シール交換って指紋が気にならない? ピンセットと一体化した携帯ハサミを試したら大正解だった

2025年あたりから女の子を中心に人気が急速に広まったシール。

さすがにやや落ち着いてきた感はありつつ、それでもブームの火付け役となった「ボンボンドロップシール」(サンスター文具/クーリア)はいまだに抽選販売でないと買えなかったり、たまに店頭に並んだかと思ったら怪しげなニセモノだったり……なんて状況が続いているらしい。

このシールブームの中心軸になっているのが、「シール交換」という文化だ。

かわいいシールをお互いに交換し合うと言えば聞こえはいいが、シールのレア度によって地域的な交換レートがあり、場合によっては小さなシール1つに対してシール台紙ごとまるまる5枚(シール200〜250枚ぐらい)という驚きのレートもあるのだとか。この世界もなかなかシビアである。今回は、そんな状況下で効率的にシール交換をこなせるツールとして登場した、サンスター文具のペン型ハサミ「スティッキールはさみ ツマムノ」を紹介したい。

つまむ機能を搭載した携帯ハサミ

前述の通り、シール交換はシール1枚単位で行われるため、台紙から必要な分を切り離すためのハサミと、そのシールをシール帳と呼ばれるシール保管用ノートに貼るためのピンセットが必要になってくる。

特にピンセットは、シールの粘着面に指紋や皮脂をつけないためにはマストなツールなのだ。

ただ、普段使いのピンセットを持っている人は意外と少なそう。そこで、新たに買うのであれば、ピンセットとハサミがひとまとめになっているものが便利ではないだろうか?

この「スティッキールはさみ ツマムノ」(以下、ツマムノ)は、サンスター文具のペン型ハサミ「スティッキール」シリーズの新アイテムで、その名の通り、ピンセットのようにつまむ機能が付いたハサミなのである。

サンスター文具

スティッキールはさみ ツマムノ

935円(税込)

携帯時は長さ80mm弱・直径約15mmの棒状と、一般的なリップスティックとほぼ同じぐらいのサイズ。ペンケースに放り込んでも邪魔にならないコンパクトさだ。

使用時にはハンドルのスライダーを親指で押し進めると内部から刃が現れ、最終的にバネの力でパカッと開いてハサミに変形するという仕組み。このスライダーは収納時に軽いクリックがあり、振動や摩擦程度では動かない。ロック機構と言うほどのものではないが、知らない間に勝手に刃が出ているという危険性はなさそうだ。

↑ハンドルのスライダーによって刃の出し入れを行う仕組み。
↑先端は刃が付いておらず、その代わりに挟み掴むためのピンセットとして使える形状。

ピンセットとしても想像以上に優秀

なにより特徴的なのは、ハサミとピンセットを兼ねる刃だろう。

よく見ると先端から約9mmの部分には刃が付いておらず、刃先に当たる部分は上下がぴったり噛み合う構造になっている。つまり、この刃先部分がピンセットとして機能するわけだ。

ピンセットの性能は主にこの先端の噛み合わせの精度によるのだが、ツマムノはその点なかなかよくできている。さすがに数千円するほどの精密ピンセットほどの精度はないが、毛抜きとして細い毛をつまんで抜くぐらいはわけなくこなしてくれた。

↑ピンセットとしては薄物もきちんと挟むことができて、わりと優秀。

ハサミとしての切れ味も十分

ハサミ部分も人気の「スティッキール」シリーズだけあって、切れ味はまず不満のないレベルだ。

バネ式のコンパクトハサミなので、ダンボールなどの厚物切りには向かないが、シール台紙やフィルムシートなどはサクサクと気持ちよく切ることができた。

ただし当然ながらピンセット部には刃がないので、切れるのはアーチの手前まで。ハサミに慣れている人は普段もあまり刃先まで使わないものだが、それでもなんとなく違和感はある。なじむまでは切りづらく感じることもあるかもしれない。

↑ハサミは薄いフィルムも巻き込まずに切れる。切れ味はまったく不満のないレベルだ。

納得の実用性

ツマムノは基本的にシール台紙を切ったり、シールをつまんで剥がしたりすることがメインの使い方として想定されている。

実際にピンセットでシールを剥がす場合は、まず台紙を湾曲させてシールの端を浮かし、そこからつまんで持ち上げるのがやりやすい。

シール専用ピンセットほど先端は細くないが、よほど小さなシールでない限りは問題なく作業できると思う。

↑厚みのある立体パーツも掴みやすく、デコ用途や工作にもしっかり対応している。

シール帳などに貼って保存する場合も、指でつまんで台紙から剥がすと粘着面に皮脂が付いてしまい、粘着力がガクッと落ちてしまう。また、透明フィルムのシールだと、指紋が付着するとそれだけで見た目が台無しだ。

そういった点で、シールはピンセットでつまむのがベストなのである。

また、デコレーション目的でシールを使う場合も、ピンセットでつまんで貼るほうが狙った位置にピッタリと貼りやすい。

↑携帯ハサミとしての収納サイズはかなりコンパクトな部類に入る。ペンケースに入れておいてもあまり邪魔にはならなそうだ。

外出先のシール交換で重宝

もちろんピンセット単体では、より精密につまめるものや、シールを台紙から剥がし取るのに向いたものがちゃんと市場に並んでいるので、そっちを使ったほうがよいのは当然だ。しかしそういったピンセットは先端が尖っていたりするなど、ペンケースに入れて持ち運ぶにはあまり向いていない。

シール交換は外出先で行うことも多いので、それなら多少は精度が落ちるとしても、コンパクトに常時携帯できるほうが役に立つ可能性は高そうだ。しかも、それがハサミと一体化して持ち歩けるなら、なおのこと便利ではないだろうか。

The post シール交換って指紋が気にならない? ピンセットと一体化した携帯ハサミを試したら大正解だった appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

タッチペンとして使える? 爆笑の熟語フォルム? ユニークな+αを備えた最新消しゴム2選

消しゴムの性能は、主に「消字率」という数値で表されるのが一般的だ。これは、専用の測定機に消しゴムを取り付けて一定の速度と圧力で鉛筆の筆跡をこすり、どれくらい消えたかを測定したもので、国産の消しゴムは80%以上が基準とされている。

消しゴムの2大ブランドであるSEEDの「Radar」とトンボ鉛筆の「MONO消しゴム」はどちらも消字率97%以上で、さすが圧倒的な性能である。

定番製品がここまで高性能だと、新製品が性能面でこれに拮抗しても何もインパクトがない……というのは、消しゴム業界全体が抱える難題と言えるだろう。であれば、文字を消す以外の点で+αのアピールポイントが必要となる。

そこで、今回は消しゴムとしての性能の高さは当然として、さらにユニークな+αを備えた消しゴムの新製品2点を紹介したい。

TOUCH Radar

タブレット操作ができる変わりダネ

まず取り上げるのは、SEEDの「TOUCH Radar」。冒頭でも述べた国産トップブランド「Radar」シリーズの最新アイテムである。

Radarは細長い四角柱のスリムタイプと呼ばれるもので、細かい修正をしやすい形状が特徴だ。

SEED

TOUCH Radar

200円(税別)

そしてなにより、TOUCH Radarは消しゴムなのに“書く”ことができるのが最大のポイントである。

とはいっても紙に書けるわけではなく、タブレットやスマホ用の静電容量式タッチペンとして機能するというものだ。

使う際は、消しゴムの丸まっている先端を画面に対して垂直に押し当てるだけ。これで普通にタッチペンとして使うことができた。

↑タブレットやスマホの画面に消しゴムの先端を当てると、タッチペンとして画面を操作したり、お絵描き用ペンとして機能したりする。

タッチペン化の秘密

プラスチック消しゴムの素材であるPVC(塩化ビニル樹脂)やエラストマーは電気絶縁性があるため、本来であれば静電容量式タッチペンとして使うことはできない。

では、なぜタッチペンになるか? その秘密は四角柱のちょうど中央に芯のように入っている導電体にある(公表はされていないが、おそらくはエラストマーにカーボンを練り込んだ導電性エラストマー)。この導電性の芯を通して手からの静電気が画面に伝わり、タッチペンとして機能するという仕組みだと思われる。

↑中央のポツンと灰色の点が導電性の芯。反応するポイントが小さいので、できるだけ画面に垂直に当てるように意識するのがうまく使うコツだ。

小学生から高校生のタブレット学習ではタッチペンを使うことも多いが、そうすると鉛筆やシャープペンシルに加えて、もう1本ペンケースに入れて持ち歩くことになってしまう。

それならと既存の文房具にタッチペン機能を持たせるのはスマートな解決法と言えそうだ。

消しゴムとタッチペンの見事な統一

なによりアイデアとしてよくできているなと感じたのは、消しゴムとしてカドから使っていくと先端が尖っていくため、よりタッチペンとして使いやすくなるということ。

消しゴムの機能とタッチペンの機能が食い合うことなく、むしろタッチペンを育てる感覚で消しゴムを使えるというわけだ。

↑消し味はフニャッと柔らかめで、濃い筆跡も確実に消すことができた。
↑消し続けて先端が尖っていくと、タッチペンとしては使いやすさがアップする。ただし導電性の芯に消しカスの薄い膜が張ると反応しなくなるので、たまに先端を拭く必要がある。

ちなみに、消しゴムとしての消字性能は、さすがにRadarブランドだけあって間違いないレベルだ。 消し味はやや柔らかめで、学童用の2B以上の濃い鉛筆にもしっかり対応し、実用的な消しゴムとして申し分ない。

エアイン 文字消~モジケシ

使うほどに“精神”がすり減る

もう1つ紹介したいのは、プラス「エアイン 文字消~モジケシ」。

プラスのエアインといえば、これもまた「MONO」「Radar」と並ぶ消しゴムのトップブランド。生地に多孔質セラミックスパウダーを内包することで、軽い消し味と抜群の消字性能を発揮する、人気の消しゴムだ。

プラス

エアイン 文字消~モジケシ

4種各250円(税別)

ただ、この製品に関してなにより特徴的なのがそのフォルムだ。

正面から見ると、それぞれ「精神」「神経」「性格」「無駄」といった漢字2文字の言葉になっている。

↑透明のスリーブから取り出すと、消しゴムが「精神」に。インパクトは抜群だ。
↑ラインアップは「精神」「神経」「性格」「無駄」の4種類。一見すると「なんでこの4つの言葉なの?」と困惑するが、これらにはちゃんと意味がある。

ウケ狙い性能は抜群?

実はこれらの言葉にはそれぞれ消しゴム化する意味が含まれている。

例えば、精神の消しゴムを使って誤字を直していくと、次第に精神がすり減っていく、という感じだ。ほかにも、無駄を削ぎ落としたり、神経を尖らせたり、性格が丸くなったり……という具合である。

つまり、消しゴムが削れて減っていく様子がそのまま慣用句的表現になっているというわけ。「だからどうした?」と言われると困るが、消しゴムが文字になっているインパクトや、消しゴムとして使うほどに意味が出るというあたりは、他人に見せつつ説明すると、なかなかウケそうである。

↑精神をすり減らすほど(=全力を尽くし、燃え尽きるまで)に勉強するべし、というメッセージか?

文字として隙間がある分、消し味は通常のエアインよりもフニャッと柔らかいものになっているが、それでも消字性能はまったく不満なし。サラッと軽く筆跡を撫でるぐらいの感じできれいに消せて、とても使いやすい。

面白さ優先に見えて、実は実用性も高い優秀な消しゴムなのである。

The post タッチペンとして使える? 爆笑の熟語フォルム? ユニークな+αを備えた最新消しゴム2選 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

付箋をQRコード化してスマホとアナログをつなぎ合わせるツール「ペイパーリンク」が面白い!

以前に手帳好きの方とお話をした際に、まずお互いの共通認識としてあったのが「アナログの手帳を仕事に役立てるのは、もう難しいよね」ということだった。

従来、ビジネスシーンでの手帳の役割といえばスケジュールの管理が主だったわけだが、その辺りに関しては、いまやスマホの利便性にかなうはずもないのである。

なので、「今後の手帳は“スケジューラー”ではなく“ダイアリー”としてやっていくことになるだろう」というのが、そのときの結論だったように記憶している。

実のところ、これに似たような話は手帳に限らず文房具ジャンルのあちこちで展開されている。ぶっちゃけ、「スマホに仕事を奪われた文房具は、どう生き残っていくべきか?」はかなり切実なテーマなのだ。

なにせ相手(スマホ)は便利で強く、真っ当に勝負を仕掛けてもまず勝ち目はない。それなら、勝負ではなく協働する方向性を模索するのが賢明かもしれない。

その点、カンミ堂の新型付箋「ペイパーリンク」は、スマホとアナログの手帳などをうまくつなぎ合わせるツールとしてなかなか面白そうなのである。

紙にデジタル情報をシール感覚で添付

付箋メーカーのカンミ堂から発売されたペイパーリンクは、QRコードが1枚ずつに大きく印刷されており、従来の付箋のような書き込みスペースはほとんどない。

確かに見た限りは、単にQRコードが印刷されたシールだが、その機能は「情報を添付する」という付箋の役割をきちんと果たすものなのだ。

カンミ堂

ペイパーリンク

Sサイズ 540円|Mサイズ 450円(ともに税別)

24枚入りのSサイズと12枚入りのMサイズには、それぞれカラバリがあって、ラインアップは計4種類となっている。

Sサイズは紙面のほとんどがQRコードなのに対して、Mサイズは少し書き込み面があるので、やや付箋っぽさは残っている。ちなみにSとMの差は、この手書き面の面積と枚数だけであり、それ以外に機能的な違いはない。

↑こちらがMサイズ。ブック型台紙からQRコード入りのフィルム付箋を剥がし取って使う。全面のりで粘着力もわりと強めなので、感覚的にはシールに近い。

ペイパーリンクの使い方

使う前の事前準備として、まずこのQRコード(1枚ずつが違うユニークなもの)をスマホで撮影する。するとURLが表示されるので、ブラウザでそこへ移動する。

初回は「ペイパーリンクへようこそ」という画面が表示され、「Open」をタップして進むと情報登録画面が現れる。

↑手帳に記入したログなど「データを添付したい場所」に貼る。QRコードだけでは内容がわからないので、付箋部に説明書きを足しておくと使いやすい。
↑QRコードを撮影すると、データの登録画面に移行する。ここで画像やURLを設定できる。

すると、ペイパーリンクのメイン要素と呼ぶべきものが現れる。ここでは「画像」が最大で5枚、URLのリンクが最大7件とコメントを登録できるようになっている(もちろん画像だけでも、URLだけでもよい)。

一度登録したら、あとはQRコードを読み取れば登録した画像やURLが並んだ画面に飛べるという仕組みだ。

↑登録が完了すると、次回からは画像やURLリンクが並んだページに飛べるようになる。

具体的な使用例として、手帳にライフログを記録する際に「今日1日の象徴的なスナップ」(買った物やおいしかった食事など)や「面白かったウェブサイトのURL」をペイパーリンクで紙面に添付することが考えられる。

なにせアナログの手帳に画像を添付するのはかなり手間だし、URLを文字列としてメモしてもリンクとして機能することはない。そういったアナログの不利な点をフォローして、紙とデータをつなぐ存在としてQRコードが役立つというわけ。

↑登録時には4ケタの閲覧用パスワードも設定可能。

データの有効期限は3年

ただし、「万全に便利!」と言い切れないのが、ペイパーリンクには有効期限があるという点だ。

初回に画像やURLを登録してから3年経つと、この登録ページは期限切れによって消えてしまうのである。

ちなみに期限が切れる前に登録ページで「データの引き継ぎ」を行うことで、さらに3年間の継続は可能になるそうだ。が、正直に言えば、うっかり引き継ぎを忘れているうちに期限切れになってしまった、という状況しか想像できない。何よりログとして残すには、3年という期間はかなり短いように思う。

もちろん、サーバーの管理費用などを考えると、メーカーに「無期限にデータを保証しろ」というのは無理難題でしかないので、ユーザーとしては悩ましいところだ。

見てほしいデータを手渡しで配ってみる

とはいっても、仕組み自体はなかなかに面白いものだし、期限切れが気にならないような方向で別の使い方を考えてみるのがよさそうだ。

パッと思いついたところでは、クリエイターが名刺に貼って渡すというのはどうだろうか?

↑名刺に貼っておくことで、連絡先を知らない初対面の相手にもスムーズにデータを手渡しできる。

自分の作品の画像やポートフォリオサイトのURLを登録しておけば、名刺交換した相手に手軽に見てもらうことができる。

QRコードと登録ページは1:1の対応なので、名刺に直接QRコードを印刷するよりも柔軟に対応できるし、相手によって見てもらう作品の画像やURLを変えることも可能だ。

ただし、1:1の対応だからこそ、名刺に貼ったQRコードの枚数分、別々に登録ページを作らなければいけないというのは手間である。

この辺りは、今後のバージョンアップなどで複数のQRコードから1つのページに飛べるように対応してもらえるとありがたい。

コミュニケーションツールとして活用したい

↑手渡しによるコミュニケーションとデジタルデータの利便性がひとつになって、これはかなり面白い伝達手段のように感じた。

つまるところ、ペイパーリンクというのは「何かに貼ることで、ウェブサイト上のデータへのアクセスが容易になる」というものなので、貼ったもの(上記の例で言えば名刺)を経由すれば、誰にでもデータそのものを手渡しできるのだ。

自分の手帳ログ用であれば3年は短いが、名刺やカードなどに貼って渡すなら、有効期限はほとんど気にしなくてもいいだろう。

そう考えれば、むしろコミュニケーションツールとして捉えるほうが面白いような気もしてくるのだ。

もちろん、ウェブサイト上に画像などを登録できるページを自作して、そのURLをQRコード化して、ラベルプリンターなどでシール化するといった作業によって、期限切れなしに似たような結果を得ることは可能だ。

しかし、その手間を考えると、ペイパーリンクの手軽さはかなり大きなメリットと言える。

もちろん、細かな使い勝手の点では不満もいろいろあるが、それでも久々に「どんな使い方ができるかな?」と考える楽しみがある、面白いツールだと感じた。

The post 付箋をQRコード化してスマホとアナログをつなぎ合わせるツール「ペイパーリンク」が面白い! appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

食べこぼしや焼肉の油跳ねにも便利! 清掃時間をほぼゼロに近づける「片付け簡単広がるシート」とは?

ホームセンターで売られている「マスカー」というものをご存知だろうか?

ざっくり言うと、粘着テープとビニールシートが一体化したもので、塗装する際に大きな面積をマスキングできる。

例えば、家の外壁をペンキで塗装する場合、マスキングしたい場所をビニールシートでカバーし、粘着テープで貼り止めるのだが、マスカーがあればその作業が簡単にできるわけだ。

基本的にはそういった現場作業で用いられるプロツールのひとつなのだけれど、実は一般家庭にも置くことで、汚れ防止シートとして考えるとなかなかに使い勝手が良いのである。

特に、デンプンのりでおなじみのヤマトから発売された「片付け簡単広がるシート」は、このマスカーを家庭用にチューニングしたもので、1ロール持っておくと、なにかと重宝しそうなのだ。

家庭でも便利なマスカー

「ご存知だろうか?」と冒頭で質問したけれど、マスカーは基本的に現場のプロか、よほどのDIY好きでない限り「存じ上げない」ものだろう。

先述の通り、広範囲を塗装する際に使うと便利なマスキング用品だが、逆に言えば、そういう用途で必要性を感じない限りは、知らないままで何の問題もないということになる。

そこで「いや、でも塗装以外でも使うと便利だから、試してみたらどうですか?」と提案してきたのが、ヤマトの「片付け簡単広がるシート」だ。

ヤマト

片付け簡単広がるシート

630円(税別)

構造としては、折りたたんでロール状にしたビニールシートの上辺にマスキングテープが貼られている。そんな本製品を使う際には、まずこのマスキングテープ部分をシートでカバーしたい場所に貼り付ける。

必要な長さでカットしたら、たたみ込まれたビニールシートを引っ張り伸ばせばOK。ビニールシートの幅(750mm)×カットした長さの面積がシートで覆われたことになる。

↑使うときはマスキングテープ部分から剥がしていかないと、下のシート(何層にも重ねてある)が勝手に広がって大変なことになるので注意。
↑必要な長さにカット。シートがスパッと切れるぐらい切れ味の良いハサミを使うのがコツ。
↑机に貼ったら、端からゆっくりと引っ張って広げていく。
↑最後にシートを撫でるように空気を抜くと、机に密着して使いやすい。

利用シーンの例

子どもが絵を描くとき

わかりやすい使い方としては、上の画像で紹介している通り、机のカバーが挙げられる。

例えば、小さな子どもがいる家庭であれば、ぬり絵で遊ばせる際に机をカバーしておけば、勢いが余ってビャッと飛び出したクレヨンなどで天板を汚される心配がなくなる。

↑イベントのぬり絵コーナーにて。小さな子どもが集まる場所でもこれが敷いてあるとかなり安心だ。
工作や焼肉の場面でも

筆者はプラモデルや紙工作が趣味なので、机の上でちまちまと作業することが多いが、そのときも事前にこのシートを貼っておくと、小さな切りクズやヤスリがけで出た粉などが周囲に広がらない。もちろん、プラモデル塗装時の汚れ対策としても万全だ(さすがにエアブラシを使うなら専用ブースが必須だが、筆塗りならこれで問題ない)。

作業が終わった時点でシートを剥がして丸めてポイすれば、机の上の片付けがあっという間に終わってしまうのである。これはすごくラクだ。

↑ヤスリがけしながら「あとで掃除機をかけないと…」と考えなくて済むのは地味にストレスフリー。
↑作業後はシートを剥がして丸めて、お掃除完了。

これまでは古新聞を重ねて敷くことで対策していたのだが、ヤスリ粉が新聞を重ねた隙間から机に落ちるので、結局は掃除機がけが必要だった。

その点、ビニールシート1枚なら、そういったトラブルも発生する余地がない。

個人的にオススメなのは、家庭で焼肉などホットプレート調理をする際に、このシートを使うこと。プレートの周囲に貼っておくことで油汚れをかなり防ぐことができる。

↑おうち焼肉も、シートを貼っておくだけで後片付けの手間が大幅に減る。

他にも、幼児の食べこぼし対策で机と床面に貼っておいたり、ペット用トイレの入口床に貼ってトイレ砂の飛び出し対策としたり、アイデア次第ではかなりいろいろと使えるだろう。

サイズ感がいい感じ

さて、従来のプロ用マスカーと本製品の何が違うか?

まずはテープの部分だ。

マスカーは布粘着テープや養生テープを使っているので、家の外壁や未塗装の木材などに貼るぶんには問題ないが、塗装された天板やメラミン化粧板などには粘着力が強すぎて、ダメージを与える可能性もある。その点、片付け簡単広がるシートはマスキングテープなので、粘着力の点でトラブルが起きる心配はあまりなさそうだ。

↑プロ用マスカー(左)は、テープ部分の粘着力が強め。現場で必要なスペックも、ご家庭ではややオーバー気味かも。

また、従来のマスカーはサイズが1100〜3600mm辺りが一般的で、これは家庭内で汚れ防止などに使うにはちょっと大きすぎるし、きれいに広げるには少しコツがいる。

片付け簡単広がるシートは750mmと、作業をする際の手元カバーにはちょうど良いサイズ感で、かなり扱いやすい。

もちろんプロユースではないので、その分長さ当たりの価格は少し高いが、家庭で使うのであれば一気に大量に消費するわけでもない。「まぁ、しょうがないかな」と思えるレベルだ。

↑プロ用マスカーは、広げると1100mm幅が一般的。さすがに机の上をカバーするには大きすぎるし扱いづらい。

見知らぬツールだけに最初はピンと来ないかもしれないが、とにかく「一時的に汚れを回避したいところに貼る」という使いどころさえ押さえておけば、日常で役に立つシーンは意外とあるはずだ。

特にDIYをやっていたり、筆者のように趣味として工作をしたりするなら、重宝することは間違いないので、試しに導入してみることをおすすめしたい。たぶん、追加で数ロールほど買い足したくなるだろう。

The post 食べこぼしや焼肉の油跳ねにも便利! 清掃時間をほぼゼロに近づける「片付け簡単広がるシート」とは? appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

黒い紙の上でも目盛りが浮き出る! 視認性抜群で老眼にもやさしい「画期的な定規」2本を使ってみた

画期的な機能を打ち出しにくい定規

文房具トリビアの定番には「ものさしと定規の違いはなにか?」というのがある。

ものさしは「長さを測る」ための道具で、一番端がゼロ目盛りになっている。対して定規は本体に沿って「線を引く」ための道具で、端からゼロ目盛りまで少し余白があるのだ。

……といっても日常的にはどっちでも特に問題ない話で、せいぜい飲み会の席で披露して周囲から「へー」と言われるぐらいのものだろう。

それはさておき、今回は最新の定規を2点紹介したい。

定規というのは構造がシンプル(板に目盛りを刻んだだけ)なだけに、なかなか“画期的な機能の新製品”というのが出づらいジャンルだ。それだけに、今回の新製品がどちらも機能的に「目盛りの見やすさ」にスポットしていることは、なかなか興味深い。

そして、実際に試してみると確かに目盛りの見やすい定規であり、画期的なぐらいに使いやすかったのである。

ヨクミエルーラー

黒い紙の上でも目盛りが見える

レイメイ藤井

ヨクミエルーラー 全4色

各230円(税別)

まず取り上げるのは、レイメイ藤井から発売された「ヨクミエルーラー」。

プラスチック製の薄い透明15cm定規で、基本的には小中学生が使う想定のデザインだが、これが大人、特に老眼で目がショボつく人たちにドンピシャでオススメしたい定規なのだ。

とはいえ、この時点では何がどう目盛りが見やすくて、どこが老眼世代にオススメなのかはわかりづらいと思う。

そこで、試しに従来の透明プラ定規と並べて、黒い紙の上に置いてみよう。どうだろうか?

↑従来の透明定規と比べると、目盛りの読みやすさは歴然。

どちらも透明プラ定規なので、黒い紙の上では黒で印字された目盛りが見えづらくなるはずなのだが、なぜかヨクミエルーラーのほうは目盛りがクッキリと読み取れる。

これは、目盛り印字の下に特殊な印刷が施されており、濃い色に乗せるとその部分が浮き出るようになっているからである。

↑下地を裏側から見たところ。この通りうっすら透けているのに、濃い色の上に乗せると隠ぺい力が高まるというのが不思議だ。

絶妙な半透明性

そして、この下地印刷が特殊なのは、ただ単に隠ぺい性の強い塗料を塗ったのではなく、絶妙に半透明性を維持しているところだ。

半透明なので、例えば印刷された書類の上に乗せると下の文字がうっすらと見えるが、目盛りはそこに紛れず、クッキリと見えるのである。

老眼で目のピントが合わせにくい筆者でも、これなら一発で目盛りが読み取れた。これは本当に助かる。

↑文字印刷の上に乗せて2つを比較すると、従来の透明プラ定規(下)は文字と目盛りが溶け合って読みにくくなっていることがわかる。

かといって、印刷が下地で完全に隠されると、定規を当てる位置の見当が付けづらくなる。印刷に合わせて線を引いたり、長さを測ったりするためには、この適度な透け具合と目盛りの可読性の高さが共存しているのが重要というわけだ。

読書にも使える

↑中央の透明窓はリーディングツールとしても利用可能。

ところで、定規の中央だけは下地印刷が施されず、幅7mmほどの透明ラインとして残っている。ここは文章の読み取り用の窓として機能するのだ。

読みたい文章の上からこの窓を乗せると、その上下の行がそれぞれ程良く視界から隠されることで、窓に収まった行にだけ集中できる。疲れ目などによる、いわゆる“目がすべる”状態でも文章を落ち着いて読み進められるため、これもなかなかありがたい機能である。

直尺 タフホワイト

見やすくてカッコいい目盛り真っ白な板面で視認性アップ

目盛りが読み取りやすい2つ目の定規の新製品は、シンワ測定「直尺 タフホワイト」だ。

シンワ測定

直尺 タフホワイト 30cm青数字入

1800円(税別)

シンワといえば、金属製定規(直尺)の大メジャーブランド。シンワの名前に覚えがなくても、ペンギンのブランドマークに見覚えのある方は多いのではないか。

↑ホームセンターに行けば見かけることが多い、おなじみのペンギンマーク。Shinwaの「S」の字を鳥に見立てたデザインなのだとか。

金属製定規といえば、そのほとんどがステンレスシルバーにエッチング加工で目盛りが刻まれたものなのだが、タフホワイトはその名の通り板面が真っ白である。

実のところ、ステンレスシルバーの板面に黒の目盛りは、暗い場所では非常に読み取りづらい。屋外でDIYをするときは、夕方になると目盛りを読むためだけに照明を点ける必要があったぐらいだ。

しかし、タフホワイトとステンレスシルバーを比較してみると、ここでも違いがはっきりとしている。暗い場所でも白地に黒目盛りならコントラストが強く、目をこらす必要もなくサラッと読み取れた。

↑暗所でのステンレスシルバー直尺(下)との比較。目盛りの視認性はこれぐらい違う。
↑30mmの辺りに撮影用リングライトが反射しているのだが、言われないと分からないぐらいにチラつき・反射が少ない。

ちなみに、この板面の白は「落下の衝撃でも塗装が剥がれにくいタフなプレミアムホワイトコートを採用している」とのこと。

直尺なんて傷ついてナンボの現場ツールだし、いずれ傷が付いたところから塗装が剥がれてくるとは思うが、それでもこの視認性の良さは捨てがたいメリットだろう。

見た目の良さに惚れる

↑読みやすさだけでなく、青い目盛りがとても美しい。ステンレス地に赤い目盛りほど目立ちすぎないのもいい。

加えて、個人的な好みではあるが、この白地に100mm刻みの青い目盛りが美しく映り、品があって素晴らしいのだ。

正直、まず見た目の良さに惚れて購入してしまい(30cmの直尺はわが家に7〜8本はあるにもかかわらずだ)、あとから「おっ、思った以上に視認性が高くて使いやすいな」と機能を把握したほどである。

持っているだけでテンションが上がるほどにかっこいいうえ、性能が高ければ、それは買って損がないという話。直尺を買う予定があるなら、いまはタフホワイトがオススメだ。

The post 黒い紙の上でも目盛りが浮き出る! 視認性抜群で老眼にもやさしい「画期的な定規」2本を使ってみた appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

熱に強い“第3の消せるボールペン”が登場! セーラー万年筆の「ケセラ」はフリクションを超えられるか?

筆跡を消すことができる、いわゆる「消せるボールペン」というジャンルがある。

そもそもボールペンで書いた文字は、消すことができないからこそ信頼性があるのだけど、消せたほうが便利ということも実情だろう。実際、筆者も日常的に使い倒しており、手元にないと仕事が進まないほどだ。

さてこの消せるボールペン、代表的なものとしてパイロットの「フリクションボール」と三菱鉛筆「ユニボール R:E」(※)の2種があるが、先ごろ新たにもう1つ、セーラー万年筆「ケセラ」が登場し、話題となっている

※ユニボール R:Eは2025年末で販売終了。

この“第3の消せるボールペン”が、果たしてどのようなものか? フリクションボールの対抗馬となり得るのか? そのあたりを確認してみた。

新方式の消せるボールペン

ケセラの発売元はセーラー万年筆となっているが、新しい消せるインク自体はプラス・ぺんてる・セーラー万年筆の共同開発とのこと。

「なぜその3社が?」と疑問に思われるかもしれないが、実はぺんてるとセーラー万年筆は現在プラスの子会社であり、段階的に統合を進めるとされている。そういう意味では、ケセラは統合の先陣を切る製品として位置づけられているのかもしれない。

セーラー万年筆

ケセラ 0.8mm 黒・赤・青

各300円(税別)

↑製品名・メーカー名はキャップに印字されており、ペン本体は完全に無地の白軸となっている。

まず重要なのは、筆跡が消せるメカニズムだろう。

先行のフリクションやR:Eは共に温度変化がカギだ。大まかに説明すると、筆跡をこすって摩擦熱(60℃〜)を加えることでインク内に含まれる特殊な成分が働き、色が消えてしまう仕組みだ。

つまり、厳密には筆跡が消えるのでなく、インクが透明になっただけなのである。

対して、ケセラはインク内に顔料(色のもと)とゴム材が含まれており、紙の上でインクが乾くと顔料がゴム材に包まれて塗膜のようなものを形成し、筆跡となる。

↑ケセラの消える仕組み。乾燥してゴム材で包まれた顔料を消し具で剥がし取ることで消字する。

消すときはキャップ先端に付いている専用消し具でこすると、この塗膜が紙から剥がれ落ちる。感覚としてはボールペンよりもむしろ鉛筆に近く、実際、こすって剥がした塗膜は消しゴムの消しカスにかなり似ている。

↑消し具はキャップ先端に付属(灰色のパーツ)。感触は「かなり硬めの消しゴム」ぐらいの感じ。
↑消すときの力加減は「鉛筆を消しゴムで消す」のとほぼ同じぐらい。散らばっている小さなカスは、剥がれた顔料+ゴム材。

夏の車内でも文字が消えない

この“剥がして消す”方式のメリットとして「熱に強い」ということが挙げられる。たとえば、夏場の日なたに自動車を放置しておくと、30分ほどで車内の温度は55℃以上。ダッシュボード内は80℃近くまでいってしまう。

フリクションとR:Eのインクは60〜65℃以上の熱が加わると消えてしまうので、ダッシュボードにそれらで書いたメモなどを入れておくと、あっという間に白紙に戻ってしまうのだ。

その点、ケセラの塗膜は100℃以上の熱風に晒されても大丈夫。この点は間違いなくアドバンテージと言えそうだ。

↑ヒートガンで熱風を当てたところ。フリクションインクはこの数秒後に完全に透明化したが、ケセラインクはくっきりと残っていた。

この方式ならではのユニークな使い方として「マスキング(白抜き)」を紹介しておこう。

まず、ケセラで線を引き、乾燥後に上からカラーペンで周りを塗り潰す。ケセラの塗膜はカラーペンのインクを弾くので、筆跡を消し具で剥がし取れば、そこが白く抜けて残るというわけ。

仕事が捗るとかそういうものではないが、ちょっとした遊び方として覚えておくといいかも知れない。

↑マスキングはケセラならではのお遊びだ。くっきりと白抜きができるので、意外と楽しい。

課題は山積み

では、この第3の消せるボールペンが、フリクションに代わる便利な筆記具になるか?

これはちょっと難しいように思う。

まず気になったのは、キャップ式であるというところ。日本人は信仰に近いようなレベルで「ボールペン=ノック式」にこだわっており、キャップ式という時点で手に取ることはなく、興味を失いがちだ。

とはいえ、インクが乾くと塗膜化する性質上、乾燥を防ぐためにはキャップ式しか選択肢がない。これは現時点ではどうしようもない技術的課題なのだと推測できる。

↑キャップに関連する問題点はここにも。インク色の判別はキャップの下からちらりと覗くグリップの色で行うしかない。これもやや使いづらいポイントだ。

また、これもあくまでも筆者の推測だが、0.8mmという昨今あまり人気のない太めの線幅は、インク内のゴム材の粒子が大きいせいではないかと考えられる。細いボール径ではゴム材粒子が詰まって書けなくなるのではないだろうか。

この2点は今後もしかしたら技術的に解決できるかもしれないが、現時点では使いづらいポイントにほかならない。

もう1つ改善点がある。筆跡を消してみると気付くはずだが、どうしても消したはずの跡がうっすら残って視認できるのだ。

筆者が見た限りの推測ではあるが、インクが乾燥して塗膜化するより先に顔料が紙の繊維にうっすら付着して、剥がしきれなかったものが残っているように感じられる。

フリクションと比べると、跡残りは確実に分かるレベルであり、正直かなり不満は感じてしまった。

↑しっかりと消したつもりでも、乾燥時にわずかに紙に染み込んだ顔料が残って見える。「消せる」と名乗っている以上、もう少しここは改善されるべきだ。

ただ、消せるボールペンの代表格とも言えるフリクションだって、初代はキャップ式だったし、インク色もぼんやりとしたうす墨色に近く、多くのユーザーから「使い物にならない」と酷評されていた。

今後、プラス・ぺんてる・セーラー万年筆が根気強く開発を続けて行くことで、進化を遂げて「化ける」可能性はまだ十分にあると思う。いまはまだ残念な部分も多いが、文房具好きとしては、そういう点も頭に入れながら早めに試しておくべきかもしれない。

↑今後どう進化するかは現時点で定かではないが、新方式の消せるボールペンとして期待したい。

The post 熱に強い“第3の消せるボールペン”が登場! セーラー万年筆の「ケセラ」はフリクションを超えられるか? appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

本気でスマホ“デトックス”したい人に! 時限爆弾みたいで超スパルタな鍵付きスマホケース

iPhone 3Gが日本で発売されて20年近く経った現在、スマホの世帯所有率は90.5%(総務省「令和7年版情報通信白書」より)とのこと。

いまやスマホがないと社会生活がやっていけない、というのは誰もが感じているはず。実際に手元にないだけで電車に乗れなかったり買い物が不便だったり、ヒマな時間を潰すにもどうしたらいいか分からなかったり……。

「スマホに依存しすぎもよくないし、ちょっとデジタルデトックスを」と自分で心に決めても、隙間時間が1分もあれば無意識のうちに画面を見ちゃって、自動で顔認証ロックが外れてて、気がついたらSNSを追ってる……みたいなことがよくある。

本気でスマホから離れたいなら、自分の意志は信用しないのが正解。物理的手段に頼るべきなのだと思う。

スマホから物理的に引き離す鍵付きケース

例えば「勉強のためにちょっと本を読もう」と思っても、気がつけば手がスマホに伸びている、なんて状況はすごくありがちだ。大人だってそんな有様なのだから、子どもに「スマホばかり見ないで勉強しろ」と言うのは無理な話だろう。

スマホから身を引き剥がすためには、無理矢理にでも「箱に入れて鍵を掛けちゃう」しかないのだ。

SONiC

デジトックス ザ・ルーティン

4500円(税別)

SONiC(ソニック)の「デジトックス ザ・ルーティン」は、デジタルタイマー+鍵付きケースにスマホを収納することで、物理的に“時間制限付きデジタルデトックス”を行うためのツールだ。

いったん鍵がかかってしまったら、自分で決めた時間まではスマホを取り出すことができないため、無意識にスマホを触ってしまう、という行動が起こらないわけである。

↑操作はモード変更ボタン・スタート/ストップボタン・チェックボタン+時間設定用ダイヤルで行う。

ロック機能

ルーティンモード

ロック機能は、毎日決まった時刻だけスマホを制限できる「ルーティンモード」と、カウントダウンタイマーでロックがかかる「タイマーロックモード」の2種類が備わっている。

ルーティンモードは、例えば「20時から23時15分まで」と時刻設定をしたら、毎日その3時間15分のあいだは本体ケースに鍵がかかるという機能だ。

↑5分刻みで動くダイヤルでルーティンタイマーの開始時間(FROM〜)を設定。同様に終了時間(TO〜)を設定したら準備完了。
↑ルーティンの開始時刻が迫ったら、背面のフタを開けてスマホを収納する。これからしばしのお別れだ。

一度セットすると、あとは毎日開始時間の5分前にお知らせ音・LEDライト・画面の鍵アイコン点滅でロックの準備ができたことを知らせてくれる。

その時点で本体ケースにスマホをセットし、フタを閉めてスタート/ストップボタン(START/STOP)を押すと、10秒間の猶予としてカウントダウンがスタート。10秒後には自動でロックがかかり、以降は終了時刻までスマホに触れることができなくなる。

このカウントダウン中はスタート/ストップボタンを押すことでロックを一時中止できるので、「電源を切り忘れてた!」「スマホに充電ケーブルを挿してなかった!」といった諸事は、このカウントダウンのあいだに思い出しておく必要がある。

開けられないケースの中で通知音やら着信があると気になってしょうがないので、特に電源は忘れずにオフにしておくべきだろう。

↑ケース側面にケーブルを通す隙間が開いているので、スマホを収納したまま充電も可能。

このルーティンモードでよくできているなと感じたのは、デジタルデトックスの習慣を忘れさせないためのお知らせ機能だ。

開始時間5分前にお知らせ音が鳴る、というのは前述したが、そのタイミングでスマホがケースに収まってない場合は、開始時間ジャストにまず一度、さらに以降1分ごとにお知らせ音とライトが光り、「まだスマホ入れてロックしてないだろ!」と圧力をかけてくるのだ。

ちなみに、ルーティンモード自体を解除するには、ネジ止めされた裏ブタを開けて電池を抜き差しする以外にない(これが面倒くさい!)。

「うーん、今日はなんとなくダルいからデジタルデトックスなしで」みたいなダラけを一切許さない、なかなかスパルタな仕様と言えるだろう。

↑鍵アイコンの点灯が「ロック中」を示している。鍵を囲うゲージでロックの残り時間がざっくり把握できて分かりやすい。

タイマーロックモード

タイマーロックモードの使い方は、基本的にはルーティンモードと同じだ。

最初にダイヤルでロックをかけておく時間(最小1分〜最大99時間59分)を設定し、スマホを入れてロックしたら、あとは設定した時間分のカウントダウンが終わるまで取り出せない。つまり「いまから2時間は勉強するからスマホを見ない!」という場合などに使うモードである。

ちなみに、タイマーロックモードのカウントダウン中にルーティンモードの開始時間が来たら、ルーティンモードの終了時間までロックがかかったままになるので、そこだけは要注意だ。

裏ワザさえ許さない仕組み

タイマーにはもう1つ、ロックがかからない「タイマーモード」も用意されている(MODEボタン2度押し)。

こちらはケースの自動ロックなしで、純粋に設定時間のカウントダウンを行うタイマーとしても使えるモードだ。

↑鍵アイコンなしのタイマーモード。こちらも残り時間がゲージで把握できるので、学習タイマーとしてもなかなか使いやすい。

卓上用の学習タイマーとしても実用的だ。例えば、本体前面のトレー部にスマホを立てかけて動画を見つつ、「でも1時間後には見るのを止めて勉強しよう」といったスケジュール運用にもなかなか役に立つと思われる。

タイマー終了後は動画視聴を止めてタイマーロックモードへ移行し、スマホを片付けることができたら、使い方としては満点と言えそうだ。

↑前面のトレーはスマホを立てかけるにも便利。スマホを見る時間はもちろんタイマーで管理する。

とはいっても、ロックがかかっている最中に「でもどうしてもいまスマホが必要」というケースだってあるはず。先に「基本的に終了時間まではスマホを取り出せなくなってしまう」と述べたが、そういったケースに備えて“緊急時の裏ワザ”も用意されている。

その方法は「ネジ止めの裏ブタを開けて電池を抜き差しする電源リセット」か、「裏面の緊急解除ボタンにリセットピン(ゼムクリップや安全ピンの先端など)を挿し込んで押す」の2つ。

このどちらかを行えば、解錠されてスマホを取り出すことができるのだが、その代わりリセット後1分間アラームが鳴り続ける仕様になっている。しかも、本体裏面の音量スイッチをオフにしていても強制的に鳴るのだ。

おそらくこれは、子どもが勉強中にこっそりスマホを取り出そうとしたことを親が感知するための、いわば通報アラームとして機能しているのだろう。なかなか恐ろしい仕様だ。

また、大人が1人で使っていたとしても、あまりのうるささに「やっぱりリセットはよくないな」と反省する効果はありそう。

↑ロックの緊急解除は、左側のネジを開けて電池を抜くか、細いピンを挿し込んでリセットするか。どちらにしても延々とアラームが鳴り続けるので、おすすめしない。

本来であれば、デジトックスのようなツールを使わずに自分の意志だけで「作業中はスマホを見ない!」と決めて実行できるのがベストだろう。しかし、それだけ強固な意志のある人はそもそもスマホ依存になんかなってないはずだ。

このアイテムを見て、「自分はこれを導入する必要があるかも……」と思った人は、もうその時点で間違いなくこれが必要なタイプなのである。

実際に使ってみると本当にガードが堅く、ルーティン時刻のお知らせアラームにイライラして、スマホを収納したらしたでイライラするし、ついには強制リセットをかけてアラームの音にまたイライラして……と、わりとすぐにデジトックス ザ・ルーティンが嫌いになるはずだ(筆者はすでにかなり嫌いになっている)。

しかし、それはつまりデトックス効果がきちんと出ているということに他ならないわけで、いずれ慣れてイライラしなくなるまでは根気強く続けたほうがよいのかもしれない。本気でイライラするけれど。

The post 本気でスマホ“デトックス”したい人に! 時限爆弾みたいで超スパルタな鍵付きスマホケース appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

本気でスマホ“デトックス”したい人に! 時限爆弾みたいで超スパルタな鍵付きスマホケース

iPhone 3Gが日本で発売されて20年近く経った現在、スマホの世帯所有率は90.5%(総務省「令和7年版情報通信白書」より)とのこと。

いまやスマホがないと社会生活がやっていけない、というのは誰もが感じているはず。実際に手元にないだけで電車に乗れなかったり買い物が不便だったり、ヒマな時間を潰すにもどうしたらいいか分からなかったり……。

「スマホに依存しすぎもよくないし、ちょっとデジタルデトックスを」と自分で心に決めても、隙間時間が1分もあれば無意識のうちに画面を見ちゃって、自動で顔認証ロックが外れてて、気がついたらSNSを追ってる……みたいなことがよくある。

本気でスマホから離れたいなら、自分の意志は信用しないのが正解。物理的手段に頼るべきなのだと思う。

スマホから物理的に引き離す鍵付きケース

例えば「勉強のためにちょっと本を読もう」と思っても、気がつけば手がスマホに伸びている、なんて状況はすごくありがちだ。大人だってそんな有様なのだから、子どもに「スマホばかり見ないで勉強しろ」と言うのは無理な話だろう。

スマホから身を引き剥がすためには、無理矢理にでも「箱に入れて鍵を掛けちゃう」しかないのだ。

SONiC

デジトックス ザ・ルーティン

4500円(税別)

SONiC(ソニック)の「デジトックス ザ・ルーティン」は、デジタルタイマー+鍵付きケースにスマホを収納することで、物理的に“時間制限付きデジタルデトックス”を行うためのツールだ。

いったん鍵がかかってしまったら、自分で決めた時間まではスマホを取り出すことができないため、無意識にスマホを触ってしまう、という行動が起こらないわけである。

↑操作はモード変更ボタン・スタート/ストップボタン・チェックボタン+時間設定用ダイヤルで行う。

ロック機能

ルーティンモード

ロック機能は、毎日決まった時刻だけスマホを制限できる「ルーティンモード」と、カウントダウンタイマーでロックがかかる「タイマーロックモード」の2種類が備わっている。

ルーティンモードは、例えば「20時から23時15分まで」と時刻設定をしたら、毎日その3時間15分のあいだは本体ケースに鍵がかかるという機能だ。

↑5分刻みで動くダイヤルでルーティンタイマーの開始時間(FROM〜)を設定。同様に終了時間(TO〜)を設定したら準備完了。
↑ルーティンの開始時刻が迫ったら、背面のフタを開けてスマホを収納する。これからしばしのお別れだ。

一度セットすると、あとは毎日開始時間の5分前にお知らせ音・LEDライト・画面の鍵アイコン点滅でロックの準備ができたことを知らせてくれる。

その時点で本体ケースにスマホをセットし、フタを閉めてスタート/ストップボタン(START/STOP)を押すと、10秒間の猶予としてカウントダウンがスタート。10秒後には自動でロックがかかり、以降は終了時刻までスマホに触れることができなくなる。

このカウントダウン中はスタート/ストップボタンを押すことでロックを一時中止できるので、「電源を切り忘れてた!」「スマホに充電ケーブルを挿してなかった!」といった諸事は、このカウントダウンのあいだに思い出しておく必要がある。

開けられないケースの中で通知音やら着信があると気になってしょうがないので、特に電源は忘れずにオフにしておくべきだろう。

↑ケース側面にケーブルを通す隙間が開いているので、スマホを収納したまま充電も可能。

このルーティンモードでよくできているなと感じたのは、デジタルデトックスの習慣を忘れさせないためのお知らせ機能だ。

開始時間5分前にお知らせ音が鳴る、というのは前述したが、そのタイミングでスマホがケースに収まってない場合は、開始時間ジャストにまず一度、さらに以降1分ごとにお知らせ音とライトが光り、「まだスマホ入れてロックしてないだろ!」と圧力をかけてくるのだ。

ちなみに、ルーティンモード自体を解除するには、ネジ止めされた裏ブタを開けて電池を抜き差しする以外にない(これが面倒くさい!)。

「うーん、今日はなんとなくダルいからデジタルデトックスなしで」みたいなダラけを一切許さない、なかなかスパルタな仕様と言えるだろう。

↑鍵アイコンの点灯が「ロック中」を示している。鍵を囲うゲージでロックの残り時間がざっくり把握できて分かりやすい。

タイマーロックモード

タイマーロックモードの使い方は、基本的にはルーティンモードと同じだ。

最初にダイヤルでロックをかけておく時間(最小1分〜最大99時間59分)を設定し、スマホを入れてロックしたら、あとは設定した時間分のカウントダウンが終わるまで取り出せない。つまり「いまから2時間は勉強するからスマホを見ない!」という場合などに使うモードである。

ちなみに、タイマーロックモードのカウントダウン中にルーティンモードの開始時間が来たら、ルーティンモードの終了時間までロックがかかったままになるので、そこだけは要注意だ。

裏ワザさえ許さない仕組み

タイマーにはもう1つ、ロックがかからない「タイマーモード」も用意されている(MODEボタン2度押し)。

こちらはケースの自動ロックなしで、純粋に設定時間のカウントダウンを行うタイマーとしても使えるモードだ。

↑鍵アイコンなしのタイマーモード。こちらも残り時間がゲージで把握できるので、学習タイマーとしてもなかなか使いやすい。

卓上用の学習タイマーとしても実用的だ。例えば、本体前面のトレー部にスマホを立てかけて動画を見つつ、「でも1時間後には見るのを止めて勉強しよう」といったスケジュール運用にもなかなか役に立つと思われる。

タイマー終了後は動画視聴を止めてタイマーロックモードへ移行し、スマホを片付けることができたら、使い方としては満点と言えそうだ。

↑前面のトレーはスマホを立てかけるにも便利。スマホを見る時間はもちろんタイマーで管理する。

とはいっても、ロックがかかっている最中に「でもどうしてもいまスマホが必要」というケースだってあるはず。先に「基本的に終了時間まではスマホを取り出せなくなってしまう」と述べたが、そういったケースに備えて“緊急時の裏ワザ”も用意されている。

その方法は「ネジ止めの裏ブタを開けて電池を抜き差しする電源リセット」か、「裏面の緊急解除ボタンにリセットピン(ゼムクリップや安全ピンの先端など)を挿し込んで押す」の2つ。

このどちらかを行えば、解錠されてスマホを取り出すことができるのだが、その代わりリセット後1分間アラームが鳴り続ける仕様になっている。しかも、本体裏面の音量スイッチをオフにしていても強制的に鳴るのだ。

おそらくこれは、子どもが勉強中にこっそりスマホを取り出そうとしたことを親が感知するための、いわば通報アラームとして機能しているのだろう。なかなか恐ろしい仕様だ。

また、大人が1人で使っていたとしても、あまりのうるささに「やっぱりリセットはよくないな」と反省する効果はありそう。

↑ロックの緊急解除は、左側のネジを開けて電池を抜くか、細いピンを挿し込んでリセットするか。どちらにしても延々とアラームが鳴り続けるので、おすすめしない。

本来であれば、デジトックスのようなツールを使わずに自分の意志だけで「作業中はスマホを見ない!」と決めて実行できるのがベストだろう。しかし、それだけ強固な意志のある人はそもそもスマホ依存になんかなってないはずだ。

このアイテムを見て、「自分はこれを導入する必要があるかも……」と思った人は、もうその時点で間違いなくこれが必要なタイプなのである。

実際に使ってみると本当にガードが堅く、ルーティン時刻のお知らせアラームにイライラして、スマホを収納したらしたでイライラするし、ついには強制リセットをかけてアラームの音にまたイライラして……と、わりとすぐにデジトックス ザ・ルーティンが嫌いになるはずだ(筆者はすでにかなり嫌いになっている)。

しかし、それはつまりデトックス効果がきちんと出ているということに他ならないわけで、いずれ慣れてイライラしなくなるまでは根気強く続けたほうがよいのかもしれない。本気でイライラするけれど。

The post 本気でスマホ“デトックス”したい人に! 時限爆弾みたいで超スパルタな鍵付きスマホケース appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

抜群の切れ味も快感に! 裏紙をサクッと20秒でメモ帳化できる「メモカットクリップ」

とにかく物忘れが激しいのだけど、これに関しては「なにかあったらすぐメモる」以上の解決策はないと思っている。なので、筆者はとにかくメモを手近に置いて、見聞きしたものはなんでも反射的に書くように習慣づけている。

例えば、オンラインミーティングをするとだいたい1時間あたりメモ用紙10枚ぐらいは消費するが、それで後から「あっ、あの件なんだっけ?」みたいなウッカリがかなり減らせるのだから、メモ帳さまさまと言えるだろう。

メモ帳は他にも、新しいペンの試し書きだったり、伝言に使ったりと便利この上ないのだが、そうやっていると新品のメモパッドを1週間〜10日ぐらいで使い切ることもある。

その辺りは消耗品だからと割り切っているが、しかしガンガン書いてガンガン捨てていると、SDGsだなんだと言われる昨今、やっぱり多少は気兼ねしてしまうのだ。

そこで、不要のプリントアウトを手早くメモ帳に転生させるため、クツワ「メモカットクリップ」を試してみることにした。

裏紙を「切る」+「束ねる」

裏紙の利用に関しては、会社それぞれのルールがあるはずだが、紙の消費削減という面で推奨しているところも多い。

家庭でも、不要になった学校のプリントなどは裏紙として積極的にメモとして再利用したいはず。

そこで問題なのが、A4の紙をメモ用紙に適した大きさに切り分けるのが面倒くさいことだ。

クツワ

メモカットクリップ

700円(税別)

メモカットクリップはクツワのカッター付きクリップであり、メモ“カット”という名の通り、紙を切ってメモ用紙として使うための専用ツールだ。

使い方は簡単。まずA4用紙を半分に折って、折り目側を「メモカットクリップ」下部のスリットに挿し込む。あとは矢印の方向に紙をズズズッと引っ張るだけで、折り目からスパッと切ることができる。

↑まずはA4コピー用紙を半分に折る。折り目は軽く押さえるぐらいでOKだ。
↑折り目側を本体下部のスリットに挿し込む。

機構としては、スリットに紙を通すと本体内部に備わった小さな刃が折り目に当たるので、そのまま引き切ると紙が両断できる仕組みになっている。

使い方のコツ

切るときは、刃が常に折り目に当たるように、紙をできるだけスリットの奥側に押し当てつつ引く。「ゆっくり、奥に当てつつ引く」がコツだ。

↑スリットに挿し込んだコピー用紙をゆっくりスライドさせると…。
↑スパッときれいにカット完了。

A4用紙が半分に切れたら、次は2枚重ねてまた半分に折って同様にスリットを通す。

パッケージ裏の説明書には「カットは1枚ずつ」とあるが、「ゆっくり、奥に当てつつ引く」を意識すれば、割と問題なく2枚重ねて切れるはず(クツワ公式の動画でも2枚重ねて切っている)。

ともかく、これでA4用紙が4分割(A6)されて、メモ用紙として最適サイズに切り分けられる。

最後は紙を束ねて本体のクリップに挟むと、簡易的ではあるがメモ帳として使えるというわけだ。

↑A4の4分の1カット(A6サイズ)に切り終えた紙を束ねてクリップで挟む。
↑クリップは最大で40枚まで挟むことができる。簡易メモとしては必要十分な量と言えそう。

慣れれば1枚を4分割する所要時間は20秒ぐらいになる。わりとサクサクと量産できるし、ズズッと切れる感触が意外と楽しいので、気がつくと思った以上にメモ用紙が積み上がっているはずだ。

↑実は紙を机に置いて本体を→側に動かすほうがラクにカットできて失敗しにくい。

ちなみに、カット作業をする際に発生した紙の粉が刃の周りに詰まることがある。こうなると切れ味が落ちてしまうので、たまに本体裏側の穴に息を吹きかけて粉を飛ばすか、細い綿棒で掻き出してやるとよい。

メンテナンスというほどのものでもないが、気がついたときにやっておくのがおすすめだ。

↑裏側の穴から刃の一部が見えているので、そこに息を吹きかけると溜まった紙粉が取れる。「切れ味が落ちたかな?」と思ったらまずはここをチェックしよう。

便利な機能や使い方

マグネットとストラップ穴

クリップで束ねてメモ帳として使う際に、「ちょっと気が利いてるな」と感じたのが、本体裏面のマグネットだ。

デスクに平置きして使うスペースがないときなど、鉄板の入ったパーテーションのような磁石がくっつく面にピタッと貼り付けておくことができるのだ。

もちろん書き込むには平らな場所に置く必要はあるが、使わないときにスペースを圧迫しないのはありがたい。

↑キッチン周りでメモを使いたい場合は冷蔵庫に貼っておくと便利。
↑本体にはストラップ穴もあり、紐で吊しておくこともできる。

封筒の開封にも

オプション的な使い方にはなるが、スリット部分の刃を使うと封筒の開封も可能だ。つまりレターオープナーの代用である。

切れ端を出すことなく封筒の口だけを開くことができるし、なによりハサミやカッターを使うよりも手っ取り早い。

慣れるとDMなどもサクッと素早く開けて確認できるので、地味に重宝する機能だ。

↑レターオープナーとして使うと、封筒がきれいに開封できる。

注意しておきたいのは、このカッター刃はあくまでもコピー用紙ぐらいの薄い紙専用ということ。厚紙やフィルムコーティングされた紙を切ると刃こぼれをしたり、刃自体が歪んでしまうこともあるので、気をつけたいところだ。

とはいえ、切れ味自体はなかなか良好で、先述した通り、コピー用紙をサクサクと切る感触はなかなか気持ち良い。

裏紙をメモ用紙化する上で最も面倒くさいのが紙のカットなので、定規やカッターマットも不要で簡単に楽しく切ることができるのは、それだけで便利なツールと言えそうだ。

The post 抜群の切れ味も快感に! 裏紙をサクッと20秒でメモ帳化できる「メモカットクリップ」 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

シュレッダーを使わずポイできる! 宅配伝票の個人情報を消し去るシヤチハタの便利アイテム2選

我が家の近くには大きな文房具店がないため、この連載で紹介する文房具はネット通販で購入することが多い。

結果的に、そういった小さな買い物がほぼ毎日届くため、開梱して中身を確認して、ダンボールなどの梱包材をまとめて捨てて……という作業も日々かなりの量が発生するのである。

その中でも特に面倒くさいのが、貼り付けられた宅配伝票や宛名ラベルの処理だ。

なにせ個人情報丸出しのラベルをそのまま捨てるわけにもいかない。

とはいっても、ダンボールから1つひとつラベルを剥がし、細かく切る(粘着が残っていたり、フィルムシートだったりするとシュレッダーにかけづらい)という作業を荷物の個数分だけ繰り返すのは、地味にストレスである。

そこで、その辺りを少しでもラクにできないかと考えて、シヤチハタの感熱紙専用字消しペン「ラベケシ」と、個人情報保護インク「黒隠くん」を試してみた。

ラベケシ

感熱紙の印字を消す手品

昨今、大手通販会社の宛名ラベルはほとんどが感熱紙になっている。専用の感熱紙に熱を加えて発色させたもので、ラベル表面を爪でシュッと擦ると摩擦熱で色が変わるので判断できるだろう。

この感熱紙のラベル印字を文字通り“消す”ことができるのが、感熱紙専用の字消しペンというわけだ。

シヤチハタ

ラベケシ

450円(税別)

新品を使い始めるときは、まずキャップを開けて先端を上向きにし、ペン芯を親指でグッと押し込むようにプッシュし、中の空気を抜く。 続けて今度は下向きにして紙などにペン芯を押し付けて繰り返しプッシュ。だいたい30回ぐらいやると芯が水色にじんわり染まるので、これで準備完了だ。

↑使い始めのときだけ、上向きにしてペン芯をプッシュ。マーカー系としては珍しい作法だが、これで中の液が素早く芯に浸透する。
↑さらに下向きで数十回プッシュして、ペン芯が白から水色に変わったら準備完了。

あとはラベルの消したい部分にペン芯を当ててなぞる。すると、先端から染み出した液体が触れたところから、印字がスーッと消えた!

ちょっとした手品みたいな感じで、これはなかなか楽しい。

印字が消える秘密は…

この液体の成分は明かされていないが、おそらくはアルコール系溶剤と思われる。感熱紙は、中に含まれているロイコ染料(無色)と顕色剤という2つの成分が熱で溶け合うことで黒く発色する仕組みを持つが、アルコールはこの発色したロイコ染料と顕色剤を溶かしてしまう。

その結果、印字された部分が消えてしまうという仕組みだ。

ちなみに消毒用のアルコールスプレーを感熱紙に吹きかけても印字が消せるのだけど、消える速度はラベケシのほうが圧倒的に速く、確実性も高い。

↑試しに油性ボールペンの筆跡を上からなぞってみると、インクが溶け出してにじんだ。この成分はアルコールということで間違いなさそうだ。

一度消えてしまった印字はもう復活することがないので、これで住所や名前、電話番号といった個人情報の部分をなぞって消してしまえば、もうラベルを細かく切る必要はない。そのまま燃やせるゴミとしてポイ。これでOKだ。

↑印字された住所や電話番号、名前などの個人情報がきれいに消えたので、あとはラベルを剥がして捨てるだけ。非常に簡単!

リサイクルの都合上、ラベルはダンボールから剥がす必要があるが(自治体による)、その後の処理だけでもずっとラクになるのは、ありがたいのである。

できれば一気に広範囲が消せるよう、もう少しペン芯が太いとさらに良かったようには思う。

そもそも感熱ラベルじゃないものには効果がなく、最近は耐アルコール性をもった感熱ラベルも存在するので、「これ1本あれば大丈夫!」とは言えない。

それでも手元にあると便利であることは間違いないので、ストック用に追加でもう1本、ネット通販で注文してみた次第だ。

黒隠くん

難敵には“力技”で対抗

その一方、こんな問題が依然として残っている。

カーボンコピーの宅配伝票や、耐アルコール性の感熱ラベルはどうすればいいのか?

そこで、シヤチハタが「じゃあ『ラベケシ』で消せないヤツは、こっちの方法でどうぞ」と提案してきたのが、“黒塗り”である。

シヤチハタ

黒隠くん

800円(税別)

ラベケシとほぼ同時期に発売となった個人情報保護インク・黒隠(読み「こくいん」)くんは、ボトルに入った粘性の高い黒インクをラベルの消したい部分に塗りつけ、真っ黒に塗り潰すというもの。

化学反応で印字を消してしまうのに対して、かなりの力技というか、古典的なやり方と言えるだろう。しかし、その分だけ使える範囲は広く、伝票やラベルならなんでも使えるし、体操着や上履きといった布地に書かれた名前も塗り潰すことが可能だ。

↑上向きのノズルからインクを押し出す。だいたいこれぐらいの量で、住所から名前まで真っ黒に塗り潰すことができる。

使うときは、まずよく振ってから上向きにしてキャップを外し、ボトルを軽く押してインクが広口ノズルから少しだけ盛り上がる程度に出す。

このときインクが出すぎると後から大変なので、むしろ「これで足りるの?」と感じるぐらいにしておくのがポイントだ。

あとはそのままボトルを下向きにして、消したい箇所に直接塗り口を当ててインクを塗り広げていく。

↑インクをベターッと塗り広げて、個人情報を隠す。力ずくだが確実性の高い方法だ。

高い隠ぺい力を持つインクの正体

このインクについては、説明書きに「隠ぺい力の高い黒色の顔料系水性インキ」とあるが、塗った感じや乾いた際のマットさから見るに、アクリルガッシュ(顔料成分の比率が高いアクリル絵の具)の1種と推測される。

実際に塗ってみると、確かに下地がまったく透けないレベルで高い隠ぺい力を持っている。

試しに黒の油性マーカーと黒隠くんで塗りつぶしを比較してみると、明確な差が出た(以下の画像を参照)。

↑油性マーカーだと下の文字が見えてしまうのに対して、黒隠くんはまったく読み取ることができない。

ここまでの不透明さであれば、まず個人情報が盗み見られる心配はないはずだ。

しかも一度乾いてしまえば十分に耐水性があるうえ(インクが流れて下の文字が現れる心配はない)、アクリルガッシュの弱点である乾燥後のヒビ割れやインク剥落も発生しなかった。その点で、なかなか優秀だと思う。

↑乾燥したところをしわくちゃにしてみたところ、わずかに粉が落ちる程度で、インク自体にヒビ割れは発生しなかった。これなら安心して捨てられそう。

ただし、しっかり乾くまでには薄塗りでもそれなりに時間がかかる(数分以上)のは、使う上で難点と言えそうだ。乾く前にラベルに触れると手や衣服を汚すおそれもあるので、十分に注意すべきだろう。

↑一応、気を付けて作業していたつもりだが、わずかながら手にインクが付着していた。万が一にも衣服に付くとダメージが大きいので要注意だ。

それでもだいたいの個人情報が塗り潰せて、使い方もわりとシンプルとあれば、ラベル廃棄の1つのやり方として覚えておいてもいいかもしれない。

The post シュレッダーを使わずポイできる! 宅配伝票の個人情報を消し去るシヤチハタの便利アイテム2選 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

人気ボールペン「ユニボールワン」に待望の3色タイプ! 多機能ペン「スタイルフィット」のカスタマイズ用にも対応

三菱鉛筆「ユニボールワン」といえば、特殊な顔料による発色の良さと、にじまず速乾性の高いインク特性、そしてサラサラと心地よい書き味のゲルボールペンとしてご存知の方も多いだろう。

初登場は2020年と比較的新しいが、いまやゲルボールペン市場の中では、大看板であるゼブラ「サラサクリップ」と人気を二分するといっても過言ではないほどの注目ブランドである。

また、インクの性能だけでなく、300円(税別)というコスパの良いノーマル軸・低重心で安定感の高い「ユニボールワン F」(以下、ワンF)や、ショート軸で携帯性に優れた「ユニボールワン P」(以下、ワンP)といったユニークなシリーズ展開を進めていることも注目ポイントの1つ。

この春、そこに新たに加わったのが、ツイスト式の多色タイプ「ユニボールワン 3」(以下、ワン3)だ。

「ボールペン界隈で最も待ち望まれている1本」とまで言われていた多色ユニボールワンは、果たしてどのような書き心地なのか?

ファン待望の3色化をついに実現

多色ボールペンは、手帳と合わせて持ち歩きたいユーザーもいることから、単色とはまた別方向の需要がある。

昨今のゲル人気の中でもユニボールワンは飛び抜けてファンの多いブランドだが、ゲルインクとしては後発組である。「他社のゲルには多色があるのにユニボールワンに多色はいまだにない」という状況に焦れていた人も多かったはずだ。

三菱鉛筆

ユニボールワン 3

1300円(税別)

そしてローンチからまる6年。いよいよ満を持して登場となったのが、黒・赤・青の3色を搭載した多色タイプのワン3である。

最初の印象は「ワンPにそっくりだな」という感じで、軸径はほぼ同じ(約14mm)。全長もワンPが117mmに対してワン3が129mmと、かなり近いショート軸仕様だ。

↑ワン3のほうがやや長いが、見た目の印象はワンPにかなり近い。

芯出しはツイスト方式

ただし、芯出しの方式はノックではなく、前軸をひねって芯色を選択するツイスト式。軸中央リングに印字された芯色をワイヤークリップ先端に合わせると、その色が出てくるようになっている。

後軸が短いため、小指と薬指で前軸を握って固定+人差し指と親指で後軸をひねる“片手ツイスト”がやりやすく、色替え・芯出しの取り回しはむしろノックよりも手軽なぐらいだ。

↑ツイストの手応えはやや軽めだが、ペン先が出たときのクリック感はカチッと強めで気持ちいい。
↑後軸が短くてひねりやすいため、他のツイスト式多色よりも片手で回すのが安定する。

安定感抜群の書きやすさ

重心はさすがに多色なのでやや後方寄りで、中央リングよりわずかに手前(口金から約72mm)の辺りにある。

ショート軸なので、見た目としては重心がかなり後ろに見えるが、実際に握ってみると手の中に重心が収まっているので、さほど不安定さは感じなかった。

むしろ「ワンF」「ワンP」と同様の前軸スタビライザー(重り)が効いているので、書いていると先端に重みを感じるぐらいだ。多色ペンとしてはむしろ安定して書きやすいほうだと思う。

↑重心位置は赤でマーキングした辺り。一般的な多色ペンと比較するとかなり低重心な部類と言える。

なによりショート軸は携帯性が高く、ペンケースに放り込むにせよ、手帳のペンホルダーに挿すにせよ、コンパクトで収まりが良い。

携帯性と筆記の安定性を兼ね備え、かつ見た目もコロンとしてかわいい多色ペンは、まず間違いなく重宝するはず。これまでワン3を待っていた人は即買いで正解なので、できるだけ早く店頭で見つけてほしい。

新リフィルが開放する「究極のカスタマイズ」

多色ボディと合わせて新登場となる「ユニボールワン多色用リフィル」は、現在のところボール径0.38mm/0.5mm、インク色は黒・赤・青がそれぞれラインアップしている。

書き心地はきちんと「ユニボールワン」だなという感じで、フローの良さに由来するサラサラとした滑らかさがある。

当然、発色もおなじみのクッキリ具合だ。ギネスによって「最も黒いゲルインクボールペン」と認定された黒が多色で使えるというのは、それだけでなかなかうれしいものだ。

↑3色ともに非常にクッキリとした発色で、視認性は抜群。

さらに、このユニボールワン多色用リフィルは、同じく三菱鉛筆の多機能ペン「スタイルフィット」のリフィルと共通規格なのだ。

スタイルフィットは、ホルダー(軸)とリフィルを自分好みに組み合わせてカスタムできる点がポイント。リフィルには油性(ジェットストリーム)とゲル(ユニボールシグノ)、シャープペンシルユニットがラインアップされており、そこに新たにユニボールワンリフィルが追加された形である。

↑前軸は青色に合わせた上でもう一押し強くひねると外すことができる。
↑ジェットストリームが使えるカスタム多機能ペンとして人気のスタイルフィット。さらにユニボールワンまで搭載できるようになったのは大きな利点と言えるだろう。

つまり、スタイルフィット、もしくはワン3のボディにジェットストリームとユニボールワンが混在させられるということ。三菱鉛筆ファンにとってはまさに夢のペンが自作できるわけだ(ただしノックがないので、ワン3にシャープユニットは搭載不可)。

いまのところユニボールワン多色用リフィルは黒・赤・青の3色のみだが、今後インクのカラーバリエーションが増えていく(ユニボールワンは2026年3月時点で全31色)としたら、かなり楽しいことになりそうだ。

The post 人気ボールペン「ユニボールワン」に待望の3色タイプ! 多機能ペン「スタイルフィット」のカスタマイズ用にも対応 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

人気ボールペン「ユニボールワン」に待望の3色タイプ! 多機能ペン「スタイルフィット」のカスタマイズ用にも対応

三菱鉛筆「ユニボールワン」といえば、特殊な顔料による発色の良さと、にじまず速乾性の高いインク特性、そしてサラサラと心地よい書き味のゲルボールペンとしてご存知の方も多いだろう。

初登場は2020年と比較的新しいが、いまやゲルボールペン市場の中では、大看板であるゼブラ「サラサクリップ」と人気を二分するといっても過言ではないほどの注目ブランドである。

また、インクの性能だけでなく、300円(税別)というコスパの良いノーマル軸・低重心で安定感の高い「ユニボールワン F」(以下、ワンF)や、ショート軸で携帯性に優れた「ユニボールワン P」(以下、ワンP)といったユニークなシリーズ展開を進めていることも注目ポイントの1つ。

この春、そこに新たに加わったのが、ツイスト式の多色タイプ「ユニボールワン 3」(以下、ワン3)だ。

「ボールペン界隈で最も待ち望まれている1本」とまで言われていた多色ユニボールワンは、果たしてどのような書き心地なのか?

