3発好発進!「負ける気がしない」横浜FCでブレイクMF松尾擁する仙台大が“2回戦の壁”挑戦

仙台大が3-0と好発進を決めた
[12.11 大学選手権1回戦 仙台大3-0桃山学院大 AGFフィールド]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会の1回戦が11日に行われ、AGFフィールドの第2試合では仙台大(東北1)が桃山学院大(関西4)に3-0で勝利し、初戦を突破した。14日の2回戦では中央大(関東5)と対戦する。

 今季の仙台大は“エース不在”という特異な1年を送ってきた。10番MF松尾佑介(4年=浦和ユース)は6月に横浜FCへの入団が発表になると、同時に特別指定選手として登録。そして同月Jリーグデビューを飾ると、瞬く間に欠かせない戦力になった。天皇杯や総理大臣杯での復帰はあったが、それ以外は横浜FCに帯同。半年間、ほぼチームに合流することがなかった。

 ただそのことがチームのレベルアップに繋がったと感じている。まずイレブンは何より試合に臨む姿勢など松尾の意識の変化に驚いたという。FW岩渕弘人(4年=遠野高)は「J2で活躍したことを自分たちに還元してくれている」と笑顔。すると松尾も「個人的な質が上がっている選手がいた。パワーアップは感じました」と相乗効果に手ごたえを語った。

 安定した試合運びが、その成果を実証する。群雄割拠の関西学生リーグで2季連続でインカレ出場権を確保した桃山学院大を相手に前半からボールを保持して試合を優位に進めと、前半22分、右サイドからMF嵯峨理久(3年=青森山田高)がDFの背後に入れようとしたボールが相手に当たってコースが変わる。これが上手い具合にゴール左隅に収まり、先制点が決まる。

 勢いを緩めない仙台大は前半36分、松尾のクロスから生まれた混戦を嵯峨がジャンピングボレーで蹴り込み、リードを2点に広げる。さらに後半20分にはカウンターから嵯峨のラストパスで岩渕が抜け出す。卒業後にいわきFCに進むことが決まっているストライカーのダメ押し弾によって、勝利を決定づけた。

 ただ全国1勝で満足する選手はだれ一人としていない。インカレ19年連続出場と東北では圧倒的な成績を残すが、近年、全国では“2回戦の壁”をなかなか破れずにいる。しかし今年のチームに例年以上の手ごたえを感じていることも事実。「今は負ける気がしない。だから中大戦は本当に楽しみ。これで勝てなかったら関東が1枚も2枚も上なんだと割り切れる」(岩渕)。壁を突き破る準備は整っている。

(取材・文 児玉幸洋)


●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

赤木&田中コンビが大暴れ!“初のリーグ全勝V&3冠”IPU・環太平洋大が2年ぶり初戦突破

FW赤木直人(4年=飛龍高、左)とMF田中翔(4年=佐賀東高、右)が大暴れ
[12.11 大学選手権1回戦 宮崎産業経営大0-4IPU・環太平洋大 AGFフィールド]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会が11日に開幕し、1回戦が行われた。AGFフィールドの第1試合ではIPU・環太平洋大(中国1)が宮崎産業経営大(九州3)に4-0で快勝し、2年ぶりとなる初戦突破を果たした。14日の2回戦では大阪体育大(関西1)と対戦する。

 2007年の開校と同時に創部したIPU・環太平洋大サッカー部史上最強チームが今季だ。中国大学サッカーリーグ1部を5連覇しているが、全勝優勝は今季が初。また同一年度に天皇杯予選、総理大臣杯予選、そしてリーグとすべてを制したのも初。“3冠”という史上最高成績を残して、冬の日本一を決める舞台にやってきた。

 自慢の攻撃力が初戦から爆発した。特にリーグ戦でも得点を量産してきたエースのFW赤木直人(4年=飛龍高)とMF田中翔(4年=佐賀東高)が序盤からエンジン全開。そして前半9分に左サイドから赤木の打ったシュートのこぼれ球を何なく押し込み、2人の関係性から先制点も決まる。

 前半16分の田中の右足シュート、同28分の赤木が左サイドから持ち込んで放った強烈な左足弾はいずれも枠に嫌われたが、危なげなく前半を1点リードで折り返すと、後半5分には赤木が中央から持ち込んで右足で豪快にゴールネットを揺らす。

 さらに後半12分には赤木の浮き球パスで裏に抜けた田中がGKとの1対1を軽々制して、決定的な3点目を奪う。同38分にはこれも裏に抜け出した途中出場のFW岡本奈也(4年=)にもダメ押し弾が生まれた。なお、IPU・環太平洋大の総シュート数は17本だったが、赤木が9本を放つなど、得点した田中、岡本の3人で16本を数えてみせた。

 攻撃に破壊力がある分、強豪と対戦した時にどこまで守備が踏ん張れるかが躍進のカギとなる。ただこの日の九州リーグ得点王のFW宇津元伸弥(2年=鵬翔高)に何もさせなかったことは自信にしていい。

 玉野光南高時代の選手権岡山県予選で延長後半終了間際に劇的なスーパーゴールを決めたことで話題を集め、今季よりCBに挑戦している主将DF土居晃貴(4年=玉野光南高)も「全国大会の負けた試合でも2点は取れているので、あとは自分たちがどれだけ抑えられるかだけ」と意気込みを語る。

 2年ぶりとなるインカレ2勝目を挙げたIPU・環太平洋大の次なる相手は、関西学生リーグで2年連続チャンピオンになった大阪体育大だ。関西MVPのMF田中駿汰(4年=履正社高)は日本代表に選出されているために欠場となるが、強豪校に変わりはない。

 また同校は桂秀樹監督の母校でもある。4年前のインカレでも対戦しているが、0-2で力負け。しかし「一方的で歯が立たなかった」と振り返る同時とは違う試合が出来るという確信も持っている。

 1回戦で力を出し尽くさないように、この日も早めの交代策で主力の体力を温存させた。土居主将が「(監督の母校に勝ちたいという思いが)チームにも伝わっている。厳しい試合になるとは思うけど、耐えて耐えて、1点をもぎ取って勝ちたい」と話したように、2回戦突破へ向けた思いでイレブンは一致団結している。歴史を変える準備は整っている。 

(取材・文 児玉幸洋)


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徳島“復帰”の鹿屋体育大DF奥田雄大、大学ラストマッチは「受け入れがたい結果」に…

鹿屋体育大DF奥田雄大
[12.11 インカレ1回戦 鹿屋体育大3-4新潟医療福祉大 川口]

 大学サッカーが終わりを迎えた瞬間となった。徳島ヴォルティスに加入する鹿屋体育大DF奥田雄大(4年=徳島市立高)は、逆転負けに「受け入れがたい結果ではある」と悔しさを滲ませた。

 完璧に近い立ち上がりだった。前半12分にFW藤本一輝(3年=藤枝明誠高)のPKで先制すると、同15分にMF西村光明(4年=履正社高)、同17分にはFW根本凌(2年=上田西高)が加点。鹿屋体育大は、一気に3点のリードを奪った。奥田自身も本職の守備だけでなく、「相手の守備のズレが見えたので、頭に描いたようなプレーができた」と鋭い縦パスを前線に通すなど攻撃面でも貢献していた。

 しかし、前半30分に1点を返されて後半を迎えると形勢が逆転。新潟医療福祉大に主導権を握られると、後半13分、同20分に失点して同点に追い付かれてしまう。「セカンドボールを拾えず、僕自身も1対1のところで負けていた。どう対応すべきか、チームとして統一できずにズルズルと行ってしまった」結果、同41分に勝ち越しゴールを許し、3-4の逆転負けを喫した。

 徳島ジュニアユースに在籍していたが、ユース昇格は叶わなかった。徳島市立高を経て、鹿屋体育大に進学し、徳島への“復帰”を勝ち取った。大学生活の中では、「プロを目指す選手がたくさんいる中で、高校ではなかったストイックな部分を間近で見ることができて、自分ももっとやらなきゃいけないという思いが強くなった」と切磋琢磨しながら成長を続けてきた。

 大学ラストマッチは悔しさが残る結果となったが、ここで歩みを止めるわけではない。「JリーグのCBと言えば自分と言われるくらいの選手になれるように頑張りたい」とプロの世界に飛び込み、さらなる高みを目指していく。

(取材・文 折戸岳彦)
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“7年間”をともにする仲間たち…東海学園大FW加藤大貴「まったく想像できない」

先制点を奪った東海学園大FW加藤大貴
[12.11 インカレ1回戦 東北学院大0-3東海学園大 川口]

 高校時代から同じ時間を過ごしてきた。しかし、7年に渡った“長い旅”ももうすぐ終わりを迎える。東海学園大FW加藤大貴(4年=東海学園高)は「1試合でも多くやりたいですね」と答えた。

 試合を動かしたのは加藤の右足だった。前半35分、MF児玉駿斗(3年=中央学院高)のパスから抜け出したMF{{榎本啓吾(2年=千葉U-18)のシュートは相手選手にブロックされたものの、こぼれ球に加藤がいち早く反応。「自分の特長はゴール前の泥臭さ」と滑り込みながら右足で合わせ、豪快にネットを揺らした。

 しかし、この直後にアクシデントに見舞われる。相手選手と接触して右足親指を負傷。「相手の足が当たった。自分でバツを出そうかなと思った」ほどの痛みがあったが、「状況を見ながら前半だけでも」とピッチに立ち続けた。しかし、ハーフタイムにプレー続行不可能と判断され、MF小原基樹(2年=聖和学園高)との交代を余儀なくされた――。

 東海学園高から進学した加藤。今回のインカレに登録されたメンバーの中には、GK岡田寛太(4年=東海学園高)、DF神谷凱士(4年=東海学園高/川崎F内定)、FW神谷椋士(4年=東海学園高)と高校、大学生活をともにしてきた仲間がいる。7年もの間、同じ時間を過ごし、「一緒にいるのが当たり前」だったが、今大会が終われば、それぞれが新たな道を歩み始める。

「終わってからのことが、まったく想像できない。インカレが終われば、皆バラバラになるけど、まだ実感がない。最後なので、1試合でも多くやりたい」

 チームは3-0の勝利を収めて2回戦へと駒を進めたが、負傷の状況によって、加藤が今大会中に復帰できるかは現時点では不明。「親指を踏まれたようで、骨折じゃなければいいが…、その可能性もある。ヒビ程度なら本人は『やりたい』と言っていたが、骨折だとちょっと難しいかもしれない」。試合後、チームを率いる安原成泰監督が説明したように、中2日で行われる2回戦の出場は微妙かもしれない。本人は「まだ、分からないけど、可能性があれば準備を続けたい」と前だけを向いている。

(取材・文 折戸岳彦)
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[MOM657]中京大FW西口黎央(4年)_勢いづける2発、「最上級生には今まで以上に懸ける思いがある」

中京大FW西口黎央(4年)
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]

[12.11 インカレ1回戦 高松大1-4中京大 浦安]

 中京大は前半13分の先制点から2分後、FW西口黎央(4年=興國高)が貴重な追加点を挙げる。その後は拮抗状態が続くも、西口は同38分にもチーム3点目。試合を有利に運ぶ価値ある2得点を生み出した。

 インカレ初戦で試合開始から慎重な動きを見せた両チーム。前半13分にFW東家聡樹(4年=福岡U-18)がゴールを決め、中京大が先制に成功した。均衡は崩れたものの、サッカーでは得点直後に両者ともに隙が生まれやすい。一気に状況が変わり得るその局面で、西口はその隙をさらなる勢いに変えてみせる。

 前半15分、西口はMF名執龍(2年=東海大相模高)からのパスをPA左で収めると、素早くワンタッチで持ち替えて右足でシュートを放つ。鋭い弾道をゴール左に突き刺し、2-0とリードを広げた。たった2分間での2得点で相手の勢いは大幅ダウン。「早い段階で立て続けに取れて、リズムに乗っていけたのが一番大きい」と連続得点に手応えを語る。

「最初は自分の入りが悪かった」と振り返る。左サイドでポジションを取る西口はドリブルでの突破が大きな武器。序盤は固さがなかなか取れなかったが「ゴールを決めて自分も勢いに乗れた。そのゴールがあって乗っていけたので一番良かった」と得点が自身の動きを円滑にさせていく。2得点後はしばらく拮抗状態が続いたが、固さが取れた西口は前半38分、味方のショートパスからPA内で冷静にボールを操って右足シュート。価値あるチーム3点目で、じわじわと膠着していた状況を再び打開してみせた。

 中京大は昨季、4年ぶりにインカレ出場を逃した。「リーグ戦でけっこう負けてしまい、流れが悪くなってしまった」と当時を振り返り、唇を噛む西口。最上級生となった今季は「去年みたいな思いをしたくない」と奮闘。「4年になってわかることもあるし、一番上の学年になって責任感とか自分たちが引っ張っていく気持ちが出てきた。最後なんで今まで以上に懸ける思いがあります」。最上級生として夏の大臣杯、そして冬のインカレという全国の舞台にチームを牽引してみせた。

「最後までみんなと、チームでやりたいんで。ひとつでも多く勝てるようにみんなで頑張っていきたい」と仲間への思いを吐露する。しかし次戦は今季“最強”と名高い明治大。「強いチームとは知っているけど…」と前置きをしつつ、それでも負けるつもりはない。「自分たちがやってきたことを全力で出す。自分たちらしく、勝てるように努力していきたいですね」。持ち味であるドリブル突破を、そして得点に関わるプレーをさらに増やし、仲間たちとともに頂を目指していく。

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(取材・文 石川祐介)

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元浦和ユース10番が超絶ドリブル弾!! 新潟医療福祉大MFシマブク・カズヨシ「違うフィールドだけど…」

新潟医療福祉大MFシマブク・カズヨシ
[12.11 インカレ1回戦 鹿屋体育大3-4新潟医療福祉大 川口]

 周囲には相手選手が複数いた。しかし、迷いはなかった。得意のドリブルで“白い壁”に突入した新潟医療福祉大MFシマブク・カズヨシ(2年=浦和ユース)は、スピードを緩めることなく一気に密集地帯を駆け抜けた。

 立ち上がりから鹿屋体育大にペースを握られた新潟医療福祉大は、前半17分までに3点のビハインドを背負ってしまう。しかし、「逆に吹っ切れた」というシマブクが攻撃をけん引。同30分には「最初に周りを見てFWの位置を確認して目も合っていた」とFW小森飛絢(1年=富山一高)に絶妙なスルーパスを供給し、反撃の狼煙を上げる得点をアシスト。そして、後半13分にMF塚田裕介(2年=横浜FMユース)の直接FK弾で1点差に詰め寄ると、同20分にシマブクが魅せた。

 PA外でボールを受けると、「ドリブルが武器なので仕掛けるイメージをしていた」。目の前には白いユニフォームを着る複数の鹿屋体育大の選手が立ちはだかっていたが、「ちょっとだけ隙間が見えた」とわずかなスペースを一気の加速で駆け抜ける。気付けば全員を置き去りにして、PA内でフリーに。「振り抜くしかない」と左足で放ったシュートはファーサイドに突き刺さり、「自分の中で一番のゴールかも。ベストゴール」という同点ゴールが生まれた。勢いに乗ったチームは同41分にFW矢村健(4年=市立船橋高)が勝ち越しゴールを奪い、4-3の大逆転勝利を収めた。

 南米・ペルーにルーツを持つアタッカーは、中学時代も高校時代も浦和の育成組織で10番を背負った。しかし、同期のDF橋岡大樹やDF荻原拓也らがトップチームに昇格する中、自身のトップチーム昇格は叶わなかった。「あのときは本当に悔しかった」と当時を振り返りつつも、すぐさま視線を前へと向けたようだ。

「大学を経由して戻ろうという気持ちが強かった。大学に進学して一からスタートを切ったし、こういう大会で活躍できれば色々な人に見てもらえると思った」

 鹿屋体育大戦前日には、今もline等で連絡を取り合う橋岡がA代表デビューを飾り、大きな刺激を受けた。「うらやましかったし、めっちゃ悔しかった」と先を走る同期との差を感じながらも、「違うフィールドだけど、自分も活躍しているということが届けばいいなと思っています」と、自身が置かれている立場で全力を尽くしている。

「同期の活躍は刺激になる。もっと、やらないとという気持ちになるし、『待ってろ』『すぐに行くからな』という気持ちでやっている。浦和ではいろんな人に良くしてもらったし、思い出がたくさんあるので、浦和に戻って活躍して恩返しできたらいいと思っています」。下部組織で背番号10を背負った、特別なクラブ。浦和に戻ることを一つの目標に、今は新潟医療福祉大のユニフォームを身にまとってピッチ上で躍動する。

(取材・文 折戸岳彦)
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中京大が大量4得点で高松大を撃破! 東海最高の攻撃力で2回戦“最強”明治大に臨む

東海最高の攻撃力を誇る中京大が1回戦突破
[12.11 インカレ1回戦 高松大1-4中京大 浦安]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)は11日、1回戦を各地で行い、浦安市運動公園陸上競技場の第1試合では中京大(東海3)と高松大(四国)が対戦。中京大は前半で4得点を決め、終了間際に1失点を喫したものの、4-1で勝利を挙げた。14日の2回戦では関東リーグ王者であり、夏の総理大臣杯覇者の明治大(関東1)と対戦する。

 試合は序盤から大きく動いた。中京大は前半13分、MF辻泰志(4年=奈良育英高)が中盤でボールをカットし、すかさず前線にパス。東海リーグ得点王のFW東家聡樹(4年=福岡U-18/福岡内定)が足下に収めると「シュートを打たないと何も起こらない」(東家)とゴールを狙う。ボールは相手DFに当たったが、そのまま相手GKの頭上を越えてゴールマウスに吸い込まれた。

 中京大は先制からたった2分後に追加点。PA手前のMF名執龍(2年=東海大相模高)がパスを出し、PA左のFW西口黎央(4年=興國高)が豪快に右足を振り抜く。鋭い弾道がゴールに突き刺さり、開始15分で中京大は2-0とリードを広げた。

 中京大は4-3-3の布陣で攻め立てる。相手の攻撃は名執、辻、MF加藤弘也(3年=中京大中京高)が中盤で網を張って奪取。素早く右のFW久保藤次郎(2年=帝京大可児高)か左の西口にパスを出し、サイド攻撃に出る。もしくは最前線の東家に収め、ポストプレーから周囲の選手たちが走り込み、攻撃を円滑に進めていった。守備も安定。最終ラインでボールを奪うと、DF秋山仁(1年=藤枝明誠高)が高精度のロングフィードを飛ばし、一気にカウンターに出ていた。

 2得点を奪った後はしばらく拮抗状態となるが、前半38分から再び試合が動く。中京大は中盤の辻を起点にパスがつながると、ボールは再び西口のもとへ。冷静に右足シュートを放ち、この試合2点目を決め切る。その1分後には右サイドでボールを奪った久保がそのままPA右に進入。カットインから左足シュートを打ち、ダメ押しの4点目とした。

 ここまでが前半。中京大は4-0とリードを広げ、高松大のシュートを2本に抑えて前半を折り返した。永冨裕也監督も「思った以上に点が入ってしまった」と振り返る。初戦ということもあり「お互いに緊張感を持ちながら、リスク回避をしていっていた」状況だったが、中京大は好機をうまく決め切っていった。しかし後半から状況は少しずつ変わる。中京大はその後追加点を奪えず。逆に高松大は息を吹き返し、反撃を試みていく。

 高松大の決定機は後半30分から始まる。右サイドからのパスをFW川西竜司(1年=坂出商高)がスルーし、MF山内樹(2年=坂出商高)が右足ダイレクトでゴールを狙う。しかし相手GKに阻まれる。さらにその1分後には右CKからPA内で混戦に。DF住田好宏(1年=坂出商高)がボレーを放つが、またしてもGKの好セーブに遭った。それでも試合終了間際にMF石川健太(4年=坂出商高)のヘディングシュートがゴールへ。最後の最後で一矢報いてみせた。

 そのまま試合は終了。中京大は完封勝利は達成できなかったものの、4-1で快勝した。

 永冨監督はこの結果に「後半もいつも通り時間稼ぎをせず、攻めるだけなので。その中で点が取れなかったっていうのは反省」と課題を見つける。次戦は今季の大学No.1と名高い明治大学。「今日本で一番強い大学。関東も取って総理大臣杯もアミノバイタルカップも取っていて、J内定者も多いチームなので、そこにどれだけ食らいついて良いゲームできるかっていうのが本当にポイントになってくる。隙がないので、そういうところを詰めていかないと」と4得点にも満足はしていないようだ。

 先制点を決めた東家も同様に「後半決められるところで決め切れず、しかも最後のワンプレーで入れられて、最後は嫌な雰囲気で終わってしまった」と悔しさを滲ませる。中京大は東海リーグで今季3位に終わったものの、総得点数では79ゴールでリーグトップ。そのうちの21得点を稼いで得点王となった東家は、今日の結果に「ハットトリックじゃないと納得しない」と厳しく評価する。「明治大は今季最強と言われている大学。自分たちらしく、速いサッカーをぶつけて勝てればいいと思います」と眼を光らせていた。

 中京大は明大と春の交流戦で対戦し、「内容、結果でボコボコにやられて圧倒された」(永冨監督)。悔しい敗戦から始まった今シーズン。攻撃力を最大の武器に、最後の舞台でリベンジに臨む。

(取材・文 石川祐介)
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[MOM656]東海学園大MF児玉駿斗(3年)_「蹴った瞬間ガッツポーズ」“瞬時の判断”で沈めた直接FK弾

直接FKを沈めた東海学園大MF児玉駿斗
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]

[12.11 インカレ1回戦 東北学院大0-3東海学園大 川口]

 一体、どちらが蹴るのか――。後半11分に得たFKのチャンス。ボールの前には東海学園大MF児玉駿斗(3年=中央学院高/21年名古屋内定)とDF神谷凱士(4年=東海学園高/川崎F内定)の2人が立っていた。ともにフェイントを入れていたが、ボールに向かったのは児玉だった。

 ボランチの位置でスタートした児玉は、状況に応じて前線、サイドへと顔を出してボールを呼び込む。パスを受ければ巧みなキープで味方が攻め上がる時間を生み出し、さばけば再び動き直してパスを受けられるポジションに。積極的にボールに絡んで攻撃の潤滑油となった。

 前半35分には浮き球のパスを最終ライン裏へ落とすと、MF榎本啓吾(2年=千葉U-18)のシュートのこぼれ球をFW加藤大貴(4年=東海学園高)が押し込んで先制点が生まれる。そして、後半11分には児玉自身がゴールを陥れた。

 榎本が倒されて得たFK。神谷凱とともにボールの前に立った児玉はキックフェイントを入れつつ、「カイトが譲ってくれた」と助走を開始。「助走に入るまでGKを見ていた」児玉は、対峙するGK鈴木悠真(4年=東北高)が「ニアサイドに動いたのが見えた」ため、瞬時の判断で「蹴る方向を変えた」。すると、右足から蹴り出されたボールはファーサイドへと突き刺さり、貴重な追加点が生まれた。

