[関東]東洋大“奇跡の残留”ならず2部降格決定…中央大が7年ぶりインカレ出場権確保(16枚)

崖っぷちから3連勝を飾っていた東洋大
[11.24 関東大学L1部第22節 中央大2-1東洋大 中央大サッカー場]

 東洋大は最終節で中央大に1-2で敗れ、最下位に転落。2部リーグへの降格が決まった。一方の中央大は逆転でインカレ出場権を確保した。

●第93回関東大学L特集

スカウト絶賛の“ポテンシャルの塊”法大FW松澤彰は富山から更なる高みを目指す

左からMF末木裕也、黒部光昭強化部長、FW松澤彰
 法政大の189cm大型ストライカーであるFW松澤彰(4年=浦和ユース)は、MF末木裕也(4年=甲府U-18)とともにカターレ富山で来季よりプロ生活をスタートさせる。

 リーグの得点ランキングなど数字的な面では目立たたないが、現役時代、Jリーグ屈指のストライカーとして鳴らした富山の黒部光昭強化部長も「得点、アシストだけでなく、数字に残らないチャンスメイクも出来る。伸びしろがあるので、どこまでの選手になるのか。プロで体を鍛えていけば、間違いなくもっと上でやれる選手になる」と太鼓判を押す逸材だ。

 愛知県から上京してきたということもあり、アピールのために積極的に声を出していたという浦和ユース時代。当時、ユースを指導していた大槻毅監督の指名により、3年次は主将に就任。“闘将”と呼ばれるほどの厳しさでチームをけん引した。


 ただ法大進学後はキャラクターが一変。同学年に柏U-18で主将を務めたMF下澤悠太、広島ユースで主将だったDF加藤威吹樹ら、学年を引っ張る存在がいた。さらに後輩が先輩を呼び捨てにするほどの上下関係の軽薄さも心地よかった。「そっちの方が合っているのかな」。大学ではチームメイトも絶大な信頼を寄せるムードメーカーになった。

 “キャラ変”を成功させた法大への進学は、鶴の一声で決まっていた。松澤自身、最初は別の大学への進学を考えていたが、恩師である大槻監督が法大のセレクションを受けるように指示。大学事情に疎く、本人曰く法政大がどのレベルでどこに所在するかも知らなかったというが、名門校入学はあっさりと決まった。

 そこで運命の出会いを果たすことになる。2年生になった時、後輩にFW上田綺世(鹿島)が入ってきた。驚かされたのは上田の意識の高さ。プレーの一つひとつに理由づけがされていることにとにかく驚いた。そこから上田にはFWとしての体の動かし方を一から指南してもらったという。「高校のチームメートに『上手くなった、プレースタイルが良くなった』って言われる。綺世の存在が今の自分を作っていると言っても過言ではないですね」。

 プロ入りは高校時代からの夢が叶った瞬間でもある。浦和ユース時代は大宮武蔵野高に通学。同級生だったFW邦本宜裕(慶南FC)、DF中塩大貴(立正大→甲府)の3人は特に仲が良かった。「今度はプロの舞台で一緒のピッチに立つのが夢」。また、ユースで同期だったMF松尾佑介(仙台大→横浜FC)はすでに特別指定選手として大活躍。「単純に嬉しい。俺も頑張らないといけない」と大いに意識している。

 誰もが伸びしろに期待する“ポテンシャルの塊”。獲得した黒部スカウトもポテンシャルの高さを第一に評価しているという。何より松澤自身がまだまだ自身は発展途上だと信じて疑わない。「僕もまだまだ限界を感じていません。自分の改善点を克服していけば、もっと出来るという自信があります。まずはインカレ連覇に向けて頑張ります。冬に調子が上がる?“インカレ男”という自覚を持ちながら頑張りたいです」。

(取材・文 児玉幸洋)
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[関東]最終節で単独に浮上!青山学院大2年生FW大竹将吾、2部残留争いの中で価値ある得点王受賞

2部得点王のFW大竹将吾(左)と1部得点王の人見拓哉
 関東大学リーグ2部の得点王には、青山学院大の2年生FW大竹将吾(富山一高)が輝いた。チームが残留争いを繰り広げた中で、価値のある個人タイトル受賞となった。

 残留を決めるゴールで得点王を確定させた。残留圏の9位で最終節を迎えた青学大だが、敗れれば他大の結果次第では降格圏に転落してしまうという状況。そんな試合で大竹将は後半43分、右足で残留を決定づける今季16点目を奪った。

 試合前の時点で日本体育大FW飛鷹啓介(3年=JFAアカデミー)と並んでいた得点ランキングを一歩抜け出し、単独トップに浮上。「下位を戦う苦しいシーズンでしたが、個人としては関東リーグという環境に慣れてきて、イメージ通りにゴールに結びつけることができた」。個人成績がチームの結果に繋がったことを素直に喜ぶ。

 富山一高時代はFW坪井清志郎(秋田)とともに攻撃をけん引。練習からお互いにライバル意識を持って成長してきた。「自分は大学という進学にはなったけど、(坪井の存在が)プロになりたいという気持ちをより一層強くさせています」。

 2部とはいえ、関東リーグでもまれることで、成長を自覚している。ゴールへの嗅覚の部分ではもともと自信があったが、より得点を重ねるために、まずはシュートを第一に考えるようになったという。「ゴール前の落ち着きは高校時代よりも出るようになった。DFの体勢だったりを冷静に観れるようになったと思います」。今季はこれまでにはなかったという遠目からのゴールが増えたと胸を張る。

「得点王で少しは自信を持てましたが、まだ2部リーグ。自分は1部の得点王を狙っています。将来のプロ入りを目指して貪欲にやっていきたい。来年はより一層ゴールを目指して、さらに勝利を取れるように、そしてチームが昇格できるように、4年生で関東1部のピッチ立てるように頑張っていきたいなと思います」

(取材・文 児玉幸洋)
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法大MF紺野和也の争奪戦を制したFC東京、元日本代表羽生スカウトが尽力「背の低い選手を応援したい」

ガッチリと握手を交わすMF紺野和也と羽生直剛スカウト
 法政大からFC東京に入団するMF紺野和也(4年=武南高)は、スカウト担当でもある元日本代表の羽生直剛氏の背中を追う。

 高校時代からドリブルが有名で、母校の名とともに“武南のメッシ”“法政のメッシ”と呼ばれてきた紺野には、FC東京の他にヴィッセル神戸や北海道コンサドーレ札幌といったJ1上位クラブが獲得に乗り出していた。

 中でも“バルサ化”を目指す神戸の熱は高く、今年1月に練習参加した際にはMFアンドレス・イニエスタと面談を行い、「すぐにでも来てほしい」と熱烈なラブコールを受けたという。そんな中で早々の翌2月に紺野はFC東京への入団を決断。その紺野の獲得に尽力したのが、羽生氏だった。

 羽生氏は現役時代、千葉やFC東京などで活躍。2006年には日本代表にも招集。J1通算344試合29得点、J2通算45試合5得点と華々しい経歴を残し、2017年限りで現役を引退した。引退後はFC東京の強化部スカウト担当を務めている。

 全国を精力的に飛び回る日々を送る中で、「いろんな見方が出来るようになった」という。一方で体のサイズの問題でプロになれない選手を才能を目にすることも多いと感じた。「僕は身長ってあまり気にしていないけど、例えば上に話を持っていくと、この身長で大丈夫なのか?となる」。

 ただ紺野を見たときに、「今の選手は止めて蹴るの部分で技術が上がってきている中で、一人ではがしにかかれる選手は貴重。サイズの問題を差し引いても勝ち点をもたらしてくれる」と才能に確信を持ったという羽生氏は、161cmと低身長MFの獲得をクラブに進言。「良さを評価してくれた」とクラブへの感謝を語った。

 紺野も期待を十分に受け止めている。「背の低い選手を応援したいと言ってくれていた。僕が活躍することで子供たちにも勇気を与えたい」と羽生スカウトの言葉を力に変えると、「(羽生スカウトは)ポジションは違うけど、背も大きくない中で、代表まで上り詰めている。自分でもできないことはないと思うので、自分の持っている力をすべて出すことで、その先の道を切り拓きたい」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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天皇杯16強法政大から5選手がJリーグへ!それぞれ強化部長らが評価語る

法政大から5選手がJクラブへ進む
 法政大のJリーグクラブ内定選手記者会見が4日に同大市ヶ谷キャンパスで行われ、FC東京に入団するMF紺野和也(4年=武南高)、ブラウブリッツ秋田に入団するMF下澤悠太(4年=柏U-18)、カターレ富山に入団するMF末木裕也(4年=甲府U-18)、FW松澤彰(浦和ユース)、栃木SCに入団するMF森俊貴(4年=栃木ユース)の5名が出席した。

 会見ではまず長山一也監督が選手の特長を説明。4年間の成長とともに、プロの舞台での更なる飛躍を期待した。

紺野評
「ドリブルの得意な選手で、高校生の時から有名で“武南のメッシ”と呼ばれていた。紺野が入ってきたときにプロで活躍するために何が必要かを考えた。守備やハードワークといったドリブルの先のところで成長したと思っています。今もドリブル以外の部分で研鑽を積んでいる。物静かなタイプではあるが、後輩を引き連れてトレーニングをやっている姿を見れるようになって人間的な成長も感じています」

下澤評
「レイソルユース出身ということもあって技術の高い選手。1年生の時から試合に出ていた。ミドルシュートやFKが得意で、ビルドアップに長けている。彼は本当に練習します努力の天才。オフに頑張り過ぎて、始動日に怪我して戻ってきたくらい。そこのバランスを考えながらやらないといけないけど、すごくサッカーが好きで取り組むことが出来る選手。プロで色んな監督から学んで落とし込んで成長してくれると思います」

末木評
「ヴァンフォーレ甲府U-18出身。技術が凄く高くて、サッカーセンスの塊。彼もセットプレーが得意でアシストを量産してくれる。今年の天皇杯でもFKからアシストしたり、チームの核として活躍してもらったと思っています」

松澤評
「浦和ユース出身。恵まれた体格を持っている。発展途上で筋力がまだ足りないというか、体を動かしきれなかったが、最近は筋トレを頑張ってきて、体も動くようになってきている。セットプレー、ポストプレーでチームの柱として頑張ってもらった。すごく明るい性格で後輩の面倒見がよく、ピッチ外でも慕われる存在。伸びしろがあるので、プロで成長して力になってくれると思う」

森評
「栃木SCユース出身。法政のサッカーにとって大事な存在。攻守の核。天皇杯で点を取ったり、守備でもハードワークしてくれる。理系なのでキャンパスが遠く、練習を20分くらいして戻らないと間に合わないことが週に2、3回ある。なので先に出てトレーニングをしたり、夏休みにやったりと補ってくれた。その努力には敬意を表したいと思います」

 また内定先クラブの代表者も出席し、獲得する選手の印象や獲得に至った経緯などを説明した。

FC東京強化部 羽生直剛
「初めて見たときに相手にしたら鬱陶しい選手だろうなと感じました。今の選手は止めて蹴るの部分で技術が上がってきている中で、一人ではがしにかかれる選手は貴重だと思う。サイズの問題はあるがそれを差し引いても勝ち点をもたらしてくれると思ってオファーしました。いくつかのオファーがある中で選んでもらった。これからもネガティブな部分を指摘されることがあるかもしれないが、それを跳ね返して、味スタのピッチで歓喜の中心にいることをクラブとしては願っています」

ブラウブリッツ秋田代表取締役社長兼強化部長 岩瀬浩介氏
「今後の彼の人生のキャリアアップの面で大きな責任を感じております。下澤君は長らく見させてもらっていて、最終的には練習参加をしてもらって確信を持ちました。ゴールを常に意識したプレーが出来る技術の高い選手だなと認識している。ボランチとして一番大事な空間認知力がある。今のブラウブリッツ秋田にないものを持っている印象で、本人とも面談をして感じたのは、向上心や探求心を持っている。将来的には海外でやりたいと話していたので、まずはピッチに立ってもらって、貢献してもらってキャリアを伸ばしてもらえればと思います」

カターレ富山強化部長 黒部光昭
「末木選手、松澤選手の2人獲得することになりました。経緯としては8月に練習参加をしていただいて、僕は総理大臣杯をしっかりとチェックさせてもらった。練習参加のあとの監督やコーチの評価、そして僕が試合で見た評価は、絶対に2人ともいい選手だと思ったのでオファーさせてもらいました。ひょっとしてJ1やJ2で出来る可能性があった中で、10月中旬に富山というチームを選んでくれた。選んでくれたからこそ、富山を使って、チームとしてもまずはJ2に、そして個人としてももっと上を目指していってほしいと思います」

栃木SC強化部長 山口慶
「アカデミー育ちの森俊貴選手を迎え入れることが出来て嬉しく思います。選手としてもしっかりと成長して帰ってきてくれることを嬉しく思います。栃木はアカデミー育ちの選手で試合に出た選手がいません。もう一人、違う大学からアカデミー育ちの選手(国士舘大MF明本考浩)が帰ってきてくれる。本当に彼ら2人には期待している。法政大から昨年来てくれた黒崎を含めた3人には期待している。クラブ全体としてもサポートしていきたいと思っています」

 そして入団内定選手もそれぞれの言葉で意気込みを語った。

●紺野和也
「来季よりFC東京でプレーできることを今からとても楽しみにしています。一日でも早く青赤のユニフォームを着て活躍できるように日々努力していきたいと思います」

●下澤悠太
「ブラウブリッツ秋田というチームでプロというキャリアをスタートさせられることを嬉しく思います。感謝の気持ちを持ちながら一日でも早く秋田の力になれるように日々精進したいと思います」

●末木裕也
「小さい頃からの夢だったサッカー選手をカターレ富山さんで始められることを嬉しく思います。またこれからファンやサポーターに認めてもらえるように日々努力していきます」

●松澤彰
「富山のサポーターに早く認めてもらえるように日々精進します。よろしくお願いします」

●森俊貴
「10年以上お世話になったクラブに直接恩返し出来るチャンスを与えてくれたことに感謝しています。栃木の一員として早く活躍して、J2でしっかり上の順位に行けるように努力していきたいと思います」

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[関西]昨季降格の同志社大が1部返り咲き! 京産大は大教大との接戦制して残留成功:1部2部A入替戦

同志社大が再び1部へ
第97回関西学生サッカーリーグ1部


 第97回関西学生サッカーリーグの1部-2部Aの入れ替え戦が1日に行われた。2部Aで3位の同志社大が1部10位の大阪産業大に5-4で勝利。昨季の降格から1年での1部返り咲きを決めた。

 同志社大は前半12本のシュートを放ち、猛攻を仕掛ける。前半9分にFW中野優太(3年=清水ユース)が先制点を挙げると、同23分にはMF大雄一生(3年=東山高)が混戦から押し込んで追加点。さらに29分にFW長谷川雄大(3年=海星高)、42分には再び中野がゴールを決め、前半を4-0で折り返す。

 さらに同志社大は後半5分、MF池平直樹(2年=岡山学芸館高)がFW竹田そら(4年=岡山学芸館高)のアシストからダメ押しの5点目。5-0と大量リードとしたが、ここから大産大の猛反撃が始まる。

 大産大は後半13分、MF出津真哉(2年=鹿島ユース)がDF深澤卓真(3年=明誠学院高)のパスから1点を返すと、同32分にDF小池万次郎(4年=町田ユース)がチーム2点目を挙げる。2-5で迎えた42分にはDF戸田拓海(4年=鹿島ユース)がゴール。3-5と2点差まで縮めた。

 追い上げムードの大産大は後半アディショナルタイム5分過ぎ、FW中岡想羅(2年=筑陽学園高)のパスから再び出津がゴールを決め、いよいよ4-5と1点差に。しかしそこでタイムアップとなり、昨季1部昇格を果たした大産大は再び2部Aに、昨季降格の同志社大は再び1部昇格を決めた。

 1部9位の京都産業大は2部Aの大阪教育大と対戦。DF美馬和也(4年=神戸U-18)が開始10分で先制に成功すると、1-0で折り返した後半10分には大教大に同点に追いつかれてしまう。しかし京産大は同17分、MF杉田迅(1年=京都U-18)のお膳立てからDF石川貴登(2年=流通経済大柏高)が勝ち越し弾。そのままリードを守り切り、京産大が1部残留を決定させた。