ファン待望の3色化をついに実現

多色ボールペンは、手帳と合わせて持ち歩きたいユーザーもいることから、単色とはまた別方向の需要がある。

昨今のゲル人気の中でもユニボールワンは飛び抜けてファンの多いブランドだが、ゲルインクとしては後発組である。「他社のゲルには多色があるのにユニボールワンに多色はいまだにない」という状況に焦れていた人も多かったはずだ。

三菱鉛筆

ユニボールワン 3

1300円(税別)

そしてローンチからまる6年。いよいよ満を持して登場となったのが、黒・赤・青の3色を搭載した多色タイプのワン3である。

最初の印象は「ワンPにそっくりだな」という感じで、軸径はほぼ同じ(約14mm)。全長もワンPが117mmに対してワン3が129mmと、かなり近いショート軸仕様だ。

↑ワン3のほうがやや長いが、見た目の印象はワンPにかなり近い。

芯出しはツイスト方式

ただし、芯出しの方式はノックではなく、前軸をひねって芯色を選択するツイスト式。軸中央リングに印字された芯色をワイヤークリップ先端に合わせると、その色が出てくるようになっている。

後軸が短いため、小指と薬指で前軸を握って固定+人差し指と親指で後軸をひねる“片手ツイスト”がやりやすく、色替え・芯出しの取り回しはむしろノックよりも手軽なぐらいだ。

↑ツイストの手応えはやや軽めだが、ペン先が出たときのクリック感はカチッと強めで気持ちいい。
↑後軸が短くてひねりやすいため、他のツイスト式多色よりも片手で回すのが安定する。

安定感抜群の書きやすさ

重心はさすがに多色なのでやや後方寄りで、中央リングよりわずかに手前(口金から約72mm)の辺りにある。

ショート軸なので、見た目としては重心がかなり後ろに見えるが、実際に握ってみると手の中に重心が収まっているので、さほど不安定さは感じなかった。

むしろ「ワンF」「ワンP」と同様の前軸スタビライザー(重り)が効いているので、書いていると先端に重みを感じるぐらいだ。多色ペンとしてはむしろ安定して書きやすいほうだと思う。

↑重心位置は赤でマーキングした辺り。一般的な多色ペンと比較するとかなり低重心な部類と言える。

なによりショート軸は携帯性が高く、ペンケースに放り込むにせよ、手帳のペンホルダーに挿すにせよ、コンパクトで収まりが良い。

携帯性と筆記の安定性を兼ね備え、かつ見た目もコロンとしてかわいい多色ペンは、まず間違いなく重宝するはず。これまでワン3を待っていた人は即買いで正解なので、できるだけ早く店頭で見つけてほしい。

新リフィルが開放する「究極のカスタマイズ」

多色ボディと合わせて新登場となる「ユニボールワン多色用リフィル」は、現在のところボール径0.38mm/0.5mm、インク色は黒・赤・青がそれぞれラインアップしている。

書き心地はきちんと「ユニボールワン」だなという感じで、フローの良さに由来するサラサラとした滑らかさがある。

当然、発色もおなじみのクッキリ具合だ。ギネスによって「最も黒いゲルインクボールペン」と認定された黒が多色で使えるというのは、それだけでなかなかうれしいものだ。

↑3色ともに非常にクッキリとした発色で、視認性は抜群。

さらに、このユニボールワン多色用リフィルは、同じく三菱鉛筆の多機能ペン「スタイルフィット」のリフィルと共通規格なのだ。

スタイルフィットは、ホルダー(軸)とリフィルを自分好みに組み合わせてカスタムできる点がポイント。リフィルには油性(ジェットストリーム)とゲル(ユニボールシグノ)、シャープペンシルユニットがラインアップされており、そこに新たにユニボールワンリフィルが追加された形である。

↑前軸は青色に合わせた上でもう一押し強くひねると外すことができる。
↑ジェットストリームが使えるカスタム多機能ペンとして人気のスタイルフィット。さらにユニボールワンまで搭載できるようになったのは大きな利点と言えるだろう。

つまり、スタイルフィット、もしくはワン3のボディにジェットストリームとユニボールワンが混在させられるということ。三菱鉛筆ファンにとってはまさに夢のペンが自作できるわけだ(ただしノックがないので、ワン3にシャープユニットは搭載不可)。

いまのところユニボールワン多色用リフィルは黒・赤・青の3色のみだが、今後インクのカラーバリエーションが増えていく(ユニボールワンは2026年3月時点で全31色)としたら、かなり楽しいことになりそうだ。

The post 人気ボールペン「ユニボールワン」に待望の3色タイプ! 多機能ペン「スタイルフィット」のカスタマイズ用にも対応 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

ヒットの予感大!「消す/消さない」をスイッチできるようになった待望のフリクションボールが登場

“消せるボールペン”として人気の高い、おなじみのパイロットの「フリクションボール」シリーズは、2025年末に世界発売累計50億本を突破したとのこと。ボールペンに限らずフリクションシリーズのマーカーやスタンプも含めての数であるとはいえ、文房具界隈の数字としては破格の数字と言えるだろう。

筆者もメモ書きなど日常的な筆記で長年使い続けており、いまやフリクションがないと仕事がいろいろと滞ってしまうぐらいである。

ただし、そんなフリクションボールにも弱点がある。シーンによって使い所が限られているのだ。

フリクションは確かに消せるのは助かるが、公式の書類などでは筆跡が消えてしまうためNG。特に署名を入れたり、領収書に金額を書き込んだりという用途では絶対に使えない。

そこでパイロットが打ち出してきたのが、「消せるフリクション」+「消えない油性インク」が合体した多機能タイプの「フリクションボールスイッチ」(以下、フリクションスイッチ)だ。

ペン1本で完結する「全局面対応」フリクション

移動の多い営業職や立ち仕事がメインの人たちは、ペンケースを持つ代わりに、胸ポケットに1本だけボールペンを挿して持ち歩くことが多い。

しかしペン1本に限るとなると、使い所が限られるフリクションボールはどうしても持ちづらいのである。

パイロット

フリクションボールスイッチ

フリクション0.38mm/油性0.5mm|フリクション0.5mm/油性0.7mm

各800円(共に税別)

フリクションスイッチは、フリクションボール黒・赤・青の3色+油性顔料インク黒の4機能を搭載した多機能ボールペンで、「なるほど、これなら1本でどんなシーンにも対応可能」というわけだ。

ちなみにボール径のラインアップは、「フリクション3色: 0.38mm/油性0.5mm」と「フリクション3色: 0.5mm/油性0.7mm」の2タイプ。ゲルであるフリクションは油性よりもにじみやすい(=線幅が太くなる)ので、結果的にこの組み合わせだと線幅に違和感が出にくいということだろう。

↑ボール径が一段階ずつズレているのは、ゲル(フリクション)の線の太りを計算に入れているから。

ノックは、フリクションが通常のスライドレバーノックで、油性だけがクリップ兼用スライドノックとなっている。

油性とフリクションは、ペン先を出し間違えて書くといろいろなトラブルを生みそうなので、少しでも間違いを減らすための工夫としてノックを変えているようだ。

↑出し間違いを防ぐため、油性のみクリップノック仕様になっている。

フリクションのペン先の謎

少し気になったのは、フリクションのペン先が最新のシナジーチップではなく、古いコーンチップであるということ。

インクフローが良く書き味が滑らかなシナジーチップとフリクションの相性は抜群だし、そもそも2024年の「フリクションシナジーノック」発売以降、フリクションボールの標準はシナジーチップに切り替えていく、という話だっただけに、これは少し釈然としない。

特にフリクション0.38mmには、シナジーチップに慣れたいまとなっては、かなりガリガリとした引っかかりを感じてしまった。

↑すでにフリクション×シナジーチップの多色モデルも出ているだけに、なぜいまになってコーンチップを採用したのかは疑問が残る。

そこでおすすめなのが、リフィルを「シナジー3用リフィル」(フリクションシナジー多色用 レフィル LFRF-2 0.4mm)のものに替えてしまうこと。

替芯分の初期コストはかかるが、これなら書き味は最新のサラサラとした滑らかなものになるので、非常に快適だ。

↑フリクションスイッチを購入したら、まずフリクションシナジー多色リフィルとの入れ替えがおすすめ。

新開発油性インクの筆跡堅牢性

他方、書いてみて「おっ、これいいな」と驚いたのが、消えない油性インクだ。

最初はパイロットの低粘度油性インク「アクロインキ」を搭載しているのかと思ったが、書き味がやや違う。実はフリクションスイッチ用に新規開発されたインクが搭載されているのだ。

↑専用に開発された新型油性のリフィル。

アクロは非常になめらかながら、早書きするとたまにダマ(インク溜まり)や轍(筆記線の中にペン先で掘ってしまう溝)が発生するのだが、フリクションスイッチの油性インクはそれが起きにくい。

それでいて滑らかさは文句なく、正直、これだけ独立して単品のボールペンとして売ってくれてもいいのに……と思うぐらいに書きやすい油性インクだ。

↑滑らかで気持ち良い書き味に加えて、強固な筆記堅牢性もポイント。特に“にじまなさ”への安心感は抜群だ。

さらに油性顔料インクということで、筆跡堅牢性が高いのもポイント。

耐水・耐光性はもちろん、一般的な油性インクが弱点としているアルコールにも強い(耐アルコール性)。手指に消毒用のアルコールが残ったまま筆跡を触って汚してしまうというトラブルが起きる心配はない。

↑一般的な油性インクはアルコール系溶剤を使っているため、実はアルコールに弱い。しかしフリクションスイッチ用油性なら、まったく問題ない。

油性インクには強い耐擦過性も

もう1つの見落とせない点は、フリクションスイッチの油性インクは強い耐擦過性も持っていることだ。

一般的にゲルや水性と比較しても乾燥が速い油性インクではあるが、それでも筆跡を強くゴシゴシと擦るとスレ汚れが発生することがある。

それに比べて、耐擦過性のフリクションスイッチ油性インクはフリクション消去用のラバーで擦っても、このスレ汚れがかなり少ない。 フリクションの筆跡と間違えてゴシゴシ擦ってしまう可能性のあるインクだけに、これは重要な能力といって良いだろう(もちろん、フリクションと油性を間違えて書いてしまったという時点でなかなかのアクシデントなわけだが)。

↑フリクション用ラバーでこすっての比較。見ての通り、擦過耐性の差は歴然としている。

ノック部に工夫があるとはいえ、やはり書くべきインクの取り違えが発生する可能性はあり、そこは予めしっかりと認識して使うべきペンだと思う。

とはいえ、持ち歩くペンがこれ1本で済むというメリットは非常に大きく、「こんなフリクションを待っていた!」というユーザーも多いのではないだろうか。

フリクションスイッチは、いままでは「仕方ない」とフリクションを諦めていた層にもリーチできるはずで、かなり売れるような気はしている。

The post ヒットの予感大!「消す/消さない」をスイッチできるようになった待望のフリクションボールが登場 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

いざというときの“命綱”になる+αの安心感。電池不要のランタンになるペンスタンドの活用術

「災害に対する備え」はとても大事なこと。しかし、普段からどれだけ準備をしてあるか、というのはなかなか個人差が大きい。

まったく何もしていない!という人もいれば、防災用持ち出し袋や水・食料、ポタ電などをしっかり備えている人もいるだろう。例えば、筆者は基本的に「気が小さい+サバイバル耐性が低い」ので、わりと事前に備えておきたいと考える性格だ。

とはいっても、ストックを備えておく場所をわざわざ空けておく必要があるし、そういった準備は面倒くさいと考える人がいるのも分からないでもない。

そこで覚えておきたいのが、普段利用しているモノやサービスを非常時にも役立てる“備えない防災”という考え方だ。これは「フェーズフリー」と呼ばれている。日常的なツールなどが災害時にも役立つのであれば、面倒くささはかなり解消されるはずだ。

そこで今回は、フェーズフリーの考え方で作られた文房具を紹介したい。

フェーズフリーなペンスタンド

プラスから発売された「もしもの時ランタンにできるペンスタンド」は、まさにその名の通りの使い方ができる、フェーズフリーなペンスタンドだ。

2025年秋にクラウドファンディングで公開されたものだが、翌年の2月には一般販売もスタートしている。

見た目はまさに手提げ式のランタンのよう。ホヤ(カバー)にあたる部分は半透明のPP製で、上段(深型トレー)+下段(浅型トレー)の2段に分かれている。普段はここをペンスタンドとして使うわけだ。

上段は透明の仕切りによって4分割されており、筆記具やはさみ、定規などの長物を収納する。

↑上段トレーは大きく4分割され、筆記具などを整理収納することができる。
↑トレーの深さは約105mm。ペンのクリップがちょうど外に出るぐらいの深さで取り出しやすい。

スチール製のハンドルに沿って上段の深型トレーを持ち上げると、下段の浅型トレーにアクセスできるようになる。

ここは深いペンスタンドに入れると沈んで取り出せなくなるような小物類や消しゴム、テープのり、ネーム印などを入れておくと良さそうだ。

しかし、上段トレーが被さって邪魔になってしまうため、手が大きめの人はやや使いづらいように思う。中身の整理をするなどの場合は、上段トレーをハンドルから分離させる必要はありそうだ。

↑下段トレーは小物収納。消しゴムなどを雑に放り込んでおける気軽さはありがたいが、上段トレーが邪魔で少し取り出しづらかった。

ともあれ、これを机上にペンスタンドとして置いておけば、防災用品という意識はほとんど持たずに使っていけるはずだ。

ペンスタンドをランタンに変える方法

さて、いざ夜間の災害停電などで照明器具が使えなくなった場合は、このペンスタンドを使って灯りを得ることになる。

とはいえ、このペンスタンドの内部に電池式の照明器具が入っているわけではない。電池はストック期限の問題があり放置できないため、フェーズフリーの考え方としてはあまり正しくないのだ。

ではどうするかというと、いま手元にある最も身近な光源……そう、スマホを利用する。

まず、トレーの中に入っているものはすべて取り出し、空っぽにする。次いで、下段トレーをハンドルから分離させておく。

↑ランタン化するには、まず中身をすべて出し、下段トレーを分離。側面溝にハンドルが食い込んでいるので、軽く横を押し潰すようにして取り外す。

あとはスマホのライト機能をオンにして、上段トレーの仕切りとホヤの間の大きな切り欠き窓がある場所に、スマホを逆さにして画面が窓から見える向きに挿し込む。

最後に、ひっくり返した下段トレーを上から被せるようにセットすれば、非常用ランタンが完成する。

↑スマホのライトを点けたまま、逆さにして上段トレーに挿し込む。このときライトがトレーの内側を照らすようにするのがポイント。
↑逆さにした下段トレーを上から被せて、ランタン化が完了。ハンドルはそのままランタンの持ち手になる。

スマホよりも明るい

「これならスマホのライト単体で良いのでは?」という疑問もあろうが、スマホライトの明かりは指向性があり、基本的には照らしている向きにしか明るくならない。

対してペンスタンドのランタン化は、半透明のホヤが内部から光を拡散させてくれるので、全方位を照らすことができる。

↑スマホ単体だと照らしている正面だけが明るいのに対して、ランタンなら全方位が明るくなる。

実際に使ってみると効果は明らかで、光量はスマホのライトのみより減るものの、光が全周に行き渡ることで確実に安心感が増して、活動しやすくなった。

もちろんスマホのバッテリーは緊急時の生命線であり、かつ使い続けると加熱による故障の原因にもなるので、長時間の使用は避けたいところ。しかし、短期的な停電程度なら問題ないし、そうでなくともひとまず暗さをやり過ごして体勢を立て直す(他の光源を探したり、避難のために移動したりするなど)には役立つだろう。

↑フラッシュライトを立てて置くだけでも全方位が照らせる。スマホのバッテリーが気になるなら、これでもOKだ。

ちなみにスマホのライト以外では、フラッシュライトを下向きにして上段トレーに立てる(この場合は下段トレーはそのまま)、という使い方も可能である。これでも光の拡散によってかなり過ごしやすくなるはずだ。

紙の防災メモを入れておこう

ところで、今回の試用中にちょっと思いついたことを1つ伝えておきたい。

ハンドル底部と下段トレーの隙間に、いざというときのための覚え書きメモを1枚入れておくのは役立つかもしれない。

具体的には、緊急時の避難場所への地図や、災害時の持ち出し袋などの備えが自宅内のどこにあるかといった情報だ。慌てていると抜け落ちてしまいがちなことだし、それを見てあれこれ思い出すことで落ち着きを取り戻すという心理的な効果も期待できるだろう。

↑ハンドル底部のトレー受けに「いざというときメモ」を入れておくのは便利かもしれない。ランタン化したときに必ず気付ける場所というのがポイントだ。

フェーズフリーな防災用品は、本当に危険な状況でサバイバルするには物足りないこともあるが、“災害発生直後の一時をしのぐ策”としてはとても効果的だ。

一番危険な時間帯をやり過ごせれば生存確率は上がり、規模によってはそれだけで済むことも十分にあり得る。なにより、何もないよりはずっと良い。

そう考えれば、普段使いのペンスタンドをこれに取り替えておくというのも、かなり有効な備えと言えそうだ。

The post いざというときの“命綱”になる+αの安心感。電池不要のランタンになるペンスタンドの活用術 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

筆記機能付き替え芯ケース? 絶対に滑らない超グリップ力? 勉強がはかどるアイデアシャーペン

シャープペンシルというのは、意外と選び方が難しい。

例えばボールペンであれば、発色や書き味のなめらかさが自分好みのものを選べばいいのだが、シャープペンシルの場合、発色も書き味も基本的にはシャー芯由来のものだ。

本体に関しては、重量バランスや取り回しなどのような“実際に手になじんでみないと判断しづらい部分”が主な要素となるため、店頭で手に取るだけでは選びづらいのである。

しかし逆に言えば、書き味は芯によって安定させられるのだから、あとはそれ以外の機能の良し悪しで選んで問題ない、とも考えられる。

そこで今回は、最新シャーペンの中から、他にはないユニークな機能を持つ2本を紹介したい。

金属軸なのにグリップが効く高級シャーペン

昨今のリスキリング(学び直し)ブームなどもあって、資格の勉強をするのに久しぶりにシャーペンを使っている、という社会人はかなり増えているようだ。

その際、ちょっといいシャーペンを……ということで金属軸の高級品が選ばれることもあるのだが、金属軸シャーペンはグリップがツルツルしている製品が多く、長時間握り続けて勉強するにはあまり向いていなかったりもする。

サクラクレパス

INTAGLIO 0.5

2700円(税別)

その点、サクラクレパスの「INTAGLIO 0.5」(以下、インタリオ)は、スマートなアルミボディながら、手の中での収まりの良さ・グリップの握りやすさにスポットを当てた、なかなか面白いシャーペンだ。

まず収まりの良さに関しては、軸の中ほどから後ろにかけてうっすらと曲線的に細く絞った形状で、人差し指側面に軽くフィットする。加えて、重心が絞りの手前側にあるため、握った際に落ち着きがあり、しっくり収まるつくりになっているのだ。

↑アルミ軸は曲線的に絞られており、人差し指の側面にしっくり沿ってくれる。

手汗なんてへっちゃらのグリップ

加えて、筆者が個人的に気に入ったのが、非常に特徴的な切削グリップだ。

一般的に金属軸シャーペンのグリップは、ツルツルのフラットなものか、細かい刻み目のついたローレットグリップがほとんど。それでしっかり握れる人は問題ないのだが、手汗をかきやすいタイプの人は、ローレット加工でもかなり滑ってしまう。

安定感の不足した状況で重い金属軸の筆記具を握り続けるのは、正直言ってかなりのストレスなのだ。

↑一般的なローレット加工よりも深く幅広に彫られた特徴的なグリップ。

対して、インタリオのグリップは、ローレット加工よりも深く広い溝が刻まれており、これが人差し指と親指の腹、中指の第一関節側面にグッと食い込むようになっている。

これによって、多少の手汗などではビクともしない摩擦が発生し、滑らずにしっかり握ることができるという仕組みだ。

筆者は季節を問わず手汗をかきやすいのだが、金属軸でここまでしっかりホールドできるシャーペンは初めてだった。これはなかなか感動的だ。

↑ギュッと握ると指にしっかりと食い込んでホールドする、金属軸としてはとても強いグリップだ。

それ以外にも、先端視界を確保しやすい絞られた口金や、偏芯を防ぐために手の中で回転させやすいショートクリップといった基本的な部分も過不足なく揃っており、実用性も問題ない。

見た目にも落ち着きがあってビジネスの現場で使いやすく、社会人の日常筆記シャープとしてとても良いものだと感じた。

↑軸径よりも一段細く絞られた口金とパイプによって先端視界も良好。

芯を40本も搭載できるシャーペン

一方、サンスター文具「シンドバット」は、元から重心自体が気にならない軽さのショート樹脂軸で、グリップも特に加工のないツルツル仕様である。

基本的には、握りやすさとか安定感といったものはそこまで気にしない方向の製品と言えるだろう。

サンスター文具

シンドバット

620円(税別)

では、「どこがユニークなのか?」というと、芯の搭載容量がものすごいのだ。なんと軸内の芯タンクに最大40本ものシャー芯を搭載することができる。

普通のシャープペンの芯タンクはだいたい2〜3本が適正量。これ以上入れるとノック時に芯詰まりを起こすなどトラブルの元となってしまう。それに対してシンドバットは40本だから、単純に考えれば通常の20倍だ。さすが製品名も「芯ドバッと」だけあって、これはちょっと圧倒的な数字である。

↑シンドバットの中にはこれだけの芯が。AI画像を疑うようなインパクトである。

しかも、購入時点で最初から芯が40本入りというサービスっぷりだ。

試しにパッケージを開けたばかりのシンドバットのノックノブを引き抜いてみると、ご覧の通り中から芯がドバッと出てきた。他のシャーペンではまず見たことのないインパクトである。

こうなってくると、もはやシャーペンというよりも、“替え芯ケースに筆記機能が付いた製品”と表現するほうが正しいのかもしれない。

↑軸の内部はほとんど芯タンクとなっている。

シャー芯を入れる手間が省ける

シャーペンが書けなくなって、まだ中に芯が入っていると思ってノックしたのに空っぽだったというのは、端的にかなりストレスを感じるシーンと言える。

その度に、替え芯ケースから芯を数本つまみ出し、シャープのノックノブを抜いて細いタンクから溢れないようにソッと芯を入れて、ノブを戻して……という作業が必要になるのだから、普通に考えても面倒くさい。なにより勉強に集中している最中にそんな事態が起きたら、それだけでもうやる気も空になってしまいそうだ。

当然ながら芯タンク容量40本なら空っぽになる頻度は通常の1/20。これは大きなメリットと言えそうだ。

↑書き味の印象は、正直なところ「まぁ、普通に書ける」という程度。とはいえ芯の補充なしに書き続けられるというメリットは、それを補って余りあるだろう。

ただし、これだけ太い芯タンクだと、搭載本数が少なくなってくると芯が中で暴れやすくなり、芯が折れる可能性もそこそこ高くなってくる。

残念ながら、中折れを防ぐ機構は特に付いていない(価格的にもそこまで期待するのは無理)ので、その辺りはある程度認識しておく必要はあるだろう。

とはいえ、これ1本で50万文字書ける(芯1本で平均1万2500文字)と考えれば、トレードオフとしても十分に価値はあると考えるべきだろう。

ちなみに、余談ではあるが、今回のシンドバットは復刻版というか2代目にあたるもので、初代は2005年頃に発売されていた。

The post 筆記機能付き替え芯ケース? 絶対に滑らない超グリップ力? 勉強がはかどるアイデアシャーペン appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

従来の限界を超えた!「書いてからカット」できる革新的なロールふせんがついに登場

世の中には「便利なのに、なぜか世間的にあまり知られていないマイナー文房具」というのがいくつかある。「ロールふせん」はその1つだ。

ふせんと聞けばまずは、メモ書きや伝言を書いて貼れる小さな長方形で、イエローやピンクのアレを思いつくだろう。対して「ロールふせん」は、そのふせんが紙テープのようになっていて、それをロール状に巻いたもののことを指す。

ふせんが決まった形・サイズしかないのに対して、ロールふせんは書き込みの量に合わせて好きな長さでカットできる。ふせんをメモ代わりに使うのに、これはとても使いやすくて便利な要素なのだ。

↑裏側全面に粘着がついたロールふせん、ヤマト「メモックロール」(右)が定番商品。

では、そんな便利なのになんでマイナーなの?  そう問われると、後述するように、やはりロール状ならではの使いにくさもあって、良さをうまくアピールできてないように思う。

しかし、カール事務器から発売された新しいロールふせん用ツールを使ってみると、その使いにくい点がかなり解消されていたのだ。もしかしたら「ロールふせん」がブレイクするきっかけになるかもしれない。

従来の「切ってから書く」を逆転

テープ状のロールふせんは、先にも述べた通り、書き込みの量に合わせてカットして使えるのがメリット。

しかし、一旦テープを引き出してカットしてからでないと書き込みができないため、切った後で「あ、ちょっと足りなかった」とか「出し過ぎた」といったミスも起こりうる。

カール事務器「ロールふせんホルダー」が使いやすいのは、まず先にふせんへ書き込みができて、その量に最適な長さをカットできるという点である。

カール事務器

ロールふせんホルダー

ふせん入り 1200円|ふせんなし 800円(共に税別)

従来のテープふせん用カッターがケースにカッターが直付けされた形状なのに対して、ロールふせんホルダーはケースから長さ約90mmほどの板状の台座が伸びており、その先端にカッターが付いている。

使う際は、この台座の上でロールふせんに書き込みを行う。で、書き終わったら台座の先端にあるスリットから必要な長さを引き出して、カッター部で引き上げるようにカット。 あとは目的の場所にペタッと貼り付けておけば、ふせんとして機能するわけだ。

↑書きやすい位置で台座を支えるのは少しコツが必要。慣れないうちは持ち方を安定させるのにもたつくかもしれない。
↑台座先端のカッター(プラ刃)は意外と切りやすく、軽い力でスパッとカットできる。

高い粘着力

テープふせんは裏側の全面に再剥離のり(貼って剥がせる粘着剤)が塗布されているので、書類にコメントする場合などは、一般的なふせんのように書類の端に貼るのではなく、外にはみ出さないよう貼るのがコツだ。

のり面が大きいことで粘着力も高く、勝手に剥がれ落ちにくいのもうれしいところ。さらに確実に剥がれ落ちを防ぎたいなら、強粘着タイプのロールふせんを選ぶのも良いだろう。

↑ロールふせんは全面のりなので、通常のふせんよりもしっかり貼れて使いやすい。
↑台座は粘着がつきにくい剥離シート仕様なので、書く際にふせんを押し付けても簡単に剥がすことができる。

台座の表面(白い部分)は剥離シートのようにツルツルのコーティングがされているため、ふせん自体が台座に貼り付いて剥がれにくいとか、粘着力が落ちるという心配はない。

ただし、見た感じコーティング自体の強度はあまり強くなさそうなので、ゴリゴリと無理めな筆圧をかけて書き込むと、筆跡で溝を彫ってしまう可能性もありそうだ。

ロールふせんの交換方法

ロールふせんホルダーは、50mm幅ロール×1列か、25mm幅ロール×2列に対応しており、自分の使い方に合わせて交換もできる。

ロールを交換する場合、まず台座先端を自分に向けてケース右側のフタ(フチがギザギザしてる)を手前側に45度ほど回転させる。

するとフタが開くので、新しいロールふせんの端を少し出してケースのスリットを通すようにしてセット。フタとケースに刻まれた△マークを合わせて、カチッというまで奥側に回すとフタがロックされるので、あとはふせんを引き出して台座先端のスリットに通せば交換は完了する。

↑中のロールふせんはケースの芯に通っているだけなので、フタを外せばすぐに取り出すことができる。

「ロールふせんの端を出してスリットに通す」だけがポイントで、それさえ忘れなければ作業自体はとても簡単。1分もかからずに終わるはずだ。

ふせん裏の再剥離のりは油分に弱く、指でつまんでいるだけで粘着力がガタ落ちするので、交換したあとは指でつまんでいた端の部分をカットしてしまうのも手だと思う。

↑ロールふせんを新たに入れるときは、少し端を出してスリットに通す。丸まったまま入れると引き出せなくなってしまうからだ。

ロールふせんの価値を実感

改めてこのホルダーを使うと、ロールふせんの使いやすさをしみじみと体感できる。

「書き込みの量に合わせて長さを調節できる」と説明されると、ついつい文章を長々と書き込んで大きく使うことばかり想像するが、実のところ便利なのは、ほんの一言コメントを小さな端切れに記入して貼っておけることなのだ。

書類のチェック時、25mm幅ロールに「↓ここ変更」とか「日程を追加」といった細かな指示を書いて10mmほどの長さでカットすると、指示入れしたい場所に直接貼れて邪魔になりにくいし、それでいてなかなかに目立つ。

こうやってチマチマ使えるのはやはりロールならではといった感じだ。なによりロールふせんホルダーの書き込みやすさが生きる用法と言えるだろう。

↑25mm幅ロールふせんは、小さくカットして貼るとコスパ良く情報量が増やせて使いやすい。

一方、ふせんを伝言用に使うなら、50mm幅をたっぷり使って書くのがおすすめだ。マーカーなど太字の筆記具でメッセージを大きく書いておくと目立つし、見落とされにくいので、伝言メモとしてはとても役立つ。

↑50mm幅は伝言メモ用に最適。文章量に合わせて長さが調節できるのも便利だ。

それ以外にも、1日のToDoを書き出して自席のPCに貼っておくという使い方もアリだろう。

あと、これはちょっとした裏ワザ的な使い方になるが、ロールふせんが全面のりなのを利用して、仮止めテープ代わりにするのも地味に便利だ。

↑全面のりを生かして、仮止めテープのようにも使える。ただし強粘着タイプを使わないとすぐ剥がれてしまうので注意。

筆者は、お菓子の小袋を食べかけで封をしておくのに使うことが多い。なんなら「ダイエット」と一言書いておくと、封を開ける機会が減らせるかもしれない。

応用が利いて使いやすいロールふせんだが、従来のケースだと「引き出してカットしてから書き込む」という手順しかできず、どうしてもうまく性能を発揮しきれなかったように思う。

「書いてからカット」できるロールふせんホルダーなら、書き込みに合わせて常に最適量が間違いなく使えるわけで、個人的にはかなり革新的なツールだと感じている。いままでロールふせんを使ったことのない人でも確実に便利さを味わえるはずなので、ぜひ試してみてほしい。

The post 従来の限界を超えた!「書いてからカット」できる革新的なロールふせんがついに登場 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

固定したままページがめくれる!? 開いているページを常にブックマークできる!? 最新型ブッククリップがスゴイ!

文具リテラシー高めの読者にはいまさらの話であるが、昨今、参考書や問題集のページを開いたまま机に置いておける「ブッククリップ」への注目度がとにかく高い。

このブッククリップは、基本的には大型のバネ式クリップで書籍上部を挟むことでページを固定する、というシンプルなものだ。

しかし、ジャンル全体が人気となって次々に新製品が出るようになると、「従来製品、ちょっとここは使いづらいな」という部分を改善した、進化系ブッククリップも数多く登場するようになってきた。

例えば、書籍上部を挟む構造だと、開いた左右でページの量が大きく違うと挟みにくかったり、ページの開きグセがつきやすく書籍が傷みやすかったり、といった明確な弱点がいくつかある。

今回紹介するキングジム「ツイップ」は、その辺りの使い勝手を上手に改善してある、工夫の多い最新型ブッククリップである。

固定したままページがめくれる分割式ブッククリップ

ページ上部を挟む式のブッククリップ最大の弱点は、やはり冒頭で述べた通り、左右のページ量(=厚み)の偏りに対応しづらいということ。

その点、左右をそれぞれ別のクリップで挟む分割式のブッククリップなら、書籍の冒頭ないし最終ページ近くで左右の厚みが大きく違う状況にもスムーズに対応できる。

キングジム

ツイップ

1400円(税別)

キングジムの折りたたみブッククリップ・ツイップは、普段は折りたたんだ状態でコンパクトに収納または携帯でき、使用時には展開して分割式ブッククリップになる。

展開したときには左右のアームをスライドさせることで開き幅を調整でき、A6〜B5サイズの書籍まで対応している。

↑中央のヒンジから展開したら、アームを書籍に合わせて伸ばす。最大長は約439mm。

あとは両端のクリップを左右ページにそれぞれ挟み付けて固定は完了。ページを開いたままで机に広げておくことができる。

↑両端クリップ内蔵のバネは十分に強く、ページはかなりがっちりと固定できる。

クリップを180度回転させれば文字は隠れない

クリップは中窓が開いているので文字が隠れにくいが、それでも邪魔な場合はクリップ自体が180度回転するので、邪魔になりにくい角度に調整できる点も気が利いている。

↑窓開きクリップによって、挟んだ直下もなんとなく視認できる。ただし文字をしっかり追うには不向きかも。
↑クリップがどうしても邪魔なときは、スイング機構でクリップが文字に掛からないよう避けてページを挟むこともできる。これはわりと重宝する機能だ。

ページをうっすらと押さえた状態をキープ

なによりユニークなのが、クリップを開いた状態で固定できる機能。クリップを最大まで開くとカチッと音がしてロックがかかり、開いたままになるというものだ。

これによって、ページをがっちり挟むことなく、クリップでうっすらと押さえた状態をキープできる。すると、書籍を開いたままページをめくれるようになるのである。

↑クリップロック機構を使うと「ページをがっちり挟まないけど、めくれないようにうっすらと押さえる」という状態がキープできる。
↑ページを開いたまま固定し、かつページめくりも可能。ブッククリップとしては非常に画期的な機能だ。

従来のブッククリップでページをめくる場合、どうしても「いったんクリップを外して、ページをめくって、再度クリップで挟み直す」という手順が必要になっていた。

この作業はどうしても両手を使うし、勉強中だと、ペンを手放すことになってしまう。これはなかなかに面倒だし、集中力も削がれてしまう。

しかしツイップのクリップロックを使えば、書籍を開いて固定したままでもページを片手でめくることができるので、とても効率的なのだ。

↑ロック中に基部端のスイッチを押すとロックが解除される。

ただし、あくまでもクリップでうっすらと押さえているだけであり、しっかり挟んでいるわけではないので、固定する力は弱い。場合によってはページが勝手に動いてしまうこともありえるので、そこだけは要注意である。

それでも、ブッククリップで固定したままページがめくれる、というのは、実際に使ってみるととにかく快適。特に、問題集で複数ページに渡る模試をこなすときなどは、このクリップ以外の製品を使う選択肢がないレベルで便利なのだ。

 “オートセーブ”機能付きクリップ

もう1つ、書籍と合わせて便利なクリップがあるので、それも紹介しておきたい。

とはいっても、こちらは書籍を開いて固定する用ではなくて、“どこまで読んだか”をオートセーブするためのクリップである。

ナカバヤシ

パタップ

330円(税別)

ナカバヤシ「パタップ」は、小ぶりなヘアクリップをシリコンでくるんだような外見で、さらにつまみの部分からシリコン製のベルトが延びているのが特徴だ。

↑クリップを裏表紙に挟み込む。全体がシリコンでコーティングされているので、本を傷める心配はなさそう。

使う際にはまず書籍の裏表紙をクリップで挟み、いま読み進めているページにシリコンベルトを乗せる。

読み進めてページをめくると、ベルトはいったん持ち上げられるが、自重によって開いたばかりの新しいページにパタンと落ちる。

↑シリコンのベルトを読んでいるページにペタッと乗せて装着完了。
↑ページをめくるとベルトが持ち上がって…
↑新たに開いたページに乗る。この繰り返しで、常に最新ページにベルトが乗った状態がキープされる。

ユーザーは特に意識することもなくただページをめくるだけで、ベルトは勝手に“いま読んでいるページ”に乗り上げるという仕組みだ。

もちろん、書籍を閉じたとしてもベルトは挟まったままなので、それをしおり代わりにして開くことができる。使い勝手としては、起動すると前回の続きから始まるオートセーブ方式RPGのような感覚である。

↑挟まったベルトがしおり代わりになることで、次に開くときはさっきまで読んでいた場所にすぐ復帰できる。

移動中の読書で重宝

電車やバスなどの移動中に本を読む人は、降りる駅で慌ててしおりを挟まず閉じてしまい、どこまで読んでいたか分からなくなるというのがよくある。

その点、パタップを挟んでおくだけで勝手にオートセーブが効くわけで、これはなかなかに快適なのだ。

ほかにも、手帳に挟んでおくと、前回書き込みしたページにすぐ戻れるので、スケジュールの確認などがとてもスムーズだ。

↑ベルトは半透明なので下に来る文字がうっすらと透けて見える。とはいえ、読書の邪魔になりそうな場合は、クリップを挟む場所を調節したほうが良さそうだ。
↑手帳に挟むのもおすすめ。ペンのクリップを挿し込んでペンホルダーの代用になるのも気が利いている。

実のところ、こういったオートセーブ系クリップは過去にもいくつか製品化されているが、そのなかでもパタップはとてもコンパクトだし、書籍に取り付けても比較的邪魔になりにくい。

実際、筆者もこれまでに同様の製品を試してはいるが、個人的にはこれが一番使いやすいと感じた。なにより移動中の読書で下車時のバタバタがマシになるのは助かるので、今後も積極的に導入していくつもりでいる。

The post 固定したままページがめくれる!? 開いているページを常にブックマークできる!? 最新型ブッククリップがスゴイ! appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

「たかがメモ、されどメモ」—生産性が上がるキングジムの技アリな最新メモパッドで春からデキる社会人に

春先に仕事環境が変わって、日常的に覚えたことをこまめにメモしないといけないという状況はわりとあるだろう。

メモを取る量が少なくて済むなら、普段使いの手帳のメモ欄に書くのがラクなのだが、覚えることがやたら多い場合、手帳のメモページでは紙面が足りずにあふれてしまうかもしれない。

だから、そんな目的に合わせたメモ帳を持ち歩くことをオススメしたい。

ただし、一般的な持ち歩き用メモにも、紙表紙のものはポケットに入れて携帯しにくいとか、筆記具とセットで携帯しにくいといった難点はある。

そこで試してみてほしいのが、キングジムから発売された新しい「レザフェスU スライドメモパッド」。携帯しやすさとメモの取りやすさに加えて、ユニークな使い方ができる面白いシステムメモなのだ。

携帯性と実用性を兼ね備えたシステムメモパッド

キングジムのレザフェスUは、レザー調の表紙を持つクリップボードやファイルブックといった事務用品シリーズ。価格のわりに上品な雰囲気があって、ビジネスシーンでも安心して使いやすいのがポイントとなっている。

そんなレザフェスシリーズのニューアイテムとして登場したのが、システムメモ「レザフェスU スライドメモパッド」である。

キングジム

レザフェスU スライドメモパッド

A6サイズ 1400円 | A7サイズ 1200円(共に税別)

↑見開きはこんな感じ。左右どちらの面にもメモをセットできるようになっている。

サイズは紙面が広くたっぷりとメモが取れる文庫本サイズのA6と、手のひらサイズで携帯性に優れたA7の2種類。機能的にはどちらも完全に共通なので、好みで選んで良さそうだ。

シックなPUレザーの表紙を開くと、右側にスライドクリップ式のとじ具、左側に挿し込みポケットを備えており、このどちらか、もしくは両方を使ってメモ用紙をセットしておける。面白い仕掛けだ。

↑右側の金属製クリップを上にスライドさせると、綴じ具が開いてメモ用紙を挟むことができる。
↑クリップを戻して固定完了。このまま用紙をめくり上げることもできる。

スライドクリップの使い方

まず、右側のスライドクリップは、それぞれのサイズに合った用紙をA7は20枚、A6は30枚までストックできるようになっている。

使うときは、中央の金属クリップを上に引き上げて、とじ具が開いたところに用紙を挟み込む。クリップを下ろすとホールドできる。

自分の好みのメモ用紙を必要な分だけ挟めるほか、コスパを気にするのであれば、プリントアウトの裏紙を切って使うなんてことも可能である。

↑表紙は360度折り返せる。適度な硬さがあるので、片手でホールドして立ったまま筆記もしやすい。
↑左側はポケットにメモパッドの裏表紙を挿し込んでセットする。
↑セットできるパッドは用紙100枚クラスの厚いものでも大丈夫。

挿し込みポケットの使い方

一方、左側の挿し込みポケットには、天綴じのメモパッドの裏表紙を挿し込むことで、持ち歩き用メモのように使えるのがポイントだ。

こちらは枚数多めのメモパッドでも、左右をつなぐ背表紙ベルトの幅に収まるなら、問題なくストックしておける。いつもはデスクに置いて使うような卓上メモも携帯可能になるので、たっぷりメモを取りたい人にも安心して使えるだろう。

リングメモでも挿し込むことはできるが、金属リングがスライドクリップに干渉するのがちょっと邪魔に感じるかもしれない。基本的には天のりかホチキス留めのパッドが良さそうだ。

↑挿し込みポケットには名刺用スリットも。予備の名刺をストックしておくと、いざというときに助かることもあるはず。

筆記具のアドバイス

ちなみに筆記具は、この背表紙ベルトの内側に巻き込んでクリップを引っかけておくと、違和感なく携帯することができた。

ただしA7サイズは天地が足りず、一般的なボールペンなどでは端からはみ出してしまう。「短軸の三菱鉛筆『ユニボールワンP』やトンボ鉛筆『エアプレス』ならいけるか?」と試してみたが、これだと軸径が太くてやや収まりが悪い。

はみ出しても良しとして割り切るか、伸縮式のゼブラ「SL-F1 mini」のような手帳専用ペンを導入する必要があるかもしれない。

↑A6サイズは長さ145mmのボールペン(一般的なサイズ)がぴったり。
↑A7サイズに合わせるには、手帳用の短いペンが必須。こればかりは物理的にしょうがないところか。

左右で使い分けるメモの新テクニック

前段では、見開きの左右どちらでもメモ用紙を収納しておけると説明したが、両側にそれぞれメモを入れてもあまり意味はないだろう。

なので、どちらか片側でメインとなるメモ用紙を使い、残ったもう片方をオプショナルに活用するのがオススメだ。

右側(スライドクリップ側)をメインのメモにする場合、こちらは簡単にページを抜き差しできる構造をフルに活用したい。

↑スライドクリップをいちいち開閉させなくても、まっすぐ下に引けばページを抜き取ることが可能。

クリップに挟んだ1枚目にメモを書き切ったら、そのページをクリップから抜き取り(いちいちクリップをスライドさせなくとも、下から引き抜ける)、左側の挿し込みポケットに入れておく。

こうすることでメモページは常に余白のある状態が保てるため、いちいち書けるページを探してペラペラとめくる手間が省ける。つまり、メモを書き始められるまでの時間が短縮できるわけだ。

素早くメモを取る必要があるシチュエーションでは、この使い方が効率的だと思う。

↑抜き取った書き込み済みページはポケットへ収納。これで右側のメモは常にまっさらな状態をキープできる。

反対に、左側(挿し込みポケット側)をメインにする場合、スライドクリップ側に常時掲示しておきたい情報を挟んでおく使い方が便利だ。

たとえば、インタビューをする場合など、相手のパーソナルな情報やざっくりとした履歴、さらに事前に準備していた質問内容などを予めクリップに挟んでおくことで、それらを確認しながら話を聞くことができる。

これなら必要な情報が常に視界に入っているため、やり取りがスムーズだし、いま取ったメモ書きと事前情報が混ざる心配もない。

ちなみにクリップに挟んでおくページは、手書きではなく、プリントアウトをサイズに合わせて切ったものを使うのもありだろう。

↑左側のメモをメインで使う場合、スライドクリップは情報掲示用として使うと効率的。

ぶっちゃけ、「たかがメモを取るだけだし、メモ帳とペンがあれば十分だろ」という意見もあるだろうし、それもごもっともな話。

ただし、こういったツールをメモ帳と組み合わせることで、メモを取るという作業を効率化したり、より便利な使い方ができたりするというのも間違いないのである。

実際、導入することで“たかがメモ”とは言えないぐらいに快適になるはずなので、ぜひ試してみてもらいたい。

The post 「たかがメモ、されどメモ」—生産性が上がるキングジムの技アリな最新メモパッドで春からデキる社会人に appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

待望の多色化! 手帳用フリクションボールの決定版が登場! でも完ぺきじゃなかった…

手帳用のボールペンとして、パイロットの消せるボールペン「フリクションボール」シリーズを愛用している人は筆者の周りにもかなりたくさんいる。

予定が変更になった場合に、すぐ消して書き直せる“リスケ対応力”の高さは圧倒的というか、他のボールペンにはない唯一絶対の機能である。日々の予定があれこれ変わることの多いユーザーには欠かせないペンだった。

そこに加わったのが、パイロット独自のシナジーチップを搭載した「フリクションシナジー3」。消せる機能+圧倒的な書きやすさ+多色化で、まさに手帳用フリクションユーザーなら誰もが待ち望んでいた最強のフリクションボールと言えるだろう。

シナジーチップ搭載の多色フリクション

フリクションボールの大規模アップデート版として2024年に発売された「フリクションシナジーノック」は、従来品と比較してハッキリとした書きやすさで、一度使うと「もういままでのフリクションには戻れない」と感じられる高性能モデルとして人気の1本だ。

ただ唯一、手帳用にマストな多色タイプがないことだけが難点だったのが、この度ようやくフリクションシナジー3が登場したという次第である。

パイロット

フリクションシナジー3 0.4mm

1000円(税別)

黒・赤・青のベーシックな3色で、ボール径は0.4mmのみ。細い線幅などを考えても、まさに手帳用ボールペンとしてジャストな構成と言えるだろう。

最大のポイントは、フリクションの書きやすさを大幅に向上させたシナジーチップである。

↑細くシャープな線がたっぷりインクでサラサラ書ける、パイロット独自のシナジーチップ。

シナジーチップは、先端がパイプチップのような細さでありながら、安定して高いインクフローが得られるのがメリット。

0.4mm径でもカリッとした引っかかりをほぼ感じないぐらいになめらかな書き味に加えて、フリクションインクの問題点だった筆跡の薄さも、たっぷりしたインクで改善されることになる。

フリクションシリーズの登場以来20年近く使い続けている筆者の体感としても、フリクションボールのペン先としてこれ以上に相性の良いものはないだろうと感じている。

↑書き消しできるフリクションインク+細書きできるシナジーチップ+黒・赤・青の3色という組み合わせは、まさに手帳用フリクションの決定版になるかも。

軸径は約12mmで、ゲルインクの多色ペンとしては普通〜やや細めになる。

手帳のペンホルダーも、一般的な多色ボールペンが挿しておけるならまず問題なく収まるはずだ。

どうしてクリップを変更したの?

少し残念なのは、旧「フリクションボール3スリム」のリフトクリップから普通の金属クリップに変更されていること。リフトクリップは厚いものにも挟めるので、ペンホルダーのない手帳でも表紙などを挟んで固定できるのが便利だったのだ。

↑従来のフリクション多色に搭載されていたリフトクリップ(バインダークリップ)は、厚めの手帳カバーにも挟みやすい優秀なもの。シナジー3での非搭載はコスト的な問題だろうか?

クリップの変更だけは惜しいが、やはりシナジーチップ搭載の多色フリクションは書きやすく快適。フリクションを日常筆記のペンとして使っているなら、まずこれを選んでおいて間違いはないはずだ。

ただしシナジーチップの高インクフローで多色リフィルを使うと、本当にあっという間にインクが切れるので、できればリフィルの予備を持っておくことをおすすめしたい。

フリクション専用の消しゴムがあるって知ってた?

フリクションを使っていると便利なのに、意外と知られていないモノがある。専用のイレーザーだ。

もちろんフリクションシリーズは必ず本体のどこかに小さなイレーザー(こすって消す用のラバー)が付いているのだが、サイズ的にあくまでもピンポイント消し用。文字列をまとめて消したり、スタンプの図柄を消したりするにはやはり使いづらいのである。

パイロット

フリクションイレーザー

100円(税別)

↑専用の「フリクションイレーザー」は、ペン後端の小さなイレーザーと違って、広範囲を消しやすく利便性が高い。

なので、特にフリクションボールを日常の筆記に使っているなら、フリクションイレーザーも合わせて持っておくべきだ。シャープペンシルの後ろに付いている消しゴムが使いにくいのと同様で、やはり消すなら専用のツールが便利である。

薄型の樹脂製ホルダーに幅広の消去用ラバーをはめ込んだもので、広い面積をゴシゴシとこするにも力が入れやすい。もちろん縦に使えばピンポイント消しもできて、全体的に消す作業効率が高いのだ。

しかも、一般的な消しゴムと違って簡単にすり減らないので、長持ちしてコスパも良い。

新色の登場で使いやすく

↑ラインアップに加わった新色の黒とベージュのラバーは見た目に落ち着きもあって、使いやすい。価格も変更なく100円(税別)。

正直に言えば、筆者もこの専用イレーザーが便利なのは理解できていたが、蛍光イエローのラバーという落ち着きのないカラーリングが腑に落ちず、ペンケースに常備するのがなんとなく気乗りしなかった。

しかし、2025年末に新色として登場した「黒ラバー+黒ホルダー」「ベージュラバー+白ホルダー」の2色ならビジネスシーンで浮くこともなさそうだ。

この機会に、いつものフリクションと合わせてイレーザーも備えておいてほしい。

The post 待望の多色化! 手帳用フリクションボールの決定版が登場! でも完ぺきじゃなかった… appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

かゆいところに手が届く機能で学習がはかどる! 最新型クリップ付き“書見台”がいい感じ

ここ1〜2年のあいだで、小〜中高生向け文房具として注目されているのが「ブッククリップ」だ。

書籍のページをクリップで挟んで開いたまま固定しておくためのものだが、特に最新ツールというわけでもない。古くから一部の読書家や演奏者(楽譜の固定に便利)に使われていた道具なのだ。

それが、「勉強する際に教科書や資料集を開いておくのに便利なツール」として2023年頃から再評価され、いまや学生に大人気という次第である。

さすが注目ジャンルだけあって、現在はあちこちのメーカーから新製品が立て続けに発売されている真っ最中。重りで固定するものや、ペン型に折りたためて携帯性に優れたものなど、これまでにないユニークな機能のものが店頭に並んでいる。

そんな中で筆者が気になったのが、レイメイ藤井の「クリップ付き書見台」。書籍を机に立てておく「書見台」と「ブッククリップ」の機能を上手く融合させており、かなり使い勝手が良さそうなのだ。

書見台+ブッククリップ

書見台というのも非常に古くからあるツール(紀元前の古代エジプトですでに使われていた)で、要するに、書籍を読みやすいように開いて置いておくための台のこと。

ただ、“開いておく”といっても、せいぜいが棒状のパーツで左右のページを押さえておくぐらい。しかもこの棒パーツがチラチラと視界に入るし、そもそも紙面を隠してしまうこともあって、なかなか邪魔だった。

しかし、最新型の書見台は視界の妨げになりにくいブッククリップと融合することで、その辺りを上手に解決している。

レイメイ藤井

クリップ付き書見台

2000円(税別)

↑使用時は、まず背面スタンドの角度を調整(12度ずつ、最大180度)。
↑置きたい書籍の幅に合わせて左右のページクリップを引き出す。
 

クリップ付き書見台を使う際は、まず背面のレバーをパチッと上げてロックを解除し、スタンドを好みの角度まで動かしたら、レバーを戻して再ロックする。

あとは書籍を開いて台に乗せるのだけど、このときポイントとなるのが、左右に備わったスライド式のブッククリップ。書籍の幅までスライドを引き出して、クリップでページ端を挟んで固定すれば準備完了となる。

↑開いたページをクリップに挟んで、固定完了。
↑左右別体クリップでページの厚い薄いを気にせず固定できるのは、ブッククリップとして便利だ。

クリップで固定するのがページの左右端なので紙面の文字などに被りにくく、そもそもクリップが透明だから、被ったとしても下の文字を読み取るのは難しくない。

ページ下などから伸びる棒状のページ押さえと比べると、クリップ付き書見台ははるかに邪魔になりにくいのだ。

↑クリップは透明度が高く、意外にちゃんと下の文字や図形を認識できる。

とはいえ、ページをめくる場合はいちいち左右のクリップを外してめくって、また挟んで……という作業が必要になるので、従来の書見台のようにページを頻繁に読み進める用途には向いていない。問題集や資料集の図説ページなど、ひとつの場所をずっと開いておく(=機能としてはブッククリップ寄り)ためのツールとして理解しておく必要はあるだろう。

省スペース+紙面の見やすさ

ただ、普通のブッククリップの場合、書籍を開いた状態で平置きすることになるが、これは机の面積をかなり広く取ってしまう。

対して、クリップ付き書見台は書籍を立てておけるので、つまり机の専有面積は平置きに比べるとかなり省スペース。また、角度が付いている分、ノートの向こう(机の奥側)に置いたときに紙面が見やすいのもメリットだ。

これはまさに、書見台でありブッククリップでもあるという機能性が上手く働いていると言える。

↑ブッククリップの安定感+書見台の使い勝手の良さ、というハイブリッドスタイル。
↑もちろん、書籍だけでなくタブレットスタンドとしても役に立つ。

A4判の書籍まで対応

もうひとつ、本体の四隅にあるパーツを広げるように展開すると、最大でA4判の書籍まで広げておけるようになる機能も面白い。

四隅にあるサポートアームの展開によって支える面積を増やすことで、紙面をできるだけフラットに維持して垂れ下がりにくくする、という仕組みだ。

社会や理科の資料集のような「大判・薄手」の書籍は、小さな書見台に立てかけると自重で端がだらんと垂れ下がって読みづらいので、単純ではあるが、あると助かる機能といえそうだ。

↑大判の書籍を置きたい場合は、サポートアームを展開。
↑A4判の書籍でも、端が曲がることなくフラットに開ける。

ここしばらくのブッククリップ人気で、ページを固定しておける便利さには理解が広まってきた感はある。

しかし、クリップ付き書見台を実際に試してみると、ページ固定に加えて省スペースかつ紙面を見やすくしてくれる点で、一般的なブッククリップよりも端的に便利!という印象だった。なんなら、ブッククリップの上位互換とすら言えるかもしれない。

基本的にはやはり小〜中高生の勉強用ツールという扱いにはなるが、大人にとっても資格試験の勉強はもとより、入力用の書類を立てておくといった使い方などで役に立ってくれそうだ。

The post かゆいところに手が届く機能で学習がはかどる! 最新型クリップ付き“書見台”がいい感じ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

かわいいだけじゃなくて実用度も高い! 究極のミニサイズ文房具「XS」シリーズに3つの新アイテムが登場

ミドリから発売されている文房具シリーズ「XS」というのをご存知だろうか?

XS=Extra Small(エクストラ スモール)で、その名の通りミニサイズの文房具のこと。

もともとは1990年代に発売されていた同社の「たためるホッチキス」からスタートし、その後はカッターナイフやメジャーなど少しずつ製品を拡充。2016年には小さいながらしっかり使える文房具シリーズXSに統合されたという次第である。

この時点ではハサミ・カッターナイフ・ホッチキス・修正テープ・テープのり・メジャーの6点で、さらに現在までに2穴パンチとテープディスペンサーも加わっている。

そして、XSに数年ぶり一挙3点の新アイテムが追加されたことで、ミニ文房具ファン(そういう人たちもわりといるのだ)の間で盛り上がっているのだ。

↑ミドリ「XS」シリーズ6点セット。ミニサイズながらしっかり実用に足る性能で、携帯しておくと役立つことも多い。

サクッと切れるダンボール開梱用オープナー

最初に紹介するのが、完全新規アイテムとなる「XS セラミックカッター」。

カッターと言いつつも金属刃のカッターナイフと違って、小さなセラミック刃を搭載した開梱カッターである。

ミドリ

XS セラミックカッター

740円(税別)

ミドリ ダンボールカッター XS セラミック 黒 35642006

ミドリ ダンボールカッター XS セラミック 黒 35642006

651円(01/31 19:00時点)
Amazonの情報を掲載しています

指でつまんでみると、「まさにXSサイズ!」と言うしかないコンパクトさだ。

使用する際には、裏側のセーフティーボタンを押しながら上面のノックをパチッと音がするまで押し込むと、先端から小さなセラミック刃が露出する。

あとは、ダンボール箱の合わせ目に貼られた梱包用テープにこの刃を挿し込んで切り開くと、サクッと簡単に開梱できる。

↑セラミック刃は刃渡り約6mm。梱包の中身に切り込む心配もなく、安全に開梱できる。
↑ダンボールの合わせ目に沿って梱包テープを切っていくと、サクッと簡単に開梱完了。

ミドリはもともとこの開梱カッターというジャンルに強いため、開梱性能に関してはまず疑うところはない。刃の切れ味も程良く、スムーズにテープを切り開くことができた。

キーホルダーにしておくと便利

また、コンパクトゆえに常時携帯しやすく、ストラップホールも付いているのもありがたいところ。

例えば、このカッターをキーホルダーにぶら下げて携帯し、家に帰ったら玄関で置き配の荷物を即開梱できる。実行することを心がけることで「開けるのが面倒で放置した荷物が玄関に溜まっている」という状況が解決しやすいのだ。

↑ストラップでキーホルダーに付けておくと、帰宅時に荷物を手早く開梱できて効率的だ。

おすすめの持ち方

ただ、サイズ的にどうしても指だけでつまんで支えることになるため、OPPテープよりも切りづらいクラフトテープや布粘着テープだと、ちょっと指に強めの負荷を感じた。

何度か試しているうちに、ちょっと負荷がマシになるポジション(下写真参照)を見つけたので、使う場合はこちらの持ち方をおすすめしたい。

↑上端の指置き(ギザギザの部分)に人差し指ではなく親指を置くことで、切る際の安定感が大幅に高まる。

ロック解除に難あり

もう1点気になったのが、セーフティーの面倒さ。

もちろん刃物である以上、安全性は重要なのだが、とはいえロック解除に両手が必要なのはあまり感心しない。なにか他にやり方があったのではないだろうか?

これだと「片手に荷物を持ったまま、カッターのロックを解除して開梱」ができず、常時携帯できるミニカッターの機動力が無駄になっているようにも思った。

↑刃を出す際は、セーフティーボタンを押しつつノックを押し込む、という手順が必要。安全対策は必要だが、これはちょっと面倒くさい。

小さいけど普通に使えるコンパクトハサミ

XSシリーズ新アイテム3点の残り2点は、既存アイテムをさらに小型化させたもの、という立ち位置になっている。

「XS コンパクトハサミ ギザ刃」は、刃を収納した状態の長さが従来版「XS コンパクトハサミ」の約半分ほど(76mm→43mm)と、大幅にサイズダウン。他社製の携帯用ミニハサミ各種と比較しても、これはかなり小さい部類と言えるだろう。

このサイズ感は、スマホのストラップやキーホルダーに吊すのにちょうど良いぐらいだ。

ミドリ

XS コンパクトハサミ ギザ刃

760円(税別)

ミドリ はさみ XS コンパクト ギザ刃 黒 35647006

ミドリ はさみ XS コンパクト ギザ刃 黒 35647006

738円(01/31 19:00時点)
Amazonの情報を掲載しています
↑従来版「XS コンパクトハサミ」(左)との比較。刃渡りとハンドルともにかなり小さくなった。

実のところ、出先で「切る道具がないなー」と困ることは意外と多い。持ち運びに邪魔にならないミニハサミがあれば、お菓子の袋を開いたり、外し忘れたクリーニングのタグを切ったりといった“ほんのちょっとカット”にとても役に立つのだ。

対して、従来からXSコンパクトハサミは紙をジョキジョキ切ったりするような、一般的なハサミの使い方に向いている。要するにハサミはサイズによって用途が変わるので、できればどっちも持っておきたいところである。

勝手に刃が出ない安心設計

使用する際は、スライダー上部のセーフティーボタンを押しながらスライダーを前進させると、刃が露出しつつバネの力でハンドルが開くという方式。逆に、セーフティーボタンを押さない限りはスライダーが動かないので、携帯しているときに勝手に刃が出るような危険性はないわけである。

↑刃を出す際はセーフティーボタンを押しながらスライダーを押し進める。
↑スライダーを押しきったところでバネの力で刃がパッと開いて変形完了。

安定した切れ味のギザ刃

刃は細かなギザ刃(セレーション刃)仕様となっているため、切るものに刃がしっかり食い込んでくれる。こういったミニハサミで梱包用のPPバンドなどを切る場合、切ろうとしてもツルッと刃から飛び出して切れないことがある。その点、ギザ刃であればそういうミスが起きにくく、快適だ。

↑直線刃とカーブ刃(ともにギザ刃仕様)の組み合わせで、切れ味も安定している。
↑硬くて滑りやすいPPバンドも、ギザ刃が食い込むことでスムーズに切れる。

ハンドル開閉用のバネは強すぎ?

ただ、こちらもちょっと気になることがある。ハンドル開閉用のバネがやたらと強く、刃を出すためにスライダーを動かすと、バネが弾けて手から飛び出してしまうことが試用中に何度かあった。これはもうちょっと弱くても良いのでは?と思う。

もちろん切るのにハンドルを閉じるにもバネが重いため、無駄に指が疲れそうだ。

限界まで小さくなった折りたたみホッチキス

さて、新アイテム最後の「XS コンパクトホッチキス」は、旧「XS コンパクトホッチキス」からシンプルにサイズダウンしたもの。全長66mm→48mmとかなりコンパクト化されている。

旧版も初見ではその小ささに驚かされたものだが、改めて新サイズは、指でつまんでみてもとてもホッチキスだとは思えないような小ささである。

ちなみに旧版は店頭在庫限りで、以降はこの新サイズが「XS コンパクトホッチキス」として展開されることになる。

ミドリ

XS コンパクトホッチキス

720円(税別)

ミドリ ホチキス XS コンパクトホッチキス 黒B 35638006

ミドリ ホチキス XS コンパクトホッチキス 黒B 35638006

634円(01/31 19:00時点)
Amazonの情報を掲載しています
↑旧版(上)との比較。さっくり30%のサイズダウン。

全長48mmに針100本

さらに驚かされたのが、この極小サイズのボディに10号針100本が搭載可能ということ。

全長48mmに針100本となると、プッシャー(針を前方に押し出すパーツ)も含めるとほぼ本体サイズギリギリというところ。これはなかなかすごいことである。

綴じ枚数も最大5枚と、旧版と同じ。サイズが30%近く縮んでおきながら同程度の性能をキープしているわけだ。

↑内部は針とプッシャーでほぼ隙間なくいっぱいに。針100本搭載でこれ以上のサイズダウンは難しいだろう。
↑押し刃を動かすことで、折りたたみ状態から変形完了。シンプルな機構だが良くできている。

30年の進化の賜物

綴じるためには、まずハンドルを大きく持ち上げて、金属製の押し刃を手前側にカチッと音がするまでスライド。あとはハンドルを戻すと、紙をバチンと綴じられる。

収納するときは逆手順で押し刃を元の位置に戻してやれば、折りたたまれた状態に元通りだ。

この収納ギミック自体は、冒頭で述べたXSシリーズの元祖「たためるホッチキス」(=旧コンパクトホッチキス)から変わらないが、そのまま性能を維持してさらなるサイズダウンを達成したのは、30年の技術の進化によるものだろう。

↑公称では最大綴じ枚数が5枚となっているが、コピー用紙なら+2〜3枚はいけそう。ただし無理をしすぎると押し刃が負けるので慎重に。
↑ミニ文具=オモチャというイメージが強いが、XSはちゃんとした実用品。必要なものをペンケースに入れておくと心強いはずだ。

実のところ、以前にも他メーカー製の“小さい文房具”のシリーズはいくつかあったのだけど、基本的にはどれも「小さくすること」に注力しすぎて機能面が物足りないという感じだった。

しかし、XSは小さいながらちゃんと便利だったり、そもそも小さいことに価値があったり、とても優秀で実用的なミニ文房具なのである。

そこに新たに追加された3アイテムも、使ってみると案の定というか、なかなかよくできていた(個人的にいくつか気になる部分はあったが)。

このサイズ感で実用性十分なので、ペンケースに放り込んでおけば、いざというときに必ず役に立つはず。いざというときが来なくても持っているだけでかわいいので、携帯をおすすめしたい。

ミドリ 文房具セット ステーショナリーキット XS 黒A 35548006

ミドリ 文房具セット ステーショナリーキット XS 黒A 35548006

3,380円(01/31 19:00時点)
Amazonの情報を掲載しています

The post かわいいだけじゃなくて実用度も高い! 究極のミニサイズ文房具「XS」シリーズに3つの新アイテムが登場 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

ペン先から手に伝わる感触が個性的! 400円台で買えるお買い得な最新シャープペンシル

ボールペンで「書き味が滑らか」という場合、だいたいはインクの特性やペン先チップの性能によるもので、つまり書き味=ボールペン、それぞれの個性ということになる。

対してシャープペンシルで「書き味が滑らか」なのは、ほぼシャープ芯に由来。それはシャープ芯が偉いのであって、シャーペン自体の個性とはあまり関係していない。

じゃあ、シャーペンなんてどれも一緒か? というと、それはまた全然別の話だ。

軸のバランスが違えばコントロール性が変わるし、口金の形状次第で細かな文字の書きやすさにも差が出る。そういったかなり細かい部分で、本体の個性がいろいろと見えてくるのである。

そんな中、パイロットの新しいシャーペンが「紙へのタッチフィール(書いているときにペン先から手に伝わる感触)」という部分で少し面白い個性の出し方をしてきたので、紹介してみよう。

書きやすさを生み出す絶妙なサスペンション

パイロット「エアステップ」は、ソフトな書き心地を実現する「クッションシステム」と、1ノックで長く書くことができる「エアステップライト」という2つの機構を搭載した新しいシャーペンだ。

昨今のシャーペン界隈では平気で1000円以上する製品も増えてきたが、こちらは税込みでも500円以下。樹脂軸のポップな雰囲気もあって、わりと気軽に手が出せるシャーペンと言えそうだ。

パイロット

エアステップ 芯径0.5mm

450円(税別)

改良されたクッションシステム

新機構の中で筆者がまず気になったのが「クッションシステム」。強い筆圧に対して先端パイプが後退することで圧を吸収する、いわゆるサスペンション機構である。

パイロットのシャーペンでは、かつて「モーグルエア」が軸内の2本のバネによって筆圧を逃す機構(それによって芯折れを抑制する)を搭載していたのだが、これは正直、かなり好き嫌いが分かれるものだった。というのも、少し筆圧をかけただけでいきなりペン先が大きく上下運動するため、人によっては手元が落ち着かず、集中力が削がれてしまうのだ。

↑2つの金属バネを内蔵したモーグルエア。サスはかなり柔らかく、口金ごと2〜3mmほど沈み込む。
↑エアステップはパイプが軽く1mm弱沈む感じ。上下動が少なく、「なんとなく効いてるかな?」ぐらいの印象。

対してエアステップは、小さな樹脂製のクッションパーツだけで筆圧を吸収しているため、まず沈みしろが小さい。さらに、クッションの圧が程よく設定されているため、筆圧が弱ければ少しだけ、強ければ大きくと無段階で沈んでくれる。

もちろん、どちらが正しいというわけではないが、筆者はモーグルエアの強調されすぎたサスペンションが苦手だったので、これぐらいのささやかな沈み込みで十分だ。「そうそう、これぐらいでいいんだよ」という気分である。

↑内蔵の樹脂バネ。もちろん金属バネと比べると破損はしやすそうだが、そもそもそこまで負荷を強いる使い方はおすすめできない。

運筆によって余分な筆圧をかけてしまった場合、基本的にその反力は自分の手にかかる。すると反力に対抗するため無意識にペンを握る力が強くなり、それが続くと疲労感につながってしまう。

その点、エアステップのクッションは前述の通り筆圧に合わせてほどよく沈んでくれるため、紙への当たりがならされ、スムーズに書き進めることができるのだ。

逆にこのクッションでペン先の上下運動をハッキリ感じてしまう場合は、筆圧が必要以上に強くなっている可能性があるので、ちょっと肩の力を抜いたほうが良いかもしれない。

忙しいときに便利なエアステップライト

もうひとつの新機構「エアステップライト」は、書いている間に芯が減ったとき、先端パイプを紙に軽く押し当てるとクッションでパイプが後退し、芯だけが少し押し出された状態になるというもの。

後退して短くなったパイプは一度ノックをしないと元の長さに戻らないので、いわゆる自動芯出し機構や先端プッシュ機構とは別物だ。

↑芯が無くなった状態でパイプを紙面に押し当てると、芯だけが少し飛び出す機構。ノックで集中力を切らしたくないときには有効かも?

正直なところ、やはり自動芯出し機構などに比べると手間を感じる。しかし、1ノックで長く書き続けられるという点で言えば、それなりに効果は発揮している。板書に追われるなど「書くのに忙しくてノックしているヒマがない!」といった状況下では、役立つかもしれない。

当然ながらノック不要で延々と書き続けられたほうがラクなのだけど、500円以下という価格帯を考えれば、まぁ仕方ないかなというところだ。

ちなみにノックは、クリップを押し下げるタイプで、これは軸後端までフラットにするための仕様だろう。筆者はクリップノック全般がやや苦手なので、パイプ云々よりはむしろこちらのほうが残念に感じた。

手汗でもすべりにくいグリップ

↑ノックは樹脂製のクリップを押し下げるタイプ。上端には程良い角度がついており、親指がかけやすかった。

逆に大絶賛というか、このシャーペンの最大の褒めポイントだと感じているのが、エラストマー製の波形グリップ。これがちょっと驚くぐらいに摩擦力があって、滑りにくいのだ。

軽く握っただけでも軸表面が指に吸い付くようで、非常に安定感が高い。波形の造形はさほど効いていないようなので、この効きは純粋に素材の勝利だと思う。

手がカサカサでグリップが滑る人、手汗でグリップが滑る人、どちらのケースでも確実に効果を発揮するので、機会があればぜひ握ってみてほしい。

↑見た目だけではピンとこないかもしれないが、握った瞬間に指への吸い付きを感じる高摩擦グリップ。効きだけなら2025年のベストグリップといっても過言ではない。

オール樹脂軸の軽量さでバランスも気にならず、クッションによって安定した紙へのタッチが得られるシャープペンシルは、端的に「良くできているな」という感じ。さらにグリップの優秀さ(2025年発売の筆記具の中で最もよく効くグリップだと思う)もあって、これで500円なら間違いなくお買い得な1本と言えそうだ。

ただし筆圧が強すぎる人だけは、クッションを感じすぎて落ち着かないということもあるかもしれないので、そこだけは要注意である。

The post ペン先から手に伝わる感触が個性的! 400円台で買えるお買い得な最新シャープペンシル appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

ペン先から手に伝わる感触が個性的! 400円台で買えるお買い得な最新シャープペンシル

ボールペンで「書き味が滑らか」という場合、だいたいはインクの特性やペン先チップの性能によるもので、つまり書き味=ボールペン、それぞれの個性ということになる。

対してシャープペンシルで「書き味が滑らか」なのは、ほぼシャープ芯に由来。それはシャープ芯が偉いのであって、シャーペン自体の個性とはあまり関係していない。

じゃあ、シャーペンなんてどれも一緒か? というと、それはまた全然別の話だ。

軸のバランスが違えばコントロール性が変わるし、口金の形状次第で細かな文字の書きやすさにも差が出る。そういったかなり細かい部分で、本体の個性がいろいろと見えてくるのである。

そんな中、パイロットの新しいシャーペンが「紙へのタッチフィール(書いているときにペン先から手に伝わる感触)」という部分で少し面白い個性の出し方をしてきたので、紹介してみよう。

書きやすさを生み出す絶妙なサスペンション

パイロット「エアステップ」は、ソフトな書き心地を実現する「クッションシステム」と、1ノックで長く書くことができる「エアステップライト」という2つの機構を搭載した新しいシャーペンだ。

昨今のシャーペン界隈では平気で1000円以上する製品も増えてきたが、こちらは税込みでも500円以下。樹脂軸のポップな雰囲気もあって、わりと気軽に手が出せるシャーペンと言えそうだ。

パイロット

エアステップ 芯径0.5mm

450円(税別)

改良されたクッションシステム

新機構の中で筆者がまず気になったのが「クッションシステム」。強い筆圧に対して先端パイプが後退することで圧を吸収する、いわゆるサスペンション機構である。

パイロットのシャーペンでは、かつて「モーグルエア」が軸内の2本のバネによって筆圧を逃す機構(それによって芯折れを抑制する)を搭載していたのだが、これは正直、かなり好き嫌いが分かれるものだった。というのも、少し筆圧をかけただけでいきなりペン先が大きく上下運動するため、人によっては手元が落ち着かず、集中力が削がれてしまうのだ。

↑2つの金属バネを内蔵したモーグルエア。サスはかなり柔らかく、口金ごと2〜3mmほど沈み込む。
↑エアステップはパイプが軽く1mm弱沈む感じ。上下動が少なく、「なんとなく効いてるかな?」ぐらいの印象。

対してエアステップは、小さな樹脂製のクッションパーツだけで筆圧を吸収しているため、まず沈みしろが小さい。さらに、クッションの圧が程よく設定されているため、筆圧が弱ければ少しだけ、強ければ大きくと無段階で沈んでくれる。

もちろん、どちらが正しいというわけではないが、筆者はモーグルエアの強調されすぎたサスペンションが苦手だったので、これぐらいのささやかな沈み込みで十分だ。「そうそう、これぐらいでいいんだよ」という気分である。

↑内蔵の樹脂バネ。もちろん金属バネと比べると破損はしやすそうだが、そもそもそこまで負荷を強いる使い方はおすすめできない。

運筆によって余分な筆圧をかけてしまった場合、基本的にその反力は自分の手にかかる。すると反力に対抗するため無意識にペンを握る力が強くなり、それが続くと疲労感につながってしまう。

その点、エアステップのクッションは前述の通り筆圧に合わせてほどよく沈んでくれるため、紙への当たりがならされ、スムーズに書き進めることができるのだ。

逆にこのクッションでペン先の上下運動をハッキリ感じてしまう場合は、筆圧が必要以上に強くなっている可能性があるので、ちょっと肩の力を抜いたほうが良いかもしれない。

忙しいときに便利なエアステップライト

もうひとつの新機構「エアステップライト」は、書いている間に芯が減ったとき、先端パイプを紙に軽く押し当てるとクッションでパイプが後退し、芯だけが少し押し出された状態になるというもの。

後退して短くなったパイプは一度ノックをしないと元の長さに戻らないので、いわゆる自動芯出し機構や先端プッシュ機構とは別物だ。

↑芯が無くなった状態でパイプを紙面に押し当てると、芯だけが少し飛び出す機構。ノックで集中力を切らしたくないときには有効かも?

正直なところ、やはり自動芯出し機構などに比べると手間を感じる。しかし、1ノックで長く書き続けられるという点で言えば、それなりに効果は発揮している。板書に追われるなど「書くのに忙しくてノックしているヒマがない!」といった状況下では、役立つかもしれない。

当然ながらノック不要で延々と書き続けられたほうがラクなのだけど、500円以下という価格帯を考えれば、まぁ仕方ないかなというところだ。

ちなみにノックは、クリップを押し下げるタイプで、これは軸後端までフラットにするための仕様だろう。筆者はクリップノック全般がやや苦手なので、パイプ云々よりはむしろこちらのほうが残念に感じた。

手汗でもすべりにくいグリップ

↑ノックは樹脂製のクリップを押し下げるタイプ。上端には程良い角度がついており、親指がかけやすかった。

逆に大絶賛というか、このシャーペンの最大の褒めポイントだと感じているのが、エラストマー製の波形グリップ。これがちょっと驚くぐらいに摩擦力があって、滑りにくいのだ。

軽く握っただけでも軸表面が指に吸い付くようで、非常に安定感が高い。波形の造形はさほど効いていないようなので、この効きは純粋に素材の勝利だと思う。

手がカサカサでグリップが滑る人、手汗でグリップが滑る人、どちらのケースでも確実に効果を発揮するので、機会があればぜひ握ってみてほしい。

↑見た目だけではピンとこないかもしれないが、握った瞬間に指への吸い付きを感じる高摩擦グリップ。効きだけなら2025年のベストグリップといっても過言ではない。

オール樹脂軸の軽量さでバランスも気にならず、クッションによって安定した紙へのタッチが得られるシャープペンシルは、端的に「良くできているな」という感じ。さらにグリップの優秀さ(2025年発売の筆記具の中で最もよく効くグリップだと思う)もあって、これで500円なら間違いなくお買い得な1本と言えそうだ。

ただし筆圧が強すぎる人だけは、クッションを感じすぎて落ち着かないということもあるかもしれないので、そこだけは要注意である。

The post ペン先から手に伝わる感触が個性的! 400円台で買えるお買い得な最新シャープペンシル appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

100円台になっても名作のまま! 学生にも使ってほしい! パイロットのボールペンに廉価版が登場

パイロットが学生を対象としたアンケートで「ボールペンを購入する際に重視すること」を調査したところ、一番大きいのが「書き心地」で、購入価格帯は「100円台」が多かったという。

書き心地は筆記具のアンケートで当然選ばれるべき部分なのでひとまず置くとして、ここで注目すべきはやはり価格の面である。

「ボールペンが100円台なんて当たり前では?」と疑問に思っているのは、おそらくアラフォー以上の世代だろう。確かに20年ぐらい前はボールペンなんて100円台が当たり前だったが、実際、昨今のボールペンは200円台が一般的なのだ。

社会人ならそれぐらい気にならなくても、ペンを消耗品として大量消費する学生にとって価格はわりと大きな問題だろう。

そこでアンケート結果を受けてパイロットが展開したのが、既に人気の高い(しかし価格は200円台の)ボールペンのコスパモデルというわけだ。

名作にコスパを“プラス”

今回発売されたパイロット「ジュースプラス」は、高インクフローによって滑らかな書き味を生み出すパイロット独自のシナジーチップを搭載したゲルインクボールペンだ。 文房具好きの方ならこの時点でピンと来ているだろうが、こちらは2016年に発売されて、いまだに人気の高い同社のゲルインクボールペン「ジュースアップ」がベースとなっている。

パイロット

ジュースプラス 0.4mm

全8色 各150円(税別)

アンケートを受けて、価格は150円+税。昨今のボールペンの新製品としては、やはり100円台はちょっと目を引く感じだ。

元となったジュースアップは200円+税なので、端的に25%OFFのお手ごろ価格と言えるだろう。

従来品との違いはどこ?

じゃあ性能的にどこか落ちるのかというと……実のところ、大きな変化はなし!と言っても過言ではない。

↑すでに人気の「ジュースアップ」(上)と、新しい「ジュースプラス」(下)。50円の価格差だが基本性能はほぼ同じ?

なにせ、書き味の上で最大のポイントとなるシナジーチップを含むインクリフィルは、ジュースアップとジュースプラスで共通のものを使っているのだ。

シナジーチップから供給されるたっぷりしたインクフローと、粘り気のないサラサラの書き心地の快適さも、もちろん変わっていない。

ちなみに、ジュースプラスは現時点でボール径0.4mmのみというちょっと珍しい展開だが、これは学生のノート需要(細かくみっちりと紙面に書き込みたい)に合わせたものだろう。

↑0.4mmという細いボール径でもカリカリせず、サラッとしたなめらかさ。シナジーチップの優秀さを改めて味わえた。

新旧の最大の違いは口金

一番の変更点はジュースアップが金属製の口金なのに対して、ジュースプラスが樹脂製の口金になっているところ。

基本的には金属口金のほうが低重心でペン先を動かしやすいのだが、そもそもジュースプラスは全体重量が約9.7gと比較的軽めな分、重心を気にするまでもなく動かしやすいのだ。

もちろん、繊細な人ならジュースアップの低重心に価値を感じるだろうが、大部分のユーザーにとっては、どっちも書きやすいという認識になるのではないだろうか。

↑新旧の最大の違いは口金が金属かプラかというところ。実のところ書き味に大きな違いは感じられなかった。

キリッとした発色の良さ

ジュースプラスはローンチ時点でインクカラー8色がラインアップされている。

なかでも今回初登場となるラベンダー・ミント・ネモフィラ・サクラの4色は、優しげなニュアンスカラーでありながら可読性も十分。ノートをカラフルに書き分けたい派には特に注目されそうだ。

また、既存カラーからラインアップされているブラック・ブルー・レッド・オレンジも、非常にキリッとした目立つ発色で人気があり、とても使いやすい。

↑ジュースプラスのカラーラインアップ。左側の新しい4色は淡めでも視認性が良く、ノート筆記と相性が良さそう。

シナジーチップによる書き心地の良さと、ジュースアップ系ゲルインクの発色の良さは、書いてみるとシンプルに「良いペンだな」という印象を受ける。

ただ、元のジュースアップが200円+税という価格だけで学生から「ちょっと高いな」と忌避されていたのだとしたら、それはやはりもったいない話だろう。

そういう意味では、ボディをコストダウンさせつつ書き心地を上手に維持し、優れたペン先であるシナジーチップを若い人に試してもらうためのジュースプラスは、なかなか意義のある製品だと思う。

↑シナジーチップは、ニードルっぽい先端の細さながらインクフローはとても良い。この書き味が100円台なのは純粋にうれしいところだ。

熾烈になる100円台ボールペン争い

現時点において100円台のゲルインクボールペンといえば、ゼブラ「サラサクリップ」(100円+税)と三菱鉛筆「ユニボールワン」(120円+税)の2本が圧倒的強者となっている。

今回のパイロットの取り組みは、ここに自社製品を食い込ませていくためのものと考えて間違いないわけで、「同じ100円台の土俵に立てば、あとはシナジーチップの実力で勝負していける」という判断なのだろう。

↑ジュースプラスは、すでに高い人気のサラサクリップとユニボールワンにどこまで追随できるか? ボールペン界隈で今後注目のトピックだ。

サラサとユニボールワンともにカラーラインアップの幅広さという先行有利を持っており、これもなかなかに要素として大きそうだ。とはいえ、共通リフィルであるジュースアップにも、すでに30色近いラインアップがある。

さらにフローの良さを活かしたラメ系インク(クラシックグロッシーシリーズ)まで持っているわけで、実際問題として、追いつくのはさほど難しくないのかもしれない。

これからしばらくは100円台ゲルインクを舞台とした3社の争いが熾烈になりそうで、目が離せないところだ。

The post 100円台になっても名作のまま! 学生にも使ってほしい! パイロットのボールペンに廉価版が登場 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

100円台になっても名作のまま! 学生にも使ってほしい! パイロットのボールペンに廉価版が登場

パイロットが学生を対象としたアンケートで「ボールペンを購入する際に重視すること」を調査したところ、一番大きいのが「書き心地」で、購入価格帯は「100円台」が多かったという。

書き心地は筆記具のアンケートで当然選ばれるべき部分なのでひとまず置くとして、ここで注目すべきはやはり価格の面である。

「ボールペンが100円台なんて当たり前では?」と疑問に思っているのは、おそらくアラフォー以上の世代だろう。確かに20年ぐらい前はボールペンなんて100円台が当たり前だったが、実際、昨今のボールペンは200円台が一般的なのだ。

社会人ならそれぐらい気にならなくても、ペンを消耗品として大量消費する学生にとって価格はわりと大きな問題だろう。

そこでアンケート結果を受けてパイロットが展開したのが、既に人気の高い(しかし価格は200円台の)ボールペンのコスパモデルというわけだ。

名作にコスパを“プラス”

今回発売されたパイロット「ジュースプラス」は、高インクフローによって滑らかな書き味を生み出すパイロット独自のシナジーチップを搭載したゲルインクボールペンだ。 文房具好きの方ならこの時点でピンと来ているだろうが、こちらは2016年に発売されて、いまだに人気の高い同社のゲルインクボールペン「ジュースアップ」がベースとなっている。

パイロット

ジュースプラス 0.4mm

全8色 各150円(税別)

アンケートを受けて、価格は150円+税。昨今のボールペンの新製品としては、やはり100円台はちょっと目を引く感じだ。

元となったジュースアップは200円+税なので、端的に25%OFFのお手ごろ価格と言えるだろう。

従来品との違いはどこ?

