製造業のSEOキーワードを3つの切り口から発掘する方法

テクノポートの徳山です。製造業でもWebを使った新規顧客獲得が一般的となり、Web上での競争が一昔前よりも激化しています。そのため、SEO対策を行う際にも、誰もが思いつくようなキーワードでは検索上位表示させることが難しくなってきています。

本記事では、部品加工業を行う製造業がニッチなSEOキーワードをどのように見つけていけばよいのかを解説します。ニッチなキーワードの活用により同業者との競争を避け、発注者に自社のWebサイトを見つけやすくすることを目指します。この記事を通じて、読者が自社に最適なSEOキーワードを見つける手助けとなることを願っています。

製造業が対策するSEOキーワードの切り口は3つ

まずは製造業がSEO対策する際に最も効果が出やすいキーワードの切り口と、各切り口におけるキーワードの調査方法を解説します。

加工系キーワードの調査方法

製造業が最初に頭に思い浮かべるキーワードとしては「加工系キーワード」が多いのではないでしょうか。自社の事業内容を紹介する際、取り扱っている加工名を使用することが多いため、SEO対策を行う際にもはじめに思い浮かぶことが多いキーワードです。

発注者も加工系キーワードで発注先を探すことが多いため、加工系のキーワードは検索ボリュームが大きいものが多く、検索上位表示できれば多くの問い合わせを獲得することができます。しかし、誰もが思い浮かぶキーワードなだけあって、自社のWebサイトで対策するキーワードとして取り入れる企業が多く、競争過多になりやすいキーワードでもあります。競争を避けるためには、検索ボリュームが少なくてもなるべくニッチなキーワードを発掘できるかがポイントとなります。

調査方法1:抽象化・具体化

一つ目の調査方法は「抽象化・具体化」です。自社の事業内容を説明するために思い浮かんだ加工法を切り口に、その言葉を抽象化・具体化することでキーワードを広げていきます。具体化を行えば行うほど、キーワードはニッチなものになっていきますので、競争を避けたい方はできる限りニッチなキーワードを見つけましょう。

調査方法2:前後の工程を見る

抽象化・具体化によりリストアップした加工系のキーワードに対して、前工程・後工程へ広げることでキーワード候補を増やすことができます。さらに、前工程・後工程の各業務を抽象化・具体化することでキーワード候補はさらに増えます。

材質系キーワードの調査方法

次に思い浮かべる人が多いキーワードが「材質系キーワード」ではないでしょうか。特に特殊な材料などを加工している製造業者は、それが自社の特長となるため、SEO対策するキーワードとして採用している人も多いでしょう。

材質系キーワードは加工系キーワードよりも競争が穏やかな場合が多いですが、「ステンレス加工」や「チタン加工」などといった誰もが思いつくようなキーワードは競争過多になっており、検索上位表示が難しくなっています。こちらも、競争を避けるために、検索ボリュームが少なくてもなるべくニッチなキーワードを発掘できるかがポイントとなります。

調査方法 抽象化・具体化

材質系キーワードの調査方法も「抽象化・具体化」が有効です。抽象化する際は、材料の持つ特徴や機能に着目すると新たなキーワードの発見につながります。具体化する際は、材料の種類を細かく深掘りするとともに、一般名だけでなく、通称名やメーカーが付けた名称も考慮する必要があります。(そちらの名前で呼ばれているケースもあるため)

製品系キーワードの調査方法

3つの切り口の中で最も競争が激しくないのが「製品系キーワード」です。製品といっても最終製品ではなく、「シャフト」や「マニホールド」といった部材をイメージしてください。

部材名単体のキーワードだと「部材を購入したい」という検索需要になりますが、部材名+加工というキーワードにすることで「部材に使われている部品加工ができる業者を探している」という検索需要となり、SEO対策するキーワードとして採用する余地が生まれます。

他2つの切り口と比べると検索ボリュームの少ないキーワードが多いですが、競争を避けるという意味では十分に希望を満たす場合が多いため、調査してみることをおすすめします。

調査方法1:抽象化・具体化

製品系キーワードでもまずは抽象化・具体化を行ってみましょう。自動車のシャフト加工を行っている企業であれば、自動車部品加工(抽象化)、ドライブシャフト加工(具体化)といった具合です。

ただし、製品系キーワードは抽象化・具体化だけでは多くのキーワード発見につながりにくいため、調査方法2も行うことをおすすめします。

調査方法2:類似製品を調査→画像検索をする

同じシャフトでも使われている業界や分野によって呼称が変わることがあります。それぞれの業界・分野で使われているシャフト名をGoogleで画像検索し、自社で加工できそうなものをピックアップします。この際にChatGPTを活用すると効率的なので、ぜひお試しください。

以上、部品加工業がSEOキーワードをどのように見つけていけばよいのかについて解説しました。検索需要がないキーワードを選定しても意味がありませんので、リストアップしたキーワードは、検索需要があるか・ないかを調べたうえで選定しましょう。キーワードの選定方法についてはこちらの記事をご覧ください。

関連記事:製造業のためのSEO対策・完全ガイド(サプライヤー・メーカー向け)

テクノポートでは、製造業のSEO対策において豊富な経験と実績を持っています。SEO対策でお困りの企業様はお気軽にご相談いただければ幸いです。

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自社技術の存在をターゲットに伝える方法

テクノポートの永井です。新しい取引先を獲得するためには、競合他社との比較を通じて、コスト、技術、品質など幅広い要素で優位に立つ必要があります。ただし、競合との比較段階に進むためには、お客様が自社の技術について事前に知っていなければなりません

お客様に自社技術について知ってもらうには、自社技術の情報を積極的に伝える必要があります。今回は、自社技術の存在をターゲットに伝える方法について紹介します。

比較検討段階までの基本的な流れ

まずは比較検討段階までの基本的な流れを紹介します。

ターゲットは毎日情報を収集しながら、関連する情報を詳しく調査し、最終的にいくつかの企業を選び比較検討します。つまり、競合との比較段階に進むためには、この調査段階のいずれかで、ターゲットの目にとまるように情報を発信する必要があります

技術情報を発信するための戦略

技術情報はやみくもに発信しても届きません。ターゲットに届くようにするためには、戦略と忍耐が必要です。戦略を立てた上で、情報を発信し続ければ、必ずターゲットに届くので根気よく頑張ってみてください。

ステップ1 ターゲットを想定する

戦略の最初のステップは、ターゲットの設定です。ターゲットを明確にすることで、技術情報をターゲットに合わせてカスタマイズし、それによってターゲットの関心を引きやすくなります。特に、応用が効く技術の場合、ターゲットを設定しなければ曖昧な情報になるため、必ずターゲットを設定するようにしましょう。ターゲットは1種類だけではなく、複数あっても大丈夫です。

ターゲットの設定方法はいろいろとありますが、業種、職種、役職、年齢などで分けるといいでしょう。

ステップ2 ターゲットの抱える課題を整理する

次に、ターゲットが抱えている課題と自社の技術内容をマッチングさせます。そのために、まずはターゲットがどのような課題を抱えているのかを具体的に整理してください。課題は一つではないと思いますので、エクセルを使って表にまとめていくときれいにまとまります。

課題が思い浮かばない場合は、社内で相談したり、Googleで検索、GhatGPTやBardのようなAIで調べてみたりしてもいいかもしれません。

課題はできる限り多く出して、その後に自社技術とその課題がどれくらいマッチングするかを検討していき、マッチするものをピックアップしていきます。

この作業は思った以上に時間がかかるため、作りきれずに断念する方も多くいらっしゃいます。社内リソースが確保出来ない場合は外注するのも一つの手段です。

ステップ3 自社の提供できる価値を想定(どう伝わってほしいか)

ターゲットが決まり、ターゲットの抱えている課題と自社技術のマッチングができたら、次は情報のコア部分を検討します。具体的には、ターゲットが自社技術に関心をよせるのは「何ができるから」なのかを考えます。例えば、精度が高いとターゲットにとってどんな価値があるのか?摩擦係数を減らせることでターゲットは何を得ることができるのか?小さく作れることでターゲットにどのようなメリットを提案できるのか?などについてです。

ここでは先ほど作った表にある課題を解決するために、自社が提供できる具体的な方法を挙げていきます。できれば競合調査も行い、競合に勝てる内容も検討しておくといいでしょう。

ステップ4 ターゲットが閲覧する媒体を考える(伝える手段)

最終はターゲットが閲覧する媒体を検討し、その媒体に合わせてコンテンツを作って行きます。媒体というのは、TVCM、自社Webサイト、雑誌、Webニュース、新聞、展示会など情報を掲載する物です。媒体によってできること・できないことがありますので、それに合わせて伝えたい内容が正確に伝わるようにコンテンツを作っていきいます。

媒体はできるだけ多く出したほうがターゲットに届く確率は上がりますが、媒体によっては大きな費用が発生することもありますので、予算感を見ながら媒体を選んでください。

有用な媒体 5選

それでは有用な媒体のメリット・デメリットについて紹介していきます。

プレスリリース

プレスリリースは報道関係者向けに出す情報です。プレスリリースを出すことによって、ネットニュースや新聞に取り上げられたりします。そのため、特に日常から情報収集をしている人を対象とする場合に有効です。

新聞やネットニュースには「ニュース性」が求められます。「世界初」「日本初」「業界初」などは取り上げられやすいため、新技術ができたときは必ずプレスリリースを出すようにしてください。

また、既存技術でも「こんなものを作ってみました」というものはネットニュースに取り上げられる可能性がありますので、プレスリリースを積極的に使ってみるのもよいと思います。

参考|プレスリリースを使って、自社情報を広く届ける方法とは

Webサイト(SEO、リスティング広告など)

ターゲットが情報を調べる際に、必ずと言っていいほど使うのがGoogleやYahoo!などの検索エンジンです。ターゲットは検索窓に単語を入力し、検索結果に出てくるWebサイトの情報を調べながら情報を集めています。

そのため、検索結果の一番上に自社のWebサイトが表示されれば、ターゲットに自社技術を見てもらえる確率が上がります。検索エンジンで自社サイトを上位表示させるための方法は大きく2つあります。

  • SEO:無料で上位表示させるためのテクニック
  • リスティング広告:有料で上位表示させるための方法

SEOはクリックごとの費用はかからず、上位表示させるためのテクニックです。ただし、有益な情報を掲載しないといけないため、コンテンツづくりが大変になります。また、上位表示されるかどうかは保証されず、すぐに効果が出るものでもありません。

リスティング広告は1クリックごとに費用が発生しますが、予算次第で必ず上位表示されます。キーワードの選定をうまくしないと、ターゲット以外からのクリックが増えてしまい、予算が無駄に消化されることもありますので注意が必要です。

ターゲットによって検索キーワードが変わるため、常に上位表示させるためには少し工夫が必要になります。

例えば、リスティング広告の場合は設定キーワードに複数のキーワードを設定します。SEOの場合、1キーワード1ページ必要になりますので、ターゲットが検索するキーワードを上げた上で、キーワードに対して1ページ作っていく必要があります。

SEOは労力はかかりますし、効果が得られるのも遅いですが、一度上位表示させることができれば、長期間高い効果を得ることができます。逆にリスティング広告はすぐに効果はでますが、広告をやめたら効果は消えるため、費用をかけ続けなければならないというデメリットもあります。

参考

製造業のためのSEO対策・完全ガイド
BtoB製造業におけるリスティング広告

雑誌

雑誌はターゲットを極端に絞る場合に有効です。例えば、型技術やプラスチックスなどはその業界に特化しているため、業界へのアプローチはしやすくなります。自社の情報を掲載してもらうためには「寄稿」か「広告」になります。効果が単発で終わるため、継続しなければなりませんがターゲットを絞りたいというときには有効な手段になります。

展示会

展示会の最大のメリットは、製品やサービスを潜在的なビジネスパートナーに直接紹介できる点です。これにより、自社技術の特徴や利点を強調し、デモンストレーションやサンプルを通じて、製品の品質や性能を実感してもらうことができます。

デメリットはコストです。ブースの設置、製品の運搬、スタッフの手配、宿泊費など、参加費用は高くなることが多いです。また、展示会の準備と運営には多くの時間と労力がかかります。さらに、展示会は競合他社も参加する場であるため、自社の製品やサービスが他社と比較されやすく、目立たない場合は効果が薄れる可能性があります。

YouTube(実験動画)

YouTubeを利用することで、製造業の製品や技術を広く一般の人々や潜在的な顧客に向けて紹介できます。また、動画の内容を実験系にすることで、製品の性能や使い方、革新的な特徴などを視覚的に伝えることができ、視聴者の関心や理解を深めることにつながります

また、YouTubeは世界中で視聴されているため、グローバルな市場に製品をアピールする機会も広がります。さらに、YouTubeのコメント欄などを通じて、直接的なフィードバックや意見を受け取ることができ、市場のニーズを把握する上で役立ちます。

デメリットとしては、品質の低い動画や不適切な内容が公開されると、企業のブランドイメージに悪影響を及ぼす恐れがあることです。動画の制作と編集には時間とコストがかかり、これが結果として期待した効果を生まない場合もリスクとして検討する必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。自社技術の存在をターゲットに伝えるにはさまざまな情報発信をする必要がありますが、ターゲットを絞り、ターゲットの課題と自社技術のマッチングをうまくできれば、最適な情報発信方法が見つかります。

テクノポートでは技術情報の発信のサポートなども行っておりますので、技術の伝え方や情報の発信方法でお困りでしたら、お気軽にお問い合わせください。事例とともに参考情報をお送りいたします。

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英語サイト制作時の5つの注意点

テクノポートの稲垣です。
現在「海外Webマーケティング事業」の責任者を務めています。

英語サイト制作時の注意点と題して、英語サイトを通して中長期的に引き合いを獲得するために気を付けるべき点を羅列しました。サイト制作時だけではなく、すでに英語サイトを運営されている読者の方にも役に立つ内容です。

注意点1. ターゲット地域

英語サイト制作時において、ターゲットとする地域(引き合い獲得に特に注力する地域)は、大きく以下の2つの種類に大別されます。

  1. 英語圏
  2. 全世界(英語圏を含む)

それぞれにおいて、英語サイト制作時に意識するポイントを解説します。

英語圏をターゲットとする場合

サーバー・ドメインの選び方

英語圏の中でも、特定の国(例:アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、シンガポール)が決まっている場合、対象地域のサーバー、ドメインを取得することを検討しましょう。

理由は、英語サイトのサーバーはなるべくターゲット地域に近い場所に設置した方が、その地域からのアクセス速度が速くなり、SEO的にもWebサイトの使いやすさの観点からも良い効果が期待できるからです。

ドメインに関しては、もしターゲット地域に現地法人がすでに存在する場合、現地企業の専用ドメイン(例:.us、.uk)が取得できるか検討しましょう。現地企業ドメインを使用して英語サイトを制作することで、現地の検索エンジンからの評価が良くなる傾向があります。(例:アメリカの検索では、アメリカ企業ドメインのサイトが表示されやすい)また、現地のドメインを取得できている=現地に法人がある、という解釈もできるため、ユーザーからの信頼も得やすいと言えます。

サーバーの設置場所がサイトの表示速度に与える影響については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ドメインの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

英語の種類

英語圏の特定の国にターゲットが定まっている場合、その国の英語(例:アメリカ英語、イギリス英語)をサイト内の言語として採用しましょう。これは必須ではないですが、現地の人が親しみやすい英語を使用することで、深層心理に安心感、親近感を抱かせる目的です。最低でもキャッチコピー部分の英語は、その国のネイティブに表現のチェックをしてもらうことをおすすめします。

ちなみに話者の人口としては、アメリカ英語が約3.7億人、イギリス英語が0.75億人、オーストラリア・ニュージーランド英語が0.3億人となっており、アメリカ英語話者がイギリス英語話者よりも約5倍多いです。(出典:American or British English? 🇺🇸🇬🇧 Which one should you study?)

検索エンジンのシェア

ターゲット国でシェアが高い検索エンジンを調べておきましょう。特にGoogle以外の検索エンジンが多くの割合で使用されている国については、SEO対策、広告配信に際して、特別な対応が必要か事前に確認しておきましょう。特に広告配信を行う場合、どのメディアにどれくらいの予算を投下するべきかは、この調査の結果を参照して判断することをおすすめします。

検索エンジンのシェアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

全世界をターゲットとする場合

サーバー・ドメインの選び方

英語圏を含めた、全世界向けに英語サイトを制作する場合、全世界向けドメイン(例:.com、.net)を採用することをおすすめまします。これらのドメインは名前の通り、全世界の検索エンジンにおいて、検索結果への表示の確率を高めてくれるためです。

詳しいドメインの種類、それぞれのメリット・デメリットについては、以下の記事で解説しています。

特に現在は日本企業ドメインを使用しているが、なかなか海外からのアクセス(引き合い)が増えずに困っている、という場合はドメインの切り替えを検討する価値があると考えます。ただ、ドメインの切り替えに伴うデメリット(例:ドメインスコアの低下)も考慮する必要があるため、様々な要因を複合的に考慮し、中長期的にメリットがあるかどうかで判断をしましょう。

英語の種類

全世界向けの英語サイトを制作する場合、結論、アメリカ英語を採用することをおすすめします。理由は、非英語圏の話者にとって、アメリカ英語が最も理解しやすい英語であるためです。

非英語圏の英語話者にって、アメリカ英語は馴染みがある可能性が高いです。理由は、アメリカが世界の文化的中心であり、映画、ドラマ、音楽、などアメリカ英語が世界中にすでに浸透しているためです。

検索エンジンのシェア

基本的に、GoogleによるSEO対策、広告出稿をおすすめします。理由は、全世界で見ると、Googleのシェアが圧倒的だからです。

以下のグラフは、全世界の検索エンジンのシェアを示しています。(期間:2021年12月〜2022年12月)

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

こちらのグラフからも一目瞭然ですが、Googleが全世界において90%以上のシェアを得ています。すなわち、全世界向けの英語サイトを制作する場合、Googleを中心にSEO対策、広告出稿、並びに付随する調査・分析作業を行えば問題ないと言えます。

注意点2. SEO対策・広告運用

英語サイトへの集客方法の軸となる、SEO対策・広告運用について、注意するべき点をまとめます。

難度は高い

これは遅かれ早かれ気づくことではありますが、英語サイトによる集客、引き合いの獲得は国内のそれらに比べると難度は高いです。言い換えると、現在国内で順調に成果が出ているページ、サイトをそのまま英語翻訳するだけで、国内と同じような成果が出る、ということにはならない可能性が高いです。

理由は単純で、海外の方が市場が大きく競合の数も多いからです。もちろん、国内のサイトの英語翻訳によりそれなりの成果が出る可能性はあります。ただ、日本語サイトで成果が出た方法が英語サイトでも通用するだろうと盲信し、必要な調査、分析作業を怠った状態で成果が出るほど甘い世界ではない、というのが私の感覚です。

つまり、国内での成功はあくまで参照程度に活用し、英語サイトは英語サイト用にきちんと戦略から考え直した方が、中長期的に考えると成果が出ると私は考えます。

キーワード選定

テクニカルな話ですが、キーワード選定の方法も英語サイト制作時には大きく変わります。よくある方法として、日本語サイトで集客しているキーワード、ページをそのまま英語翻訳しSEO対策を行う、という方法です。

この方法を否定するつもりはありませんが、往々にして成果が出にくい傾向があります。理由は大きく2つあります。

1つ目は、日本語にはそもそも存在しない英語キーワードを発見することができないためです。日本語からの翻訳、という手段を取る以上、発見できる英語キーワードは、翻訳元となる日本語の範囲内に制限されます。そのため、キーワードの抜け漏れが発生しやすくなり、結果的に有効なSEO対策が行えない可能性が生じます。

また、ページ内に使用されているキーワードについても同様に、日本語の直訳が当該の製品・サービスを表すために適した言葉であるとは限りません。そのため、製品・サービスを呼称する英語は、日本語の翻訳ではなく、海外の競合サイト、画像検索を徹底的に調べる方法が確実です。(特に、日本語で使用されている和製カタカナ英語は、注意を払って英語キーワードを調査することをおすすめします)

2つ目は、日本語サイトのコンテンツでは、海外の検索結果で上位表示させるために不十分である可能性があるためです。これは単純に、国内では最も網羅的で質が高いと評価された記事が、海外のさらに作り込まれた記事に敗れる、というイメージです。こちらは必要に応じて加筆修正を加える形で、十分に軌道修正ができると考えます。

海外SEO対策については、以下の記事で網羅的に解説しています。

注意点3. サイト構成

次に英語サイト制作時の全体の方向性(例:サイト全体の仕様、ページ数、方向性)を決める際に、気をつけるべき点を記載します。

サイト全体のページ構成、作り方は、日本語サイトのそれに縛られる必要はありません。むしろ、日本語サイトはないものだと考え、柔軟に考え直した方が結果的に成果がでる英語サイト制作に近づくと私は考えます。

架空企業A社の例

ここでは架空企業A社を例にとって説明します。(A社は実際には存在しない企業です)
日本では、知名度も販売実績もある製品メーカーA社があると仮定します。

同社の製品は高い品質、短納期、丁寧なアフターサポートを武器に国内で順調に売り上げを伸ばしています。国内向けの日本語Webサイトからは、継続的にアクセス、引き合いが獲得できており、標準品、カスタム品を含めて堅調な売り上げをキープしています。

そこでこの日本語Webサイトの成功を活かして、海外向けの英語サイトからも引き合いを増やすことができないか、と考えます。まずは、日本語Webサイトをそのまま英語に翻訳し、どれくらい引き合いがくるか様子を見てみることにしました。

結果的としては、アクセス数も引き合いの数も思ったほど伸びず「なぜ国内であれだけ成果が出ているサイトが、海外では通用しないのか?」という壁に直面します。

どうするべきだったのか?

ではA社はどうするべきだったのか?、またはこれからどうしていくべきなのか?、についてですが、結論、英語サイト用にサイト全体の構成から考え直すことをおすすめします。思考の流れは、以下のようなイメージです。

  1. 自社製品・サービスの海外における強みは何か?(例:長年の業界経験による安定した品質)
  2. その強みが生きる市場、地域はどこに存在するのか?(例:品質の良い製品には、コストがかかっても投資を惜しまない気質がある北米企業)
  3. その地域における競合他社と比較したときの強みはどこにあるのか?(例:カスタム品に対する柔軟な対応能力、設計へのアドバイス)
  4. 特にその強みが生きる製品・サービスは何か?(例:豊富なラインナップがあり、海外の競合がそれほど強くない製品)
  5. その強みが生きる製品・サービスを表す英語キーワードは何か?(例:custom xxxxx xxxxxx)
  6. そのキーワードで上位表示を狙うために必要な施策は?(例:サービスページの新規作成、既存ページの改修、コラム記事の執筆、被リンク獲得試作)

特に1番、3番については、国内で生きた強みがそのまま海外で生きるとは限らないため、海外における強みを客観的に評価することが必要です。これは海外の顧客からすると、日本はただのアジアの1つの国であり、ヨーロッパ、北米の企業からするとむしろ地理的に不利な立場にある印象を持たれる可能性もあるためです。

また強みというのは、絶対的な指標ではなく、海外の競合との比較により決定されるため、競合のことをよく調べ、彼らがどの製品にどのような強みを持っているか(どの分野に特に注力しているか)を理解しておく必要があります。この情報を頭に入れておくことで、海外の競合がそれほど力を入れていない分野において、自社の優位性が発揮できる可能性に気づくことができます。これは英語サイト制作の方向性を決める際に、大きな役割を果たします。

また5番のキーワード調査については、先の工程で洗い出した強みと製品・技術をうまく表現したキーワード(ニーズを持った顧客が検索しそうなキーワード)を発見することが一番の目的です。日本語では需要がないようなニッチな分野において、全世界で見るとキーワード検索ボリュームが見つかることは往々にして起こり得るので、先入観を捨てて丁寧に調べることが必要です。

長くなりましたが、要は英語サイトでは英語サイト用に企画からきっちり作り直した方が、遠回りに見えて中長期的に見ると成果が出ます、という主張です。

注意点4. 制作するべきページ

次に英語サイトでは意識して制作しておいた方がよいページを記載します。

海外の拠点、代理店一覧ページ

既に海外拠点がある、もしくは海外の代理店がある場合に限られますが、海外の製造・販売能力をアピールするページは制作した方が良いと言えます。

顧客側の立場になった時に、製品を販売する企業の拠点・代理店が自国にあるかというのは、製品導入の是非を決める上で大きな要因になり得るからです。特に特定の地域に向けて英語サイトを制作する場合は、その国における販売実績、納入実績も可能な限り公開できると望ましいと言えます。

取引の流れページ

海外の顧客が製品を注文、サービスを依頼してからどのような流れで取引が進むのかは、英語サイトにページを作成し説明しておきましょう。理由は、顧客側の視点になったときに、海外の企業との取引の方法は、イメージが難しい場合があるためです。

特に貿易、納品の方法については、代表的な例でも構わないので丁寧に記載しておくと、問い合わせへのハードルを下げることにつながると思います。

よくある質問ページ

特に海外の顧客が疑問に思いそうな点は、HP上で先回りして記載しておくことをおすすめします。例えば、以下のような情報です。

  • 返品ポリシー
  • 支払い方法
  • アフターサポートについて

シンプルな回答を用意することが難しい場合でも「Please contact us for further details.(詳しくはお問い合わせ下さい)」という受け皿を作っておくことで、質問の内容に対して少なくとも対応できる体制がある、ということは伝えられます。

プライバシーポリシーページ

個人情報保護法をはじめとする、情報の取り扱いについては国内以上に気をつける必要があります。

特にヨーロッパ地域、北米をターゲット地域として考える場合、プライバシーポリシーはターゲット地域の法律に則る形で作成する必要があります。可能であれば、対象地域において知見のある弁護士に相談し、法律的観点からページの内容を精査していただくことをおすすめします。

注意点5. その他

最後に上記のカテゴリには属さない内容で、注意すべき内容を記載します。

GDPR(General Data Protection Regulation)

ヨーロッパ地域、北米をはじめ各国で個人情報保護の規制が厳格化される傾向が強まっています。数ある個人情報保護規制の中の一つがこのGDPRと呼ばれるものです。

英語サイト制作において、顧客個別の情報を取得する場合、Cookieの設定をはじめとする必要な対策を、このGDPRに準拠する形で導入しておくことが必要です。

フォント

英語サイトで一般的に使用されるフォントは、大きく分けてセリフ体とサンセリフ体の2つがあります。

セリフ体のセリフとは、文字の先端にある飾りのことです。Century、Georgia、Times、Garamondなどがあります。下記の表の上4つと下4つを見比べていただければ違いがわかると思います。

サンセリフ体のサンセリフとは飾りがないことを意味しており、Webサイトでは日本語Webサイトでは、サンセリフ体のほうが読みやすいとされています。Arial、Helvetica、Verdana、Lucida Grandeなどがあります。

最後に

英語サイトからの引き合い獲得に注力にされる企業様のほとんどが、既に日本語サイトを持っており、かつ一定の成果を挙げられていると思います。そのような場合であっても、安直に日本語サイト制作で成功した手法が、そのまま英語サイト制作時でも活用できるだろう、と考えずに地道に設計から行なっていただくことを私は推奨します。その方が、中長期的に見ると、最短距離でゴールに近づくと実感しているからです。

長くなりましたが、英語サイトを制作時に上述した内容が少しでもお役にたてば幸いです。

 

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製造業のポジショニング戦略/差別化を超える3つのポイント

「顧客からもっと選ばれるように、会社の認知活動をしよう!」

と意気込み、WEBサイトの作成や、SNSの立ち上げ、WEB広告の運用などに、思いつくまま費用を投じてしまっていないでしょうか?

