウなどECサイトが多い、まとめサイトが多い場合は難易度が高いキーワードと言えます。自社と同規模の企業でも検索上位に上がるのか、上げるためにはどういう情報を出せばいいのか、自社でその情報は用意できるのかなどを調べます。

SEOの難易度は数値で出せませんので、定性的な判断になってしまいます。調査を繰り返すことでSEO難易度が高いか低いかをある程度判断できるようになってきますので、まずは3段階くらいで評価してみてください。

また、洗い出したキーワードが多い場合はざくっとした調査でも大丈夫です。まずはリストを埋めることを優先しましょう。

問い合わせの繋がりやすさを確認

キーワードごとに、自社との関連性を3〜5段階くらいで評価しましょう。このとき、自社の強みが活きるかどうかも合わせて検討しましょう。

こちらも定量的な判断はできないので、だいたいで大丈夫です。

記事の書きやすさを確認

自社で書く場合は、選定したキーワードで記事が書けるかどうかを3段階で評価してみましょう。記事を書いて公開することが重要なので、書けそうなものから書いていくという方法でも問題ありません。

キーワードリストに優先度を記入

リストが完成したらリストの総合評価を行い、キーワードに優先順位をつけましょう。

SEOキーワード選定のコツ

SEOキーワードを選定する際のコツを解説します。

検索需要の低いものも積極的に選んで行く(ロングテールSEO)

キーワードの中には、「ロングテールキーワード」と呼ばれる、複合キーワードなどの検索需要が少ないキーワードがあります。

アクセス数は少なくとも、具体的なキーワードの方が問い合わせにつながる確率は高いため、ロングテールキーワードも積極的に選択するといいでしょう。

検索需要の高いものでも検索順位は上がる(ビッグキーワード狙い)

検索需要の高い、いわゆるビッグキーワードで上位表示を狙う場合は、基礎的な内容も掲載するというテクニックがあります。コンテンツの網羅性を意識して記事を書いていけば、検索順位は上がっていくでしょう。

ただし、上位表示させることは難しいので、ロングテールも狙いつつ、ビッグキーワードを狙うことをおすすめしています。

関係の薄いキーワードも捨てずに採用したほうがいい(長期ブランディング)

関連性が薄いキーワードであっても、ターゲットが同じであれば選定しても問題ありません。この場合、短期的な効果は見込めませんが、長期ブランディングとしては効果があります。

例えば、ステンレスの加工を得意としている場合でも「アルミ 加工」を選定するケースもあります。ターゲットが設計だった場合、「ステンレス 加工」のニーズも持っているかもしれませんし、将来的に出てくる可能性もあります。今は関係ないかもしれませんが長期的にみて関係が出てくる場合は、親和性の薄いキーワードを選定することもあります。

事例|SEOキーワード選定のリスト例

SEOキーワード選定のリスト例をお見せいたします。必ずしもこの表に準ずる必要はありませんが、参考として使っていただければと思います。まずはカテゴリーを分けてからキーワードは洗い出しを行いました。サジェストツールはラッコキーワードを使い、2つ以上の複合キーワードももれなく洗い出しを行っています。その上で、検索需要(キーワードプランナー)、競合数(Google)を数値で表し、製品との関連性を定性的に評価しています。

カテゴリーキーワード検索需要
(月間)
競合数ボリュームSEO対策の
難易度
製品との
関連性
製品名系配管部品160030300000
継手810016500000
ホース継手16008270000
ねじ込み継手10001750000
六角ホースニップル501300000
ホースジョイントニップル2601260000
六角ホースジョイント-2900000-
グリースニップル880591000
ホースバンド660015700000
変換ソケット2608620000
変換ニップル50983000
銅+プレス銅 プレス209070000
絞り 銅 プレス-893000-
銅 プレス 部品-73100000-
銅 端子 製造-3030000-
銅 プレス 加工204990000
プレス系プレス 加工190052300000
金属 プレス 加工32023300000
プレス 加工 絞り1102710000
プレス 絞り1105810000
プレス 部品11032700000
銅系製品名アースバー880611000000
ブスバー1600168000
バスバー1900475000
リード フレーム160025700000
分岐 バー9010800000
銅 バー88012300000
渡り バー5036200000

キーワード選定をプロに依頼するときは慎重に

キーワードの選定はSEOの知識が必要であるため、外部のプロに依頼しようという方もいるかと思います。ただし、技術系のコンテンツ作成を依頼する場合は、注意が必要です。

具体的には、以下の3つのことに注意して依頼を検討しましょう。

  • 自社の技術を理解できるか
  • 技術を読みやすい文章で表現できるか
  • 円滑なコミュニケーションが取れるか

テクノポートは技術系に特化したライティングサービスやコンテンツマーケティングのコンサルも行っていますので、お困りでしたら弊社にもご相談ください。

SEOキーワードの洗い出しに使えるツールの紹介

最後にキーワードの選定に便利なツールをご紹介します。

ラッコキーワード

ラッコキーワードはサジェストキーワードを取得できるツールです。サジェストキーワードとは、ユーザーが検索窓にキーワードを入力した際に検索エンジン側が提案してくれる候補のことです。

検索意図・コンテンツニーズの把握が効率的になるため、活用しましょう。フリープランで50回/日キーワード調査が可能です。

ラッコキーワード:https://related-keywords.com/

キーワードプランナー

キーワードプランナーとGoogle公式のツールで、Google広告を配信する際に、検索ボリュームや入札価格を調査することができます。Google広告を配信する方に向けたサービスですが、登録することで一部機能は無料で使用できます。

キーワードプランナー:https://ads.google.com/intl/ja_jp/getstarted/

サーチコンソール

Google Search Consoleは、Google 検索結果でのサイトの検索順位を分析、管理、改善するのに役立つ Google の無料サービスです。「どんなキーワードでの流入が多いのか」などを調査でき、ユーザーのニーズを理解するのに役立ちます。

サーチコンソール:https://search.google.com/search-console/welcome

競合サイト

自社サイトに加え、競合サイトのキーワード順位も取得し、比較しましょう。競合サイトよりも順位が低いキーワードを抽出することで、効果的な改善策を立てることができます。

まとめ

SEOにおけるキーワード選定は、テクニックやコツに加えてターゲットへの理解が必要です。本記事で解説したキーワード選定の手順に沿って、ぜひ自社サイトに最適なキーワードを見つけてみてください。

皆様のサイトが多くのユーザーの目に触れるための一助になれば幸いです。

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SEO対策の成果とは?成果を確認してPDCAを回す方法

こんにちはテクノポートの永井です。

今回はSEO対策を行った記事の成果の確認方法とその後どのように対応すればいいのかを紹介します。

SEO対策の成果とは

SEO対策の成果は「検索順位」ですが、成果がでるまでに一定期間必要です。また、結果は日々変動するため継続的に確認していかないといけません。

成果が現れるまでの期間

SEO対策を施した記事の順が変動するまで約1ヶ月〜3ヶ月、長いときは6ヶ月かかることもあります。また、コンテンツの作り方によっては順位が下がる可能性もあるので、注意してください。

