ウエラブルの登場で、今までのオムニチャンネルの根本が変わる可能性がある。
流通で最近言われているオムニチャンネルのだのショールーミングなどの考えはスマートフォンベースの発想が多い。この数年は使えるだろうが、ウエラブルの浸透具合では根本から変わってくるだろうということである。
リアル店舗は、すぐに必要な商品は店舗ひもづけの今よく行われているオムニチャンネルの様々な手法でもある程度通じるだろう。それも今後相当様変わりしてくるだろうが。
ポピュラープライス以上の価格帯の商品は、今のオムニチャンネルなんかで使われている手法はほとんど通じないと考えた方がいい。だいたいあらゆるチャンネルで顧客動向をつかみ販売していく方法だと言ったところで、買う方は、世界中(ちょっと大げさね)から同じ商品あるいはよく似た要素をもつ商品を検索できるので、いくら一社で色々在庫などの共有化などをしたところでほとんど(あまり)意味をなさないと思う。
今までの手法はどうも自分でネットを十分駆使したことがないようなコンサルや企画屋が考えたようなレベルなんではないだろうか?と思う。結構笑える事例なんかをセミナーとうでしゃべってるのも見受けられるのをみていると。。。。
ウエラブルのキーは、当面SNSだろう。
検索一位のところはあまり関係ないが、ウエラブルの音声検索もまあまあつかえるがまたまだ人間が考えて動くレベルをサポートする力はない。そうすると、ポケットからだして画面をオンにしてから使うスマートフォンなんかはすでにめんどくさがられているので、目の前に来るあるいは手首に来るプッシュ情報は大きな影響を持つと考えられる。だから、当面の大テーマはどれくらい多チャンネルでSNSを使いこなせれるかになる。それもクーポンとかではない。小さくても口コミを引っ張れる情報発信型ユーザーの口コミ内容をどこまでふやせれるかなんである。今までのは自分個人が判断して買い物をしていたのが、相当多数のクチコミが購買判断基準に大きく影響を与えている。現に旅行の予約なんかでのホテルの選択時には皆さん口コミを読むのではないだろうか。半分ぐらいは?かも知れないが。レストランのもそうだろう! ウエアラブルの浸透によっては、まあ、相当買い上げ率が落ちるところも多数出てくるだろう。今までの販促や運営手法が通じないからである。
音声検索が普通になってくると、今までの検索対策のキーワードの使い方が変わってくる。キーボードではキーワードをポンポンと1−3個使って検索するというのが普通であったと思う。だからビックキーワードに販促費をかける必然もあった。しかし、音声検索になると人間はいろんな事をしゃべりだすのである。「この辺でおそばでおいしい所ない?しずかなところがいいな!」「アキバで泊まるんだけど、ちょっと広めの見晴らしのいい新しい所のホテルない?」まあ、こんな具合であろう。
つまり、キーワードのばらつきが出てきて、今までロングテールの端の方のキーワードなんてあんまし効果ないよなんて言うのが、脚光を浴びてくる事になるのだと思う。つまり商品やサービスの提供者側は、様々な可能性で探しにくる音声検索に対応した従来よりも多数のキーワードを使って特色を出すコンテンツ作りが必須になってくるのだろう。これは、商品やサービスを提供している当事者が、自分たちで日々工夫しながら、SNSとサイトの運用をマルチ手法でやっていくという事になる。外部に丸投げなんて企業はだめなのだ。小さい所であれば、それは社員に任せているよではなく、トップから現場まで同様にその手のリテラシーをもつ事が必須になってくるのだと思う。
こういう運営が出来るような企業体制にもっていくには、外部の支援を使いながら変えていくわけであるが、その支援者、コンサルタントであったり、セミナーに行ったり、ハンズオンでやってくれる所であったり、システム屋であったり。。。いろんな所が必要になるが、その選択方法を間違うと確実にミスリードになり追うがリスクが相当高まっているのだと思う。例えば、オムニチャンネルも新旧でてくるだろうと言っているわけであるが、それが実務におとしめるだけの事が出来るコンサルタントなのか、最近トレンドだからしゃべっているだけのコンサルタントなのか見極めなければならない。
新しいトレンドにのりながら新たなビジネスモデルを指向したいというニーズ/ウオンツの中でコンサルを見極めるポイントはこうだ。
最新トレンドのハード/システム環境にくわしくて、コンサルタント自身も十分使いこなせているのか? オムニチャンネルに特化した方向では、リアルの商売の仕組み運営ノウハウと、Eコマースの運営ノウハウや、SNSが実際にマルチで使いこなせているのか、コミュニティと言われるものを創りだしているのか? さらにその使いこなしていく中で、例えばネットを駆使してそのコンサルの会社は営業開発やコンサルティングが出来ているのか? である。「最近はこんなんです。。。」といいながら、タブレットやウエアラブルやクロームブックぐらいは元々ネット系が出身ではありませんというコンサルでもミーティング時にもってきて事例を見せるぐらいは当たり前だと思う。
コンサルも人間であるからいくら頭で理解できても実際に使っていなければ、最近の事情についてはほとんど理解できないぐらい多岐にわたり進化が激しい。特にパソコンからスマートフォン、スマートフォンからウエアラブル等々相当環境も運用もノウハウも変わる中で、昔の経験と勘では全く使いにものにならないほどコンサルの業界も変わってきている。その変化に十分対応できている所と話をする事は、自社の進路を誤らない保険でもあるのだと思う。。。。。なんて思う日々である。