こんにちは。誇りある技術を持つ企業がシナジーを起こすブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。

こういった活動も効果がないわけではありませんが、実はこれらの認知活動を始める前にやるべき事があります。それは、自社の業界における「ポジション」を定める事です。

顧客は、原材料だけでなく人件費のなどあらゆるコストが高騰する現代において、企業成長を支えてくれるビジネスパートナーを求めています。だからこそ会社の規模に関わらず、自社だけのニッチな領域を見つけ出し、自分たちが最も得意とする市場でシェア1位を目指す、効果的なブランディング戦略を用いる必要があります。

ポジション戦略をするメリット

ポジション戦略をすることのメリットは、競合他社を無くなる事です。自社だけしかいないニッチトップになることで得られるメリットについて詳しく3つの観点からお話しします。

①競合他社との差異が明確になる

競合他社の商品・サービスに目を配ることなく、独自の領域に対してより専門性を深めていくことが可能です。

②購入意欲が高い顧客からの問い合わせ

自社の専門性や、得意領域を明確に提示できるようになると、「○○の△△ならここに聞けば違いない」という、事前に下調べを済ませた顧客から問い合わせが来るようになります。

③顧客満足度が高まる

顧客自身が求めていた商品・サービスが、相談から依頼・納品まで受け続けることができるので、自然と顧客満足度が高まります。

独自ポジショニングを確立する3つのポイント

ニッチな領域を見つけ出すということは、自社が最も役に立つ場所(ポジション)を定めるということです。やり方としては、自社が影響を及ぼす範囲を「どの業界の」→「どの工程の」→「誰にとっての」というように、どんどんとピントを絞っていくイメージです。その上で、やってはいけない3つのポイントをご紹介します。

1.価格だけで勝負しない

価格だけを打ち出すことは、確立しようとしているポジションに競合他社の参入を許す要因になります。

2.技術力だけで勝負しない

技術力だけを打ち出すことも、競合他社の参入を許す要因になります。せっかく築いたポジションも、競合他社が最新の機械装置を導入した事によって、1位をすり替えられてしまうケースもあります。

3.なんでもできますと言わない

差異を明確にすることは、自社でやらない領域を明確にすることでもあります。新しい知識や技術を習得することは長期的にはメリットがありますが、短期的な視点では作業を効率化できず、コストがかさんだり、競合他社に負けてしまうことも考えられます。

技術力×顧客サービスで創る独自ポジション

先にも述べたように、顧客は企業成長を支えてくれるビジネスパートナーを求めています。だからこそ、自分たちの技術に固執することなく、技術に裏付けされた知見を持ってできる顧客サービスが新たな価値を生み出します。ただ作るだけではなく、顧客のビジネスに対して先回りした商品・サービスは技術力一本で勝負してきた中小企業であっても、短期間で技術力だけでなく顧客サービスの比重を増やして、価値を高めていくことは不可能ではありません。自社を客観的に調査し、他者との差異を明確にしたポジショニングによって、自社の強みを最大限に生かすことができるか考えてみましょう。

広域的な広告活動をするよりも、自社のポジションを明確にしてからブランディングや認知活動を集中的に行うことで、短期間で効果を得やすくなります。自社だけのニッチトップ領域を創り、経営に効果的な認知活動を行いましょう。

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製造業のSEO記事を徹底解析

テクノポートの永井です。今回はSEOに強いWebサイトを紹介し、そのサイトがなぜSEOに強いのかを解析していきたいと思います。調査するSEOキーワードは「めっき」「機械加工」「放電加工」「ロストワックス」「プレス加工」の5つ。ぜひ参考にしてみてください。

対象キーワードのSEO記事を徹底解析

1.めっき(月間検索需要:14,800)|2022-11-10時点での検索結果

「めっき」は月間検索需要も多く、競合サイトもたくさんあるため、SEOはかなり難しいキーワードになります。その中で2位になっているのが「ヱビナ電化工業株式会社」のWebサイトです。Webサイトはこちら

SEOの分析をするときに大切なのは「Googleは何を考えているか?」を想像することです。想像するための材料として「Googleが評価しているサイト」である検索結果の上位数サイトをチェックしていきます。

「めっき」の場合、上位サイトすべてが「めっきとは?」という記事になっています。このことより「めっきで検索する人は、めっきとは何か知りたい」ということが想像できます。
すると、構成としては

  • めっきとは
  • めっきの歴史
  • めっきの種類
  • めっきの役割
  • めっきのメリット・デメリット

などを入れることが必須になってきます。さらに、上位5サイト中3サイトはめっき会社なので権威性も高くなっていそうです。

「めっき」で上位を狙う場合は、今の上位サイトと同じ情報を出しても、Googleから評価されない可能性が高いため、SEO戦略としては

  1. すべての情報を網羅した網羅系で攻める
  2. めっきに関する情報を複数ページ作る
  3. めっき以外の技術を掲載する

基本的には網羅系以外で上げるのは難しそうです。そのため、すべての情報を1ページに入れるか、複数ページに分けるのがいいでしょう。文字数としては1万〜2万字程度は想定する必要がありそうです。

5位のNISSHA株式会社は1ページの構成ですが、他のサイトはめっきに関する内容で複数ページ作っています。特に、2位のヱビナ電化工業株式会社は100ページ以上はありますので、検索結果の上位を狙うのは相当難しそうです。

これから上位表示を目指すのであれば、めっき以外の情報を掲載することも検討したほうがよいでしょう。検索者のニーズを「めっきを知りたい→表面処理を知りたい」に拡大解釈することで、他のサイト以上に網羅性の高いコンテンツを作れるようになります。もちろんGoogleがそれをどう解釈するかによりますが、現状は上位サイトのどれも同じような情報になっているため、他のサイトよりも価値があると判断してくれるかもしれません。

2.機械加工(月間検索需要:4,400)|2022-11-10時点での検索結果

「めっき」のときとは異なり、コーポレートサイト1つ、まとめサイト2つ、Wikipedia、indeedが上位に来る結果となりました。「めっき」の場合は上位5サイト中3サイトが専門企業サイトでしたが、「機械加工」では上位5位にそのようなサイトは存在していません。

株式会社エージェンシーアシストも商社という業態であるため、実質機械加工専門のコーポレートサイトは上位表示されていない結果となりました。

そのことを考慮すると、Googleは「検索者は機械加工について調べているが、機械加工の種類が多く1ページで完結できないため、機械加工関係のページが多いWebサイトを上位に表示する。ただ、転職ニーズもありそうなのでindeed、本もありそうなのでamazonも表示しておこう」と考えていると想定できます。

特に、meviyは機械加工のページ数も多く、さらに運営者がミスミグループであるため権威性も高く、1位を取れていると予想されます。

では、「機械加工」で上位表示させるためにはどうすればよいかというところですが、まず1ページだけで上げるのは難しそうです。そのため、複数ページを想定した網羅系にする必要があります

まず、「機械加工とは」という親記事を1本決めて、そこに子記事をくっつけることで上位表示はされると思います。子記事は「機械加工」に関するすべての情報ですね。例えば、加工の種類、精度、材料、使用環境、加工機械などになります。

短時間でここまでするのは難しいと思いますが、親記事を作ってから徐々に子記事を作っていくことで、長期的には上位をめざすことができると思います。

3.放電加工(月間検索需要:2,400)|2022-11-10時点での検索結果

こちらもおもしろい結果になりました。上位5サイトに放電加工の専門企業はおらず、まとめサイト4つ、Wikipediaという結果です。

内容は「放電加工とは」という「めっき」の検索結果と同じですが「めっき」の場合はめっき屋さんが多かったのに対し、「放電加工」では放電加工屋さんは上位5サイトにはいない結果となりました。

理由としては

  1. 放電加工屋さんがSEOをやっていない
  2. 放電加工屋さんのSEOが弱い

のどちらかかと思います。

そのため、Google的には「放電加工屋さんのWebサイトを出したいけれど、充実した情報を掲載しているところがないので、まとめ系サイトで情報が充実したサイトを上位に表示しよう」という考えになっていると予想されます。「めっき」の検索結果を見る限り、このような網羅系コンテンツは権威性が重視されると思われるため、実際に事業として放電加工を行っている企業のコンテンツがもっと上位にきてもいいのではないかと考えられます。

なので、放電加工屋さんはまっさきに「放電加工とは」系で、SEOを行ったほうがよいでしょう

放電加工を専門にしていない場合は、それ以上の網羅系で攻めるしかないでしょう。ただし、網羅系の場合は現在の上位サイトと競合し、かつ権威性でも差異が出ないため複数ページでのSEOをする必要があると考えられます。

4.ロストワックス(月間検索需要:2,900)|2022-11-10時点での検索結果

「ロストワックス」の検索結果は上位5位の中で、専門企業サイトが4つ、まとめ系が1つと専門企業のWebサイトが上位を占める形になりました。パターンでいうと「めっき」と同じようなパターンになります。コンテンツの内容はすべて「網羅系」でロストワックスの基礎知識の説明がほとんどです。その中でも1位となっている株式会社武杉製作所の網羅性は非常に高いと思われます。

ロストワックス専門企業が「ロストワックス」で上位に表示されるためには、株式会社武杉製作所よりも多くの情報を網羅する必要があります。1ページで難しい場合は複数ページ、複数ページでも検索順位が上がらない場合は、ロストワックスの代替となる技術などの紹介も有効になりますので、トライしてみてください。

5.プレス加工(月間検索需要:2,400)|2022-11-10時点での検索結果

「プレス加工」の検索結果は上位5位の中で、まとめサイト4つとWikipediaという結果でした。

パターンとしては「放電加工」と同じようなタイプになります。Googleとしては「プレス加工専門企業のサイトを上位表示させたいが、コンテンツが弱いのでまとめ系の記事を出している」という状況だと想定されます。そのため、プレス加工専門企業が「プレス加工」で検索上位を狙う場合は、「なるほど!機械加工入門」のような網羅系を書けば、10位以内には入ってこられると予想されます。ただ、「なるほど!機械加工入門」は株式会社キーエンスが運営しているもので、権威性もそれなりに高いと思われるので、1位を取るのは難しいかもしれません。

プレス加工は種類や方法、動力などいろいろとコンテンツは用意できると思います。弊社のYouTubeでもプレス加工の概要を紹介していますので、ぜひ見てください。

まとめ

今回は「めっき」「機械加工」「放電加工」「ロストワックス」「プレス加工」の5つのキーワードで検索したときの上位サイトの傾向と実際に上位に表示させるためにはどうすればいいかという内容を解説しました。

1単語の場合はほとんどが網羅系になりますので、どこまで網羅性の高い記事をかけるかが需要になってきます。そこで他社サイトを参考にするのもよいのですが、書籍なども参考にしてみてください。トコトンやさしいシリーズなどはかなりまとまっていますので、コンテンツ作りの参考になると思います。

トコトンやさしいシリーズ

テクノポートでは製造業系キーワードのSEOに特化したサービスも行っています。キーワード調査から記事作りまで一貫して対応できますので、お気軽にご相談ください。

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【まるわかり】SEOに役立つ競合調査の方法 (テンプレ、ツール)

テクノポートの永井です。SEOをするには競合調査が大切です。競合がどのような構成で記事を作っているかを把握して、その上で競合と差別化するオリジナルのコンテンツを用意しなければSEOはうまくいきません。

今回の記事では、競合調査のポイントや調査に使えるツール、事例などを紹介します。SEOをするときにはぜひ参考にしてください。

SEOに競合調査が必要な理由

はじめにSEOになぜ競合調査が必要なのかを解説します。

SEOは勝負である

SEO(Search Engine Optimization)はGoogleなどの検索エンジンで上位に表示させるための方法です。世の中にはたくさんのサイトがあり、検索順位を決めているのはGoogleなどの検索エンジンです。

つまり、検索エンジン(Google)が審判を務めるゲームに勝つための方法がSEOになります。

勝負に勝つための情報収集が競合調査

勝負に勝つためにはルールの把握と競合の調査が大切です。SEOのルールは検索エンジンごとに違いますが、Googleは「検索者にとって有益な情報」であることが大きなポイントになります。このポイントに沿って「競合がどのような情報を掲載しているのか?」そして「その情報以上に有益な情報とは何になるのか?」というのを検討して、対策を立てていきます。

このゲームはあくまでも競合に勝つ、つまり1位になることが目的ですので、競合調査はしっかりと行ってください。

競合調査のポイント

競合調査のポイントを紹介します。

競合サイトを決める

競合を調査するためには、まず競合を決めなければなりません。競合はリアル業界での競合、ネット上での競合の2種類に分けられますが、SEOを検討する際は「ネット上での競合」を競合として決めてください

ネット上での競合を探す場合は簡単で、選定したSEOキーワードで検索したときの検索結果の1ページ目に出てくるサイト、だいたい10サイトを競合として決めれば大丈夫です。

競合サイトのターゲットを想像する

競合サイトが決まったら、次にターゲットを想像します。

Googleは検索者にとって有益な情報を掲載しているサイトを上位に表示させているのですが、ここで大きな疑問がでてきます。「検索者にとって有益な情報」とは何か?つまり、検索者が何を求めているのかを誰がどうやって判断しているのか?という疑問です。これは「ビッグデータを使ってGoogleが検索キーワードから想像している」ということになります。
このゲームの審判はGoogleなので、Googleが検索者のニーズを勝手に想像して、それに合致するサイトを上位に表示します。

SEOをする際は「Googleが検索者のニーズをどのように考えているのか?」ということを想定しなければなりません。ここで重要なのは検索者の真のニーズではなく、Googleの想定を理解することです。その方法は1つ、対象キーワードで検索することです。

このゲームは検索することで結果がすぐにわかります。つまり、Googleが高く評価しているサイトがどのサイトなのかが具体的に、しかも順位ごとにわかります。

この情報をもとに「Googleが想定している検索者のニーズ」を想像していきます。

まずは、競合と設定した10サイトのターゲットを想像し、Googleが想定している検索者のニーズを調査します。次に、自社の記事のターゲットを設定し、Googleのニーズとターゲットのニーズを合わせた記事を書いていきます。

競合サイトの構成を確認する

Googleから高評価を得るためには、競合サイトとの差別化が必要です。

Googleは検索者に「いい検索エンジン」として評価されることを目的としてるため、検索結果やその順位にはかなり気をつかっています。言い換えると、1ページ目に不要なサイトが出てきた場合、検索者は検索エンジンを乗り換える可能性があります。Googleはこれを避けたいんですね。

そこで、Googleは検索者にとって有益であろうサイトを複数出して、検索者に合致する確率を上げる方法をとります。そのため、同じ情報を掲載しているサイトは出さずに、情報の質が高いほうを1ページ目に掲載して、それ以外は2ページ目以降に掲載することが多くなります。

つまり、競合と同じ情報を出しつつ、さらに有益な情報を追加することで自社のサイトを上位に持ってきやすくなります。

だからこそ競合サイトの記事の構成確認が大切になってくるのです。

競合調査をした後

競合調査をした後は、いよいよ自社のサイトの構成を作り記事を書いていきます。記事の内容はおもに「網羅系」と「事例系」の2種類を使い分けます。網羅系の場合は構成を作る段階で、競合が出している一般的な情報をまとめて自社の記事に反映します。

事例系の場合は、まず事例の数を記載し、多めに事例の説明を入れます。検索キーワードによって網羅系がいいか、事例系がいいか変わってくるのでよく検討してみてください。

競合調査に役立つツール一覧

サービス サービスの内容
(サイトより抜粋)
費用 サービスURL
パスカル SEOツール・パスカルは、コンテンツマーケティング および SEOの大幅な作業効率化を実現する有料ツールです。時間のかかる競合サイトの分析を自動化。検索上位ページの傾向からコンテンツやタグの改善点を比較分析します。 有料(無料の体験版あり) https://www.pascaljp.com/
アナトミー プロフェッショナルが行う高度なSEO分析を、直観的な操作で視覚化するツールです。 有料(無料の体験版あり) https://siteanatomy.com/
ahrefs(エイチレフス) Ahrefs(エイチレフス)は世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。自社サイトだけでなくあらゆる競合サイトの被リンク分析(バックリンク)や検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワード、ソーシャルメディアの反応を把握することが可能です。 有料 https://ahrefs.com/ja
Majestic SEO 誰が自社ウェブサイトにリンクしているかを探す。
Majestic は、ウェブをマッピングして、市場を支配するために必要なリンク インテリジェンス データを提供します。SEO の有力ブランドによる受賞歴のあるデータをご活用ください。
有料 https://ja.majestic.com/
キーワードプランナー “適切なキーワードを選択
適切なキーワードを選ぶと、購入見込みの高いユーザーに広告が表示できます。Google 広告キーワード プランナーがキーワード選びをお手伝いします。”
有料(無料は機能制限) https://ads.google.com/
Ubersuggest ドメインかキーワードを入力するだけで、競合に勝てるSEO戦略を提供します。 有料(無料の体験版あり) https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
GRC 検索順位チェックツール 有料 https://seopro.jp/grc/
SEARCH WRITE 知識がなくてもすぐに使えるSEOツール
SEARCH WRITE(サーチライト)は、SEO成果の可視化・分析・施策立案からタスク管理までを総合的にできるSEO対策支援ツールです。自社キーワードの分析からページ調査・競合分析までを1つのツールで。
有料 https://searchwrite.jp/
SimilarWeb ウェブサイト分析に使える、解析ツールや調査機能が勢揃い!サイトパフォーマンスを比較し、浅酌を分析し、市場シェアを拡大しましょう! 有料(無料の体験版あり) https://www.similarweb.com/ja/
Dockpit 競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン
Dockpit(ドックピット)は消費者のWeb行動ログデータをもとに、市場調査・ユーザー理解を実現します。直感的なダッシュボードで、誰でもカンタンに3C(自社・競合・市場)分析。短時間でデータドリブンなマーケティングを可能にします。
無料 https://www.valuesccg.com/dockpit/
Keywordmap Keywordmap(キーワードマップ)は、競合サイトの調査・分析に強みを持つSEO・コンテンツマーケティングツールです。ビッグデータに基づいたキーワード選定、コンテンツ制作、広告調査を実現し、あなたのWebマーケティングを支援します。 有料 https://keywordmap.jp/
SEMrush Semrushの日本公式サイト。SemrushはSEO、広告、SNS、コンテンツマーケティング、競合分析を実現するオールインワン競合分析ツールです。世界1000万人に愛用され、月額$119.95からと圧倒的なコストパフォーマンスで利用可能。 有料 https://semrush.jp/
Gyro-n SEO 検索順位チェックから競合分析、キーワード分析まで、SEO管理に必要な機能を網羅したSEOツール 有料 https://www.gyro-n.com/seo/
SE ranking 事業者、代理店、SEOスペシャリスト向けの順位チェックソフトウェア。マーケティング戦略に必須のSEOツール SE Rankingで監視、テスト、分析を実施。 有料 https://seranking.com/jp/
ラッコキーワード 無料で利用できるキーワードリサーチツール

調査したいキーワードを入力すると一瞬でキーワードリサーチに必要な情報を収集してくれる

マーケティングや記事・動画などのコンテンツ設計に役立つツールです!

無料(一部有料) https://related-keywords.com/

競合調査事例

競合調査例(2022-10-18)
キーワード:プレス加工

結論:競合の情報量が多く、差別化が難しいため「プレス加工」で上位表示は難しい。

Googleの想定ターゲットがプレス加工を知らない人になっていると予想できることから、「◯◯とは系」の内容を入れることは必要。ただし、それだけだと競合に勝てないので、プラスαの情報として「事例」「動画」などを入れることで自社の情報優位性を上げることが大切になります。

検索
順位
サイト カテゴリー 想定ターゲット タイトル 見出し(抜粋)
1 キャディ株式会社 ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工とは?特徴・種類・加工法・製品例を詳しく解説
  • プレス加工とは加工物を圧着して行う加工のこと
  • プレス加工の特徴と他の加工との違い
  • プレス加工の主な種類
  • プレス加工で使われる用語
  • プレス加工を用いて作られる製品
  • プレス加工で必要とされる金型とは
2 株式会社キーエンス ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工 | 塑性(そせい)加工 | なるほど!機械加工入門 | キーエンス
  • プレス加工とは
  • プレス加工の種類
  • 金型とプレス加工方式の種類
  • プレス加工と板金加工の違い
  • プレス加工機の種類
  • プレス加工の被加工材と金型材
  • プレス加工の不良
3 wikipedia ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工 – Wikipedia
  • プレス加工
4 ものづくりエンジニアのための「はじめの工作機械」 ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工とは?代表的なプレス加工法とプレス加工工程・事例
  • プレス加工ってどんな加工?
  • プレス加工のメリットとデメリット
  • プレス加工の種類について
  • プレス加工と鍛造の違い
  • プレス加工による製品の例
  • プレスで使用される材料「ブランク」「定尺材」について
  • ブランクの素材について
  • プレス加工工程の種類について
  • プレス加工の後工程
  • プレス加工とは?まとめ
5 工場タイムズ ◯◯とは系
他の加工との比較系
プレス加工を知らない人 プレス加工とは? 板金加工との違いとメリット・デメリット
  • プレス加工とは
  • プレス加工で成形される製品例
  • 加工方法の種類
  • プレス金型の種類
  • 板金や鍛造加工との違い
  • プレス加工のメリットとは
  • プレス加工のデメリットとは
  • プレス加工の仕事内容
6 mitsuri ◯◯とは系 プレス加工を知らない人 プレス加工の基礎知識や種類について専門家が徹底解説!
  • プレス加工とは
  • プレス加工の仕組み・工程について
  • プレス加工における金型ついて
  • 金型の種類
  • プレス加工の種類
  • プレス加工と板金加工との違い
  • プレス加工のメリット・デメリット
  • プレス加工製品事例
  • プレス加工で用いられる金属について
  • プレス加工を一流の板金加工業者に発注しませんか?
7 有限会社 川田製作所 ◯◯とは系
事例
プレス加工を知らない人 金属プレス加工の種類とは?代表的な種類と加工事例を紹介
  • 金属プレス加工とは
  • 金属プレス加工の種類
  • プレス加工で起きやすい不良
  • 金属プレス加工で生産できるもの

まとめ

競合調査の必要性や、ポイント、役に立つツールや事例を紹介しました。SEOをして検索上位に表示させるには競合調査が大切です。SEOのために本記事で紹介したツールをぜひ活用してください。

テクノポートでは、お客様のホームページリニューアルやSEOなどを支援できます。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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【外注先の選定】SEOに強いホームページ制作会社の選び方

はじめに

これから自社サイトのSEO対策を強化していきたいと考えている方にとって、SEOを勉強しながら対策していくのは時間のかかる作業だと思います。

そのような場合、SEOが得意なプロのホームページ制作会社にサイト制作を依頼するのも一つの方法です。今回の記事では、SEOの強化を担ってくれるサイト制作会社の選び方をわかりやすく紹介します。

SEOとは

SEOとは検索エンジンをハックして、自社のサイトを上位表示させるための対策です。検索エンジンにはGoogle、Yahoo!、bingがありますが、使用される割合としてはGoogleのほうが多いため、GoogleでSEO対策を行っていきます。

検索順位を上位にするためのアルゴリズムは公開されていませんが、ユーザーファーストを重視する基本的な考え方はGoogleより公開されています。その考えに基づけば、順位を上げることは可能です。

ただ、検索エンジンのアルゴリズムは更新されていくので、一度Webサイトを公開すれば終わりではなく、定期的に自社のサイトを見直す必要があります

SEOが必要な理由

SEOと問い合わせの数には相関性があり、SEOを強めると問い合わせ数が増えるからです。

問い合わせを増やすためには、まずはユーザーに「認知」してもらわなければなりません。そして、認知してもらったあとに、興味をもっていただくことでお問い合わせに繋がります。つまり、認知されなければお問い合わせは全く増えないことになります。

ユーザーに認知してもらう方法はいろいろとあり、検索エンジンもその一つです。検索エンジンで認知度を高めるためには、「◯◯◯」というキーワードで検索したときの検索結果のページに自社のサイトが表示されなければなりません。検索結果に表示されないサイトはユーザーに認知してもらえず、お問い合わせは一切増えません

そして、この検索結果の上位に出すためにはSEOが必要になってきます。

SEOの目標順位

上の棒グラフは検索順位と平均クリック率の関係を示したものです。検索1位に対し2位では約50%、10位では約10%のクリック率になっているのがわかります。SEOの目標順位としては最低でも1ページ目に表示される9位以内を目指すとよいでしょう。2ページ目以降ではページを変える手間が発生するため、ほとんど見てもらえない可能性があります

SEOは問い合わせ数に直結するため、各社しのぎを削って対策を行ってきています。そのため、検索需要が多いキーワードの場合、年々SEOの難度は上がってきています。

SEOの方法

SEOの方法は日々変化してきています。これは、Googleアルゴリズムがレベルアップしていることが要因です。昔は外部サイトに自社サイトのリンクを貼ってもらったり、キーワードの個数が多いということが受容しされていました。

しかし、今は「ページの内容」が重視される時代に変わり、小手先のテクニックの重要度は減ってきています

これには、GoogleのAIがコンテンツの内容を理解できるようになったことが大きく関係しています。

Googleの理念は「検索者にとって有益な情報を出すこと」になりますので、ユーザーが何を知りたくてそのキーワードを検索したのかを想定した上で、ページを作ることが望ましいとされています。ページを一つ作るにしてもマーケティングが重要な時代になってきているのです。

SEOは誰にでもできるわけではなく、2つの情報を持っている必要があります。
1つはSEOのテクニックで、これはSEOについて勉強すれば誰でも身に着けることができるようになります。そして2つ目は「業界の知識」で、これが重要になってきます。

SEOの具体的な手順は、以下の通りです。

  1. キーワードの選定:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/28637
  2. 記事の構成作り(見出しを作る):https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/27559
  3. 記事の執筆:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/27559
  4. 記事のWeb化

この中で大切なのが「キーワードの選定」と「記事の構成作り」です。SEOキーワードは何でもいいわけではなく、検索需要や競合調査、自社の関連性を踏まえた上で選定を行います。

このとき業界の知識がなければ、適切なキーワードを選定することはできません。記事の構成についても同様に、業界の知識がなければSEOを意識した構成を作ることはできません。特に、Googleは「独自コンテンツ」を重要視する傾向にあるため、業界の理解と自社と競合の差別化ができなければSEOの強いページを作ることは難しくなります。

アクセス数とSEOの関係

アクセスを増やすための広告媒体には広告やTV、SNSなどさまざまなものがあります。その中の多くが一過性のものになりますが、SEOはそうではありません。

例えば、テレビ、雑誌、広告などはある一定の期間は効果がありますが、その期間を過ぎると効果はなくなってしまいます。効果を継続するためには、出し続けなければならず、費用が多くかかってしまいます。

一方、SEOを強めたWebサイトは長期的にアクセスを集められるため、ユーザーの関心を引き続けることができます。費用もショットで済む場合も多く、コストパフォーマンスの良い方法です。ただし、Googleのアルゴリズム変更や競合の登場により順位が下がることもありますので、定期的なチェック、リライトは必要になります。

ホームページ制作とSEO

ホームページの設計

ホームページを設計する段階でSEOを意識する必要があります。 次の図はリード獲得の役割を担うサイトの構成例を示したものです。サイトマップを構成するページには次の3つの役割があります。

  • ランディングページ(アクセスを増やすためのページ)
  • 訴求ページ(問い合わせ率を上げるためのページ)
  • クロージングページ(最終的なお問い合わせに繋げるためのページ)

ホームページを構成するページにはそれぞれ役割をもたせることで、アクセスとお問い合わせを実現し新規顧客に繋がる集客力の強いWebサイトを作ることができます。サイトマップ作ってユーザーに迷わず、Googleクローラーに気づいてもらえるようなサイト作りをします。

SEOをあとから強化することは可能

制作段階でSEO記事を意識するのは大切ですが、初めから100%の完成度を意識して身構える必要はありません。SEO記事はあとから何度でも書き直し(リライト)が可能なので、段階的に強化していくことも可能です。大事なのは、書きながら修正していくという意識とアクセス数が伸び悩んでいてもあきらめず分析をして改善をくりかえしていくという意思です。

SEOに強いホームページ制作会社とは

できるだけ早くSEOの効果を出したい場合は、SEO強化の実績があるホームページ制作会社に依頼するのも一つの手です。SEOに強いホームページ制作会社の特徴を説明します。

SEOの本質を知っている

SEOは単に検索上位に表示させるためのテクニックではなく、ユーザーの困りごとを解決したサイトの提供というSEOの本質を知っています。ユーザーが満足できる記事でなければ、最終的な目的である問い合わせには繋がらない記事となってしまいます。

また、1ページにつき、1つのキーワードに絞ってSEO記事を作成します。例えば、樹脂の成型方法について調べているユーザーでも、「樹脂 射出成型」「樹脂 注型」のように違うキーワードを入力する場合が想定されます。射出成型と注型は用途が異なるため、別のページに分けて記載したほうがコンテンツとして成立します。

SEOの必要なタグの知識を持っている

タグとはHTML言語の「<」や「>」で表現されたもので、タイトルや見出しなどを指定し、Webページの構造を把握しやすくするものです。対策するキーワードをタグに含めることでSEOの対策をします。
Googleなどの検索エンジンはタグからWebページの内容を理解し、検索ニーズと合致しているかどうか判断するため、タグに含めるキーワードが重要になります。

SEOの調査方法を知っている

SEOは検索需要の多いキーワードを探すことと、自社との親和性が高いキーワードを調査することから始まります。調査した結果から選定したキーワードや、見出しは競合サイトと差別化をしていきます。

SEOに強いホームページ制作会社はこのようなSEOの調査方法を知っています。

SEOに強いホームページ制作会社の選定方法

SEOに強いホームページ制作会社の条件はなんとなくおわかりいただけたかと思います。ただ、このような基本的なSEOの知識を満たす制作会社は多数あるため、どの会社に選定したらよいか迷うかもしれません。

ここからさらにサイト制作を外注する会社を絞る方法を紹介します。

業界の知識があること

SEOの強化で検索順位を上げるだけならどの制作会社でも対応できるかもしれませんが、検索流入後の問い合わせを増やすためには、以下に挙げた知識があることが重要です。製造業の場合、製造業のマーケティングに特化したコンテンツ制作会社に依頼するのがよいでしょう。

SEO記事の執筆実績があること

ホームページ制作会社が実際にどのようなキーワードで検索上位の実績をあげたか、公開できる会社に依頼しましょう。

キーワード需要、キーワード順位を定期的にチェックしていること

コンテンツを放置しているとSEOも弱くなってきます。なぜなら、Googleは定期的に検索アルゴリズムを改善しているためです。SEOに強い会社は定期的に検索順位をウォッチしているので、そういった検索順位を調べるツールを使っているかどうかを確認することが大切です。

キーワードの提案を数値でしてくれること

SEOキーワード選定では検索需要と競合数から最適なキーワードを決めていきます。例えば、検索需要と競合数が多ければ、アクセス数は見込めますがSEOが難しくなります。検索需要や競合数を数値で示した上でヘッドキーワード(※1)またはロングテールキーワード(※2)のうち、どのキーワードを狙っていくのかを提案できる制作会社を選びましょう。

※1 ヘッドキーワード:検索数が多いが問い合わせに繋がりにくい
※2 ロングテールキーワード:検索意図が具体的で問い合わせに繋がりやすい

 

製造業でSEOを強化するならテクノポートにお任せください

製造業の知識が豊富

テクノポートでは、製造業を中心とした技術系企業のマーケティング支援を専門に行っております。クライアントの能力を引き出すよき翻訳者として、技術の可能性を広げ、取引先の拡大や技術の用途開発などへ繋げていきます。

Webサイトの戦略立案からサイトの構築、運営まで一貫してサポートしています。

豊富な執筆実績(技術ライティング事業)

記事の執筆は想像以上に時間がかかり、社内だけで対応しようとすると専門の人材が必要になってきます。弊社の技術ライティング事業では、弊社はキーワードの選定から記事の執筆、Webサイトへの反映まで一貫して対応しています。

技術分野に知見の深いライターが、技術系企業が自社のリソースだけでは伝えきれない魅力をコンテンツの力で最大限に引き伸ばし、ブランディングしていきます。SEO記事の執筆でお困りでしたらテクノポートにご相談ください。

定期的なキーワード調査と順位確認

弊社で作成したSEO記事については、専用のツールを使って毎日順位を確認しています。順位が下がってしまった場合でも、いち早く情報をキャッチしリライトすることで機会損失を減らしていきます。

また、定期的にキーワード調査を行うことで、想定していなかったキーワードの発見にも繋がります。

SEOの運営についてお困りでしたらテクノポートにご相談ください。

まとめ

SEOに強いホームページ制作会社とその選定方法について紹介しました。制作会社を選ぶ際は、SEOの知識だけではなく業界の知識を持っている制作会社を選定しましょう。また、自社の強みとターゲットとなるキーワードのマッチングを支援し、検索流入だけではなく、問い合わせ向上の支援をしてもらえるかどうかもポイントです。テクノポートではSEO強化によって、問い合わせを上げた実績がありますので、自社サイトのSEOにお困りの際はお気軽にご相談ください。

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【メーカー必見】SEOキーワード発掘のための切り口を徹底解説

テクノポートの徳山です。技術系メーカーがSEO対策を行うためのキーワード選定を行う際に、製品(技術)名でSEO対策を行うことが多いかと思いますが、ニッチな製品(技術)を取り上げる際に認知度が低く十分な検索ボリュームを確保できない場合があります。

そこで今回は技術系メーカーが自社の製品(技術)の認知度を高め幅広いユーザーのリードを獲得するためには、どのような切り口でSEOキーワードを発掘すればよいのかを徹底的に解説していきます。

検索ユーザーの購買フローに基づいたキーワードを選定

対策キーワードを発掘するための切り口を、検索ユーザーが辿るであろう購買フローに沿って配置すると図のようになります。

カスタマージャーニーマップという顧客行動や心理を購買フローに沿って整理する手法がありますが、それの技術系企業版だとお考えください。多くの検索ユーザーが図のような購買フローの流れで検索活動を行う傾向があり、徐々に検索する切り口が変化していくと考えられます。よって、このフローを考慮して対策キーワードの選定やWebサイトの構成を企画していく必要があります。

購買フローに基づいた対策キーワード発掘の切り口

購買フローに基づいた対策キーワード発掘の切り口

対策キーワード発掘のための切り口

それでは、以下よりそれぞれの切り口を詳しく説明していきます。

製品名

PRする製品(技術)が市場で一般的に呼称されている言葉を対策キーワードとして採用します。上図のカスタマージャーニーマップのとおり、最も購買までの時間が短いユーザーが使用するキーワードとなるため、最優先で取り組むべきキーワードと言えます。しかし、競合他社も同じく注力するキーワードとなるため、SEOでの競争率が高くなる可能性があります。

また、抽象度の高いキーワードほど競争率が高くなる傾向がありますので、さまざまな切り口から複合キーワードを発掘し、なるべく競合が少ないキーワードで対策するのが望ましいです。競合が少ないニッチなキーワードは検索ボリュームが少ないことが多いですが、ユーザーの検索意図が明確なので問い合わせにつながる可能性が高いというメリットがあります。

ユーザーの検索意図

製品を購入するために必要な情報を収集している

対策キーワード例:コネクタの場合

  • 総称・・・コネクタ
  • 形状・・・角型コネクタ、丸型コネクタ
  • 用途・・・電源コネクタ、映像コネクタ、音声コネクタ
  • 規格・・・USBコネクタ、DINコネクタ、RCAコネクタ
  • 特長・・・防水コネクタ、小型コネクタ、絶縁コネクタ
  • 学習・・・コネクタとは、コネクタ 種類、コネクタ 性能 など

競合製品・技術

PRする製品(技術)が開発されたばかりのもので、まだ認知度が低い場合、製品(技術)名キーワードだけでは十分な検索ボリュームを確保できない場合があります。そのような場合は、同じ機能や提供価値を持つ競合製品(技術)名を対策キーワードとして採用することで検索ボリュームを確保できます。競合製品(技術)に対する情報提供を通じて、新製品(技術)の認知度を高めることができます。