順位は一気に上がる場合もありますし、徐々に上がっていくこともあります。競合のコンテンツが弱い場合は一気に上がり、競合もSEO対策を施している場合は徐々に上がっていくことが多いですが、いずれにしろGoogleが良いコンテンツと判断すれば順位は上がっていきます。

チェックポイントとしては、記事公開後1ヶ月で順位を確認します。順位が少しでも上がっている場合はそのままで大丈夫ですが、全く変わらない、もしくは下がった場合はコンテンツを見直したほうがよいでしょう。

次に3ヶ月後に順位を確認します。大体この段階での順位が標準的な順位になりますので、さらに順位をあげようと思った場合はコンテンツの見直しが必要になります。

ただし、競合のコンテンツが強く、かつ自社の順位もある程度高い場合は順が入れ替わるまでさらに時間がかかる場合もあります。

公開から6ヶ月後の順位は確定順位として考えてよいでしょう。

順位は毎日変化する

検索順位は毎日変動するため、順位を正確に追いかけたい場合は毎日順位を確認しなければなりません。毎日の確認が手間な場合は、パスカルというツールを利用してみても良いと思います。テクノポートはパスカルを使っています。

また、順位は検索する地域でも変わってくるため、絶対値を評価することは難しくなってきています。順位を決める場合は、「自分のPCでの検索結果を正とする」など基準を決めるなど工夫すれば問題ありません。

検索順位が上がらなかったときの対応

検索順位が上がったときは特に何もする必要はありませんが、順位が上がらなかったときは記事の見直しなどを行っていく必要があります。ただし、ドメインの古さなど変更できない内容もありますので、注意が必要です。

ドメインの古さを確認する

SEO対策をするために情報を網羅して記事を作ったが、順位が思った以上に上がらないというケースがあります。そんなときは「ドメインの取得日」を調査してみてください。

ドメインの古さが検索順位に影響を与えているケースがよくあります。Googleは信用できる情報源が出している内容を上位表示する傾向にあります。

製造業関係の場合、古いドメイン=長期間会社を維持している=信頼できる企業とGoolgeが判断し、検索順位に影響がでることがあります。

内容が十分あるにも関わらず検索順位が上がらない場合は、上位10サイトのドメインの古さを確認してみましょう。 ドメインの取得日は「who is」というサイトで確認できます。

10サイトすべてのドメインが自社のものよりも古かった場合、ドメインの影響によって上位表示されていない可能性があります。その場合、順位を上げることはかなり難しくなる可能性があるため、コンテンツ数を増やすなど大がかりなSEO対策が必要です。逆に、1サイトでも自社より新しいドメインがあった場合、コンテンツを見直すことで順位を上げることは可能でしょう。

記事をリライトをする

すでにSEO対策を施したページであれば、記事を新しく作るのではなく、リライトすることをおすすめしています。リライトの内容は主に3つです。

  1. 上位10サイトと比較して自社のコンテツがどのようなものになっているか分析
  2. 記事のボリュームを増やす
  3. 自社のオリジナルを入れる

記事の目標は「検索者が求める情報がすべて掲載しているもの」になります。Googleは同じような情報を掲載したサイトの場合、情報量が多いものを上位に表示する傾向にあります。そのためには、検索順位の上位サイトが掲載している情報は掲載し、それにプラスして自社のオリジナル情報を掲載することが大切です。

ライターに権威をつける

ライターの紹介をしている場合は、ライターに権威をもたせることも効果的です。例えば、資格やこれまでの実績などです。

Googleは信用できる情報源が出している内容を上位表示する傾向にあります。特に、E-A-T(イーエーティー)を重視しています。

  • Expertise:専門性
  • Authoritativeness:権威性
  • Trustworthiness:信頼性

E-A-Tは上記の略で、これらを満たしていると評価が上がります。

例えば、ベアリングの記事であれば、ベアリングメーカーが書いたもの、その中でもベアリング設計1級を持っている人が書いたものは評価が上がる傾向にあります。

これからSEO対策を行う場合はライターの紹介もしてくとよいでしょう

まとめ

今回はSEO対策の成果を確認してPDCAを回す方法について紹介しました。

  • SEO対策は成果が出るのに時間がかかる(1〜3ヶ月、最長6ヶ月)
  • 順位は毎日変化するので自動チェックツールがおすすめ
  • ドメインの古さが順位を左右することもある(古いほうが強い)
  • 記事のリライトは効果的
  • E-A-Tを意識して記事を書くと効果的

弊社は技術ライティングの請負も行っていますので、SEO対策でお困りでしたらご相談ください。

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【BtoB】SEO対策を強化するための記事の書き方

こんにちはテクノポートの永井です。今回はSEO対策を強化するための記事の書き方を紹介します。

SEO対策の進め方

まずはSEO対策の進め方と本記事の内容をお伝えします。

ステップ1:SEO対策するためのキーワード選ぶ

まずは「どんなキーワード」でSEO対策するかを検討します。これによって下記が目安として把握できるようになります。

  • アクセス数がどれくらいになるか
  • SEO対策の難易度

具体的な検討方法については参考記事を確認してみてください。

【参考記事】

SEO対策においてもっとも重要なキーワード選定について徹底解説
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/27405

ステップ2:SEO対策するための記事を作る

キーワードが決まったら具体的な記事を作っていきます。本記事の内容になります。

ステップ3:SEO対策ができているかどうか確認をする

ステップ2で制作した記事が必ずしもSEO対策ができているとは限りません。そのため、記事の検索順位を定期的に確認する必要があります。確認方法は「検索順位チェックツールGRC」を使うことをおすすめしています。

もちろん実際にGoogleの検索窓で検索していただいても大丈夫ですが、検索順位は日々変動するためGRCを使って毎日自動でチェックできる体制を作ったほうがよいでしょう。

ステップ4:記事のリライトをする

検索順位が10位に満たなかった場合、記事のリライトを行います。リライトの目安は記事を公開してから3ヶ月で、長くても6ヶ月以内で行ったほうが良いでしょう。具体的な方法については参考記事を確認してみてください。

【参考記事】

記事のリライト方法がわかる!SEOで効果を出すコツとは?
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/26219

SEO対策はGoogleが基本

SEO対策の目的はGoogleで上位表示させることです。

そのためには、Googleの検索アルゴリズムを理解し、それに沿った記事を書かなければなりませんが、Googleは具体的な検索アルゴリズムを公表していません。

ただ、「検索結果を決める主な要因」と「使命」は公開しています。その2つを理解し、それに沿った記事を書くことでSEO対策が可能になります。「検索結果を決める主な要因」と「使命」は下記の通りです。

Googleが検索結果を決める主な要因(一部抜粋)

