初出場大阪学院大高の善戦及ばず…強固な最終ライン築いた明秀日立が初戦突破

昨季8強の明秀日立が2回戦へ(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 全国高校選手権1回戦 明秀日立1-0大阪学院大高 柏の葉]

 第97回全国高校サッカー選手権、県立柏の葉公園総合競技場では明秀日立高(茨城)と大阪学院大高(大阪)が対戦した。

 明秀日立が鹿島アントラーズ、大阪学院大高がガンバ大阪、とそれぞれ地域のJクラブのチャントをオマージュ。さらに、エール交換をするなどなごやかな試合前だったが、両チームとも気迫のこもった試合をみせる。

 前半、風上に立った初出場の大阪学院大高は、ロングボールを相手DFラインの裏に狙いつつ、アタッキングサードでボールを持てばパスワークでサイドから敵陣深い位置まで進入。MF田中英哲(3年)のドリブルも冴え渡り明秀日立ゴールに何度も迫ったが、明秀日立は体を張りシュートまで持ち込ませないディフェンスを展開する。中でも主将のDF高嶋修也(3年)は空中戦で無類の強さを発揮し、浮き球を跳ね返し続けた。

 互いにシュートチャンスが少ない中、確実にものにしたのは明秀日立。FW津村夢人(3年)の鋭いシュートはクロスバー弾かれたが、こぼれ球を FW二瓶優大(3年)が押し込んで2年連続3回目の出場となる明秀日立が先制に成功した。

 明秀日立の萬場努監督は「マジメな選手が多いので、先に1点取れれば勝てると思っていた。試合内容はある程度想定の範囲内でゲームが進んだ」とプラン通りだったことを明かした。

 大阪学院大高は技術の高さを見せ、らしさは発揮できたがシュート6本におさえられて終戦。ドリブラーの田中に仕事をさせないように、DF飯塚翼(3年)を4バックの右に抜擢した。「飯塚が起用な分、相手の強いところに飯塚を持っていくと最悪でも帳消しにできるかなと。それを決断するのは大変でした」。田中にペナルティエリアまでは幾度も入られたが、結果的に決定機をつくらせず、シュートもゼロにおさえこんだ。

「スキを見せたら負ける。うちはスキを見せてしまった」。激戦区大阪を突破し、初めて選手権の舞台に立った大阪学院大高の小野原明男監督は肩を落とした。「このレベルでサッカーをするにあたって、自分たちの甘い部分、弱い部分を見せては戦えない。もう一度勝ちに行くには、強い選手、人間になる」と説いた。

 明秀日立は高嶋、飯島、二瓶をはじめ、この日のスタメンのうち7選手が昨年度の選手権ベスト8入りをメンバーとして経験している。「ベスト8は着実に越えたい」。ひとつ目のハードルを越えた萬場監督が、2年連続となる選手権で目指す場所は高い。

(取材・文 奥山典幸)

●【特設】高校選手権2018

[MOM2767]明秀日立FW二瓶優大(3年)_今季絶望的な大怪我からの復活、2大会連続での選手権ゴール

二瓶優大の決勝点を守り抜いた明秀日立(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 明秀日立1-0大阪学院大高 柏の葉]

 明秀日立高(茨城)対大阪学院大高(大阪)、決勝点は明秀日立の背番号11の右足から生まれた。前半25分、FW津村夢人(3年)が放ったシュートがクロスバーに跳ね返されると、FW二瓶優大(3年)が押し込む。大阪学院大高に押されていた時間帯だっただけに、明秀日立にとっては大きな先制点となった。

 ベスト8入りを果たした昨年度の2回戦・星稜戦(○1-0)でもゴールを決めている二瓶にとって2年連続での選手権ゴールとなったが、ここに至るまでに大きな苦難を乗り越えていた。

 5月に左膝の半月板を損傷した二瓶は、「全治1年」と診断されたという。3年生の二瓶にとっては高校サッカーが終わってしまう絶望的な状況になったが、病院を渡り歩き「3か月で治せる」という医師に巡り合い、6月に手術に踏み切った。

 二瓶を欠く中でも、チームはインターハイ茨城県予選を突破。茨城県リーグでも優勝するなど、チームは好調だった。「津村っていう頼れるエースもいて、安心して見ていられる部分と、自分がいなくて悔しい部分があって。勝ってほしいけど悔しい、なんとも言えない気持ちで応援していました」。それでも「『早く戻ってきてくれ』と監督からも言われて、それが励みになりました」と周囲に支えられながらリハビリに務めた。

 そして迎えた選手権初戦、明秀日立の2トップには二瓶と津村が入り、その2人が絡んで決勝点を生み出す。惜しくもオフサイドの判定でゴールとはならなかったが、カウンターから津村のスルーパスに抜け出た二瓶がゴールネットを揺らす場面もあった。「風が強くて前進するのが手こずった印象があったんですけど、津村と二瓶が前にいることで、速い攻撃が出たときに2人でなんとかなると思っていた。ホントによくやってくれた」と萬場努監督も称える出来だった。

「去年はラッキーな部分もあったんですけど、今回はしっかり自分で予測できた」。そう得点を振り返ったストライカーは、「ようやく恩返しができました」と笑みをこぼした。

(取材・文 奥山典幸)

●【特設】高校選手権2018

“守備職人”のカンテにサッリ監督が求めるものは…

ダビド・ルイスの浮き球パスからエンゴロ・カンテが決勝点を決めた
 チェルシーを率いるマウリツィオ・サッリ監督が、フランス代表MFエンゴロ・カンテに“オフ・ザ・ボールの動き”を要求した。クラブ公式サイトが伝えている。

 運動量とボール奪取力が持ち味のカンテ。昨季までは中盤の底でチームの守備を支える存在として貢献してきた。だが、今季はサッリ監督とともにやってきたMFジョルジーニョが4-3-3のアンカーを務め、カンテはインサイドハーフとしてプレーし、より攻撃に関わることが求められている。

 30日に行われたプレミリーグ第20節クリスタル・パレス戦では均衡が続く中、後半6分にカンテがゴール前に走り込み、DFダビド・ルイスの浮き球パスを呼び込み、この試合唯一の得点を奪った。

 勝利に大きく貢献したカンテ。サッリ監督は「まずは守備が最優先だが、その上で改善している。特にオフ・ザ・ボールの動きがね。今日の動きはとても良かった。いいタイミングで仕事をしてくれたね」とフランス代表MFを称えた。

 その上で指揮官は「深く引いた相手だと、ストライカーやウィンガーはスペースが限られるから厳しい。だからこそミッドフィルダーによるオフ・ザ・ボールの動きがカギになるんだ」と、“守備職人”のカンテに攻撃力向上をお願いした。

●プレミアリーグ2018-19特集

[MOM2766]立正大淞南FW鶴野怜樹(3年)_兄の思い背負い、指揮官の教え守った2ゴール&“2起点”

2ゴールを含め、全4得点に絡んだ立正大淞南高FW鶴野怜樹(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 岐阜工高0-4立正大淞南高 等々力]

 自慢のアタッカーコンビが揃って全4ゴールに絡んだ立正大淞南高(島根)。いずれもマン・オブ・ザ・マッチにふさわしい活躍を見せたが、より幅のあるプレーを見せたFW鶴野怜樹(3年)を選びたい。「初戦が大事なので強気でプレーした」という勢いを保ち、一気に試合を決める仕事をこなしていた。

 選手権1回戦の岐阜工高(岐阜)戦、普段は鶴野とFW藤井奨也(3年)が2トップに並ぶ立正大淞南だが、この日は藤井が左ウイングに開く陣形を採用した。4バックでがっちりと守り、右サイドアタッカーが強力な相手に対し、藤井の斜めに走っていく動きを攻守に役立てる狙いがあったという。

 だが、その作戦を奏功させたのは鶴野の存在だった。前半9分、MF石橋克之(2年)が攻め上がると、藤井はプランどおり中央に向かってスプリント。この動きを見た鶴野は、交差する動きでニアに走り込んだ。相手DFもかろうじて追いつき、シュートには結びつかなかったが、こぼれ球から藤井の先制点が生まれた。

「ミーティングの時からターンして持って行けと言われていたので、ニアでターンしようとしたらうまくつぶれることができた。そこから得点が入って良かった」。南健司監督からの指示を遂行し、チームの先制点に貢献。さらに前半23分には自身にの初ゴールも生まれた。

 ゴール前の混戦から向かってきたボールをヘディングで味方に落とし、藤井のシュートが空振りに終わったのを見逃さずに左足でダイレクトシュート。「普段からルーズボールを逃さないように言われていたし、シュートの打ち方も教えてもらっていたので」と技術を伝授した指揮官に敬意を示した。

 前半38分には自身の縦パスを受けた藤井がPA内で倒され、3点目につながるPKを獲得。また後半8分には、藤井のパスに走り込み、スライディングシュートで華麗に流し込んだ。「浮かないようにするスライディングシュートとか、しっかり肩を入れて打つように習った」(鶴野)。ここでも指揮官の教えが生きていたという。

 後半21分に交代でピッチを退いたが、終わってみればシュート3本での2得点に加え、実質的な“2アシスト”。「藤井と勝負していると見られているみたいだし、ハットトリックになる3点目を取りたかったので悔しい気持ちはあるけど…」と本音ものぞかせつつ、「まずは2点取れたので良かった」と振り返った。

 熊本県で生まれ育ち、立正大淞南と同様の練習法を採用する中学時代はヴィラノーバ水俣でプレー。そして3年前、1歳上の兄・桐真を追う形で進学してきた。「兄ちゃんを追いかけて淞南に来て、去年は自分だけ試合に出たのに活躍できず悔しかった。『来年は点取れよ』と言われていた」と思いも背負って戦った。

「選手権でのゴールは格が違うし、絶対に取りたいと思っていた」という野望を叶え、見据える目標は全国制覇。「日本一を目指して練習してきたし、南先生のサッカーをやっていれば全国で通用すると信じてやってきた」。チームのスタイルを誇るアタッカーが最後の選手権で好スタートを切った。

(取材・文 竹内達也)

●【特設】高校選手権2018

個性引き出す大津の平岡総監督「次の試合で成長することが重要」

{c|大津高}}の188cmFW大崎舜は1ゴール1アシストの活躍
[12.31 選手権1回戦 桐光学園高 0-5 大津高 ニッパ球]

 スケール感の大きな選手たちが躍動した。前半5分、MF大竹悠聖(3年)の左クロスから188cmFW大崎舜(3年)がDFを上手く抑えながら跳躍し、ヘディングシュート。「ニアの上を狙って打ったら入ったので狙い通り」という一撃が強豪対決の流れを大津高に傾けた。

 平岡和徳総監督のアドバイスで元ナイジェリア代表FWヌワンコ・カヌの映像を見て学ぶ大崎は、前半10分にも右サイドで巧みに相手CBと入れ替わり、一気に前進して中央へマイナスのパス。DF3人を引きつけたFW奥原零偉(3年)の後方でフリーになっていた大竹が右足で正確なシュートを蹴り込んで2-0とした。

 直後にMF松原亘紀(3年)が右足甲を負傷して退場。だが、緊急出場となったMF高見柊真(3年)がその穴を十分に埋めるプレーを見せ、守備面ではピンチを作られながらも最終ラインの選手や平岡総監督も評価していたGK松村龍之介(3年)が奮闘して無失点のまま試合を進める。

 そして、大竹のハットトリックでリードを広げた大津はMF馬場大暉(3年)や1年生FW宮原愛輝ら交代出場の選手も堂々としたプレーで強みを発揮。後半40分には馬場のラストパスから宮原が決めて5-0で快勝した。

 平岡総監督は高校3年間の1000日強の時間の中で選手たちの個性を伸ばし、次のステージへ選手を花開かせている。九州・熊本の公立校である大津出身のJリーガーは、50人にも及ぶ。今年、Jクラブに内定している選手は湘南内定CB福島隼斗主将(3年)一人だけだが、経験を重ね、全国で通用する武器を持つ現3年生の世代は、大学を経てプロに駆け上がる選手も多そうだ。

 平岡総監督は「次の試合で成長することが重要」と語っていたが、高さ、スピードという武器を発揮して勝利に貢献した大崎は「(以前に比べて)シュートも枠に行くようになった。きょうはそんなにシュートを打っていない。次の試合ではもっと打っていけるように」と貪欲。「進化は止まらない」をテーマとして、日々に取り組む大津が選手権も決勝の日まで進化し続ける。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

[MOM2765]秋田商MF長谷川悠(3年)_感じた伝統、OBの父の前でゴール

MF長谷川悠が先制点を突き刺した。(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 秋田商2-0四中工 フクアリ]

 秋田商高(秋田)の小林克監督は、「今シーズン最高のゴール」と称えた。それほど美しい流れで決まった。前半34分、左サイドに展開されたボールをMF鈴木銀華(3年)が上げると、ファーサイドで待っていたMF長谷川悠(3年)が胸トラップで受けて素早く左足を振り抜く。MF鈴木宝(3年)がニアでつぶれることまでを想定した狙い通りのゴール。長谷川は「来たなという感じ。自信を持って蹴れました」と誇らしげに振り返った。

 長谷川は「サッカー一家」に生まれた。父母ともにサッカー経験者で、父は秋田商OB。3歳年上の兄は県内のライバルである明桜高でプレーした。長谷川には物心つく前からサッカーボールを与えられていたという。

 中学時代はブラウブリッツ秋田U15で全国大会を経験。しかし「全国で勝ちたい」という思いで、選手権出場全国最多を誇る秋田商の門を叩いた。そして父が果たせなかった全国大会のピッチに立つと、「すごい喜んでいました」と話す父の目の前で、ゴールという最高の結果を残してみせた。

 この日は今年8月に亡くなった元監督の外山純氏を悼んで、喪章を巻いてプレーした。感じる伝統。「もう一度、秋商が全国で勝てるんだということをみせたかった」。たかが一勝、されど一勝。名門校復活ののろしは上がった。

(取材・文 児玉幸洋)

●【特設】高校選手権2018

前線コンビで全4得点!! 「うまくいきすぎた」立正大淞南、岐阜工下して初戦突破

2得点を挙げたFW鶴野怜樹(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 岐阜工高0-4立正大淞南高 等々力]

 第97回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を各地で行い、等々力陸上競技場の第2試合では立正大淞南高(島根)が岐阜工高(岐阜)に4-0で完勝した。4大会ぶりの初戦突破を果たした立正大淞南は、来年1月2日に行われる2回戦で開幕戦を制した那覇西高(沖縄)と対戦する。

「全員が持っているものをフルに発揮してくれた」。立正大淞南の南健司監督が上機嫌で振り返ったように、縦パスを駆使した密集攻撃が猛威をふるった。立ち上がりには岐阜工MF羽鳥大貴(3年)のシュートが枠を襲ったが、GK豊田純平(2年)のビッグセーブで回避。その後は一方的なゴールラッシュだった。

 まずは前半9分、左サイドを切り裂いたMF石橋克之(2年)のクロスにFW鶴野怜樹(3年)が反応し、ニアでつぶれたところからボールはゴール前へ。伝統的にチームのエースナンバーとなっている『17』を背負うFW藤井奨也(3年)がしっかりと詰め、右足で落ち着いて流し込んだ。

 さらに前半23分、今度はゴール前で混戦を作り、浮き球を鶴野がヘディングで落とすと、藤井がアクロバティックなボレーシュートを試みる。これはうまくミートしなかったが、ボールを拾った鶴野が落ち着いて決めた。同39分には藤井がPA内で倒されると、このPKをGK藤原悠良(3年)に触られながらも自ら決め、早くも3点リードとした。

 県予選決勝で負ったアキレス腱断裂の影響で、松葉杖を携えての指揮となった岐阜工の米澤剛志監督は「縦パスを多用してくるのは分かっていたが、最終ラインを押し上げられず、広いスペースを与えてしまった」と立ち上がりからの劣勢を分析。だが、ハーフタイムが明けても立正大淞南の勢いは止まらなかった。

 後半7分、鶴野のパスに反応した藤井のダイレクトシュートは大きく枠を外れたが、同8分、今度は藤井が鶴野にラストパスを通し、ダイレクトシュートで4点目。島根県予選から躍動していた強力アタッカーコンビが、初戦から全4得点を導く大爆発を見せた。

 岐阜工もここから意地。後半16分、左からの展開をMF羽鳥大貴(3年)が折り返し、PA際からMF熊澤瑞希(3年)が狙った。これは相手GK豊田のビッグセーブに阻まれたが、同29分にはDF小川永豊(3年)がゴール前に詰める場面も。しかし、最後まで得点を奪えず、4失点の完敗で大会を去ることになった。

 一方、立正大淞南は3年連続での出場ながら4大会ぶりの初戦突破。得点に関わったのは藤井、鶴野の2人だったが、南監督はMF大西駿太(3年)、MF上田隼也(3年)、MF山田真夏斗(2年)の名前を挙げて賞賛。さらに序盤に豊田が見せたビッグセーブを振り返り、「一つのポイントになった」とたたえていた。

 とはいえ、4発での完勝劇に「うまくいきすぎていたし、選手もそれを認識している」と油断はなし。2回戦の相手は、1日早く行われた開幕戦を、豪快なミドル弾とPK戦で制した那覇西高(沖縄)。「ポゼッション技術に対して、粘り強く守れるか、破綻してしまうかのどちらかになる」と気を引き締めていた。

(取材・文 竹内達也)

●【特設】高校選手権2018

[MOM2764]富山一MF高木俊希(2年)_“小兵軍団”ベンチ入り最長身175cmの千金ヘッド

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 富山一3-2西京 フクアリ]

 ベンチ登録20名の平均身長は168cm。小柄な選手が多く揃う富山一高で、最長身の175cmMF高木俊希(2年)が後半アディショナルタイムに大仕事をやってのけた。

 投入されたのは2点をリードした後半22分。大塚一郎監督からは守備を重視するようにと投入された。それだけに同点に追いつかれたのは、人一倍責任を感じていた。

 そして迎えた後半アディショナルタイム3分、MF小森飛絢(3年)が蹴ったFKに反応。駆け引きで相手のマークを外すと、「練習していた通り」という完璧なヘディングで、ゴールネットを揺らした。

 今季序盤はレギュラーとして活躍した高木だが、今秋に右足捻挫で離脱。復帰するもベンチを温め続けた。しかし「悔しさを出してくれた」と指揮官も評価したメンタルの強さが、勝負所で存分に発揮されたというわけだ。

 3年生からは「よくやった」「引退を伸ばしてくれてありがとう」と祝福されたとはにかんだ。小兵軍団の最長身MFは、この後の戦いも練習で磨いたヘディングでチームを勝利へと導く。

(取材・文 児玉幸洋)