また、ここでピックアップした競合製品(技術)を軸に、機能や用途の切り口でキーワードを探っていくと新たな対策キーワードの発掘につながることがあります。

ユーザーの検索意図

競合製品を購入するために必要な情報を収集している

対策キーワード例:エロージョン技術を使った微細加工装置

  • イオンミリング装置
  • ブラスト装置
  • エッチング装置 など

機能

その製品が持つ「機能」や「提供価値」を対策キーワードとして採用します。具体的な用途が見つかっていない機能であっても、Webで情報発信することで新たな用途が見つかることがあるので、一通り機能を洗い出してみましょう。

ユーザーの検索意図

自身の技術課題を解決するために必要な機能や提供価値を持つ製品や技術を探している

対策キーワード例:ヒートシンク(放熱部品)

  • 熱拡散
  • 放熱
  • 冷却 など

技術課題

ユーザーが現在抱えている「技術課題」を対策キーワードとして採用します。一見、先ほどご紹介した機能キーワードと似ていますが、機能を求めるうえで前提となっている技術課題という視点を持つことで発掘できるキーワードの幅が広がります。

ユーザーの検索意図

自身が抱えている技術課題を解決するために、課題が発生する原因やメカニズムを調べている

例:ヒートシンク(放熱部品)

  • 発熱
  • 熱対策
  • 熱故障
  • 熱暴走 など

用途

検索ユーザーが製品・技術を使用する用途(使用シーン)をキーワードに採用します。製品・技術を使用する用途は決まっているが、解決手段に行きついていないユーザーが使用する傾向にあります。

「対象物+機能 or 課題」の複合キーワードも用途カテゴリに含まれます(液漏れ 検知、内袋 噛み込み など)。筆者の経験では、製品名キーワードに次いで問い合わせに結びつきやすいキーワードが多く発掘でき、購買までの期間も比較的短いケースが多いです。

ユーザーの検索意図

自身が直面している技術課題を解決するための用途(使用シーン)で使える最適な製品や技術を探している

対策キーワード例:梱包不具合をチェックするX線検査機

  • 噛み込み検査
  • 液漏れ検査
  • シール不良検査 など

学習

これまでにご紹介した切り口により発掘した対策キーワードが枯渇した場合や、より潜在的なユーザーの開拓を目的とした場合に、活用できるのが学習キーワードです。

ターゲットユーザーが対象の製品・技術領域で日常的な情報収集の場面で使用しそうな検索キーワードで、例えばその分野でしか使われない専門用語や計算式、トレンド系のキーワードなどが挙げられます。

ニーズが潜在化していないユーザーがターゲットとなるため、問い合わせには結びつきづらく、購買までの期間は長いことが多いですが、日頃からユーザーへ情報提供し会社や製品の認知を高めていくことで、ニーズが芽生えたときに最初に想起される存在となることができます。

対策キーワード例

  • IoT製品を探しているユーザー・・・スマート工場、FA、industry4.0
  • 材料開発に従事している開発者・・・マテリアルインフォマティクス
  • 熱設計に携わっている設計者・・・サーマルマネジメント、熱拡散率、熱シミュレーション

まとめ

検索ユーザーの購買フローに基づいた対策キーワードを選定することが重要なことをお分かりいただけたかと思います。キーワードを選定する際は、Webマーケティングの目的によって臨機応変に決めていきましょう。PRしたいと考えている製品・技術を、想定しているターゲットにのみ効率的に販売していきたいのであれば、購買フローの後期ユーザーを狙い、製品・技術を既存顧客とは違う異分野のターゲットにも販売していきたいのであれば前期ユーザーを狙っていく、といった具合です。

テクノポートでは、技術系企業のWebマーケティングを戦略立案から実行まで一貫してお手伝いすることが可能です。Webマーケティングで成果が出ずお困りの企業様はお気軽にご相談いただければ幸いです。

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【簡単】SEOを成功させるための具体的な方法(外注、内製化、事例)

テクノポートの永井です。Webサイトを作る際、SEOを意識することが重要だとよく言われます。

しかし、「SEOを成功させるにはどうしたらよいのか?」「そもそもSEOの成功ってなんだろう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで、本記事ではSEOを成功させるための具体的な方法をお伝えしたいと思います。

SEOで順位を上げるためのセオリー

SEOを成功させるには、ただWebサイトに記事をアップすればよいわけではありません。SEO対策のセオリーを理解する必要があります。まずは、ターゲットとなるペルソナをしっかりと決めましょう。ここはできるだけ具体的に、社内でも共通認識となるように話し合うことが重要です。

続いて、キーワード選定です。ターゲットがどんな課題を抱え、どんな内容を知りたがっているのかを検討し、記事のキーワードを抽出します。抽出したキーワードの検索ボリュームを調査し、多く検索されているものを選定しましょう。

そして、記事の執筆ですが、キーワードを入れつつターゲットが思わず見たくなる内容を心がけましょう。専門性のあるもの、競合より詳しいもの、自社製品の紹介などが記事の内容として好ましいです。

最後に、効果測定と改善を行います。記事はアップして終わりではありません。記事へのアクセス回数や上位表示されているかを定期的に確認し、予想よりも結果が出ていなければ、内容の改善をしましょう。

SEOの記事まとめ

SEOを成功させるための体制づくり

自社のWebサイトにおけるSEOを成功させるためには、きちんとした体制を整えなければなりません。今回は2つご紹介します。

外部に委託する

まずはSEO対策を行っている企業に業務委託する方法です。SEOのノウハウを多く持っているプロであるため、集客や認知拡大といった目的を達成できる可能性がグンと上がります。費用はかかりますので、費用対効果をみて判断してください。

内部でSEO人材を作る

SEOに詳しい人材を社内で一名、徹底的に育成する方法です。時間は多少かかりますが、長期的にはコストを抑えることができます。記事を内製化することで、社内全体のSEO対策体制を作りやすくなります。

SEO対策は想像以上に地道な作業です。ネットの記事やYouTubeで情報を集めることはできますが、いざ自社で取り組むとなった場合は何から手を付けていいかわからないという方も多いと思います。まずは外部に委託し、その上で自社でSEO人材を育成していくのもいい方法でしょう。

SEOを外部に委託する場合のメリットと注意点

外部委託のメリット

SEO対策を外部に委託するメリットとしては、

  • 丸投げできるためメインの業務に集中できる
  • SEOのノウハウを学べる
  • キーワード選定からライティング、順位確認まで一貫して依頼できる

といったことが挙げられます。費用はかかりますが、自社でSEOを進められないのであれば、早めに外部に委託することをおすすめします。

外部委託の注意点

ライターではなくSEO対策を行っている企業に依頼する

SEO対策を外部委託する場合は、個人のWebライターに依頼するのではなく、SEO対策を得意とする企業に依頼するのがおすすめです。

ライターに直接依頼するほうがコストは抑えられるのですが、その後の運用についてのサポートまでやってくれるライターは少なく、長期的に見ると有益ではありません。また、ライターを探すのにも時間がかかるため、効率が悪くなります。

SEOを成功させるには、チェックツールを使ってキーワード選定やコンテンツ診断などを行い、PDCAを回すことが求められます。そのため、密に連絡が取れるSEO企業に依頼することをおすすめしています。

業界の実績がある企業を選ぶこと

SEO対策を行える企業は数多くあるのですが、その中でも同じ業界の経験値を持っている企業に依頼することをおすすめします。SEOは学んですぐに成果が出せるものではありません。掲載されている実績数が少ない場合、たまたま成功しただけという可能性もあります。

  • 実績数はどれくらいあるのか
  • どのような業界で実績があるのか

は必ずチェックしておきましょう。

順位をチェックしてくれるか確認する

SEOの結果は特定のキーワードにおける検索順位であるため、定期的な検索順位の確認が必須です。現時点での検索順位がどれくらいなのか、さらに上位表示させるためにどのような施策があるのかを報告してくれる企業を選びましょう。

費用対効果が得られるかどうか

SEOの費用の相場は記事1本につき3〜10万円ほどで、記事の文字数やインタビューの有無で金額には幅があります。具体的にどんな施策にどんな費用がかかるのかといった、見積もり内容が明確で、納得できる企業に委託するようにしましょう。

内部でSEO人材を作ることのメリットと注意点

内製化のメリット

社内にSEO人材を作ることのメリットとしては、

  • 社内で完結できる
  • コストが安く済む
  • 記事の量産が可能になる

といったことがあげられます。SEO対策企業に任せてばかりですと、記事の方向性や構成が間違っていた場合でも指摘することができません。自社でSEO人材を育成することで、イニシアチブを持ちながら依頼できる体制づくりが大切です。

内製化の注意点

育成には半年は必要

社内にSEO担当者を作ることで、PDCAを素早く回せます。SEO担当者の育成は意外と短期間ででき、長くても半年あれば可能でしょう。外部委託と比較すると時間はかかりますが、実際にトライアンドエラーを繰り返して得たノウハウは、社内の貴重な資産となります。

勉強ツールが必要(本、Web、YouTubeでOK)

SEOをどのように勉強すべきか悩むかもしれませんが、基本的には本、Web、YouTubeに情報はあります。大切なことは実際に記事を書いて、順位がどうなったのか、どうすれば順位を上げられるのかを考え続けることです。

弊社も定期的にオンラインセミナーを開催しているので、ぜひご活用ください。学んだら、キーワード選定から執筆、順位の確認まで一通りやってみることが大事です。

ライティングが必要(記事はライターに外注してもOK)

社内のSEO担当者を育成できたら、記事の執筆のみをライターに外注するのもいいでしょう。企業に依頼するよりもコストを抑えることができます。

SEOを成功させるための裏技

SEOを成功させるための3つの裏技を紹介します。

「◯◯とは?」系の記事を作る

「◯◯とは?」といった知識系の記事は、一般的な内容が多く、上位サイトを参考にしやすいため、作る手間が少なくて済みます。SEOで順位を上げる難度は高いですが、上位サイトを確認してみて、情報を追加できるようであれば、網羅性かつ専門性のある有効な記事になるでしょう。

ニッチキーワードの記事を作る

ニッチキーワードの記事を作成してみましょう。競合記事が少なく、検索順位10位以内が取りやすいです。さらに、ニッチキーワードで検索してサイトに来てくれた人は、購買意欲が高い人が多く、問い合わせにもつながりやすいでしょう。

ただし、ニッチすぎて誰にも検索されない事態にならないように、検索ボリュームは事前にチェックしましょう。

他社記事の8割を参考にする

書きたい記事のSEO対策キーワードで検索してみて、上位10サイトを確認しましょう。これら他社の記事を参考にしながら見出しを作成し、そこに自社の新しい内容も入れることがポイントです。自分の判断ではなく、リサーチに基づいて記事を作成することはSEOを成功させる上で重要な過程となります。

テクノポートのSEO事例

キーワード:「銅 プレス加工」

愛知県の株式会社三洋電機製作所は「銅 プレス加工」で検索順位1〜2位になっています。「銅 プレス加工」は材料+加工名というニッチな分野を狙ったもので、的を絞ることで高順位を獲得することに成功しました。構成とライティングはテクノポートで行い、お客様にチェックしていただきました。

企業サイト:http://sanyo-dss.co.jp
SEOページ:http://sanyo-dss.co.jp/cu_press/

キーワード:「デジタルトルクレンチ 無線」

新潟県の株式会社アドレックは「デジタルトルクレンチ 無線」で検索順位4位になっています。ブランド力が高い企業が多い中、機能を絞ることで高順位の獲得に成功しました。
構成はテクノポート、ライティングは株式会社アドレックで行っています。

企業サイト:https://www.adrec-jp.com
SEOページ:https://www.adrec-jp.com/products/pro-wrench

キーワード:「ばね 量産」

大阪府の山陽株式会社は「ばね量産」で検索順位1〜2位になっています。ばね専門メーカーが多い中、「量産」というキーワードを追加することで高順位の獲得に成功しました。キーワード選定をテクノポート、構成とライティングは山陽株式会社に行っていただきました。

企業サイト:http://sany.co.jp/
SEOページ:http://sany.co.jp/works/spring-processing/

キーワード:「ガントリーローダー」

岐阜県の水野鉄工株式会社は「ガントリーローダー」で検索順位2〜4位になっています。自社の得意とする技術を出すことで、高順位の獲得に成功しました。構成とライティングはテクノポートで行い、お客様にチェックしていただきました。

企業サイト:https://mizuno-tk.jp
SEOページ:https://mizuno-tk.jp/gantry_loader

キーワード:「専用機 愛知」

愛知県の名古屋精工株式会社は「専用機 愛知」で検索順位1〜2位になっています。場所を絞ることと社名に名古屋が入っていることで、高順位の獲得に成功しました。構成とライティングはテクノポートで行い、お客様にチェックしていただきました。

企業サイト:https://meisei-web.co.jp/
SEOページ:https://meisei-web.co.jp/

まとめ

今回は、SEOを成功させる方法として、外部委託と社内のSEO人材育成という2つの方法をご紹介いたしました。それぞれにメリットがあるため、あなたの企業が使える時間・費用を考慮しつつ、どちらがよいか検討してみてくださいね。

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コンテンツマーケティングにおけるSEOの位置付けや役割を解説

インターネットのますますの普及によって、コンテンツマーケティングの市場規模は年々拡大しています。コンテンツマーケティングにおいてSEOは非常に重要な集客手法であり、効率よく施策を進めるうえで欠かせない存在です。本記事では、コンテンツマーケティングの概要や成功するためのポイントを中心に、コンテンツマーケティングにおけるSEOの位置付けについて解説していきます。

コンテンツマーケティングの導入を検討しているが、そもそもコンテンツマーケティングとSEOでは何が違うのか知りたいという方は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

コンテンツマーケティングにおけるSEOの位置付け

はじめに、コンテンツマーケティングにおけるSEOとはどのような位置付けなのか解説していきます。

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、ターゲットユーザーにとって価値のある情報・コンテンツを発信することで、自社製品や自社サービスに興味を持ってもらい、最終的には問い合わせや購買につなげるマーケティング手法のことです。

コンテンツマーケティングという言葉は概念的な意味合いが強く、有益なコンテンツを用いて、上述した目的を達成するための活動全般のことを指します。そのため、SEO対策であればSNS活用であれ、ユーザーへ情報提供しているコンテンツがユーザーにとって有益であり、その結果として情報発信している企業がマーケティングにおける目的を達成できていれば、その活動はコンテンツマーケティングと呼べるでしょう。

コンテンツマーケティングの種類とSEO

コンテンツマーケティングにはさまざまな種類がありますが、目的によって以下の3種類に分類されます。

1.Webサイトへの新規ユーザーを集客する

  • Web記事
  • インフォグラフィック
  • 動画
  • SNS

2.新規リードを獲得する

  • ホワイトペーパー
  • リサーチレポート
  • ウェビナー(情報提供型)

3.保有リードを育成し商談を獲得する

  • メルマガ
  • 導入事例
  • ウェビナー(サービス紹介型)

SEOは、コンテンツマーケティングにおける集客方法の一つという位置付けです。主にWeb記事を増産することで、検索エンジンを使って情報収集しているユーザーから自社Webサイトへのアクセス流入を増やすための手法です。

最近では検索エンジンを使って画像検索や動画検索をするユーザーも多いため、インフォグラフィックや動画を使ったSEO対策も有効な手段となり得ます。

コンテンツマーケティングの種類について、詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

コンテンツマーケティングにおけるSEOの役割

前項でも解説したとおり、SEOはコンテンツマーケティングにおける集客方法の1つですが、ここでは具体的なその役割について解説していきます。

コンテンツマーケティングは「情報収集」段階のユーザーへリーチする手法

ユーザーの購買フロー
図:検索ユーザーの購買フロー

コンテンツマーケティングは、検索ユーザーの購買フローにおいて、購買までの道のりが最も遠い①「情報収集段階」のユーザーにリーチできることが最大の特徴です。

情報収集段階のユーザーは自身のニーズや購買したい製品の要件定義ができていない状況なので、問い合わせにつながるまで時間がかかるというデメリットはあります。しかし、購買フローの初期段階にいることから、まだ競合他社との接触が行われていない可能性が高いです。

コンテンツマーケティングにより、競合他社に先んじてユーザーとコミュニケーションを行うことができるため、場合によっては競合他社と接触をさせないまま顧客化できるというメリットがあります。

SEOは検索エンジンを使って「情報収集」するユーザーにリーチする手法

SEOはあくまでサービスや商品を購入検討する前の、①「情報収集段階」のユーザーを検索エンジンから集めることが目的の「集客手法」です。

そのため、最終的なコンバージョンへつなげるためには、ホワイトペーパーなどでリード化したり、メルマガやSNSといった手法を使いリードナーチャリングする必要があります。コンテンツマーケティングにおいて、SEOを活用するメリットには以下のような点があります。

SNSや動画など、他の手法よりもターゲットが絞りやすい

検索キーワードをもとにユーザーの獲得ができるため、ターゲットとするユーザーが使うであろうキーワードを選定できれば、他の手法よりもターゲットが絞りやすいと考えられます。

取り組みやすい、導入に対するハードルが低い

SNS運用や動画制作などは特別な知識やツールが必要となることが多いので、導入のハードルが高いです。SEOであれば、Web記事を作成するところから始められるので、専門的な知識さえあれば始めることが可能です。

成果を予想しやすい

検索キーワードの検索ボリュームを調べるツールがあるので、選定したキーワードで検索1位を取れれば、どれぐらいのユーザーが獲得できるのかを定量的に予想することが可能です。

コンテンツマーケティングにおけるSEOを成功させるポイント

コンテンツマーケティングにおけるSEOとなると、技術系企業であれば技術解説といった専門的な記事を執筆するケースが多くなります。ここではそのようなSEO記事を制作するうえで重要な3つのポイントをご紹介していきます。

1.適切なキーワードを選定する

あくまでコンテンツマーケティングの施策としてSEOを活用するのであれば、なるべく購買フローにおける初期段階のユーザーを意識することが重要です。

従って、情報収集段階のユーザーが使用するであろうキーワードを想像し選定することで、コンテンツマーケティングの目的である「潜在顧客の発掘」に大きくつながっていきます。

2.検索エンジンに評価される記事を制作する

検索順位が上がらないことには目的達成にもつながらないため、検索エンジンに評価される記事を制作することが重要です。

Googleが評価しているサイトを調査し、記事ジャンルや構成を決め、記事を執筆していきます。その際、評価が高い(上位表示)サイトのジャンルや構成を参考にしつつ、自社のオリジナル要素を盛り込むことも非常に大切です。

検索エンジンに評価されるためのSEO対策記事の書き方に関しては、以下をご覧ください。

3.記事の品質を担保する

コンテンツマーケティングの目的の1つに「ブランドの確立」があります。これを実現するためには、該当する分野において豊富な知見を持っている企業であることをアピールする必要があります。

技術系企業であれば、先進技術についての知識を常に発信していくことが大切であり、記事の品質を担保できる仕組みづくりが求められます。

記事品質を担保するためのポイントには以下のような点があります。

  • 社内のリソースを確保し、なるべく内製化できる体制をつくる
  • 外部ライターを採用する場合は、技術的知見など信頼性の高い方に依頼する
  • 監修を依頼する場合は、その分野で権威のある方に依頼する
  • レギュレーションを策定する
  • 校正担当者の手配など、投稿前に品質チェックを行う体制をつくる
  • 定期的に記事検証、リライトを行う(最新情報へのアップデート)

まとめ

コンテンツマーケティングとは、情報収集段階のユーザーを集客し、価値のあるコンテンツを提供することで、最終的に問い合わせや購買につなげていくマーケティングの仕組みです。

SEOはコンテンツマーケティングにおける集客方法の1つという位置付けであり、自社Webサイトを上位表示させるための手法です。SEOの活用はターゲットが絞りやすいことや、他の手法に比べて導入に対するハードルが低いことなどメリットも多く、ポイントを押さえて適切な運用を行えば大きな成果が期待できます。

テクノポートはSEOをはじめとする、製造業向けのコンテンツマーケティングにおいて多数の実績があります。コンテンツマーケティングに関するお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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【サイト改善】SEO対策の具体的な方法(自社サイトのチェック方法)

テクノポートの永井です。サイトを制作する際、SEOを意識してHTMLをコーディングしていますか?

Googleは、「ユーザーの役に立つ情報であるか」をサイトの評価基準としています。そのため、サイトを上位表示させる対策として、コンテンツ自体の質が良いのは必須です。今回は、その上でより具体的な方法として、SEO対策における最適なコーディングを丁寧に解説します。

自社サイトのSEO対策がきちんとなされているか、確認してみてください。

Webページの構造

Webページは基本的に、HTMLとCSSという言語によって構成されています。HTMLはパソコンに指示するためのプログラミング言語の一つで、特にブラウザで表示されるWebページのテキストや画像の構造を定義するものです。HTMLは「タグ」と呼ばれる構造で成り立っています。タグは「<」や「>」を使って表現し、「<タグ名>」で開始、</タグ名>で終了という具合に使い、タグの間に文字を入れることで、見出しや段落、表やリンクなどの役割を示すことができます。

HTMLのタグには下記のようなものがあります。

  • <title>タイトル</title>:ページのタイトルを入れるときに使用。
  • <h1>見出し1</h1>:大見出しを入れるときに使用。太文字や装飾されていることが多い
  • <br>:改行指示
  • <strong>強調</strong:文字を強調したいときに使用
  • <div>特定の枠</div>:特定の枠を作るときに使用
  • <table>表</table>:表を作るときに使用

これにより、GoogleがWebページの構造を把握しやすくなります。SEO対策を行うためには「タグ」にどのような言葉を入れるのかが非常に重要になってくるため、SEO対策を行う場合は少なくともタグの存在を知っておいたほうがいいでしょう。

Webページの構造には、CSSも関係しています。CSSとは、Webページにおける色やサイズ、配置といった見た目を指定する言語です。これにより、ユーザーにとって見やすいWebページを作ることができます。CSSによって検索順位が大きく変わることはほとんどありませんが、ページが見やすくなることでユーザーの滞在時間が増えたり、直帰率が下がったりするなどの効果があります。

今回は主にHTMLのタグとSEOの関係について紹介します。

SEOに重要なタグの種類

title(タイトル)

titleタグは、Webページのタイトルを指定するためのタグです。titleタグで囲ったテキストが、そのページのタイトルになります。Google等の検索エンジンにおける検索結果上にも表示されるため、ユーザーが初めに見る部分になります。

検索エンジンはページの概要をタイトルで判断している可能性が高く、SEOにおいてtitleタグは非常に重要になります。Titleタグには対策したいキーワードを必ず入れてください。
タイトルの文字数は30文字以内が適切と言われています。

discription(ディスクリプション)

discriptionタグは、Webサイトの説明文を設定するためのタグです。検索結果のタイトル下に表示される文章であり、クリック率に影響するので、適切に設定しましょう。

discriptionタグはtitleの次に重要な項目になるため、対策したいキーワードは必ず入れてください。文字数はPCの場合120文字前後と比較的多く入力できるため、キーワードを入れつつユーザーに伝わりやすい内容を入れてください。

見出し(H1〜H6)(エイチワン、エイチツーなど)

見出し(H1〜H6)タグは、ページ内コンテンツの見出しを指定するためのタグです。Webページを構成する上での目次のようなものであり、大きいものからH1>H2>H3>H4>H5>H6となります。この順番がそのままSEOの重要度に変わるので、しっかり構成を練りましょう。

特に重要なのが、H1とH2です。H1とH2には対策したキーワードと関連するキーワードを入れましょう。例えば、

タイトル:アルミ、チタン、ステンレスの切削加工における注意点
H1:材質によって変わる切削加工の条件
H2:ステンレスの特徴
H3:SUS303の注意点

などのようなイメージです。H1とタイトルは同じでも大丈夫ですが、H2以降は別の内容を入れるようにしましょう。

SEO対策とタグについて

Google等の検索エンジンでは、titleタグ、discriptionタグ、見出し(H1〜H6)タグからWebページの内容を理解し、検索ニーズと合致しているかどうかを判断しています。そのため、この3つのタグはSEO対策をする上で必ず押さえておくべきタグです。言い方を変えれば、この3つのタグさえ押さえておけばHTMLにおけるSEO対策は十分とも言えるでしょう。

  • titleタグ:文字数は30文字以内で、必ず対策キーワードを入れる。また、クリックしたくなるような表現にする
  • discriptionタグ:文字数は120文字前後で、必ず対策キーワードを入れる。ページの概要がわかりやすいような表現にする
  • H1:必ず対策キーワードを入れる。タイトルと同じでもOK。
  • H2:対策キーワードを補足するキーワードを入れる
  • H3:対策キーワードを補足するキーワードを入れる

SEOにおいてH4以降は特に気にしなくても大丈夫です。ユーザーが見てわかりやすいタイトルを入れましょう。

Googleにサイトの存在を知らせる方法

サーチコンソールでサイトマップを送信

Webサイトは作って終わりではなく、Googleにその存在を知らせる必要があります。Googleがサイトの存在を知らなければ、検索結果に出てきませんのでこの作業はかなり重要になります。

Googleにサイトが登録されることを「インデックス」と言い、インデックスしてもらう方法はいくつかあります。例えば、

  1. 本体サイトからのリンク
  2. 外部サイトからのリンク
  3. サーチコンソールからのサイトマップ送信

Googleはリンク先のページまで確認しているので、基本的に被リンクされていれば見つけてもらえます。ただ、この場合はGoogleがサイトを訪れたときにしか発見してもらえないため、認識されるまで少し時間がかかります。

強制的にインデックスしてもらうために、サーチコンソールという無料ツールを使用します。サーチコンソールはGoogleが提供しているサービスで安心して利用できるため、新たにWebページを作った際は、必ずサーチコンソールからインデックス登録をリクエストしましょう。

SEO対策はタグだけではなく内容も重要

有益な情報を発信すること

昔はHTMLタグの工夫により検索上位に表示されるといったことがありましたが、Googleのアルゴリズムは日々変化し内容をしっかりと理解できるようになってきました。そのため、現在はHTMLタグを工夫するだけではSEO対策としては不十分です。Googleは、「ユーザーの役に立つ情報であるかどうか」をサイトの評価基準としているため、コンテンツの質が重要であることを頭に入れておきましょう。

独自の情報が盛り込まれていること

他の競合サイトと同じ情報だけのコンテンツでは、上位表示は難しいです。自社の経験や、想いを盛り込んだ独自性のあるコンテンツを作成するようにしましょう。

質の高いコンテンツづくり:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/27559

自社サイトSEOの確認方法

では、現状の自社サイトのSEO対策はどうか、確認する方法を解説します。確認は1ページごとに行いましょう。
チェックツール(ラッコキーワード)を記事の最後に紹介しているので、ぜひ使ってみてください。

Titleの確認

まずはtitleタグ部分を確認しましょう。titleタグはGoogleも重要視しており、かつユーザーにとってもクリックするかを比較する部分になります。

  • コンテンツの内容と合っているか
  • クリックしたくなるタイトルか
  • 他サイトとかぶっていないか

上記ができているかどうかをチェックしてみてください。titleタグは自社サイト上で確認できないため、Googleで検索してみるか、ソースを確認するか、最後に紹介するツールをご利用ください。

discriptionの確認

discriptionタグも確認しましょう。ユーザーの検索意図と合ったサイトかGoogleの判断材料になり、ユーザーのクリック率にも大きく影響します。

  • 簡潔でわかりやすい内容か
  • 文字数は110字以内か(110字を超えると文章が途中で切れるため)
  • ページごとに設定されているか

上記ができているかをチェックしてみてください。

titleタグと同様にdiscriptionタグも自社サイト上で確認できないため、Googleで検索してみるか、ソースを確認するか、最後に紹介するツールをご利用ください。

見出し(H1〜H6)の確認

見出しタグは、GoogleがそのWebページの構成を把握するために重要な部分です。以下のポイントに注意しましょう。

  • H1にはページ全体の内容を設定する
  • H1は各コンテンツページに1つ
  • H2には記事の見出しを設定する
  • H1>H2>H3>H4>H5>H6と数字順に設定する

特にH1は重要です。狙いたいキーワードはH1に含めるようにしましょう。

H1やH2は文字サイズが大きくなっていたり、色が付いていたりするのでわかりやすいかと思います。

ただ、実際に確認する際はソースを確認するか、最後に紹介するツールをご利用ください。

サーチコンソールの確認

自社サイトをサーチコンソールに登録してない場合は、登録しましょう。登録できたら、サイトマップを送信します。サイトマップとはサイト全体の構造を一覧で示したもので、サーチコンソールに登録することでGoogleのクローラー(Webサイトを巡回し情報収集するプログラム)が優先的に巡回してくれるようになります。

サイトマップを自力で制作するのは大変なので、サイトマップ制作ツールを使うと良いでしょう。

サーチコンソールの登録はWeb制作会社が行っている可能性が高いため、閲覧の権限をもらえるように伝えましょう。権限をもらうためにはGmailが必要ですので、Gmailアカウントがない場合はまずはアカウントを作ってから、制作会社に「サーチコンソールの閲覧権限をください。Gmailは◯◯です」と伝えましょう。
自社で管理している場合は、Googleアナリティクスの設置がしてあればOKです。

記事の確認1:有益な情報を発信しているか

SEOにおいて、有益な情報を発信しているかはかなり重要です。以下の手順で確認しましょう。

  1. 狙ったキーワードで検索してみる
  2. 上位10サイトを抽出
  3. 上位10サイトと自社サイトを比較

SEO対策においてGoogleが重要視している情報の網羅性・信頼性・専門性を意識して、上位10サイトと自社サイトを比較してみてください。

記事の確認2:独自の情報が盛り込まれているか

他社サイトと比較をした上で、自社にしか伝えられない内容を盛り込むことが大切です。自社の経験、お客様の声、オリジナルの写真、事例記事などを盛り込んで、オリジナリティのあるコンテンツ作りを意識しましょう。

SEOのキーワードの選定方法

SEOにおけるキーワード選定とは、ユーザーが検索した際に上位表示したい単語や文章を選ぶことです。このキーワード選定は、質と量のバランスが大事。質とは自社のWebコンテンツと親和性の高いキーワードであるかを指し、量とは検索需要の多いキーワードであるかを指します。

具体的なキーワード選定の手順は、過去の記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

▽詳細はこちら

SEOの記事の書き方

SEO対策用の記事を書くステップは以下のとおりです。Googleが評価しているサイトを調査するキーワードで検索し、上位10サイトを調査します。

  1. 記事のジャンルを決定する
    上位10サイトをジャンル分けし、自社で書けそうなジャンルを選定します。
  2. 記事の構成を決定する
    自社のオリジナル情報を入れて、記事の構成を練ります。
  3. 記事を書いて公開する
    語尾の統一や誤字に注意して、記事を書き上げます。

より具体的なSEO対策用の記事を書く方法は、過去の記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

▽詳細はこちら

タグの確認ツールの紹介

最後にキーワードの選定に便利なツールをご紹介します。

ラッコキーワード(無料サイト)

URL:https://related-keywords.com/

手軽に使えて見やすいサイトです。

上記URLに飛んでいただき、検索窓に自社サイトのURLを入れます。そして、「サジェスト(Google)」のところを見出し抽出に変更して検索すると、タイトル、ディスクリプション、H1〜6の内容を確認できます。一覧で確認でき、CSVで出力もできるため、とてもおすすめのツールになります。

基本的にラッコキーワードだけ使っておけば内容は確認できますので、まずは試してみてください。

まとめ

本記事のポイントを参考にして、良質なコンテンツを制作し、かつ適切なHTMLタグを設定しましょう。Googleからの評価が上がり、ユーザーにとっても見やすく有益なWebページとなります。

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オウンドメディアの構築における3つの運営体制

こんにちは、テクノポートの上級ウェブ解析士の渡部です。皆様の会社では自社のコーポレートサイトの他にオウンドメディア運営といった、コンテンツマーケティングに取り組んでいますでしょうか?