  • コンテンツの新しさ
  • 検索キーワードが出現する回数ページのユーザー エクスペリエンスの質など
  • 内容の信頼性や権威
  • 情報の質の高さ

Googleの使命
関連性と信頼性が最も高い情報を提供する

簡単に言うと「検索者がそのページだけで、課題が解決する内容」になります。これだけ聞くと何を書いていいかわからなくなりそうですが、安心してください。

現時点でGoogleがどういった記事を「いい記事」と判断しているか探す方法があります。

それは、具体的に検索してみることです。選んだキーワードで検索してみて、上位に表示されているページはGoogleが「いい記事」と判断したことになります。

そのため、SEO対策する際は上位の記事を参考にして、情報を追加することでGoogleから評価されやすい記事を書くことができるようになります。

【参考】
Googleの仕組み:https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/algorithms/

SEO対策用の記事を作成手順

ステップ1:Googleが評価しているサイトを調査する

まず、どういった記事がGoogleから「いい記事」と判断されているか調査します。調査方法はSEO対策キーワードで実際に検索してみて、上位10記事(1ページに表示されている記事)をすべて確認します。

確認するところは主に下記3つです

  1. 何ジャンルの記事か(知識系、製品紹介系、改題解決系、比較系など)
  2. 見出し
  3. 文章量

特に、記事のジャンルは必ず確認してください。Googleは検索キーワードから検索者が求める情報を推測して必要なページを表示しますが、十分推測できない場合、様々なジャンルを表示します。

Googleが選んだジャンルには偏りが生じるため、どのジャンルだと選ばれやすいか、どのジャンルは選ばれていないか検討するために、上位10サイトのジャンルは必ず確認しましょう。

【参考記事】
記事のジャンル:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/22791

ステップ2:記事のジャンルを決める

SEO対策用の記事を書くときにはじめに決めるのは「記事のジャンル」です。ジャンルは様々ありますが、決め方は上位10サイトのうち最も多いジャンルから、自社で制作可能なジャンルを選びます。

例えば、比較系の場合、「おすすめ人気ランキング」や「最も使われている◯◯選」など、製品を比較するサイトが多くなります。BtoBの場合、自社製品と競合製品を直接比較することも難しいため、このようなジャンルはパスします。

また、知識系の場合、「◯◯とは」が多くなりますが、上位サイトを確認してみて、情報を追加できるようであれば、知識系の記事は有効になります。

ステップ3:構成(目次)を決める

記事のジャンルが決まったら、次に目次を書きます。目次の書き方は特にありませんが、上位10サイトがどのような見出しを使っているかを確認し、洗い出しを行ったほうがいいでしょう。

ここでの注意点は「自社のオリジナル情報を必ず入れる」ことです。

上位10サイトとほとんど同じ情報しか掲載していないページは、Google的には無価値になります。また、コピーコンテンツとして評価される可能性もあります。そのため、自社のオリジナル情報を入れて、自社記事の価値をGoogleに認めてもらわなければなりません。

では、どういった情報がオリジナル記事になるのか?

簡単にいうと「検索では手に入りにくい情報」、つまり貴社に聞かなければわからない情報です。例えば、独自の品質管理方法、サービス、課題解決事例などがそれに当たります。ここが一番むずかしいところになりますが、振り絞ってみてください。

ステップ4:記事を書いて公開

目次ができたら後は記事を書いて公開です。記事を書く際は、「ですます」の語尾の統一や誤字に気をつけていただければと思います。できれば、第三者のチェック体制があるといいでしょう。

また、文字量についてですが、上位10サイトと同等かそれ以上の文字量であれば問題ありません。ただ、文字量が多ければいいというわけではありませんので、注意してください。

SEO対策の効果が現れる期間は3ヶ月〜6ヶ月です。ある程度期間を置いた後に、実際の検索順位を確認してみて、順位が上がっていなければリライトするか別ジャンルで記事を追加してみてください。

人気のキーワードは1記事だけでは上位に上がらず、数本同じテーマで記事を書かなければならない場合もあります。それも上位10サイトのサイト全体を調査することでどれくらいの記事数が必要かわかりますので、根気よく続けてみてください

まとめ

今回はSEO対策を強化するための記事の書き方を紹介しました。まとめると下記の手順になります。

  • ステップ1:Googleが評価しているサイトを調査する
  • ステップ2:記事のジャンルを決める
  • ステップ3:構成(目次)を決める
  • ステップ4:記事を書いて公開

弊社は技術ライティングの請負も行っていますので、SEO対策でお困りでしたらご相談ください。

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記事のリライト方法がわかる!SEOで効果を出すコツとは?

自社メディアやブログの記事を書きっぱなしにしていませんか?

書いたきりで放置されている記事は、情報が古いままであると同時に、検索エンジンでの上位表示も難しいのが現状です。SEOでは記事の「鮮度」が重視され、また、何度もリライトすることで初めて上位表示されることが多いです。

この記事では、記事のメンテナンスとも言えるリライトについて解説します。

記事のリライト方法がわかる!SEOで効果を出すコツとは?

リライトによるSEO効果

リライトの一番の目的は、記事をユーザーニーズに適した内容にブラッシュアップしていくことです。リライトによってSEOの効果も生まれます。

記事の内容がユーザーの疑問や希望を最短で解消し、またユーザビリティにも優れたものになれば、それが良質なコンテンツとして評価され、結果として上位表示されます。

弊社においても、公開からしばらく経っても検索順位が変わらない記事が、リライトを行うことによって表示回数やクリック率、滞在時間などの数値が改善され、それにより検索順位が上昇した記事がいくつもあります。

リライトする記事の選び方

リライトに着手する前に「そもそもどの記事から手をつけたらいいの?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。リライトする記事のタイミングと、着手する優先順位を解説します。

リライトのタイミング

記事を新規公開したあとは、しばらく内容を変更せず様子を見る必要があります。検索エンジンによるSEOの評価には一定期間を要するためです。

その期間の目安は「3ヶ月」です。

記事のジャンルやターゲットとするキーワードによってその期間は異なるため、一概には言えませんが、検索エンジンからの評価が安定するのには最低でも3ヶ月から半年はかかります。そのため公開後3ヶ月を一旦の目安として、その時点での検索順位を確認していきます。

検索順位から選ぶ

検索順位に応じてリライト対象の記事の優先順位を決めていきます。

  • 第一優先:検索順位が10~20位までの記事
  • 第二優先:検索順位が21~30位までの記事

30位より下の順位の記事は、リライトしても上位表示を狙えない可能性が高いため、対象外としてしまって問題ありません。

検索順位が同じ(または近い)記事から優先順位をつける場合は「表示回数が多い方=優先順位が高い」としてください。表示回数が多いということは、それだけ検索ボリュームも多く、改善した際に流入数が多く見込まれるためです。

リライトに取り掛かる前の調査

リライトする記事を絞り込むことができたら、リライトに着手する前に調査が必要になります。

次の3つの内容を調査することで、リライトの方向性と内容を決められます。

  • ユーザーの検索意図を今一度整理する
  • 自社記事への流入キーワードを確認する
  • 競合記事の内容をチェックする

検索意図の再整理

ターゲットとするキーワードのサジェストワードや関連キーワードを調べ、ユーザーの検索ニーズを今一度整理します。

例えば、「直流電源装置」に関する記事を書こうとする場合、Googleの検索窓にそれを入力するとサジェストワードとして以下が表示されます。
記事のリライト方法がわかる!SEOで効果を出すコツとは?