「蹴った瞬間、ガッツポーズだった。あそこだとニアに蹴ることが多いと思うけど、GKが動いたのが見えたので、クイっと変えました」

 さらに後半22分には右サイドの榎本へパスを通すと、クロスをMF白川大吾廊(3年=静岡学園高)がヘディングで叩き込み、チーム3点目。全得点に絡むパフォーマンスを披露しながらも、「まだまだ。もっとやれると思うし、もっとやらないといけない」と決して納得はしなかった。

 大学1年時の18年3月に名古屋への加入内定が発表された。3年後の21年に加入という異例。当初は「周囲の目もあったので、しんどい部分や難しい部分もあった」ようだが、「でも、もう慣れた」と笑ったように、「ここ(東海学園大)で、うまくなれているので、ゆっくりやれればいいと思う」とマイペースで成長を遂げている。そして、特別指定選手として名古屋でプレーし、風間八宏前監督から指導を受けたことで意識の変化もあった。

「授業もあって、風間さんと練習させてもらった時間は短かったけど、プレーが変わったと思う。止めて蹴るだけでなく、出した後の動きや守備面の意識も変わった。そこは内定後に成長できた部分だと思う」

 名古屋加入まで、あと1年。階段を少しずつ上る男は、「4年生のために頑張りたい。東学らしいサッカーを見せればいい結果がついてくると思うので、頑張りたい」とまずは目の前の試合、目の前の大会での結果を追い求める。

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(取材・文 折戸岳彦)

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[MOM655]新潟医療福祉大FW矢村健(4年)_「キャプテンがダメだ!!」指揮官の檄で蘇った男が決勝弾

新潟医療福祉大FW矢村健
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]

[12.11 インカレ1回戦 鹿屋体育大3-4新潟医療福祉大 川口]

 試合開始から17分。スコアは0-3となっていた。最悪とも言える立ち上がり。前半は「ほぼ死んでいた」という新潟医療福祉大FW矢村健(4年=市立船橋高/新潟内定)だが、後半に入ると見事に蘇り、チームを大逆転勝利へと導く決勝点を奪った。

 序盤から鹿屋体育大に圧倒されると、前半12分、同15分、同17分に失点。立て続けにゴールを奪われ、矢村は「どうなるんだ。今日はヤバいな」と感じていたようだ。前半30分にFW小森飛絢(1年=富山一高)の得点で1点を返して迎えたハーフタイム。キャプテンを務める矢村、そしてチームに指揮官から激しい檄が飛んだ。

 佐熊裕和監督は言う。「キャプテンがダメだと言った。彼だけでなく、4年生がやるべきことができていないと。4年間一緒にやってきた彼らには、そう言えば響くと思った」と。「覚悟を決めないといけないと思った」という矢村は、「ミーティングが終わって1人になる時間があり、そこで自分がやるべきことを整理した。キャプテンとして、チームのために何もできていなかったので、まずは走ることからやっていこうと思った」と後半のピッチへと向かう。

 見違えるようなプレーを見せた。前半はボールに触れる機会が限られたが、ロングボールに対してガムシャラに走った。たとえ、パスがずれようとも必死に追いかけ、タッチライン際でマイボールにし、小森が競ったボールに誰よりも早く反応するなど、ボールに絡んで攻撃へとつなげた。すると、ハードワークを見せるキャプテンに引きずられるように、チームは完全に蘇る。

 後半13分にMF塚田裕介(2年=横浜FMユース)が鮮やかな直接FKを沈め、同20分にはMFシマブク・カズヨシ(2年=浦和ユース)が驚異的なドリブルスキルを披露してゴールを陥れ、ついに試合を振り出しに戻す。そして、仕上げは「1点目、2点目、3点目と1、2年生に助けられた」4年生。矢村の番だった。

 後半41分、右サイドからFW佐々木快(3年=青森山田高)が送ったクロスに反応。「届くか届かないかだと思った。ちょっとかぶっていたけど、ダイレクトで打とうと思った」が、冷静に状況を確認する。「相手GKと距離があったので、トラップして近い距離から打とうとした。トラップしたら良い形でボールが浮き、GKが出てきたのでしっかりコースを狙った」。左足から放ったシュートがネットを揺らす。3点差をひっくり返す大逆転勝利へと導くゴールを奪ったキャプテンの周りには歓喜の輪が広がった。

「最後は3年生の快から良いボールが来て、点が取れた。全学年がしっかり活躍して点を取れたのは良かった」

 大逆転劇に「奇跡と言ってもいいし、実力と捉えられる部分もある」と胸を張った矢村について、指揮官は「責任感が強すぎる選手なので楽にしてあげたかった。本人にはプレッシャーもかかっていたと思うので、決勝点を取ったのは大きい」と語る。初戦を突破して少しだけ肩の荷は下りた。「皆もリラックスして次の試合にスムーズに入れると思う。去年は2回戦で負けたので、その山場を乗り越え、今年のチーム、そして自分が成長した姿を見せたい」と次戦へと向かう。

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(取材・文 折戸岳彦)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

[MOM655]新潟医療福祉大FW矢村健(4年)_「キャプテンがダメだ!!」指揮官の檄で蘇った男が決勝弾

新潟医療福祉大FW矢村健
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[12.11 インカレ1回戦 鹿屋体育大3-4新潟医療福祉大 川口]

 試合開始から17分。スコアは0-3となっていた。最悪とも言える立ち上がり。前半は「ほぼ死んでいた」という新潟医療福祉大FW矢村健(4年=市立船橋高/新潟内定)だが、後半に入ると見事に蘇り、チームを大逆転勝利へと導く決勝点を奪った。

 序盤から鹿屋体育大に圧倒されると、前半12分、同15分、同17分に失点。立て続けにゴールを奪われ、矢村は「どうなるんだ。今日はヤバいな」と感じていたようだ。前半30分にFW小森飛絢(1年=富山一高)の得点で1点を返して迎えたハーフタイム。キャプテンを務める矢村、そしてチームに指揮官から激しい檄が飛んだ。

 佐熊裕和監督は言う。「キャプテンがダメだと言った。彼だけでなく、4年生がやるべきことができていないと。4年間一緒にやってきた彼らには、そう言えば響くと思った」と。「覚悟を決めないといけないと思った」という矢村は、「ミーティングが終わって1人になる時間があり、そこで自分がやるべきことを整理した。キャプテンとして、チームのために何もできていなかったので、まずは走ることからやっていこうと思った」と後半のピッチへと向かう。

 見違えるようなプレーを見せた。前半はボールに触れる機会が限られたが、ロングボールに対してガムシャラに走った。たとえ、パスがずれようとも必死に追いかけ、タッチライン際でマイボールにし、小森が競ったボールに誰よりも早く反応するなど、ボールに絡んで攻撃へとつなげた。すると、ハードワークを見せるキャプテンに引きずられるように、チームは完全に蘇る。

 後半13分にMF塚田裕介(2年=横浜FMユース)が鮮やかな直接FKを沈め、同20分にはMFシマブク・カズヨシ(2年=浦和ユース)が驚異的なドリブルスキルを披露してゴールを陥れ、ついに試合を振り出しに戻す。そして、仕上げは「1点目、2点目、3点目と1、2年生に助けられた」4年生。矢村の番だった。

 後半41分、右サイドからFW佐々木快(3年=青森山田高)が送ったクロスに反応。「届くか届かないかだと思った。ちょっとかぶっていたけど、ダイレクトで打とうと思った」が、冷静に状況を確認する。「相手GKと距離があったので、トラップして近い距離から打とうとした。トラップしたら良い形でボールが浮き、GKが出てきたのでしっかりコースを狙った」。左足から放ったシュートがネットを揺らす。3点差をひっくり返す大逆転勝利へと導くゴールを奪ったキャプテンの周りには歓喜の輪が広がった。

「最後は3年生の快から良いボールが来て、点が取れた。全学年がしっかり活躍して点を取れたのは良かった」

 大逆転劇に「奇跡と言ってもいいし、実力と捉えられる部分もある」と胸を張った矢村について、指揮官は「責任感が強すぎる選手なので楽にしてあげたかった。本人にはプレッシャーもかかっていたと思うので、決勝点を取ったのは大きい」と語る。初戦を突破して少しだけ肩の荷は下りた。「皆もリラックスして次の試合にスムーズに入れると思う。去年は2回戦で負けたので、その山場を乗り越え、今年のチーム、そして自分が成長した姿を見せたい」と次戦へと向かう。

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(取材・文 折戸岳彦)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

“らしさ”示す東海学園大が3発快勝!! 東北学院大は初戦で涙

直接FKを沈めた東海学園大MF児玉駿斗(左)を仲間が祝福
[12.11 インカレ1回戦 東北学院大0-3東海学園大 川口]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)は11日、1回戦を各地で行い、川口市青木町公園総合運動場陸上競技場の第2試合は東北学院大(東北2)と東海学園大(東海1)が対戦。前半35分にFW加藤大貴(4年=東海学園高)の得点で先制した東海学園大が後半11分、同22分に加点して3-0の完封勝利を収めた。初戦を突破した東海学園大は14日の2回戦で関西学院大(関西2)と対戦する。

 昨年は初戦敗退となった東海学園大の立ち上がりは「硬さがあった」(安原成泰監督)が、「最初は長いボールでリスクをなくそうとした」と試合に入っていくと、徐々にボール保持率を高めて押し込み始める。FW神谷椋士(4年=東海学園高)、MF澤朋哉(4年=三重高)、MF児玉駿斗(3年=中央学院高/21年名古屋内定)を中心にボールを動かし、両サイドのMF白川大吾廊(3年=静岡学園高)、MF榎本啓吾(2年=千葉U-18)が縦に突破を図る。

 GK鈴木悠真(4年=東北高)、DF古澤航平(4年=仙台ユース)とDF森慎之介(3年=東北高)の両CBを中心とした東北学院大守備にはね返され、なかなか決定機を創出できなかったが、前半35分にゴールをこじ開ける。児玉の浮き球のパスから抜け出した榎本が角度のない位置から放ったシュートは森にブロックされるも、こぼれ球に反応した加藤が蹴り込んでスコアを1-0とした。すると、攻撃にも、よりリズムが生まれ、細かいダイレクトパスからゴールに迫り、同40分には加藤が至近距離から狙ったが、これは鈴木に阻まれてしまった。

 1-0と東海学園大がリードしてまま後半を迎えても流れは変わらず。素早いパスワークと鋭いサイドアタックからゴールに迫り、同2分に白川、同6分に神谷椋がフィニッシュまで持ち込むと、同11分には児玉が鮮やかな直接FKを沈めてリードを2点差に広げる。さらに同22分には児玉のパスから右サイドを駆け上がった榎本のクロスを白川がドンピシャのタイミングでヘディングで合わせ、スコアは3-0となった。

 何とか反撃に出たい東北学院大は同29分にMF舘田晃太(3年=仙台ユース)とFW佐藤祐太(3年=宮城県工高)に代え、FW市瀬充規(4年=東北学院高)とFW菅井大翔(1年=仙台育英高)を同時投入して状況を打開しようと試みる。同34分には菅井のクロスをMF阿部空矢(2年=仙台ユース)がヘディングで合わせるも、GK岡田寛太(4年=東海学園高)に阻まれる。さらに同アディショナルタイムにMF瀧大地(1年=利府高)のクロスから放った菅井のヘディングシュートが再び岡田にストップされるなど、最後までゴールは生まれなかった。

 3-0のまま試合終了のホイッスル。2回戦へと駒を進めた東海学園大を率いる安原監督は「インカレの悔しさはインカレで晴らそうと言っていたので良かった」と、昨年越えられなかった“壁”を越えて安堵の表情を浮かべた。関西学院大戦は中2日で迎える。「今日は仕掛ける部分が少なかった」とチームの強みを出し切れなかったことに反省しつつ、「僕らはチャンピオンでもなんでもなく、挑戦者。関係性や創造性を大事に、東学らしく、ボールを保持してつなぎながら、どんどん仕掛けて崩すことをやっていきたい」と次戦で“らしさ”を存分に発揮できるよう、準備を進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

「正直、終わったかも…」からの大逆転劇!! 3点差ひっくり返した新潟医療福祉大が鹿屋体育大撃破

直接FKを沈めた新潟医療福祉大MF塚田裕介(8番)が歓喜の咆哮
[12.11 インカレ1回戦 鹿屋体育大3-4新潟医療福祉大 川口]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)は11日、1回戦を各地で行い、川口市青木町公園総合運動場陸上競技場の第1試合は鹿屋体育大(九州2)と新潟医療福祉大(北信越1)が対戦。前半17分までに鹿屋体育大が3点をリードしたものの、同30分、後半13分、同20分にゴールを奪って同点に追い付いた新潟医療福祉大が、同41分にFW矢村健(4年=市立船橋高)の得点で勝ち越し、4-3の大逆転勝利を収めた。

「立ち上がりがあれほど悪いとは思わなかった」。チームを率いる佐熊裕和監督がそう振り返ったように、新潟医療福祉大は試合開始直後から鹿屋体育大の猛ラッシュにさらされる。前半11分にPA内に侵入したFW藤本一輝(3年=藤枝明誠高)をDF高野俊晟(4年=埼玉栄高)が倒してPKを献上すると、PKを藤本自身に沈められて先制を許す。さらに同15分には左サイドを突破した藤本の折り返しの流れから、MF西村光明(4年=履正社高)に決められてリードは2点差に。そして同17分には、DF奥田雄大(4年=徳島市立高)の縦パスを受けた藤本のコントロールはズレたものの、こぼれ球をFW根本凌(2年=上田西高)に蹴り込まれ、先制点献上後の7分間でスコアは0-3となった。

 キャプテンを務めるFW矢村健(4年=市立船橋高)が試合後に、「正直、終わったかも…と思いもした」と苦笑したように、一方的な展開だった。たとえマイボールにしようとも、最終ラインから縦パスを打ち込めば鹿屋体育大の選手につかまってボールをロスト。根本、藤本、西村の前線トライアングルに手を焼いてショートカウンターを浴び、その後も幾度となくゴールに迫られた。だが、前半30分にMFシマブク・カズヨシ(2年=浦和ユース)の鮮やかなスルーパスから抜け出したFW小森飛絢(1年=富山一高)が沈めて1点を返して、前半を1-3で終えると後半は息を吹き返す。

「前半のうちに1点を返せたのは大きかった。選手の目を見ても、まだできる感じだった。ハーフタイムに今までやってきたことをやろうと話し、ポジショニングと攻撃の確認をした」(佐熊監督)

 前半はプレスの波に呑まれたが、「中盤を飛ばそう」とロングボールを効果的に使って密集地帯を突破。最前線の小森が競ったボールに相棒の矢村が関わり、前線に基準点ができると、徐々にフィニッシュに持ち込む場面を作り出す。後半9分にはMF塚田裕介(2年=横浜FMユース)が放った左足シュートがポストを叩くなど、攻勢を強めると、後半13分に塚田が鮮やかな軌道を描く直接FKを沈めて1点差に詰め寄る。

 完全に流れをつかんだ新潟医療福祉大は、後半20分、PA前でボールを受けたシマブクが複数人に囲まれながらも鋭い突破でPA内に持ち込み、左足シュートを突き刺してついに試合を振り出しに戻す。そして、仕上げはキャプテンの一撃だ。同41分、左サイドからFW佐々木快(3年=青森山田高)が送ったクロスに反応した矢村が、冷静にゴールに蹴り込んで逆転に成功。終盤は鹿屋体育大に押し込まれる展開となるが、体を張った粘り強い守備でしのぎ切って4-3の大逆転勝利を収めた。

 前半のシュート数は鹿屋体育大の7に対して2。しかし後半は鹿屋体育大のシュート数を1に抑え、10本ものシュートを浴びせたように、前後半でまったく違う顔を見せた。指揮官は「立ち上がりは気負い過ぎてポジションもメチャクチャだったけど、後半は冷静に対応してくれた」と立て直した選手たちを労う。

 中2日で行われる次戦の対戦相手は立正大(関東3)。次戦に向けて勢いに乗る勝利となりそうだが、「こういう勝ち方は……ね(笑)。慌てずにやりたい」と笑うと、「今日の前半はやってきたことを出せなかったので、勝ちにこだわりつつ、それを出していきたい」と次戦へと視線を移した。

(取材・文 折戸岳彦)
●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

インカレ開幕! 仙台大、新潟医療福祉大などダークホース候補が1回戦突破! 2回戦で関東勢登場:1回戦

MF嵯峨理久(3年=青森山田高)の活躍で仙台大が2回戦へ
 第68回全日本大学サッカー選手権(インカレ)が11日に開幕した。1回戦では関東、関西のシード校8チームを除く16チームが対戦。仙台大(東北1)、IPU・環太平洋大(中国1)、新潟医療福祉大(北信越1)、東海学園大(東海1)、常葉大(東海2)、中京大(東海3)、びわこ成蹊スポーツ大(関西3)、福岡大(九州1)が2回戦進出を決めた。2回戦は14日に行われる。

 IPU・環太平洋大は宮崎産業経営大(九州3)に4-0で快勝。MF田中翔(4年=佐賀東高)の2得点を含む猛攻を留めることなく、危なげなく2回戦に進んだ。仙台大は桃山学院大(関西4)を3-0で撃破。MF嵯峨理久(3年=青森山田高)が全3得点に絡む活躍を見せた。

 新潟医療福祉大は鹿屋体育大(九州2)と対戦も、前半17分までで3失点。しかし同30分に18年度総体得点王MF小森飛絢(1年=富山一高)が1点を返すと、後半から怒涛の反撃に出る。後半13分にユース時代トップチーム2種登録の経歴を持つMF塚田裕介(2年=横浜FMユース)が、同20分には浦和ユースで10番を着けていたMFシマブク・カズヨシ(2年=浦和ユース)が得点を挙げ、3-3と試合を振り出しに戻した。

 そして新潟医療福祉大は後半41分、来季アルビレックス新潟に加入が内定しているFW矢村健(4年=市立船橋高)が値千金の逆転弾。“曲者”揃いのダークホース候補が4-3で試合をひっくり返した。

 中京大は初出場の高松大(四国)と対戦し、4-1で勝利した。アビスパ福岡内定のFW東家聡樹(4年=福岡U-18)が先制点を挙げると、その2分後にはFW西口黎央(4年=興國高)が追加点。一気に流れを引き寄せると、さらに同38分に西口が、その1分後にはFW久保藤次郎(2年=帝京大可児高)がダメを押した。

 試合終了間際に1失点を喫したものの、中京大が2年ぶりのインカレで快勝。次戦は関東リーグ覇者の明治大(関東1)との対戦となる。

 びわこ成蹊スポーツ大は福山大(中国2)と対戦。前半13分にMF佐藤諒(4年=藤枝明誠高)が先制点を挙げるが、その後は拮抗状態が続く。後半29分にFW井上直輝(4年=立正大淞南高)が自ら獲得したPKを決め、待望の追加点。しかし終盤には福山大DF塚本和輝(3年=如水館高)に失点を食らう。福山大の勢いに圧された場面もあったが、そのまま試合終了。びわこ大が2回戦に進出し、筑波大(関東6)と対戦する。

 東海学園大は東北学院大(東北2)と対戦。2021シーズンの名古屋グランパス加入が内定しているMF児玉駿斗(3年=中央学院高)などがコンスタントに3得点を決め、3-0で1回戦突破を決めた。

 常葉大は北陸大(北信越2)に1-0で勝利。後半アディショナルタイム3分過ぎにルーキーMF加藤隼登(1年=磐田U-18)が劇的ゴールを挙げ、接戦を制した。福岡大は北海道教育大学岩見沢校(北海道)に3-0で快勝している。

 2回戦からは関東リーグ6チームと関西リーグ2チームが登場する(2回戦日程はコチラ)。

1回戦の結果は以下のとおり
【1回戦】
(12月11日)
[AGFフィールド]
宮崎産業経営大 0-4 IPU・環太平洋大
[I]田中翔2(9分、57分)、赤木直人(50分)、岡本奈也(83分)

仙台大 3-0 桃山学院大
[仙]オウンゴール(22分)、嵯峨理久(36分)、岩渕弘人(65分)

[川口市青木町公園総合運動場陸上競技場]
鹿屋体育大 3-4 新潟医療福祉大
[鹿]藤本一輝(12分)、西村光明(15分)、根本凌(17分)
[新]小森飛絢(30分)、塚田裕介(58分)、シマブク・カズヨシ(65分)、矢村健(86分)


東北学院大 0-3 東海学園大
[東]加藤大貴(35分)、児玉駿斗(56分)、白川大吾廊(67分)

[柏の葉公園総合競技場]
北陸大 0-1 常葉大
[常]加藤隼登(90分+3)

福岡大 3-0 北海道教育大学岩見沢校
[福]大熊健太(17分)、井上健太(49分)、今田源紀(84分) 

[浦安市運動公園陸上競技場]
高松大 1-4 中京大
[高]蓬莱優比(90分+3)
[中]東家聡樹(13分)、西口黎央2(15分、38分)、久保藤次郎(39分)


びわこ成蹊スポーツ大 2-1 福山大
[び]佐藤諒(13分)、井上直輝(74分)
[福]塚本和輝(81分)


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宮崎産業経営大登録メンバー/19

宮崎産業経営大登録メンバー

▽GK
1 平川凌(4年=鵬翔高)
17 岡崎大成(4年=宮崎日大高)
27 濱崎惇之介(4年=神村学園高)

▽DF
2 大野春佑(4年=鵬翔高)
3 宇都宮尊(3年=鵬翔高)
4 小西恵介(3年=鵬翔高)
5 鈴木健(4年=日章学園高)
15 和田廉太郎(3年=鵬翔高)
19 野田海乗(3年=鵬翔高)
22 中村駿太(3年=加世田高)
23 岩尾亮志(2年=大分U-18)
26 徳尾雄稀(2年=鵬翔高)

▽MF
6 宮本龍一(3年=鵬翔高)
7 甲斐史也(4年=鵬翔高)
8 前田椋介(4年=宮崎日大高)
9 築地紘輝(2年=日南学園高)
10 野川稀生(4年=松山工業高)
12 平野雄大(3年=鵬翔高)
14 岸川隼人(4年=樟南高)
16 依光秀(2年=鵬翔高)
18 藤井敦也(3年=鳳凰高)
20 有内天(3年=大津高)
21 鎌田凌生(2年=龍谷高)
24 宇田津幹太(4年=東海大熊本星翔高)

▽FW
11 矢上駿(2年=龍谷高)
13 宇津元伸弥(2年=鵬翔高)
25 笛隆太(3年=鵬翔高)
28 田辺涼成(1年=鵬翔高)

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鹿屋体育大登録メンバー/19

鹿屋体育大登録メンバー/19
鹿屋体育大登録メンバー

▽GK
1 平田皓太郎(4年=新宮高)
12 高田淳一朗(3年=京都橘高)
17 安田惟太郎(3年=鳥栖U-18)

