父は元Jリーガー。流経大柏の192cmGK佐藤、急遽先発も役割果たして完封勝利

流通経済大柏高GK佐藤藍大は積極的な飛び出しなどで無失点勝利
[11.10 選手権千葉県予選準々決勝 八千代高 0-1 流通経済大柏高 柏の葉]

 急遽先発することになった大型守護神が、名門を救った。0-0の後半8分、八千代高はループパスで抜け出した左SB清水啓介(3年)がゴール至近距離からシュートを放つ。だが、流通経済大柏高はここで慌てて動かずに「止まった」GK佐藤藍大(3年)がストップ。伊佐孝徳GKコーチもベストの判断でシュートセーブした教え子を讃えていた。

 この日、八千代はクロスなどゴール前に放り込んで来るボールも多かった。だが、192cmの大型GK佐藤は「自分の長所のハイボールへの高さを活かして、相手も放り込んでくるので自分が積極的に出ていけば相手のチャンスを防げるかなと思っていました」というように積極的に飛び出して触り、相手のゴール前での2次攻撃をほとんど許さなかった。

 後半35分に先制した後は、相手の連続ロングスローなどがPAへ。「最後は自分が全部触ってやろうと」飛び出したところでクリアできなかったシーンもあったが、ゴール前の制空権を握り続けた守護神の奮闘もあり、流経大柏は1-0で勝利した。

 この日は積極的な飛び出しと、冷静にシュートコースを消すことで勝利に貢献。だが当初、佐藤がこの準々決勝に出場する予定はなかったという。佐藤は負傷を抱えていたが、正守護神のU-17日本代表GK松原颯汰(2年)が八千代戦の2日前に発熱。とても万全のコンディションとは言えなかったが、佐藤は急遽先発の準備をすることになった。そしてかなり緊張して迎えたというこの日。だが、今年、ナショナルGKキャンプメンバーに選出され、Jクラブも興味を示すほどの注目守護神は見事に大役を務めきった。

 選手権は「3年間の集大成」という大会。そして、彼にとってはリベンジの舞台でもある。インターハイ予選決勝では延長後半終了間際から“PK戦要員”として出場したが、直後に決勝点を奪われて、チームは予選敗退となった。「あの日のことは今でも忘れていなくて、この選手権で借りを返していきたい」と意気込んでいる。

 父・佐藤大さんは元柏のGK。将来は父のようにプロ、そして「日本を代表するようなGKになりたいです」という佐藤は、ここからの戦いで先発でも、ベンチスタートになっても最高の準備をして、3年間目指してきた全国制覇に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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久々復帰でA代表定着へ…FW鈴木武蔵が「忘れちゃいけない」もの

すでにチームに馴染んだ様子を見せていたFW鈴木武蔵(札幌)
 今年3月に初招集された北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵は9月以来の日本代表復帰。今度こそ定着を果たすため、「もちろん自分もアピールしたい思いは強いし、競争があることは選手として成長できる場所でもあると思う。チームとは違う立ち位置だけど、どんどん自分の特長を出して勝負していきたい」と意気込みを語った。

 FW大迫勇也(ブレーメン)が負傷の影響により万全ではなく、9月の代表活動で招集されていたFW浅野拓磨(パルチザン)とFW鎌田大地(フランクフルト)はいずれも今回はMF登録。そうして迎えた今回、FW永井謙佑(FC東京)とともにFWのポジションで選ばれたのはリオ五輪代表の鈴木だった。

 日本代表の1トップに話が及ぶ際、“大迫の代役”というのが一つのテーマになる。しかし、スピードタイプの永井が定着しつつあるように、森保一監督が求めているのは必ずしも同じプレーではない。鈴木自身も「大迫選手には大迫選手の良さがあるし、永井君には永井君の良さがある。そこは忘れちゃいけない」と強調する。

 だからこそ「自分らしさを忘れずに成長していければ」という心構えで臨もうとしている。「今年はミシャ(札幌・ペトロヴィッチ監督)に教わって動きの部分ですごく考えるようになったし、代表でも普段の練習や、コンサでの試合のような自分が出せれば良い結果がついてくる」。札幌での活躍が代表選出に至ったのだから、まずはそうしたプレーをしっかりと発揮する構えだ。

 これまでFWとして取り組んできたのは「動き出し」の部分。日本代表ではMF柴崎岳(デポルティボ)を始め、2列目にも質の高いパスの出せる選手が揃うため、「一緒にやっていて、この人はこのタイミングなら出せるんだというのを自分が見つけるのも必要だし、自分がこのタイミングで欲しいと伝えるのも必要」。わずかな期間で周囲との連携を高め、初のアジア予選での出番を狙う。

(取材・文 竹内達也)
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[MOM3054]丸岡FW川中浩夢(2年)_チームが目指すゴールの形。2度目の選手権へギア

決勝ゴールを挙げたMF川中浩夢(2年)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.10 高校選手権福井県予選決勝 丸岡2-1北陸 福井]

 奪ってから縦に速いアタックでチャンスを仕留めた。丸岡高の決勝ゴールは「チームが目指していた」という理想の形から生まれた。

 トップ下に君臨するMF川中浩夢(2年)が勝利を決定付ける2点目をマーク。「いいボールがきたので、あとは決めるだけでした」。後半10分、中盤でパスをカットしたDF遠藤悠生(3年)の縦パスに抜け出すと、ドリブルから右足を振り抜き、ネットを揺らした。

 鋭いドリブルで切り裂き、カットインからフィニッシュに持ち込むなど、終盤にかけては立て続けにゴールを強襲。80分のフル出場で両チーム最多となる8本のシュートを浴びせ、攻撃陣を牽引する働きを見せた。

「選手権に向けて、気持ち的に変わってきたかな。もっとやってもらわないと困る選手」と小阪康弘監督も期待を寄せるキープレイヤー。1年生だった昨年度も選手権の舞台に立った川中は北信越プリンスリーグ、全国大会での経験を生かし、「チームを勝たせられるプレー」に徹する。

(取材・文 佐藤亜希子)
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「ヤマ場だった」八千代戦を“らしく”1-0で突破。流経大柏が千葉準決勝へ

後半35分、流通経済大柏高MF大西悠介が右足で決勝ゴール
[11.10 選手権千葉県予選準々決勝 八千代高 0-1 流通経済大柏高 柏の葉]

「ヤマ場」の一戦で勝負強さを示した。10日、第98回全国高校サッカー選手権千葉県予選準々決勝が行われ、昨年度全国2位で千葉3連覇を狙う流通経済大柏高と伝統校の八千代高が激突。流経大柏が1-0で勝ち、準決勝進出を決めた。流経大柏は27日の準決勝で翔凛高と戦う。

 “流経らしい”とも言える1-0で「ここが一番ヤマだった」(本田裕一郎監督)という一戦を乗り越えた。10度目の全国出場を狙う八千代は今年、インターハイ予選で敗退した有力校が参加した“裏インターハイ”で帝京長岡高(新潟)などを破って優勝しているチーム。対して、流経大柏はエースFW森山一斗(2年)が負傷離脱中でU-17日本代表GK松原颯汰(2年)も体調不良のために不在と難しい状況で大一番に臨んでいた。

 互いに守備意識が高く手堅い戦い。流経大柏は多少アバウトなボールでも前線に入れ、そこから推進力際立つ左MF大西悠介(3年)がドリブルシュートへ持ち込む。一方の八千代はMF青木奏人主将(3年)の前線を追い越す動きや高い攻撃力を備えたFW飯村晴季(3年)のキープ力、正確な右足キックを交えた攻撃で攻め返す。

 0-0の後半開始から流経大柏は2人を入れ替えたが、先にビッグチャンスを作ったのは八千代の方。1分にFW松尾倫太郎(2年)が決定的な左足シュートを打ち込むと、右SB岡村涼楓(3年)の好守でピンチを凌いで迎えた8分には、青木のループパスに走り込んだ左SB清水啓介(3年)がゴール至近距離からシュートを放った。

 だが、流経大柏は192cmの超大型GK佐藤藍大(3年)がシュートコースを消してストップ。逆に後半から投入されたMF橋本佑斗(3年)の配球や、俊足SB清宮優希(2年)のオーバーラップとロングスローなで相手にプレッシャーをかける。

 後半33分にはクリアボールに反応したMF八木滉史(3年)のグラウンダーミドルがゴールを捉える。だが八千代はGK関本海(3年)が好守。個々の守備意識高く、チャレンジ&カバーや球際の強度ある守備を徹底し、無失点を継続した。

 だが、流経大柏の守りもそれ以上の強固さ。八木が「古谷が戻ってきてここ2試合安定した守備が続けられている。まずヘディングで絶対に勝ってくれる古谷と、クレバーな藤井の2人の関係性が良いですし、(ボランチの)渡会だったり自分がカバーに行くのでバランスは良いかなと思います」と手応えを口にしていたように、U-17日本代表候補CB藤井海和(2年)とCB古谷優斗(3年)、守備に専念していたMF渡会武蔵(3年)や運動量豊富な八木らが隙を見せずに守っていた。

 健闘した八千代だったが、勝負どころでその守りを破るパワーを発揮することはできず。そして後半35分、流経大柏がスコアを動かす。右サイドの橋本のクロスをファーサイドの渡会が落とすと、これを大西が右足で鮮やかに決めて先制点。八千代も交代出場のDF山下虎太朗(3年)の連続ロングスローなどから反撃したが、最後まで1点を奪うことができなかった。

 流経大柏は昨年度の選手権3回戦、準々決勝で1-0勝利。一昨年度は優勝したインターハイの準決勝と決勝、選手権でも3回戦と準決勝を1-0で勝ち切るなど、県予選やリーグ戦を含めて苦しい展開の試合を1-0でモノにする強さを見せてきた。
 
 だが、今シーズンはここまで公式戦で1-0の勝利がゼロ。無失点試合も少なかったが、それを「ヤマ場」のゲームでやり切ったことは今後へ向けてプラス材料だ。また、本田監督は緊迫した試合を経て、選手が成長することを期待する。「勝ちがどんな練習よりも大きい。で、急に成長するってことがあるでしょう。高校選手権は。勝って行くとぐっと自信をつけて変わっちゃうんだよね」と語った。

 現在は、プレミアリーグで1試合も出場していなかった橋本とMF林春輝(3年)が「急に出てきた」(本田監督)。また、八木は「トップと関係なくても、3年生がラストということで自覚や最後のところ頑張ろうという姿勢が出てきた。(特に橋本や林は) ラストチャンスというところでそのチャンスを掴みつつあるし、他にも良い3年生がいる」と期待する。

 競争を経て最後に台頭してきた3年生選手の存在に加え、勝負の肝を離さない勝ち方ができてきている流経大柏。松原はもちろん、森山も予選終盤に復帰する可能性がある。ヤマ場を乗り越え、今後へ向けて視界が広がりつつあるが、一戦必勝。八木は「(流経大柏にとって)県予選3連覇は今までない。でも、そこに目を向けずに、1回戦、2回戦を大事にしてきたので、次も準決勝という目の前の試合を着実に戦って、一個ずつ勝てるようにしていければいい」と力を込めた。昨年、一昨年と2年連続での全国2位から日本一へ。そのために一つ一つ、着実に壁を突破する。

(取材・文 吉田太郎)
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「普段とやっていることは変わらない」川島永嗣、ただ一人リカバリー組から離れてGK練習

ただ一人、リカバリーメニューではないGK練習をこなす川島永嗣
 日本代表は11日、カタールW杯アジア2次予選・キルギス戦(14日)に向け、ビシュケク市内で始動した。初日から参加した13人のうち12人はリカバリーを目的とした軽い調整。しかしただ一人、GK川島永嗣(ストラスブール)だけは本格的なGKメニューを消化し、時には横っ飛びも見せながらコーチのキックを受け止めていた。

 今季の公式戦出場時間はゼロ。それでも川島は、A代表に選ばれている理由を初日のトレーニングから体現していた。「一試合一試合、相手も違うし、環境も違うし、どれだけ順応しながら結果を残せるかが大切。残された時間で最大の準備をしていい結果を残したい」。そんな言葉どおり、いまできる準備をひたむきに続けている。

 自身の現状を「コンディションも良い」と言及した川島。初日の練習も出場機会のために取り組んでいるのではなく、「(フランスを)出る前も練習してから来た。自分もコンディションをよくするというより、より良いプレーをするために一日一日過ごしているだけ。この二試合があるからといって、普段とやっていることは変わらない」のだという。

 今回の活動では異例の2チーム編成を敷いた森保ジャパン。欧州組の中にはキルギスでチームを離れる選手もおり、川島も「選手にとっては集中しやすい環境を整えてもらっている部分もある。移動はヨーロッパの選手は長くないし、今までより良い状況で戦える」と理解を示したが、川島自身は日本に戻ってキリンチャレンジ杯にも帯同する。

 もっとも不動のメンタリティーを持つ36歳はそれにも順応していくつもりだ。「自分たちの国のために結果を残して、見ている人たちを感動させられることを目指すことが大前提」と自らのプレーに焦点を当てた川島は「若い世代を強化するという目で状況を見られるかもしれないが、選手がそんなことを考える必要はない。結果だけを求めて、どういうパフォーマンスをして結果を残すかを集中すればいい」と力強く言い切った。

(取材・文 竹内達也)
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クロップが“通説”を否定「そんなもの存在しない」「むしろポジティブ」

プレッシャーを感じていないユルゲン・クロップ監督
 リバプールのユルゲン・クロップ監督はプレミアリーグの優勝争いに対し、まったくプレッシャーを感じていないようだ。英『ミラー』が伝えている。

 プレミア首位を走るリバプールは10日、ホームで開催された第12節で2連覇中のマンチェスター・シティと対戦。優勝レースを占う一戦として注目された中、リバプールはMFファビーニョとFWモハメド・サラーのゴールで序盤に2点を先行すると、後半の立ち上がりにはFWサディオ・マネが決め、3-1で昨季王者を撃破した。

 これで4位に後退したシティとの勝ち点差を9に広げ、2位レスター・シティ、3位チェルシーとも8ポイント差。ライバルより何歩も先を行き、完全に追われる立場となっているが、クロップ監督はチームとしてプレッシャーをまったく感じていないと語っている。

「率直に言うが、私たちはいかなるプレッシャーも感じていない。もし君が私たちの側にいるのであれば、勝ち点9差はポジティブだ」

「他のチームの人々は100%、あるいはもうすでに言っているかもしれないが、ここからリバプールは失速しうると言うだろう」

「それは非常にネガティブなやり方だ。だが、私は約束するよ。私たちはそんなの気にしていないってね」

 強気な姿勢を示したクロップ監督は「11月に首位がどこかなんて重要じゃないだろう? 大切なのは5月にその位置にいることだ」と強調。そして「まだ11月だ。プレッシャーなどはまだ存在しない。いずれは感じるときが来るだろうが、現時点では自分たちの実力を発揮するべく努力するだけだ。それが最終的にどうなるか、見てみようじゃないか」と説いた。

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間近で感じたFWロドリゴの“伸びしろ爆弾”…長友が久保建英にエール「ここで弾けて」

子どもたちと記念撮影する日本代表DF長友佑都
 日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)は前回の国際Aマッチウィーク以降、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)でレアル・マドリーと2度の対戦を経験した。そこで気になったのは18歳のFWロドリゴ・ゴエスの変化。「若い選手の伸びしろは爆弾というか…」と独特の表現を用い、その成長に舌を巻いていた。

 長友が所属するガラタサライは今季、欧州CLでR・マドリーと同じグループAに在籍。10月23日に行われたホームゲームでは0-1の惜敗だったものの、今月6日のアウェーゲームでは0-6の大敗を喫した。中でも2試合目では、18歳のロドリゴがハットトリックの大活躍。目の前で華々しいパフォーマンスを披露された。

 そこで長友が感じたのは、18歳の若者が短期間で遂げてきた成長の大きさだった。ロドリゴはガラタサライとの1試合目に出場した後、リーグ戦初先発となった10月30日の第11節で今季2点目を記録。そうして迎えた2試合目では「(先発)点を取ってから、全然違う顔をしていたし、全然違う選手になっていた」と振り返る。

 長友によると、そうしたブレイクをもたらしたのは「やれるという自信」だ。若手選手の潜在能力を「背負っている爆弾がでかい」と評した33歳は、ブレイクの瞬間を「爆弾のようにはじける」と表現。そうした素質が開花した時の伸びしろは「若ければ若いほど大きい」のだという。

 だからこそ、10日の試合でようやく初ゴールを決め、自信につながるパフォーマンスを見せたばかりのMF久保建英(マジョルカ)にも期待を寄せる。今回はU-22日本代表合流のため共にプレーすることはない後輩に「タケフサも自信をつけたと思うし、ここで弾けてトップレベルまで行って欲しい」とエールを送っていた。

(取材・文 竹内達也)
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【動画】#ウイイレコソ練 離れコンカに必殺スローイン…マル秘テクを実践?

