第100回天皇杯、秋田県予選が中止…J3秋田が“不戦勝”で本大会へ

第100回天皇杯、秋田県予選が中止…J3秋田が“不戦勝”で本大会へ
 ブラウブリッツ秋田は31日、同クラブが第100回天皇杯の秋田県代表チームに決まったことを発表した。予選の中止により事実上の”不戦勝”となった。

 発表によると、新型コロナウイルスの感染拡大で日本サッカー協会(JFA)が各種事業禁止・中止の要請を行っており、4月19日に予定されていた決勝戦が中止となったため。秋田県サッカー協会と同協会1種委員会が決断した。

 第100回天皇杯は5月23日に開幕予定。他の都道府県でも予選が開催できない問題が相次いでおり、愛知県や静岡県などは準決勝までの中止を決定し、代表決定戦だけで本戦出場チームを決めるという措置を取っている。

 現段階ではJ1・J2全40クラブのほか、アマチュアシードのHonda FC(JFL/静岡県)の出場が決まっている。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2020シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

天皇杯1回戦〜4回戦の組み合わせ決定!!昨季王者の神戸らJ1勢は4回戦から登場

1回戦〜4回戦の組み合わせが決定した
 日本サッカー協会(JFA)は24日、『天皇杯 JFA 第100回全日本サッカー選手権大会』の1回戦から4回戦までの組み合わせが決定したことを発表した。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止対応により、Jリーグをはじめとした公式戦が延期されていることから、第100回大会に限って大会形式を一部変更。J2クラブは2回戦と3回戦、J1クラブは4回戦からの出場となる。

 昨季王者のヴィッセル神戸は、2回戦を勝ち上がったチームと水戸ホーリーホックによる3回戦の勝者とホームで対決することが決まった。

以下、大会日程と1〜4回戦のマッチスケジュール

▽1回戦 5月23日(土)、24日(日)※予備日:5月25日(月)
アマチュアシードチーム、都道府県代表チーム出場
【1】鹿児島県代表vs香川県代表 [OSAKO]
【2】愛媛県代表vs徳島県代表 [愛媛球]
【3】福井県代表vs大阪府代表 [福井テクノ]
【4】神奈川県代表vs山梨県代表 [BMWス]
【5】富山県代表vs兵庫県代表 [富山]
【6】奈良県代表vs栃木県代表 [ならでん]
【7】群馬県代表vs山形県代表 [群馬サ]
【8】長野県代表vs新潟県代表 [長野U]
【9】Honda FCvs石川県代表 [都田]
【10】沖縄県代表vs山口県代表 [沖縄市陸]
【11】大分県代表vs高知県代表 [昭和電サA]
【12】和歌山県代表vs愛知県代表[紀三井寺]
【13】青森県代表vs埼玉県代表 [プラスタ]
【14】三重県代表vs京都府代表 [三交鈴鹿]
【15】滋賀県代表vs福岡県代表 [東近江]
【16】茨城県代表vs岩手県代表 [Ksスタ]
【17】福島県代表vs千葉県代表 [Jヴィレッジ]
【18】岐阜県代表vs静岡県代表 [長良川球]
【19】東京都代表vs北海道代表 [味フィ西]
【20】広島県代表vs佐賀県代表 [広島一球]
【21】宮崎県代表vs岡山県代表 [宮崎県]
【22】秋田県代表vs宮城県代表 [ソユスタ]
【23】鳥取県代表vs熊本県代表 [Axis]
【24】島根県代表vs長崎県代表 [島根サ]

▽2回戦 6月10日(水)※予備日:6月24日(水)
J2 12チーム出場(前年度J2の11~20位、J3の1・2位)
【25】琉球vs【1】勝者 [タピスタ]
【26】山口vs【2】勝者 [みらスタ]
【27】群馬vs【3】勝者 [正田スタ]
【28】【4】勝者vs【5】勝者 [BMWス]
【29】金沢vs【6】勝者 [石川西部]
【30】町田vs【7】勝者 [Gスタ]
【31】【8】勝者vs【9】勝者 [長野U]
【32】愛媛vs【10】勝者 [ニンスタ]
【33】【11】勝者vs【12】勝者 [昭和電サA]
【34】東京Vvs【13】勝者 [味フィ西]
【35】福岡vs【14】勝者 [ベススタ]
【36】北九州vs【15】勝者 [本城]
【37】【16】勝者vs【17】勝者 [Ksスタ]
【38】長崎vs【18】勝者 [トラスタ]
【39】千葉vs【19】勝者 [フクアリ]
【40】【20】勝者vs【21】勝者 [福山]
【41】栃木vs【22】勝者 [栃木グ]
【42】【23】勝者vs【24】勝者 [Axis]

▽3回戦 7月8日(水)※予備日:7月15日(水)
J2 10チーム出場(前年度J1の17・18位、J2の3〜10位)
【43】【25】勝者vs【26】勝者 [調整中]
【44】水戸vs【27】勝者 [Ksスタ]
【45】山形vs【28】勝者 [NDスタ]
【46】【29】勝者vs【30】勝者 [調整中]
【47】磐田vs【31】勝者 [ヤマハ]
【48】新潟vs【32】勝者 [デンカS]
【49】大宮vs【33】勝者 [NACK]
【50】【34】勝者vs【35】勝者 [調整中]
【51】京都vs【36】勝者 [調整中]
【52】甲府vs【37】勝者 [中銀スタ]
【53】【38】勝者vs【39】勝者 [調整中]
【54】松本vs【40】勝者 [サンアル]
【55】岡山vs【41】勝者 [Cスタ]
【56】徳島vs【42】勝者 [鳴門大塚]

▽4回戦 8月19日(水)※予備日:8月26日(水)、10月14日(水)
J1 18チーム出場
【57】横浜FMvs【43】勝者 [ニッパツ]
【58】湘南vs柏 [BMWス]
【59】神戸vs【44】勝者 [ノエスタ]
【60】大分vs【45】勝者 [昭和電ド]
【61】川崎Fvs【46】勝者 [調整中]
【62】名古屋vs【47】勝者 [パロ瑞穂]
【63】C大阪vs【48】勝者 [調整中]
【64】清水vs【49】勝者 [アイスタ]
【65】FC東京vs【50】勝者 [調整中]
【66】鳥栖vs横浜FC [駅スタ]
【67】G大阪vs【51】勝者 [パナスタ]
【68】札幌vs【52】勝者 [札幌厚別]
【69】鹿島vs【53】勝者 [調整中]
【70】浦和vs【54】勝者 [熊谷陸]
【71】広島vs【55】勝者 [Eスタ]
【72】仙台vs【56】勝者 [ユアスタ]

▽ラウンド16(5回戦)
10月14日(水)※予備日:11月3日(火・祝)、4日(水)

▽準々決勝
11月3日(火・祝)、4日(水)※予備日:11月11日(水)

▽準決勝
12月19日(土)※予備日:12月26日(土)

▽決勝
2021年1月1日(金・祝)


★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2020シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

天皇杯の日程が変更へ!! J1は4回戦から、J2は“昨季順位”でシード決定

第100回天皇杯の方式が変更へ
 日本サッカー協会(JFA)は14日、2020年度の第3回理事会を行った。新型コロナウイルスの流行でJリーグの公式戦が延期されていることから、第100回天皇杯の開催方式を変更する方針を固めた。当初J1・J2クラブは2回戦から登場予定だったが、上位ステージから段階的に参戦する形となる見込みだ。

 第100回天皇杯は当初、5月23〜24日に1回戦を行い、計7回戦の末に来年1月1日に決勝戦を迎えるスケジュールだった。ところが、Jリーグの中断によってシーズンの日程が過密化。J1・J2クラブの日程繰りが厳しくなり、再編を迫られている。新たなスケジュールでは計8回戦制となり、10月14日に5回戦が追加される見込みだ。

 J1全18クラブが4回戦から参戦。J2の10クラブ(降格2チームを含む昨季上位1〜10位)が3回戦から、J2の12クラブ(昇格2チームを含む昨季下位11〜22位)が2回戦から加わる形となる。

 日程変更の正式決定と組み合わせ抽選会は、18日の天皇杯実行委員会で行われる予定となっている。

 第100回天皇杯スケジュールは以下のとおり

1回戦:5月23日(土)、24日(日)/都道府県代表・アマチュアシード出場
2回戦:6月10日(水)/J2の12クラブ出場
3回戦:7月8日(水)/J2の10クラブ出場
4回戦:8月19日(水)/J1全18クラブ出場
5回戦:10月14日(水)
準々決勝:11月3日(火・祝)、4日(水)
準決勝:12月19日(土)
決勝:2021年1月1日(金・祝)

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2020シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

歴史に名を刻んだ神戸、新国立で初めて優勝カップ掲げて歓喜(14枚)

クラブ史上初タイトルを獲得した神戸
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

別格の存在感!タイトルもたらしたイニエスタ「来季に向けて…」(12枚)

MFアンドレス・イニエスタが家族と記念撮影
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

世界屈指ストライカーが日本で引退…有終の美を飾ったダビド・ビジャ「ギリギリだった」(12枚)

優勝カップを掲げるFWダビド・ビジャ
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

常勝軍団・鹿島は完敗V逸…退任の大岩監督「非常に残念」(24枚)

出番がなかったDF内田篤人と今季限りでの退任する大岩剛監督
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

「ラッキーボーイです!」2点絡んだ神戸FW藤本憲明が歓喜の雄たけび(12枚)

試合終了直後のインタビューで「ラッキーボーイです!」と叫んだFW藤本憲明
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

去就未定の神戸FWポドルスキが先制点演出「今日で終わりではない」(8枚)

2017年3月に加入したFWルーカス・ポドルスキ
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

東京五輪世代・鹿島DF町田浩樹が気持ち新た「鹿島を体現していける選手に」(4枚)

東京五輪世代のDF町田浩樹
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

「一番悔いが残る」2失点に絡んだ鹿島DF犬飼智也(4枚)

2失点に絡んでしまったDF犬飼智也
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

「前半の2点は重かった」鹿島FW伊藤翔、神戸守備を攻略できず(5枚)

今季リーグ戦で7得点のFW伊藤翔
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

神戸MF酒井高徳がドイツでの経験還元「求めていた目標を一つ叶えられた」(8枚)

優勝に大きく貢献したMF酒井高徳
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

古巣へのリスペクト忘れず…神戸MF西大伍「いろいろ経験させてもらった」(5枚)

2019年1月に鹿島から加入したMF西大伍
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

見事クリーンシート達成!今夏加入の神戸GK飯倉大樹も“優勝GK”に(4枚)

2019年7月に横浜FMから加入したGK飯倉大樹
 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は1日、国立競技場で決勝を行い、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズを2-0で下した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

付け焼き刃の3バックも効力発揮…MF永木「それだけが収穫」

右サイドバックと右ウイングバックを兼務した鹿島アントラーズMF永木亮太
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 付け焼き刃のフォーメーション変更だったが、どんな指示よりも目覚ましい効力を発揮した。鹿島アントラーズは0-2で迎えたハーフタイム、相手がどう出てこようと貫いてきた4-4-2から相手のシステムに合わせた3-4-2-1に変更。MF永木亮太は「練習も一回もやったことないけど、あそこまでできることはわかった。それだけが収穫」と振り返った。

「前半は相手のやりたいようにやられて、ほとんど自分たちは何もできずに終わってしまって、そこで失点もしたし、そこが全て」(永木)。対戦相手のヴィッセル神戸は3-4-2-1のシステムを採用。今季の鹿島は3バックのシステムを相手にハイプレスがハマらず、苦しむ展開が何度も見られてきたが、天皇杯決勝の舞台でも同様の戦況を呈した。

 スコアレスで迎えた前半28分、構造上1枚余るDF大崎玲央の持ち上がりに屈して大ピンチを招いたものの、その後も修正はできず。2点を奪われた後に修正に着手したが「後半はフォーメーションを変えてうまく行ったのはあるけど、1点目2点目を追いつく力がなくて、結局0-2で負けてしまったので不甲斐ない、情けない気持ちでいっぱい」(永木)という結果に終わった。

 変更したシステムは「準備は全くしていない」といい、この日で退任が決まっている大岩剛監督の指示で行われたという。「鹿島はずっとシステムを変更せずに4-4-2でやってきているチームなので準備はしていないけど、あまりにもハマらなさすぎて剛さんがとっさにそういう判断をしたと思う」。準備不足で機能していただけに、最初から対応できていればという後悔もやむを得ない。

 もっとも、この教訓を悔いるだけではなく未来に活かしていくつもりだ。「いろいろなフォーメーションもできないといけないと思うし、神戸のようなシステムのチームを相手にいろいろ苦しい思いをしてきているし、対策は少し考えないといけない。それだけですね、収穫は」(永木)。体制が変わる来季、伝統に柔軟性を加えた鹿島が見られるかもしれない。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

“剛さんとの3年間”に声震わせたMF三竿「ずっと僕を評価してくれた」

鹿島アントラーズMF三竿健斗
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 指揮官との3年間の思い出に話が及ぶと、次第に声は震えていった。鹿島アントラーズMF三竿健斗は「お前が中心になって引っ張って行け」という直々のメッセージを胸に「自分がもっとやらないといけない」と新たな決意を語った。

 三竿は2016年、育成組織から所属していた東京Vを離れて鹿島に加入。当初はなかなか出場機会を得られなかったが、サポートしてくれたのが当時コーチを務めていた大岩剛監督だったという。

「僕が鹿島に入ってからメンバー外の練習もずっと見てくれていたし、監督が評価しない中でもずっと僕のことを評価してくれた。守備の足の出し方や1対1の駆け引きは鹿島に来てから剛さんや羽田(憲司)コーチから教わっていたので、本当に感謝しかない」。

 2017年5月下旬に大岩体制が始まると、直後のリーグ戦でMF小笠原満男に代わって先発に抜擢された。そこから現在まで主力に定着。「あまり自分が良くなくても、満男さんを出さずに僕を出してくれた。その責任を持って僕はプレーしていたけど……」。そんな指揮官は今季限りで退任。天皇杯が恩返しのラストチャンスだった。

 しかし、前半で2失点を喫したチームは後半に猛攻でも得点を奪えず、0-2で敗れた。「自分たちの力のなさだったり、自分の不甲斐なさを痛感している」。指揮官のラストマッチをそのように振り返った三竿は「決勝という大舞台で自分たちのプレーを出せなかったことが一番未熟なところだと思うし、自分自身の納得いくパフォーマンスをできなかった」とうつむいた。

 なお大岩監督は決勝戦のハーフタイム、これまで練習を積んでこなかった奇策3バックのシステムにトライ。すると押し込まれるばかりだった前半が嘘のように、良い時の鹿島が継続できていたプレッシングが機能るようになったが、そうした経験も三竿の力不足をより痛感させる形となった。

「3バックのミスマッチに対して、シーズンを通してそういうチームとたくさんやってきたけど、最近はそういう対応がうまくハマっていなかった。後半はフォーメーションを変えて同じシステムになったことでやることがハッキリしてプレスをかけやすかった。4-4-2でも自分たちでもっと変化できたらまた違ったのかなと思うけど、そこで修正できないのが今の僕の現状」。

 1月1日に天皇杯決勝を終えて、今月28日にACLプレーオフを控えている短いオフシーズン。それでも三竿は「一個引き出しができたと捉えて、今日のみっともない試合を来季に活かせるように、何ができなかったかを自分でしっかり整理したい。その作業は辛いけどしっかりやりたい」と宿題を持ち帰るつもりだ。

 大岩監督の在任中に獲得したのはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のみ。クラブの悲願達成は大きな価値を持ったが、国内無冠は手放しで喜べる結果でないのも事実だ。責任を痛感する三竿は「鹿島というクラブはタイトルを取り続けないといけないので、ずっとタイトルを取り続けていた満男さんがいなくなってタイトルを取れなくなったというのは本当に言われたくなかった。これからもっともっとレベルアップして、チームがタイトルを取れるように影響のある選手にならなきゃいけない」と前を見据えた。

 この日の試合後、三竿は指揮官から「来年はもっと大変になるだろうけど、お前が中心になって引っ張って行けと言われた」という。その思いを胸に刻み込んだ未来のリーダー候補は「剛さんも鹿島のOBとしてタイトルを多く取ってきた中で、一先輩としても声をかけてもらったと思うので、自分がもっとやらないといけない」と新たな決意を語った。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

“元日新国立”の主役となった神戸FW藤本「持ってると思います」

「ノリアキ」を意味する『Nポーズ』を見せるヴィッセル神戸FW藤本憲明
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 “開幕男”で“鹿島キラー”。ヴィッセル神戸に悲願の初タイトルをもたらしたのは、昨年ブレイクを果たした遅咲きストライカーだった。「持ってます。持ってると思います」。FW藤本憲明は大勢の報道陣に囲まれながら、自らの「ラッキーボーイ」っぷりを誇った。

