[大学トライアル]千葉会場2日目は“無名”の選手も大活躍。夢実現を懸けた熱き戦い(30枚)

MF平田晴也(尚志高)が左足シュート
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は14日、明海大浦安キャンパスメイングラウンドで千葉会場2日目の合同トライアルを行った。
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[大学トライアル]千葉会場2日目、高校3年生33名がJ、大学スカウトの前でアピール_2(16枚)

瞬時のテクニックとキレを見せていたMF小川翔太(東京学館浦安高)
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は14日、明海大浦安キャンパスメイングラウンドで千葉会場2日目の合同トライアルを行った。
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[大学トライアル]千葉会場2日目、高校3年生33名がJ、大学スカウトの前でアピール_2(16枚)

瞬時のテクニックとキレを見せていたMF小川翔太(東京学館浦安高)
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は14日、明海大浦安キャンパスメイングラウンドで千葉会場2日目の合同トライアルを行った。
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[大学トライアル]千葉会場2日目、高校3年生33名がJ、大学スカウトの前でアピール_1(17枚)

GK石原健(八千代高)は精度の高いフィードやコーチングが印象的
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は14日、明海大浦安キャンパスメイングラウンドで千葉会場2日目の合同トライアルを行った。
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突破力示したFW松尾倫太郎、八千代の勝利のために活躍するだけでなく「自分が試合を決めたい」

突破力を示した八千代高FW松尾倫太郎。選手権では貪欲にゴールを狙う
 自分のゴールで壁を破る。八千代高FW松尾倫太郎は14日、「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」千葉会場2日目のトライアルに参加。DFをねじ伏せるように前へ出るドリブル、球際での強さなど凄みのある動きを見せていた。

 だが、味方が低い位置から攻撃を組み立てる中、FWとの距離が開いてしまう。全体的にコンパクトさを欠いてしまい、前線の松尾にボールが入るシーンは減少。彼が前を向く回数もわずかだった。

「本来収めるとかそういうのじゃなくて、自分の長所はドリブルだと思っているので、ボールをもっと受けたかったです」と松尾。サイドのポジションであれば、より良さが出たかもしれないが、この日に関しては無得点だったことを含めて納得のいくパフォーマンスではなかったようだ。

 それでも、迫力のある仕掛けでインパクトを残したことは確かだ。千葉県選抜として関東トレセンリーグ出場歴を持ち、伝統校・八千代で下級生時からスタメン。名門大学への一般受験を考えているという松尾だが、今回はより多くの大学サッカー関係者やJクラブスカウトに存在を知ってもらう機会になった。

 ただし、松尾は突破するだけでは足りないと考えている。今後間違いなく必要となってくるのはゴールだ。昨年度の選手権千葉県予選は、準々決勝で2年連続全国準優勝の流通経済大柏高に敗戦。松尾らがチャンスを迎えながらも1点を奪うことができず、後半35分の失点によって0-1で敗れた。

 前評判の高かった昨年を含め、毎年のように全国を狙えるだけの力を有している八千代だが、インターハイ・選手権ともに12年度を最後に大舞台から遠ざかっている。今年も市立船橋高と流経大柏の名門2校を破らなければ全国に出場することはできない。

 松尾は「自分たちが劣っているなんて微塵も思っていないし、毎年勝つ力あるけれど、そこの一歩詰めれなくてそういう勝負で負けている。点決める選手がいなければ勝てないと痛感している」。だからこそ、「自分はもっと足振り抜きたいし、自分が試合を決めたいと思っています」と意気込んだ。

 松尾自身、どの試合でも突破は目立つが、この日のように決め切れない部分が課題となっている。「(今日に限らず、プレーを見た人には)結構活躍は目には残っていると思うんですけれども、点を取らないと結果には残らない。そこかなと」。活躍するだけで終わることはできない。選手権は自分が試合を決めて、伝統校・八千代を復活させる。

(取材・文 吉田太郎)
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【動画】[大学トライアル] 高3の進路を救う⁉無名校から強豪校まで500人がスカウトにアピール!

【動画】[大学トライアル] 高3の進路を救う⁉無名校から強豪校まで500人がスカウトにアピール!
 森永乳業株式会社、スポーツマネジメント株式会社、株式会社講談社は「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の開催する。高校3年生を対象に関東1都7県で2週間(8/5~16)にわたる大学合同トライアル。

 企画に賛同する23の大学サッカー部の協力を得て、8月5日の山梨県を皮切りに、栃木、群馬、茨城、神奈川、東京、千葉、埼玉の1都7県の会場でトライアルは開催される。約500名の高校3年生が大学でサッカーを続けるためのチャレンジに参加する。

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尚志のレフティーDF酒井斗己は“一芸”でアピール。右SBからの大展開でゴール演出

左利きのDF酒井斗己(尚志高)は左足でアピール
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」千葉会場2日目、“一芸”でアピールした選手もいた。

 左利きのDF酒井斗己(尚志高)は2本目に右SBとしてプレー。希望する左サイドとは異なるポジションで出場することになったが、「慣れないポジションだったんですけれども、しっかりみんなとコミュニケーションを取ってできたので良かったです」と振り返る。

 そして、武器である左足キックをプレースキックなどで披露していた酒井は16分、右サイドから左タッチライン際のSH西田至(東京学館高)へ一発で素晴らしいサイドチェンジ。そこから西田が縦へ持ち込んで上げたクロスをFW緑川海音(白井高)がスライディングシュートで決めた。

 味方選手も唸るような左足キックでゴールを演出した酒井は、「(右足は得意ではないが)左足で逆に展開することは意識していたので、1本成功して良かったです」と微笑。その後は右サイドからの攻撃参加でコンビネーションから左足シュートを打ち切るなど、慣れないポジションでも存在感ある動きを見せていた。

 その後の3本目、4本目はCB、左SBとしてもプレー。昨年度インターハイ4強の尚志からはMF平田晴也とMF下条憩も参加していたが、勢いのある守備やキープ力の部分などそれぞれの武器を発揮していた。

 酒井は関東リーグの大学へ進学したいという思いを持って今回のトライアルに参加。「チームでスタメンを取れていないので、スタメンを取って選手権で活躍したい」。強豪・尚志での競争でビルドアップや左足クロスという武器をさらに磨き、自チーム、大学サッカーでチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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尚志のレフティーDF酒井斗己は“一芸”でアピール。右SBからの大展開でゴール演出

左利きのDF酒井斗己(尚志高)は左足でアピール
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」千葉会場2日目、“一芸”でアピールした選手もいた。

 左利きのDF酒井斗己(尚志高)は2本目に右SBとしてプレー。希望する左サイドとは異なるポジションで出場することになったが、「慣れないポジションだったんですけれども、しっかりみんなとコミュニケーションを取ってできたので良かったです」と振り返る。

 そして、武器である左足キックをプレースキックなどで披露していた酒井は16分、右サイドから左タッチライン際のSH西田至(東京学館高)へ一発で素晴らしいサイドチェンジ。そこから西田が縦へ持ち込んで上げたクロスをFW緑川海音(白井高)がスライディングシュートで決めた。

 味方選手も唸るような左足キックでゴールを演出した酒井は、「(右足は得意ではないが)左足で逆に展開することは意識していたので、1本成功して良かったです」と微笑。その後は右サイドからの攻撃参加でコンビネーションから左足シュートを打ち切るなど、慣れないポジションでも存在感ある動きを見せていた。

 その後の3本目、4本目はCB、左SBとしてもプレー。昨年度インターハイ4強の尚志からはMF平田晴也とMF下条憩も参加していたが、勢いのある守備やキープ力の部分などそれぞれの武器を発揮していた。

 酒井は関東リーグの大学へ進学したいという思いを持って今回のトライアルに参加。「チームでスタメンを取れていないので、スタメンを取って選手権で活躍したい」。強豪・尚志での競争でビルドアップや左足クロスという武器をさらに磨き、自チーム、大学サッカーでチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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50m走5秒8の大型FWにスカウト関心。習志野FW赤嶺洸は「大学で目立てる選手に」

FW赤嶺洸(習志野高)は抜群のスピードと183cmの高さの持ち主
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は14日、明海大浦安キャンパスメイングラウンドで千葉会場2日目のトライアルを行った。

 前日の千葉会場1日目はDF井上太聖(堀越高)や石黒幹太(東京学館浦安高)、FW石塚雄八(東京武蔵野シティFC U-18)が高評価を獲得。GK野田好誠(関東一高)やDF曺龍心(東京朝鮮高)、MF後藤哲兵(日南学園高)らもスカウト陣にアピールしていたという。

 この日も12大学と4つのJクラブのスカウトが「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」に訪れ、高校3年生のプレーをチェック。多くの評価を得ていたのが、FW赤嶺洸(習志野高)だ。183cmの高さに加え、50m走5秒8という快足の持ち主。特に4本目はスピードで違いを見せつけて決定的なシュートを連発していた。

 だが、GKをかわしながら放ったシュートがわずかに枠から外れたり、DFの好守にあうなど決めきれなかったほか、2本目はポストプレーをするシーンが増える展開に。「自分の長所はスピードなんですけれども、もっと要求してゴールに直結するプレーがしたかった。あんまり上手くいかない方でした」と悔しがっていた。

 赤嶺が一番見て欲しいというポイントはスピード。「ベイルやカカのようにスピードの使い方が上手い選手になりたいです。(そして)ゴールに貪欲で大事なところで決め切れる選手に」と将来像を思い描いている。より活躍するために、どんな環境でも自分の長所を発揮できるようになること。加えて、決定力の向上も掲げていた。

 伝統校・習志野の大器は今年、インターハイで活躍して進路の可能性を広げるつもりだった。だが、中止となるなどアピール機会を失われる中、今回の大学トライアルに参加。存在感を示したが、本人は“もっとできる”と自分に期待している。

「大学で目立てる選手になって、大学でどれくらい自分が通用するのか知ってから、その先を考えたいと思っています」

 次の進路で活躍する前にまずは選手権。「選手権に懸ける思いはどのチームよりも強いと思いますし、一個でも勝って良い順位に行きたいと思います」と意気込んだ。選手権の活躍を大学サッカーでの飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
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“異質のテクニシャン”名経大高蔵MF岩松虎徹は自重しながらも周囲に順応し、技術力示す

MF岩松虎徹(名経大高蔵高)は初対面の選手たちの中で順応し、技術力を発揮していた
 1都7県で全12回の開催が予定されていた「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」(12日の東京2日目は雷雨中止)。参加予定選手リストの中で特に注目されていた選手が、“異質のテクニシャン”MF岩松虎徹(名経大高蔵高)だった。

 昨年度のインターハイでは、2年生ながら愛知で台頭中の名経大高蔵を牽引。全国初勝利、ベスト16進出に貢献した。19年U-16愛知県選抜、20年愛知県年間優秀選手の実績の持ち主。足の届く範囲に飛んできたボールをことごとくピタリと止め、1対1はおろか1対2でもボールを失わない。独特のリズムで相手の足を止め、突破やアイディアのあるラストパスでチャンスを作り出してしまう。
 
 昨年名を上げ、今年はより高い評価を得るのではないかと思われていた。だが、個人として、チームとしても活躍が期待されていたインターハイは中止に。アピールする場を失ってしまう。それでも東海地区屈指のMFは強豪大学から誘いを受けている模様だが、今回、「自分の力を試したいし、チャンスがあれば高いレベルでやりたい」という理由で合同トライアウトに挑戦した。

 Jクラブのスカウトからも名を知られている岩松は、1本目からボランチの位置で存在感を放つ。優れたタッチによってボールを難なく止め、狭い局面でもテクニックと身のこなしでDFをずらしてスペースを作り出していた。そして、パスを繋いで攻撃の起点に。簡単に相手の間を取ってスルーパスも通していた。

 昨年のインターハイでは相手のマークが1人であれば、思い通りに近いプレーができていたという。だが、「(3回戦の京都)橘だけボランチ2人がマンツーで来て、その2人相手にいなせなかったのは課題」。昨年、チーム内では自分が足元で変化をつける必要性があった。その分、判断が遅れてしまう課題も。今年はコロナ禍で自分と向き合う時間が増え、判断スピードの向上とフィジカル強化に取り組んできたという。

 この日、取り組んできた成果も出てか、持ちすぎることなくボールをさばき、サイドチェンジで局面を変えていた。また守備でもボールを奪うシーンを増加。一方でこの日は急造チームだったため、名経大高蔵のように選手同士の距離感は近くなかった。本人は初対面の選手たちでもある程度順応し、技術面で差をつけられたことを実感していたが、“こねくりまくる”“個で圧倒する”と言えるほどのボールキープでDFをこじ開けているいく姿は見られず。最後は参加選手の都合によってCBで出場し、苦戦したこともあってインパクトには欠けたかもしれない。

 公式戦から遠ざかり、自分を試す場も限られている。それでも、上を目指す姿勢は変わらない。「今頑張れば、大学に入った時に強豪校の子とかに今は負けているかもしれないけれど、差を縮めたり抜けるかもしれない。がむしゃらに頑張っていきたい」。武器を伸ばすこと、また課題改善に努め、より進化した姿で次の舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
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“学館のアザール”。快足活かしたドリブルとラストパスで魅せた東京学館MF西田至

FW西田至(東京学館高)は抜群のスピードやラストパスの巧さで存在感
 3ゴールを挙げたFW緑川海音(白井高)に主役の座を奪われたものの、存在感は上回っていた印象だ。「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」千葉会場2日目に参加したFW西田至(東京学館高)は、50m走る5秒9の快足を活かしたドリブルとラストパスの巧さを発揮して2アシスト。「自分の持ち味は出せたと思います。初対面の人が多かったんですけれども連係もできて、自分の特長のドリブルも出せたので良いセレクションになったと思います」と微笑んだ。

 25分×4本行われた紅白戦の2本目から登場した西田は、いきなりカウンターから右サイドでDFを振り切って大きく前進。9分には左サイドでDFと入れ替わり、FW緑川へスルーパスを通した。この日見せた緑川とのコンビネーションは秀逸。13分には西田のスルーパスから緑川のゴールが生まれ、16分にも左サイドを縦に突いた西田のラストパスから緑川が決めた。

 緑川が「(東京学館とは)結構良く戦うので、相手としたら凄く厄介なんですけれども、味方となると凄く助かりました」と感謝した“相棒”西田の存在。その西田は続く3本目にやや運動量が落ちたものの、左サイドでの1対1でDFを抜き去って決定的なラストパスを入れ、またスルーパスでの抜け出しから決定機を演出していた。

 対戦相手が急造DFラインだったことは確か。だが、相手のギャップを突くスルーパスを連続で通し、DFとのスピード勝負では相手を凌駕した。ゴールライン際で巧みに相手と入れ替わる巧さも。また、DFとの駆け引きで動き出し速くボールを受けたり、内側にポジションを取るなど、オフ・ザ・ボールの部分でも意識高くプレーしていた。

 昨年から東京学館で出場機会を伸ばし、「この高校サッカーで一番成長できた」時間に。対戦相手が上のレベルでも力を出していくことを学び、成長に繋げてきたMFは今回、才能たちの中で力むことなくその実力を発揮した。

 大学トライアルには、「自分がどの位置にいるのか知りたくて、周りと比較して自分がどの位置にいるのか把握してから今後進路どうするのか考えたい」という理由で挑戦。今回の活躍で本人は目線が上がったようだ。自分の力により期待し、より高いレベルでプレーする機会を求めていく。

「憧れの選手がアザール選手で、スピードに乗ったドリブルとゲームメークする力も持っているので、そういう選手になっていきたい。(将来はまだ見えないので、)まずは目の前のところを頑張っていきたい」

 チームでは昨年、十分な結果を残すことができなかった。だが、選手権で輝く可能性も十分にありそう。強豪の選手たちの中で違いを示した“学館のアザール”西田が、大学の練習会や公式戦でアピールを続けてチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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大学トライアル千葉会場2日目は“下剋上”。無名の白井高FW緑川海音が「やってやる」の気持ちで3G1A!