じゃあ性能的にどこか落ちるのかというと……実のところ、大きな変化はなし!と言っても過言ではない。

↑すでに人気の「ジュースアップ」(上)と、新しい「ジュースプラス」(下)。50円の価格差だが基本性能はほぼ同じ?

なにせ、書き味の上で最大のポイントとなるシナジーチップを含むインクリフィルは、ジュースアップとジュースプラスで共通のものを使っているのだ。

シナジーチップから供給されるたっぷりしたインクフローと、粘り気のないサラサラの書き心地の快適さも、もちろん変わっていない。

ちなみに、ジュースプラスは現時点でボール径0.4mmのみというちょっと珍しい展開だが、これは学生のノート需要(細かくみっちりと紙面に書き込みたい)に合わせたものだろう。

↑0.4mmという細いボール径でもカリカリせず、サラッとしたなめらかさ。シナジーチップの優秀さを改めて味わえた。

新旧の最大の違いは口金

一番の変更点はジュースアップが金属製の口金なのに対して、ジュースプラスが樹脂製の口金になっているところ。

基本的には金属口金のほうが低重心でペン先を動かしやすいのだが、そもそもジュースプラスは全体重量が約9.7gと比較的軽めな分、重心を気にするまでもなく動かしやすいのだ。

もちろん、繊細な人ならジュースアップの低重心に価値を感じるだろうが、大部分のユーザーにとっては、どっちも書きやすいという認識になるのではないだろうか。

↑新旧の最大の違いは口金が金属かプラかというところ。実のところ書き味に大きな違いは感じられなかった。

キリッとした発色の良さ

ジュースプラスはローンチ時点でインクカラー8色がラインアップされている。

なかでも今回初登場となるラベンダー・ミント・ネモフィラ・サクラの4色は、優しげなニュアンスカラーでありながら可読性も十分。ノートをカラフルに書き分けたい派には特に注目されそうだ。

また、既存カラーからラインアップされているブラック・ブルー・レッド・オレンジも、非常にキリッとした目立つ発色で人気があり、とても使いやすい。

↑ジュースプラスのカラーラインアップ。左側の新しい4色は淡めでも視認性が良く、ノート筆記と相性が良さそう。

シナジーチップによる書き心地の良さと、ジュースアップ系ゲルインクの発色の良さは、書いてみるとシンプルに「良いペンだな」という印象を受ける。

ただ、元のジュースアップが200円+税という価格だけで学生から「ちょっと高いな」と忌避されていたのだとしたら、それはやはりもったいない話だろう。

そういう意味では、ボディをコストダウンさせつつ書き心地を上手に維持し、優れたペン先であるシナジーチップを若い人に試してもらうためのジュースプラスは、なかなか意義のある製品だと思う。

↑シナジーチップは、ニードルっぽい先端の細さながらインクフローはとても良い。この書き味が100円台なのは純粋にうれしいところだ。

熾烈になる100円台ボールペン争い

現時点において100円台のゲルインクボールペンといえば、ゼブラ「サラサクリップ」(100円+税)と三菱鉛筆「ユニボールワン」(120円+税)の2本が圧倒的強者となっている。

今回のパイロットの取り組みは、ここに自社製品を食い込ませていくためのものと考えて間違いないわけで、「同じ100円台の土俵に立てば、あとはシナジーチップの実力で勝負していける」という判断なのだろう。

↑ジュースプラスは、すでに高い人気のサラサクリップとユニボールワンにどこまで追随できるか? ボールペン界隈で今後注目のトピックだ。

サラサとユニボールワンともにカラーラインアップの幅広さという先行有利を持っており、これもなかなかに要素として大きそうだ。とはいえ、共通リフィルであるジュースアップにも、すでに30色近いラインアップがある。

さらにフローの良さを活かしたラメ系インク(クラシックグロッシーシリーズ)まで持っているわけで、実際問題として、追いつくのはさほど難しくないのかもしれない。

これからしばらくは100円台ゲルインクを舞台とした3社の争いが熾烈になりそうで、目が離せないところだ。

The post 100円台になっても名作のまま! 学生にも使ってほしい! パイロットのボールペンに廉価版が登場 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

できる人は罫線の使い方にもこだわる! メモの質が変わる2種類の個性派ペン

ノートを取る際、「メインの文字を書く用のペン」と「囲みを付けたり目立たせるポイントを記入したりするためのカラーペン」とで書き分けるのは、わりと一般的なメソッドだろう。

書き分けによって紙面の情報が整理されると、あとから見返す際に要点も分かりやすく、勉強の効率がアップするのが大きな利点だ。

ただ、どこもかしこもカラーペンで囲って装飾することをやりすぎると、情報が詰まりすぎて逆に見返しにくくなることもある。書き分けを適度に抑えるというのもセンスが必要で、見返しやすいノートを作るのはなかなか難しい。

とはいっても、自分にはセンスがないから無理、と諦めるのももったいない。使うだけで派手すぎない「ほどほどな線囲いができる専用ペン」を使えば済む話なのだし……。

目立たせずに情報を整える罫線専用ペン

LIHIT LAB.(リヒトラブ)から発売されている「myfa 罫線ペン」は、目立たず、ギラギラせず、ほんのりとした罫線を紙面に書き足す用に作られた、かなり特殊な専用ペンだ。

いわゆるミリペン(極細の水性サインペン)の一種で、線幅は0.05mmと非常に細く作られている。

LIHIT LAB.

myfa 罫線ペン

200円(税別)

なによりも特徴的なのがブルーグレーのインクで、視認性という点ではちょっと論外なぐらいに淡く薄い色である。

もちろんこんな薄い色で文字を書いても読み取るのに苦労するだけなのだが、しかし無地の紙面にこの色とこの線幅で直線を引くと、まさにノートの罫線としてちょうどいい感じに機能するのだ。

↑文字の筆記に使うとこんな感じ。淡すぎるブルーグレーはほぼ読み取れないレベル。
↑控えめな発色は実は罫線を作るのにぴったり!

罫線にペンで色を重ねることでほどよく視認性をアップ

さらに面白いのが、ノート罫線への重ね書きだ。

この薄いブルーグレーを、すでに印刷されているノートの罫線の上から重ねて線を引くと、そこだけ罫線の色がほんのわずかに濃くなる。

この「ほんのわずかに濃くなる」というのが重要で、くっきりと識別できるほどではないが、色を重ねていない元の罫線とは色の差が分かれる……というぐらいの線ができることで、目立ちすぎないほどほどの強調線や囲み線が書ける。

↑線ばかりが目立つカラー囲みに対して、罫線が少し濃くなるぐらいの囲みは中の文字に視線が行きやすく、読み返しやすい。
↑紙面を分割して情報をまとめるにも、“目立ちすぎない、ちょっと濃い罫線”で見た目がスッキリ整う。

例えば、表組みを作りたいときも、ボールペンなどの濃い黒で線を引くとそこだけがくっきりしすぎて、中の文字が目立たないことがある。

そういう場合も、罫線に重ねてブルーグレーで線を引くと、思ったよりも視認性がよく、文字も読み取りやすい表組みが作りやすい。

「罫線を引く/罫線に色を重ねる」ことに特化した、とてもニッチなペンだが、ペンケースに1本入れておくと、意外と活躍の機会はあるんじゃないだろうか。

日常使いの筆記が心地よくなる極細サインペン

「罫線ペン」と同シリーズとして発売された「myfa ログペン」も、使ってみるとなかなか面白いペンだ。

こちらは主に文字を書くなど日常筆記に使うためのもので、0.2mmの極細水性サインペン。水性インクのにじみなどを含めて、筆記した線幅はゲルインクボールペンの0.5mmとほぼ同じくらいになる。

LIHIT LAB.

myfa ログペン

全4色 各200円(税別)

カラーラインアップはベーシックな黒の「ジェットブラック」、ブルーブラック系の「ジーンズネイビー」、ブラウンブラックの「モカブラウン」、薄墨っぽい「コアラグレー」の4色。

いわゆるカラーブラック系のインクよりも発色はやや淡めではあるが、十分にメイン筆記具として使えそうな雰囲気だ。

↑どれか1色をメイン筆記に使うもよし。書き分けに使うもよし。意外と用途の広いカラーラインアップだ。

水性サインペンを使う意義

とはいえ、「ボールペンで十分なのに、わざわざ水性サインペンを使う意味とは?」という疑問はあるだろう。

これに関しては、もう使ってみてもらうしかないのだが、書き味がボールペンとまったく違って、ハマるとすごく書きやすいのである。

↑ボールペンとは完全に別物なコントロール性の良さは、なめらか系インクの書き味が苦手な人にはハマるかも?

こういった極細サインペンは、樹脂製のペン先チップが紙に触れることで(毛細管現象によって)インクを出す仕組みになっている。そのため、先端のボールを転がしてインクを引き出すボールペンよりも、ペン先がコントロールしやすいのだ。

特に、低粘度油性インクなどのなめらか系ボールペンで字が乱れるタイプの人だと、この快適なコントロール性はかなり心地よく感じるはず。

↑0.2mmの線のシャープさは、手帳のマンスリーページにも十分に対応できる。

筆者もこの書き味はかなり好みで、手にしてから現在までメインの筆記具として使っているぐらいである。

インクの減りの速さやペン先チップの強度問題(使い続けるうちに先割れしてくる)など、極細サインペンならではの弱点はあるが、一度この書き味にハマッてしまうとボールペンに戻りがたいほどの魅力がある。

The post できる人は罫線の使い方にもこだわる! メモの質が変わる2種類の個性派ペン appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

【2026年必携ペンケース】メモ帳の居場所も確保した、90°オープンする薄型の優れモノ

たとえば、手帳をカバンから取り出すのに苦労することは、あまりないだろう。

しかし、ハンドメモなどの携帯用メモ帳(A7サイズ前後)になると、途端に取り扱いが難しくなる。小さすぎて、カバンの中で行方不明になるケースがわりと多いのだ。

本来、使用頻度の高い小型のメモ帳は、ジャケットや作業着のポケットに入れておくのがベストなのだが、衣服にポケットの少ない女性はそういうわけにもいかず……。地味に取り扱いが難しいのである。

次善策としては、筆記具と一緒にペンケースに入れておくこと。しかし、手帳が入るサイズのペンケースというのは意外と少なく、あったとしてもやたらとサイズが巨大になりがちだ。

その点、レイメイ藤井から発売された「トレイルペンケース」は、筆記具と分けてスッキリとメモ帳が収納できるうえ、薄型だからカバンへの収納も簡単。加えて筆記具の出し入れもしやすいなど、便利なポイントが多い。

普段使いのメモ帳の携帯に悩んだことがある人なら、一度は試してみる価値がありそうだ。

フタが90°で止まるトレイルペンケース

ペンケースの形状にも流行り廃りというのがあって、最近のトレンドといえば断然、ブックタイプと呼ばれる薄型のもの。

このブックタイプは、フルオープンにすることで浅いトレー状になり、筆記具へのアクセスが容易になるというのがメリットだ。もちろん、レイメイ藤井のトレイルペンケースもペントレーに変形することで使い勝手を向上させている。

レイメイ藤井

トレイルペンケース

1760円(税込)

レイメイ藤井 ペンケース トレイル スリム ネイビー FY1419K

レイメイ藤井 ペンケース トレイル スリム ネイビー FY1419K

1,445円(01/04 12:48時点)
Amazonの情報を掲載しています

ユニークなのは、フルオープンにしたときにフタ側が90°で固定されてL字型になるということ。

一般的なブックタイプペンケースは、トレーに変形させるためには大きく180°開く必要があるため、単純に机の上に置いた面積が2倍になってしまう。もともとブックタイプは接地面積が大きいため、これはなかなか無視しづらい問題だ。

対して、フタ側が90°で止まるトレイルペンケースなら、接地面積はそのままで変わらない。狭い机で使うにも、これなら窮屈な思いはさほどしなくて済むだろう。

↑フルオープンにするとL字型に展開。ポケット部とトレー部が共に使いやすいのがポイントだ。

この90°で固定されるフタ部分は、マチが広いポケットと薄物用のメッシュポケットになっている。

マチ広のポケットにすっぽり

このマチ広のポケットこそが懸案の「メモ帳収納」に最適で、A7サイズのメモ帳が問題なく収まるように作られている。

マチ幅も約20mmあるので、厚めのメモやリングメモも問題なく収納可能だ。

↑マチの広いメインポケットは、金属リングのリングメモもこの通りスムーズに収納できる。
↑一般的な15mm幅のマスキングテープやテープのりもすっぽりと。まだマチには余裕があるので、取り出しも簡単だ。

メモ帳以外にも、厚みが邪魔になりやすいテープのりやマスキングテープなどが収納できるなど、応用力はかなり高い。

また、筆記具の収納から独立したポケットなので、厚みのあるものを入れてもペンなどの収納に影響がでにくい。これも使いやすいポイントと言える。

↑メッシュポケットは薄物専用。入っているものが一目で確認できる視認性の高さもポイント。

メッシュポケットにはマチがないため、基本的には薄物専用となっている。カード型のフィルムふせんやシャープ芯といったあまり嵩張らない小物類を入れておくなら、ここが便利だろう。

ペントレーを快適に使うコツ

筆記具収納のペントレー部は、だいたいペン5〜6本+消しゴムが入ってちょうど、といったサイズ感だ。

本体のサイズからするとやや少なく思うかもしれないが、この辺りは薄型ブックタイプの難点として受け止めるしかない。

むしろ無理して詰め込んでしまうと本体が膨らんでカバンへの収納がしにくくなるし、なによりトレーとして使う際に筆記具の出し入れがしづらくなってしまう。

あまり詰め込まずちょっとスカスカぐらいで運用するのが、快適に使うコツと言える。

↑ペントレーはあまりゴチャゴチャと入れず、スッキリさせておくほうが使いやすそう。

トレーのフチは高さ30mmほどで、机に置くとほぼ気にならないぐらい。

中に入っている筆記具は常に視界に収まってくれるため、使いたい筆記具にすぐ手が届き、簡単に取り出すことができる。このアクセス性の良さこそがペントレー最大のメリットだ。

使い終わったペンを戻すときもポイッと放り込むだけ。ボールペンで書き込みをして、蛍光マーカーでラインを引いて、また書き込みに戻って……と筆記具をあれこれと取り替えて作業するにも、ストレスを感じることは少なそうだ。

↑トレーなら使いたいペンを探す手間もなくサッと取り出せるので、とにかく作業効率が高い。

パンパンのカバンにも入る大きさ

ケース自体の携帯については、筆記具やメモ帳などをいっぱいに入れた状態でも厚さ45〜50mmほどとかなりスリム。

荷物でいっぱいのカバンにも、これぐらいならなんとか滑り込ませるスペースは確保できるのではないだろうか。

ただし、構造上どうしてもファスナーが外側にはみ出してしまうので、これがカバンの中で引っかからないようにだけは気を遣ったほうが良いだろう。

↑いっぱいまで文房具を入れても厚みはこの程度。荷物の詰まったカバンでも、これぐらいならどこかのスキマに放り込めるはず。

実際に運用してみた体感としては、「やはりメモ帳の収納がすごく便利!」と感じた。

もちろん機動性の点ではジャケットなどのポケットに入れておくのに越したことはないのだけど、それが難しい場合の次善策としては、十分に機能してくれた。なにより、メモ帳と一緒にいちいちペンをポケットに挿しておく必要がない。つまり、すべてペンケースにまとめて収納できるのはスマートだ。

冒頭でも説明した通り、メモ帳の携帯に悩んだ経験がある人なら、この価値は十分に理解してもらえるはずだ。

レイメイ藤井 ペンケース トレイル スリム ネイビー FY1419K

レイメイ藤井 ペンケース トレイル スリム ネイビー FY1419K

1,445円(01/04 12:48時点)
Amazonの情報を掲載しています

The post 【2026年必携ペンケース】メモ帳の居場所も確保した、90°オープンする薄型の優れモノ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

ペン角度30度でも書ける衝撃。インク切れじゃないのによくかすれる人は「モノグラフライト」使ってみて!

自分好みの書き味のボールペンを見つけるというのは、実のところなかなかに難しいことである。

なにせ実際に書いてみないと自分の手に合うかどうかの判断は付かないし、かといって文具店の店頭で片っ端から試し書きをするというのも、手間を考えるとあまり現実的とは言いがたい。

で、結局のところは、手堅く万人に人気のメジャーなペンを買って「なるほど、こういう感じかー」と納得する、ということになりがちなわけだ。

それでも十分に満足できるのが日本のボールペンのクオリティの高さなのだけれど。

しかし、その場合「そんなにメジャーじゃないけど、すごくいいペン」を取りこぼしてしまう可能性も高くなってしまう。それはものすごくもったいない。

例えば、今回紹介する新しい「モノグラフライト 水性ゲルボールペン」。やや地味な雰囲気で万人ウケ系ではないのだけど、「これはちょっと取りこぼしてしまうのは本格的に勿体ないぐらいに良いペンだ」と、試用しながら感じたのである。

新設計のペン先構造

「モノグラフライト 水性ゲルボールペン」(以下、モノグラフライトゲル)は、トンボ鉛筆の筆記具ブランド「モノグラフ」のシリーズとして登場した、ゲルインク搭載のボールペンだ。

ラインアップはボール径が0.5mm/0.38mmで、0.5mmのみ黒・赤・青のインクが揃っている(0.38mmは黒のみ)。

トンボ鉛筆

モノグラフライト 水性ゲルボールペン

市場想定価格: 0.5mm/0.38mm 各220円(税込)

書いてみてまず「おっ」と感心したのが、ペン先チップの精度だ。

筆者は握りグセとしてかなりペンを寝かせ気味に握ってしまうため、ペンによっては書き出しがかすれたり、線が細くなってしまうことがわりとある。

しかし、モノグラフライトゲルはかなり寝かせて書いても、かすれや線の細りが起きにくかったのだ。

↑35〜40度まで寝かせても、かすれなくしっかり書けるのが驚きだ。

これは新設計のペン先構造によって、寝かせて書いた際に先端のボールがズレにくく、結果としてインクの流量が変わりにくいというもの。

試してみると差は歴然で、他のゲルインクボールペンだとインクが出なくなるような筆記角度でも、モノグラフライトゲルは当たり前のようにサラーッと書ける。

↑他社製ゲルが45度あたりから線が不安定になってくるのに対して、モノグラフライトゲルの安定感はかなり高かった。

「しょっちゅうインクがかすれて書けなくなる」という体験をしている人(ちなみに、筆者と同様にペンに良くない握りグセをしている可能性がある)の場合、いちいち正しい握りに矯正するよりは、それでも書けるペンに変えてしまったほうが手っ取り早いのかもしれない。

↑ペン先チップは、通常の1.3倍という長さのロングニードルチップ。強く筆圧をかけても変形しない強度の高さも優秀だ。

視界の広いニードルチップ

↑ペン先が文字を覆い隠すことがないため、細かい文字も非常に書きやすい。

ペン先に関しては、視界の広いニードルチップもポイントだ。

針のように細いニードルチップは、筆記時にチップ自体が文字に被さってしまう率が低いため、特に手帳などに細かい字を書きたい用途にとても向いている。

しかも、一般的なニードルチップが長さ約4mmなのに対して、モノグラフライトゲルは5.2mmと非常に長い。

もちろん長ければその分だけ筆記の邪魔になりにくいので、ちまちまと文字を埋めるのにこのロングニードルは使いやすいわけだ。

にじみにくいサラサラのインク

実際の書き味に関しては「たっぷりとインクを流してサラサラ感を強める」という、昨今のゲルインクボールペンらしいテイストになっている。

ただ、そこで重要になってくるのが、このペンのために新開発されたゲルインク「モノドライインク」だ。

このインクは“速乾性”と“にじみにくさ”という相反する要素を成立させたもので、特ににじみにくさの点でかなり良くできている。インクはたっぷり出るのだけど、それが紙にジワッとにじむことが少ないので、線の太りが抑制されているのだ。

↑インクだく感のある書き味に対して、描線は思ったよりシャープ。にじみにくいインクの性能を実感した。

なので、描線はきちんとシャープなのに、書いている手応えは「インクたっぷり出てるなぁ」という感じ。

0.5mmはその辺りが強調されてサラサラ感が非常に強く、いかにも“気持ちいいゲルインクボールペン”という印象だ。

対して0.38mmはインク流量が抑えられている分、サラッとしつつも程良いカリッとした引っかかりが手応えに残る。ペンが走り過ぎず、しっかりとコントロールが効き、丁寧に文字を書くのに向いたタイプと言えるだろう。

↑0.5 mmと0.38 mmは、単にボール径の差だけではないテイストの違いを感じる。

グリップが惜しい!

気になった点……というか、残念に思った部分もある。

モノグラフライトには、先行して「モノグラフライト 油性ボールペン」「モノグラフライト シャープペンシル」が発売されており、共通して摩擦の極めて強いパターンを刻んだゴムグリップが搭載されていた。

当然、ゲルでもそのゴムグリップを期待していたのだけど、なぜか半透明の樹脂製グリップ(刻まれたパターンは同じ)に差し替えられていたのだ。

それでもしっかり握れるのは間違いないのだが、とはいえグリップ力の低減は否めない。

↑ゲルのみ、柔らかいゴムグリップから硬い樹脂グリップに変更されている。コストダウン目的だろうか?

「油性よりゲルのほうが筆圧が少なく書けるから」など樹脂グリップ採用の理由はあろう。しかし冬でも手汗をかいてグリップが滑りがちな筆者は、従来モノグラフライトシリーズのゴムグリップが非常に気に入っていたため、この変更はかなり残念だ。

で、ここからはメーカーおよび関係者各位にちょっと読み飛ばしてもらいたいところなんだけど(スイマセン)、グリップの欠点を補うちょっとしたトリックを記しておきたい。

「モノグラフライトゲル」と「モノグラフライト油性」はリフィル形状が共通なのである。つまり入れ替えが効く。油性の軸にこっそりゲルのリフィルを入れても支障なく書けるのである。

「ゲルの書き味は気に入ったけど、樹脂グリップが釈然としない!」という人には試してみる価値はあると思う(あくまでも自己責任でお願いします)。

↑リフィルの入れ替えで、ゲルもゴムグリップ化は可能。やはりこのゴムグリップの摩擦力は素晴らしい。
↑モノカラー軸は「間違い探しか!」と言いたくなるほどそっくり。特に油性とゲルは間違う可能性が高いので要注意だ。

正直、油性・ゲル・シャープがほとんど同デザインという辺りがややこしく、購入しづらさを感じる(特に通販では、製品名をしっかり確認するべき)ことはあると思う。

とはいえ、ここしばらく出ていなかったゲルインクボールペンの新製品であり、高精度ニードルチップの優秀さや書き味の良さなど、評価すべきポイントは多い。

ゲル好きならスルーせず、試す価値はかなり高いと思うので、一度は手に取ってみてほしい。

The post ペン角度30度でも書ける衝撃。インク切れじゃないのによくかすれる人は「モノグラフライト」使ってみて! appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

2026年の手帳に忍ばせておいて! 携帯性をとことん追求した2本の「極細ボールペン」

昨今、手帳の紙面サイズは両極化の傾向にある。というか、「大きいの」と「小さいの」に人気が集中している印象だ。

大きいほうことA5サイズの手帳は、ノートとスケジュール管理を兼用したり、緻密にライフログを記録したり、紙面をデコったり。基本的には紙面の広さを活用する方向で需要が高まっている。

対して小さいほうは、綴じタイプならハンドメモのようなコンパクト/ポケットサイズ、システム手帳ならM5サイズが人気。かわいらしいサイズがウケているのと、スケジュールはスマホで管理しつつメモ的に手書きもしたい、といった機動性重視の考え方で運用されているようだ。

で、こういった小型の手帳を使う上で地味に問題になってくるのが、ペンをどうやってセットにするか?

小さい手帳はペンホルダーが付属しているものがわりと少なく、さらには手帳そのものよりもペンのほうが長くなってしまうので、セットにして携帯するのは使い勝手も見栄えも悪い。

そこで試す価値が出てくるのが、手帳用に設計されたコンパクトなペンである。

どんな手帳にもマッチする極小ボールペン

「とにかく小さく、持ち運びに邪魔にならないペン」としてまず候補に挙がるのは、OHTOの低粘度油性ボールペン「TL01」だろう。こちらはもともと2013年に発売されたOHTO「ミニモ」ボールペンが、2025年10月の価格変更に伴って製品名を変更したもののようだ。

ただ、ミニモ時代から継続して「世界最小級のノック式ボールペン」というキャッチコピーは変わっていない。つまり、10年以上変わらず小さいボールペンのトップにいるのである。

OHTO

TL01ボールペン

市場想定価格: 800円(税別)

オート ボールペン TL01ボールペン TL01-B5-PK ピンクゴールド

オート ボールペン TL01ボールペン TL01-B5-PK ピンクゴールド

719円(12/25 19:00時点)
Amazonの情報を掲載しています
↑成人男性の手で握るとこんな感じ。あまりの細さに不安を感じるレベルだ。

製品単体の画像ではサイズ感が掴みにくいと思うが、実際に手にしてみると、その小ささと細さにギョッとしてしまう。

全長91mm、軸径約3.7mmは、一般的な綿棒よりちょっと長いかな?というぐらい。この細さにノック機構を搭載しているというのだから、本当に驚きだ。

↑ノック解除は軸側面の小さなレバーを押して行う。軸があまりに細すぎて、一般的な回転カム式ノック機構は入らなかったようだ。

このサイズ感なら、セットにして合わない手帳はまずないだろう。クリップを表紙にかけて挟みこんでおいても、邪魔にはならないはず(ノックノブが上からはみ出すのは、少し気になるが)。

また、付属のカード型スリーブに挿してやれば、財布やパスケースのカードホルダーにも無理なく収まってしまう。本当にどこにでも収まるコンパクトさなのだ。

↑A6サイズの手帳に挟んでもこの余裕。
↑付属のカード型スリーブを使うと、財布などにも入れておきやすい。いざというときの予備ペンとして持っておくと良いかも。

スルスルとした書き味

OHTOが得意とするニードルチップ0.5mm径+低粘度油性の組み合わせは、狭い紙面に小さな文字を書きやすく、スルスルと快適な書き味となっている。

フルメタル軸ということで、握ったときの剛性も見た目以上にしっかりしている。もちろん、細すぎて握りづらい……というところはあるが、これはもう携帯性とのトレードオフなので、割り切って使うしかないだろう。

↑非常に細いためグリップはしづらいが、実は見た目ほど書きにくくはない?
↑4C互換リフィルはボール径やインクの選択肢がかなり広いため、好みのリフィルを入れると書き味は向上するかも。

リフィルは4C互換

リフィルは、多色ボールペンで広く使われている金属芯4C規格互換なので、お好みで油性でもゲルでも差し替えられるのはうれしいところ。

この4C規格互換については、例えば油性なら三菱鉛筆「ジェットストリーム」やパイロット「アクロボール」、ぺんてる「ビクーニャ」などがある。ゲルもパイロット「ハイテック-C」やゼブラ「シャーボX専用ゲル(実はサラサと同インク)」と、本当に選択肢が広いのがポイントだ。

折り紙みたいな変形ボールペン

とはいっても、TL01はさすがに細すぎる、すぐ紛失しそう、という意見はありそうだ。

そこで、もうひとつ携帯しやすい手帳用ペンとして提案したいのが、MOFT「磁気式の三つ折りボールペン」である。

古くからiPadを使っているユーザーには、「折りたたみ式iPadケースの、あのMOFTの……」と言えばピンと来るかもしれない。 こちらはなんと携帯時は薄いカード型、使うときは三つ折りにして三角柱のボールペンになるという変形タイプだ。

MOFT

磁気式の三つ折りボールペン

市場想定価格: 1180円(税込)

MOFT【公式直営店】磁気式の三つ折りボールペン

MOFT【公式直営店】磁気式の三つ折りボールペン

1,180円(12/25 19:00時点)
Amazonの情報を掲載しています

実際、携帯時の本体厚は約1.9mm(リフィル部は約3.3mm)と、まさにカード型と呼ぶしかないようなもの。なんなら、ページ間にしおり代わりに挟んでおいてもさほど違和感はないだろう。

サイズも88×40mmと名刺よりひと回り以上小さく、当然、カードホルダーや名刺ポケットにもすっぽりと入ってしまう。カバー付き手帳の多くには名刺ポケットが付いているので、この時点で収納に困るということはなくなりそうだ。

↑手帳カバーに挟んでしまえば、すっきりと収めておける。

また、粘着シール付きの小さなステンレス板が付属しており、これを手帳の表紙などに貼り付けておくと、本体に内蔵された磁石でピタリとくっつけておくことも可能だ。

着け外しも簡単で、手帳からこぼれ落ちる危険性も少ないため、このペンを常時携帯するならわりとオススメの方法と言える。

↑ポケットがない手帳とセットにするときは、付属のシール付きステンレス板を表紙に貼って…。
↑本体内の磁石でこの通りピタッとくっつけて携帯できる。

書きやすさより携帯性

さて、ペンとして使う際には、製品名通りに本体をペキペキと三つ折りにして三角柱にする。これは慣れれば片手で一瞬の作業で、合わせ目は磁力でパチッと結合する。

あとはペン先が底側になるよう握って書けばOKというわけだ。

ただ、三角柱にしても剛性はあまり高くなく、書いている最中に歪むこともしばしば。書きやすいとはお世辞にも言いづらいところである。

もちろんこれも携帯性を考えると仕方ないところで、とにかく必要なときにペンを出してサッと書ければいい、と考える他はないだろう。

↑ペンとして使うときは三角柱に折ればOK。
↑筆圧で本体が歪むこともあって、書き味はかなり悪い。「最低限、書ければよし」ぐらいの気持ちで使わないと、イライラするかも。

リフィルにも対応

構造的には、折りたためるカードの端にリフィル(もちろん、こちらも4C規格互換リフィル)を通すホールが空いている、というシンプルなもの。

リフィルの交換は、まずホールの後端をふさいでいる合皮のタブを指で押してずらし、その間にリフィルを抜き取る。新しいリフィルの挿入はこの逆手順で行えばOKだ。

ちなみに、長期間使うアテがないときなどは、タブをずらしてペン先がホールの中に収まるまで押し込んでおくと良い。いささか原始的だが、ドライアップ対策としては有効だろう。

↑リフィル交換やペン先を収納するときは、後ろ側のタブを指でずらしつつリフィルを後退させる。シンプルだがなかなか面白い機構だ。

今回紹介した2種のペンは、現時点で考え得る最小または最薄のボールペンと言えるだろう。ぶっちゃけ、どちらもかなり特殊な製品ではあるが……。

しかし、コンパクトな手帳とセットにして携帯するにはやはりこれぐらいのサイズじゃないと困るのも、また事実である。 「多少使いづらくても、とりあえず書ければ良し!」「携帯性最優先!」という需要には間違いなくハマるところなので、小さい手帳と合わせるペンに困っている方は、一度検討してみてもいいかもしれない。

The post 2026年の手帳に忍ばせておいて! 携帯性をとことん追求した2本の「極細ボールペン」 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

見た目よし! 書き味よし! 2025年ベストオブ高級シャーペンはコレ!

2024年から文房具界隈では「高級シャープペンシル」への注目度が非常に高まっている。

もちろん中高生男子に限って言えば、シャーペンそのものが昔から人気のジャンルではあるのだが、ここしばらくはユーザーの幅が少し広がって、ビジネス層にまで届きだしている印象なのだ。

高級シャーペンといえば、元々は中高生男子のシャーペン好きがコレクションとして購入するのが主流だったが、見た目の高級感に加えて、特に手帳やノートとの相性の良さで、徐々に社会人にまでリーチし始めた模様。

その辺りで販売数も全体的に伸びており、筆記具メーカー各社が精力的に高級シャーペンの新製品を展開しているという流れである。

今回はその中から、見栄えの良さと書きやすさのバランスが取れた最新の1本を紹介したい。

重量感+低重心+高級感

ゼブラから2007年に発売された「テクトツゥーウェイ」は、千円台ながらずっしりとした重量感と低重心で、シャーペン好きの中高生からも評価の高い製図用シャーペンである。

その高級モデルとして2025年9月に発売されたのが、今回紹介する「テクトツゥーウェイ RO」(以下、「RO」)だ。

ゼブラ

テクトツゥーウェイ RO 0.5mm

各2500円(税別)

ちなみに、テクトツゥーウェイの標準モデルも価格以上に高級感があるというのが評価ポイントのひとつだった。

さらにその高級モデルであり、価格も1200円から2500円(どちらも税別)と倍以上になっているわけだが、どの辺りがグレードアップしたのだろうか?

↑標準モデルとの比較。ROはロゴが軸と同色プリントになっているなど、シックなデザインになっている。

実のところ見た目に関しては、大きく変わったという印象はあまりない。特にグリップから上は樹脂製ボディ・ショートクリップ・ノックノブ周辺と、ほぼ変更はないように見える。

逆に言えば、グリップから下に変更点が集中しているということになる。

↑グリップの比較。金属表面に細かな凹凸のパターンを彫り込んだローレットグリップは、高級感と高い摩擦力が魅力だ。

安定して握れるローレットグリップ

そのグリップは、標準モデルがメタルグリップにゴムの3連リングという仕様なのに対して、ROは同じくメタルグリップにローレット加工(金属などの表面に施される凹凸模様)が施されている。

ROというモデル名は、仏語の「roulette」(ルレット=ローレット)の頭を取ったもの。つまりこのグリップが本モデル最大の特長ということだろう。

↑シリーズに共通するグリップ3本溝デザインは、グリップ感を高める効果もある。

ローレット加工グリップの先側には3本の溝が彫り込まれており、標準モデルの3連リングの意匠を盛り込んだ形だ。

筆者は手汗が強めなため、一般的なローレットグリップでも滑りやすく感じるのだが、この3本の溝は程よく指の腹にフックしてくれる。これは安定して握れる良いグリップだと感じた。

↑グリップと口金が一体化することで、ガッチリとした剛性感を生んでいる。

もうひとつの大きな変更点は、先端の口金をローレットグリップと一体化したこと。製図用シャーペンとしてはわりとよくある仕様だが、口金が緩んでガタつく心配がないことで、安定した筆記ができるというわけだ。

正直なところ「そんな頻繁に口金が緩んでガタつくことってある?」という気もするのだが、そこは「緩むよりは緩まないほうがいい」と考えるべきだろう。

低重心が生む、ずっしりと心地いい書き味

書き味に関しては、標準モデルの良いところをそのまま継承したという印象だ。

全体重量が実測で約22.6gとかなりずっしりしており、さらに重心位置もグリップと後軸の切り替えの辺り(先端から約55mm)とかなり低い。

握った際に手の中でどっしりと落ち着く感じがありつつ、それでいてペン先に振り回されないバランスは、書きやすさという点でかなり優秀だと感じた。

↑重心位置はこの辺り。筆記具としてはかなり低く、安定感がある。

また、約4mmという長い先端パイプ+細く絞られた口金の組み合わせによって先端視界が大きく開けているのも、製図用シャーペンらしい書きやすさだ。

例えば、手帳などに細かい文字を書く際は、この先端視界の良さに助けられることもあるだろう。

↑全体的に先端がシャープになっていることで、ペン先周辺の先端視界はとても優秀だ。

品のあるマットな表面

ところで、口金は軸色によって黒とシルバーの2色があるが、どちらも反射の少ないマットな表面処理でテカりにくくなっている。

ペン先はどうしても視界に入るパーツなので、ギラギラとした反射光はあまり目にうれしくはない。この辺りの細かな部分も、高級感ある仕上げだなと感じられた。

芯が出しやすかったら…

テクトツゥーウェイと言えば、軸を振ることで芯を出す「フリシャ機能」と、そのオンオフ切り替えが大きなポイント。もちろんROにもフリシャ&オンオフは搭載されている。

ちなみに、テクトツゥーウェイシリーズのフリシャ機能はやや芯の出が渋いというか、きちんとペン先を下に向けて振り、内部のオモリを上下に最大限動かさないと芯が出ない。

かなりしっかりと意識した動きを求められるため、慣れないうちは普通にロックをしたほうが確実なぐらいだ(もちろん、慣れれば振ったほうが早い)。

どうせ必要ないときはフリシャをオフにできるのだから、もうちょっと雑な動きでも芯が出るようにしてくれたほうが使いやすいかなとは感じた。

↑フリシャのオンオフはグリップ直上のダイヤルパーツを回すことで行う。

買って後悔しない1本

高級シャーペンの選択肢が増えた昨今、仕事で使うシャーペンを選ぼうとしても、どれにしようか迷うことにはなるだろう。

もちろん、高級シャーペンならではの見た目のリッチさや重心の安定感、握りやすさなど、選ぶ基準はそれぞれなので、単純に「これがいいよ」とは言えない……。ただ、高級シャーペンに求めたいあれこれを全般的にバランス良く持っている1本としては、ROがかなりいい線をいっているように感じた。

決してお手ごろな価格とは言えないが、購入して「失敗した」と感じづらいシャーペンとして、わりとオススメできる。

The post 見た目よし! 書き味よし! 2025年ベストオブ高級シャーペンはコレ! appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

断面が◆に✚だよ! これは使ってみたい「ピンポイント消しゴム」

高級シャープペンシルに注目が集まっている昨今、社会人でも自分のノートや手帳用にシャープペンシルを使うケースが増えてきているという。

そこで再認識されることになるのが、消しゴムの存在である。

実際、ビジネスの現場でボールペンが標準の筆記具だと、消しゴムに触れる機会はほとんどなくなるわけで「年単位で消しゴムに触ってない」ということもザラだろう。

とはいえシャープペンシルを常用するなら、やはり消しゴムはマスト。ペンケースにひとつは備えておくことになるはずだ。

そこで今回は、携帯性に優れ、かつ手帳などの細かい部分まで消しやすい機能を持った最新の消しゴムを2点紹介したい。

かなり変な「平行四辺形」消しゴム

最初に紹介するのは、おなじみコクヨのノート「キャンパス」ブランドから登場した「キャンパス よく消えるのに折れにくい消しゴム 平行四辺形」である。

最近コクヨがよく多用している“ラノベ系”(必要なことを長いタイトルで全部言う)の製品名で、つまりそのまんま、消字力と折れにくさを併せ持つ平行四辺形の消しゴム、というわけだ。

コクヨ

キャンパス よく消えるのに折れにくい消しゴム 平行四辺形

Mサイズ 150円 Sサイズ 100円(共に税別)

消字力と折れにくさは分かるとして、ちょっと首を傾げるのが「平行四辺形」というところ。が、実物を見れば一目瞭然で、断面が本当に平行四辺形なのである。

一般的な長方形の消しゴムと比べると、かなり変な感じ……というか、見た目の違和感はかなりすごい。

しかし使ってみると、この平行四辺形こそが細かい部分を消しやすくするポイント、というのが理解できる。

↑これまでになかった平行四辺形の断面は、なかなかのインパクトだ。

的確に狙って消せるメリット

文字列の中から1文字だけを消したり、図形の細部を消したりといった、いわゆるピンポイント消しをする場合、まず使うのは消しゴムのカドの部分だ。

しかし、断面が長方形の(=一般的な)消しゴムでカドを使うと、どうしても紙に当たるカドが視界から隠れてしまう。細かなところを丁寧に消したいのに、肝心の“消しゴムが筆跡に触れている所”が見えないのでは、消しづらいのも当たり前だろう。

↑従来の消しゴムでは、紙に接するカド(画像内、赤○の部分)は目視できないが…。
↑平行四辺形ならこの通り一目瞭然。的確に狙って消すことができる。

対して平行四辺形であれば、鋭角側のカドは影にならず視界に収まってくれる。消すところが見えて、さらに鋭角な分だけよりピンポイントに筆跡に当たることができる。つまり、細かなところが消しやすいというわけだ。

ただし、鈍角側は普通の長方形消しゴムと同様にカドが影になる。そこは構造上仕方ないかな、という感じだ。

↑平行四辺形の鋭角も程良い硬さで折れにくく、かつ消字力も文句なし。シンプルに使いやすい消しゴムと言えるだろう。

新開発のゴム生地

さらに消しゴムの生地自体も新たに開発されたもので、消しゴムを硬く(折れにくく)する成分の中に、黒鉛を吸着する(よく消える)成分をバランス良く分散させて閉じ込める特殊な製法で作られている。

基本的に、硬い消しゴムは折れにくいが消字力が落ち、柔らかい消しゴムはよく消えるが折れやすい。ところがこの消しゴムは、やや硬めの感触ながらしっかりと筆跡を剥ぎ取る力があった。

平行四辺形という形状と合わせて、消字性能と折れにくさのバランスという点でも、とても優秀な消しゴムだと思う。

あのスリムボディが帰ってきた

ピンポイント消しに特化した消しゴムとしてもうひとつ紹介したいのが、SEED「Radar point 2」だ。

こちらは10年ほど前に発売されていたスティック消しゴムのSEED「Radar point」が名前を変えて再販されたもののようで、形状や消し心地という点では新旧にほぼ違いはなかった(厳密には旧版のほうがコンマ数mmほど太い)。

ただ、個人的に旧「Radar point」が気に入っていたので、今回改めて「Radar point 2」として発売されたのはうれしいところだ。

SEED

Radar point2

140円(税別)

スリーブは約11mm角で、普通のボールペンの直径とほぼ同じ。消しゴムとしてはとてもスリムであり、携帯性に関してはまず言うことがないだろう。どんな小さいペンケースでも容積を気にせず放り込んでおけるはずだ。

もちろん、スリムだから細かいピンポイント消しをするにも使いやすいわけだが、Radar point 2にはもうひとつ重要な要素がある。

↑紙巻きスリーブタイプの消しゴムとしては、トップクラスのスリムさ。ペンケースへの収納にも困ることはないだろう。

カドが8つのクロス断面

それが、消しゴムの断面を十字にした「クロス型消しゴム」だ。

断面が長方形であれば露出しているカドは4つだが、クロス型ならその倍の8つ。つまり端的に「ピンポイント消しがいっぱいできる形状」ということになる。

とはいっても、カドひとつがかなり小さいうえ、形状が入り組んでいるため、使い始めてしばらくはしっかりピンポイントで狙うのが難しい。しかし、慣れるとかなり使いやすいはずだ。

さらに断面が小さいので、カドが使いにくくなったらカッターなどでスパッと丸くなった部分を切り落としても、あまり罪悪感がない。

↑合計8つのカドを持つクロス型。使いこなせると精密消しにかなり重宝する。

老舗ならではの消字力

小さなカドで消す前提の消しゴムなので、消し味はかなりカチッと硬め。

それでもわりとしっかりした消字力が担保されているのは、「さすが老舗消しゴムメーカーならではの性能だな」という印象だ。2B以上の濃い芯だとやや黒鉛が残る感じだが、BやHBならほぼ問題ないだろう。

↑カッチリと硬いが、それでも普通に使う分には十分な消字力。さすがRadarブランドといった感じだ。

とはいえ、携帯しやすく、カドたっぷりで細かく消せるというメリットは他にないもの。手帳用にシャープペンシルと一緒に使う消しゴムとしては、間違いなくオススメできる製品だ。

The post 断面が◆に✚だよ! これは使ってみたい「ピンポイント消しゴム」 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

EC民の最強アイテム現る。ダンボールをギコギコできる多機能バサミをレビュー!

総務省の調査によると、いまや二人以上世帯におけるネットショッピングの利用率は50%を越えているとのこと。独身世帯だとこの数字はさらに上がるわけで、全体的にはもう普段ネットショッピングを使っていない、という人の方が少ないといって間違いないだろう。

そうなってくると気になるのが、「空きダンボールをどう片付けるか」問題である。

ネットショッピングで届いたダンボールの空き箱って、気が付くと「え、こんなに溜めていたっけ?」と驚くぐらい積み重なってしまうもの。

ほとんどの人は部屋の隅に折り畳んで積んでいるだけだと思うが、少しでもカサを減らしたいなら、ほどよく切って分解した方がスッキリと片付きやすいというのはご存知だろうか?

そのためには専用のダンボールノコがあると便利なんだけど、用途の限定された単機能ツールは気軽に導入しづらい。そこでおすすめなのが、ハサミ・開梱カッター・ダンボールノコギリを1つにまとめた、ダンボール向けの便利なハサミである。

ダンボールを切る道具を合体

コロナ禍でネットショッピングの普及率が大きくアップしたのを機に、ダンボールを開けるための開梱カッターの注目度もかなり高まってきた。

実際、現在でも結構な頻度で新製品が出続けているし、さらには「開梱カッターとハサミを一体化させた」発展タイプもいくつか登場している。

そして、今回紹介するレイメイ藤井の最新型ハサミ「ZACCC」に至っては、開梱カッターとハサミ、そしてダンボール用ノコギリまでまとめて合体させた超多機能っぷりなのである。

レイメイ藤井

ZACCC

スタンダード(左)1650円

チタンコート(右)1980円(共に税込)

絶妙な切れ味のノコギリ刃

専用のケースから取り出すと、まず目を引くのが独特の形状をした刃だろう。

刃の外縁に細かなギザギザが設けられており、これがそのままダンボール用のノコギリとして機能するわけだ。 ノコギリ刃はさほど鋭くないが、引き切りにすると一般的な3mm厚のダンボールぐらいはザクザクと切ることができる。

↑細かなノコギリ刃は「切れ過ぎなさ」がちょうどいい。
↑普通のノコギリと同様にギコギコと前後へ動かすことで、思ったようにダンボールをまっすぐ切ることができる。

実のところ、ダンボールノコに重要なのは「切れ過ぎないけど、程よくそこそこに切れる」という切れ味だ。

例えばダンボールをカッターナイフで切ろうとすると、硬さに抵抗するため力を入れて切ってしまいがち。すると一気に想定しないところまでズバーッと切りすぎてしまう、ということがよくあるのだ。

思うより切れ過ぎてしまうというのは作業用として使いづらいし、さらには不意のケガにつながることもある。

↑大きめのダンボール箱は、折りたたむだけでは厚みが出てしまう。そこで1辺をギコギコと切ってやると…。
↑この通り一気にフラットに。ゴミ収集に出すときに束ねやすく、かさばりにくい。

その点、刃を前後に動かすことでようやく切ることができるダンボールノコなら、切れ具合を意識してコントロールすることができる。

ダンボールを片付けるのに束ねやすいように分解したり、梱包材としてちょうど良いサイズに切ったり……という使い方をするなら、ダンボールノコはマストな刃物と言えるだろう。

安心して使えるカッター刃

↑刃先のカドは開梱カッター刃として使用可能。ほんの小さな刃だが、このサイズだからこそ開梱しやすいのだ。

ノコギリ刃が上になるよう反転させて持ち変えると、ハサミの四角い刃先が開梱用カッターとして機能する。

薄く尖った刃のカドが外側に約3mm突き出すようになっており、このカドの先端を梱包テープに突き刺して引くことで、スムーズにテープを切り裂いて開梱ができるのだ。

↑開梱カッター刃をダンボールの合わせ目に刺してスーッと引けば開梱完了。ハンドルに付いたグリップに指を乗せると作業がしやすい。

ハサミやカッターナイフで開梱すると、切れ過ぎて無駄にダンボールを切ってしまったり、刃が内側に入りすぎて梱包された中身を傷つけてしまったりすることもある。

その点、3mmという小さな刃なら中身まで届く心配が少ないし、切れ過ぎて危ないということもないだろう。

また、グリップから刃先までの距離が長いので刃がテープを切る様子が目視しやすく、開梱作業が失敗しにくいというのも使いやすいポイントのひとつだ。

ハサミとしての完成度は…

ハサミとしては刃厚が約2mmと、やや厚め。用途的にダンボールをそのままハサミで切ることも想定できるため、頑丈さ・ブレなさを考慮しての作りだろう。

また見た目において特徴的なのが、ハンドルがカシメ(ハサミの支点になる部分)に対して均等に開くのではなく、片側に偏った形状ということ。

↑一般的なハサミ(上)との比較。偏った形状のハンドルは手がダンボールに当たらず、切りやすい。

これにはダンボールノコとして使いやすいというメリットがあるが、それに加えて、ハサミでダンボールを切る際、ハンドルや手がダンボールに当たるのを回避できるという利点もある。

ただし、この偏ったハンドルは力を入れてグイグイとは切りづらく、慣れないと指が痛くなることもある。

使いやすさと切りやすさが完全には両立できず、そこは少し惜しかったところである。

ハサミに備わった便利な機能

↑刃に空いた1cm刻みの目盛穴に紙の端を合わせると、カット長を揃えて切ることも(上画像は2cmで切り揃えている)。

もうひとつハサミの機能として面白いのが、刃に等間隔に空いた目盛穴だ。

この穴はほぼ1cm間隔で空いており、例えば2cmの切り口を複数か所作りたい場合に、わりと直感的に切り口の長さを揃えることができる。

もちろんあくまでも目安であり、長さピッタリにいくわけではない。でも、こういう機能があると覚えておくと、意外と役に立つシーンもあるかも知れない。

↑カシメの後ろにある穴は、細い針金を切るワイヤーカッターに。多機能ハサミだけにこんな機能も付いている。

付属のケースは裏側に強力な磁石が2つ備わっており、冷蔵庫や鉄製の玄関ドアにハサミを貼り付けておくことができる。

特に玄関は、荷物の開梱やゴミ出しのためにダンボールを解体する機会の多い場所だけに、ZACCCの定位置としてかなりアリ。普段からケースごとドアに貼っておけば、使った後に放置して紛失みたいなトラブルも減るはずだ。

↑ケース裏の磁石はかなり強力。貼り付けたままでケースからハサミを抜き差しすることも可能だ。
↑ケースもcm刻みの目盛付き。梱包を切ってサイズ調整するときなどに、これもあると便利な機能だ。

玄関前にあると重宝する1本

ZACCCを実際に使ってみると、従来の「開梱カッター+ハサミ」よりもさらにストイックに、とにかく徹底的に梱包ダンボールと向き合う専用ハサミ、といった感じがした。

惜しむらくは、ダンボールノコ・ダンボール用ハサミとしては、それぞれ従来からある単機能の専用品には少し及ばないということ。この辺りは本当に残念だ。

とは言ってもどちらもそれなりに使えるわけで、「それぞれ専用品を買うぐらいならこれ1本買えばいいや」という判断は十分にできそうだ。

なにより使用頻度の高い開梱カッター機能はかなり優秀なので、ダンボール用ツールとして玄関前に備えておくのはアリだと思う。

The post EC民の最強アイテム現る。ダンボールをギコギコできる多機能バサミをレビュー! appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

「持ち運ばないペンケース」ってアリですか? デカくて固い最新ペンケースの理想的な使い方

ペンケースにもいろいろと流行りがあって、過去には自立型(ペンスタンドのように立つ)やトレー型(フルオープンで平置きしてトレーのように使える)など、使い方に工夫のある機能的なものが数多く発売されている。

そんな中で、最近のトレンド……と言うほどではまだないが、注目を集めつつあるのが、愛用の筆記具を大事に収納できるセミハードボックス型。ペンをごちゃっとまとめて入れるのではなく、1本ずつ固定できるようなホルダーが付いており、高級シャープペンシルや万年筆に傷つかないように収納できるのが最大の特長だ。

このタイプのペンケースでは中身を保護するために芯材が入ったガッシリした作りになっているものが多いが、その分、サイズが大きめで携帯するにはあまり向いていない。

しかし、いっそ最初から持ち歩きを諦めて自席に置きっぱなしにするという前提で使うと、これが意外と使いやすいようにも思うのだ。

社会人の使用を想定していなかった?

10月に発売されたセミハードボックス型のペンケースの最新版「波なみホルダーペンケース<ウェブレ>」(コクヨ)は、サイズが幅約210mm・厚さ約40mmとかなり大きめ。

そもそもは、自慢の高級シャープペンシルを入れておきたい男子中高生がデカいスクールバッグに入れて携帯する……という製品なので、元から社会人が使うとはあまり想定されていないらしい。実際「仕事用のカバンに毎日入れて持ち歩きたいか?」と問われると、うーんと呻ってしまうサイズ感だ。

ただ、冒頭でも述べた通り「じゃあ、持ち歩かなければいいのでは?」と方向性を改めると、一転してこれがなかなかに輝いてきそうな雰囲気なのである。

“波なみホルダー”でお気に入りペンを守る

一番のポイントは、ファスナーでフルオープンにすると出てくるペンホルダーだ。プレートにペンが5本セットできる波形の仕切りがあり、その上にクリップを挟んでおけるベルトが巻いてある、という形状になっている。

↑5本差しのペンホルダーは波形のしきりとクリップベルトで固定する仕組みで、安定感はとても高い。

ここに大事なペンを差しておくと、波形仕切りのおかげでペン同士がぶつかって傷つく心配もなく、スマートに入れておけるというわけだ。

↑ペン同士がぶつからない波形仕切りで、ボディが摺り合って傷つくようなトラブルはまず発生しない。

とはいっても別に高級ペン専用というわけではなく、普段から最も使用頻度の高いペンを入れておけば、フタを開けてすぐに手が届く。

日常ペンへのアクセスの良さは、仕事で使う上でも大事な要素だ。使う頻度の落ちるマーカー類やカラーペンなどに混ざることなく、サッといつものペンが取り出せれば、それだけでも作業効率アップに効いてくるはずだ。

収納スペースはたっぷり

ペンホルダーのプレートを持ち上げると、その下に大きな収納スペースが現れる。この容量の大きさも置きっぱなしペンケースとしては重要で、ちょっとしたツールボックス的な使い方もできそうだ。

ペンなら15本前後とたっぷりのサイズで、軸が太めのマーカーなどもわりとスッキリと入れておくことができる。また、テープのりやカッターナイフといった厚みのあるツール類も収まるだろう。

↑下層の収納は高さにも比較的余裕があり、厚みのあるものでも入れておきやすい。

収納スペースに消しゴム専用の仕切られたスペースがあるのは、この手のペンケースとしてはちょっと珍しいが、使ってみるとなかなかありがたい。

↑消しゴムやテープのりにちょうどいい仕切り付き。他のものと混ざらずに取り出しやすいのは便利だ。

ボールペンだけしか使わないから消しゴムは不要、という場合は、ここにテープのりを入れるのもフィット感があって便利だった。

裏面の薄物収納にも工夫あり

収納はこれだけではなく、フタとペンホルダーの裏側も気の利いた収納スペースとなっている。

フタ裏のメッシュポケットはペンケースの全幅の3/4ぐらいあり、かなり深くなっている。取り出しを考えると長物専用、特に定規の収納を想定されているようだ。

↑定規などの長物はフタ裏の深メッシュポケットへ。

実はこのポケットの深さも、しっかり考えられている。

というのも、フタを閉じると位置的にペンホルダーとこのポケットが重なり合うため、ポケットが浅いと、はみ出した定規とホルダー内のペンがダイレクトに当たって擦れてしまう恐れがある。それを防ぐためにも、はみ出しを最低限にする深いポケットが必要になるというわけ。実際に収納してみると、「なるほど」と納得する作りになっているのだ。

ペンホルダー裏の生かし方

ペンホルダー裏は、マチがほとんどない極薄の上段ポケット(1つ)と、少しマチのある下段ポケット(2つ)という構成。

↑ペンホルダー裏の収納はポケットサイズがかなり特殊なため、用途がちょっと限定的になってしまう。

上段ポケットは、メーカー曰くケース入りのフィルムふせん用とのこと。確かにちょうどいいサイズ感ではあるが、とはいえフィルムふせんを使わない人にはあまり意味がない。

そこでオススメなのが、予備の名刺ストッカーとしての活用だ。名刺4〜5枚がちょうど測ったようにピッタリ入るので、個人的にはこの使い方が気に入っている。

↑マチがなく薄モノしか入らない上段ポケットだが、名刺の予備をストックするのにちょうど良かった。

下段ポケットは、シャープ芯用の収納となっている。例えば0.5mmと0.3mmのシャープを使い分けているなら、ポケットが2つあるのはかなり重宝するのではないだろうか。もしくは同じ0.5mmでも、HBと2Bで使い分けるというのもアリだろう。

↑下段は意外とレアな「シャープ芯2種が分類収納できる」ポケット。15mm幅の見出しふせんを入れておくのにも使える。

シャープペンシルを使わない場合は、見出し用のミニふせんを適度な厚みに割って入れておくのも良さそうだ。

ツールケースとしての価値

メインのペンが確実に取り出しやすいのは何より使いやすいし、常時携帯しない(机に置きっぱなし)のであれば、ツールケース的に使えるリッチな容量はむしろありがたいところ。さらに細かな収納にもちょっとした工夫があったりと、使い込むとかなり重宝するんじゃないだろうか。

↑ケース内をゴソゴソかき回す手間なく、いつもの愛用ペンにすぐ手が届く。これはシンプルに使いやすいペンケースと言えるだろう。

見た目は控えめで悪目立ちはしなさそうな点もビジネスシーンには向いている。サイズ感だけで「使いにくそうだな」と拒絶してしまうのはもったいないぐらいに、ウェブレはよく考えられたペンケースだと思う。

The post 「持ち運ばないペンケース」ってアリですか? デカくて固い最新ペンケースの理想的な使い方 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

ちょい恥ずだけど「素直になれよ…」忘れ物に悩む中年が「うっかりチェッカー」導入を強く推す理由

筆者はとにかく忘れ物が多く、取材に行く際に必要なツール類は家を出るときにしつこいぐらいチェックしているつもりだ。それなのになぜか現地で「あっ、アレがない!」が発生してしまう。本当に不思議だ。

よくあるのは、カバンを変えたときに中身を入れ替えるのを忘れた、といったケースなので、モバイルバッテリーや名刺入れなど必須レベルの高いものは「同じものをカバンの数だけ買って全てのカバンに予め入れておく」といった対策をとっている。とはいえ全部がそれで済むはずもなく……。困ったものである。

そこで現在、物忘れ対策として試してみているのが、一般的に“わすれものチェッカー”と呼ばれているチェックボードだ。 基本的に小学生の忘れもの対策用として市販されているものなので、最初はちょっと抵抗もあったのだけど、使ってみると「なるほど」と唸ってしまった。

「うっかりチェッカー」が目を引く理由

この手のチェッカーはすでに多くのメーカーから販売されており、構造もほとんど同じである。

片手に握れるサイズのボードに5〜10列のチェック項目と「×/○」を切り替えるスライダーが並んでおり、家を出る前に各項目ごとに忘れてないかセルフチェックしたら、×から○にスライドさせる。これでチェック漏れを防いで忘れ物をなくすという仕組みだ。

大手通販サイトで「わすれものチェッカー」を検索すると本当に大量に出てくるのだけど、その中で今回導入してみたのが、SONiCから発売されたばかりの「うっかりチェッカー パスケース付」である。

なぜこれを選んだか? 家を出る際にチェッカー自体を忘れるという定番の凡ミスを防ぐ工夫が含まれていたからだ。

忘れ物防止グッズ自体を忘れない工夫

従来のチェッカーは、そのほとんどが“チェッカー単体+吊り下げ用リングかカラビナ”という構成だった。

対して、うっかりチェッカー パスケース付は、その名の通りシリコン製のパスケースにチェッカーが収納されており、さらにナスカンとカールコードまで付属している。

↑柔らかいシリコン製パスケース+ナスカン+カニカン付きカールコードで、常時携帯しやすいのがポイント。
↑チェック項目には付属のシールを貼る。ここにないものは白シールに手書きするか、ラベルライターで9mm幅のテープを印字すればOK。

例えば、日常的に使用頻度が高い交通系ICカードを一緒にパスケースにセットしておけば、チェッカーも忘れにくい。ナスカンに家の鍵を吊しておけば、自宅を出るときにまずチェッカーで忘れ物をチェックしてから施錠する……という流れになるし、カールコードでいつものカバンに取り付けておくと、外出しようというタイミングで視界に入りやすい。

↑カギをつけておけば、家を出るときに毎回必ずチェッカーが視界に入るので、忘れ物の発生率は確実に減るはず。

ともかく、外出時にチェッカーを身に付けていられる工夫が複数備わっていることで、チェッカーの存在を忘れることなく、確実に忘れ物チェックがしやすくなっているわけだ。

↑普段使っているカバンに取り付けておけば、チェッカーの存在を忘れにくい。

実のところ、筆者のように忘れ物が多い人にとっては、外出時のチェックを忘れるよりも、チェッカー自体を置き忘れてしまう可能性のほうが大きい。なので、身に付けておきやすい工夫は重要なのである。

あえて不便にした? 設計の妙

うっかりチェッカー パスケース付のボードは6列構成で、左に×/○スライダー、右にチェック項目の欄が並んでいる。この並びの順番も、確実にチェックするうえで重要となっている。

というのも、外出時にはだいたい利き手(筆者は右手)にカバンや荷物を持っているので、チェッカーは空いている左手で操作する確率が高い。そのとき、チェック項目が右側だと親指に被らず見やすく、チェック漏れしにくいのである。

↑×/○スライダーとチェック項目の配置にも実は配慮があるのだ。

スライダーを×から○に切り替えるには、右から左へスライドさせるのだけど、これは左手の親指で行うと“引く動作”になって、ちょっとやりにくい。

でもだからこそ、このやりにくさも重要……というか、やりにくいのが正しいのだ。

親指の動きとしてはスライドを押す動作がラクだけど、そうなると、チェック項目を確認せずに惰性でチャッチャッとスライドさせてしまうこともある。そうなると、もはやチェッカーの意味をなさないので、スライド動作はあえてやりにくいほうが正解なのだ。

↑スライダーはかなり硬めのクリック感で、これも無意識の惰性スライドを防止する効果がありそう。

パスケースの裏側も活用

パスケースには裏面にカード用の収納ポケット(1つ)とカードスリット(2つ)があり、そこに交通系ICカードや会員証など出先で必要なカード類を入れておけるようになっている。

ケースから取り出す必要のない非接触式の交通系ICカードは、

  • 落とさないように深い収納ポケットへ
  • その他のカード類は気軽に取り出せるようシンプルなスリットへ

という使い分けが便利そうだ。

カード類を入れたらポケット上部のフラップでフタをしておくと、うっかりカードを落とす心配も少ないだろう。

↑パスケース裏にはカード類の専用ポケットがある。収納したカードの上からフタを被せておけるので、カードがうっかり抜け落ちる心配も少ない。

また、「チェッカーに項目を作るほどではないけど、たまに必要なもの」は、このスリットに専用のメモを作って挟んでおくこともできる。

ただし、チェッカー面に気を取られていると裏面のメモは見忘れることもあるので、あまりアテにはしないほうがいいかもしれない。

↑チェック項目からはみ出すような内容も、専用のメモに書いてカードスリットに入れておくことができる。

恥を捨てて素直になろう

製品自体はあくまでも学童用ということで、大人が使うにはやや気恥ずかしいと感じるかもしれない。しかし、そもそも大人として仕事場に忘れ物をするほうがはるかに恥ずかしい。どっちがマシかを考えれば、導入をためらう理屈はないはずだ。

なにより、ある程度の加齢が進むと、自分の脳がいかに信用できないかにも気付いてくる。便利な道具には素直になったほうが、結果として助かると思うのだ。

↑出張用のトランクに入れておいて、荷造りの際の忘れ物チェッカーに使うというのもありかも。

The post ちょい恥ずだけど「素直になれよ…」忘れ物に悩む中年が「うっかりチェッカー」導入を強く推す理由 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

大人の猫背には使いづらいと予想していたが…。子ども用「学習姿勢キーパー」で集中力の違いを実感

デスクワークをしている最中、ふと呼吸が浅くなっているのに気付いて深呼吸をした、という経験はないだろうか? ついでに首回りがやたら疲れているので、揉みほぐしたり……。

それ、もしかしたら猫背が原因かもしれない。

猫背というのは、ざっくり言うと「背中が丸まって内側へ曲がり、頭部が前傾している」状態のこと。

こうなると、体重の約10%(4〜6kg)とされている頭の重みを背骨で支えきれず、肩こりや頭痛・腰痛の原因となりやすい。さらに、前傾姿勢が続くことで肺が圧迫されて酸素摂取量の低下、内臓も圧迫されて胃腸の負担増・便秘なども起こりやすくなる。

上の各症状を見て、ご自身に当てはまるものはないだろうか。ちなみに筆者はかなりキツめの猫背なので、全てに覚えありだ。

もしこれらが気になるのだったら、デスクワーク中の姿勢を正す専用ツールを試して見るのはどうだろう?

デスクに取り付けて前のめり姿勢をブロック

一度、猫背の姿勢が定着してしまうと、整体にガッツリ通い詰めても、戻すのに半年ぐらいはかかる。筋トレもしたほうがいいし、猫背矯正サポーターで肩周りをギュウギュウに締め付ける場合もある。猫背の矯正はなかなか大変なのだ。

とはいえ、デスクワークに没頭すると無意識に前傾姿勢になってしまうので、まずはそこをなんとかしないことには、いつまで経っても改善は望めない。

だったら、もう物理的に「デスクワーク中に前傾姿勢を取れなくしちゃえ」というのが、レイメイ藤井の「学習姿勢キーパー」である。

レイメイ藤井

学習姿勢キーパー

1980円(税込)

実は昨今、スマホやタブレットによる子どもの猫背も大人同様に問題になっている。本製品はそういった児童の勉強時の姿勢をサポートするツールとして発売されたものだが、試してみると、大人でもかなり使いやすく快適だったのだ。

↑筆者の普段の姿勢。背中が相当丸まっている…。
↑こうやって前から支えることで、前傾姿勢を強制的に防ぐことができる。

学習姿勢キーパーの使い方

使う際にはまず、折りたたまれた状態から上部ユニットをスポッと抜き取り、180度反転させてはめ直す。

↑まずは折りたたまれた状態から、中央のボタンを押しつつ上部ユニットを引き抜く。

そうしたら底部の固定ねじをゆるめてクランプを開き、机の端に固定。

↑上部ユニットを反転させて戻したら、天板の厚みに合わせてクランプの開口を調整する。

あとはブラケットをT字型に展開して角度を調整し、自分が座ったときの胸の位置に合わせて高さを調整すれば準備完了だ。

↑天板をクランプで挟んだら、上部ユニットのブラケットを展開。文字で説明するとややこしいが、やってみるとものの1分もかからない作業だ。

ちなみにクランプはかなり大きく開くので、かなり多様な机に対応している。

メーカー公称値としては「机の天板厚15mm〜55mmまで対応」とあるが、一般的なオフィス用の引き出し付きスチールデスク(天板+引き出しで67mm)にもギリギリ装着することができた。

とは言ってもメーカーが推奨しない使い方にはなるので、試すならばあくまでも自己責任でお願いします。

↑引き出し付きのスチールデスクにも、ギリギリで装着できた。ただし、本当にめちゃくちゃギリギリ。

ブラケットの位置

正直なところ、試用前は「とはいえ学童向けだし、大人には使いづらいかも?」と予想していたのだが、身長175cm(かつ座高わりと高め)の筆者でも特に問題なく使うことができた。

もちろん椅子座面/机の高さ次第ではあるが、学習姿勢キーパーが使いづらいようだと、むしろ椅子か机の高さ設定を間違っている可能性があるかもしれない。

ブラケットのクッションが当たる位置は、だいたい胸骨(胸の中央にある縦長の骨)の辺りか、それよりも少し下(みぞおちの下あたり)がちょうど良さそう。女性の場合は下側に当たるように調整したほうがラクかもしれない。

↑ブラケットの高さは13cm〜16.5cmまで調整可能。

クッションが胸に当たるようにしておけば、それ以上は身体が前傾することがない。つまり背骨がまっすぐ保たれて、物理的に猫背になるのを防いでくれるというわけだ。

↑胸骨辺りを支えている状態。無意識に前傾していくのを防ぐため、猫背防止としてはかなり効果的だ。

最強の猫背アラート

使い方としては、クッションに体重を預けっぱなしにするのではなく、猫背になって前傾しかけたときに「おっと、これ以上は猫背になるぞ」と気付くためのアラートとして運用するのが正しそうに思う。支えではなく、境界線としての役割である。

自分で背筋を伸ばした姿勢を維持するよう意識するのは大事だし、猫背矯正のトレーニングとしてもそれが重要なのだ。

↑ゴム製のクッションはかなり硬めの感触だが、全体的に丸みを帯びているため、体重を預けるほど押し付けても痛みを感じることはなかった。

また、猫背になるとPCのモニターに顔を近付けてしまいがちだが、これを間に挟むことで、モニターからの距離も取りやすい(一般的には目をモニターから40〜80cm離れるのが目安)。

PC作業での目の疲れを軽減する役にも立つし、それによって集中力を長持ちさせる効果も実感できた。

↑これだけ画面から離れていると、あきらかに目の疲れも軽い(普段はこの半分ぐらいの距離まで顔を近付けている)。

さすがに使用中のビジュアルがちょっと目立ちそうなので、オフィスで堂々と使うのは気が引ける……と思われるかもしれない。しかし、筆者を含めて強めの猫背を自認している人なら、ここはもう素直に使ったほうが正解と思われる。

実際、数日試しただけでも肩こりがマシになった感があるし、ふと気付くと呼吸が浅くなってて慌てて深呼吸する、みたいなことも確実に減った。

身体へのダメージという点で猫背はかなり高リスクなので、ちょっとでも気になるなら、学習姿勢キーパーを導入してみてほしい。

The post 大人の猫背には使いづらいと予想していたが…。子ども用「学習姿勢キーパー」で集中力の違いを実感 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

「仕事用シャーペン」でコスパ高すぎ!自動芯出し搭載「ノクフリー」の上位モデルが1500円でも安いワケ

社会人になると一気に使う機会が減る筆記具と言えば、シャープペンシルだろう。

ただし、書類に署名する以外では、ボールペンにこだわる意味が特にないのも事実。自分用のノートや手帳に書くなら、シャープペンシルのメリット(消しゴムで消せる、水濡れに強いなど)は十分に大きいのだ。

ボールペンを否定するわけではないが、そこは好みで選んでみてもいいのではないだろうか? 久しぶりにシャープペンシルを使ってみると、なかなか新鮮な気持ちで書けるものである。

さらに最新のシャープペンシルは機能的な進化もいろいろとあり、かつて学生時代に使っていたものと比べると、ずっと書きやすく感じられるかもしれない。

とは言え、そこは大人の筆記具なので、中高生が使うようなデザインではなく、落ち着いた雰囲気はほしいところ。

そこで今回は、見た目に落ち着いていながら機能性の高い最新シャープペンシルを紹介したい。

洗練された大人のノクフリー

2023年に発売されたオートマチックシャープペンシル「ノクフリー」は、プラ軸で低価格(税別450円)ながら自動芯出し機能を搭載した高コスパシャープペンシルとして、現在も非常に人気が高い製品である。

しかし、どうしても見た目のチープ感は否めず、「もう少し高級感のあるものを」というユーザーの要望もあったようだ。

それを受けて、この度新たにラインアップに加わったのが、上位モデルとしてメタル軸を採用した「ノクフリーメタル」だ。

サンスター文具

ノクフリーメタル

1650円(税込)

上質なアルミ製メタル軸

まず、見た目に関しては、オールアルミのメタル軸がどっしりとした雰囲気を出している。加えて、過剰な装飾のないフラットなデザインは、性別年齢にかかわらず誰が使っても違和感のなさそうな印象である。

ノクフリーと並べてみても、これが同じシリーズか?というぐらいに別物となっている。

↑「ノクフリー」(上)との比較。デザイン的にも共通する要素はなく、完全に別物といった印象だ。
↑ペン先周辺はグッと絞られてスリム化。

メタルのパイプで先端の視界を改良

もちろん見た目だけでなく、機能面もかなり大きなアップグレードが施されている。

例えば、自動芯出し機構の要であるペン先部分は、プラスチックのコーン(円錐)からメタルのパイプに変更。パイプはさほど長くはないが、それでもコーンよりはずっと先端の視界が広く、細かな字が書きやすくなった。

先端が全体的に段階絞りになっているのも、先端の視界を良くするのに役立っているようだ。

↑パイプチップだと自分の字がペン先の影にならず、よく見えて書きやすい。

低重心で筆記に安定感

握ってみると、はっきりと低重心なのを感じる。ペン先側に内蔵されている真ちゅうのオモリがかなり効いているようだ。軸径約9.5mmというスリムさからすると、意外なほどに手の中でずっしりと安定してくれる。

↑重心は前から62mm辺りと、かなり低重心になっている。
↑内部の金色のパーツが真ちゅうのオモリパーツ。これだけでかなり重量感がある。

板書を取るなどスピーディーな筆記には向かないかもしれないが、落ち着いて文章を書くにはとても書きやすかった。

グリップは、軸の三方向に点線のような凹凸のあるラインが入っており、そこに親指と人差し指を沿わせるというタイプ。

一見するとすべり止めとしてはやや頼りないようにも感じるが、握ってみるとそこまでツルツルしておらず、程よく効いているというところだろう。

ただし、偏芯を解消するために軸を回転させる際には、このラインがむしろノイズとして指に伝わってしまうのが、ちょっと気になった。

↑特徴的なライングリップは、繰り返しの凹凸パターンがすべり止めの役を果たしている。

1500円でここまでやる?

実際に書いてみて特に感じたのが、「これだけしっかりしたオートマチックシャープが1500円弱とは、かなりお得だな」ということ。

自動芯出し機構は、筆記によって芯が減ってくると紙に触れたペン先がわずかに後退し、その反動でペン先ごと芯を引き出すというもの。最初に1ノックしたら、あとは芯がなくなるまでノック不要で書き続けられるわけだ。

↑書き続けると芯の減りと共にパイプが後退し、ペン先を紙から離すとパイプが芯と一緒に戻ってくる仕組み。これにより、ノックなしで芯1本まるまる書き続けることが可能となる。

このペン先の動きが「カチャカチャするブレ」として感じられるから苦手という人もいるのだが、筆者の体感ではノクフリーメタルはそのブレがわりと少なかった(もちろんゼロではないが)。

少なくともこの価格でこの完成度なら、お買い得と言っても過言ではないと思う。

クッション機構を外して正解

書き味に関してもうひとつポイントがある。従来のノクフリーには強い筆圧がかかると先端が沈み込むクッション機構があったが、ノクフリーメタルはそれを外している。

クッション機構は筆圧による芯折れを防ぐためのものだが、筆記時にいきなりグニャッと沈まれてしまうと、これも人によってはブレと同様に不快感の元となり得る。

↑筆者も個人的にシャープのクッション機構はかなり苦手なので、沈み込まないカッチリとした筆記感のほうが断然ありがたい。

キャップを外さず芯を補充

書き味に直接の関係はないが、ノックキャップを外さず芯が補充できる機構も、快適に運用するうえで大きなポイントである。

芯を入れたいときはノックの中央に空いている穴にそのままスルッと入れるだけ。内部の形状が工夫されているため、軸を逆さにしても芯が逆流することはまずない。

芯補充のたびにノックキャップを外していると、机からキャップが転がり落ちたり、そのまま紛失したりと、だいたいロクな事にはならないので、このダイレクトインはすごく助かるのだ。

↑ノックキャップ穴からのダイレクトインは芯補充の手間が減って、一度慣れると離れがたくなる機能のひとつだ。

フルメタル軸のオートマチックシャープペンシルと言えば、基本的には数千円〜という価格帯のもので、まず千円台で買えるというのがありがたい。

さらに、安定したバランスやブレの少なさに由来する書きやすさ、芯のダイレクトインと、トータルで見るととにかくコスパの高さが際立っている。

見た目の派手さはないが、その分、誰が手にしても違和感がなく、これもまた使いやすさという点で優秀だ。仕事中に使えるシャープペンシルを選ぶのであれば、一番に試してみるべき1本と言えるだろう。

The post 「仕事用シャーペン」でコスパ高すぎ!自動芯出し搭載「ノクフリー」の上位モデルが1500円でも安いワケ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

「仕事用シャーペン」でコスパ高すぎ!自動芯出し搭載「ノクフリー」の上位モデルが1500円でも安いワケ

社会人になると一気に使う機会が減る筆記具と言えば、シャープペンシルだろう。

ただし、書類に署名する以外では、ボールペンにこだわる意味が特にないのも事実。自分用のノートや手帳に書くなら、シャープペンシルのメリット(消しゴムで消せる、水濡れに強いなど)は十分に大きいのだ。

ボールペンを否定するわけではないが、そこは好みで選んでみてもいいのではないだろうか? 久しぶりにシャープペンシルを使ってみると、なかなか新鮮な気持ちで書けるものである。

さらに最新のシャープペンシルは機能的な進化もいろいろとあり、かつて学生時代に使っていたものと比べると、ずっと書きやすく感じられるかもしれない。

とは言え、そこは大人の筆記具なので、中高生が使うようなデザインではなく、落ち着いた雰囲気はほしいところ。

そこで今回は、見た目に落ち着いていながら機能性の高い最新シャープペンシルを紹介したい。

洗練された大人のノクフリー

2023年に発売されたオートマチックシャープペンシル「ノクフリー」は、プラ軸で低価格(税別450円)ながら自動芯出し機能を搭載した高コスパシャープペンシルとして、現在も非常に人気が高い製品である。

しかし、どうしても見た目のチープ感は否めず、「もう少し高級感のあるものを」というユーザーの要望もあったようだ。

それを受けて、この度新たにラインアップに加わったのが、上位モデルとしてメタル軸を採用した「ノクフリーメタル」だ。

サンスター文具

ノクフリーメタル

1650円(税込)

上質なアルミ製メタル軸

まず、見た目に関しては、オールアルミのメタル軸がどっしりとした雰囲気を出している。加えて、過剰な装飾のないフラットなデザインは、性別年齢にかかわらず誰が使っても違和感のなさそうな印象である。

ノクフリーと並べてみても、これが同じシリーズか?というぐらいに別物となっている。

↑「ノクフリー」(上)との比較。デザイン的にも共通する要素はなく、完全に別物といった印象だ。
↑ペン先周辺はグッと絞られてスリム化。

メタルのパイプで先端の視界を改良

もちろん見た目だけでなく、機能面もかなり大きなアップグレードが施されている。

例えば、自動芯出し機構の要であるペン先部分は、プラスチックのコーン(円錐)からメタルのパイプに変更。パイプはさほど長くはないが、それでもコーンよりはずっと先端の視界が広く、細かな字が書きやすくなった。

先端が全体的に段階絞りになっているのも、先端の視界を良くするのに役立っているようだ。

↑パイプチップだと自分の字がペン先の影にならず、よく見えて書きやすい。

低重心で筆記に安定感

握ってみると、はっきりと低重心なのを感じる。ペン先側に内蔵されている真ちゅうのオモリがかなり効いているようだ。軸径約9.5mmというスリムさからすると、意外なほどに手の中でずっしりと安定してくれる。

↑重心は前から62mm辺りと、かなり低重心になっている。
↑内部の金色のパーツが真ちゅうのオモリパーツ。これだけでかなり重量感がある。

板書を取るなどスピーディーな筆記には向かないかもしれないが、落ち着いて文章を書くにはとても書きやすかった。

グリップは、軸の三方向に点線のような凹凸のあるラインが入っており、そこに親指と人差し指を沿わせるというタイプ。

一見するとすべり止めとしてはやや頼りないようにも感じるが、握ってみるとそこまでツルツルしておらず、程よく効いているというところだろう。

ただし、偏芯を解消するために軸を回転させる際には、このラインがむしろノイズとして指に伝わってしまうのが、ちょっと気になった。

↑特徴的なライングリップは、繰り返しの凹凸パターンがすべり止めの役を果たしている。

1500円でここまでやる?