 舞台装置は十分に整っていた。元日決勝は新国立競技場のこけら落とし。対戦相手は今季2試合3ゴールを挙げてきた鹿島アントラーズ。これまでJFL、J3、J2、J1全カテゴリの開幕戦でゴールを記録してきた“開幕男”が、2020年の幕開けを告げる天皇杯決勝で輝きを放った。

 まずは前半18分、左サイドでボールをかっさらったFWルーカス・ポドルスキが強烈な左足シュートを放つと、GKクォン・スンテが弾いたボールがゴール前の混戦にぶつかり、そのままゴールネットに吸い込まれた。ボールは誰に当たったか微妙だったが、場内にコールされたのは混戦内にいた藤本の名。その時点で、記念すべき新国立第1号ゴールとなった。

 ところが後にこの得点はオウンゴールに訂正され、第1号ゴールは幻に。それでも前半38分、藤本はMF西大伍の右クロスがDF犬飼智也のクリアミスを誘ったのを見逃さず、軌道が変わったボールをワンタッチで押し込んだ。VARチェックこそ入ったが、今度こそ正真正銘のゴール。新国立での初得点は逃したものの、栄えある最初の得点者となった。

 前半のうちに2点をリードした神戸は後半、相手のシステム変更によって一気に劣勢を強いられた。それでも守備陣がしぶとく耐え続け、一度もゴールを許すことなく試合終了の笛。「ゼロで終わってくれたGK含めたDF陣に感謝したい」(藤本)。途中交代していた背番号9は真っ先にピッチ内の仲間たちに駆け寄り、歓喜の輪に加わった。

 大舞台で2点に絡んだ藤本だが、いずれも捉え方次第ではラッキーゴール。自身も試合後の場内インタビューで「ラッキーボーイです!」と高らかに宣言した。しかし、そうしたゴールセンスもストライカーにおいては重要な資質。試合後の囲み取材では「持ってます。持ってると思います。ただああいうところに走り込んだり、そういう場所にいることが重要」と矜恃も見せた。

 近畿大を卒業した2012年に当時JFLの佐川印刷SCで社会人キャリアをスタートし、4年間は社業との兼務生活を続けていた苦労人。そこから2年連続でのJ3得点王に輝いた鹿児島ユナイテッドFC、自身の活躍でJ1昇格に導いた大分トリニータと一歩一歩ステップアップしてきたが、成り上がりの秘訣は「何とかなる精神」と悲壮感はない。

 この日も、人生のターニングポイントを報道陣に問われて「全部です」と即答。「ステップアップしてきたところが全てがターニングポイントで、自分にとって大事なところ。これというところはない。日々自分がレベルアップして、努力してきたことが結果につながった」と自らの苦労話を誇るでもなく、目の前の環境に腐らず向き合い続けてきた姿勢を表現していた。

 何よりそうした真摯な取り組み方こそが、藤本を現在の立場に導いたのであろう。「これからもそういうことを続けて、もっともっと選手としてレベルアップしていきたい」。来季はAFCチャンピオンズリーグで初のアジア挑戦も決定。プロ生活4年目を最高の形で終えた30歳はなおも進化を遂げていく。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

素晴らしい雰囲気の中で…タイトル逃した鹿島、FW伊藤翔「優勝して感極まりたかった」

鹿島アントラーズFW伊藤翔
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 思ったような前半とはいかなかった。後半は反撃に出たものの、ゴールは生まれなかった。鹿島アントラーズFW伊藤翔は「前半の2点は重かった」と振り返った。

 序盤から神戸にリズムを握られ、前半18分にオウンゴールで先制点を献上すると、同38分には追加点を奪われてしまう。「前半はボールを持てなかった。相手のシステムに対する対策もやってきた中で、なかなかうまくいかないシーンが多かった」。鹿島がフィニッシュまで持ち込む場面は限られ、伊藤はシュートゼロで前半を終える。

 後半途中にシステム変更して流れを引き寄せ、ゴールに迫る。伊藤自身もシュートまで持ち込む場面を作り出したが、神戸守備を攻略し切れずに0-2の完封負けを喫した。「システムを変えて自分たちの力を出せたけど、前半の2点が重かった」。

 “新”国立競技場のこけら落としとなった一戦には5万7000人を超える観客が詰め掛けた。「昨日の練習から素晴らしい雰囲気だと感じていた」という伊藤は、「今日はあれだけ多くのお客さんも来て、雰囲気的には選手として感極まるものがあった」と続けつつ、「でも、優勝して感極まりたかった」と声を落とした。

(取材・文 折戸岳彦)

●第99回天皇杯特設ページ

「完敗です」…相手を称えたDF町田浩樹が示した覚悟「鹿島というチームを体現していける選手に」

鹿島アントラーズDF町田浩樹
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 開口一番、出てきた言葉は「完敗です」。0-2の完封負けを喫した鹿島アントラーズDF町田浩樹は悔しさを滲ませた。

 序盤から神戸に主導権を握られる。3-4-3のシステムを採用する相手に対し、鹿島のシステムは4-4-2。「どうしてもズレが出てきてしまう組み合わせなので、そこをいかに無くしていくかだった」が、前半18分にオウンゴールで先制点を献上すると、同38分には追加点を奪取されてしまった。

 後半途中からシステムを変更したことで、「マークがはっきりして、高い位置でボールを取れるので、攻撃もしやすくなった」と流れを引き寄せた。しかし、神戸守備を崩し切ることができずに0-2で敗れて、タイトルを逃した。

「完敗です。相手を称えるしかない。前半に相手の攻撃にうまく対応できなかった。それに尽きると思う」

 下部組織から16年にトップチームに昇格して4年目。3年間でリーグ戦10試合出場だったが、今季は22試合に出場と飛躍の1年となった。「CBとSBを両方やって、シーズンを通して戦えたことは自分にとって収穫だし、いろいろなタイプの選手と対峙して成長できたと思う」。自身の成長を実感しながらも、「でも、それをタイトルに結び付けられなかった」と唇を噛むと、視線を上へと向けた。

「今は上の人に引っ張ってもらっている感覚なので、もっともっと自分が引っ張って行く存在にならないといけない。来季は監督も変わり、選手も変わっていく中で、鹿島というチームを体現していける選手になっていかないといけない」

 先頭に立って常勝軍団をけん引していく――。強い覚悟を持って新シーズンに向けて走り出す。

(取材・文 折戸岳彦)

●第99回天皇杯特設ページ

初の新国立…内田篤人「ベンチにヒーターが入っていた。ありがたかった」

こけら落としを迎えた新国立競技場
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 生まれ変わった国立競技場で行われた第99回天皇杯決勝。初めて利用した鹿島アントラーズDF内田篤人は「ベンチにヒーターが入っていた。ありがたかった」と独自の視点で新スタジアムを振り返った。

 2020年の東京五輪に向けて建設された新国立競技場はこの日がこけら落とし。ベンチ入りした内田の出場機会は最後まで訪れなかったが、ウォーミングアップや表彰式で真新しいピッチを踏みしめた。

 芝生については「国際Aマッチという感じの芝。海外っぽいっちゃ海外っぽいけど、国際Aマッチって感じの芝。感覚でね」と独特の表現。それでも「これだけ綺麗にボールが転がってくれて、河川敷でサッカーやるわけじゃないんだし、これで文句言っていてもしょうがない。これ以上の環境はない」と高評価だったようだ。

 その反面、客席との距離感は「遠い」ときっぱり。「シャルケは65000人でサッカー専用。やっぱりそういうのを考えると、サッカー専用がいい」と自身の経験を踏まえて語る。とはいえ、東京五輪では陸上競技でも使用される会場。「でもサッカー専用じゃないからしょうがない。文句は言えないでしょ。陸上で使うんだし、オリンピックのためなんだから」と理解も示した。

 また「風呂がちっちゃかった。4〜5人でいっぱい」と選手ならではの感想も。そこで出てきたのは浴槽は大きくないが、小さな個別浴槽が並んでいる等々力競技場の浴室の話題。「いいなあって思ったのはフロンターレ。個別で水風呂もあって、交代浴ができるようになっている」と称えていた。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

“奇策”3バック変更も…退任の鹿島・大岩監督「充実した2年半」

今季限りで退任する鹿島の大岩剛監督
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 記者会見場に姿を見せた指揮官の目は赤く、光るものがにじんでいた。今季限りでの退任が発表されていた鹿島アントラーズ大岩剛監督は「残念な結果だが、選手たちには『最後までしっかり戦ってくれたことに感謝している』という話をしてきた。私は退任するが、またすぐ鹿島アントラーズは試合が始まる。しっかり来季に向けて頑張ってほしいと伝えた」と、試合後のロッカールームで選手にかけた言葉を明かした。

 4-4-2の鹿島と3-4-3の神戸。ポジションのミスマッチもあり、前半は神戸ペースで進み、ミスも絡んで2失点した。後半からはシステムを神戸と同じ3-4-3に変更。「立ち位置を変えて、サイドに人を増やして、サイドで数的優位をつくるという形で得点を狙った」と、これまでほとんど試していないシステムで賭けに出た。試合の流れは変わったが、守りを固める神戸を崩し切れず、「最後の得点を決めるボックスの中でのアイデアが欲しかった」と悔やんだ。

 17年のシーズン途中にコーチから昇格し、約2年半。昨季はクラブ悲願のACL制覇を成し遂げたが、今季は2年ぶりの無冠に終わった。「鹿島という大きなクラブで指揮を執るのは大きなプレッシャーを感じたし、その責任を果たす強い気持ちでやってきた。今年1年は選手の出入りも多く、この2年半はずっと試合数も多くて、チームビルディングに苦労したが、これは僕のキャリアで大きなポイントになると思っている」。そう振り返ると、自身の今後にも言及した。

「監督に求められる戦術面、チームを作っていく上でのオーガニゼーション、チームビルディングには自信を持っているし、次の仕事がどうなるか分からないが、絶対に生かす自信もある。自分ではまだまだ若いと思っているので、この経験を生かせる仕事ができればと思うし、また監督をやりたいと感じさせられる表彰式だった。非常に充実した2年半だった」。悔しい思いで見つめた表彰式を次のキャリアへの糧にするつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

●第99回天皇杯特設ページ

古巣下してタイトル獲得…MF西大伍「いろいろな経験をさせてもらった」

ヴィッセル神戸MF西大伍
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 対戦相手は昨季まで在籍した常勝・鹿島だった。クラブに初タイトルをもたらしたヴィッセル神戸MF西大伍は古巣に感謝を示しつつ、喜びを噛み締めていた。

「フォーメーションだったりを考えると、こちらが主導権を握る展開になると思っていた」。その言葉どおり、序盤からリズムをつかんだ神戸は前半18分にオウンゴールで先制。さらに同38分には右サイドでボールを受けた西がゴール前に弾道の低いクロスを供給すると、DF犬飼智也に触れたボールをFW藤本憲明が押し込んでチーム2点目が生まれた。

「クリアされてもおかしくないクロスだった」と苦笑しつつ、「うまく僕の前が空いていた。あまり右にボールが来なかったので、来たらチャンスにしたいと思っていた」との思いを実行して、ゴールを導いた。

 後半途中に鹿島がシステム変更すると、その後は押し込まれる展開となったが、粘り強い守備でしのぎ切って2-0の完封勝利。クラブ初タイトルを獲得した。「ピッチに立っている選手でいうと、神戸の方がタイトルを取ってきた選手はもしかしたら多いかもしれなかったので、落ち着いてやれたというのは、どっちかというとこっちだったのかなと思う」。

 昨季まで在籍した鹿島には、「僕がこういう舞台でプレーできているのは鹿島でいろいろな経験をさせてもらったおかげ」と感謝を示しつつ、常勝と言われる古巣を下しての初タイトルに「良かった」と喜びを表した。

(取材・文 折戸岳彦)

●第99回天皇杯特設ページ

V逸見つめたDF内田篤人「アントラーズらしさでぶつかっていくのか、変えていくのか」

DF内田篤人と大岩剛監督
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 鹿島アントラーズが国内カップ戦決勝で敗れたのは2006年のナビスコカップ以来13シーズンぶり。ベンチで敗戦を見つめていた鹿島アントラーズDF内田篤人は「一つの理由じゃない。システム上の問題もあるし、個人が場慣れしているかどうかもある。決勝だったり、大舞台をね」と敗因を語った。

 フォーメーションのミスマッチがあった前半に2点を奪われ、後半はシステム変更で食い下がったものの得点は奪えず。Jリーグ最多20冠という勝負強さを誇ってきた鹿島にふさわしくないファイナルの戦いぶりだった。この結果により、鹿島は4冠を追いかけた2019シーズンを無冠で終える形となった。

 負傷者の続出、主力の海外流出、ACLを含めた過密日程—。理由を一つ一つ挙げていけばキリがなく、複合的な要因もある。「日程の問題で鹿島の怪我人が多かったというのもある」(内田)。天皇杯に敗れたことで鹿島は今月28日のACLプレーオフ参戦が決定。来季に向けては1か月足らずのオフシーズンしかないという異例のスケジュールも待ち受けている。

 ただ、そうした選手のやり繰りは過去の鹿島が得意としてきたところでもある。内田も「俺が17で入ってからタイトルを取れない無冠の時期もあったし、それでどうこうとかはない。主力選手が出て行って…という新しいチームの波というか。俺も海外に出て行ったけど、今回も(主力選手が)出て行って、来季も出ていく(選手がいる)かもしれない」と振り返る。

 それでも変わりゆくサッカー界の中で、内田自身もさまざまな選択肢に頭を巡らせている。「(神戸のように)こういうふうにお金をかけていい選手を連れてくれば勝てるという流れが仮に出てきたら、アントラーズらしさでぶつかっていくのか、ちょっとずつ変えていくのか。まあ選手の俺の判断じゃなくて、上の判断だけど」と言葉を選びながら口にした。

 また内田自身は今季、第5節磐田戦での負傷によってリーグ戦10試合の出場にとどまった。「去年は肉離れとか自滅が多かったけど、今季のアレは打撲というか接触なので。自滅がなくなったのはちょっと希望がある。手術してから5か月かな、離れずに練習できているのがプラスなので、個人的にはやらなきゃと思っている」。来季は自身がピッチに立ち、タイトルに導いていく覚悟を見せた。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

クラブ創設25年目で初タイトル…神戸フィンク監督「歴史的な瞬間を一生忘れない」

神戸のトルステン・フィンク監督
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 今季途中からチームを指揮し、ヴィッセル神戸に初タイトルをもたらしたトルステン・フィンク監督は試合後の記者会見で「このクラブは25年目になるが、初タイトルを取れたことを誇りに思っている。神戸の街にとってもいいことだと思う。新国立競技場での初の公式戦。歴史的な瞬間を私は一生忘れないと思う」と喜びを表現した。

「前半がすごく良かった。我々の思うようなプレーの形もできたし、いい時間で点を取れたのが大きかった」。前半18分にオウンゴールで先制すると、同38分にFW藤本憲明が追加点。3トップの中央で抜擢した藤本は2得点に絡む活躍を見せた。

 その起用の意図について「藤本は相手の裏のスペースを狙える。特に彼は鹿島相手に何度も点を取っているので、今日も期待できると思った」と説明。大分に所属していた今季J1開幕戦で鹿島から2ゴールを奪い、今夏の神戸移籍後も第33節の鹿島戦で1ゴールを決めていた“鹿島キラー”の活躍に目を細めた。

(取材・文 西山紘平)

●第99回天皇杯特設ページ

2失点に関与の鹿島DF犬飼「2点目は個人的なミス」

2失点に絡んでしまった鹿島DF犬飼智也
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 退任する指揮官にタイトルをプレゼントすることはできなかった。天皇杯準決勝前に大岩剛監督の今季限りでの退任を発表していた鹿島アントラーズ。DF犬飼智也は「最後に(大岩)剛さんと一緒にタイトルを取りたかった。そこが一番悔いが残る」と唇を噛んだ。

 不運も、自身のミスもあり、2失点に絡んでしまった。前半18分、神戸FWルーカス・ポドルスキのキックをGKが弾くと、ボールはゴール前でFW藤本憲明をマークしていた犬飼に当たって跳ね返り、ゴールマウスに吸い込まれた。

 当初は藤本の得点とアナウンスされたが、その後、オウンゴールに訂正。さらに前半38分には神戸MF西大伍のクロスを犬飼がクリアミスし、こぼれ球を藤本に押し込まれた。

「1点目はイレギュラーだったけど、2点目は個人的なミス」。そう振り返る犬飼は「(西から)ああいうボールが来るのは分かっていたけど、右足を出すか、左足を出すか、迷った部分もあった。どちらにしてもしっかり当てて、セーフティーにクリアしないといけなかった」と悔やんだ。

