[MOM3115]松本国際FW小林丈太郎(3年)_ゴールも期待されるチャンスメイカーが決勝弾

夏の雪辱を晴らした松本国際FW小林丈太郎(右)(写真協力=『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 松本国際高1-0和歌山工高 フクアリ]

「全国の舞台で1勝というのはチームで掲げていた」松本国際高(長野)が、選手権の1回戦を突破。初戦敗退だった夏のインターハイでの借りを返した。

 決勝点は9番の左足から生まれる。敵陣でボールを回していた松本国際は、FW木間皓太郎(3年)のスルーパスからDF瀧澤大輔(3年)がゴールライン際から中央へ。FW小林丈太郎(3年)が蹴り込んだ。インターハイでは無得点に終わっていた小林は「うれしいです」と全国大会での得点を素直に喜んだ。

 前半の戦い方を経て、勝沢勝監督からハーフタイムに、「中の入り方が甘かったので、もう少しニアに犠牲になって飛び込め」と指示が出されていた。得点の場面では、左の攻撃的MFの小林が中央に入っていたことで、ゴールに結びついた。「『オレが中に入ったら皓太郎が外に』と話してました」と小林。ピッチ内でのコミュニケーションが奏功した。

 試合後、「左サイドはいいカタチで突破できていた」と勝沢監督は評価。小林については「突破できていたので、フィニッシュのところにどう関わるか。ゴールを見てやれればもっといい選手なので。アシストに専念しちゃうところがある」と得点を意識したプレーを期待していた。

 1回戦を突破した松本国際は、新年2日に2回戦・四日市中央工高戦(三重)を迎える。「もっとサイドを崩して、ゴールも狙っていきたい」。卒業後はサッカーと距離を置いてスポーツトレーナーの専門学校に進むというFWは、さらなる活躍を誓った。

(取材・文 奥山典幸)

●【特設】高校選手権2018

[MOM3114]専修大北上MF阿部耀仁(2年)_歴史刻んだ2発! 追い風に乗った約25m無回転ミドル弾

2ゴールを叩き込んだMF阿部耀仁(2年)(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 専修大北上3-1龍谷 NACK]

 冬の初舞台でもゴールネットを揺らした。専修大北上高MF阿部耀仁(2年)が選手権初戦で堂々の2ゴールだ。スタメンは阿部耀を含む7人がヴェルディSS岩手出身。「高校でも一緒にできてやりやすい。自分のことを見ていてくれる」という仲間と積み上げてきたコンビネーションはチームの武器になっている。

 1-0で迎えた前半21分、一瞬の隙を見逃さなかった。FKから背後に抜け出した阿部耀は相手DFとGKの連携ミスを突く。一瞬の加速から体を入れてボールを奪うと、左足で無人のゴールに突き刺した。風上に立った前半とあって、追い風を味方にしたスーパーゴールも生まれた。

 迎えた前半30分、ドリブルで中央を持ち上がった阿部耀はGKの位置を冷静に確認し、約25mの位置から右足を一閃。低い弾道の無回転ミドルは風に乗ってぐんぐんと伸び、GKの手を弾いてゴールマウスに吸い込まれた。

 強風を利用する冷静な判断が生きた。「蹴ったら無回転になっちゃった」とゴラッソを振り返ったヒーローは「シュートで終わろうとしていた。風に乗って良かったです」と笑顔。初出場したインハイ1回戦・大社高(島根)戦でも決勝点をマーク。「自信にもなったし、改善点もあった」という夏の経験を生かしている。

 阿部耀は初戦で2ゴールを叩き込み、すでに大会前に掲げた目標をクリア。「チームはベスト8が目標で、個人的には(大会)2点と言っていて、今日決めちゃったので…。もう2点くらい決めたい」と目標を“上方修正”。夏に続き、冬も初出場初勝利という新たな歴史を刻んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

ポルトガル1部の25歳ストライカーがJリーグ参戦?地元メディアが報道

ビトーリア・ギマランエスに所属するFWアレシャンドレ・ゲデスがJリーグ参戦?
 ポルトガル1部リーグのビトーリア・ギマランエスに所属するFWアレシャンドレ・ゲデス(25)に日本行きの可能性が浮上している。ポルトガル『オ・ジョゴ』が伝えている。

 ポルトガルの名門スポルティング・リスボンの下部組織出身のゲデスは、18歳の時にプロデビュー。その後、レウスとアベスを経て、2018年夏にビトーリアに加入。今季8試合で2ゴールを決めているが、9月14日のアベス戦以降、公式戦の出場はなく、すでに29日にチームメイトに別れを告げたとのこと。30日のトレーニングには参加していないという。

 その移籍先の候補は日本だ。同メディアによれば、ビトーリアはゲデスと2023年まで契約を結んでおり、復帰を望んでいるため、買い取りオプションが付かない形での期限付き移籍になる模様。具体的な移籍先クラブは明らかになっていないとのことだ。

 近年、Jリーグには元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキや元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタといった世界的スターが参戦。ポルトガルの年代別代表に招集された経歴を持つ185cmストライカーも日本にやってくるのだろうか。

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名称変更後初の選手権で松本国際が初戦突破、和歌山工は3度目の正直ならず…

松本国際の9番、小林丈太郎が決勝点を挙げた(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 松本国際高1-0和歌山工高 フクアリ]

 選手権3回戦進出の実績もある創造学園高から、18年4月に名称を変更した松本国際高(長野)。現校名となってからは、初の選手権で勝利をつかんだ。

 旧校名での最後の選手権出場は3年前。現在の選手たちにとっては初めての舞台となったが、固さは「まったくない」と勝沢勝監督は感じていた。推進力で勝る松本国際は、前半から敵陣に攻め入る回数を増やしていく。しかし、3バックとウイングバックが壁をつくる和歌山工高(和歌山)を攻略できず、「中ばかりいきすぎてしまった」と指揮官は反省。ミドルレンジから狙うも、ゴールは遠かった。

 それでも「左サイドはいいカタチで突破できていた」と前半を見ていた勝沢監督は、「中の入り方が甘かったので、もう少しニアに犠牲になって飛び込めと言いました。そうすると相手が空くから」と指示。「攻めていて、テンポよく回せるんだけど点が取れないときに、イライラ感とか焦りがあるような気がしたので、やり続けろと。やり続けた結果として、必ず一瞬のチャンスはできてくるから」とハーフタイムに激を飛ばした。

 すると後半18分、左サイドバック瀧澤大輔(3年)のクロスをFW小林丈太郎(3年)が左足で合わせ、均衡は破れた。

 1点ビハインドとなった和歌山工は、MF武山遼太郎(3年)のドリブル突破が光ったが、パスの部分でミスが目立ちフィニッシュまで遠い。途中出場のFW森愛翔(2年)が流れを変えかけるも、ゴールまで結びつけることはできなかった。試合後、和歌山工の大宅光監督は「点を取るというところをもっと研ぎ澄ませていかないと」と同校としては30年ぶりの選手権を回想。過去3大会で2敗している長野県勢の壁をまたしても越えることができず、選手権初勝利は持ち越された。

 和歌山工の1トップに入ったFW田中彪(3年)主将は、「自分たちのプレーはできていたほう」「楽しかった」と表情に曇りはなく、「負けたけど、ここまでこれたので悔いはないです」と前を向いた。

(取材・文 奥山典幸)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3113]大手前高松MF滝平昂也(3年)_策略込めた超ロングスロー「観客を沸かせるくらい投げてくれって」

ロングスローを投じる大手前高松高MF滝平昂也(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 帝京大可児高0-1大手前高松高 オリプリ]

 追い風に乗ったボールはぐんぐんと伸び続け、勢いを保ったまま相手GKの手を弾いた。「ハーフタイムに観客を沸かせるくらいは投げてくれって言われて、1回目で結構飛んだので今日は行けるなと思った」。力技というほかない50m級ロングスローで決勝点を演出した大手前高松高MF滝平昂也(3年)だが、その頭の中にはさまざまな策略を巡らせていた。

 近年の県代表をほぼ独占していた高松商、四国学院大香川西を押しのけ、初めて全国選手権の舞台にたどり着いた大手前高松。その中心にいるのがトップ下を務める滝平だ。高い運動性と献身性を活かして攻守に奮闘する傍ら、最大の武器はロングスロー。県決勝の香川西戦でも約40mのスローでオウンゴールを誘発し、初の県制覇に大きく貢献した。

 そんな武器は全国の舞台でも牙を向いた。風上に立った後半8分、特大級のロングスローでニアサイドを攻略すると、味方のシュートはクリアに遭うも会場の大きなどよめきを誘発。すると11分、今度はファーサイドをストレート性のボールで狙ってGK安江翼(3年)の手を弾くと、クロスバーに当たったボールにMF谷本将虎(3年)が詰めて貴重な先制点が入った。

 試合後、殊勲のゴールを決めた谷本は「投げてくれた滝平くんがおらんかったら、あの点はなかった」と笑みを浮かべながら語ったが、これは単なる謙遜の言葉ではないだろう。オフサイドがないためセットプレーの中でも処理が難しいロングスローだが、低弾道で混戦に次々と投げ込むことが可能なため、守備側のミスはなかば約束されたものとなっている。

 もっとも、そうした力技の成功率を上げるためには、事前の綿密な分析も欠かせない。「監督とかコーチが相手を研究するのが好きなので」と指導陣をたたえる滝平だが、相手GKの特徴はインプット済み。この日はGKがゴール前からあまり飛び出してこないタイプだったため、ニアやファーに外したエリアを狙っていたという。

「ビデオでもあまり出てこないというか、ゴールで守るGKでチャレンジはあまりしてこないという情報があった。そこで一回挑戦してみたら出てこなかったので、ファーでも行けるなと思って投げた」。ただただ指導陣からの情報を信じて実行するだけでなく、ピッチ内での試行錯誤も怠っていない。

「僕たちもプレーの中でここはどうしたらいいかを監督に意見を言ったり、選手の気持ちを聞いてもらったりしている。そうやって進んでいって、このフォーメーションで行こうとか、この配置で行こうとか話し合っている」。相手の分析はセットプレーだけに限らず、さまざまな局面で役立っているようだ。

 実際、この日は3バックと4バックのシステムを相手の出方に合わせて併用。プロ選手でも難しい対応も「全員が自立していたらできる」と力強く語った滝平は「このフォーメーションだったらこうなるという流れを選手も分かっている。監督・コーチが理解しているだけじゃなくて、自分たちが理解しようとしていることが大事」とチームに通底する積極的な姿勢を誇った。

 そんな滝平が考える今後の戦い方はロングスローだけの得点パターンからの脱却だ。本来、大手前高松は「蹴るサッカーが多い香川県で、パスサッカーで何かをしよう」という狙いを持つチーム。滝平や谷本をはじめ、地元街クラブであるFCコーマラントから豊富な人材が集まっているのも、そうした明確なスタイルに共感が集まっているからだ。

「僕たちはパスサッカー、美しいパスサッカーをすることをテーマにしている。その中で結果を求めていく。自分たちのサッカーをしないと、全国で最初のほうは勝てるかもしれないけど、上に行くほどセットプレーだけでは勝てない。だからこそ、パスサッカーを丁寧にやっていきたい」。気鋭の初出場校を支える背番号8は次戦以降、ロングスロー“だけじゃない”ところを見せていく。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2019

50m級スローから全国初ゴール! 初出場・大手前高松、香川県勢7年ぶりの悲願達成

全国初勝利を飾った大手前高松高(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 全国高校選手権1回戦 帝京大可児高0-1大手前高松高 オリプリ]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を行い、ゼットエーオリプリスタジアムの第2試合は帝京大可児高(岐阜)と大手前高松高(香川)が対戦した。強風が吹き荒れる難しいコンディションの中、風上を生かしたロングスローから先制した大手前高松が1-0で勝利。全国初出場で県勢7年ぶりの初戦突破を果たし、矢板中央高(栃木)との2回戦に歩みを進めた。

 どちらもボールをつなぐスタイルを志向する両チームの激突となったが、初戦の緊張を踏まえた心構えからか、序盤は上空をボールが行ったり来たりする展開が続いていた。そんな中で先に決定機を導いたのは初出場の大手前高松。前半12分、自陣からのロングフィードに抜け出したFW片上椋太(3年)が左ポストに当たる惜しいシュートを放った。

 対する帝京大可児は前半17分、MF横井内壮(3年)のインスイングの右CKがゴールマウスを襲ったが、GK三谷幸記(2年)のジャンピングセーブに遭う。その後はピッチを横断するように吹き荒れる強風を活かし、DF神戸政宗(3年)のロングスローで攻勢を強めたが、ゴールを奪えないまま前半を終えた。

 後半はさらに風が強まり、風向もやや変わって大手前高松が風上に立つ形。すると12分にスコアが動いた。MF滝平昂也(3年)が左サイドから50m級のロングスローをストレート軌道で投げ込むと、GK安江翼(3年)がかろうじて触ったボールがクロスバーにヒット。この跳ね返りを拾ったMF谷本将虎(3年)がワンタッチで流し込んだ。

 大手前高松の記念すべき全国初ゴールは貴重な先制点。さらに1点をリードしても主導権を渡さず、時にはシンプルに裏へのボールを蹴り込み、時には中盤パスワークでプレスをかわしたりと、相手に狙いを絞らせない。後半19分にはDF佐々原遼人(2年)の縦パスから谷本がクロスを上げ、片上の惜しいボレーシュートにつながる良い攻撃も見られた。

 風下で劣勢が続く帝京大可児はDF前川文哉(3年)ら守備陣がなんとか耐え抜き、途中投入のMF小宅空大(2年)やFW藤村海那汰(3年)らフレッシュな選手に攻勢を託して反撃の機会をうかがう。それでも後半33分、長谷川の突破からパスを受けたMF関根空(3年)のシュートは枠外。ラストプレーでは神戸のクロスに藤村が合わせるもゴールには結びつかず、そのままタイムアップを迎えた。

 香川県勢にとっては2012年度の香川西高以来となる初戦突破。川上暢之監督は「戦後はベスト8に行っていないという話を協会から言われて、またここ最近は初戦を突破したことがないとも言われていた。ただそれは今までのことであって、他のチームがやったこと。俺たちは違うから意地でもやろうということでやってきた」と胸を張る。

 そうした自信は準備の賜物だった。千葉県内房地区で強風の可能性が高いことは準備段階から予測しており、帝京大可児の特徴も監督・コーチを中心に映像で分析済み。指揮官は「準備していることの範囲内だった。あれって思ってしまうと頭がそこに行くけど、『ああこうか』というところで準備ができていた」と振り返った。

 また試合の入りは普段とは異なる3バック気味の布陣を採用していたものの、相手の対策が整ってくるのを見るやすぐさま通常どおりの4バックに変更するなど、臨機応変な対応も光った。「足りないところはこうした欲しいと伝えるけど、基本的には選手たちが考えて判断している」(川上監督)。そうした自立への働きかけもピッチ内での順応性につながっているようだ。

 初出場で収めた全国での白星。それも香川県勢の勝利は7年ぶり。これだけでも一つの偉業だ。しかし、目標はあくまでも県勢戦後最高のベスト8。2回戦の矢板中央高戦に向けても指揮官は「今日の試合(大分高戦)を見ても特徴の違う相手。ダイナミックなところと、ルーズさが生まれたら中盤のスピードを出してくる。守備のところをもう一回徹底して、奪ったところをどうするかを調整していきたい」と綿密な準備に取り組み、勝利を狙っていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2019

50m級スローから全国初ゴール! 初出場・大手前高松、香川県勢7年ぶりの悲願達成

全国初勝利を飾った大手前高松高(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 全国高校選手権1回戦 帝京大可児高0-1大手前高松高 オリプリ]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を行い、ゼットエーオリプリスタジアムの第2試合は帝京大可児高(岐阜)と大手前高松高(香川)が対戦した。強風が吹き荒れる難しいコンディションの中、風上を生かしたロングスローから先制した大手前高松が1-0で勝利。全国初出場で県勢7年ぶりの初戦突破を果たし、矢板中央高(栃木)との2回戦に歩みを進めた。

 どちらもボールをつなぐスタイルを志向する両チームの激突となったが、初戦の緊張を踏まえた心構えからか、序盤は上空をボールが行ったり来たりする展開が続いていた。そんな中で先に決定機を導いたのは初出場の大手前高松。前半12分、自陣からのロングフィードに抜け出したFW片上椋太(3年)が左ポストに当たる惜しいシュートを放った。

 対する帝京大可児は前半17分、MF横井内壮(3年)のインスイングの右CKがゴールマウスを襲ったが、GK三谷幸記(2年)のジャンピングセーブに遭う。その後はピッチを横断するように吹き荒れる強風を活かし、DF神戸政宗(3年)のロングスローで攻勢を強めたが、ゴールを奪えないまま前半を終えた。

 後半はさらに風が強まり、風向もやや変わって大手前高松が風上に立つ形。すると12分にスコアが動いた。MF滝平昂也(3年)が左サイドから50m級のロングスローをストレート軌道で投げ込むと、GK安江翼(3年)がかろうじて触ったボールがクロスバーにヒット。この跳ね返りを拾ったMF谷本将虎(3年)がワンタッチで流し込んだ。

 大手前高松の記念すべき全国初ゴールは貴重な先制点。さらに1点をリードしても主導権を渡さず、時にはシンプルに裏へのボールを蹴り込み、時には中盤パスワークでプレスをかわしたりと、相手に狙いを絞らせない。後半19分にはDF佐々原遼人(2年)の縦パスから谷本がクロスを上げ、片上の惜しいボレーシュートにつながる良い攻撃も見られた。

 風下で劣勢が続く帝京大可児はDF前川文哉(3年)ら守備陣がなんとか耐え抜き、途中投入のMF長谷川心大(2年)やFW藤村海那汰(3年)らフレッシュな選手に攻勢を託して反撃の機会をうかがう。それでも後半33分、長谷川の突破からパスを受けたMF関根空(3年)のシュートは枠外。ラストプレーでは神戸のクロスに藤村が合わせるもゴールには結びつかず、そのままタイムアップを迎えた。

 香川県勢にとっては2012年度の香川西高以来となる初戦突破。川上暢之監督は「戦後はベスト8に行っていないという話を協会から言われて、またここ最近は初戦を突破したことがないとも言われていた。ただそれは今までのことであって、他のチームがやったこと。俺たちは違うから意地でもやろうということでやってきた」と胸を張る。

 そうした自信は準備の賜物だった。千葉県内房地区で強風の可能性が高いことは準備段階から予測しており、帝京大可児の特徴も監督・コーチを中心に映像で分析済み。指揮官は「準備していることの範囲内だった。あれって思ってしまうと頭がそこに行くけど、『ああこうか』というところで準備ができていた」と振り返った。

 また試合の入りは普段とは異なる3バック気味の布陣を採用していたものの、相手の対策が整ってくるのを見るやすぐさま通常どおりの4バックに変更するなど、臨機応変な対応も光った。「足りないところはこうした欲しいと伝えるけど、基本的には選手たちが考えて判断している」(川上監督)。そうした自立への働きかけもピッチ内での順応性につながっているようだ。

 初出場で収めた全国での白星。それも香川県勢の勝利は7年ぶり。これだけでも一つの偉業だ。しかし、目標はあくまでも県勢戦後最高のベスト8。2回戦の矢板中央高戦に向けても指揮官は「今日の試合(大分高戦)を見ても特徴の違う相手。ダイナミックなところと、ルーズさが生まれたら中盤のスピードを出してくる。守備のところをもう一回徹底して、奪ったところをどうするかを調整していきたい」と綿密な準備に取り組み、勝利を狙っていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2019

負傷欠場の注目2年生、前橋育英MF櫻井は戦い抜いた仲間に感謝。「来年、最後埼スタで笑っていられるように」

先輩たちの涙を忘れない
[12.31 選手権1回戦 前橋育英高 0-0(PK4-5)神村学園高 浦和駒場]

「仲間を信じて待っていたので、今日の負けは仲間が本気で戦ってくれていたので、この負けに対して悔いは特にはないです」

 前橋育英高のU-17日本代表候補MF櫻井辰徳(2年)は前を向いて、仲間たちの全力プレーに感謝していた。美しい軌道のプレースキックなど高精度のキックとゲームメーク力が光る大会屈指のボランチだが、プリンスリーグ関東の最終節(12月8日)で左足首を負傷。より万全の状態で復帰するために初戦はベンチ外となっていた。

「今の状況でこの試合でチームに何ができたかというと分からないですけれども、正直、ピッチに立ちたかったという思いはあります」。ピッチに立って仲間たちとともに選手権を戦いたかった。注目MFはピッチに立てないまま敗退。それでも、得られたものも多かったと語る。

「今日、外でこの選手権を感じて、試合には出られなかったんですけれども、物凄く大きなモノになった」。選手権は紙一重の戦い。どこよりもハイレベルな競争をしながら、日常を過ごしてきた名門校にとっても簡単に勝てる舞台ではなかった。

 先輩たちが涙する姿、神村学園高が喜ぶ姿を目に焼き付けた櫻井は、1年後の選手権へ向けて決意を新たにしていた。「涙は流したくないな、という思いと相手が喜んでいるところはしっかりと見て、自分も来年、最後埼スタで笑っていられるように、また1年しっかりとやって行こうと思いました」。来年は必ず、笑って選手権を終える。

「今年1年間、(エース番号の)『14番』をつけてきて、色々なプレッシャーがあった中でこういう選手権で自分が出れずに終わってしまったのは物凄く悔しいですし、前橋育英の『14番』としてピッチ内だけじゃなくて、ピッチ外でも良い影響を与えられる選手にならないといけないなと思いました」。プレーでは必要不可欠な選手に。そして、ピッチ外ではどんな時も当たり前のことを当たり前にできる人間になる。そして仲間たちに認められる存在になって1年後、個人、チームの目標を達成する。 

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3112]矢板中央GK藤井陽登(1年)_県決勝に続きPK阻止! 青森出身ルーキーの「信じられない」現在地

PK戦で勝利に導いた矢板中央高GK藤井陽登(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 矢板中央高2-2(PK6-5)大分高 オリプリ]

 最後の最後まで集中力を切らさず、熱戦に終止符を打った。サドンデスにまでもつれ込んだPK戦、矢板中央高GK藤井陽登(1年)は大分高7人目のキックを見事にストップ。「信じられないし、自分が立って良いのかという思いもあって、まだ緊張もしてしまう感じ」という初々しいルーキーが初戦白星に大きく貢献した。

 この日の矢板中央は持ち味の空中戦を有効に使って2点を先取するも、地上戦で技術を見せてくる大分相手に2失点。勝利濃厚の状況からPK戦に持ち込まれてしまった。もっとも、藤井にとってPK戦は「負けたことがない」舞台。県予選決勝の佐野日大戦でも2本のキックを止めており、前向きな気持ちで挑んでいた。

 また、高いモチベーションは相手GKとの関係性にもあった。同じサイドのゴールを交互に守ることになった大分GK塩治晴士は藤井と同じ1年生。また奇しくも、同じ『はると』の名前を持つ守護神同士の対決だった。

「相手GKは同じ名前だし、1年生ということもあって、一つ一つのプレーを見ていたけど、キックは相手のほうが上だった。あとセービングも相手のほうが上」。上背では180cmの藤井が168cmの塩治を大きくリードしているが、プレー中は尊敬の念を持ちながら眺めていたという。

 そんな2人のPK対決は序盤、両チームのキッカーが精度の高いシュートを繰り出し続けたこともあり、なかなか見せ場は訪れなかった。互いに読みは当たりつつあるものの、伸ばした手の先をボールが抜けていく形の連続。5人目まではいずれもノーミスのまま進んでいった。

 そうして迎えた先攻大分の6人目、繰り出されたキックは藤井の届かない位置を通り過ぎていくかと思われたが、ボールはゴールポストにヒット。相手のミスに助けられる形で勝利に王手がかかった。次のキッカーはDF矢野息吹(3年)。攻守で絶大な信頼を寄せる先輩が「外すと思っていなかった」(藤井)。勝利は目の前に近づいていた。

 しかし、矢野が蹴り出したボールは大きくクロスバーの上へ向かう。依然スコアは5-5。再び藤井に出番が巡ってくることになった。そのうえ、矢野のシュートはスタジアム外にまで飛び出したため、予備のボールを補充するためいったん時間が空いた。キッカー、ゴールキーパーの双方にとっては集中力を切らしかねない間だった。

 それでも「その一本に集中していた」という藤井は冷静だった。相手7人目のキックが正面寄りの甘いコースに飛んでくるのを見切り、最後はキャッチングで対応。再び優位に立った矢板中央は7人目が正確なキックを蹴り込んで試合を締めた。県予選決勝で勝利に導いた1年生GKはまたしてもヒーローになった。

 そんな守護神の活躍には高橋健二監督もほおを緩ませっぱなしだった。「大したものですよ。1年生で最初は緊張感もあっただろうけど、最近のプレーを見ていると自信を持っていて、先輩たちも安心してゴールマウスを任せられる強い存在だなと思います」。矢板中央はGKだけで十数人を抱える大所帯。そこでの抜擢にはいくつかの縁があったという。

 青森県十和田市出身の藤井は、青森県8強レベルという地元の十和田中から、木村大地GKコーチ(青森山田高出身)の誘いを受けて矢板中央に進学。当初は「正面に転がってきたボールも後ろに転がすことがあった」(高橋監督)という。それでも練習を積むにつれて「キックやシュートストップは非常に長けている」という能力が徐々に開花していった。

 今年9月の『2019 Rookie League』で『ゲキサカ』が実施したインタビューでは「来年からトップチームで出て、100回大会の選手権で全国優勝したい」と長期的な目標を語っていた藤井。ところが同じ時期に正守護神を務めていたGK溝口陽日(3年)が負傷したこともあり、月も変わらぬうちに高円宮杯プリンスリーグ関東の舞台で白羽の矢が立った。

「一気に伸びましたね。最初から使う気はなかったんですが、けが人が出て誰を使うかということになり、他のGKも使いながらいろんな選手を試していたら、藤井になったときに本当に安定してきた。シュートストップとですね、キックでもチャンスができるので、良い感じで伸びていると思う」(高橋監督)。