●【特設】高校選手権2018

町田、“JFL時代を知る男”DF深津と契約更新

深津康太と契約更新
 FC町田ゼルビアは31日、DF深津康太(34)との契約更新を発表した。同選手は2009年に当時JFLだった町田に加入。11年に東京Vに移籍したが、13年に復帰を果たすと、J3参入、J2昇格に貢献。今シーズンはリーグ戦38試合で3得点を記録した。

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「『ごめん』という気持ちしかないです」意地の逆転、“秘密兵器“のCK披露も…インハイ3位の東山は初戦敗退に

後半29分、東山高はCB井上竜稀(右端)のゴールで勝ち越したが……
[12.31 選手権1回戦 丸岡高 2-2(PK5-4)東山高 ニッパ球]

 インターハイ3位の東山高が初戦で姿を消した。前半2分に先制PKを許し、その後は「相手のカウンターのケアができていなかった。コンパクトにできなかった」(福重良一監督)ことでセカンドボールを拾って連続攻撃することができなかった。

 それでも前半33分、エースFW久乘聖亜(3年)が自ら獲得したPKを決めて同点。後半3分には「全国で自分たちが点獲っていくにはセットプレーしかないと思った」(CB井上竜稀、3年)という理由で取り組んできた“秘密兵器”のCKを披露する。

 左CKに対し、逆サイドのコーナー付近にポジションを取った5選手が一斉にゴール方向へダッシュ。久乘のキックからフリーのFW長坂大陸(3年)がヘディングシュートを放ったが、上手く合わせることができずに枠を外れてしまう。

 福重監督は「(選手権で勝つためには)守備とセットプレーが必要」と語る。そのため、選手たちはGK荒木光汰(3年)の案を採用して選手主導で武器を作り上げてきた。丸岡高DF陣を混乱させたこの武器はもう一度チャレンジしたものの不発。それでも29分、東山は交代出場の1年生MF掛見直央のクロスから井上がヘディングシュートを決めて勝ち越しに成功する。

 その後、幾度も好守を見せていたMF倉貫直人主将(3年)や井上を中心にリードを守っていた東山だったが、後半アディショナルタイムに追いつかれると、PK戦で敗退。選手権初白星を飾ることはできなかった。

 東山の現3年生は入学当初、周囲から「力が無い」と指摘され、悔しい思いをぶつけるかのように成長してきた。そして今年は宿敵・京都橘高を新人戦決勝、インターハイ予選決勝で撃破。インターハイでは全国初勝利を皮切りに3勝を挙げて3位に食い込んだ。そして選手権予選も優勝して京都3冠達成。一丸となって戦い、歴史を変えてきたが、井上は「きょう負けてしまって、『ごめん』という気持ちしかないです」と唇を噛んだ。

 夏の全国3位という注目を浴びる中で自分たちの全てを出しきれなかった。悔いの残る敗戦。それでも22年間閉ざされていた選手権への扉を開いた世代が、後輩たちに大きな経験を残したことだけは間違いない。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

PK戦想定でGK交代を準備した西京、直後のAT勝ち越し被弾…「隙をみせてしまった」

西京は粘り及ばず…(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 富山一3-2西京 フクアリ]

 2点差を追いついて後半アディショナルタイムに入ると、西京高の渡邉修身監督はPK戦に備えて、控えGK平山拓海(3年)の投入を準備し始めた。

 しかしその時だった。後半アディショナルタイム3分にFKを与えると、MF高木俊希(2年)にヘディング弾を決められてしまう。

「あそこでこちらが隙をみせてしまった」

 悲願の選手権初勝利に届かず、そう言って唇を噛んだ渡邉監督。「同点で終わる形に思わせてしまったのは僕自身。よく勝てば選手のおかげ、負ければ監督の責任と言いますけど、まさにその通りだなと思います」と責任を背負いこんだ。

 ただ戦前から富山一が有利との見方が強かった。そんな中で2点の先行を許した西京は後半28分にFW木村悠人(3年)のスーパーミドルで反撃を開始。そして同38分にはパワープレーから同点に追いついてみせた。

 渡邉監督は終始、「見ていらっしゃる方は楽しんでくれたんじゃないかなと。人の心を動かせる試合が出来たんだから胸を張って帰ろうよと言いました」と粘りをみせたイレブンを称える。

 ロッカールームで気持ちを切り替えた選手らも清々しい表情でバスに乗り込むと、福岡大に進学してサッカーを続けると話す木村は「西京がこの試合で全国で通用することをみせられたと思う。来年この舞台に戻ってきて、一勝をつかみ取ってほしい」と後輩たちに夢の続きを託していた。

(取材・文 児玉幸洋)

●【特設】高校選手権2018

[MOM2763]大分FW谷川海翔(3年)_“7年前”に憧れた大舞台、トラップミスからアクロバット弾!

アクロバティックな先制ゴールを決めた大分高FW谷川海翔(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 東邦高1-3大分高 等々力]

「大切なのは続けてミスをしないこと」。サッカー界ではたびたび強調される要素だが、そんな心掛けを体現するようなスーパーゴールだった。

 大分高FW谷川海翔(3年)は選手権1回戦の前半7分、右サイドからのクロスを右足でトラップ。逆足でのコントロールだったため、収めたボールは空中に浮いてしまったが、落ち際に対して今度は利き足を勢い良く振り抜き、豪快なボレーシュートをポスト脇に叩き込んだ。

「振り向きざまに行こうと思ったけどトラップが浮いてしまった。でも、左足に来たのでそのまま振り抜いた」(谷川)。小野正和監督が「練習でも見たことがない」と驚けば、MF山口卓己(3年)も「スーパーシュート」と笑みを浮かべるしかないほどのゴラッソ。もっとも本人は「人生で2番目くらい」と控えめに振り返ったが。

 試合当日の朝、小野監督と谷川は宿舎のエレベーターで偶然顔を合わせたという。「今日、やれるか?」と気合を込めた指揮官に対し、谷川は「ハイ!」と勢いよく返答。前向きな雰囲気は選手の間にも漂っていたといい、「負ける気がしないよねってみんなで話していた」(谷川)と自信はみなぎっていたようだ。

 ストライカーの先制弾で勢いに乗った大分は、さらに2点を追加して3-1で勝利。前回出場した2016年度に続いての初戦突破を果たした。当時1年生でベンチ入りしていた谷川は「2年前は3年生に連れてきてもらったけど、今年は3年生としてやってやろうという気持ちで来た」と経験を受け継ぐ構えだ。

 1トップの最前線を担う背番号9だが、ポゼッションスタイルを磨き上げてきたチームにおいては「起点となって攻撃をアシストする」という役割にも取り組む。映像で参考にしている存在はFWオリビエ・ジル(チェルシー)。献身性もさることながら、アクロバティックなシュートにも“師匠”の影を感じさせた。

 目標は2011年度大会に成し遂げた同校最高成績のベスト4超え。谷川は当時小学5年生。福岡県豊前市に生まれ、隣接する大分県中津市のFC中津でプレーしていたが、強豪への憧れから付属校の大分中(大分市)へ進学することを決めた。そうして「ここに行きたいと思った」という夢の舞台にいま、立っている。

 最初の目標だった年越しを果たし、次の相手は優勝候補とも目されている大津高(熊本)。「センターバック2人が強くて、そこが強みだと言っていたので、自分が起点となってリズムを作りたい。そして、自分が点を取ることができれば優位に進められるはず」。プロ内定者を擁する九州の強豪に、自らのスタイルを見せつける。

(取材・文 竹内達也)

●【特設】高校選手権2018

富山一、2点差追いつかれるも後半AT弾で西京振り切る…大塚監督安堵「初戦は何回来ても苦しい」

富山一が競り勝った
[12.31 選手権1回戦 富山一3-2西京 フクアリ]

 富山一高(富山)が西京高(山口)に3-2で競り勝った。19年1月2日の2回戦では、秋田商高(秋田)と対戦する。

 富山一の大塚一朗監督は第一声で安堵した。「初戦は苦しいなと思っていたけど、何回来ても苦しいですね」。

 前半8分、相手も警戒していたと話すロングスローからMF小森飛絢(3年)の落としをFW佐々木大翔(3年)が押し込んで先制。1点をリードして折り返した後半11分にはGK近藤昭宏(3年)のロングキックを再び小森が頭で落とすと、またも佐々木が決めて、リードを2点に広げた。

 しかし今夏のW杯でもあった、今年の日本サッカー界を象徴する2-0というスコアはここからドラマを生む。後半28分、富山一は西京のMF木村悠人(3年)に鮮やかなロングシュートを決められると、同38分にはFKをDF伊藤大貴(3年)にヘディングで流され、FW冨田大登に同点弾を押し込まれてしまった。

 だが富山一はここから踏ん張った。PK決着に備え、GKの交代を準備する西京に対し、富山一は最後まで攻め続ける。そして後半アディショナルタイム3分、小森のFKから途中出場のMF高木俊希(2年)が千金ヘッドを叩き込み、勝利を手繰り寄せた。

 富山一は今季、高校年代最高峰のプレミアリーグに4年ぶりに参戦。結果は1勝4分13敗で最下位に終わり、プリンスリーグ降格となったが、多くの選手がレベルの高いリーグを経験できたことが何よりの財産になった。

 この日のスタメンの平均身長は167.2cm。控えを含めても168.2cmの低身長で、フィールドプレーヤーで一番大きい選手は決勝点を決めた高木の175cmだった。しかし得点の場面ではすべてヘディングが絡むなど、「しっかり練習させている」と大塚監督が話す強さを示した。

 インターハイの得点王でこの日も徹底マークに遭っていた10番MF小森が3アシストを決めるなど、さすがのチーム力の高さを示した富山一。そして「意図して試合を動かせていない」と指揮官に慢心もない。富山一は最後の国立開催となった2013年度大会以来、5年ぶりの頂点を目指す。

(取材・文 児玉幸洋)

●【特設】高校選手権2018

[MOM2761]帝京長岡FW晴山岬(2年)_注目の“MVP”がフットサルの経験生かすハット達成

帝京長岡高FW晴山岬がハットトリックを達成(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 帝京長岡6-0高知西 駒場]

 技巧派軍団のエースが全国の舞台で真価を発揮した。夏の全日本ユース(U-18)フットサル選手権を制した帝京長岡(新潟)は個の卓越したテクニックと鮮やかな連携からシュート21本を浴びせるワンサイドゲームを展開。同大会でMVPに輝いたFW晴山岬(2年)がハットトリックを達成し、時間帯としては今大会のハット“第1号”となった。

 スタメンの11人中6人が長岡JY FC出身。小学生時代から技術を磨いてきたMF谷内田哲平(2年)らとの距離感、コンビネーションは抜群だった。まずは前半18分、カウンターからDF手塚克志(3年)のフィードに抜け出すと、「いいところに置けた」というファーストタッチから鋭い仕掛けで相手を剥がし、GKの逆を突く右足シュートを突き刺した。

 後半3分には「阿吽の呼吸で自分が欲しいところに出してくれる」という谷内田の絶妙なスルーパスで最終ラインの裏に抜け出し、GKとの1対1を制して連続ゴール。後半6分にもDF吉田晴稀(2年)のパスから右足シュートでゴールを陥れ、全国の舞台で抜群の決定力を示した。

 フットサルの狭いコートで磨きをかけた技術、経験は得点能力にも生きている。GKとの1対1、駆け引きが磨かれた。「フットサルはゴールが小さい分、逆を突かないと入らない。GKの目、重心を見て、どっちに打てばGKが反応しづらいかをシュートを打つ前に確認しています」。

 谷口哲朗総監督もエースの非凡なゴール感覚を評価する。「ご存知の通り、今ノッてる選手。得点感覚に優れているのと、アジリティが高い選手。スピードもある」。絶大な信頼を寄せるからこそ、後半4分に受けた警告は“心配材料”。「イエローがいらなかった。後に響かなければいいな」と苦笑いを浮かべた。

 4点目、5点目のビッグチャンスもあっただけに、自己評価は「50点」と辛口だ。反省の要因は他にもあり、2トップを組んだFW小池晴輝(3年)がノーゴールのまま途中交代。「3年生に点を取らせたかった。自分の力不足だなと思っています」と上級生への思いも口にした。いきなりのハット達成は「おまけ」とチームの勝利を優先するゴールゲッターは、夏に続く日本一を見据えている。

(取材・文 佐藤亜希子)

●【特設】高校選手権2018

[MOM2762]丸岡MF宮永任(3年)_不安消し去り、仲間を信じて走り切った主将、後半ATに劇的同点弾

後半アディショナルタイム、丸岡高MF宮永任が右足シュートを決めて同点。(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 丸岡高 2-2(PK5-4)東山高 ニッパ球]

 後半29分の失点で1-2。その時点で丸岡高の10番MF宮永任主将(3年)は「時計を見たらあと10分あったので、10分の中でドラマを起こせると思っていましたし、信じて走るだけでしたし、仲間にも『信じてやろう』と言っていました」と振り返る。

 だが、時計の針が進み、残り時間が減っていく中、「ああ、負けるんじゃないか……」という思いが、頭の中に過ってしまう。それでも応援席で声を張り上げ続けてくれる仲間の姿を見て、主将は不安を頭から消し去っていた。

 そして、自分たちを信じて走り続けた宮永が後半アディショナルタイムに劇的な同点ゴールを決める。左サイドからMF川中浩夢(1年)が中へ入れたパスはややずれたが、MF馬場脩介(3年)がスライディングで前方の宮永に繋ぐ。これを受けた10番は、切り返しでDFを外してから右足シュート。鮮やかな一撃がゴール右隅を破り、2-2となった。

 小阪康弘監督は「あれはかなり練習していた。アイツは絶対にやってくれると思っていました」と振り返る。そして宮永本人は「ずっと練習、紅白戦の時からああいった形をイメージしていたんですけれども、(普段は)なかなかうまく行かなくて……。でも、こういった中でできるのが選手権という素晴らしい舞台だと思います」と語った。

 大観衆の中で感覚が研ぎ澄まされていた。頭でイメージしていた通りのゴール。宮永は選手権という特別な舞台が引き出してくれたゴールであることを強調していた。「思い切ってやらせてもらえる。それが選手権なので、一番憧れてきた舞台ですし、こういった舞台でゴールを決められたのは、続けてきた結果だと捉えて次に繋げていきたい」。

 小阪監督は宮永について「2年生までは自分の嫌なことから逃げていた」と説明する。だが、彼を主将に任命し、選手権予選の7番から本大会では10番に変更した。責任感を持たせようという意図に応えて人間的に成長した宮永はこの日、諦めずに戦い、チームを救った。

 80分間終了後、丸岡の選手たちは円陣を組んだ全員が空を見て、PK戦へ向かっていった。「(小阪監督の指示で)この舞台を楽しんで、この空を忘れないというのが、あるんじゃないかと思います」と宮永。自身の劇的なゴール、PK戦勝利後のみんなの笑顔……この日、彼にとって忘れられない空が一つ増えた。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

まさに天国と地獄…劇的FK弾からPK失敗、神村学園DF隈元聖也は指揮官の言葉に涙

DF隈元聖也(左)の同点弾に歓喜の輪ができた
[12.31 選手権1回戦 尚志1-1(PK5-3)神村学園 NACK]

 神村学園高は0-1のまま、尚志高から攻撃を受ける時間が続いた。しかし後半39分にPA手前でFKを獲得。「FKになった瞬間はゾーンに入った」というDF隈元聖也(3年)の右足キックはゴール左に決まり、1-1となった試合はPK戦にもつれ込んだ。

 PK戦は先攻の尚志が2人目も決め、神村学園の2人目は隈元。「コースは左と決めていた」と、奇しくも同点FKと同じコースに右足シュートを振り抜いた。しかしPKストップを得意とするGK鈴木康洋(2年)のセーブに遭い、神村学園は3-5で敗れた。

 まさに天国と地獄。「迷わず蹴れたので後悔はない」と語りつつも、「次の舞台で絶対に結果を残してやると強い気持ちが生まれました。なのでピッチで涙は出せなかったです」と悔しさがないわけではない。

 すると、涙はロッカールームで溢れ出た。「監督に『お疲れ様』と言われ、心にグッとくるところがあって、そこで抑えられなくなりました」と振り返る。3年間は辛いことのほうが多かった。それでも監督には「感謝の気持ちしかない」と力強く断言した。「監督についてきて良かったと思ったし、このチームで最後にプレーできて幸せ者だと思いました。だからこそ勝てなかったことの申し訳なさから、来るものがありました」。卒業後は“関西の雄”阪南大へ進学する。サッカーで得た悔しさを、再びサッカーで還元していく。

(取材・文 石川祐介)

●【特設】高校選手権2018

“三角形、ひし形”パスワークで東邦を圧倒! 大分が「格上」との九州対決へ

先制点を沈めた大分高FW谷川海翔(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 東邦高1-3大分高 等々力]

 第97回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を各地で行い、等々力陸上競技場の第1試合では大分高(大分)が東邦高(愛知)を3ー1で破った。2年ぶり10回目の出場で初戦突破を果たした大分は、来年1月2日に行われる2回戦で優勝候補の大津高(熊本)と対戦する。

 試合前のコイントスに勝利し、ゲームプランどおりに風下を選択した東邦は、地区予選でもエース封じを担っていたMF藤原颯(3年)が大分の10番MF山口卓己(3年)をマンマークで抑えにかかる。攻撃では1トップのFW河邊雄大(3年)にアバウトなボールを送るなど、低リスクの戦法を取った。

 ところが、大分がスーパーゴールで試合を動かした。前半7分、右サイドをえぐったMF菊地孔明(2年)のクロスをFW谷川海翔(3年)がゴール前でトラップすると、ややコントロールを失ったものの、素早い反転から左足を振り抜く。これが右ポストに当たり、ゴールマウスに吸い込まれていった。

 東邦は前半19分、左サイドを駆け上がったMF杉山祐輝(3年)のクロスは味方に通らず、すると大分がリードを広げる。同20分、DF佐藤芳紀(2年)のロングフィードから山口が突破。東邦守備陣が対応を誤り、ボールが最終ライン裏へと転がると、落ち着いた右足シュートでゴールに流し込んだ。

 東邦は前半27分、杉山のクロスに藤原が頭で合わせたが、惜しくも枠外。それでも同33分、敵陣左からのFKをDF伊藤晃瑠(3年)がペナルティエリア内に蹴り込むと、170cm台が並ぶ大分守備陣の壁を超えたボールがゴール前に落ち、落下点に素早く走り込んだMF仲井涼太(3年)がワンタッチで決めた。