FW緑川海音(白井高、右)は3ゴール1アシストの大暴れ。大学やJクラブのスカウトの前でアピールした
 新型コロナウイルス感染拡大の影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催中のプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は14日、明海大浦安キャンパスメイングラウンドで千葉会場2日目の合同トライアルを行った。

「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は今月5日の山梨会場を皮切りに1都7県で合同トライアルを開催中(神奈川・東京・千葉・埼玉は2日間。12日の東京会場2日目は悪天候のために中止)。今回が9会場目だったが、運営サイドが「(これほどの結果を残した選手は)いないですね」と認めるほどの活躍をした選手が現れた。

 それは、FW緑川海音(白井高)だ。25分×4本の紅白戦に2本出場し、3得点1アシストの大暴れ。「今回はこのコロナ期間で色々な試合とか潰れて大学の人とかに見せるチャンスとかもなくなったので、ここで大学の人に良いプレーを見せられたらなと思いました。こういう場は結構苦手なんですけれども、全然自分のプレーができたと思います」と振り返った。

 まずは自身1本目だった2本目の13分、MF西田至(東京学館高)のスルーパスで左中間を抜け出すと、左足でニアサイドを破ってこの日のトライアルファーストゴールを決めた。さらに16分には、右SB酒井斗己(尚志高)の左足サイドチェンジを起点とした攻撃から西田が左サイドを縦突破。そして、そのクロスを右足スライディングシュートでゴールへ押し込んだ。

 左サイドで違いを生み出していた俊足アタッカー西田と2人で何度も相手のDF陣を攻略していた緑川は、4本目にも味方との連動したプレッシングでボールを奪い取って3点目。さらに178cmの高さを活かしたヘッドでMF平田晴也(尚志高)のゴールをアシストした。

 緑川は、公立校・白井高を部員数1ケタから千葉県2部リーグまで引き上げた廣田吉紀監督の下で伸び伸びと育てられ、スケール感大きな選手に成長している。JSC CHIBA時代含めて足元を磨き、高校進学後にスピード面も大きく進化。この日はJクラブ4チームと大学12チームのスカウトが来場したが、その前で堂々のアピールだ。

 JSC CHIBAから高校進学時は、強豪校へ進学するレベルではなかったと自己分析。それでも、「(白井高は) 今日来ているチームに比べたら(知名度も)全然なんで、『やってやる』しかないなと思って、がむしゃらにやりました」とトライアルに臨み、“下剋上”とも言える大活躍をしたFWは「(高校3年間で強豪校の選手と)大分差は埋まってきたかなと思っています」と新たな自信を掴んでいた。

 緑川と西田が特に目立つ展開となったが、183cmの大型FW赤嶺洸(習志野高)もスピードと高さを発揮。特に4本目は幾度も相手の背後へ抜け出し、ゴールに迫っていた。また、DFと競りながら力強く前に出る動きを見せたFW松尾倫太郎(八千代高)もスカウト陣が評価。また、愛知から参戦の注目MF岩松虎徹(名経大高蔵高)は、普段と戦い方の違いに戸惑いながらもボールタッチ、DFを外す身のこなしなど質の高い動きを見せ続けていた。

 球際激しいMF平山直樹(習志野高)や身体を投げ出してシュートブロックしていたCB盛田有輝(東京成徳大高)らも奮闘していたが、この日は全体的に守備強度が続かず、攻撃プレーヤーの目立つ紅白戦になった。その中で精度の高いフィードやコーチングを続けたGK石原健(八千代高)や左足の精度高い酒井、一瞬のキレが光ったMF小川翔太(東京学館浦安高)、ともにゴールを決めたFW安藤匠海(千葉敬愛高)、平田らもアピール。188cmの大型CB小谷弘明(白井高)や上手さと激しさがウリのMF堀内朝陽(ジェフユナイテッド千葉U-18)もスカウト陣の印象に残ったようだ。

 才能たちが集まる場で結果を残し、大学サッカーへの可能性を広げた緑川は「できたら強いところでやりたいですし、どんどん上を目指していきたい。選手権とか注目してもらってもっと良いプレーができたら良い」とコメント。無名校の選手でもチャンスを掴めるかどうかは自分次第だ。「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は、15日と16日の埼玉会場開催を残すのみ。この日の緑川のように結果を残す選手、またプレーでインパクトを残して未来を切り開く選手は現れるか?

(取材・文 吉田太郎)
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クラスター発生の立正大淞南へのエール相次ぐ。動画作成の青森山田「コロナに負けるな。共に頑張ろう!!」

青森山田高からビデオメッセージが届いた
 新型コロナウイルスへの感染によるクラスター(感染者集団)が発生した立正大淞南高(島根)へのエールが相次いでいる。

 12日、ボタフォゴ(ブラジル)のMF本田圭佑がツイッター(@kskgroup2017)で「今はしっかり食べて休んでな。また治ったら夢に向かって頑張れ。非難してる人だけでなく、心配してる人も沢山いることを忘れんといて」と投稿していたが、立正大淞南と同じ高校サッカーの強豪校である青森山田高(青森)も選手たちが「立正大淞南高校サッカー部の皆さん、コロナに負けるな。ともに頑張ろう!!」と動画を作成した。



 立正大淞南高によると、同校サッカー部寮での集団感染に起因する陽性反応者は13日正午現在で98名(うち入院者は38名)。無関係の生徒の写真がSNSやネット上に拡散され、誹謗中傷を受けている状況だ。青森山田の他にも強豪校が励ましの動画をSNSに投稿しており、立正大淞南OB、サッカー関係者から早期の心身回復を期待する声や「立正大淞南を守ろう」という声が挙がっている。


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●【特設】高校選手権2020

[大学トライアル]東京会場初日は実践学園グラウンドで開催(12枚)

東京都会場にはこれまで最多の50人が参加
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の東京都会場1日目が、11日に東京都八王子市にある実践学園高尾総合グラウンドで行われた。

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[大学トライアル]炎天下での開催も東京都会場は50人が大学やJクラブ関係者の前でアピール_2(18枚)

緑チームで出場した選手を紹介
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の東京都会場1日目が、11日に東京都八王子市にある実践学園高尾総合グラウンドで行われた。

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[大学トライアル]炎天下での開催も東京都会場は50人が大学やJクラブ関係者の前でアピール_1(18枚)

ピンクチームのメンバーは17人
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の東京都会場1日目が、11日に東京都八王子市にある実践学園高尾総合グラウンドで行われた。

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クラスター発生の立正大淞南に本田圭佑が呼びかけ「謝罪する必要なんてないよ」

クラスター発生の立正大淞南に本田圭佑が呼びかけ「謝罪する必要なんてないよ」
 ボタフォゴのMF本田圭佑が12日にツイッター(@kskgroup2017)を更新し、新型コロナウイルスへの感染によるクラスター(感染者集団)が発生した立正大淞南高へエールを送った。

 学校によると、クラスターはサッカー部員が生活する寮で発生。12日正午現在、関係する陽性反応者は95名で、入院者も35名にのぼるという。

 ただ無関係の生徒の写真がSNSやネット上に拡散されており、同校のホームページでは生徒への誹謗中傷を防ぐために早急な削除を呼びかけている。

 本田は「立正大淞南高校、及びサッカー部の皆さん、コロナ感染に関して謝罪する必要なんてないよ。対策してても感染する確率を0にはできんから」と投稿。

 そして「それより熱とか体は大丈夫?今はしっかり食べて休んでな。また治ったら夢に向かって頑張れ」と気遣うと、「非難してる人だけでなく、心配してる人も沢山いることを忘れんといて」とエールを送った。

●海外組ガイド

[RYUKEI CUP U-16]兄は選手権で劇的V弾。昌平の注目1年生、MF篠田翼は「止められない」存在へ

昌平高の注目1年生MF篠田翼
[8.10 RYUKEI CUP U-16 帝京長岡高 3-1 昌平高 RKUフットボールフィールドB]

 昌平高(埼玉)はPKでの失点後に立て直せず、最後は運動量も落ちて逆転負け。3-0で快勝した桐生一高(群馬)戦、そして帝京長岡高(新潟)戦も前半は強さを見せつけていたが、気を引き締めさせられる敗戦となった。

 FW伊藤風河が前線でボールを収め、連動する形で2列目の選手が前へ。また、FC Lavidaの主将として日本クラブユース選手権8強の注目MF篠田翼やMF田尻匡平、MF津久井佳祐らが連動した動きと個の推進力でDF間を抜け出してゴールへ迫った。

 前半24分にはU-16日本代表MF佐藤海空斗のラストパスから田尻が抜け出して先制点。ボール保持、チャンスの数でも帝京長岡を上回っていた。だが後半の3失点で敗戦。すでにトップチームに絡んでいる篠田や佐藤、19年U-15日本代表GK上林真斗、そしてこの日不在だったMF荒井悠汰ら力のある選手たちが多い印象だが、相手を見て、運んで、パスを繋ぐところもレベルアップしていかなければならない。

 Lavida時代から注目されてきた篠田は昌平での目標について、「今、自分はトップに行かせてもらっていたんですけれども、得るものがたくさんあるので、今の3年生とか2年生の良いところを吸収して、今年、来年とかずっと日本一を取れたらと思います」と掲げた。

 兄・MF篠田大輝(2年)は昨年度の選手権3回戦・國學院久我山高戦で劇的な決勝ゴール。篠田は「(兄は)凄いと思います。(自分も)活躍できれば良いと思います」と語り、「どのチームにも『アイツ、ヤベぇな』、『止められないな』と言われるようなキーマンになりたいなと思っています。アザールみたいにシュートも、パスもできて、自分でも行けるような選手になりたいです」と意気込んだ。

 現在も篠田の危険なゾーンに侵入していく力は強烈。だが、満足することなく、パスも、シュートも磨き、『アイツ、ヤベぇな』、『止められないな』という存在になる。そして、兄以上に公式戦で結果を残し続けること。そして、自分の活躍で昌平の歴史を塗り替える。

(取材・文 吉田太郎)

[MOM3187]帝京長岡MF廣井蘭人(1年)_左足駆使して1G1A。ボール保持は「譲れないところです」

帝京長岡高MF廣井蘭人は攻撃センスの高さを発揮して勝利に貢献
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.10 RYUKEI CUP U-16 帝京長岡高 3-1 昌平高 RKUフットボールフィールドB]

 MF小塚和季(現大分)やMF谷内田哲平(現京都)ら名手を輩出してきた長岡JY FCから帝京長岡高(ともに新潟)へのルート。帝京長岡は昌平高戦で長岡JY FC出身のレフティーMF廣井蘭人(1年)が魅せた。

 後半、「味方が良い位置で奪って自分に横パスをくれて、シュートを打とうと決めていたので。良いシュートだったと思います」という左足ミドルをゴールへ突き刺して勝ち越し弾。さらにスルーパスでFW中條歩のダメ押しゴールをアシストした。

 昌平に押し込まれる時間帯も多かったが、廣井は苦しい時間帯でも守備で奮闘し、奪ったボールを失わない部分で力を発揮していた印象だ。自陣から巧みにスペースへ持ち出して攻撃の起点に。そして、タッチライン際の狭いスペースを抜くアウトサイドキックや1タッチパス含め、左足の多彩なキックでチャンスや攻撃する時間を生み出していた。

 ボールを奪われないこと。「それは日々トレーニングしているので、譲れないところです」と廣井は言い切る。西田勝彦ヘッドコーチからの要求は高く、まだまだレベルアップ中。そして、崩しのパスや狭いスペースを通すパス、そして昌平を沈めたミドル弾にも自信を持つ廣井は、相手にとって嫌な選手、チームから頼られる選手になることを目指している。

「上手いけれど戦えるような、そういう強い選手になりたい。相手からしたら『コイツに渡したらヤバい』と思われる選手になりたいし、味方からも苦しい時に『コイツにつけておけば安心』みたいな頼りがいのある選手になりたい」。

 昨年度の選手権でも活躍した先輩レフティー・田中克幸(現明治大)やフランス代表FWアントワーヌ・グリエーズマンのような選手へ。帝京長岡次世代を支えるレフティーがまずは日頃の練習、試合で上手さと戦い抜く強さを磨き上げる

(取材・文 吉田太郎)

[RYUKEI CUP U-16]「技術で勝つしか無い」“上手い”集団同士の好勝負は、帝京長岡が昌平に3発逆転勝ち!

帝京長岡高はFW中條歩がダメ押しの3点目。昌平高に逆転勝ちした
[8.10 RYUKEI CUP U-16 帝京長岡高 3-1 昌平高 RKUフットボールフィールドB]

「2020 RYUKEI CUP U-16」初日の10日、昨年度全国高校選手権4強の帝京長岡高(新潟)と同8強の昌平高(埼玉)の1年生同士が激突。帝京長岡が3-1で逆転勝ちした。

 決勝点を決めた帝京長岡のMF廣井蘭人は「相手はフィジカルもあったので、そこに技術で勝つしか無いので意識していました。(今回の大会の中でも)ここは勝負だと思っていた」と振り返る。帝京長岡と昌平は、昨年度の選手権でともに個々の技術の高さやグループでの崩しをクローズアップされたチームだ。“上手い”集団同士の注目カード。帝京長岡は、昌平へのライバル心を持って臨んだ一戦を見事に制した。

 昌平はこの日、注目MF荒井悠汰が不在だったもの、MF篠田翼やMF佐々木小太朗、MF佐藤海空斗がテクニックや身のこなしの良さを活かしてボールを動かし、帝京長岡ゴールへ迫る。加えて今年の1年生は、パワフルな選手を複数擁していることも特長。FW伊藤風河や右SB田村創が力強い動きでゴールへ迫っていた。そして前半24分、佐藤のラストパスでPAへ抜け出したMF田尻匡平が右足シュートを決めて先制する。

 一方の帝京長岡も最注目のMF岡村空やMF簑島亮太を欠いていたが、多彩な左足キックを操るMF廣井やアイディアある仕掛けを見せるMF岡山琉斗、見事な縦パスを通していたMF金壽男が中心となって攻め返す。

 前半は昌平にボールを握られ、押し込まれたものの、後半に帝京長岡が逆転する。パス交換でPAへ侵入したMF石鉢真斗がPKを獲得。これを自ら決めて同点に追いつくと、さらに敵陣でのインターセプトから岡山のパスを受けた廣井が左足ミドルを突き刺して2-1とした。

 昌平はFW上野旭陽のドリブルシュートなどで決定機を作るが、帝京長岡はGK吉田奏音が好守を見せたほか、各選手がPAまで戻り、人数を掛けて相手の攻撃に対応するなど、意識の高い守備を見せる。

 そしてボールを奪うと、しっかりと繋ぎながら前進。MF松山北斗らのスピードも活かしてチャンスを作り出す。昌平はGK上林真斗がビッグセーブを見せるなど奮闘したが、帝京長岡は廣井のスルーパスからFW中條歩が右足で貴重な3点目。交代出場組も含め、昌平の反撃を全員で凌いだ帝京長岡が3-1で勝利した。

 勝った帝京長岡の西田勝彦ヘッドコーチは「昌平に握られて課題を出されたなと思います。甘いですし、チャンスを作られました」と指摘。現状の課題、甘さがあることに自分たちで気付いて「どれだけ伸びるか」に期待した。技巧派チーム同士の攻め合いで勝利したものの、成長の必要性を実感する試合に。この勝利で満足することなく、貪欲に自分たちの技術、判断力を磨いて、次に対戦した際も必ず攻め勝つ。

(取材・文 吉田太郎)

[MOM3186]尚志DF伊藤壮琉(1年)_流経大柏の攻撃を辛抱強く跳ね返し、自らゴールも

尚志高CB伊藤壮琉は我慢強くゴールを守り、自ら1得点も記録
[8.10 RYUKEI CUP U-16 流通経済大柏高 1-4 尚志高 RKUフットボールフィールドA]

 尚志高(福島)のCB、主将として選手権に出場し、2年生FW岩崎悠人(現湘南)擁する京都橘高を完封している茂木星也コーチは、流通経済大柏高戦のマン・オブ・ザ・マッチについて「辛抱強く守っていた」CB伊藤壮琉(1年)を指名した。

 伊藤は流経大柏戦について、「強かったです。(抜け出しへの対応に苦戦し)クリアするところをクリアしきれなかったり、裏に抜かれたりもした。カバーで助かったところもあった」と振り返る。コンビを組んだCB山田一景らに助けられた部分もあったというが、競り合いで勝ち切る部分や相手FWの足元にボールが入ったところを潰す部分など、強みも発揮した。

 後半に前へのパワーを強めてきた流経大柏の攻撃を跳ね返し、22分にはCKから自らゴール。スペースを作ってくれた味方とキッカーの左SB木山魁に感謝した。

 チームは伊藤のゴールやMF山本叶多の2発で勢いづいて4-1で快勝したが、運動量の低下した時間帯があったことも確か。伊藤はその点を反省し、「セルヒオ・ラモス選手のように、チームのために献身的に走れるようにしたい」と誓っていた。

 今年、尚志のトップチームはU-17日本代表CBチェイス・アンリ(2年)ら力のあるストッパーを複数擁している。伊藤は「今、トップの人たちは3バックをやっていて、今、自分が入ることをイメージしても、先輩たちと比べて足りないことが色々あるので、これからも努力して追いつけるようにしたいです」。身長177cmのCBはキック精度などの課題を改善し、攻守両面や走力でレベルアップしてトップチームの強力DF陣に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

[RYUKEI CUP U-16]交代出場MF山本2発!尚志が前への勢いで流経大柏上回る!

