「実力差を感じた」青森山田から奪った1点…富山一DF吉藤廉「自分たちの中では大きいもの」

富山一高DF吉藤廉(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 高校選手権3回戦 青森山田4-1富山一 駒場]

 2連覇を狙う王者が対戦相手。各ポジションに高校トップレベルの選手がそろう青森山田に圧倒された富山一高(富山)だったが、意地の1点を奪った。

 王者の強さを実感する試合となった。奪われた得点はすべてセットプレーから。最終ラインに入ったDF吉藤廉(3年)は「準備不足だったし、今までやってきたことを出せなかった」と悔しさを滲ませながらも、対戦相手を称賛する。「青森山田との実力差を感じた。誰が強いとかではなく、全員、競り合いが強いし、キッカーの質もメチャクチャ良かった。嫌なところを全部つかれた」。

 しかし、高校総体準優勝チームの意地を見せた。後半29分、DF真田滉大(3年)が蹴り出したFKを吉藤が落とすと、飛び込んだMF矢崎謙介(3年)がダイビングヘッドでねじ込んだ。

「あの1点は自分たちの中では大きいものだと思っている。本当に全員が速くて強い、高校トップレベルの選手がそろったチームから1点を取れたのは大きい。全員で取れた1点です」

 チームキャプテンを務めた吉藤は「人前で話す機会が多かったし、抽選会など貴重な舞台に立たせてもらったことは人生の良い経験になった」とピッチ外でも成長を遂げ、「今年一番のストロングポイントは仲の良さ」という仲間と一つの目標に向かっていくことで貴重な時間を過ごしてきた。高校サッカーは終わりを迎えるが、3年間の経験は「今後に生かしていかないとダメ」と語ったように、大学進学後も続くというサッカー人生に生かしていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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「これがプロか!」関川に衝撃受けた1年前…徳島市立MF平佑斗が“vs静学”に闘志

徳島市立高MF平佑斗(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[1.3 全国高校選手権3回戦 徳島市立高1-0筑陽学園高 駒沢]

 守備では最終ラインに組み込まれ、攻撃ではカウンターの先鋒へと大忙し。徳島市立高の右ウイングバックを担うMF平佑斗(3年)は自身の役割に「キツいっす」と述べつつも、「そんなにスタミナは自信なくて、練習の素走りではそんなに走れない。ただ試合では走れるんですよね」と笑顔を見せた。

「攻撃もしなきゃいけないし、守備もしなきゃいけない。ポジション取りもCBと協力してしなきゃいけない。難しい部分もあって大変だけど、CBの子が声をかけてやってくれているので、いい感じに行けている」。現状の立場に充実感を覚えている背番号8は、徳島市立の攻守のキーマンだ。

 今季の全国大会6試合のうち無失点が5試合という堅守を武器する徳島市立。それでも得点することを放棄しているわけではない。「チャンスだなと思ったら果敢に飛び出して、ボールをもらったら仕掛ける意識を持っている」。平はそうした守備から攻撃への切り替え役を一手に担っている。

「監督から言われるのは『負けないことが大事』だと。『点取られたらおしまいだ』と。点を取られないようにまずは守備から、その次に攻撃に移るように言われている」。そんな守備のチームは、今大会初戦までの全国4勝が全て0-0でのPK勝利。それが『PK狙い』という誤解も呼んでおり、平は「だから点を取って勝ちたいと思っていた」と得点意欲を持ち続けてきた。

 全国選手権3回戦を迎えたこの日、そうした気持ちがようやく実った。前半22分、セットプレーからDF三倉頼真(2年)がゴールを挙げると、その後は平の攻撃参加などで相手に圧力もかけつつ80分間を完封。試合後、平は「率直に点を取って勝てたことが嬉しい」とホッとした様子を見せた。

 平にとって今回は2度目の全国選手権。前回大会もレギュラーとして出場していたが、一つの苦い記憶があるという。それは大会初戦となった2回戦・流通経済大柏戦でのことだった。

「関川郁万選手(現鹿島)とコンタクトするときがあって、絶対に自分が体を入れて勝てるなって思った瞬間があったんですけど、逆に俺が吹っ飛ばされたんです。めちゃめちゃ強くて。これがプロか!って思いました」。

 この経験は平のサッカー人生において転機にもなった。「その試合に負けて、意識が変わった。筋トレを増やして、下半身を中心にスピードを高めながら上半身も鍛えて1年間やってきた。そうしたら(初戦の)尚志戦も当たり負けしていないし、今日も当たり負けしなかった。あそこで変わったのかなと思う」。

 もともと愛媛県から越境入学してきた身。高校生活にかける思いは並ならぬものがある。河野博幸監督も「県外組は何しに来ているかハッキリしているので、やっぱりサボらないですよね。雰囲気も良くしてくれる。いまの3年生は県外組の子らがいなかったらどういうチームになっているか分からない。引っ張ってくれています」と手放しで評価している。

 平も「県外から来ているので1年生の時からそれは意識している」とその立場を自覚する。「1年生の時は一番下のカテゴリから始まって試行錯誤しながら挑戦して、努力した結果Aチームに上がれて、選手権でもベンチメンバーに入れてもらった。去年も最初は試合に出られていなかったけど、悔しい思いがあって選手権でスタートから出られるようになった。人に負けたくないという思いは人一倍ある」。

 だからこそ3年間の集大成とも言える今大会で、できるだけ長い時間を過ごしていく構えだ。準々決勝の相手は静岡学園高。鹿島アントラーズに加入することが内定しているMF松村優太(3年)を要するテクニック集団だが、平は3試合4発と大爆発を果たしている左サイドハーフのMF小山尚紀(3年)とマッチアップすることになるだろう。

 実は1年生の時にフェスティバルでマッチアップを経験。「自分のサイドからは全然やられる感じはなかった。自信を持って次の試合も臨める」と良い手応えも残る。「俺が止めて完封したらヒーローですよね(笑)。まあ完封できたらいいけど、あっちもうまいし、ちぎってくるのでチームで止めたいです」。サッカー王国の優勝候補喰いに向け、闘志を燃やしている。

(取材・文 竹内達也)
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神戸弘陵は8強届かず。“雑草魂”のC大阪内定CB田平は5失点敗戦も力に

神戸弘陵高CB田平起也はこの敗戦も力に変える
[1.3 選手権3回戦 帝京長岡高 5-0 神戸弘陵高 等々力]

 93年度以来となる8強入りには届かなかった。神戸弘陵高(兵庫)は幾度かあった勝機を逸したことが響き、悔しい敗戦。前半は相手のプレッシャーを剥がしてボールを繋ぎ、中盤やサイド、相手の背後を活用した攻撃を見せた。そしてクロスを上げ切っていたほか、MF兼田拓実(3年)が切り返しから放った左足シュートや、MF田中魁人(2年)の右足ミドルなどでゴールに迫る。

 チャンスを作りながらも、前半はゴール前で粘り強く守られて得点できなかった。だが、守備面では帝京長岡高の得意とする局面の崩しに対応。また、188cmCB田平起也(3年/C大阪内定)やCB竹内悠力(3年)がゴール前に入って来るボールを確実に跳ね返すなど、相手以上の内容で前半を終えた。

 後半はギアを上げてきた相手に先制を許すなど、15分までに2失点。反撃する神戸弘陵は、28分にMF沖吉大夢主将(3年)のスルーパスからMF徳弘匠(2年)が抜け出してGKをかわす。だが、シュートはわずかに枠外へ。直後のFKのチャンスも活かせなかった。ここで1点を返していれば終盤への期待も高まったが、逆に突き放されて0-5で敗戦。選手たちは肩を落とすしかなかった。

 C大阪入りする大型CB田平について、対峙した帝京長岡FW矢尾板岳斗(3年)は「そんなに速くないけれど、足が長くて、自分が行けるタイミングで出てきてクロスとかボールが当たるシーンがあった。凄く良い選手だと思いました」と評し、FW晴山岬(3年)も「一回チャンスあって止められてしまったのが自分の心残り。あそこは彼にもプライドがあったと思いますし、その中でバチバチやれた。お互い成長できた」とJ内定選手同士のマッチアップについての感想を口にしていた。

 田平も晴山とのマッチアップについて「楽しかった」とコメント。0-5で負けた借りは「プロで返します」と誓っていた。C大阪U-18に昇格できず、神戸弘陵でコツコツと成長して“古巣”からのプロ入りを勝ち取った“努力のCB”田平は、この敗戦、晴山に許した3ゴールも力に変え、プロのステージで下から這い上がる。

(取材・文 吉田太郎)
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“PK4連勝GK”に脚光も「僻んだことはない」徳島市立の正GK中川が待望初勝利!

徳島市立高GK中川真(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[1.3 全国高校選手権3回戦 徳島市立高1-0筑陽学園高 駒沢]

「やっとです(笑)」——。1-0で勝利した3回戦・筑陽学園戦の試合後、徳島市立高GK中川真(3年)は開口一番、待ち望んでいた瞬間への思いを表現した。徳島市立は今季の全国大会5勝目。しかし、それら全試合に先発出場していた正守護神がピッチ上で勝利を味わうのは初めてだった。

 徳島市立は今季、夏のインターハイで8強入りを果たした。しかし、1回戦から3回戦の勝利はいずれも0-0で迎えたPK戦を制したもの。またPK戦に備える中、チームは後半終了間際に“PK専門”のGK米田世波(3年)を投入するという分業制を敷いており、前後半を守り抜いた中川はPK戦ではベンチで支える立場だった。

「チームが勝つのが大前提。米田が自分のぶんまでPKを止めていた。活躍を僻んだことは一回もなくて、むしろうれしい」。中川がそう語るように、2人の守護神の間にピリピリとした関係性はない。米田も「普段はめっちゃ仲が良い。サッカーの時はお互い高め合う感じのライバル」と切磋琢磨する間柄を強調していた。

 もっとも、チームにとっても中川にとっても、PK戦での勝利が続いていくのは心許ない。「昨日からずっとチームで『1点取ろう』と言っていた」(中川)。「やっぱり一番は点を取って勝ってほしい」(米田)。「1点取って欲しいです。そのために練習しているので」(河野博幸監督)。前後半での勝利はいつしか悲願となっていた。

 そんな願いは全国6試合目にしてようやく叶った。前半22分、コーナーキックの流れからDF三倉頼真(2年)が待望の先制点を挙げると、得点を奪えなくても毎度のようにスコアレスに持ち込んだ自慢の堅守を80分間通して披露。中川も相手のクロスやロングボールに勇気を出して飛び出し、安定したキャッチングでピンチを未然に防いだ。

「「(3バックの)田内とか、渡邉とか、三倉の3人がうまく弾いてくれて、自分もうまく出ることができて良かった。3人ともヘディングは強いし、自分はクロス対応がストロングポイントだとも思っている。セカンドボールも(ボランチの)阿部と川人がずっと拾ってくれて、本当に助かりました」。

 これで夏に続いての全国8強。徳島市立にとっては史上最高成績に到達した。それでも中川は「全然満足していない」と語る。「今日は切り替えて、明後日の静学戦に向けて一戦一戦勝っていければ」。準々決勝の相手は高い技術を誇る静岡学園高(静岡)。強敵であることは疑いないが、「0-0でずっと上がってきているし、点を取られないことが負けない理由」という堅守を支え続けるつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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「楽しかったです。高校サッカー」…初戦ハットの國學院久我山FW山下貴之、敗れて悔いなし

突破を図る國學院久我山高FW山下貴之(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 選手権3回戦 國學院久我山高 0-1 昌平高 駒場]

 試合終了のホイッスルが吹かれた。高校サッカーが終わりを迎えた瞬間となった。國學院久我山高FW山下貴之(3年)は「本当に悔しくて信じられなかった」と、試合直後は現実を受け入れられなかった。

 序盤から昌平に圧倒されてしまう。「試合を通して昌平の方が良いサッカー、良いプレーをしていた。あれだけ押し込まれたのは初めてくらい」と山下自身も認めるほど、國學院久我山は自陣に押し込まれた。山下が攻撃でボールに触れる回数は限られたが、それならばやることがある。体を張って粘り強く対応して、相手から自由を奪おうと守備で奮闘した。

 守備で体力を消耗したこともあり、少ない攻撃機会も好機へと結び付けられなかったが、昌平にも得点を許さなかった。しかし、「PK戦まで何とか持ち込めればと思った」後半アディショナルタイム、MF篠田大輝(1年)に豪快なシュートを叩き込まれ、國學院久我山は力尽きた。

「最後の最後でスーパーゴールを決められたので、勝負ってこういうものかと思った。日本一を目標にしていたけど、負けて初めて日本一までの距離が分かりました」

 初戦・前原戦で記録したハットトリックは「忘れられない」ものとなったが、「でも、最初に3点ではなく、1試合に1点ずつ取れていたら、もっとチームに貢献できたかもしれない。毎試合取ることは難しいことだけど、連続で取れるような選手になりたかった」と続く2試合でノーゴールに終わったことに唇を噛んだ。

 昌平に敗れた直後。「負けてすぐだったので本当に悔しくて信じられなかった」という心境だったが、徐々に落ち着きを取り戻していく。そして、「応援してくれる方やサポートメンバー、色々な人の思いを背負って戦えた。選手権まで出れて3回戦まで来れたことは、負けてしまって悔しいけど、幸せだと感じています」と初めて立った選手権の舞台で充実感を得ていたことに気付いた。

「本当に良い経験をさせてもらいました。そう考えると、悔いはない。本当に楽しかったです。高校サッカー」

(取材・文 折戸岳彦)
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青森山田2戦連続大勝!インハイ準V富山一を寄せ付けず(8枚)

青森山田はスーパールーキーのMF松木玖生が2得点
[1.3 高校選手権3回戦 青森山田4-1富山一 駒場]

 第98回全国高校サッカー選手権大会は3日に3回戦を行い、浦和駒場スタジアムの第2試合では青森山田高(青森)が富山一高(富山)を4-1で下した。5日の準々決勝では昌平高(埼玉)と対戦する。

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「抜かれるかもしれないけど…」静岡学園に怯まず挑んだ今治東主将DF大谷一真

今治東を最終ラインで支えたDF大谷一真主将(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 全国高校選手権3回戦 静岡学園高2-0今治東中等教育学校 駒沢]

 今治東中等教育学校(愛媛)にとって初めての選手権。3回戦で敗れはしたが「すごい楽しい」と谷謙吾監督は胸を張った。選手も同じ気持ちだったようで、主将のDF大谷一真(3年)はくやし涙に暮れながらも、「楽しかったです」と大舞台を振り返った。

 南宇和高、松山工高でも監督として選手権に導いている谷監督は、地元・愛媛県出身だが自身が高校生のときは静岡県の清水東へ越境入学。同級生には元日本代表FW武田修宏らがいる。「(スタジアムに)武田もきてくれましたし、足を運んでくれている同級生もたくさんいる」。かつての仲間たちも見守る前で静岡学園高(静岡)に臨んだ指揮官は、「静岡県代表と選手権で戦うことはひとつの夢でもありました」と、この一戦への思いを明かした。

 試合は開始4分に静岡学園が先制。その後も静岡学園の強烈な2列目、MF松村優太(3年)とMF小山尚紀(3年)の両サイドハーフ、中央のMF浅倉廉(3年)とMF井堀二昭(3年)がドリブルとパスを駆使し、次々と攻撃を繰り出してきた。谷監督は「やられることを想定してやりな」と選手に割り切らせたといい「サイドでやられても最終的に中をしっかり守るということを慌てずやろう」と伝えていた。

 静岡学園の1回戦と2回戦を映像で見ていた主将の大谷には、静岡学園に敗れたチームは「点を取られた後に引いてしまったのでズルズルしてしまった印象」があった。そこで「自分たちはそれでも前からプレッシャーにいこうと。抜かれるかもしれないけど、カバーに入る仲間を信じました」と引かずに立ち向かった。

 結果としては0-2での敗戦となったが、大谷個人としても実りのある大会となった。「1対1やヘディングの競り合いでやれたので、この経験はこの舞台でしかできなかったと思います」と手応えを実感。

 谷監督は攻撃面でも収穫があったという。「多少プレッシャーがかかって状況が悪くても、粘り強くボールを持って、剥がせるところは剥がそう」。前半の中盤以降はパスをつないで、決定的なチャンスをつくるまでに至った。

「成長の通過点になるゲーム」。確かな経験値を得て、今治東の初めての選手権は幕を閉じた。

(取材・文 奥山典幸)
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徳島市立初の選手権8強もDF田内悠貴は「越えるのが目標」

3バックの中央に入る徳島市立高DF田内悠貴(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 全国高校選手権3回戦 徳島市立高1-0筑陽学園高 駒沢]

 2試合連続で完封した徳島市立高(徳島)が3回戦を突破し、史上初の選手権8強入り。「トーナメントに勝つためにまず失点しないこと」という河野博幸監督のプランを完遂した。

 徳島市立の守備陣は3バック右のDF渡邉浩章(2年)が182cm、左のDF三倉頼真(2年)が186cm、そしてGK中川真(3年)が188cmと長身の選手が並ぶ。そんな中、3バックの中央で守備の中心を担うのが173cmのDF田内悠貴(3年)だ。「味方を動かしながら組織的に守るので、自分が率先してリーダーシップをとりながら、ポジショニングや距離感をつねに考えながら指示を出しています」。ディフェンスリーダーは、「頭を使ったプレーが得意」だと自負する。

 173cmと大柄ではない田内は、徳島市立に入学したてのころはフィジカルで苦労していた。「背が高い選手や身体能力が高い選手が多いので、自分がどうやったら生き残れるのか考えながらプレーしました」。監督やコーチのアドバイスを聞き、トッププレイヤーの動画を見て学んだ。「自分と身長が近い(ファビオ・)カンナバーロ選手は参考にしました」。175cmながら、守備の国イタリアで長らく代表のセンターバックを務め、バロンドールも獲得した名手の名前を挙げた。