 勢いに乗る東邦は前半アディショナルタイム、鋭い突破を見せたDF沼田祐輝(3年)の折り返しをMF豊嶋宥達(3年)がダイレクトで合わせるも、コントロールシュートは右ポストに阻まれる。繊細なパスワークで試合を優位に進めた大分が1点リードでハーフタイムを迎える形となった。

 前半を「なんであんなに引いてしまったのか。スタートの陣形も違っていた。ふわっとした感じで、本来の守備ではなかった」と振り返ったのは東邦横井由弦監督。一方、大分の小野正和監督は1点を返されたことを悔やみつつ、「気持ちを切り替えて次の1点を取ろう」と選手たちを送り出した。

 東邦は後半開始時、河邊に代わってMF中道竜生(2年)を2列目に投入。得点を挙げた仲井を最前線に上げた。その後も小気味良くつなぐ大分が主導権を握り続けたが、MF吉岡翼(3年)、山口のシュートを立て続けにGK木下堅登(3年)がブロックし、伊藤が惜しいヘッドを見せるなど、東邦の奮闘も目立った。

 ところが後半27分、ついに勝負を決める3点目が大分に入った。時間を追うごとにパフォーマンスを上げたMF重見柾斗(2年)がスルーパスを送ると、PA内右寄りに抜けたのは先制点を導いた菊地。勢いよく相手を振り切りPA内に侵入すると、飛び出したGKの頭上を越えるループシュートを流し込んだ。

 東邦は後半アディショナルタイム、ゲームキャプテンのDF河合康太郎(3年)を前線に上げてパワープレーを試みたが、MF野瀬翔也(1年)のシュートが枠を外れるなどチャンスを生かせない。大分は負傷しながら懸命に競り合ったGK板井孝太(3年)が決定機を許さず、2点リードのまま試合を締めた。

 大分は前回出場した2年前に続く初戦突破。就任2年目の小野監督は「ずっと積み重ねてきたものが出せた」と目を細める。大半のメンバーは附属校の大分中出身で、長年にわたって共に過ごしてきた間柄。「三角形、ひし形(の陣形)を作って、トップに当てて落としてサイドに散らす」(小野監督)という連携は息ぴったりだ。

 また、この関係性はピッチ内でのコンビネーションにとどまらず、オフ・ザ・ピッチのムードも良好。開会式ではリラックスした行進を見せ、プレーの切れ目には笑顔も溢れるなど、「中学生から一緒にいるので、日ごろから仲が良い」(小野監督)ことが緊張感の緩和に役立っていたようだ。

 年明けに控える2回戦の相手は同じ九州の強豪校である大津。指揮官は「強い学校なので胸を借りるつもりで頑張りたい」と敬意をのぞかせつつも、「格上だけどウチのサッカーをしたい」と磨き上げてきたスタイルに疑いはない。プロ内定者も擁する隣県の優勝候補に対し、堂々のアップセットを演じるつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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旭川実、PK失敗も2発完封で和歌山北を撃破!2年連続新潟県勢との“リベンジマッチ”へ

旭川実(北海道)が初戦を突破した(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 全国高校選手権2回戦 旭川実2-0和歌山北 駒場]

 第97回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を行い、浦和駒場スタジアムの第2試合は旭川実(北海道)が和歌山北(和歌山)を2-0で下し、2年連続で初戦を突破した。来年1月2日の2回戦では帝京長岡(新潟)と対戦する。

 旭川実は4-4-2の布陣を採用し、富居徹雄監督はFW安藤望(1年)を先発に抜擢。FW西村歩夢(3年)との2トップを形成した1年生アタッカーは前半16分、縦に仕掛けてPA内に進入したところで倒され、PKを獲得。キッカーは10番西村。しかし、右足で狙ったキックはコースを読んだGK得津颯志に止められてしまった。

 絶好の先制機を逸したが、昨年度のレギュラー5人が各ポジションに残る旭川実は崩れず、前半33分に先制に成功した。MF飯野敬太(3年)の左クロスを受けた西村が競ると、安藤が巧みなヒールで落とし、MF山内陸(3年)が強烈な左足ショットをゴール左上に突き刺した。

 1点ビハインドとなった和歌山北はカウンターからFW楠見歩希(3年)とFW桂梨恩(3年)の2トップがゴールに迫る。前半36分にはMF田村凌我(3年)が仕掛けてエリア内に進入し、シュートを放ったが、これはGK小竹唯貴(2年)の好セーブに阻まれた。

 旭川実は1-0で突入した後半もボールを握って攻め込んだが、191cmの大型GK得津が落ち着いたキャッチングを繰り返し、ファインセーブを見せる。後半12分、PA内左の西村が至近距離から決定的なシュートを打ったが、GK得津が冷静に阻んだ。

 それでも、次の1点も旭川実が奪った。後半20分、右サイド高い位置からFW谷口明典(3年)がロングスローを投げ入れると、ニアサイドの山内が反応。反転して体勢を崩しながら左足シュートを押し込み、2点差にリードを広げた。

 旭川実は後半28分にもGK得津のスーパーセーブに阻まれ、追加点こそ奪えなかったが、DF西川知広(3年)を中心とした守備陣も最後まで隙を見せず、2-0で完封勝利。5人の交代枠使い、危なげなく初戦を突破した。しかし、3年連続7度目の出場とあって、富居徹雄監督は「出たことで満足が出来る回数でもなくなってきている」と道代表としてのプライドをにじませ、「攻守のバランスが悪かった」と課題を口にした。

 2回戦で対戦となるのは卓越した技術を誇る帝京長岡。前回大会は2回戦で同じく新潟県勢の日本文理高に敗れているだけに、雪辱の舞台となる。富居監督は「巧いし、強い。この4〜5年強さを維持している。胸を借りるつもりで頑張りたいと思います」と次戦を見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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指揮官の信頼に応えた背番号10…尚志MF伊藤綾汰、投入8分後に先制弾

尚志高(福島)FW伊藤綾汰(3年)
[12.31 選手権1回戦 尚志1-1(PK5-3)神村学園 NACK]

 出場からわずか8分後、ナンバー10は大仕事をやってのけた――。

 ベンチスタートとなった尚志高(福島)FW伊藤綾汰(3年)だったが、チームを率いる仲村浩二監督には明確な狙いがあった。「最初は守備をしないといけないので、二瓶(由嵩)でしっかり行こうとした。彼は守備がうまいので、彼を中心に軸を作った」とまずは失点をせずに試合を運ぼうとした。そして、「伊藤で後半は行こうと決めていた」と勝負所で背番号10を背負う伊藤をピッチへと送り込んだ。

 0-0で迎えた後半7分、MF吉田泰授(3年)と交代して投入された伊藤は、「自分が点を取って勝つこと」を意識してピッチに向かうと、いきなり有言実行となる結果を残す。同15分、DF沼田皇海(3年)が蹴り出したCKはジャンプしたGK坂ノ下陸(3年)にキャッチされたと思われたが、ファンブルしたボールがゴール前にこぼれる。「一瞬、見失ったけど、パッとボールが見えたので足を出した」といち早く反応した伊藤が左足で触れると、ボールはゴールマウスへと収まって値千金の先制ゴールが生まれた。

 指揮官は「1点取ってほしかったところできっちり取ってくれた。積極的なシュートも良かったし、あれでリズムを作れた」と称賛。本人も当然「スタートから試合に出るのが理想」と口にしながらも、「でも、チームのためになるならサブでもしっかり準備をしたい」と2回戦以降もチームの勝利のために最高の準備を進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)

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前半怒濤の4ゴール!総体の悔しさを糧に仙台育英が粘る一条を振り切る

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 全国高校選手権1回戦 仙台育英4-2一条 駒沢]

 新人戦、総体、選手権と県内三冠の仙台育英高(宮城)が、3年連続出場の一条高(奈良)に前半の4ゴールで逃げ切り、4-2で2回戦進出を決めた。仙台育英は1月2日、岡山学芸館高(岡山)と味の素フィールド西が丘で対戦する。

 一条ペースで始まった試合の流れがガラリと変わったのは1本のFKだった。前半14分、仙台育英が左サイドで得たFKをDF堀江凛太郎(3年)がゴール前へ上げる。DF小林虎太郎(2年)がヘッドで折り返したところをDF今野太勢(3年)が頭で押し込んで先制した。

「一条さんに決定的な場面もあった前半、それを凌ぐとチャンスがくるのがサッカーの面白いところ。それをものにして精神的優位に立てた」(仙台育英・城福敬監督)

 先制ゴールの今野はその10分後にもPKを決め、仙台育英が2点をリード。さらに直後の前半25分、左CKからMF柳生雄哉(3年)がヘディングで決めて3-0とする。さらに36分、堀江が上げた浮き球で裏を取ったFW三田大史(3年)は「1回バックパスが入って相手がラインを上げようとしたところで堀江と目が合ったので、わかりやすく合図していいパスをもらった。堀江がボールを止めて顔を上げた瞬間は目が合いやすいんです」。冷静な判断と連携で三田がゴールに流し込み、4-0。試合は一方的なものになった。

 一条は市立高校。特にスポーツ推薦などで選手を集めているわけではない。入学した選手をじっくりと育てていくことで力をつけてきた。「セットプレーは力的にどうしようもないところですが、下級生も多いところで甘さが出た。その後、立て直しもできず0-4。でも起きてしまったことはしょうがない。ハーフタイムは後半の40分でできることをしようと話しました。選手たちも『しゃあないな』と話してましたよ」と一条の前田久監督が述介する。

 前半、一条の選手たちは決してプレーが鳴りを潜めていたわけではなかった。やるべきことはきちんとする。そんな誠実なプレーは一貫していたが、加速する仙台育英の勢いに飲み込まれた形になっていた。だが、その誠実さが後半に実を結ぶ。後半7分、左サイドからMF松山知樹(2年)のパスが中央のMF岩本涼太(2年)にわたり1点を返す。さらに27分、左サイドMF梅景俊輔(3年)が持ち上がって、MF水本倫大(3年)を経由して松山へ。これを松山がしっかり決めて2点差に詰め寄った。

 一条の前田監督は「後半立て直せるかもと思ったら2点返した。0-6になってもおかしくない試合でよくやった」と選手を労う。この追い上げを仙台育英の城福監督は恐れていた。「一条さんが後半点を取りに来るのは分かっていてゼロに抑えようと言っていたのにあっさり取られた。それですぐ2点目も取られると思った。3点目を入れられていたら分からなかった」と振り返る。

 ギリギリのところで仙台育英が踏みとどまれたのは総体の苦い経験があったからだ。初戦で日章学園にアディショナルタイムに追いつかれPK戦で敗れた。その際、城福監督は「勝って終わり切る力がない。まだちょっとスキがある」と言っていたが、「総体では受けに入ってしまった。あの経験は大きかったかもしれません。勝負はそんなに甘くないことを知っていたから3点目が奪われそうになっても体を張って踏ん張ってくれた。夏が糧になったと思いますよ」と選手たちの成長に目を細めた。

 敗戦を糧にできるチームは強い。そのことを実証した仙台育英がこの冬、どこまで活躍できるか見物だ。

(取材・文/伊藤亮)
●【特設】高校選手権2018

今大会で勇退の樋口監督初戦敗退に「今の四中工の現状」…スタンドにはOB浅野らの姿も

四中工の樋口士郎監督(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 秋田商2-0四中工 フクアリ]

 松本山雅FCに入団が内定しているDF山本龍平(3年)を擁する四日市中央工高(三重)だったが、初戦で秋田商(秋田)に0-2で敗戦。3年ぶりの選手権だったが、初戦で姿を消した。

 感傷的なものは何もなかったという。今大会を最後に勇退する樋口士郎監督だったが、「今の四中工の現状がそのまま出た。高校サッカーは甘くない。僕が最後だとか全く関係ないですよ」とただただこの日の結果だけを悔やんだ。

 Jリーグ内定選手、そして2年生には世代別日本代表の選手を擁すなど、今年の四中工はタレント力に注目が集まっていた。しかし今季は地元開催だったインターハイの出場権を逃すなど、屈辱的なシーズンでもあった。今月に入ると、無敗で終えるかと思えた県リーグ1部の戦いでは、12月1日の海星戦で初黒星。そしてプリンスリーグ参入戦では中京学院中京高に敗れ、復帰を逃していた。

 この日のスタンドには、前監督の城雄士氏や、11年の準優勝に大きく貢献したOBの日本代表FW浅野拓磨らの姿があった。「高校3年間で士郎さんに学んだことは大きかった。サッカーにも私生活にも生きている。僕にとってもすごく財産になっている」と浅野が話したように、みんな樋口監督を「士郎さん」と呼んで、卒業後も“家族”のような関係が築かれている。

 “一家の大黒柱”が去ることになるが、来春からはOBで現コーチの伊室陽介氏の下でまた新しい四中工の歴史を作られていくことになる。「もっといい形で渡したかった」と話した樋口監督だが、「20何年やらせてもらって、たくさんの選手に出会わせてもらって、最高のスタッフに支えられて幸せでした」とどこか達成感もにじませる。ただし今後については、「三重県にはJリーグがありませんから。三重県のサッカーのために仕事をしていきたい」とまだまだ情熱は失っていない様子だった。

(取材・文 児玉幸洋)

●【特設】高校選手権2018

3年連続選手権出場の米子北MF佐野海舟の誓い「自分が先頭に…」

佐野海舟(3年)が貪欲に上位を狙う(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 全国高校選手権1回戦 国士舘0-1米子北 駒沢]

 3大会連続で選手権初戦を突破した米子北高(鳥取)。その足跡はMF佐野海舟(3年)の高校生活にそのまま重なる。前回大会では優秀選手にも入り、プロからも熱視線を浴びる逸材。1年生からレギュラーで出場してきたチームの“顔”が最後の選手権にかける思いは強い。

「全国の舞台はそう多く経験できるものではありません。これが最後だと、悔いの残らないようにプレーしようと。そして今大会はみんなのおかげでピッチに立てているので、その思いも抱えてプレーしました」

 ボランチの位置で攻守の流れを正確に見極め、守備では抑えるところを抑える。そしてボールを持って前を向けば、正確なパスでチャンスを演出する。プレー判断の正確さ、選択肢の多さが国士舘高(東京A)に的を絞らせず、米子北が主導権を握る役割を充分に果たした。止める、蹴る、走るのはもちろんのこと、ポジショニングからは読みの鋭さが、視野の広さからは冷静さを感じ取ることができる、玄人受けするタイプのプレイヤーだ。

 しかし、胸に秘めているものは熱い。「1年前、この駒沢で負けたことは一昨日来た時に頭をよぎりました。この1年間、プレミアリーグで苦戦したりと結果はついてきませんでした。でも、できることとできないことがはっきりして課題が分かった。その課題を克服できる最後のチャンスがこの選手権です。1年間がんばってきたことを出したいです」と、この大会への意気込みを語った。

 1年生時から、プレミアリーグに総体、全国トップの舞台を数々経験してきた。しかし、選手権の舞台はやはり特別なのだという。

「1年生から出させていただいていて。でも1年の時は観客の数も雰囲気もこれまでやったことのない中でのプレーで、3年生に頼ってばかりで緊張もあり、自分らしいプレーはできませんでした。2年生の時は自分が先頭になって引っ張っていこうと思いましたが、出し切れず。そして3年生となった今回は自分が先頭になって、中心になってやってやる、と。米子北には選手権に出たくて来ました。その大切な場所で出し切りたいんです」

 その意気込みを体現したと言っていい初戦のプレーだったが「できたとは思います。でもまだまだです」。今大会の佐野は貪欲だ。

(取材・文/伊藤亮)
●【特設】高校選手権2018

インハイ準Vの桐光学園は初戦敗退。FW西川は自分自身の「基準をもっと高く」

U-19日本代表FW西川潤はDFを振り切って前進するシーンも。(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 桐光学園高 0-5 大津高 ニッパ球]

 インターハイ準優勝の桐光学園高は無念の初戦敗退となった。立ち上がりにゴール前で競り負けたり、守備の戻りが遅れたりして2失点。一方で開始2分にMF阿部龍聖(3年)がビッグチャンスを迎えたほか、注目のU-19日本代表FW西川潤(2年)やMF佐々木ムライヨセフ(2年)の突破からチャンスも作り出していた。

 前半半ば以降はボールを保持する時間を増加。阿部の突破からFW敷野智大(3年)が放った左足シュートや左CKをCB内田拓寿(3年)が頭で合わせたシーンでゴールが生まれていれば、流れも変わったかもしれない。

 だが、守備に重きを置いてカウンターを狙ってくる大津の守りをこじ開けることができない。左足シュートを読まれて相手DFにブロックされ続けていた西川は「左が読まれて(大津CBの)福島くんなんかに当たってCKになったり、GKに取られたりというところがあったんですけれども、一回キックフェイント入れたりしていければ良かった。もっと周りを活かしていく選択肢も増やしていければ良かった」と首を振る。得点差が開いた後も諦めずに攻める桐光学園は決定機を作り出していたが、シュートが相手の正面を突くなど決定力を欠いて無得点のまま敗退となった。

 U-16日本代表のエースFW西川は大津高の湘南内定CB福島隼斗(3年)やU-18日本代表CB吉村仁志(3年)をぶち抜くシーンもあった。その西川について、福島は「本当にいい選手でしたし、ターンだったりボール持ったら何をするか分からないので常に怖い選手ではあった」と語り、吉村も「スピードもあって両足のボールの持ち方も上手いですし、いつシュート打たれるかヒヤヒヤしながらでした」と口にする。

 同時に彼らが持っていたのは、「やれない相手ではなかった」(福島)、「自分たちの仲間がいたから怖くはなかった」(吉村)という感想。桐光学園・鈴木勝大監督もこの日の西川について運動量の少なさを指摘していた。U-19日本代表のブラジル遠征から23日に帰国したばかり。疲れがなかった訳ではないだろうが、欧州からも注目を集めているという逸材はこの日の評価を超えていかなければならない。

 U-19代表や今回の選手権を経験し、彼自身の目標、基準は上がった。「今回、この大会で出た悔しさを持って一年間やっていきたい。基準をもっと高くやっていこうと思います」。チームに積極的に声がけしてレベルアップを求めていくことも必要。来年は、大きな飛躍を遂げながらも悔しい形で終わった18年以上の進化を遂げて、一年後、チームメートたちと必ず選手権に戻ってくる。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

[MOM2760]尚志GK鈴木康洋(2年)_PK確信の指揮官が終盤投入…采配的中のスーパーストップ

尚志高GK鈴木康洋
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 尚志1-1(PK5-3)神村学園 NACK]

 PK職人が仕事を果たした。尚志高は後半15分の先制から勢いのままに攻撃を仕掛けるも、神村学園高の終盤のFKでまさかの失点を食らう。PK戦を覚悟した仲村浩二監督は「(PK戦で)自信を持って送れる選手」であるGK鈴木康洋(2年)を投入。すると、鈴木はスーパーセーブでチームを救い、勝利に導いてみせた。

