久保建英は見せ場作れず途中交代…マジョルカ、1人少ない中で追いついて連敗ストップ

久保建英は後半32分まで出場
[12.15 リーガ・エスパニョーラ第17節 セルタ2-2マジョルカ]

 リーガ・エスパニョーラは15日、第17節が行われ、日本代表FW久保建英の所属するマジョルカは敵地でセルタと対戦し、1-2で敗れた。右ウイングで先発した久保は、後半32分まで出場した。

 残留圏17位マジョルカと降格圏18位セルタによる下位対決。立ち上がりからセルタが押し気味に試合を進めると、前半20分に左サイドからDFルーカス・オラサが上げたクロスをMFラフィーニャが頭で合わせ、ホームチームが先制に成功した。

 なかなか流れの中でチャンスを作り出すことができなかったマジョルカは、前半31分に右サイドのロングスローからFWアンテ・ブディミルがDFジョセフ・アイドゥーに足首あたりを踏みつけられ、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。主審が映像で確認し、PKを得た。これをMFサルバ・セビージャがGKに読まれながらもゴール左隅下に沈め、前半のうちに同点に追いついた。

 しかし、マジョルカは後半3分にFWフアン・カミーロ・エルナンデスがPA内でDFルーカス・オラサを倒してしまい、PKを献上。これをFWイアゴ・アスパスに左足で決められ、再び1点を追う展開となった。

 6試合連続スタメンの久保は、相手に警戒され、なかなかボールを受けることができず、見せ場を作ることができないまま、後半32分にピッチを後にした。直後にマジョルカはDFアントニオ・ライージョがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場。1人少ない状況となった。

 それでもマジョルカが意地を見せる。後半38分、左サイドからMFラゴ・ジュニオールがクロスを入れ、J・エルナンデスが競り合ってこぼれたボールをブディミルが左足で流し込み、2-2。連敗を『3』で止め、4試合ぶりの勝ち点を獲得した。

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イヤホンがウエアラブルのトップになることはいいことだけど、エクスペリアのイヤーデュオみたいに外の音が聞こえないとだめだ。従来型では危ない非常に危なくて

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青森山田MF古宿は横浜FC加入前にまず1冠。選手権との2冠達成へ「一番走って、一番戦って…」

青森山田高の司令塔、横浜FC内定MF古宿理久
[12.15 プレミアリーグファイナル 青森山田高 3-2名古屋U-18 埼玉]

 青森山田高の司令塔・MF古宿理久(3年、横浜FC内定)に対し、名古屋U-18は厳しくチェックをして来ていた。接触プレーでピッチに倒れ込むシーンもあった古宿だが、「自分のところに来ていたんですけれども、自分としてもイラつくとかじゃなくてまずはチームのためにやろうと思っていたので気にしませんでした」と冷静さを失わない。攻撃力の高い相手に中央を割られるなど難しい戦いとなっていたが、我慢強く戦い続けた。

 攻撃面では、トップ下のMF武田英寿(3年、浦和内定)が良くボールを収めていたこともあり、背番号6はそれに絡む形でスペースを狙うなど運動量多くプレー。長短の精度の高いキックも武器とする古宿は、左サイドからのロングフィードで決勝点の起点になるなど勝利に貢献した。

 注目ボランチは、チーム全体がやるべきことを全うしたことが勝利に繋がったと説明する。「最初入りがみんな悪くて、ボールを持たれる時間が結構長かったんですけれども、ボールを持たれると分かっている中で自分たちはゴール前を固めてカウンターを狙いに行って、良い攻撃もありましたし、しっかりゴールを取らせないように身体を張ってできたので、それが勝利の要因だと思います」と胸を張った。

 来年からJ1クラブに加入する古宿。高体連で成長してきたという意地、他のJクラブに負けたくないないという気持ちを持っての戦いだった。「(テクニックがあり、)足元足元(でボールを繋ぐ)のJクラブに対して自分たちは身体を張ることができたので、高体連の意地を見せれたと思います」と微笑。この日、仲間たちと身体を張ってプロ入り前に1冠を勝ち取った古宿は、選手権での2冠達成を誓った。

 選手権では先を見すぎるのではなく、まずは米子北高との初戦に集中することを明言。「強いチームとやれるということで勢いに乗れる」というように、強敵を倒して良い波に乗りたい考えだ。再び埼玉スタジアム2○○2で喜ぶために、一戦一戦を大事に戦い、成長を続けながら頂点まで駆け上がる。

 個人としては「まずは一番走って、一番戦ってチームに貢献することが一つと、その上でアシストやゴールを決めて行ければ良いと思っています。優勝してここ(表彰台や取材ゾーン)に戻って来れたら良いなと思います」。注目MFはチームのために戦い、選手権連覇を果たして、最高の形で横浜FC入りをする。

(取材・文 吉田太郎)
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韓国のE-1第2戦終了…運命の日韓戦、日本は男女ともに引き分け以上でV

韓国男子代表は1-0で中国を撃破
 EAFF E-1サッカー選手権は15日、第2戦が行われ、開催国・韓国代表が中国代表を1-0で下した。18日に行われる最終節は、同じ2連勝の日本代表と対戦する。

 MFナ・サンホ(FC東京)とDF金英權(G大阪)のJリーガー2選手がスタメンに入った韓国は、前半13分に先制点。MFチュ・セジョンの左CKからニアに飛び込んだDFキム・ミンジェが頭で合わせ、先手を取った。

 試合はそのまま得点が動かず、1-0のままタイムアップ。2連勝を飾った韓国は、最終節で同じく全勝の日本と優勝かけて戦う。

 またこの日、韓国女子代表が台湾女子代表に3-0で今大会初勝利。17日に行われる最終節では、勝ち点2差で首位のなでしこジャパンと対戦する。

 なお、日本は男女ともに引き分け以上で優勝が決まる。

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ユニバで意気投合…G大阪内定関学大MF山本&名古屋内定東園大MF児玉、心待ちにしていた「楽しかった」対戦(10枚)

ユニバ代表で今夏金メダルを獲得したスMF山本悠樹(左、4年=草津東高/G大阪内定)とMF児玉駿斗(3年=中央学院高/名古屋内定)
[12.14 大学選手権2回戦 関西学院大4-2東海学園大 浦安]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の2回戦が14日に行われ、浦安市運動公園陸上競技場の第2試合では関西学院大(関西2)が東海学園大(東海1)を4-2で下した。

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

東海学園大神谷ツインズがラストマッチ…ホットラインで1得点(10枚)

神谷ツインズが大学ラストマッチを終えた
[12.14 大学選手権2回戦 関西学院大4-2東海学園大 浦安]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の2回戦が14日に行われ、浦安市運動公園陸上競技場の第2試合では関西学院大(関西2)が東海学園大(東海1)を4-2で下した。

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愛知のタレント軍団・東海学園大、2回戦で敗れる(15枚)

東海王者・東海学園大は2回戦で姿を消す
[12.14 大学選手権2回戦 関西学院大4-2東海学園大 浦安]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の2回戦が14日に行われ、浦安市運動公園陸上競技場の第2試合では関西学院大(関西2)が東海学園大(東海1)を4-2で下した。

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来季からのホーム・埼スタで掲げた高円宮杯。青森山田MF武田英寿主将「最高です」

青森山田高の浦和内定MF武田英寿主将(右から3人目)が高円宮杯を掲げる
[12.15 プレミアリーグファイナル 青森山田高 3-2 名古屋U-18 埼玉]

 来季からのホームスタジアムとなる埼玉スタジアム2○○2で高円宮杯を掲げた。プレミアリーグファイナルを制した青森山田高のU-18日本代表MF武田英寿主将(3年)は、「最高です。嬉しかったです」と笑顔。浦和内定の注目レフティーは、“ホーム”で迎えた最高の瞬間を素直に喜んだ。

 この日、4-2-3-1システムのトップ下でプレーした武田は後方からのロングボールに競り、こぼれ球を引っ掛けて前進しようとしていた。前半44分にはGK佐藤史騎(3年)のロングキックを圧巻の1タッチコントロールでピタリと収め、PAわずか外側でFKを獲得。また左サイドを突破して決定的なクロスを入れるシーンもあった。

 攻撃力の高い名古屋U-18とのファイナル。我慢の戦いとなることは想定していた。10番は押し込まれる展開の中でスペースを狙い、カウンターから仕留めることを目指してプレー。相手のプレッシャーにも怯まず正確にボールを動かし、PAで上手さを見せて左足シュートを放ったシーンもあった。だが、今季プレミアリーグEASTで12得点を挙げている本人にとっては不満の無得点。「もっともっと相手のことを見て、ゴールを決めるところまで行けたらもっと良かった」と悔しさも滲ませていた。

 武田は今年、昨年度の選手権王者の主将、エースという立場で1年間を過ごしてきた。冬夏連覇が期待されたインターハイは3回戦で敗れ、その後のプレミアリーグEASTでは5試合白星から見放されている。彼自身もメンタル的にキツい時期を過ごしたが、11月にチームを離れ、U-18日本代表としてAFC U-19選手権予選に出場した頃から変化。重圧から解き放たれたことも影響したか好プレーを連発した武田は、その後の選手権予選、プレミアリーグEAST残り3試合とハイパフォーマンスを続けてきた。

 選手権予選を制し、プレミアリーグEASTでも優勝してこのファイナルを迎えた。この日は結果を残すことができなかったが、自ら「調子が良い」と分析するMFは随所で存在感ある動き。ここへ来て凄みが出てきているだけに、2週間後に開幕する選手権での活躍も大いに期待される。

 日本高校選抜の一員として臨んだ「NEXT GENERATION MATCH」は引き分けているものの、これで青森山田での埼スタ成績は3戦3勝となった。「来年からホームになるので、結果を残せられたら良かったんですけれども、チームの勝利に貢献することが少しできたのは良かったと思います」と微笑。全国高校選手権の準決勝、決勝は再び埼玉スタジアム2○○2での戦いになるだけに、“埼スタ負けなし”で浦和に加わる意気込みだ。

 武田は「(選手権の戦いで)一番はチームの勝利に貢献するために献身的にやることだったり、苦しい状況を自分がゴールで打開するところだったり、勝利に貢献するのが一番だと思います。選手権も優勝して2冠したいなと思います」と宣言。20年1月13日の選手権決勝ではこの日以上のプレーをして、再び勝って優勝旗を掲げる。

(取材・文 吉田太郎)
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関西学院大が藤井2発などで打ち合い制し初戦を突破(16枚)

仲間と共に勝利を喜びあう関西学院大
[12.14 大学選手権2回戦 関西学院大4-2東海学園大 浦安]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の2回戦が14日に行われ、浦安市運動公園陸上競技場の第2試合では関西学院大(関西2)が東海学園大(東海1)を4-2で下した。

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鹿児島FW和田凌が契約更新「ここまで大きく支えてくださった選手達に続けるように…」

 鹿児島ユナイテッドFCは15日、FW和田凌(24)と2020シーズンの契約を更新したことを発表した。

 今年8月に琉球から完全移籍で加入した和田は、「来シーズンも鹿児島ユナイテッドFCでプレーさせていただくことになりました。今シーズン夏に移籍してから、試合に出た時も、怪我で満足にプレーできない時も、応援してくださったサポーターのみなさんにはすごく感謝してます」とコメントし、来季への意気込みを語った。

「今シーズンJ3降格という結果になってしまったのは、本当に申し訳無い気持ちでいっぱいです。来シーズンはサポーターのみなさんにプレーと結果で恩返しができるように。そしてシーズンが終わった時に、サポーターのみなさんと一緒に喜べるように。また、鹿児島ユナイテッドFCをここまで大きく支えてくださった選手達に続けるように。日々準備と努力をしていきます。来シーズンもよろしくお願いします!!」

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新潟医福大ラストマッチのFW矢村、2年間の入団内定終え新潟でプロ生活スタートへ(6枚)

医福大の攻撃を牽引するFW矢村健(4年=市立船橋高/新潟内定)
[12.14 大学選手権2回戦 新潟医療福祉大0-1立正大 浦安]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会の2回戦が14日に行われ、立正大(関東3)が新潟医療福祉大(北信越1)を1-0で退け、初戦を突破した。

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鳥栖、金正訓氏が強化部スポーツダイレクターを退任

 サガン鳥栖は15日、金正訓氏(33)が強化部スポーツダイレクターを退任したことを発表した。クラブ公式サイトを通じて、以下のようにコメントしている。

「2019シーズンも熱い応援を頂き本当にありがとうございました。私、金正訓は今シーズンを最後に、サガン鳥栖を退団する運びとなりました。選手時代を含めると、このクラブに在籍した11年間、監督通訳として、トップコーチとして、また強化部スポーツダイレクターとして、サガン鳥栖に関われた時間は何物にも代え難い素晴らしい経験と時間でした。

 J2からJ1へ昇格した時の喜び、J1の厳しい戦いの中で良い時も苦しい時も必死に食らいついた経験など、私にとって、大きく成長できる機会を与えて下さった、竹原社長はじめ、クラブ職員の皆様、共に戦ってきた監督やコーチングスタッフの皆様、選手の皆様、スポンサーの皆様、そして、いつも温かく励まし応援し続けて下さったファン、サポーターの皆様に心から感謝を述べたいと思います。

 来季もサガン烏栖がJ1の舞台で活躍することを願い、それに負けないよう私自身もまた新天地で活躍する姿を皆様にお届け出来るよう頑張りたいと思います。
本当にありがとうございました!!」

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鳥栖、金正訓氏が強化部スポーツダイレクターを退任

 サガン鳥栖は15日、金正訓氏(33)が強化部スポーツダイレクターを退任したことを発表した。クラブ公式サイトを通じて、以下のようにコメントしている。

「2019シーズンも熱い応援を頂き本当にありがとうございました。私、金正訓は今シーズンを最後に、サガン鳥栖を退団する運びとなりました。選手時代を含めると、このクラブに在籍した11年間、監督通訳として、トップコーチとして、また強化部スポーツダイレクターとして、サガン鳥栖に関われた時間は何物にも代え難い素晴らしい経験と時間でした。

 J2からJ1へ昇格した時の喜び、J1の厳しい戦いの中で良い時も苦しい時も必死に食らいついた経験など、私にとって、大きく成長できる機会を与えて下さった、竹原社長はじめ、クラブ職員の皆様、共に戦ってきた監督やコーチングスタッフの皆様、選手の皆様、スポンサーの皆様、そして、いつも温かく励まし応援し続けて下さったファン、サポーターの皆様に心から感謝を述べたいと思います。

 来季もサガン烏栖がJ1の舞台で活躍することを願い、それに負けないよう私自身もまた新天地で活躍する姿を皆様にお届け出来るよう頑張りたいと思います。
本当にありがとうございました!!」

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冷静にDFの股間を射抜く左足シュート。1年生MF松木、青森山田をファイナル勝利へ導く決勝ゴール!