 これで徳島市立は夏のインターハイから通して、全国6試合のうち5試合で無失点となった。しかし、失点した1試合に悔いが残る。インターハイ準々決勝の富山一(富山)戦で、3失点を献上して敗れている。「自分たちは夏にインターハイでベスト8で負けてしまったので、そこを越えるのが目標です」。田内は選手権8強入りも浮かれた様子はなく、その先を見据える。

 5日の準々決勝では、静岡学園(静岡)と対戦。ここまでの3試合で11得点0失点と攻守で圧倒している。1年次に静岡学園と対戦経験がある田内は、「足元が上手い」印象を持っている。「ボールを持つ相手だったら出てきてくれるので、そこでしっかり止めてカウンターに出たら自分たちにもチャンスはあると思う」。徳島市立の守備力の真価が問われる一戦だ。

(取材・文 奥山典幸)
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18年インハイでは2点差大逆転…見どころ満載の青森山田対昌平 注目対決が実現

注目対決に燃える(左から)MF武田英寿、DF藤原優大、MF須藤直輝(写真協力『高校サッカー年鑑』)
 2戦10発と向かうところ敵なしといった勝ち上がりをみせる青森山田高(青森)の次なる相手は、埼玉県の新鋭校である昌平高となる。

 青森山田にとっては苦い経験をしている相手でもある。18年度のインターハイ、2回戦で昌平と対戦すると、前半14分までに2点を奪ってリードするも、その後4失点して逆転負け。4強まで勝ち上がることになる相手を勢いづかせてしまった。

 同試合には現部員ではMF武田英寿(3年/浦和内定)が唯一先発。前半14分には自ら得点も奪っているが、本人の中でも「やり辛かったなという印象」が残っているという。それでも「今年はプレミアで優勝してきたという自信があるので大丈夫だと思います」と自然体で臨めば問題がないことを強調する。

 一方の昌平の10番を1年時から託されるMF須藤直輝(2年)も「楽しみ」と話す一戦。18年インターハイの対戦では途中出場を果たすと、後半14分の逆転弾のアシストを記録。前半26分の出場からチームの流れを変えたという意味でも、大逆転勝利の立役者となった。

 須藤は昨年度の日本高校選抜で武田にはお世話になったと感謝する。ただ勝負事となれば別。「体の疲れを取って、万全の状態で臨みたい」と静かに闘志を燃やす。

 同じ2年生のDF藤原優大(2年)も須藤とのマッチアップを十分に意識する。18年インハイでの対戦では、出番がなく、ベンチで屈辱を見届けた。「相当ショッキングな負け方だった。今回は絶対に勝ちたい」と意識を強めると、「10番、キャプテンマークをつけている。抑えたいという気持ちには自然になる」と、同学年のライバル対決についても鼻息荒く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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横浜FC内定MFが狙い通りの2アシスト…青森山田MF古宿理久「蹴った瞬間ゴールだと思った」

青森山田高MF古宿理久(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 高校選手権3回戦 青森山田4-1富山一 駒場]

 正確無比なプレースキックから2ゴールを演出した。青森山田高MF古宿理久(3年/横浜FC内定)は「完全に狙い通り」と満面の笑みを浮かべた。

 青森山田は試合開始早々の前半7分、ロングスローの流れから先制点を奪取。その後も主導権を握って試合を進めるものの、守備に重心を置いた富山一を攻略し切れずに追加点を奪えない。「ボールをつなぐ部分はできたけど、侵入する部分や縦パスがあまりなかったので、引いた相手に対してどういうサッカーをするのか曖昧な部分があった」。しかし、後半に入ると古宿の右足が得点を導く。

 まずは後半4分。左サイドでFKを得ると、右足で鋭いカーブを描くボールをゴール前に供給。「GKとディフェンスの間に速くて良いボールを入れてくれと(黒田剛)監督からも言われていた。ファーではなくニアを狙い、そこに良いボールを供給できた」。落下地点にいち早く辿り着いたFW田中翔太(3年)が打点の高いヘディングで合わせ、チーム2点目が生まれた。

 後半19分にMF武田英寿(3年)が蹴り出したCKをDF神田悠成(3年)がヘディングで叩き込み、リードを3点差に広げる。同29分に1点を返されて迎えた同35分には、再び古宿の右足から得点が生まれる。左CKを得ると、「スピードボールを曲げて蹴ることができた」とゴールに向かうキレのあるボールを蹴り出し、MF松木玖生(1年)の得点をお膳立て。「あそこは蹴った瞬間にゴールだと思った」と胸を張った。

「今日の試合はセットプレーが得点につながったけど、自分たちの武器であるセットプレーで得点を決められたのは良かった」

 2試合で10試合1失点と2連覇に向けて盤石のスタートを切ったチームにあって、正確なキックで好機を生み出し、中盤の底で攻守のバランスを取る古宿が与える影響は大きい。「高校生最後の大会。悔いの残らないように、このまま勢いに乗って優勝したい」とプロ生活をスタートさせる前に、青森山田を2連覇へと導くために尽力する。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3138]仙台育英GK佐藤文太(3年)_飛ぶ方向が逆、逆、逆…土壇場の“秘策”で勝利導くPK阻止!

仙台育英高GK佐藤文太(3年)が会心のPKストップ(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 選手権3回戦 仙台育英高0-0(PK9-8)日大藤沢高 等々力]

 飛ぶ方向がことごとく逆を行く。劣勢の80分間を無失点でしのぎ、「今日はPKで勝つぐらいしかない」と臨んだ最終決戦で焦れる展開が続いた仙台育英高(宮城)のGK佐藤文太(3年)。しかし、窮地で利かせた機転が勝利を呼び込んだ。

 高い技術で試合を支配していた日大藤沢高(神奈川)は、PK戦でも巧者だった。「日大藤沢の選手はPKが上手だった。自分が先に(相手が蹴ると)思った方向に飛んでしまうと、相手は足首で方向を変えてくる」。自身が飛んだ逆サイドのネットが揺れる場面が続いた。

 一方、後半の終盤に“PK要員”を続々と投入していた仙台育英も譲らず、7人目を終えた時点で7-7。ところが、8人目の先攻キッカーを務めたDF中川原樹(3年)が失敗してしまう。

 次のシュートを止められなければチームの敗退が決定。「樹が止められてあとがない状況の中で、ここで自分が止めなかったら悔いがすごく残る」。覚悟を持ってゴールマウスに立った佐藤は、日大藤沢DF古谷陸(3年)が打ったシュートと同じ方向へ飛び、見事に止めてみせた。

 9人目は両チームとも成功し、10人目の仙台育英MF島野怜(1年)がポストに当てながらも決めると、迎えた後攻の日大藤沢MF植木颯(1年)のシュートを佐藤が再びセーブ。PK9-8で仙台育英が30年ぶりのベスト8進出を果たした。

「読みというのは少しはあるんですけど、直前で方向を変えられてしまうので、どっちかと言ったら駆け引きをしてこっちに蹴らせるようにしました」

 佐藤は途中から対応を修正したPKについて「体の向きやフェイントで相手にどっちに飛ぶのか迷わせる感じ」と説明。狙いが完璧にハマり、「あの時が一番鳥肌が立ったというか、一番心に残っています」と振り返った。

 五條高(奈良)との1回戦(1-1、PK3-0)に続き、再びPK戦で主役となった佐藤。過去最高タイの4強入りが懸かる準々決勝では、帝京長岡高(新潟)と戦う。新潟県出身の佐藤にとっては地元の高校とのゲームだ。「地元で見てくださる今まで支えてくださった人たちもいるので、そういった人たちに自分のプレーを見せられるのがすごく嬉しい」。日大藤沢と同様に手強い相手となるが、故郷に成長した姿を示し、仙台育英を勝利に導く。

(取材・文 阿部哲也)
●【特設】高校選手権2019

「絶対彼は暴れてくれる」「恩を返さないといけない」。前半のみで交代の注目MF谷内田が準々決勝で帝京長岡を白星へ導く

帝京長岡高の京都内定MF谷内田哲平主将は準々決勝でチームメートに恩返しする
[1.3 選手権3回戦 帝京長岡高 5-0 神戸弘陵高 等々力]

 京都内定の注目MFが仲間たちへの恩返しを誓った。帝京長岡高(新潟)のMF谷内田哲平主将(3年/京都内定)は前半、スルーパスなどでチャンスメークするシーンもあったが、全体的に味方との距離感が悪く、パスミスが増加。前日に接触プレーの影響で足を攣らせたことも影響したか、守備時の遅れも見られるなど低調なパフォーマンスになってしまう。

 古沢徹監督らコーチ陣は0-0のハーフタイムにMF江上陽太(3年)との交代を決断。大黒柱の谷内田を前半で変えることは、これまでなかったことだ。それでも、コンディションの良い技巧派選手たちがベンチにも控えていることは帝京長岡の強み。江上が期待に応えてチームのテンポを上げたほか、「今までテツ(谷内田)に助けられた部分もたくさんあった」(DF吉田晴稀、3年)という各選手たちが主将のためにと奮闘し、5得点を奪い取った。

 古沢監督は「(交代は)本人の一番のモチベーションになるかなと。本人もへこたれることなく、次の準備をしてという感じなので、そういう部分では明後日やってくれるかな」と期待し、吉田晴も「彼も一番悔しいと思っているので、次の試合、絶対彼は暴れてくれると思っていますね」と確信していた。

 谷内田は交代後、仲間たちに「頼むぞ」と声がけし、ゴールシーンでは他のサブ組と一緒になって喜んでいた。谷内田は「アイツらならやってくれると思ったので、本当に今日勝てたことが素直に嬉しいです。みんな一緒に長くやってきたので(自分のために)そういう思いというのを言われて本当に嬉しかったですし、自分が出た時に恩を返さないといけないと思います」と宣言。感情をあまり表現するタイプの選手ではないが、悔しさを抱いていることは間違いない。準々決勝では必ずチームを勝たせるプレーをして、ピッチで仲間たちと勝利を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

鹿島ザーゴ新監督に問題発生…古巣が声明発表「必要なすべての措置を講じる」

鹿島のザーゴ新監督に問題発生
 ブラジルのブラガンチーノが、鹿島アントラーズの新監督に就任したアントニオ・カルロス・ザーゴ氏(50)に関する声明を発表した。

 鹿島は2日にザーゴ監督の就任を発表。しかし、ブラガンチーノはクラブ公式ツイッター(@RedBullBraga)を通じて、「アントニオ・カルロス・ザーゴ監督は2021年12月までレッドブル・ブラガンチーノと契約をしている(セリエA昇格後に更新されている)」と声明を発表した。

「契約解除による違約金について交渉されたが、合意に達していない。驚いたことに、彼自身のコメントとともに、鹿島アントラーズの公式発表を受けた。これは、監督自らの公的な辞任と理解した。したがって、契約解除事項が施行されるように必要なすべての措置を講じる」

 ブラジル『グローボ』によると、契約解除金は300万レアル(約8000万円)とのこと。現役時代に柏レイソルでもプレーしたザーゴ監督は「日本へ戻ることができ、嬉しいです。ブラジルのブラガンチーノを1部に昇格させ、忘れられないシーズンが終わりました。今度は鹿島で勝ち続け、シーズン終了後に優勝を手にできているよう、頑張ります」と意気込みを語っていたが、どのような結末を迎えるだろうか。

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[MOM3137]静岡学園MF浅倉廉(3年)_川崎FではU-18昇格ならず。“先輩”大島の背中追って技あり先制弾

静岡学園高MF浅倉廉(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 全国高校選手権3回戦 静岡学園高2-0今治東中等教育学校 駒沢]

 高く上がった浮き球をピタリと止め、GKのいないコースにふんわりシュート。偉大な先輩を彷彿とさせるようなテクニックで先制点を奪った。静岡学園高MF浅倉廉(3年)は「周りのチームメートが活躍していたので自分も活躍したいという思いがあって、今日はやってやろうという思いがあった」と笑顔を見せた。

 前半4分、電光石火の一撃だった。右サイドを攻略したMF井堀二昭(3年)がクロスボールを送ると、相手のクリアがペナルティエリア際に立っていた浅倉のもとへ。「(相手が寄せてくるまで)時間がなかったので、トラップしてすぐシュートというイメージ」。これまで積み上げてきた技術を信じ、想像どおりの軌道でゴールネットを揺らした。

 静岡学園は今大会の1、2回戦で合計9得点を記録。ボランチの井堀と左サイドのMF小山尚紀(3年)が3ゴール、FW岩本悠輝(3年)が2ゴールを挙げている中、トップ下の浅倉はこれが大会初ゴールだった。「自分がゴール取れていなくて、不安というか自信がなかったので、今日取れたことによって自信になった」。気持ちを楽にさせるゴールとなった。

 そこからは「静学らしいサッカーをしたい」と持ち味のドリブルでも存在感を見せられるようになり、今治東のコンパクトな守備ブロックのギャップに何度も潜り込んだ。「サイドはストロングだけど、中央からも行けるという怖さをもっと見せつけたいという思いがある」。世間の注目はMF松村優太(3年/鹿島内定)と小山に集まるが、中央の要所を担う意地もあった。

 そんな浅倉は県外からの越境入学組。小中学校時代は川崎フロンターレの育成組織で過ごすも、U-18に昇格できなかった過去を持つ。そこで影響を与えたのはトップチームの10番を背負うMF大島僚太の存在だ。「上がれなくて悔しさもあった。大島選手が静学出身だって知っていたので、静学に入って大島選手みたいになりたいと思った」と振り返る。

 この日のゴールシーンも大島からの学びが盛り込まれていた。巧みなトラップは「決まると散らしやすくなったり、次のプレーをしやすくなる。大島さんはトラップめっちゃ止まるので目標にしている」という。また冷静な中距離シュートも「大島選手も結構ミドルを決める。中盤の選手はミドルシュートを決められると価値が上がるので意識している」と憧れの眼差しを向ける。

「上がれなかったぶん、成長してまた戻りたい思いはある」。そう語る18歳の進学先は拓殖大。川崎F関係ではFW小林悠の母校だが、そのことを問うと「少しは考えました」と照れ笑いも浮かんだ。「Jリーグで一番好きなのはフロンターレだし、どういうサッカーをやりたいかもわかっているつもり」。選手権での活躍は帰還への足がかりとする構えだ。

 そのためにはまず、静岡学園から大学サッカー経由で川崎F入りしたFW旗手怜央(順天堂大)らを擁した前回出場時の8強超えに挑戦する。「相手が強くなればなるほど燃える。注目度も上がってくるので、注目される選手になりたい」と野望を滾らせた18歳は「輩たちは8強で負けてきたので、今年は絶対に4強まで行くことが目標」と準々決勝に気持ちを向けた。

(取材・文 竹内達也)
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[MOM3135]帝京長岡FW晴山岬(3年)_2大会連続ハット。今度は頭だけで3発も練習本数は下方修正

後半39分、帝京長岡高FW晴山岬(中央)がハットトリックを達成。(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 選手権3回戦 帝京長岡高 5-0 神戸弘陵高 等々力]

 前日、課題だったヘディングで今大会初ゴールを決めた注目ストライカーが、今度は頭で3発だ。帝京長岡高(新潟)FW晴山岬(3年/町田内定)はこの日、1-0の後半15分にMF田中克幸(3年)のライナー性のクロスを頭で合わせて1点目。35分にMF鈴木遼平(3年)の右クロスをファーサイドから頭で決めて2点目を奪うと、39分にも左CKを再びファーサイドから頭で決めてハットトリックを達成した。

「正直びっくり」というのが本音。その上で「この全国大会で全部頭で決められたのが、非常に嬉しいことだし、トレーニングの成果を出せたと思います」と喜んだ。前日の試合後には「ヘディングの練習は1日100本ぐらいやっていた」と語っていたが、「(移動で急いで答えなければならず)盛っていました(苦笑)。1日50本くらい」と“下方修正”。だが、課題に対して練習を重ねてきたことに代わりはなく、その成果をハットトリックで示した。

 ドリブルからの一撃や、抜け出し、1タッチシュートと多彩な得点パターンを持つFWだが、自身、チームとしてもヘディングでのゴール数が少ないと感じて課題克服にチャレンジ。これまではヘディングシュートの際に頭を強く振りすぎてしまっていたが、「当てる感じ」に変え、この日もイメージ通りの3発に繋げた。

 これで、前回大会に続き、2大会連続のハットトリック。得点数も前回大会の4に並んだ。「自分を超えたいというのは一つあって、その中で得点王を獲れれば良いなというのがあります。去年と並べたし、また1試合できる。余裕もあるし、1点でも獲れば去年を超えれたとなる。もっともっと自分の特長やゴールへの欲を出していければ、去年の自分を超えて得点王になれると思います」。ここからが昨年からの成長の証明となる。

 この日は前半から相手にとって危険なポジションに入り込み、角度の無い位置からクロスバー直撃のシュートも。一方で試合後は喜びすぎているところをコーチ陣に咎められていた。気を引き締め直して次へ。「最後まで勝って終わりたい」と意気込むストライカーが頭でも、足でもゴールを奪って、まずは準々決勝で昨年のゴール数を超える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

今治東エースFW高瀨「自分が決めていれば…」次回8強リベンジへ

今治東中等教育学校FW高瀨太聖(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[1.3 全国高校選手権3回戦 静岡学園高2-0今治東中等教育学校 駒沢]

 初出場の今治東中等教育学校を牽引した2年生エースの冬が終わった。「自分が前半のチャンス2本と後半の1本を決めていれば勝てた試合だった。来年は絶対にここに帰ってきて3年生が超えられなかったベスト8に行きたい」。FW高瀨太聖(2年)は最終学年で迎える来季に向け、さらなるレベルアップを誓った。