尚志高の左SB木山魁は名古屋グランパスU-15出身。高精度のキックが光った
[8.10 RYUKEI CUP U-16 流通経済大柏高 1-4 尚志高 RKUフットボールフィールドA]

「2020 RYUKEI CUP U-16」初日の10日、流通経済大柏高(千葉)と尚志高(福島)が激突。尚志が4-1で快勝した。

 尚志は試合開始直後、FW山嵜匠美とFW鈴木虎太郎の2トップのコンビネーションで先制点。その後もMF岡野楽央とMF吉満迅を中心にボールを保持しようとする尚志は、好パスを連発していた左SB木山魁の左足キックや山嵜のスピードなどを活用しながら前進していく。

 一方、流経大柏もDFラインからMF竹原伸らを経由する形でビルドアップ。右のMF小西脩斗のスピード、クロスを活かした攻撃で同点ゴールを目指した。そして0-1で突入した後半、攻撃の迫力を強めてFW斎藤大雅のゴールで1-1とする。

 尚志は前半終盤に運動量が落ちてしまっていたが、後半に流経大柏を飲み込んだ。15分と18分に交代出場のレフティーMF山本叶多が連続ゴール。クロスから特長であるトラップを決めて1点目を奪うと、「2点目も味方のパスで決まった」(山本)とMF遠山萌朗のラストパスからゴールを破った。

 尚志は22分にもCKのチャンスを得ると、木山のクロスボールからCB伊藤壮琉が決めて4-1。伊藤が「後半は自分たちの勢いが上がっていったらどんどん前に出ることができるようになった」と振り返ったように、前への勢いで流経大柏に勝った尚志は約1時間半後に行われた京都橘高(京都)戦も競り勝ち、2連勝を飾った。

 2ゴールの山本は、尚志では珍しい清水エスパルスジュニアユース出身。「プレースタイルが尚志は自由ですし、みんなからも尚志が向いているんじゃない、と。良い環境でできています」と進学理由と現在について説明する。

 目標は全国制覇。そして、「ドリブルと状況判断、あとパスの質とかでチャンスを作れる選手になりたい」という山本や各選手が、年々選手層の厚くなってきている尚志で切磋琢磨しながら成長し、目標を達成する。

尚志高のレフティーMF山本叶多は2得点の活躍


(取材・文 吉田太郎)

[RYUKEI CUP U-16]桐生一の技巧派レフティーMF山本「自分たちのサッカーをどんな相手でもできるように」

桐生一高のMF山本櫂は左足を駆使してゲームメーク
[8.10 RYUKEI CUP U-16 帝京長岡高 6-2 桐生一高 RKUフットボールフィールドB]

「まだ2年あるので、みんなで切磋琢磨して、自分たちのサッカーをどんな相手でもできるように努力していきたいと思っています」

 桐生一高(群馬)のMF山本櫂はそう宣言した。帝京長岡高戦は耐えるような時間が続き、計6失点。だが、桐生一は最後まで諦めずにビルドアップ、崩しにチャレンジし、FW諏訪晃大の直接FK弾とMF大山和音のゴールによって2点をもぎ取った。

 左利きのゲームメーカー山本はMF落合琉弥とともに攻撃の中心に。「真ん中でボールを受けた時は自分の長所が出せるので、前を向いて周りを使いながらボールを運べたと思います。でも、体力的な部分で最後走れなくなったところが課題かなと思いました」と振り返った。

 帝京長岡戦はこの日2試合目だったが、山本はチーム全体の運動量が低下したことを反省。「繋ぐ能力のある選手は多いので、守備の能力と走る力をつけられれば、もっと良いチームになると思います」と期待した。

 山本は兵庫県の伊丹FC出身。レフティーの名手のプレーなどを参考にしながら、技術力、判断力を磨き、目指す姿に近づこうとしている。「やっぱり落ち着かないゲームで自分がボールを持って時間を作ってあげて、攻撃に繋げてあげたいと思っています。チームを勝たせられるような選手になりたいです」。全国出場のためには群馬県内のライバル・前橋育英高を上回る成長を遂げなければならない。チームメートと切磋琢磨しながら、桐生一のポゼッション、多彩な崩しを最も表現できる選手になること。そして、全国で輝く。

(取材・文 吉田太郎)

[MOM3185]帝京長岡FW小川航汰(1年)_チーム勢いづける先制点。目標とする先輩FWのように

帝京長岡高FW小川航汰は先制点を決めるなどチームを牽引
[8.10 RYUKEI CUP U-16 帝京長岡高 6-2 桐生一高 RKUフットボールフィールドB]

 帝京長岡高(新潟)は大量6ゴールで桐生一高との強豪対決を快勝。その1点目を叩き出したのが、横浜FCジュニアユース戸塚出身のFW小川航汰(1年)だ。「味方が崩してくれた時に自分の中で『ここだ』というところ(ゾーン)がある。そこに(廣井蘭人が)出してくれた」という先制点。このゴールでチームを勢いづけた。

 西田勝彦ヘッドコーチは小川について、「前でボールを収めてくれる。献身的」と説明する。そして動き出しを繰り返し、相手の背後を狙い続けるという特長も試合の中で発揮し、帝京長岡を牽引した。

 小川は「自分はパスを繋いで攻める帝京長岡のサッカーが好きで、憧れと一緒にここに入って、サッカーをやりたいという気持ちで進学しました」と神奈川から新潟の強豪校へ進学した理由について明かす。

 帝京長岡のサッカーは「他のチームが絶対に通さないような空間を通したりとか、他のチームなら『行くな』というところをあえてパスで行ったり、他のチームがやらないとことをやるのが帝京長岡かなと」というイメージを持っている。そのチームの攻撃に順応し、狭いスペースでボールを受けることも特長にしていきたいという考え。目標は選手権で2大会連続ハットトリックを達成している先輩FW晴山岬(現町田)だ。

「晴山岬君は常に裏を狙っているようなプレーヤーで、自分も常に裏を狙えるようなプレーヤーになりたいです。とにかく、チームが困っている時に自分の点で勝つというか、チームの要というか、最後に自分が決められるような。『自分がいなければダメだ』と言われるようなプレーヤーになりたいです」。そのために、チームが苦しい時でも勝たせるゴールを。偉大な先輩エースに近づき、越えるための日常を過ごす。 

(取材・文 吉田太郎)

[RYUKEI CUP U-16]“黄金世代”のレベルを「ベース」に。帝京長岡が桐生一を6-2で撃破!

帝京長岡高はCB桑原航太やCB足立瀬名も技術力の高さを発揮して攻撃陣をサポート
[8.10 RYUKEI CUP U-16 帝京長岡高 6-2 桐生一高 RKUフットボールフィールドB]

「2020 RYUKEI CUP U-16」初日の10日、帝京長岡高(新潟)が桐生一高(群馬)に6-2で快勝した。

 昨年度選手権4強の帝京長岡とプリンスリーグ関東勢・桐生一との強豪対決。この日午前中に行われた昌平高(埼玉)戦に続いて2試合目の桐生一が体力面などで苦戦する中、この日1試合目の帝京長岡が上手さと強さを示した。

 前半、帝京長岡は技巧派レフティーMF廣井蘭人からのラストパスを受けたFW小川航汰が先制ゴール。崩しにかかわりながら抜け出し、シュートを狙うストライカーの一撃で先制した帝京長岡は、さらに左SB石本直太朗のゴールによって2-0と突き放す。

 帝京長岡は後半も立ち上がりにFW清川郁生が加点。さらにMF尾澤樂が持ち込んでから右足で4点目を奪う。止まらない帝京長岡はMF石鉢真斗の強引な突破からMF横田昊がゴールを破る。そして、MF松浪成琉のアシストからMF松山北斗が右足で6点目を奪った。

 対する桐生一は失点を重ねても、MF落合琉弥やMF山本櫂を中心にビルドアップを継続。MF大山和音やMF藤島優吹、FW松本結都らが幾度か相手の背後を取ってチャンスを作っていたが、疲れもあってか最後のクオリティを欠いてしまう。

 それでも、FW諏訪晃大が右足FKを鮮やかに決めて待望の1点。さらに小泉郁歩の右クロスから大山が左足シュートをゴールに沈めて2点目を返した。だが、廣井やMF岡山琉斗をはじめ、CB桑原航太やCB足立瀬名といったDF陣、交代選手も技術の高さやスピードなど特長を発揮していた帝京長岡が快勝。“黄金世代”後への期待も抱かせる内容・スコアだった。

 帝京長岡はMF谷内田哲平(現京都)、FW晴山岬(現町田)、DF吉田晴稀(現愛媛)ら下級生時から注目されてきた世代を中心に、昨年度の選手権で新潟県勢初の3位。個々の技術レベルの高さ、連動性高い攻撃への評価は特に高かった。

 日本一には手が届かなかった。だが、帝京長岡のグラウンドで練習する長岡JY FC出身の選手ら、彼らに憧れて高校サッカーに挑戦してきている。今回、帯同した西田勝彦ヘッドコーチも話していたが、「“あの代”がベースになるように」することがコーチ陣、選手たちの目標だ。もちろん、“あの世代”の上手さ、強さを認めるが、それを一過性のモノで終わらせるつもりはない。

 長岡JY FC出身で先輩たちの姿を見てきた廣井は「練習に参加したりもしていたんですけれども、自分たちと全然違うし、目標にしなければいけないです。自分たちの良さもあるのでそれを練習で磨きながら満足せずにやりたいと思います」と力を込め、小川は「目標は日本一以外見ていないので、去年の世代を全然越えられるようなチームにしていきたいです」と誓う。簡単に“あの代”を越えられるとは思っていない。それでも3年間、先輩たちを超えるための努力を続け、自分たちが新たな歴史を築く。

(取材・文 吉田太郎)

駿台学園高MF本田がミドル弾でアピール「個人の力を試してみようと思った」

MF本田颯大もアピール成功
 50名が参加した「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」で2番目に小さい164cmのMF本田颯大(駿台学園高)が見事なミドルシュートを突き刺してアピールに成功した。「あれはたまたまです」と謙遜したが、ゴール後の派手なガッツポーズが手ごたえを示していた。

 駿台学園は普段戦うのはT3リーグ。「個人の力を試してみようかなと思って参加しました。すごく新鮮な感覚だった。いい刺激になったし楽しかったです」。笑顔が充実度を物語る。

「小さくても出来ることはある。相手の懐に入ってドリブルをしたり、小さいなりにプレーすることを心掛けています。こういう機会はなかなかないので、緊張もあったけど、結果を残してやろうという気持ちでやっていました」

 大学でもサッカーをしたい。出来れば自宅から通学可能な都内の大学を希望を持っている。「チームを勝たせられるような選手になりたい。選手権もできるか分からないけど、目いっぱい頑張りたいと思います」。希望を叶えるべく、残りの高校生活も全力で取り組む。

(取材・文 児玉幸洋)
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札幌2種登録GK川上も大学トライアルに参加!炎天下に悲鳴も「集中力を切らさないように」

GK川上隼が大学トライアルに参加
 真夏の炎天下。「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」が始まった時間、東京都八王子市の気温は38度を超えていた。前日に北海道からやってきたGK川上隼(北海道コンサドーレ札幌U-18)は悲鳴を上げていた。

「ヤバいですね。特に湿度が違い過ぎ。昨日出てくるときは雨も降っていたので20何度。長袖を着ていたほど寒かったので、考えられないです(笑)」

 今季札幌トップチームに2種登録されている川上だが、大学進学を考えている。関東の強豪校への進学を一番の目標としており、今回のイベントもネット記事を見て、自ら応募して参加した。

 この日のプレーについては振り分けられたチームが強かったため、「あまり見せ場がなかった」と苦笑いだが、それでも「ビルドアップでアピールしようと思った。集中力を切らさないようにしていた」と自分が出来る範囲でプレーすることを精一杯に努めた。

 大学選びについては、札幌U-18出身で現在筑波大に在籍するGK櫻庭立樹らから情報を得ているという。「大学経由でコンサドーレでプロになりたい」。中学2年生の時に高円宮杯で準優勝するなど、育成年代で結果を残してきた守護神は、逞しくなって北海道に凱旋することを夢に見ている。

(取材・文 児玉幸洋)
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[RYUKEI CUP U-16]関西の強豪・京都橘は甘さに気づく敗戦。MF上西は「コイツいたら安心やな」というボランチへ

京都橘高の司令塔候補、MF上西剛史は「『コイツいたら安心やな』みたいなボランチに」
[8.10 RYUKEI CUP U-16 前橋育英高 5-0 京都橘高 RKUフットボールフィールドB]

 関西屈指の強豪、京都橘高(京都)の佐藤完樹コーチは「自分たちの甘さに気付いたんじゃないかと思います」。前橋育英高(群馬)との強豪対決は0-5で完敗。失点後もチャンスは作っていたものの、最後まで集中力を切らさない相手の前に意地の1点を奪うこともできなかった。

 京都橘は今月、「関西U-16~Groeien~」第1節で大阪桐蔭高(大阪)に4-2で快勝。司令塔候補のMF上西剛史や強力アタッカーMF丸山大輝、左利きの技巧派MF幕内実、パワフルなFW釣本盛太朗をはじめ、今後楽しみな選手も数多くいる。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による活動自粛期間が長く、ゲーム体力などはまだまだ。日本一という目標を実現させるためにはやるべきことが多くあることに気付かされる試合となった。

 この日は前橋育英のパススピード、質の高さに苦戦。普段ならばボールを奪えているようなシーンでもパスを通されて後手に回り、失点を重ねてしまった。バックラインからボールを繋ぎ、サイドを有効に使って攻めるというプランだったが、それも十分に発揮できないまま悔しい無得点。ボランチの上西は敗戦の責任を感じていた。

「自分のところでいっぱいボールを要求して、そこから展開したり、くさびのパスを入れて自分のところでリズムを作らないといけない試合だったのに作れなかった。まだ1テンポ遅かったです」

 すでにトップチームを経験している上西はリーダーとしても期待される選手だ。周囲へ強く指摘する部分は中学時代も課題だったこと。「高校で改善していきたいと思っていたけれど、自分のプレーが甘いので強く言えないというのがありました」。これから自分のプレーをレベルアップさせると同時に、キャプテンシーも高めて行く。

「どんな状況でも試合をコントロールできて、声でも引っ張っていけるし、プレーでも魅せていけるし、全てにおいて『コイツいたら安心やな』みたいなボランチになりたい」

 目標は日本一。「(京都橘は主に)土という環境だけれど、それが自分たちを強くしてくれる」(上西)。芝の上でサッカーができることは当たり前のことではない。周囲への感謝の気持ちを忘れず、甘えをなくして自分たちを貪欲に磨くこと。そして、2年後に必ず「0-5」から逆転する。

(取材・文 吉田太郎)

[RYUKEI CUP U-16]東西の強豪校対決は、交代組も活躍の前橋育英が京都橘に快勝

後半24分、前橋育英高はFW高足善(左)が5点目のゴール。FW山本颯太と喜ぶ
[8.10 RYUKEI CUP U-16 前橋育英高 5-0 京都橘高 RKUフットボールフィールドB]

 10日、「2020 RYUKEI CUP U-16」で前橋育英高(群馬)と京都橘高(京都)が激突。前橋育英が5-0で快勝した。

 いずれも選手層は関東・関西で屈指。だが、前橋育英の1年生が、5点差をつけて強豪校対決を制した。前橋育英は前半、FW西島隆太の2得点によって2-0で折り返す。

 注目ボランチMF根津元輝が1人かわして展開し、左SB山内恭輔がクロス。西島はこれを合わせて先制点を奪うと、2点目もFW小池直矢のクロスからゴールを決めた。後半、次のゴールを奪ったのも前橋育英。右サイドを鮮やかな連係で切り崩すと、最後は西島の折り返しをFW山本颯太がゴールへ押し込む。

 京都橘もトップチームでプレーするMF上西剛史とMF幕内実を中心にボールを前進させ、FW釣本盛太朗やFW菊池喬介がダイナミックに動いてゴールを狙う。右のMF丸山大輝もスケール感を感じさせる動きを見せていた。

 だが、前橋育英は交代出場の選手も質を落とさずに攻め続ける。後半20分には山本からのラストパスを受けたMF眞玉橋宏亮が切り返しからのループシュートで4点目。24分にもFW高足善が左足シュートを決めた。

 京都橘もシュート本数を増やしていたが、釣本の突破からMF久保颯人の放った決定的なシュートが前橋育英GK大澤脩人のビッグセーブに阻まれるなど、最後まで得点をすることができず。DF陣も集中力を切らさずに守る前橋育英が、堂々のスコアで白星を収めた。

 前橋育英の宮本允輝コーチは、「試合があれば、より成長スピードが早くなるのですが、その点がもどかしいです」と首を振る。今年の1年生については例年以上とも言える層の厚さと、競争の激しさがあると分析。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、例年4月に開幕しているルーキーリーグ関東が未だに行われていない状況だ。

 それでも、なかなか高校生と試合をすることができない中、この日は強豪相手にエネルギーをぶつける形で快勝。選手たちはこの情勢を理解して1試合1試合を大事に戦い、そこで強みとなる部分や課題を見つけて今後の飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

[MOM3184]前橋育英FW西島隆太(1年)_強豪対決で2発!どんな状況でも点の取れるFWへ

前橋育英高FW西島隆太は2得点の活躍
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.10 RYUKEI CUP U-16 前橋育英高 5-0 京都橘高 RKUフットボールフィールドB]

「ゴールを狙っていた。2点取れたので良かった」。ストライカーとして結果を残した前橋育英高FW西島隆太(1年)は5-0で快勝した試合後、充実した表情を見せていた。

 いずれもサイドからのクロスを合わせる形で2得点。前橋育英の宮本允輝コーチは西島について、「技術はまだそれほど高くないかもしれないですが、相手からすると怖いです。守備も前でボールを引っ掛けてくれるし、(個の力で)シュートまで持っていける」と説明する。