次に、キーワードプランナーを用いて関連キーワードを調べます。
関連キーワードはキーワードプランナーの他に以下の無料ツールでも調べることが可能です。

このように、サジェスワードと関連キーワードを調べることで、「直流電源装置」に関連してどんなワードがよく検索されているかがわかり、それがユーザーのニーズということになります。

この検索ニーズを解決する内容へのブラッシュアップがリライトの基本方針になります。

対象記事への流入キーワードの確認

次に、リライト対象の記事への流入キーワードを調べます。

ツールはサーチコンソールを用います。

例えば、主な流入キーワードが「直流電源装置 蓄電池」であったとしたら、同じようにサジェストワードや関連キーワードを調べ、「直流電源装置 蓄電池 耐用年数」がサジェストされたら、その内容がきちんと盛り込まれているかをチェックします。

盛り込まれていない場合でも、他の関連キーワードの内容を追加する形で問題ありません。

競合記事と自分の記事の比較

対象記事への流入キーワードを調べたあとは、競合記事の内容のチェックです。手順としては以下のようになります。

  1. 対象記事への流入キーワードを実際に検索してみる
  2. 検索エンジンに表示された対象の記事よりも上位の記事(競合記事)の内容をチェックする
  3. 上位記事(競合記事)に含まれていて、自社の対象記事に含まれていない情報をピックアップして、その内容を網羅できるようにリライトする

SEOにはさまざまな施策がありますが、実際の上位表示記事が一つの正解として捉えることができるため、それを真似ることは有効です。その正解の記事が検索エンジンによりユーザーニーズを満たしていると評価されているため、その内容を自社記事に入れ込むことにより評価向上が見込まれます。ただし、ここは絶対にコピペにはならないように注意してください。競合記事の内容を参考にし、それに近い内容を独自視点でコンテンツ化していきます。

リライトの方法

リライト方法としては、コンテンツ・HTML記述・タイトル&ディスクリプションの3つを改善することが主となります。

コンテンツを書き直す

内容を追加する形でコンテンツを修正します。追加する内容は主に次の2種類があり、それぞれ前述の前調査で調べた内容を元に作成していきます。

  1. オリジナル:ターゲットとするキーワード、対象記事への流入キーワードからユーザーニーズを推測し、オリジナルの内容でそのニーズを解決する情報を追加する。
  2. 競合記事情報の網羅:前述で確認した上位表示記事の内容を網羅する。つまり、競合記事に書かれているが、自社記事に書かれていない情報を追加する。

コンテンツを追加することによって閲覧ユーザーの滞在時間などの数値が良化し、それによりSEO効果が期待できます。

HTMLの記述を見直す

タイトルタグやALT属性などHTML上の記述がSEOに沿っているか今一度確認します。こちらは記事作成の際のポイントと重なるため、以下の記事を参考にしていただければと思います。
SEO対策・完全ガイド(BtoB製造業・メーカー向け)

タイトルとディスクリプションを見直す

表示回数が十分あるのにもかかわらずクリック率が低い記事には、タイトル&ディスクリプションの見直しが有効です。特にタイトルはSEO上で最も重要な要素の一つのため、タイトルの変更により検索順位が大幅に変わることもよくあります。

作成のポイントについては、以下記事で解説しておりますのでご覧ください。
明日から実践できる!読まれる記事タイトルの付け方

リライトが終わったら

リライトを終えたあとにやるべきことは、完了時のクロールリクエスト(インデックス登録)と、その後の継続的なレポーティングの2つです。

クロールのリクエスト

リライト完了後には、記事をできるだけ早く検索エンジンにクロールしてもらう必要があるため、サーチコンソールでリクエストを送ることを奨励しています。クロールの期間は設定可能ですが、例えば1ヶ月で設定されている場合は、その間リライトした内容が検索エンジンに認識されていないことになってしまいます。

クロールリクエストの手順については次の記事の「3、サイトマップの送信」をご参照ください。
Googleサーチコンソールって何?何に使うの?

レポーティング

リライト後は最低月一のペースで表示回数、クリック率、流入数、検索順位をチェックしてエクセルやスプレッドシートにまとめておきましょう。データを残すことにより具体的にどのようにリライトした記事の検索順位が一番上がったかがわかり、次の施策に活かすことができます。

リライトでの注意点

リライトをする際の注意点を解説します。

  • 「既に1ページ目に表示されている記事はやみくもにリライトしない」
    すでに上位表示されている記事をリライトすることで、逆に検索順位が下がる可能性もあります。リライトする記事としてはまずは10位より下の記事を対象にします。
  • 「URLは変更しない」
    URLを変更することで、今までの記事との連続性がなくなり新規ページ扱いになります。今までの評価が帳消しになりますので、URLは変更しない方がいいです。
  • 「コピペは絶対にダメ」
    他記事からのコピペは著作権などの法律違反になるため、禁止です。また他記事と内容が似すぎるとSEO上でも評価が下がります。
  • 「記事のボリュームだけを増やそうとして検索意図とずれた内容を追加しない」
    記事の文字数を増やすことはSEO上有利に働きません。ユーザーの求める情報が最短で手に入るような記事構成が望ましいです。

まとめ

記事の作成に関しては作りっぱなしだと情報が古くなりSEO的にも悪影響があります。リライトというPDCAを繰り返して、本当にユーザーにとって有益な記事を作成し、結果として検索順位が上がる可能性は高いです。

皆様もぜひリライトを試してみてください。

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金型製造業のためのWebマーケティング戦略

テクノポートの徳山です。金型業界は、高度経済成長期に日本のものづくりを発展させた立役者と言っても過言ではありません。金型製造には高い技術力を要します。最近では中国や韓国の企業も力を付けてきていますが、日本企業の技術力の優位性は保てており、現在でも日本のものづくりを支えています。

今回は、そんな金型製造業がWebマーケティングを実施する際の留意点や戦略についてご紹介します。

金型製造業がWebマーケティングに取り組む際の留意点

まずは金型製造業がWebマーケティングに取り組む際に、同じサプライヤーである切削加工業や板金加工業と比較して、どのような留意点があるのかを考えていきます。

インターネット上で取引される案件数が少ない

金型業界の市場規模は決して小さくありません。しかし、金型自体の単価が大きく、既存外注先からのスイッチも敬遠されることが多いため、同じ金属加工業の切削加工業や板金加工業と比べても、インターネット上で取引されている案件数が少ないのが特徴です。

よって、Webマーケティングに取り組むうえでは多くの問い合わせ数を獲得できることを過度に期待せず、一件一件の問い合わせを大切に営業していく姿勢が必要となります。

Webサイトに掲載できるコンテンツを確保しにくい

自社製品を持たないサプライヤー企業に共通して言えることですが、「Webサイトに掲載するコンテンツを確保しにくい」という課題があります。特に、Webコンテンツとして必ず掲載したい加工事例に関しては、メーカーからの掲載許可が下りることが少ないのが実情です。