「自分は鹿島のセンターバックなので、今日のようなミスはなくさないといけない。もっと堂々と、(大岩)剛さんが言っていたようなセンターバックにならないといけない」。現役時代にセンターバックだった大岩監督からは「監督と選手というより、同じセンターバックとしていろいろ教えてもらった」のだという。

「センターバックとしての立ち振る舞いは常々言われていた。どんなときでも、今日のようなミスをしたあとでも、センターバックとしての立ち振る舞いを忘れてはいけないと」。“常勝軍団”のレギュラーを任されながら無冠に終わり、「自分の力不足」と責任を背負う犬飼は「今日タイトルを取ることが理想だったけど、これからの成長を見せることで(大岩)剛さんに教わったことを表現していきたい」と誓った。

(取材・文 西山紘平)

●第99回天皇杯特設ページ

チームの成長を実感するポドルスキ「今日で終わりではない。今日から始まる」

ヴィッセル神戸FWルーカス・ポドルスキ
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 クラブ創設25年目で初タイトルを獲得した。17年からヴィッセル神戸に加入したFWルーカス・ポドルスキは「自分にとっても、クラブにとっても素晴らしい日になった」と白い歯を見せた。

 3トップの一角に入ったポドルスキは積極的な姿勢を示した。前半18分には左サイドをえぐって送ったクロスが、先制点となるオウンゴールを誘発。同28分にはDF大崎玲央、MF酒井高徳との鮮やかな連係からポドルスキ自身がネットを揺らすも、これはオフサイドの判定に取り消される。しかし、両チーム最多タイとなる3本のシュートを放つなど、ピッチを後にする後半アディショナルタイムまでチームに勝利をもたらすゴールを貪欲に狙い続けた。

 チームは2-0の勝利を収め、初タイトルを獲得する。“新”国立競技場のこけら落とし。スタジアムには5万7000人を超える観客が詰め掛けた。「クラブにとっての初タイトル。素晴らしいスタジアムで、素晴らしい雰囲気の中で、素晴らしい新年のスタートが切れたと思う」。

 在籍3年目を迎え、チームの成長も実感している。「何を求めていくかしっかりと定まっていなかった中で、徐々に自分たちの形、自分たちのサッカーが見えてきた。そこはクラブとして成長したところだと思うけど、今日で終わりではないし、今日から始まると思う。これから、今まで自分たちがやってきた真価が分かると思うよ」。来季は初のACLにも臨む。アジアの舞台、そしてJの舞台でチームの真価を見せ付ける。

(取材・文 折戸岳彦)

●第99回天皇杯特設ページ

ドイツ帰りの価値を示した酒井高徳「神戸にとっても自分にとっても初タイトル」

自身初のタイトルを獲得したDF酒井高徳
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 ドイツ帰りのこの男の存在も大きかった。天皇杯優勝でクラブ初のタイトルを獲得したヴィッセル神戸。今夏、ハンブルガーSVから7年半ぶりのJリーグ復帰を果たしたDF酒井高徳は加入半年でタイトルを獲得し、「神戸にとっても自分にとっても初のタイトル」と喜びをかみ締めた。

 その類まれなコミュニケーション能力で自身の経験をチームメイトに伝え、ピッチ上のパフォーマンスでもチームを牽引してきた。その存在についてトルステン・フィンク監督が「(酒井は)ドイツ語ができるので、ダイレクトでコミュニケーションを取れるのが大きい」と指摘すれば、左サイドで縦関係を組んだFW古橋亨梧も「しゃべってくれるので後ろを気にせず前に行けるし、後ろからの声で止まったり、だんだんそれが感覚でできるようになった」と感謝する。

 12年からドイツでプレーしてきた酒井は神戸復帰を発表する前から「20歳でドイツに来たけど、移籍する前も新潟で試合に出ていたとはいえ、それほど活躍していたわけではなかった。Jリーグに残したものがないと思っているし、Jリーグで活躍していなかった自分がいるからこそ、Jリーグでも活躍したいという気持ちは持っている」と、その思いを打ち明けていた。

 日本復帰は簡単な決断ではなかったが、Jリーグで活躍する、神戸でタイトルを獲得するという新たなチャレンジを求め、7年半ぶりに帰ってきた。「去年は個人的にいいサッカー人生を歩めなかった。求めていた目標を今日一つ叶えられたことは個人的にもうれしく思うし、これを大事にして来季も戦っていきたい」。ドイツでの最後のシーズンは1部昇格を逃した戦犯扱いされ、最終節でブーイングを浴びる経験もした。酸いも甘いも知り尽くした28歳にとって初めての戴冠。2020年を最高の形でスタートさせた。

(取材・文 西山紘平)

●第99回天皇杯特設ページ

ドイツ帰りの価値を示した酒井高徳「神戸にとっても自分にとっても初タイトル」

自身初のタイトルを獲得したDF酒井高徳
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 ドイツ帰りのこの男の存在も大きかった。天皇杯優勝でクラブ初のタイトルを獲得したヴィッセル神戸。今夏、ハンブルガーSVから7年半ぶりのJリーグ復帰を果たしたDF酒井高徳は加入半年でタイトルを獲得し、「神戸にとっても自分にとっても初のタイトル」と喜びをかみ締めた。

 その類まれなコミュニケーション能力で自身の経験をチームメイトに伝え、ピッチ上のパフォーマンスでもチームを牽引してきた。その存在についてトルステン・フィンク監督が「(酒井は)ドイツ語ができるので、ダイレクトでコミュニケーションを取れるのが大きい」と指摘すれば、左サイドで縦関係を組んだFW古橋亨梧も「しゃべってくれるので後ろを気にせず前に行けるし、後ろからの声で止まったり、だんだんそれが感覚でできるようになった」と感謝する。

 12年からドイツでプレーしてきた酒井は神戸復帰を発表する前から「20歳でドイツに来たけど、移籍する前も新潟で試合に出ていたとはいえ、それほど活躍していたわけではなかった。Jリーグに残したものがないと思っているし、Jリーグで活躍していなかった自分がいるからこそ、Jリーグでも活躍したいという気持ちは持っている」と、その思いを打ち明けていた。

 日本復帰は簡単な決断ではなかったが、Jリーグで活躍する、神戸でタイトルを獲得するという新たなチャレンジを求め、7年半ぶりに帰ってきた。「去年は個人的にいいサッカー人生を歩めなかった。求めていた目標を今日一つ叶えられたことは個人的にもうれしく思うし、これを大事にして来季も戦っていきたい」。ドイツでの最後のシーズンは1部昇格を逃した戦犯扱いされ、最終節でブーイングを浴びる経験もした。酸いも甘いも知り尽くした28歳にとって初めての戴冠。2020年を最高の形でスタートさせた。

(取材・文 西山紘平)

●第99回天皇杯特設ページ

今夏加入で“初タイトル”の神戸GK飯倉「優勝とか考えている余裕はなかった」

天皇杯制覇に貢献したヴィッセル神戸GK飯倉大樹
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 ヴィッセル神戸にとって初タイトルとなった天皇杯優勝は、GK飯倉大樹にとっても自身初のタイトルとなった。それでも元日決勝の一戦を振り返った守護神は「そんなに自分に余裕がなかった」と苦笑い気味に振り返った。

 長年にわたって横浜FMの正守護神を担ってきた飯倉だが、タイトルとは縁がなかった。在籍中に唯一獲得したのは2013年の天皇杯のみ。そのシーズンはGK榎本哲也が主力を務めており、ベンチにもGK六反勇治が入っていたため、決勝戦のメンバーにも入っていなかった。

 今季は序盤こそ横浜FMで出場を重ねていたものの、第5節からはGK朴一圭にレギュラーを奪われた。今夏から出場機会を求めて今夏から神戸に活躍の場を移したところで、古巣の横浜FMが15年ぶりのタイトルを獲得。またしても優勝を体験できずにいたが、最後の最後で悲願の初戴冠に至った。

 それでも飯倉は「後半の45分間がハードすぎて、優勝とか考えている余裕はなかった」とあっさり振り返った。この日の神戸は前半に2点を奪ったものの、後半は鹿島がシステムを変えた影響もあって防戦一方の展開。圧力のある攻撃をまともに受ける形となり、ゴールを守る飯倉は気が気じゃなかったようだ。

「これがタイトルを取ることなのかもしれない。すげえうれしいけど、終わってみたら泣かなかったし。『強え鹿島、やべえ点取られたら持っていかれるぞ』とばかり考えていた。考えている暇はなかったし、終わった後に何かをした記憶がない」。らしい表現で初優勝の味を噛み締めた。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

今夏加入で“初タイトル”の神戸GK飯倉「優勝とか考えている余裕はなかった」

天皇杯制覇に貢献したヴィッセル神戸GK飯倉大樹
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 ヴィッセル神戸にとって初タイトルとなった天皇杯優勝は、GK飯倉大樹にとっても自身初のタイトルとなった。それでも元日決勝の一戦を振り返った守護神は「そんなに自分に余裕がなかった」と苦笑い気味に振り返った。

 長年にわたって横浜FMの正守護神を担ってきた飯倉だが、タイトルとは縁がなかった。在籍中に唯一獲得したのは2013年の天皇杯のみ。そのシーズンはGK榎本哲也が主力を務めており、ベンチにもGK六反勇治が入っていたため、決勝戦のメンバーにも入っていなかった。

 今季は序盤こそ横浜FMで出場を重ねていたものの、第5節からはGK朴一圭にレギュラーを奪われた。今夏から出場機会を求めて今夏から神戸に活躍の場を移したところで、古巣の横浜FMが15年ぶりのタイトルを獲得。またしても優勝を体験できずにいたが、最後の最後で悲願の初戴冠に至った。

 それでも飯倉は「後半の45分間がハードすぎて、優勝とか考えている余裕はなかった」とあっさり振り返った。この日の神戸は前半に2点を奪ったものの、後半は鹿島がシステムを変えた影響もあって防戦一方の展開。圧力のある攻撃をまともに受ける形となり、ゴールを守る飯倉は気が気じゃなかったようだ。

「これがタイトルを取ることなのかもしれない。すげえうれしいけど、終わってみたら泣かなかったし。『強え鹿島、やべえ点取られたら持っていかれるぞ』とばかり考えていた。考えている暇はなかったし、終わった後に何かをした記憶がない」。らしい表現で初優勝の味を噛み締めた。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

負傷押して花道飾ったFWビジャ「決勝に来るまでが自分の戦いだった」

天皇杯制覇で花道を飾ったヴィッセル神戸FWダビド・ビジャ
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 スペイン代表の最多得点記録を持つ世界屈指のストライカーが日本で花道を飾った。FWダビド・ビジャは現役ラストマッチとなった天皇杯決勝戦の試合後、「クリスマスを天皇杯のために使ったので、今から家族のために僕の時間を捧げたい」とほっとした様子で話した。

 後半アディショナルタイム、背番号7のユニフォームがピッチサイドに現れると、優勝を目前にした神戸サポーターはひときわ大きな歓声を送った。プレータイムは約3分間。残念ながらボールが回ってくるシーンはなかったが、クラブ初タイトルの歓喜をピッチ上で味わった。

 引退に花を添える起用ではあったが、その演出は自身の努力で掴み取ったものだった。ビジャによれば、引退セレモニーが行われた12月7日のJ1第34節磐田戦で「全治4週間という大きな怪我をしてしまった」。この日まで約3週間。「自分の中では大変な時期を過ごした」と振り返る。

「ここの決勝に来るまでが自分の戦いだったし、ここに来ることができたが実際はギリギリだった」。引退目前でのアクシデントを乗り越えた先に訪れた歓喜。38歳のレジェンドは「なんとかピッチに立って優勝で終えられたことを満足している」と感慨を語った。

 日本での通算成績は28試合13得点。味方を活かすスプリントも怠らず、現役引退を控えているとは思えないパフォーマンスだった。また第17節の名古屋戦で決めた1点目は2019年のベストゴールにも選出され、人々の記憶に残るようなプレーも随所に見せた。

「日本サッカーはどのチームもボールを持ってプレーすることに時間をとるし、選手はテクニックがあるのでボールを持つことを優先したサッカーをしている。その中で自分たちができることを行ってきた。1年間やってきて、日本サッカーの質には驚いている」。試合後にはそうした日本サッカーへのイメージも語った。

 今後はスペイン・マドリードの自宅で生活しながら、自身がオーナーを務めるアメリカ・ニューヨークのクラブ『クイーンズボロFC』や、自身のメソッドを共有するアカデミー組織『DV7』の経営者として活動する。新たなミッションに取り組むビジャは「まだまだサッカーの仕事をし続けていこうと思っているよ」と目を輝かせた。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

負傷押して花道飾ったFWビジャ「決勝に来るまでが自分の戦いだった」

天皇杯制覇で花道を飾ったヴィッセル神戸FWダビド・ビジャ
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 スペイン代表の最多得点記録を持つ世界屈指のストライカーが日本で花道を飾った。FWダビド・ビジャは現役ラストマッチとなった天皇杯決勝戦の試合後、「クリスマスを天皇杯のために使ったので、今から家族のために僕の時間を捧げたい」とほっとした様子で話した。

 後半アディショナルタイム、背番号7のユニフォームがピッチサイドに現れると、優勝を目前にした神戸サポーターはひときわ大きな歓声を送った。プレータイムは3分足らず。残念ながらボールが回ってくるシーンはなかったが、クラブ初タイトルの歓喜をピッチ上で味わった。

 引退に花を添える起用ではあったが、その演出は自身の努力で掴み取ったものだった。ビジャによれば、引退セレモニーが行われた12月7日のJ1第34節磐田戦で「全治4週間という大きな怪我をしてしまった」。この日まで約3週間。「自分の中では大変な時期を過ごした」と振り返る。

「ここの決勝に来るまでが自分の戦いだったし、ここに来ることができたが実際はギリギリだった」。引退目前でのアクシデントを乗り越えた先に訪れた歓喜。38歳のレジェンドは「なんとかピッチに立って優勝で終えられたことを満足している」と感慨を語った。

 日本での通算成績は28試合13得点。味方を活かすスプリントも怠らず、現役引退を控えているとは思えないパフォーマンスだった。また第17節の名古屋戦で決めた1点目は2019年のベストゴールにも選出され、人々の記憶に残るようなプレーも随所に見せた。

「日本サッカーはどのチームもボールを持ってプレーすることに時間をとるし、選手はテクニックがあるのでボールを持つことを優先したサッカーをしている。その中で自分たちができることを行ってきた。1年間やってきて、日本サッカーの質には驚いている」。試合後にはそうした日本サッカーへのイメージも語った。

 今後はスペイン・マドリードの自宅で生活しながら、自身がオーナーを務めるアメリカ・ニューヨークのクラブ『クイーンズボロFC』や、自身のメソッドを共有するアカデミー組織『DV7』の経営者として活動する。新たなミッションに取り組むビジャは「まだまだサッカーの仕事をし続けていこうと思っているよ」と目を輝かせた。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

神戸に悲願のタイトルもたらしたイニエスタのさらなる野心「来季はまず…」

MFアンドレス・イニエスタがFWダビド・ビジャ、家族と記念撮影
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 新国立競技場で令和初の天皇杯を掲げた。クラブ初のタイトルを獲得したヴィッセル神戸。表彰式で高円宮妃久子さまから天皇杯を授与されたMFアンドレス・イニエスタは「とても喜んでいる。個人としてもクラブとしても特別な日だと思う」と柔和な笑みを浮かべた。

 昨夏の電撃加入から1年半。今季前半戦には公式戦9連敗を喫し、2度の監督交代もあった。「1年間、このタイトルを取るために頑張ってきた。クラブのためにも、神戸の街にとっても特別な日にできて喜んでいる」。今季限りで現役を引退する盟友のFWダビド・ビジャも後半アディショナルタイムから途中出場。最高の花道となり、「いい形で終えられることを喜んでいる」と満足げに言った。

 ACLにも参戦する来季に向け、「いいシーズンにしたい」と早くも意気込みを口にした。「来季はまずJリーグで強いチームでいることが大事。Jリーグで活躍できれば、カップ戦やACLでも活躍が伴ってくると思っている」。そう持論を展開すると、バルセロナやスペイン代表で数々のタイトルを勝ち取ってきたレジェンドは「来季に向けて休んで、リフレッシュして、新たなモチベーションで強化を続けていきたい」とその野心を隠さなかった。

(取材・文 西山紘平)

●第99回天皇杯特設ページ

神戸の天皇杯初Vにスペイン紙も注目「イニエスタの神話は日本でも続く」「ビジャは偉大なチャンピオンとしてサッカーに別れを告げた」

今季限りで現役を引退するFWダビド・ビジャ
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 天皇杯決勝が1日に新国立競技場で行われ、ヴィッセル神戸は鹿島アントラーズを2-0で下し、大会初優勝を飾った。