 PKは「直感と読み。自分を信じて飛んだだけです」と本能のままに止めているという。神村学園の2人目のPKに対してゴール左に横っ飛びし、右手でしっかりとはじいた鈴木は、スタンドに向けて歓喜のガッツポーズ。「やるしかないなと思いました。最高に嬉しかったです」。その後、尚志は5人全員がPKを沈め、5-3でPK戦を制した。

 鈴木がPKに手応えを掴んだのは、今月14日に行われた高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦のJFAアカデミー福島戦。GK森本涼太(3年)が退場となった絶体絶命のピンチで鈴木が投入され、直後のPK戦で結果を残した。2回戦でもそのまま先発し、横浜FMユースに2-1で勝利。2011年以来となるプレミアリーグ昇格を成し遂げ、指揮官は「PK戦で勝って、彼が決勝に出て、プレミアをつかみ取ったところもあった」と称賛する。

 小学1年生の頃からサッカーを始め、フィールドプレーヤーには一度も興味がわかず。「止めたら嬉しい。スッキリする感じ」とGKの魅力を口にする。好きなGKはマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン。シュートストップを参考にし、その顔や髪型にも憧れを抱く。生粋のゴールキーパーは“PKストップ”という新たな武器を手に入れ、緩やかに成長スピードを上げている。

 「いつもと違う雰囲気」という選手権で、鈴木の願いは先輩たちとともに戦い続けることだ。「3年生と1秒でも長くサッカーをしたい。全国制覇を目指しているのでその気持ちは強かったです。このまま優勝に向けて頑張っていきたい」。優勝まではあと5試合。尚志がPK戦に臨むとき、再び鈴木がチームのためにゴールに立ちはだかる。

(取材・文 石川祐介)

●【特設】高校選手権2018

“金農旋風”に続け!「冬はサッカーで盛り上げたい」秋田商が四中工撃破!!県勢14年ぶり勝利

秋田商が県勢14年ぶりの選手権勝利
[12.31 選手権1回戦 秋田商2-0四中工 フクアリ]

 冬も秋田が熱い!高校選手権の1回戦で四日市中央工高(三重)と対戦した秋田商高(秋田)は2-0で勝利。県勢としては2004年に同校が1回戦で益田高(島根)に勝利して以来、実に14年ぶりの初戦突破となった。

 今年の夏に行われた全国高等学校野球選手権大会で秋田県代表の公立校である金足農高が県勢として103年ぶりの決勝に進出。“金農旋風”は流行語になるほど、日本中を熱狂させた。「冬はサッカーで盛り上げたいと思って頑張ってきた」(MF富田蓮史郎)。全国最多出場回数を誇る古豪・秋田商が、秋田県に14年ぶりの歓喜を呼び込んだ。

 序盤こそフィジカルに勝る四中工が力強い攻めを見せていたが、徐々に秋田商がスピードのある前線が四中工守備陣をかき回しだす。サイドからの効果的なクロスが上がりだすと、前半33分のDF高橋海陽(3年)のクロスからMF 鈴木銀華(3年)が合わせた右足シュートはわずかに枠右に外れたが、同34分、鈴木銀の左クロスをMF長谷川悠(3年)が胸トラップ。素早く左足を振り抜き、ゴールネットに先制弾を突き刺した。

 後半に入ると四中工は1年生FW宮木優一を投入。攻撃意識を強めて点を奪いに行く。しかし秋田陣内に攻め込むものの、効果的な攻めは繰り出せず、時間だけが経過する。すると後半28分、秋田商はカウンターからCKを獲得。これで作った混戦をMF富田蓮史郎(3年)が押し込んで、リードを広げた。

 四中工も後半33分、DF荒堀塔矢(3年)の右クロスをMF浅野瑞稀(3年)が頭で合わせてようやく決定機を作る。しかしGK山口雄也(2年)の好セーブに阻まれるなど、最後までゴールネットを揺らせず。プロ内定の主将DF山本龍平(3年/松本内定)、U-17日本代表FW和田彩起(2年)ら注目選手を擁した四中工が初戦で姿を消すことになった。

 秋田商の小林克監督は「相手の能力の高い選手たちをしっかりと止めるぞと準備した。やることはシンプルで、しっかり守って自分たちのリズムを作ろうと話していた。本当はもう少し繋ぎたかったが、逆に蹴ったことが良いプレッシャーをかける材料になったのかな」と全てが好転したと満足げに振り返る。

 昨年より秋田商の練習場に人工芝が敷かれたこともこの日の結果に繋がった。ボールから目を切る時間が増えたことで、状況判断しながらゲームを進めることが出来るようになったという。秋田県勢は近年、勝利どころか、得点も6年ぶり。冬の舞台でも“秋商旋風”が巻き起ころうとしている。

(取材・文 児玉幸洋)

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[MOM2759]仙台育英FW三田大史(3年)_「チームで一番小さいが技術は一番高い」男が観衆沸かせるドリブル突破

この試合で輝いたFW三田大史(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 仙台育英4-2一条 駒沢]

 仙台育英高(宮城)の城福敬監督が胸を張って言う。「あれが三田ですよ」と――。

 FW三田大史(3年)が輝きだしたのは、前半13分の先制ゴール後くらいからか。ボールが足に吸い付くようなドリブル。大きなフェイントをかけず体重移動だけで相手DFをすり抜けていく光景はバルセロナのFWリオネル・メッシばりだ。

 前半24分、フリーでボールを受けると、FW清水大輝(3年)に決定的なスルーパスを通してPKをお膳立て。さらに36分、DF堀江凛太郎(3年)からのボールを裏へ抜け出て受けると、「相手が逆を取られて足が止まっているのは分かっていたので、落ち着いてトラップしたボールが左足の前にあった」。冷静にGKを抜くボールをゴールに流し込む。

「ボールコントロール、戦術眼、相手DFの間に入ってくらます動き。観客を沸かせるいいものを持っている。30人のメンバーの中で最も小さいかもしれないが(身長160cm)、技術は一番高い」と城福監督も絶賛だ。

 三田は東京ヴェルディの下部組織で5年間を過ごした。だが、ジュニアユースからユースには昇格できず。「高校サッカーをやろうと決めた時に、都外で寮生活をしたい、インターハイ、選手権に出たい思いがあったので仙台育英にきました」と、宮城に渡った理由を語った。

 ヴェルディでは周囲に「技術が高く、賢さがあり、逆をとる動きを当たり前にできる人ばかりだった」という。その環境で育った経験が今の形につながっている。「ボールを持っていれば相手が飛び込んでくるのがわかるので、その逆をとるようにしています」。

 監督からは「自分の特徴を活かせ」と言われている。それを三田自身は「決定機を作る、ゴールに直結するドリブルをすることで、いかにチームの勝利に貢献できるかを考えながらプレーする」ととらえている。

 選手権の舞台に出たいと願ったのは、ユースに昇格できなかった評価を見返したいためでもある。だが同時に、チームの勝利に不可欠なものでもある。仙台育英に進んだ三田は、選手として脱皮していることを今証明しつつある。

(取材・文/伊藤亮)
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技巧派軍団・帝京長岡が3大会ぶり初戦突破!華麗に6発で高知西を下す

帝京長岡高が6発大勝(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 全国高校選手権1回戦 帝京長岡6-0高知西 駒場]

 第97回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を行い、浦和駒場スタジアムの第1試合では帝京長岡(新潟)が高知西(高知)を6-0で下し、2012年度大会以来3大会ぶりに初戦を突破した。来年1月2日の2回戦では旭川実(北海道)と対戦する。

 夏のU-18全日本フットサル選手権を制した技巧派軍団が全国レベルの技術を示した。谷口哲朗総監督は「中央のコンビネーションとサイドからの仕掛けを使い分けてストロングにしていこう」という積み上げをピッチ上で表現。「本人たちのインスピレーションを重ねてうまくシュートまでつなげた」と持ち味を発揮した満足のスタートとなった。

 序盤から狭いスペースでパスをつないで攻撃のリズムをつくり、幸先良く先制に成功した。前半12分、DF吉田晴稀(2年)のアーリークロスを受けたPA内左のMF谷内田哲平(2年)が巧みなタッチから左足シュートを突き刺した。

 反撃を仕掛けたい高知西は前半17分、左CKの流れからDF市川陽太(3年)のヘディングシュートがクロスバーに直撃するチャンスをつくったものの、直後のカウンターから失点。前半18分、DF手塚克志(3年)のフィードに抜け出したFW晴山岬(2年)が鋭い仕掛けから右足を振り抜き、ネットを揺らした。

 2-0とリードを広げた帝京長岡は個々のテクニックと連動性の高さを見せ、流動的に動いて高知西を翻弄する。前半27分にはMF田中克幸(2年)が右ポスト直撃のシュートを放つなど攻撃を畳み掛けたが、高知西もGK石川敦也(2年)を中心にした守備陣が粘った。帝京長岡は後半開始と同時に4-4-2の中盤をダイヤモンド型に変えて前から圧力をかけると、エースが連続ゴールを挙げた。

 後半3分、谷内田の絶妙なスルーパスで最終ラインの裏に抜け出した晴山はGKとの1対1を制して右足シュートを沈め、3-0。後半6分にも吉田のパスから右足でゴールを陥れ、ハットトリックを達成した。勝利を決定付けた帝京長岡は交代カードを切りながらも、攻撃の手を緩めない。

 なおも攻め込み、後半19分には華麗なパスワークからMF礒貝飛那大(3年)のパスを途中出場のFW冬至直人が右足で押し込み、5-0。帝京長岡は守備の時間帯も球際で強さを発揮し、出足鋭い寄せで高知西の攻撃を阻んだ。

 ショートカウンターからの猛攻も跳ね返すと、後半アディショナルタイムにMF礒貝飛那大(3年)がとどめを刺し、6-0で大勝した帝京長岡。シュート数21対3というワンサイドゲーム。GKも交代して5枚の交代枠を使い切った谷口監督は「選手を代えて追加点を取れたことは2回戦以降、サブの選手の奮起になる」と指摘。中1日で迎える旭川実戦もスタイルを貫く。「立ち上がりから自分たちらしく前からボールを奪いにいく。後ろからボールを組み立てて奪われる部分を徹底したい」と意気込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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粘り勝った米子北、3年連続初戦突破!! 地元・国士舘は後半に流れも1点遠く

FW崎山友太(1年/14番)が決勝点(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 全国高校選手権1回戦 国士舘0-1米子北 駒沢]

 前回大会8強の米子北高(鳥取)が、15年ぶりの出場となった地元の国士舘高(東京A)に1-0で粘り勝った。米子北は1月2日、丸岡高(福井)と駒沢陸上競技場で2回戦を行う。

「国士舘さんも粘り強いので、粘り強かった方が勝つと思った」。米子北の中村真吾監督が言う通り、守備には自信を持つ両チーム。1点を争う試合展開はある程度予想された。だが、国士舘サイドからすれば、その1点を前半7分に与えてしまったことは誤算だったかもしれない。

 右サイドで米子北のMF佐野海舟(3年)がMF原田海(2年)へパス。それを中央へ折り返したところでFW崎山友太(1年)が右足で合わせた。3年→2年→1年のコンビネーションが見事に決まった。

 国士舘の上野晃慈監督は「前半のあの時間…、やられてはいけないところでやられてしまった」と振り返る。「前半は0-0でいい」と話したように、慎重な試合の入りをするプランだった。ところが緊張もあってか、身体が動き出す前に失点。「あれが全国(レベル)の(試合の)入り。15年ぶりにこの場所に来た我々には経験不足な部分です」と指揮官は肩を落とした。

 堅守速攻を標榜する米子北はボールへの集散が早く、国士舘の中盤に自由を与えない。国士舘も最初は出足の早さにてこずっていたが、球際の競り合いからファールを受け、多くのFKからチャンスを窺う。それでも米子北の守備陣はボールの取りどころをはっきりとさせ、淡々と守備に徹していた。

 米子北は前回大会8強のメンバーが残るとはいえ、1、2年生が多い若いチーム。「学年が下がるにつれていつもの力が出せていなかった。前半もう1点取って仕留められなかった」(中村監督)。

 国士舘もGK小松直登(3年)の好セーブなどで追加点を許さず後半へ。プレミアリーグWESTで鍛えられた米子北の安定した守備は継続されたが、時間が経過するにつれ、強引さが増してきた国士舘の勢いが鳥取の強豪を押し込み始める。

 すると、裏のスペースへのパスが通るようになった国士舘。「後半は流れが来た。国士舘大学にも全面協力してもらって準備してきたものが出た」(上野監督)。だが、主将のMF長谷川翔(3年)が起点となりチャンスを作るも、最後までゴールは奪えなかった。

 逃げ切った米子北は「(前回大会、駒沢で負けた)3年生たちが一つ大きく見えるくらい自信を持ってやってくれた。ここで前回の借りを返したいというがあったのでは」と中村監督は語る。最後までゴールを割らせなかった米子北の勝因は、昨年駒沢で敗れた悔しさの賜物か。最上級生の思いの強さが乗り移った選手権の舞台。淡々と、だが逞しさを増した米子北の「ベスト8超え」の挑戦が始まった。

(取材・文/伊藤亮)
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“ゾーン”に入った守護神…東福岡GK松田亮「ボールに全部触れていた」

東福岡高(福岡)GK松田亮(3年)
[12.31 選手権1回戦 浦和南高0-4東福岡高 NACK]

 抜群の存在感を放った。東福岡高(福岡)の最後尾に構えるGK松田亮(3年)は、まさに守護神というプレーでゴールを守り抜き、チームを4-0の完封勝利へと導いた。

 相手は浦和南。試合会場となったNACK5スタジアム大宮は、東福岡にとって完全アウェーとなった。「満員の中でやるのは初めてだった。スタッフの方に表情が硬いと言われたけど、自分的には楽しめる緊張だったし、気合いを入れて試合に入った」と試合に臨んだ。

 すると、序盤から浦和南にリズムをつかまれて幾度となくゴールを脅かされてしまう。しかし、ここで立ちはだかったのが松田だった。試合開始早々の前半2分、至近距離から放たれたMF岡田竜哉(3年)のシュートを神懸かり的な反応で触れると、ボールはクロスバーを叩く。さらにこぼれ球に反応した岡田にヘディングシュートを放たれるが、すぐさま体勢を立て直してゴールを守り抜いた。そして、同8分にはMF大坂悠力(3年)に放たれたシュートが味方に当たってコースが変わったものの、しっかりと弾き出して危機を救う。

「入りは相手に押されたけど、辛抱して抑えようと意識高くやっていた。しっかりとシュートに反応できていたし、ボールに全部触れていたので、調子的には良かったと思う」

 後半7分までに4点の大量リードを奪いながらも、松田の集中力は途切れることなく、同10分にCKの流れから放たれたDF相馬海音(3年)、同11分に細かいパスワークからPA内に侵入されて許した岡田のシュートを立て続けにストップ。そして守るだけでなく、「高いボールではなくクロスバーよりも下くらいのボールを蹴ることを意識している」という弾道が低く鋭いゴールキックを何本も味方に通してスタジアムをどよめかせた。

「今日の試合は満員でバックスタンドにもたくさん人がいた。自分のプレーに対する歓声も聞こえて、そこで乗れたところもあった。良いプレーが続いて出たので自信になる」。自身のプレーで“アウェー”の観衆を味方につけた男は、「今日の試合に関しては良いゾーンに入れて試合に集中できた。こういう試合のときこそ、無失点で抑えることが大事だと思っていたので、それを達成できて良かった」と初戦での完封勝利に充実感を漂わせた。

(取材・文 折戸岳彦)

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[MOM2758]米子北FW崎山友太(1年)_3兄弟とも米子北FW。沖縄出身の1年生ストライカーが決勝ゴール!

決勝点を決めたFW崎山友太(1年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 国士舘0-1米子北 駒沢]

 前半7分。「クロスに全員で連動して点でつなげる、よく練習しているパターン」で右からのセンタリングに合わせ、殊勲の決勝ゴールを挙げたのは 米子北高(鳥取)のFW崎山友太(1年)だ。

 今大会の米子北のメンバー30人の中には崎山を含めて3人の1年生がいる。GK長崎勇也(1年)、DF横山凌雅(1年)とは「ずっとトップに入るので3人で何でも協力してます」とはにかむ。

「初めての選手権でこんな応援を受けるのも初めて。いいモチベーションになりました。もちろん緊張感はありましたが、プレーに影響が出るほどではなかったです。ゴールの実感はまだないです。1年生ではなかなかできない経験。結果を残して次へつながりますが、満足はしていません」と語るように、名門・米子北で1年生FWを張るだけの強心臓ぶりだ。

 出身は沖縄県。なぜ米子北に来たかと言えば、4歳上、7歳上の兄二人も米子北に進学していたからだ。しかも全員がFWで選手権にも出場している。「米子北に進んだ兄たちがいい選手に成長して、大事に育ててもらっているのを見ていたので自分も行きたいと思いました」。

 兄たちの経験が自分のキャリアにも活かされている。そう考えると、1年生ながらの活躍も不思議ではないかもしれない。さらに、前日の開幕戦で勝利した那覇西高(沖縄)には、出身のヴィクサーレ沖縄FC・ジュニアユースの先輩たちも出ていた。「当時はSBをしていた人がFWで出ているのを見て、自分も先輩のようにプレーしたいと思いました」と那覇西のFW高良竜太朗(3年)の話をしてくれた。

 1年生にとって貴重な経験となるゴール。だが試合後、中村真吾監督が「崎山もゴールを挙げたけれど、いつもより視野が狭かった」と厳しい評価。崎山は「まだ1年生の自分がメンバーに選ばれるということは、選ばれなかった3年生がいるということ。そのことを胸に力に変えて結果を出し、人としても成長したいと思っています」と、すでに次を見据えている。

 兄たちと沖縄と、そして上級生たちと――。様々な思いを背負いながら、“崎山友太”は今大会どこまで成長するのだろうか。

(取材・文/伊藤亮)
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U-16代表同僚FW西川潤との対戦叶わず…東福岡MF荒木遼太郎「桐光とやってみたかった」

東福岡高(福岡)MF荒木遼太郎(2年)
[12.31 選手権1回戦 浦和南高0-4東福岡高 NACK]

 ピッチ全体の状況を常に把握しているようだった。東福岡高(福岡)MF荒木遼太郎(2年)は抜群の精度を誇るロングパスを左右に蹴り分け、攻撃にリズムをもたらし続けた。

 ボールの受け方が秀逸だった。味方からパスを呼び込む際に自身の周囲の状況を確認。ワンタッチで最適な場所にボールを置いて相手を手玉に取ると、前を向いては「練習の時からワイドに広がることはチームとして決まっているので、頭の中にイメージしてボールをサイドに散らせた」とピンポイントパスをタッチライン際を駆け上がる味方へと届けた。

 さばくだけではない。チャンスと見るや一気に前線まで駆け上がる。後半7分には「(篠田)憲政くんにボールが入ったときにCBが釣られて、自分行ったら行けるなと思った」と中央に空いたスペースを見逃さずに飛び出すと、MF篠田憲政(3年)からパスを呼び込んで最後はGKとの1対1を制してチーム4点目を記録した。

「攻撃の部分はしっかりサイドに展開できたので良かった。でも守備の部分ではセカンドボールだったりを、あまり拾うことができなかったので、そこは次の試合に向けたの課題」

 9月から10月にかけてマレーシアで行われたAFC U-16選手権ではU-16日本代表の一員として、来年ペルーで行われるU-17W杯出場権獲得に貢献。貴重な経験を積み、「予選(AFC U-16選手権)では森山(佳郎)監督から守備のことを指摘され、マレーシアでの1か月で改善できて帰国してからも守備の部分を意識している」と自らの成長へとつなげている。そして、同大会でともにU-16代表に名を連ねていた桐光学園高FW西川潤(2年)と選手権で対戦することを待ちわびていた。

「今年の選手権では絶対に負けたくない。潤へのライバル心が一番あるので、準決勝で当たれたら絶対に勝ちたい」

 しかし、今大会での対戦は叶わないものに。東福岡は浦和南に4-0の快勝を収めたが、同時刻キックオフの試合で西川擁する桐光学園は大津に0-5の完敗を喫して大会から姿を消すことになった。試合後にその情報を聞いたという荒木は「ビックリしたけど、大津も春に対戦したときに強かったので、どっちが勝ってもおかしくないと思っていた」と答えつつも、「西川との対戦を楽しみにしていたし、桐光とやってみたかったという気持ちはあった」と少しだけ寂し気な表情を浮かべた。

 しかし、荒木自身、そして東福岡の歩みは続く。「サイドに散らしてリズムを生み、時には飛び込んでゴールを決めるようなプレーを見せていきたい」と2回戦以降も“自分らしい”プレーでチームに勝利をもたらしていく。

(取材・文 折戸岳彦)

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PKに始まりPKで決着…後半AT弾で追いついた丸岡、東山とのPK戦を制して6年ぶり初戦突破!