 そうした活躍が評価され、冬の大舞台でも正守護神の座を射止めた。「信じられないし、自分が立って良いのかという思いもあって、まだ緊張もしてしまう感じで。でも出るからにはやろうと思っている」。全国の舞台に立っているいまも、現在の立場に不思議な感覚も隠せない。それでも「先輩の分まで頑張らないといけないという責任」とともにピッチに立っている。

 だからこそ、地に足がついている。トップチームで試合に出られるようになった時も、選手権のレギュラーが近づいた時も、遠く青森で暮らす母・真希さんからは「謙虚に頑張って」というLINEが届いた。またこの日、もう一人の『はると』からも「頑張って」と思いを託され、「試合する機会は少ないけど良い関係を築いていけたら」と新たに背負うものができた。

 なにより青森県で育った身、県代表の前回王者・青森山田高の存在も大きなモチベーションとなっている。「山田はプロ内定している人がいるし、年代別代表にも何人もいる。そこは刺激になっている。試合をした時には倒してやろうと思っている」。今大会で対戦する可能性があるのは決勝戦のみ。夢のようなサクセスストーリーを紡いできた16歳だが、ここで歩みを止めるわけにはいかない。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3112]矢板中央GK藤井陽登(1年)_県決勝に続きPK阻止! 青森出身ルーキーの「信じられない」現在地

PK戦で勝利に導いた矢板中央高GK藤井陽登(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 矢板中央高2-2(PK6-5)大分高 オリプリ]

 最後の最後まで集中力を切らさず、熱戦に終止符を打った。サドンデスにまでもつれ込んだPK戦、矢板中央高GK藤井陽登(1年)は大分高7人目のキックを見事にストップ。「信じられないし、自分が立って良いのかという思いもあって、まだ緊張もしてしまう感じ」という初々しいルーキーが初戦白星に大きく貢献した。

 この日の矢板中央は持ち味の空中戦を有効に使って2点を先取するも、地上戦で技術を見せてくる大分相手に2失点。勝利濃厚の状況からPK戦に持ち込まれてしまった。もっとも、藤井にとってPK戦は「負けたことがない」舞台。県予選決勝の佐野日大戦でも2本のキックを止めており、前向きな気持ちで挑んでいた。

 また、高いモチベーションは相手GKとの関係性にもあった。同じサイドのゴールを交互に守ることになった大分GK塩治晴士は藤井と同じ1年生。また奇しくも、同じ『はると』の名前を持つ守護神同士の対決だった。

「相手GKは同じ名前だし、1年生ということもあって、一つ一つのプレーを見ていたけど、キックは相手のほうが上だった。あとセービングも相手のほうが上」。上背では180cmの藤井が168cmの塩治を大きくリードしているが、プレー中は尊敬の念を持ちながら眺めていたという。

 そんな2人のPK対決は序盤、両チームのキッカーが精度の高いシュートを繰り出し続けたこともあり、なかなか見せ場は訪れなかった。互いに読みは当たりつつあるものの、伸ばした手の先をボールが抜けていく形の連続。5人目まではいずれもノーミスのまま進んでいった。

 そうして迎えた先攻大分の6人目、繰り出されたキックは藤井の届かない位置を通り過ぎていくかと思われたが、ボールはゴールポストにヒット。相手のミスに助けられる形で勝利に王手がかかった。次のキッカーはDF矢野息吹(3年)。攻守で絶大な信頼を寄せる先輩が「外すと思っていなかった」(藤井)。勝利は目の前に近づいていた。

 しかし、矢野が蹴り出したボールは大きくクロスバーの上へ向かう。依然スコアは5-5。再び藤井に出番が巡ってくることになった。そのうえ、矢野のシュートはスタジアム外にまで飛び出したため、予備のボールを補充するためいったん時間が空いた。キッカー、ゴールキーパーの双方にとっては集中力を切らしかねない間だった。

 それでも「その一本に集中していた」という藤井は冷静だった。相手7人目のキックが正面寄りの甘いコースに飛んでくるのを見切り、最後はキャッチングで対応。再び優位に立った矢板中央は7人目が正確なキックを蹴り込んで試合を締めた。県予選決勝で勝利に導いた1年生GKはまたしてもヒーローになった。

 そんな守護神の活躍には高橋健二監督もほおを緩ませっぱなしだった。「大したものですよ。1年生で最初は緊張感もあっただろうけど、最近のプレーを見ていると自信を持っていて、先輩たちも安心してゴールマウスを任せられる強い存在だなと思います」。矢板中央はGKだけで十数人を抱える大所帯。そこでの抜擢にはいくつかの縁があったという。

 青森県十和田市出身の藤井は、青森県8強レベルという地元の十和田中から、木村大地GKコーチ(青森山田高出身)の誘いを受けて矢板中央に進学。当初は「正面に転がってきたボールも後ろに転がすことがあった」(高橋監督)という。それでも練習を積むにつれて「キックやシュートストップは非常に長けている」という能力が徐々に開花していった。

 今年9月の『2019 Rookie League』で『ゲキサカ』が実施したインタビューでは「来年からトップチームで出て、100回大会の選手権で全国優勝したい」と長期的な目標を語っていた藤井。ところが同じ時期に正守護神を務めていたGK溝口陽日(3年)が負傷したこともあり、月も変わらぬうちに高円宮杯プリンスリーグ関東の舞台で白羽の矢が立った。

「一気に伸びましたね。最初から使う気はなかったんですが、けが人が出て誰を使うかということになり、他のGKも使いながらいろんな選手を試していたら、藤井になったときに本当に安定してきた。シュートストップとですね、キックでもチャンスができるので、良い感じで伸びていると思う」(高橋監督)。

 そうした活躍が評価され、冬の大舞台でも正守護神の座を射止めた。「信じられないし、自分が立って良いのかという思いもあって、まだ緊張もしてしまう感じで。でも出るからにはやろうと思っている」。全国の舞台に立っているいまも、現在の立場に不思議な感覚も隠せない。それでも「先輩の分まで頑張らないといけないという責任」とともにピッチに立っている。

 だからこそ、地に足がついている。トップチームで試合に出られるようになった時も、選手権のレギュラーが近づいた時も、遠く青森で暮らす母・真希さんからは「謙虚に頑張って」というLINEが届いた。またこの日、もう一人の『はると』からも「頑張って」と思いを託され、「試合する機会は少ないけど良い関係を築いていけたら」と新たに背負うものができた。

 なにより青森県で育った身、県代表の前回王者・青森山田高の存在も大きなモチベーションとなっている。「山田はプロ内定している人がいるし、年代別代表にも何人もいる。そこは刺激になっている。試合をした時には倒してやろうと思っている」。今大会で対戦する可能性があるのは決勝戦のみ。夢のようなサクセスストーリーを紡いできた16歳だが、ここで歩みを止めるわけにはいかない。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2019

空中vs地上の異種激闘…“7.4cm高い”矢板中央がPK戦制して2回戦へ!

PK戦を制した矢板中央高(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 矢板中央高2-2(PK6-5)大分高 オリプリ]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を行い、ゼットエーオリプリスタジアムの第1試合は矢板中央高(栃木)と大分高(大分)が対戦した。空中戦で圧倒した矢板中央が2点を先行するも、地上戦で反撃に出た大分がそこから2点を返す大熱線。最後は2-2で迎えたPK戦を矢板中央が6-5で制し、大手前高松高(香川)との2回戦に進んだ。

 序盤は先発11人の平均身長で7.4cmも上回る矢板中央が、ロングボール攻勢で主導権を握った。すると前半4分、GK藤井陽登(1年)のパントキックで一気に攻め込むと、相手に押し返す間を与えぬままにMF靏見拳士朗(3年)がミドルシュート。これは大分GK塩治晴士(1年)が横っ飛びで止めたが、こぼれたボールをFW多田圭佑(2年)がワンタッチで決め、先制に成功した。

 試合の入りで痛い失点を献上した大分だったが、その後は地上戦の細かいパスワークで反撃を試みる。前半9分、左サイドを攻め上がったFW菊地孔明(3年)が左ポスト直撃のシュートを放つと、11分にもFW堤聖司(2年)のポストプレーから良い形の攻撃を披露。18分にはMF重見柾斗(3年)との美しいパス交換で抜け出した菊地が決定機を迎えた。しかし、このシュートは絶妙なタイミングで足を出した藤井のビッグセーブに阻まれた。

 先制点以降は防戦一方となっていた矢板中央は前半20分すぎ、DF坂本龍汰(2年)のロングスローや靏見のプレースキックで戦況を打開。25分には靏見の直接FKがゴール左隅に飛んだが、塩治が横っ飛びではじき出した。その後もセットプレーを有効に使う矢板中央の波状攻撃が大分ゴールを襲うも、DF福井健斗(3年)のブロックなどで耐え抜いた。

 大分は前半33分にも決定機を迎える。左サイドで堤がタメをつくると、相手の守備ブロックをうまく回避しながら右サイドにボールを展開。MF永松恭聖(3年)とMF長澤真人(3年)のワンツーからゴール前にクロスが上がった。しかし、ニアで合わせた菊地のヘディングシュートは枠を外れ、前半を0-1のまま終えた。

 後半の立ち上がりも前半同様に矢板中央のペース。すると5分、左サイドを切り裂いたMF左合修土(3年)がペナルティエリア内で長澤に倒され、PKを獲得する。このキックを左合が自ら右へと沈め、またも立ち上がりの得点でリードを2点に広げた。大分は11分、1トップの堤に代わり、県予選決勝で決勝ゴールを挙げていたFW大神颯汰(3年)を投入した。

 大分はさらに後半17分、左サイドバックの福井に代わって右ウイングのFW森山悠太(3年)を入れ、MF瀬藤聖人(3年)をSBに回す攻撃的用兵に打って出た。すると19分、瀬藤の縦パスから左に開いた永松がクロスを入れると、ファーで合わせたのは森山。ヘディングシュートをネットに流し込み、指揮官の起用が的中する形で1点を返した。

 矢板中央は後半21分、FW西村碧海(3年)に代わってFW久永武蔵(3年)を投入し、主導権を取り戻しにかかる。ところが26分、大分は空中戦でなんとか競り勝った長澤がボールを前に送ると、これを拾った重見が相手守備陣の間隙をぬって豪快なドリブル突破を披露。そのまま左サイドのスペースにスルーパスを送ると、うまく抜け出した大神が正確なシュートを決め、土壇場で同点に追いついた。

 2点差を追いつかれた矢板中央はそこから交代選手を使って再スタート。185cm長身のMF新倉礼偉(2年)、ロングスローを持つDF島崎勝也(1年)を次々に起用し、大分の弱点となる高さを突きにかかる。それでも40分、久永の左足シュートはクロスバーに直撃し、アディショナルタイム4分にのDF長江皓亮(3年)の決定的シュートは大きく枠外。互いにスタイルの違うチーム同士の激戦は規定の80分間を2-2で終え、運命はPK戦に委ねられた。

 PK戦は互いに『はると』の名を持つルーキーGK対決。先攻の大分、後攻の矢板中央ともに正確なキックが続き、5人目までは全員が成功した。大分はサドンデス6人目のキックが左ポストに阻まれ絶体絶命となったが、矢板中央6人目のシュートも大きく上へ。それでも矢板中央は藤井が大分6人目のキックを止めて勝負あり。最後はMF森山真生(3年)が鋭く左に決めて大激戦を制した。

 試合後、矢板中央の高橋健二監督は「全国ではこういうゲームを予想していた。選手たちがよく勝ち上がってくれた」とほっとした様子で話した。もっとも、2点リードからの同点劇には「守備力が弱いところが出てしまった」と課題も指摘。ここからの戦いでは堅守の伝統に立ち返るべく、「失点を受け止めてまずは守備から得意のセットプレーでモノにしたい」と意気込んだ。

 一方、敗れた大分は前回大会に続き2大会連続でのPK負け。また矢板中央に対しても2015年度大会に続く連敗となり、先輩たちの雪辱は果たせなかった。「入りで点を取られたのがまずかった。試合に入れていなかった」と前半早々の失点を悔やんだDF佐藤芳紀主将(3年)は「守備で耐えていた中で良い流れで点が入ったけど、3点目を取れなかった」と80分間での戦いに敗因を見出した。

(取材・文 竹内達也)
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空中vs地上の異種激闘…“7.4cm高い”矢板中央がPK戦制して2回戦へ!

PK戦を制した矢板中央高(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 矢板中央高2-2(PK6-5)大分高 オリプリ]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を行い、ゼットエーオリプリスタジアムの第1試合は矢板中央高(栃木)と大分高(大分)が対戦した。空中戦で圧倒した矢板中央が2点を先行するも、地上戦で反撃に出た大分がそこから2点を返す大熱線。最後は2-2で迎えたPK戦を矢板中央が6-5で制し、大手前高松高(香川)との2回戦に進んだ。

 序盤は先発11人の平均身長で7.4cmも上回る矢板中央が、ロングボール攻勢で主導権を握った。すると前半4分、GK藤井陽登(1年)のパントキックで一気に攻め込むと、相手に押し返す間を与えぬままにMF靏見拳士朗(3年)がミドルシュート。これは大分GK塩治晴士(1年)が横っ飛びで止めたが、こぼれたボールをFW多田圭佑(2年)がワンタッチで決め、先制に成功した。

 試合の入りで痛い失点を献上した大分だったが、その後は地上戦の細かいパスワークで反撃を試みる。前半9分、左サイドを攻め上がったFW菊地孔明(3年)が左ポスト直撃のシュートを放つと、11分にもFW堤聖司(2年)のポストプレーから良い形の攻撃を披露。18分にはMF重見柾斗(3年)との美しいパス交換で抜け出した菊地が決定機を迎えた。しかし、このシュートは絶妙なタイミングで足を出した藤井のビッグセーブに阻まれた。

 先制点以降は防戦一方となっていた矢板中央は前半20分すぎ、DF坂本龍汰(2年)のロングスローや靏見のプレースキックで戦況を打開。25分には靏見の直接FKがゴール左隅に飛んだが、塩治が横っ飛びではじき出した。その後もセットプレーを有効に使う矢板中央の波状攻撃が大分ゴールを襲うも、DF福井健斗(3年)のブロックなどで耐え抜いた。

 大分は前半33分にも決定機を迎える。左サイドで堤がタメをつくると、相手の守備ブロックをうまく回避しながら右サイドにボールを展開。MF永松恭聖(3年)とMF長澤真人(3年)のワンツーからゴール前にクロスが上がった。しかし、ニアで合わせた菊地のヘディングシュートは枠を外れ、前半を0-1のまま終えた。

 後半の立ち上がりも前半同様に矢板中央のペース。すると5分、左サイドを切り裂いたMF左合修土(3年)がペナルティエリア内で長澤に倒され、PKを獲得する。このキックを左合が自ら右へと沈め、またも立ち上がりの得点でリードを2点に広げた。大分は11分、1トップの堤に代わり、県予選決勝で決勝ゴールを挙げていたFW大神颯汰(3年)を投入した。

 大分はさらに後半17分、左サイドバックの福井に代わって右ウイングのFW森山悠太(3年)を入れ、MF瀬藤聖人(3年)をSBに回す攻撃的用兵に打って出た。すると19分、瀬藤の縦パスから左に開いた永松がクロスを入れると、ファーで合わせたのは森山。ヘディングシュートをネットに流し込み、指揮官の起用が的中する形で1点を返した。

 矢板中央は後半21分、FW西村碧海(3年)に代わってFW久永武蔵(3年)を投入し、主導権を取り戻しにかかる。ところが26分、大分は空中戦でなんとか競り勝った長澤がボールを前に送ると、これを拾った重見が相手守備陣の間隙をぬって豪快なドリブル突破を披露。そのまま左サイドのスペースにスルーパスを送ると、うまく抜け出した大神が正確なシュートを決め、土壇場で同点に追いついた。

 2点差を追いつかれた矢板中央はそこから交代選手を使って再スタート。185cm長身のMF新倉礼偉(2年)、ロングスローを持つDF島崎勝也(1年)を次々に起用し、大分の弱点となる高さを突きにかかる。それでも40分、久永の左足シュートはクロスバーに直撃し、アディショナルタイム4分にのDF長江皓亮(3年)の決定的シュートは大きく枠外。互いにスタイルの違うチーム同士の激戦は規定の80分間を2-2で終え、運命はPK戦に委ねられた。

 PK戦は互いに『はると』の名を持つルーキーGK対決。先攻の大分、後攻の矢板中央ともに正確なキックが続き、5人目までは全員が成功した。大分はサドンデス6人目のキックが左ポストに阻まれ絶体絶命となったが、矢板中央6人目のシュートも大きく上へ。それでも矢板中央は藤井が大分6人目のキックを止めて勝負あり。最後はMF森山真生(3年)が鋭く左に決めて大激戦を制した。

 試合後、矢板中央の高橋健二監督は「全国ではこういうゲームを予想していた。選手たちがよく勝ち上がってくれた」とほっとした様子で話した。もっとも、2点リードからの同点劇には「守備力が弱いところが出てしまった」と課題も指摘。ここからの戦いでは堅守の伝統に立ち返るべく、「失点を受け止めてまずは守備から得意のセットプレーでモノにしたい」と意気込んだ。

 一方、敗れた大分は前回大会に続き2大会連続でのPK負け。また矢板中央に対しても2015年度大会に続く連敗となり、先輩たちの雪辱は果たせなかった。「入りで点を取られたのがまずかった。試合に入れていなかった」と前半早々の失点を悔やんだDF佐藤芳紀主将(3年)は「守備で耐えていた中で良い流れで点が入ったけど、3点目を取れなかった」と80分間での戦いに敗因を見出した。

(取材・文 竹内達也)
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創部55年目の初出場校・専修大北上が“冬”も初勝利!! 風を味方に前半3発で龍谷撃破

初出場校・専修大北上が選手権初勝利(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 専修大北上3-1龍谷 NACK]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、NACK5スタジアム大宮で2回戦を行い、専修大北上高(岩手)が龍谷高(佐賀)を3-1で勝利した。専修大北上が前半3発と大暴れ。創部55年目の選手権初出場で初勝利を挙げた。来年1月2日の2回戦は國學院久我山高(東京B)と対戦する。

 1964年の創部以来、同校史上初となる選手権の舞台に立った。専修大北上はポゼッションを高めて鮮やかにパスをつなぎ、攻撃のリズムをつくる。4-4-2のミラーゲームは2年連続2度目の出場となった龍谷が立ち上がりのビッグチャンスを逸すると、前半風上に立った専修大北上の攻撃力が爆発した。

 まずは16分、相手のロングボールに競り勝ったDF吉田陽輝(3年)が頭で落とすと、FW岡本崇凱(3年)が右サイドから鋭くカットイン。パスを受けたMF菊地竜空(3年)はターンして相手を剥がすと、左45度の位置から鋭い右足シュートでニアをぶち破った。

 先制に成功した専修大北上は前半21分、GK高橋諒朋(3年)がFKを蹴り込むと、背後に抜け出したMF阿部耀仁(2年)が相手DFとGKの連携ミスを突く。一瞬の加速から体を入れてボールを奪った阿部耀が左足で無人のゴールに突き刺した。

 追い風を味方に、積極的にミドルシュートを狙う専修大北上。迎えた前半30分、2点目を挙げた阿部耀が今度はゴラッソを叩き込んだ。ドリブルで中央を持ち上がると、GKの位置を確認し、約30mの位置から右足を一閃。低い弾道の無回転ミドルは風に乗って伸び、GKの手を弾いてゴールマウスに吸い込まれた。

 3点を追う龍谷は風上に立った後半反撃に出ると、右サイドからMF大石遼馬(2年)が入れたクロスをMF鵜木亮良(3年)が狙ったが、GK高橋がファインセーブ。それでも後半27分、大石が斜めにスルーパスを出すと、抜け出したMF石橋啓士(2年)が左足でゴール右隅に沈めた。2年生コンビのホットラインで一矢報いたが、龍谷の反撃はここまでだった。

 専修大北上は後半開始から投入されたFW千田舜(3年)が両チーム最多となる3本の決定的なシュートを浴びせた。小原昭弘監督は「後半は風下に立って受けに回ってしまった」と振り返りつつ、「非常に躍動して思い切ったプレーができた」と選手たちを称えた。3-1で逃げ切った専修大北上は夏の総体に続く大会初勝利となり、同校に新たな歴史を刻んだ。小原監督は夏、冬に初出場した全国大会でいずれも勝利を挙げ、就任20年の節目を飾った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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創部55年目の初出場校・専修大北上が“冬”も初勝利!! 風を味方に前半3発で龍谷撃破

初出場校・専修大北上が選手権初勝利(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 専修大北上3-1龍谷 NACK]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、NACK5スタジアム大宮で2回戦を行い、専修大北上高(岩手)が龍谷高(佐賀)を3-1で勝利した。専修大北上が前半3発と大暴れ。創部55年目の選手権初出場で初勝利を挙げた。来年1月2日の2回戦は國學院久我山高(東京B)と対戦する。

 1964年の創部以来、同校史上初となる選手権の舞台に立った。専修大北上はポゼッションを高めて鮮やかにパスをつなぎ、攻撃のリズムをつくる。4-4-2のミラーゲームは2年連続2度目の出場となった龍谷が立ち上がりのビッグチャンスを逸すると、前半風上に立った専修大北上の攻撃力が爆発した。

 まずは16分、相手のロングボールに競り勝ったDF吉田陽輝(3年)が頭で落とすと、FW岡本崇凱(3年)が右サイドから鋭くカットイン。パスを受けたMF菊地竜空(3年)はターンして相手を剥がすと、左45度の位置から鋭い右足シュートでニアをぶち破った。

 先制に成功した専修大北上は前半21分、GK高橋諒朋(3年)がFKを蹴り込むと、背後に抜け出したMF阿部耀仁(2年)が相手DFとGKの連携ミスを突く。一瞬の加速から体を入れてボールを奪った阿部耀が左足で無人のゴールに突き刺した。

 追い風を味方に、積極的にミドルシュートを狙う専修大北上。迎えた前半30分、2点目を挙げた阿部耀が今度はゴラッソを叩き込んだ。ドリブルで中央を持ち上がると、GKの位置を確認し、約30mの位置から右足を一閃。低い弾道の無回転ミドルは風に乗って伸び、GKの手を弾いてゴールマウスに吸い込まれた。

 3点を追う龍谷は風上に立った後半反撃に出ると、右サイドからMF大石遼馬(2年)が入れたクロスをMF鵜木亮良(3年)が狙ったが、GK高橋がファインセーブ。それでも後半27分、大石が斜めにスルーパスを出すと、抜け出したMF石橋啓士(2年)が左足でゴール右隅に沈めた。2年生コンビのホットラインで一矢報いたが、龍谷の反撃はここまでだった。

 専修大北上は後半開始から投入されたFW千田舜(3年)が両チーム最多となる3本の決定的なシュートを浴びせた。小原昭弘監督は「後半は風下に立って受けに回ってしまった」と振り返りつつ、「非常に躍動して思い切ったプレーができた」と選手たちを称えた。3-1で逃げ切った専修大北上は夏の総体に続く大会初勝利となり、同校に新たな歴史を刻んだ。小原監督は夏、冬に初出場した全国大会でいずれも勝利を挙げ、就任20年の節目を飾った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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相手の注目エース止めた!富山一はドッジボールで県準Vの守護神、中村が再びPK戦で活躍!

PK戦3人目、富山一高GK中村純四郎がシュートストップ
[12.31 選手権1回戦 富山一高 2-2(PK4-3) 立正大淞南高 浦和駒場]

 追い込まれかけた富山一高をドッジボール経歴持つ守護神が救った。2-2で突入したPK戦3人目、先攻の富山一は同点ゴールを決めたFW碓井聖生(3年)が枠上へ大きく外してしまう。だが、直後にGK中村純四郎(3年)が立正大淞南高MF山田真夏斗(3年/松本内定)のPKを右へ跳んでストップ。相手に傾きかけた流れを止めるビッグセーブだった。

 Jクラブ内定の相手エースを止めた中村は「(島根)県大会の決勝とかで(山田が)PKを蹴っている動画を見て。自分から見て右側に蹴っていたので、そのデータがあったので思い切り跳びました」。大仕事をしてのけた中村は勝利が決まると、歓喜の中心になっていた。

 中村は「外したのが同点ゴールを決めてくれた人だったので、自分が止めて返してあげたいと思っていました。(碓井は中村に借りを作ってしまったというが、)同点ゴールを決めてくれた時点で俺がアイツに借りを作ったなと。(碓井が)外した時点で借りを返そうと」。プレミアリーグプレーオフのJFAアカデミー福島U-18戦でもPK戦で1本を止めているGKは、得意のPK戦でしっかりと仲間への“借り”を返した。

 小学生時代はドッジボールの強豪・針原パイレーツに所属し、富山県大会で準優勝している経歴の持ち主。活躍したプレミアリーグプレーオフの後も針原パイレーツを訪れ、「もう、がっつり」プレーしてきたという。至近距離からのシュート反応の良さは、ドッジボールの経験も力に磨かれたもの。その武器を大舞台で再び発揮した守護神が、今後もチームを救う。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

相手の注目エース止めた!富山一はドッジボールで県準Vの守護神、中村が再びPK戦で活躍!