 ファイナルの舞台も初めてだった神戸は前半18分、FWルーカス・ポドルスキのクロスから相手のオウンゴールで先制。同38分には右サイドのMF西大伍のクロスを起点にFW藤本憲明が決める。2-0のまま終盤を迎えると、後半アディショナルタイム2分に今季限りでの現役引退を表明しているFWダビド・ビジャがポドルスキとの交代でピッチへ。そのまま逃げ切った神戸がクラブ史上初のタイトルを獲得した。

 現役ラストゲームで有終の美を飾ったビジャに、スペイン『ムンド・デポルティボ』も注目している。「彼は負傷により、ここ数週間で完全に回復することはできなかった」とコンディションに触れ、それでも最後はピッチ上で優勝の瞬間を迎えた元スペイン代表ストライカーについて「偉大なチャンピオンとしてサッカーに別れを告げることができた」と言及。また、神戸加入2年目でクラブに初タイトルをもたらしたMFアンドレス・イニエスタにも「アンドレス・イニエスタの神話は日本でも永遠に続くだろう」と称賛の言葉を送った。

●第99回天皇杯特設ページ

神戸vs鹿島 試合記録

【天皇杯決勝】(国立)
神戸 2-0(前半2-0)鹿島


<得点者>
[神]オウンゴール(18分)、藤本憲明(38分)

<警告>
[神]ダンクレー(58分)
[鹿]レオ・シルバ(77分)

観衆:57,597人
主審:佐藤隆治
副審:山内宏志、三原純
神戸が“新国立こけら落とし”で悲願の初タイトル! 天皇杯制して来季アジア挑戦へ
新国立第1号はオウンゴールに訂正…神戸FW藤本憲明が“正真正銘”追加点!!
神戸に悲願のタイトルもたらしたイニエスタのさらなる野心「来季はまず…」
負傷押して花道飾ったFWビジャ「決勝に来るまでが自分の戦いだった」
今夏加入で“初タイトル”の神戸GK飯倉「優勝とか考えている余裕はなかった」
ドイツ帰りの価値を示した酒井高徳「神戸にとっても自分にとっても初タイトル」
チームの成長を実感するポドルスキ「今日で終わりではない。今日から始まる」
2失点に関与の鹿島DF犬飼「2点目は個人的なミス」
V逸見つめたDF内田篤人「アントラーズらしさでぶつかっていくのか、変えていくのか」
クラブ創設25年目で初タイトル…神戸フィンク監督「歴史的な瞬間を一生忘れない」
古巣下してタイトル獲得…MF西大伍「いろいろな経験をさせてもらった」
“奇策”3バック変更も…退任の鹿島・大岩監督「充実した2年半」
初の新国立…内田篤人「ベンチにヒーターが入っていた。ありがたかった」
素晴らしい雰囲気の中で…タイトル逃した鹿島、FW伊藤翔「優勝して感極まりたかった」
“元日新国立”の主役となった神戸FW藤本「持ってると思います」
“剛さんとの3年間”に声震わせたMF三竿「ずっと僕を評価してくれた」
付け焼き刃の3バックも効力発揮…MF永木「それだけが収穫」


<出場メンバー>
[ヴィッセル神戸]
先発
GK 18 飯倉大樹
DF 4 トーマス・フェルマーレン
DF 25 大崎玲央
DF 33 ダンクレー
MF 5 山口蛍
MF 8 アンドレス・イニエスタ
(88分→MF 35 安井拓也)
MF 22 西大伍
MF 24 酒井高徳
FW 9 藤本憲明
(78分→FW 21 田中順也)
FW 10 ルーカス・ポドルスキ
(90分+2→FW 7 ダビド・ビジャ)
FW 16 古橋亨梧
控え
GK 1 前川黛也
DF 3 渡部博文
MF 27 郷家友太
FW 13 小川慶治朗
監督
トルステン・フィンク

[鹿島アントラーズ]
先発
GK 1 クォン・スンテ
DF 6 永木亮太
DF 27 ブエノ
DF 28 町田浩樹
DF 39 犬飼智也
MF 4 レオ・シルバ
MF 20 三竿健斗
MF 30 名古新太郎
(53分→DF 16 山本脩斗)
MF 41 白崎凌兵
(46分→MF 8 土居聖真)
FW 15 伊藤翔
(72分→MF 13 中村充孝)
FW 18 セルジーニョ
控え
GK 21 曽ヶ端準
DF 2 内田篤人
DF 33 関川郁万
FW 34 有馬幸太郎
監督
大岩剛

神戸が“新国立こけら落とし”で悲願の初タイトル! 天皇杯制して来季アジア挑戦へ

神戸は天皇杯優勝でクラブ初のタイトルを獲得した
[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 第99回天皇杯は1月1日、生まれ変わった国立競技場で決勝戦を行い、鹿島アントラーズを2-0で破ったヴィッセル神戸が初優勝を飾った。“鹿島キラー”で“開幕男”のFW藤本憲明が新国立のこけら落としで2点に絡む大仕事。ビッグネームの補強を続けてきた神戸が悲願の初タイトルを獲得し、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場を決めた。

 ホーム扱いの神戸は大型補強の象徴となっているMFアンドレス・イニエスタ、FWルーカス・ポドルスキを先発起用。これまでJFL、J3、J2、J1全カテゴリの開幕戦でゴールを決めてきた“開幕男”藤本も抜擢した。この日が現役生活ラストマッチとなるFWダビド・ビジャはベンチに控えた。

 一方の鹿島はJリーグ最多記録を更新する主要タイトル21冠目がかかった一戦。この日限りで退任が決まっている大岩剛監督は攻撃の中核を担ってきたFW土居聖真をベンチに回し、右サイドハーフ起用が続いていたFWセルジーニョを2トップの一角で起用した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は序盤こそ鹿島が押し込む展開が続いたが、3バックを巧みに使って攻撃を組み立てる神戸が次第に主導権を握った。前半13分、DF西大伍の縦パスからFW古橋亨梧が右サイドを駆け上がり、クロスに合わせた藤本のダイレクトシュートは枠外。それでも5分後にスコアを動かした。

 前半18分、左サイドでタメをつくったポドルスキがボールを奪われたが、すぐさまDF酒井高徳が奪い返して攻撃を再開。酒井が縦に切り返したところをポドルスキがキープし、角度のない位置からシュートを狙うと、GKクォン・スンテが弾いたボールが鹿島DFに当たってゴールマウスに吸い込まれた。当初はボールに詰めた藤本のゴールが記録されていたが、後半途中にオウンゴールに訂正された。

 鹿島は前半26分、MF永木亮太のFKからセルジーニョがボレーシュートを狙ったが、強烈なシュートはわずかにクロスバーの上。神戸は28分、果敢な持ち上がりを見せたDF大崎玲央が左サイドにループ気味のパスを送り、酒井の折り返しをポドルスキがダイレクトで叩き込むも、酒井がオフサイドポジションにいたとしてゴールは取り消された。

 それでも神戸は前半38分、右サイドを駆け上がった西がグラウンダーでのアーリークロスを送り込むと鹿島DF犬飼智也がクリアミス。軌道が変わったボールを藤本がワンタッチで流し込んでリードを2点に広げた。藤本は今季J1開幕戦で当時大分の選手として鹿島から2ゴールを奪っており、今夏の神戸移籍後も第33節鹿島戦で1ゴール。これで3戦4発とし、“鹿島キラー”っぷりを見せつけた。

 2点のビハインドを負った鹿島は後半開始時、MF白崎凌兵に代わって土居を投入。システムを3-4-2-1に変更し、今季これまで一度も採用していない奇策に打って出た。そこからロングボールを有効に使って一方的に押し込む流れをつくると、8分には負傷したMF名古新太郎に代わってDF山本脩斗を送り込んだ。

 すると鹿島はさらに勢いを増していき、後半12分には土居と三竿が立て続けに決定的なシュート。一方の神戸はMF山口蛍が決死のブロックを見せたが、なかなか陣形を取り戻せない。もっとも、鹿島も攻撃の最終局面で精度の高いプレーを見せられず、2点ビハインドのまま時間が過ぎていった。

 神戸は後半33分、新国立最初の得点者となった藤本に代わってFW田中順也を投入。36分には酒井のアウトサイドスルーパスにポドルスキが抜け出し、折り返しに田中が合わせたが、シュートはクォン・スンテの正面に飛んだ。後半アディショナルタイムにはビジャも投入。最後は余裕の試合運びを見せた神戸が悲願の初タイトルを獲得した。一方の鹿島は今季無冠に終わった。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

新国立第1号はオウンゴールに訂正…神戸FW藤本憲明が“正真正銘”追加点!!

2点目を決めたFW藤本憲明がMF西大伍と抱き合って喜ぶ
[1.1 天皇杯決勝 神戸-鹿島 国立]

 第99回天皇杯決勝が1月1日、新国立競技場のこけら落としで開催され、初タイトルを目指すヴィッセル神戸とJ最多20冠の鹿島アントラーズが激突した。

 試合が動いたのは前半18分。PA内左で仕掛けたMF酒井高徳が縦に切り返したところをFWルーカス・ポドルスキがかっさらい、角度のない位置から左足でシュート。GKクォン・スンテが弾いたボールが目の前の選手に当たって跳ね返り、ゴールネットに吸い込まれた。

 FW藤本憲明か、そのマークに付いていたDF犬飼智也に当たったか、微妙な場面だったが、アナウンスはオウンゴールではなく、藤本のゴール。記念すべき新国立第1号ゴールに思われたが、その後、オウンゴールに訂正された。

 それでも前半38分、MF西大伍の右クロスを犬飼がクリアミス。ゴール前にこぼれてきたボールを藤本が押し込み、追加点を奪った。今度こそ正真正銘のゴール。今季J1開幕戦で当時は大分の選手として鹿島から2ゴールを奪い、今夏の神戸移籍後も第33節の鹿島戦で1ゴールを決めていた“鹿島キラー”が新国立の第2号ゴールを記録した。

●第99回天皇杯特設ページ

神戸vs鹿島 スタメン発表

神戸vs鹿島 スタメン発表
[1.1 天皇杯決勝](国立)
※14:35開始
主審:佐藤隆治
副審:山内宏志、三原純
<出場メンバー>
[ヴィッセル神戸]
先発
GK 18 飯倉大樹
DF 4 トーマス・フェルマーレン
DF 25 大崎玲央
DF 33 ダンクレー
MF 5 山口蛍
MF 8 アンドレス・イニエスタ
MF 22 西大伍
MF 24 酒井高徳
FW 9 藤本憲明
FW 10 ルーカス・ポドルスキ
FW 16 古橋亨梧
控え
GK 1 前川黛也
DF 3 渡部博文
MF 27 郷家友太
MF 35 安井拓也
FW 13 小川慶治朗
FW 21 田中順也
FW 7 ダビド・ビジャ
監督
トルステン・フィンク

[鹿島アントラーズ]
先発
GK 1 クォン・スンテ
DF 6 永木亮太
DF 27 ブエノ
DF 28 町田浩樹
DF 39 犬飼智也
MF 4 レオ・シルバ
MF 20 三竿健斗
MF 30 名古新太郎
MF 41 白崎凌兵
FW 15 伊藤翔
FW 18 セルジーニョ
控え
GK 21 曽ヶ端準
DF 16 山本脩斗
DF 2 内田篤人
DF 33 関川郁万
MF 13 中村充孝
MF 8 土居聖真
FW 34 有馬幸太郎
監督
大岩剛

●[天皇杯]決勝 テキスト速報

神戸vs鹿島 スタメン発表

[1.1 天皇杯決勝](国立)
※14:35開始
主審:佐藤隆治
副審:山内宏志、三原純
<出場メンバー>
[ヴィッセル神戸]
先発
GK 18 飯倉大樹
DF 4 トーマス・フェルマーレン
DF 25 大崎玲央
DF 33 ダンクレー
MF 5 山口蛍
MF 8 アンドレス・イニエスタ
MF 22 西大伍
MF 24 酒井高徳
FW 9 藤本憲明
FW 10 ルーカス・ポドルスキ
FW 16 古橋亨梧
控え
GK 1 前川黛也
DF 3 渡部博文
MF 27 郷家友太
MF 35 安井拓也
FW 13 小川慶治朗
FW 21 田中順也
FW 7 ダビド・ビジャ
監督
トルステン・フィンク

[鹿島アントラーズ]
先発
GK 1 クォン・スンテ
DF 6 永木亮太
DF 27 ブエノ
DF 28 町田浩樹
DF 39 犬飼智也
MF 4 レオ・シルバ
MF 20 三竿健斗
MF 30 名古新太郎
MF 41 白崎凌兵
FW 15 伊藤翔
FW 18 セルジーニョ
控え
GK 21 曽ヶ端準
DF 16 山本脩斗
DF 2 内田篤人
DF 33 関川郁万
MF 13 中村充孝
MF 8 土居聖真
FW 34 有馬幸太郎
監督
大岩剛

●[天皇杯]決勝 テキスト速報

新国立の初代王者へ…天皇杯決勝のスタメン発表! 現役引退FWビジャはベンチスタート

新国立の初代王者へ…天皇杯決勝のスタメン発表! 現役引退FWビジャはベンチスタート
 第99回天皇杯は1月1日、新国立競技場のこけら落としで決勝戦を行う。令和初の頂点に立つのはJ最多20冠の名門鹿島アントラーズか、それとも初タイトルに期待が高まるヴィッセル神戸か—。元日午後2時35分のキックオフを前にスターティングメンバーが発表された。

 神戸は初のカップ戦決勝。21日の準決勝清水戦から2人を入れ替え、FW藤本憲明、FWルーカス・ポドルスキが先発入りした。注目のMFアンドレス・イニエスタもスタメン。この日が現役引退となるFWダビド・ビジャはベンチスタートとなった。

 一方の鹿島は3シーズンにわたって指揮を執ってきた大岩剛監督のラストゲーム。21日に行われた準決勝長崎戦から2人を入れ替え、GKクォン・スンテとMF名古新太郎が新たに入った。

[ヴィッセル神戸]
▼先発
GK 18 飯倉大樹
DF 4 トーマス・フェルマーレン
DF 22 西大伍
DF 25 大崎玲央
DF 33 ダンクレー
MF 5 山口蛍
MF 8 アンドレス・イニエスタ(Cap)
MF 24 酒井高徳
FW 9 藤本憲明
FW 10 ルーカス・ポドルスキ
FW 16 古橋亨梧
▼控え
GK 1 前川黛也
DF 3 渡部博文
MF 27 郷家友太
MF 35 安井拓也
FW 13 小川慶治朗
FW 21 田中順也
FW 7 ダビド・ビジャ
▼監督
トルステン・フィンク

<出場メンバー>
[鹿島アントラーズ]
▼先発
GK 1 クォン・スンテ
DF 6 永木亮太(Cap)
DF 27 ブエノ
DF 28 町田浩樹
DF 39 犬飼智也
MF 4 レオ・シルバ
MF 20 三竿健斗
MF 30 名古新太郎
MF 41 白崎凌兵
FW 15 伊藤翔
FW 18 セルジーニョ
▼控え
GK 21 曽ヶ端準
DF 16 山本脩斗
DF 2 内田篤人
DF 33 関川郁万
MF 13 中村充孝
FW 8 土居聖真
FW 34 有馬幸太郎
▼監督
大岩剛

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

天皇杯ファイナルを控える神戸のポドルスキ「皆が決勝の話をしたがるが…」

神戸FWルーカス・ポドルスキが天皇杯決勝に向けてコメント
 新国立競技場のこけら落としとなる天皇杯決勝が1日に行われ、ヴィッセル神戸鹿島アントラーズがタイトルを懸けて対戦する。大会公式ツイッター(@jfa_tennouhai)が14時35分のキックオフを前に、両チームの選手のコメントを紹介した。

 鹿島をけん引するMF永木亮太は「今週はしっかりといいトレーニングができていますし、神戸の対策もしっかりできています。決勝戦は、勝つか負けるかの2択しかない。自分たちが勝つことだけを意識してプレーをしていきたいです」と自信を示している。

 プロ4年目の鹿島DF町田浩樹は「国立には、小さいころに試合を見に行ったことがあります。様々な歴史のある場所でこけら落としとなる試合なので、そこでプレーができると思うと気持ちが高ぶります」と、新国立競技場での大一番に向けて心境を語った。

 また、2019年夏にハンブルガーSVから神戸に完全移籍したDF酒井高徳は「シーズン最後に向けて、良い形になってきました。チームの完成度は高くなってきていると感じます」と元日決戦を前に手応えを感じている様子だ。「皆の頑張りもあって、決勝に来ることができました。人生2回目の決勝。今回はタイトルを取れたらと思います」と力を込めた。