丸岡高が6年ぶりに初戦突破(写真協力・高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 丸岡2-2(PK5-4)東山 ニッパツ]

 第97回全国高校サッカー選手権の1回戦が31日に各地で開催された。3年ぶり29回目の出場となる丸岡高(福井)は、ニッパツ三ツ沢球技場で22年ぶり3回目の出場の東山高(京都)と対戦。試合は2-2のまま80分間で決着がつかず、PK戦を5-4で制した丸岡が2012年度大会以来の初戦突破を果たした。2回戦は来年1月2日に行われ、駒沢陸上競技場で米子北高(鳥取)と対決する。

 試合は開始早々に動いた。丸岡は前半1分、PA内左でドリブルを仕掛けたFW明間希(2年)が相手のファウルを誘い、PKを獲得。同2分にキッカーのFW田海寧生(2年)が右足で放ったシュートは東山GK荒木光汰(3年)に止められたが、田海が跳ね返りを自ら右足でプッシュし、先制ゴールを挙げた。

 その後は丸岡がボール奪取からのカウンター、東山がサイドを起点とした攻撃でゴールに迫る展開となる。すると前半32分、ドリブルでPA内左に切れ込んだFW久乘聖亜(3年)がFW中村晃大(1年)に倒され、今度は東山がPKをゲット。同33分に自らキッカーを務めた久乘が右足で豪快にゴール左へ蹴り込み、1-1と同点に追いついて折り返した。

 後半はこう着状態が続いた中、次の1点を奪ったのは東山。後半29分、セットプレーの流れから途中出場のMF掛見直央(1年)が左サイドから右足でクロスを送ると、ニアで攻め残っていたDF井上竜稀(3年)がヘディングでゴール右に決め、2-1と逆転に成功する。

 このままタイムアップを迎えるかに思われたが、終了間際にドラマが待っていた。後半アディショナルタイム2分に丸岡MF馬場脩介(3年)が前方にパスを送り、受けたMF宮永任(3年)がPA内左で「練習通り」という巧みな切り返しから右足でシュート。綺麗に巻いたボールがゴール右隅の絶妙なコースをとらえ、「3年ぶりだったのでどうしても一つ勝ちたかった」(小阪監督)という丸岡が土壇場で2-2と試合を振り出しに戻した。

 迎えたPK戦では、後攻の丸岡が勢いそのままに5人のキッカー全員が成功。守ってもGK倉持一輝(2年)が東山3人目のFW大八木陽一(3年)のシュートを見事に読んでストップし、PK5-4で2回戦への切符をつかんだ。一方、東山はインターハイ4強の実力を発揮し切れず、無念の初戦敗退となった。

(取材・文 阿部哲也)
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京都がMF望月嶺臣と契約更新!第一子となる長女誕生も報告

京都が望月嶺臣と契約更新
 京都サンガF.C.は31日、MF望月嶺臣(23)との契約更新を発表した。野洲出身で名古屋に加入した望月は、山口へのレンタルを経て2017年に強に完全移籍。今季はリーグ戦8試合に出場した。

 また、望月に第1子となる長女が誕生したことも報告。「12月25日に第一子が誕生しました。無事に産まれてきてくれて感動していますし、嬉しい気持ちでいっぱいです。頑張ってくれた妻と娘には本当に感謝しています。これからは、より一層強い責任感を持って魅力的な人間になれるように日々精進します」とコメントしている。

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鳥栖がDF高橋祐治と契約更新「チームに貢献できるよう頑張ります」

高橋祐治が契約更新
 サガン鳥栖は31日、DF高橋祐治(25)と2019年度の契約を更新したことを発表した。

 京都の下部組織出身の高橋は、ブリスベン・ロアー(豪州)と讃岐を経て、今年鳥栖に加入。リーグ戦30試合1得点を記録した。

 クラブ公式サイトを通じて「来季もサガン鳥栖でプレーできること大変光栄に思います。チームに貢献できるよう頑張ります。よろしくお願いします」とコメントしている。

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尚志が接戦制して2回戦へ! 終盤失点からPK戦も…GK鈴木の好セーブで神村学園を下す

尚志がPK戦を制した
[12.31 全国高校選手権1回戦 尚志1-1(PK5-3)神村学園 NACK]

 第97回全国高校サッカー選手権は31日に1回戦を行った。NACK5スタジアム大宮の第2試合では尚志高(福島)と神村学園高(鹿児島)が対戦し、尚志が1-1のPK戦の末に、5-3で勝利した。尚志は来年1月2日、浦和駒場スタジアムで東福岡高(福岡)と対戦する。

 前半は互いに拮抗状態。尚志は前半34分、中盤のMF大川健(3年)からFW二瓶由嵩(3年)を経由し、前線のFW染野唯月(2年)にパスを通す。染野はPA左からシュートを放つが、GK坂ノ下陸(3年)にセーブされる。神村学園も直後にカウンターを仕掛け、MF和田駿斗(3年)が得意のドリブル突破をみせるも、相手陣地でボールを奪われた。

 尚志は前半36分にMF菅井泰祥(3年)に代えてMF加瀬直輝(3年)を投入。前半を0-0で折り返すと、後半7分にもMF吉田泰授(3年)に代え、プリンスリーグ得点王のFW伊藤綾汰(3年)をピッチに送り込んだ。

 交代策について、尚志の仲村浩二監督は「選手が後半に強いので、いつも通り後半勝負」とコメント。その言葉通りに“背番号10”の伊藤がピッチに入ると、尚志は勢いを増していく。

 尚志は後半14分、MF坂下健将(3年)のパスを受けた伊藤がPA手前から右足シュートを放ち、GK坂ノ下のセーブによって右CKを獲得する。すると、直後に待望の先制点。DF沼田皇海(3年)が右CKをPA中央に蹴り込むと、GK坂ノ下がキャッチするもボールを落としてしまい、伊藤がすかさずゴールに押し込んだ。

 リードした尚志は、伊藤を軸に攻勢に出る。神村学園は終盤まで防戦一方の中、後半39分にPA手前でファウルを受けてFKを獲得。すると最後のチャンスが結実する。キッカーのDF隈元聖也(3年)が鋭く右足を振り抜くと、ボールはゴール左に吸い込まれ、終了間際に神村学園が1-1と同点にした。

 80分で決着がつかないとPK戦となる。仲本監督は「PKのトレーニングだと彼は本当に止める。それくらい自信を持って送れる選手」であるGK鈴木康洋(2年)を、PK戦に備えて途中出場させていく。

 この交代策が的中。神村学園は2人目・隈元がゴール左に蹴ると、鈴木が期待に応えるスーパーセーブ。その後尚志は全員がゴールを決め、PK戦を5-3で制した。

 今季躍進の尚志はプリンスリーグ東北で優勝し、プレミアリーグプレーオフも勝ち抜いて2011年以来の昇格を達成。指揮官は「プレミアを勝ち取ってチームとしての勝負強さがついてきた」と手応えを掴んでいる。「本当に粘り強く、一戦一戦良いチームになった」という“福島の雄”は次戦で強豪・東福岡と対戦。「強い気持ちを持てということと、負けたら全部スタッフの責任だから」とプレッシャーをかけずに、1月2日の大一番に臨む。

(取材・文 石川祐介)

●【特設】高校選手権2018

[MOM2757]東福岡FW大森真吾(3年)_ これが一発の怖さ!! 流れ呼び込んだ超絶弾

東福岡高FW大森真吾(3年)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 浦和南高0-4東福岡高 NACK]

 嫌な流れを断ち切るスーパーゴールとなった――。

 幾度となくゴールを脅かされて序盤から浦和南にペースを握られた東福岡高だったが、FW大森真吾(3年)の一振りが流れを一変させる。前半16分、MF荒木遼太郎(2年)のパスから右サイドに抜け出すとGK正野友稀(3年)のポジションを冷静に確認。「ボールを受けてゴールを見たらGKが前に出ていた」ため、「右足のキックには自信があったので、しっかりGKの上を越すようなシュートを狙った」と右足アウトサイドでボールを蹴り出す。鋭いカーブを描いたボールは正野に触れられることなくゴールマウスに吸い込まれ、劣勢に立たされていた東福岡が先制に成功した。

「“アウェー”での初戦だったし、選手権が初めての選手もいた。緊張していたところもあっての前半の入りとなってしまった」ものの、この得点で緊張が解けたチームは流れを引き寄せる。前半21分には相手の連係ミスを突いた大森が「良い形でゴールを奪えた」と右足で流し込んでリードを2点差に広げ、さらに直後の同22分にはMF野寄和哉(3年)が加点して一気に試合を決めた。

 流れを大きく引き寄せた得点、そして初戦で2得点とチームの4-0の勝利に大きく貢献した大森。しかし、「得点を取れたのは良かったけど、相手につぶされる場面が多かった。もっとクロスの入りだったり、そういう形での得点が取れなかったので、そこは改善していきたい」と2回戦以降のさらなる爆発を誓う。

(取材・文 折戸岳彦)

●【特設】高校選手権2018

7分間の3ゴールで一気に流れ…東福岡が“ホーム”浦和南を4発撃破!!

東福岡高が浦和南高を4-0で下した
[12.31 選手権1回戦 浦和南高0-4東福岡高 NACK]

 第97回全国高校サッカー選手権1回戦が各地で行われ、NACK5スタジアムでは17年ぶり12回目の出場となる浦和南高(埼玉)と6年連続20回目の出場となる東福岡高(福岡)が対戦。前半だけで3点のリードを奪った東福岡が後半も1点を加点して4-0の完封勝利を収めた。初戦を突破した東福岡は1月2日の2回戦で尚志高(福島)と対戦する。

 序盤からゴールを脅かしたのは“ホーム”の浦和南だった。前半2分、ゴール前の混戦からMF岡田竜哉(3年)が強烈なシュートを放つもGK松田亮(3年)が触れたボールはクロスバーを叩き、こぼれ球に岡田自らが反応して決定的なヘディングシュートを放つがすぐさま体勢を立て直した松田にストップされてしまう。さらに同8分にはMF中道麗心(2年)からパスを呼び込んだMF大坂悠力(3年)がPA外から放った左足ミドルが相手選手に当たってゴールマウスに向かったものの、これも松田に弾き出されてネットを揺らすには至らなかった。

 明らかに東福岡は劣勢だった。それは、「相手がウチよりも戦う意識を持って前からアグレッシブに来て対応し切れなかった」と森重潤也監督も認める。しかし、意表を突いた一撃が試合の流れを一変させる。前半16分、MF荒木遼太郎(2年)の浮き球のパスから右サイドに抜け出したFW大森真吾(3年)が、GK正野友稀(3年)が前目にポジションを取ったことを見逃さずに右足を一閃。アウトサイドにかかったシュートは鋭いカーブを描いて無人のゴールへと吸い込まれ、東福岡が先制に成功した。

「トーナメントなので先制点が、ものすごく大事だと選手たちに伝えていた。相手の守備にハマって、どうなるかというところもあったけど、1点とって流れを持ってこれたようなゲーム。ウチの選手は本当に落ち着いたと思うし、逆に相手は流れをつかんでいた中での失点でダメージはあったかもしれない」(森重監督)

 この先制点で勢いに乗った東福岡は前半21分には相手選手の連係ミスをついた大森が流し込んで2点目。さらに同22分には右サイドのMF井本寛次(3年)が送ったクロスに対し、ファーサイドに走り込んだMF野寄和哉(3年)がダイビングヘッドで押し込み、わずか7分間でリードを3点差に広げた。まずは1点を返したい浦和南は同28分にMF鹿又耕作(3年)がミドルシュートを狙うが松田に阻まれてしまった。

 3-0と東福岡がリードしたまま後半を迎えると、同7分にMF篠田憲政(3年)の鮮やかなスルーパスから完全に抜け出したMF荒木遼太郎(2年)が冷静に右足のシュートでネットを揺らして4点目を奪取。その後は浦和南が反撃を試みるが、同10分にFW狩集洸哉(3年)のCKの流れから狙ったDF相馬海音(3年)のシュート、さらに同11分に鹿又、FW草野皓(3年)とつないだボールからMF岡田竜哉(3年)が放ったシュートが、松田にことごとくストップされてなかなか得点を奪えない。

 4点のリードを許している浦和南は、後半24分にMF中道麗心(2年)と岡田に代えてMF窪田亮輔(3年)とMF田代幹人(3年)を同時に投入。さらに同35分にはFW佐藤智隆(2年)に代えてDF大谷祐介(3年)をピッチへと送り込み、状況を打開しようと試みる。しかし、この試合絶好調の守護神・松田、DF西田翔央(3年)とDF丸山海大(2年)の2CBコンビを中心とした東福岡守備陣を攻略できず。

 その後もスコアは動かずに4-0のまま試合終了のホイッスルが吹かれる。今夏のインターハイでは2回戦で対戦して3-0の快勝を収めていた東福岡が、浦和南のリベンジを許さずに2回戦進出を決めた。

(取材・文 折戸岳彦)

●【特設】高校選手権2018

C大阪と契約満了のDF田中裕介、岡山に加入へ「今から楽しみです!」

田中裕介の新天地は岡山
 ファジアーノ岡山は31日、セレッソ大阪よりDF田中裕介(32)が完全移籍で加入することを発表した。

 桐光学園高から横浜FMに加入し、プロデビューを果たした田中は、2011年から川崎Fでプレー。2015年1月にはオーストラリアのウェスタン・シドニー・ワンダラーズへの海外移籍を果たしたが、同年7月にC大阪に加入。今季はリーグ戦5試合の出場にとどまり、今月4日に契約満了が発表された。

 クラブ公式サイトを通じて「悲願のJ1昇格に向けて、全力でプレーしてチームに貢献できるように頑張ります!!!ファジアーノサポーターの皆さんの前でプレーするのが今から楽しみです!」とコメントしている。

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[MOM2756]大津MF大竹悠聖(3年)_3発!代表、J内定押しのけて屈指の好カードの「主役」に!