PK戦3人目、富山一高GK中村純四郎がシュートストップ
[12.31 選手権1回戦 富山一高 2-2(PK4-3) 立正大淞南高 浦和駒場]

 追い込まれかけた富山一高をドッジボール経歴持つ守護神が救った。2-2で突入したPK戦3人目、先攻の富山一は同点ゴールを決めたFW碓井聖生(3年)が枠上へ大きく外してしまう。だが、直後にGK中村純四郎(3年)が立正大淞南高MF山田真夏斗(3年/松本内定)のPKを右へ跳んでストップ。相手に傾きかけた流れを止めるビッグセーブだった。

 Jクラブ内定の相手エースを止めた中村は「(島根)県大会の決勝とかで(山田が)PKを蹴っている動画を見て。自分から見て右側に蹴っていたので、そのデータがあったので思い切り跳びました」。大仕事をしてのけた中村は勝利が決まると、歓喜の中心になっていた。

 中村は「外したのが同点ゴールを決めてくれた人だったので、自分が止めて返してあげたいと思っていました。(碓井は中村に借りを作ってしまったというが、)同点ゴールを決めてくれた時点で俺がアイツに借りを作ったなと。(碓井が)外した時点で借りを返そうと」。プレミアリーグプレーオフのJFAアカデミー福島U-18戦でもPK戦で1本を止めているGKは、得意のPK戦でしっかりと仲間への“借り”を返した。

 小学生時代はドッジボールの強豪・針原パイレーツに所属し、富山県大会で準優勝している経歴の持ち主。活躍したプレミアリーグプレーオフの後も針原パイレーツを訪れ、「もう、がっつり」プレーしてきたという。至近距離からのシュート反応の良さは、ドッジボールの経験も力に磨かれたもの。その武器を大舞台で再び発揮した守護神が、今後もチームを救う。

(取材・文 吉田太郎)
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[MOM3107]四日市中央工MF森夢真(3年)_今大会が「就活の場」の10番、2Gの存在感

ドリブルで会場を沸かせた四中工MF森夢真(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 日大明誠高1-3四日市中央工高 フクアリ]

「まだ進路決まっていなくて。プロ1本で絞ってやってきたので、この大会でがんばらないと先がないです」。決意の四日市中央工高(三重)MF森夢真(3年)が、決勝点を含む2ゴールで勝利に導いた。

 ボランチを主戦場としている森だが、この日は左サイドハーフで先発。MF宮木優一(2年)とポジションを入れ替わるカタチになったが、これはスカウティングを基にした戦術変更だった。「今日の対戦相手を分析したときに、空中戦の場面が増えると。そのときに僕らははね返して、拾って終わりではなくて、拾ったときに森につないで、そこから攻撃につなげようというプランを持っていた」という指揮官の狙い通り、背番号10が躍動する。

 左サイドでボールを持てば、相手が複数人いてもドリブルで仕掛けてチャンスをつくる。チーム2点目の場面では、 MF和田彩起(3年)の右サイドからのクロスにファーで右足で合わせた。そして、3点目は圧巻の個人技。ドリブルで持ち込んでペナルティエアリア内でDFと1対1になると、ボールをわずかにずらしてコースをつくると、相手DFを抜ききる前にシュートを決めった。「サイドハーフのほうがドリブルが仕掛けやすいですし、苦にはならなかったです」と森は笑みをこぼした。

 昨年度の選手権に続いて10番を背負う森。「去年は先輩に甘えていたっていうか。自分自身あまりいいプレーができなかったですし、今年は自分が勝たせようとやっていました」。初戦敗退の雪辱を晴らし、四日市中央工としては6年ぶりとなる選手権での勝利を手にした。

 新チームになると立候補で主将に。今夏のインターハイには意気揚々と臨んだが、1回戦で尚志に0-5の大敗を喫する。「あのインターハイは、『全国獲れるんだ』くらいの気持ちでいって、尚志高校に鼻をへし折られて。そこから『自分たちの立ち位置を考えよう』、『何をしなければいけないか考えよう』、『トレーニングの空気を変えていこう』。それでキャプテンの森が成長したと思いますし、それがチームの成長につながっている」と伊室陽介監督は目を細める。この日の活躍にも「彼が機能したときに、我々の攻撃が機能します」と絶大な信頼を寄せる。

「ハットトリックを狙っていたんですけど、途中足がつって1試合もたなかったので。次はハットトリック狙いたいと思います」。四日市中央工の浮沈を握るMFは、胸を張って宣言した。

(取材・文 奥山典幸)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3107]四日市中央工MF森夢真(3年)_今大会が「就活の場」の10番、2Gの存在感

ドリブルで会場を沸かせた四中工MF森夢真(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 日大明誠高1-3四日市中央工高 フクアリ]

「まだ進路決まっていなくて。プロ1本で絞ってやってきたので、この大会でがんばらないと先がないです」。決意の四日市中央工高(三重)MF森夢真(3年)が、決勝点を含む2ゴールで勝利に導いた。

 ボランチを主戦場としている森だが、この日は左サイドハーフで先発。MF宮木優一(2年)とポジションを入れ替わるカタチになったが、これはスカウティングを基にした戦術変更だった。「今日の対戦相手を分析したときに、空中戦の場面が増えると。そのときに僕らははね返して、拾って終わりではなくて、拾ったときに森につないで、そこから攻撃につなげようというプランを持っていた」という指揮官の狙い通り、背番号10が躍動する。

 左サイドでボールを持てば、相手が複数人いてもドリブルで仕掛けてチャンスをつくる。チーム2点目の場面では、 MF和田彩起(3年)の右サイドからのクロスにファーで右足で合わせた。そして、3点目は圧巻の個人技。ドリブルで持ち込んでペナルティエアリア内でDFと1対1になると、ボールをわずかにずらしてコースをつくると、相手DFを抜ききる前にシュートを決めった。「サイドハーフのほうがドリブルが仕掛けやすいですし、苦にはならなかったです」と森は笑みをこぼした。

 昨年度の選手権に続いて10番を背負う森。「去年は先輩に甘えていたっていうか。自分自身あまりいいプレーができなかったですし、今年は自分が勝たせようとやっていました」。初戦敗退の雪辱を晴らし、四日市中央工としては6年ぶりとなる選手権での勝利を手にした。

 新チームになると立候補で主将に。今夏のインターハイには意気揚々と臨んだが、1回戦で尚志に0-5の大敗を喫する。「あのインターハイは、『全国獲れるんだ』くらいの気持ちでいって、尚志高校に鼻をへし折られて。そこから『自分たちの立ち位置を考えよう』、『何をしなければいけないか考えよう』、『トレーニングの空気を変えていこう』。それでキャプテンの森が成長したと思いますし、それがチームの成長につながっている」と伊室陽介監督は目を細める。この日の活躍にも「彼が機能したときに、我々の攻撃が機能します」と絶大な信頼を寄せる。

「ハットトリックを狙っていたんですけど、途中足がつって1試合もたなかったので。次はハットトリック狙いたいと思います」。四日市中央工の浮沈を握るMFは、胸を張って宣言した。

(取材・文 奥山典幸)
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[MOM3109]高川学園MF内田裕也(3年)_苦しんだキャプテンが大舞台で値千金の決勝ゴール!!

キャプテンMF内田裕也が大舞台で値千金の決勝ゴール(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 北海0-1高川学園 等々力]

 高川学園高(山口)の江本孝監督は、母校の多々良学園高(2006年9月に高川学園に校名変更)、そして福岡大でもキャプテンを務めた経験がある。だからか、現キャプテンのMF内田裕也(3年)に厳しい。「キャプテンができるのは一人だけ。リーダーシップをとれとずっと言い続けてきました。まだ伸びる選手なので」。

 厳しくするのには理由がある。今夏のインターハイ県予選ではベスト4敗退。選手権を目指しチームを立て直す中で、所属するプリンスリーグ四国でも結果が出ない日々が続いた。「夏以降、9月などにキツい時期がありました。結果が出ずチーム内ではいろいろなことがあって。そんな時チームの悪い部分や練習へ取り組む姿勢など、みんなで本音で話し合って」と内田が思い返すように話す。

 小・中学校とキャプテンだった。やれる自信は少しはあった。だが、そこは名門・高川学園。「厳しいのは分かっていたので不安はありました」と認める。「言われ続けたのは『チームの状態が悪い時に、どれだけ自分がチームを引っぱっていけるか』ということ。苦しい時に声を出して、相手ペースでもガムシャラにプレーしてチームに活気を出させるように心がけています」。

 この試合も相手のペースになりかけていた。そんな中の後半9分、左CKからのボールを右足インサイドで合わせてチームを勇気づけるゴール。「信じて走りました。相手のマークが降り切れて足元ドンピシャのボールで。いつもはファーの大外から折り返すケースが多かったのですが、あの場面、1点が取れたらチームが助かると考えてゴールを狙おうと中に入っていきました」。

 自分の得点でチームを勝たせられたことが嬉しい。「1年間厳しいことをやってきて、また人生でもこんな素晴らしいピッチでプレーできることがなかったので、ワンプレーごとを噛みしめていました。監督に言われて成長できた。キャプテンをやっていてよかったと思います」。

 選手権は2年前も経験している。しかし、その時とは立場も経験値もまったく違う今回の選手権。1試合で一人の選手を大きく成長させるのが選手権だ。「まだ伸びる」。監督の期待に応えてどこまで成長できるか。内田裕也は今、大きなチャンスを手にしている。

(取材・文 伊藤亮)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3109]高川学園MF内田裕也(3年)_苦しんだキャプテンが大舞台で値千金の決勝ゴール!!

キャプテンMF内田裕也が大舞台で値千金の決勝ゴール(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 北海0-1高川学園 等々力]

 高川学園高(山口)の江本孝監督は、母校の多々良学園高(2006年9月に高川学園に校名変更)、そして福岡大でもキャプテンを務めた経験がある。だからか、現キャプテンのMF内田裕也(3年)に厳しい。「キャプテンができるのは一人だけ。リーダーシップをとれとずっと言い続けてきました。まだ伸びる選手なので」。

 厳しくするのには理由がある。今夏のインターハイ県予選ではベスト4敗退。選手権を目指しチームを立て直す中で、所属するプリンスリーグ四国でも結果が出ない日々が続いた。「夏以降、9月などにキツい時期がありました。結果が出ずチーム内ではいろいろなことがあって。そんな時チームの悪い部分や練習へ取り組む姿勢など、みんなで本音で話し合って」と内田が思い返すように話す。

 小・中学校とキャプテンだった。やれる自信は少しはあった。だが、そこは名門・高川学園。「厳しいのは分かっていたので不安はありました」と認める。「言われ続けたのは『チームの状態が悪い時に、どれだけ自分がチームを引っぱっていけるか』ということ。苦しい時に声を出して、相手ペースでもガムシャラにプレーしてチームに活気を出させるように心がけています」。

 この試合も相手のペースになりかけていた。そんな中の後半9分、左CKからのボールを右足インサイドで合わせてチームを勇気づけるゴール。「信じて走りました。相手のマークが降り切れて足元ドンピシャのボールで。いつもはファーの大外から折り返すケースが多かったのですが、あの場面、1点が取れたらチームが助かると考えてゴールを狙おうと中に入っていきました」。

 自分の得点でチームを勝たせられたことが嬉しい。「1年間厳しいことをやってきて、また人生でもこんな素晴らしいピッチでプレーできることがなかったので、ワンプレーごとを噛みしめていました。監督に言われて成長できた。キャプテンをやっていてよかったと思います」。

 選手権は2年前も経験している。しかし、その時とは立場も経験値もまったく違う今回の選手権。1試合で一人の選手を大きく成長させるのが選手権だ。「まだ伸びる」。監督の期待に応えてどこまで成長できるか。内田裕也は今、大きなチャンスを手にしている。

(取材・文 伊藤亮)
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2年ぶり出場の高川学園、北海のプラン崩すセットプレーで接戦を制す!

MF内田裕也(3年)のゴールが決勝点に
[12.31 選手権1回戦 北海0-1高川学園 等々力]

 2年ぶり25回目の出場となった高川学園高(山口)が11年ぶり10回目出場の北海高(北海道)との接戦を制した。高川学園は1月2日に同じ等々力陸上競技場で仙台育英高(宮城)と2回戦を戦う。

 両チームとも集中力が高く、ボールを持つ猶予もスペースも限られた中での戦いになった。また第2試合から強くなった風も試合を左右する要因になりえた。

 初戦だけに慎重な試合になることは少なくない。高川学園の江本孝監督もそんな印象だったという。「選手権初戦というところで試合全体が堅い。こっちのリズムが作れなかったというのが正直なところです」。前半、風上に立っていたのは高川学園。その前半をスコアレスで終わらせたことは、高さに自信を持っていた北海の島谷制勝監督にとって、ある意味プラン通りだったかもしれない。

 しかし後半9分、先制したのは高川学園だった。「GKを越すことだけを考えて。誰かが裏に来てくれることを信じて蹴った」という左CK、MF眞田颯太(3年)からのボール。これに主将のMF内田裕也(3年)がファーサイドから走り込み右足で合わせて先制ゴールを挙げた。

「やはり先制されると試合が難しくなる。しかも、高さもあるうちの方が上手くやるべきセットプレーでやられてしまった。これでゲームプランが難しくなった。後半立ち上がりはよく押せていたので、余計リズムが狂ってしまいました」と北海の島谷監督は唇を噛む。

 失点直後には同点機が訪れるが、FW寒河江健人(2年)のシュートは、ぎりぎりポストに阻まれてしまう。その後も北海は攻勢を強めようとするが、「ゴールへの意識が低く、形、形になり、シュートが少なくなった」(島谷監督)というように後半のシュート数は相手の5本に対し2本。風上のアドバンテージを活用したのは終盤のパワープレーだけだった。

 対する高川学園も会心の勝利とはいえなかったようだ。「ラスト10~15分、粘り強く戦ったことは評価できます。でも先制のCKもあまりやっていない形でたまたま。相手はパワーがあって思った以上にボールを動かされていました。前半はどういうプレスをしたらいいか迷いましたし、正直PK方式狙いでした」(江本監督)。

 それでも勝敗を分けたものは何だったのか。北海の島谷監督が何度も言っていた言葉が印象的だった。
「高川学園さんには積み重ねてきたものがあった。自分たちも積み重ねていかないと」。

 意図した形ではないにしてもゴールとなるか。数センチの差でゴールとなるか。この試合、そんな僅差でゴールできたのが高川学園であり、ゴールできなかったのが北海だった。それを「運」の一言で終わらせず「積み重ね」という理由に落とし込んだ島谷監督。この経験は、当事者でしか理解しえない大きな糧となったに違いない。

 そして苦しみながらも2回戦へ進んだ高川学園。この試合の反省を活かし、さらなる力を発揮できる機会をものにできるかに注目だ。

(取材・文 伊藤亮)
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2年ぶり出場の高川学園、北海のプラン崩すセットプレーで接戦を制す!

MF内田裕也(3年)のゴールが決勝点に
[12.31 選手権1回戦 北海0-1高川学園 等々力]

 2年ぶり25回目の出場となった高川学園高(山口)が11年ぶり10回目出場の北海高(北海道)との接戦を制した。高川学園は1月2日に同じ等々力陸上競技場で仙台育英高(宮城)と2回戦を戦う。

 両チームとも集中力が高く、ボールを持つ猶予もスペースも限られた中での戦いになった。また第2試合から強くなった風も試合を左右する要因になりえた。

 初戦だけに慎重な試合になることは少なくない。高川学園の江本孝監督もそんな印象だったという。「選手権初戦というところで試合全体が堅い。こっちのリズムが作れなかったというのが正直なところです」。前半、風上に立っていたのは高川学園。その前半をスコアレスで終わらせたことは、高さに自信を持っていた北海の島谷制勝監督にとって、ある意味プラン通りだったかもしれない。

 しかし後半9分、先制したのは高川学園だった。「GKを越すことだけを考えて。誰かが裏に来てくれることを信じて蹴った」という左CK、MF眞田颯太(3年)からのボール。これに主将のMF内田裕也(3年)がファーサイドから走り込み右足で合わせて先制ゴールを挙げた。

「やはり先制されると試合が難しくなる。しかも、高さもあるうちの方が上手くやるべきセットプレーでやられてしまった。これでゲームプランが難しくなった。後半立ち上がりはよく押せていたので、余計リズムが狂ってしまいました」と北海の島谷監督は唇を噛む。

 失点直後には同点機が訪れるが、FW寒河江健人(2年)のシュートは、ぎりぎりポストに阻まれてしまう。その後も北海は攻勢を強めようとするが、「ゴールへの意識が低く、形、形になり、シュートが少なくなった」(島谷監督)というように後半のシュート数は相手の5本に対し2本。風上のアドバンテージを活用したのは終盤のパワープレーだけだった。

 対する高川学園も会心の勝利とはいえなかったようだ。「ラスト10~15分、粘り強く戦ったことは評価できます。でも先制のCKもあまりやっていない形でたまたま。相手はパワーがあって思った以上にボールを動かされていました。前半はどういうプレスをしたらいいか迷いましたし、正直PK方式狙いでした」(江本監督)。

 それでも勝敗を分けたものは何だったのか。北海の島谷監督が何度も言っていた言葉が印象的だった。
「高川学園さんには積み重ねてきたものがあった。自分たちも積み重ねていかないと」。

 意図した形ではないにしてもゴールとなるか。数センチの差でゴールとなるか。この試合、そんな僅差でゴールできたのが高川学園であり、ゴールできなかったのが北海だった。それを「運」の一言で終わらせず「積み重ね」という理由に落とし込んだ島谷監督。この経験は、当事者でしか理解しえない大きな糧となったに違いない。

 そして苦しみながらも2回戦へ進んだ高川学園。この試合の反省を活かし、さらなる力を発揮できる機会をものにできるかに注目だ。

(取材・文 伊藤亮)
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10番MF沖吉FK弾&1年生田中V弾、神戸弘陵が秋田商とのシーソーゲーム制す(8枚)

勝敗の分岐点は秋田商が2-1リードで迎えた後半10分、MF松野隼輝(2年)がDF田近奈生(3年)にゴール前で倒される
[12.31 高校選手権1回戦 秋田商2-3神戸弘陵 ニッパツ]

 第98回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が31日に行われ、ニッパツ三ツ沢球技場の第2試合では、神戸弘陵高(兵庫)が秋田商高(秋田)を3-2で下した。(写真協力『高校サッカー年鑑』)

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10番MF沖吉FK弾&1年生田中V弾、神戸弘陵が秋田商とのシーソーゲーム制す(8枚)

勝敗の分岐点は秋田商が2-1リードで迎えた後半10分、MF松野隼輝(2年)がDF田近奈生(3年)にゴール前で倒される
[12.31 高校選手権1回戦 秋田商2-3神戸弘陵 ニッパツ]

 第98回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が31日に行われ、ニッパツ三ツ沢球技場の第2試合では、神戸弘陵高(兵庫)が秋田商高(秋田)を3-2で下した。(写真協力『高校サッカー年鑑』)

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[MOM3106]仙台育英GK佐藤文太(3年)_3年連続守護神の“落ち着き”がもたらしたPKストップ!!

GK佐藤文太(3年)がPK戦で2本ストップ(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 仙台育英1-1(PK3-0)五條 等々力]

 先制されて追いつくも1人が退場に。その後も決定機は作れど逆転できずじまい。最後まで押し込んでも勝ち切れなかった仙台育英高(宮城)と、なんとか守り切った五條高(奈良)。流れとしては仙台育英の方が悪く感じられたはずだ。

 そんな空気を一発で変えたのが仙台育英の守護神・佐藤文太(3年)だ。一人目、相手のキックはゴール中央に。右に飛んでいた佐藤だったが「蹴られた瞬間、ヤバいと思いましたが、右手を地面について“届け!!”と」伸ばした足に当たりセーブ。両チーム最長身、身長185cmの長い足が五條の出鼻をくじいた。

 もっとも本人の頭の中には試合の流れより、県大会で仲間にかけた迷惑をここで返すことしか考えていなかったかもしれない。「県大会決勝で自分がパントキックを味方DFに当ててしまい、そこから先制点を許してしまいました。あの試合はみんなに救ってもらった。だからここで取り返そうと」。

 城福敬監督も「微動だにせずボールに反応する。その姿にすごいなと思いました。1本目も足に当てて止めましたが、GKとしての存在感がある。1、2本は止めるだろうという信頼感が仲間を勇気づけ、相手に圧力をかけている」と信頼を寄せる。

 その圧力がかかったのか、五條2人目のキックは枠外へ。そして3人目。「相手の顔色を見て、ここまで(五條は)2本失敗しているし、そんなに厳しいコースにはこないだろうと。右側に来ると感じて、落ち着いて対応しました」。その通りのコースにボールが飛んできてきっちりセーブ。結局PK方式では1本も成功を許さず勝利を導いた。

 3年連続で選手権出場となる仙台育英で、1年から3年連続で出場している守護神。「前回、前々回は自信をもってプレーできず消極的になっていた。でも今年は自分が引っ張っていく立場になったことで積極的になった」と自身の変化を感じている。チームは過去2大会ともに2回戦敗退。チームも自身も2回戦突破は悲願だ。「3度目の正直」に向け、成長した守護神が後方からチームを引っ張る。

(取材・文 伊藤亮)
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[MOM3106]仙台育英GK佐藤文太(3年)_3年連続守護神の“落ち着き”がもたらしたPKストップ!!

GK佐藤文太(3年)がPK戦で2本ストップ(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 仙台育英1-1(PK3-0)五條 等々力]

 先制されて追いつくも1人が退場に。その後も決定機は作れど逆転できずじまい。最後まで押し込んでも勝ち切れなかった仙台育英高(宮城)と、なんとか守り切った五條高(奈良)。流れとしては仙台育英の方が悪く感じられたはずだ。

 そんな空気を一発で変えたのが仙台育英の守護神・佐藤文太(3年)だ。一人目、相手のキックはゴール中央に。右に飛んでいた佐藤だったが「蹴られた瞬間、ヤバいと思いましたが、右手を地面について“届け!!”と」伸ばした足に当たりセーブ。両チーム最長身、身長185cmの長い足が五條の出鼻をくじいた。

 もっとも本人の頭の中には試合の流れより、県大会で仲間にかけた迷惑をここで返すことしか考えていなかったかもしれない。「県大会決勝で自分がパントキックを味方DFに当ててしまい、そこから先制点を許してしまいました。あの試合はみんなに救ってもらった。だからここで取り返そうと」。

 城福敬監督も「微動だにせずボールに反応する。その姿にすごいなと思いました。1本目も足に当てて止めましたが、GKとしての存在感がある。1、2本は止めるだろうという信頼感が仲間を勇気づけ、相手に圧力をかけている」と信頼を寄せる。

 その圧力がかかったのか、五條2人目のキックは枠外へ。そして3人目。「相手の顔色を見て、ここまで(五條は)2本失敗しているし、そんなに厳しいコースにはこないだろうと。右側に来ると感じて、落ち着いて対応しました」。その通りのコースにボールが飛んできてきっちりセーブ。結局PK方式では1本も成功を許さず勝利を導いた。

 3年連続で選手権出場となる仙台育英で、1年から3年連続で出場している守護神。「前回、前々回は自信をもってプレーできず消極的になっていた。でも今年は自分が引っ張っていく立場になったことで積極的になった」と自身の変化を感じている。チームは過去2大会ともに2回戦敗退。チームも自身も2回戦突破は悲願だ。「3度目の正直」に向け、成長した守護神が後方からチームを引っ張る。

(取材・文 伊藤亮)
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退場者を出した仙台育英、“W佐藤”の活躍で初陣五條をPK戦で下す!!

仙台育英がPK戦を制す(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 仙台育英1-1(PK3-0)五條 等々力]

 3年連続出場の仙台育英高(宮城)が、選手権初出場の五條高(奈良)にPK戦の末に逆転勝ち。3年連続となる初戦突破を決めた。仙台育英は1月2日、高川学園高(山口)と等々力陸上競技場で2回戦を行う。

 縦へ速いスピーディな攻撃を見せる仙台育英と、攻守において豊富な運動量を見せる五條。ともに自分たちの形が見える前半となった。

 得点チャンスを多く作ったのは仙台育英の方だ。前半24分には左CKからゴール前で立て続けに2本シュート。38分には右サイドからのボールをFW佐藤遼(1年)が胸トラップからシュート。しかし、豊かな運動量で人数をかけ守る五條DF、そして五條守護神GK中尾優貴(3年)の好守備でゴールが奪えない。

 五條も守りばかりではない。丁寧なボールの受け方、そして身体の入れ方で前を向いた攻撃が続く。それが前への推進力を生み、前半だけで6本のCKを得た。粘り強く、丁寧な五條の姿勢が身を結んだのは後半5分だ。左CKからのボールをゴール前中央でFW菅田剛平(3年)が頭で合わせ先制点を挙げる。

 この展開を仙台育英の城福敬監督はある程度予想していた。「前半、チャンスはあってもDFラインが安定せず、ペース的には五條さんだった。ポジショニングが悪いためボールがどちらに出るか分からない。このままだと先制される気がしました。問題は取られた後だと」。

 失点後、前に圧力を強めた仙台育英。失点から13分後の後半18分、左CKからファーサイドに渡ったシュートのこぼれ球を佐藤遼が押し込み同点に。ある意味想定通りの形。そしてさらに勢いに乗りたかった仙台育英だったが、25分にCBに入っていたDF中川原樹(3年)が2枚目のイエローカードを受け、退場になってしまう。

 しかし、この後も攻勢を強めたのは仙台育英だった。五條の吉岡一也監督は言う。「1点は先制できたものの、このまま終わることはないと思っていました。相手が強いので、前半からとばしていった結果、スタミナがもたなかった」。五條は1人少ない相手に対し、前半のような推進力が生まれない。逆に後半35分には、途中出場のMF明石海月(1年)に2度連続ポストに当たるヘディングシュートを許すなど、決定機を許した。

 同点で迎えたPK方式は仙台育英GK佐藤文太(3年)が奮闘。「遼が同点に追いついてくれてしっかりつないでくれた」。巡ってきたPK方式の機会。今度はGK佐藤が結局1度の成功も五條に許さず3-0で仙台育英が勝利した。

「佐藤(文太)が止めないで負けたらしょうがない、勝負を託すのは当然というくらいの存在感、信頼があります」(城福監督)。試合終了直前にキャプテンのDF小林虎太郎(3年)に代えてFW田口蓮(3年)をPK要員として入れ、きっちり決めて見せるなど、仙台育英はPK方式にも万全の準備をしてきていた。

 五條も選手権初出場ながら、独特の緊張感をものともせず試合開始から形を見せたメンタルは素晴らしかった。そんな相手に対し、難しい試合を勝ち切った仙台育英。次はここ2年連続敗れている2回戦の壁に挑む。

「本番の選手権なのに、まだまだ未完成の中でやってたなと」(城福監督)。逆に解釈すれば、まだまだ成長の余地はあるということだ。選手権という大舞台で100%の自分たちを発揮できるか。それが悲願の「2回戦越え」のカギになる。

(取材・文 伊藤亮)
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退場者を出した仙台育英、“W佐藤”の活躍で初陣五條をPK戦で下す!!