 この結果により、来季の1部リーグは大阪体育大関西学院大びわこ成蹊スポーツ大桃山学院大立命館大関西大阪南大近畿大甲南大大阪学院大京都産業大同志社大となった。

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8人部屋、16人部屋寮生活で培われた明治大の強さ

明治大から今季は現時点で6名がJリーグに進む
 今年も明治大から現在、6名の選手がJリーグに進むことが決まっている。明治大OBのJリーガーはここ5年で30名を超えており、他大の追随を許さない圧倒的な数字となっている。

 その選手の多くは練習場である八幡山グラウンドに併設するサッカー部寮で4年間、寝食をともにする生活を送った選手たちだ。住所は東京都世田谷区。最寄り駅は京王線で新宿から7駅の八幡山で、大学生生活を送るには何不自由ない好立地と言える。サッカー部寮は2階建てで、1階部分には食堂や風呂などがあり、2階部分にベッドスペースになっている。

 ただそのベッドスペースは1部屋に二段ベッドが4つ、もしくは8つと設置されているもので、基本的に“個人スペース”はベッド内のみとなる。平日の門限は11時。それ以降は部屋の電気が消え、カーテンで仕切ったベッド内で過ごしている。

明治大学のサッカー部寮

 しかしこの寮生活が部員の“心”を強くしている。27日に行われたJリーグ内定選手の合同記者会見でMF瀬古樹(4年=三菱養和SCユース/横浜FC内定)が「8人部屋と16人部屋という素晴らしい環境の中で、サッカーでも私生活でもチームを作り上げてることが出来たことが強さの秘訣」と話せば、MF中村健人(4年=東福岡高/鹿児島内定)も「常に仲間が隣にいるという生活が、明治大学のチームワークを作っているんじゃないか」と同調する。

 さらに中村はこの環境が自分を成長させてくれたと自負しているという。「最初は戸惑いもあったけど、何だかんだみんなと距離感が近いのに、いざこざもない。多少のストレスはあるけど、今では過ごしやすささえ感じている。集中できる環境でよかった」と感謝を語る。

 だが美談だけで済ますことがなってきている現状もある。建物は平成5年に建て替えられたものだが、老朽化が進んでいる。また今年入学した身長2mのFW赤井裕貴(1年=帝京高)といったベッドに収まりきらない選手も出てきている。自身も寮生活経験者である栗田大輔監督は「住めば都で面白いんですけどね」とした上で、「本音を言えば選手たちにはいい環境を与えたい。だから早く建て替えてほしい」と話す。しかし学校の判断に任せるしかないということだ。

 ベッドスペースの柱には歴代OBの名前が書かれたままとなっている。感じさせる歴史と伝統。栗田監督が言う「結果論」なのかもしれないが、明治大の強さの一因、多くのJリーガーを輩出する実績が、より説得力を持たせている。

(取材・文 児玉幸洋)
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同期松尾大活躍も「焦りは感じていない」…明治大から横浜FC入団MF瀬古、J1スタートを「クラブに感謝」

横浜FCに進むMF瀬古樹
「本当にクラブに感謝というか、それに尽きるなと思います」。明治大から横浜FCに入団するMF瀬古樹(4年=三菱養和SCユース)は、J1リーガーとしてプロ生活をスタートできることを素直に喜んだ。

 横浜FCと言えば、FW三浦知良、そして今夏からMF中村俊輔といった日本サッカー界レジェンドが在籍。瀬古の感じた印象も例に漏れない。27日に行われたJリーグ内定選手の記者会見の場でも、レジェンド選手の名前を挙げて、尊敬を語っていた。

「クラブを代表する、サッカー界を代表する選手がたくさんいるクラブなので、自分が吸収できることは凄く多い。もちろんライバルになるので争っていかないといけないところはあるけど、吸収できるところは吸収していきたいです」

 大学までバレーボールをしていた両親を持つが、兄もしていたことで幼稚園からサッカーを始めた。「身長は持っていかれちゃった」と180cmを超える身長の兄を羨むが(瀬古は175cm)、運動能力は兄を超越するものだった。高校でサッカーを辞めることになった兄とは対照的に、名門大を経て、プロ生活をスタートさせることになった。

 来季から入団する横浜FCでは今季、同期となる仙台大のMF松尾佑介が特別指定選手として大活躍。リーグ戦21試合6得点を記録し、J1昇格に大きく貢献した。各大学によって事情があることを理解しながらも「羨ましい」と感じたという。ただ「焦りは感じていない」とも話す。勝負は来年、同じピッチに立ってから。まずは3冠がかかるインカレだけに集中する。

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「サッカーは高校で辞めるつもりだった」…”無名の存在”明治大DF中村帆高がFC東京入団を勝ち取るまで

中村帆高(左)はMF安部柊斗とともにFC東京に進む
「ずっとサッカーは高校で辞めるつもりでした。正直、やりたくなかったというのが本音。明治大のセレクション参加も記念受験みたいな感じ。今だから言えますが、受かるとは思っていませんでしたから」

 プロ選手になれるとは夢にも思っていなかった。

 明治大からFC東京に入団するDF中村帆高(4年=日大藤沢高)は神奈川県横須賀市出身で、中学時代までを横浜FMの下部組織で過ごし、日大藤沢高に進学。2年時に日大藤沢高は全国選手権で4強を経験するが、メンバー外でスタンド応援だった。

 無名の存在。3年生になってレギュラーの座を掴みインターハイに出場したが、冬は県予選敗退。もちろん高校時代にJクラブから目をかけられることもなく、県レベルでは同学年にFW小川航基(桐光学園、現水戸)がいたが、一回も自身の口から「プロ」という言葉を発することはなかった。「もうサッカーはやりなくない」。大学選びはサッカーと関係ないところで決めようと考えていた。

 しかし周囲は才能を放っておくことをしなかった。日大藤沢高の佐藤輝勝監督は大学サッカー部のセレクションを受けるように何度も説得。中村帆は断り続けたが、DF小野寺健也(4年=日大藤沢高)の付き添いで、“仕方なく”明治大のセレクションに参加することになった。

 だが本人は「記念受験」と振り返るが、栗田大輔監督は一目見た瞬間に才能に惚れ込んだという。「体のバネやスピード。性格の中身までは分からなかったけど、単純に能力が凄いなと思いました」。セレクションでは歴代数々のJリーガーを育ててきた名将も唸るほどの才能を見せつけた。

 受かってしまった――。中村帆は「俺、本当に大学でサッカーやるのか」と数日間、悩む日々を過ごしたという。そして両親には「サッカーをやりたくない」と素直な気持ちを明かしていたというが、周囲の期待を裏切ることができず、明大への進学を決断。「やるからにはやろう」と決意を固め、名門サッカー部の門を叩いた。

 ただ入学当初はレベルの高さに戸惑った。先輩たちは将来、プロになる選手ばかり。同学年にも高校時代、プレミアリーグで得点王に輝いたFW佐藤亮(FC東京U-18)や、インターハイと全国選手権で2冠を飾った東福岡高の主将MF中村健人ら、そうそうたる選手がいた。「正直、入学するとき試合に出たいとは思っていたけど、親からも別に試合に出なくてもいいんだよと言われていた」。事実として2年生まではセカンドチームで過ごしている。

 そんな中でも栗田監督は、中村帆の才能を何とか開花させたいと考えていたという。重ね合わせたのは、OBで現在日本代表に選出されるDF室屋成(FC東京)。「今の場面、成だったらこうするよ」と毎日のように声をかけて、叱咤してきたという。そして中村帆の性格面を根本的に変えてやろうという思いで意図的に厳しく接してきたが、そのことがいい意味での反骨心を生むことになる。

「試合に出て栗田さんを見返してやろう」

 急成長を遂げた中村帆を栗田監督は3年時よりレギュラーとして起用。浦和レッズに進んだDF岩武克弥をCBに回してまで、中村帆を右SBで抜擢した。「スピードがホタは凄いので、どう開花させようか、どう自信をつけさせようかと考えた。起用することで“出来る強さ”を自信としてつけていけば、出来ない部分をごまかすというか、逆にそこも伸びてくることはあると思ったので積極的に起用しました」。

 中村帆自身も抜擢に感謝する。「プレーがいいからスタメンにしてもらったんじゃなくて、成長を見込んで使い続けてくれたと思っている。栗田さんには下級生のころからずっと怒られてきましたけど、自分にこれだけ本気で向き合ってくれた人は初めてだった。他の大学に行っていたらここまでになっていない。明治だったからというのは大きいと思っているので、本当に感謝しています」。

 そんな中村帆は明大のレギュラーとして総理大臣杯連覇を経験。4年時には全日本大学選抜の一員としてユニバーシアード大会で金メダルを獲得。リーグ戦では大会記録の勝ち点を更新した“史上最強の明治”の欠かせない戦力になった。そしてFC東京からオファーが届き、卒業後の入団が内定。大学に行ってまでサッカーを続けたくないと考えていた高校生は、いつの間にかサッカーを続ける大学生の憧れの的になっていた。

 これからの目標は恩返し。サッカーを続けさせてくれた、自分の才能を認めて応援し続けてくれた両親、恩師、すべての仲間のためにもプロでの更なる飛躍を誓う。

「自分は気づいたらユニバ代表に選ばれていたり、気づいたらFC東京からオファーを頂けたという選手なので、どんな選手になりたいという目標にする選手はいません。東京に行くと室屋成さんという大きな先輩がいるけど、一年目から東京の勝利に中心選手になって勝利に貢献したいなと思います」

「両親はいつでも自分の決断を尊重してくれる。やるからには全力でやりなさいと、どんな時も4年間応援してくれていた。呼べるような選手にならないといけないけど、味スタでプレーする姿をみせられたら、恩返しになるのかなと思います」

(取材・文 児玉幸洋)
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[東海]延期分5試合開催で今季終了…インカレ出場3枠は東園大、常葉大、中京大に:第12節延期分

第58回東海学生サッカーリーグ1部


 第58回東海学生サッカーリーグ1部は第12節の延期分5試合を行った。9月11日の第12節では1試合が開催されていたが、残り5試合は猛暑で中止となっていた。

 常葉大名古屋経済大に3-0で勝利。前半25分にMF村山健(3年=神戸弘陵高)が先制点を決めると、後半7分にDF野田椋雅(3年=山梨学院高)が追加点を挙げる。後半アディショナルタイム3分過ぎにはFW土井智之(4年=神戸弘陵高)がダメ押しの3点目を決めた。

 2位の中京大(勝ち点50)はすでに全日程を終えているため、勝ち点3を積み上げた3位の常葉大(勝ち点51)が順位逆転に成功。順位を2位に浮上させた。

 全日本大学選手権(インカレ)に出場する東海3枠が決定。第1代表に東海学園大、第2代表に常葉大、第3代表に中京大となった。

 名古屋商科大静岡産業大と対戦した。すでに自動降格が決定している名商大は前半11分に先制に成功するも、同30分から3失点。1-3で試合終了となり、今季最後の試合を白星で飾れなかった。

 自動降格となる2チームは11位・名商大と最下位・愛知学泉大に。来季1部昇格を果たしたのは名古屋産業大と静岡大となった。

結果は以下のとおり
【第12節延期分】
(9月11日)
[中京大豊田キャンパスサッカー場]
中京大 5-0 愛知学泉大
[中]西口黎央(21分)、辻泰志2(37分、90分+2)、水口豪(58分)、加藤弘也(89分)

(11月23日)
[中京大豊田キャンパスサッカー場]
岐阜協立大 3-0 名古屋学院大
[岐]岡田孝樹(75分)、横山智也(85分)、重松寛太(90分+2)

[名古屋経済大犬山キャンパスサッカー場]
四日市大 5-0 中部大
[四]石崎柾2(22分、73分)、児玉響(47分)、河野魁斗(58分)、伊藤圭都(87分)

常葉大 3-0 名古屋経済大
[常]村山健(25分)、野田椋雅(52分)、土井智之(90分+3)

[愛知学院大日進キャンパスサッカー場]
東海学園大 4-2 愛知学院大
[東]白川大吾廊(2分)、オウンゴール(7分)、神谷椋士(34分)、岡本杏(44分)
[愛]谷口将真2(17分、41分)

静岡産業大 3-1 名古屋商科大
[静]山本榛真(30分)、川原由斗(42分)、伊藤晴紀(57分)
[名]久保建人(11分)

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[関西]大接戦のインカレ関西4枠が決定! 大体大、関学大、びわこ大、桃山大に:後期第11節

優勝は大阪体育大に
第97回関西学生サッカーリーグ1部


 第97回関西学生サッカーリーグ1部の後期第11節が23日と24日に行われた。すでに優勝を決めている大阪体育大は3位のびわこ成蹊スポーツ大と対戦し、1-1のドローで最終節を終えた。

 連覇を決めている大体大はびわこ大との上位対決に挑むと前半からシュート11本の猛攻撃。さらにびわこ大の攻撃をシュート0本に抑えると、後半17分に均衡を崩す。FW林大地(4年=履正社高/鳥栖内定)がPA内のこぼれ球を押し込み、先制に成功した。

 しかし、びわこ大も少ないチャンスを決め切る。後半34分、FW青山景昌(4年=名古屋U18/福島内定)のパスをFW小畑翔太郎(4年=広島工大高)がPA左からゴール。大体大は合計23本、びわこ大は3本というシュート本数の差は生まれたものの、結果は1-1で痛み分けに終わった。

 4位の桃山学院大は11位の大阪経済大と対戦し、1-0で勝利。前半41分、FW山口海都(2年=立正大淞南高)のゴールが決勝点となった。桃山大は勝ち点3を積み上げ、全日本大学選手権(インカレ)出場を決定させた。一方、昨季昇格を果たした大経大は自動降格が決定した。

 この結果により、関西学生1部リーグのインカレ出場4枠は首位・大体大、2位・関西学院大、3位・びわこ大、4位・桃山大となった。

 8位の近畿大は最下位の関西福祉大と対戦し、1-0で勝利。前半43分、DF知念哲矢(4年=長崎総科大附高)が決勝点を挙げた。一方で、5位の立命館大は9位の京都産業大に2-0で勝利。この結果により京産大は入れ替え戦に臨むことになった。

 9位の京産大、10位の大阪産業大が12月1日の入れ替え戦へ。京産大は2部Aリーグ4位の大阪教育大と、大産大は3位の同志社大と対戦する。また11位の大経大、最下位の関福大は自動降格に。2部A首位の甲南大、2位の大阪学院大が自動昇格を決めている。

結果は以下のとおり

【後期第11節】
(11月23日)
[たけびしスタジアム京都]
関西大 6-0 大阪産業大
[関]高橋晃平2(27分、80分)、大久保優2(31分、51分)、沼田駿也2(83分、90分)

立命館大 2-0 京都産業大
[立]延祐太(48分)、二宮和輝(76分)

[ヤンマーフィールド長居]
近畿大 1-0 関西福祉大
[近]知念哲矢(43分)

桃山学院大 1-0 大阪経済大
[桃]山口海都(41分)

(11月24日)
[たけびしスタジアム京都]
関西学院大 3-3 阪南大
[関]中村匡克(47分)、オウンゴール(57分)、山見大登(88分)
[阪]長谷川隼(5分)、林雄飛(33分)、谷口憧斗(76分)

大阪体育大 1-1 びわこ成蹊スポーツ大
[大]林大地(62分)
[び]小畑翔太郎(79分)

●第97回関西学生リーグ特集

[関東]明大DF小野寺が“衝撃音ヘッド”で就活アピール「覚悟を持って勝負したい」

[関東]明大DF小野寺が“衝撃音ヘッド”で就活アピール「覚悟を持って勝負したい」
[11.24 関東大学L1部第22節 明治大2-2桐蔭横浜大 味フィ西]

 “ドスン”という衝突音のあとにゴールネットが揺れた。1点を先行されて迎えた後半7分、左サイドからMF中村健人(4年=東福岡高/鹿児島内定)が蹴ったFKをDF小野寺健也(4年=日大藤沢高)が合わせたヘディングシュートだ。

 総理大臣杯決勝で優勝を決める得点を決めた黄金ホットラインがこの日も開通。ペナルティースポット手前でやや距離はあったが、コースもしっかりと突いていたシュートがゴール左隅に吸い込まれていった。

「(ゴールまで距離はあったけど)助走の距離を上手く使えた。でも自分自身あまりどうだったかは覚えていなくて、いつも感覚でやっている。練習でもみんなから音がヤバい、威力がヤバいとか言われるけど、持っているものを最大限に生かした結果かなと思います」

 今季は史上最多となる勝ち点56をあげてフィニッシュした明大だが、優勝を決めて以降の3節は1勝1分1敗。優勝を決めたあとに未勝利でインカレを迎え、そのインカレでも準々決勝で敗れた3年前と同じ轍を踏まないことを目標としていたが、流れを作れないまま3冠がかかるタイトル戦に向かうことになった。