 2014年のブラジルW杯優勝など、これまで数々の大舞台を経験してきた元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキは「皆が決勝の話をしたがりますが、ピッチの中に入って、試合を楽しめば(おのずと)良い結果がついてきます」と自然体を強調。「もちろん決勝なので、特別なものがありますが、いつもと同じように、戦う気持ちや姿勢を見せ、全てを出し切るだけです」と頼もしく語った。

 令和となって初めて迎える天皇杯決勝。過去5度の優勝を誇る鹿島は、勝利すれば大会歴代単独3位の優勝回数となる。一方、神戸は初のファイナル進出。勝てばクラブとしても初のタイトル獲得となる。

●第99回天皇杯特設ページ

「絶対にそこを克服して…」長崎MF米田、前回カシマの悔しさ胸に“股抜き”弾

追撃の1点目を決めたV・ファーレン長崎MF米田隼也
[12.21 天皇杯準決勝 鹿島3-2長崎 カシマ]

 長崎に希望を与える追撃弾は、自身の成長にも手応えを感じる一発となった。V・ファーレン長崎MF米田隼也は0-2で迎えた前半37分、鹿島アントラーズの名手GK曽ヶ端準の股下を打ち抜く1点目をマーク。「ファーストタッチが良くて自分の前に置けて、シュートは思い切って打ったら入った」と柔らかい表情で振り返った。

 米田は大卒1年目の昨季、J1第12節でカシマのピッチを経験。FW鈴木武蔵(現札幌)のゴールをアシストした一方で、自身のサイドから先制点を献上し、勝ち越しのPKも与えてしまうなど2失点に絡んでいた。「メンタル面の弱さをすごく感じていて、絶対にそこを克服して違った形でいいプレーを見せようと思っていた」。

 この日は鹿島対策の狙いから、今季初めて3-4-2-1のシステムを採用した長崎。序盤こそ狙いどおりのプレーができず、不運な形で2失点を喫したが、右ウイングバックの米田が突破口を切り開いた。前半37分、鋭いドリブルを見せたMF吉岡雅和のスルーパスに反応し、落ち着いたトラップから最後は力強く右足を振り抜いた。

「ヨシくんとはすごくやりやすい。左利きで右サイドをやっているので中を見ながらノールックでパスを出してくれるのでやりやすい」。シャドーの吉岡との連携をそう誇った米田は「高い位置に自分がいたのがまず良かったと思うし、そこでヨシくんからすごくいいボールが来た」と一学年上の相棒を称えた。

 一方の吉岡も「相手が僕のほうを見ているのが分かった。米田選手がうまく裏に抜けるスピード感が見えたので、そこにうまく落とせば相手の重心で追いつけないかなと思った。そこに軽くポンと出した」としてやったりの表情。手倉森誠監督が3週間かけて準備した3-4-2-1システムが花開いたワンシーンだった。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

「絶対にそこを克服して…」長崎MF米田、前回カシマの悔しさ胸に“股抜き”弾

追撃の1点目を決めたV・ファーレン長崎MF米田隼也
[12.21 天皇杯準決勝 鹿島3-2長崎 カシマ]

 長崎に希望を与える追撃弾は、自身の成長にも手応えを感じる一発となった。V・ファーレン長崎MF米田隼也は0-2で迎えた前半37分、鹿島アントラーズの名手GK曽ヶ端準の股下を打ち抜く1点目をマーク。「ファーストタッチが良くて自分の前に置けて、シュートは思い切って打ったら入った」と柔らかい表情で振り返った。

 米田は大卒1年目の昨季、J1第12節でカシマのピッチを経験。FW鈴木武蔵(現札幌)のゴールをアシストした一方で、自身のサイドから先制点を献上し、勝ち越しのPKも与えてしまうなど2失点に絡んでいた。「メンタル面の弱さをすごく感じていて、絶対にそこを克服して違った形でいいプレーを見せようと思っていた」。

 この日は鹿島対策の狙いから、今季初めて3-4-2-1のシステムを採用した長崎。序盤こそ狙いどおりのプレーができず、不運な形で2失点を喫したが、右ウイングバックの米田が突破口を切り開いた。前半37分、鋭いドリブルを見せたMF吉岡雅和のスルーパスに反応し、落ち着いたトラップから最後は力強く右足を振り抜いた。

「ヨシくんとはすごくやりやすい。左利きで右サイドをやっているので中を見ながらノールックでパスを出してくれるのでやりやすい」。シャドーの吉岡との連携をそう誇った米田は「高い位置に自分がいたのがまず良かったと思うし、そこでヨシくんからすごくいいボールが来た」と一学年上の相棒を称えた。

 一方の吉岡も「相手が僕のほうを見ているのが分かった。米田選手がうまく裏に抜けるスピード感が見えたので、そこにうまく落とせば相手の重心で追いつけないかなと思った。そこに軽くポンと出した」としてやったりの表情。手倉森誠監督が3週間かけて準備した3-4-2-1システムが花開いたワンシーンだった。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

リーグ戦出場0で挑んだ鹿島…長崎の大卒ルーキーDF鹿山「成長できる材料」

V・ファーレン長崎DF鹿山拓真
[12.21 天皇杯準決勝 鹿島3-2長崎 カシマ]

 クラブ史上初の天皇杯準決勝に臨んだV・ファーレン長崎において、3バックの一角を務めたのはJ2リーグ戦で一度も出場機会のなかった大卒ルーキーだった。そんなDF鹿山拓真は「全然ダメでした」と厳しい自己評価を突きつけ、クラブの未来を背負っていく覚悟につなげていた。

 長崎県長崎市出身。長崎南山中高を経て、県外の東海学園大で実力を高めた後、故郷長崎のJクラブに帰ってきた。大学4年次の昨季はルヴァン杯2試合に出場し、いち早く公式戦初ゴールを記録。プロ1年目の今季はJ2リーグ戦の出場こそなかったものの、ルヴァン杯8試合、天皇杯5試合のカップ戦全13試合で先発を続けてきた。

 新国立競技場での元日決勝をかけたカシマでの準決勝、長崎はリーグ戦のレギュラーを担ってきた主力メンバーを中心に起用する方法もあったはずだが、鹿山らカップ戦メンバーを多く組み込んだ。そのうえシステムは今季初の3-4-2-1。鹿島を意識した奇策の一端を大卒ルーキーが担う形となった。

「カップ戦は全部スタメンで監督も使ってくれたので、監督を信じて、チームを信じて、戦うことだけを考えて入った。リーグ戦では出ていなかったけど、天皇杯に向けては練習ではアピールできていた。信頼して使ってくれた監督に感謝したい」。抜擢を意気に感じた23歳は「うまくいかないことも想定しながら」試合に入った。

 実際、試合の立ち上がりはうまく前後関係を保って攻める鹿島の布陣に対し、なかなかマークが定まらない場面が続き、前半の早い時間帯に2失点を喫した。それでも徐々に形勢を取り戻していくと、狙いどおりのサイド攻撃から追撃のゴールを記録。「相手が慌て出した」「鹿島さんも少しは混乱したのかな」と手応えを感じつつの90分間となった。

 しかし、最後はわずか1点が届かず、決勝進出の夢は幻に終わった。「全然ダメでした」。率直すぎる自己評価を語った23歳の口からは「3枚でやり慣れていないのは言い訳になるけど、自分のやるべきことを明確にしてプレーしておけば良かった」「うまく行かないことも想定して試合に臨んだのが悔しい。もっと練り込んで試合に臨んでみたかった」と後悔ばかりが出てきた。

 それでも試合後、手倉森誠監督は「来季への可能性を選手たちが示してくれた。この悔しさを忘れず、V・ファーレンが目指す日本に誇るクラブづくりをしていければ」と未来への展望を語り、退任が決まっている名物社長の高田明氏も「エネルギーを感じたし、将来がまさしく見えてきた」と戦いぶりを誇っていた。

 そんな未来を築いていくのは他ならない、クラブの歴史的な日をピッチで経験した選手たちだ。「経験ができたことはプラスに捉えて、もっと自分のプレーを見つめ直して、成長できる材料だと思うので、課題としてこれからのサッカー人生に活かしていきたい」。そう語った鹿山は長崎出身者という誇りも胸に、来季に向けた意気込みを語った。

「長崎出身者の一人として長崎を背負う覚悟がないといけない。その覚悟はこの1年間で自分自身すごく感じてきたし、リーグ戦には出られていなかったけどカップ戦では自分のプレーを見せられた。今度はリーグ戦で自分のプレーを見せて、自分が伝えていきたいこと、V・ファーレンが伝えていきたいことをサッカーを通して伝えていきたい」。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

リーグ戦出場0で挑んだ鹿島戦…長崎の大卒ルーキーDF鹿山「成長できる材料」

V・ファーレン長崎DF鹿山拓真
[12.21 天皇杯準決勝 鹿島3-2長崎 カシマ]

 クラブ史上初の天皇杯準決勝に臨んだV・ファーレン長崎において、3バックの一角を務めたのはJ2リーグ戦で一度も出場機会のなかった大卒ルーキーだった。そんなDF鹿山拓真は「全然ダメでした」と厳しい自己評価を突きつけ、クラブの未来を背負っていく覚悟につなげていた。

 長崎県長崎市出身。長崎南山中高を経て、県外の東海学園大で実力を高めた後、故郷長崎のJクラブに帰ってきた。大学4年次の昨季はルヴァン杯2試合に出場し、いち早く公式戦初ゴールを記録。プロ1年目の今季はJ2リーグ戦の出場こそなかったものの、ルヴァン杯8試合、天皇杯5試合のカップ戦全13試合で先発を続けてきた。

 新国立競技場での元日決勝をかけたカシマでの準決勝、長崎はリーグ戦のレギュラーを担ってきた主力メンバーを中心に起用する方法もあったはずだが、鹿山らカップ戦メンバーを多く組み込んだ。そのうえシステムは今季初の3-4-2-1。鹿島を意識した奇策の一端を大卒ルーキーが担う形となった。

「カップ戦は全部スタメンで監督も使ってくれたので、監督を信じて、チームを信じて、戦うことだけを考えて入った。リーグ戦では出ていなかったけど、天皇杯に向けては練習ではアピールできていた。信頼して使ってくれた監督に感謝したい」。抜擢を意気に感じた23歳は「うまくいかないことも想定しながら」試合に入った。

 実際、試合の立ち上がりはうまく前後関係を保って攻める鹿島の布陣に対し、なかなかマークが定まらない場面が続き、前半の早い時間帯に2失点を喫した。それでも徐々に形勢を取り戻していくと、狙いどおりのサイド攻撃から追撃のゴールを記録。「相手が慌て出した」「鹿島さんも少しは混乱したのかな」と手応えを感じつつの90分間となった。

 しかし、最後はわずか1点が届かず、決勝進出の夢は幻に終わった。「全然ダメでした」。率直すぎる自己評価を語った23歳の口からは「3枚でやり慣れていないのは言い訳になるけど、自分のやるべきことを明確にしてプレーしておけば良かった」「うまく行かないことも想定して試合に臨んだのが悔しい。もっと練り込んで試合に臨んでみたかった」と後悔ばかりが出てきた。

 それでも試合後、手倉森誠監督は「来季への可能性を選手たちが示してくれた。この悔しさを忘れず、V・ファーレンが目指す日本に誇るクラブづくりをしていければ」と未来への展望を語り、退任が決まっている名物社長の高田明氏も「エネルギーを感じたし、将来がまさしく見えてきた」と戦いぶりを誇っていた。

 そんな未来を築いていくのは他ならない、クラブの歴史的な日をピッチで経験した選手たちだ。「経験ができたことはプラスに捉えて、もっと自分のプレーを見つめ直して、成長できる材料だと思うので、課題としてこれからのサッカー人生に活かしていきたい」。そう語った鹿山は長崎出身者という誇りも胸に、来季に向けた意気込みを語った。

「長崎出身者の一人として長崎を背負う覚悟がないといけない。その覚悟はこの1年間で自分自身すごく感じてきたし、リーグ戦には出られていなかったけどカップ戦では自分のプレーを見せられた。今度はリーグ戦で自分のプレーを見せて、自分が伝えていきたいこと、V・ファーレンが伝えていきたいことをサッカーを通して伝えていきたい」。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

長崎・高田明社長はラストマッチに「今日くらい感動した試合はなかった」

高田明社長の名台詞「サッカーには夢がある」というゲーフラを掲げるサポーターの姿も
[12.21 天皇杯準決勝 鹿島3-2長崎 カシマ]

「負けたことはめっちゃくちゃ悔しいけど、悔いはない。満足しています!」。V・ファーレン長崎運営会社の高田明社長は試合後、清々しい表情で報道陣の前に姿を現した。2020年1月1日付での退任が決まっているため、結果的にはこの日がラストマッチ。それでもトレードマークの笑顔を絶やさず、長崎の未来に夢を語っていた。

 高田氏は2017年4月、当時債務超過や給料の未払いなど深刻な財政難に陥っていたクラブの社長に就任。完全子会社化で経営を一気に立て直し、同年には史上初のJ1リーグ昇格に導くなど、ピッチ内外の両面で劇的な改革を成功させた。現在はスタジアム新設計画を先導しつつも、来季からは長女の高田春奈氏に社長を引き継ぐことが決まっている。

 今季の長崎はJ2リーグ戦42試合で昇格を果たすことはできなかったものの、ルヴァン杯と天皇杯で過去最高の成績を達成。全Jクラブ最多タイとなる計55試合を戦ってきた。最後の相手はアジア王者の鹿島。フレッシュな選手構成で3-4-2-1の新システムにもトライし、2点を奪う奮戦で来季への希望を感じさせる戦いを演じた。

「めちゃくちゃ良かった。これまで3年くらい社長をやりましたが、今日くらい感動した試合はなかった。いつも言ったら叱られるんですけど、満足があります。今日のフォーメーションは若手中心というのがあったけど、エネルギーを感じたし、将来がまさしく見えてきた」。高田社長の口からも前向きな言葉が次々に飛び出した。

 試合前にはコンコースを歩き、カシマまで訪れたサポーターと交流。長崎からやってきた人々だけでなく、県出身の都内在住者のほか、長崎にルーツのないサポーターとの出会いもあったという。また試合後にはサポーターと直接向き合い、肉声で感謝を伝えた。

「笑顔とか思いとかを感じることができる集大成になった」と感慨を語った高田社長は「悔しさはあるけど、悔しさの中に『来季はV・ファーレン頑張るぞ!』という声に聞こえた。そういう思いも感じたし、一回の結果だけで全てを評価することはない。すごいこと。満足しています!」と悔しい結果の中に手応えも感じていたようだ。

「人生は次にバトンタッチすることが大事」と社長業からの退任は決断したものの、来季からもクラブに引き続き関わっていく意向も口にした。

「来季は高田春奈が引き継いでくれると思うし、みなさんの付託に応えられるように。私もちょっと立ち位置が変わるが、皆さんと一緒に眺めながら、意見するところは意見をして、一緒になってV・ファーレン長崎のスタジアム構想を含め、日本に誇れる、世界に誇れるようなチームになることを目指していきたい。一過性のことで一喜一憂してもね。悔しさを持ちながら頑張っていくことが大事。僕も頑張っていこうと思っています」。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

“奇策”で鹿島追い詰めた長崎・手倉森監督「新国立の夢を見てもらいたかった」

V・ファーレン長崎の手倉森誠監督
[12.21 天皇杯準決勝 鹿島3-2長崎 カシマ]

 V・ファーレン長崎は天皇杯準決勝の鹿島アントラーズ戦で、今季の公式戦55試合目で初めて3-4-2-1のシステムを採用した。相手の弱点につけ込む奇策は効力を発揮し、試合を支配する時間帯を作りつつ2点を奪取。最後は一歩及ばず決勝進出を逃したものの、手倉森誠監督は「王者鹿島を追い詰めるまではできた」と手応えを語った。

 今季の長崎はJ2リーグ42試合に加え、カップ戦13試合というJ2リーグでは異例の過密日程を戦ってきた。昨季J1リーグ在籍のため出場権を得たルヴァン杯ではプレーオフステージに進出し、天皇杯ではベスト4入り。カップ戦ではリーグ戦の主力でない選手たちも出場機会を掴み、クラブ史上最高クラスの躍進劇に大きく貢献した。

 手倉森監督は元日・新国立での決勝進出をかけて大一番でも、そうした控え選手たちを先発に抜擢した。「リーグ戦とカップ戦でターンオーバーをしてきた中で、リーグ戦で出場機会のないメンバーで勝ってきた」。そう自信を示した指揮官は今季一度も採用していなかった3-4-2-1のシステムにも着手し、ビッグマッチに臨んできた。