【動画】#ウイイレコソ練 離れコンカに必殺スローイン…マル秘テクを実践?
『eFootball ウイニングイレブン2020』(ウイイレ2020)がついに開幕!! ゲキサカFC第1期生のカクケン、ARATAはオンラインディビジョン(オンディビ)でレート1000を目指します。

2人を指導するのはJeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)認定のプロプレイヤーで、ウイイレ世界一を決める「PES LEAGUE WORLD FINAL」で3年連続世界ベスト8のMayageka。「レート1000への道」の番外編「#ウイイレコソ練」では、師匠の教えを習得するため、実際のプレイ映像を2人で見返しながら正しい判断、テクニックを身に付けていきます。

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[MOM3053]岡崎城西FW細野晃平(2年)_「あいつのスピードは止められない」韋駄天FWが成長示す決勝弾

FW細野晃平(2年)が決勝ゴール
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 高校選手権愛知県予選準決勝 岡崎城西1-0熱田 パロ瑞穂]

 2年生ストライカーが大仕事を果たした。スピードを生かした裏抜けを得意とするFW細野晃平(2年)が痺れる決勝ゴール。昨年度からの成長ぶりを示し、岡崎城西高を7年ぶりの決勝へと導いた。

 前半20分、クリアボールに競ったMF若槻唯杜(3年)が送ったボールをセンターサークル内でおさめると、最大の見せ場が訪れた。スピードに乗ったドリブルで相手を振り切り、エリア内に侵入。PA内右角度のない位置から右足を振り抜き、ファーサイドの隅に流し込んだ。

 進化を示すゴールだった。1年生から出番をつかんできたが、決定力に課題を抱えていた。「去年も自分が決められなくて負けてしまった。インハイも決定機を決められなかった」。悔しさを糧にシュートの自主練習を積んできた。ひたむきな努力は実を結び、3試合連発で今大会6点目をマークした。

 パロマ瑞穂スタジアムで躍動した韋駄天を、金重卓広監督もMOMに挙げた。「チャンスを数多く作れるけれど、決定機を外してきた選手だった。ああやって決められるとスーパーじゃないかな。あいつのスピードは止められないもんね」と目を細めた。

 シュート以外の場面でも体を張って起点となり、前線からのディフェンスで献身的を示した。憧れは日本代表の万能型FW大迫勇也(ブレーメン)。大迫も活躍した選手権の舞台まであと一勝。大会中にも進化著しい2年生ストライカーは決勝を見据え、「まだまだ点を取らないと」「まだまだ先輩とやりたい」と静かに闘志を燃やした。

(取材・文 佐藤亜希子)
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「GKのポジションは一つしかない」…GK大迫敬介、自信深めるも慢心なし

U-22日本代表GK大迫敬介(広島)
 A代表を経験した。ブラジルにも勝った。だが、U-22日本代表内で存在感を高めるGK大迫敬介(広島)に慢心はない。「五輪に向けてメンバーが絞られていく中で、本当に大事な時期」と気持ちを引き締め、広島合宿に臨んでいる。

 5月のキリンチャレンジカップに臨むA代表に初招集されると、続くコパ・アメリカに臨むメンバーにも名を連ね、大会初戦のチリ戦でA代表デビュー。コパ・アメリカ後は北中米遠征、ブラジル遠征を行うU-22日本代表に選出され、3-2と勝利したブラジル戦ではゴールマウスを守った。敵地でのブラジル戦の勝利は、「アウェーでブラジルとできる機会はなかなかない。チームとしても、僕個人としてもすごく自信がついたゲームだった」大きな自信となったようだ。

 確かな成長を遂げる20歳。U-22日本代表のGKの中では所属クラブでの経験値も抜けており、同代表の正GKに一番近い位置にいると思われるが、「GKのポジションは一つしかない」と表情を引き締める。「より一層、競争が激しくなってくる。本番でメンバーに入ること、自分がピッチに立つことをイメージしながら、競争に勝つために大事な一日一日だと思って日々取り組んでいきたい」。

 17日にはクラブの本拠地であるエディオンスタジアム広島でコロンビア戦が行われる。ブラジル戦に続いて南米勢との対戦に、「すごく楽しみ」と答えつつ、「次、呼ばれるためには、今回しっかりと良いパフォーマンスを出さないといけない」と意気込む。最高のパフォーマンスを見せ、自身の存在価値を改めて証明したい。

(取材・文 折戸岳彦)
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浦和DF宇賀神が空港で鹿島サポの言葉に感激

浦和DF宇賀神友弥が鹿島サポの言葉に感激
 浦和レッズのDF宇賀神友弥が11日に自身のツイッター(@ugadybarikata3)を更新し、鹿島アントラーズのサポーターから激励の言葉を受けたことを明かした。

 浦和は9日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦でアルヒラル(サウジアラビア)のホームに乗り込み、0-1で敗戦。2年ぶりのアジア制覇に向け、24日に埼玉スタジアムで行われる第2戦で逆転を目指すことになった。

 クラブ公式サイトによると、チームはサウジアラビアの現地時間10日22時前にリヤドのキング・ハーリド国際空港を発ち、ドバイを経由して成田空港へ。日本時間の11日17時過ぎに成田空港へ無事到着すると、バスで大原サッカー場へ向かい、20時過ぎに到着して解散した。

 宇賀神がツイッターで報告したのは、成田空港に到着した際のエピソードだ。「サウジアラビアからいま成田に着いた。『ACL絶対に優勝してください!』『鹿島サポなんですけど』『応援してます』鹿島の移動着をきた男性がエンブレムを指差しながら声をかけてくれました」と伝え、「なんかめちゃくちゃ嬉しかった」と感激した様子を綴った。

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キルギス戦出場で歴代2位タイも…長友は“ヤット超え”に意欲「3年後も通過点」

練習前、出迎えの揚げパンをほお張るふりをするDF長友佑都
 日本代表DF長友佑都は今月14日、カタールW杯アジア2次予選・キルギス戦に出場すれば、A代表通算122キャップでDF井原正巳氏(現・柏コーチ)が持つ歴代2位の記録に並ぶ。キルギス合宿初日となった11日の練習後、長友は「アジアの壁の井原さんに並べるなんて、こんなに光栄なことはない」と心境を語った。

 それでも、2年前に100試合を達成してからというもの「心境の変化はない」と言い切る。それどころか「より向上心、野心が芽生えてきた」という。最多記録はMF遠藤保仁(G大阪)の152試合。「ヤットさんが1位で君臨されているので、そこを本気で目指していこうという野心がより大きくなった」とまだまだ先を見据えている。

 遠藤との差は現時点で30試合。アジア杯やW杯など大規模大会が行われる年を除けば、フルメンバーで臨む国際Aマッチは年間10試合程度となるため、もし長友が歴代1位に肩を並べようとするのであれば、少なくともカタールW杯まではA代表の主力を担い続ける必要がある。

「そうじゃないとたどり着けない。怪我なく3年間。まあまあ、僕の中では3年後も通過点だとやろうと思っているので、3年後の自分がそれ以上に身体が動くのであれば、フィジカルコンディション、またモチベーションが続くのであれば挑戦したいと思う」。ならば、3日後の試合もむろん『通過点』。偉大な先人に数字で並んでも、長友は足を止めるつもりはない。

(取材・文 竹内達也)
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U-22代表久々合流のDF板倉滉、A代表を経験して「得たもの」

U-22日本代表DF板倉滉(フローニンゲン)
 海外で成長した姿をピッチ上で見せたい――。今年3月のAFC U-23選手権予選以来、約7か月半ぶりにU-22日本代表に選出されたDF板倉滉(フローニンゲン)は、日本代表のユニフォームを着て、ピッチに立つことを待ちわびている。

 シーズン途中にオランダへと渡った昨季は苦しんだ。だが、2年目を迎えた今季は違う。開幕スタメンを飾り、念願のエール・ディビジデビュー。最終ラインの軸として起用され、リーグ戦全13試合連続先発フル出場を続けている。「試合に出ることでいろいろ感じることもできるし、日頃から強くて速い相手を敵にしてプレーできているのは、自分にとってもすごいプラスだと思う」と手応えを得ている。

 さらにA代表に初招集されたコパ・アメリカ以降、A代表に定着。「A代表に行かせてもらったことで、得るものもたくさんあった」と新たな刺激を受けている。

「試合にはそこまで出られていないけど、プレッシャーがある中での勝負というのを感じられた。その中でずっと戦ってきている選手と一緒に行動し、いろんな話を聞くことで、自分に足りないところも見つかったし、もっともっとやらないといけない気持ちにさせてもらった」

 久しぶりに合流したU-22日本代表。「皆と久々に会えたので素直に嬉しかった」と笑顔を見せつつ、A代表での経験をチームに還元する覚悟を持っている。「練習から激しくやるところや、ちょっとしたボールポゼッションから『勝負だぞ』というところを、A代表にいるときに感じた。そういう緊張感は、このアンダー世代では足りないところだと思っているので、それを出す努力はしたい」。

 クラブで試合に出続け、A代表での経験を積み重ねる板倉だが、日本代表のユニフォームを着てピッチに立つ機会は限られている。だからこそ、今回の活動に賭ける思いは強い。「(A代表で試合に出られなかった)悔しさはある。今回の活動も一日一日無駄にできないし、コロンビア戦に出れるように頑張りたい」。ピッチ上で海外で成長した姿を見せたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)
▼AFC U-23選手権タイ2020(東京五輪最終予選)特集ページ

メッシの対応に戸惑った少年、目の前で思わず「クソみたいな…」

FWリオネル・メッシの対応に少年が驚く
 バルセロナFWリオネル・メッシの少年ファンに対する“神対応”が話題を呼んでいる。スペイン『カデナ・セール』が報じた。

 同メディアによると、あるウルグアイ人の少年2人がバルセロナのトレーニングセンターを訪れ、敷地内で憧れのメッシを呼び止めたという。するとバルセロナの10番はしばらくの間、少年2人とのお喋りに付き合い、ハグをするなど親切な対応を見せたようだ。

 彼らの父親が撮影した動画の中で、少年たちは興奮気味に「これはクソみたいな夢だ」と言ったようだが、同メディアは「つまり、彼らはバルセロナ選手が気取らない姿を常に見せたことに賞賛を惜しまなかった」と補足説明している。

 その一連の様子を収めて公開された動画はSNS上で急速に拡散。同メディアは「ファンは10番の振る舞いを賞賛し、この珍しい行動に驚いた」と伝えた。

●リーガ・エスパニョーラ2019-20特集
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森保Jがキルギスで始動! 先着組13選手が軽めの調整、気温一桁も「鈴木武蔵は『普通です』と」

練習前、現地の子どもたちと記念撮影をした日本代表
 日本代表は11日、カタールW杯アジア2次予選・キルギス戦(14日)が行われるビシュケク市内に集合し、合宿初日のトレーニングを行った。前々日までにリーグ戦を消化した欧州組と国内組の計13人が参加。ランニングやストレッチ、ボール回しなどで約30分間にわたって軽く汗を流した。

 初日に合流したのはGK川島永嗣(ストラスブール)、GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)、DF長友佑都(ガラタサライ)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF佐々木翔(広島)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF室屋成(FC東京)、DF畠中槙之輔(横浜FM)、MF山口蛍(神戸)、MF橋本拳人(FC東京)、FW永井謙佑(FC東京)、FW鈴木武蔵(札幌)の13選手。森保一監督の円陣で練習がスタートし、通常のGKメニューをこなした川島以外はリカバリー気味の調整となった。

 練習後、報道陣の取材に応えた森保監督は「週末の活動をしてきて、長旅でキルギスに集まってくれたが、みんな疲れを見せずに試合に向けていい準備をしようという気持ちが感じられた」と選手たちの心構えを称賛。円陣では「少しでもベストのコンディションをつくり、チームとして戦うイメージを共有しよう」と話したことを明かした。

 キルギスでは11月現在、日中でも気温一桁という肌寒い気候が続いており、この日も選手たちはネックウォーマーや手袋を着用。試合のキックオフ時間は現地時間午後5時15分(日本時間同8時15分)に設定されているが、真冬並みの気温下で行われることになりそうだ。

 それでも、すでに冬仕様で戦っている欧州組に不安はなさそうだ。森保監督は「日本から来た選手は寒いところはあるが、ヨーロッパから来た選手はもうすでに寒さの中でプレーしているので問題ない」と指摘。また札幌に所属する鈴木の名前も挙げて「鈴木武蔵は『普通です』と言っていた。札幌だけに」と冗談まじりに語った。

 対戦相手のキルギスはFIFAランキング94位。同28位の日本から見て大きく格下とされ、昨年11月に豊田スタジアムで戦ったキリンチャレンジ杯でも4-0で完勝した相手だ。それでも今回はアウェーでの戦い。相手サポーターが大勢詰めかけるとみられ、「ピッチも日本のように良くない」という環境面の障壁も立ちはだかる。

 森保監督は「スキや油断が生まれないように自分たちのメンタル、モチベーションを整えたい。『試合前に勝ち点3を取れていることはない』ということを肝に銘じ、気を引き締めて臨まないといけない」と強調。「しかし、選手たちはこれまでスキや油断を持つことなく戦ってくれているし、今回もいい準備をしてくれると思う」と信頼を語った。

(取材・文 竹内達也)
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海外組は板倉のみ合流…U-22日本代表が14名で合宿スタート!! 横内監督代行、負傷者続出も「仕方ない」