仙台育英がPK戦を制す(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 仙台育英1-1(PK3-0)五條 等々力]

 3年連続出場の仙台育英高(宮城)が、選手権初出場の五條高(奈良)にPK戦の末に逆転勝ち。3年連続となる初戦突破を決めた。仙台育英は1月2日、高川学園高(山口)と等々力陸上競技場で2回戦を行う。

 縦へ速いスピーディな攻撃を見せる仙台育英と、攻守において豊富な運動量を見せる五條。ともに自分たちの形が見える前半となった。

 得点チャンスを多く作ったのは仙台育英の方だ。前半24分には左CKからゴール前で立て続けに2本シュート。38分には右サイドからのボールをFW佐藤遼(1年)が胸トラップからシュート。しかし、豊かな運動量で人数をかけ守る五條DF、そして五條守護神GK中尾優貴(3年)の好守備でゴールが奪えない。

 五條も守りばかりではない。丁寧なボールの受け方、そして身体の入れ方で前を向いた攻撃が続く。それが前への推進力を生み、前半だけで6本のCKを得た。粘り強く、丁寧な五條の姿勢が身を結んだのは後半5分だ。左CKからのボールをゴール前中央でFW菅田剛平(3年)が頭で合わせ先制点を挙げる。

 この展開を仙台育英の城福敬監督はある程度予想していた。「前半、チャンスはあってもDFラインが安定せず、ペース的には五條さんだった。ポジショニングが悪いためボールがどちらに出るか分からない。このままだと先制される気がしました。問題は取られた後だと」。

 失点後、前に圧力を強めた仙台育英。失点から13分後の後半18分、左CKからファーサイドに渡ったシュートのこぼれ球を佐藤遼が押し込み同点に。ある意味想定通りの形。そしてさらに勢いに乗りたかった仙台育英だったが、25分にCBに入っていたDF中川原樹(3年)が2枚目のイエローカードを受け、退場になってしまう。

 しかし、この後も攻勢を強めたのは仙台育英だった。五條の吉岡一也監督は言う。「1点は先制できたものの、このまま終わることはないと思っていました。相手が強いので、前半からとばしていった結果、スタミナがもたなかった」。五條は1人少ない相手に対し、前半のような推進力が生まれない。逆に後半35分には、途中出場のMF明石海月(1年)に2度連続ポストに当たるヘディングシュートを許すなど、決定機を許した。

 同点で迎えたPK方式は仙台育英GK佐藤文太(3年)が奮闘。「遼が同点に追いついてくれてしっかりつないでくれた」。巡ってきたPK方式の機会。今度はGK佐藤が結局1度の成功も五條に許さず3-0で仙台育英が勝利した。

「佐藤(文太)が止めないで負けたらしょうがない、勝負を託すのは当然というくらいの存在感、信頼があります」(城福監督)。試合終了直前にキャプテンのDF小林虎太郎(3年)に代えてFW田口蓮(3年)をPK要員として入れ、きっちり決めて見せるなど、仙台育英はPK方式にも万全の準備をしてきていた。

 五條も選手権初出場ながら、独特の緊張感をものともせず試合開始から形を見せたメンタルは素晴らしかった。そんな相手に対し、難しい試合を勝ち切った仙台育英。次はここ2年連続敗れている2回戦の壁に挑む。

「本番の選手権なのに、まだまだ未完成の中でやってたなと」(城福監督)。逆に解釈すれば、まだまだ成長の余地はあるということだ。選手権という大舞台で100%の自分たちを発揮できるか。それが悲願の「2回戦越え」のカギになる。

(取材・文 伊藤亮)
●【特設】高校選手権2019

明秀日立が3年連続初戦突破、高知は後半反攻も得点ならず(8枚)

FW長谷川皓哉(1年)が前半26分にV弾
[12.31 高校選手権1回戦 明秀日立1-0高知 ニッパツ]

 第98回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が31日に行われ、ニッパツ三ツ沢球技場の第1試合では明秀日立高(茨城)が高知高(高知)を1-0で下した。(写真協力『高校サッカー年鑑』)

●【特設】高校選手権2019

明秀日立が3年連続初戦突破、高知は後半反攻も得点ならず(8枚)

FW長谷川皓哉(1年)が前半26分にV弾
[12.31 高校選手権1回戦 明秀日立1-0高知 ニッパツ]

 第98回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が31日に行われ、ニッパツ三ツ沢球技場の第1試合では明秀日立高(茨城)が高知高(高知)を1-0で下した。(写真協力『高校サッカー年鑑』)

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[MOM3111]丸岡DF河上英瑞(2年)_予選未出場&全国デビューで衝撃2G1A…“隠し球”の中にさらなる“隠し球”

丸岡DF河上英瑞(2年)が2ゴール1アシストの大活躍(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 丸岡3-2長崎総科大附 駒沢]

 鮮烈な全国デビューとなった。丸岡高(福井)のDF河上英瑞(2年)は長崎総合科学大附高(長崎)を相手に2ゴール1アシストと大暴れ。自身のミスで先制点を献上していたが、それを帳消しにする圧巻のパフォーマンスでチームを2回戦に導いた。

 福井県予選では出場がなく、全国の舞台も今大会が初めてだった河上。前回大会はスタンドから見ていた憧れのピッチに先発のセンターバックとして立ったが、開始早々に失態を演じてしまう。前半8分に相手のロングボールを処理し損ね、FW千葉翼(3年)に奪われて先制ゴールを許した。

 それでも前半36分に左サイドのMF川中浩夢(2年)のFKに頭で合わせ、自ら同点ゴールを奪取。その後、相手に再びリードされたものの、前線にポジション変更して迎えた後半36分には、冷静なラストパスでFW田海寧生(3年)の同点弾を導く。さらに同39分、DF田島優也(3年)が左サイドからゴール前にボールを入れると、「GKが弾くかなと考えていて、そしたら目の前にこぼれてきた」と待ち構えていた河上が右足でねじ込み、土壇場で3-2と試合をひっくり返した。

 ゴール前でFW顔負けの勝負強さを見せたが、それもそのはず。河上は1年生までFWとしてプレーし、本格的にDFへ転向したのは2年生となってからだった。最初は戸惑いもあったという。しかし「トップチームで出られるなら」と意思を固め、コンバートを受け入れた。

 また、新たなポジションに挑戦する中で、同時に自身が上がって1トップから2トップになる形もチームとして用意。「県予選は自分は出てなかったんですけど、予選が終わった後の練習試合とかでは出させてもらっていました。そこでたまに2トップでこういう風にやるっていう約束は決めて練習していました」。

 準備していたパワープレーの狙いを形にした河上は「守備の選手なので、ノーミスでゼロで終わりたかったのは本音」と反省を口にしつつ、「攻撃では元FWということで、それなりの結果を残して良かった」と安堵。1月2日に行われる2回戦の静岡学園高(静岡)戦に向け、「今日出た課題を明日の練習で修正して、万全の態勢でチャレンジャーの気持ちで挑めていけたらなと思います」と勝利への意欲を語った。

(取材・文 阿部哲也)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3111]丸岡DF河上英瑞(2年)_予選未出場&全国デビューで衝撃2G1A…“隠し球”の中にさらなる“隠し球”

丸岡DF河上英瑞(2年)が2ゴール1アシストの大活躍(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 丸岡3-2長崎総科大附 駒沢]

 鮮烈な全国デビューとなった。丸岡高(福井)のDF河上英瑞(2年)は長崎総合科学大附高(長崎)を相手に2ゴール1アシストと大暴れ。自身のミスで先制点を献上していたが、それを帳消しにする圧巻のパフォーマンスでチームを2回戦に導いた。

 福井県予選では出場がなく、全国の舞台も今大会が初めてだった河上。前回大会はスタンドから見ていた憧れのピッチに先発のセンターバックとして立ったが、開始早々に失態を演じてしまう。前半8分に相手のロングボールを処理し損ね、FW千葉翼(3年)に奪われて先制ゴールを許した。

 それでも前半36分に左サイドのMF川中浩夢(2年)のFKに頭で合わせ、自ら同点ゴールを奪取。その後、相手に再びリードされたものの、前線にポジション変更して迎えた後半36分には、冷静なラストパスでFW田海寧生(3年)の同点弾を導く。さらに同39分、DF田島優也(3年)が左サイドからゴール前にボールを入れると、「GKが弾くかなと考えていて、そしたら目の前にこぼれてきた」と待ち構えていた河上が右足でねじ込み、土壇場で3-2と試合をひっくり返した。

 ゴール前でFW顔負けの勝負強さを見せたが、それもそのはず。河上は1年生までFWとしてプレーし、本格的にDFへ転向したのは2年生となってからだった。最初は戸惑いもあったという。しかし「トップチームで出られるなら」と意思を固め、コンバートを受け入れた。

 また、新たなポジションに挑戦する中で、同時に自身が上がって1トップから2トップになる形もチームとして用意。「県予選は自分は出てなかったんですけど、予選が終わった後の練習試合とかでは出させてもらっていました。そこでたまに2トップでこういう風にやるっていう約束は決めて練習していました」。

 準備していたパワープレーの狙いを形にした河上は「守備の選手なので、ノーミスでゼロで終わりたかったのは本音」と反省を口にしつつ、「攻撃では元FWということで、それなりの結果を残して良かった」と安堵。来年1月2日に行われる2回戦の静岡学園高(静岡)戦に向け、「今日出た課題を明日の練習で修正して、万全の態勢でチャレンジャーの気持ちで挑めていけたらなと思います」と勝利への意欲を語った。

(取材・文 阿部哲也)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3110]富山一FW碓井聖生(3年)_6年前の劇的優勝に憧れ…劣勢跳ね返す同点ボレー弾

同点弾を決めた富山一高FW碓井聖生(3年)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 富山一高 2-2(PK4-3) 立正大淞南高 浦和駒場]

 あのとき見た光景に憧れて――。富山一高(富山)は5年連続30回目となる選手権出場で、1回戦・立正大淞南高(島根)と対戦。1-2で迎えた後半33分、FW碓井聖生(3年)の豪快ボレー弾で2-2の同点とした。追いついた富山一はPK戦の末に4-3で勝利。碓井にとって憧れの、6年前テレビで観たあの優勝の瞬間にまた一歩近づいた。

 試合後、大塚一朗監督は碓井が「点の取れないセンターフォワード」と冗談半分で揶揄されていることを明かし、碓井も「本当です」とはにかみながら認めた。この試合でも碓井はなかなかゴールに向かうことができない。1-2でチームが劣勢に立たされた後半32分には絶好機も。右サイドからクロスが上がると、ファーサイドの碓井はノーマーク。しかしヘディングで合わせたシュートはゴール左にわずかに逸れていった。「ヘディングは苦手。慌ててしまった」と振り返る碓井。外した直後には地面を強く叩き、悔しさを露わにした。

 だが、チャンスは1分と経たずに再び到来。後半33分に右サイドのDF浦崎廉(3年)からクロスが上がる。またしてもファーサイドには碓井。トラップやヘディングは「選択になかった」。再び来た絶好機をまた逃すわけにはいかない。一番得意とする右足ボレーをゴールに叩き込み、「人生で一番綺麗な形」と手応え十分の全国初ゴールを決め切った。2-2と振り出しに戻した富山一はその後PK戦で勝利。碓井の同点弾が初戦突破に大きく寄与した。

 富山一は2013年度の選手権で初優勝。星稜高に0-2とリードされながらも終盤2得点で同点とし、延長戦で劇的な逆転優勝を成し遂げた。小学校6年生だった碓井は自宅のテレビでその雄姿を見届け、「日本一というのが大きく響きました」と富山一への進学を夢見たという。

 優勝の光景を観た子どもたちは今年高校3年生に。富山一の主力となり、夏のインターハイでは桐光学園高との決勝戦に臨んだ。しかし0-0の後半終了直前に失点を喫し、一瞬で優勝が消滅。「悔しさが一番。(優勝が)目の前で遠ざかってしまった」。準優勝という結果が、最後の舞台に懸ける思いをより強いものに変えた。

「その忘れ物を取って富山県に帰りたい」と臨んだ最後の選手権で、碓井はゴールという殊勲を立てた。点が取れない碓井の成長を見守り続けた指揮官も「おまえなら絶対できるって励ましていた。いいところで本当にいいゴール」と目を細める。6年前に逆転優勝を成し遂げた教え子たちと今の選手たちの姿を重ね、「劣勢を跳ね返すような力を、伝統を引き継いでくれている」とその成長を称賛していた。

 しかし碓井は最高の勝利を全力で喜べず。なぜなら3人目のキッカーを務めたPK戦で、ゴール上に大きく外してしまったからだ。「思いっきり打ったらやっちゃいました」と落胆。結果的にGK中村純四郎(3年)の活躍で勝利を得たが、碓井はPKの失敗で一気にどん底の気分を味わった。「(中村に)感謝の気持ちでいっぱいでした。次の試合で(中村が)楽になれるように。自分が点を決めたいと思います」。全力で喜ぶのは頂点に立ったときでいい。そのときを迎えるために、再びゴールネットを揺らしてみせる。

(取材・文 石川祐介)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3110]富山一FW碓井聖生(3年)_6年前の劇的優勝に憧れ…劣勢跳ね返す同点ボレー弾

同点弾を決めた富山一高FW碓井聖生(3年)
[12.31 選手権1回戦 富山一高 2-2(PK4-3) 立正大淞南高 浦和駒場]

 あのとき見た光景に憧れて――。富山一高(富山)は5年連続30回目となる選手権出場で、1回戦・立正大淞南高(島根)と対戦。1-2で迎えた後半33分、FW碓井聖生(3年)の豪快ボレー弾で2-2の同点とした。追いついた富山一はPK戦の末に4-3で勝利。碓井にとって憧れの、6年前テレビで観たあの優勝の瞬間にまた一歩近づいた。

 試合後、大塚一朗監督は碓井が「点の取れないセンターフォワード」と冗談半分で揶揄されていることを明かし、碓井も「本当です」とはにかみながら認めた。この試合でも碓井はなかなかゴールに向かうことができない。1-2でチームが劣勢に立たされた後半32分には絶好機も。右サイドからクロスが上がると、ファーサイドの碓井はノーマーク。しかしヘディングで合わせたシュートはゴール左にわずかに逸れていった。「ヘディングは苦手。慌ててしまった」と振り返る碓井。外した直後には地面を強く叩き、悔しさを露わにした。

 だが、チャンスは1分と経たずに再び到来。後半33分に右サイドのDF浦崎廉(3年)からクロスが上がる。またしてもファーサイドには碓井。トラップやヘディングは「選択になかった」。再び来た絶好機をまた逃すわけにはいかない。一番得意とする右足ボレーをゴールに叩き込み、「人生で一番綺麗な形」と手応え十分の全国初ゴールを決め切った。2-2と振り出しに戻した富山一はその後PK戦で勝利。碓井の同点弾が初戦突破に大きく寄与した。

 富山一は2013年度の選手権で初優勝。星稜高に0-2とリードされながらも終盤2得点で同点とし、延長戦で劇的な逆転優勝を成し遂げた。小学校6年生だった碓井は自宅のテレビでその雄姿を見届け、「日本一というのが大きく響きました」と富山一への進学を夢見たという。

 優勝の光景を観た子どもたちは今年高校3年生に。富山一の主力となり、夏のインターハイでは桐光学園高との決勝戦に臨んだ。しかし0-0の後半終了直前に失点を喫し、一瞬で優勝が消滅。「悔しさが一番。(優勝が)目の前で遠ざかってしまった」。準優勝という結果が、最後の舞台に懸ける思いをより強いものに変えた。

「その忘れ物を取って富山県に帰りたい」と臨んだ最後の選手権で、碓井はゴールという殊勲を立てた。点が取れない碓井の成長を見守り続けた指揮官も「おまえなら絶対できるって励ましていた。いいところで本当にいいゴール」と目を細める。6年前に逆転優勝を成し遂げた教え子たちと今の選手たちの姿を重ね、「劣勢を跳ね返すような力を、伝統を引き継いでくれている」とその成長を称賛していた。

 しかし碓井は最高の勝利を全力で喜べず。なぜなら3人目のキッカーを務めたPK戦で、ゴール上に大きく外してしまったからだ。「思いっきり打ったらやっちゃいました」と落胆。結果的にGK中村純四郎(3年)の活躍で勝利を得たが、碓井はPKの失敗で一気にどん底の気分を味わった。「(中村に)感謝の気持ちでいっぱいでした。次の試合で(中村が)楽になれるように。自分が点を決めたいと思います」。全力で喜ぶのは頂点に立ったときでいい。そのときを迎えるために、再びゴールネットを揺らしてみせる。

(取材・文 石川祐介)
●【特設】高校選手権2019

昨年8強秋田商は初戦敗退、DF田近が痛恨一発退場…「ナオを責める選手は一人もいない」

後半10分、秋田商に痛恨のレッドカードが提示された
[12.31 高校選手権1回戦 秋田商2-3神戸弘陵 ニッパツ]

 勝敗の分岐点になってしまった。後半10分、スルーパスで抜け出されたMF松野隼輝(2年)をDF田近奈生(3年)がファウル覚悟で止めに行く。直後に提示されたのは赤色のカード。守りの要の一人を失うと、このプレーで与えたFKを直接蹴り込まれ同点。さらに5分後には逆転弾まで決められてしまった。

 出場45回目を誇る秋田の古豪である秋田商高は、昨年度大会で県勢としても14年ぶりの勝利を挙げると、準々決勝まで進出。同年夏の高校野球で金足農業が旋風を巻き起こしたが、秋田商も負けじと古豪復活をアピールした。昨年度大会の経験者も残っており、特に守備陣は経験者で構成されていた。

 田近も昨年度の主力。主将DF松野真士(3年)とともに秋商の堅守を支えてきた。それだけに松野は「ナオ(田近)を責める選手は一人もいない。むしろナオが一番頑張ってくれていた。あの場面は自らを犠牲にしてまで相手を止めてくれた」とかばうと、「ナオには感謝しかない。失点を防ぐことが出来なかったのは、自分たちに責任があると思っています」と続けた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

昨年8強秋田商は初戦敗退、DF田近が痛恨一発退場…「ナオを責める選手は一人もいない」

後半10分、秋田商に痛恨のレッドカードが提示された
[12.31 高校選手権1回戦 秋田商2-3神戸弘陵 ニッパツ]

 勝敗を分ける分岐点になってしまった。後半10分、スルーパスで抜け出されたMF松野隼輝(2年)をDF田近奈生(3年)がファウル覚悟で止めに行く。直後に提示されたのは赤色のカード。守りの要の一人を失うと、このプレーで与えたFKを直接蹴り込まれ同点。さらに5分後には逆転弾まで決められてしまった。

 出場45回目を誇る秋田の古豪である秋田商高は、昨年度大会で県勢としても14年ぶりの勝利を挙げると、準々決勝まで進出。同年夏の高校野球で金足農業が旋風を巻き起こしたが、秋田商も負けじと古豪復活をアピールした。昨年度大会の経験者も残っており、特に守備陣は経験者で構成されていた。

 田近も昨年度の主力。主将DF松野真士(3年)とともに秋商の堅守を支えてきた。それだけに松野は「ナオ(田近)を責める選手は一人もいない。むしろナオが一番頑張ってくれていた。あの場面は自らを犠牲にしてまで相手を止めてくれた」とかばうと、「ナオには感謝しかない。失点を防ぐことが出来なかったのは、自分たちに責任があると思っています」と続けた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3105]神戸弘陵MF田中祉同(1年)_失点に繋がったミスを取り返す、野心に燃えるルーキー

決勝点を決めたMF田中祉同(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 高校選手権1回戦 秋田商2-3神戸弘陵 ニッパツ]

 一年生MFが躍動した。神戸弘陵高(兵庫)は前半23分、左サイドからMF田中祉同(1年)が中央にドリブルで侵入。右足でシュートを放つと、GKに弾かれたボールをMF徳弘匠(2年)が押し込んで先制点が決まる。

 さらに2-2で迎えた後半15分左サイドでボールを持った田中は、切り返しでDFを外すと、右足を振り抜く。GKの頭上を抜いたシュートは、鮮やかな放物線を描きながらゴール右隅に収まった。

「ドリブルは自分の得意としているプレー。どんどん仕掛けたら抜けると思っていました。得点の場面もカットインからのシュートは得意としていました。蹴った瞬間に入るなと思いました。ずっと練習していたので、それが初戦で出せて良かったなと思います」

 ただし反省点もあった。前半34分に秋田商に逆転を許した場面。田中のパスミスを繋がれての失点だった。谷純一監督も「チョンボをチャラにしただけ」と反省を促す。厳しい言葉だが、それだけ期待値が高いということが伺える。

 本人の意識も高い。意識しているのは、昨年度の高校選手権でブレイクした尚志高のFW染野唯月だ。「まずはチームの勝利のために貢献することを考えますが、自分の目標はプロ。弘陵には(C大阪に内定する)田平(起也)選手がいるので、プロのスカウトや監督にアピールしやすいと思う。去年の染野選手のように、全国大会で注目される選手に名を連ねたいです」と目をぎらつかせた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3105]神戸弘陵MF田中祉同(1年)_失点に繋がったミスを取り返す、野心に燃えるルーキー

決勝点を決めたMF田中祉同(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 高校選手権1回戦 秋田商2-3神戸弘陵 ニッパツ]

 一年生MFが躍動した。神戸弘陵高(兵庫)は前半23分、左サイドからMF田中祉同(1年)が中央にドリブルで侵入。右足でシュートを放つと、GKに弾かれたボールをMF徳弘匠(2年)が押し込んで先制点が決まる。

 さらに2-2で迎えた後半15分左サイドでボールを持った田中は、切り返しでDFを外すと、右足を振り抜く。GKの頭上を抜いたシュートは、鮮やかな放物線を描きながらゴール右隅に収まった。

「ドリブルは自分の得意としているプレー。どんどん仕掛けたら抜けると思っていました。得点の場面もカットインからのシュートは得意としていました。蹴った瞬間に入るなと思いました。ずっと練習していたので、それが初戦で出せて良かったなと思います」

 ただし反省点もあった。前半34分に秋田商に逆転を許した場面。田中のパスミスを繋がれての失点だった。谷純一監督も「チョンボをチャラにしただけ」と反省を促す。厳しい言葉だが、それだけ期待値が高いということが伺える。

 本人の意識も高い。意識しているのは、昨年度の高校選手権でブレイクした尚志高のFW染野唯月だ。「まずはチームの勝利のために貢献することを考えますが、自分の目標はプロ。弘陵には(C大阪に内定する)田平(起也)選手がいるので、プロのスカウトや監督にアピールしやすいと思う。去年の染野選手のように、全国大会で注目される選手に名を連ねたいです」と目をぎらつかせた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

開始9分でFW交代のアクシデントも…神戸弘陵は数的優位から一気の逆転劇

神戸弘陵がシーソーゲームを制した(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 高校選手権1回戦 秋田商2-3神戸弘陵 ニッパツ]

 第98回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が31日に行われ、ニッパツ三ツ沢球技場の第2試合では、神戸弘陵高(兵庫)が秋田商高(秋田)を3-2で下した。来年1月2日の2回戦では、明秀日立高(茨城)と激突。場所は同じニッパツ三ツ沢球技場で12時5分キックオフ。

 風がポイントとなることは試合前から分かっていた。後半に自信のあった神戸弘陵は、コイントスで勝ったがあえて前半の風下を選択。前半を耐えて、後半に勝負を仕掛ける作戦を立てていた。

 しかし開始早々、神戸弘陵にアクシデントが襲う。前半9分、1トップのFW吉田翔貴(3年)がもも裏を痛めたために、MF徳弘匠(2年)との交代を余儀なくされてしまった。

 だが窮地を救ったのも徳弘だった。前半23分、MF田中祉同(1年)が左サイドから中央にドリブルを仕掛けてシュート。これはDFに阻まれたが、こぼれ球を徳弘が押し込んで、先制点が生まれる。

 前半29分、同34分と放り込まれたボールをクリアできず、アンラッキーな形で失点を重ねて逆転を許したが、「想定内」の1点ビハインドで折り返すことに成功した。

 そして後半は狙い通りに圧力を強めていく。すると後半10分、主将MF沖吉大夢(3年)の出したスルーパスにMF松野隼輝(2年)が反応。エリア手前でDF田近奈生(3年)に倒されてFKを獲得する。この際のプレーが決定機阻止と判定されたために田近はレッドカードで退場。沖吉が風を味方につけた弾丸FKを突き刺し、同点弾を決めた。

 ここまで来れば流れは完全に神戸弘陵のものとなる。そして後半15分、左サイドで切り返して相手を外した田中の狙いすましたシュートがGKの頭上を抜け、ゴール右隅に吸い込まれていった。逆転されても落ち着いて、自分たちのサッカーを信じて戦い続けた神戸弘陵がシーソーゲームを制した。

 今季の神戸弘陵はプリンスリーグ関西を最下位で終戦。ただ負けが込んだのは序盤戦の戦いで、最終第17節、18節は連勝で締めくくった。選手権の兵庫県予選はすべて1点差ゲームを競り勝ってきたもの。準々決勝の同じプリンスリーグを戦った三田学園高に逆転勝ちするなど、内容からもイレブンは自信を回復させていた。

 この日も例えビハインドで折り返していようと、ハーフタイムのロッカールームに焦りはみられなかったという。沖吉主将は「兵庫県予選から逆転勝ちがあったので、自分たちに自信を持っていた。焦りもなかった」と胸を張る。

 ただ2失点したという事実は受け止めないといけない。セレッソ大阪内定で注目を集めるDF田平起也(3年)は「クリーンシートが目標だったので、そこは反省です」と話すと、「しっかりと調整して次の試合に臨みたい」と気合を入れ直した。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

新体制の伝統校・四中工、初出場・日大明誠を退け6年ぶり選手権勝利

四中工は鳥取内定FW田口裕也が先制点(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 日大明誠高1-3四日市中央工高 フクアリ]

 じつに6年ぶりの白星だ。第98回全国高校サッカー選手権1回戦で、34回目の出場となる四日市中央工高(三重)が、初出場の日大明誠高(山梨)に勝利。大会通算58回目の勝利を飾った。

 白のユニフォームがファーストチャンスを確実にものした。開始5分、DF青木晴暉(2年)が前線にヘディングで送ったボールにいち早く反応したFW田口裕也(3年)は、GK二上彰太(3年)が飛び出してきたところを浮き球でゴールに流した。昨年度の選手権は0-2で1回戦負け。今夏の総体でも1回戦で0-5の大敗を喫しており、現在の3年生にとっては全国大会初得点となる。エースナンバー「17」を背負う田口は四日市中央工応援席へ雄叫びをあげた。

