4発完封のドイツが予選突破!オランダは6年ぶり主要大会出場へ

ドイツ代表とオランダ代表の予選突破
 EURO2020予選は16日、第9節が行われ、グループCはドイツ代表オランダ代表の予選突破が確定した。

 ベラルーシ代表と対戦したドイツは、前半41分にDFマティアス・ギンターが代表初ゴールを挙げると、後半4分にMFレオン・ゴレツカが追加点。さらにMFトニ・クロースの2ゴールを加え、4-0で完封勝利。本大会出場を決めた。

 オランダは3位の北アイルランド代表と対戦。前半32分にPKを献上したが、MFスティーブン・デイビスのミスに助けられ、スコアレスドローに終わった。この結果、2位以内が確定し、2014年ワールドカップ以来6年ぶりの主要大会出場が決定した。

 なお、最終節は19日に行われる。

▼順位表
1.☆ドイツ(18)+18
2.☆オランダ(16)+12
3.北アイルランド(13)+1
4.ベラルーシ(4)-12
5.エストニア(1)-19

▼第9節(11月16日)
ドイツ 4-0 ベラルーシ
北アイルランド 0-0 オランダ

▼第10節(11月19日)
ドイツ 28:45 北アイルランド
オランダ 28:45 エストニア

●EURO2020予選特集

[11月17日 今日のバースデー]

Japan
GK上福元直人(東京V、1989)*身体能力が高く、俊敏性やキック精度の良さが持ち味のGK。
FWフアンマ・デルガド(大宮、1990)*屈強な身体と柔らかい動きが強みのFW。高木琢也監督とは長崎を初のJ1昇格に導いて以来の師弟関係。
MF石原崇兆(仙台、1992)*ユーティリティー性と豊富な運動量が武器のサイドアタッカー。
MF青木翼(群馬、1993)*局面を一発で変える左足キックを武器とするMF。
MF前田直輝(名古屋、1994)*細かいタッチのドリブラー。密集をスルリと抜け出していく上手さとキレがあるMF。
GK田中雄大(相模原、1995)*青森山田高、桐蔭横浜大出身の守護神。同姓同名がサッカー界には多いので注意。
DFジョ・ジヌ(松本、1999、韓国)*仁川南高から加入した韓国出身のセンターバック。

World
MFナニ(オーランド・シティ、1986、ポルトガル)*多彩な技を活かしたドリブルが特徴のMF。セットプレーのキックも武器。

Former
MFベルント・シュナイダー(元フランクフルトほか、1973、ドイツ)*09年、腰の負傷により現役生活にピリオドを打った。元ドイツ代表のユーティリティープレーヤー。

Others
本田宗一郎(経営者、1906)
マーティン・スコセッシ(映画監督、1942)
岡田圭右(ますだおかだ:芸人、1968)
城島茂(TOKIO:ミュージシャン、1970)
堂珍嘉邦(CHEMISTRY:歌手、1978)
柴田勝頼(プロレス、1979)
亀田興毅(ボクシング、1986)

[デフフットサルW杯]男子はイタリアに敗れ、10位に終わる。スペインが優勝

松本弘(左)はゴールを期待されたが不発に終わった(提供:日本ろう者サッカー協会)
【デフフットサルワールドカップ2019 9-12位決定戦】(スイス・ヴィンタートゥール)
デフフットサル男子日本代表4-5(前半2-0)イタリア代表

 デフフットサルのワールドカップ(W杯)で9-10位決定戦に回った男子日本代表がイタリア代表と対戦。3月までイタリアで武者修行していた鎌塚剛史が前半2ゴールを決め、リードを奪ったが、そのリードを守り切れず、延長の末、逆転負け。10位で今大会を終えた。優勝は、開催国・スイスを破ったスペインだった。

 2011年が14位、前回2015年が7位。今大会は世界一を目指して取り組んだ4年間だったが、遠くおよばず。チーム力はあがっていたのに、順位は前回を下回る厳しい現実にさらされた。東海林直広主将は敗戦を受け止め、こう総括した。