合宿をスタートさせたU-22日本代表
 U-22日本代表は11日、17日に行われるキリンチャレンジカップ2019コロンビア戦(広島)に向けて活動をスタートさせた。負傷の影響などによってメンバーの入れ替えがある中、サウジアラビアで行われたACL決勝第1戦に出場したMF橋岡大樹(浦和)を除く国内組13名に、金曜日(8日)に試合をこなしたDF板倉滉(フローニンゲン)を加えた14名で練習は行われた。

 集合日ということもあって、ランニングとストレッチによる軽めの調整を行い、初日のトレーニングを終えている。今後はMF食野亮太郎(ハーツ)、MF中山雄太(ズウォレ)、MF堂安律(フローニンゲン)、MF菅原由勢(AZ)、FW前田大然(マリティモ)、MF久保建英(マジョルカ)、MF三好康児(アントワープ)と海外組が順次合流していく予定だ。

 森保一監督がA代表を率いる間、チームを任される横内昭展監督代行は、初日のトレーニングを終え「まだ全員そろっているわけではないし、これからだんだん海外組が合流してくる。週末に試合をしている選手もいるし、一人は海外から移動してきたので、今日はコンディションを整えるということで軽めの調整になった」と語った。

 メンバー発表時に「現時点でのU-22代表のベストメンバー」と森保監督が語っていたものの、MF遠藤渓太(横浜FM)、MF田中碧(川崎F)、DF渡辺剛(FC東京)が負傷で不参加に。さらに10月14日行われたU-22ブラジル代表との国際親善試合で退場処分を受けたDF町田浩樹は、国際サッカー連盟(FIFA)から今月7日、同カテゴリーの代表戦における次の国際親善試合に出場できないとの認識が通達されたために招集が見送られた。

 3人の負傷者が出たことに横内監督代行は「こればかりは仕方ない。選手たちは各クラブでしのぎを削り、ポジションを取っている。一つでも上の順位に上げるために、勝利のために全力でリーグ戦を戦っているので、仕方ないと思う」と話す。しかし、五輪本大会でも負傷の影響を受ける可能性もあるため、「チームとしてのクオリティーが下がらないように、パイを増やしていかないといけない」とチームの底上げにも期待を寄せる。

「多くの選手が、この五輪チームを経験しながら高め合い、クラブに戻って、さらに高めて一人ひとりのポテンシャルを大きくしてもらう。それが、最終的にオリンピックのところでチームとして大きくなると思う」

 コロンビア戦は同代表にとって、国内初の強化試合。「今までアウェーの地でこのチームは戦ってきた。環境が変わって難しい面もあったが、今回は問題なくやれる。勝負にこだわり、良い戦いをして勝利をプレゼントしたい」と力を込める。コロンビア戦までの限られた時間の中で準備を進め、最高の状態で試合を迎えたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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兄は久我山の主力FW。27年ぶり千葉4強の専修大松戸MF山下は「全国でお兄ちゃんと対戦したい」

専修大松戸高のMF山下晶大は崩しの局面に顔を出してチャンスメーク
[11.10 選手権千葉県予選準々決勝 日体大柏高 1-2(延長)専修大松戸高 柏の葉]

 テクニックと創造性に自信を持っている。専修大松戸高のMF山下晶大(2年)は右へ左へと動き回ってビルドアップや崩しに場面に多く顔を出し、その正確性とアイディアのあるパスで攻撃の中心の一人になっていた。

 加えて、意識していたのはセカンドボールの回収について。「セカンドボールはこの試合一番と言って良いほど大事と思ってやっていた。中盤の選手は意識してやろうといって練習から意識していました」。

 日体大柏高がオープンな展開に持ち込もうとする中、山下は奪い返しやこぼれ球を拾う部分などでも貢献。後半終了間際に迎えたチャンスでは身体を投げ出して守る相手の前に決め切ることができず、延長前半終了間際に体力が切れて交代となったが、それでも勝利に貢献した。

 チームにとって27年ぶりとなる千葉4強入りしたことについては「めちゃくちゃ嬉しいです」とコメント。そしてあまり結果への意欲を口にしないチームメートたちの中で、彼は「良いサッカーをして、全国でお兄ちゃんと対戦したいです」と目標を語った。

 兄・FW山下貴之(3年)は関東大会王者・國學院久我山高(東京)の主力ドリブラー。中学時代は同じジェファFCでプレーしていたが、自分は自宅から近く、そのサッカーに魅力を感じていた専大松戸へ進学した。國學院久我山で同じ「7」を背負う兄は、9日の東京都Aブロック予選準決勝を突破し、決勝へ進出。一方で専大松戸は未だ全国も千葉決勝へ進出したこともない。だが、山下は準決勝でも楽しみながら、普段どおりに創造性やテクニックを発揮して、勝って、兄弟対決にまた一歩近づく。

(取材・文 吉田太郎)
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ペップが試合後の行動を説明「いや、あれは皮肉ではない」

皮肉ではないと語ったジョゼップ・グアルディオラ監督
 マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督がリバプール戦後のレフェリーに対する行動について、「皮肉ではない」と説明した。米スポーツ専門チャンネル『ESPN』が同監督のコメントを伝えている。

 プレミアリーグ2連覇中のシティは10日の第12節で首位リバプールのホームに乗り込み、1-3で敗れた。この試合ではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が議論の的となっている。

 リバプールが先制する前の場面で、自陣PA内のDFトレント・アレクサンダー・アーノルドの手にボールが当たったように見えたが、シティのPK判定とはならず。また、他にも微妙なシーンがあり、選手や関係者からSNSで様々な声が上がっていた。

 首位リバプールと勝ち点9差の4位に転落し、3連覇に向けて厳しい状況となったグアルディオラ監督。この試合で起きたあらゆる出来事に関するコメントは避け、「そういうことは審判やその上の人間に聞いてくれ。私に聞かないでほしい。マイク・レイリーやVARの人たちに聞いてくれ」と話すにとどめた。

 一方で自チームの選手たちには「顔を上げてくれ、みんな。SNSを使って今日の出来事について考えを述べるのではなく、今日のサッカーがいかに良かったかを語ってほしい」と、VARについてのフラストレーションをSNSで書かないようにと伝えたという。

 また、グアルディオラ監督は試合後、審判団に大げさとも言える握手をしたところが目撃された。しかし、それは審判を揶揄する目的ではなかったことを強調している。「いや、あれは皮肉ではないよ。あれは『本当にありがとう』という意味だったんだ。いつも私は審判や同僚と話す時、『ありがとう。幸運を』と伝えている」と釈明した。

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[MOM3052]愛工大名電GK安原哲平(2年)_“バレー家系”のポテンシャル、フィールド出身の武器

歓喜の瞬間を迎えた愛工大名電高のGK安原哲平(2年)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 高校選手権愛知県予選準決勝 中京大中京1-1 PK5-6 愛工大名電 パロ瑞穂]

 愛工大名電高のスタメン唯一の2年生は181cm、75kgの守護神だ。「がっちりとした、恵まれた体をしている。身体能力が高い」(宮口典久監督)とポテンシャルを評価され、1年生からゴールマウスを預かるGK安原哲平(2年)。延長を含めた100分間、PK戦に及んだゲームを通して、大きな存在感を放った。

 1-1で延長戦を終え、勝負の行方はPK戦に委ねられた。「練習ではあまり止められないです」と笑う安原は先行・中京大中京の1人目のキッカーと対峙。フェイントを2回入れられたが、「最後まで見るようにしている」と動かず。駆け引きに勝ち、コースを完全に読み切ると、右に飛んでシュートストップ。パロマ瑞穂スタジアムを沸かせた。

 総体準決勝はPK戦で敗れたが、同じステージで今度は歓喜の瞬間を迎えた。膝から崩れて咆哮すると、チームメイトが次々と駆け寄ってきた。

 父は元バレーボール選手で、豊田合成トレフェルサの監督も務めた貴之氏。母、兄2人もバレーボールで活躍した家系で、その血を引き継ぐ。小6まではサッカーとバレーを両立したが、「サッカーのほうが楽しかった」。バレー仕込みの跳躍力にも優れるが、一番の特長はキック精度だ。

 その技術はフィールドプレイヤー時代に培われた。愛知FC一宮でプレーした中2まで、定位置はセンターバック。正GKが負傷したことが契機となり、GKに転向した。「ハマりました。完全に」。ビルドアップに絡める足元の技術を持ち、「キックからチャンスを作れたらと意識している」と強烈で正確なキックを蹴り込む。

 さらに、長きに渡った試合を通して、的確に状況を判断するコーチングも目立った。これもまた「センターバック時代から」という武器。「シンプルに!」という声が、タッチライン際から指示を飛ばす宮口監督とかぶる場面もあった。声を張ってチームを動かし、最後尾から盛り上げる。頼もしい2年生GKが最後尾にどっしりと構え、勝利を呼び込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)
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[九州]福岡大首位返り咲き!次節優勝&インカレ争いともに直接対決が実現!:第20節

次節、優勝をかけて福岡大と鹿屋体育大が直接対決を行う
 九州大学サッカー1部は9日と10日に第20節を行った。首位の鹿屋体育大九州産業大と3-3でドロー。試合序盤から激しい点の奪い合いとなったが、勝ち点1を獲得するにとどまった。

 2位の福岡大宮崎産業経営大を相手に6-1で圧勝。3連勝で勝ち点を53に伸ばし、同52の鹿屋体育大を上回って首位に返り咲いた。

 16日の次節は、鹿屋体育大学グラウンドで福岡大と鹿屋体育大が直接対決を実施。福岡大が勝利すれば、リーグ3連覇が決まる。

 九州のインカレ出場は上位3校となっているが、福岡大と鹿屋体育大はすでに確定。残り1枠は勝ち点45の宮崎産業経営大と同42の日本文理大の争いになっている。両チームも17日の次節で直接対決を行う。

九州共立大 1-2 東海大学熊本
[九]上原成貴(52分)
[東]吉岡樹利也2(21分、39分)

熊本学園大 4-3 九州国際大
[熊]山口大成(28分)、小川大空(31分)、オウンゴール(48分)、有馬恋太郎(53分)
[九]東晃隆(17分)、白築健人(80分)、上江啓太(89分)

福岡教育大 1-3 日本経済大
[福]森田竜成(73分)
[日]松本卓真2(24分、77分)、長友駿(52分)

沖縄国際大 0-5 日本文理大
[日]高昇辰4(4分、52分、53分、60分)、立岩玄輝(69分)

九州産業大 3-3 鹿屋体育大
[九]斎藤諒(3分)、キム・サンジュン2(8分、51分)
[鹿]藤本一輝(3分)、根本凌(26分)、濱口功聖(76分)

福岡大 6-1 宮崎産業経営大
[福]梅木翼2(15分、70分)、オウンゴール(34分)、梅田魁人(36分)、大熊健太(78分)、今田源紀(83分)
[宮]甲斐史也(41分)

夏の千葉王者相手でも専修大松戸のエースFW吉川は普段通り。ドリブルで翻弄し、1ゴール

前半39分、専修大松戸高の10番FW吉川秀斗が右足で先制PKを決める
[11.10 選手権千葉県予選準々決勝 日体大柏高 1-2(延長)専修大松戸高 柏の葉]

 そのテクニカルなドリブルは夏の千葉王者・日体大柏高でも簡単には止めることができなかった。専修大松戸高の10番FW吉川秀斗(3年)は「全く緊張しない」という言葉通りに前半からミニゲームで磨いてきたドリブルにチャレンジ。23分に1対1から鮮やかな突破を見せるなど複数のDFでなければ止まらなくなっていた。

 39分には左サイドからドリブルで持ち込むと、「この前の白井戦で中に行くのがバレていると思った。みんなからも『バレているんじゃない?』と言われていたので、シザースしたら騙されるかなと」縦へ。DFを剥がして出したラストパスがPK獲得に繋がった。

 そして、チームメートからの後押しもあってキッカーを務めると、ここでも緊張せずに右足でゴール。日体大柏の酒井直樹監督も吉川とFW 片岡駿太(2年)の2トップの積極的な仕掛けについて「前の2枚の威力があって、前に出て行けなかった」と振り返っていたように、相手を押し下げる原動力になっていた。

 夏の千葉王者・日体大柏を破ったが、吉川は「気合は入っていましたけれど、『絶対に勝つぞ』みたいではやっていなかったです。めっちゃ勝ちたいと言うよりも、自分たちの良いサッカーをして、自分たちのプレーを見せれば観客に楽しんでもらえるし、結果も出てくると思った」。次は名門・市立船橋高との一戦となるが、エースに力みは見られない。

「前日くらいから徐々に上げて、良いサッカーを見せたいですね」。注目集まる一戦でも、普段通り。自分たちが楽しんで、観衆も楽しませる。

(取材・文 吉田太郎)
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「本当に悔しいです」南葛SCの福西崇史監督が1年で退任

福西崇史氏が南葛SC監督を退任
 南葛SC(東京都社会人サッカーリーグ1部)は11日、福西崇史監督(43)と契約期間満了に伴い、来季の契約を更新しないことで合意したと発表した。クラブは「福西 崇史監督の1年間の功績に感謝申し上げます」とコメントしている。

 福西監督は現役時代に磐田、FC東京、東京Vでプレー。日本代表では国際Aマッチ通算64試合に出場し、2002年日韓W杯や2006年ドイツW杯を経験した。2008年シーズン限りで一度現役を退いたが、昨年8月に南葛SCへ加入して現役復帰。同年12月に同クラブの監督に就任することが発表された。

 福西監督の下、チームは関東社会人サッカーリーグ2部昇格を目指したが、今季は16チーム中7位に終わり、目標達成とはならず。福西監督はクラブ公式サイトを通じ、「1年間たくさんの応援ありがとうございました。チームの目標であった昇格がかなわず、本当に悔しいです。ただ、自分にとってかけがえのない経験をさせていただきました」と感謝を述べ、「南葛SCの今後の活躍と共に来シーズンの昇格を願っています」とエールを送った。

[MOM3051]専修大松戸FW稲葉俊介(3年)_「何か」を起こしたスーパーサブ。5分間の出場でヒーローに

延長後半9分、専修大松戸高FW稲葉俊介が左足で決勝ゴール
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.10 選手権千葉県予選準々決勝 日体大柏高 1-2(延長)専修大松戸高 柏の葉]

 劇的勝利を飾った試合後は、応援してくれたチームメートたちから「スーパーサブ!」などの声を掛けられたという。専修大松戸高は、延長後半5分に投入されたFW稲葉俊介(3年)が同終了間際に決勝点を決める大仕事。「自分の結果よりも勝利のことだけを考えていました」というストライカーがチームを勝利へ導いた。

 普段からテクニックと創造性を磨く専大松戸は、誰がピッチに立っても大きくは変わらないという。その中で延長戦残り5分での投入。野村太祐監督は稲葉を起用した理由について、「3年生で今まであまり出場していない選手。でも、何か持っている選手なので、3年生だし、結果を残してくれるかなと」と説明する。

