アクセス解析を可視化できるLookerStudioの使い方

こんにちは、テクノポートの渡部です。

今年の6月末でユニバーサルアナリティクスのデータ取得が終了し、完全にGA4への移行が完了したアクセス解析ですが、うまくGA4のデータを確認できていますでしょうか?見られるデータが変わり、管理画面も大幅に変わったので、管理画面で必要な情報を見づらくなったと感じている人もいるのではないでしょうか?今日はそんなGA4のデータをわかりやすく可視化できるツールである、LookerStudioについて解説します。

LookerStudioとは?

LookerStudioとは、Googleが提供しているデータを視覚化し、カスタムダッシュボードとレポートを作成するためのクラウドベースのビジュアルデータ分析ツールです。これを使うことで、GA4のデータを円グラフや線グラフ、見やすい表などにまとめることができます。また、期間設定もカスタムすることで、閲覧時に自動的に一定期間のデータを表示してくれる優れもので、時系列で定期的にレポートを見るアクセス解析と非常に親和性が高いツールです。

GA4の設定について

LookerStudioでアクセス解析をするにはまず、GA4の設定が必要です。GA4側でLookerStudioとの連携の設定をする必要はありませんが、まずアクセス解析のデータを取得できる状態にしておく必要があります。

GA4の初期設定については、下記の記事を参考にしてください。

UAからのアカウントの追加方法

LookerStudioの設定について

まずはLookerStudioにアクセスします。

https://lookerstudio.google.com/

Googleのアカウントが必要になりますが、無料で利用できます。メインビジュアルの下部にある「USE IT FOR FREE」から利用を開始します。

空のレポートを追加する

上部にある「空のレポートを追加する」を選ぶと、最初にどのデータソースを使用するかの選択が出ますので、最初に設定したGA4を選んで追加します。

また、サーチコンソールの設定もしている場合は、ここで一緒にサーチコンソールのデータも接続しておくといいと思います。

データを可視化する

1、タイトルと期間設定をする

まず最初にタイトルを設定します。上部のコントロールパネルからテキストや、図表などを選択して挿入できるので、各ページにわかりやすいタイトルを入れておきます。また、アクセス解析はどの期間のデータなのかが重要なので、「コントロールを追加」から期間を設定しておくと、その期間のアクセスデータを表示してくれます。設定方法も「先月」や「過去3か月分」といった設定ができます。アクセスした日付に応じて、最新のデータを表示することができるので便利です。

2、データを視覚化

初期設定が完了したら、グラフや表を作成します。アクセスの推移がどれくらいあるのかについてのデータは、時系列のグラフを使うと簡単にアクセス推移のグラフを作ることができます。

右側の欄にGA4のデータを選ぶところ(オレンジ枠)がありますので、見たいデータの項目をディメンション(グリーン枠)と指標枠(ブルー枠)にドラッグ&ドロップしていくだけでグラフが完成します。他のグラフを使うときも同様ですが、ディメンションが横軸、指標が縦軸のデータになります。

各ページに期間内にどれくらいのアクセスがあったかについては、一番上にある表を使うとわかりやすい表を作成できます。縦軸横軸ではないので、グラフと少し仕様が違いますが、基本的にはディメンションごとに指標の数値がどれくらいあるのかの表を作ることができます。

また、サーチコンソールのデータ連携もしている場合は、データをGA4からサーチコンソールのデータに切り替えることで、サーチコンソールのデータも表にして同じレポート内にまとめることができます。

3、共有と公開

作成したレポートは、共有設定でgoogleアカウントを招待すれば、直接データにアクセスできるようにもなりますし、1枚のシートは横向きのA4サイズになっているので、PDF化して印刷するには丁度良くなっています。

まとめ

今日ご紹介した時系列グラフや、表の他にもアクセスの比率を可視化する円グラフも作ることができますし、細かく設定をすれば自社に必要なデータをわかりやすく可視化することができます。GA4の管理画面や、探索レポートよりもわかりやすくアクセス解析を可視化できますので、ぜひ一度LookerStudioとの連携に挑戦してみてください。

サンプルのモノカクのアクセスレポートを下記からダウンロードできますので、気になった方はダウンロードしてみてください。

モノカクGA4レポートダウンロード

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【製造業】失注の主な理由・効率よく受注するための活用法

テクノポートの廣常です。Webマーケティング施策に取り組み、一定数のお問い合わせを獲得できるようになると、「自社の対応領域と異なる問い合わせが来る」「商談まで進むものの、受注につながらない」など、問い合わせのズレや失注に悩むケースがあるかと思います。

今回はBtoB製造業の方向けに、失注案件を活用し、自社の受注率改善・商談の効率化へと役立てる方法をご紹介します。

失注案件の活用

自社の案件管理を行う際、成約案件への対応が主となり、失注案件に対しては何もせず放置してしまうこともあるのではないでしょうか。ですが、失注案件にこそ自社価値の把握や、さらなる問い合わせ獲得への手がかりが存在します。失注案件を分析し、自社のマーケティング施策や営業体制の改善に活用することで、的外れな問い合わせへの対応の手間の削減や、新たなお問い合わせの獲得・受注率向上が期待できます。

顧客ニーズと自社の提供価値の把握

失注の要因は、商材の機能不足やコスト、納期、営業アプローチ不足などさまざまです。これまでの失注案件を分析することで、以下の実状が見えてきます。

  • 顧客ニーズ:顧客が何を求めているのか
  • 自社の提供価値:自社は何が得意なのか、競合に比べて何が不足しているのか

新規案件獲得へつなげていくために、この分析結果を活用し、次の2つの観点の見直しを行います。

1. Webサイト集客・訴求内容の見直し

問い合わせをしてきた顧客のニーズと自社の商材がうまくマッチしない場合、Webサイトの改善が必要な可能性があります。

可能性① 集客させるユーザー層が適切でない

業界が異なる、一般消費者が流入している など

可能性② Webサイト上の表現が適切でない

機能や技術の表現が曖昧、読み手に誤解を招く表現をしている など

この場合、失注要因別に施策を行うことで問い合わせ内容の改善が期待できます。これらの施策は後述します。

2. 営業 / 経営体制・商材の見直し

失注要因として、そもそも自社の営業や経営体制、技術力の改善が必要な場合があるかと思います。自社内での改善が厳しい場合は、パートナー開拓として協力企業・工場を探すのも一つの手立てです。

また、自社で対応しきれずに失注してしまった顧客の要望は、企画開発へ回すことで商材改善のヒントとなり得ます。失注した案件についても、顧客のデータを蓄積していくことをおすすめします。

失注理由別 Webサイトへの活用方法

前述した「Webサイト集客・訴求内容の見直し」について、考えられる施策を失注理由別にご紹介します。

理由① 顧客のニーズと自社の対応領域が合っていない

自社の対応領域からズレた問い合わせが来る場合、そもそも自社のターゲットを正確に集客できていない恐れがあります。思わぬユーザーを呼び込んでいないかどうか、集客の手段や設定内容を見直すことをおすすめします。

事例:プラスチックの精密加工・試作専門の企業の場合
「プラスチック加工」というキーワードで広告を出稿。Webサイトにも同じ語句を使用し訴求

「プラスチック加工」に反応したユーザーが、大型製品の量産や成形について問い合わせ

精密加工や試作が主のため、内容のズレたお問い合わせの対応に疲弊・・

解決策:自社の事業領域に合うよう、「樹脂部品 試作」「プラスチック精密加工」に関連した内容で出稿し直し+ページ改修

よく顧客から問い合わせのある内容や、間違われやすい内容については「よくある質問」「Q&A」のページを設けることも一つです。簡単な内容はこれらのページで対処することで、営業の対応手間を省きます。

また、案件を多く取ろうとすると「なんでもお任せください」というような表現をしたくなるところですが、対象を広げすぎたあまりに余計な問い合わせが増え、かえって手間になってしまう場合もあります。自社が具体的にできることや、それによって解決できる顧客の課題などを明記しましょう。

理由② 材質・精度に対応できない

自社で対応できない材質・精度の問い合わせが続く場合は、対応素材一覧表や加工範囲表を掲載をすることをおすすめします。事前にWeb上に記載をしておくことで、自社で対応できる範囲の素材・精度の問い合わせを狙います。

「〇〇の対応はできません」と言い切ってしまうことがネガティブに感じられる場合は、「××の加工を得意としています」といった表現であったり、狙いたい材質や精度の事例を多く掲載したりすることも効果的です。

理由③ コストが合わない

コストが理由で失注してしまう場合、商談時にコスト以外のメリットや競合優位性が十分に伝えきれていなかった可能性も考えられます。

問い合わせの前段階においてもそれらの要素を理解してもらえるよう、コスト以外の訴求項目の追加や、費用対効果を示す数値的データを掲載することをおすすめします。

理由④ 納期が合わない

短納期対応を売りとしていない場合、先方の希望する納期に合わないケースもあります。また、その業界になじみのない顧客にとっては一般的な納期感や、成約後の流れが想像しにくい場合も考えられます。

この場合には、問い合わせから導入(納品)までの大枠のスケジュールや、流れをまとめたコンテンツの掲載が効果的です。事前に提示しておくことで、顧客と自社間でのすれ違いを防止します。

理由⑤ ロット数が合わない

「試作専門なのに量産の問い合わせが来る」「量産がメインなのに1個単位の問い合わせが来る」など、ロット数が合わない問い合わせも考えられます。

この場合には、サイト訪問者が必ず見る可能性の高いTOPページや、問い合わせページなどに得意とするロット数を記載するのも効果的です。

また、「(製品名)+試作」「(製品名)+量産」など、量を基準とした検索で自社のサイトへ流入が取れるよう集客対策を行い、問い合わせの母数増加を狙うのもよいでしょう。

理由⑥ 顧客側の製品・技術への不安を払拭しきれていない

限られた商談時間の中では、顧客側が抱える製品や技術への不安や懸念を払拭しきれず、そのまま失注になってしまう場合もあります。

こうした状況をWebサイトでも補強できるよう、下記のように顧客の理解を促進させるコンテンツを掲載することをおすすめします。

  • 他工法との比較
  • 性能、技術実証動画
  • よくある質問
  • 課題解決事例

掲載するコンテンツが思いつかない場合は、同業他社(競合)のサイトを調査し、「顧客であればどんな情報が欲しいか」「他社が掲載しておらず、自社で出せる内容はないか」「他社サイトで分かりにくい表現はないか」などと、検討してみてはいかがでしょうか。

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【製造業向け】すぐにできる、Webからの問い合わせ率向上施策10選

テクノポートの廣常です。

当記事では、「Webサイトへの集客はできているのに、なかなか問い合わせが来ない」と悩まれている製造業の方へ、考えられる要因とすぐに実施できる対策を紹介します。BtoB製造業界向けの要因もまとめていますので、貴社の商材の特徴を思い浮かべながらご確認いただければ幸いです。

問い合わせに至らない要因と対策

Webサイトから問い合わせを獲得できない要因は、そのサイトが置かれている状況によってさまざまです。例えば自社のサイトへ訪れるユーザーの動き(流入→サイト回遊→問い合わせ)に沿って考えてみると、以下のような要因が挙げられます。

① 流入段階

  • 集客不足
  • 訪問者や市場のミスマッチ

そもそも集客が不足していたり、サイト訪問者の属性・市場が自社のターゲットと合っていない場合、問い合わせをする可能性の高いユーザーの母数が少ないため、当然問い合わせ率も低下します。

その場合には、当記事でご紹介するような部分的なサイト改修ではなく、Webサイト戦略や集客施策を根本的に見直す必要があります。

② サイト回遊・問い合わせ段階

サイト回遊

  • ユーザーの依頼/購買意欲が未熟
  • ユーザーが問い合わせへ心理的ハードルを抱えている
  • 導線設計不足
  • 問い合わせ後の流れが不明瞭 など

問い合わせ

  • 問い合わせ方法不足
  • フォームの入力項目が多すぎる など

前述の流入段階での課題をクリアし、自社のターゲット像に当てはまるユーザーを十分に集客できている場合、問い合わせ獲得まではもう一歩です。ユーザーを後押しするような工夫や導線を見直すだけでも、問い合わせが獲得できる可能性があります。