 小野寺自身も「今の代はそれを(1年生の時に)見て成長してきた」と強く意識していたと話す。それだけに「絶対に繰り返したくない」と強く誓う。卒業後の進路はまだ決まっておらず、インカレが“最終就職試験”となるだけに、「覚悟を持って勝負したい」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

[関東]明大MF岡庭が大学リーグ初ゴール!スタンド応援J内定DF中村帆高の檄に応える

大学初ゴールを決めて喜ぶ岡庭愁人
[11.24 関東大学L1部第22節 明治大2-2桐蔭横浜大 味フィ西]

 後半15分過ぎ、ゴール裏に陣取った明治大の応援席から右MFの岡庭愁人(2年=FC東京U-18)に向けて檄が飛ぶ。「足もとじゃなくて背後を取れ!」。声の主は怪我のためにスタンド応援となっていたDF中村帆高(4年=日大藤沢高/FC東京内定)だった。

 するとアドバイスからわずか数分後に結果となって表れる。後半20分、MF森下龍矢(4年=磐田U-18)のパスで背後を取った岡庭がエリア内に侵入。折り返す選択肢もあったが、迷わず右足を振り抜くと、これがゴール右隅に決まり、勝ち点1をもたらす貴重な同点弾になった。

 もちろん、岡庭の耳にもアドバイスは届いていた。「足元で受けるだけで怖い選手じゃない」。黒星を喫した前節の反省を生かして背後を突く動きを心掛けていたが、自分自身でも動き出しの質で物足りなさを感じていたところだったという。

「自分も裏を意識していたが、前節から裏が全然取れなかった。この1年は負けないようにと意識してきた帆高選手から吸収できるものは吸収して、最後にはそれを自分の武器にできるようにしていきたいです」 

 ポジション争いをする中村帆はライバルであり、憧れの存在。卒業後に自身の“古巣”でもあるFC東京への入団を決めていることも思いを深めている。今季はその中村帆がユニバーシアード代表などでチームを離れたことで天皇杯川崎F戦のスタメンなど貴重な経験もした。それだけに今季リーグ最終戦でゴールという一つの結果を残せたことが何よりも嬉しい。

「大きい舞台に出させてもらって、やれるなという手ごたえもあった。ただそこで違いを見せるという時間が少なく、質が伴ってこなかった。今日もゴール以外は全然納得していない。でも結果として大学初ゴールを動員がかけられた試合で決められたのは自信になる。これを機に細部にこだわっていい選手になっていきたいです」

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

[MOM654]桐蔭横浜大MFイサカ・ゼイン(4年)_進化を示した1年、最終戦で逆転アシスト王獲得

川崎フロンターレ内定トリオ
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.24 関東大学L1部第22節 明治大2-2桐蔭横浜大 味フィ西]

 最後にしっかりと差し切った。最終戦を前にトップと1アシスト差としていた桐蔭横浜大のMFイサカ・ゼイン(4年=桐光学園高/川崎F内定)が3アシストを積み上げて通算9アシストとし、単独でアシスト王に輝いた。

 前半からエンジン全開。31分にFW松本幹太に合わせたクロスはわずかに枠を捉えることはなかったが、後半開始1分のMF鳥海芳樹(3年=桐光学園高)の得点で1アシストを記録。そして同13分にはFW下村司(4年=市立船橋高)のゴールをアシストし、“ノルマの2ゴール”をしっかりと積み上げた。

 今年4月に川崎フロンターレへの入団内定を発表。自覚が芽生えたのか、リーグ戦では圧倒的なパフォーマンスを見せるようになった。結果としても得点は2桁の10ゴール。アシストは9とチームの躍進に貢献したことは言うまでもない。

「アシスト王は最初から目標にしていました。でも川崎に内定したことで就職を目指したプレーじゃなくて、チームの結果に専念できるようになった。ここで数字のことは意識していましたし、ゴールもアシストも取ってチームを上位に上げたいという意識は川崎に決まってから高まったと思います」

 表彰式では来年チームメイトになる順大FW旗手怜央、筑波大MF三笘薫と大学最後となる3ショットを披露した。ただリーグの戦いは終えたが、プロ入りを前に大学で最後の大仕事、初のインカレ出場が待っている。「日本一を本気で目指しています」。まずは初戦と冷静さも忘れていないイサカ擁する桐蔭横浜大が、今年の冬に舞台を熱くする。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

[関東]“最強”明治大主将FW佐藤亮が「感謝」のMVP受賞!/受賞者一覧

MVPを受賞した佐藤亮
 JR東日本カップ第93回関東大学サッカーリーグが24日に最終日を迎え、表彰式が行われた。

 MVPには明治大の主将FW佐藤亮(4年=FC東京U-18)が輝いた。得点王こそ1点差で逃したが、リーグ最多勝ち点記録を更新した明大の主将としてチームをけん引したことが評価された。

 キャリア初だというMVP獲得について、「役職を貰って、真摯に向き合い続けた結果でもらえた賞だと思います。集大成でこうしてMVPが取れたことは今後の自信に繋がる。でも自分のだけの力で取ったMVPじゃないので、チームメイトとここまで起用してくれた監督に感謝したいです」と喜びを語った。

▽MVP
佐藤亮(明治大4年)

▽最多出場
村松航太(順天堂大4年/北九州内定)
眞鍋旭輝(桐蔭横浜大4年/山口内定)
色摩雄貴(東京学芸大4年)

▽特別賞
三笘薫(筑波大4年/川崎F内定)
岩本翔(筑波大1年)
旗手怜央(順天堂大4年/川崎F内定)
大森真吾(順天堂大1年)
山崎大地(順天堂大1年)
オビ・パウエル・オビンナ(流通経済大4年/横浜FM内定)

▽東京中日スポーツ賞
橘田健人(桐蔭横浜大3年)

▽ベストヒーロー賞
佐藤亮(明治大4年)

■1部リーグ
▽得点王
16得点
人見拓哉(立正大4年)

▽アシスト王
9アシスト
イサカ・ゼイン(桐蔭横浜大4年/川崎F内定)

▽新人賞
森海渡(筑波大1年)
大森真吾(順天堂大1年)

▽ベストイレブン
GK早川友基(明治大3年)
DF常本佳吾(明治大3年)
DF中村帆高(明治大4年/FC東京内定)
DF眞鍋旭輝(桐蔭横浜大4年/山口内定)
MF森下龍矢(明治大4年/鳥栖内定)
MF安部柊斗(明治大4年/FC東京内定)
MF瀬古樹(明治大4年/横浜FC内定)
MFイサカ・ゼイン(桐蔭横浜大4年/川崎F内定)
MF三笘薫(筑波大4年/川崎F内定)
FW佐藤亮(明治大4年)
FW旗手怜央(順天堂大4年/川崎F内定)

▽フェアプレー賞
立正大

■2部リーグ
▽得点王
16得点
大竹将吾(青山学院大2年)

▽アシスト王
13アシスト
橋本健人(慶應義塾大2年)

▽新人賞
綱島悠斗(国士舘大1年)
木下海斗(関東学院大1年)

▽ベストイレブン
GK田原智司(慶應義塾大3年)
DF沼崎和弥(慶應義塾大4年)
DF野村京平(慶應義塾大4年)
DF住吉ジェラニレショーン(国士舘大4年/水戸内定)
MF橋本健人(慶應義塾大2年)
MF八田和己(慶應義塾大4年)
MF明本考浩(国士舘大4年/栃木内定)
MF金子拓郎(日本大4年/札幌内定)
FW高橋利樹(国士舘大4年/熊本内定)
FW山下諒也(日本体育大4年)
FW見木友哉(関東学院大4年/千葉内定)

▽フェアプレー賞
慶應義塾大

●第93回関東大学L特集

[関東]直接対決でインカレ出場権獲得の筑波大MF三笘「怜央のためにも…」

筑波大がインカレ出場圏内を確保した
[11.23 関東大学L1部第22節 順天堂大0-0筑波大 柏の葉]

 筑波大が第6代表で大学選手権(インカレ)出場枠に滑り込んだ。5位で最終節を迎えた筑波大は、勝ち点で並ぶ6位の順天堂大と直接対決。得失点差で大きく上回ることで、引き分け以上で自力での出場圏内確保を決めることになっていた。

 結果はスコアレスドロー。後半19分のFW和田育(1年=阪南大学高)の強烈シュートがクロスバーを叩く場面はあったが、最後までゴールネットを揺らすことは出来なかった。

 ただ最低限のノルマ達成に小井土正亮監督は「本当はもっと自信を持ってリスクを負ってでもというサッカーをしたいが、僕はどちらかと言うとリアリスト」とまずはインカレ出場権獲得に安堵。ただ第6代表となったことで、関東第1代表の明治大と同じブロックを戦うことになり、勝ち上がれば準々決勝で対戦することになった。

 それでも「今年はもうやれないと思っていた西が丘で試合が出来る」と前向きに話した指揮官は、「しっかりと勝ちたい」と意識を十分にする。さらに和田やMF岩本翔(1年=G大阪ユース)といった1年生の台頭に目を細めると、「選手層を厚くしないと勝ち上がれないと思うので、総合力で勝ち切りたい」と意欲的に話した。

 MF三笘薫(4年=川崎F U-18/川崎F内定)は未来の僚友からのバトンをしっかりと受け取っていた。この日の順大には来季から川崎フロンターレで同僚となるFW旗手怜央が在籍。旗手がボランチで出場したこともあり、何度もマッチアップする場面があった。

 筑波大がインカレ出場権を確保した一方で、順大は出場圏外。旗手の大学サッカーはこの日で終戦した。試合後は川崎Fの向島建スカウトらを交えて、旗手と三笘が話し込む場面もみられた。「今日の試合でも怜央は違いを生み出していた」と改めて“ライバル”への尊敬の語った三笘は、「怜央のためにも自分たちは結果を出さないといけない」と力に変えていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

[関東]順天堂大が堀池監督就任後初めてインカレ出場権逃す…「自分の力のなさ痛感」旗手怜央は大学サッカー終戦に涙

旗手はうつむきながら控室に引き上げる
[11.23 関東大学L1部第22節 順天堂大0-0筑波大 柏の葉]

 順天堂大が元日本代表の堀池巧監督が就任した2015年以降では初となる大学選手権(インカレ)出場権を逃した。順大は最終節を前にインカレ出場圏内ギリギリの6位。しかし勝ち点で並ぶ5位の筑波大とスコアレスドローに終わったことで、筑波大を逆転できず。勝ち点1差だった中央大にかわされて、7位に後退した。

 試合前から降り続く冷たい雨。その雨でも紛らわすことが出来ないほど、ピッチに立った4年生は試合後、嗚咽を漏らしながら涙を流した。主将FW浮田健誠(4年=柏U-18/山口内定)は「今日の結果がすべてではなく、リーグ戦22試合の積み重ねの結果。この状況に追い込んでしまった4年生たちの力のなさを感じます」と言葉を絞り出した。

 前期を3位で折り返した今季。しかし後期初戦の桐蔭横浜大との上位対決を落とすと、初勝利まで7戦を要した。「まだ周りがインカレに出るチャンスをあげると言ってくれているようなもんじゃないか」。後期はわずか2勝も最終戦までインカレ出場権を争える位置にいるということをプラスに捉えるように、試合前に堀池監督はそう声をかけてイレブンの奮起を促していたという。

 それでも結果はスコアレスドロー。今季の課題に挙げる「得点力不足」を象徴する試合になってしまった。順大は後期に3年生が教育実習で抜けることが多く苦しい台所事情となるが、それも毎年ということを考えれば言い訳にはできないと皆が強調する。それだけに指揮官も「エース旗手がいるのに点が取れない。彼個人の問題ではないが、チーム全体で取れていないということに繋がっている。結果的に得失点差でインカレを逃しているのでね」と今季の敗因を分析し、唇を噛んだ。

 エース旗手。FW旗手怜央(4年=静岡学園高/川崎F内定)は今夏にはユニバーシアード代表の主将として金メダル獲得に貢献。東京オリンピック日本代表候補に挙げられる旗手だが、順大では4年間でタイトルを手にすることは出来なかった。今季はチーム事情からボランチでの出場が増えたことはあったが、得点数はわずかに5。1年生で9得点、2年生で14得点、3年生で12得点を決めていた大エースの得点数半減がチーム成績に大きく影響してしまった。

 大学サッカーはこの日で区切り。これからはプロサッカー選手旗手怜央としての生活が始まる。「堀池さんの指導で成長できた部分はある。それ以上に名古(新太郎/鹿島)さんだったり先輩の存在、同期の存在は大きかった」と4年間を振り返った旗手。「自分の力のなさを痛感した」と涙を流した試合直後とは打って変わり、すっきりとした表情で取材エリアに現れた旗手は「チームを勝たせられるような選手になりたい。強い、大きな選手になりたい」と更なる成長を誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

[関東]順天堂大がインカレ出場権逃す…東洋大“奇跡の残留”はならず:第22節

[関東]順天堂大がインカレ出場権逃す…東洋大“奇跡の残留”はならず:第22節
 JR東日本カップ第93回関東大学サッカーリーグ1部の第22節が23日に行われた。

 前節で流通経済大の2部降格が決定したことで、残り1つの残留枠は勝ち点21の早稲田大と同18の東洋大の争いに。得失点差では東洋大が上回っているため、最終節で東洋大が勝利し、早稲田大が敗れれば順位が入れ替わることになっていた。

 同時キックオフとなった最終節だが、東洋大は中央大と対戦。勝つしかない東洋大は前半20分にMF松崎快が混戦を追い込んで先制。しかし同40分に同点弾を浴びると、後半43分に逆転弾を献上。崖っぷちからの3連勝と驚異的な粘りをみせていた東洋大だが、最後に力尽きた。

 引き分け以上で残留を決めることが出来た早大は、専修大に3-0で快勝。優勝後年に降格するという負のジンクスと戦ったシーズンでもあったが、最終的には連勝で締め、8位で戦いを終えた。

 6位までに与えられる大学選手権(インカレ)への出場権争いは、4位から7位までの4チームが勝ち点2差で最終節を迎えていた。

 4位の法政大は大量失点して負ける以外はインカレ圏内を確保することになっていたが、立正大に1-0で勝利。勝ち点を35に伸ばして、4位をキープした。

 残り3チームは勝ち点1差で迎えていたが、同勝ち点の5位筑波大と6位順天堂大が直接対決。両チームとも、勝ち点1差で追っている中大の結果を気にしながらの試合となったが、得失点差で上回る筑波大は引き分け以上でもインカレ出場圏内にとどまるため、比較的優位な立場で試合に臨んでいた。

 結果は互いに譲らずスコアレスドロー。中大が後半43分の劇的弾によって逆転勝ちを飾ったために、勝ち点は33。勝ち点1ずつを積み上げて同32ずつの両チームを上回り、5位でインカレ出場権を獲得した。そして6位の筑波大。順大が7位でインカレ出場権を逃すことになった。

 なお2部リーグでは慶應義塾大が11年ぶり7回目となるリーグ優勝を達成。国士舘大とともに来季は1部に昇格する。一方で都県リーグへの降格は神奈川大東京学芸大に決まっている。

 24日には今季リーグ最終戦の明治大桐蔭横浜大の試合が味の素フィールド西が丘で行われる。試合は12時キックオフ。得点ランキングトップの立正大FW人見拓哉に得点がなかったことで、1差で追う明大FW佐藤亮に得点が生まれるかに注目が集まる。同試合のあと、表彰式が実施される。

【第22節】
(11月23日)
[中央大多摩キャンパスサッカー場]
中央大 2-1 東洋大
[中]高窪健人(40分)、大久保智明(88分)
[東]松崎快(20分)

[味の素フィールド西が丘]
立正大 0-1 法政大
[法]大西遼太郎(73分)

[早稲田大東伏見サッカー場]
専修大 0-3 早稲田大
[早]加藤拓己(36分)、栗島健太(79分)、金田拓海(84分)

[柏の葉公園総合競技場]
順天堂大 0-0 筑波大

[龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド]
駒澤大 0-3 流通経済大
[流]厳晃誓(51分)、村越健太2(62分、86分)