「鹿島に『誰が来るんだろう』と思われたいなという狙いと、J1リーグの終盤戦で鹿島が3バック相手に手を焼いているなと。だったらやらせてみようじゃないか、と」。その作戦は的中。序盤こそ相手のマークが曖昧になり、不運もあって失点を喫したが、試合中盤以降は主導権を奪った。その後は2点ビハインドから2度も1点差に詰め寄るなど、アウェーの地で見事な奮戦を演じた。

「王者鹿島を追い詰めるまではできた。流れの面とかタクティカル面(戦術面)では準備したこと、鹿島が嫌がることをやれたと思う。ただ、リスタートなどの引き出しのインサイドワークは鹿島が上手だった。崩されたわけじゃないけど3点を取るあたりがJリーグで20冠をとっている鹿島」。

 理想通りの戦いでなくとも決勝進出を果たした相手を見上げた指揮官は「われわれが新興勢力になっていくためには鹿島を倒さないといけない」と決意を新たにした様子。「可能性を示すことができた。来季への可能性を選手たちが示してくれた。この悔しさを忘れず、V・ファーレンが目指す日本に誇るクラブづくりをしていければ」と未来への希望を語った。

 また最後は長崎から集まったサポーター、テレビの前で応援していた県民へ「長崎から遠く鹿島まで足を運んでくれたみなさんに新国立の夢を見てもらいたかったけど、申し訳ない。ただ長崎県民がみんなその気になってくれて、力強い声援を送ってくれたからこそこれくらいのゲームができたんだろうなと思っている」と感謝の言葉を述べた。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

ダメ押しゴールの神戸FW古橋「絶対に決める気持ちでいた」

[12.21 天皇杯準決勝 神戸3-1清水 ノエスタ]

 悪い流れを断ち切るゴールとなった。3-1の勝利を収めて初の決勝進出を果たしたヴィッセル神戸FW古橋亨梧は「チームに少しでも貢献できた」と安堵の表情を浮かべた。

 前半13分にMFアンドレス・イニエスタ、同33分にFW田中順也のゴールで2点を先行した神戸だったが、ここで乗り切れない。ミスから決定機を“プレゼント”するだけでなく、同38分にはMFジュニオール・ドゥトラに決められて1点差に詰め寄られる。後半に入っても好機を生かせずに追加点を奪えずにいると、同24分には再び決定機を“プレゼント”。しかし、GK飯倉大樹のビッグセーブに救われると、古橋が大きな仕事をやってのけた。

 左サイドでMF山口蛍からMFアンドレス・イニエスタがボールを呼び込むと、古橋はギアを上げて前線へと駆け上がる。「相手SBとCBの間」にポジションを取ると、イニエスタから足下に吸い付くようなパスが供給される。「パスが来たら絶対に決める気持ちでいた」という男は、「ファーストタッチで良いところに持っていけ、ツータッチ目で相手のバランスを崩すことができた」とPA内に持ち込み、右足のシュートでゴールを陥れてダメ押しとなるチーム3点目を奪取した。

「良い時間が続かなかった。何度もチャンスがある中で、それを決め切れなかったから自分たちでクビを締めていた部分はあった。でも、そこで3点目を決められたことで、チームに少しでも貢献できたと思う」

 チームが悪い流れに陥っていた時間帯での得点に、「そこで決め切る力をつけられたのは、個人として少しは成長できたと思う」と胸を張った。

(取材・文 折戸岳彦)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

飯倉大樹のココが凄かった…2本のビッグセーブ!! 使い分けた“静”と“動”

ヴィッセル神戸GK飯倉大樹(写真は8月2日のもの)
[12.21 天皇杯準決勝 神戸3-1清水 ノエスタ]

 絶体絶命の危機だった。失点を覚悟してもおかしくない状況。しかも、そんな場面が1試合に2度訪れる。しかし、守護神はともに立ちはだかった。プレーに至った理由をヴィッセル神戸GK飯倉大樹が明かした。

 まずは前半30分。自陣PA付近でボールキープしたMFセルジ・サンペールがFWドウグラス、MF六平光成に囲まれてボールをロスト。奪取に成功したドウグラスとの1対1を迎えた。

 この時の飯倉の判断は“静”だった。左利きのドウグラスが右足で持っていたこともあり、「ファーサイドは可能性的にない」と判断。「しっかりと手を出せていた」と大きく両手を広げ、「シュートコースを消した」。むやみに距離を詰めるのではなく、じっくりと待ち構えて相手のプレーを見極める。そして、放たれたシュートにしっかり反応して弾き出した。

 2-1で迎えた後半24分にはまたもやビッグセーブを披露。相手のプレッシャーを受けたサンペールのパスが弱くなったところをPA手前でドウグラスに拾われ、またもや1対1を迎える。

 この時の飯倉の判断は“動”だった。「2度目は俺の方が確実に不利だったから、一か八かという部分はあった」と、一気に距離を詰める。「迫力を持ってというか、ガっと寄せてシュートコースを消した」。1本目とは異なるプレーで同じようにコースを制限しながら、ボールからは目をそらずに滑り込む。ドウグラスがチップキックでボールを浮かしてきたものの、「最後までボールを見れていたので、浮かされた後に手が出た」と空中で迎撃してみせた。

「準決勝という大事な局面で、試合を決められるプレーができてすごく良かった。2本ともしっかり止められたし、日々の準備や今週準備してきたことの結果をピッチで出せたから、GKとしてはすごくハッピー」

 チームを初の天皇杯決勝へと導いた男は、「良い準備をして国立で同じようなプレーができるように頑張りたい」と最高の準備を進め、元日決戦へと臨む。

(取材・文 折戸岳彦)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

初タイトルまであと一つ…神戸MFイニエスタ「勝ち取れたら素晴らしい経験」

ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(写真は8月2日のもの)
[12.21 天皇杯準決勝 神戸3-1清水 ノエスタ]

 チームを初の天皇杯決勝へと導いた。1ゴール1アシストの活躍を披露したヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタは「幸せです。今日の試合に勝てたし、決勝の舞台に立てる」と喜びを表した。

 試合を動かしたのはイニエスタの左足だった。前半13分、MF酒井高徳のサイドチェンジを受けたMF山口蛍がMF西大伍へとつなぎ、西の落としにイニエスタが反応。「ボールを受けてシュートコースがあると感じた。寄せてきたディフェンダーの下を通るような低い弾道のシュートを打つようにした」と中央に切れ込みながら左足を振り抜く。「力強いシュートを打てた」という地を這うようなシュートはネットに突き刺さり、チームに先制点をもたらした。

 そして、2-1で迎えた後半24分にはダメ押しゴールをお膳立て。山口からボールを呼び込むと、前線へと駆け上がるFW古橋亨梧へ。足元へと吸い込まれるようなパスを受けた古橋が右足シュートでゴールを陥れ、チーム3点目が生まれた。この時間帯は清水に押し込まれて危機を迎えていたこともあり、「あそこでゴールを決められてのはチームにとってもすごく大事だった」と大きな1点をもたらした。

 3-1の勝利を収めたチームは初の天皇杯決勝進出を果たし、初タイトルに王手をかけた。鹿島対長崎が2時間後のキックオフのため、試合終了後には対戦相手が分からなかったが、「どこが相手でも難しい試合になることは間違いない」とどちらと対戦することになろうとも、最大限の警戒を払って試合に臨もうとしている(3-2の勝利を収めた鹿島が決勝進出)。

「クラブにとって、歴史的なタイトルを取るための一歩を踏めたことに喜んでいる。個人的には、決勝でクラブが初タイトルを取る、その場にいる可能性があることはモチベーションになる。チームメイトの多くはタイトルを取ったことがないので、彼らにとっても大きなモチベーションになる」

 1月1日の新国立決戦に向け、「タイトルを勝ち取れたら素晴らしい経験になる。決勝で勝つために全力を尽くしたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

鹿島vs長崎 試合記録

【天皇杯準決勝】(カシマ)
鹿島 3-2(前半2-1)長崎


<得点者>
[鹿]セルジーニョ(4分)、オウンゴール(23分)、ブエノ(73分)
[長]米田隼也(37分)、澤田崇(76分)

<警告>
[長]カイオ・セザール(33分)

主審:東城穣
副審:西橋勲、岡野宇広
鹿島が元日・新国立の天皇杯決勝へ! 奇策3バックのJ2長崎は奮戦2発も及ばず
長崎・高田明社長はラストマッチに「今日くらい感動した試合はなかった」
リーグ戦出場0で挑んだ鹿島戦…長崎の大卒ルーキーDF鹿山「成長できる材料」
「絶対にそこを克服して…」長崎MF米田、前回カシマの悔しさ胸に“股抜き”弾


<出場メンバー>
[鹿島アントラーズ]
先発
GK 21 曽ヶ端準
DF 6 永木亮太
DF 27 ブエノ
DF 28 町田浩樹
DF 39 犬飼智也
MF 4 レオ・シルバ
MF 18 セルジーニョ
MF 20 三竿健斗
MF 41 白崎凌兵
(90分+3→DF 16 山本脩斗)
FW 8 土居聖真
(46分→MF 30 名古新太郎)
FW 15 伊藤翔
(84分→MF 13 中村充孝)
控え
GK 31 沖悠哉
DF 2 内田篤人
DF 33 関川郁万
FW 34 有馬幸太郎
監督
大岩剛

[V・ファーレン長崎]
先発
GK 21 富澤雅也
DF 5 鹿山拓真
DF 6 角田誠
DF 13 亀川諒史
DF 22 徳永悠平
MF 8 磯村亮太
(90分→MF 27 新里涼)
MF 19 澤田崇
MF 23 米田隼也
(86分→MF 41 大本祐槻)
MF 40 カイオ・セザール
FW 16 吉岡雅和
FW 29 畑潤基
(73分→FW 33 呉屋大翔)
控え
GK 30 徳重健太
MF 10 黒木聖仁
MF 20 大竹洋平
FW 11 玉田圭司
監督
手倉森誠

鹿島が元日・新国立の天皇杯決勝へ! 奇策3バックのJ2長崎は奮戦2発も及ばず

鹿島アントラーズが決勝進出
[12.21 天皇杯準決勝 鹿島3-2長崎 カシマ]

 第99回天皇杯は21日、準決勝を各地で行い、鹿島アントラーズ(J1)がV・ファーレン長崎(J2)を3-2で破った。前回優勝を果たした2016年度以来3シーズンぶりの決勝進出。2020年1月1日、新国立競技場のこけら落としでヴィッセル神戸(J1)と対戦する。

 ホームの鹿島は大岩剛監督が今季限りで退任。今月7日のリーグ最終節名古屋戦(○1-0)から先発1人を入れ替え、FW伊藤翔を入れた。対する長崎は今季一度も採用していない3-4-2-1の新システムにトライ。リーグ戦で出場がなかったDF鹿山拓真をはじめ、今季の控え選手たちを大勢起用する思い切った作戦に出た。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりはカテゴリ上位の鹿島が主導権を握り、早々にスコアを動かした。前半4分、右サイドに開いた伊藤のボールキープを起点にMF三竿健斗のミドルシュートが長崎守備陣を襲うと、このボールが伊藤に当たって軌道が変化。最後はこぼれ球を拾ったFWセルジーニョがループシュート気味に流し込んだ。

 ビハインドを負った長崎はその後、右ウイングバックのMF米田隼也と左シャドーのMF澤田崇が果敢な突破で相手陣内に攻め込もうと試みるも、最後の精度を欠いて崩し切れない。すると鹿島は前半23分、左サイドからのFKをMFレオ・シルバがゴール前に蹴り込み、FW畑潤基のクリアボールがネットに吸い込まれて2点のリードを得た。

 ここからはようやく長崎のペース。前半27分、DF犬飼智也のクリアミスにつけ込んだ畑のボールキープがMFカイオ・セザールの決定的シュートにつながるも、フリーで放ったボールは惜しくも右外へ。それでも37分、MF吉岡雅和のスルーパスに抜け出した米田がGK曽ヶ端準の股を抜くシュートを決め、1点を返して試合を折り返した。

 鹿島はハーフタイム明け、MF土居聖真に代わってMF名古新太郎を投入。セルジーニョが2トップに回り、名古は右サイドハーフに入った。後半16分、鹿島は細かいパスワークからセルジーニョがゴールに迫り、クロスバーに跳ね返ったボールを伊藤がボレーで叩き込んだが、オフサイドがあったとして得点は認められなかった。

 それでも後半28分、鹿島はDF永木亮太の右コーナーキックをDFブエノが頭で押し込み、リードを2点に広げる。長崎は直後、畑に代わって今季J2リーグ戦22ゴールのFW呉屋大翔を投入。すると31分、スルーパスに抜け出した呉屋のシュートはクロスバーに当たったが、跳ね返りを拾った澤田が決めて再び1点差に詰め寄った。

 奮戦を見せる長崎は後半38分、右サイドを再三駆け上がっていた米田が足をつって倒れ込む。長崎は40分、米田を下げてMF大本祐槻を入れると、45分にはMF磯村亮太に代えてMF新里涼を投入。その後も長崎が鹿島陣内に攻め込む場面をつくったが、うまく時間を使った鹿島に阻まれ、初の決勝進出はならなかった。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

神戸vs清水 試合記録

【天皇杯準決勝】(ノエスタ)
神戸 3-1(前半2-1)清水


<得点者>
[神]アンドレス・イニエスタ(13分)、田中順也(33分)、古橋亨梧(69分)
[清]ジュニオール・ドゥトラ(38分)

<警告>
[神]大崎玲央(36分)、ダンクレー(45分+1)

主審:木村博之
副審:野村修、武部陽介
元日決戦にたどり着いたのは神戸!! イニエスタが1G1Aの活躍で初の天皇杯決勝へと導く
初タイトルまであと一つ…神戸MFイニエスタ「勝ち取れたら素晴らしい経験」
飯倉大樹のココが凄かった…2本のビッグセーブ!! 使い分けた“静”と“動”
ダメ押しゴールの神戸FW古橋「絶対に決める気持ちでいた」


<出場メンバー>
[ヴィッセル神戸]
先発
GK 18 飯倉大樹
DF 4 トーマス・フェルマーレン
DF 22 西大伍
DF 24 酒井高徳
DF 25 大崎玲央
DF 33 ダンクレー
MF 5 山口蛍
MF 6 セルジ・サンペール
MF 8 アンドレス・イニエスタ
(89分→FW 13 小川慶治朗)
FW 16 古橋亨梧
(90分+3→MF 27 郷家友太)
FW 21 田中順也
(76分→FW 9 藤本憲明)
控え
GK 1 前川黛也
DF 3 渡部博文
MF 35 安井拓也
FW 10 ルーカス・ポドルスキ
監督
トルステン・フィンク

[清水エスパルス]
先発
GK 1 西部洋平
DF 3 ファン・ソッコ
DF 18 エウシーニョ
(87分→FW 9 鄭大世)
DF 25 松原后
DF 26 二見宏志
MF 6 竹内涼
MF 7 六平光成
MF 11 ジュニオール・ドゥトラ
MF 30 金子翔太
(54分→MF 16 西澤健太)
FW 17 河井陽介
(76分→MF 14 楠神順平)
FW 49 ドウグラス
控え
GK 21 高木和徹
DF 2 立田悠悟
DF 27 飯田貴敬
DF 5 鎌田翔雅
監督
篠田善之

元日決戦にたどり着いたのは神戸!! イニエスタが1G1Aの活躍で初の天皇杯決勝へと導く

ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(写真は8月2日のもの)
[12.21 天皇杯準決勝 神戸3-1清水 ノエスタ]

 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権の準決勝が21日に行われ、ノエビアスタジアム神戸ではヴィッセル神戸と清水エスパルスが対戦。前半13分にMFアンドレス・イニエスタの得点で先制した神戸は、同33分にFW田中順也が加点。同38分に1点差に詰め寄られながらも、後半18分にFW古橋亨梧がダメ押しゴールを奪い、神戸が3-1の勝利を収めて初の決勝進出を果たした。

 リーグ戦を3連勝で終えた神戸は、7日の最終節・磐田戦(○4-1)から先発3人を入れ替え、FW田中順也、イニエスタ、DFトーマス・フェルマーレンらを先発起用。リーグ戦最終節・鳥栖戦(○1-0)で自力でのJ1残留を決めた清水は同試合から先発1人を入れ替え、GK西部洋平らがスターティングメンバ―に名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 初の決勝進出を目指す神戸と、10年度以来、9大会ぶりの決勝進出を狙う清水が激突した一戦。前半14分に試合を動かしたのは神戸だった。左サイドからMF酒井高徳がサイドチェンジを送ると、MF西大伍の落としをPA外で受けたイニエスタが切れ込みながら左足を振り抜く。弾道の低いシュートはニアサイドを打ち抜いてネットを揺らし、スコアを1-0とした。1点を先行した神戸が攻勢を強め、同18分にはイニエスタ、同22分には田中がフィニッシュまで持ち込む。