▽DF
2 綿引康(4年=前橋育英高)
3 濱口功聖(3年=福岡U-18)
4 坂口祥尉(2年=FC東京U-18)
5 奥田雄大(4年=徳島市立高)
13 平岩諒大(4年=新潟U-18)
19 武田伊織(4年=桐生一高)
22 西山涼(2年=福岡U-18)
30 宮嵜海斗(1年=熊本ユース)
32 中上拓海(4年=第一学院高)
33 野中大貴(3年=浜松開誠館高)

▽MF
7 仙波柊人(4年=鹿児島実高)
8 田中大和(4年=宮崎大宮高)
11 西村光明(4年=履正社高)
14 木橋朋暉(2年=東福岡高)
15 小屋原尚希(2年=日大藤沢高)
20 森重輝(3年=広島観音高)
21 城戸杜(2年=大分U-18)
23 山口卓己(1年=大分高)
24 五十嵐理人(2年=前橋育英高)
26 本多飛雄我(3年=水戸桜ノ牧高)
28 梶山かえで(1年=日大藤沢高)
29 比嘉将貴(1年=日章学園高)
31 久保勇晴(1年=鳥栖U-18)

▽FW
6 宮内真輝(3年=福岡U-18)
9 餅山大輝(4年=東福岡高)
10 藤本一輝(3年=藤枝明誠高)
16 根本凌(2年=上田西高)
18 伊藤龍生(3年=米子北高)
25 山本廉(1年=長崎U-18)
27 橋本真太郎(4年=沖永良部高)

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福岡大登録メンバー/19

福岡大登録メンバー/19
福岡大登録メンバー

▽GK
1 田渕佑(3年=名古屋U18)
16 八井田舜(1年=岡山学芸館高)
21 真木晃平(3年=大分U-18)

▽DF
2 不破将生(1年=立正大淞南高)
3 菅田真啓(4年=国見高)
4 河野秀汰(3年=広島皆実高)
5 饗庭瑞生(4年=立正大淞南高)
12 阿部海斗(2年=鳥栖U-18)
23 前野翔伍(3年=長崎総科大附高)
24 大川智己(1年=九州国際大付高)
29 錦織大志(2年=山陽高)
32 西洸瑠(2年=福岡U-18

▽MF
6 河原創(4年=大津高)
8 大熊健太(4年=FC東京U-18)
13 亀井海凪人(4年=鹿児島城西高)
15 河面龍征(4年=東岡山工業高)
18 高原大知(4年=興國高)
20 倉員宏人(2年=鳥栖U-18)
22 田中純平(2年=長崎総合科大附高)
25 永田一真(1年=岡山学芸館高)
27 川元翔太(1年=宮崎日大高)
31 酒井将輝(2年=大分U-18)
33 出上直樹(1年=広島観音高)

▽FW
7 井上健太(3年=立正大淞南高)
9 梅木翼(3年=立正大淞南高)
10 梅田魁人(4年=高川学園高)
11 花田佳惟斗(4年=興國高)
14 今田源紀(3年=九州国際大付高)
17 鶴野怜樹(1年=立正大淞南高)
19 村上宗太郎(4年=鳥栖U-18)
26 原田武宗(2年=山口U-18)
28 日高智也(1年=大分U-18)
30 大崎舜(1年=大津高)

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高松大登録メンバー/19

高松大登録メンバー

▽GK
1 佐々木将太(4年=広島皆実高)
16 田中晃弥(4年=西条高)
21 植村芳記(1年=明徳義塾高)
23 釜本響(3年=坂出商高)

▽DF
2 倉本奏(2年=坂出商高)
3 山内旭(4年=坂出商高)
4 小方和斗(2年=川島高)
5 林帝斗(2年=坂出商高)
12 住田好宏(1年=坂出商高)
13 久保侑幹(4年=英明高)
14 山崎健太(4年=C大阪U-18)
15 枝川光貴(4年=讃岐U-18)
19 丸山泰成(4年=小松島高)
26 藤原瑠希也(1年=坂出商高)
28 鈴木颯太郎(1年=英明高)

▽MF
6 松本汰一(1年=坂出商高)
8 石川健太(4年=坂出商高)
9 中野瑛登(2年=高松商高)
10 山内樹(2年=坂出商高)
17 田中伊吹(1年=高松商高)
22 小田拓実(4年=志度高)
24 幸山佑希(4年=内子高)
25 佐藤歩(1年=高松工芸高)
27 木村翔(1年=瀬田工高)

▽FW
7 河田大聖(3年=高松南高)
11 川西竜司(1年=坂出商高)
18 檜滉治(4年=穴吹高)
20 蓬莱優比(1年=英明高)
29 松浦大智(1年=志度高)
30 香川拓郎(1年=立正大淞南高)

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福山大登録メンバー/19

福山大登録メンバー

▽GK
1 山下翔也(3年=富山U-18)
12 小西智也(4年=清明学院高)
21 岡田陸(2年=岡山U-18)
31 藤原真之介(4年=初芝橋本高)

▽DF
2 塚本和輝(3年=如水館高)
3 山本悠雅(4年=高知商高)
5 林智弥(4年=秀岳館高)
13 後藤誠夢(4年=神村学園高)
14 隈元聖(3年=神村学園高)
20 松下大祐(3年=宮崎工高)
23 田村晋之介(3年=富山U-18)
24 中神光貴(1年=宮崎日大高)
26 保枝怜哉(2年=鹿児島城西高)
27 水口優輝(4年=鹿児島城西高)
28 林隆貴(4年=創成館高)
32 上村祐貴(3年=鹿児島実高)
33 野見山智也(2年=神村学園高)

▽MF
4 竹田大地(4年=大社高)
6 水口展汰(3年=富山U-18)
7 小倉貫太(3年=愛媛U-18)
8 山本航(4年=高知商高)
9 坂本駿(4年=瀬戸内高)
11 藤井蓮(3年=盈進高)
18 原田啓史(2年=神村学園高)
19 廣江太輝(4年=大社高)
22 宮崎鐘(3年=如水館高)
25 甲斐斗真(3年=鵬翔高)
29 青竹翔太(3年=東京学館高)
30 吉田隆之介(3年=日章学園高)

▽FW
10 崎山誉斗(3年=米子北高)
15 岡田大輝(1年=済美高)
16 橋本拓巳(4年=立正大淞南高)
17 泉勇也(3年=立正大淞南高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

IPU・環太平洋大登録メンバー/19

IPU・環太平洋大登録メンバー

▽GK
1 上田諒(4年=金光大阪高)
12 水町彩人(1年=大津高)
21 井上聖也(3年=C大阪U-18)
31 植田恵也(1年=広島皆実高)

▽DF
2 西原悠晟(4年=佐賀東高)
3 里出怜央(4年=徳島北高)
4 宮本一貴(3年=広島ユース)
9 土居晃貴(4年=玉野光南高)
14 林龍正(3年=希望が丘高)
15 時長勇樹(3年=明誠学院高)
19 高橋蓮太郎(1年=今治東中等教育学校)
25 室屋颯良(1年=神戸星城高)
27 本田昂慎(2年=長崎U-18)
28 保田稔之介(2年=清風高)

▽MF
5 上野優汰(1年=飯塚高)
6 南野心(3年=鳴門高)
7 田中翔(4年=佐賀東高)
8 山本挙志(4年=秀岳館高)
11 森園貴仁(4年=筑紫台高)
16 永尾成悟(1年=秀岳館高)
17 佐々木敦河(3年=明徳義塾高)
20 谷剛志(3年=水口高)
22 山内大河(2年=国見高)
23 寺崎敦彦(1年=佐賀東高)
24 伊藤綾我(2年=今治東中等教育学校)
29 恩塚幸之介(2年=日章学園高)
30 曽田一騎(2年=大社高)

▽FW
10 赤木直人(4年=飛龍高)
13 岡本奈也(4年=大阪偕成学園高)
18 中村駿介(3年=水口高)
26 鍜治川友貴(2年=米子北高)
32 山城允昂(3年=出泉中央高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

桃山学院大登録メンバー/19

桃山学院大登録メンバー/19
桃山学院大登録メンバー

▽GK
1 西本圭斗(3年=作陽高)
21 下野和哉(4年=鹿児島城西高)
31 瀧浪朋生(2年=履正社高)

▽DF
2 内山皓雅(4年=東山高)
3 小林大智(3年=作陽高)
4 小野尚樹(4年=日章学園高)
18 磯部希(4年=長崎総科大附高)
19 水津颯太(3年=静岡学園高)
20 今西俊晶(3年=作陽高)
22 早川雄貴(4年=富山一高)
23 多賀稔人(1年=富山一高)
28 蛭田大輝(3年=大宮ユース)
29 小田崚平(2年=桜宮高)
33 木原和輝(3年=東海大福岡高)

▽MF
5 今吉晃平(4年=ルーテル学院高)
6 弓場大輝(2年=履正社高)
7 佐藤碧(4年=大分高)
8 白岩直斗(4年=立正大淞南高)
10 若山修平(3年=静岡学園高)
11 印藤虎太郎(3年=C大阪U-18)
12 卞盛鉉(2年=釜山高)
16 三田村基俊(4年=明徳義塾高)
24 林実祈(3年=G大阪ユース)
25 片山誠也(3年=県立境高)
27 井塚脩斗(2年=九州国際大付高)
30 安藤駿(2年=青森山田高)

▽FW
9 毎熊晟也(4年=東福岡高)
13 桶川陽永(3年=富山U-18)
14 山口海都(2年=立正大淞南高)
15 徳網勇晟(3年=阪南大高)
17 上西健也(4年=立正大淞南高)
26 三谷和記(2年=大手前高松高)
32 田頭英昴(4年=九州国際大付高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

びわこ成蹊スポーツ大登録メンバー/19

びわこ成蹊スポーツ大登録メンバー/19
びわこ成蹊スポーツ大登録メンバー

▽GK
1 田中勘太(4年=仙台ユース)
21 糸原紘史郎(4年=広島ユース)
31 和田雄斗(3年=岡山U-18)

▽DF
2 藤松航矢(2年=鳥栖U-18)
3 森昂大(2年=創造学園高)
4 上林聖矢(4年=草津東高)
5 堂鼻起暉(3年=神戸U-18)
6 岡本京也(3年=清明学院高)
13 中濱颯斗(4年=神戸弘陵高)
15 江口隆史(2年=明徳義塾高)
16 横山聡大(3年=名古屋U18)
23 武内魂(1年=静岡学園高)
25 齋藤圭汰(2年=摂津高)
27 山田祐樹(1年=立正大淞南高)

▽MF
7 忽那喬司(4年=愛媛U-18)
8 佐藤諒(4年=藤枝明誠高)
11 上月翔聖(2年=神戸弘陵高)
12 辻村拓夢(4年=作陽高)
14 千川原慎(4年=立正大淞南高)
17 上村大悟(4年=立正大淞南高)
20 佐藤昴(2年=神戸U-18)
22 泉柊椰(1年=神戸U-18)
26 佐々木啓太(1年=岡山U-18)
28 西山流聖(2年=作陽高)
29 葉賀洸(2年=草津東高)

▽FW
9 飯尾柊太(1年=玉野光南高)
10 青山景昌(4年=名古屋U18)
18 井上直輝(4年=立正大淞南高)
19 小畑翔太郎(4年=広島工大高)
24 チョ・ヒョンイン(2年=鹿児島U-18)
30 金原颯(2年=磐田U-18)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

関西学院大登録メンバー/19

関西学院大登録メンバー/19
関西学院大登録メンバー

▽GK
1 馬場裕斗(3年=加古川北高)
21 高見英佑(4年=三田学園高)
22 稲垣佳祐(3年=大阪桐蔭高)
27 村西空(4年=暁星国際高)

▽DF
2 太田晃輔(3年=長崎南山高)
3 竹本将太(4年=横浜市立東高)
4 降旗光星(3年=暁星国際高)
5 本山遥(2年=神戸U-18)
6 柿本大成(3年=崇徳高)
17 杉山天真(3年=G大阪ユース)
25 山内舟征(1年=近江高)
28 臼井貫太(2年=G大阪ユース)
30 小林洵(2年=C大阪U-18)

▽MF
7 曽木友樹(4年=桐光学園高)
10 岩本和希(4年=G大阪ユース)
12 小延将大(2年=徳島市立高)
13 青木駿(3年=東福岡高)
15 渡邉英祐(2年=金光大阪高)
16 安羅修雅(2年=履正社高)
19 藤井敦仁(3年=広島皆実高)
20 山下諒(2年=G大阪ユース)
23 山本祐也(1年=近大附高)
24 渡邉裕斗(2年=関西学院高)
29 山本悠樹(4年=草津東高)

▽FW
8 林部晃己(3年=C大阪U-18)
9 山見大登(2年=大阪学院高)
11 中村匡克(3年=洛北高)
14 輪木豪太(2年=京都橘高)
18 山田剛綺(1年=京都橘高)
26 木村勇大(1年=大阪桐蔭高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

大阪体育大登録メンバー/19

大阪体育大登録メンバー/19
大阪体育大登録メンバー

▽GK
1 矢田貝壮貴(3年=京都橘高)
21 泉森涼太(2年=鹿児島城西高)
31 平田陸(4年=前橋育英高)

▽DF
2 有働周平(3年=広島皆実高)
3 木出雄斗(3年=星稜高)
4 林尚輝(3年=立正大淞南高)
12 中尾健嗣(3年=浜松開誠館高)
15 大崎航詩(3年=東海大仰星高)
16 小川大空(2年=阪南大学高)
22 高橋秀典(3年=青森山田高)
26 三輪大智(1年=履正社高)
28 河邊拓己(4年=旭川実高)
29 柳本龍士郎(1年=浜松開誠館高)

▽MF
5 田中駿汰(4年=履正社高)
6 疋田優人(3年=広島皆実高)
7 西田恵(4年=関大北陽高)
8 小塚祐基(3年=帝京長岡高)
14 永吉広大(3年=鹿児島城西高)
17 河村匠(1年=尚志高)
18 鷲崎玄汰(3年=名古屋高)
19 野寄和哉(1年=東福岡高)
20 岩切拳心(3年=日章学園高)
23 平山裕也(1年=広島皆実高)
24 福島翔太(2年=大阪桐蔭高)
25 横山翔大(1年=東海大相模高)
30 瀬尾純基(2年=青森山田高)
32 高木慎也(2年=四国学院大香川西高)

▽FW
9 アフラギ・マハディ(4年=清明学院高)
10 林大地(4年=履正社高)
11 高橋一輝(2年=桐生一高)
13 藤山雄生(3年=大津高)
27 安原修平(3年=広島皆実高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

中京大登録メンバー/19

中京大登録メンバー/19
中京大登録メンバー

▽GK
1 大野智也(4年=今治東高)
17 大西聖哉(4年=磐田U-18)
30 北畠新輝(3年=市立船橋高)

▽DF
2 岸田悠佑(2年=G大阪ユース)
3 秋山仁(1年=藤枝明誠高)
5 中村陽太(4年=磐田U-18)
15 川瀬相(3年=野洲高)
18 水口豪(4年=中京大中京高)
19 高畑勇人(3年=徳島市立高)
22 武田航太朗(4年=立正大淞南高)
23 杉本遥平(1年=名古屋高)
24 水口湧斗(1年=履正社高)
25 児玉拓朗(1年=浜松開誠館高)
27 大嶋春樹(1年=神戸弘陵高)
29 石本智啓(1年=熱田高)

▽MF
4 加田淳哉(3年=興國高)
7 加藤弘也(3年=中京大中京高)
8 辻泰志(4年=奈良育英高)
14 森栄二志(3年=静岡学園高)
16 村田大介(4年=野洲高)
20 名執龍(2年=東海大相模高)
21 川尻裕吏(1年=四日市中央工高)
26 金子悠野(2年=正智深谷高)
28 佐塚洋介(1年=清水ユース)

▽FW
6 戸塚えりやす(2年=静岡学園高)
9 西口黎央(4年=興國高)
10 東家聡樹(4年=福岡U-18)
11 久保藤次郎(2年=帝京大可児高)
12 天川力駆(3年=中京大中京高)
13 藤光翔(2年=帝京大可児高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

常葉大登録メンバー/19

常葉大登録メンバー/19
常葉大登録メンバー

▽GK
1 坪歩夢(2年=青森山田高)
17 角田航(3年=静岡西高)
21 柴田憧(3年=浜松開誠館高)
31 鈴木諒平(1年=藤枝明誠高)

▽DF
2 野田椋雅(3年=山梨学院高)
3 勝村永遠(2年=清水桜が丘高)
4 山下柊哉(3年=岡山県作陽高)
18 中道慶人(3年=藤枝明誠高)
20 速水修平(1年=磐田U-18)
25 河野太陽(1年=神戸弘陵高)
26 三井錬(1年=伊賀白鳳高)
28 加藤真太郎(2年=市立船橋高)
33 松田嵐太(3年=東海大静岡翔洋高)

▽MF
5 山田温人(2年=清水桜が丘高)
6 中村圭汰(4年=青森山田高)
7 犬塚諒(4年=開志学園高)
8 野中新史(3年=神戸弘陵高)
12 中野貴文(4年=浜松開誠館高)
13 吉原秀祐(2年=新潟U-18)
14 村山健(3年=神戸弘陵高)
16 野中歩真(3年=神戸弘陵高)
22 上田成立(3年=磐田U-18)
23 岸孝宗郎(1年=作陽高)
24 加藤隼登(1年=磐田U-18)
27 橋村海里(2年=青森山田高)
30 横山隼介(2年=日本文理高)

▽FW
9 田野雅大(4年=市立船橋高)
10 土井智之(4年=神戸弘陵高)
11 小松慧(1年=青森山田高)
15 新里勇人(2年=磐田U-18)
19 平野琢馬(2年=清水桜が丘高)
29 松永隼弥(1年=四日市南高)
32 伊藤楓河(3年=四日市中央工高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

東海学園大登録メンバー/19

東海学園大登録メンバー/19
東海学園大登録メンバー

▽GK
1 岡田寛太(4年=東海学園高)
16 木佐貫峻矢(1年=静岡学園高)
21 藤岡柊太(4年=長崎南山高)

▽DF
2 岩永陸弥(3年=中央学院高)
3 唐澤真三郎(4年=松本U-18)
6 松本直也(4年=中央学院高)
12 平本絃(3年=東海大静岡翔洋高)
15 岡本杏太(3年=宇治山田商高)
19 福田航希(3年=帝京大可児高)
22 神谷凱士(4年=東海学園高)
24 前田紘基(3年=大阪桐蔭高)
26 平賀悠斗(4年=常葉橘高)
30 楠本羽翼(1年=東海学園高)
33 橋本賢治(4年=津工高)

▽MF
4 白川大吾廊(3年=静岡学園高)
5 喜築正寛(4年=ディアブロッサ高田U-18)
8 澤朋哉(4年=三重高)
11 榎本啓吾(2年=千葉U-18)
13 神田修愛(3年=浜松開誠館高)
14 児玉駿斗(3年=中央学院高)
17 清野英国(2年=中央学院高)
18 小原基樹(2年=聖和学園高)
20 中島偉吹(1年=日本航空高)
23 南出紫音(2年=三重高)
25 空涼介(3年=中央学院高)
27 福田望久斗(2年=中央学院高)
29 伊藤拓巳(1年=中央学院高)

▽FW
7 松下豪(3年=C大阪U-18)
9 森永秀紀(3年=初芝橋本高)
10 神谷椋士(4年=東海学園高)
28 加藤大貴(4年=東海学園高)
31 中尾友星(4年=C大阪U-18)
32 西澤利樹(4年=伊賀白鳳高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

筑波大登録メンバー/19

筑波大登録メンバー/19
筑波大登録メンバー

▽GK
1 櫻庭立樹(2年=札幌U-18)
21 大川圭為(4年=浦和ユース)
30 阿部航斗(4年=新潟U-18)
31 加藤零太(3年=名古屋高)

▽DF
2 加藤潤(4年=新潟明訓高)
3 角田涼太朗(2年=前橋育英高)
4 山川哲史(4年=神戸U-18)
12 森侑里(1年=大宮ユース)
16 三浦雅人(1年=東京Vユース)
17 手塚貴大(3年=栃木ユース)
22 斎田武蔵(4年=刈谷高)
29 増渕利樹(3年=栃木ユース)

▽MF
5 井川空(2年=札幌U-18)
6 渡邊陽(3年=浦和ユース)
7 三笘薫(4年=川崎F U-18)
8 生地慶充(3年=FC東京U-18)
10 高嶺朋樹(4年=札幌U-18)
13 岩本翔(1年=G大阪ユース)
14 山原怜音(2年=JFAアカデミー)
15 池谷祐輔(2年=川崎F U-18)
19 加藤匠人(2年=柏U-18)
20 小林幹(2年=FC東京U-18)
23 知久航介(3年=國學院久我山高)
24 岩田佑成(3年=札幌U-18)
25 永満凌(4年=宮崎西高)
28 田嶋翔(3年=暁星高)

▽FW
9 犬飼翔洋(4年=中京大中京高)
11 和田育(1年=阪南大高)
18 森海渡(1年=柏U-18)
26 伊東朋哉(4年=神戸高)
27 栗原秀輔(1年=横浜FMユース)
32 窪田翔(3年=星稜高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

中央大登録メンバー/19

中央大登録メンバー/19
中央大登録メンバー

▽GK
1 飯吉将通(3年=新潟西高)
21 坪井湧也(2年=神戸U-18)
30 間嶋佑弥(4年=福岡U-18)

▽DF
2 相原旭(4年=仙台ユース)
3 深澤大輝(3年=東京Vユース)
4 安部崇士(4年=桐光学園高)
6 今掛航貴(3年=興國高)
12 三ッ田啓希(4年=西武文理高)
18 松本大輔(3年=帝京三高)
20 塩崎悠司(2年=興國高)
22 岡井駿典(1年=市立船橋高)
23 大桃伶音(1年=浦和ユース)
28 荒木遼太(1年=興國高)

▽MF
5 中村亮太朗(4年=新潟明訓高)
7 宮城和也(4年=興國高)
8 大久保智明(3年=東京Vユース)
13 縄靖也(4年=仙台ユース)
14 小野智史(4年=佐野日大高)
15 川元雄太(4年=座間高)
16 高岸憲伸(2年=星稜高)
27 和田悠汰(2年=座間高)
29 小野寺巧(1年=柏U-18)
32 立花太貴(4年=松山北高)
33 曽根大和(2年=藤枝東高)

▽FW
9 小山駿(4年=帝京三高)
10 加藤陸次樹(4年=広島ユース)
11 本間椋(3年=昌平高)
17 竹村史明(2年=神戸弘陵高)
19 三浦立(3年=JFAアカデミー)
24 上村尚輝(2年=桐蔭学園高)
25 高窪健人(3年=浦和南高)
26 鈴木翔太(1年=静岡学園高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

法政大登録メンバー/19

法政大登録メンバー/19
法政大登録メンバー

▽GK
1 山岸健太(4年=前橋育英高)
12 中野小次郎(3年=徳島ユース)
21 近藤壱成(1年=磐田U-18)