前半10分、大津高のMF大竹悠聖が決めて2-0。(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 桐光学園高 0-5 大津高 ニッパ球]

 桐光学園高のU-19日本代表FW西川潤(2年)と大津高のU-18日本代表MF水野雄太(3年)との10番対決や、西川と大津の湘南内定CB福島隼斗主将(3年)のマッチアップが注目されていた1回屈指の好カード。その中で主役になったのは、大津MF大竹悠聖(3年)だった。

「(西川と福島の)あそこの2人の対決は注目されていたと思うんですけれども、自分の中では試合前から自分が点数を取って活躍してやると思ってプレーしていました」。まさに、その狙い通りの活躍だった。

 前半5分、大竹は左サイドからのクロスでFW大崎舜(3年)の先制ヘッドをアシスト。10分には右サイドを突破した大崎のマイナスのラストパスをファーサイドで受けると、「(シュートh)枠に入れれば入ると思っている」という右足シュートを冷静にゴール右隅に流し込んだ。

 さらに後半13分には、ポストを叩いた水野のシュートのこぼれ球を右足で決める。そして19分には、右サイド後方からゴール方向へ蹴り込んだクロスが風で伸びてそのままゴールイン。大一番でハットトリックを達成した。

 この日は普段の右サイドとは逆側の左SHとして先発した。平岡和徳総監督は水野と大竹のポジションを入れ替えた狙いについて「(相手に情報がある中で)変化しました」と説明していたが、見事に成功。「(相手の)SHが遅れてくるのでカットインの後のパスやシュートを意識していました」という大竹は左サイドで2得点に絡んでリードをもたらし、後半には右サイドでさらに2得点をもたらした。

 チームメートのU-18日本代表CB吉村仁志(3年)は大竹について、「大竹はこういう時(重要な試合)に異常な力を発揮するので、頼りにしていますね」と説明する。そして「点数を決めれない時期とかあったけれども、自分のストロングであるドリブルとかマイナスからのシュートとかをずっと練習していたので凄いなと思います」と練習の成果を発揮して3ゴールを決めた大竹を称賛していた。

 大竹は12月14日、16日のプレミアリーグ参入戦で2試合連続ゴールを決め、プレミアリーグ昇格に貢献。そして選手権初戦で3得点を記録した。「攻撃と守備に渡るハードワークは誰にも負けない自信があります」という男はその運動量、得点力を含めて今、大津の中でも特に危険な存在だ。水野や大崎に注目、マークが集まる中、2列目の実力派アタッカーが今後もゴールを量産して一つでも多くの勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

岡山学芸館に「圧倒された」遠野は4失点で初戦敗退

ドリブルでボールを運ぶ遠野MF太田竜雅(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 遠野高0-4岡山学芸館高 味フィ西]

 立ち上がりの連続失点が悔やまれた。初戦敗退となった遠野高(岩手)は前半10分にCKから先制を許すと、そのわずか1分後にカウンターから2失点目。長谷川仁監督は「風下だったので、前半は0-0、最悪0-1でもオーケーだった。2点入れられたのが痛かった。相手にも余裕が出て、自分たちが落ち着かないうちに相手にペースを握られた」と悔やんだ。

 MF太田竜雅主将(3年)も「早い時間で失点して、追加点も取られて試合が壊れてしまった」と唇を噛む。「岡山学芸館さんは球際も強いし、何といってもスピードが違った。そういうところで圧倒された」。後半にも2失点し、岡山学芸館高(岡山)のMF永田一真(3年)にはハットトリックを許した。太田は「早い時間の失点がすべて。ベスト8を目標にやってきたけど、これが全国のレベルなんだなとあらためて感じた」とうなだれた。

 高校でサッカーからは引退するという太田。「自分はサッカーから離れるけど、後輩たちにはもう1年ある」。この日のスタメンにはFW及川魁士(2年)ら2年生も4人いた。「この悔しさを忘れず、1年間課題を突き詰めて、またこの舞台に帰ってきてほしい」とエールを送った。

(取材・文 西山紘平)

●【特設】高校選手権2018

[MOM2755]岡山学芸館MF永田一真(3年)_ 「頭が真っ白」になった2年前の無念晴らすハット

左足で先制点を決める岡山学芸館MF永田一真(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 遠野高0-4岡山学芸館高 味フィ西]

 2年前の悔しさをぶつけた。岡山学芸館高(岡山)は2年ぶり2度目の全国選手権出場で初勝利。圧巻のハットトリックでチームを勝利に導いたMF永田一真主将(3年)は「学芸館の歴史に1勝を刻めたことはすごくうれしい」と素直に喜んだ。

 初出場だった16年度大会は1回戦で山梨学院高(山梨)に0-1で敗れ、初戦敗退。当時1年生だった永田も後半31分から途中出場した。「ピッチに立っただけで頭が真っ白になるぐらいで、何もできなかった」。チームは自身の1年時に全国総体、全国選手権、2年時にも全国総体に出場したが、最終学年となった今年は4年ぶりに全国総体を逃していた。だからこそ、最後の選手権に懸ける思いはだれよりも強かった。

「1つ上も2つ上もキャプテンらしいキャプテンだったけど、自分はキャプテンと言える感じじゃなくて、試合で結果を残して引っ張っていくタイプ」という永田がこだわってきたのがゴール。2年前の選手権ではFW登録だったように、もともとはFWだったが、2年生になってからボランチやトップ下など中盤にポジションが変わった。それでも「サッカーは得点を取らないと勝てない。(2年前の選手権で)負けてからは得点にこだわってきた」と、信念はブレなかった。

 この日も4-2-3-1のトップ下での出場だったが、強靭なフィジカルでボールをキープし、攻撃の起点になるだけでなく、積極的にゴール前へ顔を出し、ゴールを狙った。遠野の長谷川仁監督も「10番の永田くんのところでボールを奪われ、フィジカルの強さで持って行かれて、試合を優位に進められた。あそこでボールを奪えず、ボランチやセンターバックがつり出されて守備をさせられた」と攻守両面でその存在感に脱帽したが、この日は何といっても得点だった。

 先制から1分後の前半11分、カウンターからPA内でボールを受けると、冷静に切り返して左足でシュート。「あんまり覚えていなくて、感覚的にやっていた。(相手は)枚数がいなかったし、はがせば打てると思った」と追加点を奪うと、後半10分にも「強引だったけど」と個人技から右足でゴールを決めた。締めくくりは後半30分。DF伊藤柊都(3年)の右クロスに頭で合わせ、ハットトリックを達成した。

 左足、右足、頭でのハットトリックに「自分の持ち味はどこからでも狙っていけるところ。右足でも左足でもヘディングでもいつも狙っている。そこが今日の試合に凝縮されていたのかなと思う」と胸を張った。初戦突破も、ここが最終目標ではない。卒業後は福岡大に進学する背番号10は「最高の年越しになったけど、ここで勝って満足するのではなく、一日一日を大切にして臨みたい。ベスト8を目標に掲げているので、ここから勢いに乗って、まずはそこを突破したい」と、さらなる高みを見据えた。

(取材・文 西山紘平)

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大宮退団のGK加藤順大、新天地は京都に決定「初めて埼玉を離れます」

加藤順大の新天地は京都に
 京都サンガF.C.は31日、GK加藤順大(34)が加入することを発表した。同選手は、今季限りで契約満了に伴い、大宮アルディージャを退団していた。

 浦和ユース出身の加藤は、2003年にトップチームに昇格。2015年に活躍の場を大宮に移し、移籍初年度でリーグ戦37試合に出場したが、今季の出場はなかった。

 クラブ公式サイトを通じて「歴史のあるクラブ、京都サンガF.C.の一員として、プレーできる事、非常に嬉しく光栄です!!プロサッカー選手として17年目のシーズン、初めて埼玉を離れます。皆さま優しくサポートして頂けたらありがたいです。京都サンガF.C.を愛する全ての人の為に魂を込めて戦いますので応援よろしくお願いします!!」とコメントしている。

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10番永田が左足、右足、頭で圧巻ハット!!岡山学芸館が遠野に4発快勝で選手権初勝利

ハットトリックを達成した岡山学芸館MF永田一真(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 遠野高0-4岡山学芸館高 味フィ西]

 第97回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を行い、味の素フィールド西が丘では岡山学芸館高(岡山)が遠野高(岩手)に4-0で快勝した。2年ぶり2度目の出場で全国選手権初勝利を飾った岡山学芸館は来年1月2日の2回戦で仙台育英高(宮城)と対戦する。

 前半、コイントスに勝って風上を選んだ岡山学芸館が立ち上がりから積極的な入りを見せる。DF森井麻央(2年)のロングスローやCKなどセットプレーからチャンスをつくり、前半10分にMF上山拳史郎(3年)の左CKをファーサイドのFW岡田知也(2年)がヘディングで押し込んだ。

 初出場だった16年度大会は1回戦で山梨学院高(山梨)に0-1で敗れた岡山学芸館にとって、これが全国選手権初ゴール。さらに、そのわずか1分後にもカウンターから追加点を奪った。上山がドリブルで駆け上がると、ラストパスは遠野DF千田一成(2年)が一度はスライディングでカットするも、PA内でこぼれ球を拾ったMF永田一真主将(3年)が切り返しから左足でシュート。豪快にゴールネットを揺らした。

 前半10分、11分の連続ゴールでリードを2点に広げた岡山学芸館に対し、遠野も徐々に反撃に出る。前半27分、FW及川魁士(2年)の仕掛けからPA内でボールを持ったFW立花健斗(3年)が個人技でフィニッシュまで持ち込むが、GK八井田舜(3年)がキャッチ。同33分にはMF太田竜雅主将(3年)のスルーパスからMF遠藤圭哉(2年)がシュートを打ったが、これもGKにキャッチされた。

 前半を2-0で折り返した岡山学芸館だが、高原良明監督は「2-0になってから受け身になって、引き気味になっていた。ハーフタイムに『後半はまた前から行け』と修正した」と説明。作陽高との県予選決勝では作陽に2点を先行されながら、同点に追いつき、延長戦の末、3-2で逆転勝ちした。永田は「岡山の決勝で0-2から逆転して勝っていたし、2-0では試合は決まってない。ハーフタイムに『0-0の気持ちで行こう』と言われて、まずゴールを取りに行こうとなった」と明かした。

 その言葉どおり、果敢に3点目を狙う岡山学芸館は後半4分、永田の絶妙なスルーパスにMF鶴海翔大(3年)が抜け出し、右足でシュートを打ったが、GK菊池龍(3年)が好セーブ。それでも同10分、永田が鮮やかな個人技からゴールを陥れ、自身2点目となる追加点で3-0と突き放すことに成功した。

 3点を追う展開となった遠野は後半8分にMF渡邉拓磨(2年)、同12分からは184cmの長身FW菊池大和(2年)を投入し、反撃を試みる。ところが直後の後半21分にその菊池が負傷交代するアクシデント。代わって168cmのFW中野友佑輝(3年)がピッチに送り込まれた。遠野の長谷川仁監督は「菊池を入れてクロスからの得点を狙ったが、ケガで交代せざるを得なくなり、ちょっと狙いは崩れてしまったのかなと思う」と悔やんだ。

 岡山学芸館は後半30分、DF伊藤柊都(3年)の右クロスに永田が頭で合わせ、ダメ押しゴール。「試合が近くなってきたら試合前の2日間はクロスからのシュート練習を徹底してやっている」という永田が「高校に入ってから公式戦ではたぶん初めて」というハットトリックを達成し、4-0のゴールラッシュを締めくくった。

 全国選手権初勝利に高原監督は「選手がよく戦ってくれた。まずは初戦突破ということを選手全員で目標に掲げていたのでホッとしている」と安堵の表情。東海大五高(現東海大福岡)、東海大出身の39歳は「西が丘は私自身、大学時代によく試合をしていた。ここで勝てたのはうれしい」と笑顔を見せた。

(取材・文 西山紘平)

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京都、FWエスクデロ競飛王の期限付き移籍期間満了…今季途中から蔚山現代でプレー

エスクデロ競飛王の期限付き移籍期間満了
 京都サンガF.C.は31日、FWエスクデロ競飛王(30)の期限付き移籍期間満了を発表した。

 浦和ユース出身のエスクデロは、2005年に2種登録選手としてトップチーム入りすると、翌年に昇格。その後、FCソウル(監督)、江蘇舜天(中国)を経て、2016年に京都に加入した。今季はリーグ戦15試合に出場。7月からは蔚山現代(韓国)へ期限付き移籍していた。

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J1連覇の川崎F、ブラジルからDF2選手を補強

川崎フロンターレがブラジル人DFを補強
 J1連覇を達成した川崎フロンターレが、ブラジルから2選手を獲得した。31日にクラブ公式サイトが発表している。

 加入が決まったのは、ビラ・ノバFC(ブラジル)所属のDFマギーニョと、パラナ・クルーベ(ブラジル)所属のDFジェジエウの2選手。前者は完全移籍、後者は2020年1月1日までの期限付き移籍となる。

●DFマギーニョ
(マグノ・ジョゼ・ダ・シルバ)
■生年月日
1992年1月6日
■身長/体重
175cm/68kg
■出身地
ブラジル、ミナスジェライス州
■経歴
トゥピFC-アメリカFC-カピバリアーノFC-ビラ・ノバFC

●DFジェジエウ
(ジェジエウ・カルドソ・ミランダ)
■生年月日
1994年3月5日
■身長/体重
186cm/79kg
■出身地
ブラジル、サンパウロ州
■経歴
A・ミネイロ-CAブラガンチーノ-A・ミネイロ-ミラソウFC-パラナ・クルーベ

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2回戦組み合わせ決定!東福岡は尚志と対戦、王者・前橋育英や準V流経大柏などが登場

東福岡高は尚志高と対戦
 31日、第97回全国高校サッカー選手権の1回戦が行われ、2回戦の組み合わせが決まった。2回戦は来年1月2日に行われる。

 桐光学園高(神奈川)との1回戦屈指の好カードを5-0で制した大津高(熊本)は、同じ九州勢の大分高(大分)と対戦。初戦4発快勝の“赤い彗星”東福岡高(福岡)は神村学園高(鹿児島)とのPK戦を制した尚志高(福島)と戦い、開幕戦勝利の那覇西高立正大淞南高(島根)、富山一高(富山)は秋田商高(秋田)、星稜高(石川)は明秀日立高(茨城)とそれぞれ3回戦進出をかけて対戦する。

 また、2回戦から昨年同王者の前橋育英高(群馬)、準優勝校の流通経済大柏高(千葉)、2016年度優勝校の青森山田高(青森)などが登場する。

【2回戦】
(2019年1月2日)
[味の素フィールド西が丘]
都市大塩尻高 12:05 瀬戸内高
岡山学芸館高 14:10 仙台育英高

[駒沢陸上競技場]
日本航空高 12:05 四国学院大香川西高
米子北高 14:10 丸岡高

[NACK5スタジアム大宮]
浜松開誠館高 12:05 長崎総合科学大附高
帝京長岡高 14:10 旭川実高

[浦和駒場スタジアム]
東福岡高 12:05 尚志高
前橋育英高 14:10 宇和島東高

[ニッパツ三ツ沢球技場]
日章学園高 12:05 矢板中央高
青森山田高 14:10 草津東高

[等々力陸上競技場]
那覇西高 12:05 立正大淞南高
大津高 14:10 大分高

[県立柏の葉公園総合競技場]
明秀日立高 12:05 星稜高
富山一高 14:10 秋田商高

[フクダ電子アリーナ]
徳島市立高 12:05 流通経済大柏高
羽黒高 14:10 龍谷高


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注目対決は尚志がPK戦勝利!星稜や富山一、丸岡などが2回戦進出:1回戦第2試合

丸岡高がPK戦の末に勝利(写真協力『高校サッカー年鑑』)
 第97回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦第2試合を行った。

 プリンスリーグ東北を制した尚志高(福島)と、2年連続鹿児島3冠の神村学園高による注目対決は、背番号10・FW伊藤綾汰(3年)のゴールで尚志が先制。だが、後半アディショナルタイム1分に神村学園DF隈元聖也(3年)が同点ゴールを決め、80分間で決着がつかず。大会規定により突入したPK戦を5-3で制した尚志が2回戦進出を決めた。

 2014年度優勝高の星稜高(石川)は50年ぶり出場の関西学院高(兵庫)と対戦。キャプテンFW岩岸宗志(3年)の2ゴールの活躍により2-0で初戦突破。城福浩監督(サンフレッチェ広島)の実兄・城福敬監督が率いる仙台育英高(宮城)は、DF今野太勢(3年)の2ゴールなど前半だけで4点を奪い、後半に一条高(奈良)に2点を返されたが4-2で勝った。

 そのほか、プリンスリーグ北海道王者の旭川実高(北海道)、5年ぶり日本一を狙う富山一高(富山)、PK戦で勝った丸岡高(福井)、4ゴール快勝の立正大淞南高(島根)が2回戦に駒を進めた。なお、2回戦は来年1月2日に行われる。

 1回戦の結果は以下の通り。

【1回戦】
(12月31日)
[味の素フィールド西が丘]
遠野高 0-4 岡山学芸館高
[岡]岡田知也(10分)、永田一真3(11分、50分、70分)

[駒沢陸上競技場]
国士舘高 0-1 米子北高
[米]崎山友太(7分)

仙台育英高 4-2 一条高
[仙]今野太勢2(13分、22分)、柳生雄哉(23分)、三田大史(34分)
[一]岩本涼太(47分)、松山知樹(65分)


[NACK5スタジアム大宮]
浦和南高 0-4 東福岡高
[東]大森真吾2(16分、21分)、野寄和哉(22分)、荒木遼太郎(47分)

尚志高 1-1(PK5-3)神村学園高
[尚]伊藤綾汰(55分)
[神]隅元聖也(80分+1)


[浦和駒場スタジアム]
帝京長岡高 6-0 高知西高
[帝]谷内田哲平(12分)、晴山岬3(18分、43分、46分)、冬至直人(59分)、礒貝飛那大(80分+3)

旭川実高 2-0 和歌山北高
[旭]山内陸2(33分、60分)

[ニッパツ三ツ沢球技場]
桐光学園高 0-5 大津高
[大]大崎舜(5分)、大竹悠聖3(10分、53分、59分)、宮原愛輝(80分)

丸岡高 2-2(PK5-4)東山高
[丸]田海寧生(2分)、宮永任(80分+2)
[東]久乘聖亜(33分)、井上竜稀(69分)


[等々力陸上競技場]
東邦高 1-3 大分高
[東]仲井涼太(33分)
[大]谷川海翔(7分)、山口卓己(19分)、菊地孔明(67分)


岐阜工高 0-4 立正大淞南高
[立]藤井奨也2(9分、39分)、鶴野怜樹2(23分、48分)

[県立柏の葉公園総合競技場]
明秀日立高 1-0 大阪学院大高
[明]二瓶優大(25分)

星稜高 2-0 関西学院高
[星]岩岸宗志2(6分、56分)

[フクダ電子アリーナ]
秋田商高 2-0 四日市中央工高
[秋]長谷川悠(34分)、富田蓮史郎(68分)

富山一高 3-2 西京高
[富]佐々木大翔2(8分、51分)、高木俊希(80分+3)
[西]木村悠人(68分)、冨田大登(78分)


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横浜FCジョン・チュングンが町田に完全移籍、今季は岡山でリーグ戦16試合出場

 FC町田ゼルビアは31日、横浜FCよりMFジョン・チュングン(23)を完全移籍で獲得したことを発表した。

 フランスのナント出身のジョン・チュングンは、2017年んい横浜FCに加入。今年は7月から岡山へ期限付き移籍し、リーグ戦16試合で2ゴールを記録した。

 クラブを通じて「FC町田ゼルビアの目標達成のために皆様と一緒になって戦っていきます。練習場、スタジアムで大きな声援をよろしくお願いします。みんなで、J1に行きましょう」とコメントしている。

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岐阜、21歳韓国人MFの来季加入内定を発表

 FC岐阜は31日、MF咸泳俊(21)が来季加入内定を発表した。

 クラブは韓国人MFの特徴を「豊富な運動量と、ダイナミックな守備でチームの勝利に貢献できて、パスセンスにも優れた」と紹介。咸泳俊はクラブ公式サイトを通じて以下のように意気込みを語っている。

「ハム ヨンジュンと申します。来シーズンFC岐阜に加入することになり、とても感謝しています。また、FC岐阜というすばらしいチームに入ることを光栄に思っています。チームに必要な選手になれるように一生懸命頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」

●MF咸泳俊
(はむ よんじゅん)
■生年月日
1997年5月4日(21歳)
■出身地
韓国
■身長/体重
174cm/65kg
■経歴
大田シチズンU15-JINGEO N K JFC U18-OPEN CYBER University
■代表歴
2018年:韓国ユニバー代表

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分野研究家

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注目対決は“公立の雄”大津が5-0快勝!“アジアMVP”のFW西川は初戦で姿消す