 先制点で落ち着いた四日市中央工は、自慢の攻撃力を生かす。2列目のMF森夢真(3年)、MF和田彩起(3年)がサイドを何度も攻略。両サイドバック、DF土江晃貴(3年)とDF永崎楓人(3年)も高い位置をとって押し込んでいく。そんな中、和田が右サイドを突破し、中央へクロス。2トップの田口とFW井上駿(3年)がゴール前につめていたが、ファーサイドの森が右足を振り抜いてリードを広げた。

 今年から四中工を率いる伊室陽介監督は、同校のOBであり、91年度に選手権を制したメンバーのひとり。昨年度の選手権ではコーチを務め、大会終了後に樋口士郎前監督から引き継いだ。「初戦がむずかしいことは、自分が現役のときも、樋口士郎先生のコーチだったときも十分わかっていました。いい入りができたのは、東京に入ってからのあの子たちのトレーニングの空気がそのまま出た」。見事な先制パンチを指揮官は称えた。

 四日市中央工ペースが続く中、ピンクの大応援団の声援を背に日大明誠が巻き返しをはかる。ハーフライン付近からのFK、DF西野隼人(3年)のロングボールをDF齋藤康友(3年)がコントロールされたヘディングシュートで前半35分にゴールネットを揺らした。声援のボリュームは一段上がり、日大明誠の選手にも活力が出てきた。

「これが選手権」。四日市中央工の伊室監督は、めまぐるしい展開にハーフタイムで気を引き締めたという。「日大明誠も3年間全力でがんばってきたんだ。お前たちよりも走るかもしれない。じゃあ、こっちも走ろう。つぎの1点が勝負になる」。そう送り出された四日市中央工イレブンは、背番号10の森がドリブルからの個人技でこの日2点目をゲット。試合を決定づけた。

 日大明誠は主将のFW鶴見來紀(3年)を後半20分にピッチに投入するも、流れを変えきれず試合終了の笛を聞いた。「前半の失点が痛かった」。日大明誠の後藤聡志監督は悔やんだ。

 四日市中央工としても、三重県勢としても、6年ぶりとなる選手権での勝利。1月2日に行われる2回戦では、松本国際高(長野)と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)
●【特設】高校選手権2019

新体制の伝統校・四中工、初出場・日大明誠を退け6年ぶり選手権勝利

四中工は鳥取内定FW田口裕也が先制点(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 日大明誠高1-3四日市中央工高 フクアリ]

 じつに6年ぶりの白星だ。第98回全国高校サッカー選手権1回戦で、34回目の出場となる四日市中央工高(三重)が、初出場の日大明誠高(山梨)に勝利。大会通算58回目の勝利を飾った。

 白のユニフォームがファーストチャンスを確実にものした。開始5分、DF青木晴暉(2年)が前線にヘディングで送ったボールにいち早く反応したFW田口裕也(3年)は、GK二上彰太(3年)が飛び出してきたところを浮き球でゴールに流した。昨年度の選手権は0-2で1回戦負け。今夏の総体でも1回戦で0-5の大敗を喫しており、現在の3年生にとっては全国大会初得点となる。エースナンバー「17」を背負う田口は四日市中央工応援席へ雄叫びをあげた。

 先制点で落ち着いた四日市中央工は、自慢の攻撃力を生かす。2列目のMF森夢真(3年)、MF和田彩起(3年)がサイドを何度も攻略。両サイドバック、DF土江晃貴(3年)とDF永崎楓人(3年)も高い位置をとって押し込んでいく。そんな中、和田が右サイドを突破し、中央へクロス。2トップの田口とFW井上駿(3年)がゴール前につめていたが、ファーサイドの森が右足を振り抜いてリードを広げた。

 今年から四中工を率いる伊室陽介監督は、同校のOBであり、91年度に選手権を制したメンバーのひとり。昨年度の選手権ではコーチを務め、大会終了後に樋口士郎前監督から引き継いだ。「初戦がむずかしいことは、自分が現役のときも、樋口士郎先生のコーチだったときも十分わかっていました。いい入りができたのは、東京に入ってからのあの子たちのトレーニングの空気がそのまま出た」。見事な先制パンチを指揮官は称えた。

 四日市中央工ペースが続く中、ピンクの大応援団の声援を背に日大明誠が巻き返しをはかる。ハーフライン付近からのFK、DF西野隼人(3年)のロングボールをDF齋藤康友(3年)がコントロールされたヘディングシュートで前半35分にゴールネットを揺らした。声援のボリュームは一段上がり、日大明誠の選手にも活力が出てきた。

「これが選手権」。四日市中央工の伊室監督は、めまぐるしい展開にハーフタイムで気を引き締めたという。「日大明誠も3年間全力でがんばってきたんだ。お前たちよりも走るかもしれない。じゃあ、こっちも走ろう。つぎの1点が勝負になる」。そう送り出された四日市中央工イレブンは、背番号10の森がドリブルからの個人技でこの日2点目をゲット。試合を決定づけた。

 日大明誠は主将のFW鶴見來紀(3年)を後半20分にピッチに投入するも、流れを変えきれず試合終了の笛を聞いた。「前半の失点が痛かった」。日大明誠の後藤聡志監督は悔やんだ。

 四日市中央工としても、三重県勢としても、6年ぶりとなる選手権での勝利。1月2日に行われる2回戦では、松本国際高(長野)と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)
●【特設】高校選手権2019

秋田、DF山田尚幸との契約更新を発表

 ブラウブリッツ秋田は31日、DF山田尚幸(32)との契約更新を発表した。山田は今季リーグ戦31試合1得点、天皇杯1試合に出場した。

 クラブ公式サイトを通じて「ブラウブリッツ秋田に関わる皆さんの気持ちを胸に、不退転の覚悟を持って、来シーズン戦います。応援よろしくお願いします」とコメントしている。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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2年ぶりV目指した前橋育英は初戦敗退。涙のMF渡邉「まだまだ全然足りなかった」

前橋育英高は初戦敗退。MF渡邉綾平は涙が止まらず
[12.31 選手権1回戦 前橋育英高 0-0(PK4-5)神村学園高 浦和駒場]

 1年時に見た景色を再び見ることはできなかった。17年度選手権優勝校の前橋育英高は0-0からのPK戦の末、初戦敗退。再び準決勝、決勝が行われる埼スタまで勝ち上がり、頂点に立つという目標はわずか1試合で潰えた。

 前橋育英はU-17日本代表候補のゲームメーカー・MF櫻井辰徳(2年)と群馬県予選決勝で決勝点を決めていたMF熊倉弘達(2年)がいずれも負傷欠場。山田耕介監督は「櫻井辰、熊倉弘達がケガでいなかったのは痛かったですね」と首を振る。特に櫻井はプレースキックでも違いを生み出せる存在。188cmDF関礼恩(3年)を筆頭に制空権を握っていただけに、有能なキッカー不在はチームへの影響が大きかった。。

 神村学園高のMF軸丸広大主将(3年)が「前に送っても(前橋育英DFに)弾かれてセカンドボールも拾えない時間、我慢する時間が多かった」と印象を語っていたが、前橋育英は3バック中心に確実にボールを弾き返してセカンドボールを回収。互いにボールを繋いで攻め合う中、前半から主導権を握って試合を進めていた。

 後半には決定的なピンチでDF相原大輝(3年)がスーパークリア。相原は数的不利でのカウンターをファウル覚悟で阻止するなど好プレーを見せていた。だが、左WB並木歩己(3年)やMF倉俣健(3年)の決定的なシュートが相手GKのファインセーブに阻まれるなど決め切ることができない。

 そして、PK戦では昨年の経験者で、リーダーとしてチームを引っ張ってきたMF渡邉綾平(3年)とインターハイ予選などでチームを救ってきた倉俣が外してしまう。彼らは取材ゾーンでも涙を流して悔しがっていた。

 渡邉は「県予選始まってから怒られ続けてきたので、そこが……悔しいです……」と涙。そして、「夏も良いサッカーした中で勝ち切れなくて(インターハイで青森山田高に惜敗)、強さを求めてやってきたんですけれども、まだまだ全然足りなかったというのが今の印象です。最後の県予選が始まってからは、凄く濃いものだった。人間的な部分だったりとかサッカー以外のところで繋がってくるんだと最終的に思い知らされた」と唇を噛んだ。

 山田監督は、人間的に甘さのあった学年が「よく立ち直った」と褒める。それでも勝負強さを発揮できずに敗退。3年生たちは高校時代に叶えることができなかった夢、目標に大学サッカーなどでまた挑戦する。渡邉は後輩たちへ向けて「『絶対にここに戻ってきて、もっと上のステージ、上の舞台を経験して欲しい』と言いました」。「上州の虎」の1、2年生は先輩たちが涙した姿を忘れず、1年後に全国制覇を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

@bookfun155 分野研究家

フリーキックが行なわれたのち、ゴールキーパーが触れるか、クロスバー・ゴールポストに当たるか、ボールがピッチ外へ出るまで、他のプレーヤーはボールに触ることができない。 #フットサル#サッカー#ユニフォーム#グラデーション#カスタマイズ#高品質#着心地#保障#ロンヨン

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[MOM3104]明秀日立FW長谷川皓哉(1年)_FW再転向1年生が千金弾

[MOM3104]明秀日立FW長谷川皓哉(1年)_FW再転向1年生が千金弾
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 高校選手権1回戦 明秀日立1-0高知 ニッパツ]

 この試合唯一の得点を奪ったのは、DF登録ながらFWで先発する1年生だった。

 前半26分、右サイドを縦に突破したMF長谷川涼平(3年)からの折り返しを、FW長谷川皓哉(1年)がファーサイドで合わせて流し込む。血縁関係はない“長谷川ホットライン”で決勝点が決まった。

 FW転向は選手権予選前。もともと中学2年生までFWだったが、中学3年生でボランチに転向。高校に入学してからは、「身体能力の高さがあり、気持ちの強さもある」と評価する萬場努監督の考えもあり、CBやSBにコンバートされた。

 ただ夏まではDFラインで試合出場を続けたが、秋以降はパワープレー要員として試合終盤に投入されることが増えていった。結果的にFWに再転向。レギュラーを務めていたFW藤原裕也(3年)が怪我をしたこともあり、選手権本番前にはFWで先発することが増えていった。

 だからこそ先発起用自体に戸惑いはなかったという。ただ「スタンドの人が多いし近いので、目線とか気になってしまって」と緊張があったことを明かす。「得点後も嬉しくてどこで喜んでいいのか分からなかった」と初々しさを全開にするが、「やってやるぞという気持ちでした」と堂々とした一面もみせる。

 長谷川皓は後半18分に藤原と交代。ベンチに先輩がいてくれることで、最初から飛ばしてプレーしていたという。「裕也さんからも思い切ってやれと言われていた。頼りになるので安心してやれています」と笑顔で感謝を語っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3108]筑陽学園MF藤隆成(3年)_デザインしたCK、高速ストレートボールでV弾演出!!

決勝点を演出したMF藤隆成(3年)(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 愛工大名電0-1筑陽学園 NACK]

 セットプレーをデザインし、狙い通りの右足キックを蹴り込んだ。筑陽学園高(福岡)の決勝点を演出したのはMF藤隆成(3年)。前半アディショナルタイム3分、左CKのチャンスに高速ストレートボールを蹴り入れ、FW岩崎巧(2年)の決勝ヘッドを生み出した。

 CKから再三チャンスを作っていた。巻いたボールは相手GKにうまく対応されたが、前半22分、右CKの場面で藤がストレート系の速いボールを入れると、ファーサイドのFW寺岡聖斗が頭で合わせる決定機を導いた。これはわずかに枠を外れたものの、「(ストレートを)嫌がっているなと思った」と好感触をつかんだ。

 そして迎えた前半ラストプレー、左CKのチャンスだった。青柳良久監督によると、「セットプレーは幾つか(形を)持っていて、選手たちが話し合ってアイディアを出していく」という自主性を重んじたスタイル。藤はチームメイトに声を掛け、「ニアに2枚を付けさせて、GKに触れられないようにファーで勝負しよう」と提案。デザインしたセットプレーが奏功した形だ。

 ポジションをつかんだ夏以降にキッカーを任され、キック精度を磨いてきた。選手権の舞台で同じ中学出身の後輩・岩崎との“老司中ホットライン”が開通。「練習通りにいいボールが来た」と岩崎が言えば、藤自身も「今日は自分の中でもいい感じのボールが蹴れた」と手応え。青柳監督も「もともとキックが得意。ここにきてスピードも良くなってきた」と名手の活躍を評価した。

「ヒガシを倒したい」と筑陽学園に入り、3年目に“絶対王者”東福岡を破って夢の舞台にたどり着いた。好きな選手は昨年度大会を沸かせた優勝校・青森山田出身のMFバスケス・バイロン(いわきFC)。一年後に同じ選手権のピッチに立ち、自らも眩い輝きを放った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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群馬、30歳FW岡田翔平と契約更新

 ザスパクサツ群馬は31日、FW岡田翔平(30)との契約更新を発表した。2017年に加入した岡田は、今季リーグ戦18試合に出場し、5ゴールを記録した。

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高知10番MF野島の決定的なボレーが防がれる…高知県勢は4年連続初戦敗退

高知高はチャンスを決めきることが出来なかった(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 高校選手権1回戦 明秀日立1-0高知 ニッパツ]

 7年ぶり16回目の出場となった高知高(高知)だが、前半で負ったビハインドを跳ね返すことが出来ず、1回戦で姿を消すことになった。

 高知県勢はこれで4年連続の初戦敗退。2年前の高知西(●0-3)と同じ明秀日立高(茨城)に完封負けを喫し、県勢としては4年連続の無得点での敗退となった。

 決定的なボレーシュートだった。前半を1点ビハインドで折り返した後半、風上に立ったこともあり圧力を強めて行く。そして後半31分、左サイドから上がったクロスをFW野島唯暉(3年)がダイレクトで合わせたが、GK友野沖翔(3年)のビッグセーブに阻まれた。

 蹴った瞬間に足がつり、ボールの行方は見えなかったという。GKの反応をみて、止められたことが分かった。「あれを決めきる選手にならないといけない。10番はそういう選手。少ないチャンスを決めきることができる選手になっていきたい」。

 テクニカルな突破で脅威となったFW楠瀬海(2年)も、反省を口にする。「練習試合でも自分たちはギアが入るのが遅い。もっと前半からリズムを作れるようになりたい。来年、この地に帰ってくることが最終目標。来年こそ、(歴代最高成績の)ベスト8を越えられるように頑張りたい」と話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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夏の猛練習でつけた自信…明秀日立が初戦突破!1年生FW長谷川皓哉がV弾

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 高校選手権1回戦 明秀日立1-0高知 ニッパツ]

 第98回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が31日に行われ、ニッパツ三ツ沢球技場の第1試合では明秀日立高(茨城)が高知高(高知)を1-0で下した。来年1月2日の2回戦では、神戸弘陵高(兵庫)と対戦する。

 試合序盤は明秀日立のペースで進んだ。前半11分にMF石橋衡(2年)のクロスにFW楠原秀翔(2年)が頭で合わせた最初のチャンスは決めることが出来なかったが、同25分、エリア内右を縦に突破したFW長谷川涼平(3年)のクロスからFW長谷川皓哉(1年)が右足で蹴り込んで先制点を奪う。

 その後も明秀日立がボールを保持しながらゲームを進める。高知は前半38分にFW楠瀬海(2年)がエリア内にドリブルで持ち込んでようやくチャンスを作るが、シュートは大きく枠上に外れていった。

 しかし後半に入ると高知が盛り返す。ただ後半16分にエリア内に侵入したMF野島唯暉(3年)がGK友野沖翔(3年)と交錯したかにみえた場面、さらに同29分にテクニカルな突破でエリア内に侵入した楠瀬が倒れた場面のいずれもで笛が鳴ることはなかった。同31分には左クロスを野島がダイレクトボレーで合わせるが、GK友野のビッグセーブに防がれてしまった。

 試合は後半の押し込まれた時間帯を耐えた明秀日立が1-0で逃げ切った。決勝点は萬場努監督が「バイタルのところや、CBとSBの間の所が少しルーズだったので、意識的について行こうと思っていた」と明かした通りのパターンで決まった。

 この試合の公式気温は18.3度。高校選手権が開催される時期としては異例の高温の中で試合は行われた。しかし明秀日立のイレブンに動揺はなかった。指揮官はむしろ「タフなコンディションであればあるほど、うちが有利だと思っています」と胸を張る。

 選手権は3年連続で全国の舞台にやってきた明秀日立だが、今年は新人戦、総体予選といずれも決勝で敗れ、優勝することが出来なかった。しかしその危機感から夏に行った合宿では3部練習を決行。過去にないほどの厳しい練習を課して、チームの底上げを行ってきた。

 それを経験したことが、イレブンの自信の源になっている。好セーブをみせたGK友野は「みんな走り負けないし、足がつることもなくなった」と強調。「2年前はベスト8を超えるという目標を立ててベスト8だった。だから今回は優勝を目標にしています」と堂々と話していた。

(取材・文 児玉幸洋)
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長崎総科大附は土壇場逆転負け…先制点のFW千葉翼「3年間の練習が全然足りなかった」

シュートを狙う長崎総合科学大附のFW千葉翼(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 丸岡高 3-2 長崎総合科学大附高 駒沢]

 長崎総合科学大附高(長崎)は2度のリードを守り切れず、逆転負けで初戦敗退に終わった。前半8分に相手のミスを突いたFW千葉翼(3年)が先制点。同36分にFKから同点に追いつかれるも、後半28分にMF鶴田快聖(3年)の左CKからMF別府史雅(1年)がヘディングで勝ち越しゴールを奪った。

 ところが、後半36分、39分に連続失点。2-3と逆転を許すと、最後はGK梶原駿哉(2年)もセットプレーのチャンスでゴール前に上がるも追いつくことはできなかった。持ち前の走力でも丸岡に競り負け、千葉は「どんどん走るのが小嶺(忠敏監督)さんのサッカー。3年間の練習が全然足りなかったと実感した」と唇を噛む。

 新人戦、総体予選といずれも準々決勝で敗退。そこから小嶺監督の「考え方が甘い。その改善に時間がかかった」という粘り強い指導で徐々に戦えるチームへと成長し、4年連続となる全国選手権の舞台までたどり着いた。

 この日のスタメンのうち1年生の別府のほか、2年生はGK梶原、FW岩永空潤(2年)、FW国吉シントク(2年)、MF藤田和也(2年)の4人を数える。千葉は「来年はいいチームになると思う。この大会を経験した選手が引っ張って、総附の歴史をどんどん変えていってほしい」と後輩たちにエールを送った。

(取材・文 西山紘平)
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清水MF西澤健太が契約更新!プロ1年目でチーム2番目の7得点記録

ルーキーの西澤健太と契約更新
 清水エスパルスは31日、MF西澤健太(23)との契約更新を発表した。

 筑波大から今季加入した西澤は、プロ1年目ながらリーグ戦23試合に出場。チームで2番目の7得点を記録した。

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「走り出す準備をしていたんですけれども……」。スーパークリアに阻まれた神村学園MF濱屋は次戦でのゴール誓う

神村学園高MF濱屋悠哉は1人でシュート6本を放った
[12.31 選手権1回戦 前橋育英高 0-0(PK4-5)神村学園高 浦和駒場]

「『決まったかな』と思って走り出す準備をしていたんですけれども、(DFの)頭がひょこっと出てきて……悔しかったですね」。

 0-0の後半22分、神村学園高(鹿児島)は、PA内左寄りの位置でボールを受けたMF濱屋悠哉(3年)がコントロールから狙い澄ました右足シュート。ボールはGKが反応できないコースに飛んだが、カバーしていた前橋育英高DF相原大輝(3年)に頭でクリアされてしまった。

 慌てずにシュートコースを作り出し、コースを突いた一撃。誰もが「決まった」と思うようなシュートだった。ゴールを確信していた濱屋も苦笑。だが、試合後は切り替えて、「次は決めます」と2回戦でのゴールを宣言していた。

 濱屋は今夏のインターハイで堂々のパフォーマンスを披露。西原高(沖縄)との2回戦で3得点を記録すると、尚志高(福島)との3回戦では前半にスーパーミドルを決めている。強豪校相手に抜群のキープ力も発揮していた濱屋は大会優秀選手にも選出された。

 その注目エースはこの日、神村学園のシュート7本中6本を放った。左サイドの空いたスペースでボールを引き出し、そこからカットインシュート。その多くは可能性のあるような鋭い一撃だった。

 打ち切れなくてもファウルを誘うなど相手にとって嫌な存在に。だが、本人は「手応えはあるけれど仕留められなかった」。短い芝でシュートが浮いてしまっていたことを反省。これを修正し、2回戦では決めてスタンドへ向けて歓喜のダッシュをする。

(取材・文 吉田太郎)
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福島MF星広太が相模原に完全移籍「より成長した姿を」

 SC相模原は31日、福島ユナイテッドFCからMF星広太(27)が完全移籍で加入することを発表した。

 横浜FMユース、神奈川大を経て、2015年に福島に加入した星は、J3通算で139試合19得点を記録。クラブ公式サイトを通じて「地元から近い相模原でプレー出来る事を嬉しく思います。 チームの目標を達成する為に多くの勝利に貢献できるよう頑張りますのでよろしくお願いします」とファンに挨拶した。

 また、プロ生活をスタートさせた福島を通じては「福島を離れる事は大変寂しいですが、より成長した姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います。福島ユナイテッドに関わる皆様、長い間本当にお世話になりました。5年間ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

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大宮、下部組織育ちの2選手と契約更新

契約を更新した大山啓輔
 大宮アルディージャは31日、MF大山啓輔(24)とGK加藤有輝(22)との契約更新を発表した。

 ともに下部組織から大宮一筋。今季リーグ戦で大山は20試合、加藤は10試合に出場した。

 クラブ公式サイトを通じて大山は「この2年間で達成できなかったJ1昇格という目標に向けて、自分の持てる力を全て注ぎたいと思います」と来季へ意気込むと、加藤は「“結果”にこだわり、チームをJ1昇格に導けるように全力で戦いますので、引き続き熱い応援よろしくお願いします!」とコメントしている。

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京都がGK加藤順大、DF宮城雅史との契約更新を発表

契約を更新した宮城雅史(写真は2018年のもの)
 京都サンガF.C.は31日、GK加藤順大(35)とDF宮城雅史(28)との契約更新を発表した。

 今季加入した加藤はリーグ戦15試合に出場。2018年に加入した宮城は7試合に出場した。

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[MOM3103]神村学園GK吉山太陽(2年)_好守連発し、PKも1本阻止。苦手払拭の勝利!

PK戦6人目、神村学園高GK吉山太陽が左に跳んでストップ
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 前橋育英高 0-0(PK4-5)神村学園高 浦和駒場]

 昨年度の選手権予選・尚志高(福島)戦を皮切りに、今年の鹿児島県新人戦準決勝・出水中央高戦、そしてインターハイ3回戦・尚志戦と神村学園高(鹿児島)は、PK戦での敗退が続いていた。

 GK吉山太陽(2年)は今年のPK戦でいずれもシュートを止めることができずに敗戦。PK戦は「苦手でした」という自身、チームにとっても“壁”となっていたが、この日は前橋育英高(群馬)の6人目のシュートを読み切って止めて見せる。そして、「自分のせいで負けた試合もあったので嬉しかったです」と喜んだ。

 この日は試合序盤のファーストプレーで上手く波に乗ると、23分には抜け出してきた相手MFの決定的なシュートをストップ。その後も勇気のある飛び出しでDFラインの背後をカバーしたGKは、後半終了間際にも相手の決定的なシュートを止めていた。自信を持ってプレーした吉山はPK戦でも止めてヒーローに。PK戦での苦手意識を払拭する勝利だった。

 吉山は悔しい思いも経験しながら、着実に成長を遂げてきた守護神だ。今年は早生まれ選手として出場した国体でも、優勝候補の千葉県撃破、8強入りに貢献している。その2年生GKについて、エースMF濱屋悠哉(3年)は「上手いです。セービングが上手くて(練習でも)あんまり決めれないです」と評価し、主将のMF 軸丸広大(3年)も「要所要所でシュートストップしてくれましたし、きょうは吉山に助けられたというのがあります」と感謝していた。

 2年前の王者・前橋育英との対戦が決まった際は「嫌でした」と苦笑する吉山だが、それを乗り越えて自信を掴んだことは確か。PK戦での連敗も止めた。「小さくても止めれるところを証明したい」という172cmの守護神が、インターハイ準優勝の富山一高(富山)との2回戦でも相手のシュートを止めて、その前に立ちはだかる。

(取材・文 吉田太郎)
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CK炸裂の筑陽学園、11年ぶり選手権で初戦突破! 初出場・愛工大名電を下す

筑陽学園がウノゼロで初戦突破(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 愛工大名電0-1筑陽学園 NACK]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、NACK5スタジアム大宮で1回戦を行い、筑陽学園高(福岡)が愛工大名電高(愛知)を1-0で下した。前半アディショナルタイム3分にCKからFW岩崎巧(2年)が決勝ゴール。2回戦は草津東高(滋賀)と対戦する。

 6年連続で福岡3冠を続けた“絶対王者”東福岡の壁を破り、選手権の舞台に帰ってきた。11年ぶり3度目の出場となった筑陽学園は4-4-2の布陣。対する初出場校・愛工大名電は中盤をダイヤモンド型にした4-4-2の布陣。攻守の切り替えが早い一進一退の攻防が続くと、筑陽学園が徐々に流れを引き寄せていく。

 筑陽学園は出足鋭いプレッシャーで愛工大名電のショートカウンターを寸断すると、センターバックのDF岡宗万(3年)とDF吉村颯真(3年)を中心とした最終ラインが堅守を構築し、スピードがあるFW平井碧(3年)やFW森重裕太郎(3年)の突破を止める。「引いて守るのではなく、最初からチャレンジして守備を仕掛けていこうとした」という岡が対人守備で強さを発揮した。

 愛工大名電はGK安原哲平(2年)が強烈なロングキックを蹴り込んでは会場をざわつかせると、優れた反応と身体能力を生かしたシュートストップで再三の窮地を救う。前半26分には左サイド攻撃からFW過能工太郎(3年)が決定的なシュートを打ったが、安原が鋭い反応でビッグセーブを見せ、難を凌いだ。

 筑陽学園2トップFW岩崎巧(2年)とFW寺岡聖斗(3年)がフィニッシュに持ち込むも、DF鈴木郁人(3年)が1対1を止めるなど、最終ラインがカバーし合っていたが、前半アディショナルタイム2分に試合が動いた。先制点は筑陽学園が再三チャンスを作っていたセットプレーから。左CKのチャンスにMF藤隆成(3年)が右足で蹴り込んだ鋭いストレートボールをFW岩崎巧(2年)がヘッドで捉え、ゴールネットを射抜いた。

 1点ビハインドで後半に入った愛工大名電は平井やMF鈴置阿利登(3年)が果敢にミドルを狙う。選手交代でシステムを変更し、攻撃の枚数を増やして攻め立てると、後半40分にはMF水野壮太(3年)が決定的な右足ミドルを放ったが、わずかにゴール右へ。最後まで粘り強く跳ね返した筑陽学園が1-0で逃げ切り、2回戦に駒を進めた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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2つのサッカー界をリードした釜本姉弟対談 「磨くべきは個の強さ」

2人が会うのは一昨年の5月以来だという(撮影:西崎進也)
 東京オリンピック、パラリンピックの年を迎え、サッカーU-23代表や全盲の人がプレーするブラインドサッカーにも注目が集まっている。釜本邦茂氏は前回1964年の東京五輪に出場し、1968年メキシコ五輪では銅メダルを獲得。国際Aマッチで75得点をあげて歴代1位をいまだに守る日本を代表するサッカー選手だ。一方、姉の釜本美佐子氏(79)は、目の病気により70歳を過ぎて全盲になりながら、ブラインドサッカーを日本に最初に持ち込み、2018年10月に日本ブラインドサッカー協会理事長を退任するまで、普及に尽力したことはあまり知られてない。このほど実現した対談の中で、健常者、障がい者関係なく、共通して大切なことがあると訴えた。

――お互いにどんな存在? 