 大会初戦の2回戦・山形中央高戦では、同校の全国初勝利を手繰り寄せる2ゴールをマーク。この日は連発を期して3回戦・静岡学園戦に向かったが、チームをベスト8に導くことはできなかった。劣勢が続く苦しい展開の中でもチャンスがなかったわけではない。一つ一つのシーンを振り返った背番号9は自身の課題と向き合った。

 まずは前半36分、DF長井季也(3年)のスルーパスに抜け出した場面。パスが足元に入り過ぎたのを踏まえ、柔軟なステップワークで抜け出したが、右足シュートはDF中谷颯辰(3年)にブロックされた。「瞬間で相手を抜くことはできたけど、ゴールまでが遠かった」と駆け引きを悔やんだ。

 また後半13分には後方からの浮き球フィードに反応し、ボレー気味に放った右足シュートがGK野知滉平(2年)のビッグセーブに遭った。「もう一回運んでシュートやったらええ感じで入っとったと思う。ここで打っとかな後悔すると思ってしまった」。シュートに至るまでの判断に課題が残った。

「これを勝ったら優勝を狙えると思っていたのでこの一戦にかけていた。相手もめちゃくちゃうまかったし、自分はできていたところとできていなかったところがある。帰って自主練でまた頑張りたい」。

 フランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリSG)のようにチームを勝たせる選手を目指す2年生ストライカーは「この悔しさを絶対に忘れず、またこのピッチに帰ってきて応援されるようにがんばりたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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@tonbo91018738 tonbo

adidasから無料で提供してもらえるシューズを断って自腹切ってでもVFを履く。強烈なインパクトと宣伝になりましたねー。 せっかく青学モデル作ったのに誰も履いてないなんて…。悲しいね

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“3人抜き”弾で3戦連発も…静岡学園MF小山の自己評価「今日はあんまり」

静岡学園高MF小山尚紀(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[1.3 全国高校選手権3回戦 静岡学園高2-0今治東中等教育学校 駒沢]

 自慢のドリブルがまたしても炸裂した。静岡学園高MF小山尚紀(3年)は後半7分、ゴール正面でこぼれ球を拾ってペナルティエリア内にしかけると、立ちはだかった相手守備陣3人を一気に振り切り突破。最後は落ち着いた左足シュートでゴール右隅に流し込み、3試合連発で今大会の得点数を『4』とした。

 それでも試合後の表情は曇っていた。「得点でチームに貢献できたのはよかったが、試合を通して活躍できなかったことは反省したい」。そう振り返った背番号14が悔いたのは「ドリブルでミスが多く出てしまった」こと。突破力は1回戦、2回戦ともに相手守備陣をきりきり舞いにさせていた絶対的な武器だが、この日のパフォーマンスは満足いくものではなかったようだ。

 川口修監督は「怖がらずにしかけている。テクニックを信じてゴールに向かうドリブルができる」という小山を「今大会では特に良い」と高評価。しかし、当の本人は「1、2試合目は良かったんですけど、今日はあんまりだった」とあっさり述べ、得点にも「今日はそこがないとダメだと思ったんで、とりあえず取れてホッとしている」と語るにとどめた。

 今大会では得点ランキング2位タイの4ゴールを挙げており、得点王も手が届く位置にいるが、浮かれる様子はまったくない。「県も得点王だったんですけど、決勝で3点取ったからなっただけ。県では準々決勝、準決勝は点を取っていないので、そういう大事な試合で取れる選手になりたい」。目指すはチームを勝利に導くゴール。4強入りがかかる次戦こそ「個人的には点を取りたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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[MOM3134]昌平MF篠田大輝(1年)_チームの歴史を変えた劇的弾「味わったことのない喜び」

途中出場で決勝点を奪った昌平高MF篠田大輝(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 選手権3回戦 國學院久我山高 0-1 昌平高 駒場]

 一方的に攻め込んだ。ゴールだけが遠かった。PK戦も頭をよぎり始めた、0-0で迎えた後半アディショナルタイム。昌平高MF篠田大輝(1年)が勝利をもたらす一撃を叩き込んだ。

 前半から主導権を握りながらもスコアを動かせない昌平は、後半23分にMF渡邉建太(3年)に代えて篠田をピッチへと送り込む。初戦となった2回戦・興國戦では出番がなかった1年生。しかし、藤島崇之監督は「決定力」の高さに期待していた。

「狭い局面で崩しにかかった時にでも『振れる力』、狭い局面でも『振り切る力』がある。右利きだけど、左足でも『振れる力』があるのは大きな武器なので起用した。最後、決め切る力がある選手なので、期待を込めて出した」

 篠田は指揮官から掛けられた言葉をしっかりと頭に入れて、ピッチへと向かった。その言葉は、「自信を持て」「お前ならできる」「ゴールが見えたら振り抜け」だった。

 すると、後半アディショナルタイムに篠田にシュートチャンスが訪れる。左サイドからPA内に侵入したDF大竹琉生(3年)が相手を引き付けて、篠田へラストパス。ファーストタッチで相手の逆を突くと、「相手をうまくかわし、ここで振り抜いたら点が入るんじゃないかという予感があった」と左足で持ち出して、その足を振り抜く。勢い良く飛び出したボールはクロスバーを叩いて落下しながらも、ゴールマウスに収まって決勝点となるゴールが生まれた。

「自分は右足も左足も同じ力のシュートがあると自信を持っているので、左でも行けると思って思い切って振り抜いた。自分が交代して入って流れを変えてやろうと思っていたので、点を入れられて良かった」

 チームを史上初のベスト8に導いた1年生MFは、「味わったことのない喜び」を感じているようだ。だが、一人で奪った得点ではない。「あそこで信じて僕にボールを出してくれた大竹くんに感謝したいし、皆で取った1点だと思う」と自分までボールをつないだ先輩方に感謝を示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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“伏兵”青森山田DF神田悠成が2戦連発!「自分の役割を果たした結果」

DF神田悠成は後半19分にCKを頭で合わせた(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[1.3 高校選手権3回戦 青森山田4-1富山一 駒場]

 “伏兵”の連発がチーム力の高さを物語っている。青森山田高は後半19分、MF武田英寿(3年/浦和内定)が蹴ったCKをDF神田悠成(3年)が頭で合わせる。初戦の米子北戦に続く連日のゴール。「練習でやってきていることが素直に出来た。自分の役割を果たした結果です」と充実の汗をぬぐった。

 どこからでも点が取れる青森山田だが、セットプレーは何よりの武器。Jリーグ入りが内定する2人のキックの精度、右足の古宿理久(3年)と左足のMF武田英寿(3年)が相手の脅威になっている。神田も「本当に質のいいボールを蹴ってくれるので、自分たち中がしっかりと合わせるだけ」と自信満々に答える。

 8強が出そろったことになるが、高校年代最高峰のプレミアリーグを戦うチームは、青森山田だけになった。“プレミアリーグを戦うプライド”。そこについては黒田剛監督以下、選手たちも十分に意識しているという。

 背番号3は「ほかのプレミアののチームの想い、日本一になったことでプレミアの代表という意地やプライドを持ってやっている」とチームの気持ちを代弁すると、「自信を持って過信せずにやっていたい。次(昌平高戦)も難しい試合には必ずなると思うけど、必ず勝ち切りたい」と闘志を燃やした。

(取材・文 児玉幸洋)
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仲間から“見られる”昌平FW小見洋太…指揮官も「爆発してくれるはず」と期待

昌平高FW小見洋太(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 選手権3回戦 國學院久我山高 0-1 昌平高 駒場]

 打ちに打った。両チーム最多となる6本ものシュート。決定的なものもあったが、昌平高FW小見洋太(2年)はノーゴールに終わり、「最後のところを決め切れなかった。自分の大きな課題」と悔しさを滲ませた。

 序盤から圧倒的にボールを支配した昌平は、幾度となくゴールに迫った。最前線に入る小見は巧みな動き出しでボールを呼び込み、フィニッシュまで持ち込む。前半10分に放ったシュートはDF福井寿俊(3年)のブロックに遭い、同16分にMF須藤直輝(2年)の折り返しに合わせたシュートはGK村上健(2年)にストップされるなど、なかなかネットを揺らせず。さらに後半8分にはPA内から強烈なシュートを放つが、クロスバーを叩いてしまった。

 だが、下を向くことはなかった。「気持ちの面では強い方だと思うので、外したことは特に意識しないで、次に切り替えてシュート狙うようにしている」。すぐさま切り替えて、次のチャンスに備えた。

 6本のシュートは得点には結び付かなかったが、好機に顔を出していたのは間違いない。本人も「仲間が常に自分のことを見てくれている。得意な動き出しの部分は見せられたし、チャンス自体は作れている」と振り返ると、「あとは決め切るだけなので、最後の質を上げていきたい」と表情を引き締めた。

 チームを率いる藤島崇之監督は「小見は流れを持ってきてくれている」と、その動きを評価。「最後はいかに決め切るかという部分で、彼はあまり表情に出さないが悔しい思いをしていると思う」と語りつつ、「結果がついてきたら爆発してくれるはず。次に期待したい」と得点源に大きな期待を寄せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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帝京長岡は守備の成長も実感。愛媛内定DF吉田晴やGK猪越中心に2試合連続無失点

帝京長岡高は愛媛内定DF吉田晴稀は完封勝利に貢献。(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 選手権3回戦 帝京長岡高 5-0 神戸弘陵高 等々力]

 3-1-4-2システムでスタートした帝京長岡高は前半、守備がハマらなかった。ロストしたボールの奪い返しに失敗し、自分たちのディフェンシブゾーンに侵入される流れに。そこで我慢強くゴール前で守っていたのが、DF吉田晴稀(3年/愛媛内定)、DF丸山喬大(3年)、DF吉田勇介(3年)の3バックやGK猪越優惟(3年)だ。

 神戸弘陵高(兵庫)にペースを握られる中でクロスを跳ね返し、ゴール前で人数をかけてシュートブロック。吉田晴は「(悪い流れでも)自分と猪越だったりマルキョウ(丸山)が守れば失点しないので、そこは責任を持ってやっています」と語っていたが、流れの悪い時間を無失点で乗り越えたことが大きかった。

 古沢徹監督も「(存在は)大きいです。(1年前から)キックも含めて一皮剥けて戻ってきてくれましたね」と評価するGK猪越は、ファーサイドまで到達したクロスボールにしっかりとチャレンジしてキャッチするなど好守。声でもチームを鼓舞していた守護神は、枠に飛んできたシュートにも落ち着いて対応するなど守備の中心となっていた。

 チームは前半終盤から4-4-2システムへスイッチ。吉田晴は「(守備がハマっていなかったが)前半の後半くらいから4バックにして、そこからマッチアップするようになったのでやりやすかったですね。GKの猪越を中心に声を出して守って前線の選手も頑張ってくれて、自分たちは跳ね返すだけでしたね」と振り返る。

 これで今大会は2試合連続無失点。守備が安定した後半は大事にボールを動かしながら前に行くなど攻撃面も改善され、5得点に結びつけた。一方でスルーパスを通されたり、FKの守備対応が甘かったシーンもあったことも確か。日本一を目指すチームは準々決勝までに少しでも改善し、また無失点で初の準決勝へ進む。

 吉田晴は「守備面は今大会を通して上ってきている。攻撃の決定力とか本来の自分たちの力を出せば大丈夫。まずはベスト4に行かないと(新潟)県勢の新しい記録にはならない。次勝って、勢いに乗って、日本一という景色を見たい」。攻撃的なチームを後方から支える実力者たちが責任感を持って、80分間守り続ける。

GK猪越優惟は安定した守備で勝利に貢献。(写真協力=高校サッカー年鑑)


(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

スーパールーキー松木玖生が止まらない!意識の高さもすでに一流「早めにJリーグから声を」

松木玖生が2戦3発とブレイク(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[1.3 高校選手権3回戦 青森山田4-1富山一 駒場]

 青森山田高のスーパールーキーが止まらない。MF松木玖生(1年)は前半7分、ロングスローから作ったこぼれ球を左足で押し込んで先制点を決めると、3点リードから1点を返されて迎えた後半35分にはCKを頭に当てて、追加点を決めた。

 黒田剛監督も「ちょっと自信をつけてきたね」と成長を認める2戦3発の1年生が、今大会最注目プレーヤーに躍り出ている。

 きっかけはあった。昨年12月15日の名古屋U-18とのプレミアリーグファイナルで、松木は2-2の後半17分にドリブルから持ち込んで決勝点を記録。本人も「いいゴールだったと思うし、さらに得点を取りたいという気持ちになっている」と話す。

 記者団に囲まれても、つい1年前まで中学生だったとは思えないほどの落ち着き、しっかりとした対応をみせるあたり、すでにただ者ではない。

 意識の高さも一流そのもの。「優勝という結果で先輩たちに恩返ししたい。そのためにも自分の結果にこだわりたい」と力を込めると、「Jリーグのスカウトも来ていると思うので、自分をアピールしていきたい。年齢は関係ない。早めにJリーグから声をかけてもらえるようなプレーをしていきたいなと思います」と堂々と話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

サッカー王国からの優勝候補、静岡学園が唯一の“完封3連勝”で8強入り!

ベスト8入りを果たした静岡学園高の選手たち(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[1.3 全国高校選手権3回戦 静岡学園高2-0今治東中等教育学校 駒沢]

 第98回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦を各地で行い、駒沢陸上競技場の第1試合は静岡学園高(静岡)と今治東中等教育学校(愛媛)が対戦した。前後半の立ち上がりに1点ずつを奪った静岡学園が2-0で勝利。全チーム中唯一の3試合連続完封勝ちで、前回出場時の同校以来となる静岡県勢5年ぶりの8強入りを果たした。

 今大会唯一の2日間連戦だが、両チームともに前日の2回戦と同じスターティングメンバーが起用された一戦。前半4分、ここまで9得点0失点の静岡学園がさっそくスコアを動かした。MF井堀二昭(3年)の直接FKがゴールを襲った流れから、波状攻撃のこぼれ球をMF浅倉廉(3年)が収め、コントロールしたミドルシュートを突き刺した。

 さらに前半11分、静岡学園はここまで2試合3得点のMF小山尚紀(3年)が左サイドを突破し、低いクロスを供給。これが今治東の守備陣に当たってゴール方向に飛んだが、クロスバーに弾かれた。その後もサイドと中央をバランス良く使った崩しで一方的に相手を押し込み、完全に主導権を握っていた。

 それでも徐々にポジショニングが安定した今治東も盛り返す。前半30分、MF岡本航汰(3年)の縦パスを起点にFW高瀨太聖(2年)、FW尾上哲史(3年)と繋がり、スルーパスにFW山中建斗(3年)が抜け出すもオフサイド。36分には尾上のスルーパスが高瀨に入ると、合わせるだけのクロスが入ったが、ニアに飛び込んだ山中とはわずかに合わなかった。

 すると1-0で迎えた後半7分、次に試合を動かしたのも静岡学園だった。右サイドから猛烈なスピードでドリブル突破をしかけた松村が左サイドまでたどり着くと、クロスは相手DFにクリアされたものの、このボールを収めたのが小山。目の前には3人の守備陣がわずかなスペースを守っていたが、足裏や足先を巧みに使って次々突破し、左足シュートで冷静に決めた。

 今治東は後半13分、浮き球のスルーパスに抜け出した高瀨が思い切ったボレーで狙ったが、GK野知滉平(2年)がスーパーセーブ。静岡学園は後半21分、背番号9のFW加納大(2年)が大会初出場を果たした。その後も攻め続けた静岡学園は後半終了間際、途中出場MF渡辺怜歩(2年)のゴールがファウルで取り消される不運もあったが、完勝と言える内容で8強入りを決めた。

 それでも静岡学園の川口修監督は試合後、「(チームが目標とする)3点取りたかったが、取れなかったので決定力、崩すバリエーション、強度を上げたい」と攻撃力に満足せず。完封が続く守備面についても「本当はボールを握りながら攻撃をさせないのがうちのスタイルだが、パスを引っかけられてカウンターにつながる場面があった」と課題を述べた。

 静岡県勢にとっても静岡学園にとっても5年ぶりの8強だが、ここは一つの通過点。GK山ノ井拓己(福岡)やFW旗手怜央(順天堂大→川崎F)らを擁した「うまさも技術的なレベルも違うし、守備は5年前のほうが良かった」世代を回顧した指揮官は「前回出場した代を超えるということでそこを突破したい」と2日後の準々決勝・徳島市立高(徳島)戦を見据えた。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3139]徳島市立DF三倉頼真(2年)_素材感ある186cmのエアバトラーが攻守に仕事! ナベと跳ね返す冬

ゴールを決めたDF三倉頼真(2年)がガッツポーズ(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 全国高校選手権3回戦 徳島市立高1-0筑陽学園高 駒沢]

 粘り強く体を張り、“徳島市立スタイル”を体現した。DF三倉頼真(2年)が連続完封に貢献し、徳島市立高(徳島)の過去最高成績となるベスト8進出に貢献。「競り合いは負けたくない」とこだわりを持って空中戦に挑む186cmのエアバトラー。両フィールドプレイヤー最長となる恵まれた体躯を生かして堅守を築いたが、この日の活躍は守備にとどまらなかった。

 前半22分、MF野口蓮太(3年)が蹴り込んだ左CKをファーサイドのDF田内悠貴(3年)が頭で合わせると、カバーに入った相手DFがクリア。「ニアに飛び込んで入ったけど、ボールがファーに流れて、目の前にこぼれてきた」。混戦からこぼれ球に反応した三倉が右足で蹴り込むと、左ポストに当たったボールはゴールに向かい、先制のネットを揺らした。