前半5分、大津高はFW大崎舜が先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 桐光学園高 0-5 大津高 ニッパ球]

 注目対決は“公立の雄”が快勝! 31日、第97回全国高校サッカー選手権は1回戦を行い、最注目カードの桐光学園高(神奈川)対大津高(熊本)戦は、大津がFW大崎舜(3年)の先制ヘッドとMF大竹悠聖(3年)の3得点の活躍などによって5-0で勝利した。

 AFC U-16選手権MVPのFW西川潤(2年)を擁するインターハイ準優勝校・桐光学園と、年代別日本代表や湘南内定CB福島隼斗主将(3年)らタレント居並ぶ“公立の雄”大津との注目対決。いずれも今大会の注目校だが、「インターハイ(決勝で)負けてからチャレンジャー精神を持ってやってきた」(西川)という桐光学園と、インターハイで8強入りして「(目標は優勝だが)一試合一試合やりたい」(福島)という大津はともに挑戦者精神を持ってこの試合を目指してきた。

 地元の大声援を浴びる桐光学園に対し、大津が立ち上がりの2発で主導権を握る。前半5分、左スローインを起点とした攻撃から大竹がクロスボールを入れる。これを相手CBに競り勝った大崎がヘディングシュートを叩き込んだ。

 先制された桐光学園は西川のスルーパスやMF佐々木ムライヨセフ(2年)のドリブル突破で反撃。だが、大津は10分、速攻から右サイドで相手CBと入れ替わった大崎がハイサイドまでボールを運んでラストパスを送る。大外でフリーの大竹が、右足シュートをゴール右隅に決めて2-0とした。

 桐光学園はボールを握って攻めようとするが、大津は前線にボールを通させず、カウンターからラストパス、フィニッシュまで持ち込んでいく。何とか悪い時間を乗り切った桐光学園は西川が鋭いターンで相手CBを置き去りにしてチャンス。33分には敵陣で相手スローインをインターセプトしたMF阿部龍聖(3年)の突破からFW敷野智大(3年)が左足シュートを放った。

 大津は桐光学園の攻撃を止めきれずに相手のセットプレーの数を増やしてしまっていたが、U-18日本代表CB吉村仁志(3年)が競り合いで強さを発揮。後半立ち上がりには西川のシュートを福島が2連続でストップするなど最後の局面で堅い。
 
 逆に後半13分、大津はカウンターからMF高見柊真(3年)が持ち上がり、左サイドからMF水野雄太(3年)が右足シュート。右ポストを叩いたこぼれを奥原が押し込み、3-0とした。
 
 大津はさらに19分、大竹が右サイド後方から上げたクロスがそのままゴールイン。桐光学園は前線にアタッカー5人を並べて反撃し、決定機を作るがそれを活かすことができない。前に出る桐光学園からボールを奪ってカウンターを連発した大津は、FW宮原愛輝(1年)のゴールでダメ押して5-0で快勝。注目対決を制して2回戦へ駒を進めた。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

大津が“1回戦屈指の好カード”で衝撃5発!東福岡や米子北などが初戦突破:1回戦第1試合

1回戦屈指の好カードは大津高に軍配(写真協力『高校サッカー年鑑』)
 第97回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を行った。第1試合では、大津高(熊本)や東福岡高(福岡)、米子北高(鳥取)などが初戦突破した。

 1回戦屈指の好カード。U-19日本代表FW西川潤(2年)を擁する今夏インターハイ準優勝の桐光学園高(神奈川)と、来季の高円宮杯プレミアリーグ復帰を決めた大津の一戦は、MF大竹悠聖(3年)がハットトリックを達成した大津が5-0で勝利をおさめ、2回戦に勝ち上がった。

 FC東京内定DF中村拓海(3年)を擁する東福岡は、“赤い彗星”のエースFW大森真吾(3年)が2ゴールを奪い、浦和南高(埼玉)に4-0で完封勝利。プレミアリーグWEST所属の米子北高(鳥取)は、1年生FW崎山友太の1点を守り抜いて国士舘高(東京A)を1-0で下した。

 その他、岡山学芸館高(岡山)と帝京長岡高(新潟)、大分高(大分)、明秀日立高(茨城)、秋田商高(秋田)が来年1月2日に行われる2回戦に駒を進めた。

【1回戦】
(12月31日)
[味の素フィールド西が丘]
遠野高 0-4 岡山学芸館高
[岡]岡田知也(10分)、永田一真3(11分、50分、70分)

[駒沢陸上競技場]
国士舘高 0-1 米子北高
[米]崎山友太(7分)

仙台育英高 14:10 一条高

[NACK5スタジアム大宮]
浦和南高 0-4 東福岡高
[東]大森真吾2(16分、21分)、野寄和哉(22分)、荒木遼太郎(47分)

尚志高 14:10 神村学園高

[浦和駒場スタジアム]
帝京長岡高 6-0 高知西高
[帝]谷内田哲平(12分)、晴山岬3(18分、43分、46分)、冬至直人(59分)、礒貝飛那大(80分+3)

旭川実高 14:10 和歌山北高

[ニッパツ三ツ沢球技場]
桐光学園高 0-5 大津高
[大]大崎舜(5分)、大竹悠聖3(10分、53分、59分)、宮原愛輝(80分)

丸岡高 14:10 東山高

[等々力陸上競技場]
東邦高 1-3 大分高
[東]仲井涼太(33分)
[大]谷川海翔(7分)、山口卓己(19分)、菊地孔明(67分)


岐阜工高 14:10 立正大淞南高

[県立柏の葉公園総合競技場]
明秀日立高 1-0 大阪学院大高
[明]二瓶優大(25分)

星稜高 14:10 関西学院高

[フクダ電子アリーナ]
秋田商高 2-0 四日市中央工高
[秋]長谷川悠(34分)、富田蓮史郎(68分)

富山一高 14:10 西京高


●【特設】高校選手権2018

広島がスウェーデン代表DFを完全移籍で獲得!「新シーズンが始まるのが楽しみ」

広島がエミル・サロモンソンを獲得
 サンフレッチェ広島は31日、IFKヨーテボリ(スウェーデン1部)に所属するDFエミル・サロモンソン(29)が完全移籍で加入することを発表した。

 リーグ18回の優勝を誇るIFKヨーテボリで2011年からプレーするサロモンソンは、スウェーデン代表にも名を連ね、これまで国際Aマッチで8試合1得点を記録している。

 クラブを通じて「サンフレッチェ広島に加入することができて、とても嬉しいです。ファンの皆さまの前でプレーし、この素晴らしいクラブの一員になれることを楽しみにしています。私はこの機会を嬉しく思いますし、新シーズンが始まるのが楽しみです」と加入を喜んだ。

●DFエミル・サロモンソン
(Emil Salomonsson)
■生年月日
1989年4月28日(29歳)
■出身地
スウェーデン
■身長/体重
183cm/75kg
■経歴
エンゲルホルム-ハルムスタッズ-ヨーテボリ
■代表歴
U-17スウェーデン代表
U-19スウェーデン代表
U-21スウェーデン代表
スウェーデン代表
国際Aマッチ:8試合1得点

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7年目のシーズンへ…36歳FW田中達也、新潟と契約更新

田中達也(36)が契約更新
 アルビレックス新潟は31日、FW田中達也(36)との契約更新を発表した。

 浦和で2001年にプロ生活をスタートさせた田中は、2013年に新潟に移籍。今季はリーグ戦31試合で2ゴールを記録した。

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シティがセインツ撃破で3戦ぶり白星!ペップ「勝つことが何よりも重要だった」

3点目を決めたセルヒオ・アグエロ
[12.30 プレミアリーグ第20節 サウサンプトン1-3マンチェスター・C]

 マンチェスター・シティは30日、プレミアリーグ第20節でDF吉田麻也の所属するサウサンプトンと対戦し、3-1で勝った。なお、吉田はベンチ入りも出番はなかった。

 26日にレスター・シティに1-2で敗れ、今季初の2連敗を喫したシティ。直近4試合で3敗と調子を落としている。シーズン後半初戦、年内ラストマッチに向けて、メンバーを5人変更。DFビンセント・コンパニとMFオレクサンドル・ジンチェンコ、MFフェルナンジーニョ、MFダビド・シルバ、MFリヤド・マフレズを起用した。

 シティは前半10分、マフレズとのワンツーで右サイド深くまで進入したMFベルナルド・シウバがマイナス気味に折り返し、D・シルバが左足で流し込み、先制に成功する。だが、追加点を奪えずにいると、37分に追いつかれてしまう。サウサンプトンは敵陣中央でボール奪取したMFピエール・エミール・ヘイビエルグが、そのままPA内まで持ち込んで豪快に右足シュートを突き刺した。

 反撃に出るシティは前半45分、MFラヒーム・スターリングがPA左で縦に仕掛けると、中央に折り返したボールをカットしたヘイビエルグのオウンゴールにより2-1と勝ち越しに成功。さらにアディショナルタイム3分には、左サイドからジンチェンコが上げたクロスをFWセルヒオ・アグエロが頭で合わせ、一気に突き放した。

 前半終盤の怒涛の攻撃で3-1としたシティは、後半に得点を奪えなかったが、40分にヘイビエルグが一発退場となったサウサンプトンに得点を許さず逃げ切り勝利。3試合ぶりの白星を飾った。

 クラブ公式ツイッター(@ManCityJP)によると、ジョゼップ・グアルディオラ監督は「私たちは良いパフォーマンスを見せたね。特に最初の30~35分は良かったよ。1-3は良い結果だけど、連敗していたから勝つことが何よりも重要だった」と振り返った。

●プレミアリーグ2018-19特集

岐阜MF全山海が鈴鹿アンリミテッドへ期限付き移籍「成長して戻ってきます」

 FC岐阜は31日、MF全山海(19)が鈴鹿アンリミテッドFC(JFL)へ期限付き移籍することを発表した。

 今季加入も公式戦の出場がなかった全山海。クラブを通じて「今シーズン、チームの力になれず残念ですが、これまで応援してくださったファン・サポーター、クラブに関わる全ての方に感謝します。成長して戻ってきますので、引き続き応援よろしくお願いします」とコメントした。

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水戸MF外山凌が秋田からレンタル復帰「期待してください」

 水戸ホーリーホックは31日、ブラウブリッツ秋田に期限付き移籍していたMF外山凌(24)が復帰することを発表した。今季はJ3リーグで14試合3得点を記録した。

 クラブを通じて「みなさんこんにちは。来シーズンは水戸でやる事が決まりました。チームのために自分のために大きな覚悟を持って毎日を過ごします。期待してください」とコメントしている。

 また、水戸はMF白井永地(23)との契約更新も併せて発表している。

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栃木、MFヘニキとGK石川慧との契約更新を発表

今季加入のヘニキが契約更新
 栃木SCは31日、MFヘニキ(29)とGK石川慧(26)との契約更新を発表した。

 今季リーグ戦38試合に出場したヘニキ。クラブを通じて「2019年も栃木SCでプレーします。とても光栄で嬉しく思っています。クラブの目標を達成出来るよう、精一杯戦う事をお約束します。応援よろしくお願いします」とコメントしている。

 石川は今季リーグ戦2試合に出場。「来シーズンも栃木SCでプレーさせていただくことができ大変光栄に思います。栃木SCを応援している全ての方々の為に、感謝の気持ちを忘れずに精一杯努力し頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」と来季の活躍を誓った。

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京都MF湯澤が契約更新、今季リーグ戦18試合に出場

湯澤洋介と契約更新
 京都サンガF.C.は31日、MF湯澤洋介(28)との契約更新を発表した。

 駒澤大卒業後、栃木、水戸でプレーした湯澤は、今季京都に完全移籍。リーグ戦18試合、天皇杯1試合に出場した。

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大宮DF河面が一般女性と入籍

河面旺成が入籍
 大宮アルディージャは31日、DF河面旺成(24)が一般女性と入籍したことを発表した。

 クラブを通じて「このたび、入籍したことを報告させていただきます。今まで以上に責任感を持ち、家族をしっかりと支えていけるよう、選手としても成長し続けます。引き続き、応援よろしくお願いします!」とコメントしている。

 河面は作陽高、明治大を経て2017年に大宮に加入。昨季はJ1リーグで1試合の出場にとどまったが、今季はJ2リーグで38試合に出場した。

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大宮DF高山が契約更新、今月29日には次男誕生

 大宮アルディージャは31日、DF高山和真(22)との契約更新を発表した。併せて、29日に同選手に第二子となる次男が誕生したことも明かしている。

 大宮ユース育ちの高山は、2015年にトップチームに昇格。今季リーグ戦の出場はなかったが、天皇杯2試合に出場した。

 クラブ公式サイトを通じて高山は「今年一年間、良いときも悪いときも応援してくださりありがとうございました。来シーズンも大宮アルディージャでプレーさせていただきます。 J2優勝、J1昇格を果たすために頑張ります。また、第二子が誕生しました。頑張ってくれた妻には感謝しかありません。家族が増え、より一層頑張らないといけませんし、妻に負けないように頑張ります。来年もよろしくお願いします! 良いお年を!」とコメントしている。

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バルサが異例の声明発表…ラビオの獲得合意を否定「規約に全く違反していない」

バルセロナがアドリアン・ラビオ獲得合意を否定
 バルセロナパリSGに所属するフランス代表MFアドリアン・ラビオ(23)の獲得報道を正式に否定した。

 パリSGの下部組織出身のラビオは、2012年にトップチームに昇格し、ここまで公式戦219試合24得点を記録。今季も12試合に出場しているが、現行契約は今季までとなっており、退団が確実視されている。

 そんな中、フランスメディアがバルセロナと加入合意に達したと報道。仮にこれが事実であれば、クラブとの契約が6か月以上残っている選手が他のクラブと契約を結んではならないという国際サッカー連盟(FIFA)のルールに違反したことになる。

 そういった観点から違反疑惑が取り沙汰されているバルセロナは、「フランスでの報道を受けて、FCバルセロナは、パリSGの選手獲得に関して、規約に全く違反していないことを表明する」と公式サイト上に声明文を掲載した。

 その声明文の中で、バルセロナは8月と1週間前にパリSGの強化担当責任者を通してコンタクトをとったことを認めたが「バルセロナは常に最大限の透明性で働くことを心がけており、それはパリSGのみならず、あらゆるどのクラブでも同様である。バルセロナはパリSGの選手、アドリアン・ラビオとのあらゆる種類の合意の存在を否定する」と獲得合意の報道を一蹴した。

●フランス・リーグアン2018-19特集
●リーガ・エスパニョーラ2018-19特集

新体制マンUが今季初3連勝!ポグバの2戦連続2ゴールなどで4発快勝

2試合連続2ゴールのポール・ポグバ
[12.30 プレミアリーグ第20節 マンチェスター・U 4-1 ボーンマス]

 マンチェスター・ユナイテッドは30日、プレミアリーグ第20節でボーンマスを本拠地に迎え、4-1で快勝した。

 オーレ・グンナー・スールシャール体制で2連勝を飾ったユナイテッド。26日のハダースフィールド戦から4人を入れ替え、DFエリック・バイリーとMFアシュリー・ヤング、MFアンデル・エレーラ、FWアントニー・マルシャルを起用した。また、家庭の事情で休暇を与えられていたFWロメル・ルカクがベンチに戻った。

 ユナイテッドは前半5分、右サイドのFWマーカス・ラッシュフォードが相手2人をかわしてクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだMFポール・ポグバが体を投げ出して右足で合わせ、幸先よく先制する。さらに33分、右サイドからエレーラがクロスを入れ、GKの前に飛び込んだポグバが頭で合わせて2-0とした。

 ポグバの2試合連続2ゴールで勢いづくユナイテッドは前半45分、最終ラインの背後に抜け出したマルシャルがPA右から右足アウトでクロスを供給。ラッシュフォードが右足で押し込み、3-0とする。しかし、アディショナルタイム2分にCKの流れからDFナタン・アケに1点を返され、3-1で前半を終えた。

 ユナイテッドは後半25分にラッシュフォードに代え、ルカクを投入。すると、2分後の27分、マルシャルが頭で落としたボールをポグバが裏へ浮き球パスを入れ、ルカクが右足シュートを決め、試合を決定づけた。34分には、スパイクの裏を見せた危険なタックルでバイリーが一発退場となったが、ユナイテッドが4-1で今季初の3連勝を飾った。

●プレミアリーグ2018-19特集

激戦ブロックも「ここを越えれば強くなれる」…FC東京内定・東福岡DF中村拓海の決意

東福岡高の右SBを務めるDF中村拓海(3年)
 強豪校が顔をそろえる最激戦とも呼べるブロックに組み込まれた。しかし、東福岡高の右SBを務めるDF中村拓海(3年)の視線は頂点しか捉えていない。

 2年次の昨季は選手権のメンバー入りを果たしたものの、チームは3回戦で姿を消し、中村自身に出場機会は訪れなかった。しかし、大舞台の雰囲気を味わえたのは大きなプラスであり、「去年は少し緊張感があったけど、今年はリラックスできて良い感じにモチベーションが上がっている」と充実した表情を浮かべると、「楽しみです」と翌日に控えた初戦を待ちわびている。

 日本一になるには目の前の対戦相手を下していく必要があり、東福岡が組み込まれたブロックには前回優勝校の前橋育英を筆頭に尚志、神村学園、浜松開誠館、長崎総科大附など強豪校が顔をそろえる。ベスト4まで辿り着くには茨の道が待っているが、「ここの山を越えていけばチーム的にも強くなる。しっかりと一つひとつ勝ち上がっていきたい」と力を込めた。

 見据えるは頂点だが、「チームの状態も雰囲気もすごく良い。あとは個人個人がモチベーションを上げていきたい」とまずは31日の初戦・浦和南戦に集中する。

 11月22日にはFC東京への加入内定が発表され、12月にはブラジル遠征を行うU-19日本代表に追加ながらも初招集されて貴重な経験を積んだ。「高校最後なので、ここで優勝して良い形でチーム(FC東京)に合流できればいい。応援して下さる方々もたくさんいるので、その前で結果を残したい」と高校最後の舞台へと向かう。

(取材・文 折戸岳彦)

●【特設】高校選手権2018

自身と指揮官にとって最後の選手権…松本内定の四中工DF山本龍平「笑顔にするには“単独優勝”しかない」

大会注目のDFのひとり、山本龍平(3年=松本内定)
 3年ぶりに選手権に還ってきた名門校、四日市中央工高。主将のDF山本龍平(3年=松本内定)ら3年生にとっては、最初で最後の冬の大舞台となる。

 今夏、地元・三重県で開催された総体では県予選の2回戦で敗退と悔しい思いをした。そこから這い上がって選手権への切符をつかんだのは、「彼の成長が大きかった」と樋口士郎監督は山本を高く評価している。