これらの項目を掘り下げていくと、大きく3つの起因に分類することができます。

  1. 顧客・商材起因
  2. Webサイト起因
  3. 問い合わせ手段起因

今回はこの②サイト回遊・問い合わせの段階において、上記で分けた3つの起因別にお問い合わせを妨げる要因の例と対策を紹介していきます。

1. 顧客・商材起因

情報収集段階でまだ問い合わせしたいと考えていない

サイト訪問者の中には、「今後を見据えて情報のみ集めている」「相見積もりを取る前に、他社と比較している」といったように、まだ情報収集段階のユーザーも存在します。

このような段階のユーザーの多くはページを閲覧するだけで離脱していき、問い合わせまでには至りません。また、自社側もそのユーザーの動きからつかめる情報が少ないため、確度の高い見込み顧客かどうか判断がつきにくい状態となります。

対策:お役立ち資料の配布による接点強化

この場合には、製品や加工に関するお役立ち資料(ホワイトペーパー)などを設置し、情報収集段階のユーザーとの接点作りを図ることをおすすめします。

「まだ相談内容が固まっていないため、すぐに問い合わせはしにくい」と考えているユーザーであっても、関連資料であれば自身の理解促進に活用できるため、ダウンロードされる確率が高まります。

これにより、自社に興味を持つユーザーが顕在化されるほか、ダウンロード時に氏名・メールアドレスなど必要最低限の入力項目を設ければ、自社からアプローチの機会を得ることが可能です。(打ち合わせの場を持ちかけるなど)

商材の特性上、問い合わせに対しハードルを感じている

BtoB製造業の商材において、以下のような特徴を持つ場合、ユーザーは問い合わせに対し心理的なハードルを感じる恐れがあります。

・高単価
・大型、大ロット
・導入前 or 導入後の取引期間が長い(一度契約すると長期の付き合いとなる)

ユーザー側は特に慎重に動き、製品や企業選定に長期間検討を重ねます。まずは相談レベルで問い合わせをしようとしても、そのまま導入へと強制的に促されることを懸念し、気軽に相談しにくいと感じているかもしれません。

対策:問い合わせ前段階での安心材料を提供

こうした特徴の商材を扱われている場合は、問い合わせの前段階に、より商材や自社への理解を深めてもらうための機会を提供してみてはいかがでしょうか。

例えば以下のような例が挙げられます。

  • 相談申し込み用フォームの設置(「問い合わせ」とは表現を変え、あくまでも疑問解決の場とする)
  • テストピースでの加工受付
  • デモ機器の貸出
  • サンプル品の送付

本導入の依頼をする前に、このような段階を踏めることはユーザーにとって大きな安心材料となります。商材への導入意欲を高めるという点でも効果的です。

社内の意思決定者が多く、問い合わせに至るまで時間を要している

こちらもBtoB業界においてよく見られる特徴ですが、社内の意思決定者が多く、問い合わせに至るまで時間を要しているケースも考えられます。

対策:社内承認を促進させる資料を提供

担当者がスムーズに社内展開・承認を進められるよう、単に製品・技術紹介を記載した資料ではなく、以下のような情報をまとめた包括的な資料をダウンロード資料として提供することも一つの手立てです。

  • 会社概要
  • 商材の強みを根拠づける情報、実験データ
  • 他社と比較した際の差別化ポイント
  • 導入事例

企業選定中のユーザーは、多忙な中、複数のWebサイトを閲覧して情報を集めたり、社内展開向けに要点をまとめた資料などを作成したりと、やるべきことが多くあります。こうした手間を省かせることで、社内確認〜問い合わせをスムーズに促す効果が期待できます。

問い合わせ時にどのような情報を記載すべきか分からない

ユーザーが業界や商材についてあまり知識がない場合、いざ問い合わせをしようと思っても、

・どのような情報を記載すべきかわからない
・どこまで詳細やデータを伝えたらいいか分からない

と悩む場合があります。

対策:問い合わせ項目をカスタマイズ指定

この場合は、自社の商材に合わせて問い合わせ項目をカスタマイズすることをおすすめします。

<項目例>
規格品:型番・サイズ・量 など
加工:材質・精度・条件 など

このように指定することで、ユーザー側も必要最低限伝えるべき情報が分かりやすくなるだけでなく、自社側も問い合わせについて再質問(営業担当が改めて質問する)する手間が少なくなり、無駄なやりとりを減らすことができます。

2. Webサイト起因

最初に訪問したページで自社の価値を伝えきれていない

サイトに訪れたユーザーが、何かしらの行動(他ページに遷移する・問い合わせをするなど)を起こさずに離脱した場合、最初に訪問したページで自社が提供できる価値を伝えきれていない可能性があります。

対策:訴求内容の見直し

特に、検索流入を多く獲得できているページや、出稿されている広告のリンク先ページについては、訴求内容を今一度見直してみましょう。

商材の特徴ばかりを列挙するだけでなく、ユーザーのどのような課題を解決できるか?といった価値への言及や、顧客事例も良いコンテンツとなります。

また、下層ページに流入したユーザーは、次に「何ができる会社なのか」をより把握するためにTOPページや会社概要へ遷移する可能性が高いです。そのため、主要なページで自社が何を得意としている会社なのかが一目で伝わるような工夫も必要です。

問い合わせ先が分かりづらい

問い合わせ先がぱっと見で分かりづらい場合、ユーザーは不便に感じます。特に急ぎの場合、それだけでも他社に流れてしまう恐れもあります。

また、自社の事業が複数存在する場合、自社では整理できているつもりでも、ユーザー側はどの事業部に問い合わせすればいいのか判断がつきにくいこともあります。

対策:Webサイトの導線設計、問い合わせ分類の見直し

問い合わせ先については、どのページにいてもすぐに分かるようにヘッダーやフッター、バナーなどで明記しておきましょう。 各ページの合間や末尾に、「お問い合わせはこちら」などの誘導ボタンを挟むことも効果的です。

また、事業が複数存在する場合は以下のような対策が考えられます。

  • 問い合わせフォームの冒頭に「〇〇に関する問い合わせは〜〜事業部へ」など補足説明
  • 事業部ごとではなく、商材の名称や種類ごとで問い合わせ先を分類

問い合わせ後の流れがつかめない

急ぎで対応してほしい場合や、あまり業界・製品知識のない方が初めて問い合わせをする場合には、問い合わせ後の流れがつかめないと不安に感じることがあります。

対策:問い合わせ後の流れについて言及

こうした不安を解消させるために、以下のような内容を追加し、今後の流れを伝えましょう。

  • ◯営業日以内に返信します といった文をフォームに追加
  • お問い合わせ後から商談、製品導入までの流れを掲載

3. 問い合わせ手段起因

問い合わせ手段が1つのみ

「今すぐ電話で確認したい」「今は電話ができないためフォームから相談したい」など、ユーザーの閲覧環境やニーズはさまざまであるため、問い合わせ手段が限られている(電話だけ、フォームだけなど)と機会損失となる恐れがあります。

対策:電話・問い合わせフォームは必ず設置する

電話、問い合わせフォームなど、基本的な手段はぜひ揃えることを推奨します。

また、一時的なサーバーなどのエラーで問い合わせフォームが機能しないリスクも考えられます。自社で定期的に確認することは難しいかと思いますので、フォームが機能しない場合の連絡先として、メールアドレスなど代替手段を記載しておくことも一つです。

問い合わせフォームの入力項目が多すぎる

問い合わせの必要性や緊急性が低い場合、必須の入力項目が多すぎると面倒になって離脱されるケースも考えられます。

対策:フォームの入力項目の調整

特に相談依頼や資料ダウンロードなど、本格的な問い合わせの前段階であるとその傾向が顕著に現われるため、これらのフォームの入力項目はできるだけ簡素にしてみましょう。(企業名、氏名、メールアドレス、電話番号 など)

また、フォームの入力項目数の多さを見て離脱されることを避けるために、段階的な入力仕様(1項目の入力が完了すると、次の項目へ飛ぶ仕組み)にするという方法も考えられます。

図面を添付できない

送付した図面を元に、問い合わせや見積もり依頼をしたいユーザーが多くいるため、問い合わせフォームから添付ができないとやり取りの手間が増えてしまいます。

対策:フォームへ添付機能を追加

フォームへの添付機能はできれば追加しておきましょう。また、フォームによっては添付できるファイルの容量や形式(PDF、excelなど)に制限がついている可能性があるので、事前に確認をし、必要であればフォームに添付可能な条件を明記するとより親切でしょう。

まとめ

「Webサイトへの集客はできているのに、なかなか問い合わせが来ない」とお困りの方へ、比較的すぐに実施できる対策をご紹介しました。問い合わせ率が低い背景としては、単なる一つの原因だけではなく、複数の要因が絡み合っていることが多いかと思います。今回の記事で、そのうちの一要因でも突き止める上での参考となれば幸いです。

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これだけ設定しておけばOK!製造業WebサイトのGA4・探索レポート設定

テクノポートの徳山です。Google Analyticsの新バージョンであるGA4への完全移行期間が2023年6月末と迫っていますが、移行の準備はお済みでしょうか?旧バージョンであるUniversal Analytics (UA)と見た目も機能もガラリと変わってしまい、戸惑っている方も多いと思います。

そこで今回は、製造業Webサイトが最低限行っておきたいGA4の探索レポート設定方法についてご紹介します。なお、GA4の基礎知識について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

GA4の探索レポートとは

GA4の探索レポートは、取得したさまざまなデータを掛け合わせたり、絞り込んだりして深掘りを行うためのレポートを簡単に作成できる機能です。GA4ではレポートフォーマットがいくつか準備されており、そのフォーマットをベースに探索レポートを作成することにより、ユーザーの行動や傾向を詳細に理解することにつながります。

例えば、ランディングページ(ユーザーが最初に閲覧したページ)とアクセスユーザー数やコンバージョン数を掛け合わせれば、どのページから流入したユーザーがどれぐらいの母数で、コンバージョンに到達したユーザーがどのぐらいの割合なのかが一目で分かるレポートを作ることができます。

※コンバージョンとは、特定の目的やアクションを達成することを指します。具体的には、Webサイトに訪れたユーザーが、コンタクトフォームから問い合わせや、資料ダウンロードを行うことがコンバージョンの例です。

探索レポートは視覚的で、ドラッグ&ドロップでレポートを作り上げることができます。しかし、掛け合わせることができるデータ(指標)の種類が多く、また一目では何のデータなのかがわかりづらいため、初めてレポートを作成する際に困惑した方も多いのではないでしょうか。

探索レポート活用のポイント

製造業者がGA4の探索レポートを活用するポイントとして、以下の2点が重要であると筆者は考えます。

1. 必要なデータだけに焦点を絞る

製造業者がGA4を活用する際に難しさを感じる理由として、Webサイトを解析する上で「いらない機能が多すぎる」ことが挙げられます。GA4では、ユーザー属性(例えば、地域、年齢、性別など)や時間帯別のアクセス数などもデータ取得できます。こうしたデータはBtoCのWebサイトでは役にたつかもしれませんが、BtoBのWebサイトを解析するうえで必要なデータの種類は限られています。そのため、ある程度着目するデータに焦点を絞って分析を進める必要があります。

2.コンバージョンしたユーザーに焦点を当てる

弊社ではこれまでに数多くの製造業Webサイトの解析を行ってきましたが、最も効果が出やすい解析方法は「コンバージョンしたユーザーに焦点を当てた分析を行うこと」です。コンバージョンしたユーザーはどのチャネル(検索エンジン、広告、SNSなど)から流入してきたのか、最初に閲覧したページはどこか、どのようなページを遷移してコンバージョンに至ったのか、といった具合にコンバージョンしたユーザーを起点にデータを解析し、改善につなげていきます。

以上のポイントを踏まえれば、自ずと作成する探索レポートは見やすくシンプルなものとなります。いくら複雑にデータを掛け合わせたレポートを作成したとしても、そこから改善につなげることができなければ意味がありません。製造業者がGA4を活用する初期の段階では、上記ポイントに従ったシンプルなアクセス解析から始めることをおすすめします。

探索レポート例

前述した活用ポイントを踏まえたうえで、おすすめの探索レポート例をいくつかご紹介します。

事前準備

コンバージョンしたユーザーを中心に分析を行うため、まずはコンバージョンしたユーザーのデータを取得できるよう準備をしておく必要があります。管理画面左下の管理メニューから「イベント」を選択し、以下の手順で設定をお願いします。

イベントから「イベントを作成」をクリック

パラメータの設定を行う

カスタムイベント名は自由に記載して大丈夫です。
一つ目の「一致する条件」には以下を設定してください。
パラメータ:event_name
演算子:次と等しい
値:page_view

二つ目の条件として以下を設定します。
page_location
演算子:次と等しい
値:問い合わせ完了時に表示されるページのURL

上記が完了すると、既存のイベントに加えて、設定したイベントが表示されるようになります。右側に「コンバージョンとしてマークを付ける」がありますので、設定したイベントをチェックするようにしてください。これで事前準備は完了です。