後半17分、青森山田高の1年生MF松木玖生が左足で決勝ゴール
[12.15 プレミアリーグファイナル 青森山田高 3-2名古屋U-18 埼玉]

 1年生レフティーが大舞台で輝きを放った。青森山田高は同点に追いつかれた直後の後半17分、MF古宿理久(3年)が左サイドからPAへロングボールを蹴り込む。こぼれ球を狙っていたU-16日本代表MF松木玖生(1年)が勢いを持って中央へ持ち込むと、切り返しから左足シュート。DFの股間を抜けたボールはゴール右隅に吸い込まれた。

 松木は「最初右足で打とうとしたんですけれども、(利き足の)左足よりかは質が落ちるので、切り返して股を狙いました」。ゴールを確認すると、背番号7は両手を広げたままピッチサイドのチームメートの下へ。先輩たちから手荒い祝福を受けていた。

 松木は前半、左クロスからのヘディングシュートに加え、左CKから左足シュートを放っている。いずれも決定的なチャンス。特に2-0の前半36分に放った左足シュートは普段どおりに落ち着いて打てば、入っていただろうシュートだった。

 それだけに、黒田剛監督はハーフタイムに松木に対して冷静にシュートを打つことを求めたのだという。松木は「個人的には『もっと冷静になれ』と言われて、『後半もずっと冷静にしろ、冷静にしろ、と自分の心の中でずっと思ってプレーしろ』と言われていた」と明かす。1年生らしからぬ大胆さも魅力のMFだが、このゴールシーンではがむしゃらにゴールを狙いに行くのではなく、冷静に相手DFの動きを見極めて得点。指揮官の助言を見事な決勝点に繋げた。

 入学前のフェスティバルから名門・青森山田の先発を堂々と務めてきたスーパールーキー。プレミアリーグEAST第2節で初ゴールを決めるなど青森山田のスタートダッシュに貢献してきたが、夏過ぎは結果の出ないチームの中で悩みもあったという。だが、地道に肉体強化してきた成果などを発揮。決勝点を決めた後もサイドでの強度ある守備で奮戦するなど、フル出場して勝利に優勝した。

「(壁を感じた感覚が)正直、ありました。でも、自分自身で改善することができたと思います。プレミア勝てない時期とか、自分がチームに何も貢献できていないと思っていたけれど、そこから進化したのではないかと思います」

 この日の決勝点について、「凄く自信になりましたし、もっと前で点を獲ってやろうと。ヒデさん(エースMF武田英寿)だけじゃなくて、シャドーの一角としてゴールが獲り続けられるようにという自信になりました」。今後は課題という冷静さを改善すること。そして、全国大会では自信を持ってゴールを目指し、再び青森山田に歓喜をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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冷静にDFの股間を射抜く左足シュート。1年生MF松木、青森山田をファイナル勝利へ導く決勝ゴール!

後半17分、青森山田高の1年生MF松木玖生が左足で決勝ゴール
[12.15 プレミアリーグファイナル 青森山田高 3-2名古屋U-18 埼玉]

 1年生レフティーが大舞台で輝きを放った。青森山田高は同点に追いつかれた直後の後半17分、MF古宿理久(3年)が左サイドからPAへロングボールを蹴り込む。こぼれ球を狙っていたU-16日本代表MF松木玖生(1年)が勢いを持って中央へ持ち込むと、切り返しから左足シュート。DFの股間を抜けたボールはゴール右隅に吸い込まれた。

 松木は「最初右足で打とうとしたんですけれども、(利き足の)左足よりかは質が落ちるので、切り返して股を狙いました」。ゴールを確認すると、背番号7は両手を広げたままピッチサイドのチームメートの下へ。先輩たちから手荒い祝福を受けていた。

 松木は前半、左クロスからのヘディングシュートに加え、左CKから左足シュートを放っている。いずれも決定的なチャンス。特に2-0の前半36分に放った左足シュートは普段どおりに落ち着いて打てば、入っていただろうシュートだった。

 それだけに、黒田剛監督はハーフタイムに松木に対して冷静にシュートを打つことを求めたのだという。松木は「個人的には『もっと冷静になれ』と言われて、『後半もずっと冷静にしろ、冷静にしろ、と自分の心の中でずっと思ってプレーしろ』と言われていた」と明かす。1年生らしからぬ大胆さも魅力のMFだが、このゴールシーンではがむしゃらにゴールを狙いに行くのではなく、冷静に相手DFの動きを見極めて得点。指揮官の助言を見事な決勝点に繋げた。

 入学前のフェスティバルから名門・青森山田の先発を堂々と務めてきたスーパールーキー。プレミアリーグEAST第2節で初ゴールを決めるなど青森山田のスタートダッシュに貢献してきたが、夏過ぎは結果の出ないチームの中で悩みもあったという。だが、地道に肉体強化してきた成果などを発揮。決勝点を決めた後もサイドでの強度ある守備で奮戦するなど、フル出場して勝利に優勝した。

「(壁を感じた感覚が)正直、ありました。でも、自分自身で改善することができたと思います。プレミア勝てない時期とか、自分がチームに何も貢献できていないと思っていたけれど、そこから進化したのではないかと思います」

 この日の決勝点について、「凄く自信になりましたし、もっと前で点を獲ってやろうと。ヒデさん(エースMF武田英寿)だけじゃなくて、シャドーの一角としてゴールが獲り続けられるようにという自信になりました」。今後は課題という冷静さを改善すること。そして、全国大会では自信を持ってゴールを目指し、再び青森山田に歓喜をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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日韓戦に闘志燃やすFW上田綺世、シュート練習でGK中村航輔からゴール連発

日本代表FW上田綺世(鹿島)
 日本代表FW上田綺世(鹿島)は香港戦から一夜明けた15日、シュート練習でGK中村航輔(柏)から何度もゴールを奪うなど、ひときわ大きな存在感を見せていた。「今日はたまたま入ったという感じ。運が良かったと思う」。練習後にはそう謙遜したものの、実戦を重ねたことでコンディションの向上には手応えを感じているようだ。

 EAFF E-1選手権で2度目のA代表招集を迎えた上田はここまで2試合ともに出場。先発した第1戦の中国戦(○2-1)、途中出場だった第2戦の香港戦(○5-0)とチャンスを迎えながらもゴールは挙げられなかったが、「良くなってきているのはあるし、いいパフォーマンスができる状態にある」と現在のコンディションを前向きに語る。

 そうした中で迎える最終戦の日韓戦。上田にとっては2018年夏のアジア大会決勝でゴールを決めた相手であり、それでも敗れたという複雑な記憶が残る因縁の相手だ。「やったことあるからといって生かせることは特にない」。メンバーも大きく異なるため対策は別。しかし、日韓戦への思いは強いものがあるようだ。

「僕としては何回かやっているけど、僕らにとっては『日韓戦』というくらい意識する相手だと思うし、相手も負けたくないという暗黙の闘志を燃やす状況ができる。普通の相手より激しく来ると思うし、そう簡単なゲームにはならない。タフに戦って、日本人らしく粘り強く戦えたらいい」。

 過去2戦では日本が優勢を保ったため、上田には細かいエリアでの打開策が求められたが、韓国戦では上田が得意とする最終ライン裏のスペースも空くだろう。「背後は絶対に狙っていきたいというのがありながら、それ以外の部分もこなせたらいい。何よりゴールを取ってチームを勝たせられれば」。なかなか出なかったA代表初ゴールは永遠のライバルから奪う。

(取材・文 竹内達也)
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フィンランド人だから問題ない?ノリッジのエースがつま先骨折したままフル出場

負傷しながらもフル出場したテーム・プッキ
 ノリッジを率いるダニエル・ファルケ監督が、フィンランド代表FWテーム・プッキ(29)に関して衝撃の事実を明かした。英『BBC』が報じている。

 降格圏19位に沈むノリッジの中で、マンチェスター・シティやリバプールといった上位チームからも得点を奪うなど、チームの得点源として活躍しているプッキ。14日に行われたプレミアリーグ第17節のレスター・シティ戦でも前半26分に先制点を挙げ、オウンゴールで追いつかれたものの、好調なレスター相手に1-1と善戦した。

 これで9得点としたプッキはフル出場したが、実は前半終盤に負傷していたとのこと。指揮官によれば、つま先を骨折していたようだ。

「素晴らしいパフォーマンスだったが、彼は苦痛に満ちていた。プレーしたがったという事実は、彼のキャラクターを示している。もし、彼が完全にフィットしていたら、後半もゴールを奪えたかもしれない。彼はフィンランド出身なので、あまり心配はしていない」

 衝撃の事実が判明したプッキ。このまま長期離脱となれば、残留を目指すノリッジにとって大きな痛手となりそうだ。

●プレミアリーグ2019-20特集
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[MOM3088]青森山田DF箱崎拓(3年)_派手さは無くとも…ひたむきなプレー、声が引き寄せたファイナルMVP!

プレミアリーグファイナルMVPに選出された青森山田高CB箱崎拓
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.15 プレミアリーグファイナル 青森山田高 3-2名古屋U-18 埼玉]

 大会MVPに選出されたCBは、驚きの表情を浮かべていた。表彰式を終えた後も「正直、まだ実感は湧いていなくて、本当に自分で良いのかというところもあったんですけれども……」。青森山田高CB箱崎拓(3年)は謙遜しながら語っていたが、名古屋U-18の強力攻撃陣を相手に勝負のポイントとなる守備の部分で奮闘。実直な性格が表現されているようなハードワークを継続して、1点リードを守り抜いた。
 
 確かに、特別なスピードがある訳でも、圧倒的な強さ・高さがある訳でもない。CBでコンビを組むU-17日本代表CB藤原優大(2年)が高さや守備範囲の広さで存在感を示す一方で、背番号4は派手なプレーをしている訳でもなかった。

 だが、黒田剛監督は箱崎が貫くハードワークや声がけについて評価する。「藤原の援護をしながら、GKと連係を取りながら、後ろからチーム全体を鼓舞しながらまとめるという、そういう彼のひたむきなプレーに今回の賞をもらえたと思う」と頷いた。

 前半にFW村上千歩(3年)との1対1を止めるなど、箱崎は対人ディフェンスでも粘り強くプレーしていた。普段から浦和内定MF武田英寿(3年)やFW田中翔太(3年)らハイレベルな攻撃陣とトレーニング。「そういう選手たちと日々トレーニングできていることで、試合になっても、『この選手を止めれるからこの選手も行ける』という心の余裕ができる。自主練とかでもやってきたので、結果が少しずつ出てきたのかなと思います」と青森山田で日々揉まれていることが結果に結びついていることを実感していた。

 箱崎は全国中学校大会で優勝している青森山田中出身でも、Jアカデミー出身でもない。名門進学後は思うように行かない日々もあった。だが、諦めなかった。「正直3年間振り返ると、相当苦しいことばかりで。自分は1、2年生の時は試合にも絡めず、Cチームとかにいる立場だったので、本当に悔しい思いをしていた」。だが、選手権や他の公式戦で躍動する先輩たちの姿を見て、自分にスイッチが入った。

 探し続けた生き残る道。それが人の嫌がることを率先してやることだった。「自分が何をすれば生き残っていけるのか考えたんですけれども、特長がない分、みんながやらないようなことを自分は率先してやったり、言いづらい状況で自分は発言したり、どんな時も鼓舞するというのが欠かせない人材になっていくにはそれが大事だと思ったので、言いたくないという気持ちはあったんですけれども、ここで言わなかったらチームが成長していかなかったり、自分としても成長しないと考えた時に言いたくないことを言うことでメンタルを培えたと思います」。

 自分のミスで失点したこともある。守備の責任で試合の流れを崩したこともある。だが、そこで士気が下がらないように、自分がまず切り替えていち早く次に向かうことを心がけてきた。この日、チームは同点に追いつかれた直後に勝ち越しゴール。失点を引きずらなかったDF陣は相手に3点目を与えず、優勝を果たした。

 目立たなくても、ひたむきに青森山田の守備の決まりごとを全うし、声を欠かさなかった男が勝ち取った優勝とMVP。箱崎は素直に喜んでいたが、「個人としてのタイトルをMVPという形でもらったんですけれども、やっぱりそれも今日までだと思っている」と語った。

 2週間後には最大の目標である高校選手権が開幕する。気を緩めている暇はない。この試合からも改善点や学ぶべき点を見つけたDFは、「2週間あればまたチームは成長できる」ときっぱり。プレミアリーグファイナルのMVPプレーヤーは、選手権での2冠のために必死に学び、成長し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2019特集

「もう2人で一緒にできないんだと思ったら…」涙の東園大神谷ツインズ、ラストマッチでホットライン開通

兄のDF神谷凱士(左)と弟のFW神谷椋士
[12.14 大学選手権2回戦 関西学院大4-2東海学園大 浦安]

 生まれてから22年、全ての時間を共にしてきたと言っても大げさではない。一緒に始めたサッカー。一緒にプレーできない日が来るとは考えもしなかった神谷ツインズが、“ラストマッチ”を戦い終えた。

 試合終了の瞬間、弟のFW神谷椋士(りょうと)の頭に真っ先に浮かんだのは、「もう2人で一緒にサッカーができないんだ」という想いだったという。兄のDF神谷凱士(かいと)も同じ。2人の頬を自然と涙が伝っていた。

 ただサッカーの神様は“ラストマッチ”にしっかりとプレゼントを用意していた。前半7分、凱士がDFラインから蹴ったロングボールに椋士が反応。裏に抜け出した椋士が落ち着いて沈めた。

 これまで何度あっただろうか。精度の高さを誇る兄のキックを信じて、爆発的なスピードを持つ弟がスペースに抜ける。試合には勝つことができなかったが、神谷ツインズの真骨頂ともいうべきホットラインを開通させる意地をみせた。

「凱士からいいボールが来たので、自分があと決めるだけだった。これまでもでも同じような形が何回かあったけど外していて。あいつには申し訳ないことをしていた。こういう全国の舞台で決めることができて、アシストがつけれたのは良かったと思います」

「あそこは椋士しか走れないと分かっていて、これまで何回もああいうシーンがあった。最後の最後でこういうホットラインが決まったのは、嬉しいですし、椋士もどこか行ければいいなと思います」

 二卵性の双子。そのため体格や特長、サッカーのプレースタイルも異なる。幼少期は椋士の方が大きかったという身長も、小学校に入ってからは逆転。今では10cmの差がある。ポジションも中学時代まではともに攻撃的だったが、高校に入ると凱士がボランチに転向。さらに大学に進むと、凱士は安原成泰監督の勧めもあり、DFに転向した。