 そのストライカーが、強豪・京都橘高相手に自分の力を発揮した。この日は連動した動きで相手の守りを攻略し、アシストするシーンも。「強いところとやってみたかった。(2得点は)今後の自信にも繋がります」と振り返った西島は、「ゴール向かう部分は練習からやってきたので、それが最近の試合でも結果に繋がっていると思います」と続けた。

 前橋育英の先輩には昨年から公式戦に出場しているFW中村草太(3年)やMF熊倉弘達(3年)ら力のあるアタッカーがいる。それだけに、練習で彼らの動きを見て参考にしていく考えだ。

 そして、FWクリスティアーノ・ロナウドらのように、「どんな試合でも点取れるようなFW」「大事なところで点を取れる選手」になることが目標。左右両足でシュートを狙えるところなどの強みを伸ばし、チームを勝たせるストライカーになる。

(取材・文 吉田太郎)

[RYUKEI CUP U-16]米子北は流経大柏に惜敗。先輩DF昌子に憧れるCB青戸は課題改善誓う

米子北高CB青戸幸輝はゴール前で奮闘した
[8.10 RYUKEI CUP U-16 流通経済大柏高 1-0 米子北高 RKUフットボールフィールドA]

 米子北高(鳥取)は「2020 RYUKEI CUP U-16」初戦で流通経済大柏高(千葉)に0-1で惜敗。ボールを繋いで背後を突いてくる相手に対し、CB青戸幸輝とCB三好颯乃を中心としたDFラインやMF森川和軌、GK安田太陽が食い止め、連動した攻撃でチャンスを作っていた。

 司令塔のMF野田徹生が長短の正確なパスを通し、左SH中井唯斗が中へ切れ込んでパスやシュート。強敵相手に堂々と渡り合っていた印象だ。だが、スコアは0-1。門脇章裕コーチはまだ走る・戦うという部分でできていないことが多いと言い、「勢いが彼らに必要」と指摘していた。

 選手たちにも満足感は全くなかった。青戸は「課題が見つかった試合だと思っています。これからの練習に活かしていきたい。チームとしては走れないのでそういうところは一つ一つやっていきたいです」。改善することを誓い、試合の入りでの勢いの部分も求めていく考えだ。

 青戸はこの日、「ロングボールが来た時は絶対に負けない」と決めてプレー。ゴール前で身体を投げ出し、相手の攻撃を良く封じていた。試合の流れを読んでコーチングすることや身長177cmの高さを活かしたヘディング、球際に自信を持つ。同じポジションの選手で米子北OBのDF昌子源(現G大阪)が憧れの選手。目標の昌子に近づけるように、日々のトレーニング、試合に意識高く臨み、レベルアップを繰り返していく。

「まだまだ自分の中では出し切れていないプレーとかあったんですけれども、(流経大柏と対戦して手応えよりも)課題の方が多かったです。もっと身体も大きくしていきたい」。強豪との対戦の中で得た課題を必ず今後に活かす。

(取材・文 吉田太郎)

[MOM3183]流通経済大柏MF佐藤瑠河(1年)_会心の左足ボレーで決勝点

流通経済大柏高MF佐藤瑠河は左足ボレーで決勝点
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.10 RYUKEI CUP U-16 流通経済大柏高 1-0 米子北高 RKUフットボールフィールドA]

 流通経済大柏高(千葉)は「2020 RYUKEI CUP U-16」初戦で米子北高(鳥取)に1-0で勝利。MF佐藤瑠河(1年)が決勝ゴールを決めた。

 前半終了間際の30分、佐藤はPA外側で左足ボレーシュート。「CKのこぼれ球をトラップしようとしたんですけれども、トラップしたら相手に当たってしまうので1テンポ遅らせてシュートしたら良いところに行きました」という一撃をゴールに突き刺した。

「ちょっと自信がつきました」という会心弾。佐藤は1タッチの正確なパスやサイドへの展開で攻撃にリズムを生み、切り替えの速い守備、セカンドボールを回収する部分でも貢献度高いプレーをしていた。

 自身のパフォーマンスについて、「良かった方だと思います。セカンドボールを取る回数が増えていて、そこで自分のテンポを作ることができていて、パスミスはちょっとしちゃったんですけれども、サイドへの展開とかできたので良かった」とコメント。Forza’02出身のボランチは強豪校相手の戦いで一つ手応えを掴んでいた。

「3年生の藤井海和さんみたいに攻撃も守備も両方できる選手に」と佐藤。そして将来的には、MFセルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)やMFアンドレス・イニエスタ(神戸)のように、攻守両面でチームに必要とされる選手になりたいという。

「プロになることが目標なので、(流経大柏で全国)3冠取って、プロになりたいと思っています」。その目標達成へ向けて、1年時から欠かさずに努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

[大学トライアル]神奈川会場2日目もハイレベルな戦いに…関東1部2部関係者ら視察(16枚)

激戦区・神奈川県2日目
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の神奈川会場2日目が10日、横浜市のかもめパークで行われた。

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高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE-supported by 森永乳業

[RYUKEI CUP U-16]流経大柏が米子北に1-0勝利。攻守に存在感のCB岡本は今年、公式戦出場を目指す

前半終了間際、流通経済大柏高CB岡本亮太郎(30番)がクロスバー直撃のヘディングシュート
[8.10 RYUKEI CUP U-16 流通経済大柏高 1-0 米子北高 RKUフットボールフィールドA]

 10日、コロナ禍で真剣勝負の機会が失われている高校1年生への実戦の場の提供、今後の強化を目的として「2020 RYUKEI CUP U-16」が開幕。流通経済大サッカー場とRKUフットボールフィールドで交流試合(30分ハーフ)が実施された。流通経済大の選手が審判や会場運営、コロナ予防対策をサポート。その中で強豪校の1年生が力をぶつけ合った。流通経済大柏高(千葉)と米子北高(鳥取)との一戦は、流経大柏が1-0で勝利している。

 流経大柏は前半30分、MF小西脩斗の右CKから、この日存在感ある動きを続けていたCB岡本亮太郎が豪快なヘディングシュート。クロバーを叩いたボールは米子北がクリアする。だが、PA外側で構えていたMF佐藤瑠河が左足ボレー。会心の一撃をゴールネットに突き刺した。

 米子北はゴール前で身体を張るCB青戸幸輝と的確なカバーリングを見せるCB三好颯乃を中心に対抗。攻撃面でも展開力光るMF野田徹生が正確なパスを通し、仕掛ける回数を増やしていく。

 そして、左サイドのMF中村唯斗がカットインシュートやミドルシュートで流経大柏ゴールを脅かす。プレミアリーグ勢の相手に十分渡り合っていたが、流経大柏は長身CB岡本がスピード勝負にも対応し、CB荒井智士や左SB長谷部陽也が最後の局面でカバーするなど得点を許さない。

 攻撃面では右サイドのMF小西が縦への鋭い動きと素晴らしいクロス。右SB大川佳風のロングスローや正確なキック、トップチームを経験しているMF堀川大夢の仕掛けなどを交えて攻めた。

 1-0の勝利に大きく貢献した岡本は、視察に訪れた流経大柏の榎本雅大監督や年代別日本代表スタッフの前で存在感。本人は流経大柏進学後の4か月間での成長を口にする。「流経レベル高いので、速さに慣れたり、1対1のところは普段上手い人とやっているのでちょっとは強くなったのかなと思います」と頷いた。

 特長は ビルドアップや180cmの長身を活かしたヘッド。流経大柏での目標は「1年生でトップの試合に出ることと最終的にはプロになることです。(高校)3冠が目標です」。1年生から強豪で公式戦出場機会を掴めば、年代別日本代表へのチャンスが広がる。そのためにも、まずは目の前の試合でアピールを続けること。そして、Aチーム昇格を勝ち取り、公式戦で印象的な活躍を見せる。

(取材・文 吉田太郎)

[関西U-16~Groeien~]近大附が5ゴールで快勝。MOMは田中:G2第2節

近大附高が5ゴールで快勝
関西U-16~Groeien~2020

【G2リーグ】※日程は変更あり
第2節
8月10日
[近大附高G]
近大附高 5-0 野洲高
[近]杉元佑多(40分)、村田優哉(42分)、椿原詩温(45分)、谷口皓2(73分、80分+3)
[MOM]:田中拓実(近大附高)


9月21日
[滝川二高G]
東大阪大柏原高(14:00)滝川二高

未定
[未定]
初芝橋本高(未定)四日市中央工高
三田学園高(未定)金光大阪高
草津東高(未定)近大和歌山高
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[関西U-16~Groeien~]辰巳2発。阪南大高が4ゴールで大阪産大附に勝利:G1第2節

阪南大高が4ゴールで勝利
関西U-16~Groeien~2020

【G1リーグ】※日程は変更あり
第2節
8月9日
[阪南大学高見の里G]
阪南大高 4-1 大阪産大附高
[阪]辰巳悠河2(41分、77分)、川口将仙(69分)、安達太良(78分)
[大]三政響希(7分)
[MOM]:今西一志(阪南大高)

8月13日
[東山高総合G]
関西大北陽高(17:00)東山高

9月12日
[大阪桐蔭高G]
興國高(16:00)大阪桐蔭高

9月13日
[神戸弘陵高G]
京都橘高(15:00)神戸弘陵高

9月27日
[東海大大阪仰星G]
東海大大阪仰星高(未定)履正社高
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大学トライアル“激戦区・神奈川”会場2日目には関東1部2部関係者が来場!選手も日大藤沢や湘南Y、他県星稜高からも参加

DF松本遼成は2ゴールを奪ってアピールした
 新型コロナウイルス感染拡大の影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催中のプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の神奈川会場2日目が10日、横浜市のかもめパークで行われた。

 前日に引き続きの開催。“激戦区・神奈川”の名に恥じないメンバーが、自らの進路を切り拓こうと、必死のアピールを続けた。先日まで石川県で開催されていた和倉ユースで3位に入賞した日大藤沢高のレギュラーメンバーや、桐蔭学園高横浜創英高、相洋といった県内の強豪校以外にも、石川県の星稜高の選手も3名が参戦するなど、ハイレベルなトライアルになった。

 2ゴールを奪ってアピールしたのは、日大藤沢の右SB、DF松本遼成だった。課題だという中に切り込んでからのシュートで2度ゴールネットを揺らし、関係者を驚かせた。「右足のシュートが得意なので思い切り振って行こうと思った。いつも上がって行ってもサイドに張り過ぎて注意されることが多いので、今日は中で受けることを意識していました」。

 また松本は、DF牧来夢、DF纐纈創大と日大藤沢勢でDFラインを作れたことも奏功したと喜ぶ。「選手権に出るために日藤に入ったし、そのためにサッカーをやっていると言っても過言じゃない」。その先にももちろん目指すべきものはある。目標だと話す同校OBのDF中村帆高(明治大→FC東京)の通った同じ道を渡ることを目指す。

 高体連だけではなく、湘南ベルマーレユースからFW後藤諒が参加。当初の参加メンバーリストに名前はなかったが、クラブとの相談により急きょ参加が決まった。自身のプレーについては「(実力を)出せた部分もあるし、出せなかった部分もあった」と反省を口にしたが、「大学でサッカーを続けて、プロになって湘南に帰ってきたい」と野望を語る。

 1学年上の先輩で筑波大に進学したGK高山汐生は、関東大学リーグで開幕戦からデビュー。「凄いですよね」と先輩に敬意を示すと、「続きたい?そうですね、湘南の選手はみんな欲が強いと思うので、しっかりと目標を持ってやっていきたい」と意気込んだ。「きょうの機会も大人の人たちが動いてくれて、実現していること。サッカーができる環境に感謝しています」。

 ハイレベルなメンバーが参加するとあって、会場には関東1部で昨年のJリーグMVP仲川輝人(横浜FM)を輩出した専修大、同2部で17年のJリーグMVP小林悠(川崎F)の出身校である拓殖大の関係者らの姿があった。中でも専修大は高崎康嗣監督自らが視察に訪れていた。

 トライアルについて高崎監督は「いい企画だと思う」と評価する。そして「いろんな条件の中で、自分を発揮することがいい選手の条件」と見極めのポイントを明かしてくれた。「今あるコンディションで戦うのがサッカー選手の常」。“得意ポジションじゃない”“連携が上手く取れない”。こういったトライアルではすべての選手の希望を100%叶えることは難しいが、与えられたポジションでいかに自分を表現できるかどうか。関係者らはそういうところに目を光らせている。

 関東1都7県で開催される「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は折り返しを迎え、11日から後半戦に突入。11日と12日は東京都会場での開催を予定している。

(取材・文 児玉幸洋)
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RYUKEI CUP U-16で流経大柏、尚志、昌平など強豪8校の1年生が激突!

「2020 RYUKEI CUP U-16」が8月10日から12日まで茨城県の流通経済大サッカー場とRKUフットボールフィールドで開催される。大会は流通経済大が主催。コロナ禍において主要大会も中止となり、選手たちの真剣勝負の舞台が失われつつある中、選手やチームへの真剣勝負の場を用意し、秋以降の大会へ向けて強化を図ることが開催の目的だ。新型コロナウイルス対策は、関東大学リーグ開催ガイドラインに準じ、コロナ禍の開催ノウハウを持つ流通経済大が運営協力する。

 大会は尚志高帝京長岡高昌平高桐生一高前橋育英高京都橘高米子北高、そして流通経済大柏高の1年生チームが30分ハーフの交流戦を実施。将来の活躍へ向けて真剣勝負を繰り広げる。

8月10日と11日の日程は以下の通り

8月10日
[RKUフットボールフィールドA]
流通経済大柏高(10:00)米子北高
流通経済大柏高B(11:15)米子北高B
流通経済大柏高(12:30)尚志高
京都橘高(15:00)尚志高

[RKUフットボールフィールドB]
前橋育英高(10:00)京都橘高
帝京長岡高(12:30)桐生一高
帝京長岡高B(13:45)流通経済大柏高B
帝京長岡高(15:00)昌平高

[流通経済大サッカー場]
昌平高(10:00)桐生一高
前橋育英高(15:00)米子北高
前橋育英高B(16:15)米子北高B

8月11日
[RKUフットボールフィールドA]
帝京長岡高(10:00)米子北高
帝京長岡高B(11:15)米子北高B
桐生一高(12:30)米子北高
桐生一高B(13:45)米子北高B
※30分1本
桐生一高(15:00)京都橘高

[RKUフットボールフィールドB]
流通経済大柏高(10:00)京都橘高
流通経済大柏高(13:45)昌平高

[流通経済大サッカー場]
昌平高(10:00)尚志高
流通経済大柏高B(11:15)前橋育英高B
尚志高(12:30)前橋育英高
帝京長岡高(15:00)前橋育英高

※8月12日のスケジュールは未定

大学トライアル東京都会場初日に神戸弘陵“選手権得点者”ら主力が多数参加!“ホーム”実践学園勢は最多13人

FW徳弘匠ら神戸弘陵の主力選手らが参加した
 新型コロナウイルス感染拡大の影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催中のプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の東京都会場1日目が、11日に東京都八王子市にある実践学園高尾総合グラウンドで行われた。

 1都7県で行われている今回のイベントだが、いよいよ折り返しとなる7日目に突入。初の東京都での開催に、これまで最多となる50人がトライアルに参加した。

 “本拠地”での開催となった実践学園高の生徒が最多の13人を数えたが、昨年の選手権出場校である東久留米総合高のMF澁谷薫やDF五賀駿也、国士館高のDF中宗根雄太、FW志村陸、GK杉本隼人、駒澤大高のMF榊文也、関東一高のMF安藤慎之助、DF菅原涼太、FW平田晟也、FW森優貴といった近年の全国大会出場歴を持つ実力校の選手。そして県外からは兵庫県の名門・神戸弘陵高の主力選手たちが大学進学をアピールしようと、はるばる東京までやってきた。

 神戸弘陵の選手は前日まで茨城県で開催されていた鹿嶋サッカーフェスティバルに出場していた主力選手6人が参加。兵庫県U-18国体選抜に選ばれた実績を持つMF田中魁人やFW牧野隼也、FW徳弘匠が急造チームの中でもひと際目立つプレーを見せていた。

 徳弘は昨年冬の全国高校選手権に出場すると、1回戦の秋田商高戦で得点を記録。チームの16強進出に貢献した。そんなレベルの選手でもコロナ禍の影響は出ており、進路に悩む日々を過ごしている。「自分を見てもらったら判断してもらえると思うけど、それが出来ないのが辛い」。そんな思いを解消する場として与えられたチャンスを逃すまいとそれぞれが必死のアピールをみせた。

 最多13人が参加した実践学園の選手では、DFとFWで出場して存在感をみせていたDF多田大志や195cmGKの駒村祐乃介が評価を得ていた。高校入学後にGKに転向したという駒村は「今の状況では与えられた少ないチャンスをどれだけ生かせるかが大事になってくる。初めてやる選手も多くて難しい所もあったけど、高いレベルを求めている仲間として通じ合える部分もあったのかなと思う」と充実の汗をぬぐっていた。