▽DF
2 森岡陸(3年=磐田U-18)
3 高木友也(3年=法政二高)
4 蓑田広大(2年=青森山田高)
5 加藤威吹樹(4年=広島ユース)
16 陶山勇磨(2年=帝京長岡高)
18 高嶋修也(1年=明秀日立高)
22 鳥居俊(3年=東京Vユース)
23 関口正大(3年=新潟明訓高)
24 宮部大己(3年=法政二高)
26 落合毅人(1年=新潟明訓高)
27 白井陽貴(1年=矢板中央高)
33 村上秀斗(4年=西武台高)

▽MF
6 大西遼太郎(4年=磐田U-18)
7 末木裕也(4年=甲府U-18)
8 紺野和也(4年=武南高)
10 下澤悠太(4年=柏U-18)
11 橋本陸(4年=西武台高)
13 長谷川元希(3年=大宮ユース)
14 森俊貴(4年=栃木SCユース)
15 服部剛大(3年=横浜FCユース)
17 竹本大輝(3年=成立学園高)
25 田部井涼(2年=前橋育英高)
32 安光将作(2年=千葉U-18)

▽FW
9 松澤彰(4年=浦和ユース)
19 平山駿(3年=三菱養和SCユース)
20 佐藤大樹(2年=札幌U-18)
28 田中和樹(2年=浦和学院高)
29 大塚尋斗(1年=矢板中央高)
30 飯島陸(2年=前橋育英高)
31 北川公貴(4年=札幌一高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

立正大登録メンバー/19

立正大登録メンバー/19
立正大登録メンバー

▽GK
1 三森哲太(4年=札幌U-18)
12 渡辺聖也(4年=帝京高)
21 湯沢拓也(2年=前橋育英高)
31 野尻豪(3年=作陽高)

▽DF
2 吉野巧人(4年=帝京第三高)
4 今村晃(4年=市立船橋高)
5 中塩大貴(4年=浦和ユース)
22 井出隼人(4年=尚志高)
25 平松航(1年=磐田U-18)
29 孫大河(2年=正智深谷高)
30 丸修平(2年=浜名高)
32 鎌田翔太郎(2年=正智深谷高)

▽MF
3 鈴木康孝(3年=矢板中央高)
6 長谷川歓大(4年=清水ユース)
7 梅村豪(3年=清水ユース)
8 干川裕人(4年=前橋商高)
13 武田夏輝(4年=清水ユース)
14 秦野寛悟(4年=市立船橋高)
15 石川悠(2年=帝京長岡高)
16 近藤拓海(3年=浦和東高)
17 藤森亮志(4年=上田西高)
18 平松昇(3年=清水ユース)
19 田中宏武(2年=桐生一高)
23 坂井剛(2年=柏U-18)
26 古谷優気(4年=大宮ユース)
27 半田尚之(3年=市立船橋高)
33 神戸康輔(2年=大阪桐蔭高)

▽FW
9 小川大智(3年=狭山ヶ丘高)
10 人見拓哉(4年=矢板中央高)
11 見原慧(4年=新潟西高)
20 関岡亮太(4年=矢板中央高)
24 鳥飼椋平(1年=高川学園高)
28 坂下雄也(2年=札幌大谷高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

北陸大登録メンバー/19

北陸大登録メンバー

▽GK
1 長谷川諒(4年=創造学園高)
12 中村海生(2年=桐生一高)
23 杉浦駿介(1年=桐生一高)

▽DF
2 竹林晃輝(3年=富山一高)
3 徳永椋太(4年=浦和南高)
4 高嶋由哉(4年=C大阪U-18)
5 田端涼馬(3年=津工高)
18 新井健太郎(3年=青森山田高)
19 村松鉄修(3年=日本航空高)
21 飛田大輝(2年=日本航空高)
22 李澈奎(3年=日南学園高)
24 江原航平(3年=浦和南高)

▽MF
6 山本賢(4年=大垣工高)
7 高嶋竜輔(3年=北陸高)
8 境田悠史(4年=浦和東高)
10 東出壮太(3年=津工高)
14 原島颯(3年=成立学園高)
16 大野栞太(4年=浦和東高)
17 新谷颯太(2年=日本航空高)
25 北方雄己(1年=星稜高)
26 根岸真央(1年=成立学園高)

▽FW
9 長島グローリー(4年=清明学院高)
11 高橋大樹(4年=富山U-18)
13 川地博幹(3年=四日市中央工高)
15 矢島芽吹(3年=日大藤沢高)
20 深田竜大(3年=関大北陽高)
27 太田和隆斗(1年=習志野高)
28 遠藤一真(1年=習志野高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

東北学院大登録メンバー/19

東北学院大登録メンバー

▽GK
1 鈴木悠真(4年=東北高)
12 緑上尚輝(1年=ふたば未来学園高)
30 後藤大信(1年=東北生活文化大高)

▽DF
2 板谷瞬(4年=遠野高)
3 今野太勢(1年=仙台育英高)
5 古澤航平(4年=仙台ユース)
6 小日山涼生(1年=秋田商高)
17 瀧雄大(3年=聖和学園高)
18 石川諒(3年=秋田商高)
20 森慎之介(3年=東北高)
24 安藤竜星(1年=黒川高)
25 門間陽輝(1年=塩釜FCユース)

▽MF
4 阿部空矢(2年=仙台ユース)
7 石川陸(3年=宮城県工高)
8 佐藤圭太(2年=仙台育英高)
10 舘田晃太(3年=仙台ユース)
11 伊藤宙(3年=塩釜FCユース)
13 根崎寛斗(1年=塩釜FCユース)
14 今野秀人(4年=東北高)
22 尾形朋彦(4年=利府高)
23 瀧大地(1年=利府高)
26 佐藤駿輝(1年=DUOPARK,FCユース)
27 林国雄(1年=東北学院高)

▽FW
9 佐藤祐太(3年=宮城県工高)
15 田中鉄平(2年=東北高)
16 小齋崚太(1年=仙台ユース)
19 浅田郁将(2年=塩釜FCユース)
21 菅井大翔(1年=仙台育英高)
28 市瀬充規(4年=東北学院高)
29 佐藤佑哉(2年=名取北高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

仙台大登録メンバー/19

仙台大登録メンバー/19
仙台大登録メンバー

▽GK
1 井岡海都(3年=市立船橋高)
21 廣木零(3年=昌平高)
23 松嶋克哉(4年=FC東京U-18)
30 菅沼伯哉(2年=さくら清修高)

▽DF
2 藤田一途(2年=横浜FMユース)
3 井上友也(4年=横浜FCユース)
4 藤岡優也(4年=柏日体高)
5 本吉佑多(4年=仙台ユース)
12 工藤聖人(3年=青森山田高)
15 丸谷瑠偉(3年=前橋育英高)
16 藤巻優太(3年=前橋育英高)
19 伊従啓太郎(2年=川崎F U-18)
22 吉村寿輝(3年=FC東京U-18)
29 中村太一(2年=前橋育英高)
33 宮嶋俊弥(1年=三菱養和SCユース)

▽MF
6 吉野蓮(4年=羽黒高)
7 鈴木大貴(4年=大宮ユース)
8 嵯峨理久(3年=青森山田高)
10 松尾佑介(4年=浦和ユース)
13 細山海斗(3年=前橋育英高)
14 薄葉迅人(3年=横浜FMユース)
17 齋藤耀之介(3年=仙台ユース)
20 岡部隼也(4年=駒大苫小牧高)
24 冨田峻太(3年=新潟工高)
25 阿部遼海(1年=北海高)
26 吉内雅人(4年=柏日体高)
27 鯰田太陽(2年=柏U-18)
32 武部洸佑(2年=八戸U-18)

▽FW
9 樋口颯太(2年=浦和ユース)
11 岩渕弘人(4年=遠野高)
18 志村弘樹(3年=仙台ユース)
28 大澤翔(3年=前橋育英高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

北海道教育大学岩見沢校登録メンバー/19

北海道教育大学岩見沢校登録メンバー/19
北海道教育大学岩見沢校登録メンバー

▽GK
1 鴨川寛也(1年=札幌U-18)
21 小島渡生(2年=熊谷高)
26 武村勇希(3年=岡山U-18)

▽DF
2 渡邉秀朗(3年=札幌新川高)
3 佐藤隼(4年=札幌大谷高)
4 忠政慶之(4年=岡山U-18)
5 小山泰成(2年=北海高)
8 遠藤祐馬(4年=大阪桐蔭高)
15 泉山凌馬(3年=盛岡商業高)
16 御園生康輔(4年=習志野高)
19 石谷海斗(3年=東海大札幌高)
31 中津和紀(3年=広島高)
33 伊藤大貴(1年=西京高)

▽MF
6 小川達也(4年=履正社高)
12 石岡裕太(4年=札幌U-18)
13 田村勇(4年=広島皆実高)
18 伊藤彰悟(1年=近大和歌山高)
20 中原澪(2年=北海道網走南ヶ丘高)
23 鈴木理久(3年=札幌U-18)
28 河合悠人(1年=旭川実高)
29 大向草太(1年=盛岡一高)
30 縄田脩平(1年=浦和ユース)

▽FW
7 山崎将平(4年=成立学園高)
9 笠巻良介(4年=北海道札幌東高)
10 中本峻平(4年=広島観音高)
11 住吉宏哉(4年=東海大四高)
14 土子大毅(4年=北海道大麻高)
17 君ケ袋海成(3年=旭川実高)
22 下田友也(3年=札幌U-18)
24 井口雄登(2年=那覇高)
25 橋本恭佑(2年=北海道帯広柏葉高)
27 原巧佑(3年=高崎商高)
32 岡本大河(2年=広島観音高)

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明治大登録メンバー/19

明治大登録メンバー/19
明治大登録メンバー

▽GK
1 早川友基(3年=桐蔭学園高)
21 加藤大智(4年=名古屋U18)
30 山口康平(4年=FC東京U-18)

▽DF
2 中村帆高(4年=日大藤沢高)
3 佐藤瑶大(3年=駒澤大高)
4 川上優樹(4年=矢板中央高)
5 須貝英大(3年=浜松開誠館高)
12 常本佳吾(3年=横浜FMユース)
13 蓮川壮大(3年=FC東京U-18)
22 小野寺健也(4年=日大藤沢高)
23 岡庭愁人(2年=FC東京U-18)
25 石井優輝(2年=昌平高)
28 加藤蓮(2年=札幌U-18)
29 福田心之助(1年=札幌U-18)

▽MF
6 瀬古樹(4年=三菱養和SCユース)
7 中村健人(4年=東福岡高)
8 森下龍矢(4年=磐田U-18)
9 安部柊斗(4年=FC東京U-18)
10 小柏剛(3年=大宮ユース)
14 坂本亘基(3年=熊本ユース)
15 力安祥伍(3年=広島ユース)
16 住永翔(3年=青森山田高)
18 杉浦文哉(2年=名古屋U-18)
26 神崎大雅(3年=大阪桐蔭高)
27 稲見哲行(2年=矢板中央高)

▽FW
11 佐藤亮(4年=FC東京U-18)
17 狩土名禅(3年=桐生一高)
19 中川諒真(4年=浜松開誠館高)
20 佐藤凌我(3年=東福岡高)
24 藤原悠汰(2年=広島皆実高)

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桐蔭横浜大登録メンバー/19

桐蔭横浜大登録メンバー/19
桐蔭横浜大登録メンバー

▽GK
1 児玉潤(4年=東京Vユース)
21 早坂勇希(2年=川崎F U-18)
23 井上大地(4年=東久留米総合高)
31 北村海チディ(1年=関東一高)

▽DF
2 浅野嵩人(3年=瀬戸内高)
3 遠藤凌(3年=浦和ユース)
4 眞鍋旭輝(4年=大津高)
5 岩下航(3年=前橋育英高)
13 中村響(4年=前橋育英高)
16 佐藤喜生(4年=北越高)
22 吉田誠(4年=帝京長岡高)
29 中野就斗(1年=桐生一高)
32 品田竜之介(4年=東京Vユース)

▽MF
6 橘田健人(3年=神村学園高)
7 杉山雄太(4年=札幌U-18)
8 イサカ・ゼイン(4年=桐光学園高)
10 鳥海芳樹(3年=桐光学園高)
12 中井朗人(4年=興國高)
18 近藤瑛佑(4年=青森山田高)
25 寺沼星文(1年=FCトリプレッタユース)
26 神垣陸(3年=尚志高)
27 千葉東泰共(3年=鵬学園高)
28 垰田尚輝(4年=鳥取U-18)
30 圓道将良(2年=旭川実高)
33 加々美登生(3年=甲府U-18)

▽FW
9 滝沢昂司(4年=桐生一高)
11 下村司(4年=市立船橋高)
14 篠原友哉(2年=関東一高)
15 松本幹太(3年=東京Vユース)
17 桑原孝太郎(4年=桐光学園高)
19 平山郁居(4年=浜松開誠館高)
20 國場龍之介(4年=神村学園高)
24 冨樫凌央(4年=東京Vユース)

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新潟医療福祉大登録メンバー/19

新潟医療福祉大登録メンバー/19
新潟医療福祉大登録メンバー

▽GK
1 指崎尚大(4年=桐光学園高)
12 宗像利公(2年=尚志高)
21 三文字瑠衣(1年=青森山田高)
33 大澤久人(2年=前橋育英高)

▽DF
2 高野俊晟(4年=埼玉栄高)
3 常盤悠(3年=尚志高)
4 橋本恭輔(3年=青森山田高)
5 喜岡佳太(4年=市立船橋高)
24 二階堂正哉(1年=青森山田高)
27 沼田皇海(1年=尚志高)
30 土岐祐希(1年=市立船橋高)
32 小平大輔(1年=星稜高)

▽MF
6 松本雄真(2年=尚志高)
7 東城雅也(2年=青森山田高)
8 塚田裕介(2年=横浜FMユース)
10 シマブク・カズヨシ(2年=浦和ユース)
13 鶴田雄佑(4年=湘南工科大附高)
14 脇坂崚平(3年=湘南工科大附高)
16 冨士野雄太(4年=清水東高)
17 谷田光(4年=聖和学園高)
18 田中凌汰(2年=青森山田高)
19 高沢颯(3年=前橋育英高)
20 轡田登(3年=浦和ユース)
23 今井海斗(2年=桐光学園高)
25 小森飛絢(1年=富山一高)
28 オナイウ情滋(1年=正智深谷高)
29 五十嵐新(1年=新潟U-18)
31 野開ディラン(1年=札幌大谷高)

▽FW
9 矢村健(4年=市立船橋高)
11 佐々木快(3年=青森山田高)
15 ンダウ・ターラ(3年=札幌創成高)
22 有田朱里(2年=市立船橋高)
26 西村歩夢(1年=旭川実高)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

加藤ツインズ大学生活最後に“真の直接対決”の夢…「実現させるために頑張りたい」

兄の法大DF加藤威吹樹(左)と弟の中大FW加藤陸次樹
「準決勝まで行くと地元埼玉のNACK5スタジアムで試合をすることが出来るので、実現させるために頑張っていきたい」。加藤ツインズ、兄の法政大の主将DF加藤威吹樹(いぶき、4年=広島ユース)と弟の中央大のエースFW加藤陸次樹(むつき、4年=広島ユース/金沢内定)が大学生活最後の大会での直接対決の夢の実現を切望した。

 二卵性の双子のために容姿で見分けがつく。弟の陸次樹が父親似で、兄の威吹樹が母親似だという。しっかり者は威吹樹。小学校から所属した全てのチームで主将を任されており、勉強面も成績は上だったという。しかしサッカー面で常に先を行っていたのが陸次樹だった。身長も3cmほど大きく、高校卒業時には広島のトップ昇格も検討されたほどの選手だった。

 ただ幼少期から一番のライバルと意識しあってきたことに間違いはなく、今でも「ここまで成長できたのは威吹樹のおかげ」「陸次樹の存在があったから」と堂々と言い合える関係性に変わりはない。

 人生初の直接対決は今春のリーグ開幕戦、陸次樹が先発し、威吹樹は後半開始からの途中出場でマッチアップが実現していた―。はずだったが、中大が退場者を出したこともあり、法大が一方的に攻め込んだことで、両者がボールを奪い合う場面はほとんどなし。互いに不完全燃焼で試合を終えていた。また再戦を期したはずの後期の対戦では、威吹樹が出場停止で出られなかった。

 “真の直接対決”を迎えるためには、互いに2勝して準決勝まで勝ち上がらないといけない。簡単なことではないが、大きなモチベーションになることに間違いはない。金沢でプロ生活をスタートさせることが決まっている陸次樹と同じスタートラインに立ちたい威吹樹にとっても気合十分で臨む大会になる。

「大学サッカーでしっかりとやってきたんだよという形を2人で残せたらいいなと思います。小中高大と主将をしてきたけど、(自分の代で)日本一を取ったことがないので、学生最後に日本一を取って、主将として名前を残せればいいと思います」(威吹樹)

「最後にこうしてインカレに出られたのは、威吹樹の(天皇杯などの)活躍が刺激になったのかなと思います。僕の目標はとりあえず準決勝まで行くこと。ただまずは初戦が一番大事なので、そこを勝つことだけに集中したいと思います」(陸次樹)。

(取材・文 児玉幸洋)
●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

加藤ツインズ大学生活最後に“真の直接対決”の夢…「実現させるために頑張りたい」

兄の法大DF加藤威吹樹(左)と弟の中大FW加藤陸次樹
「準決勝まで行くと地元埼玉のNACK5スタジアムで試合をすることが出来るので、実現させるために頑張っていきたい」。加藤ツインズ、兄の法政大の主将DF加藤威吹樹(いぶき、4年=広島ユース)と弟の中央大のエースFW加藤陸次樹(むつき、4年=広島ユース/金沢内定)が大学生活最後の大会での直接対決の夢の実現を切望した。

 二卵性の双子のために容姿で見分けがつく。弟の陸次樹が父親似で、兄の威吹樹が母親似だという。しっかり者は威吹樹。小学校から所属した全てのチームで主将を任されており、勉強面も成績は上だったという。しかしサッカー面で常に先を行っていたのが陸次樹だった。身長も3cmほど大きく、高校卒業時には広島のトップ昇格も検討されたほどの選手だった。

 ただ幼少期から一番のライバルと意識しあってきたことに間違いはなく、今でも「ここまで成長できたのは威吹樹のおかげ」「陸次樹の存在があったから」と堂々と言い合える関係性に変わりはない。

 人生初の直接対決は今春のリーグ開幕戦、陸次樹が先発し、威吹樹は後半開始からの途中出場でマッチアップが実現していた―。はずだったが、中大が退場者を出したこともあり、法大が一方的に攻め込んだことで、両者がボールを奪い合う場面はほとんどなし。互いに不完全燃焼で試合を終えていた。また再戦を期したはずの後期の対戦では、威吹樹が出場停止で出られなかった。

 “真の直接対決”を迎えるためには、互いに2勝して準決勝まで勝ち上がらないといけない。簡単なことではないが、大きなモチベーションになることに間違いはない。金沢でプロ生活をスタートさせることが決まっている陸次樹と同じスタートラインに立ちたい威吹樹にとっても気合十分で臨む大会になる。

「大学サッカーでしっかりとやってきたんだよという形を2人で残せたらいいなと思います。小中高大と主将をしてきたけど、(自分の代で)日本一を取ったことがないので、学生最後に日本一を取って、主将として名前を残せればいいと思います」(威吹樹)

「最後にこうしてインカレに出られたのは、威吹樹の(天皇杯などの)活躍が刺激になったのかなと思います。僕の目標はとりあえず準決勝まで行くこと。ただまずは初戦が一番大事なので、そこを勝つことだけに集中したいと思います」(陸次樹)。

(取材・文 児玉幸洋)
●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

インカレ11日開幕!明治3冠か、法政連覇か…初出場桐蔭横浜、立正大にも注目

関東地区代表は12月14日の2回戦からの登場となる
 第68回全日本大学サッカー選手権大会が11日より開幕する。9日にはJFAハウスで開幕記者会見が行われ、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長、全日本大学サッカー連盟の中野雄二技術委員長、関東地区代表として出場する6大学の代表選手が出席した。

 会見の場で中野技術委員長が「関東の大学は実力伯仲。今季は明治大学がタイトルを独占する状況ですが、他の大学が意地をみせられるかにも注目してほしい」と見どころを説明。田嶋会長も「将来の日本代表に通ずる大会」と期待を寄せた。

以下、出席選手コメント

DF山川哲史はキープレーヤーに三笘薫の名前を挙げていた

●筑波大DF山川哲史(4年=神戸U-18/神戸内定)
「毎試合大量得点を取って勝てるようなチームではない。失点を抑えつつ、90分だけでなく、延長戦、PK戦まで頭に入れてしたたかに勝つことを意識して大会に臨みたい。そういう試合を一試合ずつできていけば、優勝も見えてくると思います」

DF加藤威吹樹も「双子対決」への意欲を語った

●法政大DF加藤威吹樹(4年=広島ユース)
「チームの目標は連覇を取りにいきたい。また今季は天皇杯で注目を浴びて、多くの人から法政大学を見てもらあえたけど、さらに知名度を上げられるように、チームとして試みていきたいと思います」

MFイサカ・ゼインは「橘田健人に注目してほしい」とキープレーヤーを挙げていた

●MFイサカ・ゼイン(4年=桐光学園高/川崎F内定)
「桐蔭横浜大学はインカレ初出場になります。リーグ戦同様、守備を大切に戦っていきたいと思います。桐蔭横浜大学をサポートしてくださる方々のためにも結果で恩返ししたいので、一戦必勝で戦って、その先に優勝があればと思っています」

FW佐藤亮は「今季1勝1敗の筑波大学にしっかりと勝って、勝ち越したい」と気合十分に話していた

●FW佐藤亮(4年=FC東京U-18)
「今季は全てのタイトルを取ってきましたが、インカレはさらに厳い戦いになることが予想されます。自分たちの敵は自分たちだと言い聞かせることが非常に大事だと思っています。応援に回った4年生の姿にも注目してほしい。そういった選手が声を荒げて応援する姿をみれば明治の神髄が分かっていただけると思います」

関東L得点王のFW人見拓哉は堅守速攻にさらに磨きをかけて戦うと話した

●FW人見拓哉(4年=矢板中央高/琉球内定)
「チームの目標だったインカレ出場を果たすことができ、新たなインカレ優勝という目標に向けて、チーム一人ひとりが一戦一戦戦ってしっかりと結果として出せればと思います。立正大学の知名度をもっと広げられるように頑張りたいと思います」

FW加藤陸次樹は「双子対決の実現」を切望

●FW加藤陸次樹(4年=広島ユース/金沢内定)
「中央大学は7年ぶりということで、現在所属している選手は誰一人経験したことのない大会なので、常にチャレンジャー精神で臨みたい。個人としては最後に双子対決をしたいと思っている。準決勝まで行くと地元埼玉のNACK5スタジアムで試合をすることが出来るので、実現するために頑張っていきたいと思います」