「決まった瞬間はホンマにうれしすぎて、どう喜んだらいいか分からなくて。とりあえずガッツポーズしました」。貴重な決勝ゴールを挙げ、その一点を守り抜いての勝利。自らが投げるロングスローからもチャンスを作り、中0日の連戦も最後までタフに戦い抜いた。

 徳島市立は総体も全国8強と躍進したが、三倉は大会直前に定位置を失った。「ここまでずーっと温存してました。ボケボケで結構やらかすので」と笑った河野博幸監督は「普段は集中力がないですが、こういう舞台が一所懸命にさせているのかな」と目を細めた。“夏”を経験しなかった三倉にとっては前日の2回戦・尚志高(福島)戦が初の大舞台。この抜擢は「素材感がある」(河野監督)左利き大型CBへの期待の表れだろう。

 総体は仲が良いDF渡邉浩章(2年)にポジションを奪われる形となり、「インターハイでは悔しい思いをして、腐りかけた時もあった」と三倉。選手権出場が決まると、大会を前にスタメンに復帰。自分より身長が低い選手にフィジカルで負けるわけにはいかないと発奮し、ベンチプレスを取り入れ、筋トレや食事で体作りを強化してきた。

 迎えた今大会は186cm三倉と181cm渡邉が3バックの左右で空中戦を制し、5バックでゴール前を固めて連続無失点を達成。「アフターも朝練も2人でいつも一緒に頑張ってきた。だから選手権でナベと2人で出られているのが、めちゃめちゃうれしいです」(三倉)。キックオフ前にはハイタッチとハグをするのが習慣。「仲間であり良いライバル」(渡邉)という2年生コンビも、零封快進撃を支えている。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3136]青森山田FW田中翔太(3年)_総体に、プレミアに、選手権…大舞台で発揮される勝負強さ

青森山田高FW田中翔太(写真協力=高校サッカー年鑑)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 高校選手権3回戦 青森山田4-1富山一 駒場]

 2連覇を狙う王者の背番号9を背負う。青森山田高FW田中翔太(3年)は自らの任務を遂行し、2試合連続ゴールという結果を残した。

 まずは前半7分に生まれた先制点を導く。DF内田陽介(2年)が放り込んだロングスローをニアサイドのDF藤原優大(2年)がすらすと、飛び込んだのが田中。体を投げ出して放ったダイビングヘッドは相手GKに阻まれたものの、こぼれ球に反応したMF松木玖生(1年)が蹴り込んでスコアを1-0とした。

 そして、後半4分には田中が自らネットを揺らす。左サイドで得たFKの好機。キッカーを務めたMF古宿理久(3年)が蹴り出したボールは鋭いカーブを描いてゴール前へ。誰よりも高く飛んだのが田中だった。飛び出しが遅れたGKが伸ばした手よりも高い位置。ヘディングでミートさせたボールはネットに突き刺さった。

 前日に行われた2回戦・米子北戦に続く2試合連続ゴールに「FWとして絶対に点を決めてやろうという気持ちでいたので良かった」と充実した表情を見せた。

 今夏の高校総体でチームは3回戦で敗退したが、田中自身は3試合連続ゴール。さらに昨年12月の「高校年代真の日本一」を決定するプレミアリーグファイナル・名古屋U-18戦では先制点を叩き込んでいるように、大舞台で勝負強さを発揮している。「大事な試合で決められるFWは絶対に必要。インターハイで全試合決められたし、プレミアリーグファイナルでも点を決められたので、自信を持ってやれている」と胸を張った。

 準々決勝は2日後。昌平高と対戦する。「万全の準備をしたい」と調整を続け、再びチームに勝利をもたらすゴールを狙う。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

矢板中央MF左合修土が怒涛の3戦連続弾!「まずは無失点」から一瞬の隙突く股下スナイプ

矢板中央高MF左合修土が値千金の追加点を挙げた
[1.3 選手権3回戦 矢板中央高 2-0 鵬学園高 フクアリ]

「ゼロにすることが一番意味がある」とMF左合修土(3年)は完封勝利にこだわりを見せる。県予選は全4試合で失点を喫し、選手権1回戦でも2回戦でもゴールを許した。失点続きの矢板中央高がようやく3回戦で掴んだ守備の形。前半14分に先制してから後半37分まで耐え抜くと、最後はその左合が自身の追加点で勝利を決定づけた。

 1回戦、2回戦に続く3試合連続弾。後半37分に敵陣近くの左サイドでボールを奪うと、一気にPA左に入り込む。相手GKが飛び出したところを冷静に左足シュート。GKの股下を通ったボールはゴールマウスに吸い込まれた。

 左合は「後半途中からボールロストが目立っていた」とターゲットを絞っていた。「いつか狙えると思って、苦しい時間帯で1点を取ればチームが楽できると思ったので」とスコアラーとしての矜持も見せるが、「それよりも無失点が嬉しい」と喜びは控えめ。「全員で守って全員で攻撃するのが矢板中央の特徴なので、今日はそれができた」とチームの勝利を強調した。

 高橋健二監督は選手全員の成長を語る中で、左合について「よく私に注意されたり、色々怒られたりしているんだけど、今日初めて褒めてあげたい」とその関係性を冗談交じりに語る。そういうやり取りもあったからか、寮内では「見返してやろうと話していた」と左合も明かしていた。

 昨年度の選手権で左合やDF長江皓亮(3年)はベンチ入りしていたものの、ピッチに立つことはなかった。「去年のチームは個が強くてひとりで打開できる選手がいっぱいいた」。1個上の代は快進撃を続け、ベスト8進出を果たした。しかし自分たちは1試合も出られず「この舞台に戻ってきたい」と左合は心の中で堅く誓っていた。

 そして舞い戻った選手権という晴れ舞台。左合は3試合連続でゴールを挙げる。ベスト8進出には「去年の代に並べてうれしい」。同じ8強入りだが「今年のチームは個々で打開できる選手があまりいないので、チーム力が上がった結果がこのベスト8だと思います」と昨年度との違いを語った。

 5日の準々決勝・四日市中央工高戦で勝利すれば、2009年度、17年度と2度成し遂げた最高成績のベスト4に並ぶ。4試合連続ゴールも期待してしまうが、左合は「まずゼロ」と無失点を強調。「チームの雰囲気は良い。チーム力をもっと上げて一丸となっていけば、自分たちなら勝てる相手だと思っている」。自分たちには自分たちのスタイルがある。まずは無失点。そして一瞬の隙を突き、チームのためにゴールを奪う。

(取材・文 石川祐介)
●【特設】高校選手権2019

王者の風格2戦10得点!青森山田はリスタートからの4発でインハイ準V富山一を寄せ付けず

1年生MF松木玖生は早くも3得点!(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[1.3 高校選手権3回戦 青森山田4-1富山一 駒場]

 第98回全国高校サッカー選手権大会は3日に3回戦を行い、浦和駒場スタジアムの第2試合では青森山田高(青森)が富山一高(富山)を4-1で下した。5日の準々決勝では昌平高(埼玉)と対戦する。

 王者の強さが際立つ結果になっている。2日の初戦2回戦の米子北戦を6-0で圧勝した青森山田は、続く3回戦でもインターハイ準優勝校の富山一に4-1で快勝。2戦10得点と驚異の得点力を見せつけ、ベスト8へと勝ち上がった。

 青森山田が富山一の5バックをどのようにしてこじ開けるか。この試合の最大のポイントになっていた。黒田剛監督は「5バックの真ん中をこじ開けることは難しかったので、リスタートを研究しながら、ゾーンで守る相手の前に飛び込む練習を繰り返してきた」と明かす。

 得点シーンはまさにその連続になった。前半7分、DF内田陽介(2年)がロングスローを入れると、混戦をFW田中翔太(3年)が頭で押し込む。これはGKに弾かれたが、跳ね返りをファーで詰めたMF松木玖生(1年)が蹴り込んで、先制点が決まる。

 追加点は後半4分、左サイドで得たFKをMF古宿理久(3年/横浜FC内定)が蹴ると、田中翔太が今度はしっかりと頭で決める。同19分にはMF武田英寿(3年/浦和内定)の蹴った左CKをDF神田悠成(3年)が頭で合わせると、1点を返されたあとの後半35分には古宿の蹴ったCKを松木が頭に当ててねじ込み、勝利を決定的にした。

 狙い通り、リスタートから得点を重ね続けた。さらにプレミアリーグEAST得点ランキング2位(12得点)のエース武田の得点なしでの4得点。急成長をみせる1年生の松木、3年生FW田中に伏兵の神田までもがが2試合連続ゴールを決めるなど、誰でも、どこからでも点が取れる理想的なチーム状態になっている。

「普段は武田のオンパレードなので」と自虐した黒田監督だが、「武田や藤原(優大)だけじゃないことを示せいている」とチーム力に胸を張る。主将の武田も「今年は一人ひとりが献身的に戦える。そこが一番の強み。相手に合わせてという戦いもできていので、自分たちらしく粘り強くやれればなと思います」と自信満々に話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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新戦力ストライカーが今季絶望…アストン・ビラがチェルシー2人を標的に

ウェズレイが右膝を負傷
 アストン・ビラチェルシーのストライカーを狙っている。英『サン』が報じた。

 アストン・ビラは1日にアウェーでバーンリーと対戦し、先制点を挙げたFWウェズレイが右膝を負傷。後半26分に交代を余儀なくされた。今夏クラブ・ブルージュから加入した23歳ストライカーは、ここまでプレミアリーグで21試合5得点を記録。しかし、膝の靱帯損傷により、残りの試合を欠場することがクラブから発表された。

 そのため、アストン・ビラは今冬の移籍市場でストライカーの補強に動く模様。そのターゲットがチェルシーに所属するフランス代表FWオリビエ・ジル(33)とベルギー代表FWミヒー・バチュアイ(26)だ。

 両選手は、今季アストン・ビラから復帰したイングランド代表FWタミー・エイブラハム(22)の後塵を拝し、ジルは公式戦7試合1得点、バチュアイは18試合5得点を記録しているが、プレミアでの先発出場はここまで1試合もない。

 同紙によれば、アストン・ビラは現在、チェルシーのレジェンドであるジョン・テリー氏がコーチを務めているため、他のクラブよりも有利な状況にあると伝えている。

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1年生MF篠田が劇的AT決勝弾…昌平が初の8強入り!!“圧倒的支配”で國學院久我山を撃破

決勝点を叩き込んだ昌平高MF篠田大輝(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 選手権3回戦 國學院久我山高 0-1 昌平高 駒場]

 第98回全国高校サッカー選手権3回戦が各地で行われ、浦和駒場スタジアムでは4年ぶり8回目の出場となる國學院久我山高(東京B)と2年ぶり3回目の出場となる昌平高(埼玉)が対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半40分までスコアが動かなかったが、同アディショナルタイムにMF篠田大輝(1年)が劇的な決勝ゴールを奪い、昌平が1-0の勝利を収めて初の8強進出を果たした。

 この試合が3試合目となる國學院久我山は2回戦・専大北上戦で退場となり、出場停止のDF加納直樹(3年)に代わって、MF吉田圭佑(2年)を今大会初の先発起用。一方、シードの昌平はこの試合が2試合目。2回戦・興國戦から先発一人を入れ替え、同試合で負傷したMF鎌田大夢(3年)をベンチスタートさせ、MF渡邉建太(3年)がスターティングメンバ―に名を連ねた。

 序盤から攻勢をかけたのは“ホーム”昌平だった。素早いパスワークで敵陣まで攻め込み、前半6分にはMF紫藤峻(3年)のパスから右サイドを駆け上がったDF柳田亘輝(3年)がシュートを放つなど、一気に主導権を握る。パスだけでなく、アタッキングサードで仕掛ける鋭い突破が攻撃にアクセントを加え、押し込む展開となった。同10分には柴藤のパスから放ったFW小見洋太(2年)のシュートがMF福井寿俊(3年)にブロックされ、同16分には左サイドをえぐったMF須藤直輝(2年)の折り返しを再び狙った小見のシュートがGK村上健(2年)にストップされるが、圧倒的にボールを支配し続ける。

 前半33分には高い位置でボールを奪った渡邉のヒールパスを受けた柴藤が枠を捉えたシュートを放つが、横っ飛びした村上に弾き出されるなど、昌平はゴールに迫る場面を幾度となく作りながらも前半はスコアを動かせず。なかなかリズムに作れない國學院久我山は同34分に早くも選手交代。吉田に代えてDF河原大輔(3年)をピッチへと送り込んだ。

 0-0のまま後半を迎えても、昌平が押し込む展開は変わらない。後半2分には右サイドを上がった柳田がゴールを脅かすが村上の守備範囲に飛び、同4分には縦パスから抜け出した柴藤が決定的なシュートを放つがポストに阻まれる。昌平ペースで試合が進む中、なかなかリズムをつかめない國學院久我山は同7分にDF森次結哉(1年)に代えてFW清井大輔(3年)を投入した。

 後半8分には再び昌平がゴールを脅かす。PA内から放った小見の鋭いシュートは村上の頭上を抜けたがクロスバーに阻まれ、同16分にはMF小川優介(2年)のスルーパスから抜け出した柴藤が迎えた決定機も村上に阻まれる。その後も波状攻撃を仕掛ける昌平。同17分には小見、柴藤が立て続けにシュートも、ともに村上が立ちはだかる。國學院久我山は守備陣が粘り強く対応するだけでなく、最後は守護神の村上が好守で阻み、昌平が一方的に攻め込みながらも得点が生まれない展開が続く。

 後半22分には國學院久我山に、この試合最大のチャンス。左サイドから送られたボールの流れからPA内で受けた清井がシュートを放つが、好反応を見せたGK牧之瀬皓太(3年)に弾き出されてしまった。スコアを動かせない昌平は同27分、紫藤に代えて鎌田をピッチへと送り込むと、同31分には鎌田とのワンツーでゴール前に侵入した篠田が決定的なシュートを放つが、わずかに枠右に外れる。

 時計の針は進み、前後半の80分は過ぎた。昌平の藤島崇之監督は「PK戦はまったく考えていなかった。笛が鳴ってから考えないと、負ける気がした」と振り返ったが、圧力を弱めずに攻め続けたチームは、後半アディショナルタイムについにスコアを動かす。左サイドを上がったDF大竹琉生(3年)の折り返しを受けた篠田が細かいタッチからシュートコースを生み出すと、左足を一閃。勢い良く飛び出したボールはクロスバーを叩いて落下しながらも、ゴールラインを割り、昌平が劇的な1-0の完封勝利を収めた。

 ゲームの多くを敵陣で過ごすワンサイドゲームとなり、シュート数は國學院久我山の3本に対し、6倍近くとなる17本を記録。少なくないチャンスを創出しながらも最少得点に終わったことに「最後、決め切るというところは課題になった」と振り返った藤島監督だが、「今までは2回戦敗退と悔しい結果に終わっていたけど、結果を出しながら成長してくれている」と史上初のベスト8進出を果たした選手たちの成長に目を細めた。

 試合終了直後は準々決勝の対戦相手は決まっていなかった。しかし、どこが相手でも自分たちがやることは変わらないことを強調していた。「選手が一番いいプレーを出せるような状況で、ゲームをコントロールできればと思っている。自分たちの良さをしっかり発揮できるように自信を持って戦わせたい」。2日後に対戦するのは青森山田に決定。“昌平らしさ”を存分に発揮できるように準備を進め、前回王者に挑む。

(取材・文 折戸岳彦)
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全国初勝利のヒーローが一転…鵬学園はミスから2失点敗退

全国初勝利を挙げた鵬学園は3回戦で涙をのんだ
[1.3 選手権3回戦 鵬学園高 0-2 矢板中央高 フクアリ]

 立ち上がりのアクシデントが痛かった。鵬学園高(石川)は前半12分にFW坂本健太(3年)が相手との交錯プレーで負傷。「あれでプランが崩れた」と赤地信彦監督が悔やむように、2回戦の京都橘戦でゴールを決めていたエースがピッチを離れた直後に先制点を許した。

 前半14分、矢板中央MF柿崎貴翔(3年)が右サイドから低いクロスを入れると、GK前原瑞穂(3年)がキャッチミス。こぼれ球をFW西村碧海(3年)に押し込まれた。後半37分にも最終ラインでのボールロストから2失点目。またもミスからゴールを決められ、万事休した。

「昨日いいパフォーマンスで勝てて、今日もいいパフォーマンスを見せたかったけど、自分のミスで先制点を取られてしまった」。前日2日の京都橘戦で全国総体4強を相手に前原がファインセーブを連発すると、PK戦でも2本連続ストップ。全国初勝利の立役者となったが、一転して悲劇に見舞われた。

 3年ぶり2度目の全国選手権。「最後の3年で出ることができて、前回できなかった1勝ができて、その流れに乗ってベスト8に入りたかったけど、悔しいです」。全国1勝という鵬学園の新たな歴史をつくったが、その挑戦は3回戦で幕を閉じることに。前原は「監督からはトーナメントの厳しさ、一つのミスで試合が決まるということを言われていた。今まで言われていたことが最後に出た」と唇を噛んだ。

(取材・文 西山紘平)
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清水MF滝裕太が契約更新、今季リーグ戦12試合2得点

契約更新した滝裕太
 清水エスパルスは3日、MF滝裕太(20)との契約更新を発表した。

 2018年にトップチームに昇格した滝は、今季リーグ戦12試合2得点、リーグカップ5試合2得点、天皇杯2試合に出場した。

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[MOM3133]矢板中央FW西村碧海(3年)_殊勲の先制弾!「全国で暴れてくれ」モチケン先輩と交わした約束

ガッツポーズの矢板中央高FW西村碧海(3年)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 選手権3回戦 矢板中央高 2-0 鵬学園高 フクアリ]