チャネル別評価レポート

ユーザーがどのチャネルから流入したかを見るためのレポートです。このレポートを見ることで、どのチャネルがユーザーの獲得に貢献しているのか、どのチャネルから流入したユーザーがコンバージョンしたのかを判別できます。

SEO対策、広告、SNSなど複数の集客施策を行っている企業であれば、チャネルごとの評価を行うことで、どのチャネルに注力すべきかの判断材料にできます。

当レポートの設定方法は以下のとおりです。

手法

自由形式を選択

行に設定する項目(ディメンション追加後に設定)

  • 最初のユーザーのデフォルトチャネル グループ
  • ユーザーの最初の参照元

列に設定する項目(指標追加後に設定)

  • 総ユーザー数
  • 新規ユーザー数
  • コンバージョン
  • ユーザーコンバージョン率

ランディングページレポート

ユーザーがどのページから流入したのかを見ることができるレポートです。このレポートを見ることで、どのページがユーザーの獲得に貢献しているのか、どのページから流入したユーザーがコンバージョンしたのかを判別できます。

コンテンツマーケティングで記事を量産している企業であれば、ページごとの評価を行うことで、どのような種類のページを増やせばコンバージョンが増えるかの判断材料にできます。

当レポートの設定方法は以下のとおりです。

手法

自由形式を選択

行に設定する項目(ディメンション追加後に設定)

  • ページタイトルとスクリーン名

列に設定する項目(指標追加後に設定)

  • 表示回数
  • 閲覧開始数
  • コンバージョン
  • ユーザーコンバージョン率

目標達成経路レポート

ユーザーがコンバージョンに到達するまでに、どのような経路をたどったのかを確認できるレポートです。ユーザーをスムーズにコンバージョンさせるための導線整理に役立てたり、コンバージョンしたユーザーが閲覧するページの傾向を分析したりすれば、これから増産していくべきコンテンツのヒントをつかむことができます。

当レポートの設定方法は以下のとおりです。

手法

  • 経路データ探索を選択

ステップの設定

  • はじめにレポート上部の「最初からやり直す」を押す
  • 終点>イベント名>設定したコンバージョン名を選択していく
  • 終点以前のステップを「ページタイトルとスクリーン名」に変更
  • ページタイトル名をクリックしていくと、目標達成に至るまでの経路がわかる

離脱ページ確認レポート

ユーザーがどのページで離脱してしまったのかを確認できるレポートです。このレポートは、閲覧開始数とセットで見ることが重要で、「閲覧開始数−離脱数」を見てみて、マイナス幅の大きいページを中心に改修を検討します。

注意してほしい点としては、閲覧開始数が多いページは必然的に離脱数が高くなる傾向があるため、絶対数で比較しないことです。また、問い合わせ完了ページなどは閲覧開始数−離脱数のマイナス幅が高くなるのは当然のことなので、良い離脱と悪い離脱を判別したうえでレポートを見る必要があります。

当レポートの設定方法は以下のとおりです。

手法

自由形式を選択

行に設定する項目(ディメンション追加後に設定)

  • ページタイトルとスクリーンクラス

列に設定する項目(指標追加後に設定)

  • 表示回数
  • 閲覧開始数
  • 離脱数
  • ユーザーあたりのビュー

まとめ

以上、製造業Webサイトが最低限行っておきたい探索レポートの設定方法についてご紹介しました。本文中にも書いたとおり、製造業Webサイトでは「コンバージョンしたユーザー」に焦点を当ててアクセス解析を行うことが有効です。小難しい分析を行う前に、まず試してみていただければ幸いです。

テクノポートでは、製造業のためのGA4運用支援サービスを行っています。自社だけでは運用ノウハウや人的リソースが足りない、といった課題をお持ちの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

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製造業のためのGA4活用講座 〜運用・設定編〜

こんにちは、テクノポートの渡部です。前回、製造業のためのGA4活用講座 〜戦略編〜でUAからGA4に切り替えについて、どのように変わるのか、同様な戦略を立てて解析を行っていけばいいのかについて解説しました。今回はその戦略に従ってGA4をどのように運用していけばいいのかについて解説します。

GA4の初期設定については、こちらの記事で解説していますので、まだ設定が完了していないという方は、こちらを参考にGA4の設定をしてみてください。

イベントとは?

前回の記事で紹介したように、GA4ではイベント(ユーザーの行動)単位で分析を行う、という仕様に変更となりました。イベントとは、ウェブを閲覧しているユーザーが起こした何らかのアクションのことです。UAではページビュー数や平均ページ滞在時間などざっくりとした情報しか得られなかったのに対して、GA4ではそれらに加えて、ページを最下部までスクロールしたかどうか、設置してある外部へのリンクをクリックしたかどうかなど、より細かなユーザーの行動データを取得できるようになりました。

ウェブの解析で初期設定されている代表的なイベント

UAではこのようなイベントを計測するためには別途設定が必要でしたが、GA4では設定をしなくても計測できるようになっています。解析の際に使用する初期設定されている主なイベントをいくつか紹介します。

page_veiw

UAにおけるページビューにあたるイベント。そのページが読み込まれた回数。作成しているページがどれぐらい見られているかの最も代表的な指標。

session_start

ユーザーがウェブサイトを閲覧開始したときに計測されるイベント。どのユーザーもまずはここからイベントが始まることになる。

first_visit

ユーザーがウェブサイトを期間内に初めて訪問したときに計測されるイベント。先述の「session_start」も一緒に計測される。

user_engagement

これまでにあった平均滞在時間に代わるイベント。UAの場合、そのページと次のページの差分で表示されていたため、ドメイン内の次のページへの遷移がないと0秒になってしまうという欠点があった。一方、GA4はその問題点を解消し、1秒以上表示されると計測を開始し、ブラウザやタブを閉じても差分で計測されるため、実際の時間に近い値が取得できるようになった。値はイベントが起きた単純な数と時間で計測される。page_viewと比較し、乖離が大きい場合は、1秒以上表示されていないpage_viewが多いことになる。

scroll

ユーザーが各ページの最下部まで(基本は90%まで)初めてスクロールしたときに計測されるイベント。90%以外の比率でも計測できるが、Google Tag Managerとの連携設定が必要になる。作成したコンテンツが最後までしっかり閲覧されているかを把握できるようになった。

click

ユーザーが現在のドメインから移動するリンクをクリックしたときに計測されるイベント。UAの場合、他のサイトへのバナーやテキストリンクを設置し、どれくらいクリックされたかを計測するには、その先のUAのデータを見るしかなかったが、GA4ではリンク元のGA4で計測できるようになった。

file_download

ユーザーがファイル(通常の拡張子を持つファイル)に移動するリンクをクリックすると記録されるイベント。サイト内にPDFファイルを設置している場合、閲覧数を計測するには別途設定が必要だったが、GA4では初期設定されているイベントで計測できるようになった。代表的なファイルタイプは下記参照で、他にも一般的なファイルの拡張子は基本的に計測される。

[pdf][xlsx][docx][txt][csv][exe][zip][mov][mp4][mpeg][wmv][midi][mp3][wav]

自社のウェブサイトで必要なデータを取得するためのレポートを作成する

先述したイベント情報はGA4の管理画面から確認することができますが、GA4では探索レポートで作成しておくと、該当のデータを探すことなくすぐに確認できます。カスタムイベントなどでデフォルトで計測できるイベント以外のイベントを設定することもできますが、その設定を反映させるためには別途Google Tag Managerの連携が必要になる場合が多いです。今回は、GA4で設定だけで出力が可能なレポートを紹介します。

記事の質を確認する

自由形式のレポートで作成します。

セグメント

ユーザーセグメントでユーザー:organicを含む

※SEOで集客したユーザーに絞っていますが、全体でもいいと思います。

ディメンション

ページタイトルとスクリーンクラス、イベント名

指標

イベント数

に「ページタイトルとスクリーンクラス」、に「イベント名」、に「イベント数」を設定します。

コンテンツマーケティングをしていると、量産した記事のうち、どの記事の質が良いのかというのはなかなか視覚化しづらいものです。ただPV数が多いという理由だけでその記事の評価をするのではなく、しっかり読まれているかどうか、集客につながっているかどうかなど多角的に評価できるレポートです。

問い合わせをした人がどの様な経路をたどったかレポート

経路データ探索のレポートを作成します。セグメントなどは特に設定しなくても構いません。

に「総ユーザー数」を設定。

一度「最初からやり直す」をクリックし、終点にお問い合わせのページを設定します。

お問い合わせのページにどのページから遷移してきたかが分かるため、コンバージョンにつながる前にどの経路をたどっているのか、また、直にお問い合わせにつながりやすいのはどのページなのかがわかります。

チャネル別評価レポート

自由形式のレポートで作成します。

ディメンション

セッションのデフォルトチャンネル

指標

総ユーザー数、新規ユーザー数、直帰率、セッションあたりの平均エンゲージメント時間、エンゲージメント率

に「セッションのデフォルトチャンネル」、に指標で設定した5つを設定します。

集客チャネル別のユーザー数だけでなく、それぞれの集客チャネルでどのような傾向があるのかを見ることができます。この中にあるエンゲージメントとは、そのページで何らかのアクションがあると「エンゲージメントがあった」と計測されます。直帰率の逆数になるので、どちらか好きな方を参考にしていただく形で構いません。

GA4と上手く付き合ってより詳しいアクセス解析を

GA4のアクセス解析の手法が変わって戸惑っている方も多いかと思いますが、探索レポートを使いこなすことができれば、これまでよりもより詳しくウェブサイトのアクセス解析を行えます。テクノポートでは2023年7月までにGA4への移行作業を円滑に行うための「GA4導入および運用支援のサービス」も行っておりますので、ご用命の方はお気軽にご連絡ください。

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製造業のためのGA4活用講座 〜戦略編〜

テクノポートの徳山です。各方面でアナウンスがあるので皆さんご存知かと思いますが、Googleアナリティクスは、次世代のアナリティクスであるGA4への完全移行が決定しました。既存のGoogleアナリティクスは2023年6月末で使えなくなるため、2023年7月1日までにGA4への切り替えを行う必要があります。

そこで今回は、GA4をBtoB製造業のWebサイトでどのように活用していけばよいのかについて解説します。なお、本記事はGA4活用のための戦略の立て方やKPIの設定方法について解説します。具体的なGA4での設定方法などについては、後日アップ予定の「運用編」の記事をご覧ください。

既存のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)とGA4の違いを理解しよう

まずは既存のGoogleアナリティクスであるユニバーサルアナリティクス(以下、UA)とGA4の違いについて解説します。

GA4で新たにできるようになったこと

GA4で新たにできるようになったことは以下のとおりです。

  • 同じユーザーがアプリとウェブをまたいだ場合でもデータを計測できるようになった
    →BtoB製造業でアプリの運用を行っている企業はほとんどいないため、恩恵はないと思われます。
  • Googleの機械学習による予測機能蓄積したデータを分析することで、ユーザーの今後の行動を予測し「購入の可能性」「離脱の可能性」「収益予測」が計測できるようになった
    →GA4のAIがどれほどの予測精度が出せるのかについては、現時点においてまだ分からない状況のため、何とも言えないところです。
  • プライバシーを重視したデータ収集として、GA4は国際的なデータ規制を準拠したツールになった
    →こちらはサードパーティCookieの廃止の流れを考慮し、今後はCookieではなく、Googleシグナルという独自の個人認証の方法を採るとのことです。これによりGoogleアナリティクスで表示されるデータの精度が悪くなることが予測されます。

GA4とUAの違い

次に、GA4とUAの違いについて解説します。

分析単位の変更

GA4とUAの最も大きな変更点として、分析単位の変更が挙げられます。UAでは、訪問やページ単位で分析を行っていましたが、GA4ではイベント(ユーザーの行動)単位で分析を行う、という仕様に変更となりました。

これまでUAでは、最初に閲覧したページだけWebページを見てWebサイトを離脱してしまったユーザーをすべて直帰ユーザーとして評価していました。

そのため、以下の1・2どちらのユーザーも直帰ユーザーとして同等に評価するしかありませんでした。

  1. Webページを開いて一瞬で閉じたユーザー
  2. 最後までスクロールして記事をじっくり読み、設置してある動画を10分見て、最終的にWebページ内に設置している資料をダウンロードしたユーザー

しかし、これらのユーザーを同じ評価にすることは間違っているとの考え方から、分析単位の変更が行われました。これに伴い、これまでは重要視していた「直帰率」という指標はデフォルトの設定では見られなくなりました。

