【2024年総まとめ】今年実施されたグローバル企業12社のリブランディング事例とその理由
2024年もそろそろ終わりに近づいている。 今年も多くのブランドが、ロゴのリデザインやリファイン、そして大幅なリブランディングを行った。 その中でロゴのリデザインや、リブランディングを行なった12のブランドを紹介する。 その前に、ブランドやブランディング、そしてロゴの役割などをざっとおさらいしてみよう。 ブランドにおけるロゴの真の役割とは? リブランディングや、ロゴの進化の真のインパクトは、会社の進化と新しいサービスの価値が消費者に受け入れられるかどうかで決まってくる。それがうまくいけば、誰も新しいロゴに文句を言う人はいないだろう。 一方で、期待値に応えられない場合は、新しいロゴと一緒にブランド価値が大きく下がる可能性もある。 現状における新しいロゴは、それ自体のクオリティーや価値に関係なく、新しい時代の明確なシンボルでもある。 それは、最近のネガティブな情勢に対して、より軽く、楽しく、明るい未来を連想させる、ブランドの意思表示としても読み取れる。 優れたロゴを構成する5つの要素 2024年にリブランディングを行った12のブランド それでは本題の今年リブランディングを行ったブランドを紹介する。 1. Figma ここ数年で急激にユーザーを増やしているデザインツールの FIgma。一時はAdobeに買収されることが決まっていたが、独占禁止法に抵触する可能性があり、破談に。 その後、ノンデザイナーにも使ってもらえるツールになることで、より大きな成長に向けて、リブランディングを行なった。ロゴだけではなく、キービジュアルも併せて刷新した。 2. 7Up Keurig Dr Pepper社傘下の7UPの今回のリブランディングは、かなり大規模なイメージチェンジを行なった。おそらく、ここ数年で最も優れたリブランディングの一つだろう。 今回のリブランディングのテーマは、「アップリフティング」な印象を与えること、そしてより現代的なアプローチを取り入れること。明るいグリーンの色調と、レトロスタイルのネオンの雰囲気に加え、数字の7を際立たせるクールな3D効果によって実現されている。 このリブランディングは、見た目が素晴らしいだけでなく、アイコニックな製品に新たな光を当て、特に若い世代のオーディエンスを引きつけることに成功している。 3. Pepsi 7UPのリブランディングに続き、アイデンティティを変更。このリブランディングには、新しいリブランディングは、ペプシの125周年記念のお祝いの一環として導入され、15年ぶりのリブランディングとなった。 新しいペプシのロゴは、過去のクラシカルなロゴからインスパイアされ、より鮮やかな色とスタイライズされたタイポグラフィを使用し、大文字のフォントで構成され、クールで大胆な印象を与えている。 4. Nokia Nokiaは45年ぶりのブランド刷新を行なった。これまでの太字のインパクトのあるものから、よりデジタルっぽい印象のあるデザインに変更。このリブランディングは、Nokiaの戦略的なシフトを反映しており、消費者向けモバイルフォンからビジネステクノロジーソリューションへの焦点移行を示している。 しかし、このデザイン選択は賛否両論を呼んでいて、エッジの効いた角張ったスタイルは、耐久性と信頼性の高いモバイルデバイスを製造していることで知られる企業よりも、AIを専門とするテックスタートアップにふさわしいと評価する人もいる。 5.Eurostar ヨーロッパの鉄道会社、ユーロスターは、2022年にもう一つの人気鉄道会社タリスと合併したことにより、リブランディングを行なった。 リブランディングされたロゴデザインとブランドビジュアルは、この2つの会社をひとつにまとめるとともに、2030年までに年間の乗客数を3000万人に倍増させるという新しいビジョンを体現している。 このリブランディングを手掛けたデザインスタジオによると、この新しいロゴのコンセプトは「ユーロスターに星を取り戻させる」 6. Bumble 米国発のマッチングアプリ、Bumbleは、パンデミック後の大規模なブランド刷新の一環として、もロゴのリデザインを行なった。 「私たちが変わったので、あなたは変わる必要はない」というタグラインのもと、新しいロゴとブランドアイデンティティを刷新。 ぱっと見は大幅な変更は行われていないが、小文字だった「b」を大文字にすることにより、ブランドの成長を表現。また、アイコン部分も六角形を取り除き、よりソフトな印象を与えている。 