 そのFWが「何か」を起こした。裏への抜け出しや183cmの長身を活かしたヘディングが特徴。決勝点のシーンはMF西野峻平(1年)の折り返しをポジショニングよく受けてゴールに押し込んだ。「中に入ってくると思ったので、ただ押し込むだけでした」。ゴールを確認すると、ガッツポーズを繰り返しながら喜びを爆発させた。

「めっちゃ嬉しかったので。(ガッツポーズは)無意識に出ていました。めちゃ気持ち良かったです」。

 5分間の出場でヒーローになったFWは、「また、同じようにチームの流れが悪かったりした時に途中から出場して点を取って勝利に導きたい」。楽しんで、普段通りにサッカーをすることを目指すチームに、「スーパーサブ」がまた「何か」をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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アルサッドのファンが激怒「シャビ、アウト!」

ファンの厳しい声を浴びたシャビ・エルナンデス監督
 アルサッドのシャビ・エルナンデス監督が逆風にさらされている。

 元バルセロナのレジェンドが率いるアルサッドは9日、ホームでカタールSCと対戦し、0-3の完封負けを喫した。これで直近の公式戦6試合で4敗目。昨季リーグ王者のアルサッドは消化試合が2つ少ないが、ここまで首位アルドゥハイルと勝ち点11差の4位と、大きく水をあけられている。

 スペイン『アス』によると、不満を募らせるファンは試合後、ドレッシングルームに続くトンネルに向かうシャビ監督に対し、「シャビ、アウト!(出て行け!)」と叫び声を上げたようだ。同紙は「ファンは彼の退陣を求めた」と伝えている。

 バルセロナの下部組織出身のシャビ監督は、1998年のトップデビューから同クラブ最多となる公式戦767試合に出場。8度のリーガ・エスパニョーラ優勝や4度のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)制覇など多くのタイトルをもたらし、2015年夏にアルサッドへ完全移籍した。昨季に6年ぶりのリーグ優勝に貢献すると、同シーズン限りで現役を引退。今季からアルサッドの指揮官に就任し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でチームをベスト4に導いたが、国内リーグでは苦戦を強いられている。

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鳥取U-18の2種登録DF坂本敬が来季トップ昇格「とても嬉しい」

 ガイナーレ鳥取は11日、ガイナーレ鳥取U-18所属のDF坂本敬(18)が2020年シーズンよりトップチームへ昇格することが内定したと発表した。

 鳥取県出身の坂本は今季から2種登録選手としてトップチームでプレー。公式戦の出場はまだない。

 クラブ公式サイトを通じ、「プロサッカー選手としてのキャリアをこのチームでスタートできることをとても嬉しく思います。1試合でも早く試合に出場し、チームの勝利のために全力で戦います」とコメントした。

以下、クラブ発表プロフィール

●DF坂本敬
(さかもと・けい)
■生年月日
2001年7月5日(18歳)
■身長/体重
176cm/73kg
■出身地
鳥取県
■経歴
SC鳥取プエデU-15-鳥取U-18

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力まず創造性とテクニック発揮した専修大松戸が夏の千葉王者・日体大柏を延長撃破!

延長後半9分、専修大松戸高FW稲葉俊介が決勝点
[11.10 選手権千葉県予選準々決勝 日体大柏高 1-2(延長)専修大松戸高 柏の葉]

 選手権も楽しんで戦う専大松戸が、夏の千葉王者撃破! 10日、第98回全国高校サッカー選手権千葉県予選準々決勝が行われ、インターハイ予選優勝校の日体大柏高と関東大会予選準優勝の専修大松戸高が激突。延長後半9分にFW稲葉俊介(3年)が決めた決勝点によって、専大松戸が2-1で勝った。専大松戸は92年度以来27年ぶりの4強入り。準決勝では市立船橋高と戦う。

「打倒・日体大柏」「負けたら敗退」「学校の歴史を変える」といった思いや悲壮感は、ほぼ無かったと言っていい。それよりも自分たちのやってきたサッカーを楽しく、伸び伸びと表現すること。野村太祐監督も「サッカーは創造性のスポーツだと思うので、それを発揮できるようにみんなで良いゲームをしようと言って。いつも通りにやって良く表現してくれたなと思います」と頷いていたように、普段の練習でのミニゲーム同様に創造性とテクニックを発揮した専大松戸が、見事に夏の王者を打ち倒した。

 立ち上がり、やや硬さもあった専大松戸に対し、日体大柏はDF伊藤夕真(3年)やDF吉沢友万(2年)のロングスローでプレッシャーをかける。7分には右ロングスローのこぼれ球をFW耕野祥護(3年)が決定的な右足シュート。だが、専大松戸はDFがブロックして得点を許さない。

 専大松戸のエースFW吉川秀斗(3年)は「きょうみんなと話したのは、『デカイ舞台だけどミニゲームをやっている感じでやろう』と。まず“良いサッカー”をして、結果は次と思っていました」と説明する。

 その専大松戸は“良いサッカー”をするために声を掛け合い、ボールを大事にしながら自分たちのリズムを取り戻す。そして徐々に狭い局面をワンツーやワンツースリーのパスワークで打開するようなシーンを増加。23分には右ショートコーナーから吉川が、直後にも左SB 遠藤太一(3年)が個人技で右サイドを攻略して決定機を作り出した。

「創造性を大事にしろと言われていて、パッと浮かんだことをやるようにしています」というMF山下晶大(2年)やMF小山蒼太(3年)らがセカンドボールを拾い、また巧さも発揮する専大松戸は中盤の攻防などで主導権を獲得。アタックする回数を増やすと38分、左サイドの吉川がシザースを交えたドリブルで縦へ切れ込み、ラストパスを入れる。これが日体大柏DFのハンドを誘い、PKに。キッカーの吉川が冷静に決めて先制点を奪った。

 日体大柏の失点はアンラッキーだったが、気持ちもやや空回りしてリズムを崩しているように映った。後半は前に出て反撃。5分にFW佐藤大斗(3年)の放った右足FKはクロスバーを直撃したが、それでも10分に10番FW長崎陸(3年)を投入すると、その4分後にエースが期待に応える。カウンターから右WB粕加屋光(3年)がハイサイドへ縦パスを入れると、これで快足FW耕野が抜け出してグラウンダークロス。フリーで走り込んだ長崎が1タッチでゴールに沈めた。

 追いつかれた専大松戸だが、後半も変わらず局面に人数をかけた崩しにチャレンジ。また吉川が抜群のキープ力を見せるなど攻めたが、日体大柏の守りは堅く、なかなか崩し切ることができない。逆に日体大柏は右サイドのスペースを狙う耕野を活用したカウンターやサイド攻撃から耕野や粕加屋がクロス。そして長崎がシュートに持ち込むなど得点機を作り出した。
 
 互いに足を攣らせる選手が出るなど総力戦となった。専大松戸は後半終了間際に山下がチャンスを迎えたが左足シュートは日体大柏DF陣が執念のブロック。1-1のまま突入した延長戦で互いに決定機を作ったが決めることができない。それでも、PK戦決着かと思われた延長後半終了間際に専大松戸がスコアを動かす。

 右中間から左前方へボールを運んだMF西野峻平(1年)がMF内田龍馬(1年)へパス。内田が左足を振り抜いてPAにこぼれたボールを西野が素早く回収する。そして中央へ折り返すと、最後は稲葉が左足でゴールに押し込んだ。右手を突き上げた稲葉を中心に緑のユニフォームがスタンドの控え選手たちの下へ。笑顔で勝ち越し点を喜びあったあとも、専大松戸は攻撃姿勢を貫いて3点目を奪いに行く。そして、吉川が決定的なシュートへ持ち込むなど攻め続けた専大松戸が劇的な勝利を果たした。

 基本技術をしっかりと身につけるというベースはあるものの、専大松戸には特別な決まりごとも、指導者や先輩に“やらされる”ということもない。野村監督は「ウチはちょっと変わっているかもしれないですね。オフもたくさん取るし。“やらされる”のを一切なくそうと言って、勝手に伸び伸びとやっているだけです」。周りから見ると異質かもしれないが、ただ楽しく、自分たちの好きなサッカーを磨いてきただけ。その成果が27年ぶりの4強入りにも繋がった。
 
 準決勝の対戦相手は全国有数の名門・市立船橋。山下は「慢心するのではなくて、市船はもっと上手いと思うので、まだまだ上手くなりたい」と語り、吉川も「今のままじゃダメだと思うのでもっと上手くやってやれば、良い感じになると思います」。もっと上手くなりたい、どんな相手でも“良いサッカー”がしたいという野心は持っている。準決勝までの2週間までにもっと上手くなって、この日よりもさらに増えるだろう観衆の前で自分たちのサッカーを楽しむ。

(取材・文 吉田太郎)
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U-16日本女子代表合宿参加メンバー発表、ベトナム女子代表らと練習試合

 日本サッカー協会(JFA)は11日、U-16日本女子代表候補メンバーを発表した。18日から岡山県内でトレーニングキャンプを実施。ベトナム女子代表や岡山湯郷Belleとトレーニングマッチを行う。

▽監督
狩野倫久

▽コーチ
那須麻衣子

▽GKコーチ
小林忍

▽GK
本多陽菜(ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
前田真唯(浦和レッズレディースユース)
大熊茜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)

▽DF
櫨川結菜(聖和学園高)
小緑瑠夏(東海大学付属福岡高)
平中響乃(浦和レッズレディースユース)
神水流琴望(神村学園高)
小山史乃観(セレッソ大阪堺ガールズ)

▽MF
吉川はなの(修徳高)
箕輪千慧(日ノ本学園高)
井上麗叶(東海大学付属福岡高)
丹野凜々香(浦和レッズレディースユース)
西郡茉優(ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
天野紗(INAC神戸レオンチーナ)
猪瀨結子(マイナビベガルタ仙台レディースユース)
松窪真心(JFAアカデミー福島)
佐々木里緒(JFAアカデミー福島)

▽FW
西尾葉音(浦和レッズレディースユース)
井手段祐有(岡山県作陽高)
北沢明未(開志学園JAPANサッカーカレッジ高)
藤野あおば(十文字高)
浜野まいか(セレッソ大阪堺ガールズ)
根府桃子(ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ)

パラグアイで開催W杯に臨むビーチ代表“ラモスジャパン”のメンバー発表

パラグアイで開催W杯に臨むビーチ代表“ラモスジャパン”のメンバー発表
 日本サッカー協会(JFA)は11日、パラグアイで開催されるビーチサッカーワールドカップに臨むメンバー12名を発表した。監督はラモス瑠偉氏が務める。

 日本はW杯で21日にパラグアイ、23日にアメリカ、25日にスイスとグループリーグで対戦する。

▽GK
1 照喜名辰吾(琉球エリスリナ)
12 宜野座寛也(ヴィアティン三重BS)

▽FP
5 田畑輝樹(ヴィアティン三重BS)
8 小牧正幸(ヴィアティン三重BS)
3 飯野智之(東京レキオスBS)
9 後藤崇介(東京レキオスBS)
10 茂怜羅オズ(東京ヴェルディBS)
11 奥山正憲(レーヴェ横浜)
4 松田康佑(レーヴェ横浜)
6 松尾那緒弥(アヴェルダージ熊本BS)
2 赤熊卓弥(ドルソーレ北九州)
7 大場崇晃(レーヴェ横浜)

J2降格崖っぷち松本、MF町田也真人がヒラメ筋肉離れ

J2降格崖っぷち松本、MF町田也真人がヒラメ筋肉離れ
[故障者情報]

 松本山雅FCは11日、MF町田也真人が検査の結果、右ヒラメ筋肉離れと診断されたと発表した。11月1日の練習中に負傷。全治は6週間と今季の復帰は難しいものとみられる。町田はここまでリーグ戦11試合に出場していた。

 松本は残り3節となったJ1でJ2降格圏の17位と低迷している。

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来季はJ2で11年目…16位と低迷千葉が江尻篤彦監督退任発表、クラブは別の役職用意か

来季はJ2で11年目…16位と低迷千葉が江尻篤彦監督退任発表、クラブは別の役職用意か
 ジェフユナイテッド千葉は11日、江尻篤彦監督が今季限りで退任すると発表した。

 同監督は2009年途中より千葉の監督を務めたが、同年J1で最下位。翌年はクラブ史上初のJ2を戦ったが、J1復帰を叶えることができず退任した。

 13年に千葉のコーチに復帰すると、今年3月にフアン・エスナイデル監督が解任されたことを受けて監督に昇格。しかしチームを立て直すことが出来ず、現在16位と昨季の史上最低順位を更新する勢い。千葉は来季11年目のJ2を戦うことになっている。

 ただしクラブは公式サイトで「今後の役職については決定次第、改めてお知らせします」としている。

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ポルトガルの日本代表勢、安西フル出場、前田途中交代、中島途中出場

ポルトガルの日本代表勢、安西フル出場、前田途中交代、中島途中出場
 ポルトガル1部でプレーする日本代表勢が、10日のリーグ戦に出場した。

 日本代表DF安西幸輝とGK権田修一の所属するポルティモネンセは、U-22日本代表FW前田大然の所属するマリティモと対戦。前半40分にポルティモネンセが先制したが、後半26分にマリティモが追いついて1-1のドローだった。

 安西は4試合連続の先発フル出場。ここまで1試合の欠場を除いてリーグ戦は10試合でフル出場を果たしている。前田は後半18分で途中交代。権田の出番はなかった。

 日本代表MF中島翔哉の所属するポルトは敵地でボアビスタと対戦し、1-0で勝利。前半9分の先制点を守り抜いた。チームは連勝で2位をキープ。中島は後半33分から途中出場した。

 4選手はこのあと、それぞれの日本代表に合流する。

●海外組ガイド
●ポルトガル・リーグ2019-20特集

マジョルカ監督「〇〇さえ与えられれば、久保はもっと成長するはずだ」

リーガ初ゴールを決めた久保建英
[11.10 リーガ・エスパニョーラ第13節 マジョルカ3-1ビジャレアル]

 マジョルカのビンセンテ・モレノ監督が、リーガ初ゴールを決めたFW久保建英を称賛している。『マルカ』が試合後のコメントを伝えた。

 久保は10日にホームで行ったビジャレアル戦に先発。そして後半8分に左足で強烈な弾道のシュートを放って、勝利を決定づける得点を奪った。

 久保についてモレノ監督は「彼はすばらしい選手で、これからさらに良くなるだろう」と語っている。

「久保をストライカーとして用いて勝った初めての試合だ。彼はすばらしい選手で、これからさらに良くなるだろう。心の平穏さえ与えられれば、彼はもっと成長するはずだ」

「彼はこれまでも貢献してきたし、攻撃面でも守備面でも、コンスタントに成果を出している。すばらしい試合をしてくれた」

「勝つのは非常に難しかった。なぜなら対戦相手のクオリティが高かったからだ。だからこそこの勝利を喜ばなければならない」

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岡山10番FWレオ・ミネイロが肉離れ

 ファジアーノ岡山は11日、FWレオ・ミネイロが検査の結果、右大腿部肉離れと診断されたことを発表した。7日の練習中に負傷。全治は4~6週間で、今季中の復帰は絶望的となった。同選手は今季より岡山に在籍。リーグ戦の出場は10試合だった。