 ただこの転向が凱士の運命を変える。当初は戸惑いもあったというが、SBやCBと複数のポジションを経験することで幅を広げた。さらに左足からの精度の高いキックは最終ラインに入ることで、より希少性を増した。今では「DFへの転向がなければ、プロになれたかどうかも分からない。本当に安原さんには感謝しかないです」と話すことが出来る。

 そして最も大きな違いは卒業後の進路で出た。現時点では凱士だけが夢のプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせる権利を得ている。今春、スカウトが集結するデンソーチャレンジに東海選抜の一員として参加すると、チームは6位という成績だったが、大会ベストイレブンを獲得。個人として強烈なインパクトを残した。

 注目DFには複数のクラブが注目しており、サガン鳥栖や京都サンガF.C.からも話を貰っていたという。そんな中で凱士はJ1の強豪・川崎フロンターレへの入団を決めた。練習参加は10月。練習を離れるときにオファーを貰い、よりレベルの高い環境でやりたい凱士の考えも一致したため、入団はすぐに決まった。

 しかしそのことで今大会は今までにないプレッシャーを感じながらのプレーになったという。「実際すごいプレッシャーがあった。変なプレーが出来ないという今までに感じたことのない重圧がありました」。そんな中で頑張ってくれたのが、椋士を含めた4年生だった。「4年生が初戦で僕以上に頑張ってくれたので、気持ちが楽になった。2回戦は自分らしいサッカーが出来たかなと思います」とここでも“ツインズ”への感謝を語った。

 一方で椋士は卒業後の進路が決まらないままでいる。プロ志望で今大会での最終アピールを目指していたが、夢が叶うかどうかは分からない。それでもまだ夢は諦めたくないという。2人で切磋琢磨してきらからこそ今がある。今後は互いに活躍の場を変えるかもしれないが、サッカーを続ける限り、意識し合える関係性を変えるつもりはない。

(取材・文 児玉幸洋)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

先発に全国経験豊富な1年生を4人並べた新潟医福大、尚志出身DF沼田皇海「勝たないと意味がない」

“スカイ砲”で注目を集めたDF沼田皇海
[12.14 大学選手権2回戦 新潟医療福祉大0-1立正大 浦安]

 新潟医療福祉大はまたも2回戦の壁を越えることは出来なかった。3年連続6回目の出場。昨年大会で初勝利を挙げていた北信越の有力校だが、関東1部チームの壁はまだ厚かった。

 ただし来年以降に楽しみが広がっていることは、メンバーからも分かる。今年も中心はFW矢村健(4年=市立船橋高/新潟内定)ら4年生だったが、この日のスタメンに4年生は4人。それに並ぶ4人が1年生だった。

 その4人の1年生は高校時代の実績が十分であることも特長だ。GK三文字瑠衣とDF二階堂正哉は昨年度の選手権日本一となった青森山田高出身。FW小森飛絢(1年=富山一高)は昨年度のインターハイ得点王。そして昨年度の選手権で左足からの強烈キック“スカイ砲”が注目を集めたDF沼田皇海(1年)がいた。

 中でも佐熊裕和監督が「まだ甘さはありますけど面白い」と評価するのが沼田だ。

 沼田は今大会初先発。大学進学当初は「慣れるのに時間がかかった」というが、それでも前期からリーグ戦に出場。後期は股関節の怪我の影響で試合に出場できなかったが、インカレでの復帰を目指して調整してきた。

 インカレでは一定の手ごたえを関じた一方で、怪我の影響で万全のコンディションに持ってい来れなかったことを悔やむ。「勝たないと意味がない。あと3年あるので、1年でも早くこの悔しさを返せるように、サッカーと向き合っていきたい」。

 目標はもちろんプロ。「後輩なので負けないように頑張りたい。一足早くプロに行かれちゃったので、自分も追いつけるように頑張っていきたい」と意識するFW染野唯月(尚志→鹿島)に負けない成長を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

立正大対新潟医福大、先発に市船出身者が5人!「縁を感じた」

立正大対新潟医福大、先発に市船出身者が5人!「縁を感じた」
[12.14 大学選手権2回戦 新潟医療福祉大0-1立正大 浦安]

 インカレともなると、スタメン表の前所属チームの欄には、強豪ユースや強豪高校の名前がずらりと並ぶ。全国大会での“同門対決”を楽しみにする選手も多いが、立正大にはDF今村晃(4年)、MF秦野寛悟(4年)、DF半田尚之(3年)。新潟医療福祉大にはDF喜岡佳太(4年/長野内定)、FW矢村健(4年/新潟内定)と、合計5人の市立船橋高出身選手が11人の中に並んでいた。

 今村は「もちろん、意識していました」と振り返る。試合前にはあえて話しかけることはなく、目線すらも合わせなかったという。高校時代、今村はほとんどをBチームで過ごしたため、レギュラーだった矢村のプレーを応援席から見ることが多かった。そのため「憧れじゃないですけど、悔しい思いをずっと持っていた」という。

 ただ4年間の大学生活を経験した後に、どちらかが大学サッカー最後の試合なる試合での激突。一学年下の後輩である半田と、矢村らを止める役割を任されていた。結果、タレント豊富な攻撃陣をシャットアウトして成長を示すことになり、さらに味方が奪った後半アディショナルタイムの劇的弾によってチームも勝利した。

 試合後は「頑張って優勝してくれ」「任せろ」という言葉を交わし合ったという。今村は「個人的には全国大会で戦うことが出来て縁を感じました」と充実の表情を浮かべた。

 新潟医福大のCB喜岡も高校の最後はBチームで過ごした選手だった。4年間新潟の地で鍛錬を続け、卒業後のプロ内定を勝ち取った。新潟医福大進学後、1年生の時は全く試合に絡めなかったが、「周りに合わせるより、人一倍やらないといけない」という思いで努力を重ねてきたという。

 ただプロになることができたからと言って満足するつもりもない。対戦相手だった今村が大学でサッカーを辞めることになるなど、この先、サッカーを続けることが出来る選手は限られていく。喜岡自身も「プロになれたのは自分だけの力じゃない」と改めて気を引き締める。

 またプロの世界ではさらに厳しい競争に打ち勝っていかないといけない。長野はすでに喜岡を含めた6人の大卒選手の入団内定を発表。その中だけでなく、もちろん既存選手からレギュラーを奪わないと試合に出ることはできない。

 大学4年間で全国ベスト8入りという目標を掲げていたが、結局成し遂げることは出来なかった。「今日の結果は4年間の甘さだと思います。長野では競争がある分、自分も強くなれると思う。スタートダッシュで負けないように次の日からいい準備をしていきたいです」。善戦ではいけない。これからはすべての勝負で勝ちにこだわって行く。

(取材・文 児玉幸洋)

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琉球の背番号10、MF富所悠が契約更新で合意

富所悠と契約更新
 FC琉球は15日、MF富所悠(29)と2020シーズンの契約更新に合意したことを発表した。同選手は今季リーグ戦35試合で2ゴールを記録した。

 琉球10番は、クラブ公式サイトを通じて「来シーズンもFC琉球でプレーします。今年の自分の出来には満足していません。来年はもっとチームを助けられるように頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」とコメントしている。

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DF畠中、初の日韓戦へ完封予告「ここで結果を残すかどうか」

フリーマン用ビブスでトレーニングしていた日本代表DF畠中槙之輔(横浜FM)
 EAFF E-1選手権第2戦の香港戦(○5-0)から一夜明けた15日、日本代表が最終戦の韓国戦に向けてトレーニングを開始した。「(相手は)サッカーに対して魂をぶつけてくるし、球際を譲らない強さがある。そこは負けられない」。3試合連続での出場が見込まれるDF畠中槙之輔(横浜FM)はそう力を込めた。

 右ストッパーでフル出場を果たした10日の第1戦・中国戦(○2-1)に続き、14日の香港戦ではリベロの位置で途中出場。今年3月の初招集以来、A代表に定着している24歳の存在感はこの大会を通じてさらに大きなものとなっている。

 15日のトレーニングは前日のサブ組がタッチ制限付きのミニゲームを行う中、畠中は両チームの攻守に関わるフリーマンを担当。「昨日試合に出たので他の選手より負荷を軽くするという意味でああなったんだと思う。そんなに深い意味はないと思う」と振り返ったが、素早い判断とパスの技術で練習メニューの要となっていた。

 そんな畠中は今大会を通じて、A代表を背負っていくという自覚をいっそう深めている。「自分が引っ張っていかなきゃなとはすごく思うし、ここで結果を残すかどうかが今後にも関わってくる。責任を持ってやりたい」。見据える先は優勝をかけて戦う18日の韓国戦。畠中にとっては「初めて」の日韓戦だ。

 相手も同じく国内組中心のメンバー構成とはいえ、中国や香港に比べればレベルは一段階上。「アタッカー陣にすごい選手が揃っているし、強力な相手なのは間違いない」。そう警戒を示した背番号4は「1戦目より積極的に攻撃参加できると思うし、攻撃につながるパスも出せると思う。そして最後は完封で終われれば」と完封予告で決意を示した。

(取材・文 竹内達也)
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「ありがとう。ナイスゲームだったな」中学時代にユース昇格逃した2人が日本一懸けた舞台で再会

清水ジュニアユース出身の青森山田高DF神田悠成と名古屋グランパスU-18MF榊原杏太がファイナルで激突
[12.15 プレミアリーグファイナル 青森山田高 3-2 名古屋U-18 埼玉]

「すごく不思議な感じがした」

 青森山田高のDF神田悠成(3年)はそう言って笑う。その理由は高円宮杯U-18ファイナルという日本一決定戦で、自分と激烈なマッチアップを展開している名古屋グランパスU-18の選手がMF榊原杏太(3年)だったから。2人はかつて清水エスパルスジュニアユースで共に汗を流していた選手である。

「(神田)悠成とは本当に仲が良くて、今もオフで(静岡に)帰ると一緒に遊んだりしているんですよ。LINEでも普段から連絡を取り合っているし、今日の試合前もそうでした」

 榊原は2人の関係をそんな言葉で形容する。ジュニアユース時代は「二人ともエスパルスにいたときは試合に出られなくて、ユースにも上がれなかった」(榊原)という苦い記憶を共有している。そんな2人が日本一決定戦で相対するのだから、分からない。そして「本当に、うれしかった」(神田)のも当然だろう。

 名古屋のキーマンにしてU-18日本代表候補にも名を連ねるまでに成長した榊原のプレーはこの日も際立っていた。「本当に上手くなっていた」と神田が苦笑いを浮かべたとおりに見事に出し抜かれるシーンもあった。ただ、「名古屋の攻撃は本当に凄くて……。でも、チームとしては絶対に負けないと思っていた」と最後まで体を張って防戦を続けた。

 そんな神田の様子について、榊原は「悠成のプレースタイルは変わっていないですね。前からあんな感じです。でも質が凄く上がっていた」と振り返る。神田が「守備でめちゃくちゃ頑張るようになっていた」と驚いていたことを伝えると、「2年までは『自分がドリブルしてシュート打ってればそれでいい』という感じだったし、守備もしていなかった。そこは本当に自分が3年になって変われた部分なので」と旧友が自身の変化に気付いてくれたことを、ちょっと嬉しそうに話してくれた。

 試合終了直後、号泣する榊原に対して神田は「ありがとう。ナイスゲームだったな」と伝えた。榊原はピッチでは泣きすぎて言葉にならなかったそうだが、取材ゾーンでは落ち着いて試合を振り返った上で、「負けたことは悔しかったけど、ユース落ちた2人が日本一を懸けたピッチへ一緒に立てたなんて本当に感慨深いですし、嬉しかった」と笑顔も浮かべた。

 中学生のときに一回は夢破れた2人が、高校生になって日本一の夢舞台で再会した90分間。結果云々を超越した、確かに幸せな時間と空間がそこにあった。

(取材・文 川端暁彦)
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群馬、主将MF窪田良ら4選手が退団

 ザスパクサツ群馬は15日、MF窪田良(28)とFW辻正男(32)、FW岩田拓也(25)、DF福田俊介(32)との来季の契約を更新しないことを発表した。4選手はクラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントを発表している。

▼MF窪田良
「キャプテンとしてピッチに立って貢献することがあまりできず、苦しいシーズンでしたが、いつも温かく声を掛けてくれた皆様に支えられました。チームを離れますが、来シーズンのJ2での戦いを応援しています!1年間ありがとうございました!」

▼FW辻正男
「ザスパクサツ群馬を支えてくださった皆様、1年間本当にありがとうございました。怪我が続いてしまい、あまり貢献することができませんでしたが、練習場やスタジアムでたくさん明るい声をかけてもらえたこと、本当に嬉しかったです。チーム一丸となって、どの試合も最後まであきらめずに闘ったからこその結果だと強く感じました。特にチームのみんなが苦しい場面でも、強い気持ちで試合にのぞんでいた姿が印象的で、改めて昇格という結果を出しきったザスパに関わる全ての方におめでとうと伝えたいです。これからもより熱くザスパを支えていってもらいたいなと思います。群馬のサポーターの方々、またこれまで様々な場所で出会ってなお今も変わらずに気にしてくれていた方へ、なかなかピッチの上での姿を見せられず苦しかったですが、パワーをたくさんもらうことができ、僕は毎日頑張ることができていました。心から感謝しています。本当にありがとうございました」

▼FW岩田拓也
「3年間ありがとうございました。大卒でこのチームに入って、3年の間に降格、昇格など本当に色々な経験ができました。チームメイト、監督、スタッフ、メディカルの方々、フロントの皆さん、そしてサポーターの皆さんには本当に感謝しかありません。チームが良い時も悪い時も声を枯らして応援してくださり本当にありがとうございました。今年、選手会長をやらせてもらって、最後に大好きなこのチームで昇格ができて本当に嬉しかったです。ザスパのエンブレムをつけてサッカーができないのは寂しいですが、いつかまた成長した姿で正田醤油スタジアム群馬に帰ってくるトマホークを楽しみにしていてください。3年間本当にありがとうございました」

▼DF福田俊介
「この1年間ザスパクサツ群馬でプレーできた事、J2昇格できたことが僕の財産になりました。そして最後まで応援して下さったファン、サポーターの方々やスポンサー企業の皆様、ザスパクサツ群馬に関わるすべての皆様に本当に感謝しています。ありがとうございました。チームを離れるのは正直悲しいですが、僕もまだまだ頑張ります。これからはザスパファンとしてずっと応援しています。1年間ありがとうございました」

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運命の日韓戦へ…FW鈴木武蔵「ここに勝ってこそ」

日本代表FW鈴木武蔵(札幌)
 日本代表は15日、EAFF E-1選手権第3戦の韓国戦(18日・釜山)に向け、負傷離脱のMF橋本拳人(FC東京)を除いた22人で再始動した。ここまで2連勝中の森保ジャパンだが、大会の最後に待ち受けるのは積年のライバル。3大会ぶりのタイトル奪還のためにも絶対に負けられない一戦となる。