実際に書いてみて特に感じたのが、「これだけしっかりしたオートマチックシャープが1500円弱とは、かなりお得だな」ということ。

自動芯出し機構は、筆記によって芯が減ってくると紙に触れたペン先がわずかに後退し、その反動でペン先ごと芯を引き出すというもの。最初に1ノックしたら、あとは芯がなくなるまでノック不要で書き続けられるわけだ。

↑書き続けると芯の減りと共にパイプが後退し、ペン先を紙から離すとパイプが芯と一緒に戻ってくる仕組み。これにより、ノックなしで芯1本まるまる書き続けることが可能となる。

このペン先の動きが「カチャカチャするブレ」として感じられるから苦手という人もいるのだが、筆者の体感ではノクフリーメタルはそのブレがわりと少なかった(もちろんゼロではないが)。

少なくともこの価格でこの完成度なら、お買い得と言っても過言ではないと思う。

クッション機構を外して正解

書き味に関してもうひとつポイントがある。従来のノクフリーには強い筆圧がかかると先端が沈み込むクッション機構があったが、ノクフリーメタルはそれを外している。

クッション機構は筆圧による芯折れを防ぐためのものだが、筆記時にいきなりグニャッと沈まれてしまうと、これも人によってはブレと同様に不快感の元となり得る。

↑筆者も個人的にシャープのクッション機構はかなり苦手なので、沈み込まないカッチリとした筆記感のほうが断然ありがたい。

キャップを外さず芯を補充

書き味に直接の関係はないが、ノックキャップを外さず芯が補充できる機構も、快適に運用するうえで大きなポイントである。

芯を入れたいときはノックの中央に空いている穴にそのままスルッと入れるだけ。内部の形状が工夫されているため、軸を逆さにしても芯が逆流することはまずない。

芯補充のたびにノックキャップを外していると、机からキャップが転がり落ちたり、そのまま紛失したりと、だいたいロクな事にはならないので、このダイレクトインはすごく助かるのだ。

↑ノックキャップ穴からのダイレクトインは芯補充の手間が減って、一度慣れると離れがたくなる機能のひとつだ。

フルメタル軸のオートマチックシャープペンシルと言えば、基本的には数千円〜という価格帯のもので、まず千円台で買えるというのがありがたい。

さらに、安定したバランスやブレの少なさに由来する書きやすさ、芯のダイレクトインと、トータルで見るととにかくコスパの高さが際立っている。

見た目の派手さはないが、その分、誰が手にしても違和感がなく、これもまた使いやすさという点で優秀だ。仕事中に使えるシャープペンシルを選ぶのであれば、一番に試してみるべき1本と言えるだろう。

The post 「仕事用シャーペン」でコスパ高すぎ!自動芯出し搭載「ノクフリー」の上位モデルが1500円でも安いワケ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

自立か平置き、あなたはどっち?「商品名そのまますぎ」なペンケース「エルガバ」を選ぶコツ

ペンケースを選ぶ際にまず考えておくといいのが、「自分は主にどこでペンケースを使うのか?」ということ。

例えば、カフェテーブルのような「机の面積狭め+椅子高め」の場所で使う機会が多いなら、スタンド型に変形する自立タイプのペンケースが圧倒的に使いやすい。机に余裕があるなら、トレータイプが視認性も高く、出し入れしやすくて便利だ。

端的に言えば「環境に合わせて選ぶと良いよ」というだけの話なのだが、そこに気が付かないまま選んでしまうと、使うたびに微妙にストレスを溜めることにもなる。

そこで試してみてほしいのが、クツワのペンケース「エルガバ」シリーズだ。

もともとは整理収納に優れたトレータイプの製品として人気のアイテムだったが、先日さらに自立タイプの「エルガバスタンド」が発売されたことで、自分の環境に合わせて選べるようになった。

今回はトレーのエルガバと自立のエルガバスタンドを取り上げて、それぞれの気になるポイントをチェックしていこう。

その名の通りの自立型エルガバ

まずは、2025年8月に発売されたエルガバスタンドから見ていこう。

L字にガバッと開くから「エルガバ」という、いかにも在阪メーカーらしいそのままズバリな製品名であり、かつ自立タイプだから「スタンド」。「分かりやすさ重視にしても程があるだろ」というぐらいの分かりやすさだ。

クツワ

エルガバスタンド

2100円(税別)

上部のハンドルまで続くファスナーを開け、細長い箱形ボディをガバッと開くと、筆記具などを収納する幅が広い面(広幅面)と、上下二段の小物ポケットがついた幅が狭い面(狭幅面)がL字に展開する。

この状態で机に立たせて置くと、整理棚を備えたペンスタンドのように機能するという仕組みである。

↑フル開口して立たせるとこの状態に。収納の仕分けが多く、整理しやすそうな印象だ。
↑上から見ると「エルガバ」の名前通りL字になっているのが分かる。

ゴムの活用とストレスフリーの大型ポケット

メイン収納となる広幅面には、最前に小物が入れやすいメッシュポケットがあり、その後ろには筆記具用の大型ポケット、最奥がハサミやカッターナイフを固定できるゴムバンドが備わっている。

↑広幅面の収納はかなりボリューミー。奥の左側には隠し収納的に定規などの長物が入るスペースもある。

一方、狭幅面は最前にゴムバンド、その奥の上下にメッシュポケットという構成。メッシュポケットはすべてゴム口になっているので、収納物が勝手に飛び出しにくいのはありがたいところだ。

↑最前のゴムバンドはポケットよりも出し入れがしやすいため、消しゴムなど使用頻度の高い小物のストックに向いていそう。

「よくできているな」と感じたのが、筆記具用の大型ポケット。とても広口なので、ペン6〜7本ぐらいなら1列にずらりと並んで、目当てのペンにサッと手が届くのだ。自立することによる出し入れのしやすさと合わせて、とても使いやすい構造と言えるだろう。

容量的には20本ぐらいなら問題なく収納できるのだが、出し入れの効率を考えると、1列に並ぶ6〜7本にとどめておくほうが良さそうだ。

↑幅広のポケットにペンがズラリと並ぶことで、目当ての一本にすぐ手が届く。これはかなりストレスフリーで使いやすかった。

残念な点は…

実際に試してみてひとつ気になったのが、立てておく際の位置取りだ。

L字の構造上、収納物が全て視界に入るようにするには、自分から向かって左側に立てる必要があるのだが、ノートPCと一緒に使おうとすると、右利きの人はどうしても右側に立てたくなるだろう。すると狭幅面が自分から影になってしまい、手も届きにくくなる。

↑ノートPCと合わせて置いたところ。狭幅面が死角になるため、やや取り出しづらいと感じた。

視界を確保するべくL字を傾けるように立てると、今度は筆記具ポケットに影になる部分が生まれるので、これもちょっとストレスだ。

この辺りは、狭面メッシュポケットの使用頻度が低くなるように収納物を入れ替えるなど、なにか割り切りが必要になってくるのかもしれない。

シンプルかつ大容量のトレー型

一方、2024年に発売されたトレータイプのエルガバは、横置きの状態からファスナーを開くことで、フタ部分がガバッと大きく90度開口するようになっている。

閉じているときの見た目はエルガバスタンドとほぼ同じだが、全高はスタンドのほうが約25mm低い。

クツワ

エルガバ

1500円(税別)

底面側のメイン収納は区切りのない全面トレーで、筆記具やハサミ、カッターなどはだいたいここにポンと放り込んでおくことになる。

フタ側も区切りはないが、大きなメッシュポケットになっている。マチがない代わりにゴム口仕様なので、定規などの薄くて長いものからマスキングテープのような厚みのあるものまで、わりと自由になんでも飲み込める印象だ。

↑フル開口のままでフタが開きっぱなしになるので、中へのアクセスは容易だ。
↑横から見てL字の開口状態。

存在感抜群のフラップ

ちょっとユニークなのが、フタ側とトレー側の間にあるポケット付きフラップの存在だ。

閉じた状態ではトレーの上をカバーして中身が暴れないように押さえてくれているが、開口するとフタと共にスライドして持ち上がる。これによってフタポケット・フラップポケット・底面トレーの三段収納として機能するという仕組みなのである。

↑携帯時はフラップがトレーの上から被さっているが、フタを開けると連動して持ち上がる構造。

フラップのポケットは小と中に二分割されたゴム口のメッシュポケットで、なによりトレーに近い位置でポケット口がユーザーのほうに向いているため、出し入れがしやすい。

消しゴムやテープのりなど、比較的使用頻度が高い小物の収納にはちょうどよいだろう。

トレータイプのペンケースの弱点である「中身が整理しづらい」という部分をしっかり補えており、なかなか優秀だと感じた。

↑開口状態のフラップは思ったほどには邪魔にならず、手前に入れておいたペンは気軽に出し入れできた。手を入れれば簡単に持ち上がるため、奥のものを取り出すのも簡単だ。

実のところ、試用前は「このフラップが上にかかっているせいでトレーが使いにくいかも?」と予想していたが、実際にはさほど不便を感じなかった。

もちろんトレーの奥側はちょっとだけアクセスしづらくなるが、奥側には使用頻度の低いペンやハサミなどを入れておけば問題ない。閉じたときにトレー内部をフラップが押さえつけるので、携帯時に激しく振り動かしても、中身の配置はほとんど乱れないのである。

↑机に置いた状態。上からは整理された内容物がしっかりと視認できるため、「あれどこに入れたっけ?」と戸惑うことも少ないはずだ。

何物にも代え難いハンドル

もうひとつ特筆すべき点は、エルガバとエルガバスタンドに共通して、上部のハンドルが使い勝手が良かったこと。

↑個人的にかなり気に入っている上部ハンドル。持ち運ぶときにかなりラク。

PCやノート・資料類などと揃えてオフィス内を移動する際には、このハンドルを指に引っかけておけば携帯がラクだし、フックがある場所になら引っかけて置いておくこともできるのだ。

要素としてはやや地味だが、この使い勝手に慣れてしまうともう何物にも代え難く感じるぐらいに便利だと思う。

どこで使うかによって選択肢は変わる

自立タイプのエルガバスタンドとトレータイプのエルガバ、どちらを選ぶかに関しては、冒頭でも述べた通り、「自分が主にどこでペンケースを取り出して使うか?」による部分が大きい。

↑設置面積の比較。当然ながら「エルガバスタンド」(写真上)のほうが狭い机でも圧迫感なく置けて使いやすいだろう。

例えば、設置面積を比較すると、上写真の通りエルガバスタンドのほうがとてもコンパクト。狭いスペースで使うなら当然のこと、自立するのが便利だろう。

対して、シンプルに収納力が高いのはエルガバだ。トレーや大型ポケットに雑にあれこれ放り込んでおける気軽さも、その強みだ。

ペンケースを選ぶなら、まずは「どこで使う?」を自問することをおすすめしたい。

The post 自立か平置き、あなたはどっち?「商品名そのまますぎ」なペンケース「エルガバ」を選ぶコツ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

教科書がノートになる?「板書ゼロ時代」にコクヨの「メモ勉」ツールが大活躍の予感

今年50周年を迎えたコクヨ「キャンパスノート」だが、今後はノート単品に限らず、総合的な「まなびかた」を提案するブランドへと転換していく、との発表が行われた。

つまるところ、キャンパスノートを軸として「このツールを導入するとこういった勉強ができて効率アップするよ」といった提案(まなびレシピ)を含んだ製品展開をしていこう、ということのようだ。

その第一弾として、「メモ勉」「ちょこ勉」「とじ勉」「モチ勉」といったまなびレシピと、それに紐付いた12種の文房具がキャンパスブランドとして展開されることになっている。

なかでも、教科書や資料に情報を足していくメモ勉用ツールは、ラクに使えて高効率な勉強ができるということで、実際に試してみた。

ペンみたいに変形するブッククリップ

40代以上の人に言うと大抵驚かれるのだが、実は最近の学校では授業中に板書をする機会が大きく減っている。というか場合によっては板書ゼロという授業もあるくらいだ。

じゃあどうやって勉強するのかというと、先生が用意したプリントをベースにして授業を進めて、何かを書き込む場合はノートではなく、そのプリントや教科書にメモを取るように直接書き込むのである。

そこで、そのプリントや教科書に効率的に情報を添付していくために用意されたのが、コクヨが提案するメモ勉用の3種のツールというわけ。

その中からまず取り上げたいのが、書籍を開いたままで固定するための「キャンパス ペンのように持ち運べるブッククリップ 」。機構が面白い。

「ここしばらくの文房具トレンドのひとつ」と断言できるほどに新製品が出まくってるブッククリップだが、この製品は名前通り、ペン型に変形させることで携帯しやすいというのがポイント。

↑携帯する場合は、 クリップをそれぞれ90度回転させることでペン型に変形。

たたんだ状態で長さ約150mm/直径約16mmと、太めの多色ペンぐらいのサイズなので、これならペンケースに放り込んで持ち歩くのも簡単なはずだ。重量も約21gと軽く、負担になりにくい。

↑クリップを各90度回転させることでペン型に変形。これならほとんどのペンケースに問題なく収納できるだろう。

2つのクリップならではの安定感

2つのクリップでそれぞれ左・右ページを挟んで固定するタイプなので、左右でページの厚みが違っていても安定して挟めるようになっている。

大型クリップタイプで左右をまとめて挟むと、薄いページ側が浮いて不安定になることもあるので、これは別タイプならではの安定感と言えるだろう。

↑書籍の中央からページ上部をクリップで挟むと、しっかりページが固定できる。クリップバネはそれなりに強く、厚い書籍でもわりとしっかり押さえられていた。

実際に挟んだ印象としては「見た目がコンパクトなわりにはしっかり固定できてるな」という感じ。挟める厚みは20mm弱というところで、そこそこ厚手の問題集なんかもちゃんと固定できた。

↑2つのクリップで、左右厚みの違うページもしっかりはさめる。ただしページをめくる時は「クリップを外して、次のページを挟み直す」という作業が倍になるので、ちょっと面倒くさい。

とはいえ、樹脂製パーツは全体的に華奢な印象があり、あまり無理させると破損の危険はありそうだ。

Wordのコメントっぽいふせんでメモる

このブッククリップで教科書や資料を固定したら、次はメモを書き込んでいく。たっぷり書き込みたい場合は「キャンパス 教科書やプリントにもっと書き足せるノートふせん」を使おう。

コクヨ

キャンパス 教科書やプリントにもっと書き足せるノートふせん(写真は小サイズ〔75×100mm〕A罫

20枚入り(左)290円

40枚入りボリュームパック(右)410円(共に税別)

これは罫線の入った大きめのふせんで、長辺方向の裏面の端にのりがついている。これに書き込んだ上で教科書やプリントの左右端に貼ってやると、ページ内の余白を削ることなく情報がたっぷり書き込めるという仕組みだ。

↑ふせん自体はおなじみ「キャンパスノート」と同じ紙を使用しているので、筆記具を選ばず書きやすい。

感覚的には、「Word」のコメント機能のリアル版、という捉え方が分かりやすいかもしれない。

ちなみにサイズは小(75×100mm)/大(100×150mm)の2種類あり、それぞれに罫線3タイプ(A罫・B罫・5mm方眼罫)と、表紙付き20枚入り/表紙なし40枚入りが用意されている。

↑書籍の端に貼るとこの通り、ページを拡張したように情報を追記していける。

ミシン目が意外と役に立つ

面白いのは、のり面のキワにミシン目が入っていて、そこから折りたためるというところ。貼った状態でノートふせんを折ってやれば、ふせん自体が教科書からはみ出さないのである。

↑普段はミシン目から折り込んでおけば、見た目もスッキリするし、剥がれ落ちる心配も少ない。

一枚紙の書類にノートふせんを貼った場合も、普段は折りたたんでおけば剥がれ落ちづらくなるし、クリアホルダーに入れて持ち歩くにもはみ出さないほうが扱いやすい。地味なポイントではあるが、実際に使ってみた感触として、このミシン目はかなり重宝した。

ノートふせんを使うまでじゃないときは…

「ほんのちょっとだけ情報を追記したいけど、ノートふせんを使うほどじゃない……」という場合は、「キャンパス スキマに書き足すロールふせん」が便利だ。

こちらはケース入りの5mm幅ロールふせんで、使いたい場所に好きな長さを切って貼って書き込むというもの。

スペース的には教科書などの空きスペースに直接書き込むほうが効率的だが、追記した部分が目立って分かりやすいというメリットがある。

使う際には、ケース裏側のダイヤルを反時計回りに少し回すとまずシャッターが開き、そのまま回し続けるとふせんがにょろーっと飛び出してくる。使いたい長さまで出したら、開口上部にある刃に押し当ててサクッとカット。

↑ケース裏のダイヤルを一方向に回すだけで、シャッター開口とテープ出しが自動で行われる。使用後はダイヤルを逆回転させるとシャッターが閉じる。

ハードケース入りなので、ペンケースに入れておいてもふせん自体が汚れたり折れたりしないのは便利だ。

↑ページ内の要点は、書いて貼って目立たせておく。ラインマーカーと違って、間違えたら貼り直せるのも気軽で使いやすい。

中のロールふせんは厚手のしっかりした紙質で書き込みやすく、まさにちょっとした情報を書き足すときやひと言コメントするときなどには使いやすい。

はかどる情報のマッピング

このシリーズのキモは、

「必要な情報(学習内容)を」「必要な場所(内容に対応した教科書のページ)に」「まとめておく(ふせんに書き込んで貼っておく)」……ということに尽きる。

いちからノートに板書を取るより効率的にまとめられるので、後から見返しても分かりやすいのだ。

↑板書ノートといちいち照らし合わせることなく、参考書だけで必要な情報が閲覧できるのは大きなメリット。見返す効率はかなり高い。

さらに言えば、「必要な情報を・必要な場所に・まとめる」のは、仕事でも役に立つメソッドと言える。

例えば、紙資料に打ち合わせで出た内容をノートふせんとロールふせんで書き込めば、適当な議事録よりもずっと分かりやすいし、間違いも少ないだろう。

アイデア次第では他にいくらでも使い方がありそうだし、「学生の勉強道具だから」とスルーするのはもったいないと思う。

The post 教科書がノートになる?「板書ゼロ時代」にコクヨの「メモ勉」ツールが大活躍の予感 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

「ダイヤルが快感すぎる…」5000円超えの高級シャープペンの重いほうと書きやすいほう、どっちが買いか?

2025年夏、文房具界隈で話題となっているのが、新しい文房具ブランド「KAYOU+」(カーユプラス)のデビューだ。

KAYOU+は、 ウルトラマンや名探偵コナンといった日本製IPのトレーディングカードで人気の高い中国最大手カードゲームメーカー「KAYOU」グループの日本法人が展開する、国産総合文房具ブランドである。

最初のラインアップは、高級シャープペンシル「AIMVISION PRO」と「AIMVISION」、そしてゲルインクボールペンの「Serar」と「tinte」。

最もシンプルなtinteを除いて、どれも数千円と高級な製品群となっている。

今回はその中から、新しいシャープペンシル2種を実際に試してみて、その書き味などをレビューしてみよう。

ディテールで分かれる使用感

筆者が取り上げたのは、フラグシップ的な存在であるシャープペンシルAIMVISION PROとベーシックモデルのAIMVISION。KAYOU+の製品第一弾の中でも特に気になる存在だ。

価格はAIMVISION PROが7200円、無印のAIMVISIONが5000円(共に税別)。PROモデルじゃないほうでもシャープペンシルとしては価格がなかなか高いと言える。

KAYOU+

AIMVISION PRO

左から「メテオブラック」「チタニウムゴールド」「スノーホワイト」

各7200円(税抜)

KAYOU+

AIMVISION

左から「ストーンブラック」「ネイティブゴールド」「ミネラルシルバー」

各5000円(税抜)

デザインは大まかにシリーズ共通という感じで、見た目には「よく見ると細部が違うかな?」というぐらい。

ただし、実際に手にしてみるとその差はハッキリしている。AIMVISION PROがとにかくズッシリとして重く、握ったときの存在感が圧倒的に強いのだ。

↑PRO(上)と無印(下)、一見するとそっくりだが、先端形状やグリップの加工、後軸が丸いか六角形かなど意外とディテールは違っている。

前軸はどちらも共通で真ちゅう削り出しのハードなものだが、PROは後軸まで真ちゅう製。スリムな雰囲気に反してなんと全体で約26gという迫力のあるボディなのだ。

樹脂後軸の無印が約13gなので、シンプルに倍重いということになる。

↑軸径は9mmとスリムだが、フル真ちゅう削り出しでこの重量!

異なる重心の位置

加えて、PROは重心位置がかなり高い。

こういった製図シャープペンシル系統(先端パイプが長くグリップがストレートなもの)の製品は、軽く動かしやすいように低重心に作られているものが多い。

しかし、このシャープペンシルはこの重さで重心位置が先端から約78mm(全長143.7mm)とかなり高く、握ったときは指にかなりの重量感を感じる。

↑赤く示したのがそれぞれの重心位置。後軸まで真ちゅう製のPROはやはりかなり高重心だ。

当然ながら、書きやすさの点ではもう少し下側に重心があるべきだろうが、重み由来の高級感を演出するという意味では、こういうのもアリなのかもしれない。

対して、無印は重心位置が前軸と後軸をつなぐリングの辺り(約64mm)と、わりと低重心になっている。握り心地もPROよりはだいぶ落ち着いた印象だ。

前軸は真ちゅう削り出しの一体型ということで、ブレの少ない高剛性がポイント。

加えて、軸先からパイプまでが細く絞り込まれていて先端視界が良く、いかにも製図用といった雰囲気を見せている。

グリップは、内部から突き出したライン状のゴムが並んだコンビネーショングリップになっている。

個人的な意見ではあるが、ゴムラインの流れに沿って指がすべってしまいがちで、正直なところ、落ち着いて握りやすいとは言いづらい。

↑すべり止めのゴムの幅は約1mm。細すぎてソリのブレードのように働き、逆にすべりやすい感じ。

PROはさらに下地にローレット加工(金属などの表面に滑り止めとして細かい凹凸模様を施すこと)が施されているが、それでも「重量のあるペンのグリップでこれは正解か?」と考えたら、少し疑問である。

芯硬度ダイヤルの心地よさ

AIMVISIONシリーズでもう一つ特徴的なのが、中に搭載している芯の硬度を掲示しておくための芯硬度ダイヤル。

軸後端にあるダイヤルを回して芯硬度を設定する。このときのカチッ! カチッ! というラチェットダイヤルの手応えがいかにもメカっぽくて、気持ちいい。

↑芯硬度ダイヤルの手応えは、他の製図用シャープペンシルでは感じたことのない気持ちよさ。回しすぎて本当の芯硬度が分からなくなる可能性すらありそう。

実際にはそう頻繁に回す機会があるパーツではないが、つい用もないのにカチカチと回したくなるほどだ。

特にPROは金属軸の内部でキン! と高い音で反響するためか、ダイヤルを回す感触がさらにリッチな印象になっている。

邪魔にならないクリップ

この芯硬度ダイヤルの直下にあるクリップパーツは、長さ約24mmと非常に短く作られている。

↑書くときに邪魔にならず、それでいて転がり防止など実用性もちゃんとあるショートクリップ。

シャープペンシルは偏芯を防ぐために手の中で回転させることがあるが、その際にクリップが手に当たるのが気になるという人はわりと多い。

つまり、このショートクリップは、回したときに手に当たらないためのものだ。

軸後端にダイヤルギミックがあるため、どうしてもクリップ取付位置が低くなり、それでいて手に当たらないようにするには、このサイズがギリギリの長さというわけだろう。

「無印」と「PRO」、実際に選ぶなら?

さて、実際に書いてみての印象だが、製図用シャープペンシルっぽい先端ブレの無さという点では、どちらもかなり高いクオリティにあると思う。

やはりこれは削り出したパーツの剛性感に由来している。

↑削り出し一体成形の前軸は筆記時のブレがなく、安定感がとても高い。

ただし、PROでペン先をこまめに動かすと、ノックノブ下部辺りからわずかな振動を感じることがあった。

これはノックノブ自体も重量のある真ちゅう製であることから、細かな振れを大きく増幅して拾ってしまうのが原因だと思う(その証拠に、樹脂製ノックノブの無印ではこの振動はほぼ感じられない)。

体感としては本当にささやかなものだが、これが気になるという人もある程度はいるかもしれない。

そういった部分や重心バランスなども含めて考えると、シャープペンシルとしてトータルで完成度が高いのは無印のAIMVISIONだろう。

先ブレの無さとバランスの良さが生み出す書きやすさに、芯硬度ダイヤルのメカ感というオマケが付いて、「思った以上に悪くない」という感触だった。

↑筆記感で選ぶなら無印のAIMVISIONがおすすめ。重心が低く取り回しが良いため、日常の文字筆記にも使いやすい。

では、AIMVISION PROはダメなのか? そういうわけでは全くない。

約26gというズッシリとした重さと、それをハッキリと意識させる高い重心は、握ったときに「あ、これは高級なものだ」と明確に感じることができる。

書きやすさだけで言えば、確かにおすすめはしづらい。しかし、この手応えからの喜びというのは決して悪いものではないだろう。そういう価値観も認めてあげたくなるシャープペンシルだ。

The post 「ダイヤルが快感すぎる…」5000円超えの高級シャープペンの重いほうと書きやすいほう、どっちが買いか? appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

極限まで削ぎ落とした末に得られたのは…。ソニック「ルーズリーフリング」と「ルーズリーフパンチ」の圧倒的な軽やかさ

以前にこの連載で、プリントアウトした資料を持ち運ぶツールとして、キングジムの8穴ルーズリーフバインダー「テフレーヌ」と専用4穴パンチ「テフレーヌパンチ」を紹介した。

A4の紙資料にパンチ穴をあけてバインダーに綴じれば、ぺらぺらとめくって閲覧できるし、持ち運びもラクなのだ。

こうやって携帯すると、紙資料はスマホやタブレットよりも文字が読みやすく、PCを起動するより手っ取り早く開くことができる。

今やPDFなどの資料類はほぼ100%プリントアウトして持ち歩く癖がついてしまったぐらいだ。

ただ、一度こうやって運用し始めると、「もしかして、もっと便利なツールもあるのでは?」と欲張りだすのは、文房具マニアの悪い癖である。

例えば、バインダーに綴じるよりももっと携行重量を軽くすることは、できるんじゃないだろうか?

削れる部分を削ったら…

ルーズリーフバインダーは頑丈な表紙や開閉機構を備えたリングを備えており、これが意外とかさばってしまう。

正確に言えば、バインダー1冊は100〜200g程度。それぐらいの重量は気にするほどではないという人が大多数だろう。

それでも「その100gをなんとか削りたい」と考える人も、少数とはいえ存在するのは分かってほしい。

そんな視点でバインダーから削れる部分を削っていくと、最終的には紙を綴じるためのリングが残る。

ソニック「ルーズリーフリング」は、まさにルーズリーフを綴じるためのリングだけ、というシンプルな製品である。

ソニック

ルーズリーフリング

8個組 500円(税別)

樹脂製の4穴用リング×2が1セットになっており、これを4穴パンチで開けたルーズリーフピッチの穴に通して綴じれば、最小単位・最軽量のルーズリーフセットが完成するというわけだ。

リング1個あたりの重量は約1.5gなので、バインダーに綴じるよりは確実に軽い。

シンプルな仕組みと注意点

リングは、左右から指で挟むようにして押すとロックが外れてパカッと開き、リング端同士を噛み合わせて上下から押し込むとカチリとはまってロックがかかる仕組み。とてもシンプルだ。

↑リングを開くときは、指先で左右から軽く押すと…。
↑この通りガバッとオープン。

書類を綴じる際はリング1〜2個を使えばOK。1個綴じでも、ダブルクリップなどで束ねるより外れにくく、めくりやすいので、十分に実用的と言える。

ただし1個綴じだと穴に荷重がかかりすぎて破れることもあるので、できれば2個綴じがおすすめだ。

↑閉じるときはリングを上下から挟み、カチッと音がするまで押し込めばOK。
↑これで最小単位・最軽量のルーズリーフシステムが完成。リング2個(約3g)+紙の重さだけなので、とにかく軽い。

もちろん、硬い表紙なしで紙束そのままなので、携行時のページ破損などのリスクはバインダータイプよりも高くなる。

こればかりは軽量化とのトレードオフなので、その辺りは仕方ないと最初から割り切るか、綴じた物をクリアホルダーに挟むなどの工夫が必要になってくるかもしれない。

ルーズリーフリングに合うパンチは…

レバー式パンチ・小型の押し込み式パンチの3種類にざっくり分けられる。

4穴リングと合わせて使うには、一番コンパクトな4穴用の押し込み式パンチと相性が良いのだが、押し込み式は意外と力加減が難しく、慣れないと穴開け不良が起きやすい。

使いやすさ・トラブルの起きにくさ・収納しやすさなどでバランスが取れているのは、テコの力で全ての刃に均等に力がかけられるレバー式なのだ。

その中でも特におすすめできるのが、ソニックの6穴用「ルーズリーフパンチ」である。

ルーズリーフ用のレバー式パンチ自体はわりと古くからあるツールで、いくつかのメーカーから発売されている(なんなら100均でも売られている)。

でも、これはその中で最もコンパクトで、使いやすく感じられた。

サクっとルーズリーフ化

使う際は、紙の端をサイズごとのガイド線に合わせてセットし、レバーを上からグッと押し込むだけ。

↑穴を開けるには、まずガイド線に紙の端を合わせてセットし、一回目のパンチを行う。テコの力が効いたレバー式なので、パンチミスはほぼ発生しないだろう。

コピー用紙で最大5枚までまとめて穴あけ可能だ。押し込むバランスと刃の性能が良いのか、最大量の5枚まとめてでも、わりと気持ちよくサクッとあけることができた。

通常のルーズリーフバインダーに綴じる用の穴を開けるには、端から2番目の穴に本体の凸ガイドにセットしてパンチ。

それを5回繰り返すとA4/B5サイズの紙をルーズリーフ化することができる(A5サイズなら4回)。

↑2回目以降は、6穴の端から2番目にガイドを挿し込んでパンチ。これを繰り返す。
↑A4ならパンチ5回でルーズリーフ化が完了。「面倒じゃない」というとウソになるが、これでどんな紙でも綴じられると思えば、作業する価値はあるのではないか。
↑プリントアウトした資料も、穴さえ開ければ好きに綴じられるのが便利だ。ルーズリーフリングを使うなら、ここまで穴を開けなくとも2回パンチで十分。
↑凸ガイドは差し替え式で、本体の左右どちらにでも取り付けることが可能。ささやかな機能だが、どちらにでも使いやすいほうにセットできるのは地味にうれしい。

さらに高速化するための裏ワザ

ちなみに、ルーズリーフ用アーム式パンチ定番の裏ワザとして、紙を二つ折りにしてパンチすると半分の回数(A4/B5は3回、A5は2回)で穴が完成する、というのもある。

穴あけが面倒くさいという人は、覚えておくといいかもしれない。

↑半分折りのA5用紙に2回パンチで穴開け完了という裏ワザ。
↑底面のダストカバーは最小限に開く構造なので、パンチカスを床にまき散らすトラブルは起きづらい。

ずっしりとしたスチール製ということで、ペンケースに入れて持ち運ぶような用途には向いていないが、紙の資料を頻繁にルーズリーフに綴じるなら、一台は机に備えておくと便利だろう。

使いやすさと穴あけ効率の高さはかなり優秀なので、サクサクとパンチが捗るはずだ。

The post 極限まで削ぎ落とした末に得られたのは…。ソニック「ルーズリーフリング」と「ルーズリーフパンチ」の圧倒的な軽やかさ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

極限まで削ぎ落とした末に得られたのは…。ソニック「ルーズリーフリング」と「ルーズリーフパンチ」の圧倒的な軽やかさ

以前にこの連載で、プリントアウトした資料を持ち運ぶツールとして、キングジムの8穴ルーズリーフバインダー「テフレーヌ」と専用4穴パンチ「テフレーヌパンチ」を紹介した。

A4の紙資料にパンチ穴をあけてバインダーに綴じれば、ぺらぺらとめくって閲覧できるし、持ち運びもラクなのだ。

こうやって携帯すると、紙資料はスマホやタブレットよりも文字が読みやすく、PCを起動するより手っ取り早く開くことができる。

今やPDFなどの資料類はほぼ100%プリントアウトして持ち歩く癖がついてしまったぐらいだ。

ただ、一度こうやって運用し始めると、「もしかして、もっと便利なツールもあるのでは?」と欲張りだすのは、文房具マニアの悪い癖である。

例えば、バインダーに綴じるよりももっと携行重量を軽くすることは、できるんじゃないだろうか?

削れる部分を削ったら…

ルーズリーフバインダーは頑丈な表紙や開閉機構を備えたリングを備えており、これが意外とかさばってしまう。

正確に言えば、バインダー1冊は100〜200g程度。それぐらいの重量は気にするほどではないという人が大多数だろう。

それでも「その100gをなんとか削りたい」と考える人も、少数とはいえ存在するのは分かってほしい。

そんな視点でバインダーから削れる部分を削っていくと、最終的には紙を綴じるためのリングが残る。

ソニック「ルーズリーフリング」は、まさにルーズリーフを綴じるためのリングだけ、というシンプルな製品である。

ソニック

ルーズリーフリング

8個組 500円(税別)

樹脂製の4穴用リング×2が1セットになっており、これを4穴パンチで開けたルーズリーフピッチの穴に通して綴じれば、最小単位・最軽量のルーズリーフセットが完成するというわけだ。

リング1個あたりの重量は約1.5gなので、バインダーに綴じるよりは確実に軽い。

シンプルな仕組みと注意点

リングは、左右から指で挟むようにして押すとロックが外れてパカッと開き、リング端同士を噛み合わせて上下から押し込むとカチリとはまってロックがかかる仕組み。とてもシンプルだ。

↑リングを開くときは、指先で左右から軽く押すと…。
↑この通りガバッとオープン。

書類を綴じる際はリング1〜2個を使えばOK。1個綴じでも、ダブルクリップなどで束ねるより外れにくく、めくりやすいので、十分に実用的と言える。

ただし1個綴じだと穴に荷重がかかりすぎて破れることもあるので、できれば2個綴じがおすすめだ。

↑閉じるときはリングを上下から挟み、カチッと音がするまで押し込めばOK。
↑これで最小単位・最軽量のルーズリーフシステムが完成。リング2個(約3g)+紙の重さだけなので、とにかく軽い。

もちろん、硬い表紙なしで紙束そのままなので、携行時のページ破損などのリスクはバインダータイプよりも高くなる。

こればかりは軽量化とのトレードオフなので、その辺りは仕方ないと最初から割り切るか、綴じた物をクリアホルダーに挟むなどの工夫が必要になってくるかもしれない。

ルーズリーフリングに合うパンチは…

レバー式パンチ・小型の押し込み式パンチの3種類にざっくり分けられる。

4穴リングと合わせて使うには、一番コンパクトな4穴用の押し込み式パンチと相性が良いのだが、押し込み式は意外と力加減が難しく、慣れないと穴開け不良が起きやすい。

使いやすさ・トラブルの起きにくさ・収納しやすさなどでバランスが取れているのは、テコの力で全ての刃に均等に力がかけられるレバー式なのだ。

その中でも特におすすめできるのが、ソニックの6穴用「ルーズリーフパンチ」である。

ルーズリーフ用のレバー式パンチ自体はわりと古くからあるツールで、いくつかのメーカーから発売されている(なんなら100均でも売られている)。

でも、これはその中で最もコンパクトで、使いやすく感じられた。

サクっとルーズリーフ化

使う際は、紙の端をサイズごとのガイド線に合わせてセットし、レバーを上からグッと押し込むだけ。

↑穴を開けるには、まずガイド線に紙の端を合わせてセットし、一回目のパンチを行う。テコの力が効いたレバー式なので、パンチミスはほぼ発生しないだろう。

コピー用紙で最大5枚までまとめて穴あけ可能だ。押し込むバランスと刃の性能が良いのか、最大量の5枚まとめてでも、わりと気持ちよくサクッとあけることができた。

通常のルーズリーフバインダーに綴じる用の穴を開けるには、端から2番目の穴に本体の凸ガイドにセットしてパンチ。

それを5回繰り返すとA4/B5サイズの紙をルーズリーフ化することができる(A5サイズなら4回)。

↑2回目以降は、6穴の端から2番目にガイドを挿し込んでパンチ。これを繰り返す。
↑A4ならパンチ5回でルーズリーフ化が完了。「面倒じゃない」というとウソになるが、これでどんな紙でも綴じられると思えば、作業する価値はあるのではないか。
↑プリントアウトした資料も、穴さえ開ければ好きに綴じられるのが便利だ。ルーズリーフリングを使うなら、ここまで穴を開けなくとも2回パンチで十分。
↑凸ガイドは差し替え式で、本体の左右どちらにでも取り付けることが可能。ささやかな機能だが、どちらにでも使いやすいほうにセットできるのは地味にうれしい。

さらに高速化するための裏ワザ

ちなみに、ルーズリーフ用アーム式パンチ定番の裏ワザとして、紙を二つ折りにしてパンチすると半分の回数(A4/B5は3回、A5は2回)で穴が完成する、というのもある。

穴あけが面倒くさいという人は、覚えておくといいかもしれない。

↑半分折りのA5用紙に2回パンチで穴開け完了という裏ワザ。
↑底面のダストカバーは最小限に開く構造なので、パンチカスを床にまき散らすトラブルは起きづらい。

ずっしりとしたスチール製ということで、ペンケースに入れて持ち運ぶような用途には向いていないが、紙の資料を頻繁にルーズリーフに綴じるなら、一台は机に備えておくと便利だろう。

使いやすさと穴あけ効率の高さはかなり優秀なので、サクサクとパンチが捗るはずだ。

The post 極限まで削ぎ落とした末に得られたのは…。ソニック「ルーズリーフリング」と「ルーズリーフパンチ」の圧倒的な軽やかさ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

スマホが倒れないのはなぜ? コクヨ「ツールペンケース<カバコ>(ハーフポケット)」の絶妙なバランス力

長らく人気だった自立型ペンケース(自立してペンスタンドのように使えるもの)のブームもそろそろ一段落し、最近の新製品はトレー/ポーチ型が増えてきているように感じる。

携帯時はポーチとして、使用時はガバッと大きく開口してペントレーに変形するのが、いわゆるトレー/ポーチ型ペンケース。

自立型にはない安定感や容量の大きさ、内部収納の整理しやすさなどが特に注目されているようだ。

基本的には、大容量を活かしてあれこれ文房具を持ち運びたい学生向けのジャンルではあるが、ビジネス面でも積極的に手書きでノートを取りたい人に便利なのは間違いない。

また、手帳と合わせて使うにも付箋やカラーペン、手帳用のスタンプといったツールを整理して持ち運べるのはメリットだろう。

今回は、そんなトレー/ポーチ型ペンケースの最新アイテムを紹介しよう。

開き方を改良した新型ペンケース

2023年に発売されたコクヨ「ツールペンケース<カバコ>」は、大容量と整理収納のしやすさで人気の高いトレー/ポーチ型ペンケースだ。

そのシリーズの新型モデルとして2025年6月に発売された「ツールペンケース<カバコ>(ハーフポケット)」(以下、カバコ ハーフポケット)は、従来の使い勝手の良さに加えて、さらにちょっと便利な機能が搭載されている。

ポーチ形態はペンケースとしてはやや大ぶりなサイズだが、基本的にはメインコンパートメントに無理せず収納できるのはペン10〜15本といった感じ。

というのも、使用する際はファスナーをフルオープンすると前面が倒れるようにして大きく開口する仕組みなので、入れすぎると開口の度に中身が溢れ出してしまうのだ(でも、この構造のおかげで中へのアクセスはかなり早い)。

↑前面を大きくガバッと開口。ファスナーを全開するだけでこの状態を維持できるので、中身を取り出しやすい。

前モデルでは、このとき側面のホックを留めて開口状態を固定していた。しかし、新しいカバコ ハーフポケットは開き方が改良されたのか、ただファスナーを開ききるだけでしっかりと開口したままにしておける。

↑底が筆記具などを収納するメインコンパートメント。奥には3つのメッシュポケットと仕切りなしのワイドポケット。

半分ポケットの用途は…

内部はメイン収納に加えて、奥側のワイドポケット、3つに仕切られたメッシュポケット、そして開口の折り返し部分の右半分がファスナー付きメッシュポケットとなっている。この半分ポケットがハーフポケットという名前の由来だ。

↑ガバッと開いた前面の右半分はハーフサイズのメッシュポケット。では左半分はというと……?

じゃあ残りの左半分は何をするためのスペースか? ここはスマホを立てておくためのスタンドとなっている。

↑左側はスマホを立てかけるのにちょうど良いスペースに。6.9インチの大きめスマホでも問題なく置くことができる。

学習タイマーアプリで時間を計ったり、友人とDiscordのボイスチャンネルで会話しつつ勉強したり……。

このようにスマホを使う場合、スマホスタンド機能は便利だろう。もちろんスマホ経由でのビデオ会議にも有用だ。

ポーチは全体的にしっかりとした芯材を使っているうえ、底面にがっちりしたフレームが入っていて、立たせた状態での安定感はとても高い。

これならスマホを立たせた状態でもバランスを崩したりする心配はなさそう。こういった作りの良さは、いかにもコクヨっぽい。

↑実は底面にはがっちりしたフレームが入っているので、立たせていてもヨレたり崩れたりするような不安はまったく感じられない。

収納時に迷わずに整理できる内部設計

ペンケースの性能としては、まずポケットの仕分けが良くできていると感じた。

奥側のワイドポケットは定規などの長物を収める用。3つのメッシュポケットはフチがゴムになっているので中身のこぼれ落ちがなく、消しゴムや付箋といった小物にぴったり。

サイズ的に「ちょうど収まりそうなツール」がイメージしやすく、収納時にユーザーが迷わずに整理できるようになっているのだ。

↑3つのメッシュポケットは底が浅いが、ゴムベルト付きで安定感は問題なし。消しゴムなども「ちょうど入る」というピッタリ感がある。

ハーフメッシュポケットはファスナーで閉めておけるので、使う機会は少ないがいざというときに必要な物とか、文房具類と混ざってほしくない物(例えば、ネーム印や予備のUSBケーブルなど)を入れておくのがオススメ。

↑ハーフメッシュポケットは小さいながらマチもあるので、ネーム印などコロンとした物も入れやすい。

また、開口した前面の折り返し部分もトレーとして扱えるので、メイン収納から取り出したペンを一時的にストックしておける。

メインの筆記具をいったん置いて、マーカーでラインを引いて……のように複数のペンを使い分けたいときにも、手元がスッキリとして使いやすい。

↑ハーフメッシュポケットの具合にもよるが、スマホを立てていない前面折り返し部はトレー代わりにも。
↑奥側のメッシュポケットを1つ空けておくと、ペンの1本差しとして使うこともできる。トレーよりペンスタンドが好きというユーザーなら、こういうのもアリだ。

ほしい物にすぐ手が届く便利さ

これらのポケット類と筆記具などのメイン収納は、フル開口状態ならどこでも簡単に手が届き、効率的に出し入れすることができる。

整理しやすさ・容量・アクセス性のバランスがとにかく良く、使ってみれば誰でも素直に「おっ、使いやすいな」と感じられるはずだ。

サイズの大きさという点でどうしてもユーザーを選びそうだが、それ以外はかなり万人向けで、使ってみて損をすることはなさそう。

↑タイマーに限らず、スマホの置き場所に困らないという意味で、狭いデスクでの作業に使いやすいペンケースと言えそう。

ペンケースとして携帯するのではなく、自宅やオフィスのデスクに置きっぱなしの文房具収納として使うのも良いかもしれない。

The post スマホが倒れないのはなぜ? コクヨ「ツールペンケース<カバコ>(ハーフポケット)」の絶妙なバランス力 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

アクセサリー化の効果は…。「ココフセン タス チャームふせん」がもたらす究極の安心感

付箋を仕事などで日常的に多用する場合、考えるべきなのは「付箋をどうやって持ち歩くか?」ということ。

紙の付箋は一枚の厚みが大きいのでフィルム付箋を選ぶとか、携帯しやすいカード型ケースがあると便利だとか……。

すでにある程度のノウハウは確立されているので、ただ検索するだけでも便利な製品は見つかるはずだ。

とはいえ、同じ持ち運ぶにしても、システム手帳と一緒に運用する場合と、ペンケースにいれて持ち運べれば良いという場合とでは、マッチする製品も違ってくる。

つまり、自分の使い方に合った物を見極める必要はあるのだ。

例えば、リングノートやシステム手帳とセットで付箋を使いたいとしたら、ぶらさげて持ち運ぶべるカード付箋「ココフセン タス」(カンミ堂)がなかなか便利かもしれない。

付箋を“ぶら下げて”持ち歩く新スタイル

カンミ堂の「ココフセン」といえば、非常に小さなふせんケースを手帳や書籍に貼り付けて持ち運べるという、使い勝手の良さで知られたフィルム付箋だ。

↑携帯性に優れたカード型のフィルム付箋「ココフセン カード」(カンミ堂)。

カードタイプの「ココフセンカード」やクリップタイプの「ココフセンクリップ」などもあり、まさにユーザーの使い方でいろいろ選べるシリーズとなっている。

その中で最新アイテムとして注目しておきたいのが、ぶらさげて携帯できる「ココフセン タス チャームふせん」(以下、チャームふせん)なのである。

カンミ堂

ココフセン タス チャームふせん

ハナ(左)/スクエア(右) 各594円(税込み)

薄いカード形状だが、サイズはココフセンカードより一回りほど小さめ。このコンパクトさと付属の金属製ボールチェーンが、チャームふせんのポイントだ。

リングノートと合わせて運用する場合、リング部分にボールチェーンを結び付け、ぶら下げるようにして持ち運ぶのが基本形態ということになる。

↑ココフセンシリーズおなじみポップアップで次々に出てくるフィルム付箋を搭載。1ラインにつきM付箋1本か、S付箋2本がセットできる。

ココフセンカードを携帯するにはカードサイズのポケットが必要となるが、ぶら下げるだけならそういった専用の収納スペースは必要なく、紛失の危険性もほぼゼロだ。

↑ボールチェーンでリングノートにぶら下げた状態。紛失の心配なく携帯できるのは大きなメリットだ。
↑付箋が常に手元にある安心感は、付箋ヘビーユーザーにはかなりありがたい。

しおりとしても使える

使ってみて意外と便利だと感じたのが、チャームふせん自体がしおりとして機能するというところ。

↑本体をしおり代わりに挟んでおくと、新しく書けるページを探してペラペラめくる手間もなし。

本体をページの間に挟んでパタンと閉じれば、次に同じページを開くのも簡単。ノートや手帳の使い始めのページにすぐ辿り着けるというわけだ。

また、しおり代わりに使うことで、チャームふせん自体も常に最新ページの周りにあり続けるため、付箋へのアクセスがしやすくなるというメリットもある。

読書の際に付箋を使いたいという場合は、ボールチェーンで指にぶら下げた状態で書籍を手に持つと便利だ。

↑書籍に使う場合は、指にぶら下げスタイルで。移動中の読書にも便利。

移動中など机がないシーンでの読書はふせんの置き場所に困りがちだが、ぶら下げ方式ならその心配もないし、付箋へのアクセスも容易だ。

↑付箋が切れたらシリーズ共通の付箋リフィルを補充できる。ただし、つめ替えにはちょっと慣れが必要だ。

ぶらさげ式付箋の拡張ツール

ココフセン タスシリーズには、チャームふせんに加えて、「ふせんボード」と「カードホルダー」がラインアップされている。

どちらも付箋を運用する上で便利なツールで、もちろんボールチェーン付きだ。

スケジュール管理に便利なふせんボード

カンミ堂

ココフセン タス ふせんボード

484円(税込み)

ふせんボードはサラサラのマット加工が施されたミニボードで、表面で付箋を繰り返し貼って剥がしても粘着力が落ちにくい。

付箋にタスクを書いて貼ればToDo管理がしやすいし、それを時系列順で貼っておけばスケジューラーとしても機能する。

↑ボード裏面は方眼罫入りで、付箋を並べて貼りやすい。タスクを貼り出す際は仕事用・プライベート用で色を分けるのがおすすめだ。

付箋スケジューラーは順番の入れ替えや緊急での挿し込みにも対処しやすいので、1日にこなす要件の多い人なら、普通の手帳よりむしろこちらのほうが使いやすいと感じられるかもしれない。

まだ日程が確定していない案件を付箋に書いて一時保存し、決まった時点で手帳のスケジュールページに貼り移すという使い方も良さそうだ。

また、サイズや形状の違う付箋や、適当な長さに切ったマスキングテープを貼っておくベースとして使うのもアリだ。

↑ココフセンシリーズ以外の付箋はボードにストックしておけば、必要なときに一枚ずつ剥がして使うことができる。

お気に入りのふせんをいくつかこちらに貼り移しておけば、それぞれ管理する必要もなくて持ち運びもラク。

手帳と合わせて使うなら、スケジュールの目印として使えるような物をストックしておくと、紙面にメリハリが付けやすくなるだろう。

予備の名刺入れにもなるカードホルダー

一方、カードホルダーは、最大91×63mmのカードが1〜2枚収納できるミニサイズのクリアホルダーだ。

いざというときの予備名刺入れにしたり、貼り剥がしできないシール類のストッカーとして使えたりするほか、表面はふせんボード代わりにすることも可能となっている。

↑透明度の高いミニ・クリアホルダーは、名刺やシール台紙など、ちょっとしたカードサイズのものを収納するのに役立つ。

弾力のないハードタイプなので容量は少ないが、その分だけ折れ曲がる危険性も少ないため、大事な推しのラミネートカードなどを入れておいても安心なのはうれしいところかも。

↑かなりハードで曲げにも強いため、推しのトレカなど大事なものを入れても安心だ。

自分らしく活用できる付箋

実際に使ってみると、ココフセン タスシリーズ最大のポイントである“ボールチェーンによるぶら下げ携帯”は、シンプルな要素ながら運用の幅がかなり広く感じられた。

↑必要な物をまとめてぶら下げて携帯できると、うっかり「付箋を忘れた!」「ボードどこいった?」などのトラブルがなくて、やはり安心なのだ。

ぶら下げる場所を選べるのに加えて、必要なアイテムを束ねておけるなど、自分のスタイルに合わせやすいのだ。

現在、付箋の持ち運び方を検討している人にも、何らかの形でフィットする可能性は十分にあるので、試してみてはどうだろうか?

The post アクセサリー化の効果は…。「ココフセン タス チャームふせん」がもたらす究極の安心感 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

芯材の恐るべき働き…。ガジェットポーチ「BIZRACK(ビズラック)」の並外れた機能性

固定デスクに座りっぱなしならともかく、オフィスの内外を行き来しながら仕事をすると、なんだかんだで持ち運ぶ物が多くなる。

ノートPCと合わせてACアダプタは必須だし、マウスなどの操作系もほしいし、USBやHDMIケーブルも1本はないと困るし……。

なので、そういったガジェット類をまとめて携帯するためのポーチはあったほうがいいだろう。

とは言うものの、筆者もこれまでにいくつものガジェットポーチを使ってきたが、どのポーチにも微妙に納得できないというか、ちょっとした不満があって、次々と乗り換えてきているのだ。

ということで、いまは新たに発売されたばかりのガジェットポーチを試してみているのだが、これは予想していたより使いやすいかもしれない。

勝手にガバッと開くポーチ

その新しいガジェットポーチというのが、コクヨからAmazon.co.jp限定で発売された「BIZRACK ガジェットポーチ」だ。

BIZRACKと言えば、仕事で使う書類やガジェットを携帯しやすくすることに重点をおいたコクヨのオフィスツールシリーズ。

これまでにもツールバッグやノートPCケース、ドキュメントファイルなどで高機能な製品がラインアップされてきた。

そこでガジェットポーチときたら、やはり注目せざるを得ない。

コクヨ

BIZRACK ガジェットポーチ

Lサイズ(左)2200円 Mサイズ(右)1800円 (ともに税別)

M/Lサイズともにマチがかなり広く、ガジェット用のポーチと考えると大きめな印象だ。手に持ってみると、空っぽの状態でもかなりパンパンに張って膨らんでいるのが分かる。

というのも、ポーチ全体にかなりしっかりとした芯材が入っており、その弾力で膨らんでいるのだ。

↑Mサイズを手にしたところ。硬い芯材が全体に入っているので、セミハードケースのような触り心地がある。(以降の画像はすべてMサイズを使用している)

実際、ファスナーを開くと芯材の弾力によって勝手にスーッと大きく開口し、そのまま開きっぱなしになるぐらいである。

↑芯材の弾力により、ただファスナーを開くだけで開口しっぱなしになってくれる。
↑従来のポーチは片手で開口をキープしながら、もう片手で中を探る必要がある。

自立型ペンケースのような感覚

もちろん底にまで硬い芯材が入っているので、開口したままでポーチは安定して自立が可能。つまり、いわゆる自立型ペンケースのような感覚で中に入れた物が出し入れできるというわけだ。

↑セルフで開口してくれていれば、上から覗き込むと全体が視認できるし、取り出すのも片手でOK。すごくラクだ。

一般的なポーチだと、ファスナーを開いてもこのようにガバッと開口したままにはならないので、中身を取り出す際は片手で開口させつつ、もう片方の手を突っ込んでゴソゴソと中を探らなければならない。

これだと視認性が悪いのに加えて、出し入れがしにくいのである(従来ガジェットポーチへの不満①)。

対して、このセルフ開口であれば、中のメッシュポケットの様子まですぐ視界に入るので、目的の物に手早くアクセスできる。

↑内側面のメッシュポケットは大×2、小×3の計5つ。

さらに、ACアダプタなど厚みのある物もそのままスポッと取り出せるので、出し入れもスムーズ。無駄に中をかき回さなくて済むので、中身の整頓状態を保ちやすいというメリットもあるのだ。

↑あると地味に助かるペンホルダー付き。

省スペース+スッキリした見栄え

勝手に開口と自立をすることによって、机の上に置いた際の面積がグッと少なく済む。この点もわりと大きなメリットと言える。

ガジェットポーチの中では、ファスナーを開けるとフルオープンになって中身が取り出しやすいというタイプもわりと多い。

確かに出し入れはしやすいのだが、設置面積は単純計算でポーチの底面積の2倍になってしまう。狭い机で作業しているときなど、これはかなり困ってしまう(従来ガジェットポーチへの不満②)。

↑フルオープンポーチは出し入れはしやすいが、面積を取るのに加えて、見栄えがあまりよろしくない。

しかし、BIZRACK ガジェットポーチのように自立してくれるなら、置き場所はさほど取らないし、開口したまま使っても面積は変わらない。

例えば、カフェでちょっとPC作業をする場合、ケーブルやACアダプタを取り出すのに、この省スペースぶりは地味だけどすごくありがたいのだ。

↑ポーチが自立してくれると、省スペースに加えて見栄えもスッキリする。

急いで会議室から出るときもスムーズ

また、フルオープンタイプは、収納する際にいちいちポケットに仕分けして入れないと、中からあれこれはみ出してファスナーがしっかり閉じられないこともある。

使用時間の決められたミーティングルームでは、タイムリミットが来て急いで撤収したいとき、この手間はなかなか面倒くさい。

しかし自立ポーチなら、ひとまずポイポイと放り込んでファスナーをシャッと閉めてしまえば、なんとか片付く。この手っ取り早さも重宝する機会はありそうだ。

↑急いで撤収するときは、ひとまずポケットを気にせずポイポイ放り込んでファスナーを閉めちゃえば済む。実際に運用すると、片付けのスピードが早いのはすごくありがたいのだ。

加えて、裏側に持ち手(ハンドル)が付いていることも地味ながらいい。

“会議室のタイムリミット撤収”に急かされているときは、ノートPCと紙資料、ペンケース、飲み物のペットボトルを慌てて抱えることになりがち。

そこに加えてガジェットポーチまで手で抱えるのはとても邪魔だ。

しかしポーチにハンドルがついているなら、ハンドルを指に引っかけてしまえば、ひとまず抱えずに外へ運び出すことはできるだろう。

この辺りも、実際に使ってみると「お、助かるなー」と感じるポイントの一つだ。

↑背面のハンドルでヒョイと持ち上げられるので、カバンからの取り出しやオフィス内での持ち歩きもラクだ。

ポーチは自分の用途に合ったサイズ感も重要なので、Amazon.co.jp限定、つまり店頭で実物を確認できないのは、購入を迷う要素になるかもしれない。

今回の記事では、できるだけサイズの見当をつけやすいように手と一緒の画像を多めに入れているので、気になる方はその辺りも参考にしてほしい。

The post 芯材の恐るべき働き…。ガジェットポーチ「BIZRACK(ビズラック)」の並外れた機能性 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

宿題のプリントが絶対に消えない? 親子にウケる「貼るシラセファイル」の4つのメリット

ひとくちに「子どもが宿題を忘れる」と言っても、そこにはわりと多くのケースがある。

意図的に宿題をやらず「忘れてた」と言い張るだけのこともあれば、本当に宿題の存在を覚えていられない子もいる。

やる気はあったけど面倒で先延ばししているうちに記憶から飛んじゃった、なんて場合もありそうだ。

もちろん、宿題が提出できなかったという結果に関してはどれも一緒なんだけど、意図的に宿題を放棄した子ども以外は、少なくともやる気はあったということになる。

なので、我々親世代としては、子どもに「忘れないようにしなさい!」なんて生産性のない叱責をするよりも、そういったうっかり忘れをどうにか防ぐ工夫を考えたほうが有益ではないだろうか?

例えば、学童文具メーカーが考案した「うっかり忘れ防止ファイル」を導入するのは一つの手だろう。

宿題のプリントを思い出させる仕組み

まず前提として、基本的に小学生の宿題はプリントの形で出されることが多い。

そこで、「宿題を忘れない」=「宿題のプリントを先生から受け取ったことを帰宅したら思い出せる」ということだと考えれば、話はスムーズだ(宿題をするやる気があれば、の話だけど)。

SONiCから発売された「貼るシラセファイル」は、まさにプリントの存在を思い出す機能を備えた、プリント収納用の増設ファイルなのである。

SONiC

貼るシラセファイル

B5プリント用(左)605円

A4プリント用(右)715円(ともに税込み)

各2枚入り

ノートに増設するファイル

見た感じは普通のクリアホルダーっぽいが、長辺の端に粘着シールが付いており、これをB5ノートの表紙に貼り付けることでプリント収納用ポケットを増設できる。

↑使用する際は、まず端の粘着保護シールを剥がして…。
↑セミB5ノートの表紙に貼り付けたら、増設完了。粘着は強力なので、一度貼ったらもう剥がすことはできない。
↑表紙を開くとこんな感じ。左のポケット部分にプリント類を収納する。

貼り付けると、あからさまにノートから貼るシラセファイルがはみ出すが、そもそもB5ノート(正確にはセミB5)はB5サイズより小さいので、B5プリントを収納するにはノートからはみ出すしかないのだ。

ちなみにA4プリント用は、A4を横にした上で途中から折って収納することになる。

↑B5プリント用(左)とA4プリント用(右)をノートに増設したところ。ファイル自体がノートからはみ出しているが、これで問題はない。
↑クリアホルダー感覚でB5サイズのプリントを収納。ノートからはみ出す心配もないので、雑にサッと挟んで持ち帰れるのがうれしいところ。
↑A4プリントは、ポケット部を展開したうえで、横向きにして折って収納する。

子どもウケしそうなタブ

宿題プリントをファイルに放り込んだら、上部にあるスライド式タブを左側にずらす。

すると、赤い「!」マークが上部に表示され、タブも赤の「未読」アイコンが出る。つまりこの状態が「宿題のプリントがあります」というステータス表示となるわけだ。

↑プリントを入れたら、上のタブを左側へスライドさせる。「!」マークは「宿題プリントがあるよ」という印だ。

ただ、このタブのスライドを忘れてしまっては元も子もない。プリントをもらったらその場でタブをスライドさせるのは最低限のお約束として子どもに納得してもらうしかない。

タブを動かすと「!」が表示されるというモーションの楽しさは、子どもにウケそう。いちいち言わなくても、面白がって自主的にやってくれる可能性はありそうだ。

家に帰ってランドセルを開けると、白地に赤い「!」マークがなかなかよく目立つ。

ノートや普通のクリアホルダーに宿題プリントを挟んでしまうと、ランドセルから取り出さない限り、プリントのありなしを確認することはできない。

それがランドセルを開けるだけで視認できるのは、忘れにくさ・思い出しやすさの点で非常に重要だと思う。

↑ランドセルの中でも、ノートから飛び出している「!」マークが確実に視認できる。

たとえ子どもが忘れてしまっていても、親がランドセルを開ければ気が付くだろう。あとは「!」付きノートからプリントを取り出して勉強すれば、宿題は解決だ。

宿題が片付いたら、プリントを再びファイルに戻してタブを右側にスライドさせる。

すると、さっきまで赤の「!」だったのが、青の「✓」マークに変わり、タブのアイコンも青の「既読」になる。

↑タブを右にスライドさせると「やり終わった宿題を入れました」のチェックマークに。
↑タブにもメールの「未読」と「既読」アイコンが切り替わって表示されるので、スライド方向を間違えにくい。

最後にノートをランドセルに戻せば、一連の“宿題忘れないフロー”は完了だ。

中高生の場合の活用法

小学生の宿題であれば、前日に出されたものを翌日に提出するケースがほとんどだが、中高生の場合は、次の授業時(数日〜1週間後)に提出ということもある。

そういうときには、貼るシラセファイルにふせんを貼ってToDo管理するのが便利そうだ。

↑ポケットには「ToDo」と「Submit」のワクがプリントされているので、提出日をふせんに書いて貼っておくと管理がしやすい。

ファイルのポケットには、面を2分するように「ToDo」「Submit」とプリントされているので、まずは提出日を書いて「ToDo」側に貼っておく。

宿題を解き終わったらタブをスライドさせて青「✓」マークにしつつ、提出日ふせんを「Submit」側に移動させる。

提出し終わったら、ふせんを剥がして捨てるというフローだ。

↑宿題を提出し終わったら、ふせんを剥がしてポイ。

せっかく宿題を片付けても、提出し忘れては意味がないわけで、その辺りのスケジュール管理までこのファイルで完結するのは親切だと思う。

【貼るシラセファイルの4つのメリット】

1: 科目ごとにノートとプリントを対応させることで整理しやすい。

2: プリントをカバンに直入れしなくなるので、紛失やグチャグチャになるのを防げる。

3: 宿題プリントのありなしをカバンの中で視認できる。

4: 提出スケジュールが管理できる。

うっかりタブをスライドし忘れると大変なことになるが、そこさえきちんと押さえておけば、宿題忘れにはきちんと効果を発揮しそうな気はする。

子どもが帰ってきてもランドセルを開かないとか、そもそも宿題へのやる気がないといったケースは、残念ながら文房具で解決できる問題ではないだろう。

でも、きちんと宿題をやろうとする子どもにとって、貼るシラセファイルは心強い存在になるかもしれない。


The post 宿題のプリントが絶対に消えない? 親子にウケる「貼るシラセファイル」の4つのメリット appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

まさか最後は100均のゴムベルトとは…。キングジムの半分折りファイル「HOSSO」の便利さと唯一惜しいところ

イベントの司会や大きめなミーティングの進行役を喜んで受けたがる人はあまりいないと思う。しかし、どうしてもやらざるを得ない状況というのもあるだろう。

そうなると、進行表やら参加者一覧といった資料が手放せないのだけど、これがわりと携帯しづらくて困る。

立ったままの姿勢で資料を確認することになるので、クリップボードを使うのが基本だけれど、何ページもあるとめくるのにモタモタしてしまう。

クリアーポケットファイルに綴じることでめくりやすさは改善するが、サイズが大きすぎてやたらと目立つし、片手で開いておけない。

一体どうすればいいのか? 最近、発売されたばかりの“半分に折るファイル”が最適解のようだ。

本当にほっそ!

キングジムから発売された「クリアーファイル HOSSO」は、書類の閲覧・携帯に優れた、ちょっと変わった方式のクリアーポケットファイルだ。

何が変わっているか? まずは見た目が従来のファイルと大きく違って、驚くほどスリム。初見だと思わず「ほっそ!」と声が出てしまうからHOSSO。この辺りはいかにも、機能そのまんまのネーミングが大好きなキングジムっぽい。

ちなみにラインアップは見開き15ポケット(A4用紙15枚)と25ポケット(A4用紙25枚)の2種類がある。

キングジム

クリアーファイル HOSSO

15ポケット/660円

25ポケット/770円(ともに税込み)

この細さは、「A4サイズの書類を横半分に折って入れる」というなんとも特殊なファイリング方法に由来する。

↑開くと、左右に横入れのクリアーポケットが現れる。

ファイリングの仕方

書類を入れるときはまず一枚ずつ半分に折り、開いたHOSSOの左右ポケットに半分ずつ挿し込んでやる。すると見開きにして書類1枚が閲覧できるようになるわけだ。

↑あらかじめ半分に折ったA4用紙を左右のポケットに挿し込むと…。
↑この通り、見開きにA4用紙1枚がファイリングできた。

最初のページと最後のページは、表紙裏についたフラップに半ページを挿し込むことになる。

↑最初と最終ページは表紙裏のフラップに用紙半分を挿し込む。
↑そのままページをめくっていけば、1枚ずつ閲覧できる。

見た目もスペースもコンパクト

この半分折りファイルの何が便利かというと、片手でも簡単に開いて持っておけるという所がすごく役に立つ。

開くとA3サイズになる通常のクリアーポケットファイルではとても片手で保持できないし、そんな大判のものを手に持って進行役をやると、見栄えも微妙に良くない。

↑表紙がしっかり硬いので、片手での保持もわりと簡単。慣れれば片手でのページめくりも可能だ。

対して、見開きにしてもA4サイズのHOSSOならばさほど目立つこともなく、片手で開いておくのも簡単。さらに不要なときは表紙を閉じるとスリムになって、さらに目立ちにくくなる。

↑通常のA4クリアーファイルよりも当然ながら圧倒的にスリム。

もちろん、普通に資料などを収納してめくって読む、というだけでもコンパクトで使いやすい。狭い机でA4のファイル(見開きでA3サイズ)を開くことを考えれば、かなりの省スペースと言えるだろう。

↑半分のスペースでページもの資料が読めると考えれば、かなり実用的かも。

もう一つのHOSSO

実はこのシリーズにはもう一つ、数枚の書類を携行するのに向いた「ハードホルダー HOSSO」もラインアップされている。

こちらはクリアホルダー感覚で書類を入れておくためのものだが、もちろん半分折りのA4ハーフ仕様となっている。

キングジム

ハードホルダー HOSSO

330円(税込み)

表紙を開くと、四隅に透明のフラップが付いていて、ここに書類の四隅を挿し込んで収納するという仕組みだ。

↑ポケットページはなく、四隅に書類を挟んで固定するフラップがあるだけのシンプルな構成だ。

また、このフラップ以外に紙面をカバーするものがないので、収納したままで書類に書き込みができるというのも大きなポイントとなっている。

↑半分に折った書類をフラップへ。下側左右のフラップは端が少し浮いていて、書類を挿し込みやすくなっている。
↑クリアーホルダー感覚で書類が収納できる。ページめくりはできないが、コピー用紙で最大10枚ぐらいは入りそう。

書き込みしやすいハードホルダー

ハードホルダーの名前通り、表紙にそこそこの硬さがあるので、クリップボード感覚で立ったまま筆記が可能。しかもハーフサイズなので、電車など公共交通機関の狭い座席に座った状態でも閲覧・記入がしやすい。

表紙は90度ぐらいに開けると、周りから覗かれにくい(そもそも、見られて困る書類をそんなオープンな場所で開くのはNGだが)。

↑挟んだままで書き込みも可能なので、プリントアウトした地図や表組のチェックとも好相性だ。

また、旅行などで出歩く際には地図をプリントアウトして携行するという人もいる(紙の地図は大きくて見やすい・スマホのバッテリー消費を抑えるなど、意外とメリットはある)が、そういった使い方にもこのファイルはかなり有用だろう。

なによりA4ハーフは手に持ったままでも邪魔になりにくく、ボディバッグなどにもスルッと収納できる。このサイズ感はなにかにつけ便利だと思う。

↑小さめのボディバッグにも入るので、旅先で紙の資料を携帯するのにかなり重宝するだろう。

背の工夫は気が利きすぎ?

細かいところだが、内側の折り曲げにちょっとした工夫が施されていることで、背が完全に畳まれず、小さな隙間が作られるようになっている。

これは、複数枚の書類を収納したときに中央の折り目部分の厚みをスッキリと収めるための隙間と思われる。

↑背が中央の折れ目で噛み合うため、指で押さえてもこれ以上は潰れない。

こういった細かな工夫はキングジムの得意とするところで、「さすがに気が利いているなぁ」と感心した次第だ。

とはいえ、この背の工夫のために、表紙がぴったりと閉じられなくなっているというデメリットも発生してしまっている。

カバンの中で勝手に表紙が開き、収納した書類が飛び出すおそれもあるので、できればゴムバンドなどで巻いて固定するなどの手間はかけたほうが良さそうだ。

↑ピッタリと閉じておけないので、ゴムベルト(100均の弁当箱用ベルトがちょうどいい)を巻くのがおすすめ。

The post まさか最後は100均のゴムベルトとは…。キングジムの半分折りファイル「HOSSO」の便利さと唯一惜しいところ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

まさか最後は100均のゴムベルトとは…。キングジムの半分折りファイル「HOSSO」の便利さと唯一惜しいところ

イベントの司会や大きめなミーティングの進行役を喜んで受けたがる人はあまりいないと思う。しかし、どうしてもやらざるを得ない状況というのもあるだろう。

そうなると、進行表やら参加者一覧といった資料が手放せないのだけど、これがわりと携帯しづらくて困る。

立ったままの姿勢で資料を確認することになるので、クリップボードを使うのが基本だけれど、何ページもあるとめくるのにモタモタしてしまう。

クリアーポケットファイルに綴じることでめくりやすさは改善するが、サイズが大きすぎてやたらと目立つし、片手で開いておけない。

一体どうすればいいのか? 最近、発売されたばかりの“半分に折るファイル”が最適解のようだ。

本当にほっそ!

キングジムから発売された「クリアーファイル HOSSO」は、書類の閲覧・携帯に優れた、ちょっと変わった方式のクリアーポケットファイルだ。

何が変わっているか? まずは見た目が従来のファイルと大きく違って、驚くほどスリム。初見だと思わず「ほっそ!」と声が出てしまうからHOSSO。この辺りはいかにも、機能そのまんまのネーミングが大好きなキングジムっぽい。

ちなみにラインアップは見開き15ポケット(A4用紙15枚)と25ポケット(A4用紙25枚)の2種類がある。

キングジム

クリアーファイル HOSSO

15ポケット/660円

25ポケット/770円(ともに税込み)

この細さは、「A4サイズの書類を横半分に折って入れる」というなんとも特殊なファイリング方法に由来する。

↑開くと、左右に横入れのクリアーポケットが現れる。

ファイリングの仕方

書類を入れるときはまず一枚ずつ半分に折り、開いたHOSSOの左右ポケットに半分ずつ挿し込んでやる。すると見開きにして書類1枚が閲覧できるようになるわけだ。

↑あらかじめ半分に折ったA4用紙を左右のポケットに挿し込むと…。
↑この通り、見開きにA4用紙1枚がファイリングできた。

最初のページと最後のページは、表紙裏についたフラップに半ページを挿し込むことになる。

↑最初と最終ページは表紙裏のフラップに用紙半分を挿し込む。
↑そのままページをめくっていけば、1枚ずつ閲覧できる。

見た目もスペースもコンパクト

この半分折りファイルの何が便利かというと、片手でも簡単に開いて持っておけるという所がすごく役に立つ。

開くとA3サイズになる通常のクリアーポケットファイルではとても片手で保持できないし、そんな大判のものを手に持って進行役をやると、見栄えも微妙に良くない。

↑表紙がしっかり硬いので、片手での保持もわりと簡単。慣れれば片手でのページめくりも可能だ。

対して、見開きにしてもA4サイズのHOSSOならばさほど目立つこともなく、片手で開いておくのも簡単。さらに不要なときは表紙を閉じるとスリムになって、さらに目立ちにくくなる。

↑通常のA4クリアーファイルよりも当然ながら圧倒的にスリム。

もちろん、普通に資料などを収納してめくって読む、というだけでもコンパクトで使いやすい。狭い机でA4のファイル(見開きでA3サイズ)を開くことを考えれば、かなりの省スペースと言えるだろう。

↑半分のスペースでページもの資料が読めると考えれば、かなり実用的かも。

もう一つのHOSSO

実はこのシリーズにはもう一つ、数枚の書類を携行するのに向いた「ハードホルダー HOSSO」もラインアップされている。

こちらはクリアホルダー感覚で書類を入れておくためのものだが、もちろん半分折りのA4ハーフ仕様となっている。

キングジム

ハードホルダー HOSSO

330円(税込み)

表紙を開くと、四隅に透明のフラップが付いていて、ここに書類の四隅を挿し込んで収納するという仕組みだ。

↑ポケットページはなく、四隅に書類を挟んで固定するフラップがあるだけのシンプルな構成だ。

また、このフラップ以外に紙面をカバーするものがないので、収納したままで書類に書き込みができるというのも大きなポイントとなっている。

↑半分に折った書類をフラップへ。下側左右のフラップは端が少し浮いていて、書類を挿し込みやすくなっている。
↑クリアーホルダー感覚で書類が収納できる。ページめくりはできないが、コピー用紙で最大10枚ぐらいは入りそう。

書き込みしやすいハードホルダー

ハードホルダーの名前通り、表紙にそこそこの硬さがあるので、クリップボード感覚で立ったまま筆記が可能。しかもハーフサイズなので、電車など公共交通機関の狭い座席に座った状態でも閲覧・記入がしやすい。

表紙は90度ぐらいに開けると、周りから覗かれにくい(そもそも、見られて困る書類をそんなオープンな場所で開くのはNGだが)。

↑挟んだままで書き込みも可能なので、プリントアウトした地図や表組のチェックとも好相性だ。

また、旅行などで出歩く際には地図をプリントアウトして携行するという人もいる(紙の地図は大きくて見やすい・スマホのバッテリー消費を抑えるなど、意外とメリットはある)が、そういった使い方にもこのファイルはかなり有用だろう。

なによりA4ハーフは手に持ったままでも邪魔になりにくく、ボディバッグなどにもスルッと収納できる。このサイズ感はなにかにつけ便利だと思う。

↑小さめのボディバッグにも入るので、旅先で紙の資料を携帯するのにかなり重宝するだろう。

背の工夫は気が利きすぎ?

細かいところだが、内側の折り曲げにちょっとした工夫が施されていることで、背が完全に畳まれず、小さな隙間が作られるようになっている。

これは、複数枚の書類を収納したときに中央の折り目部分の厚みをスッキリと収めるための隙間と思われる。

↑背が中央の折れ目で噛み合うため、指で押さえてもこれ以上は潰れない。

こういった細かな工夫はキングジムの得意とするところで、「さすがに気が利いているなぁ」と感心した次第だ。

とはいえ、この背の工夫のために、表紙がぴったりと閉じられなくなっているというデメリットも発生してしまっている。

カバンの中で勝手に表紙が開き、収納した書類が飛び出すおそれもあるので、できればゴムバンドなどで巻いて固定するなどの手間はかけたほうが良さそうだ。

↑ピッタリと閉じておけないので、ゴムベルト(100均の弁当箱用ベルトがちょうどいい)を巻くのがおすすめ。

The post まさか最後は100均のゴムベルトとは…。キングジムの半分折りファイル「HOSSO」の便利さと唯一惜しいところ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

まさか最後は100均のゴムベルトとは…。キングジムの半分折りファイル「HOSSO」の便利さと唯一惜しいところ

イベントの司会や大きめなミーティングの進行役を喜んで受けたがる人はあまりいないと思う。しかし、どうしてもやらざるを得ない状況というのもあるだろう。

そうなると、進行表やら参加者一覧といった資料が手放せないのだけど、これがわりと携帯しづらくて困る。

立ったままの姿勢で資料を確認することになるので、クリップボードを使うのが基本だけれど、何ページもあるとめくるのにモタモタしてしまう。

クリアーポケットファイルに綴じることでめくりやすさは改善するが、サイズが大きすぎてやたらと目立つし、片手で開いておけない。

一体どうすればいいのか? 最近、発売されたばかりの“半分に折るファイル”が最適解のようだ。

本当にほっそ!