GA4は「イベント」単位で計測

前述した理由により、GA4ではユーザーの行動をイベント単位で計測する仕様になりました。UAでもユーザー単位の評価を行うために、クリックやページのスクロールを計測するためのイベントを設定することは可能でしたが、Googleタグマネジャーの導入や測定のためのコードを書くなど、実装難易度が高いというハードルがありました。

GA4では、デフォルトの機能として計測できる「イベント」が多く実装されていたため、ユーザー単位の分析や改善の難易度が大きく下がりました。

その代わり、UAでは何となく計測できていたデータが、GA4では「どのような行動を取ったユーザーを評価すべきか」といった戦略を持ち、GA4内でさまざまな設定を行わないと、改善につながるデータ測定につなげられなくなりました。

GA4の設定を戦略的に行うための流れ

それでは次に、GA4の設定を戦略的に行うためにどのような手順で準備を進めていけばよいのかについて解説していきます。

KGIを決める

まずはKGI(Key Goal Indicator)を決めていきます。KGIとは、ビジネスゴールを定量的に示した指標のことです。どのような指標をKGIに設定すべきかについてですが、BtoB製造業のWebサイトであればほとんどの場合は「コンタクトフォームの送信数」や「資料のダウンロード数」になるのではないでしょうか。

他には、会員登録機能のあるWebサイトであれば「会員登録数」、サービスサイトに送客するためのオウンドメディアを運用している場合では、「オウンドメディアへの送客数」をKGIに設定するのがよいと思います。

KGIを達成するための施策を考える

KGIが決まったら、次にKGI達成のための施策を洗い出していきます。例としては以下のようなものが挙げられます。

  • 質の高い記事を量産しユーザーの満足度を高める
  • KGI達成の貢献度が高い集客チャネルにリソースを集中投下する
  • 導線を整理しユーザビリティを高める

施策案を洗い出したら、施策を評価し実際に実施する施策の選定を行いましょう。評価は以下の視点で行うことをお勧めします。

  • KGI達成に貢献するか
  • 改善によって施策のパフォーマンスが上がるか
  • 効果測定できるかどうか

施策ごとの評価方法やKPIを決める

KPI(Key Performance Indicator)とは、KGIを達成するための重要な業績評価の指標のことです。前ステップで採用された施策を評価するための指標をKPIとして管理していきます。

例えば、「質の高い記事を量産しユーザーの満足度を高める」施策であれば、KPIとして読了率(スクロール率)を設定するのがよいでしょう。また、質の高い記事=集客力の高い記事と定義するのであれば、検索エンジンからの流入数(閲覧開始数)をKPIに設定してもよいと思います。

この後にGA4で設定を行う作業がありますので、GA4で計測できるデータをKPIに設定しましょう。KPIが複雑でGA4を管理する手間がかかりすぎる場合などもあるので、その辺りも注意したうえでKPIの設定を行ってください。

GA4でデータが取れるように設定する

最後に、GA4で欲しいデータを取得できるよう設定していきます。具体的にイベントの内容をセグメント分けして、探索レポートを活用しKPIを視覚的に評価しやすいよう設定していきます。

これらの設定方法に関しては、別記事(運用編)で解説する予定です。

以上、BtoB製造業がGA4を活用するための戦略の立て方についてご紹介しました。テクノポートでは2023年7月までにGA4への移行作業を円滑に行うための「GA4導入および運用支援のサービス」も行っておりますので、ご用命の方はお気軽にご連絡ください。

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製造業の集客手法大全

こんにちは、テクノポートの渡部です。今回の記事では製造業の集客について、方法やうまくいくコツなど全体像について紹介します。

製造業の集客が重要な理由

こちらから仕掛けている営業スタイルは、以下のような理由があるのでなかなか難しく、相手から来てもらうような集客の仕組みを作ることが重要になってきます。

コロナ禍で飛び込みなどの営業が難しい

もともと、飛び込みなどの営業活動をしているところも少ないとは思います。昨今は、さらにコロナ禍の影響もあって来訪をお断りしている企業も多く、ますますこの手法は難しくなっています。

プッシュ型の営業は効率が悪い

製造業に限らずですが、こちらから仕掛けていく営業スタイルは効率が悪いです。

新規開拓にかける労力の余裕があまりない

製造業の営業担当者は開拓に特化した営業をすることは少ないといえます。製造や開発担当、社長が兼任している場合も多く、新規開拓に多くの労力をかけられない状況にあります。

主な集客先

向こうから来てもらうような仕組みづくりをするとして、それの終着点をどこにするのかには、Web上・リアルといくつかあります。

自社ホームページへの集客

まずは、自社ホームページです。ホームページへの閲覧者を増やすことによって、確度の高い問い合わせを獲得することができます。

出展する展示会や、自社で開催するイベントへの集客

営業活動の一環として定期的な展示会への出展や、ワークショップやオンラインセミナーなどを開催している企業も多いと思います。コロナ禍ではありますが、リアルの展示会も増えつつあります。現在、展示会に足を運ぶ人の購買意欲は高いことが多いので、うまく自社のブースへ集客ができれば、その場で商談まで進めることができます。また、単独主催のイベントへの参加者は確度がかなり高いリードとなるので、うまく集客できれば新規顧客獲得の大きな要素となります。

SNSアカウントへの集客

直接的にすぐに顧客になるリードではありませんが、Twitter、Instagram、Facebook、YouTubeなど、自社で運営しているSNSアカウントのフォロワーを増やすことで、長期的に潜在的なリードを獲得することができます。

自社ホームページへの集客

自社ホームページへ集客するための具体的な施策について解説します。

SEO対策による集客

ホームページへのアクセスを伸ばすためのSEOの施策については、こちらの記事に完全ガイドがあります。他にも様々な記事がモノカク内にありますので、探してみてください。

広告出稿による集客

SEOによる集客は即効性があるわけではなく、また、施策を行ったからといって必ずアクセスが集まると保証されているわけではありません。どうしてもアクセスを集める必要がある場合は、リスティング広告による集客も検討してみてください。

製造業のポータルサイトに登録することによる集客

飲食店のポータルサイトにぐるなびや食べログがあるように、製造業にも専門のポータルサイトがあります。これらに登録することで、検索からの直接集客だけでなく、これらのポータルサイト経由での集客が期待できます。基本的には無料で登録できますので、集客に困った場合はこちらに登録するのも一つの施策です。

出展する展示会や、自社で開催するイベントへの集客

定期的に開催されている展示会は、直接その場で対面して商談できるというメリットはありますが、出展にはそれなりの費用と、準備などの労力がかかります。自社のブースへうまく人を集客できなければ、出展にかかった人員もコストも無駄になってしまいます。出展するからにはしっかりと集客したいものです。

メールマーケティング、DMによる集客

自社の顧客リストやこれまでの名刺交換をしたリード情報などに、メールや招待状を送付して集客する方法です。メールマーケティングに関しては、こちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。

SNSなどでの告知による集客

展示会は期間中の「出展しています」という発信はもちろんのこと、展示会に出展する1週間ぐらい前から、出展しますと継続的に発信していく必要があります。また、1回投稿するだけでなく、同じ投稿でも、日を分けて数回投稿するほうがいいです。SNSの投稿はすぐに埋もれてしまうため、フォロワー全員がその日の投稿を見るとは限りません。

また、期間中は、1日に1回の投稿だけにとどまらず、SNS上のフォロワーやフォローしている他の企業のアカウントとお互いに投稿し合うなど、他のアカウントとの相乗効果も狙うとよいです。

中でも自社ホームページへ集客がおすすめ

集客先をいくつかあげましたが、中でも力を入れるのであれば、自社のホームページに力を入れることをおすすめします。理由は以下の通りです。

最終的な着地点は自社Webサイト

他にも集客先はいくつかありますが、どの集客先に誘導するにしても自社のホームページを経由することが多く、最終的には自社のホームページに行き着くことがほとんどです。

集客の効果が永続的に続く

一時的なイベントや展示会の集客に力を入れても、そのイベントが終われば、その施策の効果はなくなってしまいます。しかし、ホームページは常に存在するものなので、実施した施策の効果が永続的に続きます。

リーチできる可能性のあるユーザーが圧倒的に多い

展示会やイベントであればそこに来場できる可能性のある人、SNSであればそのSNSのアカウントを持っている人にターゲットは限られます。しかし、ホームページであればターゲットユーザーに制限はなく、リーチできる可能性のあるユーザーの数が圧倒的に多いです。また、英語のホームページを用意すれば、海外にも可能性は広がります。

探す人が増加傾向で社内での閲覧制限がない

基本的に製造業の集客のターゲットは、同じ製造業の購買担当者です。大手の会社の場合、社内のネットワークから、FacebookやTwitterなどのSNSのサイトにアクセスできない会社もまれにあります。また、わからないことがあったらまずは検索エンジンというぐらい、検索エンジンの利用頻度は増加傾向にあるので、そこに対してもっとも有効なのは自社のホームページです。

まとめ

いかがだったでしょうか。おすすめしている自社のホームページへの集客については、このモノカクの中にテクニックの記事が多数投稿されていますので、ぜひ自社に合ったテクニックを探してみてください。

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製造業ホームページ集客 失敗パターン6選|SEO・広告

テクノポートの廣常です。今回は製造業のホームページ集客において、よくある失敗パターンと解決策をご紹介します。

ホームページ集客の重要性

ホームページを通じて「問い合わせを増やしたい」「新規顧客や業界を開拓したい」と考える方は多くいらっしゃるかと思います。

その際に重要なのが、まずはホームページへのアクセス数を確保することです。

以下の図は、自社のホームページにユーザーが訪問し、問い合わせ後、受注にまで至る流れの中で
それぞれの数の関係性を表したものです。

このイメージから分かるように、当然ですが受注数は「アクセス数>問い合わせ数>受注数」の関係性で定まります。
もちろん、アクセス数が据え置きの場合でも

  • 問い合わせ率向上:ホームページ内のコンテンツや導線を工夫し、訴求力を高めて問い合わせ率を向上させる
  • 受注率向上;問い合わせ後の営業活動方法を見直すことで受注率を向上させる

といった改善策により受注数増加を見込めますが、やはり母数となるアクセス自体が少なければ、限られた数のユーザーの中で問い合わせを獲得することも厳しくなります。まずはホームページの入口を広げ、自社がねらいとするユーザーのアクセスを増やし、その上で問い合わせへとつなげていくことが重要です。

失敗に陥るケース

こうした重要性を理解した上で、いざ集客に注力しようとするも、失敗してしまう考え方やケースが存在します。

※ ここでの失敗とは、大きく以下の2点を想定しています。
– そもそもアクセス数が増えない
– アクセスはあるものの、自社がねらいとする層と異なるユーザーの訪問が多い

デザインを刷新すれば自然にアクセスが増えると考えている

まず、「デザインを刷新すれば自然にアクセスが増える」と考える方もいらっしゃいますが、あまり適切ではありません。いくらページの見た目に凝ったとしても、その前に新規のユーザーに見てもらえるための仕組みを構築しなければアクセスは増えず、停滞する一方です。この”新規のユーザーに見てもらえるための仕組みづくり”として、代表的なのが以下の2点です。

・SEO対策

GoogleやYahoo!などで、特定の語句で検索した際に自社のページを上位に表示させるための対策

・オンライン広告

Web上で表示される広告。代表的なものとしては、検索時の結果に併せて表示される「リスティング広告」や、関連するサイトや媒体にバナーで表示される「ディスプレイ広告」など

デザインや、自社の強みをどう表すか?といった「見せ方」とは別に、こうした集客手段をしっかりと検討し準備することで初めて、ユーザーに見てもらえるホームページが完成します。

集客手段の選定や、実施内容が適切でない

失敗に陥るケースとして次に挙げられるのが、集客手段の選定や、実施内容が適切でないケースです。
前述にて主な集客手段を挙げましたが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

項目 メリット デメリット
SEO
  • 上位表示を獲得できれば、費用がかからずにアクセスを獲得できる
  • 効果が現れるまでに時間がかかる
  • ページを用意するための労力やノウハウが必要
オンライン広告
  • 出稿後即日効果が出る
  • 継続して表示させるにはコストがかかる

自社の目的や効果を出したい期間、コスト、運営体制などあらゆる観点から自社にあった手段を選ばなければ、思った効果へと結びつかなかったり、アクセス数の維持ができない可能性があります。