12月22日の決勝に勝ち上がるのはどこの大学になるか

(取材・文 児玉幸洋)
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【動画】天皇杯躍進の王者・法政大、いざ連覇へ/インカレ2019

【動画】天皇杯躍進の王者・法政大、いざ連覇へ/インカレ2019
 ゲキサカでは、12月11日に開幕する第68回全日本大学サッカー選手権(インカレ)に出場する注目校に取材を敢行した。
 
 第2回は、天皇杯での活躍が記憶に新しい昨年度インカレ王者の法政大。エースFW上田綺世(鹿島)を欠きながらも、その穴を埋める選手たちが躍進中。MF紺野和也(4年=武南高/FC東京内定)、GK中野小次郎(3年=徳島ユース/札幌内定)、FW飯島陸(2年=前橋育英高)、MF田部井涼(2年=前橋育英高)、長山一也監督に連覇に向けた意気込みを聞いた。

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●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

【動画】J内定4人擁する筑波大、3年ぶり日本一へ/インカレ2019

【動画】J内定4人擁する筑波大、3年ぶり日本一へ/インカレ2019
 ゲキサカでは、12月11日に開幕する第68回全日本大学サッカー選手権(インカレ)に出場する注目校に取材を敢行した。
 
 第1回は、2016年度インカレ王者・筑波大。MF三笘薫(4年=川崎F U-18/川崎F内定)、
DF山川哲史(4年=神戸U-18/神戸内定)、MF高嶺朋樹(4年=札幌U-18/札幌内定)ら、J内定者4名を擁する。4年ぶりインカレ王者奪還に向けた意気込みを聞いた。

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●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

横浜FCのJ1昇格の原動力となった特別指定選手。仙台大FW松尾佑介が最後のインカレへ

横浜FCのJ1昇格に大きく貢献した仙台大FW松尾佑介が最後のインカレで日本一に挑戦する
 仙台大の切り札・FW松尾佑介(4年=浦和ユース、横浜FC内定)が最後のインカレで有終の美を飾る。今季はJ2横浜FCの特別指定選手としてリーグ戦21試合6得点5アシストを記録し、13年ぶりのJ1復帰の原動力となった。「インカレはすごく楽しみ。ベスト4以上に入りたい」。急成長を遂げた才能が、プロの舞台で得た収穫、インカレでの意気込みを語った。

 初出場を果たしたJ2第20節・岡山戦(6月29日)から記録ずくめのシーズンを過ごした。過去の特別指定選手(J1~J3)で最多試合出場、最多得点を更新。さらに得点を挙げた6試合中5試合で決勝弾を決めた。初出場から23試合17勝5分1敗とチームを上昇気流に乗せて、自動昇格圏2位入りの立役者となった。

 そんな彗星の如く現れた天才だが、浦和ユース時代は日の目を見なかった。「自分が思うような評価を得られなかった」。トップチームに呼ばれることもなく、高校3年時のJユースカップでチームが初制覇を果たすも、一度も試合に出場できず。年間を通しての出場機会も限られていた。

 環境を変えようと現C大阪のMF奥埜博亮らを輩出した東北の雄・仙台大に進学。そこで才能が花開き、推進力があるスプリントと傑出した得点能力で大学2年時は14試合25得点で東北学生リーグ得点王に輝き、翌年は12アシストと活躍した。同年のインカレでも主力として貢献し、Jリーグクラブ内定を勝ち取った。

 今季は横浜FCで圧巻の活躍を見せるも、加入当初は苦戦を強いられた。松尾は「最初の練習は一週間くらいボロボロだった」と振り返った。プロのプレースピードの速さ、球際の強さは予想以上だった。

 それでも適応は早かった。デビュー前の第19節水戸戦をスタンド観戦した。「上からチームを観戦できたのは大きかった。練習でも、ある程度スピードに慣れてきた」。デビュー戦となった岡山戦は前半早々にFW草野侑己が左太ももを負傷し、交代選手は松尾の名前が呼ばれた。

 緊急出場であったにも関わらず、背番号37は落ち着いていた。素早いダブルタッチからシュートを放ち、起点に関与するプレーで5―1の大勝に貢献。「デビュー戦は緊張しなかった」と強心臓ぶりを見せた。そして、岡山戦の11日後の7月10日に天皇杯2回戦で仙台大の一員として横浜FCと激突した。

 この時の松尾はいつも以上に高ぶっていたという。自身が入団するチームと大学で戦う機会は一生に一度とない。「ぶっ飛ばすことしか考えてなかった。勝ってサポーターを黙らせる」。ファンには常に感謝を述べる松尾だが、このときは心を鬼にして挑んだ。

 試合は接戦になるも、1-2で惜敗。「ファンには怖い選手と思われたい。それはチームに帰ってきたら頼もしいと思ってもらえるから」と心境を吐露していた。日が明けて横浜FCのチームメイトから「あの試合は勝ったから良かったけど、負けたら大変だった」と口々に伝えられた。プロ相手に堂々とした戦いを見せた。その言葉は松尾にとっても、イレブンにとっても大きな自信になる言葉だった。

 総理大臣杯初戦はIPU・環太平洋大を4-2で下し、2回戦は大会王者となる明治大相手に得点を決めるも、1-2で敗れた。それでも「プロならファウル覚悟で来るから、明治大戦では余裕を持ってプレーできた」。プロで得た手応えは成長につながっている。

 偉大な先輩から多くを学んだ。チームにはFW三浦知良、MF松井大輔、MF中村俊輔など日本代表をけん引したレジェンドが多く在籍している。「みんなチームから求められていることを分かっている。年齢を重ねても自分の成長を常に考えているし、その経験を還元してくれる」と生きる伝説たちからサッカーに取り組む姿勢を教わった。

 評価が急上昇中の松尾は、東京五輪出場の可能性も期待されている。さらに海外のクラブチームも動向を注視している。欧州のクラブ関係者は「彼のスピードや正確な判断を高く評価している。近い将来、彼は欧州でプレーしているだろう」と絶賛した。来季、J1での活躍に注目が集まりそうだ。

 プロの舞台で破竹の活躍を見せたエースに期待する者は多い。仙台大の吉井秀邦監督は「横浜FCさんが松尾を使ってくれてうれしかった。攻撃はもちろん守備が大きく成長した」。そしてイレブンも松尾のチーム復帰を歓迎している。MF嵯峨理久主将(3年=青森山田高)が「松くんが戻ることで攻撃のクオリティが上がる。プロの経験をチームに還元してほしい」と話せば、DF本吉佑多(4年=仙台ユース)は「あいつが生きる場面を作れるように俺たちもやらないといけない」と闘志を燃やした。

 今季は仙台大でプレーする機会が少なかったが、出場すれば活躍を見せた。だが、悲願の全国タイトルには届いていない。それだけに大学最後のインカレにかける思いは強い。松尾は「ベスト4に入れば優勝が見えてくる」と笑顔を見せた。プロの舞台で急成長を遂げた10番を筆頭に、仙台大は一丸で同大初の栄冠を奪い取る。

(取材・文 高橋アオ)
●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

インカレ出場校が決定!明大と筑波大が同ブロックに、開幕は12月11日

昨年は法政大が42年ぶりとなるインカレ制覇を飾った
 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の出場チームが確定した。全国のリーグ戦の上位チームに出場権が与えられるが、24日に全日程が終了したことで出場チームが決まった。

 夏の総理大臣杯で連覇を飾った明治大は関東リーグ覇者として、関東地区第1代表で出場。2回戦からの登場となり、四国地区代表の高松大と東海地区第3代表の中京大の勝者と対戦する。同ブロックの関東第6代表には筑波大が入った。

 大会連覇を狙う法政大は、関東地区第4代表として出場。こちらも2回戦からの登場で、北海道地区代表の北海道教育大岩見沢校と九州地区第1代表の福岡大の勝者と対戦する。

 大会は12月11日に行う1回戦で開幕。決勝は同23日に浦和駒場スタジアムで13時にキックオフする。

 なお、前年まで優勝校に与えられていた天皇杯出場権となるベストアマチュアシードは、来年度はHonda FCに与えられるため、インカレで優勝しても天皇杯の出場権はない。

【北海道】
北海道教育大岩見沢校

【東北】
第1代表:仙台大
第2代表:東北学院大

【関東】
第1代表:明治大
第2代表:桐蔭横浜大
第3代表:立正大
第4代表:法政大
第5代表:中央大
第6代表:筑波大

【北信越】
第1代表:新潟医療福祉大
第2代表:北陸大

【東海】
第1代表:東海学園大
第2代表:常葉大
第3代表:中京大

【関西】
第1代表:大阪体育大
第2代表:関西学院大
第3代表:びわこ成蹊スポーツ大
第4代表:桃山学院大

【中国】
第1代表:IPU・環太平洋大
第2代表:福山大

【四国】
高松大

【九州】
第1代表:福岡大
第2代表:鹿屋体育大
第3代表:宮崎産業経営大

▽1回戦(12月11日)
[浦安市運動公園陸上競技場]
高松大 11:00 中京大
びわこ成蹊スポーツ大 13:30 福山大

[川口市青木町公園総合運動場陸上競技場]
鹿屋体育大 11:00 新潟医療福祉大
東北学院大 13:30 東海学園大

[AGFフィールド]
IPU・環太平洋大 11:00 宮崎産業経営大
桃山学院大 13:30 仙台大

[柏の葉公園総合競技場]
常葉大 11:00 北陸大
北海道教育大岩見沢校 13:30 福岡大

▽2回戦(12月14日)
[味の素フィールド西が丘]
明治大 11:00 (高松大vs中京大)
(びわこ成蹊スポーツ大vs福山大) 13:30 筑波大

[浦安市運動公園陸上競技場]
(鹿屋体育大vs新潟医療福祉大) 11:00 立正大
関西学院大 13:30 (東北学院大vs東海学園大)

[AGFフィールド]
大阪体育大 11:00 (IPU・環太平洋大vs宮崎産業経営大)
(桃山学院大vs仙台大) 13:30 中央大

[柏の葉公園総合競技場]
(常葉大vs北陸大) 11:00 桐蔭横浜大
法政大 13:30 (北海道教育大岩見沢校vs福岡大)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

出場24校の頂点はどの大学に…冬の日本一を決めるインカレは12月11日開幕! 決勝は22日

前回大会は法政大が優勝
 全日本大学サッカー連盟(JUFA)は26日、「2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会」(インカレ)の開催を発表した。

 今年度は12月11日に開幕し、1回戦が各地で行われる。2回戦は14日に、3回戦は16日、準決勝は19日、決勝は22日に開催される。出場校は前年度と変わらず24校。夏の総理大臣杯を制した明治大はすでに出場が決定している。

以下、各地域の出場枠
北海道:1チーム
東北:2チーム
北信越:2チーム
関東:5チーム
東海:3チーム
関西:4チーム
中国:2チーム
四国:1チーム
九州:3チーム
総理大臣杯優勝チーム:1チーム(明治大)

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ゲキサカ読者が選ぶインカレMVPは法政大FW上田綺世が受賞「もう一個上の自分に」

ゲキサカ読者が選ぶインカレMVPは法政大FW上田綺世が受賞「もう一個上の自分に」
 ゲキサカ読者が選ぶ第67回大学選手権(インカレ)のMVP「GEKISAKA AWARD 2018 WINTER 大学生部門」に優勝した法政大のFW上田綺世(2年=鹿島学園高)が選ばれた。初戦となった2回戦の新潟医福大戦で負った怪我により時間を限定した出場が続いたが、それでも抜群の存在感でチームを42年ぶりの優勝に導いた。

今回の企画は大会期間中に『ゲキサカアプリ』を使って実施。最も多くのクラップ(拍手=投票)を集めた選手を表彰するもので、上田にはゲキサカオリジナルトロフィーとキリンビバレッジ商品が授与された。

 東京オリンピック世代のエースとして、次世代の日本代表のエースとしての期待がかかる上田。先日、成人式を終えたばかりの20歳の今の想いに迫った。


―インカレ優勝おめでとうございます。今回、ゲキサカユーザーが選ぶ大会MVP「GEKISAKA AWARD 2018 WINTER 大学生部門」に選出されました。
「ありがとうございます。去年悔しい思いをして、結果的には去年のリベンジが出来たので、いい大会だったのかなと思います」

―今大会も上田選手は初戦の新潟医福大戦で肩を負傷するアクシデントがありました。
「それも含めて自分の実力です。僕自身は全力を出したし、優勝に繋がったのは良かったと思っています」

―準々決勝からは30分間限定の出場となった。
「僕としては30分出してもらえる以上はそれまで出ていた選手とは違う部分を出さないといけないと思っていました。その上でどうチームに勢いをつけられるかだったと思っています」

―外から見ていても上田選手の存在感は流石だと感じました。
「評価されるのは嬉しいことですが、直接結果にかかわることが少なかったので、そこはもっと自分でチームを勝利に導けたらいいかなと思います」



■忙しい1年

―昨年は代表活動との両立で忙しい1年だった。
「でもあくまで僕は法政大学2年の上田綺世。ここで活躍するからこそ代表とかに呼んでもらえる。ここでの活動を大事にすることが一番必要なことだと思っています。ただ代表で得られる刺激はやっぱり特殊。プロを目指している人間としては、プロとサッカーが出来ることはすごく刺激になります」

―結果を残したことで自身への注目度の高まりを感じる?
「僕は結果を残したと思っていません。例えばアジア大会決勝で細かいことを言えば、ヘディングのあとにシュートチャンスがあったけど打てなかった。その悔しさが常に残っている。そのゴールを決めていたらもう一個上の自分になれていたかもしれない。そういう部分を考えると満足はしていません」

―でも街で声をかけられることも増えてきているんじゃないですか?
「街では分からないですけど、試合会場とかに行ったら、ちょっとざわついたりする。それは自分の価値がまた一つ上がったのかなと感じる時だし、自分の変化に気付ける部分なので、楽しみたいなと思っています」

―2020年の東京オリンピックはエースとして出たい。
「大学生としてオリンピックに出ることは価値のあることだと思っています。でもオリンピックに選ばれたとしたら、大学生とかプロとかは関係ないと思う。国を背負う選手として、所属チームとか関係なく日本のためにやりたいです」

―年末には日本代表のトレーニングキャンプにも参加した。
「すごくいい経験になりました。日本の一番高いレベルで経験できたので、今後に繋げていきたいです。柴崎選手とは、僕は鹿島学園出身で実家も茨城なのでという話はしました。大迫選手もそうですが、高校サッカーで活躍した選手で、海外で活躍されているというのは僕の目指すべき姿。そういう話は自分の中にしっかりと落とし込んでいきたいなと思います」

―高校サッカー選手権は観た?
「大体見ましたけど、僕の母校が出ていなかったので(苦笑)。出ていればもう少し見たかもしれません。ある程度ゴールシーンなんかは観ました」

―ブレイクした尚志高の染野唯月選手は鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身。
「僕は(鹿島アントラーズジュニアユース)ノルテ出身なので、関わったことはありません。でも準決勝のハットトリックはすごくいいゴールだったし、いい選手だと思いました」



■大学で1年生から結果を残すこと

―上田選手は1年生の時から法政大の主力としてタイトル獲得に貢献してきました。
「1年生のころはがむしゃらにやって、チームを背負うというよりは自分の信頼の確立を考えていました。正直、失うものはないという気持ちでした」

―大学での成長という部分はどのように捉えていますか?
「去年は自分の結果がチームの結果になるという自覚を持ってプレーすることが大事だなと思っています。1年生のころに比べてプレーの幅は広がっていますし、精神面で言ったら代表だったり短期間で結果を残せるようになった。力はついているなと思います」

―大学生で1年生から結果を残す上で大切なことは何ですか?
「特長出すことだと思います。1年生には保守的になる選手とがむしゃらになる選手の2種類がいる。どっちも間違いじゃないと思うけど、僕はがむしゃらにやるタイプだった。その中で特長を出すためにどうするかを考えながらやっていました。試合に出て保守的なプレーをしていたら、それは自分が出ている意味がない。やっぱり自分が出ている意味を理解して、自分の特長を活かすことに全力を尽くすことが1年生で信頼を得るためには必要なことなんじゃないかなと思います」

―去年、法政大は注目の1年生が多く注目されたが、突出した結果を残す選手は出てこなかった。
「個性はありましたよね。でもその個性をなかなか生かせなかったんじゃないかなと思います。入ってきた当初は刺激を与えてくれる選手が多いなと思ったんですけど、大事な局面で個性を出せない選手が多かった。そこの部分を伸ばしてくれれば、上を刺激して今年の底上げになるんじゃないかなと思っています」

―最後に今季の目標、上田選手の目標をお願いします。
「今年の目標も4冠。去年の成績を上回れるようにしていきたいです。個人のゴール数はチームが勝つために必要な数が取れればいい。関東1部記録の20得点?記録を越えれば僕の価値も上がる思います。意識しないことはないけど、まずはチームをリーグ戦優勝に導くことを意識しながら、必要な力をつけて行くことが大事なんじゃないかなと思っています」

(取材・文 児玉幸洋)

『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:エクストラ・タイム(駒澤大学・須藤皓生)

駒澤大CB須藤皓生(右)が法政大FW上田綺世と競り合う
東京のユースサッカーの魅力、注目ポイントや国内外サッカーのトピックなどを紹介するコラム、「SEVENDAYS FOOTBALLDAY」

 悔しくない訳はない。苦楽を共にしてきた仲間と、日本一になりたかった想いは当然ある。でも、どこかで清々しいくらいにやり切った感覚も身体を包んでいた。「大学では仲間のためにというか、『自分はどんな姿でもいいからチームのために何とかしたい』と思えるようになったので、そういう所はこれから社会に出ても、辛い時に自分のことだけじゃなくて、他の人のことを思えるようになったんじゃないかなと。それを今後に生かしていければと思いますし、自信を持って社会に出ていけるモノを手にした4年間だったと思います」。須藤皓生は得難い経験を重ねてきた大事な“エクストラ・タイム”の思い出と自信を胸に、新たな人生のスタートを歩み出す。

 12月22日。全日本大学サッカー選手権大会決勝。8年ぶりに全国の舞台へ帰ってきた駒澤大学は、同じ関東代表の法政大学とのタイトルを懸けたラストマッチを迎える。ファイナル自体が12年ぶり、優勝すればやはり12年ぶりという大事な一戦。このゲームに臨む駒澤のスタメン用紙には、須藤皓生の名前が書き込まれていた。

「去年はセンターバックで、今年はサイドバックをやっていたんですけど、今シーズンの序盤は本当に何もできなくて、存在意義を自分の中で見い出せなくて… やっとインカレぐらいでちょっとやれるようになってきたかなぐらいの感じでした」と話す須藤は、初戦と準々決勝こそ右サイドバックとしてフル出場を果たしたものの、準決勝はベンチからチームが勝利を収める光景を見守ることになる。

 ところが、気合のディフェンスを披露し続けてきた4年生センターバックの伊勢渉が、その準決勝で大会2枚目のイエローカードを提示され、ファイナルの欠場を余儀なくされる。気まぐれなサッカーの女神と大学サッカー界指折りの名将として知られる秋田浩一監督が、最後の最後で用意してくれた本職のポジション。「『こういう運命だったのかな』と思って」、ディフェンスラインの中央でキックオフのホイッスルを待つ。そんな須藤は、そもそも大学でサッカーを続けるつもりのない選手だった。

 時計の針を2014年まで巻き戻す。総体予選で東京の頂点に立ち、初めて夏の全国出場を勝ち獲った駒澤大高は、キャプテンを託されていた須藤や鈴木隆作、幸野高士、安藤丈など結果的に大学でも4年間を共有するタレントも揃い、いわゆる“第1シード”として選手権予選へ向かうと、初戦は7-0の大勝。圧倒的な力を見せ付けて準々決勝へ勝ち上がる。

 相手は都立三鷹高。リーグの対戦では4-1で快勝を収めており、ワンサイドゲームすら予想された一戦だったが、前半の内に1点を先制された駒澤大高は、攻めても攻めてもゴールを奪えない。後半も一方的に押し込みながら、相手GKのスーパーセーブに阻まれ、時間ばかりが経過していく。追い詰められたアディショナルタイムも6分を過ぎた頃。FKが直接ゴールネットへ吸い込まれ、劇的な同点弾と思いきや、オフサイドの判定で万事休す。須藤たちの選手権は、想像より遥かに早く終止符が打たれてしまう。

「もともと大学でもやると言っていたヤツは、僕らの代はいなかったんじゃないですかね。みんな迷っていた感じで。僕も選手権に行っていたらやるつもりはなかったですから」と須藤は当時を回想する。ただ、あまりにも呆気ない高校サッカーの幕切れに、燃え尽きなかった想いが燻る。「あそこで決意しました。たぶん隆作とかも丈もそうなんじゃないかなと思います」。このままでは終われない。彼らのサッカーキャリアをもう4年間引き延ばすキッカケになったのは、1つの悔しい敗戦だった。

 全国中から精鋭が集う名門であり、数々の栄冠を手にしてきた駒澤大学体育会サッカー部。「入部する時から試合に出られると思っていなかった」須藤だったが、1年生から早速Bチームに抜擢されると、2年生の前期には関東大学リーグの公式戦で起用されるようになる。ポジションは慣れ親しんだセンターバックではなく、サイドバックがメイン。必死に食らい付いていったものの、「そんなに自分の中でやれている感覚はなかったですし、正直『大学サッカー厳しいなあ』という想いでずっとやっていました」と振り返る須藤は、それでも少しずつ出場機会を増やしていく。

 トップレベルでのプレーは刺激に溢れていた。「例えば筑波だったら三苫薫がいて、僕はマッチアップでしたけど、1人では止められないので、みんなでやってということも良かったですし、法政の上田綺世とはたぶん3回くらいやっているんですかね。やっぱり彼らがこれからどんどんキャリアアップしていった時に、『コイツらとやっていたんだな』という思い出ができたのは良かったですし、非常に良い経験になりました。そこは自分の中で誇っていけるものなのかなと思います」。

 4年生になってからは背番号も一桁の2番になり、リーグ戦でも15試合にスタメンで登場。複数ポジションできっちり仕事をこなして、チームのインカレ出場にも貢献してみせる。既に就職は決まっていた。あるいは高校で終わっていたかもしれないサッカーキャリアの締めくくりは、高校時代に届かなかった“冬の全国”。その舞台でも一定以上のパフォーマンスを続けた駒澤と須藤は、前述したように1つ1つ勝ち上がり、とうとう日本一に王手を懸ける。

「今回のインカレで一番うまく行かなかった試合」と須藤も言及した通り、決勝は法政のペースで推移していく。少ないチャンスを生かしたい駒澤だったが、前半に中原輝が放った鋭いミドルはクロスバーにヒット。先制点を奪えない。すると、後半15分に法政は注目の上田を投入。「あの時間に出てくるのはわかっていたので、『そこからが勝負だ』と自分でも決めていた」須藤がマンツーマン気味に付きながらも、世代屈指のストライカーは何度も際どいシーンを創り出し、駒澤ディフェンス陣にプレッシャーを掛けていく。