キングジムから発売された「クリアーファイル HOSSO」は、書類の閲覧・携帯に優れた、ちょっと変わった方式のクリアーポケットファイルだ。

何が変わっているか? まずは見た目が従来のファイルと大きく違って、驚くほどスリム。初見だと思わず「ほっそ!」と声が出てしまうからHOSSO。この辺りはいかにも、機能そのまんまのネーミングが大好きなキングジムっぽい。

ちなみにラインアップは見開き15ポケット(A4用紙15枚)と25ポケット(A4用紙25枚)の2種類がある。

キングジム

クリアーファイル HOSSO

15ポケット/660円

25ポケット/770円(ともに税込み)

この細さは、「A4サイズの書類を横半分に折って入れる」というなんとも特殊なファイリング方法に由来する。

↑開くと、左右に横入れのクリアーポケットが現れる。

ファイリングの仕方

書類を入れるときはまず一枚ずつ半分に折り、開いたHOSSOの左右ポケットに半分ずつ挿し込んでやる。すると見開きにして書類1枚が閲覧できるようになるわけだ。

↑あらかじめ半分に折ったA4用紙を左右のポケットに挿し込むと…。
↑この通り、見開きにA4用紙1枚がファイリングできた。

最初のページと最後のページは、表紙裏についたフラップに半ページを挿し込むことになる。

↑最初と最終ページは表紙裏のフラップに用紙半分を挿し込む。
↑そのままページをめくっていけば、1枚ずつ閲覧できる。

見た目もスペースもコンパクト

この半分折りファイルの何が便利かというと、片手でも簡単に開いて持っておけるという所がすごく役に立つ。

開くとA3サイズになる通常のクリアーポケットファイルではとても片手で保持できないし、そんな大判のものを手に持って進行役をやると、見栄えも微妙に良くない。

↑表紙がしっかり硬いので、片手での保持もわりと簡単。慣れれば片手でのページめくりも可能だ。

対して、見開きにしてもA4サイズのHOSSOならばさほど目立つこともなく、片手で開いておくのも簡単。さらに不要なときは表紙を閉じるとスリムになって、さらに目立ちにくくなる。

↑通常のA4クリアーファイルよりも当然ながら圧倒的にスリム。

もちろん、普通に資料などを収納してめくって読む、というだけでもコンパクトで使いやすい。狭い机でA4のファイル(見開きでA3サイズ)を開くことを考えれば、かなりの省スペースと言えるだろう。

↑半分のスペースでページもの資料が読めると考えれば、かなり実用的かも。

もう一つのHOSSO

実はこのシリーズにはもう一つ、数枚の書類を携行するのに向いた「ハードホルダー HOSSO」もラインアップされている。

こちらはクリアホルダー感覚で書類を入れておくためのものだが、もちろん半分折りのA4ハーフ仕様となっている。

キングジム

ハードホルダー HOSSO

330円(税込み)

表紙を開くと、四隅に透明のフラップが付いていて、ここに書類の四隅を挿し込んで収納するという仕組みだ。

↑ポケットページはなく、四隅に書類を挟んで固定するフラップがあるだけのシンプルな構成だ。

また、このフラップ以外に紙面をカバーするものがないので、収納したままで書類に書き込みができるというのも大きなポイントとなっている。

↑半分に折った書類をフラップへ。下側左右のフラップは端が少し浮いていて、書類を挿し込みやすくなっている。
↑クリアーホルダー感覚で書類が収納できる。ページめくりはできないが、コピー用紙で最大10枚ぐらいは入りそう。

書き込みしやすいハードホルダー

ハードホルダーの名前通り、表紙にそこそこの硬さがあるので、クリップボード感覚で立ったまま筆記が可能。しかもハーフサイズなので、電車など公共交通機関の狭い座席に座った状態でも閲覧・記入がしやすい。

表紙は90度ぐらいに開けると、周りから覗かれにくい(そもそも、見られて困る書類をそんなオープンな場所で開くのはNGだが)。

↑挟んだままで書き込みも可能なので、プリントアウトした地図や表組のチェックとも好相性だ。

また、旅行などで出歩く際には地図をプリントアウトして携行するという人もいる(紙の地図は大きくて見やすい・スマホのバッテリー消費を抑えるなど、意外とメリットはある)が、そういった使い方にもこのファイルはかなり有用だろう。

なによりA4ハーフは手に持ったままでも邪魔になりにくく、ボディバッグなどにもスルッと収納できる。このサイズ感はなにかにつけ便利だと思う。

↑小さめのボディバッグにも入るので、旅先で紙の資料を携帯するのにかなり重宝するだろう。

背の工夫は気が利きすぎ?

細かいところだが、内側の折り曲げにちょっとした工夫が施されていることで、背が完全に畳まれず、小さな隙間が作られるようになっている。

これは、複数枚の書類を収納したときに中央の折り目部分の厚みをスッキリと収めるための隙間と思われる。

↑背が中央の折れ目で噛み合うため、指で押さえてもこれ以上は潰れない。

こういった細かな工夫はキングジムの得意とするところで、「さすがに気が利いているなぁ」と感心した次第だ。

とはいえ、この背の工夫のために、表紙がぴったりと閉じられなくなっているというデメリットも発生してしまっている。

カバンの中で勝手に表紙が開き、収納した書類が飛び出すおそれもあるので、できればゴムバンドなどで巻いて固定するなどの手間はかけたほうが良さそうだ。

↑ピッタリと閉じておけないので、ゴムベルト(100均の弁当箱用ベルトがちょうどいい)を巻くのがおすすめ。

The post まさか最後は100均のゴムベルトとは…。キングジムの半分折りファイル「HOSSO」の便利さと唯一惜しいところ appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

よく見ると珍しいカラクリが! コクヨ「キャンパス 秒でパッと開けられるルーズリーフバインダー」と「ノートのように使えるバインダー」がスマートな理由

どうしたって“中高生のノート”というイメージが強いルーズリーフではあるが、紙面の編集(ページの移動)ができるということで、実は社会人が仕事の情報を集約しておくビジネスノートとしてもかなり使い勝手が良い。

そういうことも含めて市場が広がったためか、ここ最近では文房具業界の中でも「ルーズリーフの再評価」が始まっているように思う。

実際、ここ一年間でルーズリーフバインダーの新製品はかなり増えた印象である。しかも、機構を見直すことでバインダー自体の極端な薄型化を果たすなど、さまざまな進化を果たしているのだ。

昔のあの“中高生のノート”というイメージからなかなか抜け出せない大人からすると、最新のルーズリーフには、わりと「へぇーっ」と驚かされることは間違いない。

ルーズリーフバインダーの新体験

ルーズリーフバインダーの古いイメージの一つに、「リングが硬くて開閉しづらい」というものがある。

アラフォーやアラフィフ世代なら、「金属製リング(とじ具)を開くための小さなボタンを爪の色が変わるぐらい強い力でギューッと押し込んだ」というツラい記憶が残っているのではないだろうか。そこまで強烈な勢いで開かなくても…と思うぐらい「バカン!」とリングが開くアレだ。

もちろん現代のルーズリーフは当時よりずっと洗練されているので、軽くスッと開閉できるようになっているのだが、そこをさらに進化させたのが、最新のコクヨ「キャンパス 秒でパッと開けられるルーズリーフバインダー」である。

不思議なリング列

最近のコクヨは、セールスポイントそのまんまの分かりやすい製品名を付けがちだが、これもまさにそういったタイプ。その「秒でパッと開く」が本当なら、「俺たちのあの爪の痛みはなんだったのか?」という話だ。

B5サイズの表紙を開くと、中央に8連・6連・8連と飛び飛びに樹脂リングが並ぶ。B5サイズなら本来は26連のリングなので、ここがまずちょっと不思議な見た目と言える。

↑B5サイズの表紙を開くと、中央に8連・6連・8連と飛び飛びに樹脂リングが並ぶ。B5サイズなら本来は26連のリングなので、ここがまずちょっと不思議な見た目と言える。

リングを開くには、中央の6連リングがポイント。左手でリングを上下に挟みこむように軽くつまんでやるとリング同士の噛み合わせが外れて、上下の8連×2も合わせた全てのリングが連動してパッと開くのである。

↑中央のリング列を上下から軽くつまむと、一気に全てのリングがパッと開く。

指にかかる荷重は樹脂の弾力ぐらいのもので、本当に軽いもの。ほんのちょっとの操作で全てのリングが一気に開くのは、なかなか気持ちが良い。この操作感も含めてまさに「秒でパッと開いた」という印象だ。

↑閉じるときは、中央リングを左右からつまむと、カチリと噛み合ってロックがかかる。

驚くほど広く開く

さらに良くできているのが、リングの開口の広さだ。

一般的なルーズリーフバインダーのリングよりもかなり大きく(リング間の幅は約20mm)開くため、リーフ用紙の入れ替えがものすごくやりやすい。これだけ開いてくれたら、「リングが用紙の穴に入り損ねて上手く綴じられない」みたいなミスも減るはずだ。

↑とにかく広くガバッと開くので、リーフ用紙の抜き挿しもかなり簡単。これはすごく使いやすい機構だ。

開くところをよく見ると、リングだけでなく、連動した左右のリング基部ごと傾いて開く構造になっていることが分かる。これによって、リング間距離が通常よりもかなり大きく取れるという仕組みを実現したのだ。

↑リングだけでなく基部ごと開くことで、開口の幅が圧倒的に広くなっている。
↑開くときの動力は、小さなバネ一つだけ。

「ただリングを開くためだけに、こんなことをやってるのか!」と驚いてしまうほど、この機構はかなり珍しい。

キャンパスブランドということもあって、基本的には中高生用のバインダーという立ち位置ではあるが、これは普通に社会人ノートとしてもちょっと使いたくなる製品だろう。

大人こそ使いたいミニサイズ

秒でパッと開けられるルーズリーフバインダーと同時に発売されたのが、コクヨ「キャンパス ノートのように使えるバインダー」A6サイズ・A7変形サイズ2種類。

もちろん中高生用の製品としてラインアップされてはいるが、むしろ大人がこれを導入したほうがいろいろと便利に使えそうな気もする。

コクヨ

キャンパス ノートのように使えるバインダー

A6(左)528円

A7変形(右)462円 ※ともに税込

その理由は、このコンパクトさだ。A6サイズは完全に手帳サイズであり、A7変形に至ってはほぼハンドメモという感じなのである。現時点ではルーズリーフとして市販されていないサイズなので、ある意味ルーズリーフの新ジャンルとも言える。

↑ハンドメモ代わりにも使いやすいA6サイズ。表紙が折り返せるのは、立ったまま筆記にも便利だ。

コンパクトリーフとしてはマルマンに「ミニリーフ」という規格があるが、これは9穴サイズなので、7穴のA7変形のほうが一回り小さい。

↑A7変形(上)とマルマン「ミニリーフ」(下)のサイズ比較。似たようなサイズ感だが、やはりA7のほうが一回り小さい。

情報管理に違いを

それでいて、あくまでもルーズリーフなので、中の用紙の入れ替えは自由だし、記入した用紙をB5やA5といった大きいバインダーに綴じなおすことも可能なのだ。

外出先で取ってきたメモを改めて普段使いのノートに綴じ直してやれば、情報があちこちに分散しないため、検索も簡単。ビジネスノートとしての拡張性がかなり広がるのである。

↑紙面は小さくても穴のピッチは統一規格なので、大きなルーズリーフバインダーにも綴じることができる。

また、リングが表紙から飛び出している構造なので、バインダー自身の厚みはかなりスリムになっている。

↑リングが表紙から飛び出すことでバインダーの厚みを減らしてコンパクトに仕上げている。

携帯性では文句の付けようがない。また、リングを開くと表紙穴からリングがもう一段飛び出すことで大きく開くことができる点も使いやすい。

↑開口時にはリングが表紙穴を突き抜けて倒れることで、より広く開く仕組みだ。

紙の入手に苦労する?

一つだけ気になることがある。それは、いまのところA6・A7リーフはコクヨからしか出ていないということだ。そのため、出先で紙が足りなくなったときに気軽にサッと買うのは難しいかもしれない。

とはいえ、すでにLIHIT LAB.の開閉式ツイストリングではA6やA7も人気を集めていること(ただしルーズリーフとは互換性がない)を考慮すると、小型ルーズリーフにも潜在的な需要はかなりありそうだ。

このミニサイズがルーズリーフユーザーの間で広まれば、紙の入手問題はわりと簡単に解決しそうな気もしている。

The post よく見ると珍しいカラクリが! コクヨ「キャンパス 秒でパッと開けられるルーズリーフバインダー」と「ノートのように使えるバインダー」がスマートな理由 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

まさか食卓を飾るなんて…。子どもの片付け用「こまごまファイル」の大胆な使い方

お子さんのいるご家庭において、部屋がなかなか片付かない理由の一つに、「片付ける場所が決まってない物が多すぎる」というのがあるらしい。

例えば、折りかけの折紙とか、ほんのちょっと残ってるシール台紙とか。ゴミとして捨てると「なんで捨てたの!?」と子どもに怒られそうだし、かといってこんな細々したもの収納ボックスなどに入れていたら、中で埋もれてもう二度と取り出す機会は来なさそうだし……。

そんな「ちょっとした物」が、収納場所に迷った挙げ句、リビングの机や床に溜まっていく。それはもう、どうしようもないことなのだ。

こういった事態を解決するには、ちょっとした物専用の収納を作るしかない。

ちょっとした物専用ファイル

サクラクレパス「こまごまファイル」は、まさに片付ける場所が決まってない細々とした物(特に紙製品)を収納して管理するための専用ツールである。

さすがクレヨン・クレパスなど幼児文具に軸を持つメーカーだけあって、子どものいる家庭についての理解度が高い。筆者も初めてこの製品を見た瞬間に「おお、これは必要なやつだ!」と思わず膝を打った。

サクラクレパス

こまごまファイル ホワイト

847円(税込)

その理由は、このファイルが「細々としたものをひとまず放り込む」という片付けを大前提にした構造を持っているからだ。

放り込みやすいデザイン

見た目はファイルブックらしきものだが、開くと中からジャバラ状の6連ポケットがバラッと展開するようになっている。そしてこのポケットは、一般的なクリアポケットと違ってやや硬質で、背が低く、マチが広い。

↑ジャバラに綴じられたポケット。ここが収納部となっている。

素材の硬さに関しては、折り紙やシール台紙といったコシのない紙類を入れてもフニャッと曲がることなく支えてくれる一方、クリアポケットファイルのように手で口を広げずとも中へあれこれ放り込みやすい。手先が器用ではない子どもでも、これなら自分で必要な物を入れて片付けることができるはずだ。

また、背が低いことで、小ぶりな物を入れても取り出しやすく、中に何が入っているのかを目視しやすいというメリットがある。

↑ポケットの背が低いので、中身の出し入れもしやすい。

さらに、マチの広さがあるおかげで、厚みのある紙類や、ちょっとした立体物まで入れておけるのもポイント。

↑ぬり絵帳や折り紙、シールなど、バラバラでは収納しづらい子どもの遊び道具がひとまとめに。机の上もスッキリ片付くはずだ。

子どもが工作遊びをした後などに「机の上の物をひとまず全部ここに入れて」という分かりやすい指示で片付けさせることができるのだ。

↑紙に限らず、小物おもちゃも入れておける。こういうのもまた収納に困るのだ。
↑表紙は大きめの面ファスナーで固定されているので、中にめいっばい収納しても勝手に開きにくいのがポイント。

カオスにはならない収納力

あと、個人的に特に良くできていると感じたのが、ほどほどに収納力が低いこと。

例えば、「お片付け箱」のような大容量のボックス収納だと、何でもかんでも好きに放り込んでしまって、今度はその箱の中身がカオスになってしまう。

それよりは、直感的に満杯がイメージできる(=ファイルの表紙が閉じられない)ことで、子ども自身がファイルの中を整理しようと考えることにつながるというわけだ。

↑表紙を閉じた状態での持ち運びは、上部の持ち手を使うと良い。
↑中身が重くなるとヨレがちな持ち手部分は、裏側に補強が入っている。細かな部分まで良くできている印象だ。

大人の意外な使い方

元々は子どもの持ち物を片付けるために作られた製品ではあるが、この便利さと応用範囲の広さは、大人の片付けにもかなり効きそうだ。

例えば、筆者はこのファイルを食卓近くに1冊備えていて、ご飯のお供である「ふりかけ」のコレクションに使っている。

↑大事なふりかけコレクションもひとまとめに。キッチンや食卓近くに備えておきたいファイルだ。

まさにふりかけの袋にジャストサイズで、表紙を広げると収納された袋が一目で見渡せる。ちょっと食欲のないときなど、このファイルを広げることで「今日はどれでごはんをやっつけようかな」と、おじさんでもわりとワクワクするのだ。

筆記具の収納にも

また、サイズ的には、実は筆記具収納にもわりと便利である。

そのまま1本ずつポケットに入れると端の穴から滑り落ちてしまうのだが、○本セットなどのようなセット売りのセリース袋(吊り下げ袋)に入っている物なら、ジャストサイズで収まるのだ。

↑袋入りのペン収納にもぴったり。カラーペンをまとめておくにもちょうどいいサイズ感だ。

さらに一工夫して、ジップ袋にヒートシーラーでペン1本ずつ入る区切りをつけてやると、ファイリングに最適なペン収納パックも自作できてしまう(文具王・高畑正幸氏考案)。

あとは、ポケットにインデックスタブを貼ってやれば、立てて収納できるオリジナルのペンコレクション・ファイルの完成である。

他にもアイデア次第でいろいろと収納できるものはありそうで、これを考えるだけでもなかなかに楽しめるのではないだろうか?

The post まさか食卓を飾るなんて…。子どもの片付け用「こまごまファイル」の大胆な使い方 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

フリクションにはない良さとは? 紙に引いた線を消せる「Kept キエラ」の確かな優位性

紙の資料を効率よく読むためのコツは、読みながら“気になったところ”をマーキングしていくことである。

読み進めて情報が次々に入ってくると、どうしても時系列で前の方からどんどんと脳から押し出されてしまうので、ちょっとでも「ここは大事かも?」と思ったら、まずは何をおいてもラインマーカーなどで目印をつけておくべきなのだ。

とはいえ、後で自分の引いたラインを目安に再読すると、「あれ、なんでこんなところにライン引いたんだっけ?」みたいな意味不明のマーキングに出会うこともあるだろう。

それ自体はよくあることなんだけど、しかしそういったラインを残しておくと、以後、読み返す毎に「あれ、なんでこんな(略)?」が発生するので、ちょっと面倒くさいのだ。そうなってくると、資料読みのときに使うラインマーカーで重要なのは、意外と「消せる機能」なのかもしれない。

修正テープみたいな蛍光マーカー

文房具が好きな方であれば、「消せるマーカー」と聞いてまずイメージするのは、消せるボールペンでお馴染みのパイロット「フリクション」シリーズだろう。実際、こするだけで太い蛍光ラインがきれいに消えるので、なかなか便利なのだ。

しかし、それ以外にもう一つ、フィルムテープタイプのマーカーという手があるのを覚えておくのもありだと思う。

レイメイ藤井

Kept キエラ

各638円(税込)

レイメイ藤井の「Kept キエラ」は、2色のテープを透明軸に内蔵したフィルムテープマーカーだ。ザックリと言えば、修正テープのテープを半透明の蛍光色に替えたようなものである。

カラーラインアップは「ブルー&イエロー」「パープル&ピンク」「オレンジ&ライム」「レッド&グリーン(暗記用)」の4種類となっている(上画像は「ブルー&イエロー」と「レッド&グリーン(暗記用)」)。

マーキングしたい箇所にヘッドを当てて引くと、5mm幅の蛍光色テープが文字列の上に貼られて、まさにラインマーカーで線を引いたように見えるという仕組みだ。

修正テープのようにヘッドを文字の上に走らせると、蛍光カラーでマーキングができる。

消しゴムで普通に線を消せる

この薄いフィルムテープは、上から消しゴムをかけてやるだけで、簡単に紙面から剥ぎ取れる。つまり、マーキングの消去が可能なのだ。

必要以上に強くゴシゴシ擦る必要もないし、剥がれたテープは消しカスに包まれて落ちるので、無駄にゴミが出るわけでもない。感覚的には、普通に鉛筆の筆跡を消すのとほとんど変わらない印象である。

ただし、「消しカスがまとまる」タイプや「濃い鉛筆用」の消しゴムを使う場合、当たりが柔らかすぎて上手くフィルムが剥がせないことがあるので、そこだけは注意が必要かもしれない。

繰り出し式のピンポイント消しゴムなどは程よい硬さがあり、さらにテープを狙った場所だけ剥がすことができるので使いやすいだろう。

マーキングは消しゴムでこするとこの通り消去可能。その消しゴムには、硬めかつピンポイントで消せるトンボ鉛筆「モノワン」辺りがおすすめ。

きれいな線がまっすぐ引ける

消しゴムで消せる以外にも、フィルムテープマーカーには大きなメリットがある。

それは、従来のマーカーではまっすぐなラインが引けない不器用なユーザーでも、確実に一定の太さでシャープな直線が引けるという点だ。

ラインが歪まない、ボールペン字の上からでも文字がにじまないなど、一般的なラインマーカーに比べてメリットは多い。

フィルムテープの幅が一定(5mm幅)なのだから、そもそも線幅が狂うということがあり得ないし、インクが紙に染みる心配もないから、ゆっくりと落ち着いてラインを引くことができる。

むしろこれでグネグネと曲がったラインを引くほうが難しい……。

台形を上下から挟み込むように握って使うと、安定してラインが引ける。ポジションは修正テープと同じ。

美しい使い方

使うときは、まずキャップを外し、断面が台形になっている透明ボディの短辺側にあるギザギザとした刻みに親指を当てて、ヘッドを文字列に沿ってスライドさせるだけ。

2色のフィルムテープが入ったツインタイプだが、どちら側のテープを使うにしても、指を置く位置や動かす方向は変わらない。

必要なところまでラインを引き終わったら、最後にその場で軽くヘッドを紙に押しつけるようにしてから垂直に引き上げると、テープ端がスパッときれいに切れて見た目が美しい。

暗記用は別売のシートを被せて暗記学習に。ラインにインクむらが出ないので、マーキングした部分がしっかり隠れるのが◎。

弱点はコスパ?

こんなKept キエラで唯一気になるのは、コスパだ。

一般的なラインマーカーの筆記距離はだいたい100mほどと言われている。それに対して、Kept キエラのテープ長は3m×2色。それで価格が税込600円以上となると、単純に「価格が高い」と感じてしまうのは否めないだろう。

それでも、インクにじみがない、スパッと直線が引ける、消しゴムで消せるなど、機能的な優位性があるのは間違いない。これらにメリットを感じるのであれば、使ってみるのはアリだと思う。

The post フリクションにはない良さとは? 紙に引いた線を消せる「Kept キエラ」の確かな優位性 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.

綴じリングは8本だけなのに…。キングジムのリングノート「テフレーヌ」で紙の情報管理も楽勝になっちゃった!

個人的な主観ではあるが、PCやタブレットでPDFを見るのは詳細なチェックがしづらく、書き込みをするにも手間があるなど微妙に面倒くさい。

 

筆者はわりとなんでもデジタルに置き換えたい派だが、じっくりと読み込みが必要な書類に関しては、今でも紙にプリントアウトして確認するようにしている。

 

ただ、そうなってくると今度は紙ならではの面倒くささというのもいろいろ発生してしまう。

 

例えば、枚数が増えるとページ順を管理する手間があるのだが、かといってホチキス留めをすると、書類の角から一枚ずつめくっていくのが意外とわずらわしいのである。

 

そこで、そのわずらわしさを片付ける方法の一つとして、ルーズリーフバインダーへのファイリングを提案してみたい。

紙の書類を手軽にファイリングする新メソッド

 

複数ページの書類を一枚ずつファイリングしていけば、ひとまずページ順の管理は不要になる。あと、角をホチキス留めするよりもずっとめくりやすいので、閲覧性はグッと高まるだろう。

 

とはいえ、最初から穴が空いているルーズリーフリフィルと違って、コピー用紙にプリントアウトしたものをバインダーに綴じるには、いちいちルーズリーフ用パンチで穴を空けなければいけない。

 

ルーズリーフパンチといえば、例えば「グリッサー」があるんだけど、これをいちいち常備するぐらいなら、他の面倒くささを我慢するほうがいっそラクかも……。

↑ルーズリーフ用の穴を一気に開けられる「グリッサー」。使いやすいが、保管に場所を取るのが難点。

 

もっとコンパクトなパンチもあるが、数穴ずつパチンと空けては穴の位置を合わせつつスライドさせて、また空けて……と4〜5回やっていく必要があって、これもまたかなり面倒くさい。

 

しかし、今回紹介するキングジム「テフレーフ 4穴ミニパンチ」と「リングノート テフレーヌ」を組み合わせて使えば、「パチン、パチン」と2回のパンチですぐに書類を綴じられるのだ。

キングジム

リングノート テフレーヌ A4

880円(税別)

テフレーヌ 4穴ミニパンチ

1200円(税別)

 

たった8本の綴じリング

ルーズリーフを綴じるためのバインダー・リングノート テフレーヌは、綴じリングの構造が非常にユニークだ。

 

一般的なルーズリーフはB5サイズ26穴/A4サイズ30穴が空いており、当然のこと、バインダー側にも同数のリングが備わっているはず。しかし、リングノート テフレーヌの表紙を開くと、中央には上側4本下側4本と、計8本のリングしかないのである(全バインダーサイズ共通)。

↑本来なら30本あるはずの綴じリングが、上下に計8本だけ。

 

端的に言えば「綴じリングこれぐらいあれば十分でしょ?」という話で、実際に8本のリングにリーフを通してみると、確かに問題なく綴じることはできている。

 

さらに、真ん中にぽっかり空いた大きな“リングなしスペース”のおかげで、左ページを書き込む際に右手がリングに乗り上げてしまう不快感を感じずに済む、というのも大きなメリットだ。

↑ページをまたいでも手がリングに触れない=手触れーぬ、というネーミング。

 

パンチは数秒使うだけ

そしてなにより、リングが8つということなら「テフレーヌ 4穴ミニパンチ」で上下に1回ずつ、計2回のパンチで、もうリフィルが作れてしまうのだ。

↑プリントアウトした書類を綴じたいときは、4穴ミニパンチでパチン、パチンと2回押すだけ。時間にして数秒しかかからない。

 

↑ガイドの線に合わせてパンチすれば、テフレーヌ専用穴の出来上がり。一度にコピー用紙2枚までまとめてパンチ可能だ。

 

A4書類の上端をパンチ側面「A4・B5」のラインに合わせて、上からグッと押し込むと、パチンと簡単にテフレーヌ専用の4穴が空く。続いて書類を裏返し、下端にまたラインを合わせてパチン。あとは「リングノート テフレーヌ A4」のリングで綴じてしまえば、簡単に書類閲覧ファイルの出来上がりである。

↑この通りペラペラとめくって快適に閲覧可能。ポケットファイルと違って書き込みも自由にできる。

 

↑4穴ミニパンチは、ガイドボタンを使って一般的なルーズリーフ用の連続穴を開けることも可能。

 

個人的に使い勝手がよいと感じるのは、書類とリーフを混在して綴じれば、仕事用のノートとして必要な情報が一冊に集約できるということ。例えば、メーカーの新製品プレスリリースと、その新製品に関する取材ノートを並べて綴じれば、情報をまとめて見返すことができる。

 

また、リングノート テフレーヌはバインダーとしてかなりスリムな構造なので、ノートと書類用クリアホルダーを分けて携帯するよりもコンパクトという点もありがたい。

 

さらに携帯性をアップさせるなら…

筆者はノート類を全てA5サイズに統一しているので、できれば書類の持ち運びもA5サイズに収めたい。A4はカバンの中では大きすぎて邪魔だし……。

 

なので、A4書類は天辺に8穴を空けて、A5サイズの「テフレーヌ ビズ A5」に綴じてから二つ折りにする、というひと手間を加えることにした。

キングジム

テフレーヌ ビズ A5

810円(税別)

 

テフレーヌ ビズは、従来のリングノート テフレーヌの裏表紙内側にペンホルダー・書類ポケット・名刺ポケットと、目隠し兼下敷きになるブラインドシートが付属する、いわばオプション付き仕様となっている。

 

書類ポケットや名刺ポケットは、これまでにもキングジム製ファイル・ホルダー類によくアドオンされているもので、使い勝手がよく、慣れ親しんでいる。こういうのが付いているだけで、何かあったときに便利さを感じることも多いのだ。

↑ポケットには、サブノート(B6)や名刺が収納できて、地味に「あると助かる」というシーンが多い。

 

ちなみに、折った書類の下端がリングのスレスレに来るようにすると、表紙幅ちょうどピッタリで収まるように折りたたむことができる。あまりにもスレスレすぎてちょっと不安になるが、ひとまず表紙からはみ出さなければOKということにしたい。

 

書類を閲覧するときは、開いた書類を縦方向にめくっていくことになるが、慣れれば特に読みづらいということもないと思う。

↑A4書類を綴じるときは、リングに紙の端をピッタリ合わせるように折るのがポイント。

 

↑閲覧するときはこんな感じ。見た目の縦横が変わってしまうが、携帯しやすさを優先するなら仕方ないところか。

 

テフレーヌシリーズのスリムさは、A5のコンパクトさと好相性で、とにかく軽くて薄くて携帯性がよい。表紙を折り返してやることで、立ったまま筆記にも対応できるので、一冊持ち歩いておけば、さまざまなシーンで役立つはずだ。

消しゴムのカドは蘇るが…。「カドループ」の画期的な仕組みと意外な欠点とは?

2003年にコクヨから発売された消しゴム「カドケシ」は、小さな立方体がつながり合った特殊な形状で“カドがいっぱい(28個)あって消しやすい”というのがウケて、新聞の一面に取り上げられるなどの社会的なブームとなった。

 

そこまで注目を浴びたのはなぜか? その理由は人間には「消しゴムのカドで消したい」という強い欲求があったからに他ならない。

↑コクヨ「カドケシ」(前)と、その他の「カドがいっぱい消しゴム」。

 

ただし実際に使ってみると、小さな立方体をひとつ消し潰して新しいカドを現出させるのは地味に難しく、結局のところ28個あるカドを使い切るのはまず不可能に近かった。

 

カドケシブームに乗って他社からもさまざまな形状の「カドがいっぱい消しゴム」が発売されたが、どれも同じような使い心地で、やはり消しにくいものばかり。そのうちカドブームは廃れて、消しゴムはいつもの使いやすい直方体に戻っていったのである。

 

しかしそれから20余年。2025年春に発売された消しゴムは、形状こそ普通ながら「何度でも復活するカド」を持っているのだった。

カドが蘇る不思議な消しゴム

消しゴムのカドはシャープだから細かい修正もやりやすい……というのは分かりやすい理屈だ。

 

ただ、一般的な直方体の消しゴムではそれが8個しかなく、一回使って丸まってしまうと、もうカドとしての価値は失われてしまう。それだけ儚く、貴重なものなのである。

 

しかし、その丸まって失われてしまったカドがまた何度でもシャープになって蘇るとしたら、それはもう消しゴムの価値観が大きく変わるぐらいに凄いことなのではないか?

 

SEED

カドループ

275円(税込)

 

SEEDの「カドループ」は、まさにそんなカド復活機能を持つ、まったく新しい消しゴムである。

 

カドを蘇らせる特殊な仕様

とはいえ、パッケージこそさすがにちょっと仰々しいが、本体はあくまでもごく普通の見た目をした直方体の消しゴムとなっている。

↑この時点では、どう見ても普通の消しゴムという感じ。

 

↑付属の「カドモドシート」。これがカド復活のカギとなるらしい。

 

しかし、ちょっと特殊なのが、折り目の付いた透明シート(カドモドシート)が付属していることと、消しゴムに巻かれた紙製のスリーブが何度も剥がして巻き直せる仕様になっているということだ。

 

この時点ではまだ「カドが蘇る」というのは実感できないので、まずはカドが丸まってしまうまで鉛筆の筆跡を消していこう。

↑実際にカドが復活するのか? まずはゴシゴシと消してカドを丸めていく。

 

↑カドは完全に消失。「シャープなカドが蘇る」と言われても、常識的に信じがたい。

 

上記の画像の通り、スリーブから露出している四つのカドが跡形なく消失し、すっかり先が丸まった状態となった。

 

カド復活の儀式

ここからシャープなカドを復活させるには、丸まった部分をスパッと切り落とすぐらいしか考えられないのだが、パッケージ裏の説明には「カド復活のためにはまずお湯を沸かせ」とある。なにか儀式でも始めるのか?

 

続いてスリーブを裏面の指示通りに剥がせば、復活の儀式の準備は完了だ。

↑まずは裏面から、軽くのり付けされたスリーブを剥がす。再粘着性があるので、カドが戻ったあとは元通りに貼り直せる。

 

↑火傷に注意しつつ、熱いお湯に丸まった部分を浸して数十秒。

 

先の丸まった部分を耐熱容器に注いだお湯に浸けて、20〜30秒待つ。

 

この「カドループ」、素材は公表されていないが、おそらく熱可塑性エラストマー(温めると柔らかく、冷えると固まるゴム性の樹脂)製だと思われる。

 

ただ、一般的に消しゴムで使用されるエラストマーの軟化点は80〜120℃だが、これはもっと低く、軟化点は実測で65℃ほど。つまり、普通にお湯に浸けて温めるだけでとろけるように柔らかくなってしまうのだ。

 

ちなみに、お湯を使わずドライヤーで温めても柔らかくすることができる。

↑お湯から引き上げたら、柔らかくなった先端をカドモドシートに包んでギュッと圧をかける。

 

押さえ付ける順番とお湯の温度

ということで、温められてすっかり柔らかくなった先端を透明のカドモドシートに押し付けると、クニャッという柔らかい手応えとともに潰れて平らになる。

 

さらにシートの折り目から包み込むようにして側面もギュッ、ギュッと押してやると、さっきまで丸かった消しゴムにきっちりとしたカドが復活するという仕組みだ。

 

このときのポイントは、押さえ付ける順番があるということ。まず先端、次いで細い方の側面、最後に広い方の側面を両側から均等かつ適度な圧を加えること。圧が強すぎるときれいなカドにならず、潰れたような形状で固まってしまう。

↑圧をかける順番はこの通り。形が整うまではこの順番を何度か繰り返す。

 

もう一つ重要なのは、お湯の温度が高すぎないこと。80℃以上だと柔らかくなりすぎて、カドモドシートの隙間から消しゴム生地がニュルッとはみ出すなどして形成不良となる。

 

体感としては、だいたい70℃前後が最もカドを作りやすかった。

↑最後にスリーブを巻き直せば、この通りカドが復活!

 

↑お湯に浸ける前後で比較。手際が悪く微妙に形が崩れているものの、明らかに四角く成形されている。

 

消字力と消し味に困惑

ただ、消しゴム本来の性能=消字力に関しては、普通の消しゴムよりもわずかに弱い印象だ。

 

同じSEEDの代表作である「Radar消しゴム」と比べてみると、やはり紙にほんのりと消し残しが見て取れた。これはまず間違いなく、低温で柔らかくなるという特殊な生地に由来するものだと思う。

 

「とりあえず誤字をこすって修正できればそれでいい」というレベルの使い方ならさほど気にならないかもしれないが、「きれいに完ぺきに消したい!」というところまで求めるのは難しそうだ。

↑一般的な消しゴムとの比較。同じぐらいの力をかけて消しても、微妙に筆跡が残って見える。

 

もう一つ、消す際の感触……いわゆる消し味もちょっと不思議な感じだ。

 

生地自体はやや硬めなのだが、消すために擦りつけると紙との接面が摩擦熱で柔らかくなるのか、突然モロッと崩れるような手応えがある。加えて、その崩れた分だけ、消しカスは普通よりも多めに発生するようだ。

 

これは単純に感触の好みの話なのだが、他ではあまり感じたことがないので、初めて使ったときは正直「え、なにこれ?」とちょっと戸惑った。

↑感触は硬いのに、消していると柔らかく崩れる。かなり独特な消し味だ。

 

とはいえ、使い込んで丸まってしまった消しゴムが蘇る・何度でもカドで消せる、というのはシンプルにうれしいし、使いやすいと言える。

 

いちいちお湯に浸けて成形し直す、という手間は決して小さくはないが、それでも消しゴム生地が続く限り何度でもカドが生み出せるのは画期的だろう。

 

今までにカドケシやその他のカドがいっぱい消しゴムに興味を持って使ったことがある方なら、今度はカドを復活させる体験もしてみるべきだ。

胸ポケットの収納力が4倍アップ! 拡張型ポケット式ペンケース「エクスポッケ」の驚くべき実用性

「ペンケース」と聞いて頭に思い浮かべるのは、だいたい横長でファスナーで開閉するポーチタイプか、小学生が使うようなセミハードの“筆箱”のようなところではないだろうか?

 

基本的にはその辺りが一般的な認識だろうし、正解に近いところだと思われる。しかしそもそも「ペンケース=必要な文房具をひとまとめに携帯するためのパッケージ」と定義するなら、さっきイメージした形である必要は必ずしもなさそうだ。

 

例えば、シャツや作業着のポケットにいつも使ってるペンを数本挿しているなら、そのシャツや作業着自体がペンケースとして成立していることになる。

 

実際、そうやって筆記具を持ち歩いている人はかなり多く、なにより素早くサッと取り出せて携帯性に優れるという点で、このシャツポケット式ペンケースはかなり実用的と言えそう。

 

とはいえポケットをペンケースとして運用するにはいくつか難点があるので、そこが改善できれば、より使い易くなるはずなのだ。

胸ポケットをもっと実用化

 

ポケットで文房具を携帯する上での難点は、パッと思いつくだけでも、かがんだときにポケットから溢れるとか、ポケットが型崩れするとか、うっかりペンのインクでポケットにシミができてしまうとか、わりといくつもある。

 

逆にそれだけ難点があったとしても、素早く取り出せて携帯性がよいというメリットは大きいわけだ。

 

そこで、そのメリットを残しつつ、使いやすさを向上させたのが、ポケットに装着する拡張ポケット「エクスポッケ」だ。

Plusone

エクスポッケ

3190円(税込)

 

金属加工メーカーのオーミヤが展開する現場向けワーキンサプライブランド「Plusone」から発売された物である。使ってみると、「さすが現場向けだなー!」という実用的な工夫が盛り込まれており、非常に使いやすかった。

↑フラップ(幅90mm)をポケットに挿し込んだら……。

 

↑そのままフロントポケットを降ろすと、マグネットで簡単に固定完了。

 

安心のマグネット固定式

使うときは、まず背面のフラップをスーツや作業着の胸ポケットに挿し入れる。すると内面のマグネットによって、胸ポケットを挟み込む形でフラップとフロントポケットがパチッと止まって固定される。

 

フラップを挿し入れるだけだと、屈んだときにエクスポッケ全体がスルッと抜け落ちそうだが、マグネット固定式ならそういったトラブルの心配はなさそうだ。

↑マグネットはかなり強力で、筆記具などをめいっぱい収納したまま屈んでもピタッと止まったまま。

 

TPUレザーでたっぷり、しっかり収納

収納はフロントポケット・側面のマグネットフラップ付きサイドポケット・背面フラップ裏のバックポケットの3箇所。さらに元々の胸ポケットも収納として使えるので、単純にポケットが4倍に拡張されたと言えるだろう。

 

その中で、メインの収納はやはりフロントポケット部。筆記具などを挿して持ち歩くのは、ここを使うことになる。

↑思ったよりも容量のあるフロントポケット。普通のボールペンなら最大5〜6本は収納できる。

 

↑TPUレザーがフィットすることで、逆さまにしても中身が飛び出しにくい(薄物は入れる場所によっては危ないかも)。

 

フロントポケットにマチはないが、上から見るとアーチ状に膨らんで縫製されているので、多色ボールペンや油性マーカーぐらいの太さでも問題なく挿すことができる。

 

加えて、素材のTPUレザー自体が多少伸び縮みするので、定規などの薄物もポケットの端に入れておけばフィットしてくれて、屈んだときなどにスポっと落ちる心配は減らせそうだ。

 

紙幣や書類、スマホもしまえる

サイドポケットはマチ無し、かつポケット素材が硬いので、薄い紙片などを入れておくのによさそうである。

 

具体的には、レシート・領収書の類をサッと入れておくのに便利だと思う。普段はフラップで閉じておけるので、気付かぬうちにハラッと落として紛失する危険性もない。

 

「うっかりこれらを胸ポケットに入れたままシャツを洗濯したせいで経費精算に出せなくなった!」なんてショッキングな事態も確実に防げるだろう。

 

また、紙幣をここに数枚忍ばせておくと、緊急時の財布としても使えそうだ。昨今スマホ決済に慣れきってしまっているので、たまに「キャッシュレス決済は使えません」みたいなお店に出くわして慌てることもある。そういった場合に備えて、1回分の飲食代になる金額をストックしておくと安心なのである。

↑緊急時の財布や予備名刺入れとしてもかなり活躍しそう。

 

バックポケットは伸縮素材なので、多少の厚みはものともせず、ガッツリと収納が可能。

 

スマートフォン(iPhone Pro Maxもギリギリ入る)や電子タバコ、メモ帳、インカムといった物まで入るし、弾力で押さえ付けられるので抜け落ちる心配も少ない。

↑バックポケットはA7サイズのハンドメモ収納にジャストサイズ。

 

↑生地に伸縮性があるため、収納力は抜群だ。

 

フロントポケットのTPUレザーも伸縮するとはいえ、伸びすぎてしまうとダルダルになってしまうので、「厚みのある物はとにかくバックポケットに」を習慣づけておくのがよさそうだ。

 

ともあれ複数のポケットに振り分けることさえ心がければ、使う物を探して胸ポケットをガサゴソかき回すような手間はかからないのである。

 

ほかの便利な使い方

↑机の上で自立させておけば、省スペースで必要な文房具を並べておける。

 

もう一つの使い方がある。机で作業をする際、エクスポッケを胸から抜いて立たせておくことができる。いわゆる“自立するペンケース”的な感じで、必要な筆記具を目の前に立てておけるという使い方だ。

 

机で作業する場合は、胸ポケットよりも目の前にペンが並んでいたほうが出し入れしやすい。携帯性に加えて座り作業にも対応できるのは、なかなか便利なのである。

↑前面のループには、ふだん胸ポケットにつけているクリップオンのネームプレートが装着可能。なかなか気が利いている。

 

↑黒とグレーの2色展開。白ワイシャツにはグレー、色柄シャツには黒がマッチしそうだ。

 

エクスポッケはシャツにくっつけているとなかなか目立つため、馴染まないうちはやや気恥ずかしいかもしれない。が、使い勝手のよさはかなり満足のいくもので、一度使い始めるともう手放せなくなるタイプの製品だと思う。

 

普段から胸ポケットをペンケースとして運用している人なら、導入メリットはかなり大きいので、ぜひ試してみてほしい。

見えない部分に驚きの仕掛けが! この夏「XCOA リバーシブルクリヤーペンケース」で文房具愛が燃え上がる

今年もこれから夏に向けて流行りそうなのが、透明ペンケースである。

 

塩ビのツヤツヤと涼しげなクリア感は暑いシーズンによくハマる一方、同素材のややチープな雰囲気もあって、基本的には中高生向けの印象が強い。なんなら大人が所持しているとちょっとおかしな目で見られるほどだ。

 

しかし、実のところ透明ペンケースには「閲覧性が高く、中に何が入っているのかを視認しやすい」という大きなメリットがある。自分の使いたい物がどこに入っているのかが見て分かるため、すぐに取り出すことができるというわけだ。

 

周囲の視線は気になるかもしれないが、このアクセスのよさは、文房具好きを自認する人ならぜひ試してみてもらいたい。では、おすすめの透明ペンケースは何だろうか?

 

弁当箱ぐらいの透明ペンケース

透明ならではの使い勝手のよさをフルに活用するなら、ペンケースは大きいほうがよい。たっぷりと収納できるペンケースほど中に何が入っているのかが分かりにくくなるからこそ、透明のメリットがより生きやすいというわけだ。

 

ただし、あまりにゴチャッと詰め込まれるとさすがに中の視認もしにくいので、適度な整理収納があったほうが使いやすい。

 

この条件をいい感じに満たしているのが、LIHIT LAB.の「XCOA(エクスコア) リバーシブルクリヤーペンケース」である。

LIHIT LAB.

XCOA リバーシブルクリヤーペンケース

2500円(税別)

 

サイズはちょっとした弁当箱ぐらいで、とにかく容量に関しては文句なしのクラスだ。

↑ペンケースとしてはかなりのビッグサイズ。そしてクリアだけに収納物は外から丸見えだ。

 

ユニークな5本分のペンホルダー

しかし、そこでユニークなのが、これだけ容量があっても、メインの筆記具が収納できるのはたった5本というところだ。ファスナーを開けると上面には5本分のペンホルダーが備わったプレートがあり、これで終わり。

↑ファスナーを開けて最初に手が届くのは、メインの筆記具5本だけを収納するペンホルダー。

 

また、ホルダープレートにはクッションとしてループが挟まっており、5本の筆記具が干渉しないように作られている。これによって収納したペン同士が擦れて傷が付く心配はなく、安心して持ち運べるわけだ。

↑前軸をしっかりと挟み込んでくれるクッションループ。

 

そもそも「上面に収納したい=取り出しやすい=普段からメインで使うペン」になる可能性は高いわけで、それなら10本も20本も入れておく必要はない。5本あれば十分という話だろう。

 

加えて、透明素材ならではの使い方の一つとして、自分のメイン筆記具を見せびらかすという用途にも最適なのだ。

 

ホルダープレートにさらなる仕掛け

この上面のホルダープレートには、さらに面白い仕掛けがある。

 

プレートは普段は折りたたまれた状態で収納されているが、それを広げると、引き出した裏側にはメッシュポケット面とホルダーバンド面が出てくる。ポケットには消しゴムやシャープ芯、替えリフィル、ふせんといった小物が収納しやすい一方、バンドは定規などの薄物がセットできるようになっている。

↑折りたたまれた状態のプレートを引っ張り出すと……。

 

↑裏側にはメッシュポケットとゴムベルトの収納スペースが現れる。

 

そして、プレートを裏側に折り返してたたみ直すとメッシュポケット面を上にして収められるという、リバーシブル仕様なのだ。

 

これはどう生かせそうか? メインのペンを取り出したあとは裏返してメッシュポケット面を上にして、消しゴムなどの小物を取り出しやすくする、という使い方はよさそうだ。

 

また、収納時にも筆記具をより強固にガードするという意味で、内側に巻き込んでおく使い方も考えられるだろう。

↑メッシュポケットを上面に折り返しておくと、小物へのアクセス性がアップ。

 

ペンケースのレベルを超えた収納力

一方、プレートの下にはゴソッと大きな空間が空いているので、ここにはもう何を入れてもよさそうだ。

 

もちろんプレートの収納率にも因るが、だいたい4mm弱の高さまでは入るので、ステープラーや大型のハサミ、マスキングテープなど厚みのある物も簡単に飲み込めてしまう。

 

ここまで収納力があると、むしろペンケースというよりは、ちょっとコンパクトなお道具箱と考えた方が運用しやすいかもしれないほどだ。

↑大型ハサミ・ステープラー・テープのりなど、普通のペンケースではまず入らないツールもしっかり収納できる。

 

なにより、日常的に最も使うはずの筆記具や小物類はプレートによって分離されているので、メインのペンや消しゴムを探してこの広い収納をゴソゴソとかき回す必要がないのは、圧倒的に使いやすいと思う。

 

基本的にツールへのアクセス性と容量はトレードオフの関係性になりやすいので、それを解消しているのはシンプルに便利だ。二段式工具箱のようなこの収納方法は、文房具用としてもなかなか有用と言えるのではないだろうか。

 

大容量だけどクリアで管理しやすく、整理収納で出し入れも簡単。そんなペンケースは意外と他にないので、ピンときた人にはぜひ導入をおすすめしたい。

キャップ付ハサミの悩みを見事に解決! 使いやすさと安全性を両立した傑作「キャップ一体こどもハサミ」と「ツイッギー キャップレス」

幼児〜小学校低学年の子どもを育てる親御さんは、ある問題に直面することがある。それはハサミのキャップ問題だ。

 

幼稚園や小学校ではキャップ付きのハサミを使うことが安全だが、多くの子どもはそのキャップを紛失してしまう。探しても見つからず、親はハサミを買い直すか、キャップを自作するかで悩まされるのである……。

 

そこで求められるのが、「なにがあろうとキャップが紛失しないハサミ」だ。

 

実際、これまでにもいくつか「キャップが紛失しないように工夫されたハサミ」は発売されてきた。ほとんどはハサミとキャップが分離しないよう工夫されたものだが、微妙な物が多かった。使う際にキャップが邪魔な位置に来たり、あまりハサミらしからぬ形状をしていたり。「切るという作業を身に付けたばかりの子どもには使いづらかろう」という製品ばかりだったのである。

 

 

キャップの紛失があり得ない学童ハサミ

そんな中、2024年に発売されたクツワの「キャップ一体こどもハサミ」は一線を画していた。かなりいい線をいっている。

クツワ

キャップ一体こどもハサミ

704円(税込)

 

このハサミは製品名通り、ハサミと安全キャップが一体化しており分離できないため、大前提としてキャップの紛失ということ自体があり得ない。

 

上の写真はあえてキャップOFFの状態で撮られているが、キャップがどこにあるかというと、ハンドル側になにか透明の細い物がくっ付いているのが見えるだろうか。これが肝心のキャップである。

↑ハンドルに付随したこの透明パーツが刃をガードする安全キャップだ。

 

キャップをする場合は、このポリカーボネイト製の透明キャップ下側にあるボタンを軽く押しながら、刃の方向に向けてスライドさせる。すると、スルーッと動いて刃の全域をカバーしてシャキッとロックがかかるという仕組みだ。

 

よく見るとキャップ側面や先端は素通しになっているが、それでも刃が外に露出することはない。安全キャップとしての要件は完全に満たしていると取るべきだろう。

 

逆に、キャップを外す場合は、同じくロックボタンを押しながら透明キャップをハンドル側まで、シャキッとロックがかかるまでスライドさせればよい。

↑すべり止めモールドのついたボタンを押しながら上にスライドさせていくと……。

 

↑刃に被さるようにしてロックがかかり、キャップ状態になる。このような変形ギミックは子どもの大好物だろう。

 

↑ギミックの問題で側面は素通しだが、それでも刃は完全にガードされている。

 

全く邪魔にならないキャップ

パッと見の印象で「このキャップ、切るときに邪魔になるのでは?」という気もしたが、使ってみると全く問題なかった。ハンドル側で固定されたキャップに手が触れることはないし、刃をチョキチョキ動かす動作の負担にもならない。体感的には完全に普通のハサミだ。

↑段ボールやペットボトルなど、工作で多用する素材もサクッと軽く切ることができる。

 

もちろん小学校教科書対応(教科書の表記に準じた使い方ができる)もしている。

↑学校側から「教科書対応の物を買え」と指示されることも多いが、このマーク付きなら安心だ。

 

便利なグルーレス刃を採用

ハサミとしての機能は、片側アーチ刃で刃先まで力が入りやすいほか、3D構造でのりが付着しないグルーレス仕様となっている。多くの子どもは「刃にベタベタしたのりが付着して切りづらくなる」なんてことは全く考えずに、セロテープや接着剤の付いた紙をザクザク切っちゃうので、グルーレス刃は確実に便利だ。

↑刃の周囲が盛り上がった3Dグルーレス刃は粘着剤のベタつきが残りにくく、メンテナンスしなくても切れ味が長持ちする。

 

性能的には全く不満なく、よく切れるハサミで、キャップも絶対に紛失しない。子どもの学校用ハサミとしては、間違いなくオススメできる製品だ。

 

ハサミのキャップには別の問題が…

これで子どものキャップ問題は片付いた。しかし、ペン型ハサミを愛好している方のみがピンと来る、アナザー「ハサミのキャップ問題」がある。

 

細長い形状のペン型もしくはスティック型ハサミと呼ばれる製品は、あちこちに携帯する機会が多いため、安全のためキャップが付いている物がほとんどだ。もちろん使うのは子どもではないので、キャップが紛失しやすいという話ではない。そうではなくて、使う前にいちいちキャップを外すのが面倒くさいのである。

↑安全面で考えるとペン型ハサミのキャップはマストだが、普段から多用している人にとっては邪魔に感じられることも。

 

ただし、だからといって付属のキャップを放り捨てて携帯するのはオススメできない。やはり刃物なので、ペンケースから取り出すときに怪我をする可能性だったゼロじゃない。

 

ストレスフリーなペン型ハサミ

そこで便利なのが、プラス「フィットカットカーブ ツイッギー キャップレス」(以下、ツイッギー キャップレス)。人気ハサミ「フィットカットカーブ」のペン型シリーズにおける新製品だ。

プラス

フィットカットカーブ ツイッギー キャップレス

663円(税込)

 

機構としては、使う際にハンドルの片側を親指で軽く押し込みつつスライドさせると、ロックが解除され、刃が開いて動かせるようになるという物。

↑スライダーを軽く(ほぼ意識不要なレベルで)押しながら上にスライドさせて、刃をオープンに。

 

一応ダブルロック(押し込まないとスライドできない)になっているので、携帯中に勝手に開いてしまう危険性は少ない。なにより、取り出してから切り始めるまでの時間がとても早く、使いやすさで言えば文句なしだ。

 

しかし、このロック機構自体はさほど珍しくなく、そもそもこれまでの「ツイッギー」シリーズのほとんどが、この形式にキャップを組み合わせた構成になっている。

↑キャップを外すことなく、一瞬で切る作業へ移行できるのはうれしい。

 

ブレードカバーがもたらす安心感と機動力

では、「ツイッギー キャップレスの何がいいのか?」というと、刃先に装着されたブレードカバーにポイントがある。

 

樹脂製のブレードカバーは刃の側面から刃先までをぐるっと包むように覆っており、ロック状態で目視できる金属部分は刃ギリギリの所だけ。その分、切る際に刃の正確な位置が見えづらいという難点はあるが、これは普段のキャップ開閉から解放されることとのトレードオフと考えることはできそうだ。

↑携帯時に金属刃による周囲へのダメージを抑制するガード。がっちり分厚くて安心感が高い。

 

例えば、キャップを外したペン型ハサミとスマホを同じポケットに入れて持ち歩くと、金属製の刃がスマホの画面を傷つける可能性はすごく高い(筆者体験済み)。しかしこの樹脂製ブレードカバーが付いたツイッギー キャップレスであれば、そんな心配はまず不要だろう。

 

つまり、ペンケースでもカバンでもスーツのポケットでも、一緒に入れている物を傷つけることなく直入れして携帯できるというわけ。意外と活躍の機会が多い携帯ハサミとしては、この機動力はなかなか魅力的だ。

 

文句のつけようがない切れ味

ハサミとしての性能はもちろんフィットカットカーブの系譜であり、おなじみのカーブ刃の切れ味に文句が出るはずもない。

↑バネ式ハサミは繊細なカットには向かないが、日常的な「ちょっとここを切りたい」に対応しやすい。

 

日常的にペン型ハサミを使っている人ほど、「キャップは面倒だな……」と感じているだろうし、そういう上級者であれば、ツイッギー キャップレスで十分に安全は確保できるはず。バネ式(ハンドル内のバネで開閉するタイプ)のペン型ハサミが苦手でないなら、1丁カバンに放り込んでおいて損のないハサミと言えるだろう。

握りやすさのレベルが違う!「プニュスパイラル」をどんなペンにも巻くべき理由

学童用の文房具ながら、大人の間でもやたらとアツい支持層のいる製品がある。クツワの「プニュグリップ」がそれだ。

 

もともとは鉛筆を挿し込んで使う、その名の通りシリコン製のぷにゅぷにゅとした感触があるペングリップである。

 

プニュグリップが支持される理由は、とにかくこのぷにゅ感が指に心地よいこと、すべり知らずのグリップ性能、そして適度な厚みによる握りやすさ。実は筆者も手汗ニストとして長年の愛用者であり、愛用のメイン筆記具にはしっかりと装着している。

↑学童用ながら、長時間ペンを握る大人にもぷにゅっとした柔らかさが人気の「プニュグリップ」。

 

ただし、もともと学童用=鉛筆専用ということで、当然ながらグリップ内径は鉛筆の直径(約8mm)に合わせて設定されている。そのため、ボールペン(10mm〜)に装着するには少しコツが必要で、太めまたは細すぎる軸にはそもそも装着が不可能だ。悔しい……。

 

もうちょっと融通の利く、どんなペンにもハマるぷにゅぷにゅ感触のグリップはないものだろうか?

↑クツワ「プニュスパイラル」が超快適な理由とは?

 

 

プニュスパイラルとは?

そういったぷにゅファンの声がメーカーに届いたのかは知らないが、ついに先日、待望の「どんなペンにもだいたい装着できる」という新型プニュグリップが発売された。それが、クツワの「プニュスパイラル」である。

クツワ

プニュスパイラル

各480円(税込528円)

 

↑ケースから取り出すとこんな感じ。シリコン製で非常に柔らかな紐がらせん状になっている。

 

実はこのグリップは細長いシリコンの紐(駄菓子の細長いグミみたいな感じ)で、これをペングリップにくるくると巻き付けて装着するのである。もちろん、このくるくる部分がスパイラルという商品名の由来だ。

 

なるほど、これならグリップ内径とペン直径の差なんか問題にならない。工具やナイフのすべり止め紐のように軸に巻き付けるだけだから、「そりゃどんなペンにも使えるだろう」という話だ。

 

装着方法とコツ

その装着方法はとてもシンプルで、最初にリリース情報を見た筆者も思わず「あー、その手があったか!」と膝を打ったほどだ。

 

また、巻き付ける部分の直径が途中で変わっても問題ないので、自分が握りたいペンの部分を自由にグリップ化できる点もありがたい。

↑筆者はペンの前側を握りたい派なので、ペン先に近い部分から巻き始める。最初は先端の薄い部分を挟むようにして巻き込んでいく。

 

↑隙間ができないようにみっちりと。厚みが変わらないよう、一定の力で引っ張りながら巻くのがコツ。

 

まず、ペン先のほうから巻いていくのだが、プニュスパイラルの先端はほんの少し薄くなっていて、この薄い先端を内側に巻き込んでやることで、ほどけないように固定する。

 

このとき、引っ張りながら巻けばグリップ自体は薄くなるし、ゆるく巻けば厚めのグリップになる。その辺りの微調整ができることも、好みのうるさい大人にはうれしいところである。

↑巻いた部分をつまんで持ち上げ、巻き終わりを挟み込んで固定する。

 

巻き終わりには、薄くなった先端を巻きに挟み込めば装着完了。これで、ぷにゅぷにゅと感触のよいグリップになる。

 

プニュスパイラルを握った実感は…

↑ぷにゅっと感触の心地よさと、しっかり握れる安定感がとてもいい。

 

握ってみると、ねじねじしたスパイラル部分が指にフィットしてとても握りやすい……というか、感触も含めて「握り心地がよい」という表現のほうがしっくりとくる印象だ。

 

ただし、巻き始めと終わりは先を巻き込んだ分だけ厚みが増していて、わずかに硬い感触になるので、巻く位置の調整は重要と言える。

 

本当にどんなペンにも巻ける?

では、プニュスパイラルは本当にあらゆるペンに使用できるのか?

 

試してみると、そりゃ巻き付けるだけなんだから、確かにほとんどの筆記具には適合する。径の細さ・太さは言うに及ばず、三角軸や六角軸といったペンでも問題ない。超太&三角軸のステッドラー1.3mmシャープでもこの通りである(さすがに太くなりすぎて握りづらいが)。

↑これぐらいの太軸でも問題ないので、およそだいたいのペンには適合するはずだ。

 

従来のプニュグリップでは、グイッと力尽くで太い軸を挿し込むことは、一度装着したらもう二度と外したくないほど面倒だった。しかし、巻くだけのプニュスパイラルなら着け外しがさほど手間ではない。これも大きなメリットである。

 

さらに、外付けグリップを装着したままでは充電が難しいApple Pencil(第2世代)などのスタイラスにも、プニュスパイラルは気軽に装着しておけるのだ。

 

画業を営む筆者の妻は、これまで従来型のプニュグリップを縦方向に裂くことでApple Pencilへの付け外しを簡易化していたが、それよりはプニュスパイラルのほうが高いフィット感を維持できる。そう思った筆者は妻に一つプレゼントすると、非常に喜んでくれた(文房具に詳しい夫の面目躍如と言えよう)。

↑プロの漫画家にもプニュグリップ愛用者は多く、スパイラルはかなり人気になりそうだ。

 

ペン以外にも装着可能

プニュスパイラルのもう一つ面白い点は、グリップ感を高めたい物ならペンに限らず装着できるということ。

 

そこで、メーカーのクツワが提案しているのが、カッターナイフだ。

 

カッターナイフを使って作業をする際、カッターナイフをギュッと強く握りすぎてしまうことがあるかもしれない。そこで、カッター本体の先のほうにプニュスパイラルを巻いてあげると、持ち手が安定して握りやすくなる。

 

しかし、切り絵など非常に繊細なカットを行う場合は、シリコンの弾力によって指先の感覚がブレてしまうこともありそうだ。この辺りは好みもあるので、自分で試してみるしかないだろう。

↑四角くて薄い形状のカッターナイフもこの通りグリップ化できる。安定感によって軽く握って作業ができるので、カット時の手の疲労も少ない。

 

筆者が気に入ったのは、精密ドライバーの軸に巻くこと。細い部分にも巻けるからこその使い方である。指先でくりくりと回す際にグリップ感がよくなって回しやすく、とてもラクなのだ。その代わり、力が入れやすくなった分だけネジに無駄なトルクをかけてしまう可能性もあるので、そこは要注意だ。

↑グリップの直径アップ+シリコンの摩擦を利用することで、精密ドライバーが簡単に回しやすくなった。ただし力の入れすぎには注意。

 

↑スクレイパーに巻いてやると力が入れやすくなって、シール剥がしもグイグイといける。

 

ともあれ、握りやすくしたい物やグリップ感を高めたい物なら片っ端から巻いてみたくなるような楽しさと自由度の高さが、プニュスパイラルの魅力と言えるだろう。

 

確かに学童用のプニュグリップ(3個で100円弱)と比較すると、価格は高めではある。しかし、これまで苦労して筆記具をぷにゅ化してきたことを考えれば、筆者としてはむしろお得感さえ感じている。同じように感じてくれる人は元より、できればぷにゅ未体験の人にもぜひ試してみてほしい。

最強では?オートロックとねじロックを1本でこなす現場仕様カッター「パワーカッター」を家にも常備すべき理由

一般的に多くの人に馴染みのある、細身のカッターナイフ(S刃/A刃)は、スライダーを動かすだけで刃の出し入れができる、いわゆる「オートロックタイプ」と呼ばれるものが主流だ。スライダーを前後にスッと動かすだけで自動的に「カチッ」と止まり、そのまま作業に入れる手軽さが最大の特徴。いまやS刃カッターのほとんどがこの方式になっている。

 

L刃以上の大型カッターには、ロック方式の選択が必要

対してL刃以上の大型カッターナイフは、オートロック式とねじロック式に分かれている。

↑刃をロックする機構が異なるオートロック式(上)と、ねじロック式(下)。

 

オートロックは手軽だが、強い力を加えたときにロックが緩み、刃がズルズルと引き出されてしまう(=刃滑り)ことがある。力を込めて切っている最中に刃が動くとは、明らかに危険だろう。一方のねじロックは、ネジを締めて刃をガッチリと固定する方式で刃滑りを防げるが、使うたびにネジを開け閉めするのはやはり面倒だ。

 

であれば、1本でオートロックとねじロックの両方を1本で切り替えて使えるカッターがあれば便利なのではないか?

 

手軽&がっちり固定を使い分けるダブルロック・カッターナイフ

それぞれにメリットデメリットがあるため、実際、現場でカッターを使用する職人の中には、オートロック式とねじロック式を使い分けるために2本のカッターを持ち歩く人も多いという。通常はオートロックで手軽に、力作業のときはネジで頑強に、という使い分けだ。

 

しかし、同じようなカッターナイフを2本まとめて持ち歩くのが最適解か? と問われると微妙なところ。正直、面倒なのではないだろうか。そこで試してみてほしいのが、1本でオートロックとねじロックどちらでも使える「パワーカッター」である。

エスディアイジャパン
パワーカッター
1650
円(税別)

 

ちなみに刃のサイズはL刃(刃幅18mm・刃厚0.5mm)よりも一回り大きいH刃/X刃(刃幅25mm・刃厚0.7mm)という特大刃。HとXとはメーカーごとに呼び方が異なるだけで、規格は同等。いずれもL刃と比べて剛性が非常に高く、まさに現場仕様の「ガチ」カッターである。

↑H刃/X刃とL刃の比較。刃厚は約1.4倍で剛性が段違い。

 

ねじロックに見えて、オートロック。独自スライダー機構を搭載

↑一見するとねじロックっぽいが、実はオートロックとしても使える特殊なスライダーを搭載している。

 

使用時はまず、親指でスライダーを前に押し出す。するとカチカチと軽快なクリック感とともに刃が出てくるが、これは通常のオートロック式と同様の操作感だ。

 

もちろんカチッと刃が止まったところで自動的にロックがかかるので、そのままスムーズにカット作業に入ることができる。

↑オートロックなので、単にスライダーを動かすだけで刃がロックされる。ごく普通のカッターナイフという感じ。

 

↑ダンボールを切るぐらいなら、オートロックで十分。

 

ただし普通のオートロックということは、硬いものを切る際にズルズルと刃滑りを起こす可能性もあり、少々危ない。

 

ダイヤルを回すだけで、より強固なねじロックへ変身

そういった刃滑りが気になる場面では、スライダー上部にあるダイヤル型のネジを使ってねじロックを有効化することができる。操作は非常に簡単で、ネジを時計回りに2回転ほど回すだけ。すると、スライダーの裏側から金属製のピンが出てきて、刃ホルダー底部にあらかじめ開けられた穴に「ガチッ」とはまり、強力に刃を固定してくれる。

 

この仕組みは、一般的なねじロック式カッターの「ホルダーを突っ張って固定する」構造とは異なり、穴に物理的にピンを差し込んでロックするため、固定力が格段に高い。オートロックでは不安な力作業にも安心して使えるのだ。

↑刃をしっかり固定したい場合は、ダイヤル型のネジをカリカリと回す。

 

↑スライダー底部から伸びたピンが穴に刺さることで、ねじロックよりもさらに強固に刃をホールド。

 

↑ねじロックがかかれば、木材にザクザク切り込んでも刃が取られる心配がなく快適だ。

 

メーカー公称値としてロック機構の耐荷重はなんと50kg。実際に試してみたところ、腕の力で刃を押し込もうとしたぐらいではビクともしないレベルである。これだけの剛性があれば、なるほど石膏ボードや木板ぐらいは刃滑りの心配なく切り込んでいけるだろう。

 

力作業に最適化された、握りやすい特大ボディ

特大サイズの刃を搭載するだけあって、本体サイズも大型。刃を装填した状態での重量は約148gと、一般的なL刃カッター(約80g)のほぼ倍にあたり、握るとズッシリとした重さが伝わり、力を込めやすい。それでいて重量感があるぶん操作性が悪いかというと、むしろ逆だ。

 

本体のグリップ部には広範囲にわたってゴム引きされているので、軍手をしていても滑ることなく、グリップ感は良好だ。片手でボディを握ったままでのスライダー操作も安定してやりやすい。

↑ゴム引きの面積が大きいため、軍手で握ってもしっかりグリップする。

 

ネジの回しやすさも優秀だ。片手親指でスライダーを操作するだけでなく、ねじロックの開け閉め操作までも片手でできるのだ。一般的なねじロック式カッターでは、開ける操作は片手でできても、締めるときには両手が必要になるケースが多い。ネジの回しやすさも含めて非常によくできたボディと言えるだろう。

↑ダイヤル部分が軽く回るため、片手でのねじロック操作も簡単。

 

替え刃は「本体内ストック」がマスト

もうひとつ重要なポイントが、このボディの後端に替え刃の収納スペースがあること。ここには予備の刃を1枚格納できる構造になっており、必ず1枚入れておくことをおすすめしたい。

 

というのも、H刃/X刃の替え刃なんてほとんどの文房具店で扱っていない(当然、コンビニにもあるはずがない)ので、外出先で替え刃が必要なシーンで予備がないと、簡単に詰んでしまうのである。そして、この予備刃を使ったら、忘れないうちにちゃんと補充しておこう。大型カッターを運用する上で大事な心得なのだ。

↑スライダー脱落防止パーツを引き抜くと、中に替え刃が収納されている。

 

ただ実際のところ、「パワーカッター」を使うのであれば、刃の補充以外でサイズを意識する必要はほとんど必要ないはずだ。スライダーで簡単に刃を出し入れできる手軽さもあって、L刃に慣れている人なら簡単に使いこなせるだろう。

 

スクレイパーとしてガリガリと塗装を剥いだり、石膏ボードや木板を切るなどのハードな使い方をするときは、ネジを回せば確実なロックが効いて安心感もアップ。このあたりの使い勝手の良さは他になく、DIYをするなら1本持っておけば、間違いなく活躍してくれるだろう。

 

“浮遊感”で書くつゆだくボールペンに注目!ぺんてる「フローチューン」の筆記感が誰の好みにもドンピシャな理由

昨今メジャーな国産低粘度油性ボールペンといえば、三菱鉛筆「ジェットストリーム」、パイロット「アクロボール」、ぺんてる「ビクーニャ」、そしてトンボ鉛筆の油性ボールペンに搭載されている「エアータッチインク」あたりが代表格だろう。それぞれに明確な個性があり、「自分の推し油性ボールペンはこれ!」と決めているファンも少なくない。そんな中、まったく新しい低粘度油性ボールペンとして2024年6月に登場したのが、ぺんてるの「FLOATUNE(フローチューン)」である。

 

“摩擦レスな機構による浮遊感のある書き心地”をうたう本製品は、いったいどんな特徴を備えているのか。同社の「ビクーニャ」との違いは? そして今使っているボールペンから乗り換える価値はあるのか?──それら気になるポイントを掘り下げていきたい。

 

“浮遊感”をテーマにした新感覚の低粘度油性ボールペン

「フローチューン」のテーマは、ズバリ“浮遊感”。製品名の由来も「Float(浮く)」から来ていると考えられる。ボール径は0.3/0.4/0.5mmの3種、それぞれ黒・赤・青のインク色が用意されている。

ぺんてる
フローチューン
ボール径:0.3・0.4・0.5mm
インク色:黒・赤・青
各300円(税別)

 

デザインは、最近の定番となりつつある凹凸の少ないフラット系。軸は白で統一され、インク色は後端部の色付きパーツで識別する仕様だ。ただし、ノックノブが透明パーツであるため、どの角度からでも色が視認しやすくなっている。

↑インク色はノック部の色パーツで識別。ボール径は製品ロゴの横に印字されている。

 

筆記感は“可変性低粘度油性”。摩擦が変化する書き心地

筆記感についてだが、これは“筆圧”と“筆記速度”によって変化する、いわば「可変性低粘度油性」とでも呼べるタイプ。

 

まず、ニードルチップにやや強めの筆圧をかけて書くと、「本当に低粘度油性か?」と疑いたくなるほど、カリッとしたやや引っかかりのあるタッチになる。一方、筆圧を抜いて滑らせるように動かすと、一転してスルスルとしたなめらかな書き心地に変化するのだ。

↑筆圧をかけると、意外にもカリカリとした渋めのタッチに。

 

さらに驚くべきは、ペン先の速度がある程度まで上がった瞬間、摩擦がほぼ消失し、まさに紙面から浮き上がったような強烈なツルツル感が発生する点だ。

↑筆圧を抜いてペン先を加速させると、驚くほどなめらかな“浮遊感”のある書き心地に変化。

 

ただし、これは書き心地が暴走するわけではない。通常の筆記速度では「適度ななめらかさと安定感のある書き味」であり、また、どんなにスベスベでも筆圧をかければピタリと止めることができる。

 

総じて、「超加速モードの疾走感を楽しめるが、普段は安定して書ける、コントロールしやすい低粘度油性ボールペン」と表現できるだろう。まさに新しい筆記感覚である。

 

驚異のツルツル感の秘密は、超インクフローとチップ構造にあった

この筆記感の源は、インクとチップ、それぞれの設計にある。まず、インクには金属パーツとの摩擦を抑えるクッション成分が配合されており、これによりスムーズな動きが実現されている。粘度も極めて低く、国産低粘度油性インクの中でもトップクラスの低さだろう。

↑クッション成分配合のインクが、チップ内をなめらかに流れるイメージ。

 

さらに、低粘度インクが止まらず流れるよう、チップ内部の精度も向上。これによりインクが“ダクダク”とオーバーフロー気味に流れ出し、ゲルや水性ペンのような筆記感を実現している。

↑チップから絶え間なくインクが供給される。ただし粘度が低いため、“ダマ”つまりインク溜まりにはなりにくい。

 

一方で、筆圧をかけるとチップ内のボールが押され、インクの流量が絞られることで摩擦が発生し、カリッとした書き味に変化。逆に、筆圧を抜いてスピードを上げると、ボールが紙面を転がる速度がインクの染み込みを上回り、摩擦がほぼゼロになる……というわけだ。

 

裏抜け注意! たっぷりインクが染み込み描線は太め

↑インクの染み込みが早いため、描線は太くなりがち。

 

インクの出方は非常に多く、ペン先を紙に当てただけでインクがじわじわと染み出す。まるで水性ボールペンのような挙動である。

 

そのため、0.3mmでも「ジェットストリームの0.5mm」と同等の線幅に感じられるほど。また、裏抜けもしやすく、薄手の紙や手帳用途にはやや不向きかもしれない。

↑ペン先を紙に置いただけで大量のインクが染み出す様子は、油性ボールペンではかなり珍しい。

 

↑厚手のニーモシネ用紙ですら、裏抜けが確認された。

 

ゲルインク級のクッキリ感と発色。特に“黒”は必見!

とはいえ、インクの量が多い分、描線の発色は非常にクッキリとしており、ゲルインクに匹敵する鮮明さを誇る。とくに黒インクに関しては、ぺんてるの人気ゲルボールペン「エナージェル」と比べても、むしろ「フローチューン」の方が黒く感じるほどだ。

↑ゲルインクの「エナージェル」にも引けを取らない。油性でこの黒さは特筆に値する。

 

まずは“加速”を体験してほしい

筆記感のコントロール性と黒インクの発色は、多くの人に好まれるバランスだと感じる。それに加えて、クセの強い超インクフローや“加速モード”の存在が、筆記そのものを楽しいものにしている。

 

個人的には、インクの出方と線幅のバランスが良い0.4mmがオススメだが、浮遊感をより強く感じたいなら0.5mmも良い選択肢だ。

 

まずはぜひ店頭の試し書きで、クルクルと素早く線を引いてみてほしい。“浮遊感”がどこから始まるかを、ぜひその手で体験してもらいたい。

 

今までの不便は何だったんだ…ミドリ「OPPテープカッター」を使いたくなる目からウロコの仕掛けとは?

ここ数年で「ちょっと変わったな?」と感じるのが、梱包用テープの事情である。もう少し具体的に言えば、ダンボールの梱包に透明なOPPテープ(ポリプロピレンのフィルムに粘着剤を塗布したテープ)を使う人がずいぶん増えてきたのではないか、と感じている。もちろん、昔から流通の現場では定番の存在だった。しかし近ごろでは、会社の荷送りだけでなく、我々一般ユーザーもネットフリマなどで荷物を送る際に、OPPテープを使うケースが増えているように思う。

 

クラフトテープからOPPテープへのシフト

一昔前は、家庭からの梱包といえばクラフトテープ(いわゆるガムテープ)か布粘着テープが主流だったはずだ。だが「耐水性やコスト面を考えると、OPPテープが最適解」という認識が広まりつつあるのかもしれない。

 

実際、100円ショップでもOPPテープの取り扱いが確実に増えているし、さらにいくつかの文房具メーカーがコンシューマー向けのOPPテープ専用カッターを発売し始めている。これはOPPテープの普及が広がっている証拠と言えるだろう。

 

OPPテープのコスパの良さと課題

OPPテープの最大のメリットは、なんといってもコストである。たとえば100均で梱包用テープを選ぶ場合、50mm幅のクラフトテープが50m巻、布テープが10m巻、そしてOPPテープはなんと80m巻。どれも110円で売られていることを考えると、この物量差は非常に大きい。しかも粘着力は申し分なく強く、耐水性も抜群。プロの現場で使われている時点で、その性能の高さは折り紙付きだ。

 

ただし、手で切れないうえに粘着力が強すぎて扱いづらいため、専用のテープカッターが必要になる。この点が、コンシューマー市場での普及の壁となっていた。

 

ミドリの「OPPテープカッター」に注目!

ミドリ
OPPテープカッター
1500円(税別)

 

そんな中でミドリから登場したのが、誰にでも扱いやすい工夫が詰まった「OPPテープカッター」だ。ミドリは3年前に「クラフトテープカッター」を発売しており、外観はほぼ同型。しかし、今回のモデルはOPPテープ専用に設計されており、細部のつくりはまったくの別物である。

 

誰でも楽に装着できる、目からウロコの仕組み

OPPテープは粘着力が強いため、一度切った端がロールに戻ってしまうと、再び剥がすのがとても大変。しかもテープ自体の透明度が高く、切り端を探すには爪で表面をカリカリとこすりながら探す必要がある。これがなかなか面倒だ。そのため、OPPテープ用カッターには、切ったテープの端が戻らないようにする「ローラー」や「テープガイド」といったパーツが付いていることが多い。

 

↑透明度が高いOPPテープは、端を見つけるのが一苦労!