 10日の中国戦に2-1で勝利し、14日の香港戦では5-0の完勝。来年の東京五輪本大会を見据え、U-22世代を登録人数の半数以上組み込むという攻めのメンバー構成に踏み切った森保ジャパンだが、これまでは順調な戦いぶりで日程を消化してきた。しかし、そうした戦績も最終節・韓国戦の結果次第ではまったく意味のないものとなる。

「自分たちがこの2戦やってきて一番強い相手だけど、ここに勝ってこそ、真価が問われるゲームになる」。3日後の日韓戦をそう位置付けるのは、第1戦でA代表初ゴールを挙げたFW鈴木武蔵(札幌)。「オリンピック世代の選手にとっても、僕たちにとってもすごく重要なゲームになる」とモチベーションはいっそう高まっている。

 過去2試合の相手は引いて守る時間帯もあったが、韓国はアグレッシブに攻めに出てくることが予想される。そうした展開になれば鈴木の持ち味も活きてくる。「背後へのアクションは常に狙っていきたいし、それをやることが相手にとっても脅威になる。相手の嫌なところになるべく顔を出せれば」。ゴールを奪うための狙いは明白だ。

 自身が出場しなかった香港戦ではFW小川航基(水戸)、FW田川亨介(FC東京)といった攻撃陣が合計4得点。前線の先発争いは激化している。それでも「刺激になった。菅ちゃん(DF菅大輝)のゴールが一番うれしかった」とチームメートの活躍を喜ぶなど、過度な焦りはない。あくまでも自らの活躍にフォーカスし、運命の日韓戦へ準備を進めていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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長野、DF内田恭兵ら5選手と契約更新!石川氏がヘッドコーチに就任

内田恭兵らと契約更新
 AC長野パルセイロは15日、石川隆司氏がトップチームのヘッドコーチに就任することを発表した。

 今季は福島ユナイテッドFCのヘッドコーチを務めていた石川氏はクラブを通じて「横山監督の目指すサッカーをしっかりと理解し、全力で共に戦うことはもちろん、選手・スタッフ・クラブが一丸となれるよう、強い覚悟を持って職責をまっとうする所存であります。2020年の末には、満員になった長野Uスタジアムで、長野パルセイロに関わるすべての皆様と喜びを分かち合いましょう。どうぞ、よろしくお願いいたします」とコメントしている。

 また、同クラブはDF内田恭兵、DF吉村弦、FW大城佑斗、DF遠藤元一、GKリュウ・ヌグラハとの契約更新を発表している。

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松本、MF宮阪政樹と来季の契約結ばず

宮阪政樹が契約満了で退団
 松本山雅FCは15日、MF宮阪政樹(30)との契約満了に伴い、来季の契約を結ばないことを発表した。

 山形でプロ生活をスタートさせた宮阪は、2016年に松本に加入。昨年は大分に期限付き移籍し、復帰した今季はJ1リーグで19試合1得点、ルヴァン杯2試合1得点、天皇杯1試合に出場した。

 宮坂はクラブ公式サイトを通じて「どんな時でも応援し続けてくれるサポーターの前でプレーできたこと本当に嬉しく思います!3年間ありがとうございました!」とコメントしている。

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U-18日本代表候補、DF西尾隆矢が怪我により不参加…DF村上陽介を追加招集

西尾隆矢(C大阪U-18)が怪我のため不参加
 日本サッカー協会(JFA)は15日、U-18日本代表候補においてDF西尾隆矢(C大阪U-18)が怪我のため不参加となり、代わってDF村上陽介(大宮U18)を招集することを発表した。

 同代表候補は16日から19日まで福島県のJヴィレッジでトレーニングキャンプを行う。

下部組織育ちの大分MF江頭、契約満了により退団「本当に感謝しています」

 大分トリニータは15日、いわてグルージャ盛岡へ期限付き移籍していたMF江頭一輝(21)について、契約満了に伴い、来季の契約を更新しないことを発表した。

 クラブ公式サイトを通じて「ユースの頃から今まで本当にありがとうございました。夢であったプロサッカー選手にさせて貰い本当に感謝しています。大分では毎日が刺激的でいろんな人と出会い本当に多くの事を学ばせてもらいました。大分トリニータ で活躍してる姿を見せれなかったのは残念で悔しいですがこれからもこの経験を活かして頑張ります。本当にありがとうございました」とコメントしている。

 大分U-18出身で2016年にトップチームに昇格した江頭は、J3通算38試合1得点、天皇杯5試合に出場した。

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来季プレミア参入チーム決定!関東勢3チーム揃って勝利、鳥栖U-18と横浜FCユースは初昇格

プレミア復帰が決まった横浜F・マリノスユース(写真は1回戦のスタメン)
 15日、高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019プレーオフ2回戦が行われ、FC東京U-18(関東1/東京)と横浜F・マリノスユース(関東2/神奈川)、サガン鳥栖U-18(九州1/佐賀)、横浜FCユース(関東3/神奈川)の来季プレミアリーグ参入が決定した。

 AブロックのFC東京U-18はモンテディオ山形ユース(東北1/山形)と対戦し、MF小林里駆(3年)の決勝点により1年でのプレミア復帰を決めた。Bブロックは横浜FMユースがDF木村恵風(2年)の1点を守り抜き、北海道コンサドーレ札幌U-18(北海道1)を1-0で下して2017年以来の復帰を果たした。

 CブロックとDブロックは延長戦の末に勝敗が決まった。鳥栖U-18は後半アディショナルタイムにMF松岡大起(3年)のゴールで追いつくと、延長前半3分にFW秀島悠太(3年)が決勝点を挙げ、ベガルタ仙台ユース(東北2/宮城)に逆転勝ち。

 横浜FCユースは1回戦でハットトリックを達成したFW佐々木翔(3年)が延長前半4分に勝ち越しゴールを決め、富山一高(北信越2/富山)に競り勝った。なお、鳥栖U-18と横浜FCユースはプレミア初昇格となる。

【2回戦】
12月15日(日)
[コカ・コーラ ボトラーズジャパン広島スタジアム]
FC東京U-18 1-0 山形ユース
[F]小林里駆(62分)

鳥栖U-18 2-1(延長)仙台ユース
[鳥]松岡大起(90分+2)、秀島悠太(93分)
[仙]工藤真人(53分)


[広島広域公園 第一球技場]
横浜FMユース 1-0 札幌U-18
[横]木村恵風(44分)

横浜FCユース 2-1(延長)富山一高
[横]宮原輝(51分)、佐々木翔(94分)
[富]碓井聖生(89分)



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クラブ初の選手に…相模原、MF中村龍雅のトップ昇格を発表「強い覚悟を持って頑張ります」

中村龍雅の来季トップチーム昇格内定
 SC相模原は15日、SC相模原U-18に所属するMF中村龍雅の来季トップチーム昇格内定を発表した。下部組織からのトップチーム昇格はクラブ初となる。

 湘南ベルマーレ下部組織を経て、相模原U-18に加入したU-18日本代表MFは、クラブを通じて「目標であったプロサッカー選手になることができました。両親や多くの方々の応援と支えがあったからこそここまで来れたと思います。このプロという厳しい世界で生き残っていくために強い覚悟を持ち頑張ります」とコメントしている。

●MF/DF中村龍雅
(なかむら りゅうが)
■生年月日
2001年7月24日(18歳)
■身長/体重
186cm/80kg
■出身地
神奈川県平塚市
■経歴
湘南U-15-湘南U-18-相模原U-18

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1年生MF松木が決勝点!青森山田が3年ぶりに高校年代「真の日本一」!

青森山田高が高校年代「真の日本一」に
[12.15 プレミアリーグファイナル 青森山田高 3-2名古屋U-18 埼玉]

 青森山田が「高校年代真の日本一」に――。高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019 ファイナルが15日、埼玉スタジアム2○○2で開催され、プレミアリーグEAST優勝の青森山田高(青森)とプレミアリーグWEST優勝の名古屋グランパスU-18(愛知)が対戦。1年生MF松木玖生の決勝点によって青森山田が3-2で勝ち、3年ぶり2回目の優勝を果たした。なお、大会MVPには青森山田のCB箱崎拓(3年)が選出されている。

「高校年代最高峰のリーグ戦」であるプレミアリーグの東西王者が激突するファイナル。3年ぶりにこの舞台に駒を進めた青森山田は4-2-3-1システムを組んだ。GKは佐藤史騎(3年)で4バックは右SB内田陽介(2年)、CB箱崎、CB藤原優大(2年)、左SB神田悠成(3年)の4人。中盤の底の位置に古宿理久(3年、横浜FC内定)と松木が構え、トップ下がU-18日本代表MF武田英寿(3年、浦和内定)。右MFは後藤健太(3年)、左MFは浦川流輝亜(3年)、1トップは田中翔太(3年)が務めた。

 一方、名古屋は初のファイナル進出。日本クラブユース選手権(U-18)大会、Jユースカップに続く3冠を懸けたファイナルは4-4-2システムを組んだ。GKは東ジョン(2年)で4バックは右SB一丸大地(2年)、CB鷲見星河(2年)、CB牛澤健(3年)、左SB新玉瑛琉(3年)。中盤はゲーム主将の田邉光平(3年)と斉藤洋大(1年)のダブルボランチで右MF榊原杏太(3年)、左MFがU-17日本代表の光田脩人(2年)。2トップは村上千歩(3年)と武内翠寿(2年)がコンビを組んだ。

 立ち上がりはやや不用意な形からチャンスを作られかけた青森山田だったが、得意のセットプレーを得点に結びつける。11分、内田の右ロングスローが中央に流れると、ゴールエリアに落ちたボールを田中がヘディングシュート。青森山田が先制点を奪った。

 名古屋は田邉や光田のドリブルや中央の縦パスなどで前進。パス交換などから中央のスペースを取るなど危険なゾーンまでボールを運んでいた。また、セカンドボールの攻防戦でも優位に立っていたが、青森山田はシンプルに前線、サイドへボールを運び、そこに武田や古宿が絡む形からの連続攻撃でチャンス。27分には松木が左サイドへはたき、浦川が左足でクロスを入れる。これをファーサイドで受けた後藤が強烈な右足シュートでゴール。2-0と突き放した。

 セットプレーやクロスの対応がやや甘くなってしまっていた名古屋は2点のビハインド。さらに36分には左CKから松木に決定的なシュートを放たれた。だが、41分、中央から崩すと、村上が切り返しでDFを外して左足で追撃ゴール。1点差に詰め寄る。

 そして、後半14分には左サイドへ抜け出した田邉のグラウンダークロスを再び村上が1タッチでゴールに沈めて同点に追いつく。だが、青森山田は直後の16分、PAで武田が競ってこぼれたボールを拾った松木が切り返しからDFの股間を通す左足シュート。これが右隅に決まり、再び勝ち越した。

 またもや追う展開になった名古屋はミドルレンジからのシュートやPAでの鮮やかな崩し、榊原のテクニカルなドリブルなどで反撃。だが、最後まで身体を投げ出してブロックしてくる青森山田DF陣やGK佐藤の好守の前に得点することができない。

 青森山田は前からのプレッシングと後ろに重心を置いた守備を使い分けながらゴールを守り続ける。メンバーを入れ替えながらハードワークを継続。そして藤原や箱崎、神田を中心に名古屋の反撃を凌ぎ切った青森山田が3-2で勝利。全国4488チームが参加しているというU-18年代リーグ戦のトップリーグのチャンピオン、“真の日本一”に輝いた。

(取材・文 吉田太郎、)
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京都、DF安藤淳ら6選手と契約更新

安藤淳らと契約更新
 京都サンガF.C.は15日、DF安藤淳(35)とGK清水圭介(31)、MF金久保順(32)、MF中野克哉(23)、DF冨田康平(23)、MF庄司悦大(30)の6選手との契約更新を発表した。

 今季、安藤は30試合1得点、清水は26試合、金久保は22試合2得点、中野と冨田は9試合、庄司は40試合2得点を記録した。

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仙台大4年生コンビは新たな舞台へ……横浜FC内定MF松尾「ミスしてもチャレンジ」、いわきFC内定FW岩渕「後悔はない」

MF松尾佑介(4年/左)は横浜FCに、FW岩渕弘人(4年)はいわきFCへ
[12.14 インカレ2回戦 中央大2-1仙台大 AGF]

 仙台大はインカレ2回戦で中央大に敗戦。しかし終盤の追い上げはすさまじく、最前線の4年生MF松尾佑介(4年=浦和ユース/横浜FC内定)とFW岩渕弘人(4年=遠野高/いわきFC内定)は最後までチームを牽引し続けた。

 来季横浜FCに加入する松尾はすでに今季からJリーグでプレーした。Jリーグ史上最多となる21試合に出場し、最多6得点も記録。5アシストでチームメートの良さも引き出し、数字上だけでなくJ1昇格という大きな結果に貢献してみせた。

 ボールを持つとそのプレーは一際目立つ。一気に加速して左サイドを突破。かと思えば、相手の頭上を越すような優しいタッチでボールを操り、カットインから鋭い右足シュートを放った。しかし試合を通じて放った3本のシュートはゴールネットを揺らすことはなく、中大の守備網をぶち破ることはできなかった。

 試合後には「後付けですけど」と前置きをしつつ、「枠に入れられなかったり、後半でもちょっとしたところの精度があれば勝ったかもしれない。それは自分の能力が不足している部分だと思う」と悔しさをにじませた。大学4年間の成長についても感謝を語る。「仙台大に入ったからこそプロになった。本当に成長させてもらった4年間だったなって思います」と躍進の日々を振り返った。

 すでにJリーガーの一員としてプロを経験。来季からはトップカテゴリーのJ1リーグに挑戦するが、臆している暇はない。「相手はそんな生易しくないので、臆しているくらいだったら、ミスしてもチャレンジしたほうがいい。一試合一試合を噛みしめながらプレーしていきたい」と決意を口にした。

 岩渕は最前線でプレーし、後半25分には待望の同点弾を生み出した。DF井上友也(4年=横浜FCユース)のクロスに「合わせるだけだった」と語るも、一度は相手GKに阻まれる。「意外と低くて、強いヘディングで合わせられなくて。でも枠に入ったのでGKがはじいたところを詰めました」。苦しい時間が続いた前半から、相手を追い詰めた同点弾に気持ちがこもる。「前半のままだったらこれで引退したら嫌だなって思っていたんです。でも後半は自分たちの攻撃的なサッカーができた。それで負けたので後悔はないです」。