本日はオウンドメディアの構築における、3つの運営体制について解説します。

オウンドメディアとは

一般的にオウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」の総称です。たとえば、Webマガジンやブログ、コーポレートサイトや採用サイト・SNSといった自社で運用するメディアすべてが該当します。

オウンドメディア構築のメリット

オウンドメディア構築のメリットを3点紹介します。

技術の用途開発につながり、潜在需要を掘り起こせる

オウンドメディアでは、複数の切り口での情報発信をします。そのため、ターゲット外の見込み客からの技術(用途)相談も発生するでしょう。この相談が新たな視点となり、研究開発のアイディアにもなります。また、アクセスキーワードの解析による潜在ニーズの発見も期待できます。外部の情報を取り入れると、考えもしない分野の開拓にもつながるのです。

自社のブランド力を高めることができる

オウンドメディアに専門性の高い記事が掲載されていれば、ユーザーにその分野のスペシャリストという印象を与えることができます。ユーザーがオウンドメディアを通して、自社の技術力を信頼すれば新たなビジネスにもなります。つまり、オウンドメディアを通した自社技術の情報発信は、自社のブランド力強化にもつながるのです。

社内のノウハウ蓄積につながる

記事を執筆しまとめる作業は、情報のまとめ作業でもあります。そのため、記事が増えていくほど、技術はまとまっていき、結果としてノウハウの蓄積になります。

また自社技術を発信するには、技術分野を網羅的に理解しなければいけません。技術を理解する取り組みが技術者の研鑽にもなります。

オウンドメディアの運営計画と目標設定

オウンドメディアを運営する際には最初の段階で、記事の更新ペースを決めておくと、運営の計画が立てやすいです。ただ、オウンドメディアは、それによって自社のウェブマーケティングをすることが一番の目的なので、目的と手段を間違えない様に下記の様なKPIも設定しておくことが重要です。

KPIを設定する

オウンドメディアの最終目標から逆算して様々なKPIを設定し、それぞれを定点観測していきましょう。KPIを設定する項目の一例を紹介します。

全体(もしくは記事個別の)PV数

PV数とは、「ユーザーがホームページを閲覧した回数」です。PV数が多いほど、多くのユーザーが閲覧しています。記事がユーザーに届いてるかどうかの一つの指標です。

狙っているキーワードの順位

検索エンジンであるキーワードを検索したときの表示順位です。検索結果の上位に表示されるほど、ホームページの検索流入が増え、集客につながります。

記事からサービスサイトへの遷移ユーザー数

オウンドメディアの運営は自社のウェブマーケティングの一環です。なので、コンテンツを発信して、それをユーザーに届けることが最終ではありません。オウンドメディア単体だけでなく、自社のサービスサイトへ誘導ができているかも、指標の一つとして設定しておきましょう。

オウンドメディア運営体制について

オウンドメディアの作業内容と運営体制について紹介します。

オウンドメディアの作業内容

最初にオウンドメディアの代表的な作業内容である「内容企画」「記事執筆(リライト)」「アクセス解析」について紹介します。

内容企画

コンテンツ構成の立案です。書く記事の内容やターゲットの設定、検索キーワードの選定など、どのような記事をどんな狙いで書くかを決めていく工程です。どのようなコンテンツを制作するのか一つ一つ具体的に企画します。

記事執筆

オウンドメディアの記事作成です。記事の質が高くなるほどユーザーの満足度も上昇し、集客につながります。一方で、記事は一度書いたら終わりではありません。時間が経つにつれて、古い内容の更新や抜本的な記事の変更などが求められます。この作業がリライトです。

アクセス解析

オウンドメディアを閲覧した人の行動や特性の分析です。たとえば、検索キーワードや流入経路、サイト内での行動履歴の分析が該当します。ユーザーの行動を分析した結果を、内容企画や記事執筆にフィードバックすると、オウンドメディアの改善活動や日々の運営にも役立つ大切な作業です。

オウンドメディアの運営方法

これらオウンドメディアの作業は自社内で完結させる場合と、外部に委託する場合があります。

全て自社内で完結させる

自社のオウンドメディアのコンテンツの企画、スケジュール策定、執筆、校正まですべて自社内で行う体制です。専門的な内容の場合は、言語化が難しいため、コンテンツの独自性という観点から言えばこの体制がベストですが、自社内で割けるリソースも限られている中なので、中々難しいと思います。

そこで、一部外部委託する方法についても紹介します。

企画だけを自社内で行い、記事の執筆を外部に委託する

自社内でオウンドメディアの運営の方向性が決まっていて、企画を自社内でできる場合は、記事の執筆だけを外部のライターに依頼する方法があります。弊社の技術ライティング事業でもそういったご相談を受け付けており、下記のサイトにおいて、協力しております。

株式会社 ASTINA:https://www.astina.co/media/

セメダイン株式会社:https://www.cemedine.co.jp/

企画から外部に委託する

自社でオウンドメディアを立ち上げたい、もしくは立ち上げたけど、どのような情報を発信していけばいいのかわからないという場合は、企画から外部に委託するという方法があります。ただ、完全に丸投げしてしまうと上手くいかないケースが多いので、コンテンツを企画する会社としっかりと打ち合わせをして、一緒に運営していく体制を整えてください。

弊社の技術ライディングサービスでは、貴社のコンテンツ作成に必要な文章はもちろん、画像の作成も支援しています。製造業をはじめとした技術系企業の経験者であるライターが、技術背景を考慮した専門性の高い記事を執筆しています。たとえば、ホワイトペーパーの制作や導入事例記事の執筆、オウンドメディアの企画・構築・執筆など幅広いサービスを提供します。その他にも、技術ライティングにおいてお困りごとがあれば、弊社にお気軽にご相談ください。

弊社では下記のサイトにおいて、企画から記事の執筆まで携わっています。

NISSHA株式会社:https://connect.nissha.com/

まとめ

オウンドメディアの構築のメリットや運営計画、運営体制について紹介いたしました。オウンドメディアの立ち上げに困っている方や、立ち上げたけど運営がうまくいっていない方は参考にしてください。弊社テクノポート株式会社ではオウンドメディアの運用支援や技術ライティング支援をおこなっています。お困りの際にはお気軽にご相談ください。

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【網羅】SEOのキーワード選定方法(コツとツールの解説)

テクノポートの永井です。Web上で自社を知ってもらうための施策として、SEO対策は非常に効果的です。しかし、SEO対策に取り組んだ経験がない場合、どんなキーワードが最適なのかわからず、うまく選定できないといったお悩みもあるのではないでしょうか。

そこで、本記事ではSEOのキーワード選定の重要性や適切なキーワードの選定方法を解説します。合わせて、キーワードを選定する際に便利なツールもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

SEOキーワード選定の重要性

SEOはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジンへの最適化」を意味します。検索エンジンへの最適化とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンでユーザーに検索された際に、サイトを上位表示させるために行う施策のことです。

SEOにおけるキーワード選定とは、ユーザーに検索された時に上位表示したい単語や文章を選ぶことです。狙ったキーワードで上位表示されると、自社サイトへのアクセス数が増え、ターゲットにコンテンツを届けられるようになります。

逆に、キーワード選定が適切でないと、自社サイトにアクセスしてもらえず、問い合わせも増えないという結果になってしまいます。検索結果の1ページ目にサイトが表示されていないとアクセス数が増えないため、1ページ目に表示できるキーワード選定を行う必要があります。

問い合わせを増やす上でSEOキーワードの選定は非常に重要になってきますので、しっかりと検討した上でキーワードを選んでみてください。

SEOキーワード選定のよくある失敗

SEOキーワード選定のよくある失敗を紹介します。

最も多い失敗例はビッグキーワードのみを選定しているパターンです。ビッグキーワードとは、多くのユーザーから検索される、検索ボリュームの大きいキーワードのことです。例えば、「スマホ」「リフォーム」などがビッグキーワードにあたります。

ビッグキーワードで上位表示されれば一気にアクセス数を増やすことが可能ですが、競合サイトも多く、表示順位をあげる難易度は非常に高いといえます。そのため、ビッグキーワードばかりで対策してると順位が上げられず、アクセスが増えないということになってしまいます。

逆に、ニッチすぎるキーワードのみを選定することもよくある失敗の一つです。ニッチキーワードは自社との親和性が高く問い合わせに繋がりやすい傾向にありますが、検索需要がほとんどないことも多く選定には注意が必要です。

また、自社と親和性が薄いキーワードで対策を行うのもやめましょう。検索ボリュームがあったとしても、自社の事業と関連性が薄いと問い合わせには繋がりません。

問い合わせを増やすためには質と量が大切

サイトへの問い合わせを増やすための施策をみていきましょう。

量:検索需要が多いキーワードでアクセス数を増やす

サイトへのアクセス数を増やすには、需要のあるキーワードで上位表示させるコンテンツを積み上げていく必要があります。

検索キーワードには「需要」というものがあります。簡単にいうとそのキーワードで検索する人の数です。この需要のことを検索需要といい、◯◯回/月で表されることが多いため、月間検索数とも言われます。

例えば、「金属加工」というキーワードは月に8,100回、「チタン 加工」では月に720回調べられている場合、「金属加工」をキーワードに選定する方が多くのアクセスを集めることができます。

ただし、ビッグキーワードのみをキーワード選定してしまうと、上位表示の難易度があがるため、ちょうど良いキーワードを見つけることが大切です。

質:自社との親和性が高いキーワードで問い合わせの確率を上げる

自社のサービスと親和性の高いキーワードを選定することが重要です。

親和性とは自社の事業内容や強みとどれくらい合っているかどうかというもので、数値ではなく定性的な判断になります。

例えば、自社がチタン加工を得意としている場合、「金属 加工」で上位表示されるよりも、「チタン 加工」で上位表示されたほうが問い合わせに繋がりやすくなります。

ただし、親和性の高いキーワードはニッチなものになる可能性が高いため、検索需要が少なく多くのアクセスを集めることはできません。アクセスを集めるためにはコンテンツを増やす必要があります。

月間検索数と自社との親和性を考慮して、バランスよくキーワード選定することが大切です。

SEOキーワードを選定するための項目

SEOキーワードを選定する際に、意識すべき項目をみていきましょう。

目的を定める(ブランディング、コンバージョン、アクセス増加など)

まずは、自社サイトのSEO対策を行う目的を言語化しましょう。ほとんどの場合、SEO対策の目的はより多くのユーザーに自社のことを知ってもらい、問い合わせに繋げることです。

例えば、長期的なブランディングをしたい場合のキーワード、とりあえずアクセスを増やすためのキーワード、アクセスは少なくてもいいので問い合わせの質を上げるためのキーワードなど、目的によって選定するキーワードは変わってきます。

この目的を明確にしておかないと、「あれもしてみよう。これもしたい。」となんとなくのコンテンツ作りになり、結果アクセスの見込めないサイトになってしまいます。

最終的には網羅性の高いサイトをめざすにしても、今何が大切なのかをしっかりと決めましょう。

検索需要を数値で見る

キーワードには検索需要があり、SEO対策において非常に重要な項目です。検索需要とは、「キーワードの検索回数」を意味します。

  • 検索需要が多い→SEO対策が難しいけど、アクセスは集まりやすい
  • 検索需要が少ない→SEO対策は簡単だけど、アクセスは集まりにくい

というイメージです。ちなみに、検索需要が多いか少ないかの判断ですが、業界によって異なってくるため自社の業界でいろいろと調べてみて相対的に判断してみてください。特に、BtoBの場合は検索需要が少なくなる傾向にあります。検索需要の調べ方はページの最後に記載します。

候補とするキーワードが、月にどれくらいの回数検索されているのかを調べて把握するようにしましょう。

SEOの難易度(競合調査)を自分なりに把握する

SEO対策には難易度があります。難易度を確認するためにも、選定候補のキーワードで実際に検索し、上位表示された競合サイトを調査しましょう。

競合サイトがSEOに力を入れていたら、自社もよりSEOを意識する必要があり、それだけ難易度は高くなります。また、検索した際にあまりにもヒットする競合サイト数が多い場合も、同様に難易度は高いと言えるでしょう。

SEO難易度は「ページの文字数と質」で判断できます。選定候補のキーワードで検索し、上位の3サイトがどのような情報を出しているか、だいたい何文字くらいかなどを把握しておくといいでしょう。

検索結果の1ページ目に自社サイトが表示されないと、アクセス数を増やすことは難しいため、SEOの難易度チェックは必ず行うようにしましょう。

問い合わせの繋がりやすさを考慮する

自社の強みと合致するキーワードかどうかは、問い合わせへの繋がりやすさに影響します。競合調査をし、比較した上で優位性が発揮できるキーワードを選定することが重要です。

記事の書きやすさ

記事の書きやすさも評価軸の一つです。

まず社内で書ける内容かどうかが大きな基準になります。記事を外注する場合も最終的なチェックは社内で行うため、社内で判断できない内容になりそうなキーワードは除外しましょう。

また社内で書く場合でも記事を書くのは意外と時間がかかるため、本業が忙しいとなかなか進まないという問題もあります。

SEOキーワード選定手順

実際にSEOキーワードを選定する手順を解説します。

キーワードリスト選定の基準を決めてリストを作成

キーワードを選定する際には必ずリストを作りましょう。

リストはキーワードの選定基準を明確にするための項目から作ります。項目は、検索需要、競合数、SEO対策のし易さ、自社との親和性、記事の書きやすさなどにすれば問題ありません。最低でも検索需要と自社との親和性は必ず入れましょう。この2つがキーワード選定の基準になります。

SEOキーワードの洗い出し

リストの項目ができたら次にキーワードの洗い出しを行います。SEOキーワードの洗い出しは最も重要な工程です。キーワードは自然に見つかるのではなく、頑張って見つけなければなりません。

まずはターゲットの行動原理を理解し、ユーザーが検索するであろうキーワードを想定して、大まかな洗い出しを行います。できる限り多くのキーワードを洗い出すのが良いため、1人ではなく、複数人で行うのがおすすめです。

弊社はターゲットの行動原理を4つの段階で評価するようにしていますので、参考にしてみてください。
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/26926

大体のキーワードを洗い出したら次に、想定していなかったキーワードを見つけるために、カテゴリー分けやツール、フレームワークを使っての洗い出しを行います。

  • カテゴリー(マインドマップ)
    キーワードを洗い出す前にカテゴリーから作る方法です。カテゴリーは何でも構いませんが、例えば「製品別」「業界別」「課題別」などで分けるとわかりやすくなります。
  • サジェストツール
    サジェストとは、ユーザーが検索窓にキーワードを入力した際に検索エンジン側が提案してくれる候補のことです。このサジェストを一括で取得できるツールがあり、活用することで効率的にキーワード候補を抽出可能です。
  • MFTフレームワーク
    Market(市場)、Function(機能)、Technoogy(技術)のそれぞれの観点で分析できるフレームワークです。
    詳細はこちら:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/5528

キーワードはどれだけ洗い出しても大丈夫です。最低でも50個以上は洗い出してください。

検索需要の確認

洗い出したキーワードの検索需要を確認しましょう。キーワードプランナーというGoogle公式のツールを使用することで、検索需要を確認することができます。検索需要が多いかどうかはリストを埋めてからになりますので、まずは一心不乱に検索需要を調査してください。

SEOの難易度確認(洗い出したキーワードで検索)

SEOの難易度は、洗い出したキーワードで実際に検索し、上位10サイト程度のタイトル、見出し、企業などを確認しましょう。大手企業が多い、AmazonやモノタロウなどECサイトが多い、まとめサイトが多い場合は難易度が高いキーワードと言えます。自社と同規模の企業でも検索上位に上がるのか、上げるためにはどういう情報を出せばいいのか、自社でその情報は用意できるのかなどを調べます。

SEOの難易度は数値で出せませんので、定性的な判断になってしまいます。調査を繰り返すことでSEO難易度が高いか低いかをある程度判断できるようになってきますので、まずは3段階くらいで評価してみてください。

また、洗い出したキーワードが多い場合はざくっとした調査でも大丈夫です。まずはリストを埋めることを優先しましょう。

問い合わせの繋がりやすさを確認

キーワードごとに、自社との関連性を3〜5段階くらいで評価しましょう。このとき、自社の強みが活きるかどうかも合わせて検討しましょう。

こちらも定量的な判断はできないので、だいたいで大丈夫です。

記事の書きやすさを確認

自社で書く場合は、選定したキーワードで記事が書けるかどうかを3段階で評価してみましょう。記事を書いて公開することが重要なので、書けそうなものから書いていくという方法でも問題ありません。

キーワードリストに優先度を記入

リストが完成したらリストの総合評価を行い、キーワードに優先順位をつけましょう。

SEOキーワード選定のコツ

SEOキーワードを選定する際のコツを解説します。

検索需要の低いものも積極的に選んで行く(ロングテールSEO)

キーワードの中には、「ロングテールキーワード」と呼ばれる、複合キーワードなどの検索需要が少ないキーワードがあります。

アクセス数は少なくとも、具体的なキーワードの方が問い合わせにつながる確率は高いため、ロングテールキーワードも積極的に選択するといいでしょう。

検索需要の高いものでも検索順位は上がる(ビッグキーワード狙い)

検索需要の高い、いわゆるビッグキーワードで上位表示を狙う場合は、基礎的な内容も掲載するというテクニックがあります。コンテンツの網羅性を意識して記事を書いていけば、検索順位は上がっていくでしょう。

ただし、上位表示させることは難しいので、ロングテールも狙いつつ、ビッグキーワードを狙うことをおすすめしています。

関係の薄いキーワードも捨てずに採用したほうがいい(長期ブランディング)

関連性が薄いキーワードであっても、ターゲットが同じであれば選定しても問題ありません。この場合、短期的な効果は見込めませんが、長期ブランディングとしては効果があります。

例えば、ステンレスの加工を得意としている場合でも「アルミ 加工」を選定するケースもあります。ターゲットが設計だった場合、「ステンレス 加工」のニーズも持っているかもしれませんし、将来的に出てくる可能性もあります。今は関係ないかもしれませんが長期的にみて関係が出てくる場合は、親和性の薄いキーワードを選定することもあります。

事例|SEOキーワード選定のリスト例

SEOキーワード選定のリスト例をお見せいたします。必ずしもこの表に準ずる必要はありませんが、参考として使っていただければと思います。まずはカテゴリーを分けてからキーワードは洗い出しを行いました。サジェストツールはラッコキーワードを使い、2つ以上の複合キーワードももれなく洗い出しを行っています。その上で、検索需要(キーワードプランナー)、競合数(Google)を数値で表し、製品との関連性を定性的に評価しています。

カテゴリーキーワード検索需要
(月間)
競合数ボリュームSEO対策の
難易度
製品との
関連性
製品名系配管部品160030300000
継手810016500000
ホース継手16008270000
ねじ込み継手10001750000
六角ホースニップル501300000
ホースジョイントニップル2601260000
六角ホースジョイント-2900000-
グリースニップル880591000
ホースバンド660015700000
変換ソケット2608620000
変換ニップル50983000
銅+プレス銅 プレス209070000
絞り 銅 プレス-893000-
銅 プレス 部品-73100000-
銅 端子 製造-3030000-
銅 プレス 加工204990000
プレス系プレス 加工190052300000
金属 プレス 加工32023300000
プレス 加工 絞り1102710000
プレス 絞り1105810000
プレス 部品11032700000
銅系製品名アースバー880611000000
ブスバー1600168000
バスバー1900475000
リード フレーム160025700000
分岐 バー9010800000
銅 バー88012300000
渡り バー5036200000

キーワード選定をプロに依頼するときは慎重に

キーワードの選定はSEOの知識が必要であるため、外部のプロに依頼しようという方もいるかと思います。ただし、技術系のコンテンツ作成を依頼する場合は、注意が必要です。

具体的には、以下の3つのことに注意して依頼を検討しましょう。

  • 自社の技術を理解できるか
  • 技術を読みやすい文章で表現できるか
  • 円滑なコミュニケーションが取れるか

テクノポートは技術系に特化したライティングサービスやコンテンツマーケティングのコンサルも行っていますので、お困りでしたら弊社にもご相談ください。

SEOキーワードの洗い出しに使えるツールの紹介

最後にキーワードの選定に便利なツールをご紹介します。

ラッコキーワード

ラッコキーワードはサジェストキーワードを取得できるツールです。サジェストキーワードとは、ユーザーが検索窓にキーワードを入力した際に検索エンジン側が提案してくれる候補のことです。

検索意図・コンテンツニーズの把握が効率的になるため、活用しましょう。フリープランで50回/日キーワード調査が可能です。

ラッコキーワード:https://related-keywords.com/

キーワードプランナー

キーワードプランナーとGoogle公式のツールで、Google広告を配信する際に、検索ボリュームや入札価格を調査することができます。Google広告を配信する方に向けたサービスですが、登録することで一部機能は無料で使用できます。

キーワードプランナー:https://ads.google.com/intl/ja_jp/getstarted/

サーチコンソール

Google Search Consoleは、Google 検索結果でのサイトの検索順位を分析、管理、改善するのに役立つ Google の無料サービスです。「どんなキーワードでの流入が多いのか」などを調査でき、ユーザーのニーズを理解するのに役立ちます。

サーチコンソール:https://search.google.com/search-console/welcome

競合サイト

自社サイトに加え、競合サイトのキーワード順位も取得し、比較しましょう。競合サイトよりも順位が低いキーワードを抽出することで、効果的な改善策を立てることができます。

まとめ

SEOにおけるキーワード選定は、テクニックやコツに加えてターゲットへの理解が必要です。本記事で解説したキーワード選定の手順に沿って、ぜひ自社サイトに最適なキーワードを見つけてみてください。

皆様のサイトが多くのユーザーの目に触れるための一助になれば幸いです。

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Webサイトを成功させるために必要なアクセス数獲得の基本

こんにちはテクノポートの永井です。

Webサイトから問い合わせを増やすためには、アクセス数を上げることが絶対条件です。今回はアクセス数を上げるための基本について紹介します。

アクセス数が必要な理由

アクセス数が必要な最大の理由は問い合わせの数と正の相関があるからです。つまり、アクセス数が増加すれば、問い合わせ数の増加も期待できます。そのため、問い合わせ数を増やすためにはアクセス数を増やさなければなりません。BtoBの場合、ただ単にアクセス数を増やせばいいというわけではなく、ターゲットからのアクセスを増やすことが大切です。

例えば、金属加工の量産の問い合わせを増やしたいのに、プラスチックの試作を探している人からのアスセスを増やすような努力をしても効果は見込めません。

ターゲットからのアクセス数を増やすためには、まずはアクセス数を上げるためのセオリーを知る必要があります。

アクセス数を上げるための基本

アクセス数を上げるためのセオリーについて紹介します。

流入は検索エンジン

ターゲットが貴社のサイトにアクセスする方法はいろいろありますが、最も多いのはGoogle、yahoo、Bingなどの「検索エンジン」からです。

アクセス数を上げるためには検索エンジンからどのようにして、貴社のサイトにアクセスするのかを理解する必要があります。

具体的にターゲットは下記のような行動を行います。

  • 行動1.検索するための検索エンジンのサイトに訪問する(Google、yahoo、Bingなど)
  • 行動2.検索窓にキーワード入力する(このキーワードを検索キーワードと言います)
  • 行動3.検索結果に表示されたサイトのタイトルを見て、どのページを見るか決める

ターゲットからアクセス数を増やすためには、この行動に対して自社のサイトが表示されるように対策をしていかなければなりません。

対策を行う上で行動1の検索エンジンについては、Googleを基本として対策すれば大丈夫です。YahooはGoogleと同じ検索システムを使用しており、BingはGoogleとyahooの利用者と比較するとかなり少なくなります。そのため、Googleの検索エンジンに的を絞っても問題ありません。

検索キーワードには需要がある

行動2において、検索窓に入力する検索キーワードには「検索ボリューム(検索需要)」というものが存在します。これは特に重要なので必ず意識してください。検索ボリュームは簡単にいうと「キーワードの検索回数」です。Googleのソフトを使うとそのキーワードが月にどれくらい検索されているのかを調べることができます。

例えば、「金属加工」は月に8,100回調べられていますが、「チタン 加工」は720回になります。つまり、検索回数が大きいキーワードで対策を行うほうがより多くのアクセスを集められるようになります。

ここで1つ注意点があります。検索回数が多いキーワードはSEO対策の難易度が上がるということです。

基本的に検索結果の1ページ目(10サイト程度)しかアクセスされません。検索順位を上げるための対策をSEO対策と呼びますが、検索回数の多いキーワードは各社がSEO対策を行ってくるため10位以内に入ることは難しく、必死で対策をしてもアクセスにつながらない可能性があります。

一方、検索回数の少ないキーワードは検索結果の上位に入ったとしても、アクセスが伸びないので、ちょうどよいキーワードを見つけることが大切です。

SEO対策を行う

SEO対策は「Search Engine Optimization」 の略で検索エンジン最適化、つまり検索結果で上位表示させるためのテクニックになります。SEO対策を行うためには、検索エンジン(ここではGoogle)がどのようなページを評価しているのかを知る必要があります。

Googleはその仕組みを公開していて、大きくは下記5つになります。

  • 検索クエリの意味(ユーザーがどんな情報を探しているか)
  • コンテンツの関連性(キーワードが入っているか)
  • コンテンツの質(専門性、権威性、信頼性)
  • Webサイトのユーザビリティ
  • コンテキストと設定(現在地、過去の検索履歴、検索設定など)

Googleの仕組みの詳細
https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks

簡単にいうと「検索者の検索意図(なぜ検索しているのか)を理解した上で、その疑問を解消するコンテンツを作る」ことが大切です。

SEO対策の詳細については弊社の別のコラムを参考にしてみてください。

SEO対策まとめ:https://keikakuhiroba-mfi.com/category/homepage/seo

ページを増やすこと

アクセスを増やすためにはページ数を増やすことも大切です。

例えば、1ページのアクセス数が月100件あったとすると、10ページのサイトは月1,000件、30ページのサイトは月3,000件のアクセスになります。もちろんSEO対策のやり方によってアクセス数は大きく関わってきますが、ページ数を増やすことには効果的です。

また、SEO対策は検索キーワードごとに行いますが、基本的に1つの検索キーワードで上位に表示させるためには、そのキーワードの専用ページが必要になります。

これを1ページ1キーワードの法則と言います。

例えば、金属加工、チタン加工、銅加工で上位表示させたい場合、1ページだけで対策することは難しく、金属加工専用ページ、チタン加工専用ページ、銅加工専用ページが必要になります。そのため、多種類の検索キーワードでSEO対策を行う場合、ページ数は必ず増えます。

基本的な内容も掲載する

これはSEO対策のテクニックになりますが、検索回数が多いキーワードで上位表示を狙う場合、基本的な内容も掲載しなければなりません。BtoBの場合、ある程度知識がある人がターゲットになり、そのターゲットは基本的な内容は求めていない可能性もあります。しかし、検索エンジンで上位表示させるようにするためには基本的な内容も掲載しなければなりません。

基本的な内容を掲載しても意味がない、技術を知らない企業と思われるといった懸念を抱える方もいますが、ターゲットは興味ないところは読み飛ばすのでそこまで気にする必要はありません。基本的な内容+自社のオリジナル情報をあわせて記載すれば大丈夫です。

まとめ

問い合わせを上げるためにはアクセス数を上げることが大切です。アクセス数を上げるためには、下記5つが重要になります。

  1. 流入は検索エンジンであることを意識する
  2. 検索キーワードの検索需要を知る
  3. SEO対策を行う
  4. ページを増やす
  5. 基本的な内容も掲載する

弊社テクノポートは製造業に特化したSEO対策も行っています。SEO対策でお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

The post Webサイトを成功させるために必要なアクセス数獲得の基本 first appeared on モノカク.

海外SEO対策の本質|基礎から具体的な進め方

テクノポートの稲垣です。
現在「海外Webマーケティング事業」の責任者を務めています。

この記事では「海外SEO」について、私が持てるノウハウを余すことなく公開しています。

海外SEOの基礎

「海外SEO」とは?

この記事では「海外SEO」を「外国語サイトに施すSEO対策」であると定義して話を進めます。

丁寧に言い換えると「海外で検索が行われた際、自社のWebサイトを検索結果の上位に表示させるための施策」と言えます。なおこの記事では2022年4月現在、世界の検索エンジンのシェア約92%のGoogleでの英語のSEO対策を解説しています。

参照

Search Engine Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats

国内SEOとは何が違う?

