プロジェクトにおけるビジネスモデルコンサルタントという役割
プロジェクトではビジネスモデルが大事ということをよく言うけど、実際にビジネスモデルを作れてアクションを支援するということはなかなか難しいものがある。
ビジネスモデルは全体のモデルを作るのか、一部なのかによっても大きく変わるが、どの場合も当事者から見るとビジネスモデルは違ってみるとうことを理解して置かなければならない。もちろん全体を俯瞰すれば同じなのかもしれないが、例えば、川上側から見ればどうだとか? 川下側から見ればどうだとか? 相当違って見えるのではないだろうか。
ビジネスモデルを個々の役割側からどうわかりやすく解釈するのかを明示しなければ、個々の当事者はほとんど理解しないままに動いてしまうケースがある。この場合うまく言ってるときはいいが、あちこちで支障が出始めると、今までの連携が違った方向に振れだし、結果修復できないレベルになることも普通に起こる。
よく個々の当事者を集めて理解を含めたほうが、こういった事情をクリアすることができるというが、殆どの場合個々の当事者は当事者側からの考えや言葉で喋るので、ビジネスモデルのコンサル側が他の当事者に対して翻訳して話をしないと、通じないままにいてしまうことがある。この手のが最もプロジェクトを崩壊させる原因だ。個々の当事者は自分たちの領域の中で最善の提案をするのだが、それが他の当事者には批判に見えたり、全くわかってないのではと誤解を与えたりするわけだ。殆どの場合、他の当事者の言葉を自分たちの立場ならどう考えるべきだということを翻訳できる場合は少ない。このハブを取り持つのがビジネスモデルコンサルタントの殆どの仕事の領域だと考えてもらってもいいほどだろう。