 

↑ローラーが切ったテープを浮かせてくれるので、もうカリカリする必要なし。

 

このローラー、無ければ困るレベルで便利なのだが、装着時にはテープ端をこの隙間に通す必要があり、これが慣れないと難しい。筆者のような不器用者だと、無理に通そうとしてテープがよじれたり、粘着面に指紋をベタベタつけて台無しにしてしまうことも。

↑ただし従来のカッターは、ローラーにテープを通す作業がひと苦労。

 

そこで「OPPテープカッター」は、ローラーを開閉式にすることで装着のしやすさを大幅に改善している。

 

まず底部のクリップで紙管を固定し、ローラーのロックを解除してパカッと開く。あとはテープ端を持ち上げた状態でローラーを閉じ、再びロックすれば装着完了だ。

↑装着はバネ付きのクリップアームで紙管を挟んで固定。

 

↑側面のレバーを引けばロック解除。

 

↑ローラーを開いた状態で通せば超簡単。なんで今まで誰もこれを作らなかったのか!

 

↑これでセッティング完了。今までの苦労が嘘のようだ。

 

ベタベタの強粘着テープを細い隙間に通すストレスを思えば、これはもはや画期的。筆者も初めて装着したときは「あれ?もう終わり?」と拍子抜けしたほどだった。

 

サクッと切れ味&安全性もしっかり確保!

装着の手軽さは画期的だが、使い方は従来のOPPテープカッターと同じ。テープ端をダンボールに貼り付け、必要な長さまで引き出し、カッター刃でカットするだけだ。

↑テープカッターとしての使い方は従来通り。必要な分だけテープを引き出して……

 

↑巻き込む方向にカッターを押し当て、少しねじるようにすればサクッとカット。

 

このカッター刃にはセーフティカバーが装備されており、普段は刃が露出しない設計だ。万一触れてもケガを防げるようになっている。

↑カバーがあるので、うっかり触れても刃は露出せず安心。

 

「OPPテープカッター」がユニークなのは、そのセーフティーの解除方法だ。とはいえ使う側でなにか作業を行う必要はなく、ただテープを切ろうとするだけでなぜかサクッと切れてしまう。カバーは指で押しただけではロックがかかっていて動かない。だが、テープがカバーに当たって少し浮いた状態になると、そこから押し込むことで刃が露出し、テープが切れる仕組みなのだ。

↑テープに押されて刃が露出。離れるとカバーが自動で戻ってロックがかかる。特別な操作なしで安全性を確保できるのは嬉しいポイントだ。

 

面倒に聞こえるかもしれないが、実際には“テープを切る”という自然な動作の中でこれが完結しているため、ユーザーが意識することはない。逆に、それ以外はどうしたってカバーが動かないので、安全性はとても高いのだ。

 

↑アップで見ると、従来の刃よりかなり鋭いことがわかる。

 

さらに刃そのものも従来品とは別物。従来のカッター刃は大きなギザギザでテープを破るような切れ味だったが、「OPPテープカッター」は極細のギザ刃で、端からスーッと裂いていくスタイル。切れ味は鋭く、音も「バリッ」ではなく「サクッ」と軽快だ。もちろん、切るときの力も少なくて済む。

 

両刃仕様で交換も簡単

この刃は両面使用可能で、切れ味が落ちたらカバーを外して前後を入れ替え、再利用できる。刃が細かいため消耗は早そうだが、そのぶん2倍使えるのはありがたい仕様。もちろん替え刃も別売で用意されている。

↑刃はネジを外せば交換可能。両面使えるのも嬉しい。

 

↑ストラップ穴付き。紐を通して吊るしておくと管理しやすい。

 

テープカッターとしてはやや高価だが、装着作業の簡単さや梱包作業の快適さを考えれば、十分に導入の価値がある。ネットフリマやオークションなどで荷物を頻繁に送る人には特におすすめ。従来型のOPPテープカッターを使っていた人なら、一度試しただけで、進化した使い勝手に感動するのではないだろうか。

 

用途で選んで仕事を効率化!エッジの効いた最新付箋は“視線誘導型”と“複写型”に決定

付箋とは、単に「貼って剥がせる糊付きの紙片」に過ぎない。しかし、その用途によって求められる性能は微妙に異なる。

 

たとえば伝言を伝えるために相手のデスクに貼っておく場合、とにかく目立たなければ意味がない。うっかり見逃されては困るため、何が書かれているかを強烈にアピールする必要がある。

一方で、書類に補足を加える目的で付箋を使うなら、あまり目立ちすぎると書類の内容を邪魔してしまう。また、複数部の書類を用意する場合には、同じ内容の付箋を繰り返し書くことになるため、その作業を効率化する工夫があるとありがたい。

 

だからこそ、例の黄色やピンクの単色付箋だけでなく、用途に応じた特化型を選ぶことが、仕事の効率アップにつながるのである。今回は、そんな“付箋”というジャンルの中でも、それぞれの役割を突き詰めたエッジの効いた製品を2製品、紹介していこう。

 

これは見ちゃう!視線誘導に特化した目立ち付箋

冒頭でも触れたように、伝言を残すための付箋は「目立つこと」が主な役割であり、場合によってはメッセージの中身よりも視認性が優先されるべきかもしれない(自席に目立つ何かがあれば、それだけで「何かあったな」と察してもらえる)。

 

もちろん、色が派手であったり、貼るとポップアップするなどの工夫でも十分だが、もう一歩踏み込んだ仕掛けがあれば、さらに便利になるだろう。たとえば、ほとんどの日本人の視線をほぼ自動的に集めてしまうようなデザインだ。

ササガワ
商店街でよく見るアレの付箋 全12種
各450円(税別)

 

ササガワの「商店街でよく見るアレの付箋」は、その名の通り、個人商店やスーパーの店頭でよく見かけるPOPカードをそのまま付箋にした製品である。

 

名前だけではピンとこないかもしれないが、実物を見れば「これか!」と膝を打つはず。それほどまでに日常の風景に溶け込んでいる色・形・ハンドサインやイラストがふんだんに使われている。

 

↑この見慣れた店頭POP、見たことがないという人はほとんどいないはず。

 

ササガワという社名はあまり知られていないかもしれないが、賞状用紙(タカのマーク入り)や熨斗紙など、局所的には非常に有名な紙製品メーカーだ。「本日のお買い得品」や「当店おすすめ!」といったPOPカードでも、間違いなく国内トップクラスの存在である。

 

↑自席のPCにこの付箋が貼られていたら、まず間違いなく目がいくはず。

 

そして何より、我々はこのPOPカード付箋に書かれた内容をつい見てしまう。というのも、そこに記されるのは「◎割引」や「お買い得品」といった、お得情報であることが多く、それが習慣として脳に刷り込まれているからだ。

 

無意識のうちに目で追ってしまうこのデザイン、伝言用付箋としては、まさに最強の視線誘導ツールといえる。

 

↑書類に貼っても圧倒的な存在感。

 

……あらためて文章にするとやや“庶民くささ”が否めないが、それこそがササガワのデザイン戦略の妙。昭和の時代から築いてきた「お得感」という感覚が、日本人のDNAレベルで刷り込まれているのだ。自社のデザイン資産を活かした好例といえるだろう。

必要なだけ「CC」が作れる!ノンカーボンコピー付箋

部署で配布する複数部の書類に補足を加える際、同じ内容の付箋を何枚も手書きするのは非効率かつ面倒な作業である。

カミオジャパン
コピペタ
各600円(税別)

 

↑紙面は方眼・ドット・花柄の3種類。ピンクは60×75mmサイズ、ブルーは30×75mmサイズ×2柄。各50シート入り。

 

この手間を一度でも経験したことがあれば、カミオジャパンの「コピペタ」の価値がよくわかるはずだ。

 

これはノンカーボン複写用紙を付箋化した製品で、使い方はシンプル。まず複写したい枚数分だけ紙をめくり、下敷きにもなるカバーを差し込む。あとは一番上の付箋に筆圧をかけて書くだけで、同じ内容が下の付箋にも転写されるという仕組みである。

 

↑記入の際は、複写したくない位置に下敷き(カバー下部)を差し込んで使う。

 

↑筆圧を強めにして書けば、ボールペンでもしっかり転写される。

 

↑めくってみるとこの通り、きちんと青のノンカーボン複写ができている。

この付箋は、オフィスで大量のお土産を配る際のメッセージ付けや、捺印位置の指示など定型文を繰り返し使う場合にも活躍する。ToDoリストの複写にも便利で、1枚はデスクに、もう1枚は手帳に貼って携帯する、といった使い方もできる。

↑同じ付箋を何枚も書くより、こちらの方が確実に効率的。

 

かつて複写式のデスクメモが販売されたこともあったが、「複製したいならコピーすればいい」という結論に落ち着き、あまり便利とは感じられなかった。

 

しかし、付箋の場合は「糊がついていて貼れる」ことがポイントであり、コピー出力では代用できない。だからこそ、複写機能付きの付箋には、明確な機能的価値があるのだ。

 

使い方次第で、さまざまな場面での作業効率を向上させてくれそうである。今後もさらに使い込んでいきたい文房具だ。

 

春の苦行“名前書き”を快適化する油性マーカーペン・パイロット「おなまえ上手」が布にもなめらかに書ける理由

幼稚園〜小学生の子どもがいる家庭で、春先によく発生する“やっかいなタスク”が「おなまえ書き」である。つまり、学校や幼稚園に持っていく持ち物のひとつひとつに、子どもの名前を記入する作業のこと。幼いころの記憶として、「そういえば体操服に親が名前を書いてくれたなあ」と覚えている人も多いだろう。

 

だが、である。子どもにとっては「親が書いてくれるもの」で済む話だが、親の側からすれば話は別だ。大量かつサイズもバラバラの学用品すべてに、ミスなく名前を記入していくというのは、端的に言って“苦行”でしかない。さらに悩ましいのが、いわゆる「名前ペン」(布製品に対応した油性マーカー)の書きにくさだ。

↑各社から発売されている「名前ペン」。性能に違いはあれど、布に書くとペン先が引っかかりがちで、扱いにくさは共通している。

 

一般的な名前ペンは、アクリル繊維を圧縮して成形したチップを採用しているのだが、これがクセモノ。チップ表面の微細な繊維の毛羽立ちが、布の繊維に引っかかって線がガタついたり、書き損じたりしやすいのだ。基本的に“やり直しのきかない”おなまえ書きにおいて、「また引っかかって失敗するかも…」というストレスは非常に大きい。

 

ならば求められるのは、“ペン先が引っかからず、スラスラと書ける名前ペン”ということになる。

 

書き味なめらか! 新発想の名前書きペンが登場

名前ペンのストレスはペン先の引っかかりだけにとどまらない。インクがにじむ、洗濯するとすぐ褪せる、など地味に不満は多い。名前ペンというジャンルは昔から存在しているものの、次々と新製品が登場するわけでもなく、こうした課題が長らく放置されてきた印象すらある。

 

そうした中で、「そのあたりの不満、まとめて改善しました!」と打ち出してきたのが、パイロットから登場した油性マーカー「おなまえ上手」だ。

パイロット
おなまえ上手 ツインタイプ
150円(税別)

 

↑極細字0.4mm/細字0.6mmのツインタイプで、名前ペンとしては標準的な仕様だ。

 

この製品は、油性染料マーカーの極細字(0.4mm)と細字(0.6mm)のツインチップ仕様。実際に使ってみると、驚くほど布への引っかかりが少なく、ペンがサラサラと走ってくれる。

 

たとえば、体操服などに貼る「なまえゼッケン」に書いてみたところ、コピー用紙に書いているのとまでは言わないが、それに近いくらい快適だった。従来の名前ペンと比べれば、明らかにストレスが少ない。

↑書いてみると「あれ?名前ペンってこんなにスムーズだったっけ?」と思うほど、書き味がなめらか。

 

快適さの理由は、ペン先の素材と構造にある

一般的な細字チップはアクリル繊維製だが、「おなまえ上手」はポリエステル繊維を採用している。ポリエステルは繊維が細かく、柔らかいため、布目に引っかかるリスクが格段に減る。

 

感覚的には、アクリル繊維チップが“亀の子たわし”だとすれば、ポリエステル繊維チップは“ナイロンスポンジ”のような差。実際、布の上で書いたときの「シャリッ」「ジャリッ」とした擦れる感じが大幅に軽減されている。

↑上が従来型アクリル繊維チップ、下が「おなまえ上手」のポリエステル繊維チップ。表面のなめらかさの違いは一目瞭然。

 

極細字チップの構造もポイントだ。従来の極細字チップは、POM樹脂製の丸い先端にインク穴が多数開いており、そのフチが布に引っかかりやすかった。一方「おなまえ上手」は、フラットな先端にインク穴を設けた構造。これにより、穴のフチが布目に触れにくく、引っかかりが起こりにくくなっている。

↑従来の極細字チップは、丸く飛び出した先端が布目に引っかかりやすい構造。

 

↑「おなまえ上手」の極細字チップ。先端が平らで、インク穴のフチも布に触れにくい。

 

この構造は摩擦も軽減するので、書き心地がよりスムーズになる。ひとつひとつは小さな改良だが、全体としては確かな効果を発揮している。「地味に良くできている」とはまさにこのことだ。

 

にじみにくく洗濯にも強い……小さな場所への名前書きも安心

もうひとつ注目すべきは、新開発の油性インクだ。速乾性に優れ、なおかつにじみにくい。布は紙よりも繊維の隙間が大きく、インクが広がりやすいため、にじみにくさは非常に重要な要素となる。

↑他社製品との比較。にじみによって文字が潰れているものもある。

 

「おなまえ上手」のインクは、ペンを布に置いた瞬間からインクがじわっと広がるあの感じが少ない。結果として、文字が太らず、小さなスペースにも読みやすく書ける。これも名前ペンとしてはかなり重要なポイントなのである。

 

さらにこのインクは、洗濯への耐性も高い。

↑洗剤を使い、ぬるま湯で手洗い3回後のテスト結果。インクの残り具合に注目。

 

体操服のゼッケンなどは何度も洗濯されるため、耐水性・耐洗濯性は絶対に外せない条件。「おなまえ上手」はその点でもしっかり対応している。

 

まとめ

スムーズに書けて、文字が読みやすく、洗っても落ちにくい。国内外の10種類以上の名前ペンと比較してみたが、現時点で「おなまえ上手」が間違いなくベストの一本と言えそうだ。

 

インクから作り直した「uniball ZENTO(ユニボールゼント)」が水性ボールペンの課題を全解決! その実力を徹底解剖

ボールペンのインクは、「油性・ゲル・水性」の3種類に大別される。文房具好きなら、この区分はお馴染みだろう。発色を司る着色剤(顔料または染料)を、どの溶剤で溶いてインクにするか、による分類だ。油性インクは有機溶剤を、ゲルインクと水性インクは水を溶剤として使用する。ゲルインクにはゲル化剤が添加され、粘度が高められているため、厳密には水性インクの一種に分類される。

 

これら3種のインクには、それぞれメリットとデメリットがあり、一概にどれが最良とは言えない。しかし、文房具業界にはトレンドが存在し、ここ10年はゲルインクが主流だった。

 

その流れが変わりつつある。2024年には進化した油性インクの新製品が相次ぎ登場し、話題を集めた。そして2025年は、水性インクが注目されるかもしれない。

 

新しい水性ボールペン、どのモデルを選ぶ?

水性ボールペンは、サラリとした書き味と鮮やかな発色が特徴。しかし、にじみやすさ、裏抜け、乾燥の遅さ、耐水性の低さといったデメリットから、一般的な人気は伸び悩んでいた。

↑水性ボールペンは、書き味の気持ちよさはあれど、いくつかのデメリットのせいでいまいち人気の出ないジャンルだった。

 

そんななか、2025年2月に三菱鉛筆から発売された「ユニボール ゼント」は、従来の水性インクの課題をほぼ克服し、快適な書き心地を実現。さらに、新型水性インクを搭載するため、3つの価格帯で4タイプのボディが用意されている。

特に筆者が注目しているのは、高価格帯の「シグニチャーモデル」と、普及価格帯の「ベーシックモデル」だ。

三菱鉛筆
uniball ZENTO(ユニボール ゼント) 0.5mm/0.38mm
(左から)シグニチャーモデル 3000円/フローモデル 1000円/スタンダードモデル 250円/ベーシックモデル 3色 各250円(すべて税別)

 

・「シグニチャーモデル」は、高級感と書き味を両立

シグニチャーモデルは、ラインナップ中唯一のキャップ式。一見ショート軸だが、マグネットキャップを外し、万年筆のように軸後端に装着すると、バランスよく持てる設計になっている。

↑高級感あるキャップ式のシグニチャーモデル。ずっしりと手に収まり、所有欲をそそられる。

 

そもそも水性ボールペンは筆圧をほとんど必要とせず、万年筆に近い書き味。キャップ装着によって重心位置を軸中央に置き、力を抜いてペン先をゆったり動かせるように設計しているのも、それをイメージしているのだろう。前側を握ってカリカリッと早書きをするのは向いていない。

↑マグネットキャップを抜き挿しする「カチャ」という感触が心地よい。

 

約22gの重量感があり、毛細管現象でスムーズにインクが流れる。この落ち着いた書き心地は、「水性ボールペンの象徴(signature)」というモデル名にふさわしい。

 

・「ベーシックモデル」はシンプルな使いやすさがメリット

ベーシックモデルは、新開発の「ZENTOインク」の書き味をシンプルに楽しめる仕様。外観は同社のゲルボールペン「ユニボール ワン」に似ているが、細部に違いがあり、リフィルの互換性もある。

↑インク色に合わせた軸色をもつベーシックモデル。

 

コーン(ペン先の三角錐)と前軸の段差がなくフラットなこと、ノックパーツの軸系が約1mmほど太いこと、ワイヤークリップのベースの形状、そしてノックパーツ基部が少し盛り上がっている点が異なる。そのほかはほぼ同じで、実はリフィルすら入れ替えが可能だ。

↑同社の人気のゲルボールペン「uniball one」とベーシックモデルの比較。細部にちょっとした違いはあれど、基本的にはそっくり。

 

つまり、すでに「ユニボール ワン」で評価されている軸には今さら文句の付けどころがなく、あとはシンプルに水性インクの書き味に没頭できるというわけだ。

 

↑3色のインクを使い分けたいなら、軸色が分かりやすいベーシックモデルがおすすめだ。

 

インク色に応じた黒・赤・青の3色の軸が用意されており、複数の色を使い分けたい人には便利。シンプルなデザインと手頃な価格で、水性ボールペンの魅力を気軽に味わえる。

 

水性ボールペンの新たなファンを開拓しそうなZENTOインク

「ユニボール ゼント」に採用された新開発のZENTOインクは、従来の水性インクとは異なるアプローチを取る。

 

なめらかさを成分で解決

従来の水性ボールペンは、なめらかさを確保するためにインクフローを多くし、その結果、にじみやこすれによる汚れ、裏抜けが発生しやすかった。そこでZENTOインクは、なめらかさを“インクフローの量”に頼らない、という方針をとっている。

↑インクの出る量はさほど多くないが、特殊な成分の配合でいかにも水性インクらしいなめらかさが得られているのがポイント。

 

POA界面活性剤(シャンプーや洗剤などの成分に近いもの)を配合し、紙とペン先の間でクッションの役割を果たすことで、摩擦を軽減。また、着色剤を引き寄せる「引き寄せ粒子」により、にじみや裏抜けを抑え、シャープな描線を実現している。

↑ZENTOインクには、従来にない工夫が詰まっている。

 

書いてみると、なるほどたしかに、水性ボールペンのように筆跡が濡れてツヤツヤしていない。書き味は、一般的なゲルボールペンに近いフロー量ながら、水性ボールペン特有の滑らかさを維持。この絶妙なバランスによって、誰でも快適な書き心地を得られるだろう。

 

にじみにくさの進化

さらに、従来の水性インクと比較すると、にじみにくさが格段に向上。そもそも水性インクは、紙に浸透しやすいためににじみやすい。

 

ZENTOインクには“引き寄せ粒子”なるものが配合されており、これがインクの着色剤を互いに引き寄せ合うことで、にじみや裏抜けを抑制しているという。たしかに吸水性の高い紙や紙ナプキンでも、インクが広がりにくく、線が太って見える現象が抑えられているようだ。

↑にじみやすい紙ナプキンでの筆記比較。上の従来水性と比べて、ゼントはにじんだ様子がほとんど見られない。

 

リフィル交換で長く使える

ボール径は、ローンチ時点で0.5mmと0.38mmの2種類がラインナップされており、基本的な書き味の方向性は同じだが、0.5mmの方がフローが多く、よりなめらかな書き味を楽しめる。一方、0.38mmでも十分にサラッとした筆記感を得られる。

 

線幅の好みに応じて選ぶのがベストだが、可能であれば店頭で試し書きをするか、別売のリフィルを購入して自宅でじっくり比較するのもおすすめだ。

↑替えリフィルは120円(税別)。水性ボールペンはインクが早く減るので、どちらにせよ予備を買っておくことをおすすめしたい。

 

まとめ

「ユニボール ゼント」は、従来の水性ボールペンの課題を克服し、書き心地と実用性を両立したモデルだ。シグニチャーモデルは高級感と筆記バランスを求める人向け、ベーシックモデルはシンプルに水性インクを楽しみたい人に最適。

 

ZENTOインクの新たな書き味は、水性ボールペンを敬遠していた人にも響くはず。2025年、水性ボールペントレンドの幕が開くかもしれない。

 

社会人こそ活用すべき!新形態ルーズリーフ「フラリーフ」を使ってわかったスリムでスマートな使い心地

ルーズリーフと聞くと、「中高生のノート」というイメージが強いかもしれない。学生時代に使っていた記憶があるため、大量のリーフを挟み込んで分厚くなったものを思い浮かべるのも無理はない。しかし、スリムなバインダーに適度な枚数をセットすれば、携帯性に優れ、社会人の仕事用ノートとしても十分に活用できる。

 

さらに、ページの並びを自由に編集できるため情報整理がしやすく、必要なページを抜き出してスキャンすれば情報共有も可能。綴じノートやリングノートにはないメリットが多数ある。仕事用ノートとして、意外と使い勝手が良いのだ。今回は、社会人でも使いやすいスリムな設計に加え、リングを使用しないフルフラット仕様が特徴の最新ルーズリーフバインダーを紹介しよう。

 

4本のベルトで綴じる超薄型フラット・ルーズリーフ

ナカバヤシの「フラリーフ」は、リーフを綴じるリングが存在しないという、非常にユニークなルーズリーフバインダーだ。リングがないため、バインダー自体を極限まで薄く設計できる。さらに、紙面を見開きにしても中央にリングがないので、手が引っかかることもない。これだけで、ルーズリーフのネガティブな要素が大きく軽減されている。

ナカバヤシ
フラリーフ ロジカル・フラットバインダーノート
B5サイズ
650円(税別)

 

↑リングを用いない独特な綴じ方によって、見開きがとてもスッキリして見えるのが特徴

 

実際に見開きにすると、確かに邪魔なリングがなく、紙面はフルフラット。リングに手が乗り上げる心配がないのはもちろん、ノド(中央部分)ギリギリまで書き込むこともできる。リングがないことで、見た目もスッキリし、紙面が広々と感じられるのも大きなメリットだ。

↑一般的なルーズリーフバインダー(左)との比較

 

↑手の邪魔になるリングが無いことで、書き込みやすさは大幅にアップしている

 

リングなしでどう綴じる? その仕組み

リングがないのに、どのようにリーフを固定しているのか?

 

よく見ると、リーフのリング穴には4本のベルト状のパーツが通っている。これこそが「フラリーフ」の独自技術である。

↑リーフを綴じているのは、厚さ1mm以下のフラットバーと呼ばれる固定具

 

このパーツは「フラットバー」と呼ばれ、結束バンドに似た樹脂製のベルト。表紙側から2本、裏表紙側から2本がそれぞれ交互に配置されている。各バーの先端を表紙や裏表紙の穴に差し込むことで固定されており、リーフを抜き挿しする際は、まずこのバーの先端を引き出す必要がある。

 

リーフは26穴のうち4穴にバーが通ることで固定される仕組み。バーを抜けば、従来のバインダーでいう「リングを開いた状態」となり、リーフの抜き差しが自由にできる(最大50枚まで綴じることが可能)。

↑表紙・裏表紙の穴に挿し込まれたフラットバーを引き抜いていく

 

「フラリーフ」のスリムな魅力

↑フラットバーをすべて解放した状態。この状態でリーフの抜き挿しを行う

 

従来のルーズリーフバインダーは、リングの直径がバインダーの厚みに影響するため、極端に薄くすることが難しかった。

 

一方で「フラリーフ」は、そもそもリングが存在せず、リーフを束ねているのはフラットバーのみ。そのため、バインダーの厚さはほぼリーフの枚数次第。適度にリーフを減らせば、書類を入れたクリアホルダーと同じような感覚で持ち歩けるのも大きな利点だ。

↑リング綴じのバインダーと比べると、スリムさは圧倒的だ

 

ただし、使い始めて気になったのは「ページのめくりにくさ」

フラットバーでしっかり固定されている分、リーフの穴の隙間が少なく、無理にめくろうとすると端が折れたり破れたりする可能性がある。そのため、ページをめくる際は、バインダーを少し閉じ気味にして角度をつけると、バーとの隙間が生まれ、スムーズにめくれるようになる。

↑開いた状態ではリーフがフラットバーで押さえられているため、バインダーの開きに角度を付けてバーを浮かせないとめくりづらくなる

せっかくならリーフにもこだわりを

せっかくこだわりのバインダーを仕事用に使うなら、リーフにもこだわりたい。そこでおすすめなのが、ナカバヤシの「ロジカル・ルーズリーフ」だ。

ナカバヤシ
スイング・ロジカル・ルーズリーフ
B5サイズ A罫/B罫 各100枚
350円(税別)

 

↑横罫をドット罫で分割した、ナカバヤシ独自のロジカル罫

 

このリーフは、一見すると普通の横罫だが、よく見ると罫線の間に細かいドットが配置されている。これは、ナカバヤシの綴じノートブランド「スイング・ロジカルノート」でお馴染みの「ロジカル罫」と呼ばれるもの。

 

横方向のドット罫は1行を3分割し、行間を意識して適度なスペースを確保しやすくする。議事録やインタビューのように長い文章を書く際、後から読み返しやすくなるのがメリットだ。

↑ドットで罫線間の上1/4を空けて行間を作ることで、文章が読み返しやすくなる

 

また、縦方向のドット罫は、行頭を揃えたり、ざっくりとした表組みを作ったりするのに便利。実線と組み合わせれば方眼のように使うこともでき、手書きの図やスケッチにも向いている。

↑タテのドット分割は行頭を揃えるのにとても便利。ガタつきなく見やすい紙面が作りやすいのだ

 

このロジカル罫は発売から15年以上経つロングセラーだが、意外と知名度が低い。まだ試したことがない方は、新型バインダーと合わせてぜひ使ってみてほしい。

 

左利きでも不器用でもサクサク切れる!コクヨの新ハサミ「サクサ」の一点に込められた秘策とは

ハサミの使い方にも、様々ある。たとえば、紙を直線で切る単純な作業と、薄いフィルムを滑らかな曲線に沿って切る作業など。それぞれ必要な技術も難易度も、大きく異なる。特に薄くてコシのないフィルムをスムーズに切るためには、ハサミのハンドルを指の力で微妙に傾け、刃と刃の接点を強める必要があるが、これはハサミで切れる原理を十分に理解し、ある程度のテクニックをもっていないと難しい……。

 

だが、そんな原理だとかテクニックだとか、小難しい話を抜きで“よく切れるハサミ”が、正しいに決まっているのだ。

 

ただチョキチョキするだけでよく切れるハサミ登場

とはいえ、道具を使いこなすテクニックは自らの努力で身につけるべきであり、ただ便利な道具に頼ればよいというものではない! なんて価値観はもはや古い。確かにテクニックは尊いが、それをより高めていくには道具の進化も必要なのだ。

 

そこへくると文房具メーカーの開発力というのはすごいもので、そういった切るためのテクニックを機構に組み込んだ、便利なハサミを生み出してしまうのである。

コクヨ
ハサミ<サクサ>
480円(税別)

 

「ハサミ<サクサ>」(以降、サクサ)といえば、コクヨの低価格で良く切れるハサミのシリーズ。その「サクサ」がこのほど7年ぶりのリニューアルを果たし、さらに良く切れるように進化したという。

 

もともと「サクサ」は独自のハイブリッドアーチ形状をしたカーブ刃を搭載したもので、“刃の根元から先端まで同じ力で切ることができる”、というのがポイントとなっている。もちろん、この度の新「サクサ」も、ハイブリッドアーチ刃の切れ味は健在だ。

 

↑アーチ状の刃によって、切りづらい刃先でも安定した切れ味が保たれるのがポイント

 

ではどこが変わったのか? その最大の変更点が“傾斜インサート”という新構造である。

 

これは、ハンドルに対して刃が斜めに傾いた状態でセットされたもので、これによって刃と刃の交点距離が従来よりも近づくという仕組み。ハサミが切れる原理は、チョキチョキと動く中で刃と刃が交わる点に力が集中し、そこに挟まれた物体(紙など)をせん断するというものなので、刃と刃の交わる距離が近ければ近いほど、力が逃げずに集中する。

 

↑傾斜インサートのサクサは、ハンドルに対して刃が傾いているのが見て取れる

 

↑傾斜インサートによって刃と刃の距離が近付き、切る力が集中する

 

以前ダンボール工作の達人に話を伺った際に印象に残ったことがある。それが、「カシメの緩んだ古いハサミを大事にしている」という話だ。

 

カシメというのは、ハサミの刃同士をつなぎ止める真ん中の支点のことで、使い古したハサミはこのカシメが緩んで刃がガタガタ動くようになる。ただガタつくだけでは切りづらいだけだが、ハンドルを指でひねるようにして動かすと、緩みの分だけ刃が斜めに傾いた状態で擦れ合うので、交点距離が近づいて良く切れるようになるというのである。

 

これは達人級のハサミ使いテクニックだが、つまり「サクサ」の傾斜インサートには最初からこのテクニックが構造的に含まれているので、ただチョキチョキ動かすだけでも達人が使っているように切れる、というわけだ。

 

ハサミが苦手とする薄物もサクサク!

また小難しい話になってしまったが、要するに「新しいサクサ、よく切れる」ということ。

 

例えば梱包用のエアキャップ、いわゆるプチプチシートを切ってみよう。これはハサミが苦手とする薄くてコシのないフィルムを重ねて間に空気を挟みこんだものなので、とにかく切りづらい。雑な作り(刃の交点距離が遠い)のハサミだと刃と刃の間にフィルムを巻き込んでしまい、まったく切れなくなってしまうのだ。

 

↑サクサなら、切りづらいプチプチシートも自在にスパスパ。これは気持ちいい!

 

実際、ダメなハサミだとプチプチシートは刃に押されてぐにゃっと伸びるばかりで、切れる気配はゼロ。対して「サクサ」は、何も考えずにチョキチョキするだけで、気持ちよくサクッと切れる。より難易度の高いカーブ切りだって自由自在である。

 

最近の国産ハサミは全体的に性能が向上しており、「これは画期的だ! すぐに買い換えるべきだ!」と感じるほどの劇的な性能差があるわけではない。しかし実際に切り比べてみると、「確かにこちらのほうが切れる気がする」と感じられる程度の切れ味の違いは体感できた。

 

傾斜インサート構造は、左利きの人にもメリットがある

↑左手での切断比較。従来のハサミは刃先のあたりで力が逃げてしまい切れなくなったのに対して、サクサはどこまでもスムーズに切れている

 

従来型のハサミの多くは、右利きの人が使いやすいよう設計されている。右利きの人がハンドルに力を加えることで、刃の交点の隙間を自然に縮めやすい構造になっているためだ。対して左利きの人がこのハサミを使用すると、ハンドルへの力が逆方向になってしまい、切りづらく、十分な切断力も得られない。

 

しかし、あらかじめ刃をひねってくれている傾斜インサート構造のハサミなら、ハンドルに特別な力を加える必要もなく、左右どちらの手でも同じように切ることが可能。左利き専用ハサミを探したり、無理して利き手矯正をしたりする必要もないわけだ。

 

粘着テープにベタつかないタイプなど4種をラインナップ

↑特殊な3Dグルーレス刃+フッ素コートの「フッ素・グルーレス刃」(税別980円)は、ベタつかないノンスティック性能に優れる

 

新しい「サクサ」シリーズには、4種類の刃がラインナップしている。もっともベーシックで低価格の「スタンダード刃」、粘着テープののりが付着しづらい「グルーレス刃」(税別630円)、コーティングによりより高い非粘着性能をもつ「フッ素・グルーレス刃」(税別980)、切れ味が長持ちする「チタン・グルーレス刃」(税別1270円)である。

 

切れ味については、4種類とも大きな違いは感じられなかったが、筆者個人としては、コスパの良いスタンダード刃か、非粘着性能に優れたフッ素グルーレス刃をオススメしたい。

 

↑新サクサシリーズはブリスター入りから紙パッケージへと変更された

 

現代のハサミは品質が非常に高く、簡単には壊れないため、買い替える機会はそれほど多くない。まだ壊れていないものを買い替えるのにはいくばくかの抵抗があるだろう。

 

だが、もしタイミング良くハサミの買い換えを検討していたり、買い足そうと考えているなら、「サクサ」を選択肢に加えて欲しい。1000円以下のハサミとしては、その性能の高麻は群を抜いており、買って損することもないはずだ。

 

この記事のリンクから商品を購⼊すると、売上の⼀部が販売プラットフォームからGetNavi webに還元されることがあります。 ※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。 

袋の開封をスムーズ化!プロ仕様の専用ツール「パッケル」の侮れない快適機能を解説

日常生活におけるイライラのひとつに、「自分の思った通りに食品パッケージが開かないこと」があるだろう。そもそも食品のフィルムパックやレトルトパウチ、袋菓子などを開けようと思うのは、空腹もしくはそれに近いときが多いはず。そのようなときに限って、例の「どこからでも開けられます」に騙され、切り込みからの開き口が大きくズレて、つまんで引っぱったところからフィルムがびよーんと伸びる。イライラが募って当然だ。

↑切り口からまっすぐ切ったつもりが、こんなことに……

 

もちろんハサミを使えば簡単。だがハサミよりも簡単に使えて、一瞬でパッケージの開封ができる専用ツールがあれば便利じゃないだろうか。

 

食品工場のカッターは、台所でも便利だった

そんなニッチな専用ツールがあるのか? と問われれば、もちろんある。一般的に「パックカッター」などと呼ばれており、例えば「和菓子工場であんこの5kg袋を開けて機械に投入する」といった場合に活躍するツールだ。

 

このパックカッターが、カッターナイフでお馴染みのOLFA(オルファ)からあらためて製品として発売されているので紹介しよう。

OLFA(オルファ)
パッケル
オープン価格(
実勢価格390程度・税別)

 

小型のトングのような形状の「パッケル」は、構造も使い方も非常にシンプル。パッケージの切りたい辺りを軽く挟み込み、そのまま横方向にスーッとスライドさせる。以上。これでパッケージがきれいに切り開かれて、開封完了である。

 

作業にかかる時間は、挟むのに1秒、スライドして切るのに1秒。さすが専用ツールだけあって効率の良さは圧倒的だ。

↑レトルトなどのパッケージをトング状のボディで挟んで、横に軽くスライドさせる

 

↑スパッときれいに開封完了

 

仕組みは、トングの内側に高さ2mmほどの高硬度ステンレス刃がついており、これを突き刺して切るという流れ。説明することもないほどのシンプルさである。

↑先端に備わった三角形のステンレス刃

 

使う際のコツは、まずトングで強く挟まないこと。フワッと押さえるぐらいの軽い力加減でないと、刃の先端がフィルムを大きく突き抜けてしまい、逆に切りにくくなってしまうのだ。

 

↑ハサミでは柔らかすぎて切りづらいポリ袋も簡単にカット。切れ味はとても優秀だ

 

↑指置きにある><マークは、刃の位置を示すガイドとなっている

 

もうひとつ、開封時はパッケージの端ギリギリを狙わないこと。端から数mm~1cmほど内側に入った辺りから挟んで切ることで、切り端をパッケージから切り離さずに残すのがポイントなのだ。これによって切り端が食品の中に落ちて混ざってしまう、いわゆる異物混入トラブルを防ぐことができるというわけで、食品工場などでは必ずそうするように指導されるのだとか。

 

当たり前ながら自宅でも異物混入は起きないほうがいいし、パッケージを捨てるときも、切り端がついたままの方が手間が少ないというわけ。

↑端を完全に切り落とさないことで異物混入を予防し、ゴミ捨てもしやすい

 

↑本体後端の穴は、S字フックにかけたり、ストラップで吊すなどの保管に役立つ

 

↑汚れは水洗いでオフ。あとは水気をしっかり拭いておこう

 

汁跳ねなどで汚れた場合は、そのまま水をかけて洗えばOK。ただし刃の固定に接着剤を使用しているようなので、高温となる食洗機は使わない方が安全かもしれない。また、刃の切れ味を長持ちさせたいのであれば、紙類を切るのも避けた方がいいだろう。

 

紙の繊維はフィルムよりもはるかに硬いので、高硬度ステンレス刃とはいえ、切り続けるとどうしても鈍ってしまう。替え刃交換不可の使い捨てタイプなので、できるだけ長持ちさせるように使うことをオススメしたい。

豆腐のパックがスムーズに開けられるパックカッター

ちなみに我が家では、「パッケル」より前から専用のパックカッターを使用していたので、そちらも一緒に紹介しておこう。曙産業の「パックと袋のカッター」である。 

曙産業
パックと袋のカッター
590円(税別)

 

↑いちいち手で開けるよりも圧倒的にラクなので、一度慣れるともう手放せなくなる

 

基本的に“トングで挟んで内側の刃で切る”という構造は同じで、使い勝手もほぼ変わらない。ただちょっとユニークなのが、本体下部をスライドさせる「パックカットモード」。これは、豆腐や茶碗蒸しなどのパックをスムーズに切り開くためのモード。

↑白いパーツを手元側にスライドさせて、パックカットモードに変形

 

↑開けづらい豆腐の充填パックも、フチからきれいに開封できる

 

下部の白いパーツを内側に押し込んでやると、相対的に刃が飛び出したようになる。この状態で豆腐パックのフチに刃を突き刺して、そのまま全周をぐるーっと切り開くと開封完了。「そんなの包丁で切って開けるよ」という人もいるだろうが、やってみると、さすが専用ツールのほうがかなりスムーズだ。

↑マグネットでくっつけておけると定位置が決めやすく、使いたい時にサッと手が届くのがメリット

 

また、底部裏側にはラバーマグネットが付いており、冷蔵庫などにペタンと貼り付けておけるのもありがたい。小さいとはいえ刃物だけに、なるべくあちこちに放置せず、使ったらそのつど定位置に戻すほうが良いのである。

 

ただし、「パッケル」「パックと袋のカッター」ともに、刃はトングの内側にあるとはいえ、決して手に触れない位置ではない。むしろ刃が見えづらいだけに、うっかり手指に当たって怪我をする可能性だってある。特に小さな子どものいる家庭では、手の届く場所に置かないように気をつけたほうがいいだろう。そういったところにさえ注意できれば、家事におけるささやかな手間とイライラが解消できる快適ツールとなるはずだ。

 

付箋メモを一覧できる情報集約ボード…共栄プラスチック「フセンボード」が意外と便利だった

デスクワーク中にメモを取る際、筆者は付箋を使うことが多い。どうにも物忘れが激しいため、書き留めた内容がいつでも視界に入るように周囲に貼っておき、ことあるごとに思い出せるようにしたいのだ。基本的には仕事場で使っているPCのフチに貼ることが多いが、情報を持ち出したいときはスマホの裏側や、外出時に携帯しているノートに貼る場合もある。

 

とはいえ、あちこちに貼っていると情報が分散するし、どこに何を貼ったのかが思い出せなくなりそうだ。そこで「付箋の貼り場所」を統一するべく、使えそうなツールを探していたら、携帯タイプの付箋用ボードに行き当たった。要するに、単に付箋を貼っておくだけのシンプルな板ではあるが……ちょっとした工夫も施されており便利そう。さっそくレビューしてみよう。

 

場所を選ばず付箋メモを貼れる情報集約ボード

共栄プラスチックの「フセンボード」は、正直特段のひねりもなく、ただ付箋を貼っておくことに特化した携帯用ボードだ。本体はスチールシートをPP合紙で包んで製本したように畳んだもので、見た目の印象よりはかなりガッチリとした重さと手触りがある。

共栄プラスチック
フセンボード
900円(税別)

 

畳んだ状態での大きさは120mm×160mmで、B6サイズより一回り小さい程度。使用時は、不意に開いてしまうのを防ぐゴムバンドを外し、パタパタと広げて折り返すと、ボード面が前面に立ち上がった自立型ボードに変形する。

 

このボード面に付箋を貼って持ち歩き、必要な時に立ててやれば、大事な情報が常に視界に入るようにしておけるというわけ。

↑ゴムバンドを外して開いたら、中面のボードを立てて折り返す

 

↑自立して、付箋を貼り付ける用のボードに変形完了

 

筆者は、冒頭でも述べた通り物忘れが激しいので、例えば出先でPCを開いて作業をする場合、始める前にいちいち「えーと、まずなにをすればいいんだっけ」と仕事の組み立てを考え直すことがよくある。しかし、ToDoや作業に必要なメモをまとめて貼ってあれば、目の前に「フセンボード」を立てるだけで素早く実作業に戻ることができて、効率的なのだ。

↑必要な情報がまとめて視界に入るのはかなり便利。不要になったメモは剥がして即捨ててしまえば情報の取り違えも起きにくい

 

付箋は基本的に糊面が片側にあるため、糊のない側がヒラヒラと浮いてしまう。そうすると書いた内容が見づらいし、そこから剥がれ落ちたりということもよくある。

 

そこで便利なのが、付属のマグネットチップだ。ボードの内側にはスチールシートが入っているため、マグネットがくっつく。

↑付箋の端が浮かないように、付属のマグネットチップで押さえて安定感アップ

 

付箋の糊がついていない側にマグネットチップを貼ってやれば、浮き止めになって見やすい。また、表紙を閉じて付箋を貼ったまま持ち歩くにも、マグネットで固定してあれば勝手に剥がれ落ちにくいという仕掛け。

 

↑マグネットチップは大小合わせて17枚が付属

 

↑普段は必要なだけ小チップを隅に貼って持ち運べばOK

 

ただ、マグネットチップが貼り付くのは付箋を貼るボード面だけなので、全てのチップをまとめて携帯しようとすると、付箋を貼る場所がなくなってしまう。一番小さなサイズチップを4~6個隅に貼って持ち歩くのが実用的で、ちょうどよさそうに感じた。

 

やや使いにくさはあるが、それでも使いこむ価値はある

ボード面は、75mm×25mmの付箋を横に2列・縦に4行並べて貼ることができるサイズ。基本的にはメモ貼りスペースとして使うのが良さそうなので、50mm幅ではなく75mm幅の付箋を必要に合わせて使い分けるのが良さそうだ。

 

例えば、ちょっとしたメモやToDoは75mm×25mm、もう少し複雑な内容を書き残すには75mm×50mmの付箋……といった感じだろうか。

↑75mm×25mmと75mm×50mmの組み合わせが使いやすい

 

未使用の付箋はボードの内側に貼ってストックしておくことはできるが、あまり多くは持ち歩きづらいだろう。必ず付箋と組み合わせて使うものだけに、ストック問題はなにか別口で解決したほうが良いかも知れない。

 

筆者の場合は、無印良品のピルケースを改造した付箋携帯ケースと一緒に持ち歩いている。やはり各100枚ずつぐらい携行できないと、運用上の不安はあるからだ。

↑自作の付箋ケース。積極的にボードを使うならこれくらいの量は必要になってくる

 

↑スマホを立てかけてスタンドとして使うことも可能

 

マグネットチップや付箋の携行に別途の工夫が必要など、正直なところ、万全に便利なツールとは言い難い。

 

しかし、筆者と同様に付箋をメモ代わりに使っている人にとっては、その工夫を施してでも使う価値はありそう。うまく使いこなす技術さえあれば、作業効率の伸びしろは十分に見えるので、個人的にはもうちょっとじっくり使い込んでみたいツールである。

 

コクヨ「Sooofa(スーファ)」でメモは全部賄える!机上でも携行時も絶妙にハマる新サイズとソフトリングのなせる技とは?

以前、この連載で「高機能な小型ノート」として、コクヨ「Sooofa」のB6変形サイズを紹介した。ノートとしてはコンパクトで携帯性に優れ、かつワイドサイズだから紙面がほどよく広くつかえ、さらにソフトリングだからリングに手が乗っても痛くない。それ以外にも細かな工夫があちこちに盛り込まれており、使い勝手はかなり高め。筆者もお気に入りのミニノートとして、常にカバンの中に放り込んでいるほどである。 

 

その「Sooofa」に、この秋新たに新サイズ2種がラインナップされた。 より小ぶりなA6変形とA7変形ということで、“適度に紙面が広いミニノート”という従来の使い方にはちょっとコンパクト過ぎるが、しかしあらためて関わり方を変えてみると、想像していた以上に便利に使えるように感じたのだ。

 

変形判ということでやや特殊なサイズではあるが、だからこそ「こうやって使うと実用性高いぞ!」という辺りを提案してみたい。 

 

ソフトリングとサイズ感で輝く快適メモ 

コクヨお馴染みの樹脂製ソフトリングを採用した「Sooofa」といえば、もともとは2021年に発売されたA5変形/B6変形判のミニノートのシリーズ。 定型よりもそれぞれ1mmほどワイドサイズで、ミニノートにありがちな「もうちょっと書くスペースが欲しい」という欲求をうまく昇華したのが、最大のポイントと言える。 

 

で、そのワイド判という特徴は残しつつサイズをよりコンパクトにしたのが、今回の「SooofaA6変形/A7変形判というわけだ。  

コクヨ
ソフトリングノート<Sooofa(スーファ)> A7変形判
ソフトリングノート<Sooofa(スーファ)> A6変形判
400円/640円(税別)

 

区分としては、A6はソフトリングノート、A7はソフトリングメモということになっているが、使ってみた体感としては、A6サイズもノートというには少し面積が足りない感じ。どちらかというと大きめのメモとして考えた方が、扱いやすいのではないだろうか。

 

実際、A6変形という正方形に近い判型は、“卓上メモ”としてかなり輝くと思うのだ。 

 

↑普通の卓上メモより大きめ、小型ノートより小さめ、という絶妙のサイズ感。仕事のメモをがっつり取るのにちょうどいい

 

仕事で卓上メモを使う場合、ToDo管理をしたり、電話で受けた伝言を書き留めたり、というのが一般的だろう。筆者はそれに加えて、製品の単価や紙面に入る文字数など、ちょっとした計算をすることが多い。 

 

これらの計算はあとから確認・参照する可能性が高いが、とはいえパッと見にはなんの数字か分かりづらい。そういうのがToDoや伝言メモに混じってしまうと、あとあと混乱の元になってしまうのだ。 

 

↑ワイド判だけあって、左右にも情報が分割できるのがポイント

 

だが横幅の広いワイド判であれば、紙面の端の方で計算することで、他の情報とのコンタミネーションを防ぎやすい。 また、ちょっとした空き時間にメモにいたずら書きをすることもあるだろうが、普通の卓上メモより広めの紙面のおかげで、そういった無駄書き込みにも使えるマージンは大きい。 

 

デスクの面積は食ってしまうが、しかし気軽なメモとして使うのに、このサイズ感はかなり面白かったのだ。 

 

↑見開きにしたA7サイズをでキーボード下の隙間に納めれば、空きスペースの有効活用に

 

そしてA7サイズの方も、もちろん卓上に置くべき。見開きで横長にすれば、最近すっかり定番化した“キーボード下の空き地”にジャストフィットである。 

 

この手の横長メモはどうしても真ん中に手が乗り上げてしまうので、無線綴じが一般的。リングメモでは使いにくかったのだが、ソフトリングであればそんな心配は無用というわけ。 

 

↑マイクロミシン入りで、軽い力でピリリッとページ切り取りが可能

 

また、A6A7とも用紙のリング脇にミシン目が入っているため、伝言メモを切り取って相手に渡す、といった使い方も可能。 この辺りも卓上メモとしては定番の使い方なので、ありがたい機能と言えるだろう。 

 

デスクと手元を自由に行き来する“どこでもメモ”が便利! 

とはいえ、卓上メモとして使うだけであれば、こういったリング綴じはそもそも不要。 A6/A7「Sooofa」が最も輝くのは、卓上メモとハンドメモを兼用する“どこでもメモ”としてなのだ。 

 

↑PP製の表紙はしっかり厚みがあるため、手持ちの安定感も十分

 

営業職など外に出る前提の仕事なら、情報の集約は手帳で行うのが便利。しかしオフィス内または在宅ワークがメインの場合は、卓上メモ+カレンダーアプリでスケジュール管理までまるっと賄えてしまう場合もある。 であれば、たまに外に出る必要があった場合の情報ツールは、卓上メモをそのまま外まで持ち出せた方が無駄もなく、確実に使いやすいはずだ。 

 

↑表紙の切り欠きはペンクリップを挿しておくためのもの。これのおかげでペンが表紙からズレ落ちにくいので、地味にありがたい

 

そもそもA6サイズは、「Sooofa」定番の表紙ゴムとペンホルダー切り欠きが付いており、最初から携帯する前提の仕様である。 切り欠きにペンのクリップを引っ掛けてしまえば、後付けのペンループなどは使わずともペンとセットで持ち運びが可能。ソフトリングにはペンをぶら下げておきづらいので、これはマストな装備と言える。 

 

表紙のゴムバンドは、携帯時にカバンの中で勝手に開かないようにするためのもの。ページの破れ・折れ曲がりを防ぐためには、これも無いと困るレベルの必須装備なのだ。 

 

↑ページが汚れたり折れないように保護する、表紙固定用ゴムバンド

 

もうひとつ、外で使うのときにありがたいのが、裏表紙(表3)に備えたクリアポケットである。 レシート・領収書や名刺といった細かな紙片を紛失しないよう保管できるため、これがかなり重宝する。 

 

このポケットのフチは少し折れて浮き上がっており、ポケットの端をめくり上げずとも、横から紙片を挿し込むだけでスッと簡単に収納できるという加工が施されている。地味で気付きにくいが、実際に使うと思わず「わー、助かる!」と声が出るほどの使いやすさだ。 

 

↑A7のポケットは、名刺やちょっとした紙片の携帯に重宝する

 

このように、メモとして一冊で内・外どちらでも使いやすい工夫がされていれば、便利なのは間違いなし。 何より手帳代わりのハンドメモと卓上メモが分かれないことで、情報が分散せずまとまってくれるというのも大きなメリットである。 

 

手帳ほど使いこなしの技術が必要なわけでもなし、内勤・在宅メインで卓上メモを使う習慣のある人なら、おそらく導入するだけで情報の整理がぐっとラクになるので、一度使ってみてほしい。 

 

蛍光マーカーへの全不満を解決!パイロット「KIRE-NA(キレーナ)」の革新的な構造・インクを徹底解説

あちこちで話を聞く限り、蛍光マーカーをうまく使えない、という人は本当に多い。そしてもちろん、筆者もド下手である。まっすぐに線を引けない、線を引いているうちに太さが変わってしまう、インクが乾く前にこすって紙面と手が汚れるなどなど……とにかく、蛍光マーカーには失敗する要素が多すぎるのだ。そう考えると、そもそも蛍光マーカーできちんと線が引ける方がレアなんじゃないだろうか?

↑だいたいにおいて、蛍光マーカーの線はまっすぐにならない

 

そこへ、パイロットから「太さが変わらない線をまっすぐ引きやすく、手も紙面も汚れない新しい蛍光マーカー」が登場した、という。話半分にしても興味はあるし、もし事実だとしたら、それは間違いなく蛍光マーカーの歴史を変える製品である。どこまで本当なのかを実際に試してみたい。

 

革新的な新・蛍光マーカー「KIRE-NA」

パイロットから2024年10月に発売された「KIRE-NA」(キレーナ)が、そのウワサの“もしかしたら歴史を変えるかもしれない蛍光マーカー”である。カラーラインナップは、定番の蛍光ベーシックカラー5色と、目に優しい淡いペールトーンカラー5色の全10色。 

 

外見は、最近のパイロット製品に多い、単色軸にカラーパーツをあしらったシンプルな作りで、第一印象もザ・普通という感じ。見た限り、そこまで凄いギミックが仕込まれているようには思えない。

パイロット
KIRE-NA 全10色
各120円(税別

 

↑太・細のツインマーカータイプだが、太側チップに微妙な違和感が?

 

ラインを引く“太”・文字書きもできる“細”のツインチップ仕様ということで、まずは太い側のキャップを開けると、なにやら見慣れない雰囲気だ。その原因は、チップを挟むように両脇から生えている半透明のパーツ。これが、線の太さを変えずまっすぐ引きやすくするための秘密装備「キチントガイド」とのこと。

↑チップを挟むようにして備わった半透明の「キチントガイド」が、まっすぐ線を引くためのポイント

 

↑使う際には、カラーパーツに親指を乗せるとガイドの水平が取れて、線が引きやすい

 

本当に、誰でもまっすぐ引けるのか?

では、実際に線を引いてみよう。 

 

ペン先を紙に当てると、まずソフトなチップがフニャッとしなるようにして紙に触れ、その直後にキチントガイドが突き当たる。ガイドが両側とも紙に当たっている状態でマーカーを水平に動かすと、なるほど、確かに太さが一定の線がスーッと引けている。

 

何度繰り返しても、常に一定の太さでスーッと引けて、まったく失敗しない。……えっ、これ凄いんじゃない!?

 

↑太さが変わらず安定した線が簡単に引ける!

 

蛍光マーカーの線の太さが変わってしまうのは、ほとんどのマーカーで採用されている斧型チップ(先端が斜めにカットされた、硬いペン先)で書き始める際に、斧の刃にあたる部分が紙に傾いて触れているのが原因だ。

 

だから、書き始めは線が細く、書いているうちに刃先の全域が紙に当たるようになって線が太くなってしまう。最初からチップをまっすぐ紙に当てれば問題ないのだが、とはいえ常にベストな角度で書き始めるのは、地味に難度が高い技術なのだ。

↑従来の蛍光マーカーは、チップが偏って紙に当たると線の太さが変わってしまう。“線が上手に引けない問題”最大の要因がこれ

 

従来にも、チップの傾きを解消するために弾力のあるソフトチップを採用した製品は、いくつか発売されている。この場合、紙にむぎゅっと押し当てることでチップ全域が紙に当たるため、傾きは発生しなくなる。しかし、引く際の筆圧を一定化させないと、結局のところ線は太くなったり細くなったりで安定しないのだ。

 

そこで、その筆圧を安定させるのがキチントガイドの仕事である。

↑ソフトチップがまんべんなく紙に密着し、かつ、必要以上に密着しないようにキチントガイドが支えている

 

↑ガイドを意識すればまず失敗しないので、蛍光マーカーが下手な人でも常に安定した線が引ける。これはかなりすごいことだ

 

どれだけソフトチップへ筆圧をかけても、ガイドの高さまでしか紙に押しつけることはできない。逆に、ガイドが当たるところまで押し付ければ、チップの筆圧は常に同じということになる。 その結果、どれだけ線を引いても常に同じ太さになる、という仕組みなのだ。 

 

↑曲面にフィットするソフトチップは、初回特典のやわらか定規と合わせることで、分厚いテキストにもきれいに線が引ける

 

ソフトチップは曲面に強いという性質も持っている。例えば分厚いテキストなどを開くと紙面がカモメの羽のように曲がって広がるが、柔らかく弾力のあるチップなら、その曲がりに沿って動くため、チップが紙面から外れずに安定して線が引き続けられるのだ

 

ちなみに「KIRE-NA」5色セットには初回限定で、曲面にフィットする塩ビ製のやわらか定規が付いてくる。

↑ガイドのおかげでチップが定規に触れないので、フチのインク汚れを拭き取る手間もない

 

もうひとつ。従来の蛍光マーカーは、チップを紙に押し当てるとダクダクとインクが出て紙に染みをつくってしまうため、どうしても焦って線を引きがち。ところが「KIRE-NA」は、不要な筆圧がかからないため、インクの流量もほどよくセーブされる。だから多少ゆっくりと引いても、インク染みができにくいのである。

 

つまり、チップの傾き・筆圧・インク染みという3つのトラブル要素を気にしなくて良くなったことで、線を落ち着いてまっすぐ引くだけの余裕が生まれるのだ。

 

速乾インクで紙面の汚れをセーブ

「KIRE-NA」のもうひとつのポイントが、新しいインク。

 

新開発の速乾顔料インクは、書いて数秒もしないうちにサラッと乾いてしまい、以降は指でこすってもインク汚れが広がらない。乾くまでの所要時間は紙にもよるが、普通のノートやコピー用紙なら1〜2秒、教科書のようなツルツルしたコート紙でも6〜7秒あれば大丈夫だろう。

↑従来インク(上)との比較。書いて1秒後にこすると、擦れ汚れにハッキリと差が出た 

 

パイロットの速乾インクといえば、超速乾筆ペン「瞬筆」を思い出す方もおられるかもしれないが、これは紙への吸収速度を高めて乾燥スピードを上げたタイプ。

 

対して「KIRE-NA」のインクは裏抜けを防ぐため、そこまで激しく紙に吸い込まれるようにはできていない。メーカー曰く、紙に吸わせつつ紙表面での乾燥効率もアップさせた、いわばバランス型の速乾インクなのだそう。そのため正直、乾燥スピードは「瞬筆」よりもやや遅い感じである。それでも従来の蛍光マーカーと比較するとかなり速いのだが。

↑ボールペン筆記にマーキングしてみたところ。従来蛍光マーカー(上)はゲル・水性ともにじんだのに対して、「KIRE-NA」は水性で多少にじんだ程度 

 

乾燥スピードが速いということは、ボールペンの筆跡の上からマーキングした際に、元の筆跡のインクがにじみにくいという効果も得られる。ゲルインクなどは、いったん乾いたとしても、上からさらに水分(この場合は蛍光インク)が乗ると、じわっと浮き出してしまう。ところが浮き出す前にすかさず蛍光インクが乾いてしまえば、にじんでくるヒマもないというわけ。加えて、にじんできたボールペンのインクでチップ先端が汚れる心配も少ないのも、ありがたいところだ。

 

とはいえ、そもそもにじみやすい水性インクの場合はやはりある程度のにじみはあったので、万全に信頼するのは難しいかもしれない。

↑カラーサンプル。画像上ではペールカラー系がかすれて見えるが、実際はわりときれいな発色をしている

 

細チップも速乾インク採用で利便性アップ

太チップがあまりにも革新的すぎてつい存在を忘れそうになるが、細チップも速乾インクを共有しているため、擦れ汚れの心配なく書けるのはメリットだ。実際、蛍光マーカーは「マーキング+コメント書き込み」という使い方でツインタイプを愛用している人も多いので、やはり細チップはついていると嬉しいのである。

↑マーキングと同色でコメントを記入すると、関係性が分かりやすく、あとから読み返しやすい

 

結論

筆者は資料のチェックなどで蛍光マーカーを多用するが、ひとまず3日ほど使った時点で、今まで使っていた蛍光マーカーから「KIRE-NA」へ完全に乗り換えることを決めた。

 

とにかく優秀なのはソフトチップ+キチントガイドのコンビで、筆者ほど不器用を極めた人間でもフリーハンドでまっすぐな線が引けたのは、最高としか言いようがない。特に、インク染みが広がる心配もなくゆっくりとマーキングできるのが、ここまで使いやすいとは思わなかった。

 

個人的にはすでに蛍光マーカーの歴史は変わったということで、以後のマーキングには「KIRE-NA」を使い倒していくつもりだ。みなさんにも早めの乗り換えをおすすめする。

 

現時点で最強タイマーかも? 残時間のビジュアル化と作業&休憩をリピート計測できる「ビジュアルバータイマー」が最強たるゆえん

コロナ禍を経て、文房具関係で特に活性化したジャンルは何か? というと、「デジタル学習タイマー」だと筆者は考えている。“学習” と言っても、とりたてて勉強用に特化しているわけではなくて、要するに、仕事や勉強をする上でオンとオフの区切りをつけ、効率ややる気を向上させるための装置、と考えてもらうといいだろう。

 

ここ数年で、新機能付きデジタルタイマーが次々と発売されているのだが、進化中のジャンルなので、自分にとってどういう機能があると便利なのかを、ユーザー自身がまだ把握し切れず、どれを買うべきか迷ってしまうケースが多発しているようだ。その場合、いっそのこと「機能全部盛り」の製品を買うのが手っ取り早いのではないだろうか。

 

残り時間のグラフ化でタイムマネジメントの効率アップ!

個人的に、いま最も「機能全部盛り」に近いと思っているのが、キングジム「ビジュアルバータイマー」である。なぜなら、昨今のタイマー界隈で特に注目度の高い「残り時間の可視化」機能と「リピート計測」機能を併せ持っているのが、この機種だからだ。

キングジム
ビジュアルバータイマー
2700円(税別)
4月19日発売予定

まず、「残り時間の可視化」だが、これはタイマーの時間経過をデジタルの数字だけでなく、パッと見ただけで直感的に把握できる要素で知らせるというもの。アナログ時計型のタイマーなら、針の位置で残り時間を感覚として捉えられるが、デジタルタイマーは数字のカウントダウンだけなので、そこが少々難しい。残り時間「45:00」と表示されていたとして、それが1時間での残り45分なのか、5時間での残り45分なのかで、その重要度は大きく変わってくるはず。

↑上部のボタンで操作。入力や操作のリセットは「1分」「10秒」ボタンの同時押しで行う

 

ビジュアルバータイマーは、残り時間を棒グラフのように表示できるのが最大の特徴だ。

 

(1) 本体上部のボタンで計りたい時間を設定すると、液晶画面向かって右側にはデジタル数字、左側には黒い目盛りが表示される。

(2) スタートボタンを押すと、数字のカウントダウンが始まり、それに連動して目盛りが少しずつ減っていく

 

目盛りは20段階に分割されており、設定された時間を100%として時間経過を比率的に表示する仕組みだ。例えば、10分を測るなら1目盛りは30秒ずつ減るし、60分なら3分で1目盛りが減る。

↑目盛り機能のおかげで、パッと見ただけで「残り時間あと半分」と、イメージできる

 

これはとても直感的だし、残時間のマネジメントが圧倒的にやりやすい。画面をチラッと見ただけで「もう残り1/3しか時間がないからピッチを上げよう」や「まだ半分あるから焦らなくてもいいか」といった判断がすぐにできるのだ。作業に集中しているほど、「40分タイマーで残り8分を切ったから、全体の4/5か」など、計算することに脳のリソースを使うのはもったいない。見ただけでなんとなく経過が分かる棒グラフ式だと、効率が良いのである。

 

ちなみに、このタイマーは残り時間がゼロになると、以降はカウントアップを開始する。その場合、固定で5分につき1目盛りが増えていくよう設定されている。

 

作業と休憩を繰り返し設定できる、リピート計測が便利

もうひとつのポイントである「リピート計測」機能は、2種類のタイマーを交互に複数回繰り返すよう設定できるというもの。一般的に「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる集中法に便利な機能である。

 

例えば、30分経ったら休憩を10分入れる、を1セットにして何度も繰り返す。定期的に休憩を挟むことによって脳の疲労を防ぎ、結果として集中力が長続きする、というわけだ。

↑リピート計測モードは、2つのタイマーを1セットとして、それを何回繰り返すかを設定できる

 

設定方法もシンプル。

 

(1) 操作パネルから「モード」ボタンでリピート計測モードに切り替え、作業時間(時計アイコン)を設定。

(2) 続いて休憩時間(マグカップアイコン)の時間を設定。

(3) 最後に、繰り返し回数を入力したら設定完了で、スタートボタンを押すと作業時間のカウントダウンが始まる。

↑時間内はとにかく作業に集中。ちなみに、時間表示の下にある「06」というのは、作業と休憩のタイマーを6回繰り返す、という回数を示している

 

作業時間が終了すると、3秒の短いアラームが鳴って休憩時間のカウントダウンがスタートする。これを繰り返し回数分だけリピートしたら、10秒のアラームが鳴って全セット終了、という流れだ。

 

実際に試してみると「あれ、もう鳴った!? もうちょっと作業を続けたいんだけど」と、思えるぐらいの絶妙なタイミングで休憩に入るので、休憩後の復帰に対してモチベーションが高くなる。しかも、休憩によって気力が回復しているので、疲労感も少ない。結果、ダラダラと作業をするよりは確実に効率が上がるというわけだ。

↑休憩中は仕事から完全に意識を外して、しっかり休むことが効率アップのカギだろう

 

さらに、残り時間が可視化されているので、「そろそろ時間がないから、このメールは次の作業時間に入ってから返信しよう」など、仕事の組み立てもしやすい。時間を効率的に使うという意味合いでは、「残り時間の可視化」と「リピート計測」はかなり相性が良く、学習タイマーとしては圧倒的にオススメできる製品である。

↑本体裏面には磁石も備わっているので、視界に入りやすい位置にくっつけておけると尚良し。これも地味に助かる機能だ

 

いま最も「機能全部盛り」に近いが、欠点はないのか?

ただ1点だけ、ささやかなことではあるが……アラームオフ(本体側面で操作する)状態ではカウントダウン終了が分かりづらい、というのが残念な部分だ。

↑個人的に惜しいと感じた点が、アラームオフ設定。音がオフになるだけなので、気付いたときにはタイマーが終了してた、ということがあった

 

他機種だと、アラームオフの場合はLEDが光るなど、音以外でのお知らせ要素があったりする。「ビジュアルバータイマー」は、単に画面内で液晶が明滅するだけなので、集中していると終了に気づけないのだ。集中しているときほど、アラームが煩わしく感じてしまうこともあるので、できれば光って知らせる機能が付いていて欲しかったなぁ……と思う。

 

服の上からメモを“重ね着”?「wemo PRO」に天才的発想がもたらす進化した使い勝手とは?

仕事が重なってしまい、机でメモを取る暇もないぐらいに走り回らなければいけないこともあるだろう。そんなとき、思った以上に役に立つのがウェアラブルメモの「wemoだ。これは、腕に巻き付けて使うシリコン製のバンドで、板面に油性ボールペンで書き込めて、消しゴムで消字ができるというもの。メモ帳を取り出す手間なく、素早く情報が書き取れるので、特に忙しいビジネスワーカーにはマストと言っても過言ではない便利アイテムなのだ。

↑ウェアラブルメモの決定版とも言えるコスモテック「wemo」

 

何より、最大のメリットは常に視界に入る場所(手首)に情報を残しておける、という点だろう。例えば、書き留めておいたToDoも手首にメモがあるおかげで、うっかり忘れの防止効果がとても高い。実際、筆者もイベント運営などでバタバタと仕事を進める際には何度も助けられた。

 

一方で、wemoは「長袖に弱い」という弱点があると感じていた。当然だが、手首に直接巻き付けて使う仕様なので、長袖のシャツやコートを着ているとwemoに袖が被って見えなくなってしまうのだ。また、書く時にも袖をまくるという余分なワンステップが生じてしまう。優秀なツールだけに、この弱点はもったいないなぁ、と常々感じてきた。

↑長袖だとメモが下に隠れてしまうので、視認性は大きくダウン

 

救急の現場を想定したプロ仕様ウェアラブル・メモが誕生

この “長袖被っちゃう問題” に対応してくれたのが、2024年2月に新発売された「wemo PRO」である。

コスモテック
wemo PRO バンドタイプ
2300円(税別)

 

対応と言っても、実は従来のwemoより、長さが約1.7倍、厚みが約1.5倍にサイズアップされたというだけ。ところがこれが、意外と侮れない。このサイズアップによって、wemo PROは思った以上に使いやすくなっていたのだ。

 

まず、長さが400mmにまで伸びた(幅は同じ)ことで、着衣の上からでも問題なく手首にwemo PROを巻き付けられるようになった。「袖の下にメモが隠れるなら、袖の上に巻いちゃえばいいじゃん!」という、プリミティブな解法である。

↑従来型wemoとの比較。並べてみると確かに2倍近く長くなっていることが確認できる

 

従来のwemo(長さ238mm)も着衣の上から巻けないことはないが、フリースのような厚手の服の袖には寸が足りず、ぐいぐいと無理に巻き付けるせいで、やや浮いたようになってしまい安定しなかった。

 

対して400mmのwemo PROは、救急隊員などが現場で使うことを想定している(!)とのことで、頑丈な作業服や、消防用の防火衣の上からでもしっかりと巻き付けられる長さになっている。これなら、だいたいの服は問題なく使えるだろう。

↑真っ直ぐ伸ばした状態で袖部分にパシッと軽く叩きつけると……

 

↑板バネの弾力でクルッと巻き付く仕組み。厚手のフリースでも余裕で巻き付いて固定されている

 

↑厳寒仕様のふかふかダウンコートの上からでもこの通り

 

服の袖に巻き付けてしまえば、当然ながら板面が袖で隠れてしまう心配はない。つまり、情報が視界に収まりやすいというwemoシリーズのメリットが、袖の長短に関わらずきちんと確保できるというわけ。これはかなり意味のあるサイズアップと言えそうだ。

 

がっちりした厚みで筆記時の安定感もアップ

さて、装着性については前述の通り解消されたが、筆者にはもうひとつ、「衣服の上から巻くと、フカフカふわふわして書きづらいのでは?」という懸念があった。しかし、実際に書いてみると、そんなことは全くない。むしろ、wemoより書きやすいぐらいである。

↑板厚が増えたことで、筆記時の安定感も確保されている

 

↑油性ボールペンの筆跡が消しゴムできれいに消字できる。ただし、ジェットストリームなど低粘度油性インクは消しきれず跡が残るので非推奨だ

 

これにはどうやら、厚み約1.5倍というサイズアップが効いているようだ。がっちりと厚みが増しているのに加えて、約1.7倍になった長さを活かし袖周りを一周以上巻けるので、シリコンで包まれた板バネがベコベコと沈んだりしない。安定感はかなり良好だ。基本的に、wemoでメモを取りたいシーン=慌ただしい状況なので、咄嗟に書こうとペン先を置いた板面がベコッと沈むと、その書きづらさにイライラするのは間違いないだろう。忙しい上に苛立ちまで覚えるのは非常にツラい。ゆえに、この厚みはかなり重要な要素である、と言いたい。

 

ちなみに、wemo本体に装着可能な純正の「wemoペンというアイテムがあるのだが、wemo PROはこの厚みのせいで取り付けづらくなってしまった。仕方ないこととは言え、都度ポケットからペンを取り出すというモーションが増えてしまい、メモの効率は少し落ちてしまうのが残念だ。何より筆者はwemoペンのギミック感が好きだったので、使えないのは勿体ないように感じるのだ。というわけで、今後はぜひ、この厚みに対応した「wemoペンPRO」の登場を期待したい。

↑wemoペンは取り付けられないこともないが、クリップの開きがかなりギリギリ。破損の可能性すらありそうなので、無理に使わない方が良さそうだ

 

物欲をくすぐるオーバースペックともいえるタフネス性能

そして、救命の現場でも使える仕様ということで、wemo PROはタフネス仕様となっている。マイナス3℃~180℃の耐寒・耐熱をはじめ、酸やアルカリ、ガソリンなどが付着しても書き消し機能に影響が出ない耐薬品・耐油性、5000回以上の書き消しが可能な耐擦過性が保証されている。

↑端にはストラップやカラビナで吊しておくための穴が開いている。これも現場仕様ということらしい

 

一般的な生活ではまず使うことがないだろうオーバースペックだが、「オーバースペックは無駄だから嫌い!」という人もあまりいないだろう。衣服の上からでも巻ける、という要素だけでも十分にありがたいが、こういったスペック厨マインドをくすぐるタフネスさも加われば、より「欲しくなる理由」につながるはずだ。

 

大人の汚文字に表面のドット加工が効く!レイメイ藤井「大人の魔法のザラザラ下じき」を書類の下に挟むと起きる変化と仕組みを解説

「子どもの頃は、大人になったら自然に字がきれいになると思ってた」とは、いわゆる “汚文字”(おもじ)に悩む大人たちがよく言うこと。当たり前の話だが、 字の練習を重ねないままでは、大人になっても個性的な字のままなのだ。筆者がまさにこのタイプである。文字が雑だと、幼い印象で読みづらい汚文字になりがちで、周囲からの印象があまりよろしくない。これは、社会人として生きていく上でそこそこのハンデと言えるだろう。

 

解決策はもちろん、字を練習すること。だが、そもそも「大人になったら字が上手くなる」と思い込んできた人達は悪筆を矯正しようという気概が薄い。何もしなければ、当然だが字が上達することはないのである。そういうことなら、手はひとつしかない。字が少しでもきれいに書けるツールに頼るのだ。

 

下敷き使用で筆記速度を落とすと字がきれいになる!?

もちろん、抜本的にきれいな字が書けるようになりたいのなら、ペン習字などによる練習が正解。しかし、手っ取り早く少しでも丁寧な字が書けるようになりたいのなら、文房具を変えてみる、という手段もある。例えば、自分の手に合った筆記具に変えたり、ノートの紙質を変えるだけでも、ずいぶんと字の印象は変わったりする。そんな中でもオススメなのが、「下敷き」の導入である。

 

レイメイ藤井から2024年2月に発売された「大人の魔法のザラザラ下じき」は、まさに「紙の下に敷くだけで字がいつもより少しきれいになる」という、魔法のような機能をコンセプトとした製品だ。

レイメイ藤井
大人の魔法のザラザラ下じき
A4 1100円(上写真左)/B5 1050円/A5 1000円(上写真右)/B6 950円(税別、以下同)

 

そもそも字が汚くなる最大の理由は「書き方が雑」という、身もフタもないもの。特に、元から字が下手な人は、そのコンプレックスから日常的に雑な走り書きをしがち。「走り書きしているから字が汚いんだ」と、自分に言い訳をしているというわけ。

↑撮影用にわざと雑に書いたわけでなく、筆者の筆記はわりと日常からこんな感じだ

 

それなら、雑な走り書きができないようにすれば、筆記速度が落ちてゆっくり丁寧な筆記になる=丁寧な字が書けるようになるはず。この場合、自分で「ゆっくり丁寧に書こう」と心に決めるだけでも十分に効果は出るのだが、長年ずっと雑に書いてきた手癖はそう簡単には矯正できない可能性もある。そこで効果を発揮するのが、今回紹介する大人の魔法のザラザラ下じき、と言うわけだ。

 

まず、下敷きの表側には、よく見ると0.3mmの細かな粒状の加工が施されているのが分かる。この “ドット” のある面をノートなど紙面の下に敷いてからペンで書くと、ペン先にもハッキリとドットのデコボコが感じられるはずだ。走り書きをする場合、とにかくペン先を滑らせるように動かすことになるのだが、これだけ紙面がデコボコすると、その摩擦で書く速度が抑えられる。つまり、物理的にペン先を走りづらくすることで筆記スピードを落とす、という仕組みである。

↑表面の拡大図。細かな凸ドット(高さ0.3mm)加工が前面に施されている

 

実際に試してみると、やはりゆっくり丁寧に書くことで、字の読みやすさは大きく向上したように感じられた。少なくとも「後から自分で読み返しても字の判別が付かない」なんてことはないはずだ。

↑下敷きを敷くと、ドットにペン先が取られて筆記速度が落ち、結果的に丁寧な書き方になるという仕組み

 

また、下敷き自体にくっきりと縦の罫線が入っているので、横罫の用紙に合わせることで、字間をきれいに揃える目安にもなる。これによって行頭がガタガタせずに整うので、さらに読みやすさをアップさせられる。縦書き用として使うと行の傾きを防ぐこともできるので、これもまた読みやすい文章が書きやすくなるだろう。

↑写真では分かりづらいが、下敷きの縦ラインがうっすらと紙面から透けて見えるので、行頭が揃いやすく見映えがアップする

 

ちなみに、ボールペンで書き比べてみたところ、もともと滑りすぎることで悪筆との相性が悪い低粘度油性系(「ジェットストリーム」や「アクロボール」など)が、グッと書きやすくなったのは印象的だった。ペン先のコントロール性が増したため、殴り書き・走り書きにならず、程よく落ち着いた書き味が楽しめるのである。

 

逆にあまりオススメできないのが、ゲル0.3mmの激細タイプ。こちらはどうしても、ドットにペン先をとられてしまってコントロールが乱れがちだった。一方、軸内にサスペンションを備えたゼブラ「サラサナノ」は、激細でも思ったより書きやすい。サスペンションが効いているんだ! ということが体感できて面白かった。

 

また、ペン先のブレが少ないゼブラ「ブレン」は、その剛性の高さによって逆に細かな凹凸を拾ってしまい、描線にはっきりとビビリが出ていた。バイクのリジッドサス(衝撃吸収機構を持たない棒状のサスペンション)に近い感覚である。

↑各ボールペンでの比較。ゲルの激細0.3mmが書きづらかったり、剛性の高いブレンだと凹凸を拾いすぎて線にわずかな振動が出てしまうなど、ボールペンの特徴によって書き心地も異なるという結果が出た

 

小学生用の人気下敷きを大人向けにリファイン

実はこの下敷きは、文房具総選挙2022で学研キッズネット賞を受賞、また同年7月の日本文具大賞では機能部門グランプリを獲得した「先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき」という、学童用下敷きが大人向けにリメイクされたもの。字がうまく書けない小学生向けに作られており、実際に効果を体感している子どもたちも多いというヒット商品なのである。ちなみに悪筆の筆者も効果ありと感じており、発売以降ずっと愛用してきた。

↑こちらは先行モデルの学童向け商品「先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき」(0.6mm 650円/0.3mm 800円、上写真は0.3mm)。基本的な仕組みは大人用とまったく同じ

 

今回の大人用と学童用は、いずれもメイン機能となる0.3mmのドットは同じ。ただし、学童用には、幼児~小学生低学年用に0.6mmドットも用意されている。そのほか、表面の印字が方眼(学童用)と縦罫線(大人用)、裏面の加工がツルツル(学童用)とマット加工(大人用)といった辺りが変更点となっている。

↑学童用(右)の裏面はツルツルで走り書きしやすい仕様なのに対して、大人用(左)の裏面は細かいシボのマット加工でゆったり書き用になっている

 

また、学童用のラインナップがA4とB5だったのに対して、大人用はA4・B5・A5・B6と幅広くなっている。特に、A5とB6は手帳で使いたいという人も多いはずで、大人向けとしては納得の変更点だ。筆者もノートはA5で統一しているので、実はこれまでは学童用のザラザラ下じきA4サイズを半分にカットして携帯していた。これからはそんな手間無しで大人用を購入すればいいので、個人的にもこれはありがたいのである。

↑学童用下じきにはA5サイズが無かったので、A4を半分に切って使用していた

 

大人になって下敷きを使う人はおそらくかなり少数派で、改めて導入することに抵抗感を感じる人がいるかもしれない。とはいえ、ただ敷くだけでそれ以外の労力は無しに、読みやすい字が書けるようになるというのは、わりと大きなメリットなのではないだろうか。

 

普段使いのノート・手帳に挟んでおけば持ち運びの手間はないし、ついでにインクの裏抜けを防げたりもするので、便利なことは間違いなし。もし今、「自分の字が嫌い」「人前で字を書きたくない」など、大人の汚字に悩んでいるのなら、落ち着いて丁寧に字を書くクセを付けるべく、ぜひ常用することをオススメしたい。

 

ペン先がブレないだけじゃない!ゼブラ「ブレン4+S」の“隠れ”機能で強化された価格以上の使い心地

2019年に発売されたゼブラ「ブレン」は、ノック式ボールペンでは避けられないとされていた “筆記時の微細なペン先ブレ” を解消した、非常に高機能なボールペンだ。実際に書いてみると、確かにブレない……むしろ、他のボールペンってこんなにブレてたのか!? と、気付かされたほどだ。高い剛性感で長時間の筆記が快適になるということで、発売後すぐに多くのファンを獲得したのも納得である。

 

3色の「ブレン3C」、2色+シャープの「ブレン2+S」と、多機能化によって展開を広げてきた同シリーズだが、ついに多機能のMAXモードとも言える4色+シャープ(S)を搭載した「ブレン4+S」が発売された。シャープユニットと合わせて合計5本ものリフィルを詰め込んでもなお、低重心でブレのない筆記感を生み出す「ブレンシステム」は従来通り機能するのか?