特に金型専業メーカーの場合、加工品が手元に残らないため、掲載するものがほとんどないケースさえあります。同じ金属加工業でも、加工事例を比較的掲載しやすい切削加工業者は、加工名、材質名、部材名など、掲載する事例に応じてキーワード対策のバリエーションを増やしていくことができます。しかし金型製造業の場合はそれが難しく、継続的にアクセスを増やすことが困難となることが多いです。

これを乗り越えるためには、加工事例掲載用のサンプルを製作する、写真がダメならイラストやCADデータの状態で掲載するなど努力を惜しまないことが大切です。この課題を乗り越え、多くの問い合わせ獲得に成功した企業の事例については、他社メディアとなりますが、以下の記事をご覧ください。

製造業のSEO対策を基礎から解説、「加工事例」が超重要なワケとは(ビジネス+IT)

考慮すべき2つのターゲットと、準備しておきたいこと

Webマーケティングのターゲットを決めるうえで、必ず考慮しておきたい「2つのターゲット」について解説します。

ターゲット①:量産加工業者

金型製作の外注先を探している量産加工業者をターゲットにするケースです。この場合は売り型を提供するという形になります。

先述したとおり、既存外注先からのスイッチは敬遠される傾向にあります。そのため、新規で金型業者を探すことは少なく、新規外注先の探索ニーズが発生するのは取引先が廃業した場合くらいだと考えられ、案件数は少ないのが実情です。

ターゲット②:メーカー

メーカーが加工品を調達したいと考え、外注先を探すケースです。量産加工品を調達するためには金型が必要不可欠ですが、メーカーが欲しいものはあくまで金型ではなく加工品となるので、金型製造から量産加工まで一貫で対応してほしい、というニーズを持っています。

金型製造と量産加工を別々のサプライヤーに発注するケースも少なからずあるでしょう。しかし、両者をすり合わせて品質の高い加工品を調達するのは骨の折れる作業となるので、メーカーは1社完結できるサプライヤー企業を求めています。

引き合いを獲得するために準備しておきたいこと

ターゲット①だけを相手にしていても、十分な問い合わせ数を確保することは難しいと考えられるため、基本的にはターゲット②も狙うべきです。

ただしその場合、金型専業メーカーは自社だけでは量産加工まで対応することができないため、パートナーシップを組める量産加工業者の力を借りる必要があります。Webサイト上で一貫対応ができると謳っているからには、問い合わせが来た際にタッグを組んで対応してくれるパートナーが必要不可欠となります。

良きパートナーと組むことで、量産加工業者側から掲載可能なWebコンテンツを提供してもらい、先述したWebコンテンツが不足する課題にも対応できます。(その場合はもちろん自社で製作した金型で製作された加工品に限定する)。

型種に合ったWebマーケティング戦略を採用する

金型業界に限定したとしても、万能なWebマーケティング戦略はありません。金型業界の中でも、型種によってWeb上での競合企業(サイト)数が大きく異なるためです。大きく分けると「メジャーな型種」と「ニッチな型種」で分けて戦略を考えると良いでしょう。メジャーか、ニッチかの判断は以下の統計をご覧ください。

※経済産業省「機械統計」をもとに日刊工業新聞社が作成

メジャーな型種の場合

生産量の多いプレス金型やプラスチック金型といった型種を扱っている業者は、競合となる企業(サイト)も多く、主要キーワードで検索結果上位に食い込むのは難しい業種と言えます。
主要キーワードでの検索需要が多く魅力的な市場ではありますが、その分競合サイト数も多く、SEO対策で容易に上位表示できる分野とは言えません。

キーワード例 月間検索数(Google) 競合サイト数(Google)
プレス金型 1,000 76,200,000
プラスチック金型 390 58,400,000

この場合に採用すべき戦略は、
1. Webコンテンツを大量に掲載し主要キーワードでアクセスを勝ち取るか
2. ターゲットを絞り込んでアクセスを勝ち取るか
の2パターンが考えられます。

前者の場合、SEOで評価を得るために、Webサイトに大量のコンテンツを掲載する必要があります。弊社のお客様でいうと「長野サンコー様」がそれに当たり「プレス金型」といったキーワードで検索上位獲得に成功しています。Webサイトを見ていただくとわかるとおり、相当量のコンテンツを掲載しています。

後者の場合、いかに秀逸なターゲットの絞り込みができるかがポイントとなってきます。弊社のお客様では「昭和電器様」がこの戦略を採っています。「金属部品を樹脂化できる」という技術にターゲットを絞り込むことで、市場こそ狭くなりますが、確実に存在する需要をとらえ、問い合わせの獲得に成功しています。

ニッチな型種の場合

生産量の少ないダイカスト金型やゴム金型などを扱っている業者は、競合となる企業(サイト)が少なくなるため、主要キーワード対策による正面突破が比較的容易となります。

キーワード例 月間検索数(Google) 競合サイト数(Google)
試作金型 140 9,820,000
MIM金型 20 1,820,000
ゴム成形金型 50 3,900,000

上記のとおり、メジャーな型種の場合と比べ、競合サイト数が一桁少ないことが分かります。弊社のお客様でも、試作金型であれば「テクノマート様」、MIM金型であれば「葛飾製作所様」、ゴム成形金型であれば「石井精工様」が、比較的短期間で各キーワードでの検索上位対策を成功させています。

まとめ

金型製造業がWebマーケティングで成功するためのポイントは以下のとおりです。

  • 金型専業メーカーの場合、量産加工業者とのパートナーシップは必要不可欠
  • 掲載するWebコンテンツの不足は努力でカバーする
  • 型種に応じたWebマーケティング戦略を採用する

コロナ禍で十分な受注を確保できていない企業も多いかと思います。その状況を打破するために、今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。一社でも多くの技術力ある製造業が、技術マーケティングの力により生き残ることを祈っています。

サプライヤー企業のWebマーケティングにおける顧客ターゲットの絞り方

テクノポートの徳山です。これまで数多くのサプライヤー企業のWebマーケティングを支援してきましたが、顧客ターゲットの絞り方一つで成果に大きな差が出ることが多いと感じています。初めてWebマーケティングに取り組もうと考えている方が、第一歩の成果を挙げる際に最も重要なポイントとなると言っても過言ではありません。

今回は「顧客ターゲットの絞り方」について、具体的な手法を事例とともに解説します。

なぜターゲットを絞る必要があるのか

ターゲットを絞ったほうが良いとされる理由の一つに、オンラインユーザ(特にBtoB)は目的を明確に持って行動するため、自身の目的が確実に達成される選択肢を選ぶことが多い、ということが挙げられます。

そのため、オンラインの世界では何でも取り扱っているような百貨店スタイルよりも、専門性の高い専門店スタイルのWebサイトのほうが好まれます。つまり、オンラインの世界では「何でもできます」と謳うのは「何もできません」と言っているのと同じとなってしまう、ということです。

例えば、溶接加工を外注したいと考えている発注者がいたとします。A社は「溶接加工専門」、B社は「板金加工から組立て・溶接まで何でもお任せ」と謳っていた場合、発注者に好まれやすいのはA社となります。