 初の東京都会場での開催とあって、関東リーグ関係者やJリーグクラブのスカウトの姿も見られた。前日、神奈川県会場に続く視察となった関東リーグ2部の拓殖大は、この日は玉井朗監督が来場していた。

 玉井監督は「基本的には止める蹴るの部分を見ている」とスカウティングのポイントを明かす。そのうえで、「あとは将来性、体が大きいだとか、足が速いだとかは気になるところ。普段と違う環境の中で適応できるかどうかも大事になってくると思う」と話し、選手たちの一挙手一投足、プレー中の選手の声などにも注目していた。

 関東1都7県で開催している「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」。明日12日も東京都会場での開催を予定している。

(取材・文 児玉幸洋)
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【#出身高校ベストイレブン 】帝京高校編

【#出身高校ベストイレブン 】帝京高校編
 全国の強豪校の出身者ごとにベストイレブンを選出。J1出場試合数を元に選定。

 第5回は、選手権優勝6回、“東京の伝統校”「帝京高校」。

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【動画】和倉ユース2020 ゴールハイライト

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“日本最大級のユースサッカーフェスティバル”、第8回和倉ユースサッカー大会2020が8月1日から5日まで、例年と異なるレギュレーションで開催された。Jクラブユース2チーム、青森山田高(青森)、米子北(鳥取)など強豪14校、合計16チームが参加。大会を振り返るゴールハイライトをお届け。

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第8回和倉ユースサッカー大会2020特設ページ

大学トライアルで強さ発揮の長身レフティー、共愛学園FW須藤倫汰は仲間の分も大学での活躍誓う

共愛学園高FW須藤倫汰は高さと強さを武器にアピール
 新型コロナウイルスの影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催中のプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は、無名の高校生選手たちを発掘する場となっている。

 今年の新人戦群馬4強、昨年度はインターハイ予選、選手権予選ともにベスト16で敗れている共愛学園高FW須藤倫汰は群馬会場で注目された一人だ。180cmの長身で左利き。シュート精度こそ欠いていたものの、身体の強さを活かしたボールキープ、ポストプレーを発揮していた。

 須藤には「(共愛学園では高校までで)みんなサッカー辞めて続ける人が少ないので、自分は大学でサッカーをして結果を残してみんなを喜ばせたい。レベルの高い大学でサッカーをしたい」という目標がある。

 中学時代、高校進学後もトレセン歴は無いものの、この日可能性を見せて大学やJクラブからも評価されていたFWが、この「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」をきっかけにチャンスを掴む可能性は十分にある。

 須藤は「自分の持ち味を出せたので良かったですし、今後に繋がるプレーがあったと思います。キープまでは行けたんですけれども、シュートがあまり良くなかったのでそこを改善したい。身体の強さを上げたいし、点獲るところを磨いてやっていきたい」。憧れのFWロベルト・レワンドフスキ(バイエルン)のように、決定力を日々高めながら、大学からの吉報を待つ。

(取材・文 吉田太郎)
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大学トライアルで強さ発揮の長身レフティー、共愛学園FW須藤倫汰は仲間の分も大学での活躍誓う

共愛学園高FW須藤倫汰は高さと強さを武器にアピール
 新型コロナウイルスの影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催中のプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は、無名の高校生選手たちを発掘する場となっている。

 今年の新人戦群馬4強、昨年度はインターハイ予選、選手権予選ともにベスト16で敗れている共愛学園高FW須藤倫汰は群馬会場で注目された一人だ。180cmの長身で左利き。シュート精度こそ欠いていたものの、身体の強さを活かしたボールキープ、ポストプレーを発揮していた。

 須藤には「(共愛学園では高校までで)みんなサッカー辞めて続ける人が少ないので、自分は大学でサッカーをして結果を残してみんなを喜ばせたい。レベルの高い大学でサッカーをしたい」という目標がある。

 中学時代、高校進学後もトレセン歴は無いものの、この日可能性を見せて大学やJクラブからも評価されていたFWが、この「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」をきっかけにチャンスを掴む可能性は十分にある。

 須藤は「自分の持ち味を出せたので良かったですし、今後に繋がるプレーがあったと思います。キープまでは行けたんですけれども、シュートがあまり良くなかったのでそこを改善したい。身体の強さを上げたいし、点獲るところを磨いてやっていきたい」。憧れのFWロベルト・レワンドフスキ(バイエルン)のように、決定力を日々高めながら、大学からの吉報を待つ。

(取材・文 吉田太郎)
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【動画】[和倉ユース] 決勝ハイライト 青森山田vs履正社

【動画】[和倉ユース] 決勝ハイライト 青森山田vs履正社
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[8.5 和倉ユース2020 決勝] 青森山田高 5-0 履正社高

得点:[青森山田] 藤森颯太(14分)、名須川真光(24分、45分)、藤原優大(50分)、松木玖生(53分)

“日本最大級のユースサッカーフェスティバル”、第8回和倉ユースサッカー大会2020が8月1日から5日まで、例年と異なるレギュレーションで開催。Jクラブユース2チーム、青森山田高(青森)、米子北(鳥取)など強豪14校、合計16チームが参加。

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青森山田高
▼GK
33 韮澤廉(3年)
90 鈴木尋(2年)
99 沼田晃季(2年)
▼DF
67 秋元琉星(3年)
78 内田陽介(3年)
89 金和樹(3年)
24 タビナス・ポール(3年)
39 藤田夏寿丸(3年)
41 藤原優大(3年)
44 ベベニョン日高オギュステュ祐登(3年)
53 山本航大(3年)
32 三輪椋平(2年)
95 多久島良紀(1年)
▼MF
73 安斎颯馬(3年)
77 石橋岳大(3年)
79 内間隼介(3年)
56 宍戸奏太(3年)
21 鈴木遼(3年)
23 仙石大弥(3年)
65 宇野禅斗(2年)
69 宇野暉(2年)
70 小原由敬(2年)
25 藤森颯太(2年)
27 本田真斗(2年)
28 松木玖生(2年)
28 中山竜之介(1年)
▼FW
97 名須川真光(2年)
46 渡邊星来(2年)
79 小湊絆(1年)

履正社高
▼GK
1 熊谷有真(3年)
10 杉村斗磨(3年)
▼DF
11 竹村凌真(3年)
14 寺本悠晟(3年)
18 舩田陸人(3年)
19 前田寛太(3年)
20 松尾怜(3年)
21 向晃生(3年)
22 村木健斗(3年)
25 山田大暉(3年)
26 李泰河(3年)
▼MF
6 赤井瞭太(3年)
3 池田喜晴(3年)
4 井谷洸一郎(3年)
7 後藤晴海(3年)
8 佐藤光凪太(3年)
9 菅澤烈(3年)
13 鄭銀(3年)
15 硎伊織(3年)
17 平岡大陽(3年)
24 山口奏七(3年)
▼FW
2 浅野大生(3年)
5 神田拓海(3年)
16 野村大輔(3年)
23 森川颯太(3年)
27 李晃輝(3年)

[和倉ユース]佐藤監督「戦術・牧来夢と呼んでいる」日大藤沢に型破りなセンターバック現る

3位決定戦ではFWでプレーした日大藤沢高DF牧来夢(3年)
[8.5 和倉ユース大会3位決定戦 日大藤沢高3-1山口U-18 城山陸上競技場]

 第8回和倉ユースサッカー大会2020の大会期間中、ひときわ目を引く個性的なセンターバックがいた。日大藤沢高のDF牧来夢(3年)だ。

 本職の守備をこなしながら、ボールを持つと機を見てドリブルで中央突破。時にはシュートまで持ち込む。これが一度や二度ではない。予選リーグはもちろん、優勝した青森山田高との準決勝(●0-3)でも大胆に前へ運ぶシーンがあった。

 5日に行われた3位決定戦のレノファ山口FC U-18戦(○3-1)はベンチスタート。3-1で迎えた後半23分にピッチへ送られると、向かった場所は最前線だった。

「“戦術・牧来夢”って僕は呼んでいる。(彼は)GK以外は公式戦で全てのポジションをやったことがある。本当にどこでもできます」。試合後にこう話した佐藤輝勝監督は1トップ起用の意図について、牧の「柔軟性を生かしたかった」と説明。センターバック時と同じく、前線でもフリックやターンなど「意外性のあるプレー」を持ち味としており、「結構面白いと思いますよ」と牧への期待を強調した。

 本人によると、小学校から東京Vジュニアユース時代まではFWや最終ラインを中心にプレー。高校に入った当初はFWだったが、1年生で初めて中盤を経験した。そこから再びFW、さらに2列目へ。2年生の選手権では中盤のアンカーでメンバー入りを果たし、3年生になってからは「今一番センターバックが困っているので、センターバックをやってくれている」(佐藤監督)と、主将DF宮川歩己(3年)とともに最終ラインの中央を任されている。

「自分的にはあまり飛び抜けたところはないと思っていて、どこでも対応できるところが自分の長所だと思っています」

 型にはまらない柔軟なプレースタイルは、さまざまなポジションを経験することで培われたものだろう。憧れを抱いたり、目標としたりする特定の選手はいない。「いろいろな所をやっているので、試合を見ていても、いろんなポジションの目線で見ちゃうんです」。多角的に他の選手たちのプレーを観察し、多くのものを吸収している。

「自分でもセンターバックをやりながら、結構上がっていっちゃうところがあって(笑)。前(のポジション)もやってみたい、どこでもできるのが自分の長所なので、いろいろな所で試したいと監督に話したら、今日FWで使ってもらえました」

 久しぶりのFWでのプレーは時間こそ短かったものの、「できなくはないなっていう感じはあった」と一定の手応えを得たようだ。

 複数のポジションで高い能力を示す牧だが、佐藤監督はまだまだ伸びしろがあるとみており、“スイッチ”が入る瞬間を待っている。

「あいつ自身、『僕を好きって言う監督の方が珍しい』と言うあまのじゃくなところもある。僕は大好きなんだけど。いい意味で裏を取るようなところもあって、だけど男気もある。面白いですよ。トリッキーで。もしかしたら本当にあのポジション(FW)で(点を)取ってヒーローになって勝つかもしれない。宮川より僕はポテンシャルを持っていると思う。手を抜いてるからあれで(笑)」

「牧が(宮川と)同じ気持ちでやれたら、本当に面白くなる。前(のポジション)でもいいし、どこでも、あいつがスイッチが入ってくれれば。でも、どこにスイッチがあるか分からない。どの辺にあるんだろう、あいつの(笑)。スイッチが入ったら面白い。スイッチが入るかどうか」

 ピッチ上で見せるプレーと同様に、これからの姿も予想がつかない。可能性は無限大だ。究極のユーティリティープレーヤーの行き着く先はどこになるのか。

「自分がいろんな所に入ることによって、チームの色が変わって面白くなるかなと思って、監督に(3位決定戦はFWでプレーしたいという)話をしました。これからもっといろいろなポジションをこなせるようになって、チームの流れを変えられるような選手になりたいです」

 “戦術・牧来夢”。チームにいい化学変化を起こしてくれることは間違いない。

(取材・文 阿部哲也)
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[和倉ユース]3位・日大藤沢の中盤の柱、MF斉藤夏は先輩MFのような努力、プレー求める

日大藤沢高の中盤の柱、MF斉藤夏
[8.5 和倉ユース大会3位決定戦 日大藤沢高3-1山口U-18 城山陸上競技場]

 日大藤沢高の中盤の柱、MF斉藤夏(3年)は先輩MF植村洋斗(現早稲田大1年)を目標の選手に掲げる。

 昨年度、日大藤沢は選手権神奈川県予選決勝でインターハイ日本一の桐光学園高を破り、全国16強。そのチームの3ボランチの左を植村、右を斉藤がそれぞれ務めていた。植村は1年時にレギュラーとしてインターハイ全国準優勝を経験。昨年はJ1クラブの練習参加も経験した関東屈指のテクニシャンで、日大藤沢の選手権出場の原動力になった。

 斉藤は「(植村は)目標としている選手なので。プレースタイルは違うんですけれども、高いレベルでやっていけるのはああいう選手だと思うので、自分もなっていかないといけない」と意気込んでいる。

「日頃から努力を植村君はしていた。自分はそれがまだ足りないと思っているので、増やしていかないといけない」と宣言。大学進学後にプロ、そして日本代表という目標を持つ斉藤は高校時代の植村に追いつき、追い越すことを目指している。

 今回の和倉ユース大会は3位。斉藤は予選リーグの矢板中央高戦と準々決勝の旭川実高戦でゴールを決めたが、青森山田高との準決勝では力を発揮することができなかった。

 山口U-18との3位決定戦では積極的に攻撃に絡んで、特長のパスを振り分けて快勝に貢献したが、自身は不満の無得点。「3列目からの飛び出しとかこのチームは止まっていることが多いので、自分がCBの背後に飛び出していけばチャンスも増えると思いますし、ロングシュートとかでもキックには自信がるのでどんどん狙っていかなければいけない」とより得点を狙って行くことを誓っていた。

 チームリーダーの一人として日大藤沢に高い意識を求めている。だが、練習、試合でももっとチームをまとめて、引っ張っていかなければならない。「去年は植村君という凄い人がいて、植村君がチームをまとめてボールを展開したりしていたので、今年は自分がもっとボールにかかわったりして、チームに流れをつくっていくことを意識していますし、このチームは失点をすると落ちてしまうので、声で持ち上げていかなければいけない」。

 準決勝の青森山田高戦は相手の縦に速い攻撃に合わせる形となり、グラウンダーで勝負することができなかった。だが、落ち着いてボールを繋いだ際などはチャンスを作れていたと実感している。だからこそ、自分がより冷静に状況を把握し、その技術でチームを落ち着かせること。ミドルシュートやパスで違いを生み出すMFは、植村から学んだ部分を表現し、日大藤沢を全国トップレベルとの戦いでも勝ち切るチームにする。

(取材・文 吉田太郎)
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●【特設】高校選手権2020

[和倉ユース]青森山田相手に高さ示すも敗戦。日大藤沢CB宮川歩己主将はより自分が「チームを引っ張っていければ」

日大藤沢高のCB宮川歩己主将は青森山田相手にも高さで十分に対抗
 昨年度選手権16強・日大藤沢高(神奈川)のCB宮川歩己主将(3年)にとって、第8回和倉ユースサッカー大会2020は自身への新たな手応えと、より自身とチームがレベルアップする必要性を実感する大会となった。

 準決勝で昨年のプレミアリーグ王者・青森山田高と対戦。宮川は自陣ゴール前で制空権を握っていた。青森山田のセットプレー、クロスといったパワフルな攻撃に負けず、持ち味の高さを存分に発揮。宮川は昨年度の選手権で神奈川県予選初戦から0-0のPK戦で敗れた全国3回戦・仙台育英高戦までわずか1失点という堅守に貢献し、日本高校選抜の1次選考会メンバーにも選出されている。そのCBは、カバーリングの部分含めて青森山田相手にも個で渡り合う力があることを示した。

 CBでコンビを組んだ万能型DF牧来夢(3年)も能力の高さを活かして奮闘。同じく昨年からの経験者であるGK濵中英太郎(3年)ら含めてよく戦っていた印象だが、数人が「やれた」ことで勝てる相手ではない。前半21分にCKのこぼれ球を押し込まれて先制されると、後半2分にはCKのオウンゴールで0-2。グラウンダー勝負に持ち込むことができず、相手の土俵で戦ってしまった日大藤沢はさらにサイドから崩されて0-3で敗れた。

 対戦相手・青森山田の中心にいたのは浦和内定のCB藤原優大主将(3年)だ。スコアが逆であれば評価されたのは宮川の方だったかもしれない。だが、結果は個の凄みも発揮した藤原中心に守備を徹底し、日大藤沢にほぼシュートすら打たせなかった青森山田の快勝。宮川にとっては自身、チームが「このままではいけない」と感じさせられる一戦となった。

「自分だけやれていてもチームが勝てなかったら意味がないと思うので、そこをもっと突き詰めていかないといけない。そこはちょっと悔しい部分であります。まだまだ甘い部分があったので、個人でもっと勝てる選手を増やしていかないといけない。(また、)自分が失点をどう防ぐかということにもっとフォーカスしてやっていかないと、自分にもCBとして原因があると思う」

 青森山田のチーム全体が同じ方向を向く姿勢は参考になった。そして、藤原の存在は同じプロを目指す宮川の目標になった。「彼も内定決まって改めて肌で感じて凄さを確認できたし、ああいう選手に勝っていかないと自分の目標であるプロになれないと思う。自分としても一つの目標になりました。自分をもっと高めないと、自分よりももっと上がいるし、謙虚にやっていかないと自分としても成長しないと思うので、もっと俺がプレーでも、統率力としても、チームを引っ張っていければ失点も含めてですけれども、ああいう相手にもっと戦えると思いました」。成長を示した宮川だが、さらに前を行く選手に追いつき、追い越すためにレベルアップする。