 チームの特徴はその攻撃力にある。県予選では5試合無失点とCBを努める山本を中心とした守備陣の安定ぶりが光ったが、トータルで27得点を挙げた攻撃陣のポテンシャルは高い。「全国でも通用すると思うので、攻撃の部分での良さをしっかり出していきたいです」と主将。自らの武器だと言う「ロングフィード」で山本は、攻守にわたってチームに貢献する。

 そして、最後の選手権になるのは3年生だけではない。95年から指揮官を努める樋口監督もまた、今年度限りでの退任を発表している。

 小倉隆史、中西永輔、中田一三の“四中工三羽烏”を擁し、27年前に選手権の頂点に立った四中工。しかし、そのときは帝京との両校優勝だった(※当時は決勝でのPK戦は行われなかったため)。樋口監督がエースとして出場した77年度、阪倉裕二らを擁した85年度、FW浅野拓磨(ハノーファー)が牽引した11年度はいずれも準優勝に終わっており、“単独優勝”は33回目の出場を誇る四中工の悲願だ。「(監督を)笑顔にするには“単独優勝”しかないので、そこを狙っていくだけです」と山本は気合いを込めた。

「すべては初戦です」。15回目の選手権に臨む樋口監督はそう手綱を締める。四中工の初戦は今日31日、出場44回目の伝統校、秋田商と激突する。

(取材・文 奥山典幸)

●【特設】高校選手権2018

体感した注目度の高さ。桐光学園FW西川潤「その中で何ができるか」

桐光学園高のU-19日本代表FW西川潤は得点王、日本一を目指して選手権に臨む
「個人的には得点王を目指してやっていきたい。今までやってきたことを初戦から出して、“自分の大会”と言われるように頑張っていきたい」。

 自身初の選手権を迎えた桐光学園高(神奈川)のU-19日本代表FW西川潤(2年)は、静かに意気込みを口にした。今夏のインターハイでは準々決勝で“5人抜き”のスーパーゴールを決めるなど計6得点を挙げて準優勝に貢献。その後、AFC U-16選手権ではU-16日本代表の10番を背負ってアジア王者に輝き、大会MVPも獲得した。

 そして、帰国後の選手権予選では5得点4アシストの活躍で全国大会出場権獲得。12月にはU-19日本代表に“飛び級”選出された。鈴木勝大監督も取り組む姿勢を讃える16歳は、成長へのこだわり、チャレンジャー精神を持ち続けてさらに進化してきている。

 開会式では「初めてなので(雰囲気に)ビックリしています」と驚いていた。その中で他校の選手からは、西川に対する多くの視線が。「プレッシャーにはならないですけれども、インターハイよりも注目度が上がっていると感じたので、その中で何ができるか」とピッチで力を証明することを考えている。

 初戦の対戦相手は九州のタレント軍団・大津高(熊本)。「今までやってきたメンバーとも最後なので、その思いを持ちつつ、大津にはCBにも(湘南内定の)福島隼斗くんだったり、(U-18日本代表の)吉村(仁志)くんだったりタレントがいる中ですけれども、しっかりと自分の力を発揮して上手く打開してやっていきたいと思います」と力を込めた。

 初戦が行われるニッパツ三ツ沢球技場は今年の選手権予選決勝で1ゴール2アシストを記録。良いイメージを持って臨むことができる。加えて地元の大観衆が自分たちの力に。「初戦で終わるのはちょっと寂しいですし、楽しんでいきたい。学校からの距離も近いので、ホームみたいな雰囲気になると思うんですけれども、そこでしっかりと自分たちの空気に飲み込んでやれればいい」。雰囲気を楽しみながら、観衆の期待に応える戦いをして必ず、勝つ。

 インターハイ決勝で逆転負けしてから、今度こそ日本一になることを目指して挑戦し続けてきた。個人、チームとしても結果を残して、平成最後の選手権を“西川潤の大会”にする。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

カンテが決勝点!パレスに辛勝のチェルシー、13勝4分3敗の4位で2019年へ

決勝点を決めたエンゴロ・カンテ
[12.30 プレミアリーグ第20節 クリスタル・パレス0-1チェルシー]

 チェルシーは30日、プレミアリーグ第20節でクリスタル・パレスと対戦し、1-0で勝った。

 勝ち点40で4位のチェルシーは、26日のワトフォード戦からスタメン2人を変更。MFマテオ・コバチッチとFWペドロ・ロドリゲスに代え、MFロス・バークリーとFWオリビエ・ジルを起用した。

 苦戦を強いられたチェルシーだが、決勝点は後半6分に生まれた。DFダビド・ルイスが敵陣中央からPA内に浮き球パスを入れると、右サイドから斜めに走り込んだMFエンゴロ・カンテが胸で受け、そのまま左足シュートをねじ込み、均衡を破った。

 年内ラストマッチを白星で飾ったチェルシーは、13勝4分3敗の4位で2018年の激闘を締めくくった。

●プレミアリーグ2018-19特集

全国制覇への道は注目対決からスタート、湘南内定の大津CB福島「自分が西川に負けたら勝てない」

大津高の注目CBコンビ、湘南内定CB福島隼斗主将(左)とU-18日本代表CB吉村仁志が桐光学園高の前に立ちはだかる
 最初で最後の選手権を駆け抜ける。第97回全国高校サッカー選手権が30日、開幕。駒沢陸上競技場で行われた開会式にはJクラブへ進む選手たちも参加し、選手権の雰囲気を体感していた。

 4年ぶりの出場となる“公立の雄”大津高(熊本)の湘南内定CB福島隼斗主将(3年)は、「みんな気持ちは高まっています」とコメントした。現3年生にとっては待望してきた初舞台。初戦はU-19日本代表FW西川潤(2年)擁する桐光学園(神奈川)との注目対決となっているが、練習、青白戦含めてチームの状態は良いようだ。

 目の前の試合を一つひとつ戦っていく。福島はそのスタンスを強調した上で大目標に全国制覇を掲げる。昨年度選手権優勝の前橋育英高(群馬)を3-0で破るなど8強入りしたインターハイで得た手応え。「優勝できる力は本当にあると思います。インターハイでそれが分かったので、自信になっているんで優勝したいですね」。12月14日、12月16日のプレミアリーグプレーオフでは、プリンスリーグ東海優勝の静岡学園高(静岡)、プリンスリーグ関東優勝の矢板中央高(栃木)を撃破してプレミアリーグ参入を決めるなどチームは夏からさらに進化してきている。

 桐光学園戦へ向けて攻撃陣は「気合入っている」(福島)。また、勝利へのポイントの一つとなるのが西川封じだ。他の相手選手をケアしながら、U-18日本代表CB吉村仁志(3年)との強力CBコンビやDFライン、そしてチーム全体で西川にボールを触らせないことが重要になってくる。

 その上で福島は「自分が西川に負けたら勝てないと思う。常に西川は自分が見ておきたい。強い気持ちを持って戦いたいと思います」と力を込めた。自分がやられれば相手を乗せてしまうことは理解している。登録身長178cmと特別な高さはないものの、その読みや間合いでボールを奪う頭脳派CBが最注目アタッカーの前に立ちはだかる。

「色々な人に自分のプレーを見てほしい。身長は高くないですけれども、他のところで目を向けられるように。活躍をしたいというのがあります」と福島。まずは注目対決を、難関を突破して笑顔で2019年を迎える。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

[12月31日 今日のバースデー]

Japan
GK杉本拓也(藤枝、1989)*シュートストップに自信を持つGK。18年に鳥取から加入した。
MF湯澤洋介(京都、1990)*密集をすり抜ける鋭いドリブル突破が特長のアタッカー。
DFジャイロ・ロドリゲス(山形、1992、ブラジル)*18年に加入したが、開幕前の負傷で出遅れたDF。契約満了が発表された。
MF金成純(琉球、1995、北朝鮮)*世代別の北朝鮮代表経験を持つ愛知県出身のMF。朝鮮大から18年に加入した。

World
FWセイドゥ・ドゥンビア(ジローナ、1987、コートジボワール)*脅威的なスピードが武器。柏や徳島でのプレー経験も持つFW。

Former
GKグレゴリー・クーペ(元パリSGほか、1972、フランス)*フランスリーグ随一といわれた守護神。冷静な判断力を持っていた。

Others
俵万智(歌人、1962)
江口洋介(俳優、1967)
大黒摩季(歌手、1969)
東貴博(Take2:タレント、1969)
中越典子(女優、1979)
村主章枝(フィギュアスケート、1980)
市井紗耶香(歌手、1983)
パトリック・チャン(フィギュアスケート、1990)

森保一×二宮清純特別対談「南野はモドリッチ」「堂安は中田ヒデを思い出した」

対談する森保一監督(右)と二宮清純氏
 いよいよ1月5日に開幕が迫ったAFCアジアカップUAE2019。西野朗前監督の下、2大会ぶりのベスト16入りを果たしたロシアワールドカップを経て、日本代表の指揮を託された森保一監督が就任後初の国際大会に臨む。2018年に戦ったキリンチャレンジカップの5試合は4勝1分の無敗。10月16日にはロシアワールドカップ8強のウルグアイを4-3で下すなど、順調な滑り出しを見せている。12月25日発売の『週刊現代』(講談社)2019年1月5・12日合併号に、森保監督を現役時代から取材するスポーツジャーナリストの二宮清純氏が特別寄稿。ゲキサカでは『週刊現代』本誌におさまらなかった部分も含め、2人の対談を掲載する。

二宮 ウルグアイ戦は3点を取られながらも4点を取って勝ちました。見ている私たちからすると非常に面白い試合でしたが、監督としても面白い試合だったのではないですか?

森保 そうですね。FIFAランキングで見ればウルグアイの方が上のチームですし、これまでの歴史や結果を見ても、彼らの方が上だと思います。ただ、我々も日本代表としてベスト16の壁を越え、ワールドカップでベスト8以上に行くことを目標としている中で、格上のチームに対してただチャレンジするのではなく、彼らと同じ目線で戦うことが必要です。その意味で選手が堂々とした戦いを見せてくれたことが何よりも良かったですね。勝つことはすごく大切だと思いますし、勝つことにこだわってやっていく中で勝てたことは良かったですけど、それ以上に選手が堂々とアグレッシブに戦ってくれたところが良かったと思います。

二宮 若い選手のプレーを見ていると、まったく気後れしていない感じですね。

森保 その言葉がピッタリかもしれません。気後れせずに戦ってくれたというところは、私の中で今後がすごく愉しみだなというふうに思いました。

二宮 南野拓実選手はウルグアイ戦でも2点取りましたが、彼の評価というのはいかがですか。

森保 現代サッカーにすごく合っている選手だと思いますね。攻撃が特徴の選手ですが、チームのためにハードワークできますし、守備に関わりながら得点も奪える。ポジションは違いますけど、タイプとしてはクロアチアのモドリッチに近いかもしれないですね。

二宮 それはすごい評価ですね。

森保 モドリッチは2018年のFIFA年間最優秀選手に輝きましたが、これまで賞を取ってきたメッシやクリスティアーノ・ロナウドと比べると、攻撃だけでなく、献身性を持ってチームのために戦える選手です。チームのためにハードワークしつつ、個としても高いレベルのプレーを見せる。モドリッチが今回、受賞したことは、現代サッカーにおけるスーパースター像がちょっと変わったような気がしています。

二宮 堂安律選手を見ていると、中田ヒデ(英寿)が出てきたときをちょっと思い出しました。代表デビュー戦だった韓国戦で、相手にぶつかっても倒れない。これは強いなと思ったんですけど、堂安選手も強いですよね。

森保 強いと思いますね。気持ちも強いです。彼らは志を持って海外に出て、そこで成功したいというハングリーな気持ちを持っています。それが代表での戦いにも表れていたと思います。海外の当たりの強さに負けず、その中でどうやってプレーするのかというところを身に付けて、それを代表でも見せてくれているのかなと思います。


二宮 中島翔哉選手は何かやってくれそうな雰囲気を持っていますよね。あそこにボールが行くと何か起こるんじゃないか。そういう楽しみがあります。

森保 本当にそうですね。攻撃のアイデアをすごく持っている選手だと思いますし、相手に囲まれていても、それをあまりプレッシャーに感じていないようなところがあります。

二宮 プレッシャーを楽しんでいるような感じですよね。

森保 楽しんでいるという言葉がピッタリですね。

二宮 サッカー小僧みたいな感じですよね。シュートも上手い。

森保 貪欲にまずは自分がゴールを奪う。得点に絡むということを一番に考えている選手だと思います。得点を奪うための上手さを持っている選手ですね。

二宮 森保さんは現役時代はボランチだったわけですが、同じボランチの遠藤航選手あたりを基準にして見ているのかなと思ったんですけど、いかがですか。

森保 基準といいますか、自分がやってきたポジションでもありますし、ディフェンシブなボランチというのは自然と見ているところはあります。私には守備しかなかったですけど(笑)。今の選手は守備で強く行きつつ、攻撃にも絡んでいく。まさに遠藤はそういう選手ですね。その意味では自分が現役でやっていたころとはレベルが違うなと思います。

二宮 そんなことはないでしょう。ハンス・オフト元日本代表監督が言ってましたが、森保さんはディシジョンスピードが速いんだと。森保さんについてオフトさんに聞いたとき、僕が技術やスピード、体力について聞いたら、「それはサッカー選手にはあまり重要ではない」と言ったんですね。それでは彼は何が一番優れているのかと聞いたら、シンキングスピードだと。考えるスピードがチームで一番速いんだと言っていて、そのとき僕はシンキングスピードというのはいい言葉だなと思ったんですよね。

森保 技術がない分、判断力を速くして次の展開につなげていくというのは、自分がサッカーの世界で生き残っていくために必要なことだと思っていたので、そこを磨いていったというのはあると思います。


二宮 ウルグアイ戦に話を戻すと、3点取られても4点取ったことの方が僕はいいと思うんですけど、一方で課題も残ったと思うんです。カバーニあたりが突破を仕掛けてくると、なかなか止められないですよね。

森保 そうですね。

二宮 ああいうプレーを日本の勤勉さや連携で止めるとなると、どのような課題がウルグアイ戦で見えてきましたか?

森保 一つは個の力。もっと上げていきたいと思います。ロシアのワールドカップで日本代表がいい戦いをできたというのは、個のレベルが上がって、かつチームとしての連携、連動があったからだと思っています。その中で、二宮さんがおっしゃるとおり、カバーニのような選手が個で突破してくるときには、局面の1対1で勝てるような強さをさらに身に付けていかなければいけないなと思っています。プラス日本の良さであるカバーし合う連携、連動ができれば、世界とも対等に戦っていけると思いますし、より高いところにいけると思っています。

二宮 チームを見ていると、やはり青山敏弘選手が効いているなと思うんですけど、サンフレッチェから一緒にやってきて、彼はある意味、森保イズムの体現者ですよね。彼に期待するのはどういうところですか。

森保 森保イズムというのがどういうものなのかは説明しづらいですが、広島で長く一緒に戦ってきた中で、私がやろうとすることをピッチで体現してくれる選手だと思っています。大前提として代表に選ばれるレベルの選手でなくてはなりませんが、私がやろうとすることをプレーで他の選手に伝え、チームに浸透してもらえればと思います。

二宮 ある意味、分身と言ってもいいんですかね?

森保 メンタル的にはそうですね。プレーに関しては彼の方が全然上ですよ。自分なんかよりよっぽどレベルの高いことをやっています。彼はスーパーなワンタッチパスであったり、見ていて美しいと思うような華麗なプレーも見せますが、泥臭くやり続けることもできます。そこは自分と似たところも持ち合わせてくれているのかなと思います。

二宮 よく規律という言葉を使われていますが、あれはオフトさんの影響ですか? 当時からよくディシプリンという言葉を使っていましたよね。

森保 そうですね。そこはオフトさんの影響が大きいと思います。サッカーをやる上で、ベースとなる規律、立ち返るところがなければ、自由にプレーしていいよと言っても、なかなかその自由なプレーにはつながっていかないのかなと思っています。

二宮 立ち返るところがないといけない。

森保 そうですね。チームとしてのルールといいますか、最低限の規律がなければ、選手それぞれの良さも出せないし、チームとしての戦いもやはりできないのかなと思いますね。


二宮 歌舞伎の中村勘三郎さんが「型破りというのは、型を身に付けてから、それを破るから型破りなんだ。型がないのは、ただの形無しだ」と言っているんですね。つまり、基本がない、規律がないのは単なる形無しだと。

森保 素晴らしい言葉ですね。

二宮 森保さんもまず規律を作る。

森保 規律ですね。確固たるベースがあって、そこが安定していればいるほど、上積みとなるオプションも増えていくと思いますし、より力のあるものが出来上がっていくんじゃないかなと思います。

二宮 ロシアワールドカップで日本代表を率いた西野朗前監督は魂のあるチームを作ったというふうにおっしゃっていましたよね。

森保 はい。日本代表を応援してくださったみなさんも、日本人としての心を感じていただける部分があったとしたら、西野さんがそういうチーム作りをされていたんだろうなと。そこはしっかり次につなげていきたいと思っています。

二宮 ありがとうございました。



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鳥栖の33歳MF高橋義希が契約更新、「17の誇りを胸に!」

MF高橋義希が鳥栖との契約を更新
 サガン鳥栖は30日、MF高橋義希(33)との来季の契約を更新したことを発表した。

 33歳の高橋は今季J1で30試合に出場して1得点。天皇杯で4試合、ルヴァン杯で4試合に出場した。クラブ公式サイトではシンプルなコメント。「17の誇りを胸に!感謝 ヨシキ」と伝えている。

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東京V、MF梶川諒太と契約更新

MF梶川諒太が東京Vと契約更新
 東京ヴェルディは30日、MF梶川諒太(29)との来季の契約を更新したことを発表した。

 梶川は今季J2で34試合に出場し、天皇杯では2試合、J1参入プレーオフでは2試合に出場している。

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北九州の前田和哉アカデミーコーチが退任

 ギラヴァンツ北九州は30日、前田和哉アカデミーコーチ(36)が退任することを発表した。

 前田氏はC大阪、山形を経て、2017年に北九州で選手としての現役を引退。今季から北九州のアカデミーU-15コーチとしてU-14を担当していた。

 クラブ公式サイトでは前田氏のコメントを掲載している。

「この度、私、前田和哉は、新しい道へ挑戦することを決意し、ギラヴァンツ北九州を離れることとなりました。今後はサッカーから離れ新たな分野へ挑戦いたしますが、前田和哉はずっとギラヴァンツ北九州のファンとして応援し続けます。そして、皆さんの頑張りに負けないように挑み続けたいと思っています。長い間、本当にありがとうございました」

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