 選手権3年連続ベスト8進出を成し遂げた矢板中央高。FW西村碧海(3年)の先制点は「そういうシチュエーションは今までない」と意外な形でもたらされた。

 サイドから攻撃を仕掛けていった矢板中央は前半14分、右サイドのMF柿崎貴翔(3年)がクロスを上げる。すると飛び出した相手GKがPA中央でバウンドしたボールをキャッチミス。さらに相手DFもクリアをし切れず、ボールはゴール前に待ち構えていた西村のもとへやってきた。

 ボールを収めた瞬間に「相手選手たちが一斉に目線を向けてきた」という。しかしゴールは無人。「がら空きだったので」と冷静にインサイドキックで流し込んだ。序盤の先制点で試合を有利に運んだ矢板中央は、残りの65分間を無失点で乗り切る。さらに後半32分にはMF左合修土(3年)が決定打となるチーム2点目を沈め、相手の勢いを完全に絶ってみせた。

 西村は初の全国大会で初のゴール。「あんまり実感がない」と語るが、実は選手権開幕直前にある人物に活躍を誓っていた。その相手は1個上の先輩であるFW望月謙(現日本体育大1年)。望月も190cmの体躯とガーナ人の父親譲りのダイナミックな動きで昨年度の選手権2回戦・日章学園戦(○2-1)でゴールを挙げ、強烈な印象を残したプレーヤーだ。その憧れの先輩は自身の引退試合で、当時トップチームでプレーしていなかった西村にその思いを託していた。

 望月との仲が深まったのは2年前の冬。当時1年生の西村が左足首を脱臼骨折したとき。「リハビリ生活が長かったんですけど、モチケンさんとは一緒にリハビリをしていくなかで仲良くなった」。トップチームでプレーする機会はなかった。しかしともにリハビリ生活を過ごしていく中で「とてもやさしくて、面白くて。プライベートでも話すようになって、本当に同級生のように扱ってくれた」と交流が続いたという。

 昨年度の望月の代は選手権準々決勝で青森山田高に敗れたものの、2年連続の8強入りを果たした。そして引退試合で「あとはお前に託した」と西村に伝える。SNS上でも「来年全国で暴れるお前の姿を見せてくれ!」とメッセージ。それは当時Aチームに入れていなかった西村の背中を押すものになっていった。

 3年生になった西村は着実に成長を見せる。高橋健二監督は「トレーニングを見ていて、球際も強くて最後まで諦めなくて。そういう姿を見て、県予選の途中からレギュラーに定着しました」と主力に抜擢。選手権への3年連続出場を決める大きな戦力となっていった。

 選手権開幕の直前、西村はSNS上で改めて望月に「約束を果たす時が来ました」と活躍を誓った。そして迎えた選手権。西村は全3試合で先発出場し、2回戦ではアシストを、そして3回戦では待望の得点を決めてみせた。望月の代に続く3年連続のベスト8進出も達成。「ごはんに連れて行ってくれると思います。焼き肉が食べたいです」と約束成就のおねだりも冗談交じりに口にしていた。

 ただ、まだ大会は終わっていない。2009年度と17年度に達成した最高成績の4強、そして優勝は近いようでまだまだ遠い。さらなる勝利を求めて、次戦は駒沢陸上競技場へ。四日市中央工との対戦も「絶対に勝ちます」と力強く意気込んだ。

(取材・文 石川祐介)
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無失点継続の“徳島市立スタイル”で快進撃! 筑陽学園退け歴史塗り変える選手権ベスト8

徳島市立が準々決勝へ(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 全国高校選手権3回戦 徳島市立高1-0筑陽学園高 駒沢]

 第98回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦を各地で行い、駒沢陸上競技場の第2試合は徳島市立高(徳島)が筑陽学園高(福岡)に1-0で勝利した。徳島市立は過去最高成績のベスト8進出。5日の準々決勝は静岡学園高(静岡)と対戦する。

 2回戦登場の徳島市立は0-0から突入したPK戦を4-3で制し、尚志高(福島)を撃破した。前日からスタメン1人を変更し、FW木村広也(3年)が3-4-3の右ウイングに入った。対する筑陽学園は1回戦で愛工大明電(愛知)を1-0で下し、2回戦は草津東高(滋賀)に2-1で勝利。この日は最前線に FW大嶋遥人(2年)が入った。

 最初にチャンスを迎えたのは筑陽学園だった。14分、右サイドからカットインしたFW岩崎巧(2年)が相手をかわして折り返し、MF古賀敬仁(3年)が右足シュート。こぼれ球に詰めたFW過能工太郎(3年)がネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定で取り消された。

 すると、セットプレーから筑陽学園が試合を動かした。前半22分、MF野口蓮太(3年)が蹴り込んだ左CKをファーサイドのDF田内悠貴(3年)が頭で合わせると、混戦からのこぼれ球をDF三倉頼真(2年)が押し込んだ。

 2回戦に続いて追う展開となった筑陽学園は前半30分にロングスローの流れからMF古賀敬仁(3年)がミドルシュートを狙うなど反撃に出る。しかし、ロングボールはDF渡邉浩章(2年)ら長身DFラインが跳ね返し、決定機には結びつかない。

 逆にカウンター、三倉のロングスローから徳島市立がチャンスを作ると、前半40分にはFW木村広也(3年)が意表を突くミドルシュートでゴールを強襲。鋭く反応したGK野中友椰(3年)が横っ飛びから見事にキャッチングし、観客を沸かせた。

 筑陽学園は後半開始からFW寺岡聖斗(3年)とFW深松大雅(3年)を投入して反撃に出るが、安定したGK中川真(3年)と5バックでゴール前を固める徳島市立の守備を切り崩せない。最後のパワープレーも跳ね返され、1-0で逃げ切った徳島市立が準々決勝に進出した。90、91、92年度は3回戦敗退だったが、ベスト16の壁を破り、歴史を塗り変える一勝となった。

 夏の総体に続く全国8強。河野博幸監督は5-4-1の固い守備ブロック戦術を「去年から取り入れた割り切ったサッカー。上のレベルを経験させるため」と言い、その狙い通りに全国の勝利につなげてきた。「攻撃的なサッカーを自分たちがしても全国では勝てない。守備を極めれば勝てる」と主将のMF阿部夏己(3年)も頷く。準々決勝の相手は大会屈指の攻撃力を誇る静岡学園高(静岡)。阿部は「1対1では止められなくてもチャレンジ&カバーをして全員で走りたい」と次なる戦いを見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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広州富力、ストイコビッチ監督の退任を発表

ストイコビッチ監督が退任
 広州富力は3日、ストイコビッチ監督(54)の退任を発表した。

 2008年から名古屋グランパスを指揮し、2010年にはJ1リーグ初優勝に導いたストイコビッチ監督。2015年8月から広州富力の監督を務め、就任1年目は中国スーパーリーグで6位、翌2017年は5位とまずまずの成績を残していたが、昨年は10位、今季は12位に終わり、退任が決まった。

「自分がPKを外して3年生の3年間を終わらせた」全中Vの日章学園1年生FW木脇は涙止まらず

号泣するFW木脇蓮苑を抱き寄せるFW鈴木陽介
[1.3 選手権3回戦 四日市中央工高 3-3(PK4-3)日章学園高 フクアリ]

 驚異的な粘りもあと一歩のところで涙をのんだ。2回戦でPK戦の末、市立船橋を破ってきた日章学園高(宮崎)。しかし、その市立船橋戦で退場処分を受けたDF古賀照也(2年)の出場停止が痛かった。

 代わって先発したDF宮永健太(3年)のミスから前半11分に失点。前半途中で2人を交代する展開となるなど後手を踏んだ。それでもハーフタイムに「感情的に言った」という早稲田一男監督のゲキから選手は目を覚ます。

 0-1の後半6分、エースのFW鈴木陽介(3年)が同点ゴールを決め、同10分にはCKからFW木脇蓮苑(1年)が逆転弾を奪った。その後、CKとPKで再逆転を許すが、後半18分に鈴木のPKで再び同点。後半終了間際には“PK職人”のGK清原寛斗(2年)を投入した。

 市立船橋戦に続く“必勝パターン”。清原は見事に相手の2人目を止めてみせたが、日章学園は4人目のDF後藤翔(3年)がGKに止められ、最後は5人目の木脇が左ポストに当ててしまい、PK3-4で敗れた。

「自分はあのコースにしか蹴らないと決めていて、中学のときから外してことがなかった。自信を持って蹴った」。昨年度の全国中学校サッカー大会を制した日章学園中の優勝メンバーの一人でもある木脇は「PKには自信があったけど、こういうところで決めないともっと上に行けない。しっかり決めるメンタル、プレッシャーに勝つメンタルを鍛えていきたい」と真っ赤な目で言葉を絞り出した。

 早稲田監督は「よく1年生で2試合フルに戦って頑張ったと思う。責められる要素は何もない」と、5人目の重責を担った木脇をかばう。木脇とともにスタメンを任されていたMF葭岡遥来(1年)は後半途中で右腕を痛め、負傷交代するアクシデントにも見舞われた。前半途中から出場したMF藤本優希(1年)を含め、全中優勝メンバーが奮闘したが、過去最高成績に並ぶ8強入りは果たせなかった。

「自分がPKを外して、3年生のこの3年間を終わらせてしまった。悔しい思いでいっぱい」と涙した木脇は「中体連では相手のセンターバックがデカくても競り合いで勝てていた。フィジカルの部分で差を感じたし、相手の3年生の勝ちたい気持ちも感じた」と、初めての高校選手権を振り返る。「この経験を生かして、来年、再来年とここに戻ってきて、優勝したい」。先輩たちの思いも引き継ぎ、日章学園の新たな歴史をつくっていく。

(取材・文 西山紘平)
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「このまま終わらせないぞ」。帝京長岡は大黒柱が前半のみで交代。幼馴染みのFW矢尾板がゴールこじ開ける

帝京長岡高MF矢尾板岳斗は先制点を叩き出した
[1.3 選手権3回戦 帝京長岡高 5-0 神戸弘陵高 等々力]

「小さい頃からずっとやってきたので、このまま終わらせないぞという気持ちでやっていました」。帝京長岡高は、大黒柱のMF谷内田哲平主将(3年/京都内定)交代後の後半に5得点。その口火を切ったのがFW
矢尾板岳斗(3年)だった。

 この日、帝京長岡のコーチ陣は、距離感良くプレーできていなかったMF谷内田哲平主将(3年/京都内定)を前半のみで交代させる決断。大黒柱の谷内田が前半のみでピッチを離れることはこれまでなかったことだ。その谷内田は後半のピッチへ向かう選手たちへ向けて、誰より声を出して「頼むぞ!」。この声に発奮したイレブンが後半立ち上がりから相手に飲み込んだ。

 特に矢尾板は4歳から長岡JYFC、帝京長岡で一緒にプレーしてきた仲。「(谷内田)哲平が代わって、『これをラストゲームにしないように』と思って自分たちで、『このままプロに行かせないぞ』と声をかけて、気持ちが一つになって後半に入られたと思います」という矢尾板が先制ゴールを奪う。

 後半6分、左サイドをMF本田翔英(3年)が縦に切れ込む。そして、ラストパスを矢尾板が左足ダイレクトでゴールへ叩き込んだ。谷内田も「良い形で決めてくれたので良かったです」と喜んだ一撃で待望の先制点。矢尾板の全国大会初ゴールで勢いづいた帝京長岡は、そこから5得点で谷内田を準々決勝のピッチへ連れて行くことに成功した。

 矢尾板は、初戦から好調を維持しているようだ。古沢徹監督も「今大会はかなり切れていたので、『きょうはやってくれるかな』と見ていましたけれども、やってくれました。(1点目は) 大きかったですね」と評価していた。本人は仕掛けの回数が少なかったことを反省していたが、前半はチームがなかなか上手くいかない中では鋭いドリブルやコンビネーションによる崩しでチャンスメーク。そして、ゴールでチームを乗せた。

 初の4強入りを懸けた準々決勝へ向けては「(今日は)個人的にはそんなに自分を出していなかった部分が多かったので、チャンス作って得点に絡めたら良いと思っています。今年1年間、本当に苦しい思いをしながらプレーしてきたので、その練習してきたことを発揮して初のベスト4に行きたいと思っています」と力を込めた。幼少時から一緒にサッカーをしてきた谷内田やFW晴山岬(3年)とともに、まずは帝京長岡と新潟県勢の歴史を変える。

(取材・文 吉田太郎)
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仙台育英がPK戦で日大藤沢を退け30年ぶり8強へ!!35歳の元Jリーガーが主審として試合を裁く

仙台育英高がベスト8へ(写真協力『高校サッカー年鑑』)
[1.3 選手権3回戦 仙台育英高0-0(PK9-8)日大藤沢高 等々力]

 第98全国高校サッカー選手権3回戦が3日に各地で開催された。等々力陸上競技場の第2試合では仙台育英高(宮城)と日大藤沢高(神奈川)が対戦し、0-0でもつれ込んだPK戦の末、仙台育英がPK9-8で勝利。宮城県勢として19年ぶり、仙台育英として30年ぶりのベスト8進出を果たした。準々決勝は5日に行われ、同会場で帝京長岡高(新潟)と対決する。

 1回戦の五條高(奈良)戦(1-1、PK3-0)、2回戦の高川学園高(山口)戦(1-0)と接戦を制して勝ち上がってきた仙台育英と、初戦となった2回戦の広島皆実高(広島)戦(3-1)で快勝を飾った日大藤沢の一戦。現役時代に甲府、草津(現群馬)、富山でプレーし、引退後に審判員の資格を取得した御厨貴文氏(35)が主審としてこの試合を裁いた。

 先に主導権を握ったのは日大藤沢。最終ラインからMF植木颯(1年)を経由して組み立てるパスワーク、リズムを変えるサイドチェンジ、セットプレー、個人技など、多彩な攻撃で次々とチャンスを作り出していく。

 対する仙台育英はサイド攻撃を主体に打開を試みるが、前半20分に日大藤沢の右サイドバックを務めるDF岡田怜(3年)に背後を取られ、GK佐藤文太(3年)と1対1のピンチ。しかし、岡田が右足で打ったシュートはGK佐藤が防いだ。

 日大藤沢が好機を生かせない展開が続く中、仙台育英は前半28分に左CKの混戦から押し込むチャンスを迎えるが、御厨主審にオフェンスのファウルを取られる。前半はそのままスコアレスで終了を迎えた。

 後半も日大藤沢が攻め込み続ける。後半16分には幅を使った攻撃から右サイドのMF斉藤夏(2年)が右足で正確なクロスを供給。中央で複数の選手が飛び込むが、合わせることはできない。さらに同25分、MF植村洋斗(3年)が左45度から右足でシュートを放つ。しかし、DFに当たって枠を外れた。

 日大藤沢は終了間際にFW布方叶夢(3年)がPA内左に抜け出すビッグチャンスを迎えたが、GK佐藤が好セーブ。粘る仙台育英の守備を最後まで崩せず、0-0で80分間が終了した。

 PK戦は7人目まで全員が成功。先攻の仙台育英は8人目のDF中川原樹(3年)のシュートがGK濵中英太郎(2年)に止められるも、後攻の日大藤沢DF古谷陸(3年)のシュートを仙台育英GK佐藤が執念で阻止する。

 9人目で両チームが決め、10人目の仙台育英MF島野怜(1年)が成功させると、日大藤沢10人目のキッカーを務めた植木のシュートをGK佐藤が見事にストップ。劣勢だった仙台育英がPK戦を9-8で制し、準々決勝への切符をつかみ取った。

(取材・文 阿部哲也)
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「手を合わせて願っていた」PK失敗の四中工DF鐘ヶ江「今度は自分が助ける」

PKを失敗したDF鐘ヶ江秀太をチームメイトが励ます
[1.3 選手権3回戦 四日市中央工高 3-3(PK4-3)日章学園高 フクアリ]

 最後は仲間を信じ、チームメイトに託した。四日市中央工高(三重)はPK戦で2人目のキッカーを務めたDF鐘ヶ江秀太(3年)がGKに止められる失敗。それでもGK有留奎斗(3年)が相手の4人目を止め、最後は日章学園5人目がポストに当て、からくも準々決勝進出を決めた。

 相手は後半終了間際にGKを交代し、2回戦の市立船橋戦でPK戦勝利の立役者となったGK清原寛斗(2年)を投入していた。「特に心の変化はなくて、PK職人のGKなんだなというぐらい。PKには自分のルーティーンがあるので」と鐘ヶ江。動揺はなかったが、「練習でもGKの逆を突けていたし、緊張もしていなかった。逆に緊張がなさすぎたのかもしれない」と反省する。

 自分の失敗後は「ずっと手を合わせて願っていた」という。隣のMF森夢真(3年)からはずっと「大丈夫。次があるから」と励まされ続けた。主将の言葉どおりにチームは勝利。DFリーダーは「みんなに助けられた。今度は自分がしっかり声を出し続けて、ゴール前で体を張って、チームを助けるプレーがしたい」と、5日の準々決勝・矢板中央戦での“リベンジ”を誓った。

(取材・文 西山紘平)
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クラモフスキー新体制の清水、コーチ4人の就任を発表

コーチ4人の就任を発表
 清水エスパルスは3日、ユース監督の平岡宏章氏と今矢直城氏がコーチに、安野努氏がフィジカルコーチに、アダウト氏がGKコーチに就任することを発表した。

 今季J1リーグ12位に終わった清水は、先月14日にピーター・クラモフスキー氏が新監督に就任することを発表していた。

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3戦5発で得点ランクトップも…Jクラブのオファー待つ四中工MF森は「まだまだ足りない」