 後半27分。法政が試合を動かす。森俊貴の強烈なボレーはクロスバーを叩くも、ルーズボールに反応したディサロ燦シルヴァーノが素早く詰めて、懸命に戻った須藤の目の前でゴールネットを揺らす。破られた均衡。駒澤も交替カードを切りながら、反撃への意欲を前面に押し出すものの、決定的なチャンスを創り出すまでには至らない。ファイナルスコアは1-0。「今日の試合に関しては法政さんの方がすべてにおいて上だったと思います」と認めたのは秋田監督。快進撃を続けてきた駒澤も覇権奪還には一歩及ばなかった。

 “最後の試合”が終わって1時間は経過した頃。須藤が“最後のロッカールーム”から姿を現す。「あああ、もっと、もっとやりたかったです。悔いはなくて、後悔というよりは、難しい感情ですけど、このチームでやれたので良かったです。優勝はできなかったですけど、正直自分のキャリアを見てきて、こんな選手たちと、こんな舞台でやれることは想像していなかったので、今までやってきたことは間違いじゃなかったなと思いました」。話していく内に少しずつ、少しずつ、思考が整理されていく。

 チームでの自身の立ち位置についても話が及ぶ。「僕は本当に駒大史上、一番怒られた人間なんじゃないかなと思います。いつしかそういうキャラになってしまって(笑) 自分がダメなんですけど、期待を超えていけない所があって。ウチのスタッフは褒めないので、それに負けそうな時もありましたけど、逆に選手たちの絆が生まれてくる所もありましたし、そういう意味で“策士”かなと思いますね。そこまで考えてやってるのかなと。秋田監督はそれこそ出会えたことで、人生が変わったと思えるような人です」。そんな怒られる機会も、もうなくなってしまう。「寂しくなるんじゃない?」と水を向けると、「なる気がします。最後の監督のミーティングもいつも通り終わったんですけど、『もうこれが最後なのかなあ』と。ちょっと寂しくなる予感がもうしていますね」と小さく笑う。話していく内に少しずつ、少しずつ、“終わり”を実感していく様子が窺える。

 高校で終わっていたかもしれない須藤のサッカーキャリアには、1つの敗戦を機に4年間という長めの“エクストラ・タイム”が付け加えられた。「あの時の仲間には申し訳ないですけど、逆にあの“負け”があって良かったなと今は思います」と語った彼にとって、それはどういう時間だったのかが、実はずっと気になっていた。そのことを尋ねると、すっきりとした表情で須藤はこう言葉を紡ぐ。

「ここは人間的な成長を重んじるサッカー部なので、その面ではかなり鍛えられたかなと思いますし、物事の考え方や感覚がより変わりましたね。高校の時は自分が点を取りたいとか、選手権に出てテレビに出たいとか、そういう自分本位の気持ちがあったんですけど、大学では仲間のためにというか、『自分はどんな姿でもいいからチームのために何とかしたい』と思えるようになったので、そういう所はこれから社会に出ても、辛い時に自分のことだけじゃなくて、他の人のことを思えるようになったんじゃないかなと。それを今後に生かしていければと思いますし、自信を持って社会に出ていけるモノを手にした4年間だったと思います」。

 おそらく燃え尽きずに燻った想いは、この4年間を経て、彼なりに燃焼されたのではないか。もしもサッカーを続ける選択肢をチョイスしていなかったら、まったく違った大学生活が待っていたことだろう。ただ、須藤はサッカーを続け、自信を持って振り返れる“エクストラ・タイム”の思い出を手に入れた。きっと自分で決めたその道こそが、自分にとって唯一の正解であり、それは今までのサッカーキャリアよりずっとずっと長く続いていく、これからの人生においても同じことが言えると思う。自分で決めたその道こそが、自分にとって唯一の正解であり続けるはずだ。

「これで1つの挑戦が終わったという感じです。非常にサッカーをやって良かったなと思えるキャリアでした。これ以上のキャリアはないと思います」。そう言い切ってスタジアムを去って行く後ろ姿を静かに見送った。須藤皓生は得難い経験を重ねてきた大事な“エクストラ・タイム”の思い出と自信を胸に、新たな人生のスタートを歩み出す。

■執筆者紹介:
土屋雅史
「(株)ジェイ・スポーツに勤務。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。」

▼関連リンク
SEVENDAYS FOOTBALLDAY by 土屋雅史

立ち上げ時は主将…藺藤子龍、法政大日本一を学生コーチとして支える

昨年はピッチでインカレ準優勝を経験した藺藤子龍。今年は学生コーチとして42年ぶりの日本一に輝いた
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 42年ぶりの日本一に輝いた法政大の表彰式。人目をはばからず大泣きするジャージーを着た男の姿があった。藺藤子龍(いとう・しりゅう、4年=横浜FCユース)。彼は今季の新チーム立ち上げを、主将という立場で迎えた人物だった。

 法政大は昨年の総理大臣杯を35年ぶりに優勝。同年冬のインカレでは決勝でOBの中野雄二監督率いる流通経済大に敗れたものの、古豪復活を印象づけた。前評判が高い中で迎えた新シーズン。藺藤キャプテンのもとで、大学3冠を現実的な目標に掲げて始動した。

 藺藤は昨季のインカレ決勝でも、途中から起用されるほどの選手で、プレーヤーとしても主力級の活躍が期待されていた。しかし、気合十分で臨んでいた藺藤のひざと腰が悲鳴をあげた。ランニングメニューすら消化できない日々。4月にリーグ戦が開幕したが、応援スタンドで仲間に声援を送るだけの生活を過ごした。

 5月。そんな藺藤に声をかけたのが、長山一也監督だった。「コーチをやってみないか」――。指揮官は当初から藺藤のコーチとしての資質に目をつけていたのだという。



 監督の提案は嬉しかった。プロを目指して法大の門を叩いたが、徐々に見えてきていた現実。そのタイミングで負った怪我。試合を観戦していても、ライバルであった同期の仲間を嫉妬するのではなく、純粋に応援している自分がいることに気付いた。「アスリートとはもう違うんだなという気持ちになった」。決意はすぐに固まった。

 しかし仲間には当初、反対された。現4年生は、長山監督になって初めてスカウトされた世代。例年より少ない9人という少数精鋭だったこともあり、団結力が強かった。一人ひとりの役割分担も多くあり、9人だったからここまでやってこれたという自負がみんなにあった。ただ、藺藤の意思は固かった。仲間はその熱意に押される形で承諾。主務だったDF黒崎隼人(4年=栃木ユース)と役割を交換。藺藤は主務と学生コーチを兼任する立場になった。

 黒崎は当時を回顧する。「僕たちがサッカーを辞めさせてしまうということが辛かった。それでも彼の決心は受け止めないといけないと思った。彼の決心を聞いたことで、自分がこれから主将としての決意を固めないといけないと思ったんです」。



 5月30日の関東リーグ第7節の早稲田大戦から学生コーチとしてベンチ入り。最初は探り探りの面もあったが、遠慮することなく、3年間、気になっていたことを指摘し続けた。試合ではどんどん前に出て声を出すようになった。楽しい。やりがいは日に日に増していった。

 3冠という大目標は達成できなかったが、最後のタイトルであるインカレを優勝。母校に42年ぶりの日本一の栄冠をもたらした。「この4年生だったから…」。藺藤は涙の理由を語る。

「この4年生だったからここまで来れたのかな、と。学生コーチという立場も、この4年生じゃなかったら、やりがいを感じず、彷徨っていたんじゃないかなと思う。そういう意味でも感謝しかないです」



 卒業後は、“古巣”である横浜FCのオフィシャルパートナーで胸部のユニフォームスポンサーを務める株式会社LEOCに入社する。JFL参入を目指して立ち上がるサッカー部に関わる予定だ。ただしこの1年の経験が藺藤の夢の選択肢を広げた。「将来的にここの指導者になってみたい」。自分の可能性に手ごたえを感じた1年。大学日本一の称号が確信に変えている。 

(取材・文 児玉幸洋)
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法政大DF前谷、“人生最後の試合” 見えたのは最初で最後の日本一の景色

DF前谷崇博は有終の美を飾った
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 今大会を最後に、サッカー選手としてのキャリアを終えることを決めていた法政大(関東3)のDF前谷崇博(4年=G大阪ユース)は、「これでサッカーとお別れできる」と清々しい表情で振り返った。

 “サッカー人生最後の試合”で見えたのは、最初で最後となる日本一の景色だった。G大阪ユース時代も日本一を決める決勝に進んだことはあったが、準優勝。法大進学後の昨年は総理大臣杯を優勝したが、決勝は出場することなく終えていた。

 日本一を経験しても決意は揺らがない。以前、「いろんな天才と言われる選手を見てきた。だから努力が必ず報われるわけではないことも学べました」と決意の理由を語っていた前谷。改めて問うが、「勝負の世界なので、ずる賢い奴だったり、天才肌というか、能力のある選手は絶対にいることを理解することも大事」とより意思を強めた様子だ。

 有終の美。「いろんな感情がこみ上げてきたけど、ここまで苦しい経験とか、悔しい経験に向き合って来たからこその結果だと思う。最後は自分が笑うんだという風に過ごしてきたので、覚悟が導いてくれたんじゃないかなと思います」。22歳は最高の思い出とともにスパイクを脱ぐ。

(取材・文 児玉幸洋)
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サッカー人生で最後の、そして最高の舞台へ…駒大MF坂本和雅は怪我を抱えながらも先発出場

駒澤大MF坂本和雅がインカレ決勝で先発出場
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 浦和駒場]

 サッカー人生最後の試合は、45分間で途中交代となった。MF坂本和雅(4年=聖和学園高)はMF中原輝(4年=ルーテル学院高/熊本内定)とともに駒澤大の両翼を形成。「めちゃくちゃ痛かったんですけど、最後だったので」と怪我を抱えながらのプレーとなった。

 準決勝・大阪体育大戦で負傷し、途中交代に。試合後には秋田浩一監督も「うちの武器なので、彼がいないと左サイドは厳しい」と語り、決勝戦の先発起用は危ぶまれていた。しかし、坂本は最高峰の舞台で、そしてサッカー人生最後の舞台でスタメンの座を掴んだ。

「怪我してたのに監督が出してくれたっていうのは嬉しかったです。足首の靭帯を損傷していて、昨日まで歩くことができなかった。けっこうきつかった。ずっと引きずっていたくらい痛かったので、痛み止め飲んでも効かなかった。本当に気合いでした」

 負傷したのは利き足の左足ではなく軸となる右足。昨年5月にも右足前十字靭帯を断裂していた坂本は、「シュートを打つときも痛くて…ずっと痛かったです」と振り返る。0-1の敗戦となったが、「悔いはないです」としっかりとピリオドを打っていた。

 先発起用してくれた監督に対して感謝を述べて、坂本はピッチを去っていった。「今年は監督を胴上げすることができなかったので、来年のみんなには監督を胴上げするくらいまでやってほしいです」。

(取材・文 石川祐介)
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インカレを戦い抜いた唯一のルーキー、駒澤大MF桧山「来年この舞台に戻ってこれるように」

決勝戦に先発したルーキー・駒澤大DF桧山悠也(右)
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 浦和駒場]

 今大会で決勝の舞台に上がった唯一のルーキー・駒澤大DF桧山悠也(1年=市立船橋高)。2回戦から決勝戦まですべての試合で先発し、左サイドバックとして攻守に動き続けた。

 自身の持ち味を守備力と位置付ける桧山は、準決勝・大阪体育大戦でも試合終了直前にゴールライン上からヘディングクリアをしてチームを救う。指揮官からも「真面目で一生懸命。謙虚で向上心を持っている」と評価を受けるルーキーだが、初年度から全国制覇は成し遂げられなかった。

 桧山は決勝で法大のMF紺野和也(3年=武南高)と対峙。大会ベストMFにも輝いたスピードスターとのマッチアップは苦戦を強いられ、「自分のところで止めたいと感じていたけど、後手を踏んでしまって抜かれるシーンが多かった」と唇を噛む。

 後半33分には途中交代となり、大学初年度の挑戦は終わった。「1年生でこの舞台に立てた」とルーキーは振り返る。「(インカレでは)今の4年生が高い意識を持って常に取り組んでくれて、自分は貢献できたというより、それに乗っかるしかできなかった」。大学サッカー界の1年生として、今シーズン最後まで戦い続けたのは桧山だけ。しかし、まだ来年があるという余裕はない。「この悔しさを忘れずに、来年はこの舞台に戻ってこれるように。個人でもレベルアップしないといけない」と、その顔つきからルーキーらしさは消えていた。

(取材・文 石川祐介)
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駒大選手が語る指揮官への思い…MF大塲淳矢「秋田監督を日本一にして胴上げしたかった」

主将・MF大塲淳矢(左)が監督への思いを明かす
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 浦和駒場]

 駒澤大を牽引してきた主将・MF大塲淳矢(4年=藤枝東高)は今日の試合を、また大学4年間を振り返る。そして、秋田浩一監督への思いを打ち明けた。

 駒大の戦術の肝となるセカンドボール奪取。大塲はその重要な任務を遂行し、準決勝・大阪体育大戦でも先制点の起点をつくった。しかしこの試合では「自分たちのサッカーを貫き通せなかったっていうことが、一番の敗因」とその役目を全うできなかったことを悔いた。

 4年の歳月は「苦しい思いをしたほうが多かった」と笑う大塲。しかし、積み重ねた悔しさと努力が糧となり、最終学年となった今季にチームは躍進を遂げる。夏に4年ぶりに総理大臣杯出場を果たすと、冬には8年ぶりのインカレ出場。着々と連勝を重ね、12年ぶりにインカレ決勝の舞台まで到達した。

「今まで苦労したからこそ、この喜びがある」と実感する大塲は、卒業とともにサッカー人生にピリオドを打つ。手に入れたかけがえのないものは、この先の人生にも役立つと確信しているという。

 秋田監督は会見で「決勝まで来てよく頑張った。僕個人は4年生に感謝しています。お礼を言いたい」とその思いを口にした。試合中は選手たちを叱咤する中で、試合後には選手たちへの愛を覗かせていた。

 駒大の選手たちに聞くと、それぞれが監督への感謝を口にする。大塲は会見で「今日勝って、監督においしい酒を飲まそうって自分たちは戦っていたので、それができなかったことだけは悔いですけど、4年間指導していただいた監督には感謝しています」とコメント。DF須藤皓生(4年=駒澤大高)も「普段はかわいい。かなり本気でぶつかってくれる。僕は駒大史上一番怒られた選手だと思っているし、嫌だった時期もありました。でもそれくらい本気でぶつかってくれていた。そこに愛を感じたし、あれだけ本気ならおれもやらなきゃ、と思わせてくれる人です」と指揮官を慕っていた。

 大塲は「本当に感謝しています。人間として大事なことを教えてもらえたので、心から駒大に来てよかったと思います。自分たちが勝ち切れないときも根気強く励ましてくれた」と改めて述べる。「監督を日本一にして胴上げしたかった」。果たせなかったその思いは後輩に託され、来季の原動力へと変わっていく。

(取材・文 石川祐介)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

ベストDF賞も悔しい準V…星キョーワァンが来季へ意気込み「“駒澤の男”として必ず結果を」

来季に向けてリベンジを誓った駒澤大DF星キョーワァン(3年=矢板中央高)
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 3年生で唯一先発した駒澤大DF星キョーワァン(3年=矢板中央高)は大会を通じてゴール前の制空権を掌握し、インカレベストDF賞を獲得した。だが、決勝での敗戦には「ディフェンダーとして申し訳ない」と責任を背負い、ラストイヤーに向けて「駒澤の男として必ず結果を出したい」と誓った。

 MF大塲淳矢主将(4年=藤枝東高)が「高さ、強さは大学トップレベル」と評するように、星は屈強なフィジカルを持ち味とするセンターバック。DFカリドゥ・クリバリ(ナポリ)、DFダビド・ルイス(チェルシー)のプレーを参考にしているといい、「相手が誰であろうと譲れない」という対人バトルで後れを取るつもりはない。

 自身にとって初めてのインカレ決勝の舞台は、190cmの長身を誇るFW松澤彰(3年=浦和ユース)とのマッチアップが光った。「駆け引きをしてくるタイプより身体を寄せてくるタイプのほうが得意」という言葉どおり、身長では5cmほど上回っている相手に対しても、堂々とした競り合いでボールを跳ね返し続けていた。

 だが後半27分、MF森俊貴(3年=栃木ユース)のミドルシュートはクロスバーに助けられたが、跳ね返りをFWディサロ燦シルヴァーノ(4年=三菱養和SCユース)に決められて失点。ビハインドを取り戻せないまま試合を終え、「4年生と日本一を取りたかったのに取れなくて残念」と肩を落とした。

 この日の先発メンバーには4年生9人が並び、星は「4年生に引っ張ってもらって、4年生のおかげでここまで来ることができた。1年間を通して携われたのはうれしかったし、いい経験をさせて頂いた」と感謝の気持ちを表現。だからこそ最高学年の来季は「勝たせられる選手になりたい」と意気込んでいる。

「このチームで勝ちたいという気持ちがこの大会を通してあらためて強くなったので、来季は一つでも多くの勝利に関わりたい。個人ではストロングポイントを出して、ウィークポイントをカバーして、この大学の選手として、駒澤の男として結果を出したい」。引退する4年生の魂は強烈な個を持つディフェンダーに受け継がれたようだ。

(取材・文 竹内達也)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

インカレ決勝を2年連続視察の日本代表森保監督超人気、子供たちに“神対応”

インカレを視察に訪れた森保一日本代表監督
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 日本代表森保一監督が、22日に浦和駒場スタジアムで行われた大学選手権(インカレ)の決勝を視察に訪れた。同試合には東京オリンピック日本代表候補のFW上田綺世(法政大)が出場。得点こそなかったが、「存在感を発揮していた」と評価した。

 スタジアムの外で報道陣に囲まれる前に、高校生の集団に写真撮影を求められる場面があり、笑顔で対応。取材中に通りがかった小学生たちから「日本代表監督だ!」と掛け声がかかると、こちらにも笑顔を振りまく、“神対応”でかわしていた。

「日本代表のサッカー面白いです」といった声も聞かれたほどの“超人気”。「僕に会うことで、日本代表に入ろうとかちょっとでもモチベーションになってもらえれば。日本のサッカーに携わる者として日本サッカーに貢献したい」と熱弁した。

 来週26日からはアジアカップに向けた国内合宿を開始。30日には流通経済大との練習試合を行い、来年1月2日には日本を出発する。「お盆も正月もあると思っていない」と話した森保監督。アジア王座奪還に向け、気合は十分だ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

インカレ決勝を2年連続視察の日本代表森保監督超人気、子供たちに“神対応”

インカレを視察に訪れた森保一日本代表監督
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 日本代表森保一監督が、22日に浦和駒場スタジアムで行われた大学選手権(インカレ)の決勝を視察に訪れた。同試合には東京オリンピック日本代表候補のFW上田綺世(法政大)が出場。得点こそなかったが、「存在感を発揮していた」と評価した。

 スタジアムの外で報道陣に囲まれる前に、高校生の集団に写真撮影を求められる場面があり、笑顔で対応。取材中に通りがかった小学生たちから「日本代表監督だ!」と掛け声がかかると、こちらにも笑顔を振りまく、“神対応”でかわしていた。

「日本代表のサッカー面白いです」といった声も聞かれたほどの“超人気”。「僕に会うことで、日本代表に入ろうとかちょっとでもモチベーションになってもらえれば。日本のサッカーに携わる者として日本サッカーに貢献したい」と熱弁した。

 来週26日からはアジアカップに向けた国内合宿を開始。30日には流通経済大との練習試合を行い、来年1月2日には日本を出発する。「お盆も正月もあると思っていない」と話した森保監督。アジア王座奪還に向け、気合は十分だ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

「こんな負け方はしたくない」駒澤大MF安藤翼、弟・瑞季を「必ず追い越す」ため次のステージへ

鋭い反転でゴールに迫った駒澤大MF安藤翼(4年=長崎総合科大附高)
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 今大会2得点の駒澤大MF安藤翼(4年=長崎総合科大附高)は最前線でボールを収め、カウンター攻撃の最先鋒を担ったが、ビッグチャンスを決めることができないまま途中交代。卒業後も「あるクラブ」でサッカーを続ける予定だといい、「もうこんな負け方はしたくないので、次につなげていきたい」と力強く述べた。

 2回戦の桃山学院大戦では自身約1年半ぶりとなるゴールを決め、準決勝の大阪体育大戦では全2得点に絡む活躍で12年ぶりの決勝進出に導いた。そうして迎えた決勝の法政大戦、負傷や戦術的な理由で長らくメンバーを外れる時期もあったが、「思い入れがすごくある」という母校の最終決戦に臨んだ。

 最初の決定機は前半14分、FW室町仁紀(4年=東京Vユース)のフリックに抜け出すと、「迷いはなかった」とフリーでPA内に駆け込んだ。ところが、体勢を整えている間にDF黒崎隼人(4年=栃木ユース)のカバーリングを受け、シュートは阻まれてしまう。「もっと早くパンパンと打っていれば…」と悔やみ切れないシーンだった。

 さらに前半23分、今度は自身が素早い反転から相手をかわし、左サイドにボールを展開。「タメを作ることは持ち味なので、そこからチームの攻撃につながる」という武器から先制点が生まれるかと思われたが、MF中原輝(4年=ルーテル学院高)のボレーは無情にもクロスバーを叩いた。

 その後はなかなか決定機に絡むことはできず、後半9分に途中交代。チームは最後まで得点を奪えずに敗れた。「GKと1対1になった場面を決めていれば流れが変わったし、もっとこだわっていかないといけない。結果を出す選手が重宝されるので、そういったところで上回りたかった」と唇をかんだ。

 最後の試合は悔しい形で終わったが、サッカー人生は終わらない。「自分にとっては負けられない一人の選手で、抜くためにやっている。必ず追い越す自分の目標」という弟のFW安藤瑞季(C大阪)の存在も励みにしつつ、「もっとゴール前で脅威になれるようにシュート精度を上げたい」と抱負を語った。

(取材・文 竹内達也)
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準V駒澤大、エースFW高橋潤哉は大会1得点…「いろんなことを学ばせてもらった」

FW高橋潤哉は今大会、“不完全燃焼”に終わった
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 大黒柱と期待される男は、決勝戦もベンチからのスタートになっていた。「この大会を通じて、いろんなことを学ばせてもらった。今後の自分に繋げていきたい」。駒澤大(関東5)のFW高橋潤哉(3年=山形ユース)は、静かにリベンジを誓った。

 大学サッカー界で屈指のパワーストライカーである高橋は、今季も関東リーグ戦でチーム最多の7得点を記録。しかしインカレでは初戦となった2回戦の桃山学院大戦で1得点を挙げたのみ。準優勝したチームにあって、エースが不完全燃焼に終わっていた。