結論から言うと、国内であっても海外であっても同じ検索エンジンを使用する場合、本質的な違いはないと考えます。国内でも海外でもSEO対策の本質は「検索者の意図(需要)を満たす情報を提供する」ことだからです。

ただ、検索エンジンのアルゴリズム自体は同じでも、言語や環境の違いによって、サイトを検索結果の上位に表示させるポイントは変わります。今回は私が考える6つの違いを紹介します。

1. 競合サイト

まず競合サイトの数、質が変わります。

例えば、海外のGoogle向けにSEO対策を行う場合、(その言葉の話者の数に比例し)競合サイトの数が増えます。単純計算で、英語話者は世界に約15億人いるため、日本語話者より10倍以上多い、すなわち競合サイトも10倍以上多いと言えます。

これは後ほど説明しますが、良い意味でも悪い意味でも海外SEO対策の重要な観点の一つになります。

参照

Most spoken languages in the world | Statista

2. キーワード選定

言語が変わればキーワード選定のコツも変わります。

特に英語は、日本語では一つの呼び方である言葉に対して、複数の呼び方がつけられることも多々あります。すなわち、盲目的に日本語から機械翻訳を使って翻訳したキーワードでSEO対策をしても、英語話者からすると見当違いなキーワードを選定してしまっている場合があります。

これは海外SEO対策をする上で最も難いため、丁寧かつ根気強い調査が求められます。

3. 検索エンジン

国によって、独自の検索エンジンが使われていることがあります。

有名な例は、中国のBaidu(シェア84.27%)、ロシアのYANDEX(シェア50.4%)韓国のNAVER(シェア17.49%)が挙げられます。これらの検索エンジンでSEO対策を行う場合は、Googleのアルゴリズムが適用されない可能性もあります。(私は詳しくありませんので、これ以上のことは言えません)

参照

4. 表示速度

これはややテクニカルな違いですが、Webサイトの表示速度が国内と海外で変わる可能性があります。

例えば、国内で速い速度で表示されていたWebサイトが、海外からアクセスされると表示速度が落ちることがあります。これは、Webサイトが使用するサーバーの位置によって回線の速度が変わるためです。(国内のサーバーを使っている場合、海外からのアクセスには時間がかかる傾向があります)

Webサイトの表示速度はGoogleが「検索順位を決定する上で重要視する項目の一つである」と公式に発表しているため、海外SEOを進めるにおいて、こちらも考慮する必要があります。

ページの読み込み時間を最適化します。表示の速いサイトはユーザーの満足度を高め、ウェブ全体の質を向上させます(特にインターネット接続速度が遅い場合)。PageSpeed InsightsWebpagetest.org などのツールを使用してページの読み込み速度をテストすることをおすすめします。

(引用:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google Developers

具体的な対策は、記事の後半で詳しく解説します。

5. 対象地域

対象とする国によって、SEO対策の施策も変わります。

具体的には、Webサイトのドメインの選び方、および「ターゲティング設定」と呼ばれるWebサイトの対象地域設定が変わります。これは後半で詳しく解説しますが、海外SEOを進める上でとても重要な視点になりますので、必ず考慮する必要があります。

6. 検索エンジンのバージョン

これは頭の片隅入れておく程度で大丈夫ですが、国内と海外の検索エンジンのバージョンが異なる場合があります。

特にGoogleは研究開発を行う本社がアメリカに位置するため、最新のアップデート、実験的なアップデートはアメリカの英語検索が初めに行われるためです。(例:Googleレンズとテキスト検索を組み合わせたmultisearchをGoogleが導入 – 海外SEO情報ブログ

特に大きな問題にならないことがほとんどなので、個人的にはあまり気にしなくてもいいと思います。

海外SEOのメリット

次に海外SEOを行うことのメリットを解説します。国内のSEOとも重複する内容は割愛しています。

1. 市場が大きい

海外SEOを行う最大のメリットは、ターゲットとする市場の大きさです。

先にも述べましたが、英語話者は日本語話者の10倍以上存在します。それは競合が多くなるという負の側面ももたらしますが、一方で国内とは比べ物にならない数の潜在顧客がいることも意味します。

すでに国内に需要が存在する製品・サービスはもちろんですが、国内では需要がないようなニッチな製品・サービスでも、海外に市場を広げることで顧客を獲得できます。海外SEOに本格的に取り組むことにより、(広告を使うより低予算で)この大きな市場に対して自社の製品・サービスをアピールできます。

2. 新市場の発掘が可能

Google広告をはじめとするリスティング広告を外国語サイトに使用する場合、ある程度需要が見込める地域を絞って掲載することが現実的です。そのため、ある地域における需要調査には向いていますが、全くの新規の市場を発掘することには不向きと言えます。

一方、海外SEOはSEOという手法の特性上、対象地域は国外全域になります。例えば、英語サイトでSEO対策を行った場合、世界中に存在する潜在顧客がその英語サイトにアクセスする可能性があります。

すなわち英語サイトにSEO対策を行うことで、世界中の新規顧客の開拓が可能になります。これはSEOという手法ならではのメリットと言えます。

海外SEOのデメリット

次に海外SEOのデメリットを解説します。こちらも国内のSEOとも重複する内容は割愛しています。

1. 競合が多い(難度が高い)

先ほどメリットで「市場が大きい」と説明しましたが、同時に海外SEOは競合が多くSEO対策の難度が高くなります。(※日本語より話者が少ない言語でSEO対策をする場合は当てはまりません)

検索順位は、他の競合サイトと自社サイトの相対評価によって決定されます。したがって、あるキーワードで国内のGoogleで検索結果1位のページをそのまま翻訳し外国語サイトに公開しても、対象の英語キーワードで検索結果1位を取れる可能性は低いです。(国内で一定の反響があるサイトをそのまま英訳しても、国内ほど反響が出ないのはこれが一つの原因です)

すなわち英語サイトでSEO対策を行う場合は、日本国内の検索順位は全て忘れ、一から海外の競合サイトを調査し「上位表示させるためにはどのようなコンテンツが必要なのか」を別途調査する必要があります。そして調査の結果、ほとんどの場合、日本語ページよりもより質の高いコンテンツ(検索者の意図を多く満たすページ)が求められます。

2. コストがかかる

英語サイトの専用のドメイン・サーバーを用意するためのコストがかかります。(現在、日本語サイトのみ持っている場合、もしくは日本語サイトのドメイン配下に英語サイトが格納されている場合)

これは海外SEO対策を本格的に進めるにあたって、ドメイン・サーバーを国内とは別に用意することが有効であるためです。特に国内企業向けドメイン(.co.jp)に英語サイトが格納されている場合、海外からの検索結果に表示される可能性が低くなるため、.comをはじめとするgTLD(Global Top Level Domain)に切り替えることをおすすめします。(詳しくは記事の後半で解説します)

ドメインとサーバーの費用は一般的には、ドメイン費(年額 約1,500円)、サーバー料金(安いもので月額 2,000〜5,000円、高いもので月額 10,000円〜)となります。サイトに予想されるアクセス数、サイトの用途・目的を複合的に考慮して選定することをおすすめします。

海外SEO対策のポイント

それではここから本題の「海外SEO対策のポイント」を4つ解説します。

キーワードの選び方

外国語のキーワード選定の方法は、基本的には言語の違い以外に日本語のそれと大きな違いはありません。ただ外国語のキーワードは日本語話者にとってはなじみのないことが多いため、海外のユーザー、競合他社がどんなキーワードを使っているのかを徹底的に調査する必要があります。

私が普段、英語のSEO対策においてキーワード選定を行う際に意識していることをまとめます。

1. 海外の英語圏の同業他社が使用しているキーワードを調査する

英語圏の企業が使っている製品・サービスの呼び名は正しいであろう、という仮定のもと海外企業のWebサイト(特に英語圏の企業)を重点的に調べ、彼らがサイト上で使用しているキーワードをリストアップします。

リストアップしたキーワードの中から「月間平均検索ボリュームが大きい」かつ「自社の製品・サービスを正確に表すもの」をSEO対策するキーワードとして選定します。特に英語は類語が多いため、日本語では一つの呼び名しかないものに、複数の呼び名が当てられていることもあるので、注意が必要です。

細かな外国語キーワードのニュアンスがわからない場合は、Googleの画像検索をすることで、キーワードがイメージ通りのニュアンスを持っているかを確認できる場合もあります。

2. 問合せに使用されているキーワードを使用する

外国語サイトに問合せが既に来ている場合、問合せの文章に使用されているキーワードをSEO対策のキーワード候補として検討することも重要です。

特に、こちらが意図したキーワードとは別のキーワードを使用したお問合せが来た場合は、両方のキーワードの月間平均検索ボリューム、海外のGoogleでの検索結果をよく調べ、お客さまが使用しているキーワードに合わせた方が良いのかを検討する必要があります。

実際に弊社が海外Webマーケティングを支援させていただいている企業様でも、同様の状況になったことがあります。

3. 海外の競合サイトは専用のツールを使用して調べる

キーワード選定を行う際に海外の競合サイトが使用しているキーワードを調べる必要があります。海外の競合サイトを探す際に一つ注意することは、検索結果の表示の仕方です。というのは、Googleは検索者が使用するGoogleの言語と位置情報によって検索結果の表示を変えるためです。

例えば、同じアメリカのGoogleを使用して検索を行ったとしても、日本から検索を行った場合とアメリカで検索を行った場合では、検索結果が変わります。そのためアメリカの検索結果を調べるためには、専用のツールを用いて仮想的にアメリカから検索を行う必要が生じます。(詳しくは記事の後半「海外SEO対策に使えるツール」で紹介しています)

これは細かいテクニック的な話ですが、キーワード選定の精度を上げるためにも意識しておくべきことだと思います。

コンテンツの作り方

外国語コンテンツ(記事の中身)を作る上で最も重要なのは、文章の質です。まず、外国語話者が読んで誤解を与えない文章(意味が一意に取れる文章)を掲載することが最低限必要です。これができていない場合、誤解を与え、トラブルに発展するおそれがあるためです。

そのほかで私が普段意識していることを以下にまとめます。

1. まずは不自然でなければOK

よく海外SEOの記事で「翻訳は必ず業界に詳しいネイティブに校正してもらいましょう」という記述を見かけます。ただ個人的には、最初の段階でそこまで丁寧にお金をかけて文章を作りこむ必要はないと考えています。

大きな理由は、製品・サービスに価値を感じてもらえれば、細かない言い回しがネイティブのようにできていなくても外国語話者の方は理解し、お問合せをしてくるからです。(より自然な言い回しの方がお問合せが増えるかもしれませんが)

特に国際色豊かな欧米の企業では、普段から英語を母国語としない企業とのやりとりにも慣れており、多少文章がネイティブよりぎこちなかったとしても、問題なくコミュニケーションができます。

またSEO対策に取り組む以上、検索順位が低い場合、一度書いた記事を加筆・修正する可能性が大いにあります。そのためネイティブの校正が必要とした場合、加筆修正が発生するたびに時間とお金がかかってしまうことも考慮する必要があります。

もちろん社内でネイティブ、もしくは母語並みに外国語に堪能な方がいる場合は、チェックしてもらいましょう。

2. 自社で文章作成が難しい場合は外注する

外国語で文章を作成する場合、「翻訳」という工程が加わる分、日本語記事を書くよりも手間がかかります。

そのような場合には、海外のライティングサービスを利用するのもおすすめです。弊社ではWriting Studioのコンテンツ制作サービスを利用し、英語記事の執筆代行を依頼することもあります。

こちらで記事の見出しを作成し、あとはお願いします、という感じです。レスポンスも早く記事の品質も良いため優れたサービスだと思います。

サーバーの選び方

海外SEOを行う場合、サーバーの選び方も上位表示を狙うために重要な項目の一つになります。

特に重要なことは「特定の国と地域で速い速度で表示させたいのか?」それとも「世界中どこからアクセスされても速い速度で表示させたいのか?」ということです。

前者の場合は、対象の国、地域からアクセスされた際に早く表示されるサーバー(例:現地にサーバーを有する会社)と契約することが効果的な対策になります。

一方、後者の場合は、弊社ではクラウドサーバーの一つである「AWS(Amazon Web Services)」使用を推奨しています。AWSとは、ショッピングサイトで有名なAmazonが提供しているクラウド型のWebサービスです。

このサーバーを使用するメリットは「CDN(Content Delivery Network)」と呼ばれる世界中に張り巡らされたネットワーク回線を利用して、世界中のどの地域からアクセスされても高速でWebサイトを表示できる点です。(詳しくはこちら

またAmazonが管理していることもあり、セキュリティのレベルも担保されているため安心して利用できます。

ドメインの選び方

外国語サイトでSEO対策を行う場合、ドメインは大きな意味を持ちます。

まず大前提として、国内企業向けドメイン.co.jp」の配下に外国語サイトを格納している場合、海外SEO対策ではかなり不利になります。これは海外のGoogleで検索が行われた際「.co.jp」ドメインのサイトは検索結果に表示されづらくなることが大きな理由です。詳しくは以下の記事で解説しています。

では「.co.jp」以外のドメインを使用するとして、考えられるのは以下の4パターンです。

1. 全世界用ドメイン

全世界向けドメインを日本語サイトとは別に取得する方法です。

例えば、日本語サイトが国内企業向けドメイン「.co.jp」を使用している場合、外国語サイトでは地域性を持たないジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)である「.com」や「.net」を使用するという方法です。

こちらの方法を採用することで、世界中のどの国と地域から検索された場合でも、検索結果の上位に表示される可能性を高めることができます。(検索者が使用している言語がWebサイトの言語と一致していることが前提です)

一方で、日本語サイトとは別でドメインを取得するための費用が発生します。(年額 1,000〜1,500円程度)

※Googleサーチコンソールの「インターナショナルターゲティング」という機能を使うと、サイトがジェネリックトップレベルドメイン(.com や .org など)を使用している場合でも、どの国を重要視しているかの判断材料となる情報をGoogleに提供することができます。

2. 国別専用ドメイン

特定の国と地域で上位表示を狙う場合に有効な手法です。

例えば、韓国語のWebサイトを作成し、ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)と呼ばれる韓国企業が使用できるドメイン「.co.kr」を利用するというイメージです。こうすることで、韓国で検索が行われた際に検索結果の上位に表示されやすくなります。(国別コードトップレベルドメイン一覧はこちら

こちらも先のジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)を取得する場合と同様に、ドメインの取得費用が日本語サイトとは別に発生します。また、こちらのccTLDは現地に法人がないと取得できない場合もあるため、取得自体が難しいケースもあります。

3. サブドメイン

同じ内容のWebサイトを多言語で運営する場合に適した方法です。

例えば、「en.xxxx.com」は英語サイト、「cn.xxxx.com」は中国語サイト、「de.xxxx.com」はドイツ語サイトのように、一つのジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)に対して、複数のサブドメインを作成する方法です。

サブドメインを使用するメリットは、作成したサブドメインごとに最適なサーバーを使い分けることができる点です。例えば、「cn.xxxx.com」というサブドメインで作成した中国語サイトは、中国本土のサーバーを使い、「de.xxxx.com」はドイツ本土のサーバーを使う、といったイメージです。

このように国別にサーバーを契約することで、地域毎にWebサイトの高速化を実現できます。また日本国内のサーバーを使用し中国語のWebサイトを作成した場合、中国政府の検閲によりサイトが表示されなくなったり、表示されたとしても表示速度が極端に遅くなったりする場合があります。そのような国別の規制の影響を受けないようにするためにも、地域ごとにサーバーを契約するのは有効な手段になります。

ただこちらの方法も、サーバーの契約毎に料金が発生する、契約情報の管理が煩雑になるというデメリットはあります。

4. サブディレクトリ

こちらも3のサブドメインと同様に、同じ内容のWebサイトを多言語で運営する場合に適した方法です。

例えば、一つのgTLD「xxxx.com」に対して、英語サイトは「xxxx.com/en」、中国語サイト「xxxx.com/cn」、ドイツ語サイト「xxxx.com/de」といった感じです。

③サブドメインで管理する方法との違いは、すべてのドメインが一つのサーバーに集約される点です。これはすべての多言語サイトが一つのgTLD「xxxx.com」の配下に属しているためです。

この方法のメリットは、複数のサーバーを契約しない分、サーバーの管理費が安く済むことです。一方で、3のサブドメインで国別にサーバーを契約する場合と比較すると、世界各国からアクセスされた際に当該のWebサイトの表示速度が遅くなる可能性が高いです。

海外SEO対策の具体的な進め方

次に海外SEO対策の具体的な進め方を6つのステップに分けて解説します。国内のSEO対策と違いがある部分を中心に解説しています。

1. キーワード候補の洗い出し

まずSEO対策をするキーワード候補を洗い出しスプレッドシートにまとめます。特に英語でSEO対策を行う場合、製品名に複数の名称がないか入念に確認しましょう。

ここでは私がキーワード候補の洗い出しを行う際に、実際に使用しているツールを紹介します。なお主に以下のツールではキーワード候補の「月間平均検索ボリューム」と「関連キーワード」を調査します。

Google広告|キーワードプランナー

Google公式のキーワード調査ツールです。外国語キーワードを調査する場合は「言語」と「地域設定」を対象の言語、地域に合わせて設定するようにしましょう。(画像赤枠部を参照)

また「地域設定」は複数の地域を選択することができるため、例えば以下のようにASEAN地域に絞ってキーワードの「月間平均検索ボリューム」を調べることもできます。(※「キーワード候補」を調べる際は最大10ヶ所指定可能です)

これは例えば東南アジア向けにリスティング広告を出す際に、キーワードの「月間平均検索ボリューム」を調べる時に非常に役に立ちます。

上記の違いを除けば、基本的な使い方は日本語キーワードを調査するときと変わりません。

UberSuggest

こちらのツールも外国語キーワード調査をする際に便利です。

サイドメニューの「キーワード候補」からこちらの画面に入り、「言語」と「ロケーション」を設定することで、対象の言語、地域におけるキーワード調査が可能です。(画像赤枠部を参照)

これらのツールを用いてキーワード候補を洗い出すことに加えて、必ず実際の検索結果を確認しましょう。そうすることで、キーワードが意図した製品・サービスを的確に表しているか?、競合他社は違うキーワードを使っていないか?、の2点を確認することができます。

またUbersuggestには「トラフィック」というメニューがあり、特定のWebサイトのURLを入力することで、そのWebサイトが国別でどのようなキーワードで流入を獲得しているかを調査できます。この機能もキーワード候補を洗い出す上でも、見当違いなキーワードを選ばないためにも役に立つ機能です。

これら2点を確認し、ツールを用いた調査で洗い出せていなかったキーワードがあった場合は、それらのキーワードを再度ツールを使って「月間平均検索ボリューム」と「関連キーワード」を調査しましょう。

2. 対策キーワードの選定

次に「1. キーワード候補の洗い出し」で洗い出したキーワードの中から海外SEO対策を進めるキーワードを選定します。選定基準の例は以下のとおりです。

  • キーワードを使用するユーザーは自社の製品・サービスの顧客を含んでいるか
  • キーワードと自社の製品・サービスは十分に関連性が高いか
  • キーワードを使用するユーザーの検索需要を満たすコンテンツが自社で用意できそうか
  • キーワードの「月平均検索ボリューム」は十分大きいか
  • キーワードはSEO対策で十分に上位表示できる可能性があるか

これらを判断するためには、海外SEO対策を試行錯誤してきた経験による直感と丁寧な調査が必要です。しかもこれらの判断と判断に必要な調査を外国語で行う必要があるため、必然的に難度は高くなります。

よくある失敗パターンとして、「月平均検索ボリューム」が大きいという理由だけでキーワードを選定し海外SEO対策を行った結果、自社の製品・サービスには関心度の薄いユーザーから大量のアクセスが来たが、お問合せの件数は変化しなかった、というケースがあります。

このような失敗を防ぐためには、海外SEO対策を行う目的をキーワード選定の段階から明確にしておくことが必要です。そうすることで、判断軸も明確になり作業自体もスムーズに進みます。

3. 記事の見出しを作る

このステップは海外SEO対策の中でも最もセンスが求められる部分です。基本的な作業は国内SEO対策と同じですが、外国語になる分難度は高くなります。

②までのステップで対策するキーワードが決定しています。次に「キーワードを検索するユーザーがどのような情報、コンテンツを求めているのか?」、仮説を立てます。この仮説をもとに見出しを決定します。

例えば「cmm machines(三次元測定機)」という英語キーワードを使って検索を行うユーザーは、大きく以下のような情報を求めていることが予想されます。

  • 三次元測定機が欲しい(どんな製品があるのか知りたい)
  • 三次元測定機について知りたい(情報収集がしたい)

この中でも前者「どんな製品があるのか知りたい」という検索需要に対しては「三次元測定機の製品一覧」のような製品紹介ページが上位に表示されます。一方、後者の「情報収集がしたい」という検索需要に対しては「三次元測定機についての一般知識」のようなコラム記事が上位に表示されます。

英語キーワードの検索結果を確認する際は、英語の記事が世界で最も多く集まっているアメリカの検索結果を参照することをおすすめします。世界で最も競争が盛んなアメリカの検索結果で上位表示できれば、他の国でも上位表示できるであろう、という判断です。(ただしアメリカ英語とイギリス英語でキーワードが異なる場合は別で調査する必要があります)

次にこれら大きな分類分けをした「検索需要のどれを満たすのか?」を決めます。今回は、後者の「情報収集がしたい」を満たす記事を作成する場合を考えます。この時やるべきことは、キーワードを実際に検索した際に現在上位表示されている記事のコンテンツ(記事の見出し)を全て洗い出し、ユーザーが具体的にどのような情報を求めているのかについて仮説を立てることです。

今回の「三次元測定機」というキーワードの例では、以下のような情報をユーザーが求めているだろうと仮説を立てました。

  • 三次元測定機とは
  • 三次元測定機の特徴
  • 三次元測定機の種類
  • 三次元測定機を使うメリット
  • 三次元測定機を使うデメリット
  • 三次元測定機の機器構成
  • 三次元測定機の測定方法
  • 三次元測定機の選び方
  • 三次元測定機の製造メーカー

最後にこれらの情報の中でどの需要を満たすのか?を決めます。これがそのまま記事の見出しになります。この工程で決定した見出しによって検索順位が決まると言っても過言ではないほど重要な工程です。

もし記事の検索順位が上がってこない場合は、上記で決定した仮説が間違っている、もしくは仮説はあっているが記事に含んでいない、のどちらかになります。まずは仮説で洗い出した見出しを全て含める形に記事を加筆・修正し、それでも検索順位が上がってこない場合は、上記の仮説自体を再度考え直す必要があります。

4. 記事を執筆する

記事の見出しが決まったら執筆に移ります。執筆は自社で行う場合は誤解を招くような表現がないかのチェックだけは必ず行いましょう。可能であればネイティブ、もしくはネイティブ並みに外国語が堪能な方に表現のチェックをしてもらえればより良いと思います。

記事を自社で用意することが難しい場合は、Writing Studioのようなライティング代行サービスを利用することも検討しましょう。実際に頼むときは、「SEO対策で〜というキーワードで上位表示させることを目的とした記事を書きたいです。つきましては構成を作りましたので執筆をお願いします」とだけ伝えて、構成を別ファイルで添付してさえおけば快く引き受けてくれます。

文章が揃い次第、Webサイトへの反映、その他の必要な設定も国内SEO同様に行いましょう。

5. 効果測定

記事をWebサイトで公開後に効果測定を行います。効果測定では主に対策しているキーワードでの検索順位を調査します。

海外SEO対策の場合は、どの国における検索順位を調査するのかを決める必要があります。ターゲット地域が明確に決まっている場合は、その国における検索順位、特にターゲット地域がない場合はアメリカの検索順位を調べておくことをおすすめします。(理由は先ほどと同様です)

検索順位の追跡には、先ほど紹介したUberSuggestが使えます。

6. 加筆・修正

記事の検索順位が上がってこない場合は、加筆・修正を行いましょう。目安としては、3ヶ月経っても低い順位で変動しないようであれば加筆・修正が必要と考えて間違いないと思います。

加筆・修正の手順は「③記事の見出しを作る」を参照してください。

海外SEOの対策の実例

ここでは弊社が実際に海外SEO対策を支援した実例を紹介します。

株式会社メルテック

本社 千葉県流山市
社員数 100名
事業内容 フォトエッチング加工、エンコーダ用スケールの設計、製造、販売
取材記事 英語サイトで「海外の新規顧客開拓」と「製品の需要調査」を実現

株式会社メルテックは、エッチング加工を主事業とする金属薄板加工を行っています。このエッチング加工の技術を用いて製造することができる製品の一つに「エンコーダー用スケール」と呼ばれる部品に関するキーワードを中心にSEO対策を行いました。

以前は広告を使っていましたが、現在ではSEO対策のみで東南アジア、ヨーロッパ、北米の企業を中心に世界各国から問い合わせが来ています。

詳しくはこちら

海外SEO対策に使えるツール

最後に私が普段使用している海外SEO対策に使えるツールを紹介します。

1. Google広告|キーワードプランナー

キーワード調査を行う際に使用します。

海外SEO対策時にキーワードプランナーでは、主に世界全域における月間平均検索ボリューム、関連キーワードを調査するために使用しています。特定の国における場合でも使えるため非常に便利です。

またキーワードプランナーは「WebサイトのURL」を入力するだけで、該当のWebサイトの関連性が高いキーワードを一覧で表示することができます。これは特に競合のWebサイトがどのようなキーワードで流入を獲得しているかを調べる際に役に立つので、積極的に活用されることをおすすめします。

先ほど紹介した「言語」と「地域」の設定を組み合わせることで、かなりの情報を取得することができます。

2. Ubersuggest

こちらのツールはSEO対策全般に非常に役立つツールです。

私が主に使っている機能は以下の3つです。

項目名 用途
ランク追跡 国別にキーワードの検索順位を測定
キーワード候補 キーワードの月間平均検索ボリューム、関連キーワードの調査
海外の検索結果の調査
トラフィック概要 競合他社サイトが獲得している流入時に使用されているキーワードの調査

キーワードプランナーだけでも十分ではありますが、さらに深く抜け漏れがないように調べる意味で使用しています。また海外のGoogleの検索結果が手軽に調べられる点でもとても便利です。

3. Windscribe

このツールは海外のGoogleの検索結果を表示する際に非常に役に立ちます。

このツールはVPN接続と呼ばれる方法で、仮想的に海外からの位置情報を利用してインターネットに接続できます。要は海外の位置情報を利用して検索できるということです。

これは海外の競合サイトを調べる際に使えるため、海外SEO対策では役に立ちます。(もしくは2.Ubersuggestで検索結果を調べる方法でも全く問題ありません)

4. WebPageTest

こちらのサイトはWebサイトの表示速度を測る際に使用できます。

こちらのツールではWebサイトが世界の指定の地域からアクセスされた時の表示速度を計測できます。したがって、アメリカのGoogleでSEO対策をしたいという場合には、アメリカでの表示速度を測定し改善するべきかどうかを判断することができます。

ちなみにGoogle公式の計測ツール「PageSpeed Insights」は世界の4ヶ所(アメリカ:オレゴン、南カリフォルニア、オランダ、台湾)の一番近いロケーションから測定されているそうです。

参照

How does Calibre differ from Google PageSpeed?

まとめ

本記事では「海外SEO対策の本質」と題して、私が考える海外SEO対策に関する見解、ノウハウを説明しました。

まとめると、国内SEO対策と海外SEO対策は本質的には同じですが、言語と環境が変わる分、難度は上がる上に必要なテクニックも変わります。そのため、やるからにはしっかりと時間を投資して取り組むことをおすすめします。

海外SEO対策を任せられる業者をお探しでしたら、お気軽にテクノポート株式会社にお声がけいただければと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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SEO対策の成果とは?成果を確認してPDCAを回す方法

こんにちはテクノポートの永井です。

今回はSEO対策を行った記事の成果の確認方法とその後どのように対応すればいいのかを紹介します。

SEO対策の成果とは

SEO対策の成果は「検索順位」ですが、成果がでるまでに一定期間必要です。また、結果は日々変動するため継続的に確認していかないといけません。

成果が現れるまでの期間

SEO対策を施した記事の順が変動するまで約1ヶ月〜3ヶ月、長いときは6ヶ月かかることもあります。また、コンテンツの作り方によっては順位が下がる可能性もあるので、注意してください。

順位は一気に上がる場合もありますし、徐々に上がっていくこともあります。競合のコンテンツが弱い場合は一気に上がり、競合もSEO対策を施している場合は徐々に上がっていくことが多いですが、いずれにしろGoogleが良いコンテンツと判断すれば順位は上がっていきます。

チェックポイントとしては、記事公開後1ヶ月で順位を確認します。順位が少しでも上がっている場合はそのままで大丈夫ですが、全く変わらない、もしくは下がった場合はコンテンツを見直したほうがよいでしょう。

次に3ヶ月後に順位を確認します。大体この段階での順位が標準的な順位になりますので、さらに順位をあげようと思った場合はコンテンツの見直しが必要になります。

ただし、競合のコンテンツが強く、かつ自社の順位もある程度高い場合は順が入れ替わるまでさらに時間がかかる場合もあります。

公開から6ヶ月後の順位は確定順位として考えてよいでしょう。

順位は毎日変化する

検索順位は毎日変動するため、順位を正確に追いかけたい場合は毎日順位を確認しなければなりません。毎日の確認が手間な場合は、パスカルというツールを利用してみても良いと思います。テクノポートはパスカルを使っています。

また、順位は検索する地域でも変わってくるため、絶対値を評価することは難しくなってきています。順位を決める場合は、「自分のPCでの検索結果を正とする」など基準を決めるなど工夫すれば問題ありません。

検索順位が上がらなかったときの対応

検索順位が上がったときは特に何もする必要はありませんが、順位が上がらなかったときは記事の見直しなどを行っていく必要があります。ただし、ドメインの古さなど変更できない内容もありますので、注意が必要です。

ドメインの古さを確認する

SEO対策をするために情報を網羅して記事を作ったが、順位が思った以上に上がらないというケースがあります。そんなときは「ドメインの取得日」を調査してみてください。

ドメインの古さが検索順位に影響を与えているケースがよくあります。Googleは信用できる情報源が出している内容を上位表示する傾向にあります。

製造業関係の場合、古いドメイン=長期間会社を維持している=信頼できる企業とGoolgeが判断し、検索順位に影響がでることがあります。

内容が十分あるにも関わらず検索順位が上がらない場合は、上位10サイトのドメインの古さを確認してみましょう。 ドメインの取得日は「who is」というサイトで確認できます。

10サイトすべてのドメインが自社のものよりも古かった場合、ドメインの影響によって上位表示されていない可能性があります。その場合、順位を上げることはかなり難しくなる可能性があるため、コンテンツ数を増やすなど大がかりなSEO対策が必要です。逆に、1サイトでも自社より新しいドメインがあった場合、コンテンツを見直すことで順位を上げることは可能でしょう。

記事をリライトをする

すでにSEO対策を施したページであれば、記事を新しく作るのではなく、リライトすることをおすすめしています。リライトの内容は主に3つです。

  1. 上位10サイトと比較して自社のコンテツがどのようなものになっているか分析
  2. 記事のボリュームを増やす
  3. 自社のオリジナルを入れる

記事の目標は「検索者が求める情報がすべて掲載しているもの」になります。Googleは同じような情報を掲載したサイトの場合、情報量が多いものを上位に表示する傾向にあります。そのためには、検索順位の上位サイトが掲載している情報は掲載し、それにプラスして自社のオリジナル情報を掲載することが大切です。

ライターに権威をつける

ライターの紹介をしている場合は、ライターに権威をもたせることも効果的です。例えば、資格やこれまでの実績などです。

Googleは信用できる情報源が出している内容を上位表示する傾向にあります。特に、E-A-T(イーエーティー)を重視しています。

  • Expertise:専門性
  • Authoritativeness:権威性
  • Trustworthiness:信頼性

E-A-Tは上記の略で、これらを満たしていると評価が上がります。

例えば、ベアリングの記事であれば、ベアリングメーカーが書いたもの、その中でもベアリング設計1級を持っている人が書いたものは評価が上がる傾向にあります。

これからSEO対策を行う場合はライターの紹介もしてくとよいでしょう

まとめ

今回はSEO対策の成果を確認してPDCAを回す方法について紹介しました。

  • SEO対策は成果が出るのに時間がかかる(1〜3ヶ月、最長6ヶ月)
  • 順位は毎日変化するので自動チェックツールがおすすめ
  • ドメインの古さが順位を左右することもある(古いほうが強い)
  • 記事のリライトは効果的
  • E-A-Tを意識して記事を書くと効果的

弊社は技術ライティングの請負も行っていますので、SEO対策でお困りでしたらご相談ください。

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【BtoB】SEO対策を強化するための記事の書き方

こんにちはテクノポートの永井です。今回はSEO対策を強化するための記事の書き方を紹介します。

SEO対策の進め方

まずはSEO対策の進め方と本記事の内容をお伝えします。

ステップ1:SEO対策するためのキーワード選ぶ

まずは「どんなキーワード」でSEO対策するかを検討します。これによって下記が目安として把握できるようになります。

  • アクセス数がどれくらいになるか
  • SEO対策の難易度

具体的な検討方法については参考記事を確認してみてください。

【参考記事】

SEO対策においてもっとも重要なキーワード選定について徹底解説
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/27405

ステップ2:SEO対策するための記事を作る

キーワードが決まったら具体的な記事を作っていきます。本記事の内容になります。

ステップ3:SEO対策ができているかどうか確認をする

ステップ2で制作した記事が必ずしもSEO対策ができているとは限りません。そのため、記事の検索順位を定期的に確認する必要があります。確認方法は「検索順位チェックツールGRC」を使うことをおすすめしています。

もちろん実際にGoogleの検索窓で検索していただいても大丈夫ですが、検索順位は日々変動するためGRCを使って毎日自動でチェックできる体制を作ったほうがよいでしょう。

ステップ4:記事のリライトをする

検索順位が10位に満たなかった場合、記事のリライトを行います。リライトの目安は記事を公開してから3ヶ月で、長くても6ヶ月以内で行ったほうが良いでしょう。具体的な方法については参考記事を確認してみてください。

【参考記事】

記事のリライト方法がわかる!SEOで効果を出すコツとは?
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/26219

SEO対策はGoogleが基本

SEO対策の目的はGoogleで上位表示させることです。

そのためには、Googleの検索アルゴリズムを理解し、それに沿った記事を書かなければなりませんが、Googleは具体的な検索アルゴリズムを公表していません。

ただ、「検索結果を決める主な要因」と「使命」は公開しています。その2つを理解し、それに沿った記事を書くことでSEO対策が可能になります。「検索結果を決める主な要因」と「使命」は下記の通りです。

Googleが検索結果を決める主な要因(一部抜粋)

  • コンテンツの新しさ
  • 検索キーワードが出現する回数ページのユーザー エクスペリエンスの質など
  • 内容の信頼性や権威
  • 情報の質の高さ

Googleの使命
関連性と信頼性が最も高い情報を提供する

簡単に言うと「検索者がそのページだけで、課題が解決する内容」になります。これだけ聞くと何を書いていいかわからなくなりそうですが、安心してください。

現時点でGoogleがどういった記事を「いい記事」と判断しているか探す方法があります。

それは、具体的に検索してみることです。選んだキーワードで検索してみて、上位に表示されているページはGoogleが「いい記事」と判断したことになります。

そのため、SEO対策する際は上位の記事を参考にして、情報を追加することでGoogleから評価されやすい記事を書くことができるようになります。

【参考】
Googleの仕組み:https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/algorithms/

SEO対策用の記事を作成手順

ステップ1:Googleが評価しているサイトを調査する

まず、どういった記事がGoogleから「いい記事」と判断されているか調査します。調査方法はSEO対策キーワードで実際に検索してみて、上位10記事(1ページに表示されている記事)をすべて確認します。

確認するところは主に下記3つです

  1. 何ジャンルの記事か(知識系、製品紹介系、改題解決系、比較系など)
  2. 見出し
  3. 文章量

特に、記事のジャンルは必ず確認してください。Googleは検索キーワードから検索者が求める情報を推測して必要なページを表示しますが、十分推測できない場合、様々なジャンルを表示します。

Googleが選んだジャンルには偏りが生じるため、どのジャンルだと選ばれやすいか、どのジャンルは選ばれていないか検討するために、上位10サイトのジャンルは必ず確認しましょう。

【参考記事】
記事のジャンル:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/22791

ステップ2:記事のジャンルを決める

SEO対策用の記事を書くときにはじめに決めるのは「記事のジャンル」です。ジャンルは様々ありますが、決め方は上位10サイトのうち最も多いジャンルから、自社で制作可能なジャンルを選びます。

例えば、比較系の場合、「おすすめ人気ランキング」や「最も使われている◯◯選」など、製品を比較するサイトが多くなります。BtoBの場合、自社製品と競合製品を直接比較することも難しいため、このようなジャンルはパスします。

また、知識系の場合、「◯◯とは」が多くなりますが、上位サイトを確認してみて、情報を追加できるようであれば、知識系の記事は有効になります。

ステップ3:構成(目次)を決める

記事のジャンルが決まったら、次に目次を書きます。目次の書き方は特にありませんが、上位10サイトがどのような見出しを使っているかを確認し、洗い出しを行ったほうがいいでしょう。

ここでの注意点は「自社のオリジナル情報を必ず入れる」ことです。

上位10サイトとほとんど同じ情報しか掲載していないページは、Google的には無価値になります。また、コピーコンテンツとして評価される可能性もあります。そのため、自社のオリジナル情報を入れて、自社記事の価値をGoogleに認めてもらわなければなりません。

では、どういった情報がオリジナル記事になるのか?