これは専門性の高い業者のほうが「品質が高そう」「コストが安そう」などといった印象を自然と与えることができるためです。

ターゲットを絞ると比較検討された際に選ばれる

3Cの視点でちょうど良いターゲットに絞る

顧客ターゲットを絞る際のポイントは以下の3つです。

  1. 顧客の需要がそれなりにある市場を選ぶこと(顧客視点)
  2. 自社の強みが十分に活きる市場を選ぶこと(自社視点)
  3. 競合企業が少ない市場を選ぶこと(競合視点)

つまり、顧客(Costomer)、自社(Company)、競合(Competitor)の3Cの視点で考えることが重要です。とりわけ初めてWebマーケティングに取り組むサプライヤー企業にとっては「顧客の需要がそれなりにある市場」を選ぶのがよいでしょう。なぜなら、いきなり大きな市場を狙ってしまうと、それに対する競合サイトが多く新参者は埋もれてしまう可能性が高くなってしまいます。

それよりも、まずは小さな市場でも良いので、自社の強みが活きる相性のよい市場を見つけ出したほうが成果が出る可能性が高くなります。

“オンライン営業版”3C分析を活用する

ここからは、“オンライン営業版”3C分析の手法を用いた顧客ターゲットの絞り方についてご紹介します。オンライン営業版の3C分析は、一般的な3C分析と違い、インターネット上で取得できる情報をもとに進めます。そのため、情報が集まりやすく、非常に効率的な方法と言えます。

オンライン版3C分析

自社分析

自社分析では、一般的な3C分析と同じように、自社の強みは何かを洗い出したり、強みの根拠となる経営資源は何か(設備、職人、ノウハウなど)、といった情報を整理したりします。

市場・顧客分析

ターゲット顧客のニーズや発注先の選定基準、インターネットで新規発注先を探す際の動機などを考えます。ターゲット顧客が使いそうな「キーワード」の検索需要をキーワードプランナーで調べることで、そのデータを一般的な3C分析における「市場規模」の代わりとして使用していきましょう。

キーワードプランナー↑Google広告のアカウントがあれば使用できる「キーワードプランナー」を使えば、対策したいと考えているキーワードの検索需要を簡単に調べることができます。

競合分析

市場・顧客分析で使用した検索キーワードを使いGoogle検索した際に上位表示する企業と自社を見比べます。オンライン上で競合となる企業の情報であれば、未上場の会社であっても簡単にWebサイトから情報収集できます。

また、検索した際の検索HIT数を「競合数」、競合企業のWebサイトのインデックス数を「競合の競争力」と見立てることで、その市場がどれほどの寡占状況にあるのかを把握できます。

競合サイト数

↑Google検索した際に表示される検索HIT数を競合企業数として考えます。

インデックス数↑競合サイトのインデックス数の調べ方は上図のとおりです。インデックス数が大きいWebサイトが多く上位表示するようなキーワードは、SEO難易度が高く、検索上位表示させることが難しいので、なるべく避けるようにしましょう。

情報が整理できたら、3つのポイントに従い全体のバランスを見ていきます。

  1. 顧客の需要がそれなりにある市場を選ぶこと(顧客視点)
    →キーワードの検索需要はそれなりにあるか。はじめに中小企業が狙う規模感としては、月間の検索ボリュームが3桁台あれば十分です。
  2. 自社の強みが十分に活きる市場を選ぶこと(自社視点)
    →選定したキーワードで検索する顧客のニーズを思い浮かべ、自社の強みと相性が良いかどうかを検討します。
  3. 競合企業が少ない市場を選ぶこと(競合視点)
    →検索HIT数や競合サイトのインデックス数は少なければ少ないに越したことはありません。なるべく競合企業が少ない市場を選びましょう。

いくつかの市場を想定したうえで、1〜3をチェックし、最もバランスの良さそうな市場を選定し、ターゲットとしていきましょう。

顧客ターゲットの絞り込みパターン

3C分析による分析手法をご紹介しましたが、どのような観点から顧客ターゲットを絞り込むかについてはセンスが問われるところです。ここでは、秀逸な顧客ターゲットの絞り込みを行い、大きな成果を挙げている企業の事例をパターン別にご紹介します。

特定の“材料“で絞るパターン(ティケイワイプロダクツ)

TKYプロダクツ

機械加工業を営むティケイワイプロダクツは、5軸マシニングセンタをはじめとした多種多様な設備を有しており、どのような形状の金属部品でも加工が可能な会社です。

これだけ豊富な設備を有していると「なんでも削れます」と謳いたくなるところですが、たまたま加工経験の多かった材料であった低膨張熱材「ノビナイト」の加工にターゲットを絞り、単価の高い引合いを多く獲得することに成功しています。

「ノビナイト」や「ノビナイト加工」は検索需要の少ないキーワードですが、競合サイト数が圧倒的に少ないことから、短期間で検索上位表示を達成しました。

TKYプロダクツ

Webサイトでは、ターゲットユーザが抱えている「初めて加工する材料だから知らないことが多い」や「高価な材料なので失敗するわけにはいかない」といった不安に着目しました。

ノビナイト材の特性や、豊富な加工実績を紹介することで高い専門性をアピールすることで、ユーザへ安心感を与えています。

特定の“技術”で絞るパターン(昭和電器)

昭和電器

昭和電器は、樹脂金型設計・製造〜成形まで一貫でできることがウリの中堅のサプライヤー企業です。同社のWebサイトでは、競争の激しい「樹脂加工」市場全体を狙うのではなく「金属の樹脂化による軽量化技術」に焦点を当て、ターゲットを絞り込んでいます。

キーワード対策では、金属から樹脂へ材質転換をする際によく使われる「PPS材」周辺のキーワードに目をつけ、対策を行いました。その結果、多くのユーザからのアクセスを獲得することに成功し、軽量化ニーズの高い業界から量産案件の相談が寄せられ、多くのリード獲得に成功しています。

昭和電器

金属製品を樹脂化することは発注者であるメーカーにとっても未経験であることが多いため、あらかじめメリット・デメリットになる点を知りたいというニーズや、試作から量産化まで一貫対応してくれる会社に頼みたい、といったニーズに応えられるようなコンテンツをWebサイト上に掲載しています。

特定の“業界”で絞るパターン(星製作所)

星製作所

筐体製造を中心とした板金加工業を営む星製作所では、IT業界における板金筐体製造分野(サーバ筐体など)にターゲットを絞り成功を収めています。

筐体業界の中でも「製造」に関する知識の低いサーバ筐体業界に目をつけることで、それまで長年付き合ってきた業界の取引先とは比較にならないほどの高利益率の仕事の獲得を実現しています。

星製作所

同社が運営する「板金ケース.com」はユーザが求めるインタフェースにとことんこだわって設計がされています。ターゲットはIT業界のユーザとなるため、製造業界と違い、できるだけWeb上でコミュニケーションを完結したい、製造業の職人と話すのは苦手、といったニーズを持っています。