この日も2ゴールで3戦5発とした四日市中央工MF森夢真
[1.3 選手権3回戦 四日市中央工高 3-3(PK4-3)日章学園高 フクアリ]

 3回戦終了時点で得点ランキング単独トップに立った。四日市中央工高(三重)のMF森夢真主将(3年)は2ゴール。1回戦の日大明誠戦(○3-1)で2得点、2回戦の松本国際戦(○2-1)でも1得点を挙げており、3戦連発の計5得点となった。

 相手のミスを突いた。前半11分、前線からハイプレスをかけ、相手DFのクリアが森に当たって跳ね返ると、フワリと浮き上がったボールがGKの頭上を越え、ゴールネットに吸い込まれた。

「あれはラッキーだった。DFのクリアが自分の足に当たって入った。あそこにプレッシャーに行けたことは良かった」。1-2と逆転を許したあとの後半13分には森の右CKからMF宮木優一(2年)がヘディングで同点ゴール。さらに直後の16分、相手のハンドで得たPKを森がしっかりゴール右に決め、3-2と再逆転に成功した。

 縦関係の2トップを組むトップ下で先発し、後半途中から左サイドにポジションを移した背番号10の2ゴール1アシスト。3-3で突入したPK戦では1人目のキッカーを務め、ここでもゴール右隅に蹴り込んだ。

 日章学園は後半終了間際にGKを交代し、2回戦の市立船橋戦でPK戦勝利の立役者となったGK清原寛斗(2年)を投入していた。「PK戦用のGKは嫌ですね」と森は率直に認める。それでも「とにかく楽しもうと。みんなで声をかけ合いながらやった」とプレッシャーに打ち勝った。

 3戦5発の森はここまで4ゴールのFW晴山岬(帝京長岡)、MF小山尚紀(静岡学園)らを押さえ、得点ランキングトップに立っている。それでも「まだまだ足りないですね。もっと決めたい」と貪欲に話すのは、今大会が“就活の場”でもあるからだ。卒業後の進路を「プロ1本に絞ってやってきた」という森は、もしこのままプロクラブからオファーがなければ「サッカーを辞めようかなと。それぐらいの覚悟で大会に臨んでいる」と言い切る。

「5点取って、周りから注目されているけど、満足はしていない。もっと決めたい」。自分のゴールで四中工を日本一へと導くことで、Jクラブのスカウトを振り向かせる決意だ。

(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2019

栃木がFW大崎淳矢とMF岩間雄大との契約更新を発表

大崎淳矢らと契約更新
 栃木SCは3日、FW大崎淳矢(28)とMF岩間雄大(33)との契約更新を発表した。

 今季加入した大崎は、リーグ戦27試合4得点を記録。クラブ公式サイトを通じて「今年も栃木SCでプレーさせて頂くことに決めました!この可能性のあるクラブでまだまだ上に行きたいという想いが強くあります!最終戦で見せた一体感、それをシーズン通してみんなで一枚岩になって今シーズンも戦いましょう!僕自身も栃木の為、栃木SCの為、そして応援してくれるサポーターの皆さんの為に一生懸命戦います!今年も1年、宜しくお願いします!」とコメントした。

 また、同じく今季加入し、リーグ戦11試合に出場した岩間は、「今シーズンも栃木SCが強くなる為に全力で戦います! ひとつでも多くの勝利を一緒に喜びあえるように一丸となって戦っていきましょう!熱いサポートを宜しくお願いします!」とファンにお願いした。

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[MOM3132]四日市中央工GK有留奎斗(3年)_5本すべて読み切った!!“PK戦用GK”打ち砕く意地のPKストップ

意地のPKストップを見せた四日市中央工GK有留奎斗
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 選手権3回戦 四日市中央工高 3-3(PK4-3)日章学園高 フクアリ]

 “PK戦用GK”に負けるわけにはいかなかった。3-3のまま突入したPK戦。四日市中央工高(三重)のGK有留奎斗(3年)は相手のキックを5本すべて読み切り、4人目のキックを右腕1本できっちり弾き出した。PK3-3で迎えた5人目。先攻の四中工が成功したのに対し、後攻の日章学園はポストに当ててしまい、熱戦に終止符が打たれた。

「普段は攻撃陣が活躍して勝っているし、たまには自分が活躍しないとと思っていた」。今大会3試合目で初のPK戦。それでも守護神は「自分の晴れ舞台。やっと自分にスポットライトが当たるぞと思った」と楽しむ余裕があった。

 対する日章学園は後半終了間際に2回戦の市立船橋戦でPK戦勝利の立役者となったGK清原寛斗(2年)を投入していた。「自分も中学のとき、最後の大会でPK戦用のGKとして試合に出て、そこで負けて引退していた。中学のときはほとんど試合に出られてなくて、最後に出してもらえたのに勝てなかった」。当時の記憶も蘇り、さらに集中力が増していた。

「PKは得意」と話す有留は「ボールの置き方、助走、蹴り方を見ている」とPKストップの“極意”を話す。日章学園は前日の市立船橋戦でPK戦までもつれ込んでおり、その映像も「軽く見ていた」という。ただ、この日は試合の中で後半18分にPKを与え、そこでFW鈴木陽介(3年)に有留から見て左方向に決められていた。

「10番(鈴木)が試合中に蹴ったのは、分析していたのと逆だったけど、ちゃんとそっちに飛べていた」。このときも読みは当たっていた。鈴木はPK戦でも1人目を務め、今度は有留から見て右に蹴ってきたが、これも飛んだコースは合っていた。データではなく、自分の読みと勘を信じ、2人目も3人目もコースはドンピシャ。あとは止めるだけという展開で4人目を見事にストップしてみせた。

 先制しながら逆転を許し、再逆転したものの再び追いつかれ、PK戦で競り勝った。頼れる守護神は「逆転されたときもみんなで集まって『これが選手権だぞ』と話していた。チームが一丸となれたし、この試合でよりまとまったと思う」と、苦しみながらの8強入りに自信を深めていた。

(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2019

“埼スタ決戦”を勝ち取るのは…難敵続く青森山田は昌平と4強かけて対戦

写真は2回戦の青森山田スターティングメンバー(写真協力=高校サッカー年鑑)
 3日、第98回全国高校サッカー選手権3回戦が行われ、準々決勝に進出する8校が決定した。

 連覇へ厳しい戦いが続く青森山田高(青森)は、“埼玉の新鋭”昌平高と激突。Jリーグ内定者3人を擁する帝京長岡高(新潟)は仙台育英高(宮城)、2017年度大会ベスト4の矢板中央高(栃木)は四日市中央工高(三重)、静岡学園高(静岡)は徳島市立高(徳島)とそれぞれ対戦する。

 準々決勝は1月5日に等々力陸上競技場と駒沢陸上競技場の2会場で開催。ここに勝てば、埼玉スタジアム2002で行われる準決勝に駒を進める。

【準々決勝】
(1月5日)
[等々力陸上競技場]
青森山田 12:05 昌平
帝京長岡 14:10 仙台育英

[駒沢陸上競技場]
矢板中央 12:05 四日市中央工
徳島市立 14:10 静岡学園

●【特設】高校選手権2019

2発完封の矢板中央が3年連続8強入り! 鵬学園は前半に負傷者も…無念の3回戦敗退

矢板中央が3年連続で8強入り
[1.3 選手権3回戦 矢板中央高 2-0 鵬学園高 フクアリ]

 第98回全国高校サッカー選手権は3日に3回戦を行った。フクダ電子アリーナの第2試合では矢板中央高(栃木)と鵬学園高(石川)が対戦。矢板中央が2-0で勝利し、3年連続のベスト8進出を果たした。5日の準々決勝では四日市中央高(三重)と対戦する。

 2度目の選手権となった鵬学園は初戦で京都橘と対戦し、PK戦の末に初勝利。前の試合から前線2枚を変更し、FW判治海斗(2年)と初戦で劇的同点ゴールを挙げたFW坂本健太(3年)が先発した。

 一方、2017年度は選手権4強、昨年度も8強入りと結果を残す矢板中央は1回戦、2回戦と勝利。メンバーの変更はなく、4-4-2の布陣で堅い守備からの攻撃を展開していく。

 前半12分にアクシデント。鵬学園の坂本健と矢板中央DF坂本龍汰(2年)が交錯。坂本健はプレー続行不可能と判断され、ピッチの外に出ることに。そのままMF鈴木嶺騎(2年)と交代した。

 すると鵬学園は一瞬の隙を見せる。矢板中央の右サイドからのクロスを、GK前原瑞穂(3年)がキャッチミス。DF長島琉也(2年)も頭でクリアし切れず、ゴール前にこぼれてしまう。矢板中央はその隙を見逃さない。ノーマークのFW西村碧海(3年)が冷静に無人のゴールに流し込んだ。

 鵬学園はMF永田貫太(3年)が鋭いドリブルで左サイドを突破するが、フィニッシュには持ち込めず。一方、先制した矢板中央はセットプレーと坂本龍のロングスローからチャンスを量産していった。しかしその後両者は得点には至らず、矢板中央が1-0でリードしたまま前半を折り返した。

 矢板中央は後半7分に先制点を挙げた西村に代えてFW久永武蔵(3年)を投入。守備時は久永を前線に残し、残りの9人で守備を固めた。鵬学園は同12分にMF高戸祐成(3年)に代えてMF宮本爽汰(3年)を送り込む。その宮本や永田でも左サイドから切り崩すことはできない。18分にはMF河村怜皇(3年)が右足ミドルを放つが、シュートは枠を捉えなかった。

 矢板中央は後半33分にFW多田圭佑(2年)に代えてMF星景虎(1年)を投入する。堅守からの攻撃を緩めずにいると、後半37分にMF左合修土(3年)が相手陣地でボールを奪い、PA左から冷静に追加点。試合はそのまま2-0で終了し、矢板中央が3年連続で8強入りを果たした。

(取材・文 石川祐介)
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青森山田がインハイ準V富山一を撃破!矢板中央と徳島市立、仙台育英も準々決勝へ:3回戦第2試合

矢板中央がベスト8入り
 第98回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦第2試合を行い、青森山田高(青森)と矢板中央高(栃木)、徳島市立高(徳島)、仙台育英高(宮城)が準々決勝進出を決めた。

 連覇を目指す青森山田と、インターハイ準優勝校の富山一高(富山)との注目対決は、“スーパールーキー”MF松木玖生(1年)の2ゴールの活躍により青森山田が4-1で勝利。矢板中央はFW西村碧海(3年)とMF左合修土(3年)の得点で鵬学園高(石川)を2-0で下した。

 徳島市立は筑陽学園高(福岡)と対戦し、前半22分のDF三倉頼真(2年)の1点を守り抜いて1-0でベスト8入り。仙台育英と日大藤沢高(神奈川)の一戦はスコアレスのままPK戦に突入し、PK9-8で仙台育英が勝ち抜けた。

 なお、準々決勝は1月5日に等々力陸上競技場と駒沢陸上競技場の2会場で行われる。

【3回戦】
(1月3日)
[フクダ電子アリーナ]
四日市中央工 3-3(PK4-3)日章学園
[四]森夢真2(11分、56分)、宮木優一(53分)
[日]鈴木陽介2(46分、58分)、木脇蓮苑(50分)


鵬学園 0-2 矢板中央
[矢]西村碧海(14分)、左合修土(77分)

[浦和駒場スタジアム]
國學院久我山 0-1 昌平
[昌]篠田大輝(80分+3)

青森山田 4-1 富山一
[青]松木玖生2(7分、75分)、田中翔太(44分)、神田悠成(59分)
[富]矢崎謙介(69分)


[等々力陸上競技場]
帝京長岡 5-0 神戸弘陵
[帝]矢尾板岳斗(46分)、晴山岬3(55分、75分、79分)、川上航立(74分)

仙台育英 0-0(PK9-8)日大藤沢

[駒沢陸上競技場]
静岡学園 2-0 今治東
[静]浅倉廉(4分)、小山尚紀(47分)

徳島市立 1-0 筑陽学園
[徳]三倉頼真(22分)


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J1王者・横浜FM、MF遠藤渓太らと契約更新

遠藤渓太らと契約更新
 横浜F・マリノスは3日、MF遠藤渓太(22)とDF松原健(26)、DF畠中槙之輔(24)との契約更新を発表した。

 今季リーグで遠藤は33試合7得点、松原は14試合1得点、畠中は34試合に出場した。

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「サッカーを辞めようとまで考えました…」清水GK六反勇治が横浜FCへ期限付き移籍

六反勇治が横浜FCへ
 横浜FCは3日、清水エスパルスよりGK六反勇治(32)が期限付き移籍で加入することを発表した。

 福岡、横浜FM、仙台を経て、2017年に清水に加入した六反は、今季リーグ戦10試合に出場。クラブ公式サイトを通じて「チームと共にチャレンジ出来る事を嬉しく思います。シーズンが終わった時にチームの目標を達成し、みんなで笑顔で終われるように頑張っていきます」と意気込んでいる。

 また、清水を通じて「子どもも大きくなり初めて家族が好きになった静岡。富士山が綺麗に見える三保街道を通っていく練習場。素晴らしい太鼓の音とサポーターの声援を受けることが出来るアイスタ。もうここでサッカーが出来なくなる悲しさと結果を残すことの出来なかった悔しさが心の中で大きくなっています。今年オーバートレーニング症候群になった直後はもうサッカーを辞めようとまで考えました。そこで僕の支えになったくれた家族、トレーナー、そして練習参加を許してくれた藤枝MYFCの方々にこの場を借りて感謝したいと思います。ありがとうございます。サッカーの街でサッカー選手として過ごすことが出来た3年間、本当に幸せでした。ありがとうございました」とコメントしている。

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帝京長岡が後半5発!劇的勝利の昌平、四中工、静岡学園が8強入り:3回戦第1試合

帝京長岡が圧巻の後半5発(写真協力=高校サッカー年鑑)
 第98回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦第1試合を行い、四日市中央工高(三重)と昌平高(埼玉)、帝京長岡高(新潟)、静岡学園高(静岡)が準々決勝進出を決めた。

 四日市中央工と日章学園高(宮崎)の一戦は後半に打ち合いとなり、3-3のままPK戦に突入。四日市中央工がPK4-3で死闘を制した。昌平は劇的な幕切れ。後半アディショナルタイムに1年生MF篠田大輝が決勝点を挙げ、國學院久我山高(東京B)を1-0で下した。

 Jリーグ内定者を3人も擁する帝京長岡は、町田内定FW晴山岬(3年)がハットトリックの活躍。C大阪内定DF田平起也(3年)が所属する神戸弘陵高(兵庫)を5-0で退けた。静岡学園はMF小山尚紀(3年)の3試合連続ゴールなどで初出場・今治東中等教育学校(愛媛)に2-0で完封勝ち。ベスト8入りを果たした。

 なお、準々決勝は1月5日に等々力陸上競技場と駒沢陸上競技場の2会場で行われる。

【3回戦】
(1月3日)
[フクダ電子アリーナ]
四日市中央工 3-3(PK4-3)日章学園
[四]森夢真2(11分、56分)、宮木優一(53分)
[日]鈴木陽介2(46分、58分)、木脇蓮苑(50分)


鵬学園 14:10 矢板中央

[浦和駒場スタジアム]
國學院久我山 0-1 昌平
[昌]篠田大輝(80分+3)

青森山田 14:10 富山一

[等々力陸上競技場]
帝京長岡 5-0 神戸弘陵
[帝]矢尾板岳斗(46分)、晴山岬3(55分、75分、79分)、川上航立(74分)

仙台育英 14:10 日大藤沢

[駒沢陸上競技場]
静岡学園 2-0 今治東
[静]浅倉廉(4分)、小山尚紀(47分)

徳島市立 14:10 筑陽学園


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四中工が壮絶な点の取り合いからPK戦制す!!市船撃破の日章学園は2戦連続PK戦勝利ならず

四日市中央工が死闘を制した
[1.3 選手権3回戦 四日市中央工高 3-3(PK4-3) 日章学園高 フクアリ]

 第98回全国高校サッカー選手権は3日、各地で3回戦を行い、フクダ電子アリーナの第1試合では四日市中央工高(三重)と日章学園高(宮崎)が対戦した。試合は3-3のまま決着が付かず、PK戦に突入。PK4-3で四日市中央工が死闘を制した。5日の準々決勝では矢板中央高(栃木)と対戦する。

 6大会ぶりの初戦突破を果たし、3回戦まで駒を進めてきた四日市中央工はここまでの2試合に先発していたFW井上駿(3年)がベンチスタートとなり、いずれも途中出場だったMF匂坂俊介(2年)を先発起用。匂坂はボランチに入り、MF森夢真主将(3年)がトップ下の位置でFW田口裕也(3年、鳥取内定)と縦関係の2トップを組んだ。

 日章学園は2回戦・市立船橋戦(0-0、PK7-6)で退場処分を受けたDF古賀照也(2年)が出場停止。代わってDF宮永健太(3年)がセンターバックで今大会初出場初先発を果たしたが、不運な形で先制を許してしまった。

 前半11分、自陣PA内から宮永が縦に出したパスを森がカット。こぼれ球をもう一度宮永が大きく蹴り出そうとしたが、クリアは素早く詰めた森に当たって跳ね返り、フワリと浮き上がったボールはGK福山智仁(3年)の頭上を越えてゴールマウスに吸い込まれた。

 森は1回戦から3試合連続ゴールとなり、これで3戦4発。一方の日章学園は前半23分、宮永を下げてDF川越央翔(2年)をセンターバックに投入する。同時に反撃も強め、前半28分にはFW鈴木陽介(3年)のパスからMF日吉悠真(2年)がフィニッシュに持ち込むが、シュートは枠外。四日市中央工は劣勢の時間もDF鐘ヶ江秀太(3年)、GK有留奎斗(3年)の体を張ったディフェンスで我慢した。

 流れに乗り切れない日章学園は前半38分に2枚目のカードを切る。MF齊藤元太(3年)に代えてMF藤本優希(1年)を投入。先発のFW木脇蓮苑(1年)、MF葭岡遥来(1年)に続いて昨年度の全国中学校サッカー大会を制した日章学園中トリオがピッチに立った。

 すると1点ビハインドで折り返した後半6分、日章学園がエースの一撃で試合を振り出しに戻した。DF阿部稜汰主将(3年)から縦パスを受けた森がドリブルで中央から右に流れながら体を思い切りひねって右足でシュート。これがゴール左に吸い込まれ、1-1の同点に追いついた。

 勢いに乗った日章学園が一気に逆転する。後半10分、左CKのショートコーナーからDF濱松凜(3年)が右足でクロス。これを木脇が頭で捉えた。165cmの1年生がヘディングシュートで勝ち越しゴール。逆転を許した四日市中央工は直後の後半11分、匂坂に代えて日本代表FW浅野拓磨(パルチザン)の実弟であるMF浅野快斗(3年)を投入した。

 試合はここから激しい点の取り合いになる。四日市中央工は後半13分、森の右CKにMF宮木優一(2年)が頭で合わせる同点ゴール。同16分には相手のハンドで獲得したPKを森が落ち着いて決め、3-2と再逆転に成功した。しかし、そのわずか1分後、日章学園は鈴木がPA内で倒され、こちらもPKを獲得。後半18分、鈴木がこのPKを自らゴール右に沈め、3-3とした。

 その後は一転して膠着状態に。互いに決め手を欠くまま試合は終盤に入る。日章学園は後半アディショナルタイム、GK福山智仁(3年)に代えてGK清原寛斗(2年)を投入。市立船橋戦でも“PK戦用GK”として試合終了間際に投入され、PK戦勝利の立役者となった清原が再び登場した。

 3-3のままPK戦に突入すると、清原が四日市中央工の2人目を止めるが、四日市中央工GK有留奎斗(3年)も日章学園の4人目を見事にストップ。3-3の同点で迎えた5人目、先攻の四日市中央工はDF永崎楓人(3年)が成功させたが、日章学園は1年生の木脇が左ポストに当ててしまう。PK4-3で四日市中央工が勝利。激闘を制し、8強入りを決めた。

(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2019

晴山3発!後半5得点の帝京長岡が2年連続の準々決勝進出!