簡単にいうと「検索では手に入りにくい情報」、つまり貴社に聞かなければわからない情報です。例えば、独自の品質管理方法、サービス、課題解決事例などがそれに当たります。ここが一番むずかしいところになりますが、振り絞ってみてください。

ステップ4:記事を書いて公開

目次ができたら後は記事を書いて公開です。記事を書く際は、「ですます」の語尾の統一や誤字に気をつけていただければと思います。できれば、第三者のチェック体制があるといいでしょう。

また、文字量についてですが、上位10サイトと同等かそれ以上の文字量であれば問題ありません。ただ、文字量が多ければいいというわけではありませんので、注意してください。

SEO対策の効果が現れる期間は3ヶ月〜6ヶ月です。ある程度期間を置いた後に、実際の検索順位を確認してみて、順位が上がっていなければリライトするか別ジャンルで記事を追加してみてください。

人気のキーワードは1記事だけでは上位に上がらず、数本同じテーマで記事を書かなければならない場合もあります。それも上位10サイトのサイト全体を調査することでどれくらいの記事数が必要かわかりますので、根気よく続けてみてください

まとめ

今回はSEO対策を強化するための記事の書き方を紹介しました。まとめると下記の手順になります。

  • ステップ1:Googleが評価しているサイトを調査する
  • ステップ2:記事のジャンルを決める
  • ステップ3:構成(目次)を決める
  • ステップ4:記事を書いて公開

弊社は技術ライティングの請負も行っていますので、SEO対策でお困りでしたらご相談ください。

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検索意図をコンテンツ制作に役立てる方法(サプライヤー企業)

テクノポートの井上です。Webサイトを作る際に「ターゲットユーザーを意識したコンテンツ作りが重要」というお話はよく聞くと思います。ではどうすればターゲットユーザーに合わせたコンテンツが用意できるのでしょうか?今回はGoogleで検索するユーザーの検索意図とコンテンツへの活用方法について紹介します。

検索意図とは?

検索意図とは、Google、Yahooなどの検索エンジンでユーザーがキーワード(検索クエリ)で「検索をした目的」のことです。目的と言っても一言で表せないくらいさまざまですが、ユーザーの考え、欲求、悩みなどの行動心理を含めて検索意図と呼びます。

検索意図の重要性

Webマーケティングにおいて、検索意図がなぜ重要なのでしょうか?Google検索は、ユーザーに対して最適な情報をいち早く探せるようにアルゴリズムが日々進化しています。すごくシンプルな考え方ですが、SEO対策をする上で非常に重要な要素です。

すなわち検索する際の検索意図を読み取ることができれば、必要な情報を的確に提供することができ、検索上位に表示されやすくなります。そのため、キーワード対策のためには、コンテンツボリュームをむやみに増やすのではなく、検索意図に合ったコンテンツを一つずつ用意することが重要です。

検索意図の4つの分類

検索意図は大きく下記の4つの分類に分けられます。

  • 「〇〇を知りたい(KNOW)」
  • 「〇〇に行きたい(GO)」
  • 「〇〇したい(DO)」
  • 「〇〇を買いたい(BUY)」

このユーザーのカテゴリごとの検索意図を満たすコンテンツ作りをすることで、問い合わせにつなげやすくなると言われています。

さて、BtoB製造業の場合はどうでしょう?製造業のキーワードを上記の分類で分けた際に、一部を除き、ほとんどが「〇〇を知りたい(KNOW)」に属すると言えます。例外は一般的な製品を取り扱うメーカーの製品名です。例えばボルトやナットなどです。

そのため、サプライヤー企業の場合は「〇〇を知りたい(KNOW)」に属すると考えてよいでしょう。実際にはより細分化して検索意図を読み取る必要があります。

検索意図の簡単な調べ方

検索意図を理解するために、検索意図の簡単な調べ方について3つ紹介します。

1.サジェストキーワード

サジェストキーワードとは、グーグル検索窓にキーワードを入れたときに表示される「候補キーワード」のことです。基本的には、ユーザーの“検索頻度”や“起点キーワードとの関連度合い”に応じて表示されています。

サジェストキーワード

2.関連キーワード

関連キーワードとは、検索エンジンで検索したキーワードに関連する、もしくは連想されるキーワードのことを指します。Googleでキーワード検索した際に、ページの下部に10個程表示されます。 入力した検索キーワードの同義語や類義語まで含むため、キーワードの検索ニーズを知る際の手がかりとなるでしょう。

関連キーワード

3.上位表示されているサイトから予測

キーワードを検索した際に表示されるサイトを調べることでも検索意図は読み取れます。Googleがユーザーの検索意図に応じて上位に表示させるということは、逆に返せば上位に表示されているサイトは検索意図に応えたサイトだからです。

検索意図をまとめて探せるおすすめツール

検索意図をより詳しく調べるために「ラッコキーワード」というツールを紹介します。

ラッコキーワードは無料で関連キーワードを一括で調べてくれるツールです。サジェスト・関連キーワードだけでなく、共起語を調べたり、「Yahoo!知恵袋・教えて!goo」の投稿されているQ&Aを調べることもできます。ユーザーの検索意図を探したいときには非常に便利です。(BtoCよりのQ&Aの方が多いですが。)

ロストワックス

検索意図をコンテンツ作りにどう活かすか?

キーワードの調査方法までわかったところで、次にコンテンツ作りに反映させる方法を紹介します。今回は「ロストワックス」という加工キーワードで簡易的に調査し、その後の流れを説明します。下記は「ロストワックス」にてキーワードを整理した表です。

検索意図表

ユーザーの整理

キーワード抽出したものに対して、ターゲットとするユーザーが調べるワードかを精査します。今回の場合では、法人の設計開発者をメインターゲットとして見ていきます。 表から推測できる内容として、「指輪」「個人」などは除外してよいキーワードとなります。

ユーザーの意図の整理

ターゲットユーザーの検索意図の整理を行います。ユーザーの検索意図は主に3つあると想定しています。

1.情報収集段階

その加工方法自体がどんなものなのか?特徴や原理を理解し製品に使える加工方法か大枠を理解したい。

2.加工方法の比較

さまざまな加工方法がある中で適切な加工方法かどうかを知りたい。(コストメリット、精度、数量、材質など)

3.外注先の選定

その加工方法ができる会社を探したい。

ユーザーの意図に合わせた適切な答えを用意

ターゲットユーザーの検索意図を整理したら、それに該当する答えが必要となるコンテンツです。意図に合った答えをコンテンツとして用意します。

検索意図からユーザーの欲しい情報を考えコンテンツ化する方法について紹介しました。コンテンツ作りの参考にしていただければ幸いです。

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SEO対策においてもっとも重要なキーワード選定について徹底解説

製造業のエンジニアで、製造業系ライターとして活動している一之瀬です。

Web上で自社の存在を知ってもらう方法として、SEOは効果的な選択肢の一つです。「SEOではキーワード選定が重要」と言われることがありますが、SEOに取り組んだ経験がない場合には、キーワード選定が重要な理由やどのように選定すればいいかわからないことがあります。

そこでこの記事では、SEOでキーワード選定が重要な理由や実際に選定する手順を解説します。また、キーワード選定をする際に活用できるフレームワークやツールに加えて、SEO対策でキーワード選定がうまくいき、集客に成功した企業を紹介します。

現在SEO対策を検討していたり、キーワード選定に困っていたりする方に、ぜひ参考にしていただければと思います。

SEOにおけるキーワード選定とは?

SEOはSearch Engine Optimizationの頭文字を取っており、「検索エンジン最適化」を意味します。検索エンジン最適化とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索された際に、サイトを上位に表示させるためにさまざまな施策に取り組むことを指します。

キーワード選定とは、検索エンジンで特定の単語や文章が検索された際に、上位表示したい単語や文章を選定することです。適切なキーワードを選定することで、検索結果から自社サイトへの流入数が増え、新たなユーザーの獲得に繋がります。

キーワード選定が重要な理由

SEO対策においてキーワード選定はもっとも重要と言われます。その理由は、キーワード選定が適切でないと、検索エンジン経由での新たな顧客を獲得できないからです。自社の製品やサービスを検索エンジン経由で知ってもらう機会が失われるため、大きな影響があります。

誰も検索しないようなキーワードであれば無駄になってしまいますし、多くの企業が狙っているようなキーワードであれば、競争が激しくユーザーが見てくれるような検索順位を獲得できません。

検索数が多く、さらに上位表示を狙えるキーワードを選定することが、SEOで成功するための大きなポイントです。

キーワード選定を行う手順

キーワード選定を行う際には、まずターゲットの理解が重要です。どのようなターゲットに記事を届けたいかによって選択するキーワードが変わってきます。また、ターゲットの理解に加えて、自社の立ち位置や強みを明確にすると、キーワードの絞り込みができるでしょう。

次に、ターゲットの分析結果や自社の強みから、キーワードの候補を洗い出していきます。洗い出したキーワードはWeb上で検索を行い、関連するキーワードの調査などを行うといいでしょう。調査の過程で競合サイトを分析し、SEO対策を行うキーワードに優先順位をつけていきます。

このように取り組むことで、取り組むべきキーワードの選定を優先順位付けを行うことが可能です。

キーワード選定に活用できるフレームワーク

キーワード選定は闇雲に行ってもうまくいきません。キーワード選定に活用できるフレームワークとして、3C分析とMFT分析を紹介します。

3C分析

SEO対策を行う際には、自社の立ち位置を明確にすることが重要です。Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの頭文字を取って「3C分析」とよばれています。

3C分析では、自社と顧客、競合との関係を分析することで、業界の中の自社の立ち位置、顧客として狙うべき場所やその際に競合となる企業を明確にできます。

キーワード選定をする上では、顧客から求められており、競合企業がなるべく少ない所を狙うために、3C分析が活用できます。

3C分析の活用について詳しく知りたい場合には、以下の記事をご覧ください。

自社の強みに気づける3C分析の進め方

MFT分析

製造業が生き残り拡大していくためには、既存の市場だけでなく自社の持つ技術を活かせる新たな市場を見つけ、そこに向けたSEO対策を行うことも重要です。この場合、Market(市場)、Function(機能)、Technoogy(技術)のそれぞれの観点で分析できるMFT分析が有効です。

技術者が技術探索をする場合、技術者の立場によって選択するキーワードは変わります。MFT分析によって、M視点、F視点、T視点のそれぞれで技術探索をする技術者向けのキーワードを導くことが可能です。

MFT分析の活用について詳しく知りたい場合には、以下の記事をご参照ください。

MFTフレームワーク活用による技術マーケティングの進め方

キーワード選定に活用できる3つのツール

ここからは、精度の高いキーワード選定を効率的に行うことが可能なツールについて紹介します。

1.キーワードプランナー

キーワード選定を行う際には、Google広告を配信する際に利用するGoogle AdWordsのキーワードプランナーを活用できます。SEO対策したいキーワードを打ち込むことで、過去にどの程度の検索ボリュームがあったかを確認可能です。

広告出稿をしていない場合には、だいたいの数値しか表示されません。精度を高めるためには、少額でも広告配信をする必要があります。どの程度の精度が必要かによって、判断するといいでしょう。

2.サジェストツール

サジェストとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにキーワードを打ち込む際に、検索エンジン側が提案してくれる候補のことです。実際に候補で出てくるキーワードで検索をしている人が一定数以上いるため、効果的なキーワードになる可能性があります。

さまざまな検索エンジンのサジェストを一括で取得してくれるようなツールがあり、それをサジェストツールとよびます。サジェストツールがあれば、効率的にキーワードの候補を抽出できます。

3.パスカル

パスカルは、株式会社オロパスが提供しているSEOツールです。SEOコンサルティングを行っている同社の社内ツールとして開発されたもので、社外のユーザーも使用できるように有料で提供しています。

高品質なSEOディレクションをデータに基づいて誰でも行えることを目指して開発されているため、社内の調整を数値に基づいて行いたい場合などに特に有用です。

上位表示されるページの共通点や上位表示するための具体的な改善点、必要なコンテンツなどの情報が得られます。

製造業ホームページにおいてキーワード選定を成功させるポイント

製造業が自社のホームページやオウンドメディア向けに、キーワード選定を成功させるには重要なポイントが3つあります。

一つ目はアクセスが稼げるキーワードか、二つ目はコンバージョン(問い合わせ)に繋がるユーザーが検索するキーワードか、三つ目は自社の強みと合致するかです。

これらのポイントを押さえたキーワード選定を行うためには、それぞれのポイントに対してKPIを設定することが重要です。設定したKPIを分析することで、選定したキーワードが適切だったか、改善すべきキーワードなのかを判別できます。

キーワード選定に成功し集客に繋がった事例

ここからは、テクノポートがサポートしたお客様の中で、キーワード選定に成功し集客に繋がった事例を3社紹介します。

同和鍛造株式会社

同和鍛造株式会社からは、もともと同社のホームページをリニューアルしたいという問い合わせをいただきました。そこで弊社では、自社技術をホームページの中でしっかりアピールすることにより、アクセスを集めることを検討しました。

分析の結果、検索需要が多いにもかかわらず競合がそれほど多くなかった「大型鍛造」「自由鍛造」「フリー鍛造」といったキーワードを選定し、上位表示を狙いました。

いずれのキーワードも狙い通りに5位以内に表示できたことで、検索エンジンからの集客に大きく貢献しています。

司フエルト商事株式会社

司フエルト商事株式会社は、提案型の商社ですが、提案営業は確度が低く営業効率が悪い点を課題として認識していました。そこで、自社のホームページで集客することを検討します。

フェルトの素材や業界ではなく、フェルトが持つ機能性で分け、機能名×フェルトのキーワードで記事を制作することで、集客に成功しました。

現在は、従来の用途とは異なる自社商品の多用途開発に繋がるような問い合わせも増えており、課題だった営業効率も大幅に向上しています。

株式会社小羽皮革

株式会社小羽皮革は、下請けの業務比率が高かったため、下請けを脱却するためにWebマーケティングの取り組みを開始しました。同社の分析を行った結果、同社の強みと親和性の高いブランド皮革製品分野をターゲットに取り組みました。

キーワード選定の結果、ブランド名を含むキーワードの検索需要が多いことがわかり、その分野で上位表示されるように対策を行いました。

また、検索ユーザーの特性について検討をしたところ、信用力の高いWebサイト作りが必要と考えられました。自社サイトでユーザーに信頼してもらえるような情報を掲載することでアピールに成功し、依頼に繋がっています。

まとめ

SEO対策におけるキーワード選定は、狙いとしたユーザーに自社を知ってもらい、魅力を感じてもらうために必要不可欠であり、とても重要な取り組みです。

効果的なキーワード選定を行うためには、3C分析やMFT分析などのフレームワークを活用するのが効果的です。また、効率よくキーワード選定を行うためには、サジェストツールなどを活用するといいでしょう。

実際にキーワード選定を行うことで、製造業や商社などで狙った顧客が増加すると共に、従来の用途ではなく新しい用途開発に繋がるような問い合わせにも繋がることが考えられます。

SEO対策におけるキーワード選定についてお困りの方は、テクノポートがサポートいたしますので、ぜひ一度ご相談ください。

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BtoB業界におけるSEO対策

製造業勤務、機械系エンジニアライターの藤田です。BtoB製造業において、自社のホームページのSEO対策はリードの獲得や商談成功につながります。今回の記事ではSEO対策の概要や進め方、ポイント、対策ツールなどを紹介します。

SEO対策とは


はじめにSEO対策の概要と重要性を説明します。

SEO対策の概要

SEO対策とは、検索エンジンでユーザーがキーワード検索したときに上位に表示させるための対策です。「Search Engine Optimization」の略で、多くの企業が自社WEBページのSEO対策をしています。

SEO対策の重要性

現在はBtoB製造業の製品を購入する際に、インターネットで検索して検討するユーザーが多いです。したがって、キーワード検索した時ときに上位表示されなければ、ユーザーがWEBページのコンテンツを見る可能性は低くなり、自社製品の価値を伝えられる機会が増えません。BtoB製造業でSEO対策をしっかりし、検索上位表示させることができれば、自社のWEBページのコンテンツを伝え、自社の技術を使ってユーザーがどのように課題解決できるかを伝えられます。

SEO対策の進め方

SEO対策を進めるステップと重要なポイントを紹介します。

BtoBのSEO対策を進めるステップ

  1. ターゲットを決める
    ターゲットのペルソナを決めます。例えば、新規材料を探している製造業の開発者をターゲットとするなど、できるだけ具体的に決めます。
  2. キーワード設定
    ターゲットが知りたい内容をキーワードとして設定します。BtoB製造業の場合は、ターゲットが課題を持っている場合が多いので、課題をイメージできるキーワードにします。例えば、「工作機械 工具 寿命」などです。
  3. 検索ボリューム調査
    キーワードの検索ボリュームを調査し、多く検索されているキーワードを選定します。 検索ボリュームはキーワードプランナーなどを活用して調査します。
  4. コンテンツ作成
    WEBページの具体的なコンテンツを作成します。課題と解決方法や事例、自社製品の紹介などをコンテンツにします。
  5. 効果測定
    アクセス回数や検索上位表示されているかなど、効果を測定します。
  6. 更新
    あまりアクセスされていないものを中心に、コンテンツを更新します。必要なコンテンツが足りていない場合は補充し、一つのページに情報が多くなりすぎている場合などは、ページ内のコンテンツをカテゴリ分けし、ページを分けるといった更新をします。ページ内のリンクが変わっている場合なども更新するようにしましょう。

検索ボリュームの目安

検索ボリュームとは月間で何回そのキーワードが検索されたかという数値です。BtoCであれば月間数万の場合もあります。BtoB製造業の場合は、数十から数百程度をまずは目安にするといいでしょう。

キーワード選定

タイトルにはキーワードをいれます。キーワードは2つくらいを組み合わせるといいです。例えば「切削加工 精密」などのように設定します。この場合は、ターゲットが精密な切削加工方法を探していると想定できるので、対応したコンテンツを準備します。

SEO対策の具体的手法

SEO対策の具体的な手法としてMETAタグとコンテンツについて解説します。

METAタグについて

METAタグとは、検索結果一覧のページに表示されるタイトルや要約を埋め込むためのHTMLタグです。タイトルはHTML要素としては文字通り「title」です。検索結果一覧ページとブラウザのタブに表示されます。要約は「description」を使います。検索結果一覧ページでタイトルの下に表示されます。ユーザーは検索結果一覧ページのタイトルや要約を見て興味を持つ場合があります。そのように興味を持ったユーザーのアクセスが増えることを狙います。

コンテンツの作成

コンテンツにはSEO対策をするキーワードを中心に関連するキーワードを考えながら作成します。タイトルでユーザーの興味をひき、導入部分で何を説明する記事なのかを記載します。前置きを長くせずに、ユーザーが知りたい情報をシンプルに伝える構成にしましょう。知りたい情報にたどり着く前にたくさんの情報を読むことになれば、ユーザーがページから離脱する可能性が高くなります。また、スマホで見る人も多いので1文を短めにして、読みやすくしなければなりません。

SEO対策ツール

おもなSEO対策ツールの内容と特徴を紹介します。これらのツールを使ってSEO対策を進めます。

サーチコンソール

サーチコンソールはGoogleが提供している検索順位を調べるツールです。無料で使えるツールで、キーワードのクリック回数や検索順位などを調べることができます。

キーワードプランナー

キーワードプランナーは、検索回数を調べるツールです。キーワードの検索ボリュームを調べるために使います。キーワードプランナーでは月間検索ボリュームを調査できます。

パスカル(有料)

パスカルはGoogleアルゴリズムを分析してSEOに役に立つさまざまな情報を調べるツールです。例えば、上位表示されているコンテンツの特徴や規則性などを分析できます。その結果、コンテンツをどのように修正すればよいかなどがわかります。例えば、情報をもっと網羅したほうがいいとか、文字数が多すぎる、逆に少なすぎるなどのアドバイスを示してくれます。

まとめ

BtoB製造業におけるSEO対策の重要性と対策のポイントを紹介しました。さまざまなツールがあるので、SEO対策を始めやすくなっています。自社で担当できる社員がいない場合は、SEO対策をサポートする企業に依頼をするのもおすすめです。テクノポートではBtoB製造業のオンラインマーケティングを支援しています。興味を持った方はお気軽にご相談ください。

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サプライヤー企業の実践的なWebマーケティング手法

テクノポートの井上です。今回はサプライヤー企業の実践的なWebマーケティング手法について紹介します。

サプライヤー企業のWebマーケティングは、自社製品を持つメーカーとはマーケティング手法が異なります。一般的なWebマーケティング手法がそのまま利用できないケースも多々あります。では何が通常と違うのか?メーカーとサプライヤーの業態の比較からサプライヤー企業の具体的なWebマーケティング手法まで紹介していきます。

結論

この記事でお伝えする結論を先に記載します。

サプライヤー企業のWebマーケティング

成功させる秘訣は

事業の細分化と、細分化Webマーケティング

事業細分化や細分化Webマーケティングについて、順を追って説明します。

メーカーとサプライヤーの定義

メーカーとサプライヤーの区分けが明確ではないため、弊社としての定義を共有します。

  • メーカー:製品や部材を販売している会社
  • サプライヤー:製造技術を提供している会社

※自社製品を持ち製造技術の提供も行う、サプライヤー兼メーカーもある

メーカーとサプライヤーのマーケティングの違い

メーカーとサプライヤーのマーケティングの何が違うのでしょうか?まずは業態を比較し、違いを理解します。

メーカーとサプライヤーの違い

上記の表から言えることは、下記の通りです。

  • サプライヤー企業は明確なターゲットは作りづらい
  • 他社との比較がしづらい
  • 顧客メリットを明確に打ち出すことが難しい

など、売るための製品を持たないサプライヤー企業は総じてPRがしづらいと言えます。

発注元の新規発注の流れ

次に発注元の新規発注の流れを見てみましょう。

新規製品購入のフロー(メーカー)

購買フロー

メーカーの特に高額商品を主とした場合、製品購入決定までの検討期間が長く、意思決定には多くの人間が関与するのが特徴です。

新規加工依頼フロー(サプライヤー)

次にサプライヤー企業の場合です。発注元のメーカーは前提として、既存の発注形態が存在し、既に頼んでいるサプライヤー企業があります。

その上で新規で探さなければいけなくなるタイミングは下記のようなケースが考えられます。

  • 技術的な問題(既存の発注先では対応できない)
  • 品質問題(不具合が多く発生している)
  • 納期に問題(納期遅れが頻発)
  • 生産キャパオーバー(増産に対応ができない)
  • 長期的な継続取引に問題(後継者不足)
  • コスト問題(価格が折り合わない)
  • リスク分散(2社以上の購買体制が必要になった)

新規を探す場合、なにか既存の発注形態に問題があるなどがほとんどです。納期が決まっているケースがほとんどのため、要件に適合する会社であれば、すぐにでも発注する可能性があると言えます。

会社の信用性、技術的な要件、コストなどが要件に挙げられます。

発注必要要件

新規探索の第1段階

すでに取引のある会社や、知っている会社(展示会等での名刺交換など)を想起することから始まります。

新規探索の第2段階

自社の認知している会社で要件を満たさない場合に新たに探索します。その際の探索手段として最も多いのがWebでの探索です。

第2段階では早い段階で認知され検討の土俵に上がることが重要です。Webでキーワード検索した際に自社が上位に表示され、「この会社ならできそう」という期待感を持たせるだけで問い合わせにつながる可能性はぐっと高まります。

サプライヤー企業のWebマーケティング手法

前述した、サプライヤー企業の業態の特徴、新規発注の流れを踏まえた上で、サプライヤー企業の取るべきWebマーケティング手法が細分化Webマーケティングです。理想的なWebマーケティングは、具体的なターゲットを決め、競合優位性のある提供価値を定義し戦略を立てることです。

しかし、サプライヤー企業の場合、市場の需要における自社の価値がはっきりしていないケースがほとんどです。そのため、いきなりターゲットを明確化させた戦略を立てるよりも、自社の提供価値を知るためのマーケティングが先に必要になります。

Webサイトを更新し続けること前提で、下記の流れが必要になります。

  1. 市場に自社の事業内容を広く情報公開
  2. 市場にとっての自社の価値をはっきりさせる
  3. 自社の得意領域やターゲットを見極め、売れる仕組みを模索する

具体的な手法として、自社の事業内容を細分化し、さまざまな角度で市場に訴求することで幅広く認知させることが重要となります。

細分化Webマーケティングの主な流れ

細分化Webマーケティングの主な流れは以下のとおりです。

  1. 自社の対応できる加工領域をできる限り細分化
  2. キーワード選定
  3. キーワード対策を意識したサイトマップ構築
  4. ページコンテンツの制作

さまざまな角度で知ってもらうための事業細分化

まずは自社が持っている経営資源を整理します。キーワードが重複しても構わないのでさまざまな切り口で細分化していきます。

事業細分化

細分化したキーワードの需要・競合調査

細分化したキーワードのグーグルでの検索需要件数、競合サイト数をそれぞれ調べます。

需要競合調査

数値はグーグルキーワードプランナーやグーグル検索から調べることができます。

調査方法

主要キーワードの選定基準の基本

キーワードの選定基準の基本は検索数が多くて、競合サイト数が少ないものを選びます。

ブルーオーシャン

主要キーワードの選定基準 補足

他にも下記の3つの視点で選定していきます。

想定するユーザーが、探す可能性のあるキーワードか?

検索ボリュームがあっても、ターゲットとするユーザーが利用しないキーワードでは意味がありません。ユーザー像をしっかり想定し、ユーザーの立場で考える必要があります。

自社の事業との関連性が高いか?

検索のボリュームがあったとしても、自社の事業と関連性が低いと問い合わせに繋がりません。検索するユーザーの意図と自社の事業との関連性を確認しましょう。

例:切削加工業者
キーワード 半導体装置 ↔ 半導体装置部品 ↔ 半導体装置部品加工

Google検索での競合サイトのコンテンツボリュームの確認

検索した際に表示される競合サイトのコンテンツボリュームも確認が必要です。(特にECサイトが多く出てくるキーワードは、ECサイトのボリュームに太刀打ちできるコンテンツボリュームを確保することはできないため注意が必要です。)

サイトマップの作成

サイトマップ作成の前に覚えておきたいこと

SEO対策はキーワードをたくさん入れればよいという考えは間違い

SEO対策というと、関連するキーワードをできるだけたくさん盛り込む方が、色々なキーワードで見られアクセスを稼げると考えがちですが、実際にはそうではありません。

検索上位に表示されるためには、1ページにつき1つのキーワードを設定するのがSEO対策のセオリーとなっています。そのため、さまざまな角度で見てもらうためにはそれに該当するページがそれぞれ必要です。どのページでキーワード対策するかを意識しサイト設計を行います。

通常のサプライヤー企業のサイトマップ

こちらは一般的なサイトマップです。

従来のサイトマップ

事業内容は網羅していますが、キーワード検索からの流入を意識してサイト設計されていません。社名以外のキーワード検索で表示されることが少ないサイトマップです。

細分化したキーワードの流入を想定したサイトマップ

細分化サイトマップ

細分化した事業内容からキーワードを選定し、どのページからアクセスの流入をさせるかを想定しサイトマップを策定、ページ作成します。その結果、多様なキーワードにてアクセスされ、さまざまな角度で自社を知ってもらえるようになります。

ページコンテンツの作り方

ページ制作に必要な2つの視点と情報

では具体的に各ページのコンテンツを用意しようとなった際に、なかなか資料を準備ができないという方は多いです。その際に考えていただきたい視点が一般的な情報と、自社独自の情報の2つです。

5軸加工を例にすると以下の通りです。

自社独自の情報は用意が難しくても、一般的な情報はだれでも用意できます。「そもそも一般的な情報なんてみんな知ってるからわざわざ載せなくてもよいのでは?」と考える方が多いです。しかし、多くの観点から載せることをオススメしています。主に以下の理由があります。

  • Google検索ロボットに評価されない:独自情報だけでコンテンツをしっかり用意できればよいですが、コンテンツが用意できなければキーワード検索でヒットしません。
  • 専門性の無い人を顧客から排除している:お客さまの中には知っている方もいればこれから知識を深めようとするユーザーもいます。どちらの方にも届けられる方がユーザーは増えます。
  • ブランディング的に損:基本〜専門的な情報まで網羅し掲載したほうが、その領域に専門性が高い会社とユーザーに意識付けされやすいです。「真空装置なら◯◯」のように意識付けできれば早い段階で案件の獲得ができます。

サプライヤー企業の具体的なWebマーケティング手法について紹介しました。業態、顧客の発注形態を理解し、自社の置かれている状況に合わせたWebマーケティング戦略を策定することが重要です。企業様によって課題はまちまちですので、ご相談あればお気軽にご連絡ください。

The post サプライヤー企業の実践的なWebマーケティング手法 first appeared on モノカク.