定期的な効果検証や改善ができていない

最後に挙げられるのが、定期的な効果検証や改善ができていないケースです。Webはアップデートの波も早く、日々進化し続けているため、以前まで効果のあった施策が効かなくなるということも十分に起こり得ます。また製造業界においても、それまで主体であった対面での営業活動からホームページ活用へと切り替える企業が増えてきています。言い換えれば、その分競合となるホームページが増加傾向にあるということです。

こうしたWebの進化や、競合環境に左右されずに安定的なアクセスを得るには、一度集客施策に取り組んだきりで終わってしまわず、定期的な効果検証、改善を行うことが必要となります。この3つのケースを裏返すと、ホームページでの集客を成功させるためには、自社にあった適切な集客経路の構築と施行、さらに定期的な見直しを継続的に行うことが肝となります。

【集客手段別】よくある失敗パターン

失敗に陥るケースの概要3つをお伝えしたところで、次は具体的な内容としてSEO・広告の2つを掘り下げ、よくある失敗パターンをご紹介します。各手段を進めるステップに沿ってお伝えします。

SEO編

施策ステップ
キーワード選定 → コンテンツ作成・公開 → 順位や流入数の確認

・自社にあったキーワード選定ができていない

SEO対策を進める上でまず重要なのが「キーワード選定」です。どういった検索語句で自社のページを上位に表示させ、狙いとするユーザーに見てもらうか?を検討する工程ですが、そもそもこの選定が誤っていると、

  • アクセスが集まらない
  • 自社の事業と関係のないユーザーのアクセスが増えてしまう

といった状況に陥ります。

・狙ったキーワードで上位を表示できていない

キーワード選定を終え、次に当たりやすい課題が「狙ったキーワードで上位表示できていない」という状況です。上位表示できていない場合の要因としては、大きく以下の2つが挙げられます。

  • ユーザーの検索意図、ニーズに沿っていない
  • ページの権威性が低い

・上位を獲得したもののクリックがされていない

最後に考えられるのは、「上位を獲得しているもののクリックがされていない」ケースです。上位(10位以内)に表示されているのにあまりにもクリック数が少ない場合、ユーザーの興味をうまく引けていない可能性があります。

オンライン広告編

※広告にもさまざまな種類がありますが、今回はBtoB製造業の方が活用される可能性の高いリスティング広告に絞ってご紹介します。

施策ステップ
キーワード選定 → 広告文、ランディングページ作成 → 出稿

・出稿キーワードが適切ではない

まず初期段階として考えられるのが「出稿キーワードが適切ではない」ケースです。リスティング広告は検索結果に関連して表示がされるため、こちらも出稿するキーワードの選定が重要となります。出稿するキーワードを手当たり次第に増やしても、広告内容がそのキーワードの検索意図に沿っていなかったり、自社の事業と関係が薄ければアクセスを得ることは難しいでしょう。

・広告が上位表示されていない、表示自体されていない

次に、適切なキーワードにて出稿をしても、広告が上位に表示されない、あるいは表示自体されないといったケースがあります。リスティング広告の検索順位は「広告ランク」の高さで決まり、広告ランク=入札単価×品質スコア で定まります。

そのため、順位を引き上げるには単価・品質どちらかの見直しが重要です

・閲覧はされているがクリックがされていない

最後に挙げるのが、上位に表示もされており、閲覧はされているもののクリックがされていない といったケースです。この場合、考えられる要因としては以下の通りです。

  • 出稿キーワードと広告内容が合っていない
  • 自社の事業と関係のない検索語句で表示がされている

まとめ

製造業ホームページの集客において考えられる失敗パターンをSEO・広告といった集客手段別にご紹介しました。アクセスが増えないための要因を探す参考となれば幸いです。

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中小企業でも無料から始められるマーケティングオートメーションツール4選

はじめに

近年、ホームページを通した集客が重要になっています。ホームページのアクセス解析にマーケティングオートメーションツールの導入を検討しているけれど、初期費用や月額の費用が高く、断念しているケースも多いのではないでしょうか。今回は無料、もしくはコストを抑えて始められるマーケティングオートメーションツールを紹介します。

マーケティングオートメーションとは?

マーケティングオートメーション(MA)とは、マーケティング活動を可視化し、業務を自動化することで効率化を高め生産性を向上させるものです。一般的にマーケティングはリード(見込み客)情報の作成・収集、見込みの育成、見込み客の選定・見込み客への販売の3つのプロセスからなります。

詳細はこちらのリンクをご確認ください。

https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/24316

マーケティングオートメーションの平均コストは?

初期費用は平均して10万円程度、月額費用も10万円程度であるため、中小企業には金銭面でハードルが高くなってしまいます。一方で無料トライアルで使えるツールもいくつかあります。マーケティングオートメーションに取り組もうか悩んでいる人は、無料トライアルでどんなことができるのか試してみるのが良いでしょう。

詳細はこちらのリンクをご確認ください。

https://promote.list-finder.jp/article/marketing_automation/ma-function-cost/

マーケティングオートメーションの導入部分

一般的にマーケティングはリード(見込み客)情報の作成・収集、見込みの育成、見込み客の選定・見込み客への販売の3つのプロセスからなります。今回紹介するツールはリード情報の作成・収集が可能なものです。

無料で使えるマーケティングオートメーションツール「bownow」

無料プランがあり、ホームページに設置することで、自社のホームぺージのユーザーの行動を可視化できます。たとえば、ホームページを見た企業名や訪問した人数がわかります。また、訪問者を企業ごとや期間ごとでの絞り込み機能もあります。さらにホームページへのフォームの作成や埋め込み機能もあり、お問い合わせや資料請求などのフォームを作成して、リード情報を収集可能です。

詳細はこちらのホームページをご確認ください。

https://bow-now.jp/

無料版の制限内容

無料版で使用できる機能を何点か紹介します。

  • リード数:100件
  • PV数:~50,000PV(有料機能でも30,000円までは~50,000PVまでです)
  • 1日のメール送信数上限:200件

無料版であるため機能は制限されますが、お試しで使用し使い心地を確認するのもいいでしょう。詳細はこちらのホームページをご確認ください

https://bow-now.jp/price/

従量課金制のマーケティングオートメーションツール「Kairos3」

テクノポートでも利用しているマーケティングオートメーションツールで、中小企業向けにカスタマイズされたツールです。ホームページへの設置で見込み客の動きを可視化できるのはもちろん、複数のフォームも作成可能です。リードのタグ情報(業種や地域、役職などの基本情報)によって、ターゲティングメールマーケティングをすることもできます。

https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation

最低料金プランの制限内容

課金制のツールでも、月額費用によって利用内容は異なります。

最低料金のプランにおける仕様を何点か紹介します。

  • リード数:100
  • PV数:~5,000PV
  • 月間メール送信数:1,500件

詳細はこちらのホームページをご確認ください。

https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation

15日間無料トライアルもある従量課金制のマーケティングオートメーションツール「GENIEE MA」

GENIEE MAは無料トライアルが可能なツールです。BtoB向け、BtoC向けと顧客の対象によって機能を選択できます。一般的なリード管理やホームページの解析はもちろん、メールやLINEを使用した配信機能も備えています。

詳細はこちらのホームページをご覧ください。

https://ma-jin.jp/

料金プランは1通りです。月ごとの上限数は以下の通りです。

  • リード数:60,000
  • メール配信数:70万通
  • LINE配信数:10万通

また、オプション機能として、Webプッシュ機能やポップアップが搭載されています。詳細はこちらのホームページをご覧ください。

https://ma-jin.jp/pricing/

HubSpot

無料で始められるプランがあり、無料プランでもフォームの作成やメールマーケティング、ウェブチャットのサービスなどを受けることができます。有料プランも月額5,400円と、かなりコストを抑えたプランもあります。

https://www.hubspot.jp/

まとめ

マーケティングオートメーションの導入コストやコストを抑えて始められるツールを紹介しました。ホームページからの集客効率を向上させたい方は、まずは無料版のマーケティングオートメーションツールを利用してみてはいかがでしょうか?

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ホームページは公開後の更新作業が最も重要な理由とその方法

こんにちは、テクノポートの上級ウェブ解析士の渡部です。ホームページは制作して公開して終わりではありません。むしろ、公開後の運営状況によってその効果は大きく変わります。公開後のホームページの更新をどのように行うか、その解析をするために私のようなウェブ解析士といった資格を持ったプロが存在します。

本日は、ホームページを更新する意味(メリット)とその方法についてご紹介します。

ホームページを更新する方法

まずは、ホームページを更新する方法についてご紹介します。

HTMLで書かれたホームページの場合

HTMLで書かれたホームページを更新する場合、以下の手順で行います。

FTP情報を入手する

サーバーを契約したときにもらえる、サーバー名・アカウント・パスワードの3つの情報を契約した会社に連絡するなどして入手します。

サーバーからデータをダウンロードする

FFFTPやFilezillaなどの専用ソフトにより、データをダウンロードします。

修正する

ここでは一例として、ホームページのテキストの修正方法を紹介します。ダウンロードしたファイルをそのまま開くとホームページが表示されてしまうので、メモ帳などのテキストエディタで開き、テキストを修正すれば完成です。

修正内容を確認する

修正後のファイルをダブルクリックで開いて内容を確認します。

本番アップロードする

FFFTPやFilezillaなどの専用ソフトにより、データをアップロードします。

CMSを使って作られたホームページの場合

最近ではホームページを制作する上でCMS「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」を使用するケースが増えてきています。

弊社でも制作する場合は、基本的に「WordPress(ワードプレス)」という世界的に最も使われているCMSを利用しています。普段使っているブラウザで更新作業ができるので、更新のしやすさもありCMSでの制作が広がっています。

更新が簡単にできるワードプレス以外のCMS3選

次に、CMSの代表例を3つご紹介します。

Jimdo

Jimdo(ジンドゥー)はドイツのハンブルグに拠点を持つスタートアップ企業が運営しています。主なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • ソフトのインストールやサーバーの準備をしなくても利用できる
  • デザイン性の高いテンプレートが豊富にある
  • 機能は限られるが無料版もある

デメリット

  • 無料版では広告が出る(有料版では非表示)
  • SEOに弱く、上位表示が難しい
  • 無料版は独自ドメインが使用できない

ペライチ

ペライチは日本のベンチャー企業が運営しています。主なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 名刺代わりのホームページとして最適
  • 初心者でも簡単に作成できる
  • ランディングページに特化

デメリット

  • 無料版では1ページしか作成できない
  • 編集画面が重い
  • 柔軟性が低い

WIX

WIX(ウィックス)はイスラエルの企業が運営しています。主なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • マウスの操作だけで簡単にホームページを作ることができる
  • おしゃれなテンプレートが豊富にある
  • プログラミングの知識が要らない

デメリット

  • 電話サポートがない
  • 無料版ではホームページ上にWIXの広告が表示される
  • 日本語対応が不十分

詳細はこちら

ワードプレスでの更新方法

ここでは、世界的に最も使われているCMSの1つである、ワードプレスでの更新方法をご紹介します。

管理画面にログインする

ワードプレスのログイン画面にアクセスし、「ユーザー名」と「パスワード」を入力し、ログインボタンをクリックします。

新着情報、固定ページなど該当箇所の情報を書き換える(追加する)

ダッシュボードから左側にあるナビゲーションの「投稿」にカーソルを合わせ、「投稿一覧」をクリックした後、編集したい投稿記事のタイトルをクリックします。表示された内容に対し編集を行い、「更新」ボタンをクリックすれば完了です。

内容を確認する

更新後は、公開前に管理画面の右上にある「プレビュー」から「新しいタブでプレビュー」を選択します。内容に問題がなければ「公開」ボタンを押します。

注意点

ワードプレスで更新作業を行う際、以下のようなことに注意してください。

  • 更新内容が即時公開されるので、内容の確認は厳重にしましょう。
  • チームで更新する場合は、二重更新にならないよう、事前に更新する内容について確認し、共通認識を持つようにしましょう。
  • 後でどの部分をどう更新したか分かるように、更新内容を記録に残しておきましょう。

ホームページを更新するメリット

ホームページを更新するメリットの代表的なものとして、以下の2つが挙げられます。

ユーザーからの信頼を得ることができる

明らかに数年前から情報が更新されていないホームページの場合、「この会社は本当にちゃんと経営しているのか?」といったユーザーからの不信感につながります。更新頻度を高め、最新情報をこまめにアップすることで、「このホームページは最新情報をいつもあげていて、参考になる」といったユーザーからの信頼度アップにつながります。

クロール頻度がアップし、いち早く評価をしてもらえるようになる

高品質なコンテンツを更新し続けることで、クロール(クローラがウェブページを収集する)頻度が増し、ホームページ内で更新された内容が、Googleに評価されやすくなります。なお、ホームページを立ち上げて間もない場合はクロール頻度も少ないため、Googleサーチコンソールの機能であるURL検査ツールを利用し、該当ページへのクロールをリクエストするのも一つの方法でしょう。

制作会社に依頼する場合

ホームページを更新したい場合、基本的にはまず制作会社に相談することをおすすめします。     運営、コンサルティングプランの契約をしている場合は、制作会社が対応してくれるはずです。

なお、運営にかかる費用は以下に示す通りとなります。

運営サポート費

大きく、保守費(5,000円~10,000円/月)、更新費用(5,000円~10,000円/月)、コンサル費用(30,000円~/月)があります。なお、依頼した制作会社ごとに契約プランがあると思いますが、会社によってその内容はさまざまです。更新費用が含まれているところもあれば、保守費だけの場合もあります。契約の前に内容を確認しておきましょう。

詳細はこちら

単に更新をすればいいというものではない

新着情報を追加しただけの内容が伴わない変更では、本質的に「更新した」とは言えず、むしろ逆効果です。SEO対策を考慮したコンテンツの追加や、アクセス解析の情報を元にした新たなユーザー獲得のためのコンテンツの追加が、検索順位アップにつながる本質的な更新です。つまり、常にユーザー側の検索意図を深く追求し、価値ある情報を提供することが意味のある更新と言えるでしょう。

真の更新とは?