 宮川は和倉ユース大会が開催されたこと、この大会に参加できたこと、神奈川県外の強豪校と対戦できたことに感謝する。「本当に色々な方々のお陰でこの大会をやらせてもらっている。この山田戦がなかったら自分たちは選手権にも、まだまだフワッとした気持ちで入っていたかもしれない。山田もそうですけれども、県外のチームとやれたことが凄く良い経験になったので、この経験を22人全員が持ち帰ること。神奈川にいる選手、ここから伸びてくる選手もいます。日藤全員で一体感を持ってやることが良いところですし、今回は交代出場した選手が点を決めて逆転という試合もありました。(佐藤輝輝)監督も『誰が出ても強いチームであることが大事』だと言っていますし、ここに来れなかった選手でも選手権に出る舞台はあるので、そこに向けて全員でやっていければ良いと思います」。

 昨年の日大藤沢はCB青木駿人主将(現日本大)を中心に夏以降、守備を磨き上げ、攻撃面の良さをより発揮。その結果、インターハイ全国王者の桐光学園高を破って選手権出場を果たしている。和倉ユース大会で宮川と日大藤沢は青森山田や他の強豪校と対戦したことで自分たちが目標とする日本一までの距離を確認。リーダーの宮川は自分が中心になってチームをまとめ、個人の力とチーム力を進化させて目標達成へ挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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●【特設】高校選手権2020

[和倉ユース]山口U-18は求めていた全国上位との対戦。学び、体感したことを成長に繋げる

レノファ山口FC U-18は参加16チーム中4位に。
[8.5 和倉ユース大会3位決定戦 日大藤沢高3-1山口U-18 城山陸上競技場]

「山口県では通用するところが通用しなかった。百聞は一見にしかず。感じた選手が変わってくれれば」。レノファ山口FC U-18の山本富士雄監督は、全国の強豪との戦いで体感したことから選手たちが学び、次に伝えてくれることを期待していた。

 山本監督が、「攻撃的なサッカーで、守備も攻撃も主導権を握って能動的に戦う」と説明する“山口スタイル”のサッカーを表現した。予選リーグ初戦では堅守・矢板中央高(栃木)相手に7得点を奪っている。

 だが、甘さが出てしまうと、失点に直結してしまう厳しさ。また、対戦相手はいずれもゴールを守ることへの執念が強く、簡単にはゴールを決めさせてくれない。結果は履正社高(大阪)、日大藤沢高(神奈川)に連敗するなど16チーム中4位。だが、これは山口U-18が本州最西端から全国上位のチームとの試合を求めて和倉ユース大会に出場した理由でもある。

「トップに入ることを一番の目的としてやっている」(山本監督)だけに、未来ある選手が高いレベルの中で揉まれることが絶対に必要。5日間で6試合という厳しい日程だったが、その中で体感したことを日常から求め、クラブの伝統にしていく。

 司令塔のMF柳井敦志(3年)は「全国の強いチームとやらせてもらって、スピード感や当たりの激しさ、球際の強さのところは普段自分たちがやっているところよりも強かったですし、速かったのでそこは学ばせてもらったという印象があります。今大会で自分たちの通じたところ、パスワークだったり、1タッチのパスだったり、サイドを上手く剥がせたのはあったので、最終的に決定力を磨いていかないといけない」と頷く。この経験を忘れずに、個人の成長やクラブユース選手権での活躍などに繋げて行く考えだ。

 新型コロナウイルス感染拡大のため、思うような強化ができないことも確かだ。それでも、山口県内、中国地方だけでなく、可能な限り他地域の強豪チームと対戦を経験しながら成長を求め、選手のトップ昇格や2種登録を勝ち取ること。また、チームとしては一丸となって「クラブユースが12月に決まったので、まずそこで勝って、結果を残して次に繋げていきたいと思っています」(柳井)という目標に向かい、一つでも上のステージへ進む。

 

(取材・文 吉田太郎)
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[和倉ユース]山口U-18は2年生MF林陸也がファインゴール。「自分も2種登録でトップにかかわれるような選手に」

後半16分、レノファ山口FC U-18MF林陸也が右足コントロールショットでゴール
[8.5 和倉ユース大会3位決定戦 日大藤沢高3-1山口U-18 城山陸上競技場]

 レノファ山口FC U-18はMF林陸也(2年)が意地の1点を奪った。0-3の後半16分、左サイドからのパスを受けた林はファーストタッチがやや足元に入りすぎたように映ったが、すぐに立て直して右足一閃。ミドルレンジからゴール右上隅に見事なコントロールショットを決めて見せた。

「置きどころは悪かったんですけれども、練習していて好きな位置だったので決めることができました。1日目で点が取れて、そこから2、3日目と不調が続いたんですけれども最終日にこうやってまた点が取れたので良かったです」

 林は技術と運動量を兼ね備えた好選手。昨年の国体少年男子の部でV候補の大阪府から決勝点を決め、3位決定戦でも決勝アシストを記録するなど、山口県選抜にとって過去最高成績となる3位に貢献しているアタッカーが得点力を示した。

 今大会はプリンスリーグ関東の矢板中央高(栃木)やプリンスリーグ関西の履正社高(大阪)、選手権出場校の日大藤沢高(神奈川)、鵬学園高(石川)、伝統校の桐蔭学園高(神奈川)という関東、北陸、関西の強豪校と対戦。「2年生でこういう大会に出させてもらったというのは凄く良い経験になると思う」。見つかった課題を改善し、個を伸ばす。

 約10か月前の国体でともに活躍した2年生FW河野孝汰が山口トップチームからJ2デビューし、J2最年少ゴールを記録。「自分も2種登録でトップにかかわれるような選手になりたい。パスや得点能力というところでアピールしたいです」という林が、和倉ユース大会での経験も力に成長し、チャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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[和倉ユース]「そこを湘南に評価されている」来季プロ入りの履正社MF平岡大陽、持ち味を見せた一方で課題も語る

来季の湘南加入が内定している履正社高MF平岡大陽(3年)
[8.5 和倉ユース大会決勝 青森山田高5-0履正社高 城山陸上競技場]

 個人としてもチームとしても課題の残る一戦となった。履正社高のMF平岡大陽(3年/湘南内定)は決勝の青森山田高戦(●0-5)を振り返り、「完璧にやられているので、まだまだというか、やらなきゃいけないなと思いました」と語っている。

 予選リーグ第2節でも対決(●1-2)した青森山田との再戦となった決勝。前回と同じく前半を2点のビハインドで折り返した履正社だったが、今回はゴールを奪い返す間もなく後半に立て続けの3失点を喫し、反撃の芽を摘まれた。試合はそのまま0-5で終了。5日で6戦という過密日程の中、最後までプレーの強度を保った青森山田に力の差を見せられる結果となった。

「夏に連戦ということで、この中でチームが勝ち、しっかり締めたゲームをするのがどれだけできるかが問われた大会でした。決勝までなんとか上がってこれたのは良かったんですけど、決勝で完璧にやられているので、まだまだというか、やらなきゃいけないなと思いました」

 チームの反省点を口にした平岡は「そこを湘南にも評価してもらっている」というボール奪取で持ち味を発揮する場面もあったが、ボランチとしてそのベースとなる走力の安定感を個人の改善ポイントに挙げている。

「しっかり走れる試合と走れない試合の波がありました。走れる試合は満足のいくプレーができたんですけど、今日の決勝みたいな試合や予選リーグの何試合かは思うように運動量を出せないところがあったので、そこをしっかり安定させないと、上のレベルのステージでは通用しないと思います」

 チームとしての最終目標は冬の選手権。今年はその前にプリンスリーグとプレミアリーグのチームが戦う合同リーグが開催される。プリンスリーグ昇格組の履正社にとっては、強豪チームとの貴重な実戦の機会だ。

「プレミアリーグのJユースの選手たちも加わるということで、レベルが高くなると思います。その中で自分がどれだけできるのかも重要になってくると思いますし、チームも今日のような負けをしていては本当に選手権とか、その先で通用しないと思うので、しっかり守って、相手より走ってというところを意識して、強豪チームにも絶対勝てるように頑張っていきたいです」

「個人としても来年からプロの選手としてやっていくので、自分の課題を見つけて取り組んで、より成長することもそうですし、チームとしても最後に結果を残して終わりたいです。帰ってからの一つ一つの練習や試合にこだわって、最後に結果を残せるように、それだけ考えて頑張っていきたいと思います」

 全ては高校サッカーの集大成となる選手権、そして来季から立つプロの舞台のために。湘南が惚れ込んだボールハンターは今回の敗戦と向き合い、課題を克服することで、求める理想像を自分のものにする。

(取材・文 阿部哲也)
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[MOM3182]青森山田MF松木玖生(2年)_ゴールだけじゃない。運動量、ハードワークで牽引し、大会MVP!

青森山田高のU-17日本代表MF松木玖生が第8回和倉ユースサッカー大会2020の大会MVPに
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.5 和倉ユース大会決勝 青森山田高 5-0 履正社高 城山陸上競技場]

 第8回和倉ユースサッカー大会2020の大会MVPは、優勝した青森山田高のU-17日本代表MF松木玖生(2年)が獲得した。昨年度の選手権で1年生ながら4得点を挙げ、今年は名門校の10番。「個人的には運動量、ハードワークというところで上手くチームを勝たせる大会になったのではないかと思います」と振り返るように、今大会ではゴール以外の部分でチームを勝たせている。特に準決勝、決勝の攻守に渡っての運動量、ハードワークする姿勢は抜きん出ていた。

 真夏の連戦。ベストコンディションではなかったはずだが、注目選手が歯を食いしばって縦横無尽に走り続けた。決勝も松木は背中でチームを牽引。技術の高さに加え、その運動量、ハードワークで青森山田に5-0の快勝をもたらした。

 前半15分、松木は中盤中央から左サイドへ展開してから、ゴールエリアまで一気にスプリント。クロスにはわずかに届かなかったものの、こぼれ球からMF藤森颯太(2年)の先制点が生まれた。

 松木の球際でボールを奪い取る力は秀逸だ。迫力のある動きとともに、間合いを詰める上手さも。そして、タイミング良くボールを刈り取ってしまう。この日は一人でボールを奪い切った好守がファウルの判定となり、苦笑いするシーンもあったが、彼のボール奪取力と献身的なランニング、強度あるプレーが履正社高の攻撃リズムを狂わせていたことは確か。そして、ボール保持の時間を増やした青森山田は決勝で大量5得点を挙げた。

 松木は後半7分、ゴール前へ飛び出し、PAでテクニックを発揮して決定的なシュート。そして、4-0で迎えた後半24分に味方の落としから鮮やかな左足シュートで決めた。すると、ピッチに膝をついて、渾身のガッツポーズ。「凄く点数を決めたいという思いはあったので、凄く嬉しかったです」という松木のゴールで大会は幕を閉じた。

 表彰式でも笑顔を見せていた松木だが、「(MVPは)嬉しいですけれども、複雑な気持ちがあります」とコメント。予選リーグから準々決勝にかけてのパフォーマンスは本人、周囲も納得できるものではなかった。大会を通して活躍ができた訳ではない。

 だが、準々決勝のハーフタイム、試合後に黒田剛監督や正木昌宣コーチから「(チームのためにより献身性を持って)あと10m前に飛び出して行け」と言葉を受けた松木は、そこからギアを上げて各試合で力の全てを出し切るほどの走り。その頑張りがチームを勝たせ、彼自身をまた一つ成長させた。

 黒田監督が語る松木の良さは、指摘に対して聞く耳を持ち、その課題に真摯な姿勢で向き合って自分の力を貪欲に伸ばしていけるところだ。「まだまだですけれども、もう一回り、二回り、監督やコーチに言われたことを忠実に受け止めて努力していきたい」と松木。チームを引っ張る立場という自覚を持つレフティーは、仲間のためにも努力と成長を続けて青森山田をより強いチームにする。

 昨年は秋から冬にかけて大きく成長。選手権での大活躍に繋げた。今年は将来へ向けて勝負の高校2年目。「自分に対して厳しい目を持ってやっていきたいと思っています。(選手権で)『また一回り二回り上手くなったね』とか、『怖さが増したね』と言われるような選手になりたいと思っています」。もちろん、ゴールを貪欲に狙っていくことは変わらない。たとえ、ゴールを奪えなくても、名門の新エースは運動量やハードワーク、上手さで青森山田を勝たせ続ける。

後半24分、青森山田高MF松木玖生が左足でゴール
 

(取材・文 吉田太郎)
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●【特設】高校選手権2020

[大学トライアル]炎天下での開催も東京都会場は50人が大学やJクラブ関係者の前でアピール_3(17枚)

一番得点を量産した水色チーム
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の東京都会場1日目が、11日に東京都八王子市にある実践学園高尾総合グラウンドで行われた。

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[大学トライアル]スカウトの前でアピールし、大学、プロへ。高校3年生が神奈川会場1日目も熱い戦い(30枚)

同じ夢を持つ高校生たちがチャレンジ
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は9日、横浜市のかもめパークで神奈川県会場1日目の合同トライアルを行った。
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ブレない気持ち「プロを目指したい」…星稜DF辻田力「レベルの高い関東の大学に進みたい」

DF辻田力も積極的な攻撃参加でアピール
 石川県の強豪・星稜高からは、3選手が神奈川県で行われた「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」に参加した。

 左SBの辻田力は積極的なオーバーラップからチャンスメイク。4本目にGKの好セーブに遭うなど、ゴールこそ奪えなかったが、セットプレーの精度でも終始アピールをしていた。「最後はバテテしまったけど、クロスからチャンスを作ったりできたのでよかったと思います」。

 星稜高には大阪からの越境入学。大阪府出身で中学時代はガンバ大阪堺ジュニアユースに所属したが、高校選手権に出てプロになるという夢を叶えるために、そして中学校時代の担任の先生など周囲の後押しもあったことで、県外に出ることを決めた。

 もともと攻撃的なポジションでプレーしていたが、高校進学後は壁にぶつかった。ただそんなタイミングでサイドバックでプレーする機会があり、「自分はここだ」と手ごたえを得た日があったという。「それからサイドバックです。1年、2年生で試合に出れなくて悔しかったけど、先輩からも努力し続ければ最後に出られると言ってもらっていた。それで頑張ってこれたと思います」。

 レギュラー奪取を目論んだ最終学年シーズン。コロナ禍で異例のシーズンとなってしまっているが、前を向いて進まなければいけない。「親とも話したんですけど、プロを目指したいので一番レベルの高い関東の大学に進もうと思っています。厳しいところに身を置きたいので」。子供のころから変わらない「プロになりたい」というブレない気持ち。夢を叶えるべく、これからも挑戦をし続ける。

(取材・文 児玉幸洋)
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「自分でもびっくり」平塚学園MF加藤凱星が開始直後のミドル弾でアピール

MF加藤凱星は開始早々のゴールでアピール
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」では25分×4本のテストマッチが行われる。まだ緊張もほぐれない選手も多い中で、平塚学園高のMF加藤凱星はミドルレンジから左足を振り抜いて、ゴールネットに突き刺した。

 開始1分ほどで見せたプレー。「自分もびっくり。前にDFがおらず、ゴールが見えたので、左足を振り抜いたら入っちゃったという感じです。でも最初のプレーだったのでアピールできたのかなと思います」。

 利き足は右。しかし小さい頃から左足の練習も欠かさなかったことで、どちらの足でも力強いキックを蹴ることが出来るという。

 本番でみせつけた努力の証。「大学でもサッカーをやりたくて参加しました。声をかけてもらえればうれしい。またこういう機会があれば参加したいです」。はにかむ笑顔が示す達成感。あとは吉報が届く日を待つばかりだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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大学トライアル参戦、アピールの桐蔭学園DF中島、横浜創英FW櫻井、三浦学苑FW鈴木コメント

FW櫻井蓮斗(横浜創英高)は紅白戦で1ゴール1アシストの活躍
 9日、「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」神奈川県会場1日目が横浜市のかもめパークで行われた。大学サッカーでの活躍を目指す高校3年生36名が、大学やJクラブスカウトの前でプレー。25分×4本の紅白戦でアピールした。

 以下、参加・アピールしたDF中島駿乃介(桐蔭学園高)、FW櫻井蓮斗(横浜創英高)、FW鈴木心月(三浦学苑高)のコメント

●DF中島駿乃介(桐蔭学園高)
―今日、どのような思いを持ってプレーしたか教えて下さい。
「こういう機会を頂けて、自分がチャンスを掴み取る可能性があったので、失敗を恐れるというよりはどんどん自分の特長を出そうと思ってプレーしました」

―自分のどのような良さを出そうと?
「クロスとか最後の外側の高い位置でのプレーを出すことを意識していました。そういうところを特に練習してきたので、今日は発揮しようと思いました」

―自分の出来について、また今後の目標についても教えて下さい。
「今日は味方との関係であまり良いプレーができなかったんですけれども、もっともっと練習して神奈川県は選手権一発しか無いので、そこの優勝へ向けてまたより一層周りの環境にも感謝して、取り組んでいければと思います」

―自分の夢とは?
「自分はサッカーを続けて、大学でも、社会人でもサッカーにかかわって、そういう仕事とかについていければと思っています。サッカーと一緒に人生を寄り添っていけるように考えています」

右SB中島駿乃介(桐蔭学園高)


●FW櫻井蓮斗(横浜創英高)
―普段と違い、個人勝負の部分も求められる試合だったが?
「自分のストロングポイントを出すというところで、攻撃・守備に渡って走ることが自分の武器だと思っています。自分を出そうと思って、自分がボールをもらえるように走って、その結果、点も取れたので良かったです」