 来季はいよいよ最終学年。「足りないことはたくさんある。あらゆる面で見つめ直して、取り組んでいきたい。ゴール数も増やして、それで結果も伴えばベスト。まずはチームの勝利が一番大切だということを忘れずにやっていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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前回決勝は退場、1年越しの歓喜…法政大MF大西遼太郎「冷静にやれた」

トロフィーを掲げる法政大MF大西遼太郎(3年=磐田U-18)
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 前回大会のファイナルでは警告2枚で無念の退場。2度目のインカレ決勝に臨んだ法政大MF大西遼太郎(3年=磐田U-18)が今度はピッチ上で歓喜のホイッスルを迎えた。パワフルなプレーを徹底してくる駒澤大を相手に「正直良くはない試合展開」が続いたが、焦れることなく粘り強く戦い抜いた。

「駒澤との試合はいつもこんな感じ。固さがあったわけではなく、駒澤のサッカーに苦戦してしまった」(大西)。普段は球際で違いを作れる背番号5だが、この日は五分五分での競り合いを強いられる力関係。チームも容赦なく飛んでくる駒澤大のロングボール攻勢に苦しみ、自陣まで引かされる時間帯が続いた。

 だが、大舞台の経験が背中を押していた。「法政はアミノバイタル杯、リーグ戦で動員をかけていたので大観衆には慣れていたけど、駒澤はやっていかなかったので自分たちのほうが有利だって話をしていた」。昨季の決勝をこなしていたことに加え、普段とは異なる会場の高揚感にも準備ができていたという。

 また、個人としても「気持ち的に落ち着いてできた」と振り返る。前回決勝は後半25分に2枚目の警告を受けて退場。「昨年は気合が入りすぎていた部分があった。ただ、今年は試合中にみんなが笑顔でやっているイメージで、声を掛け合いながら冷静にやれた」とチーム全体に悔しい経験が蓄積されていたようだ。

 来季はチームを引っ張る最高学年となり、自身も進路を決めなければならない大事な1年を迎える。だが、守備的な持ち味を持つボランチは「今後の人生を考える前に、法政で結果を出せば自分のサッカー人生は成功に近づくと思う」とあくまでもフォアザチームに徹する構え。こちらも焦りはないようだ。

「自分は評価しづらい選手だと思うので、守備で違いを見せていかないといけない」。そんな21歳の目標は大卒1年目で日本代表に選ばれた川崎FのMF守田英正。「昨年の決勝では守備の迫力があるし、他の選手との違いを感じたし、プロに入ってからは攻撃もすごくうまい」と仰ぎ見る存在を目指し、ラストイヤーでさらなる飛躍を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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12年ぶりVならず駒澤大はCB伊勢が出場停止…寮で4年間同部屋GK角井「申し訳ない」

GK角井栄太郎
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

「伊勢には申し訳ない気持ちでいっぱいです」。そう言ってGK角井栄太郎(4年=三浦学苑高)は肩を落とした。

 12年ぶりの決勝に勝ち上がった駒澤大(関東5)だが、DF星キョーワァン(3年=矢板中央高)とともに屈強なCBコンビを形成していたDF伊勢渉(4年=神戸国際大附高)が累積警告で出場停止。応援スタンドからの観戦を余儀なくされた。

 ただ伊勢は、「みんながやってくれるという思いをもって、信じて観ていました。悔しいともっと思うかなと思ったんですけど、みんなやり切ってくれたなという思いの方が強かったです」。どこか清々しさを感じさせながら、帰路につく大勢の人波の中に消えて行った。

 伊勢の悔しい気持ちを人一倍感じながらプレーしていたのが、守護神の角井だった。2人は4年間、サッカー部の寮である四誓寮の同部屋で過ごした仲だった。そんな角井も今大会は故障を抱えながらの出場で、準々決勝では試合終了間際に相手選手と激しく接触。しかし「気持ち」で乗り切ると、「今日はラストなんでやり切るしかないと思った」と決勝戦でもピッチに立っていた。

 決勝への旅立ち、大学での最後の試合に臨むにあたって、寮の部屋を出る際も普段通りを心掛けた。「いつも通り送り出してくれた」ことで、「伊勢の分もしっかりやろうと思っていた」とより気合が入ったという。「結果に結びつけることが出来なかった。伊勢には申し訳ない気持ちでいっぱいです」。

 角井は高校1年生の時に出場したインターハイで、日本一を経験。“2回目の日本一”とはならなかったが、「ここまで来れたことは駒澤の歴史としてはいいこと」と近年、インカレにすら出場できなかった駒澤大の躍進に胸を張る。「後輩たちにもいい影響を与えられたと思う」。夢の続きは頼もしさを増した後輩たちに託す。

(取材・文 児玉幸洋)
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「だからこそ悔しさを力に変えて」、インカレ準Vの駒澤大MF中原輝はJ3熊本へ

駒澤大MF中原輝は来季から熊本に加入する
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 浦和駒場]

 サイドアタッカーとして存在感を発揮し続けた駒澤大MF中原輝(4年=ルーテル学院高/熊本内定)。しかし集大成となったインカレ決勝は0-1で敗戦。「勝ちたかったですけど、負けてしまって悔しさは残る」と4年間を振り返った。

 駒大は前半23分に決定機を迎える。後方からのロングボールを収めたFW安藤翼(4年=長崎総合科大附高)が反転して左サイドへ。パスを受けた中原はサイドを突破してPA左に進入。渾身の左足ボレーはクロスバーを叩き、惜しくも得点にはならなかった。

「自分自身に得点チャンスがあった中で、決め切れずにチームを勝たせることができなかった」と唇を噛む駒大の“背番号10”。この試合ではともに両翼を担うMF坂本和雅(4年=聖和学園高)が準決勝に負傷しながらも決勝で先発し、「自分がどうにかしないと」と気負いもあった。公式記録上では、駒大が放ったシュート2本はともに中原のもの。気を吐いたものの、「シュートまでは持っていけたんですけど、決め切る力が足りなかった」と肩を落とした。

 来季はロアッソ熊本に加入する。「今年J3に降格してしまって、でも一年で昇格しようとしている。そこで中心選手になって、開幕から出てチームを勝たせられるような選手になる。上のレベルで常に成長できるように。一日一日成長できるようにやっていきたい」。高校までは中盤やトップ下を務め、駒大でサイドアタッカーにコンバートした。選手としての幅も広がり、駒大での4年間に成長を自覚しているようだ。

 しかし集大成では優勝を逃した。その上で4年間に悔いはないか聞いてみた。「当然、負けたので悔いは残る。でも悔しい思いをして成長をしてきたとも思います。優勝はしたいですけど…結果には勝者も敗者もいて、今回は敗者だった。だからこそ悔しさを力に変えて、来年からもっと成長して輝けるようにしていきたいです」。悔しさを滲ませながらも、もう心の整理はついている。来季はプロへ。その舞台で今日の敗戦を糧にする。

(取材・文 石川祐介)
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“選手権連覇”も法政大MF田部井涼は悔しい決勝ベンチ外「日本一の景色が違った」

連覇の写真に田部井涼の姿はなかった
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 準決勝までベンチ入りしていた法政大(関東3)のMF田部井涼(1年=前橋育英高)だが、決勝のこの日は、記録用のビデオを撮るための三脚を持って、受付に並んでいた。

「“連覇”で終わりましたけど、日本一の景色が違った。思い描いていたものと違って、やっぱり悔しかった」。決勝後に声をかけると、そう言って唇を噛んだ。

 田部井は昨年度の高校選手権に前橋育英高の主将として出場。双子の兄である田部井悠(早稲田大)や得点王を獲得した飯島陸(法政大)らとともに母校に初の日本一をもたらした。

 ルーキーイヤーの今季は高校時代から痛めていた左肩を手術するなど、不本意なシーズンに終わった。だからこそ今年最後の大会であるインカレではチームに貢献したいという思いを強めていただけに、「ベンチに入ってちょっと満足してしまっていた」という自分に腹が立つ。

「最後の1か月間が濃かったし、学べることも多かった。でもトップに上がったことに満足してしまって、スタメンで出るという意識が弱かったのかなと思う。来年はそこをもっとこだわってやって行きたいです」

 タレント豊富と注目を集めた1年生世代の逆襲はこれからだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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他大学のJ内定MFも認める成長…法政大MF森俊貴がバー直撃弾で優勝アシスト

優勝で笑顔を弾けさせるMF森俊貴
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

「持ってないですね~」。後半27分のクロスバーを叩いたシュートに、MF森俊貴(3年=栃木ユース)も苦笑いだ。

 しかしその跳ね返りをFWディサロ燦シルヴァーノ(4年=三菱養和SCユース)が押し込んだことで、法政大(関東3)に42年ぶりの優勝を手繰り寄せる決勝点の“アシスト”になった。

「決まっていればMVPだったかもですね。でも結果的にレレ(ディサロ)が決めてくれて本当に良かったです」

 今季は誰もが認める成長度を示した。出場機会も飛躍的に増加。Jクラブ内定者によるサイン会に参加するために来場していた流通経済大のMF小野原和哉(4年=磐田U-18/山口内定)も、大学で対戦した選手で最も驚いたプレーヤーに森の成長度を真っ先に挙げたほどだ。

「嬉しい。有難いですね。小野原さんとは今年は関東リーグの前期とアミノバイタルカップでマッチアップをしました。(自分では成長の)実感は湧かないですけど、周りがほめてくれるので、ノビノビ出来ているのがいいのだと思います」

 評価は夏に北海道コンサドーレ札幌の練習に呼ばれるほどに高まっており、今オフにも再び札幌への練習参加を予定している。「みんな上手い。集中していないとボールを取られたり、ミスが出てしまう。レベルが高いのと自分のレベルの低さを痛感させられました」と札幌の印象を語った森。ただし「Jリーガーになるという小さい頃からの夢」は日に日に現実味を増している。

(取材・文 児玉幸洋)
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“法政のメッシ”がベストMF賞! 紺野和也「早めにプロ入りを決めて特別指定で…」

インカレベストMF賞を受賞した法政大MF紺野和也(3年=武南高)
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 右サイドは“法政のメッシ”の独壇場だった。法政大MF紺野和也(3年=武南高)はインカレ決勝の駒澤大戦、対面のディフェンダーを次々に抜き去り、自身の持ち味を遺憾なく発揮。フィニッシュの精度には課題も残したが、42年ぶり優勝に導いた活躍が評価され、大会ベストMF賞を受賞した。

「良くもなく悪くもなく」。決勝の印象をそう振り返った背番号8だが、確固たるストロングポイントは猛威を振るった。FWリオネル・メッシに例えられる左足ドリブルは相手に狙いどころを絞らせず、対峙したDF桧山悠也(1年=市立船橋高)は右へ左へと振り回された。

 だが、心残りはゴールという結果だった。前半には「ずっと練習していた」というイメージどおりの形から、力強く振り抜いたカットインシュートがゴールのはるか上へ。「あまり結果を残せていなくて、ドリブルの後のシュートのうまさが課題」と前を見据えた。

 昨季は総理大臣杯優勝、今季はインカレ制覇に導き、すでにJクラブから熱視線を寄せられているドリブラーも来季で最高学年。「個人では早めにプロ入りを決めて特別指定選手として活躍したいし、チームとしてはリーグ優勝を取れていないので3冠を目指してやっていきたい」と大きな野心を持って臨む。

(取材・文 竹内達也)
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“インカレ男”法政大FW松澤、42年ぶりV貢献も無得点「あれが自分と綺世の差」

無得点を悔やんだFW松澤彰(3年=浦和ユース)
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 リーグ戦はわずか4試合の出場に終わった“インカレ男”にもこの日、歓喜の時が訪れた。法政大FW松澤彰(3年=浦和ユース)は今大会、準々決勝から3試合連続でのスタメン起用。ゴールを奪うことはできず、来季への課題も積み残したが、190cmの長身を生かしたポストプレーで存在感を放った。

 長山一也監督いわく「インカレ男」。負傷中のFW上田綺世(2年=鹿島学園高)が時間限定での出場ということもあり、昨季の決勝進出の立役者となったストライカーが今大会でも出番を勝ち得た。「昨年は結構点を取っていたし、相性の良さを含めて起用した」(長山監督)。担ったのは最前線での潰れ役だった。

 準々決勝の関西学院大戦、準決勝の順天堂大戦では背の高くない選手と対峙したが、決勝の駒澤大戦は屈強な守備陣とマッチアップ。「監督から直接言われたわけではないけど、自分がどれだけ相手を疲労させるかがカギになると思っていた」という21歳は激しいぶつかり合いから逃げなかった。

 大学トップクラスのフィジカルを誇るDF星キョーワァン(3年=矢板中央高)との空中戦を何度もこなし、プレッシャーを受けながらも縦パスを受けようと試みた。そうしてボールの落ち着きどころをつくった松澤は後半15分、「決めてくれるという安心感がある」という上田にバトンをつないだ。

 松澤から上田への交代は3試合連続。交代時に2人が笑みを浮かべる光景はもはやおなじみだが、松澤は「ゴメンな」と伝えていたという。「2点くらい決めて代わってくださいって言われていたけど、今日も決められなかったので『またかよ』です」。必勝パターンを経た法政大はすぐに決勝点を奪い、42年ぶりの栄冠をつかんだ。

 試合後、持ち前の明るさでチームメートを沸かせていたストライカーは、昨季は目の前で届かなかったタイトル獲得について「4年生のために優勝しようと思っていたので嬉しい」と素直な喜びを表現。その一方で「点を取ることができなくて、悔しい気持ちもある」と振り返った。

 特に悔いたのは決め切れなかった後半6分のヘディングシュートだ。「綺世なら決めていただろうし、あれを決められるかが自分と綺世との差」と力不足を痛感した。大学ラストイヤーの目標は得点力向上。「もっと点を取れる選手になって、スカウトにアピールしたい」と夢への道を切り開く1年とする構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

昨季インカレでは全試合先発も…法大DF加藤威吹樹は決勝で初スタメン、「準備はできていた」

法政大DF加藤威吹樹は決勝戦で今大会初先発
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 前年のインカレでは全試合に出場した法政大DF加藤威吹樹(3年=広島ユース)だが、今大会ではベンチを温めた。DF蓑田広大(1年=青森山田高)が準決勝で負傷したことで、決勝戦で今大会初の先発出場を果たした。

 今季は後期リーグ戦から出場機会に恵まれず、不遇の日々を送った。しかし「いつ出てもいいっていう準備はできていた」という加藤に苦悩の表情はなく、「チャンスが巡ってきたら最高のパフォーマンスをしようと思っていた」と明るく語る。

 ロングボールや走力で勝負を仕掛ける“駒大スタイル”にも相性の良さを自負する。公式記録上でも、法大は駒大からの被シュート数が前後半で1本ずつ。自陣への進入は許しはしたが、大きなピンチを招くことなく、昨季逃したインカレ制覇を改めて成し遂げた。

 昨季のインカレ決勝では1得点を記録していたこともあり、「ラッキーボーイになろうかなっていう気持ちでいた」と底抜けの明るさをみせる加藤。冗談を口にしつつも、「守備の役目を果たせてよかった。4年生のために勝とうと思っていたので」と殊勝な言葉も吐き出す。2年生に夏の総理大臣杯を制し、3年生の今季はインカレ制覇。「あと1年、自分たちの代なので、夏冬で両方日本一が獲れるように。そこは頑張っていきたい」。先輩を最高の花道で送り出し、来季は2冠で自身の集大成を彩る。

(取材・文 石川祐介)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

11月に左手骨折…法政大GK吉田舜がベストGK獲得「パントキックで魅せられた」

ベストGKを獲得したGK吉田舜
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 大会のベストGKには優勝した法政大(関東3)の背番号1、GK吉田舜(4年=前橋育英高)が選ばれた。守護神は「優勝したから選ばれたと思っています」と喜びをかみしめた。

 大会前に法大をアクシデントが襲っていた。関東大学リーグ戦前の11月中旬、吉田が全体練習後のシュート練習を受けていた際に左手親指を骨折。さらに同日の練習中に身長2mのGK中野小次郎(2年=徳島ユース)も骨折するという不運に見舞われていた。

 全治2か月と診断された吉田だが、今大会を“就活”と位置付けることから休んでいるわけにはいかなかった。初戦となった2回戦こそベンチで終えたが、準々決勝から復帰。3試合で勝利に導いた。

「去年のリベンジという形でこの大会に挑んでいて、そのリベンジを果たせたのは後輩にとってもいい刺激になったと思う」

 キックは一番の武器。キックの精度は前橋育英高時代に出場した高校選手権で大きな話題を集めた。「パントキックでは魅せられたと思う」。感覚で蹴っているという天性の才能の持ち主だが、より凄みを増している。

 怪我をおして出場したことで得た「ベストGK」という最高の肩書。さらに高校3年時、そして昨年と悔しい思いをした選手権優勝というリベンジも果たした。「高校選手権と、去年の大学準優勝があったから今の自分がある」。この日の経験は、まだまだ続けたいと話すサッカー人生に必ずつながるはずだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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“30分限定”でチャンス量産も…法政大FW上田綺世「もっと圧倒しないと」

チャンスを量産したFW上田綺世(2年=鹿島学園高)
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 超大学級のスーパーサブが42年ぶりの快挙を導いた。法政大FW上田綺世(2年=鹿島学園高)は左肩を痛めていた影響で、今大会は後半の30分間を目安とした“時間限定”出場。決勝戦では同15分からピッチに立つと、エースの登場で勢いに乗った法政大はそこから決勝点を奪い取った。

 初戦の新潟医療福祉大戦で負傷し、その後の3試合はベンチスタート。長山一也監督は「スタートで出る力を持っている」と能力を認めつつも、「途中出場で流れを作ったり、勝負を決めるようなゴールを決めたりするのは、法政大だけでなく世代別代表でもしてきたこと」とスーパーサブ起用を続けてきた。

 1年目から期待を寄せてきた指揮官の思惑どおり、準々決勝の関西学院大戦(◯3-1)ではクロスに飛び込む形でビッグチャンスをつくると、準決勝の順天堂大戦(◯2-1)では貴重な先制点をマーク。先発の座はFW松澤彰(3年=浦和ユース)に譲ったものの、2大会連続の決勝進出に大きく貢献した。

 そうして迎えた決勝はパワフルなサッカーが持ち味の駒澤大が相手。出番はスコアレスでの後半15分、これまでと同じく松澤との交代で訪れた。「試合展開的に足りないので、流れを少しでも引き寄せられれば」と積極的に前を向く姿勢を見せ、巧みな反転からのシュートで何度もチャンスもつくった。

 すると後半27分、勢いに乗った法政大はFWディサロ燦シルヴァーノ(4年=三菱養和SCユース)のゴールで先制。リードを最後まで守り切り、大学史上3回目の優勝にたどり着いた。昨季の準優勝の雪辱を晴らす結果に、上田も「僕のおかげかどうかは分からないけど、出てから点が生まれてよかった」と喜んだ。

 自身にとっては昨夏の総理大臣杯以来となる全国タイトル。当時は決勝戦でゴールを奪い、華々しいルーキーの活躍に注目が集まった。「僕がいるのは4年間だけど、その経験を2回もできてうれしい」。インカレ制覇は42年ぶり。1年次から名門のエースを担ってきた21歳は、歴史に名を刻んだことを素直に誇った。

 とはいえ、無得点に終わった自身のプレーには満足しなかった。「決めに行って外れているので自分の実力。今は後悔はしていないけど負けていたら後悔していたはず。4年生の頑張りで優勝できた。自分も年を重ねてそう行った存在にならないといけない」。まだ2年生だが、チームを背負う覚悟をのぞかせる。

 そんな高い意識は“日の丸”を背負う覚悟の表れでもある。上田は東京五輪を目指すU-21日本代表のエース候補だが、大忙しの1年間を「代表の活動では、自分の成長のために何をしたらいいか、刺激が多い年だった」と総括。Jリーグでプレーする同僚を見ながら「プロと大学生の違いを肌で感じてきた」という。

 そこで心に刻んでいるのは“代表の基準”だ。決勝を視察した森保一監督は試合後、報道陣に「天狗になる必要はないが、代表での経験をチームに還元してほしい」と語っていた。これには上田自身も「上から目線になるかもしれないが、代表ではこうだぞというのを伝えていきたい」と同調する。

 来季の目標は「これまでも常に狙ってきた」という全タイトル制覇。「慢心するスキはないし、慢心するほど結果を残してきていない。もっと相手を圧倒するほどの選手にならないと個人の能力が伸びていかないし、そこを追求するべき」。2年連続のタイトル獲得にも甘えず、向上心を持ち続けるエースが法政大の黄金時代を築いていく。

(取材・文 竹内達也)
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法政大が42年ぶり3回目のインカレ制覇!MVPは北九州内定FWディサロ燦シルヴァーノ

MVPを獲得したディサロ燦シルヴァーノ
 第67回全日本大学サッカー選手権大会の決勝が22日に行われ、法政大(関東3)が駒澤大(関東4)を1-0で下し、42年ぶり3回目の優勝を飾った。

 試合後には表彰式が行われ、最優秀選手賞(MVP)には優勝した法政大のFWディサロ燦シルヴァーノ(4年=三菱養和SCユース/北九州内定)が選ばれた。

■優勝
法政大
■準優勝
駒澤大学
■第3位
順天堂大、大阪体育大

■最優秀選手
ディサロ燦シルヴァーノ(法政大4年)

■ベストGK
吉田舜(法政大4年)

■ベストDF
星キョーワァン(駒澤大3年)

■ベストMF
紺野和也(法政大3年)

■ベストFW
上田綺世(法政大2年)

■フェアプレー賞
順天堂大

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[MOM597]法政大FWディサロ燦シルヴァーノ(4年)_来季指揮官も「すごく嬉しい」優勝決定弾

法政大FWディサロ燦シルヴァーノ
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 浦和駒場]

「体が勝手に動き出していました」。FWディサロ燦シルヴァーノ(4年=三菱養和SCユース/北九州内定)は値千金の決勝弾を決め、法政大を42年ぶりのインカレ優勝に導いた。

 法大は昨夏の総理大臣杯で頂点に立つと、昨冬のインカレでも決勝に進出。しかし2冠を目前に1-5で大敗し、苦杯をなめた。ディサロにとって最終学年で挑んだ“リベンジ”のインカレで、法大は再び決勝戦へ。チーム全体は「決勝という大舞台なので、前半は固くなっていた」というが、45分間を0-0で折り返し、後半からは「自分が点を取って勝たせたい」と果敢にゴールを狙っていく。

 すると後半27分、PA手前からMF森俊貴(3年=栃木ユース)が強烈なシュートを放つと、ボールはクロスバーを直撃。周囲の選手たちがボールウォッチャーになるところを、ディサロは瞬時に反応し、右足でゴールに流し込んだ。