【メーカーのWeb担当者必見】SEO対策キーワードの見つけ方

こんにちは、テクノポートの永井です。今回はメーカーのWeb担当者様向けにSEO対策用キーワードの見つけ方を紹介します。

最近、コンテンツマーケティングを取り入れる企業が増えてきました。コンテンツマーケティングは「自社の技術を潜在顧客に知ってもらうためのマーケティング手法」のことです。お客様に対して有益な情報を提供することで、自社の認知度を上げて問い合わせを増やすことが目的になります。

コンテンツマーケティングはお客様の課題(検索キーワード)を想定して、SEO対策を施したコンテンツを増やしていくことが大切です。とはいえ、この検索キーワードを見つけることは意外と大変です。よくある失敗が、手当たり次第にキーワードを入れたコンテンツを作っていくことです。この方法ではアクセスも集まらず、自社の強みを訴求できていないことがほとんどです。

自社にあった適切なキーワードを見つけるためには、ターゲットを理解することが重要ですので、本記事ではターゲットの行動を細分化し、それに合わせたキーワードの見つけ方を紹介していきます。

キーワードを探す前にターゲットを理解

キーワードは「ターゲットが検索するときに使う言葉」になるため、ターゲットの行動を理解できていないと適切なキーワードを見つけることはできません。

弊社はターゲットを購買フローによって4段階に分け、各段階において検索キーワードを検討するようにしています。

  1. 情報収集段階:課題を解決する方法を探している
  2. 購入検討段階:課題を解決できる製品を探している
  3. 購入比較段階:課題を解決できる製品を比較している
  4. 購入決定段階:購入する製品を決めている

第1段階:情報収集段階

情報収集段階のユーザーは、課題を解決する方法を探しています。課題が具体的に見えていて、それを解決する方法を探している段階ですので、課題を中心にした幅広いキーワードで検索している可能性があります。

例えば「ボルト、ネジの締め忘れ」「大物 自動搬送」「摩擦 軽減」などがあります。自社の製品で解決できそうな課題を想定して、SEO対策用キーワードの候補としてまとめておきましょう。

第2段階:購入検討段階

購入検討段階のユーザーは、解決できる具体的な製品の情報を探している段階。自社の課題に対する解決策にあたりをつけて、それを解決するための具体的な製品を探しています。そのため、製品名や技術名などのキーワードで検索している可能性があります。

例えば「デジタルトルクレンチ」「触覚センサー」「3Dプリンタ」などになります。

第3段階:購入比較段階

購入比較段階のユーザーは、課題を解決できる製品を比較している段階。製品はある程度絞っていますが、スペックなどで検索してみて漏れがないかを確認するため、「製品名+求める性能」で調べる可能性があります。

例えば「デジタルトルクレンチ 無線」「デジタルトルクレンチ PLC連携」「触覚センサー ロボット用」などになります。

第4段階:購入決定段階

購入検討段階のユーザーはすでに購入品は決まっていて、最後の購入手続きのために具体的な製品名や社名で検索しています。この段階はターゲットではありませんが、ターゲットが購入検討段階のに入る前に自社の製品を知ってもらうことが大切です。

SEO対策キーワードの見つけ方

次にキーワードの見つけ方の紹介です。キーワードの見つけ方は、想定キーワードの洗い出し、Webや競合のサイトで関連キーワードを調査します。最後に、キーワードに優先度をつけてSEO対策キーワードを決めていきます。

ターゲットの購買段階ごとに想定キーワードを洗い出し

まずはターゲットが検索するであろうキーワードを想定して、大まかな洗い出しを行います。洗い出し方はなんでも大丈夫です。マインドマップなどを使って関連するキーワードをまとめていくと、洗い出しやすくなります。

ここで洗い出したキーワードがキーワード調査のベースになりますので、できる限り多くキーワードを出してください。一人ではなく複数人で洗い出しを行うことで、より多くのキーワードを出すことができます。

図 マインドマップ

Webを使って関連キーワードを調査

次に、Webを使って関連キーワードの調査を行います。関連キーワードの調査は、想定していなかったキーワードの洗い出しとターゲットが何を求めているのかを予想するために行います。

Webサイトは下記を使えば十分です。

検索エンジン(Googleやヤフーのサジェストキーワード)
ラッコキーワード:https://related-keywords.com/
キーワードプランナーの関連キーワード 使い方:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/23889
Googleのサーチコンソール 使い方:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/24291

用途開発を想定しているときは、技術名などでも検索をしてみたり、CINIIJ-GLOBALなどで論文を調べてみるのもいいと思います。


サジェストキーワード

競合のサイトを調査

次に競合サイトを確認します。競合サイトが行っているキーワード対策は必ず行ったほうがいいので、よくチェックしましょう。具体的なチェック方法はありませんが、ページ全体を読み対策しているキーワードを予想しましょう。見るところはページのタイトルと見出しです。

また、 想定したキーワードで実際に検索してみて、競合がどのような見出しで出てくるかも確認するといいでしょう。

キーワードに優先順をつける

最後に、洗い出したキーワードに優先順位をつけていきます。つけ方は下記の3要素のバランスを見て行いましょう。

  1. 検索キーワードの需要が多い(キーワードプランナーで確認)
  2. 自社とマッチングする可能性が高い(自社との親和性)
  3. SEO対策がしやすいもの(競合調査で判断)

アクセス数を増やすためには、検索需要が多いほうがいいのですが、検索需要が多いと競合数も多くなり、SEO対策が難しくなります。また、検索キーワードも抽象化しやすいため、自社との親和性がなくなってしまいます。そのため、これら3つのバランスを考慮してキーワードを選んでいってください。

キーワードを選ぶときのポイント

ビッグキーワードとスモールキーワード両方を選ぶ

ビッグキーワードは検索需要が多いキーワードのことで、SEO対策はかなり難しくなります。ビッグキーワードはSEO対策しても上位表示されない可能性が高いため、敬遠されがちです。しかし上位表示されたときのアクセス数はかなり多くなるので、諦めずにビッグキーワードも狙っていきましょう。

スモールキーワードは検索需要は少ないのですが、自社との親和性が高いキーワードになります。アクセスは多くなりませんが、SEO対策しやすく、問い合わせにも繋がりやすいメリットがあります。

例えば、

  • デジタルトルクレンチ(検索需要1,900件/月) → ビッグキーワード
  • ボルト 締め忘れ防止(検索需要30件/月) → スモールキーワード

ビッグキーワードは上位表示に時間がかかりますが、スモールキーワードは比較的早く表示されるようになります。問い合わせを増やすためには、スモールキーワードを軸にして、ビックキーワードを数個対策するとバランスよく対策ができるようになります。

事例と紐づけできるキーワードを選ぶ

事例をそのままスモールキーワードのSEO対策コンテンツにすることをおすすめしています。事例はお客様の個別の課題解決をした実績になるため、自社との親和性も非常に高く、訴求力も上がります。事例を書くときはタイトルや見出しに課題例などを入れることで、自然とスモールキワードのSEO対策ができますので、事例を作り際はその辺りを意識して作るといいでしょう。

例:お客様の声:https://www.adrec-jp.com/voice

まとめ

キーワードの見つけ方は、想定キーワードの洗い出し、Webや競合のサイトで関連キーワードを調査します。最後に、キーワードに優先度をつけてSEO対策キーワードを決めていきます。そのためには、まずはターゲットの行動を理解ことから始めてください。ターゲットを理解した上で、キーワードの洗い出しを行うことで、適切なキーワードを見つけやすくなります。

SEO対策に関するさらに詳しい情報は下記の記事で紹介しています。SEO対策・完全ガイド(BtoB製造業・メーカー向け)

こちらの記事もぜひ確認してみてください。

The post 【メーカーのWeb担当者必見】SEO対策キーワードの見つけ方 first appeared on モノカク.

問い合わせにつなげるためのSEOキーワードの選び方

テクノポートの井上です。今回は、お問い合わせをより増やすために、SEO対策の際の最適なキーワード選定について紹介いたします。

SEOキーワードの選定の意義

SEO対策の目的は、より多くのユーザーに自社を見て知ってもらい、仕事につながる問い合わせを獲得することです。SEO対策における最適なキーワード選定を行うことで、需要が多く競合が少ないキーワードを狙えたり、アクセスは少ないけれど問い合わせにつながりやすいキーワードを狙ったりできるようになります。

逆にキーワード選定を間違えると、必死にSEO対策をしても問い合わせにつながらないケースもあります。そのため、SEO対策においてキーワード選定は非常に重要です。

最適なキーワードの選定で解決できる可能性のある課題

キーワード選定をしっかり行うことで、現状のさまざまな問題を解決できる可能性があります。ただ、下記に挙げる問題をすべて解決できるわけではなく、キーワード選定ミスは問題の要因の一つと言えます。

SEOキーワード選定

キーワード選定の前に覚えておきたいこと

キーワード選定をする前に必ず覚えていただきたいことがあります。それは「1ページ、1キーワードの原則」です。

SEO対策というと、関連するキーワードをできるだけたくさん盛り込む方が、いろいろなキーワードで見られアクセスを稼げると考えられがちですが、実際にはそうではありません。検索上位に表示されるためには、1ページにつき1つのキーワードを設定するのがSEO対策のセオリーとなっています。理由として、現在のGoogleは、単語のつながりや前後の文脈などからページの内容を理解して評価する傾向が強いためです。

例えばタイトルでは、キーワードがたくさん詰め込まれたものよりも、キーワードを絞り文脈のあるタイトルの方がGoogleに理解され評価が高くなります。そのため、幅広いキーワードでとりあえず検索上位を狙う方法よりも、1ページ1キーワードに絞った方がアクセス数が伸びる結果につながります。そのため、いくつもキーワード対策を行いたいと考えるならば、それに合わせたページをそれぞれ用意する必要があります。

各ページとキーワードの紐付け

各ページとキーワードの紐付け

 

キーワード候補の選出方法

ではまず、キーワード候補を選出していきます。選出の手法は主に、自社・競合・市場分析から抽出します。

自社分析①:事業細分化

事業細分化キーワード抽出

自社分析②:MFTフレームワーク

MFTフレームワーク

キーワードの需要調査

競合分析

競合サイトを分析しキーワードを収集していきます。

  1. 競合と考えられる会社HPを確認
  2. 掲載されている文章から使われているキーワードを抽出
  3. 自社で用意したキーワードと比べ不足分を補う
  4. 自社では使っていない言い回しや表現方法を確認する

市場分析①:キーワードプランナーの活用

「キーワードプランナー」とは、Webサイト作成や広告に役立つキーワードを見つけたり、キーワードごとの月間検索数を確認したりできるツールです。検索ボリュームの多い、関連するキーワードをまとめて調べることができます。

市場分析②:サジェストキーワードの活用

「サジェストキーワード」とは、検索エンジンがユーザーに対して提案するキーワードのことです。検索窓で文字を入力した際に、予測として自動で出てきます。おすすめのツールとして、「ラッコキーワード」があります。無料で利用できるキーワードリサーチツールで、関連キーワードの収集に便利です。

キーワードの需要・競合調査

次に抽出したキーワードのWeb上での需要競合調査を行います。抽出したキーワードは分類分けを行い、エクセルなどにまとめておくと整理がしやすくなります。

キーワードの需要調査

主要キーワードの選定基準

次に抽出したキーワード候補から主要キーワードを選定していきます。主要キーワードの選定の基本は「需要が多く、競合が少ないキーワードを探すこと」です。キーワードの需要は多いほど良いですが、多すぎると競合も増えるため、ほどほどを狙うのが良いと考えられます。

キーワード選定の際のおおよそ目安

  • 検索需要:100~1,000程度
    (1,000を超える検索需要は競合も多いケースがほとんど)
  • 競合サイト数:10,000,000未満

他にも選定する際に見た方が良い基準を3つ紹介します。

①想定するユーザーが探す可能性のあるキーワードか?

検索ボリュームがあっても、ターゲットとするユーザーが利用しないキーワードでは意味がありません。ユーザー像をしっかり想定し、ユーザーの立場で考える必要があります。

②自社の事業との関連性は高いか?

検索のボリュームがあったとしても、自社の事業と関連性が低いと問い合わせにつながりません。検索するユーザーの意図と自社の事業との関連性を確認しましょう。

例:切削加工業者
キーワード 半導体装置 ↔ 半導体装置部品 ↔ 半導体装置部品加工

③サイト検索での競合コンテンツボリュームの確認

検索した際に表示される競合サイトのコンテンツボリュームも確認が必要です。(特にECサイトが多く出てくるキーワードは、ECサイトのボリュームに太刀打ちできるコンテンツボリュームを確保することはできないため、注意が必要)

キーワード選定のコツ:さまざまな角度でキーワードを分析する

キーワード一つを選ぶ際には、さまざまな角度で分析します。

  • ①同義・類義関係:意味が似ている言葉や同じ言葉
    機械加工=切削加工
  • ②包含関係(上位・下位・部位語)
    金属加工>切削加工>旋盤加工
  • ③共起関係:複合ワードなど
    「切削加工 精密」「切削加工 東京」

キーワード選定のコツ:ロングテールSEO

主要キーワード以外に細かな需要のあるキーワードを集めることも重要です。

  • ビッグキーワード:検索需要が多いキーワード
  • ロングテールキーワード:複合キーワードなどの検索需要の少ないキーワード

ロングテールSEO2ロングテールSEO1

ロングテールとビックキーワードの比較

比較してみると、「ロングテールキーワード」はアクセスは少なくとも、具体的なキーワードの方が問い合わせにつながる確率は高いです。そのため、細かなキーワードからの流入も同時並行で集められるように、意識してキーワード対策をすることをがおすすめします。

以上、問い合わせにつなげるためのSEOキーワードの選び方について紹介しました。参考にしていただ頂けたら幸いです。

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検索意図を読み取る4つの検索クエリとは

こんにちは、テクノポートの渡部です。先日、弊社のオンラインセミナーにて、「SEOに強いランディングページの作り方と具体的制作事例」と題しましてセミナーをさせて頂きました。セミナーのアーカイブはこちらでご覧になれます。

本日はその中でも、参加頂いた方に好評だった、検索クエリについて解説します。

現在の検索エンジンのアルゴリズム

現在の検索アルゴリズムは、ユーザーの検索意図に合致するコンテンツを上位表示するようにプログラムされています。以前はページ内にキーワードを上手く散りばめたり、被リンクの獲得によるSEO対策で効果を上げることができました。しかし、現在はそのようなテクニックのウェイトは低くなっており、コンテンツの作り込みをして、本当の意味でユーザーが求める情報を発信しないと検索順位が上がらなくなってきています。

そこで重要になってくるのがユーザーの「検索意図」です。

検索意図とは?

簡単に言うとそのキーワードで検索をする人が何を求めているか?ということです。

具体的に「ラーメン」と「チャーハン」の2つのキーワードについてみていきたいと思います。どちらも「料理名」という点では同じカテゴリです。ですが、検索結果には大きな違いが出ます。

「ラーメン」の検索結果

私が東京都墨田区に住んでいることもあり、近くにあるラーメン屋の情報が掲載されているページが検索結果として多く表示されます。これは検索エンジンが下記のような流れで検索結果を表示しているものと思われます。

  1. ユーザーはラーメンが食べたいのだろう
  2. ユーザーの近くのラーメン屋の情報が書かれたサイトを上位に表示させよう

このように「ラーメン」と検索した人の検索意図に沿って検索結果を表示させています。

「チャーハン」の検索結果

チャーハンの検索結果では、チャーハンを提供しているであろう中華料理屋さんの情報が出るのではなく、チャーハンのレシピや、うまく作るコツ、さらには関連する動画などが表示されました。こちらは検索エンジンが下記のような流れで検索結果を表示しているものと思われます。

  1. ユーザーはチャーハンを作りたいのだろう
  2. チャーハンのレシピ情報が書かれたサイトを上位表示させよう

このように、同じカテゴリのキーワードでもその検索意図が何かによって検索結果は大きく違うものになります。この検索意図には大きく4つのグループがあると言われています。

  1. Knowクエリ
  2. Goクエリ
  3. Doクエリ
  4. Buyクエリ

それぞれについて詳しく解説します。

Knowクエリ

料理名でいうと「満漢全席」など、その料理そのものについて詳しく知りたいという意図が含まれたキーワードです。

Goクエリ

上記で取り上げた「ラーメン」や「ハンバーガー」などそのキーワードに関する場所に行きたい意図が含まれたキーワードです。

Doクエリ

上記で取り上げた「チャーハン」の他、「シチュー」など、そのキーワードについて何か行動を起こしたいという意図が含まれたキーワードです。

Buyクエリ

例えば「ミネラルウォーター」、「高級肉」などそのキーワードの物を購入したいという意図が含まれたキーワードです。

製造業サイトにおける必要な対策コンテンツ

ではそれぞれに応じて、製造業のWebサイト制作において下記のようなコンテンツを用意しておくと、SEO対策として有効です。

Knowクエリ

Knowクエリに対して対策することが、製造業のサイトが集客をするのに最も向いています。用意するページは説明形コンテンツを中心に構成し、加工法であれば加工に関する概要、工程の説明や、他工法との違いなどをコンテンツとして用意すると良いです。材料の名前であれば、物性値や利用用途などをまとめるのも効果的です。

Goクエリ

製造業サイトの場合、そこでの体験が求められていることは少ないので、対策するのは難しいです。ただ、GoクエリはGooglemapとの連携が強いので、Googleビジネスなどをしておくと、社名検索時に自社へのアクセスをスムーズに誘導できます。

Doクエリ

製造業の仕事内容としてすぐに行動を起こすようなケースは少ないですが、機械のトラブルや修理などを本業としている企業はこれまでの修理実績の一覧などをコンテンツとして提供しておくと対策コンテンツとなります。また、Q&Aコンテンツや、トラブルシューティングのコンテンツなどもDoクエリの対策コンテンツとしては有効です。

Buyクエリ

多くのショッピングサイトとの競合になるため、正直言って対策は難しいです。対策するとすれば、他の多くのショッピングサイトと同様に商品を一覧で並べたり、各製品の仕様一覧を一つ一つ掲載したりと、多くのページを作成する地道な対策が必要になります。対策をしようとしているキーワードがこのクエリに当てはまると思った場合は、何か別のクエリに代わりそうなキーワードを組み合わせてフレーズとして対策すると良いでしょう。

まとめ

検索エンジンでキーワードを打ち込む人は、必ず何か意図があって検索をしています。現在の検索エンジンは、その検索意図を汲み取って表示させるところまで進化してきました。検索する人が本当に知りたい情報をコンテンツ化することが一番のSEO対策になりますので、検索ユーザーの立場に立って、用意するコンテンツを考えてみてください。

Search Consoleを使ったキーワード調査の方法

こんにちは、テクノポートの永井です。

Webサイトを運営するときに最も知りたい情報は「閲覧者が検索したキーワード」ではないでしょうか。

検索されたキーワードがわかれば、SEO対策やコンテンツの具体的な改善に役立ちます。また、想定していなかったキーワードが発見できれば、新しい市場を見つけることもできるでしょう。

今回紹介するSearch Consoleを使えば、Webサイトへの流入キーワードだけではなく、検索結果として表示されたキーワードも知ることができ、Web解析の幅が広がります。

Search Consoleとは?

Search Console(サーチコンソール)は、Googleが提供しているWebサイト管理ツールの一つです。Googleのアカウントがあれば無料で利用でき、サイトの状態や検索キーワードの調査が可能です。

設定方法や使い方などは弊社渡部の記事をご確認いただき、今回はWebサイトへの検索キーワードの活用方法をご紹介します。
Googleサーチコンソールって何?何に使うの?

検索キーワードの調査方法

管理画面の検索パフォーマンスをクリックすると、設定期間に応じた検索キーワードを確認できます。

内容は

  • 検索キーワード:検索されたキーワード
  • クリック数:実際にクリックされた回数
  • 表示回数:検索結果に表示された回数
  • CTR:クリック率(クリック回数/表示回数)
  • 掲載順位:該当キーワードの検索順位

です。流入したキーワード以外にも、検索結果として表示されたキーワードを知れることが大きなメリットです。

見つけた検索キーワードの2つの活用方法

Search Consoleで得られた検索キーワードには、2つの活用方法があります。

1.想定キーワードのSEO対策の効果測定
2.想定外キーワードから有益な情報を発見

この2つを意識することで、Webサイトのレベルはぐんと上がります。それでは細かく見ていきましょう。

1、想定キーワードのSEO対策の効果測定

Webサイトを制作するときには、ターゲットが検索するキーワードを想定し、そのキーワードに対するSEO対策を行っていると思います。Search Consoleでは、想定したキーワードでSEO対策の効果が出ているのかを「順位」という具体的な数値で見ることができます。

順位がわかることで

  • 順位が高い場合(10位以内)は、少量の改善
  • 順位が低い場合(10位以下)は、根本的なコンテンツの見直し

など、改善に根拠を持たせることができます。コンテンツを見直すときは、想定キーワードで検索したときに上位表示されるサイトを参考にしましょう。上位5サイトの傾向に合わせて、Webサイトを修正すると上位に上がりやすくなります。

2、想定外キーワードから有益な情報を発見

Search Consoleでは、Webサイトへの流入キーワードだけではなく、検索結果として表示されたキーワードも知ることができます。その中には当初想定していなかったキーワードも含まれていることがあります。それをうまく活用することで、技術の新しい見せ方や新市場の開拓が可能になります。

例として、プラスチックの試作加工を得意とし、磨き加工もできる企業を紹介します。

Search Consoleでキーワードを調査した結果、「実験用アクリル」「アクリル 透明 開発用」などのキーワードが多数ありました。これらは当初想定していなかったキーワードですが、表示回数があまりに多かったために「このキーワードが検索された理由」を検討することになりました。検討の結果、「実験のときに装置の内部を観察したい」というニーズの可能性が出てきました。そこで「可視化」のキーワード対策を行うために、専用ページを追加で作成。結果、研究開発関係からの問い合わせが増加しました。

このように、想定外のキーワードから新しい市場を見つけることもできるのです。

まとめ

Search Consoleを使えば、Webサイトへの流入キーワードだけではなく、検索結果として表示されたキーワードも知ることができます。キーワードを知ることで、SEO対策の有効性の確認や新しい市場の開拓も可能になります。Search Consoleは無料で使えますので、ぜひ試してみてください。

他にもBtoB製造業のWebサイト運営(アクセス分析と改善)手法をまとめた記事がございますので、こちらも参考にしてください。

製造業のSEO対策・完全ガイド(サプライヤー・メーカー向け)

Webサイトのアクセスを増やすための手段として当たり前となったSEO対策ですが、対策に力を入れれば入れるほどWebサイト運用の本来の目的であった「新規顧客の獲得」ではなく「検索上位表示」が目的化してしまっているケースが多いように感じます。

目的を見誤ってしまうと、 Webサイトは手間ばかりかかって売上を稼げない「ダメ営業マン」のようになってしまいます。

弊社が今までに支援させていただいた製造業のお客様のWebサイトの中にも、月間のアクセスが2,000~3,000件あるにも関わらず数万円しか売上をあげることのできない効率の悪いWebサイトもあれば、月間アクセス300~400件であっても毎月数百万円を稼ぎ出す高効率なWebサイトもあります。

両者の違いはなんでしょうか?後者を目指すために「どのようにSEO対策を進めていけばよいか」について解説します。

SEOとは

SEOはSearch Engine Optimizationの頭文字をとったもので、日本語では「検索エンジン最適化」と言います。

検索エンジンはGoogle、Yahoo!、Bingなど「世界中のWebサイトを検索できるシステム」のことを指します。そのため、GoogleでのSEO、BingでのSEOという使い方をします。
日本ではGoogleが最も高いシェアを占めています。

最適化は「検索エンジンからの評価を最適にする」ことを言います。検索エンジンからの評価が高くなると、検索結果の上位に表示されるようになります。

つまり、SEOは検索エンジンからの評価を高めて、検索結果の上位に自社のWebサイトを表示させるためのページ作りのテクニックになります。

SEOの基本

  • 1キーワード、1ページ必要
  • 他社サイトよりも情報が充実している
  • 検索者の疑問を解決できる
  • 被リンクが多い
  • 検索エンジンによってSEOは異なる

製造業でもSEOが必要な理由

SEOの最大のメリットは「売上が上がる」ことです。

SEOが強くなると検索結果の上位に自社サイトが表示されるようになるため、自社サイトへのアクセス数が増えます。自社サイトへのアクセス数が増えると、問い合わせが増えます。問い合わせが増えると受注数が増えます。受注数が増えると売上が上がります。

そのため、あらゆるサービスがSEOに力を入れています。ただし、これは検索エンジンを使う人にしか効果はありません。

製造業の場合、売上を上げるための手段は「既存顧客からの注文数を増やす」、「新規顧客を開拓する」の2つがあり、新規顧客開拓の手段としては「展示会」がメインでした。

昔は発注先を探すときに検索エンジンを使わずに、展示会で探す傾向にありました。というのも、Webサイトを持っている製造業が少なかったため、検索エンジンで調査しても求める企業が出てこなかったことが、展示会が主流になり続けた理由です。

しかし、最近はほとんどの製造業がWebサイトを持つようになり、発注者側も数ヶ月に1回しか開催されない展示会よりも、常に調べられる検索エンジンを使うようになってきました。

そのため、製造業においてもSEOの強さが売上に直結するようになり、SEOが弱い企業は検索者に見つけてもらえず、新規開拓が難しい状況になってきました。

今後は新規顧客を開拓するために、製造業もSEOに力を入れざるをえない時代になってきました。

製造業のSEOと一般のSEOの違い

SEOとしてはやることは同じなのですが、製造業のSEOと一般のSEOでは難易度が変わります。適切に行えば製造業のSEOのほうは成果が出やすいので、本記事をお読みいただきぜひSEOに挑戦してみてください。

ではここからは、製造業のSEOの有利な点と難しい点について紹介します。その前に、SEOの基本的な流れを紹介します。

SEOのやり方は大雑把にいうと下記の2点になります。

  1. どのキーワードでSEOをするのか決める(キーワード選定)
  2. 選んだキーワードに合わせて記事を作る(執筆)

まずキーワード選定で重要なのが「検索需要(回/月)」です。これはそのキーワードで検索する人がどれくらいいるのかという指標です。

例えば、機械加工(8,100回)、マシニング加工(720回)、フライス加工(3,600回)、放電加工(6,600回)、バネ加工(90回)という具合にキーワードによって検索需要が異なります。検索需要の多いものでSEOが強くなるとアクセス数は伸びますが、検索需要が少ないものでSEOを強くしてもアクセス数は伸びません。つまり、アクセス数を増やすためには検索需要を考慮したキーワード選定をしなければなりません。

次に、執筆です。SEOを強めるには「一般の知識」と「独自の知識」の2つが必要になります。この2つがしっかり入っていれば基本的にSEOは強くなります。

では、製造業のSEOの有利な点と難しい点について紹介します。

製造業のSEOで有利な点は「独自の知識を持っていること」です。他社より秀でた技術やサービス内容を持っていることが多いため、記事の質を向上させやすいというメリットがあります。競合企業と技術を比較しても、どこかで勝っている部分がありますので、そこに焦点を当てて記事を書くことでSEOを強化できます。

製造業のSEOの難しい点は「キーワードの選定」です。

  • キーワードが専門的になる
  • 技術の呼び方が複数ある
  • ターゲットが使う用語がわからない
  • 業界ごとに製品の呼び方が違う
  • 他業界のキーワードが全くわからない
  • 検索需要が多いのか少ないのか判断できない

といった具合に「適切なキーワードを選べない」という状況になることがあります。この問題については、弊社のような製造業専門でSEOを行っている企業に聞いたりすることで解決できます。

製造業SEOの成功事例

サプライヤー成功事例、メーカー成功事例、事例から学ぶ成功要因についてまとめた記事を紹介します。

製造業Webマーケティング事例8選(事例から学ぶ成功要因)

目次

BtoB製造業のWebマーケティング成功事例を、メーカーとサプライヤーに分類し8つ紹介し、そこから共通する成功要因について説明しています。

リンク:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/28795

製造業のSEO成功事例を徹底解析

目次

SEOに強いWebサイトを紹介し、そのサイトがなぜSEOに強いのかを解析しています。記事執筆の参考にしてみてください。

リンク:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/29587

SEO対策の進め方

SEO対策を進める上での大前提として、前述した「ユーザの検索意図にあった良質なコンテンツ」を作ることを目指します。ユーザの検索意図とは「ユーザが求めている(知りたい)情報」のことです。下記の手順でユーザの検索意図を探りながらWebページの制作を進めていきます。

STEP1 SEOキーワードの選定まずはどのようなキーワードでSEO対策を行うかを弊社が採用している3つの選定基準をもとに検討します。

STEP2 掲載コンテンツの検討STEP1で選定したキーワードで検索上位表示させるために、Webページにどのようなコンテンツを掲載すべきかを検討します。

STEP3 Webページの作成STEP2で検討したページ掲載コンテンツをもとにWebページを制作していきます。

STEP4 効果検証STEP3で作成したページを一定期間運用した上で、効果検証を行い、さらに改善していきます。

STEP1 SEOキーワードの選定

まずは、SEO対策を行い検索上位表示を目指すキーワードの選定を行います。キーワードは下記3つの評価方法により選定していきます。

SEO対策・3つの評価軸

  1. アクセスを稼げるか
    そのキーワードで検索される回数が多く、競合サイト数が少ないほうがアクセスを稼ぎやすいです。両者を調べて、アクセスの稼ぎやすいキーワードを選定します。
  2. コンバージョンする(問合せに繋がる)か
    候補として挙げたキーワードによってWebサイトへアクセスしたユーザが、最終的に問合せを行うかどうかを考えます。抽象的すぎるキーワードや、情報収集だけで終わってしまう傾向のあるキーワードなどは、外したほうが良い場合があります。普段顧客と接している営業担当者などの意見も聞きながら、定性的に判断します。
  3.  自社の強みと合致するか
    候補キーワードで検索したユーザが、自社と他社とを比較検討した場合に、自社に優位性があるかどうかを判断します。実際にそのキーワードで検索した時の検索結果で、競合する会社と自社とを見比べます。

キーワード選定基準① アクセスを稼げるか

当たり前の話ですが、アクセスを稼ぐには検索エンジンで上位表示されなければなりません。特に中小製造業者が狙うような、検索需要の少ないニッチキーワードで対策を行う場合、検索結果の1ページ目に表示されることが絶対条件になります。

なぜなら、1ページ目と2ページ目とでは、見られる確率が圧倒的に違ってくるからです。ある調査データによれば、2ページ目に表示されたWebサイトがクリックされる確率は1%を下回るそうです。冒頭で、アクセスが少なくても売上を稼ぐWebサイトの例をお話しましたが、当然最低限のアクセスは確保しなければなりません。

検索需要を調べる

Googleが提供しているキーワードプランナーというツールがあります。こちらのツールを使って各キーワードの検索需要(月間に何回そのキーワードで検索が行われているか)を調べます。そもそも検索している人がいないキーワードで上位表示されても意味がないので、キーワードプランナーで検索回数が表示されるキーワードを候補にしましょう。

※キーワードプランナーの利用には、Googleアカウントへ登録した後、Google広告の設定が必要ですのでご注意ください。実際の支払いは必要ありませんが、店舗の設定や、支払い情報の入力までが必要です。

競合サイト数を調べる

検索エンジン(Googleを使ってください)で各キーワードを検索した際に、検索HITするWebサイトの件数が何件あるかを調べます。

両者を見比べ評価する

検索需要と競合サイト数を見比べて評価します。中小企業のWebサイトであれば、1キーワードに対して検索需要が100件以上あれば十分だと考えてください。なお、競合サイト数は100万件以下がおススメです。競合サイト数が多すぎると、上位表示されるまでに時間がかかり、たとえ検索需要が多いキーワードでも、その期間はほとんどアクセスを稼ぐことができません。
短期間である程度の成果を上げたい方は競合サイト数も重視してください。中長期的に大きな成果が上がればいいのでじっくり対策していきたい、という方は検索需要の多いキーワードを狙ってみてください。

キーワード選定基準② コンバージョンする(問い合わせに繋がる)か

二つ目のポイントは「本当にそのキーワードでアクセスが増えたら、本当に問合せが増えるのか」という点です。弊社のお客様にも「アクセスが多いのに問合せが全然来ない」という悩みを抱えている方がたまにいらっしゃいます。なぜ、アクセスしてきているのに問合せをしないのか?考えられる原因は二つあります。

①抽象度の高いキーワードを選んでいる

例えば「金型」というキーワードは抽象度が高いと言えます。なぜなら「金型」と検索してくるユーザが「プレス加工用の金型」を調べているのか、「樹脂成形用の金型」を調べているのか分からないので、アクセスされたとしても問合せに至りにくい、もしくは問合せが入ったとしても的外れとなってしまいやすいからです。

②情報収集に使われるキーワードを選んでいる

検索ユーザは「仕事を依頼する取引先を探すため」に検索エンジンを使うだけではありません。単に「業界の情報収集を行うため」や、「加工知識の勉強をするため」など、様々な用途で検索エンジンを使います。ニッチキーワードを見つけることはとても重要ですが、専門的な用語になりすぎると、「その言葉の意味」を調べているだけのケースも多くなります。

キーワード選定基準③ 自社の強みと合致するか

3つ目のポイントは「自社の強みと合致するか」です。これを調べるためには、対策したいキーワードで検索した時に1ページ目に表示される競合Webサイト(会社) を何社かピックアップします。

ここでピックアップした会社は、実際にユーザがアクセスしてきた際に比較検討を行う可能性が高い会社となります。これらの会社と自社とを比較した際に優位性が発揮できるかどうかが評価軸となります。