邦茂 姉さんは僕にとって怖いよ、賢い人ですから。小さい頃、野球をやっていてエースで4番。川上哲治さん、藤村富美男さん、別当薫さんに憧れてね。ただ、小、中学生の先生方たちは放課後、ボール蹴りをすることが多くて、姉さんは小中学校の担任の先生に「(弟に)サッカーをやらせ」と言ったみたい……。サッカーをはじめたのは、姉さんの策略だった(笑)。もし、言われてなかったら野球やるつもりだったから。

美佐子 弟の名前がこれだけ有名になりましたから、私はよく「あの釜本邦茂さんの姉」と紹介されることが多いんですが、「いや、私の弟です」って言い返しますよ(笑)。

――邦茂さんが早稲田大学2年の頃に、1964年の東京オリンピック(五輪)を迎えます。

邦茂 当時はまだ日本代表に選ばれるかどうかはわからなかった。早大の1年生の時から試合出してもらって、ちょっと目立っていたんでしょう。千葉県検見川の東大グラウンドで3カ月間合宿があって、46人ぐらい来て、ふるいにかけて23人に絞る。最後にメンバーをA、Bの2つに分けて、Aはヨーロッパへ50日間、Bは東南アジアへ3週間行く。Aが五輪の主力になることは明らかだったわけです。メンバー発表とき、Aの最後ぐらいで呼ばれました。その後、ロシアに遠征したんですが、点取り屋の先輩の主力選手が試合でけがをして僕に出番が回ってきた。そのときに内心、(チャンスが)手のひらに乗ったと思ったね。

――邦茂さんの場合、1968年のメキシコ五輪の7得点がクローズアップされますが、その4年前の東京五輪でも初戦のアルゼンチン戦でアシストしました。

邦茂 僕は点を入れるのが仕事です。なのに前回の東京五輪では1点しか決められなかった。そのとき思ったのは、日本では一流の選手かもわからんけど、世界では三流の選手だって。そこからはどないして一流になれるかってずっと考えていました。

美佐子 弟が高校、大学、そして五輪前に海外遠征に行く頃は日本サッカー協会にあまりお金がなかった。だから母などと一緒に奉加帳を持ってご近所を回って、(遠征費を補う)ご寄付をいただいていました。

邦茂 一流になりたいという明確な目標を持てたのも、五輪に出られたから。(周囲の力で)出してもらったわけやから。あの有難さは今でもいろんなところで話をします。だから姉さんが、視覚障がい者に可能性を広げ、さらに夢も与えられるブラインドサッカーを持ってきたことはすごいと思うよ。

2015年ブラインドサッカーアジア選手権前の記者会見。左端が釜本美佐子氏

――ブラインドサッカーとの出会いを教えてください。

美佐子 私は長い間、ツアーコンダクターをやっていました。サッカーも好きだったので、ブラジルへ行ったら聖地のマラカナン競技場まで試合を見に行きました。ただ、ブラインドサッカーのことは知らなかった。でも1993年に50代で網膜色素変性症を患い、私が視覚障がい者になった後、視覚障がい者の仲間から「ブラインドサッカーを知ってますか」と聞かれて、韓国へ見に行ったのがきっかけです。2002年にサッカーの日韓のワールドカップ(W杯)があるタイミングで、視覚障がい者も何かやろうという動きがあったんです。

邦茂 サッカーは「目」が大事なんです。味方、敵の状況を含めてどれだけ周囲が見えているか。視界に入っていなくても、(敵の)気配を感じることも大切で、それも視覚情報がもとになる。だから見えない状態でプレーをすることは、僕も何度かやったことあるんですが、怖いし、すごいことだと思います。

美佐子 韓国に行ったとき、まだかすかに見えたんですが、視覚障がい者がサッカーやってるという驚きが先にあった。サッカーの魅力である、ボールを奪い合う闘争、そこにサイドラインのかわりになるフェンス際でぶつかり合う格闘技のような一面も加わり、健常者のサッカー以上にイマジネーションも必要。やっぱり、視覚障がい者にこういうサッカーの楽しみというものを知ってもらいたいと強く思いました。

邦茂 ゴールを重ねるために必要なことは、ゴールを入れるまでの脚本が書けるかどうか、ということだと思っていて、何通りかある脚本通りにボールが来たら点になる。どんなゴールも1人では入れられない。ブラインドサッカー選手の場合、周囲を目で見ることができない中でリアルな状況を見抜く「心眼」がないといいプレーができない。だから、健常者のサッカーに比べて、ブラインドサッカーのほうが、より「個」の力がチーム力に与える影響が大きいんじゃないかな。

美佐子 目で情報をとれない分、ゴール裏にいて指示を出す「ガイド」の声など、耳で聞こえる情報をもとにプレーするんですが、「個」の強さはブラインドサッカーの方がサッカー以上に必要でしょう。
最近は障がい者についての報道も増えて、関心を促す風潮が出てきていること自体、いいことだと思いますが、障がい者は周囲のサポートに甘えすぎてはいけない。選手だけでなく、障がいがある方は「自立しよう」という個の強さがなければ生き抜けませんから。

邦茂 プレーする上で仲間は大切だけど、組織を強くするのは個の強さだと思う。その辺りは姉さんの考えに近い。
 現役時代、僕は点をとる役目だったので守備はしなかった。力として8しかないものを周りの人によって10にしてもらった部分もあるけど、そのかわり、ゴールを決めることに関してはこだわったね。
メキシコ(五輪)で銅メダルをとったときも、僕は初戦のナイジェリア戦は緊張していて、肩に衣紋掛けを背負っているみたいだったけど、「(周りが)釜本に点を入れさすんだ」と言って、前半23分に先制ゴールを決められて、その試合ハットトリック。大会得点王になるきっかけになった。個の状態が、チームにいい影響を与えた典型的な例でしょう。今の選手を見ていると、全員が守備もして攻撃もして、と全部同じようなことをしようとしているから、いわゆる「凄い」選手が出てきていない。

――五輪パラリンピックに出場する日本代表選手たちへメッセージはありますか?

美佐子 ブラインドサッカー日本代表は過去3度、パラリンピックに挑戦して出られず、今回初めて出られるので、当然勝ってほしい。でも、アルゼンチン、ブラジル、中国など世界の列強がズラっと出場していますので、まずは予選を勝ち抜いてほしい。そしてブラインドサッカーだけでなく、パラリンピックに出られる人にはぜひ悔いのない戦いをしていただき、自分たちの後輩がこの世界に入ってきたいと思える結果を残してほしいです。

邦茂 U-23代表は昨年12月、東アジア選手権の決勝で韓国に負けて準優勝でした。ヨーロッパ、南米にはもっと強いチームがいるわけだし、五輪本番では厳しい戦いが待っています。なので、個々の選手のコンディションを一番力が出る状態に持っていってほしい。
 私が東京五輪に出たとき、サッカーはマイナー競技だった。バレーボールを観たいと思ってもチケットがとれず、チケットが手に入ったサッカーを観にくれた子供たちがサッカーをやりはじめて底辺が広がったんです。姉さんが言うように、ブラインドサッカーに関心を持ってもらう人を増やすためにも、選手たちには頑張ってほしい。「心眼」で状況を見抜き、見えない恐怖心を乗り越えてプレーする、僕らには真似できないスポーツも多くの人に見てもらいたいよね。

現役時代の釜本邦茂氏。ゴール前の迫力は群を抜いていた


(取材・文 林健太郎)

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“静学対策”5バック採用の岡山学芸館はFKに泣く…「もう少し0-0の状態でやれたら」

6失点で初戦敗退に終わった岡山学芸館
[12.31 選手権1回戦 静岡学園高 6-0 岡山学芸館高 駒沢]

 立ち上がりは岡山学芸館高(岡山)の狙いがハマっているようにも見えた。MF野町将矢(3年)が3バックの中央に入り、守備時には5バックでブロックをつくる。ボールを奪えばトップ下のMF山田龍之介(3年)、2トップのFW岡田知也(3年)、MF須賀大貴(2年)を生かす堅守速攻でチャンスをうかがった。

 高原良明監督は「静学対策という形で、後ろを3枚にして、5バック的な感じで分厚くしながら、奪ったボールは前の2トップとトップ下で攻撃を仕掛けたいなと思っていた」と、その狙いを明かす。序盤は静岡学園が攻めあぐねる展開。前半6分には岡山学芸館がカウンターから決定機をつくった。しかし、岡田の左足ミドルは相手GKの好セーブに阻まれ、先制ならず。逆に前半29分、直接FKを叩き込まれた。

 須賀が「あの流れで1点取れていれば静学も焦っていたと思う。セットプレーがキーになると言われていたのに…」と悔やめば、高原監督も「セットプレーの一発が痛かった。もう少し0-0の状態でやれたらというところがあった」と唇を噛む。

「FKで失点してから相手に余裕を与えて、こちらもちょっと受け身になった。出足の部分も遅れ出して、相手にペースを握られ始めた」。前半34分に追加点を許すと、後半は4失点。高原監督は「シュート精度は本当に高いなと思った。個人の技術的な能力も高いし、決めるところできっちり決めるのはさすがだと思った」と脱帽するしかなかった。

(取材・文 西山紘平)
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富山一が立正大淞南とのPK接戦制す! 指揮官は13年度の逆転優勝を思い返し「劣勢を跳ね返す力引き継いでいる」

富山一がPK接戦を制し、2回戦へ
[12.31 選手権1回戦 富山一高 2-2(PK4-3) 立正大淞南高 浦和駒場]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日に1回戦を行い、浦和駒場スタジアムでは第2試合で富山一高(富山)と立正大淞南高(島根)が対戦。2-2のままPK戦となり、富山一が4-3で勝利した。富山一は1月2日の2回戦で神村学園高(鹿児島)と戦う。

「ここまで強いとは」と富山一の大塚一朗監督も驚くほどの強風が吹き荒れた第2試合。だが、試合内容は前半から膠着状態が続く。少しずつ富山一がペースを握り始め、MF高木俊希(3年)を中心にチャンスを創出するが、なかなか得点には結びつかない。一方、立正大淞南は持ち味の堅守から攻撃を構築。前半32分には、MF山田真夏斗(3年/松本内定)がドリブルで左サイドに抜けてファウルを誘発し、FKを得た。

 立正大淞南はそのチャンスを得点に結びつける。キック精度に定評がある山田真がそのままFKキッカーを務め、ゴールに向かって右足でインスイングのキック。PA中央で相手のオウンゴールを誘い出し、先制に成功した。勢いに乗った立正大淞南はその後も山田真が鋭いパスを連発。しかし何度も決定機を迎えるが追加点は奪えず、そのまま前半を1-0で折り返した。

 後半になると風はより一層力を強め、今度は風上となった富山一に味方をしていく。後半13分にはMF小森登生(3年)が左足シュートを放つが、GK豊田純平(3年)のセーブに遭う。2分後には高木が右足シュートを打つが、味方に当たって不規則な弾道となるも、またしても豊田の好セーブに阻まれた。

 攻勢を強める富山一は後半18分に試合を振り出しに戻す。DF吉藤廉(3年)が右サイドから風を利用したロングスローを投げると、今度は立正大淞南のオウンゴールを誘発。相手DFのヘディングはそのままゴールに吸い込まれた。

 しかし立正大淞南も再び反撃。1-1で迎えた同27分、山田真の縦パスはカットされるが、MF石橋克之(3年)がすかさず奪い返す。こぼれ球をFW伴木翔(3年)が拾い、PA内から豪快な右足シュートを叩き込んだ。

 1-2と勝ち越しを許した富山一だが、風は味方をし続ける。ハイボールが揺らぐほどの向かい風で敵陣に攻め立てると、後半38分に再び同点。投入直後のDF浦崎廉(3年)が右サイドからクロスを上げ、ファーサイドのFW碓井聖生(3年)が右足ダイレクトボレーでゴールに叩き込んだ。

 そのまま80分が経過し、試合はPK戦に突入。2人目まで両チームとも決めるが、3人目は富山一は碓井がはずし、立正大淞南は山田真のシュートが富山一GK中村純四郎(3年)によって阻まれて2-2のまま。4人目は両チーム得点で3-3。そして迎えた5人目で富山一は吉藤がしっかりと決め切る。しかし立正大淞南は石橋がゴール右ポストに当ててしまい、試合終了。富山一がPK戦を4-3で制し、粘りの勝利を収めた。

 2013年度以来の優勝を目指す富山一。現チームはその当時に憧れを抱く選手も多い。「日本一になったときに小学5年生くらいの子が国立で試合を観て、うちの高校であんな風にサッカーをやりたい、選手権で活躍したいっていう思いで入ってきた」(大塚監督)。優勝への強い思いを抱いて接戦を制し、試合後には涙を流した選手もいたという。指揮官はそんな選手たちにかつて逆転優勝を成し遂げた教え子たちの姿を重ねる。「劣勢を跳ね返すような力を、伝統を引き継いでくれているんだなっていう風には感じました」とたしかな手応えを掴んでいた。

(取材・文 石川祐介)
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「プロ初チームがアビスパで幸せでした…」福岡DFウォン・ドゥジェが母国リーグへ完全移籍

ウォン・ドゥジェが母国へ
 アビスパ福岡は31日、DFウォン・ドゥジェ(22)が蔚山現代(Kリーグ1)へ完全移籍することを発表した。

 2017年6月に加入したウォン・ドゥジェは、J2通算68試合で2ゴールを記録。クラブ公式サイトを通じて「プロの初のチームがアビスパで幸せでした。2年6か月間、多くの応援をしてくださって感謝していますし、来年2020年には必ずJ1に昇格できたらと思います。 韓国で応援します。今までありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

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J3沼津が3選手との契約更新を発表

 アスルクラロ沼津は31日、FW田中直基(26)とDF熱川徳政(24)、DF徳武正之(28)との契約更新を発表した。今季リーグ戦で田中は20試合2得点、熱川は24試合、徳武は28試合1得点を記録。クラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。

▼田中直基
「2020シーズンも沼津でプレーできることを感謝します。沼津に関わる皆様の多大なるご支援のおかげで自分がプレーできているということを常に忘れず取り組んでいきます。また、サポーターの応援の力を身に染みて感じた1年でした。応援してくれている全ての人たちに結果で恩返しできるよう頑張りますので応援宜しくお願いします」

▼熱川徳政
「来季もアスルクラロ沼津でプレーさせていただくことになりました。今季味わった悔しさは忘れません。アスルクラロ沼津の優勝、勝利のために、自分の持てる力を全て出し切る覚悟、責任を常に持ち日々挑戦、成長していきたいと思います。来季も熱く闘いましょう!!」

▼徳武正之
「来シーズンもアスルクラロ沼津でプレーすることになりました。今シーズンのチームの順位、自分自身のプレーの不甲斐なさに責任を感じています。この悔しさが成長の糧になるよう、自分に矢印を向けて日々取り組んでいきたいと思います。来シーズンもよろしくお願いします」

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レアル育ちの町田バブンスキーが契約更新

ドリアン・バブンスキーが契約更新
 FC町田ゼルビアは31日、2020シーズンに向けてFWドリアン・バブンスキー(23)と契約を更新したことを発表した。レアル・マドリー下部組織出身のバブンスキーは今季リーグ戦19試合に出場した。

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ハーフタイムに流した涙…東久留米DF岩田蓮太、指揮官と主将から飛ばされた檄「お前がやるしかない」

東久留米総合高DF岩田蓮太(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 東久留米総合高 2-4 草津東高 味フィ西]

 嵐のような前半が過ぎ去った。3失点を喫して、ロッカールームへと引き上げる。東久留米総合高DF岩田蓮太(3年)の目からは、涙が零れ落ちた。

 いきなりアクシデントが襲った。前半4分に草津東に先制点を献上するだけでなく、そのプレーの流れの中でDF下田将太郎(3年)が負傷。「治療してすぐに戻ってくるだろう」と思っていた岩田の横に、下田が戻ってくることはなかった。チームのキャプテンであり、CBでコンビを組む“相棒”。その存在は大きかった。

「将太郎が精神的支柱。いつもなら、あいつが『行ける!! 行ける!!』と声を掛けてくれるけど、自分がチームに働きかけることができなかった」。下田からキャプテンマークを譲り受けたが、同じようにチームを鼓舞することはできず。前半19分と同31分に失点して、前半だけで3点のリードを許すことになった。

 迎えたハーフタイム。岩田は「将太郎がいなくなっても、自分がいたのに3点も取られてしまった。本当に情けなかった」と涙をこぼした。だが、その姿を見ていた加藤悠監督は「将太郎はいないから、お前がやるしかない」と檄を飛ばし、下田も「お前ならやれる」と背中を押した。

 ここで気持ちを切り替えた。前半は後手に回ったが、後半は激しい守備で草津東から自由を奪い取る。そして、「絶対に追い付いてやる気持ちだった」と後半13分、同24分にはゴールが生まれて1点差に詰め寄った。同40分にダメ押しゴールを奪われて、2-4で敗れはしたが「後半は良い試合をできた」と振り返った。

 この試合が高校サッカー最後の一戦に。「悔いがないと言ったら嘘になるけど、やり切ることはできた」。そう、言い聞かせようとした。だが、本音は違った。「…本当のことを言うと、将太郎ともう一度一緒に戦って、勝ちたかったですね」。“盟友”とともにもう一度勝利を収めたかった――。そう言葉にして唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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神村学園が2年前の王者・前橋育英撃破!「食ってやるぞ」の気持ちで引かずに戦い、PK戦制す!

PK戦勝利を決めた神村学園高がGK吉山太陽中心に喜びを爆発させる
[12.31 選手権1回戦 前橋育英高 0-0(PK4-5)神村学園高 浦和駒場]

 神村学園が2年前の王者を撃破――。第98回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦を行った。2年ぶりの優勝を狙う前橋育英高(群馬)と夏のインターハイ16強の神村学園高(鹿児島)との一戦は、0-0で突入したPK戦の末、5-4で神村学園が勝利。神村学園は20年1月2日の2回戦で富山一高(富山)と戦う。

 相手は2年前の全国王者。それでも、神村学園のMF軸丸広大主将(3年)は「『食ってやるぞ』という感じでした。(前橋育英を) 過大評価はしていなかった」と振り返り、有村圭一郎監督も「『引かずにらしくやろう』と言っていた」と説明する。

 神村学園は夏のインターハイ初戦で前評判の高かった関東王者・國學院久我山高(東京)を3-2で撃破。また、PK戦で敗れたものの、プレミアリーグ勢の尚志高(福島)相手に優勢に試合を進めている。この日、自信を持って戦った神村学園は相手のプレスバックや囲い込みの速さに苦しみながらも引かずに攻め続けて劇的白星。2回戦進出が決まると、殊勲のGK吉山太陽(2年)を中心に喜びを爆発させた。

 前橋育英はU-17日本代表候補MF櫻井辰徳(2年)が左足首の負傷によってベンチ外。群馬県予選決勝で決勝点のMF熊倉弘達(2年)もケガでベンチを外れた一方、188cmDF関礼恩(3年)、185cmDF松岡迅(3年)、181cmDF相原大輝(3年)の3バックという新システムで強豪対決に臨んだ。

 一方の神村学園は鹿児島県予選決勝で左SBを務めていたMF軸丸広大(3年)を1ボランチに配置。攻撃時は左SB下川床勇斗(2年)と右SB中島吏九(3年)が軸丸と並ぶような形で攻撃を組み立てる。ただし、「中盤のところでもっとギュッとしたかった」(有村圭一郎監督)という神村学園だったが、3人の距離感が離れすぎてしまうなどパスワークのテンポ、精度が上がらない。

 前半は30分頃まで前橋育英のプレスが機能。狙いを定めてボールを奪い取り、連続攻撃に繋げていた。23分には、MF山岸楓樹(3年)のラストパスに左WB並木歩己(3年)が走り込み、ターンから左足シュート。だが、神村学園GK吉山が身体を投げ出してストップする。

 神村学園は前半終わり頃から中盤でボールを運ぶ回数を増加。そして、スペースのできた左サイドを活用し、MF濱屋悠哉(3年)がカットインからゴールを狙う。前半終了間際には中央からドリブルで割って入ったMF永吉飛翔(2年)の下に相手のクリアボールがこぼれるが、シュートを打ち切ることができない。

 後半、前橋育英は山岸の配球などからFW中村草太(2年)やMF倉俣健(3年)がPAに飛び出すが、神村学園GK吉山が勇気ある飛び出しで阻止する。前半に比べてボールを保持する時間、押し返す回数を伸ばした神村学園も22分に中央からボールを運び、PA内左寄りの位置から濱屋が狙い澄ました右足シュート。ボールはGKの横を抜けたが、カバーしていた前橋育英DF相原がゴールライン上でクリアして得点を許さなかった。

 前橋育英は山岸の弾丸ミドルやMF渡邉綾平(3年)の右足FK、並木のロングスローなどでゴールを脅かし、神村学園もバイタルエリアにできたスペースを突く形でPAに迫る。迎えた後半アディショナルタイム、前橋育英は中盤で山岸がボールを奪ってカウンター攻撃。そして、倉俣の左足シュートが枠を捉えたが、神村学園GK吉山が再びビッグセーブではじき出す。神村学園は思うような攻撃を展開した訳ではなかったが、それでも吉山やCB成富勝仁(3年)、CB 稲田翔真(2年)中心に粘り強く守ったことで白星を引き寄せる。

 PK戦は先攻・神村学園4人目、スーパーサブ・MF樋渡鯉太郎(3年)のシュートを前橋育英GK高橋怜士(3年)が右へ跳んでストップする。だが直後、前橋育英はチームリーダー・渡邉の右足シュートがクロスバー上方へ外れてしまう。神村学園は6人目の成富のシュートがポストを叩きながらもGKに当たって入るなど幸運もあった。そして、前橋育英の6人目、エース格のレフティー・倉俣の左足シュートを神村学園GK吉山が左へ跳んでストップ。この瞬間、決着がついた。

 神村学園はシュート数で上回るなど、前橋育英相手に引かずに、また我慢強く戦い抜いて勝利。濱屋は「自信になりましたけれど、ここで気持ちが舞い上がっていたら次の試合でスカッとやられてしまう。しっかりと調整して次に臨んでいきたい。鹿児島のために勝ち進んで、結果として全国制覇で恩返ししたい」と力を込めた。目標は鹿児島県勢にとって15年ぶりとなる全国制覇。強豪対決を制した神村学園がここから内容を向上させながら攻撃的なサッカーを続けて勝ち上がる。

(取材・文 吉田太郎)
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鳥栖、金明輝監督の続投発表「来季こそは飛躍の年に」

金明輝監督が続投
 サガン鳥栖は31日、金明輝監督(38)と2020年度の契約を更新したことを発表した。

 金明輝監督は、5月にルイス・カレーラス前監督の退任に伴い、コーチから監督に昇格。当初は暫定的に指揮をっていたが、正式に監督就任となり、15位でシーズンを終えた。

 クラブ公式サイトを通じて「この度、2020年サガン鳥栖監督として契約を更新させていただく事に大変嬉しく思います。それと同時にこの素晴らしいクラブで監督という重責を任せて頂く事に身の引き締まる思いでもあります。最高のスタジアムで、最高のファン、サポーターの方々と一緒に勝利の瞬間を味わう瞬間が今から楽しみでなりません。来季こそはサガン鳥栖にとって飛躍の年になるよう日々を大事にしながら頑張っていきます」と気持ちを新たにした。

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大宮、2選手と契約更新「J2を優勝して、J1昇格を果たしましょう!」

富山貴光らと契約更新
 大宮アルディージャは31日、DF奥井諒(29)とFW富山貴光(29)との契約を更新したことを発表した。

 2016年から大宮に所属する奥井は、今季リーグ戦26試合1得点を記録。クラブ公式サイトを通じて「来シーズンも大宮アルディージャでプレーさせていただくことになりました。チームのために全力で頑張りますので、引き続きご声援よろしくお願いします。それでは皆さん、良いお年を!」と挨拶した。

 また、富山は昨年加入し、今季リーグ戦13試合1得点を記録。クラブを通じて「来シーズンも、大宮アルディージャでプレーできることを誇りに感じています。来年こそ、J2を優勝して、J1昇格を果たしましょう!」とコメントしている。

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観衆沸かせた鹿島内定の“高速ドリブラー”静岡学園MF松村、初戦不発も「焦りはない」