 しかし試合後には大粒の涙が光った。「後悔はなかったんですけど、応援してくれる仲間がスタンドから声をかけてくれて。4年生はいっぱいいる中で個性的な選手も多いんですけど、サッカー以外のときも本当に楽しかったんです。本吉(佑多)とか見ててもわかると思うんですけど明るくて。そういうネジのはずれた面白いメンバーが多いので、学年関係なく仲良くて、本当に楽しかった1年間でした。スタンドの仲間を見て、もうちょっとやりたかったなっていう悔しい思いで涙が出ちゃいました」。

 来季からはJFLに昇格するいわきFCに加入。「天皇杯で仙台大が勝ってから練習参加に行かせてもらって、すぐオファーをもらった」と経緯を語る。「上を目指すチームにいるということで、成長していくところに自分も入ったらと思いました。これからも自分はやっていけるっていう自信はあるので」。涙を出し切り、岩渕の大学サッカーは幕を閉じた。来季からはチームとともに新たなカテゴリーで勝負に挑む。

(取材・文 石川祐介)
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「徳島で戦うことを決めました」J1復帰逃すもリカルド・ロドリゲス体制継続へ

リカルド・ロドリゲス監督の続投が決定
 徳島ヴォルティスは15日、リカルド・ロドリゲス監督(45)の2020シーズン続投を発表した。

 R・ロドリゲス監督就任3年目の今季は、J2リーグで4位に入り、J1参入プレーオフに出場。1回戦は甲府と引き分け、年間順位の優位性をいかして突破すると、2回戦では山形に1-0で勝利した。そして、運命の決定戦では先制に成功したものの、追いつかれて湘南と1-1でドロー。レギュレーションにより6年ぶりのJ1昇格を逃した。

 クラブ公式サイトを通じて指揮官は「来シーズンも引き続き、徳島ヴォルティスで戦うことを決めました。今シーズンは最後のところで目標を達成することが出来ませんでしたが、またJ1昇格を達成出来るように頑張っていきます。引き続き応援よろしくお願いします」とコメントした。

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琉球DF徳元悠平が岡山に完全移籍「上手い選手ではないですが…」

徳元悠平が岡山に完全移籍
 ファジアーノ岡山は15日、FC琉球よりDF徳元悠平(24)が完全移籍で加入することを発表した。

 那覇西高、城西国際大を経て、2018年に琉球に加入した徳元は、 今季リーグ戦35試合に出場。クラブ公式サイトを通じて「ハイサイ!徳元悠平です。ファジアーノ岡山の一員として闘えることを非常に嬉しく思います。ファン・サポーター、協賛してくださるスポンサー様と、1試合でも多く喜びや感動を共有できたらと思います。上手い選手ではないですが、闘う姿勢をみせて勝利に貢献します。よろしくお願いします」とファンに挨拶した。

 また、プロ生活をスタートさせた琉球を通じては「地元沖縄でプロキャリアをスタートできJ3優勝J2昇格J2初年度を戦い終えれた事を素晴らしいファン、サポーター、チームメイト、フロントの方々、スポンサー様に感謝してます。そして僕のユニフォームを着てスタジアムや練習場へ来てくださった方々に感謝しています。FC琉球の成長に負けないよう頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします。行って来ます」とコメントした。

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@bookfun155 分野研究家

ボール。大きさ: 62-64cm(外周)、重さ: 400-440g、空気圧: 0.6-0.9気圧。高さ2mの地点から落下させたときのバウンドが50-65cmでなければならない。 #フットサル#サッカー#ユニフォーム#グラデーション#カスタマイズ#高品質#着心地#保障#ロンヨン

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34歳・谷口博之が現役引退…妻の「もう少し待ったら?」に膝をさすりながら語った“最後の言葉”

今季限りで現役引退した谷口博之
 2019シーズン限りでの現役引退が発表されたサガン鳥栖の元日本代表MF谷口博之(34)。妻でタレントの松木里菜が14日に自身のブログ(https://ameblo.jp/matsuki-rina/)を更新し、夫の怪我との闘い、引退について綴った。

 横浜FMユース出身の谷口は2004年に川崎Fへ入団。その後、横浜FM、柏を経て2014年から鳥栖でプレーしていた。2006年にはJリーグベストイレブンとナビスコ杯Jリーグベストイレブンを受賞。2008年にU-23日本代表として北京五輪に参加し、2009年と2012年にはA代表も経験した。今季はJ1リーグ戦1試合に出場。ルヴァン杯では1試合で1得点を記録した。

「引退。」というタイトルでブログを更新した松木は「いつかこの時が来ることは知っていたし出会った頃から引退後の話をしていたので覚悟していましたが、終わりに向かう状況は想像とは全然違うものでした」と、夫・谷口のサッカー人生に触れた。

 膝の手術を4度も受けるなど怪我との闘いが続いた谷口は、捻挫などで「痛い」と口にすることはなかったが、この2年はリハビリ後、練習後に何度か口にしていたという。

「私の『痛い』とは次元の違う 痛み。術後何ヶ月も腫れる膝を見るたびにかわいそうで 私の膝の軟骨を移植出来ないのかと何度か言ってみましたが、そんなことできず…。膝の傷や軟骨にいいと言われる食事をなるべく作る事しかできなくて私ももどかしい日々でした」

 そして最後の手術でも改善されず、ついに夫から「今シーズンで引退しようと思う」と告げられた。松木は「最初は、もう少し待ったら?これから良くなるかもよ!?」と言葉をかけたようだが、「痛いんだよね。100%の力が出せないのに選手ではいられないから」と膝をさすりながら話した夫に、それ以上かける言葉が見つからなかった。

「毎日痛かったのに毎日痛いとは言わないし、家では変わらず私たちを笑わせてくれていつも通りで。。暗い顔も見せないようにしてくれていて。本当は私が思うよりもずっとずっと痛くてそれをこの2年半グチグチ言わずグッと我慢していたんだなと今更ながら感じました。どんなに頑張ってもなかなか思うように回復せず。チームのために何もできてない…申し訳ない…今の自分に何ができるか…と事あるごとに口にしていたからずっと悩んでいたんだろうな、、」

 夫を労っていた松木。「必死にサッカーのために過ごした毎日が終わると思うと1試合1試合終わるたび悔しさと寂しさが混じり涙が出てしまいました。でも彼は引退を決めた直後からもう上を向き次のステージのことを考えている。ほんとに強いです」と綴り、「ステージは変わりますが、今は新しい生活に家族でワクワクしています!これからも変わらず家族で頑張っていきますのでどうぞ宜しくお願い致します」と家族5人の写真を添えた。

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低調チェルシー、ランパードが苦言「サポーターが盛り上がらないのも当然だ」

フランク・ランパード監督が選手たちへ苦言
 チェルシーを率いるフランク・ランパード監督は、選手たちに「安全な策を取らないで欲しい」と求めた。クラブ公式サイトが伝えた。

 14日、チェルシーはプレミアリーグ第17節でボーンマスをホームに迎え、0-1で敗れた。ボールの主導権を握り、18本のシュートを浴びせたが、GKアーロン・ラムズデールの好セーブもあって得点を挙げられずにいると、後半39分にMFダン・ゴスリングに決勝点を決められ、プレミアで2連敗を喫した。

 これでチェルシーは直近の公式戦7試合で2勝1分4敗。「残念だよ」と話すランパード監督は「もっと焦りが必要だ。ボールを運ぶのであればもっと左右に素早く動かすべきで、相手のラインを狙うのであれば、しっかり狙っていく必要がある。攻撃陣はもっと相手に挑んで、安全な策を取らないで欲しい。この試合はとにかくセーフティに動きすぎた」とパフォーマンスに不満を漏らした。

「ホームのサポーターの前で、十分な結果が残せていないのは明白だ。決定機は決めきれず、だらしない失点ばかりだ。サポーターが盛り上がらないのも当然だよ。そんなチームを目指しているわけじゃない」

「自分はチェルシーの人間で、それはみんな理解していると思う。だからこそファンが求めていないものに対しては、最初に発言できる存在でありたい。応援しがいのあるチームであるべきだ。選手には責任感を持ってほしい。サポーターを楽しませること。ボールを持ったら相手を崩して前に出るべきなんだ」

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[MOM670]関西学院大MF藤井敦仁(3年)_試合直前に貰った誕生日プレゼントを履いて2ゴール

MF藤井敦仁が2ゴールを決めた
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.14 大学選手権2回戦 関西学院大4-2東海学園大 浦安]

 いずれもセットプレーのこぼれ球を押し込んでの得点だった。まずは前半5分、CKのクリアボールがゴール前でこぼれると、MF藤井敦仁(3年=広島皆実高)が右足で押し込む。さらに3-2と互いに点を取り合って迎えた後半35分、再びゴール前でCKのこぼれ球に反応。今度はヘディングで押し込んでダメ押し点を奪った。

 12月11日に21歳の誕生日を迎えた藤井に試合前、応援席にいた仲のいい同級生からあるものが届けられた。中身はスパイク。サプライズプレゼントだった。誕生日には同級生でプレゼントを贈り合うことが多いというが、スパイクを貰ったのは初めてだった。

 嬉しさもあって藤井はその日の試合ですぐに着用することを決めた。アップを終えていたこともあり、ぶっつけで試合で履くことになったが、これまでも履いてきたアシックス製のスパイク『DSライト アクロス』の最新カラーだったこともあり、すんなりと試合に入れたようだ。

 何より大学に入っての公式戦では初のマルチゴールという結果が問題がなかったことを示している。さすがに試し履きなしで試合に臨むのは初めてだったが、「新しいスパイクを履いたらいつも点が取れている。そういう意味ではジンクスがありました」と照れ笑いで明かした。

 高校時代はFWで大学進学後も1年生から試合に出場。しかし「間で受けたりとか、ボールをさばくという面ではチームがいい方向に行くと思った」と今季より自らの意思でボランチに挑戦している。

 コンビを組むMF山本悠樹(4年=草津東高)の攻撃力を生かしたいと考えることから、「自分が点を取りたいという欲もあるけど、まずは守備をと考えながらやるようにしている」とも話す。また守備面について得意だと思ったことはないというが、「昔から考えながらプレーしてきたことが、今に生きている」と胸を張る。

 今季関西リーグでは8試合に出場したのみだった藤井だが、直前の練習試合で得点するなど、結果を残したことでチャンスを掴んだ。運も併せ持つ藤井について、高橋宏次郎ヘッドコーチが「日ごろの努力が実った結果ではないでしょうか」と評価。真面目なハードワーカーが、関学大の新たな欠かせない戦力になろうとしている。

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(取材・文 児玉幸洋)

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神戸のお好み焼き屋「あかぎ」へ…IPU・環太平洋大FW赤木直人は悔いなきラスト弾でサッカーに区切り

IPU・環太平洋大FW赤木直人(4年)がPK弾で一矢報いた
[12.14 インカレ2回戦 IPU・環太平洋大1-2大阪体育大 AGF]

 1回戦で取材に答えたIPU・環太平洋大FW赤木直人(4年=飛龍高)は卒業後の進路について、祖母が営むお好み焼き屋と語った。2回戦会場では、その特徴的な坊主頭に向けて、対戦相手のサッカー部員からも「あ、お好み焼き屋!」と声を掛けられていた。赤木は2回戦で敗れたものの、自身はPKで一矢報いてみせ、「悔いはない」と満面の笑みを浮かべた。

 繊細さが光るプレーは環太平洋大を牽引した。この試合では序盤は最前線に位置取りながら、中盤に下りながら攻撃の組み立ても行った。しかしそれでも関西王者大阪体育大の堅守に苦戦。「自分が起点になってボールを触る回数を増やしたけど、中盤で潰され出した。なので裏を意識し始めた」。前半途中からはさらに左サイドの裏を狙い、より積極的にチャンスメークを行っていった。

 後半36分にはPA右角の外あたりからFKのチャンス。レフティーの赤木は左足を振り切るもゴールには結実せず。一方で、大体大のエースFW林大地(4年=履正社高/鳥栖内定)から2失点を浴び、苦しい展開が続いた。

 するとようやくやってきた絶好のチャンス。後半40分、DF林龍正(3年=希望が丘高)の折り返しにPA内の赤木が突進し、ファウルを誘発。「来てるのがわかっていたので、本当はシュートを打ちたかったんですけど、引っかかって結果オーライです」。待望の得点チャンス。まだ時間は残されており、1点追いつけば試合はわからない。「それまでセットプレーで3本くらい蹴って全部ショボいボールだったので」と緊張の色は隠せなかったというが、左足を振り抜きしっかりと1点を取り返した。

 終盤に1点を返し、1-2と盛り上がる展開に息を吹き返す環太平洋大。しかし猛攻もむなしく、大体大の堅守をもう一度破ることはできなかった。試合終了後に応援スタンドに整列しに行く選手たち。涙を流すものもいる中、赤木は清々しい笑顔となっていた。

 1回戦、2回戦と連続ゴールを挙げ、最後の舞台で2得点。「楽しくできた」と大会を振り返り、「悔いはない。やり切ったという思いがあるし、自分の中ではいい思い出」と語る。改めて将来について聞くと「就職もプロも考えていない」とお好み焼き屋の名前を教えてくれた。「兵庫県神戸市にあります。地元がそっちなので。ひらがなで『あかぎ』です。ぜひ来てください!」。大阪、広島としのぎを削る粉もん文化の本場・兵庫で、今度はその腕を振るっていく。

(取材・文 石川祐介)
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「こんな僕を育ててくれて…」水戸、26歳2選手との契約満了を発表

水戸、宮本拓弥らの契約満了を発表
 水戸ホーリーホックは15日、契約満了に伴い、FW齋藤恵太(26)とFW宮本拓弥(26)との契約を更新しないことを発表した。

 2017年7月に水戸に加入した齋藤は、今年7月からAC長野パルセイロに期限付き移籍。今季はJ2で1試合、J3で17試合1得点を記録した。2016年に早稲田大から加入した宮本は、今季J2で1試合の出場にとどまった。

 クラブ公式サイトを通じて両選手がコメントを発表。齋藤は「2年間こんな僕を育ててくれてありがとうございます!水戸は今シーズンもう少しでJ1に届く成績でした。そこに貢献できなかった事はとても悔しく思います。ですがアツマーレで練習ができ、チームで取り組んでいるメイクバリュープロジェクトなど、自分の人生で充実した時間を体験する事ができ自分の財産にする事ができました。来年はJ1に上がれるように頑張って下さい!応援していただいた方々、ありがとうございました」と挨拶した。

 また、宮本は「水戸ホーリーホックというクラブでプロサッカー選手としてキャリアをスタート出来た事に感謝しています。このクラブで培ったものを糧に、今後のサッカー人生を送って行きたいと思います!4年間本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

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[MOM669]立正大MF梅村豪(3年)_有言実行の劇的決勝弾

MF梅村豪が後半アディショナルタイムに劇的な決勝弾を決めた
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.14 大学選手権2回戦 新潟医療福祉大0-1立正大 浦安]