効果的な更新とするためには、その目的を明確にしておく必要があります。ここでは、以下の3つの目的に対しての更新方法をご紹介します。

アクセス数を増やしたい

ホームページのアクセス数が少ない状態から脱するためには、適切なSEO対策を行い、狙っているキーワードの検索順位を上げる必要があります。ただし、闇雲に更新を行っても非効率なため、ホームページのアクセス分析を行った上で効果的な更新を行いましょう。

問い合わせ数を増やしたい

「ホームページのアクセス数が多い割に問い合わせが少ない」という状態から脱するためには、検索されているキーワードと関連性の高いコンテンツをページ内に盛り込む必要があります。そうすることで、ユーザーが求める情報をより多く提供できるようになり、ユーザーの満足度が高まれば、直帰率を減少させることができます。

受注数を増やしたい

受注数を増やすためには、問い合わせ後の営業活動が重要となってきますので、ここまでくるとホームページでできる対策は限られてきます。これまでに獲得した問い合わせの内容を分析し、自社と相性の良いユーザーがどのような属性のユーザーなのかを考えてみましょう。

以上、ホームページを更新するメリットやその方法をご紹介しました。今後、ホームページを更新しようと思っている方はここで紹介したポイントを抑え、効果的な更新を進めていきましょう。

詳細はこちら

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今更聞けない Googleアナリティクスでチェックするポイント

製造業勤務、機械系エンジニアライターの藤田です。
GoogleアナリティクスはWebサイトのアクセス状況を把握するために有効なツールです。Googleアナリティクスをうまく活用できれば、Webマーケティングを成功に近づけることができます。
今回の記事では、Googleアナリティクスの使い方やデータの見方、チェックすべきポイントを紹介します。

アナリティクスとは

アナリティクスはGoogleが提供するWebサイトのアクセス状況を分析できるツールです。アナリティクスでは、ユーザーの属性や訪問ページ、広告の効果などさまざまな指標を分析できます。

最初にやるべきこと

アナリティクスの導入の仕方や、どんな設定をすべきか解説します。

アナリティクスの導入の仕方

以下の手順でアナリティクスを導入します。

1.Googleアカウント登録
2.アカウント名、プロパティ名を設定し、通貨などを選びます。
3.「詳細オプションを表示」をクリックし、「ユニバーサルアナリティクスの作成」をクリック
4.ウェブサイトのURLを入力
5.ビジネス規模と利用目的を選択
6.規約に同意

レポートを出す期間を設定

レポートを出す期間は、デフォルトでは1日単位で過去1週間分になっています。分析したい任意の期間(1ヵ月、3ヵ月、半年、1年など)に変更します。

見るべき項目

アナリティクスの何を見て分析すればいいのか、基本的な指標を紹介します。 「ユーザーサマリー」と「目標サマリー」の画面で確認できます。

アクセス数

アクセス数は、Webサイトにどのくらいのユーザーが訪問したかを示しています。サイトを訪問した数はセッション数といい、同じユーザーであっても時間をおいて訪問したら、セッション数は2となります。
訪問した人数はユーザー数で確認できます。

どこからの流入か


集客のチャネルでは、流入経路を確認できます。ユーザーは検索エンジンや、広告、SNSなどさまざまな経路で訪問します。
集客のチャネルでは流入の種類を分類して表示されるのが特徴です。

・organic search
自然検索といわれ、GoogleやYahooなどの検索エンジンの結果からの流入です。 SEO対策の効果を測るために適した指標です。

・direct
Chromeなどのブラウザのブックマークや、直接URLを入力しての訪問です。その他、社内SNSからの流入や、メールの署名欄からのリンクなどが挙げられます。

・referal
別のサイトに貼られているリンクからの流入です。 どのようなサイトに貼られたリンクから流入が増えているのかを分析し、掲載するコンテンツやキーワードを考えていきます。

・social
TwitterなどのSNSからの流入です。 各SNSからの流入数やセッション数、ページビューも確認できます。
流入数が少ないSNSが分かるので、投稿を増やしたり、コンテンツを追加したりするなどして対策しましょう。

ランディングページ


ランディングページは、ユーザーが最初にアクセスしてきたページです。アナリティクスでは、サイト内のどのページに最初にアクセスしたか、その回数などを確認できます。
ランディングページはサイトに興味を持ってもらうために重要なページです。
いい情報がなかったり、見にくいページだったりすると、ユーザーはランディングページから離脱してしまいます。これを「直帰」といい、その割合を直帰率といいます。
直帰率が高い場合は、ランディングページの改善をして、見やすくしたり、使いやすくします。

ページ


サイト内の各ページのユーザー数を確認できます。
最も見られているページの更新をすると多くのユーザーに情報を届けることができます。

その他に見ることができる項目

基本は、アクセス数や流入経路をまずは分析します。その他に参考となる指標を紹介します。

アクセスの媒体

どんなデバイスを使ってアクセスしているのかを分析できます。PCなのかスマホなのか、その比率を知ることができます。

アクセスの場所

地域をみることで都道府県別のアクセス数をみることができます。

設定していれば見ることができる項目

他にも設定していれば見ることができる項目があります。Webマーケティングの分析に役に立つ項目を紹介します。

イベント

イベントとは、ユーザーがサイト内で起こす行動です。
イベントを設定していると、技術資料のPDFをダウンロードしたかどうかやリンクのクリック数も計測できます。

コンバージョン

目標サマリーではコンバージョン数を確認できます。商品を購入したかどうか、会員登録してくれたかどうかなど、Webマーケティングの目的といえる指標なのでこまめにチェックしましょう。

全てを見る必要はない

アナリティクスでは多くのデータを取ることができます。しかしながら、最初から全てのデータを見ても活用の仕方が分からない場合が多いです。
まずは、アクセス数や流入経路などの基本的なデータの確認からはじめましょう。慣れてきたら、考察のために詳しくデータを見ていき、Webサイトの改善をしていきます。

アナリティクスは2023年7月にサービス終了

アナリティクスは2023年7月に終了予定で、その後は新しい解析ツールである「GA4(Googleアナリティクス4)」に切り替わります。
GA4はSNSや埋め込み動画などの分析も可能な解析ツールで、アナリティクスから大きく変わっています。

まとめ

アナリティクスでチェックするポイントについて解説しました。Webマーケティングを行ううえでアナリティクスは必須のツールです。
更新したコンテンツの効果を分析し、改善していくことができます。
まずは基本的な項目から使い始めて、必要に応じて分析する指標を増やしていくといいでしょう。

テクノポートではサイトの分析やSEO対策など、さまざまな角度からお客様のWebマーケティングを支援できます。気になる方はお気軽にご相談ください。

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製造業のWebマーケティングがうまくいかない3つの理由と解決策

テクノポートの徳山です。弊社へWebマーケティングのご相談をいただくお客様の悩みの多くが、「自社もしくは別のWeb制作会社を使いWebサイトを制作したが、成果が出なくて困っている」というものです。そうしたお客様からお話を伺うと、うまくいかないパターンには共通項があると感じます。

そこで今回は、製造業の中でもメーカーなどから委託を受け、製造技術を提供しているサプライヤー企業において、Webマーケティングがうまくいかない理由を3つにパターン分けしご紹介するとともに、それを乗り越える方法をお伝えします。

理由①ターゲットユーザーの解像度を上げられなかった

1つ目の理由は「ターゲットユーザーの解像度を上げられなかった」ためです。ここで言う「解像度」とは、ターゲットユーザーの業界・分野などの属性、問い合わせを行うユーザーが所属する部署、ユーザーが抱えている課題などを指します。

なぜ解像度を上げる必要があるのか

ターゲットユーザーの解像度が上がらないと、ユーザーがどのような検索キーワードを使うのかが推察できないため、適切なSEO対策を講じることができず、Webサイトへのアクセスを集めることができません。

また、Webサイトへのアクセスが集まったとしても、ターゲットユーザーがぼんやりしていると提供価値が抽象的となってしまうため、自社の強みと合致しない仕事の依頼が増えてしまいます。

そのような仕事は総じて受注単価や利益率が低い傾向があります。実際にそのような仕事の依頼を受けた方にお話を伺うと「ネットで受注する仕事は条件が悪いものが多い」という印象を持っていらっしゃることが多いのですが、そのような方に限ってターゲットユーザーの解像度が低いことはよくあります。

解像度を上げられない理由

解像度を上げられない理由には「業界構造が特殊であるから」というものが挙げられます。長年メーカーからの受託業務を行っているサプライヤー企業では、自社がターゲットとすべき顧客について考える機会が他業種と比べ圧倒的に少なく、Webマーケティング戦略を考えるうえで最も重要な顧客ターゲットの選定が難しいケースが多いです。

また、サプライヤー企業という立場上、取引を行うメーカーの業界・分野が多岐に渡ることもあり、どこにターゲットを絞ればよいかわからないケースや、そもそも自社で加工している部品が最終的にどのような製品に使われるのかを知らされないケースさえあります。この状況が、解像度を上げることが難しくなる原因になってしまっているように感じます。

乗り越える方法

まずは「ターゲットユーザーが検索エンジンを使ってどのように発注先を調べるのか」を知ることが絶対的に重要となります。キーワード調査ツールを使えば、ユーザーが使用するキーワードの内容や検索ボリュームを掴むことができます。

調査方法については以下の記事をご参照ください。

キーワード調査を一通り行ったうえで、取るべき対策は以下の2つとなります。

1.ターゲットユーザーの仮説を立てペルソナを作り上げる

サプライヤー企業はビジネスモデルがBtoBとなるので、一般的なペルソナ分析のように年齢や性別といった情報まで考える必要はありません。どのような業種・分野のメーカーか、どこの部署に所属しているか、どのような課題を抱えているか、新規発注先を探している動機は何か、といった情報をまとめればOKです。

ペルソナ分析を行うメリットとして、仮説が当たれば、自社の強みを活かすことができ利益率の高い仕事獲得につながることが挙げられます。しかし、仮説が外れた際の軌道修正を公開後に必ず行う必要があることはお忘れなく。

2.風呂敷を広げる

ターゲットをどうしても絞れない場合は、加工対応が可能な領域すべてに対応可能であると風呂敷を広げ、様々な問い合わせを受け付けながら、自社がターゲットとすべき領域を選定していく方法もあります。

この方法のメリットとして、問い合わせを多く獲得できる可能性があり、リアルな市場ニーズに合わせてターゲット選定を行っていけることが挙げられます。ただし、Webサイトに大量のコンテンツを掲載する必要があり、労力がかかること、的外れの問い合わせに振り回される場合があることに注意してください。

理由②Webサイトに掲載するコンテンツの確保が難しい

2つ目の理由は「Webサイトに掲載するコンテンツの確保が難しい」ことです。この理由にもサプライヤー企業ならではの業界構造が大きく影響しています。

なぜWebコンテンツが必要なのか

製造業がWebマーケティングを実施する際に、Webデザインやユーザビリティなど見た目をよくするための施策を先行してしまいがちですが、問い合わせする購買部や調達部の担当は、Webデザインやユーザビリティの良し悪しで発注先を判断しません。