 岡山は現在勝ち点65で9位。ただしプレーオフ圏内と2差の大混戦の中にいる。

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[デフフットサルW杯]女子日本代表は酒井のハットトリックなどでフィンランドに快勝

提供:日本ろう者サッカー協会
【デフフットサルワールドカップ2019】(スイス・ヴィンタートゥール)
デフフットサル女子日本代表6-0(前半2-0)フィンランド代表

 デフフットサル女子日本代表が現地時間10日、予選リーグ第2戦を戦い、フィンランド代表に6-0で快勝した。

 終始、主導権を握っていた日本代表は酒井藍莉のハットトリック、阿部菜摘が2得点、鳥海玲奈と1試合目のスウェーデン戦でゴールをあげた3人がゴールを量産し、今大会初勝利をおさめた。

 山本典城監督はこう振り返った。

「引いてディフェンスするフィンランドに対して、自分たちは余裕がある中でこの試合は徹底的にシンプルに幅と深さをしっかりとまずとりながら相手のゴールに向かうことを意識しました。まだまだ決定力という部分でも課題は多くありますが、しっかりと勝利できたことは次に繋がる試合だったと思います」

 現地時間11日(日本時間12日3:00キックオフ)の相手は欧州王者・ポーランド代表。今大会は2戦2勝で18得点をあげている。

「自分達が持つ力をしっかり出し、明日もチーム一丸となり戦いたいと思います」

 フィンランドを完封した守りから主導権を握りたいところだ。

得点者
[日本代表]
(前半)
阿部菜摘
酒井藍莉

(後半)
酒井藍莉2点
阿部菜摘
鳥海玲奈

先発メンバー
[日本代表]
GK1芹澤育代
FP11酒井藍莉
FP10岩渕亜依
FP6阿部菜摘
FP13鳥海玲奈
監督山本典城

【女子日本代表スケジュール】
≪予選≫
11月09日(土)△3-3スウェーデン
11月10日(日)〇6-0フィンランド
11月11日(月)深夜3:00(19:00)ポーランド(ヨーロッパ王者)
≪決勝ラウンド≫
11月13日 準々決勝ほか
11月14日 準決勝ほか
11月15日 順位決定戦(5位~12位)
11月16日 決勝、3位決定戦
※時間は日本時間、( )は現地時間。スケジュールは変更される場合あり

大会の公式HPはこちら

【女子日本代表選手】
GK1芹澤育代(FOREST ANNEX)
GK12佐藤優(SDFCアレグリーナ)
FP2原田明奈(アスレジーナ)
FP3宮城実来(SDFCアレグリーナ)
FP4田村友恵(LasMaleza)
FP6阿部菜摘(日体大学友会女子サッカー部、日体大FIELDS横浜サテライトB)
FP7川畑菜奈(SDFCアレグリーナ)
FP8宮田夏実(関西学院大学体育会サッカー部女子チーム)
FP9中島梨栄(中野FCアサレア)
FP10岩渕亜依(early.f.t)
FP11酒井藍莉(SAICOLO)
FP13鳥海玲奈(FOREST ANNEX)
FP14中井香那(sonrisa)
FP15一色麻衣(FUSION)

【スタッフ】
監督:山本典城
コーチ:本多さかえ
トレーナー:田場吏
トレーナー:宮澤楓
メンタルトレーナー兼通訳:高橋基成
スタッフ:朝倉ゆり奈

最終メンバーの詳細はこちら

(取材・文 林健太郎)

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横浜FMポステコグルー監督の続投を発表!昨季12位から大躍進

横浜FMポステコグルー監督の続投を発表!昨季12位から大躍進
 横浜F・マリノスは11日、アンジェ・ポステコグルー監督(54)と契約更新で合意したと発表した。

 同監督はオーストラリア代表監督退任後の18年より横浜FMを指揮。初年度はリーグ12位だったが、今季は第31節終了時で2位と大躍進を遂げていた。

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U-22日本代表が3選手を追加招集!田中碧や遠藤渓太が怪我で不参加

追加招集された鈴木冬一
 日本サッカー協会(JFA)は11日、U-22日本代表において選手変更があったと発表した。MF田中碧(川崎フロンターレ)、MF遠藤渓太(横浜F・マリノス)が怪我のために不参加。また招集が見送られたDF町田浩樹(鹿島アントラーズ)を含めた3選手に代わって、MF高宇洋(レノファ山口FC)、MF鈴木冬一(湘南ベルマーレ)、DF長沼洋一(愛媛FC)を追加招集した。

 同代表は17日にエディオンスタジアム広島でU-22コロンビア代表とキリンチャレンジカップを戦う。

[MOM3050]前原FW島袋吏生(3年)_“憧れの存在”追い続け成長遂げたストライカーが「狙い通りのスーパープレー」

FW島袋吏生が2ゴールの活躍
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 選手権予選決勝 前原2-0普天間 沖縄県陸]

 普天間高との決勝で殊勲の2ゴールを挙げ、前原高の優勝に貢献したのがCF島袋吏生(3年)だった。身長169cmと上背はないものの、ゴールに向かう執念は人一倍だ。「授業中もずっと決勝のことばかり考えていて(笑)。どうやったら自分のスーパープレーで沸かせられるかなと思っていました」(島袋)。

 その溜め込んだ思いが試合中、ひらめきへと変わる。前半23分に自身のヘディングシュートで先制したのち1点差の場面が長らく続き、後半風上に立つ普天間に押し込まれる展開の中、それでも最後まで「仲間を信じていた」と、島袋は最前列でボールが来るのを待った。

 すると試合終了間際、パワープレーを仕掛ける普天間のゴールはGKも飛び出してガラ空きの状態に。その瞬間「どこからでもすごいシュートを決めきれるフォワードで憧れの存在」だった昨年のエースストライカー、榮門龍の顔が浮かぶ。

 前年度のインターハイ沖縄県大会決勝。宮古高と対戦した前原の榮門は、相手の虚を突く40m級のロングシュートを決め、観衆の度肝を抜いた。その瞬間を応援席から見ていた島袋は、1年先輩の背中を追い続け、今年に入ってから体を張ったポストプレーで2人目、3人目の動きを促す動きでレギュラーを獲得。前原のサッカーに無くてはならない存在となった。

 その中で、先輩と同様に自分という存在を世に知らしめるチャンスが試合終了間際にやってきた。普天間のCKをMF新里美雅(2年)が弾き返し「最後まで仲間たちからパスが来ることを信じていた」島袋の足元にボールが渡ると、最後の気力を振り絞って無我夢中にドリブルを開始する。

 前方の無人のゴールとの距離を見計らい、追いかける相手DFを振り払った瞬間、憧れの存在と同じように前原ベンチ側から放った40m級のロングシュートでゴールネットを揺らした。その瞬間「狙い通りのスーパープレー」に詰めかけた観衆を沸かせ、自分を中心に笑顔の花が咲き乱れた。

 決勝で殊勲の2得点を挙げるも「まだまだ」と、最後の最後までゴールを追求し勝利を目指す構えの島袋。有言実行を果たしたストライカーは大きな自信を手にし、全国へと向かう。

(取材・文 仲本兼進)
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手の甲に書かれた「信」という文字。前原が粘り強く走り負けないサッカーで5年ぶりV:沖縄

沖縄県大会優勝は前原高
[11.9 選手権予選決勝 前原2-0普天間 沖縄県陸]

 第98全国高校サッカー選手権沖縄県大会は9日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで決勝が行われ、前後半に1点ずつを奪った前原高が2-0で普天間高を破り、5年ぶり3回目の優勝を果たした。

 左から右へ強い風が吹き込むピッチ上。試合前のコイントスに勝った普天間はあえて向かい風を選択し、オープンな展開になりやすい後半に勝負をかける。だからこそ前原は「前半1点さえ取れれば(和仁屋恒輝監督)」という気持ちが強まり、前半は前に向かう姿勢、残りの後半40分は粘り強く走り負けないサッカーに徹しようという意識が高まった。

 しかし試合開始直後、その思いが裏目に出る。開始40秒、前掛かりになる前原に対し、普天間がセンターサークル付近から浮き球でDFラインの裏を狙うと、2年生GK中山音弥が飛び出しに躊躇。かろうじてCB津覇勇気(3年)が触って弾き返そうとするも、クリアボールがCB新垣大輝(3年)に当たり、ボールは無人のゴールへと転がる。しかし、右SB渡名喜玲於(3年)が懸命に追いかけ、間一髪でクリアして難を逃れた。「この大舞台で緊張し体がかたまってしまった」と、津覇は試合に入れてなかった時間帯でのプレーを振り返り自省した。

 最大の危機を脱した前原は、得点源の普天間のエース・渡慶次悠作(3年)を二人以上で抑えこみ、アンカーの位置から平川龍(3年)が攻撃のスイッチを入れる。小気味よいパスワークと強風を利用した積極的な裏への展開を繰り返していく中、左WG大城魁人(3年)とCF島袋吏生(3年)のホットラインが垣間見られるようになる。「ずっと前から大城と話し合っていて狙っていた」(島袋)展開は前半23分、実を結ぶ。大城が左からアーリー気味に浮き球のクロスを上げると、DFラインの背後を狙った島袋が飛び出してヘディングシュート。これが決まり、前原が欲しかった先制点を奪う。

 思い通りの展開となった前原は、後半風下に立つも「準決勝と同じような状況だぞ」と、宿敵・那覇西高を破った準決勝でのプレーを選手たちに思い出させた和仁屋監督は、鍛え上げた走り負けないサッカーを演じるよう選手たちに指示。予想通りに逆襲を始める普天間に対しても前原のDF4枚が粘り強くアタッキングエリアへの進入を防ぎ切り相手の攻撃の芽を摘む。

 1点の攻防が試合終了間際まで続く展開。その中でも「ずっとDFが体を張って守ってくれたので、それに応えたかった」、と先制弾の島袋は常に目線をゴールに向けていた。すると80分を経過しアディショナルタイム3分。GKも攻撃参加してパワープレーを仕掛ける普天間のCKに対しMF新里美雅(2年)が懸命に外へ掃き出すと、センターサークル付近でそのボールを拾った島袋が前へと独走。左へ流れたところで遠目から狙ったシュートがゴールへ吸い込まれた瞬間、勝負は決した。

 参加54校の頂点に立ち、5年ぶりの選手権出場を果たした前原の選手たちの手の甲に書かれた「信」という一文字は、仲間を「信」じるという意が込められている。「前原の伝統を築いてきてくれた先輩方の思いも背負って全国の舞台に立ちたい」と、主将の平川は力強く拳を握る。

 また昨年のインターハイで山梨学院高(山梨)に初戦で敗れた悔しさも忘れていない。「その経験は良い方向にとらえているし、体の強さやパススピードに対応するために一年間やってきた。全国に向けてさらに鍛えたい」と主将は気を引き締めた。準決勝で平成の沖縄サッカー界を彩った名門・那覇西を下した前原が“令和初”の代表権を獲得した。

(取材・文 仲本兼進)
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完全アウェーでのアジアの戦いを経験したU-18日本代表の戦士たち(16枚)

GK小久保怜央ブライアン(ベンフィカ)はファインセーブで勝ち点1獲得に貢献
 10日、2年後に開催されるU-20ワールドカップのアジア1次予選に当たるAFC U-19選手権予選の最終戦が行われ、U-18日本代表はU-18ベトナム代表とアウェーで対戦。0-0で引き分けた。日本は2勝1分のグループ1位で予選通過を果たした。
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U-18日本代表はトルシエ監督率いるU-18ベトナム代表とドロ―。予選1位でAFC U-19選手権へ(8枚)

U-18日本代表はグループJの首位をキープ。1位で本大会へ
 10日、2年後に開催されるU-20ワールドカップのアジア1次予選に当たるAFC U-19選手権予選の最終戦が行われ、U-18日本代表はU-18ベトナム代表とアウェーで対戦。0-0で引き分けた。日本は2勝1分のグループ1位で予選通過を果たした。
●【特設】AFC U-19選手権2020予選特集ページ

C・ロナウドは無念の途中交代…指揮官「最高のコンディションではなかった」

マウリツィオ・サッリ監督はC・ロナウド交代の理由を明かす
[11.10 セリエA第12節 ユベントス1-0ミラン]

 ユベントスは10日のセリエA第12節でミランに1-0で勝利。FWパウロ・ディバラが決勝点を決め、首位キープに成功した。

 前半を0-0で折り返したユベントスは後半10分にFWクリスティアーノ・ロナウドに代えてディバラを投入。クラブ公式サイトを通じて、マウリツィオ・サッリ監督は「ロナウドは最高のコンディションでないにもかかわらず貢献してくれたので感謝したい」と口にしつつ、「この1か月膝に痛みがあったが、彼にとっては小さな問題だ」と交代の要因をほのめかした。

 ディバラは「僕たちの最高の試合じゃなかったかもしれないけど、タイトルレースのために今日は勝つことが重要だった」と勝利の喜びを噛みしめる。「僕は自分のできることをやって、幸運にもシュートがうまく決まった」と謙虚に得点シーンを振り返った。

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南野が先制弾アシスト!! 19歳FWハットのザルツブルクは快勝…奥川は途中出場

ザルツブルクFW南野拓実
[11.10 オーストリア・ブンデスリーガ第14節 ボルフスブルガー0-3ザルツブルク]

 オーストリア・ブンデスリーガ第14節が10日に行われ、FW南野拓実とFW奥川雅也が所属するザルツブルクがボルフスブルガーのホームに乗り込み、3-0の完封勝利を収めた。先発した南野は後半38分までプレーし、ベンチスタートの奥川は南野に代わって後半38分から出場している。

 試合開始早々の前半4分に試合を動かしたのはアウェーのザルツブルクだった。PA手前でパスを受けた南野が味方とのパス交換でPA内に侵入。寄せてくる相手を鋭い切り返しで翻ろうすると、左足で送ったラストパスを19歳FWアーリング・ブラウト・ホーランドが巧みに押し込み、スコアを1-0とした。

 その後はなかなか追加点が奪えなかったものの、後半31分にFWパトソン・ダカのアシストからホーランドが2点目を奪取。さらに同43分にはホーランドがハットトリックとなるゴールを奪い、ザルツブルクが3-0で勝利した。

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序盤の連続失点が響いたブレーメン…大迫「相手をリスペクトしすぎた」

FW大迫勇也が試合を振り返る
[11.10 ブンデスリーガ第11節 ボルシアMG 3-1 ブレーメン]

 日本代表FW大迫勇也はブンデスリーガ第11節で復帰後初のフル出場。前半27分には豪快シュートでゴールネットを揺らしたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入により幻となった。

 ブレーメンは前半20分、22分と連続失点。大迫は27分、激しいコンタクトから縦に突破したMFミロト・ラシカからパスを受け、PA内から豪快に右足シュートを放つ。ボールは鋭くゴールに突き刺さったものの、直前のラシカのプレーにファウルが認められて判定はノーゴールに。大迫は試合後のインタビューで「残念ですね」と悔しさを語った。

「ちょっと相手をリスペクトしすぎた部分があった。0-2になってからしっかりと前に運べていたので、そこで点が取れれば」と振り返る大迫。引き気味の戦術だったことを明かしつつ、「僕ともう一人のFW、二人とも下がってしまうと攻撃できなくなってしまうので、どっちかがもっと残ってもよかった。立ち上がりはもっと中で修正しないといけなかった」と後悔も見せていた。