(11月24日)
[味の素フィールド西が丘]
明治大 12:00 桐蔭横浜大


1 明治大 (55)+34
2 桐蔭横浜大 (41)+14
3 立正大 (36)+16
4 法政大 (35)+8
5 中央大 (33)-1
6 筑波大 (32)+6
7 順天堂大 (32)-3
8 早稲田大 (24)-10
9 駒澤大 (24)-21
10 専修大 (23)-18
▼11 流通経済大 (20)-12
▼12 東洋大 (18)-13
※明治大と桐蔭横浜大は1試合未消化

インカレ出場
関東第1代表 明治大(11年連続19回目)
関東第2代表 桐蔭横浜大(初出場)
関東第3代表 立正大(初出場)
関東第4代表 法政大(4年連続31回目)
関東第5代表 中央大(7年ぶり35回目)
関東第6代表 筑波大(4年連続38回目)

●第93回関東大学L特集

[関東]順天堂大がインカレ出場権逃す…早大が1部残留、東洋大“奇跡の残留”はならず:第22節

インカレ出場権を逃して泣き崩れる順天堂大イレブン
 JR東日本カップ第93回関東大学サッカーリーグ1部の第22節が23日に行われた。

 前節で流通経済大の2部降格が決定したことで、残り1つの残留枠は勝ち点21の早稲田大と同18の東洋大の争いに。得失点差では東洋大が上回っているため、最終節で東洋大が勝利し、早稲田大が敗れれば順位が入れ替わることになっていた。

 同時キックオフとなった最終節だが、東洋大は中央大と対戦。勝つしかない東洋大は前半20分にMF松崎快が混戦を追い込んで先制。しかし同40分に同点弾を浴びると、後半43分に逆転弾を献上。崖っぷちからの3連勝と驚異的な粘りをみせていた東洋大だが、最後に力尽きた。

 引き分け以上で残留を決めることが出来た早大は、専修大に3-0で快勝。優勝後年に降格するという負のジンクスと戦ったシーズンでもあったが、最終的には連勝で締め、8位で戦いを終えた。

 6位までに与えられる大学選手権(インカレ)への出場権争いは、4位から7位までの4チームが勝ち点2差で最終節を迎えていた。

 4位の法政大は大量失点して負ける以外はインカレ圏内を確保することになっていたが、立正大に1-0で勝利。勝ち点を35に伸ばして、4位をキープした。

 残り3チームは勝ち点1差で迎えていたが、同勝ち点の5位筑波大と6位順天堂大が直接対決。両チームとも、勝ち点1差で追っている中大の結果を気にしながらの試合となったが、得失点差で上回る筑波大は引き分け以上でもインカレ出場圏内にとどまるため、比較的優位な立場で試合に臨んでいた。

 結果は互いに譲らずスコアレスドロー。中大が後半43分の劇的弾によって逆転勝ちを飾ったために、勝ち点は33。勝ち点1ずつを積み上げて同32ずつの両チームを上回り、5位でインカレ出場権を獲得した。そして6位の筑波大。順大が7位でインカレ出場権を逃すことになった。

 なお2部リーグでは慶應義塾大が11年ぶり7回目となるリーグ優勝を達成。国士舘大とともに来季は1部に昇格する。一方で都県リーグへの降格は東海大東京学芸大に決まっている。

 24日には今季リーグ最終戦の明治大桐蔭横浜大の試合が味の素フィールド西が丘で行われる。試合は12時キックオフ。得点ランキングトップの立正大FW人見拓哉に得点がなかったことで、1差で追う明大FW佐藤亮に得点が生まれるかに注目が集まる。同試合のあと、表彰式が実施される。

【第22節】
(11月23日)
[中央大多摩キャンパスサッカー場]
中央大 2-1 東洋大
[中]高窪健人(40分)、大久保智明(88分)
[東]松崎快(20分)

[味の素フィールド西が丘]
立正大 0-1 法政大
[法]大西遼太郎(73分)

[早稲田大東伏見サッカー場]
専修大 0-3 早稲田大
[早]加藤拓己(36分)、栗島健太(79分)、金田拓海(84分)

[柏の葉公園総合競技場]
順天堂大 0-0 筑波大

[龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド]
駒澤大 0-3 流通経済大
[流]巖晃誓(51分)、村越健太2(62分、86分)

(11月24日)
[味の素フィールド西が丘]
明治大 12:00 桐蔭横浜大


1 明治大 (55)+34
2 桐蔭横浜大 (41)+14
3 立正大 (36)+16
4 法政大 (35)+8
5 中央大 (33)-1
6 筑波大 (32)+6
7 順天堂大 (32)-3
8 早稲田大 (24)-10
9 駒澤大 (24)-21
10 専修大 (23)-18
▼11 流通経済大 (20)-12
▼12 東洋大 (18)-13
※明治大と桐蔭横浜大は1試合未消化

インカレ出場
関東第1代表 明治大(11年連続19回目)
関東第2代表 桐蔭横浜大(初出場)
関東第3代表 立正大(初出場)
関東第4代表 法政大(4年連続31回目)
関東第5代表 中央大(7年ぶり35回目)
関東第6代表 筑波大(4年連続38回目)

●第93回関東大学L特集

[MOM653]立正大DF半田尚之(3年)_全国出場への完封勝利は“あのとき”のフクアリで

立正大MF半田尚之(3年)
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.17 関東大学サッカー1部第21節 立正大1-0中央大 フクアリ]

 1部初挑戦にして全日本大学選手権(インカレ)の初出場も掴んでみせた立正大。勢いに乗った攻撃力もさることながら、堅守が奏功して3試合連続の完封を達成した。MF半田尚之(3年=市立船橋高)は本職のボランチではなく、3バックのセンターとして躍動を見せている。

 立正大は前半10分、FW人見拓哉(4年=矢板中央高)の得点ランク単独トップとなる今季16点目で先制に成功。その後は反撃を狙いながら、中央大の攻撃に耐える時間が続いていく。細かいパスは通されるものの、半田を中心とした守備はほとんど崩されず。両サイドハーフも下がり、5バックとなった守備陣から中大も決定機をつくれないまま試合は終了。立正大が完封勝利を達成した。

 立正大はすでに前日の他会場の結果でインカレ出場圏内が確定しており、「モチベーション的には難しかった」(半田)。しかしインカレ出場を気持ちよく祝うため、そして全国でさらなる高みを目指すために「しっかり気持ちをつくって臨めたのでいつも通り立正大のサッカーができた」と1年で培った実力と自信を発揮した。

 10月の4試合は泥沼の4連敗。守備の要である主将・DF中塩大貴(4年=浦和ユース/甲府内定)が調子を落として出場機会を減らす中、半田がその位置に入ることになる。「いつチャンスが来てもいいように日々の練習はやっていた」(半田)と第19節・駒澤大戦(○5-0)で5試合ぶりの完封を達成。さらに第20節・流通経済大戦(○1-0)、そして今節も1-0と3試合連続で無失点を継続させた。

 杉田守監督も「日頃の練習からとにかくしっかり準備をしていて、スタメンで出ても途中から出ても安定したプレーをやってくれていた」と半田の努力を認識。「そういう意味ではキャプテンの代わりに(3バックの)真ん中をやれたのも、本人としてはしっかり準備ができていたのではないかな」と評価していた。

 出身高校は名門・市立船橋高。同期には杉岡大暉(湘南)、原輝綺(鳥栖)、高宇洋(山口)、金子大毅(湘南)と東京五輪世代としてJリーグで活躍する面々が揃う。「構想外も構想外でしたよ」と振り返るように、本職であるボランチのポジションは奪うことができなかった。

 半田の最終学年である2016年度の高校選手権で、市船は1回戦・京都橘戦(○1-0)、2回戦・前橋育英戦(●0-0/PK3-5)と名勝負を繰り広げた。2試合の会場は奇しくもこの日行われたフクダ電子アリーナ。当時は応援する立場だった半田は「感慨深いですよね」としみじみとスタンドを見返した。

 1部リーグに所属する大学に進学できなかった半田は、2部昇格を果たした立正大に進学する。チームの勢いは留まらずに半田の2年時に1部初昇格を達成。1部初挑戦の3年時では、アミノバイタル杯準優勝を果たし、総理大臣杯でも準々決勝まで進んだ。そして年間を通した戦いであるリーグ戦で3位まで到達し、シーズン最後の大舞台であるインカレへの挑戦権も掴んでみせた。

 大舞台への挑戦について「嬉しいですね。特別感があるし、楽しみです」とまだ実感なさげに語る。「チームとしては優勝を目指したい。でも個人としては今季明治大と3回やって全部負けているので、明治とやって勝つというのはひとつ目標ですね」。今度は主力として登り詰めた冬の全国大会で、着実に成長してきた証を見せていく。

(取材・文 石川祐介)
●第93回関東大学L特集

1部初昇格の立正大、インカレ初出場が決定! 3戦連続弾のFW人見は得点ランク単独首位に

FW人見拓哉(4年=矢板中央高)が3試合連続得点
[11.17 関東大学サッカー1部第21節 立正大1-0中央大 フクアリ]

 今季1部初挑戦となった立正大中央大に1-0で勝利。12月に行われる全日本大学選手権(インカレ)への挑戦権を初めて獲得した。

 前日にインカレ出場権争いをしていた筑波大がドローに終わり、法政大も敗戦。ほぼ全国行きが決定していたものの、自らの勝利で決定させるべく、昨季ともに1部に昇格した中大との一戦に臨んだ。

 立正大は3-4-2-1の布陣で、最前線に得点ランクトップタイのFW人見拓哉(4年=矢板中央高)を配置。2シャドーにMF平松昇(3年=清水ユース)とMF藤森亮志(4年=上田西高)を置き、3枚で攻撃を牽引していく。右サイドにMF鈴木康孝(3年=矢板中央高)、左サイドにアシストランク首位のMF武田夏輝(4年=清水ユース)を起用。ボランチはMF梅村豪(3年=清水ユース)、MF秦野寛悟(4年=市立船橋高)、3バックは右からDF丸修平(2年=浜名高)、DF半田尚之(3年=市立船橋高)、DF今村晃(4年=市立船橋高)。ゴールをGK渡辺聖也(4年=帝京高)が守る。

 中大は4-1-2-3の布陣。GK飯吉将通(3年=新潟西高)、右SB荒木遼太(1年=興國高)、CB松本大輔(3年=帝京三高)、CB深澤大輝(3年=東京Vユース/東京V内定)、左SB今掛航貴(3年=興國高)が守備に並ぶ。MF中村亮太朗(4年=新潟明訓高/甲府内定)がアンカーで配置され、インサイドハーフにはMF高岸憲伸(2年=星稜高)、MF曾根大和(2年=藤枝東高)。右FWに本間椋(3年=昌平高)、左FWに鈴木翔太(1年=静岡学園高)、そして中央にFW高窪健人(3年=浦和南高)を起用した。

 序盤から試合は動く。前半10分、立正大は人見がバイタルエリアまでボールを運ぶと、平松とのワンツーで相手守備陣の裏に潜り込み、そのまま相手GKとの1対1へ。完璧な崩しから冷静にゴール右隅に流し込んだ。

 立正大は得点後から試合を巧みにコントロール。前半24分、秦野が相手の縦パスをカットしてそのまま起点となりカウンターへ。人見からのパスを鈴木康が右サイドで受け、そのままクロスを上げるが、惜しくも相手GKにキャッチされた。一方、中大は35分、FKを高岸が蹴り上げ、松本が頭で合わせるが、相手GKにキャッチされる。3分後には中村が中盤からPA内への縦パスを狙うが、惜しくもカットされた。

 後半に入ると中大が少しずつペースを握る。前半16分には曾根に代えてFW加藤陸次樹(4年=広島ユース/金沢内定)を投入。22分には高岸がミドルを放つが、わずかにゴール左外に逸れていく。直後には本間が足を攣ってしまい、代わってFW竹村史明(2年=神戸弘陵高)が入った。

 立正大も後半28分に丸が足を攣ってDF吉野巧人(4年=帝京三高)を投入。さらに藤森に代えてFW見原慧(4年=新潟西高)も出場する。守備時には両サイドのMFが下がり、最終ラインを5枚にして守備を固めていった。

 終盤には中大がチャンスを量産。後半40分、加藤が中盤から右足ミドルを狙うが、ゴールの枠の外へ。高岸から竹村へのパスはオフサイドに。43分には荒木の右サイドからのクロスに、加藤がPA中央でボレーを放つもミートせず。猛攻撃も結実しないまま、試合はそのまま終了した。

 勝利でインカレ出場を決定づけた立正大。16年に都1部リーグ2位となり2部リーグ昇格を果たすと、17年には2部8位、そして18年に2部2位で昇格を果たした。初挑戦の1部でも勢いは留まらず、一時2位まで順位を伸ばすと、総理大臣杯予選も兼ねるアミノバイタルカップでは準優勝。初出場の総理大臣杯では準々決勝敗退となるも、着実に実力を伸ばしてきた。

 そして掴んだインカレ出場権。杉田守監督は「自分たちで勝って決められたっていうのは大きい」と自力出場に胸を張る。中大とは昨季までの2部リーグでも戦ってきたが、この3年間では一度も勝利なし。「相手にボールを握られる時間も多くなるかなというのはあったので、それを耐えてカウンター。我々の良いところが出たかなという部分はありますね。しっかり守備をする。奪った後は早く攻めるという部分ができたかな」と試合を振り返った。

 得点源となった人見について「彼が良い形で起点になれていたので、そこがキーだった」と称賛しつつも、「あれだけボールを動かされて足を攣る選手が出た中で、0に抑えられた。守備をしっかりやれていたから勝てた」と3試合連続で完封を達成した守備面の成長にも目を細めた。

 人見は今季16点目で得点ランク単独トップに。「集中して試合に入れていないと思っていたので、常に相手の隙をうかがっていた」とチャンスを狙い、早々の先制点につながった。今季3度目のハットトリックから続く3試合連続得点。しかしチームの点取り屋は「チームのみんなが自分を信じて最後にパスを出してくれる。個人としての点というよりは、チーム全員で取った点」と一人の得点ではないことを強調する。

「チームとして掲げた目標がインカレ出場だった」とインカレ出場には喜びを示し、「去年は外から見ているだけだったので、この舞台に立ちたいという思いもあった」とその強い思いを語る。初の全国となった夏の総理大臣杯は8強で敗退。「大臣杯でも悔しい思いをしていて、インカレ出場でたぶんみんな満足はしていない。チームで出ていない選手も含めて、応援している選手のためにも、出ている選手は責任を持ってプレーしなきゃいけないかなと思います」と意気込んだ。

(取材・文 石川祐介)
●第93回関東大学L特集

[東海]2位中京大が王者東園大を撃破! 常葉大と静産大はドロー…延期分5試合は来週実施:第22節

中京大が東海学園大を撃破
第58回東海学生サッカーリーグ1部


 第58回東海学生サッカーリーグ1部は16日に最終節となる第22節を行った。なお、第12節の5試合が延期となっており、23日に開催される。

 優勝を決めている東海学園大と2位の中京大の上位対決は中京大が勝利。前半を0-0で折り返すと、中京大が後半から攻撃を仕掛ける。後半12分にFW東家聡樹(4年=福岡U-18)が、同31分にはMF加田淳哉(3年=興國高)が得点を挙げ、2-0で快勝した。

 3位の常葉大と6位の静岡産業大の対戦は点の取り合いに。静産大は前半3分にDF境亘平(4年=東京実高)が先制点を奪うと、さらに2分後にはFW栗田マーク(4年=東京実高)が追加点。すると、常葉大も28分にDF速水修平(1年=磐田U-18)が1点を返す。

 静産大は2-1で前半を折り返すと、後半17分に栗田がこの試合2点目で3-1とリードを広げていく。しかし常葉大も同20分にMF加藤隼登(1年=磐田U-18)がゴールを決め、点差を縮める。常葉大はさらに26分にFW新里勇人(2年=磐田U-18)が得点を挙げ、3-3と試合を振り出しに戻した。激戦はそのまま終了し、両者痛み分けに終わっている。

 東海学生リーグは第12節の延期分5試合が残っているものの、優勝は東園大で決定済み。また全日本大学選手権(インカレ)出場も東園大、中京大、常葉大で決まっている。また、来季から2部に降格する2チームは名古屋商科大愛知学泉大となっている。

 なお、東海学生サッカー連盟は東海学生リーグのYouTubeアカウントを開設。ライブ配信やダイジェスト映像の公開、選手インタビューなどを今後配信していくという。

https://www.youtube.com/channel/UCWmjTQfgZUqa8vSrYoRAeAA?view_as=subscriber

結果は以下のとおり

【第22節】
(11月16日)
[岐阜県フットボールセンター]
岐阜協立大 2-0 四日市大
[岐]和田直樹(51分)、重松寛太(72分)