 立正大は後半アディショナルタイム3分、セットプレーの流れからDF中塩大貴(4年=浦和ユース/甲府内定)のクロスをフリーのMF梅村豪(3年=清水ユース)が頭で合わせる。「いつもはセカンドボールを狙うのですが、ボールが来るなと思ったので、あそこにいました」。値千金弾は、過密日程の中で90分で勝利するという意味でも価値の高いゴールになった。

 得点を決められる予感があったのだという。試合前にチームメイトに「最後、0-0だったら自分が決めるから」と話していたという。

 その自信は「渡邊拓海コーチ」がいたから。試合会場に姿を現すのは不定期だというが、渡邊コーチがいるときは毎回、試合前に声をかけてくれて、モチベ―ジョンを上げてくれるのだという。「渡邊コーチがいるときは本当に調子がいい。今日はいたので、決められるなと思っていたんです」と有言実行できたことを心から喜ぶ。

 関東1部初挑戦だった今季、立正大は当初、「インカレ出場」を目標としていたが、総理大臣杯予選のアミノバイタル杯で準優勝。総理大臣杯で初の全国大会を経験すると、リーグ戦は3位という好成績でインカレ出場権を手にした。

 一戦一戦積み重ねた自信が、今の立正大を支えている。「上位に、出来たら優勝を目指したい。連戦になりますが、誰が出ても同じように出来ることがチームの強みとしてあるので大丈夫です」。次の難敵・関西学院大戦にも堂々と立ち向かう。

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(取材・文 児玉幸洋)

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後半AT3分の決勝弾を直前途中出場の主将DFが演出!初出場立正大が新興校・新潟医福大の挑戦退ける

立正大がAT決勝弾で勝利した
[12.14 大学選手権2回戦 新潟医療福祉大0-1立正大 浦安]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会の2回戦が14日に行われ、立正大(関東3)が新潟医療福祉大(北信越1)を1-0で退け、初戦を突破した。16日の準々決勝では関西学院大(関西2)と対戦する。

 どちらに転んでもおかしくない、緊迫した試合展開になった。ベンチスタートになっていた主将DF中塩大貴(4年=浦和ユース/甲府内定)もこれまでにないほどの緊張感を感じていたという。終盤になってもスコアは動かない。早くピッチに立ちたい思いはあったが、チームメイトを信じて、勝利の瞬間を待った。

 しかし出番は突然やってきた。延長突入も見えていた後半アディショナルタイム2分、自軍ゴール前でDF今村晃(4年=市立船橋高)が足を押さえて倒れ込む。つってしまったために、プレー続行が困難となった。そこで中塩が指名された。

「延長にはしたくない」

 勝ち上がれば次戦は中1日。出来るだけ疲労を残さないためにも、何とか90分でゲームを終わらせたかった。「自分が勝負を決めよう」。強い思いを持ってピッチに入った中塩にいきなりチャンスがやってくる。後半アディショナルタイム2分、セットプレーのこぼれ球を拾った中塩が左サイドからクロスを上げる。これがファーサイドにいたMF梅村豪(3年=清水ユース)の頭にピタリ。これがインカレ初出場初勝利を決める決勝弾になった。

 チームの主将で卒業後はJリーグクラブへの入団が内定。欠かせない中心選手であることは明らかだが、今季終盤はベンチ入りから外れることもあった。これはチームに負けが込んでいたこともあり、杉田守監督の決断したことだった。

 中塩自身へのもう一段階の成長を期待してのことでもあり、本人も十分に自覚する。「この時期までサッカーが出来ているのはみんなに感謝です。最後なのでもちろん試合には出たいと思うけど、チームが勝つことが第一。今日はいい形で結果にて良かったかな思います」。

 一方の新潟医福大は、関東代表を苦しめながらも、今年も勝利にはあと一歩届かなかった。初戦の0-3からの逆転勝ちで勢いを持って2回戦を迎えていたこともあり、立正大と互角以上の戦いぶりを繰り広げるが、最後の決定力の部分で差が出てしまった。

 元桐光学園監督で就任6年目の佐熊裕和監督は「意図した攻撃やハードワークからの守備は出せたかなと思いますが、延長も含めて1点差勝負になると思っていたところで集中が少し切れてしまった」と唇を噛む。

 昨年も2回戦で優勝した法政大に2-3で惜敗し、悔しい思いを持って1年間を戦ってきたというが、今年も「ベスト8以上」という目標を叶えることは出来なかっった。

 ただ「今日のゲームも悲観することはない」とも話す。この日のスタメンに5人の1年生が並んだように、来年以降も楽しみなチーム。「北信越でも十分に通用するんだという発信をしたい。悔しさを一年間持って、またトレーニングを積んでいきたい」とリベンジを誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)

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琉球、GK2人と契約更新「日々成長していきます!」

GK2人と契約更新
 FC琉球は15日、GK猪瀬康介(18)とGK積田景介(26)との契約更新を発表した。

 今季、流通経済大柏高から加入した猪瀬はリーグ戦1試合の出場にとどまったが、プロ1年目でJリーグデビュー。クラブを通じて「2020年シーズンもFC琉球の一員としてJ1昇格に向けて、ファンの皆様と共に日々成長していきます!応援よろしくお願いします!」とコメントしている。

 駒澤大を経て、2016年に加入した積田は「2020シーズンもFC琉球でプレーすることになりました。来年はより一層厳しいシーズンになると思います。その中でもサポーターの皆さん、スポンサーの方々そして沖縄県全体で厳しいシーズンを一緒に乗り越えて行きましょう。そして最後は笑顔でシーズンを終えられるよう自分自身も努力していきます。来年もよろしくお願いします」と語っている。

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[MOM668]中央大FW加藤陸次樹(4年)_プロ内定者が集う舞台で2発、「ここで負けていたら上には行けない」

中央大FW加藤陸次樹(4年)
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[12.14 インカレ2回戦 中央大2-1仙台大 AGF]

 中央大仙台大の白熱の一戦は中大FW加藤陸次樹(4年=広島ユース/金沢内定)の2得点で決着がついた。加藤は前半30分に先制点を挙げるが、後半25分に追いつかれる。しかし同37分に再びゴールを決め、勝利を手繰り寄せた。

 前半はペースを握った中大だが、加藤自体の決定機は多くはなかった。しかしその瞬間が来たら絶対に逃さない。前半30分、MF中村亮太朗(4年=新潟明訓高/甲府内定)の起点からMF宮城和也(4年=興國高)が右サイドからクロスを上げ、ファーサイドのFW本間椋(3年=昌平高)が折り返す。「もちろん準備はしていました」と口にするものの、ゴールに押し込んだのは利き足ではない左足。「違和感はあったんですけど、いいところに当たったので良かったです」と決め切る力を発揮した。

 後半に入ると、一転して仙台大のペースに。徐々に惜しい場面が増えてきて会場は同点ゴールを期待し始める。そして後半25分に仙台大が待望の同点弾。大きなどよめきとともに、勢いは仙台大に傾き始めた。

 中大は後半34分にDF三ッ田啓希(4年=西武文理高/松本内定)を投入し、守備陣形を5バックにするなど仙台大対策を取って反撃を狙う。仙台大の左MF松尾佑介(4年=浦和ユース/横浜FC内定)、右MF嵯峨理久(3年=青森山田高)、FW岩渕弘人(4年=遠野高/いわきFC内定)といった攻撃陣に加え、CBの本吉佑多(4年=仙台ユース)もパワープレーに参加するが、中大は冷静に対処していった。

 あとは得点のみ。そしてそれに応えたのは中大のエースだった。後半37分、MF大久保智明(3年=東京Vユース/浦和内定)が左サイドからシュート性のキックを放つと、PA内のファーサイドに詰めた加藤がしっかりと足で捉える。あまりの展開の速さに一瞬静まり返る会場。そして主審の笛とともにゴールがわかり、歓声が上がった。

「あれは本当に今までの嗅覚みたいなものがあって、そこに来るという予測で走り込んだ」と決勝点を振り返る。そして守り切った中大が7年ぶりのインカレで白星を飾った。

 ヒリヒリする展開に「自分の2得点で初戦を勝ち上がれたのは、自分としてもチームとしても良かった」と手応えを掴む。実力者たちが“プロ内定”という看板を背負って戦う、シーズン最後の舞台インカレ。この試合では横浜FCで大活躍を見せた松尾とピッチで戦い、また次戦の大阪体育大には鳥栖への加入が内定しているFW林大地(4年=履正社高)や加藤と同じく金沢に加入するMF西田恵(4年=関大北陽高)がいる。プロ内定者たちが集う集大成の場ということについて、加藤は「(意識は)ありますね」と口にした。

「同世代なのでここで負けていたら上には行けない。誰よりも活躍しなくちゃいけない。自分たちの代は東京五輪世代なので、活躍して五輪を目指すっていう選手も多い。まずはその中で一番を目指すのが大事だと思います」

 先日の記者会見ではインカレの舞台で双子の兄である法政大DF加藤威吹樹(4年=広島ユース)との対戦についても語った。法大も2回戦を勝利しており、互いに次戦を勝ち抜けば、準決勝で大学最後の双子対決が実現する。「会見でも準決勝まで行きたいって目標を言ったので、この初戦で負けてしまってハイ終わりってなるのも悔しいという思いもあった。得点は気持ちで押し込んだようなものです」。卒業後にはJリーガーとしての人生がスタートし、選手生活は続いていく。しかし、この最後の舞台に懸ける思いは人一倍強い。

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(取材・文 石川祐介)

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南野拓実のリバプール移籍報道に伊紙注目「クロップを魅了」「伝説的3トップの有効なオプション」

リバプールへの移籍が噂されている南野拓実
 ザルツブルクに所属する日本代表MF南野拓実(24)のリバプール移籍報道にイタリア紙『トゥット・スポルト』も注目している。

 南野は10月2日にアンフィールドで行われたUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)グループリーグ第2節で、王者リバプール相手に鮮やかなボレーシュートを叩き込むだけでなくアシストも記録すると、10日にホームで行われたグループリーグ第6節でも積極的にボールを呼び込んで攻撃の起点になり、リバプールの脅威となった。

 報道によれば、南野のプレーに感銘を受けたリバプール選手たちがユルゲン・クロップ監督と上層部に獲得を進言。獲得に向けて交渉中であることが明らかとなり、違約金725万ポンド(約10億5640万円)を支払うことでクラブ間合意に達したと報じられている。

 この南野の移籍に『トゥット・スポルト』も注目。イギリス紙で一斉に報じられたことを伝え、南野について「2015年にわずか80万ユーロ(約9730万円)でセレッソ大阪からザルツブルクに到着した南野は、今シーズンの開幕から9ゴール11アシストという驚異的な数字を記録。チャンピオンズリーグではナポリも同じグループにいたが、(リバプール監督の)クロップは2回の対戦で南野のスキルに魅了された」と紹介した。

 さらに同紙は「右ウイングだが、必要に応じて左ウイング、時には中央のストライカーもこなす」とユーティリティー性の高さを強調。「サラー、フィルミーノ、マネで構成されるレッズの伝説的なトリデンテの有効な代替オプションになる」と、日本代表MFのリバプール移籍に太鼓判を押した。

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[MOM667]大阪体育大FW林大地(4年)_鳥栖内定FWが2得点、大学で培った「競り」の技

大阪体育大FW林大地(4年)
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]

[12.14 インカレ2回戦 IPU・環太平洋大1-2大阪体育大 AGF]

 大阪体育大のエースFW林大地(4年=履正社高/鳥栖内定)は2得点。初戦ながらもしっかりと結果を示し、チームの勝利に貢献してみせた。

 最前線に張る林は前半20分に均衡を破る。PA右外のMF西田恵(4年=関大北陽高/金沢内定)からパスを受けると、相手DFを体で背負いながら一瞬でターン。PA右から渾身の右足シュートを放ち、ゴール左サイドネットに突き刺した。

 先制した大体大だが、その後は膠着状態に。西田を始め、チャンスをつくるが「そこから外しすぎた」(林)と決め切れない場面も目立つ。すると後半36分に待望の追加点。FWアフラギ・マハディ(4年=清明学院高)のパスを受けた右サイドの西田から高めのクロス。「(直前の)1発目はしょぼいヘディングでしたので。また(西田)メグがボールを出してくれた」という絶好機を頭でしっかりと仕留めた。

 この試合での林のシュートは8本。「満足はしていないです。記事や速報を見た人は『2点決めてる』って思うんですけど、サッカーしている人が見たらもっと決められたって言われると思います」。初戦での固さがあったとはいえ、数字よりも自身の内容には不満を覚えている。

 2得点という結果を残した林だが、ボールを収めるシーンでも会場にどよめきを起こした。先制時もPA右で相手DFを背負いながらパスを収め、華麗にターンを決めた。「相手を背中で感じてターンするのが得意なので。自分の背中に入れてターンして抜こうと思っていたので、思い通りにはできた」と手応えを口にする。

 大体大はGK泉森涼太(2年=鹿児島城西高)やMF小塚祐基(3年=帝京長岡高)からのロングパスが多く、それは最前線の林をターゲットにしたものが半分を占めた。前半42分には泉森からのロングフィードを中盤で待ち構えた林。すると背後から環太平洋大の180cmMF森園貴仁(4年=筑紫台高)が迫るが、178cmの林はいったん背中で森園の勢いを相殺しながら、ボールを優しく胸トラップ。まったく影響なく次のプレーに移っていった。

 要所で目立ったボールを収めるプレー。林は大体大特有の練習法「競り」を語る。「1年生のときに坂本先生(元総監督)にしっかり教わって、元太さん(松尾現監督)に代わってからも相手と接触しながらボールを失わない練習はしていました。少しできるようになってから、色んな人に体強くなった、収まるようになったって言われるようになって。ボールなしでも体だけぶつけたり。ボールをつけてやったり。武術とかそんな感じのイメージでやれって言われています。それで色んなプレーの範囲が広がりました」。

 来季からは鳥栖に加入するが、特別指定選手としてすでにJ1第22節・C大阪戦(○2-1)でデビュー済み。その時間はたった16分。しかしFWフェルナンド・トーレスに代わって出場すると、0-1で迎えた後半43分、CKから頭で合わせてゴールに叩き込んだ。試合はその後FW豊田陽平がゴールを挙げ、勝利している。「大卒は即戦力なんで。遠慮する気もないし、うるさいくらいパス出せって言うようにしています。そういうがむしゃらな奴こそ認めてくれる」。意識はすでにJリーガーになっている。