帝京長岡高FW晴山岬は2年連続のハットトリック達成(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.3 選手権3回戦 帝京長岡高 5-0 神戸弘陵高 等々力]

 後半5発で帝京長岡が過去最高タイの8強進出! 第98回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦を行い、ベスト16が激突。2年連続の8強入りを懸けた帝京長岡高(新潟)と93年度以来となる準々決勝進出を狙う神戸弘陵高(兵庫)との一戦は、FW晴山岬(3年/町田内定)の3得点など後半の5得点によって、帝京長岡が5-0で快勝した。

 序盤は大会屈指の技巧派軍団・帝京長岡がボールを握って押し込み、22分には晴山の振り向きざまの左足シュートがクロスバーを叩く。また存在感のあったMF矢尾板岳斗(3年)とのコンビから晴山が抜け出したり、矢尾板のクロスがゴール前に入るシーンもあった。

 だが、前半はむしろ神戸弘陵のペース。DFラインの押し上げが速く、コンパクトな陣形で相手のパスミスを誘う。そこから、帝京長岡DFライン背後へ2トップや中盤の選手が飛び出す形で押し返していたほか、相手のファーストDFを落ち着いて剥がしてボールを繋いで見せる。そして、MF田中魁人(2年)のサイドチェンジやMF兼田拓実(3年)の縦突破、FW松野隼輝(2年)のポストワークを交えて前進。球際で競り勝つシーンも多かった。

 帝京長岡はサイドで入れ替わられて幾度かクロスを上げられてしまっていたが、ゴール前の守備が分厚い。シュートブロックやCB吉田晴稀(3年/愛媛内定)のインターセプト、GK猪越優惟(3年)の安定したキャッチングなど決定打を打たせなかった。

 帝京長岡は後半開始からMF谷内田哲平(3年/京都内定)に代えてMF江上陽太(3年)を投入。直後にはコンビネーションから吉田晴が右サイドを駆け上がり、ラストパスを江上が右足で狙う。

 これは神戸弘陵GK大月耀平(2年)に阻まれたものの、MF本田翔英(3年)がクロスバー直撃の右足ミドルを撃ち込むなど、明らかに攻撃のテンポが向上。そして5分、左サイドを切れ込んだ本田のクロスを矢尾板が左足ダイレクトで合わせて先制する。

 帝京長岡は15分にもMF田中克幸(3年)のクロスを晴山が頭で合わせて2-0。神戸弘陵は28分、MF沖吉大夢主将(3年)のスルーパスで交代出場のMF徳弘匠(2年)が抜け出してGKをかわすもシュートは外側のゴールネットに外れてしまう。神戸弘陵は右FKがファーサイドのCB田平起也(3年/C大阪内定)に入るシーンもあったが、打ち切ることができない。

 逆に帝京長岡は34分、シュートのこぼれ球をMF川上航立(2年)が押し込んで3点目。直後にはMF鈴木遼平(3年)の右クロスをファーサイドの晴山が叩き込む。そして、39分にもMF青山慶紀(3年)の左CKを晴山が頭で押し込んでハットトリックを達成した。帝京長岡が2年連続8強進出。「今年こそ日本一を獲りたい」(晴山)という目標に一歩前進した。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

10番は唯一の海外組・食野亮太郎!U-23日本代表の背番号決定

食野亮太郎(ハーツ)が背番号10をつける
 日本サッカー協会(JFA)がAFC U-23選手権に臨むU-23日本代表メンバーの背番号を公表した。

 今回、唯一の海外組であるMF食野亮太郎(ハーツ)が背番号10に決定。FW小川航基(水戸)は9番、FW上田綺世(鹿島)が13番、MF遠藤渓太(横浜FM)が11番をそれぞれつける。

 グループBに入った日本は今月9日にサウジアラビア、12日にシリア、15日にカタールと対戦。同大会は東京五輪最終予選を兼ねており、開催国・日本を除いた上位3チームに出場権が与えられる。

▽GK
1 小島亨介(大分→新潟)
12 大迫敬介(広島)
23 谷晃生(G大阪→湘南)

▽DF
2 立田悠悟(清水)
3 渡辺剛(FC東京)
15 岡崎慎(FC東京→清水)
17 町田浩樹(鹿島)
20 古賀太陽(柏)
22 橋岡大樹(浦和)

▽MF
4 菅大輝(札幌)
5 杉岡大暉(湘南→鹿島)
6 齊藤未月(湘南)
7 田中駿汰(大阪体育大→札幌)
8 田中碧(川崎F)
10 食野亮太郎(ハーツ)
11 遠藤渓太(横浜FM)
14 森島司(広島)
16 相馬勇紀(鹿島)
18 田川亨介((FC東京)
19 旗手怜央(順天堂大→川崎F)
21 松本泰志(広島)

▽FW
9 小川航基(水戸)
13 上田綺世(鹿島)

▼AFC U-23選手権タイ2020(東京五輪最終予選)特集ページ

鹿島が最終ラインにテコ入れ…湘南DF杉岡大暉ら完全移籍で“常勝軍団”の一員へ

杉岡大暉らが鹿島入り
 鹿島アントラーズは3日、湘南ベルマーレからDF杉岡大暉(21)、横浜F・マリノスからDF広瀬陸斗(24)、ベガルタ仙台からDF永戸勝也(24)が完全移籍で加入することを発表した。

 今季無冠に終わった鹿島が最終ラインにテコ入れを図った。2017年に市立船橋高から湘南に加入した杉岡はJ1通算で58試合3得点を記録。2018年のルヴァン杯決勝では決勝ゴールを決め、クラブ初のリーグ杯制覇に導いた。

 杉岡はクラブ公式サイトを通じて「日本で一番伝統のあるクラブに入れることを嬉しく思います。全てのタイトルを獲るためにきました。その目標に少しでも貢献できるように精一杯頑張ります」とコメント。湘南を通じては感謝の気持ちを伝え、「新天地でも、さらに活躍して日本を代表するような選手になれるように頑張ります」とさらなる成長を誓った。

 水戸、徳島を経て、2019年に横浜FMに加入した広瀬は、今季リーグ戦20試合に出場。リーグ優勝に貢献した。クラブを通じて「鹿島アントラーズに加入することができ、うれしく思います。タイトルを獲るのは義務だと思ってるので、一つでも多くのタイトルをともに獲りましょう!」とファンに呼びかけた。

 2017年に仙台でプロ生活をスタートさせた永戸は、プロ1年目から出場機会を掴み、レギュラーに定着。今季はリーグ戦30試合に出場した。「数多くのタイトルを獲得してきた伝統のあるチームの一員になれることをとてもうれしく思います。この先さらにタイトルを獲得出来るように、自分の特徴である左足のキックで貢献したい思います」と意気込んでいる。

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【動画】ウイイレ2020「まやげか会」エキシビション レバVSまやげか【ノーカット映像】

【動画】ウイイレ2020「まやげか会」エキシビション レバVSまやげか【ノーカット映像】
 プロゲーマーのMayageka(まやげか)が主催した「まやげか会」(共催:ゲキサカFC)が2019年12月22日に講談社で開催された。『eFootball ウイニングイレブン2020』(ウイイレ2020)を使用したミニトーナメントではウイイレ猛者たちが激闘を繰り広げた。

 ミニトーナメントは、2018年のアジア競技大会で金メダルを獲得し、2019年秋の茨城国体でも優勝したレバが見事に優勝。エキシビションマッチとして主催者のまやげかと“1本勝負”(同点の場合はゴールデンゴール方式で2試合目を行う)で対戦した。

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鹿島が一斉発表!レアンドロがFC東京にレンタル、DFチョン・スンヒョンは蔚山現代に完全移籍

鹿島アントラーズが一斉発表
 天皇杯で準優勝に終わり、2日にアントニオ・カルロス・ザーゴ新監督の就任が発表された鹿島アントラーズ。すでに8日から新シーズンに向けて始動することが決まっているが、3日に所属選手の去就について一斉発表している。

 まず、2017年にグレミオから加入したMFレアンドロ(26)がFC東京に期限付き移籍。今季はリーグ戦22試合で3ゴールを記録した。クラブ公式サイトを通じて「自分が望んでいた離れ方ではなく残念ですが、この3年間、チーム関係者、サポータ―の皆さんには応援及び支えていただきありがとうございました。在籍中は、怪我をしながらでもチームのために貢献出来るようにと、頑張ってプレーをしました。この先もアントラーズのことを応援しておりますし、また一緒にプレー出来ればと思っています」とコメントした。

 2018年7月に加入したDFチョン・スンヒョン(25)は蔚山現代に完全移籍することが決まった。今季リーグ戦では13試合に出場。クラブを通じて「昨シーズン途中からチームに加わり、これまで調子が良い時も、悪い時もありましたが、常にアントラーズのために、戦うことができて幸せでした。素晴らしい選手たちとスタッフの皆さんには、感謝の気持ちを伝えたいです。そして、いつも最高の応援を送っていただいたサポーターの方々には、感謝の言葉を送りたいです。ありがとうございました。韓国に戻りますが、いつまでもアントラーズを応援していますし、私自身も今よりもっと成長し、アントラーズとの対戦を楽しみにしています。今まで本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

 2013年から鹿島でプレーしていたMF中村充孝(29)はモンテディオ山形へ完全移籍する。今季リーグ戦5試合1得点にとどまった中村は「7年間在籍した中で、サッカー選手、人間として、すごく成長させていただくことができました。今回、もっと成長するために移籍を決めました。今まで手助けしていただいたサポーター、チームスタッフ、チームメイト、地域の皆様、応援していただいた全ての方々、本当にありがとうございました」と挨拶している。

 2019年7月からサガン鳥栖に期限付き移籍していたFW金森健志(25)はそのまま完全移籍となる。クラブを通じて「鹿島アントラーズには2年半、選手として本当に学ぶことが多かった濃い時間でした。人生初のタイトルを取れたことはなんとも言えない嬉しさでした。アントラーズで学んだことを今後のサッカー人生に活かしていきます。本当にありがとうございました!」とコメントした。

 2018年に阪南大から加入したFW山口一真(23)は来季、期限付き移籍で水戸ホーリーホックで経験を積むことになる。「鹿島アントラーズでプレーしたこの2年間、自分がどこまでチームの勝利に貢献できたのか、思い返してみても不甲斐なさを感じます。今年は水戸ホーリーホックで必ず活躍し、アントラーズのサポーターの方々に成長した姿を見せたいと思います。引き続き応援のほど、よろしくお願いします!」とコメント。今季はリーグ戦7試合に出場した。

 そのほか、DF小田逸稀(21)はFC町田ゼルビアに期限付き移籍、GK川俣慎一郎(30)は東京都社会人サッカー連盟1部リーグの南葛SCに完全移籍、FW有馬幸太郎(19)は栃木SCに育成型期限付き移籍。シントトロイデンから期限付き移籍していたDF小池裕太(23)は移籍期間満了により退団する。

 また、トップチームの黒崎久志コーチ、羽田憲司コーチ、里内猛フィジカルコーチ、小杉光正テクニカルスタッフが退任。2020シーズンより黒崎コーチと里内コーチは鹿島アカデミースタッフに、羽田コーチは松本山雅FCのコーチ、小杉コーチはセレッソ大阪の分析兼コーチに就任する。

▼MFレアンドロ
→FC東京(期限付き移籍)

▼DFチョン・スンヒョン
→蔚山現代(韓国/完全移籍)

▼MF中村充孝
→山形(完全移籍)

▼FW金森健志
→鳥栖(完全移籍)

▼FW山口一真
→水戸(期限付き移籍)

▼DF小田逸稀
→町田(期限付き移籍)

▼GK川俣慎一郎
→南葛SC(完全移籍)

▼FW有馬幸太郎
→栃木(育成型期限付き移籍)

▼DF小池裕太
→シントトロイデン(期限付き移籍期間満了)

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[選手権]2回戦写真特集

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
第98全国高校サッカー選手権2回戦写真特集

【2回戦】
(1月2日)
[NACK5スタジアム大宮]
青森山田高 6-0 米子北高
10年連続出場の米子北…“初戦”で前回王者に敗れて涙(18枚)
プロの世界に飛び込む米子北DF高橋祐翔「夢を与えられるような選手に」(4枚)
声が枯れるまで…選手たちを後押しした青森山田&米子北応援団(8枚)
2連覇に向けて好発進!! 青森山田、6発完封勝利で2回戦突破(20枚)
攻撃のタクト振るう司令塔…青森山田MF古宿理久(4枚)
王者のスタメンに名を連ねる1年生…青森山田MF松木玖生が先制点(4枚)
魅せた!! 浦和内定MFの実力…初戦で2得点の青森山田MF武田英寿(8枚)


専修大北上高 0-0 (PK5-6) 國學院久我山高
専修大北上、数的優位生かせず…PK戦で涙をのむ(24枚)
数的優位につながる前半の布石…専修大北上FW菅原新はエースとして存在感(6枚)
再三ゴールを脅かした専修大北上MF菊地竜空(4枚)
専修大北上の主将MF阿部柊斗、ボランチとしてチームの屋台骨に(4枚)
10人でも攻撃姿勢を貫いた國學院久我山、PK戦の末に2回戦突破!(20枚)
後半に退場した國學院久我山DF加納直樹は仲間の奮闘に「涙をこらえられなかった」(4枚)
自ら決めて勝つ! 強心臓を発揮した國學院久我山GK村上健「自分にとっての生きがい」(8枚)
手に汗握るPK戦…國學院久我山が制して3回戦へ(16枚)
熱い応援合戦を繰り広げた國學院久我山&専修大北上(10枚)


[ゼットエーオリプリスタジアム]
鵬学園高 1-1 (PK4-3) 京都橘高
“京都橘対策”ハマった鵬学園、西の横綱退け全国初勝利の偉業達成(8枚)

矢板中央高 2-1 大手前高松高
規格外のロングスローから再び得点も…矢板中央がタフに16強進出(8枚)

[ニッパツ三ツ沢球技場]
神戸弘陵高 3-2 明秀日立高
天皇杯決勝の“再現”?神戸弘陵が茨城代表の明秀日立に競り勝つ(8枚)

帝京長岡高 3-0 熊本国府高
J内定3人擁する前回8強・帝京長岡が初戦突破!!熊本国府に3発快勝(8枚)

[フクダ電子アリーナ]
日章学園高 0-0 (PK7-6) 市立船橋高
張り詰める緊張感…1万1214人が見守ったフクアリ決戦は日章学園が市船をPK撃破(8枚)

松本国際高 1-2 四日市中央工高
田口&森が2戦連発!四中工が松本国際に逆転勝ち(8枚)

[味の素フィールド西が丘]
草津東高 1-2 筑陽学園高
「一戦一戦、戦うだけ」筑陽学園が終盤V弾!草津東に逆転勝ち(8枚)

山形中央高 0-2 今治東中等教育学校
“岡田メソッド”の教え受ける今治東、山形中央を下して初出場初勝利(8枚)

[浦和駒場スタジアム]
昌平高 2-0 興國高
旋風起こせず…注目選手を擁する初出場校・興國は初戦敗退(28枚)
興國のU-17日本代表候補FW樺山諒乃介、10番背負う2年生はリベンジ誓う(10枚)
興國MF田路耀介&高安孝幸、来季はともに金沢へ(8枚)
技巧派軍団・昌平が初戦突破! 注目初出場校・興國の勢いを制す(21枚)
福島内定の昌平MF鎌田大夢、“鎌田大地の弟”は選手権で殊勲弾(8枚)
昌平の“芝刈り機”が躍動…守備光る2年生ボランチMF柴圭汰(5枚)
昌平の2年生エース“背番号10”MF須藤直輝、値千金の先制弾(12枚)