名古屋商科大 1-1 名古屋経済大
[商]久保健人(10分)
[経]船山陽平(17分)

[愛知学院大日進キャンパスサッカー場]
中部大 1-1 名古屋学院大
[中]中西智哉(14分)
[名]鈴木晴登(13分)

愛知学泉大 1-4 愛知学院大
[泉]本木利貢(69分)
[院]濱田竜輝2(15分、41分)、時久葵(77分)、安藤智哉(81分)

[竜洋スポーツ公園サッカー場]
常葉大 3-3 静岡産業大
[常]速水修平(28分)、加藤隼人(65分)、新里勇人(71分)
[静]境亘平(3分)、栗田マーク2(5分、62分)

東海学園大 0-2 中京大
[中]東家聡樹(57分)、加田淳哉(76分)

●第58回東海学生1部L特集

[関西]桃山大が4発快勝で4位浮上! インカレラスト1枠は4チームに可能性残る:後期第10節

桃山学院大がインカレ出場圏内の4位に浮上
第97回関西学生サッカーリーグ1部


 第97回関西学生サッカーリーグ1部の後期第10節が16日と17日に行われた。桃山学院大京都産業大と対戦し、4-0で勝利。順位を6位から4位に浮上させた。

 桃山大は開始5分、FW山口海都(2年=立正大淞南高)のFKをMF佐藤碧(4年=大分高)が頭で合わせ、先制点を得る。さらに同14分にはパスをつないでMF印藤虎太郎(3年=C大阪U-18)がフィニッシュ。前半終了間際にはFW毎熊晟矢(4年=東福岡高/長崎内定)が3点目を挙げ、前半を3-0で折り返す。

 桃山大は後半9分にも毎熊がダメ押しの4点目を決めて試合終了。4-0で勝ち点3を奪った。

 一方、全日本大学選手権(インカレ)の出場権ラスト1枠を狙う4位・立命館大と5位・阪南大はそれぞれ敗戦。立命大は3位のびわこ成蹊スポーツ大に0-2で、阪南大は7位の関西大に0-4で完敗を喫した。

 これにより順位は変動し、桃山大(勝ち点31/得失点差+3)が4位に浮上。5位には立命大(30/-5)、6位には関大(29/+3)、7位は阪南大(29/-5)となり、この4チームにインカレ出場権ラスト1枠の可能性が残されている。

 すでに優勝を決めている大阪体育大と2位の関西学院大の上位対決は、関学大に軍配が上がった。関学大は開始4分にオウンゴールで先制するも、大体大も同7分にMF西田恵(4年=関大北陽高/金沢内定)が同点ゴールを決める。しかし関学大は39分、FW中村匡克(3年=洛北高)のパスからMF山本悠樹(4年=草津東高/G大阪内定)が勝ち越し弾。関学大が2-1で勝利し、王者に今季2回目の黒星をつけた。

 9位の近畿大が10位の大阪産業大に2-1で勝利し、入れ替え戦圏内から脱出。11位の大阪経済大は最下位の関西福祉大に1-0で勝利した。

 9位10位は入れ替え戦に、11位最下位は自動降格になる残留争いも佳境に。最下位の関福大はすでに自動降格が決定。しかし11位の大経大(勝ち点19/得失点差-21)は最終節・桃山大戦で勝利し、大産大(21/-16)が関大に引き分け以下で終われば、まだ入れ替え戦圏内に上がる可能性が残されている。

 8位の近大(勝ち点26/得失点差-5)は最終節・関福大戦で勝利すれば自力での残留が決定。引き分け以下だと、9位・京産大(25/-6)の勝敗次第で順位が逆転する可能性が残されている。

 最終節は23日と24日に行われる。

結果は以下のとおり

【後期第10節】
(11月16日)
[ヤンマーフィールド長居]
びわこ成蹊スポーツ大 2-0 立命館大
[び]井上直輝(55分)、青山景昌(76分)

大阪体育大 1-2 関西学院大
[大]西田恵(7分)
[関]オウンゴール(4分)、山本悠樹(39分)

[金岡公園陸上競技場]
大阪経済大 1-0 関西福祉大
[大]西脇惇平(22分)

大阪産業大 1-2 近畿大
[大]杉田達哉(90分+3)
[近]川辺雄貴(59分)、田村和玖人(81分)

(11月17日)
[アクアパルコ洛西]
京都産業大 0-4 桃山学院大
[桃]佐藤碧(5分)、印藤虎太郎(14分)、毎熊晟矢2(45分、54分)

阪南大 0-4 関西大
[関]高橋晃平(70分)、大久保優2(88分、90分+4)、牧野寛太(89分)

●第97回関西学生リーグ特集

[九州]福岡大が鹿屋体育大との“優勝決定戦”制してリーグ3連覇!ラグビー日本代表の「Connect」を参考に

福岡大が鹿屋体育大との直接対決を制して3連覇を決めた
 九州大学サッカー1部は16日と17日に第21節を行い、福岡大の3年連続18回目となる優勝が決まった。

 前節で首位を逆転。九州大学サッカー界の雄が、今節の鹿屋体育大との直接対決で優勝を決めるという最高のシナリオを完結させた。

 前半をスコアレスで折り返した試合だったが、後半23分より途中投入されたスーパーサブのDF今田源紀(3年=九州国際大付高)が2ゴールの大活躍。守っても無失点で耐え抜き、“優勝決定戦”をしっかりと勝ち切った。

 福岡大の公式サイトによると、乾真寛監督は試合当日のミーティングでラグビー日本代表のスタンドオフ・田村優のドキュメンタリー映像を見せて、「Connect」、チームのつながりの重要性をイレブンに説いたという。

 試合でも選手たちの連動によって奪ったボールからゴールに繋がったとあって、「まるで欧州CLのリバプールの伝家の宝刀、『ゲーゲンプレスからの高速カウンター』を観ているような素晴らしいゴールだった」と満足げに振り返っている。

 なお、福岡大は九州第1代表としてインカレに出場する。インカレでは1回戦で北海道代表の北海道教育大岩見沢校と対戦。九州第2代表となった鹿屋体大は北信越第1代表の新潟医療福祉大と1回戦で対戦する。

 インカレ九州3枠目を争う戦いも直接対決となり、4位の日本文理大が3位の宮崎産業経営大に2-1で勝利。最終節を前に勝ち点45で両チームが並ぶことになった。

 同勝ち点の場合、九州大学リーグは当事者間の成績が優先されるため、今季2勝の日本文理大が上回る。最終節、日本文理大は宮崎産業経営大と同成績以上の成績を残せば、インカレ出場が決まる。ただし最終節は日本文理大は福岡大、宮崎産業経営大は鹿屋体育大との対戦になる。

プレミアEAST得点ランク2位FW奥田陽琉ら早稲田大合格

FW奥田陽琉は早稲田大に進学する
 早稲田大はこのほど、アスリート選抜入試の合格者を発表した。サッカー男子では高校年代最高峰のプレミアリーグEASTで現在得点ランキング2位の10得点を決めている柏レイソルU-18のFW奥田陽琉横浜FCユースのU-18日本代表MF小倉陽太日大藤沢高のMF植村洋斗の3選手が合格している。

 早大は昨年、3年ぶり27回目となる関東リーグ1部を優勝。今季は残留争いに巻き込まれているが、16日に明治大に1-0で勝利したことで降格圏との勝ち点差は3。23日の最終節(専修大戦)は引き分け以上で自力での残留を決めることになる。

 なお、サッカー女子では日テレ・メニーナに所属するDF後藤若菜が合格している。

●第93回関東大学L特集

[MOM652]順天堂大MF旗手怜央(4年)_圧巻決勝弾、そしてボランチ起用で見せた新たな可能性

順天堂大MF旗手怜央(4年)
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.17 関東大学サッカー1部第21節 順天堂大1-0流通経済大 フクアリ]

 東京五輪代表候補の順天堂大MF旗手怜央(4年=静岡学園高/川崎F内定)はこの日ボランチ起用で躍動。そして0-0で迎えた後半13分、自らの右足ミドルで勝利を手繰り寄せた。

 今節は対戦相手の流通経済大にとって敗れれば降格が決まってしまう大一番に。しかし旗手は「自分たちもインカレ(全日本大学選手権)が懸かっているし、そういった点でも自分たちのプレーをするっていうのが大事だったので。そこまで相手のプレッシャーがかかっている感じでもなかった」と平常心で試合に臨んだ。

 順位は低迷する流経大だが攻撃力は十分。順大は「失点しないことを大事に」したプレーを心掛け、試合に臨んでいく。旗手もボランチの位置でバランスを取りながら、攻守に動いていった。両者決定機を迎えることはなく、前半は0-0で折り返していく。

 すると後半13分、旗手が均衡を破る。DF栗田詩音(1年=清水ユース)のパスを受けた旗手は圧巻の冷静さ。PA手前で右足を一閃し、ゴールに突き刺した。この得点がそのまま決勝点となり、順大は連敗ストップとなる3試合ぶりの白星に。熾烈極まるインカレ出場権争いで、価値ある勝ち点3を積み上げた。

 旗手は得点シーンについて「選択肢がたくさんある中でミドルは自分が持っているもの。思い切って狙えたのが良かった」と振り返る。瞬時に自信のある右足シュートを選択し、それが今季5点目となるゴールとなった。

 ゴールで勝利に貢献した旗手だが、大学入学から得点ランク上位に名を連ねたストライカーとしての姿は今日はなく、中盤で躍動。攻守において常に首を振り続け、ピンチとチャンスを察知していく。味方がボールを奪われそうになるとリカバーの位置に素早く動き、逆に味方がボールを奪う瞬間にはパスを受けられる位置へと動いていた。

 その位置は中盤だけではなく、味方の配置を見ながら前線から最後方へとゆっくりと細かく移動。パスを受けたら瞬時に前線を見据え、ダイレクトパスでチャンスをつくる場面も何度も見られた。

 攻守の切り替えに大きく影響する中盤は位置取りも重要。「FWでもそうですけど、特にボランチは真ん中で失えば一気にカウンターを食らう。しっかりと状況を見て、相手も見つつスペースを見るのが大事だと思うので、それが自然とできていたので良かったんじゃないかなと思います」。この試合では、前線で疾走するストライカーではなく、ゲームメークに徹するボランチとしての姿があった。

 10月のU-22日本代表ブラジル遠征ではメンバーに選出されるも、出発直前の負傷が響いて悔しい思いも。「仕方ないっていうのもあるし、怪我しているのも自分の実力の無さ」と唇を噛んだ。この日にはU-22日本代表のキリンチャレンジ杯が行われており、そのメンバーからは外れることに。しかし、旗手は力強く東京五輪への思いを語る。

「現段階でベストメンバーって監督も言っていたと思うんですけど、今の段階なので。まだ(東京五輪まで)半年あるし、来年から川崎Fに入るのが決まっている中で自分自身すごくワクワクしているし、成長できるって感じている。そこの振れ幅に関してはどれくらい行くかわからないので、川崎Fに行ったときに最初からスタメンを狙えるようにしっかりやっていきたい。プロのスタートに立つのもあと1、2か月しかないので、その1、2か月でまだまだ成長できると思うので、もっともっと頑張りたいです」

 最終節では筑波大と対戦。ともに東京五輪代表を狙い、また来季からチームメートとなるMF三笘薫(4年=川崎F U-18/川崎F内定)と相まみえる。「まあそんなに気にせず」と口にしつつも「ただ、キーマンであることには間違いない」と語る。再びボランチ起用となった場合には、三笘とマッチアップすることに。「めちゃくちゃ楽しみですね。一番楽しみな試合じゃないですかね。自分の実力を試す場でもある」と眼を光らせていた。

(取材・文 石川祐介)
●第93回関東大学L特集

Jリーガー多数輩出の名門・流経大が2部降格…序盤8連敗から波に乗れず、中野監督「負の連鎖が長すぎた」

流通経済大は2部降格に
[11.17 関東大学サッカー1部第21節 順天堂大1-0流通経済大 フクアリ]

 流通経済大は2005年から始まった現行12チーム体制で同校初となる2部降格が決定した。

 今シーズンは第2節から泥沼の8連敗。崩れたバランスは長い期間をかけて修正されていき、第16節から4連勝と勢いに乗ったものの、第20節・立正大戦(●0-1)で痛恨の敗戦。そして16日に東洋大が勝利したことで暫定最下位となった流経大は、敗れたら自動降格決定という背水の陣で、今節の順天堂大戦に挑んだ。

 前半は拮抗状態が続くも、流経大は攻撃の形をつくって順大のゴールに迫る。前半27分、左サイドのFW満田誠(2年=広島ユース)がカットインから右足シュートを放つが、ボールはわずかに流れてゴール右外へと逸れていく。同39分には右CKのチャンスからMF佐々木旭(2年=埼玉平成高)、MF安居海渡(2年=浦和学院高)が波状攻撃を仕掛けるも、相手のブロックに阻まれた。

 前半を0-0で折り返すと、順大は後半開始からFW桂陸人(1年=広島ユース)に代えてMF鈴木啓太郎(4年=帝京高)を投入。ボランチ起用のFW旗手怜央(4年=静岡学園高/川崎F内定)を中心に少しずつペースを掴んでいくと、後半13分にはその旗手が鮮やかな右足ミドルをゴールに突き刺し、均衡を破ってみせた。

 追い込まれた流経大だが、シュートは打てどもGKに収まってしまう。にじり寄る“降格”の二文字を跳ね返すことができず、そのまま0-1で試合終了。流経大の選手たちはその場に崩れることもなく、しかし呆然とショックを受けながら整列に動いた。

 1部リーグでは3度の優勝に輝き、夏の総理大臣杯でも3度の頂点に。全日本大学選手権(インカレ)も2度制覇してきた強豪・流経大。卒業したJリーガーは数知れず、日本代表MF守田英正(川崎F/2017卒)やDF山村和也(川崎F/11卒)、FW船山貴之(千葉/09卒)、GK林彰洋(FC東京/09卒)、FW武藤雄樹(浦和/10卒)というように、さまざまなポジションで一線級に活躍する選手たちを輩出してきた。

 就任から22年目。数多の教え子を育て上げ、実績を積み上げてきた中野雄二監督は「しょうがないですね。そういうシーズンだったなと思うしかない」と語る。4連勝の後に迎えた前節の立正大戦での敗戦を挙げ、「今日の試合がどうこうというよりも立正大戦がすべてだったのかなと思います」と今シーズンを振り返った。

「Jリーグもそうなんでしょうけど、ちょっとした歯車が合わないので、負けだしたときに思った以上に負けが多くなったかなと。負の連鎖が長すぎた」

 少し緊張感から解放されたかのように見せる指揮官は「皆さんが思うほど深刻ではなくて。ちょっとほっとしています」と一息。「ずっと大学サッカーの中で新しい取り組みをして突っ走ってきたから、流経は勝たなければいけないんだとか、色んなことをリードしていかないといけないんだとか、そういう責務は感じているんですけど、そういう神経状態でこの先ずっと生きていくとしたらかなり大変かなって。なんかもうさっぱりしてよかったかなという気もしなくはないです」。

 今季の途中からテクニカルエリアには出てこず、今節も終始ベンチに座り続けていた。その理由を語りながら、指揮官の話は今後の去就についても及んでいった。

「もう中野としての監督の仕事は、自分で言うのも変ですけど結果も出してきたし、僕がテクニカルエリアに一度も出なかったのは、いつか現場を若手のコーチ陣に代えていかないと、と考えれば。サイクルとしては現場は入れ替えていくべきだと考えがあるので、ちょうどそういう気持ちで今シーズンは一歩引いたところで、黙って見ようという思いになった」

「5年先、10年先を見据えたら、いいタイミングだから。新しい流経のサッカー部をつくるきっかけだと思う。マネージメント全体はやりますけど、現場に関して言えば、若い人たちの発想でいいんじゃないかな」

 会場には母校を案じた船山や守田、山村の姿も。中野監督は「心配して来てくれた」と目を細めつつ、「流経のサッカー部も1000人以上のOBを出している。足を運んでくれたのも有難い」と感謝を述べた。

 退任の可能性についてはまだ正式発表ではないものの、「半年間指示しなかったからですから、そういう思いでずっと座っていたので」と意志は強い。「22シーズン目になるのかな。ちょうど過渡期っていうのもあったと思う。時代の流れとともにチームは変化していくべきで、その中心に僕がいなくてはいけない理由はない」。2部降格。それは大学サッカー界屈指の名門にとって、大きな転換点となりそうだ。