 思いは再び大学最後の舞台インカレへ。「決めるのが僕の責任。味方が持ってきてくれたことに対して決め切る責任感をもっと持っていかないとダメだなと思います。最後は自分がしっかり決めて、次も勝ちたいです」と強く語る。勝ち上がりたい理由のひとつにはE-1選手権に参加中の日本代表MF田中駿汰(4年=履正社高/札幌内定)の存在。大体大が準決勝まで勝ち残れば、田中はインカレ出場の望みが見えてくる。「駿汰が帰ってくる舞台を自分たちで作って、ひとつずつ勝てればなと思います」。仲間とともに最高のラストを飾るため、関西王者のストライカーが全国の舞台で牙を剥く。

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(取材・文 石川祐介)

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[MOM666]筑波大DF山川哲史(4年)_予感?予言?リーグ戦4年間無得点DFが1試合2発

DF山川哲史が2ゴールの大活躍
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.14 インカレ2回戦 びわこ大1-2(延長)筑波大 味の素フィールド西が丘]

「そんなことあるのか?」と思うことが起こるのも全国大会のような大舞台ならではかもしれない。インカレ1回戦のびわこ成蹊スポーツ大戦で、筑波大のDF山川哲史(4年=神戸U-18/神戸内定)はそんな体験をすることとなった。

 初戦を前にしたミーティングで小井土正亮監督はこんな話をしていたと言う。

「こういう大会ではチームプレーも大事だけれど、あとで『◯◯の大会だった』と言われるくらいに活躍する個人が出てくることが求められる」

 そういう話の中で「目が合ったからだと思う」という山川に向かって指揮官は「山川が点を取って『山川の大会』になる可能性だってあるんだ」と語りかけていた。そうは言いつつも、二人とも別に何か確信や予感があったわけではなかった。

 だが、蓋を開けてみれば、「山川の大会」になるかはまだ分からないものの、「山川の試合」になったのは間違いない。大型DFであり、ヘディングの強さはあるものの、ここまでリーグ戦は「4年間無得点」(山川)だった男が、後半27分にFKから豪快に頭で合わせて先制点を奪い取る。

 後半終了間際に追い付かれて「ああ、こりゃヒーローないな」と本人が思ったのもつかの間だった。延長前半12分、極めつきの一発が生まれる。FKの折り返しを右足で豪快なダイレクトボレー。弾丸のような弾道がびわこ大のゴールネットを揺らす、スーパーショットだった。

 チームメイトもビックリしたという得点だが、当の本人も「足で点を取ったのは中学生以来」という驚愕のゴール。ちなみに1試合2得点は「たぶんFWだった小学生以来」というから、分からない。もちろん、ラッキーなどではなく、点が取れていなくても常にゴールへの意識を欠かさなかったことの賜物であることは言うまでもない。

 一方、本職の守備については、「裏を取られることがかなり多くて、意思疎通のところがうまくいっていなかった」と反省しきり。ただ、「たとえ崩されても最後は体を張って守る」モットーを体現し、最後まで体を張り続けて勝ち切ってみせた。

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(取材・文 川端暁彦)

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日本人対決祭りのベルギー…森岡アシストのシャルルロワ、伊東ゴール起点のゲンクが大勝! シュミットは屈辱5失点

MF森岡亮太が追加点をアシスト
 ベルギー・リーグ第19節2日目が14日に各地で開催された。

 FW豊川雄太の所属する12位オイペンは敵地でMF三好康児所属の4位アントワープと対戦し、0-1で完封負け。ベンチスタートの豊川はビハインドの後半43分に投入され、3試合ぶりに出場。三好は負傷により、3戦連続のメンバー外だった。

 GKシュミット・ダニエル、FW鈴木優磨、FW伊藤達哉の所属する10位シントトロイデンはアウェーで6位ズルテ・ワレヘムと対決。18試合連続で先発フル出場したシュミットが好セーブを見せる場面もあったが、1-5の大敗で2連敗を喫した。8試合連続スタメンの鈴木は後半37分までプレー。伊藤はベンチ外で7戦連続の欠場となった。

 MF森岡亮太の所属する5位シャルルロワはDF植田直通所属の16位セルクル・ブルージュをホームに迎え、3-0の完封勝利。森岡は18試合連続スタメンで90分間プレーし、植田も10試合連続で先発フル出場した。森岡は1-0の後半6分、植田がカバーに入ったエリアにワンタッチでスルーパスを送り、FWアリ・ゴリザデの追加点をアシスト。その後、さらに1点を加えたシャルルロワが2試合ぶりに白星をつかみ、最下位のセルクル・ブルージュは3連敗を喫した。

 FW伊東純也が在籍する8位ゲンクは、ホームでMF小林祐希を擁する15位ベフェレンと激突。4試合連続で先発起用された伊東は前半10分、3人のDFを引きつけるドリブルからFWテオ・ボンゴンダの先制ゴールの起点になると、1点リードの同26分には絶妙なスルーでFWエベレ・ポール・オヌアチュの追加点にも絡んだ。一方、2戦連続スタメンの小林は0-3の後半11分までプレー。日本人所属クラブ対決はゲンクが4-1で制し、2連勝を飾った。ベフェレンは3連敗となっている。

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神戸内定DF山川が2発!筑波大がびわこ大との延長死闘を制し明治大との決戦へ

筑波大が延長戦を制した
[12.14 インカレ2回戦 びわこ大1-2(延長)筑波大 味の素フィールド西が丘]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)は11日、2回戦を各地で行い、筑波大(関東6)はびわこ成蹊スポーツ大(関西3)と対戦。一進一退の熱い攻防戦となったが、DF山川哲史(4年=神戸U-18/神戸内定)が殊勲の2得点を決めた筑波大が延長線の末に2-1と勝利。初戦となった2回戦を突破した筑波大は、16日の準々決勝で同じ関東の明治大と対戦する。

 関東と関西を代表する強豪同士による2回戦屈指の好カードは、期待に違わぬ激闘となった。試合後、筑波大・小井土正亮監督が「びわこ大さんの持っているモノをすべてぶつけてきて、本当に互角の試合だった」と疲れ切った表情で語っていたのも無理はない。それほどタフな試合だった。

「関東にもパワフルなチームはあるけれど、びわこ大さんは上手い選手も多い。やりづらさはあった」と筑波大DF角田涼太朗(3年=前橋育英高)が語ったように、球際での力強さを含めた圧力に加え、ボールを奪えばブラウブリッツ秋田内定FW井上直輝(4年=立正大淞南高)ら技量のある選手たちがアグレッシブに仕掛けてくるびわこ大に対し、筑波大DF陣も苦戦を強いられる。ボールを保持する時間は筑波大のほうが長かったものの、必ずしも優勢とは言い切れない。そうした流れで試合は進んでいった。

 こうした均衡したゲームが動くのは往々にしてセットプレーからで、この試合も例に漏れなかった。後半27分、キックの名手であるMF山原怜音(2年=JFAアカデミー福島)のFKに大型DF山川が頭で合わせる形で筑波大が先制点を奪い取る。だが、折れることなく粘るびわこ大も後半44分、右サイドをドリブルで破った井上のクロスから途中出場のMF千川原慎(4年=立正大淞南高)がニアで合わせてゴール。土壇場で同点に追い付いた。

 そしてどちらにもチャンスはあり、「そこを決めるか決めないか」(びわこ大・望月聡監督)となっていた試合は延長戦で決着を迎える。延長前半12分、山原のFKからDF森侑里(1年=大宮U-18)が頭で折り返すと、最後は山川が豪快なダイレクトボレーで突き刺し、これが決勝点となった。

 この試合が白熱し、引き締まった要因としては両GKのレベルの高さも挙げられる。アルビレックス新潟内定の筑波大GK阿部航斗(4年=新潟U-18)とガイナーレ鳥取内定のGK糸原紘史郎(4年=広島ユース)は要所で好守を披露して盛り上げた。特に筑波大GK阿部の存在は出色で、後期リーグ戦でまったく試合に出られず、この試合についても「自分の中でもどんな感じになるのか分からなかった」という状態だったとは思えないほどだった。

 圧巻は、勝ち越し直後の延長前半13分に迎えた大ピンチ。井上のドリブルからのスルーパスに千川原が飛び出し、GKと1対1に。「試合に出られなくなる前の自分だったら止まって反応しようとしていたと思う」と言うが、ここでは「前へ前へ、少しでも相手が嫌がるポジションを取ることを意識した」という位置取りから値千金のビッグセーブ。結果的にこの数分間の「決めるか止めるか」で試合の明暗は分かれることとなった。

(取材・文 川端暁彦)


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スペイン紙も絶賛!4戦ぶり先発の香川真司、絶妙トラップから初アシスト

香川真司が今季初アシスト
 サラゴサに所属するMF香川真司が今季初アシストで勝利に貢献した。

 14日、サラゴサはセグンダ・ディビシオン第20節でラシンと対戦。4試合ぶりのスタメン出場となった香川は、前半19分に絶妙な動き出しで自陣からのロングパスを呼び込み、PA内で足もとにおさめて後方に落とす。これをFWルイス・スアレスが右足ゴール右隅に決め、香川が先制点をアシストした。

 香川は後半22分まで出場。チームは後半アディショナルタイム4分にMFハビエル・ロスが追加点を挙げ、2-0で完封勝ち。2連勝で4試合負けなし(3勝1分)とした。

 なお、スペイン『マルカ』は先制点のシーンについて「ワールドクラスのサッカー選手を連れてくると、こういうことが起こる。日本人からルイス・スアレスへの絶妙なコントロールと素晴らしいアシストでサラゴサに先制点をもらたした」と高く評価。香川に2つ星をつけた(最高3つ星)。

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[MOM665]明治大FW狩土名禅(3年)_「亮さんが戻って来るまで『繋ぐ』」

FW狩土名禅が2ゴールを決めた
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.14 インカレ2回戦 中京大0-3 明治大 味フィ西]

 大事なインカレ初戦を前に明治大に激震が走ったのは試合前日の練習においてだった。エースであり、主将でもあるFW佐藤亮(4年=FC東京U-18)がトレーニング中に負傷してしまったのだ。「空気が止まったような感じ」(栗田大輔監督)になってしまったのも無理はなかった。

 その後、診断の結果が出て、決勝には間に合うということが判明。部員の気持ちは一つになった。大事な初戦の先発に指名されたFW狩土名禅(3年=桐生一高)が考えていたのも、「自分の仕事は亮さんが戻って来るまで『繋ぐ』ことだと思っていたし、その責任を感じていた」という心意気で試合に入った。

 狩土名も負傷で出たくても出られない選手の気持ちは分かっている。何しろ今季は負傷に泣かされてリーグ戦わずか4試合の出場にとどまっているからだ。当初2か月半の離脱と言われていたが、復帰直後に再び負傷するという悪循環に陥り、「結局、7か月もできなかった」という結果に。10月にピッチへ戻り、大事なゴールも一つ決めているとはいえ、「今年は何もできていない」という感覚だったのは無理もない。

 負傷離脱していた期間は「感情が凄い下まで落ちた」時期もあったというが、「お父さんが本気で話してくれて助けられた」と振り返る。父・マリオさんから言われたのは「ずっと活躍し続ける選手よりも、負傷から復帰して活躍する選手のほうが観ている人の心に来るんだ」ということ。その言葉を信じ、復帰に向けてのトレーニングに打ち込み直してきた。

 結果として「自分でもビックリするくらい成長できた」と振り返る。フィジカル面の改善に取り組んだ成果も出たが、それ以上に「ゴールを取りたくて、それだけだった」というメンタル面にも変化が出た。いまは「ゴールだけでなくチームのために全部できてこそFWだと思う」と考える。そして「この1年間ずっと戦ってきた4年生のために」という気持ちにも自然となったと言う。

 先発起用された中京大との初戦では二つのゴールをマークして快勝に貢献したが、「こんなので浮かれちゃダメ」と戒めるのも忘れない。あくまで考えているのは「亮さんに『繋ぐ』こと」。明治大FW狩土名禅は「ずっと結果を残してきたああいう人が報われないのは悔しい」から、全国決勝の舞台を尊敬する先輩に用意することのみを考えている。

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(取材・文 川端暁彦)

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明治大3冠へ好発進!“隙のない強さ”で鬼門のインカレ初戦突破

明治大が“鬼門”の初戦を突破した
[12.14 インカレ2回戦 中京大0-3 明治大 味フィ西]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)は11日、2回戦を各地で行い、明治大(関東1)は中京大(東海3)と対戦。盤石の試合運びを見せた明大は、FW狩土名禅(3年=桐生一高)の2得点などで3-0と大事なトーナメントの初戦で快勝を飾った。2回戦を突破した明大は、16日の準々決勝で筑波大と対戦する。

 今季の関東大学サッカーリーグを圧倒的な強さで制した明大だが、だからインカレも問題ないかと言えば、そうと言えないことは過去の例からも明らかだ。栗田大輔監督が「関東を戦い抜くとすごく疲れてしまい、インカレにマインドが向いていかないところがあった」と振り返るように、リーグ戦の結果とカップ戦の結果が必ずしも比例しないのは大学サッカーに限った話ではなく、サッカーの常だ。それゆえに、慎重に引き締めてきた。

 DF佐藤瑶大(3年=駒澤大高)は「監督からも『いいときにこそ締めろ』という話をずっとされてきた。明治は昨年、一昨年と初戦で同じような負け方をしていたし、緩んだりすることはなかった」と言う。ある意味、部員の心に残っている『嫌な記憶』がリーグを圧倒的な強さで制してなお緩まない空気を作っていたのかもしれない。

 試合は「最初は事前に思っていたより相手の圧を感じて手こずった」とFC東京内定のMF安部柊斗(4年=FC東京U-18)が振り返ったとおり、まずは中京大が仕掛ける形で幕を開けた。開始早々に最終ライン裏へと抜け出したアビスパ福岡内定の注目FW東家聡樹(4年=福岡U-18)が決定的なシュートを浴びせる絶好機を作ったが、ここは愛媛FC内定のGK加藤大智(4年=名古屋U18)が阻止。これが中京大にとっては唯一のシュート機会となり、以降は明大がペースを奪い返していく流れとなる。

 この流れの中で大きな仕事をしたのは3年生FWコンビだった。26分、CKからの二次攻撃でペナルティーエリアの左奥でパスを受けたFW狩土名が左足の豪快なシュートを突き刺して先制点を奪うと、43分には鹿児島ユナイテッドFC内定のMF中村健人(4年=東福岡高)のクロスにFW佐藤凌我(3年=東福岡高)が頭で合わせて追加点を奪い取る。「高校から一緒にやっているので、『健人さんならここに入っていったら出してくれる』という信頼がある」という東福岡ホットラインが繋がってのゴールだった。さらに後半15分にも狩土名が追加点を奪った明大は、3-0と快勝。交代選手の質の高さも含め、隙のない強さを見せ付けた。