アクセスが一定数あり、発注先を判断するのに必要な情報が明記されていれば、必ず問い合わせは獲得できます。ですので、まずはアクセスを獲得することを優先すべきです。そのためには、影響度の大きいWebコンテンツの制作に注力したほうがよいと言えるでしょう。

なお、Webコンテンツは以下の2つの役割に分けることができます。

1.集客用のコンテンツ

検索エンジンで検索した際に検索上位表示を図るためのコンテンツ。キーワード調査を行ったうえで上位表示を実現するためのコンテンツを制作する。コンテンツ例としては、加工技術の紹介や技術コラムなど。

2.訴求用のコンテンツ

アクセスしてきたユーザーへ信用を与えるためのコンテンツ。コンテンツ例として、加工事例、設備紹介、取引先一覧など。

Webコンテンツが確保できない理由

製造業は他の業種に比べ、Webコンテンツを制作するハードルが高いと言えます。集客用のコンテンツにおいては、SEO対策が激化していることもあり、Webページに大量のテキスト情報をライティングする必要があります。

しかし、製造業においては技術の知識とライティングのスキルを併せ持つ人材が極めて少ないため、コンテンツの制作そのもののハードルが高くなってしまいます。外部にライティングを委託するとしても、技術知識を有したライターは希少な存在のため、探し出すことは困難です。

また、訴求用のコンテンツとして最も有効と言える加工事例などといった実績系のコンテンツに関しては、機密情報であるため取引先から公開を許されないケースが多いのも実情です。しかし、加工事例をはじめとした実績コンテンツに関しては、絶対にWebサイトに掲載しておくべきです。多くの製造業者のWebマーケティングに携わってきましたが、加工事例などの実績が全く掲載されていないWebサイトで成果を挙げているケースを見たことがないためです。

乗り越える方法

集客用のコンテンツにおいては「ライティングできる人材を社内で育てる」か「技術知識を持った外部ライター」を探すかの2択となります。両者を使い分ける場合は、外部ライターにはなるべく技術の基本知識があれば書けるテーマを与えたほうがリスクが低いと言えるでしょう。

公平性の高い情報を好む検索エンジンにおいて、テーマによっては社外の人材がコンテンツを制作したほうが検索上位に上がりやすいこともありますので、一般的な技術情報に関しては外部ライターを活用するのもよいかもしれません。

内製化する場合は、ライティングスキルを身につける努力を行うことはもちろんのこと、積極的に競合する技術の情報も収集する姿勢が必要(Webコンテンツとして、類似技術を比較するコンテンツが非常に効果的であるため)となります。

ライティングできる人材を育てたいと考える方は以下の記事をご参照ください。

製造業向け「伝わる文章の書き方講座」

また、外部ライターを活用する際は、以下の記事をご参照ください。

実績系のコンテンツに関して、発注元であるメーカーの掲載許可が下りない場合は諦めざるを得ないのですが、加工事例に関しては知恵と努力で解決した事例もあります。詳細はリンク先の記事をご覧ください。

製造業のSEO対策を基礎から解説、「加工事例」が超重要なワケとは

理由③Webサイトを公開した後に適切な更新活動ができていない

3つ目の理由は「Webサイトを公開した後に適切な更新活動ができていない」ためです。ここでは「適切な」という言葉を強調しておきたいと思います。なぜなら更新活動は定期的に行っているが、それが成果につながらない更新活動であるケースが多々あるためです。

なぜ更新活動を行う必要があるのか

Webサイトは立ち上げてしまえば一定の効果が出ると考え、立ち上げまでがゴールとなってしまっている方も多いのですが、成果に確実につなげたいのであれば、むしろ公開後の更新活動のほうが重要であり、立ち上げ後がスタートと言えます。

仮にWebサイト立ち上げ直後に一時的に成果が出たとしても、公開後の更新を怠っていると、徐々に成果は減少傾向となります。これは、競合企業のWebサイトが適宜更新されていくためです。

「適切な更新活動」を行えていない理由

成果につなげるための「適切な更新活動」を行えていない企業が多い理由としては、すでに紹介した上記2つのうまくいかない理由に起因する場合が多いです。

理由①に起因するもの

企画時に戦略(ターゲットユーザーの仮説)がないまま進めてしまったため、改善の方向性が見いだせない。検証する仮説そのものがないケース。

理由②に起因するもの

Webサイトのアクセスを上げるには定期更新(コンテンツ追加)が必須だが、Webサイトを立ち上げる(リニューアルする)までにすべてのコンテンツを使い果たしてしまい、更新するための材料がなくなってしまったケース。

その他の理由として、更新そのものに意味があると考えている場合があります。新着情報や本業とは異なるテーマを取り上げた社員ブログなど、更新すること自体に意味があると思っている人も多いですが、本業に関わるコンテンツを増やしていかないと更新を行う意味はありません(採用など別の目的があれば別ですが)。

乗り越える方法

理由①に起因する場合は、ユーザーの検索需要を調べ直し、上述したターゲットを絞る戦略か、風呂敷を広げる戦略かを選定し、少しずつWebサイトを仮設検証するための姿へ変えていく必要があります。

理由②に起因する場合は、Webコンテンツを内製化、もしくは外部ライターを活用して制作するための体制を構築することが大事でしょう。

また、そもそも「適切な更新活動」とはどのようなことかを知る必要があります。アクセス分析にもとづいた効果的な更新活動について、具体策を知りたい人は以下の記事をご覧ください。

まとめ

ご紹介した①〜③の理由はWebマーケティングにおけるフェーズ別の課題とも言えます。

理由①「ターゲットユーザーの解像度が上がらない」→企画時における課題
理由②「Webサイトに掲載するコンテンツが確保できない」→制作時における課題
理由③「Webサイトを公開した後の軌道修正が十分にできていない」→運用時における課題

まずは成果が出ていない原因として、どこのフェーズでつまずいてしまったからなのか、自己分析から始めてみてはいかがでしょうか。

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ホームページの迷惑メール対策

現在はどの企業も自社のホームページを所有し、オンラインからの問い合わせを増やすための方法を模索しています。ホームページはもちろん企業戦略として有効な手段ですが、迷惑メールがたくさん届いて困っているケースも多いのではないでしょうか。

例えば、海外から突然来るメールや不明なファイルが添付されたメールだと、気味が悪くウイルス感染しているのでは?と疑い、担当者の気苦労は絶えません。

今回の記事では、ホームページにおける迷惑メールの実態や危険性とその対策内容を紹介していきます。

ホームページの迷惑メール対策

ホームページの迷惑メールとは

迷惑メールによって具体的にどのような問題が発生するか、2つ確認しましょう。

危険性(ウイルス)

迷惑メールの中には、ウイルスが含まれている場合があります。

添付ファイルを開いたり、URLを開いたりすることで感染してしまいます。ウイルスに感染すると次のような問題が発生する可能性があります。

  • パソコンが重くなったり、起動しなくなったりする
  • パソコン内のデータが取られたり、消されてしまったりする
  • 遠隔操作によって迷惑メールを拡散されたり、勝手にネット通販で買い物される
  • 個人情報が抜き取られてしまう

このような問題が発生すると、企業の社会的信頼に大きなダメージを受けてしまいます。大損失が出る前に対策が必要でしょう。

危険性(重要なメールの見逃し)

迷惑メールの中には、1日に数百件ものメールが送られてくるスパムメールというものが存在します。具体的な内容としては、下記のようなものが挙げられます。

  • お金などの儲け話
  • 架空請求
  • なりすまし
  • 異性からの出会い系
  • 海外からの謎のメール

メールの内容自体も問題ですが、迷惑メールがたくさん送られてくることで、本当に大切なメールを見落としてしまうことにつながります。業務上における優先度の高い仕事や、スピード感が必要とされる返信など、メールを通して重要なやり取りをたくさんしています。

これもユーザーやクライアントへ迷惑をかけることで、会社の信頼が失われてしまう可能性があります。悪い口コミが広がる前に対策が必要です。

迷惑メール対策LV1「フォームの設置」

ホームページにメールアドレスを直接表示しておくと、迷惑メールのターゲットになる可能性は高いです。なぜかというと、安易に掲載されているメールアドレスは、収集プログラムなどで簡単に回収されてしまうのです。

回収されたアドレスは悪徳業者などのリストに掲載されてしまい、それがどんどん広がって迷惑メールが止まらなくなってしまうでしょう。そこで考えられる対策が、問い合わせや見積依頼専用の入力フォームを設置して、そこからの連絡動線をホームページ上に構築することです。

そうすることで、収集プログラムの包囲網からすり抜けられる可能性があります。それでいて利便性が損なわれないところに、この対策の有効性があります。

迷惑メール対策LV2「海外アクセスの制限」

迷惑メールは海外からも送信されてきます。ここでは中小企業で使用率が高いOutlookでの設定について紹介していきます。

ドメイン中の2文字のものは国や地域を指し、「.jp」は日本、「.us」はアメリカとなります。Outlookではこの構造を活用して、迷惑メールの対策を行うことができます。下記に手順を紹介していますので、設定を行ってみましょう。

  1. 「ホーム」を選択して「迷惑メール」を開く
  2. 「迷惑メールのオプション」を選択する
  3. 「インターナショナル」を選択する
  4. 「ブロックするトップレベル ドメイン リスト」をクリック
  5. 国のリストが出たら、対象の国や地域を選択してチェックしていく
  6. 「OK」を選択して終了

早ければ1分、長くても5分で設定は完了でき、指定した国や地域からの迷惑メールを区分けできるようになります。海外とのやり取りがある場合は、対象となる国は設定範囲に入れないようにしましょう。

迷惑メール対策LV3「外国語への制限」

英文のホームページを日本語に変換することをエンコードといいます。Outlookではこの仕組みを利用することで、迷惑メールの対策を行うことができます。

下記に手順を紹介していますので、設定を行なってみましょう。

  1. 「ホーム」を選択して「迷惑メール」を開く
  2. 「迷惑メールのオプション」を選択する
  3. 「インターナショナル」を選択する
  4. 「ブロックするエンコード リスト」をクリックする
  5. 外国語のリストが出たら、対象の外国語を選択してチェックしていく
  6. 「OK」を選択して終了

こちらも早ければ1分程度で完了でき、言語からの迷惑メールを区分けできるようになります。メールで外国語を使用する場合は、対象となる言語は設定範囲に入れないようにしましょう。

迷惑メール対策LV4「reCAPTCHAの導入」

reCAPTCHAとはGoogleが開発したスパムメールなどを対策する無料サービスです。

10年以上前からreCAPTCHAの取り組みを行っていて、現在では「v3」までアップデートしています。バージョンが上がるたびに、機能も利便性も向上しています。

reCAPTCHAの簡単な仕組み

reCAPTCHAが対象とする相手は、Bot(ボット)と呼ばれる自動システムです。Botはある特定の動作を正確かつスピーディに行います。アカウントを乗っ取ったり、個人情報を取ったりする動作をする悪意性のあるBptが組まれることがあり、そのようなBotからサイトやホームページを守るためにreCAPTCHAが活躍するのです。

初めに「人」と「Bot」のどちらなのかを判断します。Botの可能性があると判断すると、ある認証テストに移行します。例えば、「私はロボットではありません」というチェックボックスにチェックを入れた経験が一度はあるのではないでしょうか。

この認証に使われているものはBotの苦手とするもので、そうやって人であるかBotであるかを見極め、必要に応じてブロックしているのです。

reCAPTCHA v3の導入方法

「Googleアカウント」と「サイトのURL」の2つを準備する

  1. reCAPTCHAのサイトをひらき、右上に出てくる「v3管理コンソール」を選択する
    https://www.google.com/recaptcha/about/
  2. 「新しいサイトを登録する」という画面に、下記6つの設定項目を入力する

・ラベル→公開されない情報なので、分かりやすい名前を入力する
・reCAPTCHAタイプ→「reCAPTCHA v3」を選択する
・ドメイン→設定したいもののドメインを入力する
・オーナー→ログイン時のアドレスが表示されるのでそのまま
・reCAPTCHA利用条件に同意する→チェックする
・アラートをオーナーに送信する→チェックする
※送信すると「サイトキー」と「シークレットキー」が入手できます

これで「reCAPTCHA v3」の導入は完了です。

「サイトキー」と「シークレットキー」はしっかりと保管して、特に「シークレットキー」は人に見られないようにしましょう。このあと設定したいWebサイトに実装していき、reCAPTCHA v3が無事に適応されます。

まとめ

現代では企業もホームページを持って様々な事業を展開しています。そうすることで、どうしても迷惑メールと関係を持たないといけない状況になります。

対策を取りながらも、迷惑メールとはある意味共存しなければなりません。使う側としても常に最先端の情報を駆使しながら、自社を守っていく必要があります。

この記事を通して、安心して業務に取り組めることを願っています。

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【見るべきデータは4つ】アクセス解析をサイト改善につなげる手法

こんにちは、Webライターのよどはらです。突然ですが、Webサイトの改善はおこなっていますか?