中野雄二監督(最奥)


(取材・文 石川祐介)
●第93回関東大学L特集

[関東]流経大が無念の2部降格決定…残る1枠は早大か東洋大に、インカレ出場権争いも最終節へ:第21節

流通経済大が2部降格決定
 第93回関東大学サッカーリーグ1部の第21節が16日と17日に行われた。流通経済大順天堂大に0-1で敗れ、2部への自動降格が決定した。

 16日に10位の早稲田大が首位の明治大に1-0で勝利したため勝ち点21に。また、最下位の東洋大専修大に2-1で勝利し、勝ち点18の11位に浮上する。勝ち点17の流経大は暫定で最下位に落ち、17日の順大戦で敗れれば自動降格が決定することになった。

 対する7位・順大も全日本大学選手権(インカレ)出場権を懸けて負けられない一戦。息も詰まる戦いは前半を0-0で折り返すと、後半13分に均衡が崩れる。順大はFW旗手怜央(4年=静岡学園高/川崎F内定)が右足ミドルを沈め、先制に成功した。

 追いかける流経大だが、スコアは動かないまま試合終了に。流経大は0-1で敗れて自動降格が決定となり、現12チーム体制となって以来初の降格を味わうことになった。

 流経大の敗戦により9位・専修大の残留が決定した。残る自動降格1枠は10位・早大(勝ち点21/得失点差-13)か11位・東洋大(勝ち点18/得失点差-12)のどちらかに。早大は最終節を引き分け以上で残留が決定。東洋大は勝利が絶対条件で、なおかつ早大が敗れた場合に同勝ち点21となり、得失点差で逆転して残留となる。23日の最終節では早大は専大と、東洋大は中央大と対戦する。

 一方で、インカレ出場権争いも佳境に。首位の明大が総理大臣杯優勝によりインカレ出場が決定しているため、残り5枠は2位から6位の大学となる。すでに2位の桐蔭横浜大、今節に3位決定となった立正大の出場が決定。4位の法政大(勝ち点32/得失点差+7)、5位の筑波大(勝ち点31/得失点差+6)、6位の順大(勝ち点31/得失点差-3)、7位の中大(勝ち点30/得失点差-2)に可能性が残されている。

 最終節は5試合が23日の14時同時キックオフ。明大と桐横大の対戦のみ、24日の12時開始となる。

結果は以下のとおり

【第21節】
(11月16日)
[味の素フィールド西が丘]
桐蔭横浜大 2-2 筑波大
[桐]鳥海芳樹(27分)、下村司(45分+1)
[筑]高嶺朋樹(15分)、知久航介(55分)

明治大 0-1 早稲田大
[早]加藤拓己(65分)

[相模原ギオンスタジアム]
法政大 0-2 駒澤大
[駒]米田泰盛(31分)、桧山悠也(45分+1)

[県立保土ヶ谷公園サッカー場]
専修大 1-2 東洋大
[専]氣田亮真(83分)
[東]前田泰良(15分)、松崎快(34分)

(11月17日)
[フクダ電子アリーナ]
立正大 1-0 中央大
[立]人見拓哉(10分)

順天堂大 1-0 流通経済大
[順]旗手怜央(58分)

●第93回関東大学L特集

[関東2部]慶應義塾大3年ぶり、国士舘大2年ぶり1部昇格が同日同所で決定!

1部復帰を決めた慶應義塾大と国士舘大
 関東大学サッカーリーグ2部は16日に第21節を行い、慶應義塾大国士舘大が1部復帰を確定させた。慶應は17年以来3年ぶり、国士舘は1年での復帰となった。

 今季の1部昇格チームは、同日、そして同会場で決まった。中台運動公園陸上競技場の第1試合で2位で勝ち点39だった国士舘大が、3位で勝ち点35の日本体育大に4-2で快勝。この時点で慶應と国士舘の1部復帰が決まった。

 第2試合では勝ち点41だった慶應も同33の4位・拓殖大に1-0で勝利。昇格決定に花を添えた。

●第93回関東大学L特集

[MOM651]立正大MF武田夏輝(4年)_「拓は得点王、僕はアシスト王」

MF武田夏輝(4年=清水ユース)
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 関東L1部第20節 立正大1-0流通経済大 たつのこ]

 今季より初の1部リーグを戦う立正大だが、現在3位と健闘。初のインカレ出場が現実的になっている。

 そんな中で“タイトルW獲り”を目指している。この日は前半27分、左サイドからMF武田夏輝(4年=清水ユース)が出した横パスをFW人見拓哉(4年=矢板中央高)がダイレクトで蹴り込み、決勝点が決まる。アシスト王を目指す武田のアシストから、得点王を争う人見の得点。理想的なゴールで立正大が勝ち点3を積み上げた。

 武田は「シュートを打とうと思えば打てた」と振り返る。ただ「お互いランキングを争っていることも意識した」とした上で、「パス出したほうが確率が高いかなと思ったので、パスを出しました」と冷静な判断に胸を張る。人見も「あそこでパスを選択してくれたことは有り難い」とホットラインに感謝した。武田はこれで8アシストでランキング単独トップ。人見も得点ランキングトップタイに浮上した。

「2人で獲れたら嬉しい。チームの順位的には明治の一強ですが、個人タイトルは僕も拓もチャンスがある。拓には得点王になって貰いたいし、僕も役に立てばいいなと思います。それに自分もタイトルを獲ったら自信がつきますし、他の選手の刺激にもなると思う。獲ることでチームに還元出来たらいいなと思っています」

 勝ちながら自信をつけてきた。大学史上初の1部リーグを戦う今季開幕前は、「正直、残留できたら、一部に定着できるチームの礎を作れれば」と思っていたという。それでも開幕戦で昨年覇者の早稲田大に逆転勝ち。勢いづいたチームはアミノバイタル杯準優勝で初の総理大臣杯出場も果たした。

 目標の上方修正はすでに行われており、初のインカレ出場はもちろん、総理大臣杯で悔しい敗戦を喫した大阪体育大へのリベンジを果たしたいと強い思いでいる。「相当悔しかったので、絶対にインカレに出て倒したい。勝てる自信もあるので、かなり気合が入っています。やれたらいいですね」。

 2部リーグを戦った昨季は怪我で思うような結果を残すことが出来なかったことから、一旦は卒業後の就職を決意。一般企業への就職を内定させた。しかし1部リーグで結果を残したことで、サッカーの楽しさを再確認。今はクラブチームでサッカーを続ける方向で話を進めているという。

「関東リーグで今までは勝てないなというチームに勝てたことが、自分でもやれるんだという自信になった。僕以外の人もサッカーへの欲は強くなったと思います。だから今、めちゃくちゃ楽しい。ずっとやっていたいので、インカレに出て勝ち上がれるようにいい準備をしていければなと思っています」

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

[MOM650]東洋大MF前田泰良(1年)_“奇跡の残留”に向かうチームを勢いづけるルーキー

MF前田泰良(1年=鹿島ユース)
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 関東L1部第20節 駒澤大0-2東洋大 たつのこ]

 第18節の桐蔭横浜大戦で逆転負けを喫したことで、常に降格決定と隣り合わせにいる東洋大だが、ここに来て今季初の連勝を飾るなど、“奇跡の残留”に向け勢いづいている。

 勝ち続けるしか望みはない。気持ちが吹っ切れていることも大きいが、18節よりスタメン出場を続けるルーキーMF前田泰良(1年=鹿島ユース)が、チームに活気を与えている。

 この日もサイドから果敢に仕掛けるプレーを続けると、前半22分には起点となるプレーで先制点を演出。フル出場を果たしたが、最後はチームメイトの補助なくして立てないほど、両足がつるまで走り抜いた。

「戦う部分は東洋大は他の大学に比べたら劣っていると感じる。自分が先頭を走って引っ張って行ければいい。ガンガン走って行くことがチームに勇気を与えることに繋がっていくのかなと思います」

 言葉からも読み取れる気持ちの強さが何よりの持ち味だ。4年生にも積極的に意見が言える選手だといい、主将MF坪川潤之(4年=矢板中央高)も「1年生ですけど、僕らと同じ熱量を持っている。だから対等に話せる」と関心する。

 “鹿島メンタリティ”なのかもしれない。前田は昨年の高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEASTを制した鹿島アントラースユースの主将。そこで得た自信が、「1年生ということは関係なく、東洋を引っ張っていかないといけない」という気持ちを強くさせているという。

「(大学サッカーに)フィットしてきたというのもあるけど、やることはそんなに高校時代から変わっていないと思っています。トップ昇格した佐々木と有馬?すごい刺激になりますし、それで頑張れている自分もいる。まずはあの舞台に行かないといけない。行けるように大学リーグで努力して、一番は戻れれば最高かなと思います」

 残留争いの大事な状況でスタメンで使ってもらっていることも意気に感じている。今季は開幕戦でいきなり途中出場して大学リーグデビューを飾ったが、3節以降は怪我に苦しみ出場機会を失った。ただようやく怪我も完治し、状態も上向いてきたところで初スタメンのチャンスが与えられた。

「自分がスタメンで出てチームとしての結果を残せているのはプラスだと思います。だけど、そうなってくると個人の結果も意識しないといけないポジションなので、得点やアシストで貢献していければよりいいのかなと思います」 

 可能性を信じてギリギリまで待ったトップ昇格は見送り。他大からも誘いがあったというが、判断を遅らせたことが選択肢を狭めた。東洋大にはそれでも受け入れてくれたという恩義がある。「自分たちが勝たないといけない状況に変わりはないし、言ってしまえば“奇跡”と言われる状況なのかもしれないけど、何か起きると思っているので、続けてやっていくだけ。来年も1部でやりたいので」。泣いても笑っても運命は残り2節で決まる。

          第21節  第22節
8位:専大(23)-14   東洋大  早大
9位:駒大(21)-20   法大   流経大
10位:早大(18)-14  明大   専大
……………………(残留ライン)…………
11位:流経大(17)-14 順大   駒大
12位:東洋大(15)-13 専大   中大

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

[九州]福岡大首位返り咲き!次節優勝&インカレ争いともに直接対決が実現!:第20節

次節、優勝をかけて福岡大と鹿屋体育大が直接対決を行う
 九州大学サッカー1部は9日と10日に第20節を行った。首位の鹿屋体育大九州産業大と3-3でドロー。試合序盤から激しい点の奪い合いとなったが、勝ち点1を獲得するにとどまった。

 2位の福岡大宮崎産業経営大を相手に6-1で圧勝。3連勝で勝ち点を53に伸ばし、同52の鹿屋体育大を上回って首位に返り咲いた。

 16日の次節は、鹿屋体育大学グラウンドで福岡大と鹿屋体育大が直接対決を実施。福岡大が勝利すれば、リーグ3連覇が決まる。

 九州のインカレ出場は上位3校となっているが、福岡大と鹿屋体育大はすでに確定。残り1枠は勝ち点45の宮崎産業経営大と同42の日本文理大の争いになっている。両チームも17日の次節で直接対決を行う。

九州共立大 1-2 東海大学熊本
[九]上原成貴(52分)
[東]吉岡樹利也2(21分、39分)

熊本学園大 4-3 九州国際大
[熊]山口大成(28分)、小川大空(31分)、オウンゴール(48分)、有馬恋太郎(53分)
[九]東晃隆(17分)、白築健人(80分)、上江啓太(89分)

福岡教育大 1-3 日本経済大
[福]森田竜成(73分)
[日]松本卓真2(24分、77分)、長友駿(52分)

沖縄国際大 0-5 日本文理大
[日]高昇辰4(4分、52分、53分、60分)、立岩玄輝(69分)

九州産業大 3-3 鹿屋体育大
[九]斎藤諒(3分)、キム・サンジュン2(8分、51分)
[鹿]藤本一輝(3分)、根本凌(26分)、濱口功聖(76分)

福岡大 6-1 宮崎産業経営大
[福]梅木翼2(15分、70分)、オウンゴール(34分)、梅田魁人(36分)、大熊健太(78分)、今田源紀(83分)
[宮]甲斐史也(41分)

[関西]1部初挑戦・関福大は無念の自動降格決定…関学大&びわこ大はインカレ切符掴む:後期第9節

関西福祉大の自動降格が決まった
第97回関西学生サッカーリーグ1部


 第97回関西学生サッカーリーグ1部の後期第9節が9、10日に行われた。最下位の関西福祉大は8位の桃山学院大と対戦し、1-2で敗戦。2部への自動降格が決定した。

 関福大は前半40分、DF小菅雷樹(3年=新潟西高)のクロスにFW佐藤壮太(4年=金光大阪高)が合わせて先制に成功する。しかし後半からは桃山大の反撃を食らう。後半12分にMF佐藤碧(4年=大分高)に同点弾を決められると、同41分にはMF若山修平(3年=静岡学園高)の左CKからDF多賀稔人(1年=富山一高)にヘディングシュートを決められ、1-2で逆転された。

 2015年の創部から昨季2部Aリーグ3位で1部初昇格となった関福大。後期第9節終了時点で3勝2分15敗と負け越し、無念の自動降格となった。

 前節に優勝を決めた大阪体育大は4位・阪南大に3-2で勝利。開始早々に先制を許したものの、前半15分にMF野寄和哉(1年=東福岡高)が得点を挙げ、1-1と同点に。さらに同25分、30分とFW林大地(4年=履正社高/鳥栖内定)がPKを沈めてリードを広げる。後半35分に阪南大MF八田壮一郎(3年=作陽高)に1点を返されるが、そのまま3-2で逃げ切った。

 2位の関西学院大は5位の立命館大とスコアレスドローに。3位のびわこ成蹊スポーツ大は6位の京都産業大と対戦し、3-0で勝利。前半36分にDF堂鼻起暉(3年=神戸U-18)が左CKからヘディングシュートを決め、後半11分にはFW井上直輝(4年=立正大淞南高)もヘディングシュートで2-0と点差を広げる。さらに同14分にはMF佐藤諒(4年=藤枝明誠高)がダメを押した。

 この結果により、2位の関学大と3位のびわこ大の4位以上が確定。全日本大学選手権(インカレ)出場権を手にした。2試合を残してインカレ出場枠は残りひとつ。4位立命大(勝ち点30)、5位阪南大(勝ち点29)、6位桃山大(勝ち点28)、7位関西大(勝ち点26)、8位京産大(勝ち点25)までが出場の可能性を残している。

 一方で9位10位が入れ替え戦に、11位最下位が自動降格となる残留争いも熾烈を極めている。最下位・関福大は自動降格が決定しており、11位の大阪経済大も9位以下が確定。しかし、9位10位の入れ替え戦圏内に入る可能性は5位阪南大まで残されている。

結果は以下のとおり

【後期第9節】
(11月9日)
[たけびしスタジアム京都]
びわこ成蹊スポーツ大 3-0 京都産業大
[び]堂鼻起暉(36分)、井上直輝(56分)、佐藤諒(59分)

大阪体育大 3-2 阪南大
[大]野寄和哉(15分)、林大地2(25分、30分)
[阪]林雄飛(3分)、八田壮一郎(80分)

[桃源郷運動公園陸上競技場]
関西大 0-0 近畿大

関西学院大 0-0 立命館大

(11月10日)
[アクアパルコ洛西]
桃山学院大 2-1 関西福祉大
[桃]佐藤碧(57分)、多賀稔人(86分)
[関]佐藤壮太(40分)

大阪産業大 1-0 大阪経済大
[大]杉田達哉(16分)

●第97回関西学生リーグ特集

駒澤大、最下位に苦杯…「勝つのって難しい」後期未勝利で降格の可能性も

駒澤大の得点力不足が深刻だ
[11.9 関東L1部第20節 駒澤大0-2東洋大 たつのこ]

 駒澤大が最下位の東洋大に0-2で敗れた。4連敗を喫するなど、後期に入って未だ未勝利と大不振に陥っている。

 攻守の歯車が全くかみ合わない。後期に入ってなかなか得点できない試合が続いていたが、それでも守備陣が踏ん張って何とか引き分けに持ち込む試合を作ってきた。しかしここに来て得点力不足はさらに深刻化。5戦連続無得点に終わると、守備陣も前節の5失点に続く複数失点。昨年準優勝のリベンジに向け意気込んでいたインカレへの出場の可能性はなくなった。

 それどころか降格の可能性まで見えてきてしまっている。現在勝ち点は21の9位。降格となる11位の流通経済大との勝ち点差は5、12位の東洋大との勝ち点差は6と残り2節で逆転を許す可能性が出てきているのだ。

 攻撃の要である10番MF薬真寺孝弥(3年=長崎総科大附高)は「後期は1回も勝っていないので、みんなもうどうしたらいいか分からない状況。前の精度も低いし、失点もするし…。負けて当然、勝つのって改めて難しいなと感じています」と肩を落とす。それでも「来年2部でやるのは絶対に嫌」と強調すると、「気持ちの面で絶対に駒大は負けちゃいけない。最近は失点の場面も軽率なので、まず点を取られないこと意識したい」と早急なチームの立て直しを誓っていた。

          第21節  第22節
8位:専大(23)-14   東洋大  早大
9位:駒大(21)-20   法大   流経大
10位:早大(18)-14  明大   専大
……………………(残留ライン)…………
11位:流経大(17)-14 順大   駒大
12位:東洋大(15)-13 専大   中大

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

“凡事徹底”東洋大が今季初の連勝!「首の皮一枚」も奇跡の残留見えてきた!!