 しかし、徐々に流れをつかみ始めた清水が前半24分にゴールを脅かす。MF金子翔太が右サイドから送ったクロスにFWドウグラスがフリーで飛び込むも、ヘディングシュートは枠上に外れた。さらに同30分にはMFセルジ・サンペールをドウグラスとMF六平光成が囲んで高い位置でのボール奪取を成功させ、決定機を創出。しかし、ドウグラスが放ったシュートは距離を詰めたGK飯倉大樹に阻まれてしまった。

 すると、前半33分に神戸が追加点を奪取。高い位置でMF金子翔太からボール奪取を成功させた酒井のグラウンダーのクロスをファーサイドのFW田中順也が蹴り込み、神戸がリードを2点差に広げた。さらに同35分にはイニエスタが送ったクロスが直接ゴールを襲うがポストを叩き、こぼれ球に反応したDF大崎玲央のシュートは相手選手にブロックされてしまう。

 前半39分にはMF竹内涼が打ち込んだパスに反応したJ・ドゥトラが鮮やかな左足シュートを叩き込み、清水が1点差に詰め寄って前半を折り返す。

 2-1と神戸がリードしたまま後半を迎えると、同9分に清水ベンチが動き、金子に代わってMF西澤健太がピッチへと送り込まれる。同24分には高い位置でボールを奪い取り、ドウグラスが決定機を迎えるが、一気に距離を詰めた飯倉が片手で弾き出して清水に2点目を許さず。すると同25分、イニエスタの縦パスを受けたFW古橋亨梧が右足シュートでネットを揺らし、神戸がリードを2点差に広げた。

 2点のビハインドを背負った清水は後半31分にMF河井陽介に代えてMF楠神順平、同42分にDFエウシーニョに代えてFW鄭大世を投入。何とか反撃に出たかったが、粘り強く対応する神戸守備を攻略し切れず。その後、神戸に追加点は生まれなかったものの、逃げ切って3-1の勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

鹿島vs長崎 スタメン発表

鹿島vs長崎 スタメン発表
[12.21 天皇杯準決勝](カシマ)
※16:05開始
主審:東城穣
副審:西橋勲、岡野宇広
<出場メンバー>
[鹿島アントラーズ]
先発
GK 21 曽ヶ端準
DF 6 永木亮太
DF 27 ブエノ
DF 28 町田浩樹
DF 39 犬飼智也
MF 4 レオ・シルバ
MF 18 セルジーニョ
MF 20 三竿健斗
MF 41 白崎凌兵
FW 8 土居聖真
FW 15 伊藤翔
控え
GK 31 沖悠哉
DF 16 山本脩斗
DF 2 内田篤人
DF 33 関川郁万
MF 13 中村充孝
MF 30 名古新太郎
FW 34 有馬幸太郎
監督
大岩剛

[V・ファーレン長崎]
先発
GK 21 富澤雅也
DF 5 鹿山拓真
DF 6 角田誠
DF 13 亀川諒史
DF 22 徳永悠平
MF 8 磯村亮太
MF 19 澤田崇
MF 23 米田隼也
MF 40 カイオ・セザール
FW 16 吉岡雅和
FW 29 畑潤基
控え
GK 30 徳重健太
MF 10 黒木聖仁
MF 20 大竹洋平
MF 27 新里涼
MF 41 大本祐槻
FW 11 玉田圭司
FW 33 呉屋大翔
監督
手倉森誠

●[天皇杯]準決勝 スコア速報

神戸vs清水 スタメン発表

神戸vs清水 スタメン発表
[12.21 天皇杯準決勝](ノエスタ)
※14:05開始
主審:木村博之
副審:野村修、武部陽介
<出場メンバー>
[ヴィッセル神戸]
先発
GK 18 飯倉大樹
DF 4 トーマス・フェルマーレン
DF 22 西大伍
DF 24 酒井高徳
DF 25 大崎玲央
DF 33 ダンクレー
MF 5 山口蛍
MF 6 セルジ・サンペール
MF 8 アンドレス・イニエスタ
FW 16 古橋亨梧
FW 21 田中順也
控え
GK 1 前川黛也
DF 3 渡部博文
MF 27 郷家友太
MF 35 安井拓也
FW 10 ルーカス・ポドルスキ
FW 13 小川慶治朗
FW 9 藤本憲明
監督
トルステン・フィンク

[清水エスパルス]
先発
GK 1 西部洋平
DF 3 ファン・ソッコ
DF 18 エウシーニョ
DF 25 松原后
DF 26 二見宏志
MF 6 竹内涼
MF 7 六平光成
MF 11 ジュニオール・ドゥトラ
MF 30 金子翔太
FW 17 河井陽介
FW 49 ドウグラス
控え
GK 21 高木和徹
DF 2 立田悠悟
DF 27 飯田貴敬
DF 5 鎌田翔雅
MF 14 楠神順平
MF 16 西澤健太
FW 9 鄭大世
監督
篠田善之

●[天皇杯]準決勝 スコア速報

第100回天皇杯の日程が決定!『ベストアマチュアシード』も発表される

来年度の天皇杯マッチスケジュールが決定
 日本サッカー協会(JFA)は14日、2020年度に開催される『天皇杯 JFA 第100回全日本サッカー選手権大会』のマッチスケジュールが決定したことを発表した。

 同大会は2020年5月23日・24日に開幕し、決勝は2021年1月1日に行われる。全88チームによるノックアウト方式で実施され、J1から18チーム、J2から22チーム、都道府県代表を決定する都道府県選手権への参加を免除する『ベストアマチュアシード』として1チーム、都道府県代表として47チームが出場。『ベストアマチュアシード』には日本フットボールリーグ(JFL)からHonda FCが選出された。

以下、マッチスケジュール

【1回戦】
5月23日(土)、24日(日) [予備日:5月25日(月)]
※アマチュアシードチーム、都道府県代表チーム出場

【2回戦】
6月10日(水) [予備日:6月24日(水)]
※J1、J2チーム出場

【3回戦】
7月8日(水) [予備日:7月15日(水)]

【ラウンド16(4回戦)】
8月19日(水) [予備日:9月23日(水)、10月14日(水)]

【準々決勝】
11月3日(火・祝)、4日(水) [予備日:11月11日(水)]

【準決勝】
12月19日(土) [予備日:12月26日(土)]

【決勝】
2021年1月1日(金・祝)

●第99回天皇杯特設ページ

新国立競技場“こけら落とし”の天皇杯決勝でVAR導入へ

ルヴァン杯決勝でも採用されたVAR
 日本サッカー協会(JFA)は14日、2020年1月1日に国立競技場で行われる『天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会』 の決勝において、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)を導入することが決定したと発表した。

 新国立競技場のこけら落としとなる天皇杯決勝は、2020年1月1日14時35分のキックオフ予定。現在はベスト4まで出揃っており、12月21日の準決勝で顔を合わせる神戸と清水、鹿島と長崎の勝者がそれぞれファイナルに進出する。

●第99回天皇杯特設ページ

20年元日開催の天皇杯決勝、キックオフ時刻が決定

20年元日開催の天皇杯決勝、キックオフ時刻が決定
 日本サッカー協会(JFA)は12日、2020年1月1日に国立競技場で行われる天皇杯決勝のキックオフ時刻が14時35分に決定したことを発表した。

 なお、チケットの先行販売(抽選)は今月13日11時からスタート。一般販売(先着)は12月14日10時から開始される。

●第99回天皇杯特設ページ

天皇杯準決勝のTV放送が決定!! NHK総合で2試合連続生放送

天皇杯準決勝のテレビ放送が決定
 日本サッカー協会(JFA)は29日、天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権準決勝のテレビ放送を発表した。準決勝は12月21日に開催され、ヴィッセル神戸清水エスパルス鹿島アントラーズV・ファーレン長崎が対戦する。

 試合はともにNHK総合にて生放送され、14時5分から神戸対清水、16時から鹿島対長崎が連続で放送される予定となっている。

 準決勝のテレビ放送は以下の通り。

【準決勝】
12月21日(土)
神戸 14:05 清水 [ノエスタ]
→生放送:NHK総合(12月21日14:05~16:00)
→録画:スカサカ!(12月22日21:00~24:00)

鹿島 16:05 長崎 [カシマ]
→生放送:NHK総合(12月21日16:00~18:00)
→録画:スカサカ1(12月22日21:00~24:00)

※放送スケジュールは変更される場合がある

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

天皇杯準決勝2試合の試合会場、キックオフ時間が決定

天皇杯準決勝2試合が12月21日に行われる
 日本サッカー協会 (JFA)は24日、12月21日に行われる天皇杯準決勝2試合の試合会場ならびにキックオフ時間が決定したことを発表した。

 23日に各地で天皇杯準々決勝4試合が行われ、鹿島アントラーズヴィッセル神戸清水エスパルスV・ファーレン長崎の4チームが準決勝に駒を進めた。神戸対清水はノエビアスタジアム神戸で14:05キックオフ、茨城県立カシマサッカースタジアムで行われる鹿島対長崎は16:05キックオフに決定した。

12月21日(土)
神戸 14:05 清水 [ノエスタ]

12月21日(土)
鹿島 16:05 長崎 [カシマ]

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

負傷者続く鹿島、19歳FW有馬がプロ初先発「もっとキープできるようにしないと」

鹿島アントラーズFW有馬幸太郎
[10.23 天皇杯準々決勝 鹿島1-0Honda FC カシマ]

 重要な一戦で訪れたプロ入り初先発は少々ほろ苦いものだった。鹿島アントラーズFW有馬幸太郎は天皇杯準々決勝Honda FC戦の試合後、「カシマスタジアムに出て、こういう雰囲気を感じられたのは大きかった」とプレー面以外の収穫を挙げた。

 FW伊藤翔、FWセルジーニョが負傷し、FW上田綺世は規定により出場できず。そんな苦境で出番を掴んだのはユースから昇格1年目の有馬だった。アマチュア離れした戦力を持つJFL王者との一戦。スピードと得点センスを持ち合わせる19歳に命運が託された。

 「最初は結構緊張した」とピッチに立った有馬だが、求められるプレースタイルは序盤から明白だった。「サイドバックが持った時にサイドに抜けるのはチームとしてやるべきことだった」。左サイド裏のスペースでボールを持つ形は何度か見られた。

 しかし、その後の展開がなかなか続かなかった。後方で待つ味方にボールを渡そうにも、しっかりと守備を固めてくる相手に攻撃は停滞。後半に訪れたシュートシーンも活かせず、「もうちょっと積極的にプレーすれば良かった。ミスしないようにしすぎた」という課題を残した。

「結果を残して次につなげたいという気持ちが大きかったので悔しい。ゴールもそうだけど、もっと(ボールを)キープできるようにしないと試合に出られない」。クラブ歴代の名選手の中には、先発デビュー戦で華々しい活躍をした者も、思うような活躍ができなかった者もいる。「雰囲気を感じた」というホーム初戦の収穫を活かすのはこれからだ。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

負傷者続く鹿島、19歳FW有馬がプロ初先発「もっとキープできるようにしないと」

鹿島アントラーズFW有馬幸太郎
[10.23 天皇杯準々決勝 鹿島1-0Honda FC カシマ]

 重要な一戦で訪れたプロ入り初先発は少々ほろ苦いものだった。鹿島アントラーズFW有馬幸太郎は天皇杯準々決勝Honda FC戦の試合後、「カシマスタジアムに出て、こういう雰囲気を感じられたのは大きかった」とプレー面以外の収穫を挙げた。

 FW伊藤翔、FWセルジーニョが負傷し、FW上田綺世は規定により出場できず。そんな苦境で出番を掴んだのはユースから昇格1年目の有馬だった。アマチュア離れした戦力を持つJFL王者との一戦。スピードと得点センスを持ち合わせる19歳に命運が託された。

 「最初は結構緊張した」とピッチに立った有馬だが、求められるプレースタイルは序盤から明白だった。「サイドバックが持った時にサイドに抜けるのはチームとしてやるべきことだった」。左サイド裏のスペースでボールを持つ形は何度か見られた。

 しかし、その後の展開がなかなか続かなかった。後方で待つ味方にボールを渡そうにも、しっかりと守備を固めてくる相手に攻撃は停滞。後半に訪れたシュートシーンも活かせず、「もうちょっと積極的にプレーすれば良かった。ミスしないようにしすぎた」という課題を残した。

「結果を残して次につなげたいという気持ちが大きかったので悔しい。ゴールもそうだけど、もっと(ボールを)キープできるようにしないと試合に出られない」。クラブ歴代の名選手の中には、先発デビュー戦で華々しい活躍をした者も、思うような活躍ができなかった者もいる。「雰囲気を感じた」というホーム初戦の収穫を活かすのはこれからだ。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

“常勝軍団”に肉薄も…Honda FC鈴木主将「惜しい試合が欲しかったわけじゃない」

敗戦後、天を仰いだFC HondaのDF鈴木雄也主将
[10.23 天皇杯準々決勝 鹿島1-0Honda FC カシマ]

 Jクラブを次々に破ってきたHonda FCの快進撃はベスト8で止まった。試合後、主将のDF鈴木雄也は「皆さんから躍進したとか、追い詰めたとか、健闘したとか言ってもらえるのは良いことだけど、勝ってHondaは強いなと思ってもらえるチャンスだった。残念な気持ちが強い」ときっぱり語った。

 アジア王者の鹿島アントラーズに対し、シュート数は14対7と大きくリード。つくり出した決定機の数で言えば、ワンチャンスを決めた相手をさらに圧倒していた。また、昨年度は1-6の大差だったスコアも0-1に肉薄。しかし、鈴木主将は「惜しい試合が欲しかったわけじゃない」と何度も述べ、とにかく敗北を悔やんだ。

 前半からスモールスペースでのパスワークで相手スペースに潜り込み、優勢に試合を運んでいるようにも思われた。しかし、鈴木は「正直相手もけが人が多く、やれない相手じゃないとみんな感じていたと思う。その中でも前半からミスが多く、少し精彩を欠いていた」と指摘。普段との違いを感じていたという。

「相手はもちろんJ1トップクラスのチームで、どちらかというと守備的なチーム。いい選手が揃っているけど、自分たちはプレッシャーに負けてはたいているところ、逃げてはたいてミスになっているところがあった。普段やっていることができないのが相手のすごさでもあるし、僕たちの弱さだと感じた」。そうした試合運びにも後悔があった。

 また唯一の失点は自らがマークしていたFW土居聖真のヘディングシュート。「僕のところで決定的なミスをしてしまったので申し訳ない。あそこが僕個人の弱さ。一生懸命に走ってくれた選手に申し訳ない」。MF遠藤康のクロスも見事なものだったが、「JFLと違うのは試合前から分かっていることなので」と矢印を自身に向けた。

 専修大4年次は関東大学リーグ1部で最優秀選手に輝き、Jクラブからも注目を集めていた28歳。共に黄金世代を築いた大学の後輩であるMF長澤和輝(浦和)、MF下田北斗(川崎F)、FW仲川輝人(横浜FM)らがJ1強豪クラブで戦っている中、社業との二足のわらじを選んだ鈴木はJFLで2度の年間MVPを獲得するなど、異なる立場で絶対的な存在となった。

「ボールを持つ部分とか、駆け引きの部分ではもちろん(Jリーグでも)勝負できるところはあるとは思うけど、さっきのような高さは僕の弱さでもあり。J1、J2でやるにはそこが足りない。やれる自信はあるけどああいうミスをしてたらダメですね」。この悔しさをここからのJFL、また来季のこの舞台につなげていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

鹿島FW土居聖真、“消える”覚悟でジャイキリ阻止弾「内容とかどうでもいい。結果が全て」

決勝ゴールを決めた鹿島アントラーズFW土居聖真
[10.23 天皇杯準々決勝 鹿島1-0Honda FC カシマ]

 チームのために自らのスタイルを押し殺し、わずかなチャンスを決め切った。鹿島アントラーズFW土居聖真は後半20分、MF遠藤康からのクロスにヘディングで反応。「この時期は試合内容は関係ない」。格下相手に劣勢を強いられていた中、サポーターの期待を一身に集めていた背番号8が4強入りを決める立役者となった。

 MFセルジーニョ、MF三竿健斗、DF犬飼智也らチームに欠かせない選手たちが一挙に負傷離脱している現在の鹿島。リーグ前節の松本戦(△1-1)では思うようにパスが回らず、本来であれば最前線に立っているはずの土居がボランチの位置まで下がり、なんとか状況を好転させようとする姿が目立った。

 しかし、そうなればゴール前の迫力が減衰してしまうというジレンマがある。「ここぞという時のポジションを取るか、チームがよくボールを持てるようにヘルプに行くか……」。そうした葛藤はありつつも、この日は大岩剛監督の指示もあり、土居はあえて前線に張り出す選択を、すなわち攻撃の過程からは消える選択をした。