 

今回は、4+Sでブレン独自の “どっしりしつつなめらか” という希有な書き味が感じられるのかどうかを中心に試用してみた。

 

ついに登場、ブレンの4色+シャープ

2024年2月末に発売されたゼブラ「ブレン4+S」は、冒頭でも述べたとおり、お馴染みブレンシリーズの最新ラインナップとなる多機能ペンだ。機能の配置は、まず長楕円になっている軸後端の円周に黒・赤・青・緑のエマルジョンインクのサイドノックが並び、楕円頂点にあるクリップがシャープのノックを兼用している。4+Sの構造として珍しいものではないが、もともと楕円をイメージしているブレンのフォルムからは大きく変えずに、各ノックを配置したデザインはなかなかに上手い。

ゼブラ
ブレン4+S(0.5mm/0.7mm)

1000円(税別)

 

グリップは実測で直径約13.3mmと、かなり太軸。とはいえ、ブレン3Cと比べると、2機能も追加されたほどの太さは感じない(後端のサイズはかなり違うが)。これは、軸の板厚を強度が落ちないギリギリにまで薄くする、というスリム化の工夫の賜物のようだ。また、デザイン的に凹凸が少ないので、すっきりスリムに対する視覚的要素もあるだろう。

↑軸後端から見たノック配置。周囲に4色ノック+シャープ用クリップノック計5機能を備えている

 

↑ブレン3Cとの比較。軸径自体は「確かに4+Sの方が太いかな?」程度の印象。ただし、ノック機構が集中する軸後端にはかなりサイズ差があった

 

↑比べて見ると、4+Sは軸の肉厚がかなり薄くなっている。これで内径を稼いで5本のリフィルを詰め込んでいるのだ

 

握ってみると、筆記時の安定感はかなり高い。これは、前軸全体に金属パーツを取り付けたことで、思い切った低重心化を果たしているからだ。多機能ペンはどうしても機構が後ろに集まってしまうため、重心位置が高くなってフラフラしがち。そこをしっかり抑え込めていることには “ブレンらしさ” を感じられた。

↑多機能ペンとしては画期的なぐらいに重心バランスが取れており、安定していて握りやすい

 

何より、ブレンらしさといえば、ペン先のカチャカチャとしたブレをどこまで抑えられているか、が重要なところ。多色/多機能ペンは、軸の内縁からペン先に向けてリフィルを突き出すという構造上、どうしても飛び出したペン先が傾くし、その分だけ口金の先端でブレが生じやすい……というか、ブレをゼロにするのはかなりの無理筋と言えるだろう。

 

もちろん、ブレン4+Sも、ブレを完全に抑え込めているとは言い難いが、口金先端でリフィルをホールドするダイレクトタッチがきちんと効いているので、他の多機能ペンと比べたら、圧倒的にガッチリと剛性感のある書き味となっている。この差は、誰でもはっきり体感できるはずだ。

↑前軸は口金まで通して金属化されており、重心位置を下げるオモリとして機能している

 

特に、ペン先を紙に当てたときの “逃げ” がないので、手帳などの小さい紙面でも狙った位置からピタッとズレなく書き始められるのはとても快適。この辺りは、3Cや2+Sから変わらず、「さすが多機能でもちゃんとブレン!」といったところだ。

↑先端の白いパーツでリフィルを包んで口金との隙間を無くし、カチャカチャとしたブレを抑制している

 

↑剛性感のあるブレの少ない書き味は、細かい文字をびっしり書いたり、長時間筆記したりする際のストレスを軽減してくれる

 

シャープペンシルの芯出しノックはクリップ部で併用

シャープペンシルを使う際は、クリップ部をグッと押し込んでペン先を出し、さらにそこからもう一段階の押し込みで芯出しノックとなる。ただし、多機能の構造上、どうしてもペン先を出した時点でクリップが少し軸側に引き込まれてしまうため、手がかりが減って、芯出しノックが少々やりにくいようには感じた。正直、これは慣れるか、自分なりに押しやすい方法を模索するしかないだろう。

↑シャープノックは、この状態からノブをもう一段階カチッと押し込んで芯出しを行う。正直、指のサイズが大きい人には押しにくい

 

芯の補充については、一般的な多機能と同じく、前軸を外してからシャープユニット自体を抜き取って行う。ユニット自体が細いので、芯は最大でも2本ぐらい。無理をすると簡単に詰まってしまうので、ほどほどでおさめておいたほうが安心だろう。

 

ブレないだけじゃない、細かな機能も山盛り!

シャープ機能で意外と気付かれていないのが、軸後端のキャップをポコッと引っ張り外すと出てくる消しゴムだ。消しゴム自体はサイズが小さくて超便利! と言うほどではないが、あって嬉しいおまけ要素と言えそう。

↑実は気付いている人が少ない、軸後端の消しゴム。2+Sには無かった嬉しいサービスだ

 

さらにもうひとつ、おまけ要素として嬉しかったのが、クリップが可動式のバインダークリップ仕様なところ。多色/多機能は手帳とセットにするケースが多いので、厚めの表紙でも挟んでおけるバインダークリップがあると地味に助かるのである。

↑実は気付いている人が少ない、軸後端の消しゴム。2+Sには無かった嬉しいサービスだ

 

思い返せば、ゼブラの多機能4+S「クリップ-オン マルチ」「サラサマルチ」「スラリマルチ」には、可動式バインダークリップが搭載されている。どうやらゼブラには「4+Sにはバインダークリップが必須でしょ!」と、いう感覚が共有されているようだ。もちろん、ユーザー的にもありがたいので、ぜひ今後もその線で続けていただきたい。

 

4色+シャープが、低重心かつペン先がブレないブレンシステムで書きやすく、さらに消しゴムとバインダークリップというおまけまで付いている……まさに機能盛り盛りである。これだけ機能が盛り込まれていて、税込1100円はコスパがかなり高い。

 

特に、ペンケース無しで1本だけ筆記具を胸ポケットなどに差して持ち歩きたい派(これは意外と世間的にマジョリティなのだ)には、ドンピシャで刺さること間違いなしだ。本記事を読んでなんとなくピンと来た人は、迷わず購入を決めて損はないだろう。

 

ペンを収納しながら“飾る”新発想!「フレームペンケース」の潔さを支える細部の仕掛けとは?

ペンケースは、筆記具などの文房具を収納して持ち運ぶためだけのもの……と、思っている人がほとんどだろう。もちろん、基本的にはそれで間違ってないのだが、近年では、ペンケースが高機能化するにしたがって、その目的も多様化している。

 

例えば、「文房具を持ち運ぶ」という部分ひとつを取っても、「2~3本の筆記具をコンパクトに」と「筆記具+ハサミや定規、カッターナイフなどをまとめて」では達成すべき目標が大きく違う。そうした場合、フォルムや機能から完全に別物になるのも当然だろう。

 

さて、そんなペンケース多様化のなかで、いまやトレンドと言っても過言でないのが、いわゆる “見せペンケース” というもの。透明素材で中身が外から見えるようになっているものが主体で、自分が使っている文房具を周囲に見せられることが特徴だ。Instagramなど画像主体のSNSで、中高生が自分の学習ツール環境をアピールする用途で人気となっているそう。

 

今回紹介するのは、その最前線アイテム。「見せペンケースの最新版はこうなっている」という話である。

 

自慢の一本を飾って楽しむ専用ペンケース

レイメイ藤井から発売された「フレームペンケース」は、一見すると学童用の汎用性高めの箱形ペンケースのようなフォルムだが、そのコンセプトは特異だ。 “お気に入りの筆記具をきれいに飾る” という部分に機能を全振りした、かなりピーキーな製品なのである。

レイメイ藤井
フレームペンケース

3300円(税別)
全5色

 

上面はフレームで囲まれたPVC製の大きな透明窓になっており、中が完全に見えている状態だ。ただし、透けているのはこの上面のみ。底と側面はフレームと同じく合皮素材なので、見え方はかなり限定的である。

↑上面窓はPVC(塩ビ)製で、透明度はかなり高め

 

上面は磁石によってフタ状に閉じられているので、端から持ち上げるとパカッと開いて、中にアクセスできる。そして、ゴムバンドに自慢の筆記具を挟んで固定し、再びフタを閉じると、まるでショーケースにいれたような形で筆記具を飾ることが可能になる、というわけ。例えば、大事な万年筆や宝物のシャープペンシル、プレゼントにもらったボールペンなど、特別な筆記用具を収納すると、まるで展示、もしくは額装したような印象になる。

↑磁石で貼り付いている上面フタをパカッと持ち上げてオープン。本体とはベルトで連結されたヒンジレス構造となっている

 

↑筆者愛用、一点物の木軸ボールペンを飾ってみた。見た目にも「いいものを飾ってる」感が高まって嬉しい

 

一般的な透明素材の “見せペンケース” は、全周が透けていることが多い。つまり、持っている文房具をまとめて見せることができるのだが、「こう見せたい」という意図での見え方を決めることが難しい。

 

対して、フレームペンケースは、最初から見せたい筆記具を1~2本飾るだけ、という使い方に限定することで、より確実に「見せたい・魅せたい」方へとフォーカスして中身を見せることができる、という仕組みだ。

↑ごく普通の150円ボールペンも、フレームペンケースで飾ればこの通り、高級感があるように見える

 

“見せ”要素に特化した、ペンを運ぶこともできる展示ケース

ちなみに、フタは本体にベルトで接合しているので、そのまま裏側に折り込むことも可能。フルオープンで固定できるので、筆記具の出し入れがしやすいペントレーとしても使うことができる。とはいえ、そもそもが収納量が少ないので、トレーになったから実用的というわけでもないが、机の上に置いておくだけで、高級感や特別感を与えてくれるアイテムになるのは嬉しいところ。

↑フタを360度折り返すようにすると、ペントレーに変身

 

↑フチが高いのでトレーとして使いやすいとは言い難いが、置いておくだけでちょっとデスク周りが高級っぽくはなるかも

 

使用するにあたり個人的に気になるのは、PVC窓の耐久性である。PVCは擦り傷に弱いため、使用しているうちに細かな擦り傷が付いてしまうのは避けられないだろう。その結果、傷によって窓がくもってしまうと高級感はガクンと下がってしまうし、飾っていても楽しくなくなってしまう。基本的に塩ビのくもりを元に戻すのは不可能なので、できる限り気をつけて使う、というシンプルな使用方法が正解らしい。

↑底面はベロア調の柔らかな起毛素材で、大事なペンを傷つけにくい仕様だ

 

文房具の運搬コンテナとして考えると、当然ながら機能的にはかなり劣っている。何故なら、筆記具1〜2本しか収納できないのだから、それは仕方がない。ただし、筆記具を高級感のある雰囲気で飾る機能に関しては、これまでにないほど優秀……というか、ここまで “見せ” 要素に特化したペンケースは他になく、非常にユニークな製品と言える。

↑ペンケースとして携帯するとこんな感じ。少し仰々しいぐらいに高級感ある雰囲気になるところが面白い

 

大事な筆記具の展示収納ケースとして使うとウットリするぐらい格好良いので、ぜひデスク上でのマイコレクション展示に使ってみて欲しい。

 

フリクション史上最細の0.3mmが登場!「シナジーノック」に新搭載した“シナジーチップ”の正体とは?

“消せるボールペン” の代名詞、パイロット「フリクションボール」シリーズ。2007年の発売以降、世界中でシリーズ累計30億本以上が売れている大人気シリーズなので、もはや知らない人はいない、と言っても過言ではないだろう。

 

フリクションシリーズのスタンダードと言えば、初代がキャップ式「フリクションボール」(2007年〜)、2代目が現在でもお馴染みのノック式「フリクションボールノック」(2010年〜)である。そして、新たに3代目のザ・フリクションボールとなるのが、2024年3月に発売したばかりの「フリクションシナジーノック」だ。

↑2010年の発売以来、長きにわたってシリーズの中心だった「フリクションボールノック」

 

今回は、そんな超メジャーなボールペンのスタンダードモデルがついに代替わりする! ということをお伝えしつつ、その新スタンダードモデルの使い勝手を紹介していこう。

 

新スタンダードはフリクション×シナジーチップ

フリクションシナジーノック(以下、シナジーノック)は、シンプルなグレーの軸が外見的に目立つポイントとなっている。従来のフリクションは基本的に軸色=インク色だったが、今回からはインク色は半透明のクリップノック部で表示されることになるようだ。端的に言えば、共通部品を増やすことで生産コストを下げようという試みだろう。

パイロット
フリクションシナジーノック
各250円(税別)
全8色

 

カラーラインナップは、既存の全8色(ブラック・ブルーブラック・ブルー・ライトブルー・グリーン・オレンジ・ピンク・レッド)。個人的には、2023年発売の「フリクションWaai」から登場したベルベットレッドなどの新色もスタンダード化して欲しかったのだが、それはまた今後に期待したい。

 

何より注目なのが、その名の通り、ペン先に「シナジーチップ」を搭載していること。シナジーチップとは、同社のゲルボールペン「ジュースアップ」にも搭載されている、コーンチップとパイプチップを融合させたような、言わば “いいとこ取り” の高機能チップだ。インクフローが良好で、とにかくサラサラとなめらかな筆記感が特徴。これまでのフリクションシリーズでは、シリーズの傑作として名高い「フリクションポイントノック04」(以下、ポイントノック04)にも搭載されていた。

↑先端視界の良さと、たっぷりしたインクフロー性能を併せ持つ「シナジーチップ」

 

↑シリーズで初めてシナジーチップを搭載した、「フリクションポイントノック04」(写真左)と基本的な性能は近い

 

実際に書き比べて見ても、ポイントノック04とシナジーノックの書き味に違いは感じられない。いずれもたっぷりインクが出て、妙なクセもなく素直に書きやすい、といった印象である。インクがたっぷり吐出されるため、従来のフリクションボールノックより描線がやや濃い色に見える点も、一般的に発色が薄いフリクションインクだからこそありがたい。

↑近年のトレンドでもある “たっぷりめのインクフローでサラサラ書ける” タイプの書き味で、快適性は高い

 

なお、シナジーノックの登場によって、ポイントノック04は終売となるようだが、少なくとも書き味に限って言えばシナジーノックに不安を感じる必要はないだろう。ちなみに、ポイントノック04のデザインが好きという人は、軸だけ残しておけばリフィル交換で対応可能だ。

 

フリクション初の極細0.3mmが登場!

もう一つ大きなポイントとなるのが、ローンチ時点で0.5mm、0.4mm、0.3mmのボール径が揃うということ。なかでも、フリクションシリーズとして初となる激細0.3mmは、大注目株と言えるだろう。

↑画像左から、ボール径0.5mm、0.4mm、0.3mmの3種類がラインナップされる

 

そもそも、フリクションボールペンは、書き消しが可能ということで、手帳と組み合わせているユーザーが多い。加えて、昨今はM5などの小型手帳が人気ということもあり、より細書きできる性能が求められているのは間違いない。つまり「0.3mmは間違いなく売れるよね」という話である。

↑0.3mmは驚きの細さ。これなら手帳の3mm方眼にも書きやすそうだ

 

実のところ、フリクションのインクは粒子が大きいため、これまでは高フローのシナジーチップであってもここまで細いボールには対応できなかったという。そこで、パイロットは快適な書き心地を実現するために、0.3mm専用のシナジーチップを新たに開発した。

 

試しに0.3mmで書いてみると、こんなに細い線がフリクションで書けるのか! と驚愕したほど。シナジーチップらしいインクリッチな書き味……とまでは言いづらいが、それでも一般的な0.3mmゲルインクと書き比べると、明らかになめらかだと感じられるはず。ただし、筆記角度はわりとシビアで、意識して紙に対してほぼ垂直に立てないと、すぐにガリガリとした引っかかりを感じてしまうので、そこは要注意だ。

↑激細0.3mmだが、思ったよりもサラサラと気持ち良く書くことができる

 

ボール径の数値は軸に記載されているが、グレー地に白印刷なので、慣れないうちはパッと視認しづらいかもしれない。それであれば、軸後端のイレイザーが、0.3mm(白)、0.4mm(グレー)、0.5mm(濃いめのグレー)と色分けされているので、これに慣れるほうが良さそうだ。ちなみに、従来のフリクションボールノックでは、0.5mmが白イレイザー、0.7mmがインク色イレイザー、1.0mmはグレーのイレイザー+クリップノックがインク色、と表示パターンがバラバラだったので、シナジーノックのように、最初からパターンを統一してくれるのはありがたい。

↑ボール径は軸の印字か、イレイザーの色で判断する。ひとまず「色が薄いほうが細い」と、覚えておくといいだろう

 

↑リフィルは従来と共通。ボール径の数字の後に記載された「S」(synergy)が、シナジーリフィルの目印となる

 

個人的にも、ボールポイント04やジュースアップなどでシナジーチップの良さを体感していたので、今回のフリクション×シナジーチップのスタンダード化には、「パイロット、よくやった!」という思いが大きい。それに加えて、0.3mmという超極細フリクションは、筆者以外にも待ち望んでいたユーザーが多いはず。

 

とにかく、フリクションでカリカリと小さな字が書けて消せるというだけでもかなりのインパクトがあるので、店頭で見かけたらまずは手にとって試してみて欲しい。

 

ビジネスパーソンにすすめたい! ダイヤル式タイマー「スティックル」のスマホでは代用できない秀逸な使い勝手とは?

筆者は日常的に、タイマーをかけて仕事をすることが多い……などと言うと「タイムマネジメント意識が高いのか」と、誤解されることが多いが、さにあらず。タイマーをかけると、どんなに仕事をしたくなくても「ひとまずやらなきゃ」という気になるし、さらにタイマーが終了したら一旦手を止めていいというコンセンサスが(自分に対して)形成できて、ご褒美感もある。つまり、めちゃくちゃ意識の低いタイマー活用ワークと言えるだろう。

 

自宅だけでなくカフェやコワーキングスペースで仕事をする機会もけっこうあるので、そのためにはタイマーを携帯しておきたいところ。そこで、持ち運びしやすいコンパクトなタイマーを探して辿り着いたのが、スティックタイプの学習タイマー「スティックル」なのだが……これ、使ってみると、思っていた以上にさまざまな点が適度に使いやすい優れモノだったのだ。

 

ペンケースに入るスティックタイプのコンパクトタイマー

ソニック「スティックル」は、細長い形状が特徴的なデジタルタイマーである。93×30×22mmというボディを手に握ると、任天堂Switchのジョイコンよりちょっと小さいかな? ぐらいのサイズ感だ。

ソニック
スティックル タイマー ダイヤル式 持ち運びしやすい勉強用
(ホワイト/ベージュ/ライドブルー/バイオレット)
1400円(税別)

 

筆者は、仕事柄それなりの数の学習タイマーを見てきているが、このスティック型というのは意外と他に見ることがない。だが、この形状はペンケースに入れても邪魔になりにくく、持ち歩きやすいというメリットがあるのだ。一般的な板タイプのデジタルタイマーのほうが液晶画面は大きく取れるが、テスト対策などでしっかり時間管理をしたいという場合を除けば、画面の見やすさはさほど求めないと思う。

↑手のひらにコロンと乗るサイズで、タイマーとしては携帯性バツグン

 

操作系は、まず液晶のある面にボタン(START/STOP)がひとつ。左側面には電源/アラームON/OFFを司るスライダー、右側面にはダイヤルが備わっている。使用する際には、まず電源を入れて、ダイヤルを時計回りに回転させる。すると1分単位で表示が増える(逆転させると減る)ので、セットしたい時間に合わせてSTART/STOPボタンを押すとカウントダウンがスタートする、という仕組み。最大99分まで設定可能だ。

↑電源+アラームをひとまとめにしたシンプルなスイッチと、ライトを兼ねたスタートボタン

 

製品によっては、時間・分・秒にそれぞれ時間を前後させる設定ボタン(合計6個)があったりして、タイマーセットのたびにこれらを操作するのは正直面倒だ。それよりは、ダイヤルをコリコリコリ……と回して好きな時間で止めるほうが、圧倒的に正しくて直感的なインターフェースだと思う。何より、スティックルのコンパクトなボディには、多くのスイッチを配置できないだろうから、これが正解だろう。

↑ダイヤル1クリックが1分で、慣れてくれば直感的に時間設定が可能

 

カウントゼロになると、サウンドONの場合はピピピッという大きめのアラーム音とSTART/STOPボタンの点滅、OFFの場合はボタン点滅だけで知らせてくれる。ボタンの光量はそこまで激しくなく、視界に入っているときにだけ気付くレベルだ。ビカビカと強く点滅されると、カフェなど他の人がいる場所で気を遣ってしまうから、これはありがたい配慮だ。そもそも、タイマーのアラームをOFFにするのは周囲に気遣っての話なのだから、これぐらい控えめなほうがちょうどいいに決まってるのだ。

↑ボタン点滅は眩しすぎず、適度な光量で終了を知らせてくれる。対してアラーム音量は大きめ

 

いろんな点が “ちょうどいい” ! ほどよい使いやすさが魅力

もうひとつ、使ってみて “ちょうどいい” と感じたのが、デスクへの置きやすさだ。デジタルタイマーの中には、画面に角度をつけるなどの工夫をしたものもあるが、ほとんどは板状のボディを机に垂直に立てるか、水平に寝かせるかの二択となる。しかし、バックライトのない反射型液晶は、角度やユーザーの目線位置によって、画面の見やすさがかなり変わってきてしまう。

 

その点、スティックルは断面が台形に近い六角形なので、それを活かして水平・45度・垂直の3パターンに角度調整が可能。これで置き場所によって見やすい角度を選べるというわけだ。

↑断面の形状を活かして3段階の角度に置ける。スタンドなどが無くてもこれで十分だ

 

↑デスクトップに置くなら、45度が照明の影響も受けにくく見やすい

 

↑少し高い場所に設置する場合は垂直に立てると画面が視界に入りやすい

 

もちろん、もっと自由に角度を変えられた方が便利には決まっているが、そのために可動スタンドを付けるなどすると、どうしてもボディサイズが大きくなってしまう。それなら、ギミックを使うことなくボディ形状だけで角度が3パターン取れれば、それで十分じゃない? という話なのである。

↑電源は単4形乾電池1本。このスライダー蓋がやたら固くて開けづらいのが、この製品の数少ない難点のひとつかもしれない

 

何より、こまめにタイマーを使う場合、ダイヤルで素早く時間設定ができる使い勝手の良さは他に替えがたい。こういう物理タイマーの話をすると、必ず「スマホのタイマーアプリでいいじゃん」という意見が見られるが、スマホでタイマーアプリをタップして時間設定するよりも、実際にはタイマーの方が圧倒的に早い

 

加えて、スティックルなら、見やすい角度を選べて、サウンドOFFにすれば周りにも気を遣わずに済んで、さらに携帯性もいい感じ。ものすごく便利! というほどではないが、あると嬉しい機能が揃った “ちょうどいい” 感じの使い勝手なのである。

 

1.1ミリが雲泥の差を生んだ!「サラサクリップ」の新3色ボールペンがインク量たっぷりなのに軸細を実現できた“構造改革”って?

筆者は、ボールペンに関してはゲルインク派を自認しているが、多色ボールペンが必要なシーンに限っては油性インクを選ぶことが多い。なぜかと言うと、ゲルの多色ボールペンは軸がぼってり太くなったり、油性よりもインク吐出量が多くなる分、すぐにインク切れになったりするからだ。かと言って、インク持ちを良くしようとリフィルを太くすれば軸が肥大化してしまうし、逆に軸を細くすればリフィルも貧相になってますますインク持ちが悪くなる。つまり、根本的に多色ゲルは難しい、ということなのである。

 

「それじゃ、打つ手なしってこと?」と、思うかもしれないが、そこはご安心を。日本の文房具メーカーの開発力はすばらしいので、このようなネガティブ要素をいつまでも放置しておくことはない。ちゃんと「それなりにインク入ってて、でも軸はそこそこスリム」というゲル多色ボールペンを、ちょっと驚くような機構を組み込むことで完成させたのだ。

 

画期的な機構でゲルインク多色をスリム化

ゼブラ「サラサクリップ3C」は、その名の通り、お馴染み「サラサクリップ」の多色タイプとして新たに発売された製品だ。ポイントは、前述の通り「それなりにインクが入ってて、でも軸はそこそこスリム」というところ。従来のゲル多色は「リフィル激細/軸細」か「リフィル細/軸太」の二択だった。サラサクリップ3Cは、そこに「リフィル細/軸細」という「そんなの、誰だってそれがいいに決まってるじゃん!」という第三の選択肢が提示された形である。

ゼブラ
サラサクリップ3C (0.4mm/0.5mm)
400円(税別)

 

実は、これまでにもサラサの多色タイプとして「サラサ3」が存在したのだが、これは「リフィル細/軸太タイプ」。単色サラサに近い気持ちよい書き味で、インク持ちもそれなりに良いが、軸径は13.5mmとボッテリしたものだった。対して、新型多色のサラサクリップ3Cは、サラサ3と同じリフィル(JK芯)を搭載しておきながら軸径は12.4mmで、8%のスリム化を果たしている。数値上では1.1mm細くなっただけだが、握ってみると全く別物に感じられるはずだ。

↑従来からの多色タイプ「サラサ3」との比較。数値だけでは分かりづらいが、実際に握り比べるとシャープになったことが分かる

 

従来品と同じくリフィルを3本ずつ積んでいるのに、どうやって軸が細くできたのか? その答えは軸内部の構造にある。従来品のサラサ3は、リフィルにノック用のバネを被せたものを3本束ねた構造になっている。これは、基本的にどの多色ボールペンでも似たような構造になっているはずだ。

 

しかし、サラサクリップ3Cの場合は、まずリフィルを3本束ねて、そこに生まれた隙間部分に細いバネを配置したサイドスプリング機構となっている。軸内部の容積を無駄なく使い切ることで軸のスリム化を達成した、というわけだ。

↑軸内でリフィルを固定するパーツの比較。サラサクリップ3Cには内壁がなく、その分だけスリムにできる仕組みだ

 

↑リフィルを束ねた隙間に細いスプリングを配置(上画像左)することで、スペースが効率よく使えている(図/ゼブラ提供)

 

サイド用の細いスプリングではノックフィールが物足りなかったり、ジャムなどの誤動作もあったりするかも? という心配があったが、実際にしばらく使った結果、違和感はまったくなし。少なくともノック部分については、ここに難ありと感じる人はまずいないのではないだろうか。

↑バネの違いは一目見れば分かるが、指で感じるノックフィールには意外と違和感がない

 

↑黒インクはノックノブがバインダークリップと兼用になっている

 

スリムなわりにインクは多めなのが重要なポイント

あらためて、ゲル多色ノックボールペンの定番どころを揃えてみたが、正直なところ、サラサクリップ3Cがビジュアル的に際立って細いという印象はない。軸の細さという点では、パイロット「ジュースアップ3」が最も細く、軸径10.7mm。これは、単色とほぼ同等か、むしろさらに細いぐらいである。書き味もシナジーチップの優秀さが際立っており、とてもスムーズ。筆者も、使いやすいゲルの多色ボールペンを挙げてくれと依頼された場合には、まずジュースアップ3をオススメしてきた。

↑一般的なゲル多色の比較。軸径はジュースアップ3(写真右端)がダントツで細い。次いでサラサクリップ 3C(左端)か

 

しかし、当然ながらジュースアップ3のリフィルは極端に細くなっており、シナジーチップの高いインクフローと合わせると、あっという間にインクを使い切ってしまうのである。

↑ただし、インク量はご覧の通り「サラサクリップ3C」の圧勝だ

 

もちろん書きやすさ・軸の細さとトレードオフの部分なので、そこは諦めて替えリフィルの携行で対応する、という手はある。とは言え、多色ボールペンは手帳と組み合わせて持ち歩く機会も多く、外出のたびに替えリフィルまでセットで携行することが煩わしいと感じる人もいるだろう。

 

それであれば、単色ほどではないがインク量がしっかりあるゼブラJKリフィルと、単色よりちょっと太いけど許容範囲内(…かどうかは個人の感覚だけど)の軸を有するサラサクリップ3Cは、かなり汎用性の高い組み合わせと考えられるのではないか。

↑ワンポイントが飛び抜けて優秀! というより、全体的にじんわりと良くできた多色ボールペンという感じ

 

手に持ったときに「おっ、すごいな!」と、感嘆の声が出るタイプの製品ではないが、地味ながら長く使い続けられる性能の高さと、それを支える画期的な新機構は文房具好きのマニア心にかなりグッとくる。というわけで、筆者もこれはしばらく使い込んでみようと考えているところだ。

 

ペンからスマホ・イヤホンまでまとめて斜めがけ! クツワ「文具エプロンバッグ ミニ」は高機能サコッシュの決定版では?

日常的に携帯しておく必要のあるもの、というのは人それぞれだと思う。例えば筆者の場合、まず何はなくともスマホは絶対に必要だし、それに加えてペンとメモ帳、ペン型ハサミ、ワイヤレスイヤホンあたりは常に身近にないと困る。これらのツールは基本的にすぐ使いたいものなので、「使いたい」と感じて2〜3秒以内には手元に取り出せているのが望ましい。

 

単に携帯したいだけなら、ポーチやペンケースにまとめてカバンに突っ込んでおけばいいのだが、問題はこの「すぐ使いたい」というところ。必要なものはサクッと取り出して、シュッと元に戻したい。そこでオススメなのが、いわゆる “腰袋” と呼ばれるタイプの収納ポーチだ。

 

スマホ+文房具が常時携帯できる「腰提げペンケース」

腰袋は、一般的に建築現場などで、作業をしている人の腰にぶら下がっている「工具類がいろいろ入ったポーチ」のことを指す。もしくは、美容師がハサミやクシなどを何本も腰袋に提げているのも、わりとお馴染みの光景だと思う。要するに、腰からぶら下げることのできるポーチであり、増設タイプのポケットみたいなものだと考えてもらえばいい。

 

ということで、今回オススメしたいのが、クツワ「文具エプロンバッグ ミニ」。工事現場用や美容師用の腰袋はどうしてもサイズが大きくなってしまうが、こちらは文房具メーカーが作ったものだけに、スマホ+文房具がいくつか収納できるぐらいの、ちょうど欲しかったサイズ感(H175×W145×D20mm)なのである。

クツワ
文具エプロンバッグ ミニ
1600円(税別)

 

感覚的には、腰から提げるペンケース、といった感じだろうか。ちなみにこの製品は2023年秋にリニューアルされたが、ネットショップなどではまだ以前の旧タイプも併売されているので、そこは要注意。今回は新モデル準拠で話を進めさせてもらおう。

 

収納部の構成だが、まず最後面にマチ付きの大ポケット(内部に仕切り付き)があり、その次が一段低い中ポケット幅の狭い小ポケット、そして最前面がメッシュポケットになっている。サイズが合えばどこに何を入れても自由だが、とりあえず大ポケットはスマホを収納しておくのに良さそう。筆者は6.7インチのiPhone 12 Pro Maxを入れているが、特にキツいとかはみ出すようなこともなく、スポスポと出し入れできている。

↑新モデルは最前面のポケットがメッシュタイプになっているのが識別ポイント

 

↑大ポケットは、6.7インチのiPhone Pro 12 Maxが入ってもこれぐらいの余裕がある。取り出す際に指もズボッと入れやすい

 

中ポケットはマチがないため、基本的には薄物用と考えた方が良さそう。リングメモや小型の手帳のほか、IDケースを一時的に収納するなんて使い方もいいだろう。高さは、標準的なボールペンを挿して、クリップがちょうどポケットのフチにかかるぐらいとなっている。

 

小ポケットは幅狭なので、収納物をちょっと選ぶ感じ。事務職の人ならシヤチハタ印を入れておくと便利かもしれない。ちなみに、筆者は冬場には手放せないリップクリームをここに入れている。

↑リップクリームやボールペンなど、いざというときにサッと使いたいツール類がまとめて携帯できる

 

リニューアルで新たに設けられたメッシュポケットは、フチゴムの弾力のおかげで、厚物を入れてもポロ落ちしにくいのがポイント。例えば、ワイヤレスイヤホンの充電ケースはコロンとした形状で意外と携帯しづらかったりするが、このメッシュポケットならピタッと収まってくれるのだ。

↑厚物を落とす心配なく収納できるメッシュポケット。正直、これがあるからリニューアル版を推しているところはある

 

腰への装着方法は3種類から選択可能

腰袋というからにはもちろん腰から提げて使うわけだが、この提げ方に関しては、(1)カラビナ (2)ベルトループ (3)専用ベルト(別売 550円)の3種類から選ぶことができる。この辺りは個人的な運用方法や好みもあるので、どれがベストかは一口に言うことはできないが、それぞれ使用感がかなり変わってくるので、できれば一通りは試してみるのが良さそうだ。

↑大きめのカラビナとベルトループは背面に備わっている

 

カラビナはベルトやベルト通しにひっかけるだけなので、装着は最も簡単。気軽に使うならばこれがベストだ。ただし1点で吊すのに加えて、腰からちょっと離れた位置にくるため、ブラブラと揺れやすくなってしまう。歩いているだけでもかなり揺れるので、それが気になる人には向かないだろう。

↑カラビナをパンツのベルト通しに引っ掛けて装着。手っ取り早いが、ブラブラと揺れるのが少し気になる

 

対してベルトループは2本のループにベルトを通すので、安定感はとても高い。揺れもほぼ発生しないし、身体の重心に近いところに固定できるので、腰袋自体の重さを感じにくいのもありがたいところだ。唯一の難点は、装着時にベルトが必須なこと。女性だとパンツやスカートにベルトを通さないことも多いので、その時点でこの方法は使えないわけだ。

↑本体ループにベルトを通して装着。これは文句のない安定性だが、咄嗟にベルトから外すことができないのが惜しい

 

筆者が普段から使っているのは、専用ベルトである。この専用ベルトの両端を本体左右のD環に付けることで、簡易的なヒップバッグのように運用することが可能になる。これなら装着は比較的簡単だし、ブラブラと揺れることもない。もちろんベルトを使わない衣服でも装着できるし、ベルトの長さを調節すれば、サコッシュのように肩掛けで使うことも可能だ。ベルトが別売りなのでコストはかかるが、個人的にはこれが一番使いやすいと思っている。

↑専用ベルトを腰に巻いて装着。安定性と装着の手軽さを両立するならこれがオススメ

 

↑肩掛けで使うと、スマホはさらに出し入れしやすくなる

 

普段からジャケットを着用しない人は、とにかくスマホの携帯場所に困りがち。パンツポケットに入れると型崩れするし、カバンに入れておくと、とっさに電話がかかってきても対応しづらい。そうなると、やはり腰袋の使用がベストアンサーではないかと思うのだ。スマホ+文房具に素早くアクセスできる携帯タイプのペンケースとして、「何かスマートな持ち運び方法はないかな~」と思っていた人や腰袋未体験の人にはぜひ試してもらいたい。

 

17年ぶりに進化した修正液が何を今さらと侮れない快適さ! 速乾と幅広ペン先に進化したぺんてる「ホワイトスピード」の実用性を検証

思い返せば、最後に修正液で誤字を直したのはいつだっただろうか……下手すると10年以上は昔かもしれない。自分用ノートの誤字はだいたい二重線で消すし、どうしても書き直したい場合には修正テープを使う。正直な話、訂正する際に「修正液」という選択肢があるのを忘れていたぐらいである。

 

それなのになぜ急に思い出したかと言うと、ぺんてるから17年ぶりに修正液の新製品が出た、という話を耳にしたからだ。果たして、今出る新製品の修正液にどれほど価値があるのか? なんて疑ってしまったのだが……いや、しかし使ってみるとこの新しい修正液、かなり面白いぞ!?

 

最新型修正液は修正テープと液のいいとこどり!?

そもそも修正液には、大きなネガティブ要素がいくつかあるように思う。「塗って乾くまでに時間が掛かる」「塗りむらができやすい」「厚塗りになるとひび割れる」「ペンタイプだと広い面積を修正しづらい」といった部分がそれだ。修正テープを使えば、それらの問題が一発で解決できるのだから、取って代わられるのも当たり前と言えるだろう。何より、仕上がりもきれいだし。

 

それに対して「修正テープと液のいいとこどり」を謳うのが、話題の新製品こと、ぺんてるの新型修正液「ホワイトスピード」である。つまり、乾燥が早くて、塗りむらができず、厚塗りにならずひび割れもせず、ペンタイプなのにテープのような幅を一気に塗ることができて、さらに修正テープには難しいこともこなしてしまう、というわけ。もしこれが本当だとしたら、修正液の復権も充分にあり得るのではないだろうか。

ぺんてる
ホワイトスピード
400円(税別)

 

早速試してみた。まず最初に驚いたのは、これまでにないユニークな幅広ペン先だ。軸をカチャカチャ振って液を攪拌したら、三つ叉になっているペン先の中央を修正したい文字の頭にグッと押し当てる。すると中から修正液がドバッと出てきて、三つ叉の両サイドいっぱいまで一気に広がるのだ。あとは、ペン先を押し当てたままでペン先をスライドさせてやると、まるでテープのように修正液が塗り広げられる、という仕組みだ。

↑「中央の吐出口からドバッと出た修正液を、左右のヘラ状パーツでちょうど良い幅に調える」という面白い方法で塗り広げるペン先

 

このペン先の性能はかなり優秀で、塗り広げられた液は厚塗りになりにくく、ムラがない。薄く均一に伸びるので、一見してテープを引いたように見えるほどである。液体なので、曲線を塗ったり、1文字だけ修正したりすることも簡単にこなせる。この点は、明らかに修正テープよりも優れた要素と言えるだろう。

↑ひと塗りで液幅は約4.5mm。一気に広く塗れるのでムラにもなりにくい

 

↑カーブも自由に描けるので、修正だけでなく画材としても役立つかも

 

液が薄く広がるのに加えて、乾燥に要する時間も従来の半分と大幅に短縮されている。さすがに「塗ってすぐ」というレベルではないが、塗って、キャップを戻して、書き直しのためにボールペンに持ち替えて……ぐらいのタイミングでなら充分に乾いているはず。

 

また、乾いてもある程度の柔軟さが維持されるようで、修正した部分を紙ごと折り曲げても割れたり砕けたりしにくい。これは既存の修正液と比べてかなり驚かされる部分だ。

↑紙を折っても修正箇所がひび割れないのは安心感が高い

 

テープよりこちらを選ぶ価値は充分あり!

修正後の隠ぺい力に関しては、事前にきちんと攪拌さえできていれば、なんの不満もないレベルだ。この辺りは、ずっと修正液を出し続けていたぺんてるならでは、というところだろう。

 

さらに、薄くムラなく塗れるため、修正した上から書き込みを行っても、デコボコした感じがないのもポイント。インクのノリも充分で、油性・水性・ゲルインクどれでも問題なく追記することができたし、そこだけ可読性が落ちるようなことも無かった。

↑表面がデコボコしないため、修正後の上書きもサラッと書ける

 

↑キャップは二重キャップになっており、それなりに密閉性が確保されている

 

使用してみた正直な感想は、この性能であれば「修正テープよりこっちがいい」というケースも充分に考えられるかも、ということ。テープよりも塗り方に応用が利く分、むしろこっちのほうが使いやすく感じるぐらいだ。さすが17年ぶりの新製品だけあって、進化の度合いはかなりのものである。

 

ただし、乾燥が速い=ペン先の詰まりは起きやすい。できれば毎使用後にきちんとペン先を拭うか、細い綿棒で掃除することをおすすめしたい。

↑使用後にペン先を拭き取っておかないと、あっという間に目詰まりを起こしてしまう。こればかりは少し手間かも……?

 

繰り返し使用するうちにペン先の手入れを手間に感じてくるか、それとも「この性能だから仕方ないか」と受け入れられるようになるか、しばらく使って試してみたい。

 

ハサミも入る大容量なのに倒れないなんて!自立するペンケース「エアピタファスナー」がデスクワークに勧めたい4つの理由

2006年発売のコクヨ「ネオクリッツ」を元祖とした自立型ペンケースは、15年以上経った現在でも人気が高い。むしろ、今やペンケースのひとつのジャンルとして定着した感がある。何と言っても、狭い机の上でも場所を取らないうえに、使いたいペンにすぐ手が届くアクセスの良さは、一度慣れるともう普通のポーチ型ペンケースには戻れないほどである。なかでも、“倒れない” 機能を備えたペンケースは特に人気である。

 

その代表的な商品のひとつに、2020年に発売し、第9回文房具総選挙「収納する」部門で堂々の1位にも輝いたクツワ「エアピタがある。同商品は底面に吸盤を備えており、これで机の天板にピタッと吸着して自らを固定することで倒れなくなるという仕組みである。それだけで使いやすさが大幅にアップするのだが、このシリコン製のファニーな外見が、大人としてはちょっと使いづらいなーと感じる人も多かったのではないだろうか。

↑吸盤でピタッとくっつく、2020年に発売されたクツワの自立型ペンケース「エアピタ」

 

社会人でも気兼ねなく使える、
吸盤で立つ自立型ペンケース

個人的にはシリコンがま口のエアピタはかわいくて好みではあるのだが、一般的な社会人がオフィスで使っていると、人によっては意外性からチラッと二度見ぐらいはされるかもしれない。もちろん、どんなデザインを使おうと自由ではある。だが、シャイな社会人にとっては、なかなかに使いづらいデザインでもある、ということ。便利なだけにもったいないなーと思っていたら、案の定そういうニーズがあったようで、このほど新たに布タイプの「エアピタファスナー」が登場した。

クツワ
エアピタファスナー
1800円(税別)

 

エアピタがシリコン素材に金属フレーム入りのがま口開口だったのに対して、エアピタファスナーはポリエステル生地にファスナー開口に。素材の軽さに加えて内部フレームを廃したことで、重量が約半分(176g→90g)にまで軽量化されたのは、地味に嬉しいポイントだ。

 

自立させるときは、ただトンと机の上に置くだけ。実はこの時点ですでに吸盤が機能しており、あとは本体を揺らそうが、大きく傾けようが、ピタッとくっついたままという優れものだ。

 

狭い机の上だと、立たせていたペンケースにノートPCのモニターが当たって倒れる、というケースもよくあるが、当然その程度の衝撃ではビクともしない。なんなら、そのまま逆さまにする勢いで本体を曲げても、くっついたままになるほどの吸着力である。

 

吸盤の役割を果たしているペンケース底の薄いシリコンの円盤は、一見すると「こんなペラペラでくっつくの!?」と疑念が湧いてしまうが、実際に立ててみると、その強力さを実感できる。エアピタシリーズを初めて触った人は、だいたいこの時点で「くっつけるつもりが無かったのに、持ち上げられない!」と慌てるはずだ。そう、そのぐらいにしっかり、ピッタリと吸着してくれるというわけ。

↑平面に置くだけで吸着する、底部のシリコン吸盤

 

「そんなに強力じゃ、剥がすときに面倒なんじゃない?」と思う人もいるだろうが、ご安心を。吸盤を剥がすときは、底部正面の「air pita!」と刻印されたタブを軽く押しながら持ち上げればOK。これだけで吸盤内に空気が入って、簡単に持ち上げることができる。

 

逆に言うと、このタブを押さない限り、ただ垂直に引っぱるだけでは簡単には剝がれない。実際に計測してみたわけではないが、筆者の経験から考察するに、まず耐荷重2kg以下ということはないだろう。

↑吸盤の耐荷重は公表されていないが、約500gのタブレットを吊り上げるぐらいは造作もない

 

使いたいペンにサッと手が届く

ファスナー(両開きできるWファスナー)を開けると、内部は大きな荷室+上部に消しゴムなどの小物を収納するポケット1つという構成。荷室の容量は、ボールペン15〜20本ぐらいが余裕で飲み込めるサイズとなっている。吸盤のおかげで、ハサミやカッターなどの重量物を多めに入れても倒れにくいので、工作用のツールポーチとしても使いやすそうだ。

↑ペン15本を収納した状態

 

↑エアピタファスナーから新たに追加された小物ポケット

 

さらに、フタをガバッと開けて本体に押し付けると、内蔵のマグネットで開いたままで固定することも可能だ。これによって中身の出し入れはとてもスムーズ。閲覧性も高く、使いたいペンにサッと手が届くはずだ。ただし、ファスナーの開き具合によってはマグネットが上手く効かず、フタが戻ってしまうこともあった。磁力そのものはさほど強くはないので、開けっ放しにしたい場合はフタを本体にグッと押し付けるようにするのがコツだ。

↑フタは内蔵磁石でくっつけて固定できる。ただし磁力は弱めなので、フタを意識してしっかり折り曲げるのがコツ

 

スマホの縦置き・横置きに対応

フタの端にあるベロにスマホを引っ掛けるようにして置くと、縦置き・横置きどちらでも安定して立たせられるスマホスタンドとしても機能する。狭い机の上が書類やノートPC、文房具などでゴチャゴチャしていると、スマホの置き場所に困ることもよくある。ゆえに、ペンケースにスマホスタンド機能があると、意外とありがたいのだ。もちろん、動画視聴やビデオ会議にも間違いなく重宝するだろう。

↑スマホの置き場として重宝するスタンド機能。仕事の気分転換に動画を眺めるときにも便利だ

 

ちなみに、これは筆者の主観に過ぎないのだが、これまでに発売されていた「倒れない自立型ペンケース」は、透明プラだったり、エアピタのようにシリコンでパステルカラーだったりと、なぜかファニー要素強めのものが多かった。その点、エアピタファスナーは、初の「オフィスでも使いやすい、倒れない自立型」と言えそうだ。

 

機能的にはとにかく便利なのは間違いないので、これまで遠巻きに眺めているだけだった人も、ぜひエアピタファスナーを導入して吸盤でピタッとくっつく快適さを体験してほしい。

 

2色のシート&ペンでさらなる効率アップ! ソニック「速暗」が試験の追い込みに最適な理由

中高生の勉強のうち、暗記が占める割合はそれなりに大きい。応用問題を解くにしても、まずそのスタートラインに立つ前に “覚えておかないと始まらない” 基礎的なことは、丸暗記しておく必要があるからだ。例えば英単語や数学の公式、歴史上の出来事なども、そのまま暗記しておくしかない。

 

そういった暗記科目の勉強方法として定番なのが「暗記ペン+暗記シート」を使った、いわゆる目隠し暗記である。覚えておくべき部分を赤ペンでマーキングして、上から緑の半透明シートをかけるとマーキング部分が見えなくなるという、アレだ。数十年前からある勉強法だが、実は最近、それがちょっと進化したアップデート版が発売されたのはご存知だろうか? 今回はそんな進化した「暗記ペン+暗記シート」学習ツールを紹介しよう。

 

2色ペン+2色シートで効率的な暗記学習

SONiCから発売された「速暗」シリーズは、「暗記ペン+暗記シート」学習の効率を高めて暗記スピードをアップさせるためのツールだ。ラインナップは2種類で、反復暗記に効く「赤/緑シート+ピンク/ブルーの2色マーカー」セットと、ヒントが出せる「オレンジ/ピンクシート+オレンジ/ピンク2色ペン」セットとなっている。どちらも2色ペンで書いて2色シートで隠す、という構成になっているが、その使い方と勉強の方向性がまったく別物なのが面白い。

SONiC
速暗!
2色で引いて覚える 暗記用ペン&4枚シートセット
2色で書いて覚える 暗記用ペン&4枚シートセット
600円(税別)

 

赤/緑シートセットを使う場合は、参考書やノートの文中にある覚えたいワードを、約4mm径のピンクマーカーとブルーマーカーで交互にマーキングする(交互に、というのがミソ)。そこを赤のシートで覆うとブルーのマーキングが消え、緑のシートだとピンクのマーキングが消える。

↑セットには、縦分割/横分割の2色シートがそれぞれ2枚ずつと、専用マーカーが含まれる(画像は、2色で引いて覚える 暗記用ペン&4枚シートセット)

 

↑暗記したいワードにピンク・青・ピンク……と交互にマーキングを施す。年号はピンク、人物名は青、といった塗り分けも良さそう

 

従来の暗記学習は、1ページ内のマーキング箇所(目隠し)が多すぎると文章が意味をなさなくなるし、難易度が高くなりすぎて学習効率が落ちる、というデメリットがあった。しかし、2色で交互にマーキングしておけば、1色のシートで隠れるワード数が従来の半分になるので、難易度は適度に調整される。さらに、緑シートで覚え終わったら次は赤シート、というようにすぐ問題を切り替えることもできるので、何度も反復しての暗記効率を上げることもできるという仕組みである。これは大量の暗記項目がある英語や古文、または理系科目に効きそうだ。

↑赤シート、緑シートでそれぞれ目隠しされるワードが違うので、暗記する内容が多くても「目隠しだらけ」にならず覚えやすい

 

↑赤/緑シートセットに付属のWチゼルチップ・マーカー。変わった軸形状だが、握った際に安定して直線を引きやすい

 

正味の話をすると、お馴染みの「マーカー+カラーシート暗記学習セット」から機能的になにかが変わっているわけではない。製品としてユニークなのは、 “2色のマーカーによる2通りの目隠しを使った、効率的な暗記学習法の提案” という部分なのである。

 

新しい暗記メソッドによる効率的学習

もう一方のオレンジ/ピンクシートセットは、文字を書く用に約0.6mm径のオレンジ/ピンクの中字ペンが同梱されている。こちらは、例えば英文の長文問題の中で、記憶が危うい・または難しい単語の訳をピンクで書き、さらに全体的な訳文をオレンジで書くのに使ってみよう。

↑Wマーカーはピンクをヒント、オレンジを解答の記入に使う。軸にそれぞれ「answer」「HINT」と書いてあるので、間違えないように

 

↑長文問題に使う場合、単語訳(ヒント)と訳文(解答)で書き分ける

 

これをピンクのシートで覆うと、書き込みが全て消えるので、まずはノーヒントで文章訳にトライする。分からなかった場合は、シートをスライドさせてオレンジに切り替える。すると、ピンクで書いた単語訳だけが浮かび上がるので、それをヒントにして再考ができるという仕組みだ。 “考えても思い出せない部分” にずっと滞在しなくて済むのは、地味にメリットが大きいのではないだろうか。分からないところはどうしたって分からないのだから、素早く諦めて次に行くか、ヒントをもらって再考するほうが効率的なのである。

↑ピンクのシートで覆うとヒント・解答ともに隠れるので、まずは独力でチャレンジ

 

↑画像では分かりづらくて申し訳ないが、オレンジのシートに切り替えると、ピンクで書いたヒントがうっすらと浮かび上がる仕組みだ

 

というのも、暗記内容を単体で覚えるよりも、ヒントや別のキーワードと紐づけて覚えたほうが記憶が定着しやすく、また思い出すときもスルッとスムーズに出やすい。加えて正答できなかったという失敗体験は、勉強を継続するうえでそこそこ大きな足かせともなり得る。独力で考えて不正解になるより、ヒントを見ながらでも正解を出せたほうがテンションは上がるし、集中力も長続きしやすいはずだ。暗記=厳しいものと思われがちだが、こういう甘やかされる暗記学習だって、あっていいはずだろう。

 

また、製品の工夫としては、シートの色分割が縦と横それぞれが付属(各2枚入り)しているところが、なかなか面白い。図面や単語暗記の場合は縦分割の方が使いやすいし、文章問題だと横分割でないとはみ出してしまうこともある。どちらの使い方にも両対応しているのは、メーカーとしての丁寧な配慮だなと思った。

↑縦分割シートを使った単語の大量暗記。英単語のスペルと単語訳をそれぞれブルーとピンクに分けて塗っておく

 

↑シート色を切り替えると、暗記する内容(この場合はスペル/単語訳)が切り替えられる

 

暗記というのは結局のところ、反復して脳にすり込むのが重要だ。だからこそ、効率的に反復できるように、一度の情報量を適度に制限すること(赤/緑シート)や、ヒントによって正しい記憶に導くことで失敗体験をさせないこと(オレンジ/ピンクシート)といった工夫がありがたいのだ。

 

なにより、単に漫然と暗記シートで目隠しするよりは、きちんと記憶定着のための理屈がある勉強方法をやったほうが正しいはず。暗記項目が多ければ赤/緑シート、長文問題なら オレンジ/ピンクシートといった使い分けは必要になるが、うまく導入できれば暗記効率はしっかりと上がりそうだ。

 

養生テープの革命だ!アスクルが生んだ繊維さえ見えない高透明養生テープの筆者が見つけた意外な使い道

引っ越しの際に、運送会社のスタッフが壁面やドアの周りに “緑色のテープ” でクッションシートを貼っているのを見たことがあるだろうか? あの緑色のテープは「養生(ようじょう)テープ」と呼ばれるもので、建築現場や物流、引っ越しなどの現場では欠かせない道具のひとつ。最近は100均でも複数色の養生テープから選んで買えるようになり、すっかり一般化したなぁという感はあるが、ひょっとしたら明確には知らなかったという人もいるかもしれない。

↑壁面の保護に加えて、引き出しが開かないように固定するなど、引っ越し現場などで養生テープは大活躍する

 

養生テープは、ガムテープなどの粘着テープと違い、最初から剥がす前提で作られている。粘着力が強すぎないので、壁紙などに貼ってもダメージを残さずきれいに剥がすことができるのが特徴だ。だからこそ引っ越しなどで多用されているわけだが、この再剥離能力は、ポスターや貼り紙といった掲示物を貼り出す際にも活用されているそう。便利アイテムであることは間違いないのだが、正直なところ貼り紙などの掲示用としては、従来の養生テープには決定的な弱点があるのだ……。

↑ダンボールの中身リストを貼っておいたのに、テープで文字が隠れてしまっている状態

 

完全に透明なのに再剥離&手で切れる不思議な養生テープ

養生テープは、基材(粘着材を塗布するベース)にポリエチレンの繊維を縦横に編んだもので作られている。表面に細かい網目があるので手で簡単に切ることができるのだが、素材の特質上テープ自体が半透明なので、貼りものに使うと、どうしてもフチをテープが覆い隠してしまい、見えない部分ができてしまう。

 

とはいっても、養生テープはその名の通り、建築・引っ越しの現場での養生(壁などに傷・汚れが付かないよう保護する)がメインの役目。掲示物を貼るのは有り体に言えば「じゃないほうの仕事」と言えるだろう。

 

ところが、2023年12月に、「じゃないほう」のために養生テープが新開発された、というリリース情報が発表され、と文房具界隈の一部が軽くザワついた。その養生テープこそ、オフィス通販ASKULの「現場のチカラ 掲示用 高透明養生テープ」(以下、掲示用養生テープ)である。

ASKUL
現場のチカラ 掲示用 高透明養生テープ
330円(税別)

 

ロールの状態では少々分かりにくいかも知れないが、引き出してみればなるほど、確かに透明性が非常に高い。これまでにも半透明の養生テープは存在したが、従来品と比べてみるとその差は歴然。完全に別物のテープと言っても良いレベルだ。従来品であれば肉眼でもはっきり見えるはずのテープ基材繊維がまったく確認できないので、そもそも本当に養生テープなのか? という疑念すら湧いてしまうほど。

↑一般的な養生テープはポリエチレン繊維の編み目が分かるが、高透明は単なるフィルムテープにしか見えない

 

・粘着力と再剥離性は?

掲示用養生テープは、粘着力に関しては、明らかに剥がす前提のテープだと分かる弱さで、壁紙やダンボールに貼って剥がしても、ダメージはほぼ残らなかった。試しに従来の養生テープと比較してみたが、粘着力はほぼ同等程度。これなら安心して、養生目的で使用できそうだ。

↑壁紙に貼って剥がして……を繰り返してもダメージは無し。これなら安心していろんな場所に貼れそうだ

 

・手で楽にカットできるか?

養生テープのもうひとつの特徴である、「テープが手でスパッと切れるか」という点においても問題なし! ……と言いたいところだが、正直に言うと少々コツが必要。適当にテープを持って切ると、ウニョッと伸びてしまうことがあったので、切る際にはテープ端を片手で押さえつつ、もう片方の手で勢いよく引く、という動作が重要になる。この感覚さえつかめば、気持ち良くスパスパと切ることができるだろう。

↑手で切るときは、まず左手でテープを固定し、そのすぐ近くから右手で下方向に引き切る

 

↑すると、スパッとまっすぐカットできた

 

貼って剥がせる高透明テープだから、掲示物に最適

手で切ろうとして力を加えるとテープが伸びる、というのは、梱包用のPPテープでたまに発生するもの。実はこの掲示用養生テープは、基材にポリプロピレンのフィルムを使用しているので、素性としてはPPテープに近い。機能面は養生テープなので、まさにハイブリッドであり、両方のいいとこ取りをしたような製品なのだ。

↑繊維質の養生テープではまず発生しない、切り損なったテープの伸び。フィルム基材なのがよく分かる

 

PPテープと同じポリプロピレンフィルムなら、なるほど、透明性が高いのは当然だ。掲示物のフチにぐるりと貼っても下の印刷部分がくっきりと見える。これは従来の養生テープでは不可能なことだったので、正直、かなり衝撃的な性能と言えそうだ。

 

従来の養生テープと比較してみると「高透明」というのは伊達ではないことが分かる。1巻あたりの値段は普通の養生テープより少し高いが、それだけの仕事はしてくれると思えば価値ありのアイテムだ。

↑半透明養生テープと高透明養生テープの比較。掲示物を貼るなら高透明を選んでおけば間違いない

 

ちなみにASKULによると、コロナ禍の折、ソーシャルディスタンスの注意喚起などで掲示物を貼り出す機会が全体的に増えたという背景があったそう。それにともない、掲示用に養生テープを購入するユーザーも増えたのだとか。このままいけば、もしかしたら掲示物の貼り出しが養生テープの「もうひとつの方の仕事」ということになる日も来るのかもしれない。

 

さらに透明度の高い養生テープは、貼り出し以外にも役立つシーンがありそう。例えば、筆者はDIYで棚などを作る際に、パーツの仮止めとして養生テープを使うことがあるが、今後は掲示用養生テープを使いたいと思っている。木材に貼って固定ができて、後からキレイに剥がせるならなんだって文句はないのだけれど……テープがより透明だと完成形のイメージが掴みやすいのは間違いないだろう。

↑工作の仮止めも高透明養生テープが圧倒的に使いやすい

 

高透明性&再剥離という性能は、掲示物の貼り出し以外にもインテリアとしてのポスターを部屋に飾るときや裁縫の仮止めなど、他にも使い道がいろいろとありそう。「どう使うと便利だろう?」と考えるのが楽しいアイテムである。

 

2mmとは斬新!ゼブラ「クリックブライト」のワンノックで出るペン先がラインマーカーなのに極細なワケ

筆者はラインを引きながら読書することが多く、ラインマーカーの使用頻度はけっこう高い。電車やバスで移動する際にも本を読むので、本来なら移動中にもラインマーカーを使いたいのだが、これがなかなか手間がかかる。

 

片手で本を開いたまま、もう片方の手でマーカーのキャップを開け、次にマーカーを握ったままキャップを(ペン先が服につかないよう注意しつつ)いったんポケットに入れる。それでいよいよラインを引いたと思ったら、またポケットからキャップを取り出して閉めて……という作業は、揺れ動く車内ではあまりにも難易度が高すぎる。実際、恥ずかしながら今はいているジーンズのポケット周りには、蛍光ピンクのインク染みが何か所も残っていたりするのだ。

 

つまり、普通のラインマーカーを机の上以外の場所で使うのは、それぐらい難しいというわけ。それであれば試してみたいのが、キャップ不要のノック式ラインマーカーである。

 

ラインマーカーはノック式が圧倒的に便利

ゼブラ「クリックブライト」は、片手ノックで簡単にペン先チップを出し入れできるラインマーカー。カラーラインナップは、ピンク・オレンジ・黄・緑・ライトブルー・紫と、普段使いしやすいベーシックな6色展開となっている。

ゼブラ
クリックブライト
各120円(税別)
6色展開

 

一般的にラインマーカーはチップの表面積が大きいため、油断していると簡単にドライアップ(インクが乾いてしまう)しがち。そのため、どうしても気密性の高いキャップが必要となっていた。これまでにも他社製品のノック式ラインマーカーは存在したものの、チップ収納時にペン先を密閉するためには、ノックに連動する複雑なシャッター機構が必要となる。そのため軸が太くなったり、価格が少々お高くなったりするなどのデメリットがあったのだ。

↑ボールペン感覚でノックすればペン先チップが出てくる。キャップ着け外しの手間がないのがクリックブライト最大のメリットだ

 

↑軸のゲージからノックのオン/オフを確認できるので、うっかりペン先を出しっぱなしで携帯してしまうトラブルの予防に役立ちそう

 

それを解決したのが、ゼブラ独自開発の「モイストキープインク」。このインクは、空気中の湿度を吸収することで自ら乾燥を防ぐという、どこか魔法のような特性を持つ。ペン先収納状態なら、なんと52週間はドライアップしない(気温20℃・湿度60%の条件下)ので、これなら、シャッター機構による密閉などがなくてもドライアップ知らずで書き続けることが可能だ。

↑インク自体が空気中の湿度を吸収してチップが乾くのを防ぐ

 

↑従来のノック式マーカーがシャッター(写真右、黒い部分)で気密しているのに対して、クリックブライトは中まで素通し。これも特殊なインクあればこそだ

 

モイストキープインクは、2019年発売のノック式サインペン「クリッカート」から採用されたインクだが、ようやくラインマーカーにも搭載される運びとなった。ラインマーカーを多用する身としては、まさに「待ってました!」という、待望の製品なのである。

 

細かい文字にマーキングしやすいハーフラインチップ

このクリックブライトには、もうひとつ語るべきポイントがある。それが、一般的なラインマーカーチップの約半分幅という、小さなハーフラインチップだ。ペン先の幅は約2mm。実際にノックでペン先を出して見ると、他にあまり見かけないその小ささに「おっ」と軽い驚きがある。

 

例えば、文庫本やカタログなどの小さい文字列をマーキングすると、その左右両隣の行にまで塗りがはみ出してしまうのは、よくあることだろう。一般的に文庫本の文字サイズが2.8mm~3mm角ぐらい。従来のマーカーチップが4mm幅なので、少しズレただけで隣の行にまでかかってしまうこともありうる。後から読み返した際にどこをマーキングしたのかが分かりづらくなってしまっては本末転倒だが、クリックブライトの普通より幅が狭いペン先ならその問題も解消される、というわけ。

↑一般的な4mm幅チップ(写真上)と、クリックブライトの2mm幅ハーフラインチップ(写真下)の比較。細さは一目瞭然だ

 

↑文庫本にマーキングした様子。シャープに強調できて紙面がうるさくならない印象

 

さらに、雑誌の写真キャプション(画像の下に入る説明書き)のような極少文字にもマーキングできるというのは、従来のマーカーではまずできなかったこと。もちろん、手帳への細かい書き込みをマーキングするときにも使いやすそうだ。ラインマーカ―の幅に関しては「大は小を兼ねる」とはいかないだけに、他では代え難い性能と言えるだろう。一方で、文字の下にアンダーラインを引く場合は、目立ちやすい太め(2mm幅)の線が引けるマーカーだと考えれば、使い道が増えそうだ。

↑脚注やキャプションといった極小文字(6pt前後)にマーキングするなら、ハーフラインチップがジャストフィットだ

 

個人的には、暖色系(ピンク/オレンジ)はちょっとインク色が濃すぎて下の文字の視認性が落ちるかな? と、気になる部分もなくはない。とはいえ、ノック式の優れた携行性とハーフラインチップの独自性を考えれば、筆者以外にも「こういうラインマーカー待ってた!」と感じる人はわりと多いのではないだろうか。

 

大人の悪筆も矯正!「ポジットペンシル」を字にコンプレックスを抱える筆者が試してみたらどうなった?

「字が汚い」とか「落ち着きのない子どもっぽい字になってしまう」ことにコンプレックスを抱えている人は、意外に多く存在するのではないだろうか。実は、筆者もその一人。この連載の筆記具レビューでは、いつも落ち着きのない汚文字を読者諸氏にさらすことになるのが、本当に恥ずかしいのである。……などとボヤいていると、知人から「今さらだけど、筆記具の握り方が間違っているんじゃない?」という指摘を受けた。

 

そこで改めてネットで調べた “正しいペンの握り方” と自分の握りを比較してみると……確かにちょっと違っていた。そして正しい握り方だと、ペン先が自由に動かしやすく、ほんのちょっとだけれどマシな字が書けているように思えたのだ。それならば、正しくペンを握るための矯正グリップなどで握り方を矯正すれば、もっときれいな字が身につくのではないか?

↑左が以前までの筆者の握り方。中指以下を強く握り込んでしまっているため、窮屈でペン先が動かしにくかった

 

自然に正しい握り方ができる矯正シャープペンシル

しかし、矯正グリップ導入にはひとつ問題がある。握り方矯正グリップのほとんどは幼児〜小学校低学年向けに作られていて、鉛筆に装着して使う前提のものばかりなのだ。鉛筆を削る度にいちいち矯正グリップを外して、また着け直して、というのはボールペン・シャープペンシルに慣れた身ではどうしても面倒くささが先立ってしまう。では他に何か良いものはないか、と探していたところ、2023年9月に発売されたソニック「ポジットペンシル」に行き当たった。

SONiC
ポジットペンシル(芯径1.3mm/0.7mm)
850円(税別)

 

ポジットペンシルは、太芯(0.7mm/1.3mm)の三角軸シャープペンシルと矯正グリップが一体化した筆記用具だ。当然ながら芯を削る必要がないので、グリップの着け外しもしなくて済む。シリコン製のグリップからは、左右に各1本のリングが飛び出しており、握る際にはそれぞれのリングに親指と人差し指を下から上へ通す形となる。

↑ポジットペンシルを装着した状態。リングのねじれに合わせて指を沿わせると自動的に最適な握りになる仕組み

 

グリップ下部には凹凸があり、軸を握ったときに中指の側面から腹側までがフィットする。左右リングで親指と人差し指を固定しつつ、下部の凹凸に中指をハメ込むように持つことで、自動的に最適な握り方が決まるという仕組みだ。しかも、リング固定のおかげで軸を握るのに指の力はまったく必要なく、ただ軽く指を添えるだけでOK。

↑下部のくぼみに中指をはめることで、さらにペン先が動かしやすくなる

 

この力加減が身につけば、字が汚い人にありがちな「つい無駄に力を込めてグリップを握る」→「力が入りすぎて指が上手く動かせない」→「字が汚くなる」という負のコンボを元から絶つ効果も期待できるのではないだろうか。また、無駄な力を抜くことができるので、長時間筆記がラクになる可能性も高いだろう。

↑指にはほとんど力を入れず、グリップに沿わせるだけ。おかげでペン先がかなりスムーズに動かせるようになった

 

加えて、線を引くための指の動かし方も、このグリップなら理解しやすい。右利きの場合、ペンで縦線を引くには人差し指で軸を下に押すように、横線は親指で右側に押すように、上側に跳ねるには中指で持ち上げるようにコントロールするのが基本。これもリングと下部の凹凸を意識することで、力を使わず効率的にペン先の移動を制御することができるのだ。筆者は特に、横線が極端な右上がりになるクセがあるのだが、しばらく使っているうちに意識ひとつでかなりコントロールできるようになった。

↑指先で操作しやすくなったため、線の上がり癖も少し緩和された気が……

 

シャープペンシルは1ノックで長く書けるセミオートマ機構を搭載

シャープペンシル自体は、“セミオートマチック”とでも言うべき機構を搭載している。これは、筆記によって芯が減ると先端の金属パイプが紙に当たってわずかに後退し、その後退分だけ芯が新たに露出するという仕組みだ。そう聞くと最近人気のオートマチック機構のように思えるが、後退したパイプは自動で元の位置に復帰せず、再びノックし直すまではただ後退し続けるだけ。なので、オートマではなくセミオートマと呼ぶのがしっくり来る感じだ。

↑セミオートマ機構は、金属パイプが後退しきるまでノックせずに書き続けることが可能

 

リングに指を通している都合上、握り変えてのノックにやや手間があるため、この機構を搭載しているのだろう。せっかくならオートマ機構にしてくれたら良かったのに……と思わないこともないが、これでも普通のシャープと比べて1ノックで書ける距離は2.5倍ぐらい長くなるので、そこはまぁ我慢かな、というところ。太芯だけに偏芯も気になるのだが、偏芯対策として軸を回転させることが一切できないのは個人的に残念である。

 

ところで、ボールペンを日常筆記具として使っている我々のような字が汚い大人は、この便利なグリップを普段のボールペンと合わせて使ってみたい、と思うんじゃないだろうか? それなら、偏芯も気にしなくて済むわけだし。

↑個人的には、シャープペンシルよりもボールペンに装着して使いたい。グリップがツルツルしたペンに着けるとより効果的だ

 

結論から言うと、このグリップを軸径の合う別のペンに付け替えることも、可能といえば可能だ。グリップは大パーツと小パーツに分割されているため、外す場合は大パーツを先に動かすのがコツ。装着する場合は、逆に小パーツを先に動かす、と覚えておくと作業がしやすい。

 

ただし、メーカーが認める使い方ではないため、万が一破損などしても自己責任。もし試す場合には、そこは承知のうえでお願いしたい。

↑着け外しをする場合は、分割によってリングが伸びきらないように気をつけるとやりやすい

 

ポジットペンシルは学童用グリップであるため、ややファンシーな外見なのは仕方がない。個人的には、そこを押してでも字がきれいになるなら使うべきだと考えている。ただし、すでに自分の握り方が完成していて自筆に不満がない人が使うと、単に指が固定されて窮屈なだけの拘束具になってしまうので、そこは注意して欲しい。

 

現時点で最強ビジネスリュック!?降ろして即仕事を開始できる「移動文房」がまさに“移動する書斎”だった

筆者もそうだが、日常の移動にビジネスリュックを使う人は多いだろう。昔と比べてノートPCやガジェット類など、持ち運ぶモノの重量が大幅に増え、“手提げのビジネスバッグ”では対応できなくなった、というのが大きな理由のひとつ。スマホを使うのに両手を空けておきたいからリュックを選ぶというケースもあるらしい。

 

とはいえリュックにはデメリットもある。とっさに中身を取り出しづらかったり、荷室が深すぎて整理しづらかったり……というのは、リュックユーザーなら誰しも感じたことがあるはずだ。入っていたはずの物が見つからず、リュックの口を大きく開けてゴソゴソとかき回すというのは、あまりカッコいい姿とは言いがたい。バッグインバッグや増設ポケットなどでアクセス性を改善するのも手段のひとつだが、それならいっそ根本的に、欲しいものがすぐ取り出せるリュックに切り替えてみる、というのも手ではないだろうか?

 

背負って持ち運べる“書斎リュック”

ビジネスリュックを肩から降ろして一番に取り出すものといえば、ノートPCが挙げられる。次いで、ケーブル類やマウス、モバイルバッテリーといった小物類だろう。つまり仕事に使うツールを取り出す機会が圧倒的に多いのだから、それらの取り出しに特化したリュックこそが便利である、と考えられる。

 

そこで、これまでに数多くの文房具を生み出してきた“文具王”こと高畑正幸氏が考案したのが、「肩から降ろしてすぐ仕事が始められるリュック」こと「移動文房」である。“文房” というのは中国語で仕事部屋や書斎を指す。つまり、書斎の作業環境を丸ごと背負って移動できるから、移動文房というわけだ。

SUPER CLASSIC
移動文房
2万7000円(税別)

 

フォルムはリュックとしてはかなり薄型で、ビジネスリュックとしてもコンパクトな部類と言える。当然ながら容量も少なめだが、その分、整理収納に関してはかなり思い切った方法を取っている。その最大のポイントとなるのが、面ファスナーで留まった上面フラップをめくると現れるコンテナ型のガジェットケースだ。

↑サイズは約40×32×12cm。電車移動もあまり気にならないスリムさだ

 

ダブルファスナーを引いてフタを開けると、ACアダプタやケーブル、マウス、モバイルバテリー、名刺ケース、アイウェアなどが入るケースになっている。さらに面ファスナーによる可動式の仕切り板で内側の整頓も可能だ。ひとまず日常的に使うツールは、だいたいここにまとめておけばOK。必要なときにケースごとドンと机の上に取り出せば、ツール類をゴソゴソ探す手間はもう必要なさそうだ。

↑上面フラップをめくれば最速でアクセスできるガジェットケース

 

↑ガジェットケースは深さ10cm。これだけあればだいたいのガジェットは収納できるだろう

 

↑作業に必要なツールがあっという間に取り出せる仕組みは、快適そのもの

 

ちなみにノートPCの収納スペースは、上面フラップを開けた背中側のスリットにある。リュックを降ろした状態から、ノートPCとガジェットケースを取り出すのには30秒もあれば充分。つまり、それだけの時間で仕事環境がだいたい整ってしまうというというわけ。この効率の良さは、外出先での作業も多い筆者にとってとてもありがたい。

↑背中側に配置されたノートPC用のスペース。16インチサイズまで収納できる

 

ノートPCとガジェット類以外は、前面のファスナーフラップからアクセスできるメイン荷室に収納することになる。この荷室はガジェットケースの直下に位置しており、A4ファイルを横に倒したぐらいのサイズ感。容量はかなりコンパクトなので、個人的にはやや物足りなく感じたが、フラップがガバッと大きく開くため内部の見通しは非常に良い

↑前面フラップの裏側にはメッシュポケット付き。消毒用アルコールスプレーやポケットティッシュなど、取り出す頻度の高い物をいれておくと便利だ

 

また、メイン荷室自体が硬い芯材で囲われた構造のため、自重でクタッと型崩れを起こさず、中身の出し入れがしやすいのもポイント。この構造のおかげで、リュックが自立するので、狭いスペースに立てて置くことができるのも使いやすかった。

 

ビジネスリュックとしての基本性能も充実

容量少なめということで、長距離移動や一泊程度の出張の場合は、キャリーケースと組み合わせて使うことになるだろう。そういうときは、背面のベルトにキャリーのハンドルを通せば、簡単に固定ができて移動がラクになる。持ち運び時のちょっとしたコツとしては、ショルダーストラップを表側にめくり返して固定すると見た目にもスマートだ。

↑最近のビジネスリュックにはマストな装備といえるハンドル通しベルト

 

↑肩ストラップを裏返して固定しておけば、カートを引く手元でブラブラしない

 

もうひとつ、ユニークな装備として、両側面にある深めのサイドポケットにも触れておきたい。普段はスナップボタンと面ファスナーで口を絞られているが、スナップを外すと一気にマチが広がる特殊な構造になっている。どれぐらいの広マチかというと、1Lサイズのペットボトルがすっぽりと収まり、3段の折り畳み傘も余裕で収納可能。加えて、ポケット上部には面ファスナーのベルトがあり、傘の柄や小型三脚のようにポケットから突き出すほど長いものは、このベルトで縛って固定できる。これなら、移動時にポケットから抜け落ちるような心配も無しだ。

↑普段はマチのないサイドポケットが、開放することでペットボトルや折りたたみ傘を収納できる超広マチに変形

 

このリュックを2か月ほど試用しているが、ノートPCを広げて仕事に戻るまでのスピード感には、未だに驚かされるほどだ。特に、リュックにガジェットケース専用の設置場所があることで、出し入れの効率が大きく違うことを実感している。気の効いたサイドポケットの装備があることで、仕事以外での使い勝手もとても快適。いろいろなビジネスリュックを使ってきたが、この移動文房は今のところ考えられる最強リュックのひとつかもしれない。

 

3色ボールペンは黒赤青だと誰が決めた!“黒黒赤”に矜持を感じるサクラクレパス「ボールサインiD3C」の実用性はどうだ?