「(イタリア戦は)1度も取り組んだことのないパワープレーにやられました。ハーフタイムで焼き付け刃の説明で戦うには酷でした。4年後に向けて、チーム力の向上、個の底上げだけでなく、戦略やマネジメントの底上げ、全てにおいて経験不足を表した試合となったと思います」

 今大会のベスト4に残ったのはスペイン、スイス、ロシア、スウェーデンとすべて欧州の国々だ。アジア勢は、前回W杯王者のイランが不参加、前回W杯準優勝のタイも6位に沈んだ。

 アジア準優勝で挑んだ日本は2月にW杯出場が決まってから、国内にいる健常者の格上のチームとは試合をしたが、海外の代表国とは一度も試合を組めなかった。2月のアジア最終予選で日本は前回W杯の準優勝国、タイ代表に勝ち、前回優勝のイランとは2度対戦し、いずれも0-4で敗北。デフフットサルはアジアで上位にいれば、世界でも上位で戦えると言われていたため、日本は2度敗れたイランをターゲットにするのは当然で、2m近い選手がいる打倒・イランを意識したチーム作りを進めていた。ただ、サッカーとフットサルを掛け持ちで二足のわらじを履くアジア勢と、フットサル専従の人でチームを構成する欧州勢の習熟度の違いが出るのは必然なのかもしれない。

2月のアジア予選終了後、引退勧告を受けながら這い上がってきた上井(左)の執念は実らなかった(提供:日本ろう者サッカー協会)

 今大会をスタンドから見ていた関係者が明かす。

「日本以上に、周りの国の成長度のほうが高かったということだと思います。スペインなどを見ていると純粋にフットサルがうまい、と感じる。日本は、相手に国内にはいないような体の大きな選手などが出てくると選手が一瞬、ひるんで順応するのに時間がかかったのが見てわかった」

 1年に1度、健常者と同様にチャンピオンズリーグがある欧州と、W杯を終えると次のW杯予選まで約3年、公式戦がないアジアでは経験値の違いが出てくるのは必然なのかもしれない。その差を埋める努力をしない限り、どんどん差が開いてしまう。

「また今日から4年後に向けて選手は向き合っていくこととなります。暖かい目で見守っていただけると嬉しいです」

 イタリア戦後、こう明かした主将の東海林は来年、サッカーのW杯アジア予選へ、日本代表として出ることを目指す道も残されているが、どうするかは未定。メダルを狙えたチームが完敗した今だからこそ、日本は強化方針を見直すチャンスだ。  
 
得点者
[日本代表]
(前半)
鎌塚剛史2点

(後半)
鎌塚剛史
仲井健人

先発メンバー
[日本代表]
GK1千葉駿介
FP10松本弘
FP3設楽武秀
FP7東海林直広
FP8吉野勇樹
監督川元剛

【男子日本代表スケジュール】
≪予選≫
11月09日〇5-2ブラジル
11月10日●4-5ポーランド
11月11日●1-2ロシア

≪決勝ラウンド≫
11月13日 △5-5(PK3-1)アルゼンチン
11月15日 ●4-5イタリア

大会の公式HPはこちら

【W杯男子日本代表】
GK1千葉駿介(千葉・MARE PARADA)
GK12折橋正紀(埼玉・AVANOL/SORDO)
FP3設楽武秀(埼玉・スプリズ)
FP4土屋祐輝(千葉・MARE PARADA)
FP5船越弘幸(大阪・Gypsy futsal club)
FP6上井一輝(和歌山・LIGAR.F.C)
FP7東海林直広(埼玉・AVANSOL/さいたま)
FP8吉野勇樹(埼玉・AVANSOL/SORDO、REPLO TOKYO)
FP9鎌塚剛史(千葉・トルエーラ柏)
FP10松本弘(埼玉・AVANSOL/SORDO、REPLO TOKYO)
FP11野寺風吹(茨城・筑波大学蹴球部、VELDADEIRO/W.F.)
FP13宗澤麟太郎(埼玉・AVANSOL/SORDO)
FP14吉岡成哲(埼玉・AVANSOL/SORDO)
FP15仲井健人(埼玉・AVANSOL/SORDO、REPLO TOKYO)