Webサイトの改善活動は非常に重要です。サイトの改善によって、アクセス数が増加して認知度が向上したり、問い合わせや売上のアップにつながったりするからです。

サイト改善を成果につなげていくにはアクセス解析が必須。今回は、アクセス解析で見るべきデータや、それによって改善する内容について解説します。

アクセス解析のツール

アクセス解析には、「Googleアナリティクス」という無料のアクセス解析ツールを使用します。Webサイトから、資料請求や申し込みなどを促したい方にとっては不可欠のツールであり、多くのサイトが導入しています。

Googleアナリティクスで主に分析できるのは以下の通り。

  • ユーザー(サイトを閲覧したのはどんな人か、どれくらいの人に見られているか)
  • 集客(どういう経路でサイトを訪れたか)
  • 行動(ユーザーはサイト内のどのページを見たか)
  • コンバージョン(資料請求や申し込みなどの目標を達成できたか)

アクセス解析において見る4つのデータ

ここでは、Googleアナリティクスにより得られたデータのうち、何を見るべきか解説します。見るべきデータは以下の4つです。

  • ページ別訪問数
  • 離脱率・直帰率
  • コンバージョン率
  • チャネル

ページ別訪問数

ページ別訪問数は、ページごとのアクセス数を表しています。ページ別訪問数をチェックして「どのようなページがユーザーを集めているのか?」を把握するのは、サイト改善にとって重要です。

離脱率・直帰率

離脱率は、画面を閉じるなどしてサイトから離脱したユーザーが、どれくらいいるかを示すデータのことです。一方で直帰率は、最初に訪れたそのページを見るだけで離脱したユーザーが、どれくらいいるかを示すデータになります。

ユーザーがどのページで離脱したかの指標は、サイトを改善する上で大きなヒントになるでしょう。たとえば、資料請求や申し込みをおこなう前のページでこれらの数値が大きければ、改善が必要だと分かります。

コンバージョン率

コンバージョン率は、サイトの目標(訪問者からの資料請求や申し込み)をどれくらいのユーザーが達成したかを示すデータです。このデータを見ることでサイトの成果を把握できます。

チャネル

チャネルを見れば、ユーザーがどのような経路でWebサイトを訪れたかが分かります。たとえば、「GoogleやYahoo!などの検索エンジンから訪れたのか」または「TwitterやFacebookのようなSNSから訪れたのか」といったことを把握できます。

リンク元が分かれば、どのように集客していくかを考えるのに役立つでしょう。

解析データによって改善する内容

ここでは、前述した4つのデータによる改善内容を解説します。

ページ別訪問数で改善する内容

ページ別訪問数を調べれば、どのページがアクセス数の増加に貢献しているかが分かります。アクセス数の多いページが分かれば、そのページを重点的に改善していくことで、効率的に成果を上げていけるでしょう。

たとえば、「人気の高いページにコンバージョンにつながるリンクを貼る」といった手法が考えられます。

リンクを貼る場所については、以下の記事の「見出し3.CTAの設置場所」をご覧ください。

コンバージョン率を劇的に向上させる(かもしれない)CTAとは?

離脱率・直帰率で改善する内容

離脱率や直帰率が高いのであれば、ユーザーが求めるコンテンツになっていないことが考えられます。

たとえば、あるリンク元からのユーザーが、最初のページを見ただけで離脱してしまう傾向があるとします。その場合、最初のページはユーザーが求める内容ではないと判断できるので、ユーザーのニーズを検討し直してコンテンツを修正すればいいわけです。

また、ユーザーにとって使いにくいサイト構成になっていることも考えられます。その場合は、他のページへのリンクを分かりやすくしたり表示速度を改善したりすることで、離脱率や直帰率を抑えられるでしょう。

なお、表示速度の改善手法に関しては、以下の記事をご覧いただければと思います。

Webサイトのページ表示速度の高速化を実現(ビフォー・アフター事例付き)

コンバージョン率で改善する内容

訪問数が多いのにコンバージョン率が低いページがあれば、ユーザーに対しうまく行動を促せていないことが考えられます。その場合は、キャッチコピーや問い合わせフォームを見直してみましょう。

問い合わせフォームの改善手法に関しては、以下の記事をご覧ください。

お問い合わせフォームの改善ポイント5選

またコンバージョン率の高いページがあれば、そのページへのリンクを増やすことで成果の拡大につながるでしょう。

チャネルで改善する内容

チャネルからユーザーの流入経路を調べることも、サイト改善の参考になります。たとえばSEO対策が必要かどうか、広告に改善が必要かどうかは、検索エンジンや広告からの訪問数を調べれば判断できます。

特に、検索エンジンからの訪問数が少ないのにコンバージョン率が高いページがあれば、優先して改善したほうがいいでしょう。SEO対策に力を入れることで、さらなるコンバージョン数のアップにつながるためです。

具体的なSEO対策について知りたい方は、以下の記事の「見出し2.SEO対策」をご覧ください。

Webマーケティング手法まとめ(BtoB製造業・メーカー向け)

まとめ

サイト改善のために見るべき解析データは、「ページ別訪問数」「離脱率・直帰率」「コンバージョン率」「チャネル」の4つです。各データから改善策を考えていけば、効率よく成果につなげていけます。今回紹介した内容が、ご参考になれば幸いです。

【ライタープロフィール】


プロフィール名:よどはら
職業:Webライター
執筆テーマ:製造業関係、機械設計など

【経歴】
工学部の機械系学科を卒業後、機械設計エンジニアとして鉄鋼メーカーや機械要素メーカーの設計業務に従事。
現在は専業のWebライターとして、製造業系の記事を主に執筆。

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ユーザーエクスプローラー分析によるアクセスユーザーの行動分析手法

テクノポートの徳山です。「Webサイトへのアクセスは十分に稼げているが、問い合わせ数の増加に結びつかない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

そのような課題を解決するための一つの手法として、ユーザーの行動特性を知り、問い合わせ率の改善につなげることができる「ユーザーエクスプローラー分析」があります。

今回は、ユーザーエクスプローラー分析の概要から具体的な導入方法まで解説いたします。

ユーザーエクスプローラー分析とは

Google Analyticsの機能の一つである「ユーザーエクスプローラー」から取得できる情報を使い、セッション単位で個別のユーザーの行動を分析することで、Webサイトの改善につなげる手法のことです。

どのような課題を解決できるのか

ユーザーエクスプローラー分析により解決が期待できる課題は以下のとおりです。

  • Webサイトのアクセス数は一定数あるが、問い合わせ率が低く、期待するコンバージョン数を獲得できていない
  • Webサイトのコンテンツをやみくもに増やしているが、どのようなコンテンツを増やしていくのが効果的なのかわからない
  • アクセスキーワードや統計データだけではユーザーの心理状況まで掴み取ることができない

ユーザーエクスプローラー分析でできること

ユーザーエクスプローラー分析により可能になることは以下のとおりです。

  • ユーザーごとの行動ログ(どこから流入し、どのページをどの順番で閲覧したか)がわかる
  • コンバージョンしたユーザーなど、特定のユーザーに対象を絞り込んで行動ログが見られる
  • 行動ログからユーザーの傾向を掴みWebサイトの改善につなげることができる

ユーザーエクスプローラー分析の手順

①Google Analyticsで目標を設定をする

ユーザーエクスプローラーからはさまざまな情報を得ることができますが、今回は筆者が最も効果的と考えている「コンバージョンしたユーザー」に対象を絞る方法を解説します。そのためには、事前にGoogle Analyticsで「目標設定」を行う必要があります。

1、GoogleAnalyticsの管理ページから「目標」を選択します。

2、目標のタイプは「到達ページ」を選択します。

3、「到達ページ」に問い合わせ完了ページのURLを記載します。これで準備は完了です。

②ユーザーエクスプローラーを見る

Google Analyticsで目標設定が完了したうえで、コンバージョンを獲得できたら、ユーザーエクスプローラーのデータを見ていきます。閲覧の手順は以下のとおりです。

1、左メニュー「ユーザー」内の「ユーザーエクスプローラー」を選択すると、全ユーザーの行動ログが表示されます。コンバージョンしたユーザーのみの閲覧データに絞り込むために「セグメントを追加」をクリックします。

2、セグメントの「コンバージョンに至ったユーザー」を選択すると、あらかじめ設定しておいた目標達成したユーザーのみのデータに絞り込みができます。

3、絞り込んだうえで、ユーザーごとの行動ログを確認してみます。右下に表示されているデータが、該当ユーザーがWebサイト上でどのような行動を行ったのかのログデータとなります。

4、各セッションをクリックすると、どのページをどの順番で閲覧していったのか、といった詳細なデータを見ることができます。

5、コンバージョンしたユーザーの行動ログを一通り確認し、分析を行っていきます。

③データをもとに分析を行う

データが集まったらさまざまな角度から分析ができます。例として、以下のような方法により分析を行うとよいでしょう。

例1:閲覧率の高いページを知り、コンテンツ戦略を見直す

コンバージョンしたユーザーがどのようなページを見ることが多いのか、傾向を掴むことができますので、以下のような施策を実施することにつなげられます。

  • 見られる頻度の高いコンテンツを中心に今後コンテンツを増やしていく(例:導入事例が多く見られる傾向にあるので、導入事例の更新頻度を上げる)
  • 見てほしいのに見られていないコンテンツがあることがわかったら、ユーザーの導線に合わせてコンテンツを配置し直す(例:自社の強みを紹介しているページを見てほしいのにアクセスがない場合は、ランディングページにその要素を追加する)

例2:コンバージョン率の高いランディングページを知り、サイトマップの見直しを行う

ランディングページごとに問い合わせ数÷閲覧開始数を計算してみると、コンバージョンに至る可能性の高いユーザーがどのページから流入しているかがわかります。それにより、以下のような施策の実施につながります。

  • コンバージョンに至りやすい検索キーワードの傾向を掴むことでSEO対策に役立てる
  • ランディングページに掲載しているコンテンツを他のページにも展開する

分析例はあくまで弊社でよく行う手法となりますので、業態や目的によって臨機応変にデータ分析を行ってください。

ユーザーエクスプローラー分析の活用事例(作業服製造メーカーの事例)

ユーザーエクスプローラー分析により新たな改善施策を見出した事例として、某作業服製造メーカー様の事例をご紹介します。

分析前に抱えていた課題

分析を実施する半年ほど前にWebサイトのリニューアルをお手伝いさせていただき、リニューアル後も継続的にWebコンサルティングのご支援をさせていただきました。その結果、多数のビッグキーワードによるSEO対策が成功し、アクセス数はリニューアル前の5倍近くに膨れ上がりました。しかし、問い合わせ数は2倍程度しか伸びず、アクセスユーザーの大半を問い合わせにつなげられていない状況でした。

分析により判明したこと

問い合わせ率の改善を目的にユーザーエクスプローラー分析を行った結果、以下のことが判明しました。

  • コンバージョンに至ったユーザーのほとんどがランディングページからそのまま問い合わせページへ進み、問い合わせに至っていることがわかった
  • 労力をかけて作成した会社の特徴ページはほとんど見られていなかった
  • BtoB企業では必ず見られると考えられていた会社紹介のページもほとんど見られていなかった

分析結果に基づき行った改善施策

上述した分析結果から、以下の改善施策を実施いたしました。

  • コンバージョン率の高いランディングページのSEO対策を強化
  • 閲覧開始数が多いがコンバージョン率の低いランディングページ内に、会社の強みを伝えられるコンテンツを効果的に配置
  • ランディングしたユーザーに対し、すぐに問い合わせができるようランディングページ内にコンタクトフォームへの導線を増やす
  • ページ内にコンタクトフォームを設置

 

以上、今回はユーザーエクスプローラー分析を活用したWebサイトの改善施策についてご紹介しました。今回ご紹介した分析手法は中級者〜上級者向けの高度な内容となっておりますので、自社だけで悩まず、場合によっては専門業者に相談してみてください。

弊社では、ユーザーエクスプローラー分析をはじめ、さまざまな分析手法を用い、Webコンサルティングを行っております。Webからの新規顧客獲得にお困りの方はぜひご相談ください。

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