手帳と一緒にペンを持ち歩く場合、“3色ボールペン”を選ぶ人は多いのではないだろうか。メインの筆記色である黒、プライベートなど書き分けるサブ筆記色の青、訂正や注意喚起色の赤……など、色ごとに用途を定めることで、手帳の狭い紙面においても情報を整理しやすいメリットがあるからだ。

 

日本初の3色ボールペンは、1964年にゼブラが発売した「スリーカラー」。黒・青・赤の3色がスライドノックで1本の軸に収まった、現在の製品とさほど変わらないようなスタイルである。これはつまり、約60年も前から3色ボールペンに採用されるインク色は変わっていないということ。でも、果たしてこの“黒・青・赤”が絶対的な正解なんだろうか?

 

“黒”がメインではない3色ボールペン

考えてみるまでもなく、情報を整理するためにボールペンに必要なのは、書き分けを行うためのインク色の違いだけ。常に黒・青・赤である必要はないはずだが、機能としてはメインとサブの筆記色が2色+訂正用の赤という組み合わせが使いやすいだろう。その点で言えば、サクラクレバスから2023年に発売された「ボールサインiD 3C」はなかなかに興味深い。

サクラクレパス
ボールサインiD 3C
各850円(税別)
全3タイプ

 

「ボールサインiD」といえば、2020年に発売されたゲルインクボールペンのシリーズで、6色すべてがカラーブラックという思い切ったラインナップで人気となったもの。今回取り上げるボールサイン iD 3Cは名前の通り、同シリーズによる多色ボールペンの3色タイプとなる。当然、こちらにもカラーブラックを搭載している。軸色はホワイトとブラックの2タイプだが、0.4mmのボール径や3色の組み合わせに差異はないので、好みの軸色を選べばOKだ。

 

ラインナップは「黒(ピュアブラック)・青・赤」(下図A)、「ナイトブラック・黒・赤」(下図B)、「フォレストブラック・黒・赤」(下図C)の3種類。ナイトブラックはいわゆるブルーブラックのひとつで、知的さを感じさせる大人のブルーといった雰囲気。一方のフォレストブラックはグリーン系の落ち着いたブラックで、ゆったりと書き物をするときに向いていそう。

↑ボールサインiDシリーズだけに、カラーブラック搭載が大きなポイントだ

 

↑サラッとしつつコントロールも効きやすい、バランスの取れた書き味も楽しい

 

ペン先を出すには、スライドノックにくっついた粒のようなノブ(兼カラー表示)に指をかけて押し込んで操作する。このノブがあまりに小さいので少し不安になるかもしれないが、エラストマー製で摩擦力は充分にあり、実用性は問題無し。また、ノブが小さい=インク色が目立ちにくいことで、全体的に単色ボールペンのようなスッキリとしたデザインになっているのもポイントだ。

↑カラー表示も兼ねた粒状のノブは、見た目で思うよりも指掛かりが良く、ノックしやすい

 

ノックの配置から見ても、やはり黒はメインじゃなかった!?

ところで、スライドノックの配置に注目したら面白いことに気づいた。(A)のスライドは、黒がクリップに向かって右側、クリップ裏が青、クリップ左が赤という配置。つまり、クリップ右がメイン筆記色の場所ということだろう。そこであらためて(B)と(C)のスライドを見ると、クリップ右側にはナイトブラック/フォレストブラックがあり、裏が黒、左が赤という配置である。(B)と(C)においてメイン筆記色はあくまでもカラーブラック系で、黒はサブという立ち位置であると言えよう。

↑一般的に金属クリップに向かって右側がメイン筆記色の位置と考えると、ボールサインiD 3Cではカラーブラックがメインかも

 

考えてみれば確かに、わざわざカラーブラックのペンを選んで買うのは、それをメインに使いたいからに他ならない。それにしても、絶対的なメイン筆記色である黒をサブに据えてしまうという割り切りには、「サクラクレパス、思い切ったな……」と驚かされた。

 

ただし、少し残念だったのがグリップの仕上がりだ。実は、初代でツルツルした素材ゆえに握りづらかったグリップが、上位モデルの「ボールサインiDプラス」では摩擦力の高いマットなものに改良されている。ところが、今回のボールサインiD 3C では、なぜか初代と同じようなグリップに戻されていた。筆圧が強かったり手汗をかいたりする人間にとって、現状の素材だとかなり滑りやすいので、戻ってしまったのは正直もったいないなーと感じた。

↑円筒形の一部を削いだような通称 “iD設計” グリップ。指は置きやすいが、ツルツルすべるの点で握りづらく感じた

 

それでも、カラーブラックを選べる3色ボールペンというのは他に無く、それだけでも価値は高い。少なくとも初代ボールサインiDでカラーブラックの楽しみを知った人なら、買って損はないだろう。個人的にはボールサインiDのパープル系ミステリアスブラックが推し色なので、いずれはそれもボールサインiD 3C のラインアップされないかなぁ、と期待している。

 

インクの粒子に秘密あり!ボールペン「マットホップ」に注入されたマットにくっきり発色させる技術

筆者は50代のオジサンなのだが、心の奥には野生の乙女が棲んでいるので、正直なところ「かわいい」とか「夢夢しい」ものに目がないことは、この連載でも何度か語ってきた。かわいい雑貨や文房具を見つけると、テンションと共に血圧も上がり、動悸・息切れを起こすこともあるほど。初老のかわいいもの好きは、地味に命がけである。

 

残念ながら生来の超不器用ゆえにうかうかと手出しはできないが、いわゆる“デコ”にも憧れの気持ちが強い。手帳やペンケース、スマホが派手にかわいくデコられているのを見ると「いいなー、やってみたいなー」と思うし、最近のJK文化である “お菓子パッケージ落書き” (市販のコンビニ菓子パッケージにペンで書き込みして飾る遊び)なんかも、すごく楽しそうだ。そこで今回は、誰でもそういったデコに挑戦できそうな、デコに最適なボールペンを紹介したい。これを使えば、筆者にもできるかしら。

 

マットな質感でくっきり発色するデコ用ボールペン

ぺんてるから発売された「MATTEHOP(マットホップ)」は、とにかくパキッと鮮やかでマットな発色に特化した、顔料ゲルインキボールペンである。ボール径は1.0mmでカラーラインナップは全14色。もちろん単色売りもあるが、原色系の「オリジナル」と、ちょい甘めな「スイート」の各7色セットがおすすめだ。なぜならパッケージがお菓子みたいでかわいいから。

ぺんてる
MATTEHOP(マットホップ)
各200円(税別)
14色展開

 

↑お菓子みたいな紙箱パッケージが楽しい「オリジナル」と「スイート」の7色セットは各1400円(税別)

 

筆記性能としては、マットな発色に加えて高い隠ぺい性を持ち、黒い紙面やポラロイド写真にもクッキリ書けるというところが最大のポイントとなる。それだけを聞くと、1990年代のギャル文化で猛威をふるった、かの「ハイブリッドミルキー」直系の子孫! という印象を受けてしまうが、実はマットホップとハイブリッドミルキーの発色の仕組みはかなり違う。

↑全14色のラインナップ。白地と黒地で雰囲気は変わるが、いずれもマットな発色が楽しめる

 

ハイブリッドミルキーのインクは、中に修正液の成分である酸化チタン(非常に隠ぺい力の強い、白の顔料)を含んだもの。これによって黒い紙でも美しく発色できるが、ラインナップは白っぽいパステル色に限られる。対して、マットホップはインク顔料の粒を巨大化させ、かつ高濃度に配合。大粒の顔料は光を強く乱反射させるので、光沢の少ないマットな発色ができる、という仕組みだ。顔料粒が隙間なく紙に乗るので、隠ぺい性も高い。

↑「マットホップ」の発表会で展示されていたインクの模式図。顔料粒の大きさが高発色の秘密だ

 

実は書いた瞬間は「お、濃いな」ぐらいの印象なのだが、たっぷり出たインクが乾くにつれどんどんマットさが増してくる。インクが乾くことで顔料が紙の上に定着するので、乾いてからが本領発揮ということになるのだ。ちなみに、黒い紙などに書いた場合も、まだ濡れている状態では隠ぺい力がフルに発揮されない。そのため、印象としては乾くにつれじわじわと色が出てくるように見えるのだ。

↑書いた瞬間(左)と筆記後1分経過(右)の様子。時間と共にじわーっと発色していく

 

↑ボールペンと言うよりは不透明インクマーカーに近い発色が面白い

 

乾いた後の発色と塗り跡の雰囲気は、ガッシュ(不透明水彩絵具)のベタ塗りのような感じ。もしくは他社製品ではあるが、三菱鉛筆の「ポスカ」の筆跡が近いかもしれない。ポスカのあの発色がボールペンで書ける……と言うと、興味を惹かれる方はかなり多いのではないだろうか。

 

Z世代に占有されるのはもったいない!  書いて楽しい新世代ペン

ラインナップの中で特に興味深かったのが、白系カラーのアイボリーだ。パッキリと鮮やかな白ではなく、軽く黄みがかったようなオフホワイト系で、マットな発色との相性がとてもいい。コピー用紙などの白でもギリギリ見えるぐらいの色合いなので、黒やカラー紙に使うだけじゃない、面白い使い方も考えられそうだ。

↑「ハイブリッドミルキー」白と「マットホップ」アイボリーホワイトの比較。柔らかなアイボリーの落ち着きがいい

 

それ以外の色も本当にパッキリと力強い発色なので、面を塗るように使うととにかく目立つ。とにかく他に類を見ないタイプの色が出るボールペンなので、ただグリグリと色を塗っているだけでも、非常に楽しいのだ。さらには、紙だけでなくポラロイド写真やフィルムなどのようなツルツルした面にもインクが乗るのは嬉しいところ。何にでも書けるという用途の幅広さも、重要なポイントと言えるだろう。

↑マットカラーならではのインパクトの強さは、こういったカード作りなどにも大活躍しそう

 

例えばJK文化のひとつであるお菓子パッケージへの落書きに使うと、光沢のある面にマットな筆跡がとても目立つため、いっぱい落書きしたぞ! という満足感が強く得られるはずだ。この辺りはさすが、落書き・デコ用ボールペンとして作られただけはある。ただし耐水性がほとんどなく、乾いたあとでも水に濡れると即にじむので、ドリンク類やアイスクリーム系のパッケージには使わない方が良さそう。

とにかくどこに書いても「目立つ!」のひとこと。他のゲルボールではありえない楽しさだ

 

メインターゲットは「JKを中心としたZ世代」とのことだが、この楽しさは全年齢共通で間違いない。塗ってるだけでも充分に遊べるが、やはりせっかくなので、お菓子箱への落書きなんかもやってみたい。だってZ世代ばかりが楽しそうなの、ズルいだろう。

 

その他にも、例えば手帳で記念日や大事な予定の日を目立たせたり、塗り絵などに使ってみるのもオススメ。色鉛筆やマーカーとは全く違った表現になるので、マンネリ解消にも役立ちそうだ。

 

残り時間を色で実感!効率化したいビジネスパーソンこそ使うべき学習タイマー「時っ感3・2・1!」の実力

一般的に “学習タイマー” と呼ばれるツールが、昨今注目されている。主に勉強世代である小学生~高校生のあいだで使われている、文字通り勉強する際に時間を計るタイマーである。30分なり1時間なり時間を計ることで「その時間内は集中して勉強する」という制約になるので、ダラダラ勉強を防ぎ、“タイパ”(時間対効果)を上げるためのツールとしても有効と言えるだろう。

 

しかし、タイパを上げたいのは何も学生に限ったことではない。社会人もまた、時間を決めずダラダラと仕事をするよりは、短い時間内で効率よく作業を片付けた方がいいに決まっている。むしろ、日々時間に追われている大人こそ、学習タイマーを駆使してタイパ上げていこうぜ! という話なのである。そこで今回は、作業時間の管理にめちゃくちゃ便利な最新タイマーを紹介したい。

 

残り時間が可視化されて “見やすい” デジタルタイマー

その最新の学習タイマーというのが、SONiCの「時っ感タイマー 3・2・1!」(以下、時っ感タイマー)である。もともとはアナログ式タイマー「時っ感タイマー」があり、それをデジタル化したのが本商品だ。最近の学習タイマーとしてはやや大きめのボディで、前面がほぼ液晶パネルになっており、あとは上部にボタン2つとダイヤルを備えているのみ。かなりシンプルな操作系だ。

ソニック
時っ感タイマー 3・2・1!
3600円(税別)

 

使う際は、ダイヤルを時計回りにグリッと回すと、連動して回した分だけ液晶内の時間ゲージが扇形に赤くなる。それと同時に中央にはデジタル表示で「●●分」と表示されるので、設定したい時間までダイヤルを回して合わせればセット完了。

↑ダイヤルを回すことで残り時間を示す扇形の赤いゲージが増減する、シンプルで分かりやすいタイマー設定

 

 

そして、この「時っ感タイマー」シリーズ最大の特徴が、設定時に赤く表示された扇形の時間ゲージである。これは時間の経過とともにどんどん減っていく……つまりは残り時間が赤い扇の面積で可視化されるというもの。パッと見ただけで、スタート時からどれぐらい時間が経過して、残りはどれぐらいなのか、ということが直感的に掴める仕組みなのだ。

↑時計の読み方さえ知っていれば、数字を見なくても直感的に残り時間が把握できる

 

この「パッと見ただけで」というのがとても重要で、残り時間が直感的に把握できる=集中力が削がれにくい、ということ。もちろん、デジタル数字のみの表示でもいいのだが、それを見て、「設定時間の1/3ぐらい経過したな」など全体からの配分を計算するのは、わずかなりに脳のリソースを消費するはず。それなら、時間ゲージとデジタル数字、作業中や勉強中に嬉しいのはどっち? というのは、考えるまでもないだろう。

 

細部まで気が利いた使いやすさが高評価

先ほどの説明ではあえてスルーしたが、実は時っ感タイマー には、タイマー開始時にちょっとユニークな演出が発生する。スタートボタンを押すと、ゲージがグルグル回りながら「3……2……1」と画面内でカウントダウンしてから、タイマーがスタートするのだ。これが製品名の “3・2・1” の由来ということだろう。

↑「3, 2, 1,」のカウント、実際に使ってみるとかなりテンションが上がる

 

 

これによって「よし、やるぞ!」と気分が盛り上がるわけだが、とはいえそれだけではない。例えば、時間を計って模試に臨む場合、机上にあるタイマーのスタートボタンを押して、ペンを握って、いざ書き始めた時点で、すでに2~3秒は経ってるはず。つまり、それだけタイムロスがあるのだ。しかし、ボタンを押してから3カウントの猶予があれば、ペンを握って心を落ち着けた状態でスタートダッシュできる。これはなかなかに重要なポイントなのである。

 

もうひとつ重要なのが、時間設定の簡単さだ。一般的な学習タイマーは、時間・分・秒をそれぞれ別のボタンを押して設定しなくてはならないが、それと比べてダイヤルを回すだけで時間設定できるのは、簡単で思わず笑ってしまうほど。設定最大時間は60分で秒は設定できないが、ダイヤルをゼロ時から反時計回りに回すと、60分から減らす方向にゲージが動いてくれる。この操作も直感的で、とても使いやすい。試用してみた感覚では、「現行の学習タイマーで一番ラクに操作できるタイマー」と呼んでも過言ではないと思う。

↑ダイヤルは1クリック=1分なので、慣れれば画面を見ずに時間設定もできそう

 

カウントダウンタイマーは、ゼロになると「ピピピッ」とアラーム&フラッシュ(スタートボタンが光る)でお知らせしつつ、逆進してカウントアップタイマーに切り替わる。面白いなと感じたのは、ここでスタートボタンを押してもアラームとフラッシュが止まるだけで、カウントアップは続くという仕様である。設定時間をオーバーしても作業や勉強を続ける場合、どれぐらい過ぎてしまったかは計測したいけれど、アラームは邪魔になる。その点、時っ感タイマーならアラームに邪魔されることなく計測し続けられるというわけ。これは、ユーザーの実際のタイマー運用を心得てる設計だと思う。ちなみに、タイマーを止める場合の操作もいたってシンプルで、もう一度スタートボタンを押すか、ダイヤルでゼロ時に戻すかで良い。

↑アラームのオン/オフは小さなボタンで切り替える

 

↑電源は単四電池2本。充電式の電池は使用NGなので要注意

 

時っ感タイマーを紹介していると、どうしても「直感的に残時間が分かるゲージ」と「ダイヤルひとつで時間設定できる簡単さ」がメインになってしまうのだが……それに加えて、仕様のあちこちから垣間見えるユーザーフレンドリーさも素晴らしい、と言っておきたい。誰が使っても操作に迷うことはないだろうし、不満を感じる部分も少ないのではないだろうか。個人的には、汎用的な学習タイマーとしては、今一番オススメできるアイテムだ。

 

2024年こそ、効率アップを目指すぞ! という人に、ぜひ導入して欲しい一品である。

 

耐荷重16kgの浮かせる収納が実現!マグネットシート「ゼロスリップ」がズリ落ちない2つの理由

机の上で、モノが散乱していてゴチャゴチャ。小物の収納スペースがもうちょっと欲しい。そう感じることはないだろうか? 足りないと思っているわけだから、収納スペースが体良く空いているはずもなく、実際新たに棚や収納ケースの類を設置する場所もない。これでは永遠に片付けなんて終わるはずもないだろう。

 

こういう場合の解決策としてまず挙げられるのが、いわゆる“浮かせる収納”。つまり、壁面から掛けたり吊り下げたりできる棚を使う収納方法だ。机などの二次元平面上に収納を設けられないなら、まだ余裕のある上方または下方の三次元空間上を使えばいいじゃない? という話である。例えば、磁石で収納ケースを貼り付けたりするのも、浮かせる収納方法のひとつだ。

 

耐荷重4倍の超強力マグネットシート

マグネットシートを貼った収納ケースを壁面(金属面)に貼り付けるのも、三次元収納の定番のひとつ。壁に吊り下げ用の釘を打つ必要がなくダメージを与えずに済むので、手軽、かつ気軽に試せる方法なのはありがたい。ただし、ケースなどに粘着で貼れるマグネットシート類は磁力が弱く、重量物を収納するには少々心許ないと感じることもあるだろう。

 

そんな不安をまったく感じることなく使えそうなのが、マグエックスの「超強力マグネットシート ゼロスリップ」シリーズである。さすが “超強力” と名乗るだけあって、なんと一般的なマグネットシートの約4倍というすさまじい耐荷重。これなら、なんでもバンバンと貼り付けたくなること請け合いなのだ。

マグエックス
超強力マグネット ゼロスリップ

シートタイプ カット:1250円/小 1200円/大 2300円(いずれも税別、以下同)
テープタイプ:幅30mm 600円/幅15mm 400円
プレートタイプ:2mm厚 800円/1mm厚 650円

 

ラインナップは、面積が大きめのシートタイプ、貼りやすいテープタイプ、ピンポイントに貼れる小さなプレートタイプの3種類。いずれも表面がマグネットシート、裏面が粘着テープ付きという仕様で、プレートタイプのみ裏面が強粘着テープとなっている。

↑全てのタイプがハサミなどで簡単にカットできるので、貼る場所に合わせてサイズ調整が可能

 

↑耐荷重1.2kgのプレートタイプを収納ケースにペタリ。強粘着スポンジテープ仕様なので、表面が多少ザラザラしたものでも貼れるのがポイント

 

早速、粘着テープ側を収納ケースに、マグネットシート側を壁面にペタリと貼り付けてみたが、その強力さは間違いなしと言える。ケースに手をかけて下側に荷重をかけてみても、ズレ落ちそうな気配がまったくしないのだ。なにしろ、最大サイズのシート(W200×H300mm)なら、耐荷重はなんと16kg! 最小のカットシート(W25×H25mm)でも240gを支えてしまうのだから驚異的だ。

↑金属面にペタリ。強力磁力とはいえ、手前方向に引けば剥がすことはできる

 

↑1Lのペットボトルを乗せても、ズリ落ちる気配すらなし。かなりの安定感だ

 

↑ちっちゃいカットシートひとつで、これだけの筆記具が吊り下げられる計算だ

 

それにしても、見た目は普通のマグネットシートと変わらないのに、なぜ耐荷重4倍という性能差が出るのだろうか。その答えのひとつが、「異方性磁石」を使用していること。そもそも、磁石には等方性と異方性がある。内部でN極とS極がバラバラになっており、どの方向にも等しく磁力を発揮するのが、等方性だ。

 

対して、異方性磁石は全ての極が一方向を向いているので、その向きにのみ強力に働くという性質を持つ。薄いマグネットシートなら等方性である必要はなく、面に対して極が揃った異方性の方がフルに磁力を発揮できる(約1.5倍)という理屈である。

↑等方性と異方性の違い。異方性は磁力がひとつの方向に向かうので、非常にパワーが強いという理屈

 

強い磁力+すべり止め加工が効く!

もうひとつポイントとなるのが、マグネットシートの表面に施された、すべり止めのコーティングだ。磁石は、貼り付いた面に対して引っ張り合う力が最も強く、側面にズラされるのに弱い。つまり、重いものを貼り付けると、重力でどんどんずり下がってしまうのである。すべり止め加工があれば、ずり落ちるのを摩擦で防ぐことで、磁力が安定して発揮できるようになる

↑使用時に表面フィルムを剥がすと、すべり止め加工されたマグネット面が露出する。手触りは少しペトペトした感じ

 

↑ファイルケースに大シートを貼り付ける。これでなんと16kgが支えられる!

 

このすべり止め加工+異方性磁石のパワーが、トータルで従来比4倍という耐荷重を実現した、というわけ。ちなみに、すべり止めは貼り付けてから時間をかけて少しずつ壁面に馴染むので、時間が経つほどにしっかりと吸着する。逆に言えば、貼ってすぐにはフルパワーが発揮できないとのことなので、そこは要注意だ。

 

とはいえ、実際に試してみると、貼り付けてすぐでも「え、マジで!?」と思わず声を上げてしまうレベルの強力さで吸着していた。筆者は趣味の工作で、100均のマグネットテープを使うことが多いので、一般的にはどのぐらいのパワーで吸着するのかをだいたい掴んでいるつもりだが、同じサイズでも、ゼロスリップの磁力の強さは明らかにステージが違う。

↑この姿勢でグッと下方向に押してみてもまったくズレ落ちなかった。ちょっと衝撃的な吸着力だ

 

↑実際、A3コピー用紙500枚(約4kg)とファイル(約1.3kg)程度ではビクともしない

 

もちろん、お値段はその分お高めということにはなる。しかし、このパワーを一度体感してしまうと、安心感の分を考えてもむしろ安いのではないか、と思える。安さだけを重視した結果、収納ケースが荷重に耐えかねて落ちたとしたら、中のものが破損してしまうかも……と考えれば、このぐらいは課金しても損はしないと思うのだ。たまには、安心をお金で買うことがあったっていいじゃないの、とそういうことである。

 

買い忘れてない? プロが選んだ2023年マストバイの文房具5点を発表

実質的にウイルスも感染例もなくなったというわけではないが、人の流れはだいぶ元に戻ってきた感のある2023年だった。文房具業界も、昨年の凪ぎ傾向から比べると勢いもやや上向きな印象で、興味深い製品がいくつも登場している。

 

そこで、あらためて一年のシメとして、「そろそろ年末だけど、あの文房具買い忘れてない!?」という注意喚起の意味も含め、2023年発売のマストバイ文房具5選を紹介しようと思う。今年はいろいろとユニークな製品が発売されていただけに、買い逃しているともったいない物が多かった。本記事を見てまだ持ってないものがあったなら、忘れないうちに早めの購入をオススメしたい。

 

2023年はシャープペンシルの当たり年!

あくまでも個人の感想ではあるけれど、2023年はシャープペンシルの年だったと言っても過言ではないと思う。特に、自動で芯を繰り出すオートマチックシャープが人気の主軸だったが、非自動でもユニークな機能を備えた製品が目白押しだった。全体的にバラエティ豊富でハズレなし! という印象で、なんならシャープペンシルだけで今年の5選枠が全て埋まってしまいそうな勢いなのである。

 

そんな中でも、絶対に外せないものを選ぶとしたら、何と言っても、2023年初頭から話題となった、ぺんてる「オレンズAT デュアルグリップタイプ」だろう。商品名の「AT」とはAutomatic Technologyの略で、ノック不要のオートマ機構搭載を表している。

ぺんてる
オレンズAT(オレンズエーティー) デュアルグリップタイプ
0.5mm径
2000円(税別)

 

書き始めにまず軽くノックして芯を出したら、あとは芯1本を書ききるまで自動的に芯を出し続けてくれる。これによって、書けなくなる度にノックを強いられて集中力を削がれることがなくなり、長時間の筆記が続けやすくなったというわけ。「オレンズAT」の特徴は、このオートマ機構の心臓部を従来のものから再設計し、ローコストでも芯出しの精度を維持しているところだ。

↑軸内で芯を固定するボールチャックを金属の削り出しからプラに替え、オートマ機構を低コスト化した。性能はこれでまったく問題なし

 

合わせて特徴的なのが、金属の外装にゴムの突起を組み合わせたデュアルグリップ。重みを活かした低重心化とゴムによるグリップ性能を併せ持ち、さらに見た目のインパクトも増し増しになった、というなんとも印象に残る製品となっている。

↑12角形の金属グリップからゴム突起が突き出したデュアルグリップ。無骨なルックスがとにかく印象的だ

 

新開発のシャープ芯は滑らか高性能

もうひとつ、「オレンズAT」と同時期に発売された新型のシャープ芯「Pentel Ain(ぺんてるアイン)」も、注目の製品として語っておきたい。ぺんてるのシャープ芯としては13年ぶりのブランド刷新ということになるが、ただ単にパッケージを変えただけ……といったものではなく、芯の製法を新たにし、原材料に特殊なオイルを混ぜ込む新製法を用いるなど、性能も大幅に向上した

ぺんてる
Pentel Ain(ぺんてるアイン)
各220円(税別)
芯径0.2/0.3/0.4/0.5/0.7/0.9/1.3

 

シャープ芯は「黒の濃さ」と「芯の減りにくさ」、「書き味の滑らかさ」と「折れにくさ」などがそれぞれトレードオフの関係にある。例えば、濃い芯はすぐに減りやすいし、滑らかな芯は筆記中に折れやすい。これはもう根本的な部分なので仕方のない話なのだが、「Pentel Ain」は新製法によって、それらの性能をかなり高いところでバランスさせた優れものなのだ。

↑なめらかで粉が出にくく、発色クッキリ。書き比べると「違うな…!」と体感できる

 

特に、書き味の滑らかさは素晴らしく、ただスルスルと芯先を動かしているだけで、もうっとりする気持ち良さ。従来の替え芯と書き比べても、おそらくほとんどの人が違いを体感できるはずだ。この滑らかさは、ノンストップで長時間書き続けることになりがちなオートマ機構ととても相性が良い。ぶっちゃけると、オートマチックシャープを使うならこの芯がマスト、というレベルでオススメしたい高機能芯だ。

 

1100円で買える超高性能シャープペンシル

もう一点シャープペンシルを選ぶとしたら、トンボ鉛筆「モノグラフファイン」を紹介したい。こちらはオートマ機構を搭載していないが、その代わりに “ちょっと驚くレベルの高コスパ” であることがポイントだ。

トンボ鉛筆
モノグラフファイン
各1100円(税別)
2色展開

 

まず、口金を含む前軸全体が真ちゅうを削り出した一体成形なので、口金が緩んでガタつくなどのブレ感がゼロ。加えて、この前軸パーツの重量がかなりすごい。机に落とすと「ゴトン」と重い音がするほどで、かなりの低重心化が図られている。また、グリップ部には特殊なソフトフィール塗装が施されており、金属ながらツルツルと滑ることなく、しっとりとした手触りが得られる工夫も。つまり、徹底的な高剛性・低重心・高グリップ性能によって、筆記時の安定感は抜群。もちろん好き好みはあるだろうが、この筆記性能に不安を感じる人はいないのではないだろうか。

↑剛性の高い前軸には、薄くゴム引きをしたような手触りのソフトフィール塗装が施されている

 

さらに、軸後端のMONOカラーリングからも分かる通り、ノックノブ内にはφ3.6mmの繰り出し式MONO消しゴムを搭載。しかも、この消しゴムは軸を逆さすると、内蔵のスイッチによって自動的にノックノブがロックされる。ゴシゴシと圧をかけて消しゴムをかけてもノブが押し込まれず、スムーズに字を消せるのは地味に嬉しい機構である(ちなみに、ペン先を下に向ければ、ロックは自動解除)。

↑軸を逆さにするとノック周りがロックされる「ファインイレース機構」を搭載

 

これだけ機能が盛り込まれていて、価格が1100円なのだ。前述した通り「コスパ高すぎ!」としか言いようがないアイテムであることが、お分かりいただけたであろう。

 

たっぷりインクで書きやすい静音ボールペン

ボールペンにもいくつか注目したい製品があるが、個人的にハマッたのが、サンスター文具のゲルボールペン「ミュートンである。こちらは、一昨年からのペントレンドである静音機構を搭載し、ノックしてもカチカチと大きな音がしない、というのが最大の特徴となっている。

サンスター文具
mute-on(ミュートン)
240円(税別)
8色展開

 

一般的なノック式ボールペンと比較すると、ノック音が20db以上小さく、普通の環境下ならノックした本人に聞こえるかどうかギリギリ、という静音ぶり。これなら、図書館のような静かな場所でも、なんの気兼ねもなくペン先の出し入れができるだろう。各社から発売されている静音ボールペンの中でも、ミュートンはトップクラスの静音性能と言って間違いはなさそうだ。

↑カチッ! という耳障りな高音域がカットされており、ノック音はほぼ意識できないレベル

 

と、静音性の話をしてきたが、実は筆者がミュートンを気に入ったのは、静音性能ではなく書き味の良さの部分だったりする。とにかくたっぷりとインクが出るつゆだく系のフローで、とても軽く、サラサラと気持ちよく書けるのだ。つまり、筆者のように書き味の良さで選んだとしても、ついでに周囲にノック音で迷惑をかける心配も無くなるわけで。これは、まさに選ぶ価値のあるボールペンだと自信を持っておすすめできる。

↑静音性もありがたいが、個人的には書き味のサラサラ感も素晴らしいと感じた

 

今年も進化が止まらない開梱カッター

さて、筆記具ばかりが続いたが、5つ目に紹介したいのはハサミ兼開梱カッターのコクヨ「2Way携帯ハサミ<ハコアケ>」(以下、携帯ハコアケ)だ。こちらは、開梱用ハサミ「ハコアケ」シリーズから、ペンケースに入れて携帯できるモデルとして発売されたものである。

コクヨ
2Way携帯ハサミ<ハコアケ>
左:チタン刃 1200円(税別)
右:スタンダード刃 850円(税別)

 

フォールディングナイフの柄のような形状で、本体側面にあるスライダーを動かすことで、連動して本体内から刃がニュッとせり出す。このスライダーを中央で止めると開梱カッターモード、最奥まで押し込み刃が飛び出すとハサミになるという仕組みだ。

↑スライダーの押し込みによってモードチェンジ!

 

開梱カッターモードでは、露出した刃を梱包テープに突き刺して引き切ることで開梱作業を行う。このとき、段ボールの上面および側面にカッター刃が最適な角度で入るよう、本体にガイド機構が付いているのがポイント。これがなかなか効果的で、開梱カッターを使い慣れてない人でも手間取ることなく、サクッと素早く作業を行うことができるのだ。ハサミの方も、硬いPPバンドが切れるぐらいの性能があり、これひとつ手元にあれば、家庭レベルの荷開けなら間違いなくかなり効率的になるだろう。というわけで、商品名には “携帯” とあるが、個人的には自宅の玄関脇に備えておくことをぜひオススメしたい。

↑ナナメになった本体底部を梱包テープに当てると、ジャストな角度で刃が入るガイド機構が便利

 

最後に、来年の文房具動向予想も添えておこう。確度が高そうなのは、「来年もシャープペンシルが面白そう」という辺りだ。ぺんてるが「オレンズAT」用に開発したオートマ機構の心臓部(ボールチャック)は、おそらく次に出てくる新製品にも搭載されるはず。より廉価な量産機になるか、オートマ+αの高機能機になるかは定かではないが、どちらにしても興味深いシャープになることは間違いない。

 

また、これだけオートマチックシャープの注目度が高まっているにも関わらず、まだ現時点で参戦していない筆記具メーカーがあるのも気になるところだ。

 

他にどのジャンルが盛り上がるかはまだ分からないが、2024年も引き続き新製品をチェックし続けていきたい。

手帳に“着せる”という新発想! 収納ポーチ「手帳のはらまき」の包容力に気持ちまで温まる!

例えば社内の会議室でミーティングがあったとして、そこにあれこれ荷物を抱えて移動するのは面倒くさいもの。できるだけ身軽な状態でサッと行けた方が良いのは当然だろう。

 

叶うならば  “手帳ひとつ持っただけ” ぐらいが理想なのだが、ペンケースやスマホはどうしても必要だし、それならアレも、コレも……などと考えてるうちに、バッグをまるごと抱えて移動していたりする。

 

結局のところ「持ち歩く容量はここまで!」ときちんと決めない限り、どうしても荷物は増えてしまう。だから、例えば社内移動用に小さめなミーティングバッグを導入して、ここから溢れるものはもう持ち歩かない、と自分でルール決めしてしまうのが有効だったりする。よりミニマム化を検討するなら、手帳にプラスオンできる収納ポーチが面白そうだ。これならまさに “手帳ひとつ持っただけ” の軽快スタイルが実現できるのではないだろうか。

 

手帳に着せる “腹巻き” みたいな収納ポーチ

デザインフィルから発売された「手帳のはらまき」は、その名の通り、手帳にかぶせるニットの腹巻きみたいな収納ポーチだ。素材としては、ニットの産地として知られる新潟県五泉市の五泉ニットを使用。厚みは春秋用ニット靴下ぐらい、と言えば伝わるだろうか。ぼってりと厚いわけではないが、伸縮性がありつつもしっかり丈夫そうな手触りだ。

デザインフィル
手帳のはらまき
2600円(税別)
4色展開

 

ラインナップは、単色でソフトな雰囲気のケーブル編みと、ツートーンでシンプルなリブ編みの各2色で全4色展開。編みのタイプで機能は変わらなそうなので、ここは単純に好みで選んで良さそう。愛用の手帳(対応サイズはA6〜B6)に着せてあげると、お腹の冷えない暖かそうなルックスになって、めちゃくちゃかわいい。正直、この見た目だけでも欲しくなってる人は多いのではないだろうか。

↑ラインナップは全4色。上段:ケーブル編み(紺/黄色)、下段:リブ編み(ツートーン薄紫/ツートーン水色)

 

使い方はいたってシンプル。手帳のはらまきをスポッとかぶせることによって、手帳が勝手に開かないよう、ブックバンドとして機能する。もちろん、スナップやゴムベルトだけのブックバンドと違って、いちいち脱ぎ着させてやらねばならず、作業としては少々面倒くさい。しかし、バンドより腹巻きのほうが絶対にかわいいので、そこは許してほしい。とはいえ、PVCの透明カバーで角が尖っている手帳だと、脱ぎ着させる際にどうしても引っかかりを感じてしまう。これを何度も繰り返すと、ニットだけに擦り切れる可能性はどうしてもありそうなので、そこは注意したい。

↑B6スリムサイズの手帳に装着中……といっても、単にスポッとかぶせるだけ

 

↑腹巻きを着たMy手帳。ホカホカした見た目がかわいい

 

↑こちらは、A6サイズの手帳に着せてみた図。上から詰めるように丈を調整できる

 

ポーチとしての収納力は意外とたっぷり

さて、この手帳のはらまきは、フタのようになっている折り返し部分をめくり上げると、ポケットが現れる。ここを収納に使うことで、ポーチとして機能するというわけだ。ポケットは、表側が細/広の2分割、裏側が分割無しの全面収納になっている。ペン類なら細いポケットが安定するし、サブ手帳やスマホは広い全面ポケットがちょうどいいサイズだ。

↑広いポケットはiPhoneのPro Maxがジャスト幅

 

↑裏側のポケットは全幅なので、スプレーボトルなど多少厚みがあるものでも飲み込んでくれる

 

ニットなのでかなり伸縮性があり、思った以上に収納力もある印象。完全ワイヤレスイヤホンのケースなど、ころんと厚みのあるものでも余裕で収納できた。フタを被せれば手帳を逆さにしても簡単には中身が落ちないので、そのまま持ち歩く場合もなかなかの安心感があった。

↑どれぐらい入るか試してみた状態。これだけパンパンに膨らんでいても、フタのおかげでこぼれ出るような心配はない(見た目はさすがに目一杯という感じで苦しそうだが)

 

↑ちなみに上写真はこれだけのものが入っていた。ほぼサブバッグ感覚の収納力と言えそう

 

ただし、できれば入れない方が良さそうなのが、ノック式のボールペンとシャープペンシルである。

 

ノック式ボールペンはフタをかぶせた上から圧が掛かることでノックが押されてしまい、気付かぬ間にペン先が出てポケット底がインクまみれ……というトラブルが発生する可能性が高い。シャープペンシルはガイドパイプがニットをあっさり突き破るので、ポケット底にダメージを与えるし、なによりこのケースだとうっかり手に刺さる危険性もある。

 

なので、ノック式のペンを入れる場合は、上から押されにくいサイドノックの多色/多機能ペンの方が相性が良さそうだ。

↑ノック式ボールペンを収納すると、フタをかぶせたときにうっかりノックが押し込まれてしまう危険あり

 

話を聞いていると「使うのちょっと面倒そう……」と、感じてしまう人もいるかもしれない。正直なところ、もろ手を挙げて万全に便利! というタイプの製品でないのは確かなのだが……しかし、手帳に着せたときのかわいさを一度目にしてしまうと、ただ使いにくいというだけでは否定できない魅力もあるのだ。愛用の手帳がニットの腹巻きをしているところを想像してみたら、ほら、やっぱり最高にかわいくない!?

↑持った時のニットの手触りも大きなポイントのひとつ

 

さらに、温もりのある手触りなのも嬉しいところ。手にした時にひんやりしないというのは、寒い季節には特にありがたみが増すというもの。冬本番を迎えて、思わず肩をすくめてしまう寒さが続くなか、見た目も手触りも暖かな手帳のはらまきは、今シーズンイチ推しの手帳オプションと言えそうだ。

 

つゆだくインクで滑らかさ極まる!発売後に即完売、再入荷待ちだったゲルインクボールペン「GS02」の絶品の書き心地って?

この数年、ボールペンの中でも特に「ゲルインク」への注目度が高まっている。その要因となるのは、「濃い黒」と「つゆだく」の2つのキーワードだろう。油性の黒インクはどうしても赤っぽい黒や青っぽい黒になりがちだが、最近のゲルインクはその発色の良さを活かして、くっきりと濃い黒インクを実現している。これは油性に対してかなりの優位性だといえよう。

 

また、油性インクが低粘度化することで滑らかさを演出していたのに対して、ゲルインクはペン先へたっぷりとインクを供給することで書き味を高めている。もちろん低粘度油性インクが性能的に劣るというわけでは全くないが、ここしばらくはゲルインクの進化が著しい状況だ。今回は、まさにそんな「ゲルインクのターン!」に生まれた、個性がトガったボールペンを紹介したい。

 

ずっしりフルメタル軸のボールペン

そのボールペンというのが、OHTOから2023年3月に発売されたゲルボールペン「GS02」。発売直後からすぐに供給が追いつかなくなる人気ぶりで、一時期出荷を停止。ようやく7~8月ごろに供給再開の目処がついたという代物だ。

 

これはおそらく、単にめちゃくちゃ売れた、というよりは、そもそも作るのに非常に手がかかる軸を採用した結果、生産が追いつかなくなったという状況なのだと思われる(というのも、GS02用に開発されたリフィルは継続販売していたので)。

OHTO(オート)
ローラーゲル GS02
1500円(税別)
4色展開

 

塗装されたフルメタル(アルミ軸+真ちゅうパーツ)の軸は、握った瞬間に「おっ」と思わせるほどの重量感がある。加えて塗装の質感も良いので、高級感も充分。ちょっとしたプレゼント用にも使えそうなデザインだ。

↑六角柱から円筒に変わっていくフォルムがおしゃれ

 

先端側の六角軸から後ろに行くに従って丸軸へと変化していく形状は、握りやすさとルックスの美しさが両立しており、かなりユニーク。特に握りやすさに関しては、エッジのある六角軸と軸自体の重量(約23g)によって、手の中での安定感が非常に高い。ただし、重心位置が軸の半ばにあるため、先端側を握るクセがある人だと、より重さを感じてしまうこともあるかもしれない。

 

先端の口金が途中から細くなる形状も、なかなかに面白い。ペン先の視界が良いニードルチップだが、その手前の口金が太いと、ちょっと効果が薄れてしまう。そこで口金の三角錐を一段絞り込むように削ることで、先端視界(筆記時におけるペン先周りの見晴らし)を少しでもスッキリさせようという試みなのかもしれない。実際、書きやすさの点ではしっかり効果が出ているように感じた。

↑口金が途中から一段細くなるデザイン。これが先端視界の確保に一役買っている

 

 

サラサラすぎ!? インク“超だく”の個性的な筆記性能

GS02でなによりすごいのが、筆記時の “つゆだく” っぷりである。OHTO独自のセラミックボールを搭載したペン先を紙に乗せて少し動かすと、もうそれだけで、ジュワーッと大量のインクが広がっていくのが分かるほど。場合によっては裏抜けしかねないほどのインク量だが、デメリットというわけではない。このように、インクが紙に素早く染み込むことで速乾性を担保しているようだ。

↑なめらかすぎて、人によってはコントロールしにくいとすら感じてしまうつゆだくフロー。なめらか好きならハマる可能性は大きい

 

おかげで書き味は非常になめらかで、最近のつゆだく系ゲルの中でもちょっと類を見ないレベルと言えそう。しかもニードルチップの先端をなめらかに削り込んであるから、かなり寝かせ気味に書いても紙への引っかかりが発生しない。どこまでいっても徹底的になめらか、というピーキーさなのである。

↑チップ先端を削りこんであるおかげで、30度(一般的な筆記角度の半分)ぐらいまで寝かせても、カリカリと引っかかることなく書けてしまう

 

もうひとつのキーワードである「濃い黒」に関しては、正直なところ、ゲルインク最黒と言われる「ユニボールワン」「エナージェル」の二大製品と比較すると、わずかにアッサリして感じられるかも。とはいえそれは、あくまでも並べて見てのことであって、普通に単体で書いている限りこの黒さに不満を感じる人はまずいないと思う。

↑「最も黒い」とされるユニボールワンとの比較すると、少々淡いかな? ぐらいの印象。それでも間違いなく、トップレベルの黒さと言えそう

 

何より、繰り返しになるが、この凄まじいほどのなめらかさは、昨今のゲルインクつゆだくムーブメントの延長線上でないと生まれなかっただろうなぁ、という印象だ。正直なことを言えば、軸のバランスや重さなどの要素も含めて、決して万人向けのペンとは言い難い。しかし、これにハマる一部の人には、もう他に替えがたい究極の1本になり得るポテンシャルだってあるように思うのだ。

 

そのトガりっぷりを体感するなら、店頭で見かけた際にまず試筆をおすすめしたい。とはいえOHTOのペンは、なかなか店頭に並ばないので……現状でも入手しやすい専用リフィルの「PG-M05NP」が汎用性の高いパーカータイプ(国際G2規格)なので、これを別のペンに入れて試してみるというのもありかも。

↑リフィルは国際規格であるパーカータイプ。これを別の軸に入れて遊んでみたい…! という誘惑を感じている人も多いのでは

 

スペースを有効活用!細長いメモパッド「プロジェクトペーパーB5ハーフ」を縦置きしてみたら目からウロコの便利さだった!

ノートやメモ帳などにも、トレンドというものがある。単に紙を綴じただけのものにトレンドとかあるの!? と思われるかもしれないが、明確に “流行っているもの” は存在するのだ。例えば最近だと、いわゆる “細長タイプ” がそれに当たるだろう。

 

大まかに言うと、普通のノートをバッサリ両断したような感じで、文字通り細長いサイズになっているもの。一般的には元の用紙のハーフサイズ(A4ハーフなど)と呼ばれることも多い。言うまでもなく設置面積もハーフなので、狭い机でも作業しやすいのがメリット。在宅ワーク下で注目されたのをきっかけに現在も人気となっているのだ。今回はそんな細長サイズなレポートパッドを紹介しよう。

 

スリム&サイズがちょうどいい! B5ハーフのレポートパッド

それが、オキナの「プロジェクトペーパーB5ハーフ」である。実のところ、細長いノートや手帳はすでに各社から発売されているのだが、レポートパッド(天のりで用紙を一枚ずつ剥がすことができるもの)の細長タイプはわりとレア。レポートパッド好きはもちろん、細長ノートは気になるけど、もうちょいラフに書けるのが欲しいという人にも刺さりそうなのだ。

オキナ
プロジェクトペーパーB5ハーフ
330円(税別)
4色展開

 

↑紙自体は40年以上のロングセラーレポート用紙「プロジェクトペーパー」なので、とても安定した書き味が味わえる

 

こういった細長サイズの定番の使い方といえば、狭い机などで作業する際に、ノートPCの手前側や机端の隙間に横置きするという方法。これらのスペースは、他に置けるものがなくデッドスペースになりがちなので、そこを有効活用しようという寸法である。

 

とはいえ、これだけ横長アスペクト比の紙面に横書きすると、どうしても長さを持て余しがち。なので、適度なところを線で区切って分割すれば、グンと使いやすくなるはず。細長ノートで一般的なA4ハーフだとまだ広すぎると感じることもあるので、それより一回りコンパクトなB5ハーフのレポートパッドは、かなり程よい印象だ。

↑横長紙面は分割が使いこなしのコツ。写真は1日のToDoを3分割(全日/午前/午後)にしている

 

さらに「おっ、これいいじゃん!」と感じたのが、パッドの縦使いだ。ノートPCの隣に縦にして置くと、奥行きはやや出てしまうものの、ぜんぜん許容範囲。なにより利き手側に配置することで、手前に置くよりもかなり自然に書くことができるのである。それでいてスリムだから場所も取らないうえ、普通のデスクメモよりも書く面積がたっぷり取れる。つまり、縦使いで使ってみると、これがとても快適だったのだ。

↑縦使いなら区切らずに延々と書き連ねることも可能。省スペースでたっぷり書けるのが嬉しい

 

筆者の場合、1時間ほどのオンライン会議ではA6サイズのデスクメモを2~3枚は確実に使う。対して、「プロジェクトペーパーB5ハーフ」ならまず1枚で充分。いちいちめくる手間もないし、文言同士を矢印でつなぐなど広々と使えるのも便利だ。要件が終わればピリッと天のりから剥がして捨てられる、という気軽な使い方ができるのも、運用上のありがたいポイントである。

↑不要なページはどんどん切り取って捨てられるので、雑なメモ取りに最適なのだ

 

地味に重要な全方向デザイン

先ほどからこの製品を縦にも横にも自由に置いているが、そもそも用紙は5mm方眼なので、どう置いても問題なし。なにより面白いのが、表紙も縦・横どころか上下左右もほぼ関係ないデザインになっているところだ。

↑天のりが上下左右どこに向いても違和感がない。横置き・縦置きどちらでも便利なパッドには必要なデザインだ

 

例えば、表紙が横方向のデザインになっていた場合、それを縦にして使うのをストレスに感じる人もいるだろう。ストレスというのは大げさにしても、「なんだかしっくりこないなー」ぐらいの軽い気持ち悪さは感じるかもしれない。本当にちょっとしたことではあるが、普段使いをする上でデザイン的にどうとでも置けるのは、意外と大事な要素なのだ。

 

ちなみに表紙カラーはグレー系の「ムーンストーン」、グリーン系の「エメラルド」、ブルー系の「タンザナイト」、レッド系の「インカローズ」という4色がラインアップ。さらに用紙の罫線も、それぞれ表紙カラーを淡くしたカラー罫になっている。

↑表紙カラーは宝石カラー4色展開

 

↑表紙が「タンザナイト」だと、方眼罫の色は「淡タンザナイト」となる

 

罫線の色や濃さというのも好みが出やすい要素なので、こういう選択肢を提供してもらえるのは、なかなかありがたいところだ。製品としてはかなり地味なジャンルと言えるが、実際に使ってみるとハマる要素が多いレポートパッドなので、ぜひ試してみてほしい。

 

カメラ目線でカンペをチラ見! 「ふせんボード」がオンライン会議で印象アップにも活躍する構造上の理由

オンライン会議をする際、事前準備として、聞きたいこと・話したいこと・伝えたいことなどをメモにまとめているのだが……話をしながらその紙面を盗み見るという動作は、思ったよりも相手にバレているようだ。対面で話をしているなら、ふと相手の意識が逸れた瞬間にサッと見ることもできる。しかし画面越しだと、相手の呼吸を読むのがとても難しいのだ。

 

加えて、フレーム内に顔がアップで写り込んでいるから、視線の移動は思ったよりも目立つ。話の途中でチラッと視線が斜め下辺りに逸れると、「おっ、今カンペか何かを見たな?」というのがモロバレだ。もちろん、カンペを見るのが悪いという話ではないし、相手がしていたとしても責めるつもりだってまったくない。ただなんとなく、スマートさには欠けるなー、とは常々感じてはいたのである。

 

常時カメラ目線でビデオ会議ができるボードが便利

「カンペを見るぐらい問題ないだろ!」というのはごもっともだが、とはいえ実際に相手の視線がしょっちゅうチラチラと画面の外に逸れると、「この人あんまり集中していないな」という気分にもなるというもの。それであれば、カメラから視線を外すことなくカンペが見られれば問題解決だろう。つまり、そういうことができるツールを導入すればいい、ということだ。

 

リヒトラブの「ふせんボード」は、ノートPCの画面上部に設置することで、内蔵カメラから視線をほとんど動かさずに、ボード面に貼った付箋(ふせん)を見ることができるというもの。まさに欲しかったヤツ、である。

リヒトラブ
ふせんボード
1200円(税別)

 

使う際には、折り畳まれたボードを展開し、90度回転させて立てたスタンドで画面裏側から支えて設置するだけ。設置までの所要時間は数秒という手軽さだ。ちなみに、横幅は13インチのノートPCにフィットするサイズとなっている。

↑折りたたまれたボードを展開し、アームを回して固定したら………

 

↑ノートPC上部に乗せて設置完了

 

あとは、平らなボード面に「会議進行に必要な情報」をメモした75×75mmの付箋を貼っておけば、カメラ目線を維持したままでカンペが見放題。付箋は4枚まで並べて貼れるので、60分程度の会議用ならメモの分量的にも余裕で間に合うはず。そんなのPCの画面外周に貼ればいいじゃん、と思われるかも知れないが、ふせんボードはボード面が平滑なので、しっかり貼れて剥がれにくいというメリットもあるのだ。

↑ボード面には、貼り位置を示す「+」の刻印があるので、これに合わせて付箋を貼ると並べたときの見た目もスマートだ

 

会議がテキパキと仕切れて、“デキる感”がスゴイ

実際に会議で試用した様子を後から動画で確認したが、我ながら思った以上に「仕事がデキる感」がスゴい。というのも、常にカメラ目線でテキパキと話を進められているので、全体の進行が完全にコントロールできているような雰囲気が作れるのだ。

↑視線上に会議で必要な情報が集約できるため、話がスムーズに進められる!

 

いちおう、事後に「実は今回こういうツールを使っていたんですが……」とネタバレをしてみたが、気付いていた人はゼロ。知人から「いつもより頭良さそうに見えて、ちょっと違和感はありました」と、失礼なコメントもあったほどで、印象アップしていたのは間違いない。話し方ひとつで大きな差が付くオンライン面接などに使うと、かなり効果が出るのではないだろうか。

↑ボード下部は中央の内蔵カメラを塞がない形状になっている

 

このようにデキる印象が与えられることに加えて、会議をテキパキ進行させることで時間が節約できるのも嬉しいポイント。そもそもダラダラと長い会議を喜ぶ人なんかいないので、サッと話を終わらせることで、さらに周囲からの「あの人、デキるな」という評価につながりそう。デメリットは無さそうだし、千数百円で周りからの評価が上がる可能性があるなら、だいぶお得ではないだろうか。

 

ペンケースなのにそんな機能が!? フッカフカの動物たちが果たす「リララペンケース」の意外な役割と使い心地とは?

「便利なペンケース」とひとくちに言っても、その “便利” がどこにかかっているかで、印象は違ってくる。例えば、整理収納しやすくて便利ということもあれば、筆記具が取り出しやすくて便利ということもあるだろう。場合によっては、扇風機が付いているから夏場は涼しくて便利ということだって考えられる(実際にそういうペンケースも存在する)。

 

つまり、ユーザーが何を求めるか次第で、便利なペンケースにもいろいろあるね、という話なのだが。数ある便利なペンケースのなかで今年、筆者が「おっ、便利だな」と思ったのが、クツワの「リララペンケース」である。

 

ぶっちゃけて言えば、ペンケースとしての容量は少ないし、中身の出し入れもしづらい。しかし、ある一点においては従来のペンケース全てに勝る便利さがあると感じたのだ。

 

手首を乗せると快適な、おそらく唯一無二のペンケース

あらためて紹介すると、2023年3月に発売されたリララペンケースは、これまでになかった特殊な機能を備えたペンケースだ。機能だけと侮るなかれ。このペンケース、ルックスがすごくかわいいのだ。

クツワ
リララペンケース
1800円(税別)
全6種(ナマケモノ/カワウソ/シロクマ/柴犬/サバトラ/ハチワレ)

 

リララは、6種類の動物モチーフがラインアップされたぬいぐるみ系ペンケースであり、どれを選んでもかわいい(二度目)。定番の柴犬やハチワレのほかに、ナマケモノやカワウソなどの変わり種で、でも間違いなくかわいいコ(三度目)たちがラインアップされているのは、なかなかにいい感じである。彼らのボディには綿がみちっと詰まっているので、フッカフカなのも大変にかわいい(四度目)。

↑犬・猫といったベーシックラインに加えて、ちょっと変わり種がいるのも楽しい

 

とはいえ、ただかわいいだけのペンケースなら他にいくらでもあるだろう。リララペンケースが唯一無二なのは、あくまでもその機能によるものだ。ということで、早速機能の説明をしていこう。

 

まず、使う際には、内蔵マグネットで二つ折りに固定されていた本体を伸ばして、PCのキーボード前に置く。その上に手首を乗せると、いわゆるリストレストになるという仕組みだ。

↑マグネットでくっついているところをはずして、伸ばして……

 

↑リストレストに早変わり!

 

↑フカッと柔らかく手首を支えてくれるので、長時間のタイピングもラクなのだ

 

これまでに数多のペンケースを見てきたが、リストレスト機能を持つ製品は初見だ。中綿にかなり弾力があるので、手首を乗せたときのフカフカ感と安定感は抜群。さらに、表面が柔らかなストレッチ生地なので、サラサラとした滑らかな肌触りも気持ちよい。シンプルに、携帯リストレストとしてけっこう優秀な印象である。

↑綿の弾力とストレッチ素材のサラサラ感がとても気持ちいい

 

カフェなどでPC作業をするとき、机の高さが低すぎるために手首が反って痛くなる、というケースは地味に多いと思う。リストレストはその対策としては間違いないが、だからといって都度持ち歩くか? と問われると、そこまでではない、というのが正直なところ。だが、ペンケースとして持ち歩いているものがリストレストとして兼用できるというなら、それは意外とありがたいのではないだろうか。

 

容量は少ないけど、それなりに使えそう

ペンケースの機能としては、冒頭でも述べたとおり、便利とは言い難い。ファスナーで側面までガバッと大きく開口はするが、中身が綿の圧力でムギュッと押し潰されているため、スムーズに中身を出しにくいのだ。

↑側面いっぱいに続くファスナーを開けるとこんな感じ。開口は大きいが、綿のボリュームで中までの見通しがききづらい

 

パンパンに詰まった綿のせいで、見た目のサイズに比して容量も少なめ。収納スペースはふたつに振り分けられているが、それぞれペン3本入ればいいところだろう。

 

とはいえ、社会人の平均的な筆記具運用を考えると、それぐらいで充分じゃない? という考え方もできる。例えば片側にはペンを数本入れ、もう片側にはUSBケーブルやビデオ会議用のイヤホンマイクを入れておく、というのもアリかも。

↑ペンを3〜4本ほど入れると、もうギュウギュウになってしまう

 

↑厚みのあるものを収納するには向いていないので、USBケーブルぐらいがちょうど良さそう

 

ちなみに、「リストレストとして使うときに、中のモノの感触が手首に伝わるんじゃないの?」という疑問もあるかもしれない。確かに、ペンの硬さが手首に響いてしまうと、せっかくのフカフカ感が台無しになりそうだが、実際に試してみた実感としては、中身の感触はほとんど気にならなかった。もちろん厚みは増えるが、綿のボリュームがしっかりしているからか、ペンの硬さなどが完全に吸収されるようだ。今後ずっと使い続けて綿がヘタッてくればタッチも変わってくるだろうが、ひとまず当分は問題無さそうに感じた。

↑ペンなどをしっかりと収納した状態で試用中。少し高さが出るぐらいで、中身の感触はほぼ感じられなかった

 

もうひとつ、これは使用感には直接関係ない部分なので、余談として。開口用のジッパーに尻尾のようなチャームが付いているのだが、これの手触りがフワッフワで、めっっっっちゃくちゃ気持ちいいのである。筆者は重度の手触りフェチなので、このフワフワを撫で始めると止まらなくなってしまう。それはもう、かなり意識して止めようとしないと、止まらないレベルで。

↑手触りフェチにはたまらない、フワッフワのチャーム。本当に気持ち良すぎて撫でるのが止められないのだ

 

リララはかわいらしいデザインが特徴なので、年齢・性別・社会的な立場などで「こんなかわいいの、恥ずかしくて使いづらいよ」と感じる人も多いかもしれない。が、逆に「見た目がかわいい! 好き!」と思ったり、「尻尾チャームのフワッフワが気になる!」と感じたりしたのであれば、これはもう買って、かわいさも手触りも堪能してみてほしい。もし、人目が気になるのなら、一人でコソッと使ったって構わない。なぜなら、かわいくて手触りの良いものを諦める方がずっとストレスフルなはずだから。

 

ファイルに入れたまま書き込めるキングジム「カキコ」のジャバラタイプってどうなの? その構造と一覧性をレビュー

2018年にキングジムから発売されたクリアファイル「カキコ」は、書類をファイリングしたままで紙面に書き込みができるという特殊な形状をしたファイルブックである。ページをペラペラとめくって閲覧しつつ書き込みもできるとあって、一度慣れたら「もうこれ以外使えない」というレベルで、利便性の高い製品と言えるだろう。

 

そのカキコシリーズに今年新たに登場したのが、特殊な機能を搭載した「カキコ ジャバラタイプ」である。ファイル本体はA4サイズだが、A3書類を横に2枚並べて閲覧できる。そしてもちろん、カキコ最大のポイントである、ファイリングしたままの書き込みも可能だ。

 

と、ざっと説明はしたが、これだけではどういう構造になっているのかピンとこないと思うので、本記事では、その特徴をしっかり紹介していこう。

キングジム
クリアーファイル カキコ ジャバラタイプ

16ポケット 1150円/24ポケット 1350円(いずれも税別)
5色展開

 

書類をバババッと並べて閲覧できる “新カキコ” 登場

2023年6月に発売されたカキコ ジャバラタイプは、先にも述べた通り、A4サイズの本体にA3書類などを2枚並べて見開きにできる、というファイルである。文字だけで説明すると少々ややこしいが……ひとまず先におさらいとして、カキコシリーズ独自のファイリング方式について説明しておこう。

 

一般的なクリアファイル(クリアポケットファイル)は、透明のポケットをページのように綴じたもので、上または側面に開いた口から書類を差し込むことでファイリングができる。対して、カキコシリーズは、ページの上下に小さなフラップが付いており、ここに書類を挟んで固定。すると、その挟まれた部分以外はオープンなので、書類に直接、自由に書き込みができるという仕組みだ。

↑こちらが従来モデルのカキコ。上下のフラップに書類を挟むことでファイリングするユニークな構造だ

 

↑ポケット方式のファイルと違い、綴じたままで紙面に書き込みできるのが最大のポイント

 

もちろん、一般的なクリアファイルと同様に、ページをめくって閲覧することも可能なので検索性も高い。今までの製品のメリットはそのままに、書類を取り出すことなく書き込みできるという利便性がプラスされているのである。

 

そんなカキコシリーズに新たに加わったカキコ ジャバラタイプは、スナップボタンをパチパチとはずして表紙を開くと、前モデルと同じ上下フラップのポケットページが続いている仕様。そのままページをめくっていくことも可能だが、これだとA4書類を見開き2枚、もしくはA3書類1枚を閲覧することしかできない。

↑開く際にはまず、表紙を固定しているスナップボタンをはずす

 

↑ページをめくって綴じた書類が閲覧できる機構は、前モデルと同じ

 

↑上下のフラップに書類を挟んで綴じる方式ももちろん受け継いでいる

 

2枚続きの見開きにするためには、まず表紙に戻って裏側にあるスナップボタンをはずす。表紙と裏表紙が分離したら、そのまま表紙と裏表紙を左右に引き離すように開いていく。すると、先ほどまでジャバラ状に折りたたまれていたポケットページの片面8ページ(16ポケットモデル)、または片面12ページ(24ポケットモデル)が横並びに展開する、という仕組みだ。

↑裏表紙のスナップボタンもはずす。すると……

 

↑「ジャバラタイプ」の名前の通り、折りたたまれていたページがバラバラバラと大きく展開していく

 

中央から畳むと、A4書類が4枚横並び(A3なら2枚)にできる。さらに、ページをめくると新たにまた4枚が見開きで出てくる、という構造だ。A3の大きな図面やチャートを連続して閲覧することもできて、もちろん綴じたままの書き込みも可能。建築や不動産、イベント運営など、「こういうのが欲しかった!」という業種の人もいるのではないだろうか。

↑ジャバラを伸ばしてから中央で折ると、A4書類4ページが一気に横並びで閲覧できる

 

↑さらにページをめくるようにして、新しい4ページを開くこともできる

 

↑A3なら2枚並べての閲覧が可能

 

ちょっと不安要素もあるけど、この機能は唯一無二

ジャバラポケットは裏面にもフラップがついているので、単純に表裏を逆にすれば倍のページが使用できる。裏ページ面に綴じた書類を閲覧するときは、裏表紙側のスナップボタンだけをはずして開くことで、表紙側と同じようにめくっていける。

↑ページ裏面にも書類が綴じられる。こちらは裏表紙側からボタンをはずしてめくっていくことになる

 

↑ちなみに、表紙端にはペンを差し込みやすい切り欠きが。いかにもキングジムらしい細かな気配りだ

 

ただし、ジャバラ展開中は表紙が分離しているため、机や譜面台などの平面に置かないと安定せず、ページが伸びきって大変なことになってしまう。これは構造上、仕方ないところだが運用する上では注意しておくべきだろう。

 

とはいえ、ファイリングした書類にそのまま書き込みができる点には、相変わらず唯一無二の価値がある。そこに加えて、新搭載されたジャバラポケット機能による複数ページ同時の閲覧・ページめくりに、「この機能を待ってた!」と感じるユーザーも多そうだ。ジャバラ無しで気楽に運用したいなら、スナップボタンを片方だけ外して運用すればOK。もしくは、前モデルのカキコと2冊持ちで、上手く使い分ければうんと満足感も高まりそうだ。

 

マグネットでここまで便利になるとは!厚さ15mmのナカバヤシ「neoformマルチペンケース」が社会人向けと断言する理由

ここ数年の内に発売された機能性ペンケース(ペン立てやトレーに変形するなどの機能を持つもの)は、学生を想定して作られているのか、容量が筆記具10本以上という大ぶりなものが多かった。ラインマーカーやカラーペンを大量に携行する学生にはそれが正解なのだろうが、筆記具が数本で事足りる社会人にとっては明らかなオーバースペックと言えるだろう。

 

また、学校と自室が主な作業空間である学生と違って、社会人は外出先などさまざまな場所でペンケースを広げることが想定される。つまり、学生と社会人では、ペンケースに必要とされる容量と機能が全く別物なのである。では、社会人に便利なペンケースはなにか? というと、まずは低容量コンパクト。さらには、さまざまな局面で広げやすい機能も欲しいところだ。

 

ジャストサイズの「こういうのが欲しかった」ペンケース

冒頭で述べたとおり、便利な機能性ペンケースはどうしても大容量になりがち。そんななかで2023年5月に発売されたナカバヤシ「neoformマルチペンケース」は、ペン数本+αぐらいの必要充分容量ながら便利な機能が盛り込まれた、「そうそう、こういうのが欲しかったんだ」的な製品なのである。

ナカバヤシ
neoform マルチペンケース
2200円(税別)
4色展開

 

まずありがたいのが、本体の薄さ。ケース自体のマチ厚が約15mmと、ペンを入れても手帳とさほど変わらない程度の厚みだ。これなら、パンパンに膨らんだ仕事カバンにでも、なんとか隙間に詰め込めるのではないだろうか。

↑横から見た厚み。約15mmなので、カバンの中でも場所をそれほど取らない

 

薄いだけあって、収納力はペンが横一列+定規のような薄物が入っていっぱい、ぐらい。使用感は、ペン5本と定規を入れて少し余裕があるぐらいがジャストの印象だ。縦型ポーチ形状なので、消しゴムやシャー芯といった小物類は、底に沈まないように専用スペースに通しておくと使いやすい。

↑無理に詰め込んで膨らませると使いづらいので、収納はこれぐらいにしておくのがコツだ

 

↑底に沈みそうな小物は、ここに差し込んでおくべし

 

使う場所に合わせてマルチに展開

このペンケースがユニークなのは、あちこちにマグネットが仕込まれている、というところ。まず平置きして使いたい場合は、ジッパーを開けて前面フタ(小物スペースのある側)を折り返す。すると、内蔵されたマグネットでピタリと開けっ放しに固定され、フタが生地の弾力で戻ってくることがないので、常に安定すると言う仕組みだ。

↑赤で示した部分にマグネットが入っており、折った前面フタを押し当てるとピタリと固定可能

 

また、背面フタも折り返しながら真ん中で山折りにすると、これもマグネットでくっつくことで自立する支えとなってペンスタンドに変形完了。平置き時に比べて、底面シルエットが半分ぐらいに減るので、狭い机でもコンパクトに展開できるわけだ。

↑背面フタを真ん中からつまむように折ると……

 

↑ペンの出し入れがしやすいペンスタンド形状にも早変わり

 

自立中に小物スペースを引き出してスマホを乗せると、スマホスタンドにも早変わり。作業しながらビデオ会議に参加したり、休憩中に動画を観たりするときなど、これもわりと「あると嬉しい」系の機能だと思う。

↑小物スペースにスマホを乗せて動画を見たり、Web会議に参加したり。スマホスタンド機能はわりと重宝する

 

コワーキングスペースなどで周囲にパーテーションがある環境なら、このペンケース自体をマグネットで壁面にぺたりと貼ってしまう、という使い方もできる(もちろん金属パーテーション限定だが)。宙に浮かしておけばもちろん最強の省スペース化なので、これもまた便利である。

↑スチール面に貼り付けての吊り下げ使用もOK。耐荷重は約150gとなっている

 

トレー/スタンド/吊り下げ、と3タイプに展開できることで、作業スペースをかなり有効活用できるのは間違いない。そもそもコンパクトだから小回りも効くし。なにより、「ペン数本でいいんだよ」というライトユーザー層向けに作られた機能性ペンケースは、これまでほとんど無かったので、「機能性ペンケース、デカすぎるよ~ッ」とはまってなかった層にとって、今後注目されるジャンルになるかもしれない。

 

持ち替え不要! 押さずに引いて芯を出すシャープペンシル「トプルS」の小粋な工夫とは?

これはあくまでも個人的な感覚なのだが、シャープペンシルにオートマチックはいらないかな、と思っている。筆者は極端に集中力が続かないタチなので、書き物をしているとすぐに「一息入れたいなー」と弱音を吐きがち。そういうとき、シャープの芯を出すノックがいい感じに “一瞬の休憩” になるというわけ。対してオートマチックだと、芯が1本なくなるまで休憩タイミングが来ない。これだと集中力を欠いたままダラダラと書き続けることになるので、メリハリが付かなくて、あまりよろしくないのだ。

 

なので、ひとまず「シャープにノックは欲しい派」なのだが……軸後端のノックノブを押すとき、イチイチ軸を握り直す手間が発生するのがどうも釈然としない。もうちょっと効率の良いノック方法があってもいいんじゃない? とも思うのだ。

 

先端引っ張りノックのユニークなシャープペンシル

過去には、軸側面にノックボタンを付けたサイドノック式や、軸を中程から少し折り曲げるボディノック式など、いろいろなノック方式のシャープが存在した。ただ、機構的にトラブルが起きやすかったり、コストが高い割にあまり売れなかったり……などの問題から、現在ではそのほとんどが廃番となっているのである。そんななかで、久々に登場した“変態ノック機構”のシャープとして注目されているのが、サンスター文具の「トプルS」だ。

サンスター文具
トッププルシャープ topull S(トプルS)
各360円(税別)
8色展開

 

トプルSは、見た目からしてなかなかにユニークだ。先端の金属製の口金(?)・プラの細い軸・軸、と三段で構成されたペン先が目に付くが、他にも前軸の不思議な分割や、それ以外にはほとんど凹凸のないデザインなども気になるところ。もちろん、後端にノックノブなんか存在しない。そして、肝心のノック機構に直接関係してくるのが、三段のペン先と前軸分割である。

↑この筆記状態からほとんど握り直さずにノック(芯出し)ができるのがポイントだ

 

↑3段のペン先と、パーツがS字に噛み合ったような分割線がとにかく目立つ

 

ノックする際には、まず先端の細軸・軸の段差に人差し指と中指をかける。指をかけるときは、第一関節に近いあたりをひっかけるようにすると、やりやすいだろう。あとはそのまま手を握り込むようにして引き込むと、前軸の分割線のところから押し込まれて、カチッとノックされるという仕組みだ。これがサンスター文具独自の、先端を引き込んでノックする「トッププル機構」である。

↑ペン先の段差に人差し指と中指をかけてグッと引くと、カチッとノックされて芯が出る

 

 

ノックする際に軸を持ち替える手間はほとんどないため、効率の点ではかなり良さそう。筆記体勢のまま1ノックして、また筆記に戻るまでの所要時間は確実に1秒以下。かなりスピーディーにノックできるし、すぐさま筆記に戻りやすい。

 

ただし、ノック感がかなり重めなので、それを指先で操作するのはちょっとしんどいかな? と感じられた。さらに、段差が小さすぎて指の引っかかりが悪く、それをフォローするために、より指の力が必要になる。結果として、何度かノックしていると指がダルくなってしまうのだ。これに関しては、ある程度は慣れによって気にならなくなる……ような気はするが、できれば購入前にいちどノック感を試したほうが良いと思う。

 

意外な構造でコストダウンを図っている?

実際に試してみて感じたのは、まず先端視界の良さだ。トッププル機構のため、軸先に段差がついて細くなっている分、通常のコーンタイプの口金よりもペン先周辺が見やすい。重心は高めだが、トッププル用の分割線に指が掛からないようにすると、自動的に軸のやや上めを握る姿勢になるので、さほど気にならなかった。

↑先端が細く絞られているので、ペン先周囲の視界は良好だ

 

ちなみに芯の補充は、細軸をつまんでひねって軸から分離し、シャープリフィルを抜き出して行う。リフィル自体がかなり細いので、芯は2〜3本でいっぱい。誤動作防止のためには、入れておく芯は無理せず2本で止めておくのが良さそうだ。

↑芯は軸からリフィルを抜き出して補充する

 

ところでこのリフィル、なにか既視感がある。もしかして、多機能ペンで使われている汎用品のシャープユニットをそのまま転用しているのではないか、と思われる。おそらくは生産コストを下げるための試みなのだろうが、わりと思い切った作りである。

 

他にないユニークなノック機構でありつつ300円台という低価格を実現するには、こういう工夫が必要なのだろう。さまざまな面で非常にチャレンジブルなシャープペンシルといった印象なので、文房具好きならひとまず試しておく価値はあると思う。

 

カドまで塗れる“液体のり”と癒される“スティックのり”!? テープのりとは別次元で快適さ極まるのり2選

筆者は以前から「のりと言えばテープのり」と主張してはばからない、強固な“テープのり推進派”である。とはいえ、液体のりやスティックのりをないがしろにしているつもりはない。それぞれ便利なのは否定できないし、なにより、数は少ないとは言えキチンと新製品が出続けているジャンルなのだ。

 

ということで、2023年になって発売された最新の液体のりとスティックのりを紹介しようと思う。それぞれ、自らの特性をより活かすためのバージョンアップだったり、「そこを突いてきたか……」という意外性があったりと、見逃せない進化をしていたのだ。

 

カドにピタッと合う爽快な「液体のり」

まず紹介するのは、液体のり。一般的に液体のりのメリットといえば、接着力の強さが挙げられる。乾燥して実用強度が出るまでに時間がかかるが、逆に一度乾いてしまえば、紙同士であればほぼ剥がれることはない。その接着強度をより引き出すためには、貼り合わせ面積をより広く取る必要がある。ところが、従来の丸いスポンジ塗り口だと、紙のカドまできれいに塗ることが難しかったりするのだ。

 

その塗り口を、丸から四角にすることでカド塗りをしやすくしたのが、コクヨの「GLOO 液体のり」である。そもそも「GLOO」は2019年から発売された新しい接着用品ブランドであり、同様に断面が四角くて塗りやすいスティックのりなどがラインアップされていた。基本的に四角い紙につかうものなのだから、のりも四角いほうが正解に決まってる。そこへ新たに液体のりにも四角い塗り口が追加された、という流れなのだ。

コクヨ
GLOO(グルー) 液体のり
シワなくキレイ
しっかり貼る
各200円(税別)

 

キャップを開けると出てくる四角いスポンジ塗り口は、キャップ面積の1/4ぐらいのコンパクトなもの。一見すると、思ったより小さいな? という印象だ。これで広い面積を塗っていくのは手間がかかりそうだが、帳簿に貼るレシートなどにチョチョッと塗るぐらいの作業にはジャストフィットしそう。なにより、やはりカド合わせてビシッと塗れるのは、シンプルに気持ちよい。

↑GLOO最大の特徴が、この四角い塗り口

 

こういった貼りモノはだいたいカドから剥がれてくるから、どこよりもカドをきっちり貼っておく必要がある。つまりその点で、四角い塗り口の液体のりは、必然性が高いというわけ。

↑外にはみ出すことなく、紙のカドぎりぎりまで攻められるのが使いやすい

 

キャップも“四角”にこだわる!

ちなみに、コクヨは2021年に子ども用の「カクノリ」で四角い塗り口の液体のりを初製品化していたのだが、キャップは円筒形であった。なぜなら、四角いと隙間ができやすく、密閉しづらいのだという。内部のドライアップを防ぐためには、円筒形にせざるを得なかったというわけだ。対して、GLOO 液体のりは、キャップも四角柱型となっている。これは、厚みのある四角柱キャップの内側を円筒形にして、さらに円形の内キャップをつけるという工夫により実現したものだ。

↑2年前に子ども用として発売された「カクノリ」(左)と並べると、キャップ周りが大幅にスッキリしているのが分かる

 

↑キャップ外側は四角いが、中は丸く抜かれている。黄色い部分が二重の内キャップにもなっており、これなら隙間もできにくく乾燥しにくい

 

ラインナップは「しっかり貼る」と「シワなくキレイ」の2タイプ。のり自体の性能は何かスペシャルな要素があるわけではなく、液体のりとして普通にちゃんとしてるなー、という感じ。つまり、この製品に関しては、四角い塗り口の使いやすさがとにかく便利! というのがポイントというわけだ。

↑「シワなくキレイ」タイプは、レシートなどシワになりやすい紙もピシッと貼れて気持ち良い

 

最新の香り付き「スティックのり」は超ナチュラル・フレーバー

続いて紹介するのはスティックのり。とはいえ、正直なところ、スティックのりは「接着力が弱い」「乾燥が早いとは言え速乾ではない」など、性能面で、液体のり・テープのりに対してやや弱めの立ち位置にある。この物理的な能力差を覆すのは、相当に難しい。というか、たぶん現時点では無理だと思う。

 

そこで改めて「スティックのりを使いたくなる要素ってなんだろう?」と考えた上で、のりそのものの能力ではなく、気分的なサムシングで勝負をかけてきたのが、プラス「香りプリット」である。キャップを開けた時点で、香りがふわりと漂い出す。そして、紙に塗っているとまたふわり。香りを楽しみながら、いい気分で作業ができるというアイテムだ。

プラス
Pritt 香りプリット
各140円(税別)
3種展開(左から、ユリ、バラ、オレンジピール)

 

特に「バラ」は強すぎない心地よいチューニングになっており、あの甘ったるい香りが苦手という人(男性に多いかも?)でもついウットリするクオリティだ。ちなみに、筆者は柑橘系の香りが好きなので、「オレンジピール」がお気に入り。スッキリとした香りによって、作業で疲れた脳や気分をリフレッシュしてくれる。

↑キャップを取るとふんわりと漂うナチュラルな香り。これなら作業中にもリラックスできそうだ

 

香りスティックのり自体は古くからある製品だが、やはり最新の製品は香料の品質が進化しているのか、 “いかにもな香料くささ” が薄く、その香りもかなりナチュラルな印象だった。「香りのり、ってこんなに進化してるのか」と改めて驚かされたほどである。

↑塗ったあとは紙にもしばらくほのかに香りが残る感じ。もちろん乾く頃には消えるので、TPOを気にせず使いやすい

 

もちろん、のりとしての性能は従来と変わらないのだけど……手元からいい香りが立ち上ってくることで、いつもよりもちょっと気分良く作業ができるのは間違いない。特に、昼過ぎでぼんやりするような時間帯などは、香りによるリフレッシュが効率アップにつながるかもしれないし。「香りが付いただけじゃん」なんて思わずに、ぜひ一度試してみてほしい。