相手の厳しいマークをかいくぐる静岡学園MF松村優太(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 静岡学園高 6-0 岡山学芸館高 駒沢]

 まだまだエンジンはかかっていないのかもしれない。それでも、そのスピードとドリブルで何度も観衆を沸かせた。立ち上がりから相手の厳しいマークに遭った静岡学園高のMF松村優太(3年、鹿島内定)。前半は見せ場も少なかったが、後半11分に右サイドの仕掛けからチームの4点目を演出すると、同22分にはスピードに乗ったドリブルからクロスバー直撃のミドルシュートを放った。

「(対戦相手に警戒、対策されているのは)感じたし、それに引っかかってしまった。自分でやることも大事だけど、(マークが)僕のほうに偏ってくれば、逆サイドや真ん中からも点を取れる。味方を生かすプレーも大事」

 前半は中に絞って受けようとする意識が強く、相手の網にかかった。後半はワイドに開いてパスをもらえるようにポジショニングを修正。チームは後半だけで14本のシュートを放ち、4得点。チームとして大量6得点のゴールラッシュを見せ、「いい内容で、いい得点の形もあった。それは次につながる」と手応えを口にした。

 周囲の注目度も高い背番号10について川口修監督は「松村はハマったときは点を取る。どうしても自分が決めなきゃという意識が強くて、今日は自分が、自分がというプレーも多かったが、そこは改善できる。彼は試合をこなしながら上げていくタイプ。これからを楽しみにしてほしい」と絶大な信頼を寄せる。

 初戦を終えた松村自身、至って冷静だ。「県予選も最初は点を取ってなかったけど、準決勝、決勝で取った。そんなに焦りはない」。静岡県予選準決勝の浜松開誠館戦(○2-0)ではチームを勝利に導く2ゴールを決め、決勝の富士市立戦(○6-1)では開始18秒の先制点でゴールラッシュの口火を切った。尻上がりに調子を上げていく静学のエース。50m走5秒8の“高速ドリブラー”の本領発揮はこれからだ。

(取材・文 西山紘平)
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増嶋竜也が千葉に完全移籍へ…柏に感謝「どれも思い出深いものばかり」

増嶋竜也がレンタルから完全移籍へ
 ジェフユナイテッド千葉は31日、柏レイソルより期限付き移籍で加入していたDF増嶋竜也(34)が2020シーズンより完全移籍加入することを発表した。

 2011年に柏に加入した増嶋は仙台を経て、2018年からは千葉に期限付き移籍。今季リーグ戦で31試合2ゴールを記録した。クラブ公式サイトを通じて「この度、ジェフに完全移籍することになりました。決意を新たに、J1昇格という目標に向け全力で頑張ります。クラブに関わる全員が一丸となって闘っていきましょう」とサポーターにさらなる応援をお願いした。

 また、柏を通じては「レイソルで過ごした日々は、僕のサッカー人生の中で、どれも思い出深いものばかりです。レイソルでの貴重な経験を糧にこれからも頑張ります。ありがとうございました」とコメントした。

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[MOM3102]草津東FW渡邉颯太(3年)_理想は大迫+興梠+岡崎…2ゴールも「前半は100点。後半は0点」

2ゴールを奪った草津東高FW渡邉颯太(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 東久留米総合高 2-4 草津東高 味フィ西]

 躍動した前半は「100点」。失速した後半は「0点」。草津東高(滋賀)を2回戦へと導いたFW渡邉颯太(3年)だが、後半の出来が「全然ダメ」だったこともあり、満面の笑みを浮かべることはなかった。

 試合開始早々の前半4分に試合を動かす一発を決める。ゴール前でボールを受けると、鋭いターンからシュートチャンス。「何も考えていなかった。相手が強く来ていたけど、足元に来てターンしたら良い位置だったので、気持ちで押し込んだ」と右足で流し込み、先制点をマークした。1年次から選手権の舞台に立っていた渡邉だが、過去2年は初戦で対戦した青森山田に0-5、0-6と完敗。3年目で生まれた選手権初ゴールとなった。

 そして、2-0とリードを広げて迎えた前半31分には、MF四元舜希(3年)の縦パスを受けると再びターンで前を向く。「今までだったら味方に落として周囲を生かす感じだったけど、周りからも『もっと自分で行け』と言われていたので、行ってやろうと思った」。ストライカーとしてのエゴを出した場面。きっちりと右足シュートでネットを揺らし、チームに3点目をもたらした。

 ゴール場面だけでなく、組み立ての場面でも貢献。相手を背負いながらもポストプレーをこなして味方の攻め上がりを促し、空中戦でも強さを示した。持ち味を存分に発揮して相手の脅威となった「前半は100点」と振り返りつつも、「後半は0点」と唇を噛んだように、後半の40分間はなかなか前線にボールを呼び込めず、攻撃に関与する場面は限られた。

「前半の早い時間帯で点を取れたのは良かったし、2点取れたのは良かったけど、後半の自分の動きは全然ダメだった」

 背番号9を背負うエースの理想像は、「ポストプレーは大迫(勇也)選手、クロスへの入りは相手を外すのがうまい興梠(慎三)選手、気持ちの部分は岡崎(慎司)選手。特に岡崎選手の気持ちの部分が好き」と日本を代表する点取り屋の良ところ取り。2得点を奪いながらも、課題を残した初戦。2回戦で対戦する筑陽学園高(福岡)は「東福岡を倒してきた強いチーム」だが、怯むことなどない。「次も、この勢いに乗ってゴールを取りたい」と理想のプレーでゴールに迫り、再びチームに勝利をもたらす得点を奪う。

(取材・文 折戸岳彦)
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“代役”1トップの重責果たすダメ押し弾、静岡学園FW岩本「自信になる」

後半37分にダメ押しゴールを決めた静岡学園FW岩本悠輝(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 静岡学園高 6-0 岡山学芸館高 駒沢]

 重責を果たした。静岡学園高(静岡)は本大会前の練習試合でセンターフォワードのFW加納大(2年)が負傷。初戦でその“代役”を任されたのがFW岩本悠輝(3年)だった。

 両チーム最多の5本のシュートを放った岩本の執念が実ったのは4-0の後半37分。途中出場のMF草柳祐介(3年)からパスを受けると、ドリブルで右に流れながら反転。中に切り返して左足ミドルをゴール左隅に叩き込んだ。

 大舞台での先発起用。「ちょっと緊張したけど、楽しむのが一番だと思っていた」と最前線を精力的に駆け回り、しっかりと結果を残した。チームとして大量得点を奪う中、1トップとしての役目も果たし、「自分にとっても自信になる。良かった」と胸をなで下ろした。

 この日、ベンチ入りした加納について川口修監督は「練習はやっているけど、様子見。1週間ぐらいずっと休んでいたので」と今後の起用法について明言を避けた。その中で「プレスのかけ方やボールの引き出し方でフィットするか不安もあった」という岩本を80分フル出場させ、一つ結果につながったことは明るい材料でもある。

 試合前には後輩の加納から「守備のこととか、(2人に)共通する部分は教えてもらったりした」という岩本。「個人としてもチームとしても守備に課題がある。まず前から追いかけて、そのうえで得点を取れたら」と、2回戦以降でさらに修正、改善していくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)
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暴風の中の劇的な幕切れ! 丸岡が逆転で長崎総科大附を下して2回戦へ

丸岡高が3-2で逆転勝利(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[12.31 選手権1回戦 丸岡3-2長崎総科大附 駒沢]

 第98回全国高校サッカー選手権1回戦が31日に各地で開催された。駒沢陸上競技場の第2試合では、丸岡高(福井)が長崎総合科学大附高(長崎)に3-2で逆転勝利。2回戦は来年1月2日に行われ、丸岡は同会場で静岡学園高(静岡)と顔を合わせる。

 第1試合とは打って変わり、強い風が吹く中で始まった一戦。風上に立った丸岡が最前線のFW田海寧生(3年)を中心にアグレッシブな入りを見せるが、先にスコアを動かしたのは長崎総科大附だった。

 前半8分、バウンドしたボールを処理しようとしたDF河上英瑞(2年)にFW千葉翼(3年)がプレッシャーをかける。ボールを奪ってPA内に持ち込み、GK倉持一輝(3年)との1対1から右足で冷静に流し込んだ。

 早い時間帯に1点を失った丸岡だったが、風上を生かしたセットプレーからゴールを脅かし始めると、前半36分に追いつく。左サイドのFKからMF 川中浩夢(2年)が右足で低いクロスを供給。DF河上英瑞(2年)が頭でコースを変えるようにして合わせ、ゴール右に突き刺した。

 エンドが変わった後半は強風を味方につけた長崎総科大附が勢いを持ってゴールに迫る。前半の丸岡と同じくセットプレーからあわやというシーンを作り続けると、後半28分に勝ち越しゴールを奪取。MF鶴田快聖(3年)の左CKからMF別府史雅(1年)がヘディングでネットを揺らし、2-1とした。

 終盤に入ってさらに猛烈な風が吹き荒れる中、試合展開も目まぐるしく動く。ビハインドを負った丸岡は河上を前線に上げて前への圧力を強め、後半36分に起死回生の同点ゴール。河上のスルーパスから、PA内左に進入した田海が右足で流し込んだ。

 そして2-2で迎えた後半39分、左サイドのDF田島優也(3年)が蹴り込んだハイボールがGK梶原駿哉(2年)に弾かれると、こぼれ球に反応した河上が右足でシュート。GK梶原に触られながらもゴールラインを割り、土壇場の逆転弾となった。

 前半の先制点献上に絡んでいた河上は、名誉挽回となる2ゴール1アシストの大活躍。劇的な展開で長崎総科大附を3-2で退けた丸岡は、目標の「ベスト16超え」に向けてまずは初戦を突破した。

(取材・文 阿部哲也)
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[MOM3101]静岡学園MF井堀二昭(3年)_芸術FKから弾丸ミドル2発でハット達成「人生でたぶんない」

静岡学園は前半29分、MF井堀二昭が直接FKで先制点を決める(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 静岡学園高 6-0 岡山学芸館高 駒沢]

 岡山出身の“伏兵”が圧巻のハットトリックで静岡学園高(静岡)を大勝発進に導いた。4-5-1のインサイドハーフで先発したMF井堀二昭(3年)は0-0の前半29分、PA左手前、ゴールまで約25mの距離から鮮やかな直接FK弾を叩き込む。5バック気味に守備を固めた岡山学芸館(岡山)の堅守をこじ開ける価値ある先制点となった。

「蹴った瞬間に入ったと思った。壁がそんなに高くなくて、枠に行けば入ると思っていた」。5枚の壁を越えてゴール左上に吸い込まれる芸術弾。岡山学芸館の高原良明監督も「セットプレーの一発が痛かった」と唇を噛む。相手の5バックを攻めあぐねる展開の中、井堀は「相手が引いていたので、セットプレー、自分のキックで崩していこうと思っていた。FKを決められて、勢いがこっちに来た」と自画自賛した。

 前半34分にMF小山尚紀(3年)のゴールでリードを広げると、2-0で折り返した後半6分、MF藤田悠介(3年)の横パスを受けた井堀が右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺す追加点。さらに同11分にもMF松村優太(3年、鹿島内定)の右クロスのセカンドボールをPA手前の井堀が右足ダイレクトで振り抜き、強烈なミドルシュートを叩き込んだ。

 直接FKに弾丸ミドル2発で「人生の中でもたぶんない」というハットトリックを達成した。これには静岡学園の川口修監督も「そんなにシュートがうまい選手でも遠目から打つ選手でもない」と驚きを隠さない。「彼は岡山出身で、(岡山県代表との試合で)爪痕を残すにはどうしたらいいか。それはゴールだと。前が空いたら打とうという覚悟を持ってやってくれた。今日は特別燃えていたと思う」と、その胸の内を代弁した。

 岡山出身の井堀は中学時代、Jフィールド津山でプレー。岡山学芸館のFW岡田知也(3年)、MF山田龍之介(3年)、DF森井麻央(3年)らは岡山県選抜でチームメイトだった。「中学のときのチームが(静岡学園と)同じようなスタイルで、5年前の東福岡との試合を見て、ここに来たいと思った」。静岡学園が8強入りした14年度大会。当時中学1年生だった井堀は、2回戦で東福岡に3-0で快勝した試合をテレビで見て、静岡への“越境入学”を決意したという。

「岡山出身の自分が岡山県代表相手にハットトリックできてうれしい。絶対にやってやるという気持ちだった」。そう振り返ると、「普段はあんまり打たないけど、今日は積極的に打とうと思っていた。(相手が引いていた分、)今日は前が空いていた。予選で点を取れなくて、練習後にシュート練習をやっていた。決められて良かった」と会心の笑みを見せた。

 試合後にはピッチ上で対戦相手の旧友から「頑張れよ。絶対優勝しろよ」と声をかけられた。さらにロッカールームにはこの日観戦に訪れていた同校OBのFW三浦知良(横浜FC)もサプライズ登場。「おめでとう。次の試合も頑張って」と激励を受けた。相手からのエール、そして偉大なレジェンドからの言葉も胸に、来年1月2日の2回戦では丸岡(福井)と対戦する。

(取材・文 西山紘平)
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前半3発の草津東が2回戦へ!! 後半苦しむも“ホーム”東久留米から逃げ切る

2回戦へと駒を進めた草津東高(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 東久留米総合高 2-4 草津東高 味フィ西]

 第98回全国高校サッカー選手権1回戦が各地で行われ、味の素フィールド西が丘では8年ぶり3回目の出場となる東久留米総合高(東京A)と3年連続11回目の出場となる草津東高(滋賀)が対戦。前半だけで3点のリードを奪った草津東が4-2の勝利を収めて初戦を突破。2回戦へと駒を進め、1月2日の2回戦で筑陽学園高(福岡)と対戦する。

 試合開始早々の前半4分に草津東が試合を動かす。ゴール中央でボールを受けたFW渡邉颯太(3年)が鋭いターンで前を向くと、右足シュートでネットを揺らしてスコアを1-0とした。さらに、このプレーの流れの中で東久留米総合をアクシデントが襲っていた。主将を務めるDF下田将太郎(3年)が右足首を負傷。同8分にはプレー続行不可能と判断されて、DF鈴木亜藍(3年)との交代を余儀なくされた。東京都予選全4試合を1-0で制してきた東久留米総合だが、全国の舞台で試合開始早々に失点。さらにキャプテンを失ったことで、「僕も混乱した」(加藤悠監督)というチームの歯車は狂っていまう。

 先制した草津東は勢いに乗った。ボランチの位置に入るMF小酒井新大(3年)が巧みなボールキープから的確に散らしてリズムを生み出し、左サイドからはMF川崎寛太(3年)が鋭い突破で好機を創出。前半19分にはMF夏川大和(3年)が蹴り出したCKの流れから相手のオウンゴールで2点目が生まれ、同31分にはMF四元舜希(3年)の縦パスを受けた渡邉が再び鋭いターンから自身2点目を陥れる。立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せた草津東。チームを率いる牛場哲郎監督は、「過去2年、(初戦で)青森山田に負けていた。先制点を取りたいし、ゲームを支配したい気持ちがあったので最初から飛ばした。でも出来過ぎ。こんなことになるとは思っていなかった」と3点を奪った前半を振り返る。

 一方、前半のシュートをMF佐藤海翔(3年)の1本に抑え込まれた東久留米の加藤監督は、「(前半の)40分間で修正することは難しかった」と悔しさを滲ませる。しかし、「2つ取れば何かが起きる。2点でいい。最後はスタジアムの一体感が出て何か起きるぞ」と発破をかけて選手たちを送り出すと、後半は「頭も心も切り替えてくれた」と見違えるような姿をピッチ上で見せた。

 縦パスを受けた草津東の選手に対し、激しくプレッシャーをかけてボールを奪い取る。攻撃権を奪えば縦に速い攻撃でゴールに迫った。後半5分にFW松山翔哉(3年)が放ったシュートが好反応を見せたGK長澤輝(3年)に弾き出されるも、同13分にMF足立真(3年)、MF柳田晃陽(3年)が絡んだ鮮やかなパスワークから、最後は松山が右足で流し込んで1点を返す。さらに同24分には最終ラインのDF岩田蓮太(3年)が送ったロングフィードが相手守備のミスを誘うと、こぼれ球を柳田が蹴り込んで1点差に詰め寄った。

 東京A代表の東久留米総合にとって、西が丘は“ホーム”とも言える。加藤監督が「何かが起きる」と語っていたように、スタジアムは押せ押せムードに。それは、敵将も感じていた。「東久留米さんに良いプレーが出ると歓声が上がって、相手のホームスタジアムのようだった。点が入ると相手選手の動きも良くなって、本当に苦しかった」(牛場監督)。

 その後も東久留米総合に押し込まれる展開となったが、草津東が一瞬の隙を突いて勝負を決める。後半40分、MF鮫島拓巳が相手最終ライン裏にボールを送ると、走り込んだ小酒井が冷静に右足で流し込み、ダメ押しとなるゴールが生まれ、草津東が苦しみながらも4-2の勝利を収めた。

「後半はウチの運動量が落ち、守備の連係が崩れてしまった。交代選手を使って修正して、何とかしのげた」と安堵の表情を見せた牛場監督。「チームとしては、勝つチームを一年を通して作ってきた。ベスト8以上を目標に臨んでいる」との目標達成に向けて、最初の一歩を踏み出した。2日の2回戦・筑陽学園戦でも勝利を収めるため、「良い準備をしていきたい」とコンディションを整えて、次の一戦に臨む。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

“令和最初の選手権”1回戦終了…2回戦から王者・青森山田や尚志、市立船橋など登場

静岡学園は丸岡と対戦(写真協力=高校サッカー年鑑)
 31日、第98回全国高校サッカー選手権1回戦が終了。2回戦の組み合わせが決定した。

 来年1月2日に行われる2回戦から前回王者・青森山田高(青森)やJリーグ内定者3選手を擁する帝京長岡高(新潟)、高校屈指のプロ輩出校で初出場となる興國高(大阪)、前回ベスト4の尚志高(福島)、市立船橋高(千葉)、昌平高(埼玉)などが登場。“令和最初の選手権”初戦を迎える。

 今夏インターハイ準優勝の富山一高(富山)は、2017年度大会王者の前橋育英高(群馬)をPK戦の末に下した神村学園高(鹿児島)と激突。6発スタートとなった静岡学園高(静岡)は丸岡高(福井)と対戦する。そのほかの組み合わせは以下の通り。

【2回戦】
(2020年1月2日)
[NACK5スタジアム大宮]
青森山田 12:05 米子北
専大北上 14:10 國學院久我山

[ゼットエーオリプリスタジアム]
鵬学園 12:05 京都橘
矢板中央 14:10 大手前高松

[ニッパツ三ツ沢球技場]
神戸弘陵 12:05 明秀日立
帝京長岡 14:10 熊本国府

[フクダ電子アリーナ]
日章学園 12:05 市立船橋
松本国際 14:10 四日市中央工

[味の素フィールド西が丘]
草津東 12:05 筑陽学園
山形中央 14:10 今治東

[浦和駒場スタジアム]
昌平 12:05 興國
富山一 14:10 神村学園

[等々力陸上競技場]
日大藤沢 12:05 広島皆実
仙台育英 14:10 高川学園

[駒沢陸上競技場]
丸岡 12:05 静岡学園
尚志 14:10 徳島市立

●【特設】高校選手権2019

インハイ準V富山一が死闘制して初戦突破!初出場2校が初勝利:1回戦第2試合

今夏インハイ準優勝の富山一がPK戦を制した
 第98回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦第2試合を行い、富山一高(富山)と神戸弘陵高(兵庫)、初出場の専修大北上高(岩手)と大手前高松高(香川)が2回戦進出を決めた。

 今夏インターハイ準優勝の富山一と松本内定MF山田真夏斗(3年)を擁する立正大淞南高(島根)との一戦は、2-2のままPK戦に突入。富山一がPK4-3で勝った。C大阪内定のDF田平起也(3年)が所属する神戸弘陵は一時は逆転を許しながらも、後半15分に1年生MF田中祉同が逆転ゴールを決め、秋田商高(秋田)を3-2で下した。

専修大北上は、FW阿部耀仁(2年)の2ゴールなど前半のリードを守り抜いて龍谷高(佐賀)に3-1で勝利。選手権初勝利を挙げた。同じく初出場となった大手前高松は、MF谷本将虎(3年)の決勝点により岐阜の強豪・帝京大可児高を下し、初勝利を手にしている。

 そのほか、長崎総合科学大附高(長崎)に3-2で競り勝った丸岡高(福井)、1点差勝負を制した松本国際高(長野)、高川学園高(山口)が初戦突破。2020年1月2日に行われる2回戦に駒を進めた。

(12月31日)
[味の素フィールド西が丘]
東久留米総合 2-4 草津東
[東]松山翔哉(53分)、柳田晃陽(64分)
[草]渡邉颯太2(4分、31分)、オウンゴール(19分)、小酒井新大(80分)


[NACK5スタジアム大宮]
愛工大名電 0-1 筑陽学園
[筑]岩崎巧(40分+2)

専大北上 3-1 龍谷
[専]菊地竜空(16分)、阿部耀仁2(21分、30分)
[龍]石橋啓士(67分)


[ゼットエーオリプリスタジアム]
矢板中央 2-2(PK6-5)大分
[矢]多田圭佑(4分)、左合修土(46分)
[大]森山悠太(59分)、大神颯汰(66分)


帝京大可児 0-1 大手前高松
[大]谷本将虎(51分)

[ニッパツ三ツ沢球技場]
明秀日立 1-0 高知
[明]長谷川皓哉(25分)

秋田商 2-3 神戸弘陵
[秋]笹原歩起(30分)、原田遥翔(34分)
[神]徳弘匠(23分)、沖吉大夢(51分)、田中祉同(55分)


[フクダ電子アリーナ]
日大明誠 1-3 四日市中央工
[日]齋藤康友(35分)
[四]田口裕也(5分)、森夢真2(13分、47分)


松本国際 1-0 和歌山工
[松]小林丈太郎(58分)

[浦和駒場スタジアム]
前橋育英 0-0(PK4-5)神村学園

富山一 2-2(PK4-3)立正大淞南
[富]オウンゴール(59分)、碓井聖生(77分)
[立]オウンゴール(33分)、伴木翔(67分)


[等々力陸上競技場]
仙台育英 1-1(PK3-0)五條
[仙]佐藤遼(63分)
[五]菅田剛平(45分)


北海 0-1 高川学園
[高]内田裕也(49分)

[駒沢陸上競技場]
静岡学園 6-0 岡山学芸館
[静]井堀二昭3(29分、46分、51分)、小山尚紀(35分)、岩本悠輝(77分)、草柳祐介(80分+3)

丸岡 3-2 長崎総科大附
[丸]河上英瑞(36分)、田海寧生(76分)、河上英瑞(79分)
[長]千葉翼(8分)、別府史雅(68分)



●【特設】高校選手権2019

インハイ準V富山一が死闘制して初戦突破!初出場2校が初勝利:1回戦第2試合

今夏インハイ準優勝の富山一がPK戦を制した
 第98回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦第2試合を行い、富山一高(富山)と神戸弘陵高(兵庫)、初出場の専修大北上高(岩手)と大手前高松高(香川)が2回戦進出を決めた。

 今夏インターハイ準優勝の富山一と松本内定MF山田真夏斗(3年)を擁する立正大淞南高(島根)との一戦は、2-2のままPK戦に突入。富山一がPK4-3で勝った。C大阪内定のDF田平起也(3年)が所属する神戸弘陵は一時は逆転を許しながらも、後半15分に1年生MF田中祉同が逆転ゴールを決め、秋田商高(秋田)を3-2で下した。

専修大北上は、FW阿部耀仁(2年)の2ゴールなど前半のリードを守り抜いて龍谷高(佐賀)に3-1で勝利。選手権初勝利を挙げた。同じく初出場となった大手前高松は、MF谷本将虎(3年)の決勝点により岐阜の強豪・帝京大可児高を下し、初勝利を手にしている。

 そのほか、長崎総合科学大附高(長崎)に3-2で競り勝った丸岡高(福井)、1点差勝負を制した松本国際高(長野)、高川学園高(山口)が初戦突破。2020年1月2日に行われる2回戦に駒を進めた。

(12月31日)
[味の素フィールド西が丘]
東久留米総合 2-4 草津東
[東]松山翔哉(53分)、柳田晃陽(64分)
[草]渡邉颯太2(4分、31分)、オウンゴール(19分)、小酒井新大(80分)


[NACK5スタジアム大宮]
愛工大名電 0-1 筑陽学園
[筑]岩崎巧(40分+2)

専大北上 3-1 龍谷
[専]菊地竜空(16分)、阿部耀仁2(21分、30分)
[龍]石橋啓士(67分)


[ゼットエーオリプリスタジアム]
矢板中央 2-2(PK6-5)大分
[矢]多田圭佑(4分)、左合修土(46分)
[大]森山悠太(59分)、大神颯汰(66分)


帝京大可児 0-1 大手前高松
[大]谷本将虎(51分)

[ニッパツ三ツ沢球技場]
明秀日立 1-0 高知
[明]長谷川皓哉(25分)

秋田商 2-3 神戸弘陵
[秋]笹原歩起(30分)、原田遥翔(34分)
[神]徳弘匠(23分)、沖吉大夢(51分)、田中祉同(55分)


[フクダ電子アリーナ]
日大明誠 1-3 四日市中央工
[日]齋藤康友(35分)
[四]田口裕也(5分)、森夢真2(13分、47分)


松本国際 1-0 和歌山工
[松]小林丈太郎(58分)

[浦和駒場スタジアム]
前橋育英 0-0(PK4-5)神村学園

富山一 2-2(PK4-3)立正大淞南
[富]オウンゴール(59分)、碓井聖生(77分)
[立]オウンゴール(33分)、伴木翔(67分)


[等々力陸上競技場]
仙台育英 1-1(PK3-0)五條
[仙]佐藤遼(63分)
[五]菅田剛平(45分)


北海 0-1 高川学園
[高]内田裕也(49分)

[駒沢陸上競技場]
静岡学園 6-0 岡山学芸館
[静]井堀二昭3(29分、46分、51分)、小山尚紀(35分)、岩本悠輝(77分)、草柳祐介(80分+3)