そのため、セミオーダー形式を取り入れ、なるべくWeb上でのやり取りだけで発注が完結できるようにしています。そのようなターゲットに適したインタフェースがユーザから評価され、多くの新規顧客獲得につながっているそうです。

特定の“ニーズ”で絞るパターン(共栄精機)

共栄精機

精密板金加工業を営む共栄精機は、「とにかく早く欲しい」という超短納期ニーズを持ったユーザにターゲットを絞り成功を収めています。

Webマーケティングへの取り組みは15年近くに渡り、取り組みを開始した頃は競合となるWebサイト数は少なかったのですが、競合他社が徐々にオンライン営業に取り組みだし、競争が激しくなる中で、会社として特徴を出してく必要性に迫られます。

そこで自社の強みと顧客のニーズが合致するという観点から、顧客の「早くほしい」というニーズに着目し、Webサイトをリニューアルしました。

顧客にニーズに合わせるために営業体制と生産体制を刷新。「見積り最短5分」を掲げるなど、超短納期で製品を製造・提供できる仕組みを作り上げています。

共栄精機

ターゲットユーザはとにかく急いでいるため、受注可否および見積り金額を早く知りたいといったニーズを持っています。そのようなターゲットユーザの期待に応えるため「1時間以内にほとんどの見積もり回答ができる」を実現しました。

これを実現するために、外注費をも社内で見積ってしまう体制や、一発で顧客が求めるベストプライスを提示できるノウハウをも構築していることろが同社の最大の強みとなっています。

まとめ

以上、顧客ターゲットの絞り方がWebマーケティングの成否を分けることをお分かりいただけましたでしょうか。顧客ターゲットを絞る際は、“オンライン営業版”3C分析を活用し、ちょうど良いターゲットを見つけましょう。

また、いくつかの企業の事例のように、ターゲットユーザが求めるものに合わせ、Webサイトのコンテンツ掲載するとともに、ユーザインタフェースを工夫することも大事です。

さらには、Webマーケティングは問い合わせを獲得した後の営業対応も大事です。戦略に一貫性を持たせるために、問い合わせ後の営業対応も努力して磨きましょう。

製造業WebサイトのSEOライティングの進め方

テクノポートの徳山です。Webサイトを使って新規顧客獲得を行うために、検索エンジンからのアクセス流入を増やしたいとお考えの方へ、必ず知っておいていただきたいSEOライティングという手法があります。今回は製造業のWebサイトでSEOライティングを行う際の具体的な進め方についてご紹介します。

SEOライティングとは

SEOライティングとは、検索エンジンで上位表示を狙うためのライティング手法のことを言います。具体的には、事前に検索需要などを調査することで、読み手が求めている情報が何かを事前に調べたり、検索エンジンが読み込みやすく、評価を得られやすいWebページの造りを心がける、といったことを行っていくものです。

製造業と他業種で手法における大差はないのですが、製造業のWebサイトの場合、ターゲットが技術者など、専門性の高いユーザとなることが多いため、専門用語を駆使した専門性の高い記事作りが必要となるので、ライティングの難易度は比較的高くなります。

SEOライティングの進め方

SEOライティングの概要が分かったところで、具体的な進め方についてご説明します。

1、読み手を想定する

まずは、自社のWebサイトにどのような読み手がアクセスしてきてほしいかを考えます。
読み手を具体的に想定した上で、読み手がどのような検索キーワードを使う可能性があるかを考えます。

2、キーワード需要調査を行いSEOキーワードを選定する

キーワードプランナーなど検索需要を調べることのできるツールを使い、検索需要の高いキーワードを選定していきます。同じ意味の言葉でも呼び方によって検索需要が異なることがあるので、調査してなるべく検索需要が多いキーワードを選びましょう(ここで選定したキーワードをSEOキーワードと呼びます)。

例えば「樹脂成形」と「プラスチック成形」だと、後者のほうが検索需要が倍程度あります。同様のキーワードが他にも多くありますので、ご自身が普段使っている言葉だけにとらわれず、いくつかの言い回しを調べてみましょう。

ちなみに、Googleは微妙な表記揺れでは検索結果に変化はありません。例えば、三次元測定機と3次元測定機(算用数字と漢数字の違い)、三次元測定機と三次元測定器(使用する漢字の違い)など、これらのキーワードで検索しても検索結果はほとんど変わりません。よって、微妙な言葉の違いであれば気にする必要はありません。

3、執筆する記事のタイプを決める

次に、執筆する記事タイプを決めるために競合サイト調査を行います。競合サイト調査では、SEOキーワードで検索した際に表示される上位10サイトがどのようなWebページかを調べていきます。

検索上位表示されている競合サイトが、下記のどの記事タイプに当てはまるのかを調べてみましょう。記事タイプによって、記事の内容を変えたり、キーワード自体を見直したりする必要もあります。

記事タイプ①:製品紹介

メーカーのWebサイト内に掲載されているような、製品ラインナップページなど、製品紹介ページ
当タイプが上位表示されやすい検索キーワード例:X線検査装置

記事タイプ②:技術紹介

加工業者のWebサイト内に掲載されているような、技術PRを行うための技術紹介ページ
当タイプが上位表示されやすい検索キーワード例:チタン 微細加工

記事タイプ③:知識系コンテンツ

メーカー、加工業者問わず、「〇〇(専門用語)とは」といったコンテンツを含んだ解説ページ
当タイプが上位表示されやすい検索ワード例:自由鍛造

記事タイプ④:ネットショップ

Amazonやモノタロウなど、総合型ネットショップのWebページ
当タイプが上位表示されやすい検索ワード例:カシメ機

どの記事タイプが上位表示されやすいかを見極めた上で記事を作成していきましょう。ただし、記事タイプ④のWebページが上位を占めているキーワードは、非常にSEO難易度が高いので、SEOキーワードに選定することはあまりおすすめできません。記事タイプ①~③のどれかの検索結果になるように、SEOキーワードのフレーズの組み合わせ等を変更する必要があります。

4、執筆する記事に盛り込むネタを決める

SEOキーワードと関連性の高いキーワードを調査し、記事の構成づくりに反映させていきます。関連性の高いキーワードをなるべく記事内に多く取り入れることで、情報の網羅性が高まり、検索上位表示される可能性が高くなります。

関連性の高いキーワードを調査するためのお役立ちツールとして、共起語検索ツールラッコキーワードなどがありますので、ご活用ください。

5、ライティングを行う

4で収集したネタをもとに、どのような記事構成にするかを考えていきます。事前に構成を決め、各段落ごとにどのような情報を盛り込むかを決めた方が圧倒的にライティングの質とスピードがアップするのでおすすめです。参考までに弊社で使用している構成シートはこちらです。

ライティング構成シート

執筆する文字数に関してはキーワードのSEO難易度によって変わるので、面倒ですが参考として検索上位10サイトの掲載文字数を調べ、その平均文字数を超えられるよう、頑張りましょう。