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序盤の連続失点が響いたブレーメン…大迫「相手をリスペクトしすぎた」

FW大迫勇也が試合を振り返る
[11.10 ブンデスリーガ第11節 ボルシアMG 3-1 ブレーメン]

 日本代表FW大迫勇也はブンデスリーガ第11節で復帰後初のフル出場。前半27分には豪快シュートでゴールネットを揺らしたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入により幻となった。

 ブレーメンは前半20分、22分と連続失点。大迫は27分、激しいコンタクトから縦に突破したMFミロト・ラシカからパスを受け、PA内から豪快に右足シュートを放つ。ボールは鋭くゴールに突き刺さったものの、直前のラシカのプレーにファウルが認められて判定はノーゴールに。大迫は試合後のインタビューで「残念ですね」と悔しさを語った。

「ちょっと相手をリスペクトしすぎた部分があった。0-2になってからしっかりと前に運べていたので、そこで点が取れれば」と振り返る大迫。引き気味の戦術だったことを明かしつつ、「僕ともう一人のFW、二人とも下がってしまうと攻撃できなくなってしまうので、どっちかがもっと残ってもよかった。立ち上がりはもっと中で修正しないといけなかった」と後悔も見せていた。

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原口元気が5試合ぶりフル出場も…監督交代のハノーファーは4失点で黒星

原口元気が5試合ぶりフル出場も…監督交代のハノーファーは4失点で黒星
 ブンデスリーガ2部は第13節を行い、日本代表MF原口元気が所属するハノーファーは敵地でハイデンハイムと対戦し、0-4で敗れた。原口は5試合ぶりにフル出場した。

 成績不振によりミルコ・スロムカ監督が電撃解任となり、後任が決まらない中、アシスタントコーチのアシフ・サリッチ氏が暫定で指揮を執った。体制が変わり、原口は3試合ぶりに先発に起用されたが、得点には絡めず。チームは立ち上がりに失点すると、後半3失点。退場者も出たハノーファーは0-4で敗れた。

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原口元気が5試合ぶりフル出場も…監督交代のハノーファーは4失点で黒星

原口元気が5試合ぶりフル出場も…監督交代のハノーファーは4失点で黒星
 ブンデスリーガ2部は第13節を行い、日本代表MF原口元気が所属するハノーファーは敵地でハイデンハイムと対戦し、0-4で敗れた。原口は5試合ぶりにフル出場した。

 成績不振によりミルコ・スロムカ監督が電撃解任となり、後任が決まらない中、アシスタントコーチのアシフ・サリッチ氏が暫定で指揮を執った。体制が変わり、原口は3試合ぶりに先発に起用されたが、得点には絡めず。チームは立ち上がりに失点すると、後半3失点。退場者も出たハノーファーは0-4で敗れた。

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大迫、豪快ゴールはVARで取り消しに…復帰後初のフル出場

大迫、豪快ゴールはVARで取り消しに…復帰後初のフル出場
[11.10 ブンデスリーガ第11節 ボルシアMG 3-1 ブレーメン]

 ブンデスリーガは10日、第11節を行い、日本代表FW大迫勇也が所属するブレーメンは敵地でボルシアMGと対戦し、1-3で敗れた。大迫は復帰後初めてフル出場。“幻ゴール”もあったが、得点には絡めなかった。

 ブレーメンは前半20分、22分に立て続けの失点。反撃を開始すると、前半27分、大迫がゴールに迫る。MFミロト・ラシカが激しいコンタクトから縦に突破し、抜け出した大迫にスルーパス。背後に抜け出した大迫は右足で豪快にゴールネットを揺らした。

 しかし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入により、ラシカのファウルが認められ、ゴールは取り消されてしまう。ブレーメンは後半5分、VARの末にPKのチャンスを獲得したが、キッカーのMFデイヴィ・クラーセンが失敗。最後は1-3で敗れ、7試合未勝利と苦境に陥っている。

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伊東純也投入も好転せず…ゲンクは久保裕也欠場のゲントに完封負け

FW伊東純也は後半19分に途中出場
[11.10 ベルギー・リーグ第15節 ゲンク0-2ゲント]

 ベルギー・リーグ第15節が10日に行われ、FW伊東純也の所属する8位ゲンクはホームでFW久保裕也所属の3位ゲントと対戦し、0-2で敗れた。2試合連続ベンチスタートの伊東は後半19分に途中出場。久保はメンバー外だった。

 アウェーのゲントは前半2分に先制。PA内右へのこぼれ球をFWローラン・ドゥポワトルが右足で豪快に蹴り込む。後半2分にはテンポの良いパスワークからPA内中央で受けたFWジョナサン・デイビッドが右足で流し込み、2-0とした。

 ゲンクは後半19分、MFパトリク・フロショフスキーに代えて伊東を投入する。しかし、最後までゴールを奪えずに試合終了。リーグ戦2試合連続の無得点で2連敗を喫した。

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アントワープが首位撃破! 初スタメン三好は全2ゴールの“陰の立役者”に

先発起用に応えたMF三好康児
[11.10 ベルギー・リーグ第15節 アントワープ2-1クラブ・ブルージュ]

 ベルギー・リーグ第15節が10日に行われ、MF三好康児の所属する7位アントワープはホームで首位クラブ・ブルージュと対戦し、2-1で勝利した。三好は加入後初のリーグ戦スタメン。2-1の後半28分までプレーし、3試合ぶりの勝ち点3獲得に貢献した。

 本拠地に首位チームを迎えたアントワープは前半25分、クロスをFWシーベ・スフライフェルスに押し込まれ、先制点を献上する。だが、後半に4分に三好のパスをPA内中央で受けたFWディウメルシ・ベズア・ムボカニが倒され、PKを獲得。同5分にムボカニが自ら右足で決めて1-1と同点に追いつく。

 後半19分にはFWディディエ・ラムケル・ゼが左サイドをえぐり、PA内左のゴールライン際から速いクロス。三好が飛び込むと、合わせる前にDFやGKに当たってネットを揺らし、オウンゴールで逆転する。2得点に絡んだ三好は同28分にFWケビン・ミララスと交代。アントワープは2-1のままタイムアップの笛を聞き、金星を手にして6位に浮上した。

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「テレビで観ていた通りのアジア予選」。染野と武田、高校サッカー組が語る完全アウェー

FW染野唯月(尚志高、左)、MF武田英寿(青森山田高)はアジアの戦いの厳しさを体感した
[11.10 AFC U-19選手権予選 U-18日本代表 0-0 U-18ベトナム代表 ベトナム]

 ひたすらゴールの遠い、苦味ばかりが残る試合だった。AFC U-19選手権予選第3戦、熱烈な応援を背に受けるベトナムとのアウェーマッチは、U-18日本代表にとって苦い経験となった。9番を背負ってポイントゲッターとして期待されたFW染野唯月(尚志高)は予選を通じて無得点。苦渋の表情を浮かべつつ、その戦いを振り返った。

「自分の武器は点を取れるところなのに、この予選では点を取れなかった。本当に悔しい」

 試合が始まってみれば、相手はドン引きの5バック。攻撃ではリスクをほとんどかけてこない相手に対し、日本は攻めあぐねた。「相手が引いてくるのは分かっていたが、どう攻略すればいいのかを明確にできていなかった」と振り返る。高校サッカーの福島県予選などでも相手が徹底して守りを固めてくる試合は経験済みで、それを踏まえて「引いてくるならミドルシュート」というイメージも持っており、逆に動き出しを工夫して裏のスペースで受けるシーンもあったが、どちらもシュートまでは持ち込めなかった。

 一方、ハーフタイムからの登場となったMF武田英寿(青森山田高)も「自分が入ったら点に絡んでやろうと思っていた」と意欲をみなぎらせ、実際に影山雅永監督も称賛した意表をつくワンタッチパスなどで変化も付けた。「蹴ってもよかったけど、サイドからいける」という判断でゲームを作ったが、ここからが勝負という流れになる中でFW櫻川ソロモン(千葉U-18)がまさかの一発退場に。ゲームはこれで実質的に終わってしまった。

「完璧にアウェイの試合で、退場になったときは何が起こったかわからなかった。あのようなジャッジになったことを含め、『アジアは厳しい』というのはよく聞いていたけど、本当に聞いていた通り、テレビで観ていた通り。本当に厳しかった」(武田)

 染野もまた、割り切ったサッカーをしてくる相手に「これが『アジア予選』の難しさなのか」と実感したという。影山監督は「実際に味わってみないことには分からない」と、負けの許されない、あるいは勝って当然という雰囲気のあるアジア予選ならではの難しさについて語っていたが、図らずもこの最終戦での大苦戦という形で選手全員が実感することとなった。

 1次予選突破自体には成功したが、染野にも武田にも笑顔はなかった。来年の最終予選、そして再来年のU-20W杯にはU-17W杯を経験した選手たちも合流してくるだけに、そこに自分たちの定位置が用意されているわけでないことも分かっている。

 染野は今予選での自身の不甲斐なさを嘆きつつ、「ここから活躍し続けて、(来年)鹿島に入ったらチームでの競争が激しいことも分かっているけれど、それでも活躍して、もう一度アピールしていきたい」と誓う。武田もまた「ここから青森山田に帰ったら、チームを勝たせられるように努力をしていきたい。チームの結果になれば、アピールにもなると思っている。そしてプロの世界に行っても、しっかり試合に出て結果を残していきたい」と、前を向き直した。

 ここからこの二人とFW晴山岬(帝京長岡高)には「高校サッカー選手権県予選」という、相手が徹底して自分たちを警戒してくるアジアの予選にも似た難しさをはらむ戦いも待っている。チームで活躍することが代表に繋がるという原則は、どのカテゴリーに行っても変わらない。この日の苦い記憶を胸に、もう一度歩みを進めていくこととなる。

(取材・文 川端暁彦)
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酒井宏は累積警告で出停、マルセイユが宿敵リヨン撃破で2位浮上

MFディミトリ・パイェが2得点を挙げた
[11.10 リーグアン第13節 マルセイユ2-1リヨン]

 フランス・リーグアンは10日に第13節を行った。日本代表DF酒井宏樹が所属するマルセイユはホームでリヨンと対戦し、2-1で勝利。酒井は累積警告のために今節は出場停止となっている。

 マルセイユはリーグ戦過去10試合でリヨンに4分6敗と負け越し中。しかしハンドで獲得したPKをMFディミトリ・パイェが決め、先制に成功する。さらに同39分にもパイェはPA正面でパスを受け、右足シュートで追加点。前半を2-0で折り返す。なお、マルセイユはパイェの2得点でリーグアン史上初となる4000得点目、そして4001点目を記録している。

 後半途中には発煙筒による煙がスタジアム中に蔓延して試合は一時中断に。リヨンは後半14分に右サイドからのクロスをFWムサ・デンベレが頭で流し込み、点差を縮める。マルセイユは同19分にDFアルバロ・ゴンサレスが決定機阻止で一発退場となるも、なんとか逃げ切り2-1で試合終了。因縁の相手から白星を奪うことに成功し、順位を4位から2位に浮上させた。

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@bookfun155 分野研究家

もう金額の価値観がわからんようになるぐらいの金額だな。。それにしてもようシステムが持ちこたえられるものだ。

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@bookfun155 分野研究家

もう金額の価値観がわからんようになるぐらいの金額だな。。それにしてもようシステムが持ちこたえられるものだ。

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[AFC U-19選手権予選]苦渋の「西野監督と同じ決断」。U-18日本代表、笑顔なきドロー突破

U-18日本代表は敵地戦で思うような戦いをすることができなかった
[11.10 AFC U-19選手権予選 U-18日本代表 0-0 U-18ベトナム代表 ベトナム]

 10日、2年後のU-20ワールドカップに向けての1次予選にあたるAFC U-19選手権予選の最終戦が行われ、U-18日本代表はU-18ベトナム代表とアウェーで対戦。地元の後押しを受ける相手を攻め切れず、後半には退場者を出す難しい展開となり、0-0の引き分けに。2勝1分での予選通過は果たしたものの、苦い後味の残る試合となった。

 1、2戦を大勝で終えていた日本は、その2試合のメンバーをミックスした布陣でこの最終戦に臨んだ。GKには小久保怜央ブライアン(ベンフィカ)、DFには右から中村拓海(FC東京)、西尾隆矢林田魁斗(共にC大阪U-18)、加藤聖(JFAアカデミー福島U18)、中盤は右から石浦大雅(東京Vユース)、松本凪生(C大阪U-18)、柴田壮介(湘南)、鮎川峻(広島ユース)、前線には染野唯月(尚志高)と櫻川ソロモン(千葉U-18)が入った。

 これに対し、ベトナムを率いる元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏は5バックと4人のMFを二列に並べて守る「ゴール前にバスを停める」ディフェンシブな布陣を採用。これに加え、6日間で6試合目とあって荒れていたピッチに加え、猛烈な地元の声援が生むプレッシャーもあり、序盤から日本の攻撃はチグハグな部分が目立つ流れとなる。9分に中村のクロスから櫻川が狙う場面はあったものの、前半のチャンスはこれと、38分に櫻川がハイボールを競ったこぼれ球を拾う流れから中村がミドルシュートを狙った場面のみだった。

 逆に「相手はそれしか狙っていないのに」と影山雅永監督が頭を抱えたようなパスミスからのカウンターを受ける場面も頻出し、30分には中途半端なサイドチェンジのパスをカットされる形で速攻を受けたが、ここはGK小久保がグッドセーブ。さらにアディショナルタイムにもDFのパスを引っ掛けられる形のカウンターとなったが、相手のシュートミスに救われることとなった。

 後半から日本は攻撃的なMFである武田英寿(青森山田高)をボランチに入れて攻めの比重を増やす。ただ、ベトナム側は依然として引き分けを狙いつつ、カウンターだけを狙う割り切った対応だった。日本は11分には加藤のクロスから櫻川のヘッド、あるいは21分にこぼれ球を櫻川が左足で狙うなどチャンスもあったが、いずれも決め切れず。逆に29分、相手DFの挑発に乗ってしまった櫻川が一発退場となり、数的不利に陥ってしまった。

 こうなると、試合は完全にベトナムの術中だった。引き分けでもいいベトナムは後方でボールを回すのみで、一人少ない日本がプレスに行くのはリスクが大きい。互いに引き分けならば突破が濃厚という情勢。日本が取れる選択肢は一つしかなかった。

「(もしも敗れて)勝ち点6だと分からなくなってしまう。馬鹿を見るわけには……。気持ち悪いけれど、去年の西野監督のロシアW杯(ポーランドとの第3戦)での話じゃないけれど、仕方がない」(影山監督)

 相手の暗黙の提案を受け入れる形でそのまま時間の経過を待つ流れとなり、試合は終幕。0-0の引き分けとなり、日本の予選突破は決まった。チームの団長として帯同していた前U-20日本代表監督である内山篤技術委員は「得失点差でベトナムを上回って最終戦に来たからこそ。予選は何より突破することが大事」と強調したが、影山監督が「キモチワルイ」と悔しがったとおり、笑顔のない予選突破となった。