≪スタッフ≫
監督:川元剛
コーチ:金尾直紀
ゴレイロ(GK)コーチ:定永久男
トレーナー:橋本賢太
メンタルトレーナー兼通訳:田中賢二
スタッフ:畑村聖子

最終メンバーの詳細はこちら

(取材・文 林健太郎)

●デフ/障がい者サッカー特集ページ
●日本障がい者サッカー連盟(JIFF)のページはこちら

青森山田に挑戦した3年間。八戸学院野辺地西の10番MF佐々木は後輩へ「山田だからビビるのではなく…」

八戸学院野辺地西高の10番MF佐々木大羅がドリブルで前進
[11.16 選手権青森県予選決勝 青森山田高 0-0(PK4-2)八戸学院野辺地西高 青森県総合]

 青森山田高に挑戦し続けた3年間。下級生時から八戸学院野辺地西高の10番を背負ってきたMF佐々木大羅(3年)は、「1年生の時の大敗がずっと頭の中で残っていて、自分たちの代で絶対に全国出よう、山田倒そうと思って今まで頑張ってきて、それをかなえられなかったのは悔しいですけれども、最後、後悔なく終われたというのは一番大きいです」と胸を張った。

 佐々木は1年時から3年連続で選手権予選を経験。1年時はMF郷家友太(現神戸)やFW中村駿太(現群馬)擁する青森山田の後半の猛攻を止められず、0-11で敗れている。昨年は試合終盤に決勝点を奪われて1-2で敗戦。そして、今年は青森山田を100分間無得点に封じたものの、勝つことはできなかった。

 攻守の中心としてボールを収める部分や守備でも奮闘した佐々木は、「攻撃の時間は今まで山田とやった対戦の中では結構多かったと思うんですけれども、冷静にアイディア持ってしっかり(味方の選手たちと)かかわるという部分でまだ足りないのかなと思います」。宿敵により近づき、上回るために必要な部分について、冷静に分析していた。

 それでも、対戦相手が全国王者でも自分たちを信じて戦い、1点勝負を演じたことは後輩たちにも勇気を与えたはずだ。今年はインターハイ予選でも狙いとするサッカーを展開して0-2。この日は強風の恩恵を受けた部分もあったが、相手に得点を許さず、佐々木も指摘したようにこれまでよりも攻撃時間も増やすことができた。

 青森山田の強さを体感した3年間。点差を縮めることはできたが、勝つことはできなかった。それでも、佐々木は後輩へ向けて「全然、山田だからビビるのではなく、自分たちのサッカーをすればこういう試合はできるので、最後決め切る部分を後輩たちには頑張ってほしい」。3年間目指してきた打倒・青森山田の実現を後輩たちに託して選手権を終えた。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

A代表定着もW杯予選出番なし…DF畠中「焦るような立場じゃない」

日本代表DF畠中槙之輔(横浜FM)
 今年3月のA代表初選出から5回連続での招集。そろそろ“代表定着”といっても過言ではない立場にあるDF畠中槙之輔(横浜FM)だが、達成感は微塵もなさそうだ。カタールW杯アジア2次予選4試合を終えた時点で出場はゼロ。「やれることをやって這い上がる」とチャレンジャーの気持ちで日々を過ごしている。

 ここまでA代表通算3試合出場。3月26日のキリンチャレンジ杯・ボリビア戦(○1-0)で代表デビューを飾り、6月の2試合では3バック布陣を試したチームの左ストッパーを担った。それでもW杯予選ではDF吉田麻也が君臨し、相方もDF冨安健洋がファーストチョイス。冨安が負傷離脱した後はDF植田直通が穴を埋めているという状態だ。

「ここ2回は呼ばれても出られない状況が続いている」。自身の現状をそう切り出した畠中は「チーム(横浜FM)の練習とはまた違った圧がある。サッカーに対する感覚が刺激される」と代表チームの日々をポジティブに捉えつつ、出られない悔しさは「いつ試合に出てもいいように準備はしている。試合に出たらいいプレーをしたい」と力に変える。