―この後、ライバルチームとして戦う選手たちとのゲームだった。
「ここでやればK1(リーグ)、K2(リーグ)とかでも、選手権でも当たる可能性があるところで、ここでインパクトを与えておけば、チームとしても武器になれるのかなと思ってプレーしました」

―将来の夢、大学サッカーへの思いを教えて下さい。
「最初は少し悩んでいたんですけれども、大学サッカーをやろうと強く思いました。上手く行かないこともあったんですけれども、トライアウトへ向けてしっかり結果を出そうと。昨日とかはオフだったんですけれども、ここへ向けてちゃんとできるように、身体を動かしてきました。まずは大学で活躍できるようにしたいです」

―見て欲しいところは?
「自分の一番の武器は走るところで、特に守備。前線から相手をハメに行く、そういう動きを得意としています。あとはサイドの仕掛け、対人の強さを見て欲しいです」

●FW鈴木心月(三浦学苑高)
―ライバル校の選手が多い中、個人じゃ負けていないぞと示せていた。
「今回はチーム全体でまとまるのもそうなんですけれども、セレクションで個人の勝負というので、そこを目指してやっていました。満点というよりはちょっと足りない部分があったんですけれども、良い方向でやれたと思います」

―県選抜として違いを見せようと。
「みんなから知られている部分があるので、ここで魅せて、周りの人(スカウトや関係者)からも見てもらおうとしていました」

―どういうプレーを心掛けていた?
「自分のプレーとしては、前線でポストプレーをして攻撃の起点を作るという役割だったので、その点を重点的にやって、行ける部分は自分から仕掛けてということをして、ゴールまで繋げていければ良いと思っていました」

―良いゴールも決めた。
「最後に1点取れたので。そこまで無得点で自分的には納得行かなかったけれど、遠くからでもどんどんシュートを打って行こうという気持ちがありました」

―進路については?
「まだ大学も決まっていないので、ここに来れて嬉しいし、もっとやらないといけないことも多いので、これから頑張っていきたいと思っています」



(取材・文 吉田太郎)
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大学トライアルで三浦学苑の189cmCB吉崎太雅が奮闘。注目の素材は謙虚に努力を続ける

「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」神奈川県会場1日目、CB吉崎太雅(三浦学苑高)が気持ちのこもったプレー
 身長は189cmでU-17神奈川県選抜の経歴。「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」神奈川県会場1日目の選手リストで、まず目に留まったのがCB吉崎太雅(三浦学苑高)だった。

 ピッチでもバランスの良い体つき、スムーズなキック、そして本数こそ少なかったものの、ヘディングの高さが光った。1本目、中盤まで深くアプローチする形で相手の攻撃の起点を潰そうとし、スピード勝負を仕掛けられた際も食らいつき、身体を張ってストップしていた。

 3本目にはFW大河内透哉(三浦学苑高)へ正確なロングパスを通してアシストも記録。その吉崎は今年4月に左膝を手術し、状態を上げている最中だ。その影響からか、動きがぎこちない部分もあった。

 それでも、「最初の方は動くのが痛かったりしたんですけれども、アドレナリンとかが出てくると結構自分のプレーとか出せました。最初から声を掛けていくことは(普段から)意識しています」という吉崎は周囲に声を掛けながらチームを牽引。25分×4本の紅白戦で計3本に出場し、自身をアピールした。

 送迎を兼ねて視察した三浦学苑・枝村隼人監督が人間性の部分も評価するように、姿勢は非常に謙虚。周囲の高評価にも首を振り、大言を口にするのではなく、「大学にサッカーで入って、大学サッカーで色々な人に見てもらえるようにしていきたいと思っています」と現実的な目標を掲げていた。

 インターハイ優勝歴を持つ三浦学苑で下級生時から出場機会を得ているが、昨年までは上級生に頼ったり、縮こまったりしてしまう部分があったという。だが、3年生になって自発的に周囲へ声がけすることを意識。高校生活残り半年へ向けて「もっとゴツくなって、みんなから信頼されるようになりたいです」と意気込んだ。

 自分と向き合ってビルドアップの課題などに取り組み。また守備面でもチームメートから信頼される存在になること。スケール感大きなCBは、謙虚に一日一日努力を続けてチャンスを勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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大学経由でプロへ。東海大相模の165cmMF大山蓮が重心低いドリブル、好パスでスカウトにアピール

MF大山蓮(東海大相模高)は重心の低いドリブルで存在感
 登録は身長165cm、55kgと小柄。だが、「小さくてもサッカーできるというは相模で教えてもらったので、そこに自信を持ってやれています」というMF大山蓮(東海大相模高)が、「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」神奈川県会場1日目の紅白戦で猛アピールした。

 大山の重心の低いドリブルに対し、対戦したDFは明らかに苦戦していた。間合いがつかめないまま、ズルズルと押し下げられてしまうのだ。そして、大山は自分のリズムでボールを運び、ラストパスなどを配給。自身の1本目となった紅白戦2本目の30分間で1ゴール1アシストの活躍をして見せた。

 大山は重心の低いドリブルについて、「自分、小さいのでそこしかないというか。相手をなるべく見ながら素早くドリブルするというのと味方も合わせないといけないのでパスの出すタイミング(が重要)。重心低く、目線を上げることで相手に取られないので、そこは意識しています」と説明する。

 この日、主にオフェンシブハーフを務めた大山は、鋭いドリブルと周囲を活用する上手さも見せた。一方、課題という守備面でもDFライン近くまで戻ってインターセプト。攻守に渡って奮闘したMFは、「今回で自信は付きました。ここからさらに留まることなく成長していきたいです」と力を込める。

 東海大相模は昨年、インターハイに出場しているが、大山は登録外。その悔しさもエネルギーになっている。今年はトップ下で出番を勝ち取っているものの、公式戦中止が続いている状況だ。

 その中で今回の大学トライアルを迎えた。「こういう会場を整えてくれただけで僕的には感謝というのがあって、与えてくれたからにはその人たちにも感動してもらえるような、心に刺激を与えられるようなプレーを目指して、あとは自分の持ち味であるボールを持つところを意識して出し切ろうと思いました」とチャレンジし、アピール。大学経由でのプロ入りを目指す大山にとって貴重な1日となった。

 選手権に出場することも、大山の大きな目標だ。「(神奈川は)桐光(学園)、日藤(日大藤沢)と言われていると思うんですけれども、相模も負けていないというか、今年は凄く揃っていると思っているので、今年は桐光、日藤に負けたくないですし、相模には今年注目して欲しいですね」と微笑む。

 そして、高校生活残り半年へ向けて「コロナ期間で自粛期間が長かったんですけれども、その分仲間たちと今練習できているのが楽しいし、(有馬信二)監督も凄く僕たちのことを見てくれているので、監督やコーチにも恩返しできるように、今年の選手権に懸けて、全員が一つの目標に向かってやるのと楽しむだけです」と誓った。大学からの評価と選手権出場。小さな技巧派MFは、その両方を貪欲に求めていく。

(取材・文 吉田太郎)
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「暴れたい」の思いを大学トライアルで表現。湘南工科大附FW鈴木琉矢が実力者たちの中でインパクト大の動き

神奈川会場1日目、FW鈴木琉矢(湘南工科大附高)が特に印象的なプレーを見せた
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」神奈川県会場1日目、特に存在感ある動きを見せた選手がFW鈴木琉矢(湘南工科大附高)だ。

 神奈川県1部、2部リーグの強豪チームから実力者たちが集う中、「自信はありました。(見てろよ、という気持ちで)プライド高くいかないと。負けていられないので」という鈴木は、ライバルたちよりも一段階上のスキルとスピード感。空いたスペースに顔を出して再三ボールを受けると、簡単にターンして前を向き、そこからキレのあるドリブルやコンビネーションによって相手の守りを攻略した。

 紅白戦開始直後にいきなり左サイドを個で打開し、ファーストゴールを演出。視野の広さも示していた鈴木は狭い局面でもほとんどボールを失わず、状況を見てオープンサイドへボールを配給した。

 守備も献身的で反応良くセカンドボールを拾い、味方の攻撃時間を増やしていた。そして、鋭い抜け出しから体重を乗せたパワーショットを打ち込み、関係者を唸らせるシーンも。終盤はやや疲れも見え、本人はFWとして得点できなかったことを悔しがっていたが、その名を印象づけるには十分な動きだった。

「シュートまでは行けたところと行けなかったところもあったんですけれども、そこまでは自分の動きを上手く出せたと思います。本職がFWなので、シュートを決めないといけないところが何本かあった」

 伝統校・湘南工科大附(旧相模工大附高)では下級生時から出場機会を得て、今年は主将。3トップの中央のポジションを担っている。身長は170cmほどだが、FWガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)を憧れのプレーヤーに挙げる鈴木は攻撃的なチームの最前線で自分の特長を発揮し、ゴールを叩き出す。

「湘南工科大附のスタイルが)前から行く感じで、自分が中心になって動き出したら、全体が動き出すみたいな感じです。スペース空いていたら自分で行ったり、周りを活かしていく」。

 昨年までは公式戦で活躍をすることができなかったという。それだけに今年は「自分の中では『暴れたい』という感じです」。新型コロナウイルス感染拡大の影響でアピールするチャンスが失われていたが、「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」を自分の存在を知ってもらうチャンスとして参加し、インパクトを残した。

「チームを活かしながら自分の得点力だったり、裏の抜け出しだったり、自分の長所をもっと見て欲しいと思っています」。個人としては新たな自信を得る大学トライアルに。強力アタッカーは大学からの評価をより勝ち取るため、今後もアピールを続けていく。

(取材・文 吉田太郎)
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“激戦区・神奈川”会場の大学トライアル、高校3年生36名がライバルチームの選手と“今できること”に挑戦

3本目終了間際、FW大河内透哉(三浦学苑高)が左足でゴール
 新型コロナウイルス感染拡大の影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催中のプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は9日、横浜市のかもめパークで神奈川県会場1日目の合同トライアルを行った。

 激戦区・神奈川。昨年のインターハイ日本一・桐光学園高や選手権出場校の日大藤沢高、桐蔭学園高、三浦学苑高、東海大相模高などの有力校が毎年のようにトーナメント戦やリーグ戦で激しい争いを繰り広げているが、今回のトライアルはライバルたちとの個人勝負だ。いかに急造チームをまとめ、その上で自分の強みを発揮していくかが重要となる。

 右SB中島駿乃介(桐蔭学園高)は「こういう機会を頂けて、自分がチャンスを掴み取る可能性があったので、失敗を恐れるというよりはどんどん自分の特長を出そうと思ってプレーしました」と語り、FW櫻井蓮斗(横浜創英高)は「(他校の選手は)K1(神奈川県1部リーグ)、K2(同2部リーグ)とかでも、選手権でも当たる可能性があるところで、ここでインパクトを与えておけば、(自分が)チームとしても武器になれるのかなと思いました」。各選手は、この日来場していたJクラブや大学のスカウトに個の力を認めさせるため、またライバルチームの選手を上回ることを目指してピッチに立った。

 紅白戦開始前から各チーム内での声がけ、盛り上がりのあった茨城会場に比べると、神奈川会場のウォーミングアップは淡々とした印象だった。“受験生”たちのピリピリとした雰囲気。紅白戦(25分×4本)が始まると、球際の強度、個々の技術もハイレベルだったが、互いにチームでの確認が不十分だったためか、全体的に守備面が甘く攻め合いの様相となった。

 1本目開始直後、この日最大級のインパクトを残したFW鈴木琉矢(湘南工科大附高)が左サイドから切れ込み、ラストパスをMF戸澤龍人(東海大相模高)が左足でファーストゴール。攻守でボールにかかわる鈴木琉が自然と目立ち、視野の広さ、テクニックを駆使してゴール前のシーンを作り出す。また、思い切って前に出る189cmCB吉崎太雅(三浦学苑高)や俊足FW秋野ルイ(湘南工科大附高)、空中戦に強いCB鈴木蓮(日大藤沢高)といった選手がアピールしていた。

 2本目はFW櫻井のラストパスからMF内田健太郎(相洋高)がゴール。また、重心の低いドリブルで存在感を放つMF大山蓮(東海大相模高)が、右SB中島のスルーパスからゴールを挙げた。そして、大山のラストパスから櫻井もゴール。櫻井は「攻撃・守備に渡って走ることが自分の武器だと思っています。自分を出そうと思って、走って自分がボールをもらえるように意識した結果、点も取れたので良かったです」と喜んだ。

 2本目以降はCB荒井諒生(三浦学苑高)とCB川口明喜人(平塚学園高)が声を掛け合いながら守備時のスペースを消し、MF榊原爽真(平塚学園高)が正確な技術を発揮。また、中島が切り替えの速さや右足キックの精度を披露し、MF山口奏七(履正社高)が左足でチャンスメークしていた。

 3本目終了間際、吉崎の斜めのフィードを受けたFW大河内透哉(三浦学苑高)が、ターンしながら抑えの効いた左足シュートを打ち込んでゴール。4本目は抜け出し、ドリブル突破からゴールを襲い続けていたFW鈴木心月(三浦学苑高)が、左足のパワーショットで1ゴールをもぎ取った。

 U-17神奈川県選抜歴を持つ鈴木心は「(自分は)みんなから知られている部分があるので、ここで魅せて、周りの人(スカウトや関係者)からも見てもらおうとしていました。最後に1点取れたので良かったです。そこまで無得点で自分的には納得行かなかったけれど、遠くからでもどんどんシュートを打って行こうという気持ちがありました」。選手たちはレベルの高い競争でできたこと、課題となったことも真摯に受け止めて、引き続き個人の挑戦や所属チームでの勝利を目指していく。

 各選手は「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」が開催されたことへの感謝を口にしていた。同じ目標を持つ高校3年生と切磋琢磨し、大学サッカーで活躍するための課題に気付いた選手もいる。鈴木心は「まだ大学も決まっていないので、ここに来れて嬉しいし、もっとやらないといけないことも多いので、これから頑張っていきたいと思っています」と意気込み新たにしていた。

 また、中島は将来について、「自分はサッカーを続けて、大学でも、社会人でもサッカーにかかわって、そういう仕事とかについていければと思っているので、サッカーと一緒に人生を寄り添っていけるように考えています」とコメント。将来を真剣に考え、熱い思いを持ってサッカーと向き合っている高校3年生たちが日本中にいる。

「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の応援団長を務める日本代表DF長友佑都は「自分の力を信じ続けて、夢を諦めず頑張ってください。そして、今回のトライアル含めて今できることに全力でチャレンジしましょう。必ず道は開けます」とメッセージ。この日、神奈川会場にはコロナ禍に屈することなく、自分の将来のためにアピールする選手たちの姿があった。10日も神奈川会場で開催される大学トライアルで、高校3年生が“今できること”に全力でチャレンジする。

(取材・文 吉田太郎)
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高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE-supported by 森永乳業

注目校・KBC学園未来高沖縄MF田場も夢への挑戦。スキル、運動量で勝負

MF田場柊人(KBC学園未来高沖縄、右)が相手DFと競りながら前へ
 強豪大学でプレーしたいという思いは、関東の高校生も、地方の高校生も同じ。8日に茨城県ひたちなか市のひたちなか地区多目的広場で開催された「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」には、沖縄県からMF田場柊人(KBC学園未来高沖縄)が参加した。

「結構沖縄だったら自分は通用するかなと思って、内地でもプレーして、自分がどこまで通用するかやってみたかった。どこかの大学から声がかかれば」という思いで大学トライアルに挑戦した。「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は関東の1都7県で開催されているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が心配される首都圏を避けて茨城開催を選択。茨城空港への直行便で移動し、感染予防対策を十分に講じた上で自分の夢への挑戦を行った。

 身長163cmと小柄だが、全国経験者やJクラブユース勢もいる中で一瞬のキレや運動量を発揮。カウンターから相手DFの前に入り込み、競りながら大きく前進するなど気持ちの強さを感じられるプレーもあった。

 だが、所属するKBC学園未来高沖縄の「パス受けて、はたいて、もう一回もらってみたいな感じで崩していくスタイル」と異なり、この日の紅白戦は縦に速い展開。田場は豊富な運動量による守備で健闘し、味方にパスを要求し続けていたが、自分のスキルを十分に出し切れなかったことを悔しがっていた。

 それでも、学んだことがある。「フィジカルの強さと声は沖縄と結構違いました」。体感したことを持ち帰り、自分とチームのレベルアップに繋げていく。田場は創部4年目の注目校、KBC学園未来高沖縄2期生。指揮官は沖縄県初のJリーガーであり、S級ライセンス保持者の石川研監督だ。

 質の高いトレーニングで「最初できなかったことができるようになった」(田場)と個人、チームが成長。7月の県総体は全国出場歴を持つ宮古高に0-1で競り負けたが、田場は「今年の冬は優勝狙っています」と言い切る。

 チームでダブルゲームメーカーの一角を担う田場は「将来はJリーガーになって活躍したい。中盤からは簡単にパスを出して、もう一回もらいに行ってボックスに入ったら仕掛けるという、自分のプレーを出したい」と宣言。中学時代に所属したFC琉球U-15やKBC学園未来高沖縄で磨いたスキルとアジリティなどを発揮し、選手権などで活躍して大学サッカーやその先の夢へのチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE-supported by 森永乳業