気をつけていただきたいのは、顧客のニーズはどのようなものかを理解した上で自社と他社を比較することです。顧客が求めていないもので争っても何の意味もありません。3C分析を行うなどして、顧客ニーズも考慮しましょう。

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選定基準をもとに対策するキーワードを決定する

上で紹介した3つの選定基準をもとに対策するキーワードを決めていきます。選定するキーワードの個数は、作成しようとしているWebサイトの規模(ページ数)によります。

対策するキーワードの個数は多いほど、そのキーワードを対策するためのWebページを作成しなければなりません。

詳細は後述しますが、コンテンツの少ないWebサイトでは検索順位を上げることができないので、対策するキーワードの個数とWebサイトに掲載するコンテンツ量は比例して増えていく関係だと考えてください。

STEP2 掲載コンテンツの検討

対策キーワードでSEO対策するためのサイト構成を考えていきます。どのようなコンテンツを掲載すれば検索上位表示されるのか?その際に参考とする情報を収集する手段として、ご紹介する3つの方法を検討してみてください。

検討方法① 対策キーワードで上位表示している他社サイトを調べる

検索エンジンで検索上位するための基準(検索アルゴリズム)は公表されていないため、まずは現在上位表示されているWebサイトを正解と考え、どのようなコンテンツを掲載しているか参考にしてください。この際に留意するポイントは以下となります。

  • 情報をコピペするなど、他社サイトのコンテンツを盗むようなことは絶対にしない
  • 上位表示しているWebページの特性(タイプ)を掴む(※)
  • どのぐらいのコンテンツ量(テキストの文字数)を掲載しているのかを把握する

注意点として、広告スペースに表示されているWebサイトはSEOとは無関係なので、自然検索スペースに表示されているWebサイトの内容を参考にしてください。1ページ目に表示されているWebサイトには一通り目を通すと良いでしょう。

※)Webページの特性(タイプ)にはいくつか種類があります。キーワードを解説する情報が多く載っている「知識系ページ」、キーワードに関する専門家が解説している「権威系ページ」、キーワードに関わりの深い業者などを紹介する「まとめ系ページ」など、キーワードによりどのタイプのWebページが上位表示されやすいかが異なります。

検討方法② キーワードプランナーの関連キーワード

STEP1で紹介した「キーワードプランナー」には、キーワードの検索需要に加え、該当キーワードと関連性の高いキーワード(キーフレーズ)を紹介してくれます。これらのキーワード(キーフレーズ)に関わるコンテンツをWebページに掲載することで、該当キーワードの検索順位も上がりやすくなります。

キーワードプランナー

検討方法③ 検索結果に表示されるサジェストキーワード

Googleでキーワード検索すると最下部に「〇〇に関連する検索キーワード」が表示されます。これはいわゆる「サジェストキーワード」というもので、検索キーワード+どのようなキーワードで他のユーザは検索する傾向がある、ということを検索エンジンが教えてくれるものです。サジェストキーワードにはユーザの検索意図(何を知りたいのか)が表れるので、どのようなコンテンツを掲載すべきか考える際の良い材料となります。

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STEP3 Webページの作成

掲載コンテンツが準備できたら、具体的にどのような点に気を付けてWebページを制作すればよいのか、について考えます。なお、初心者の方でもご自身でWebページの制作・改修が行えるよう、WordPressを使うことを前提に、その編集画面やおすすめプラグインと共に解説していきます。WordPressなどがなくてもご自身でWebページを編集できる方は編集画面は無視して進めてください。

SEOに強いWebページを作成するためのポイント

  1. サイトマップを作成し、対策するキーワードとWebページを整理する
  2. タイトルの付け方に注意する
  3. Hタグを使用し検索エンジンに好まれる構造で文章を書く
  4. 画像にALT(代替テキスト)を入力する

ポイント1 サイトマップを作成し、対策するキーワードとWebページを整理する

STEP1〜2でピックアップした対策キーワードをどのWebページでSEO対策していくかを検討するために、サイトマップを作成し整理します。サイトマップを作る上での注意点は、Webページにそれぞれ役割を担当させるようなイメージで作成することです。具体的には、下記の3つの役割があります。

  1. アクセスを稼ぐページ・・・検索した際に狙っているキーワードでHITさせるためにSEO対策するページ
  2. 強みを訴求するページ・・・アクセスしてきたユーザに自社の強みを伝えるページ
  3. 問合せを獲得するページ・・・ユーザの背中を押し問合せを獲得するページ

1のアクセスを稼ぐページに関しては、1ページ1キーワードを心がけてページ制作をおこなってください。

対策キーワードの一覧

対策キーワード一覧

サイトマップ

サイトマップ

ポイント2 タイトルの付け方に注意する

タイトルを付ける際に気をつけたいのは、

  • 検索エンジンに上位表示してもらえること
  • 検索ユーザにクリックしてもらえること

の2点です。

検索エンジンに上位表示するために気をつけるポイントは、

  • タイトル内(のなるべく前半)にキーワードを含める

検索ユーザにクリックしてもらうために気をつけるポイントは、

  • 30文字以内に収める
  • そのページの内容を要約したものにする

となります。

なお、後者はタイトルだけでなく説明文の内容もクリック率に大きく影響しますので、100文字ぐらいにまとめてしっかり入力しておきましょう。説明文とは、検索結果のタイトル下に表示されている文章のことです。WordPressでサイトを制作する方は「All in SEO Pack」を使えば簡単に設定ができるのでおすすめです。

ポイント3 Hタグを使用し検索エンジンに好まれる構造で文章を書く

HタグのHとはHeadingの略で、見出しを意味します。検索エンジンは構造化された文章を好んで評価しますので、Hタグを見出しに使用した文章を作成しましょう。

また、見出し内にキーワードを含めることで、そのキーワードが上位表示されやすくなるので、なるべくキーワードを含んだ見出しを作成しましょう。

HタグはそれぞれH1〜H6まで設定することが可能ですが、H1はページ内に1つ使用すると良いと言われているので、タイトルと同じものを設定するようにし、H2を大見出し、H3を中見出し、H4を小見出し、といった感じで使用してください。

ポイント4 画像にALT(代替テキスト)を入力する

ALT(代替テキスト)は、Webページ内に掲載している画像の説明文のことです。ここに対策したいキーワードを含めるとより良いです。ALTを入力することで、SEO対策になるだけでなく、画像検索された際にHITしやすくなります。分野によりますが、最近では画像検索からのアクセスも増えています。

WordPressであれば画像の編集画面から「代替テキスト」を入力するだけで大丈夫です。WordPressを使用される方は下記関連記事もご参照ください。

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STEP4 効果検証

Webサイトを制作・公開した後は一定期間をおいて効果検証をおこなってみましょう。効果検証を行うためのツールとして、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを使用しますので、Webサイトを公開する前に準備しておきましょう。

SEO対策がうまくいっているどうかを検証するためにチェックする数値として、検索順位、クリック率、アクセス数、直帰率があります。それらの数値を見ることでWebサイトに以下の症状が出ていないかをチェックしていきます。

  1. 検索順位が上がっていない
  2. 検索順位は上がっているがクリックされていない
  3. アクセスはあるが直帰率が高い

どの症状が出ているかに応じた対策をおこなっていくことが大事です。

症状1) 検索順位が上がっていない

検証方法:Google Search Consoleの検索パフォーマンス「検索クエリ」をチェック。そこで順位が確認できない場合はランキングチェッカーなど、検索順位調査ツールを使用します。

検索順位

処方箋:再度自社Webサイトよりも上位表示されているWebサイトを分析し、どのようなコンテンツを掲載しているかをチェックしてください。コツコツとコンテンツを更新(増やしていく)すれば、少しずつ順位が上がってくるはずです。

症状2) 検索順位は上がっているがクリックされていない

検証方法:Google Search ConsoleのCTR(クリック数÷表示回数)をチェック。検索順位に対しCTRが低い場合は対策を行いましょう。

処方箋:原因は下記2点が考えられます。

  • タイトルと説明文が悪い
  • キーワードとWebページとの相性が悪い

前者であればタイトルと説明文の見直しを、後者であればWebページの内容そのものの見直し、もしくは他キーワードで対策することを検討しましょう。

症状3) アクセスはあるが直帰率が高い

検証方法:Google Analyticsのメニュー「行動」をチェックし、該当キーワードからアクセス流入しているページの直帰率をチェックします。

直帰率はページのタイプによって様々なので、一概には言えませんが、製品・技術紹介などのページであれば、50%以下、読み物(コラム)系ページであれば80%を目標にしていきましょう。

処方箋:原因は下記2点が考えられます。

  • キーワードとWebページとの相性が悪い
  • 他ページへ誘導する動線がない

前者であればWebページの内容そのものの見直し、もしくは他キーワードで対策することを検討しましょう。後者であれば対象ページ内に他ページへ誘導するバナーの設置などを行いましょう。

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ユーザが求めるコンテンツを生み出す努力をし続ける

冒頭のSEOトレンドでもご紹介しましたが、SEO対策はテクニックだけでは何ともならない状況になっています。Googleのアルゴリズムはユーザがより良い情報にたどり着くために、さらに改良されていくことでしょう。なので、皆様は将来の顧客になり得る検索ユーザが求める、読んで満足してもらえるような良質なコンテンツを生み出す努力を惜しまずおこなってください。そのコンテンツ自体はもちろん、良質なコンテンツを生み出し続けられるシステムは、貴社の大きな財産になるはずです。くれぐれもWeb担当者(業者)の孤軍奮闘にならないよう気をつけてください。

また、SEO対策疲れすることないよう、アクセスを稼ぐことではなく新規顧客を獲得することを目的に定め、成果をしっかりと上げながらWebサイトの運営をおこなっていきましょう。

皆様のWebサイトから大きなビジネス成果が上がることを、陰ながら祈願いたします。

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製造業のためのSEO対策・完全ガイド

Webサイトのアクセスを増やすための手段として当たり前となったSEO対策ですが、対策に力を入れれば入れるほどWebサイト運用の本来の目的であった「新規顧客の獲得」ではなく「検索上位表示」が目的化してしまっているケースが多いように感じます。

目的を見誤ってしまうと、 Webサイトは手間ばかりかかって売上を稼げない「ダメ営業マン」のようになってしまいます。

弊社が今までに支援させていただいた製造業のお客様のWebサイトの中にも、月間のアクセスが2,000~3,000件あっても数万円しか売上をあげることのできない効率の悪いWebサイトもあれば、月間アクセス300~400件であっても毎月数百万円を稼ぎ出す高効率なWebサイトもあります。

両者の違いはなんでしょうか?後者を目指すための「どのようにSEO対策を進めていけばよいか」について解説します。

SEOトレンドを掴む

SEO対策の具体的な進め方に入る前に、前提知識としてSEOトレンドを理解しておきましょう。SEO対策は、一昔前のように「対策したいキーワードを多く記載する」「被リンク数をとにかく増やす」といったテクニックだけでは通用しなくなっています。検索ユーザの満足度を第一に考えたWebコンテンツ制作を行うことが求められています。こちらの年表とともにSEOトレンドを追っていきましょう。

1996年〜2010年ごろ

キーワード出現率とWebページのタイトルやMETAタグ(説明文やキーワード)へキーワードを入れることが重要視されていた時期です。

2010年〜2012年ごろ

被リンク数が多いことが重要視されていた時期です。この時期に多くのリンクファーム業者が現れ、その後Googleのアルゴリズムに「不自然な被リンクはペナルティの対象とする」ことが加えられ、淘汰されることとなりました。
※リンクファーム業者とは、発リンクを行うための架空のWebサイトを量産し、被リンクとしてSEO対策を望む顧客へ販売していた業者のことです。

2012年〜現在

現在では「ユーザの検索意図にあった良質なコンテンツ」を発信することが最も重要視されています。ユーザの検索意図を掴む方法などは後述しますが、ユーザにとって本当に役立つ情報が上位表示される傾向になっていることは、検索ユーザファーストの素晴らしい対応だと思います。

その他、モバイルフレンドリー、Webサイトの表示速度の高速化、Webコンテンツ執筆者の信頼性など、コンテンツそのものだけでなくユーザの検索体験を最適化するための施策も重要となっています。

SEO対策の進め方

SEO対策を進める上での大前提として、前述した「ユーザの検索意図にあった良質なコンテンツ」をつくることを目指します。ユーザの検索意図とは「ユーザが求めている(知りたい)情報」のことです。下記の手順でそれを探りながらWebページの制作を進めていきます。

STEP1 SEOキーワードの選定

まずはどのようなキーワードでSEO対策を行うかを弊社が採用している3つの選定基準をもとに検討します。

STEP2 掲載コンテンツの検討

STEP1で選定したキーワードで検索上位表示させるために、Webページにどのようなコンテンツを掲載すべきかを検討します。

STEP3 Webページの作成

STEP2で検討したページ掲載コンテンツをもとにWebページを制作していきます。

STEP4 効果検証

STEP3で作成したページを一定期間運用した上で、効果検証を行い、さらに改善していきます。

STEP1 SEOキーワードの選定

まずはSEO対策を行い上位表示を目指すキーワードの選定を行います。キーワードは下記3つの評価方法により選定していきます。

  1. アクセスが稼げるか
    そのキーワードで検索している回数が多く、競合サイト数が少ない方がアクセスを稼ぎやすいです。両者を調べることでアクセスの稼ぎやすいキーワードを選定します。
  2. コンバージョンする(問い合わせに繋がる)か
    候補として挙げたキーワードによりWebサイトへアクセスするユーザが最終的に問合せを行うのかを考えます。抽象的すぎるキーワードや情報収集だけで終わってしまう傾向のキーワードなどは外した方が良い場合があるので、普段顧客と接している営業担当者などの意見も聞きながら定性的に判断します。
  3. 自社の強みと合致するか
    候補キーワードで検索したユーザが自社と他社を比較検討した場合に、自社に優位性があるかどうかを判断します。実際にそのキーワードで検索した時の検索結果で競合する会社と自社を見比べます。

キーワード選定基準① アクセスを稼げるか

当たり前の話ですが、アクセスを稼ぐには検索エンジンで上位表示されなければなりません。特に中小製造業者が狙うような、検索需要が少ないニッチキーワードで対策を行う場合、検索結果の1ページ目に表示されることが絶対条件になります。

なぜなら、1ページ目と2ページ目とでは圧倒的に見られる確率が違ってくるからです。ある調査データでは2ページ目に表示されたホームページがクリックされる確率は1%を下回ってきます。冒頭にアクセスが少なくても売上を稼ぐホームページの例をお話しましたが、当然最低限のアクセスは確保しなければなりません。

検索需要を調べる

Googleが提供しているキーワードプランナーというツールがあります。こちらのツールを使って各キーワードの検索需要(月間に何回そのキーワードで検索が行われているか)を調べます。そもそも検索している人がいないキーワードで上位表示されても意味がないので、検索回数が表示されるキーワードを候補にしましょう。

※キーワードプランナーの利用には、Googleアカウントへ登録し、Google広告の設定まで行わないと使えなくなっているのでご注意ください。実際に支払いまではする必要はありませんが、店舗の設定や、支払い情報の入力まで必要になっています。

競合サイト数を調べる

検索エンジン(Googleを使ってください)で各キーワードを検索した際に、検索HITするWebサイトの件数が何件あるかを調べます。

両者を見比べ評価する

検索需要と競合サイト数を見比べて評価します。中小企業のWebサイトであれば、1キーワードに対して検索需要が100件以上あれば十分だと考えてください。なお、競合サイト数は100万件以下がおススメです。競合サイト数が多すぎると、検索需要が多いキーワードでも上位表示されるまで時間がかかり、その期間はほとんどアクセスを稼ぐことができません。短期間である程度の成果を挙げたい方は競合サイト数も重視してください。中長期的に大きな成果が挙がればいいのでじっくり対策していきたい、という方は検索需要の多いキーワードを狙ってみてください。

キーワード選定基準② コンバージョンする(問い合わせに繋がる)か

2つ目のポイントは「本当にそのキーワードでアクセスが増えたら問合せが増えるのか」という点です。弊社のお客様にも「アクセスが多いのに問合せが全然来ない」という悩みを抱えている方がたまにいらっしゃいます。なぜ、アクセスしてきているのに問合せをしないのか?考えられる原因は二つあります。

①抽象度の高いキーワード

例えば「金型」というキーワードは抽象度が高いと言えます。なぜなら「金型」と検索してくるユーザが「プレス加工用の金型」を調べているのか、「樹脂成形用の金型」を調べているのか分からないので、アクセスされたとしても問合せに至りにくい、もしくは問合せが入ったとしても的外れとなってしまいやすいからです。

②情報収集に使われるキーワード

検索ユーザは「仕事を依頼する取引先を探すため」に検索エンジンを使うだけではなく、単に「業界の情報収集を行うため」であったり「加工知識の勉強をしたい」など、様々な用途で検索エンジンを使います。ニッチキーワードを見つけることはとても重要ですが、専門的な用語になりすぎると「その言葉の意味」を調べているケースも多くなります。

キーワード選定基準③ 自社の強みと合致するか

3つ目のポイントは「自社の強みと合致するか」です。これを調べるためには、対策したいキーワードで検索した時に1ページ目に表示される競合ホームページ(会社) を何社かピックアップします。

ここでピックアップした会社は、実際にユーザがアクセスしてきた際に比較検討を行う可能性が高い会社となります。これらの会社と自社とを比較した際に優位性が発揮できるかどうかが評価軸となります。

気をつけて頂きたいのは、顧客のニーズはどのようなものかを理解した上で自社と他社を比較することです。顧客が求めていないもので争っても何の意味もありません。3C分析を行うなどして、顧客ニーズも考慮しましょう。

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選定基準をもとに対策するキーワードを決定する

ご紹介した3つの選定基準をもとに対策するキーワードを決めていきます。選定するキーワードの個数がどれぐらいかが適正なのかについては、作成しようとしているWebサイトの規模(ページ数)によります。

対策するキーワードの個数は多いほうが良いのですが、キーワードの個数が多ければそれを対策するためのWebページを作成しなければなりません。

詳細は後述しますが、コンテンツの少ないWebページでは検索順位を上げることができませんので、対策できるキーワードの個数とWebサイトに掲載するコンテンツ量は比例して増えていく関係だと考えてください。

STEP2 掲載コンテンツの検討

対策キーワードでSEO対策するためのページ構成を考えていきます。どのようなコンテンツを掲載すれば検索上位表示されるのか?その際に参考とする情報を収集する手段として、ご紹介する3つの方法を検討してみてください。

検討方法① 対策キーワードで上位表示している他社サイトを調べる

検索エンジンで検索上位するための基準(検索アルゴリズム)は公表されていないため、まずは現在上位表示されているWebサイトを正解と考え、どのようなコンテンツを掲載しているか参考にしてください。この際に留意するポイントは下記となります。

  • 情報をコピペするなど、他社サイトのコンテンツを盗むようなことは絶対にしない
  • 上位表示しているWebページの特性(タイプ)を掴む(※1)
  • どのぐらいのコンテンツ量(テキストの文字数)を掲載しているのかを把握する

注意点として、広告スペースに表示されているWebサイトはSEOとは無関係なので、自然検索スペースに表示されているWebサイトの内容を参考にしてください。1ページ目に表示されているWebサイトには一通り目を通すと良いでしょう。

※1)Webページの特性(タイプ)には、キーワードを解説する情報が多く載っている「知識系ページ」、キーワードに関する専門家が解説している「権威系ページ」、キーワードに関わりの深い業者などを紹介する「まとめ系ページ」など、キーワードによりどのタイプのWebページが上位表示されやすいかが異なります。

検討方法② キーワードプランナーの関連キーワード

前ページで紹介した「キーワードプランナー」には、キーワードの検索需要に加え、該当キーワードと関連性の高いキーワード(キーフレーズ)を紹介してくれます。これらのキーワード(キーフレーズ)に関わるコンテンツをWebページに掲載することで、該当キーワードの検索順位も上がりやすくなります。

キーワードプランナー

検討方法③ 検索結果に表示されるサジェストキーワード

Googleでキーワード検索すると最下部に「〇〇に関連する検索キーワード」というものが表示されます。これはいわゆる「サジェストキーワード」というもので、検索キーワード+どのようなキーワードで他のユーザは検索する傾向がある、ということを検索エンジンが教えてくれるものです。サジェストキーワードにはユーザの検索意図(何を知りたいのか)が表れるので、どのようなコンテンツを掲載すべきかの良い材料となります。

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STEP3 Webページの作成

掲載コンテンツが準備できたら、具体的にどのような点に気を付けてWebページを制作すればよいのか、について考えます。なお、初心者の方でもご自身でWebページの制作・改修が行えるよう、WordPressを使うことを前提に、その編集画面やおすすめプラグインと共に解説していきます。WordPressなどがなくてもご自身でWebページを編集できる方は編集画面は無視して進めてください。

SEOに強いWebページを作成するためのポイント

  1. サイトマップを作成し、対策するキーワードとWebページを整理する
  2. タイトルの付け方に注意する
  3. Hタグを使用し検索エンジンに好まれる構造で文章を書く
  4. 画像にALT(代替テキスト)を入力する

ポイント1 サイトマップを作成し、対策するキーワードとWebページを整理する

STEP1〜2でピックアップした対策キーワードをどのWebページでSEO対策していくかを検討するために、サイトマップを作成し整理します。サイトマップを作る上での注意点としては、Webページにそれぞれ役割を担当させるようなイメージで作成することです。具体的には、下記の3つの役割があります。

  1. アクセスを稼ぐページ・・・検索した際に狙っているキーワードでHITするためにSEO対策するページ
  2. 強みを訴求するページ・・・アクセスしてきたユーザに自社の強みを伝えるページ
  3. 問合せを獲得するページ・・・ユーザの背中を押し問合せを獲得するページ

1のアクセスを稼ぐページに関しては、1ページ1キーワードを心がけてページ制作を行ってください。

対策キーワードの一覧
対策キーワード一覧

サイトマップ
サイトマップ

ポイント2 タイトルの付け方に注意する

タイトルを付ける際に気をつけたいのは、

  • 検索エンジンに上位表示してもらえること
  • 検索ユーザにクリックしてもらえること

の2点が重要となります。

検索エンジンに上位表示するために気をつけるポイントは、

  • タイトル内(のなるべく前半)にキーワードを含める

検索ユーザにクリックしてもらうために気をつけるポイントは、

  • 30文字以内に収める
  • そのページの内容を要約したものにする

となります。

なお、後者はタイトルだけでなく説明文の内容もクリック率に大きく影響しますので、100文字ぐらいにまとめてしっかり入力しておきましょう。検索結果のタイトル下に表示されている文章が説明文となります。WordPressでサイトを制作する方は「All in SEO Pack」を使えば簡単に設定ができるのでおすすめです。

ポイント3 Hタグを使用し検索エンジンに好まれる構造で文章を書く

HタグのHとはHeadingの略で、見出しを意味します。検索エンジンは構造化された文章を好んで評価しますので、Hタグを見出しに使用した文章を作成しましょう。

また、見出し内にキーワードを含めることで、そのキーワードが上位表示されやすくなりますので、なるべくキーワードを含んだ見出しを作成すると良いでしょう。

HタグはそれぞれH1〜H6まで設定することが可能ですが、H1はページ内に1つ使用すると良いと言われているので、タイトルと同じものを設定するようにし、H2を大見出し、H3を中見出し、H4を小見出し、といった感じで使用してください。

ポイント4 画像にALT(代替テキスト)を入力する

ALT(代替テキスト)は、Webページ内に掲載している画像の説明文となります。ここに対策したいキーワードを含めるとより良いです。ALTを入力することで、SEO対策になるだけでなく、画像検索された際に検索HITされやすくなります。分野によりますが、最近では画像検索からのアクセスも増えています。

図はWordPressでの編集画面ですが、入力するのは「代替テキスト」だけで大丈夫です。WordPressを使用される方は下記関連記事もご参照ください。

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STEP4 効果検証

Webサイトを制作・公開した後は一定期間をおいて効果検証を行ってみましょう。効果検証を行うためのツールとして、Google AnalyticsとSearch Consoleを使用しますので、Webサイトを公開する前に準備しておきましょう。

SEO対策がうまくいっているかを検証するためにチェックする数値として、検索順位、クリック率、アクセス数、直帰率があります。それらの数値を見ることで下記の症状が出ていないかをチェックしていきます。

  1. 検索順位が上がっていない
  2. 検索順位は上がっているがクリックされていない
  3. アクセスはあるが直帰率が高い

どの症状が出ているかに応じた対策を行っていくことが大事です。

症状1) 検索順位が上がっていない

検証方法:Search Consoleの検索パフォーマンス「検索クエリ」をチェック。そこで順位が確認できない場合はランキングチェッカーなど、検索順位調査ツールを使用。

処方箋:再度自社Webサイトよりも上位表示されているWebサイトを分析し、どのようなコンテンツを掲載しているかをチェックしてください。コツコツとコンテンツを更新(増やしていく)すれば、少しずつ順位が上がってくるはずです。

症状2) 検索順位は上がっているがクリックされていない

検証方法:Search ConsoleのCTR(クリック数÷表示回数)をチェック。検索順位に対しCTRが低い場合は対策を行いましょう。

処方箋:原因は下記2点が考えられます。

  • タイトルと説明文が悪い
  • キーワードとWebページとの相性が悪い

前者であればタイトルと説明文の見直し、後者であればWebページの内容そのものの見直し、もしくは他キーワードで対策することを検討しましょう。

症状3) アクセスはあるが直帰率が高い

検証方法:Google Analyticsのメニュー「行動」をチェックし、該当キーワードからアクセス流入しているページの直帰率をチェックします。

直帰率はページのタイプによって様々なので、一概には言えませんが、製品・技術紹介などのページであれば、50%以下、読み物(コラム)系ページであれば80%を目標にしていきましょう。

処方箋:原因は下記2点が考えられます。

  • キーワードとWebページとの相性が悪い
  • 他ページへ誘導する動線がない

前者であればWebページの内容そのものの見直し、もしくは他キーワードで対策することを検討、後者であれば対象ページ内に他ページへ誘導するバナーの設置などを行いましょう。

【関連記事】

ユーザが求めるコンテンツを生み出す努力をし続ける

冒頭のSEOトレンドでもご紹介しましたが、SEO対策はテクニックだけでは何ともならない状況になっています。Googleのアルゴリズムはユーザがより良い情報にたどり着くために更に改良されていくことでしょう。なので、皆様は将来の顧客になり得る検索ユーザが求める、読んで満足していただけるような良質なコンテンツを生み出す努力を惜しまず行ってください。そのコンテンツ自体はもちろん、良質なコンテンツを生み出し続けられるシステムは貴社の大きな財産になると思います。くれぐれもWeb担当者(業者)の孤軍奮闘にならないよう気をつけてください。

また、SEO対策疲れすることないよう、アクセスを稼ぐことではなく新規顧客を獲得することを目的に定め、成果をしっかりと挙げながらWebサイトの運営を行っていきましょう。

皆様のWebサイトから大きなビジネス成果が挙がることを陰ながら祈願いたします。

製造業ホームページのためのSEO対策を意識したコンテンツの作り方

テクノポートの徳山です。今回はホームページのコンテンツの作り方についてがテーマです。今回の記事はホームページの運営を外注されている方向けのように見えると思いますが、社内で運営されている方にも当てはまる内容が多くありますので、ホームページの反響を向上させたいとお考えのすべての方にご一読いただければ幸いです。

ページを作成する際の心構え

「プロなんだからSEO対策しっかり頼むね」
そんな言葉をよくお客様から言われることがあります。このような言葉を投げかけられた時に私はいつもこう返します。

「SEOは我々だけが頑張っても無意味です。一緒に頑張りましょう!」
これは責任を放棄している言葉ではなく、事実としてSEO対策を成功させるにはお客様側の努力も必要不可欠であり、その心構えを持っていただくための言葉です。これはホームページの運営を外注されている方はもちろん、自社で運営されている方も同じです。

検索エンジン大手のGoogleは「ユーザーにとって役に立つ情報を提供する」ことを目的に「質の高いコンテンツ」が掲載されているホームページを上位表示させます。質の高いコンテンツとはユーザーにとって有益な情報であるかどうかです。

では「ユーザーにとって質の高いコンテンツ」を知っているのは誰でしょうか。間違いなく我々ではなく、日々業務の中でユーザーと接し会話を行っているお客様自身です。

我々はSEO対策の方針を決めることはできますが、コンテンツを創り出すことはできない、ということを念頭に置いた上でこの先の記事を読んでいただければ幸いです。

コンテンツを作る際のポイント

検索エンジンが定義するユーザーにとって質の高いコンテンツとは何でしょうか?

その要素は無数に存在すると言われていますが、ポイントは2つあると考えています。下記ポイントに従ってコンテンツを創り出す努力をしていただければ良いのではないでしょうか。

ポイント① ユーザーが欲しい情報を提供できているか

ホームページは更新が大事だということでブログをやられている会社も多いと思います。ブログはSEO対策の一つとしてとても良いですが、ホームページの内容と関係のないブログを書いている方が多くいらっしゃいます。

加工技術をPRし新規顧客を獲得するためのサイトなのに、会社の行事や社長のプライベートな情報ばかり掲載していませんか?親しみを持たせるという意味ではアリ(採用活動には役立つと思います)ですが、検索エンジンに対し、コンテンツの質が高いと判断してもらうことはできません。同じ労力をかけるなら質の高いコンテンツを発信していきましょう。

具体的にどのようなコンテンツを発信すればよいか分からない方は、キーワードプランナーというツールがあるので、そちらをご活用下さい。このツールを使い「検索順位を上げたいキーワード」を調べると、関連キーワードというものが表示されますので、そのキーワードの中からコンテンツのネタをお探しになることをおすすめします。

コンテンツを増やす際に参考となる事例

キーワードプランナーを使ってもネタが思いつかない方もいらっしゃると思います。そうだからといって、制作会社に丸投げするのも、他のサイトからコンテンツを盗むことも基本NGです。労力を惜しまず頑張ってください。

ここからは、労力はかかったけど大きな成果を生むことに成功したコンテンツ例をいくつかご紹介しますので、参考にしていただければと思います。

加工技術の詳しい説明を掲載 〜伊藤木型製作所さま(鋳造用木型製造)〜

ダウンロード (3)

「鋳造用木型」に関しての説明ページを「きのっぴー」というキャラクターがイラストや動画を使い説明するというコンテンツを制作したところ、「木型」というSEO難易度の高いビッグキーワードで検索エンジンでトップ検索されるようになりました。

吸音に関わる様々な知識コンテンツを発信 〜アコースティックアドバンスさま(吸音パネルの製造・販売)〜

Webコンテンツ「吸音の知識」

吸音に関わる様々な知識コンテンツを掲載し「吸音」「反響音対策」といったビッグキーワードで検索トップを取ることができました。掲載したコンテンツは、直接同社の製品販売につながる訳ではありませんが、検索エンジンにはユーザーが求める質の高いコンテンツだと評価されています。

ポイント② コンテンツの内容がオリジナルであるかどうか

ホームページに同業他社と同じような情報を載せていませんか?製造業という業種柄、機密情報が多く公開できない情報も多いと思いますが、その制約の中でコンテンツを創り出す努力を行っていますでしょうか。

  • ホームページ掲載用のサンプル品を作れないか。
  • 事例を抽象化することで載せることができないか。
  • 写真をイラストにすることで載せることができないか。

中には全く公開できる情報がない会社もいらっしゃるかも知れませんが、そのような会社はWebマーケティングには向いていないと言っていいでしょう。

2016年にWELQ問題というものがありました。この問題が起こってから、検索エンジン最大手のGoogleは、Webコンテンツのコピペに対してより強力なペナルティを課すよう、検索エンジンのアルゴリズムを改修しました。今後ますますコンテンツのオリジナリティを求められる時代になっていくと思いますので、間違っても他社サイトのコンテンツを引用したりしないようにしてください。WELQ問題の詳細についてはこちらをご覧ください(東洋経済ONLINE)。

以上、参考になる情報がありましたでしょうか?今後も引き続き皆様のWebマーケティングに役立つ情報をお届けしますので、よろしくお願いいたします。