「俊貴がトラップしてシュートモーションに入った瞬間に、体が勝手に走り出していました。その後バーに当たって、自分の目の前に来たので、ちょっと緊張したんですけど押し込めました。無の境地ですね。周りの音が何も聞こえない。自分だけのボールにしっかり当てることだけに集中していました」

 持ち前の嗅覚で決勝弾。チームメートであるU-21日本代表FW上田綺世(2年=鹿島学園高)も「大事なときに必ず点を取ってくれる」と慕う先輩は、「その言葉に偽りがないようで良かった」と試合後に笑みをこぼす。優勝決定弾を決めたディサロは大会MVPも獲得。「大学に入ってこういう賞をもらってなかった。最後の最後で取れて素直に嬉しい」と“有終の美”を噛みしめた。

 決勝戦には、ディサロが来季加入するギラヴァンツ北九州の新監督に就任した小林伸二氏の姿も。試合直後に話を伺うと、「実はまだ話したことはないんです。でも活躍してくれてすごく嬉しい」と目を細める。その後には互いに言葉を交わしたようで、ディサロも「来ているって知らなかったんですけど、今日のプレー良かったよと言ってくださった」と驚きと喜びを口にした。

 父はイタリア人で、母が日本人のディサロ燦シルヴァーノ。周囲からはあだ名で呼ばれており、「シルヴァーノっていうのが長いので、『レレ』って呼んでほしい」と北九州のサポーターに呼びかけている。「ルーキーだからといって遠慮はしない。ガンガン自分のプレーをアピールして、開幕スタメンや得点王を狙って、チームを勝たせられるようにしていきたいです」。大学サッカーに鮮やかな軌跡を残し、“レレ”がプロの舞台に挑んでいく。

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(取材・文 石川祐介)

●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

J内定ディサロが決勝弾!! 前回準Vの法政大、駒澤大破って42年ぶりインカレ制覇

法政大が駒澤大を1-0で破った
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 第67回全日本大学サッカー選手権(インカレ)は22日、浦和駒場スタジアムで決勝戦を行い、法政大(関東3)と駒澤大(関東4)が対戦した。後半27分、来季のギラヴァンツ加入が内定しているFWディサロ燦シルヴァーノ(4年=三菱養和SCユース)が決勝ゴールを沈め、法政大が1-0で勝利。42年ぶり3回目の優勝を果たした。

 前回大会は準優勝だった法政大は、2回戦で新潟医療福祉大(◯3-2)、準々決勝で関西学院大(◯3-1)、準決勝で順天堂大(◯2-1/延長)を下して2大会連続での決勝進出。準決勝で負傷交代していたDF蓑田広大(1年=青森山田高)がベンチに下がり、DF加藤威吹樹(3年=広島ユース)が新たに入った。

 8年ぶりの出場となった駒澤大は2回戦で桃山学院大(◯4-1)、準々決勝で筑波大(◯2-1)、準決勝で大阪体育大(◯2-1)を破って12年ぶりの決勝進出を果たした。DF伊勢渉(4年=神戸国際大附高)が累積警告で出場停止のため、DF須藤皓生(4年=駒澤大高)がセンターバックで先発した。

法政大(白、橙)vs駒澤大(赤、黒)


 序盤は互いに前線へとボールを蹴り込み合い、法政大FW松澤彰(3年=浦和ユース)、駒澤大FW室町仁紀(4年=東京Vユース)が何とか収めようと奮闘。だが、それぞれDF星キョーワァン(3年=矢板中央高)、DF前谷崇博(4年=G大阪ユース)のセンターバックがしっかり競り合ってなかなか前を向かせない。

 それでも前半14分、駒澤大はロングボールを室町が競り勝ち、裏に抜け出したFW安藤翼(4年=長崎総合科大附高)がゴール前へ。GK吉田舜(4年=前橋育英高)と1対1の場面を迎えるかと思われたが、右サイドから絞ったDF黒崎隼人(4年=栃木ユース)が決死のブロックを見せた。

 法政大は前半17分、左サイドを突破したMF森俊貴(3年=栃木ユース)のカットインシュートはGK角井栄太郎(4年=三浦学苑高)が横っ飛びセーブ。駒澤大は同23分、ロングボールを収めた安藤が反転し、左サイドに送ると、鋭く切れ込んだMF中原輝(4年=ルーテル学院高)がボレーで狙ってクロスバーを叩いた。

 駒澤大は前半26分、DF桧山悠也(1年=市立船橋高)が力強いロングスローを披露。法政大は同44分、MF末木裕也(3年=甲府U-18)のセットプレーで相手ゴールに迫ると、相手カウンターの背後を取ったディサロのスルーパスは惜しくも通らず。前半はスコアレスで終えた。

 駒澤大はハーフタイム明け、MF坂本和雅(4年=聖和学園高)に代わってFW矢崎一輝(2年=駒澤大高)を投入。最初の決定機は後半6分、法政大は左サイドを駆け上がったDF高木友也(2年=法政二高)のクロスに松澤が頭で合わせたが、うまくそらしたボールは惜しくも右に外れた。

 駒澤大は後半6分、前線でボールを収めていた安藤に代わってFW高橋潤哉(3年=山形ユース)を起用。法政大は同12分、ゴール前で立て続けにシュートを狙ったが、MF大塲淳矢(4年=藤枝東高)らにいずれもブロックされた。同15分には松澤が下がり、U-21日本代表FW上田綺世(2年=鹿島学園高)が送り込まれた。

 駒澤大は後半21分、アグレッシブなボール奪取を見せたDF鈴掛涼(4年=清水桜が丘高)のパスから中原が左足で狙ったが枠外。MF紺野和也(3年=武南高)のドリブルでダメージを与える法政大は同22分、PA内でボールを収めた上田が反転からシュートを狙ったが、素早い反応を見せた角井に阻まれた。

 法政大は後半27分、ついにスコアを動かした。中盤で前を向いたMF大西遼太郎(3年=磐田U-18)が前に送ると、軽く浮いた球を森がミドルシュート。これはクロスバーに阻まれたが、跳ね返りをディサロが押し込んだ。歓喜に沸く法政大イレブンは応援団のもとへ駆け寄り、喜びを分かち合った。

 法政大は後半31分、前谷のロングフィードを上田が収め、左足で狙ったが相手守備陣が阻む。駒澤大はDF真下瑞都(2年=矢板中央高)、MF伊藤大祐(4年=山梨学院高)を立て続けに投入。同37分には、紺野の突破をMF鈴木隆作(4年=駒澤大高)が的確なカバーリングで防ぐなど、追加点を許さない。

 法政大は後半38分、黒崎に代わってDF長倉颯(4年=横浜FMユース)を投入。駒澤大は室町に代えてDF立花皓之介(4年=三浦学苑高)を前線に入れ、ロングボール攻勢に打って出る。しかし、これは法政大守備陣が激しく跳ね返し続け、終盤には上田が決定的なヘディングシュートも見せた。

 法政大は後半アディショナルタイム、MF青柳燎汰(4年=前橋育英高)、MF鳥居俊(2年=東京Vユース)、MF橋本陸(3年=西武台高)を次々に入れて時間を使うと、そのままタイムアップ。駒澤大は12年ぶりの優勝ならず。法政大は前田秀樹氏(現・東京国際大監督)、清水秀彦氏(現・サッカー解説者)らが4年生だった1976年以来、42年ぶりのインカレ制覇を果たした。

(取材・文 竹内達也)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

インカレでの最多着用スパイクはミズノ『モレリアNEO2』、着用スパイクランキング発表

インカレ2018での最多着用スパイクは...
 第67回全日本大学選手権(インカレ)に出場した24チームのスタメン11名の合計選手数は計264名。今回、インカレの初戦でスタメンとなった11名の着用スパイクを全24チーム分すべてゲキサカで独自リサーチし、インカレでの最多着用スパイクランキングを算出した。


 インカレでの最多着用スパイクの第1位は、計30名が着用していたミズノ『モレリアNEO2』だ。”軽量、柔軟、素足感覚”のモレリアのコンセプトを現代テクノロジーでさらに進化させ、片足重量195g(27cm)の軽さを実現しながら素足感覚のフィット感も生み出してくれる履き心地の良さに定評があるスパイクである。


 次いでミズノ『モレリア2』が計16名で2位にランクイン。ミズノのモレリアシリーズがワンツーフィニッシュを達成した。大学サッカーの第一線でプレーしてきたシリアスプレーヤーにとってモレリアシリーズの軽さ、フィット感の良さは惹きつけられるポイントになっていると言えるだろう。


 3位には15名が着用していたアディダス『プレデター18.1』がランクイン。ニット製アッパーに凸凹フィン加工を搭載することで一体感のあるフィット性を発揮しながらボールコントロール性能UPも追求したスパイクである。

 4位にはアシックス『DSライトX-FLY3』、ナイキ『ハイパーヴェノムファントム3』、アディダス『ネメシス18.1』がそれぞれ12名ずつ着用で同率ランクインとなった。

 インカレ2018のスタメン全264名の着用スパイクをメーカーごとに集計した結果はアディダス74名、ナイキ70名、ミズノ55名、プーマ26名、アシックス23名、アンブロ5名、アンダーアーマー5名、ニューバランス2名、スボルメ2名、ディアドラ1名、ペナルティ1名というデータになった。

■2018インカレ最多着用スパイクランキング
1位:30名
ミズノ『モレリアNEO2』

2位:16名
ミズノ『モレリア2』

3位:15名
アディダス『プレデター18.1』

4位:12名
アシックス『DSライトX-FLY3』
アディダス『ネメシス18.1』
ナイキ『ハイパーヴェノムファントム3』

7位:11名
アディダス『エックス17.1』
ナイキ『ティエンポレジェンド7』

9位:10名
アディダス『エックス18.1』
ナイキ『マジスタオーパス2』

●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

未来のスターと触れ合えるチャンス!新人戦決勝から楽しんでインカレ決勝をおトクに観よう!

GK小島亨介やMF相馬勇紀らJ1クラブに内定する選手もサイン会に参加する
 12月22日(土)に浦和駒場スタジアムで『平成30年度 第67回全日本大学サッカー選手権』(インカレ)の決勝、法政大駒澤大が行われる。キックオフは13時。

 インカレ終了後には恒例となっているJリーグ加入内定選手のサイン会を実施。今年は22選手の参加を予定している。

■サイン会に参加するJクラブ内定選手

【早稲田大】
MF岡田優希(FC町田ゼルビア内定)
GK小島亨介(大分トリニータ内定)
MF相馬勇紀(名古屋グランパス内定)
DF冨田康平(京都サンガF.C.内定)

【筑波大】
DF小笠原佳祐(ロアッソ熊本内定)

【明治大】
DF岩武克弥(浦和レッズ内定)
DF上夷克典(京都サンガF.C.内定)
MF小野雅史(大宮アルディージャ内定)
DF袴田裕太郎(横浜FC内定)
FW村田航一(水戸ホーリーホック内定)

【東洋大】
GK小池大喜(ブラウブリッツ秋田内定)
FW坂元達裕(モンテディオ山形内定)

【流通経済大】
MF小野原和哉(レノファ山口内定)

【国士舘大】
FW大石竜平(ツエーゲン金沢内定)
DF花房稔(FC琉球内定)

【中央大】
DF安在達弥(東京ヴェルディ内定)
FW大橋祐紀(湘南ベルマーレ内定)
DF内藤健太(FC琉球内定)

【立正大】
DF岡村大八(ザスパクサツ群馬内定)
DF鈴木順也(ザスパクサツ群馬内定)

【青山学院大】
DF小泉佳穂(FC琉球内定)

【神奈川大】
DF石渡旭(福島ユナイテッド内定)

※諸事情により、予告なく直前の変更がある場合もございますのでご了承ください。

 また、“3つのおトク”を用意。

 1つ目はインカレに先立って行われる第2回全日本大学サッカー新人戦の決勝、9時30分キックオフの阪南大対桐蔭横浜大戦を観戦すると、インカレの入場招待券(通常1000円)をプレゼント。10時30分までに入場することが条件となる。

 2つ目は会場となる浦和駒場スタジアムがある埼玉県在住、または埼玉県内に通学・通勤の方はインカレ観戦料が無料に。チケット売り場で身分証明書などを提示すると招待券が貰える。

 そして3つ目は試合前、ハーフタイム、試合後に実施されるイベント。まずインカレ決勝開始前の10時30分から早稲田大学ア式蹴球部、筑波大学蹴球部、流通経済大学体育局サッカー部、立教大学体育会サッカー部、拓殖大学麗澤会体育局サッカー部の5大学がブースを設けて説明会を開催。大学に入ってサッカーを続けたいと思っている中学生、高校生の子供を持つ方、そして生徒は参考にしたいところだ。

 新人戦決勝終了後にはユニセフ「FRIENDonation」リフティングチャレンジ企画をレッズハートフルフィールドで開催。インカレ決勝のハーフタイムには早稲田大男子チアリーディングチーム『SHOCKERS』によるチアリーディングショーが行われるほか、内定選手のサイン会開始時にはサイン会参加選手の背番号が入った、所属大学ユニフォームストラップをひとつ500円で限定発売する。

 各イベントの詳細、入場券やアクセスについては(一財)全日本大学サッカー連盟のホームページ(www.jufa.jp)を参照。おトクに大学サッカーを楽しみ、大学日本一が決まる瞬間を見届けよう!

●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

会心ボレー弾の大阪体育大DF林尚輝、インカレはアンカーポジションで存在感発揮

1点を返したDF林尚輝(2年=立正大淞南高)
[12.19 インカレ準決勝 駒澤大2-1大阪体育大 NACK]

 大阪体育大は1-2で敗れたものの、DF林尚輝(2年=立正大淞南高)は準決勝で得点という結果を残した。

 大体大は開始3分に失点を食らい、後手を踏んでしまう。しかし前半29分に林が会心の一撃。中盤のDF田中駿汰(3年=履正社高)がFKを蹴り、PA右のFWアフラギ・マハディ(3年=清明学院高)が胸で落とす。「前日のシュート練習でイメージできていて、その形から振り切った」という林が左足ボレーをゴール左に突き刺した。

 得点で目立った林だが、今大会では中盤3枚のアンカーのポジションで存在感を発揮し続けた。「高校時代はアンカーをやっていて、大学からセンターバックにコンバートされて、ずっとそこでプレーしていた」。守備的ポジションを複数こなせることにより、戦術面での幅も広がることに。準々決勝・福岡大戦や準決勝・駒澤大戦のようなロングボールを多用する相手との対戦では、アンカーの位置で高い守備力とキープ力をみせた。

 試合中にはDF菊池流帆(4年=青森山田高)、MF堀内颯人(4年=奈良育英高)、MF平田健人(4年=星稜高)ら最上級生に囲まれながらプレー。「4回生と絶対に最後まで続けたいと思っていた」と感謝の言葉を口にする。

「普段の練習から自分たちがやりやすいような環境を作ってくれていた。『やれよ!』『気持ちみせろ!』と声をかけてくれて、福岡大戦では立正大淞南高のチームメートもいたんですけど、『思い切ってやっていいからな』と流帆くんたち4回生が言ってくれて、自分はただやるだけだった。本当に感謝しています」

 プロ内定選手3名を擁した大体大だが、夏の総理大臣杯では準優勝で、インカレは3位に終わった。林は先輩の思いを胸に、来季のリベンジを誓う。「日本一を目指してきたんですけど、このメンバーで4回生を中心に戦って、これでも足りないのかと。来年はまたチーム一丸となって、次は本当に日本一を取れるように頑張りたいです」。

(取材・文 石川祐介)
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終了直前に危機一髪! 駒澤大ルーキーDF桧山悠也が値千金のヘディングクリア

駒澤大DF桧山悠也が値千金のヘディングクリア
[12.19 インカレ準決勝 駒澤大2-1大阪体育大 NACK]

 ルーキーがチームを救った。2-1で迎えた後半アディショナルタイム、駒澤大DF桧山悠也(1年=市立船橋高)は値千金のヘディングクリアで絶体絶命の危機を乗り越えた。

 リードしていた駒大だが、終盤は大阪体育大のパワープレーに圧されて防戦一方。すると試合終了間際、GK角井栄太郎(4年=三浦学苑高)のパントキックは低く、ボールを拾った大体大に全員攻撃を仕掛けられる。大体大は冷静なパスワークでPA内に進入。駒大は大ピンチを迎える。

 左サイドからのクロスをDF星キョーワァン(3年=矢板中央高)が頭ではじき返すが、大体大のDF田中駿汰(3年=履正社高)が絶妙なヘディングシュート。ボールは緩やかな弧を描いて枠内に飛んでいくと、そこには桧山が立ちはだかり、ヘディングで大きくクリアをした。

「(大体大は)全体的に競り合いが強い選手が多いので、ボールは絶対こぼれると思ったし、万が一失点するかもしれない。あのときは来そうだなって思っていたので失点を防げてよかったです」

 桧山のクリア直後に試合終了のホイッスルが鳴り響く。チームの救世主は高らかに雄たけびをあげた。

 ルーキー・桧山はインカレ全3試合で先発出場。今季リーグ戦でも5月30日の第7節でデビューを飾ると、後期には9試合連続でフル出場を果たした。自らの持ち味について「1対1の守備の部分。あんまり攻撃が得意なほうではないので、その分、チームのために自分のところは絶対に割らせないっていう思いで毎回やっています」と語る。

 秋田浩一監督は躍進のルーキーについて、「真面目で一生懸命、謙虚で向上心を持っている。言ったことは常に一生懸命やるし、謙虚に受け入れてうまくなろうとしている」と高評価。「団子みたいな奴ですけど、スピードもある」と冗談の中にもルーキーへの愛を垣間見せた。

 1年目で迎える決勝の舞台。口にするのは最上級生への思いだ。「今の4年生とやる最後の試合。感謝しかないので、なんとしても4年生には優勝という形で笑って終わらせたい」。大量の経験値を得たルーキーが、決勝戦で先輩たちの花道をつくる。

(取材・文 石川祐介)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

大体大DF菊池流帆の大学4年間は「最高でした」、話題の『note』は「終わりじゃなくて始まり」

大阪体育大DF菊池流帆は来季山口に加入する
[12.19 インカレ準決勝 駒澤大2-1大阪体育大 NACK]

 両者の実力が最大限に発揮された試合。激しくぶつかり合う中で誰よりも存在感を発揮していたのは、やはり大阪体育大DF菊池流帆(4年=青森山田高/山口内定)だった。

 188㎝という高身長以上に、菊池の居場所を明確にするのはその掛け声。「オリャーーー!」という雄たけびとともに繰り出すヘディングで制空権を奪い、今大会はほとんどの空中戦を制してみせた。準決勝でも序盤はスタンドまで声は届かなかったものの、1-1と試合が激しさを増すにつれて雄たけびが響き始める。1-2となった終盤にはパワープレー要員として前線に移り、幾度と空中戦に挑んだもののゴールならず。試合終了直後、菊池はその場に伏して涙に暮れた。

 敗戦後は「何も出てこない」と言葉少なげに語り始める。「今日の試合はやり切っていないですけど、勝負だから勝ち負けはどうしてもある」と強引に結果を飲み込みつつ、「大学4年間に悔いはない」とチームへの思いを明かした。

「最高でした。最高っすよ。ここまで来れたのも(林)大地だったり(田中)駿汰だったり、3回生がチームを引っ張ってくれたから。キャプテンの江郷下(奨)は試合に出ていないですけど、ずっと腐らずやってきていた。(前期は試合に出られない中で)監督もそれでもやっぱり指導してくれたので本当に申し訳ないと思っていますし、最後の大会で日本一取って終わりたかったんですけど、本当に力不足で申し訳ない」

 来季からはレノファ山口FCでプロの舞台に挑む。「山口で試合に出ることが大事。その先の日本代表とか海外とかは絶対に自分が達成する目標なので、そこはブレずにやってきたいけど、まずは山口で一生懸命やって結果を出さないと。意味がない」。力強く、断言するように今後の目標を語った。

 菊池は9日から投稿サイト『note』でブログ(https://note.mu/ryuppon04/n/n6928d3758181)をスタート。“気持ち”の言語化にはネット上でも反響があり、DF鈴木翔登(熊本)やDF米田隼也(長崎)、MF中野誠也(磐田)といったプロ選手からも反応があった。「いつも日記を書くのが好き」という菊池は、『note』で発信するサッカー選手が増えてきたこともあり、「面白そうだったので」始めたという。

 東日本大震災のことや青森山田高時代の葛藤などが記される中、「1番尊敬している男に言われたことがある」という一節も。その人物について聞くと、「それは言えない。それはまだnoteの続きに。あれが終わりじゃなくて始まりなので」と連載を仄めかしていた。

(取材・文 石川祐介)
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大阪体育大の冬が終わる…浅野雄也&末吉塁は悔しさをバネに、プロの舞台へ

MF浅野雄也(左)は水戸、MF末吉塁は山形に入団する
[12.19 インカレ準決勝 駒澤大2-1大阪体育大 NACK]

 大阪体育大の冬が終わった。MF浅野雄也(4年=四日市四郷高)は水戸ホーリーホックに、MF末吉塁(4年=初芝橋本高)はモンテディオ山形に来季加入し、それぞれがプロの道を歩んでいく。

 浅野は左サイドを主戦場としてプレー。推進力と巧みなボールタッチを駆使し、個人でも打開できるアタッカーだ。2回戦・静岡産業大戦では1得点も記録した。「得点は取れたけど、やっぱり優勝を目指してやってきたので、優勝できなかったのがすべて」。準決勝で後半16分に末吉と交代し、ピッチ外で試合終了を見届けた。

 兄・日本代表FW浅野拓磨(ハノーファー)との大きな違いは利き足だ。弟・雄也は左利きで精度の高いキックを持ち、今大会でもプレースキッカーを務めて得点の起点にもなった。

 来季からは国内外と舞台は違うが、ともにプロとして戦う。「ムカつくお兄ちゃんがいるので。負けないように」と笑みをこぼしながら話すそばには、兄・拓磨からもらったスパイクが置かれており、遠く離れながらも仲の良さがわかる。持ち味は兄と同じくスピード。「自分の武器でもあるので磨きつつ、アピールしていきたい」と意気込んだ。

 末吉は初戦の怪我により準々決勝を欠場。準決勝でも先発メンバーから外れたが、大体大は後半に2失点目を喫して大ピンチに。「ギリギリ出られるか出られないかっていうくらい」の回復具合でチームのピンチに立ちあがった。

 激しい攻防の応酬になると、末吉のサイドアタックが生きてくる。後半37分には後方からパスを受け、最高速度で右サイドを駆けていった。しかしプロ内定の“背番号10”は駒大に2人がかりで潰され、チャンスは実らず。「チームを勝たせてあげられるプレーをしたかった」と後悔を残して大会を終えた。

 来季からは山形に加入。「僕と東洋大のMF坂元達裕の2人で山形をJ1に昇格させられるように。1年目から出ていきたい」。大学最後の冬が終わり、ここから新たな季節の準備が始まる。「今日からやります」と不完全燃焼に終わった思いを、末吉は次の起爆剤にしている。

(取材・文 石川祐介)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集