“染野を苦しめた”学法石川CB大津平嗣が大学トライアルで実力発揮。「プロの場でもう一回戦えるように」

昨夏、尚志高FW染野唯月(現鹿島)相手に健闘したCB大津平嗣(学法石川高)。この日は空中戦やフィードでアピール
 “染野を苦しめたCB”が大学サッカーを経て、プロでの再戦を狙う――。「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」茨城県開催(8日)にCB大津平嗣(学法石川高)が参加。181cmの長身DFは攻守両面で他を一段階上回るようなプレーを見せていた印象だ。

 湘南DF坂圭祐のような滞空時間の長い跳躍から打点の高いヘッド。この日はそれほど空中戦やゴール前の粘り強さを発揮する機会がなかったが、鋭い出足から相手FWの前に深く入り込んでの潰し、背後のケアもソツなく無失点で終えた。

 また、フィード、ビルドアップの部分でもアピール。ボールを持ちすぎて狙われたシーンもあったが、今年の東北高校新人戦2位・学法石川で主将を務めるCBは、初めてプレーする選手がほとんどという中でコーチング含めて存在感を放っていた。

「今、コロナの影響で思うようにサッカーができない中でのこういう場だったので、まず思い切りやろうと思いました。自分の長所であるロングボールとヘディングの回数はあまりなかったですけれども、そういう部分も出せれば良いかなと思ってやって、良いように出たので良かった」

 大津は昨年のインターハイ福島県予選決勝でFW染野唯月(現鹿島)擁する尚志高と対戦。大津は最注目ストライカー・染野を徹底マークし、懸命に身体をぶつけて食い下がった。終始主導権を握られる展開だったが、振り切られ、シュートまで持ち込まれても、諦めずに身体を投げ出すなど抵抗。得意の空中戦で幾度か競り勝つシーンもあった。

 前後半計70分間は染野にゴールを許さず、内容も十分に“苦しめた”。延長後半終了間際、染野に決勝ヘッドを決められて敗れたが、「今もJで活躍している選手に対して同等のプレーができたというのは凄く今の自分のプレーにも影響していますし、これから先のプレーにもずっと繋がって来ると思います」という自信になっている。

 だが、コロナ禍によって大津の進路は未定。鹿島アントラーズノルテジュニアユース出身の大津は今回、地元・茨城県で開催される大学トライアルにチームの許可を取って参戦した。中学時代のチームメートもいた中で、やりやすさも感じながらアピール。大津には目指す場所がある。それはプロ。そして、染野と再戦することだ。

「自分もプロを目指しているので、プロの場でもう一回戦えるようにもっと成長して。そのためにも関東の大学でやりたい」。他地域の大学も考えたというが、第一希望は関東の大学進学。“染野を苦しめたCB”は打倒・尚志を目指すと同時に、自分の可能性を広げるために大学関係者へのアピールも続ける。 

(取材・文 吉田太郎)
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[大学トライアル]神奈川会場1日目、高校3年生36名が“今できること”に挑戦_2(17枚)

CB鈴木翔平(厚木北高、右)が身体を投げ出して突破を阻止
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は9日、横浜市のかもめパークで神奈川県会場1日目の合同トライアルを行った。
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[大学トライアル]神奈川会場1日目、高校3年生36名が“今できること”に挑戦_1(19枚)

CB鈴木蓮(日大藤沢高)は空中戦で強さを発揮し続けた
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は9日、横浜市のかもめパークで神奈川県会場1日目の合同トライアルを行った。
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[大学トライアル]大学サッカー、その先の夢へ。茨城会場で高校3年生たちが熱戦(15枚)

FW高野匡哉(第一学院高)が3本目に右足でゴール
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は8日、ひたちなか市のひたちなか地区多目的広場で茨城県会場の合同トライアルを実施した。
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[大学トライアル]茨城会場に高校3年生36名集結。“無名校”の選手もスカウトの前でアピール_2(18枚)

MF石川藍流(鹿島学園高)はポテンシャル高いボランチ。強さやアイディアあるパスも
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は8日、ひたちなか市のひたちなか地区多目的広場で茨城県会場の合同トライアルを実施した。
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[大学トライアル]茨城会場に高校3年生36名集結。“無名校”の選手もスカウトの前でアピール_1(20枚)

技術力、判断の速さで違いを示していたMF楠原秀翔(明秀日立高)
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は8日、ひたちなか市のひたちなか地区多目的広場で茨城県会場の合同トライアルを実施した。
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[大学トライアル]開催を感謝。高校生たちが貴重なチャンスで全力プレー(18枚)

群馬県会場で高校生たちが将来を懸けてプレーした
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は7日、高崎市の前橋育英高高崎グラウンドで群馬県会場のトライアルを実施した。
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[大学トライアル]群馬会場は大学・J関係者の前で高校生38人がチャレンジ_2(18枚)

MF村田迅(前橋育英高)は緩急をつけたゲームメークで攻撃の中心に
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は7日、高崎市の前橋育英高高崎グラウンドで群馬県会場のトライアルを実施した。
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[大学トライアル]群馬会場は大学・J関係者の前で高校生38人がチャレンジ_1(20枚)

前橋商高のエースFW坂本治樹は気持ちのこもったプレー。鋭い動きでゴールへ
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は7日、高崎市の前橋育英高高崎グラウンドで群馬県会場のトライアルを実施した。
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コロナ禍で希望進路を変更。スピード&パワー武器の鹿島学園FW押久保弘人は大学からプロへ

鹿島学園高FW押久保弘人は馬力とスピードで存在感
 新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、希望する進路の変更を余儀なくされている。それでも、強豪・鹿島学園高の俊足FW押久保弘人は気持ちを切り替えて「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」茨城県開催に臨み、特長を発揮。現在の目標へ向けて、一歩前進した。

 紅白戦1本目の序盤から、印象的な動きを見せていた。50m走6秒1のスピードと馬力を活かした動きで決定的なシーンを作り出していく。「最初から自分の持ち味の裏抜けとかパワー、スピードなど出そうと決めていて、とにかくCBからの呼び込みとかは意識しました」と押久保。一発で相手DFを裏返してゴールに迫るなど、怖い存在になっていた。

 4本目には右サイドからの折り返しを受けると、コントロールでDFを巧みに外して左足シュート。だが、「素直さが出ちゃいました」と苦笑いした一撃はGK正面を突き、ストライカーとして結果を残すことはできなかった。

「監督からも言われていたんですけれども、結果の部分を出せなかったことが悔しくて……」。鹿島学園の鈴木雅人監督からはゴール前で“遊び心”を持つように言われているという。大学のスカウトの前でのアピールチャンスで決定機をいくつか作り出したが、いずれもシュートを素直に打って外してしまったことを反省。課題として取り組み、しっかりと決め切るFWを目指す。

 押久保は、昨年度の選手権茨城県予選決勝で先発するなど下級生時から強豪校で出場機会を得てきた選手だ。進路については、「最初スペインに行きたくて、自分は(渡欧することを)考えていました」。鹿島学園は2018年からスペインの強豪、ビジャレアルと業務提携。押久保は縁のあるスペインでの挑戦を目指していたが、新型コロナウイルスの影響によって、難しい情勢となっている。

 目標はあくまでプロ。そのために大学サッカーの強豪へ進学し、レベルアップして将来の可能性を広げたいという考えだ。今回のトライアルを貴重なチャンスと捉え、アピールに成功。押久保は「自分の特長であるファイティングスピリットや戦う姿勢とかスピードとか裏の抜け出しを見て欲しいです。運動量も自信があるので、前から(プレッシングを)掛けろと言われれば掛けれますし、後ろ向きな姿勢を見せないところを続けていきたいです」。ブレずに自分の良さを出し続けてプロにへの道を切り開いていく。

 選手権予選も大学へのアピール機会の一つだ。「最近、(茨城県予選3連覇中の)明秀(日立)、明秀と言われていて、もう聞きたくなくて。ずっと意識して負けたくないという気持ちを持っています」という押久保が、この日決められなかったゴールを決め続けて、大学からより求められる存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
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明秀日立FW堀江海翔が大学トライアルで1G。昨冬選手権メンバー落ち、インハイ中止の悔しさぶつける

FW堀江海翔(明秀日立高)は大学トライアルで1ゴール。結果を残した
「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」茨城県開催に、昨年度全国高校選手権茨城県代表の明秀日立高勢が参加。全国で先発出場したMF楠原秀翔がスキルの高さでスカウト陣の視線を集め、同じく交代出場している左SB箕輪竜馬が左足キックやタックルでのインターセプトなどでアピールした。

 また、全国メンバー外の参加者もMF尾形柊音、SB佐藤大治が正確性や強度を継続。そして、FW堀江海翔がファインゴールを決めた。3本目22分、堀江は前線でボールを引き出すと、味方に預けてPAへスプリント。そしてスルーパスを受けて右足でゴールを破った。

 ドリブルシュートやスルーパスからのシュートなど積極的にゴールを狙い続けて奪った1点。「裏に抜ける動きも持ち味。相手も後ろには誰もいなくて一個持ち出したらGKと1対1になれたので、決められて良かったです。FWとして仕事は得点だと思うので、もっとチャンスはあったんですけれども、とりあえず取れて良かったです」。FWとして、結果を残すことは何よりも大事。大学スカウトに、技術力と一発勝負のトライアルで決める力を示した。

 昨年、堀江はインターハイ予選まではAチームのメンバーに絡んでいたというが、選手権ではメンバー落ち。悔しさと選手権メンバーに負けたくないという気持ちを持ち続けている。加えて、今年はインターハイが中止となり、将来へのアピールチャンスが減少。その中で堀江は負傷から復帰直後だったものの、「高いレベルの大学でサッカーしたい」という思いを大学トライアルにぶつけ、評価も獲得した。

 現在、明秀日立のAチームで先発中。「高いレベルの大学に入って自分の技術なども向上させていきたいです」と語る技巧派FWが、今後も公式戦などでアピールを続けてチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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大学トライアルで好守見せた前橋育英の189cmGK牧野虎太郎「こういうイベントは本当に感謝しかない」

身長189cmの大型GK牧野虎太郎(前橋育英高)は正確なキックでもアピール
「ありがたいですね。特に今年なんかアピールするチャンスが無かった。その中で(大学トライアルが)あるというのは、選手もみんな助かっているというか、自分をアピールする場をもらえるというだけで幸せなことなので、こういうイベントは本当に感謝しかないです」

 身長189cmの大型GK牧野虎太郎(前橋育英高)は、新型コロナウイルスの影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催中のプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」群馬県会場の紅白戦に参加後、この大学トライアル開催に対しての感謝を口にしていた。

 牧野は関東トレセンにも選出されている実力派守護神。現在、名門・前橋育英で激しい先発争いを繰り広げている。関東大会、地元・群馬開催のインターハイ、そしてプリンスリーグ関東の前期が中止。全国的な名門校、前橋育英の選手もアピールする機会が減少している。

 前橋育英は今年、インターハイで地元の利を活かして日本一を獲得することを本気で目指していた。そこで勝ち上がれば、多くの関係者に見てもらえるチャンスがあったはず。また、前橋育英は例年、Bチームの選手で関東大会予選、関東大会に臨み、そこで大学からの評価を勝ち取っている選手もいる。今年は新型コロナウイルスによる活動休止期間明けから大学との練習試合も実施。直接見てもらう機会を作っているが、それでも例年に比べて進路の決まっている選手は少ない状況だという。

 牧野は、「大学に挑戦するための手段」としてこの大学トライアルへ参加。持ち味のキックや昨年後半から意識的に強化してきたシュートストップを発揮した。2本目、クロスからのヘディングシュートに反応して触りながらもはじき出せなかったことを悔しがったが、4本目に至近距離からのシュートをストップするなど関係者の前で大いにアピールした。

 恵まれた体格を持つGKは自身の将来にも期待している。「(大学の)この4年間でしっかりと準備して、プロでも戦っていける技術、身体づくりをして行って、4年後にプロに挑戦できるような心持ちも合わせて準備していきたい」。この日は「前橋育英に牧野虎太郎という189cmのGKがいる」ことを関係者に知ってもらう機会になった。実際、Jクラブ、大学の関係者が興味。この大学トライアルを一つのきっかけとして進路を決めることができるか。この日貴重な機会でアピールした牧野は、前橋育英と“新天地”で4年後へ向けて練習、試合で武器のキック精度や守備範囲とセービングの広さを磨き、ミスの少ない「プロで通用するGK」へ自身を進化させていく。

(取材・文 吉田太郎)
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[和倉ユース]代役から主役へ! 青森山田の2年生W名須川真光が優勝導く2ゴール「結果を残せるストライカーになる」

2ゴールを挙げた青森山田高FW名須川真光(2年)
[8.5 和倉ユース大会決勝 青森山田高5-0履正社高 城山陸上競技場]

 レギュラー定着へ強烈アピールだ。青森山田高のFW名須川真光(2年)は決勝の舞台でチーム唯一の2得点を挙げ、優勝に大きく貢献。「監督もナイスと言ってくれた」。代役として任されている1トップのポジション奪取に対し、さらに自信を深めている。

 青森山田の1トップは、これまでFW古澤ナベル慈宇(3年)が務めていた。しかし、総体代替大会決勝で負傷し、現在は離脱中。名須川は同試合の後半から最前線で起用され、そのまま今大会でもスタメン出場を続けている。

 大会序盤は思うようなプレーができなかったという名須川だが、「トーナメントに入ってから、いい感じに(ボールを)収めたり、シュートを決められたりできた」と本来の実力を発揮。準決勝の日大藤沢高戦(○3-0)では前半21分に左CKの流れから先制点を奪い、2-0で迎えた後半16分には冷静な落としでMF藤森颯太(2年)のダメ押し弾をアシストした。

 そして翌日に行われた履正社高との決勝でも好パフォーマンスを維持。1点リードの前半24分、藤森の縦パスをPA内で受けると、背負ったDFを華麗なターンで振り切り、右足で流し込んだ。

「周りも見えていて、空いているなと思いました。ターンしてからすぐにシュートというのを練習していたので、消極的にならずにそれができて良かったです」

 狙い通りの形から生まれた2戦連続ゴール。2-0の後半16分には左サイドのDFタビナス・ポール(3年)からのクロスをファーの藤森が折り返し、「ちゃんと準備していた」という名須川が膝で押し込んだ。

 当初はナベルの1トップを務めることに不安も感じていたという。それでも結果を出すことで、少しずつ自信に変えている。

「アピールはできました。監督もナイスと言ってくれて。たぶん高く評価してもらえていると思います」

 このまま代役という立場にとどまるつもりはない。「次は選手権があるので、選手権までにちゃんとスタメンを奪い切って、結果を残せるようなストライカーになりたいです」。充実の夏を過ごし、上り調子で冬へ向かって突き進む。

(取材・文 阿部哲也)
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第8回和倉ユースサッカー大会2020特設ページ

[和倉ユース]青森山田の大型左SBタビナス・ポールにとって“覚悟の夏”。圧巻ヘッドや仕掛け、クロスで驚異に

青森山田高の大型左SBタビナス・ポール
[8.5 和倉ユース大会決勝 青森山田高 5-0 履正社高 城山陸上競技場]

 186cmの長身、圧倒的なスピードを備えた「大器」がこの夏にスケールアップしている。青森山田高の大型左SBタビナス・ポール(3年)は、和倉ユース大会で別格の高さを発揮して計2ゴール。対戦チームは、セットプレーで彼の高さを封じ切ることができなかった。また、攻撃時に相手DFと1対1で勝負する回数もこれまでに比べて明らかに増加。準決勝、決勝とクロスでゴールを演出するなど、得点に絡んで結果を残している。

「自分にとって夏は『成長できるな』と思っていました。夏は『思い切りやろう』と覚悟して来ていたので、もう少し行けたかなと思うんですけれども、理想に近いようなプレーができたと思います」とタビナス。自分の良さに自信を持ち、どんどん勝負する。その姿勢が目に見える結果、活躍に繋がっている印象だ。

 課題はまだあるとは言え、対人強さ、相手にシュートを打たせない守備を含めて、攻守に渡って対戦相手の脅威になっていた。本人も認める通り、昨年までは消極的な部分があったが、今は違う。

「2年半くらいしっかり練習積んで自信を持っているので、勇気を持ってプレーしました」。セットプレーに対する入り方やスピードの活かし方、ポジショニングなどを改善。そして、自分がチームの中心になる、と決意したタビナスは堂々のプレーを続けている。

「(高校生活は)残り半年なので、プロに向けて努力を怠らず、正しい道を進んでいきたい。周りに影響されず、周りを引っ張っていけるような、そういう努力、自分のできないところをもっと追求していきたい、そうすれば自ずと結果は出てくる」。

 目標は兄・DFタビナス・ジェファーソン(現G大阪)に続くプロ入り。その目標達成のために、大型SBは努力とアピールを続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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第8回和倉ユースサッカー大会2020特設ページ
●【特設】高校選手権2020