 実際に畠中が出場できていない中、チームは多くの窮地がありながらも4試合無失点。「ピンチになってもゴール前で身体を張っていて、結局は権田さん、麻也くんを中心に結局はゴール前で防いでいるシーンがたくさんある」。そうした先人たちの姿に感銘を受け、自身もそうした堅守を担っていくつもりだ。

 かねてより海外挑戦に意欲を燃やす24歳。それでもJリーグ優勝争いを続ける横浜FMで主力を担い、「チームに持ち帰ってチームのレベルアップにつなげたい」とクラブを背負う自覚も語る。19日のベネズエラ戦には吉田が帯同しないため出場が有力。「焦るような立場じゃないし、まだ自分は下なので」との挑戦心を胸に「継続して無失点で勝てれば」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア2次予選特集ページ

PK戦敗退も青森山田相手に100分間無失点。八戸学院野辺地西・三上監督「自分たちの中での歴史は変えられた」

八戸学院野辺地西高は「一つ自分たちの中での歴史は変えられた」試合に
[11.16 選手権青森県予選決勝 青森山田高 0-0(PK4-2)八戸学院野辺地西高 青森県総合]

「『歴史を変えるぞ』というところでやってきて、優勝はできなかったですけれども、我々にとっては一つ自分たちの中での歴史は変えられたので、そこはポジティブに捉えて、もう一歩二歩のところを突き詰めていきたい」

 PK戦で敗れた試合後、八戸学院野辺地西高の三上晃監督は悔しさを滲ませながらも選手たちを讃えていた。「絶対王者」青森山田高の連覇を止めて全国初出場を果たすことはできなかった。それでも、高校年代最高峰のリーグ戦、プレミアリーグEASTで首位に立つ青森山田相手に100分間得点を許さなかった。そしてPK戦まで持ち込んだことは、間違いなく前進。指揮官はこの敗戦から個人、チームが成長することを期待していた。

 コイントスで相手が風下を選択したことで、“希望通り”に風上へ。風速10mにも及ぶ強風の中で「前半の5分、10分のところが(得点を)取るチャンスではあると子供たちに話していた」(三上監督)。インターハイ予選決勝では開始4分で2失点して0-2。この日も相手が飲み込みに来ることが想定されたが、逆に前へ出て1点を取りに行こうとした。

 得点にこそ結びつかなかったものの、立ち上がりから積極的にシュートやスルーパス。チームの肝に当たるMF山谷麻尋(3年)とMF佐々木大羅(3年)のダブルボランチが前を向いてパスを繋ぐなど、攻撃時間を増やし、1年前の青森山田戦でゴールを決めているMF工藤拓人(3年)の仕掛けなども交えてゴールを目指した。

 前半のシュート数は4-6と対抗。だが、風下となった後半は押し込まれる時間が続き、攻撃する時間を増やすことができなかった。「もうちょっと相手に『やべえな』と思わせる精度をつけないといけない」と三上監督。相手が攻撃にパワーをかけて来る中、それを跳ね返すだけになってしまい、奪ったボールを繋ぐことができなかった。

 足を攣らせながらもフル出場したCB宍戸勇介(3年)や的確なセービングで青森山田を封じたGK鈴木奏汰(2年)、右SB花田翔主将(3年)ら各選手の奮闘によって無失点。だが、非常に高い青森山田の壁を越えることはできなかった。

 三上監督は「日常を我々は変えたい」とコメント。次の目標は12月に開催されるプリンスリーグ東北参入戦を勝ち抜き、昇格を果たすことだ。現在、青森県1部リーグに所属する八戸学院野辺地西に対し、青森山田は2カテゴリー上のプレミアリーグに所属。八戸学院野辺地西は普段、青森山田のサードチームとの対戦を強いられている。

 だからこそ、プリンスリーグに昇格し、よりレベルの高い相手の中で揉まれること。佐々木は「県でできない経験をプリンスでやらないといけない。今年こそ上げて、プリンスを経験させてあげたい」と宣言した。少しでも青森山田の“日常”に近づいて来年以降、青森の高校サッカーの歴史を変える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019