「アウェイの大観衆にビビってしまったところもそうだし、相手を観て判断するサッカー理解の部分もまだまだ。ここでしか経験できないことを彼らは味わった。いいレッスンになったと思う」

 そう総括した指揮官は、しかし同時に「でもここから何人残るかは分からないという話は彼らにもした」とも強調。今回の予選はJリーグとの兼ね合いや負傷などで「この年代の中心メンバーの7人ほどを日本に置いてきている」(影山監督)状態であり、さらにU-17W杯を戦っていたFW西川潤(桐光学園高)、DF半田陸(山形ユース)といった選手たちも今後はこちらの代表で候補になってくる見込みだからだ。

 2大会連続で世界の16強へ進んだとはいえ、アジア予選通過の切符が与えられているわけでないことは言うまでもない。U-18日本代表はここから再編の時期に入り、来年秋に開催されるアジアでの決戦に備えることとなる。

(取材・文 川端暁彦)
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鎌田先発のフランクフルト、最後は9人で敗戦…長谷部は2試合連続出番なし

鎌田先発のフランクフルト、最後は9人で敗戦…長谷部は2試合連続出番なし
[11.10 ブンデスリーガ第11節 フライブルク1-0フランクフルト]

 ブンデスリーガは10日、第11節を行い、日本代表MF鎌田大地とMF長谷部誠が所属するフランクフルトは敵地でフライブルクと対戦し、0-1で敗れた。鎌田は先発し、後半22分までプレー。長谷部はベンチ入りしたが、リーグ戦2試合連続で欠場となった。

 前節は退場者が出たバイエルンを下したが、今節はフランクフルトに退場者が出たことで試合の流れが変わった。前半アディショナルタイムにMFジェルソン・フェルナンデスが2枚目の警告で退場。10人で耐える時間帯が続き、鎌田は後半22分にベンチに下がった。

 数的不利を強いられる中、後半32分に先制点を献上したフランクフルト。後半アディショナルタイムにDFダビド・アブラムが警告を受けると、その直後に敵将のクリスティアン・シュトライヒ監督を倒したとしてレッドカードが提示され、2人目の退場者。試合は荒れ、フライブルクにも退場者が出たが、フランクフルトはそのまま0-1で敗れた。

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パルチザン浅野拓磨、25歳のバースデーでリーグ戦初ゴール!

FW浅野拓磨がリーグ戦初ゴール
 セルビア・スーペルリーガは10日に第16節を行い、パルチザンはホームでインジヤと対戦し、3-0で快勝。日本代表FW浅野拓磨が後半8分にPKを決め、リーグ戦初ゴールとした。同日が誕生日の浅野にとってバースデーゴールとなった。

 浅野は2016年にサンフレッチェ広島からアーセナルへと渡り、3シーズンはドイツのシュツットガルトやハノーファーでプレー。アーセナルとの契約は2020年まで残っていたが、今年8月からセルビア1部のパルチザンに移籍した。加入から6日後のヨーロッパリーグ予選ではデビューと初ゴールを記録していた。

 今節先発出場となった浅野は後半8分にPA左で倒されてPKを獲得。そのまま自らキッカーとなると、冷静にゴール右隅に流し込み、ダメ押しの3点目を挙げた。浅野はそのままフル出場で勝利を見届けている。

 最高の形でインターナショナルマッチウィークに突入した浅野は、この後14日に控えるカタール・ワールドカップアジア2次予選キルギス戦(ビシュケク)に備えて日本代表に合流する。

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不調のC・ロナウドが2戦連続の途中交代…ユーベはディバラ弾でミラン破り、首位キープ

途中交代となったFWクリスティアーノ・ロナウド
[11.10 セリエA第12節 ユベントス1-0ミラン]

 セリエAは10日に第12節を行い、ユベントスはホームでミランと対戦。先発出場のFWクリスティアーノ・ロナウドは後半10分にFWパウロ・ディバラと途中交代に。ディバラが同32分に決勝弾を挙げている。

 ユベントスはトップ下にFWフェデリコ・ベルナルデスキを配置し、2トップにはC・ロナウドとFWゴンサロ・イグアインを選択。しかし前半45分は両者得点できずに後半に折り返す。

 するとマウリツィオ・サッリ監督は後半10分、怪我を抱えていたというC・ロナウドに代えてディバラを投入。C・ロナウドはベンチに戻ることなく、一直線にロッカールームへと足を向けた。データサイト『opta』のツイッター(@OptaPaolo)によると、C・ロナウドは6日のUEFAチャンピオンズリーグ・ロコモティブ・モスクワ戦でも途中交代しており、2試合連続での途中交代はユベントス加入後初のことになるという。

 すると試合は途中出場のディバラが決する。後半32分、PA手前でパスを受けたディバラは利き足である左足で相手守備陣をかわすと、右足シュートでゴール左に流し込んだ。この得点がそのまま決勝点となり、ユベントスは1-0で勝利。3連勝として首位をキープしている。

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前監督が体罰動画で解任…県決勝で涙の出水中央高「びっくりするくらい成長してくれた」:鹿児島

前監督が体罰動画で解任…県決勝で涙の出水中央高「びっくりするくらい成長してくれた」:鹿児島
[11.4 高校選手権鹿児島県予選決勝 出水中央高1-2神村学園高 白波スタ]

 鹿児島県の出水中央高は今冬、11年ぶり2度目の県選手権決勝戦に臨んだが、絶対王者の神村学園高に敗れて涙をのんだ。前監督が体罰問題で任を解かれ、新体制で挑んだ約1か月間。初めての全国大会には手が届かなかったが、現在指揮を執る下原耕平監督は選手たちの目覚ましい成長をしっかりと感じていた。

「1回戦から成長して、良くなって、本当に良くなって、ここまで来ることができた。だからこそ、この決勝戦をすごく楽しみにしていた。負けはしたけど、いろんな意味で“総まとめ”になる良い試合になった。選手たちはびっくりするくらい成長してくれた」(下原監督)。

 決勝戦の相手は2連覇中の神村学園高。夏の総体予選も3年連続で制すなど、現在の鹿児島県内では一歩抜けた存在だ。それでも出水中央も、準々決勝で鹿児島実高、準決勝で鹿児島城西高といった第2集団の強豪校を連破。11年前にFW大迫勇也を要する鹿児島城西に敗れて以来となる、2度目の県決勝に歩みを進めてきた。

 そんな出水中央は今年10月上旬、激震のさなかにあった。前監督の男性教師がサッカー部の指導中、部員を足で蹴ったり平手打ちをする場面を映した動画がインターネットを通じて拡散。暴力の現場が収められたことに加え、それがSNS上で広まるという現代的な事象もあり、学校の名前は不名誉な形で世間に大きく広まった。

 その後、前監督は解任。10年にわたってコーチを務めていた下原氏が監督に就任し、年間最後の大舞台に挑む形になった。むろん、不祥事を看過してきた学校側の責任は揺るがない。しかし、ある種の被害者と言える生徒たちに罪はない。チームは「俺たちは前に進もう」という覚悟を決め、なんとか再出発を迎えた。

 もっとも、MF大村龍之介主将は「落ち込むことはなかった」と振り返る。ロアッソ熊本ジュニアユースで中学時代を過ごし、当時のチームメート数人と一緒に出水中央に入学した3年生。将来のプロ入りに向けて「プロになれば監督がいなくなることも、そういう厳しい声もあると思う」と力強く語る。

 自身にとって選手権は3年間の集大成。熊本JYで同期だったMF荒木遼太郎(東福岡高/鹿島内定)、MF樋口叶(熊本ユース/熊本内定)はすでにプロ入りを決めており、大村も「常にLINEで連絡を取っているけど、良い刺激になっている。彼らは注目されているので、負けないようにやっていきたい」と期する大舞台を無駄にはできない。

 また先輩たちからの期待も背負う。近年の卒業生たちだけでなく、専修学校とアマチュアリーグ経由でJリーガーとなったMF福満隆貴(水戸)からも励ましのメッセージを受信。「城西戦はナイスゲーム、決勝も制覇して来いと言われました」(大村)。夢の舞台でプレーする大先輩からの言葉は選手たちの大きな励みとなった。

 そんな大村だが、大会1か月前に右太ももを打撲した影響でいまもコンディションが万全ではない。医師や指導陣と相談しながらテーピングを巻きながらプレーしているが、一時は血腫のため手術を勧められたほどだ。「復帰したばかりで完全ではないけどメンバーに入れてもらえた」。今大会はベンチスタートが続く立場で決戦を迎えた。

 決勝戦は王者・神村学園が優勢を保ち、出水中央は序盤から守勢ムード。しかし、最終ラインとボランチの激しいアプローチで危険なエリアへの侵入を防ぐと、攻撃ではサイドに流れる1トップのFW松山正利(3年)がカウンター狙いを牽引。下原監督が協調してきた「フォアザチーム」の精神を前面に体現する。

 0-1で迎えた後半には、大村がピッチへ。その後はサイドの攻撃がさらに活性化し、ややテンポの落ちてきた神村学園を圧倒する。すると19分、GKのロングフィードを松山が前に送り、同点ゴールを沈めたのは大村。「キャプテンとして背中で引っ張って、得点で貢献しようと思ってきた」。そんな主将の思いが報われた一発だった。

 それでも最後は神村学園の地力が優った。プロ注目MF濱屋悠哉(3年)のドリブル突破を止めきれずにPKを与え、それが決勝点。局面の対応はこれまで抱えてきた課題であっただけに「ゲームプランどおりだったけど、自分たちの弱さも出た」(下原監督)。まさに「総まとめ」らしい終幕となった。

 さまざまな厳しい目に晒されながら、決勝戦まで戦い抜いてきた出水中央。この1か月間、選手たちを導いてきた下原監督は試合後、白波スタジアムの外で家族や友人たちと敗北の悔しさを分かち合う選手たちを見やりながら「それを僕が見てほしかったんですよね」という光景のことをしみじみ明かした。

 1-2で迎えた後半アディショナルタイムのセットプレー、猛攻を見せる出水中央はついにGK帆北航(3年)を前線に上げ、最後の攻勢に期待をかけた。すると、スタンドからは大きな歓声と拍手が自然発生的に巻き起こり、一気に後押しムードに。ある種の「判官びいき」もはあっただろうが、観客が選手たちのプレーに触発されたように感じられた。

「頑張っている子どもたちの姿を見てもらって、自然とスタンドから拍手が出て、僕は一教員として素直にうれしかったですよね……。やっぱり、それを見てほしかったんですね。前に進んでいる子どもたちと、新しく動き始めた出水中央のサッカーを。手前味噌かもしれないけど、それは多少表現できたのかなと思います」(下原監督)。

 その大歓声、その拍手は選手たちにもしっかり届いていた。「少人数の力を発揮して、困難に負けずに団結できて良かった。前の監督も素晴らしい監督だったので結果で恩返ししたかったけど、全力プレーは見せられたと思う」。2年半を共にしてきた前監督に話が及んだのも、紛れもない本心だろう。

 そんな大村は大学経由でJリーグ入りを狙う。「いろんな苦労がある中で、怪我もある中で、この悔しさも良い経験に、プロになるためにこの苦い経験が良かったなという形にしていきたい。今日はそんな日でした」。讃えられるべき道のりではなかったかもしれない。また望んだ結果でもなかったかもしれない。それでも新生・出水中央はたくましく戦い抜き、それぞれの場所で前へと進んでいくきっかけを得た。

(取材・文 竹内達也)
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[11月11日 今日のバースデー]

Japan
MF菅和範(栃木、1985)*豊富な運動量を持ち味とするダイナモ。ファンサービスが“神対応”と評判。
DF浦上仁騎(長野、1996)*大宮ユース、東洋大出身のDF。センターバックとしては小柄だが、的確な対応が光る。
FW古山蓮(YS横浜、1998)*沖縄出身のアタッカー。幼少期から首都圏で過ごし、下部リーグを経てJリーグ入りした。

World
MFジョルジニオ・ワイナルドゥム(リバプール、1990、オランダ)*縦へのスピードがあり、正確なキックも兼ね備えるMF。

Former
MFマニシェ(元S・リスボンほか、1977、ポルトガル)*元ポルトガル代表の中盤の要。10年にケルンより母国のクラブに復帰し、12年5月に引退を表明。
DFフィリップ・ラーム(バイエルン、1983、ドイツ)*ブラジルW杯優勝に貢献したSB。晩年は中盤のプレーヤーとしても新境地を開拓し、17年に引退した。

Others
養老孟司(解剖学者、1937)
吉幾三(歌手、1952)
首藤康之(バレエ、1971)
マギー審司(手品師、1973)
レオナルド・ディカプリオ(俳優、1974)
大畑大介(ラグビー、1975)
鈴木達央(声優、1983)
手越祐也(NEWS:タレント、1987)
小松未可子(声優、1988)
田中れいな(元モーニング娘。:歌手、1989)

リバプールがマンCを撃破!サラー弾など3発で“今季を占う大一番”制す

追加点を挙げたモハメド・サラー
[11.10 プレミア第12節 リバプール3-1マンチェスター・C]

 プレミアリーグ第12節が10日に行われ、アンフィールドでリバプールマンチェスター・シティが激突。早々に2ゴールを挙げたリバプールが3-1で快勝した。

 10勝1分で無敗をキープしているリバプールは、4-3-3を採用。守護神はアリソン・ベッカー、最終ラインは右からトレント・アレクサンダー・アーノルド、デヤン・ロブレン、フィルヒル・ファン・ダイク、アンドリュー・ロバートソンと並べ、アンカーにファビーニョ、インサイドハーフにジョーダン・ヘンダーソンとジョルジニオ・ワイナルドゥム、前線はお馴染みのモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネが起用された。

 対する8勝1分2敗のシティもシステムは4-3-3。GKには、アタランタ戦で負傷したGKエデルソンが間に合わず、クラウディオ・ブラーボを起用。最終ラインは右からカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、フェルナンジーニョ、アンヘリーニョ、アンカーには負傷明けのロドリ、インサイドハーフにケビン・デ・ブルイネとイルカイ・ギュンドガンが入った。前線は右にベルナルド・シウバ、左にラヒーム・スターリング、中央にはセルヒオ・アグエロが入っている。

 今季のタイトルレースを占う重要な一戦。負けられないシティは開始早々に立て続けにCKを得るなど、勢いよく試合に入った。しかし、先手を取ったのはリバプールだった。前半6分、マネが左サイドを駆け上がり、マイナス気味に折り返すと、ロドリの中途半端なクリアボールを拾ったファビーニョが右足を一閃。強烈なミドルシュートをゴール左に突き刺した。

 ファーストシュートで先制を許したシティは、ボールを保持しつつ、ファウルを誘ってセットプレーから同点を狙う。前半9分、左サイド深くで獲得したFKからデ・ブルイネがクロスを供給。タイミングよくスターリングが走り込んだが、ヘディングシュートは枠を外れる。11分には右45度の位置でFKを得て、デ・ブルイネが最終ラインとGKの間に絶妙なボールを入れると、ニアにアグエロ、ファーにストーンズが飛び込んだが合わせることができなかった。