 もっとも、栗田監督はゴールポストに何度も嫌われて追加点を奪えなかった場面やPKを外した点、あるいは試合開始早々の大ピンチなどにフォーカスし、「一つのプレーで勝負が決まる。引き締め直さないといけない」と勝って兜の緒を締め直すことを忘れなかった。

(取材・文 川端暁彦)


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ガラタサライ、長友交代後の後半43分からの2失点で痛恨ドロー

長友が交代するまでは2点のリードがあったが…
[12.14 トルコ1部第15節 ガラタサライ2-2アンカラギュジュ]

 トルコ1部のガラタサライは14日、ホームでアンカラギュジュと対戦し、2-2で引き分けた。

 後半8分、同38分の得点、さらに相手に退場者が出ていたこともあり、ガラタサライの勝利は濃厚とみられていた。先発したDF長友佑都も同41分でお役御免。しかしまさかの結末を迎えることになる。

 まずは後半43分に献上したPKをFWイルハン・パルラクに決められて1点差とされると、同アディショナルタイム1分に中央に走り込んだDFステリオス・キツィウに同点弾を決められてしまった。

 痛恨ドローで今季6度目の引き分けとなったガラタサライ。6勝6分3敗の勝ち点24で6位と今季は不安定な戦いが続いている。

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バルサ、クラシコ前に連勝ストップ…スアレス1G1Aもソシエダとドロー決着

リオネル・メッシがスアレスの逆転ゴールをアシストしたが…
[12.14 リーガ第17節 ソシエダ2-2バルセロナ]

 バルセロナは14日、リーガ・エスパニョーラ第17節でソシエダの本拠地エスタディオ・アノエタに乗り込み、2-2で引き分けた。

 18日にカンプ・ノウでの今季初となる“クラシコ”を控えているバルセロナ。前半11分、ソシエダのCKからMFセルヒオ・ブスケツがDFディエゴ・ジョレンテのユニフォームを引っ張ってしまい、PKを献上。これをMFミケル・オヤルサバルに決められ、先制点を許した。

 それでもバルセロナは前半38分、自陣からFWルイス・スアレスがドリブルで運んでスルーパスを送り、FWアントワーヌ・グリエーズマンがPA中央からループシュート。同点に追いつくと、後半4分にはブスケツの浮き球スルーパスで抜け出したFWリオネル・メッシがPA中央で左へラストパスを出し、スアレスが流し込んで2-1とした。

 追加点が欲しいバルセロナだが、後半13分の右CKからのDFジェラール・ピケのヘディングシュートはMFイゴール・スベルディアがスーパークリア。突き放せないでいると、17分にGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが弾いたボールをFWアレクサンデル・イサクに押し込まれ、同点。そのまま2-2で勝ち点1を分け合った。

 これでバルセロナは連勝が『4』でストップ。レアル・マドリーとの伝統の一戦へ弾みの勝利とはならなかった。

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リバプールとフラメンゴの対戦相手が決定!シャビ率いるアルサッド敗退、アジア王者は準決勝へ

決勝点を挙げたアルヒラルFWバフェティンビ・ゴミス
 FIFAクラブワールドカップは14日、準々決勝の2試合が行われた。

 浦和レッズを下してアジア王者に輝いたアルヒラル(サウジアラビア)はアフリカ代表エスペランス(チュニジア)と激突。後半28分、MFアンドレ・カリージョの浮き球パスに反応したFWバフェティンビ・ゴミスが相手のスライディングを華麗にかわして右足シュートを沈め、先制点。40分にはMFモハメド・カンノがこの日2枚目のイエローカードで退場となったが、1-0で逃げ切った。

 北中米カリブ海代表モンテレイ(メキシコ)と開催国代表アルサッド(カタール)の一戦は、打ち合いとなった。元スペイン代表MFシャビ・エルナンデス率いるアルサッドが2点ビハインドの後半21分にFWバグダッド・ブネジャーが1点を返し、反撃の狼煙を挙げる。しかし、モンテレイは後半32分にFWカルロス・アルベルト・ロドリゲスが追加点を挙げ、3-2でリードを守り抜いた。

 この結果、準決勝でアルヒラルは17日に南米代表フラメンゴ(ブラジル)、モンテレイは18日に欧州代表リバプール(イングランド)と対戦。準々決勝敗退のエスペランスとアルサッドは17日に5位決定戦を行う。

【準々決勝】
(12月14日)
アルヒラル 1-0 エスペランス [ドーハ]
モンテレイ 3-2 アルサッド [ドーハ]

【5位決定戦】
(12月17日)
アルサッド 23:30 エスペランス [ドーハ]

【準決勝】
(12月17日)
フラメンゴ 26:30 アルヒラル [ドーハ]

(12月18日)
モンテレイ 26:30 リバプール [ドーハ]

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試合前日に涙も…桐蔭横浜大を一つにした主務の思い、指揮官も「こんな良いミーティングはない」

試合前日のミーティングを提案した桐蔭横浜大の主務を務める石井康輝(左端)
[12.14 インカレ2回戦 桐蔭横浜大1-0常葉大 柏の葉]

 選手一人ひとりが思いを伝えた。涙を流して心境を吐露する選手もいた。試合前日に選手主導で行われたミーティング。提案したのは桐蔭横浜大の主務を務める石井康輝(4年)だった。

 石井をアクシデントが襲ったのは今年の2月だった。安武亨監督が「開幕スタメンで右SBに入る予定だった」と語ったように順調な成長を見せていたが、「右の前十字を負傷して3月に手術をして、実戦復帰は難しいと思った」。サッカーを辞めようと考えた。その旨を指揮官に伝えると、返ってきたのは「主務として、分析官として戻ってこないか」という言葉だった。プレーできないのなら辞めようというのは本心ではなく、「本音は辞めたくなかった」という石井は「本当に嬉しかった」と受け入れ、今までとは違う形でサッカーに携わることになった。

「分析をやったことはなかった」が、与えられた任務を全力でこなす。その姿を見ていた仲間は、「素人で下手な分析をしっかりと聞いてくれたし、体現して結果につなげてくれた」。また、安武監督も石井の分析を元に「ミーティングをしたり、練習に取り入れてくれた」ことで、「チームの力に少しはなれている」と感じられた。一時はサッカーを辞めようと考えた男は、自身の力で新たな“居場所”を見つけた。

 大学生活最後の大会。それが初となるインカレの舞台となった。石井はチームに悔いを残してほしくなかった。「しれっと大会に入って、しれっと負けたら、1年間やってきたことが無駄になると思った。(総理大臣杯の関東予選となる)アミノバイタルカップでは不完全燃焼で大会が終わってしまったので、インカレではそういうことがないようにしたかった」。そして、「チームへの思いやインカレへの意気込みを話してもらい、その思いを皆で共有して士気を高めたかった」と試合前日のミーティングを提案し、インカレ登録メンバー一人ひとりに思いを語ってもらった。

 下級生から思いを伝え始め、4年生に順番が回ってくると熱は増した。通常ならば4年生になると就職活動に専念する選手も出てくるが、今年の4年生は全員がサッカーを続けてきた。誰一人欠けることなく、「皆で色んなことを乗り越えてきた」からこそ、胸に熱いものを秘めた選手が多かった。安武監督が「悔しい思いが特に印象に残った」と振り返ったように、全員がピッチに立ってチームに貢献してきたわけではない。悔しい思いを味わった選手も当然いた。

 今季の関東大学リーグで2位に躍進し、インカレ初出場を決めたこともあり、周囲からは「桐蔭は強くなった」と言われることも多くなった。しかし、ある選手は「チームがそう言われるのは嬉しいけど、嬉しい半面、自分が関われていない悔しさもあった」と心境を吐露。試合に出られない悔しさはあるはずだと周囲も感じてはいただろう。しかし、言葉にすることで、その思いはストレートに伝わってくる。「4年生が話し始めたら感動もあって、泣く場面もあった」と石井が語り、キャプテンのDF眞鍋旭輝(4年=大津高/山口内定)が、「1年間サブだったGKの児玉(潤)の言葉を思い出すと、今でも泣きそうになる。思い出しただけでもヤバい」と前日のことを思い出して、目に涙を浮かべたほど仲間の言葉は胸に響いた。

「こんなに良いミーティングをしたことはないというくらい、昨日のミーティングは良かった。僕らも最後に話そうとしたけど、必要はなかった。チームがグッとまとまったのを感じた」(安武監督)

 迎えたインカレ初戦。先発としてピッチに送り込まれた選手たちは、今まで以上の責任感を持ち、一丸となって試合に臨んだ。10番を背負うMF鳥海芳樹(3年=桐光学園高)は「自分が辛いときにベンチやスタンドを見たら、『もっと走ろう』という気持ちになったし、きついときでも一歩が出た」と仲間の思いとともに戦った。押し込みながらもスコアをなかなか動かせない厳しい試合となったが、後半25分に鳥海が「思いが詰まったゴール」(安武監督)を叩き込み、インカレ初白星を獲得したチームは準々決勝へと駒を進めた。

「ただ勝ちたい、ただサッカーが好きなだけじゃない。いろいろな人の思いが詰まって、このピッチに立っている。強い思いを持って試合ができた。良い経験ですよね。学生スポーツっぽいな、良いなって思いました」。選手の力によって結束を強め、見事な勝利を収めたチームを見た指揮官は、そう笑った。

 石井が今大会でピッチに立つことはない。しかし、常葉大の分析をこなし、ミーティングを提案するなど、「僕の力はほとんどない」と謙遜した男がインカレ初勝利に貢献したことは間違いないだろう。「自分を康輝くんの立場に置き替えたら、すごくつらかったと思うけど、そこから分析をしてチームを助けてくれている。だから、一番は康輝くんのために頑張りたい」と鳥海が話したように、選手たちはチームを支える男に勝利を届けようとしている。そして、石井は「日本一になる力を持っているチーム。力を最大限に引き出してほしい」と仲間が頂点に導いてくれることを信じている。

(取材・文 折戸岳彦)
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“生命線”で王者苦しめた福岡大…乾監督「惜しい試合をしたかったわけではない」

福岡大は2回戦で姿を消すことに
[12.14 インカレ2回戦 福岡大1-4法政大 柏の葉]

 前回王者である法政大を苦しめた。しかし、勝利には届かなかった。福岡大を率いる乾真寛監督は「準備してきたことを非常に良くやってくれた」と奮闘した選手たちを労った。

「福大というチームが全国大会で戦う上での生命線」。球際で激しく戦い、粘り強く相手攻撃をはね返す。決してドン引きして守るのではなく、中盤にもプレッシャーをかけてボールを奪い、縦に速い攻撃から勝機を見出そうとする。法政大の長山一也監督が「福大さんの守備は本当に硬く、なかなかこじ開けられなかった」と評したように、“生命線”となる堅固な守備が崩される様子はなかった。

 法政大の攻撃のキーマンとなるMF紺野和也(4年=武南高)にも決して自由を与えず。たとえ突破を許しても、クロスをしっかりと打ち返して好機へと結び付けさせなかった。王者の攻撃をはね返し続け、「勝ちの流れに持ち込めていた」が、福岡大にも得点は生まれずに0-0のまま延長戦に突入。すると、後半途中から次々とフレッシュな選手を投入して徐々に圧力を強めていた法政大に延長前半2分に先制点を献上し、4分後にはPKで追加点を奪われた。「諦めずに頑張る力も残っていた」とFW花田佳惟斗(4年=興國高)が強烈なミドルを突き刺して1点差に詰め寄ったが、その後2失点を喫して1-4で敗れた。

 昨年は2回戦で明治大を1-0で撃破。指揮官は試合後に「残念ながらかっこいいサッカーではないし、上手いサッカーではないし、面白いサッカーではない。でもやっぱりこれがトーナメントの勝ち方」と振り返っていた。この日も、昨年の明治大戦同様に粘り強く対応し、最後は体を投げ出してでもゴールを守り、法政大を苦しめるも結果だけがついてこなかった。

 キャプテンを務めるDF饗庭瑞生(4年=立正大淞南高)は「準備してきたことは出せたので悔いはない」と振り返り、指揮官も「福大は関東、関西のチームに簡単に屈するチームではないと爪痕は残せたと思う」と語りつつ、「ただ、厳しい相手に善戦でいいとは思っていないし、惜しい試合をしたかったわけではない」と勝利を手にできなかったことに唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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「枠に全然入っていない」シュートが得点に…法政大FW松澤彰「正真正銘、僕のゴール」

法政大FW松澤彰
[12.14 インカレ2回戦 福岡大1-4法政大 柏の葉]

 指揮官は言った。「あれはオウンゴールだ」と。しかし、ストライカーは主張した。「あれは自分のゴールだ」と。そして、公式記録には自身の名前があった。法政大FW松澤彰(4年=浦和ユース/富山内定)は「正真正銘、僕のゴールです」とニヤリと笑った。

 福岡大の堅守を攻略し切れない法政大は0-0で迎えた後半16分、ベンチスタートとなっていた松澤を投入。「ヒーローになって来い」とピッチへと送り込まれた男は最前線で存在感を示す。189センチの長身を生かして前線で基準点となり、ゴール前にダイナミックに走り込んでゴールを脅かそうとした。

 前後半の90分間を0-0で終えたものの、延長前半2分にMF紺野和也(4年=武南高)の得点で先制すると、同6分にはMF橋本陸(4年=西武台高)が蹴り込んで加点。同10分には松澤にチャンスが訪れるが、MF竹本大輝(3年=成立学園高)のクロスから放ったヘディングシュートは枠上に外れた。しかし、同14分に福岡大に1点差に詰め寄られて迎えた延長後半7分、松澤に見せ場が訪れる。

 PA左から放った竹本のシュートは相手に当たり、こぼれ球はゴール前で完全にフリーで待つ松澤の足元へ。「左足でとにかく当てることだけを意識した」シュートはゴール左へと向かうが、軌道はゴールマウスを外れているようにも見えた。しかし、直前の竹本のシュートに反応して態勢を崩していたGK真木晃平(3年=大分U-18)に当たったボールは緩やかな放物線を描いてゴールマウスへと向かう。カバーに入っていたDFにクリアされそうになったものの、ボールはゴールマウスへと収まって再びリードを2点差に広げる貴重な得点が生まれた。

「多分、GKもビックリしたと思う…。その後もDFにクリアされそうだったので焦ったけど、うまく入って良かった」

 このゴールをベンチから見ていた長山一也監督は「枠に全然入っていなかったし、どフリーであれはダメですよ(笑)。『あれ、オウンゴールだからな』と言っておきました。あいつは『自分のゴールだ』と主張していましたけどね」と苦笑。だが、1点は1点。間違いなく、このゴールは苦しむチームを救った。それは指揮官も認めており「持っているとしか言いようがない」と続け、松澤本人も「公式記録でゴールになっているので、正真正銘、僕のゴールです」と胸を張った。

(取材・文 折戸岳彦)
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