「自分がボールに関わらない時は難しい持ち方になってしまう」(土居)という言葉どおり、この日の鹿島も攻撃の組み立てには大きく苦しんだ。前半のシュートはわずか1本。唯一土居が放ったヘディングもロングボールで大きくつないだところから生まれており、松本戦に続いて思いどおりの攻撃を展開することはできなかった。

 ただ、土居はそれでも仕事を果たした。「決定的なチャンスがあって外し続けているより、チャンスを決めないといけないという危機感が逆に良かった」。後半20分、初めて訪れた決定機を見事に沈めたヘディングシュート。あえて試合の中から消える選択をしてもなお、チームを勝利に導く活躍を見せた。

 これで準決勝に進出。12月21日にJ2長崎との対戦を控えるが、まずは12月7日に最終節を迎えるJ1リーグに集中する流れとなる。鹿島は現在、首位を走っているものの、2位のFC東京とは同じ勝ち点。また3位の横浜FMも勝ち点1に迫っており、タイトルレースは史上稀に見るデッドヒートとなっている。

「この時期は内容とかどうでもいいし、結果が全て。天皇杯では次に進むこと、リーグ戦では勝ち点3を取ることが最大の目標。内容がどれだけ悪かろうが、勝ち点3を取ることに執着できればいい。内容を言ってもしょうがないし、勝てば忘れるし問題ない。そこに突き詰めてやっていきたい」。自らのスタイルに固執しないMFは、理想的な勝ち方にもこだわらず、ひたすらにタイトルだけを求めていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

“長崎の星”吉岡&新里、24歳コンビが決めた! 手倉森監督「長崎県民連れて行きたい」

手倉森誠監督
[10.23 天皇杯準々決勝 長崎2-1甲府 トラスタ]

 V・ファーレン長崎は天皇杯準々決勝で実現した“J2勢”対決を制した。前半9分にMF吉岡雅和のゴールで先制に成功すると、MF新里涼がCKから追加点。甲府を振り切り、2-1で逃げ切った。

 “長崎の星”がスーパーゴールで試合を動かした。前半9分、FW畑潤基が敵陣でボールを奪取すると、ショートカウンターへ。畑のパスを受けた吉岡が約30mの位置から左足を一閃。強烈なミドルシュートはGK岡西宏祐の手を弾いてゴールマウスに吸い込まれた。

 スーパーゴールで均衡を破った吉岡は「恐れることなく打つことはイメージしていた。リーグ戦でここ2試合負けていたので、この大会でリーグ戦も準決勝も勢い付けていこうと思って入りました」と振り返った。クラブ史上初のベスト4進出を果たし、「臆することなく戦って、決勝まで戦いたい」と意欲を燃やした。

 チームは12月21日の準決勝で鹿島と対戦する。手倉森誠監督は「自分としても古巣の鹿島なので。それを思い描きながら勝てたらと思っていた。チームも長崎県民も新国立のファイナルを目指して、長崎県民を連れて行きたい」と意気込んだ。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

長崎vs甲府 試合記録

【天皇杯準々決勝】(トラスタ)
長崎 2-1(前半2-1)甲府


<得点者>
[長]吉岡雅和(9分)、新里涼(14分)
[甲]太田修介(31分)

<警告>
[長]黒木聖仁(35分)

主審:山本雄大
副審:聳城巧、数原武志
“J2勢”対決は長崎に軍配!! 甲府下しクラブ史上初の天皇杯ベスト4進出
“長崎の星”吉岡&新里、24歳コンビが決めた! 手倉森監督「長崎県民連れて行きたい」


<出場メンバー>
[V・ファーレン長崎]
先発
GK 21 富澤雅也
DF 5 鹿山拓真
DF 10 黒木聖仁
DF 23 米田隼也
DF 26 イ・サンミン
MF 8 磯村亮太
MF 15 島田譲
MF 16 吉岡雅和
(89分→MF 7 幸野志有人)
MF 27 新里涼
FW 17 長谷川悠
(78分→DF 28 翁長聖)
FW 29 畑潤基
(90分+2→MF 41 大本祐槻)
控え
GK 25 鈴木彩貴
DF 4 高杉亮太
MF 14 中村北斗
FW 9 イ・ジョンホ
監督
手倉森誠

[ヴァンフォーレ甲府]
先発
GK 31 岡西宏祐
DF 8 新井涼平
DF 34 今津佑太
DF 41 武岡優斗
MF 7 中山陸
(46分→DF 3 小柳達司)
MF 16 松橋優
(66分→FW 17 金園英学)
MF 21 荒木翔
MF 27 小林岩魚
FW 13 太田修介
(82分→FW 19 宮崎純真)
FW 18 佐藤洸一
FW 25 森晃太
控え
GK 33 小泉勇人
DF 22 小出悠太
MF 11 曽根田穣
MF 2 湯澤聖人
監督
伊藤彰

“J2勢”対決は長崎に軍配!! 甲府下しクラブ史上初の天皇杯ベスト4進出

長崎がクラブ史上初のベスト4進出
[10.23 天皇杯準々決勝 長崎2-1甲府 トラスタ]

 天皇杯は23日、準々決勝を各地で行い、V・ファーレン長崎はホームでヴァンフォーレ甲府と対戦し、2-1で勝利した。準々決勝で実現した“J2勢対決”は長崎に軍配が上がり、クラブ史上初のベスト4進出。12月21日の準決勝では鹿島と対戦する。

 降雨の中、試合を動かしたのは長崎だった。前半9分、FW畑潤基が敵陣でボールを奪取すると、ショートカウンターへ。畑のパスを受けたMF吉岡雅和が約30mの位置から左足を一閃。強烈な弾丸ミドルはGK岡西宏祐の手を弾いてゴールマウスに吸い込まれた。

 吉岡のスーパーゴールで幸先良く先制に成功した長崎はチャンスを仕留める。前半14分、MF島田譲が蹴り入れた左CKにフリーで反応したMF新里涼が左足ボレーで叩き込み、2-0と突き放した。

 しかし、徐々に甲府も押し返し、前半31分、MF中山陸が右CKを蹴り込むと、ゴールに背を向けた状態でFW太田修介がこぼれ球に反応。鋭い反転から右足シュートをねじ込み、前半のうちに1点差に詰め寄った。

 後半開始と同時に甲府は交代カードを切り、中山を下げてDF小柳達司を投入。互いに次の一点を目指し、長崎は後半29分、カウンターから吉岡のスルーパスを受けたFW長谷川悠が決定的なシュートを打ったが、岡西がビッグセーブで阻んだ。甲府もチャンスを生かせず、そのまま1-2で敗戦。2年連続のベスト8で大会から姿を消した。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

ACL目指す神戸が大分撃破で2年ぶり4強進出!山口蛍が決勝点「みんなで優勝を目指しましょう!」

ACL目指す神戸が大分撃破で2年ぶり4強進出!山口蛍が決勝点「みんなで優勝を目指しましょう!」
[10.23 天皇杯準々決勝 神戸1-0大分 ノエスタ]

 ヴィッセル神戸大分トリニータを1-0で下し、2年ぶりとなる天皇杯ではクラブ最高順位タイのベスト4に勝ち上がった。

 スコアが動いたのは後半11分、右サイドでボールを持ったFW小川慶治朗が相手の股を抜いて横パス。FW田中順也を経由してMF山口蛍が反応すると、ゴール中央から倒れ込みながらも左足で流し込む。これがゴール左隅を捉えて、神戸の先制点になった。

 後半20分にも神戸にチャンス。カウンターからFW古橋亨梧が持ち上がって左の田中にパスを出すと、クロスをファーサイドの小川が頭で合わせる。しかしGKの頭上を越えたシュートは左ポストに嫌われ、追加点にはならなかった。

 反撃したい大分だったが、後半14分に投入したMF小林成豪が、ピッチに足を滑らせたことで負傷。わずか8分間で交代を余儀なくされる。ノエビアスタジアム神戸は現在開催中のラグビーワールドカップでも使用中。そのため普段より短めに刈られたピッチが選手を苦しめた。

 神戸は後半41分からFWルーカス・ポドルスキを投入。アディショナルタイムに迎えたGKとの1対1は決めきることが出来なかったが、危なげなく試合を終わらせた。

 決勝点を決めた山口は「前半からハードワークした結果。チームみんなで取ったゴールだと思う。(初タイトルが)目の前まで見えてきましたし、あと2つ勝って、みんなで優勝を目指しましょう」と力強く話した。

 優勝チームに与えられるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場権の獲得を目指す神戸。初の決勝進出をかけた12月21日の準決勝では清水エスパルスと対戦する。

●第99回天皇杯特設ページ

神戸vs大分 試合記録

【天皇杯準々決勝】(ノエスタ)
神戸 1-0(前半0-0)大分


<得点者>
[神]山口蛍(56分)

主審:西村雄一
副審:中井恒、浜本祐介
ACL目指す神戸が大分撃破で2年ぶり4強進出!山口蛍が決勝点「みんなで優勝を目指しましょう!」

<出場メンバー>
[ヴィッセル神戸]
先発
GK 18 飯倉大樹
DF 4 トーマス・フェルマーレン
DF 25 大崎玲央
DF 33 ダンクレー
MF 5 山口蛍
MF 6 セルジ・サンペール
MF 24 酒井高徳
MF 34 藤谷壮
FW 13 小川慶治朗
(90分→MF 27 郷家友太)
FW 16 古橋亨梧
(81分→MF 35 安井拓也)
FW 21 田中順也
(85分→FW 10 ルーカス・ポドルスキ)
控え
GK 1 前川黛也
DF 3 渡部博文
FW 7 ダビド・ビジャ
FW 9 藤本憲明
監督
トルステン・フィンク

[大分トリニータ]
先発
GK 1 高木駿
DF 3 三竿雄斗
DF 5 鈴木義宜
DF 29 岩田智輝
MF 4 島川俊郎
(79分→MF 44 ティティパン)
MF 7 松本怜
MF 19 星雄次
MF 40 長谷川雄志
FW 9 後藤優介
FW 14 小塚和季
(59分→MF 25 小林成豪)
(67分→FW 27 三平和司)
FW 45 オナイウ阿道
控え
GK 22 ムン・キョンゴン
DF 39 庄司朋乃也
MF 23 高山薫
FW 18 伊佐耕平
監督
片野坂知宏

鳥栖vs清水 試合記録

【天皇杯準々決勝】(駅スタ)
鳥栖 0-1(前半0-1)清水


<得点者>
[清]ジュニオール・ドゥトラ(15分)

<退場>
[鳥]金崎夢生(85分)

<警告>
[鳥]金崎夢生2(58分、85分)
[清]松原后(58分)

主審:東城穣
副審:和角敏之、赤阪修
珍しいPK取り消し…清水が逃げ切って5年ぶり4強!鳥栖は終盤に金崎退場

<出場メンバー>
[サガン鳥栖]
先発
GK 18 高丘陽平
DF 3 高橋祐治
DF 15 パク・ジョンス
DF 36 高橋秀人
MF 2 三丸拡
MF 22 原輝綺
MF 40 小野裕二
MF 41 松岡大起
(86分→DF 24 安在和樹)
FW 19 趙東建
(68分→FW 11 豊田陽平)
FW 25 安庸佑
(46分→MF 6 福田晃斗)
FW 44 金崎夢生
控え
GK 16 石川慧
DF 35 藤田優人
MF 14 高橋義希
MF 30 樋口雄太
監督
金明輝

[清水エスパルス]
先発
GK 1 西部洋平
DF 2 立田悠悟
DF 3 ファン・ソッコ
DF 25 松原后
DF 26 二見宏志
MF 6 竹内涼
MF 16 西澤健太
(90分+3→FW 46 川本梨誉)
MF 17 河井陽介
MF 30 金子翔太
FW 11 ジュニオール・ドゥトラ
(80分→DF 5 鎌田翔雅)
FW 49 ドウグラス
控え
GK 21 高木和徹
DF 27 飯田貴敬
MF 14 楠神順平
MF 15 水谷拓磨
FW 20 中村慶太
監督
篠田善之

鹿島vsHonda FC 試合記録

【天皇杯準々決勝】(カシマ)
鹿島 1-0(前半0-0)Honda FC


<得点者>
[鹿]土居聖真(65分)

<警告>
[鹿]町田浩樹(38分)
[H]原田開(78分)

主審:松尾一
副審:西尾英朗、中野卓
[天皇杯]ジャイキリ連発Honda FC、“常勝軍団”圧倒も快進撃ストップ…辛勝鹿島が4強へ
鹿島FW土居聖真、“消える”覚悟でジャイキリ阻止弾「内容とかどうでもいい。結果が全て」
“常勝軍団”に肉薄も…Honda FC鈴木主将「惜しい試合が欲しかったわけじゃない」
負傷者続く鹿島、19歳FW有馬がプロ初先発「もっとキープできるようにしないと」


<出場メンバー>
[鹿島アントラーズ]
先発
GK 1 クォン・スンテ
DF 5 チョン・スンヒョン
DF 24 伊東幸敏
DF 26 小池裕太
(70分→DF 37 小泉慶)
DF 28 町田浩樹
MF 6 永木亮太
MF 25 遠藤康
(77分→FW 19 山口一真)
MF 30 名古新太郎
(90分→DF 23 小田逸稀)
MF 41 白崎凌兵
FW 8 土居聖真
FW 34 有馬幸太郎
控え
GK 21 曽ヶ端準
DF 2 内田篤人
DF 33 関川郁万
MF 11 レアンドロ
監督
大岩剛

[Honda FC]
先発
GK 20 白坂楓馬
DF 5 鈴木雄也
DF 13 池松大騎
(45分→DF 3 三浦誠史)
DF 16 堀内颯人
MF 4 富田湧也
(66分→FW 15 原田開)
MF 7 松本和樹
MF 8 山藤健太
MF 22 石田和希
MF 24 佐々木俊輝
FW 10 古橋達弥
(76分→FW 9 大町将梧)
FW 26 遠野大弥
控え
GK 1 楠本祐規
MF 11 細貝竜太
MF 23 清水航輔
MF 25 鈴木理久
監督
井幡博康

珍しいPK取り消し…清水が逃げ切って5年ぶり4強!鳥栖は終盤に金崎退場

清水が2014年以来5年ぶりのベスト4
[10.23 天皇杯準々決勝 鳥栖0-1清水 駅スタ]

 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は23日、準々決勝の4試合を行った。駅前不動産スタジアムではサガン鳥栖清水エスパルスが対戦。FWジュニオール・ドゥトラのゴールを守り抜いた清水が1-0で勝利をおさめ、2014年以来5年ぶりのベスト4入りを果たした。なお、準決勝は12月21日に神戸と対戦する。

 鳥栖は19日のJ1第29節・磐田戦(2-2)から5人を変更。U-18日本代表MF松岡大起やMF原輝綺、MF小野裕二らが起用された。対する清水は広島戦(1-2)から3人の変更にとどめ、GK西部洋平とDF立田悠悟、ドゥトラが先発に名を連ねた。

 大粒の雨が降りしきる中、前半2分に濡れたピッチを利用して鳥栖の原がグラウンダーのシュートを蹴り込むが、GK西部に弾き出される。清水は13分、カウンターから右サイドでパスを受けた立田がダイレクトでクロスを供給。左ポスト付近でフリーとなっていたMF西澤健太が頭で合わせるが、GK高丘陽平の好セーブに阻まれた。

 試合が動いたのは前半15分。清水はMF河井陽介がスルスルと相手をかわして持ち運び、PA右へスルーパスを送る。これに反応したドゥトラが右足ダイレクトで狙うと、ゴール左に突き刺さり、清水が先手を取った。42分には、敵陣中央でボールを奪い、FWドウグラスがPA手前からミドルシュートを放つが、これがGK高丘に弾き出された。

 1点ビハインドで前半を終えた鳥栖は、後半開始からFW安庸佑に代えてMF福田晃斗を投入。7分に原が右足で強烈なシュートを放つなど、積極的な入りをみせる。23分にはFW趙東建に代えてFW豊田陽平を入れ、さらに攻勢を強めた。

 すると、鳥栖は後半32分に小野がドリブルでPA左に進入し、MF竹内涼に倒されて東城穣主審がPKを宣告。しかし、審判団が集まって協議し、スライディングにいった竹内が先にボールに触っていたとしてPKは取り消された。なお、天皇杯はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入されていない。

 諦めず前に出る鳥栖は後半40分、立田へのファウルでFW金崎夢生がこの日2回目のイエローカードを受けて退場。鳥栖は最後まで1点が多く、数的優位に立った清水がしたたかにリードを守り抜き、1-0で逃げ切った。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第99回天皇杯特設ページ
●[天皇杯]準々決勝 スコア速報
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!