富山一高 1-0 神村学園高
総体準Vの富山一が3回戦へ! 序盤先制から堅守発揮し“ウノゼロ”勝利(28枚)
富山一MF高木俊希「作戦通り」、堅守のキーマンが躍動(8枚)
価千金のウノゼロ弾! 富山一DF丸山以祐のヘディング弾は“あの夏”以来(8枚)
神村学園は相手の堅守打ち破れず…指揮官「点数を獲れなかったことが全て」(22枚)
渾身の左足シュートも…神村学園DF下川床勇斗は不発に「何かが足りなかった」(4枚)
両チーム最多のシュート数も…神村学園エースMF濱屋悠哉は敗戦に涙(6枚)


[等々力陸上競技場]
日大藤沢高 3-1 広島皆実高
攻撃サッカーで頂点へ…広島皆実下した日大藤沢が好発進(8枚)

仙台育英高 1-0 高川学園高
決めきった仙台育英、高川学園に“ウノゼロ”勝利(8枚)

[駒沢陸上競技場]
丸岡高 0-3 静岡学園高
鹿島内定MF松村もアシスト! 小山2発の静岡学園が丸岡完封し3回戦へ(8枚)

尚志高 0-0 (PK3-4) 徳島市立高
前回4強・尚志敗れる…スコアレスからPK戦制した徳島市立が歴代最高タイ3回戦へ!(8枚)


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ダービー加入のルーニー、デビュー戦でいきなりアシスト記録

ウェイン・ルーニーがアシストを記録
 イングランドに復帰したばかりのFWウェイン・ルーニー(34)がいきなりアシストを記録。チームを勝利に導いた。

 2018年6月にアメリカMLSのD.C.ユナイテッドに移籍したルーニーは、今冬の移籍市場でイングランドに復帰。チャンピオンシップ(2部相当)に所属するダービー・カウンティの選手兼コーチに就任した。

 そして、2日にダービーはチャンピオンシップ第26節でバーンズリーとホームで対戦。キャプテンマークを巻いてボランチで先発出場したルーニーは、スコアレスで迎えた前半45分にFKのキッカーを務め、FWジャック・マリオットの先制点をアシストした。

 その後、ダービーは後半5分に同点に追いつかれたが、2分後にFWマーティン・ワグホーンが勝ち越しゴールを挙げ、2-1で勝利。ルーニーはフル出場を果たした。

 英『BBC』によると、ルーニーは「僕にとって重要な夜であり、チームにとって重要な夜だった。とても興奮したが、今夜の優先事項は3ポイントを獲得することだった。難しいゲームだったが、僕たちは一生懸命プレーし、チャンスを作り出した」と冷静に振り返り、「ついにデビューできて、チームを勝利に導くことができて嬉しい」と自身のデビューを喜んだ。

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PK連続失敗、早すぎる敗退…京都橘主将MF佐藤陽太「優勝したかった」

攻守に存在感を放った主将のMF佐藤陽太(3年)(写真協力=高校サッカー年鑑)
[1.2 選手権2回戦 鵬学園高1-1 PK4-3京都橘高 オリプリ]

 早すぎる敗退だった。夏のインターハイで同校最高成績となる4強入りを果たした京都橘高(京都)主将のMF佐藤陽太(3年)は「最初はキャプテンとして何もできなかったけど、インハイの全国大会からチームがついてきてくれた。いいチームになれてきたからこそ、もっと上にいって優勝したかった」と初戦敗退を悔やんだ。

 京都橘を警戒した鵬学園は前線4枚への配給役であるダブルボランチの佐藤とMF志知遼大(3年)を抑えるために、中盤を厚くしてプレッシャーをかけ、起点を封じようとした。対策を練られる中でも、ボール奪取から繰り出す縦パスや左右へのパスは精度が高く、機を見た縦への突破から鮮やかなコンビネーションで崩し、自らフィニッシュにも持ち込んだ。後半はラインを押し下げられる展開も増え、窮地と見れば最終ラインまで戻ってカバーした。

 土壇場で1-1に追いつかれ、迎えたPK戦。先行1人目のキッカーを担った佐藤は右足で右隅を狙ったが、コースを読んだ相手GKに止められて失敗。続く2人目のDF中野晃弥(2年)も抑えられ、惜しくも競り負けた。「晃弥は来年のキャプテン。自分も悔しいので、悔しいと思うんですが、その悔しさを持ってチーム全体を引き締めて、来年この舞台に帰ってきていい結果を残してほしい」とエールを送った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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FC東京のU-23日本代表DF岡崎慎、清水にレンタル移籍「簡単な決断ではなかった」

岡崎慎が清水にレンタル移籍
 清水エスパルスは3日、FC東京からU-23日本代表DF岡崎慎(21)が期限付き移籍で加入することを発表した。期間は2021年1月31日まで。2020シーズンの公式戦において、FC東京との対戦に出場することはできない。

 岡崎はクラブ公式サイトを通じて「東京以外のチームでプレーすることが初めてなので、少し戸惑うところはありますが、自分自身の力を最大限発揮して、清水の力に少しでもなれるよう努力します。応援していて楽しいと思えるような試合をできるような選手になりますので、よろしくお願いします!」と新天地のファンに挨拶した。

 また、FC東京を通じては「中学1年生から9年間育ててもらった東京を離れることは簡単な決断ではなかったです。プロになってからの3年間は、とても悔しい時間が多かったですが、いつもファン・サポーターのみなさんをはじめ、監督、選手、スタッフに、自分自身が成長できるように支えてもらいました。清水に移籍しても、自分の活躍が東京にいるみなさんの耳に入るぐらい頑張って、また東京の一員としていっしょに戦えるようにしっかり精進してきます」と成長を誓った。

 FC東京の下部組織出身の岡崎は、2017年にトップチームに昇格。今季はJ1リーグ7試合、J3リーグ6試合に出場した。

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「自分が教材」ブラインドサッカー日本代表・黒田智成の授業風景

ギターを弾きながら社会科の授業をすすめる黒田智成(撮影:西崎進也)
 東京五輪、パラリンピックを8か月後に控え、ブラインドサッカー選手にとっても特別な年がはじまった。全盲の人がプレーするブラインドサッカー日本代表のストライカー、黒田智成は東京・八王子盲学校で社会科を教える中学教諭でもある。

「ブラインドサッカーと同じぐらい、教員の仕事もすごく大きな存在です。サッカーを通じて学んだこと、世界で見てきたこと、世界と戦ってきたことを伝えられますし、生徒やその保護者にとって、視覚障がい者のひとつのサンプルになると思うからです。身を切り売りしながら、自分自身が教材になっている感じですかね」

 黒田は1978年生まれの41歳。生後3カ月でガンが見つかり、左目を摘出。右目も極端に視力が低いまま過ごし、6歳で右目も摘出した。

「子供同士だと目が見えないことへの配慮がなかなかできなくて、いじめなどに発展するケースもあるようですが、僕にはなかった。それは今でも交流している同級生の友人がいたからです。僕は保育園と小学生の1か月間だけ近隣の学校に通いましたが、その後は目のこともあって、家から遠い場所にあった盲学校に通いました。すると、週末は家の近くに友達がいない。友達の輪に入りづらい状況の中で、その友人が間に入って仲間に入れてくれたんです」

 たとえば、自転車でみんなでどこかに出かけよう、となっても黒田は乗ることができない。その友人が「俺も(トモと)歩いていくから」と言って、いつもそばにいてくれた。どうしたらいつも友達の輪の中で一緒にやれるかを考えてくれたという。

「仲間に入りづらいという意識は、結局、自分が自分で『壁』を作っていたかもしれないし、周りの人も障がい者と接する『壁』があるのかもしれない。お互いに殻を破って接していくことが大事なんじゃないかということを、彼が教えてくれました。その頃から人の心ってどういう動きをしているんだろうか、と興味がありました」

 久留米大で心理学を学び、並行して教職課程もとっていた。大学4年時の教育実習で転機が訪れる。母校の盲学校ではなく、普通高校で2週間、授業をした。目が見えない自分が、見える生徒にどんな授業をしたら聞いてもらえるのか、悩みの連続だった。

「現代社会の授業のために、寝る間もなく準備しましたね。僕は板書ができないので、板書のかわりとして黒板に貼る大きな紙や個別に配るプリントを用意しました。生徒の何人かが『先生の授業はたくさん考えて疲れたけど、面白かった』と言ってくれて、努力して準備するとその努力は伝わるんだな、とうれしかったのを覚えています」

 2004年に東京都の教員に採用された黒田は、点字受験での合格者としては東京都で2人目だった。教育実習で植え付けられたこの仕事の原点は今に至るまで続いている。12月下旬、八王子盲学校の中学3年生の社会科の授業をのぞくと、視覚障がいがある生徒でも飽きずに、かつ楽しく学べる工夫が散りばめられていた。

 50分の授業の最初に生徒のひとりを指名し、その日気になったニュースを発表してもらう。高齢者ドライバーの事故防止のため、免許更新で実技訓練が導入されることについてだった。その話をきっかけに結局『その法令は誰が決めるのか』という流れを作り、選挙についての話題に導いた。教科書でぜひ覚えてほしい用語については黒田がその日の朝、即席で替え歌を作り、ギターを弾いてみんなで歌った。

「視覚障がいがある人は、入ってくる情報量がどうしても少ない。生徒には情報を意識して取りに行く習慣をつけてもらいたいし、ニュースで流れていることが教科書で習っていることにつながっていることを感じてほしい。今日は授業で使いませんでしたが、僕が日本代表の遠征に行った後などは、点字入りの地球儀を持ってきて、どこの国に行ったか生徒に触ってもらってますよ」

ブラインド合宿での合宿風景

 ブラインドサッカーとの出会いは教員になる前の筑波大大学院2年の時。神奈川県で行われた講習会に当時住んでいたつくばから2時間かけて行った。

「幼少のときにテレビで見たキャプテン翼に憧れて、遊び程度でボールを蹴っていましたけど、自分でもやれるサッカーがそこにあるんじゃないかと。ピッチの中では自由に走り回れることに魅かれました」

 2002年に日本代表が発足し、最初の海外遠征となった韓国遠征のときから日本代表のストライカーとして選ばれ続けている黒田。今では、背番号11をつけることが多く、いわばブラサカ界のカズこと三浦知良のような存在だ。ブラインドサッカーの場合、全盲の選手がサイドラインがわかるよう、試合の時にはサイドフェンスを立てるが、最初はその物自体がなかったため、練習の時は人を集めてサイドライン上に一列に並び、ボールを持っている選手が近づいてきたら「壁、壁」と叫ぶ「人壁」で練習した時期もあったという。今年まで17年間、ピッチに立ち続け、パラリンピック予選にも3度挑戦したが、そのたびに涙を飲んできたため、今回もし日本代表に残れれば、初出場となる。

「ずっと目標にしてきた舞台で戦える可能性があることがうれしい。パラリンピックに出られれば、ブラインドサッカー選手というより、社会の先生、視覚障がい者の先輩として示せることがあると思っています。
 以前、『全盲の人が働けるんですか』『全盲の人は結婚できるんですか?』とできないことばかり考えている生徒がいたんですが、教師もして、結婚もしている自分の姿を見てもらえば、絶対にできると思ってもらえる。世界を相手に目標を高く持ってチャレンジしていることを身近に感じてもらうことで『自分も世界を目指してみよう』『視覚障がい者でもできる』と考えてほしいし、実際、世界に出て結果を出している選手もいますから」

 2012年、ロンドンパラリンピックのゴールボール(1チーム3人で鈴のなるボールで転がしあって点を奪うゲーム)で当時17歳で金メダルに輝いた若杉遥は黒田の教え子だ。さらに、日本代表で活躍を続ける川嶋悠太などもいる。日本の注目を集める東京で、黒田は先生の意地を見せたいと思っている。

(取材・文 林健太郎)

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アーセナルに痛手…チャンバースが左膝手術で今季絶望に

カルム・チャンバースが今季絶望
 アーセナルは2日、DFカルム・チャンバースが左膝前十字靭帯断裂により手術を受けたことを発表した。全治は6~9か月。今季中のフッキは絶望的となっている。

 チャンバースは昨年12月29日に行われたプレミアリーグ第20節のチェルシー戦に先発出場。前半23分に左膝を負傷し、DFシュコドラン・ムスタフィとの交代を余儀なくされた。

 今季、チャンバースは公式戦18試合に出場し、1ゴール1アシストを記録していた。

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エスパニョール移籍報道のフッキ、自身の去就について語る

フッキが自身の将来について語った
 上海上港に所属する元ブラジル代表FWフッキ(33)が自身の将来について語った。ブラジル『グローボ』が伝えている。

 かつて川崎フロンターレや北海道コンサドーレ札幌、東京ヴェルディでもプレーしたフッキは、2016年6月にゼニトから上海上港に加入。ここまで公式戦133試合で79ゴール45アシストと驚異的な数字を残している。

 そんなフッキに対して、リーガ・エスパニョーラのエスパニョールが獲得を目指している報じられ、去就が注目されている。しかし、『グローボ』によると、フッキは上海上港での新シーズンに向けて準備しており、タイトル獲得に意欲を燃やしているようだ。

「僕は契約の最終年として2020年、オプションとして2021年がある。ただ、最大の目標は素晴らしいシーズンを過ごすことだ。特にそれを自分の目標として掲げている。チームとしても、個人としても、最高の年にしたい。僕はそれに集中し、準備している。今年は素晴らしいスタートを切って、最高レベルで競い合い、タイトルを勝ち取ることができるように良いプレシーズンを迎えたい」

 上海上港は来季のAFCチャンピオンズリーグでグループFに入っており、FC東京がプレーオフを勝ち抜けば同じグループで対戦することになる。

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@bookfun155 分野研究家

ゴールキーパーは、ペナルティエリア内でフリーキック地点から5m離れなければならない。 #フットサル#サッカー#ユニフォーム#グラデーション#カスタマイズ#高品質#着心地#保障#ロンヨン

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南野加入リバプールがプレミアリーグ1年間無敗を達成!新年初戦白星で11連勝

リバプールが1年間無敗
 リバプールは2日、プレミアリーグ第21節でシェフィールド・ユナイテッドを本拠地アンフィールドに迎え、2-0で完封勝利。これでプレミアリーグで1年間無敗となった。

 12月29日にウォルバーハンプトンを下し、10連勝で2018年を締めくくったリバプールは、先発1人を入れ替え、MFアダム・ララナに代えてMFナビ・ケイタを起用。今冬、ザルツブルクから加入した日本代表FW南野拓実はリーグ規定によりベンチ外となった。

 試合は前半4分に動いた。左サイドをオーバーラップしたDFアンドリュー・ロバートソンに自陣からDFフィルヒル・ファン・ダイクがロングパスを通し、ロバートソンがPA左から折り返したボールをFWモハメド・サラーが左足で合わせて先制点。2020年初ゴールを挙げた。

 さらにリバプールは後半19分、左サイドのハーフェーライン付近でパスを受けたFWサディオ・マネがドリブルで仕掛け、PA中央でサラーのリターンを受けて右足シュート。GKディーン・ヘンダーソンに止められたものの、こぼれ球をマネ自ら右足で押し込み、2-0で完封勝利した。

 リバプールはこれで11連勝。さらに2019年1月3日にマンチェスター・シティに敗れて以降、負けておらず、1年間プレミアリーグで無敗(32勝5分)を維持した。

 英『BBC』によると、ユルゲン・クロップ監督は「1年間無敗でいくことは明らかに良いことだが、目標はこれを延長することではなく、ゲームに勝つことだった」と語りつつ「私は本当に幸せで選手たちを誇りに思っている。当たり前のことと考えるべきではない」と喜んだ。

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田口&森が2戦連発!四中工が松本国際に逆転勝ち(8枚)

FW田口裕也(3年)が後半2分に同点弾
[1.2 高校選手権2回戦 松本国際1-2四日市中央工 フクアリ]

 第98回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が2日に行われ、フクダ電子アリーナの第2試合では四日市中央工高(三重)が松本国際高(長野)に2-1で逆転勝ちした。(写真協力『高校サッカー年鑑』)

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[1月3日 今日のバースデー]

Japan
FW柿谷曜一朗(C大阪、1990)*ボールを止める技術が高く、ボディーバランスも良いFW。“8番”はクラブの象徴。
DF今瀬淳也(富山、1993)*パワーとスピードを兼ね備える大型CB。

World
GKアドリアン(リバプール、1987、スペイン)*GKアリソン・ベッカーの負傷で突如出番を得た守護神。
DFジョニー・エバンス(レスター、1988、北アイルランド)*クレバーでユーティリティー性も高いDF。
FWパトリック・クトローネ(ウォルバーハンプトン、1998、イタリア)*ミランの育成組織で華々しい結果を残した俊英。イギリスで武者修行中。

Former
FWルーカス(元F東京ほか、1979、ブラジル)*13年シーズン限りで現役を引退したが、いまもなおサポーターから愛され続けるFW。

Others
道場六三郎(料理人、1931)
尾木直樹(教育評論家、1947)
早野龍五(物理学者、1952)
小堺一機(タレント、1956)
貴志祐介(作家、1959)
柳葉敏郎(俳優、1961)
堀江敏幸(作家、1964)
ミハエル・シューマッハ(F1、1969)
田中史朗(ラグビー、1985)
内村航平(体操、1989)
梅田彩佳(元AKB48:アイドル、1989)
川崎あや(グラビアアイドル、1991)

※Jリーガーは2019シーズンの所属クラブ