東洋大が今季初の連勝を飾った
[11.9 関東L1部第20節 駒澤大0-2東洋大 たつのこ]

 これが土俵際に立たされたチームの底力だ。最下位で“降格王手”がかかっていた東洋大が、駒澤大に2-0で快勝。前節に続く勝利で、連勝は今季初。勝ち点は15に伸び、残留圏の10位・早稲田大との勝ち点差は3に縮まった。

「首の皮一枚繋がりましたね」。そう話す主将MF坪川潤之(4年=矢板中央高/長野内定)の表情から悲壮感は全く感じない。「特に何かやるわけじゃなく、チーム内では“凡事徹底”という言葉を使っている。当たり前のことを徹底する。だから特別何かやるということはありません」。崖っぷちに立たされようとも、自分たちのサッカーをやり抜くことで希望を繋げている。

 前節同様、この日も前半の得点を守り抜く粘り強い戦いで勝利をもぎ取った。前半22分にMF前田泰良(1年=鹿島ユース)、MF山下勇希(2年=昌平高)と経由したパスからFW小林拓夢(4年=帝京長岡高)が決めて先制。同28分には相手DFのクリアをMF松崎快(4年=大宮ユース)が蹴り込み、余裕を持った展開に持ち込んだ。

 残留圏との勝ち点差は3と一気に詰まった。しかし“敗ければ終わり”という状況に変わりはない。それでも相手の背中が見えたことは何よりの自信になる。「最終節は残留争いの直接対決が多い。僕らはまだチャンスがある。何かあるんじゃないかと思っています」。今季初の連勝と調子が上向いてきたが、焦らず奢らず、可能性だけを信じて、東洋大は凡事徹底の精神で前に進み続ける。

          第21節  第22節
8位:専大(23)-14   東洋大  早大
9位:駒大(21)-20   法大   流経大
10位:早大(18)-14  明大   専大
……………………(残留ライン)…………
11位:流経大(17)-14 順大   駒大
12位:東洋大(15)-13 専大   中大

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

「重みのある1点」人見V弾で得点ランキングトップタイ!立正大がインカレ初出場へ大きな勝利!!

立正大がインカレ出場に前進
[11.9 関東L1部第20節 立正大1-0流通経済大 たつのこ]

 立正大のFW人見拓哉(4年=矢板中央高)が通算15点目を決めた。明治大のFW佐藤亮(4年=FC東京U-18)に得点がなかったことで、得点ランキングトップで2人が並ぶことになった。

 1部昇格初年度で初のインカレ出場を目指すチームに、貴重な勝ち点3を呼び込む得点になった。前半27分、左サイドでボールを奪ったMF武田夏輝(4年=清水ユース)の横パスを右足ダイレクトで合わせて流し込む。「チームとしても重みのある1点だったんじゃないかなと思います」。得点王、そしてアシスト王を争う2人によりもたらされた理想通りのゴールになった

 しかし前半44分にも絶好機があった。相手にミスからGKと1対1の状況を作るが、逆に余裕があり過ぎたのか、仕留めきれない。これについては「決めたかったです」と素直な感想も口にすると、「ここだけじゃなく、上に行ったとしてもあそこを決めきらないとダメ。そのチャンスを決めていれば、後半もっと余裕が出たと思うので、決めきるべきでした」と将来を見据えるからこその反省も語る。

 残り2節となったことで得点王への思いも強める。「チームのためにやっていれば個人タイトルの結果も、あとあとついてくる」ということをチームメイトと共有しているというが、「取れるものなら取りたい」と意識を十分にする。「もっとバチバチでやりたい」とハイレベルな得点王争いを歓迎した人見。あと2試合でより多くの得点を積み上げることだけ。得点王を獲得するために必要なことは明確だ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

[関東]明治大がリーグ新の勝ち点55到達!最下位東洋大連勝で降格チームがまだ分からない!!:第20節

最下位の東洋大が今季初の連勝を飾り、残留に望みをつないだ
 JR東日本カップ第93回関東大学サッカー1部は9日と10日に第20節を行った。

 前節で3年ぶり5回目のリーグ優勝を決めていた明治大は、筑波大に3-1で逆転勝ち。開始1分に失点したが、直後の2分にMF坂本亘基(3年=熊本ユース)が同点弾。さらに同19分にはセットプレーからDF小野寺健也(4年=日大藤沢高)がヘディングで逆転弾を決めると、直後にFW佐藤凌我(3年=東福岡高)にもゴールが生まれた。

 4連勝の明大の勝ち点は55。これは17年に筑波大が記録した勝ち点54を上回る数字で、関東大学1部リーグ史上最多勝ち点記録を更新した。残り2節でどこまで数字を伸ばすことが出来るかにも注目が集まる。

 6位以内に与えられるインカレ出場権争いは、明大と桐蔭横浜大が決めていることから、4枠を争う戦いになっている。3位をキープした立正大(勝ち点33)が初出場へ大きく前進。法政大(同32)が4位に浮上し、連敗の筑波大(同30)は5位に後退。また同じく連敗の順天堂大(同28)が圏外の7位に後退し、中央大(同30)が6位に浮上した。

 また残留争いが分からなくなっている。最下位で“降格王手”がかかっていた東洋大がここに来て今季初の2連勝。勝ち点を15に伸ばした。残留圏の早稲田大が敗れたため、勝ち点差はわずか3。9位の駒澤大までが最下位の可能性が出てきている。

 4連勝と快進撃を続けていた流通経済大は5戦ぶりの敗戦で、降格圏脱出はならず。5戦ぶりの勝利で8位に浮上した専修大は、残留に大きく前進している。

 なお、2部リーグで1部復帰に王手をかけていた慶應義塾大だったが、今節での決定はならなかった。

 リーグ戦は残り2節。次節は16日と17日に行う。

【第20節】
(11月9日)
[千葉県総合スポーツセンター東総運動場]
法政大 1-0 早稲田大
[法]竹本大輝(27分)

順天堂大 0-4 専修大
[専]氣田亮真2(16分、23分)、西村慧祐(38分)、岸晃司(80分)

[龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド]
駒澤大 0-2 東洋大
[東]小林拓夢(22分)、松崎快(28分)

立正大 1-0 流通経済大
[立]人見拓哉(27分)

(11月10日)
[BMWスタジアム平塚]
桐蔭横浜大 0-1 中央大
[中]高岸憲伸(83分)

明治大 3-1 筑波大
[明]坂本亘基(2分)、小野寺健也(19分)、佐藤凌我(20分)
[筑]和田育(1分)

●第93回関東大学L特集

[東海]東園大が連覇達成! 名古屋内定MF児玉とDF加藤の2発で逆転成功! インカレ3枠も決定:第21節

第58回東海学生サッカーリーグ1部


 第58回東海学生サッカーリーグ1部は9日に第21節を行った。首位を走る東海学園大は2位の常葉大と対戦し、2-1で勝利。2年連続4度目となるリーグ王者となった。

 今季17勝2敗で勝ち進んできた王者が今年も頂点に輝いた。東園大は常葉大との首位対決に挑むと、前半29分に先制を許してしまう。しかし同37分に2021シーズンの名古屋グランパス加入が内定するMF児玉駿斗(3年=中央学院高)がPKで同点弾を決めると、1-1で前半を折り返す。そして後半15分にはDF加藤大貴(4年=東海学園高)が得点を決め、東園大が2-1で逆転勝利。2試合を残して連覇を成し遂げた。

 3位の中京大は7位の岐阜協立大と対戦。FW藤光翔(2年=帝京可児高)が前半10分に先制点を決めると、同45分にはMF加田淳哉(3年=興國高)が追加点を挙げ、2-0で前半を折り返す。後半になっても中京大の攻撃は留まらず。後半8分にFW東家聡樹(4年=福岡U-18)が、同30分には戸塚えりやす(2年=静岡学園高)が決めて点差をさらに広げる。終了間際にFW西口黎央(4年=興國高)がダメ押しの5点目を挙げ、5-0で大勝。2位常葉大と勝ち点で並び、得失点差で順位を逆転させた。

 4位の四日市大と5位の静岡産業大は2-2で痛み分け。6位の名古屋学院大は最下位の愛知学泉大に5-0の大勝を飾り、順位を5位に上げた。8位の中部大は11位の名古屋商科大に3-1で勝利し、7位に浮上。9位の愛知学院大と10位の名古屋経済大は1-1のドローに終わった。

 東海1部リーグは東園大が優勝を決定させ、全日本大学選手権(インカレ)も東園大、中京大、常葉大の出場が決定済み。また、11位の名商大と最下位の学泉大の2部降格が決まっている。

結果は以下のとおり

【第21節】
(11月9日)
[名古屋商科大日進キャンパス]
中部大 3-1 名古屋商科大
[中]松本康希2(22分、53分)、加藤鳳(29分)
[名]久保建人(12分)

東海学園大 2-1 常葉大
[東]児玉駿斗(37分)、加藤大貴(60分)
[常]野中新史(29分)

[名古屋学院大瀬戸キャンパス第2グラウンド]
名古屋学院大 5-0 愛知学泉大
[名]木村壮太(42分)、後藤唯(55分)、関谷智大(58分)、冨岡侑平(70分)、南谷光太(85分)

静岡産業大 2-2 四日市大
[静]田村雄太(22分)、長谷川泰仁(84分)
[四]根来悠太(51分)、石崎柾(74分)

[岐阜県フットボールセンター]
中京大 5-0 岐阜協立大
[中]藤光翔(10分)、加田淳哉(45分)、東家聡樹(53分)、戸塚えりやす(75分)、西口黎央(90分+2)

名古屋経済大 1-1 愛知学院大
[名]和泉友樹(55分)
[愛]安藤智哉(33分)

●第58回東海学生1部L特集

[関西]大阪体育大が2年連続5回目の関西1部制覇! 監督、選手、スタッフの喜びコメント一覧

大阪体育大が連覇達成
第97回関西学生サッカーリーグ1部


 大阪体育大は2日、2年連続5回目となる関西学生リーグ1部優勝を達成した。

 2日の後期第8節では立命館大と対戦し、5-0で快勝。3試合を残して連覇を成し遂げた。大体大の選手たちが喜びの声を伝えている。

以下、大体大の監督・選手・スタッフのコメント

●松尾元太監督
「今シーズン当初は、2部降格もあるのではないかと危惧するような状態だったが、試合を重ねていく中で少しずつ積み上げていけて優勝でき、支えてくれる人たちに関西優勝という結果を示せた。しかし、日本一になるにはまだまだ足りない部分が多い。ここから1か月、インカレ(全日本大学選手権)に向けて、総理大臣杯で勝ち切れなかった経験を生かしたい。まずは昨年の勝ち点51を上回ってリーグを終えることが目標」

「監督という立場になって難しいことも多いが、『勝ち続けるチームとは何か』を学ばせてもらっているし、それができるかを問われている。33歳という年齢でこういう経験ができていることに感謝しかないです。選手が、日々取り組んでいる努力で勝ち続けていけるように、やっていきたい」

●GK泉森涼太(2年=鹿児島城西高)
「去年は試合に出られなかったが、今年は公式戦に出場するチャンスをつかんで、優勝も経験できてよかった。DFラインが上級生なので、前にいるだけで安心するし、失点せずに守れている。だけど、自分がもっといいコーチングをすれば失点を減らせるので、取り組んでいきたい。僕はこれといった特徴がない選手だと思っているので、自分の長所である安定感やバランスの良さを伸ばして、信頼されるGKになり、日本一に貢献したい」

●DF大崎航詩(3年=東海大仰星高)
「ケガで去年は優勝のピッチに立てず、インカレにも出られなかった。有働(周平)と二人でリハビリしていたので、揃って優勝の場面にいられたことは素直にうれしいです。大臣杯では関東に2勝1敗だったが、それ以上の差を感じた。戦えるための運動量や気持ちをインカレまでに上げていく。リーグで上位チームと当たる残り3戦で、インカレを想定しつつ、チームとして弱い部分を向上させたいです」

●DF高橋秀典(3年=青森山田高)
「僕は高校3年間ケガでまったく試合に出られず、大学でも2回生まではリハビリだったので、試合に出て優勝できたことがとてもうれしいです。多くの人がサポートしてくれて感謝しているし、諦めずにがんばってきてよかった。CBとして上背もスピードもないが、相手の出どころをカバーして身体を張り続けることをやり続けてきた。インカレでも強い関東のFWに負けないように予測し、自分の得意な形に持っていきたい」

●DF林尚輝(3年=立正大淞南高)
「去年、体調不良で優勝が決まる試合に出場できなかったので、今日のゲームに出られてよかった。今年は試合に出ている4回生が少ないけれど、僕たちが頼ることの方が多い。もっと自分たちでチームを引っ張れるようにならなくてはと感じている。総理大臣杯では守備は通用したけれど、ポゼッションから攻撃に移るところがまだまだ未熟だった。チームとしてひとつ上のステップに行くためにも、夏からそこは重点的に取り組んできた部分なので、インカレでは成果を出したい。(田中)駿汰くんの近くで見て学べる時間も、あと少ししかない。日本一で卒業してもらいたいし、タイトルを獲って3回生の自信にしたい」

●DF有働周平(3年=広島皆実高)
「大ケガから復帰して優勝の瞬間にピッチに立てたのも、トレーナーの道田(勇真/3年)くんのサポートがあってのこと。苦しいときに支えてくれて、感謝しています。プレーできない間は外から試合を見て感じたことをアドバイスしたり、応援で声を張り上げたり、裏方の手伝いをしたりとチームのことを考えてやってきた。関東のチームは攻守の切り替えが早く、守備からリズムをつかんで攻撃を仕掛けてくるし、個人の能力も高い。3回生にとっては来年への準備にもつながるので、インカレまでしっかりと準備を重ねていきたい」

●MF小塚祐基(3年=帝京長岡高)
「大学に来てから、初めて優勝をピッチの中で経験できた。うれしい気持ちでいっぱいです。自分は守備ができていないと言われ、前期もあまり出場機会を掴めなかったが、夏から弱点である守備を意識して練習を重ねて、チャンスをもらうことができた。同学年では試合で活躍しているやつも多く、焦る気持ちもあったけれど、がんばってきてよかった。自分が出てチームを勝たせるようになりたいし、もっと声でもチームを引っ張れるように取り組んでいきたい」

●MF田中駿汰(4年=履正社高/札幌内定)
「4回生が少ない中で、(主将の河邊) 拓己や主務の荒木(宏斗)がみんなのために尽くしてくれている。出られないメンバーや裏方のスタッフのためにも、関西一という結果を取れてよかった。でも、目標は日本一。今年のテーマは去年を上回ることだが、関西選手権や大臣杯では達成できなかった。去年を上回るためにもインカレで優勝する。
自分の強みはCBもボランチもできるユーティリティ性。その武器を生かして、プロでも結果を残し、代表も視野に入れる意識を常に持ってプレーしていきたい」

●MF永吉広大(3年=鹿児島城西高)
「優勝はシンプルにうれしいです。日本一が目標なので、そのためにもリーグ1位になってインカレに出場したかった。今年は、いろんな人とボランチを組んだが、守備から攻撃につなげる中で、どの選手であってもうまく連携を取りつつ、体大の良さである守備をしっかりやれていた。関東を倒してインカレで日本一になるためには交代もスタメンも同じだけの力が必要だし、自分ももっと底上げしなくてはいけない」