丸岡 3-2 長崎総科大附
[丸]河上英瑞(36分)、田海寧生(76分)、河上英瑞(79分)
[長]千葉翼(8分)、別府史雅(68分)



●【特設】高校選手権2019

福岡MF北島が交通事故…前方車両との接触避けようとハンドル切るも別車両と接触

 アビスパ福岡は31日、MF北島祐二(19)が接触事故を起こしたことを発表した。

 事故は30日の午前8時頃、福岡県宗像市吉留付近で発生。北島が運転する普通乗用車が二車線道路の右車線を走行中、前を走っていた車両が右ウインカーを出したため減速した。しかし、予測していた曲がり角より一つ前の角で右折したため、接触を避けようと左にハンドルを切ったが、左車線走行中の軽乗用車の右側面後方の一部と、北島の車両の左側面後方が接触してしまった。

 事故発生後、速やかに警察等、関係各所に連絡を行い対応したとのこと。接触した車両を運転されていた方、北島に怪我はなかった。

 クラブは公式サイトを通じて「接触した車両を運転されていた方をはじめ、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。今後は、北島に対して厳重注意を行うとともに、全選手、クラブ関係者に再発防止に向けて交通安全への取り組みを再度徹底していくとしている。

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大分がMF松本怜とFW高山薫との契約更新

契約更新した松本怜
 大分トリニータは31日、MF松本怜(31)とFW高山薫(31)との契約更新を発表した。

 今季リーグ戦34試合に出場した松本はクラブ公式サイトを通じて「今シーズン以上に厳しい一年になると思いますが、J1で戦い続けられるチームになれるように、そしてACLを大分県民の皆さんに見せれられるような結果を掴み取るために、新たな歴史を作る一員になれるよう大きな希望と夢をもって、百折不撓の精神で成長していけるように頑張りたいと思います。大分県民の皆さん、そして大分トリニータを愛する皆さん、2020年も共に闘いましょう!」と応援をお願いした。

 また、今季リーグ戦20試合に出場した高山は「来シーズンも大分トリニータでプレーさせて頂くことになりました。今年はとても良いシーズンを送れました。ただ個人として全然満足出来ていないですし、もっとチームの力になれると信じています。来年は今年以上にチームが勝てるように全力で頑張ります。よろしくお願いします!」とコメントしている。

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神村学園が前橋育英とのPK戦制す!井堀ハットの静岡学園や四中工などが初戦突破:1回戦第1試合

神村学園がPK戦の末に前橋育英に勝利
 第98回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦第1試合を行い、神村学園高(鹿児島)と静岡学園高(静岡)、四日市中央工高(三重)が2回戦進出を決めた。

 神村学園は2年ぶりの選手権制覇を目指す前橋育英高(群馬)と対戦し、スコアレスのままPK戦に突入。6人目キッカーのシュートをGK吉山太陽(2年)が止めて、PK5-4で勝った。鹿島内定のMF松村優太(3年)を擁する静岡学園は岡山学芸館高(岡山)と対戦。MF井堀二昭(3年)がハットトリックを達成するなど大量6点を奪って、初戦を突破した。

 四日市中央工高(三重)は鳥取内定FW田口裕也(3年)の先制点などで初出場・日大明誠高(山梨)を3-1で撃破。筑陽学園高(福岡)はセットプレーからの1点を守り抜いて初出場の愛工大名電高(愛知)を退けた。そのほか、2017年度大会ベスト4の矢板中央高(栃木)、PK戦を制した仙台育英高(宮城)、草津東高(滋賀)、明秀日立高(茨城)が勝ち抜けている。

 なお、2回戦は2020年1月2日に行われる。

(12月31日)
[味の素フィールド西が丘]
東久留米総合 2-4 草津東
[東]松山翔哉(53分)、柳田晃陽(64分)
[草]渡邉颯太2(4分、31分)、オウンゴール(19分)、小酒井新大(80分)


[NACK5スタジアム大宮]
愛工大名電 0-1 筑陽学園
[筑]岩崎巧(40分+2)

専大北上 14:10 龍谷

[ゼットエーオリプリスタジアム]
矢板中央 2-2(PK6-5)大分
[矢]多田圭佑(4分)、左合修土(46分)
[大]森山悠太(59分)、大神颯汰(66分)


帝京大可児 14:10 大手前高松

[ニッパツ三ツ沢球技場]
明秀日立 1-0 高知
[明]長谷川皓哉(25分)

秋田商 14:10 神戸弘陵

[フクダ電子アリーナ]
日大明誠 1-3 四日市中央工
[日]齋藤康友(35分)
[四]田口裕也(5分)、森夢真2(13分、47分)


松本国際 14:10 和歌山工

[浦和駒場スタジアム]
前橋育英 0-0(PK4-5)神村学園

富山一 14:10 立正大淞南

[等々力陸上競技場]
仙台育英 1-1(PK3-0)五條
[仙]佐藤遼(63分)
[五]菅田剛平(45分)


北海 14:10 高川学園

[駒沢陸上競技場]
静岡学園 6-0 岡山学芸館
[静]井堀二昭3(29分、46分、51分)、小山尚紀(35分)、岩本悠輝(77分)、草柳祐介(80分+3)

丸岡 14:10 長崎総科大附


●【特設】高校選手権2019

静岡県勢5年ぶり初戦突破…静岡学園が井堀ハットなど6発発進!!岡山学芸館の“5バック”こじ開ける

ハットトリックを達成した静岡学園のMF井堀二昭(3年)(写真協力=高校サッカー年鑑)
[12.31 選手権1回戦 静岡学園高 6-0 岡山学芸館高 駒沢]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、各地で1回戦を行い、駒沢陸上競技場の第1試合では静岡学園高(静岡)が岡山学芸館高(岡山)に6-0で快勝した。来年1月2日の2回戦では丸岡(福井)と対戦する。

 センターフォワードのFW加納大(2年)がケガでベンチスタートとなった静岡学園は代わってFW岩本悠輝(3年)が1トップで先発。右サイドに入った注目のMF松村優太(3年、鹿島内定)は序盤から厳しいマークに遭った。

 岡山学芸館は今春に岡山U-18から転籍してきた谷本ツインズの兄、MF谷本壮太朗(3年)が左鎖骨骨折のためベンチスタート。MF野町将矢(3年)が3バックの中央に入り、守備時には5バックになる“静学対策”のシステムを採用した。

 しっかりと守備から入る岡山学芸館はトップ下のMF山田龍之介(3年)、2トップのFW岡田知也(3年)、MF須賀大貴(2年)を生かす堅守速攻でチャンスをうかがう。前半6分には縦パスを受けた岡田が鋭い反転から左足ミドルを打ったが、GK野知滉平(2年)の好セーブに阻まれた。

 岡山学芸館の堅い守備を攻めあぐねる静岡学園だが、前半8分、MF井堀二昭(3年)が個人技からフィニッシュまで持ち込む。左サイドのMF小山尚紀(3年)が果敢に仕掛けるなど、個々の技術を武器に岡山学芸館を押し込んだ。

 流れの中ではなかなか決定機をつくれなかったが、セットプレーを生かす。前半29分、PA左手前、ゴールまで約25mの距離でFKを獲得すると、井堀の右足から放たれたキックは5枚の壁を越えてゴール左上隅へ。岡山県出身の背番号16が貴重な先制点を叩き出した。

 これで勢いに乗った静岡学園は5分後の前半34分、小山がDF西谷大世(3年)とのワンツーで左サイドを駆け上がり、鋭い切り返しでDFをかわして右足でシュート。豪快にゴール右上に叩き込み、2-0とリードを広げた。

 岡山学芸館も前半36分、谷本ツインズの弟、DF谷本薫平(3年)が左サイドを抜け出し、ゴール前にクロス。決定的な形だったが、岡田の右足ボレーはミートし切れず、前半は2点ビハインドで折り返した。

 後半も静岡学園の勢いが止まらない。後半6分、左サイドからつないでMF藤田悠介(3年)の横パスを受けた井堀が右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺すミドルシュート。井堀のこの日2得点目で3-0と突き放した。

 3点を追う岡山学芸館は後半8分に2人を交代。MF大山宣明(3年)とMF中島晟哉(3年)を投入し、システムも4バックに戻したが、その直後に静岡学園がダメを押した。後半11分、松村が右サイドから仕掛け、ゴール前にクロス。DFがクリアしたセカンドボールに反応した井堀がPA手前からダイレクトで右足一閃。弾丸ミドルを叩き込み、ハットトリック達成で4-0と勝利を決定づけた。

 岡山学芸館は直後の後半11分から谷本壮をピッチに送り込むが、1点が遠い。静岡学園は松村が積極的にゴールを狙い、後半22分には豪快な右足ミドルがクロスバーを叩いて真下に落ちたが、ノーゴールの判定だった。最後まで攻めの姿勢を貫き、後半37分に岩本の豪快な左足ミドルが決まって5-0。後半アディショナルタイムにもDF田邉秀斗(2年)の折り返しから途中出場のMF草柳祐介(3年)が加点した。6-0の大勝で、静岡県勢としても初戦突破は実に5年ぶり。5大会前に静岡学園が8強入りして以来となった。

(取材・文 西山紘平)
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“福岡のバンディエラ”城後寿が契約更新!「そして、私事ではありますが…」

城後寿が契約更新&入籍
 アビスパ福岡は31日、FW城後寿(33)と2020シーズンの契約を更新したことを発表した。また、一般女性と入籍したことも併せて発表している。

 2005年に加入して以降、福岡一筋の城後は今季リーグ戦36試合で6ゴールを記録。クラブ公式サイトを通じて「2020シーズンもアビスパ福岡でプレーする事になりました。そして、私事ではありますが、この度入籍致しました事をご報告させて頂きます。今まで以上の責任と覚悟をもってさらに成長出来る様に頑張りたいと思います」とコメントしている。

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広島DF水本、来季は町田へ期限付き移籍…GK林は契約更新

水本裕貴は町田へ
 サンフレッチェ広島は31日、DF水本裕貴(34)がFC町田ゼルビアに期限付き移籍することを発表した。期間は2020年2月1日から2021年1月31日まで。

 水本は今年8月から松本山雅FCに期限付き移籍。リーグ戦13試合で1得点を記録した。クラブ公式サイトを通じて「期限付きでFC町田ゼルビアに移籍することになりました。来季一緒に戦うことはできませんが、素晴らしい成績を残せるよう願っています。僕も負けじと頑張ってきます」と意気込んでいる。

 広島は併せて、GK林卓人(37)との契約更新も発表。林は今季リーグ戦4試合に出場した。

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新潟、守護神・大谷幸輝と契約更新!今季リーグ戦全試合出場

新潟が大谷幸輝と契約更新
 アルビレックス新潟は31日、GK大谷幸輝(30)と2020シーズンの契約更新に合意したことを発表した。

 2017年から新潟でプレーしている大谷は、今季リーグ戦全42試合に出場。クラブ公式サイトを通じて「今シーズン全部の試合に出させてもらったなかで、結果が出せずに悔しい思いをしました。来シーズンは結果をしっかり出せるように、一つ一つのプレーに練習からもっとこだわり、より一層頑張りたいと思います!来年もよろしくお願いします!」とコメントしている。

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【動画】ウイイレ日本代表が集結!!「まやげか会」ダイジェスト

【動画】ウイイレ日本代表が集結!!「まやげか会」ダイジェスト
 プロゲーマーのMayageka(まやげか)が主催した「まやげか会」(共催:ゲキサカFC)が2019年12月22日に講談社で開催された。『eFootball ウイニングイレブン2020』(ウイイレ2020)を使用したフリー対戦会とミニトーナメントが行われ、ウイイレ猛者たちが激闘を繰り広げた。

 ウイイレ日本代表のレバ、かつぴーや、うでぃらそうそうたるメンバーが一堂に会し、ゲキサカFC1期生のカクケン、ARATAも特別参加。その貴重な映像をダイジェストでお届け――。

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新潟がウルグアイ1部から守備的MFを獲得「年明けにお会いしましょう!」

新潟が南米出身MFを獲得
 アルビレックス新潟は31日、ウルグアイ1部リーグのCAフベントゥからMFゴンサロ・ゴンザレス(26)が加入することを発表した。背番号は『16』をつける。

 クラブ公式サイトによると、ウルグアイ人MFの特徴は「2019年シーズン、ウルグアイ一部リーグで30試合に出場。卓越した戦術眼とボール奪取能力が特徴的な守備的ミッドフィルダーで、中盤に自信と安定感をもたらす」選手だという。

 G・ゴンザレスは「アルビレックス新潟のサポーターの皆さま。このクラブの一員となることを誇りに思います。私たちが掲げる目標を手にするために全力を尽くし、人生をかけて戦います。良いお年をお迎えください。年明けにお会いしましょう!」とコメントしている。

●MFゴンサロ・ゴンザレス
(Gonzalo Gonzalez)
■背番号
16
■ユニフォームネーム
GONZA G
■生年月日
1993年10月7日(26歳)
■身長/体重
180cm/76kg
■出身地
ウルグアイ
■経歴
ダヌービオ(ウルグアイ)-アルセナル・デ・サランディ(アルゼンチン)-アポロン・スミルニ(ギリシャ)-CAフベントゥ(ウルグアイ)
■特徴
2019年シーズン、ウルグアイ一部リーグで30試合に出場。卓越した戦術眼とボール奪取能力が特徴的な守備的ミッドフィルダーで、中盤に自信と安定感をもたらす。

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選手権“隠れた”注目選手48選(西日本編)

注目のタレント、興國高MF湯谷杏吏(2年)
 第98回全国高校サッカー選手権が12月30日に開幕した。J内定選手、年代別日本代表選手、各校のエースたちに注目が集まるが、全国48地区の都道府県予選決勝や準決勝を現地、映像でチェックした編集部・吉田が各チームの“隠れた”注目選手を一人ずつ、計48人ピックアップする。第2回は三重県~沖縄県までの西日本24選手を紹介。

草津東高MF小酒井新大(3年)
└県決勝で2発。ゲームメークだけでなく、シューターとしても有能
京都橘高MF高木大輝(3年)
└崩し役を担うレフティー。打開力は全国トップクラス
興國高MF湯谷杏吏(2年)
└府予選決勝で強烈なインパクト。センス抜群。流れるような動き、技術でゲームを支配する
神戸弘陵高FW松隈弘樹(1年)
└身体強く前線で時間を作ることができるFW。抜け出しも持ち味
五條高MF豊田魁人(2年)
└創造性と義靴を兼ね備えた切り札。県決勝は同点ゴール
和歌山工高FW泉裕大(2年)
└ゴールへ向かうドリブルからシュートを連発。危険なアタッカー

米子北高FW佐野航大(1年)
└推進力のある動きでDFの間に割って入り、身体を投げ出してシュート。兄は町田MF佐野海舟
立正大淞南高GK豊田純平(3年)
└努力で這い上がってきた勝負強い守護神。コメント力も◎
岡山学芸館高MF谷本壮太朗(3年)
└谷本ツインズの兄。プレーの連続性、正確な技術に注目
広島皆実高MF田中博貴(3年)
└狭いスペースにもパスを通す精度。攻守のスイッチ役
高川学園高DF田中誠太郎(2年)
└国体でも活躍。相手FWを潰し切る強さと奪ってから前へ出る迫力も
大手前高松高MF滝平昂也(3年)
└飛距離十分のロングスロー。攻撃の起点となり、決定的な仕事も
徳島市立高MF平佑斗(3年)
└抜群のスピードを活かして縦突破。右サイドの突破口。
今治東中等教育学校DF長井季也(3年)
└1年時からレギュラーの左SB。左足クロス、サイドチェンジで流れを変える
高知高FW楠瀬海(2年)
└相手の逆を取るドリブルからゴールを奪うフィニッシャー

筑陽学園高FW深松大雅(3年)
└試合の流れを変え、決める“切り札”。県決勝で決勝アシスト
龍谷高MF鵜木亮良(3年)
└身体の強さを活かしたボールキープで起点に。当たり負けない
長崎総合科学大附高FW岩永空潤(2年)
└カットインからの左足シュートは大きな武器。一発で試合を決める
熊本国府高MF免田青樹(2年)
└大津を苦しめたドリブラー。突破力、身のこなし優れる
大分高MF瀬藤聖人(3年)
└164cmと小柄も技術力の高さに加え、運動量も豊富。ゴール前で決定的な仕事
日章学園高FW木脇蓮苑(1年)(1年)
└エース鈴木も「センス抜群」と認める1年生FW。相手の急所を突き、ゴールも
神村学園高MFと軸丸広大(3年)
└インハイは負傷欠場も復帰後に存在感。スピード活かした攻撃参加注目
前原高FW大城魁人(3年)
└鋭い抜け出しから強烈なシュートを打ち込む。キープ力も兼備
四日市中央工高MF森夢真(3年)
└この中では知名度のある選手だが、あえて。精度高い縦パスとアイディアを表現する技術


●【特設】高校選手権2019

ゲキサカ読者が決める選手権MVPは誰だ!?活躍選手に「クラップ」を送ろう

前回大会の選手権でゲキサカ読者が選ぶMVPに選出された尚志高FW染野唯月
 第98回全国高校サッカー選手権がいよいよ開幕した。30日に行われた開幕戦では國學院久我山高(東京B)が前原高(沖縄)に8-0で大勝。記録ずくめのゴールラッシュで令和初の選手権は幕を開けた。

 ゲキサカでは前回大会に引き続き、読者投票で大会最優秀選手(MVP)を決める「ゲキサカアワード」を開催します。選手権の大会期間中、『ゲキサカアプリ』で最も多くのクラップ(拍手=投票)を集めた選手を大会MVP「ゲキサカアワード 2019 WINTER 高校生部門」として表彰。MVPに選ばれた選手にはゲキサカオリジナルの記念品を贈呈いたします。

 前回大会の選手権MVPに選ばれたのは尚志高(福島)のFW染野唯月(当時2年)。計5得点で大会得点王(他2人)に輝いた染野は準決勝で優勝校の青森山田相手に衝撃的なハットトリックを達成し、ゲキサカ読者から最も多くの得票を集めました。果たして今年はだれが大会MVPに輝くのか――。『ゲキサカアプリ』で選手権の記事を読んで、お気に入りの選手や活躍したと思う選手にクラップを送ってみてください。

★ゲキサカアワード歴代受賞者
●2018 SUMMER 高校生部門:
FW西川潤(桐光学園2年)/受賞インタビュー
●2018 WINTER 高校生部門:
FW染野唯月(尚志2年)/受賞インタビュー
●2018 WINTER 大学生部門:
FW上田綺世(法政大2年)/受賞インタビュー
●2019 SUMMER 高校生部門:
FW西川潤(桐光学園3年)/受賞インタビュー
※所属と学年は当時

★「クラップ」とは
iOS版およびAndroid版で配信中の『ゲキサカアプリ』では、記事を読んで良いと思った選手にクラップ(拍手)を送ることができます。クラップの結果は一日一回集計され、直近30日分の合計数がクラップランキングとして掲載されます。日本代表選手や海外のスター選手だけでなく、現役高校生や大学生プレイヤーにも投票できるのが大きな特徴です。『ゲキサカアプリ』は以下のバナーからインストールできます。

●【特設】高校選手権2019

山田直輝が浦和に別れ…湘南への完全移籍が決定「17年間、本当にお世話になりました」

山田直輝がレンタル中の湘南に完全移籍
 湘南ベルマーレは31日、浦和レッズより期限付き移籍していたMF山田直輝(29)が2020シーズンより完全移籍加入することを発表した。

 浦和下部組織育ちの山田は、2015年から期間延長も含めて計3年間、期限付き移籍で湘南でプレー。2018年には浦和に復帰を果たしたが、今年7月から再び湘南に期限付き移籍していた。

 今季、湘南でリーグ戦9試合1得点を記録した山田は、クラブ公式サイトを通じて「新加入選手にはなりますが、もう3年半共に戦ってきたチームであり、僕がやらなければいけないことは理解しているつもりです。多くを語るよりピッチやピッチ外で示していくつもりです。そして湘南を象徴する選手になれるように、日々全力を尽くします。そして、三度プレーする場を与えてもらったベルマーレに感謝の気持ちを忘れず、たくさんの勝利のダンスで恩返ししたいと思います」と来季へ意気込みを語った。

 また、プロ生活をスタートさせた古巣・浦和を通じては「2020シーズンから湘南ベルマーレに完全移籍することになりました。ジュニアユースのころから17年間、本当にお世話になりました」と退団をファンに報告。これまでの感謝の思いを述べた。

「僕は5歳のころから浦和レッズの大ファンでした。駒場スタジアムに足を運び、赤いユニフォームを着た選手たちが照明に照らされて躍動している姿は、今も脳裏から離れません。いつしかそのユニフォームを着るのが、僕の夢になっていました。そのときから僕の生活には浦和レッズがあるのが当たり前でした。そんな浦和育ちであり、浦和のサポーター上がりの僕を多くの方が応援し、我が子のように見守ってくれているのは身に刺さるほど感じていました。本当に感謝しかありません。それと同時にその期待に応えられず恩返しできず、本当に申し訳なく思います」

「浦和レッズの選手として埼玉スタジアムで試合に出られるのが僕のサッカー人生として一番の幸せであるという考えは正直今でも何も変わりません。ですが、サッカー選手としてピッチでプレーをし、元気な姿を見せるのが、今まで応援していただいた方への恩返しになり、またサッカー選手である姿を見せなければいけない人たちのために、僕にプレーする場所を与えてくれた湘南ベルマーレで全力でプレーします。黄緑色のユニフォームを着た僕を応援してほしいとは言いませんが、その姿をみて、元気にしているなと思ってもらえたら嬉しいです」

「最後になりますが、スタッフ、クラブ、選手のみなさま、こんな未熟な僕をいつも温かく迎え、指導していただきありがとうございました。17年間、本当にお世話になりました」

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甲府、J・バホスがレンタル復帰!2選手の契約更新も発表

ジュニオール・バホスが期限付き移籍から復帰
 ヴァンフォーレ甲府は31日、FC岐阜に期限付き移籍していたFWジュニオール・バホス(26)が復帰することを発表した。併せて、MF新井涼平(29)とDF今津佑太(24)との契約更新も発表している。

 今年7月に岐阜へ期限付き移籍したJ・バホスは今季リーグ戦9試合に出場。復帰に際してクラブ公式サイトを通じて「2020年、みなさんと共に戦うことができ、幸せに思います!みなさんのサポートに感謝し、頑張ります!」とコメントしている。

 また、契約更新した2人もコメントを発表。新井は「来年は早いもので在籍8年目になるので、今まで以上の責任感を持ってシーズンを過ごしたいと思います」。今津は「プロ3年目のシーズンは、断固たる決意を持って挑みます。私の故郷である山梨、ヴァンフォーレ甲府の為に、来シーズンも『魂』を込めて闘います」と意気込みを語った。

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選手権“隠れた”注目選手48選(東日本編)

ヘディングの強さは抜群。日大藤沢高宮川歩己
 第98回全国高校サッカー選手権が12月30日に開幕した。J内定選手、年代別日本代表選手、各校のエースたちに注目が集まるが、全国48地区の都道府県予選決勝や準決勝を現地、映像でチェックした編集部・吉田が各チームの“隠れた”注目選手を一人ずつ、計48人ピックアップする。第1回は北海道~岐阜県までの東日本24選手を紹介。

北海高DF藪中海皇(3年)
└小柄だが大きなエンジン搭載の右WB。アップダウン注目
青森山田高DF内田陽介(2年)
└今年の山田のロングスロワー。対人守備の強さ含めて隠れたキーマン
専修大北上高FW岡本崇凱(3年)
└選手権予選初先発だった決勝で2発。推進力備えた“秘密兵器”
仙台育英高明石海月(1年)
└瞬時の加速でDF振り切り、左右両足からシュートを放つ
秋田商高DF田近奈生(3年)
└全国レベルと評されるヘッドが武器。秋商の“防波堤”
山形中央高DF庄司宙ノ介(2年)
└身長は176cm。落ち着いたポゼッションとタイミング良いボール奪取
尚志高FW阿部要門(2年)
└負傷欠場の染野に代わり「9番」。DFを弾き飛ばすようなドリブル、キープとシュート。

明秀日立高MF石橋衛(2年)
└チームのバランサー役を担う長身ボランチ。縦に入って行く動きも
矢板中央高GK藤井陽登(1年)
└シュートストップ秀で、県決勝ではPK戦で2本ストップ。青森出身
前橋育英高DF松岡迅(3年)
└「特長はヘディング」。夏から台頭してきた大型CB
昌平高MF小川優介(2年)
└ブレイク間近の技巧派ボランチ。ドリブル、パスで相手をいなす
市立船橋高MF町田雄亮(3年)
└市船の魂。球際、切り替え、運動量のテーマを体現する
國學院久我山高MF大窟陽平(2年)
└ボールを受ける動き、ターンは秀逸。DFが構える前にスルーパスを通す
東久留米総合高MF足立真(3年)
└都決勝で決勝アシスト。高精度のプレースキックとボール奪取特長
日大藤沢高宮川歩己(2年)
└県準決勝では頭で2発。日藤の砦は強力ヘッドに、局面変えるサイドチェンジも
日大明誠高DF西野隼人(3年)
└飛距離十分のロングスローに加え、右足FKも武器の右SB

帝京長岡高MF川上航立
└来年の柱はボックストゥボックスの動きでチームを活性化
松本国際高FW小林丈太郎(3年)
└180cmの長身アタッカー。柔らかいドリブルで相手の守りを攻略
富山一高FW吉倉昇空(2年)
└長身で技術力も備えた大器。層の厚いFW陣でも異質の存在
鵬学園高MF島田凌(3年)
└セカンドボールを回収し、スペースへの動きで攻撃に厚み
丸岡高DF遠藤悠生(3年)
└豊富な運動量で右サイドから押し込む。ロングスローも武器
静岡学園高DF田邉秀斗(2年)
└20~30mのスピードは鹿島内定MF松村と同等。本来CBだが今年はSBで勝負
愛工大名電高FW平井碧(3年)
└馬力とスピードある動きでゴールへ。PAでのアイディア、技術も光る
帝京大可児高MF遠藤颯(2年)
└配球力、セカンドボールの回収光る。攻守においてボールに絡むボランチ
四日市中央工高MF森夢真(3年)
└この中では知名度のある選手だが、あえて。精度高い縦パスとアイディアを表現する技術

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019