7. Johnson & Johnson 消費財ブランドのJohnson & Johnsonも大幅なリブランディングを行なった。これまで130年以上も使用されてきたアイコニックなロゴを刷新した。 新しいロゴは、アイコニックなスクリプト体のデザインではなく、最近流行りのシンプルなサンセリフ体のフォントを採用。その結果、ロゴはあまりにも一般的で単純に見えるようになってしまったと言わざるを得ない。 8. Lamborghini ランボルギーニは20年ぶりにブランドのロゴを一新した。これまでの伝説的なエンブレムを踏襲しつつ、デジタル時代に合わせたよりダイナミックでモダンなデザインに変更。このリブランディングは、ランボルギーニがデジタル時代に向けて進化するための広範なブランドの再活性化の一環として位置づけられている。 しかし、このデザイン変更は賛否両論を呼んでおり、伝統的なロゴの魅力を守りつつも、よりデジタルフレンドリーで現代的な印象を与えることが、古いロゴのファンには物足りないと感じる人もいるようだ。 9. LG 韓国の消費者向けテクノロジーブランドであるLGは、ブランドに大きな変更を加えた。最も大きな変更は、3Dロゴから2Dのフラットなロゴデザインへの移行。 この新しいロゴは、現代的なデザインコンセプトとよく調和しており、ブランドにとって必要不可欠な変更だった。ロゴの刷新に加えて、リブランディングは「Life’s Good」というスローガンをマーケティングキャンペーンの前面に出し、ミレニアル世代やZ世代の消費者をターゲットにした。 10. Fanta Fantaも定期的にリブランディングを行なっている。コカ・コーラ傘下のFantaは、そのロゴからオレンジの形状や色を完全に排除し、テキストのみを使った単色のレトロスタイルに変更。 この新しいデザインは、7UPの新しいデザインに使われた多くの要素と共通している。しかし、少し凡庸な感じのデザインでもあり、2008年のカラフルなロゴが持っていた楽しく遊び心のある印象をうまく再現することはできていない。 11. Jaguar 高級自動車ブランド、ジャガーのリブランディング。モダンなサンセリフフォントとホログラムを採用。まるでアパレルやコスメブラドのようなエレガントさと洗練。若さすら感じる柔らかいデザイン。 このリブランディングが発表されるや否や、デザイン業界を中心に膨大な量の批判意見が広がり、ネットを賑わせている。逆にそれが良いプロモーションになったと語る人もいる。実際の消費者調査でも、ジャガーに対するポジティブな印象が23.1%から15.3%へ減少し、ネガティブが21%から40.5%に急増している。 ロゴやビジュアルのアップデートに合わせ、こちらの “Copy nothing”とのタイトルのコンセプト動画もリリースされた。全体に広がるおしゃれダイバーシティー&インクルージョン感が今となっては少し古臭く感じる。何よりも、ジャガーが何を売っている会社なのかすらわからない状態になってしまっているのが大きな問題だろう。 12. btrax そして最後は我々 btraxのリブランディング。 2020年に会社の会社のビジョン、カルチャーバリュー、そしてサービスの内容をアップデートした際に、大規模なリブランディングを行った。 ビートラックスがリブランディングにかけた思い – ギャップを埋めるために – それから4年たち、パンデミックの終了、AIなどのテクノロジーの進化、そして世界を取り巻く社会的な変化を踏まえ、提供サービスの刷新に併せ、ブランドのマイナーアップデートを行った。 今回のアップデートでは主に、利用するタイプフェイス、カラーパレット、そしてキービジュアル要素の更新を行い、アメリカ西海岸のデザイン会社らしい、よりイキイキとした雰囲気を採用。 また、Webサイトはこれまで日本語ページと英語ページで異なるデザインを採用していたが、より共通したサービスを提供することになり、基本デザインの統一化も行った。 今後も、日本国内外の企業のイノベーションとグローバル展開のために、より一層のサポートができればと思っている。 btraxの新しいウェブサイト リブランディングを行う主な理由 さて、そもそもなぜリブランディングをする必要があるのだろうか? 主に下記の理由が挙げられるだろう。 デジタルデバイス普及などの時代の変化 ブランドやサービス価値の変化 ターゲットユーザーの変化 世の中のトレンドの変化 会社のフェーズの変化 主要プロダクトの変化 予算が余ったから