6、Webページの制作を行う

最後にWebページを制作します。記事の内容が良いものであっても下記が行われていないと評価が低くなってしまいますので、注意しましょう。

  • METAタグ(title、description)にキーワードを含める
  • Hタグ(見出し)にキーワードを含める
  • 画像(ALT)にキーワードを含める

SEOライティングの成功事例

上述した内容でSEOライティングの具体的な進め方が分かったと思いますので、次に成功事例を見てみましょう。成功事例として取り上げるのは、コンテンツマーケティングで最も成功しているBtoB製造業と言われているキーエンスです。

ココが知りたい!形状測定

引用:キーエンスが運営するオウンドメディアの一つ「ココが知りたい!形状測定」

キーエンスは、「ココが知りたい!形状測定」や「静電気ドクター」など、数多くのオウンドメディアを運営しています。前者のサイトでは「形状測定」「平面度測定」「三次元測定」など、様々なキーワードで検索1位を獲得しています(2020年8月時点、当社調べ)。

今回は、キーエンスが運営するオウンドメディアに掲載されているWebページをSEOライティングの視点から分析してみます。例として、「平面度」(月間検索ボリューム2,900件:2020年7月実績 ※キーワードプランナー調べ)というキーワードで検索TOP表示している下記の記事を分析します。

平面度とは

引用:キーエンスが運営するオウンドメディアの一つ「ココが知りたい!形状測定」

一つ一つの記事のテキスト量はそれほど多くない

掲載されている記事の多くがテキスト量としてはそれほど多くありませんでした。上記ページに関しても、文字数は1,500文字に達しておらす、比較的少ないです(メインカラムに掲載されているテキスト量で計測)。

これは検索上位10サイトの平均値よりも少ない数字で、技術系キーワードは文字数よりも専門性の高さが重要なのかもしれません。

情報の網羅性が非常に高い

文字数は少ないのですが、調べてみると情報の網羅性は非常に高いことが分かります。少ないテキスト量の中で読み手が求めている情報をしっかり提供できていると言えます。情報の網羅性とは、SEOキーワード(平面度)と関連性の高いキーワードがどれだけ盛り込まれているか、ということです。

弊社がSEO対策を行う際に使用している「パスカル」という分析ツールを使った結果が下記です。こちらのツールを日常的に利用している弊社ですが、このような高得点が出ることはなかなかありません。

SEOコンテンツ分析結果↑コンテンツのスコアが満点に近い95.3点となっていますが、このテキスト量だとなかなか出ない評価です。

SEO情報の網羅性分析↑情報の網羅性に関しても最高評価の星5つとなっています。

サイト全体のインデックス数がとにかく多い

下記の通り、キーエンスのWebサイトは26,600ものインデックス数があり、3位以下のWebサイトを圧倒しています。

インデックス数順位

キーエンスはオウンドメディアを「keyence.co.jp」ドメイン傘下ですべて運営しているので、インデックス数がとにかく多いのが特徴です。このサイトボリュームが各WebページのSEO評価を押し上げていることは間違いありません。

※インデックス数とは、Google等の検索エンジンのクローラーがサイトにアクセスし、検索結果に表示する為に検索データベースに登録されたドメイン内のURL数を指します。

※1位が2つ表示されているのは「強調スニペット」としてWebページが表示されているためです。強調スニペットとは、下図のようにユーザーのキーワード検索に対して端的に回答している部分が、Google検索結果画面の最上部に強調して表示される仕組みのことです。

強調スニペットとは

以上、SEOライティングの進め方と、成功事例の分析をご紹介させていただきました。SEOライティングに関する知見は深まったでしょうか?考えることが多くハードルが高いかも知れませんが、できるところから始めていただければと思います。当記事が貴社のWebサイトの反響アップに役立てば幸いです。

2018年8月 googleのコアアルゴリズムアップデート

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。もう先月の話になりますが、2018年8月1日にgoogleのコアアルゴリズムが大幅にアップデートされました。検索の順位変動に敏感な方は「順位が急に上がった」「順位が急に下がった」と思った方もいらっしゃるかもしれません。常日頃アップデートを繰り返しているgoogleの検索アルゴリズムですが、今回のアップデートで大きく変わったことと、今後の対策について考えてみたいと思います。

どのようなアップデートがあったのか?

まずどのようなアップデートがあったのかについてですが、googleの公式はtwitterで下記の様にツイートしています。

ーざっくり日本語訳ー

今週年に数回行うコアアルゴリズムのアップデートをしました。3月にも伝えた様に今後もまだ続くよ。

具体的にどんな風に変わったのかは言及されていませんが、3月にもあったような大幅なアップデートがあったとのことです。3月にあったGoogleのアルゴリズムのアップデートの方向性として「YMYL」というキーワードがあり、どうやらそれに関するアップデートの様です。

「YMYL」とは

「your money or your life」の略です。

どこかのCDショップのキャッチコピーみたいですが、お金や健康など「人生を大きく左右するような」コンテンツに関しては、「専門性」や「権威性」などを考慮して、信頼性があるかどうか品質をしっかりチェックして評価しますというガイドラインです。

少し前のことになりますがDeNAが運営していたキュレーションサイトが、すべて閉鎖になった事件がありました。専門的な知識が薄いとされる人でも内容がちゃんとしていれば、(リライトがほとんどだったのが問題でしたが)上位表示されていたのですが、google側でも対策をし、信頼できる情報源と思われるものを上位表示するようにガイドラインが変更になっています。

今後の対策は?

googleのアナウンスからすると年内にあと1回はコアアルゴリズムのアップデートを残している様に思います。現状公式からアナウンスされている内容や今回順位変動で、上位に上がったサイトをいくつか調べて、今後の対策を考えました。

1、専門的な知見をもってオリジナルのコンテンツを作る

キュレーションサイトで問題になったのが、リライトといって他の記事の順番を書き換えるなどしてコンテンツを作成する手法です。御社のサイトもどこか他のサイトからコピペした内容を一部書き換えたりして、コンテンツを作っていませんか?もしそのようなコンテンツがあるとすれば要注意です。ペナルティとまではいきませんが、今後順位が下がってしまう危険性がありますので、自社の言葉で再度書き直すようにしてください。

2、情報の拡散に努める

SNSなどを使って自社の情報の拡散に努めてください。先ほど「信頼できる情報源」とお伝えしましたが、その指標となるものの一つが「被リンク」です。ただ、対策としてSEO業者などから「被リンクを購入する」という様な手法はやめましょう。有益な情報であれば、自社の情報は自然とSNSやブログからリンクが張られるはずです。そのような有益な被リンクを集めるためにも1でお伝えした様な自社オリジナルのコンテンツを作ることに力を入れて頂ければと思います。

3、定期的に対策キーワードの順位を調べる

大幅なアップデートは年に数回とはいえ、日常的にgoogleの検索アルゴリズムは変更されていますので、小さなアップデートでいきなり大きく変動することもあります。以前に紹介したGRCを利用するなど、対策キーワードの順位を定期的に調べておきましょう。

今後もgoogleの検索アルゴリズムの動向には目を光らせておきますので、情報が入りましたらご連絡します。