●MF西田恵(4年=関大北陽高/金沢内定)
「去年はすごい4回生について行ったら優勝したという感じだった。今年は自分たち4回生が引っ張りつつ、頼れる下級生たちもチームを引っ張って助けてくれた。それは(河邊) 拓己が主将として、Aチームだけでなく全員の見本として行動していたのをみんなが見ていたからだと思う。拓己は試合に出られない悔しさもある中、自分にキャプテンマークを任せてくれた。その分もピッチで4回生としての姿勢を見せたいと思ってやっていた。残り一か月、日々の中で日本一にふさわしい行動を重ねて、インカレで日本一を獲るために闘いたい」

●FW高橋一輝(2年=桐生一高)
「優勝はうれしいです。シーズン初めはリーグに登録もされておらず、遠征でのパフォーマンスを認めてもらって試合に出場するようになった。後期は大事な試合で得点できなかったので、(林)大地くんのようにチームを勝たすことができる選手になれるようになりたい。身体の強さは自分の持ち味。力強さや裏に抜ける良さを出して、シュートまで持って行ける形を増やしたい。インカレは関東で地元にも近いので、家族や友人に活躍を見せられるようがんばりたいです」

●FW林大地(4年=履正社高/鳥栖内定)
「優勝できてよかった。自分は点を取ることが仕事。そこでしっかり結果を出している姿でチームを引っ張りたいと思っている。下の学年もしっかりやってくれていて、どんどん頼もしくなり、夏にユニバーシアードや鳥栖に行って不在にしていた間に、グッと伸びていた選手も多かった。第三者が見て、『体大はよくなったな』と思うような変化を見せられるようにしなくてはインカレでは勝てない。得点もひとりだけの力では取れないし、互いにサポートしあって、力を引き出しあえるようにチームとして向上したい」

●DF木出雄斗(3年=星稜高)
「2年連続で優勝の瞬間にピッチに立ててうれしい。去年はケガで出られなかった有働と、一緒に優勝を喜びあえてよかった。4回生が少ない分、プレーで引っ張ろうと3回生も意識してやってきた。個人としてはサイドバックとしてもサイドハーフとしても、数字という結果を求められるので、もっと積極性を出していきたい。総理大臣杯で法政に負けた悔しい気持ちを晴らすためにも、一か月しっかりと準備して日本一を獲りたい」

●MF疋田優人(3年=広島皆実高)
「今日は交代出場だったので、インカレに向けて調子を上げてスタメンを獲りたいです。今年は3回生が多く試合に出ているので、自分たちの学年が団結して支えることが、チームとしての強さになると思う。個人の能力が高いチームに対しても、その団結力で上回りたい。誰が出ても勝てるチームとならないと日本一をつかめないので、全員の底上げが必要だし、全員で闘えるようにしたい」

●MF野寄和哉(1年=東福岡高)
「開幕からチャンスをもらっていたが、後期はなかなか結果が出せず、途中出場でも最初は悔しさの方が大きかった。自分に求められる役割を考えて、流れを変えるというタスクを果たせるようがんばろうと思えるようになり、そこで結果を出すことができた。もっと勝利をもたらすプレーができるようになりたい。お世話になった4回生を日本一で送り出したい。自分にはあと3年あるけれど、一緒にプレーできる時間は少ししかない。噛みしめて先輩たちのためにもしっかりとやっていきたい」

●DF河邊拓己(4年=旭川実高/主将)
「試合に出られなくてもチームに貢献しようとここまでやってきた。サッカー以外の私生活や、大学生としての行動の部分を下級生たちには伝えてきたし、3回生も自覚をもってチームのために行動してくれるようになった。試合では(西田)恵や(林)大地、(田中)駿汰がプレーで引っ張ってくれて、優勝することができましたが、まだ日本一への通過点でしかないです。232人全員の主将として自分なりに悔いの残らないよう、下のカテゴリーの選手が前を向いて進めるように、チームを作り上げていきたいです」

●荒木宏斗(4年/主務)
「幸運なことに自分は入学してから『強い体大』しか知らない。だから余計に、全国には必ず行く体大の歴史を、自分たちの代で途切れさせることはできないという気持ちは強かった。自分たち学生だけでなく、いろいろな人たちの助けがあってサッカー部が活動できているので、優勝という結果で関わってくれている人に少しは恩返しできたかなと思います。2年間主務をやらせてもらって、他の人よりはいろいろな準備もやり方も知っている。そのリードを生かして、後輩たちに何を残してあげられるか、残りの期間もいろんな段取りを整えていきたい」

(取材・文 蟹江恭代)
●第97回関西学生リーグ特集

立正大FW人見拓哉、元Jリーガーコーチの下で急成長!今季3度目ハットで得点王猛追

“キャプテン”としてチームをけん引した人見拓哉(右)
[11.3 関東大学L1部第19節 立正大5-0駒澤大 味フィ西]

 関東大学サッカーリーグ1部の得点王争いがし烈だ。18節終了時で明治大のFW佐藤亮(4年=FC東京U-18)が2位に3点差をつけて首位を走っていたが、その2位の立正大FW人見拓哉(4年=矢板中央高)が第19節の駒澤大戦でハットトリックを記録。佐藤亮も同日の順天堂大戦で1ゴールを決めて突き放したが、点差はわずか1に詰まっている。リーグ戦は残り3節となっており、得点王争いは最後までもつれそうだ。

 今季3度目のハットトリック。得意の固め取りで、得点王争いを一気に面白くした人見は「負けたくないので、点を取り続けるしかないですね」と意識を強める。しかし「正直1試合で3点取るより、というのが自分の中である。1試合1点でもいいので取って、チームのためになりたい」と本音ものぞかせ、まずはインカレ出場を目標とするチームへの貢献を誓った。

 この試合は“キャプテン”としての役割を任されていた。今季初の4連敗を喫したことで、杉田守監督は主将DF中塩大貴(4年=浦和ユース)をスタメンはおろか、ベンチ入りメンバーからも外すことを決断。プロ内定の中塩でも外されるんだ――。試合直前の発表にイレブンには驚きがあったというが、指揮官は「総合的な判断」による“劇薬”投入で、チームに危機感を持たせた。

 試合前に中塩の欠場とともにキャプテンマークを託されるというダブルの驚きがあったという人見だが、指名を意気に感じてプレーした。普段は「背中で引っ張るタイプ」だが、この日は積極的に声を出してプレーすると“臨時キャプテン”として3得点。チームも今季最多の1試合5得点で大勝と、最高の結果を残した。

「俺はちょっと感じていて、(中塩が)外れてもおかしくないと思っていた。自分たちは正直J内定しているからといって出られるチームじゃない。危機感を持ってやるためのいい機会になったと思う。でも軸なので帰ってきてくれないと困る。あいつもたぶん感じるものはあったと思います」

 昨季は2部で6得点を挙げるにとどまった人見だが、今季は1部で倍以上の得点を記録。影には荒田智之氏との二人三脚がある。荒田コーチは水戸ホーリーホックなどで活躍した元Jリーガーで、昨年度より立正大でコーチ生活をスタートさせている。

 人見は「よくシュート練習に付き合ってもらっている。自分は癖でどうしてもゴール前で大事にいってしまうところがあるんですが、止めたらすぐ打つようにといったことを教えてもらっています」。荒田コーチも「持ち味は走れることで点を取る場所への入り方が成長していると思う。点を取る感覚もある。だからもう少し怖さが出てくれば最高だと思います。でも人見にしても成長をみることが出来るのは面白いですね。僕の経験をなるべく伝えていきたいと思います」と良好な師弟関係を強調するとともに、さらなる成長への期待を語った。

 周囲に才能が認められる人見だが、卒業後の進路はまだ決まっていない。ただ複数のクラブからオファーを貰っており、今後、J2クラブの練習に参加する予定もある。インカレ開幕前までには進路を決定したい考えも持っている。「自分の希望に叶うクラブからオファーが来ないんだったら、まだ実力が足りないということ。そこはまだ成長できるチャンスがあると割り切って、ポジティブにやっていきたい」。何より大きい関東1部得点王という肩書。プロ生活を始めるにあたっての自信にすべく、チームのためはもちろんだが、残り3試合は自分自身のためにもがむしゃらにプレーする。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

[東海]名古屋内定MF児玉が2連弾…東園大が3発完封! 2位常葉大も接戦制す…中京大と四日市大は痛み分け:第20節

第58回東海学生サッカーリーグ1部


 第58回東海学生サッカーリーグ1部は2日に第20節を行った。

 首位の東海学園大は4位の静岡産業大と対戦し、3-0で勝利。前半42分にDF加藤大貴(4年=東海学園高)が先制点を決めると、後半5分、41分とMF児玉駿斗(3年=中央学院高/名古屋内定)が2連弾で点差をつけた。

 2位の常葉大は7位の岐阜協立大に2-1で勝利。前半は常葉大FW土井智之(4年=神戸弘陵高)が先制点を決めるが、岐協大もFW重松寛太(2年=星槎国際高湘南)が同点弾を決める。1-1で迎えた後半5分、常葉大はMF村山健(3年=神戸弘陵高)が勝ち越し点を挙げ、接戦を制した。

 3位中京大と5位四日市大は3-3のドロー。四日市大は後半16分までに3-0とリードを広げるが、中京大は同37分から猛反撃に出る。DF秋山仁(1年=藤枝明誠高)が1点を返すと、42分にはFW久保藤次郎(2年=帝京大可児高)がゴールを決めて2-3と1点差に縮めた。

 そして中京大は後半アディショナルタイム2分過ぎ、MF加藤弘也(3年=中京大中京高)が試合を振り出しに戻す3点目を挙げる。3点ビハインドから反撃に成功し、3-3で試合終了。両者で勝ち点1を分け合う形となった。

 1位東園大、2位常葉大、3位中京大の順位は変わらず。静産大が4位から5位に、また四日市大が5位から4位と順位を逆転させている。

結果は以下のとおり
【第20節】
(11月2日)
[名古屋学院大瀬戸キャンパス第2グラウンド]
名古屋学院大 0-3 愛知学院大
[愛]濱田竜輝2(22分、46分)、守永翔貴(74分)

名古屋商科大 3-2 愛知学泉大
[名]久保建人(6分)、田中優(21分)、服部隼大(83分)
[愛]太田雄大(65分)、五十嵐海洸(79分)

[安久路公園多目的グラウンド]
東海学園大 3-0 静岡産業大
[東]加藤大貴(42分)、児玉駿斗2(50分、86分)

常葉大 2-1 岐阜協立大
[常]土井智之(4分)、村山健(50分)
[岐]重松寛太(16分)

[岐阜県フットボールセンター]
中部大 3-3 名古屋経済大
[中]亀山隼大(8分)、高橋卓寛(20分)、中西智哉(74分)
[名]駒村凌2(26分、50分)、伊藤祐貴(72分)

中京大 3-3 四日市大
[中]秋山仁(82分)、久保藤次郎(87分)、加藤弘也(90分+2)
[四]大山幸央(29分)、中島郷(35分)、石崎柾(61分)

●第58回東海学生1部L特集

[関西]大体大が5発完封で連覇達成! インカレ3枠争いは激戦続く…関福大は自動降格逃れる:後期第8節

大阪体育大が連覇達成
第97回関西学生サッカーリーグ1部


 第97回関西学生サッカーリーグ1部の後期第8節が2、3日に行われた。首位・大阪体育大は4位・立命館大に5-0で勝利し、連覇を達成した。

 大体大は後期第7節終了時点で2位の関西学院大と勝ち点11差で、今節勝利すれば3試合を残して連覇が決定に。その強さは今節にも発揮され、前半7分にはDF田中駿汰(4年=履正社高/札幌内定)がセットプレーからの得点で先制点を挙げる。さらに同14分にはFW林大地(4年=履正社高/鳥栖内定)が追加点を決め、前半を2-0で折り返す。

 大体大の得点は後半も続く。後半28分にはMF野寄和哉(1年=東福岡高)がPKを決めて3点目。同35分にはDF高橋秀典(3年=青森山田高)が左CKをヘディングシュートで決めてさらに点差を広げていく。42分にはFW高橋一輝(2年=桐生一高)がダメ押しの5点目を決め、5-0と圧倒的な強さで優勝を決定づけた。

 2位・関学大は6位・関西大と対戦し、5-1で快勝。MF安羅修雅(2年=履正社高)とFW山見大登(2年=大阪学院大高)がそれぞれ2得点を挙げると、後半25分に1点を返されるが、同33分にはFW木村勇大(1年=大阪桐蔭高)がダメ押しの5点目で試合を締めた。

 3位のびわこ成蹊スポーツ大と5位の阪南大は壮絶な打ち合いに。前半はびわこ大FW井上直輝(4年=立正大淞南高)と阪南大MF林雄飛(4年=野洲高)がそれぞれ2得点を決め、2-2で前半を折り返す。

 びわこ大は後半11分にMF佐藤諒(4年=藤枝明誠高)が勝ち越し点を、同37分にはDF中濱颯斗(4年=神戸弘陵高)がさらに追加点を挙げ、4-2とリードを広げる。しかし阪南大も40分、42分とMF稗田圭吾(3年=福岡U-18)が2得点。合計8ゴールとなった4-4の激戦は結局痛み分けに終わった。阪南大は勝ち点で立命大と並び、得失点差で4位に浮上している。

 最下位の関西福祉大は10位の大阪産業大と対戦し、1-0で勝利。後半14分にMF左近祐樹(4年=帝京三高)がPKを決め、5試合ぶりとなる今季3勝目を手にした。敗れれば自動降格が決定する関福大だが、今節はその危機を乗り越えた。

 優勝した大体大は全日本大学選手権(インカレ)の出場が決定済み。しかし2位・関学大、3位・びわこ大、4位・阪南大の4位以上は確定しておらず、残り3枠の全国切符を巡る戦いは続いている。

結果は以下のとおり
【後期第8節】
(11月2日)
[J-GREEN堺・天然芝フィールド]
京都産業大 1-1 大阪経済大
[京]河原賢史朗(10分)
[大]植村宥紀(87分)

びわこ成蹊スポーツ大 4-4 阪南大
[び]井上直輝2(19分、45分+1)、佐藤諒(56分)、中濱颯斗(82分)
[阪]林雄飛2(25分、37分)、稗田圭吾2(85分、87分)

[山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場]
大阪体育大 5-0 立命館大
[大]田中駿汰(7分)、林大地(14分)、野寄和哉(73分)、高橋秀典(80分)、高橋一輝(87分)

関西学院大 5-1 関西大
[学]安羅修雅2(22分、62分)、山見大登2(30分、59分)、木村勇大(78分)
[関]小山新(70分)

(11月3日)
[J-GREEN堺・天然芝フィールド]
桃山学院大 1-0 近畿大
[桃]{{毎熊晟矢(40分)

大阪産業大 0-1 関西福祉大
[関]左近祐樹(59分)

●第97回関西学生リーグ特集

[MOM649]明治大FW狩土名禅(3年)_怪我からの復帰戦、今季初公式戦で“優勝決定弾”

[MOM649]明治大FW狩土名禅(3年)_怪我からの復帰戦、今季初公式戦で“優勝決定弾”
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 関東大学L1部第19節 明治大2-1順天堂大 味フィ西]

 復活を目指す背番号31がラッキーボーイになった。同点に追いつかれて迎えた後半17分、明治大は勝ち越し点を目指してFW狩土名禅(かるどな・ぜん、3年=桐生一高)をピッチに送り込む。

 すると同25分、FW佐藤亮(4年=FC東京U-18)の折り返しを狙ったMF森下龍矢(4年=磐田U-18/鳥栖内定)のシュートは相手と競り合ったことで上手くミートしなかったが、こぼれ球を狩土名が反転シュートで叩き込む。この得点が明大に勝利を呼び込んだ。

 怪我からの復帰戦での決勝弾。ただ“持っている”とは思わないという。あくまでも「いつも通りの全力プレー」を貫いた結果。「だから別に持っている持っていないじゃなくて、たまたま出ただけだと思います」と言い切る。

 昨年はリーグ戦9試合に出場して4得点。更なる飛躍が期待された今季だが、春先から怪我に悩まされた。捻挫が治ったかと思えば、復帰初日の練習で肉離れ。結局、7か月間をリハビリに費やすことになった。

 その期間、チームは絶好調。「僕がいない方が勝てるんじゃないか」と不安に駆られることもあったという。それでも結果を残すことだけを意識して、懸命のリハビリに取り組み、ようやく10月中旬に練習復帰するところまでこぎつけた。

 3冠を目指すチームのラストピースになりたい。「2冠を獲ってもインカレを獲れないと意味がない」と話した狩土名は、「僕が入学してからもインカレはいい成績が残せていない。スタッフを含めた全員のためにインカレを獲りたいと思います」と意識を高めていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集