 立て続けのセットプレーを耐え凌いだリバプールは、サイドを幅広く使った攻撃で追加点を挙げる。前半13分、A・アーノルドのサイドチェンジから左サイドのロバートソンが持ち運び、前にマネが走っていたがアーリークロスを選択。ゴール前に勢いよく走り込んだサラーがワンバウンドしたボールを頭で合わせ、2-0とリードを広げた。

 試合序盤で2失点を喫してしまったシティは、デ・ブルイネが中央にポジションを取り、攻勢を強める。前半29分には、デ・ブルイネが絶妙なリターンパスを通し、PA左からアンヘリーニョが左足を振り抜くが、これは相手に当たって右ポストを直撃。42分にもデ・ブルイネのスルーパスからアグエロが左足で鋭いシュートを放つが、わずかに枠を捉えきれなかった。

 2点リードのリバプールは持ち味の縦に早い攻撃を遂行。前半38分、GKアリソンも加わった最終ラインでのパス回しから、右サイドのA・アーノルドがリズムを変えて縦に一気に駆け上がってフィルミーノが左足シュート。45分にはフィルミーノの折り返しをペナルティーアーク手前からサラーが左足ダイレクトで狙うが、GKブラーボに阻まれ、前半を2-0で終えた。

 リバプールは後半6分、右サイドのスローインからパスをつなぎ、ヘンダーソンがコーナー付近まで運んでクロスを送り込む。ファーサイドから周り込むようにゴール前に走り込んだマネが頭で合わせ、GKブラーボの手を弾いてゴールネットを揺らした。3点ビハインドとなったシティは8分、左サイドからスターリングがカットイン。相手のタイミングを外し、PA中央から右足を振り抜いたが、ロブレンのブロックに阻まれた。

 まずは1点を返したいシティだが、リバプールにつられるように縦に早い攻撃を仕掛けてゴールに迫るも、決定的なシーンを作り出すには至らない。後半23分には、スターリングが左に展開してPA左に進入したデ・ブルイネがグラウンダーでクロスを供給。アグエロがセンターバック2人の間に走り込んだが、シュートは空振りに終わった。

 それでもプレミア王者が意地を見せる。後半33分、左サイドからアンヘリーニョがクロスを送り、一度はブロックされたが、こぼれ球をつないで今度はアンヘリーニョがグラウンダーのクロスを供給。ファーサイドのB・シウバが後方に下がりながら左足を振り抜き、ゴール右隅に流し込んで1-3と1点を返した。

 後半37分にはスターリングがPA左から折り返したボールがA・アーノルドに腕に当たったように見えたが、マイケル・オリバー主審の笛は鳴らず。シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督は先制点の前にもA・アーノルドにハンドがあったとし、『2回目だぞ』と言わんばかり、大きなジェスチャーで抗議した。

 リバプールは後半42分にサラーを下げてDFジョー・ゴメスを投入し、逃げ切りを図る。なんとしても追いつきたいシティは前線からのプレスを強めるが、最後まで得点は動かず。試合は3-1のままリバプールが勝利。3連勝で無敗をキープした。一方、勝ち点25のままのシティは順位を4位に下げ、リバプールとの勝ち点差は『9』に広がった。

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2部最下位のデポル、柴崎は3戦出番ないまま日本代表へ…香川サラゴサはドロー

 スペイン2部リーグは10日、第15節を各地で行った。

 サラゴサ所属のMF香川真司は、グティ監督が急遽誕生した2位のアルメリア戦に4-4-1-1のトップ下で先発出場。後半8分ごろの決定機をドリブルのミスで逃すと、1-1で迎えた同42分にピッチを退いた。チームはそのまま引き分け、上位対決で痛い足踏み。昇格圏内ギリギリの6位に位置している。

 デポルティボ所属のMF柴崎岳エルチェ戦で3試合連続のベンチスタート。チームは前半こそ1-1でイーブンのスコアを保ったが、後半12分に勝ち越しを許す中、柴崎には最後まで出番が訪れなかった。チームは1-3で敗れ、開幕節の勝利を最後に14試合勝ちがなく、依然最下位のままとなっている。

 スペイン2部リーグは国際Aマッチウィークによる中断期間が設定されていないため、次の週末にも試合が開催。日本代表としてカタールW杯予選キルギス戦(14日・ビシュケク)、キリンチャレンジ杯ベネズエラ戦(19日・パナスタ)に招集されている柴崎は欠場が決まっている。

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[関西]1部初挑戦・関福大は無念の自動降格決定…関学大&びわこ大はインカレ切符掴む:後期第9節

関西福祉大の自動降格が決まった
第97回関西学生サッカーリーグ1部


 第97回関西学生サッカーリーグ1部の後期第9節が9、10日に行われた。最下位の関西福祉大は8位の桃山学院大と対戦し、1-2で敗戦。2部への自動降格が決定した。

 関福大は前半40分、DF小菅雷樹(3年=新潟西高)のクロスにFW佐藤壮太(4年=金光大阪高)が合わせて先制に成功する。しかし後半からは桃山大の反撃を食らう。後半12分にMF佐藤碧(4年=大分高)に同点弾を決められると、同41分にはMF若山修平(3年=静岡学園高)の左CKからDF多賀稔人(1年=富山一高)にヘディングシュートを決められ、1-2で逆転された。

 2015年の創部から昨季2部Aリーグ3位で1部初昇格となった関福大。後期第9節終了時点で3勝2分15敗と負け越し、無念の自動降格となった。

 前節に優勝を決めた大阪体育大は4位・阪南大に3-2で勝利。開始早々に先制を許したものの、前半15分にMF野寄和哉(1年=東福岡高)が得点を挙げ、1-1と同点に。さらに同25分、30分とFW林大地(4年=履正社高/鳥栖内定)がPKを沈めてリードを広げる。後半35分に阪南大MF八田壮一郎(3年=作陽高)に1点を返されるが、そのまま3-2で逃げ切った。

 2位の関西学院大は5位の立命館大とスコアレスドローに。3位のびわこ成蹊スポーツ大は6位の京都産業大と対戦し、3-0で勝利。前半36分にDF堂鼻起暉(3年=神戸U-18)が左CKからヘディングシュートを決め、後半11分にはFW井上直輝(4年=立正大淞南高)もヘディングシュートで2-0と点差を広げる。さらに同14分にはMF佐藤諒(4年=藤枝明誠高)がダメを押した。

 この結果により、2位の関学大と3位のびわこ大の4位以上が確定。全日本大学選手権(インカレ)出場権を手にした。2試合を残してインカレ出場枠は残りひとつ。4位立命大(勝ち点30)、5位阪南大(勝ち点29)、6位桃山大(勝ち点28)、7位関西大(勝ち点26)、8位京産大(勝ち点25)までが出場の可能性を残している。

 一方で9位10位が入れ替え戦に、11位最下位が自動降格となる残留争いも熾烈を極めている。最下位・関福大は自動降格が決定しており、11位の大阪経済大も9位以下が確定。しかし、9位10位の入れ替え戦圏内に入る可能性は5位阪南大まで残されている。

結果は以下のとおり

【後期第9節】
(11月9日)
[たけびしスタジアム京都]
びわこ成蹊スポーツ大 3-0 京都産業大
[び]堂鼻起暉(36分)、井上直輝(56分)、佐藤諒(59分)

大阪体育大 3-2 阪南大
[大]野寄和哉(15分)、林大地2(25分、30分)
[阪]林雄飛(3分)、八田壮一郎(80分)

[桃源郷運動公園陸上競技場]
関西大 0-0 近畿大

関西学院大 0-0 立命館大

(11月10日)
[アクアパルコ洛西]
桃山学院大 2-1 関西福祉大
[桃]佐藤碧(57分)、多賀稔人(86分)
[関]佐藤壮太(40分)

大阪産業大 1-0 大阪経済大
[大]杉田達哉(16分)

●第97回関西学生リーグ特集

マルシャル2Aなど前線が躍動!3発快勝のマンU、12戦終えて今季4勝目

{3点目を決めた{マーカス・ラッシュフォード}}
[11.10 プレミア第12節 マンチェスター・U 3-1 ブライトン]

 プレミアリーグ第12節が10日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはホームでブライトンを3-1で下した。

 プレミアで今季3勝にとどまっているユナイテッドは、7日に行われたヨーロッパリーグ(EL)のパルチザン戦から5人を変更。DFハリー・マグワイアやFWアントニー・マルシャル、FWマーカス・ラッシュフォードらは引き続き先発となった。

 ユナイテッドは立ち上がりからラッシュフォードがドリブルシュートを放つなど、果敢にゴールに迫る。すると、前半17分にMFアンドレアス・ペレイラがドリブルで攻め上がり、PA左でこぼれ球を回収したマルシャルがマイナスに折り返し、A・ペレイラが左足を振り抜く。これがMFデール・スティーブンスに当たってゴール左に吸い込まれ、先制に成功した。

 さらにユナイテッドは前半19分、右サイドのFKからMFフレッジがクロスを送り、マグワイアが競ってこぼれたボールをMFスコット・マクトミネイが押し込んで追加点。マグワイアのハンドの疑いでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入したが、得点は認められた。なお、プレミア公式によると、MFデイビ・プレパーのオウンゴールと記録されている。

 ラッシュフォード、MFダニエル・ジェームズの両翼が縦への仕掛けで違いをみせるユナイテッドは、後半も果敢にシュートを放つが3点目を挙げることができない。すると、後半19分にセットプレーから1点を返されてしまう。ブライトンは左CKからMFパスカル・グロスが上げたクロスをDFルイス・ダンクがヘディングシュートを叩き込み、1-2と1点差とした。

 だが、直後にユナイテッドが追加点を挙げる。後半21分、センターサークル内でA・ペレイラがボールを奪い、フレッジが前線へスルーパス。これに反応したマルシャルはシュートを打てなかったが、PA左から後方に落としたボールをラッシュフォードが右足シュート。ゴール左のクロスバー下をかすめながらゴールネットを揺らし、3-1とした。

 攻撃の手を緩めず攻め込むユナイテッドは後半23分にも決定機。カウンターからジェームズが緩急つけたドリブルでPA右に進入し、中央へ折り返すと、フリーで待っていたラッシュフォードが右足で合わせる。しかし、ゴール左に外してしまい、頭を抱える。27分にはDF
ブランドン・ウィリアムズ、ジェームズと立て続けに惜しいシュートを打ち込むが、ともにGKマシュー・ライアンの好セーブに阻まれた。

 結局、試合は3-1でユナイテッドが勝利。2試合ぶりの白星で今季プレミア4勝目とした。

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なぜ!? 中山雄太が痛恨の見送り…ズウォレはトゥエンテに敗れる、中村敬斗は出番なし

ズウォレDF中山雄太
[11.10 エールディビジ第13節 トゥエンテ2-1ズウォレ]

 オランダ・エールディビジは10日、第13節を開催し、FW中村敬斗が所属するトゥエンテとDF中山雄太とDFファン・ウェルメスケルケン・際が所属するズウォレが対戦し、トゥエンテが2-1の勝利を収めた。

 中山と際が先発出場を果たし、中村がベンチスタートとなった一戦は前半16分にトゥエンテが先制に成功。さらに同25分にはCKの流れからDFジョエル・ラティオーディエールが放ったヘディングシュートのコース上にいた中山が、枠を外れると思ったか、クリアできる位置にいながらもしゃがんで見送ると、ボールはそのままゴールマウスに吸い込まれ、トゥエンテがリードを2点差に広げた。

 2-0とトゥエンテがリードしたまま後半を迎えると、後半16分にCKをFWレザ・グーチャンネジャドがヘディングで叩き込み、ズウォレが1点差に詰め寄る。しかし、その後ズウォレに同点ゴールは生まれず、逃げ切ったトゥエンテが2-1の勝利を収めた。

 中山と際はフル出場を果たし、中村に出場機会は訪れなかった。

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堂安フル出場も…不振脱せないPSV、リーグ戦ここ4戦で3敗

PSVのMF堂安律
[11.10 エールディビジ第13節 ビレム2-1PSV]

 オランダ・エールディビジは10日、第13節を開催し、MF堂安律が所属するPSVビレムのホームに乗り込み、1-2で敗れた。堂安はフル出場している。

 公式戦ここ5試合未勝利(2分3敗)と不振のPSVは、試合開始早々の前半7分に先制点を献上。左サイドを駆け上がったMFマッツ・コーラートのグラウンダーのクロスをFWチェ・ヌネリーに蹴り込まれてしまった。

 さらに0-1のまま迎えた後半19分には再びヌネリーにネットを揺らされ、ビレムにリードを2点差に広げられてしまう。2点のビハインドを背負ったPSVは同23分、FWコンスタンティノス・ミトログルとFWガストン・ペレイロを同時投入して状況を打開しようと試みる。

 反撃に出るPSVは後半40分にガストン・ペレイロのゴールで1点差に詰め寄るも、同点に追い付くことはできず。1-2で敗れ、リーグ戦ここ4試合未勝利(1分3敗)、公式戦ここ6戦未勝利(2分4敗)と苦しい状況が続いている。

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守備意識も高い静岡学園は全3試合無失点。特に大きいCB阿部の存在

静岡学園高を後方から支えるCB阿部健人
[11.9 選手権静岡県予選準決勝 静岡学園高 2-0 浜松開誠館高 エコパ]

 攻撃力に注目の集まる静岡学園高だが、この日は守備意識の高さも印象的だった。普段は守備に特化した練習を全く行わず、ドリブルやシュートゲーム、ミニゲームなどのメニューがほとんど。だが、10月上旬にプリンスリーグ東海が中断期間に入ってからは“選手権仕様”に変化させるために、守備の距離感やポジショニングにも取り組んできている。

 川口修監督も「ちょっとずつ上積みができてきている」。この日は前線からのプレッシングで相手のパスコースを限定し、1ボランチのMF藤田悠介(3年)がボールを良く引っ掛けていた。そして本来CBの田邉秀斗(2年)を右SB、元々ボランチだった西谷大世(3年)を左SBに配置した最終ラインもほぼ安定。中でもCB阿部健人(3年)の存在が大きい。

 この日は的確なカバーリングによって、相手をゴール前に侵入させず、被シュート4本で完封勝利。川口監督も阿部への信頼感を口にし、「(チームとして)良い時はあそこに(良いCBが)いる」と語っていた。ここから全国切符を獲得し、“強い代”になれるかどうかは、危機管理能力高く、足元の技術も安定している阿部やCB中谷颯辰(3年)にかかっている。

 阿部は「全国行っている代の良いCBを見てきているんで、その人たちを超えたいという気持ちがあった。超える気持ちでやっています」という。昨年からの経験者として、またキャプテンマークを巻く選手として責任感を持ってプレー。決勝でも攻撃的なチームを後方から支えて無失点で勝つ意気込みだ。

「3年間、自分が入学してから1回も選手権に行くことができていない。自分は小さい頃から選手権に出ることが夢。去年、一昨年と負けているんで、その気持ちをぶつけて最後静学らしいサッカーができれば良いと思います」。守備の柱は、選手権への最後のチャンスを必ずものにする。

(取材・文 吉田太郎)
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